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臺灣新民報1938年5月

夕刊第1版
序號 標題
01 支那方面艦隊司令長官に 及川中將轉補さる 長谷川前長官は凱旋 海軍異動
02 嚴として優さしい 艦隊の父長谷川長官
03 赫赫たる不朽の武勳
04 長官のメッセージ
05 比島軍惜敗 對延禧籠球戰で
06 英佛會談第二日 極東問題に就いても協議か
07 英、獨會談は必然 英はアフリカ南部の 植民地を獨に提供か
08 印度政局又も險惡 オ州知事代理任命に 國民會議派強硬反對
09 對支中央機關問題 外務省側の態度依然強硬 五相會議注目さる
10 金口木舌/林正享
11 專任厚生大臣 地方長官會議 終了後に補充
12 明日の天氣
13 曉の合唱(63)/野村愛正;古藤幸夫
14 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 漢口空襲を敢行! 壯烈な空中戰展開 敵機五十一機を擊墜
02 類例なき大會戰 支那空軍に致命的打擊
03 建功神社例祭 けふ莊嚴に執行
04 早慶短艇レース
05 遊擊隊は“掠奪隊" 住民は惡魔の如く嫌忌
06 自動車が墜落
07 一石二鳥 ガソリン節約の為 電車を深夜運轉 商工、鐵道兩省近く協議
08 反蔣の陳友仁歸國 打倒蔣介石に乘出す?
09 “臺灣行進曲" 精動本部で懸賞募集
10 臺大入學宣誓式 けふ圖書館階上で擧行
11 電柱から發火
12 臺陽鑛業總會
13 人事消息
14 今晚の放送
15 新竹州保甲會議 引續き保甲役員を表彰
16 風船で逆宣傳 國府、宣傳に狂奔
17 圖像:建功神社例祭
18 商況 三十日前場
19 今夜の映画
20 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(143)/甲賀三郎;伊藤良夫
02 家庭‧婦人 入學したお子樣 この頃は如何です 人並以上の良い成績は 母親の指導次第で取れる
03 圖像:非常時乘り物タンク型
04 煙草のために 黃色く染つた指
05 五月の 家庭曆 新綠濃かに 清新の初夏へ 筆頭は床しい端午の節句
06 がきわ 薄着になる程 注意が要する 手當てを怠らぬやうに
07 端午の節句に 美しい花菖蒲を/中村如遊
08 圖像:空襲下のナイト‧クラブ?
09 安價な材料で 卯の花團子
10 一人ツ子はとかく 愛情を獨占し易い お互の反省が何より
11 “若さ"の獲得! 四十女の美容法 先づ二重顎を正せ
12 紙上病院/黃朝清
13 野菜の効藥
14 揭示板
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 漢口が陷落したら 戰爭が終ります 外國陸軍武官の意見
02 日本語勉強が 濠洲で大流行
03 建功神社祭には 是非參拜に 三十日は建功神社祭
04 どうすれば中等學校へ 入學が出來るか (上)/江間常吉
05 昭和の神童 三歲デ新聞ノ 字ガ讀メル
06 カナガキニュース 今年臺灣デ、馬ヲ 六百五十頭買フ 牛番ハオホヨロコビ
07 コドモ 東京の真中に 不思議な魔法の扉 獨りで開けたり閉めたり
08 屏東高等女學校 入學試驗問題
09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 列國艦隊極東指揮官に 通告を發す! 昨日及川司令長官が頭條新聞

【上海三十日發同盟】新任支那方面艦隊司令長官及川中將は中國公私船の交通遮斷に關し列國極東艦隊最高指揮官に宛て三十日午前十一時左の如き通告を發した。

長谷川前司令長官が實施し來れる中華民國沿岸に於ける同國公私船の交通遮斷は昭和十三年四月卅日午前十一時以降本官之を行ふことを宣言す支那方面艦隊司令長官

海軍中將 及川古志郎

02 兩政府が堅き握手 王委員長、晴の上海入り
03 合流問題に付き 本格的懇談を遂ぐ 王氏一行いよいよ訪日へ
04 一行けふ着京せん 各方面を歷訪懇談
05 新舊司令官の事務引繼を終了 支那方面艦隊の
06 ソ聯、世界最大の軍艦建造を企圖
07 北京總領事館 事務を開始
08 “任務を果しただけ" 大川內司令官語る
09 及川新長官出發す
10 國民黨員不滿漲り 戰爭反對の氣勢! 蔣介石、彈壓に躍起
11 ゲーペーウー 又復越境
12 米の上院本會議 ヴインソン海軍擴張案 反對派が痛烈に扱下す
13 チ國內の空氣險惡 獨乙黨員、警官と衝突 遂に流血の慘を見る
14 立派な軍事同盟 英佛會談の成果に就いて ウ氏の興味ある觀測
15 國際生活の理想擁護 共同コムミユニケ發表
16 現狀の打開に 貢献を期待 獨、多大の關心を拂ふ
17 チ國援助に付き 英佛は共同行動か 佛の外交通べ氏の解釋
18 ル大統領の革新政策 又も事實上否決の憂目
19 上海の 外支人放送局 登錄要求に應ぜぬ 我當局斷乎たる處置へ
20 高千穗丸無電
21 チ政府滿足 會談の結果に
22 勅令公布
23 今日の天氣
24 大阪商船臺灣出帆
25 近海郵船基隆出帆
26 辰馬汽船
27 大連汽船
28 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 サイダー統制の使命と運用 公平割當で島民保健に貢献せよ社說

常夏の臺灣に於いて逐年消費量の增加しつつあるのは清涼飲料水である。殊に產業並に文化の發達に附隨して需要が全島的に普及し今や年額二百餘萬圓の消費額に達して居る、その殆ど九○パーセントは島內に於ける生產であり、殘る十パーセントが內地移入品である斯くの如く清涼飲料水は臺灣としては重要消費品であり、その品質の良否に依つて島民の保健衛生上に及す影響も甚大である、この見地より督府衛生課が全島各地に散在した五十餘の工場を一丸とした清涼飲料水統制組合を組織させた事は一大英斷と言ふべく島民の保健衛生上の見地から同組合を監督指導し優良製品を提供し更に國家經濟よりして二重投資と重要資財の亂費を防止する事が出來ればその功績は大いに期待されるであらう、

五十餘工場が僅か一箇月間で生產並に販賣の統制機構を確立すべく統制組合を創立した事は、同業者の自覺と監督官廳の指導宜しきであると共に業者が時代の潮流に順應したと見るべきである、事實問題として五十餘人の利害關係の相反した同業者が急速に同一目標に向つて團結する事は難しい事であり、創立役員の苦心と努力も大いに買ふべきである。同組合經營の前途には向幾多の波瀾曲折は免かれないであらう、この際同組合の重大使命を檢討し、更に今後の運用に對して一考を拂ふのも產業統制の上より見れば相當重要意義がある事である、卽ち同組合の計畫に依れば、全島五十餘工場の中設備完全なる工場九箇所を選擇して指定工場となし、全需要量を生產供給させる事となつて居り、殘る工場は休轉工場として補償金又は利益配當步合を給付する事となつて居る、然るに創立總會開催以來早くも二十餘日を經過したが各州下の割當てが解決されない為めに、各指定工場の製造開始が出來ず、需要期を控へて早くもサイダー饑饉時代を招來せんとして居る事は注目すべき事である。

各業者の立場より言へば幾十年來苦心經營して來た工場を時代の潮流とは言ひ乍らも統制される事に對しては不本意である、それだけに統制組合が業者の立場に對し最も公平にして正確なる基礎數字に基いてその割當て又は指定を行ふべきであり、妄りに一派一黨の利益を圖るために亂用すべきでない、殊に株式會社組織の工場に於ては、その割當て比率が正確なる數字に基いて居るのでなければ、到底株主總會の承認を得られない事になるとすれば同組合の割當て決定は更に重大責任がある筈である、督府と雖も統制の指標として公平なる割當てを無視せよと指導しないと信ずるものである。一時的の統制であれば多少の無理があつても曲りたりにも運用が出來るが今後幾十年の長期間に亘つて統制して行くのであれば、基礎工事よりして堅固なるものを築いて行かねばならない若し幹部が督府の方針を無視し又は逆用して一時的に功を急ぐ為めに不完全なる運用を行ふのであれば遠からずして內紛を惹起し組合を破壞させる素因となるであらう

更に統制組合の最も注意すべき事は製品の品質向上を圖ると共に妄りに販賣價格を引上げない事である統制組合の成立に依つて從來競爭相手のあつた常時には各工場ともその聲價と販路を擴張する為めに製品の品質向上に努力して來たが、今後は統制組合の獨占企業となるだけに過當の利益を收める為めに從來より品質低下の虞れがある、一方販賣價格に對しても獨占機構をチヤンスとして値上げされる可能性がある、消費者の立場より見ても統制組合の成立に依つて利益を受ける事を期待して居るもその運用の如何に依つては却つて無統制時代より弊害が多くなる危險がある、重大國策である統制の潮流に乘つた同組合としては生產者と消費者の立場より見ても重大使命名を負されて居るから幹部を始め加盟會員とも私心を去つて本島清涼飲料水の完全なる配給機關として統制の使命を果し、島民の保健衞生に貢献すべきである。

02 漢口大空襲 最大の空中戰 激戰卅分、三分の二擊墜 支那空軍の再建空し
03 支那側の損害 實に百四十億元 事變以來一月迄に
04 廣東省の糧食缺乏 饑饉狀態に進展 省政府對策に苦心慘澹
05 基隆獸肉商組合總會
06 小癪敵機襲擊 追詰めて三機とも擊墜
07 逆宣傳映畫の製作に沒頭 南京中央撮影廠
08 圖像:奉納催物
09 激戰を演ぜん 新竹商議戰 きのふ更に四名出馬
10 上り急行便 繰上げ配達 午前九時半に
11 ラグビー戰 帝大、一中が優勝
12 奉納庭球大會
13 銃劍術、短劍術に 人氣湧く武道大會 奉納催物で植物園賑ふ
14 野球第二日 工業、商業が勝つ
15 鐵道部珠算競技會
16 早大先勝す 對帝大一回戰
17 慶法第一回戰 七A─六‧慶應勝つ
18 目立つ臺大の活躍 宿敵クラブを倒す 奉納ホッケー大會
19 記事解禁 北二中生不穩計畫 急進青年黨を結成し 臺灣の獨立を夢見る
20 福州路バンドに 不逞支那人が投彈 犯人現場で逮捕さる
21 明日より午後も ラヂオ體操 每日午後二時四十分から
22 病氣治寮に 空巢ねらひ 氣毒な引揚民
23 人事消息
24 ときの声
25 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 揮發油販賣聯合會 全島に率先して 島都六販賣店が組織 地方も創設氣運濃厚
02 石油消費規正實施は 需要者に迷惑なし 申請は掛引無きを望む 販賣取締規則公布さる
03 臺灣土地建物總會 五分配當に据置 近江監查役重任
04 燐寸販賣價格 本島も近く制定 島內消費三百餘萬圓
05 臺灣合同鳳梨 配當五分据置
06 南日本製鹽會社 五月中旬に創立總會 清水鹽腦課長歸臺談
07 瓦斯爐の自動車 本島も順應して獎勵 石油消費節約補助金を計上
08 買方の策動で 丸糯、蓬萊共爆發 正米市場の對立激化
09 四月下旬貿易 入超五百萬圓
10 產金買上值 一瓦につき八錢方引上ぐ 五月二日より實施
11 中尾事務官 けふ上京
12 臺拓、昨年度の純益 四十六萬圓に上る 總會は六月中旬の豫定
13 高い貸付利息 考慮されよう 宮澤勸銀理事神戶で語る
14 戰時體制下の海運(二)/村田省藏
15 棉花、綿糸等の最高標準價格
16 溪洲外二工場製糖終了
17 照明燈
18 市價及商況 三十日
19 廣告報社消息
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 天長節祝賀式 聖壽萬歲を壽ぎ奉り 奉祝氣分各地に橫溢
02 臺灣神社に參拜し 和服着初式を擧行 桃園街愛婦一行が
03 舊城奉公團結團式
04 各地の總代會
05 北港郡優良部落 振興會表彰傳達
06 南投の子供デー 盛り澤山の行事を決定
07 三重作遂に成功 蔗作界に一變革 田尾陳氏の苦心實を結び 甲當り廿萬斤の生產
08 中村少尉慰靈祭 沙鹿製糖所にて
09 葬費を節約して 社會事業に寄附
10 珍!看板醫師 歷とした公醫が密醫に雇はれ 看板丈け貸して月給七十圓也
11 木炭自動車 埔里で試運轉
12 賭博犯を檢擧
13 家禽ドロ就縛
14 ローカル.セクション
15 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 園藝カレンダー 「五月中の大菊栽培の行事」/後藤薰
03 料理献立/白石梅子
04 夕方の音樂
05 東京大學野球聯盟 春季リーグ戰
06 靖國神社奉納演藝 管絃樂
07 講談
08 落語
09 浪花節
10 歌謠曲
11 趣味娛樂 金魚のお產どき 雌雄鑑別法と孵化の注意
12 直江の重の井で 「子別れ」を映畫化
13 スパイ戰線に躍る 配役
14 海外映畫短信
15 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 波瀾を豫想さる 產組の役員官選 各組合成行を注目
02 高雄神社で遙拜式 きのふ建功神社祭 參列者は五千餘名
03 臺南市の遙拜式
04 建功神社遙拜式 屏東市にて擧行
05 屏東高女遠足會
06 圖像:靖國神社臨時大祭最終日
07 福岡縣會議員 一行けふ來臺 島內の視察日程
08 軍人遺家族の 後援方法を立案 花蓮港廳で作成中
09 後龍新海水浴場 六月一日に開場
10 昭和十二年度臺灣陸上競技界の 回顧と十三年度の展望 (下)/平澤平三
11 開山神社祭で 臺南市終日賑ふ
12 八百萬の華僑を 兩新政府愈よ啟蒙 近く具體方法を立案
13 チンピラ窃盜 臺南署に逮捕さる
14 肥料の座談會 きのふ新豐郡會議室で
15 日本通運副社長 臺南市で披露宴
16 嘉農對嘉中野球戰成績
17 旗後臨水宮の改築 愈よ最後の決定 避病院一帶の土地を買收
18 エンボイ機 東線に就航 きのふ試驗飛行
19 日本炭酸を相手に 契約違反の訴訟
20 自動車定期檢查
21 慰問ヱハガキ展覽
22 ダンス・クラブ 徹底的に彈壓か 高雄署突然手入れ
23 新工場の落成式 花蓮港專賣支局で 盛大に唎酒會開催
24 拂込催□報社消息
25 臺中春競馬 第一日目の成績
26 總督府辭令
27 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(90)/山中峯太郎;木原芳樹
02 シナリオ文學に就て 場面と場面の相剋による表現/今村太平
03 聖林拜見記(二) 敢然萬歲を叫ぷ日本人 日章旗に對して 騷然たる觀眾の真中で/武田富男海外遊記

一月の初めプロードウエイを步いてゐると、軒並みの映畫舘の表に「パネー號ニユース、日本の爆撃」といふ寫真入の看板が出てゐる、小生はこの映畫をある館で見ましたが、實は少少の勇氣を要した次第です、と言ふのは、事變以來□支那の宣傳に丸めこまれてしまつた一般のアメリカ人は、日本を侵略國扱ひ、ニユースでも、蔣介石や宋美齡に喝采し、齋藤大使には「プープー」と騒ぎ立てると云ひます

X◇X

現にカルバー.シテイの或る映畫館で、ニユースの中に日本の國旗が出たら、果してプープーとやり出した、瞬間一日本人が突立つて大聲で「萬歲」と叫んだので、プープーの連中が、氣を呑まれてピタリとしてしまつたといふ話もあります、私も相當シリアスな顏付をして切符を買つたものでした、がこの時には幸か不幸かプープーも起らず館を出ました。

X◇X

尚もう一つ嫌な話をしませうこれはロサンゼルスにゐる八百人程の第一世第二世の朝鮮同胞の一部です、これが偶然の機會から反日運動をやつてゐるのを見ましたそれは崔承喜孃の一行が、香港からロサンゼルスへ來て、イベル劇場で一夜公演した時です公演の前、劇場で舞臺稽古をしてゐるのを見に行つたところが、胸に綠色のパツチをつけた若い女が頻に世話をしてゐる、何だらうと思つてゐると高野虎市さんがあれですよ、停車場で寫真班(邦字新聞のキヤメラを向けると間へ入つて邪魔をしたといふのはYWCAの秘書をしてゐるんださうです、あのバツヂには日本品をボイコツトせよと書いてあるんです、いま騒ぐと折角の公演に差支へるから日本人はみな我慢してゐるのですよと話してくれました

X◇X

その晩劇場前で朝鮮服の娘達がこのバツチを賣つてゐた、それをアンナ.メン.ウオンなんかが早速胸につけて入つたといふので、日本人達の間に異樣な興奮がまき起り、その晚の空氣はスツカリ壞されてしまひました

折角の同胞の公演にケチをつけようとするとその人達の心持には怒りより、情なさがこみ上げて來るではありませんか——まア、嫌な話はその位にして......

X◇X

扨て、今更書く迄もないでせうがハリウツドはロサンゼルスの一區です、從つて、すべての撮影所がハリウツドにあるとは限りません、であるのにハリウツドの方が反て有名になり、例へばロサンゼルス.スタイルといふ言葉はやはりありません、ハリウツド.スタイルと言ひます

ハリウツドはロサンゼルスのビヂネス.センターからは離れ北の端にあるので、下町のホテルに宿をとつた小生には遠いところです、そればかりではない、南キヤリフオルニアはどこへ行つても開けつぱなしに出來てゐるが、ハリウツドだけは垣を高くし、ドアを閉め切つてゐて、なかなか一寸やそつとのぞきこんだのでは勝手がわからない

X◇X

しかし、門外の小生にもヒシヒシと感じられたのは、ハリウツドの職業戰の劇しさでした、これは日本式長期契約ができてゐる人達からは、到底考へることの出來ないことかも知れません

ハリウツドのビツグ.ニユースは「誰が何の役をやる」「何の役は誰に決つた」或は「デミル老が新人女優を拔擢した」「ワーナー.ブラザースが何何の映畫で孤兒になる子供を探してゐる」といふ事ですハリウツド人には、一本の映畫が生涯を決定、一役の成功が金と名であるのです。

X◇X

だから撮影所人、殊に俳優の仕事に熱心なことは大變です、持役の研究、練習は勿論、時間に對する觀念など、日本の撮影所とは雲泥の相違があるのです一人のスターが三十分遲れると一日八時間勞働として、その十六分の一の人件費が無駄になります、さういふ俳優は特別の事情のないかぎり向後使はないことになります

MGMのセツトで、ロバートテーラーとフランチヨツト.トーン等がフランク.ボサーヂ監督で「三人の仲間」を撮つてゐましたが丁度四時近くで午後のお茶の時間ででもあつたのでせうかテーラーが自分の化粧室(移動ボツクス)へお茶とサンドイツチが何か持つて來て貰つてゐましたが、ちよつとセツトを離れ一口やる間もなく助監督が合圖をすると飛ぶやうにして、自分の位置につきました小生はつまらぬことを言ひますがこのノツベリした口元の調子の低い二枚目を何となく好まないのですがこの日の仕事ぶりを見て、なるほどと感心したのです

X◇X

數字を聞いてみると、ハリウツドのライター(脚本家)と稱する者三千人、監督は上も下も引つくるめて七百五十人、俳優(但し素人のエキストラは計算にいれない)一萬五千人――この一萬五千人の中、會社と契約のできてゐる俳優(スターを含む)が五百七十人、昨年度に於て一週間以上キヤメラの前に立つたことのあるものが千二百五十人、あとの一萬三千何百人の俳優は一年に一週間と仕事がないのです、もつてハリウツドの富と名聲の難さを察するに足るわけです□□□□(つづく)

04 水牛の角 知識人の立場 永遠の夢と現 實の動き
05 圖像:辨天池(臺陽展出品)/陳澄波
06 第四回臺陽展評/鹽月桃甫;林雪樵
07 學藝消息 犯罪豫防新宗 教 アフリカに誕生
08 深海探檢に乘出す ビカール教授
09 心聲漢詩

滯京雜詠 上野公園遇雨/鐵錆、日光/鐵錆、中禪寺湖/鐵錆、熱海/鐵錆、酬呈灌園先生/鐵錆、五墩山夢蝶莊春日雅集賦示同人/櫻痴 莊玉坡

10 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 王、梁兩氏正式會談で 諒解成立した諸問題 時期は四圍の關係成熟後に 合流に意見一致
02 關稅、幣制の諸問題 滿足なる成果に到達 兩政府第二次會議で
03 圖像:臺灣農業義勇團上海着
04 岡崎中佐戰死
05 皇太后陛下畏くも 「招魂社」の御題を賜ふ 御歌會月並御兼題に
06 大艦巨砲時代の再現 (上)英、米、佛會議の動向
07 金口木舌/林正享
08 南北兩政府に取り 大きな收穫だつた 梁院長の會見後談
09 梁院長を正式に訪問 救濟資金に二十萬元寄附 王委員長各方面に着滬の挨拶
10 杭州西方地區の 敵遊擊隊を掃蕩 千七百の敵遺棄死體
11 地方長官會議 二日より開催
12 明日の天氣
13 曉の合唱(64)/野村愛正;古藤幸夫
14 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 支那軍の戰意喪失 李宗仁、悲鳴を擧ぐ 敗戰の責任轉嫁を企つ
02 ガソリン切符制度 愈愈けふから實施 警視廳 總動員で目を光らす
03 鍬入式
04 我が練習艦隊 あす基隆に入港 三、四日市內を見學
05 銃後の職場のぞき(四) 時代の波に乘つて 本島服裝改善の本家 “一針一針真心をこめて"
06 高千穗丸入港 福田海軍武官着任
07 臺北辯護士會 役員を改選
08 石州縣下火災
09 秋田縣に火災 六十八戶全燒
10 鄉軍城北分會 けふ總會を開く
11 支那革新分子が 「東亞」を刊行 再生支那建設に邁進
12 匪賊、船舶を襲ふ 邦人一名を射殺、掠奪す
13 新竹州畜產會 けふ創立總會開催
14 棟居管理局長來新
15 職業紹介國營化(中) 平戰時に備へる 國策的最高度の運營
16 釋放保護事業大會 十七日高雄で開く
17 大西洋橫斷機の懸賞設計
18 事業家デンプシー
19 陳小兒科醫院の開業披露宴
20 圖像:羽田到着のハインケル機
21 今晚の放送
22 今夜の映画
23 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 “日、支兩國民が提携 所信に向つて邁進" 「一層の御鞭撻、御援助を」 情報部を通じステートメント發表 王克敏氏一行 東京に着く頭條新聞

【東京一日發同盟】維新政府との間に意隔なき意見を交換兩政府合流統合の根本原則に基く重要問題に關し相互諒解の度を深めた臨時政府行政委員長王克敏氏一行は空路福岡に到着本日午後一時三十五分同地發飛機で東上同四時四十五分羽田飛行場に到着した東京一日發同盟一日午後四時四十五分羽田飛行場に到着した

02 空路福岡を經由
03 圖像:及川司令長官任地へ出發
04 比島代表敗る
05 國際砂糖會議
06 英政府、チエツコに 和協斡旋申入
07 瑞西絕對中立 復歸要求の覺書
08 長谷川前司令長官 凱旋の途に就く
09 大艦巨砲時代の再現 (下)軍略、財政の矛盾に惱む英國
10 噸數、備砲口徑につき 英、米の協議行詰る 米海軍當局が言明
11 ル大統領の書翰 主力艦建造、造船所の擴充の為め 議會に緊急支出を要求
12 敵、兵力の大半を失ふ 戰線で同士討の悲劇を演じ 內部の無統制の缺陷を暴露
13 要衝歸德驛を空襲 貨車二百餘輛、軍需品を爆燒
14 英德以南の各所 長汀飛行場等を爆擊
15 新安鎮、歸昌を急襲
16 早、帝二回戰 早大が連勝
17 法政が雪辱 對慶應二回戰
18 議會制度審議會 水野氏、總裁就任を受諾 本月中に總會を開く方針
19 中型旅客機誕生 本島小學生の献金で 中旬頃本島に空輸
20 秋田縣の大火 六十四戶を燒き 山林に延燒
21 本日の天氣
22 大阪商船臺灣出帆
23 近海郵船基隆出帆
24 辰馬汽船
25 大連汽船
26 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 蔣の奸策を察し 山西軍に倒蔣氣運 支那軍の敗戰混亂ぶり
02 專任鐵道部長の 官制改正が通過 渡部課長の昇進說有力
03 故宮元中佐 內地へ無言凱旋
04 天智天皇奉祀の 近江神宮を御創立 孝明天皇社殿を御造營
05 富士丸が超滿員で出帆
06 基隆同風會 國旗揭揚式を行ふ
07 第四回臺陽展 好評裡に閉會
08 オール高雄團が 追悼野球戰
09 飲料水統制組合 指定工場製造を開始 臺中州下のみ依然休轉
10 臺中の割當糾紛 形勢樂觀を許さぬ
11 龍泉飲料で 重役會を開く
12 臺南鄉軍分會で 射擊演習開催
13 職業紹介國營化(下) 運營理想の要鍵は “役人根性"の放擲だ
14 臺北州畜產會 創立總會を開く 原案通りに可決
15 ホッケー競技 高校が優勝 中等部では北一中
16 健棒大いに揮ひ 工業優勝す 奉納野球閉幕
17 體協臺南支部で 春季庭球戰
18 張啟震、西川兩君が 臺灣記錄を更新 建功神社奉納陸上競技終る
19 人事‧消息
20 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 天長節祝賀式 各地とも盛大に擧行
02 高壓線に觸れ 苦力死亡
03 棟居管理局長 霧社を視察
04 “季節保育園をもつと增設せよ" 草屯街民‧當局に要望
05 海鮎の大漁 一日にザツと十萬斤を捕獲 東石郡に豐漁續く
06 子供轢殺さる 埔里又交通事故
07 亂暴教員二則 父兄に非難さる
08 總會一束 何れも平穩裡に閉會
09 ローカル.セクション
10 青物相場表
11 魚類相場表
12 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告特輯
第06頁
日刊第5版
序號 標題
01 飛躍スル蘭陽三郡其一 皇紀 二千六百年を期し 國語不解者を一掃 郡勢の進展に協力を切望 宜蘭郡守貞方平一郎氏談特輯
02 市制實施を目標に 宜蘭街の大躍進 諸般の施設愈よ完備特輯
03 專賣事業 の躍進目覺しく 宜蘭支局に昇格 年二百二十三萬餘圓の賣上特輯
04 圖像:宜蘭街役場特輯
05 礁溪溫泉を以て 名高い礁溪庄特輯
06 着着開發の途 上にある頭圍庄特輯
07 役場の移轉を 計畫する壯圍庄特輯
08 市制實施に必要な 各種施設着着實現 宜蘭市制實施期成同盟會 會長佐藤德治氏談特輯
09 宜蘭神社の 所在地員山庄 員山庄長門覺雄氏談特輯
10 聲價愈愈上る キツコーギ醬油/林以士特輯
11 商工業に貢献 宜蘭實業協會/黃再壽特輯
12 蘭陽地方開發に 急施を要するもの/陳金波特輯
13 榮町振興會長 林火木氏特輯
14 蘭陽の實業家 街協林煥氏特輯
15 廣告特輯
第07頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 國史講座 「臺灣の統治」/北畠現映
03 料理献立/白石梅子
04 晝間娛樂時間
05 番組追加 ラヂオ體操 新設
06 子供の時間
07 コドモの時間 幼兒童話/川西久子
08 合唱と管絃樂
09 連續物語
10 趣味娛樂 魚の內臟利用 副產物から榮養素をとる/山本祥吉
11 ユニヴァーサル特作 魔の航空路
12 時の園藝 露地植ゑの草花 播付の要領とその後
13 清水、藤井三年振りに會見 「應援歌」四月一日着手
14 海外映畫短信
15 廣告報社消息
第08頁
日刊第7版
序號 標題
01 報國樟樹植栽の 十ケ年計畫を樹立 一ヘクター二千本の割合 屏東郡當局の立案
02 臺南州 郡守市尹會議 二、三日州會議室で
03 國民的自覺強化の 施設事項を聽取 屏東郡小公學校長會議
04 國家總動員法の 施行に當りて 臨時情報部
05 ヱ機花蓮港を通過
06 屏東市獸肉組合 第四回定期總會
07 現金出資の問題で 南北業者意見對立 漢藥材組合設置決裂
08 圖像:戰ひを他に若草を食ふ羊の群れ
09 高雄青果のバナナ 五萬餘籠移輸出 內地並に中南支に向け
10 加賀氏高雄で講演
11 高雄州社會事業助 成評議員會
12 彰化市牛乳組合 三十日定期總會開催
13 本島人業者は 料金值上を提議 高雄美容術組合總會
14 彰化高賓閣竣功
15 嘉農嘉中野球第二回戰
16 臺中競馬 (第二日)
17 ル大統領の原稿料
18 人間の密輸大繁昌
19 商況 一日
20 廣告
第09頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(91)/山中峯太郎;木原芳樹
02 獨逸の文化國策(上) 驚嘆すべき諸機構の聯繫/小島威彥
03 水牛の角 大家と新人 どう區別するか
04 聖林拜見記(三) かつて華やかなりし スター達の行方 離婚したり結婚したり/武田富男海外遊記

滯在してゐる間のひまにまかせて、嘗て華やかなりしスターの行方といふのをさがしてみました、案外分りました

先づ「イツト」で鳴らしたクララボウが御亭主のレツクス.ペルとネヴアダの牧場から出て來て復歸がうまくいかなかつたかはりヴアイン.ストリートに「イツト」といふレストランを開いてゐます。

X◇X

チヤツプリンの最初の夫人だつたミルドレツト.ハリスはまだ寄席に出て、ガルボ張りか何かで賣つてゐます、家庭生活に入つたビリー.ダヴ、ヴイルマ.バンキイ、ナンシイ.キヤロル、リリイ.ダミタは無事その儘、アプネス.エイアスは株で財產をすつて、今は不動產賣買の店につとめてゐるさうです

X◇X

□—ト.ライチルが先達てラヂ□で昔映畫でやつたとのある「別名ジンミイ.ヴアレンタイン」をやつてゐました、ラヂオ.スターといふわけでもないやうでしたから、どこかで芝居にでも出てゐるのでせうか、やはりラヂオで、アイリン.リツチがお料理に關する特別の放送をしてゐました、新聞のラヂオ欄には昔のままの美しい寫真が出てゐました

X◇X

その他、レヂナルド.デエーはやや高級な模型飛行機屋をウイリアム.ヘインズは室內裝飾と美術品の店を、フランシス.X.プツシユマンは一品食堂をやつてゐるさうです、スター時代のことを思ふと夢ですね

いまはニユーホールのホースシユー牧場に引つこんでゐるウイリアム.エス.ハイトが二十年も前に「スター五年說」を言ひ出したことがありましたが、大體今でもこの相場は變らないらしいです、平均五年、永くて十年といふのが俳優の移り變りでせう

X◇X

此頃のハリウツドの人達も利巧になり、人氣は永久につづくものだなどと夢みてはゐません誰でも映畫から退いたあとのことを考へてゐます、不動產を買ひこんだり、建物に投資したりしてゐる人が澤山ある、株で失敗した人の多いので、株を買ふ人は少くなつたらしい、ビバリー.ヒルの、所謂スターの住宅街を、ビバリー.ブールバールの方へ下りて來ると、エデイ.カンター.ビルデイング、ノーマ.タルマツチ.ビル、ゼツボ.マルクス.ビルなどといふのが殆ど軒並みのやうに建つてゐてそれが皆商店か何かになつてゐます、ナジイモアの小母さん迄が「ガーデン.オブ.アラー」といふ變つたホテルを持つてゐますあの邊を、もう少し仔細に見てゐたら、意外の人が、意外な考へをもつてゐるのを發見して驚くこともあるでせう。

X◇X

昔の人と云へば當年の大スタールドルフバレンチノのお墓を訪れた話をしませう、彼の墓はアルケイオーの撮影所の丁度裏山にあります、屍體は博物館のような大建物の中、大理石の棚に納まつてゐます未だに捧げられる花束の絕える時がないのですから大したものでせう、この他ハリウツド小公園に彼を追懷するための「アスピレーシヨン」と題された彫像が立つてゐます、然しこれはまはりの水は涸れてどぶ泥が殘り、無心の子供達が「魚!魚」と騷いでゐました

X◇X

かくて本然のハリウツドは目まぐるしく動いてゐます、過去のことはどうでもいいのです、「當年は去年よりも廿五パーセント收益が多かつた、四千萬弗の純益IMGMだけでも千五百萬□フオツクスが九百萬弗...ビジネス!ビジネス!」です

ハリウツドの丘陵を背にしたサンセツト街とヴアイン通の角に、いまNBC放送局の大建築がはじまつてゐます、ここがセシル.B.デミル達によつて初めてハリウツドに撮影所が設けられ「スクオ.マン」を撮影したラスキー.ステユデイオ(後のパラマウント撮影所)の跡であると記憶してゐる小生は、この發祥の地を記念する何かがありはしないだらうかと尋ねて行つたのですがそこには建築場の廣い板圍ひと建築模型を飾つたウインドオの他には何も見出すことが出來ませんでした、ハリウツドのあわただしきはここにもその姿を示してゐます

X◇X

然しロマンスが矢鱈に多く、結婚と離婚がしよつちうあつて、そのゴタゴタの絕え間のないのは昔通りです、新聞によると、去年中に八十三の結婚があつて「たつた」四十九しか離婚がなかつたといふのですが、四十九もあつて「オンリイ」は笑はされます

結婚した方にはメリー.ピツクフオドやジヤネツト.マクドナルドの姐御をはじめ、ルイズレイナー、タルラ.パンタヘツド、ジヤツキー.クーガン、ミルアム.ポプキンス(アナトール.リトパツク監督と三度目の結婚)メリー.アスター、ヴアヂニア.プルースといふた連中。

X◇X

離婚では、クラーク.ゲーブルが別れたとか、別れかけてゐるとか、チヤプリンがポーレツト.ゴダートと別れたらしいとかを別として、エロール.フリン、アリス.ホワイト、ジヨーンペンネツト、ハンフレイ.ボガート、ヘレン.マツク、ロバートフローレイ、ワーナー.オーランド(あのお父つあんまでが!)ペツテイ.コンプソン(まだやり居るです)等、氣の早いのはジヨーヂ.フレント(ルス.チヤタートンの前の御亭主)先生、五月に二度目の結婚して七月には別れ話です

一月の半ば頃、バーバラ.スタンウイツクが、五ツの養子を別れた夫に會はせる會はせないといふので、法廷で爭つた事件がありました。

X◇X

夫は喜劇俳優で今は司會者で一寸賣つてゐるフランク.フエイといふのですがお祈り狂とでも言ひますか、教會の前を通る時は勿論、煙草に火をつける時でも一一ムニヤムニヤやる氣味の惡さで、おまけに酒亂と來てゐるので、とうとう三年前に離婚したのですスタンウイツクの方はそれでさつぱりして近頃テイラーと親しい仲になり、言ふところはないのですが、あきらめ切れないフエイ先生は子供に會ふといふ口實をつかんだのです

X◇X

裁判は三四日もつづいたでせうか、結局、フエイは一週二度息子を訪問、土曜日には保護者付で自分の家へ呼ぶことが出來るといふ判決が下されましたこの間テイラーの名が、度度出るので、女達は參考人か何かで法廷に現れるのを期待してゐたやうですが、彼は到頭登場せずに終りました、スターの生活も、洗へば大體こんなことになるのです。

05 圖像:芽む春
06 靜坐默想‧合掌法悅 欣然不老生述
07 圖像:臺所(臺陽展出品)/水落光博
08 學藝消息 ジュ大學で 結婚學の講義
09 スエーデンは 世界一の文化國
10 心聲漢詩

夢蝶莊雅集主人有詩紀事次和/丁綽群、夢蝶莊雅集主人有詩紀事次和/丁綽群、夢蝶莊雅集主人有詩紀事次和/陳松年

11 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 議會制度審議會は 今月中に初の總會 三部門に夫夫特別委員を 特に副總裁を設けず
02 蔣政權潰滅までは 斷じて退轉せぬ! 地方長官會議首相の訓示要旨
03 ○○湖より逃走の 敵三千を殲滅 曹福林軍戰意沮喪す
04 皇后陛下けふ 靖國神社に行啟 勇士の英靈に御拜禮
05 埼玉警察部長更迭
06 漢口勞働者の決議 メーデーに際し
07 カー駐支英大使 重慶から上海へ 今後の動向注目さる
08 金口木舌/林正享
09 輝やく我軍の戰果 難攻不落の沂州城一溜もなし
10 沂州城陷落まで 山東省の敵正規兵集團潰滅す
11 中村軍務局長 故國に凱旋
12 海軍省經理部長更迭
13 明日の天氣
14 曉の合唱(65)/野村愛正;古藤幸夫
15 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 敗戰の真相を知り 支那良民續續逃走 補充兵は乞食、ルンペン
02 基隆の歡迎陣 けふプログラム決定
03 中等教科書を 文部省で編纂 三科目を出版新會社で請負ふ
04 武人最高の榮譽 金鵄勳章の特異性 拜受者十二萬九千餘人
05 森田部長歸任
06 稅務調查委員會
07 不逞支那人が 又も手榴彈を投下 我が陸戰隊トラック目蒐けて 支那人三名と巡捕一名が負傷
08 匪賊に襲はれて 保安隊長が戰死 福建の匪賊依然猖獗
09 圖像:長谷川長官訪問の畑最高指揮官
10 バス、宙返り 乘客四名重輕傷を負ふ
11 「駒澤案大いに結構」 ラ伯、國際電話にて 副島伯に答ふ
12 世界に類例のない 勞働者のアパート
13 海外短信 ストツクホルムの 三英雄
14 海外短信 聞えない警笛
15 海外短信 フランコ政府の一 品料理デー
16 今晚の放送
17 商況 二日前場
18 今夜の映画
19 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(144)/甲賀三郎;伊藤良夫
02 家庭‧婦人 端午近づく “大和をのこ"の 標準的飾り方 鎧中心式と人形中心式
03 女子と運動 高跳や幅跳は 身體に害はない 心配なのは腎臟炎だけ
04 成程と頷かれる 初乳の成分 貴重なもののみを含む/石澤豐松
05 圖像:非常時の武者人形陸海空型
06 白髮防止
07 紙上病院/黃朝清
08 赤ちゃんの入浴 入る前に檢溫を 一日一回、朝のうちに
09 緣側の 艷出には
10 揭示板
11 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 一度に敵の飛行機 五十一機を擊墜
02 知事になった 出世しても母校を忘ぬ
03 どうすれば中等學校へ 入學が出來るか (下)/江間常吉
04 圖像:フアシスト少年團
05 銅ガ使ヘナイ 知事サンノ許ガイル 五月一日ヨリ實施
06 カナガキニュース 面白イ田植祭 カホニドロノ ヌリハウダイ
07 合流ニ關スル諸問題 兩委員長意見一致
08 コドモ 五色旗の由來 日本の新しい友 中華民國兩新政府の國旗
09 臺中州立男子中等學校 入學試驗問題
10 子供作品 海軍記念日/陳家拓
11 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 地方長官に 賜謁 民情を御聽取頭條新聞

【東京二日發同盟】天皇陛下には二日正午御慰勞の思召しにより地方長官會議に參集の各地方長官に御陪食仰付けられたが畏くもつねづね民草の上を深く思召される陛下にはこの日特に午前午後の二回四時間の長きに亘つて一道三府四十三縣朝鮮四道臺灣一州の五十二長官に賜謁非常時局下の地方民情を始め銃後の護りに關し各管下の情況を御聽取種種有難き御下問さへ賜はり各長官は聖慮の畏さに只管恐懼感激して奏上申し上げたがかく長時間に亘つて地方長官の奏上を御聽取あらせられたことは前例なくいかに民草に對して陛下が事變下の民情に深く大御心を寄せ給へるかが拜察され一同は深く恐懼感激申し上げてゐる。

02 銃後施設に殊の外 御心を注がせ給ふ 各長官唯唯恐懼感激
03 臺灣の特殊事情を 委曲奏上申上ぐ 宮中退下の川村知事謹話
04 地方長官會議開かる 事變第二期戰に對應
05 文、遞、鐵三相が會見 文相、總動員運動の中核として 政黨の積極參加を要望
06 結成日銀總裁 藏相商相らと懇談
07 小林總督出發 澎湖と南部巡視へ
08 及川新司令長官が 各方面に新任挨拶
09 敵軍が同士打ち 皇軍と督戰隊に挾擊され 多數の敵兵泣き喚く
10 我海軍の作戰近況 事變以來九四八機を擊墜 大本營海軍部發表
11 海の荒鷲大活躍
12 巢縣(安徽)を占領 淮南鐵道の重要地點
13 英國、日支間を調停 英外務省側近者談として ユー・ピー支局が報道
14 覺書の交換を終了 上海海關問題三日內容を發表
15 中村新軍務局長 筥崎宮に參拜
16 共產系分子が暴動 威海衛混亂に陷る 我陸戰隊直に鎮靜
17 日、英海軍が交驩 全員無事威海衛東碼頭に上陸 市內各機關を占領
18 行政公署成立 治安工作の第一步確立
19 上海海關監督 李氏を任命
20 控訴院長と檢事長會議
21 ソ聯政府と赤軍の 對立最近愈よ甚し 閱兵式の位置に軍部大不滿
22 貯蓄運動が奏功 四月の貯金激增
23 入京第二日の 王克敏氏
24 ソ聯の不法 暗號電報取扱を停止の旨通告
25 本日の天氣
26 大阪商船臺灣出帆
27 近海郵船基隆出帆
28 辰馬汽船
29 大連汽船
30 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 振はざる臺北帝國大學 其存在意義の 再檢討を要す社說

臺北帝國大學は昭和三年大學令に據り創設されたもので、開校當時、上山總督より本大學は大學令の根本主旨に由て指導しつつ攻究の步を進め、學徒の人格を琢磨し以て忠良なる國民を玉成するを急務とし、且つまた東洋、南洋に關する研鑽の特色を發揮するを要すと宣明されたが、爾來十星霜を閲し、その理想は高く、またその使命は內地の各大學より更に重きにも拘らず、現實の成績甚だ擧らず、かつ又その存在意義まで一般に疑はれてきたことは、政府當局は勿論、社會有識者も大にこれが再檢討を為すの必要あるところである。

顧れば、臺北帝國大學は大正十四年頃より創設の準備にとりかかり、昭和三年度より開校し準備費五十餘萬圓、校舍新營費三百萬圓、初年度經費百萬餘圓爾後每年百三、四十萬圓、昭和十一年以降、醫學部增設の結果、二百萬圓以上となつたけれど、從來の文政、理農兩學部だけで見れば、今日まで滿十年間約千三、四百萬圓の經費に前記の新營費及び準備費を合せれば凡そ千七百萬圓の國費を使用したのである。現に宏壯廣大な校舍は整備され、三百餘りの教職員は配置されてゐるから、財政の點より見れば、何等の不足はないと謂はねばならない。

然るに本年度第八回までの卒業生總數を見るに、文政學部一七六名、不均一年僅か二二名、理農學部一九○名、平均一年僅か二四名弱といふ極少數であるのみならず、文理兩學部合計第一回四六名、第二回五四名、第三回六五名、第四回五八名、第五回四一名、第六回四四名、第七回三○名、第八回僅か二八名といふ年年遞減の傾向を示してゐる。更に本年の入學募集成績を見ても、二回募集までして、文政學部の七十名定員に僅か二十二名、理農學部の四十名定員に僅か十六名の入學者しか得られないといふやうな傾向は甚だ臺北帝大の前途を悲まざるを得ないのである。兎に角、熱帶醫學に特色付ける醫學部は益益その發達を促す必要は認めねばならないが、文政、理農兩學部の如きは現在學生百十餘名に對し高等官の教授、助教授だけでも八十餘名、講師、助手を合せれば百五十餘名を有するから、先づ學生よりも教師の方が多いといふ珍現象を呈してゐるわけである。

上述の如く、臺北帝國大學は臺灣を中心とする東洋、南洋の文化及び熱帶、亞熱帶の自然を對象とする研鑽の特色を發揮すべく、內地の大學よりも重大な使命を持つといふ創設の理想は甚だ結構であるが、現實の如き學生定員の三分の一しか入學者なく、しかも多くは內地各大學に洩れたものを拾ふが如き狀態では、いくら理想は善くても現實と相離れること甚だ遠いものである。現在の如き百十餘名の學生を教へるに年年百三、四十萬圓の國費を使用し、學生一人に付き一年一萬數千圓を費したことは縱ひ臺灣の財政は潤澤であつても、餘りに高價な大學教育と云はねばならない殊に公學校就學兒童七、八十名を詰め込むべき一學級僅か千圓位でも容易に增設出來ない今日、しかも普通教育僅か四三%位しかない現狀より見れば、斯くの如き巨費を使ふ一大學の存在よりも千三、四百學級の國民教育の方が臺灣統治の為め緊要であり且つ有意義であるといふ感じを世人に與へるものである。然し乍ら既に堂堂たる大學の外觀を備へてある以上、臺灣の面目より見てもその使命達成に邁進する外はないとすれば、須くその振はざる原因を探究し一日も早くその存在意義を再檢討の上そして、有効適切なる改善を加へらるるやう企待するものである。

02 國、共が鎬を削つて 民眾獲得の猛運動 兩黨の軋轢愈愈激化
03 全市民の歡呼裡に 練習艦隊堂堂入港 基隆は海陸とも歡迎一色
04 皇太子殿下 御着袴の御儀 尚武の節句の佳き日に行はせらる
05 圖像:蛙埠山上より偵察中の皇軍
06 森產業主事勇退 後任には小副川氏か それとも天野氏か
07 漢口のソ聯人が 日本俱樂部を占據 飛行士二百名近く來漢
08 島都の防諜團 近く各團の結成を開始し 十六日防諜聯盟を結成
09 元氣で緊張 主計長川島大佐語る
10 事變下で緊張 高須司令官語る
11 高須司令官 總督、軍司令官を訪問
12 容器の改善と 出荷調節が必要 新竹州米並柑橘宣傳から歸臺した 森田內務部長談
13 暑い!暑い! 昨日は八八度九分
14 電話の架設申込み 全島で五千本突破 昨年より千餘本增
15 思ふ女を半殺し 己れは投身自殺 板橋街の無理心中
16 臺北市の優良兒 五十名を選獎 五日選獎式を擧行
17 子供の夕 五日音樂堂で
18 臺北市の春季清潔日割決定
19 若宮卯之助氏逝く
20 蓬萊丸無電
21 人事‧消息
22 ときの声
23 廣告
24 訃文:林劉氏粉
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 鐵道部用炭の 購買交涉開始さる 意見對立して物分れ
02 新蓬萊米暴騰に 廿日限立會を停止 正米市場開設以來の鐵槌
03 財務局長代理 置く必要がある 貯蓄獎勵は立案中 嶺田財務局長談
04 實體規定なき 農地調整法(下)
05 橋子頭兩工場產糖終了
06 彰化、恒春工場壓搾終了
07 長官、財務局長を臺北商工會が招待
08 島內肥料市況 豆粕滯貨で反落 硫安は買氣反撥
09 內地米界視察談 米價の行過ぎに 新蓬萊の買氣振はぬ/谷口清氏
10 支那の法幣顛落 無價值化は時の問題
11 臺灣水產會臨時總會 豫算更正を附議
12 戰時體制下の海運(三)/村田省藏
13 照明燈
14 市價及商況 二日
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 飛躍スル蘭陽三郡其二 蘇澳庄 東臺灣への咽喉! 南方澳港を控へて 產業の發達目覺し特輯
02 庄內唯一の金融機關 蘇澳信組の業績 利用販賣部設置を計劃特輯
03 山地と海洋に伸ぶ 蘇澳郡產業の將來 蘇澳郡守大井又次氏談特輯
04 純農村產組としての 大南澳移民組合 移民の生產向上に貢獻特輯
05 移民、理蕃兩政策に 多大なる寄與 大南澳拓殖株式會社特輯
06 赤糖の製造販賣に 輝かしい功績 黃社長の献身的努力の賜もの 蓬萊物產合資會社特輯
07 蘭陽實業界の大御所 宜蘭殖產株式會社 各部門の營業とも好況特輯
08 專務取締役 陳阿呆氏特輯
09 共榮商會 邱有才氏特輯
10 保險報國をモツトーに 三井生命保險で活躍/黃有義特輯
11 朝日商會主 街協廖燦堂氏特輯
12 臺灣運輸株式會社 蘇澳營業所特輯
13 運輸界に奉仕する 蘇澳運輸會社 業績特に優良なり特輯
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 旗山街三十三士 祭典盛大に執行 二日間に亘り各種催物
02 恒春郡道路協會 盛大に總會開催 過去の業績賞讚さる
03 張式中耙犁に就て(上)/張有輩
04 草屯商工會 第四回定期總會開催 勤續優良店員を表彰
05 廟前に露店新築 潮州三山國王廟の委員會で決定
06 新湖口公に幼稚園
07 下茄荖集會所 落成式を擧行
08 竹南郡產組職員 臺灣神社參拜
09 唎酒會を開催 南投專賣品小賣人組合定期總會
10 頂蔦松信組總代會
11 三和農組總會
12 彰化高賓閣開業
13 ローカル.セクション報社消息
14 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 晝間娛樂時間
03 コドモの時間 「皇軍慰問を終へて」/田中熙
04 家庭百科問答
05 料理献立/白石梅子
06 子供の時間
07 國民唱歌と國民歌謠
08 講演 「日支の經濟提携」/殷同
09 常磐津
10 連續物語
11 講演 「ままならぬ自然」/真島正市
12 高田、大日方初顏合せ 「牧場物語」配役決る
13 大都山內監督の超喜劇 「密林の怪獸群」
14 戀人の日記 三日から國際館で
15 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 臺中商工會議所 第一回總會を開催 會頭以下各役員決定
02 さすがは事變下の會議 緊張の氣漲ぎる 臺中州郡守市尹會議開かる
03 造林計畫の遂行に 技術員を四名增員 花蓮港廳本年度から
04 江南の戰跡を尋ねつつ 防空施設を探る (一)/滿富俊美
05 薯簽は下落一方 南部の農民悲鳴 兩州當局の善處を要望
06 高雄州郡守市尹會議 きのふ州會議室に於て
07 嘉中遂ひに制霸 決勝戰で嘉農を破る
08 高雄稅關 四月上旬の貿易
09 文化の恩澤愈よ 蕃山の幼兒に及ぶ 屏東郡で選獎會を實施
10 築港完成に處し 勸業機構を調整 花蓮港廳の對應策
11 親父、發狂したか 突如息子を斬傷 自分も自殺を遂ぐ
12 前科六犯の強か者 臺南署に檢擧さる
13 妻欲しさの鰥 まんまと騙された
14 山根一味送局 臺南署の取調一段落
15 岡山水道竣工式 一日盛大に擧行
16 順風耳
17 消息報社消息
18 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(92)/山中峯太郎;木原芳樹
02 學藝消息 首狩りの北京人 バ博士の發表
03 前進し乍ら射つ 機關銃車の發明
04 水牛の角 困難な事情 地方主義と全 體主義
05 心聲漢詩

王君桂木新婚誌喜/劉德安

06 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 ヒ・ム兩氏の會談 獨伊が協同一致して 東亞防共勢力を支援 極東問題にも及ばん
02 ヒ總統訪伊の途へ きのふ黨、軍首腦部を從へて
03 預金利子の不均衡 國策の遂行に支障 日銀、全面調整に乘出す
04 連繫問題を中心に 政民が第二次交歡 政治諒解が押進られん
05 兩會社の委員補助 廿一名を任命
06 新竹州防犯協會 聯合會評議會
07 圖像:大ニコニコの王克敏氏(右)と梁鴻志氏(上海にて)
08 戰況を誤斷、妄動せば 躊躇なく處斷す 支那民眾に對し軍部聲明
09 國家總動員法の 施行勅令を公布 五月五日より施行
10 金口木舌/林正享
11 佛租界內の敵產 秘密搬出を企つ 我方佛當局に嚴告
12 明日の天氣
13 曉の合唱(66)/野村愛正;古藤幸夫
14 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 不滅の武勳を殘し 長谷川中將長崎着 五日晴れの帝都入り
02 練習艦隊乘組員 けふ島都を見學 先づ臺灣神社に參拜
03 准士官以上歡迎會 昨夜盛大に開かる
04 軍樂隊演奏 今夜基隆で公開
05 圖像:士官候補生招待午餐會(公會堂にて)
06 高須司令官 三枝司令官と市尹を答訪
07 舢舨を檢查 基隆港明朗化に
08 吉野少佐 赫赫たる武勳を立てて きのふ晴れの凱旋
09 水上署と船舶の防犯懇談
10 吉岡英一君 大藏省入り
11 “總動員法の制定" 陸軍で小冊子を刊行
12 準備教育禁止の 論據とその實際/江間常吉
13 學校衛生の改善に 臺灣學校衛生會 けふ創立委員會を開催
14 新竹の優良兒 十名を選獎
15 人事‧消息
16 今晚の放送
17 商況 三日前場
18 今夜の映画
19 民報案內報社消息
20 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(145)/甲賀三郎;伊藤良夫
02 家庭‧婦人 スポーツが 誘因となる 肋膜炎 日光浴や海水浴は適度に/大谷彬亮
03 身上相談
04 圖像:非常時の武者人形鐵兜飾
05 今は喰ひ時 初鰹の山かけ
06 ストーヴの 藏ひ方
07 揭示板
08 飛躍スル蘭陽三郡其三 地方金融に貢献 宜蘭信用組合 役職員と組合員が協力 蘭陽金融界の重鎮特輯
09 滯貨金皆無の 頭圍信購販利組合/林朝宗特輯
10 圖像:宜蘭郡役所特輯
11 羅東信用販賣 購買利用組合特輯
12 組合員の信任厚き 礁溪信購販利組合/呂天賜特輯
13 唯一の金融機關 員山信用組合/楊接銚特輯
14 三星信用販賣購買利用組合特輯
15 東臺灣の大都市にしたい 宜蘭街協議會員 中山文男氏談特輯
16 庄內唯一の社交機關カフヱー 羅東會館特輯
17 明治生命保險/楊錦發特輯
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 強い坊や孃やに 育てる樣にしよう 五月五日は子供デー
02 世界で始めての お寺船 船員が皆お坊さん
03 カナガキニュース 十ケ年計畫デ 樟木ヲ植ル
04 圖像:フアシスト少年團
05 海鮎ガ一日ニ 十萬斤トレタ 漁師ガホクホク
06 コドモ スパイを防ぐ事が 吾吾の大切な任務 スパイの害は大きい
07 日本一づくし(三) 日本一の拜觀料
08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 王克敏氏、首相を訪問 歷史的會見を遂ぐ! 胸襟を開き意見交換 會談の內容頭條新聞

【東京三日發同盟】日支兩國提携の重大使命を帶びて來朝した中國臨時政府行政委員長王克敏氏は三日午後三時四十分首相官邸に近衞首相を訪問約一時間に亘り歷史的會見を遂げ東亞安定の根本方針と日支提携、蔣政權の抗日容共政策の徹底的排擊、經濟開發の大綱方針等につき胸襟を開いて意見を交換茲に日支兩國提携の固き礎石が築かれるに至った會談內容左の如し

王氏 私並に私共同志は東亞平和を希望する見地より臨時政府を組織するに至ったがその新政權を盛り立てて行くには前途幾多の困難があらうと思ふ今日まで貴國朝野の多大の援助をうけて來たことは深く感謝すると共に今後も相變らず御支援を切望する

首相 東亞保全はわが國四十年來の國是である今回王先生が身を挺して新政權の中心となり局面打開に努力せられわれわれと志を同じふして東亞平和の為めに盡さんとする非常な御決意に對しては深く敬意を表して己まない新政權成立匆匆極めて御多忙の中をお出掛け下さったことは深く感謝する

王氏 臨時政府は成立以來貴國出先當局とも密接な提携を保ちつつ政治、經濟、治安の確立に努めてゐるが尚敎示すべき點があるならばこれを承はるを得ば誠に幸ひである

首相 先づ蔣政權を相手とせざるに至ったまでの顛末を述べ

今となっては蔣政權と和平を交涉せんとするが如きことは帝國としては斷じてあり得ない一月中旬決定の大方針は確固不動のものであって王先生を中心とする新政權と飽くまで緊密な連絡提携を保ちつつ事變解決に當りたいと考へてゐる

王氏 われわれの新政權を御期待に副ふやうに發達させるためには微力を憾みとする次第ではあるが然し次の點だけは判然と申上げることが出來る卽ち吾吾は容共抗日政策は斷乎として排擊するこれは私共同志の年來の主張で今後ともこの方針には搖ぎがない貴國大方針もと篤と諒解致した、私共東亞和平確立のため一層努力する考へである

首相 お話を承って誠に心強く存ずる尚一言申上げて置きたいとは蔣政權の潰滅を計ることは帝國の根本方針であるが然しながら吾吾は事態が速かに改善され貴國國家民人のため不幸なる狀態が永く續かないことを切望して已まない

02 日本精神を昂揚 長官會議第二日 末次內相の訓示
03 圖像:新舊第三艦隊司令長官
04 陸軍參謀長會議
05 橫濱、神戶、長崎、臺灣に 辦事處を設置
06 總動員法の一部を 外地にも施行
07 上海海關の交涉經過 外務當局より發表
08 占領地區內諸海關の 外債負担支拂額
09 北、中支共通の 稅率表を作成
10 閣議決定 臺灣關係二件
11 勅令公布
12 溝安墩を占領 阜寧の死命を制す
13 和林格爾を占領 更に敗敵を猛追中
14 陸の荒鷲部隊に 光榮の感狀
15 中島軍曹が名譽の負傷 同盟通信記者
16 文官制度の改正案 勅、奏任の昇進、任用範圍擴大等 閣議で藏、商相らの意見行はる
17 人民戰線運動は 今や分裂退却の兆 勢力回復の宣傳も空し
18 隴海線を偵察 敵集團を爆擊
19 粵漢鐵道の 貨車群、鐵道爆破
20 外地司法官を午餐に招待 大谷拓相
21 北支開發子會社 現地案既に內定
22 本日の天氣
23 大阪商船臺灣出帆
24 近海郵船基隆出帆
25 辰馬汽船
26 大連汽船
27 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 革新を要する 臺灣農業政策社說

最近臺灣の工業化を頻りに叫ばれてゐるが、何んと云つても臺灣は未だ農業國の域を脫してゐない。臺灣は單に農業生產が壓倒的に多いのみならず、人口の過半數が農民であると云ふ所から臺灣に於ける農業政策は極めて重大な意義を有する。元も農業の增產政策としての農業政策は領臺後より引續き行はれて來たが、此の外に農民の生活安定を圖らんとする農村社會政策も當然考慮せらるべきものであらうと思はれる。併し臺灣の農村は內地の如く窮迫してゐないから左樣な政策が不必要だと論ずる者があるかも知れないが、若し細心に臺灣の農村事情を檢討すれば決して樂觀を許さざるものがあると云ふ事を知らなければならない。

臺灣に於ける農耕地は既に一部の地主によつて兼併せられてゐる。卽ち耕地五分未滿の所有者は全耕地所有戶數の四二%七を占めてゐるが、それ等の所有面積は僅か全耕地の五%七に過ぎない。一方百甲以上の耕地所有者は百九十六名 (全耕地所有戶數の○%○五)しかないのにそれ等の占有する耕地面積は全耕地の一三%一に及んでゐる。而して二甲未滿の所有者は總耕地所有戶數の八一%五と云ふ絕對多數を占めてゐるにも拘はらず、それ等の所有する耕地面積は僅かに全耕地の二八%二で三分の一にも足らない。從つて自作地よりも小作地の方が多い。昭和七年四月一日の現在によれば自作地の百分率四六%四五に對し小作地が五三%三五を占め此の狀態が寧ろ內地より惡い。殊に臺灣の小作制度は內地よりも更に不良であり、中部に於ける水田の小作料率の如きは六割より七割以上に及んでゐるのみならず、全體を通じて漸次引上げられる傾向にある。此の二點のみ撃げても臺灣の農村は決して健全狀態であるとは云へないのである。

加ふるに臺灣に於ける農業經營は內地程の極零細農でなくても、小作地が比較的に多く且つ小作料率が比較的に高い事は既に何かの場合に其の弊害が表面化する恐れがある。幸に臺灣農民の生活程度が極めて低く、且つ官廳の指導によつて佃業會を通じてよく地主と協調を保つてゐればこそ外面的に見て平穩無事のようであるが、此の無風狀態は何時までも續くとは考へられないのである。今後若し農產物の價格激落に當面する場合には、かくの如き矛盾が必ずや激化を招來するに違ひない。此の見地よりして內地に於て早くも其の對策を講ぜられ、所謂自作農維持とか、小作人の權利を保護する農地令の施行等は當然取上げられて然るべき政策であらうと信ずる。

申す迄もなく所謂革新政策の基調とする所は、生業に從事してゐる大多數國民の生活安定を目標としなければならない。臺灣に於ける農業政策は問題を惹起してからの對策のみでなく、かかる問題を未然に防ぐ丈の先見の明を有せしめなければならない。時は超大非常時であるから、真に銃後の國民をして永く安心に其の生業に就かしめる事も、決して疎かにすべき事柄ではない。第七十三議會を通過した農地調整令もかくの如き目的に達せんとする緊急立法と思へば、臺灣當局もかかる地味な農業政策に對して臺灣に適する方策を貧困に陷入らざるよう此の際冷静に之を講じなければならない。

02 田島丸爆破事件は 共產分子の陰謀! 日、獨離間の目的で
03 臺灣競馬令制定 きのふの閣議で決定 內地競馬法との相異點
04 失へる部下のため 復仇の一念に燃ゆ 廣德の激戰で武勳を立てた 能美伍長の第一戰便り
05 大和丸、神戶出帆 石川、村松、辜氏等乘船
06 官民に迎へられて 小林總督高雄着 鳳山丸で澎湖島へ
07 總督一行澎湖島着 島民の歡迎裡に上陸
08 基隆の消防記念日
09 太田女史寄附
10 けふアツトホーム 主なる官民を招待
11 杉浦大佐逝く 兵器行政の權威
12 新竹物產組合總會
13 熊本の農業移民團 三百六十餘名着臺 きのふ入港の蓬萊丸で
14 十人中に一人強 結核有菌者を發見 臺北州の咯痰檢查
15 三人組の鷄泥棒檢擧
16 本年の城隍祭は 質素簡略に 名物の大行列は中止
17 空車と衝突し て坑夫即死
18 屏東市庭球大會 個人選手權は五月八日 各團爭霸戰は同廿二日
19 臺灣行進曲歌謠 督府精動本部で募集
20 嘉義商工會議所 廿日總會創立
21 若者か縊死
22 新竹米庫組合役員會
23 總督府辭令
24 人事‧消息
25 ときの声
26 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 硫安販賣も統制へ 輸移入商に準じて 購販プールを組織 島都肥料問屋協議を進む
02 昨年度の 島內食鹽消費 五萬一千餘瓲 前年より七千瓲の減少
03 移出米商同組の 正副組合長決定 顧問として井出氏を推薦
04 戰時體制下の海運(四)/村田省藏
05 彰化、恒春工場 二日に製糖終了
06 生命保險契約高 三億七千萬圓 一月末
07 農會農倉の 產業組合移讓 臺南州は本月中に完了
08 臺南市家畜市場の 畜產會代行問題 當局では直營を希望
09 臺南州下の製糖工場 製糖作業は順調 步留は豫想より低下
10 僅か二日間で 二百丁の慘落 丸糯米戰終幕
11 各工場續續と壓搾終了
12 上海為替保合
13 新蓬萊米の 闇相場が反落 立會解禁は十日頃か
14 一期蓬萊米の 格付查定會 あす正米市場にて
15 衛生課長ら 清涼飲料水工場を視察
16 照明燈
17 市價及商況 三日
18 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 飛躍スル蘭陽三郡其四 他の追隨を許さぬ 羅東郡生產の強味 協力時艱を克服せよ 羅東郡守丸木末次郎氏談特輯
02 大工業都市目指す 發展途上の羅東街 街當局者の淚ぐましい奮鬪振り/陳純精特輯
03 糖業王國を誇る 昭和製糖株式會社 資本金一千五百萬圓特輯
04 純農村を誇る 冬山庄の產業 指導獎勵に全力傾注特輯
05 農耕の好適地 五結庄の將來性/上岡彌三郎特輯
06 治水工事の完成 期待される三星庄 各種生產業愈よ發達特輯
07 內容愈よ充實の 利澤簡信購販利/林木溪特輯
08 飛躍を重ねる 大輪自動車商會/簡水特輯
09 タクシー會社 驛前自動車商會特輯
10 地方交通に貢献する 共益自動車株式會社特輯
11 肥料國策を目指す 宜蘭郡肥料商組合特輯
12 蘭陽住民の足を勤める 蘭陽自動車株式會社特輯
13 蘭陽澱粉株式會社特輯
14 羅東肥料商同業者組合特輯
15 廣告特輯
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 臺中州郡守市尹 會議の指示事項 各課より夫夫提出
02 時代の波に乘つて 祭祀聯盟會 中壢郡全島に魁けて結成
03 圖像:棚橋女史勳章傳達
04 教化事務打合會 本日竹東街にて開催
05 東港農組總會 原案通りに可決
06 尖山公の兒童毆打 問題益益複雜化 學校の無責任に轉學續出
07 岡山街驛前通り 鋪裝で面目一新
08 國防献金
09 南投街の優良兒 十名決定さる
10 新酒試飲會
11 東港郡街庄對抗 庭球爭霸戰
12 大坪部落振興會 集會所落成式
13 竹南旅行團歸着
14 ローカル.セクション
15 廣告報社消息
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 防空協議會を新設 臺南州郡守市尹會議に於て 協議事項として新豐郡提出
02 臺中州郡守市尹會議 きのふ緊張裡に終了
03 愛婦臺中支部長ら 白衣の勇士を慰問
04 彰化市の華僑 慰問金を醵出
05 さすがの支那人も 自國のデマに食傷 日本電報の漢譯を貪り讀む 香港丸情報
06 江南の戰跡を尋ねつつ 防空施設を探る (二)/滿富俊美
07 育兒講話會 彰化市にて開催
08 新酒「凱旋」頗る好評 屏東專賣支局近く唎酒會開催
09 肥料購買の一元化 產組側の屈服で鳬 臺中州も結局他州に追隨
10 臺南州の肥料座談會 產組代表七十名出席
11 「惡」の三人義兄弟 共同戰線で荒し廻る 惡運盡きて豚箱入り
12 理髮料愈よ值上げ 高雄美容術組合總會で決定
13 振山金鑛女事務員 一行本社見學報社消息
14 屏東市の商議選擧 愈よあす告示 民選は十二日施行
15 騎手と馬丁 亂暴を働く 運ちゃん重傷
16 お尋もの御用
17 屏東郡壯丁團 臺灣神社參拜
18 消息報社消息
19 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(93)/山中峯太郎;木原芳樹
02 獨逸の文化國策(中) 民族意識昂揚への努力/小島威彥
03 水牛の角 地方主義と 地方文學
04 圖像:公園(臺陽展出品)/廖繼春
05 學藝消息 「漢奸の娘」 シナリオ執筆
06 地熱 五日より大世界
07 ラヂオ
08 講演 友邦日本を訪れて/王克敏;清水董二
09 歌舞伎劇
10 國史講座 國史の成跡と 國民の覺悟/山中樵
11 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 歐洲政局は一段落 ソ聯、必然的孤立へ 外相、閣議で詳細說明
02 外務當局談 ソ聯の對支援助に 重ねて嚴重な抗議
03 圖像:王克敏氏(右)廣田外相と握手(外務省大臣室にて)
04 中村軍務局長きのふ着任
05 ヒトラー總統 ローマに入る 熱狂的歡迎裡に
06 金口木舌/林正享
07 海關協定成立は 英國態度轉換の現れ 臨時政府極めて滿足
08 前廈門警備司令 李崇寅射殺さる 上海で支那人青年に
09 敵遊擊隊の掃蕩開始 錢塘江南岸の紹興、寧波方面
10 小口公債と貯蓄債券 六月中旬から下旬に發行
11 事變解決の根本方針 末次內相所信を披瀝
12 革新政策 調查會 民政黨で設置
13 代行株を買收 東株取引員組合で
14 明日の天氣
15 曉の合唱(67)/野村愛正;古藤幸夫
16 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 宋、孔の軋轢愈激化 國府の崩壞に拍車 相容れぬ兩者の性格
02 北支の地方軍閥 蔣政權より離反 歸順せんと手蔓を求む
03 海軍軍樂隊 昨夜、基隆で演奏 雄壯なメロデーに聽眾陶醉
04 官民一體となって 健康增進に努む 來る十七日より廿三日迄 健康週間を實施
05 東京港の開港愈愈 具體運動に乘出す 市首腦部の意見一致
06 乘組員の歡迎午餐會
07 基隆郡下の 茶の增產計畫 前年の約倍額二百萬斤を
08 國民黨分裂を策す 共產黨が全力を傾けて
09 林田廳長より 概況報告を聽く 總督の澎湖巡視第二日
10 漳州の人心動搖 七十五師、道路橋梁を破壞
11 苦力が重傷 ガソリンカー顛覆
12 北京語講習會
13 新竹州防諜協會 十一日に發會式擧行
14 嘉納翁急逝 郵船氷川丸船上で
15 船長より無電 直ちに大塚の嘉納邸へ報告
16 臺北郡守會議 五日より開く
17 山東丸より
18 人事消息
19 今晚の放送
20 商況 四日前場
21 今夜の映画
22 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(146)/甲賀三郎;伊藤良夫
02 家庭‧婦人 男の子はなぜ “鯉"と結び付けるか 興味ある習性さまさま あすは端午節句/丸川久俊
03 便利で經濟的な寶米櫃
04 一食五千カロリー以上の 模範的辨當四種 御飯には必ず胚芽米を/香川綾
05 圖像:何れがお好き
06 實用と衛生を 兼ねたお靴を 家庭德用帳
07 日に三回は必要 職業婦人の休憩
08 圖像:非常時の乘物玩具裝甲自動車
09 これから危い! ラムネとサイダー 見分方は此れに限る
10 野菜を煮る時 臭ひの消し方
11 銅器の磨き方
12 なんと多いことよ 近代娘の喫煙 何が魅力、何が目的か
13 紙上病院/黃朝清
14 揭示板
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 畏くも陛下が 臺灣の民情を御聽取 川村臺南州知事が委曲奏上 地方長官に賜謁
02 五月五日
03 段段殖えてゆく 南京の日本人 我小學校もできた
04 皆の知らぬ間に 鐵道を建設 穩かでないソ聯の企
05 圖像:上海に於ける天長節祝賀
06 近く湖底に沈む 平和な村落 東京府下の小河內村
07 カナガキニュース シナクウグンノ ソンガイ九四八キ
08 コドモ 淀の出世鯉が 鯉のぼりの始り 五月五日が端午の節句
09 大きな弘法大師 愛知縣に建立
10 臺中州立男子中等學校 入學試驗問題
11 子供作品 せんさうごつこ/柯呈煌
12 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 日ソ交涉經過 ソ聯の深甚なる考慮を促す 外務當局談話を發表頭條新聞

【東京四日發同盟】外務省では日ソ諸懸案の交涉經過に關し四日大要左の如き當局談を發表した、

去る三月下旬以來東京において廣田大臣とソ聯大使との間に或は井上歐亞局長とソ聯大使館參事官との間に數回に亘り日ソ兩國間諸懸案の調整問題を繞り話合が行はれたが今日までの交涉經過の大要は左の通りである

一、三月二十八日廣田大臣とソ聯大使との間に兩國問題懸案解決方に關し話合があつたに對し四月四日ソ聯政府から左の方法に依る諸懸案調整に關する提案があつた、即ち日本側は

一、北滿に不時着したソ聯飛行機の返還

二、南樺太に抑留中のソ聯汽艇ウイムペル號の釋放

三、函館に抑留中のソ聯汽船クズネツクストロイ號の釋

四、黑河附近で抑留されたダリレス所屬汽艇乘組員四名の釋放

五、北鐵代償最終割賦金の滿洲國又は補償者の立場にある日本に依る支佛

を實行しこれに對しソ聯側は

一、國外追放を差控へ居る八名の日本人の釋放

二、朝鮮漁船三隻及び乘組員の放釋

三、酒井組合の北樺太アグネオ石炭利權取消通告の撤回

四、北樺太石油及び北樺太鑛業兩會社の經營する利權事業に關する諸問題に對する好意的審議

五、日ソ小包交換の復活

六、在オハ日本領事舘閉鎖要求の撤回即ち日本側はブラゴエ及びハバロフスクの二館、ソ聯は在本邦領事館中の二舘を夫夫閉鎖すること

等を實行することにしたいと申出たので帝國政府は兩國關係正常化の為に日ソ間諸懸案の解決に努力しソ聯の提案に對してては誠意をもつて對處してゐるのであるがソ聯政府は口に步み寄る用意あると言ひながら實際においては何等これを履行せざるので帝國政府は繰返しソ聯政府の深甚なる考慮を促してゐる

02 敵に便宜を與へる 第三國人は保護せず 我軍當局聲明を發す
03 圖像:地方長官會議第一日
04 陸軍參謀長會議第二日
05 司法制度改正上程 司法長官會同第二日
06 國防上大切な地 澎湖島は漁業第一 視察を終へて小林總督語る
07 小林總督が上京 九日の大和丸で出發
08 海關問題と國府 表面取極に反對を見せながら 反英態度を極度に押へる方針 一、兩日中に聲明せん
09 外交問題に付き懇談 王委員長、外相を訪問
10 王委員長きのふ 陸、海兩相と會談
11 陸海相が決意を披瀝 地方長官會議第三日
12 文相の訓示
13 我海軍空軍の至寶 得猪少佐壯烈な戰死 海軍省發表孝感襲擊の際
14 蕪湖西側の 南方地區を掃蕩
15 海の荒鷲隊活躍
16 長谷川提督熱海に一泊 けふ晴の入京
17 伊國王に謁見 ヒ總統、ム首相と懇談
18 田島丸門司に寄港
19 米軍擴修正案 上院で可決
20 文部辭令
21 朝鮮鐵道局長更迭
22 本日の天氣
23 大阪商船臺灣出帆
24 近海郵船基隆出帆
25 辰馬汽船
26 大連汽船
27 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 極東の大勢を決定する途社說

カ駐支英大使は國府に信任狀捧呈を終へ、四十八日ぶりで去る一日上海に歸着した。極東情勢轉回の真只中に登場して、轉換の必要に迫られてゐる英國の對支政策の新方針決定を控へたカ大使今回の旅行は信任狀捧呈以外に重大使命を持つものとして注目の的となつてゐたのである。カ大使は漢口に於て蔣介石その他最高首腦者と會見し、又列國大使等と盛んに往復して英國の極東政策樹立に資すべき打診工作が行はれた模樣である。而して英國の當面の問題たる莫大な權益擁護方法、蔣政權と新政權との矛盾の處理法等に就ては今回の打診工作に依り得たる認識が最も有力なる基礎となるべく、同大使の今後の動向は頗る注目されてゐるのである。

維新政府成立を外に、カ英大使が信任狀捧呈に藉口して、國府の所在地に入り現地打診工作に活躍してるのと併行して、上海海關問題に關し、東京に於て日英間で折衝した結果、茲に兩者の意見が一致、覺書を交換、三日その內容を發表し、日英間の懸案の一であつた上海海關問題が解決されたのである。その內容は維新政府に依る海關監督者の任命、關稅收入保管銀行を我が正金銀行とすると等であるが、この海關問題の解決は要するに英國が中支の事實に卽して、維新政府を承認し、又上海工部局の警察副總監に我が赤木氏を入れたのは我が實權を承認したことを意味するものであると共に、英國チ首相の現實外交の現れである。從つて○○方面が片附けば英國は北支中支政權を承認し、南北對立時代の再現となるであらうとなし、英國の對日强硬態度を否認する向がある。

併しながら茲に見逃してはならぬことは最近に於ける佛駐支大使の活躍である。英大使の活躍と相呼應して佛大使は香港に現れ雲南に出で、佛領印度支那當局と折衝した事實がある。又國府が佛領印度を經て盛んに武器を輸入してゐる事實は、佛國が英國の尻馬に乘つて、積極的反日親支策をとつてゐること、及び英國が更に米、佛を誘つて日支間の調停に乘出さんとの說が最近盛んに流布されてゐる等の點よりみて、英國の對支援助策が緩和されたとはみられないのである。 英國が音頭をとつて、佛國を抱き込み、米國を誘ひ、種種なる手段を講じ、策動してゐるのは、要するに支那に於ける英國の莫大な權益を擁護せんとする老獪な策謀とみるべきである。國府に對しては依然援助策を執り、以つて南支及び奧地に於ける權益を保護する一方、又我國及新政府に對しては、新事實に卽して之れと握手し以つて北支中支に於ける自國の權益の損失を防止せんとする肚であることは推測するに難くないのである。

英國がかく策謀し、佛國が暗躍してゐるのは、要するに國府が尚餘喘を保つてゐるからである。國府の息の根を斷てば問題は自ら解決され、極東の國際情勢は明朗化されるであらう。それ故に我國が國府を徹底的に痛擊し決定的勝利を把握することが急務である。凡ゆる政治工作も又凡ゆる國際情勢もこの決定的勝利が絕對的の前提である。卽ち國府の抵抗力を持續する最後の牙城である○○を攻略することである。○○を失つた國府が、假令昆明に落ち延びそこを第二の抗日根據地とするも、もはやその實力は問題とならず、その崩壞は單なる時間の問題に過ぎなくなるのである。これ實に支那の長期抗戰の術策を封じ、列國の策動を排して、極東の大勢を決定する唯一の捷徑であるのだ。

02 州民の熱望叶つて 新竹地方法院獨立 初代法院長は高嶺氏昇進
03 市內に喜び溢る 六月頃盛大に祝賀
04 軍官民を招待して 磐手でアットホーム 主客うるはしの交歡
05 練習艦隊出港 萬歲の嵐に送られて
06 士官候補生 基隆市內を見學 歡迎午餐會に臨む
07 太平町區會と防諜團結團式 愈よあす擧行
08 山の兄弟が 內地見學 昨日神戶に入港
09 陸戰隊上陸記念碑前で 征臺の昔を偲ぶ 小林總督、澎湖視察を終了
10 基隆公會堂で選獎式を擧行 「子供の日」に
11 基隆の尚武節 六日午後八時より 劍舞、詩吟の夕
12 小公內地修學旅行團出發
13 二萬人が參加して 國防體育大會 來る海軍記念日に
14 名譽の戰歿、傷者 きのふ原隊より發表
15 學校衛生會は 人的資源の培養 文教局丸山技師語る
16 東京大會陸上競技 プログラム正式に發表
17 オ組織委員會 けふ緊急理事會を開き 善後策を決定
18 產金法違反で 二名を檢擧
19 國語家庭會 七日公會堂で結成
20 高天成氏の論文 東大教授會を通過
21 少年劍道大會 全島のトツプを切つて けふ樺山小で開く
22 蘇澳庄助役島田氏に決定
23 林柏壽氏更に 一萬圓國防献金 重ねての美擧に當局感激
24 快速船辰鳳丸 颯爽と基隆入港 辰馬汽船、辰和丸の姉妹船
25 奇特な献金 無名で本社に送附報社消息
26 人事‧消息報社消息
27 ときの声
28 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 島都の煉乳界に□狀! 鷲印の販賣統制みだれ 市價一齊に漸落を示す
02 臺陽鑛業の大擴張 金及び石炭の增產と 硫酸工場の建設に着手
03 解決の曙光見ゆ 臺中清涼飲料水の割當紛糾問題
04 八十億圓の貯蓄 本年中實現は困難か
05 臺北州茶業同組 設立認可さる
06 硫安購販プール 輸移入商も贊成 近く具體的方法を議せん
07 將來は全島的な 統制機關が必要 安部三井穀肥主任談
08 漢藥材の輸入統制に 愈愈組合を組織 中南部の業者だけで
09 新竹官選商議員 正式任命さる
10 旗尾工場壓搾終了
11 莊福氏永裕豐の權利を買收
12 全耕地を三分し 適地適肥を施す 臺南州農會の肥料方策確立
13 五日限丸糯米 受渡百五十七車 高值から二百五十丁反落
14 照明燈
15 市價及商況 四日
16 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 乳幼兒表彰デー特輯 乳兒審查所感/酒井潔
02 臺北市乳幼兒本年度優良兒 診查成績
03 本島乳幼兒の 保護に就て/施江南
04 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 臺南州下譽れの 入選優良兒 千七百名の內より選獎
02 桃園街の入選者
03 張式中耙犁に就て(下)/張有輩
04 教化指導員打合會 あすより臺中市教化會館で
05 鹿港信組國講所 三ヶ所同時に開設 二日盛大に開所式擧行
06 臺中專賣品小賣人組合 定期總會を開催 同時に盛大なる試飲會
07 青年聯合團結團式 鹿港二公に於て擧行
08 北港郡國防献金
09 龜山島觀光團 五結庄より八○名
10 ローカル.セクション
11 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 強い子は御國の力 心得て欲しい 育兒常識 (上)出生より離乳まで
02 乳幼兒の 榮養に關して(一)/關屋重德
03 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 新撰組と呼應して 特別救護隊を組織 臺北州衛生課が萬全を期して
02 婦人教化の根本策 臺南州愈よ指導に乘出
03 高雄商工會議所總會 來る十日公會堂で開催
04 愈よけふ告示 屏東の商議員選擧
05 臺中市の優良兒選獎
06 嘉義市の入選兒
07 江南の戰跡を尋ねつつ 防空施設を探る (三)/滿富俊美
08 全島學校教練研究會 あすから三日間臺南市で
09 高雄市は砂塵濛濛 低氣壓の惡戲で稻の被害一割
10 花蓮港街の優良兒決定
11 煙草の裏作に魚藤を試用
12 高雄のダンスホール 愈よ旋風襲來か 警察當局近く通牒を發せん 稅務課は追徵金を狙ふ
13 方委書記打合會 あす臺南州で開催
14 彰化市青物仲買人組合總會を開催
15 真犯人は啞者か 竹山の怪屍體事件に曙光 取調の係官手真似足真似
16 陳均殺し公判 早朝から傍聽者續續殺到 法院開設以來のレコード
17 松尾技手留置さる
18 西部視察團 壽庄に於て募集
19 順風耳
20 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(94)/山中峯太郎;木原芳樹
02 生存と生活(上)/張秋金
03 學藝消息 「海の護り」 冒險的撮影
04 水牛の角 作家の歸鄉 喜ぶべき現象
05 ラヂオ
06 講演 國家總動員法の 施行に當りて/森岡二朗
07 コドモの時間 ラヂオスケツチ “子供の日"/竹久伸之
08 家庭百科問答
09 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 長谷川、大川內兩提督 けふ晴れの帝都入り 宮城に參內軍狀奏上
02 只蔣政權打倒へ 長谷川中將力說す
03 双方の金融事情に付 隔意なき意見交換 王氏、日銀當局と懇談
04 王克敏氏より 五萬圓を献金 傷病兵、遺族慰問金に
05 友好的支援を懇望 王克敏委員長が
06 陸軍參謀長會議第三日
07 司法官に 御陪食
08 官民二百名を招待 小林總督協力希望
09 小林總督 高雄へ歸還 南部巡視に向ふ
10 金口木舌/林正享
11 重要會談は觀艦式に 臨む列車中で行はん 軍事提携を確約か
12 防共協定の強化と 植民地再分轄要求 第一回會談の內容
13 兩國の親善を強化 コムミユニケを發表
14 兩開發會社 十二日に初總會 兩總裁を正式に決せん
15 フラン貨切下に決定 佛首相、放送演說
16 上海為替保合
17 明日の天氣
18 曉の合唱(68)/野村愛正;古藤幸夫
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 伏見宮殿下には ス・フ御調製を御下命 畏し・御獎勵の思召で
02 湖北學生聯合會 陳誠排斥を決議! 事態容易ならず成行注視
03 張治中の馬脚現る 何健、張の排斥を企つ
04 凱旋勇士○○ 歡呼の聲に迎へられて
05 臺北州郡守 市尹署長會議 けふから州廳で開かる
06 司法書士に認可申請手續 新竹地方法院で
07 嘉納翁を國民葬に 生前の功績に酬ゆべく 教育界、運動界が協議
08 東大の結核撲滅對策 レントゲン寫真撮影を 全學生八千人に實施
09 警備の重任を果し 勇士の凱旋 驛頭は時ならぬ混雜
10 慰問袋を送る 北一高等女の赤誠
11 第三長榮丸漂流 乘組員不在で調查中
12 選ばれた金太郎 五十名を表彰 臺北市の優良兒選獎式
13 基隆の選獎式
14 新竹の表彰式
15 海軍兵學校に 臺灣產檜材を寄進 八方園神社改築用材として
16 今晚の放送
17 商況 五日前場
18 今夜の映画
19 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(147)/甲賀三郎;伊藤良夫
02 家庭‧婦人 都會の住宅衛生/大西清治
03 圖像:夏の服裝品いろいろ(二)
04 お勝手の用具 アルミとアルマイト 使用上の御注意は
05 モルガンお雪さん懷しの京に歸る
06 何が氣に入らぬか 子供の夜泣 原因はビタミンRの缺乏
07 腐らぬ野菜の 煮方を傳授 一番よいのは二度炊き
08 圖像:非常時乘り物三輪車
09 手際よく直せる セルロイド玩具
10 身上相談
11 揭示板報社消息
12 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 擧國一致して 時艱克服に邁進 內相が長官會議に訓示
02 五月五日
03 日本のお城を 米國に建てる 來年の萬國博に出品
04 獻金實に五十回 每日のやうに慰問狀を出す 軍國少女久子さん
05 圖像:英國空軍の操縱士養成
06 怪力婆さん 三米の大海豚と大格鬪して生捕る
07 軍用犬の お手柄 匪賊の部隊長を嚙み殺した
08 カナガキニュース ソウトクカツカガ ナンブヲゴシサツ
09 カナガキニュース ソウドウヰンハフ タイワンニモ シカウ
10 コドモ “端午節"の今昔/山村甲村
11 臺中州立男子中等學校 算術科 入學試驗問題
12 ゼンマイ仕掛の 懷中電氣
13 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 高橋、佐藤兩部隊が 敵の遊擊隊を掃蕩 常州橫山橋附近で頭條新聞

【上海五日發同盟】上海軍報道部發表

一、昨四日高橋、佐藤兩部隊は常州(武進)東方約十三粁橫山橋附近で敵遊撃隊數百名を掃蕩しその根據地を覆滅せり

一、佐藤枝隊は昨四日早朝、射陽河南方地區に進出し五日早朝同河を敵前渡河し阜寧の敵陣地を攻擊中なり

02 我が陸の隼大活躍 新安鎮、郯城間の敵を猛爆
03 粵漢、隴海線を爆擊
04 長谷川前長官に 優渥な勅語を賜ふ
05 電力管理準備局 けふ官制を公布 人事もけふ正式發令
06 陰險なフランス 武器輸送路に苦心 支那援助隱蔽の為に
07 ポーランド政府 滿洲國承認を申込 酒匂駐波大使を通じて
08 臺北商工會主催の 豫算成立祝賀會 長官以下を招待して
09 “日本人所有漁船は 漁業法發布前からの既得權" 日本漁船の比島近海進出問題 比島政府當局者語る
10 國府に操られた 不逞分子を檢擧 濟南總領事館高等係が
11 放送停止を命令 上海放送界は未曾有の恐慌狀態 十四局自然的に整理
12 「陸軍墓地規則」を きのふ公布實施 各衛戍地每に一ケ所以上の 墓地を設けて英靈を合葬す
13 經濟狀態に付き 詳細な說明を加ふ 藏相、地方長官會議で訓示
14 一ボンドに付き 百七十九フラン
15 兩會社の 設立準備委員會 十二日に初總會 委員四氏を追加發表
16 フ政權、ビ氏を駐日公使に任命
17 本日の天氣
18 大阪商船臺灣出帆
19 近海郵船基隆出帆
20 辰馬汽船
21 大連汽船
22 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 ソ聯の反省を促すべし社說

支那は赤化しつつ在る。抗日支那は別な意味に於て赤化支那である。蔣介石は容共政策を取りつつ國民黨の强化を企圖するは儚なき夢に過ぎない。共產黨と合作し乍らその勢力の增大を極力抑壓せんとする蔣一派の努力は彼自身の地位の為めでもあるが同時に英佛米に對する媚態である。然しイギリスに指導されたる獨、伊以外の列强は何時までも蔣介石の尻馬に乘つて自から墓穴を掘る愚を繰返す筈はない。實利主義に徹したジョンブルはここら邊りで牛を馬に乘り換へて大勢順應主義に改宗することは見易き業である。上海海關問題の解決はこの間の消息を語るに餘りある天下の秋を知らせる一葉だ。列强に見放された抗日蔣政權は何處へ往く?かは今更ら問ふまでもない。斯くて戰局が進展すればする程、蔣政權が窮すればする程、赤化の勢ひが益益昂揚することは蓋し當然の成行であらう。

一方ソヴイエト・ロシヤはその世界赤化政策を遂行する為めに事變以來陰に陽に國民政府を援助して抗日勢力を支持して來たことは周知の事實である。支那事變を永びかせてあはよくば日本の勢力を弱めることが出來ればと期待するのがソ聯の狙ふ借刀殺人策である。然し開戰以來ソ聯は事志と違へて皇軍の破竹の勢の進撃振りにソ聯の切なる希望は遂ひに槿花一朝の夢と化したのは氣の毒の至りである。而かもソ聯の嘗めつつある幻滅の悲哀はこれに止まらない何故なら英伊協定の成立は英國外交の一飛躍であると同時にソ聯のヨーロッパに於ける赤化政策の一失敗である。英伊協定はローマ=ベルリン樞軸を强化こそすれ、決して防共戰線の邪魔にならないことは論者の一致した見解である。而してフランスの外交政策は英國追隨以外のなにものでもない。アメリカに至つては所謂金持ち喧嘩せずで萬萬戰禍に捲き込まれる筈がなく、況して英佛を裏切つてまでソ聯を支持して手を燒くやうな真似をすることはあり得ない。斯くてソ聯の世界に於ける孤立は廣田外相の指摘するまでもなく極めて明白な事實である。ソ聯の鎖國政策が近來益益ヒステリカルになつて來たのは假へその自から求むる處であるとは言へ、斯る客觀情勢に左右されて居ないとは言へない。

敗戰支那と孤立ソ聯!その落ち往く先きは自滅の深淵だ。その腐れ緣は最後まで續くであらう。兩者の關係が列强の動向と戰局の進展に依つて益益密接になるであらうことは必然の勢ひである。而して支那の共產分子の勢力が今後益益躍進するだらうし、支那の赤化も加速度的に促進されるであらう。だが支那に於ける第三インタナシヨナル勢力の增大は防共勢力の結束を固め、民主主義諸國の戒心を刺戟せずに置かないであらう。斯くて支那事變は單に日支間や東洋の問題に止まらず、今や漸次共產主義と反共產主義の對立による世界的思想戰の相貌を現出しつつ在るに至つたのである。而して支那事變に於ける帝國の聖戰的意義が一層明かになり、皇軍の犠牲的奮闘精神が益益光彩陸離たるものがあると同時に反共產主義陣營の列國、否全世界の人類から文化擁護の騎士として謳歌さるべきものである。斯る見地よりしてソヴイエト・ロシヤは單に抗日支那の背後勢力としてその行為がわが國に對する敵對行為と認むべきのみならず、ソ聯それ自身が卽ち帝國の共產主義撲滅の聖なる使命の對象となること明かである。故に抗日支那の掃滅の為めに先づその背後の勢力を衝くべきであると共に、防共の世界的大理想を實現する為めには帝國は茲に一大決心を以て斷乎ソ聯の反省を促すべきである。

02 皇太子殿下の めでたい御着袴の儀
03 斷末魔の蔣介石 細菌戰術を採用 井戶に細菌、毒物を投入
04 新竹市の商議選擧 きのふ當選者決定 棄權は僅か二十票
05 圖像:島都「子供の夕」昨夜新公園音樂堂で
06 小林總督岡山を視察
07 嘉義に到着
08 第三次人民戰線檢擧 大阪府特高課で取調べ
09 “多角經營は 近頃の流行" 高砂丸神戶出帆 鳥居臺糖專務談報社消息
10 乳幼兒選獎式 宜蘭羅東で擧行
11 國防献金、恤兵金 海軍武官室取扱ひ
12 嘉納翁の後任に 永井總長を推荐
13 臺北少年劍道大會
14 全島支部對抗 陸上競技大會 二十八日から臺南で
15 島都“子供の夕" 昨夜音樂堂で開催
16 軍人家族慰問會
17 嘉納翁の葬儀 九日講道館で營む
18 產金法違反 北署に檢擧さる
19 軍人家族に汕頭刺繡講習
20 高雄州の乳幼兒選獎 男九名、女六名に選獎狀賞品授與
21 文化洋裁講習生本社見學報社消息
22 鐵移入代行會社 資本四十五萬圓、創立に着手
23 新竹のナンセンス 金板?實は銅板
24 山東丸入港
25 大和丸無電
26 總督府辭令
27 ときの声
28 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 農會の出資不可能で 叺會社の創設頓挫 殖產局、他の團體を動さん
02 鐵道省用炭 三、五○圓上げを認む 本島用炭の落行く先は?
03 官鐵收入は(四月中) 二十一萬圓の增 昨年同期に比して
04 局營バス收入も 約一萬圓の增加
05 四月分の高雄驛諸收入增加 通行稅は千二百圓
06 本島の郵便貯金 增進の一途を辿る 四月末二千六百餘萬圓
07 貯銀の預金 壹百萬圓激增 昨年末に比して
08 高雄肥料問屋も 購販プールを結成
09 坑夫の拂底で 賃銀著しく騰貴 石炭組合對策に苦心
10 五日限の丸糯米戰 きのふ受渡終る
11 一期蓬萊米 格付を正式決定 臺中州米優遇さる
12 臺中一期蓬萊米を 正當格付せられよ 商工課長と正市に打電
13 新蓬萊米の 闇相場は續落 立會解禁は十二日頃
14 屏東官選商議員 內示通り決定
15 臺北商議員選擧 六月上旬の豫定 官選は五月中旬に內示
16 二月末の銀行金融 頗る繁忙を呈す
17 サバヒー魚苗 下落を續く 一萬尾につき五十圓
18 商工課內に置く 物資調整係 實現は六月上旬頃
19 照明燈
20 市價及商況 五日
21 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 “子供の日" 各地で晴れの表彰式
02 彰化市「子供の日」 優良兒入選者發表
03 水尾振興會集會所 盛大なる落成式を擧行
04 夜な夜なの怪影 正體はなんと痴漢
05 集集缺員庄協 近く補充選擧
06 岡山荷受組合總會
07 苗栗佛教護國團 きのふ華華しく結團式
08 總督訓示傳達
09 苗栗郡米組打合會
10 よくも盜んだ鐵千餘斤 一味八名惡運盡きて御用
11 簡易國講學藝會
12 竹南庄保育園 五日開園式を擧行
13 圖像:林均殺し、公判に押しかけた市民の群
14 ガソリン節約競技會を開催
15 佃人慰安會
16 自稱“符仔仙" 怪しげな施術で御用
17 麻豆街の專賣品小賣人組合總會
18 太陽新劇團 麻豆で開演
19 獅頭山寺廟の管理人打合會
20 チンピラどろ御用
21 淡水專賣品小賣人組合
22 羅東公の保護者會
23 境界爭ひから傷害
24 豚の飼育を禁止 花蓮港廳で立案
25 聘金詐欺
26 美人厭世自殺
27 幼兒の溺死
28 ローカル.セクション
29 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 植民地理講座 第一講 「植民及び植民地の意義」/富田芳郎
03 家庭百科問答
04 料理献立/白石梅子
05 晝間娛樂時間
06 唱歌と國民歌謠
07 コドモの時間 琵琶「蝶蝶」/平旭洋
08 齊唱と合唱
09 圖像:ボート・レース
10 趣味娛樂 金魚のお產どき(下) 餌のやり方と水替への注意
11 ワーナー社作品 或る女
12 傳次郎久久の長脇差物 「清水次郎長」
13 衛生 今までと違ふ治療法 胃腸の惡い人に 新しい藥が できました
14 「慢性」胃腸病者の喜び 胃腸が真から働き出す
15 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 延人員五十萬人を 動員して防風林植栽 臺南州下に於て來月から着手
02 花蓮港廳愈よ 第四次の米種改良 從來の指導方法を改革して
03 花蓮港勞力拓殖 來月に創立總會 鄭氏の奔走功を奏す
04 虎尾郡の移民 本月中に完了
05 江南の戰跡を尋ねつつ 防空施設を探る (四)/滿富俊美
06 應召兵士の一部晴の凱旋 高木市尹ら出迎
07 大崗山の溫泉 本月末に竣工
08 臺南州團對臺中 嘉農の野球戰 愈よあす開始
09 彰化郡街庄長會議
10 昭和の金太郎に 額緣付きの大寫真 臺中市の乳幼兒選獎會
11 ピンと來た結核豫防法 啖壺忽ち五割高 花蓮港街の商人賣惜む
12 感心な車夫 國防献金提出
13 學校映畫週間 けふから六日間臺中市に於て
14 血腥い事件續出 潮州郡下二日間に三件
15 宋官氏去る 各方面に寄附
16 臺南市の◇◇ 優良兒選獎會 きのふ南門小に於て
17 榮町水泳場の地鎮祭を擧行
18 鄭名譽助役辭退
19 時局に踊る鐵ドロ 白晝トラックで贓品を運ぶ
20 金腕環の拾得物
21 彰化專賣品小賣人 組合の總會 同時に表彰式
22 消息
23 順風耳
24 廣告
25 訃文:蘇黃氏縀
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(95)/山中峯太郎;木原芳樹
02 獨逸の文化政策(下) 新しい部落の建設/小島威彥
03 聖林拜見記(四) ギヤングに脅迫され ロイドぶるぶる 羨しい數數の設備/武田寅男海外遊記

ハリウツドは怖いところです脅迫事件がよくあります

最近も、ハロルドロイドに脅迫の手紙が舞ひこんで來ました、ロイドと言へばスター切つてのお金持で、それを狙つて「アルフア.エンド.オメガ組合」と自稱するギヤングから三通も舞ひこんで來たさうで、目下G□ンの活躍中です

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「家族の安全を望むなら六千弗を提供せよ」といふので、ノート用紙に新聞雜誌の字を切抜いて貼りつけ、三通ともロザンゼルスのアーケード.ステーシヨンで投函されてありました、最初ロイドは注文通り、番號の續いてゐない印のない紙幣で五千弗を、古鑵に詰めて、指定の場所へかくし一方警官が張りこんでゐたが、感づいた手紙の主は現れず第二回は千弗値下げです、ロイドは指定通り、新聞の廣告欄に「萬事よろしジエリイ」を出した。すると指令が來たその通にしたが矢張り現れずといふ所です

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ロイド一家は、結婚して十五年になる夫人のミルドレツド.ハリスと、十二のグロリア、十一のペツギー、六ツのハロルド二世の三人の子供があるので警戒嚴重です、商賣の方は今年久し振りで「先生.御注意」を製作するといふので、相手役のフイリス.ウエルシに「六ケ月間に結したら五千弗の違約金を拂ふ」などといふ宣傳たつぷりの契約をさせたり、有名な眼鏡をはづして「新しいタイプで現れる」と發表したり、大童です

X◇X

扨てスターの噂はこの位にして、お次に恒例の撮影所見物記でも登場させませう、どこも同じようですが、メトロへ行つた時の事です、ここでは日本へも來た傳明君と仲のよいヴイクター.フレミングがクラークゲーブル、スペンサー.トレイシー、マーナローイのキヤストで「テスト.バイロツト」といふ飛行機ものを撮つてゐました、ハリウツドといふても、ステージの場面は大した違ひありませんが、屋外セツトになると全く比較になりません

X◇X

四發動機の大型軍用機が岩と松の巨木に打つかつて翼を二つに折り、火を發するといふ場面です「ターザン」に使つた岩山を利用して、拵へものの松の木を立て、本物かと思ふやうな飛行機もあります、このセツトが、どの位ひろいかわからない位のオーブンの一隅に作られ、電線、水道が引かれ、フレミング監督は自動車でやつて來てゐます、全く所內を自動車で步かないと疲れてしまひます、一般の連中はバスで運ばれています

X◇X

發動機から煙を吹出すためにセツトの後にポンプのやうなものが控へてゐて、こいつが動き出すと、黑褐色のスモークが吹き出す、一方に巨大な風洞を備へた發風機があります、これはモーターの音がしないで風を起します、その正面に、立派な移動用の道路が縱橫に組まれ、大クレーンがテストを繰返し繰返しやつてゐる、氣がつくと、この移動クレーンは會社所有のものではない、ゼネラル.サーヴイス.ステユデイオ會社と書いてある、つまり會社でも必要の時だけ借りて使ふんですネ。

X◇X

監督のフレミングはこの間中何もしてゐない、助監督とキヤメラ、マンだけが活躍してゐます、之はどのセツトでもさうです、監督はコンテユニユイテイを仕上げた時に一段落、現場では簡單なサインを與へるだけで、あとは專ら助監督の首席が奔走します、キヤメラ、マンもさうで、カール、フロインドは位置の指圖をするだけでピントをのぞいたりクランクしたりするのは助手でした

「テスト、パイロツト」の撮影は遲遲として進みませんでした、四五十人の人人が二時間近くも右往左往した結果「クレーンが惡いから取りかへる」といふことになつた、フレミングは益益悠悠としてゐました、この映畫は十一月から着手してこの時迄に三箇月たちまだ二月くらゐはかかるらしいのです

一體アメリカ映畫の製作期間は、B級で三箇月、A級四箇月以上六箇月、時にはそれ以上のものもあるといふわけです

X◇X

撮影所の敷地の中に世界中の街がある事は有名ですが、成る程どれも一寸手を入れれば又使へるやうになつてゐます、然しこんなことは風雨の多い日本では、とても出來ないことで、うまい所へ撮影所を建てたものですテ

「扨てテスト.パイロツト」のセツトから、別の區域に入ると(途中の十字路に交通整理の巡查が立つてゐました、恐るべき撮影所です)マルセーユか何かの埠頭が出來てゐて、作りものの三四千噸の汽船が水に浮んでゐました、大體木造ですが何より鐵板の感じがよく出てゐるのに感心しました

X◇X

この汽船ばかりでなく、一軒一軒の店先でも、鋪道の作り方でも、莫迦丁寧に陷らぬ程度でキヤメラに入つて本物らしく見えるように出來上つてゐるんです、こいつは全く、その道の人達に見せたいものだと思ひました

もう一つ船のシーンで甲板に激浪をぶつけるのがあるでせうあの大浪をこしらへる裝置——簡單にいふと、高いところに何噸といふ水のタンクが並んでゐて、こいつを排水路にドツとあけると、凄い勢ひで船のセツトの上に落下するといふ仕掛けです、羨ましく見た事を白狀します

04 水牛の角 日本人と 日本文學
05 圖像:磯邊(臺陽展出品)/李梅樹
06 生存と生活(中)/張秋金
07 心聲漢詩

園居漫興/嘉義 簡竹村、園居漫興/勞人、園居漫興/梅鶴山人、寄畵友常久君出征於江南/梅鶴山人、寄畵友常久君出征於江南/梅鶴山人、寄畵友常久君出征於江南/梅鶴山人

08 廣告報社消息
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 敵前渡河を決行し 阜寧前方に肉薄す 我が軍士氣愈よ旺盛
02 徐州、信陽、穎州、蕭縣の 交通要點を猛爆擊 中央軍約四萬を完全に粉碎
03 剿共第一路總司令に 李福和氏を任命
04 支那沿海魚族の 濫獲防止策を確立
05 澳門總督より 中立嚴守の回答 我が嚴重抗議に對し
06 日、獨貿易の 調整交涉 外相、オ大使に促進方を申入
07 ソ聯駐獨大使任命
08 定例閣議
09 オ駐日獨大使賜暇歸國 けふ東京出發
10 王氏、財界巨頭と懇談 開發會社運營に協力を要望
11 金口木舌/林正享
12 臨時政府の財政 着着堅實に發展 日支關係愈よ明朗化
13 中央物價委員會の 第二回總會 一般・個別對策 特別兩委員會を設置の件を可決
14 中國共產黨の奸策 伊使節團に對しテロ團を配置 芋蔓式に逮捕さる
15 地方長官會議
16 ヒトラー總統 ナポリ着 大觀艦式を統裁
17 ポーランドの 親日、滿外交方針 滿洲國外務當局談
18 明日の天氣
19 曉の合唱(69)/野村愛正;古藤幸夫
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 晝間の節約デーライトセーヴイング 今夏から實施か 企畫院が研究に着手
02 國民參政會委員の 獲得に各派が暗躍 自己の地盤確保に躍起
03 抗日不逞分子の 上海潛入經路 寧波で機を窺ふ
04 圖像:嘉義神社參拜の小林總督(先頭)
05 新竹辯護士會 九日創立總會
06 國民精神總動員 貯蓄報國強調週間 六月廿一日より廿七日
07 郡守、市尹會議 けふも續開 熱心に答申、協議
08 實業補習學校長會議 十七日新竹で
09 森田部長が講演
10 永井部長を先頭に 炎天下・ラヂオ體操 醫學部が總動員して 體位向上 運動の先驅
11 無罪判決 久原元遞相と津雲代議士に
12 基隆家長會議
13 “チフスを滅ぼせ" 基隆水陸兩署が 防遏宣傳に大童
14 浪曲の大御所 虎丸逝去
15 人事‧消息
16 今晚の放送
17 商況 六日前場
18 今夜の映画
19 民報案內報社消息
20 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(148)/甲賀三郎;伊藤良夫
02 家庭‧婦人 乳幼兒の 榮養に關して(二)/關屋重德
03 圖像:非常時乘り物戰車型自動車
04 強い子は御國の力 心得て欲しい 育兒常識 (下)出生より離乳まで
05 新鮮な卵は 眠り藥になる 疲勞豫防の成分もある
06 ゴム手袋や氷枕の保存
07 圖像:アラスカ美人の來訪
08 揮發油で 汚れを拭く時
09 鹽氣 を食べると 咽喉が乾く 水の體に及ぼす影響
10 乘物に醉ふ 交感神經の 興奮が原因/吉原りゆう
11 圖像:夏の服裝品いろいろ(三)
12 紙上病院/黃朝清
13 揭示板
14 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 諸懸案解決に關し ソ聯の考慮を促す
02 重慶
03 「強い日本を 私は好きである」 ムッソリーニ首相 學生武道使節と會見
04 軍隊そのままの 少年義勇隊 打穴小學校の男兒童
05 圖像:イタリアの觀艦式準備
06 報恩記念碑に名を刻み 十年後の出世競べ 朝鮮に咲く師弟美談
07 カナガキニュース ソ聯ノ支那援助ニ對シ 帝國政府が重ネテ抗議
08 カナガキニュース カイグンキネンビニ タイイクタイクワイ マルヤマウンドウヂヤウデ
09 コドモ 我が平和の戰士 宣撫官の活躍(上) ここに隱れた偉大な努力がある どういふ事をするか
10 臺南第一中學校 入學試驗問題
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 夜襲を決行! 王塘集、重坊西南の頑敵擊滅 堅固な村落を占領す頭條新聞

【北京六日發同盟】軍司令部發表

五日我が◯◯部隊は折柄の雷雨を冒し王塘集、重坊西南方約五里に夜襲を決行し堅固な村落の周壁に據り頑強に抵抗する敵を撃滅し午後八時四十分同地を占領せり。

02 郯城附近の敵を殲滅
03 陸の隼引續き大活躍 各地の猛爆を敢行
04 津浦、隴海の沿線に 蔣介石、大軍を集結
05 津浦、廣東等を爆擊
06 西方盧州へ 敗敵を急追
07 宮澤少佐 名譽の戰死
08 赤十字社總會に 皇后陛下が行啟 現況報告を御聽取
09 有難き令旨を賜ふ
10 樺太廳長官に 棟居氏を起用
11 體力向上の計畫要綱 厚生省具體化を急ぐ
12 滿獨修交條約の締結 滿國側既に成案を決定
13 親日的の伯國 新移民法愈よ公布さる
14 戰時歐洲在留米人の 引揚げ調查を開始 時節柄各方面に大反響
15 粵漢線の復舊 見込立たず
16 チ國外交方針の 修正を求める意向 ヒ總統、ム首相の支援を要請
17 “外地官民の至誠 遺憾なく發揚さる" 長官會議拓相の訓示要旨
18 厚生所管事項審議 六日の地方長官會議
19 農林省の異動 九日發令せん
20 拓務管理局長 副島氏を拔擢
21 內地遠征の 候補選手 第一次發表さる
22 伊國經濟使節團 愈よけふ入京 一行が來朝の使節
23 遞信局長異動發令
24 李海關監督がロ海關長を訪問 接收につき協議
25 本日の天氣
26 大阪商船臺灣出帆
27 近海郵船基隆出帆
28 辰馬汽船
29 大連汽船
30 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 國民の體位向上問題社說

國民の體位向上は銃後の護りだと各方面に叫ばれてゐる。この叫びは單に運動競技關係者のみならず、非常時國軍に於いても重大な關心事となつてゐる。然るにこの體位向上は單に我國のみの問題でない。最近に於ける世界列强はしきりに重大視してゐるのは顯著な事實である。ドイツの如きはベルリン、オリンピツクの機會をも利用して、 國家の意思によつてスポーツを盛んにしてをり、オリンピツクが濟んでから、內務省にスポーツ局を新設し、國民全體の體位向上の為めにスポーツの獎勵徹底を圖つてゐる樣である。試みに日本スポーツ界の飛躍的發展振りを見よ、單にオリンピツク競技種目について參加以來、未だ二十餘年に過ぎないにも拘らず、今や世界の第一流に伍し得るのである。この飛躍的大發展は正に世界の驚異とされてゐる。

他方わが國民體位向上の實績を見るに、前記の素晴しい競技界の進展とは一致してゐない。因みに競技界の長足の進步は野球にテニスに或はオリンピツク種目の大半に於てすでに上達の域に達したが、これら選手のスポーツは、どこまでも選手たらんがためのスポーツであつて、體位向上のスポーツではなかつた。これは實に遺憾なことで、近來この缺點が指摘される共に國民體位向上の叫びが擡頭して來たのである第十二回オリンピ ツク大會も愈愈二年後わが國に於いて開催されることになって居り、この際當局者と一般國民が互に協力して從來のスポーツに關して再檢討を加へ、從來のわが國の體育運動が、果して體育的な目的に於て十分正しい方法で實施して來たかどうかを顧みて、その缺點と認めた分は速かに改善すること、これが今日の急務と云はねばならない。

內地に於ては最近各方面ともいろいろと型破りの試みをやつてゐる。福島縣の蠶業農學校では明朗活潑性に生きるスポーツ精神を汲みとつて「野良仕事スポーツ化」を實施してゐる。岩手縣には岩手の若き女性を六原青年道場を修練の聖地として六原イズムの實踐に向つて足並を揃へてゐる。その他山梨縣甲府中の剛健旅行、群馬縣實科高女の自轉車のスポーツ化、神奈川縣厚木中、栃木縣石橋中のグライダー熱、北海道野付牛中の耐 久强行競步、新潟縣柏崎商の銃劍術の日本體育化、福島縣白河中の上半身裸出の體操等實に多種多樣である。何れもそれぞれの特徵を有してゐる事は勿論で ある。今や國民體育の振興の最も急務とされる今日、當局としても體育に關して一層よき國家的大方針をたてて、大いに努力を加へ、一般國民と協力して善處すべきである。勿論體育運動の外に、衞生施設、教育施設、國民生活の改善等と綜合的成果に相俟つて國民體位向上の實を擧げらるるやう希望してやまないのである。

02 王、主席就任を辭退 四川問題再び蹉跌 圓滿解決愈よ困難
03 “こんどの旅行は 始終愉快な思ひ出" 視察を終へて小林總督歸北
04 虎尾を視察 斗六から北上
05 小林總督 九日上京
06 森岡總務長官 八日高雄州下へ
07 基隆俱樂部總會
08 輸出獎勵が主眼 稅關長會議から歸臺した 大和丸入港 小林基隆稅關長談
09 葡萄酒を 賣りに來た 石川經濟部長談
10 岡田紅陽氏談
11 辜振甫氏談
12 流言に迷はされて 殺人掠奪を企つ! 臺灣刀を密造中に檢擧 新莊郡の一味に斷罪
13 重任を果した 勇士○○名 懷しの內地へ歸還
14 何んと十倍の暴騰 躍進大宜蘭の地價 坪廿圓から二百圓に
15 皇軍と無關係 保安隊員の任務遂行を妨害 昌樂天主堂宣教師射殺さる
16 太平町第二區區會と防諜團 發會式を擧行
17 新竹州茶の增產 州下優良茶園三十ケ所に 施肥指導園を設く
18 鈴木一味に判決 親分鈴木は懲役四年
19 涼しい白服の警官 愈よ近日中登場 基隆水上署全員着用
20 臺灣競馬令 秋競馬から實施 府令公布は來月上旬頃
21 宜蘭春季清潔
22 國講所の充實に 追加豫算を計上 不解者絕滅に臺北市邁進
23 鹽糖第二工場の火事
24 臺北州郡署の刑事異動
25 總督府辭令
26 人事‧消息
27 ときの声
28 廣告
29 新竹商工會議所議員 當選御禮
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 海岸林造成方法 民有地は無償提供 昨日の協議會にて決定
02 四月中の 本島對外貿易 八千五百餘萬圓 稍稍反撥步調を示す
03 一月より四月迄 貿易出超額減少 移出不振のため
04 益興炭鑛 出水のため減產
05 來る十日より立會中止解禁
06 臺灣鑛業會 勞力問題で協議 昨日明石町の事務所で
07 鐵鋼の配給に對し 業者、團體を結成 殖產局も統制具體案を急ぐ
08 蒜頭と壽工場壓搾終了
09 藥材輸入組合 創立總會を開催 五日臺南市に於て
10 國產獎勵のため 葡萄酒輸入を停止 專賣局山梨縣と提携
11 石川經濟局長と 協議を開始
12 製糖終了
13 內地石炭の騰貴と 其の需給狀態
14 上海為替はヂリ安步調
15 照明燈
16 市價及商況 六日
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 農產物の增產に 海岸林を造成 北斗、彰化、大甲三郡下に
02 國防と社會事業に 三千餘圓を献金 樹林信組總代會議決
03 河野氏の凱旋
04 北斗の內地移民 新部落に分住決定
05 郡民の奉仕作業で 裏南投道路を修繕
06 潮州街卸賣市場 會社近く成立
07 圖像:回教徒の禮拜堂なる
08 國語村の建設 楊梅庄に國講所續出
09 古坑庄後任助役 佐藤氏に決定
10 苑裡信組の紛糾尚續く 成行注目さる
11 圖像:新竹地方法院の新廳舍
12 麻豆專賣品小賣人組合總會
13 繩張り爭ひから 相手を不意討ち
14 柳營信組店舖 一棟全燒 被害は一萬餘圓
15 ローカル.セクション報社消息
16 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 晝間娛樂時間
03 初等北京語講座/種村保三郎
04 家庭百科問答
05 料理献立/白石梅子
06 講演 「防空と建築」/佐野利器
07 コドモの時間 少年物語/日高紅椿
08 幼年童話
09 國民唱歌と國民歌謠
10 青年の夕 講演 「銃後の經濟問題」 (農村の青年へ)/那須皓
11 マンドリン合奏
12 「青年學校訓練實況」
13 ラヂオドラマ 「谷間の家」/坂中正夫
14 講演 「水の力」/柴林穗
15 圖像:珍型自動車出現
16 趣味娛樂 春まき草花の作方 時期と播き方について (一)/野崎信夫
17 子は誰のもの 七日より國際館で
18 「妖魔地獄」完成
19 性映畫「血の敵」 七日から大世界で
20 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 地方事情を織込み 紙芝居に活を入る 臺中州教化指導員打合會の 協議により近く研究會を開催
02 歡迎!練習艦隊 臺南市準備に大童
03 海軍紀念日行事 高雄州で打合會開催
04 臺中州警務部長 定期巡閱日程
05 江南の戰跡を尋ねつつ 防空施設を探る (五)/滿富俊美
06 高橋部隊 名譽の戰死者
07 壯丁學力調查 屏東會館にて
08 揮發油の取締 臺南州郡市商工係の打合會
09 臺南の商議選擧 九日より選擧名簿縱覽
10 屏東の優良兒 二十六名入選
11 全島學校教練研究會 きのふ盛大に開催 第二日目は南二範で
12 添れぬ身を儚み 教員闇の花と心中 花蓮港街の濱邊で毒を嚥下
13 屏東郡庄長會議 來る十一日に開催
14 森忠平氏出發
15 平尾贊平氏の美擧 學術研究費として一萬圓献金
16 臺中の期米賭博 關係者多數に上る 期米業者大恐慌を來す
17 福岡郡視察團 鵝鑾鼻へ向ふ
18 彰化市の乳兒選獎
19 客から預られた金を 着服して帳場が高飛び 屏東から旗山へ豪遊中に御用
20 社頭の祭祀公業 不正事件進展 窪田檢察官出張
21 體協支部對抗陸上競技大會 來る廿八日より臺南競技場にて
22 育兒衛生講演會
23 黃青氏の葬儀 四日盛大に執行報社消息
24 吞氣男轢かる
25 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(96)/山中峯太郎;木原芳樹
02 文藝時評(1) 變化しつつある 文學の內容形式/青柳優
03 聖林拜見記(五) 製作費は驚く勿れ 安いので六十餘萬圓 かうなると愈愈別世界です/武田寅男海外遊記

アメリカ映畫は大仕掛けだとよく言はれますが、その傾向は近來激しいやうです、最近の大物にゴルドウインの「ハリケーン」と「イン.オールド.シカゴ」デミルの「海賊」などがありますが、中でも「ハリケーシ」には、相當感心させられました。

X◇X

クライマツクスに、それこそ未曾有の大颱風の場面があります、かけ値なしに全くの見ものです「イン.オールド.シカゴ」は一八七一年のシカゴの大火を扱つたもので、この大火は、オ.リアリー家の飼牛がランプを蹴倒した為めに起つたのですが、これはそのオ.リアリー家の人人が主人公で、タイロン.パワー父等の主役も珍らしい、大火の場面が又物凄い限りです。

X◇X

この二作ともストオリーもよく、扱ひ方もよしですが、何と言つても、この映畫で物凄い興奮に押上げてゆくのは、クライマツクスの大撮影です、そこにプロデユーサーの狙ひ所があるのです、そこにミニヌエチアやスクリーンプロセスシヨツトの大切さがあります、ハリウツドには、かういふ專門家がゐます「ハリケーン」のトリツクを擔當したのはジエームス.バセヴイで、「サンフランシスコ」の大地震「大地」の蝗虫の襲來もこの先生の仕事です、かうした技術者は先づ出來上り豫想の詳しい見取圖とノートを作製する「ハリケーン」ではこれが二冊出來、原圖が寫真に復製されて各係にわたります、次に、ハリケーン襲來するマタクラ島のミニエチユア(小模型)初め、幾つもの家屋が作られ、それを一通りテスト撮影、それから本物のセツトに取りかかります

X◇X

島の海岸が長さ六百呎のセツトに建てられました、百五十呎平方の大タンクの中に、島の一部が作られます、タンクの一方の端の臺に前記したウインドミシンが取りつけられます、主機は十二シリンダーのモーターで動き、他に六個の補助ウインド.ミシンが用意されます、一方六十五呎の櫓の上の大タンクに水が一杯に張られ、四個所の排水路があつて、ボタン一ツで二千ガロンの水が奔流して、高さ六呎の激浪を作り上げる、更に十二本のホースを風速九十哩時のウインド.ミシンの前へ持つて來て放水する、ポンプの水は怒濤のしぶきとなって散る、此の間、タンクの一方にあるローラーが動いて、絕え間ない本物の浪を製造してゐるといつたのが、裝置の大體です、映畫では二十分ばかりの場面ですが、撮影には四箇月近くもかかつたさうです

X◇X

「イン.オールド.シカゴ」の方は大火に關する調查に約二ケ月それから撮影所の傍の百十エーカーもあるゴルフ場へもつて來て、一八七一年のシカゴ市街の一部を建て、百十六呎の撮影臺を設けて、三段にキヤメラを据ゑ、大火のシーンだけを三ケ月に亘つて撮影しましたこれだけ五十萬弗かかつたと云ひます

ここで、一寸製作費のことに触れません、普通B級で三十萬弗前後、四十萬弗以上からがA級です、所謂八大會社以外にロサンゼルスだけで十ばかりの獨立會社がありますが、此れ等を別とすれば、二十萬弗以下の映畫は絕對にありません

X◇X

製作費の安いので有名なコロンビアの作品で「ゼ.マン.フー.フアウンド.エキサイトメント」が二十五萬弗で、安方、これより安いのはないかと探すと、アルケイオーでクリステイ.キヤバンヌ監督の「エヴリ.ボデイス.ドウイング」の廿二萬五千弗——之は安いと記錄に書いてありますその代り普通二日はたつぷりかかる十三カツトを五十五分で撮り上げた日もあつたとかこの二十二萬五千弗を圓に直すと六十萬圓餘ですが、これで安いんですからネー

X◇X

安いところはその位にして、フオツクスの普通作品「シテイ.ガール」が三十五萬弗、BKOの「ワイズ.ガール」がミリアム.ホプキンスなどが出てA級の四十五萬弗、ユニヴアーサルでも「ユール.ア.スウイートハート」など八十萬弗、上記の「海賊」あたりは所謂百萬弗映畫で、「イン.オールド.シカゴ」が二百萬弗です、かうなると愈愈別世界です。

04 水牛の角 絹靴下は 映畫界に不可缺
05 圖像:芽ぐむ春
06 生存と生活(下)/張秋金
07 學藝消息 クーガンは惡童ださうだ
08 圖像:秋色の庭(臺陽展出品)/陳清汾
09 青空よ白雲よ/翠芙丘
10 心聲漢詩

訪許君春山畵伯賦贈/劉聲濤、送猶子玉聲赴九州帝大醫學部肄業/林毓川、祝楊天賦君令堂榮壽/蔡年驂、依韻壽楊母黃太夫人六秩晉四/蔡詒祥、詩人莊太岳先生輓聯/傅錫祺

11 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 厚生部を新設せよ各府縣に 地方長官が一致要望
02 北海道と臺灣間の 航路開設を考慮 地方長官と遞信省の質疑應答
03 傷痍軍人の保護と 子弟の育英を助成 保護院、新方策を樹立
04 圖像:王克敏氏陸相と會見、官邸で乾杯
05 田中教授學士院會員被仰付
06 支那の新聞英國に毒つく 日英協定成立で
07 英國香港駐屯軍司令官 今秋更迭に決定
08 射陽河を渡河 皇軍阜寧北方に肉薄
09 海州放棄を決意か 糧秣倉庫棧橋等を自爆
10 北支の海運對策 先づ既設港を擴充
11 金口木舌/林正享
12 空中戰で日本人の 勇敢さには驚いた 臺灣空襲參加のアレン語る
13 ソ聯の對支政策 進むべきか、退くべきかの 重大な歧路に立つ
14 兩巨頭間に獨伊の 軍事提携を會談 歡迎目次は大部分軍事關係
15 ズ地方依然險惡 數千の獨人、警官と衝突
16 明日の天氣
17 曉の合唱(70)/野村愛正;古藤幸夫
18 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 林森と一脈相通じ 汪精衛、倒蔣を企つ 蔣介石沒落の前奏曲
02 蔣、斷末魔の足搔き 前線各將領と軍事會議
03 支那の紡績は全滅 漢口で邦品を賣る 製品拂底し價格は暴騰
04 御下賜品傳達式 戰歿軍人遺族に對し
05 東京倉庫同盟對 問屋の紛爭險惡 政府米保管料の引上を要求
06 圖像:澎湖島巡視の小林總督
07 軍夫の遺族に御紋菓を傳達
08 役馬利用講習生 臺灣神社參拜
09 新竹州下の郡守市尹會役 來る十二日から
10 森忠平氏より謝電報社消息
11 天津の庸報社に 手榴彈を投ず 目下犯人嚴探中
12 スポーツ界の 父‧嘉納翁の靈柩 哀し・聲なき歸朝 五輪旗に包まれて自邸へ
13 銅像建立を決定
14 產業報國の徹底に 中央機關を創設 近く猛運動を開始
15 支那兵、大半を失ふ 蔣は募兵、訓練に狂奔
16 勇士の納骨式 臺南で擧行 軍夫記念碑建立式も近く擧ぐ
17 高嶺院長、真田官長 が挨拶廻り
18 高雄新興劇團の 第二回公演 九日から壽星座で
19 稻江電話笑譚 昔の親友、今は犬猿 慾と意地で訴訟ゴツコ
20 綿糸標準價格の 限月を擴張
21 嘉納翁遙弔式 九日夕武德殿で
22 今晚の放送
23 商況 六日前場
24 今夜の映画
25 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(149)/甲賀三郎;伊藤良夫
02 パン粉 代用になる燒麩
03 家庭‧婦人 夫→妻 妻→夫非常時注文帳 精神總動員は家庭から
04 圖像:非常時貯金箱軍艦型
05 玉蜀黍 とヴイタミンA/飯塚安喜雄
06 銅、銅合金の新着色法
07 煙草の吸殼 防蟲驅除に利用
08 不良に導く 子供の小遣錢 月にどの位やるべきか
09 蓄音器の長持ち法
10 圖像:現はれた地藏尊部隊長
11 みそ齒 ビタミンDの不足や 偏食の子に多い 金冠を被せるのは可笑しい
12 冬蒲團 藏ふ前に この注意を
13 筍飯の炊き方 沸騰したあとのコツ
14 圖像:夏の服裝品いろいろ
15 身上相談
16 揭示板報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 女先生が出征の家で 女中代りに働く 戰國に咲く銃後の花
02 自動車の數
03 「私ニナラツテ 長生シテ下サイ」 日本一ノ百十一翁ガ ヒットラー・ムッソリーニ兩御大へオクリ物
04 圖像:鯉のばりここにも 日本男子あり(北京北海公園にて)
05 カナガキニュース 官營鐵道ノ 收入ガフエタ 局營バスモ增收
06 カナガキニュース クワウフガ ヒツパリダコ
07 コドモ 我が平和の戰士 宣撫官の活躍(中) ここに隱れた偉大な努力がある どういふ事をするか
08 面白い俳句(上) 下から讀んでも同じです
09 メダカを掬って 飼って御覽 とても可愛いです
10 臺南第一中學校 入學試驗問題
11 酒の害
12 家庭醫學 完全榮養による 結核‧胃腸病療法 嚴重な食餌の制限は 却つて病體の衰弱を招く
13 頭腦の働きを鈍らせる 常習便秘の害 勉強嫌ひのお子樣に御注意
14 療養實話 炭礦での過勞から 肋膜炎と胃腸病に/常松惣太郎
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 “新政權と提携協力し 日支共存共榮に努力” 兩者の意見が完全に一致 王氏來朝の目的達成頭條新聞

【東京七日發同盟】中國臨時政府行政委員長王克敏氏は去る一日來朝以來、近衛首相、廣田外相、杉山陸相、米內海相をはじめ朝野の諸名士と會談、東洋平和確立の根本方策並に日滿、支三國提携の諸重要問題に關し隔意なき意見の交換を行つたが我政府首腦部との會談の結果を綜合すれば

一、蔣政權の潰滅に全力を盡す

一、帝國政府は飽くまで新政權を提携協力し東亞永遠の平和確立に邁進する

一、新政府は東亞の大局的見地に立脚して容共抗日政策を斷乎排撃し政治、經濟、文化その他總べての方面に於ける日支共存共榮の實を擧ぐべく努力することに兩者の意見に完全に一致を見た斯くて日支兩國政府の今後の進むべき基礎的方針は茲に明確に規定せられ東洋平和の將來に極めて重大なる意義を持つ王委員長來朝の目的は完全に達成せられるに至つた

02 ソ聯邦の勢力を 歐洲政局から驅逐 勢力範圍確定に付重要會談
03 圖像:三提督晴れの入京
04 英佛よりチ、獨に 勸告的申入れ 少數民族問題解決の為
05 米穀の供給確保に 適宜の措置を講ず 地方長官會議終る 農林當局の說明
06 王克敏委員長 首相以下を招待 歸國の挨拶をなす
07 廣田外相が 外交方針を披瀝 昨日午後の長官會議で
08 吉野商相の 訓示要旨
09 敵の遺棄死體中に ソ聯將校が混入! 參加指揮の事實判明
10 土木建設總處を創設 最高首腦部の陣容を決定 北支の土木行政期待さる
11 ヒ總統の歡迎會 けふ催さる 總統の演說はローマから 全世界に向つて放送
12 英德附近を爆擊 海の荒鷲三十餘機が
13 圖像:暴戾なる敵軍の毒ガス使用に嚴戒の皇軍
14 支那人海關吏、從業員 大部分は就業す 維新政府の管轄下に
15 大歡迎陣の歡呼に 應へつつ入京 訪日經濟使節團一行が
16 棉花棉糸棉布最高標準價格
17 國民政府が 輸出ビルを蒐集 外貨資金獲得に死物狂
18 本日の天氣
19 大阪商船臺灣出帆
20 近海郵船基隆出帆
21 辰馬汽船
22 大連汽船
23 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 商工會議員選擧の目標社說

島內商工業者が多年要望して來た商工會議所法は昨年十二月一日を以て本島に實施した事は、今後の本島商工業界の發展に劃期的躍進時代を招來するものと期待されて居る、島都の外八市とも一擧に同法の規定に基いて創立總會を開き、會議所の開設準備に大童となつて居る、その中でも臺中、新竹、高雄では率先して官選議員の內示を受けてから民選議員の選擧を行ひ、三市とも有權者の棄權率が少く、有効に行使した。處女選擧には珍らしい好成績を示したので早くもその前途には輝しい期待を持たれて居る、殘る六市の官民選議員の選定に對しては更に公平なる態度を以て真に有為の代表を送り出すべきである、徒らに私情に挾まれて不適任者を選定しないのが當局並に有權者の責任である。

商工會議所の使命は言ふ迄もなく、商工業者の代表機關として斯業發達進步の輿論を作り當局に建議、請願し、以て直接商工業者の利益を圖り、間接には國家經濟の擴充向上を促す機關である。從來島內各地にも商工業者有志の團體が存在して居つたが、その基礎薄弱であり、勢力は一地方のみに局限されて居つたが商工會議所は法令の制定に依つて設立された公共團體であり、島內の商工業の改善向上を圖るのみでなく、內地及び外地側と協力して國策遂行に邁進するの外、國際商業會議所に對し世界經濟界の進步發展を圖るために建議し各國の通商條約を密接にし、衰頹した經濟界を振興する必要事項を研究調查する任務を有して居る。時代の進步に伴ひその使命は益益重大性を加へて居る、それを運用する議員の責任も重く、單に自己の名譽慾を滿足する為めに商工議員に任命されたのでない事を本島商工會議員諸氏の深く心に銘すべき事である。

この見地よりして島內に於ける商工會議員の選定に對しても一從來の如く自治團體の議員を標準とせず、真に理想的人物を嚴選し本島商工業の發達進步に貢献させるべきである。その標準として商工業界の第一線に立つて活躍して居る有為の人士であると共にその見識手腕の卓越した人物でなければならない、更に一步を進めて島內の商工事情に通曉して居るのみでなく、日本經濟の動向を知悉した人であり、若し許されるのであれば國際經濟の動きをも推察される人物でなければならない。卽ち島內商工業者を代表した議員の重大任務は從來當局よりの命令に依つて動かされて居つたのが、一步を進めて商工業者の利益を代表して當局を動かして商工業施設の完備を圖り營業者の振員策となつて福利の增進を促すべき時代となつたのである。

商工會議員の選定に對しては未だに過渡時代の關係で急速に理想的境域に進める事が難しい事であるも、規定の全議員を全部民選に依つて選擧し、真に民間輿論機關として使命を果すべきである、一方民選議員の選擧に對しても有權者は個人的感情のみに依つて選定せず、最も議員として最適任者を推薦すべきである、臺中、新竹、高雄とも既に議員の選擧を終了して居るか殘る六市の議員選定に對しては官選と言はず、民選と言はず、商工會議所法の立法精神に基いて、商工業者の最も理想的人物を選擧し今後の會議所の運用に誤りなからしめる必要があるのは當局と有權者の重大の責務である更に考察すべき事は當局としては島內商工業者の代表機關として設立させた商工會議所の決議並に請願に對しては從來の全島實業大會の如く十餘年前の決議事項を聞き置く程度でなく熱意を以てその決議を尊重し、公正なる輿論を採用して島內商工業の發達進步に努力すべきである。それが本島に商工會議所を設置した目標である。

02 戰歿勇士を祀る 招魂社創建の議進む 九月招魂社制度を發布すべく 神社局成案作成を急ぐ
03 日本勞働總同盟が 皇軍慰問デーを擧行 十五日組合員を總動員
04 傷病兵療養所 第一次施設地として 十七府縣を選ぶ
05 圖像:健康週間のポスター
06 區會發會式と防諜團結團式
07 臺北老子道教會 十一日開會式
08 圖像:添田部隊の殘敵掃蕩
09 臺南商議の選擧 愈よ來月六日告示 昨日常置委員會で決定
10 宜蘭郡米統 倉庫一部竣工 昨日盛大に竣工式擧行
11 明立、法帝戰延期
12 一人一年の飲量 實に一九○○杯 夥し英國の紅茶消費量
13 五つ兒の教育問題 名案が出す一思案
14 躍る若鮎の大敵! スズキ・鱸鰻を掃蕩 鈴木驅除隊歡聲を擧ぐ
15 空巢狙ひ增加 嚴重な戶締を高雄署が希望
16 借金を苦に 人妻投身自殺
17 新店庄屈尺の保甲會議所 部落民の寄附で きのふ落成式
18 高砂丸無電
19 廣東丸より
20 總督府辭令
21 人事‧消息
22 ときの声
23 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 貯蓄獎勵運動 本格的準備に入る 十九日、府で重大會議を開催
02 國民當然の義務 了解、協力を望む 嶺田財務局長談
03 旗尾工場製糖終了
04 山梨縣の葡萄酒 移入につき協議 きのふ專賣局にて
05 東邦金屬製鍊 資本金千萬圓に變更 第一回拂込は廿五圓
06 南日本製鹽の 創立總會遲る 五月二十七日頃の豫定
07 輸入品 アンペラの代用 藺が登場するか 殖產當局研究を進む
08 期米高の原因 東京市場解合成立
09 昨年末の內地產組 貯金、販賣共激增
10 正米市場の立會停止 九日前場より解禁 きのふ緊急評議員會で決定
11 廣汎な部門に亘る 物資の配給統制
12 健全な棉花は 種子の消毒から 中研農業部三宅技師談
13 坑夫不足の對策 勞働時間を延長 臺灣鑛業會で申合
14 日鑛增資決定 總會は來る廿四日
15 政府酒精工場(內地) 愈愈操業を開始 酒精一石=甘藷三百卅貫
16 帝糖三工場製糖終了
17 市價及商況 七日
18 照明燈
19 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 科學 先天黴毒患者の體質と 地方人の人類學的研究/中山英司
02 圖像:機械化大砲型シヤベル
03 大豆の加工研究/增野實
04 鷄の雜種の話/芝田清吾
05 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 屏東教育者報國會 けふ發會式を擧行 本島人教育者の報國運動
02 教化刷新打合會 竹東郡役所に於て開催 各種の重要事項を決議
03 部落振興會幹部打合會
04 州治懇談會
05 勇士晴れの凱旋 竹南郡出身の四氏 多數官民に迎られ
06 圖像:伸びゆく滿洲國
07 楠梓庄仕隆の保育園開園式
08 龍潭分室演武場 盛大に落成式 同時に落成武道大會
09 東勢專賣品小賣人組合の定期總會
10 室內から青空が丸見え 街當局の怠慢非難さる 鹽水街坐頭港分教場の珍事
11 埔里の優良兒
12 豐原ゴム公司 ロール改良に成功
13 專賣品陳列競技會 賞狀授與式を擧行
14 中壢郡警察異動
15 情緒纏綿の泥公 うろうろして逮捕さる
16 讀者の叫 「皇民化促進」と「義務教育施行」/楊克勤
17 ローカル.セクション
18 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 紀元二千六百年 奉祝に就て/阪谷芳郎
03 園藝カレンダー 「暑さに向つての園藝行事」/志佐誠
04 料理献立/白石梅子
05 名詩物語
06 子供時間
07 夕方の音樂
08 國民歌謠
09 オリンピック前奏曲 輝く肉體美 近日中大世界館で
10 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 各種重要事項を 申合せて散會した 臺中州教化指導員打合會
02 臺南州の蓖麻栽培 一躍四千甲に擴張 本年の收穫量五十萬斤
03 松尾前市尹に 海相より功勞章 きのふ傳達式を擧行
04 淋しき選擧風景 屏東の商議立候補たつた二人
05 軍樂隊演奏會 けふ高雄崛江小
06 圖像:明治神宮の舞樂奉奏
07 江南の戰跡を尋ねつつ 防空施設を探る (六)/滿富俊美
08 總督訓示傳達式 臺中市で擧行
09 高雄市參事會
10 兒童の買喰防止 高雄市宣傳に躍起
11 高雄魚市會社 四月中水揚高 前年同期より激滅
12 懇談會を開催 全島學校教練研究會の第二日
13 圖像:勇ましい鯉のぼり
14 屏東市防衛團公館分團 きのふ結團式 公館公校庭に於て
15 貧しき兒童に 節句の贈物 床しき彰化高女の心盡
16 “森林資源の開發 頗る有望である" 花蓮港廳の某當局語る
17 交通宣傳に奇術を上演 屏東劇場に於て
18 高雄市のプール きのふ地鎮祭を執行
19 彰化市の映寫會 觀眾五千名に上る
20 嘉義の乘馬會 今度こそ成立か 伊藤市尹熱心に提唱
21 屏東專賣支局 試飲會を開催
22 臺中春競馬 第三日目の成績
23 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(97)/山中峯太郎;木原芳樹
02 文藝時評(2) 宇野の「樂世家等」と 犀星の「海圖」/青柳優
03 聖林拜見記(六) 豪華な映畫館のお話 素晴しい白雪姬 傳明唐人お吉を演出/武田寅男海外遊記

本場のハリウツド映畫の封切はどうなつてゐるかと申しますと、カセイ.サークルフオア.スターグローマンス.チヤイエスワーナープラザース等の諸劇場です。中にもプレミエル.シヨオは華やかで、大作の場□(封切第一夜)にスター監督が集まつてお祝ひの挨拶やら宣傳やらで非常な賑はひですこの日の入場料は五弗以上

X◇X

このシヨオで、製作者は評判を聞いてゆつくり映畫の再整理をやる、それからが紐育での一般封切といふ順序です。で、封切された映畫が下町の盛り場へ來るまでには(パラマウントとかワーナー以外の映畫)は相當時日がたち、その時には檢閱やら、配給者の意見やらで映畫が大分變つて來るといふことです

X◇X

チヤイニス劇場は、ハリウツド名物の一つ、何時でもお上りさん達が廣場のコンクリートに押されたスター達のサイン、靴形、手形に見入つてゐます、中の照明の好もしさ、天井の立派さ等話以上です。時間によつて入場料が違ひ、チヤイニス劇場では十二時開場の一時までが三十仙、それから六時までが五十五仙、あとが七十五仙、その上の席もありますが、この五十五仙なり七十五仙なりには五仙の稅がかかつてゐるのですアメリカではいま十五仙以上の買物には最低一仙からの小賣稅がつきます、安からうの寒からうの舘もあります、最低五仙

X◇X

六時間十五仙ならさうひどくない映畫が二本から三本ニユース付で見られます、但し古物ばかりです、ステーヂシヨオが一時はやりましたが、今は少くなりました、元祖のグローマンの劇場でもやつてゐません、シヨオの映畫が出過ぎたせいでせう。パラマウント劇場だけやつてゐました、日本物の館は高いことこと、新興、東寶系の時代物一本其他で七十五仙、五月興行は一弗でした

X◇X

最近の封切映畫で評判になつたのは、何より「ミツキーマウス」でおなじみのワルトデイスネーの「スイーホワイト」(白雪姫と七人の小人達)でせう、デイスネーはこの八卷物を三年がかりで完成したのですが、繪のこまかさ、動きへのデリケートな心遣ひ顏や手や指の表情の驚くべき確さ、色彩の豐さ、音樂のよいこと數へあげるに煩はしいほど、感嘆に値する映畫です

X◇X

ストオリイは、グリムのお伽話から採つたものですが、白雪姫が呪ひの林檎を食べて死ぬあたりの劇的な味は畫を見てゐる氣がしないほど、迫つて來ます、或る俳優が「デイスネーがかういふことをどんどんやり出すと、俺達はいまに失業するぞ」と冗談に言つたさうです

X◇X

ロサンゼルスでプレミエル.シヨオの第九週目を見ましたがこれ一本と短篇二本で上が一弗五十仙一日二回興行を殆ど滿員でした、デイスネーはこれで百五十萬弗費つたと言ひますが、成功に氣をよくして、尚長篇物を企畫中ださうです、アメリカの話はどこ迄も大きい、そして又ハリウツドの話は何時迄も盡きませんが、又の機會として之で失禮しますとこれを書き終へたところへハリウツドから傳明君の為にいいニユースが入りました、三月十五日南加大學の講堂で傳明演出の「唐人お吉」と伊藤道郎演出の「寺子屋」をやるといふ話です

X◇X

「唐人お吉」は全部米人學生「寺子屋」は邦米人學生の共演ですこれは大學の教會牧師ミラー氏の主唱による日米親善の意味による催しで「唐人お吉」の演出は殊に日米關係の特殊性に示唆を與へるものとしても特に傳明君が選んだのださうですで大學の公開後、全米キリスト教學生聯盟の手で加州各地の教會を巡演する計畫と傳へられます、この催に對して例のKKKが中止せよと干涉して來てゐるが、ミラー氏はこれを一蹴して準備を進めてゐるともありました

X◇X

尚傳明君は六卷物の日米親善映畫「春の聲」の製作にも着手した由です、內容は日米兒童の出演によるハリウツドと加州の紹介で舞踊の天才と云はれてゐる八歲の邦人少女リリアン水野、メリーロー(十歲)その他ミスドーテイ舞踊學校の生徒を主として各方面の兒童が出演する事になつてゐます、これで不遇だつた傳明君も漸くヒツトの機會に惠まれた樣です皆さんと共に其成功を祈らうではありませんか(完)

04 水牛の角 新聞記者賞 九名人選決定
05 圖像:陶工場風景(臺陽展出品)/蘇秋東
06 映畫と民眾の關係(一) 興味ある興業映畫の統計/中田俊造
07 心聲漢詩

詩人莊太岳先生輓聯/王竹修、詩人莊太岳先生輓聯/施梅樵、詩人莊太岳先生輓聯/大冶吟社、詩人莊太岳先生輓聯/大冶吟社、詩人莊太岳先生輓聯/張玉書、詩人莊太岳先生輓聯/聚鷗吟社、詩人莊太岳先生輓聯/東墩吟社

08 廣告報社消息
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 國防資材の確保に 物資調整局を設置 戰時商工行政を改革
02 調整局の陣容決る 吉野商相が長官を兼任
03 圖像:王克敏氏金融界の巨頭と懇談
04 豪雨を冒し 廬州を攻擊中
05 伊皇帝皇后兩陛下の ドイツ訪問を要請 ヒ總統が招待狀奉呈
06 一國一黨に結ぶ 大選擧區制の登場 比例代表と職能代表を加味か
07 金口木舌/林正享
08 阜寧縣城を占領 皇軍堂堂同城に入城 敵は淮陰方面へ潰走
09 敵廬州で抵抗 我が部隊猛攻す
10 石部技隊通州上陸 敵遊擊隊を掃蕩中
11 淮南地區の我部隊進擊
12 臺北市各區の防諜團發會式
13 明日の天氣
14 曉の合唱(71)/野村愛正;古藤幸夫
15 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 島民の後援に對し 衷心より感謝感激 ○○部隊長よりのメッセージ 本社森記者ぺンの凱旋報社消息
02 軍事後援の強化 全國愛婦分會の中堅婦人 懇談會で申合せ
03 全島一週の遊覽團出發 八日新竹から
04 圖像:久原、津雲兩氏判決
05 ソ聯にも屯田兵 共營農場が國防の第一線
06 廣東丸基隆へ
07 友邦經濟使節團 ステートメントを發表
08 防共反蔣を標榜し 新政府を絕對支持 (上)蹶起した支那回教徒
09 ドイツ處女聯盟 愈よ結成さる
10 日滿支魂の結合に 基督教徒が乘出す
11 北京學生の伊達姿 日本書を抱へて得意滿面 江文也君は大持て
12 濡れ鼠は意外! 心中の片割れ ピンと來た運ちゃんの六感
13 火のない所に立つ煙 紐育の化物光線騷ぎ
14 無法な新嘉坡官憲 邦人を無理に送還 歐州航路の箱根丸基隆へ寄港
15 海外短信 リヨンに病院博物館
16 海外短信 モタン・ヴイナスの典型
17 人事‧消息報社消息
18 科學日本に凱歌 見えない落下傘 追羽根からヒントを得て 五年間の苦心實を結ぶ
19 西貢丸入港
20 赤堀知事高雄へ
21 今晚の放送
22 今夜の映画
23 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 兩雄の獅子吼 電波に乘って世界に傳はる 晚餐會に歷史的乾杯頭條新聞

【ローマ七日發同盟】ムツソリニ首相は目下イタリア訪問中の盟友ヒトラー獨總統を主賓として七日午後八時からヴエネチア宮の大廣間に盛大な記念大晩餐會を開催した。定刻輝く大シヤンデリヤの下ナチス黨服に身を固めたヒトラー總統はフアシスト民團軍總司令の制服を着用したムツソリニ首相と連れ立つて大廣間中央綺羅星の如く居流れる獨、伊兩國首腦を前に着席し獨伊兩國歌演奏裡に大晩餐會は始められヒトラー總統は終始ムツソリニ首相と談笑を交へ友情の深さを見せたが午後九時四十五分晚餐が終り席に着くや兩雄は立つてベルリン、ローマ樞軸を謳歌する記念演說を試み終つて一同獨伊兩國の將來の友好のため歷史的乾杯を行つた

02 四國條約の締結提議 佛伊、英獨協定を力說 ヒ、ム兩巨頭の會談で
03 圖像:武勳輝く兩提督晴れの參內
04 戰時體制の一風景 經濟警察制への期待
05 圖像:寫真は空爆行直前部隊長の訓示
06 “所期の目的を貫徹" 王委員長歸國の途に就く ステートメント發表
07 內地の炭業者が 北支石炭礦に注目 大調查團近く東京出發
08 臺灣の三鍊士何れも惜敗 劍道高級者試合
09 鎖國主義の弊害覿面 航空機の製作技術に破綻 ソ聯軍部の惱み深し
10 英佛兩國より チ國に好意勸告 チ政府も贊成の模樣
11 神兵隊事件の更新公判日決る
12 法帝第一回戰 十A─○法政決勝
13 明大先勝す 明立第一回戰
14 今日の天氣
15 大阪商船臺灣出帆
16 近海郵船基隆出帆
17 辰馬汽船
18 大連汽船
19 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 陸軍作戰に呼應し 隴海線要衝を猛爆 敵軍用列車群、密集軍需品を爆破 わが海軍航空隊大活躍
02 抵抗を續けてゐる 敵重砲陣地を爆擊 殲滅的打擊を與ふ
03 宿縣、鳳臺、阜寧を爆擊 敵のジャンク群を粉碎
04 圖像:餞別に血染の日章旗
05 本島の金井氏 演武會で優勝
06 木村臺北中學校長着任
07 中支戰跡に拾ふ 森本社特派員發
08 窪田辯護士 愈よ臺北で開業
09 敵も考へたり 凧を揚げてSOS 笛の怪音で敵が一目散に逃走
10 准士官歡迎午餐會 高雄公會堂で盛大に
11 けふ臺南で 軍樂隊演奏 菊池少佐の講演に聽眾感銘
12 軍樂隊大演奏會 聽眾場外に溢る
13 參禪護國團例會
14 臺中州農業移民團 百三十名が着臺 昨日入港の高砂丸で
15 譽れの白衣の勇士 あすの便船で凱旋
16 毆ぐられて吐血 校長の暴言に父兄憤慨 古亭笨公の教子毆打事件遂に告訴沙汰
17 一畑電鐵の椿事 脫線!四十餘名重輕傷
18 邦品ボイコットに 英官憲が援助 新嘉坡の對日感情緩和されず
19 海外短信 デンマークの協同組合
20 海外短信 即時實行
21 海外短信 蛇の養育院
22 海外短信 スターリン政權崩壞を豫言
23 海外短信 バツヂ遂にプロに轉向か
24 人事‧消息
25 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 物價はまだ騰るか 一昨年春より三割騰貴 統制下の物價を重視
02 海運界の統制 愈よ全面的強化 七社聯盟以外も參加
03 廣汎な部門に亘る 物資の配給統制(下)
04 一期新蓬萊米の 內地強弱觀察
05 四月の計畫資本 增資一億七千萬圓 日本銀行調查
06 拂込金も增加
07 五月の資金移動 拂込超過四千萬圓
08 經濟常識 株式擔保社債
09 臺灣諸株相場
10 商況 八日
11 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第06頁
日刊第5版
序號 標題
01 霧社、萬大間道路 臺電が開鑿に着手 技師社員等入山して實查 七日請負師に現地を說明
02 旗山郡防諜聯盟 十日に盛大なる結成式
03 羅東公の節句
04 員林郡街庄長會議 教化會館の建設は保留
05 圖像:三橫綱第一病院慰問
06 湖口、紅毛兩庄の春季大清潔日割
07 小作籾品評會褒賞授與式
08 苗栗佛教護國團 華華しく誕生 宣言及團則役員を決定
09 竹材工藝練習所 華華しく開所式を擧行
10 讀者の叫 淡水築港論/孟章生
11 員林獸肉組合總會 併せて獸魂祭を擧行
12 羅東の出征軍人遺家族兒童慰安會
13 ローカル.セクション
14 廣告
第07頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 植民地理講座 第二講植民地の種類/富田芳郎
03 料理献立/白石梅子
04 婦人と榮養常識/富士貞吉
05 晝間娛樂時間
06 子供の時間
07 地元の子供時間
08 俚謠
09 講演 グライダーに就て/志鶴忠夫
10 人形淨瑠璃
11 圖像:夏場所新番付發表
12 松竹大船映畫 “出發"
13 結婚後のスター生活 ルーベン監督、新妻ブルース語る
14 大船新綠のオリヂナル作品 若手監督の腕競べ
15 大船がまた 純文藝作 「花ある氷河」映畫化
16 大都「疑問の黑影」完成 ハヤブサ、八代のコンビ作
17 海外映畫短信
18 廣告報社消息
第08頁
日刊第7版
序號 標題
01 我らが練習艦隊 堂堂高雄へ入港 ゆふべ公會堂で歡迎會
02 磐手艦上にて 茶話會を開催 官民多數を招待
03 彰化の商議選擧 來月四日に決定 愈よ廿八日選擧告示
04 彰化商議員選擧打合會 選擧協定事項等を申合
05 司法主任會議 十一日臺南州で
06 立候補の屆出 愈よけふ締切り 屏東商議員選擧迫る
07 江南の戰跡を尋ねつつ 防空施設を探る (七)/滿富俊美
08 屏東郡防諜聯盟 近く組織する模樣
09 “おらの素晴しい 空軍を見て吳れ" ヒ總統を迎へて伊空前の大演習 ム首相の御曹子も得意の爆擊術
10 嘉中遂ひに慘敗 對臺南州團の試合
11 集團的勤行作業 臺北州愈よ率先して實施
12 臺中署狂犬病豫防注射實施
13 彰化市夜間武道會 本日より稽古開始
14 軟式庭球A組爭霸戰 鐵團再び制霸 きのふ新公園コートで
15 器具を整備して 消防の完璧を期す 臺南州積極的に乘出す
16 和服着用奉告祭 鹽埔女青團阿緱神社に參拜
17 土地所有者を招集して協議 彰化市に於て
18 軍事扶助係を分離し 援護徹底を圖る 花蓮港廳近く廳令を公布
19 相談所を新設
20 臺中春季競馬 最終日の成績
21 屏東の花まつり 七日公園に於て擧行
22 蕃地に通じる 道路開鑿を急ぐ 屏東郡守慰問に現場へ
23 消息
24 廣告報社消息
第09頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(98)/山中峯太郎;木原芳樹
02 文藝時評(3) 「綴方教室」の示唆と 地方主義文學/青柳優
03 水牛の角 大眾文藝月評 現はれて來ないものかな
04 春日文藝雜觀(上) 社會小說にしたい花柳界/德田秋聲
05 圖像:五月の空その一
06 映畫と民眾の關係(二) 大眾は人情正劇への傾向/中田俊造
07 アイヌの宗教的儀式/犬飼哲夫
08 學藝消息 軍國小唄 上海だより 多摩川で映畫化
09 永遠の感激 戰場ロケ開始
10 心聲漢詩

詩人莊太岳先生輓聯/魏經龍、詩人莊太岳先生輓聯/呂蘊白、詩人莊太岳先生輓聯/藩清潤、詩人莊太岳先生輓聯/王寶書、詩人莊太岳先生輓聯/周定山、詩人莊太岳先生輓聯/施炳烜

11 新刊紹介
12 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 戰局の新展開を待ち 國內の諸懸案解決へ 首相乘出しを決意
02 近衛首相西下
03 原料、資本、技術の 融通に圓滑を期す 日滿支經濟ブロック結成に 商工省再檢討に着手
04 含山、夏閣を占領 錢塘江南岸斷然有利に進展
05 渦河北岸の二線陣地を突破
06 佐藤、石田兩部隊 殘敵掃蕩戰を續く
07 八路軍決死隊に 遭遇して擊滅
08 小林部隊 一千の敵を殲滅
09 金口木舌/林正享
10 日滿伊の經濟提携 貿易協定の形式で具體化 使節團滯京中に調印か
11 四十萬の大兵を集結 隴海、津浦兩線の敵狀
12 江南全線に亘り 遊擊戰敢行を命す 蔣介石の苦肉策
13 エ國併合承認案と 日支問題討議が注目 聯盟理事會けふ開く
14 スパイに利用せんと 從軍章の入手に狂奔 卑劣極まる支那軍の妄動振り
15 更始一新の 政治的進出へ 久原氏今後の行動注目
16 明日の天氣
17 曉の合唱(72)/野村愛正;古藤幸夫
18 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 四川との軋轢激化 王主席代理就任を固辭し 國府の企圖徒勞に終る
02 我軍の空爆を恐れ 沿岸に防禦工事 廈門市民の不安募る
03 セコンダリー級の 空中滑走に移る 內地注文中の二機到着
04 訓示傳達式
05 臺中州米統聯合會視察團來新
06 慰問報告會 十三日公會堂で
07 大和丸出帆
08 總督上京延期 着任以來始めての風邪 ラヂオで各方面に通知
09 圖像:伊經濟使節團
10 防諜普及映畫 基隆郡下で上映
11 吸殼を棄てた人も 汚水撒布にもお灸 帝都美化に警視廳取締を強化
12 教員二千名を召集 教育者大會を開催 神社參拜後市內を行進
13 赤色ルート中斷は 長期抗日に致命傷 (中)蹶起した支那回教徒
14 新竹州春茶 昨年より二割の增產で 業者らはほくほく
15 比島軍敗る 日比籠球戰
16 迷宮入りの 臺北驛窓口事件 真犯人逮捕! 捕へて見れば少年驛夫
17 庭園日本の名譽 萬國造園博で一等賞を獲得
18 赤十字醫院新築 工事に着手 中旬頃に地鎮祭擧行
19 臺灣代表二敗 演武會教師試合
20 人事‧消息報社消息
21 今晚の放送
22 商況 九日前場
23 今夜の映画
24 民報案內報社消息
25 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(150)/甲賀三郎;伊藤良夫
02 家庭‧婦人 乳幼兒の 榮養に關して(三)/關屋重德
03 圖像:非常時乘り物飛行機型
04 案外知られてない 日本茶の生理と病理 亂用は胃癌の誘因/佐藤正
05 もてあます老孃の ヒステリー 男性ホルモンで鎮まる
06 圖像:招かれた双生兒のお孃さん
07 結核患者によい 無食鹽療法 調理法一つで樂に食べられる
08 紙上病院/黃朝清
09 進級した人は かうして勉強
10 揭示板
11 納豆汁の 作り方
12 野菜の利用法
13 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 紙一枚の節約も 御國に盡す道 服や靴の新調を止めよう
02 駱駝の鼻穴
03 いもの蔓から パルプが作れる
04 圖像:北支戰線より
05 ただしい 敬稱の使ひ方 心得ておくと便利
06 カナガキニュース ゼンコクカクチニ セウコンシヤヲサウセツ
07 カナガキニュース タイナンシウカデ ヒマガ五十萬キントレル
08 コドモ 遠足の時、此丈 憶えると便利
09 一億萬年前の怪物 恐龍の足跡 その化石が日本へ來た
10 面白い俳句(下) 逆に讀んでも俳句
11 臺南第一高等女學校 入學考查問題
12 家庭醫學 これからぼつぼつ 頭を擡げる脚氣 最近推獎される微生物 內服による豫防對策
13 醫學メモ 頭腦の榮養素
14 難產の脅威 姙產婦の脚氣は どうして防ぐ?
15 療養實話 脚氣になつたが 生來の藥嫌ひ/藤木正彥
16 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 支那事變は着着… 我が目算通り進展 蔣政權は 臨時政府に吸收されん 首相車中で率直に所信披瀝頭條新聞

【京都九日發同盟】近衛首相は孝明天皇合祀奉讚會に出席の為め九日午後四時二十五分京都驛着入洛したが車中事變處理並に政局問題等につき左の如く語り現下の非常時局打開に一路邁進すべき旨率直に所信を披瀝した。

一、戰局の進展と諸對策

支那事變は着々わか方の目算通り進展して行くが新たな戰局の進展については南京攻略よりも客觀的に重大なるものと思ふ即ち先般來の戰局膠着狀態が外國へ針小棒大に傳はつてゐるため新作戰行動は大局の上からは兎も角として對外的には相當重大なる意義を齎らすものと見られるがこれを契機として蔣介石が和を媾じて來るやうな事に對してはわが國としては飽くまで旣定方針を堅持し蔣政權を對手にしない事になつてゐるので今更蔣政權が如何やうに手を廻はして來てもこれに應ずる譯に行かない蔣介石としても戰局が變つて來れば自ら從來執り來つた考へ方を變へて蔣政權と新政權との間に合流又は友好關係を回復するやうな工作をやつて來ないとも限らない日本はどこまでも北支の臨時政府を中心として親日防共の旗印の下に相提相携して行くだけであるから蔣政權は結局この北支臨時政府に吸收されるより外に途がないだらう

一、新政權の合流承認

中華民國臨時府と維新政府が合流することは旣定の方針であるが合流の時期並にこれに對するわが國の承認問題は尚考究を要す點でもある併し兩政府が合流しこれにわが國が承認を與へることは帝國の望んでゐるところであるから一日も早くこれが實現□るやうな方向へ向けて新政權の基礎確立を助長する方針を執つて努力せねばならない

一、對支策一元化問題

新興政權の指導方針確立、對支中央機關の設置等に關しては今月半ば頃より研究を進める心算であるが閣議以外に如何なる機關を置くか人をどうするか未だ決めてゐないが戰局の新たな展開も今月一杯には何んとか目鼻がつくだらうからそれまでにはこれに對應するやうな對支策一元化の中央機關設置方針を決定せねばならな

一、北中支兩國策會社問題

兩會社の設立委員長は既に鄉男と決定十二日には第一回總會を開く段取りであるが鄉男の北支開發會社總裁は未だ決まつたわけではない吉野賀屋兩相が專ら兩會社設立問題に當つてゐるので兩相がよく鄉男の意見を尊重して總べてのことをやるだらう新會社と外國の權益との摩擦對立等については帝國政府は飽くまで外國の權益を尊重し摩擦對立等のないやうにするが特別にこれと云ふ考へを持つてはをらぬ

一、政局不安打開問題

何か問題を解決しやうとすればそこには反對が起るものでこれを指して政局不安といふならば不安の原因は內閣にはなくて他に在るのだこの際帝國政府として進むべき途は對支政策一元化の解決でこれ以外に打開の途はない

一、事變處理と革新政策

國內對策と事變處理は併行的にやつて行きたい事變に直接關係のないものは後廻しとなるがそれかと云つて今やらなければならぬ問題を事變の濟むまで待つわけには行かないし事變處理の基本となるもので兩者合せてやつて行く積りでその第一着手として官吏制度議會制度に手をつけたのであ□

02 廣西軍全く袋の鼠 敵の據點○○を完全に占領
03 ○○縣城の敵 殆んど殲滅す
04 敵陣地を突破 固鎮南方進出
05 滄河線に進出
06 壽縣、廬州の攻擊 有利に進展
07 中國回教聯合會 各地に分會を結成 全支の回教徒に呼び掛く
08 陸軍飛行隊大活躍 潰走中の敵を猛爆
09 歸德飛行場を 急襲
10 我が○○飛行隊 敵增援隊を粉碎 穎州附近通過中を發見
11 田觀光局長渡米
12 大選擧區制の登場 (下)何處まで期待をよせ得るか
13 圖像:オツト獨逸大使歸國
14 定期敘勳の御沙汰 臺灣關係の分
15 外貨制限を一層強化 市場は軟化の一途へ 國府、法幣不安に惱む
16 外務省の機構改革 漸やく成案を得る 近く閣議に提出、實現を圖る
17 上海為替稍稍落付き
18 戰鬪能力は百臺位 支那空軍はソ聯人だけ殘る AP從軍記者の通信
19 四川省主席に 王纘緒遂に就任 蔣介石の嚴命に依り
20 臨時物資調整局 華華しく店開き
21 官制公布
22 蠶糸局長更迭
23 久原氏を黨顧問に推薦 政友幹部會發表
24 總督府辭令
25 本日の天氣
26 大阪商船臺灣出帆
27 近海郵船基隆出帆
28 辰馬汽船
29 大連汽船
30 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 日支調停說に就いて 速かに對支援助を打切れ社說

最近極東問題解決のため、日支調停說が外電によつて報道されてゐる。その一つは、曩に行はれた英佛首相の會談中に、極東問題が話題に上つたことがコムミユニケによつて發表された。その內容は、秘密に附されて確知するに由なきも、消息通はこれを日支和平の調停に立つべき機會あるや否やにつき相談したものと傳へてゐる。もう一つは英外務省側近者談として「英國政府は數箇月內に日支双方に對し、調停を申し出ることにならう。チエンバレン首相並に閣僚は、歐洲平和機構が實績を示しはじめるのを待ち行動に出る用意がある」とユービー通信ロンドン支局が報じてゐる。

英國の日支紛爭調停說は、云ふまでもなく英國が永年支那に對し、投じた卅幾億圓と云はれる莫大な投資の損害を、最少限度に喰ひ止めんがためである。卽ち換言すれば、英國の在支投資權益保全を前提としたものであることは言を俟たないところである。ところが口に東亞の和平を願望する英國政府の態度を見るに、敗戰支那を積極的に援助してゐるではないか。駐支英カー大使は、漢口で蔣介石と會談を遂げ、長期抗日に備へんとする支那の軍需工業及び鐵道建設計劃に對し、米佛を誘ひ積極的支援を與ふる旨の意向を表明したと傳へられてゐる。もとよりこれは英國の老獪なる政策の現はれの一つであるとは云へ、一面平和を唱へて、一面抗日蔣政權を支持するは矛盾も甚しい

日本が蔣政權を相手とせぬことは、旣に去る一月十六日、帝國が中外に聲明した通り一貫せる根本方針で今日と雖も微動だにしない。去る地方長官會議に於ても、近衞首相は、この不動の大方針を强調して「蔣介石政權を徹底的に膺懲してこれが壞滅を見るまでは斷じて退轉せず」と牢固たる不退轉の決意を表明されたことは、耳新らしいものでないにせよ、帝國聲明の一貫せる根本方針を、更に一層明確にされたものと見るべきである。從つてこの方針が一貫する限り、調停の餘地なきは英佛も熟知するところであらう。

北支に旣に臨時政府が出現し中支にまた維新政權が樹立され順調に發展して來た今日、この親日新政府を見棄てて今更蔣政權と握手するとは到底出來ない相談である。否むしろ今にして抗日蔣政權を絕滅せねば、悔を百年の後に貽すものと云はなければならぬ。且又第三國の調停が奏効した場合を假定した時、事變當初帝國が堅持した第三國の介入に反するのみならず、延いては亞細亞の問題に對する歐米の發言權を助長することとなり、亞細亞の自立は云ふべく望まれない。英佛にして真に東亞の和平を謀るの誠意あるとすれば、速かに對支援助を打切ることが和平の捷徑であり又自國の權益を保全する所以である。

02 血染の國旗に潛む 純情、燃ゆる愛國美談 鄭朝枝青年から贈られて感激 米島上等兵第一線で奮戰
03 全日本在住の 華僑聯合大會 十八日東京雅敘園で開催 臺灣から五代表派遣 日支親善の鐘高鳴る
04 圖像:節句餅を搗く○○部隊勇士
05 國府の膝元 重慶に大火 損害は約百萬元
06 教育界、運動界の父 故嘉納翁合同葬儀 昨日盛大に執行さる
07 嘉納翁遙弔式 九日臺南武德殿で
08 皇民化情況の 調查に乘り出す 臺中市具體案を作成
09 英の防空義勇制度 成績極めて不良 關係當局大狼狽
10 札付きの不孝者 養母虐待で豚箱へ
11 社頭庄蕭東山の 祭祀公業不正事件 關係者續續召喚さる
12 得意の軍樂隊で 數千の聽眾を魅了 九日臺南神社外苑で
13 全島產組の赤誠 慰問袋目錄を提出
14 陸上競技大會 新竹選手決定
15 憤慨して自殺 子供の親不孝に
16 自動車王の誕生日 七月卅日に祝典擧行
17 新竹辯護士會創立總會
18 內外地防空聯絡協議會 きのふ內務省で開催
19 輪團遠乘會 十五日に擧行
20 明立二回戰 六對一で明治再勝
21 富士丸無電
22 人事‧消息
23 ときの声
24 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 全島に率先して 貯蓄獎勵運動 產組協會臺北支會が乘出す
02 米、砂糖の移出 昨年より不振 一月より四月迄の實績
03 一期蓬萊米の上場 案外に人氣平穩 廿日限戰の勝敗注目さる
04 肥料輸移入高 依然として增加 過去四ケ月間で二百萬圓增
05 春茶愈よ不況 停滯茶既に百萬斤
06 昨年末の農村信組 貯金減少貸出激增 金融基調愈愈切迫
07 產組の兼營事業 增進の一途を辿る
08 株式利廻激騰 諸株崩落の反映
09 三菱鑛業 二億圓に增資
10 重要鑛物增產令 六月末に實施か 石油開發法も同時に
11 臺灣紅茶販賣の 大合商事計劃さる
12 輸入品のレモン類 本島にて栽培可能 有望產業として期待さる
13 井田商工課長 十一日に上京
14 清涼飲料水組合座談會を開く
15 臺北手形交換 二月も增加
16 蒜頭工場製糖終了
17 照明燈
18 自動車工業の確立 絕對的に緊要(上)
19 市價及商況 九日
20 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 蹶然身を挺して 皇民化の範を顯現 屏東市本島人教育者報國會 熱烈の宣言を可決
02 汐止神社祭典に 諸祭典統一擧行 近く實行委員會を開催
03 圖像:滿洲國留日學生會館竣工式
04 小林國講の開所式
05 白河庄衛生展 二日間とも大盛況
06 斗六公の保護者會
07 旗山郡體協主催の 春季野球大會
08 東港華僑新民公會 けふ華華しく創立總會
09 東石郡守內地へ
10 朴子の專賣品 小賣人組合總會
11 北港實踐女開校式
12 臺灣農產株式會社創立總會
13 阿片密吸者を檢擧
14 ローカル.セクション
15 喜樹海水浴場 愈よ十五日開場 臺南近郊に新遊樂地
16 廣告報社消息
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 晝間娛樂時間
03 初等北京語講座/種村保三郎
04 家庭百科問答
05 料理献立/白石梅子
06 子供の時間 世界偉人傳 「豐臣秀吉」(一)
07 講演 「柴田鳩翁を語る」/石川謙
08 說教節 三庄太夫物語 「母對面の段」
09 通俗科學講座 科學工業の特徵と其成立發展の要件/市川信敏
10 少女歌劇 「軍國女學生」
11 「半處女」
12 趣味娛樂 初鰹はなぜ旨い? 食べ時は五月、六月
13 海外映畫短信
14 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 全島民赤誠の結晶 報國號晴の献納式 小公學生の壯行辭に萬雷の拍手 參列の群眾無慮四萬人
02 練習艦隊の候補生 一行臺南市を見學 高須司令官も一泊
03 白衣の勇士 原隊に凱旋 一部はけふ內地へ
04 臺南州米穀信組總會
05 江南の戰跡を尋ねつつ 防空施設を探る (八)/滿富俊美
06 郭軍夫の遺骨 近く無言の凱旋
07 屏東郡少年團指導者打合會 來る十四日開催
08 二級の立候補者 漸く定員に達す 尚一、二名出馬の見込み 屏東商工會議所の選擧
09 圖像:國民投票終る
10 花蓮港にチフス禍
11 應召者の選擧權 解除後は立派に復權出來る 總督府近く律令發布
12 婦人講習會 十日より關子嶺に於て
13 高雄州保護事業大會 來る十七日に開催
14 臺中州の正廳改善 豫期以上の成績を擧ぐ
15 嘉義婦人病院 けふ落成式擧行
16 瑞芳街の國語化 三十歲から五十歲までの男女を 集めて二ケ月間教授
17 臺南州團對嘉農 四對三で臺南州團辛勝
18 木炭ガス自動車 花蓮港でも使用 東海自動車で試驗
19 續續と壓搾終了
20 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(99)/山中峯太郎;木原芳樹
02 文藝時評(4) 既成大家の復活と 新人貧困の觀/青柳優
03 水牛の角 河上と杉山 仄見える環境の翳し
04 春日文藝雜觀(中) 文學をより民眾に近づける/德田秋聲
05 圖像:孔子廟(臺北) (臺陽展出品)/山田東洋
06 學藝消息 新興のスター募集 應募七百餘名
07 魚の耳は 人間の耳より銳敏
08 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 兩政權と協力、速かに 戰局の終熄に努力! 外相、外人記者團と會見 時局に關し一問一答
02 外務省の改組案は 全然意味をなきぬ 政府筋は真つ向から反對
03 賀屋藏相が放送
04 圖像:快速を利しいさ討伐へ
05 王克敏氏歸京
06 帝大航空研究所機 一萬五千粁翔破へ けさ木更津より
07 所要時間は六時間四分
08 コンテイ團長等 謁見仰付けらる
09 金口木舌/林正享
10 堂堂蒙城縣に入城 虱潰に敵陣地を陷落
11 蒲縣附近の敵 西北方に退却
12 北支通信社を設立 關係方面の意見一致
13 物資調整課を 拓務省に新設
14 顧維鈞又復 逆宣傳を始む 聯盟筋は問題にしない
15 上旬貿易
16 赤司氏夫人逝去
17 明日の天氣
18 曉の合唱(73)/野村愛正;古藤幸夫
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 新宿御苑の拜觀を 差許される旨の御沙汰 畏し・白衣の勇士を慰め給ふ
02 企畫院、資料を集め 本格的に立案開始 半ドン廢止も實現か 夏季時間制
03 白衣の勇士凱旋 けふ入港の富士丸で
04 祭粢料傳達式 けふ市尹公室で擧行
05 圖像:太湖岸を敗走する敵に猛射を浴びせる中島部隊○砲
06 臺北市小公校長會議
07 李の指揮系統混亂 部下の湯、關が暗鬪
08 陳誠狙はる 拳銃所持の怪漢逮捕
09 臺北市教育會總會(十四日)
10 汕頭刺繡講習會
11 新竹の軟式野球爭霸戰
12 屏東商議立候補 定員より一名超過 九日午後十時締切
13 鮎の生育良好 六月一日から解禁
14 ドイツの防空塔 國內各地に多數建設
15 普通試驗合格者發表(五十八名)
16 漢藥輸入統制 南、北の意見纏らず 各自に組合を組織
17 人事‧消息
18 今晚の放送
19 商況 十日前場
20 今夜の映画
21 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(151)/甲賀三郎;伊藤良夫
02 家庭‧婦人 また逢ふ日まで 五月人形さよなら そこで安全な藏ひ方 男の子よ、お手傳して
03 圖像:非常時貯金箱鐵兜型
04 若葉時は 中毒シーズン 子供の買喰ひや アイスキャンデーに注意/林富美三氏
05 ビールの 飲み殘りの上手な利用法
06 熱の知識 これを知らぬと危險 育兒醫典
07 圖像:日本色に塗りつぶされる明朗北支の絕 勝萬壽山の風景
08 藥の上手な買ひ方 必要なだけを 少しづづ買へ 厚生省衛生試驗所
09 修學旅行に多い 怪我と急病 豫防や手當は?
10 死人の眼を移植
11 母となる日の 新しき胎教 精神生活の安定が第一
12 元氣の出る 韮と肝臟の甘煮
13 揭示板
14 身上相談
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 飛んで火に入る 夏の虫の支那機 我が荒鷲の為直ちに全滅
02 八十八夜
03 カナガキニュース セウガクセイガ タマゴチヨキン
04 コドモ (臺南第一高等女學校) 入學考查問題 讀方
05 臺南第一高等女學校 入學試驗問題 算術科
06 童謠 メダカ/木暮妙子
07 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 我海軍有力部隊 廈門島に上陸す 抵抗せる敵を排除攻略中頭條新聞

【東京十日發同盟至急報】大本營海軍報道部公表(十日午後九時三十分)

我が海軍は五月十日未明福建省厦門島に有力なる部隊を揚陸し敵の抵抗を排除しつつ同島攻略中なり

【東京十日發同盟至急報】大本營海軍報道部公表(十日午後九時四十五分)我が部隊は今曉五時廈門島東部海岸に敵前上陸を敢行しトーチカ塹壕に據り抵抗する敵を撃破しつつ同島の東半を攻略せり厦門の一部は敵の放火に依り炎燒中なるものの如し我が艦艇は上陸部隊掩護の為め白石頭其他敵の砲臺を猛擊制壓し航空部隊又銃爆擊を以て直接陸上戰鬪に協力すると共に廈門大學に集中蟠踞せる敵の大部隊を爆擊せり今までに判明せる我軍の損害は極めて僅少なり。

02 遊擊的戰術を粉碎 占領地區の肅清成る
03 徐州、歸德、開封を爆擊 蒙城占領部隊、小澗集に進出
04 尉子橋(安徽)を占領 柘皋を突破、廬州に脅威
05 破之を占領せり 海の荒鷲活躍
06 遺棄死體二千に達す 蒙城の敵は廣西軍二萬
07 ○○を占據
08 顧兒河の線に進擊
09 孫、曹軍約四萬 脆くも敗退 軍紀紊亂し士氣沮喪
10 聯盟理事會秘密會
11 孝明天皇奉祀 奉贊會發會奉告祭 昨日嚴かに執行はる
12 圖像:外國記者團と會見する廣田外相(於外相官邸)
13 ヒトラー總統の ステートメント 「獨、伊親善は宿命的なもの」
14 ヒ、ムの兩巨頭 重要協議を遂ぐ ヒ總統は十日歸伯の豫定
15 訪伊親善學生使節 六月九日壯途に就く 同大の自動車によつて
16 日銀主催の 銀行信託懇談會
17 米兩院協議會で 和協案を可決 ヴ海軍擴張案愈よ成立
18 鹽水港製糖の決算重役會
19 圖書館事務の研究會を開催 臺中州の主催
20 本日の天氣
21 大阪商船臺灣出帆
22 近海郵船基隆出帆
23 辰馬汽船
24 大連汽船
25 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 臺拓の顯著な進出社說

臺拓は一昨年の十一月創立されて以來最早一個年半を經過し、愈愈來月に於て第二回通常總會を開催して豫定の六分配當を開始する事に至りたるは土地の收益から見て當然な事ではあるが、實に喜ばしき現象である。申す迄もなく臺拓としては單に島內のみでなく、南支南洋ヘも臺灣を據點として經濟的進出をなすべき使命を有してゐるが、昨年七月以來日支事變のため主として島內の事業に没頭する事となつた事は誠に已を得ざる次第である。

顧るに臺拓は過去短日子の間に於て隨分努力の跡が見える。子會社だけでも臺灣棉花、國產自動車、デグス、臺灣畜產、福大公司及び近く創立されんとする南日本製鹽を始め、甘藷を原料とするブチルアルコール、バナナ纎維を原料とするパルプ事業等の計劃があつて新會社としては相當な仕事をやつて來たと言へるのである。中には總督府に於て計劃した原案を其の儘鵜呑みした事業も少なくないが、兎に角臺拓の手によつて臺灣の事業界を多彩ならしめた事は認すべからざる事實である。

だが島內に於ける關係事業の內、將來有望だと期待せられてゐるものは多くない。勿論各子會社とも創立してより間もない事であるから直ちに利潤が產れて來る事は困難であるが栴檀は二葉より芳ばしと云ふ古語の如く具眼の士であれば大體の見透しが附かない事はない。所が現在の子會社が悉く良好な素質を有するや否やは疑問なきを得ない。或は臺拓は島內で採算の取れない國策事業を經營するから、固よりソロバンを問題にし てゐないと言ふかも知れないが、果してそれでいいのかと反問したい。

周知の如く臺拓は總督府の現物出資以外に僅かに三百七十五萬圓の拂込金しかないから、事業の進行につれて旣に內地の金融市場から借金しなければならぬ狀態となつた、從つて今後內地の金融資本家からは臺拓の事業を檢討し、果して安心に放資し得る採算基礎に立脚するに至らざればなかなか容易に資金を調達する事が出來ない事は明かである、現に臺拓が僅か五百萬圓を借りるに長期な社債を發行する事が出來ず、第二及び第三回の拂込を引當ててやつとそれだけの短期資金を借りた所を見れば思ひ半ばも過ぎる事ではないか。

我等は曾て臺拓に對して出來る丈採算的に仕事をやれと苦言を呈した事がある、國策會社に對して營利をやれと言ふ事それ自身が矛盾ではないかと、公益を先にせよとのナチス張りの人士から笑はれるかも知れない。併し國策會社たる滿鐵が過去に於て內地金融市場から莫大な資金(或は社債、或は拂込、增資によつて)を吸收し得たのは、滿鐵が常に八分乃至一割配當が出來るからである。併し我等は臺拓の事業は凡て採算を無視してゐるとは速斷しないが、普通の企業家ならば容易に投資し得ない事業に對して少し手を擴げ過ぎやしないかと窃かに懸念してゐるものである。

02 中支方面への電報 取扱局の制限撤廢 けふから 戰場、銃後間の不便解消
03 軍用トラックで 皇軍第一線を慰問 慶大自動車俱樂部員が
04 高千穗丸、神戶出帆 本山、岡田氏等が乘船
05 大和學園の 飛行場 來る十五日開場
06 圖像:無錫の天長節
07 愛國貯金打合會 宜蘭郡下の產組總動員
08 萬博の一等當選番號
09 高雄商議所總會 會頭に中村氏指名さる
10 日大生殺し きのふ求刑
11 白衣の勇士凱旋 きのふ懷しの原隊へ
12 新竹米庫組合總會 理事十一名重任に決定
13 三度壯擧を決行 けふ試驗の調子良くば
14 航研機不時着 機體、搭乘者とも無事
15 樹林信組が海軍へ献金
16 大相撲夏場所 愈よけふから蓋明け
17 初日の取組
18 永樂町會總會 勤續店員を表彰
19 法政再勝す
20 健康週間に映畫と講演の會
21 總督府辭令
22 人事‧消息報社消息
23 ときの声
24 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 長期抗戰に入る 鐵道石炭購入問題 双方とも主張を固持 納入しても代金取れぬが悲哀
02 米崙港の海陸運送統制 花蓮港倉庫荷役會社生る 資本金四十萬圓四分の一拂込 きのふ創立發起人會を開催
03 本島林業の豪華版 愈愈十九日より展開 林業資源展に人氣沸騰せん
04 一期蓬萊米の 初檢查を行ふ 鳳山、屏東、竹田、溪州驛にて
05 初檢查に續いて 標準米查定會行はる 廿三日高雄支所に於て
06 臺灣石灰石加工會社 淺野の出資で妥協 本月中に創立總會を開くか
07 昭和製糖株主總會 廿五日東京にて
08 烏樹林工場壓搾終了
09 昨年末信組貸附金 遂に一億圓を突破 貯金は銀行預金の四五%
10 預金利子の不均衡 日銀が調整するか 貯蓄獎勵の圓滑を期する為
11 自動車工業の確立 絕對的に緊要(下)
12 全島稅務會議 十七、十八日府にて開催
13 日糖兩工場產糖終了
14 上海為替市況稍や落付く
15 石油消費規正で 鑛務課業者を招致
16 貯蓄獎勵の件で 辻畑事務官上京
17 照明燈
18 市價及商況 十日
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 讀書 新銳哲學叢書 宣傳技術論 小山榮山著
02 W‧チヤーモンド原著 伸びる人 永井直二譯
03 名付け圖書館
04 現代日本畫壇人物論 芳川越著
05 文藝雜誌 色ある風
06 皇國日本を說く 小倉鏗爾著
07 亞細亞解放の書 “インドの叫び" ポース・ラビハリ著
08 「世界は何處へ」 十三年度版發行
09 新刊雜誌
10 日本農村 更生運動の展望 農林省囑託秦滿著
11 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 林內の防水道路 盛大に開通式擧行 奉仕作業の保甲民三萬七千名
02 白衣の勇士 淡水に清遊 網引き等の催しに一同大喜び
03 羅東國講講師養成の講習會
04 健康週間 臺中州の實施要項
05 米改善座談會 湖口檢米倉庫で
06 東港郡壯丁團檢閱式 同時に勤續者を表彰
07 麻豆農產會社 盛大に創立總會
08 亂暴過ぎる泥公 臟品の預け先から盜む
09 新庄公保護者總會を開催
10 羅東公保護者會
11 頭圍信組總會
12 ローカル.セクション
13 廣告
14 訃文:何徐氏滿妹
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 晝間娛樂時間
03 家庭講座 「婦人と榮養常識」/富士貞吉
04 料理献立/白石梅子
05 生活改善講座 「公眾衛生道德」/高野六郎
06 俚謠
07 植民地理講座/富田芳郎
08 コドモの時間 唱歌劇「櫻井の驛」
09 長唄
10 臺中放送局開局 三週年紀念番組(臺中のみ) 第一日
11 ヴアイオリン獨奏(臺中のみ)
12 長唄(臺中)
13 落語東京
14 箏曲
15 連續講談 續快男子(終席)/大島伯鶴
16 「純情夫人」と「結婚の季節」 大船初夏のオリジナル作決る
17 わが心の誓ひ
18 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 籾乾燥場の百萬坪 新設愈よ工事着手 臺中州米の聲價向上期待さる 米穀業者も協力せよ
02 屏東市の商議員 選擧戰漸く白熱化 立候補者運動に躍起
03 鄉軍臺中州聯合會 評議會を開催 同時に分會長會議
04 江南の戰跡を尋ねつつ 防空施設を探る (九)/滿富俊美
05 國婦臺中州支部 十四日發會式
06 長春橋開通式 きのふ屏東市現場にて
07 花蓮港に昂まる グライダー研究熱 近く機體を購入して訓練
08 今樣母夜叉 子を賣つて賭博に耽け 金に窮して窃盜を働く
09 蕭姓公業不正證明事件 益益擴大の形勢 臺中檢察局追究のメス銳し 意外な方面に飛火か
10 試驗問題漏洩事件きのふ記事解禁 主犯人は元巡查 風を喰つて逃亡中 臺中州下に關係者多數
11 淺墓なるかな女心 苦しい思をして豚箱へ
12 自發的に二割減 ガソリン節約に付き 內海知事抱負を語る
13 醉漢轢死さる 玉里郡で原因取調中
14 獸魂碑除幕式 嘉義屠畜場にて
15 彰化郡の臨時召集 好成績を擧ぐ
16 臺中州章圖案當選愈よ發表
17 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(100)/山中峯太郎;木原芳樹
02 映畫と民眾の關係 洋畫は半數以上人情正劇 (下)/中田俊造
03 水牛の角 聯盟を罵倒 ウエルス氏が
04 春日文藝雜觀(下) 五十過ぎて始めて本格小說/德田秋聲
05 女性的感覺を盛つた 古典味豐かな人形藝術 崛柳女史人形塾展より
06 南島婦人の入墨 奄美大島、沖繩、先島中心に/三宅宗悅
07 學藝消息 ハりウツドの 名チンパンジー死す
08 學藝消息 テンプルの誹謗事件
09 廣告報社消息
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 漸次戰果を擴大化 廈門は抗日策源地 軍需品の輸入基地
02 攻擊前外人に避難を勸告
03 海の荒鷲も協力 攻略順調に進行中
04 華僑送金の入口 國府には甚大な打擊
05 攻擊態勢着着成る 近く奉天會戰にも 比すべき大會戰展開
06 白國國立銀行利上げ
07 金口木舌/林正享
08 敵軍一萬を反復爆擊 殲滅的大打擊を與ふ
09 海軍機も徐州を猛爆
10 西尾壽造中將 教育總監に親補さる
11 新總監けふ歸着 あす入京の豫定
12 旅券を持たない 支那人は入國禁止 兩新政權方針を決定
13 鄉男、池田氏 商相と會談 兩會社の事務的打合を遂ぐ
14 上海共同租借に 又も爆彈事件 支那人五名輕重傷
15 十五萬挺の小銃賣却 ソ支間に交涉成立說 ワルシャワ特電報ず
16 普通銀行金利の 現在水準を堅持 結成日銀總裁言明
17 國府、香港で 建艦を急ぐ 水雷艇母艦は進水を終了
18 明日の天氣
19 曉の合唱(74)/野村愛正;古藤幸夫
20 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 皇軍の廈門島攻略は 五百萬島民の要望 暴戾なる廣東軍を擊破
02 國民政府の專制に 各派の對立熾烈 臨全大會後の支那內部を 上海某外人が暴露
03 徵發、酷使を峻拒して 農民の大暴動蜂起 地方農民が之に呼應
04 新竹商工會議所 第一回議員總會
05 小林總督の經過頗る良好 十二日より登廳
06 臺北帝大の開校記念催し
07 米界の權威加賀氏 新竹州下を視察
08 新竹特別警備隊で 機關銃の操縱訓練 州下各郡署より三名選拔
09 基隆港に珍客オシヨロ丸 水產學校練習船
10 臺南專賣品組合總會
11 擧州一致 防諜の完璧を期し 新竹州防諜協會發會式 議案を可決、役員を選擧
12 臺北市內小公學校の 學校長會議 十一日樺山小で
13 出せ・慰問の手紙! 陣中の兵隊さんが一番喜ぶ 銃後からの“たより"
14 深夜の夢を破る 基隆の火事騷ぎ 負傷者二名を出す
15 映寫開始時間を 大稻埕の六館が協定
16 作業中に壓死さる
17 今晚の放送
18 商況 十一日前場
19 今夜の映画
20 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(152)/甲賀三郎;伊藤良夫
02 家庭‧婦人 神經質の三つの型 小人閑居せずに潑剌と 活動的なのが一番よい 氣にすると却つて病氣が募る
03 圖像:非常時貯金箱防毒マスク型
04 スポーツ 最高スピードと 人間の持久力 ランニングを例題に 生理的興味ある研究/深山泉
05 時代の寵兒 ステプル・フアイバー 漂白の仕方 足袋、白ネル、晒等
06 使節團を迎へる接待役
07 寄生虫 先づ口の 豫防が第一 生の物を食べるな
08 卵の殼の利用法
09 皮膚病 日常生活に 御注意あれ 身體は常に清潔に
10 洗顏洗ひ粉によい れんげ草
11 ノートに 牛乳を
12 乳兒の容體を知る 便の見分け方 傳染病も手遲れずに濟む
13 紙上病院/黃朝清
14 揭示板
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 上海の激戰地に 忠魂碑と忠魂堂 義烈を偲び附近に櫻を植ゑる
02 暑い記錄
03 兄さんの仇を 討たして下さい
04 但馬丸甲板の爆彈事件
05 小學生が 郵便配り 豐田村で始めた 便利な「村內郵便」
06 カナガキニュース カヒヌシヲ シタフメリー
07 カナガキニュース ハウコクガウヒカウキノ ケンナフシキヲキヨカウ
08 コドモ 敵の空襲に備へ 地下に空軍根據地 格納庫や修繕工場もある 世界各國で研究
09 廻り文言葉
10 小型氣球で 成層圈の分拆 バネス教授の新計畫
11 軍艦の名のつけ方 艦種に依つて違ふ
12 臺南第一中學校 入學試驗問題 算術
13 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 我が爆擊と砲擊で 廈門市の損害甚大 市の西部郊外を占領頭條新聞

【香港十一日發同盟】十日午後六時三十分英國軍艦ダイアナ號より當地入電に依れば廈門市の郊外に早朝より猛烈な戰闘が行はれ十日夕刻までに廈門市の西部郊外は日本軍隊の手で占領されたのが見受けられた、日本の海、空よりの爆擊を砲擊に依り廈門市內の損害は甚大と見られると報じてゐる。

02 外人に不安なし 我が海軍當局が 保護に萬全を期す
03 廈門、香港間電信杜絕 避難民は鼓浪嶼共同租界へ
04 廣東軍當局狼狽す 蔣に空軍の應援を依賴 南支沿岸の空氣緊張化
05 卑劣な廣東軍 逸早く逆宣傳 戰況を極度に歪曲して發表 市民は不安に怯え續續香港へ
06 木杯又は褒狀下賜の御沙汰 多額私財献納の六百四十四名に
07 リオデジャネイロに クーデター 革命派が政務を執行
08 桑港に高射砲聯隊
09 日、滿、伊通商貿易に關し 第一回公式會議 外務省よりコムミユニケ發表
10 日伊通商條約 協定批准を可決 樞府定例本會議
11 中米の貨物船パ號が入港
12 中央軍大半を損傷 敵は愈よ死物狂ひ 歸昌、大義集、鄆城で大殲滅戰
13 圖像:廈門市街の一部
14 小歸昌を攻略
15 廬州歸德爆擊
16 大義集より 左翼に連る線を 概ね確保
17 回教徒聯合軍に ソ聯大軍が大敗す 態度を豹變、懷柔に躍起
18 帝國製糖の決算重役會
19 防諜の講演及び映畫會 十六日基隆で
20 顧維鈞例に依り泣訴 聯盟理事會極めて低調
21 支那の要請に對し 英佛は氣乘薄
22 革新政策調查會 第一回總會 民政黨本部に於て
23 政民首腦部の第二次懇親會 何ら政談に觸れず
24 基隆使役犬同好會發會式
25 上海為替稍稍聢り
26 總督府辭令
27 けふの天氣
28 大阪商船臺灣出帆
29 近海郵船基隆出帆
30 辰馬汽船
31 大連汽船
32 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 英國の意圖粉碎さる 其反省を求めよ社說

近衞首相は去る九日の車中談に於て戰局の進展と諸對策に就き左の如くその所信と政府の決意を披瀝した。

蔣介石が和を講じて來るような事に對しては我國は飽くまで旣定方針を堅持し蔣政權を相手にしない事になつてゐるので、今更蔣政權が如何やうに手を廻して來てもこれに應する譯には行かない。蔣政權は結局北支臨時政府に吸收されるより外に途がないだらう云々。

同日廣田外相は外人記者團に對して左の如く語つた。

蔣政權を相手とせぬ原則は何處までも渝りはない殊に第三國は何れも日本の真意をよく知つてゐるからそのやうな仲介の役を買つて出るとは考へられない。云々

右首、外相の談話の如く、蔣政權に對する我が態度は依然確乎不動であつて、頃來盛んに流布されてゐる英國の日支調停說を粉碎するに十分である。

第三國は何れも我真意をよく知つてゐる筈であるにも拘らず英國は何故に調停に乘出すか。換言すれば何故に英國は蔣政權をそれ程擁護せねばならぬのかその理由は頗る簡單である。英國が蔣政權を潰滅させたくないのは、英國の投下した莫大な在支權益を防衞し更にその發展をしたい為めである。然るにどんなにひいき目に見ても蔣政權の勝ち目はなく、このまま捨てて置くと蔣政權はのたれ死より外途がない。しかも聯目防共の北京、南京の新政權は益益强化し兩政權を連ねた更生支那の勢力は逐次國府勢力を吸收する態勢を示しつつある。此處に於て英國が蔣政權援助をやめ極東新情勢に適應し、日本並に新政權と手を組むべきである。がしかし英國はそこまでの悟りには達しないので、一面日本の銳鋒を避けると共に、一面蔣政權の存續を計る手段を講じ始めたのである。英國が秘策を盡して暗躍明動し出したのである。英國は從來の行がかりからも、又日本との關係からも、一番大事な獨、伊を中心に國際的日支調停に希望をつなぎ、あの手この手を工作しつつあり、カー大使の行動はその事前工作とみるべきである。

英國は外相の更迭に依り、チエムバレン外交登場に依つて、英伊關係を調整し、英獨關係の調整にも乘出して一應歐洲不安を解消せしめ、その餘力を極東に伸して日支紛爭の調停に乘出すとは、確かに英國の希望であるに違ひない。之が卽ち、「日本の面子も立ち國府の存續を計る」日支調停運動となつて發現されたのであるとみるべきである。一方に於ては歐洲で生じた餘力を極東にもたらし、積極的に對日攻勢に出るといふ見方もあるが、しかし從來の英國の老獪なやり方から考へれば、前者を選ばんとすることは明かである。英國の意思は現にこの方向に動いてをり、蔣政權としてもこれに期待をかけてゐるやうである

だがこの方向は我が嚴然たる巨岩につき當つて碎かざるを得ないのである。我國は斷じて應じないと知つてゐるにも拘らず調停說がどこからともなく聞えて來るのは、英國の意慾の强さを語り、更にそこまで蔣政權が窮迫してしまつてゐることを證明するものである。

我國の嚴然たる方針に依つて英國の意圖する日支調停は粉碎されてしまつたのである。しかし「さうですか」と素直に引つ込む英國ではない。後日必ず手を換へ品を變へて再び擡頭するに違ひない。

蔣政權は今や潰滅に瀕してゐる。頗る窮迫に陷つてゐることは蔽ふべからざる事實である。從つて蔣政權及び英國が焦慮し出したことも否定出來ないのである。それ故に英國が蔣政權を見放さず、依然これを援助してその在支權益を擁護せんとする從來の方針を放棄せざる限り、後日再び形を變へて我國の脈を引きに來ることは推測するに難くないのだ。我國は英國の今後の策動を注視すると共に、その老獪なるやり方を警戒せねばならぬ。而して機會あらば、その反省を求め、以つてその策謀を斷つ必要があると思ふ。

02 福建省政府が驚愕 省政府を永安に移轉 主席陳儀は福州で指揮
03 漢奸の罪名で虐殺 掠奪の限りを盡す 廈門の籍民被害甚大
04 滿航機羽田發 新京へ向ふ
05 圖像:長江を護る高橋部隊勇士
06 ハインケル機無事着陸 日滿官民歡呼裡に
07 實業教員檢定豫備試驗 十八日より
08 グライダー大會 十五日臺北練兵場で 空中列車 十七日、各都市を訪問
09 山西共產軍募兵に 鬼畜の如き振舞ひ 反共勢力增大し形勢惡化
10 作業夫が總辭職 運輸組合、慰留に努む
11 新竹の軟式野球戰
12 高雄の三人殺し 一審通り死刑の判決
13 精神病事務打合會
14 市バスの新車 愈愈お目見得
15 建成町第一區區會發會式
16 岡田商船副社長 基隆で披露宴
17 貨車に轢れて連結手即死
18 市營バスが停仔脚に突入 少年を轢く
19 寢室で縊死
20 公文書偽造に一年半 きのふ臺北地方法院で求刑
21 臺車に轢れて重傷
22 四十女の首吊り自殺
23 德川喜翰男逝去
24 二日目取組
25 初日の勝負
26 人事‧消息
27 ときの声
28 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺電の倍額增資 六月頃に具體化か 五ケ年計畫で新電源開發
02 素晴しい景氣 四月中の石炭內地移出 五萬七百餘瓲 昨年同期の約四倍增
03 產米改善打合會 屏東市に於て開催
04 新蓬萊米戰 俄然急騰を示す 取組は依然不穩人氣
05 五月一日現在殘存米 一千三百餘萬石 岩手縣外十六地方
06 アンペラ不足で 茶輸出業者困憊 使用を廢止するか
07 第四回小口公債 五千萬圓を發行
08 屏東官選商議員 正式任命さる
09 農產物の販賣統制に 農林省乘出す 行政機構改革に一步
10 臺北組合銀行 預金增、貸出減 四月末の殘高
11 都市計畫令の 緩和方を陳情 宜蘭實業協會が蹶起
12 移出の旺盛で 貯炭高愈愈激減 港頭各驛共三萬六千瓲
13 切干藷の移出(四月) 六百萬斤に達す
14 今後の硫安對策を協議
15 製糖終了 阿緱工場は增產
16 消費節約の現狀(上) 軍需關係品を中心として
17 照明燈
18 市價及商況 十一日
19 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 海山神社の鎮座祭 十三日盛大に擧行 氏子擧つて催物を奉納
02 崁頭厝樟湖間產業道路 十二日に盛大な開通式
03 麻豆の專賣品小賣人組合總會
04 西螺專賣品小賣人 組合定期總會
05 曾文郡佛教護國團 六月十七日に結團式
06 溪湖公の保護者會誕生準備着着進む
07 和服姿で臺灣神社參拜 竹南共學生母親會員が
08 關西信組總會
09 竹東郡庭球大會
10 苗栗街時局懇談會
11 父兄會費滯納の 兒童に笞刑 大甲公某教員非難さる
12 自轉車泥棒 運盡きて年貢納め
13 小公學校長會議
14 東港華僑新民公會 十日に盛大なる發會式
15 保健組合書記の 事件愈よ擴大 參考人續續召問
16 太鼓腹抱へての 國講通ひはいや 哀れ・姙婦遂ひに縊死
17 東港郡畜組總會 諸議案を原案通りに可決
18 通學兒童の奇禍 鐵橋より落ち即死
19 神罰覿面 神體金牌どろ就縛
20 斗六の敬老會 出席者に長壽杖を贈呈
21 曾文郡街庄組合の官民選議員決定
22 無軌道教員 花街で大あばれ
23 鷄盜棒を檢擧
24 ローカル.セクション
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第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 晝間娛樂時間
03 初等北京語講座/種村保三郎
04 料理献立/白石梅子
05 夕方の音樂
06 講演 インフレーションと 貯蓄獎勵/小河利得
07 講演 都市計畫に就て/中村綗
08 臺中放送局開局 三周年記念番組 (臺中のみ)
09 謠曲(臺中)
10 お菊ちゃん 今日から國際館で
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第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 隗より始める督府 ガソリン節約評定 會計課の立案を中心に あすの會議で決定せん
02 深山に燃ゆる國語熱 腦丁の子供相手に松岡氏の美擧
03 高雄州參事會 あす會議室にて
04 久田軍曹以下 白衣の勇士凱旋 多數官民に迎られて
05 江南の戰跡を尋ねつつ 防空施設を探る (十)/滿富俊美
06 市郡視學會議 十六日に開催
07 高雄の徵兵檢查 きのふより三日間
08 高雄產米協會總會
09 揉め拔いた臺南州 米穀信組の總會 結局議案は原案可決
10 庄長辭表を提出か 蕭姓公業の不正證明事件
11 圖像:駐伊獨大使着任
12 小公學校長會議 十日屏東郡に於て
13 彰化市夜店組合 近く結成の見込
14 毒劇藥の取締 花蓮港當局乘出□
15 日本一の大きな花 高さ二尺直徑一尺の天南星 屏東市から見物人押しかく
16 公學校教科書 改纂の前觸れ 臺中州下の關係者を集め 三屋編修課長趣旨を說明
17 米酒代稼ぎに 附添婦が盜む 彰化署に檢擧
18 陳均殺しに求刑 林文彬懲役三年、郭仁沖同五年 判決言渡は來る十八日
19 レール泥の一味 臺中署から送局さる
20 棉作打合會 十四日高雄州で
21 嘉義婦人病院落成
22 旗山の野球戰 第二日目の成績
23 鮑魚とり溺死
24 消息
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第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(101)/山中峯太郎;木原芳樹
02 職業と特殊迷信(上)/關寬之
03 水牛の角 石炭の壽命 あと三千七百年
04 隨筆 辛味と甘味 (上)/鈴木文助
05 圖像:五月の空(其の二)
06 煙草の心理的影響/戶川行男
07 心聲漢詩

上塚偶詠/周伯達、上塚偶詠/周伯達、輓莊母楊太孺人(爲禮耕禮持作)/讀我書社一同、書懷/陳鏡如、書懷/陳鏡如

08 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 我が作戰順調に進展 廈門島を完全占領 支那軍は對岸に潰走
02 平和の希望與へらる 支那人有利者は今後を期待
03 中央軍飛行機廣東に飛ぶ 內十五機汕頭へ
04 呂望集樂土鎮を占領
05 圖像:見よこの卑劣!
06 ソ聯、ク軍港を潛水艦隊根據地に
07 西尾中將が參內 軍狀を奏上
08 金口木舌/林正享
09 伯國にフアツシヨ 急進分子が叛亂! あつけなく鎮壓さる
10 警視總監が聲明