按Enter到主內容區
:::
:::

興南新聞1944年2月

夕刊第1版
序號 標題
01 ニ島敵陣地を強襲 帝國海鷲部隊猛爆擊
02 對日戰の困難吐露 米聯合艦隊司令長官
03 兩院の審議快速調 五日自然休會に入る
04 華北の經濟建設 青木大東亞相委員會で答辯
05 都市の食糧配給機構改革
06 敵、マダン攻擊企圖 算術戰法悉く大蹉跌
07 新稅創設考へてない 貴院增稅委員會の主なる質疑
08 應徵士に準軍屬の 身分附與を協議 勤勞者の國家性を明確化
09 特定郵便局員 待遇改善を考慮
10 圖像:バー・モウ首相の全身像原型完成す
11 敵艦船を大量擊沈 獨の潛水艦、北氷洋で活躍
12 ベルリン在留邦人は無事
13 米國陸海軍の死傷者發表
14 新坑の開發と炭山の機械化
15 國民登錄制の 年齡範圍を擴大 小泉厚相質問に答ふ
16 石炭補償制 貯炭計算も加味
17 增稅委員會の主なる質疑
18 けふ委員會の 審議に全力注ぐ
19 自動操縱裝置や アルミ增產に新機軸 注目すべき發明考案發表さる
20 フランコ統領と會見 英大使ホーア
21 駐英西國大使急遽歸國
22 改正勞働者年金保險の實施 六月一日以降
23 必要農作物にも 綜合的作付計畫 石黑農商次官が答辯
24 勞務者の賃金引上げを考慮
25 坑夫優遇は成績を參酌
26 全日本辯護士會
27 ギルバートの苦戰を語る 從軍米報道班員
28 ム統帥、再建伊軍幹部將領を激勵
29 東部の戰況
30 中部方面も激戰
31 南部戰線は再び活潑化
32 南伊の戰況
33 賞金を献金報社消息
34 司法部一等賞 山本巡查表彰さる
35 青年團長並に副團長打合會 四日市役所で
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 偲ぶ!先師の遺烈 文教隆隆・皇化全島に洽し 芝山巖祠例祭嚴修
02 總額五十七萬餘圓 海軍武官府一月中取扱赤誠の献金品
03 模範苗代の實地指導 湖口庄農業會で
04 四日は節分 三日から追儺式
05 積極的に實踐 澎湖廳三月の申合事項
06 產業戰士へ再出發 纖維、菓子小賣商組合員らが 職業補導所で鍛鍊
07 澎湖廳協議會 豫算八十六萬圓を可決
08 皇民鍊成に一役 全島各職業劇團で國語劇上演を企劃
09 鍛える山の青年 十六日鍊成相撲大會
10 密林に鬪ふ兵の勞苦 ニユーギニア奧地踏查行(一)海外遊記

(陸軍報道班員 皆川清發)

奧地に分け入る

ニユーギニアに關する私達の關心は淺薄であり皆無に近い「暗黑の世界」「二十世紀に只一つ取殘された不思議な島」文明の光も自らそれを攝取しやうともせず、今尚蠻風野性に凝固した種族の住む國これが私達一般のこの島に關するせいぐの認識であるが、實際にこの島に渡つた筆者が目でみ、心に感じたものはそれは舊來を觀念を裏切らない現實の姿であつた。私は將兵以外の日本人として誰よりも先に現地踏查の機會を得た惠まれた一人であるのに感謝してゐる「百聞は一見に如かず」

今度のパプアカンポン(部落)の踏查行はこうした動機から私達報道宣撫に當る者に命ぜられた任務の一つであつた。今私達の同僚先輩は、この蠻地の奧深く進駐し、千古密林の櫛比蒼生する山岳に、空陸呼應しての近代科學戰の妙味を發揮し凄絕な死闘必勝の戰を展開して居る「闇の島」「暗黑の世界」といはれる此蠻地に皇御國の精兵が入つたのである人類の敵平和の兇徒吸血飽くない米英種族を抹殺すべき必殺の進擊である濕地瘴癘の叢林地帶ニユーギニアに進駐した我が將兵の傍には必ず未開な土族パプアが蟠居して居る、彼等は紅毛白顏の徒輩がこのミナミの島に偶然漂着した當初から數世紀に亘る長い年月におよんでこの神の名を偽つた偽善者から何等の恩惠も慈愛も受けずに非良心的な政治の下に苦呻し續けて來た、外見從順平和な無智蒙昧の種族である。私は僅かな短日月ではあつたがこれ等パプア種族の部落を叢林と河川を越えて踏查し親しく彼等の生活に接觸することが出來。そして絕望よりむしろ大きな期待を持つてこの文を綴るのである

密林と溫厚の天地

さて私は序論としてこの島に關する概念をひもといて見たい。

ニユーギニアは東經一三一度と一五五度との子午線の間、南緯一二度に位する赤道直下の長方形の島でわが內地程の面積を持つた世界第二の大きい島とされてゐる。東經一四一度以東が即ち舊英領でそれ以西が蘭領ニユーギニアとはれてゐる。全島が切半された形で東と西とに分れてゐる、

ニユーギニヤはパプア島とも呼ばれてゐる一五二六年ボルトガル人デメネスが漂着した折「オス・バプア」(バプアは馬來話のブアブアの轉化で縮毛)と呼んだ。其後一五四五年スペイン探險隊がこの島に渡來した隊員ニユーゴデレテスなる者が、この島の住民がアフリカのギネア人に似てゐるところから「ヌエヴア・ギネヤ」と命名した。これが起因となつて其後地圖上に羅典語で「ノ ヴアギネヤ」と書かれて來たのである。

私の視察した地帶は舊蘭領ニユーギニヤで島の西部に當つてゐる。ジヤングルの密生する海岸地帶と、中央山脈から無數に海に注流する河川上流に展開する濕地叢林地帶である。人口密度は平均一平方キロ八人とされ、世界第一の稀薄さといはれるアフリカのサハラ沙漠地帶(五名平均)より稍々勝つてゐる人跡未踏であるこの地帶で彼等土族(バプア)のカンボン(部落)を跋涉視察するのも容易なことではないのだが私達は別に特別な任務を命ぜられてゐて、いはば最少限度の時間內でパプアの生活情況等を見ようとしたため思はね難苦も又免れなかつたのである

西部ニユーギニアの人口は三萬近くとされてゐる、面積は十五萬二千平方哩稍弱今尚原始生活を嘗むパプア族數多い種族がこゝに蟠居してゐる、中央を橫斷する標高四千米に近いナツソウ(雲山)山脈と、それより派生する山々の連峯は東に西に或は北に幾つもの嶮峻を構成して海面に向ひ、天然の密林は亭々として陽光を蔽ふて冷氣を充滿させてゐるこの山間に生活するマネキヨン族邪教を信じ蠻風が最も盛んだといはれるアリフール族が山腹に溪谷に弓矢をかゝへて野猪を狩つつてゐる猫鼠野犬を嫌ひなく喰ふパプア族が魚貝を漁つて密林に海岸に或は河川のデルタ地帶に轉住し、根を張る原始野性の生活を今も繼續する彼等の生態を私は見る機會を得たのである

密林と兵隊

出發を控へたある日の午後私はギイツギヤアツと木立を搖がす程の喧囂さで周圍から飛翔し集まる無數の鵝鵡の鳴聲と羽搏きに誘はれるやうにして宿舍の裏の山道に出てみた、道は丸太杭(それはどれをみてもマングローブと鐵木の種別の判斷出來ない若木が蔓と絡み合つて太い木肌に葡ひ繁つてゐた)「カンボン◯◯◯」これが昨夜私達の宿舍にあてられた◯◯◯部隊の基地連絡所のある土地の名である、稍々乾燥した丘陵を撰んで建てられたこの基地連絡所の周圍の何處を見ても、見上げる程のマングローブ林で「最も太陽のあたる場所ですが」といふ中本中尉の說明を裏切つて晝の明るさが微かにこの附近に落されてあるに過ぎない、どの樹林を見ても、楯板の形狀をした樹根は無數に地下に深々と喰入つてゐる晝間この密林の中で濕度は二十度位落葉から蒸發した水氣は鬱蒼たる木枝に遮られて絕間なく雨滴となつて落下し地上に濕地を作つてゐる

「この荊棘に挑み、日夜難苦に耐へて俺達が戰つてゐるのも、それは大きな目的があるからだ。こゝで働くお前達の每日の氣持がどんなであるかは自分がよく知つてゐる。そこでお前達に殘された唯一つ樂しみとしては每日の勤務の中に喜びを發見し、お互が深い理解力を以つてお互に愛情を感じ觸れ合ふ事に努めて吳れ」いつの間にかH人程の兵隊が小舍の前に威儀を正して並んでゐる、中央に立つて訓示をみてゐるのが、さつきの中本中尉である(陸軍省檢閱濟)

11 血液型の檢查 全市民洩れなく受けませう 基隆
12 適齡者の全部鍊成 實報青年隊につき高岡北斗郡守語る
13 決戰輸送に協力 不要不急の船旅は差控へませう
14 建功神社境內で曉天常會 五日奉壯團で
15 時局に即應 新興行取締規則を制定
16 新學期から開校 私立南進女子實務專修校
17 澎湖旭國民校の學藝會盛況
18 各地農業會の設立總會
19 衣料確保に萬全 農商當局談話を發表
20 臺北州下警官武道大會 十三日武德殿で
21 勤報第二訓練所 八日退隊式擧行
22 嘉義乘合バス總會
23 臺中市正條密植競技會
24 高雄市農業會創立總會開く
25 高雄水利組合事務所落成式
26 闇の花檢擧
27 人事・消息
28 今晚の放送
29 商況(一日)
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 陸軍航空教育に大御心 安田航空總監謹話を發表頭條新聞

【東京發同盟】畏くも天皇陛下におかせられては日を逐ふて激化する航空決戰下に挺身敢鬪する陸軍航空敎育の上に有難き聖慮を垂れさせ給ひ去る一月十一日以來陸軍航空諸部隊ならびに飛行場設定に關する陸軍部隊諸學校に山縣侍從武官を御差遣あらせられ詳さに敎育狀況を視察せしめられたが深遠なる聖慮の有難さに感泣した安田陸軍航空總監兼陸軍航空本部長は三十一日次ぎの如き謹話を發表した

安田航空總監謹話

畏くも 天皇陸下におかせらましては本月十一日以降月末に至る間陸軍航空敎育關係諸部隊に侍從武官を御差遣あらせられ有難き御沙汰を傳達し且つ詳に其の實況を視察せしめられました、真に聖慮深遠皇恩鴻大恐懼の至りに堪へざるところであります殊に重ねて優渥なる聖旨を拜しました諸學校全員は申すに及ばす更に取り分け入隊日なほ淺きにも拘らずこの光榮に浴したる特別操縱見習士官及び年少なる少年飛行兵生徒等の感激は一入でありまして

陛下の股肱たり空の御楯たる己の職分の如何に尊嚴なるかを深く銘肝いたしたのでありますさて謹んで慮んみまするに今や戰局の緊迫に即應し擧國一體總べてを捧げて航空戰力の增強に精進しその成否は即ち戰局の歸趨を定め直ちに皇國の隆替を決せんとするの情勢にあるのであります而して戰力增強の根基が人の養成にあることは絮說をまたざる所でありまして我等直接任を其の事に承はります一同は愈愈粉骨碎身忠勇無双精強無比なる航空戰士の急速且つ大量の養成の敎育に死力を盡し誓って航空戰力推進の重責を完遂して叡慮を安んじ奉らん事を期する次第であります

02 敵有力部隊來襲 我陸海軍部隊邀擊して マーシヤル諸島で激戰
03 皇軍烈烈たる鬪魂 マーシヤル諸島驚異的大戰果期す 敵機來襲狀況
04 貴院豫算總會の質疑
05 海鷲、連日の大活躍
06 執拗・敵第二期の出擊 內南洋進攻作戰を示唆
07 圖像:敵航空基地攻擊に向ふ我がニユーギニア方面の陸鷲部隊
08 ハンサに來襲
09 マ諸島攻擊を發表 米國太平洋艦隊司令部
10 蔣軍越境頻り 北部ビルマ地區で 我が猛擊受け潰亂
11 機能強化、人に俟つ 食糧省設置の質問に東條首相答辯
12 輸送力と睨み合せ 物動計畫を策定 椎名總動員局長方針を闡明
13 必勝信念を凝固昂揚 一大決議案を上程
14 經濟關係法 調整は十分考慮
15 議會後半に突入
16 在野法曹人の 判檢事任用考慮
17 北支開發、中支振興の進路
18 けふの兩院
19 盟邦獨と共に鬪爭 ム統帥、將官に演說
20 ジヤワ中央參議院開院式
21 ドイツ空軍ロンドン襲擊 六百機の大編隊
22 又伯林を爆擊
23 米機ブ市盲爆
24 獨軍、ソコルニキ地區を撤收
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 民論を聞け 在野人材登用と併せて社說

東條首相は去る二月二十八日の眾議院豫算總會で勝田代議士の總括的質問に於ける在野人材を決戰行政に參與せしむるの意思なきやとの質疑に對し「人材登用に關する各種の制扼は必要の場合適切なる□□を講じ人材動員に萬遺憾なきを期する」旨を答へ在野人材の決戰行政面への總動員に關し注目すべき言明を行ったが「野に遺賢なからしむる」といふのは東條首相が組閣以來唱導し來ったところであり、而も今日まで口約を果す ことに於ては歷代首相中隨一と言はれてゐる東條首相であるだけだに必らずや近き將來に於て決戰行政確立のための具體的措置が講ぜられ完壁なる官民一體態勢の完成を見るものと思はれる。然し乍らこれは統制會の統合によって生じた生產方面指導層の遊休人は貴眾兩院議員を行政面に任用するといふ所謂指導者層に屬するものの登用である。吾人は在野人材を登用することの有意義にして且つ急務なるは勿論これを認むるものであ るが更らに一歩進んで政治家、上級官吏等が民論即ち民の聲を聞くことの併せて緊要なることを強調せんとするものである。

然し民論なるものは聞き易くして實は□きものである。何となれば民論は必ずしも大聲叱呼されるも□にあらずして寧ろ口にされぬものが多いからである。言語に出た時はすでに「民論とは多少異ってゐる場合が多いのである。或る人は曰ふ民論は筆さへも有たぬ。初號活字のデカデカは大抵民論と速さかってゐる。隅っこのベタ組の五號活字にたまたま民論を見ると、然もそれは春雪の如く忽ち消え失せる。大眾は寧ろ沉默してゐる場合が多といふべきである水の深き所に□なきが如きものである。而もこの水は民論は淀むことなく默々として流るゝ大河の流れである。政治家がよく輿論を指導するといふが現下の政治家の如きは大河の流れに浮んだ泡の如きものである、泡が流るゝに非ずして大河が流るゝのである。この本□を知らされば決戰下の指導□たり得ることは出来ない。大河の流れが□□常なきと同樣民論には一定の形はない、形はよしあってもそれは今日の形で明日は變ってゐる。變らずにゐるものは既に民論ではないのである。昨日から今日、今日から明日と變ってゆく大眾に變らぬ民論を求めやうとするのは求める方が無理である。變ればこそ進歩する。變らねば死滅してゐるのである

此民論を聞かずして指導者たらんとし為政者たらんとするが如きは木に椽りて魚を求むるの類ひである。從って民論を聞がんと欲すれは口に出さぬ言語を聞き、顏色見せぬ思ひを察してやらねばならぬ。云ふ方よりは聞く方の心懸けが肝要である。今回臺灣に於ても皇民奉公運動の活潑なる展開により上意下達下情上通の途は拓かれて居り、民論は相當程度に指導者、為政家の耳に通して居る筈であるが、動もすれば上意下達にのみ走る憾みあるやにさへ傳へられる。一億國民は今や戰力增強、米英擊滅のために眺を決して起ち上ってゐる古人は曰く「天に口なし人をして言はしむる」と。されど今日では人も語らず花も語らず唯默々として挺身しつゝある一億國民を見るのみである。しかもこの一億國民は勝ち抜くまでは何年でも何十年でも默々として働きつゞける國民である。きればこの國民の指導者たるものは政治家なると官吏なるとを問はず、その才腕を充分發揮すると共に民の口に耳をよせて民論に聞くの雅量と親切さをもって進□れんことを切望してやまぬものである

02 市街庄の行政監察 愈よ重點的、綜合的に施行 けふ訓令を公布
03 南方地區治安良好 住民衷心より協力
04 芝山巖祠合祀祭 昨夜嚴かに執行はる
05 稅務官吏養成講習所修了式
06 商業人の“感謝奉公の日” 紀元の佳節に多彩な行事實施
07 竹南郡日婦支會の國訓查閱
08 青年校六校新設 花蓮港廳青年鍊成に萬全
09 海軍徵用船員の活躍 敵襲を排除し海上輸送に挺身 岡軍務局長答辯
10 中國軍隊の憲兵教育
11 勞務者を表彰 花蓮港廳產奉會で銓衡中
12 官立高商の改稱轉換 戰ふ學園として登場
13 “必勝精神の目標” 貯蓄戰は死物狂ひで
14 國民貯蓄增加實績
15 北投農民訓練所 入所生勇躍出發
16 目指す健民強兵 花蓮港廳で保健所新設
17 竹南郡海志の合宿鍊成終る
18 島都國民校の新入生一萬餘 昨日市から各保護者に指定校通知
19 竹南區司法保護委員會開く
20 軍援竹南郡分會慰安演藝會
21 本社第十五回定時株主總會報社消息
22 子供隣組の献金 二年間ためた小遣錢を報社消息
23 臺灣國產自動車總會
24 人事・消息
25 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 遺烈永へに燦たり 芝山巖合祀者四十一氏の功績
02 銘記せよ國あっての自分 巢立つ學徒に森田知事が訓示
03 適齡青年の鍊成 臺中市けふから始まる
04 澎湖神社に石燈籠献納 西臺灣水產
05 軍事保護委員 臺南市五十八名を任命
06 皇奉嘉義市支會事務長に 井上德造氏就任
07 老人部隊も出る 高雄州の共同作業に綴る佳話
08 嘉義市の血液型檢定班決定 二日から開始
09 婚禮、葬儀の基準 臺南州皇奉實踐促進に乘出す
10 女青の奉仕作業 彰化市綜合大運動場で
11 理蕃善行者表彰 嘉義郡から二名
12 協同でマ病撲滅 臺南州產業警察兩部が
13 圖南莊と扶搖 軍人休憩所晴れの竣工式
14 防諜歌を募集 彰化市防諜懇談會開く
15 女子青年團の炊出し訓練 臺中二高女で
16 大里林兩家の結婚
17 地方多より
18 訃文:陳國儀
19 彰化市農業研究主任打合會延期
20 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 金融決戰態勢確立 產業金庫令等近く施行 市街地信組組合長は官選制 林課長歸臺談
02 石炭消費と熱管理 創意と工夫とを要望 今川石炭社長談
03 農業會設立座談會本社主催 食糧增產の鍵鑰(四) 自作農の創設に俟つ報社消息
04 臺灣產業金庫 資本金は五百萬圓
05 市街地預金利廻り 最高は庶民組合の三%九
06 船客規正の周知 海務部で具體策打合
07 局營自動車 北部線時刻改正
08 中平食糧部長 卅日に空路上京
09 木材增產打合會 明年度配分計畫を決定
10 副見交通局總長 新高築港視察
11 產組總會一束
12 各地の農業會創立總會
13 照明燈
14 商況(三十一日)
15 文化 大東亞圈の民族(下)/松本信廣
16 ロケツト兵器(四)/原田三夫
17 青少年の日本語競技會
18 興南詩苑漢詩

苦憶/覺齋、新店碧橋/黃景南、絕好/黃景南

19 比島短篇小說を邦譯
20 新着普通圖書 臺灣總督府圖書館
21 ラヂオ
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 聖上樞府本會議に親臨 御風氣全く御快癒遊ばさる
02 敵軍事施設を爆擊 アラウエ、フインシハーヘン ソロモン地區に巨彈
03 六日より自然休會 五日迄に全議案議了
04 敵前議會の真使命 增產と國民動員徹底 巨額豫算を勝拔かん/清瀨一郎
05 眾院建議委員會
06 農民心理を尊重 貴院豫算總會農商相答ふ
07 行政查察制の擴充 機動的な運營を期す
08 圖像:眾議院豫算總會
09 地方行政の運營 唐澤內務次官の答辯
10 兩院の審議 今明日中に終了
11 農村、山林の防空 政府で考慮中
12 敵艦船百五十四隻屠る 獨軍一月中の戰果發表
13 鍛壓機械の緊急措置 航空機等の增產確保
14 藤井陸軍大佐 少將に昇進
15 前田子、議員辭職
16 バルト國境の 戰局刻刻緊張
17 北部地區で激戰 東部戰線、獨軍の說明
18 伊戰線の戰況
19 反樞軸空軍八百六機擊墜 獨軍一月中の戰果
20 ドイツ海軍一月中の戰果
21 ゲ地方大地震 全家屋の八割倒壞
22 アンカラにも死傷者を出す
23 米英の壓迫頓みに增大 スペインに對し
24 製紙業整備の要領を通牒
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 防空態勢の強化に 搖がぬ一大鐵壁陣 防空協會臺灣本部發足
02 協會の使命重大 齋藤委員長の挨拶
03 圖像:防空協會臺灣本部創立委員會
04 臺灣本部設立要綱
05 協會設立趣意書
06 事業計畫
07 敵機盲爆の對策/村瀨達
08 篤農家を引見激勵 長谷川總督新竹視察
09 納見憲兵隊司令官 けふ臺南隊本部初巡視
10 勳の兒等の社頭對面 本年は都合に依り上京を中止し 護國神社で執り行ふ
11 皇奉臺北州支部 けふ初の部長參事會
12 重要物資營團 民間出資割當決定
13 女子の戰鬪配置 新竹州動員要綱決定
14 感謝の奉仕作業 陸軍病院に陸續押掛く
15 基隆派遣看護婦助手の銓衡
16 臺北華橋の赤誠 玉碎勇士に弔慰金
17 軍馬慰問續く
18 第十回報國債券 一等當選番號
19 村上浪六氏逝去 明治文壇の花形
20 人事・消息
21 今晚の放送
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 戰鬪激烈に繼續中 マーシヤル諸島の戰況嶋田海相の說明頭條新聞

【東京發同盟】一日午後の貴族院豫算總會は一時六分再開小原直氏(同和)より昨日のマーシャル諸島に對する敵の來襲に關しその後の狀況如何、との緊急質問の動議が提出され伊東二郎丸子(研究)これに賛成、動議成立によって嶋田海相は左の通りマーシャル諸島の戰況を說明した

嶋田海相 三十日以來敵の航空部隊等によりマーシャル方面に敵が反攻して來た。昨日今日當り戰鬪してゐるが通信狀況の方も戰ひの最中で十分に行ってゐないし、又マーシャル諸島からは他の如く情報は敏速に屈かない。要するに昨日の報道以外諜報を申し上げるに至ってゐないが一昨日來今日まで戰鬪を激烈に繼續中であると承知してもらひたい。(寫真は嶋田海相)

02 敵、マ諸島に新攻勢 焦慮の苦衷を遺憾なく露呈
03 出擊の敵を擊退 印緬國境パ河畔で
04 激戰實に十四時間 敵に大打擊を與へて擊退 ニ島方面
05 敵五機を擊墜 ニ島ハンサに來襲
06 日、米決戰今將に酣 最近のラバウル通信
07 圖像:敵擊滅へ海鷲の進發
08 木造船建造の現況
09 造船は順調な步み(海相答辯) 貴族院豫算總會
10 木造船所統合 大體一段落 修繕強化の問題
11 空襲下の食糧萬全 石黑次官と一問一答
12 米、麥、芋類綜合の 供出制度の研究
13 食糧增產の勞力を確保
14 海軍補職發令 高雄海軍人事部長に 柴田善治郎大佐轉補
15 へ米國大使 西國外相會見
16 貴院豫算總會 けふの質問者
17 在外大公使 各界の人材起用
18 輕金屬に特別價格報獎制
19 けふの兩院
20 敵產第一次移管了す 南京地區關係九百五十五件
21 移管式を擧行
22 港灣法近く議會に提出 八田運通相言明
23 船員保險法の改正
24 東西時事 敵から見た帝國議會
25 米軍戰爆合計七十五機喪失
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 全島行政監察 當面の目標社說

決戰下の行政は須く國家の至上命令乃至國策の要請に對し、迅速的確にこれを處理執行せねばならぬことは改めて說くまでもない從って決戰行政の運營は當面の最も重要根本問題として注目されるがわが臺灣に於ては既に決戰態勢強化方策要綱を確立し、目下これが具現化に着々準備を進め或は實施しつゝあるのに鑑みて、われわれは特に行政監察に多大の期待を懸けるものである。本島に於ける行政監察制度は、實質的にはさきの 府行政機構の大改革に當り、從來の地方課を官房に移して新しく地方監察課を設置した際に構想せられ、のち府議決定に依って質施要綱を確立するに至ったものである。而して市街庄に對する監察要領も前記の實施要綱に基ぎ一日附を以て訓令せられ、郡行政に對する監察も通牒を發せられることゝなったのである。

右述の如く、州廳乃至郡市街庄に對する一貫的行政監察制度の確立は官公吏服務令の施行と相つ俟て、決戰行政の運營上まことに時宜を得たる措置と云ふべきであらう。特に今回の行政監察は從來に見るが如き事務的監查ではなく受又いはゆる非違の摘發でもなく、專ら臺灣決戰態勢強化方策の實施に關する行政執行の適正徹底を期し、重點的かつ綜合的に國家要請と行政との吻合を圖ることが目眼なのである。言ひ換ヘれば國家の 至上命令に副ふ指導督勵に重點を置いた積極的な監察たるところに特色があり同時に適切な措置たる所以が存するのである。而して實際の監察方法として定期的な一般監察と共に必要に應じて隨時に一部監察を行ふことは真に本制度運營を効果あらしめる措置として特に大きな期待を掛けるものである。

戰時下に於ける行政は國策の指向に即應して重點的だとすれば、これに關する行政監察も重點的でなければならぬことは自明の理である。從って重點的に要求せられる國家命令に對し、迅速的確にこれを處理執行することが決戰行政の責務とすれば、行政監察も自ら枝葉末節に捉はれず、常に其の本を質し、綜合的見地に立って、大局の把握に努めなければならない。斯くして始めて行政をして國策の要望に合致せしめ得ると共に併せて各々の特殊性に應じたる振興發展を促すことが出来るのである。斯樣にして考へるとき、當面の行政監察の目標は何であるか。といふに云ふまでもなく現下のわが臺灣に課せられたる國家要請の何たるかを想起すれば自ら明らかなことである。即ち食糧增產であり兵への道に他ならない。行政部面に於て果して如上の國家要請を迅速的確に處理執行してゐるや否や。其處に隘路が存してあるや否や。本島當面の監察目標はこゝにあると云はねばならない。

02 重油だ!“擊沈確實” 熱風吹きすさぶ印度洋上に 默默、忍苦の護衛戰
03 救護法と衛生材料 (上)/羽根田貞郎
04 滅敵にこの意氣 新竹州海志銓衡始る
05 泰國女子士官學校第一期卒業式
06 島民愛國の結晶 一月中の金陸軍に八十六萬圓
07 新竹州下を視察 長谷川總督、けふから
08 國民的協力を昂揚 從軍記念會幹部打合
09 羅東郡街庄長打合會
10 學徒南進研究會 きのふ記念式を擧行
11 皇軍將兵慰問金第廿回領收報告(敬稱略)報社消息
12 海外同胞の赤誠 昂る陸海軍への献金
13 國語生活の確立 青少年の常用熟達を目標に 皇奉に委員會設立
14 必勝輸送の增強 花蓮港で連絡會議開催
15 千二百萬圓突破 臺南市の國民貯蓄
16 白衣勇士の慰問隊續く
17 肉豚の大增產 宜蘭市、年に三千頭
18 露店組合員の赤誠献金
19 慶谷花蓮港廳長增產を督勵
20 員山庄農業會設立
21 在ビサヤ邦人軍用機獻納
22 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 濁流中に人橋 晴れの應召警官を渡した お山の青年團員表彰
02 中等教員の獲得 民間技術者を一部囑託
03 市民の實踐事項 臺南市二月常會開く
04 徵兵衛生對策打合會
05 臺中神社神饌田 地均し作業に青年團員奉仕
06 臺中式揚床苗代設置の督勵
07 空の勇士を養成 高雄工業に航空科新設
08 建設的意見續出 彰化郡學校長會議開く
09 增產戰士を表彰 島澤產業部長推進のさきざきで
10 萬全の對策成る 臺南州の交通秩序運動
11 累計七萬七千圓 嘉義郡日婦員の貯蓄
12 竹東郡日婦の國防訓練查閱
13 鷺洲金山兩庄農業會設立
14 交通安全行事を一齊に實施
15 軍事の栞 潛水艦の防禦法 (三)各國專門家が研究に沒頭
16 奉壯大溪郡支會發會式
17 勤勞女性の教養 “職場即教室”が理想
18 米作の最高度發揮 臺中州增產督勵隊を繰出す
19 血書して嘆願 看護助手志願の宮本桂子さん
20 未召集兵指導者教育を實施 五日彰化市で
21 彰化郡砂糖小賣商組合總會
22 斗六郡街庄農業會役員 廿九日附で任命
23 勤勞女性を養成 高雄女子職業補導所開所
24 百九十甲を開墾 戰ふ增產學徒張り切る
25 ルーピン栽培 中壢地方の成積良好
26 臺灣鑛泉會社株主總會
27 報國生產株式會社創立總會
28 臺南市のチフス豫防注射
29 假裝犯人檢擧の表彰
30 人事報社消息
31 地方多より報社消息
32 第二十一回決算公告/株式會社臺北永樂座
33 第九回決算公告/國產スレート株式會社
34 第六回決算公告/株式會社永樂質舖
35 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 農業會設立座談會本社主催 農業會今後の運營(五) 立派な機構と人に期待報社消息
02 新設擴張事業激增 昨年增資額一億圓を突破
03 小型漁船の遠洋操業 愈よ本格的に實施 本島遠洋漁業に新機軸
04 船舶運航態勢の 整備方針を說明 鐵道敷設法委員會
05 主要事業を實施 高雄市農業會の新發足
06 造林、移入針葉樹 最高販賣價格引上げ
07 外米依存せずとも 買上は依然繼續
08 牛乳の自給確保 五日に懇談會開催
09 南日本漁業會社 總會附議事項決定
10 商況(一日)
11 文化 「歷史の聲」に就て 作と真實性の問題など 藝能文化研究會の出しもの/瀧田貞治
12 青少年向推薦認定圖書 臺灣圖書館協會
13 ラヂオ
14 興南詩苑漢詩

海上日出/王惠卿、悼內/陳根泉

15 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 敵輸送船團を猛爆 海鷲、フインシハーヘン海面を襲ふ
02 掉尾の審議を展開 貴院豫算總會最終日
03 海軍刑法法律案を可決
04 現物衣料の裏附を調整
05 官紀振肅の歷史 戰時官吏服務令の制定まで
06 圖像:敵邀擊に○○砲陣の咆哮
07 六件を可決 眾院豫備委員會
08 八日まで全案件を 可決成立の運び
09 中小工場を強化活用 岸國務相答辯
10 青少年工員に 適當な圖書與ふ
11 賃銀の引上げと 食糧職域別配給
12 整理炭坑の復活
13 生產責任者の二社兼任 例外として認む
14 治水利水建議案 說明者決定
15 年金保險給附金額の決定 平均月收額引上げ
16 大部分の議案 二日中に事實上議了
17 米穀の還元配給 原則として行はない
18 士氣昂揚の議案決定 インド假政府發表
19 比國國會閉會
20 英紙太平洋戰長期化を強調
21 米空母進水
22 內務辭令
23 獨軍既に危機脫す 東部戰線北部戰局獨軍當局言明
24 獨空軍、援ソ補給路を切斷
25 獨軍新陣地へ
26 ソ聯紙、反宗教時代說く ヴアチカン外交政策と題し
27 法王廳の攻擊 フ師二日言明
28 再建伊空軍の戰鬪機隊活躍
29 反樞軸軍護送船團を襲擊
30 ソ、エ國境で 獨、ソ初の交戰
31 イタリア戰況
32 獨軍激戰の後 キ市を撤收
33 國防、外交權を委讓 ソ聯各共和國に
34 單獨で外國と外交關係樹立 ソ聯邦十六共和國
35 ソ聯、憲法の一部を改修
36 半島人華人勞務者を 今後相當大量導入せん
37 シユヴエルニク、ソ聯最高會議副議長
38 內線作戰と外線作戰
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 目指す必勝科學戰 臺大に研究動員委員會設置
02 安藤總長語る
03 義勇隊員遺家族を犒ふ 總督一行井上溫泉へ
04 主なる軍官民を招待
05 女子青年を激勵 松嶺道場へ初の視察
06 決戰女性の意氣 座談會に臨場した總督 乙女の健氣さに感嘆
07 聖恩枯骨に及ぶ 故貴族院議員辜顯榮氏に 旭日中綬章御下賜
08 我が將兵元氣百倍 雲南重慶軍尻に火がつく
09 納見憲兵隊司令官 高雄憲兵分隊を初度巡視
10 少年乘馬練習所終了式
11 “祈る祖國の勝利” 米國各地抑留中の同胞から返電
12 臺北州警察部企畫委員會
13 マライ義勇軍幹部の猛訓練
14 日婦市支會役員會
15 供出米早くも完了 鬪ふ農民の決意顯現 臺北州
16 島都國防訓練大會 兩日間四會場で開く
17 來れ・拓南戰士 皇奉で農業戰士訓練所生募集
18 勝つために働く 桔俱で鍊成した女性達 各方面からの申込殺到
19 虛弱者を鍛へる 北投競馬場で健民修鍊會
20 州再編成協力會常任議員會
21 母親の笑顏!/石島菊枝
22 百萬圓を寄附 糖聯から防空協會に
23 鬪ふ空の通信員 武官府に飛行機資金献納
24 竹腰氏から一萬一千圓寄附 X線撮影機購入資金に
25 增產助役を增設 高雄州近く發令
26 共榮圈短信 相撲に張切る海員養成所
27 緬滿青少年激勵文交換
28 ナツナ島沖に新漁場
29 初の地方病院長會議
30 人事・消息
31 商況(三日)
32 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 天地の公道に基き 國際正義を顯揚 大東亞戰爭の本義と外交戰頭條新聞

【東京發同盟】二日の貴族院豫算總會は午前十時十分開會河井彌八(同成)食糧不安ほしとの當局の言明に意を強いずるがその根據如何

△山崎農商相 十九米穀年度は大體見極めがついてゐる唯確實の計算の出來ないのは麥と春馬鈴薯である今後この麥と馬鈴とがはっきりすることに依り明確な數字が現はれて來ると思ふ麥は天候にさえ禍え薯ひされなければ增收が豫想される、又春馬鈴薯の收穫豫惡量も決定して過大ではない麥の供出も順調に行はれてゐる故に十九米穀年度は少なくとも現在の配給基準量を割らないと言ふことは明言出來る二十米穀年度に關しては推定に止り殊に農作物は天候の支配を受ける關係で斷定することは出來ぬが天候さへよければ昨年以來全國で實施してゐる土地改良事業も順調に進んでゐるので相當の增收を見込む事が出來る朝鮮、臺灣も增收を見込み得るし更に滿洲の協力を得て二十年度には米に換算して約四百萬石の增收が見込まれる又農產物は天候に支配される故豫備としても補助農作物を考慮せねばならぬと考へ內地において相當多量の雜穀、甘藷馬鈴薯の增產を期して計畫してゐる。

▲河井氏 農民の生產意慾の向上を圖ると共に優秀な農業技術を取入れて大いに增產を圖って貰ひたい

▲農商相 食糧增產には農民の生產意慾昂揚が大切である、事變以來人手不足、肥料配給不足等の狀況下において數年來の推移を見るに寧ろ却って增產の傾向を辿ってゐる事は農民に感謝せねばならぬ、農事試驗場の如きも研究的のものは中央これに當り縣の試驗場は寧ろ農事指導に重點を置くよう指導して行く考へである

▲河井氏 農業要員確保に對する所見如何

▲農商相 農業勞務の問題は昨年戰時農業勞務要員確保の要綱を設けたがこれに基いてやって行く、戰時下軍事生產と食糧增產の二本建をもって行くべきと思ひ要員指定を行った、これは離農統制の範圍でこの指定を受けたものは徵用から除外してゐる

△河井氏 芽苗は五匁以上と定め假植へ苗の實行を希望する

▲山崎農商相 苗五匁以上を出來るだけ採用するが五匁未滿のものを禁止とまではゆきたくない

▲河井氏、木材の伐り出しに當りて土地淹廢を顧みぬ方法が執られてゐる伐採跡地の植林も實行されぬものが甚だ多いこれに加ヘ山火事が頻發し水害も大きいが昨年の島根縣等では水だけの被害でなく土砂、岩石、流材等のための堤防決潰による損害が多い河川の改修も大切だが石防工事の即時實施を要すると思ふが如何

午後零時四十分休憇、同一時三十分再開して

▲安藤內相 どこでも砂防優先と云ふことは却って實情に適さぬとも考へる、島根縣始め災害激甚の地方に對しては復舊工事の外に八百萬圓をもって砂防工事を實施する伐採や鑛山開發に併行して砂防を行ふことについては關係各廳と密接に連絡し今後遺憾なきを期する

▲大河內輝耕子(研究) 都市に對する食糧配給の具體策如何

▲山崎農商相 主要食糧の配給方法については三年來の經驗に基き大體遺憾ないと思ってゐる□菜、魚類については配給面と生產面とを考へねばならぬ

▲大河內子 兵役法の現狀では法科、經濟科等の最高の學問研究は一時停止させるように見られる政府はそうでないと言明されるが具體策如何

▲岡部文相 法文系の入營時期が只早くなっただけである、學生生活だけは繼續してやらせるか若くは途中から採るかといふだけの問題である具體策は目下研究中である

▲大島陸太郎氏(研究) 學徒の特技訓練は航空、海洋方面等には良く行はれてゐるが機甲方面には不充分と思ふ、これに對する當局の所見と實施の狀況如何

▲岡部文相 機甲訓練は他に比し確かに不充分であるから意を用ひたい、各學校、報國團中に機甲班を設け文部省主催の講習會を開き學徒演習の機會を利用する資材の點等困難ではあるが出來るだけ努力する、學校教練も次第に強化する

▲大島氏 機械化國防協會は大政翼賛會の傘下にあるが經費を增加してこれを強化する意思はないか

▲後藤國務相 機械化國防充實のため國防協會を強化する事は同感で從來寄附金等でやってゐたのを今回から翼賛會を通じて國庫補助を行ふ一般への機甲訓練の普及には今後も努力したい

▲大島氏 軍人援護事業は未だ物足らぬ長期戰の見込み愈愈濃厚であるから家族、傷病兵等の補育には豫算が不充分と思ふが如何

▲小泉厚相 昨年末援護の範園を擴張金額を增加し又手續簡素化のために地方に權限を委讓した職業補導、子弟の育英を擴充する豫算も計上してゐる、地方の銃後奉公會は援護會を通じ地方事業に適した事業を地方長官をして行はしめる、中央地方を合算すれば五億圓以上になるが豫算外にも努力したいと考へてゐる、軍人援護には聖旨を奉戴し官民一體の努力をせねばならないと思ってゐる。

▲松井貞大郎氏(研究) 木材の集產地で木造船を組み立てこれを解體して海邊に運ぶやうにしては如何

▲八田運通相 集產地附近で木船を組立て解體して海邊に送るのは確かに研究の價値ありと思ふ今後施策の一つとして計畫を工夫して見たい

▲阪谷希一氏(研究) 甘藷は北支において□□であるから內地における甘藷の栽培に經驗ある人を派遣して獎勵しては如何、なほ輕工業を振興する必要ありと思ふが如何

▲青木大東亞相、物價問題治安問題は支那の重要問題であり資源確得のためにも必要である、根本においてこれらが問題であり有ゆる協力を與へたい技術においては殊に協力せねばならぬ、甘藷については增產の餘地最も大であり專門家を現地に派遣したい、その他の作物についても內地から大家を派遣したい、輕工業の振興には大賛成である、民心の安定には食糧以外の生活必需品を多量に確保しなければならない出來るだけ好意を以て協力する方向に進みたい

▲建部遯吾氏(同成) 大東亞戰爭の本義と外交戰について所信知何

▲東條首相 皇祖皇宗の御遺訓は天地の公道にしてこれを世界に宣布する事が大東亞戰爭の本義であり一億國民は必勝を期してゐる古來歷史上わが國民は如何に困難が積るとも正義の實現に邁進した傳統を有し破邪顯正の義は自ら瞭かである、この傳統の下に勝ち拔く決意を新としてゐる戰時下協力政策の推進には日本人一人一人の自肅を要する事は勿論である自らを律する事嚴でなければならず國と國との交りにおいても同樣でなければならぬ、外交その他の諸施策は愈愈公明正大を期する

▲重光外相 帝國の從事する戰爭は正義が不正に依り押しつけられた戰爭である、肇國の理想を徹底普及するに遺憾なきを期したい、天地の公道に基き國際正義を顯揚せんとするものなる事言を俟たない、大東亞宣言はわが建國の精神である、敵米英の非理非道の戰爭目的とは天地の差がある、帝國は正義に基く國際平和の實現を期し志を同じゆうする盟邦及び中立國と親密にやって行きたいと考へてゐる

▲岡部文相 文部省としては「大東亞戰爭とわれら」と題する書四十萬部を發行し國史編纂、大東亞博物舘、敎科書監修等にも意を用ひてゐる。

次で石黑忠篤氏と東條首相との間に別項の如き質疑應答があり午後六時五十分散會

02 社說 敵の謀略宣傳とその對策社說

悽愴苛烈な決戰を勝ち拔く為に、一億國民は皇室を中心として協力一致、凡てが一丸となって戰爭の一點に集中してゐる東條首相は議會で「我が帝國の最も強いところは皇室を中心とする國民の忠誠心であり、これは敵が密かに懼れてゐるのである。この根底を敵が粉碎せんと企てる事は當然である。即ち皇室と國民を離間する軍と國民とを離間する。これは敵として當然に行ふところの謀略であり、又彼らからいへば、戰爭の一つの手段である」と明快に敵の狙ふ謀略宣傳の目標をわれわれに教へてゐる。勿論敵の狙ふ目標を知つた以上、われわれは絕對に敵の計畫に乘ぜられないやうに常に心掛けなければならないばかりでなく進んで一億國民に徹底せしめて、一層堅い結束を以てこれを粉碎しなければならない。東條首相も「私は全國民がこの點については固き信念を有つて居り、敵の計畫に乘るやうなことは絕對ないものと信じてゐる」と國民の忠誠心に信頼してゐるが、勿論國民も國家存亡の秋、首相の信頼に背くやうなことは絕對に有り得ない。只死物狂ひの敵は目的のために手段を擇ばず、如何なる巧妙の方法を以て、知らず識らずの間に働きかけて來るかも知れない。この點について萬全の用心が必要である

勿論敵の謀略宣傳は我が國內を狙ふばかりでなく、大東亞共榮圈內の各國をも狙ふものである。殊にわが國に於てその威力を發揮し得ないときは、共榮圈內の各國に全力を注ぎ我國との離間畫策を企てるものと見なければならない。敵は今や大東亞の強固なる結集によつて、わが戰力が日に日に增強されることを極度に恐れ「時は日本に味方する」と云ふ事實を最も深刻に痛感、「日本に時を與ふるな」と死物狂ひの總反攻を續けると同時に、大東亞諸國に對しても必死な謀略宣傳を試みてゐる。その一例を舉げれば、重慶の大公報が東條、重光、青木、安藤各大臣の所論を引用して「日本は大東亞宣言を以てその大東亞政策の根本としてゐるといふが、その內容は大東亞の人と物とを日本が自由勝手にするといふ事に外ならい」と牽強附會の妄辯を弄してゐる。殊に大東亞圈內は從來米英の搾取政策の犠牲として、國民生活維持のための自給度が非常に低く、すべてが米英等の本國に依存してゐたので、今日にあつてもこの影響は相當深刻である。且つその上に一般住民の物の考へ方も、一部上層部は別として、急速に米英的な考へ方から脫し切れないものがある。これらが最も敵の謀略宣傳に附け込まれ易い弱點であると見なければならない。

茲に於てわれわれは大東亞宣言の五大原則を貫く根本精神はわが肇國の理想に出發して居り、大東亞の解放、大東亞建設の共同理想を闡明してゐるのであるから、正しく速かにこれを大東亞諸民族によく徹底せしめることが必要である。と同時に各國民の生活の安定をも確保してやらなければ、その効果は乏しいのである。この點について青木大東亞相は議會で「私共は船舶の關係その他諸般の困難なる條件はあるが、出來るだけ力を盡し、現地に產業を創るために、我が國より機械を送り、或は技術者を送り、その他總ゆる手段を盡して、各地域の民生の確保に協力し、以て各國の政府當局がこの國民を率ゐてゆくための必要なる協力をして參りたい」と言明したその他現地に行つてゐる官民は勿論、國內に居るわれわれも、大東亞宣言の大理想に徹して、身を以てこれが實踐に當らなければならないことを強調してゐる。

03 議會の掉尾を飾る 皇國必勝の決議案 五日の眾院本會議に上程
04 趣旨を說明 清瀨一郎氏
05 臺灣產業金庫令 けふ公布中旬頃施行 設立要綱發表
06 食糧と航空機增產 何れも重要と考へる 東條首相答ふ
07 決戰色豐かな下情上通 眾議院請願委員會始まる
08 休閑地を農耕に活用 農地等管理令第八條を發動
09 地下資源は飛躍的に開發
10 採否鮮かに答辯
11 全國中學校學級增加について
12 古事記正解研究の促進について
13 航空機工場に女工員七割以上採用について
14 二法案を可決
15 けふの兩院
16 國有財產二百八億圓に上る
17 國民職業指導機構を強化
18 農村の電力化 積極的に指導
19 八法案委員會で可決
20 最近の肥料生產狀況
21 勤勞行政方針を闡明
22 貴院赤字委員會
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 “戰力增強へ邁進” 長谷川總督吏道を說く
02 功勞者等を引見 一一溫い激勵の言葉
03 高級硝子工業工場を視察
04 指導者と懇談 總督の激勵に一同感奮
05 皇軍のこの頑張り 我等の總督さん目に淚
06 圖像:工場視察中の長谷川總督一行
07 南警防團消防部長に川西氏就任
08 救護法と衛生材料 (下)/羽根田貞郎
09 女子は徵用せず 武井次官再度政府の態度闡明
10 州議代表一行 嘉義陸軍病院を懇ろに慰問
11 必勝科學戰に總力 不急の研究一齊に中止 工研の戰鬪配置
12 增產戰士を激勵 慶谷廳長が鳳林郡へ
13 馬の勤勞動員は計畫中
14 海南島限地開業醫試驗 來月六日より四日間實施
15 用談は電話、葉書で 決戰だお互に時間を惜みませう 奉公會で實踐推進
16 木造船○○丸香港で進水
17 林業勞務の確保
18 決戰第三年に對處 島都奉壯團の組織機構改變成る
19 臺灣美術協會 結成十周年記念展開く
20 十六學級を增設 嘉義市青年校の義務制對策
21 國語常用に拍車 交通協力週間に勵行運動
22 衣料の確保
23 臺中市血液型檢查を實施
24 奉公委員と實踐協力會委員 十一日に委囑
25 第十五回決算公告/株式會社興南新聞社
26 工業開發協議會初の打合會
27 人事・消息報社消息
28 ラヂオ
29 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 廿四件通過成立 眾院の論戰活潑に展開
02 法案十三件を可決 貴族院本會議で
03 “決戰の連續”の樣相(上) 西南太平洋の戰局齋藤、旭兩報道班員に訊く
04 現制度を踏襲 米の供出問題
05 圖像:戰ふビルマ
06 敵彈下挺身活躍する ラングーン特別警備隊
07 あす掉尾の本會議(眾院) 貴族院は八日より自然休會
08 獨・敵擊滅に自信滿滿 (上)歐洲第二戰線と獨の戰力/木下浪夫
09 生存のために戰ふ 戰局の將來ゲ獨宣傳相論評
10 傀儡政權の外交官を免職 イタリア政府
11 輸送增產協力會を設置 官民一體の協力態勢確立
12 ルガの攻防戰白熱化
13 シユコラで激戰
14 イタリア戰況
15 獨軍戰況發表
16 獨軍スメラから撤收
17 獨軍新陣地に撤收
18 米陸軍の新兵器
19 敵國人抑留者の待遇 山本次官答ふ
20 スターリン政策を謳歌 ソ聯の各紙
21 反樞軸軍の盲爆 法王廳當局激昂
22 在支米空軍に協力せず 重慶側の民眾
23 米一月の飛機生產高
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 天下分け目の戰だ 互に最善の努力を盡くさう 長谷川總督高砂族を激勵
02 勤報訓練所を視察 三百の健兒に訓示
03 義勇隊搖籃の地 州立高砂青年訓練所を視察 けふ午後、新竹發歸北
04 新莊神社列格 六日に奉納藝能大會
05 增產著しく進捗 南方の食糧、纖維狀況
06 全島地方視學官會議 教員補充と學校轉換を協議
07 日婦事務取扱者打合會
08 退職慰勞金を献金
09 東亞建設の礎石 譽れの戰死者發表
10 “戰病死が殘念” 故平中尉未亡人語る
11 新興工業皮革 集荷を開始
12 臺大理農學部の講師 散つた本間正三一等兵
13 O型は萬能に非ず 輸血は同型のみが可能
14 圖像:敵艦見ゆ、潛望鏡を覗く○○艦長、印度洋にて
15 裁縫研究所開設
16 清鄉行政人員訓練所
17 納見憲兵隊司令官 左營憲兵分隊を巡視
18 連絡協調を強化 奉壯團團務打合會
19 交通翼贊大會 六日新竹國民校で開く
20 カカオ栽培計畫
21 金屬の非常回收 臺北州申込みあす迄
22 一人一錢の献金 藤田婆さん・全島に呼掛く
23 椰子から芳醇な酒
24 人口の自然增加 戰爭による影響なし
25 青年體力修鍊會修了式
26 香川縣人會總會
27 人事・消息
28 今晚の放送
29 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 一擧十一件も成立 三建議案を上程可決 眾院本會議頭條新聞

【東京發同盟】三日の眾議院本會議は午後一時七分開會、日程を變更して

一、昭和十七年度第一豫備金支出の件

一、昭和十七年度特別會計第一豫備金支出の件

一、昭和十八年度第二豫備金支出の件

一、昭和十八年度特別會計第二豫備金支出の件

一、昭和十八年度特別會計豫備金外豫算外出の件

を上程、野口委員長より委員の經過並に結果につき報告、承諾を興ふべき事を可決して直ちに貴族院に附次いで日程に入り

一、訴訟費用等臨時措置法案(政提出貴族院送附)

一、會社等臨時措置法案(同上)

一、經濟關係罰則の整備に關する法律案(同上)

一、朝鮮における裁判手續簡素化のための國防保安法及治安維持法の戰時特例にする法律案(同上)

を一括上程、谷原委員長報告通り可決成立

一、石炭配給統制法中改正法律案(政府提出貴族院送附)

一、企業整備資金措置法中改正法律案(同上)

を一括上程、久山委員長報告通り可決成立

一、朝鮮私設鐵道補助法中改正法律案(政府提出貴族院送附)

一、船舶職員法中改正法律案(同上)

一、簡易生命保險法中改正法律案(同上)

を一括上程、今井(健)委員長より報告、原案通り可決成立

一、北支那開發株式會社及中支那振興株式會社法中改正法律案(政府提出貴族院送附)

を上程、深澤(豐)委員長より報告、原案通り可決成立、次いで日程を變更し

一、海軍刑法及海軍々法會議法中改正法律案(政府提出貴族院送附)

を緊急上程、中原委員長より報告原案通り可決成立、斯くて眾議院は貴族院より送附の十四法律案中十一件を成立せしめた

ついで

一、海外同胞援護資金制度設置に關する建議案(前田米藏氏外百四名提出)

を上程津崎尚武氏(鹿兒島)より提案理由說明のの全會一致可決これに對し

▲青木大東亞相大東亞建設の第一線に挺身活躍する同胞の國家的責務は真に重大であり、この責務を十分果すためには一身一家を顧みずその使命を遂行する悟が肝要である。これに對し國家としても後顧の憂なからしむべく指導しなくてはならぬ、只今の建議に對しては政府としでも同感である。今後は關係方面と急速に協議の上適切妥當な措置を講ずる考へである

次で

一、水產物產確保に關する建議案(青小愚三氏外四十二名提出)

を上程、真藤慎太郎(北海道)より提案理由を說明全會一致可民これに對し

△山崎農相 政府は主要食糧の增產と並んで水產物增產についても只今の建議の主旨に基き十分努力する

一、砂防を中心とする水利國策の確立並びにその行政の一元化に關する建議案(小泉又次郎氏外二十名提出)

を上程、紫安新九郎氏(大阪)提案理由說明の後全會一致可決午後三時二十四分散會

02 三建議案の要旨
03 三笠宮殿下に拜謁 蔡駐日中國大使御禮を言上
04 漸次理解して提携 山本次官答辯わが對支新政策
05 靜かな南國夢の都 カビエンも今や敵襲に備へ 逞ましく武裝す
06 海外同胞をして 後顧の憂なからしむ 大東亞相答辯
07 府行政簡素強力化 第一次事務整理と權限移讓
08 內閣辭令
09 國內防備の完璧を期す(貴院豫算總會)
10 炭礦勞務者の待遇を改善
11 肥料の必要量を確保 眾院農村出身議員團で決議
12 三法案を可決 貴院育英委員會
13 國民勤勞動員の完整 武井厚生次官の答辯
14 けふの兩院
15 モントゴメリー 麾下將兵に訓示
16 農業戰士を表彰 農民章を制定贈與
17 ソ聯の外交權分散 米國政府異常な關心
18 東北歐洲全域を 併吞する下心 米英對ソ聯關係更に複雜化
19 米英の外交に對抗
20 英政界愈よ 苦慮
21 ドイツの見解
22 濠洲元首相の演說で波紋
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 纖維製品の企業整備 代行人全廢の可否社說

督府の企業整備方針に基き商業卸賣部門に於ける企業整備の第一着手として纖維製品配給統制會社業務代行人の再整備が取上げられ既に臺灣中小商工業再編成協力會の部會答申を得て略々全廢することに決定、目下整備に伴ふ補償問題等につき慎重に研究が進められつつあると傳へられてゐる、卸賣業の整備は措置要綱にもうたはれてゐる通り中間段階の壓縮による中間利潤の排除、過剩從業員の捻出による勞務再配置に大きな狙ひ があることいふ迄もなくかゝる見地に基く業務代行人の再整備□至極當然であると謂はねばならな□といっても業務代行人の全廢のみがこの際唯一無二の整備方式であるや否やについては廢業に伴ふ補償問題と共に格別慎重を期すべきではなからうか。勿論かかる問題はひとり纖維製品部門のみに限らず全般的にいはれ得ることではあるが纖維製品に關する限り過去に於ける配給統制の經緯に徵して時別なる考慮を拂ふべきであるといふのである、周知の如く纖維品□賣業者の整備一元的配給統制會社の設立に關聯して斷行されたがその際數多い業者を一定規模以上の適當な數に壓縮し配給統制會社の業務代行人として指定品の配給代行に當りつつ現在に至ったものである。尤も當時に於ては卸賣業者を全廢し配給統制會社の一本建で行かうとする極端論もあったが結局業界に徒らなる動搖を與へざるよう代行制をとるに至ったもので至極適切な措置だとして好評を博 してゐたものである。勿論代行店の經驗と能力とを活用しで出來る丈多く自由品を獲得しようといる。 ところにも代行制をとった大きな原因があるが事實その効果も又十分に現はれてゐたといってよからう。即ち纖維製品の整備に關する限り實績少い業者は十分なる對價を得て實績を殘存業者に讓渡して轉廢業し一方代行店も久或る程度の利潤を得てやって來たわけである

しかし其後の情勢變化に伴って代行店の經營も從前通りに行かなくなったことはこれ又止むを得ないことでかゝる事情も手傳って茲に代行店の再整備が取上げられるに至ったが問題は整備の可否に非ちずしてその方式如何にあること今更喋々する迄もなからう。改めて言ふ迄もなく纖維製品は島民日常必需品でこれが圓滑にして低廉なる配給こそ企業整備の根本狙ひであるがかゝる觀點よりして代行店の全廢は果して妥當であるか否 か疑問なきを得ないのである。成程全廢にも色々な利點があらうけれども缺點も又少からざるに鑑み此の際全廢の代りに更に適當な數に壓縮し轉廢業者には手厚い補償を與へるのが客觀情勢に沿ふ最も無難なやり方ではなからうか。而も等しく代行店といへども殘存したいものの少からざる現狀にあっ ては尚更一考する餘地がもらうかとも思はれる。代行店存置の必要については次の諸點を指摘すれば略々理解が出来るであらう。即ち代行店の能力、經驗、技術を或る程度生かして行く事は會社一手でやるよりもすべてに於て圓滑に運ばれるし又自由品は漸減して行くとはいっても全然ないわけではなく尚代行店の手腕にまつところが多い。殊に纖維製品をすべて內地に依存してゐる現狀にあってはかゝる代行店の補完的働きによってのみ配給會社の使命が十分達成せられるともいへるのである。勿論從前通りの利潤といふわけには行かないが殘存する代行店もこの際創意と工夫とによって切り抜けて行く丈の覺悟がなければならな い。要するに代行店の全廢は尚府議決定には至ってゐないがそれ迄に府當局もよく業者の壁をきゝ萬遺憾なきを期すべきであるといはねばならない。

02 “榮光の日”を約束 生產戰列への女子徵用に 小泉さん、最後の釘
03 李王垠殿下 ニセコ山觀測所御視察
04 圖像:長谷川總督決戰下產業戰士激勵行脚第二日
05 食糧增產を推進 全島水利組合長會議
06 飛行場献納を促進 皇奉連絡會議で懇談
07 麗し・戰ふ乙女の姿(一) 至情綴る看護助手の歌
08 棉花配給會社の赤誠献金
09 不可能を可能に 須田會長の挨拶
10 四億攻略へ總突擊 二月常會申合事項に貯蓄追加
11 貯蓄も決戰だ! 頑張らうあと二ヶ月 山本事務總長語る
12 お馴染みの彈丸切手 けふから全島郵便局で賣出
13 福は內、鬼は外 稻荷神社で追儺式
14 決戰輸送に協力 六日汽車通學生大會
15 花蓮港でも開く
16 臺北市米穀配給組合の總會
17 臺北州下農業會 會長副會長を任命
18 飛行機献納資金を募集 港都の保正が
19 公醫打合會開催
20 增產技術員鍊成會
21 一口に七十回 新竹で完全咀嚼運動
22 農業戰士を養成 廳下に農民道場新設
23 臺灣石綿會社 三倍增資內認可
24 北署員の慰問文集 近く第一線へ
25 息子の入營 記念に献金報社消息
26 大東亞戰展開く
27 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 軍隊式の產奉團 近く高雄州で改組強化
02 賃金專門委員會 民間人を網羅して組織
03 臺中の公會堂新裝成る
04 賞賜物件傳達式 臺中署で擧行
05 勞務者手間賃指定 高雄州國民動員課發表
06 交通秩序昂揚學徒挺身隊 總力運動に協力
07 木炭增產の確保 新化郡の萬全策成る
08 嘉義市の交通秩序運動行事
09 皆勤會員を表彰 東石郡教育總會開く
10 この母にこの子 母は献金募集に子は奉仕作業
11 九十三歲の婆さん 嘉義署に感激の献金
12 淡中と高女の武道納會盛況
13 桃園街警防團 檢閱式好成績
14 健民部落を視察 新化郡指定常會運營研究會
15 遺家族並傷痍軍人慰安會 桃園で開催
16 霧峰庄皇奉の二月常會 六日に開く
17 奉公運動功勞者を表彰 霧峰庄で
18 前線に申譯ない 配給欲しさの幽靈人口五萬人
19 薪炭材造成打合會開く 三峽街で
20 軍事の栞 水雷兵器の話(一) わが國の水雷の歷史
21 霧峰日婦の國防訓練
22 お土產に綿製品 島澤產業部長再び百姓の激勵へ
23 踵をついで志願 看護助手募集締切迫る
24 佐藤教諭の高雄商業學校葬
25 灌溉水の惱み解消 八塊庄民の汗鬪で大水溝成る
26 割增金を寄附
27 寸地も餘すな 臺中州學徒遊休地を開墾
28 高雄州下庄長一部更迭
29 堆肥舍の全戶建設 竹南郡で推進運動展開
30 徵兵制趣旨徹底講演會 南崁劇場で
31 鶯歌街日婦の國防鍊成會
32 スリ檢擧さる
33 州指定少年團經營研究會 虎尾國民校で
34 彰化新町組合總會
35 人事報社消息
36 地方多より報社消息
37 第壹期決算公告/新興物產株式會社
38 第十三回決算公告/臺灣石粉株式會社
39 第四回決算公告/集大產業株式會社
40 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 農業會設立座談會本社主催 街庄農業會の強化(六) 副會長に權限委任が必要報社消息
02 貯蓄增加實績不良 第三・四半期迄三億二百九十一萬圓 一段の努力を要望
03 纖維製品業務代行人 再整備と着目點(上) 天岩課長と重田社長の對談
04 最近酒關係の現狀 本島釀造技術の泰國進出 桑山酒課長語る
05 バルサ樹の增殖 實行計畫に付懇談 航空機用材
06 國民勞務手帳に 寫真貼附は不用 規則改正
07 商銀人事異動
08 照明燈
09 商況(三日)
10 文化 完勝と戰鬪配置(上) 國民みな「工人」となれ/清家正
11 軍の學校教育(上)/平松幹夫
12 原住民に正しい音樂を
13 興南詩苑漢詩

澹廬初春小集 歌韻/灌園、老松居茗集 先韻/灌園

14 ラヂオ
15 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 敵艦四隻擊沈炎上 敵七十六機を擊墜破 マーシヤル諸島方面戰況
02 ラバウル百十六機屠る
03 內南洋の戰局深刻 決戰から決戰へ突進
04 “決戰の連續”の樣相(下) 西南太平洋の戰局齋藤旭兩報道班員に訊く
05 赤字公債委員會
06 獨ソ空中戰
07 守備地域を嚴然確保
08 圖像:敵を索めて出擊の戰鬪機
09 ジヤワ中央參議院 諮問事項の答申を可決
10 飽くまで中立堅持 スペイン公報を發表
11 スペイン閣議
12 赤軍攻擊を擊退 東部戰線、獨軍の發表
13 米、又小出發表 伊戰線の損害を
14 肥料、農機具にも 行政職權特例を發動
15 二法案を可決
16 ロンドンを強襲 イングランド東南部も
17 ソ聯の發表を反撥聲明 元波□首相が
18 文部辭令
19 ドイツ軍俄然攻勢 アンチオ橋頭堡攻擊
20 イタリヤ戰線 獨軍の戰況
21 樞軸潛水艦 最近の活躍
22 亞國樞軸四ケ國と斷交
23 リトヴイア國境警備強化
24 米將兵投票法 下院通過絕望か
25 私鐵運賃も相當值上げ
26 東西時事 □米□道
27 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 擧州徵兵の一色に 新竹州で指導に萬全
02 給料の六月分支給 働らく女子の結婚に
03 昂る必勝の鬪魂 島都奉壯團の恒例曉天常會
04 甦生するジヤワ(一) 現地住民の精神的奮起 大東亞人口記
05 堆肥等品評會の褒狀授與式 煙草耕作組合
06 皇國警察道を體得 ジヤワ警察官巢立つ
07 共榮圈建設に挺進 ブスタミアマン君語る
08 一千圓寄附
09 奉壯團連絡會議 全島の日割決る
10 昭南の結婚風景
11 繰出す女子挺身隊 宜蘭郡十一日から早植ゑを開始
12 技術的に困難ではない 關釜海底トンネルの調查進む
13 現地徵兵豫備檢查好成績
14 殘す數數の美談 海志府銓衡試驗けふで終る
15 火災防禦戰術研究會
16 共榮圈建設の足 東京昭南を結ぶ縱貫鐵路 萬難を排して完遂へ
17 廻す車內廻覽板 職員が推進に總出動
18 戰力增強を誓ふ 基隆華僑公會總會
19 昂まる飛行機の献納熱 豐原郡民も蹶起 佳節を期し十五萬圓を募集決定
20 通信從業員の待遇改善
21 皇軍將兵慰問金第廿一回領收報告(敬稱略)報社消息
22 奉壯團等が協力 交通秩序總力運動週間
23 勞務者給附金 引上の程度
24 積立金利子差額の運用
25 累計千五百餘萬枚 新竹州下の硬貨回收
26 本社藝文の慰問公演 あす榮座で報社消息
27 共榮圈短信 佛印當局原住民に特別勤勞章授與
28 日本から種馬到着
29 帆船建造を積極的促進
30 地方要員、セレベス縱斷赴任
31 人事・消息
32 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 擊墜破三七三機 陸軍部隊一月中の綜合戰果頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(昭和十九年二月四日十五時三十分)

帝國陸軍部隊の一月中における敵航空部隊に對する進攻及び邀擊作戰の綜合戰果次の如し(既に發表せるものを含む)

一、支那方面 擊墜十四機(內不確實六機)擊破十機、自爆三機

二、緬甸方面 擊墜三十九機內(不確實十五機)擊破五機、わが方自爆未歸還六機

三、バンダ海方面擊墜七機(內不確實一機)擊破二機

四、ニューギニア方面 擊墜百六十二機(內不確實四十五機)、擊破炎上四十二機、わが方自爆未歸還十一機、大破炎上二十機

五、ブーゲンビル島及びビスマルク群島 擊墜七十三機(內不確實十一機)擊破十九機

合計 擊墜破三百七十三機(內不確實七十八機)わが方の損害四十機

02 輝く陸軍部隊の戰果 執拗な敵機來襲邀擊
03 支那派遣軍週間戰況
04 “必勝の一點に總力結集” けふ上程、眾院決議案文決定
05 今議會の印象、收穫 一億總蹶起案の樂屋ばなし 島田、太田兩氏の對談
06 けふ掉尾の本會議 眾院明日から自然休會
07 定例閣議
08 勞働年金法案 委員會で可決
09 南方軍の自活狀態 澤本海軍次官の說明
10 所得稅法案等可決
11 增稅委員會の質疑
12 成立十一法案 閣議決定、近く公布施行
13 貴族院豫算第一分科會 主なる質疑應答
14 食糧配給基準量を確保 第五分科會質疑
15 重要鑛物非常增產 特別推進期間を實施
16 增產に真摯な意見 臺北州支部の初運營委員會開く
17 ワ泰國大藏副大臣辭職
18 イタリア戰線の獨軍戰況
19 印度駐屯米陸軍 鐵道を一部管理
20 けふの兩院
21 法王廳は踏み留まる 羅馬が戰火の巷と化すとも
22 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 太平洋の戰局 敵□の焦慮苦衷 遺憾なく露呈社說

敵米の總反攻、わが攻勢防禦を繞り太本洋日、米の熾烈なる決戰は今將に酣である。殊に昨年十一月十九日のギルバート諸島方面海域への敵、ニミッツ艦隊の出現以來、我が海鷲の五次に亘るギルバー並にマーシャル諸島沖航空戰など、中部太平洋方面の戰局は、俄然重大局面を示現するに至ったのである。爾後引續き敵はタラワマキン兩島の基地を強化すると共に、我がマーシャル諸島への爆擊を反復しラバウル方面作戰に呼應 して、わが本土防衛の第一線マーシャル諸島への基地推進を狙ってゐたものゝ如くであった。これに對しわが海鷲、並に陸海各部隊は敵機の来襲をその都度邀擊々碎すると共に、同諸島に鐵壁の防衛陣を固め、更に積極的に敵基地に猛爆を加へ、同方面その後の戰局は彼我の爆擊應酬に終止したが、根底には依然重大な暗雲を孕んでゐたのである。果してかゝる折三十一日大本營の發表せる如く三十日朝來敵有力なる部隊がマーシャル 諸島に来襲し、同方面の帝國陸海軍部隊はこれを邀擊激戰中である。皇軍の見敵必殺の烈々たる闘魂に滿腹の信賴を置き驚異的大戰果を見ること必定である。

敵米軍はギルバート作戰と同時にハワイに中部太平洋作戰司令部を置き、敵將ニミッツは中部大平洋進攻を呼號し、日本本土攻擊の序幕なりとの寢言を並べるなど全く笑止の沙汰であるが、さりとて敵の作戰を輕視することは固より不可である。中部太平洋に於ける敵の作戰は、明かに彼等の云ふ進攻作戰の一環をなすものである。而して今次の敵のマーシャル諸島出擊はギルバート作戰を第一期とすれば第二期であり、ギルバート 諸島を足場として愈よ新攻勢に入ったことを示すものである。また南太平洋ラバル方面と作戰的關聯を持ち、わが內南洋進攻作戰企圖を示唆するものである。しかも十一月二十一日のギルバート諸島上陸後僅か四十日を經た一月三十日早くもマーシャル諸島への新攻勢を開始し、敵の進攻速度が著しく急速化したのである。時が日本に味方する、日本に時を與へるなと戰爭の短期終結に焦慮する敵側の苦衷を遺憾なく露呈してゐるの である。

かゝる敵側の作戰は人的、物的に痛烈なる損害を伴ふことは、連續的海空戰に於ける我が大戰果が最も端的にこれを證明して居り、敵側の深く體驗してゐることである。然れども敵の進攻意慾は、その損害消耗とは逆比例して熾烈となるところに太平洋戰局の深刻さがあるのである。而して敵は當面の作戰目標をラバウル奪取に置き左翼よりの攻擊線をニューギニアに、右翼よりの攻擊線をマーシャルにおいてゐるのである、われ等 は飽くまで現實を直視せねばならぬ。勿論戰局の局部的推移に一喜一憂する必要はない。われには嚴たる皇軍あり、皇軍に神謀鬼略あり、敵が如何なる不逞の作戰を企てゝも彼らの野望は必ずや擊碎されるのみである。然れども一億國民は克く戰果と戰局を峻別し、愈よ重大化せる戰局を認識し、一機一艦の增產に挺身し皇軍の燃ゆるが如き闘魂に應へねばならぬ。殊にわが本島は食糧增產の大使命をもってゐるのである。東條首相 の云ふ樣に航空機と食糧增產には輕重はないのである。食糧增產に一層の努力を拂ふことこそ皇軍の善戰に應へる道である。

02 學徒の軍事教育強化要綱 目指す“學徒即強兵” 軍事教育を刷新整備
03 軍事教育強化要綱 「文部省發表」
04 航空陣の一大強化 中等校以上に滑空訓練を增強
05 けふ奉告祭執行 新莊神社の鄉社御列格
06 長谷川總督歸北 新竹地方巡視を終へて
07 麗し・戰ふ乙女の姿(二) 至情綴る看護助手の歌
08 圖像:長谷川總督新竹地方巡視第三日
09 軍教育の一端擔當 成果に多大の期待 那須兵務局長語る
10 軍部側の支部運營委員 加藤中佐、佐佐木少佐を委囑
11 硬貨回收に協力 臺北州支部の追加申合事項
12 一市兩郡の海志府銓衡試驗
13 國語常用に拍車 街頭指導に青年有志が挺身
14 宜蘭郡下街庄長打合會
15 防空群の防火敢鬪競技大會 六日花蓮港市で
16 廳指定の國民科研究會 富田南國民校で
17 一年間で八萬七千三百餘圓 北露店組合員の決戰貯蓄
18 北華僑公會總會
19 齋藤花蓮港廳稅務課長急逝
20 奉祝新莊神社 鄉社御列格
21 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 賴母し・少年の意氣 眼のあたり見て頭がさがる 幼年兵器兩校檢查官佐佐木少佐語る
02 西螺號の献納 紀元の佳節を卜して手續
03 御祭粢料御下賜 故程止荔通譯に
04 献納熱たかまる 西螺號に續く街民の赤誠
05 士氣ますます軒昂 五十君所長高雄州の若櫻を查閱
06 “盡忠報國”の血書 兵を嘆願する勤報在鄉隊員
07 乙女達の赤誠 屏東地方の看護助手志願續く
08 壯丁衛生に萬全 新年度に三十萬圓の豫算計上
09 應召軍人妻の修養常會 高雄市で開く
10 部落衛生改善施設を審查
11 學徒防空陣を強化 近く奉公隊の鍊成を實施
12 將兵の勞苦を犒ふ 吉田兵事部長の献金感激を集む
13 鈴木府兵事課長屏東を巡視
14 乙種巡查に朗報 高雄州甲種昇格の途開く
15 防諜思想を啟發 彰化市の講演會盛況
16 啟發宣傳週間 盛澤山の行事行はる
17 決戰豫算を內示 彰化市議月例會開く
18 二期米供出完了 嘉義郡に擧がる凱歌
19 軍事の栞 水雷兵器の話(二) 魚雷の役割と構造
20 宿泊設備を急ぐ 高雄船員寮で
21 事務實地指導のため來屏
22 潮州郡防空講習會開く
23 婆さん一人で十八萬枚 高雄州下硬貨回收の白眉
24 潮州街皇奉の二月常會
25 青年道場を建造 改築費に石原氏私財を寄附
26 臺南州農業會設立委員任命 十五日に總會
27 六國民校を新設 高雄市に四、其他二校 高雄州
28 大屯郡演劇審查會盛況
29 豚籍簿現はる 密屠殺根絕の一策
30 成績概ね良好臺南州 自給肥料增產推進狀況を發表
31 屏潮水利組合評議員會
32 防空智識普及講話會開く 彰化市で
33 安順庄農業會の役員任命
34 お醫者さんが謝禮金を献金
35 誕生祝を節約して寄附
36 人事報社消息
37 地方多より
38 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 農業會設立座談會本社主催 農業會の育成強化 (七)官民一致の協力に俟つ報社消息
02 纖維製品業務代行人 再整備と着目點(中) 天岩課長と重田社長の對談
03 水產物增產に萬全 井出水產局長答辯
04 產業設備資產評價 委員會設置、規則公布
05 溜池四ケ所を築造 看天田灌溉を計畫
06 重要物資營團 損失審查會設置
07 照明燈
08 簡保の普及徹底 增加具體策を協議
09 商況(四日)
10 文化 完勝と戰鬪配置(下) 國民みな「工人」となれ/清家正
11 軍の學校教育(中)/平松幹夫
12 南方の言葉 統一の同一系統
13 時局川柳/楊氏灼華
14 ラヂオ
15 1月抽籤貯蓄債券報國債券當籤番號(其ノ一)
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 一億の總突擊を要請 敵更に作戰強行せん頭條新聞

【東京發同盟】敵米軍の本格的太平洋決戰は愈々その片鱗をマーシヤル諸島作戰によつて露呈するに至つた、この本格作戰は今回突如として現れたものではなく昨年十一月中旬に實施されたギルバート作戰をその第一期とするものである、第一期作戰においては敵はギルバートに先づ中部太平洋侵入の橋頭堡を確立ぜんとしたがこれが一應確保すると同時に熾烈に我が內南洋のマーシャル群島東北方々面諸島嶼を狙ひ主としてノースアメリカンB25はコンソリデーテットB24などの爆撃機を主體として爆撃を實施したのである勿論之は內南洋侵攻の準備的航空作戰であった近代戰に於てはまづ航空戰の強襲が海戰或は陸戰に先行して實施されることは今更云ふまでもない、かゝる點より敵米軍の內南洋航空戰が如何なる推進を辿るかについて我々は正確に判斷しこれに備へてゐたが俄然敵は三十日航空母艦、戰艦或は基地航空隊を動員した有力なる機動部隊によつてマーシャル諸島に出現し來つた、今次敵の內南洋作戰こそは正に我が國防の一線を侵犯せんとするところに從來の作戰と異り極めて深刻な太平洋戰の契機を含んでゐることを見逃してはならない、即ち一昨年八月敵の實施した反攻作戰の出翼は發初南太平洋にありソロモン群島にいはゆる飛石作戰を實施して一連の島嶼を逐次北上しその尖端がブーゲンビル島トロキナに達するとゝもにこゝにラパウルに對する集注的大航空戰を展開したが今なほラパウルを中心とするビスマルク群島の戰局は彼我秘術を盡しての本格的な航空戰に終始してゐる、この南太平洋の相次ぐ決戰が勿論太平洋決定戰爭への契機を包藏してゐることは云ふまでもないが敵の企圖するところは我が戰力基盤圈たる東印度諸島の戰略態勢を破壞せんとしてゐることは明かである然し乍らマーシャル作戰の特長は

一、直接我が太平洋作戰の基礎薄面を侵攻し

二、これを展開擴充して世界決定戰たる太平洋決戰を一氣に實現せんとしてゐる

ことにある、敵が如何にこの決定戰の實現に焦ってゐるかは「時の味方」を我が國より奪取せんと策してゐる事實よりしても諒解される、從つて敵は今後急速に本格的決戰態勢を以てその作戰を強行するであろうことも容易に想像されるが我々は唯一方的に敵の出撃をのみみて戰局を斷じてはならない目下我が前線將兵は強力なる戰略態勢の上にたつて敵と激烈な戰鬪を展開してゐる、然乍ら戰略態勢が強力であるかどうかは地理的條件をのみ云ふのでなく戰ふ國民の意志と精神と行動の強弱が根本的な要素であることを忘却してはならない敵は強大なる補給線を極度にのばして西太平洋に出撃し來たのである「渡洋進攻作戰」は米海軍の傳統的な政策であつたがこれを實施した時こそ米海軍が恐るべき弱點を暴露する瞬間であるとも云へよう何故ならば海戰は陸戰と異りある瞬間の戰勢を恒久的に維持することが困難であつてその戰勢維持を強行するためには尨大な補給線の確保を必要とするからである、然しこの事實は米海軍のみ負擔しなければならない弱點ではない、本土を遠く懸軍萬里太平洋の洋心に北太平洋、南太平洋に更にインド洋に戰ふ皇軍にとっても若干同形の負荷があることは地圖を展げるまでもなく明らかである、かくしてこの困難を克服することが直面する戰局の歸趨を決定する第一條件であり國力の強韌性が強く要請される所以であり太平洋の戰局が今嚴に要求してゐるものは一億の總突撃であることを銘記しなければならない

02 ウエワクで二機擊墜
03 敵砲艇二隻を擊破
04 本格的太平洋決戰 敵の野望、徒らに犧牲を累積
05 敵八五六機を擊墜 ラバウル一ヶ月の戰果
06 平坦な珊瑚礁 堂本內務部長語る
07 十一件を可決(貴族院本會議)
08 第一分科會
09 第二分科會
10 第三分科會
11 第五分科會
12 國民運動一元化 有志代議士會の申合
13 必勝決議案を可決 掉尾の眾院本會議
14 實踐躬行、流汗皆働 清瀨氏、理由を說明
15 總力を一點に凝集 速かに敵米英擊碎へ 首相所信表明
16 眾院全議案議了 マーシヤル戰局發表 兩院に緊迫の氣漲る
17 果敢實行に移す 岡田眾議院議長の所感
18 農業勞力の確保を強化
19 けふの兩院
20 內閣辭令
21 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 決戰體制と形式主義社說

大東亞戰爭の熾烈苟□な現階段が今明年中に決勝すべき緊急時機に於て、本島に課せられたる職責は自ら明かとなった。即ち食糧增產、軍需關係工業品及び石炭の增產、木造船の建造、輸送及び□役力の增強を始めとして徵兵制度實施前の各種施策、國民貯蓄の增強戰時生活の確立、防空の完備、興亞思想の確立等が其の主なるものであってこれらの問題と餘り關聯せざる平時的問題が如何に重要であっても暫らくこれを不問に附する事が當然な成行であらねばならない。最近臺灣農業會、食糧營團、重要物置設備營團、產業金庫等一聯の國策的團體の設立はいづれも產業面に於ける戰力增強の施策であり、これらの團體を指導主宰する者は出来る丈無經驗な天降りを排し各方面の人材をよく活用するにあらざれば徒らに機構いぢりの弊に陷り、真に國家の要請せんとする目的を充分果す事が出来ないのである。

次に決戰體制を確立する上に於て形式主義の過剩と繁多を打破する必要がある。殊に形式主義が末梢まで行き亘り、且つ過剩煩雜になると形式のインフレーションを招來し、大切重要な形式若くは儀禮の持つ効力と感銘を稀薄にしないかと憂へる。過ぎたるは尚及ばざるが如しといふ事にならないとも限らない。尚防空施設の如く殆ど敵機の來襲の憂ひ少なき片田舎まで大事な資材を使って防空壕を施設するが如きは所謂形式主義の 極端な一例であってこれも重點主義に徹底するにあらざれば徒らに物資と勞力を空費する虞れがある決戰體制とはかゝる無駄な時間と物資と勞力を出来る丈切詰めて戰力增強の一點に凝結する事である。形式主義に流れて其の時間と精力を費やし且つ物資を重點ならざる方面へ使用するが如きは此の際嚴に戒むべきである。

最後に一言すべきは戰時生活の確立上官公吏や指導者層の公私の觀念を明確にし、其の嚴守を良心的にし、且つ一般國民と共に耐苦の誠を致すべき事だ。休日には私用のために公の自動車を慎んで用ひない程の精嚴にならなければならない。其の地位を利用しないで一般國民と共に戰時生活を確立し真の意味に於ける率先垂範の實を舉げなければならない、大學の章句に「堯舜仁を以て天下を帥ゐたるに、民之に從ひ、桀紂暴を以て 天下を帥ゐたるに民之從ふ。其の令たるや其の好むところに反すれば民之に從はず」云々とあるは指導者が自己の好まざる事を以て民を帥ゐる力なき事を道破してゐる。思想對策も指導者の反省と率先垂範を以て大部分解決し得る問題だと思る。要するに決戰體制の確立はよき指導者の領導下に於ける總力の結集以外の何物でもないのである

02 御內帑金御下賜 日本海員掖濟援護會に
03 學徒“海への構へ” 大學、高等の最終學年に 軍事教習を實施
04 海軍軍事教習令施行規則
05 北澤文部省體育局訓練課長談
06 鹿江大佐と一問一答
07 圖像:新莊神社御列格の御儀
08 麗し・戰ふ乙女の姿(三) 至情綴る看護助手の歌
09 納見憲兵隊司令官 屏東憲兵分隊を初度巡視
10 鄉社新莊神社 きのふ御列格の御儀
11 境內は氏子の波 神前で戰力增強を誓ふ
12 必勝精神の昂揚へ 日婦、潑剌な運動を展開
13 運動指導要綱
14 明年度貯蓄目標 動員本部で慎重論議
15 大詔奉戴日 朝禮の時間
16 徵兵主旨徹底懇談會
17 宜蘭市白衣勇士慰問演藝會
18 從軍記念金を恤兵献金報社消息
19 宜蘭市菓子商組合解散
20 齋藤雷州氏告別式
21 宜蘭市で血液型檢查
22 配給計畫設定 小柳課長適否を監察
23 職業保導所第一回入所式
24 優良煙草耕作者に 褒賞授與さる
25 臺北市內定期種痘
26 南方で活躍する潛水夫
27 日本一の多收獲
28 白濱の砂も增產に一役
29 長崎港の修築
30 根井秘書官母堂
31 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 生產の隘路克服へ 大埔奧地の未開墾原野を開拓 臺南州の木炭對策確立
02 遺家族に汗の奉仕 彰化學徒雜草刈取りに敢鬪
03 新團員入團式 嘉義市奉壯
04 臺中州軍援の豫算編成打合
05 簡易飛行場献納 麻豆街常會で申合
06 彰化市支會二月分常會
07 增產力行を強調 崙背庄常會で
08 安順庄の二月常會
09 霧峰庄奉公運動功勞者表彰 十一日に擧行
10 到る處で好評 桃園の徵兵講演
11 燃ゆるこの決意 戰意昂揚婦人大會開く
12 工業振興に乘出す 高雄州緊急打合して熱議
13 高雄州下市街庄農業會長 あす一齊に發令
14 白衣會を結成 臺南州歸還看護助手が
15 斗六街と莿桐庄の第二助役
16 曾文郡警察課長の初巡視
17 國民動員委員會 各市街庄に設置
18 生產增強講演と映畫會 埔鹽庄下で
19 報國の赤誠を誓ふ 勤報女子挺身隊中隊の結成式 瑞芳街
20 產奉の組織整備 きのふ高雄州で協議
21 綠肥共同採種圃 臺南州三千五百甲步を設置
22 軍事の栞 水雷兵器の話(三) 魚雷の屆く距離
23 實業補習學校實績發表會
24 增產は女の手で 臺中市正條密植競技會開く
25 二青年校を新設
26 決戰服を着ませう 臺南市奉壯けふ街頭で推進
27 北港街農業會の理事任命
28 甘藷增產へ驀ら 獎勵費三十五萬圓を計上 臺南州
29 農家に衣料品を 臺中州の運動として展開
30 新豐郡各庄農業會役員
31 具體方法を協議 交通運動の連絡會開く
32 屏東郡下の煙草耕作好成績
33 員林郡の功勞者表彰さる
34 豐原郡砂糖小賣商組合總會
35 人事
36 地方多より
37 興南案內報社消息
38 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 綜合食糧增產の強化へ 甘蔗作面積更に減退 十九廿年期二萬四千百七十甲步
02 須田農商局長談
03 十九、廿年期の產糖 一千四百萬擔に減少
04 人的動員の確立 國民動員課長會議で協議 高雄州
05 纖維製品業務代行人 再整備と着目點(下) 天岩課長と重田社長の對談
06 有畜農業新課題
07 臺灣炭業一割据置
08 一躍三倍の增產 ブタノール發酵時間を短縮 鹽糖橋本技師の發明
09 簡保增加入につき對策を講究
10 三井本社を創設 交易部門を分離決定
11 屑米の割當變更 米粉原料へ增配
12 航空機用輕量材 バルサ樹とは何か 解說
13 島內株仲值表
14 商況(五日)
15 文化 戰陣の讀書(上) 鰹節のやうな本/山本和夫
16 ラジオ塔に群れる原住民
17 軍の學校教育(下)/平松幹夫
18 南ボルネオ「日本語週間」
19 ラヂオ
20 興南詩苑漢詩

哭笏山夫子/朱點人、哭笏山夫子/吳逸生、哭笏山夫子/黃湘蘋、哭顏笏山先生/黃文虎

21 1月抽籤貯蓄債券報國債券當籤番號(其ノ二)
22 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 第三次食糧增產隊 甲、乙兩種の編成方針
02 五主要戰場の戰況 東部戰線獨軍當局の發表
03 滿洲國萬壽節に ヒ總統から祝電
04 大東亞建設展望
05 米、英、ソ對立明確 國際展望
06 赤軍ナ河渡河
07 總統大本營六日の公報
08 老河口を爆擊
09 東西時事 在支米空軍の改組
10 憎むべき逆宣傳
11 カナダ北極を狙ふ
12 赤軍、新作戰開始 獨軍の反擊を牽制
13 總豫算案の贊成演說 下村氏が立つ
14 鬼畜米英の不法行為 國際法に違反、人道を無視 萬國赤十字社機關誌我が抗議取上げて報ず
15 圖像:酷寒の雪原を征く北邊の勇士達
16 死傷者數を小出し發表 米國海軍省が
17 儲備券流通擴充 根本方策を決定 淮海政府布告の要旨
18 インドの飢饉惡化 英米の戰爭遂行の癌
19 電力の消費規正 新に第六段制限設定
20 ドイツ軍の巧妙な奇襲
21 イタリア戰況
22 馮山西省長辭任
23 ダンケルク號火災
24 米九十二機喪失
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 戰力增強目指して 適材適所に再配置 島都で市民の個性調查實施
02 勞務功勞者を表彰決定 基隆郡鑛工增產協議會開く
03 ベンガルは父を待つ 自由印度假政府 大東亞人國記
04 鐵粉回收機發明 植木職を首相が表彰
05 神社祭式行事作法講習會
06 臺灣本部から西村生活部長出席 日婦事務局長會議
07 逞し戰ふ小國民の意氣 武官府で拾つた献金佳話
08 譽の優良子寶家庭 紀元の佳節に臺北市で六家庭を表彰
09 臺北州農業會の 設立委員任命 十二日に委員會開く
10 戰ふ獨乙の青少年達
11 新竹州農業會 十四日に設立總會開く
12 ロンドン人の倫理
13 內地だより 飛梅綻ぶ
14 大工さんら造船に蹶起
15 松島附近から耐火材
16 鹿町村から飛機献納
17 九十七翁も增產に
18 金魚屋さん養鯉に轉業
19 盲爆はムダごと
20 看天田を美田化 柑林溝に一大貯水池を開鑿
21 防衛戰士の龜鑑 北署で林萬壽君を表彰
22 看護助手銓衡
23 ヤンキー好み
24 肉豚の增產計畫 各部落に飼育頭數割當 基隆郡
25 比島救濟資金委員會總裁更迭
26 木材の增伐運動 展開全國に大大的に
27 木材增產運動實施要領
28 獨乙で名畫發見
29 淡水郡各街庄農業會理事 四日附で發令
30 看護助手を志願 淡水郡から一擧二十三名
31 濠洲の借家難
32 米に武裝ギヤング
33 中等學校長異動發令
34 掃除婦の献金
35 反攻作戰の兵器
36 人事・消息
37 商況(七日)
38 今晚の放送
39 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 大擧ブチドン襲ふ 陸鷲、痛快な反復攻擊頭條新聞

【ラングーン五日發同盟】昨春四月のアラカン慘敗の悲劇以來十ケ月、依然としてビルマ反攻を呼號しつつわが嚴たる防衞態勢に壓せられ慴伏を餘儀なくさせられてゐた印緬國境の英軍は最近反攻戰備が稍稍整ったものと見え、わがモンドウ、ブチドン正面に頻りに小部隊を出擊せしめて威力偵察を試みる一方第一線後方に兵力資材の集結を行ひつつあるが四日わがビルマ方面陸軍航空部隊は折からの好天に乘じ大擧ブチドン方面上空に出動蠢動開始直前の敵部隊に痛擊を加へる一方滯空中の敵機に對し甚大な損害を與へた即ち四日十一時過ぎわが陸鷲編隊はブチドン戰線上空に進攻折から滯空中の敵スピットファイヤー及びP38八機の編隊に遭遇、敵機は忽ち編隊を亂して遁走せんとしたがわが陸鷲はこれを追擊してその二機を擊墜した後わが地上部隊に協力してブチドン前面の敵陣地に痛烈なる銃爆擊を加へた、敵陣地には恰も後方より第一線に到着したばかりの高射砲隊、高射機關砲隊、トラック隊及び步兵部隊が密集してゐたがわが編隊はこれが真只中に痛快極まりなき反復攻擊を加へて敵を大混亂に陷れる一方炎炎たる大火災を生ぜしめる等甚大なる損害を與へわが方全機無事歸還した

02 海鷲、ベンガル灣に進攻
03 敵輸送船團に巨彈 南太平洋わが海鷲活躍
04 滿洲國皇帝陛下 御三十八回の御誕辰
05 圖像:出擊せんとする陸鷲勇士
06 ケクワに來襲 ニユーギニア西端
07 敵魚雷艇を擊退 マダンを狙ひ、ゲリラ的來襲
08 敵機の來襲頻り ニ島のわが基地に
09 海南島殘匪掃蕩 一月中の綜合戰果
10 戰力增強目指す聲 決勝議會の答辯一束
11 西國抑留伊汽船 出港許可の說
12 伊船三隻出港許可
13 本格的決戰に入る(週間戰況)
14 貴院けふ一切議了 總豫算案豫算各案兩院を通過成立
15 本日の貴族院
16 總豫算案等を可決 六日の貴院豫算總會
17 ウクライナ共和國 外務人民委員
18 米英ソ微妙な動き スイス紙、社說で剔る
19 獨の航空機生產躍進 某航空專門家の談
20 獨軍の反攻熾烈 ネツツの橋頭堡の 英軍の楔殲滅さる
21 果敢なる國民運動 翼政あす常任總務會
22 イタリア戰況
23 赤軍の消耗重大 獨軍、果然猛反擊に出づ
24 獨大本營發表
25 ロンドン爆擊
26 反樞軸空軍 獨占領地を爆擊
27 ベルリン盲爆
28 パリーを盲爆
29 東西時事 ソ聯邦十六共和國の外交國防主權附與
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 “勝ち拔くために” 一億の總意全く一點に凝集 必勝決議案を可決した眾院の感激風景
02 “見よ神洲を犯した罰 仰げ儼たる御稜威” 池上畫伯の畢生の力作「神風」嚴かに奉納
03 麗し・戰ふ乙女の姿(四) 勇士達から看護助手への讚歌
04 三峽街桔俱 結成式を擧行
05 “軍官民が實によく 一致協力してゐる” 納見憲兵隊司令官談
06 初度巡視を終へて昨朝歸北
07 白衣勇士に感謝の裁縫奉仕
08 宜蘭市奉公壯年團記念常會 今夜市公會堂で
09 交通秩序總力運動週間 “決戰輸送に協力” 汽車通學學徒大會開かる
10 挺身隊を組織 交通秩序の昂揚に一役
11 花蓮港廳の通學生大會
12 新竹州通學生大會
13 教員の補充策成る 高女卒から千二百餘名銓衡濟み 全國に魁けて學資俸給制を新設
14 上村德正少尉 壯烈なる戰死を遂ぐ
15 小柳州商工課長宜蘭市郡へ 特定配給品監察に
16 衛生費を增額 臺南州で施設を整備強化
17 馬產獎勵に拍車
18 「軍事手帖」 赤十字
19 本社藝文の慰問公演盛況報社消息
20 競ふ奉公防空群 各區對抗防火敢鬪競技會
21 臺北市米穀配給組合第五回通常總會
22 昨朝の地震
23 產業戰士へ小豆の贈物
24 ラヂオ
25 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 トーン・バザール占領 皇軍敵の虛を衝く
02 隨所に痛烈な鐵槌 英印當局極度に狼狽
03 搖ぐインドの內情 全面的反英感情激化
04 駐日勃國公使參內
05 聖旨傳達式を擧行 海運戰士に大御心
06 敵輸送船團を襲ふ
07 敵の各基地を強襲
08 斷乎敵米英を擊碎 下村氏の贊成演說
09 アンボン來襲の敵機擊退
10 臺灣軍兵務部長に 國方慶三少將
11 圖像:軍艦旗の下對空防備全し
12 ローマ進擊空しく挫折 獨軍ローマとの連絡を確保
13 獨軍の反攻奏功
14 樂觀論に警告 米のマーシヤルとキング
15 決戰施策急速に具體化 敵擊滅の一途に邁進
16 東部の戰況
17 赤軍ニコポリ 新攻勢を開始
18 國民運動の展開 實行委員申合せ
19 軍需會社懇談會を設立 生產責任者
20 定例閣議
21 徵兵制を推進 新竹州に委員會設置
22 供出米の成績 全國的に良好
23 アトランタ代艦進水
24 アナトリアに又も大地震
25 二千餘名を捕虜 獨軍ネツツノで
26 米航空母艦と新型驅艦進水
27 ニ島濠洲軍司令官辭職
28 本國向け一切連絡を停止 亞國在留日獨人
29 シカゴ鑄物工場一齊罷業
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 奉公運動に新生面 交通秩序總力運動に呼應 列車常會全島に展開
02 赤誠部隊陸續 奉戴日の感激献金
03 興隆する近代國家 タイ國を育む人達 大東亞人國記
04 更に一段の增產を 中央の臺灣に對する要望 齋藤長官東京で語る
05 “藝能奉公團”を結成 皇奉一本に綜合統一
06 報國造船陣容強化
07 空の護りの龜鑑 南署で晴れの表彰式
08 若き臺灣の息吹 紀元の佳節に優良青少年團表彰
09 十九年度の計畫 事務打合會
10 甘藷集荷勸業課長會議
11 勳章は有名人に
12 南濠洲の山火事
13 海鷲“羅東決戰號” 四月末日までに献納
14 陸海軍へ五萬圓 宜蘭郡民の赤誠献金
15 滾る滅敵の鬪魂 必合格を目指す島都の健兒 海志最後の試驗始る
16 東京─伯林 亞歐橫斷鐵道 基礎的調查進む
17 基隆郡報國女子挺身隊結成
18 基隆郡國民貯蓄好調
19 建國祭奉納武道大會
20 附屬醫院仁濟團員の献金
21 企業整備に萬全 あす島都で懇談會
22 皇軍將兵慰問金 本社取扱の分提出報社消息
23 獨伊佛郵便再開
24 亡者に縋る米將士
25 材木も兵器だ(新竹) うんと植ゑませう
26 人事・消息
27 今晚の放送
28 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 英印軍に攻勢を開始 印度國民軍我部隊と協同頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(昭和十九年二月七日十六時二十分)

緬甸方面帝國陸軍部隊はブチドン、アキャブ方面に於て反攻を企圖しありたる英印軍に對しその機先を制し二月四日ブチドン正面より果敢なる攻勢を開始せり、印度國民軍亦各方面の我が部隊ど協同、戰鬪中にして戰況順調に進捗しつつあり

02 重要據點○○に突入
03 わが先制的大攻勢 インド國民軍デリーへ歷史的進擊
04 けふ大詔奉戴日 詔書
05 豫算各案十件成立 貴院掉尾の本會議自然休會に入る
06 敵大巡一擊沈(マ諸島で) ラバウル百一機を擊墜破
07 決定的勝利への鍵 銃後一億國民が握る
08 海鷲八面六臂の活躍
09 赤軍機芬蘭首都を爆擊
10 敵機バンコツクに來襲
11 海鷲印度洋で活動
12 敵十五機を擊墜 ブチドン上空で空中戰
13 惡魔拂ひの進擊 ビルマ方面陸軍當局談
14 猛烈な追擊戰へ 再びアラカン悲劇たらしめん
15 計畫通りに行動 ボース首班聲明
16 敵軍は狼狽を極む
17 阿鼻叫喚の敵陣に 轟然巨彈を叩き込む
18 東西時事 米軍と慰問文
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 躬を以て示範する親心 長谷川總督の推進社說

歷代總督の內で、長谷川總督ほど全島民に顏を識られてゐる總督はないであらう。それほど長谷川總督は氣輕るに足勞を厭はず實に屢々地方行脚だされるのである。恐らく全島の市街庄で長谷川總督の未だ足跡を印せざる處は算へるほどしかないであらう。斯やうにして全島民は或は工場に或は農村で、夫々の職場から親しくわが長谷川總督の溫容を迎へ、親しく其の偉大なる□咳に接するの機會に惠まれたわけである。而してその 度每に溫い言葉をかけられる全島の農民或は產業戰士の感激は察するに餘りがあり、我らの總督さん長谷川さんと何時しか日益しに親愛の情を彌增す島民の心も決して故なきではないのである。げに力強きは人德であり魅力である。長谷川總督の人德と魅力が、今や全島民の心に側々として浸潤し、感奮興起を促してゐることは隱れもない事實である。しかしながら更に偉大なことは、長谷川總督の率先垂範、躬行實踐である。躬を以て垂範する親心、全島の官民はもっともっと此の偉大なる親心に觸れなければならぬものと信ずる。

長谷川總督の躬を以て示範する親心については、吾人は然し餘りに多く語るを憚かりたいと思ふ。何故ならば其の事例が餘りにも多く、併かも其れが常に巧まざる率直な真心の披瀝たる尊さゆえに憚かれるのである。洵に長谷川總督の溫い親心は常に巧まざる率直と簡明さの中に、真心から真心へ惻々として訴へ動かすところに無限の尊さと力強さが存するのである遠き事例を引くまでもなく、つい最近新竹州下に新春初の視察をな した長谷川總督の訓示を見よ、勝つか滅びるかの大戰爭を戰ひ抜くためには訓示も說明もあったものではない威嚴を張り理窟を云ってある秋ではないとて、法に縛られるな善意の惡政を戒しめよと、決戰吏道を說く長谷川總督の真率な一言は聽く者の肺腑を抉ぐるものがあったと云ふ。何故ならばOO部隊を視察して指揮官以下兵隊と同樣の生活を營み、苛烈な南方戰線を偲んで困苦缺乏に勘ふるべく、一割節米を斷行した話を聽いて思はず双眼を潤ませた長谷川總督の心から出た訓示だからである。

しかしながら、長谷川總督の巧まざる訓斥が惻々として迫まるのは特に農民や高砂族を引見される場合である。孝子節婦を引見しては孝は忠の本、諸君の前には唯々頭が下ると激勵し、國語不解の百姓にはわざわざ通譯をつけて溫い言葉をかけるなど、餘りの光榮と感激にいづれも涙を流したと云ふ。而して高砂族に對しては、諸君も日本人私も日本人、共に陛下の赤子だと心から山の同胞に親心を示し殊に高砂義勇隊の遺家族を引見しては、聲を震はせて英靈の武勳を讃へ後事を諭されるなど、餘りにも有難い愛情に流石の老頭目の潤む眼を瞬きながら感謝感激に咽んださうである。上來述べたるが如き長谷川總督の飾り氣ない態度と巧まざる真率な訓示は、全く臺灣一家の家長に相應しい我らが長谷川さんの真面目にして、六百萬島民は日新たなる感奮興起を覺えながら、只々協心戮力一意戰力增強に挺身せずんば已まざるの決意を固めるばかりであらう。而して長谷川總督の斯くの如き巧まずして發露せられたる示範の親心は、必らずや全島官民指 導者層の真心を打ち共感を呼び、驅って六百五十萬島民と相共に携手力行一路聖戰完遂の戰力增強に邁進するであらうことを信じて疑はない。

02 戰力增強の一點に 一億の實踐を凝集 けふ第廿六回大詔奉戴日
03 徹底的に簡素化 衣料切符五十點以下へ
04 手持ち品を活用 新調はこれで見合せ
05 圖像:ヴエノスアイレス丸の最後
06 麗し・戰ふ乙女の姿(五) 家鄉へ晴の歸還の日
07 車內の國語常用 壯年團が推進に一役
08 秋山輝男海軍中將 南方第一線で戰死
09 “靖國の花我を待つ” 短歌に堪能な武人
10 臺北州各中等校の卒業式
11 稻江を模範地區に 奉公運動の新展開 識者に聽く真摯な意見
12 重要產業に挺身 職業補導所きのふ開所式
13 花蓮港で徵兵實行懇談會
14 日婦羅東分會常會
15 愛國美談を募集
16 高し滅敵の氣魄 華僑總公會第六回總會
17 “臺灣華僑號”献納 總會で滿場一致可決
18 米英擊滅の夕大盛況
19 輝やく陸の若櫻 臺北州下の銓衡日程
20 農民に“働く喜び” 臺北州、增產報償制度を設定 優秀部落に油特配
21 電氣通信技術者資格檢定試驗を實施
22 軍事援護優良學校を表彰
23 人事・消息報社消息
24 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 女學校に幼稚園 興亞の子寶の健全保育目指して 高雄一女初の試み
02 看護助手を志願 大溪の血書三女子
03 熱誠をこめて 女事務員が志願
04 桃園郡にも血書の志願
05 國語を使ひませう 臺中州、普及強調週間始まる
06 全市國語一色に 彰化市けふから強調週間
07 國語常用を促進 新港郡皇奉乘出す
08 企業整備の準備 彰化市商奉で協議
09 街庄行政機構を強化 課を新設し助役を增員
10 遺家族らに慰安と感謝 竹南保甲會館で
11 火災防止の徹底 竹南郡各事業主に通達
12 竹南街奉壯の交通推進隊
13 陸志の體格檢查 臺南州は十四日から
14 軍人遺家族慰安演藝會 屏東で盛況
15 大溪街の二月常會
16 戰ふ農民を激勵 慶谷廳長農村をかけ廻る
17 交通道德を昂揚 嘉中で通學生大會開催
18 健兵養成に萬全 高雄州逞しき實踐運動展開
19 軍事の栞 水雷兵器の話(四) 魚雷の動作について
20 蔗作減退問題を協議
21 大溪街農業會長副會長發令
22 壯丁の衛生對策 臺中州で打合會開く
23 頭圍庄警防團の查閱好成績
24 貴重な研究發表 嘉義市國民校研究會開く
25 新化郡製麵所の總會開く
26 新職員を委囑皇奉臺中州支部 必勝信念昂揚大會開く
27 設立委員長ら任命さる 高雄州農業會
28 產めよ殖やせよ 結婚に綿の優先配給
29 空襲警報發令中のバス發着 彰化市內
30 白河街の二月常會
31 親子揃つて副會長 屏東郡九塊庄農業會
32 既製纖維製品販賣代行店 嘉義市決まる
33 新化郡華僑公會總會開く
34 新營郡の商奉幹部鍊成會
35 專賣品小賣人組合の國語競演會
36 鮮魚介藻類小賣商組合等の創立
37 高雄秋競馬開催近し 來る十一日
38 東石郡で豚密屠殺犯を檢擧
39 地方多より
40 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 石炭の增產實績 十二、一月とも良好 中間報告
02 貯蓄獎勵事務 十九日全島打合會開く
03 煙草新製品“黑潮” 來る十一日より發賣
04 米西亞油田の開發に乘出す
05 米增產と稻の特性(上)/甲斐登
06 最近經濟解說
07 甘味食糧品たる赤糖 二月家庭用に特配
08 石炭の消費節約 皇奉臺中州州民の協力要望
09 經濟手帳 軍需融資指定金融機關
10 照明燈
11 商況(八日)
12 文化 歌舞伎と臺灣演劇 「傳統演劇瑣談」を讀んで (上)/松居桃樓
13 戰陣の讀書(下) 現實の學問/山本和夫
14 “藝文”公演に寄す/神川清
15 興南詩苑漢詩

甲申春日謁孔子廟感賦/李學樵、敬賀倪登玉詞兄令郎新婚志喜/李學樵、病痊詩謝林傑卿先生/黃景南、輓顏笏山恩師/林萬來

16 臺灣公論
17 ラジオ
18 1月抽籤貯蓄債券報國債券當籤番號(其ノ三)
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 最前線部隊の勞苦 張切る我守備隊の士氣沖天 (上)マーシヤル決戰對談
02 日本的議會確立へ 戰時議會の課題、任務/黑田覺
03 典型的な攻防作戰 強軟兩面我適時適切な出擊
04 頭を切り替へよ/廣瀨彥太
05 圖像:嚴たる南の護り
06 科學技術の向上に 一段の努力を致す 東條首相答ふ
07 反樞軸軍の窮境 ユピ記者率直に認む
08 獨ソ空の機甲決戰
09 總統大本營八日の公報
10 獨ソ北部戰線 白い色嚴寒の最中
11 簞笥の底を探さう 死藏の古着はないでせうか 衣料切符今年から四十點
12 纖維局長と問答
13 フインランド 決して降伏せぬ 在華府公使館當局言明
14 米の魔手、芬蘭に延ぶ
15 赤機ベルリン爆擊
16 イタリア戰況
17 反樞軸空軍廿五機を喪失 北佛の空襲で
18 米二潛艦喪失 太平洋の作戰で
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 七氏に輝く恩賜賞 決戰科學陣の殊勳甲
02 科學決戰目指して 島內高等專門學校の志願狀況
03 勤續教育功勞者 臺北州紀元の佳節に表彰
04 兵器決戰と補給 各國の科學、生產陣/野末一丸
05 附議事項決る 臺北州農業會の設立委員會
06 馬來人部落の子供達
07 應召勇士の赤誠 初俸給を軍授に寄贈
08 臺北州衛生事務打合
09 井原警察部長 堆肥舍建設促進行脚
10 列車常會に協力 臺北州支部、四線路に指導班配置
11 指導應援に出動 本部から兩部長等乘込む
12 鬼畜の如く振舞ふ 米機の爆擊を受けた病院船 天佑吉野丸無事入港
13 二百七十名に上る 新竹州の看護助手應募者
14 燃える敢鬪精神 看護助手試驗場に殺到
15 トルコで大學校臨時閉校の措置
16 水產食糧の確保へ 南日本漁業愈よ發足
17 “舌も武裝だ” 防諜標語集まる
18 北部學徒連合演習展 けふから菊元で開く
19 鑛山戰士を激勵 基隆商議所鑛山部會で打合
20 職場で一日奉仕 淡水街民が紀元節を卜して
21 米穀堆肥增產審查會等の褒賞授與式
22 內地だより 北海道の耐火資源開發
23 わかさぎ大陸進出
24 產業戰士に本鮪
25 航空機用材の大量伐採
26 增炭は女の手で
27 舊平戶藩主の美擧
28 優秀鐵鑛脈發見
29 人事消息
30 今晚の放送
31 商況(九日)
32 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 マユ山系の峻險に 引續き順調な進擊 新生緬、印軍、皇軍と共同戰列頭條新聞

【東京發同盟】二月四日敵の機先を制しブチドン正面より新行動を起した在緬皇軍精銳は標高一萬尺に垂んとする密林の連鋒マユ山系の險峻帶に引續き順調なる進撃を續け着々所期の戰果を收めつゝある又皇軍と相携へてデリーへの歷史的進撃の途に上ったインド國民軍も赤い城塞の首都デリーへ宿怨の地の總督官邸今こそ天が興へたデリーへの途を如何なる障害をも突破して進軍せんと凜冽たる關志に燃へ堂々の歩式を進めて今將に今作戰は凡ゆる意味から苛烈を極める大東亞戰爭現段階に重大なる轉機を劃すべき重要性格を有つものであるが就中の諸點は今次作戰を意義つけるものとして最も強調されねばならぬ點である

(一)今次作戰はわが制先攻に依て火蓋を切られたものであり戰局の主動權はわが掌手に在る現に帝國は太平洋において敵米の熾烈なる反攻を邀へ戰史に曾てなき悽絕なる決戰を戰ひつゝあるがしかも帝國は作戰の要請に依れば主動の攻勢を隨時隨所に發揮し得る綽々たる戰力を保有してゐる事を實證したのだ、奸惡なる事遙か米を凜ぐ英は先づ太平洋において日米を戰はじめ大西洋戰局の有利なる發展を俟って除々に東南亞細亞に反攻を展開せんとしてゐた而してマウントパツテンは最近の太平洋戰局を以て米英軍の蹶起の秋迫ると判斷し緬印國境全面に亘つて反攻戰備を推進し米英の協議に依て對白總反攻を形成せんとしてゐるのであるがこの企圖は今やわが先制攻撃に遭ひ重大挫折に見舞はれたマウントパツテン反攻の主目標は巨大なる帝國の戰力培養源たる南方資源地域の奪回乃至破壞にある事はいふまでもないが今次作戰の進展はこの敵の蠢動を未然に破摧し南方資源圈の安全觀は一段と確立された

(一)敵陣營がビルマ反攻を企圖せる重大要因の一たる北緬に於る對支血路開通企圖もここに新作戰の展開に依り又挫折を免がれぬであろう、北緬における對支輸血路開通は敵米が最も熱意を示してゐたところであり米はこの輸血路開通に依て援蔣強化を實現し重慶軍に依る大陸第二戰線の戰力を昂揚在米空軍を飛躍的に擴張して對日本々土空襲の野望を實現と熱願以て太平洋戰線を牽制せんと熱願ししてゐるこのため米は在印重慶軍三個師と指導將梭並にアメリカ式裝備を入れて自家藥籠中のものとなしたが最近は更に雲南重慶軍をも自己の指揮下に入れんと米蔣間において右指揮權の讓渡に關して目下折衝中といはれる、他民族の犧牲において自己の人的資源の損耗を回避せんとする米は玆においても再び重慶軍を日本軍の前に立たしめ北緬輸血路開通を實現せんとしてゐるのである、蔣介石亦現在の窮乏を打開する唯一の途は北緬輸血路の實現に依て米英物資を仰ぐ事にあり背に腹は代へられず米の提案に聽從の色を示し英印軍に依るビルマ反攻開始の曉には米の指導下重慶雲南軍を同調せしめ反攻作戰に轉ぜんとする氣勢を示し、先般來雲南重慶軍及びフーコン地區の在印重慶軍は相策應出撃を試み來るべき反攻の據點確保に汲々としてゐた、緬印南印國境に展開されたわが進撃に依て敵のこの同調作戰は破綻を免かれずさればといつてわが鐵桶の陣形の前に重慶軍單獨の出撃作戰等は思ひも寄らず結局北緬輸血路開通に依る重慶の窮乏打開米の希求する支那大陸第二戰線の強化は畫餅に歸する外はない

(一)更に今作戰にインド國民軍、新生ビルマ國軍が共同□列に立つて皇軍と進撃を共にしてゐる事は最も注目せねばならぬである東條首相は一月二十一日その施政方針演說においてチャンドラボース氏は既にインドの一角に旗を舉げんとしてゐる、インド獨立については政府は今後全幅の力を盡し實力を以てこれを充分援助する、とインド解放に對する帝國の力強い決意を表明したか果してインド國民軍は皇軍の實行を以てせる支援を力強き後楯としてインド解放の宿願達成のため「紡車」の軍旗をマユ山系にはためかしデリーヘの進擊を起したさなきだにチャンドラボース氏の自由インド假政府組織以來インドの救世主に心を寄せてゐたインド民眾はインド國民軍を迎へて熱狂的響應を示す事は火を賭るより瞭かである、帝國のため長い間英國の桎梏から解散され新生獨立の歡喜に燃へるビルマ國軍も共同の敵撃滅に力強い全面協力を示してゐる日緬印三軍一體となってマウントバッテン軍撃滅の包圍鐵環を今刻々と壓縮しつゝある、マユ山系の戰闘こそ將に大東亞戰爭本然の姿であるビルマ反攻作戰に就ては反樞軸各國民が忍耐強く時期を待つことが必要だ、現在よりも多量の裝備が、殊に海軍部隊が揃はない限りビルマ戰線を大規模に突破することは出來ない、陸上戰鬪に必要な兵力は餘つてゐるのだがこれらの兵力を展開する場所がない、インド軍と重慶軍との連絡もこれから何とかして附けなければならない、マウントバンテンフランス本國の二倍に及び而も地理上の條件が比較にならない程困難な地方を克服しなければならない、他の戰線における作戰の結果極めて大規模な海軍力をベンガル灣頭に轉用が出來ない限り陸上における英軍の動きは著しく制限されざるを得ない

02 我先制攻勢に當面 ビルマ反攻の遲延敵軍當局も自認
03 敵宿營地を奇襲爆碎 グンビ岬、條原將校斥候の偉功
04 敵三機を擊墜 マダン、ウエワクに來襲
05 ビルマ人義勇兵 最初の二階級特進 モン・サンミヤ三等班長奮戰記
06 烈烈たる鬪魂迸る(上) 壯絕・南海の航空決戰 戰鬪機部隊座談會
07 燈臺局を再設置 近く橫濱に開設
08 獨ソ兩軍第三次の 冬季攻防戰最高潮
09 圖像:一發必中酷寒の○○高射砲陣地
10 重慶敗殘部隊の 掃蕩作戰を終了 緬支國境方面の戰果
11 ジヤワ州長官の更迭
12 敵米の野獸性暴露 今度は避難中の外人宣教師に 非道極まる盲爆加ふ
13 暴虐在支米空軍 北部佛印にゲリラ的來襲 旅客列車を機銃掃射
14 「ポーランドに對しては 大西洋憲章を適用せぬ」 プラウダ紙、米誌の論文轉載
15 國民運動の 一元的確立へ 實行委員、翼政首腦部と會見
16 米增稅案削減されて通過
17 副總理を置く タイ國、各機關を各地區別に統括
18 東西時事 喘ぐ濠洲
19 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 インド國民軍起つ社說

アラカンに於る英印軍剿滅の悲劇未だ記憶に新たなる時、またもや緬甸方面帝國陸軍部隊はブチドン、アキヤブ方面より緬甸反攻を企圖しマユ山系に待機する英印軍に對し紫電一閃の先制大攻勢の火蓋を切り疾風枯葉を捲くの勢ひを以て敵の要衝を次ぎ次ぎに攻略し世紀の進擊を續けて居り、第二のアラカンの悲劇は遠からず全世界の前に展示されんとしてゐる。廣大なる南太平洋の戰域に於て獰猛執拗なる敵米の攻勢を邀撃してゐる帝國が、今また緬印國境に於て敵英の反擊企圖を粉碎すべく機先を制して正義の軍を進めつゝあることは、底知れぬ帝國の戰力を事實を以て物語つてゐるのであるが今次作戰に於て特筆すべきは、チヤンドラボース統裁下の印度國民軍が皇軍部隊と協同して堂々の進擊を開始したことである。云ふまでもなくインド國民軍は自由インド假政府の軍隊であって、印度人のみによって編成され昭南に於て皇軍指導の下に今日ある日を期し て必死の鍊武を怠りなかった精銳である。インド國民軍の今回の作戰參加は、四億のインド民眾を敵英の永い間の桎梏より解放し、印度の獨立を確立しやうとする彼等にとってはまさに千載一遇の好機であり、印度民眾の死活の重大使命を自ら負荷しつゝある彼等の活躍は蓋し目覺ましきものがあるであらうと思はれる。さればチャンドラボース統裁も今回のインド國民軍歷史的進擊に當り、最高司令官の名において聲明を發表した が、其中に「現在アラカン山脈に飜へるインド國旗をインドの首都デリーの英總督官邸と赤き城塞に揭ける日までは如何なる艱難をも排して進み且つ戰ひつゞけるであらう」と必死の決意を示してゐる

インド國民軍の進擊はチャンドラ・ボース統裁も言ふが如く、決しで一朝一夕の思ひ立ちや一時的の昂奮や感激によったものではなく實に周到なる計畫と準備の下に行はれたものであるだけに、その最高司令部が一月初め昭南から緬甸に進駐した時これを知ったデリーには、神經過敏と恐慌が生じたといふ程であるから、今回の進撃を知ったデリーに於ける敵英の最高司令部の周章狼狽振りは、想像に餘りあるものがあらうと思はれる 何となれば昨年十二月インド國民軍の最高司令部に指導機關が開設され、印度向けの放送が開始されるや敵の宣傳機關は極度の不安と困窮に陷り、種々な逆宣傳を行ひ甚だしきはボースは一九四三年末までには國民軍を率ひて印度に進駐すると世界に放送したと虛構な言を吐きながら未だその高言を履行せぬとは、その無力を暴露したものであるとまでデマ宣傳をしたことによっても判明するのである然し今やインド國民軍は敵英の デマ宣傳や狂気の沙汰とも云ふベく狼狽振りを眼中に置くところなく、堂々祖國開放の聖なる戰ひに進發しデリーヘデリーへと逞しくも力強き猛擊に移ったのである。

それにつけてもいつもながら思ひ出されるのは正義日本の姿である。大東亞語民族をして敵米英の桎梏から解放し大東亞をして大東亞の大東亞たらしむべく汎有る犧牲と努力を惜しまず、しかも一度約束したことは必らずこれを實行に移し着々大東亞の共榮圈建設に努めつあることはさきの緬甸及び比島の獨立、インド假政府の承認等を舉げるまでもなきことで今回の英印軍に對する攻勢關係も亦正義日本の顯現であつて、皇軍はインド四億の民眾が敵英から解放され自由を獲得するまではインド國民軍を援けて猛擊の手をゆるめぬであらうことは言ふまでもたいインド國民軍は精銳そのものではあるが、その數に於ては英印軍を相手として戰ふには未だ不充分なるは言ふまでもない。されど國民軍の背後にインド四億の民眾のあることを知らば國民軍こそまさに英印軍などの相手ではない。われ□□インド國旗の首都デリーに高く掲げられる日の一日も早かれと祈るのである。

02 六大實踐項目決る 皇奉決戰第三年の重點目標
03 定例部長會議
04 飛行場献納の運動 近く全面的に乘出す
05 模範傷痍軍人の妻 各州に表彰狀の傳達方依賴
06 長谷川總督の訓示を傳達 新竹州の奉戴日
07 久邇宮邦昭王殿下 準備教育をお受け遊ばされる為 海軍兵學校に御着校
08 野菜の區域制販賣 島都で十二日から始る
09 世話役の協力要項
10 赤誠の献金群 奉戴日午後取扱の分
11 臺陽汽船飛行機資金に二千圓献納
12 茲にも勝拔く決意 郵便局賣出しの繪葉書國防献金 五千九百餘圓に上る
13 目指す女性の皆働 鬪ふ桔俱の推進目標
14 戰ふジヤワの總進軍
15 果す淨汗の奉仕 勤報第二訓練所で退隊式擧行
16 中央協和會 優良團體を表彰
17 官立專門校入學志願者增加
18 全市國語の一色 奉公隊街頭で大活躍 花蓮港
19 輸送力の強化へ 基隆市の運動週間行事
20 誓つて戰ひ拔くぞ 奉戴日迎へて決意新た
21 五千餘斤の大魚 基隆港で十數年振りの獲物
22 紀元節祝典劇 青年文化常會で二日間公演
23 國訓查閱日割 日婦基隆市分會
24 宜蘭市奉壯團の常會
25 日婦宮前町分會國訓查閱
26 軍馬を拂下げ 臺北憲兵隊本部
27 羅東街警防團の查閱
28 商奉團各單位 團の幹部常會 羅東郡で開く
29 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 偉勳をお土產に 高砂義勇隊晴れの歸還
02 堅し・學徒防空陣 中學校防空訓練行はる 臺南州
03 徵兵制度記念辯論大會 桃園武陵校で
04 食糧增產に地主起つ 臺中州地主食糧增產協力會結成
05 徵兵實施と國語 皇道實踐會國語常用を推進
06 白衣勇士を犒ふ 赤誠の慰問部隊續く
07 戰時輸送力の確保 交通秩序の刷新に協力要望 副見交通局總長放送
08 未召集兵の教育 彰化で指導者教育を實施
09 屏東高女の慰安學藝會盛況
10 割增金を國防献金 嘉義山下昇氏
11 銃劍術を振興 臺中市で大會を開催
12 養豚增殖競技會褒賞授與式 埔里街で擧行
13 東石郡獸肉營業商組合創立記念
14 圖像:マライ人の結婚
15 流刑島アンダマン悲史(上) 茲にも見る英鬼の殘虐
16 賣上利益金を献納 嘉義商業人の一日戰死
17 映畫の地方巡廻 豫想以上の效果收む
18 優良部落を表彰 臺東郡道路品評會終る
19 軍事の栞 水雷兵器の話 魚雷の速さと發射方法
20 ジルコン石採取 近く東石郡下で企業化
21 學級增加と新設 能高郡豫算に計上決定
22 彰化市養鷄養兔品評會 十一、二の兩日
23 延びゆく岡山街 新年度の學級增加八學級
24 埔里街農業會設立總會
25 鳳山華僑公會總會開く
26 地方多より
27 第一回決算公告/屏東商事株式會社
28 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 米穀と綜合配給 甘藷の管理方法決定
02 其後の交易營團 事業體制漸次擴充
03 蔗作面積の減退 州廳及社別に決定
04 高雄州減退內譯
05 債券當籤番號
06 農業技術指導
07 米增產と稻の特性(下)/甲斐登
08 臺中州工業開發 協議會で具體策打合
09 農業會設立懇談會 各トンネル團體整理を要望
10 經濟手帖 臨時軍事費
11 照明燈
12 商況(八日)
13 文化 歌舞伎と臺灣演劇 「傳統演劇瑣談」を讀んで (下)/松居桃樓
14 溫度感覺の順應 寒氣と人間(上)/八木誠政
15 興南詩苑漢詩

祝倪登玉君長令郞新婚/鄭雲從、春夜偕内步歸/林石厓、輓笏山庚兄/謝尊五

16 夜間日本語學校各地に開設
17 昭南醫大學生募集
18 ラジオ
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 痛恨・自爆未歸還機 何よりも飛機の送附を待つ (下)マーシヤル決戰對談
02 大東亞宣言に寄す その精神と意義 (一)/鹿子木員信
03 敵廿三機を擊墜 依然執拗な來襲
04 優秀科學技術者に 國家的感謝を表明 晴れの「技術院賞表彰式」擧行
05 日本軍と共に戰ふ 共同の仇敵打倒を目指して 印度國民軍遂に起つ
06 圖像:滿洲國軍の精銳
07 魔の難所アラカン 攻めるに難く、守るにも難しい
08 資材と要員の不足 技術的對策で克服 大陸鐵道技術會議報告會
09 駐英西國大使更迭か
10 米のソ聯攻擊に ソ誌猛烈に反駁
11 國共の泥試合續く 暴露された「集中營」の內幕
12 六法律案公布
13 國民會議派領袖釋放案 立法會議で否決
14 反樞軸の非人道的盲爆 英□內□政府攻擊の聲擧る
15 東部の戰況
16 獨軍ニコポリ橋頭堡を撤收
17 米空軍クランクフルト盲爆
18 アンカラ會談交涉中止か 米英と土國、重大意見の相違
19 ニミツツ豪語 彼の焦慮を暴露
20 內閣辭令
21 東西時事 黑人の利用價值
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 戰力增強に即應の 學校教育非常措置 けふ文教局から發表
02 寒風と戰ひ乍ら 鍛へる大陸の花嫁 拓務訓練所訪問記
03 諸種功勞者を表彰 臺北州、紀元の佳節に
04 產業奉公會の表彰式
05 建國祭を執行 十一日基隆神社で
06 ラマ教徒に觸手 動く重慶の邊疆工作
07 太閣時代の古錢 香川縣で二萬個發掘
08 射止めた大猪 重さなんと百貫
09 健兵、防空に萬全 百餘の療養所を創設
10 不要の旅行を廢止 座席は交替に一脚三人掛け 交通秩序總力運動始る
11 島都の交通秩序 奉壯團青年團、整理に一役
12 基隆市赤誠献金二則
13 幕合から觀眾に呼掛く
14 驀進する“列車常會” 決戰輸送に和やかな一時
15 學童奉仕隊活躍
16 佐佐木少佐の時局講演
17 造船造機關係者に初の勤勞章
18 火災防禦戰術研究會
19 卅五キロを踏破 青年團競步大會行はる
20 勤報女子挺身隊 七堵中隊結成式
21 深坑庄分會二月常會
22 交通秩序運動に 深坑庄奉壯協力
23 畫劇挺身隊の街頭表演
24 總督府人事異動
25 死體四千七百掘り出さる トルコの震災
26 濠洲に大山火事
27 獨伊人を迫害
28 皮革委員渡英
29 人事消息報社消息
30 今晚の放送
31 商況(十日)
32 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵舟艇群を襲ふ 海鷲敵基地に巨彈頭條新聞

【南太平洋○○基地九日發同盟】わが海鷲は七日午前マーカス岬方面の敵を攻擊海上トラック一隻を爆擊してこれを擊破更にフィンシハーヘン敵飛行場を急襲一ヶ所を炎上せしめまた八日朝にはマーカス岬方面の敵舟艇群を爆擊し更にニュギニア島ブナ附近の敵輸送船團を攻擊大型輸送船一隻に直擊彈を浴びせ爆破炎上せしめ何れも全機無事歸還した。

02 マ諸島に頻頻來襲 我守備部隊悉く擊退
03 ジヤワ奉公會 三月一日から新發足
04 農商省總務局に 防衛課を新設 空襲時の食糧對策に萬全
05 社說 決戰施策の急速具現へ 一路滅敵に邁進社說

緊迫せる決戰下に召集された今議會は、異常の緊張裡によく必勝議會の重責を果して、七日一切の審議を終り、兩院とも自然休會に入った。十六日間に亘る白熱の論議はどれを取って見ても、戰力增強を目指す逞しい聲ならざるはなく、力強く明言された政府の答辯は、これ亦一つ一つが勝利の金字塔へ刻み込む高らかな軍靴の響きであつた。即ち米英必死の反攻を撃碎して、必勝の基礎を確立すべき、果斷なる施策を盛った十九年度豫算各案並びに法律案は、兩院の真摯な協力的審議を經て議會開設以來の快速調を以て何れも政府原案通り議決成立した。これに依って法律案三十二件、陸軍關係二件、總豫算會計十件、承諾を與へるもの第一豫備金支出等六件を始め、決議案貴族院一、件眾議院二件、建議案眾議院三件、請願採擇四件に及び、劃期的な成果を收めてこうに□□的審議を終了した。

かくて貴重なこれら收穫は議會終了と共に、直ちに關係各省の手で具體化され、勝ち拔くための施策が日を逐って、力強く實踐されることとなった。殊に政府は審議に示された兩院の協力を極めて高く評價し、議會の要望に應へて、その運用に萬遺憾なきを期することと共に、議會を通じて公約せる各般の施策を迅速果敢に具體化して、大規模なる進撃に轉ずる磐石の必勝態勢の整備に邁進する方針である。右のうち臺灣關係の提出案としては、本豫算に追加豫算を加へ、約七億圓に垂んとする臺灣總督府特別會計豫算案を始め、法律案としては臺灣事業用品特別會計法律案外三件等であったが、何れも原案通り可決確定を見たのである。而して議論としては本島に於ける食糧增產に對する官民の熱意に對し、感謝の意を表するとともに、更に積極的增產の努力を要望してゐる。此外港灣の整備等を中心とする臺灣の南方に對する地理的使命を達成するに必要なる諸般の施設の急速なる整備擴張を要望してゐる。こゝに六百五十萬島民に課せられた使命は明瞭に示され、擧島一致決戰施策の具體化に邁進しなければならない。

今や戰局の現實は文字通り「決戰の連續」である。嶋田海相が議會に於ける戰況報告で述べたこの言葉こそは現下の深刻なる戰局を端的に表現し、且つ大東亞戰爭の本質を闡明した一言であると云はなければならない。凄絕なラバウル航空決戰、續く獰猛執拗な我が內南洋侵攻、これに呼應する緬印國境の蠢動に對する我が先制的攻勢の開始に依つて、戰局は本格的決戰に突入したのである。この現實に直面して、戰ふ一億の決意と行動は一瞬の弛み、一刻の無駄もあってはならず、全智全能を傾注してその瞬間瞬間の決戰に當らなければならない。即ち前線の將兵の勇戰敢闘に應へて、銃後國民は今次議會で審議した戰力增強諸施策を強力即刻に實踐推進し、敵の反攻を撃碎するのみならず、進んで攻勢に轉換して、敵の擊滅に邁進しなければならない

06 農林統計の從業員を選獎
07 烈烈たる鬪魂迸る(下) 戰鬪機部隊座談會
08 ハイフオンに來襲
09 男女中等學校の 國防訓練を強化 夏休み、冬休みなどを返上
10 國民運動の一元化 有志代議士會の實行委員 星野翰長と懇談
11 相互懇談で解決か 俄然各方面の關心を惹く
12 圖像:敵狀報告の電鍵を打つ移動通信兵
13 病院船を攻擊 英空軍の暴擊
14 山西省の肅清戰果(一月)
15 ベルリンは不死身 反樞軸空軍の無差別的爆擊に 市民の敵愾心昂揚
16 前線指導官に祝電 チヤンドラ・ボース氏
17 物價基本方策を樹立 中央物價協力會議を改組 事業要目を決定
18 敵アラカン戰局に頰冠り
19 ローマへの進擊 前途なほ遼遠
20 國府、農業增產會議を開催
21 獨軍、ユーゴー共軍を掃蕩
22 軍需工場の五協力會成立
23 ドイツ病院列車を襲擊 敵空軍の不法
24 商況(九日)
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 戰力增強を祈願 祈年祭に辭別奏上
02 金鵄職場に輝やく 戰力增強の殊勳甲 紀元の佳節に勤勞顯功章授與
03 創意工夫に挺身 表彰に輝く產業戰士
04 大東亞技術の確立 技術の楯/相川春喜
05 徵兵施行協力會 花蓮港紀元節に發足
06 宜蘭市の紀元節行事
07 勇敢に職責完遂 海の勇士に勤勞章
08 甘藷育苗完遂運動を展開
09 愈よ積極活動へ 新竹州徵兵準備委員會
10 圖像:北部學徒聯合演習展
11 增產戰列へ女性が總蹶起
12 地主も增產戰士 臺中州に協力會設置
13 明治神宮冬季鍊成大會 中心會場は悠久山公園
14 宜蘭市の交通秩序總力運動
15 土木建築業者 報告書の提出は早目に
16 故國の慰問品 抑留同胞に分配
17 田植競技會 宜蘭市で開催
18 慶谷廳長部落視察行脚
19 小遣を節約して國防献金
20 傳染病撲滅 紙芝居を利用して
21 捕鯨部隊の大戰果
22 臺中州美術展 けふ教化會館で開幕
23 啟發宣傳を強化 臺南州弘報委員會新設
24 人事消息報社消息
25 ラジオ
26 第四回決算公告/株式會社榮信商行
27 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 悠久に輝く紀元節 天皇陛下御親祭 嚴かなる紀元節の御祭儀頭條新聞

【東京發同盟】苛烈なる戰局の下八紘為宇の誓ひも新たに意義一入深く迎へる十一日の紀元節、宮中では天皇陛下御親祭あらせられて嚴かなる御祭儀を執り行はせられる、この朝宮中三殿では三條掌典長以下奉仕して御祭儀が進められる裡天皇陛下には午前十時、御儀服を召させられて出御、御親拜御告文を奏せられ皇后陛下御拜禮皇太后陛下の御代拜を高松掌司奉仕し引續き御參列の各皇族殿下を始め奉り參列諸員の拜禮あって御儀を終へさせられる、なほこの日夕刻皇靈殿には御神樂の御儀があり天皇陛下には午後五時再び皇靈殿に出御、御親拜次で皇后陛下御拜あらせられ、皇太后陛下の御代拜を高松掌司が奉仕し御神樂は夜を罩めて奏せられ神靈を慰め奉るこの日大和の橿原神宮には勅使高木正順掌典を參向、御祭典を行はしめられるが、宮中における御賀宴は御取止め遊ばされ午前九時から午後四時まで又有資格者に參賀の記帳を差許される由に承はる

02 敵主力を包圍猛攻 モンドウの敵退路を遮斷
03 敗走敵に必殺巨彈 ビルマのわが陸鷲連日追擊戰展開
04 賀陽宮殿下御榮轉 戰地御服務を終へさせられ
05 晴れの御歸還
06 破竹の快進擊
07 敵英第七師大打擊 將校脫出機を血祭り
08 敵の非望斷乎擊碎 長谷川總督島民の奮起要請
09 皇軍の驚異的進出 敵の前線全く大混亂
10 百十七機血祭り 連日ラバウルで邀擊
11 我海鷲入神の妙技 南海鉄の守り固し
12 敵の反攻企圖挫く マユ山系戰鬪の今後に期待 海上の敵機動性凝視
13 ニ島敵陣急襲 敵側の發表
14 カビエン來襲
15 大鳥島に來襲
16 濠軍小出し發表
17 海鷲引續き猛活躍 インド方面敵基地を反復強襲
18 進擊を續けるのみ ボース總帥の心境
19 臺北州警察部の企畫委員會
20 皇奉中央實踐協力會議員 けふ七十二氏に發令
21 臺北州實踐協力會議員委囑
22 職業能力申告令 改正勅令案の要綱
23 臨時農地等管理令改正
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 光輝燦然たる 紀元節を迎ふ社說

本日ここに榮ある皇紀二千六百四年の輝く紀元の佳節を迎ふ、一億民草は悠久神嚴なる肇國の太古を偲び、皇國三千年の榮ある歷史を貫く國體の精華に無限の感激と有難さを覺えるものである、萬世一系の天皇を戴くわが大日本帝國が世界に冠たる所以のもの は、實にこの比類なき國體の精華である、皇統連綿として皇國三千年の歷史を貫き、天壤とゝもに窮まり無いわが國體は謹んで惟ひまするに、遠く皇祖天照大神肇國の御神勅に淵源する精華にして肇國の大精神たる八紘一宇の理念と共に世々代々、わが大日本帝國の根本義として光輝燦然たる發揚を見るに至った。時恰かも遠猷なる皇謨の恢弘、肇 國大精神の顯揚に國を舉げて曠古未曾有の聖業を敢行しつゝある秋、輝く紀元の佳節を迎へて皇恩に生きる民草一億は、只管謹みて遙かに寶祚の萬歲を奉唱し、竹の園生の御彌榮を壽ぎ奉るばかりである。

思ふに宣戰の大詔を拜してより茲に三年、わが雄渾無比なる曠古の聖業は着々成果を收めて、今や大東亞十億の鐵石なる結束の下、共存共榮、獨立親和、文化昂揚、經濟繁榮、世界進運貢献の大東亞新建設に向って、逞ましい巨歩を進ませつゝあるはまさに我が肇國大精神の顯現にして、輝くけふの佳節を迎へてひとしほ感激深きものを覺えるのである。洵に皇謨の恢弘、八紘為宇の顯揚こそは大東亞戰爭の本義にして、同時に今次 聖戰を戰ひ抜き勝ち抜くことこそ我ら皇國民の義務であり、忠誠であらねばならぬのである。大東亞戰爭の前途は愈よ樂觀を許されなくなった。緒戰の大敗を挽回すべく焦慮狂奔せる米英は、今や恃む物量の全力を舉げて總反抗を呼號しながら我が四周に迫まりつゝある。この秋の際、光輝ある三千一年のわが歷史を護り、聖なる天業恢弘に臣子の忠誠を誓ひ奉るは、けふの榮ある佳節に雄叫ぶ一億民草の喊聲でなければならぬ。

特に本島六百五十萬民草は、今日の佳き日のけふの光榮を深く自覺し、萬邦無比の輝くわが國體の皇謨恢弘、八紘為宇の大精神の顯揚に荷ふ譽れの重責を全うせねばならない。何よりも大切なことは皇國民として生き抜く御民われの感激を新たに、あくまで戰ひ拔き勝ち抜く不退轉の決意を堅持することである。斯くして六百五十萬一心となって戰力增強の一路を挺進せねばならない。更に重要なことは兵の道を全うすることであ る。譽れの陸海軍志願兵に引續き明年度から徵兵の光榮に浴するは、皇國民たるの此の上なき感激と云けねばならない。兵の道を全うすることこそ、全島民が、皇恩の萬分の一に報ひ奉る所以である。我らは悠久二千六四年の光輝ある紀元節に當り、我が國體の

精華を彌が上に中外に宣揚し、肇國の大精神だる八絃宇の顯現に挺身すべく、決意と覺悟を新たに更に固く誓ひ奉る次第である。

02 社會事業に大御心 畏し御內帑金御下賜
03 鴻恩に恐懼感激 長谷川總督謹話
04 光榮の四十一團體
05 社會教育に挺身 功勞者十三氏を表彰
06 功勞者、優良方面 方委聯盟が表彰
07 長慶天皇御陵御地定 畏し皇祖皇宗を厚く御追遠
08 承朝王の御墓も御決定
09 皇奉初の試み“列車常會”
10 農民へ衣料配給 皇奉連絡會議で討議
11 優良青年團七團 けふ輝やく選獎式
12 光榮の七優良青年團
13 真摯な努力を嘉賓 山本青少年團長語る
14 忠靈塔で感謝の奉仕作業 南華僑會員が
15 繰展ぐ麗しい總親和 同乘記列車奉公班常會
16 “米穀增產は早植から” 坂口知事以下が近く督勵行脚
17 “自給自足に驚く” ヒリツピンの初代駐日大使ヴアルガス氏寄臺談
18 船舶用材の供出 一般の協力を要望 臺北州產業部長談
19 堅實な發達へ けふ青年團打合會開催
20 紀元節祝典劇 けふから三日間榮座で
21 “氣持の好い旅だ” 乘客に感想を聽く
22 徵兵趣旨徹底青年辯論大會 けふ市有樂館で
23 州下看護助手の銓衡試驗 けふ北二女で
24 臺銀人事異動
25 人事・消息
26 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 輝く勤勞賞授與 殊勳甲の產業戰士に
02 模範從軍記念會員 けふ臺南州で表彰
03 社會教育功勞者を表彰
04 國語常用家庭表彰さる
05 奉公班と國語家庭を表彰 嘉義市で
06 五穀豐穰を祈願 祈年祭嘉義神社大前で
07 嘉義神社に必勝の祈願
08 賞賜國債傳達 けふ臺南市で
09 理解協力が肝要 徵兵制實施準備委員會立川總務部長が強調
10 米穀增產に挺身 上山部落の女子實踐隊結成
11 時ぞ今!看護助手志願 丹誡こめて續續と應募
12 竹南郡より三十四名 六日現在
13 乙女達・署に殺到 嘉義市の看護助手志願高潮
14 血書の看護助手志願
15 嘆願書添へて志願
16 員林街農業會設立總會
17 看天田を美田化 歸仁庄部落民の盛上る熱意
18 意氣高らかに力走 臺南州競步大會好成績を收む
19 飛行機献納資金献納 屏東自轉車組合
20 勤勞報國女子挺身隊 平溪庄中隊晴れの結成式
21 蓖麻を早く供出されたい 搾油の準備は出來た
22 軍用鳩協會臺中州支部設立
23 臺南州農業會設立委員會
24 軍事の栞 水雷兵器の話(六) われに見敵必殺の魚雷
25 國民動員問題を協議 臺中警察會館で
26 桃園街の國語家庭申請增加
27 お百姓さんを激勵 增產督勵隊愈よ繰出す 臺中州
28 實踐協力會議員 臺南州支部けふ任命
29 在野人材の登場 けふ實踐協力會議員發令
30 演藝で慰間 澎湖桔梗が遺家族に
31 有識青壯年を鍊成 十七日から臺南州國民道場で
32 早くも田植を終了 屏東高女生
33 高雄中の專門校無試驗合格者
34 青年學校聯合野外演習 來月嘉義附近で實施
35 陳中和物產社名を變更 南和興產に
36 小屋代を献金 嘉義國民劇場
37 一糸亂れぬ統制 高雄交通秩序總力運動展開
38 職域防諜懇談會開く 彰化乘合自動車
39 屏東郡各庄協議會日程
40 日用食料雜貨販賣代行店 嘉義市內決まる
41 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 海洋漁業統制成る 南日本漁業の特異性 前根副社長と一問一答
02 食糧營團の使命 奧田理事長放送要旨
03 沿岸漁業の統制 水產團體法施行に決定
04 水產物配給統制會社 三月頃に設立發令
05 沿岸の計畫輸送 二月積より實施
06 照明燈
07 商況(十日)
08 文化 演劇とよき脚本(上) 星光劇團の試演會を觀て/嘉悅顯雄
09 低溫下の現象 寒氣と人間(中)/八木誠政
10 興南詩苑漢詩

擬采茶歌四章有序/文訪、岡山/高文淵、仁壽橋曉景/高文淵

11 原住民劇團誕生
12 ラジオ
13 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 元旦期して總突擊 ブナに不朽の一石を投ず 安田部隊の忠魂錄
02 わが攻勢前の敵大勢
03 日華親善に貢献 在華邦人功績者を表彰
04 職場の殊勳甲 勤勞顯功章授與式
05 東條首相訓示
06 驕米擊滅の好機會 敵の同時作戰擊碎へ
07 大東亞宣言に寄す 先づ自覺が必要 (二)/大串兎代夫
08 農業要員を指定 徵用から除外する 農業生產統制令を改正
09 ソ聯南部の獨軍善戰中
10 獨軍戰況公報
11 赤機芬蘭爆擊
12 伊戰線の戰況
13 チヤーチルの覺書 ス議長が回答
14 東西時事 小國虐めの米□
15 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 社會事業に大御心 御紋附銀花瓶及び金一封を 各團體に御下賜
02 各般の功勞者 畏き邊り表彰の御沙汰
03 けふから野菜配給 奉公班で仲よく分けませう 市役所が萬金の處置
04 大溪街の堆肥舍 江藤知事が陣頭督勵
05 圖像:廣谷市長、野菜配給を視察
06 徵兵制度主旨徹底辯論大會
07 累累たり學徒藷 半年の奉仕見事に結實
08 第一回技術院賞 受賞者と研究題目
09 技術戰線の凱歌 光榮の高橋、伊藤兩氏
10 中央氣象臺高橋弘一郎氏
11 電氣試驗所伊藤努氏
12 臺北州防空打合會
13 初の內相賞 優良町內會に
14 特別報國債券街頭賣出し
15 下給社員の昇給 うんと良くなる 經理統制令改正で
16 優良產業戰士 新竹州で晴での表彰
17 天晴れ“虎死留皮” これも決戰への御奉公
18 黑ダイヤに挑む 五千臺は朝飯前、吾等の手で 石炭運搬に若人の援兵
19 高し・裂帛の氣魄 島都國防武道大會
20 合同野外訓練 空の護りへ萬全策
21 總督代理が遺族弔問
22 白衣勇士慰問 島都聯合商奉團
23 堆肥完全搬出週間
24 茲にも“窄き門” 心の赤十字を目ざして 戰ふ看護助手受驗
25 真砂青年團に表彰狀を傳達
26 混雜が忽ち緩和 列車常會効果覿面
27 斷乎虎眼を退治 全島各地で治療講習會
28 日婦仙洞分會員の赤誠献金
29 銅像ならぬ“雪像” 廣瀨中佐、寒中に蘇る
30 島津戰時生活部長嚴父逝去
31 中村檢察官長新竹巡視
32 人事・消息
33 今晚の放送
34 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 天皇陛下 恭恭しく御親拜 天業恢弘を御祈念頭條新聞

【東京發同盟】米英擊滅の誓ひも新たに迎へた輝く紀元二千六百四年の紀元節の十一日宮中におかせられては天皇陛下御親察の下に嚴かなる紀元節祭の御儀を執り行はせられた、この日賢所には三笠宮殿下を始め奉り御在京各皇族殿下を始め奉り、東條首相、文武顯官等參列、三條掌典長以下奉仕して御祭儀を進めさせられる內天皇陛下には御束帶黃櫨染御袍の御儀服も神神しく午前十時賢所に出御、內陣の御座に着かせられ恭恭しく御親拜、玉音いとも嚴かに御告文を奏せられ天業恢弘を親しく御祈念あらせられた、次いで皇后陛下御拜禮皇太后陛下の御代拜を高松掌侍奉仕し引續き各皇族殿下の御拜體、參列諸員の拜禮あって御儀を終へさせられ、引續き皇靈殿、神殿にも御同樣御儀を執り行はせられた、次いで午後五時天皇陛下には御直衣の御儀服を召させられて皇靈殿に出御御親拜あらせられ、次いで皇后陛下御拜皇太后陛下の御代拜を高松掌侍が奉仕し引續き樂部員奉仕參らせて御神樂が夜もすがら奏せられ神武天皇の御神靈を慰め奉りこの日大和の橿原神宮には勅使高木正順掌典が參向、嚴かな御祭典が執り行はせられた尚宮中の御賀宴は時局下例年御同樣御取止め遊ばされたが東條首相を始め文武百官等有資格者は早朝より相踵いで宮中に參內、東車寄において參賀の記帳をなし大內山は終日慶祝に充ち滿ちた、

02 各皇族殿下と御對顏
03 燦・不滅の光を放つ 柴崎少將、佐藤、安田兩大佐に 進級並に殊勳甲敘賜の恩命
04 肉彈玉碎を敢行 三提督の戰鬪概要
05 一大阿修羅の情景 わが包圍網逐次壓縮
06 ウエワクで三機を擊墜
07 空陸一體の作戰 陸鷲晝夜分たぬ活躍
08 一人十殺を實踐 玉碎部隊長柴崎中將の鬪魂
09 「常在戰場」の猛將 乘艦と運命を共にす佐藤中將
10 孤軍奮戰四十數日 大楠公忠死に比肩、安田中將
11 三提督の略歷
12 遂川飛行場を急襲
13 南鄭、關中、西安を襲ふ
14 初の技術院賞授與式
15 フインランド政府 連日閣議を開催
16 リガを爆擊
17 獨軍果然攻勢を開始 アレキサンドロフカで激戰中
18 獨軍の攻擊作戰 順調に進捗
19 獨軍戰況發表
20 イタリア戰況
21 鹽糖臨時總會
22 總督府辭令
23 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 肇國大理想の顯現 悠久二千六百四年 榮光燦と輝く紀元節
02 征戰完遂を誓ふ 府、州、市の拜賀式
03 御真影奉拜式 陸海軍部で嚴かに執行
04 新竹州產奉の表彰式
05 圖像:海軍俱樂部献納式
06 あすの敢鬪を誓ふ 勤勞顯功章胸に燦と輝やく 殊勳甲の職場戰士
07 專賣局の勤勞者 佳き日に表彰式
08 決戰輸送に挺身 きのふ勤勞者を表彰
09 負荷使命に邁進 優良青年團選獎式
10 長谷川總督 橫田氏木雕展へ
11 皇軍勇士の憩ひ所 海軍俱樂部を献納 在臺有力會社の赤誠
12 圖像:飛行機献納
13 航空決戰へ又二機 飛ぶぞ宜蘭保甲・西螺號
14 誇る“滅敵の健脚” 神社參拜行軍競步大會
15 臺電創立廿五周年 陸海軍に廿五萬圓献納
16 皇奉本部職員 全島に魁けて鍊成
17 日婦臺北支會指導者鍊成
18 臺灣青少年團本部打合會
19 宜蘭市の交通協力運動
20 實踐協力會議員 新竹州支部發令
21 羅東實踐女學校設立委員會
22 新竹州保甲修練所體鍊會
23 羅東街桔俱十三日に結成
24 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 皇運の隆昌を祈願 紀元の佳節に臺南市民、神社に額づく
02 奉賀式を擧行 嘉義市各官衙と團體で
03 必勝を祈願 臺中神社に市民の群
04 灣糖產奉の飛行機献金
05 御下賜金傳達さる 高雄市方委事業助成會らに
06 皇恩の宏大無邊に感泣
07 御下賜品傳達 臺南市で擧行
08 米增產の方法 知事さんお百姓の辯をきく (一)高雄州食糧增產推進隨行配
09 澎湖廳下各街庄協議會
10 燦たり・勤勞顯功章 十八戰士、五團體に授與 臺南州
11 工夫考案の榮譽 學校關係者表彰さる
12 顯功章授與式 きのふ盛大に擧行さる
13 嘉義市の表彰式
14 方面事業功勞者 臺中州方委聯盟から表彰
15 輝やく勤勞章 殊勳の產業戰士に授く 高雄州
16 家庭副業は軍人の妻に 高雄市の方針決まる
17 軍事の栞 陸軍服制の改正(一) 新に襟章、袖章、隊長章を制定
18 尊き訓練終へて 高雄市中央訓練所生巢立つ
19 屏潮水利組合評議員會
20 池を掘つて淡水魚養殖
21 必勝信念昂揚大會 臺中第二公會堂で開催
22 有資格府屬一行來屏
23 學藝發表會 桃園家政校で
24 運營室新設臺南市支部 きのふ委員發令さる
25 淡水街の適齡青年訓練
26 交通道德昂揚に拍車
27 交通精神喚起に活躍 竹南街奉壯
28 彰化市桔俱が建艦献金募集
29 廿五キロ強行軍 芬園庄特設青訓生が敢行
30 殉國の至情披瀝 看護助手の志願美談
31 皇奉嘉義市支會の新陣容
32 人事報社消息
33 地方多より報社消息
34 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 木材の增產急務 植ゑよ植林報國は今だ 戰爭と森林/青木繁
02 獨立を中心とする ビルマ經濟の變貌
03 華北の重化學工業 躍進する原料の製品化
04 南日本漁業 機構及人事決定
05 帽子檢查員打合會
06 文化 演劇とよき脚本(下) 星光劇團の試演會を觀て/嘉悅顯雄
07 溫度と能力關係 寒氣と人間(下)/八木誠政
08 星/西山かがよ
09 興南詩苑漢詩

不寐/文訪、寄懷同社/石華、次韻/守愚、警悟禪堂/高文淵

10 真の決戰生活/村上秀子
11 ラジオ
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 寡兵よく基地を死守 ブナ、バサブア守備部隊に感狀頭條新聞

【東京發同盟】陸軍省發表(昭和十九年二月十二日十六時)

昭和十七年末ニューギニア島ス□タシレー山脈よりの我軍反轉作戰に□り寡兵克く後方基地を死守し偉勳を樹てたるブナ守備部隊及パサファ守備部隊に對し曩に軍司令官より感狀を授與せられしが今般畏くも上聞に達せられたり

感狀

ブナ守備部隊(山本大佐の指揮する監物部隊の一部を基幹とする部隊)

右は昭和十七年十一月十八日より翌十八年一月二日に至る間山本大佐統率の下にブナ地區の守備に任じ同地海軍部隊と一致團結米濠軍の包圍攻撃に對抗し屢々有力なる反撃を續け日夜熾烈なる銃爆撃及砲撃に堪へ又猛烈なる敵戰車の攻撃等に對し全員極めて旺□なる土氣を以て長時日に亘り勇戰奮闘其の大部死傷するに至る□能く其の任務を敢行し軍の作戰に寄與せる所甚大にして其の堅忍不拔且積極果敢決死的□□は皇軍の真髓を發揮せるものにして全軍の模範たり

仍て玆に感狀を授與す

昭和十八年二月十一日 軍司令官

感狀

バサブア守備部隊(山本部隊及同配屬部隊)

右は昭和十七年十一月五日より十二月七日に至る間山本少佐指揮下パサブア上陸點の確保に任ぜしめらるゝや優勢なる敵に對し病兵及軍夫等の集成部隊を以て屢々果敢なる反撃を行ひ其の銳鋒を挫きありが終に小地域に於て包圍攻撃を受け連日敵飛行機の熾烈なる銃爆擊及敵砲兵並迫撃砲の晝夜不斷の集中火を被り死傷續出陣地殆ど破壞せられ悲慘極りなき狀況に至れるも全員一致團結最後の一員に至る迄力戰奮闘陣地の確保に努め二回に亘り增援部隊の上陸を掩護し爾後の作戰を容易ならしめたり、斯くの如きは劣勢なる兵力を以て敵の優勢なる兵力及物資的威力に對し遺憾なく皇□□本領を揮せるものにして全軍の模範たり

仍て玆に感狀を授與す

昭和十八年二月□十一日 □司令官

02 兩守備部隊死鬪の跡
03 兩部隊長略歷
04 兩部隊長夫夫進級の榮譽
05 國民貯蓄の目標額 三百六十億圓に決定
06 根かぎり働き拔き 極力生活を切詰めよ 賀屋藏相談
07 決戰家計簿の諸點 氏家局長と一問一答
08 アルミナの新價格設定
09 わが海鷲連續出擊 ニ島、トロキナ方面に
10 マーシヤル諸島 敵の進攻愈よ熾烈
11 わが包圍鐵環內に 敵殲滅の運命待つ
12 奪回は一場の夢 陸の親鷲實相を發く
13 陸鷲敵八機擊墜 マユ山系西方兵站の據點 ボウリバザーを強襲
14 カルカツタ方面攻擊 海鷲、インド洋に鵬翼を伸ばす
15 敵バンコツク盲爆
16 タワーズ任命 米太平洋艦隊副司令官に
17 米、白を切る 俘虜待遇に關し
18 反樞軸軍最大危機 ネツツノ橋頭堡獨軍壓倒的な勢
19 帝國と亞國の利益代表國 瑞西、瑞典に決定
20 米機五一擊墜
21 ルーズヴエルト 努めて氣休めの言明
22 反樞軸艦船のジ港出入活潑
23 米英狂氣沙汰のデマ宣傳
24 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 敵アラカンの悲劇再現社說

アラカン山系を背景にマユ河畔に展開した敵英第五、第七兩師團の殲滅戰は皇軍の至妙なる作戰に依つて今や最高潮に達した、その後の戰況は十日の大本營發表の通りマユ河を强行渡河し南進せる我が部隊はブチドン正面より敵線を突破、北進の我が部隊と呼應しマユ山系以東の敵の主力を捕捉包圍猛攻を展開中である、一方マユ山系を踏破せる我が有力なる支隊はナギアンギアンの橋梁を爆破し同地附近を確保すると共にモンドウ方面の敵の退路を遮斷し、又我が航空部隊も連日地上戰鬪に協力して猛烈なる追擊戰を展開わが包圍鐵環は著著と完成、敵の兩師は今や殲滅の一途を急ぐのみである、斯くて在緬皇軍とインド國民軍が相携へて開始した雄渾なる我が先制攻勢は極めて順調に進み敵の前線は全く收拾すべからざる大混亂に陷り今やビルマ奪回を呼號した敵將マウントバツテンの前にアラカンの悲劇は前回に增して一段の悽愴さを以て再現されんとしてゐるのである

敵英側も我が精銳が神速に戰果を擴大しつつあることを認め五日の戰況公報に於いてわが軍がブチドン前面マユ河畔の要衝トングバサーを奇襲占領爾後戰果を同地西南に向つて擴大されてゐると吿白してゐる、殊に今次のわが作戰にインド國民軍が協同し皇軍精銳と肩を並べて堂堂デリーへの道へ進擊を開始したことは最も注目を要すべき事で敵側の士氣に與へた影響は蓋し至大であつたことは想像に難くないところである、國民軍も進擊開始以來、皇軍と協同勇猛果敢な戰鬪を續行し士氣愈愈旺盛であり、ボース總師亦頗る健在親しく指揮に當つてゐる。緬印國境に展開した一大殲滅戰は上述の如く至妙なる戰機を摑み蹶然先制攻擊の擧に出たわが精銳部隊とインド國民軍の協同作戰によつて多大なる戰果が樹立されることはもはや一點の疑をも容れぬところである。然れども敵のビルマ並にわが南方占領圈に對する反攻は奇襲上陸作戰の親と呼ばれるマウントバツテンの登場以來、海上を主とする作戰であらうと云ふのが彼我の常識である。然らば海上方面の動靜は果して如何、敵の海上の蠢動も凝視せねばならぬのである。

ビルマ方面のマウントバツテンの反攻はベンガル灣を橫斷せねばならず、しかも敵は反攻作戰早早最も强力なる皇軍の陸上兵力と遭遇せねばならぬがかかる上陸作戰は現在のマウントバツテンに果して可能であらうか、英の著名な軍事評論家シリル・フアールスも反攻は容易な業でなく、最後の大攻勢は延期せねばならぬと說いてゐる。これは敵側の僞らぬ東南アジヤ反攻作戰觀であらうが、この作戰の基本的困難の上に現在の敵に於ては、上陸部隊掩護の飛行機並に船舶の不足、わが防衞陣の完璧、敵側がインド洋の制海空權を掌握してゐない等要するに海上よりする敵の反攻は各種の事情に制約されてその蹶起は容易でないと見られゐるが併し奇襲上陸基地たるカルカツタ及びセイロン島にアフリカ原住民軍を集結し、又英地中海艦隊の一部をインド洋に回航せしめ、ベンガル沿岸地區で奇襲上陸演習等戰備を固めてゐる。しかも今次陸正面に不覺をとつた敵は海上よりの蠢動を展開するであらうことを充分警戒せねばならぬところである。

02 慕ふ“大西鄉の襟度” 海兵時代から寡默の讀書家 遺勳薰る安田中將
03 新竹神社祈年祭
04 “水雷戰隊の猛豹” 早川少將佐藤中將を語る
05 二階級進級佐藤中將
06 陸戰術の權威者 阿部大佐安田中將を偲ぶ
07 身に餘る光榮 感狀に輝やく故山本中佐未亡人談
08 “熱し易く冷め易い” 缺點に警戒せよ 柴崎中將洋心から警鐘 一億國民へ最後の便り
09 滑空訓練始まる 全島に魁けて臺南訓練所で
10 臺北市奉公委員 百二十名委囑發令
11 氣合米英を吞む 基隆の奉祝武道大會盛況
12 表彰金を献金 林添福氏
13 研究、獎學資金寄贈 臺電が□大工學部に五萬圓
14 擧州食糧增產へ 優良部落には實金等で犒ふ 新竹州
15 愛國汕頭號飛ぶ 燃ゆる居留民の赤誠
16 產婆さん飛行機献納
17 雲の勤勞奉仕
18 皇奉花蓮港支部役員會
19 決戰生活を推進 基隆市奉壯劇場で活躍
20 徵兵制度協力會 花蓮港でも愈よ設置
21 新竹州下の茶園 愈よ重要作物轉換
22 躍進市勢を反映 新竹市豫算二百七十萬圓
23 公開教授開く 中師附屬校で
24 日婦幹部役員らの鍊成 あすから大直で
25 訓練所生活を說く 五十君所長を迎へて懇談會
26 花蓮港の表彰式
27 國民校經營研究發表會
28 女青の第二回鍊成始まる 臺南州民道場で
29 歸還看護助手の座談會開く 彰化署で
30 彰化通常市會 十五日から
31 水稻正條密植競技會 草屯街で開催
32 訃文:黃金石
33 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 白衣勇士に血の奉仕 桔俱員を久野院長表彰
02 羽搏く“豐原號” 滾る內埔庄民の熱誠
03 嘉義國民劇場の飛行機献金
04 防空對策に萬全 高雄州巡回講習會開く
05 各地の紀元節
06 戰ふ農民を犒ふ(二) 增產に敢鬪するヨイ子供を激勵 高雄州食糧增產推進隨行記
07 新化郡皇奉の實踐協力會員
08 兼務職員發令
09 伸びゆく市街庄勢 高雄州新年度豫算千六百萬圓に上る
10 高雄市會開く 二十三日から
11 中壢郡下農業會役員發令
12 頑張れ・最後の關所だ 十七日から海志銓衡試驗
13 陸志の銓衡試驗 高雄州の日割決まる
14 轉廢業共助會 きのふ高雄州で設立さる
15 提出議案を協議 臺中州農業會設立委員會
16 被表彰者の献金
17 名班長振りを發揮 爺さんが整頓と献金を實踐 列車常會
18 軍事の栞 陸軍服制の改正(二) 隊長章と特別徽章
19 優良奉公班を表彰 軍用鷄卵の供用に對し
20 實踐活動に移る 臺南市徵兵制協力會
21 旗山青果加工組合の恤兵金
22 鮮やかな腕前だ 大村庄の女子共同田植競技
23 繼續的建艦献金 東邦乃家主
24 新豐郡で皆勤警察官を表彰
25 麗し、愛國の姿 員林郡の看護助手志願七十六名
26 “是非採用して下さい” 彰化市に廿八名の血書志願
27 國防訓練講習 彰化郡日婦員
28 青年鍊成の道場 竹南郡で近く工事着手
29 曾文郡青果物小賣商組合創立
30 人事報社消息
31 地方多より
32 興南案內報社消息
33 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 市街地信組法施行 新法の相違點を解明 財務局長代理談
02 市街地信用組合法(上)
03 未輸入上海麬 入荷成績好轉
04 自動車配給統制 要綱決定、明年度に實施
05 迅速適正に融資 軍需事業の指定銀行制實施 水津頭取歸臺談
06 資材入手難打開策 鐵工統制會部會で協議
07 大成火災良績 配當据置に內定
08 興業信託役員會
09 キヤツサバ等の 販賣價格引上げ
10 水利施設等視察 須田局長けふ南下
11 普通局貯蓄課長會議、十六、七日に開催
12 照明燈
13 商況(十二日)
14 文化 戲曲と觀客/藤島誠夫
15 皇國風教の振興 (上)/田邊耕一郎
16 人の使ひ方/岡□禎子
17 奉公川柳/楊氏灼華
18 竹鷄
19 ラジオ
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 大東亞民族會議 來る六月頃に開催 興亞總本部 目下準備中
02 アラカンの制空權 完全に我荒鷲が獲得
03 敵密集部隊猛爆
04 わが軍の背後進擊 敵軍重大な脅威に晒らさる
05 米の船舶船員喪失數を發表
06 強韌な耐久の姿勢 一億必勝信念へ凝集 國內展望
07 ネツツノの反擊 獨軍多大の成果收む 國際展望
08 定例行政協議會議會長會議
09 全國內政部長會議を開催 廿八日から
10 海鷲トロキナ強襲 マーカス岬アラウエ島敵陣地にも巨彈
11 敵側の發表
12 ウオツゼ島で敵二機擊墜
13 アンボン來襲 敵機を擊墜
14 芬內閣瓦解は無根
15 獨軍新攻擊を開始 プ、ベ兩河南方地區で
16 戰局の支配權 ドイツ軍が掌握
17 圖像:鐵條網を破り敵特火點に肉薄する獨軍工兵
18 獨軍の公
19 獨軍數據點占領 赤軍の抵抗を排して
20 イタリア戰況
21 ロンドンを爆擊 獨快速戰鬪爆擊隊が
22 瑞典爆擊は赤機の模樣
23 航空燃料、高級潤滑油 五重點產業に準じて取扱ふ
24 日本海軍主力に挑戰か 西紙、米のマ諸島作戰論評
25 目的地の城砦に 三色旗を揭ぐ ボース首班演說
26 東西時事
27 ソ、波兩國の關係 最後の段階に到着
28 ボ政府、樞軸國商社を接收
29 東部戰線は戰車戰 ソ聯の重戰車と獨の「虎」
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 決戰增產の殊勳甲 臺北州農會の主催褒賞授與式擧行
02 五穀豐穰を祈願 新竹州下の祈年祭行事
03 高射砲彈への認識 その地上に對する危險性/佐田昌夫
04 戰歿者合同告別式 十六日第五部隊で嚴修
05 南進馬車商事献金
06 新竹州農業會 けふ創立總會開く
07 援護會に寄附
08 目指す“空の御楯” 少年航空兵臺北兵事部管下の分 あす北一中で學科試驗
09 一億楠公誕生運動 誕生記念日を期して全國に展開
10 在鄉第二國民兵に告ぐ 復役屆に就て臺北陸軍兵事部發表
11 マライ街頭二題
12 彰化市に青年師範校新設 近く生徒募集を開始の運び
13 南瓜の都出現
14 バリカン陣頭指□
15 府人事異動發令 總務部長級に清新味
16 炭礦も戰場だ 全國のヨイ子たちから 鶴嘴戰士に慰問激勵文
17 內地の人口調查 來る廿二日一齊に施行
18 愛國汕頭號飛ぶ 燃ゆる居留民の赤誠
19 嚴しさが鍛へる/伊福部敬子
20 教辯物、實驗用具の入賞者 臺南州教育課發表
21 急行料金を献金
22 臺灣果精工業組合創立總會
23 赤司初太郎氏
24 鄭本社瑞芳街出張所主任母堂逝去報社消息
25 人事消息
26 今晚の放送
27 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 戰力增強の一點 國民の叡智、力量を動員結集 決戰政治の至上命令頭條新聞

【東京發同盟】東條內閣は昨秋以來の戰局の緊迫重大化に伴ひよく機を逸せず適正活潑な施策を實施し來り特に昨年九月二十二日夜發表した現情勢下における國政運用要綱をその基幹として國民士氣の昂揚軍需生產の增強、食糧自給確保、國內防衞態勢の確立を推進すべき決戰施策を次次と果敢に具現又行政運營の決戰化については軍需、運輸通信、農商の三省の創設による中央行政機構の改革並に去る一月四日決戰下の官吏道を明示せる戰時官吏服務令の御制定を仰ぐなど戰爭第三年決勝の年を迎へて愈愈強靱なる戰時施策を實施しつつある。而して政府が今後に展開すべき施策の全貌については今議會に於て東條首相始め各閣僚より大膽率直にその抱懷する施策を表明するところがあった。特に行政查察制度などの擴充と人材登用の二點が政府當面の施策の重品なる旨が明かにされるに至り、これに關する政府の準備は着着と具體化しつつある模樣である

東條首相は昨年第八十一通常議會を終了するや議會側の真摯な論議に深く傾聽して戰力增強推進の方策として內閣顧問行政查察、戰時經濟協議會の三制度を創設して引續き四月二十日には內閣の大改造を斷行して強力なる再出發を行ふに至ったことは首相の戰局即應の強靱なる政治力を示すものとして記憶に新たなる處である、而して第八十四通常議會を實質的に終了した今日政府は昨年度より遙かに重大化した戰局に直面してをり政府の聲に應へて全國民は既に戰鬪配置につきつつある、即ち政府の強力なる指導の下一億國民總蹶起の秋は正に到來したのであり東條內閣が戰時內閣の新面目を發揮すべき時は今であるといはねばならない、この間にあって首相はあくまで冷靜沈着に決勝施策の精髓とも云ふべき

新たな施策につき目下構想を練りつつあるものと解されるが今日萬般の施策を覆ふ絕對の至上の命令は戰力增強の一點に存ずることいふまでもない而して戰力增強のための施策はこれまで矢繼早に實施されたところにより政策的には既に間然するところなし今後の課題は如何に一億國民の一人一人をしてその全力を遺憾なく發揮せしめるかにかかってゐると云へようかくて國民の叡智と力倆を餘す處なく動員集結することが殘された大きな決戰政治の課題であり行政查察制度の擴大並びに人材登用が今期議會の結論として登場するに至った所以も亦右の國民總力の結集發揮の課題に應へる方途の一環といはねばならぬのである

02 各方面の週間狀況
03 陸軍異動發令
04 潰走敵頭上に巨彈 アラカン戰線陸鷲連日猛活躍
05 敵機十二機を擊墜 陸鷲、南雄、遂川に進攻
06 陸鷲、衡陽を強襲
07 敵二機擊墜破 十日九江に來襲
08 在支米空軍 北部佛印盲爆
09 第九戰區別働隊 掃蕩戰目的を達成 わが部隊原態勢復歸
10 北佛印來襲活潑化
11 大東亞建設展望
12 日本軍の強い攻擊力 太平洋戰の前途樂觀を許さぬ 英の有力政客論ず
13 わが戰鬪機の優秀性に折紙 米誌無條件に認む
14 對日戰の困難強調 ニユージーランド藏相
15 圖像:東部戰線に活躍する獨警官隊
16 助成金支出禁止法案を可決 アメリカ上院
17 ルガで市街戰 東部戰線北部の戰況
18 俘虜を滿載せる 獨輸送船を擊沈 十二日反樞軸潛水艦が
19 東部戰線戰況
20 伊戰線の戰況
21 赤軍戰車數個旅殲滅 ウクライナ戰線戰況
22 ローマ法王廳嚴重抗議 反樞軸の爆擊に
23 アメリカ各紙大大的に揭載 ネツツノ橋頭堡戰局の緊迫化を
24 アルミナ價格改訂
25 譚杭州市長狙擊され即死 犯人市內で逮捕
26 英軍事使節團アンカラ出發 英、土會談停頓で
27 冷血英國の為めに 印度人血を流す要なし 兵役義務拒否ス氏の手記
28 ボ國前大統領ブラジルへ 背後に米の魔手
29 イラン、アラビヤ兩國の紛爭續續
30 英本土を爆擊
31 ブルガリア勞働者に蹶起を呼びかく
32 東西時事 アイレの中立
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 單機敵陣に突込む 肉を斬らせて骨を斬る決心 若鷲鍋田機の敢鬪振り
02 自覺奮起に重點 適格青年の實踐目標
03 圖像:日本文化宣傳巡回自動車
04 不馴で一寸戶迷ふ 初日の野菜販賣風景
05 鬼畜、敵潛艦の殘虐 救助された少年少女を尚掃射 兩君悲憤の遭難談
06 配給ではない 區域制の自由販賣 友田課長談
07 新竹市方委座談會
08 教育挺身隊を結成 巢立つ乙女達は蹶起
09 羅東桔梗俱樂部結成式
10 學徒奉公隊も一役 左側通行を守りませう
11 肉彈相搏つ熱戰 豆戰士の相撲大會
12 決戰初等教育振興へ 南師の國民學校研究所發足
13 電話も亦武器 利用者たちの協力を要望
14 統計講習會始まる
15 道ゆく人人の 至誠に訴ふ 推進員達飛機献納資金を募集
16 臺北州警官武道大會
17 獨逸の婦人動員 一千七百萬人に達す
18 花蓮港高女の音樂舞踊會
19 銃劍術振興會 臺中市聯合會の發會式
20 乙女達の敢鬪姿 宜蘭市婦女子田植競技會
21 臺銀人事異動
22 昭南の結婚風景 歐亞人の結婚
23 酒肴料を献金報社消息
24 臺中州美術展 入選作座談會
25 臺中州の警察異動
26 人事・消息報社消息
27 ラジオ
28 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 わが守備部隊奮戰 敵機頻りにマ諸島に來襲
02 “敵來らば來れ” 北の護りは愈よ鐵壁
03 白人居住地に銃爆擊 鬼畜の蠻行を敢へてする敵機
04 大東亞宣言に寄す(三) 家族の本質を昂揚 諸民族相互敬愛の道 獨立親和/杉森孝次郎
05 北支方面の綜合戰果
06 戰時政策を推進 最近のタイ經濟事情
07 防衛態勢を強化 產業活動愈よ活況 マライ概視
08 圖像:堂堂出擊の我が水雷戰隊
09 倫敦に報復爆擊 數百機から成る重爆擊機隊
10 集注的爆擊
11 香港で四機擊墜
12 非常事態に際しては 「非常拂戾」がある 預金通帳と印形を失くすな
13 電力の有効的使用 軍需省委員意見書を提出
14 ベ河攻防戰で 赤軍死傷五萬
15 東部の戰況
16 獨軍ルガ撤收
17 カツシノ戰況
18 敵機空襲の對策 運通防衛會議を設置
19 定例閣議
20 一齊神經戰で 芬蘭を攻擊
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 祭粢料、御下賜品 けふ傳達式を擧行
02 增產へ科學の進軍 臺北州、技術員六百名を配置 目標突破に大車輪
03 遺烈萬古に輝く 譽れの戰死者發表
04 祈年祭の供進使 塚本、齋藤兩部長參向
05 稻荷神社祈年祭
06 決戰兵器と補給(二) 各國の科學生產陣/野末一丸
07 豫算を內示 臺北市議月例會
08 食糧增產戰士表彰
09 消防署で防火水管理懇談會
10 兵の道 精進の成果實る 十七日から查閱開始
11 北邊鎮護の白衣神兵
12 “もう立派な一兵卒” 輝やく入營期日を目睫に控へ “若櫻”の教育查閱
13 英とマラリア
14 教育の決戰態勢 全國の學徒に愬ふ 文相放送
15 偉大なるドイツ
16 獨軍の醫療戰車
17 市會街庄協議會 新竹州下十六日から開催
18 外出に防空服裝 着流しはやめませう
19 名古屋市三區誕生
20 タオルで慰問袋 解いたらそのまま顏洗ひに
21 天龍川流域に ニツケル鑛脈
22 湯の町に理想的保健境
23 蔡家祥翁告別式
24 人事・消息
25 今晚の放送
26 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 武勳の海鷲十將士に 二階級進級の恩命頭條新聞

【東京發同盟】畏き邊りにおかせられては太平洋の全戰域をその鵬翼下に收め米奴撃滅に海鷲の猛威を爆發し赫々の戰果を樹立し遂に散華した村田重治少佐、福山一利飛行特務少尉以下海軍飛行隊十將士に對しその偉勳を嘉せられこの度それぐ二階級の進級と殊勳甲の御優賞あらせられた旨十四日午後三時海軍省並びに賞勳局より次の如く發表された今回破格の恩命に浴した村田重治大佐はハワイ海戰以來インド洋に南太平洋に航空隊指揮官として奮闘し敵空母を撃沈するなど數々の偉勳を樹て遂に壯烈な戰死を遂げたものであり其他の將士は攻撃機隊員として或は戰闘機小隊長として或は偵察機隊員として挺身活躍或者は敵機に悽絕な體當りを敢行鬼神も哭く最期を遂げ或者は偵察狀況を細密に報告した後遂に還らず悉く赫々たる武勳を遺して散華した海軍航空部隊の精銳であるこの海鷲の偉勳に續くことこそ銃後一億の責任でなければならぬ

海軍省公表

(二月十四日十五時)

今般左記のものに對し頭書の通り二階級進級並に殊勳甲敘賜の恩命を浴したり

任海軍大佐助三旭三

海軍少佐 村田重治

任海軍飛行特務大尉功四旭五

海軍飛行特務少尉 福山一利

任海軍飛行特務中尉功五旭六

海軍飛行兵曹長 齋藤政二

任海單中尉功五旭六

海軍飛行兵曹長 大森卓二

任海軍中尉功五旭六

海軍飛行兵曹長 富永富左男

任海軍飛行特務少尉功五旭七

海軍一等飛行兵曹 菅野修治

任海軍飛行特務少尉

功五青色桐葉章

海軍一等飛行兵曹 水木德信

任海軍飛行特務少尉功五旭六

海軍一等飛行兵曹 大森茂高

任海軍一等飛行兵曹功六旭八

海軍飛行兵長 牧正直

任海軍二等飛行曹兵功六旭八

海軍一等飛行兵 佐藤邦雄

賞勲局並に海軍省發表

殊勳甲として優賞せられたるもの

▲士官

功三旭三大佐 村田重治(長崎)

▲橫須賀鎮守府

功五旭六

飛特中尉 齋藤政二(千葉)

同同

飛行少尉 大森茂高(山梨)

同旭七

同 菅野修治(福島)

▲吳鎮守府

功五旭六中尉 大森卓二(岡山)

同同同 富永富左男(山口)

▲佐世保鎮守府

功三旭五

飛特大尉 福山一利(鹿兒島)

功六旭八

一飛曹 牧正直(鹿兒島)

▲舞鶴鎮守府

功五青色

飛特少尉 水木德信(富山)

功六旭八

二飛曹 佐藤邦雄(山形)

02 輝く十將士の偉勳
03 日米の歷史的海戰切迫 中立國軍事專門家筋の觀測
04 敵密集部隊に銃爆擊 對空火器を沈默さす
05 空陸から完全な包圍
06 東條首相參內
07 太平洋戰局と米英の見解
08 贛州、南雄を爆擊
09 新嘉坡陷落二周年 中島南方軍報道部長談 防衛據點となる 東亞侵略の基地轉じて
10 陸海鷲不斷の活躍
11 米英兩國の關係 駐米英大使答ふ
12 官吏功勞表彰令公布 信賞必罰の徹底期す
13 顯功章を授與 拔群の功勞官吏に
14 我鐵桶の護り滿喫 アンボン來襲敵機に痛打
15 米國兵の亂行 英國內は不滿
16 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 產業金庫と市街地信組 國策協力態勢を確立社說

臺灣產業金庫は近く設立されんとしてゐるが、今のところ其の所屬團體は臺灣農業會、州廳農業會市街庄農業會、市街地信用組合及產業組合であるが、水產關係團體及商工統制組合は法制確定次第同金庫に所屬される筈であるから、現在の產組聯合會に比し其の範圍が擴大された事は明かである。殊に同金庫は所屬團體に對し金融事業の指導統制を行ひ得る事が出來これに基いて放資の指導、金利の平準化等も積極的に働きかけ得るわけであるから、本島に於ける金融統制の一步前進であり、戰力强化の一つの現はれであると見る事が出來る。これがため從來州市に於て直接產業組合の金融部面を指導する監督官廳の手から同金庫へ移さなければならないが、それ丈金融部門の統制が一元的に强化された事となる。尚同金庫は企業整備に關し轉廢商工業者に對して資金を融通し得るがこれは全く一時的事務に過ぎないのである

次に本島市街地信用組合に對しては內地と同樣の市街地信用組合法を施行し、唯本島の事情及び金融機關の重要性に鑑み組合長文は臺灣總督の任命になつてゐる。現行の臺灣產業組合規則によれば組合長を含めての常任理事者は官選になつてゐるから、却つて常任理事等が公選され得るわけである。然し役員は組合員外より選出し得るし各種の統制が强化されたる現在に於ては大體監督官廳の諒解なしでは役員を決定する事が出來なくなつたのである。此處に於て市街地信用組合は最早舊來の組合員の共存共榮的協同機關のみでなく、寧ろ從來の庶民金融機關以外に、國家の要請たる國民貯蓄强化の第一線として雄雄しく働くのみならず、集まつて來る貯金は組合員への放資以外に出來る丈國債の消化、社債の保有、卽ち直接間接に戰費及生產資金へ動員する事に重點を置かねばならなくなつたのである。

かくの如く市街地信用組合は農業會と同樣に全く國家機關化したのであるが、現在の役員は果して舊來の觀念が未だ殘つてゐないか此の點は今後產業金庫の統制によつて漸次是正するより外はなからう。目下の課題としては市街地に所在し信用を主とする信用組合を出來る丈早く市街地信用組合に編成替すべき事である。それと同時に組合の合併をも斷行せねばならないが、これも徒らに數を減らす事のみが能事でなく地方の狀態及び經濟力に應じて適切に決定すべき事である。要するに近く誕生せんとする臺灣產業金庫及び近く更生せんとする市街地信用組合とも此の際國策協力體制を强化確立して新たなる使命に向つて邁進せられん事を望まざるを得ない。

02 清濁合せて吞む 雅量の人・村田大佐
03 航空決戰に偉勳 壯烈南太平洋に散る
04 “われ戰はんかな” 裸體群像默默鐵の鍛へ 榮光輝く日は近い 若人よさあ頑張れ
05 擔ふ明日の保健臺灣 府立保健婦養成所を覗く
06 百七十萬圓見當 臺中市の豫算額
07 宜蘭市商奉團代表白衣勇士慰問
08 臺北州農業會設立委員會
09 皇奉本部戰時厚生委員會 規程及び新委員發表
10 印度人の結婚
11 宜蘭郡食糧品雜貨組合總會
12 けふから造船戰士 鐵工場員、晴の轉用式
13 企業整備に 劃期的な一石
14 揮へ造船戰士 學童達小旗で壯行
15 看護助手に血書志願
16 新竹州徵兵準備委員會
17 來る人・去る人 州政は六年目 梅谷臺北州總務部長談
18 “まづ實行第一” 川口臺中州警察部長談
19 新竹は舊知の地 松山總務部長語る
20 官吏生活十八年 退官の藤田課長
21 奉公の道に進む 金子義村氏
22 食糧營團入り 山岸、金子兩氏
23 蘭陽方面若櫻銓衡試驗
24 恩給金を献金 奇特な愛國爺さん
25 人事消息報社消息
26 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 見渡す限り正條植 增產臺中州百パーセントの勵行 督勵の森田知事滿悅
02 豫算查定終る 嘉義郡各街庄とも膨脹
03 新高郡皇奉役職員發令
04 臺中市內特設青年訓練所訪問記 真劍な學習態度 缺席無し病人も出て見學
05 健民の方策熟議 臺南州公醫打合會
06 東石郡各街庄協議會
07 決戰生活基準 皇奉臺南市支會で打合
08 浮覆地開墾第二陣 青年奉仕隊晴れの入隊式
09 陸志の州銓衡試驗始まる きのふ嘉義署で
10 高雄州の勸業農務課長會議
11 軍事の栞 陸軍服制の改正(三) 航空特別胸章と軍屬服
12 產組名稱解消記念會議 中壢郡で開催
13 トラホームを一掃 高雄州公醫の壯丁衛生對策
14 中壢郡各街庄協議會
15 生食甘蔗は御法度 高雄州で一齊調查
16 徵兵記念辯論大會盛況
17 高雄市の自給肥料增產運動
18 “百合會”誕生 臺南州歸還看護助手の團結
19 高等科を設置 通霄庄民の願望達成
20 勤勞女性の姿 臺南州で寫真移動展
21 勞務事務講習 十八日から嘉義で
22 臺中州乙種巡查募集
23 交通運動週間に 乘客が感謝献金
24 新營華僑公會發會式
25 甘藷供出運動に一役 學徒奉公隊が出動
26 實業科指導研究會
27 地方多より報社消息
28 第六回決算公告/株式會社乾元藥行
29 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 本島貯蓄增加目標額 五億五千萬圓に決定
02 三億八百萬圓突破 一月末島都銀行預金增加
03 薪炭林の大增殖 本年度より十ケ年繼續事業
04 市街地信用組合法(下)
05 產組聯への貯金 一億二百萬圓に上る
06 輸移出帽子檢查 同業組合聯合會に移讓
07 甘藷の用途
08 良い苗の作り方(下) 加茂試驗所技師談
09 清涼飲料水組合總會
10 乾元藥行總會
11 商況(十三日)
12 文化 臺灣出版會(上) 何を目途として生れたか/中越榮二
13 皇國風教の振興 (中)/田邊耕一郎
14 衣生活の簡素化/石島菊枝
15 ラジオ
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 トロキナ、ムンダの 敵軍事施設を爆碎 海鷲更に敵輸送船團を攻擊
02 アラウエ等敵陣地爆擊
03 敵海上部隊を擊退 マ諸島タロア島方面
04 コバルト精鍊 協議會を設置 委員長に多田氏
05 亞國外相等 辭表を提出
06 航空機增產の態勢 今や全く整備を完了
07 決戰議會の焦點 決戰生活の透徹を期す豫算
08 增產に萬全措置 苗代管理徹底を通牒
09 機械工業整備實施 (下)軍需省、要綱を發表
10 圖像:大擧南の空を壓し出擊の海鷲
11 英第七軍殲滅迫る 逃げ場を失ひ投降者續續
12 重慶軍と接觸 皇軍がフーコン谿谷で
13 反樞軸軍が船腹不足 獨軍當局指摘
14 禁煙辨法大綱案を決議 國府行政委員會
15 丹竹飛行場奇襲(廣西省) 軍事施設滑走路を爆碎
16 一糸紊れず/肥後和男
17 鈴木查察使博多着
18 獨軍カツシノ戰線を強化
19 東部戰線の戰況 ドイツ軍當局の言明
20 イタリア戰況
21 東西時事 米國の芬蘭工作
22 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 偲ぶ幾轉戰の偉勳 戰歿諸勇士の合同告別式 第五部隊營庭で嚴修
02 參列遺族を激勵 總督と軍司令官
03 決戰兵器と補給(四) 各國の科學生產陣/野末一丸
04 優良馬の增殖へ 新竹州下で優良牝馬を選定
05 給血部隊結成
06 交易事務打合會 廿一日に開く
07 白髮を染めて增產敢鬪 福岡軍友會
08 一億豐穰を祈願 各神社に供進使參向 祈年祭
09 簡便酢製造法 時局向きの發見
10 家庭用等の電力 更に三割節減を強化
11 軍需省當局談
12 美しい共同/古谷綱武
13 弘前高が窄き門の筆頭 全國官公立高校志願者締切り
14 隣組の決戰化 實行したい共同炊事
15 盟邦ドイツの出版統制
16 日本石炭の強化
17 無音飛行機
18 今今晚の放送
19 商況(十六日)
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 ブチドン殲滅作戰 愈よ最後の段階へ 敵第七師退路失つて大混亂頭條新聞

【ビルマ前線○○基地村川陸軍報道班員十四日發】◯◯から反轉して敵の背後を衝く○○部隊と○○西方から行動を起して退路を扼する◯◯部隊その他精銳諸部隊によってブチドン西北方○○方面に包圍鐵環を壓縮されつつある第七師の英軍大部隊は戰車◯◯臺自動貨車數百輛を有する○萬と推定され空中よりする物糧投下により辛じて食糧彈藥の補給を受けわが包圍網突破を企圖してゐるが所詮果ない希望に過ぎず殲滅の運命は刻刻と迫りつつあるこの頹勢の挽回は今や如何ともしがたく退路を失って大混亂を極める敵師團司令部の首腦は◯◯方面より部下を見棄て飛行機によって脫出した模樣である、一方皇軍の進擊開始と同時にマユ山脈から送早く脫出した敵の一部隊はナーフ河よりナーフ灣頭の○○へ遁走せんとしたがこれ又わが荒鷲の猛攻を被って徒らにナーフ河の河底に□られ空陸相呼應するブチドン殲滅作戰は愈愈最後の段階に入らんとしてゐる、

02 わが包圍鐵環壓縮 インド國民軍の活躍目覺し
03 皇軍一村落占領 マユ丘陵を迁回して
04 敵種種のデマ宣傳 インド國民軍の影響を警戒 殊更敗戰事實を蔽ふ
05 四間接稅の新增稅 新年度待たす特にけふから實施 增收額初年三億四千二百萬 きのふ公布
06 消費節約の徹底へ 賀屋藏相談話を發表
07 四稅新舊率の比較
08 四新增稅と生活面 密接な繫りの部分
09 圖像:南方最前線○○島警備の陸戰隊勇士
10 陸鷲、グンビ岬襲ふ マダンで敵魚雷艇二隻屠る
11 海鷲、グ岬を攻擊 敵驅艦一、船一を擊破
12 カビエン來襲
13 兩據點占領の意義 ドングバザーとナンギヤン
14 荒鷲平南を爆擊
15 機械工業整備實施 (上)軍需省、要綱を發表
16 高率な遊興飲食稅 納稅證書、納稅切符適用
17 簡單迅速な實施へ 昨日各地方長官に通達
18 濠洲で炭坑罷業
19 臺銀異動
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 海洋漁業の振興 漁船確保が急務社說

大東亞戰勃發以後殊更に其度を深め行く生產諸條件の惡化を克服しつつ水產食糧の增產といふ國家的要請に應へる為漁業の綜合的並に能率的運營を目途とする臺灣水產新體制が海洋漁業並に沿岸漁業の二本建を以て確立されることは周知の如くである。その中最重要部門である海洋漁業の一元的運營統制はその中心機關たる南日本漁業統制株式會社の創立を以て此程やうやく實現されたが海洋漁業がその七◯%を占める本島水產業の現況に照して見る時新會社の果すべき任務は極めて重い。それは改めて言ふ迄もないことであるが決戰經濟の運營は結局航空機と食糧の二大增產に總力を結集せしめる外はなく而も食糧の中でも唯一の蛋白質營養給源としては水產食糧の增產に俟つより外はないからである。それ故に水產食糧の增產については生產諸條件の惡化に伴ふ海洋漁業の不振を補ふものとして先般來沿岸漁業の畫期的振興が行はれ來つたがしかし本島水產の根本情勢から見て海洋漁業の不振をそのまま放つてよい筈はない。沿岸漁業の振興はそれとして海洋漁業の增產隘路を可能な限り克服してこそ水產食糧の增產確保が行はれ得るもので今般その一元的運營統制機關として南日本漁業會社が創立されたのもこの故に他ならない。新會社は請はば海洋漁業振興の擔ひ手として國策的使命を背負はされてゐるがこのことは創立總會に於ける長谷川總督の祝辭にも十分に窺はれるところである。

しかしかかる國策的使命を達成するためには新會社はひとり近□漁撈のみに專念してよい筈はなく更に廣大なる南方地域の水產開發に乘り出さねばならないことはいふ迄もなからう。否むしろ南方水產開發に乘り出してこそ國內への水產食糧が確保されるのみならず南方地域にも同樣の恩惠を均沾せしめ得るものと謂はねばならない。卽ち本島水產はその地理的使命に於て當然南方水產開發の主動的立場に置かれなければならないがこのこのことは本島水產新體制の確立に際し十分に認められてゐたもので南日本漁業會社が內地の水產統制令とは別個に臺灣水產統制令なる勅令に基き設立されるに至つたのもこの故に他ならない。有體に言へば新會社は南進せんが為に本島水產企業の總力を結集せるものである。しかし客觀情勢の上より見てかりにその南進が尚困難であり結局今のところ近海漁撈に專念する他はないとしても會社の現狀を以てしてはその使命達成に相當な困難があるのではなからうか。勿論新會社としても重點的施策を講じ海洋漁業の二大要素たる重油と漁船との確保に邁進してゐるが決戰經濟下更に府當局の絕大なる育成强化策と關係方面の協力とにまつべきところ極めて多い。殊に漁船は漁撈の生命線であつてこれの確保こそ緊急に解決すべき問題であるに拘はらず未だ十分に認識されてゐないかの如くである。現在の如く水產物の配給量が激減してゐるのも專ら稼行漁船の激減によるものなることに想到する時漁船の重要性がそぞろに痛感されざるを得ないのである。それ故に督府としては萬難を排して漁船の大量建造に努めることこそ目下の急務であつてこのことは取りも直さず海洋漁業を振興し新會社を育成强化することに他ならない。

02 真に時局に即應し 行學一體の徹底へ 國民學校令等戰時特例公布
03 決戰兵器と補給(三) 各國の科學生產陣/野末一丸
04 しめやかな前夜祭 昨夜東本願寺で執行
05 戰力增強に結集 岡部文相談話を發表
06 豐穰生產增強を祈願 祈年祭期し全島一齊に實施
07 決戰生活徹底運動 一日より一ヶ月間展開 皇奉部長會議
08 蘭女の白衣勇士慰問演藝會
09 一部に趣旨不徹底 各區の運營まちまち 野菜の區域制販賣
10 運轉系統を變更し 來る廿日より實施 島都市營乘合自動車の決戰配置
11 飛行機献金に十六圓餘醵出 二等の列車常會
12 冬山庄日婦會員の鍊成會
13 陸志の州銓衡試驗 新竹州下各郡署の日割
14 目標の突破迫る 花蓮港廳の貯蓄戰果
15 白衣勇士に感謝の鷄卵慰問 愛國婆さんの赤誠
16 訃文:蔡家祥
17 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 神饌田御田植祭 きのふ嚴かに執行はる 臺中神社
02 米增產に總進軍 桃園郡の“特別增產田”制
03 高雄州農業會設立委員會
04 能高郡の米增產推進對策
05 後龍庄民植樹に汗鬪
06 赤誠の結集 高雄州看護助手の試驗實施
07 流刑島アンダマン悲史(下) 茲にも見る英鬼の殘虐
08 臺南州公醫打合會の第二日 野村院長の口演
09 決戰貯蓄に凱歌 竹南郡既に目標を突破
10 新化街軍援委員會
11 集集街皇奉分會新委員 十一日發令
12 一機でも多く早く 高雄州青果同組も資金献納
13 解散時期を附議 高雄州青果同組評議員會
14 桃園郡薪炭業組合 十二日に解散
15 羅東郡民の献金は續く
16 鶯歌街樹東部落民の赤誠
17 臺南州農業會誕生 きのふ設立總會開く
18 中壢郡の徵兵記念辯論大會
19 新化郡各街庄協議會日割
20 軍事の栞 皇軍と兵器(一) 精巧のものがどしどし
21 米英擊滅を誓ふ 南投必勝信念昂揚大會
22 男子合格率四一% 臺南州體力章檢定
23 優良防空群表彰式擧行 羅東郡で
24 員林家政上棟式
25 國民的感激/板垣直子
26 中村高等法院檢察官長來嘉
27 龍潭庄役場の移轉 豫算に計上さる
28 國民校初等科訓導養成講習所入學者 臺南師範學校
29 養鷄養兔品評會褒賞授與式 彰化市公會堂で
30 地方多より
31 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 臺灣產業金庫令施行 金融態勢の整備に寄與
02 船用品の適正配給 配給統制要綱決定
03 臺灣商工經濟會令 本月末に公布
04 臺灣農業會 各部長の配置
05 營團の其の後 戰時食糧の增產確保へ 農地開發營團
06 成績の向上と公益性の發揮 帝都高速度交通營團
07 帽子同業聯合會 組長協議會開く
08 南海興業增資 炭業に本格的進出
09 米粒の科學
10 商工組合法施行 月末に公布の豫定
11 廣東の臺拓事業 長野參事歸臺談
12 臺電株主總會 廿五日公會堂で
13 纖維製品配給會社定時總會
14 商況(十五日)
15 文化 臺灣出版會(下) 何を目途として生れたか/中越榮二
16 皇國風教の振興 (下)/田邊耕一郎
17 ラジオ
18 興南詩苑漢詩

高肇藩君令萱堂七七榮壽賦祝/謝尊五、倪君登玉社友長令郎仁傑大婚喜賦/謝尊五、哭顏夫子/陳根泉、哭業師顏笏山夫子/鄭□生、哭業師顏笏山夫子 二/鄭□生

19 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 敵擊滅絕好の機會 無謀なる米のマーシヤル作戰
02 皇軍の進出確認 マウントバツデン
03 米に戰局警戒論 タイムス紙の論調
04 大東亞宣言に寄す(四) 理念戰へ全面參加 清淨の神劍もつて敵を擊て/古屋芳雄
05 圖像:南部印緬國境最前線第一報
06 擊碎せよ敵惡虐の意圖 笑止、頻りに東亞戰後案を論ず
07 師範教育令改正 けふ公布四月から實施
08 岡部文相談
09 英の偽瞞的やり口 對重慶五十萬ポンド借款 松平情報部長談
10 東部戰線全域を保持 獨軍當局、詳細に說明
11 赤軍は苦戰 ドニエブル戰局 異常な緊迫呈す
12 冀中剿共戰の戰果
13 獨長距離砲の威力 伊戰線のアブリリア占領
14 ソヴエト空軍 芬蘭首都爆擊
15 ベルリン盲爆
16 英機五一擊墜
17 東部戰線戰況
18 一面の泥海と化す 東部戰線、殆んど戰鬪不能
19 獨夜間爆擊機 アンチオ港襲擊
20 殘虐反樞軸軍 法王廳の要請無視 引揚前婦女子盲爆
21 イタリア戰線 英軍の損害
22 アジア戰局の 前途を警告 デーリーへラルド紙社說
23 敵の惡辣なる 逆宣傳の真相
24 デ英軍代將拉致さる アルバニアで
25 全日本辯護士報國隊を結成
26 臺灣商工會議所移轉
27 臺北南華僑公會の總會
28 愛國爺さんの赤誠献金
29 職業保導所修了式
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 天皇陛下御親拜 宮中祈年祭の御儀
02 祈年祭 壽ぐ五穀豐穰 けふ臺灣神社で執行
03 基隆神社の祈年祭
04 新竹神社の祈年祭
05 必勝增產を祈願 新竹神社前で女子報國隊結成
06 基隆郡各街庄協議會日程
07 圖像:臺灣神社前で祈年祭執行
08 航空決戰の豪華版 一町から八機を献納
09 松山新竹州總務部長が着任
10 決戰兵器と補給(五) 生產陣營の活躍/野末一丸
11 白山の國有林も動員
12 八幡宮で元服式
13 國內體制整備擴充 獨立以來比島最近の動向
14 圖像:煙を引いて敵機擊墜
15 米の代替に甘藷 島都月に二回配給
16 緬印邊疆に漲る 英支怨嗟の聲 一斥候の敵中突破記
17 防空必勝の陣 基隆郡で懇談會開催
18 脂粉一擲して增產 宜蘭で女子勤農隊組織
19 今晚の放送
20 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 二百廿四機屠る ラバウル戰局悽絕を極む頭條新聞

【東京發同盟】中部太平洋方面作戰に呼應する敵のラバウル「空からの侵攻」は引續き激化の一途を辿ってゐるが十六日のラバウル電は二月十日以降十四日までの五日間に戰爆延千百二十一機が連日執拗なラバウル強襲を反復、一方わが海鷲はその都度果敢な邀擊戰を展開し寡勢克く百八十二機に達する敵機を擊墜、四十二機を擊破した旨を報じてゐるこれに依り二月に入ってからのラバウルに對する敵機來襲延機數は來襲日十一日間に二千二百六十四機に上りわが海鷲並に陸海軍守備部隊はその三百九十一機を叩き落したわけで斯かる尨大な機數の喪失は敵抗戰力に甚大な影響を與へる事は論を俟たないが斯かる痛烈な損害を喫しつつも強引に攻擊を展開するのは中部太平洋作戰と睨み合せて些かの樂觀をも許さない狀態にある、特に十日前後の短時日の間に二千二百六十四機といふ尨大な機數は大東亞戰始って以來初めての事であり戰局は彌が上にも苛烈悽絕の度を深め本格的決戰段階に入った事を意味する

02 嵐の渦中に立つ鐵の巨人 ラバウルは鐵壁の護り
03 五將星に定期敘勳
04 社說 稅を拂はぬ 生活に徹せ社說

政府は臨時軍事費の財源に充つるため第八十四回帝國議會の協賛を經た劃期的な大增稅を盛る所得稅法外二十九法律の內物品稅、遊興稅、飲食稅入場稅及び特別行為稅の四間接稅を昨十六日より實施した一體今回の租稅關係法規の改正が「戰局の苛烈化に伴ふ臨時軍事費その他決戰下避くべからず諸經費の增加に對處して租稅收入の增加を圖りもつて戰時財政の基礎を鞏固ならしむると共に他面戰時經濟の圓滑なる運營を期するため購買力の吸收、消費の抑制を圖りもつて戰時國民生活を確保しつつ物資、勞力、資金など國家經濟の總力を擧げて戰力增強に集中せしめんとするものである」ことは敢て賀屋藏相の說明を待つまでもなく明らかなところであつて、四間接稅を特に新年度を待つことなくして急據實施せる所以のものも購買力浮動化防止及び消費抑制の見地から出發せるものたるはいふまでもない而して右新增稅の繰上げ實施に伴ふ增收は十八年度に於て千五百九萬六千圓、また十九年度に繰入れられる本年三月分の增收額は三千十九萬四千圓となり、これ等の增收額は結局自然增收となってそれだけ赤字公債發行額を減少を見ることとなるわけである。通貨の濫發が惡性インフレを來し赤字公債の增發が國家財政を不健全ならしむるを思ふ時、更に國民の消費節約を徹底することが急務なるに思ひを致すならば蓋し今回の間接稅の新增稅繰上げ實施は時宜に即したる當然の措置といふべきである

何と云っても今回の增稅は劃期的なものだけにその稅率には思ひ切った引上げをなしたものがある。例へば物品稅に於ては從來最低一割最高八割であったものが最低二割、最高十二割まで大幅の增稅となり、遊興飲食稅に於ては遊興稅最高三十割、飲食稅は最高一人五圓以上五割が八割にハネ上り、入場稅は最高五圓以上二割が二十割となり、特別行為稅に於ては最高三割が五割に引上げられてゐる。然し政府の不急品には高く必要品や消耗度の高いものには低くとの課稅方針は稅率面や免稅點によく現はれてゐる。されば戰時消費生活の敵たる贅澤品や奢侈行的享和的行為に對しては禁止的高率が得せられるが、勝つまでは最低の生活に甘んずる覺悟でこれ等の諸稅を支拂はぬで濟むやうに消費の徹底的節約をなし生活を引締め贅澤品不急品の󠄀買漁りをせねば今回の增稅も國民生活にはさしたる苦痛にはならぬ。またかくの如き生活こそ今回の增稅の本旨に添ふ所以なのである。更らに附言したきはこれ等諸稅の納付に當る各業者及び消費者の遵法觀念の徹底である。如何に消費者が忠實に稅を支拂つてもこれが納付に當る業者が橫取りするやうなことがあつたり、或は從來飲食遊興稅の面によく見受けられた業者と客との間の抱合による領收書の膺造或は不發行等を絕無ならしめねばならぬ。萬一これを犯す者あらば戰時特別刑法を適用する等の方法を以て嚴罰主義に出でることが肝要である

05 丹竹飛行場を奇襲
06 薪炭確保の對策要綱
07 戰鬪は連日苛烈 ニユーギニア方面
08 谷駐華大使 漢口方面を視察
09 敵殲滅は時の問題 インド兵、北阿兵を見捨てて 雪崩を打つて退却
10 敗走の敵に巨彈 敵陣は阿鼻叫喚現出
11 圖像:默默として機關に取組む潛艦勇士(於印度洋)
12 國民軍の進擊に 反英運動が激化
13 フランス南海岸七縣を 新たに軍政下に置く
14 濠洲の炭坑夫 罷業又復續く
15 デ英軍代將拉致さる アルバニアで
16 西佛兩國海岸に機雷を敷設
17 滿系回教徒の集團歸農
18 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 農民へ衣料の配給 冠婚葬祭等の費用切詰め 皇奉厚生委員會で討議
02 傷痍軍人の善行者 作家と畫家が訪問
03 總額七十萬餘圓 宜蘭市の新年度豫算
04 長慶天皇の御陵 決定奉告に勅使參向
05 “增產の隘路”を衝く 高原知事視察隨行記(一)
06 宜蘭神社の祈年祭
07 花蓮郡青年報國隊入隊式
08 學徒交通挺身隊 本線、潮州線の通學生が組織
09 教職員生徒の新徽章
10 須田農商局長正條植を視察 きのふ來嘉
11 米國の非人道行為 ドイツ新聞が剔抉
12 賴母し、赤誠の群 看護助手志願四七六名 臺南州
13 嘉義市の志願者四十二名
14 花蓮港看護助手銓衡試驗
15 大空への準備教育 臺南州學徒の滑空訓練始まる
16 正條密植を推進 本田市長・督勵に乘出す
17 新竹奉公防空群の查閱
18 回教協會メナド支會誕生
19 職工さん言ふ事を聞く 秩序奉仕隊に聽く交通整理
20 佛印に青年公園建設
21 青年校新設を打合 きのふ臺中州で會議
22 河合榮治郎逝去
23 臺南州人事異動
24 三十萬圓見當 本年度の改正街庄稅收入
25 米、甘藷の綜合配給 高雄州三月から實施
26 人事・消息報社消息
27 ラジオ
28 商況(十六日)
29 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 敵輸送船團を攻擊 大型一隻に直擊彈
02 敵五機を擊墜 海上の邦船を襲ふ
03 南方資源地帶に 敵機頻りに來襲
04 薪炭確保對策要綱
05 大東亞宣言に寄す 天與の資源を開發 (五)/矢部貞治
06 スチルウエル苦しい釋明 重慶の非難に遭ひ
07 對日反攻の困難 準備不足と釋明
08 英印軍危機を自認
09 インド國內の放送
10 精密鍛造技術を確立 航空機生產隘路打開に寄與
11 鬼畜米機漁撈中の わが漁船を襲擊 漂流中支那船に救助さる
12 戰跡に見る必勝體勢シンガポール陷落二周年「フオード工場」
13 全く同等の資格 四年と五年の修了者 教育局長談
14 最後の決定は戰力のみ 獨宣傳相戰局の將來に言及
15 赤軍の冬季攻勢 事實上終熄 獨軍司令部代言者指摘
16 對芬神經戰に獨慎重
17 神經戰の効果に英疑問
18 ヴイテヴスクで激戰
19 東部の戰況
20 イタリア戰線の獨軍戰略
21 東西時事 妄言への警告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 輝く二階級特進の榮譽 軍神古野少佐に景仰 迎少佐遺族の感激談
02 中學時代より海軍志願 外少佐母堂の感激談
03 死後は大楠公の下に 辻少佐の母堂語る
04 增產に“自作農”獎勵 全島に魁け臺北州實施
05 圖像:積亂雲を衝いて邀擊に向ふ海鷲
06 決戰へ「續け少年兵」 來月廿二日期し全國一齊に 盛大な壯行會を開く
07 決戰議會の焦點(一) 教育の決戰化 教育即勤勞即戰鬪
08 軍國乙女の血湧く 臺北州下譽の看護助手決る
09 企業整備に備へ 事務擔任者鍊成會を開く
10 皇奉中央本部に 國語委員會設置 委員と幹事夫夫依囑 徵兵制に備へ
11 中學生に通信訓練
12 電報飜譯係募集
13 人事・消息報社消息
14 轉業戰士の壯行式 新職場へ雄雄しく出發
15 警察幹部の防空講習會
16 近く日本視祭團と留學生派遣
17 奉公班每に養豚を獎勵 基隆市で自給策を強化
18 花園も增產に一役
19 今晚の放送
20 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 輝く恩賞の御沙汰 大東亞戰爭、支那事變死歿者 海軍關係の論功行賞頭條新聞

【東京發同盟】畏き邊りでは十七日大東亞戰爭及支那事變に戰歿せる海軍將兵並びに軍屬に對し第十四回海軍關係大東亞戰爭死歿者論功行賞第三十三回支那事變死歿者論功行賞の御沙汰あらせられこの旨十七日午後三時海軍省並びに賞勳局より夫夫發表された、今回優渥なる行賞の御沙汰を拜した勇士は大東亞戰爭勃發以來十八年十一月までの丸二箇年南北太平洋及び大陸に於て勇戰奮鬪赫赫たる武勳をたて遂に護國の人柱となれる勇士の一部で右の中功績拔群にして特に殊勳甲として優賞せられた者は驅逐隊司令として開戰初頭に於ける南洋群島、ビスマルク群島方面作戰及び第二次、第三次ソロモン海戰に參加偉功を重ねた山田勇助少將以下百廿五名でありうち金鵄勳章を賜りたる海軍軍屬は高砂義勇隊員としてニューギニア方面作戰に從事し勇戰散華せる芝山政夫以下高砂族四名及び船員五名である、この內山田勇助少將を始め二十五名の將兵はソロモン海戰に於て敵大型巡洋艦群、航空機隊と交戰多大の戰果を擧げた我が無敵水雷戰隊の乘組員その他で又小谷仟少佐以下百名の將兵はハワイ海戰、マライ沖海戰、比島方面航空作戰並びに三次に亘るソロモン海戰に參加果敢なる雷爆擊、激烈なる空中戰鬪に或ひは至難なる索敵接觸に從事し偉功を樹て壯烈なる戰死を遂げたものである

02 臺灣關係 設營隊員、一般殊勳者
03 各將士偉勳の戰歷
04 二階級特進の恩命 迎中尉外十四勇士に
05 海軍省發表
06 政府中樞機關 タイ國新に設く
07 狂敵、マーシヤルで 無謀な作戰を續行 皇軍意氣軒昂敵に痛打
08 敵ラバウル孤立化を狙ふ
09 增產に、貯蓄に邁進 齋藤長官空路歸臺
10 印度兵は續續投降 敵英軍は悲劇の途を辿る
11 戰跡に見る必勝態勢シンガポール陷落二周年
12 亞國の政情頓に不安化 四閣僚辭表提出
13 學界最高の榮譽 恩賜賞、學士院賞發表
14 國民學校令等戰時特例 施行規則公布
15 機體は四散搭乘員即死 北安南侵入の米機
16 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 戰力增強と交通の使命社說

大東亞戰爭を完遂するためには生產力を擴充し、戰爭遂行に必要なる資材の生產を全うしなければならない。然るに生產力擴充に必要なる諸原料はこれを大東亞地域に求めなければならない。南方に大量豐富なる原料を獲得しそれに依つて生產力を擴充し、物資の供給力を增大して物動の配分計畫を全うするには、全く輸送力が決定的要素である。如何に南方に資源があつても、それを運ぶ船がなければ、我國の戰時國力の基礎を培ふ資源とはならない。その豐富なる資源を汽船で日本に運び、それを鐵道や機帆船で分散し、自動車その他の小運送で毛細管的に各地に分配すると云ふこの働きは、全く交通の受持つ經濟的割役である卽ち交通は正に戰時に於ける物資動員計畫の基礎であり、戰力增强の鍵を握るものである。

且つ交通機關の特色はそれが直に戰力に動員し得ると云ふことである。船舶は直ちに輸送船となり改裝すれば航空母艦ともなる。物資の輸送と云ふ經濟能力の外に、かくの如く戰力に轉換し得る特性を有してゐる。機關車や貨車は陸上作戰の輸送を分擔し、自動車は機甲部隊の機動車の根幹となる。通信機器は直に軍用通信に使用せられ、放送施設は軍の宣傳機關に轉換する。航空機に到つては最も戰力と密接な關係にある。大東亞戰に見るやうな北はアラスカ東はハワイ、南は濠洲、西はセイロン島に及ぶ大作戰を可能ならしめたのは、卽ち交通機關が進步したからである。殊に現代の戰爭に於て制地權、制海權、制空權を獲得することが同時に勝利を獲得する絕對要件であることを思へば、結局交通を支配するものが戰局を支配すると斷言することが出來る。然らば交通は大東亞戰爭を勝ち拔くために、極めて重大なる役割をなすものたることを銘記すべきである。

ここに於て六百萬島民は戰時下の交通に十分なる認識を持ち、積極的にこれに協力しなければならない。例へば不要不急の物は送らぬ、或は不要不急の旅行せぬと云ふことを極度に勵行し、計畫輸送、重點輸送に協力しなければならない。而して去る十一日から全島に亘つて展開されてゐる交通秩序總力運動の實踐項目たる列車、バス、船舶內、或は道路上に於て左側通行の勵行、乘降船車時の一列勵行、車船內の禮儀心昂揚及び清潔嚴守、混雜列車の一脚三人掛け、その他入口佇立禁止、敏速下車等等は何れも銃後國民の當然守らなければならない交通道德である。而も一般民眾の遵否如何に依つて、直接間接に戰力の增强に響いて來るのであるから、この點に思を致しこれが徹底と勵行に努めなければならない。

02 金鵄に輝く高砂義勇隊 四軍屬に“殊勳乙” 大東亞建設の礎石
03 武勳青史に薰る 陣歿四勇士の功績
04 軍の作戰に寄與 輝やく數數の武勳
05 高砂族最大の名譽 四勇士、地下で感泣
06 父の遺志を繼ぐ 岡本君の母堂語る
07 勿體ない思召 竹下君の嚴父語る
08 よくやって吳れた 島崎君母堂の感激
09 一門一家の光榮 芝山政夫君の妻女談
10 五穀豐穰の祈願祭
11 花蓮港神社の祈年發
12 レベスの建設戰果 四司政官に聞く
13 基隆水利組合評議會
14 空から激勵飛行 島內各地に雛鷲飛翔
15 溢る滅敵の鬪魂 適格青年の訓練查閱實施
16 總督代理が譽の遺族を弔問
17 時局音樂會並映畫會を開催
18 原住民獸醫を養成
19 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺中神社祈年祭 供進使森田知事が參向
02 嚴肅なる祈年祭 高雄、阿猴兩神社で執行
03 五穀豐穰を祈願 臺南州各神社の祈年祭
04 嘉義神社の祈年祭
05 烈烈・血書の嘆願 海志が銓衡試驗を前に
06 賞賜物品傳達 屏東市で擧式
07 “增產の隘路”を衝く 高原知事視察隨行記(二)
08 お次は“海山號” 板橋街民の飛行機献金續續
09 潮州郡各街庄協議會
10 かたみの鍬で奉公 護國の華李堂君の妻玉さん語る
11 李、呂兩軍屬 無言の凱旋
12 豫算案を可決 鹽埔庄協議會
13 長興庄協議會開く
14 “臺灣青年號”資金 嘉義郡から二萬餘圓醵出
15 能高郡奉公班常會研究會
16 倒れてのち巳む 殉職の模範警防團員顯彰さる
17 臺南州下各市街庄協議會
18 よい子になるんだ 高雄一高女幼稚園晴れの開園式
19 軍事の栞 皇軍と兵器(二) 戰車は現代戰の花形
20 英靈、無言の凱旋 有地陸軍兵長外六柱
21 豐原郡各街庄協議會
22 正條密植を督勵 彰化市積極的に乘出す
23 敢然・新職場へ 臺南州轉廢業者壯途に就く
24 甘蔗耕種改善競技會
25 中村檢察官長 巡視に來南
26 姉妹擧つて志願 屏東市の看護助手志願卅三名
27 御奉公は今だ 霧峰庄長の愛孃看護助手へ
28 バルサ樹タブ樹の增植運動
29 嘉義市豫算新年度 二百十五萬八千圓に上る
30 神社參拜日每月勵行 新化街一高女通學生の赤誠
31 桃園家政校の學藝發表會盛況
32 船員寮の宿泊所完備 三月一日から店開き
33 三男の戰死に一萬圓献金 小川與市氏
34 地方多より
35 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 擧國大造林計畫 明年度三十萬町步 林務主任會議開く
02 臺灣產業金庫 設立委員任命
03 中央農業會の 理事陣容強化
04 土地改良事業 功勞者を表彰
05 食糧の增產確保へ 祈年祭に當り松野農務課長強調
06 清涼飲料水組合總會
07 生活の安定化 生活用品を增產せよ
08 增產綜合指導 講習會開く
09 新高港の築港工事 現況を圖子所長にきく
10 企業整備の各種基準 けふ商工課長會議で協議
11 搗精工場の買收 官廳と營團とで協議
12 一月中の資本增加商社
13 貯蓄課長會議 遞信部で開催 四月より簡保增加入運動展開
14 臺灣重工業 あす火入式
15 水產養殖生產計畫 飼料配給の為州廳で樹立
16 空襲下ドイツの 住宅、金融對策
17 商況(十六日)
18 文化 影繪芝居の由來(上) 登場時代/萬造寺龍
19 生活の公的展開(上) (大東亞宣言作品化)/江間道助
20 俚謠 大東亞、海上日出
21 興南詩苑漢詩

呈吳納秋先生/黃南牕、祝倪登玉詞兄令郎仁傑君與月雲女士結婚/林夢梅、戒煙感言卽呈鄭林兩先生/彰化 潘清潤、如圭吟社重整旗鼓諸君過訪以詩却寄/谷口宏鷹

22 ラジオ
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 攘夷精神で擊敵 山本英輔大將鹿子木員信氏全國民に告るの辯
02 トラツク島攻擊を語らず ルーズヴエルト
03 戰跡に見る必勝態勢シンガポール陷落二周年 「プキテマの街」
04 皇國農村を確立 中央農業會の初總會
05 滿洲製鐵會社を設立 三會社を統合
06 荒鷲敵船團を攻擊
07 決勝議會の焦點(二) 租稅理念昂揚 稅制と貯蓄政策調整
08 大陸の週間戰況
09 アンダマン海洋少年塾
10 未曾有の苛烈さ 獨軍のネツツノ攻擊
11 イタリア戰況
12 非人道の爆擊に 死傷數百に上る カツシノ修道士退去
13 電力節約の實施 節電總力態勢を確立
14 米紙、樂觀的見解に警戒
15 第二回海運局長會議
16 獨軍十五日間に七五一機擊墜
17 獨軍スターラヤ・ルツサ撤收
18 東部戰況公報
19 インド總督の虫の良い演說
20 反樞軸軍又もローマ盲爆
21 總督府辭令
22 鐵道辭令
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 兄鷲につづく若鷲 意氣大東亞を吞む 熱烈・蔭の力も賴母し
02 決戰輸送
03 地下資源を確保 新竹州に鑛工振興館
04 轉任記念に寄附
05 男も女も頭の切替 職場で家庭で必勝生產の協力 (下)國民生活と戰力增強
06 全域市縣旗聯開幕
07 決戰女性茲に在り 二十七日島都で盛大な壯行會 愈よ職場へ總進軍
08 武本君の壯行會 桃園郡役所で
09 緣結び一萬五千組 出雲の神も顏負け
10 冬籠りを戰力へ
11 柴山府鍊成課長が上京
12 臺北州農業會 二十一日に創立總會
13 重慶の抗戰經濟 最惡の危機に直面
14 新協定が成立 香港、海南島間の貿易
15 軌道に乘つて進展 臺中州下の奉公運動 事務總長談
16 勞力對策に萬全 基隆郡に男子挺身隊
17 米の責任生產制 勞力不足隣組で補ふ
18 マニラ臺灣同鄉會定期總會
19 阿蘇高原で食糧增產
20 香港の節電合理化 基本料金を改正
21 バリ島に原住民警防團
22 東宮女塾生に喜びの二重奏
23 興南奉公會新規事業計畫決定
24 香港農事傳習所 一期生入所
25 昂まる原住民の貯金熱
26 臺灣電氣協會總會
27 今晚の放送
28 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 トラック諸島に來襲 わが陸海軍部隊邀擊頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(昭和十九年二月十八日十六時)二月十七日朝來敵は有力なる機動部隊をもってトラック諸島に反復空襲し來り同方面の帝國陸海軍部隊はこれを邀擊激戰中なり

02 強引な空襲を反復 敵蠢動著しく活潑化
03 敵作戰速度急速化 マーシヤル作戰から十八日間
04 敵側の公報
05 米海軍省發表
06 米國宣傳機關 控へ目な態度 抽象的にお茶を濁す
07 「機動部隊」基幹の出擊 航空兵力が根本問題
08 一擧六十三機擊墜 輝く長官賞辭受く わが戰鬪機隊の殊勳 一月二十八日ラバウル空戰
09 大規模空襲にある 米英頻りに對日戰略論 英紙デリーメール論文
10 敵三十一機を擊墜 ニ島敵機執拗な來襲
11 ジヤワの農事試驗場で稻の植付指導
12 米軍の損害 スチムソン發表
13 英印軍重大危機 ニユーデリーユピ電報
14 カビエンで十二機を擊墜
15 敵魚雷艇三隻ともに沈沒 マダンに來襲
16 定例閣議
17 北伊マ市を盲爆
18 トラツク島は要所 “飛機を前線へ” 戰局が教へる六字
19 皇軍の印緬作戰 政治的意義重大 スペイン紙の所論
20 反樞軸軍累次の暴擊 ローマ法王廳聲明發表
21 法王廳、米英に重要申入れ
22 暴虐反樞軸軍 法王離宮盲爆
23 我が陸軍の精強に悲鳴 マツカーサー
24 鐵鋼特別價格報獎制 十九年度より實施
25 增產熱意を振起
26 ゼラチン製造業の企業整備
27 ルーズヴエルト 二度目の黑星
28 米軍の父親 一萬七千を召集
29 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 決戰生活の實踐運動 飛躍的戰力增強を目ざして 來月から全島一齊大大的に展開 生溫い考へを斷乎一擲 贅澤や徒食は利敵行為
02 一日一勺の節米で 重爆が六千九百機 國民生活と戰力增強
03 防衛の強化充實 新規事業を極度に壓縮 島都新年度豫算
04 ソロモン海戰に殊勳 恩賞に輝く山田少將
05 信念に強い性格 功三旭三の恩賞に輝く高須大佐母堂談
06 花蓮廳下の市會街庄協議會
07 燃える“老古石” 薪炭代用として登場か
08 アンダマン建設に象君の活躍
09 熱烈・島民の赤誠 日刊新聞募集の皇軍慰問金 七十一萬圓を突破報社消息
10 花蓮郡報國青年隊の退隊式
11 白衣の勇士を慰問
12 臺北南華僑公會の定期總會
13 新講堂落成學藝會
14 農業方面に精進 河野新桃園郡守語る
15 皇奉臺南州支部連絡會
16 花蓮港廳農業會創立總會 二十五日に開催
17 羅東郡の街庄協議會
18 桃園菓子生產組合創立總會
19 慰問演藝會盛況
20 司法事務講習會
21 人事・消息報社消息
22 訃文:藤井長平等
23 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 武勳青史に薰る 嚴かに部隊葬執行
02 彰化市方委例會
03 議案全部を可決 戰ふ彰化市會開く
04 “增產の隘路”を衝く 高原知事視察隨行記(三)
05 新年度臺南市豫算 三百三十餘萬圓に上る
06 陣頭で指揮せよ 森田總裁が地主を激勵
07 幾多の功を土產に 農業義勇團晴れの歸還
08 紙芝居で交通運動に協力
09 警防陣の強化へ 屏東で打合會開催
10 官服脫いで懇談 お百姓さんの增產意慾の昂揚に 高雄州探問使を派遣
11 工業生產を推進 高原知事向きを換へて
12 家政女組合協議會開く 員林街で
13 軍事の栞 皇軍と兵器(三) 新兵器の進步と人力
14 煙草を節約し飛行機献金 大板埒常會で申合
15 街庄協議會開く 諸議案全部を可決
16 米、甘藷の大增產へ 農業臺南州の對策萬全
17 待望の“興亞館” 高雄市の產院近く竣工
18 經濟統制映畫 桃園座で上映
19 總額百六十六萬圓 嘉義郡各街庄の豫算
20 方委聯盟常務 彰化を視察
21 戰力增強を協議 臺中州支部常會開く
22 青年特設訓練所を視察 本田嘉義市長
23 地方多より
24 第七期決算廣告/南亞製粉株式會社
25 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 價格報獎制の意義 アルミへの適用を觀る
02 統制經濟の決戰課題(上) 決戰の連續と 經濟の在り方
03 政府買上米 三千六百餘石
04 中北支兩國策會社 戰力增強に新機能賦與
05 內地節電運動 一ケ月間に亘り實施
06 働く原住民女性
07 航空機と石油
08 最近の經濟問題
09 經濟手帖 鍛壓機械の機種統一
10 商況(十八日)
11 文化 影繪芝居の由來(下) 臺灣現存の皮戲など/萬造寺龍
12 峻嚴な自己表現(下) (大東亞宣言作品化)/江間道助
13 戰爭と流感(上) 前大戰末期の世界的流行/村上達三
14 俚謠 春
15 興南詩苑漢詩

寄呈文淵詞兄之高雄/郭茂松、冬日口占/郭茂松、甲申元宵雜詠/郭茂松

16 ラジオ
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 鄉軍會員に輝く恩命 支那事變の初期に偉大なる貢献頭條新聞

【東京發同盟】畏き邊りでは二十日皇軍に協力した帝國在鄉軍人會々員の一部に對し論功行賞の御沙汰あらせられ陸海軍省並に賞勳局より又支那事に活躍した陸軍將士に對し第四十八回生存者論功行賞を賜はる旨陸軍省及賞勳局より夫々發表された、今回優渥なる恩命に浴した帝國在鄉軍人分會の一部會員は事變勃發より昭和十五年四月二十八日までの支那事變第一次期間中、大陸に、或は內地において皇軍將兵に協力したもので特に中綬を授賜された田村俊次氏等十名は事變初期における寡兵なる皇軍の惡戰苦闘を見るや義勇軍を組織して奮戰し多大の戰果を舉げ以て作戰遂行に偉大なる貢献なしたのである、又陸軍部外者として行賞の光榮を拜した者は事變勃發以來支那各地において皇軍の征戰遂行に貢献したものでその大本部分は一般商社新聞通信社の職員、從軍僧侶等で一般居留民も含まれてゐる

陸海軍省發表

今般畏くも支那事第一次期間において克く皇軍と協力し征戰遂行に偉大なる貢献をなしたる帝國在鄉軍人會會員及內地會員の一部に對し優渥なる恩賞の御沙汰あらせられたり、その主なる者左の如し

北支 中綬 田村俊次

   双光 小菅勇

   單光 志村正三

   瑞六 上田茂

   同  白方二三吉

   同  有川滿雄

中支 旭四 松本康生

   旭六 植木萬次郎

   同  佐藤秀一

   瑞六 住田恒幸

陸軍省發表

今般畏くも優なる恩賞の御沙汰を拜したる者は支那事勃發以來北南中支の戰線において陸軍部外者として活躍したる報道戰士及從軍僧侶が大部分であつて一般居留民その他も含まれてゐる、

02 本島關係の敘勳者
03 林柏壽氏の光榮
04 海軍囑託、部外の行賞 生存者に敘勳の御沙汰
05 內閣改造を斷行 藏相石渡氏、農商相に內田氏 運輸通信相に五島氏が就任
06 今こそ敵米抹殺の秋 トラツク島進攻の現實直視
07 敵艦船七隻を擊沈破 海鷲、ブ島西方海面で活躍
08 タロア島とミレ島來襲
09 トラツク攻擊の敵指揮官
10 中部太平洋方面 一月卅日以來の戰況
11 戰跡に見る必勝體制 シンガポール陷落二周年
12 米又艦隊決戰計畫を宣傳
13 建甌飛行場に進攻
14 海南島の戰果 歸順投降者激增
15 米、戰況詳細發表を回避
16 現代戰の距離、時間 山本助教授は語る
17 マユ山脈の敗退を自認 敵の軍司令部
18 敵わが優勢認む 印緬作戰、快調に進捗
19 北緬印重慶軍 困難□陷
20 內務調查官任命
21 敵卅三機を擊墜破 ラバウル三日間の戰果
22 せいぜい數ヶ所に 上陸橋頭堡確保か 歐洲上陸作戰の觀測
23 ロンドン猛爆擊 市內の總ゆる部分から火災
24 亡命波蘭政府全面的屈服か ソ聯の提案に
25 東京幼年學校卒業式
26 ラミレス亞國大統領辭職か
27 赤軍最高司令官代理に任命 ジユーコフ元帥
28 合成樹脂軸受の 適所重點使用
29 各種建築物の 利用統制の方法 防空法の規定により
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 驕敵、トラツク諸島を狙ふ 一億敵愾心爆發社說

マーシヤル諸島海域の激鬪が今なほ熾烈に續けられてゐる最中、驕敵米の有力機動部隊が十七日朝また我がカロリン群島に進攻し、艦載機群を以てわが戰略要點トラツク諸島に反復空襲を加へて來た。十八日の大本營の發表の如く、同方面のわが海鷲並に陸海軍各部隊は、これを邀擊し激烈な戰鬪を繼續中である。戰況の詳細は不明であるが、敵の意圖は昨年十一月中旬のギルバート作戰を始め、一月下旬のマーシヤル作戰と一連をなすものであることは明かで、中部太平洋の戰局愈よ深刻苛烈なる相貌を呈して來たのである。しかも敵の進攻速度が一作戰每に急速化して來たことは、敵來襲部隊の有力なる事實と共に敵の進攻企圖の獰猛强力なることを物語るものであり、我我の寸時も忘却してならぬことである。卽ち中部太本洋方面では、昨年十一月二十一日敵ギルバート諸島へ上陸、本年一月十日マーシヤル諸島へ新攻擊、二月十日クエゼリン島及びルオツト島上陸、二月十七日トラツク島を反復空襲となつて居り、帝國に時を藉すことを極度に慎れる敵の焦慮を如實に示唆するものである。

トラツク島は、カロリン群島中でも最大きな環礁の一つで我が西太平洋の要所である。而して西太平洋こそは帝國發展の基礎海面であると同時に、現下の太洋戰局に於いては有力なる作戰海面である。又我本土防衞の戰略圈であり敵の進攻を阻止する生命海面である。今や敵はマーシヤルから鋒を轉じて我が本土から千八百浬のわが要衝トラツクに迫つて來たのである。しかも飽くまでも我が强韌な戰略線に楔を打込まんとする不逞な野望に燃え、尨大な物量を恃みに痛烈なる犧牲をも顧みない敵のことである。戰局の動向は斷じて一點に極限されてゐるのではない。北方に於いてはアツツを基地とする敵の蠢動著しく活潑化し、南方ソロモン戰線はラバウルを中心に刻刻熾烈化しつつあり支那大陸から本土空襲の機を敵は狙つてゐるのである。殊にわが本島は既に敵機の來襲を受け、わが本土の四週から敵の魔手は伸びてゐるのである。我等一億國民はこの苛烈なる戰局を直視し、敵愾心を爆發させ擊敵の心に燃え上がらなくてはならぬのである。

敵の不逞なる野望に對しては勿論斷乎鐵槌を加へるのみであるが、銃後一億は「最後には帝國が必ず勝つ」と言ふ必勝の信念を持たねばならぬ。山本大將が强調し喝破してゐる樣に「必勝の信念」これが戰局最後の勝利を決める鍵である。而して必勝の信念は、一億國民の燃え上る我が國體の思想信念に淵源するものである。國體の思想信念、そこに必勝の物量も自ら出て來るものである。殊にわが本島に於いては、全島民に國體の思想信念を普及徹底せしめなければならぬ。これを基礎に本島に課せられた使命達成に邁進し、戰力增强の一點に凝集するのみである。齋藤總務長官の歸臺談にある如く、內地の臺灣に對する關心は誠に絕大なものである。食糧增產に對する本島農民の努力、南方地域に於ける本島人及び高砂要員の活躍等特に感謝を表してゐるのである。苛烈なる戰局に直面し我らは覺悟を新たにせねばならぬ。

02 畏し敘勳の御沙汰 殊勳の白衣天使五名に
03 競ふ增產の妙技! 出場熟練工九百餘名選ばれ 來月三日に競練開始
04 第七回宣傳協力委員會開く
05 戰歿勇士慰靈祭 臺灣產組聯合會で嚴修
06 冬籠りを戰力へ
07 花蓮港廳徵兵制協力會役員 十九日附で委囑
08 科學技術者登錄制創設 近く一般國民登錄と別個に實施
09 白衣勇士に感謝 續く赤誠の慰問群
10 花蓮港市の慰問部隊
11 大東亞的性格強化 最近の佛印經濟
12 名案!隣組郵便配達 大遞局管內での訓練好成績
13 指定市町村で直接運用 國民登錄業務の運用法改正
14 皇奉新竹州支部運營委員會 廿八日に州會議室で開く
15 敵側の惡宣傳暴露 救恤品繞る赤十字社の感謝狀で
16 總額百一萬餘圓 花蓮港市の新年度豫算
17 國語常用推進隊を結成 建府青年團で
18 共榮圈短信 昭南神社記念館に戰跡畫
19 南ボルネオ勤勞國報隊發足
20 北セレベス青年團近く結成
21 少年泥擧げらる
22 鐵道部人事異動
23 人事・消息
24 訃文:光谷純精
25 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 生產增強に一役 鳥山頭貯水池用水計畫を改善
02 武勳とはに薰る 臺東街葬嚴かに執行
03 滁、馮兩君が無言の凱旋
04 臺中州勸業課長會議
05 內灣部落の產土神齋場
06 東海岸山脈地帶 產業開發の價值を檢討 慶谷廳長らが踏查
07 關廟庄第一回協議會開く
08 樂しいお薩の收穫 高原知事以下百姓に早變り
09 貯蓄戰へ總進軍 臺東廳の完遂實踐運動展開
10 臺中市砂糖小賣商組合總會
11 三灣庄農業會 產倉を建設
12 多大の成果收む 高雄州下の交通秩序運動
13 バルサ樹栽培打合會 高雄州で開く
14 衣類を供出しませう 農民に應へる運動活潑化
15 保姆の血書看護助手志願
16 彰化郡皇奉の二月常會
17 家畜飼料を確保 農家に貯藏穴を建設
18 軍事の栞 輝く船舶工兵(一) 船舶兵の任務
19 屏東通常市會 廿二日に開催
20 二千餘甲を美田化 高雄水利組合乘出す
21 淡水建築信組通常總會
22 豚舍の建設進む 澎湖廳月末に完成の見込
23 官民の協力を感謝 山岸前臺東廳長離任の辭
24 斗六街第二助役任命さる
25 各業態別組合幹部鍊成會 彰化商奉主催
26 百姓を喜ばせる映畫 高原知事が自ら選定役
27 赤司氏の遙弔式 斗六街で
28 神主さん報國隊結成
29 科學する母を養成
30 赤十字へ山梨乙女の赤誠
31 パリーロンボツクに鐚錢取締令
32 マカツサル忠靈塔近く着手
33 市區劃の改正
34 ソ聯とアラビア半島
35 地方多より
36 第五回決算公告/株式會社廣告洋行
37 興南案內報社消息
38 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 臺灣工業化の前提 臺灣重工業 きのふ火入式を擧行
02 本事業の成果は 大規模製鐵への試金石 森部局長祝辭
03 銑剛一貫作業へ 畠取締役支配人挨拶
04 統制經濟の決戰課題(下) 決戰の連續と 經濟の在り方
05 臺拓の事業は有望 比島より加藤社長歸臺談
06 黑鉛
07 產組聯愈よ解散 三輪副會長感想を語る
08 一月の郵貯增加 四百九十二萬六千圓
09 明年度貯蓄增強方策 全島貯蓄獎勵主務課長會議で打合
10 商況(十九日)
11 增產必達を協議 大溪街で臨時常會開く
12 山岸、金子兩氏 食糧營團理事に任命
13 文化 郵便はがき禮讚 (上)/小林準一
14 甲冑と近代戰 (上)/山上八郎
15 戰爭と流感(下)/村上達三
16 モスドルフ氏著 「大東亞」再版
17 名醫ビルロートの五十年忌
18 北セレベス初の縣監理官會議
19 新京に國立中央保健處
20 開拓に勇みたつ孤兒達
21 ダイヤ族のサロン自給指導
22 海軍地域原住民祝祭日
23 回教祝祭日
24 興南詩苑漢詩

春望/覺齋、即興/覺齋、中州旅懷/醉棠

25 ラジオ
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 ア、ニ列島鐵壁の構へ 敵海上からの反攻を粉碎せん
02 英印軍は大動搖 第二次アラカン悲劇次第に終焉へ
03 圖像:軍旗を捧持してマユ山系を征く皇軍部隊
04 敵密集部隊を強襲(アラカン)
05 敵側の發表
06 大東亞各國の決戰施策
07 必勝の施策順次發足 國內展望
08 マーシヤル諸島に來襲
09 對日戰の第一段階 トリビユーン紙社說
10 敵輸送船團を攻擊
11 海鷲南寧を襲ふ
12 ポーランド ソ聯の提案受諾
13 總力態勢愈よ推進 翼政會、臨機即應の協力
14 新舊藏相の事務引繼
15 新舊農商相の事務引繼
16 新舊運通相の事務引繼
17 英機八十三機を擊墜
18 獨空軍攻勢の前提 連續的大空襲を敢行
19 カツシノ攻防戰 獨軍の勝利に歸す
20 イタリア戰況
21 赤軍の新突破企圖を阻止
22 東部戰線戰況
23 亞國クーデターの真相
24 東西時事 フランス對獨協力
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 國民の愛國心に依り 貯蓄の達成を確信 石渡新藏相と一問一答
02 勝誇つた光武帝 海賊王の首を斬る 激浪に明暮れの島島
03 仁孝天皇御例祭 嚴かに執行はせらる
04 ニユーギニア奧地踏查行(二) 兵隊と密林を行く/皆川清海外遊記

山蛭の巢窟

この連絡基地の糧秣八月二度位の舟艇便が利用されるだけ、それも米と野菜がせいぜいで內地からの懷しい手紙や新聞雜誌等は仲々迴送されてこない。多忙な戰地の真只中に位置してゐるのである。伐林や◯◯工事に激勞の一日が終へる頃にはマングローブの林立したこの山間の基地は暗黑と豫期しない冷氣に閉されてしまふ。感激のありようもない每日の單調な生活の中に求めらるべき唯一の樂しみとしては中本中尉のいふ愛情の感じ合ひだけであらう。私達の從僕として働いてゐるアデリツクが丸木道を傳つて私の傍に駈けよると「トアン、サヤ、サキツトー(私は病氣です)」と左足を指してゐる。見ると血が流れてゐる。山蛭にやられたのである。然し本人は一向に平氣だ。「ニユーギニヤ、リンター」(ニユーギニヤは山蛭が澤山ゐる)と、いつてにやにやしてゐる、無感覺と思はれる程の彼の肉體に少なからず喫驚した。彼はパプアの血を多分に持つた男だ。然を彼はパプアと呼ばれることをこの上なく嫌ふ。パプアとは沿岸地帶に住むものの中では「暗黑」といふ意味であるからである凹凸の多い黑蝎色の顏に大きくへの字に開いた部厚な口唇はパプアと雜婚した沿岸インドネシヤの種系統をひいた印である。從僕アデは多少のパプア語を知つてゐて後方の基地でたつた一軒だといふコーヒー店の親爺この男は戰前巡查部長だつたと自稱してゐるが不圖した動機で私と知り合になつて「パプア語は上手なものだ」と彼を私に推薦して吳れたのである。會つた當初からこれはパプア人だと私は斷定したが彼は決してそれについて言はないやうに努めた。この叢林地帶山蛭が名物である。大きい奴が獲物を狙つて落葉の蔭を匍廻つてゐる之手真似足真似でアデは私に說明して吳れた

パプアと共に行く

出發といふ朝、五十人に近い老幼が宿舍の前に蹲んで居る。異樣に光る眼が見馴れない私達の服裝に一齊に集つて荒々しい呼吸が感じられる。瞬時私は度膽を拔かれた。同じやうに腹部が肥大し、褐色の全裸體は隆々と盛上つた背腕の筋肉で仁王の樣である。木皮で編んだ食糧袋には道中に必要なサゴ食糧を溢れる程詰めて背負つてゐた。兵隊は私達の背負袋や携帶糧食の箱やら彼等の一人一人に分配して背負せるとカンパル(村長)に出發すべき命令を與へてから私達を丸木道の上で見送つて吳れた、このパプアの一園は周に散在するカンボンから集められ每日の○○業務に從事してゐた者達である。部隊では勞銀として軍票を支拂ひ彼等の必要とするタバコ、サゴ或は石鹼を交付して軍票を回收し、通貨の使用を知らない彼等に貨幣の利用を教へてゐる、治安と宣撫の二部面が並行されてゐるわけである「奧地のパプアよりは啓けてゐますよ」と同行の兵隊は道々色々な珍事を語つて聞かして吳れた、◯粁程いくと道は異樣な臭氣を發散する有毒瓦斯泉地帶に入つた。息詰まるやうな瓦斯臭は、樹間に淀んで私達を惱ませる。可なりの荷を背負つたパプア達は私達がアツと目を瞠る暇に泥水を避けて突出した木根の上を猿の如く駈け渡つてゐた。先行した彼等と續行する彼等の間には絕えず「ウオーウアオー」と合圖の喚聲が交されて其の都度、何事が起つたかと私達は不吉な豫感に襲はれた

どうしても夕刻までに目的地に行きつかなければと兵隊に勵まされながら私達は折柄沛然と樹林を叩き出した熱帶スコールの中を「大丈夫ですか、行けますか」と體力を氣付かはれ心配されながら山道のこの險路を轉ぶやうに步いて行つた

目的地◯◯カンポンロに到着したのは夕刻で豫定より遲れること二時間だつた

パブアと宜撫工作

海上の小さな島にあるといふ次の連絡基地まで私達は支架附カヌーに便乘した。私達はすつかり濡鼠になつて、ケツタリと向ひ合つたまゝ、唯一人として口を切る者もない、海は二尺と離れない私の眼下に起伏してカヌーの兩側にはネオンを思はせる、夜光虫が幾條もの光王を點滅させてゐる、

その夜わざわざ私達のために沸かして吳れたドラム鑵風呂にドツブりと浸りながら私は兵隊の語つて吳れた、この島のバプアに就いての話をもう一度想ひ直して見たのである。

兵隊達のニツパ椰子の小舍の附近には、二ケ所のカンボンがあつて婦女子は留守を守つてゐるといふ男は兵隊と共に◯◯工事に每日のやうに出かけて働いてゐるとのことで皇軍が最初この地に入つた頃は誰一人として部落に殘つてゐなかつた。戰前和蘭はクル「教師」なるインドネシヤ人をこの地に派遣してバブアの子弟の教育に當らせてゐたのだつたが、この男が誰一の殘存者であつて、それも病身の息子を抱いて逃げ遲れたとのことである戰爭の餘波が、この島にも大きく影響した、蘭印當局の民政官は、パプアを使嗾して「家屋を燒け、糧秣は殘すな、海を渡つて東の山奧に避難せよ」と命じてから、彼らは真つさきに姿を晒したと言ふ、其後部隊の苦力兼案內人として雇はれた

このグルーは息子の病氣を部隊のお蔭で癒して貰つた。感激した彼は皇軍に協力を誓つてから、每日のやうに避難先に行つては村民パプアの歸村を遊說して步いたのである。恐怖と危惧に抱いて恐る歸つて來たこ等パプアの住民は彼等の家屋や糧秣に何等の被害もないを確かめると部落民は全部歸村した便との關係上二、三日更に滯在せねばならなかつたので私は島の反對側の海岸にあるといふこれ等パプアの部落を尋ねたいと思つたが斯ふして歸村した土民の不安を更に落着かせたいといふ理由で岡の中腹からは兵隊の出入を嚴禁して居るといふ若い士官の班長の話で「御所望なら」と言つて吳れたが、私は現場に行くことを中止した

05 肉豚の大增殖へ 淡水郡で共勵會を結成
06 射止む看護助手の榮冠 桃園街分會で壯行會開く
07 豆債券の當籤番號發表
08 方委の決戰施策 廿六日緊急協議會
09 冬籠りを戰力へ
10 女子專門學校設置 局部長會議で文教局長が報告
11 鬪ふ內地だより 勇士慰問競獵會
12 傷痍軍人の製材工場
13 五人組の新教授法
14 橫濱市に新區誕生
15 レンズで結ぶ前線銃後
16 勝利二千回ーリヒトフオーヘン部隊
17 米の少年騷ぐ
18 バドリオ英に媚態
19 歐洲の燈火管制 青紫色電球を利用
20 共榮圈短信 勤勞運動に邦人率先垂範
21 バリ島青年團幹部鍊成會
22 マライ建設の歌
23 マカツサル研究所で水稻播種
24 フーヴアー怒る
25 人事・消息
26 今晚の放送
27 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 戰政一致態勢確立 時艱突破に邁進期待頭條新聞

【東京發同盟】戰局は今や苛烈激化の一途を辿り皇國をめぐる內外情勢は振古未曾有の重大性を加重し來ったが東條內閣はこの內外情勢に對處するため今回內閣改造を斷行したが而も今や宿敵米英を擊滅、大東亞共榮圈建設の戰爭目的を完遂するためには更に內閣の政治力を強靱なものとすると共に現下戰局の動向に即應し真に戰政一致即ち國務と統帥の高度の緊密化による戰爭完遂態勢の確立が喫緊焦眉の要請となってをり東條內閣は愈愈茲に飛躍的に內閣の施政態勢を整備して時艱突破に挺身邁進する事が期待されてゐる

02 畏し深夜親任式御擧行
03 內閣改造の意義 敵總反抗に有効な返答
04 航空決戰依然苛烈 各方面の週間戰況
05 新三相の略歷
06 內閣改造の銓衡事情
07 “しつかりやるよ” 石渡新藏相抱負を語る
08 要は實行の二字 五島新運通相の覺悟
09 戰時農政推進へ 內田新農商相の決意
10 皇國農村の確立 新農相の手腕に期待
11 農村側からの要望
12 亞大統領辭職 後任にレ大審院長
13 決戰輸送の強化策 五島新運通相の抱負
14 果斷な實行力期待
15 敵魚雷艇二隻を擊沈破 我が海軍小舟丹艇と遭遇
16 カビエン來襲の敵機を擊退
17 敵九機を擊墜破 ラバウルで我地上部隊が
18 反樞軸巡艦一隻を轟沈
19 燒夷彈一千箇投下 獨空軍の倫敦大爆擊
20 供出米順調に進捗 二十府縣は既に完遂
21 東部戰線戰況 總統大本營發表
22 東西時事 對重慶輸血に狂奔
23 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 實踐部面の諸施策 參與奉公委員會の答申を 長谷川總裁が統裁
02 六大目標の徹底策 皇奉臺北州支部運營委員會
03 皇奉霧峰庄會分の新委員
04 奉公運動第一線を衝く(一) 戰鬪から戰鬪へ 決勝部落探訪記
05 真劍に働き拔かう 三月常會申合事項決戰へ年度末の總努力
06 田植奉仕に一役 宜蘭中學校
07 企業整備懇談會
08 雪と戰ふ對空監視哨
09 慰問學藝會盛況
10 さあ用意はできた 後は完勝への總進軍のみだ 內閣改造に見る逞しさ
11 更に生活の切下げ 滯京中の高橋財務局長談
12 曾文郡各街庄の協議會
13 花蓮港廳農業會設立委員會
14 臺南州水產會通常總代會
15 塚本產業部長 羅東の田植狀況を視察
16 晴れの增產戰線へ 臺北州職業輔導所初の修了式
17 增產指導者を鍊磨 高雄州下に移動教室
18 蓖麻の害虫を撲滅せよ 臺北市民の協力を要望
19 曙校祝賀學藝會
20 宜蘭水利組合第六回評議員會
21 榮えの合格者 高雄州の看護助手近く發表
22 赤土地を沃土化 新竹州、土地改良に大童
23 光谷純精氏逝去
24 勤勞運動に邦人率先垂範
25 ラジオ
26 訃文:光谷純精
27 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 敵五十六機擊墜破 ラバウル來襲を邀擊
02 海鷲ピレロ島爆擊
03 タロア島來襲敵機を擊退
04 米紙の論評 トラツク攻擊
05 獨大本營發表
06 チステルナ地區で激戰
07 反樞軸軍首腦部を任命 歐洲進攻準備に
08 赤軍の鉄環を突破 獨殊勳の二將軍語る
09 ネツツノの戰鬪激烈 反樞軸軍甚大な死傷
10 攻防戰更に熾烈化
11 圖像:皇軍と共に行動を開始した印度國民軍精銳
12 地方責任體制の促進(上) 決勝議會の焦點
13 國際展望
14 反英感情愈よ激化 印緬國境の英植民地軍
15 東部戰線戰況 ドイツ軍當局の說明
16 赤軍の包圍圈を突破 チエルカツスイの獨軍
17 淒慘な市街戰 カーネフ地區で
18 ス將軍名譽の戰死
19 米空軍大編隊 獨西南部盲爆
20 反樞軸空軍の損害甚大
21 定例地方參事官會議
22 “國策の即時實行” 五島新運通相の抱負
23 獨空軍の猛威認む 宣傳でなく倫敦大爆擊の再現 イギリスの各紙指摘
24 蠶繭の積極增產 中央蠶糸會の建議
25 地方行政協議會長會議開く
26 ソ、波關係依然混沌 ユピ倫敦特派員の觀測
27 改造後初の定例閣議開く
28 ドイツに「防空塔」が出現
29 東西時事 英の勞働罷業
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 御坤德を欽仰し奉る 日婦の地久節奉祝行事
02 獨自の構想で推進 「決戰生活實踐徹底運動」に 日婦で全面的協力
03 生產戰士を慰問 各地に藝能奉公隊を繰り出す
04 戰ふ獨乙女性の職場
05 樂滿總督代理 遺族を弔問
06 皇民體操講習會 四日間建成校で開く
07 竹內中佐の時局軍事講演會 廿五日公會堂で
08 ニユーギニア奧地踏查行(三) パプア族の奇習/皆川清海外遊記

——部隊長と語る——この小島から更に夜通し舟艇に便乘して◯◯月○日私達は◯◯◯海に面したカンポン◯◯に到着した。

鐘乳洞の懸崖の多い裏山を背景にして、いきなり海岸に突出する樹林の中に◯◯部隊本部があつた。ニツパ椰子で作られた小屋が並んでゐる、部隊長は私達を小宴に招待し其夜私達のために部隊で蒐集して吳れた色々なパプア資料といふものを示された。

感狀に輝く馬來攻略戰當時のジツトラーライン突破部隊として勇名を馳せた部隊長がこの人である。瘦身柔和な部隊長のどこにあの烈火の如き闘志があるであらうかと疑はれる程の市井人の風貌の持主である語るは只勃々たる武人としての感慨で「至誠以て死に就く」の防人の覺悟を聞かせて吳れた。奧深い二つの入江を持つこのカンポン◯◯は戰前定期航路の寄港地の一つだつたまた遠くはジヤワモルツケン群島から華僑の移住も盛んで外國人との接觸の機會も多かつたので附近の沿岸に住むパプアは外來者には從順で溫良でもあり、多小の馬來語にも通じてゐる。しかし灣の奧には未開なカンボンもあつて今も奇習蠻風が盛んだといふことである。唯一の交通機關でもあり家財でもある胴細のカヌー彼等のどの家にも備えてあつて婦女は食料のサゴや魚具の收穫にこのカヌーを巧みに操つて海と河川に現はれるといふ。

一日の稼業の全部がカヌーの中で過されるのである。

急激な戰爭の嵐に彼等の最も恐れるものは生命の損失といふことよりも幾百年も祖先から續いた椰子樹とバナナ樹が伐り取られることであつた。部隊では出來るだけこうした伐木を避けて彼等に安心させてゐるのですがと部附の一將校は住民への細かい心やりを語つて吳れた

結婚の奇習

パプア民に共通なものとして銳い色彩感が舉げられる。彼等は好んで赤、黑の褌を欲がると云ふだが私達の見たここでの褌は洗ひ曝したやうな污穢なもので色褪せ、一向に裸體の赤褐色との調和感を起させない——調和のない原始的色彩ですよ——といはれてみてもそうかも知れないと私は思つた。木草や木皮の編んだ褌が破等の普通事とされてゐる。こゝでは、お下り品としてふんだんに赤白の褌が兵隊の手から彼等の間に惠まれてゐるといふ。使役として働いてゐる部隊のパプアは誰もが布地の褌であつたこの附近に住む◯千に近いパプア族の奇習には次のやうなものがある。彼等の結婚は愛情や戀愛では成立しない。

相互の親同志によつて定められると結納金として百圓程度を嫁女の親に渡される。双方の家柄が同格な時は品物の代納で濟ませられ寡婦との結婚はその半額で濟むことになつてゐる。貧困な者は嫁女が女兒を分娩した場合に嫁の親元にこの女兒を提供することを約さねばならないのである男兒の出生は貧困な新郎新婦にな餘り喜ばれない、男女人口統計を見るとここでの比率は男十對女四倍の割合であつた。カンボン內で續いて四、五名の死亡者が出るとそこは凶禍の地として彼等は新たな地を求めて轉住する。死への極度の恐怖心から生れた習慣であるといふ。

基督教より回教

和蘭が住民教化の目的を以て比較的才能に長けた、インドネシヤ人やアンボン人を以て教師を兼ねた宣教團を之等ニユーギニアの沿海村に送つたのは十年前のことであつた。

グル(教師)と稱するこれ等外來人がニユーギニアの植民部落には必ず一名づつ配置されてゐた。教會であり學校である彼等の住宅でパブアの子弟に強制的に文字を教へられて來た。

09 新竹州支部の弘報委員常會 廿六日に開く
10 保護施策を練る 州下各地で座談會開催
11 大楠梓公精神を昂揚
12 愛國の赤心載せて 征くぞ全國方委號 献納金巨額に達す
13 飛行機建造資金献納群陸續
14 “增產で勝ち拔け” 慶谷廳長、督勵に出陣
15 “國語常用”を推進 少年挺身隊が乘出す
16 決戰臺北市會 廿六日市會議室で開く
17 斷然獨逸が優勢 歐洲映畫界の近況
18 出征勇士の妻 モンペ姿で田植手傳
19 英語を世界語に 笑止!!取らぬ狸の皮算用
20 專任主事及び書記を設置 臺北州衛生課で
21 ニユーギニアの珍動物 氣味の惡いトカゲや笑ひ鳥
22 娘一人・婿八人 引張凧の女子挺身隊員
23 內地だより 白衣の勇士觀梅行軍
24 北海道□映畫列車
25 米の壓迫あの手この手
26 李共榮製菓代表者留置さる
27 人事・消息
28 商況(廿一日)
29 今晚の放送
30 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵機動部隊を擊退 軍艦四隻を屠る トラツク諸島の戰果頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(昭和十九年二月廿一日十六時)

トラック諸島に來襲せる敵機動部隊は同方面帝國陸海軍部隊の奮戰によりこれを擊退せり、本戰鬪に於いて敵巡洋艦二隻(中一隻戰艦なるやも知れず)擊沈航空母艦一隻及び軍艦(艦種未詳)一隻擊破、飛行機五十四機以上擊墜せしも、吾が方も又巡洋艦二隻、驅逐艦三隻、輸送船十三隻、飛行機百二十機を失ひたる他地上施設に若干の損害あり

02 米報道機關一齊に宣傳
03 太平洋作戰、前途遼遠 アメリカ言論界慎重論
04 米軍損害の一部を認む
05 峻烈、未曾有の激鬪 トラツク海域を繞り
06 一億擧げて體當り 國民全體、戰鬪に結集
07 米輕巡航母進水
08 米新空母進水
09 東條大將參謀總長に親補
10 嶋田大將軍令部總長に親補
11 統帥、國務の緊密化 未曾有の重大局面に對處
12 決勝の布陣完璧 元帥府の現實的運營で 皇軍の最高陣容は磐石
13 明治神宮と靖國神社參拜 東條、嶋田兩總長
14 荒鷲、建甌を爆擊
15 東條總長初登廳 電擊的の引繼を終る
16 兩元帥不滅の功績 今後元帥府の決戰運營に依つて 新たなる重責に就く
17 必勝の一點に凝集 阿部翼政總裁語る
18 ビルマ國軍の精銳
19 不敗の戰爭指導態勢 總力結集の隘路一掃
20 參謀次長二人制
21 歷戰の將軍 後宮大將の略歷
22 戰ふ各國の軍政機構
23 內田新農商相初登廳
24 定例次官會議
25 ナ峠の英印軍 全く孤立無援
26 インド國民軍の 活動狀況
27 英印軍苦戰 マウントバツデン司令部自認發表
28 河川提防と道路の利用 食糧增產に寄與
29 木造船查察使ら罷免發令
30 中部ドイツの各都市を爆擊 米軍第八航空隊
31 米卅八機擊墜
32 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 最低生活の實踐へ 空襲は夜中でも周章てるな 內地の常會申合事項
02 日本語が最新知識 入場券はなんと一本の針金 爪哇の人民投票
03 奉公運動第一線を衝く(二) 徵兵目指して精進 鍊成一色の東港部落
04 下情を隈なく上通 稻江有力者を集め時局懇談會開催
05 野菜生產殊勳甲 第一期八團體を表彰
06 戰爭と銅の効用/池田謙三
07 鬪ふ地上勤務員
08 內地の人口調查 けふ午前零時に實施
09 鐘聲劇團試演會
10 貯蓄券の預入れ 郵便局でも取扱ひます
11 羅東郡水組の評議員會
12 羅東會館總會
13 翼贊振りを發揮 新竹市の通常市會
14 共榮圈短信 カソリツク教徒の開拓團
15 中國民の貯蓄熱
16 比島文部省に日本語普及會
17 巢立つ先生の合宿鍊成
18 バリ島警察講習所終了式
19 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 工業の勃興助成へ 臺南州積極的に乘出す
02 豫算百三十二萬圓 けふ屏東市會開く
03 御下賜品並賞賜國債傳達式
04 “增產の隘路”を衝く 高原知事視察隨行記(四)
05 皇奉左鎮庄分會の委員發令
06 譽は高し軍國乙女 高雄州の看護助手決る
07 高雄州農業會誕生 きのふ設立總會開く
08 肥料增產が大宗 高雄農業會の新豫算
09 交通運動會議 あす高雄州で開く
10 淡水郡皇奉の委員委囑
11 發展的解散新化郡三組合 新化郡で評議員會
12 玉碎勇士に弔慰金 海山華僑公會
13 屏東華僑公會定期總會
14 驚く勿れ甘藷一塊八斤 鷄油林、劉石錦氏の丹精
15 蚊草を植ゑませう 蚊の退治に東石郡陣を布く
16 軍事の栞 輝く船舶工兵(二) 船舶兵の武勳
17 臺南市青年團相撲大會
18 青年の訓練を檢討 臺中州關係官が集まる
19 繪で慰問激勵產業戰士に 美術奉公會の移動展
20 男に劣らない 新高の正條植競技會好成績
21 實績內容を查察 高雄州の實業補習學校
22 北斗黃生君 無言の凱旋
23 戰ふ街庄協議會 役場改築問題も議論さ 九塊庄協議會
24 內埔庄協議會
25 新化街等の協議會開く
26 歸仁庄外五庄と新豐專農
27 里港庄協議會
28 永康庄協議會
29 觀音庄協議會
30 新港庄協議會
31 地方多より
32 第五回決算公告/株式會社廣福洋行
33 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 地域綜合經濟團體 臺灣商工經濟會の律令 愈よ近日中に公布、月末施行
02 農業會の經濟事業 本年度の計畫決定
03 林業振興の重要性 臺南州林務課長宮竹透氏強調
04 臺北州農業會 きのふ設立總會
05 戰時型工作機械
06 鐵工業統制會加入 第二次會員近く指定
07 新化郡水利組合評議員選擧
08 臺灣產業金庫 廿六日に設立委員會
09 中小商工業再編成の打合會 桃園郡で
10 新化郡學徒の螟虫驅除
11 商況(廿一日)
12 文化 郵便はがき禮讚 (下)/小林準一
13 甲冑と近代戰 (中)/山上八郎
14 「獨逸人の見た日本」
15 ベルリン大學の論文提出數
16 大畫家ムンク 八十歲で逝去す
17 獨逸の職場專用新聞
18 ラジオ
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 勤勞查察を實施 軍需管理部及び鑛山監督局
02 日本人は親切で寬容 英軍准尉ホブソンの手記
03 圖像:印緬戰線敵基地爆擊行の海鷲
04 臺灣糖業對策を檢討 內務省で關係官廳連絡協議會
05 英本土を猛爆
06 グンビ敵陣を攻擊
07 地方責任體制の促進(下) 決勝議會の焦點
08 戰局に新たなる轉機(下) 歐洲第二戰線とドイツの戰力/木下浪夫
09 圖像:デリーへ進發の印度國民軍
10 第二次決戰の 機運動く 東部戰線の戰況概觀
11 獨軍バルト三國の國境防備強化
12 東部戰況公報
13 木製飛行機部分品の 技術者講習會を開く
14 クリヴオイログ市 赤軍の重壓加重
15 獨軍ホルム市撤收
16 米三十三機喪失
17 九州炭の供給確保 綜合行政運營を期す
18 羅市電氣水道罷業終熄せず 軍隊の接收考慮
19 三千三百餘機を喪失 英米空軍昨年中歐洲で
20 へ州の無煙炭罷業
21 英國首相の戰況報告
22 反樞軸軍を擊退 獨軍イタリア戰線堅持
23 伊戰線公報
24 東西時事 米國の□重慶媚態
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 九十一を六十一に 島都區の整理統合成る 三月十日から實施
02 各區の運營強化 庶務、鍊成、經濟の三部制新設
03 新區劃一覽表
04 護國神社に扁額 長谷川總督が奉納 忠烈萬古
05 陸軍病院に鷄卵献納
06 空の防護に萬全 淡水で警防講習會開催
07 ニユーギニア奧地踏查行 密林中の裸踊り (四)/皆川清海外遊記

バブアの數の觀念

○日程滯在して私達は更に前線の目的地に用意された舟艇に便乘して出發した。空襲が頻繁に見舞ふといふ◯◯◯◯海の密林の繁茂した島々を拔けて南東風の季節風を真向ふに受けながら私達の舟艇は南へ南へと夜通し走つた「この附近から針葉樹が少しづつ生えてゐますよ」、と舟艇長は地形の說明をして吳れた。

カンポン◯◯◯◯中繼基地として設けられた◯◯部隊の連絡所だ私達は先づ此處で小憩することになつた。冷氣が周園の樹林に漂つて肌寒い、襲つて來る山蚊は拂ひ退ける暇もない執拗さだ、若い通譯にこゝのパブアの奇習を聞くと「酒を飲めば彼等は必ず踊るんですよ。木の皮の褌で男も女も、妙な踊で寫真に撮りたかつたが合憎く持合せてゐないので殘念でした。」「それからパプアの數へ方に一大發見をしたのです、いゝですか、聞いて下さいよ。」と彼の

說明 したところによると、此附近のパブアは、(エネクワ・エミナテア・エミナテア、エネクワ・エミナテア、エミナテア・—一、二、三、四)と數へて五以上はワタリで誓ひ表すといふワタリと彼等のいふマライ語のバニヤに相當して「澤山」と云ふことなのだそうである「其れ以上の數へ方は手指や足指を出してけりをつけるんです、パプア語つて面倒ですね。」私が最初に聞いたパプア語はこの通譯の素晴しい發見を知つてからである。パプア族には一定の言語はなく、各地の蟠居地每に、それぐの特有語を持つてゐるだけであるそれが外來者と彼等の間の意志の疎通を困難ならしめ、禍根發生の原因となつてゐるのである「それでも私は丹念に書き取つて覺える積りです、まあやつて見ますよ」と、この二十歲に滿たない若い通譯の根氣にな鞭撻と敬意の言葉を殘して再會を約し夕暮近く舟艇に便乘したのである

密林に部落を訪ふ

前中國◯◯新聞の記者で部隊の情報主任である廣安中尉の誘導で私達は、◯◯部落に入ると直ちに部隊長室に案內された。任務の概要を述べてから私達は種々の命令指示を部隊長から受けたのである私達は、この最前線であるカンポン○○○から更に西進してマングロープの密生する海岸線に沿ふて、奧地の山岳地帶にある部落を見るため一日廣安中尉に案內されて五粁程上流カンポン◯◯◯◯に出かけることになつた季節風のため海上からの舟便は到底不可能だといふので海岸から通ずる幾條もの河川の一つを選んで小船で運航することにした。林立した海岸性マングロープの間を潜るやうにして進むこと◯時間で私達は目指す場所に到着した、河川が三方から海中に流れ込む合流地點で僅かばかりの長方形の砂濱が陸地の面影を見せてゐる。棒切を無雜作に組み合せて柱とし、梁として重方形型に造つた家屋がこの白砂の土に建てられてゐた。家のぐるりはニツパで積み重ねるやうに掩ひ、

海風の當りを防ぐやうにしてある。內を窺くとカランとしたぶつ通し間で、白濱がそのまゝ土間になつてゐる。幾つもの圍爐裡が四本の棒切を支柱として屋內の家族別每に設けてある。私達の訪問にビツクリしたらしい此の家のパプア達は土間に腹匍ひになつたままギロリくと私達を見迴してゐた。

廣安中尉の說明によると、南方での圍爐裡とは矛盾したやうに聞えるけれども年中裸體の彼等と雖も夜分の冷氣には參るらしいといふ。ニユーギニヤには四季は無い。然し晝夜の氣溫だけが烈しい變化をみせて肌身に應へるといふのは事實だ。今日は市場のある日だといふ。私達が現場の砂濱に到着した時に見た

男女のパプア人は月幾日かに指定された市場日に、ここに集つて來ることになつてゐた。芋蔓、滿貝、サゴ、砂糖キビ、凡そ食糧になると思はれるものが幾重にも砂上に行儀よく積み上げられて居た。私達と同行した主計軍曹の顏を見ると居並んだパプアの賣手人は一齊にピヨコリとお 辭儀をした。カヌーで運搬されたこれ等の食糧品は一通り天秤にかけてから相當な價格で買上げられるのである。

歡迎の踊はじまる

此處に集まつたパプア人さつき見た白砂の家の住民を合せて三十人位であつたが、赤褐色の眼は光澤もなく眼光の銳さもなく、或は純粹のネグリート系の種族かも知れない。「この連中は部隊の附近に以前は家を建てて住んでゐたのだが、敵機の盲爆に怖へていつのまにか上流の叢林に入つて仕舞つたのですよ。活氣が無いでせう、神經衰弱の氣もあるんですよ」と話してくれた廣安中尉の言葉でうなづける點もあつた。それにしても喫驚したのはここに集つて來たパプア女の裸體の美しさである。二十人近い賣手人である彼女達は順番を追ふて各々サゴや芋蔓の大束を

輕々に兩手に摑み上げる均衡の整つた滑らかな綠をみせた。四肢が異樣にふくらんで乳房の丸味と程よい調和を保つて、健康感を與へてゐる臀部を木皮の褲で包んで後方から下げた尾羽のやうな垂れ切を海風にヒラくさせてゐた步くと內股の者が大部分で支那娘に見受られるやうな粗雜な足どりの者は皆無といつてよかつた。どの女も乳房の上皮に豆粒大の傷痕があつてこれは化粧だといふ。市場の世話人として働いてゐる村長に聞いて見ると真赤に燒けた焚火をぢかに

皮膚に當てるのだといふ、主婦は皆んなこうするのだと言つて女達を見返り乍ら笑つてゐた。その翌日、私達は更に◯◯◯川の上流に「水の部落」と呼びパ プアのカンポンを尋ねた。部隊から小艇で約○時間程遡行したとこである。倒木の多い河川の支流か ら支流を上つて現場に到着した私達を二十人程のパプアの男と子供が叢林の中で迎へて吳れた。部隊ではこの附近に炭竈を設けて○名の兵隊で木炭の製造に當らせてゐたのである。山男の風貌をした村長だといふ男が私達の先頭に立つて部落に入つた。背丈の高さをした幾棟もの家屋が河岸の岡の上に並んでゐる。私はふと一本の檳榔樹に掛け渡された梯子を見たのである。

厚い纖維の木皮を削つた切口に二間程の長さの竹筒の先頭が差込まれて、梯子に結ひつけられてゐた。私に從つて來た一人の子供にこの竹筒を摑ませてふらせて見た。コトくと音を立てゝ聞える。切口より流出した木汁が溜つてゐるのである。パプアの愛好する生酒は、サゴ酒、椰子酒、檳榔樹酒であるが、今眼前に見るこの液汁は生のまゝの新鮮さで強烈な香りを發してゐる、風雨と天然の密林の生活を營む彼等のためには、五體を醉境に誘ふものとして、人工の加へられないこうした生酒が相應しいのかも知れない酒は祭禮に用意するため部落舉つて共同で採酒されるといふ私達のためにカンボン踊りを見せて吳れると云つて村長は十人餘りの婦女を檳榔樹のある廣場に集合させた。私達が到着した所は、女の姿とて見受けなかつたのだが村長はわざくカヌーをあやつらせて附近の

河川で働いてゐる女達を呼寄せたのだと、さも自慢らしげに語つた。パプアの婦女は一家族の糧道の支柱の役割を演じてゐる。每朝カヌーを操つて女兒を伴つてから食糧となるサゴ、魚貝を漁つて河川を上下し樹林に入ることが一日の稼業の全部とされてゐる。幾何かの收穫を得ると、大體定まつて晝過ぎ頃歸村する。私達の到着が朝早かつたので、村長は女狩りに出かけて呼び返して來たといふのである。踊が始まるといふので同行の兵隊と席に入つた私達は思はず目を瞠つた婦女達は一樣に木皮の褌をしめ赤褐色であるべき全裸が泥土を塗り込んで真白なのである。泥人形そのまゝの裸身である。褌の紐に「毒だみ草」に似た草葉が結れて腰部を包んで飾りとしてゐる村長が豬皮で作つた小太鼓を打ち乍ら靜かに歌ひ出すと、これに合せて三人の男が歌ひ始めた、

哀感の籠つた歌調である。女達は男を中心に廻つて踊り始めた。車夫のやうな姿勢で前に駈け出し乍ら地面を兩足で踏り兩腕を前後にふる踊りである。バタくといふ足音だけが蹴りの全部で何の興味も湧かない單調を越した歌調は未開なバプア人に歌はれると、こうも限りない哀感をそそるものか私はこの歌調の內容を知りたいと思ひ色々手懸りを探したが苦手なパプア語では私達の力ではどうにもならなかつた、煙草やチリ紙を御禮の品として女達に分けてやつてから私達はこの部落を去つたのである。

08 ジヤカルタ中等學校教師の軍事教練
09 “陸の若櫻”銓衡試驗 臺北州下の日割決る
10 新竹の献金一束
11 斗酒なほ辭せず 部下思ひの淵山中佐
12 決戰だ、駈足だ 新竹州支部の申合事項
13 彈丸切手當籤番號
14 小倉競馬場蓖麻園に
15 元寇の役分捕の兜
16 防諜徹底講習會 臺北州下の農漁村で開く
17 鄉土食に太鼓判
18 いかなごの漁期
19 表彰金を献金
20 國寶も分散疎開 金閣寺に實地測量
21 堆肥增產に汗鬪 善化西青年團
22 花蓮港廳農業會設立總會變更
23 阿夷區正條植豫選會
24 ガンヂー夫人逝去
25 米兵濠洲で亂行
26 共榮圈短信 モロの船團 マカツサルに入港
27 金屬回收國民運動展開
28 李仕翁逝去
29 人事・消息
30 今晚の放送
31 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 ブナ轉進に貢献 淵山、鵜飼兩部隊に感狀頭條新聞

【東京發同盟】

陸軍省發表(昭和十九年二月二十二日十六時)

昭和十七年末より同十八年初頭に亘るスタンレー山系よりの轉進作戰に際し防空及び地上戰闘ならびに海上輸送作業に偉勳を樹てたる淵山部隊及び鵜飼隊にさきに軍司令官より感狀を授與せられしが今般畏くも上聞に達せられたり

感狀 淵山部隊

右は昭和十七年七月ブナ方面に上陸するや當時敵機の活動熾烈なる際敢然として防空の核心となり彈藥の補給意の如くならざりしに拘らず極力彈藥の節用に努め同年十一月中旬に至る間南ギルワ附近に於て二十數機ブナ飛行場附近に於て四十數機合計約七十機を擊墜し克く敵機の跳梁を制壓し集積基地及飛行場掩護の重責を完遂せり

元來戰場一帶は瘴癘の地たるに時偶々雨季に際會し加ふるに補給意の如くならず時々數日の斷食を見る情況にして將兵の疲勞大憊極度に達せし折柄十一月中旬以來の同方面の作戰急轉し戰況逐次逼迫し放列陣地は直接歩兵と同線となり火砲は敵砲爆撃の為破□し遂に對空射撃を實施し得ざるに至るや或は水平財撃に依り敵戰車を撲滅し或は銃を執りて地上第一線としてブナ及南ギルワ戰線に活躍し特に南ギルワに於ては中地區で前地區陣地の中核として克く全軍志氣の中心となりギルワ附近確守の主因を為せり斯くの如きは隊長の的確鞏固なる統率並に戰闘志氣を核心とする舉隊鐵石團結の下堅忍不抜旺盛なる攻撃精神と精到なる戰技とを遺憾なく發揮せるものにして全軍の模範たり

仍て玆に感狀を授與す

昭和十八年二月十一日軍司令官

感狀

野崎部隊鵜飼隊

右は昭和十七年七月ブナ方面上陸以來上陸部隊に密接に協力しありしが十二月中旬以降長期連續使用に依る舟艇の衰損修理部品の缺乏舟艇數及燃料の不足とに執拗なる敵機の銃爆撃並に敵快速艇の妨害等幾多の障碍を排除し軍需品の揚陸及之が第一線に對する輸送及海上兵力機動等後方輸送の骨幹を成形し克く補給輸送の命脈を維持し其の作戰を容易ならしめたり

特に昭和十八年一月上旬よりブナ方面部隊のギルワ轉進に至る間に於ては夜間輻輳する輸送に當り敵快速艇の妨害及舟艇達著點に對する砲撃愈々猛烈となりたるに抱らず全員連夜疲勞困憊を意とせず敵快速と戰闘を交へつゝ困難なる患者後送を遂行し其の轉進を容易ならしめたり

斯くの如きは隊長の適切真摯なる統率の下旺盛なる責任觀念烈々たる闘志及精熟せる技能を以つて克く部隊の任務に邁進せるものにしてブナ方面部隊の作戰に寄與せしところ誠に大なるものと認む

仍て玆に感狀を授與す

昭和十八年二月十一日 軍司令官

02 敵空軍恐怖の的 一發必中の淵山部隊
03 決死の輸送に當る 鵜飼部隊の戰鬪經過
04 兩部隊長略歷
05 現戰局は真に重大 積極果斷所信を斷行 東條首相重大發言
06 圖像:彼我最前線の突角陣地
07 戰爭遂行の障害事項 思ひ切つた措置を取る
08 內政運營の一體化 內田農商相の登場で 急速に解決されん
09 在印英人逃げ仕度 國民軍進擊に大動搖
10 英軍の兵站線脅威 皇軍挺身隊の進出で
11 支那重視論 米言論界に抬頭
12 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 統帥、國務の完全緊密化社說

政府は深刻苛烈な現戰局に鑑み、統帥と國務との完全緊密化を圖るため、二十一日東條大將は參謀總長に島田大將は軍令部總長に夫夫親補せられた。今回の措置は實にわが國內閣制度の創始以來の劃期的な英斷で大東亞戰爭の現局に對應し、わが戰時內閣態勢の飛躍的强化を整備したものとして注目される。現代戰の本質たる統帥と國務の緊密不可分性は今更說くまでもないことであるが、皇國の興廢と東亞の隆替とを決すべき此の未曾有の重大局面に對處し、頹敵米英を擊碎せんの政戰兩略の完全緊密化は絕對的な要請と云はねばならぬのである

政府に於ては、苛烈な戰局に對處し、機を逸せず敵米英の野望を破碎するため、既に統帥と國務との間然するところなき緊密化、決戰國內態勢の確立、適切活潑なる外交の推進を三大方針として、銳意これが急速なる具現化に努力し來つたのであるが、今回の劃期的英斷措置はさきに斷行せられた諸般の國政運營と共に、まさに遺憾なく如上の方針を達成したものと云ふことが出來よう。斯くして統帥と國務の緊密不可分性の透徹は國家總力結集の隘路を一掃し、磐石の重きを加へた元帥府の完璧なる布陣並に參謀本部の强化と相俟つて、決勝不敗の戰爭指導態勢は確立されるに至つたのである

如上によつて、如何に政府が戰爭完遂のため、決死の覺悟を固めて國政運營に當つてゐるかを全國民は識らねばならぬ。今や敵の反抗はいよいよ急調强引となり、戰局は全く未曾有の緊迫を吿ぐるに至つた。皇國不敗の戰略成れりとは云へ、その裏付けとして國家總力の結集による銃後生產力の增强が伴はなければ、如何なる戰略も成り立たない。現下の大平洋戰線に見る物量の壓倒的優勢に對するわが出血防禦作戰の樣相が最も雄辯にそれを物語つてゐる。今やわれわれは政府の決意に應へ、苛烈なる決戰戰局に卽應して、いよいよ軍官民一體の下總力を結集發揮して、此の有史以來の時艱突破に決死の覺悟で邁進せねばならぬのである

現下の戰局はわれら國民に對して文字通り滅私奉公を要請せられてゐるのである。銃後に於ける戰力增强にわれらは必死の努力傾注を要求されてゐるのである。全島民は充分にこれに應へなければならない。戰略遂行を可能ならしめる軍需生產力の擴充、食糧生產の飛躍的增强がわれわれに課せられた國家要請なのである、全力をこの一點に凝集して遺憾なきを確保するこそ戰勝への道と云はねばならない。

02 諸工事順調に捗り 今秋に晴の遷座祭 臺灣神社御造營狀況
03 奉公運動第一線を衝く(三) 凝す最高度の工夫 指導者等の熱意溢るる岡山部落
04 島民の決意を披瀝 皇軍の戰果に献金續く
05 送らう造船用材を 新竹州供出運動を展開
06 經濟事犯百萬圓 檢擧の殊勳者を表彰
07 冬籠りを戰力へ
08 皇國學徒の本懷 南の空で敵學徒と雌雄決す 兄鷲故國に呼びかく
09 麗し隣人愛の美果 中部風水害の救援、復興に盡した 兩州下の功勞者表彰
10 乙種工業學校 卒業生にも使用制限
11 報國隊を結成 新竹州下の地主總蹶起
12 愛國婆さん お祝金を献金
13 花蓮港廳各中等學校卒業式日割
14 人事・消息
15 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 女子屬官の途開く 手始めに三名を任命 高雄州
02 譽れの看護助手 臺中州けふ合格者を發表
03 建設的意見續く 交通總力運動會議開く
04 徵兵趣旨老人層にも透徹 臺南市の懇談會で協力を表明
05 徵兵對策に重點 臺南市新年度豫算
06 臺中州線香軸集荷配給組合創立總會
07 潮洲街協議會
08 皇奉東石郡支會委員
09 長榮中學生徒募集
10 皇奉善化街分會奉公委員
11 高雄市會開く けふ市會議室で
12 伸び行く市勢を反映 高雄市豫算七百四十三萬圓
13 參與を設置諮問機關 嘉義市農業會
14 地租の早期完納 彰化郡は二十日に凱歌
15 皇奉新化郡支會專任主事發令 小野邦彥氏
16 奉公防空群查閱 嘉義市三段構で實施
17 徵兵制準備推進會 高雄市で設立を急ぐ
18 主要食糧の圓滑配給を協議 屏東郡で
19 仁德庄協議會
20 國民貯蓄の完遂 臺南州皇奉支部で打合
21 鄉軍臺中州南部分會の武術大會
22 臺中州市長郡守打合會 けふ開く
23 軍事の栞 輝く船舶工兵(三) 綿密なる教育と工兵魂
24 文人墨客よ嘆く勿れ 舊都赤崁樓を近く大修築
25 埔里街奉壯辭令交付式
26 嘉義美容術組合の献金
27 澎湖廳農業會 十九日創立總會開く
28 柯國語君壯途に上る
29 同日一齊に擧行 高雄市國民校の卒業式
30 歸仁庄通常協議會
31 輸送の圓滑即ち增產 竹南郡下の輸送業者起つ
32 桃園家政卒業生の申込殺到
33 地方多より
34 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 四億貯蓄を總突破 三月に總突擊運動展開 貯蓄券の賣出をも開始
02 本年度國民貯蓄 取扱機關別配分決定
03 水產事務打合 廿五日に打合會開く
04 デリスに就いて (一)/永樑生
05 兔毛皮の完全供出 屠殺者の協力要望
06 彰化市農業會役員任命
07 灌溉貯水池を設置 高雄で工事に着手
08 事業遂行に萬全 石井理事長抱負語る 臺灣重要物資營團
09 臺灣重要物資營團 きのふ役員任命
10 竹山郡の減退蔗作面積 七三甲四分
11 航空機と桐
12 纖維製品企業整備 近く要綱發表
13 臺灣纖維製品配給會社總會
14 戰時特別預金 廿五日に抽籤
15 醬油工業會社株主總會
16 商況(廿二日)
17 文化 演劇的教養の必要/呂赫若
18 甲冑と近代戰 (下)/山上八郎
19 征く吾が子/樋口秀行
20 興南詩苑漢詩

病後偶成/文訪、哭顏笏山夫子/子珊 福島嘉男

21 ラジオ
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 武勳の六提督歸還 畏し・拜謁仰付けらる
02 大久保公使 拜謁仰付けらる
03 正確無比の我發表 今更の如く敵側驚嘆
04 比島、非常時狀態宣言 ラ大統領の權限擴大
05 圖像:出擊に備へ整備する我水上機
06 獨との協力強化 ラヴアル佛首相力說
07 彼我戰爭目的の相違 決勝議會の焦點外交と外政篇
08 軍事手帖新四軍
09 育英會獎學生 採用の狀況
10 圖像:ニユーギニアに於いて我が高射砲による敵機の擊墜
11 合計八百六十五機擊墜 反樞軸空軍はドイツ爆擊で 四十パーセント前後の損害
12 米七十四機喪失
13 ネツツノ上陸以來の反樞軸軍損害
14 イタリア戰況
15 羅府の水道電氣施設接收 ル、初の命令發す
16 食糧增產に學徒動員 文部省より通牒發す
17 ソ聯爆擊機 芬西部爆擊
18 新攻勢を準備 南伊のドイツ軍
19 米政界、極度に緊張 上院、ルの驕慢を痛擊
20 增稅案を拒否 ル、議會に突返す
21 米モ財務長官辭職か
22 鐵鋼地帶の復興 赤軍、多くの歲月を要す
23 獨軍ク市撤收
24 米百十一機を擊墜 獨軍當局の發表
25 東西時事 悔なき戰ひ
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 國語市建設に挺身 新竹市の中堅壯年層が蹶起
02 熊本籠城記念式
03 硫化鐵新鑛脈發見
04 大東亞よい子達の集ひ 廿七日日比谷公會堂で開く
05 移動展資料完成 企業整備趣旨徹底へ
06 增產戰士大喜び 藝能奉公隊第一日公演盛況
07 ニユーギニア奧地踏查行(二) 野猪狩武勇談をきく/皆川清海外遊記

パプアの野猪狩

この邊のカンボンでは棒杭の元に差した野猪の頭蓋骨を幾つも見た。パプアの男は野猪狩りを唯一の樂しみとして暇を見て叢林を跋涉するといふ。亭主が主婦の前で誇る技術はこれだけだといはれてゐる

「奴等の野猪狩といふのは生命賭けての仕事ですからね」と歸りの舟中で兵隊の語るところによると、竹製の矢を野豬の頭に幾本もて。射殺めるといふ。そうした現場は私達の短い視察期限では出合ふ機會もなかつたが、其後再度このカンポンを訪れた時勇しい 一人のパプアが主婦だといふ年若い女に抱かれて三人の同僚に支へられて兵隊の小舍に轉がり込んで來た。一寸前にカンポン附近の叢林で野猪を發見したので矢を抱くて飛び出し獲物の真向うから矢を投げつけたのだつたが狙ひが外れて二番矢を射やうとする時に猛然と襲ひかゝつた豬の芽に左側腹部を突かれて仕舞ひ、十糎大の肉片が刳り取られて其場に倒れたと云ふ。急を聞いて集つた男達の為にこの野豬は遂に射止められて仕舞つた、と附添の男の一人は椰子葉に包んだ猪肉の足を突き出して食べて吳れといふ手真似をして見せた。交換にこの男の傷を癒して吳れといふことが判つたのである。丁度持合せてゐたヨードフオルムと赤チンとで私は醫者らしい手附で早速患部に應急手當をしてやつた患部に滲むチンキの強烈な痛さで、この男は主婦の全身を兩手でしがみ塗り終る間中「アガマ、アガマ」と泣き叫んでゐた。私は彼のいふアがマ(馬來語宗教といふ意)といふ泣き言葉の中に何か神に祈るやうな言語の使用を發見して「助けて吳れ」といふ意味に違ひないと思つた其後このカンボンの炭鑛に勤務する兵隊からこの男の傷の恐しい程の快癒ぶりを知らせた便りが部隊本部の軍醫のもとに知らせて來た。私達は皆でパプアの皮膚の強靭性と傷に對する彼等の肉體の抵抗力等といふものについて京大出たといふ部隊の軍醫を中心にして色々語り合ふのであつた。

私達の最終の目的地である山間のカパオク族エパプア族の一種——のことなら詳細な情報を持つてゐる人があるといふので一日私達は部隊長に案內されて同じくこの前線で挺身してゐる○名の住む家を尋ねたのである。海岸に近いマングロープの樹林の中に並んで建てられたニツパ椰子の家が、この人達の事務所であり宿舍にもなつてゐた。全部の人達に紹介されてから久米といふ人の語つた話を聞いた「あの山は標高二千五百立米あるでせうが、パプアの大部分は土地の名に困んでかカパオク族とヂヨゲナルとの二種に分れてゐるんです、奴等は家族每に必ず野豬を三頭か四頭は持て居りますが大切な家財として屋內に同居させて置くのです、屋內も不潔で、とても人間の寢る家とは思はれない、山間の傾斜を踏んでカンボンが集團して居るのです。農耕に長じてゐて不思議に芋の栽培が上手らしいのです。私が行つた時は每日のやうに芋ばかり食べさせて吳れました。バナゝは實つたものは少なく生のまゝ燒いて食べます。彼等に人間の靈といふものが、いつでも自分の周圍に潜んでゐるとして自分の影をすら極度に恐怖してゐるらしいのです。鏡なんか見せますと吃驚して遠ざかるんですからね、子供と同じですよ。いつも全裸體です。男はラブロータン(瓢)で局部を包み女は木皮を編んで褌代りにしてゐるのです。只ヂヨクナル族の婦女がサロン形に作つた纖維で編んだものを腰部につけてゐるだけです。このカンボンから山を降つて、私達について來た十八歲程のカバオク民が近所の部隊で今使役として働いてゐるから明日見られたら」といふ久米さんの約束で私達は一先づ此の家を辭して宿舍に歸った。

貨幣は子安貝

其夜寢就れない時間が續いたので、私はこのパプアの生態に就いての分類表を頼りないローソクの火下でノートに書き綴つたのである。中央山脈の山間地帶に蟠居するバプアは海岸に遊動る海岸のパプアとの離婚はしない東部ニユーギニヤの山岳に見られる小ネダリート系とも違つて、大ネグリート系と云はれてゐる。これ等のパプアは溫順な性質の者が多く勤勉の風がある。カバオク族と云ひ、ヂヨクナル族と云ひ土地の名稱を名附けたものに相違ないのである。家屋は細木を柱とした草と泥土との屋根葺で、必ず東を出入口にしてゐる。男女の寢室は別々に設けられて屋內の中央には焚火のため圍爐裡を掘つてあるといふ、寢室の床は一米位の高さで上げられ、ロータン(籐)敷きの居室である、子供が出來た場合は女親は別居のやうに家を新設するといふことになつてゐる、冠婚祭禮は雨期を避けて乾期の九月から翌年の三月頃迄を撰ぶことになつてゐて、當日の服裝にはカシアリー火喰鳥の尾羽を頭髮に飾つたり、獸牙を鼻口に差し込んで裝飾としてゐる、婦女の間では耳飾りとして、バナナの皮にくるんだタバコ入れを折疊に幾重にも折つて耳に差込む、年に幾回かの祭禮には部落總出で野豬を食膳に供へてやんやと踊り狂ふし、草の葉で飾つた笛で歌と踊りに調子を合せるといふ、此のカンボンの珍事として舉げられるのはこれに止まらなかつた、石を以て齒並の高低を揃へるだめにむごたらしい程の亂棒な動作で齒先をギリギリ砥り音をさせるのも音樂の一つとされてゐることである、婚姻は賣買で行はれ必ず他部落の女を撰ばねばならないとされてゐる、子安貝が金の代用として尊重されるのもこの土地であることが判つた、戰前ですら五○個程の子安貝で男子は婦女を賣買してゐたといふ、但蘭印時代の人口統計を見ても、この山間のパプア族の男女の比率は四割弱の女の出生率である、

「一夫多妻は結局子安貝が平均に彼等の掌中に入らなかつた結果ですよ」と語つた久米さんの言葉が真實であるかも知れない、

翌日の叢林の中に陽光が未だ入らない早朝、私達の宿舍の部隊本部に兵隊に連れられたカパオク族の六人の子供達が尋ねて來た、

どれを見てもラプロータン(瓢製)で局部をかくしてゐた、毛髮と骨格から私はこの子供達は小ネグリート系との雜婚兒に相違ないと思つた、私達が持合せた子安貝を示すと吳れと云つて盗み取らんばかりの熱心さである

この小安貝の十個で自分の部落に行けば野豬をくれると云ふ。芋も澤山あるし、交換にするから吳れとせがむのである。近い內に一緒に暑に連れて行くからと私は子供達に約束してからさつき來た兵隊に連れて戻つて貰つたのであつた。

人喰人種の恐怖

但蘭印時代に殘されてある只一つの文献が或る經路を經て私の手に入つたのはそれから間もなくである。この文献に從つて述べて見ると、男子の多くは業務としては無く、女兒を連れた婦女が唯一の食糧である「エビ」を漁つて早朝からカヌーに乘つて湖畔に出かける。芋の栽培はどのカンポンでも盛で常食としてゐるといふ。器具としては今尚石製の斧や竹製の刃物を使用してゐる。石器時代を一步も出てゐない生活などである婦女の用ひる針はカシアリ(火喰鳥)の尖骨を代用としてグネモネ木の纖維を糸に使用してゐる。

雨水を竹筒に保存して飲料とし、グネモネ木の幹より出る液汁を酒として愛好するといふのである、グネモネ木のどんな木であるかは今以て私は知らないが沿岸のバブアの話によると針葉樹に似た樹らしい。各部落每に長があつてトノウエーと名附け世襲制度になつてゐるといふ耕地の所有別を示すために棒杭を使用して畑地に差込でゐるのである、非常に親しみ易い性格を持つた彼等に親愛の印として初對面の折は人差指を折つて相手の指を挾むことが、禮儀とされてゐる。指切りの挨拶である。子供達が私達を尋ねて來た時も、居合せた部隊の將校は皆んな指切りをされて彼等に挨拶された。婚禮の當夜は男の希むまゝに如何なる場所でも女は同行されて寢ねばならない今ではカヌー內が利用されてゐると云ふ、

數字の數へ方は日本流に示せば、一、二、三、四、五、六、七、八、九、十と數へ更に反覆して一、二と進んで二十といきなり數へ一、二と進んで更に三十と數へるのである。

こうした彼等の蠻風は、長い間何等の教化も受けずに、數百年と續いて、暗黑の島と呼ばれ、人類學の興味の對照とすらなつて來たのである

この前線の基地の附近には我々マヌヴイー(人喰人種)族が現れて、沿岸パプア人を恐怖させるといふことであつた。住民の話によると、雨期は海岸地帶に遊動し乾期は山間に姿を隱すといふことである。未婚の婦女は殆ど一草一葉も身に着けずに既婚婦人のみが僅かに木盜で腰部を包んでゐると云ふ。真疑の程は確かではないが本當だと云ふ住民の言葉を信じていゝかも知れない。聞くところによると、彼等マヌエ人種は原始時代にさうであつたと思はれるパプアの直系で沿岸に住むパプアの風習になじまないといふことである。或は彼等が本當のパプア原種かも知れないと私は思ふのである。何れ私は稿を改めて彼等の生態について書きたいと思ふ、私達はそれから間もなくこの前線の基地を離れて◯◯方面に出發した。視察中御世話になつた幾多の將兵の武連を祈つて私はこの拙い紀行を終り度いと思ふ

08 長壽村樂隱居返上
09 遺家族慰問の青年演劇會 廿七日中壢街で
10 地主增產協力會に協力 臺中州市長郡守會議で協議
11 地方長官打合會 あす府正廳で開く
12 宜蘭市州市會議員の月例會
13 宜蘭水利組合評議員會
14 徵兵制に應へて 嘉義市目標と對策決定
15 防空講習所を設置 警防團員を徹底的に鍛鍊
16 南ボルネオ文教主任初會議
17 米のタイプライター不足
18 青年團も編成替へ 團員の均一化を圖る 臺北市の區整理に伴ひ
19 臺灣清掃具株式會社
20 奉公の意氣燃ゆ 臺南州青壯年鍊成終る
21 防諜に關し高等事務打合會
22 ボース首班インセン刑務所訪問
23 戶口事務を整備 徵兵制實施に備へ あす全島保安事務打合
24 謝禮金を献金
25 榮冠を擔ふ乙女 臺中州看護助手合格者
26 臺南州看護助手決る 榮えの合格者一○五名
27 裏作の完全利用 立川總務部長□大滿悅
28 表彰金を献金
29 學園の決戰對策 高雄州各中學校長打合會開く
30 年末現在で九十八% 臺南州の國民、組合兩貯蓄
31 嘉義市會あす開く
32 山川男逝去
33 張春氏逝去
34 今晚の放送
35 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 一路生產戰に邁進 隱忍耐乏、必勝態勢確立へ 東條首相重大發言民間指導者語る頭條新聞

【東京發同盟】東條首相は二十二日の閣議席上特に發言を求め帝國は今や正に隆替の岐路に立ったがこれ對し政府は統帥と國務の緊密化を斷行愈愈一大勇猛心を發揮し一切を白紙に返し大膽率直に最善と信ずる方途を實施この難局打開の大道を開拓する決意を有する旨表明した、而して首相は特に危急の事態に臨み部下の注目するものは指揮官の顏色であり我我軍國の最高責任者たるものは一切の毀譽褒貶を超越し積極果斷大君に忠ならんと欲する手段を餘すところなく實施し以て聖戰の目的を達成聖慮を安じ奉らんことを誓ったこの發言は言ふ迄もなく閣議列席の各閣僚に對する號令であるが皇國に生を享ける我等一億國民は當然その部下である、我我は從來も首相の一擧手一投足を注視し來たったが今やこの赤裸裸なる決意の明表と決戰施策實行に對する政府の英斷の方針をみてとった以上更に新たなる決意の下にこの難局を突破し皇國の永遠なる運命を磐石の基礎の上に確立しなければならない、首相の閣議發言を受取った國民の側に於て如何なる決意と實踐の下に時局の最大要請たる戰力增進に邁進せんとする民間側の指導者はこれに對し次ぎの如く語ってゐる

▲造船統制會長斯波孝四郎氏

東條首相の言はれる如く戰局は真に重大である我我は愈愈決意を固くしてこの未曾有の難局に挺身しなければならない。我我は作戰のことは一切軍を信賴し戰局の一高一低に動搖することなく一路生產戰に邁進しなければならぬ生產戰こそは我我の戰場であり、この分野に於て前線の將兵に劣らざる覺悟を以って一艦でも多く一隻でも餘計の船を作る決意を新らたにしてゐる次第である。現在我我產業人としては決戰態勢に處する充分の覺悟が出來てゐる官の指示さへあれば如何なる難局にでも喜んで飛び込む、業界の一部にはなほ頭の切替を終ってない向きも無きにしも非ずだがこれらについては今後急速に指導是正して行く□算である。從って官に於ても造船統制會を單なる民間の團體と考へることなく、この際軍の一翼として卽ち軍の生產擔當部局として充分の信用を與へ產業陣の知識と經驗を充分活用する樣にして欲しいすでに增產の機構は出來てゐるのだ、要はこれを如何にして行くかにあるこの際官と民間とか言ふ區別は一切捨てて一億敵擊滅に燃え立つことは何よりも增產の途であると考へてゐる、

▲產報理事長小畑忠良氏

決戰の遂行に必要な增產對策の實施につれ尨大な生產機構が出來る多數の勤勞者が動員配置されたがこれに依って直ちに妖術の如く飛行機や軍艦が增產されるものでは決してない、この事は農產物の增產についても同樣に言へることで國民は苛烈な戰局を凝視する共に現在のあらゆる面に於ける困苦缺乏に耐へて尨大な生產機構が近き將來必らず充分な實力を發揮することを確言しその目標に向って邁進することが緊要である困苦缺乏に耐へる國民の力こそ現下に於ける真の戰力であり同時に將來生產機構が充分實力を發揮した時の必勝態勢に迄この戰力を牢固として維持する事は國民すべての責任でなければならない今議會を通じて生產機構確立に依る增產のためその基盤となる勤勞者の問題について職階制の創設勞務查察の實施等いろいろな論議が行はれたが產報としては出來得る限りの手段を講じて勤勞者が全力を擧げて增產に挺身する樣今後努力する考へである要は國民すべてが隱忍耐乏の生活を堅持して必勝態勢確立に向って總進軍する決意を新らたにすることである

02 社說 勝つ為に積極果斷たれ社說

戰勝は必らず我に在ることは誰人と雖も寸毫も疑ひをさしはさむものではないが現戰局が實に重大なる段階に直面してゐるのを思ふ時、一億國民は凡てを犧牲にして總力を結集して米英擊滅に突進せねばならなくなつた。敵は南太平洋のわが占據地に驚くばかりの執抝獰猛な反攻を繰返してゐるのみならず、洋心ギルバート諸島に喰下り、次でマーシヤル群島に兵を進め、更らに一擧トラツク島の空襲を行つた。敵のこの作戰たるや暴虎馮河の勇といふよりも全く無茶苦茶なものであることは敵自らも認めてゐる所であるが、この暴擧も敢てして反攻をなす敵の戰意はまことに悔るべからざるものがあると同時に敵擊滅の絕好の機會であるからわれ等一億國民は敵への認識を改むると共に勝拔く心構へを新たにせねばならぬのである。これがために政府は去る十九日の內閣改造に引續き二十一日には統帥府と政府との緊密化を敵前に達成、至妙なる人的配置により政戰兩略の完全なる一致の下、雄渾なる作戰指導を强力に推進する鐵桶の態勢を完整し物心兩面の戰力を最高度に發揮して一路敵米英擊滅に邁進するといふ皇國空前の非常措置に出で、更らに東條首相は內閣改造後の初閣議に於て國力を戰爭完遂に直接寄與せしむるためには各閣僚は從來の惰性や經緯に捉はれることなく積極果斷に御奉公することが肝要であると述べてゐるがこれ等の措置といひ發言といひ蓋し必然且つ時宜に適應するものである

既に政府に於て率先し從來の行懸りや制度を斷乎改廢し文字通り鐵桶の決戰態勢を確立して邁進する時に、國民に於て一人たりとも晏如たるものありとせば、敵擊滅の好機を逸し悔を千載に殘ず結果と相成るのである。戰爭が現段階に入つては最早や個人の自由や利得などは顧みてゐる遑はない、勝拔くためには人と物との總力を擧げて戰力增强に寄與せしめねばならぬ。自由主義個人主義の敵米英ですら今次の戰爭のためにはあらゆる物と人とを動員し、しかもその如何なる犧牲消耗を意に介せず反攻を續行してゐるのなのである。今やわが國に於ても人的には婦女老幼と雖もその能ふ限りの力をそれぞれの部門に動員し、物的には苟も戰爭資材たり得るものは凡てをそれに振向けて緊褌一番して當らねばならなくなつたのである。本島に於ける戰爭完遂への協力振は內地に勝るとも劣るものではないが、これを更に一段と强化するの餘裕は充分あると思ふ。これがためには官に在るものたると野に在るものたるとを問はず尚も指導者層にあるもの從來の惰性や行懸りを一擲して積極果斷に所信を斷行しただ夫れ戰力增强に努めねばならぬのである。

03 我正確無比な發表 敵の宣傳悉く粉碎 トラツク作戰、敵は逆効果招來
04 日本の偉大な底力 南方各地を視察して ス獨駐日大使は語る
05 運通省初の海運局長會議
06 敵海上兵力擊碎へ “海上作戰の特質と必勝の信念” 高橋大將一場の講演
07 軍需生產を昂揚 行政協議會の機能強化
08 貯蓄、納稅の完璧へ 高橋財務局長歸臺談
09 大東亞辭令
10 “慰問の煙草にでも” ラバウル海鷲達から 產業戰士に慰安献金
11 貴院調查會世話人理事の聯合會
12 尊いお金を拜受 航空機生產の全員の感激 牧野航空工業會理事談
13 南獨ブ市盲爆 米四十一機喪失
14 タロア島來襲
15 第七印度師團孤立狀態 アラカン戰線
16 陸鷲、巨彈を投下
17 戰ふ國民軍の真姿 俘虜インド空軍中尉、現實を見て 感激する自己清算の告白
18 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 行學一體・兵學一如 決勝教學の劃期的振作 中等教育臨時措置成る
02 中等學校教育內容に 關する臨時措置要綱
03 完勝への教育進軍 西村文教局長語る
04 長慶天皇御陵 きのふ御決定奉告の儀
05 御下賜品の傳達式擧行 花蓮郡守公室で
06 北の涯を護る關東軍將兵勝利の構へ
07 奉公運動第一線を衝く(四) 奉公運動軌道に 後は根限り押すのだ
08 決戰生活實踐徹底運動 重點的に推進 參加團體代表者が協議
09 島都區長會議
10 科學戰に必勝の布陣 臺大研究動員委員會各部の研究事項並部長決る
11 「國語生活」の實踐へ 皇奉國語委員初委員會開かる
12 最後に合宿訓練 鍜へる青年團二、三部團員
13 新竹郡下部落會長の鍊成會
14 第一放送
15 第二放送
16 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 わが補給船艇奮戰 捨身の突擊、敵艇五隻を屠る ブ島西岸で凱歌奏す
02 トロキナ警備隊血戰記
03 決戰議會十六日間 真摯敢鬪「われらの大臣」
04 倫敦最大の損害 廿三日夜の大爆擊 ブ紙特派員の報道
05 ロンドン郊外最大の被害 獨空軍の爆擊で
06 大統領拒否權乘切る 增稅案繞り、米政界鼎の湧く狀態 ルーズヴエルト敗北
07 下院乘り切る ルの拒否權を
08 ル四期出馬の阻止運動展開
09 圖像:アラカン上空敵擊滅に殺到する陸鷲の勇姿
10 米議會空前の反逆 ホアイト・ハウスに對し
11 バークレー 院內總務に再選
12 米政界筋に各種の噂 ス議長親書に關し
13 大車輪の決戰準備 イタリア戰線兩軍 嵐の前の靜けさ
14 ネツツノ獨軍一週間の戰果
15 イタリア戰況
16 自らの天命を確信 ドイツ國民強い心臟で戰ふ ゲ宣傳相說く
17 一千三百餘機を喪失 米第八航空隊
18 米機四十九を擊墜
19 滿國興農大臣 黃氏一行けふ入京
20 東部戰線の戰況
21 獨、ドノー撤收
22 國府中政會議
23 黃訪日使節東上
24 ピサの寺院 大損傷受く
25 オランダの諸都市盲爆 獨軍當局の發表
26 米機九十三擊墜
27 英驅艦ハ號沈沒
28 アグラム爆盲
29 米新空母進水
30 スウエーデン ソ聯に抗議か 爆擊に關して
31 佛印に來襲 目的達せず遁走
32 チヤーチルくさる
33 ドイツの新旅客列車
34 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 全面的に決戰化 米穀の供出順調 最近のジヤワ經濟
02 總額三百七十萬圓 あす基隆市會で審議
03 冬籠りを戰力へ
04 滅敵へ“舌”の總進軍 憎め、叩け、この意氣込みで進め 島都の青年辯論大會
05 東亞の戰力培養 進む“資源の開發” 南ボルネオの決戰布陣
06 逞し建設の步み 北ボルネオの經濟
07 五部隊への軍馬慰問
08 納富大尉の回想記
09 增產報國隊結成 非農家の婦女子を糾合
10 圖像:凍る北洋に儼たり帝國海軍の威容
11 新竹州廳內女子職員鍊成會
12 伊の寶物を保管
13 空夢ならぬ“正夢” 戰時特別定期預金一萬圓當選發表
14 英、新藥發明を誇る
15 戶口事務の完備へ 島都で保安打合會開催
16 插秧競技會を開催
17 硬貨回收は今だ 一枚殘さず出しませう 真田北署長談
18 米英擊滅國內突擊運動 商報會が大大的に展開
19 冬の茶を前線へ
20 米の新戰時服
21 在濱獨逸人疎開
22 西川檢察官 北署を巡視
23 節酒節煙して献金
24 人事・消息
25 今晚の放送
26 商況(廿四日)
27 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 奇襲攻擊を繰返す 皇軍敢然敵中に潛入頭條新聞

【南太平洋◯◯基地二十四日發同盟】グンビ岬西方モツト河及グンビ岬南方地化において敵と對峙中のわが部隊は敵の出擊を擊退し或は敵中に進入して戰果を擧げてゐる十九日夕刻モツト河々口附近を渡河しようとした約二百の敵を攻擊し二十日朝までに敵遺棄死體三十鹵獲品迫擊砲一チエツコ機關銃四自動小銃十二其他多數の戰果を收めたわが方の損害は戰死四名またグンビ岬南方地區においては連日わが小部隊は敵中に潜入奇襲攻擊を敢行して敵を震駭させてゐる即ち十一日潜入斥候は手榴彈に依って幕舍四を人員と共に爆碎少なくとも敵兵約三十を斃したまた十二日敵中に潜入した斥候は敵歩哨を射殺し敵情を搜索した後悠々歸還した十五日同じく敵の後方に潜入して敵の幕舍を爆碎また同日他の斥候は敵七、八名を射殺した十八日潜入斥候は敵情を搜索すると共に兵六名より成る機關銃分隊を手榴彈に依って爆碎し悠々歸還した更に二十日敵の斥候七、八名を近距離に誘致しこれを殲滅他の斥候は手榴彈をもつて敵の曲射砲一門機關銃二挺幕舍四個を爆碎した

米太平洋戰線に兵力を增強

【ベルリン二十三日發同盟】ベルリン軍事消息通は米國が太平洋戰線に兵力を著しく增強してゐる事實を指摘、二十三日次の通り言明した

太平洋戰線では從來米國海軍が主として作戰を擔當して來たがニューギニア、マーシャル、カロリンの各戰線の作戰を通じ米國地上部隊の著しい增強が目立つて來た、以上の現象は現象は印緬國境戰線にも見られ前線情報によれば最近米國軍の大部隊が同戰線に到着したと言ふ事だ

02 米太平洋戰線に兵力を增強
03 敵重砲一ヶ中隊襲ふ トロキナ北方地區で
04 米軍「空の戰艦」の性能
05 來襲敵機悉く擊退 マ諸島の守備隊勇戰
06 圖像:印緬國境戰線決戰の大空へ勇躍出擊の陸鷲
07 敵驅艦一隻に命中彈
08 北支中共の掃蕩戰果
09 “戰友觀念に徹せよ” 東條總理の決意に應へて 鄉古潔氏語る
10 內閣辭令
11 アラカン戰線 樂觀を許さぬ インドの放送
12 赤色の脅威と戰ふ 歐洲政局獨政府の見解
13 國共相剋の真相 米英側把握に躍起
14 印人部隊切崩しに成功 國民軍一部隊某高地を占領
15 國民軍の軍靴の音に脅ゆ ベンガルアツサム兩州の英人動搖
16 對英最大の爆擊 獨空軍ロンドンを襲ふ
17 倫敦を連爆
18 プスコフ攻防戰 いよいよ大詰へ
19 赤軍、兵力改編に必死 東部戰線全域各地區で
20 輸送に惱む敵軍 バリケード代りの黑人部隊 走狗米式重慶軍も不滿爆發
21 英のソ聯屈伏 亡命政權に深刻な反響
22 大陸航空戰の動向
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 われわれの一擧一動 戰力增強に影響社說

物的戰力の飛躍的增產を左右する最後の鍵は、簡素なる戰時國民生活の確立と國民の決戰生活態度に存ずる。一億國民の一人一人が、戰局の一張一弛にびくともしない逞しい戰爭感覺を身につけ、戰時耐乏生活に積極性を求め、これに打ち克つことが戰勝への唯一無二の路線である。手近かな日常生活に於ける物資愛護、消費節約が如何に直接戰力增强に貢献するかを考へて見やう。試みに米或は甘藷を百萬石增產するとどんな結果になるか、また一勺の節米がどれ位の戰力增强になるか、百萬石の增產で南方との船舶が十五萬噸浮き上り、これで十四萬噸のボーキサイドを運べば、重爆なら二千七百機が生產出來る勘定で、一人一日一勺節米すれば、一年二百五十萬石が浮いて、南方資源三十八萬噸を運べるから、重爆六千九百機が增產出來ることになる

更に鐵があらゆる兵器、船舶製造に直接必要なことはいふまでもない。その鐵を造るための主原料たる鐵鑛石も、南方或は支那から持つて來なければならぬ。ここにも又船舶と食糧增產と同樣の關係が生ずる。政府が鐵屑の回收に力を注いてゐるのもそのためである。又航空機生產に是非必要な特殊鋼を作るためには、マンガン、コバルト、ニツケル、炭素、石灰石が必要であり、製煉のために石炭、電力の莫大な量が使はれる。生產力の基をなすものは石炭と電力である。一旦石炭の輸送が止まれば軍需工業に重大な影響が超る。一噸の鐵を作るに石炭三噸が要ることを思へば、石炭の貴重なることが分る。この點電力についても同じことが言へる。電力はアルミニユームの製造に使はれ、その量は想像以上である。その他金屬材料の製煉、加工、組立等各部面に亘つて使はれ、通常飛行機一臺生產するに五萬キロワツトの電力量が必要といはれてゐる。

斯く考へて來るとわれわれの日常生活と戰力增强との關係がハツキリと分つて來る。卽ち獨り增產のみならず、われわれの日常生活に於ける物資愛護、消費節約からでも戰力增强に寄與し得ることを深く深く銘記しなければならない。だから衣類、家具などの新調は一切見合せ、不用品や死藏品を活用すること、勿體ないと云ふ氣持を以て物を大切にすること、特に電氣や石炭の消費を節約すること、或は不急不要の旅行は取止め、戰時輸送に協力すること、その他冠婚葬祭の簡素化、贈答、送迎、儀禮的訪問の廢止、時間の勵行等生活の決戰化に切り替へなければならない。否われわれの一擧一動を戰力增强の上から嚴肅に反省し戰力增强に寄與し得るものは積極果斷に行ひ、之を阻害するものは斷然取止めだければならない。ここに總力戰を勝ち拔く要諦は存するのである。

02 戰時財政の強化に 間接稅の增稅斷行 けふ公布明日から實施
03 進んで納稅報國 戰勝のため擧島努力 高橋財務局長談
04 六大實踐要項を協議 新竹市支部で
05 好學の青少年だち 遠慮なく進學せよ 大日本育英會大村理事長と一問一答
06 圖像:出擊の海鷲新銳機
07 商品窓を活用 各種宣傳に一役
08 繰出す“貯蓄推進班” 原住民達に勤勞精神を作興 實戰即位マライの經濟
09 石油に科學のメス 臺大科學研究所に第三部を新設
10 佐野花蓮郡守植付視察
11 ニユーギニアのパプア人
12 ガンジー夫人を悼む ボース首班聲明を發表
13 督府皇奉定例連絡會議 盛り澤山の意見を開陳
14 新竹市齒科醫師會
15 敢然、白魔に挑む 神宮大會二十七日に開幕
16 花蓮港廳農業會創立
17 飛行機建造資金に一萬圓 大和町の館野小捨さんが献納
18 宜蘭市田植競技會表彰式
19 一機でも多く 奉公班が献金
20 臺南高工生徒募集
21 臺電人事異動
22 人事・消息報社消息
23 訃文:竹田朝幸
24 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 必勝生活の確立へ 生溫い平時的考へ一掃
02 飛躍的增產を期し 官民一體の總進軍
03 個人所得稅の申告 臺中州稅務當局語る
04 祭粢料傳達式 屏東市で執行
05 各地街庄協議會
06 漫畫入りの回覽板 三月から各奉公班にお目見得 臺中州
07 積立金を献金 高雄州青果同組解散決る
08 高原知事出府
09 決戰色豐かな屏東市會 一瀉千里で諸議案を可決
10 國民貯蓄を打合 彰化郡商奉常會で
11 中等校の募集迫る 高雄州の募集人員決定
12 遺族を弔問 中松市長が
13 軍事の栞 行軍と戰鬪(一) 行軍は作戰行動の基礎
14 彰化市の特設青訓查閱
15 衛生施設の完備 高雄市の對策成る
16 日婦屏東郡支會の事務打合
17 臺南一中卒業式
18 總親和精神でゆく 川口臺中州警察部長着任
19 “方面委員號” 高雄から六百餘圓
20 健民委員講習 彰化市で開く
21 彰化市鄉軍分會役員月例會
22 喜べ・お百姓さん 農作物の製品一部還元
23 辻井桃園街助役 平鎮庄長に榮轉
24 ヨイ子供の飛行機献金 東園國民校
25 桃園郡の防空映畫
26 曾文郡警察課人事異動
27 北港郡購買組合總會
28 地方多より報社消息
29 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 浮動購買力吸收へ 四間接稅の增稅內容
02 遊興稅の脫稅防止 納稅證紙取締令制定
03 臺灣帽及び蓆製品 統制組合を設立
04 デリスに就いて (二) デリスの用途/永樑生
05 沿岸漁業曳船操業 督府の獎勵要綱決定
06 戰爭保險制度 南方にも適用 本月一日より施行
07 漁船木炭代燃化 早急に普及を圖る
08 肥料と農機具
09 臺灣農業會發足 來月七日に創立總會
10 商況(廿四日)
11 文化 理論體系の前驅 「植民地統治法の基本問題」
12 兒童青年推薦認定圖書 臺灣圖書館協會
13 攻擊/秋月豊文
14 ラジオ
15 興南詩苑漢詩

元旦書懷/許幼漁、古榕/國江泉源、癸未重九前三日竹風吟社招作登高會因事不果寄呈青草湖無上師暨諸同人/郭茂松

第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 悽絕・血の攻擊前進 トロキナ福田部隊の奮戰記
02 音羽侯邸に勅使御差遣
03 量と質で敵を擊滅 送れ飛行機、第一線待つてる (一)航空決戰の樣相海鷲に聽く
04 積極的に自發自奮 岡田議長決意を語る
05 無比の國體を護持 地方產報主務者會議決議
06 圖像:防空監視を嚴に決戰場へ挑む軍艦○○
07 この身この腕が 神州を守る陣地 後藤翼贊會副總裁談
08 黃興亞使節の動靜
09 陸鷲、吉安を奇襲
10 敵專ら回避戰法 大陸の週間戰況
11 又復倫敦を大爆擊
12 未曾有の集中猛爆
13 五百六機を擊墜 獨軍五日間の戰果
14 英空軍省公報
15 東部の戰況
16 捕虜六千餘名 米英軍數ケ聯隊を殲滅
17 獨軍占領地域を擴大強化
18 株式配當金の支拂方法改善
19 物量で日本軍を 押倒すのは不可能 チールケ博士の論說
20 敵側の報道
21 開戰以來の損害 米陸軍小出發表
22 革新將校團起つ 亞國內相を中心として
23 亞大統領辭職
24 アルゼンチン 海相も辭職
25 駐日佛大使を決定
26 米國上院も拒否を乘切る
27 關係會社を統轄指導 三井本社を創立
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 一億の鬪魂を凝集 “擊ちてし止まむ” 輝く陸軍記念日の行事決る
02 圖像:輝く殊勳乙
03 企業の國家性顯現 勞務活用の適正化 東條總理重大發言藤山愛一郎氏談
04 “海軍航空の至寶” 安住秘書官が語る山田少將の面影
05 護國の人柱に捧ぐ 武官府に献金群陸續
06 “誓つて續かん” 皇奉本部で遙弔式
07 忠魂に敬虔な默禱 決戰島都市會開かる
08 豫算編成の大要廣谷市長演述
09 海軍に三機を献納 新竹州民赤誠の醵出
10 忠魂に捧ぐ敬弔感謝文
11 市事務分掌規程の 全面的改正を斷行 新竹州下市職員の戰鬪配置
12 造船用材を率先供出 竹南郡北埔庄芳川氏の美擧
13 北署直轄派出所 管內家長會議
14 圖像:マニラ臺灣同鄉會總會
15 トラツク島の勇士へ恤兵金
16 陸軍看護婦募集
17 衣服更生の無料直接指導 あす公會堂で
18 五部隊への軍馬慰問
19 張海氏献金
20 人事・消息
21 今晚の放送
22 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 砲爆下に激鬪八日 壯烈!全員戰死 クエゼリンルオツト陸海軍守備隊の奮戰頭條新聞

【東京發同盟】大本營發表(昭和十九年二月二十五日十六時)

クェゼリン島並にルオット島を守備せし約四千五百名の帝國陸海軍部隊は一月三十日以降來襲せる敵大機動部隊の熾烈なる砲爆擊下これと激戰を交へ二月一日敵約二個師團の上陸を見るやこれを邀擊し勇戰奮鬪敵に多大の損害を與へたる後二月六日最後の突擊を敢行全員壯烈なる戰死を遂げたり、ルオット島守備部隊指揮官は海軍少將山田道行にしてクェゼリン島守備部隊指揮官は海軍少將秋山門造なり、なほ兩島において軍屬約二千名も亦守備部隊に協力奮戰し全員その運命を共にせり

02 肉彈で鉄鋼を反擊 盡忠に生き盡忠に死す
03 音羽侯壯烈な戰死
04 竹の園生の御出身 陣頭最後の突擊敢行 海軍省副官談
05 功四級を賜ふ 音羽正彥少佐の光榮
06 海相談
07 山田秋山兩提督略歷
08 決戰の明け暮れに 想ひは祖國へ飛ぶ 松島海軍報道班員の手記
09 戰局に即應 精進の一年 國民總戰死の覺悟 決戰非常措置要綱決る
10 具體策の準備急ぐ 三月一日より實施
11 隨時勤勞に出動 學徒動員體制の徹底
12 生活の決戰的切替 今後の構想、內田農商相に聽く
13 宮城縣知事に 丸山氏を起用
14 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 間接稅の增徵 けふより實施社說

苛烈なる戰局の現段階に鑑み政府では國庫需要の增大に對處して收入の增加を圖り、戰時財政の基礎を鞏固ならしめると共に消費の抑制及浮動購買力の吸收に資する為、今般直接稅を中心とする劃期的大增稅を斷行することになつたので、本島に於ても中央の方針に順應し同樣增稅を行ふことになつたが、その中の間接稅增徵は新年度をまたずして愈よけふより實施された。今回の增稅は、內外地一體化の精神に則り內地稅法を全面的に本島にも適用した點で從來のと著しく趣を異にしてゐるもので、本來內地と同樣去る十六日に實施さるべき筈であつたが、中央との連絡上多少延びたものにすぎない。間接稅は入場稅、物品稅、遊興飮食稅及特別行為稅の四稅目で、初年度二十萬圓、平年度二十三百萬圓の增收を豫定されその八割が軍事費に繰入れられるが戰時財政强化の一端を荷ふその意義は大きく。今回の增稅は何れも課稅範圍の擴張と稅率の引上とに重點を置き、特に奢侈的消費又は不當消費に重課してゐることは、戰局の現段階に應ずる國民の消費節約の徹底を要請してゐるもので、諸稅をなるべく拂はないで濟むやうに消費生活を引締め、消費の節約に全島民が一段と力を致さなければならない。かかる島民の努力が究局的には貯蓄增加の形で現はれて來るがこの意味で增稅は國庫の增入を圖るよりもむしろ國民貯蓄の增強を側面的に促進するものといつてよい。しかし間接稅の增徵は由來大眾課稅としてㄧ般に歡迎されてゐなかつたものであるが、決戰下國民の一人一人が納稅を通じて戰局の嚴しさを實感し、戰爭に勝ち拔かんとする敵愾心を昂揚する點に於て唯一無二の手段であり方便であるといつて過言ではない。ましてや課稅が專ら不急不當消費に重課する反面に、必需品に對しては極めて低率に止めんとする等日常生活に多大なる考慮を拂つてゐるが如きに於ては最早大眾課稅と看做されるべきではなからう。

今回の增稅で最も特異とされる點は取締及罰則が著しく强化されてゐることである、卽ち入場稅、物品稅、特別行為稅にはそれぞれ受取書の發行、納稅證紙の貼用又遊興飮食稅には、この他に納稅切符の發行等が義務づけられてゐるが、これは脫稅の防止を强化する點で適切な措置だといつてよからうかかる措置をとるについては遲きに失する見方もあるが固より政府としてはあく迄納稅義務者たる各業者の遵法精神に訴へて可及的速かに脫稅を最少限度に止めんとするにあつた、それにも拘はらず今般愈愈前記の措置をとるに至つたのは脫稅事件が看過出來ない數に達したもので、誠に止むを得ないことだと謂はねばならない、各業者はこの際深く省察するところがなければならず消費者も亦前述の趣旨を體して十分協力するところがなければならない、脫稅の防止强化を裏付ける為に、今般罰則が著しく强化されてゐるが、このことは固より當然であるとはいへ府當局としては先づ以て脫稅行為を生ずることなきよう增稅の趣旨徹底を圖ることに意を用ふべきである

02 御父朝香大將宮殿下 音羽侯の戰死公報に痛く御滿足
03 赫赫たる戰歷
04 擧島忠魂に應へて 造れ・送れ・擊て! 海軍武官府木村大尉が呼掛く
05 山田秋山兩提督を偲ぶ 同期生有賀少將語る
06 “誓つて後に續かん” 音羽侯散華に海兵期友斷腸の思ひを語る
07 大東亞建設に武勳 笠松少尉外二勇士散る
08 真面目な學究の人 故笠松小尉遺族語る
09 兼てから覺悟 故吉田上等兵夫人語る
10 非常な親思ひ 故清水上等兵母堂語る
11 前年度の三倍 羅東郡第二十部落の貯蓄好成績
12 浮汗の結晶献金 鬪ふよい子供達の赤誠
13 國民學校教育の 基礎鍊成に萬全 北師に研究所を新設
14 竹內中佐獅子吼 日婦會員に深き感銘
15 萩洲立兵中將の時局講演會 今夜公會堂で
16 祭祠公業法制化の 促進に意見一致 地方長官打合會開く
17 昂る臺灣青年號献金熱 基隆郡下既に九千餘圓に上る
18 近く掉尾の突擊 新竹州の貯蓄報國運動
19 礁溪庄協議會
20 匿名で飛行機建造資金献納
21 皇奉運動滲透の 徹底方策を凝議 全島支部主務者打合會
22 羅東郡で防火資材點檢實施
23 ラバウルとは どんな處でせうか
24 共榮圈短信 昭南醫大マラツクに移轉
25 軍援會の寄附
26 人事・消息報社消息
27 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 米英擊滅の日まで 警備府に赤誠の献金群續く
02 今後の教育方針 實業科研究會で協議
03 “嘉義市號”献納を可決 翼贊嘉義市會開く
04 ほまれは高し 軍事功勞者並善行者表彰さる
05 濱田准尉の靈を弔ふ部隊葬
06 決戰下の文化樣相/佐藤慶二
07 作文教育/志田延義
08 貯蓄で米英を潰せ 高雄州總突擊運動を展開
09 傷痍軍人も增產運動へ 增產確保祈願祭を執行
10 擧州地租の早期完納 臺中市、他都市に先鞭
11 軍事の栞 行軍と戰鬪(二) 行軍の訓練について
12 遺家族の献金
13 世話役の再嚴選 運營委員初の連絡會で希望
14 民防空の完璧へ 鳳山郡で防空實務を講習
15 臺南二中卒業式
16 曾文郡の地租納付好成績
17 納稅に示す赤誠 北斗郡の地租早期完納
18 青年團員の献金
19 甘藷百五十萬斤收穫開始 學徒の汗鬪報らる
20 貯蓄金を献金 鳳山街鳳凰閣
21 飛行機献金
22 各街庄協議會
23 水の惱□く解消 高雄の水道擴張工事着手
24 建設的意見續く 桃園水利組合評議員會開く
25 鷄卵供出運動 屏東市奮つて供出を要望
26 旗山郡商事會社總會
27 前線の勤勞團慰問 留守家族の寫真を贈呈
28 掏摸檢擧さる
29 防空智識を向上 彰化市日婦の國防訓練查閱
30 地方多より
31 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 遊興飲食稅改正率 領收證の代りに納稅切符を發行
02 重要物資營團 內部の分課決定
03 金屬回收機關に 物資營團を指定
04 大甲溪の建築工事 隘路打開して一路邁進 總會に於ける增田臺電社長報告
05 食糧增產に萬全策 近く土地改良課長會議開催
06 臺電總會終了 定款變更を可決
07 石炭增產へ驀ら 礦區の開拓進む
08 デリスに就いて (三) デリスの將來と業者の自覺/永樑生
09 統制會下部統制組合 役員は官廳任命制
10 堆肥增產を推進 曾文郡の總力戰陣成る
11 曾文郡諸農業團體解散
12 烏溪水害豫防組合評議員會
13 照明燈
14 商況(廿五日)
15 文化 地理的斷想(上) 海の新しい犧牲者に捧ぐ/吳新榮
16 綜合的學術振興 人文科學の研究體制についで (上)/樺俊雄
17 興亞映畫の構想 (上) シナリオの重要性/北川冬彥
18 服裝と心/古谷綱武
19 春/西山かがよ
20 興南詩苑漢詩

臺南市徵兵制協力會懇談會臨席口占/□城璧、臺南市徵兵制協力會懇談會臨席口占/黃拱五、臺南市徵兵制協力會懇談會臨席口占/莊孟侯、逢源詞兄本以經濟之學今兼詞壇之選□老人聞之而心喜爰呈短章以當奉頌/張家坤

21 ラジオ
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 總力擧げて戰力化 一億ひた向きの精進 皇國護持の國民的責務達成の道頭條新聞

【東京發同盟】總帥と國務の緊密化を斷行政戰關係の一體化を完了した政府は二十五日の閣議で決戰非常措置要綱を決定、皇國全土の一大兵器廠化、全國民の卽戰時的蹶起について現下喫緊の實踐目標十五項を定め國內一億が眥を決して擧國一致結束米英擊碎の一路に邁進以て大東亞の結束を固むべきを要請した、卽ち同要綱は忍苦一途の精進一年を誓ってこの際平時的觀念に基く一切の享樂を追放し心理的にも物的にも必勝進軍の非常態勢を整へ勤勞に防空に輸送の強化に執務の決□化にその總力を擧げて戰力化する□□を求めてゐる、今や戰局は益益苛烈その悽愴さはクエゼリン、ルオツト兩島守備部隊四千五百名の全員戰死の發表によって端的に示されてゐる、この嚴肅なる事實に拜跪し皇國護持の國民的責務を達成する道は實に一億全國民が七生報國の挺進の戰法を以て我國傳統の精華を發揮し戰力增強へひた向きな精進を續ける事以外にない、吾吾の周圍に些細なりとも無駄はないか、吾吾の心裡に人知れず住む我慾はないか今こそ一切の個人的慾望をかなぐり捨てて必勝戰力の生產戰線に邁進する事こそ前線將士の勞苦に應へる唯一の途である、全國學徒は常時勤勞の非常態勢下に校舍も校庭も職場に轉換する女子挺身隊には命令を待つまでもなく卽刻加入すべきである、工場防空は言ふまでもなく戰力增強の直接關聯のない一般都市民はどしどし疎開して防空業務に支障あらしめてはならぬ、生活の簡素化は固よりの事配給の改善圓滑化には業者も消費者も積極的な工夫がなければならぬ、個人的な享樂に昔を追憶する者はないか、輸送は戰力增強の前提である、精進を積む事は官民一致の態勢でなければならない、このどれ一つを取上げても決戰態勢確立上必須の要件でないものはない、而かもこれらは誰しも異存のない而も最も身近な且判り切った實踐目標である、それにも拘らず實踐的徹底の譏りを免れないとするならば皇國存亡の危局を誰が打開するであらうか、「理窟は判ってゐる、しかし自分だけは小しでも他より豐かでありたい」そうした傍觀者的態度を卽刻只今捨て去る事が現下全國民の責務であり必勝を仰ぐ捷徑である、政府は閣議で右要綱を決定すると同時に直ちに各省次官會議を開催して三月一日實施を目途に實行案を作り上げることとなってをり更に適當な方法により全國民の協力を求めることとならうが政府の要請を俟つまでもなくわれ自ら挺身實踐に卽刻起上る事こそ決戰場の雄叫びである

02 勤勞配置の適正へ 鈴木顧問、善處を要望
03 協議會制度の運營 大飛躍の段階に到着
04 海運增強人事を決定發令
05 圖像:酷寒の基地に愛機の整備
06 親邦日本に報ゆる 報恩出荷に邁進中 滿洲國黃興農部大臣聲明を發表
07 占領地の防衛完璧 帝國、共榮圈の理念を現實に實行 ス駐日獨大使の南方視察報告談
08 わが猛攻愈よ熾烈 英第七師の運命時間の問題
09 ミレ島とタロワ島に來襲
10 敵の兵員刻刻潰滅 包圍殲滅戰大詰へ
11 ラバウル來襲頻頻 敵十八機を擊墜破
12 敵二機を屠る ブ島わが陣地に來襲
13 ブカ島で二機擊墜
14 ウエワク來襲 敵八機を擊墜
15 ケクワに來襲
16 ツーラン來襲
17 ルと會議の衝突 大統領選擧戰に大影響
18 深刻、獨軍の連爆 ロンドン子震へ上る
19 米、八十機喪失發表
20 襲獨の敵機 百六十三擊墜
21 搭乘員二日で千三百餘散失 敵の獨爆擊で
22 反樞軸空軍の損害
23 黃興農部大臣 東條首相を訪問
24 ソ聯、米の斡旋を承諾か ソ、芬紛爭解決に
25 眾議院議員協議會を開催
26 亞大統領辭職
27 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 我守備隊全員壯烈な戰死 一億の熱血迸る社說

マーシヤル群島のクエゼリン島並にルオツト島守備の約四千五百名の我が陸海軍部隊並に約二千の軍屬は、廿五日大本營發表と海軍省公表の通り、二月六日指揮官山田、秋山兩少將以下全員結束寡兵克く眾敵に當り勇戰敢鬪遂に壯烈なる戰死を遂げた。先きに山本元帥の機上戰死、アツツ島並にタラワ、マキン島守備隊の玉碎あり今またこの壯烈鬼神を泣かしむる忠烈なる最後の悲報に再會し惻惻胸を打たれるのである。特にこの度は音羽侯爵が竹の園生の御出身の尊い身でありながら、マーシヤル諸島方面、部隊參謀として御活躍になり、二月六日のクエゼリン島の激戰において自ら陣頭に立ち、最後の突擊を敢行されて遂に壯烈な戰死を遂げられ、深い感激を覺えさせられたのである。今こそ銃後一億は六千五百有柱の忠靈に應へて、蹶然起ち各自の職域に於いて捨身の働きをなし、驕米の野望を木葉微塵に粉碎する覺悟を更に强固にせねばならぬ

クエゼリンとルオツト兩島のが守備部隊は、一月卅日以降來襲せる敵大機動部隊と熾烈なる砲爆下に激戰を交へ、二月一日敵約二箇師團の上陸を見るや、之を邀擊し激戰苦鬪を續けたのである。卽ち皇軍將兵は晝夜を分たぬ敵戰爆機群の反復銃爆擊と熾烈な艦砲射擊に身を晒らしつつ寡勢克く我に數倍する優勢なる敵上陸部隊に對し、全員全身全靈を鬪魂と化し彈丸盡きれば肉彈を以て尨大なる敵の鐵鋼を反擊し續け、敵に痛烈な損害を與へたのである。而して海空、陸の三方よりする敵の猛擊をむかへ激鬪すること八日間、遂に二月六日に至り雲霞の如き敵兵中に全員刃を揮つて突入、肉彈を以て神州護持の御楯と散つたのである。その忠誠、その偉勳は、燦として千載不滅の光芒を放つものである。しかも敵のマーシヤル作戰は、外電の傳ふるところを見ても分る樣に、微微たるクエゼリン環礁に一日最高千噸、上陸までに既に一萬五千噸に達する莫大の鐵量を投じたのである。敵のクエゼリン環礁攻擊の如何に激烈なるものであつたかを證するに餘りあり、しかも我が將兵は一念を敵擊滅に燃え上がらせて激鬪を反復したのである。今や盡忠に生き、盡忠に死んだ六千五百將兵の奮戰を知り一億はその忠烈に感泣、心からなる哀悼を捧げると共に敵米英擊たずんば止まぬの熱血が迸るのを覺えるのである。

敵米は莫大なる損害をも顧みず執拗なる反擊を續けつつあることを我らは忘れてはならぬが、兩島の我が守備隊全員壯烈なる戰死の大本營發表の當夜、臺北在勤海軍武官木村大尉の放送で喝破せる如く、敵は辛うじて一つの航空基地を取り得たが、我が海軍の制海權は微動だにもしないのである。卽ち敵は辛うじて一つの基地を取つたものの固より機動力がないのである。敵が帝國に近づくに連れ大損害を蒙る事は必定であり、圖に乘つて我が方に出て來れば必ずや莫大な損害を受け、而して海上權を喪失するのである。我らは只必勝への不動の信念を堅持し戰局の局部的推移に一喜一憂する必要は毛頭ないのである。大局を直視してその重大さを見極め、決心を新たにし、擊敵の心を燃え上がらせるのみである。この意味に於いて我が大本營の發表は、實に正正堂堂たるものであり、正確無比そのものである。我方の損害を堂堂と發表する我が毅然たる態度と、その綽綽たる餘裕は、斯かる損害によつて微動だにせぬ底力を明示し今更の如く敵側を驚嘆せしめてゐるのである。今や戰火は身近かに迫りつつある。この時こそクエゼリン環礁の散華せし勇士の英靈に應へて、一億總員戰鬪配置につかねばならないのである。

02 手持遊金の貯蓄化 四億達成、後一月だ 皇奉で推進隊を派遣
03 四千八百萬圓 新竹州の新年度目標
04 英靈□捧ぐ 赤誠献金
05 制服脫いで職場へ 島都千五百名の若き乙女 けふ壯行會を開催
06 戰力增強に集中 島都市會翼贊振りを發揮
07 基隆バス十五錢に きのふ市會で可決
08 皇軍感謝決議文
09 花蓮港通常市會
10 宜蘭市會、一瀉千里
11 臺中州社會教育事務打合會
12 ラングーン近景
13 轉業記念に献金
14 花蓮港支部奉公委員會
15 晝休み合唱會開催
16 學徒の騎道鍊成 けふ武德會で發會式
17 大國民の襟度 荻洲中將講演會で強調
18 詩を作るより田を作れ 職場へ作家が出陣
19 文報常任理事中村武羅夫氏談
20 基隆高女卒業式
21 撲滅せよ“虎眼” 南署に七治療所設置
22 新竹州工員鍊成所修了式
23 新竹州高等特務打合會
24 お婆さん四萬圓献金
25 生活の決戰化へ 廳民總蹶起運動
26 海軍志願全國一
27 鯨の大群迷ひ込む
28 二點以上を献納 必勝繪馬に大家が蹶起
29 南署で拾ふ献金佳話一束
30 鐵道部人事異動
31 人事消息報社消息
32 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 徵兵制實施に萬全 高雄州の運動方策決定
02 推進委員會設置 官民を打つて一丸に
03 徵兵制實踐對策を協議 北港街奉壯總會
04 賞賜物件傳達 臺南市で擧行
05 各地街庄協議會
06 農務關係打合 潮州郡で開く
07 讚へよ・尊き責任感 屏東署、警防團員らを表彰
08 表彰金を献金
09 堆肥舍の建設進捗 曾文郡月末完了の見込
10 戰力增強に集中 決戰臺中市會開く
11 部落書記を鍊成 員林皇民道場で三日間
12 軍援事業への協力 全臺灣方委の緊急協議會で審議
13 青年に軍事教育 竹東街で特別訓練開始
14 軍事の栞 行軍と戰鬪(三) 意志の強弱と行軍能力
15 防空講習會 竹南郡で開催
16 瞬く間に藷の山 臺南州學徒の甘藷收穫始まる
17 復仇の念勃勃 興奮の献金を捧ぐ
18 貴重な研究發表 臺電支店工業振興發表會開く
19 遺家族慰問演藝會
20 產業戰士ありがたう 彰化で慰安映畫會
21 貯蓄目標二百% 潮州郡完遂に邁進
22 防空連絡會議 屏東市で開く
23 防諜座談會 彰化電力支店で
24 屏東市農業會役員決定
25 高雄市の地租完納
26 赤誠の献金群 彰化市に殺到
27 兒玉教育課長彰化初巡視
28 飛行機献金を決議 淡水華僑公會
29 葬式費を節約して献金
30 誕生祝を献金報社消息
31 桃園郡菓子小賣商組合總會
32 人事報社消息
33 第四十九期決算公告/臺灣電力株式會社
34 興南案內報社消息
35 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 各地方行政協議會長に 海運局長を兼任せしむ 海運輸送增強の根本方針
02 「運輸通信省發表」大臣談
03 本島農業生產價額 十七年度六億三千萬圓に上る
04 最近の經濟問題
05 農業會設立委員 きのふ委員長以下任命
06 離農統制の強化 農業要員制度確立
07 設立委員會は 廿九日に開く
08 興業信託總會 配當は六分据置
09 土地改良事業進捗 六月迄に豫定計畫完了
10 廿七億圓に增額 東北及北海道らの 新貯蓄目標決定
11 營團の交易業務 來月中旬より開始せん
12 潮州街農業會創立總會終る
13 照明燈
14 商況(廿六日)
15 文化 地理的斷想(下) 海の新しい犧牲者に捧ぐ/吳新榮
16 劃期的處置要望 人文科學の研究體制について (下)/樺俊雄
17 興亞映畫の構想 (下) 各民族背後の世活役/北川冬彥
18 興南詩苑漢詩

懷石華/守愚、次韻/石華、同窓會書懷/幼魚 許五頂

19 ラジオ
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 黃興農部大臣參內 謁見仰せつけらる
02 黃大臣謹話
03 司法長官に 拜謁仰付けらる
04 皇軍重要高地占領 ナケドーク峠攻防戰 最後的段階に突入
05 銃後、法秩序の維持 臨時司法長官會同岩村法相の訓示
06 國內展望 國務、統帥の緊密化 內閣の改造に期待
07 國際展望 惡條件、好條件が錯綜
08 共匪討伐隊に 部隊長より賞詞授與
09 圖像:敵陣上空で荒鷲達緊張の胸は高鳴る
10 大東亞建設展望
11 東部全戰線の戰況 ハンメル大佐の報道
12 獨空軍東部戰線で活躍
13 バルト國境で激戰
14 獨軍、兩戰線の概觀
15 赤機、ヘルシンキを爆擊
16 ソヴエト空軍 獨病院船爆擊
17 獨軍主動權掌握 伊戰線の重要地點
18 獨軍、敵揚陸地點を砲擊 イタリア戰況
19 反樞軸空軍三五一機喪失
20 國籍不明機が瑞典領空侵犯
21 兵員の捻出に アメリカ惱む
22 戰時型貨物機關車等完成
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 圖像:鍛へる臺灣學兵
02 斃れて後止む! 燃ゆるこの誠忠この意氣 感激綴る臺灣學兵の手記
03 働らく女子の尖兵 島都瑞穗會發會式を擧行
04 生產陣へ巢立つ 臺北州下中等校の卒業日割
05 山內警務局長上京
06 薩藩時代の鑛滓を採掘
07 臺灣神社月次祭 必勝の熱禱を捧ぐ
08 女子外語全廢 神奈川縣教育課で各學校へ示達
09 船越慶亮氏献金
10 滅敵の硬貨續續 赤誠の献納佳話三つ
11 部落會長の鍊成 けふから草山で開催
12 女工員が素晴しい腕を發揮 木造船建造に
13 献金も急速調で 羅東街第二部落第九班の申合
14 最近のスマトラ經濟 現地の戰力化急速に具體化
15 颯爽と登場した女屬官
16 徵兵制準備に萬全 市郡、街庄單位の委員會を設置
17 荷役機械を動員 實施要綱閣議で決定
18 巢立つ乙女らの決意/高橋富佐子
19 鍛へる港都の適格青年 知事、市長視閱の下に查閱實施
20 早期植付を勵行 大串郡守以下總動員で督勵
21 決戰生活運動の 項目と方法協議 州支部各團體代表の打合會
22 臺灣清具定期總會
23 マライ義勇軍採用試驗
24 人事消息
25 今晚の放送
26 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 アガツの敵を擊滅 敵野望を未然に完封 ニ島方面頭條新聞

【◯◯基地二十七日發同盟】北東ニューギニア方面における戰局の膠着に躍起となった敵は最近西南ニューギニアのエイランデン河河口附近アガツ方面に濠蘭兵を侵入させるゲリラ的蠢動を開始せんとしたがこれを察知したわが◯◯隊は一月二十八日より行動を開始し千古の密林と大濕地帶を踏破敵前面に出て果敢なる攻擊を加へた結果これを完全に擊滅、敵の野望を未然に完封した、なほアガツ部落は舊蘭領ニューギニアの西海岸エイランデン河の北方マヌウェ族の首都である

02 “一機、一門でも早く” ニ島方面、田中少佐談 第一線の血の叫び
03 晉冀察の共軍掃蕩 各討伐隊の綜合戰果
04 寧日なき討伐戰 山東、河北等各戰野の戰果
05 山西南部は明朗 孔立志司令ら投降
06 ハノイ附近來襲
07 圖像:北方基地の除雪作業
08 彼我の攻防相交錯 各方面の週間戰況
09 亞國の新外相 マソン將軍を任命
10 東部戰線の戰況 ハンメル大佐の報道
11 獨、ソ激戰展開(北方)
12 官民一體の國民運動 決戰非常措置實施を機に力強く展開せん
13 內務省の決戰施策 具體案決定、けふ提出
14 皇軍の盡忠に感歎 わが兩島守備隊戰死の發表 獨各紙、大きく揭載
15 倫敦、火の海と化す 報復爆擊に英國民兢兢
16 バルカン防備強化 大規模攻擊、當分不能
17 獨の再攻勢確實 ナチス黨の創立記念日 ゲツペルス宣傳相演說
18 應徵士「白紙の金鵄」 應徵有功章、賞狀、應徵章を授與
19 鐵路警備軍に改編 滿國の鐵道警護總隊
20 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 米英擊滅目指して 「兵」へ驀らの精進 臺灣學兵から鄉土への便り
02 圖像:鍛へる臺灣學兵
03 大に心身を鍛へよ 續く後輩へ贈る言葉
04 軍關係の諸學校に 一擧百數十名合格 花中、花工に擧る凱歌
05 職場へ一齊總進軍 巢立つ乙女等の壯行會
06 決戰精神を昂揚 新竹市奉壯團の曉天總常會
07 晴の門出に備へ 臺大學徒の騎道鍊成發足
08 “誓つて戰ひ拔かん” 聽け若人愛國の雄叫び 米英擊滅青年辯論大會
09 神社祭式行事作法講習會
10 山の荒蕪地が立派な畑に ラハオ社の若人ら汗の敢鬪
11 擧州完納の凱歌 新竹州下後期分地租等の諸稅
12 弘報委員會を指導 全島各地へ竹內中佐等が出馬
13 教育研究所發足 昨日北師で晴の開所式
14 林茂生氏嚴父逝去
15 新竹州支部弘報委員會開く
16 ラジオ
17 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 皇軍の反擊熾烈 敵側、緬印戰況を發表
02 地方財政の運營に 彈力性を持たしむ
03 信任狀を捧呈 ヴ比島初代大使參內
04 圖像:北方基地の除雪作業
05 鍜壓機械の計畫生產 實施要綱決定、關係方面に通牒
06 增產で敵反攻擊碎 滿洲重工業戰鬪配置に就く
07 トルコの嚴正中立に 英國の壓迫が尖銳化
08 軍國の建設に邁進 タイ國家動員體制を強化
09 ネツツノ敵軍損害廿二萬
10 ラトヴイア國境線で 獨、ソ兩軍白兵戰展開
11 獨軍戰況發表
12 反樞軸空軍四二四機喪失
13 歐洲上陸作戰 反樞軸軍焦る
14 ローマ市盲爆
15 ペロン大佐 亞國陸相代理に任命
16 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 英魂に應へよ・一擧一動 あすから戰ふ生活 全島一齊大大的に展開
02 產奉も總進擊開始
03 島都も強力に推進 全市決戰の一色化
04 逸品揃ひ漢籍五萬卷 南方資料館で讓受く 支那研究に福音
05 獨逸空爆の教訓 第一の目標は停車場
06 滿洲建國十二年(一) 逞しい國軍の精銳
07 總額一億八千萬圓 臺北州の貯蓄割當決る
08 國民貯蓄組合に對する市郡別貯蓄割當額
09 昭和十九年度國民貯蓄行事豫定計畫
10 料理屋カフヱ廢止 奉壯、推進に乘出す
11 收入を袋のままで献金
12 來れ・工業生產戰士 臺南に練習生養成所增設
13 臺中師範豫科職員と生徒の献金
14 米、甘藷增產の懇談會
15 血の滲む創意工夫 發明發見部隊に賞詞
16 仔豚五萬頭搬入 臺北州積極的增產へ
17 いるか鯨を生捕り
18 三萬人の麥踏部隊
19 鰻上りの出生數
20 犯人檢擧表彰 けふ北署で
21 葬儀費を節約して献金
22 人事消息
23 今晚の放送
24 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 マリアナ諸島の大戰果 空母二、軍艦三擊沈破 來襲の敵機動部隊を攻擊頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(昭和十九年二月二十八日十六時)

二月二十二日午前航空母艦十數隻戰艦八隻を基幹とする敵機動部隊はマリアナ諸島東方海面に出現せり帝國海軍航空部隊は逸早くこれを捕捉二十二日夜より二十三日黎明に亘り反覆攻擊を加へ航空母艦一隻、大型軍艦三隻(內一隻航空母艦の算大なり)を擊沈、航空母艦一隻を中破せり、敵は二十三日午前延約二百機の艦載機を以てサイパン、テニヤン並にグアム島を空襲せるのち東方に遁走せり

我が方の損害輕微なり

02 獰猛・敵の猪突進攻 我が先制攻擊で大半挫折
03 敵側の發表
04 斷乎復仇に蹶起 永村清海軍中將談
05 我が先制攻擊 敵側も事實を認む
06 先づ官紀の振肅 惡質經濟犯には斷乎たる處置 司法官會同東條首相訓示
07 決戰執務の確立 全國內政部長會議開かる 安藤內相が訓示
08 文武一如の態勢 岡部文相の訓話要旨
09 實効第一主義で臨む 非常措置具體案の作製急ぐ
10 農業經濟會の理事七名決定
11 米新空母進水
12 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 五億五千萬の貯蓄達成の道 增產と生活切下を圖れ社說

明年度の本島國民貯蓄目標額は內地の三百五十億圓に對し五億五千萬圓と決定され、本年度の目標額四億圓に比し一躍一億五千萬圓の增額となり之が達成に關し、六百五十萬の島民が餘程努力せねばならぬ事は明かである。而も明年度の增稅額が三千五百萬圓(平年度四千三百萬圓)と豫算せられてゐるから、その貯蓄增强に對しては從來より更に數步の推進を為すにあらざればなかなかさう生やさしく達成し得るものではない。眾知の如く現階段に於ける國民貯蓄の目的は尨大な公債の消化を策すると共に生產擴張資金の確保を圖り、之に附隨してインフレの昂進を抑壓して銃後國民生活の安定を圖らんとしてゐるから、國內に於ける決戰體制を確立するには何うしても突破しなければならない問題である。目下本年度の貯蓄目標達成に關し餘るところ僅か一個月しかなく、皇民奉公會を中心として最後の推進に乘出してゐるから今のところ目標突破の見透しがついてゐるやうであり、それにしても各方面の努力と苦心は蓋し想像以上のものであると銘記しなければならない。

然らば明年度の貯蓄達成に關し島民は如何なる覺悟を以て臨まなければならないかと言へば、第一に强調したい事は生產增强である卽ち激烈苛酷な戰局に對應するため島民が擧げて軍需關係品と食糧の增產に一層の馬力を掛けなければならない。卽ち餘計に働いて努た收入を貯蓄するといふ積極的事力が最も望ましいのである。中にもアルミ、石炭、高級燃料及び造船等の生產增强は直接間接戰力の强化に寄與する緊急事であり、食糧增產は軍需生產をして可燃ならしめ且つ銃後の生活安定の基礎であるから、此の兩方面の增產が直ちに貯蓄增强とつながつてゐる。次に戰時生活の切下げは收入した所得を出來る丈節約する事であり貯蓄增强の消極的方面である事も既に一般の知識となつたのである解りやすく言へば多く働いて少なく消費する、此の二つの方法を並行するにあらざれば到底五億五千萬圓の貯蓄を完遂し、且つ增稅の負擔を賄ひ得る事が出來ない、國民としての覺悟も聖戰完遂するには更に耐苦の心構を堅持すべき得を要請せられてゐるのである

尚貯蓄目標を違成するには從來の方法以外に更に新たなる工夫を要すべき事を强調したい。勿論奉公運動の徹底化に依つて一層と島民の覺悟を促がすべきであるが、時局の御蔭で特別に收入の多き層に對して其の所得を抑へる方法を講ずる事が最も效果的であらう。現在の稅制と物價高に當面して一般資產家や、俸給生活者は當分の割當貯蓄額以上に貯蓄を為す事は相當困難であり、何うしても特別所得の層を何かの方法で調查して其の購買力を捉へる事が單に貯蓄達成の效果的方法である許りでなく、直接間接に浪費を抑壓する所以であらうと信ずる。最後に述べたきは現在臺灣券の發行高が舊臘より四億萬圓を突破して居り、今後稍もすれば膨脹する氣勢にあるが、かかる現金を貯蓄化する事は浮動購買力の罐詰ともなり、此の問題に對して一般民眾に對して現金所持の弊風を打破すべきである要するに五億五千萬圓の貯蓄達成と否とは戰力增强に及ぼす影響が少なくないので、此の際更に島民一層の奮起と努力を熱望して止まない

02 南海を睨んで切齒 殉忠の先輩勇士に續かんと 若櫻、遺族に見舞金
03 決戰非常措置要綱 督府局部長會議で具體意見を開陳
04 文士が“舍監”に轉進 第一回先遣隊廿三名
05 目前に最高の榮譽 太平訓練所隊員きのふ查閱實施
06 鐵道運賃值上げ 四月一日から實施 遠距離の旅客に親心
07 戰時特別稅率設定 局營自動車の運賃改正
08 中部局營バス 運轉回數調整
09 赤誠献金佳話一束
10 宴會は日の丸辨當 新竹州の決戰生活運動
11 張り切り奉公班 九ケ月で三倍の國民貯蓄
12 第二次の雜誌統合 時局、娛樂部門決る
13 海洋陣地戰の華(一) 挺身船舶兵
14 花蓮港演劇挺身隊鍊成會
15 二百五十一店殘存 新竹州下吳服洋雜貨商
16 衣服もお國のもの 玉瑕さん、更生方法を說く
17 專賣品の運送事故防止座談會
18 花蓮港廳支部弘報委員會
19 帝國少女歌劇團本社を訪問報社消息
20 戰ふ敵國ソ聯 邦の女英雄
21 大東亞少國民結合大會 きのふ日比谷公會堂で
22 臺中州線香軸製造集配組合創立
23 人事消息
24 訃文:林燕臣
25 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 一億火の玉となれ 鄉軍の思想講習會開く 臺南支部
02 警防、防空、救護に 臺南市萬全の措置
03 演田准尉の英靈を弔ふ 部隊葬嚴修
04 臺南州水產會總會終る
05 海洋訓練所新設 新年度から安平海水浴場に
06 散華勇士に弔意 臺南市會で動議可決
07 戰ふ街庄協議會
08 忠靈塔建立準備進む 四月から整地實施の豫定
09 稅務戰士を表彰 臺中州稅制記念日を卜して
10 軍國婦人の龜鑑
11 納稅精神を昂揚 稅制記念日の諸行事
12 桃園の稅制記念日行事
13 米英何ものぞ 兵隊さんの憤激献金
14 軍事の栞 行軍と戰鬪(四) 行軍實施上の注意
15 滑空場整地作業に奉仕 延人員二萬餘名の青年を繰出す
16 野菜の心配無用 町のお百姓さん三割增收
17 奉壯團連絡委員會
18 “臺灣華僑號”共同の敵を擊摧する 高雄州續續と資金集まる
19 遺家族慰問金を提出 嘉義市華僑公會
20 屏東華僑公會總會
21 推進委員會のお膳立 高雄州で打合會開く
22 家の者みんな元氣 第一線の勤勞團に送る子供達の寄せ書
23 植付の障碍除去 水田甘蔗刈取に學徒一役
24 屏東中學と高女卒業式
25 彰化同志組合役員重任
26 臺中州醬油工業會社總會 諸議案を可決
27 光谷純精翁の逝去惜まる
28 人事報社消息
29 地方多より
30 興南案內報社消息
31 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 重要物資輸送に重點 近距離旅客の抑制強化 局鐵運賃改正四月一日より實施
02 石炭統制會社案 來月上旬中央と折衝
03 家屋稅課稅標準 一九年分より改訂 府財務局趣旨解說
04 糖業對策近く決定 砂糖配給も愈愈緩和 中平部長談
05 統制會單獨加入 けふ第二次指定發令 鐵工業
06 農畜產食品加工 決戰下に大變貌
07 文化 九龍滯在(一)/龜田惠美子海外遊記

幾日かの起居を共にした、懷しい船員や、更に南方へ征く兵隊たちの、手すりに身體をのり出して打振る帽子を岸壁に敷かれたレールにつまづき乍ら、幾度も振り返っては眺め、手を舉げて應へてゐる中に、これから、パレンバンの原隊までゆくと云ふ上野軍曹が、船の突出まで驅け上って、何やら大聲で叫んだやうであったが、潮風に千切られて届いて來なかった。

私共は唯手を振って、これら親しい赭顏の歷戰の勇士達の武運長久を、せいいっぱいの感動でいのらずには居られなかった。

南國の碧空にぶちどられて逞しい群像をなしてゐる兵隊たち、――、このひとたちが日本の敬すべき男性なのである――と、ふっと胸に浮んできた異樣な新しい感動には、丁度、外國の都の空に飜る日章旗を仰いだ時のやうな、涙ぐましい新鮮なよろこびが含まれてゐた。

日本の男性は、あのやうにして征く、肇國の大義に生きて――、さうだ、とへ女の身であっても――あの兵隊達に劣らぬ誇と意氣をもって、私共もやるのだ!

まるで、祖國の興運を一身に擔ったやうな興奮を感じて、深い責任感と、これから拓ける全く未知の現地生活への、たとへやうもない不安に、身體は緊めつけられるやうにいたかった。

香港へわたる前日迄、私は橫光利一の歐洲紀行によみふけつてゐた、

その日記の中の、香港の部分に「港の景觀は旅の幸福を事實となすに足る一と書き、「山の頂きに向って階段をなす建築の美。香港の夜景は世界の四大夜景の一つだと云ふが、私は晝間の景觀の方をとる」と續けて、大へん風光明媚をたたへてゐた。

九龍から眺める香港の遠望は、眠たげな眸を、うっすらとみひらいた佳人のおもかげを髣髴せしめた。

しかし、軈て、その美しい遠望も、時時刻刻氣象の變化に依って、微妙なしかもおどろくべき變貌を遂げる事が分った

濠洲のシドニー、亞國のブエノスアイレスと共に世界の三大美港と稱せられた處だけあって、天然自象の美と人工の美とが鼻つきあはせてゐて、お互ひに寸豪も相ゆづらないさまは、見事と云ふよも寧ろひややかな感じを與へるものだ。

いなづまのやうな鐵梯子がビルヂングの橫腹を這ひ上ってゐる。コンクリイトの高層建築、石甃のつらなり、劇しく跳ね上る陽光のまばゆき。しづかな倉庫街を通って、見上げるやうなインド人巨漢の、交通巡查が立って大通りへ出た。皮膚のこげついたやうな淺黑さと、派手に卷き上げたターパンの色とを、物珍しげに眺め乍ら步いてゐると、彼も眼を細めて、この新しく繰り込んできた日本人の姿に、たんのうしてゐる

私はいそいで邊りを見ました。私の豫想してゐた戰爭に依る破壞の跡は、殆ど見あたらなかった。整然とした街並が午後の閑けさにまどろんでゐる丈である。

船が灣口を徐行した折、眺めた香港の街外れの、崩れた高角砲陣地や、トーチカや、海岸に沿った夥しい鐵條網の集積等の有樣は、九龍の街には見られなかった。

皇軍は、廣東省と國境の深圳墟の方面から、怒濤の勢で真一文字に攻め込んできたので、其の方面を除いた街なかは、破壞されることなく占領されたわけである

私はあらためて、戰爭の持つ行動圈の壯大さに、單純におどろいた。此の戰爭が、いま大東亞全域で行はれてゐるのだ――。戰へば必ず勝つ、皇軍の精強さを思ふと、自分が偶然にも日本人に生れ合せてきた事に、今、外國風な雰圍氣の街に居るだけに、一層嚴肅な、そしてしびれるやうなよろこびを感じる。この感動を知った事丈においても、海をわたってきた甲斐があった

○○ホテルの四階の東南向の部屋が割り當てられた

窓を明けると道路ひとつへだてた向ひ側にある豪華をほこる××ホテルの室內が、手にとるやうに眺められる。机に向って書類をひろげてゐる人の後姿が、真むかひの室に見えた(つづく)(筆者は總督府情報課勤務)

08 忠魂に應へる道/杜純子
09 殉忠の英魂に捧ぐ/高橋比呂美
10 勤勞へ挺身/伊福部敬子
11 ラジオ
12 廣告
第06頁
回頁首