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興南新聞1943年10月

夕刊第1版
序號 標題
01 べ島米軍基地爆破 我戰爆連合の大編隊
02 フインシハーヘン敵集結地を痛擊 ドライスデール空襲
03 米機を邀擊、五機を擊墜
04 太平洋戰局の困難 視察歸還の米議員談
05 圖像:日獨伊同盟三周年祝賀午餐會
06 ム統帥、首班に就任
07 世界戰局を繞る座談會 今が一番大事な秋 (四)起て・鐵石の構へで
08 獨空軍當局 戰果を發表
09 飢える印度の兄弟 敵米英を驅逐せよ 我我には十分な米の用意あり ビルマ政府聲明
10 最後の勝利まで ム統帥のメツセージ
11 大學院、研究科創設 優秀なる研究者、技術者を養成 昨日公布一日より施行
12 英勢力驅逐あるのみ バ總理、力強い聲援
13 內田東大總長談
14 白熱的機動戰展開 ツーシュ河戰線緊迫
15 赤軍突擊隊殲滅
16 獨軍發表戰況
17 赤軍主力の 攻勢を粉碎
18 伊南部の戰況
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 軍援に銃後の底力 三日から全島一齊に援護強化運動
02 南海に武勳樹てて 高砂義勇隊近く解隊式
03 決戰議會新態勢 臨時要員削減、女子要員採用
04 英靈の加護を確信 敵の裏を搔いて堂堂と撤收 (三)キスカ撤收部隊と語る
05 流石に農產臺中州 一舉に五十餘名の增產助役起用
06 圖像:軍援強調ポスター
07 新竹州の青年校明年度十六校を增設
08 譽高し軍國の妻 本島女性の龜鑑、范氏線妹さん 近く日婦から顯彰
09 一戶に一軒宛 新竹州堆肥舍建造を獎勵
10 七堵庄葬 十日執行
11 壯烈な拂曉戰 新竹州警察部の非常召集
12 徵兵感謝献金 基隆市民の赤誠
13 基隆市の海志壯行會
14 新竹州徵兵制度懇談會
15 奉公藥劑師會 防毒講習會を開く
16 徵兵臺灣 坊やも兵隊さんだ
17 廈門の在留同胞 徵兵の吉報に感激
18 養鷄飼料がどつさり入荷
19 常會視察
20 防空陣の強化へ 北署警察官防空講習
21 興南詩苑
22 夫も感泣せん 感狀に輝く陶村部隊長夫人談
23 應募者が殺到 陸軍省婦人職員募集
24 献金佳話四つ
25 四分子山行
26 大當り一萬圓 美濃庄の李氏
27 今晚の放送
28 訃文:王氏暖
29 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 吹つ飛ぶ敵基地 ドライスデール爆擊詳報頭條新聞

【南太平洋最前線○○基地三十日發同盟】ニニーギニアより中部ソロモンに亘る南太平洋一帶に亘る戰局は今や果てしなく苛烈化しわが海陸の儼然たる進攻作戰の前に敵の反攻も熾烈化すると共に敵の損害は日を逐つて高まりつつあるがこの反擊を至難と見た敵は戰局の推移と相俟つて秘かにボートダーウイン地區以西インド洋岸に數多の基地を□つてゐるがこの內で最も大きなものではドライスデール(ボート・ダーウイン西南約五百粁)であるここには昨年十月頃から敵が總ゆる資材と人力を以て整備を始めこの程も漸く完成した一大基地であるが敵の反攻近しと知つたわが陸海の精銳はすでにこの企圖を察知して昂まれる鬪魂を持し時期の到來を待つてゐたのであつたが九月二十七日未明好機到來の吉報が齎らされわが航空部隊はドライスデールに對し果敢な攻擊を强行して敵基地を完虜なきまでに粉碎して全機無事悠悠歸還した以下はドライスデール攻擊の詳報である、

出擊の前夜

攻擊前日の夕食前部隊長の訓示があつた「敵擊滅の矢放たれんとしてゐる諸子は總ゆる力を盡して敵の攻擊に向ひ光榮ある部隊の傳統を守り銃後一億國民の期待に應へよ」と烈烈たる部隊長の言葉はすでに敵擊滅の鬪魂が漲つてゐる、整然と並ぶ勇士の間には敵飛行場擊碎の意氣が溢れてゐる、いよいよ待ちに待つた攻擊は明日だこの夜荒鷲達の食糧にはこの邊りで獲れたらしい□の刺身、胡瓜の鹽もみ、ソーセーヂで作つた蒲鉾、熱い味噌汁、真白な御飯等で明日の出陣を祝はふ懐かしい內地の香り高い料理が並ぶ、これを貪り食ふ勇士達の□眼は燃えてゐる、隣りの部屋にはさきの第一回ダーウイン爆擊隊長となつて邀擊した駒澤大尉(石川縣)が四十度近い高熱で臥してゐるだが非常な元氣で部隊長が止めると言つてゐるが自分はどんなことがあつても行く、これ位ひの熱で閉口たれるものかと頑張つてゐるのである、主のない□がいくつも並んでゐる整備兵達は食事も攝らずに一分間も空費せずこの夜機體の點檢を行つてゐるのだ、おそらく地上勤務員達は残らず明朝まで食事をとらないことであらう、地上整備員達の辛苦は並大抵のものではない、明けやらぬ静げさを破つてプロペラの唸りが聞えて來る、基地は敵擊滅の殺氣を孕んで漸く晴れ渡る

基地出發

滑走路には日章旗が朝風を受けてへんぼんとびるがへつてゐる、見送る地上勤務員の列が□光を浴びて□の中にぼんやりと浮んでゐる、やがて機は滑走路に並ぶ、いよいよ出發、一機次で又一機と砂塵が舞上る、なんと堂堂たる艦隊だ、見てゐる間に目的地に向つてゐる、高熱を冒して敢然敵基地に戰ふ駒澤大尉機を先頭に僚機ががつちり編隊を組んでゐる、その中にはけふの攻擊を前にして○○上空に壯烈な戰死を遂げた長井中尉、古賀見習士官、星、奧田兩一等兵の遺骨の一部を戰友がしつかりと抱いてゐる、「長井、お前の本望を必ず遂げさせてやるぞ」との思ひやりだ、「飛行機で俺が死んだらきつと姉さんは喜んで吳れるぞ」と口癖に言つてゐた古賀見習士官は七生報國の魂と化してけふの爆擊行を守るであらう、この日敵地上空から、○○灣には雨雲が浮びがつちり組んだ編隊は雲の上を追ふようにして濠洲へ突つ込んだ、○○機に及ぶ堂堂たるわが航空部隊は不逞な敵擊滅に大空を□けり行く、高度◯千米漸く冷氣が機內に□ひ冷たい風が强い勢で吹き込んで來る、翼の下に展がる○○海は斷雲の切れ目から瑠璃のように青く氷のやうに冷たく感をられた、基地を發つてすでに◯時間、全機異常なし、祖國愛から迸しり出づる鬪魂を凝結してまつしぐらに突き進む、

敵飛行場に殺到

漸く雨雲が消える頃新方向に向つて白い線のやうな線が浮んだ、いよいよ敵基地だ、この時全機の風房は開かれ勇士ががつちりと銃を握つた、攻擊直前の構へである、爆彈倉も開けられ總ゆる準備は完全に終つた、◯千米からぐんぐん高度を下げ機首を斜め下に向けていよいよ毆り込みの態勢になつた糸のような水平線はみるみる內に波打際となつた進攻目的地のタルボツト岬は眼下だ隊長機が太陽を背にして右に大きく旋回し始めた、續いて第二番機更に第◯編隊は禿のような岬の上を飛越えたこの時隊長機はすでに銀蛇の如きドライスデール河の河口を後にしていよいよ敵飛行場に□つた、はるかキングエドワード河の支流が見えた時敵は荒鷲の攻擊を漸く知つたのか狼火を擧げて急を知せ同時にどんどん擊ち始めた、編隊は敵の地上火路を避けながらまたじんじん高度を下げる、文字通りの超低空、完全に對空火器の死角に突込んだ、こうなると敵は全く為す所を知らず機關銃も高射砲も放り出して滅茶苦茶に走り出した、南北にやや斜めに立派な滑走路が見えそれが勇士の眼に燒きついた

爆擊開始

真黑な彈丸が滑走路の真中目がけて雨のように落ちて行く、凄い爆發だ、一方第○○編隊は滑走路の東南に當る兵舍、倉庫目がけて□烈な爆擊を加へると木ツ葉微塵に吹つ飛ぶ滑走路に物凄い煙が上つた其時戶第◯編隊が滑走路近くのジヤングルの中に高く積れたドラム□と敵機を發見今度は銃擊と□擊の兩方を忽ち耳をつんざく樣な爆音が起る、真白い煙の柱を四發大型機が燃上りパツと真紅な火を吐く爆風に友軍機が搖ぐ、駒澤隊長機は逃る自動群に凄い銃擊を浴びせ乍らキングエドワード河に差し掛つた、○○基地に「我奇襲に成功せり附屬設備を爆碎し全機無事歸還の途につく」との無電が入つたのはその時である、我が爆擊に三本の滑走路は黑煙を上げてゐる、附屬施設からは火が天に沖しドライスデールの北方に□へるリーミングの全山も同じに□はれてゐる、ああ勝つた凄い戰果だ長井よ、あれを見よ」と遺骨を抱く伊藤正謙中尉の頰には感激の淚が傳う、隊は漸く濠洲の大火煙を尻目に○○海に出た、夜間の編隊も往きと變らぬ堂堂の陣だ、南の海は□やかな小波を立て我が勇士達の戰果を踏へてゐる

02 圖像:ビルマ國の喜び二重奏
03 ラウレル氏一行 きのふ晴れの入京
04 戰爭完遂の一途に 最高の知能を凝集 “特別研究生”使命重大
05 獨立は一段進捗 ラウレル氏一行來朝の意義
06 タイ國政府 ム政權承認
07 ビルマ政府も承認
08 反擊の鐵槌を下す フインシハーへンの敵に對し
09 工場防空指針決定 專ら重要工業を對象
10 一行の略歷
11 英當局の對策缺如 慘たるインドの飢饉
12 海陸運輸行政の 一元化要望さる
13 三相、相次いて 星野翰長と要談
14 高專校長異動
15 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 母の力の發揮 寶島女性に望む社說

 支那事變、大東亞戰爭を通じて我等が特に強く感じたことは「母の力」の偉大さである。古來偉人と言はれ、傑士と稱せられる人を見るといづれも立派な母の持主であると同樣、支那事變以來身を鴻毛の輕きに捨て、盡忠報國の誠をいたした皇軍勇士の背後には必らず強き日本の母がある。西住戰車長の母は「私の小次郎よ、お前の靈は死んでも私の膝元へ戻るな戰のつづく限り大陸にとどまつて皇軍を護れ、戰事を守れ」と祈り江南の空に華と散った山內中尉の母は「ああ老いゆく母、月の明るさをながめては泣かんとするか、花の香ぐはしきをめでては掴まんとするや、あらず、首をあげて空行く飛行機を見よ、あれよあの□□□は永へに生きてゐるよ」と手紙に認め、また去る十二日北千島に來襲すた敵機に壯烈無比なる體當りを決行し、粉碎せる敵機と共に占守島東南洋上に北門護□の□と敵り、畏くも□上間に達し、今回二階級進級の恩命に浴した橫崎少佐の母は「私は無□な女だが、母親の弱い言葉で少しでも子供の氣を擧げさせてはならぬと常に氣を付けて來たがその甲斐があつた」と喜んでゐる。ああ何と□々しき□の心根であらう。この清く美しく尊い母の心あってこそ皇軍は強いのである。

 敵米英は皇軍と戰を交ふること一年有半、今更らの如く皇軍の精強なのに驚愕して、その原因を探求した結果「日本婦人の立派な貞操觀念」を擧げてゐるとのことだが、これは同時に敵米英の脆弱が、その婦女の無貞操に起因することを自ら暴露したことにもなる。物質萬能個人主義で歡樂を追ひ享樂を求め奢侈淫逸に耽ることに寧日なき婦女を以て充滿してゐる敵米英に強兵を求むるが如きは砂漠に草木を求むるよりも尚ほ難事である。今にして婦女の無貞操に氣付くなどとはまさに日暮れて道遠して、暗夜に踏み迷ふ敵米英の狼狽振りは醜態と言はんよりも小氣味よくこの一事を以てしても鬼畜米英の壞滅も近づけりの感深きものがあるのである。よき母は同時によき妻でなければならぬ。日本婦人が昔から「貞婦二夫に見えず」とて實に立派な貞操觀念を持つてゐることは、改めて說明するまでもあるまい。自己の立身榮達安樂□□など□□も望まず、只管家の為、夫の為、子の為に尊き生涯を奉げつくすのが日本の妻であり母である。この己を克しうし默默として盡す偉大な母の至誠こそ、實に皇國精神の溫床であり、□□なのである。

 此度□□に徵兵制度が□かれることに決定したことは、文字通り內臺一體の具現で、最早內地人と本島人とは名實共に區別は無くなり、本島同胞も國の□□たるの光榮に浴したのである。而して本制度の有終□□の實を擧げるには、六百萬島民が更らに一層臺灣臣民として鍊成に精進し、皇民將兵たることに努めねばならぬが、それには何としても「母の力」に期待するもの實に大である。先頃の長谷川總督の放送にもあつた如く「これからの子は自分だけの子でなく畏くも上□□下よりお預りした者であり、國家が必要とする時は何時でもお役に立てる」といふ氣持を以て母の力を發揮して、愛兒を健民健兵に□き上げることがこれからの本島の母の責務なのである。これは單り現在の母のみならず、將來の妻たり母たる若き女性も、今より自覺し、日本の母たる□りを昂揚されんことを切望してやまぬ。

02 一億民舉げて感謝 十月十五日から六日間靖國臨時大祭
03 御內帑金御下賜 長崎丸の罹災者に
04 文教局に鍊成課新設 國家の若き推進力 青年學徒を徹底鍊成
05 新嘗祭奉獻精米精粟 臺灣關係奉耕者內定
06 圖像:島民皆唱運動推薦試演會
07 陸軍少年兵を募集 愈よ十月一日から開始
08 孝宮核子內親王殿下 三十日第十四回御誕辰
09 鍊成課長は柴山 社會課長が兼任
10 聖戰完遂の礎たれ 西村文教局長語る
11 皇族王公族各殿下 失明勇士に自動ピアノ御下賜
12 梁井支部長が 詔書奉讀 大詔奉戴日に
13 一意職務に邁進 柴山鍊成課長語る
14 一舉に双子三組 同じ奉公班から
15 故木村博士の光榮
16 假名文字講習會
17 偉勳萬代に輝く 基隆市葬きのふ嚴修
18 感激の紙芝居表演
19 勝拔く意氣が橫溢 お山の慰問を終へ西中佐感想談
20 戰力增強畫劇腳本入選決定
21 朝鮮の徵兵檢查 十九年度から實施
22 熱烈盡忠の雄叫び 市內各地域で徵兵徹底講演會
23 土曜音樂會
24 東臺灣支局移轉
25 記念式舉行 日婦臺北州支部一周年記念
26 島民の皆唱運動 皇奉本部で推進試演會
27 金山庄で戰力增強懇談會
28 若櫻を送る宜蘭市の壯行會
29 臺北奉公壯年團分團長異動
30 花蓮港廳協議會員任命發令
31 宜蘭市模型航空機競翔大會
32 花蓮港で徵兵制說明懇談會
33 訃文:王氏暖
34 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 任意組合の經理適正化 愈よ總動員法を發動 必要に應じ臨檢及檢查を行ふ
02 誓ふ全州民の忠誠 臺中州の徵兵制懇談會
03 慰問や奉仕に 嘉義の軍援行事
04 增產指導陣を衝く(五) 臺南州の卷
05 歡呼に送られて 嘉義の海志出發
06 軍事之栞 兵種のお話し 陸軍と海軍に就て
07 海志の壯行會 萬歲に送られて出發
08 農村娛樂の必要性 戰ふ百姓に寧日もなし
09 阿緱神社大前で感謝奉告祭 屏東市海の若櫻
10 臺南州臨時州會
11 忌明に献金
12 銃後の模範女性二名 日婦の表彰に高雄州から推薦
13 地方多より報社消息
14 商況(三十日前後場)
15 ラジオ
16 基隆の映画
17 今日の映画演劇
18 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 決戰態勢を整備強化 地方行政の第一線 街として十一庄新發足特輯

最近の戰時行政就中地方行政の□一□たる市街庄に□□せる使命の重大性に鑑み總督府では地方民の熱望に應へて地方制度改正記念日たる十月一日を期し臺北州蘇澳庄、新店庄、新竹州□□庄、關西庄、新埔庄、苑裡庄、臺中州□美庄、臺南州白河庄、土庫庄、大林庄、高雄州美濃庄等十一優良庄の街昇格を斷行した、今回街昇格に各州から申請したものは十四庄□上りその中から府地方□が適格條件に基き□重審查を行った上決定したもので永年の要望が叶って昇格の榮冠を□ち得た各庄民の歡喜は絕頂に達し□々の祝賀記念行事を實施する事になってゐる、最近に於ける街昇格は皇紀二千六百年に行はれただけでその□各庄の要望熱烈にも□はらず□く休止の形にあったがその□「臺灣の工業化」「本島經濟界の目覺ましい飛躍發展」及大東亞戰勃發に依って全島各市街庄の相貌、內容は何れも戰力增強の□に沿ふて動き相當大變化を生じて居り、之ら庄の優秀なるものを□に□□せしめる事に依って戰意の昂揚、戰力の增強に□せしめる事は意義□めて大である見地から今回の街昇格を斷行した所以て各街當局に於てもよく府の意圖を□し、愈愈戰力增強に向って邁進し聖戰完遂に寄與せしめければならぬ

02 漁港の蘇澳街特輯

本島東海岸唯一の良港にして花蓮灣方面との交通□絡地方の物資の移出入港、鐵道宜蘭線の終點□□□合自動車花蓮港行の起點として海陸兩□□□□の中心地臺北州の東南端に位し、全島無二の一□一街之が我が蘇澳である。

輓近□□產業の勃興と蘇澳港の修築並に都市計畫の施行に伴ひ人口は激增の一途を辿り將に發展蘇澳の□相を示しつつ今般街昇格の榮を得たでのある

 △戶數、人口及面積 昭和十七年末現在の戶數は四、二五一戶で人口二二、四八五人である

 △管內總面積 八十九平方粁で面積に比し人口密度低少なるは、管內に平地少く大部分が山地である

 △產業 昭和十七年中の各產業別生產額左の如し。

 農業生產額 八五九、八六九圓

 工業生產額 八七二、四五六圓

 畜產    三五一、九一六圓

 林產    二一六、〇〇〇圓

 水產  一、七七〇、四七三圓

 計   四、〇七〇、七一四圓

昨年中は災害に依り產業生產高は大□半減と豫想し、本年は既に最近竣工した「セメント工場」の生產高を合すれば、遙かに一千萬圓を突破する見込である

 △教育衛生施設

 國民學校  五 □分教場 二

 總學級數 四五 青年學校 一

 國語講習所 八 幼稚園  一

 醫院    六 齒科醫  一

 開業產婆  四

 水道(街營)一

03 關子嶺の白河街特輯

決戰下に昇格した白河は新營郡下の主要街庄の一として白河、六重溪、□箕湖、白水溪、海鹽厝、竹子門、大排竹、埤子頭、下秀莊、崁子頭、頂秀祐、客庄內、馬稠後、詔安厝、蓮潭、關子嶺の十六大字より成り東は嘉義郡大埔庄に西は嘉義郡後壁庄に南に同郡蕃社庄北は嘉義郡水上庄に夫夫隣接し管內に湯の名所關子嶺があるので古くから知られてゐる

04 躍進する大林街特輯

大林街は嘉義郡の北部に在って庄內十八字の二字の一部に稍稍丘陵地帶があるだけで他は水利の便が開き農作物の栽培に適する肥沃な平野が展き郡下の□□の一をなしてゐる東は同郡小梅庄に鄰接し北は石龜□を界に斗六郡の古坑庄、斗南街、大埤庄と相對し更に西南は三□溪を隔てて□嘉義郡民雄□口兩庄と□する戶數三、七八九戶、人口二萬一千餘を有してゐるが同街は此□街庄の□□に當って地方產物の集散地をなし古くから商業が發達し街を形成殊に大正元年日糖大林工場が設置されるや一路繁盛を來たし今日の昇格を見たのである

△交通 縱貫鐵道に沿ひ且つ□貫道路が街を貫通してゐる上、同街を起點とし小□北港を□ぐ日糖社□又小□、同街溪口、新□間を走る嘉義□□バス、更に嘉義、同街斗南□には嘉義□合自動車會社のバスが□って居り文字通り交通の要衝の地となってゐる

△產業 早くから農業が發達し米甘蔗甘藷の三大農產物はもとより黃□□□生等を□するに止まらず交通の衢に立ってゐる同街だけに小梅庄の大□及び斗六郡古坑庄山手方面の山物產或は溪口新港大碑各庄の一部農物產の集荷搬出地でもあってその年生產額は街民の增產の熱意を反映して年年非常な躍進をなしてゐる

△文化 現在同街には大林、大林南、林子前の三國民學校のほか國語講習所が二十二箇所皇民塾が一六六箇所あって夫夫皇民鍊成に邁進してゐる

△財政 十八年度に於ける豫算額は一九七、三六五圓であるがこれに伴ふ街民の負擔力は生產力の昂□と相俟って□かであり殊に戶稅□□□は本年度は百分の六十である財政の豐富を□□してゐる

△街の陣容 街役場の陣容には長年庄政に□力街昇格には不眠不休の活躍をなした初代街長木村勝氏に配するに同街出身の良き女房役なる中山昇助役、會計役の江瑞知氏に加へて更に陣容を整へ□□する街協議會員陣がいづれも街の第一線に活躍してゐる

△昇格記念事業 たる神社建立、街民鍊成所の設置、市區改正等の着手と共に同街の發展期して待つべきものがある、今般街昇格に際し街民と共に喜びに堪へない、今後は記念事業計畫にある通り神社を建立し敬神涵養に更に努力し神の加護の下決戰下の生產力擴充に邁進致したいと共に來るべき徵兵制の準備訓練に鍊成所を設け青年に對しあらゆる角度から再訓練し以て將來の健民□兵の□を舉げ又有事に對する防空の完璧を更に一層促進し米英□滅に一路突進致したい(寫真は大林街役場同街長助役)

05 農產の新店街特輯

當街は文山神社の外地行政を始め商工業交通物產集散の中心地でありまた臺灣十二勝の一、名勝新店碧潭をもち島都臺北市の近郊として最近目覺ましい發展を遂げ、舉街一致增產に貯蓄に奉公運動に凡ゆる部門に活潑な運動を展開してゐる

△地勢 當街は島都南方近郊に當り東は石碇庄、南は山地、西は三峽土城庄と堺し總面積七萬七千八百八十方里にして大坪林、安坑の一部平地を除く外概して高岳山地にしてその間碧流新店溪はウライ奔流より□を發して臺北に流れ込んでゐる、冬季に於いては雨量多きも水の恩惠に依って米、茶、甘□、蔬菜等の重要農產物の栽培に好適で總面積の中、田九百十八甲畑二千八百四十三甲、山林五千六百二十四甲ある

△人口 戶數四千十八戶、總人口二萬四千七十四人にして住民は勤儉質素でよく生□に精勵してゐる

△教育 街管內の教育機關としては國民學校五、國語講習所二十九の外皇民塾、青年學校、保育園などあり時局下皇民化運動に全街民一人殘らず真摯敢鬪してゐる

△衛生 風光明媚の當街建築中臺北州立結核療養所清□園は既に竣工を見、近く開園の運びとなってゐる、この外新店更生診療所の設備あり衛生施設頗る完備してゐる

△產業 □內は農民が全戶數の六五パーセントを占め現下の情勢に鑑み國家の要望する增產報國に肥料不足と人手不足を克服して真摯敢鬪を□け、昭和十七年中の米茶、蔬菜、甘□、柑橘の□生產□は二百萬□に肉薄してゐる

△□□□に就ては自給飼料に依り有畜農業を□□□に養豚は相當見るべきものがあり豚の如きは街內自給自足の外他所へ□出產肉報國の一□□□しつつある

△林業は高岳山地を包括して木□、木材、□木等を產出、三井農林を始め大屯製紙、文山木材等林產增產に努力しつつある

△水產は名勝碧潭をもつ新店溪は本島北部に於ても有名な淡水魚の溫床であり□□□□たる名物□を筆頭にボラ、□その他豐富な魚□を產してゐる

△□業は殆んど□□のみにして明治□□を始め大小十□□□の企業あり一□の石炭たりともより餘計に增產□出せんと努力してゐる

△工業は見るべきものは□□が電力工業に就ては山□を電源として發電所の建設が着着進められつつある

△交通 島都臺北との間に汽車自動車又は舟運の便があり他街庄との間は到る處道路網が發達して交通至□、又新店□□間道路は昭和十九年完成の豫定でその□にはその中繼地として益益發達すると期待されてゐる

06 楊梅街の飛躍特輯

△地勢 楊梅街は南に山岳を負ひ西北に進むに從ひ傾斜し東西三里二十四町、南北二里二十町にして面積五萬里を算し、東は平鎮庄、西は新竹郡湖口庄、南は同郡新埔街及大溪郡龍潭庄、北は新屋庄及中壢街に□してゐる、街內の田畑は六千□甲步にして溪流に沿ふ田地灌溉水は多くは之を一□□池に導き貯水して之を注ぎ、其の灌溉面積は約千甲步にして其他は天水を貯□し灌溉して居る有樣である街內は大概丘陵届曲起伏し相思樹赤松等植樹鬱蒼たるものあり、街の東□には丘があって、龜山と稱し絕頂には行啟記念碑があり、龜山より脈脈續いて西方にと突起せる石山があって、伯公山と稱する古木繁茂し乾隆十四年□協和が開□し山下に土地神を祀って居り夏の遊園地としてで好適である

▲沿革 大正九年十月一日地方制度改正に依り楊梅區を楊梅庄に改められ、區長張□□氏は引續き庄長に任命せされ同時に伯公岡、員笨、上陰影窩、下陰影窩、上田心子、高山頂の六大字管轄區域を編入し其後庄役場の沿革は次の如し

△位置 新竹州中壢郡楊梅庄楊梅一三五番地(現街役場)

△管轄區域 楊梅、水尾、秀才窩、大平山下、崩坡、水流東、□□坡、矮坪子、二重溪、老坑大金山下、三湖、□湖、上四湖伯公岡、員笨、上陰影窩、下陰影窩、上田心子、高山頂、頭重□

△歷代庄長 張□華、李金□、高橋周平、□金□、吉田次郎(昭和十二年十一月二十八日庄長就任、今日□長となる)

 ▲郡內□□□別戶數(昭和十七年十二月末)□□(一、三五六)商業(四一〇)工業(五〇)苦力(一、八七五)漁業(二)官公吏(九六)其他(七〇四)

 △學校 □□國民學校(□□科二九學級、高等科二學級)、伯岡國民學校、以上就學兒童數男二、四四四名、女一、六二八名計四、〇七二名

 △社會教化 簡易國語講習所六〇箇所、男女所生二、九八三名、國語講習所二六箇所、男女所生一、三三二名、特設國語講習所四箇所、男女二四四名

 △生產增強 主なる物產は米、甘藷、粗製茶、甘蔗、柑橘類等で時局の要求に從ひ近來は米、甘藷の大增產に□進を續け、蓖麻の栽培は最近目ざましい成果を收めてゐる、其他豚家畜類、竹材、生筍薪炭類等を產出する

 △皇民奉公運動 時局の進展と共に奉公運動における□□運營は時局の□□□深め、增產と貯蓄に一大進步を表はし、一方志願兵制徵兵制の施行に伴って街民一同は物心兩方面から天□翼賛の大□をまつしぐらに進んでゐる、(寫真は街役場と第一代街長吉田次郎氏)

07 穀倉の土庫街特輯

土庫街は土庫、過港、新興、糞箕湖、埤腳、石廟子、大荖、埔姜崙、馬鳴山、龍巖、潮洋厝、馬公厝、崙內、新庄子の十四大字より成り總戶數四、五五六、人口二萬九千餘である

 △生產本街は嘉南平野の中心にあり耕地廣く地□亦□沃にして埤□□□に通し街名の示すが如く土の寶庫穀倉地帶として知られ、農業生產、工業生產等莫大に上り殊に□米□、落花生工業は全島に比□なき生產額を舉げ臺南州下の物產集散地として驚きをなしてゐる

 △交通 物產集散に伴ひ交通も四通八達し臺西乘合自動車會社嘉義乘合自動車會社、日糖社□があり、北港方面、並びに嘉義方面へ□通し、それから虎尾、斗南を經て官線に□□する事が出來、交通至便の地である

 △教育 管內の教育教化は街當局の熱烈な指導で盛んに行はれ、青年層の活動も極めて旺盛で施設の充實と相俟って皇民鍊成に一段と拍車をかけつつある。現在國民學校數五校、就學步合は男九五‧四八%、女八五‧七八%、平均九〇‧五八%と言ふ高い率である。この外特設國語講習所四、常設國語講習所二一、幼兒國語講習所二一、皇民塾一三二で國語普及に全力を傾注して居り、現在國語解者步合は七十%弱である。

男女青年團は四あり、□の□□力として奉公運動に增產に體力鍊成に防空に頗る活潑な運動を展開しラジオ體操の如きは全街民が殘らず參加すると言ふ全島に類例ない特色を發揮してゐる

 △文化施設 盛り上る街民の奉公運動に應へ又街昇格の記念事業の一として本年度に土庫神社を建立すべく目下準備を進めてゐるが街財政に充分餘裕あるに依って目下各種施設を計畫しつつあり、街昇格に伴ひ今後一段と實現に拍車をかけられるものと見られてゐる

 △皇民奉公運動 同街は街民渾然融和し奉公運動も徹底して增產と貯蓄に一大進步を示し、本年の籾の供出狀況は第一回、第二回共に〇萬斤割當數より多く供出し國民貯蓄は十七年度百四十パーセントの成績を舉げ一方志願兵時に本年の海軍志願者は〇〇名を突破し、又大詔奉戴日貯金には全街四千戶加入、殊に納稅成績の如きは殆んど每年完納し完納成績優良庄として、屢屢府、州の表彰を受ける等街民は物心兩面から□戰完遂に挺身協力してゐる

 △事務の整備 決戰下諸般の事務は益益□□を加へてゐるが街職員は第一代街長篠崎喜代□氏、助役太田成雄氏の陣頭指揮に依って派も閥もなく一致團結、和氣靄靄積極的に事務の□新を圖り能率の增進を期しつつあり、每月一回以上事務打合會及□□日を設定する等清新潑刺たる明朗氣分が橫溢してゐる

街の主なる職員左の如し

 街長 篠崎喜代□

 助役 太田成雄

 會計役 □乾三

 街協議會員 □永振、林□訓、林□、林田健照、友松後□、黃乾三、村松一一郎、張文英、張□花、西島平智、富永至一、□越直人、長田□助、松村榮一郎、張江海、富田龍男、增永□□、仲田三郎

08 椪柑の新埔街特輯

新埔街は新竹郡の中央部に位し、東は關西街北は湖口庄、西南は竹北庄に隣接し人口二萬五千餘、戶數四千餘で住民は主として廣東□である、領臺當時には臺北□新竹廳の治下に編入され同三十年新竹縣新埔辨務署開設、同三十二年新埔支廳の設置により既に當時から新埔としての名を□はれ市況も相當殷盛であった、而して大正九年地方制度の改正に依り新竹州新竹郡新埔庄に改められ今日に及んでゐる、本街は豫てより街民の一致協力と和衷協同に依って一街一家の融和と繁榮策を圖るを根治方針の第一要件となし之を皇民奉公運動に於ける臺灣一家の建設目標に結び之が表裏一體の關聯性に於て時局の認識と諸施策の□□□氏を圖り奉公會組織の最末端細胞である奉公班に滲透實踐せしめ、臣□實踐□域奉公の敢鬪□を續けて來たがこれ迄分會各役職員、各部落會長等の非常なる熱意を以て本運動の推進的な□□□としての奉公壯年團も幾度かの改編を重ね熱意に燃ゆる同志的結合の精選に成功し潑刺たる新興勢力として力強い展開をなしつつある一□、□業奉公團、大日本婦人會、青年團等の外廓□も同一步調をとり翼贊運動の真使命達成に邁進しつつあることは誠に心強い次第で今後は未婚女性の知識層を糾合し本運動に挺身せしめ以て愈愈國□突破米英擊滅の不退轉の決意を固めてゐる□街は近年人口戶數の激增に伴ひ生產も逐年□□の趨勢にあり商況も一致と活氣を呈した、從って諸物資□□の中心地となり□中

 △ポンカン はと言へば新埔を思ひ出し、新埔と言へばポンカンが□□される程、新埔のポンカンの名は內地滿鮮地方□に知られその美味を□せられてゐる、

ザボンレモン等も漸次生產□を增加し此等柑橘類の年生產額丈でも實に巨額に上る狀況にある

 △茶 の年產も莫大なるもので□□生產中の第二位を占め□が市況の盛衰如何は庄民の經濟狀態に影響する□極めて大である然して□□は多角的農村として耕作法の戰時的□□と□□工夫に全□□□發□し□下の急務たる食糧增產の一□に□約化し米の增產に必□的□□たる□□の增產には□□家の率先的協力を□□してゐる、改良苗代、正□□□等諸施策實行の結果三十年前に比し優に二倍の生產を舉げてゐる、一面□□增□を企て山地に餘すところなく開墾の□を振ひ代用食及農畜業の有機的相關性を保ちつつある、

街內の主なる官公街學校は街役場、新埔、新埔旭、枋寮、□門四國民學校、新埔、石頭坑、枋寮、□門の四警察官吏□出所、郵便局新竹水利組合駐在所、總督府植物檢查所新埔派出所、臺灣青果會社□檢查分所、專賣局指定酒、煙草、食鹽三賣□所□てその他民間の會社、團體も相當にあり午前中に於ける消費市場の□□は街の□□□□を□□ってある、

新埔□□隈本宗善氏談

街昇格に當り大いに感激すると共に責任の□重されるを□□し今後は更に官民奉公運動の□れを計り益益□民をよく指導して決戰下の國策に□ふやう貯蓄に國策作物の栽培に□食糧の增產に一層拍車を掛け戰力の增強に寄與したいと□じます、三萬街民も街へ昇格した上は一層御奉公の誠を致さねばならないと云ふ氣持で張り切って居ります(寫真は隈本街長と□川助役)

09 お茶の關西街特輯

關西街は元咸菜棚、石磡仔の二區及び元馬武督の一部を偏入したるものより成り立ち東は馬武督、北は□□庄、西は新埔街、南は芎林庄、□山庄に□□し何れも丘陵が界をなして居り街內は山多く平野と稱し得るものが少いが川の沿岸の平地は田に、山地は既ね畑に開墾されて居る、民□は近年著しく□和し街政に協力してゐる、住民は殆んど廣東□にして敦厚□□勤勉加ふるに□烈なる□□心に燃えでゐることは□街唯一の美風と言ぶべきである

△學校教育 本街の文化諸施設の發達に伴って街民の社會的地位と同學思想が益益向上し學校教育は勿論その他の社會教化事業等に於ても近年著しく進步の情勢を見るに至り、現在街內の國民學校數は四校、學級數、五十六學級、兒童數三千六百餘名に達し、就學率は七一‧三四%を示し逐年向上の一路を辿りつつある、□業專修學校一校二學級生徒數一一六名は專ら農業教育を主□とし將來地方の農民中堅青年養成に努めてゐる

△社會教育 廣く街民に國語普及、風俗並に生活の改善を圖り善良なる皇民としての資質を充實せしむる目的の基に青年團の指導、國語講習所の經營、家長會、主婦會の開催及通俗演講會、教育映畫會、□□の設置、大□奉□等に力を注ぎ居り、就中國語普及事業に重點を置き五箇年計畫を以て國語不解者を一掃せんとし現在街內には二十一個所の國語講習所と二個所の特設國語講習所を設置、銳意之が目的達成に努力しつつある

△社會事業 消費市場、公設產婆、公會堂、方面委員助成會、尚德會、銃後後援會等の施設あり何れも良き成績を舉げつつある、

△產業 當街の產業は稻作、甘藷栽培、茶園經營がその主なものにして就中茶園は全耕地面積の約三割を占め、年產百九十萬斤の茶を產出してゐる、その大部分が紅茶にして現在街內にある紅茶同業組合數二六、同製造工場數二八あるを見て□その重要地位が□せられる

△關西街の陣容

△街長 佐藤今朝松

△助役 徐嶽生

△會計役 林潤木

△協議會員 富永□藏、張阿林、德山富彥、□阿□、余□□、陳俊□、林□弘、楊□岩、吉永□□、陳登彬、朱盛□、德山晴彥、□山大輔、明石金大、徐家旺、陳逢城

10 關西街長佐藤今朝松氏談特輯

舉街全力を戰力增強の一點に集中したのが□分でも之が認められたとすれば街民の此の上もない感謝感激とするところであります然しながら私はなほ及ばない事を恐れて居ります

今回の喜びに□ゆるには帝國興亡のの岐路に立つ今日、固き鐵石の團結と□を鎔かす熱意とを以て生產□□□□□□□□昇格と□□□□本□は□然たる農村であるからその農村の使命を遂行する一途あるのみと心得ます

11 □□□□□務德山大輔氏談特輯

世紀の□□と□□□べ□□□□施行決定發表と前後して關西の街昇格が正式に決定せられ一人□□を□ゆる次第であります、茲に於て吾吾は愈よ重大戰局を正視致しまして戰力增強の一點に全□□を□け申すことは勿論此の上は當街の□急施策を要すべき地下資源の開發或は永年としての懸案解決に積極的に推進致したいと存じます

12 關西分會生活部長吉永晴櫻氏談特輯

戰局が日に日に苛烈悽愴の相を呈して居るこの際我が庄が本日街に昇格出來たことは全く當局の御指導と庄民舉げて戰力增強の一點に□中した實が結んだ賜物で誠に欣快感激に堪えません今後は街民として聖戰完遂の為め戰力增強に國土防衛に皇民奉公の實踐に邁進したいと思ひます

13 帽子の苑理街特輯

 △地勢 本街は新竹州の最南端に位し東は三叉庄北は通霄庄と界し南は臺中州界し大甲街に□し西は□に臨んでゐる東西二里八町、南北二里二町面積四、四二五万里で苑裡、瓦磘、房裡、貓盂、田寮、山腳、舊社、社苓、山柑、南勢林、石頭坑、大埔、芎蕉坑、苑裡坑の十四大字より成り更に之を三十三區の小字に分れてゐる、

東方三叉庄界には火炎山、北方通宵庄に面する地域には起伏せる丘陵ある他は皆平地にして、苑裡、房裡の二溪流と苑裡坑とが之等の灌溉に供されてゐる

 △教育、教化 本街の學校教育は苑裡、錦兩國民學校の外苑裡□業專修學校あり、在□兒童生徒數は國民學校四十八學級三千四百餘名、□業專修學校二學級百二十五名計三千六百名を算し本年就學步合は男女平均八〇%の好成績を示してゐる青年團は苑裡、山腳の兩青年團の外、苑裡、錦兩學區の青年團があり國語講習所は二十四學級千三百七十餘名、特設國語講習所四學級二百五十餘名、幼兒部十八學級七百三十名の外に奉公班國語講習所を設け二十歲以上五十歲以下の未教育男女に對し簡易なる國語を授け國民としての資質向上を圖り殊に今次の赫赫たる大東亞戰爭の大戰果と相呼應して日本人として國語を知らざるは□なりとて最近國語學習熱が頓に高まり昭和十七年度に於ける二百三十九個所の講習所に入所生七千數百名の多きを見、現在□□なる□在部落に於ても簡單なる□□が出來る□度に達してゐる

 △產業 農業本街の農家戶數は全戶數の五割を占め、水田三千二百餘甲、□四百餘甲の耕地を保有し農家經濟の如何は直ちに街內の商工業其の他一般に影響する所甚大なるは言を□たず殊に現今必要物質增產を要望せらるる秋に當り一層農業經濟の合理化に依□□產擴充を圖りつつある、

 △水產業 本街は約四粁の海岸線を有し此處一帶の漁業者百八十餘戶は昭和十一年に漁業組合を設立し漁具改善、漁具材料の共同購買、漁獲物の共同販賣、漁業資金の貸付を為し斯業の發達を圖りつつあるも昭和十七年中の漁獲狀況は茲數年來稀に見る不振を來した為め目下銳意漁業方法等に付研究中である

 △交通 本街の交通は昭和七年迄僅かに苑裡、山腳間五粁、舊社社苓間二、五粁計七、五粁の二級の外諸車の通行し得る道路なく不完全なる狹路若くは畔□を辿る狀態であったが產業資源の開發、地方文化の向上に至大なる關係□□する□□□□□□は巨額の經費と多大なる勞力、□□と必要とし之が實施には相當□□を伴ふが□□□於ては□□の消す□□□に於て昭和八年□□□□之が充實に力□□□□に□□の□□、□□、□□、□□□の計畫□□し□□と□力の下に地方民の□□ある勞力□□に依り今や全街內の主なる部落には自動車が通ずるやうになり、リヤカー牛車等の通行し得る道路は延長六十粁、路線十四の多きに達してゐる

14 街協廣澤康平氏談特輯

戰局は愈愈悽愴苛烈を極め銃後たる吾等は益益緊張と決意を要するの秋に際しまして當街の昇格を見ましたことは誠に同□に堪へない次第であります恰も決戰は苛烈の一途を辿りつつ此の時に當りまして街に昇格されましたことは何う云っても戰時街制であると覺悟しなければならぬと同時により一層舉街全體が一致協力して戰時街制の實施に恥かしめざる□その恩典に答へるだけの緊張と決意を固め益益舉街米英擊滅聖戰完遂を期すると共に街の發展に奮□努力しなければならぬと思ふのであります

15 三保甲聯合會長喜びを語る特輯

苑裡庄の街昇格にあたり、久しきにわたり地元民として□力して來た苑裡保甲聯合會長大林永清、山腳保甲聯合會長陳源、社苓保甲聯合會長羅森林の諸氏は左の如く喜びを語った

 自治制實施記念日の佳き日を卜して苑裡庄が街に昇格されたことは、まことに意義深く感謝感激にたえません、この上は街民として、一段の高い自覺のもとに、街政に□して地方產業の振興、街民の利□、文化、衛生の向上に資したいと念願してゐるそれはひいて貯蓄の增強、生產陣の強化になり、□ひ抜く國策に沿ふ所以であらうと思ふ(寫真は街役場と信□事務所)

16 鬪ふ新興和美街特輯

△概要和美街は大正九年街庄の名□管轄區域の改正に依り□西堡の內和美、頭前寮、七張犁、番雅溝、大霞田、月眉、塗厝厝の七庄及總東堡の內嘉犁、柑子井、新庄子、中寮の四庄を併せて和美庄と改定せられ昔和美の地名を□狸散と呼び和美を界として以西一帶の地を線西と呼び以東一帶の地を線東と呼稱し地□肥沃なると水利の便なるとを□へ聞いて乾隆嘉慶の頃に大陸より陸續として移住し來り遂に今日の如き部落を形成してゐる同街は地勢平坦にして田園□く拓け加ふるに灌溉水利の便に惠まれ米作甘蔗作を其の主たるものとし一般に農業發達し改□後明治二十九年臺中□彰化支廳の管轄となり翌三十年彰化支廳は廢止され彰化辨務署の管下に屬し同三十四年十一月□□□□の結果彰化廳の□けとなり同四十二年の五月彰化廳は廢止され臺中廳の管下に□し大正九年九月地方官制改正の結果臺中廳の下に彰化郡を□かれ同郡の□□となる

△地學 □化□の西方に位し東は彰化市西は□□庄西南は鹿港街に□□し南は秀水庄北は大肚溪を隔てて大甲郡□井庄大肚庄に相對してゐる

△名所□□道東書院は昔時地方人才培養の學府と為し宋□國文公朱熹を主神として院內に祀り□□春秋二回祭典を執行してゐる清朝時代咸豐七年の建設にして當時老□阮□□を總理に舉げ貢生王祖培廩生黃際清外數名□を募り築造せしもので爾後幾多□□改修を為したが改隸後廟宇の頹廢日に加り大正九年に及び區長許在□が之を嘆き管理方法の改正を唱ひ廟宇の修築を為したので書院の秩序始めて□然廟貌刷新建築頗ぶる壯觀を□してゐる

△主なる會社日糖 彰化製糖所同工場は元新高製糖彰化工場と指稱して居たが昭和十年四月二十五日日糖に合併し名稱を日糖彰化製糖所と改定した明治四十二年十二月の建設にして同年十二月十六日第一回製糖を開始し爾後成績逐年向上し大正二年七月酒□工場建設竣工を告ぐ所內の機能整然としてゐる

△奉公運動 次に最近皇民奉公運動が同街の最下部より盛り上り商業奉公□や產業奉公□或は奉公□□□等の發足を□□□□□と共に第一代の街長として□□□氏を迎へ今後一層の活躍を大いに期待されてゐる

△街役場の陣容 因みに和美街役場の陣容は左の如し

△□長□□□△助役□江和也△會計役太田喜一郎△庶務主任兼教育主任許偉彬△農林主任姚□□△稅務主任永田和三△商工水產主任陳民安

17 扇和美街長談特輯

決戰下街昇格の永年の宿題が達し得られたことを三萬街民は欣喜雀躍□管感□の□念に溢れてゐる大東亞戰勃發以來地方行政の第一戰にある當街は納稅に國民貯蓄に將又生產擴充に國家の要望に應じて戰力增強に寄與し聖戰目的達成に歡喜力行したのである街昇格後は愈愈之に拍車を加へ□□完遂の為三萬街民を率ひて戰力增強に□力を結集し□國街民として當局の□□に應へんことを期する覺悟である(寫真は扇街長と廣江助役)

18 米の產地美濃街特輯

△位置、地勢、面積

美濃街は旗山郡の東南部に位し總面積七、六九万里あり、美濃、中□、金瓜寮、吉洋、龍肚、竹頭角の六大字より成り行政上之を三十七區に分け東は山を以て六龜庄に堺し西は旗山街、旗尾に□り南は下□水溪の上流たる荖濃溪を隔てて屏東郡里港庄と相對し北は杉林との間に屏風の如き美濃山脈が屹立し然の天境界を為して居る

東北より西南へ向けて肥沃なる美濃平野が開け美濃溪が稍稍北に偏して東北より貫流して居る

△戶數、人口 當街の總戶數は四千百二十三戶人口二萬八千七百三十五人で街勢の發展に伴ひ逐年增加の一途を辿ってゐる

△教育施設

一、庄下の國民教育は庄民の好學心旺盛なると學齡兒童の激增並に施設の整備とに依り一般に克く普及浸透し逐年長足の進步發達を遂げつつあるが本年度の適齡兒童就學率は九四‧九三%の高率を示してゐる

現在六大字の中金瓜寮を除く美濃、中□、吉洋、龍肚、竹頭角の五大字には夫夫國民學校が設立してあり之が學校兒童教育の外青年團國語講習所、國語保育團其の他社會教化の中□□を為してゐる

永年庄民の熱望したる高等科の增級增設に付ては本年度吉洋、龍肚各一學級宛新設し尚本年度青年學校二學級を(普通科、本科各一學級)新設することとなってゐる

△社會教育並に皇奉運動 國語の普及に就ては昭和七年以來府の方針に□り十□年□□事業に引續き之が施設の整備充實を圖り現在國語講習所十一箇所十九學級有り此の外に部落會開設の皇民塾あって國語不解者の撲滅を期すべく目下努力しつつある

皇民奉公運動に就ては街分會の下に部落會、奉公班を漏れなく整備し役場、派出所、學校三者一體となって之が活潑なる運動の展開を期し着着其の實績を收めつつある

△產業 本街は純然たる農村にして水利に惠まれ米作其の首位を占め甘蔗、甘藷之に次いでゐる

△稻作 其他落花生、豆類、胡麻、玉蜀黍青物果實等の雜作を合せば耕地面積約五千二百甲步を有してゐる

尚昭和十三年より新興產業とも云ふべき□の耕作あり稻の中間を利用され三毛作の□を舉げ年產額黃色□、葉卷を併せば七十萬圓の生產高を示してゐる

更に近時國家の要請に即應し□、黃麻、苧麻、蓖麻等の特用作物の栽培を極力獎勵し之が生產擴充を計り以て產業報國の實を舉げつつあり就中蓖麻は今後に於る航空決戰上尤も必要なるものにして目下舉庄一致植付に大□になってゐる

△國民貯蓄 長期戰に對□し聖戰必勝情勢確立上國民貯蓄額完遂の重要なるを感じ之が極力割當責任□の完遂方を強調した結果昨昭和十七年度の實績は百四十二パーセントとなってゐる

△增產專管助役設置 國策に□應し增產技術指導及□農精神を洽く□民に滲透徹底するに因り增產を圖る為め街助役の定數を增加し增產□管助役を起用して指導□の充實強化を以て增產に寄與しつつあり

△納稅狀況 昭和九年以來每年度各稅共に完納し為めに□年知事より表彰を受け殊に昭和十三年度には總督より榮譽ある表彰を受けてゐる

△交通 美濃本部落を中心に平坦なる道路が四□發達し運輸機關としては高雄乘合自動車株式會社經營に□るバスが日に二十數回往復する外東一自動車株式會社の貸切自動車が□□してゐる尚臺灣製糖株式會社の社□が□□□□通じ此の外高雄州運輸株式會社の出張所もあり產物運輸□頗る□□に運行せられ產業の開發人文の向上に□す所大なるものがある(寫真は二木街長と街役場)

19 和美街昇格を祝す 築地彰化郡守談特輯

彰化郡和美庄がこの度街昇格されたことは□に慶祝に堪えない昭和十四年にも矢張り街昇格の議が上り其後□□の都合にて洩れたことは殘念でした私はむしろ當初の和美庄庄勢から既に街制實施としての□□適格條件が具備されて居り特に近時に於ける產業、交通、運輸、水利等の物資的方面や教化施政、皇民鍊成等の目覺しき飛躍は一層街制實施に拍車を加へられて來たのであると思ふ□□にして日を□ふて發展的趨勢を辿って來た和美街は郡下唯一の農產物の集散地にして國家の要請たる生產□充、食糧增產に名實共に□った□□和美街は時局下重大なる役割を持ってゐる一方□□的に見て□も期待され亦□しい將來を約束されてゐるこを見□してはならない即ち大肚溪の河一つを□てた和美街は動不動の信念を堅持し和衷協力、街民の總力を舉げて米英擊滅大東亞新秩序の建設の歷史的大使命達成の為に渾身の努力を傾倒せんことを特に切□して止まない次第である

20 躍進途上の和美恒生信組特輯

和美恒生信組は昭和十年九月四日に成立したのであるが現在の組合員數二三八九名、出□口數二六六〇口街內農家全戶加入し信用部では貯金額は昭和十四年の約五倍に達し本年產業組合聯合會臺中州支部主催の貯蓄強調運動には二等賞を授與され昭和十五年に新農倉を建設すべく準備中の□米穀機構の改正に依り區域內の土□間業者全部の業績工場及倉庫を買收し今日迄結□經營し米穀の供出及納入に協力し其取扱數量は每年州下第一位を占め其成績亦優良で大に食糧當局の認めらるる□となって當街に新に局の米穀檢收倉庫を建設し其の□りに組合が自ら新農倉の建設に着手して目下工事中である新農倉完成後には街昇格と共に一層の躍進が期待されてゐる

△現役員左の如し

 組合長理事 陳滿盈、常務理事吳□涼、理事陳六、長□德郎、阮天□、監事許炎生、王均、王海□、何有、□瀨安□(寫真は組合長陳滿盈氏)

21 廣告特輯
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 鐵の如き國內體制 一億國民大膽に要望
02 機動行政を實施 必勝國政の徹底強化
03 天皇親率の大義を 一層明徵ならしむ 改正「軍隊內務令」來月實施
04 世界戰局を繞る座談會 神州不滅を確信(五) 一旦緩急、士氣昂揚
05 ラ氏等に勳章贈與
06 土地改良、增產の基礎 耕地課長會議農相訓示
07 ラ氏一行參內記帳
08 畏しサルタン勳章贈與
09 陸軍の異動
10 必勝信念を昂揚 一秀以て眾を破る
11 激烈を極む ナポリ市爭奪戰
12 獨軍戰況公表
13 サバン島來襲敵機擊退
14 ナウル島で一機擊墜
15 東部戰線戰況
16 獨軍ク市死守
17 沖繩縣商工經濟會設立
18 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 おお憧れの營門だ 海軍志願兵けふ初の入所 若櫻の胸は高鳴る
02 東部臺灣の動脈 局營東部線開通式
03 東臺灣の福音 稻田花蓮港廳長語る
04 量を恃む敗殘米英 軍用機增建に奔狂するとも (一)我に鐵壁の備へあり
05 赤誠献金十六萬圓 武官府九月中の取扱
06 戰力增強に拍車 森花蓮港□□理事談
07 東海道路の今昔 戶田氏に聽く變遷史
08 一號便發車 花蓮港から蘇澳へ
09 けふ表彰式舉行 臺北市職員と教育功勞者
10 木村博士葬儀
11 青年層の推進體 勤報隊晴れの退隊式
12 徵兵臺灣 坊やも兵隊さんだ
13 出でよ“興亞文學” 翼贊會で作品募集
14 泰國の大東亞性格 上層階級に顯著 杉山平助氏の視察談
15 基隆玉田青年團員赤誠献金
16 軍援強調週間 基隆市の行事決る
17 旭區民の淨財
18 大日本は神國なり 終りを慎む事始めの如くなれば 事を破ることなし 國民必誦の座右銘成る
19 興南詩苑
20 人事.消息
21 今晚の放送
22 興南案內報社消息
23 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 三百五十機屠る 海鷲九月の綜合戰果頭條新聞

【東京發同盟】大本營は一日午後三時九月中におけるソロモン方面の戰果を發表したがこれを八月中の戰果と合計すれば飛行機において擊墜六百十一機、擊破三十一機、輸送船大型擊沈十隻、大破一隻、擊破十二隻、同中型船擊沈六隻、大破一隻、同小型船擊沈五隻、擊破一隻、艦艇巡洋艦擊沈一隻、大破三隻、航巡または大型輸送艦擊沈二隻、輸送艦擊沈三隻、大破三隻、魚雷艦擊沈十八隻、大破二隻、擊破四隻、上陸用舟艇擊沈二十九隻、擊破十六隻、海上トラツク擊沈一隻、艦艇二隻基地擊沈五隻となる

【東京發同盟至急報】大本營發表(昭和十八年十月一日十五時)

一、ソロモン方面その後の戰況は依然熾烈にして

(一)コロンバンガラ島の帝國陸海軍守備部隊は連日百機に及ぶ敵機空爆下に於てアルンデル島及びウツドフオート島に進出せる有力なる敵軍と交戰中なり

(二)ベララベラ島の帝國陸海軍守備部隊は九月三日以來同島北部地區に於て有力なる敵軍と交戰し九月二十一日迄の戰鬪に於て敵兵七百十を斃し多數の鹵獲兵器を得今猶激戰中なり

二、所在帝國海軍航空部隊及び海上部隊は地上部隊の奮鬪と相俟ち敵航空兵力の破碎、增援の阻止、擊壞等に任じつつあり

(一)九月中敵に與へたる損害 飛行機擊墜三百四十機、擊破十機、艦艇擊沈魚雷艇六隻、海上トラツク一隻、擊破魚雷艇四隻、輸送船擊沈小型二隻、擊破大型二隻

(二)同期間に於ける我方の損害 飛行機自爆未歸還四十機、艦艇大破上陸用舟艇一隻

02 大本營發表
03 科學技術必勝體制 動員の綜合方策確立 航空戰力の急速強化へ
04 北ボルネオ原住民 政治參與制を創設 最高指揮官布告
05 豫算徹底的單純化 大藏省成案きのふ閣議決定
06 學徒總進發大號令下る 在學徵集延期停止 全員徵兵檢查を實施
07 十二月八日に實施
08 定例閣議
09 征く者、學ぶ者共に 心氣一新、國に報せよ
10 陸鷲、信豐、龍南進攻 軍事設施に必中巨彈
11 わが陸鷲活躍 支那派遣軍週間戰況
12 決戰徵兵檢查 公布から一ヶ月餘りで入營
13 藤原查察使歸京
14 ラウレル氏一行 明治神宮參拜
15 東條首相訪問
16 谷駐華大使 汪主席訪問
17 陸軍異動略歷
18 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 東亞結集體制 いよいよ進捗社說

 敵米英の熾烈な反攻と巧妙なる謀略宣傳に拘らず、皇軍の□□な邀擊態勢の下に、大東亞の結集體制は着着と進捗し、今や完璧の域に達せんとしてゐる。道義世界の□を希求し、東亞新秩序建設に邁□進する帝國は寔に中國との條約に從ひ、在支全租界の還付を了したのであるが、十月より治外法權撤廢の第一步として在華邦人に對する關稅を實施することとなつたこの關稅實施に當り、日華兩國の提携協力關係を更に緊密ならしめる目的を以て、汪主席は立法院長陳公博氏以下の隨員を伴ひ、去る二十二日再度來朝、帝國要路と隔意なき懇談を遂げた。勿論今次の來訪の成果は今後の日華間の具體的發展に逐次明瞭になるものと思はれるが、その會談內容は可成り廣汎且つ根本的なものであつたと想像され、その意味で兩國關係の今後の發展に對する期待は頗る大きいものがある。帝國の大東亞施策は日華の相互理解の上に更に一段の飛躍的發展を遂げるであらう

 他方比島の獨立準備は曩に□比島カリバピ特別代表者大會に於て憲法草案の承認を了し、愈よ最終段階に入つたが、去る二十日には憲法の□章に基き、獨立後國民議會の第一回議員たるべきものの選擧が行はれ、次で二十五日には初代大統領たるべき者の選擧も完了ラウレル氏が滿場一致で當選、今や晴れの獨立宣言の日を待つばかりとなつた。かかる時に當り現比島獨立準備委員長であり、獨立後大統領たるべきラウレル氏一行は今回帝國政府の招きに應じて來朝したのである。今次の來朝は右の如き比島側の獨立への準備進展を背景とするものであつて、帝國政府の比島獨立の根本方針と對應して極めて意義深いものがある。謀略宣傳に依つて比島民眾に呼びかけてゐる米に甚大な打擊を與へるであらう。ラウレル氏一行は我政府要路に新比島建設の熱意を率直に□□し、且つ帝國政府の道義的□□に對し愈よ信賴と決意を固めることは想像に難くなく、比島の獨立は一行の來朝を契機に一段進捗するであらう。

 又既に獨立を完了したビルマ國は去る二十五日締結された日本ビルマ領土條約に依り、新たにシヤン諸州、カレンニ諸州並にワー地方の三領域を領土に獲得した。かくてビルマ國は本然の國家領域を確立することとなり、而も全國的に繰展げられた獨立記念祝賀の二十五日に、これが實現したことはビルマ國の發展に力強い契機をなすものであつて、全ビルマ國民の感激は一入深いものがあらう。これは帝國の真意と理想を端的に示すものであり、これによるビルマ國の強化、これを通ずる大東亞の結集體制は一段と積極化されるであらう。又ジヤワ地方に於ても原住民待望の第一回州特別市參議會議員の選擧は去る二十二日ジヤカルタ特別市を皮切に各州に逐次開始されるが、帝國のかかる公正寬大なる措置に感激する現地住民では、大東亞戰爭の真義に關する自覺の昂揚につれて「鄉土防衛は我我自身の手で」との聲が澎湃として上がり、我が當局に對し防衛挺身隊結成の志願者が續續寄せられつつありと傳へられてゐる。現地住民のこの熱誠の上に、皇軍精銳が儼然たる備へを固めてゐるので、ジヤワの防衛□□は既に磐石を築いてゐると云つてよいであらう。

02 四妃殿下が御成り 昨日失明軍人寮に
03 滿場の感奮一入 徵兵制徹底講演會の火蓋開く 奉壯團主催
04 われらの徵兵號だ 七萬の奉公班競つて資金献金
05 圖像:徵兵制徹底講演會(於老松國民學校)
06 經濟法令遵法週間行事
07 決戰の大空目指し 陸軍少年飛行兵の生立ち
08 花蓮港市常會
09 早きも軍隊調 入所した海の若櫻
10 遺骨抱いて昆明爆擊 毆り込む麗し戰友愛
11 健民講習會
12 拓け.南の新天地 首途する拓南戰士の祝福に 隊旗授與、激勵の辭
13 歡喜に沸く蘇澳街
14 皇奉花蓮港市支會十月の行事
15 蘇澳街部落會長打合
16 先輩は斯く鍛へり 第一回陸軍志願兵に聽く 軍隊生活の體驗
17 來れ翼の戰士 航空機乘員を募集
18 マニラ籍民の感激 長谷川總督に感謝電
19 感謝電文
20 勤報臺東調練所 五日退隊式舉行
21 秋季大清潔 八日から施行
22 宜蘭の軍援行事
23 府圖書館曝書休館
24 小金面山行
25 人事.消息報社消息
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第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 捧ぐ一億の感謝 各地軍援強化運動週間の行事
02 臺中高農開校式 きのふ新校舍で舉行
03 けふ晴れの歸還 武勳の高砂義勇隊
04 目ざす空の決戰 花蓮港中學校から少年航空兵十名
05 雛鷲に六名合格 臺東中に快報飛込む
06 陸海軍に一機宛献納 高雄州五水利團體がけふ協議
07 “雛鷲群”の決意 早くも出陣の構く
08 臺南市の行事
09 臺東廳增產指導者の鍊成會
10 生產技術指導に 街庄に增產助役 森田臺中州知事語る
11 臨時バス運行 海志訓練所入所式
12 軍事之栞 兵營生活 秩序整然軍紀
13 義勇隊忠靈塔建立に 淨財の醵出運動 州下在鄉警察官が一丸となり
14 海志の壯行會 坂口知事から熱烈な訓示
15 三峽街海志等の壯行會
16 海志の感激談
17 基隆の映画
18 臺南州中等校 武道鍊成大會 三日武德殿で
19 債券一萬圓當選の果報者
20 今日の映画演劇
21 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 決戰生活增強へ 第三次工場管理實施
02 岸商相訓示
03 新開製糖場新設 府當局に許可申請中
04 增產指導陣を衝く(六)
05 證券市場を刷新 上場銘柄選定方針決定
06 轉廢業者の歸農 督府で必要措置講究
07 木材大增產運動 統制整備要項發表
08 砂糖公債改訂 中央で折衝中
09 日本郵船支店 新館に移轉
10 共同作業班の編成 婦女子の就勞を促進
11 洋傘第二回配給 商工省の溫い親心
12 專賣局臺東出張所 一日より支局に昇格
13 臺拓汕頭出張所 八月末に閉鎖
14 東京、大阪の上場銘柄を整備
15 漁業より見た新高漁港 來中した前根壽一氏談
16 報國債券一等當籤番號
17 照明燈
18 商況(一日前場)
19 ラジオ
20 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 ラウレル氏ら參內 畏し.有難き御言葉を賜ひ 親しく御握手賜はる
02 敵十二機を擊墜 ブ島で壯烈な空中戰
03 國民組織の再編成 翼政首腦、政府側懇談 忌憚なく意見を交換
04 圖像:命令一下出擊せんとする我が海鷲の精銳
05 戰力增強實踐運動 翼政、方策を政府に申達
06 世界戰局を繞る座談會 政府信賴、軍を信賴 (六)島民固い決意持て
07 駐ソ米大使に ハリマン任命
08 ウイルキー 立候補表明 次期大統領に
09 陸軍の船舶兵 獨自の技能を發揮
10 抗戰意義なし 重慶速かに反省せよ 汪主席呼びかく
11 赤軍焦慮す 各主要戰區の戰況
12 獨軍九月中の海上戰果
13 東部戰線戰況 ドイツ軍當局筋言明
14 英護送艦ボ號擊沈
15 赤機千三百九十六を擊墜
16 木材統制整備要項 閣議決定發表さる
17 少佐にも簡閱點呼 陸軍動員體制強化
18 在支出先機關の 整備擴充を□行
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 見敵必殺の敢鬪魂 砲聲殷殷新竹平野を壓す 臺灣軍の射擊大會
02 ニユーギニア作戰に 輝く不拔の偉勳 海軍義勇隊晴の解隊式
03 圖像:海軍高砂義勇隊解隊式
04 長谷川總督激勵
05 赤誠献金廿一萬圓 軍司令部九月分の總額
06 安藤軍司令官祝詞
07 山縣高雄警備府 司令長官訓示
08 量を恃む敗殘米英 軍用機增產に奔狂するとも (二)我に鐵壁の備へあり
09 增產で勝拔く 新竹州增產助役設置
10 援護も必勝體制 あすから軍援強化運動開始
11 祈願祭を執行 援護一色.島都の行事
12 上野高雄海軍 施設部長訓示
13 警防團に團旗授與
14 本島青年を側近に登用 長谷川總督の親心
15 臺北州一期米 供出好成績
16 神職鍊成會 如水莊で開始
17 皇國女性の龜鑑 日婦本部から表彰
18 興南詩苑
19 共同炊出講習
20 今晚の放送
21 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 重ね個人感狀 若林中尉、破格の榮譽頭條新聞

【東京發同盟】大東亞戰爭開戰に先立つ昭和十六年五月以來、一年八個月間に亘り廣東、香港、アンポン、チモール更にガダルカナル島に轉戰し常に勇戰果敢、偉勳を樹てて殊に香港攻略戰では敵主陣地二五五及び三四一兩高地の特火點を奪取して、全島攻略の□い端緒を開き又ガダルカナルの建設に於ては壯烈鬼神を哭かしむる玉碎を遂げ、還らざる挺身隊長として全軍將兵に痛惜奮起の熱淚を泣がしめた、□村部隊(舊土井部隊)中隊長若林東一中尉に對し曩に軍司令官より二回に亘り榮譽の個人感狀が授與されたが、今回、長くも上聞に達せられた旨二日陸軍省から左の如く發表された

若林中尉は劍を□つて戰線に起つや終始陣頭に指揮し烈烈たる責任感念と全身に漲る敢鬪精神とを以て常に全軍戰勝の基を開き、又は戰果の中□をなして來たが一度戰ひ終れば部下を愛撫薰陶し中隊の敬愛を一身に集め文字通り中隊團結の主軸、戰鬪力發揮の源泉をなしてゐた斯くて其の每戰悅勵と典型的日本武人たる人となりに對し、再度に亘つて個人感狀を授與される破格の榮譽を賜つたもので地上部隊中隊長として斯る榮譽は陸軍異例の事であり、其の偉勳と榮光とは正に空の軍神加藤建夫少將に匹敵するものである

陸軍省發表(十月二日六時)昭和十六年五月以來中隊長として廣東、香港、アンポン、チモール、ガダルカナル島に轉戰し□に□□□□□□な□□たる陸軍中尉若林東一に對し曩に軍司令官より、感狀を授與せられしが今般畏くも上聞に達せられたり

感狀

陶村部隊中隊長陸軍中尉若林東一

右はガダルカナル島作戰に從ひ昭和十七年十一月廿日以降中隊長として見聞□第二及第三陣地の守關を命ぜらるるや適切なる陣地編成に依り□烈なる□□□に堪へ常に機先を制して敵を擊退すると共に自ら少數兵力を□ゐて敵陣地を奇□、擾亂して敵の攻擊企圖を破碎するに努むる等□□果敢なる戰鬪指揮に依り克く陣地を確保しありしが翌十八年一月十二日敵の全面的攻擊に際しては中隊の兵力僅かに十數名に過ぎざりしも毅然として敵を拒止し與近□□に攻擊準備中の敵に對し部下三名を□ゐて之を夜襲潰亂せしめ中尉は頭部に重傷を負ふに至りしも志氣益々旺盛、依然戰鬪を□續せしが十四日に至り彈藥は既に射□し糧食絕ゆる事三日に及び且熾烈なる砲擊の為陣地大部は破壞せられ死傷續出して戰鬪□烈を□め而も敵は陣地背後に□出包圍し來り中隊は全く孤立に陷るや同中尉は部下數名と俱に敢然逆襲を決行し軍力を抑って□敵に突入其の數名を□□せしも敵追擊砲□□□所に命中壯烈なる戰死を遂げたり、中尉の□烈なる責任觀念と□□に邁進する鞏固なる意志とは軍人精神の□□を遺憾なく發揮せるものにして沈着□□なる其の指揮は克く長時日に亘り優勢なる敵を拒止して軍の作戰を有利ならしめ其の武功拔群なり

仍て茲に感狀を授與す、

昭和十八年二月十一日 軍司令官

感狀

陸軍中尉若林東一

右の者土井部隊次いで陶村部隊中隊長として昭和十六年五月以來一年八箇月此の間香港、アンボン、チモール、ガダルカナル島に轉戰し□□□々たる偉勳を樹てたり

就中香港攻略戰に在りては戰策を看破して敵陣地の□□を奪取し以て全軍戰勝の基を開き又ガダルカナル島作戰に在りては□□□苦を克□し或ひは寡兵を以て死地に進み或は優勢なる數を□破し或ひは熾烈なる敵の砲爆擊の下孤立せる陣地を克く長時日に亘り固守する等軍の作戰に寄與せる所頗る大なるものあり、其の□後に方りては重傷に屈せず陣頭白兵を□ひて敵數名を兩斷し遂に敵□に玉碎す真に壯烈□□を哭かしむ

中尉の戰に臨むや常に烈々たる責任觀念と旺盛なる敢鬪精神充溢し適切なる情況判斷の下其の所信を斷行し常に陣頭に指揮し以て全軍戰勝の端緒を開き又は戰果の中□を成せり、

宜なる哉香港攻略戰に於ては其の所屬部隊に感狀を授與せられ又ガダルカナル島に於ては個人感狀を授與せられたり累次の武功は□に□□にして全軍將兵の龜鑑たり、茲に重ねて感狀を□□し之を全軍に布告す

昭和十八年五月一日 軍司令官

02 農商省、運輸通信省 閣議で設置方針決定
03 情報局發表
04 海陸輸送の一元化 食糧自給體制を確立 情報局發表
05 聖恩に只只感泣 ラウレル委員長謹話
06 陸軍省發表
07 感狀 陶村部隊中隊長陸軍中尉若林東一
08 東洋國家として建設 ラウレル氏聲明發表
09 重慶軍の戰意低調 陸軍側週間戰況
10 感狀 陸軍中尉若林東一
11 省の廢合打切る情報局總裁談
12 十一月を以て開廳新發足
13 印度洋蠢動の前觸れ 海軍側週間戰況
14 帝亞丸昭南寄港
15 佛印來襲米機 七機を擊墜破
16 翼贊會辭令
17 袁氏決定發令 行政院內務部次長
18 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 有識層の當面の任務社說

 徵兵制度施行の決定は本島統治史上劃期的な一大□事であると同時に、本島民にとつて飛躍的一大恩典と申さねばならない。支那事變を經て今次大東亞戰爭を契機とし、內外地行政の一元化、義務教育制の實施、陸海軍志願兵制の施行、將又今回の徵兵制實施決定の等等、皇民臺灣の忠誠努力が深められて次次に實現を見るに至つたことは永久に島民の感激□く能はざるところである。これらの諸恩典に依り、本島が急速なる內地化、皇民完成への一途を驀進するであらうことは申すまでもないが、しかし現實には未だ相當多數の未教育者乃至低文化層の存在あるを直視しなければならない。前述の諸制度就中徵兵制の實施が直ちに皇民臺灣の完成を意味し能はざる所以がここに存するわけである。從つてこれら低文化層の教化鍊成が現下の臺灣に負荷せられたる一大要請であり、特に徵兵制の施行を前に控へて、喫緊の要務たるに至つたことを確認いたさねばならないのである。皇民臺灣の完成換言すれば完全なる內地化は、全島民が真に國體の本義に徹し、身魂ともに榮譽ある皇國民として鍊成せられたる曉に於て到達し得ることである。全島民は更に一段の努力を傾けて鍊成の道を急がなければならず、しかもこれが指導の任務を擔ふものは本島有識者であらねばならぬのである。

 本島の有識層ながんづく有識者青年層の最大の煩慮は、一日も早く速かに皇民臺灣の完成を實現することでなければならない。從つて永年待望の外形的諸制度のおほむね整備を見たる今日、全島民の皇民鍊成を完うすることが最後に殘されたる課題だと云へるであらう。この最後の課題を急速に解決すればそれだけ臺灣の完成が速かに實現を見ることも多言を要しないことである。ここに有識層の任務遂行が現下の要請として強調されなければならない。これまでの有識層、殊に有識青年層が至つて消極的だといふ非難に對しては今日大いに反省を要すべき一事である。勿論消極的の裏には或は止むを得ざる事情や原因が伏在してゐるかも知れない。だが偉大なる現實は左樣な小さき問題を踏み越えて驀進して行くことを認識せねばならぬのである。特に皇民大眾の就中一般青年層の皇民としての挺身努力が認められ、徵兵制度施行の榮賜を賜ふに至つた現實を把握したならば、何人も傍觀的消極態度を執れない筈である。茲に於て本島同胞の先進として或は指導者としての有識層は、從來の動もすれば陷り易き批判的態度を自戒し、一切の行きがかりや我執を捨てて積極的に奮起せねばならぬ、現實を直視して島民大眾の嚮ふべき道を明確に把握し□□の指導に遺憾なきを期せねばならぬのである。若し然らざれば遂に指導者たるべき地位を失ふのみならず、島民大眾より遊離し、島民大眾から放逐されて了ふに至るであらう。

 然らば有識層□□の任務は何であらうか。自分□□の本義に徹し不斷に皇民鍊成を勵むべきことは云ふまでもないが、更に積極的に島民大眾の中に□び込み、島民の嚮ふべき道を闡明して皇民精神の昂揚、皇民奉公の挺身實踐を相共に勵み、以て全島民の皇民鍊成を結實させるところに在ると云はねばならない。 殊に未教育者低文化層の教化鍊成は皇國民たるの必須條件を完備する上に最も緊急を要する仕事であり、しかもこの仕事は島民有識層の責務に於て可及的速やかに完遂すべきことを自覺せねばならぬのである。本島有識層は續くこの自覺に立腳し積極的後進指導に挺身せられんことを切望してやまぬものである。唯しかしながら此處で一言して置きたいことは有識層の活潑なる活動を要請する一同に於て、彼らの活動を□□ならしむるため側面的指導が必要だといふことである。その為には□□□□□□彼ら□□□することが大切であらう。□□□□□の消極的に□い□つて來たる□□の一つは、□□□を□て□□い□ひがあるのを否定出來ないであらう所謂裝飾的存在の餘りにも多い割合に真に有為有能な人材の登用或は□□な□を□せしめるといふ□に□□の□□がないとはいへないのである。とはいへ、このことは決して□□的な意味に於ける□□問題を指すのではない。社會的推進力たる有識層、就中有識青年層をして力強くその推進力を發揮せしむるに必要なる起用を云ふに過ぎない。勿論有識層自らも敢為挺身の心構へを以て、何をさておいても身近かなところから活動をなすべきは云ふまでもない。

02 白刃振りかざして 敵の真只中に突入 若林中尉壯烈な玉碎
03 受驗年齡滿十四歲 陸軍少年航空兵の生立ち
04 國防訓練大會 きのふ部長打合會
05 圖像:臺灣軍射擊大會
06 美男な西鄉さん 中學時代から優等生
07 忠臣南部氏の感化
08 護れ譽れ兵の家 けふから軍援強化運動展開
09 戰場精神を發揚 銃後援護の完璧を
10 皇軍に感謝献金 高砂族義勇隊員
11 作戰に大なる貢献 高砂義勇隊の解隊式を終へ 山縣司令長官語る
12 母堂はるさんの感激談
13 海志晴れの開所式 總督臨席あす舉行
14 臺灣は全然未知な處 中野技師談
15 一日も早く大空へ 胡廷章君語る
16 塹壕や假想陣地 保甲民が汗の奉仕
17 東亞海運基隆出張所の開業記念
18 廣東在留邦人 風水害義捐金醵出
19 菓子業を一擲 敢然鶴啄の戰士へ
20 徵兵制趣旨徹底 花蓮港廳で說明懇談會
21 辜家關係會社の赤誠
22 家庭婦人講演會
23 謝禮金を献金 ヨイコドモが
24 臺北秋競馬 第一日の成績
25 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 鳳山河大改修工事 高雄の工業建設に拍車
02 潮州郡民の赤誠 陸軍戰鬪機一機を献納
03 豐原街の軍援 強調週間行事
04 賞賜物件傳達式
05 臺南神社の祭典打合會
06 沙鹿社大祭 奉納催し物決定
07 遺家族を慰問 嘉□日婦の行事
08 健民強兵に邁進 各區に健民町內會設置
09 嘉義市奉藏日行事
10 海志の感激談
11 十五日まで通水 嘉南大圳中間作の灌溉に
12 溪湖街奉壯團の決意表明講演會
13 昇格祝賀式舉行 新竹州下喜びの四街
14 淡水青年校查□好成績
15 臺中市の十月常會
16 雛鷲に淡水中から四名合格
17 市民の聲を聽く 臺中市奉壯團で投書箱設置
18 臺南州美術奉公會支部結成 廿三日に發會式
19 大溪街警防團の團旗授與式
20 軍事之栞 海軍の生活 海兵團について
21 嘉義商議所視察團を繰出す
22 部隊將兵慰問 日婦臺南支部で
23 青木產業部長 自給肥料の增產推進に來嘉
24 訓練を終へて 高雄州勤報隊元氣で還る
25 赤誠の献金品
26 慰問音樂會
27 岡山街海志壯行會
28 大溪街奉公班 指導郡結成式
29 高剛氏講演會
30 集集街婦人鍊成會に查閱を實施
31 地方多より
32 基隆の映画
33 今日の映画演劇
34 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 水產團體統合案 大體の輪廓判明
02 州下一期籾の蒐集成績
03 防風林の補助費 更に豫算を增額せん
04 勤勞報國と其の表彰制度
05 鑛業規則の改正趣旨 あす解說懇談會を開催
06 輸送力增強具體案 糖聯等關係者より提出
07 關西街硬貨 回收好成績
08 明糖拂込徵收
09 經濟手帖
10 臺北食糧所長異動
11 商況(二日前場)
12 島內株仲值表
13 ラジオ
14 水滸傳(1072)/黃得時;碇政彌
15 廣告
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 盛厚王殿下成子內親王殿下 晴れの納采の御儀 御めでたく執行はせらる頭條新聞

【東京發同盟】一億民眾が擧げて慶祝し奉る

東久邇宮盛厚王殿下と

照宮成子內親王殿下との御結婚の御儀は近く吉辰を遊ばせられて宮中賢所大前に於て嚴かに執行はせられると拜承するがそれに先立ち二日の佳き日晴れて御成約を□へさせ給ふ納采の御儀が宮中御奧と東久邇宮眾との間に御めでたく執行はせられた、謹み拜承するに內親王殿下の御慶事は大正四年盛厚王殿下の御母宮に當らせれる聰子內親王殿下の御成婚以來實に二十九年振りの御盛儀にて御兩親陛下の御滿悅の程は拜し奉るだに畏き極みである、御めでたきこの日二日晴れの納采の御儀は同宮家族卷屬が午前七時四十分□の袱紗に包まれた御納采の品品を□じて宮家出門、先づ宮城に參入した、次いで榮の盛儀に奉仕する□□東久邇宮附松本幹之助別當は盛厚王殿下の御旨を奉じてフロツクコートに威儀を正して午前九時四十分宮家を出門、恐懼宮中に參內した、松本別當は北御車寄から御內儀に參進、御儀の間に入り午前十時松平宮相に聞し、

盛厚王殿下より本日

成子內親王殿下と御結婚の約を成せ給ふため納采を行はせらるべき御旨を宣べ幣贄を奉れば松平宮相は謹んでこれを受けて御奧に參進天皇皇后兩陛下に奉上したが畏くも

天皇皇后兩陛下には殊の外御滿悅の御樣子に拜された御由にて御嘉納あらせられる旨の御沙汰あらせられ松平宮相は恐懼御前を退下再び御儀の間に參入御嘉納あらせられた旨を御使に宣ぶれば松本別當はこれを受けて謹みで宮中を退下、麻布市兵衛町の御殿に歸還した、斯くて松本別當

盛厚王殿下に對し奉り滯りなく御儀を終へさせられた旨を復命申上げ玆に千代の契りを固めさせ給ふ納采の御儀を終へさせられた、御儀の後保科女官長は

天皇皇后兩陛下の御使として午後二時□町三番町の御□寓所に同候して照宮殿下に幣贄を進め參らせ佳き日の次第を終へさせられた

02 マライ原住民の 政治參與制實施 軍政監部當局談
03 州、市諮問機關設置 原住民官吏を積極登用
04 圖像:ラウレル氏一行へ勳章傳達
05 獨軍總反攻を開始 赤軍進出を完全阻止
06 具體的措置は 各州の手で決定
07 空前の大機甲戰 赤軍算を亂して潰走
08 參與實施要領
09 必勝國政運營體制 現情勢に對處し急速整備へ
10 政府の英斷を支持(一億國民)
11 獨大本營公表
12 根據なき捏造 華北に於る對重慶和平說 北支軍報道部長談
13 英、ソの卑劣宣傳 獨、ソ單獨和平の說 獨當局重ねて否定
14 獨軍ナポリ市を撤退 全軍事施設を完全破壞
15 ラ委員長らの歡迎晚餐會
16 東京の日程終る
17 監禁所で誕生日を過す ガンヂー翁
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第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 米英擊滅に起て 友森大佐學徒の決意促す
02 日本女性の龜鑑 全島から四十八名表彰
03 勝ち拔く決意披瀝 軍援強化運動第一日
04 譽れの表彰者
05 完勝へ舉島進軍 祈願祭執行
06 長谷川總督高雄へ 海志訓練所開所式に臨場
07 圖像:臺中高農開校式
08 「商業の再編成に就て」速記錄出版
09 戰ふ日本の真姿 大東亞全域に展示
10 配給戰士も食糧增產 島都米配給組合員の敢鬪
11 感慨深再會の喜び ラ氏を圍む比島留學生茶會
12 誇る“皇軍の精銳” 臺灣軍射擊大會成績
13 祭祀の本義を闡明 全島神職鍊成會開始
14 軍用犬競技大會 高商で爭霸戰
15 二科會會友に推薦さる 青年畫家劉啟祥氏
16 同盟戰時特輯新刊
17 臺北秋競馬 第二日の成績
18 訃文:陳思貞
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第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 悽絕決戰の連續 南太平洋激戰地縱斷記
02 高砂義勇隊奮戰の跡 一步登れば一步辷る (上)峻險に血鬪一年有半
03 砲聲は殷殷と續く 我空軍の威力斷然敵を壓す
04 山地の開發へ 竹東郡で增產に活用
05 新抽籤馬到着
06 景尾下街部落皇民塾國語演習會盛況
07 玉里郡民の赤誠
08 基隆の映画
09 今日の映画演劇
10 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 文化 歷史の理論と歷史敘述 鹽見氏の近著「過渡期の人人」を讀む/工藤好美
02 決戰婦人の心構へ(五) 結婚と必勝生活/佐佐木榮三郎
03 土の香/王碧蕉
04 圖像:野良(第卅回二科展)/劉啟祥
05 圖像:鍾馗/岡本一平
06 思ひ出の處女作(七) 「犬」の登場人物/新田淳
07 脚本作家の心構/藤島誠夫
08 海の哀傷/吳阿泉
09 秋の實り/陳氏棗
10 新着普通圖書
11 ラジオ
12 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 敵巡一、船舶五擊沈破 海鷲輸送船團を猛襲
02 獨軍の陣地線安定 赤軍の戰力低下
03 白露西亞の戰況
04 來襲敵機擊墜
05 情報の出し惜しみ 米の新聞諮問委員會 當局の發表政策痛擊
06 圖像:獨伊兩巨頭劇的會見
07 獨軍タ市撤收
08 グラチアニ元帥 政府の決意表明
09 伊裏切り政權 さんざんの目
10 世界戰局を繞る座談會 一億鬪魂を傾けて (完)一切聖戰完遂に捧ぐ
11 新秩序の理想具現 わが道義國策の線に 大東亞週間展望
12 發展的解消の兩省 海陸輸送の一貫化へ
13 ビルマの國立銀行 大體十一月一日設立
14 獨軍、新陣地に移動 南部イタリアの戰況
15 農事電化普及へ 增產の根本的促進策
16 イタリア北部の ボロニア市被害
17 ミユンへンを 英空軍盲爆
18 コルシカ戰況
19 倫敦に空襲警報
20 タイ駐日大使 更迭 後任ウ現外相
21 ラウレル氏 一行西下
22 東條首相 ラウレル氏訪問
23 英豪華船セ號 沈沒を發表
24 ソ聯、工場從業者を軍務に轉用
25 キンメルとシヨ―トの處分 笑止.裁判を延期
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第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 海志訓練所開所式 青年の榮譽双肩に 海の若櫻の感激新た
02 所生の自奮自勵を 長谷川總督告辭
03 圖像:ラウレル氏大統領候補當選祝賀大會
04 鍊れよ皇民精神 山縣高雄警備府司令長官祝辭
05 敕語奉讀式を舉行 軍援強化運動第二日
06 量を恃む敗殘米英 軍用機增產に奔狂するとも (三)我に鐵壁の備へあり
07 遺族を弔問
08 支會主事鍊成 新竹州で開始
09 日婦役員會 記念行事打合
10 感激の社頭對面 大祭參列遺族決定
11 島都奉壯團 五日晴天常會
12 蘇澳郡商業指導者鍊成
13 戰力增強に結集 長官名で通達發す 學徒奉公隊運營要綱
14 海軍整備豫科練習生 目下大大的に募集
15 日本女性の龜鑑 軍事保護院で表彰
16 陸軍病院へ 赤誠慰問
17 闇は銃後の恥 經濟法令遵法週間 十一日から開始
18 醫療補助器は竹材 羽根田博愛會長の苦心感る
19 滿富陸軍司政官 勞政課長に復職
20 ヂフテリア豫防注射
21 興南詩苑
22 ベルリン爆擊の脅威薄らぐ
23 人事.消息
24 今晚の放送
25 商況(四日前場)
26 興南案內報社消息
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第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵潛艦六隻擊沈 九月中近海、作戰海面で頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(四日十六時)

帝國海軍艦艇並に陸海軍航空部隊は日本近海その他作戰海面に於て九月中敵潜水艦六隻を擊沈せり、

02 何れも油湧出 擊沈を確認
03 太湖西南で新作戰 わが精銳、五湖平野に猛進擊
04 敵本據廣德を占領 敵三萬の包圍鐵環刻刻壓縮
05 圖像:“たんまり飲んで□れ”と愛機に燃料を含ませる整備員達
06 義勇防衛軍を編成 ジャワ軍政監部布告
07 布告の全文
08 國際展望 樞軸の圈內整備進捗
09 緬印國境戰雲低迷 敵來らばアラカン悲劇の再演ぞ 我が將兵意氣軒昂
10 沒我奉公の實舉げよ 陸軍最高指揮官聲明
11 宣城を奪取
12 我地上火器の威力 ニユーギニアを護る
13 五湖地帶は 重要兵站基地
14 米英必滅に邁進 ジヤワ軍政監訓示
15 日本機の射擊は 正確で命中彈多い 在支米空軍の補虜交交語る
16 インドの獨立達成 われわれインド人自體の問題 ポース氏決意を披瀝
17 新設三省の機構整備 四長官が中心頻繁に折□
18 樺太の開發 調查會設置
19 群馬、埼玉の兩縣下を查察 藤原查察使一行
20 白露西亞國境戰局緊迫
21 米主力艦ダ號 海戰に參加
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第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 任意組合の經理適正化社說

 經理上幾多の矛盾を露呈してゐる任意商工業組合に對し督府では統制經濟の圓滑なる遂行を圖る上から愈よ國家總動員法を發動、法第三十一條を施行して今後の取締に萬全を期することになつた。即ち「政府は國家總動員上必要あるときは命令の定むる所に依り報告を徵し又は當□官吏をして必要なる場所に臨檢し事務の狀況若は帳簿書類其他の物件を檢查せしめることを得」と右條文が規定されてゐる如く臺灣總督、州知事及廳長が必要と認めるときには報告を徵收し臨檢若は檢查を行ひ得ることになつたもので過去に於ける任意組合の運營振りに照して見れば確かに劃期的措置であると謂はなければならない。改めて謂ふ迄もなく任意組合は本島統制經濟の強化に伴ひその都度必要に應じて設立されたものであり當初に於ては經濟統制の技術上正しく避け難い存在であつた。而もかかる要請に基く組合は多く所管官廳の慫慂に基いて設立されたため官治的色彩を濃厚に帶びるに至つた。

 そして任意組合が何れも統制事務に關與しながら法規體制の不整備により□には時局□□業者の乘ずるところとなつて濫設を見るに至つた事は周知の如くである。その結果經理上幾多の缺陷を露呈し組合經費の加重となつて業者の怨嗟の的となつてゐる點は着着トンネル統制會社と同樣であることも夙に指摘されてゐるところであるかかる實狀では任意組合は最早當初の如き統制經濟上の機能をもち得ずして逆に統制經濟の圓滑なる遂行に多大なる障害を及ぼすに至つたことは論ずる迄もない。總動員法の發動は正しく組合經理の適正化を圖ることによつて前記の機能を取り戻さしめんとするにあるがしかし後述の如く組合制度は轉換期に際會してゐる今日法の發動は劃期的であるとはいへ尚少しく時機を失してゐるのではなからうか。而も前記の如く組合が大概官治的であるところから果して法の時宜、適切なる運用が期待出來るか否かも一に所管官廳の毅然たる態度如何に係はるものと云つて差支へなからう。

 それにしても決戰下戰力の飛躍的增強を目途とする新なる組合制度が確立されようとする時前記總動員法の關係條文が將來如何なる意義をもつかはこの際一擧檢討されて然るべきであらう。周知の如く組合員の利益協同團體たる性格をもつ既存組合制度は毅力の飛躍的增強を圖る必要上其存續を許されなくなつて來、真に國民經濟の總力を最高度に發揮し得る統制團體としての性格をもつ組合制度の確立が要請され来つてゐる。其法制的形態として現はれて來たのは取りも直さず商工組合法であり臺灣では律令の形式をとる臺灣商工制統組合令である。即ち新組合法令に基いて既存組合が改組乃至整理されて系統的制機構的に整備されるであらうが新統制組合の性格からして組合に對しては報告を徵し臨檢並に檢查等が行はれることになつてゐる。さすれば總動員法第三十一條は一の補完的關係にあつて尚十分その存在意義を認められるわけであり而も組合法令が恒久的立法たる關係上罰則が□いのに改すれば尚更の□□□る。

02 双頰に希望の輝き 早くも決戰の大空見つめて 海軍豫備學生きのふ晴の入隊
03 一億國民に垂範 國家の期待は甚大 栗原課長談
04 神嘗祭 舉國神恩に感謝 聖上御遙拜の御時刻を期し 一齊に神宮遙拜
05 高砂義勇隊奮戰の跡 敵兵斬死 (下)前山刀俺竹槍
06 新竹神社祭典行事決る
07 不撓不屈であれ 杉本海志訓練所長訓示
08 訓練所長式辭
09 柴山社會課長 各陸軍病院を慰問
10 增產が必勝の關鍵 長谷川總督六助役を激勵
11 今度は社眾指導だ 高砂義勇隊花蓮港隊解隊式
12 訓練生の宣誓
13 勤報入隊式 九日大直で
14 木造船晴の進水式 眼前に眺めてニツコリ
15 高雄市內視察
16 白衣勇士を慰問 心からの花束贈呈 軍援第二日
17 橫田軍參謀榮轉 徵兵制實施に多大な功績
18 食糧增產に協力 宜蘭商奉團
19 五結庄奉壯鍊成會
20 新埔街硬貨 回收好成績
21 人事.消息報社消息
22 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 護國の英靈に感謝 臺中州で慰靈祭執行 軍援週間第二日
02 敕語奉讀式を舉行 臺南神社大前で祈願祭
03 嚴そかな慰靈祭 軍援週間新竹州で執行
04 嘉義市の祈願祭
05 模範遺家族表彰
06 勇士慰問□能會大盛況
07 譽の雛鷲と海の若櫻を送る 大溪街宮前校から
08 雛鷲の首途祝して 床し一荒鷲の母から激勵の歌贈る
09 新竹州產組職員鍊成會 五日間新竹郡皇民道場で
10 豐原街常會
11 增產助役鍊成會 二日間大肚山道場で
12 和美街區總代發令
13 鬪ふ農村の點描 (一)農談會
14 新竹臺中兩州の 海軍鄉軍簡閱點呼 新竹市新興國民校で執行
15 深坑庄十月分常會
16 南門青年團の曉天動員
17 三峽街常會運營研究會
18 軍事之栞 海軍の生活 艦內生活に就いて
19 水利の運營強化へ 高雄州で運營協力會を組織
20 築く堆肥の山 朴子街の增產熱
21 赤誠の養騖献金 大林街から一萬六千餘圓
22 嘉義市兩青年校の查閱
23 地方多より
24 衛生宣傳畫劇脚本募集
25 浮塵子驅除に督勵班を編成 能高郡防遏に大童
26 彰化市奉壯團常會
27 基隆の映画
28 今日の映画演劇
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第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 ドイツの農作物感謝祭 穀物類の收穫、開戰以來の新記錄
02 企業整備の構想 天岩府商政課長に□く
03 生必物資價格指數 府商政課九.一八基準表作成
04 役員退職金支給に 一部國債支給を實施
05 洋紙の重點配給 督府の統制要綱決定
06 商工關係律令 殖產局で原案打合
07 鐵線商事總會
08 茶館の企業整備 具體的整備方法協議
09 農林省の發展經過
10 商況(四日後場)
11 ラジオ
12 水滸傳(1073)/黃得時;碇政彌
13 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 米世界制霸の野望 凡ゆる謀略術策を弄す 來栖大使非望を剔抉
02 敵水陸兩用戰車に必中彈 ムンダ戰線、神兵の敢鬪譜
03 ムンダニヤイ敵陣地を爆碎
04 比島への特派大使 村田省藏氏を起用
05 村田省藏氏略歷
06 獨、英艦隊遭遇戰 英驅艦四隻に大損傷
07 圖像:增產助役を激勵する長谷川總督
08 西南反樞軸總參謀長 ニ島で墜死
09 カツセルで 五十機擊墜 ドイツ軍が
10 伊民眾、協力せず 反樞軸軍の苦惱深刻化
11 獨軍の戰況 總統大本營發表
12 イタリヤ戰況
13 米造船高減退
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第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 久邇宮殿下が台臨 莊嚴な海鷲入隊式
02 決戰下、“魂の祭典” 待望の第二回國防訓練大會 愈九、十兩日に開催
03 血盟の契も固し 島都奉壯曉天入團式
04 圖像:海軍特別志願兵訓練所開所式
05 模範奉公防空群 齋藤警察部長が查閱
06 圖像:木造船の進水式
07 軍援強化今や酣 展覽會と修養會開催
08 總督代理が遺家族弔問
09 西村文教局長白衣勇士慰問
10 全島鄉軍の赤誠 護國神社燈籠献納式
11 基隆郡で戰力增強懇談會
12 須田殖產局長歸任
13 基隆國語家庭會慰安映畫會
14 廣谷市長が遺族を弔問
15 圖像:軍人援護に關する展覽會
16 敢鬪精神を昂揚 川端で青年團鍊成
17 各陸軍病院を慰問
18 買物は公定價格で 全州下の婦人に呼掛く
19 鐵窓に揚る歡喜 徵兵目ざして魂の鍊磨
20 ヨイコドモが 遺家族歷訪
21 重要工業部門へ 雜業者が大量轉業
22 決戰體制を推進 出版報國協力會議
23 興南詩苑
24 臺灣醫藥品生產會社の創立總會
25 人事.消息
26 今晚の放送
27 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 三州山系北麓を中心に 壯烈な捕捉殲滅戰 敵軍三萬全く風前の燈火頭條新聞

【江南○○前線三日發同盟】敵忠義救國軍を太湖地區に包圍果敢な殲滅戰を展開したわが精銳諸部隊は敵の本據廣德を屠つた態勢を□つて□□を□□今や三州山系北麓を中心に壯烈な捕捉殲滅戰を隨所に展開敵三萬の命運は全く風前の燈火と化した即ち二日夜廣德を攻略した快速部隊は三、四の兩日に亘り同地周邊の殘敵を掃蕩敵側軍事施設、謀略、諜報機關を徹底的に潰滅した、一方北方及び太湖□方より□□した諸部隊は敵□□第二縱隊係安第四縱隊の一部を完全に包圍、四日朝來逐次□□を下施東方地區より南方に□□敵に殲滅的打擊を與へ更に三百廣德南側に到達した○○部隊は四日には急遽○○に銃鋒を轉じ猛進を續行同日午後には○○東方地區の敵を包圍して□□の外□包圍陣を完成激烈な剔抉作戰を展開中であるこれに呼應して長□廣德の背後に迫つた○○部隊は忠義救國軍總指揮部所在地□□(廣德南方十五粁)並びに鹿口村(廣德南方八粁)附近を掃蕩中で敵はわが巧妙な數段構への包圍作戰に引籠り袋の鼠と化しその狼狽振りはその極に達してゐる

02 今次作戰の大成果 日、華のための資源として
03 東條首相參內
04 ムンダ方面の激戰 我陸の精銳○○部隊の奮鬪 田中輕機銃分隊赫赫の偉勳
05 皇軍は斯く戰ふ/森川賢司
06 廣德陷落を重慶側自認
07 フインシハーへン猛襲
08 インド洋方面我基地に 敵軍の偵察爆擊頻繁化 我が方は何れも被害なし
09 日本國民の真劍さ 偉大なる精神的結合の典型 歸還のラ氏等は語る 訪日の感想
10 國府、第二集團軍を編制
11 ジヤワ原住民 政治參與發足 州市議會一齊招集
12 米麥の“闇”徹底防止 食糧管理法施行令を改正公布
13 圖像:基地に舉る愛機歸還の歡呼
14 行政機構決戰化 具體案近く發表
15 獨軍、コー島占領
16 コルシカ戰況
17 南伊の戰況
18 定例閣議
19 米新空母進水
20 飛行機の重要性を強調 アーノルド演說
21 英軍令部長に カニンガム就任
22 國府實業部次長
23 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 陸海空一體の我が邀擊態勢 緬印國境の戰□社說

 ビルマ奪回の企圖は、政戰兩略から成る敵側の絕對要請である。既に濠洲のマツカーサー總司令部に變更して、東南亞反樞軸軍總司令部をインドに設置し、インドを足場とするビルマ奪回の強い意圖を示したが、「アラカンの悲劇」の苦い體驗から慎重の態度をとり緬印國境は雨空明け後も最近までは、依然風の前の□けさを續けてゐる狀態である、然れども先週來敵空軍蠢動の熾烈化と共にナーフ半島、ブチドン正面の敵兵力は逐次增加し、チンドウイン河の敵情も次第に活況を帶びて來て、印緬國境の戰雲愈愈動くの兆を示して來たのである、ビルマ奪回作戰の敵側の手としては、アラカン越へと並行して、敵將マウンドバツテン得意の「コマンド部隊」の海上□□に依るビルマ沿海地區に上陸を試み、陸海策應して直接ビルマに攻勢を展開せんとする作戰と、先づマライ或はスマトラに□し上陸作戰を試み、インド洋の安全感を確保した上で、ビルマ反攻に出るのではないかとの二つの見解が考へられる。

 又インドからアラカンの峻嶮を越える陸上作戰に對しては「アラカン悲劇」の生生しい體驗によつて、敵はこの方面に主作戰を展開することはなからうとの見方があつたが、アラカン敗戰後敵は同方面の交通兵站線の強化に必死の努力をなし、同戰線に對する敵兵力の增強振りから見ても今やアラカン越への陸上作戰も輕視を許さぬ情勢にあるのである。何れにしても敵は來るべき反攻に、十分の□討と準備を以て臨んで來る事は明かで外電の傳ふるところに依れば、インド米英空軍の增強、七イロン□に於ける米英艦隊輸送船艦の集結等敵は反攻準備に狂奔してゐるとのことである。米英側の戰備と共に東亞の反逆兒、重慶軍も□□作戰に出ることは勿論であるが、今の所では保山、大理、昆明の防衛に戰戰兢兢とし、戰意の低□を□□し、ものの□にもならぬ狀態である。一說には重慶軍の相當兵力をインドに送り、自主權を失つて英印軍に編入され、緬印國境に□□されてゐるとのことである。

 來るべきビルマ作戰に對し、我方は既に陸海空一體の間然する所のない邀擊態勢が、確立されてゐることは言ふまでもない事である皇軍は□來らばアラカン悲劇の再演あるのみぞと手ぐすね引き、我が將兵の意氣正に軒昂たるものがある。また東亞本然の姿に立ち還つた新國ビルマ國は、帝國の道義的指導の下に、國內の決戰□□は□□され、ビルマ防衛軍も強化充實し共同の敵米英擊滅の戰列に參加し、ビルマ防衛の對策は、すでに萬全の域に達してゐると云ふべきである。然るに敵側作戰の足場インドは、今や到る處で食糧饑饉の地獄を現出し、現に英誌の報道によつてもカルカツタ市內だけで每日の餓死者は百五十人、平均一月四千五百人に達してゐる慘狀を呈してゐるのである。英國の食糧□取政策の當然の歸結で、インド內部の重大政治問題と化しインド民眾將に爆發せんとする可能性があるのである。ビルマからバー・モウ代表の呼びかけ、チヤンドラ・ボース氏指導下のインド獨立聯盟の活動、インドへの進軍を繼續してゐるインド國民軍の蹶起等、敵側のビルマ反攻作戰の最大なる□□となる事必定である。吾等は敵の弱性を探抉すると共に緬印國境方面に注意を向けるべきである。

02 青年學校義務制 一年繰上、十九年から實施
03 食糧增產配給改善 參與中央委員會の答申に 長谷川總裁が統裁
04 先づ制空が第一(三) なぜ少年飛行兵が必要か 陸軍少年航空兵の生立ち
05 殊勳銃後奉公會 全國で四十五表彰
06 奉公運動の滲透へ 街庄分會長が鍊成
07 工業方面を視察 長谷川總督、臺南市へ
08 民間有力者の招待晚會
09 化學戰士を激勵 鐘曹工場を視察
10 臨時徵兵檢查受檢者に告ぐ
11 花蓮港で祈願祭
12 徵兵制趣旨 說明懇談會
13 新商道を協議 羅東の強調週間行事
14 強兵への道打合 結婚獎勵に乘出す 皇奉中央本部長會議
15 遺家族修養會
16 徵兵記念行事
17 花蓮港廳下の青少年團查閱
18 區常會を視察 梁井知事第一線激勵
19 戰ふ小國民の意氣 五校少年團の查閱式
20 清風莊一部竣工
21 斷崖に挑んで半載 橫斷道路開鑿戰士勤報隊感激の退隊
22 各庄で慰靈祭 羅東郡軍援の行事
23 遺家族鍊成會 花蓮港で開催
24 宜蘭圖書館 けふ開館式舉行
25 南支南方行 軍屬を募集 臺灣軍副官部
26 臺北州下警察幹部異動
27 人事.消息
28 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 遺骨を抱いて敢鬪 麗し義勇隊員の戰友愛
02 護りませう.譽の家 知事、以下墾ろに慰問
03 武勇談に花を咲かす 嘉義で歸還軍人座談會
04 新莊街の軍援週間
05 屏東市、郡の 軍援週間行事
06 忠靈塔建設に 大武寮から感激の献金
07 御下賜品傳達式
08 生きた見せる教育 各學校に映畫委員設置
09 新店街の昇格祝賀行事
10 奉祝市民體育鍊成大會 廿四日神社例祭に開催
11 雛鷲に岡山街 黃玉琛君合格
12 豐原街常會
13 百五十萬枚突破 臺南市の硬貨回收
14 三重埔青年校查閱
15 “臺灣兵徵兵號”献納 取汲に鬪し各支會に指示
16 軍事之栞 海軍の生活 艦上教育に就て
17 優良職員を表彰 臺中州で農倉の發展向上に
18 熱帶農業技術員養成修了式
19 村寮庄硬貨回收好成績
20 古坑庄警防團の相撲大會
21 豫算生活を勵行 商奉團十、十一月の指導目標
22 決戰に日月潭一役 臺中州水產會で養殖に乘り出す
23 地方馬檢查 十日彰化市で
24 日婦の國防訓練 兩日間嘉義市公會堂で
25 竹南警防分團總會
26 災害義捐金第拾四回領收報告(敬稱略)報社消息
27 人事
28 地方多より報社消息
29 基隆の映画
30 今日の映画演劇
31 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 戰時下簡易保險の動向 林府保險課長に聽く
02 玄米食の歷史 白米の常食は近世から
03 圖像:共榮圈建設を待つチーク材の山
04 臺灣鐵工愈よ增資 資本一倍半の千萬圓に
05 食糧營團具體化 督府で三分の一出資か
06 鑛區使用權設定許可申請手續
07 貯蓄增加の內容 郵貯、年金、信組、簡保とも 大眾方面の飛躍顯著
08 砂田氏本省へ榮轉
09 臺鐵運輸研究會 あす幹事會開催
10 稻象虫を驅除せよ 三輪農業試驗所技師強調
11 臺銀人事異動
12 裏作に一段力瘤 彰化郡で積極的獎勵へ
13 田畑農林課長彰化市へ
14 照明燈
15 商況(五日後場)
16 ラジオ
17 水滸傳(1074)/黃得時;碇政彌
18 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 敵機無為に遁走 アンボン方面に來襲
02 獨軍撤收作戰終止 ドニエプル河の線で
03 赤機百十擊墜
04 總統大本營公報
05 輝かしい成果收む (上)ニユーギニア軍政
06 圖像:長谷川總督、臺南視察
07 依然激烈な攻防戰 東部戰線各地區で
08 藥劑師會改組の要領 藥事法は來る十一月一日施行
09 赤軍の進出停止 ドニエプル戰局 膠著狀態に陷る
10 在支米軍の窮狀 米戰線視察議員談
11 海軍補職發令
12 初代大使村田さん 比島人の敬慕を一身に集む
13 太平洋作戰の 前途多難を指摘 英情報省次官サートル
14 比島の躍進を期待 村田特派大使は語る
15 サ島、コ島の獨軍 見事に撤收完了
16 バルカン反攻か ソ聯の機嫌を見て
17 ビルマ十八縣の 初の地方長官會議
18 伊南部の要衝 べ、バ兩市撤收 獨軍當局發表
19 コー島英軍の企圖挫折
20 英國各地の空軍基地攻擊
21 在外武官異動
22 反樞軸空軍 南獨フ市盲爆
23 ザ地區の盲爆 反樞軸空軍大損傷
24 一九四四年こそ 決定的な年 米陸軍次官演說
25 敵船四隻擊沈 ドイツ潛水艦隊
26 デンマーク戒嚴令解除
27 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 敵の彈幕縫つて 索敵.實に七十餘回 佐佐木偵察機隊の活躍
02 學園から大空へ 海軍飛行豫科練習生入隊
03 長谷川總督 臺南から嘉義へ
04 圖像:鶴嘴飛ぶ勝利への道
05 兩軍□を弔ふ 七堵庄の庄葬
06 征け!雛鷲 基隆商專壯行會
07 廈門市政府刷新 各局科長の人事異動
08 法院書記講習會
09 部隊將兵を慰問 日婦臺北州支部の赤誠
10 遺家族弔問
11 必勝祈願參拜 新竹州民を代表して 金子總務部長が上北
12 歷史の扉は開く (上)チモール族を見る
13 基隆陸軍病院慰問
14 部隊の將兵に慰問文 赤誠の感謝繼る北二高女生
15 廈門日本居留民會 七會議員補缺選任
16 第二豫備金 支出を決定
17 培ふ產業戰士の底力 職場體操を指導獎勵
18 財務局長更迭 後任に高橋主計課長
19 最善を盡したい 高橋新財務局長語る
20 財務行政に十五年 勇退した中嶋氏語る
21 國債郵便貯金 愈よ廿日から開始
22 健氣な軍國の妻 軍援週間に□しの献金
23 配給の適正化 新竹て監察指導懇談會
24 蓖麻の育て方 管理一□で收穫が違ふ
25 健民強兵標語募集
26 人事.消息
27 今晚の放送
28 商況(六日前場)
29 興南案內報社消息
30 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 隨時隨所に殘敵剿滅 五湖地帶の敵三萬を完全包圍頭條新聞

【江南○○前線六日發同盟】□□□き五湖地帶に敵忠義救國軍など三萬を完全に包圍したわが精銳諸部隊は五日には包圍□□を□□して隨時隨所に殘敵を□□□□□□しつつあり殊に□□攻略の○○快速部隊は更に敵を急追して泗安鎭を占領したまた蕪湖方面より上□埠附近に進出したわが○○□□部隊は同部隊の□□を□ひつつ□動を開始した新四軍第十六旅の一部に對し斷乎剿滅の火蓋を切り他の一隊は瀋陽南方地區で殘敵を掃蕩中であり五湖地帶は作戰の□□と共に急速に明朗化しつつある

02 進擊につぐ進擊 山また山の難路突破
03 勤勞報國隊による 勞働協力愈よ活潑化 全國綜合動員計畫を決定
04 努力即ち權威なり 東條首相、新規採用者に訓示
05 敵六機を擊墜 ブ島上空で空中戰
06 海南島の掃蕩戰果
07 中央農業會の顧問理事會
08 一舉デリーに進擊 ポース氏印度民眾に呼びかく
09 アンボンで二機擊墜破
10 重要產業對策要綱 翼政會、政府に提示
11 極力統制會を活用 その強化要望さる
12 貴院慰問團出發
13 統制會の統合整理 早急に實現を見ん
14 大陸の日本空軍 質量ともに增強 在支米空軍司令官言明
15 ク軍港を猛擊 獨海軍沿岸重砲陣
16 重大變化なし 伊戰線の戰況
17 太平洋作戰 首腦部協議
18 司政長官發令
19 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 無駄な費用省いて 健全な結婚を推進 皇奉本部獎勵要綱成る
02 健全結婚獎勵要綱
03 今年で滿十週年 少年教護法の施行
04 篤農家を引見激勵 長谷川總督東勢寮視察
05 圖像:在支米機の殘骸
06 在廈の日本臣民 一日から課稅を實施
07 幾らあつてもよい □と共に量も絕對に必要 少年航空兵の生育ち(終)
08 西村文教局長 宜蘭へ白衣勇士を慰問
09 明知市長も慰問
10 部落民の豐年踊りを視察
11 戰爭土木の最高峰 河端飛行場設定隊の活躍
12 非常共同炊出し 戰ふ基隆市郡日婦會員
13 礁溪畫劇挺身會結成式
14 帝都舞踊界の異彩 林明德君來月歸臺
15 捧げよ赤誠感謝 皇軍將兵慰問金募集報社消息
16 蒙疆回教女子 訪日視察團
17 林田移民村 入植三十週年
18 年齡超過が心配 生年月日の訂正を嘆願 徵兵に咲く美談
19 國家的育英機關 大日本育英團近く誕生
20 夫の仇を討つて下さい 健氣な女性が赤誠献金
21 崇祖觀念を喚起 花蓮港で共同墓地審查
22 “闇行為”撲滅 花蓮港の經濟遵法週間
23 優良店の投票 各區事務所で
24 屏東市青年團 地均奉仕作業
25 築地彰化郡守 遺家族を慰問
26 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 捧ぐ赤誠の感謝 週間中に臺南市は軍援一色
02 祈願祭を執行 彰化市、軍國の家をも表彰
03 斗六郡竹圍于神社例祭
04 早場米の鎌入始る □□し.各地農報挺身隊の協力
05 海岸地帶保安林の耕地化 臺南州で準備を進む
06 臺東廳協議會員 一日附を以て更新發令
07 傷痍軍人會高雄州支部總會
08 勇士達大滿悅 藝能奉公隊慰問公演盛況
09 嘉義市山下青年校教練查閱
10 珠算檢定試驗 十日高雄中で
11 稻刈資金融 □事務開始
12 龍虎相搏つ熱戰 中等校の聯合武道大會
13 山岸廳長出府
14 武勇談に花咲く 義勇隊員慰勞の茶談會
15 お百姓さんは ホクホクの態
16 豐原郡戰爭生活體制確立運動研究會
17 軍事之栞 我海軍の編成 部隊について
18 豐原郡青年團 州查閱好成績
19 南師廿五週年記念行事
20 白河街總常會
21 中等學校研究會 修鍊科教師を召集して
22 下營庄總常會
23 災害義捐金第拾五回領收報告(敬稱略)報社消息
24 大甲郡皇民 道場開場式
25 豐原街徵兵制 講演會の日割
26 徵兵制決意表明演說會開催 彰化市奉壯團で
27 徵兵制決意表明演說會 奉壯團主催で三日間開催
28 徵兵制の座談會並講演會 五日埔里街で
29 增產戰士慰安演藝大會
30 從軍看護助手の體驗發表會 埔里國民校で
31 地方多より
32 基隆の映画
33 今日の映画演劇
34 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 男子就業の禁止 嚴格な方針で除外認可
02 東亞圈交通の將來 行政機構大刷新の要
03 帽子販賣價格改正
04 地底の決戰場(上) 足尾銅山の敢鬪振り
05 歸臺談 南日本漁業の評價基準 農林省も原案を諒解
06 大地主達を集め 各市郡で增產懇談會
07 二期作 早場米に獎勵金 籾千斤當一圓半程度
08 合同鳳梨多角化 乾パインと合成酒製造に重點
09 漁業勞務者救濟強化 救濟範圍擴大されん
10 農務主任打合會
11 產組自治監查 強化期間設定 大甲郡で實施
12 高雄市の奉公の店投票
13 新化街の奉公の店投票
14 食糧增產に拍車 青少年推進研究會開く
15 業態別組合を統合 高雄州で具體案を練る
16 經濟手帖
17 臺北州坑木□生產販賣組合
18 大田澎湖廳長 生產工場を視察
19 照明燈
20 商況(五日後場)
21 ラジオ
22 水滸傳(1075)/黃得時;碇政彌
23 廣告
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 白兵戰演じ、ガ島に散華 拔群の武功を樹つ 大舛中隊長に光榮の感狀頭條新聞

【東京發同盟】□村部隊中隊長大舛松市中尉はガダルカナル島作戰に從ひ昭和十七年十一月から翌十八月一月にかけて□兵克く十數倍の敵に對し常に第一線に起ち奮戰力鬪、重傷にも屈せずわが陣地を確保し續け遂に敵と白兵戰を演じ壯烈なる戰死を遂げその拔群なる武勳に對しては既に同方面軍司令官より個人感狀を授與されたが今回畏くも上聞に達せられた旨七日陸軍省より發表された

陸軍省發表(十月七日十六時)ガダルカナル島作戰に從ひ拔群の武功を樹て遂に壯烈なる戰死を遂げたる陸軍中尉大舛松市に對し曩に軍司令官より感狀を授與せられしが今般畏くも上聞に達せられたり

02 陸軍省發表
03 感狀
04 五提督に御陪食賜はる
05 けふ大詔奉戴日
06 フインシハーへン強襲 わが陸軍舟艇、敵魚雷艇を邀擊
07 歷史的な比島建國 比島人の總意、責任で
08 この父、この子 松市中尉と嚴父の訓育
09 榮光輝く獨立の日 全比島民慶祝歡喜 永遠の繁榮の基礎を築け ラ委員長聲明
10 蘭貢埠頭來襲
11 マダン來襲
12 首相、重臣と懇談 各大臣も陪席して
13 全島民感激の坩堝 日本への感謝、協力の決意新た
14 鐵面皮ル大統領 笑止.獨立附與を宣傳
15 燦たり比島新國旗
16 陸鷲、遂川に進攻
17 隨所に殘敵を擊滅 三州山系、痛烈な掃蕩
18 大東亞共榮圈の 雄渾な構想顯現
19 米國、焦慮と狼狽 ラ委員長の獨立聲明に
20 わが荒鷲の猛攻不斷に續行 重慶側放送
21 インド軍兵力二百萬名
22 駐ソ米大使 米上院任命承諾
23 伊政府所在地 北伊に移轉
24 廣告報社消息
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 國內體制強化策と臺灣社說

 東條內閣では□戰體制確立のため去る八月廿一日の閣議に於て劃期的な國政運營大綱を發表せられた事は周知の通りであるが、督府に於ても、此の大方針に基いて現在別個に島內體制の強化方策を□想され近く發表せられる段取となつたのである。先づ本島として取るべき方策は現在の行政事務を、より簡素化する為に行政機構を改革する必要あるか何うかといふ事である。勿論本島に於ける軍需品の生產は未だ微微たるものであるから、軍需省の如き機構を特に設ける必要はない。然しながら產業行政に於て現在庬大な機構となつて居り、事務の複雜化を簡素ならしめるために更に新工夫を要するところも少なくない。

 殊に今後農業會、食糧營團、商工營團、產業金庫等の新設を見るに至つたのであるから、行政機構もかかる國策遂行團體に責任を持たせるべくそれ相應の改革がなければならない。例へば農業會に於て農產物の蒐集方面を擔當し、食糧營團に於て主要食糧の配給方面を擔當すれば現在の食糧局の存在が頗る影薄くなる筈である從つて若し食糧局を廢するとすれば、現在の殖產行政を商工及び農林兩局に分ける事が大に必要であると共に、現在の總務局の舊企劃部の所管たる企劃、物資動員及勞務事務をも商工局へ移管する方法も考へられる。さうなれば總務局の廢止問題も當然起るが、舊企劃部以外の事務を官房其の他へ移管する事が出來やう。尚外事部を廢止して官房の一分讓にする必要も起らうし、現在の交通局をして港灣行政の統一を為さしめる問題もあらうが、要するに此の際督府の行政機構を簡素化して行政運營の決戰化を圖る事こそ當面の目的でなければならない。

 次に吾人の強調したい事は此の□に屢屢提唱した通り島內に於ける各種統制機構を徹底的に統合整備すべき事である。臺銀の調查によれば本年六月末現在主要統制會社及統制組合が百卅六を算し尚臺灣商工會議所の調查によれば本年二月現在全局業務別組合が實に二千三百十二といふ多數に上つてゐるからこれら團體の統合整備は同大綱に舉げたる「各種統制機關並びに統制會社等生產の第二□□に對し徹底的整理を行ふと共に其の業務及び事務につき官廳に準じて徹底的刷新を行ひ其の人員を削減する」一項に□つてゐるから、此の點に對して特に督府及地方官廳に於て徹底的整備を為し、所謂從來の行□り因□に囚はるる事なく國內體制強化の一翼として邁進せられん事を期待するものである。

02 苛烈な決戰に備へ 一億民の戰鬪配置 けふぞ大詔奉戴日
03 軍人援護を強化 奉戴日の實踐事項
04 令旨奉戴作品 光榮の入選者決定
05 花蓮港神社で 慰靈祭を執行
06 軍援の完璧期して 西村軍援副本部長放送
07 豐田神社大祭
08 徵兵制感謝講演會
09 部附班長連絡會議
10 睦住宅竣工 來る十五日抽籤
11 白煙を吐きながら 怯まず敵機群と激戰 壯烈!細野中尉機玉碎
12 比律賓國國歌 獨立準備委員會から發表
13 長谷川總督歸北 工業施設視察を終へて
14 法文系停止と臺大 安藤總長は語る
15 羅東郡職員鍊成
16 國民學校教科書調查會 國語卷五、六、七、八に就き 全員一致で決定
17 空の要塞必ず墜す 航空戰に特殊彈藥發見の殊勳 東條首相から表彰
18 東京陸軍少年飛行學校 採用豫定者に告ぐ
19 花蓮港市國民學校秋季體育大會
20 皇軍慰問金に赤誠の一千圓 桃園交通會社報社消息
21 荒地を拓く 學徒奉公隊の汗鬪
22 “臺灣徵兵讀本” 近く本社で上梓の運び報社消息
23 慰問文が一萬通 ヨイコドモの赤誠罩る
24 五結庄畫劇挺身隊結成
25 軍援藝能會開催
26 關釜連絡船 崑崙丸沈沒 敵潛の雷擊を受け
27 鹿窟尖登山
28 人事.消息報社消息
29 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 農村の福利增進等 增產に遠大な對策 高雄州の劃期的計畫案
02 海に空に兄弟二組 喜びの玉井軍國兩家
03 日本文化を再認識 ジャワ派遣警官留學生に聞く 治安維持の抱負
04 沖元陸軍上等兵名譽の戰死
05 徵兵制決意表明演說會開く 西螺奉壯團主催で
06 各地の經濟法令遵法週間
07 少年飛行兵に血書の志願 西螺の陳道福君
08 軍事之栞 海軍の編成 艦隊について
09 鍛へる赤崁健兒 青年特別鍛鍊隊修了式舉行
10 災害義捐金第拾六回領收報告(敬稱略)報社消息
11 臺中州轉廢業共助會 十二日に設立準備委員會
12 街庄對抗青年團競技鍊成會 廿一日嘉義郡で
13 新高郡青年團 州查閱好成績
14 赤誠の献金品
15 警察官吏も蓖麻增產に垂範
16 人事報社消息
17 產業組合經理事務講習會 兩日間屏東信組で
18 地方多より
19 基隆の映画
20 今日の映画演劇
21 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 被使用船舶所有者に 運營會の支拂金額決る
02 會社設立と拂込 九月中の認可十四件
03 獨逸の決戰體勢 餘裕はあげて國防へ
04 本島炭煤の增產策 深掘技術者の充足必要
05 低資三百萬圓 近く融通先を決定
06 地底の決戰場(下) 足尾銅山の敢鬪振り
07 原料炭の試驗釜 臺灣石炭板橋に建設
08 優良□及車掌事務表彰式
09 高雄報國遣船會社發起人會
10 價格指定權限 地方廳へ追加委任
11 高雄支店に昇格
12 照明燈
13 經濟手帖
14 商況(七日前後場)
15 ラジオ
16 水滸傳(1076)/黃得時;碇政彌
17 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 劃期的行政改革案 最後の仕上げ完了 十一月一日を以て一齊發足
02 獨立の日を目睫に控へ 感激に湧く比島 獨立運動の老志士ア將軍は語る
03 圖像:北方海上索敵に向ふ潛水艦出擊
04 若き比島の歡び 留日學生カヤビヤプ君談
05 轉廢業者資產評價基準決定 商工省發表の要旨
06 獨立の歡喜を語る 在京青年比人アキノ君
07 新憲法を貫く特性 新秩序建設に寄與
08 敵機二機を擊墜破 セレベスのボニワンに初來襲
09 敵は退避に汲汲 桂林爆擊の狀況○○部隊長談
10 國民動員の徹底へ 小泉厚相一億總蹶起を促す
11 現地製鐵會社 青島に本社置く
12 獨ソ夏季攻防終幕 ドニエブル前線で赤軍徒らな足踏み
13 モスクワ會談の切迫を傳ふ 獨外務當局の見解
14 赤軍の損害二百萬 夏季作戰開始から
15 赤軍の攻勢完全停止
16 ソ聯新銳□□艦 ハリコフ號擊沈
17 山東省東南部 九月中の戰果
18 「ワシントンの戰」再燃 モーゲンソーの增稅案□リ 米議會の雲行頗る險惡
19 為替、振替の改正 十一月一日より實施
20 ソ聯驅艦三隻 黑海で擊沈
21 ソ聯軍艦擊沈
22 シ島の軍政に ソ聯強硬反對
23 マウントバッテンニューデリー着任
24 敵四機を擊墜 ハイフオン來襲を邀擊
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 鍊成臺灣の偉容 示す健兵の意氣と力 國防訓練大會あす開幕
02 陸軍の服裝大改正 隊長章、特別胸章を制定
03 祭粢料傳達式 市正廳嚴かに舉行
04 護國龜鑑牌額御下賜 譽れの家藤井家に
05 新竹州下青年學校教□查閱
06 富山大尉自爆の模樣 廣德占領を機會に 生生しい狀況判明
07 圖像:薄明に整備を急ぐ水上機
08 模範防空群を查察
09 健兵進軍へ 銃劍專門教師迎へて 北二中生鍛鍊
10 グライダーの變遷(上) 一躍兵器の寵兒 空中列車群の出現
11 鄉軍赤誠の燈籠 けふ奉戴日に献納
12 この技術 この鬪魂 一擊、空の要塞粉碎 陸軍三新銳機の威容
13 桔梗俱樂部 實務講習會
14 決戰生活推進へ 日婦地區別鍊成會
15 金瓜石鑛山 青年團結成
16 東京陸軍少年飛行學校 採用豫定者に告ぐ
17 常會視察
18 讚える.徵兵感激 記念作品戲曲、創作を募集報社消息
19 基隆炭礦から 三萬圓献金
20 徵兵制に感激 山の若人献金
21 慰問演藝試演
22 第一線を激勵 井原警察部長派出所奇襲
23 徵兵制實施に萬全 廿三日を記念日に訓練
24 女子隊幹部 川端で鍊成
25 鄉軍武術大會 十日三分子で開催
26 幼稚園兒が 茶殼を献納
27 油糸紡績業 整備の要領
28 日銀の全職員 報國團を結成
29 興南詩苑
30 府人事異動
31 軍援に寄附
32 人事.消息
33 今晚の放送
34 興南案內報社消息
35 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 有力な敵部隊大鳥島に來襲 我陸海軍、交戰後擊退頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(十月八日十六時)

十月六、七日有力なる敵部隊大鳥島に來襲し爆擊及び砲擊を行へり、同方面の帝國陸海軍部隊はこれと交戰の後擊退せり

02 敵總反攻の態勢強化
03 各省機構の具體案 きのふ閣議で決定
04 村田特命大使 宮中に參內
05 新設三省の要綱 各省の機構整備
06 東條首相參內
07 閣僚一部異動親任式
08 內閣辭令
09 フインシハーへン敵陣地に進攻
10 單一統制會を結成 統制機關、徹底的整理
11 商工省發表
12 東南アジア軍司令部 早急に設置か
13 タイ國駐日大使に ウ外相自身が轉出 對日協力政策に一段と拍車
14 敵の大型機 一機を擊墜
15 各國大公使館 北伊移轉に着手
16 國共の相尅深刻 國民參政會で表面化
17 ニューギニア 密林戰の實狀
18 森島駐葡公使 葡首相と要談
19 米英參謀將校 近く露都を訪問
20 三國外相會議に ハルが出席
21 赤軍中部戰線で新攻勢
22 アンポンに來襲
23 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 比島の獨立 笑止米の媚態社說

 去る六月下旬、獨立準備委員會誕生して以來四箇月、祖國創成の大業に淚ぐましき努力を續け來つたラウル委員長以下の勞苦は結實して、斯比島の獨立は來る十四日宣言されることに決定した。思へば過去四世紀に亘るスペインの領有及び四十四年間のアメリカの領有は、言ふまでもなく彼等の常套手段である比島の犧牲に於て彼等の繁榮のみが圖られて來たのである。それが大東亞戰爭勃發を機にアメリカ支配下の隸屬より解放され、我が國の指導下に東亞新秩序の建設に挺身協力して榮光輝く獨立の日を迎へたことは一千八百萬の比島民は固より東亞諸民族のため慶祝に堪へないところである。今回の比島獨立は、東條首相の去る一月の議會演說及び六月の臨時議會に於ける大東亞宣言に依り、斯くも速かに順調に行はれるに至つたものであるが、さきのビルマ獨立と共に帝國の道義的精神を事實を以て世界に具現したものである。また此度の獨立が日本側から何等強制せられることなく□始比島人の總意と責任とに於て連められ憲法立案を始め諸般の事情が自主的に行はれて來た事實は特に銘記すべきところで、この點は萬邦をして各各その所を得せしめんとする我が指導理念の顯現に外ならぬのである。

 敵アメリカは二十世紀の初め比島に獨立を附與する公約の下にスペインと和を結びたるに拘らず、爾來半世紀に亘り搾取に次ぐに搾取を以てし、漸く昭和九年に至りタイデイングス・マクダフイ法により昭和二十一年より獨立を附與する旨公約してゐる、尤も右獨立も比島の經濟自由權を骨拔きにしたもので、比島が經濟的援助を求めて來た場合は、獨立法中に留保してある海軍基地の確保を交換條件として、比島を永久にアメリカの軍事的勢力下に置かんとしてゐるものである。これに反して帝國は比島に對して完全なる獨立を與へ、比島建國の基本法たる憲法草案は固より各般の制度、組織或は人事等についても一切これに關與せず、舉げて比島人の總意と責任に委ねてあるのである。去る六月下旬、比島獨立の準備に當るべき獨立準備委員會の結成命令をカリパビに對して下したのも、我國が比島人自らの手によつて作られた舉國的國體を尊重したから外にならぬのである。當然國民の總意を尊重し道義に基いて支援するといふ我が國の方針は既にビルマ國の獨立等に於ても取り來つたところである。

 ここに笑止千萬なのはルーズヴエルトが去る六日□□□會に特別教書を送り比島に對する獨立附與の時期を繰上げる事が出來るかも知れぬと言明したことである。これは勿論帝國政府が比島に獨立を附與する公明な政策の□明以來、狼狽しつつあつたが、最近にラウレル氏の來朝、村田大使の任命等によつて□□□時期近しと□しての宣傳で、その□面皮には今更ら乍ら整くといふよりも□れである。さきに帝國政府が國民政府に□し租界返還をなすや、これを真似て重慶政府に租界返還を通告して世界の物笑ひになつたルーズヴエルトが今來た比島獨立附與云云などとは逃げた女房の關心を買ふよりも尚ほ滑稽である。今や比島はルーズヴエルトの媚態を餘所に完全に東亞に還つて新建設に邁進してゐるのである。何れにしても比島の獨立は大東亞戰下誠に意義深く、斯くてタイ國の主權完整、ビルマの獨立、インドネシヤ及びマライ民に關する政治參與の許容により大東亞の雄渾無比なる□□は着着顯現されてゆくのである

02 決戰に學徒總出陣 增產、戰技、防空訓練を中心に 學徒奉公隊運營要綱成る
03 國家の要請に應ふ 西村文教局長語る
04 總力戰の戰士たれ 藤岡報道部長常會に放送
05 新比島國旗完成 愈よ大典式場に揭揚
06 賞賜物件傳達式
07 遺家族の敢鬪 銃後便りに收錄
08 完勝の大道を驀進 軍援運動を終へて本庄總裁語る
09 臺北州職員の赤誠献金
10 翼贊、翼壯も簡素化 後藤副總裁語る
11 圖像:ガメラン體操
12 官廳體制を強化 十日から執務時間改正
13 遺家族慰問演藝會
14 東京陸軍少年飛行學校 採用豫定者に告ぐ
15 どうです“この底力” 奉戴日に献金熱爆發
16 皇軍將兵慰問金第一回領收報告(敬稱略)報社消息
17 羅東郡で遺家族懇談會
18 甲當る九石 水田の裏作に小麥
19 羅東音樂挺身隊結成式
20 明星混聲合唱團發表會
21 海軍武官府
22 臺銀幹部異動
23 島都□壯異動
24 土曜音樂會
25 人事.消息報社消息
26 訃文:櫻井貞次郎
27 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 鍛へ鄉軍の鬪魂 臺南支部の武術大會
02 徵兵制主旨說明懇談會 十一日州會議室で開く
03 臺中神社祭典 嚴かな奉祝行事決る
04 高雄市合同慰靈祭 昨日嚴かに執行はる
05 羅東街常會
06 臺南州各市郡の 警防團旗授與式 臺南神社大前で舉行
07 坂口知事屏東陸軍病院慰問
08 更生利用展示會 臺中市で來月早早開催
09 北斗郡實踐報國隊の鍊成會
10 農業決戰體制確立へ 高雄州指導陣整備に一大力瘤
11 臺中州下青年學校查閱日割
12 鄉軍豐原聯合分會武術決戰大會
13 桃園郡徵兵制度懇談會 七日郡會議室で
14 白衣勇士慰安演藝會を開催
15 嘉義市日婦白衣勇士を慰問
16 潮洲街の部落會長會議
17 彰化市健民委員講習會
18 西元郡守遺家族を慰問
19 北斗郡青年團查閱
20 軍事之栞 海軍の艦艇 その區分と任務
21 基隆郡豆腐販賣を切符制に
22 觀音庄體育大會
23 經濟法令遵法週間 配給の圓滑適正へ 一般の積極的協力要望
24 鬪ふ農村の點描(二)
25 加里肥料に木灰 嘉義市で貯藏舍設置を獎勵
26 屏東市警防團 基本訓練を實施
27 板橋青年校查閱
28 桐材が晴れの應召 臺中州で伐採の諸準備を進む
29 基隆郡警察課の防諜講演會
30 增產指導員委囑
31 麗しい人情美談 高原前廳長と一青年の恩愛物語
32 青年團の查閱要項を通牒 嘉義郡各街庄に
33 陳氏兄弟忌明献金
34 新化奉壯團月例會
35 葬儀事業一切方委の經營實現
36 日婦羅東分會常會
37 關廟庄常會
38 乾燥蔬菜の闇取引團御用
39 地方多より
40 基隆の映画
41 今日の映画演劇
42 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 素材、薪炭の增產へ 中金の資金貸出取扱要綱決定
02 重慶の物價對策 統制を阻害する封建性
03 曙の簡易包裝 松山工場で操業開始
04 南日本漁業の 評價懇談會開く
05 商工經濟會、組合兩令 原案の審議近く開始
06 大東亞戰爭特別國債近く賣出
07 東海線改善策 鐵道部で積極考究
08 農村中堅指導者 鍊成のため內地派遣
09 新米の初檢收 高雄州下十二日に實施
10 屏東市の硬貨回收好成績
11 鹽も戰力增強へ 敢鬪する營蓋鹽場(滿洲)
12 臺銀人事異動
13 大日本電氣會に 電氣協會を改組
14 經濟手帖
15 新高港の埋立工事 明年度から更に大大的に計畫
16 藤原行政查察使 八日工場查察を終了
17 照明燈
18 商況(八日前後場)
19 ラジオ
20 水滸傳(1077)/黃得時;碇政彌
21 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 大型十機血祭り ニユーギニアの我守備隊 熾烈な十字砲火浴す
02 全般的國政を指導 內閣本來の姿に歸る
03 新省への移行準備 今次の內閣改造
04 爆發!炎上!傾斜 敵船團渦を描いて沈沒 ホポイ雷爆擊實況
05 決戰輸送體制を確立 一貫的に運營さる
06 大東亞省の改革內容
07 外務省の改組
08 農商省の內部構成 戰時國民生活を確保
09 圖像:インド洋出擊に○○艇上砲の手入
10 簡素強力な新機構 頭腦組織として內閣に設置か
11 翼贊會編成人事刷新
12 大藏省の簡素化內容
13 司法省の簡素化
14 文部省完壁な運營體制
15 米英ソ三國 外相會談 近く開始か
16 唯前進あるのみ ヒ總統熱辯を揮ふ ナチス黨領袖會議
17 虛勢的攻勢 赤軍の再總攻擊
18 厚生行政の有機的運營
19 船舶二千萬噸擊沈破 敵機六萬一千機屠る 開戰以來獨空軍の輝く戰果
20 內務行政の決戰化斷行
21 伊政府の遷都 再建に好都合
22 テルモリ周邊で激戰
23 デリーで作戰會談
24 ロンドン空襲
25 南伊戰況
26 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 徵兵臺灣.若人の敢鬪譜 決戰に競ふ熱と魂 國防訓練大會開幕
02 戰鬪能力を鍊磨 苛酷な決戰完勝に 長谷川總裁の告辭
03 グライダーの變遷(下) 操縱桿へ注ぐ熱念 敵米英擊滅に一役
04 堅壘突破に猛進 この一戰に全力傾注 安藤軍司令官祝辭
05 藏尾參謀着任
06 國防思想の昂揚 山本會長熱烈な挨拶
07 基隆市役所の決戰體制
08 實戰宛らの熱鬪 戰ぐ若き力の繪卷
09 國防訓練大會の繪卷
10 消費節約物資活用 二十五日から猛運動を展開
11 決戰生活の意義/志田延義
12 訓練大會第二日
13 徵兵制度の施行 臺灣協會で感謝激勵
14 婦人吟詠大會
15 世界戰局と印度 高岡議員が獅子吼
16 基隆郡で郵便保險增加打合
17 露店の闇摘發 營業取消處分
18 忌明に献金
19 中堅開教師鍊成會 十二日から大直で開く
20 自發的轉業者續出
21 興亞園藝能研究所誕生 近く劇團養成
22 漂ふ黃金の穗波 新竹州下中旬に鎌入れ
23 共榮圈便り 華僑の飛行機獻納
24 マライの新郵便切手
25 回教徒にお年玉
26 香港に隣組「大和會」
27 上海軍人援護委員會
28 原住民に特別中學校開設
29 南寶神社鎮座祭
30 教員第二陣到着
31 人事.消息
32 今晚の放送
33 商況(九日前場)
34 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵艦船九隻屠る ソロモン群島方面の 其後の戰況依然熾烈頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(九日十六時)ソロモン方面其後の戰況は依然熾烈にして

一、コロンバンガラ島並びにベララベラ島の帝國陸海軍守備部隊は所在の敵に多大の損害を與へたる後、後方基地に轉進せり、右轉進は殆んど敵の妨害を受くることなく順調に行はれたり

二、所在帝國海軍艦艇並びに航空部隊はこの間敵艦艇並びに航空機と交戰し

(一)航空部隊は十月一日ベララベラ島ビロア附近において敵驅逐艦一隻中型輸送船二隻小型輸送船一隻を擊沈、中型輸送船一隻を擊破、敵飛行機十機を擊墜一機を擊破せり右戰鬪において我方自爆未歸還計八機を出せり

(二)水雷戰隊は十月六日夜ベララベラ島西方海面において敵巡洋艦、驅逐艦各三隻と交戰し巡洋艦一隻、驅逐艦三隻を擊沈せり、右戰鬪において我方驅逐艦一隻を喪へり

02 嚴重な敵補給路監視 べララべラ島方面の戰況
03 陸軍週間戰況 敵蠢動漸く活潑化
04 敵兵一千餘を擊滅 フインシハーへン附近の戰果
05 水雷戰隊の大奮戰
06 海軍週間戰況 敵總反攻の前哨戰
07 寡兵よく勇猛奮戰 帝國陸海軍守備隊轉進完了
08 敵側損害甚大艦船五九 飛行機六九機 敵べ島揚陸以降、我戰果の詳細
09 東條首相の軍需相 岸國務相、次官兼任か
10 各省の新機構 官制化を急ぐ
11 山崎農相 首相と要談
12 遞相事務引繼
13 實行力發揮せよ 東條新商相の訓示要旨
14 赤軍ネ市占領公表
15 貴院各派交涉會
16 岸國務大臣の 商工次官兼任 內閣制度創始以來の人事
17 夕刊日附變更報社消息
18 眾院協議會
19 亞國駐米大使 ユ博士任命
20 獨軍シミ島攻□
21 內務辭令
22 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 敵空爆下に體當り 新銳航空基地建設 わが機械化部隊の凱歌
02 太陽のない戰線!! 氣象と戰ふ輸送船
03 朝香宮孚彥王殿下 鉾田陸軍飛行學校で御修業
04 南島の空を護る インドネシアの人活躍
05 太平洋海正面より 攻擊の鋒先を現す 米の海上機動兵力整備か
06 總督代理者 遺族を弔問
07 劍尖相磨熱鬪 觀眾心奪銃劍道卷 國防訓練大會第一日
08 慰勞金を献金 臺大附屬醫專生
09 特殊彈藥の威力 敵四發重爆バタバタ
10 全島警察會議 愈よあすから開催
11 梁井臺北州知事 高等官一等に
12 赤地帶の肥沃化 裏作に綠肥增產確保
13 ヨイ子供の竹筒献金
14 戰意昂揚運動 東西兩本願寺で展開
15 增產に應召 花蓮港のゴルフ場拓く
16 ゴルフ俱樂部 積極的に協力
17 光る應召者の力作 文展彫塑入選者發表
18 學徒奉公隊委員依囑 基本要綱運營に萬全
19 献金二つ
20 蔬菜の賣上げを献金
21 明星混聲合唱團初の發表會
22 白衣勇士慰問部隊は續く
23 佛印邦人著增
24 臺北秋競馬 第三日の成績
25 人事.消息報社消息
26 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 護國の忠魂に感謝 臺南州で慰靈祭執行
02 白衣勇士の慰問演藝會
03 竹東神社例祭
04 職場魂を鍛ふ 花蓮港產□會で一夜鍊成實施
05 大井彰化市長 知事代理として 遺家族を慰問
06 學徒隊、青年團汗鬪 公共用地建造に奉仕
07 女子救護隊を結成 職場戰士打つて一丸に
08 大坂一等兵曹遺族弔問
09 嘉義郡鄉軍後援會を結成 十三日に結成式
10 麻豆街の遺家族慰安會
11 鄭木印勞奉隊員の遺骨還る 十日に區葬執行
12 軍事之栞 陸軍の各兵料 步兵の重大任務
13 常會運營強化に 州支部總動員で指導に大童
14 休憩所を建設 何海影氏の美舉
15 女子にも農民魂 臺中州下三勸農道場で行的鍊成
16 眼疾の豫防に 茂木博士の心得七ヶ條
17 豐原街日婦の非常炊出訓練
18 彰化市青少年團の查閱日割
19 屏東市郡の葬禮講習會
20 お產も決戰型で 屏東郡に男の三つ子誕生
21 臺中市議常會 偶數月の開催
22 大屯郡青少年團查閱好成績
23 銅像五基献納 藤岡商行主の赤誠
24 增產挺身を誓ふ 新莊郡指導陣の早天動員
25 貴院皇軍慰問團一行來嘉
26 景尾青年團 經營懇談會
27 屏東郡國防訓練講習會
28 高雄造船會社 初發起人會開催
29 龍潭農專國民校聯合體鍊會
30 赤誠の献金品
31 中壢郡僧侶鍊成會
32 左營市出張所長に齋藤氏を起用
33 臺南州乾麵製造研究發表會
34 惡質金融業者に斷乎鐵槌
35 臺南州教育課異動
36 人事報社消息
37 地方多より
38 基隆の映画
39 今日の映画演劇
40 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 沿岸輸送力の增強 遞信部で實施方策を打合
02 航空機の大量生產へ タクト.システムを提唱
03 本島學徒奉公隊の運營基本要綱決る(上)
04 殉職船員公葬 近く第一回執行
05 原價計算優秀會社 海軍より五工場を表彰
06 食糧營團の輪廓 理事長一名、理事十名に內定
07 貯銀株主總會 廿六日に開催
08 最近の經濟問題
09 木船大量生產方式 各造船會社で漸次採用
10 空壜なしの酒販賣 臺北市は來月より實施
11 時局包裝展覽會 來月中旬、臺北で開催
12 貿易統制會解散
13 經濟手帖
14 照明燈
15 島內株仲值表
16 ラジオ
17 水滸傳(1078)/黃得時;碇政彌
18 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 海鷲ブナ等を猛爆 大爆發、連續的に續く
02 敵機二機を擊墜 頻りにゲリラ蠢動
03 ビルマ政府の豫算 閣議で正式に決定
04 油脂業の整備要綱
05 圖像:ドライスヂール(濠洲北岸)爆擊に向ふ陸海荒鷲の大編隊(○○基地にて)
06 テー.モン大使參內
07 自主的經濟建設へ 獨立近い比島の經濟體制
08 戰爭目的に龜裂 米國手前護手な大義明分論
09 任官制を實施 國府軍精兵主義に則る
10 敵二百を殲滅!! モンドウ侵入を包圍して
11 蘭貢郊外でも二機擊墜
12 前線視察の結果を報告 米上院議員
13 國民軍國境を越えれば 印度兵は米英軍を挾擊 ボース氏獨立の成功を確信
14 村田比島特派大使赴任
15 獨紙、英紙のデマを否定
16 ポーランド問題 モスクワ會議の重大な難關 □くも悲觀論續出
17 赤軍の攻擊阻止 悽愴極まる“大沼澤戰”展開
18 米英代表出發 モスクワに向ふ
19 反樞軸軍を釘付け
20 東部戰線戰況
21 獨軍戰況公表
22 タマン半島完全に撤收
23 南伊の戰況
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 防空體制を強化し 治安維持の萬全へ けふ警察會議開催
02 孝元天皇二千百年式年祭 けふ宮中で執行はせらる
03 臥薪嘗膽四十年 比島獨立の志士 リカルテ將軍小傳(上)
04 苛烈な時局に備へ 警察機能を發揚せよ 齋藤長官訓示
05 強兵の道(一) 先づ國語普及/羽鳥又男
06 “これは美味しい” 野生植物料理の試食會
07 課長は全員出勤 係長は各課半數宛執務 臺北市の休日體制
08 秋の帝都を飾る 文展十七日から開催
09 密閉罐內の液面 電氣仕掛けで探知
10 白衣勇士慰問部隊は續く
11 貴院慰問團 十□臺北に歸着
12 自肅を忘れるな 料理屋四軒に停止處分
13 買ふ方も處罰 基隆署の闇對策
14 惡埒な人力車夫を檢舉
15 經濟法令徹底映畫會
16 新竹州下青年學校查閱
17 女子報國隊員 皇軍慰問演劇
18 基隆炭礦三萬五千圓献金
19 軍援に寄附北四中から
20 ヨイコドモの早起き運動
21 本社調查課長黃洪炎氏逝去報社消息
22 人事.消息
23 今晚の放送
24 興南案內報社消息
25 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 內外の決戰施策 東條內閣成立二周年を期し 一齊に進發せん頭條新聞

【東京發同盟】東條內閣は來る十八日を以て成立第二周年を迎へる昭和十六年十月十八日日米交涉を□つて內外の關心が集中せられた最中にあつて近衛第三次內閣の後を承け成立した東條內閣は次いで同年十二月八日歷史的な大東亞戰爭勃發に際會して比類なき緒戰の大戰果に裏付けられながら着着として國內態勢强化を圖り大東亞建設を邁進しつつ大東亞戰爭完遂に邁進してきたのである此の間に於て昨年八月ソロモン、ニユーギニアの戰に米英の反攻が開始され米英空軍との間に空海陸に□る有史以來の大激戰が展開されてをり淒愴苛烈な日日の決戰が□續するに至つた、ソロモン海域□敵米軍の尨大な兵員資材の□□と化しながら一方我が方も□□からざる犧牲を出してをるのであつて日日の戰鬪は同時に巨大な兵員及び軍需資材の補給の決戰でもある斯くて皇國の興廢を□する決戰に勝敗を生拔くべく國家總力を擧げて戰爭目的に集中され米英擊滅への一億の總進軍が開始されると共に東條內閣は全國民の陣頭に立つて一切の國家施策を戰力增强へ集中動員した東條內閣の滿二周年に亘る施政期間は之を緒戰期の進攻作戰時代と第二段階の大東亞戰略要點整備期と第三段階の連續決戰期の戰局の□□を其の儘に反映して第一期の臨戰態勢確立、第二期の擧國態勢整備、第三期の戰力增强、國內態勢强化の三段階に分つことが出來る、日米交涉決裂から大東亞戰爭勃發に當つて第七十七、第七十八の兩臨時議會が開會せられ他方日獨伊三國同盟の强化、日泰攻守同盟締結などの外交布石が固められる等內外の決戰態勢が確立されると共に第七十九通常議會では東條首相の歷史的な大東亞宣言が行はれ亦國內的には決戰施策に必要な軍事豫算並びに重要法案が一擧に通過成立した

施政第一段階は昨年の通常議會終了から同年秋に掛けての戰爭態勢整備期であり此の期間に於て政府は大政翼賛會の□□刷新、翼賛政治會結成に依る擧國政治力結集、十七萬□に上る官吏議員を骨子として行政簡素强力化、統治會强化に依る經濟新態勢確立等の果敢な戰爭施策を遂行すると共に南方占領地建設が急速に具體化された、然るに昨年末期米英の反攻開始に依る本格的な長期戰の段階に突入するに及んで我が國內態勢も更に高度高度の決戰態勢を必要とするに至り迅速强力な政治力發揮の要請に□へて政府は同年十一月臨時生產增强委員會を設定□□□本年四月戰時行政職權特例公布並びに內閣顧問制及び行政查察制度創設等の□が增强□□する行政面の調整を行つたのであるがしかも尚隔靴搔癢の感を免れなかつた斯くて政府は愈愈苛烈なる戰局に對處し拔本塞源的な決戰行政態勢を確立すべく去る九月二十一日の閣議で國內態勢强化方策等「現態勢下に於ける國勢運營要綱」を決定次で來る十一月一日を以て軍需省、運輸通信省及び農商省設置と內閣及び各省機構改革の劃期的措置を斷行することとした軍需省創設こそは昨年秋以來の決戰行政確立への要請に對する最後的な解答であり軍需生產に關する規格と生產の統一確保と生產行政の綜合一元化の重要懸案を一に解決したものであるがしかも近く軍需省へ移行すべき商工省に付いて東條首相が兼攝商として自ら之を把握するに及んで重要軍需物資增產を戰爭施策の第一義とする國家要請に即應し政治と生產の□□を人と機構の下に實現したものであつた

國內態勢强化に當つては重要軍需物資の增產と共に更に食糧の國內自治權確保並びに海陸輸送力の增强が必要とされるが食糧對策を中心とする戰時國民生活確保を目標として農商省が設置され又海陸運輸の一貫强化を期して運輸通信が設置されることとなつたことも□重要な意義を持つものである、之等の國內態勢强化に即應し此の施政第三段階に於て大東亞建設が驚異的な發展を遂げたことを特筆されねばならぬ中華民國に於ける治外法權並びに租界等の撤回と共にビルマ國獨立、マライ、ジヤワ、スマトラ及びボルネオに於ける原住民の政治參與に□いて比島も來る十四日を期して獨立への輝かしい巨步を進める事となつた。正に嚴然たる東亞の黎明であり十億民眾の大同團と强度の敵米英擊滅への總進軍態勢が確立されたのである。斯くて政府は內に强力果斷なる決戰行政態勢を確立し戰力增强への擧國總動員に萬全の布陣を完成すると共に外に大東亞十億民の總力を結集しつつ大東亞戰爭完遂に邁進すべく內外の逞しい決戰施策は現內閣成立二周年を期して一齊に進發することとなつた

02 定期敍勳
03 圖像:村田大使以下の神宮參拜
04 國內展望
05 帝國の援助に感謝 テー.モン特派大使入京
06 國內態勢強化策 着着實行に移さる
07 三度日本の土を踏む 迎賓館で第一夜を過す
08 ソロモン敵陣地を急襲
09 國際展望
10 文化の交流に盡力 テー.モン大使の抱負
11 民防空態勢を強化 法的根據を再確立
12 參戰下初の双十節 東亞人は東亞人を擊たず 汪主席感想文發表
13 汪主席感想文
14 英快速艇二隻を擊沈破
15 一進一退の激戰東部戰線
16 上海の双十節
17 ナチス指導者達 重要言明を行ふ
18 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 熱と意氣の總敢鬪 徵兵臺灣そのままを顯現 國防訓練大會閉幕
02 龍虎相搏つ熱戰 長谷川さん國民服で觀覽
03 第二日目成績
04 第一位は臺北州 二日間の綜合成績
05 心は早くも九段に 臺灣遺族部隊一路帝都に向ふ
06 圖像:國防訓練大會第二日
07 征け錦旗の下に 花蓮港で徵兵講演會
08 陸相代理の遺族慰問
09 目ざす“闇の絕滅” 經濟遵法週間けふ一齊に展開
10 國民兵士も增產に一役 軍民協力の收穫風景
11 第五區青年團の擔架操練
12 敵襲救護に萬全 花蓮港で鍊成會開催
13 消える“半ドン” 本家本元は敵英國
14 羅東郡の行事
15 二十倍の敵を擊退 山刀一閃、暗黑戰場へ驀ら 高砂義勇隊決戰諸樣相
16 文藝ものが氾濫 最近の重慶出版界
17 勤勞挺身者殊勳甲 新嘗祭當日に表彰
18 共同步調で進む 東西本願寺の由來
19 列車にも廻覽板 國鐵けふから實施
20 昭和國民校運動會
21 清水校長の花蓮港中學校葬
22 臺南市で遺家族座談會
23 臺北競馬第四日目
24 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 敵快速艇に體當り 尾方中尉壯烈な散華
02 彰化神社例祭 兩日間の奉納行事決る
03 實に美しい最後 現地部隊長の便り
04 桃園街の祈願祭
05 “兵隊さんになれる” お山の同胞に聽く感激
06 屏東郡戰歿勇士合同慰靈祭
07 桃園郡の經濟法令遵法週間
08 全靈打込む聖鍬 中央山脈に挑んで道路開鑿 勤報半年の敢鬪記錄
09 豐原街の行事
10 國語普及に拍車 嘉義郡の具體案決る
11 若人の意氣軒昂 臺中市青年團の查閱
12 白衣勇士慰安音樂會
13 美瀨大尉戰病死 スマトラ等諸作戰に偉勳
14 嘉義市警防團の連絡會議
15 桃園街警防團の團旗奉戴式 神社大前で舉行
16 集集畫劇挺身隊初の常會
17 鹽埔號を献納 屏東郡鹽埔庄民の赤誠
18 日婦南投街分會の銃劍術講習會
19 珠算檢定試驗 昨日高雄中で
20 皇國女性の龜鑑 臺東廳下榮の被表彰者
21 彰化市北莿桐脚町內會常會運營研究會
22 山手道路開鑿 能高郡で實地踏查
23 新化青年團 戰技鍊成會
24 彰化郡農務事務打合會
25 深坑庄警防團の防空講習會
26 臺中州警察部異動
27 地方多より
28 基隆の映画
29 今日の映画演劇
30 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 決戰婦人の心構へ(六) 戰時食生活の工夫/佐佐木榮三郎
02 徵兵と體位向上/小林準一
03 學問のむつかしさ/鹽見薰
04 徵兵制を讚ふ 臺北第三高女生
05 徵兵制度を祝ふ/徐哲琳
06 祝徵兵制度施行/西山かがよ
07 盡忠の大道を驀進/王源
08 進む道只一筋/林愛鑾
09 思想戰と演劇 臺中藝奉の公演を觀る/桑風
10 思ひ出の處女作(八) 孤獨の蠹魚/龍瑛宗
11 女子動員の強化/村上秀子
12 文化消息
13 臺灣公論
14 ラジオ
15 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 恭しく國書を捧呈 テー.モン特使晴れの參內 畏し.優渥なる敕語を賜ふ
02 海鷲、ラエを強襲 的確な爆擊敢行、五ヶ所爆碎 敵輸送船團をも猛爆
03 グツドイナフ、ウツドラ―ク爆擊
04 敵を蹴散らし猛追 冀西軍區第三十五團を潰滅
05 俄然ドイツ色濃厚 イタリア北方地方
06 決戰生產行政の勝鬨 強力軍需省の機構
07 不敗の「新日本帝國」 太平洋戰線エヒ特派員米誌に論文發表
08 良兵には國語普及 劈頭.荒木民政課長が強調 全島警察會議終る
09 ドイツ空軍活躍 イタリア南部戰線で
10 反樞軸空軍二〇八喪失
11 外米には依存せぬ “當面の食糧事情”湯河長官放送
12 悽慘な機甲決戰 キヱフ北方で
13 イラン、撤兵要求 對反樞軸關係頓に惡化
14 英軍撤收か
15 イラン國內の食糧事情惡化
16 クロアチア內閣總辭職
17 日米交換船 マルマゴンに十五日入港
18 獨潛艦の戰果
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 血戰死鬪の大勝利 ニユーギニアサラモア戰線皇軍の神髓發揮
02 工業臺灣と工學部
03 高岡代議士講演 今夕公會堂で
04 映畫を上映 經濟週間第三日
05 強兵の道(2) 國語で生活せよ/安藤正次
06 烈烈たるその氣魄 リカルテ將軍小傳(下)
07 バイヤス灣上陸五周年 神社に祈願參拜 護國神社へ献燈打合
08 臺北州臨時州會 十八日開く
09 先進地へ教授派遣 新學期に備へる臺大
10 白衣勇士慰問演藝
11 麗し援護の珠玉篇 入院した遺族の世話 隣組同志總動員
12 臺灣醫藥品生產會社創立
13 真摯な意見開陳 戰力增強地域別懇談會
14 勤報入隊式 廿三日花蓮港で
15 人事.消息
16 今晚の放送
17 商況(十二日前場)
18 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 華北共產軍に鐵槌 敵戰力の根源破碎 十月五日まで判明綜合戰果頭條新聞

【北京十一日發同盟】華北建設の□をなす中國共產黨軍に對し北支軍では斷乎膺懲の鐵槌を下すため去る九月中旬以來秋季剿共作戰を開始し去る五日まで既に敵遺棄死體敵捕虜合せて一萬三千三百餘の綜合戰果を擧げ尚敗敵を追つて作戰全域に活潑な行動を續けてゐる、右に關し北支軍では十一日午後四時左の如く發表した

◇華北秋季作戰に關する北支軍發表(十月十一日十六時)

北支軍では九月中旬以來逐次華北全域に亘り共產黨軍に對する活潑なる秋季覆滅作戰を實施中にして續續所期の成果を擧げつつあり、□にその根據施設の覆滅は共產黨軍の威力の根源を破碎する重大なる意義を有するものなり、作戰開始以來十月五日までに判明せる綜合戰果左の如し、

覆滅施設三四七(兵器彈藥製造廠、地雷製造廠、兵器彈藥等の格納庫施設、被服製造廠、同倉庫、製粉所、糧秣庫、印刷所、兵器等)、遺棄死體八、七五七、捕虜五一七、鹵獲品山砲一、重輕機八五、擲彈筒三◯、迫擊砲十一、小銃五、六四一、拳銃(自動小銃を含む)七三二、手榴彈二六、五四八、地雷三、四六◯、各種彈藥、通信機材、被服、糧秣、その他莫大なる數量に上る

02 深く敵の本據衝く
03 東條首相參內
04 山崎農相參內
05 海鷲奇蹟の生還 何一つ食はずに廿七時間泳ぐ 氣力と體力部隊賞讚の的
06 要害神仙山を覆滅 雁北指揮部に剔扶加ふ
07 寺島、鈴木兩氏參內
08 南伊戰線の戰況
09 覆滅寸前の 冀西軍區の正體
10 華北より中共一掃 秋季作戰、北支軍報道部長談
11 村田全權大使 赴任の途へ
12 獨軍後衛部隊 ヴ河北岸撤收
13 わが陸鷲猛躍 フインシハーへンで
14 敵、兵力增援を泣訴 ニユーギニア特派員の報道
15 海軍補職發令
16 海軍異動略歷
17 モスクワ三國會談 早くも悲觀論が有力
18 ハイフオン盲爆
19 武部總務長官空路東上
20 各亡命政權代表を招致 イーデン、會談の目的を報告
21 シエンノ―ト爆死か 我が昆明強襲で
22 廣告報社消息
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 制度の改革とその手段方法社說

 一つの社會制度を、その制度が如何に本來の社會的機能を果たすことに不充分なものとなつて來た場合ですら、いな、如何なる點に於ても既に公共的奉仕性を失ひ切つた場合に於てすら、それを改め、或は廢止せんとするに當つては、事柄の容易ならざることを發見するのである。これは制度の社會的惰性といふべきものがそれに□□するからであるが、積極的な問題として事柄を一層困難ならしめるのは、既存の制度に對して一部の人人ではあるが、利害關係や權益を保有する者が存してゐると云ふことである。單なる古びた無用の制度であるならば、その社會的惰性はその非價值性を明かにし、□く社會の人人を啟蒙し、制度の廢止或は改造を決意せしめるに充分であるかも知れない。併しながら利害關係者や權益保有者がそれに□□する限り、普通の手段による制度の非合理性の證明や□□だけでは、□□改廢を圓滑に進行し得ない。これらの關係者が常に制度の改廢問題に多大の支障をきたす抵抗要素となつて來るからであるこの事實は改廢すべき制度の人的支持關係が深刻であり、廣汎□に亘るに從ひ益益困難であると見なければならない。

 然らば社會制度の改廢には如何なる手段があり得るか、これが敏感問題となつて來るが、我我は先づ第一に自然的□□そのものが、社會的存在理由の實際喪失した制度を改廢する一つの契機である事を舉げ得る。これは社會的自然淘汰作用がそのやうな効果を實現し得るのであつて、決して□□的態度と見ることは出來ない。われわれが積極的に採用出來る手段としては、一つは制度の非價值性、或は非合理性を明かにする□□的宣傳手段であつて、これは常に合法的であり得し、また非常に□□的ではあるが、只舊制度の社會的抵抗力の□□な場合にはこの手段は果して□□的たり得るや否や、かなりに□□である、茲に一部の舊制度關係者の既得權益に由來する抵抗力を、制度の改廢問題に關して全的に解消せしめ、合理的解決を行ひ得るやうな、今一つの手段が可能なのである、それは強力な政治的手段の行使である、制度の改廢の際の如上の抵抗力はそれ以上遙かに庬大な力の前には實に□□すべきであつて、幾多の□力革新の歷史的事實はこのことを立腳して餘りあるであらう

 勿論秩序ある社會の問題として制度の改廢問題を強力に訴へてなさんとするのは、われわれの取らないところであるが、かくの如き革新的解決があり得べき一手段であると云ふことだけは事實問題として□めなければならない、只社會秩序を維持しつつ、尚且つ進步をもたらすべきやうな方策を現實の問題として工夫と考案を凝らすべきである、この點についてわれわれは凡ゆる舊制度の改廢に關して敢へて既得權益の賠償主義を□□したいものである、既得權益より來たる舊制度の抵抗力は、これを不可能ならしめるやうな強力行使と云ふこと以外に、制度關係者の權益を社會が報償する手段によつて十分解消せしめ得べきである、既得權益の主張は原理的にその固有の目的物たる舊制度□□□以外、他の代償物を以て滿足さるべきものである。從來の社會に於てもかかる手段を効果的に實行して來た關係から云つても、舊制度の改廢問題についてこの手段を原則化することは賢明であらう、社會の革新に當つて廣汎なこの原則の適用が、進步的政策として是非とも採用せらるべきことはわれわれの稱讚して止まないところである。

02 靖國臨時大祭迫る 今や招魂式を待つばかり 遺族部隊續續上京
03 待望の臺大工學部 愈來る二十日に開講
04 令旨奉戴紀念式典
05 兩陛下御進講を御聽取 孝元天皇の御遺德を御追念
06 花蓮港神社秋季例大祭 奉納催物定まる
07 五勳千載に薰る 名譽の戰死者發表
08 臺灣部隊も入京 幾山河を搖搖越えて
09 技術報國に邁進 安藤工學部長語る
10 運用に過誤なき樣警察會議 中村高等法院檢察官長訓示
11 誕生までの經過
12 花蓮港市經濟法令遵奉の夕
13 是非飛行兵に □□□□の□成發君決意を語る
14 熱烈な意見開陳 臺南州徵兵制懇談會
15 適齡壯丁を鍊成 花蓮港廳近く具體案を協議
16 水利施設を強化 新竹州で對策要項凝議
17 定期敍勳
18 軍援に一千圓寄附
19 藁工品增產競技會 臺北州農會兩地區で開催
20 花蓮港廳各街庄の增產助役 近く一齊に發令
21 廈門至誠會 風水害に義捐金
22 宜蘭圖書館開館
23 十三日設立準備打合會開く 轉廢業者共助會
24 全俸給を支給 健民修鍊所入所者
25 徵兵制紙芝居 脚本懸賞募集
26 花蓮港市奉壯團第四區徵兵制講演會
27 模型航空機創作募集
28 訃文:黃洪炎
29 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 增產へ!增產へ! 優秀技手を技師に 增產指導陣を強化
02 水利奉公班編成 組合長會議で打合
03 增產競技會開く 一等入選に金一萬圓
04 志願兵を圍む座談會 輝く前進の光明(一) 營門をくぐる感激
05 增產助役激勵 臺中州で懇談會
06 “五十六貯蓄”特設 故山本元帥に□へて臺南市民蹶起
07 藁工品を增產強化
08 臺中州の初鎌入れ
09 共同收穫講習會
10 水稻蓖麻栽培狀況を視察
11 軍事之栞 陸軍の各兵料 軍の主兵“步兵”
12 徵兵制主旨說明懇談會
13 一擊必殺の意氣 鄉軍聯合支部射擊大會
14 防空の強化 嘉義で指導連絡會議
15 臺南州臨時州會 追加豫算を可決
16 闇の根絕へ 高雄の經濟週間行事
17 北港郡從軍會員一日鍊成會
18 武陵青年團教練查閱
19 新坡推進會常會
20 木材增產供出懇談會
21 竹東家政女實現に邁進
22 防空講話會
23 曾文郡警防團團旗授與式
24 皇奉鶯歌街分會常會運營研究會
25 基隆の映画
26 桃園華僑の双十節祝賀式
27 南投郡菓子生產配給組合創立總會
28 今日の映画演劇
29 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 內地米第一回豫想 平地作の六千三百卅萬石
02 南日本漁業の評價問題懇談會で一舉に解決か 須田殖產局長決意を語る
03 市內の道路擴張 三張犁まで延長
04 商工銀行總會 廿九日に開催
05 血の開拓三十年(上) 移民村“林田村”の建設史
06 產業營團に改稱 商工營團の經緯
07 滿獨の經濟協定 更に有效期限を存續
08 本島學徒奉公隊の運營基本要綱決る(下)
09 島都銀行勘定九月末 預金、貸附とも增加
10 女子の勤勞動員 勤勞挺身隊の特色
11 自動車運送組合四部を置く
12 照明燈
13 商況(九日前場)
14 ラジオ
15 水滸傳(1079)/黃得時;碇政彌
16 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 臨時議會召集詔書
02 ルンが港を急襲 輸送船三隻を轟擊沈
03 ブ島上空で十機擊墜
04 フオン灣で敵魚雷艇を轟沈
05 裏搔いて捕捉殲滅 敵地雷、高點戰術に集中
06 圖像:艦上日記(下)退艦者を送る
07 荒鷲マドラス市爆擊
08 決戰生產行政の勝鬨(下) 強力軍需省の新發足
09 所在の敵索めて擊滅
10 山岳地帶に遁走の 敵八路軍續續逃亡
11 圖像:太湖西南作戰
12 ウェワク侵入の敵機を擊退
13 正義の師の進む所 遮り得るものなし テー.モン特使歡迎晚餐會東條首相挨拶
14 米上院視察團の英非難 ロイター特派員何等釋明せず
15 新興ビルマ國の前途を祝福 重光外相の挨拶
16 獨立準備委員會 最後の會合行ふ 輝き使命を終り解散
17 事前審查會を開く 兩院とも全面的協力態勢
18 英、葡取極を締結 マソーレス諸島の便宜提供
19 葡政府の聲明
20 敗將キンメル、ショート 軍法會議の即開を要求
21 慎重な態度 ポルトガル政府
22 休戰協定發發前に バドリオが逃走 伊國民裏切りの真相に痛憤
23 米國務省聲明
24 フランコ將軍聲明
25 英軍ア島上陸か
26 獨軍キエフ死守を決意
27 クリミア上陸 赤軍頻りに狙ふ
28 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 若き比島の決意 偉大なる光榮の日を前に 青年男女感慨無量
02 新竹州で戊申詔書奉讀式
03 教育の能率化と 內容刷新を圖る 措置方策
04 圖像:陸鷲ドライスデール強襲
05 女學生も總出陣 學徒奉公林作業奉仕に
06 工業推進の要訣(二)/熊澤尚文
07 強兵の道 作れ.體力氣力(上)/島田重孝
08 楠公に名譽の赤襷 海山郡下各國民校銅像八基を献納
09 陸軍大臣代理 有田兵事部長が家族慰問
10 奉公運動の實踐 石門地方戰力增強懇談會
11 あす基隆郡下へ
12 花蓮港中學校長に池城氏
13 空の要塞忽ち擊墜 獨に新型戰鬪機出現
14 洗炭へ淨汗奉仕 戰ふ萬里庄の青年團
15 農村女子の就勞 今後さらに強化擴大
16 食糧體制を確立 中平食糧局長臺南州下を視察
17 基隆炭礦の美擧
18 大湖庄にマラリヤ猖獗
19 “兵の母”を鍊成 城北管內の婦人層に
20 慰安演藝會開催 十四、五兩日島都公會堂で
21 文展入選發表 洋畫二百六十點
22 日本畫特選
23 人命救助の謝禮金を献金
24 人事.消息
25 今晚の放送
26 興南詩苑
27 商況(十三日前場)
28 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵擊滅に奮戰散華 殊勳甲は七十二名海軍關係論功行賞頭條新聞

【東京發同盟】畏き邊りでは大東亞戰爭勃發以來遠く海上第一線に勇戰敢鬪遂に散華した海軍戰歿將兵に對し十三日、第九回並びに第十回大東亞戰爭死歿者論功行賞の御沙汰あらせられ、同日午前零時この旨、海軍省並びに賞勳局より夫夫發表された、今回行賞の御沙汰を拜した勇士は、昨年一月より本年八月迄の間に太平洋の全域に於て酷寒、嚴暑と戰ひつつ數海域に奮戰し遂に散華した將兵の一部であつて、特に功績拔群にして、殊勳甲の恩命を拜した者は、海鷲の指揮官として赫赫たる武勳を重ね敵航空基地攻擊に壯烈なる戰死を遂げた津崎直信中佐を始め總數七十二名の多きに及んでゐる、而してこれら七十二名の殊勳甲の內實に七十名は精强世界に冠絕する海鷲である事は激烈な航空決戰下如何に我海鷲の活躍が血を以て彩られたものであるかを無言の裡に物語つてゐる一億は擧げて此の現實を直視し航空戰力の飛躍的增强に一段と邁進せねばならない

海軍省公表(十三日午前零時)

本日大東亞戰爭海軍戰歿將士に對し論功行賞の御沙汰を拜したり今回恩命に浴したる者は昭和十七年一月より昭和十八年八月迄の間に於て勇戰戰死せる將兵の一部にして內殊勳甲として優賞せられたるは海軍中佐津崎直信以下七十二名なり

殊勳甲(士官)

功三旭三中佐 津□直□ 鹿兒島

同 旭四同 伊□□藏 廣島

功四同 少佐 瀨戶與五郎 東京

同 同 同 □爪□雄 同

同 同 同 鳥羽二八 琦玉

同 旭五同 中川正義 滋賀

同 同 同 二階堂易 鹿兒島

同 同 同 山縣茂夫 水戶市

同 同 同 戶梶忠□ 鹿兒島市

同 同 同 林秀夫 同

同 同 同 米山茂 山梨

同 旭六大尉 金光□久滿 熊本

同 同 豫備大尉 青島政明 宮崎

同 同 大尉 三谷明 京都

橫須賀鎮守府關係

功四□五□□中尉 及川□□ 岩手

同 單光飛□少尉 岡部一男 愛□

同 旭六同 田島忠三 東京

功五同 同 矢口利光 福島

同 同 □□少尉 □田清 □□□□

同 同 同 松浦□ 福島

同 青色飛曹長 山田敏次 群馬

同 同 同 加藤不二男 宇都宮市

同 旭六同 秋葉重 千葉

同 同 同 小川新一 琦玉

同 旭七同 草野貞夫 福島

同 同 同 關根德四郎 青森

同 同 同 森田功 東京

同 同 同 柳沼義隆 福島

同 同 同 多田健二 □□市

同 旭六□□長 東嘉一 北海道

同 同 同 秋山益太郎 琦玉

同 青色同 小原作次郎 東京

同 旭七同 尾□□二 宮城

同 同 同 千葉正己 千葉

同 同 一飛曹 石井信一 同

同 同 同 荻野恭一郎 琦玉

同 同 同 古川信□ 千葉

同 同 同 宮□一 盛岡市

同 同 同 丹幸久 茨城

同 同 二飛曹 後藤□助 □□市

同 同 同 熊谷賢一 □□

同 同 同 天谷□太郎 函館市

功六旭八三飛□ 下田良□ 東京

同 同 二水 佐藤幸三 城茨

吳鎮守府關係

功四旭五飛特中尉 小野津 岐阜

功五旭六飛曹長 山本勝男 同

同 旭七同 小川武五郎 大阪市

同 同 同 条信行 兵庫

同 旭六□曹長 大下□一 廣島

同 旭七二飛曹 松本善平 和歌山

功六旭八三飛曹 鬼武義高 防府市

佐世保鎮守府關係

功四旭五飛特中尉 佐々木太兵衞 佐賀

功五旭六飛特少尉 德永□一 鹿兒島

同 同 同 前原唯一 同

同 同 飛曹長 小山□喜 熊本

同 同 同 大久保加□男 愛媛

同 同 同 中村辰之助 佐賀

同 □□同 杉原□也 松□市

同 旭七同 荒□已□ 熊本

同 同 同 仁木島政憲 德島

同 同 同 西九州男 熊本

同 同 同 帶刀□□ 大分

同 旭六□曹長 丸□武雄 香川

同 旭七一飛曹 坂元乙□ 宮崎

同 同 同 田中洋一 熊本

功六旭八三飛曹 本吉□□ 佐賀

舞鶴鎮守府關係

功五旭六飛特少尉 川□政□ 富山

同 同 飛曹長 內山進 新潟

同 旭七同 森國男 京都市

同 同 同 佐久間喜一 米澤市

同 同 二飛曹 今井行雄 山形

功六旭八同 篠田英治 新潟

02 二割五分の減員 中央官廳職員縮減決定
03 岡部文相參內
04 學校教育の決戰化 戰時非常措置方策
05 中共軍殲滅に偉勳 松森挺身隊に賞詞
06 定例內閣
07 第二預備金支出決定
08 減員「一萬五千餘名」 本島、別途に講ぜらる
09 官廳の地方疎開決定
10 行學一體の本義に徹す 岡部文相談
11 三局十一部に改正 翼贊會の簡素化實施要綱
12 小倉中將、清野少將 飛行機事故で殉職
13 緬甸方面の前哨戰 漸次熾烈化の傾向
14 敵の損害一萬五千 ソロモン方面の戰果
15 メリトポリ攻防 白熱的機甲戰を展開
16 デリーで連日作戰會議
17 東部戰線戰況
18 赤軍戰車二百八十五臺擊破
19 村田大使マニラ着
20 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 南日本漁業の評價問題 評價方式の檢討社說

 本島海洋漁業の一元的統制並に運營機關たる南日本漁業統制會社が去る五月四日に督府の設立發令あつて以來有馬賴寧伯を委員長とする十四名の設立委員により銳意設立事務を進められて來た處最近現物出資評價方式に對する一部受命者の□驗にあひ遂に法定期限の九月末迄に設立を見ることが出來ず止むなく來年二月末迄に延期するに至つたことは周知の如くである。即ち所謂複製評價法により查定された設立事務所原案に更に受命者の意見と督府の意向とを十分織込んで出來たのが三千萬圓の現物出資評價額であるが最近□□□□□□□□□□□手繰、トロール業者より收益率を加味せよとの異論が擡頭するに至つた為新會社の設立が著しく遷延されるに至つたものである。しかし複製評價法による現物出資評價額に對し受命者も當初は一應これを承認しながら後程に至つて收益率の加味問題を持出すに至つたのは何らかの理由がなければならない。にも拘はらず府當局では先般申合せにより農林省の諒解を得た評價原案を押し通すことに決定、十二日受命者に原案を示達し新會社設立への協力を要請してゐる。新會社の設立を最早遷延すべきでないとして府當局が強硬な態度に出でたのは飽く迄原案を實も妥當と見てゐるからに他ならない。即ちそれは受命者側の意見を十分聽取し且督府の意向をも織込んだ不偏不黨の案とも見てゐるからであらう。

 改めて言ふ迄もなく南方水產開發の主動的立場にある本島水產の地理的使命完遂を目途とする海洋漁業の總力結集體制は中央との度重なる折衝の結果漸く南日本漁業統制會社の設立發令を以て具體化するに至つたものである。即ち內地とは切り離して別個に單行勅令たる臺灣水產統制令に基き前記一元的會社が設定されるに至つたものでその擔ふ使命たるや極めて重且大でなければならない。にも拘はらず評價問題で徒らなる摩擦を起すようでは申請が立たない。それ故に受命者は須らく大局的見地に基き讓るべきは讓り主張すべきは主張するといふ風に一刻も早く新會社の設立されるよう協力する義務があること論ずる迄もない。然らば果してその評價方式は妥當であるか否か、所謂複製評價法は現在それをつくるにはいくらかかるか即ち建造の時價より過去に於ける償卻を續引くやうなやり方であつて既に內地で採用された方式である。而も右の方式により現物出資評價は更に漁船の耐久年限をのばす等受命者の意見をも十分收容れて決定されたものであつて一應妥當であるといつてよい。これに對し手繰、トロール船、マクロ母船、運搬船及冷凍施設を過去に於けるそれぞれの收益率により加味評價するとせば水溢れとなり新會社の今後の經營に惡影響を及ぼすのみならず今の情勢をもつてすれば卻つて不合理の結果を來すことになる。即ち手繰、トロール船よりも却つて冷凍施設の方が收益率がより高いことになるわけで府當局の強硬なる態度もさこそと肯かれるのである。

02 爽快、敵參謀を屠る 密林下に肉彈戰の花咲く(下) サラモア死鬪戰記
03 神なる娘の靈前に 真心罩るお餅と鯣 老母が捧げて入京
04 生產戰へ女性出陣 國立職業輔導所六十ヶ所を 適當な地區に設定
05 圖像:マランの農民道場
06 府展開催近づく 本年審查員は三畫伯
07 東京都內を見物 臺灣出身の遺族部隊
08 誇る“鍛鍊の成果” 島都少年團の查閱
09 模型航空機創作 全島六ヶ所で講習會
10 世界戰局と印度 高岡代議士時局問題獅子吼
11 百廿二萬圓を支出 臺灣の食糧增產對策
12 井上日獨文化協會長 名譽博士
13 大大的堆肥增產 戰ふ花蓮郡の農村
14 天理教一宇會員勤勞奉仕
15 基隆市男女青年體力章檢定 三十一日に實施
16 勤報青年隊の合宿豫備訓練
17 砂田技師逝去
18 ヨイコドモ和子さん献金
19 故大江大尉嚴父の赤誠献金
20 本社調查課長黃洪炎氏葬儀報社消息
21 人事.消息報社消息
22 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 “堆肥增產即米穀增產” 知事以下第一線督勵に出動
02 徵兵座談會 けふ臺中で開催
03 里港庄日婦の救護訓練
04 鹿港神社例祭
05 志願兵を圍む座談會 情味深いのに感激(二) 命令を確實にやると賞められる
06 中平食糧局長 米穀の增產狀況視察に來嘉
07 嘉義廟、佛堂兩祭典
08 阿緱神社祭 祭典打合會開催
09 柴山社會課長 けふ高雄へ
10 藁の蒐集に手數料交付
11 徵兵號献納資金 嘉義市一萬九千突破
12 郡下で第二位 里港庄の硬貨回收
13 清水地方課長 豐原郡を視察
14 軍事之栞 陸軍の各兵料 戰場の花形戰車兵
15 素燒釜登場 三大特長が取柄
16 健全娛樂の普及へ 臺南州娛樂健民大會を開催
17 健民運動打合會 きのふ臺南市で開く
18 新豐郡民道場 敷地仁德庄 崁脚に決定
19 懸賞金付の蠅油虫□除當選番號
20 高雄市青少年團 十七日に晴れの結成式舉行
21 健民指導醫□第一回連絡會 十八日に開く
22 林產に世話役 臺中州各街庄に配置
23 淡水街奉壯團常會
24 奉公班聯合會長鍊成會 兩日間大肚山道場で開催
25 勞務奉公隊員 故鄭君の區葬
26 出征軍人家族慰安映畫會
27 赤誠の献金品
28 屏東市第二回參事會開かる
29 人事報社消息
30 地方多より報社消息
31 基隆の映画
32 今日の映画演劇
33 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 石炭增產確保運動 近く督府で要綱作成
02 食糧增產の諸施策 高雄州で具體的に協議
03 穀物製機の進步 日本農機具躍進の跡
04 早植米供出に 注意すべき三事項
05 南日本漁業評價懇談會 督府の決意表明さる
06 木炭增產推進 新港郡で打合會
07 前田砂鐵鋼業 社長及專務等決定
08 英航空機工業の現狀
09 血の開拓三十年(下) 移民村“林田村”の建設史
10 共同田植を獎勵 來年一期より婦女子を動員
11 農家生計費調查 衣服費の騰貴が最高
12 堆肥積込週間 適切な時期を選定
13 築く薯榔の山
14 稻刈に援軍 臺中州學徒を動員
15 生必品の自給へ 滿洲國輕工業の躍進
16 經濟手帖
17 照明燈
18 商況(十二日後場)
19 ラジオ
20 水滸傳(1080)/黃得時;碇政彌
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 フイリツピン共和國 歷史的巨步踏出 共榮圈建設、完璧布陣成
02 インドの同胞に 絕好のメッセージ ボース氏聲明
03 ラ氏大統領に就任 曠古大典、嚴肅に舉行
04 獨立宣言全文 東洋本然の姿に還元 新秩序の創造に寄與
05 建國成る莊嚴の一瞬 人の波、旗の波、公園を埋め盡す
06 赤機八十五擊墜
07 大東亞結集の現勢 青木大東亞相談話
08 比島軍政撤廢布告
09 黑田最高指揮官祝辭
10 輝く將來っを確信 張國務總理は語る
11 光榮ある獨立國 阿部翼政總裁の祝辭
12 大東亞十億の福音 帝國は總ゆる援助を惜しまぬ 黑田最高指揮官談
13 全比島の歡喜 陸軍中將前田氏談
14 無限の祝意を表す 國民政府汪主席談話を發表
15 キエフ郊外に赤軍突入か
16 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 社頭に感激の對面 大祭の盛儀を偲ぶ遺族 十九日護國神社に參拜
02 榮光輝く比島獨立 見える祖國の喜び 感激に震ふイノセンシオ氏
03 工業臺灣と工學部 臺灣工業化の筆頭 無機化學工業の振興/黑澤俊一
04 學徒徵兵檢查 廿五日から實施
05 日本のお蔭 イノセンジオゴンサイ マリヤドロルス兩孃談
06 新竹州警察課長會議
07 強兵の道(四) 作れ.體力氣力(下)/島田重孝
08 基隆商議役員會
09 圖像:比島國歌制定
10 產組中堅職員 草山で實務鍊成
11 僅か廿二ヶ月で 比島獨立準備成る
12 重要物資生產優先 新竹天然瓦斯消費規正
13 羅東通信
14 圖像:遺家族慰安演藝會
15 チイロツクへ
16 營團睦住宅竣工 愈よ十五日に抽籤
17 廈門派遣警官 昨日入所式舉行
18 英の老獪な威壓政策
19 赤誠の献金品
20 興南詩苑
21 纖維產業の統制會設立
22 東亞共榮圈とニュージーランドを刊行
23 人事.消息
24 今晚の放送
25 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 東久邇宮盛厚王殿下 照宮樣と御成婚 宮中賢所大前の御儀頭條新聞

【東京發同盟】菊花□□として香る十三日の佳き日東久邇宮盛厚王殿下と照宮成子內親王殿下には宮中賢所大前に御芽出度く輝く御結婚の禮を擧げさせられた、この日慶祝の色滿つる大內山には限りなく瑞祥立罩め民草一億の歡喜は皇國の山河を越へて普く滿ち溢れ仰ぎ奉るも畏き今日の佳き日を迎へまつつて竹の園生の極まりなき彌榮を壽ぎ奉ると共に兩殿下の御末永き御幸を御祈り中上げたのであつた、この朝麻布市兵衛町の東久邇宮御殿では御慶びの盛厚王殿下には早朝御起床、御潔齋、御日拜の御後庭田重行伯の御介添へにて黑繁文紐の御冠に瑞雲に飛鶴の文樣を織りなせる黑□の御袍を召させられ衣冠御束帶の御□服姿も神神しく笏を御手に取らせ給ひて午前八時十八分飯田御附我官陪乘自動車御列にて御殿御出門、宮城正門から賢所候所に御參入遊ばせれた、これより先き宮城に晴れの妃氏入第の儀を奉仕する榮への御使本原事務官は午前七時廿分御殿出門恐懼參內した、早朝御起床、御潔齋、御日拜を終へさせられた後垂髮の御愛に□□の御姿も雅やかな一□□たけく倒れの御姿を□へさせられた照宮樣には□て御內儀に參進

天皇皇后兩陛下に御對面御挨拶を言上遊ばされ、ついで藤井內親王傅育掛長等の拜□を受けさせられた御□御儀の間に進ませられ正寢の座に御着御使本原事務官に謁を賜はつた御使は恭しく參進し盛厚王殿下の御旨を奉じ「本日結婚の□を行ふに依り奉勉する」由を言上すれば成子內親王殿下には御挨拶あらせられ御使休所に退いて茲に妃氏入第の御儀を終へさせられた、斯くて成子內親王殿下には御內□に於て吳竹寮より御參殿の御妹宮孝宮、順宮兩內親王殿下方と御別れの御挨拶を交させられ午前八時三十一分北御車寄御發自動車御列にてしづしづと賢所候所に御參入あらせられた成子內親王殿下には高倉永則子父子の奉仕にて五衣唐衣御□□の御□□に御召換遊ばされ□□を御手に取らせられ拜し奉るも御雅やかな妃宮とならせられ給ふたのであるこれより先き晴の御儀を執り行はせられる賢所大前には早旦より三條掌典掌以下掌典職員御祭儀を奉仕し定□□東條總理、原□□議長を始め各有資格者、松平宮相以下宮內勅任官同夫人、藤井內親王傅育掛長、本原東久邇宮附事務官など參列、御兩親宮東久邇大將宮同妃兩殿下並びに秩父宮妃、高松宮、三笠宮各殿下を始め奉り皇□各殿下にも御參列遊ばされかくて同九時三條掌典長恭しく祝詞を奏し奉れば盛厚王殿下既に妃宮と成らせられた

成子內親王殿下には御儀服姿も神神しく庭田掌典の御先導にて賢所外□の御座に進ませられ□前より向つて御右に□宮、御左に妃宮御着座、恭しく大前に御拜殿遊ばされ盛厚王殿下には御聲も嚴かに告文を奏せられた、次で□□掌典は神杯を先づ□宮に參らせ三條掌典長が瓶子をとつて並並と御酒を注ぎ奉り妃宮にも御同樣神杯を御手にとらせられ兩殿下には茲に御芽出度く千代の御契を固めさせられたのである、時に九時七分、御芽出度くも畏き御慶びの一とき櫻田門內に對する吉田精一中尉の指揮する近尉野砲部隊によつて二十一發の禮砲は□□と發射され限りなき民草の歡喜を傳ふるが如き□□は綠濃き大內山の木立遙かに□したのであつた、かくて□殿下には大前に御拜殿、御參列の各皇族殿下の御拜殿參列諸員の拜禮あつて御芽出度く茲に晴の賢所大前の御□を終へさせられた、兩殿下には引續き皇靈神殿に御拜□あらせられ同十時三十分賢所候所御發御同乘の御自動車御列にて御□□□しく麻布市兵衛町の東久邇宮御殿に御歸還遊ばされた

02 晴れの朝見の御儀 兩殿下御揃にて御參內
03 三陛下御祝品を御贈進
04 新御殿鳥井坂御殿に 兩殿下入らせらる
05 東條首相謹話
06 宮內省告示
07 圖像:太湖西南作戰
08 わが隼の好餌 ラングーン來襲の敵機
09 セイロン島を襲ひ マドラスを初爆擊 海鷲堂堂インド洋を翔破し
10 英、ボ協定內容を發表
11 カーチス二機擊墜 マダン南方地區で
12 比島獨立大業成る 大東亞建設戰第一階段茲に終了
13 又ブイン來襲
14 各所に敵を捕捉 長城颪に苦心の索敵
15 テー.モン大使聲明 終局の勝利まて ビルマは全面協力
16 東南アジア軍司令部初の戰況發表
17 中島中佐着任 南方軍報道部長
18 けふの盛典次第
19 南伊の反樞軸軍 自然的惡條件に惱む
20 テー.モン大使と一問一答
21 科學技術動員の中樞 研究動員會議の官制
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 比島獨立とその意氣社說

 東亞の歷史に新事態を劃すべきフイリツピンの獨立は、一千八百萬フイリツピン國民の歡喜の裡に今十四日堂堂と宣言されることになつた。五十年前アギナルド將軍がキヤピラ原頭高く揭げた獨立旗は、今や新國旗に制定され、首都マニラは固よりフイリツピン全土に□□としてはためき、南國の空に照り映えてゐる。斯くて過去四世紀に亘るスペインの領有及び五十年のアメリカ統治によつて、精神的にも經濟的にも虐げられて來たフイリツピン國は、皇道日本の支援によつて東亞本然の姿に還り世界列國の班に伍するの榮光に遠くに至つたのであるが、世界各國は勿論のこと、フイリツピン國民自身すらも、今日の榮光がかくも早く□されやうとは夢想だにも及ばなかつたことであらう。殊に敵アメリカの如きは、去る一月の通常議會及び六月の臨時議會に於ける東條首相の大東亞宣言ともいふべき施政方針演說中にフイリツピンの獨立許容のことあるに對し、獨立の好餌をもつてフイリツピン國民を釣らんとするものであると逆宣傳をなし、既に皇軍に協力しあるフイリツピン民眾の攪亂を企圖せること一再ならざりしが、今大東亞の一環として逞しくも巨步を踏み出した新生フイリツピンの姿を見て、流石の鐵面皮アメリカも偉大なる道義日本の顯現に□□の□を見張ると共に、次ぎ次ぎと崩れゆく自己の地步に□々□々を感じてゐることであらう。正義は勝ち、これに與するものは榮ゆの天の□理を好實に示したものが即ち今回のフイリツピン獨立なのである。

 新獨立國家フイリツピンは力強き□□を舉げて芽出度誕生した。フイリツピン國民は父祖傳來の□□であつた自由獲得の歡喜に醉つてある。然しラウレル大統領が去る七日「聲明發表後犧牲なくして自由があり得ない、我等は獨立をして意義あらしめるため大東亞の一環として逞しく凡ゆる艱難を乘り切らねばならぬ」と語つてゐるが、フイリツピン國の苦難の道は寧ろこれからである。今日の獨立の榮譽を擔ふまでにはフイリツピン人の拂へる犧牲は□し□からざるものがあらうが、世新秩序建設戰の各最中に誕生し、これに協力挺身してゆくフイリツピンは生れながらにして荊棘を切り拓いて行く使命を負荷されてゐるのである。この使命あつてこそフイリツピンは健やかに生生發展して行くのである。我國が今回の獨立を舉げて一切獨立準備委員會に委ねたのも、萬邦をして各各その所を得しめんとする我が高邁なる指導理念の顯現であると共に「他人に與へられた天國よりも自ら築いた地國の方が幸福だ」といふフイリツピン民眾の獨立に對する根強い觀念を活かし、更らに大東亞戰爭完遂によつてのみフイリツピンの完全なる獨立は達成され得るものたることを身を以て會得認識させるためであつたのである。さればフイリツピン國民はアメリカ的文化から脫皮し真の東亞人に歸り、初代大統領ラウレル氏の統率の下に一丸となつて大東亞建設に邁進すべきである。最後にこの□なる榮光の日を迎へるに當り、フイリツピンを污辱の中より救はんと堂堂進められた皇軍將兵の尊き犧牲に對し、フイリツピン一千八百萬國民と共に衷心の感謝意を表するものである。

02 皇女子樣の御慶事 大內山慶祝に滿つ 畏し拜賀を受けさせ給ふ
03 大元帥陛下 陸軍式御服制式 御改正あらせらる
04 奉公精進の滲透に 全島街庄長を鍊成 臺北州昨日から開幕
05 賞賜物件傳達式
06 圖像:千古の流れと無心の小孩
07 一億の民草奉祝
08 遺族を弔問 陸軍大臣代理 有田兵事部長
09 地域別懇談會
10 消費代表に聽く 配給改善懇談會 けふ公會堂で開催
11 神恩に感謝の赤誠 十七日午前十時を期し 舉島一齊に神宮遙拜
12 銃劍術鍊成大會 七日島都で開く
13 一般警察官の龜鑑 殉職三氏を總督が表彰
14 西村文教局長 きのふ臺中へ
15 圖像:街庄長の鍊成
16 科學研究費決定 第二豫備金から支出
17 後藤視學官來花
18 恩給を献金 愛國婆さんの赤誠
19 十一萬圓突破 新竹州徵兵號資金
20 愛國蓖麻に表彰制設く
21 フイリツビン國旗を贈呈 最高指揮官を兩夫人が訪問
22 美しい切手帳を 岡部文相に贈る 新生比島レ文相から
23 經濟遵法宣傳映畫
24 共榮圈だより 比島華僑の協力
25 インド青年の献金熱
26 鳥取縣□災に見舞金を贈る
27 臺北野球大會
28 大豐共榮兩炭礦の献金
29 南方派遣マ病防遏員講習生募集
30 臺大入學者出身校別調べ
31 人事.消息
32 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 役所で肥料を保障 高雄州で增產に劃期的對策
02 高雄神社例大祭 奉納諸催し物定まる
03 志願兵を圍む座談會 何より精神力第一(三) 頑張れば必ず先輩に隨いて行ける
04 林綿順氏起用 屏東市副勸業課長
05 水害功勞者表彰
06 東勢神社祭典
07 斗六郡の法令 遵奉週間行事
08 戰爭經濟の倫理化へ 臺南市の經濟法令遵法週間行事
09 半年で八二% 豐原郡の貯蓄報國
10 豐原郡二期作農報共同收穫 十八日に實施
11 義勇隊忠靈塔の 道路開鑿に奉仕 お山の青年達合宿して
12 知事さんも汗鬪 公共用地の奉仕作業に
13 田畑農林課長豐原郡へ
14 徵兵制講演會嘉義市第一日 聽眾に多大の感銘
15 軍事之栞 陸軍の各兵料 歷史に輝く騎兵
16 新竹州警察部の防空講習會
17 嘉義郡警防團團旗授與式
18 種種弊害に鑑み 無斷開墾、牡蠣養殖を撤去禁止
19 戰爭生活確立運動の研究會 十一日彰化郡で
20 中小商工業再編成協力會 初評議員會開く
21 育てよう、強い子 “兵の母”座談會開かる
22 嘉義郡鄉軍後援會發會式
23 高雄市日婦幹部防空講習會
24 苗栗東國民校 兒童本社參觀報社消息
25 十八日に創立總會を開催 轉廢業者共助會
26 地方多より報社消息
27 基隆の映画
28 今日の映画演劇
29 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 食糧自給絕對確保 第二次增產方策近く決定 松野農務課長歸臺談
02 端境期不安解消 平年作の國內自給可能
03 水田灌概に凱歌 揚水作業に新機軸 臺南鍾文興君の努力奏功
04 闊葉樹の增產に 保安林の一部を解除
05 英國の船員不足
06 銅の電氣精鍊研究 臺電、積極的に乘出す
07 本島の造船能力 最近急激に增大
08 新種保險を實施 簡保と貯蓄の特色を持つ
09 本島の計畫造船 曲線型を採用
10 臺銀人事大異動 金子氏を調查部長に 日高氏臺南へ榮轉
11 新亞香料工場落成
12 照明燈
13 商況(十三日前後場)
14 ラジオ
15 水滸傳(1081)/黃得時;碇政彌
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 敵船七隻爆沈破 隨時敵船團を捕捉攻擊
02 帝國誠意の發露 注目!附屬了解事項
03 比島の獨立を承認 破壞と慘禍を齎す事控へよ ラ大統領米に要求
04 圖像:愛機の手入れに懸命の整備員達
05 比島輸出入稅の內容
06 共榮圈の大紐帶 ここに確立さる 日比同盟締結
07 新比島は赤子同樣 育成に日本の支援を希望 ラ大統領の抱負
08 圖像:比島共和國獨立式典第一報
09 比島の獨立 獨紙大大的に扱ふ
10 日比交驩放送 けふ午後七時半
11 獨軍猛反擊に出づ 赤軍の突破企圖を悉く擊碎
12 敵全機を擊退 又復ギルバート諸島に來襲
13 陸軍司政長官發令
14 キエフ外二市で 苛烈な攻防戰
15 總統大本營戰況發表
16 獨潛水艦の猛威を表明 ノツクス語る
17 太湖西南方の戰果
18 煙草一箇六十圓 昆明の住民は全く疲弊困憊 捕虜陳炳靖內情語る
19 落下傘附空中魚雷を使用 ソ聯空軍が
20 東部戰線戰況
21 赤軍クリミア南岸に上陸
22 有末少將戰死 中將に進級
23 南伊戰況
24 佐世保海軍人事部第三課長更迭
25 バドリオ政權 ドイツに宣戰布告
26 米驅逐艦二隻觸雷沈沒
27 大破の米巡 ジ港に入港
28 獨本土來襲機 七十を擊墜
29 英艦隊地中海へ
30 テイラーナを爆擊 反樞軸空軍
31 內閣告示第二十一號
32 英、ポ協定 獨外務省聲明
33 グ伊國防相 ヒ總統會見
34 第四回地方協議會長會議 十八日に繰上ぐ
35 スマトラに師範學校開校
36 學徒を激勵 江藤州知事
37 ヨイコドモの硬貨回收
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 靖國神社臨時大祭第一日 神なる英靈に對面 遺族達感激の昇殿參拜
02 淨闇に御羽車浮ぶ 今ぞ仰ぐ我が父我が夫の笑顏 四萬の遺族感泣
03 御府御苑拜觀 光榮の遺族達
04 一齊に靖國神社遙拜 あす休暇を賜はる
05 圖像:比島獨立式場に集る黑山の市民
06 護國神社で感謝祭 二十三日の靖國大祭日
07 工業臺灣と工學部 有機化學と工學部(四)/山下正太郎
08 圖像:鬪ふ蒙古娘
09 勉強するなら軍神の母校で 吉滿君鹿兒島二中に轉校
10 強兵の道(5) 兵の母として/丁梅子
11 この恨斷じて討つ 高千穗丸殉難者合同警察葬 十九日西本願寺で
12 增產助役を配置 新竹州各市郡に一名
13 荒川基隆郡守が遺族を弔問
14 瑞芳街協補選
15 蓖麻增產に一役 傷ついた勇士の御奉公
16 基隆市長代理遺族弔問
17 總督府圖書館 十七日から再開
18 花蓮港市制施行三周年記念
19 興南詩苑
20 法院人事異動
21 第五回珠算試驗合格者
22 大嶺峠行
23 人事.消息
24 今晚の放送
25 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 日比基本關係を確立 兩國の同盟條約 歷史的調印式終る頭條新聞

【マニラ十四日發同盟】日比兩國間の善隣友好關係を盟約する日本國、フイリツビン國間同盟條約の歷史的調印式は十四日午後五時四十分よりマラカニアン大統領府において日本側全權委員村田特命全權大使とフイリツビン側全權要員レクト國務大臣との間に行はれたこの日式場に當てられた□の間には正面中央に日比兩國旗が揭げられシヤンデリヤが燦然と輝いて一入莊嚴の氣溢るる裡に定刻中央テーブルを挾んで日本側村田全權大使が隨員□重參事官鹽谷書記官、秋山福島兩陸軍司政官を帶同して着席フイリツビン側レクト國務大臣が隨員を從へて着席日比兩國語なる成文二通にそれぞれ署名調印を行ひ同五十分ここに日比國交に一新紀元を劃する基本條約の調印は滯りなく終了した。

02 本然の特性を發揮 獨立承認帝國政府聲明
03 比島共和國政府の現陣容
04 國家計畫の全貌 ラウレル大統領宣明
05 ラ大統領の宣誓
06 東條首相と要談 重光外相が訪問
07 兩國協力關係確立 村田特命全權大使談
08 リザールの人格を顯現 カリバビの理想オシアス氏に聞く
09 相携へて大東亞建設(滿國政府聲明)
10 アラフラ海方面に 英新銳戰鬪機現る
11 重慶、印度への影響甚大
12 比島大使館の陣容決定發令
13 廿七個國に獨立を通告
14 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 兩殿下の御成婚を奉祝社說

畏くも東久邇宮盛厚王殿下と、照宮成子內親王殿下には、菊花□る十三日の佳き日、宮中□所□前に於ていとも嚴かに御結婚の禮を舉げさせられた。洵に御芽出度き極みで、竹の園生の御榮えを拜し奉り、一億國民齊しく心から壽ぎ奉る次第である。盛厚王殿下には、大正五年五月六日東久邇宮稔彥王殿下の第一男子として御誕生遊ばされ、學習院から陸軍士官學校、陸軍砲工學校の御學歷を積ませられ、現在は陸軍大尉として陸軍大學に御在學遊ばされ、日夜御研鑽中の趣きに承はる。宮殿下には、ノモンハン事件當時には、砲兵部隊長として御出征、敵彈雨の下に敢然部隊を御指揮遊ばされ、御奮戰顯著なる戰果を舉げさせられ、論功行賞には功四級に敘せられ金鵄勳章を賜はる。御武勳の程拜承するだに恐れ多い極みである。又大東亞戰爭にも御出征あらせられて、比島作戰に御奮鬪遊ばされ、バターアンコレ□ドールの攻略には敵彈の間近に炸裂する下に立たせられ、毅然として動じ給はず、顧みて却つて「兵は大丈夫か」と部下を勞はり給ひ、當時如何に全部隊が感激を深くしたか、また如何に殿下が沉著剛毅におはしたかは拜するだに畏き極みである。斯くの如き御戰歷、斯くの如き武勳に輝かせらる殿下の洋洋たる御前途こそ一億の等しく景仰し奉る所である妃殿下に於かせられては畏くも皇上陛下の第一皇女として、大正十四年十二月六日御誕生遊ばされ御幼少の御頃から「日照る宮□」と申し上げ全國民が遍く敬慕し奉つた御親しみ深い內親王樣であらせられる。今春三月御優秀な御成績を以て女子學習院を御卒業遊ばされて以來、只管妃宮としての御婦德御修養に努めさせられ、天皇の御麗質は、愈よ玉成の美を發揮遊ばされ、御健康は彌が上にも御健かにわたらせ給ふと承はり只只感激に堪へぬ次第である。恐れ多いことながら天皇皇后兩陛下に於かせられましては初の皇女子皇太后陛下に於かせられましては初の御孫宮に當らせ給ふ內親王殿下の御結婚が、御帶りなく相濟まされた御慶びはいかばかりかと拜承し奉るだに畏き極みである。御英邁にして剛毅闊達なる□宮に配せらるるに、御婦德高き妃殿下を以てせられましたることを仰ぎ奉り、我等一億蒼生は國を舉げて御慶びを捧げ、衷心より壽ぎ奉る次第である。

02 社說 マドラス、セイロン島爆擊社說

我が海鷲は、十二日未明突如インド洋を□□して、□□セイロン島及びベンガル灣に沿ふ重要港、インド第三の大都會マドラスに殺到敵の對空砲火を冒して果敢な爆擊を加へた。セイロン島では、敵の軍事施設を爆碎し、マドラスに於いては港灣施設、岸□倉庫等を爆發炎上、在泊中の大□□□船一隻に命中彈を浴びせて、これを爆發炎上せしめ悠悠と基地に歸還したマドラスに對する爆擊は今回が初めてであるが敵側の驚愕蓋し至大であつたらう。外電の傳ふる所に依れば、東南アジア反樞軸軍司令官マウントバツテンは、七日ニユーデリーに到着、インド軍司令官オーヒンレツク、印度總督ウエーヴエル等と會談し、近く重慶にも赴き蔣介石とも會見するとのことで、ビルマ方面に於ける雨季明けとともにビルマ□□□□□愈よ熱すの感特に漂いたものがある。然れども皇軍は陸、海、空に間然する所のない鐵壁の備への下に手具強ひいて待機の態勢である。チヤンドラ・ボース氏は我我のインド國民軍が印緬國境線上に立てば、印度兵は暴虐な米英を□□するのみだと喝破し國民軍の強化に□念がない。敵側の東亞反攻作戰すでに「多難なる將來」を約束されたにも等しいではなからうか。今回のわが海鷲のインド□洋並べば、敵の頭上に大鐵槌を加へたもので、その意義極めて重大であると云はねばならぬ

03 出征軍人遺家族の精神的援護を強化 修養常會を中心に
04 武勳青史に燦たり 譽れの戰死者發表
05 共榮圈の朝を行く/大屋久壽雄
06 婦人世話人を設置 遺家族の物心慰安に
07 只管兵への道精進 日課樂しむ海の若櫻
08 愉快な軍隊生活 感想を語る訓練生
09 日比間電信為替 廿日から取攝
10 “闇撲滅”臺所から 婦人も經濟戰士 婦人座談會
11 兩提督の揮毫
12 學徒臨時徵兵檢查 けふ公布、即日實施
13 米供出優良者 きのふ臺北州で表彰
14 百甲步の空閑地 學徒の手で農園化
15 早くも五千圓突破 花蓮港の軍用機献納資金
16 花蓮港奉公樂園 產業戰士慰問
17 新竹州食料品工業研究會の總會
18 五十甲を百甲に 花蓮港市の小麥裏作
19 故清水善次郎氏の花蓮港中學葬
20 五部隊への軍馬慰問
21 地區防空強化座談會
22 皇奉鍊成所を設置
23 蔡國章氏の遺骨歸還
24 アゾース群島の軍事的價值
25 人事.消息報社消息
26 訃文:林文波
27 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 恩給をお國に返上 中村翁語る赤誠の辯
02 各地法令遵奉週間
03 燈籠奉納祭 商工專修校奉獻
04 臺東神社祭典奉祝行事決る
05 志願兵を圍む座談會 徵兵に萬全の備へ(四) 知識階級の努力要望
06 結婚獎勵に大童 廿日に第三回推進員打合會
07 清水神社例祭
08 豐原神社祭典
09 改正時局防空必携研究會 彰化市公會堂で
10 鍛へる農村女青 三勸農道場けふ開所式舉行
11 嘉義市日婦幹部の國防訓練
12 花壇庄歌唱奉公隊の結成式
13 米增產の世話役 旗山郡各地に魁けて近く設置
14 軍事之栞 陸軍の各兵料 戰場支配者砲兵
15 炭燒戰士を慰問 坂口知事恒春郡の增產督勵へ
16 第一訓練所勤報隊の退隊式
17 觀音健民鍊成大會
18 赤誠の血書叶ひ 見事雛鷲の榮冠獲得
19 刑事專務者搜查事務打合會
20 臺東製糖献金
21 赤誠の献金品
22 奇特な遺家族匿名献金
23 尤本社廣告次長令祖母逝去報社消息
24 人事報社消息
25 地方多より
26 基隆の映画
27 今日の映画演劇
28 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 石炭會社の改組強化 府當局で銳意考究中
02 割增金附預金 來廿日より募集開始
03 滿州國の銑鉄增產 對日寄與を期待さる
04 產業營團の輪廓 天岩商政課長折衝に上京
05 標準型漁船の制定は見合せ
06 臺銀.統轄店を設置 中支及南方諸地城で
07 金融界順調に推移 水津臺銀頭取歸臺談
08 石炭の配給統制 改革を要望される現機構
09 權威者を網羅して 研究動員會議員發令
10 蓬萊粹米等で 米粉製造に成功
11 水產團體統合案本審議を開始
12 藁蒐集に手數料を交付 加工者の整備統合にも乘出す
13 中平局長歸北
14 ジヤワの水產業 我が技術を導入
15 照明燈
16 商況(十四日前後場)
17 ラジオ
18 水滸傳(1082)/黃得時;碇政彌
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 圖像:御儀を終へさせられた 東久邇宮盛厚王同妃兩殿下(宮家御貸下)
02 敵十七機血祭り ラバウル來襲を邀擊頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(十五日十五時三十分)

十月十二日午前敵機約二百ニユーブリチン島ラバウルに來襲せるも我が海軍航空部隊及び陸海軍地上部隊は之を反擊擊退せり、本戰闘に於て

一、敵に與へたる損害 空戰に依り擊墜八機、擊破四機、地上砲火に依り擊墜五機

二、我が方の損害 飛行機自爆及び炎上十五機、船舶沈沒一隻

03 大東亞建設の尊き礎 陸軍關係の論功行賞
04 重光外相參內
05 第二次食糧增產對策要綱 きのふ總督府發表
06 比島建國最初の 特別國民議會召集 來る十八日より六日間
07 外務省の新設 近く機構、人事を發表
08 祝電を交換 東條首相、ラウレル大統領
09 對策實施の諸經費 第二豫備金より支出
10 國民政府、タイ國 滿洲國政府承認
11 食糧の飛躍增產へ 島民の奮鬪を切望 齋藤總務長官語る
12 初の中央參議員會議 全ジヤワの民意結集
13 全島真に一丸 大增產を誓ひませう 山本事務總長談
14 原田最高指揮官 各州長官と懇談
15 勝つため總てを集中せよ 松村新部長の第一聲
16 定期敍位
17 育英營團會長 永井柳太郎氏
18 大本營陸軍報道部長更迭 後任は松村秀逸大佐
19 蘭貢來襲の 敵機を擊墜
20 我が爆擊に 印度政廳驚愕
21 外地食糧增產對策要綱決定 昨日の定例閣議
22 加藤、助川兩氏 翼贊政治會で會葬を執行
23 米、六十二機喪失を發表
24 本日夕刊休刊報社消息
25 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 本島第二次食糧增產對策社說

 本年度內地米の第一回收穫豫想は過日農林省より發表せられた通り平年作の六千三百三十萬石であり、朝鮮の米作も多少旱魃の影響はあるが大體平年作の見込みであり本島の第二期は同じ平年作でも朝鮮より良好の模樣であるから、先づ內外地を通じて平年作の收穫が確實であると言ひ得るであらう、勿論當局の計畫目標から見ればまだ相當の□□はあるが、何しろ日支事變以降の第七年目に於て尚且つ平年作の收穫を保持し得るは天祐であるといふよりも我が農民がいくたの惡條件と戰つてかち得たる成果であるから、此の點に關しては農民の健鬪を多としなければならない

 然し內外地を通じて平年作の收穫だけでは未だ戰時食糧の自給を期する事が出來ないが、若し小米、甘藷等の綜合的食糧の增產を圖り得るならば外米に賴らなくとも立派に自給自足し得る筈であるから今後の食糧增產は單に米のみに執著せずしてもつと其の範圍を廣める必要あるは言を俟たない。

 此の時に當り內地に於ける第二次食糧增產對策要綱の發表と相俟つて本島でも朝鮮と呼應して其の要綱を決定し、一、水利施設の急速擴充、二、水利施設補修の實施、三、昭和十九年第一期米の增產確保、甘藷の劃期的增產、四、自給肥料の增產強化、五、農業勞働力調整の強化、六、農業技術指導態勢の刷新充實等を實施せんとするは、いづれも極めて適切な措置であり、大體吾人平素の持論と大差なきところである。其の外肥料及農機具の供給確保、技術指導陣の動員強化、食糧增產に伴ふ供出指導等を取舉げられて居りこれ又時宜に適する措置あるは明かである。

 問題はかくの如き增產施策の具體的實行を如何にして完璧を得べきかであるが、此の點は官民一體の協力と奉公運動による趣旨の徹底化を期待する事大なるものがある。尚增產責任團體たる臺灣農業會の創立を急ぐ事、自作農の維持擴充、地主の積極的增產協力等各方面に亘つて尚努力を要すべきところが少なくない

 就中本島に於ける甘藷の增產と其の混食の獎勵が本島の食糧增產の見地よりして特に力を入れる餘地があり、其の增產の方法として農作の間作、單期作田裏作の徹底等により其の作付面積の增加と品種の普及改良を圖らんとしてゐるが、尚此處で提起したい事は嘉南大圳區域內に於ける甘藷作灌溉實施の事である。即ち甘藷の增產は全島の半分以上を生產する臺南州に主力を注がねばならず若し嘉南大圳の甘藷灌溉を行へば一舉三、五割の增產可能であると信ずるから何を措いてもこれを實行すべき事は重ねて強調したい。

 要するに本島に於ける食糧增產は官民とも真に多大な熱意を以て上記諸施策を實行すれば必ずや所期の目的に達し得られる事は明かであるから、今後尚一層の努力を繼續して止まない

02 敕使參向に映ゆ 參拜者の群大祭第一日
03 コタバル上陸の華 神州船員魂の權化 敵の十字砲火浴びて死鬪 行賞に輝く三氏の武勳
04 歐米色を拂拭して 東洋的性格へ復歸 比島首都マニラの今昔
05 九軍神の父 瞳に映る吾子の姿 感激綴る彥市翁
06 三氏の略歷
07 遺族の感激談
08 殊勳甲 勇名轟く紅脚機 宮林少佐遺族の感激談
09 方委懇談會
10 世話役鍊成
11 教育の戰時措置 本島の具體策成る
12 壽庄青年團查閱
13 實踐力を發揮 力強い常會の進發へ
14 本社募集の災害義捐金 きのふ府文教局に提出報社消息
15 早婚を獎勵 未婚者を調查
16 明朗な生活建設へ 闇は見附次第申出て下さい
17 阿數さん献金
18 お山の相撲爭霸戰
19 徵兵號資金 七千圓突破 花蓮港の赤誠
20 土曜も平日通り 郵便局窓口の決戰執務
21 蓖麻の育て方 けふから巡迴指導
22 新竹市瓦斯節約強化
23 臺北秋競馬 第五日の成績
24 訃文:尤林氏
25 訃文:瀧田重勇
26 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 “修身”に輝く山崎部隊 國民校高等科教科書に
02 淨財二萬圓を突破 義勇隊忠靈塔建立に各地から醵出
03 高雄市葬來る二十日に執行
04 徵兵制趣旨說明懇談會 鳳林郡各部落で
05 鳳山神社鄉社に御列格 奉告祭執行に開し打合會開催
06 海南島派遣の劉巡查無言の歸還
07 西村中尉を弔ふ大湖庄葬 庄公會堂で嚴そかに執行
08 各街庄防空群の查閱を實施
09 一萬五千餘圓に達す 臺灣徵兵號臺中市民赤誠の献金
10 臺中州林務打合會
11 圖像:大日本青少年團旗新に制定
12 白米商組合の協力隊を組織 十七日に結成式
13 陸軍病院慰問 柴山社會課長初巡視に來嘉
14 臺南健民鍊成場 十七日に竣工式舉行
15 潮州街部落會長等會議
16 本島青年の陸鷲 神谷義夫君の嚴父喜びを語る
17 赤誠の献金品
18 高雄市軍馬祭 廿四日市役所前廣場で執行
19 潮州郡產組職員實務競技會
20 軍事之栞 陸軍の各兵料 戰場支配者砲兵(二)
21 鬪ふ農村の點描(三)
22 榮の“奉公の店”
23 霧峰庄桔俱藝能發表會盛況
24 各市郡に獎勵要綱通達 舉州結婚報國運動を展開
25 姙產婦配給要綱打合會
26 嘉義郡各街庄對抗兒童相撲大會
27 臺電彰化支店の工業振興研究會
28 自發的に乳牛の供出を申出 賴、林兩氏の赤誠
29 價格表示及店頭裝飾競技會
30 林清安氏嚴父逝去
31 人事報社消息
32 地方多より
33 基隆の映画
34 今日の映画演劇
35 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 工業機械の急速增產へ 愈よ企業集團を結成
02 南日本漁業の評價 個別的折衝を開始
03 中平局長上京
04 蓖麻の栽培管理 一般の協力を要望 府農務課解說
05 島內金融機關休業
06 新亞香料增資 社名を新亞化學工業に改稱
07 沿岸輸送計畫化 南日本汽船一元的に運航
08 南方畜產業の躍進
09 鑛業豫算で高橋技師上京
10 米國紡績の現況
11 五分搗米及玄米 最高小賣價格決定
12 獸醫學校を擴充
13 債務國へ轉落した英國
14 經濟手帖
15 商況(十五日後場)
16 島內株仲值表
17 ラジオ
18 水滸傳(1083)/黃得時;碇政彌
19 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 天皇皇后兩陛下 護國の英靈に御拜 民一億敬虔な默禱頭條新聞

【東京發同盟】天皇皇后兩陛下には靖國神社秋の臨時大祭第二日の十六日畏くも同神社に行幸啟あらせられ新合祀の祭神一萬九千九百九十二柱を始め盡忠報國の英靈の前に親しく御拜あらせられた、この日九段の淨域には龍顏を咫尺の間に拜し奉つる光榮に恐懼感激する遺族四萬が早朝から集ひ來り鹵簿御順路兩側の玉砂利に輦を正して端坐し尊くも有難き一時を待つ、午前九時「國の鎭め」の莊重なる軍樂裡に社殿の前は開かれ奠供の御儀が行はれれば午前九時三十分東條兼攝陸相、嶋田海相、土肥原臨時大祭委員長及び在京陸海軍、各官衙、學校、在京東部軍並に航空軍各部隊の勅、奏任官各總代、合祀關係部隊等の代表者等所定の奉迎位置に着く、午前十時には

高松宮 同妃兩殿下を始め奉り各皇族殿下には本殿前の御席に御着席、斯くて諸員、遺族等肅然として鹵簿を御待ち申上げる

天皇陛下にはこの朝新たに制定せられた陸軍式御軍裝に大勳位功一級各副章以下各種勳章記章を御佩用、百武侍從長陪乘、松平宮相、蓮沼侍從武官長、三浦行幸主務官以下供奉の略式自動車鹵簿にて午前十時宮城御出門、御順路を靖國神社へ行幸遊ばされた

陛下には參道兩側玉砂利にひれ伏す遺族席の前では特に鹵簿を徐行せしめられて奉拜の遺族等に畏くも御擧手あらせられ親しく御會釋を賜ひつつ陸軍軍樂隊の「君が代」奏樂裡に進ませ給ふ、この感激の一時、父を、夫を、子を、兄を大君の醜の御楯と捧げ奉つた□の民草は餘りの有難さにただひれ伏して感激の淚に寂として聲もなく只管大君への御奉公を誓ひ奉るのであつた

陛下には中門內定めの位置に御待ち申上げる東條兼攝陸相嶋田海相、土肥原臨時大祭委員長の御先尊に祓所に進ませられ御手水、御修祓の御後鈴木宮司御先導中上げて本殿へと進ませ給ひ御拜座に着かせられて百武侍從長の奉る御玉串を御手に畏くも靖國の英靈に御親拜あらせられた、時正に十時十五分、この崇嚴極まりなき一刻、全國津津浦浦に至るまで民一億の敬虔な默禱祈念が行はれたのであつた斯くて

陛下には「君が代」奏樂裡に拜殿前發御、參列諸員奉送裡に再び遺族等に御會釋を賜ひつつ天機麗しく還幸あらせられた、次いで

皇后陛下には午前十時三十五分宮城御出門、純白の御通常服に勳一等寶冠章副章御佩用竹簾御用掛陪乘、廣□皇后宮大夫、三井行啟主務官以下供奉の略式自動車鹵簿にて遺族に對し優しい御會釋を賜ひつつ同神社に行啟あらせられ御同樣御玉串を御手に御直拜あらせられた、引續き

高松宮殿下を始め奉り

各皇族殿下の御拜禮、東條兼攝陸相、嶋田海相、土肥原臨時大祭委員長以下參列諸員の拜禮あり、午後からは前日に引續き遺族の昇殿拜禮が行はれた

02 重慶軍の機先制し 皇軍攻擊を開始 西南支那方面敵を擊破進擊中
03 數路に分れ猛進擊 緬甸輸血路建設脆く崩壞
04 陸軍週間戰況 十月八日から十四日
05 東南アジア軍參謀長にバウナル任命
06 外地決戰行政具體化 臺灣、朝鮮の案出揃ふ
07 海鷲、インド洋制壓 海軍週間戰況注目三點
08 先づ重慶軍に鐵槌 寄木細工のビルマ奪回聯合軍 一角から崩れ始む
09 マルマゴンに交換船入港
10 海鷲アッツ島急襲 敵軍事施設に必中彈
11 熾烈なる空中戰(ラバウ上空)
12 敵側發表
13 敵魚雷艇二隻に直擊彈
14 敵機のゲリラ蠢動を擊退
15 北支共軍剿滅戰 支那派遣軍週間戰況
16 要人等を招待 ラウレル大統領 最初の招宴開催
17 ニユーギニア敵陣を猛爆
18 ラ大統領の教書七項目
19 お斷り報社消息
20 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 天皇陛下御親祭 けふ神嘗祭の御祭儀
02 畏し兩陛下御拜 四萬の遺族光榮に感泣
03 柳原二位局薨去 昨日宮內省から發表
04 畏し侍從御差遣
05 皇太后陛下 柳原邸に行啟
06 特旨敘位の御沙汰
07 破格の御殊遇を賜る
08 各宮殿下が御見舞
09 二位局の略歷
10 英靈に感謝の赤誠 總督、軍司令官、各部隊參拜 護國神社に市民が額づく
11 圖像:護國神社に參拜
12 圖像:遙拜式
13 遙拜式を舉行
14 殉職船員の公葬 近く東本願寺別院で執行
15 羅東郡職員鍊成
16 燃ゆる滅敵の心腸 白衣の勇士復仇誓ふ
17 警防團分團旗授與式
18 豫備少尉に任用 法文科系統學生徵兵合格者に對し 海軍當局談を發表
19 騎道鍛鍊場を設置 花蓮港の馬事思想普及
20 祭式講習終了
21 經濟遵法畫劇表演
22 模型航空機製作講習會
23 食料品工業研究協會總會
24 楊梅健民鍊成會
25 臺北秋競馬 第六日の成績
26 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 徵兵制の感謝貯蓄 要項決定臺南州で運動展開
02 州立修練道場を建設 淨域.大武山の頂上に
03 秀水神社例祭
04 賞賜物件傳達式
05 稻の共同收穫に就いて(上)/鈴木進一郎
06 聖樂庫典籍庫の補修工事 秋季祭典後着手
07 新化街方委月例會
08 推進に更に拍車 けふ第五回國語振起日
09 新竹郡の徵兵制懇談會
10 高雄州豫算出揃ふ 十八日より知事が聽取を開始
11 徵兵制保甲婦人座談會
12 林邊庄小作田區增產報勵會
13 青少年鍊成協力會役員會
14 榮青年校查閱
15 臺比間貿易に貢献 黑川甚兵衛氏の隱れた努力
16 玉井庄の法令遵法週間行事
17 鬪ふ農村の點描(四)
18 戰鬪配置の執務時間 高雄州十五日から實施
19 屏東市休暇日の勤務體制
20 臺中市青年學校查閱好成績
21 虎尾郡常會運營研究會 土庫國民校で
22 赤誠の献金品
23 戰時防空必携法改正研究會 北斗公會堂で開催
24 第二回女子勸農道場開所式 秀水道場で舉行
25 臺東廳下國民學校長會議
26 旗山郡號を献納 徵兵制實施に感激して
27 新豐郡下青年團の查閱日割
28 農業技術員養成所第四回開所式
29 豐原奉納相撲大會
30 彰化市青年校查閱
31 人事.消息報社消息
32 地方多より報社消息
33 基隆の映画
34 今日の映画演劇
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 靖國神社に合祀の本島同胞の光榮/照島紀男
02 鬪ふ宜蘭郡の展望 戰力增強に官民一丸
03 圖像:入京した臺灣遺族(於東京驛)
04 勤勞と生產增強/佐佐木榮三郎
05 隨想 歷史と事實/小林準一
06 ラジオ
07 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 天皇陛下御親祭 嚴かな神嘗祭の御儀頭條新聞

【東京發同盟】神嘗祭の十七日宮中におかせられては天皇陛下御親祭の御下には神嘗祭の御儀を行はせられ給ひ伊勢神宮には勅使清水谷公考掌典參向して嚴かにこの祭典を行はせられた、この日賢所大前には高松宮殿下を始め奉り各皇族殿下、文武□官など參列天皇陛下には午前十時御束帶黃櫨染龍袍を召させられて新□殿南□の御座に出御先づ神宮を御遙拜遊ばされ次で賢所內陣の御座につかせ給ひ御□の□の裡に□□いとも嚴かに御告文を奉せられて御親拜あらせられた、次で皇后陛下にも恭しく御拜禮皇太后陛下の御代拜を清閑寺事務官の奉仕した後御參列各皇族殿下の御參拜、參列諸員の拜禮あつて御儀を□へさせられた、またこの日午前十時畏くも天皇陛下神宮御遙拜の御時刻一億民草は一齊に神宮を遙拜敬虔な□□の默禱を擧げた

皇帝陛下御親祭 滿洲國嘗新祭の御儀

【新京十七日發同□】□□滿洲の□り高く五□□□を大神に□□して□□に□へ□る嘗新祭の御儀は十七日早朝□□□□で 皇帝陛下□□祭の下に□かに□り行はせられた、□りの□□まるこの日

皇帝陛下□は□□□官參列裡に□□に□成り□ばさ□を國の□□か□□こめて献進せる五□の□□を□□ら大□に御供へ□ばされ併せて

陛下□自作の□□をも献□あらせられ五□□□の□恩を述べさせ給ひ國□の□□を□□□□ばされた□に□れ承はる、決戰下食糧□期として重要使命を擔ふ滿洲國にとりこの日の□儀は□に意義深く御敬神の厚きと□□の上に垂れさせ給ふ□□の□□き極みである

02 海鷲エスビリツサントを強襲 敵港灣と艦船を猛爆
03 敵機五擊墜破 十七日ブ島來襲
04 反樞軸陣營苦しむ 對重慶關係の調整に
05 十件の要綱 臨時議會提出法案
06 アンボン來襲
07 皇帝陛下御親祭 滿洲國嘗新祭の御儀
08 北部佛印盲爆
09 交換船ホ號 マルマゴン入港
10 東亞鐵壁の布陣 十億の結集益益牢固
11 期待薄の三國會議 米、英、ソ對立愈よ露骨
12 ジヤワ中央參議院 第一回開院式を舉行
13 圖像:比島共和國獨立式典第二報
14 軍政監の訓示
15 參議會の發展期待 東條首相兼陸相並に 寺內最高指揮官祝辭
16 原田最高指導官訓示
17 外地行政機構改革案 本島と朝鮮夫夫提出
18 敵米の主力艦陣 外電の報道を綜合
19 比島經濟審議會(假稱)を設置
20 モスクワ會談 米國側の隨員
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 靖國の祭典第三日 神域一帶は人の波
02 故人の姿に對面 熊岡畫伯邸で九軍神遺族若櫻會
03 馬公の神嘗祭
04 全島理蕃課長會議 來る二十六日開催
05 銃後犯罪の絕滅へ 來月一日から遵法週間
06 圖像:北海を征く陸軍輸送船
07 警察課長會議
08 軍援に寄附
09 優良農家を表彰 廿日褒賞授與式
10 勤勞訓練所入所式
11 瑞芳街協選舉 愈よ明日投票
12 工業臺灣と工學部(六) 臺灣の工業化は 國家の一大方針/樋浦大三
13 消火實驗
14 献金
15 防諜劇公開
16 蓖麻多收穫競作褒賞授與式
17 國內態勢強化策 局部長會議で協議
18 防空法改正の要綱 民防空の凡ゆる部面を強化
19 東インドの餓死者激增
20 國民運動の司令部 翼贊會重點的に改編
21 強兵の道(6) 徹せよ日本精神/今崎秀一
22 印度民眾の窮乏 食糧難いよいよ深刻
23 庄長異動
24 惡性インフレ濃厚
25 興南詩苑
26 比島の國語 公用語にタガログ語
27 七洋制霸へ 船員養成所生巢立つ
28 農村と大地の力
29 スラヴ民族と宗教
30 人事.消息
31 廣告
第02頁
夕刊第1版
序號 標題
01 殊勳甲の光榮勇士
02 泰國編入四州の軍政廢止 我最高指揮官告示
03 帝國の國際信義 堂堂と世界に闡明
04 敵基地斷末魔の形相 フナフチ夜間攻擊同乘記
05 タイ國の發展を期待
06 東條首相に謝電 ビブン首相
07 ビブン首相盛大な招待宴
08 主人公が自ら決斷 ア國大統領毅然と立場を表明
09 精神的脆弱を暴露 航空戰に見る米空軍の實力
10 新疆省內工場等撤收 ソヴエト官憲
11 本島公立學校官制改正公布
12 毅然中立を堅持 アルゼンチン政府
13 ニユーギニアで敵五機を擊墜
14 アル諸島で敵機を擊退
15 比島共和國を承認 ビルマ國通電を發す
16 遞信部異動
17 クロアチア國も比島國を承認
18 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 護國神社感謝祭 愈よ二十三日に執行 遺族入場は早目に
02 再會の喜びに咽ぶ 臺中州隊けふ感激の參拜
03 胸に感激一杯 靖國の遺族續續退京
04 三陛下柳原邸に 勅使御使御差遣
05 佛印假名文字新聞
06 マカツサル病院開業
07 先住族ネグリート 比律賓の民族構成
08 圖像:臺中州遺族部隊の護國神社參拜(十九日寫す)
09 パツサルマラム開く
10 馬事思想の普及 基隆市に愛馬會結成
11 軍人援護と短歌/壽藏
12 圖像:陸海兩大臣遺族に挨拶
13 強兵の道(7) 徵兵と體鍊/鈴木光雄
14 食糧增產に力瘤 臺中州の強化事項決る
15 小山田眾議院議員 先陣承つて名譽應召
16 前線の忍苦生活 全く感謝の外はない 貴院議員慰問團一行語る
17 保健所を設置 太平町媽祖廟前に
18 遊休者を增產 戰線に送る
19 示す“共榮の意氣” 南方留學生體育大會
20 山地高砂族青年相撲爭霸戰
21 奉公運動推進體 大肚山で分會長鍊成
22 興南詩苑
23 決戰下意氣軒昂 花蓮港市青年團查閱
24 新竹州下青少年團相撲大會
25 東洋文化の再建へ 比島文化史の概略
26 マラリヤの絕滅に大童
27 勤報入隊式 二十八日に舉行
28 支會長懇談會 二十九日に開催
29 遺伯米軍惡疫に惱む
30 人事.消息
31 今晚の放送
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵船五隻擊沈破 飛行機十四機以上を擊墜 わが海鷲ブナ灣強襲頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(十八日十五時四十五分)

帝國海軍航空部隊は十月十五日朝ギニユーニヤ島ブナ灣在泊中の敵輸送船團を强襲し反擊し來れる敵機約百機以上と交戰せり本戰鬪において

一、敵に與へたる損害 輸送船大型四隻擊沈中型一隻擊破(炎上)飛行機十四機以上擊墜 二、我方の損害 自爆未歸還計十五機

02 敵艦船損害卅四隻 敵ホボイ上陸以來
03 熾烈な補給遮斷戰
04 廿日から事前審查 議會審議の效率化を期す
05 事前審議日程
06 翼政會、全幅的協力
07 フインシハーへン爆擊
08 敵十機を擊墜 マダン附近に來襲
09 皇軍片馬を占領 怒江一支流を渡河
10 圖像:敵の本據昆明を猛襲
11 安藤內相 首相と要談
12 貴院、鞭撻激勵の態勢
13 ウイチツト泰國外相留別宴
14 地方行政機構を強化 協議會長會議で意見一致
15 比島特別國會開く 日、比同盟條約を批准 新政策七項目を審議
16 地方參事官會議けふ開く
17 比島參議會參議を指命
18 日比同盟條約 比島議會で一致承認
19 ドイツ政府承認 フイリツピン共和國
20 比島國民議會 四委員會組織
21 ウイルキー立候補
22 中共根據地の弱體振り 補虜王連長の反省談
23 比島國家計畫局を新設
24 初の人事異動
25 志願兵を慰問 高雄市本島人有志
26 宜蘭郡農村慰安映畫會
27 東部戰線戰況
28 “軍事問題の討議” ブラウダ紙の社說 ソ聯側の態度表明
29 總督代理が遺族を弔問
30 イタリア線戰の戰況
31 獨ソ攻防戰依然熾烈
32 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 微妙な米英ソ三國會談社說

 米英ソ三國會談は、ハル、イーデン、モ□□ヲ三國外相出席の下に、□く□□ニ目からモ□□ワで□かれる□□□□、會談的內容は政治的にも□□□□も非常に微妙で、ワザワザモ□□□□□□して□詰談判に現出した□□□□代表は果してソ聯を□□出來るの□□□か多分に□□□されてゐる。元來三國對立□□□は三國の戰爭目的現在の□□□□□其他に關する喰違ひにある英國の戰爭目的は「歐洲大戰で□□勢力均衡を復活しよう」と云ふにあるが、ソ聯は一九四一年□月□□の國境□回復を要求し、東□□□に勢力圈を擴大しようと日□んでゐる。この□ポーランド援助を名として戰爭に□はつた英國に取つては□□とも處置し難い難點がある。他方米國は大西洋□軍一□□□で出て來て居り米國に□つて□□の要求を容れ、ポーランド□□□□を無視することはこの米國□□□目的とも云ふべき大原則を□□するものでありこの點現實主義の英國より□に□□な立場にある。

 又ソ聯としては、東部戰線では全く米英兩國のために利用され、尨大な請託を續けてゐるので、今度は米英兩國が犧牲を拂ふ□だ、と第二戰線を要求し續けてゐる譯であるが、結成地點に就ては米英とソ聯の意見必ずしも一致しない。ソ聯は強□に西歐上陸を要求してゐるが、米英兩國は地中海に進出、更にバルカン半島に轉じてソ聯が勢力範圍と宣言してゐる地域に足を踏み入れやうとしてゐる。勿論米英兩國としてはバルカン半島に進出して、ソ聯の地中海近東への進出を□防すると同時に、赤軍が更に中部歐洲に進出する場合には側面から牽制し、勢力均衡を維持しようとする方針であらうが、一方ソ聯の進出路の大きな動員はバルカン半島から地中海にあることは明かである。茲に於て米英ソ三國關係は、先決問題としてその政治的調整を達成せぬ限り如何なる軍事行動をも行ひ得ぬ段階に達して居り、今次の會談開催もこれが調整にあると解される。

 併し周知のやうに米英ソ三國の協力關係は、樞軸と相反し、□□戰と云ふ一點に於てのみ結ばれた利益上の結合であるから、その協力態度も極めて相對的で、帝國主義國家と社會主義國家の對立は絕對であるばかりではなく、米英兩帝國主義國相互の對立もまた絕對である。この對立は米英ソ三國の努力により、目前の利益のために一應は舞臺裏に退けることが可能であるが、上述の戰爭目的の相違から更に對立を新たなる段階に押しやる事を意味するに過ぎない反樞軸陣營は、好むと好まずとに拘らず、近い將來第二戰線を結成しなければならないし、また必ずや結成するであらうが、第二戰線結成を繞る對立は第二戰線結成後に於て、更に擴大再生產されるは必至である。米英ソ三國關係の政治問題は歐洲戰の現段階に於て、軍事問題のために一應の解決を追られてゐるが、この軍事上の要請は更に政治上の對立を深め、激化せしめるであらう。

02 國家あつての學問 “御民われ”の覺悟に徹せよ 岡部文相戰時教育措置を放送
03 伜の武勳を胸に 護國神社で對面 臺中州遺族部隊着北
04 けふ新宿御苑拜觀 滯京の臺灣遺族部隊
05 遺族部隊續續離京
06 高度飛行に新機軸 航空醫學多年の宿題解決
07 軍醫科學を體得 醫科學徒、報國隊を結成
08 羅東街婦人鍊成會
09 皇奉支會役職員の鍊成會
10 職業轉換に萬全 精神訓練と基本作業習得に 輔導所を二つ設置
11 圖像:遺族へ土產、靖國の繪卷
12 臨時徵兵檢查 臺北二中で實施
13 軍人會館を設置 臺北市と基隆市に 臨時臺北州會
14 花蓮港奉公樂園演奏會
15 祖國開放へ總進軍 決意新たインド婦人部隊
16 外泊制限、飲酒排除 國內軍隊生活の前線化
17 届出を怠るな 徵兵適齡者に告ぐ
18 感謝電文
19 新竹秋競馬 十月卅一日から
20 組合貯蓄實績 新竹州八月末迄
21 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺中州轉廢業者共助會 創立總會を開き愈よ新發足へ
02 弔慰金を戰友に 健氣な軍屬の母 黃李氏桂妹さん
03 潮州神社祭典
04 增產高雄州の真姿 (一)坂口知事の督勵行脚
05 新規事業內容 坂口知事が聽取
06 真摯な市民の意見聽く 嘉義市奉壯團で投書箱設置
07 屏東市水上競技大會開かる
08 白衣奉仕の感激 歸還した看護助手談
09 配給業者並從業者の鍊成會 桃園公會堂で開催
10 青年團役員打合
11 軍事之栞 陸軍の各兵料 戰場支配者砲兵
12 徵兵制座談會 日婦桃源街分會で開く
13 闇取引撲滅へ 潮州街で講演會と座談會開く
14 日婦沙鹿街分會國防鍊成會
15 方委の手で 火葬場經營
16 彰化青年校の查閱好成績
17 郡下で第一位 頭分街の硬貨回收
18 改正時局防空必携研究會 彰化市公會堂で
19 潑刺たりこの意氣 高雄市青少年團結團式 步武堂堂市中行進
20 北港郡健民委員講習會
21 新店南國民校の體鍊會
22 軍援に寄附
23 中壢奉納體育大會
24 增產報國に挺進 鬪ふコ社の進軍譜
25 赤誠の献金品
26 暴風雨災害救濟義捐金 締切後受付の分報社消息
27 三重埔警防團 三日間に亘り 猛訓練を實施
28 麻豆街警防團相撲鍊成大會
29 竹南愛國女子衛生看護團講習修了式
30 曾文郡役馬競技會
31 真砂海水浴場の竣工式
32 嘉義の火事
33 地方多より報社消息
34 基隆の映画
35 今日の映画演劇
36 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 統制會社令愈よ公布 臺灣朝鮮にも來月十日施行 トンネル會社の急速整備
02 鮮魚介の價格改訂 愈よ近日中に實施
03 稻の共同收穫に就いて(下)/鈴木進一郎
04 四法律案を改正 大藏省より要綱發表
05 第二次食糧增產實施策 廿一日產業部長會議で協議
06 鑛業特例案要綱十五日閣議決定
07 比島の經濟機構 新政府より調整方策を強調
08 鮮米第一回豫想 千八百六十五萬餘石
09 臺北商議所臨時總會
10 臺灣油脂配給組合新發足
11 支那事變以後の我國株式市場の推移
12 經濟手帖
13 照明燈
14 島內株仲值表
15 ラジオ
16 水滸傳(1083)/黃得時;碇政彌
17 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 南北から挾擊 敵據點次次に攻略 意氣軒昂我雲南進擊部隊
02 吳鎮司令長官更迭 野村直邦中將親補さる
03 騰越一帶は敵兵站地 食糧難の重慶に致命傷
04 野村、南雲兩中將の略歷
05 圖像:華北秋季作戰酣 山上の敵に猛射を浴びせる戰車兵
06 泰國軍堂堂進駐 四州に平和裡に
07 地方行政機構の 整備強化措置要綱 昨日閣議決定
08 學徒卒業資格授與 入營又は入團學生生徒の取扱 全國の學校長に通牒
09 怒江に到達
10 皇軍冷水溝に突入
11 敵十五機を屠る ブ島の東端に來襲
12 ハルマヘラとテルナテ來襲
13 眾院調查會總會
14 比島初代外務大臣 レクト氏任命發表
15 日米兩國民の交換無事完了
16 海南島掃蕩戰果
17 ハノーヴァー盲爆
18 ス南阿首相 作戰計畫言明
19 南方研究戰力化へ 昭南で南方學術會議
20 中央參議院會議第四日目
21 研究の綜合運營 橫の連絡を緊密に
22 赤軍の攻擊失敗
23 カルカッタの餓死者 一週間平均千八百十二名
24 獨軍首腦會議
25 在中支新敵產 第二回移管式を舉行
26 南部イタリアの戰況
27 北部地區戰況
28 定例地方參事官會議開く
29 獨長距離砲で 英哨戒艇砲擊
30 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 實踐力を旺盛活潑に 簡素強力化を斷行 臺灣決戰態勢強化につき山本事務總長談
02 敵米英の野望剔抉 來栖大使東大で講演
03 首相から感謝電 府機構大改革に對し
04 工業臺灣と工學部(八) 基礎工學振興の道/庄司彥六
05 強兵の道(8) 皇國女性の修鍊/神田芳明
06 臺大工學部發足 晴れの入學式舉行
07 科學戰士たれ 安藤工學部長訓示
08 鄉軍招魂祭
09 甲當り一萬七千斤 新竹州で水稻多收穫表彰
10 臺灣遺族を訪問 在京學生達が座談
11 遺族部隊續續退京
12 瑞芳街協補欠選舉當選
13 陸軍少年飛行兵學校 生徒採用豫定者に告ぐ
14 南方行軍屬募集 臺灣軍副官部で
15 赤誠の献金品
16 西村商會献金
17 木炭生產增強週間 梁井知事が炭燒戰士激勵
18 臺北州警察會議 あすから開く
19 興南詩苑
20 鐵道部人事異動
21 人事.消息
22 今晚の放送
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵損害百廿四機 荒鷲三ヶ月間の綜合戰果 在支米空軍に大打擊頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(十月十九日十五時三十分)

帝國陸軍航空部隊は在支敵航空勢力特に米空軍基地を攻擊すると共に敵軍事施設、船舶等を爆碎し或は來襲する敵機を邀擊し隨所に其の蠢動企圖を擊碎中にして七月下旬より十月上旬迄の綜合戰果次の如し

一、敵に與へたる損害 飛行機擊墜破百二十四機(內不確實二十四機)、飛行場、軍事施設爆碎十七個所、延五十三回、船舶擊沈七隻、擊破十一隻

二、我が方の損害 飛行機自爆四十機

02 臺灣決戰態勢強化方策 五大目標完遂に萬全 官民一致戰鬪配置成る
03 劃期的機構大改革 軍需、運輸、食糧に重點 四局二部新設、四局を廢止
04 決戰意識昂揚と 軍需生產急速增強
05 陸鷲の夏季航空作戰 在支米空軍に大損害
06 中薗中將壯烈な戰死
07 陸軍省發表
08 中薗中將略歷
09 食糧增產と管理
10 防空態勢の整備
11 一切を完勝に結集 齋藤總務長官談
12 國民動員計畫措置
13 學校教育の措置
14 行政處理敏速化 機能の斷續なき運行を期す 總務長官依命通牒
15 臺灣產業金庫と 石炭統制會社を新設
16 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 生鮮魚介類の價格改訂社說

 生鮮魚介類の生產並に配給圓滑化を圖るため督府では今般その□高販賣價格を改訂、來る二十三日より實施されることになつた。今般の物價改訂はさきに政府に於て決定を見た「緊急物價對策要綱」に示されてゐる通り「生鮮食料品についてはその特質に應じこれが圓滑なる供給を確保するため概ね現行水準を維持しつつ彈力性ある價格を設定」せんとの趣旨に則り決定されたもので格一的低物價政策の一步前進として注目される。周知の如く生鮮魚介類の販賣價格は去る昭和十五年十二月以降數次に亘つて價格指定を見て來たものである。しかしその間に於ける水產狀勢の變化にも拘はらず國民生活に對する影響を考慮し可及的低物價を堅持して來た結果近時その生產並に配給が著しく不圓滑になつて來てゐることは人の知るところである、改めて謂ふ迄もなく大東亞戰勃發後に於ける水產情勢の變化は諸資材並に勢力の間約と一面魚業用資材の値上り及一般物價騰貴に伴ふ收益減少等により漁獲高の激減を來したがその上均一的低物價政策の□かげでその配給迄がひどく不圓滑となつて來たため早晚何らかの對策を要請されてゐたものである、今般の價格改訂は正しく並記の如き情勢に基き□行されたもので今後に於ける生鮮魚介類の生產並に配給圓滑化が期待されるのみでなく從來の低物價對策に深き示唆を與へるものとしてその實施結果が注目されるのである

 ところで今般の價格改訂で注目されることは次の諸點にある、即ち(一)多獲性魚種の値上げによつて漁獲高の增加を圖ること(二)揚地價格と消費地價格を設定する他消費地價格については本島北部、中部並に南部の三地域別の價格を定めたこと(三)揚地に於ける價格は生產者收入の增加を織込み消費地價格はこれに運賃諸費を加算したこと(四)卸價格を新に設定したこと等であるが一見して判明される通り何れも從來の物價政策の缺陷をついたものと云へる。殊に多獲性魚種の値上げと揚地並に消費地別の差等價格設定は今般改訂の□□をなすものでこのことは從來の均一的低物價と全島一本建の價格設定とが物資の生產及流通を如何ばかり阻止してゐたかに徹すれば容易に理解されるところである。蓋し低物價政策は戰爭經濟の□杆として堅持されざるを得ないとしても全然物資の流通に裏付けられない低物價は何等意味をなさないものと云ふ他はない。今般の魚價改訂も正しく上述の意義をもつところにその効果性を期待されるわけであるが尚これと關聯して配給機構の整備が問題になる。水產物の配給一元化は既に督府の方針として近き將來臺灣水產物配給統制會社が設立されることになつてゐるので別段問題はないが只それ迄の間に於いて如何に生鮮魚介類の配給圓滑化を圖るかは尚別個に慎重考慮すべき問題であらう。

02 臺灣朝鮮法文學生 志願兵採用に決定 臨時採用規則けふ公布
03 新穀上納の儀 光榮の參列奉耕者決定
04 轟然!命中爆發音 敵巡たちまち沈沒 敵艦隊必殺の強襲
05 文科系學生生徒 卒業に特殊措置
06 緻密豪快な名將 部下が偲ぶ中薗中將
07 英靈感謝祭
08 主婦達を鍊成 日婦宜蘭支會で
09 決戰行政に萬全 新竹州の街庄機構改正
10 青年學校の強化へ 教員資格規定制定
11 宜蘭女清掃奉仕
12 合同警察葬 昨日嚴かに執行はる
13 強兵目指し猛訓練 銃劍道振興會第一分會で 本島若人達が鍛鍊
14 皇軍將兵慰問金第二回領收報告(敬稱略)報社消息
15 この仇必ず討つ 殉職兩警察官合同葬
16 陸軍司政官發令
17 海軍體操講習
18 慰問演藝會
19 市會議員選舉人名簿の縱覽
20 氣候と作業能率 花蓮女で調查
21 頭圍庄長任命
22 理髮試驗
23 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 街庄長鍊成會 率先示範.事に當れ 藤岡名譽訓練部長強調
02 大空に散華した 先輩勇士に續け 高雄中校內に英靈室設置
03 秀水神社の例大祭 奉納催物で大賑ひ
04 增產高雄州の真姿 (二)坂口知事の農村行脚
05 坂口知事小琉球島を初巡視
06 曾文神社例祭奉納行事決る
07 體力鍊成、國語常用に主眼 嘉義郡青年鍊成
08 一路“健民強兵”へ 母性保護、青少年眼疾預防運動展開
09 諸英靈の市葬 あす第二公會堂で執行
10 攻防戰を展開 臺南州警察部の非常召集
11 柳川□工業統制會長が來彰
12 結婚報國に徹せよ 高雄市推進員打合會
13 臺南州中等校の學校經營研究會 昨日嘉義中で開かる
14 すくすく伸びる蓖麻
15 蕭主勞務奉公隊員の部落葬
16 軍事之栞 陸軍の各兵料 技術兵團“工兵”
17 清水奉納國防競技大會盛況
18 蓖麻多收穫に努力賞 臺北州で褒賞授與式
19 水利實行小組合を活用 奉公班を設けて新發足へ
20 海鷲に合格 北工生前田武治君
21 後龍庄の女子術生看護團修了式
22 鷺洲庄警防團 深夜に非常召集訓練を實施
23 選舉人名簿縱覽
24 慰問袋七百個 日婦花蓮郡支會の赤誠
25 女子青年團議會に奉仕
26 築く堆肥の山 楊梅國民校兒童增產に一役
27 日婦淡水分會 硬貨回收に協力
28 硬貨の最後の回收運動 新莊郡各街庄で一齊に展開
29 國策に挺身協力 八塊庄從軍會員の申合せ
30 臺南州賣□部外品製造同業者組合
31 青年訓練終る 感想發表會開催
32 邵本社出版部活版主任母堂逝去報社消息
33 地方多より
34 基隆の映画
37 今日の映画演劇
40 訃文:邵葉氏□
41 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 タイ國編入の四州 多彩なる各種經濟實情
02 藷類統制の修正 政府買上と自由機構の並用
03 九月中郵貯激增 一億千三百萬圓に達す
04 檜材增產を計畫 臺拓、棲蘭山及鹿場大山を開發
05 食糧增產と配給適正化 皇奉高雄州支部で統裁
06 簡保新契約成績 昨年上半期に比し減少
07 米穀多收競技會 抽籤券交付當籤者定る
08 時局包裝展覽會來月十二日より開催
09 當籤減の差額 二期作賞金に繰越利用
10 鮮魚介價格改訂 二十三日より實施
11 叺協議會開催 十九日宜蘭郡四結庄で
12 “農機具誌”臺灣農會で刊行
13 商況(十三日前後場)
14 北濱雜觀
15 ラジオ
16 水滸傳(1085)/黃得時;碇政彌
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 隨所に敵船團を捕捉 哨戒中の我が海鷲
02 フインシハーヘン方面濠洲軍後退
03 印度の完全な解放 臨時政府の最終目的
04 重光外相參內
05 比島憲法草案全文(下)
06 全東亞代表者會議 イドン獨立聯盟主催
07 ロンドン爆擊
08 圖像:雲南國境奮戰中の砲兵(陸軍省提供)
09 國府軍も積極的に參加 南支軍一ヶ年の作戰經過
10 軍需會社法の制定運用 重產協政府に建議
11 法律案成文化を急ぐ
12 大東亞の總進軍(一) 重要な轉換を劃する臨時議會
13 鎬削る百萬の大軍 クレメンチユーク攻防戰
14 ドニエプル戰線風雲急
15 ドニエプルの戰局 ドイツ軍當局の言明
16 獨ソ中北部戰況
17 產報運動全體の 強力推進簡素化
18 三國會談大體二週間續行
19 南伊戰況
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 盡忠の秋ぞいま 米英擊滅へ學徒總出陣 けふ晴れの壯行會
02 新穀に感謝の念 補助貨は悉く供出しませう 十一月の徹底事項(內增)
03 圖像:五湖作戰
04 飽くまでも健鬪 岡部文相熱烈な訓示
05 戰爭と人造纖維/厚木勝基
06 強兵の道(9) 本島女性の覺悟/周氏來富
07 新竹州の軍馬祭
08 戰ふ世紀の巨人 步いて聽き、實行で喋る 東條首相二ヶ年の足跡
09 圖像:ビルマ獨立の先覺ウイツサ僧正銅像除幕式
10 慰問袋の代りに 新聞や雜誌を送りませう
11 臺灣は全く白紙 高野地方法院長着任
12 臺北州警察會議 州會議室で開かる
13 大日本育英會 來月一日に事業開始
14 新竹州で兵事講習會開催
15 陸軍少年飛行兵學校 生徒採用豫定者に告ぐ
16 四萬圓を突破 新竹州醫師會の献金
17 臺南港校の查閱を實施
18 興南詩苑
19 軍援に寄附
20 土肥原大祭委員長遺族見舞
21 廈門市政府各股長發令
22 軍政監部職員が野菜栽培
23 奉壯團幹部會
24 人事.消息
25 今晚の放送
26 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵の本據を覆滅 ビルマ奪還の夢雲散頭條新聞

【雲南最前線○○大沼陸軍報道班員十九日發】我方の鐵環內に追詰められた□誠麾下□直系三十六師(師長李志鴻)を主力とする豫備第二師、新編第二十八師など約二萬は神速果敢なる包圍網の完成に依り今や覆滅の運命に迫込まれ支軍□裂となり敗走中である、今次雲南作戰に依り今やビルマ奪還の戰略的據點たる東北地區は我精銳の活潑神速なる作戰によつて覆滅ビルマ反攻企圖は完全に封殺されるに至つた、かくて重慶に對する主動的戰略地域を早くも確保したわが雲南進攻作戰は完璧の布陣を完成した譯である、重慶に與へる打擊は想像以上に甚大且深刻であり總指揮□□の如きは既に日本軍進攻必至なりとして防備に狂奔十五個師を前面に集結し進攻の幻影に恐怖しつつある模樣で今次電擊作戰に敵將兵は完全に戰意を喪失し戰力は昔日の比ではない、これに反しわが□□部隊の士氣は既に指呼の間に保山、昆明を□み更に重慶を睥睨軒昂たるものあり秋冷の雲南□□一帶に敵機は熱しつつある、わが精銳なる○○、○○兩部隊は十六日未明雲南特有の峨峨たる峻嶮を越へて敵の牙城に進出正午には龍川平原の中心○○を攻略怠つく暇もなく敗走する敵を急追して薄暮八時には敵第三十六師の本據○○に突入、□□の片田舍に凱歌も高高日章旗を打立てた、附近一帶を掃蕩し終ると更に韋駄天の如く○○に進擊十七日正午これを擊滅した、皇軍精銳部隊が斯くも電擊作戰によつて敵の本據を屠つを蔭には○○挺身部隊の功績が顯著であつた、同挺身部隊は三晝夜に亘り一瞬もすることなく急進の駒を進め十五日未明七時には早くも冷水溝を占據した、不意を衝かれて浮足立つた敵は笑止なビルマ總反攻の呼號も一瞬に雲散霧消して怒江最北の渡河點○○の方面から怒山山系に逃げ込むべく龍川河谿を北に敗走した、一方東○○を十六日朝九時占領した○○、○○の兩部隊は○○に向ひ北方より南下有力部隊は既に○○○線に進出して敵の退路を封鎖、殺到する獲物を待ち受けつつ包圍鐵環を壓縮しつつある、かくて敵が最後の賴みとする○○は十七日既に○○部隊に依つて制せられ文字通りの袋の鼠と化した敵は右往左往の醜狀を晒し我新銳部隊は十八日未明より敵殲滅の總攻擊を一齊に開始した、かくて怒江地帶に蠢動する敵の餘命は今や時間の問題となり敵の呼號するビルマ總反攻の戰略據點は覆滅され逆にわが雲南進攻態勢は愈愈强化されるに至つた

02 東條首相參內
03 比島憲法草案全文(上)
04 重慶軍の惡虐非道振り
05 本島水利組合令改正
06 圖像:大元帥陛下靖國神社御親拜(謹寫)
07 南支軍一ヶ年の戰果
08 日比同盟條約御批准 二十日を以て發效
09 日本國フイリピン國間同盟條約
10 重慶政權疑惑抱く マウントバツテンロ實を設け ビルマ作戰を遷延
11 相互に通告
12 フインシハーヘン敵陣地を襲擊
13 ラ大統領聲明
14 發言の重複を避く 議會運營の刷新事項
15 善隣政策を遂行 レ新比島外相聲明
16 三國第一次會談開かる
17 國民的決意表明 翼政會議□最終日に提出
18 第二戰線問題を取上げるか
19 實質的議事に入る
20 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 本島決戰新態勢と機構改革社說

 政府の國內體制強化方策の方針に基き、併せて決戰下臺□の特殊地位及使命に鑑みて、策案せられた臺灣決戰態勢強化方策要綱並に之に伴ふ督府行政機構の劃期的大改革は、十九日總督府□□詳細に發表せられたが、長谷川總督宛に寄せられた東條首相の感謝電にもある如く、今回の策案は政府の方針に基き極めて徹底的に處理せられたものとして、特に短時日の間に成案を決定したる英斷を稱讃すると共に、決戰態勢強化及南方協力に關する各部面の方策並にこれに即應する行政機構大改革の中に現はれた官民一致の戰□配置に限りない力強さを感ずる次第である。決戰下に於ける國民の總べての活動は舉げて大東亞戰爭完勝の一點に結集せねばならぬ秋、以上の決戰態勢強化諸方策を即行實踐すべきは云ふまでもないことであるが、そのためには全島民が悠久なる國體觀念に徹し□國不敗無敵必勝の信念を堅持して一身一家の利益を捨て所謂捨身の御奉公をなす決意に更に一層固めなければならぬ。

 今回の本島決戰態勢強化方策は第一に決戰意識の昂揚、第二に軍需生產の急速增強、第三に食糧增產並に之が供給の確保、第四に國民動員の徹底就中勞務要員の供出第五に防衛態勢の整備の五大目標を確立してゐる。これらはいづれも決戰下の緊急國家要請に應へる方途として當然の措置であるが、しかし重點は何と云つても決戰意識の昂揚に在ると申さなければならない。聖戰完遂の要件は云ふまでもなく人的物的の戰力增強にあるが、しかしそれにも增して重要なのは決戰意識の昂揚であらねばならない。決戰意識の昂揚が實は萬事を決定するものなのである。殊に本島は徵兵制を機とし全島民を舉げて國體信仰と聖戰本義に徹し、必勝の信念以て殉國の誠を盡さねばならぬ秋、これを推進する各般の施策が講ぜられるは當然の措置と云ふべく、そのために島民精神動員の強化擴充、皇民奉公運動の強化刷新、國民組織の強化、指導者層動員の徹底、國民生活の刷新等等に相當刮目に値ひする新施策が強力に展開せられることを認識せねばならぬのである。

 督府行政機構の改革については右に述べたる決戰態勢強化方策に對應し、特に軍需生產の增強、海陸運輸の一元的強化、食糧確保の三點に重きを置いて編成替へを斷行せられたものである。從つて總務、國土、殖產、食糧の四局を廢止し、工商、農商(食糧部を附置)の二局を設置して、重點□□の一元的統合並に食糧確保を中心とする國民生活關係行政の一元化を圖り、海務部を新設して懸案の陸海運輸の一元的強化を圖ると共に基隆、高雄に港務局を創設して懸案の港灣行政の一元化を實現するといふ具合に行政の簡素化を斷行する一方從來の懸案を一舉に解決したところに今次改革の意義と特色があると云へやう。□しかしながら今回の機構改革に依り、總務局の廢止に伴ふ新たな府政の企畫綜合調整機關が考慮されてゐる、これは目下尚中央と折衝中の事項であるが、いはゆる官房長として長官代理たる參事官の下に現在の總務室を統括し、府政の企畫綜合調整に當らしめんとするもので、蓋し當を得た措置といふべきであらう

02 この感謝この感激 日常生活に活かして御奉公 對面を終へて臺灣遺族部隊語る
03 日本の母の心意氣 堀田夫人息子の出陣を祝ふ
04 迷信の裏に勤勉 比島奧地住民の奇習
05 遺髮殘して志願 特別志願兵のトツプを切つて 在京の李健三君起つ
06 圖像:皇后陛下靖國神社御直拜(謹寫)
07 羅東神社祭典奉納行事決る
08 慎重な態度で實行 決戰態勢強化方策につき 總督、各局部長に要望
09 東洋道德の闡揚 廈門で嚴かな孔子祭
10 皇奉海洋訓練隊 二十三日に查閱實施
11 五忠靈塔を建立 高砂族の遺勳、千載に傳ふ
12 花蓮港に軍馬祭
13 金山奉壯畫劇挺身隊の熱演
14 決戰意識昂揚へ 上京を前に齋藤總務長官談
15 徵兵制趣旨徹底講演會
16 急な金儲を追ふな 轉廢業を狙ふ惡質ブローカー 時局に便乘して頻出
17 冬山庄部落會長鍊成會
18 鳳林校創立記念式
19 日婦幹部合宿鍊成會
20 “一日鍊成”を行ふ 從軍會市郡支會長
21 體操銃劍講習會 きのふから臺北で開催
22 陸軍少年飛行兵學校 生徒採用豫定者に告ぐ
23 衣服廢品更生講習會
24 羅東郡產奉座談會
25 宜蘭市選舉人名簿縱覽
26 瀧田主事の日婦本部會葬
27 花蓮港奉仕懇談會
28 產業戰士に慰安劇團派遣
29 島都奉壯團 名譽團長に廣谷市長
30 廈門居留民團臨時會議
31 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 武勳とはに薰る 高雄市葬きのふ嚴修
02 白衣勇士慰問野球大會 三十日州野球場で開く
03 新高郡で防空群研究會開催
04 新化郡產業事務打合會
05 銃後指導の第一線 須く強烈旺盛なる責任感を持て 街庄長鍊成會山本事務總長說く
06 高雄州警察會議
07 目指す強兵の母 保甲婦女團感謝大會
08 徵兵に備へて 州記者俱樂部主催で懇談會を開催
09 臺南州軍馬祭 廿四日一女校庭で執行
10 臺中州軍馬祭
11 選舉人名簿 一般縱覽に供す
12 瑞芳奉公防空群 猛訓練を開始
13 州支部幹部職員聯絡打合會 けふ州會議室で
14 東勢街青少年團の查閱
15 尊い體驗の活用へ 臺中州下の街庄長鍊成會終る
16 大屯郡配給事務懇談會
17 大城庄奉公班世話役鍊成會
18 軍事之栞 陸軍の各兵料(二) 機械化された“工兵”
19 中壢街奉納運動會
20 決戰貯蓄必達へ 嘉義市三段構へで猛推進
21 彰化第二青年學校の查閱
22 逞し.學徒隊の汗鬪 食糧增產に軍援に淚ぐましい協力
23 自給肥料增產の大飛躍 高雄州下で綠肥根瘤菌接種指導
24 季節保育園 豐原街で開設
25 赤誠の献金品
26 竹南郡下警防團團旗授與式
27 一千九百餘圓 豐原街徵兵號献金
28 臺中市食料品雜貨商組合
29 陳昆方君の楠西庄警防團葬
30 龍潭庄の殺人事件
31 地方多より
32 基隆の映画
33 今日の映画演劇
34 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 本島製鐵の隘路 燒結爐の建設問題化
02 銀行預金激增(九月末) 六億二千五百萬圓に肉迫
03 取引員を整理 整備實施要綱決定
04 合成ゴムの再認識 その國防的性能を強調
05 鑛業法令整備係 十九日附を以て廢止
06 石炭統制會社(假稱) 通常議會に提出
07 最近獨逸金融界 バツク.アルキーフ誌
08 觀音庄の米穀生產高調查懇談會
09 高雄再編成協力會 二十七日に創立
10 驚異的增產を示現 飛躍する滿洲重工業
11 彈丸切手當籤番號
12 米國のインフレ危機
13 商況(二十日前後場)
14 北濱雜觀
15 ラジオ
16 水滸傳(1086)/黃得時;碇政彌
17 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 獨潛艦活動を再開 十月に入つて船舶卅三隻擊沈
02 獨潛艦、空軍の戰果
03 東部戰況の概況
04 米國依存の跡拂拭 獨立比島の經濟性格
05 商船七隻擊沈 獨潛艦、地中海で
06 赤軍、突破を企圖 メリトポリ戰線
07 反樞軸空軍 セルビア盲爆
08 赤機七七擊墜
09 週間展望 東亞本然の姿へ歸る
10 チエルニゴフ 熾烈な攻防戰
11 圖像:在支敵空軍基地爆擊に向ふ陸の荒鷲の勇姿
12 獨防衛陣搖がす イタリア南部の戰況
13 獨國民不拔の決意 ゲッベルス博士闡明
14 戰局樂觀を許さず マーシャル秘密會報告
15 米英、ソ聯に叩頭
16 三國會談繼續
17 マーシャル等ル大統領協議
18 重慶作戰評定終る マウント.バツテン歸任
19 雲南省の戰鬪 重慶軍事委員會發表
20 遺族夫夫退京
21 定例閣議延刻
22 ロンドン猛爆 獨空軍爆擊機隊
23 ルーマニア兵を徵集
24 ソ聯、米英と意見對立
25 全米鐵道の總罷業か
26 樺太開發調查會の初總會
27 新纖維統制會 首腦部の陣容內定
28 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 實驗から實踐へ 農事電化全國的に統一
02 新穀上納の儀 宮中賢所參集所で執行
03 靖國神社例大祭
04 航空戰力の增強(上) 隘路を突破して 舉國生產陣に參加
05 齋藤長官上京 臨時議會に出席
06 警察會議第二日
07 中堅保甲役員鍊成 十一日から開始
08 奉壯團の決戰配置 全國的活動の推進強化に 市街庄と膝詰懇談
09 臺南陸軍墓地祭 二十四日臺南で舉行
10 徵兵檢查令書交付 義氣軒昂臺大文政學部學生
11 萬里庄增產助役 大森有明氏任命
12 強兵の道(10) 斷やせ傳染病/清井紀雄
13 百圓献金
14 模範の小隊長 瑞八に輝く故佐久間君
15 決戰の大空へ送る 荒鷲“玉里號”二機 陸海軍に資金献納手續
16 南進若人の感激 前線から献金申出
17 優良奉公の店 基隆で十軒表彰
18 角帽棄てて鍛鍊 學徒進軍に健脚鍊成の嘆願
19 結婚推進委員會 新竹州生活相談所で組織
20 蓖麻增產紙芝居筋書募集
21 お祭川糯米配給
22 新公園音樂會
23 獅子頭山へ
24 防空手帖
25 興南詩苑
26 人事.消息報社消息
27 今晚の放送
28 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 ボース氏首席就任 インド假政府成立 自由獲得、米英討滅へ頭條新聞

【昭南二十一日發同盟】二十一日昭南に開催されたインド獨立聯盟大東亞代表者會議は午後四時より總會を開き

總裁スバスボース氏は席上余は總會から托された權限に基きここに假政府を樹立する旨言明、かくて自由インド獲得米英討滅の武力鬪爭のため全インド國民を指導する自由インド假政府は力强く誕生した(寫真はチヤンドラボース氏)

【昭南二十一日發同盟】インド史上劃期的重大意義を含むインド獨立聯盟東亞代表者大會は淒愴極まり無き現戰局の下インド問題が全世界の視聽集中する真只中に二十二日午前十時半から昭南大東亞劇場で開催された會場には午前九時間からマライを始め日、清、タイ、佛印、ジヤワ、ボルネオ、スマトラ、ビルマ、香港、フイリビン、セレベス、廣東等各地代表省並びにインド國民軍婦人部隊幹部が相次いで會場に到着同十時半東亞インド獨立聯盟總裁スバスチヤンドラボース氏が聯盟本部員を從へて來同三十五分日の丸とインド國旗を揭揚インド國歌齊唱に依つてここに歷史的總會を開會、インド獨立聯盟昭南支部長ホーバー氏の歡迎の辭や聯盟書記長チヤタジーの聯盟活動の狀況報告終るや同十一時二十分ボース總裁登壇烈烈火を吐く鬪志を壯重な語調に包んで約四十五分に亘り假政府獨立の重大演說を行ひ午後一時國歌齊唱あつて總會午前の部を終つた午後は四時から會議を續行し席上東亞の同胞として米英の支配から脫して榮えある獨立を獲得したビルマ及び比島に對する祝辭並びに日本を始め獨立運動を支援する東亞諸友邦に對する感謝決議をなした後スバスボース氏がインド人に依る假政府の樹立を宣言すれば各地代表は感激の極萬歲を絕叫歡呼の嵐は滿場を壓した此感激の中にスバスボース氏を假政府首席に推戴次いでボース首席は怒濤の如き拍手の裡に登場就任の聲明をなし引續き軍事、外交、財務、宣傳、婦人の各部長を任命ボース首席の宣言書朗讀がありここに東亞二百萬インド人の創意に依る「インド假政府」は誕生しインド解放へのインド民族總進軍態勢を完備したのである斯くてインド假政府樹立の大會は夕刻終了同夜ボース首席は祖國インド並びに全世界に向けインド假政府成立の歡喜と意義を强調英勢力をインドより驅逐する迄戰ふ旨のラジオ放送を行つた

02 わが旗の下に來れ 印度から敵英國と與國を追放せよ 假政府宣言印度
03 假政府は戰鬪組織 ボース氏の聲明
04 インドのため 一身を捧げん ボース氏首席就任宣誓
05 完全獨立への鬪爭 政府樹立を堂堂宣言
06 一路デリーへ ボース總裁演說要旨
07 假政府積極支援 滿洲國政府聲明を發表
08 強力な統一指導機關 戰時內閣的性格を持つ
09 泰國專任外相 テ前駐日大使起用
10 敵十機を擊墜破 ニ島ラバウルに來襲
11 又もブ島に來襲
12 虱潰しの剿滅戰展開 怒江西岸龍川河谿で
13 大規模な包圍戰 高黎貢の重慶軍に對し
14 濠洲軍と激戰展開 ソム河地區皇軍更に進出
15 假政府首腦陣容
16 各部長の略歷
17 眾院議員協議會
18 ギルバート來襲敵機擊退
19 議事運營決定 貴院各派交涉會
20 三菱系三社合併 東京海上火災保險會社を新設
21 定例次官會議
22 查察結果報告 藤原銀次郎氏 東條首相訪問
23 比島初の閣議
24 獨軍、レヴィタ島を占領
25 帝亞丸歸國□途へ
26 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 外廓團體及統制團體の整備社說

 政府の斷乎たる方針に基き□てより立案中の臺灣決戰態勢強化方策が閣議決定と共に去る十九日發表されたが、其の內、外廓團體及各種統制團體の整備として一、農業部門は農業會に統合す二、水產部門は水產團體に統合す、三、重要食糧の貯藏及配給のため食糧營團を設く、四、商工部門については統制會社令及臺灣商工組合令に依り整備統合すると共に臺灣商工經濟會を設く、五、交易及企業整備のため臺灣產業營團を設く、六、其の他の外廓團體については徹底的なる整理を斷行すべき事を聲明せられたのである。これらの問題に關してはこれ迄既に時時其の片鱗を報道されたのであるから、特に新らしき問題ではないが、督府が內地の方針に準じて本島各種外廓團體及各種統制團體を綜合的に整備せんとする全貌が愈よハツキリせられたわけである。

 此處で注意すべき事は本島に於ける統制團體として多くは各種任意組合に□らせて來た事が今後農業會とか、水產團體とか食糧營團とか又は臺灣產業營團とか、臺灣商工組合の如く公共性質を帶びる團體に移行されやうとしてゐる從來の任意組合であれば何等法的根據を有せざる許りでなく稍もすれば統制事業の公的性質を忘れて私利利益に走る虞れなしとしないから、かかる改革は誠に當然な□着であるが、警戒心すべきはこれらの團體が官僚的非能率化の危險が多分に多く、此の點に關しては慎重なる注意を拂ふと共に出來る丈民間のエキスパートを起用すべき事を強調したい。

 尚從來の株式組織の統制會社も他の組合組織の團體と同樣にトンネル的性格のものは此の際徹底的に整備し是非とも存在すべき根據あるもののみ會社統制令に基いて改組すべきは言を俟たない

 此の外官廳外廓團體の整備であるが、これらの團體の內單に名義があつて實質の伴はないものが少なくない。又□立當時はそれぞれ相當の理由はあつたが客觀的情勢の變化に伴ひ現在既に存立の根據がなくなつたものもある。今具體的一例を舉げれば、各郡下の道路協會の如く何等積極的仕事なく單に土地所有者に對して一定の□□金を課するが如きは此の際速かに整理を斷行すべきである。これらの外廓團體は關係官廳の考へ一つで少しも問題なく行はれ得るから、關係官吏に於ては前記督府の指示方針に基き此の際一切の因緣行懸を一掃して率先垂範を為すべきである。要するに各種外廓團體及統制機關簡素化は政治の簡素化の一翼であり、寧ろ其の前提である事すべきを銘記である。

02 征け.國運決する秋 進む路は只一つ、悠久の大義に生きよ 東條首相、出陣學徒を激勵
03 技術指導本部を設け 決戰增產に總力結集 第二次食糧增產對策協議會
04 朝香宮孚彥王殿下 空中戰鬪術御研究を御終了
05 敵船團に必殺魚雷 壯烈フインシハーヘンの戰況
06 圖像:マカツサルのパツサルマラム
07 活かせ創意と工夫 齋藤總務長官訓示
08 徵用援護國民運動 十一月全國一齊に展開
09 臺灣遺族部隊離京
10 蓄材實に百萬石 鹿場大山木材搬出計畫
11 登校降校に鐵兜 臺北商業の決戰態勢
12 三千萬斤作る 宜蘭郡お薩の大增產へ
13 道路開鑿に挺進 新竹訓練所けふ開所
14 部隊で淨汗奉仕 嘉義市青年團
15 多收穫競作會 褒賞授與式
16 新竹署管內保正會議
17 共榮圈だより 安南女生徒を招待
18 石門の献納機命名式
19 南進女性の戰果
20 ジヤワに漁民道場
21 西貢に日本人修養團
22 蘭貢日語學校卒業式
23 ビルマの日本文化研究熱
24 新竹州警察部異動
25 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 忠魂とはに安かれ 臺中市葬嚴かに執行
02 學徒隊騎馬訓練に解放 農乘馬鍛鍊所を擴大強化して
03 竹南神社例祭
04 賞賜物件傳達式 きのふ臺南市で舉行
05 增產高雄州の真姿 (三)坂口知事の農村行脚
06 安田市議來高
07 皇奉の地域組織運營研究會 新富區會で開催
08 決戰魂を叩込む 支、分會生活部長の鍊成會
09 配給の適正化へ 臺南州物資配給協議會初委員會開かる
10 澎湖神社祭典奉祝行事決る
11 高雄港灣協會 月例會を開催
12 斗六神社大祭
13 經濟專務打合會
14 警防團旗樹立式 臺南神社大前で舉行
15 高雄市警防團分團授與式
16 豐原街選舉人名簿縱覽
17 驚く勿れ甲當五十石 屏東郡長興庄番仔寮校學童達の 樹てた米增產新記錄
18 軍事之栞 陸軍の各兵料 機械化された工兵
19 大園庄奉壯團 曉天動員を實施
20 “一日鍊成”を實施 臺南市從軍記念會員
21 米穀事務打合會
22 經濟警察連結會議 屏東郡で開催
23 保甲書記鍊成會
24 增產の上意下達 月に二回農村常會開く
25 竹山藝能奉公隊結成式
26 學童達の赤誠 “徵兵號”に献金
27 屏東郡庄長打合會
28 斗六郡第二期米の初檢查
29 屏東市選舉人名簿縱覽
30 地方多より
31 基隆の映画
32 今日の映画演劇
33 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 金融業務の決戰化 全國的に報國運動展開
02 男子就業禁止と生活援護費
03 租稅、貯蓄の強化策 依然たる金と物の不均衡
04 曙不足の真相 專賣當局の意見をきく
05 米穀供出優良農家 農林大臣より表彰
06 最近の經濟展望
07 彰化市の優良商店決定發表
08 圖像:比島○○自動車工場にて日本產自動車の組立作業
09 躍進比島の鼓動 (上)戰力增強への敢鬪譜
10 臺南州轉廢業者共助會 愈よ廿五日に設立總會開催
11 米作家自家用籾共同保管制 竹山郡で實施
12 綿糸の代用品 強力人絹愈よ進出
13 南日本漁業の評價進捗 星野水產課長近く上京
14 勸業無盡近く總會
15 經濟手帖
16 商況(廿一日後場)
17 ラジオ
18 水滸傳(1087)/黃得時;碇政彌
19 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 敵最新銳機十三を 南海へ叩き落す ブ島に執拗に來襲
02 敵船艇七隻擊沈破 海鷲フオン灣で活躍
03 氣象觀測班の敢鬪 西南太平洋○○基地 栂谷內增一隊長語る
04 圖像:護國神社參拜の安藤軍司令官
05 印度假政府を承認 帝國政府聲明を發す
06 國土防衛なくして 國民の生活はない (三)十億總進軍の議會を迎へて
07 圖像:太湖西南作戰
08 グ島來襲の敵機を擊退
09 我先攻で敵側混亂 米、英、重慶のビルマ反攻作戰 皇軍の前に慘敗の運命を辿らん
10 假政府に通告
11 重慶會談物分れ 英蔣の足並不調を暴露
12 翼壯機構の簡素化
13 比島新政府の財政 マ豫算委員長說明
14 翼壯辭令
15 翼壯最高首腦部 の入替へを斷行
16 ブルガリア比島を承認
17 七委員會を設置 軍需省の設置に伴ひ
18 獨、ソ秋の陣の天王山 南部戰線で大激戰
19 東部戰線の赤軍數地區で攻勢擴大
20 第二戰線案を討議か モスクワ會談の內容極密
21 三國會談とトルコの觀測
22 マルマゴンを帝亞丸出帆
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 殉忠護國の英靈に 感謝と祈願を捧ぐ けふ護國神社で感謝祭
02 亡き戰友の冥福 在北部隊の祈願參拜
03 航空戰力の增強(下) 隘路を突破して 舉國生產陣に參加
04 神社に參拜 近く巢立つ 衛生看護團
05 新竹市米穀供出功勞者表彰
06 甲當一萬七千斤 新竹州の水稻競作 特等賞は劉立發さん
07 圖像:護國神社感謝祭
08 刑務長打合 二十五日開く
09 強兵の道(11) 母の責任重し/陳邱氏阿慎
10 全靈傾けて鍛鍊 大自然の寶庫鹿場大山に斧鉞 勤報新竹訓練所開所
11 南方圈建設戰士 近く派遣要員を銓衡
12 西村總監訓示
13 新竹神社に日參 息子の練習生合格を祈る
14 彩管報國に立つ 府展初入選者の喜び
15 水の勇士を查閱 戰ふ海洋訓練隊の成果
16 全島衛生課長會議 來月初旬に開催
17 人事.消息
18 今晚の放送
19 親子が揃つて入選
20 南署定例召集
21 興南詩苑
22 興南案內報社消息
23 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵艦船七十四屠る 百七十機を擊墜破 ニ島の戰況頓に激化頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(十月二十二日十八時)

ニユーギニア島方面其の後の戰況次の如し

一、フインシハーヘン附近の我が部隊は同地北方地區に上陸せる敵を攻擊中なりしが彼我逐次兵力を增加し十月十六日以降戰況頓に激化しつつあり

二、サラモア及びラエ附近にて勇戰中なりし我が部隊は敵に大なる損害を與へたる後九月上旬より逐次轉進を開始し十月中旬ラエ北方地區に集結を完了せり、右期間敵に與へたる損害推定一萬二千以上にして我が方の損害現在までに判明せるもの戰死約二千名なり、又マダン附近の我が部隊はラム河上流右岸地區に進出せる敵と十月上旬以來交戰中なり

三、我が陸海軍航空部隊は地上部隊の戰鬪に協力すると共に敵航空基地に進攻し或は敵艦船を攻擊し又は來襲する敵機を邀擊する等連日熾烈なる戰鬪を繼續中にして九月一日以降現在迄の主要なる戰果次の如し

(イ)敵に與へたる損害、飛行機擊墜百六十四機(內不確實十二機)擊破五機艦船擊沈巡洋艦四隻、驅逐艦二隻、輸送船十八隻、魚雷艦六隻、海上トラツク四隻、舟艇多數、擊破巡洋艦六隻、驅逐艦六隻、輸送船二十一隻、魚雷艇二隻、海上トラツク五隻、舟艇多數

(ロ)我が方の損害、飛行機四十九機

02 敵の損害一萬二千 大膽捨身の我肉彈戰
03 タチカを奪還(皇軍)
04 攻擊精神の化身 默默海中に活躍する鐵鯨
05 企業新理念を確立(二) 決戰生產の布石完了
06 わが軍兩部隊合流 確固たる陣地を獲得
07 義勇軍編成に協力 ジャワ中央參議院答申
08 樞府全審查委員會
09 北支共軍の徹底的掃蕩 支那派遣軍週間戰況
10 三法案閣議で決定
11 第二戰線は不可能 マーシャル下院で斷言
12 陸軍司政官
13 スターリン イーデンと會見
14 比島共和國を承認 スロヴァニア
15 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 印度假政府誕生の意義社說

 比島獨立の感激未だ大東亞諸民族の□中に新たなる折柄、今またインド假政府が誕生したことは獨り三億八千萬の印度民眾のためのみならず、大東亞諸民族のため寔に喜ばしき現象である。申すまでもなく今回の假政府はスバスチヤンドラボース氏を主班とする自由印度獲得、米英討滅の武力鬪爭のため全インド國民を指導せんとするものである。而して□假政府は反樞軸國の所謂亡命政府の如く戰爭の終局を拱手望觀してゐるものと異りボース首席の聲明にある如く「普通の平和時に於ける政府とは趣を異にしその機能並に構成は獨自の形態を取る、假政府は何よりも先づ戰鬪の組織であり、その主目的は英國及インドに於ける英國の同盟を相手に最後の戰鬪を挑み戰爭を遂行するにある」といふのであつて、その組織は凡て戰鬪組織で鬪爭を開始遂行するに必要なる機關のみを以て構成されることになつてゐる。この自由インド假政府の誕生は米英に對し或る意味に於て先般の比島獨立以上に衝動を與へたものであつて、彼等いつも乍らの狼狽振りは想像に餘りあり、崩れゆく米英姿を世界に公示せるものである。

 論者は現下の世界新秩序建設戰爭が樞軸國の勝利に於て終局を告げさせる方策として一、獨軍の英本土上陸一、米國內の厭戰思想瀰漫一、インドの獨立を舉げてゐるが、このうち比較的可能性ありと感められるものを求むれば先づ印度の獨立を舉げねばならぬ。何となればインドは英國の穀倉であり兵器廠であるからである。英國があの小島國に呻吟しながらもなほ戰爭を繼續しつつある所以のものは、海軍力と海運力に物を言はせてインドから食糧、資料等を補給してゐるからで、若しインドなかりせば如何に制海權を有すと雖も自滅を待つのみである。また米國が重慶と策應し乏しき乍らも支那大陸に於ける戰力增強を企圖しつつあるのもインドといふ據點を有すればこそである。米國にしてインドを失はば在支米軍は孤立無援となるのみならず、重慶も亦自壞を餘儀なくするや必然である。而して米英から印度を失はせることは米英から印度を解放することなのである。さり乍らこの途は言ひ易く行ひ難きものたることは過去百年のインド獨立鬪爭史が何ものよりも雄辯に物語つてゐる。

 然し今までの獨立鬪爭は、大規模な組織と全國的共同戰線の下に行はれたのではなく、無數の自己犧牲に於てのみ繰返されてゐたのである、この意味に於て今回のインド假政府は在東亞三百萬印度人が強き組織の下に一體となり武器をとつて挺身せんとするものであるから自ら期待するもの大である。而してわが國は第八十議會に於て東條首相が「帝國は米英の勢力がインドに殘存する限りにおいてはこれを徹底的に破碎せんとする牢固たる決意を有する」と聲明せる方針からして、在印米英勢力の驅逐に進軍せんとするインド假政府には積極的にこれを援助することは當然であるインド假政府も亦わが國が既に支那の主權を回復せしめ、ビルマ及び比島の獨立を承認すると共に泰國には新領土の編入を認めた誠意を事實を以て示してゐるので、何等の躊躇なく日本の全面的支援を受け容れてゐるのである。印度獨立が世界新秩序建設に如何なる影響を及ぼすかは別個の問題として印度獨立の絕好の機會は到來したのである、この機會を失はんか、印度三億八千萬民眾は百年の桎梏より解放せられざるのみならず、永遠の不幸を齎すに至るのである。インド假政府の苦難の途はけふより獨立の榮光に輝く日まで續くものであることを□□してインド民眾解放の義軍の力強き進擊を望んでやまぬものである

02 皇太子樣が御遠足 工兵魂と增產を台覽
03 臨時徵兵檢查施行 受驗者は漏れなく受けよ 臺灣軍、各界に要望
04 デリーへデリーへ自由印度婦人部隊結成
05 伊勢、明治兩神宮 大陸の蕎麥を奉納
06 炭燒戰士、增產助役 梁井知事林口庄で激勵
07 目に浮ぶ叔父の姿 御羽車を拜して感淚が滂沱 范寶賜君の手記
08 賞賜物件傳達式
09 花蓮港の優良商店を表彰
10 決戰下の軍馬祭 あす護國神社で執行
11 臺北州農務主任會議
12 愛馬心昂揚に 栗生木大尉放送
13 まづ物慾を去れ 闇一掃、婦人の手で 遵法座談會
14 戰ふ秋を飾る府展 愈よ廿六日から公開
15 戰時色が濃厚 畫面に彩管報國の意氣
16 宜蘭神社へ清掃奉仕 農林學校生が
17 花蓮港青少年團 藤岡名譽訓練部長が查閱
18 帝都に喪の凱旋 故中薗中將以下諸勇士
19 藤岡名譽訓練部長けふ歸北
20 輝やく入選者
21 故有末中將 廿七日に告別式
22 緬比兩國に祝典歌 對外音樂委員會の贈物
23 野菜や果物の切屑で 家畜飼料製造 資源雙互組合を組織
24 畫劇研究會實演法研究
25 南方事情講演 けふ公會堂で
26 東勢水利組合評議員當選者
27 柴山鍊成課長來花
28 遞信部異動
29 人事.消息報社消息
30 街葬謹告:石井忠夫
31 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 誓つて增產に挺身 地方青年の推進懇談會
02 澎湖廳校長會議 廿一日廳會議室で開催
03 斗六神社大祭第二日目
04 新化神社の例大祭
05 增產高雄州の真姿 坂口知事の農村行脚
06 屏東郡庄長打合會
07 大北勢神社大祭
08 張太平陸軍軍屬名譽の戰死
09 臺南兵事區の臨時徵兵檢查 兩日間南師で實施
10 阿緱神社祭奉納諸行事
11 揚水ポンブが登場 淡水溪畔一帶の美田化約束さる
12 新高神社例祭奉納行事
13 桃園神社例祭奉納行事
14 南化庄竹頭崎の献金美談
15 屏東郡道路協會評議員會
16 十一月の申合事項 支部職員連絡打合會で決定
17 澎湖廳支部奉公委員會
18 銃劍術訓練大會 廿五日から豐原で
19 彰化青少年團查閱
20 努力遂に結實 桃園郡硬の貨回收
21 嘉義青少年團 十日綜合查閱を實施
22 屏東郡各庄奉公委員會開催日割
23 臺南市選舉人名簿縱覽
24 安田翁來澎
25 彰化市選舉人名簿縱覽
26 彰化郡日婦の非常炊出訓練 各分會の日割
27 第三種所得稅全部早期完納 新化郡民の赤誠
28 潮州郡下警防團と分團の團旗授與式
29 皇奉彰化市支會常會研究會
30 溪口庄二連勝 青年團對抗路上競技鍊成會
31 法律相談に應ず 安田氏來嘉
32 彰化郡郡歌の試唱會を開催
33 地方多より
34 基隆の映画
35 今日の映画演劇
36 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 企業收益の低下 時局產業の一般傾向
02 稻の胡麻葉枯病と 其の防除法の大要/德永芳雄
03 生產責任制の確立 皇道經濟體制の再編に必要
04 物價政策轉換と 配給機構の整備
05 躍進比島の鼓動 (下)棉花增產計畫進捗
06 稀有元素の用途 軍需工業に重要な役割
07 所得稅納期で 臺銀券の膨脹鈍る
08 夏秋蚕豫想收繭高 二千三百九十七萬九千貫
09 臺北州消費米配給組合總會
10 佐治專賣局長上京
11 高雄の二期新米 檢收成績頗る良好
12 廿六日から 市場に出廻る
13 三製糖工場休廢止
14 專賣局勤勞管理委員會
15 商況(廿二日後場)
16 ラジオ
17 水滸傳(1088)/黃得時;碇政彌
18 廣告
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 鬼塚部隊に感狀! ルンガ攻擊に偉勳頭條新聞

【東京發同盟】鬼塚部隊は昭和十七年十月下旬以降ガダルカナル島ルンガ飛行場の攻擊その他困難なる持久作戰に協力し二個月に亘り優勢なる敵の反擊を隨所に擊退し我が全島の作戰に甚大なる貢献をなし、さきに軍司令官から感狀を授與されたが今般畏くも上聞に達せられた旨二十三日陸軍省から左の通り發表された

陸軍省發表(十月二十三日十六時)

ガダルカナル島作戰に從ひ武功拔群なりし鬼塚部隊に對し二月十一日軍司令官より感狀を授與せられしが今般畏くも上聞に達せられたり、□部隊は先づガ島ルンガ敵飛行場の攻擊に協力したる後海岸道方面に對する敵の攻擊を擊破して戰局打開に寄與し又十一月下旬以降困難を極めし我が持久作戰に當りては各要點に陣地占領し僅少なる彈藥を以て二個月に亘り優勢なる敵の反擊を挫折せしめ更に本年一月下旬の撤收作戰において後衞部隊に屬し敵軍の追擊を擊退し我軍の企圖達成を容易ならしめたる等常に絕大なる困難を克服して全局の作戰に甚大なる貢献をなしたるものなり

感狀

鬼塚部隊

右はガダルカナル島作戰に從ひ昭和十七年十月下旬ルンガ敵飛行場攻擊に□力したる□□々□□□方面に□する敵の攻擊□□□□□□□□□□□□を命ぜらるるや□度の困□□戰を□び□力□□り火□を□□しつつ□□密林を□□急行し戰機に□じて□に□□川畔の友軍步兵部隊に協力し屢々戰車を伴ふ優勢なる敵の猛攻を擊破して危急を告げし戰局の打開に寄與せる事甚大なり十一月下旬以降□□を□□しが我が持久作戰遂行に方りては主力を以て◯◯部隊一部を以て◯◯部隊に配屬せられアウステン山見□臺、堺臺等第一線步兵陣地の直後に陣地を占領し爾來約二ヶ月に亘り日夜不斷の熾烈なる砲爆擊下□度の困苦缺乏に堪へ巧に◯◯砲の特件を發揮し僅□彈藥を以て有効なる射擊成果を收め以て優勢なる敵の反復する攻擊を挫折せしむると共に友軍の志氣を昂揚し第一線步兵の戰鬪を有利ならしめたり

□昭和十八年一月下旬の撤收作戰に於ては後備部隊に□せられ至□なる狀況の下將兵の損傷大なるを顧みず最後迄全火砲を確保しタサフアロング附近に於て追跡する有力なる敵步、砲兵を擊退し以て敵の全般的追擊を遲滯せしめ我軍の企圖達成を容易ならしめたり、□□に部隊長の適切なる統率指揮と將兵の默々として苦難を□とせざる犧牲的精神とに依り絕大なる困難を克服し常に戰場の□要なる方面に於て◯◯砲隊の特性を遺憾なく發揮し全局の作戰に貢献せる事甚大にして武功拔群なり

仍て茲に感狀を授與す

昭和十八年二月十一日

軍司令官

02 陸軍省發表
03 チツタゴン強襲 陸鷲、東部印度に進攻 必殺の命中彈を投下
04 空より東部印度攻擊
05 故中薗中將邸に 侍從を御差遣
06 敵側も發表
07 週間戰況 緬支作戰の進捗と ニユーギニアの激鬪
08 フインシハーへンの戰況 敵側公報で發表
09 大嶽軍區の共軍剔抉 敵根據施設等を悉く覆滅
10 太平洋戰線參加の英空母の艦長言明
11 共產軍一萬五千が蟠居 大嶽軍區に
12 比島駐日大使に バルガス氏起用
13 日比關係強化に多大の期待 バルガス氏最適任
14 高黎貢一帶の敵軍 殲滅の危機を自認
15 濾水地域で激戰 雲南の戰況重慶發表
16 東條首相 靖國神社に參拜
17 議會に臨む翼政會陣容 代議士會で阿部總裁指名
18 凡ゆる援助惜まぬ 自由インド假政府誕生を祝福 河邊最高指揮官激勵
19 獨立運動を支援 天羽情報局總裁談
20 英四四機喪失 西獨カツセル盲爆
21 月曜朝刊を二頁制に/興南新聞社報社消息
22 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 指導陣強化と食糧增產社說

 食糧の決戰增產□□□□の天惠鹽かな本島に課した重大使命である。十九日發表された臺灣決戰態勢強化方策五大目標の一として「食糧增產並に之が供給の確保」の一項が取り上げられてゐる程で如何に本島にとつて食糧增產が重大性を持つてゐるかを□際認識を更に深め、覺悟を新たにすべき秋である。勿論帝國食糧自給體制の有力なる一環として本島は終始一貫增產に舉島□ぐましい奮鬪を續けて來たのであるが、此上の大增產を期するこそが時局の絕對的要請である。申すまでもなく增產は掛聲や命令のみによつては□し得られないものである。懇切なる經濟政策と技術指導を以てせねばならぬ。殊に本島は單位收量が極めて低位にあり、就中米に於いては普通甲當り十五六、石で年二回の收量でやつと內地の一毛作に及ぶといふ實情でそれだけ本島の米作はなほ增收を圖る餘地が多大あると見るべきである。單位收量の飛躍的向上を圖ることこそが本島食糧增產上の中心課題と云はねばならぬ

 單位收量の增收を圖る上に於いて農業技術指導の最重要なることは今更言ふ迄もないことである。二十一日府正□に□□された本島第二次食糧增產對策實施協議會に於いて「食糧增產技術指導本部設置」案を持ち出したのは大に我等の意を強くしたものと云ふべきものである。即ち殖產、食糧各局の技術官、府農業試驗所、糖業試驗所、大學、高農の外民間の專門家を□□した指導本部と更に地域的指導地□及び□□□を近く訓令を以て設置する□□とのことである。□□□□□□□□あてその具體的全貌を知らぬが一日も早く實現することを希望して已まぬ次第である。熱と光に惠まれながら單位收量が極めて低位にあるのは遺憾ながら□□農業が未だ□□農□の□を□□してゐな□□からである。より一層農村の指導に重點を置き之を□進すべきである。

 上述の見地から增產指導にとり指導行政に重きを置いて之を進めることが妥當である。殊に地方各部落に於いて農民と直接に接觸する技術指導陣の整備強化が最も必要である。中央に技術指導本部を設け、農村第一□の指導陣と密接な□□の下に農業技術の向上を圖るべきである。□□長官も協議會席上「各位は自ら陣頭に立ち增產に挺身せられるのみならず、農民の練成、土地の利用、技術の活用、勞力の動員、資材難の克服に就いては克く創意と工夫を凝らし、あらゆる增產上の隘路を打開し旺盛なる敢鬪精神の涵養を主眼として本島農民に卒先垂範し速かに皇國農民道の確立を企圖せよ」と訓示してゐる。直接農民と要する技術指導陣は斯くの如く重大な役割を持つものである。指導政策の最上の強化を希望して已まぬ。

02 「海上日出」と御治定 宮中歌御會始の勅題
03 職場で戰ひ拔かう 國土防衛を更に強化しよう 十一月常會申合事項
04 靖國神社に參拜 學習院御在學の若宮樣
05 學校防空陣を強化 基本要綱制定さる
06 けふ軍馬祭 輝やく甲功章 軍馬、軍犬を表彰
07 偲ぶ先人の偉勳 戰沒軍人軍屬招魂祭
08 勵まう修鍊と苦鬪 「誓ひの日」街頭に徵兵宣傳 青年文化常會檄す
09 職場へ決戰へ突進 決戰意識の昂揚に 桔梗俱樂部女性の奮起要望
10 地方有力者と懇談 皇奉運動の推進へ
11 徵兵に備ふ國語熱 國語教本が飛ぶ樣に賣れる
12 お山の模範青年 國語章、善行章再下附を願出づ
13 旅行者用砂糖 內地へ五斤許す
14 宜蘭市制施行三周年行事
15 宜蘭體力章檢定
16 藤原工大生れ變る 慶大理工學部として
17 宮本技師來花
18 献金で奉公 大湖口部落民の赤誠
19 商銀異動
20 人事.消息
21 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 けふ軍馬祭 愛馬心の本旨 栗生木陸軍大尉放送
02 學徒の自動車訓練 全島に魁けて臺南州で實施
03 藤岡少將が講演 臺東で聽眾に多大な感銘
04 徵兵制懇談會 三峽街で開く
05 戰力增強懇談會
06 男子の分も働け 森田知事農村女子を激勵
07 臺灣徵兵號 十二萬餘圓に上る 臺南州民赤誠の献金
08 嘉義市廿日現在で五千餘圓 徵兵號の献金
09 戰時特別定期預金 嘉義市で申込み殺到
10 鄉軍彰化市分會役員會
11 木炭の需給好調
12 軍事之栞 陸軍の各兵料 皇軍擁護に當る憲兵
13 戰場精神を昂揚 教職員體育鍊成會種目を改正
14 徵兵號献金千四百餘圓 屏東郡民の赤誠
15 全州民の戰鬪配置 臺中州來月の常會徹底事項決る
16 山の生活よ.さらば 平地の高砂族增產部落近く出現
17 羅東郡下青年學校查閱日割
18 蓖麻の手入に學童達が汗の奉仕
19 增產強化陣發足 新莊郡下增產助役發令
20 羅東郡產奉團闇撲滅座談會
21 玉の樣な三ツ子 殊勳の母彰化蘇楊氏技さん
22 白河街警防團旗授與式
23 深坑庄選舉人名簿縱覽
24 臺南市內國民校體鍊會
25 地方多より
26 敷島拓殖訓練所訓練開始式
27 基隆の映画
28 今日の映画演劇
29 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 島外旅行者用砂糖 督府の配給要綱決定
02 內地旅行者には 鹽の携帶を認む
03 タイ米は豐作確實 最近のタイ國經濟
04 臺灣パルプ擴張 製紙及テツクスに着手 近く未拂込を徵收
05 二期米順調に登熟 府農業試驗所の報告
06 漁業會の設置 東部二廳に例外規定
07 最近の經濟問題
08 照明燈
09 マライ民眾の 必需品確保さる
10 商況(廿三日後場)
11 圖像:醬油の現地釀造
12 ラジオ
13 水滸傳(1089)/黃得時;碇政彌
14 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 一億の決意昂揚 臨時議會開かる
02 貴族院成立
03 眾議院成立
04 眾院各委員長候補決定
05 眾議院の應召議員
06 先制の利を占む 米紙、我が雲南作戰を報す
07 圖像:北太行の山險を登る○○砲隊の勇士
08 陸鷲タンブル強襲 敵第一線地區を潰滅
09 劃期的意義を持つ 政府提出諸法律案 (終)十億總進軍の議會を迎へて
10 赤色根據地を覆滅 太嶽軍區に鐵槌下す
11 國際展望
12 敵二分區を潰滅(山東省西南部)
13 四萬五千噸の空母三隻建造 ノツクス發表
14 海鷲敵機二機擊破
15 獨立の喜びを頒つ 軍罰減免令比島派遣軍當局談
16 獨軍反應愈よ熾烈
17 土國外交を政策闡明 來月一日の議會
18 反樞軸艦隊を獨空軍が爆擊
19 廢油取締規則 けふ公布直に實施
20 メリトポリから獨軍撤收
21 クレメンチユーク南方で白熱戰
22 三國會談の中心問題 ソ聯紙の報道
23 スターリン米英代表を引見
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 硬貨回收と闇撲滅 決戰突入へ婦人達の總襷 一日一齊に總常會
02 前線へ送らう 飛行機と戰車 硬貨回收運動近く展開
03 府展あす蓋開け けふ招待日總督も來場
04 不可能を可能に 若人二千.岩石層に挑む
05 藥事法と國民保健 目的は那邊にあるか
06 青年團の感激献金
07 双眸に決意の輝き けふから臨時徵兵檢查
08 丸尾廈門領事 總領事に榮轉して海口へ
09 強兵の道(12) 傳染病撲滅/李克承
10 日比國交の今昔 最初の渡航、永祿十年
11 決戰態勢に則應 全島行刑事務打合會
12 業者は大に反省 投票に見る島都の商店
13 臺灣華僑號 いよいよ献納に決定
14 實戰宛らの演習 きのふ新公園で空砲射擊
15 防諜映畫上映
16 奉納國防競技會
17 新竹神社鎮座記念祭
18 同胞愛を發露 廈門居留民から見舞金
19 興南詩苑
20 新竹州體鍊科教員研究會
21 新竹市の優良商店表彰
22 常次上等兵名譽の戰死
23 人事.消息
24 今晚の放送
25 興南案內報社消息
26 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 英米に宣戰を布告 自由インド假政府 緊急閣議で一致決定頭條新聞

【昭南二十四日發同盟】自由インド假政府は二十三日深更ボース首席官邸に緊急閣議を開催

一、對米英態度の決定、

二、日本帝國の假政府承認に對する感謝

の二件を議題として再度インドに於ける政治、經濟、軍事の諸情勢を討議した結果滿場一致次の如き結論に到達した即ち

一、自由インド假政府は茲に英國及び米國に對して宣戰す

二、自由インド假政府は日本帝國政府の自由インド假政府承認の通達のメツセーヂを深く銘記す

三、自由インド假政府は日本帝國政府に對し上記通牒に包含されたる全幅の配慮並に援助の供與に滿腔の謝意を表する

宣戰布告文を世界に放送

【昭南二十四日發同盟】自由インド假政府は二十三日深更急遽閣僚參集を求めて臨時閣議を開催「英米兩國に對し宣戰を布告する件」を上程、討議を重ねた結果各閣僚の意見の一致を見たのでボース假政府首席は二十四日午前零時五十五分對米英宣戰布告文を發表この旨日本側に通告するとともに全世界に向け放送した、宣戰布告文次の如し

自由インド假政府は英國及び米國に對し宣戰を布告す 自由インド假政府首席スバス、チヤンドラ、ボース

【昭南二十四日發同盟】自由印度假政府首席スバス・チヤンドラ・ボース氏は二十四日午前零時五十五分ラジオを以て閣議で決定した對米英宣戰決議を全世界に向け放送自由印度假政府が祖國印度解放の為め東亞並びに印度の同志と提携米英擊碎に邁進する旨闡明した

02 宣戰布告文を世界に放送
03 自由獨立を戰ひ取る チャンドラ.ボース氏闡明
04 けふ臨時議會開く 萬般の準備を完了
05 三法律案を可決(樞密院本會議)
06 ビルマ政府 印度假政府承認
07 協力支援を惜まぬ 南方軍報道部長談
08 堂堂觀兵式を舉行 アラカン越えの意氣に燃ゆ
09 インド國民軍も 共同戰線に起つ
10 凡ゆる便宜を供與 ビルマ外相聲明發表
11 愛國歌も祖國に響け 昭南市でインド民眾大會
12 政治犯人を特赦 比島方面陸軍最高指揮官 軍罰減免令を公布
13 南部戰局の歸趨 茲一兩日に決せん
14 獨逸大本營 戰況を發表
15 皇軍瀘水に肉薄雲南戰線
16 ドイツ海軍の新魚雷の威力
17 モスクワ會談 連日猛烈の討議
18 ハル餘り動かず
19 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 轉戰萬里、軍馬の力 大東亞戰下五度び迎へる 物言はぬ戰士の慰靈祭
02 護國神社で慰靈祭 軍官民が多數參列
03 鐵蹄の音も高らか 軍馬の市中行進
04 新竹州の軍馬祭
05 臺中市の軍馬祭
06 高雄市の軍馬祭
07 部隊祭と告別式 故中薗中將外九柱を弔ふ
08 圖像:大東亞戰爭軍馬祭
09 我こそ“甲種合格” 臨時徵兵檢查けふより始る
10 宜蘭神社例大祭奉祝行事
11 警察官司獄官練習生が來花
12 壽ぐ“豐穰の秋” 新竹神社で感謝祭
13 “早くも軍刀の用意” 在京の高天成博士と許敏信君 特別志願兵に立つ
14 歐洲情勢と南方 蜂谷外事部長講演(要旨)
15 奉壯團本部と街庄懇談日割
16 造林獎勵計畫 花蓮港積極的に乘出す
17 圖像:バンコックの藝術學校
18 年中行事を調整 不要なものは停廢止
19 轉業者共助會を設置
20 勤報瀧見訓練所 第三回の入所式
21 旭日東に輝やく “日タイ同盟の歌”成る
22 冠婚葬祭は簡素に 島都奉壯聲明書を發す
23 楠野、二瓶兩勇士鳳林街葬
24 桃園郡陸上戰技大會
25 “麥播き”に總出陣 學徒も增產に一役
26 ビルマ政府 飛行機献納
27 桃園郡下警防團旗の受領式
28 特志看護婦體驗講演會
29 通霄神社祭典行事決る
30 內□國民校献金
31 屏東市非常救急講習會
32 高雄で女子勤勞鍊成講習會
33 屏東市畫劇挺身隊通常總會
34 ラジオ
35 基隆の映画
36 今日の映画演劇
37 訃文:王渭球
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 畏し天皇陛下親臨 開院式嚴かに舉行 優渥なる勅語賜はる
02 首相烈烈の演說緊張の兩院
03 總突擊の議會
04 圖像:堂堂鵬翼下に南太平洋を壓する我が陸鷲
05 依然激戰を繼續中 ソング河特に熾烈 敵屍約二千、火砲十四門鹵獲
06 刻刻敵壓迫を強化
07 豫算に彈力性與ふ 會計法戰時特例法案
08 眾院本會議
09 北方我陸鷲の血戰 橫崎機、菊地機の捨身戰法
10 應召議員法律案
11 重慶軍の徹底破壞 盟邦ドイツの特派員と會見 畑總司令官語る
12 飛石作戰避け難い 太平洋反攻作戰容易ならず 米軍司令官も指摘
13 六庫の激戰 重慶軍事委員會發表
14 タンブル アラカンへの攻擊據點
15 重慶戰況發表
16 倫敦猛爆
17 週間展望 東亞の紐帶愈強化
18 中部地區で激戰 東部戰線、獨軍の發表
19 米、ソ同盟要求か ソヴエト政府が
20 必死の攻防戰
21 南伊戰況
22 ウイーン市を初空襲 反樞軸空軍が
23 英巡と驅逐艦を擊沈破
24 ハル.スターリン議長と會談
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 偉勳讚へる忠靈塔 現地官民の絕大な協力 各地で着着と進捗
02 決戰へ高砂族指導 理蕃事務打合會開く
03 山地行政の飛躍へ 山內警務局長訓示
04 戰爭挑撥者(上) ルーズヴェルト
05 強兵の道(13) 不斷の準備(上)/大槻三郎
06 伊藤海軍武官 某要職に榮轉
07 議會提出府追加豫算決定 食糧、產業兩營團の資金
08 築港作業に挺身 遊休勞務第四回轉用式
09 廣東警察官留學生修了式
10 映畫「常に戰場にあり」上映
11 蓖麻の育て方 技術者が指導
12 壯烈な攻防戰 新竹州警察部合同操練
13 新川一等兵散華
14 防衛態勢の徹底強化へ
15 艦上日記 艦砲の修理
16 降炭作業に汗鬪一ヶ月 基隆中堅青年鍊成終る
17 防空手帖
18 赤誠の献金品
19 テマに鐵槌 防諜忘れた 不埒者嚴罰
20 南方行幹部要員を募集
21 興南詩苑
22 英米敵產の正式移管 華北政務委員會に
23 人事.消息報社消息
24 今晚の放送
25 興南案內報社消息
26 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 けふ即日本格審議 首相の演說を中心に 兩院早くも緊張呈す頭條新聞

【東京發同盟】第八十三臨時議會は廿六日開院式終了後午後二時開會される貴族院本會議を皮切りに兩院とも卽日本格的審議に入る事となつた而して東條首相は午後の貴族院本會議並びに眾議院本會議に出席登壇一般施政方針演說を行ふが今回の演說は前議會□□外相の外交方針說明□相の財政演說等をも包括して內治外交の全般に亘る國家施策の重點を明らかにするものであり特に大東亞建設の躍進段階に對處する帝國外政の根本方針並びに國內態勢の飛躍的强化を中心とする國政運營の大綱を率直端的に闡明し以つて聖戰完遂に邁進する意圖の鞏固たる決意を披瀝する筈である次いで陸海兩相は貴族院本會議並びに眾議院本會議に於て戰況說明を行ふが開院式終了後第一日の兩院は何れも首相演說を中心に早くも白熱の緊張を呈し乍ら同日中に政府提出の豫算案並びに十四件の法案全部を委員附託とする快速審議を進めて第二日から眾議院豫算總會及び兩院各法案委員會の決戰調整策へ移行する事となつた

02 追加豫算正式決定 決戰行政の財政確立 實質上豫算額は增加せぬ
03 貯蓄の增強に邁進し 大御心に對へ奉らん 有難き御下問賜り、賀屋藏相謹話
04 國民教育非常措置 國民學校、青年學校、中等學校 戰力增強の一點集中
05 感謝敬弔決議案 けふ眾院で全會一致可決
06 高田耘平氏 奉答文起草委員長
07 金光氏に決定 決議案趣旨辯明
08 海軍異動昨日發令
09 東條首相參內
10 眾議院の審議日程
11 眾院特別委員會委員長
12 三提督の略歷
13 敵機八機を擊墜 ブ島に執拗な來襲
14 文部省當局の意向 石丸中等教育課長談
15 議會開會詔書 きのふ官報で公布
16 議事順序決定
17 クーバン、アンボン來襲敵機擊退
18 ハノイ飛行場附近を盲爆
19 けふの兩院
20 行政機構整備案諸案 樞府の初全院委員會 速かな審查完了期す
21 インド民眾大會 バンコツクで開催
22 比島在住の印度民眾大會
23 比島財政の諸案件 着着實施に移さる
24 定例次官會議
25 「全國教育院」創設 總裁は前比島大學總長
26 小松新次官略歷
27 遞信次官に小松氏起用 手倒前次官勇退
28 ドイツ輕艦隊 アンバ港強襲
29 英國東部空襲
30 三國第六次會議
31 內閣辭令
32 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 インド假政府英米に宣戰社說

 去る二十一日昭南市に於て成立した自由インド假政府は二十三日には早くも帝國政府に依り正式に承認され、假政府樹立宣言に強調された「印度にある英國人とその同盟者に對し一大鬪爭を開始せよ」との根本方針に基き、二十四日の早朝英國及び米國に對し宣戰を布告し、祖國インド解放の為め東亞並に印度の同志と提携、米英□碎に邁進する旨を闡明した。數世紀に亘つて英帝國主義の壓政下にあつた印度にとつて最初の印度人政府が成立したのであるが、假政府は「敵米英の勢力を印度の地より一掃することを唯一無二の使命」とするものであり、特に力強いことにはこの假政府が印度人自身に依つて組織され訓練された國民軍をその傘下に握つてゐることである。この軍隊こそは最高指揮官スバス・チヤンドラ・ボース氏統率の下に、デリーの赤き城□上に勝利の□を揭ぐるまで、デリーへ、デリーへと聲を舉げて進軍して行くものである

 ビルマの獨立、比島の獨立に引續き今印度獨立の假政府が誕生した。大東亞の解放戰はベンガル灣を越えて四億印度民眾の心をぴたりと抑へ、相共に大東亞から米英を驅逐し、大東亞諸民族の一大結集體が生れ出んとしてゐる。これが敵英國に與へた打擊は極めて深刻であり、只でさへ困難な新任印度總督ウエーヴエルの任務は、更にその難事を倍加されると考へられる。印度に於ける最近の食糧飢饉の原因は、主として軍隊用食糧の強制徵用並に軍事輸送の為めの食糧輸送の不圓滑にあるが、印度民眾の間には印度人が何らの關心を持たぬ戰爭のために、印度を基地化せんとする英本國の措置に對し、熾烈な反對の聲が益々として起つて□り、印度を基地としての對日反攻を呼號する英米にとつて事態は極めて困難なものがあると見なければならない。

 斯くて英國のインド侵略以來インド人自體が作つた初めての獨立假政府は、ボース氏多年の信念たる「武器と血によるインド獨立」を目指す印度國民軍を基盤として愈よインド解放の第一□に立たんとして□り、之が□□の□にはインド國內に於ける獨立運動は、相呼應して一層と激化するであらう強引に印度を基地とする歐米英のビルマ□面作戰は開始されんとしつつある秋、祖國解放の結盟下に印度國民軍將兵は、大東亞民族解放戰の一翼を擔當し、アラカン越えの意氣に燃えてゐることは心強い限りである。既に新中國の對米英宣戰、ビルマの共同戰線參加あり、今又インド假政府の實戰參加を得て、大東亞の民族解放戰は米英の侵犯に對し、正に□□の進擊態勢を確立したのである。友邦ビルマ外相は假政府承認聲明に於て「ビルマ國民にとつて自己の民族的獨立達成に、次で重大なる關心事は印度の獨立實現である。ビルマより更に永く英國の政治的束縛を受けつつある印度民眾の光榮ある獨立達成のためにビルマ國民は全幅的の支援も□まぬ」旨強調したが之に依つても米英の桎梏を切□せんとする大東亞民族の決意は一段と昂揚されてゐることは重視さるべきことである。

02 明治節 國民奉祝時間 三日の午前九時
03 臺灣神社例大祭 島を舉げて神恩に感謝 廿八日嚴かに執行
04 赤誠の奉納催物
05 圖像:南海の島島に宣撫行
06 商工省委員の實情調查所見 企業整備四點
07 上半期貯蓄 百三十六億圓突破 邁進せよ.下半期の達成に
08 前線に應へよ 歸還した義勇隊分隊長 社眾の奉公を促す
09 石炭の大增產へ 隘路を拓く開發懇談會開催
10 增產助役配置 新竹州で十七名任命
11 花蓮港軍馬祭 花崗廣場で舉行
12 學校の整理統合 文部省、私立大學と懇談
13 赤誠の慰問雜誌 陸軍病院へ續續
14 山の戰士殊勳甲 掘って掘って掘拔く 成績拔群の報國隊 厚生大臣から表彰
15 “司阜”を一掃 臺北州農務主任會議で申合
16 生產勤勞に重點 日本放送協會內容を刷新
17 藤岡報道部長府展へ
18 府展けふ蓋開け 特選と總督賞發表
19 森部產奉會長が放送
20 長官の訓示傳達
21 司政長官發令
22 中國の治安に挺身 廣東警官留學生巢立つ
23 冬山庄青年團查閱
24 防空群の查閱 新莊郡で實施
25 所得稅早期完納
26 臺灣皮革總會
27 新竹州自動車運輸株式會社
28 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 新穀に捧ぐ感謝 皇奉臺中州支部の十一月行事
02 地域組織運營研究會 嘉義市宮前區で開く
03 御下賜品傳達式
04 “琉球島”を訪ねて(1) 坂口知事視察隨行記
05 南投青年校の查閱好成績
06 逞し.銃後の底力 州下各市郡續續完納
07 新化街早期完納
08 徵兵制に感謝 海南島の全臺同胞參加し 廿八日に祝賀大會開催
09 學校教職員の戰技鍊成大會
10 國民科研究會 高雄中で開催
11 軍事之栞 陸軍の各兵料(二) 皇軍擁護の憲兵
12 消費節約物資活用週間 臺南州實施行事決る
13 臺南市畫劇競演會
14 共同收穫を實施 北斗街各部落で懇談會開催
15 目指す適正配給 產業部と奉壯團懇談會
16 高雄州警察會議
17 遵法精神を昂揚 臺南州支部の週間行事
18 忠靈塔を中心に大公園 高雄市で近く建設委員會組織
19 彰化市の三つ子
20 溪湖菓子共同製造販賣所開所式
21 長中に又も快報 少年戰車校に兩名合格
22 昂る赤誠の貯蓄熱 臺中州累計五千餘萬圓
23 勤報隊の豫備訓練
24 各地「商業奉公の店」
25 初入選の喜び 淡水盧春元君談
26 豐原郡螟虫驅除競技會
27 松本泰輔氏逝去
28 基隆の映画
29 今日の映画演劇
30 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 貯蓄運動遂に奏效 上半期の增加時機二億圓突破
02 臺灣證券市場設置 臺北證友會の意見開陳
03 本島製鐵諸問題 督府、業者と懇談
04 航空機多量生產方式(上)タクト、フアーレン
05 貯蓄運動の推進に 督府、浸透狀況を查察
06 油槽船不足に惱む米英
07 十九日現在の各街庄の成績 竹南郡の硬貨回收
08 圖像:戰ふインドネシア
09 酒の重點配給 專賣局で考慮
10 一萬圓當籤幸運兒 勸銀臺北支店賣出の債券で
11 ル政權への勞働攻勢
12 照明燈
13 商況(廿五日前後場)
14 ラジオ
15 水滸傳(1090)/黃得時;碇政彌
16 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 實施前に特別鍊成 臺灣の徵兵竹內管理局長答辯
02 生產責任制を確立 岸國務相軍需會社法を說明
03 軍需會社の事業範圍
04 けふ審議に全力集中
05 貴族院本會議
06 眾議院本會議
07 總力戰下教育の本義/阿部仁三
08 總計四萬一千餘名 各省所屬の職員縮減
09 帝國の實力を闡明 大東亞に響け東條首相の獅子吼
10 眾議院豫算總會
11 日華基本條約の 改訂近く具體化 注目すべき東條首相の演說
12 圖像:テーモン大使明智神宮靖國神社に參拜(寫真)
13 貴院兵役法委員會
14 軍需省新規事業
15 獨軍ド市から撤收
16 英魚雷艇一隻を擊沈 ドイツ空軍
17 敵機海防盲爆
18 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 秋菊が神域に薰り 曉から參詣者の波 臺灣神社けふ鎮座記念祭
02 “銃後の尖兵たれ” 藤岡名譽訓練部長南寮で講演
03 圖像:臺灣神社奉納浦安の實舞
04 慰問文一萬通 島都ヨイコドモの赤誠
05 戰爭挑撥者(下) ルーズヴェルト
06 北斗郡青少年團查閱好成績
07 圖像:早朝から臺灣神社へ續く參拜者の群
08 臺灣機械製作所で製作 けふ始業式舉行
09 一億民の戰鬪配置 近く強調運動を展開
10 絕讚の的海軍工具 近く第二回募集開始
11 強兵の道(14) 不斷の準備(下)/大槻三郎
12 新臺灣音樂研究會公演
13 臺灣新聞會記者證交付式
14 社長さんのお孃さん 決戰職場へ起つ
15 總督府辭令
16 昂まる納稅精神 所得稅潮州出張所管內完納
17 中野正剛氏自殺
18 重點產業の增產 關係者が會合打合
19 轉廢業者生活援助 臺南州で共助會を設立
20 興南詩苑
21 池坊華道會赤誠献金
22 谷口警部逝去 あす警察葬
23 軍司令部(十月廿二日扱)
24 今晚の放送
25 興南案內報社消息
26 訃文:谷口巖
27 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 優渥なる勅語を賜ふ頭條新聞

【東京發同盟】天皇陛下におかせられては二十六日第八十三臨時議會の開院式に當り特に優渥なる開院の勅語を賜ひ貴眾兩院議員は聖慮に感激和衷協賛の誠を誓つたのであるが特に勅語におかせられては戰局の重大化に對處し「億兆一心更ニ總力ヲ發揮シ以テ敵國ノ非望ヲ破碎スベシ」と一億の總力發揮を宣示遊ばされた

02 勅語
03 貴院勅語奉答文
04 眾院勅語奉答文
05 戰力の急速增強 米英擊碎に總力集中 東條首相演說
06 首相演說內容
07 帝國は彼等に反擊を
08 皇軍滿を持して 次期作戰に備ふ 陸相戰況報告
09 龍顏を咫尺に拜す 兩院議員の感銘一入深し
10 けふの兩院
11 感謝決議案を可決
12 滅敵の信念に燃ゆ 海相戰況說明
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 小型熔鑛爐 近く操業開始社說

 本□來着着準備を進められて來た小型熔鑛爐の建設は愈よ近く完成の見込みがつき來月頃に高雄製鐵及臺灣重工業兩社とも火入式を行ふ運びになつてゐる。これにより戰力增強の一□を荷ふ本島製鐵業が小規模にして且幾多の問題を內包しながらも漸くその緒についたことは督府の目ざす大製□所の建設に一契機を與へるものとして誠に喜ばしいことと謂はねばならない。改めて言ふ迄もなく小型熔鑛爐の建設は大東亞戰に對處する政府の鐵鑛緊急增產對策に基き昨年來鐵鑛原產地を中心に活潑に具體化されたもので明日の十噸よりも今日の一噸をといふ國家要請に應へるべく僅少の資材を以て比較的短期日に建設される處に劃期的意義が存するわけである。勿論臺灣に於ける小型熔鑛爐の建設は所謂鐵鑛原產地方針に沿はないものではあるけれども製鐵に對する督府のかねての希望を此際充足せしめ□々鐵鑛增產にも寄與せしめるべく所謂拙速主義を以て閣議で決定されたものでそれ丈に幾多の問題を包□してゐることはむしろ避け難いところであるといつてよからう。

 しかしともかくも督府並に業者側の燃ゆるが如き熱意により鐵鑛石、資材、副原料及勞務者等諸種の手當が用意周到の裡に講ぜられた結果豫定よりはるかに□れたとはいへ愈よ近く出銑を見るに至つたことは島內銑鐵の自給に寄與するものとしその意義大なるものがある。勿論督府としては謂はば從來の熔鑛爐に□炭爐及熱風爐をつけ加へたに過ぎない現在の小型熔鑛爐で滿足するわけではなく本島工業化の基底をなす本格的製鐵所の實現に多大なる努力を拂つてゐることは周知の如くである

 前記の如く小型熔鑛爐の出銑は實現されんとしてゐるがしかし茲に尚解決を急ぐべき諸問題が伏在してゐることを見逃し得ない。即ち(一)粉鑛處理(二)銑鑛價格の決定(三)銑鐵用途の決定等であるがその中粉鑛處理について見るに生產地海南島に於ける選鑛が不可能だとすれば臺灣に於いて□□をするか或は燒結爐を建設するか何れかが必要となつて來る。而も粉鑛混入が製鐵步留の低下に□□するものとせばいよいよ燒結爐の建設が不可避的となつて來るわけで現に高雄製鐵の如きはかかる□□がない為に計畫通りの□の小型熔鑛爐の建設に支障を來す狀態にあると傳へられてゐる。銑鐵の價格も固より幾多の惡條件を無視して小型熔鑛爐が建設された為生□原價高を免れない關係上高位に決定される他はなからう。とすれば從來滿洲國より輸入された鞍山銑に比し品質粗惡にも拘はらず價格が高いものとなりこれを使用するとせば□□の價格高騰を來すことになるがこの點低物價政策の見地より如何に調整するかが重大なる問題であると謂はねばならない結局物價高騰の惡循環を避ける為には鞍山銑より高い部分丈を督府補給金で賄ふが如き思ひ切つた財政的措置を講ずる他はなからう。かく言へばとて業者側が只督府に依存すればよいとするのではなく少しでも督府の財政負擔を輕減するようあらゆる創意と工夫とをかたむけて生產コストの引下げに專心努力すべきは論ずる迄もない。かやうに官民双方の施策と努力とによつてこそ始めて本島製鐵業が漸次育成強化され□局の本格的製鐵投資に進み得るものと□はねばならない。

02 神威洽し靖臺の宮 奉納旗幟早くも街頭に翻飜 あす臺灣神社例大祭
03 敵機六十機を擊墜破 ラバウルに舉る我戰果
04 コ市に巨彈の雨 我荒鷲の奇襲攻擊
05 青年中隊長奮戰 若冠にしてこの壯舉
06 必勝防衛陣を確立 議會に提出の防空法中の改正案
07 石井二等兵名譽の散華
08 敵軍の損害一萬 ソ河口で壯烈な肉彈
09 前線部隊長から弔慰金
10 堆肥舍建設を獎勵(宜蘭)
11 羅東神社例祭
12 貯蓄極めて好調 增產へ全機能集中
13 女子衛生看護團講習終了
14 觀察眼が銳い 外國警官留學生座談會
15 招く荒地廿七甲 學徒奉公隊の淨汗で
16 “陳夫人”の華譯 文報から楊氏に依囑
17 靖國合祀に感激して献金
18 皇奉定例部長會議
19 臺灣神社祭當日は無休
20 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 武勳讚へる忠靈塔 高雄市で近く建設委員會開く
02 臺南州警察會議
03 關仔嶺神社 鎮座祭執行はる
04 臺南神社例大祭 赤誠の奉納諸行事決る
05 琉球島を訪ねて(二) 坂口知事視察隨行記
06 不毛の地を美田化 增產校長の汗鬪結實
07 時局色豐かな 奉納催物展開
08 遺族を弔問 市長代理が懇ろに
09 經濟專務打合會
10 銃後に率先垂範 從軍記念會蘆竹班の申合せ
11 屏東郡下廿三日に舉郡完納
12 武陵國民校體鍊會
13 軍事之栞 陸軍の各兵料 軍の動脈“輺重兵”(一)
14 中小商工業の再編成 臺南州協力會の創立總會開かる
15 優良奉公の店表彰式
16 賴母し島民の底力 臺中州下の諸稅完納
17 締切迄一萬圓突破せん 徵兵號新化郡赤誠の献金
18 新莊郡下完納
19 上半期で七〇% 臺中州の國民貯蓄良好
20 石井頭分街長街葬
21 地方多より
22 第四十四期決算公告/株式會社臺灣貯蓄銀行
23 基隆の映画
24 今日の映画演劇
25 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 消費節約、物資活用 戰力增強に島民蹶起せよ 週間展開に際して森部臺灣產奉會長強調
02 航空機多量生產方式(下)タクト、フアーレン
03 清水溪ダム委員會 來月二日督府で開催
04 製鐵懇談會 來月に延期
05 圖像:爪哇の叺增產
06 增產と共同作業(一)/村田安治郎
07 貯蓄銀行總會 荒木頭取以下重任
08 貯蓄獎勵座談會 市內興亞會館で開催
09 貨物自動車統制委員會
10 南部無盡總會 一萬圓を國防献金
11 三製糖會社減配 來年中に增資具體化か
12 臺灣倉庫一分增配
13 照明燈
14 商況(廿六日前後場)
15 ラジオ
16 水滸傳(1091)/黃得時;碇政彌
17 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 けふ中全案件成立 大東亞十億總進軍決議案 眾議院本會議に上程
02 必勝の信念を象徵 各民族に烈烈たる聲援送る
03 應召議員法提出の趣旨 東條首相、所信を披瀝
04 榮ある信任狀捧呈 テー.モン特派大使
05 貴族院本會議 昨日
06 軍需會社法案 眾議院委員會の質疑
07 賀屋藏相答辯
08 會計法特例案 外四件を可決
09 わが陸鷲下關集襲
10 敵側も認む
11 食糧自給對策 小川氏と首相の應答
12 圖像:南太平洋戰線に活躍する新銳陸鷲
13 統制會使命重大 今後は益益活用す
14 わが「鐵環作戰」成功 重慶軍危機に陷る
15 我軍敵陣地を猛擊 フインシハーへン北方
16 若干地點で敵陣地突破
17 我が再攻開始 反樞軸陣營意外の感
18 フインシハーへンの 反樞軸軍陣地を猛爆
19 カ島で一機擊墜
20 ボマラ來襲
21 怒江の西岸から 重慶軍撤退自認
22 海口來襲敵機 四機を擊墜破
23 敵十六機を擊墜破 ラバウル來襲
24 ブインで八機擊墜
25 米新銳潛艦沈沒 太平洋水域に作戰中
26 ボートブレア 敵機一機來襲
27 ナボリ港空襲 獨空軍大編隊
28 米陸軍地上部隊の再編成
29 麥類價格の改訂 農林關係統制會社の整理
30 三案を可決 貴院特別委員會
31 二法案を可決 眾院特別委員會
32 赤軍の進出阻止 南部戰線の戰況
33 白露戰線戰況
34 應召議員戰死後 補缺選舉□はす
35 工業所有權暫時特例案可決
36 兵役法委員會
37 五法案を可決 貴院特別委員會
38 けふの兩院
39 重慶戰況發表
40 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 臺灣神社例大祭 供進使長谷川總督が參向 けふ嚴かに執行はる
02 陸海軍の參拜
03 奉祝一色の新竹
04 比島民族と宗教 獨立の榮光燦と輝く
05 勤報隊を大擴充 徵兵實施前の特別鍊成に 全島十八ヶ所設置
06 故伊牟田氏 遞信葬執行
07 全國各地に展開 泰國の健民運動 羽鳥熱研所長視察談
08 譽の學徒の出陣 臺大で壯行會開催
09 臺大入學宣誓式 來月十日に舉行
10 強兵の道(14) 培へ不拔の信念/岡部克己
11 共同炊事で奉仕
12 「家を守る」が本義 女子の國防訓練について 那須軍務局長言明
13 二百圓献金
14 活潑な展開へ 街庄分會長鍊成終る
15 皇軍將兵慰問金 募集締切愈よ迫る報社消息
16 戰歿勇士慰靈祭
17 婦人人夫で男子に代替
18 六萬五千圓突破 島民の鐵屑回收 故銅鐵會社から献納
19 闇撲滅、適正配給 十日全島經濟警察會議
20 防空手帖
21 防空のモンへ股下を深く細目に
22 全部國語で演出 國風劇團の躍進
23 人事.消息報社消息
24 今晚の放送
25 興南案內報社消息
26 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 眾院豫算總會 自發的協力が基礎 東亞諸民族互讓敦睦の精神 重光外相が強調頭條新聞

【東京發同盟】二十七日眾議院豫算總會は午前九時十三分開會直ちに質疑に入り中島彌園次氏(東京)の質問に對し

重光外相 大東亞建設は圈內諸民族の自發的協力が基軸になるその為めには平等互惠の觀念を以て當らねばならぬ、卽ち互讓敦睦の精神を以てすれば大東亞諸民族は自發的に奮起すると思ふ、而してこれは單に大東亞のみならず世界に向つて布くべき皇道である、

中島氏 大東亞戰の真の姿とは戰爭目的を世界をして徹底的に理解せしめれば米英は戰爭目的を失ひ武器を放棄するの外はない、汪政權の育成、租界還附ビルマ、比島の獨立など世界の何れの國も未だ嘗つてなし得なかつた事實こそ大東亞の真の姿でありこれを世界に知らしめることこそ外交の要諦である

外相 今次の戰爭は英米の乘出した最大の帝國主義戰爭であり世界を自己の植民地として占據せんとするのが彼等の要望である、彼等は重慶は依然として東亞で謀反しインドは永久に頤使し得るものと考へてゐる、特に米國は今次戰爭により世界的米大帝國の建設を企んでゐる、敵米英の子弟は遠く祖國を離れた地に於て最も恐れてゐる敵卽ち日本兵と戰つてゐるがこれは何のためかと云ふに世界的植民帝國建設の野望のために外ならず然もこれを他の民族の犧牲に於いて遂行しようとしてゐるのである、帝國が肇國以來の善隣友好の政策を對支新政策により闡明して以來米英の對アジア政策は不思議に變化した、卽ち彼等は自己の陣營に重慶を加へその數ケ國を以て世界を支配せんとするのである、彼等は重慶に對し平等互惠條約の空手形を出し人種差別の觀念の深い彼等にも拘らず支那人に對して米國は移民法を撤廢したといふ有樣であらう又比島の獨立に際しては米大統領は狼狽して比島獨立許容の權限を議會に要求した、然し乍ら大東亞は東亞自身の奮起によつてのみ解放されうる、一方チヤンドラ・ボース氏の自由インド假政府樹立についても英國は空手形の發行などを行ふかも知れぬがインド解放は同じくインド人自身の奮起によらねばならぬ東亞は東亞人の鄉土であり本據である、我我はこの鄉土に本據を護らねばならぬ、今次戰爭は米英が日本を經濟的武力的に抹殺せんとするもので若し日本をしてその責務を果し得るならば大東亞は米英のため去勢され搾取される外はない、東亞を敵の侵略、毒牙から解放しこれを防衞することこそ今次戰爭の目的である、而して又大東亞の共存共榮は卽ち世界の共存共榮であり東亞は世界に向つて廣く文化を交流し人種の差別を撤廢し互惠互讓の精神を以て世界に貢献せんとするものであつてこの崇高なる精神を抱くが故に今次戰爭必勝の信念を固く持するものである、由來正義に反する植民地帝國主義で成功したことは稀であり阿片戰爭にその例をみるのみである、獨立戰爭さへ米國人の鄉土を護る精神に發したものであり勝ち制したものは武器ではなくその精神であつたではないか、大東亞民族の欲するところは共存共榮、互惠互讓の外何ものもないのである、その精神を以て戰ひ拔くのが今日の大東亞の姿である

中島氏 行政運營の決戰化は行政の機動性發揮が根本であると思ふ、それには官廳の仕事の分量を減らすこととこれを民間に委すことが必要である、中央行政の簡素化とは中央行政は企劃と指導監督のみをするといふ意味か、地方行政刷新についても道州制を採用せねば決戰下の目的は達成せられる

首相 中央官廳事務の地方廳移讓の中心は中央各部の事務は特殊のものを除いて徹底的に地方に移讓するものであり中央官廳は企畫と指導とを行ふのを趣旨とする、又地方協議會長は當□所管大臣を通じないで指示をなし得るように措置し更に會長は各大臣の輔佐機關となる位置を開いた、道州制については差當つては行ふ考へはない、然し根本は官民悉く頭を切替へて新しい觀點に立つてこの戰爭をみつめてやり直すことが肝要なのである、そうなれば行政をてきぱきやつて行くことは容易だと思ふ

中島氏 中央官廳の廢止及び分合につき政府は英斷を以て軍需省その他の新設を行つたが第一に軍需省の性格如何、又さきの議會に於て首相は陸相兼攝の意義につき云明されたが今回更に商相を兼任され統帥、國務、生產の三位一體を期されんとするのであると思ふが如何

首相 軍需省設置の趣旨は國力を擧げて軍需生產の增强特に航空機生產の飛躍的增强を圖るにある、聖戰目的完遂には各種の施策を簡素化して重點に集注せねばならぬが軍需生產、航空機生產の飛躍增强がその一つである、然るに現在は色色遺憾な點が多く決戰行政を阻害してゐるものが少くないのでその徹底的整備を必要とする軍需設置により統帥、國務、生產の關係は同省設置の趣旨により明かな如く當然緊密化するものと考へる

中島氏 軍需省のとるべき形態には三つある、第一は直ちに陸海軍が一體となつて發註する第二は發註に關して商工省を陸海軍と同樣の力に引上げる、第三には單に發註の取次ぎを行ふこの三形態があると思ふが事實は何れの形態をとるか

首相 軍需省は單なる取次機關ではない、船舶その他總べての軍需も軍需省が生產することは理想であるが實務の尨大なことから別個に考慮した

中島氏續いて運輸通信省新設による陸海軍の統一に當り特に官吏の頭の切替へを要する所見を述べ政府の善處を要望すれば

首相 運輸通信省の新設は軍需省その他決戰行政を遂行するためには陸海運輸の統一が是非必要となるによるこれは戰爭の勝敗に迄影響する、從つて運輸通信省の任務は從來の鐵道遞信の古い頭を持つた役人を以ては遂行し得ない、今日の官吏には左樣な者は一人もいないと信ずる、前線の將兵を思へば頭の切換が出來る

松村氏 統制會を簡素化して政府、統制會、工業會三位一體となつてその運用の圓滑化を圖られたい、軍需生產の官吏に民間人を登用するの意志なきや

首相 軍需省の規格統一を銳意圖りたい、官吏の更迭は極力避けたい。民間の有能者登用については十分考慮する

松村氏 軍需官に生產增强に對する信賞を委任する意志はあるか

首相 官吏に對して信賞必罰を明かにし嚴格なる態度を以て臨むつもりである。精神的、報償としては社會的報償を以てし他面物貨的報償を以てれを償ふ

椎名商工省總務局長 從業者に對する懲戒軍需官吏間に行はせる企業人に對しては信賞必罰を以て臨むが官吏間の服務については嚴格な規定を設ける

松村氏 勤務の根本的切替へを行ふ必要がある勤勞根本法を將來制定する意志ありや

小泉厚相 皇國勤勞の確立を圖り應徵士の服務規律を定め形式的立法は民、商法との關係を考慮してこれを考へたい

松村氏 今次の勤勞は單に人格主義ではいけない生產增强主義でなければいかぬ、勤勞根本法を議會に提出するか否か

厚相 勤勞秩序條件の適正化、表彰、懲戒等につき一つの法に纒めて立法する考へであるが實際に於ては一つ一つ逐次總動員關係の勅令軍需會社法等に盛込み內容を實施して行くので形式は考へない

松村氏 應徵を應召と同樣に取扱ふために具體的に應徵に對する準備があるか

厚相 應徵士を軍屬と同樣に扱へばその點は判然するのでこれに準じて扱ひたい

松村氏 女子の動員强化は女子の徵用を行はねば間に合はぬ政府は女子徵用を近く行ふか

首相 將來はともかく現在は女子徵用を行ふ考へはない

松村氏 資金統制に當つて留意すべきは軍需資金の濫用放出である

賀屋藏相 軍需資金の使用については軍需省全體を通じてその新設の精神に存すると思ふ資材資金勞力の最大效率を發揮して最大生產を行ふべきでこの三つを一體として考へる

松村氏 軍需省に軍需生產に關する價格決定の權限を與へ彈力性ある價格政策をとるべきである

椎名局長 一般民需品については從來の低物價政策を堅持するが軍需品については實際の生產實情に卽し考慮すべきで政府の調辨については各企業の生產原價に從つて個別に調辨價格を形成することとしたい

嶋田海相 造船については價格が不適當といふことはない造船は豫定以上に進捗してゐる價格は現在原價計算により業者に赤字を出すことがあれば計算の誤りであり申出て下さい

松村謙三氏 (富山)內外地を貫く食糧行政の一元化が緊急の先決條件である、農商省に食糧省的性格を帶びさせ外地食糧行政をこれに一貫化させねばならぬ

首相 外地について統一した方針をとること勿論であるが今日の機構を活用することにより目的を達したい

松村氏 日滿を通ずる食糧に關する具體策如何

山崎農相 內地の生產增强計畫として過般第二次食糧對策をたて今の麥類增產に關し完遂方を手配中である、明年の需給計畫については目下慎重に考慮してゐる、勿論國民に不安を與へるようなことはないが最低配給量は絕對に維持しなければならぬ、今日外米を入れることは期待出來ないからこれについては內地に於ける食糧生產を最高度に昂め又外地滿洲についても同樣に考へなければならない內地では大體百萬町步に近い土地改良を行ふ豫定で目下着手中であり昭和二十年度に於て米に換算大體五百萬石程度を增收の豫定である、だが今一つ勞務を中心とした大きな手を打つ必要があるのではないか、例へば飯米買入の農家が漸次增加の傾向にありこれに對する措置は極めて重要である外地に於ても朝鮮臺灣とも內地の緊急計畫に呼應して增產の實施に着手してをり滿洲國でも積極的計畫をたててゐる、これに對し日本は出來る限りの協力をなすべく目下調查中である、內外地食糧一元化については更に連絡を强化する□がある、業者の運用の面を發揮する仕組が必要であり遠からず何等かの具體案に到達するであらう

首相 滿洲國の積極的協力に對しては感謝の外ない

松村氏 滿洲國の食糧增產完遂は資金資材の確保が先決問題である、これに對する方針如何

首相 出來るだけの援助を行ふつもりである

松村氏 滿洲農業に必要なる施設を講ずれば二、三割の增產は容易である、肥料問題についても自給肥料の增產を圖ることが當然でる

首相 日滿を通ずる食糧自給については今後とも十分施策して行きたい、肥料問題は燃料等とも睨み合せ適當な處置を講じたいと思ふ、

斯くて松村氏の質問を終り午後零時四十分休憩した

02 重ねて勅語賜ふ 兩院議長奉答書捧呈
03 肇國の大精神顯現 首相、大東亞建設の本義強調
04 眾議院本會議
05 民營民有下に運營 軍需會社の性格東條商相說明
06 法文系を輕視せぬ 教育戰時非常措置、首相答辯
07 東亞復興の聖戰 外相、戰爭目的を闡明
08 麥價近く改訂
09 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 東條首相烈烈の決意を闡明社說

 現戰局に對應して一億士氣の昂揚、全員戰鬪態勢を確立すべき第八十三臨時議會開院式は廿六日嚴かに舉行された。東條首相は同日兩院本會議に於いて、全世界注視の施政方針演說を行ひ、現情勢に對處する帝國の牢固たる決意と萬全の對策を明示し、われらの前途には只勝利あるのみだと必勝の信念を吐露した。首相は先づ戰局を大觀して、緒戰に慘敗を喫し對日長期持久戰を呼號した敵米英は帝國を盟主とする大東亞十億鐵石の結束とその豐富なる資源の戰力化とによつて我が戰力が飛躍的に擴大強化した事實に直面して愕然し、一大反擊を加へて速かに帝國を壓倒せんと決意するに至り、あらゆる危險を冒し手段を選ばずして執拗なる反攻に出て、今や戰鬪は日に日に熾烈の度を加へてゐる。然し敵の反攻は所謂猪突猛進に過ぎず、この機會に乘じ帝國は彼等に猛反擊を加へて敵戰力を破碎し勝利への道を確保せんとしてゐるのである。この緊迫せる現狀に對處し、われ等の果すべき責務は唯一途に必勝の戰力を急速に增強し、間斷なく整備して以て遺憾なく前線の要求を充足するにあるのだと斷じた。

 然れどもこの責務たるや決して生やさしいものではない、首相の演說は特にこの點を強調してゐる。即ち從來の考へ方、從來の行き方では到底だめである。一億國民悉くが真に一切の惰性、一切の行掛りを放□し渾身の力を傾倒してこそ始めて果し得るものである。しかも戰局はわれわれに一刻の猶豫をも許さぬ。政府が「現情勢下の國政運營要綱」を決定したのも、臨時議會の召集を奏請した所以も實に茲に存ずるのである。國政運營刷新の眼目は、統帥と國務の緊密化、機敏潑□たる對外施策、國內諸般の態勢を劃期的に強化せんとするにある。而して國內態勢強化の目標は、一億舉げて軍需生產の急速增強、特に航空戰力の飛躍的擴充を圖り、帝國の決戰態勢を徹底的に強化せんとするにあるのである。今こそ一億國民悉く戰鬪配置につき生れ變つた氣魄を以て完勝の一點に總力を集中すべき秋である。政府はこの信念の下に決意を新たにし、從來の官廳の傳統、行掛りに一切拘泥せず、必要な施策は思ひ切つて強力に斷行すると牢固たる決意を表明したのである。

 國內態勢強化の具體主措置については、政府屢次の發表によつて國民周知のことで今更繰り返す必要もないと思ふが、首相は今や國內態勢の徹底強化が最も迅速に最も力強く實行せらるるや否やは、正に大東亞戰爭の成否を決すべきものと考へ、政府としては既定事項の運營についても亦新たに着手すべき幾多の事項について、飽くまでも強靭果敢な態度を以て臨み、必ず成果を舉げ以て作戰上の要求を充足せんことを固く期してゐると斷言した。而して開戰以來の作戰の經緯に鑑み、また大東亞の現情勢並びに彼我攻防の態勢を達觀せば、われ等は愈よ必勝の信念を固くするものである。況んや戰局の現段階を轉機として一億官民總員戰鬪配置につき、一切を大君の□為めに捧げ奉り、真に總力を米英□碎の一點に集中した以上、われ等の前途には唯勝利あるのみだと確乎たる信念を披瀝した。一億國民何で感奮の情を禁じ得ようか。我らは東條首相の烈烈たる要請に應へて一人一人深く反省し、各自そのおかれた時と所において戰力增強の為めの行動に挺身すべきである。

02 けふ臺灣神社例大祭 賑ふゆふべの宵祭
03 徵兵へ萬全の鍊成 第二第三部は各團で實施 青年訓練基本方策
04 戰力增強の前提 “噸數の戰ひ” 富永海軍少佐放送要旨
05 壯丁訓練所設置 高砂族の徵兵に萬全
06 高砂義勇隊 猛訓練を續く
07 新竹の奉納行事
08 軍馬拂下げ 臺北憲兵分隊で
09 防空強化打合
10 切實、戰ふ現實感 議會傍聽の兩孃語る
11 聖戰純烈の記錄 感激綴る白衣の天使 看護助手の歌けふ發表會
12 女子徵用行はず 豫算總會で東條首相言明
13 南方で鍛鍊の海の勇士
14 空の要塞擊墜 體當りして落下傘で降下
15 特選の喜び 余德煌君語る
16 宜蘭郡勸業水產係主任更迭
17 “職場即ち教場” 青年學校令近く改正
18 增產部長を配置 增產助役と緊密連絡
19 保甲書記鍊成
20 感心な車夫 □□って□□□□□□ 署に屆出す
21 瀧澤判官着任
22 南方向煙草“黑潮” 圖案當選者發表
23 稻刈の手傳に 學童を繰出す
24 新竹州完納
25 女事務員鍊成終る
26 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 各地の神社例大祭 奉祝繪卷も決戰調一色
02 鳳山神社の列格奉告祭 幣帛供進使柴山社會課長參向
03 “琉球島”を訪ねて(3) 坂口知事視察隨行記
04 中小商工業再編成協力會 きのふ發會式舉行
05 農民の增產相談に 高雄州で各部落に探問使派遣
06 農村女性皆働へ 部落單位の集團訓練實施
07 陸相代理官 凃、馮兩軍屬の遺族弔問
08 高雄市臨時市會
09 軍事之栞 陸軍の各兵料 軍の動脈輺重兵(二)
10 日婦集集街分會の炊出訓練
11 員林郡鎌入始る 奉公實踐隊懸命の汗鬪
12 增產指導員を配置 農事實行組合の強化へ
13 市郡勸業課長を 農會技師に登用 中間增產指導陣固めに
14 日婦豐原分會常會
15 双溪庄の堆肥增產強調週間 諸團體の協力
16 初特選の喜 陳永喜氏語る
17 高雄市所得稅納入成績良好
18 共同收穫優良團 豐原郡で表彰式舉行
19 斗六郡大北勢奉納相撲大會
20 東勢街の優良奉公の店
21 本社參觀報社消息
22 葬禮講習會
23 地方多より
24 訃文:林□氏完
25 基隆の映画
26 今日の映画演劇
27 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 鑛業整備の事前策 鑛業權の讓渡を禁止 休眠鑛區にも適用
02 藁工品の增產 臺北州農會對策を實施
03 高雄交通增資 郵船支店が半額出資
04 森林治水事業の決戰下に於ける意義(上) 宮竹氏解說
05 內外地肥料割當 情勢變化により改訂
06 岡本氏強調 消費節約物資活用週間 思ひつきを活用せよ
07 銀行勘定 週報廢止
08 木材の效果的使用へ 上野新林業試驗所長語る
09 增產と共同作業(二)/村田安治郎
10 灣糖臺北製糖所 廢止許可申請
11 照明燈
12 商況(廿七日前後場)
13 ラジオ
14 水滸傳(1092)/黃得時;碇政彌
15 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 閉院式舉行さる 決戰臨時議會閉幕
02 優渥なる勅語を賜ふ
03 議會關係者を御慰勞
04 必勝の對內外布陣 重要國策速かに實施
05 四將星に拜謁賜ふ 感狀に輝く原田大佐等に對し 破格の拜謁賜はる
06 現場即決主義で 陣頭指揮を促進 貴院軍需會社法委員會の討議
07 重慶軍は袋の鼠 ロイター電事實確認
08 熱烈な國民團結 岡田議長、陰の苦心語る
09 貴族院豫算總會
10 圖像:決戰八十三臨時議會の光景
11 “強靱に戰ひ拔く” 總蹶起決議に首相答辭を述ぶ
12 軍防空、民防空の關係 那須兵務局長の答辯
13 英への報復爆擊 ゲッベルス宣傳相豫言
14 滿洲食糧の大增產 我が援助協力を強化
15 イーデン スターリン訪問
16 ベンゴール州餓死者八千名
17 獨軍、鐵道を確保 ドニエブル戰線戰況
18 獨軍の發表
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 戰時下の榮養問題 人口分散で容易に解決 厚研が調查を發表
02 必要量だけ確保 空襲時の醫療對策
03 “退去を命じ得るもの” 上田防空局長見解を說明
04 “一粒の麥”に諭す 軍神の父、熱烈の辯
05 新竹日婦會員 街頭献金募集
06 初等教育功勞者表彰式
07 航空必勝の大評定 臺大から二教授が出席
08 米國に大暴風雨 被害數百萬弗に上る
09 海洋思想普及寫真移動展
10 日赤新竹支部の委員打合會
11 大楠公の應召 七生報國に起つ
12 佛印政廳の窮民救濟
13 基礎的軍事教育 國民學校兒童にもやらせたい 那須兵務局長答辯
14 強兵の道(15) 培へ不拔の信念/岡部克己
15 一億の戰鬪配置/菊池春雄
16 遭難船救助に原住民献身
17 文展の特選候補 陳氏進女史の“更衣”
18 昆明の人口動態
19 徵兵祝ふ海南島 祝賀大會を開いて感謝文發送 臺灣軍當局に献金
20 南ボルネオの郵貯熱
21 第一種青年訓練終了式
22 皇奉運動推進方途 支會長懇談會で討議
23 廣東警官留學生けふ本社を訪問報社消息
24 戰時特別定期預金 苗栗街で近く全部消化せん
25 社長さん達も淨汗奉仕 公共用地の勤勞作業に
26 興南詩苑
27 新豐郡下庄長會議
28 人事.消息
29 今晚の放送
30 商況(廿九日前場)
31 興南案內報社消息
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵巡二隻轟沈破 敵の一部隊モノ島に上陸 我海鷲、敵艦船を攻擊頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(十月二十八日十五時)

十月二十七日早朝敵の一部隊モノ島に上陸せり、帝國海軍航空部隊は上陸點附近の敵艦船を攻擊し巡洋艦一隻を轟沈し他の一隻を擊破せり

モノ島は無人の小島【東京發同盟】モノ島はソロモン群島ブーケンビル島ブインの南方六◯キロ、シヨートランド島の南四◯キロにあたリスターリング島と共にトレチヤリイ諸島の一つである東西十キロ南北八キロの無人の島で同島にはシヤクナゲ系統の樹木が繁茂し北西側は斷崖絕壁で北東側に僅かに袖があるのみで地面は徐徐に隆起して標高は三百五十米である。

02 モノ島は無人の小島
03 ブインの攻防激化せん
04 全議案通過成立 快速審議の實を舉ぐ
05 應召議員法案 貴院の委員會
06 十億の民眾總蹶起 掉尾を飾る眾議院
07 日比同盟條約の 批准書交換終る
08 能力に應じ幹部に採用 本島の徵兵那須兵務局長答ふ
09 大東亞總蹶起決議
10 眾院防空委員會
11 金光氏說明 大東亞民族を解放 正義の世界を實現
12 戰ふ議員の本懷 金光庸夫氏以下感激を語る
13 貴族院豫算總會
14 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 奉壯運動の展開と課題社說

 昭和十七年四月結成されたる臺灣奉公壯年團運動は皇民奉公會の強力な外廓團體として全島單一團なる阻撓の下に華華しく實踐活動に挺身、今や各街庄の團數が二七二、團員が一萬五千人に□んとするに至り、最近中央本部の機構強化と共に要綱、團則等を改正して決戰體制確立下の新情勢に沿ふて難難しく再出發する事となつた周知の如く奉壯團は大政翼賛會と其の中核的實踐團體たる大日本翼賛壯年團と同一關係の下に產まれたるものである。而して大政翼賛會は國體の本質に即しての全國民運動、即ち皇運扶翼運動の中核體として發足したが、其の後いくたの經過を經て現在では新□體制の妥協の上に立つ□親和的な國民運動統制會に變質してゐるかくて大政翼賛會の妥協中和化と共に翼賛運動の率先實踐と運動の內面的強化推進を目的として青壯年の精銳分子を以て結成されたる翼壯こそ所謂革新運動の中核的實踐推進部隊として重大な使命を負荷される事となつたのであるから、翼賛運動の成否は翼壯の今後に□つてゐるといつてもよいわけである、

 更にこれ迄翼壯の活動して來た跡を見るに、先づ具體的活動を行つたものが翼賛總選舉であつて其の結果豫期以上の成績を收め、更に進んで市町村議員の選舉に直面して其の刷新運動を展開して地方自治行政の刷新向上に努力した。尚翼壯は農村方面に於て食糧增產の目的に達成せしめるため農業報國精神を昂揚し、農家の共同態勢を振作し、更に生活部面に於て配給消費の戰時態勢化を確立する運動を展開し、產報との連繫の下に主として職場外よりする工場、鑛山、事業場に於ける生產增援運動にも參加した。本島に於ける奉壯運動は固より翼壯程の政治性を持たないが、從來生活改善、貯蓄獎勵、金屬回收、堆肥增產等の諸問題に力を盡して來たが熾烈なる決戰下の現階段に於ては生產增強方面にもつと力を注ぐべきであり、特に農村に於ける增產運動に奉壯の活潑な運動展開に期待する事態なるものがある。尚本島に於ける特殊事情として徵兵制施行に即大して皇民意識の高揚皇民鍊成の率先實踐と推進等所謂良兵健民運動として活動すべき分野が頗る多く□されてゐる。

 唯、奉壯運動が百尺竿頭更に一步を進めて真に革新體制を確立せんとするに當り、官界民間とも果してよりよき理解の下に之を育成強化するか何うかといふ事である。若し皇民奉公會の指向する明□臺灣建設の本質を適確に把握洞察するならば此の問題に關し少なくとも行政官廳各方面の理解協力が望ましい。尚內地に於ける翼壯運動は何分にも自然發生的に成立したものでるが本島の奉壯は多分に官製のものが多くそれ丈所謂中堅精銳分子がよく□□されてゐるとは言へない。從つて人的機構も當局の意志によつて右から左に動かし得る安易な方法を取つてゐるからかかる官僚統制の下に於ける國民運動も自ら□界がありこれらの點に對しては奉公會も問題であるが、如何に之を打開して新生命を注入すべきかは今後に殘されたる一大課題であらう。

02 祭粢料を御下賜 殉職教職員慰靈祭に
03 綠地や公園を擴大 都市疎開の目標決る
04 皇太子殿下 鎌倉に行啟 御學友と御一緒
05 比島の獨立秘話 來栖大使、感慨を語る
06 宜蘭市制施行三周年記念日
07 ヨイ子供が献金
08 全島教育功勞者 あす三十氏を表彰
09 花蓮港廳の表彰
10 讚ふ“白衣の天使” 看護助手の歌發表會
11 宜蘭市薪炭組合
12 催物でごった返し 島都深夜に至る迄人の波 決戰下.餘裕綽綽
13 花蓮港神社
14 宜蘭神社
15 消費節約は心構一つ 無から有の工夫へ 三毛夫人談
16 男子中等生に洋傘を
17 徵兵制講演會 けふ日新校で開催
18 市勢振興を評議 花蓮港で運營懇談會
19 映畫の收益を献金
20 新竹州下國民校教員大會
21 谷口警部の警察葬
22 第二次薪炭生產供出運動
23 花蓮港市制施行三周年
24 新化街選舉人名簿縱覽
25 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 誓ふ島民の赤誠 各地神社の例大祭
02 陸軍墓地墓前祭 馬公で嚴かに執行はる
03 學徒隊晴れの出陣 廿九日神社大前で奉告祭執行
04 更生衣類の街頭展 臺中州下各地で開く
05 雙溪分室管內の 警防團相撲大會
06 配給の明朗化へ 下檢察官長一行實地狀況視察
07 嘉義市參與奉公委員會 十六日に開く
08 “徵兵制”備へて 臺南州記者俱樂部主催懇談會を開催
09 北港神社例大祭
10 彰化郡郡歌試唱會盛況
11 軍事之栞 陸軍の各兵料 戰ふ“鐵道部隊”
12 竹山街の優良奉公の店
13 高雄州の女子勤勞施設 女子商業に轉身 淑德女來年から再出發 更に女子實踐を二校新設
14 伜の仇討たせて下さい 血書特志看護婦志願
15 安田翁新化郡へ
16 森田知事の增產督勵行脚 廿六日東勢郡へ
17 常會の推進行脚 知事以下幹部繰出して
18 嘉義市國演會 三十日に開催
19 優良商店並奉祝 窓飾褒賞授與式
20 廿三日に全部早期完納 南投稅務出張所管內の諸稅
21 東勢郡下は廿一日迄に完納
22 東勢郡下青年團の州查閱
23 共同收穫を知事が視察
24 水林校產業戰士慰安學議會
25 改正防空必携の普及講演會
26 全島各市稅務事務打合會 兩日間臺南市で
27 豐原郡二期作產米確保對策 五項目を決定
28 人事報社消息
29 地方多より
30 基隆の映画
31 今日の映画演劇
32 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 農機具の生產機構 要望されたる改革案
02 出資漁船の評價 個人業者に親心
03 森林治水事業の決戰下に於ける意義(下)
04 土地所有者中間地主間の賃借料 小作料として解釋
05 煙草乾燥用薪材の確保 十ヶ年計畫の植林實施
06 彰銀總會 預金一億圓突破
07 空壜回收を強化 來月よりリンク制廢止
08 鑄物用コークス 最高價格決定
09 直接稅中心の增稅案 來る通常議會に提出 藏相答辯
10 臺灣紡績引續き 本工場建築に着手
11 第廿三回戰時金 融債券發行條件
12 照明燈
13 經濟手帳
14 商況(廿八日前後場)
15 ラジオ
16 水滸傳(1093)/黃得時;碇政彌
17 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 日華同盟條約成立 善隣友好、主權尊重 互惠的經濟を實現
02 歷史的調印式終る
03 附屬議定書
04 條約の成文
05 見事敵乙巡を擊沈 我鐵鯨生死一如の活躍
06 重光外相昨日獨大使と會見
07 帝國政府聲明を發す
08 交換公文
09 日滿食糧の自給態勢 飛躍的發展期待さる
10 國府側の發表
11 糧秣の鹵獲は莫大 機先を制する雲南作戰
12 鑛石配給統制規則を制定
13 荒鷲タンブルを爆擊
14 日本海軍は依然強大 敵將ニミッツの演說
15 又も北佛印を盲爆
16 運輸通信省の豫算の內譯
17 米價の引上 十一月一日から實施
18 印度の飢餓民眾 食糧列車を襲擊
19 チアノ伯を糾彈 ファシスト黨紙
20 會計法を改正 事務の簡捷化を圖る
21 米英ソ三國協定成立 ルーズヴェルト言明
22 地方石炭會社を統合 統制會社令に基く設立命令
23 アメリ―を攻擊 インド各級
24 獨軍戰況公表
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 聖訓畏み決戰に邁進 勅語奉讀式を舉行 教育功勞者三十氏表彰
02 白衣勇士、遺家族慰安者 軍援主催六日から開く
03 適齡者を調查 新竹州で着手
04 開拓に捧ぐ苦鬪(上) 比島進出邦人座談會
05 教員の士氣昂揚 新竹州國民學校教員大會
06 皇軍慰問金を 本社支局に寄託報社消息
07 十一月實踐事項 翼贊會各支部に通知
08 米英鬼ござんなれ 一刺必殺の鬪魂 臺灣軍劍術競技大會
09 玉碎遞信勇士 嚴かな慰靈祭執行
10 女子事務員募集 軍司令部副官部で
11 強兵の道(16) 培へ不拔の信念/岡部克己
12 木造船竣工 けふ晴れの進水式
13 荷拔犯人檢舉 不都合な作業手
14 南方百科大辭典 愈よ編纂に着手 兩方人文研究所調查要綱
15 海の殊勳者表彰 昨日海務院で舉式
16 醬油速釀法 香川縣で成功
17 七日間で五萬七千餘圓突破 新莊郡の硬貨回收
18 興南詩苑
19 人事.消息
20 今晚の放送
21 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 光榮の五將校謹話頭條新聞

【東京發同盟】光榮の拜謁を滯りなく終つた原田大佐外四將校は二十九日正午頃□つて陸軍省を訪れ交交その感激を謹話した。

原田大佐謹話

この度破格の光榮に浴しまして誠に恐懼感激の極みであります之は私一個の光榮でなく私と一身同體となり戰線に馳驅し或は□□した部隊全員の光榮であり共にこの破格の思召を肝に銘じたいと思ひます地下の英靈も私と共に光榮に感泣してゐる事でせう想ひかへせば□□しい戰鬪でした戰線三千キロの游擊は精銳を宣傳してゐた英印軍を蹴散らして將も兵も實に克く戰ひ克く働いてくれましたあたかも一昨年の紀元節長大なサルウイ河の渡河に成功所在の敵を殲滅してバアヤーン附近で始めて英印軍に遭遇これを擊破してからは部隊の士氣は英印軍何ものぞと天を衝くの氣があり續いてシツタン河畔から三月八日の大詔奉戴日には目指すラングーンに入城しました更に轉じて北部ビルマに進み同月三十日にはシユエダウンに敵の機甲部隊英印軍十七師を破つた戰鬪は真に悽烈を極めたもので日本の兵隊の勇猛果敢な精强さには今更の如く胸をうたれた戰鬪でしたラングーン攻略に當つては「ラングーンヘラングーンへ」と倒れた兵も傷いた將も唯一筋の念願に凝つて進擊を續け十時間で六十キロの行程を突破したのもその時でした將兵はバアヤーンの戰鬪以來旣に敵を吞み必勝の信念に燃えて搖かぬ擊滅の決意は誠に賴もしい、限りでした今この光榮に浴した有難さそれは決して私一個人の成功ではありません私は部隊の代表にすぎませんこれをきいて部隊一同如何に喜び如何に士氣が昂ることでせう醜の御楯として盡忠を貫く決意を固めるだけです

太田少佐謹話

今年の二月二十九日江北殲滅作戰に於て敵將王勁哉を捕虜にしたことは感銘深いものがある當時私の部隊は王軍を包圍する一翼を擔任してゐたが二十五日王軍が包圍圈を逸脫したので「直ちに追擊すべし」との命令をうけ同日午後五時半頃王以下約七十名を捕虜とすることに成功したのであつたその際王は便衣に身をやつしてゐたので配布の寫真を便りに村中を捜查した結果王勁哉であることを突き止めることか出來たこの戰鬪は追擊であつたため我が方の損害は殆んどなかつた、今日のこの光榮は唯唯部下の奮鬪のおかげであると共に護國の英靈の加護に依るものと存じてゐる

糸日谷少佐謹話

私の部下では楠公の奮戰された地方の出身者である關係上部下に對して常に「傳統を辱めるな」をモツトウとして教育訓練を行つてゐたその訓練も卽ち戰鬪なりと考へ血のにじむ樣な猛訓練を施した結果犧牲少くして多大の戰果を收めることが出來たしかし今日の光榮を頒ち得ない部下もありこれを思へば何とも申しようもない感慨で一ぱいであるこの上は粉骨碎身以て聖恩の萬分の一にも對へ奉らんと深く期する次第である

西山少佐謹話

私が感狀を戴いたのは香港攻略戰に依るものであつた先日新聞に揭載されたガダルカナルの我若林大尉は私の部下であつたが第一線中隊長として實によく働いてくれた此若林隊長と共にガ島で働いてくれた將校の中深田大尉(愛知縣)がありその外將兵何れも實によく戰つてくれた今これら將兵が殆んど全部南太平洋の地に護國の肇となつて還らない時に私のみこの光榮に浴したこの感激を傳へることが出来ないのは真に感慨無量であり又殘念でもあるしかし部下將兵の英靈は固より遺族の方方も自分のこの光榮を喜んで頂けるだらうと信じてゐる歸り途に若林大尉深田大尉などの家に立寄りこの光榮を頒つつもりである今日の光榮に一層任務に邁進御奉公申上る覺悟である

中西瀧男大尉謹話

【東京發同盟】一草莽の身と致しまして本日恐多くも拜謁仰せ付けられ破格の光榮に浴し恐懼感泣するものであります、今回の事は全く部下將兵が至誠盡忠以て奮鬪した賜でありまして、今日の感激を何とかして現在も尚第一線に戰つてゐる當時の部下達に傳へ喜びを共にし度いと考へますと同時に、敵彈に散つていつた部下に此の光榮を傳へる事の出來ないのが殘念です、今でも瞼に浮かぶのは昭和十七年、パレンバン急襲當時空一ぱいに廣がつてゐる敵の彈幕の中に飛鳥の如く舞下りて行く落下傘部隊の姿です、落下傘部隊は白刃を閃めかして敵の懷に飛ぶ必殺の兵法です、之に呼應する地上の協力□□□一瞬の躊躇も許されません、空□呼吸の一致を缺けば直ちに敵の乘ずるところとなり易く、落下傘部隊は戰鬪も派手で兎角人目を惹きやすいものですが援助部隊の戰鬪の困難さは言葉に絕してゐます、空の速力と共に移行する陰影の如く附いて行く事が出來なければ畸形的な戰術になつてしまひます、不肖私は任官以來少年航空兵の教育指導に任じ、自らも操機桿を握つてノモンハン事件以來幾多の戰鬪を經て來ましたので航空戰の呼吸も幾分かは吞み込んでゐるつもりです。然し此の時經驗した程難儀した事はありませんでした。空中同樣の速力を以て戰ふ事が想像出來るでせうか、然し私共は成功しました。多くの淚ぐましい犧牲と擊ちてし止まむの不屈の鬪志があつたからです

02 ソロモンニ島方面 海鷲連日の猛活躍 二十三日以來の戰果
03 直ちに決戰的運營 議會終了首相所信を披瀝
04 日華の經濟合作 新平等互惠の基礎に立つ 劃期的改變を加ふ
05 國府軍事委員會の機構改革
06 臨時議會の成果(一)
07 陸軍異動發令 樋口臺灣軍參謀長 久留米第一陸軍豫備士官學校長へ
08 臺灣總督府の減員 六百八十五名に上る
09 兩院議員を招待 東條首相が
10 麥類の價格引上げ
11 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 適齡者と國語 正しき國語を習得せよ社說

 國語の普及は今更らこと新らしく認むるまでもなく皇民化の第一條件として總督府を始め關係官民によつて指導實施され來つたところであるが、支那事變發生以來、就中皇民奉公運動の展開に伴つて急速な進步を見るに至つたやうである。然るに待望の徵兵制度はあと二年內には施行されるといふのに□□適齡者にして國語理解者は、今回の臨時議會に於て高橋府財務局長が議員の質問に答へたところによれば僅かに六十五パーセントであるといふ。この比率に現はれた數字は日常會話に不自由なき程度のものか、或は內地人同樣に使用出來る練達せるものか、その標準は明らかならざれども何れにしても□□後三十年を經て誕生した青少年にしてこの程度の普及率では實に心細き次第である。わが國の軍隊生活が、皇國民たるの最高最大の鍊成道場たることは建軍以來五十年の徵兵史が最も雄辯に物語つてゐるところであるが、この軍隊生活は內地人に於てすら擔當の訓練を要するものであるから、國語が先づ理解出來ぬやうでは、崇高なる皇軍精神を體得することは容易の業ではないのである。尤も當局ではこの適齡者をして軍隊に入るも不自由なからしむるため、恰も特別志願兵に對する訓練所の如く全島に十數ケ所の訓練所を設け適齡者に豫め準備教育を施す方針の下に着着準備を進めつつあるとのことなれば、適齡者も意を安んずるに足ることと思ふ然し訓練所の設備あるにまかせて平素の習熟を怠るが如きことあらばいつの世に至つても訓練所を經ざれば兵たり得ぬといふことになり、真に良兵良民の實を舉ぐることは困難である。

 國語の習得は何より急務であるが、ここに一言せねばならぬことは正しき國語の習得である。國民學校の教科書は正しき標準國語となつてゐるので、これによれば先づ絕對的のものと云つて差支へないが、市井には稍もすれば方言や地方訛りが用ひられてゐる場合が多いのである。殊に臺灣は九州地方からの渡來者が多いためか、內地人でさへも理解出來ぬ方言が使はれたり、男性語と女性語が混用されたり或は尊稱語や命令語が轉□されてゐるのを□々耳にすることがある。これは一半の□は在臺內地人の負ふべきものでもあるが、所謂內地語にあらざる正しき國語の習熟に專念することが肝要である。而して言葉は如何なる言葉でもこれを常に用ひざればこれを忘却するものであることは長期に亘り外國に在つて外國語のみを用ひて居た者が母國語を忘却したといふ例が多多あるのを見ても明らかである。內地人に劣らぬ相當の國語理解者でも家庭に入れば本島語を併用せねばならぬ狀態であるが、これは國語を理解せぬ老年者や國語のみでは充分意見の發表の出來ぬ者の多い現狀であるから餘儀なきことであるが、將來は國語のみを以て凡てが足るやうに至し、即ち國語を自己のものとし、國語の中に溶け込んで真の皇國民たらねばならぬのである。それには次代の中□となり指導者となるところの青少年就中明日の兵たるものが率先して國語臺灣の實現に挺身すべきである。

02 仰ぐ萬古不易の聖訓 けふ教育勅語渙發記念日
03 新穀に感謝を捧げ 決戰增產に挺身 新嘗祭の國民的行事
04 午前九時宮城遙拜 三日は明治の佳節
05 支部長懇談會 奉公運動の大推進 熱心に方策を開陳
06 全島稅務事務打合 臺南で開かる
07 適齡者を鍛鍊 徵兵制に新竹州萬全の對策
08 宜蘭で救助講習會
09 覺悟を新たに忠誠捧げよ 樋口軍參謀長離任の辭
10 突擊議會 勝拔く日本の姿 賴母し.閉院式風景
11 生死を超越せよ 志願兵訓練所の徵兵制講演 五十君所長の熱辯
12 防空研究會 稻江會館で開く
13 富士丸遭難沈沒 二十七日、東支那海で
14 皇軍將兵慰問金第三回領收報告(敬稱略)報社消息
15 不要不急の船旅は 是非取止められたい 副見交通局總長談
16 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 教育勅語渙發記念日 教育功勞者を表彰
02 各地の神社祭典
03 教育報國の範 表彰卅氏敢鬪の跡
04 神前に忠誠を誓ふ 學徒壯行奉告祭嚴かに執行はる
05 農事研究發表會 州商工獎勵館で開かる
06 霧社事件殉難 殉職者慰靈祭 嚴そかに執行
07 叩き込む皇民魂 支、分會生活部長鍊成會
08 產業戰士の體位向上に 職場體操會に指導員を派遣
09 東石郡警察課定期召集
10 陳碧女さん 府展に入選 陳澄波氏の次女
11 廿四日に早期完納 斗六稅務出張所管內
12 防疫戰士の華 故中田氏に表彰狀を贈る
13 天晴れこの覺悟 海兵團學生隊で猛訓練中の 吳振武君鄉里に初便り
14 健民強兵に驀ら 鍛へる新竹市の若人達
15 「町の發明家」余福猶氏 新竹州產業部で表彰
16 本社參觀報社消息
17 地方多より
18 三峽街健民委員鍊成會
19 第六十七期決算公告/株式會社臺灣商工銀行
20 基隆の映画
21 今日の映画演劇
22 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 航空機の大量增產へ マグネシア等重要工場管理
02 ミシン配給統制 商工省より要綱發表
03 增產と共同作業(三)/村田安五郎
04 商工銀行總會
05 水產統制令一部改正 評價委員會官制近く公布されん
06 小麥の播種法等 加茂府農驗技師要點を語る
07 勸業無盡總會
08 最近の經濟問題
09 新竹州炭の價格 督府で是正措置を講究
10 溪洲製糖所 來る一日壓榨開始
11 文山郡茶業懇談會
12 南投郡下藥種商の統合成る
13 經濟手帖
14 照明燈
15 ラジオ
16 廣告
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 東亞同胞の面目回復 重慶今こそ反省せよ 慶祝大會、汪主席世紀の演說頭條新聞

【南京發同盟】三十日間華同盟條約調印の大任を果した國民政府汪主席は直ちに國民大會堂に於て開催された首都民眾慶祝大會に臨み世紀の演說を試みたが右演說に於て主席は新條約の意義を强調し東亞同胞本來の面目は完全に回復されたと絕叫更に重慶に對しては今こそ反省しなければ英米のための抗戰になり終るであらうと力說滿場の民眾に多大の感銘を與へた汪主席演說要旨左の通り

02 飛躍的內容を持つ 從前の基本條件との相違顯著 日、華關係の前途洋洋
03 日華本然の關係律す 東條內閣總理大臣談
04 俄然感激の嵐爆發 首都南京は慶祝一色
05 谷駐華大使挨拶 調印式に於いて
06 新條約の性格 全般的な互惠提携
07 新設三省あす開廳 全官界の決戰的發足
08 質疑を終了 行政機構整備關係諸勅令の 樞府審查委員會
09 汪行政院長挨拶
10 フインシハーへン敵陣地を爆擊 敵機十五を擊墜
11 在滿支諸學校 戰時非常措置に適用
12 政府に實施方を建議 日用品補給量算定表成る
13 交換船帝亞丸 昭南に入港
14 水產物輸移出入組合解散
15 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 官廳附屬團體の整理統合社說

 總督府では政府の方針に基き、臺灣決戰態勢強化方策要綱を決定して斷乎たる決意の下にこれを實施することとなつたが、決戰意識の昂揚、軍需生產の急速增強、食糧增產並に之が供給の確保、國民動員の徹底、就中勞務要員の供出防衛態勢の整備といふ五大目標を完遂するための方途として先づ全面的行政刷新を斷行し、總督府行政機構の劃期的大改革を行ふと共に外廓團體及各種統制團體の整備統合を行ふことに決定した。即ち懸案の外廓團體及各種統制團體の整理統合については、農業部門は農業會に、水產部門は水產業團體(漁業會、製造業會、水產業會)に夫夫統合し、重要食糧の貯藏及配給については食糧營團を設置し商工部門については統制會社令及臺灣商工組合令(假稱)に依り整備統合すると共に臺灣商工經濟會を設け、交易のためには臺灣產業營團(假稱)、金融部門については產業金庫、石炭については石炭統制會社を夫夫設けることとし、其他の外廓團體等については徹底的なる整理を斷行するといふことになつて居り、以てこの問題に對する督府の異常なる決意を窺ひ知るに足るものがある。

 本島に於ける外廓團體及各種統制團體の多過ぎることは周知の通りであるが、それは近年來の文化の向上、皇民鍊成運動の促進に伴つて次第に增加し、就中戰時經濟下の統制風潮に煽られて急速に增設を見、遂に今日の如き狀態に至つたことは殆んど說明を要しない事柄であるしかしながらその數の多いことは真に燒くべきものがあり全島的に見て、一市郡に於ける其れの凡そ四十乃至五十を數ふる狀態に在るは蓋し想像以上と云ふべきであらう。ところで之等團體中には、時日の經過に伴つて次第に本來の使命を失ひ、或は存在理由を失して、既に有名無實の形□化せるもの少くなく、殊に經費の制限、命令案□の複雜化、運營の拙劣等のため、寄附募集に依る團體費の大半を人件費、旅費、雜費に□消し、本來の事業施設費に還元するの餘裕なきものが相當に多いのである。而して又命令系統を異にする同種の團體が相重複し、徒らに市街庄事務を複雜化する弊害もあり、要するに時局柄市郡の負擔□滅、事務簡捷を叫ばれてゐる今日、時代に逆行する結果を招く虞れ多き、此等外廓團體及各□統制團體の整理統合はまさに最も時宜に適した措置と云はねばならぬ。

 さて本島の中央地方を通ずる諸團體中法令に基くもの或は單獨任意のものとあり、又は產業經濟關係、文教關係、警察關係、其他の附屬團體といふ風に分類することが出來るが、その內第一義的な法令に準據せる產業經濟關係の附屬團體については最初に述べた通り既に具體的整備統合案が出來て居るから其れには虞れないとして、其他の諸團體について云へば文教關係乃至警察關係其他の附屬團體こそ數に於て尨大と云はねばならず、しかもその大多數は本來の使命に對する積極的活動を缺き或は既に存在理由を沒却せるもの決して少くはないのに鑑み、これが徹底的なる整理統合は理の當然と云はればならない。殊に單獨任意の所謂經費徵收團體の全廢は殆んど議論の餘地はなく、同一種類の團體整理或は命令系統の一元的強化による團體統合も整へて異論なきところであらう。これを要するに各部門に於ける附屬團體の整備統合は徹底的斷行を要請□□□□ゐるのでありしかもその多くは州廳限りで出來得ることなる故各地方長官の英斷を切望するものである。而して法令或は通達によるものもあるので督府當局に於ても整理統合上必要なる府令訓令通達等の改正方に關し率先垂範を望んで止まぬ次第である

02 秋に鍛ふ國民祭典 揭ぐ標語も“總員戰鬪配置” 明治の佳節に神宮鍊成大會
03 神饌米の刈取式 五日花蓮港昭和校で
04 戰時下の正值生活(一) 內所內所が闇の本 子もつ親は.特に御注意
05 頻度の空襲對策 第二次答申案成る
06 盡忠の決意を表明 在京留學生の保護者會一日新竹で開催
07 戰時生活の簡素化 街頭移動展で呼掛く
08 江藤州知事 產業戰士を激勵
09 興隆日本を誇示 島都青少年團查閱
10 教育界功勞者 三氏に表彰狀
11 宜蘭市で防空救護鍊成會
12 飛行機献納運動 海南島在住の本島人間に展開
13 皇軍將兵慰問金第四回領收報告(敬稱略)報社消息
14 楠野、二瓶兩勇士の鳳林街葬
15 山の若人を鍛ふ 豐濱に修鍊道場設置
16 港都市民の赤誠慰問金報社消息
17 樋口前參謀長 離臺挨拶のため 昨日本社訪問報社消息
18 坂田警務課長の管下巡閱日程
19 花蓮港奉壯、名譽團長に鳥海氏
20 北京語、馬來語の速成講習
21 廣告
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日刊第3版
序號 標題
01 增產具體策を確立 市長郡守集めて大評定
02 食糧增產打合會 四日臺中州正廳で
03 彰化神社奉納諸競技成績
04 勅語奉讀式 臺中州正廳で
05 嘉義の奉讀式
06 勅語奉讀式
07 彰化神社例大祭嚴かに執行
08 新高神社の秋季大祭
09 麥寮神社例大祭並豐年感謝祭
10 苗栗神社例祭 奉納催物決定
11 岡山神社祭典 奉納行事決る
12 學校社會教育功勞者 新竹州で表彰式舉行
13 戰時貯蓄の普及狀況を懇談 きのふ大屯庄で
14 軍事之栞 陸軍の各兵料 (二)戰ふ“鐵道隊”
15 三郡の經濟警察事務研究會 廿九日桃園郡で
16 米穀增產研究會を開催 廿七日西螺街で
17 產業戰士を表彰 高雄州で三百五十三名
18 新豐郡關廟青年團の查閱
19 從軍會員の一日鍊成
20 全議案を可決 高雄市臨時市會
21 母親方の戰鬪配置 三箇條の實行を申合せ
22 淡中淡女の創立五周年行事 二日間に亘り開く
23 新庄子國民校體鍊大會
24 戰時特別預金 斗六街でも非常な人氣
25 非常な上達振り 嘉義市の國語演習會
26 埔里徵兵感謝 演劇大會好評
27 敬老會を開く 新莊郡各街庄で
28 警防團員の美談 近くで郡表彰
29 補助硬貨回收好成績 下淡水溪以南の一市四郡
30 臺中州の博物館週間 生徒兒童の作品競技展開催
31 水裡坑木材業者組合の創立總會
32 竹南郡南庄女子看護團鍊成會修了式
33 日婦石岡庄分會の非常炊出し講習會
34 員林郡疊表、英蓙兩組合創立總會
35 共同收穫事務講習並打合會 一日豐原郡で
36 少年箱師捕まる
37 地方多より
38 基隆の映画
39 今日の映画演劇
40 廣告報社消息
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日刊第4版
序號 標題
01 新山開發等諸問題 當面の殖產行政に關し須田局長と一問一答
02 增產と共同作業(四)/村田安五郎
03 島內の金融統制 臺灣金融協議會で規程施行
04 タイヤチェーンの回收強化 督府の要綱決定
05 功績顯著な技術者 商相より表彰
06 臺灣土地建物年九分に決定
07 臺北州產木炭 生產者價格改訂
08 塗料配給統制要綱
09 經濟手帖
10 照明燈
11 商況(三十日前場)
12 ラジオ
13 廣告
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