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興南新聞1943年3月

日刊第1版
序號 標題
01 間接三稅の增徵 昨日公布けふから施行頭條新聞

【東京發同盟】大東亞戰下戰時財政の強化を圖つて戰費財源を補強すると共に購買力吸收を徹底化するため政府が今議會に提出せる間接稅を中心とする增稅法案十二件は二月十二日眾議院を通過、續いて二月二十四日貴族院を通過何れも成立し政府は即日御裁可を仰ぐと共に施行規則の改正その他稅法改正に伴ふ關係法令の制定準備手續を進めつつあるが右十二法案の內物品稅法中改正法律、遊興飲食稅法中改正法律、入場稅法中改正法律の三法律案はその性質に鑑み且つ今次間接稅增徵の本旨より見るも可及的速かにこれを實施する必要があるので政府は二月二十八日附官報號外を以つて右三改正法律を公布、三月一日より施行することとなつた、而して右三改正法により增收額は物品稅法においては基本稅額三億三千七百萬圓に對し本年度において二億八千百萬を增收、遊興飲食稅においては基本稅額三億七千九百萬圓に對し二億七千七百萬圓を增收、入場稅法においては基本稅額五千九百萬圓に對し一千二百萬圓を增收、增收額合計は平年度五億七千萬圓となり今次の間接稅增徵の約五割を占めることとなる、尚大藏省では右三稅法の施行に際し左の如き大藏當局談を發表した

▲增稅施行に關する大藏當局談(二十八日午後四時)先般帝國議會の協贊を經たる物品稅、遊興飲食稅及入場稅の各改正法律は二月二十八日官報號外をもつて公布せられ三月一日から施行されることとなつたが今回の增稅はこの戰爭を勝ち拔くために消費の節約、購買力の吸收を圖ると共に戰時財政を強化することを目的とするものであるから消費者においては消費の節約、貯蓄の增加に一層の工夫を凝らし又斯稅の徵稅義務者たる業者においては適實正確なる納稅義務の遂行に更に一層の努力を拂はれんことを期待して已まない次第である、尚今回は種種の都合から公布より施行までに充分の日時を置くことが出來なかつたが關係業者においては所轄稅務署の指示を受け課稅につき誤りなきよう充分努められんことを希望す

02 新舊稅率の比較
03 支那事變特別稅(府稅務課發表) 增稅額三千八百□萬圓 愈よけふ□實施
04 湖南、廣西の空制壓 柳州、道縣、零陵、桂林を反覆強襲
05 物品稅改正要點
06 皇軍、怒濤の進擊 印緬國境、雲南怒江沿岸へ
07 英印度を急追中
08 判明せる戰果
09 滿洲國帝制十周年 全滿、征戰完遂の心構を新たに
10 增徵額の價格加算 未公定品には暫定處置
11 免稅の物品
12 敵機を擊墜 小癪ラシオ來襲
13 張國務總理談
14 青木大東亞相談
15 ガ翁容態書
16 水上大兵站線完成 王勁哉軍潰滅の意義
17 オ地區獨軍優位 赤軍五ケ師を喪失
18 赤軍イ湖攻擊 全く失敗
19 ソ聯軍の反擊 漸次衰退
20 赤軍戰車破壞 一日で百一臺
21 英機卅五擊墜 ドイツ空襲で
22 けふの兩院
23 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 海軍に捧□ “中壢郡婦人號□ きのふ嚴□
02 野村大將歸北 中南部視察を終へて
03 鬪ふ文化戰士 島都文藝講演會盛況
04 宜蘭市翼贊市會 昨日市公會堂で開から
05 けふは稅制記念日 租稅奉公の秋 中嶋財務局長語る
06 もう一息で三億だ 擧島頑張れあと一ヶ月
07 官民各位の援助に深謝 伊藤臺北地方法院檢察官長退官の辭
08 行的鍊磨に深き感銘 日婦幹部鍊成會終る
09 尊い體驗を日常生活に 本部長代理藤岡豐子さん語る
10 燐寸の値上げ けふから實施
11 御馴染みの彈丸切手 けふより賣出し
12 生活科學展盛況裡に閉幕
13 桔俱第九回鍊成會終了式
14 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 ジヤワ、上陸一周年 上陸後僅か十日間 敵十萬の大軍降伏 當時の感激國民の胸に尚新た
02 軍政一箇年の懷古 軍政監部、當局談を發表
03 上陸戰から建設戰 從軍記者の手帳を繙く
04 鄉黨の模範たれ 決意に燃ゆる若人三百 勤報臺北州退隊
05 島崎警備府參謀長 國語推進隊幹部を激勵
06 戰ふ高雄市民の姿 國債消化に貯蓄に素晴しい成績
07 決意に燃えて 部落會長鍊成終る
08 鳳山郡學校會議
09 黑澤兵事防空課長來屏
10 戰場精神鍊成 州民に呼びかけて 高雄州で開催
11 增產戰士を激勵 青木產業部長一行 一作期狀況を視察
12 新興代用品展 廿八日から高雄で開催
13 常會指導員設置 理想的運營を期する 嘉義市支會の企て
14 貯蓄完遂へ總進軍 員林郡掉尾の活動開始
15 埔鹽好修教化區青年團献金
16 松居氏を迎へ 花蓮港桔俱懇談
17 花蓮港音樂研究會結成式
18 臺北洋服商組合の總會
19 高雄女音樂會
20 皇奉彰化市支會常會
21 地方多より
22 今日の映画演藝
23 台北合同興行会社
24 訃文:陳寄生
25 高雄金鵄館
26 基隆の映画
27 訃文:千葉豐次
28 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 出版文化の進路/金子弘
02 日本女性の性格/坪井敏男
03 ガ島に輟る肉彈記錄 ○○上等兵の戰陣日誌
04 ジヤワの田園風景/伊原宇三郎
05 婦人苑說 師を尊ぶ心/石田菊枝
06 教育相談 入學前兒童
07 北回歸線 書物買切制の影響/古谷綱武
08 圖像:硝煙の道(聖戰美術展)/猪熊弦一郎
09 地方通信
10 ラジオ
11 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 滿洲國皇帝陛下に 記章、記念章を捧呈 けふいと莊重な式執行はる
02 陸軍異動けふ發令
03 兩院共六日を以て 政府案を議了成立 七日より自然休會に入らん
04 圖像:敵の牙城に迫る我が○○砲陣地 蘇淮作戰
05 “日本軍良民を敵とせず” 捕虜の王勁哉部下と民眾に告ぐ
06 王勁哉憂悶に憔悴
07 國際展望
08 滿洲建國節慶祝の夕 けふ東京でも多彩な催し物
09 ソ聯軍の損害甚大 兩地區の戰鬪最高潮
10 兩院の審議狀況
11 バナマ運河橫斷の 軍用通路開通
12 敵の舟艇群を猛爆 中支の我が陸鷲奮戰
13 獨快速艇の戰果 ドーヴァー海峽で
14 消費節約貯蓄增強へ 決戰財政對應の增稅
15 東部戰線戰況
16 勝利への道邁進 ゲ獨空軍總司令、全軍に布告
17 緬甸で既に適用 “印度人を敵國人扱せず”
18 入場稅遊興飲食稅 高級もの思ひ切つて引上げ
19 ルーズヴエルト病狀
20 獨潛水艦の新戰果
21 伯國の邦人壓迫
22 谷荻報道部長 少將に進級
23 樞軸軍依然攻勢 チユニジア北部で
24 ぺ、エ兩國の 國境紛爭再燃
25 ガ翁睿態發表
26 ガ翁の令息聲明を發表
27 伊空軍の戰果 敵機五十九擊墜
28 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 消費を徹底的に抑へ 決戰生活へ驀進 劃期的大增稅の狙ひ所
02 國民豫ねての覺悟 大正翼贊會後藤事務總長談
03 皇軍來る感激に泣く 爪哇指導者スカルノ氏談
04 府正廳で懇談會 野村大將今夜放送
05 督府定例局部長會議
06 日婦理事初懇談會 けふ本部會議室で開催
07 新生爪哇祭で賑ふ けふ皇軍進攻一周年
08 藤岡軍兵務部長南下
09 南方將兵に名產の桶柑 陸海軍に臺北州民から献納
10 瀧田日婦主事上京
11 擊ちてし止まむ 陸軍航空整備學校(其一)
12 納稅報國徹底へ 島都は稅制宣傳一色
13 文報派遣作家一行 今夜新竹市で講演
14 鍛へる青年團員 道路造りに勤勞奉仕
15 第五部隊への軍馬慰問
16 新竹市の稅制記念日行事
17 港都の行事
18 巢立つ二女生と懇談 臺北桔梗クラブ員
19 防諜映畫上演 四日より六日間
20 改正稅法解說懇談會を開催 あす基隆市で
21 第七回司法保護實務者鍊成會
22 漁組中堅人物 鍊成會始まる
23 高砂族助產婦講習會
24 英軍盲爆下のスペツチア
25 フランスの教區は平和
26 人事.消息報社消息
27 今夜の放送
28 商況(一日前場)
29 興南案內報社消息
30 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 全く烏が鵜の真似 米國の幼稚な戰略戰術 佐藤軍務局長の批判頭條新聞

【東京發同盟】佐藤陸軍軍務局長は一日午後の眾議院決算委員會において鶴見祐輔氏(岩手)の質問に對し大東亞戰爭に具現された米國の戰略戰術を一一冷笑してその蔽ふべからざる幼稚性を批判しつつ「敵、兵を知らず」と斷じ自らは世界制霸の野望を強行するためあらゆる惡虐なる手段を弄しつつ理由なき敵愾心を揑造して決戰を強要し來るが米國にして真に戰爭をスポーツと觀念するならば大國らしき襟度を持してあまりシーリアスとなるなと極めつけ太平洋を挾んで堂堂の決戰を行はんと呼びかけ征戰目的を直接戰略の面より闡明し注目を引いた(速記要旨)

「米戰略、ナポレオン鵜の真似」米國の戰略に關し若干の所感を述べると大體米國將校の戰略戰術の智識は非常に幼稚である、理由はどこにあるか第一に實戰的訓練を經て居らぬ、建國以來あれ程澤山戰爭してゐる國はなく戰爭は隨分やってゐるが近代戰における實戰的な訓練は非常に缺けてゐる、第二には大兵團の運用を全くやったことがない、從ってアメリカの將校の戰略戰術に關する腕前は非常に幼稚である、それから海軍の事はよく判らぬがアメリカの陸軍の首腦部になる人達はフランスの陸軍大學を出たものが多くその關係か非常にナポレオン戰術が好きである、英雄崇拜の氣持を持ってゐるアメリカがナポレオン戰術に傾倒すると言ふ理由はよく判る、ナポレオンは全く天才で直感であったのだ、ナポレオンの戰術は直感に基く天才的なやり方であるからそれを彼等の樣に實戰的訓練もなければ大兵團を運用したこともないものが鵜呑みにすることはいはゆる烏か鵜の真似することと同じだ十年前の缺陷その儘のフランス戰術の短所は戰術が算術的であり然も非常に事務的である從ってものを組織的に直感的に見ることについて非常に缺陷があるこう言ふ缺陷が戰略的缺陷になってゐる、それが今日實際戰を始めてからそのまま現はれてゐることは政略と戰略の調和、連繫が一つもついて居らぬ、その一例を擧げると真珠灣の奇襲である、これは日本の奇襲が上手であったからであるがしかしあの查問會で調べた報告を見ても判るようにもう既に日米間に戰ひが行はれるかも知れぬから總べての開戰準備をしろといふ命令が行ってゐる、それにも拘はらずぼやつとして居てやられた、奇襲は戰略の上で一番大事なことである、真珠灣は海軍の問題であるが私共が一番心配したのはマライの奇襲上陸、フィリピンの奇襲上陸である、マライの奇襲上陸の時にはフィリピンを橫に見てずっと長い距離を行かなければならぬ、日本の海軍側に入った情報によると六日の日には日本の輸送船團が堂堂と前進してゐるのをアメリカの海軍は素敵してゐる、あれはサイゴンにでも入ると思ったのかも知れぬがしかし鎧兜に身を堅め大身の槍をひつ抱へたものが白晝移動してゐるのであるから判らぬ筈はない、しかもサイゴンを通り越してシャム灣に向ったのは七日の早朝である、これまた米國の海軍はちゃんと素敵してゐるのであるから私共は七日には當然シャム灣で戰ひが起ると考へて戰鬪を旨くやって貰ひたいと考へ朝から明治神宮に祈願をかけてゐた、しかしそれがそうならなかった、それからフィリッピンの上陸であるがこれは真珠灣を奇襲されマライにも入ったといふことが判ってゐるのにこれまたぼやっとしてゐた、その次には牽制であるがこれは先般南太平洋の作戰で說明した如くガダルカナルやニューギニアの一角に全く牽制されて後方の日本軍が堂堂たる戰略展開をやってゐることを全くお氣付きにならないのか、なっても動かうとしないのか、完全に牽制された、これも戰略上最も戒める所がある、次は集中の原則である、戰略において兵力の集中が重大であるがアメリカは御覧の通り世界中に戰力を分散してゐる

制霸の野望明白

アメリカの戰爭目的は目茶苦茶であるがやってゐる所を見れば所謂世界制霸の野望である濠洲、インド、西亞、殊にアフリカに眼を入れて英帝國の遺產相續をやらうといふ目的ならアメリカのやってゐることは非常に良く判るが戰略の原則は未だ本當に判って居らぬのではないかと思ふ、アメリカ軍は戰略、戰術の原則は一應判ってゐるが身についてゐない、こういふのが最も適切な批評であると思ふ、それは觀念的な批判でなく實際四つに組んで皆一年間の經驗に徵しても間違ひない、大體アメリカのやってゐることは戰略、戰術の本當の原則でなくしてスポーツの原則でやってゐるようである、戰略とスポーツとはその原則が非常に似てはゐるが肝腎な所で違ってゐる、しかしアメリカのスポーツは肝腎なスポーツマンシップを忘れてゐる、例へて言ふとガダルカナルにおいて戰鬪力を失った重傷の日本兵をローラで曳き殺した如何に戰ひとは言へ何處にスポーツマンシップがあるか、また明瞭に表示された病院船を攻擊してゐる、また奇襲を受けたとは言ひながら米國市民權を有する居留民の取扱ひ方、あの有樣等は全くあはててゐる、次には戰況發表であるについてである無論敗戰國としてそう赤裸裸には云へないであらう、然し米國は世界に誇る大國ではないか本當にスポーツマンシップがわかってゐるならもう少し大國的襟度を以て戰ったらどうか、先般も豫算總會に於て總理大臣は日本はアメリカに對して領土的野心はないと云ふ事を述べられたが日本の戰爭目的は宣戰の大詔に明示せられてある如く真に自存自衞の確立にある、經濟的にも軍事的にも喉首を締められてもう之以上一歩遷延したら日本は足腰も立たないと云ふ場面に追詰られた、真の自存自衞國家の生存のために起った戰ひである、アメリカの戰爭目的は全くしどろもどろでつまり今日やってゐるところは世界制霸の野望、云ひ換ればイギリスの遺產相續でもやらうと云ふ腹じゃないかと思はれる樣なやり方である。

揑造した敵愾心

戰爭目的が無茶苦茶で自分の政略と戰略の關係から戰力の足らない、力の及ばないところを棚に擧げて真珠灣でこの橫面をたたいた之は怪しからぬと云ふ所謂揑造した敵愾心を只煽ってゐるに過ぎないそうして徒らに戰後の設計を樹ててゐるその設計では日本を米國の一州の如くにする、日本の武裝を解除する、六代都市を保障占領すると云ふ樣な事ばかり云ってゐる、負けてばかりゐるのに設計等と云ふ資格が何處にあるか、然るに日本は總理大臣の云ふ如く領土的野心等はない、アメリカを地球上から滅ぼしてしまうなどとは云はない、今日世界の大國は何處の國も皆本當に生存の為の戰ひをしてゐるアメリカだけが一番樂な自分の國の生存真の權益に關係のないところの世界制霸の野望に燃え極めて低級な戰略的の奇襲と、戰爭の挑發とを間違えて揑造した敵愾心だけを煽ってゐる而し日本の態度は立派な態度であるからアメリカとしてはアメリカの良く云ふ「そうシーリアスになるな」と云ひたい矢鱈にむきになってしまって無茶苦茶な事を云ってゐる只低級な敵愾心、殘酷な行為、それだけでむきになってゐる有此樣を見ると何と淺間しい感じを持つのである、アメリカ人に對しては私は「そうシーリアスになるな」太平洋を土俵上にして堂堂たる戰ひをやってどちらが強いかその優劣を朗らかに爭はんと言ひたいのである

02 制霸の野望明白
03 捏造した敵愾心
04 敵屍體一萬二千 支那派遣軍一月中の綜合戰果
05 敵舟艇群に連續爆擊
06 住民は續續復歸 朗色に蘇つた監利一帶
07 決戰豫算四百八十七億圓 原案通り兩院通過成立
08 ツラギ、モレスキビー爆擊
09 地方選擧は嚴正に取締る 岩村法相答ふ
10 各要人相踵いで 對日協力の挺身 佐藤軍務局長答辯租界返還の影響
11 國勢いよいよ興る 滿國建國十周年東條首相放送
12 醜態曝け出す米軍
13 けふの兩院
14 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 間接稅增徵と生活刷新社說

一大東亞戰下に於ける財政の强化を圖つて戰時財政を補填すると共に購買力吸收を徹底化するため政府が間接稅中心の增稅法案を議會に提出し旣に其の通過を見たので愈よ昨三月一日から施行される事となつた。本島に於ても之と同じ趣旨の下に內地と呼應して支那事變特別稅の增徵を行ひ同日より物品稅、入場稅、特別入場稅及遊興稅の課稅範圍を擴張し又は稅率の引上げを斷行する事となつた。此の外特別行為稅、砂糖消費稅及清涼飲料水稅等の新設又は改正を追つて行はれる豫定である。而して物品稅並に遊興飲食稅はそれぞれ千七百六十萬圓、千九百九十萬圓又入場稅及特別入場稅は百十萬圓、合計三千八百六十萬圓の增收を見込まれてゐる。中にも遊興飲食稅は國民の自肅及緊張を促すために特に大幅の引上げを為すと共に從來國稅と地方稅との二本建を國稅一本に統合する事となつた。今回の增收額は其の八割が臨時軍事特別會計に繰入れられて直接戰費となるのであるから國民としては喜んで此の負擔に堪えなければならない。勿論此の增稅に依つて國民の消費生活に相當影響あるは明かであるが、政府としてはなるべく奢侈品や遊興といふやうな戰時生活上國家の希望しない方向に對して思切つた重稅を課する反面に免稅點や稅率の決め方、課稅範圍の決定等に於てなるべく一般の國民生活に重壓を加へざるやう注意してゐるから、國民としてはなるべく自肅自戒し以て戰時生活を確立し消費節約に向つて一層努力すべきである

此處で一般島民の覺悟を促がしたい事は我國が此の大東亞戰爭に勝拔く迄は今後各種稅金の負擔が更に加重するとも決して輕減されるやうな事はないから、之に堪えて行くには日常生活を刷新して其の程度を切下げるより外はない。支那事變以來旣に國民生活の各方面に多大な影響を及ぼしつつあるが、現在の生活狀態はまだまだいくたの無駄があり、其の生活程度もまだまだ切下げる餘地がある。然し生活程度の切下げは決して戰時中の生活態度だけでなく京大教授の說によれば「生活程度の低い文化民族だけは永久に興隆する」といはれた如く、何故米英は莫大な資源を持ちながら戰爭には弱いが、生活程度の低いソ聯が比較的に抗戰力があるかは全く耐乏力に由來する事を力說してゐる、されば島民としては今後國稅の負擔、貯蓄の增强を完遂して長期戰に臨むには何よりも生活の刷新から始めなければならない事を繰返して之を强調したい。督府としても上記の實行を容易ならしめるために稅金以外の各種負擔をなるべく整理縮少すると共に益益生產の增强配給の合理化に向つて各方面の改革を斷行すべき事を要望して止まざる次第である。

02 中等教育を刷新 皇國の道に則る國民鍊成 四月一日から實施
03 賀陽師團長宮殿下 健民鍊成に深き御關心
04 國力健かに發展 滿洲國建國慶祝の夕
05 帝國と一體不離 青木大東亞相の挨拶
06 滿洲國大使館の慶祝行事
07 皇國主體性に重點 教科、修鍊取扱ひ法案
08 殉職勇士記念碑 八日除幕式を擧行
09 米英音樂は止めませう 三月常會申合事項追加
10 興南鍊成院 要員募集率良好
11 長谷川總督 東臺灣巡視日程
12 基隆高女卒業式
13 目指すは“四億圓” 國民貯蓄へ擧島總進軍 中嶋財務局長語る
14 殺到する建艦費献納部隊
15 日蔭者に溫い親心 消える“前科者”の名稱
16 米の野望を衝く 野村大將ゆふべ放送
17 二百卅億あと一息 貯蓄強調三運動實施
18 戰捷完遂貯蓄週間 新竹州、一日から實施
19 有識青壯年鍊成 二十五日から潮州郡で
20 申請手續簡素化 學校卒業者使用制限
21 皇奉宜蘭市支會常會
22 宜蘭防諜座談會
23 文藝報國獅子吼 ゆふべ新竹有樂館で
24 羅東郡畫劇 挺身隊結成式
25 家庭教育の振興 決戰下、婦人に呼掛く
26 宜蘭水害豫防組合評議員會
27 宜蘭市時局講演會
28 臺北市定期種痘日割
29 本社人事異動報社消息
30 皇奉臺南州 支部打合會
31 臺灣銀行異動
32 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 決戰下の稅制記念日 稅務報國に挺身を誓ふ
02 稅務功勞者表彰 納稅組合に助成金交□
03 臺中の記念日
04 高額貯蓄好成績 嘉義市掉尾の努力
05 百二十二萬圓目標に 十八年度の貯蓄に邁進
06 傷痍軍人記章傳達式
07 北ボルネオから 南ボルネオへ 歡迎するサルタン海外遊記

【同盟特派員太田恒彌】ボルネオは世界三番の大島である、第一グリーンランド、第二のニュギニアに次ぎ面積七十五萬平方キ、わロが日本の總面積六十八萬一千平方キロよりも大きい。しかし人口は、わづか三百五十萬で、日本の三十分の一に過ぎない。

大東亞戰爭勃發して八日目、昭和十六年十二月十六日の朝だき、折からの嵐をついて皇軍の精銳がわっとばかり、もとの英領ボルネオ、すなはち北ボルネオに敵前上陸した上陸點は、ミリ、セリア、ルトンといふ三個處で、有名な石油の產地である。

私は從軍記者としてこの部隊についてゐた。上陸の前日まで、南支那海には、每日おだやかな航海がつづき皇軍をのせた大輸送船團は海軍の艦艇にがっちりまもられて青疊を敷いたやうな海上を進んで行った。ところが、十五日の夜、上陸地點の沖合へついたころから風が出、波がさわいて來た。スコールがないとおもってゐると大嵐になった。風速は一秒間に二十五メートルといふ突風、波の高さ五メートル、しかし、われらの兵隊さんは、この嵐をものともせず上陸をはじめた。親船から繩梯子をつたって木の葉のやうに波にもてあそばれる上陸用の小舟に乘りうつり、命令一下、真暗な嵐のなかを突き進んで行った。

どうぞ、無事に上陸できますやうにと、私は甲板で祈ってゐた。やがて、ミリから、セリアから、ルトンから上陸成功の無線電信が打たれて來た。船のなかでは、おもはず萬歲が叫ばれる。かうして、ボルネオ島への敵前上陸は大成功のうちに行はれたのである。むろんこの時嵐のため海に呑まれて壯烈な戰死を遂げた兵士のあったことをわれわれは心底に銘記しなければならない。

× ×

皇軍が上陸したミリとセリアには油田があり、その中間にあるルトンには、製油所がある。製油製精ふのは、地のなかから汲みとった石油これを原油といふが、その原油を、重油とか、ガソリンとかに精製するところである。敵は、逃げるに先だって油田や製油所をめちゃめちゃに破壞し去った。

油を地のなかから汲み出す管に三月もまへからセメントを流し込んだり、地のなかから噴き出す石油のガスに火をつけたり、さんざんな亂暴をして逃げたのである。ボルネオはとられても石油はやらないぞ、石油さへやらなければ日本はへたばるにちがいひない――こういふ淺墓な考へからこんな暴舉を敢へてしたのである。しかし、かねて用意のわが部隊は、けんめいに努力し、手ぎわよくこの破壞された油田を修繕して、その後、どしどし石油を汲み出してゐる。ボルネオには、このミリ、セリア油田のほかに、もとの蘭領ボルネオすなはち南ボルネオにタラカン、それからバリクパパンといふ有名な二つの油田があるが、いまは全部わが國のものとなり、敵の破壞も何のその、どしどし石油を出しこの石油は大東亞戰爭に活躍する飛行機や軍艦を動かす貴い油となってゐる。

× ×

石油の出るミリ、セリアを占領した皇軍部隊の一部は、大晦日の十二月三十一日にブルネーといふサルタンの國へ進駐した。兵隊をのせたトラックの列は、海岸沿ひの道を走る。兩側の林には小猿の群、豬も道路を橫切る。石油輸送管の上には可愛い鰐の子が背中を干してゐるのも見えた。道路がなくなるとトラックは海邊へ出た。この邊の砂は非常に固いので、大きなトラックが平氣で走れるのだ。物凄いスピードで自動車は砂濱を走った。

やがて、ブルネーの首府の郊外へ着く、そこには、サルタンが、婦人連を連れて出迎へてゐた。サルタンは、頭には黃色いグルグル卷きの帽子をかぶり、金模樣のある黑いチョッキのやうな上衣を着、綠色のズボンをはき、白い袴をつき、手には金のピカピカする刀のやうなものをもち、黑い顏に光線よけの黑めがねをかけてゐた。彼は、ゴム林のなかの道路に立って○○部隊長に出迎への握手をした。それはまるでお伽話の世界にあるやうな風景であった。ブルネーといふサルタンの國は、わが四國の三分の一ぐらゐしかない小さい國で、イギリスの保護國であった。昔はボルネオ全體か□ずつと北の島島にまで威力を張る大國だったが、ほかのイギリス領に次第に侵蝕されて、とるに足らぬ小國になったのである。

○○部隊長を迎へたサルタンは、あくる日の元日に、日本軍に忠義をつくすといふ誓ひを立てた。

首府のブルネーは、人口七、八千の箱庭のやうに美しい小都會である。傍らを流れるブルネー川にも水の上の町があって住民たちは舟で往來してゐる。

元日の夜八時に、わが部隊は、ブルネー灣の沖合にあるラブアン島に奇襲上陸し、またたく間に占領、逃げをくれたイギリス人の知事や巡警は全部捕虜となった。ラブアン島は、香港とシンガポールを結ぶ海底電線の中所であり、また大船舶の出入りする良港をもつ重要な島なので、イギリスは、ここをシンガポールの總督に直接統治させてゐたのである。

この島で、私は、もう二十五年もここに住みなれて日本の商品などを斷ってゐる日本人がゐるのや、廿年三十年も日本へ歸ったことのないお婆さんが三人ほど元氣に暮してゐるのに驚いたものである

08 慰問學藝會
09 建艦献金申合せ 臺中一心會俸給の一%醵出
10 文藝講演 けふ臺中で催す
11 消費節約が主眼 間接稅增稅につき原稅務課長 州民一段の協力要望
12 改正間接稅の徹底 けふ臺中市を皮切に懇談會
13 臺南州農會總會
14 臺南州畜產會總會
15 高雄新興品初日
16 新化水利組 評議員會
17 飛躍的普及ぶり 臺南州の國語建設
18 舊砲も赤襷 鐵鋼製品どしどし應召
19 勇士も抱腹爆笑! 諧謔に富む素人慰問劇に
20 彰化郡青年道場 盛大な落成式擧行
21 淡水街協議會
22 國民的感激の日 陸軍記念日の行事決定
23 赤誠の献金品
24 屏東市強步會
25 入試愈よ近づく 高雄州二十二日より一齊に
26 再起奉公に邁進 お山の田口君義勇隊隊員志願
27 頭分街の防諜講演
28 11回戰時金融債券 發行條件
29 補助貨回收運動 和田鷺洲組合長の陣頭指揮
30 新化消費米 組合總會
31 臺中州中等校卒業日割
32 高雄州下の日割
33 高雄中卒業式
34 花蓮港中卒業式
35 甘蔗葉燒から火事
36 双溪庄密殺者七名就縛
37 陳寄生氏逝去
38 地方多より
39 基隆の映画
40 今日の映画演藝
41 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 鐵工業統制會の統制規程 認可、府權限移讓を考慮
02 生產力擴充(上) 內地重工業の本島進出 總會に於ける水津臺銀頭取報告
03 熱地農業技術鍊成生 更に五七四名を募集
04 南日本漁業統制會社 四月以後に設立命令 星野課長歸臺談
05 搾油工場火入式 愈よ近く製品出迴る
06 產組經理事務講習開催
07 米穀生產高調查 打合會五日に開催
08 臺北交易打合會
09 臺銀總會終了 中島氏を理事に
10 經濟手帖
11 照明燈
12 商況(一日後場)
13 ラジオ
14 水滸傳(902)/黃得時;碇政彌
15 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 ハリケーン七機擊墜 アキヤブ北方で空中戰
02 荒鷲、メラウケ爆擊
03 敵舟艇群黑煙濛濛 陸鷲長江爆擊同乘記
04 治法撤廢協定實現を促進 南京大使館で打合會
05 圖像:炎天下愛機の整備に活躍する整備員
06 大東亞省の勅任參事官六名
07 貴族院本會議
08 決戰態勢確立に 邁進する獨國民 國民生活は全く戰爭一色
09 戰拔く決意再確認 獨外相、伊首相と會議
10 滿國の使命達成へ 建國記念日、張國務總理放送
11 ミルン灣を連爆
12 伊國王に謁見 リ獨外相が
13 加瀨代理大使 獨外相と會議
14 南方現地に適當な 研究機關、學校を作る 橋田文相、具體的方針を闡明
15 獨軍の攻勢 順調に進捗 東部戰線南部地區
16 米爆擊機隊 エラ島沖に出動
17 敵船五十七萬噸擊沈 獨軍二月中の通商破壞戰
18 最大の同情を寄す 南京で印度獨立援助民眾大會
19 獨軍戰況發表
20 伊軍戰況發表
21 陸軍軍醫學校長に 三木良英軍醫中將
22 ル大統領四期出馬說 ウイスキーとの決戰再現か
23 伊雷擊機隊 英驅逐艦擊沈
24 赤軍戰車喪失 千六百臺
25 英陸軍兵員の 損害發表
26 米驅逐艦四隻進水
27 米空母モンテレー進水
28 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 新版“我が愛の記” 隻脚の傷痍軍人に結ぶ 戰時下の結婚美談
02 その日その日が決戰 澎湖島巡視の樋口參謀長語る
03 總督の東部視察 十日出發に變更
04 戰時獨逸の ラヂオ放送
05 復活した木造船 鐵造船とどう違ふか
06 我こそは甲種合格 若櫻十六日から身體檢查
07 勤報新竹州隊歸新
08 一路完勝貯蓄へ 新竹州で懇談會開催
09 敵性音樂の基準 一掃運動實施要綱決る
10 報國債券當選發表
11 あすは桃の節句 豆勇士が強步大會
12 皇軍へ絕大の感謝 二月中の赤誠献金總額五十萬圓
13 擊ちてし止まむ 陸軍野戰重砲學校(其一)
14 無料診療、醫事相談 真柄教授らが東臺灣へ
15 遊客ざつと半減 女給や藝者早くも欠伸連發 增稅下の島都歡樂鄉
16 戰爭意識の昂揚へ 州下で時局講演會
17 白衣勇士慰安會 二日島都公會堂にて
18 トツプ.バツト とタキシード
19 生活相談所設置 皇奉各市郡支會に
20 鰹の頭や內臟 食膳や飼料に利用
21 日本アルプス 中部山岳と改稱
22 學徒奉公隊に 防空隊新設 あす關係者が打合
23 國防思想の糧 「陸軍魂」出版
24 今晚の放送
25 商況(二日前場)
26 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 來年度總豫算成立 きのふ貴族院を通過頭條新聞

【東京發同盟】二日の貴族院本會議は午前十時十三分開會、直ちに日程に入り二十七日の豫算總會で可決された

一、昭和十八年度歲入歲出總豫算案並に昭和十八年度各特別會計歲入歲出豫算案

一、豫算外國庫の負擔となるべき契約を為すことを要する件

一、昭和十七年度歲入歲出總豫算追加案(第一號)

一、昭和十七年度各特別會計歲入歲出豫算追加案(特第一號)

一、昭和十八年度歲入歲出總豫算追加案(第一號)

一、昭和十八年度各特別會計歲入歲出豫算追加案(特第一號)

一、豫算外國庫の負擔となるべき契約を為すを要する件(追第一號)

一、特殊財產資金豫算案

一、昭和十八年度歲入歲出總豫算追加案(第二號)

一、昭和十八年度各特別會計歲入歲出豫算追加案(特第二號)

の豫算案件を一括上程、林委員長より豫算總會における審議の經過並びに結果を詳細報告の後質疑に入り

▲水野甚次郎氏(交友)

一、東亞十億の民を打つて一丸とする大思想體系を樹立することは大東亞共榮圈確立に重大意義を持つ政府は宣傳情報省を設け東亞各國の思想戰中樞機關たらしめる意思はないか

一、刑餘者にして第一線にゐて忠勇なる皇軍の兵士として活躍したものは少くない、又前線に赫赫の武勳を樹てて戰死した將兵の遺族、遺兒に對し各方面に亘つて優遇慰藉の方法を講ずべきである。

一、勞働力動員の急なる今日全國男子學生に對し一ケ年三日間の勤勞奉仕をなさしめ勞務動員の一翼たらしめると同時に學徒をして活きた道場で活きた學問を行はしめる方途としてはどうか又勞務動員に備へて全國各府縣に女子工業學校を設置する意志はないか

▲東條首相戰時下の今日思想戰の重大なることは當然で敵側においても思想戰に大童であつて今後思想戰の重要さを增して來ることは言を俟たない、政府はこれに對處して情報宣傳をいよいよ強力に推進する覺悟である尚思想戰の根本は連絡會議において決定し運營は情報局が當つて行く情報宣傳省の如きを設ける意思はない、遺家族、遺兒に對しては政府は充分意を用ひ中等學校、專門學校在學者著、入學者に對しては軍人援護會等が學資の支給其他に當つてゐる遺兒の指導については家門の誇りを昂揚し君國に奉ぜしめるやう萬遺憾なき措置を講じてゐる

次で奧村信報局次長よりもわが情報宣傳の現狀につき詳細なる答辯を行ひ

▲福田文相大東亞戰爭以來學徒の時局認識は徹底的に昂揚して來た夢徒鍊成の一環としての勤勞奉仕に對しては學徒は勇躍して之に當り各方面から期待されてゐる、學校報國隊結成以來青少年學徒の勤勞奉仕延人員は千四百萬、大學高專學徒は二百五十萬に達してゐる、勤勞奉仕に當つては單に勤勞と言ふだけでなく勤勞を通じて奉公の念を涵養せしめるやう充分の措置を講じて居り今後も大いに研究して行く又女子職業分野の擴大に伴ひ文部省としてもれこに對處し施策を行つて居り女子工業學校設置についても充分考慮したい

零時二分休憩

【東京發同盟】二日の貴族院本會議は午後四時十七分再開、愈愈總豫算案の討論により▲大河內正敏子(研究)戰爭は今や決戰に次ぐ決戰の段階に入つてゐるこれに對處しわれわれは決戰生產、決戰生活を確立せねばならぬ然もわれわれは今年度の戰局に備へるのみならず來る年の生產をも今日から行はなければならない即ち長期に亘る生產動員を根本的に樹立することが國家の急務となつてゐる、生產動員を完全に遂行するためには資金、勞務、資材のすべてに亘り從來の單なる計畫に對する監督行政から一步飛躍し更に掘り下げて生產行政を行はねばならぬ生產第一主義こそ生產動員の根本標語でなくてはならないすべての機構、あらゆる行政がこれに集中さるべきであり利潤は第二義的、第三義的の問題である低物價政策が生產動員に不可缺の基礎條件であることは言ふまでもないこの低物價政策もいはゆる低物價に跼蹐することなく生產物價にまで前進することが必要である今やわが國には持てる國となりこれに反し敵米は多くの資源に不足を來してゐる現狀であつたわれわれはこの獲得したる資源を十分利用して敵擊滅に邁進するのみである

02 我が勢力範圍內の 共產主義排擊對策 佐藤軍務局長、所信を明かにす
03 “國政”の意義を闡明 法相、山本氏の質問に答辯
04 戰時刑事特別法案の運用
05 共軍の本據を覆滅 隴海戰線歸德北方方面
06 戰爭財政の基礎成る 貯蓄增強、公債消化の必成へ
07 歐洲新秩序の宣言 今次獨伊會議の內容
08 湖北三角地帶を確保 監利方面の狀況本間報道部員談
09 翼壯今後の運營方針 安藤國務相の表明
10 戰力增強決議案 六日本會議に上程可決
11 けふの兩院
12 選擧運動と啟蒙運動 立候補後の倫理化運動
13 閣議決定事項
14 愈よ獨軍に有利 ドネツ盆地の戰鬪
15 華北地區長官の更迭を斷行
16 ガ翁の容態
17 中國財界の第一人者 國府經濟委員會委員となる 浙江財閥三巨頭の橫顏
18 斷乎ソ聯と戰爭を繼續 芬蘭大統領表明
19 ベジヤに攻擊集中 チユニジア東北の樞軸軍
20 高崎滿業總裁 滿洲國經濟顧問に委囑
21 ウルグアイ新大領 正式に就任
22 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 青少年訓練の強化と新方向社說

支那事變を契機として、臺灣の躍進は急速に遂げられた。皇民意識の昂揚による國策への挺身協力が熱誠を以てし遂げられた結果に他ならない。其の原因は何處に在るか最も大なる原因の一として我我は皇民鍊成、青少年の訓練を取り上げて考察致したい。本島の皇民鍊成にはこれまで十分なる努力が拂はれ、着着其の成果を示したことは云ふまでもないが、旣に歸鄉して指導の第一線に活躍する者は一萬人に達して居り今後更に一年一萬人の目標を達すべく所要の經費を今年度豫算に計上してゐる。今その成果について見れば志願兵募集に於て第一次に四十萬の應募人員を示し更に本年の第二次募集に於ては實に六十萬の多數を示した。その他勞務奉公團、俘虜監視、高砂族義勇隊として數千名が外地に於て御民われの氣持で活躍してゐる、これが今日の輝かしい成果の一端である。

皇民鍊成、就中青少年訓練が齎らした斯如き輝かしい成果は、躍進臺灣の完成を急速に推進する偉大なる役割を果すものであること毫も疑ひを入れない。斯如き鍊成訓練のより一層の實踐强化は斯くして臺灣の飛躍向上をもたらす重要なる契機たるべく、今後益益推進されねばならぬのである。ここに於て青少年の鍊成訓練は、全面的に組織化する必要が起つて來る。從來の鍊成訓練方法について見るとき、主として總督府並に皇民奉公會に依つて行はれて來たが、僅少なる豫算に制約されるの結果、未だ全面的に本格化する域に達しない憾みがあつた。換言すれば青少年の鍊成訓練は官廳乃至奉公會にのみ任せきりの嫌ひを免れなかつたのである全面的な本格的鍊成訓練の昂揚を見んが為には官廳奉公會のみに依存するの傾向を是正せねばならぬ。否寧ろ民間自體の蹶起と相俟つて始めて達成し得るものと斷言しても過言ではないのである。

總力戰下に於ては青少年はもはや未成年として單に次代の希望として或はその擔當者として視るベきではない。現實には旣に總力戰の一翼を荷ふ有力な戰士であることが今日の姿なのである。從つて彼らに對する鍊成訓練は、教育的な行の鍊成であると共に、時代の若き擔當者としての實務的訓練でなければならない、これまでの鍊成訓練の實際を見るに、主として心身鍛鍊の行的鍊成に重點が置かれてゐることを免れない。これは又文官廳や奉公會に依る鍊成に於ては止むを得ない事情もあるが、要するに今後の青少年訓練は、ただに彼らをして立派な皇民たらしめるのみに止まらず、同時に總力戰の一翼を荷ふ國家の棟樑たらしむるまでに鍊成することが寧ろ急務ではなからうか。この新しき鍊成訓練の實踐强化につき敢へて總督府、奉公のより一般の工夫を希望すると共に廣く民間會社諸團體の積極的蹶起挺身を要望する次第である。

02 「擊ちてしやまむ」の本義
03 海に挑む大和撫子 帝都に開拓報國隊誕生
04 一層の協力を切望 中壢郡婦人號の献納に就いて 高木馬公警備府司令長官談
05 文部大臣賞映畫 優秀作七種を決定
06 木登りで皇軍に協力 南太平洋原住民の生活斷片
07 皇奉本部定例部長會議
08 菊地中佐あす宜蘭市へ 市葬參列の為に
09 割引範圍を擴大 上京遺兒の鐵道運賃
10 消防警察署の陣容 府兵事防空課で既に銓衡を終へ 本月中に官制公布
11 陸軍に繪葉書 六千枚を献納 奇篤な愛國婆さん
12 軍人援護強調運動 今年から春にも實施
13 逞しきジヤワの若人
14 “愛國いろは歌留多”募集 日本少國民文化協會で
15 月末府人事大異動 行政簡素化.優遇等を繞り 勅任級にも波及
16 新發見の鮫か 魚脂は低溫潤滑に高能性 府水產試驗所色めく
17 國語不解者一掃へ 島都.五箇年計畫で
18 “二人姿”上映中止 國際館に突加休館の札
19 皇奉本部戰時食食堂 來る奉戴日に店開き
20 給水船進水式
21 新爪哇文化建設に拍車 藝能文化指導所を設置
22 增稅三稅の主旨徹底懇談會 新化郡下各地で
23 廣告報社消息
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 宴會は滅るか 增稅の感想を叩く
02 北ボルネオから 南ボルネオへ 開發待つ謎の寶庫海外遊記

救出されて出產

【同盟特派員太田發】北ボルネオのそのまた北のはづれにノースボルネオといふ地域がある。(はづれといっても面積は臺灣の二倍以上)ここはもと、イギリスの北ボルネオ會社で統治してゐた珍しい國である。一月三日、わが小山太一中尉は、僅か○○名の兵を連れて乘込みここにある鐵道と電話を利用して一發も發砲することなくイギリス人全部を降伏させ、ノース.ボルネオの西半分を占領した私は八日の日に○○部隊長についてここへはいった、ウエストンといふ地點から鐵道に乘ったが、これは薪を焚いて走る汽車で、延長は支線を合せてわづか百十四哩、しかも世界第三の大島ボルネオにある鐵道はこれだけといふのだからボルネオの開發工合、將來性はおよそ見當がつく、○○部隊長の乘った汽車は、ホーフォートといふところに着いた、そこには小山中尉によって救出された日本人が二百人あまり、手に手に日章旗をもって出迎へてゐた、ノース.ボルネオで、漁業を營んでゐた人たちである折も折、この朝、この人達のなかの一人のお母さんが男兒分娩した、○○部隊長もむろん大よろこびで、この赤ちゃんに「英雄」ちゃんといふ名をつけてやった。ノースボルネオの東の半分はその後、わが部隊が敵前上陸して占領した。そしてタワオといふところで五百八十人サンダカンといふ首府の近くで五百六十人の日本人を救出したタワオは日本人で出來上った町で第二のタワオ(ダヴアオはフイリピンミミンダナオの日本人町)といはれてゐるほどである。このやうにノースボルネオには戰前から千數百人の日本人が入込んで多數の支那人や原住民を使って、熱帶の農林漁業に從事してゐたのである。

雪を畏れる原住民

このノースボルネオには有名なキナバルの高山がある。海拔四千二百メートル、富士よりも高い、船のりは水平線にこの山がちょうど小島のやうに頂きを見せると、ああボルネオへ來たといって喜こぶといふこととてボルネオの目印ともいふべきである。熱帶とはいへ四千二百メートルもあるだけに、頂きは年中雪や氷に閉されてゐる昔、一人の原住民が籠を背負ってこの山へ登った。頂上にゆくと、白くすきとほった、さわるとヒヤツとするものがあった、見たこともない珍しいものなので、これを籠のなかへ入れて山を下りた。背中から籠をおろしてみると、入れたはずのもの――氷がない。氷はとけてしまったのである。原住民はおどろいて、あれこそキナバル山の神樣であった、といっておそれ戰いたといふことである。原住民は、いまでも、この山を畏れて登らうとしないといふことだ。北ボルネオ最大の地域は「サラワク王國」で有名なサラワクである。面積は十二萬四千平方キロで、北海道と臺灣を合せたぐらゐであるここにはミリ油もある。首府のクチンは人口約三萬皇軍がクチンを占領したのは、ミリに上陸してから八日目の十二月廿四日であった敵の潜水艦はクチンの沖合で、わが輸送船團をねらってゐたが、わが海軍はそのうち二隻を撃沈、また大型飛行機を撃破した、このとき、わが方も驅逐艦一隻と掃海艇一隻を失ったのであるが、わが部隊はぐんぐん進撃し、戰車をもってゐる敵を撃滅して、ついにクチンを占領したのである。クチンはすぐに平和な姿をとりもどし昨年の二月十一日の紀元節には、マライ人の子供たちが手に手に日の丸をもって、皇軍萬歲の旗行列をしたほどである。一月二十七日陸軍部隊は、小さな船に乘り込んで、敵の潜水艦や飛行機のあばれる海をつつきって、大膽にも、もとのオランダ領ボルネオ、すなはち南ボルネオの西の端にあるパマンカットといふところに敵前上陸したそのとき、私もその船の一つに乘り込んでゐた、私の乘り込んだ船は途中で敵機に見つかり、飛行機と船が海上で機關銃の激しい掃射を交はすなど際どい場面も展開された。蘭領ボルネオは英領ボルネオよりずっと道路が發達し、橋にも立派な鐵橋があったが、オランダ兵はこの橋を全部爆破して逃げた。しかしわが部隊は、自轉車、徒歩や船で夜を日についで進擊、二十九日には早くもポンチャナグを占領、そして他の諸要衝は例の坂口兵團によってつぎつぎに占領されてここに南北兩ボルネオの戡定はなったのである

ボルネオよいとこ一度はお出で

ポンチャナクは、敵の放火で焰焰と燃えてゐたが、ここはおもしろいことに地球の赤道上たった一つの都市である。郊外に三米ばかりの堅い木の柱のうへに丸い鐵の輪がのってゐて赤道の方向に鐵の矢印がついてある――赤道標があった。私はある日兵隊さんと一緒にこの赤道標を見に行った。すると一人の兵隊さんが赤道標ので、いきなり立小便をはじめた。「どうしたんですか?」と訊くとその兵隊さんは「これは世界一長い小便だと自分の立ってゐるところはこれは北半球、自分の小便の落ちてゐる先は南半球、すなはち自分は北半球から南半球へ小便しとるどうだ、世界一長い小便だらう」といふので、みんな爆笑したものである。ボルネオは寶島である。石油、椰子、ゴム、麻、材木をはじめ、金、石炭、ボーキサイドなど豐かな資源を包藏してゐる。しかも、イギリスやオランダは、開發にあまり手をかけなかったから今後の開發は全く樂しい謎である住民のマライ人やダイヤ人もよく皇軍になついて協力し、氣候も割合にしのぎよいボルネオは、けっしてジャングルと猛獸の島ではない。開發を待ってゐるのだ。それがあらぬか現地の兵隊さんは「ボルネオよいとこ一度はおいで、未開寶庫の謎の國」こんな歌をうたってゐる。

03 頑張れ.今一息だ 花蓮港市奉□團貯蓄推進に馬力
04 海山郡產組 事務研究會
05 工業化促進に 臺南州開發委員會振興企劃室を設置
06 鷺洲庄常會
07 花蓮港廳農會總會 けふ昭和記念館で開催
08 救護の重責双肩に 巢立つ竹東愛國女子看護團
09 水稻多收競作會 勤農の勞酬ひられ けふ晴の褒狀授與式
10 增稅趣旨懇談會
11 要は實踐だ 鹿港街奉壯團陣頭指揮 懇談會で築地郡守激勵
12 宜蘭郡華僑公會總會
13 御奉公が大事 伜に家庭の不幸を隱し續けた 軍國の父梁阿定氏
14 食糧增產策強化 數多の臺南州農會獎勵策
15 能率向上の蔭に 荷役戰士の淚ぐましき努力
16 自給肥料獎勵會 五日に褒賞授與
17 米英擊滅歌謠發表會
18 お藷配給所現はる 但し嘉義市のこと
19 熱辯.聽眾を感動 臺中の文藝講演會
20 青年學校增設
21 北斗街の硬貨回收
22 新竹中卒業式
23 貯蓄勸誘に動員 產組記念日の休み取止め
24 彰化郡警察召集
25 北斗畫劇挺身隊結成式
26 埔里街助役發令
27 臺南日婦三月常會
28 屏東市三月常會
29 建艦献金申合
30 赤誠の献金品
31 屏東市の稅制記念日
32 人事報社消息
33 地方多より
34 今日の映画演藝
35 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 特別行為稅創設 けふ律令を以て公布 施行期日追て府令で指定
02 南方の經濟建設(下) 着着計畫的に進行中 總會に於ける水津臺銀頭取報告
03 貯蓄額決定基準 新年度より綜合的に決定
04 食糧作物を栽培 高砂族の檳榔樹林を整理
05 一月迄國庫現計 歲入五億二千八百萬圓增加
06 臺拓化學工業設立 大日本ビールと提携
07 農業試驗所に 所附制度を設定せん
08 臺灣味噌工業 組合通常總會
09 貿易會で 舊契約取扱
10 南方地域へ大進出 臺銀店舖廿一に上る
11 移出調整機關に 青果聯合會を指定
12 貯蓄懇談會
13 經濟手帖
14 一期米作付督勵
15 照明燈
16 商況(二日後場)
17 ラジオ
18 水滸傳(904)/黃得時;碇政彌
19 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 殘餘法案審議に集中 兩院とも全力擧げて
02 獨軍の攻擊熾烈化 東部戰線、氣溫上昇
03 獨軍戰況發表
04 樞軸軍機先を制す チユニジア北部戰線
05 圖像:波濤を蹴つて進擊する我潛水艦
06 東部戰線より 伊第八軍歸還 ム首相、布告を傳達
07 更生上海變貌の姿 滯京中の矢野總領事語る
08 戰車二千百餘臺を破壞 獨軍二月中の戰果
09 伊空軍の戰果 艦船六隻を擊沈破
10 ガ翁斷食を完了 印度獨立運動に拍車
11 逞しい不屈の精神 ガ翁の滿願を喜び藤井行勝師語る
12 チリー大統領 米大統領訪問か
13 米機喪失發表
14 印度各地で感謝祈願式
15 聖雄の精神力 橫濱て滿願記念 講演會を開催
16 逃難的在支米空軍 指導權を重慶に返還せよと 宋子文、米に提議中
17 英機住宅街爆擊 ベルリン市民痛憤
18 僅が三十分のベルリン盲爆 英軍十九機喪失
19 英機空襲の損害
20 長巨離の砲擊戰 ドーヴァーを隔てて
21 英國軍隊に 外國人も入隊
22 桑港近郊でも 造船所の罷業
23 邦人在留地域 爆擊を受く
24 双方意見一致 獨、伊經濟委員會
25 坪上駐泰大使 ビ首相と懇談
26 英驅艦二隻損傷
27 芬蘭後繼內閣の首班 ハ國會議長に委囑
28 ビルマ空襲の 英飛行艦一機擊墜
29 地主と懇談
30 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 海鷲一機を献納 新竹州生徒學童赤誠の醵金 けふ海軍武官府に提出
02 建艦献金に拍車 基隆の姐さん達街頭へ進出
03 一路婦道翼贊へ 日婦臺北市支會新年度事業計畫
04 軍政下に真摯協力 覺醒したジヤワ華僑
05 圖像:逞しきジヤワの若人
06 瑞芳神社の氏子總代會
07 學童の智能檢查 六日警察會館で講演會
08 衛生座談會 けふ基隆市で
09 家庭教育振興會 五日市公會堂で開く
10 “全き民防空”を期せ 田中高級參謀が八日夜に放送
11 防空に學徒が一役 學徒奉公隊內に防空隊を新設
12 日婦第五回役員會
13 藝能記念日を設定 四月一日を期して藝能祭を執り行ふ
14 教護聯盟と表裏一體で活動 基隆市聯合保護者會新發足
15 藝道訓を制定
16 藝能神を奉齋 演劇協會で神符を謹製し 島內關係方面へ配布
17 けふ桃の節句 女學校等で質素なお祝ひ
18 農村に指導尖兵 技術員を再訓練して增產第一線へ
19 青年團員の奉仕作業始まる
20 奉壯團團報 下旬から發刊
21 一萬六千餘圓に上る 高雄市取扱の建艦献金累計額
22 戰爭意識昂揚へ 各市郡所在地で時局講演會
23 チヤーチルとライオン
24 五百の健兒參集 戰勝祈願祭執行 高雄市青年校振興運動行事
25 決戰意識はモンペから 高雄市で洋裁業者と懇談會
26 畫劇の全島巡迴 十日から各地で開始
27 臺銀人事異動
28 人事.消息
29 李香蘭一行歸北 四日市公會堂で慰問演藝會
30 興南詩苑漢詩

擁爐吟/鷺村、擁爐吟/夢周

31 今晚の放送
32 商況(三日前場)
33 興南案內報社消息
34 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 光榮の恩命に浴す 陸軍關係死歿者、生存者の行賞頭條新聞

【東京發同盟】畏き邊りでは四日陸軍關係支那事變第四十五回大東亞戰爭第四回兩死歿者並に支那事變第三十九回生存者各論功行賞の御沙汰あらせられ、同日午前零時陸軍省並に賞勳局より夫夫左の如く發表された

今回優渥なる聖恩に浴したる勇士は、死歿者にあつては、大東亞戰爭勃發以來南方戰線に或は支那大陸に或は滿洲大陸に活躍し赫赫たる武勳をたて遂に征戰遂行の尊き人柱となつた護國の勇士と、武器持たぬ戰士として大陸に南方に活躍、不幸病魔に襲はれ陣歿した技手、通譯等多くの軍屬並に女性等であり、一部支那事變第二次期間(昭和十五年四月二十九日より大東亞戰爭勃發まで)に支那大陸各地に於て奮戰力闘名譽の戰死を遂げた勇士も含まれて居る、而して金鵄勳章授賜の光榮を浴したる者は、田村喜市大佐以下千五百二十二名で、右の內功績抜群にして殊勳甲の有難き恩命を拜したる勇士は、田村大佐等七十三名である、一方生存者にあつては、支那大陸に又滿洲大陸に於て支那事變勃發以來、運輸、通信、航空業務に幾多の困難を冐してよく皇軍に協力し、我が作戰遂行に輝かしき貢献を為した滿鐵、滿洲電電、滿洲航空、中華航空及び大日本航空の各會社職員で、其の內叙勳の光榮に浴したる者は現滿鐵總裁大村卓一現滿洲電電總裁廣瀨壽助、現日航總裁(前中華航空總裁)兒玉常雄の各氏を始め總數二千二十八名の多きに達して居る、尚今回の行賞で殊勳甲の恩命に浴した者は全部大東亞戰爭に於て、南方○○戰線に或は○○島攻略戰に肉彈以て敵軍を擊破、大勝の因を為し遂に散華せる地上部隊の勇士である

02 敵屍體七千六百餘 今次作戰の綜合戰果
03 敵殘存勢力を一掃 蘇淮地區の大戰果
04 ダーウィンを爆擊
05 圖像:南京印度獨立民眾大會
06 敵四機相次で擊墜 陸鷲アラカン上空で
07 北海道に準ず 樺太の官制改正
08 戰爭死傷保險法 けふ公布來月より實施
09 資源地帶を擴大 作戰の意義軍幕僚語る
10 親日的氣分が濃厚 廣州灣の民情平穩
11 チツタゴンを空襲
12 ガンヂー翁の 斷食無事完了
13 重慶紙の間拔け加減 寸金橋市で發見され論說
14 抗戰は一部の金儲け 捕虜敵將王勁哉と一問一答
15 一毛作田は最高四割 適正小作料を制定
16 舊波蘭領回復問題紛糾
17 專管租界還附事務打合會
18 木材勞務者に足袋を特配
19 けふの兩院
20 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 皇道醫道の昂揚 醫師會の活躍に絕大の期待社說

曩に施行された國民醫療法に基く臺灣醫師會令、及び臺灣齒科醫師會令は去る二十六日公布された。同令は醫療及び保健指導の改良發達を圖り、國民體位の向上に關する國策に協力するのが目的であり、目的達成のため醫療及び保健指導の普及向上、これに關する醫師の補習、調查研究、醫道振作、衞生思想啓發、醫業經營の改善その他の事業を行はんとするもので、同令の施行により、從來の臺灣奉公醫師團並に齒科醫師團は法的に改組され、新たに臺灣醫師會、及臺灣齒科醫師會が組織されることになつた。大東亞戰下、國民體位の增强、健民生活實踐の强調される今日、國民醫療法施行に基く臺灣醫師會、臺灣齒科醫師會令の公布施行を見たことは、誠に時宜を得た措置である。決戰下、真に醫師並に齒科醫師の實を擧げさせるには、單にこれらの個別的活動のみに止まらず、一段と整備强化された團體的活動に俟つところ極めて緊要であることは云ふまでもないことである。

今回施行を見た臺灣醫師會令、臺灣齒科醫師會令は、前に述べた通り醫療、保健を通じて國策に協力するのが目的である。卽ち醫療報國によつて皇國醫道を昂揚する使命が闡明されてゐる。大東亞戰は今や決戰段階に入つた。國家の總力、國民生活の一切を戰力增强の一點に集中することは、國家の至上命令であり、時局の絕對的要請である。殊に戰力增强の一翼を荷ふ人的資源の增强は、今日ほど痛切な時はない。この時に當り、健民强兵を目指して醫道を振作し、醫師をして職域奉公に挺身せしめることは、取りも直さず醫道本然の姿に立ち還るものである。古來「醫は仁術なり」と云はれて來たが、ややもすれば醫業の經營が利潤を追ふの餘り種種物議を釀すが如き自由主義的殘滓は、この際清算されなければならない。本島はなほ衞生思想低くこれが啓發宣傳のためには、醫師の今後の活躍に俟たねばならんところが多く、從つて近く組織される臺灣醫師會、臺灣齒科醫師會に與へられた使命は重且つ大であり、醫師の全幅的協力に絕大の期待がかけられてゐる。

02 擊ちてし止まむ 島民の總力を擧げ 敵米英擊滅へ結集 輝く陸軍記念日行事
03 壽ぐ“地久の佳節” 日婦會員が祈願參拜
04 圖像:樞密院顧問官南大將來臺
05 健兵の要務を強調 恩賞に輝く田村大佐
06 南大將きのふ寄臺 神社參拜後總督、軍司令官を訪問
07 屏東郡青年第三種訓練終了
08 食糧增產に寄與 漁業組合中監人物鍊成
09 貯蓄勸獎
10 徹宵して爆彈の雨 敵防禦砲火の中に挺身敢鬪 ガ島爆擊機同乘記
11 教員養成所を增設
12 鬪志滿滿の力走 一着は中園團の五十九分 豆戰士の強步大會
13 國語臺灣建設から 島民鍊成の萬全へ 皇民訓練所近く登場
14 お山も“決戰一色” 金ない者は體で御奉公
15 鐵の鍊成を終了 きのふ查閱を實施
16 櫻の草山へ 七日大眾登山會
17 新日本文化を創造 議員文化聯盟結成
18 嘉義市民の赤誠献金
19 機の下から金貨ざくざく
20 “木製砂糖”が 出場
21 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 鍬の勳樹てて 農業義勇團解團式
02 府研連絡會議
03 青年教育を強化 花蓮港に青年校後援會を成立
04 高雄州水產試驗船の士產話 南海の幸は無盡藏 原住民の漁撈法は幼稚
05 炭燒き部落 カナガンを訪ねて 木炭が出來るまで
06 文藝講演 花蓮港市は九日に開催
07 山中登氏皇奉入り
08 何處も全馬力だ 木炭增產は窯の增設が必要
09 彰化土建工業會社 創立發起人會
10 鬪ふ士氣を鼓舞 嘉義市の陸軍記念日行事
11 海山郡改正稅法 解說懇談會
12 熱と創意で導け 宮木知事皇奉指導者を激勵
13 竹南郡警察課 鍛鍊遠乘會
14 青年演劇研究發表會
15 宴會廢止申合せ
16 愛國心躍如 硬貨回收室つて好調
17 原住民は感謝してゐる 通譯戰士張棟蘭氏の土產話
18 上瀧檢察官長巡視
19 三灣庄聯合學藝會
20 妻に理解あること 若き未婚女性の理想
21 岡山郡產組 役員發表
22 模範壯丁表彰
23 警官武道戰
24 戶川氏一行 霧峰を訪問
25 澎湖廳乙巡募集
26 本社東勢取次人更迭報社消息
27 人事
28 地方多より
29 今日の映画演藝
30 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 事業組合を強化 自動車交通事業法改正
02 共榮圈の軍費分擔 現地負擔は卅三億圓
03 農林業團體統合 關係局會議を開催
04 南方糖業協議會創立 關係六大會社で組織
05 二期米の供出完了 臺北州だけ米十五日頃
06 臺灣理化興業 資本金六十萬圓で近く設立
07 甘蔗甲當收量五十六萬三十斤 北斗陳羅漢氏の增強振り
08 特別行為稅 一部取消
09 增稅解說懇談會 六日樺山校で開催
10 肉豚增產の完璧陣 高雄州で種豚集團飼育部落設置
11 照明燈
12 三月分の肉豚割當決定
13 商況(三日後場)
14 ラジオ
15 中島臺銀理事略歷
16 苧麻割當協議會
17 水滸傳(905)/黃得時;碇政彌
18 廣告報社消息
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 同生共死を實踐 國府軍、赫赫の戰果
02 中共軍の打擊甚大 晉察邊區で挽回策に狂奔
03 西營、赤坎生色に滿つ 皇軍進駐一週間で
04 ノツクスの 大言壯語
05 土地所有者の時局認識要望 議會報告(四)
06 葡國中立堅持か
07 樞軸會談の內容 ㇱ獨情報部長言明
08 米の勞働爭議に新戰術
09 英、印度政策の敗北 インド民眾の鬪魂 ガ翁の一身に凝結
10 圖像:沔陽作戰
11 英軍の抵抗を粉碎 チユニジアの戰況
12 反樞軸陣營の 柔弱性を暴露 波蘭亡命政權の對ソ要求
13 戰況漸次獨軍に有利 オリヨール、クールスク地區
14 東部戰線戰況(獨軍發表)
15 海軍諸學校生徒募集
16 獨戰車部隊司令官 アイケ大將戰死
17 二月赤軍機を 八五六機擊破
18 英空軍ビルマで二機喪失
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 南方建設に役立つ 五十年の臺灣統治 南大將“南方”を語る
02 護國神社前で式典 一日の收入全額を貯金 島都の陸軍記念日
03 率先國債を消化 島都奉壯團豆債券を二千枚
04 圖像:臺北一中に於ける海軍體操
05 新竹奉公防空群の查閱
06 仁政全島に治し 三百年の惡政完全に解放 ジヤワ戡定一周年
07 決戰の姿に感激 視察中の樋口參謀長歸北
08 真柄教授に研究費補助
09 大戰果の基本訓練 海軍體操一中で開始
10 日本語能力檢定章制度 近くマライ、スマトラに實施
11 燃料生產に貢献 海相から三會社に賞狀
12 情操の“米英追放” 敵性音樂一切御法度
13 擊ちてし止まむ 陸軍兵器學校(其三)
14 臺灣の經驗活用 南方派遣の技術員養成 愈よ四月から着手
15 銀色の電器バス 四月から基隆に登場
16 萬里信組 廿周年記念
17 州下中等學校 入學志願者
18 興南詩苑漢詩

擁爐吟/可軒、擁爐吟/仰山

19 南方行軍屬を募集
20 花見ハイク
21 今晚の放送
22 商況(四日前場)
23 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 國民言論を暢達し 一億の忠誠心昂揚 刑事特別法委員會東條首相答辯頭條新聞

【東京發同盟】眾議院戰時刑事特別法案委員會は前日に引續き四日午前も懇談會を續開同法案に對する委員會の最後的態度を決定すべく懇談を重ねたが午後の委員會において濱野委員長より戰時下言論指導の根本方針に關し東條首相に又戰時刑事第七條の四項の適用の具體的問題につき岩村法相に對し委員會を代表して左の質問を行つたが首相は官吏の遵法精神の昂揚を強調し又法相は緊急勅令事後承諾案を繞つて議員の行ふべき行為、國民の對支政策觀の轉換を力說する運動の如きは國政の變亂とならざる點を明示し更に戰時下における刑罰法規の簡單明瞭化のため刑事法調查委員會を活用すべき旨を述べ注目された

▲濱野委員長戰時下一億國民の強力體制下における言論の自由を尊重するの要あるは言を俟たない政府の所信を端的に伺ひたい

▲東條首相戰爭遂行のために一億國民の盛上る忠誠心を昂揚してこれを全幅活用して參るべきことは私の屢屢申し述べてゐる所であるもとより苟も戰爭遂行に支障あるが如き言論は戰時これを嚴重取締るべきは勿論のことである然らざる限りにおいては飽くまでも國民言論を暢達すべきは當然である

▲委員長國家の治安維持の根本義は國民の遵法精神に基くものと思ふ特に最近官界においてその要を痛感するものがある總理の所見を伺ひたい

▲首相戰爭下治安の維持のためには國民の遵法精神の徹底がもつとも緊要なることについては全く同感である、而して官吏が率先遵法精神に徹すべきことは寔に當然のことと考へてゐる

▲委員長一國家の基本的政策たる內容を有する緊急勅令に關し政府より提出せらるべきその事後承諾を求むる案反對のため眾議院議員が審議權行使の準備として文書又は口答を以て他の眾議院議員を說得して同志を獲得する行為の如きものは「戰時刑事特別法第七條の四項」に觸れることなしと思慮するが如何

▲岩村法相お尋ねの場合には「第七條の四」に該當せざるものと解する

▲委員長眾議院議員外のものが眾議院に對し基本政策たる緊急勅令の事後承諾を求むる件の通過の阻止を依賴又は陳情するために集會論議をなしたる場合は如何

▲法相議員以外のものについても例へば政治結社其他の研究團體等が公眾を會同せざる集會において研究討議をなす場合には同樣に解すべきものと思ふ

▲委員長第七條の四に該當せざるものと言ふことを明かにしたものと思ふ木材統制、米價統制縣ブロツク制は本案につき說明せられたる基本政策の中には斷じて含まれざるものと思料するが如何

▲法相御所見の通りと思ふ

▲委員長大東亞戰爭完遂の方途として國民の對支政策觀の轉換を力說するが如き場合においても國政の變亂に該當しないものと思料するが如何

▲法相これ御所見の通りと思ふ

▲委員長、戰時刑事特別法の運用上において國民をしてあやまざらしめるために政府は如何なる用意する所存なりや

▲法相御協賛を經、法律として御制定になつたならば國家の基本的政策を一般國民に周知せしめる所存である

▲委員長更に本法案第七條の四は既に存在せる現行法律の部分を抽出その刑を加重したものと解すべきものであるが或は新たなる法益を包藏するものと解すべきか

▲法相本條は既存の法律の部分を抽出して單に刑を加重したものに過ぎない新たに犯罪の種類を殖したものでは決してない

▲委員長本法第七條の四において官吏の犯した罪は國防保安法におけるが如く特にその刑を加重するの要ありと思料するが如何

▲法相御趣旨の如く本條の刑は相當重く規定したるを以てその刑の範圍において嚴重なる措置を俟つこととした。尚刑罰の問題については司法省に設置せられたる刑事法調查委員會において充分研究する所存である

▲委員長戰時下における刑罰法規は簡單明瞭なることを必要とする關係上これ等刑罰法規を統一する考へなきや

▲法相この點についても刑法調查委員會において研究して適當なる案を得たき所存である

02 獨の決戰體制確立 敵陣營のデマに應へ ドイツ紙堂堂と辯駁
03 市制町村制委員會
04 眾議院本會議
05 熱管理委員會を設置 楠瀨局長言明
06 初の日華具體的交涉 專管租界還附に關し
07 自然休會の期日 なほ一兩日延期されん
08 共同聲明
09 重光大使の挨拶
10 敵機七十二を擊墜破 印緬國境二月中の戰果
11 眾議會全議員 けふ懇談會開く
12 けふの兩院
13 褚外交部長答辯
14 魯北野戰の掃蕩戰 我各精銳の綜合戰果
15 敗殘敵を捕捉急襲 敵營長を捕虜とす
16 王勁哉軍參謀長李德新投降 部下四千とともに
17 ロンドンを強襲 三日夜獨空軍數編隊が
18 波蘭舊政權を扱き下す ブラウダ紙論說
19 鄂西に清鄉工作 楊撥一上將の談話
20 資材不足で遲滯 英米の潛水艦對策
21 ガ翁の要求 貫徹されず
22 獨軍強襲奪回 ドネツ戰線のスラヴイヤンスクを
23 勞働力動員法 米議會に提出
24 廣告報社消息
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 技術工業成とその保全對策社說

臺灣產業の工業化への轉換が叫ばれて以來、勞働力の量的且つ質的確保の緊急性が課題とされてゐること久しく、且つこの為の諸對策の考究が絕えず續けられてゐるのにも拘らず、依然として勞働力の問題が今日の工業化途上に於ける一つの大きな惱みとして低迷してゐる事實は、勞務問題に關しても最早現在のやうな對策の限界に止つてはならないことを證するものである、所謂戰時經濟體制の一段の促進に呼應して新なる構想の下に計畫的な科學的調查と合理的な勞務配置計畫の一段の促進が計られなくてはならない。臺灣の勞働力の源泉池が過去に於て農村であつた如くに、今後も唯一最大の給源池は農村であらねばならない。だが從來豐富と稱されて居た本島の農業勞働力も現在では、戰時下食糧增產の要請と工業化遂行のための大量的供出の要請の前に漸く不足を告げつつある實狀にある。從つて工業勞働力の創出に對する基本的政策はまた農業勞働力に對する政策、基本的には農業生產政策との關聯に於てのみ計畫化されなければならない。

勞働力の量的確保の觀點から最近女子勞働力の農業方面への動員が促進されつつあるが、工業方面への進出も期待することが出來る。併しこれは單に量的に存在すると云ふ意味であつて、その大部分は何らの技術的な要素を有しないものである。從つて本島勞働力の農本的、外地的性格からの脫却、近代的勞働力への轉換の準備を考へなくてはならない。この目的を達成する為には先づ技術工養成機關制度の確立を圖らなければならない。勿論最近全島七ケ所に修業一ケ年の下級工業技術練習所の設置を見てゐるが、かかる養成制度の急速なる確立と强化は全經濟體制の轉換のための有力なる契機ともなるべきもので、現下の緊急なる一課題たるを失はない。又內臺人職工の交流も本島勞働者の技術的訓練を最も効果的ならしめる一方法である。本島としては所謂主として少年勞働者の技術的熟練習得を目的として內地の各工場へ委託派遣し、內地人職工は所謂技術的指導者としての意味で移入し、その訓練を受け、技術の向上を圖ることである。

右の樣な新なる養成制度の確立と共に、旣存の勞働力の保全のための適切なる對策が樹立されなくてはならない。從來本島では勞働力に對する保全についての配慮が特に立遲れてゐた事は、今日尚工場法の適用されてゐない一事がこれを物語つてゐる。元より保全對策の樹立は單なる旣存の勞働力の維持と云ふ消極的な意義のみならず、これが擴大再生產のための積極的な意義をもつものであり、從つてまたこの意味に於てこれが保全對策は生產擴充政策自體の完全なる一環として取り上げなくてはならない。他方旣存の勞働力はその技術的觀點から、所謂熟練工は內地に之を求めると云ふ見解が妥當でない今日、熟練勞働の地盤と云ふ意味に於ても、旣存勞働力の保全は刻下の急務であらねばならない。而してこの保全對策は勞働力の量的な擴大再生產並にその生產性の增大が中心的な目標となるのであるから、特に臺灣では所謂「熱帶地域に於ける勞働の特質」と云ふ樣な勞働科學的課題の徹底的な檢討を要請するものである。

02 「軍旗」と「星章」の起原
03 南方各要衝爆擊 實に九十餘回參加 武勳の陸鷲高橋中尉の歷戰談
04 殉職拓南產業戰士に祭粢料 昨日臺拓で傳達式
05 梨本元帥宮殿下 九日御七十歲の御誕辰
06 島民の增產に感謝 高木司令長官語る
07 默默と頑張る海の勇士(○○艦上)
08 增稅下の國民生活 敵米國とくらべても まだあり過ぎる餘裕
09 第二電氣自動車 充電所の上棟式
10 年に五千名訓練 訓練所增設、收容人員を增加 本島の青年鍊成強化
11 大日本言論報國會 あす發會式
12 “青年禁酒法案”上程 說明者金子氏に內容を聽く
13 “共榮會”の大陸進出 廣東でホテル「興亞會館」を經營
14 白衣勇士慰問演藝會 松竹撮影隊一行昨日公會堂で
15 船員に慰問手拭 翼贊會から五百枚屆く
16 四產業協力態勢確立 供給協定實施要綱を決定
17 基隆華僑壯年團 全島に魁けて十日に結成式
18 樂滿參事團んて 貯蓄懇談會
19 畫劇挺身隊指導者の鍊成會
20 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 國語州の實現へ 感激の行啟記念日を“國語の日”に 新竹州普及期間を實施
02 賞賜物件傳達
03 水產試驗船員 に南方を聽く 津津浦浦に日章旗 昂る原住民の對蘭敵愾心
04 增稅趣旨懇談會
05 靜り返った歡樂境 料理屋での待客は昔話 增稅の效果覿面
06 貯蓄督勵
07 志願兵體格檢查 臺南州北六市郡の日割
08 勤皇教育を昂揚 軍師輩出の地高雄で
09 中壢街警察 家族常會
10 “鬪ふ常會”指導 農民魂罩むる學甲庄
11 山下臺中市長 新高港を視察
12 巡り來る建國の佳節
13 嘉義市の常會
14 最期まで殉國の一念 お山の龜鑑佐久間君の實話を 近く浪曲化して全國へ
15 實業教育も充實 義教迎へて臺南州萬全策
16 農村に健全娛樂 新竹州青年劇講習會を開催
17 依然窄い門 臺南市中等校の志願者
18 森田知事出府
19 青年學校實施射擊會
20 技術方面に殺到 高雄州の入學志願狀況
21 脫帽敬禮おさらは 四月から兒童も擧手敬禮
22 花蓮港醫師會 六日に創立總會
23 澎湖廳畜產會總會
24 全く開けたね 澎湖視察中の佐治專賣局長談
25 臺南の文藝講演
26 赤誠の献金品
27 國講講師養成講習會
28 白衣勇士慰問
29 產組事務研究會
30 嘉中卒業式
31 日本油脂嘉義 工場火入式
32 賣藥詐欺檢擧
33 病苦の自殺
34 人事
35 地方多より
36 今日の映画演藝
37 台北合同興行会社
38 高雄金鵄館
39 基隆の映画
40 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 米增產獎勵を筆頭に 督府勸業費の內容 農林業再編成の一斑
02 洋灰の自給近し 淺野高雄工場竣工
03 最近の經濟問題
04 水田甘蔗作の撤退 殖產局で近く方針を決定
05 正金頭取辭職 後任は現柏木副頭取
06 臺灣茶統制會社 伊藤氏を社長に
07 移民村指導官會議
08 臺灣、南支間交易 南支經濟會議で協議
09 「兵器の母」 特殊鋼とは何か
10 事業組合不振(二月迄) 販賣高昨年より減少
11 新莊郡青果 物組合總會
12 重要食糧用肥料 雜作への流用を防止
13 照明燈
14 商況(四日後場)
15 ラジオ
16 水滸傳(906)/黃得時;碇政彌
17 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 歸還各提督に 畏し・拜謁仰付けらる
02 殘餘法案僅か九件 十日より自然休會へ
03 獨軍ドイツ河到達 惡天候冒して猛反擊
04 圖像:蘇淮戰線
05 獨のロストフ奪回近し スエーデン筋の情報
06 日本の參戰で 海戰の全貌一變 英海相、下院で損害發表
07 企業、勤勞の一體制要望 議會報告(五)
08 機動作戰の妙發揮 武漢方面作戰軍幕僚談
09 激戰展開 ルジヨフ西方で
10 樞軸軍陣地を強化 獨軍當局筋詳報發表 チユニジア北部の戰況
11 民主黨候補にル大統領推薦 戰爭繼續を條件に
12 英艦艇喪失四百餘隻 ブ次官上院で言明
13 伊軍發表戰況
14 倫敦に巨彈の雨 各所に火災起る
15 倫敦市民死傷百名 地下鐵で待避中の樁事
16 敵十二機擊墜 獨軍が地中海で
17 米英の進退兩難 ポーランド問題で
18 樞軸空軍の戰果 敵機三百卅四機擊墜
19 米英の關係微妙 避難民問題を繞り
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 重慶への物資援助 殆んど杜絕狀態 ク英上院院內總務が言明
02 家庭教育の指針 振興會公會堂で開催
03 新竹の陸軍記念日
04 鄉軍射擊大會 七日三張犁で實施
05 兩遺族を弔問 竹中基隆市長
06 南大將離臺 きのふ空路で
07 軍援市分會二月中の寄附者
08 ぐつと滅る客脚 大增稅以來の稻江歡樂鄉 賴母しい自肅振り
09 圖像:嚴寒の北洋を征く我が艦隊、敵機よ來れ配置につく對空員
10 船員を優待 基隆市バス
11 “奉壯團”の動きを語る 六日皇奉本部で座談會開催
12 白衣勇士の慰問演藝會 十二日基隆劇場で姐さん達力演
13 新勤勞觀と勞務根本法 議會に見た真劍な論議
14 フランスの郵便物
15 新竹市國演會 廿七日開く
16 基隆の共學考查
17 ジヤワ作戰戰鬪回顧 肉彈チヤーテルを攻略 朝霧霽れ全線に凱歌
18 獨立運動へ拍車 ガ翁の斷食成就 藤森前孟買商船支店長談
19 擊ちてし止まむ(其四) 陸軍防空學校
20 鶴嘴戰士に時局講演 十一日金瓜石鑛山で
21 國土防衛思想を缺いた醉漢 基隆署から大目玉
22 生保の南方進出 第一回調查團近く歸朝
23 パリの古着再生
24 圖像:家庭教育振興會
25 興南詩苑漢詩

癸未元宵無月二首/灌園、擊滅米英大會感作/臺中 顏受璧、擊滅米英大會感作/臺中 蔡元、擊滅米英大會感作/臺中 陳雲潭、晴園梅宴卽席二首/文訪、晴園觀梅卽次晴園主人原玉幷乞斧正/臺南 杏菴

26 ゲーテ劇新上演
27 基隆の種痘
28 鐵製の結婚リング
29 フランスで米の增產
30 竹子湖ハイク
31 臺北北區文具商組合
32 人事・消息
33 今晚の放送
34 商況(五日前場)
35 興南案內報社消息
36 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 戰力增強に集中 決戰第二年に對處する指標 府政方策要綱策定頭條新聞

總督府に於ては大東亞戰爭第二年に處すべき方策に付き豫て審議中であつたが此の程成案を得て大東亞戰爭第二年對處方策要綱として先般の局部長會議に附議した上局部長及地方長官に通牒を發したが右に關し森部總務長官代理は左の如く語つた

一昨年十二月八日勃發した大東亞戰爭は其の規模、樣相に於て真に有史以來の大戰爭であり、過去幾世紀に亘るアングロサクソンの暴戻なる魔手を拔本的に芟除し、以て八紘為宇の大理想建設を目途としてゐる事は今更贅言を要しない處であります

此の世紀の大戰爭も開戰以來早くも一年有餘を經過しましたが此の間我が陸海空軍の赫赫たる戰果の裡に所謂緒戰の域を脫し愈愈本格的段階に這入つたと考へられ茲一兩年こそは今次大戰將來の歸趨を決する決戰期的重大時期と思惟される次第であります

斯くの如く時局が緊迫した情勢下に於きましては行政の運用も亦之に即應すべきは當然の事でありまして、總督府としましては曩に支那事變以來の總力戰體制下府政運用一般對策要綱(未發表)を策定し現に實施中でありますが、先述の如き茲一兩年の決戰期間に對處する為、從來の施策に更に根本的再檢討を加へ、府政の指標を專ら戰力の急速增強に置き前般の施策に遺憾無きを期し度いとの構想の下に一般對策要綱の期間計畫として特に決戰的段階に入つた昭和十八年に於て本府の總力を集中して緊急施策を講ずるの要ありと認めらるる方策に付其の實施の基準となるべき事項を定めたのが此の第二年對處方策であります

今其の大綱を述べて見ますと

第一は施策の決戰的轉換でありまして現に實施中又は計畫中に屬する事務及事業と雖も其の緊要性に根本的再檢討を加へ茲一兩年の戰力增強に直接關係無き不急の向は一大英斷を以て之が切替、中止又は廢止を斷行し以て捻出したる資材、勞力を直接戰力增強上必要なる向に轉用し極力其の完成を急ぐ事としたのであります。

第二は重要國防物資の生產增強であります。國防基幹產業の生產力が戰爭の終局的歸趨を決すべき重要事たるに鑑みまして本島生擴產業に屬する諸產業に付之が生產目標達成に全力を注ぐべきは勿論でありますが特に重點を鐵鋼、銅、輕金屬、石灰、セメント及電力六部門に置き官民の總力を結集して之が生產增強を圖る事としたのであります

第三は主要食糧の增產であります。

現下の我國食糧事情に鑑み、本島に於ても極力國民生活安定確保の為種種必要なる食糧の增產を圖るは當然の事でありますが特に主要食糧たる米、甘藷等の增產に重點を置き之が為必要なる諸般の措置就中農地の効率利用を促進し之が妨害となるべき一切の事態を排除する等の處置を講ずる事と致したのであります。

第四は輸送力の確保で、現下海陸輸送に對する制約愈愈加重せらるべき情勢に對處しまして計畫輸送の徹底を期すべく、鐵道、海運及港灣荷役に關し重點を明確にし、其の全能力發揮のため必要なる方法を講ずる事と致したのであります。

第五は防空態勢の整備強化であります。現下の逼迫せる情勢に鑑みまして本島防空上の想定を明にし、之に基き、訓練方法、防護措置の如きは重點主義に依る計畫の下に施行し、防策機構も再檢討し更に一層防空力の強化を圖ることとしたのであります。

第六は島民決戰態勢の強化であります。

曠古の聖業を完遂し得るや否やの決戰期的段階に際會しまして、一億國民今にして熱鐵の團結を以て一意戰力の增強に挺身しなかつたならば或は悔を千載に遺す事なしとしないのでありまして特に島民戰場精神の昂揚戰時最低生活の甘受、國民道義の昂揚實質的軍事援護の徹底等皇民奉公會及其の傘下各團體の一層積極的な活動により島民決戰態勢の確立強化を圖る事であります。

大體以上六項目で要點は盡きるのでありまして、各項目に付き客主管局部に於て具體的計畫の設定實施に當ることとなつて居り既に其の一部は實施せられつつあるのでありますが之を實現するには非常なる英斷と努力を要し、總督府としても極力實現に邁進致し度いと存じますが猶ほ民間各位の理解ある御協力に俟つもの大なるものがあるので御座います。

今や敵米英は徒に物質力の強大を誇り、長期抗戰最後的勝利を喧傳しつつある現狀に於きまして、官民協力一致擊ちてし止まむの敢闘氣魄を以て此の大艱難を突破したいと存ずる次第であります。

02 通商分野を擴大 產品の對日供出文書に調印 日本大使府佛印總督府協同聲明發表
03 交易圓滑化に寄與 大東亞省當局談
04 經濟關係を強化 佛印政廳の發表
05 同光勳章を制定 國府、頒給條例を公布
06 閣議決定事項
07 資源地帶に作戰 大陸作戰指導に根本的變化 支那派遣軍上海報道部員談
08 圖像:皇軍廣州灣進駐
09 支那派遣軍週間戰況
10 七千百餘萬石 十八年度食糧生產目標
11 殊勳の各部隊に 表彰狀授與さる 魯蘇地區掃蕩に赫赫の戰果
12 戰力增強決議案 けふ眾議本會議に上程
13 國民政府參謀次長更迭
14 獨本土來襲の 英重爆十四擊墜
15 決戰議會審議經過
16 けふの兩院
17 戰時刑事特別法改正案 けふ原案無修正可決されん
18 英艦隊の劣勢化 英朝野に深刻な衝擊
19 英機霍敷設艦沈沒
20 赤軍冬季攻勢の 目標達成は挫折
21 獨軍四日間に 七十二機擊墜
22 定例閣議
23 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 四億貯蓄と增強對策社說

十八年度に於ける臺灣の國民貯蓄增加目標額は四億圓と決定されその配分は組合貯蓄五千萬圓、法人及團體等の預貯金並に有價證券投資一億五千萬圓、個人貯蓄二億五千萬圓となつてゐる。卽ち本年四月より來年三月末迄に六百萬島民の手で四億圓以上の貯蓄增加を必要とされる譯でその一人當貯蓄額が全國一人當貯蓄額の二百七十圓に對し四分の一に過ぎない六十七割弱であるとはいへ諸種の事情を考慮すれば非常なる努力を要することいふ迄もない。殊に從來の純增加額が年年五千萬圓となつてゐるのに比すれば十八年度の一億圓は貯蓄方法の强化なしには目的達成が困難であることを示唆してゐるといへよう。事實本島に於ける國民所得、政府資金の撒布狀況、經濟力及び從來の貯蓄增加實績等を綜合勘案した結果明年度目標額が一應三億七、八千萬圓に決定されたにも拘はらず他との振合から結局四億圓に落着したことより見て前記のことが容易に肯かれるであらう。

とはいヘ過去の實績がどうあらうとも可能な限り生活を切下げてでも右金額以上の貯蓄は是非實現させなければならないがそれ丈に戰時貯蓄の重大性に對する島民の深き認識と堅い決意とが要望されるわけである。一口に調へばより多い所得のものはより多く貯蓄することが必要であつてこの點明年度より貯蓄方法が强化乃至合理化されたことは誠に當を得たものといつてよい。先づ第一に組合貯蓄割當額が戶稅生產額のみならず扶養家族數其他の個人的事情及人口移動狀況等の諸事情を綜合勘案して決定されることに改めたことは組合貯蓄の能力原則を貫徹する點で一進步といふべきである。事實過去に於ける組合貯蓄が極めて好成績を收めてゐたにも拘はらず專ら戶稅を標準に割當額が決定された為過重、過輕の難點があるのみならず單なる預貯金の振替を結果したことも少くなかつた右の弊害は組合貯蓄割當の方法改善によつて排除されるわけであるがしかし割當額が綜合勘案により決定されるといつても技術的には非常な困難を伴ふものでそれ相當の技術的準備がない限り結局戶稅の課稅標準額百圓に付五圓八十七錢といふ一應の計算額に依據せざるを得なくなるであらう。この點當局に十分な用意が要請されるわけである

第二に個人貯蓄額が組合貯蓄割當額を含み大體その五倍の相當額といふ風に目標が明確にされたことは個人貯蓄の實績が芳しからざるに鑑みての合理化であつて今後の貯蓄增强に寄與する所大であらう過去に於る個人貯蓄の實績が芳しくなかつたのは目標額が四分の一といふ樣に極めて漠然であつたことによるは勿論この他に貯蓄があく迄自由で自發的であることを建前とする關係にもよるものといへよう、この點から見て個人貯蓄目標額の明確化は稍稍强制的な性質を帶びて來たものといつてよく組合貯蓄への移行を示唆してゐるものと見てよい。國民貯蓄が今後更に强化される情勢の下では個人貯蓄の强制化は不可避的であり個人貯蓄を組合貯蓄へ切替へることも客觀的に十分見透される所である。かるが故にこの意味での組合貯蓄を大いに强化する必要があるがそれには組合貯蓄が立脚してゐる能力原則が十分貫徹されるやうな仕組みが出來てゐなければならない。さもなければ却つて幾多の弊害を招來し目的に反することとなる。能力原則と言へば法人及團體の貯蓄强化もこの際大いに取上げてよい。殊に內地資本の投資が多い本島では島內に於ける所得は臺灣側と內地側とに二分されるわけで極めて多額に上る內地側の所得を十分捕捉してそれ相當の貯蓄を行はしめなければならないがこの為には法人の貯蓄、組合貯蓄を强化して源泉控除することが急務である。臺灣の經濟力よりも少く貯蓄增加目標額が決定され而もそこの實績が芳しくないといふ非難は上記の點を究明することによつて解消されるであらう。要するに所得總額でなしに所得をあるがままに捕捉してそれを貯蓄へ振り向けることが貯蓄增强の要諦であつてこの點當局の遺憾なき對策を要望する次第である。

02 皇后陛下御誕辰 第四十回をお迎へ遊ばさる
03 戰ふ四大目標確立 日婦の決戰態勢成る
04 一部機構の改正
05 指導運營四大目標
06 師範學校新發足 入學者募集要項決る
07 皇國女性の龜鑑 竹村スワさんの淚ぐましい敢鬪
08 五部隊へ軍馬慰問
09 圖像:敵兵狙擊に勇戰する國府軍勇士
10 昭南島の陸軍記念日行事
11 宜蘭稅務吏員座談會
12 宜蘭產組映畫會
13 面目全く一新して 我が重要基地に更生 ビルマ一年の躍進振り
14 產業戰士腕比べ 第二回技能競練大會
15 日比融合一體 野村大將の視察談
16 音盤界の殊勳甲
17 後一息で百萬枚 基隆市內の補助貨回收運動 ざつと“こんなもの”
18 敢鬪精神を發揮 馬公陸戰隊攻防演習
19 臺陽美術展 四月廿八日から開催
20 鬪球、杖球、打球 ラグビー、ホツケー、コルフ名稱改正
21 鷄百十五羽献納 白衣勇士に溫い贈物
22 陸軍倉庫傭人募集
23 鐵道部人事異動
24 臺灣味噌工業 組合定時總會
25 ス市荒廢振り 技術團長の報告
26 訃文:武津泉
27 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 皇奉關係功勞者 臺中州支部八日に表彰式擧行
02 鍬の戰士に授賞 花蓮港水稻競作會褒賞式
03 受刑者鍊成道場訪問記 罪を汗で淨めつつ 今ぞ味ふ働く歡び
04 優良奉公班 天長節に表彰
05 青年學校振興へ 花蓮港廳懇談會開催
06 花蓮港水產通常總代會
07 街へ出ぬこと 節約はここから 中埔奉壯團の申合
08 劍道講演會 屏東市で開催
09 全街一丸に敢鬪 善化街常會の指導
10 羅東街插秧競技會
11 總常會指導第三日 山手の楠西庄に開から
12 三重埔壯丁團 汗の奉仕作業
13 常會研究會 臺南市八、九兩日に開催
14 嘉農の五、三倍が最高 變らぬ嘉義市の窄き鬥
15 高砂族は蒙古族か お山の神秘境に科學のメス
16 勃興の好機に 惠まる臺灣文學 戶川、丹羽兩氏交交語る
17 增稅解說懇談會
18 玉里街に“時の立礼” 回覽板に代る奉公揭示板
19 霧峰庄青年校 四月より開校
20 宴會自肅申合 官吏が率先垂範
21 鳳山郡女子青年 第三種訓練修了
22 臺南市皇民塾國演會
23 赤誠の献金品
24 林以德氏の献金
25 新化郡水利組評議員會
26 荷拔苦力再起
27 臺南專修商業學校では
28 地方多より
29 今日の映画演藝
30 台北合同興行会社
31 高雄金鵄館
32 基隆の映画
33 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 木材增產策定方針 府着着具體化を圖る
02 貯蓄增大へ邁進 產組記念日を迎へて 三輪產聯副會長語る
03 中支の米穀事情 重要食糧を收買確保
04 商工業再編成協力會 府で要綱を立案中
05 引換金は貯蓄へ 硬貨回收八十七萬餘枚
06 關廟國民學校 硬貨回收協力
07 米供出に示す 賴もしい農民魂
08 バナナ輸移出 一月中で三萬七十籠
09 石油配給機構整備 中間業者は臺石に統合
10 南日本漁業統制會社
11 高雄水利に改稱 御馴染の曹公組合が
12 科學技術新體制 技術獨立即國防(上)
13 幼駒育成所新設 臺南州馬產獎勵に豫算計上
14 住宅難緩和に 住宅營團岡山に三十戶建築
15 養豚者に朗報 斃死豚に救濟制度
16 高雄魚市 取扱減少
17 戰時災害保護法講習會
18 豐原街の復興 建設愈よ本腰
19 全島商議所理事會
20 經濟手帖
21 照明燈
22 ラジオ
23 水滸傳(906)/黃得時;碇政彌
24 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 荒鷲、ガ島を猛爆
02 戰時經濟對策を強化 國府具體策樹立に着手
03 逞しい樣相が躍動 快速調で復興するスラバヤ
04 圖像:皇軍廣州灣進駐
05 芬蘭內閣成立 親獨政策に變化なし
06 蘭貢の市政確立 攻略一周年に當りウ市長語る
07 ブラジル軍隊輸送船擊沈 伊潛水艦が
08 獨潛水艦大西洋に活躍
09 獨軍主動地位を確保 東部戰線の戰局概觀
10 英海軍の損害發表以上 獨海軍當局が指摘
11 赤軍上陸作戰失敗
12 ハンブルク來襲の米機 廿二機中十一機を擊墜
13 ウ地方の奪回作戰 赤軍の夢水泡に歸す
14 東部戰況發表
15 セジエナヌで激戰 樞軸軍依然英軍に重壓
16 樞軸空軍活躍 チユニジア北部戰線
17 圖像:活躍する海鷲の編隊
18 中、北部戰線で 反攻を開始 赤軍、冬將軍求めて
19 チユニジア中部 ロメル軍が席捲
20 伊軍戰況發表
21 英米が歐洲を ソ聯に賣渡さん ソ波紛爭獨外務當局見解
22 空母中心より 航空隊主義へ 米、飛機製作に□起
23 早くも前哨戰 米大統領改選を繞り
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 竹の園生の彌榮 一億國民真心罩めて奉祝 けふ“地久の佳節”
02 國運の隆昌を祈願 日婦會員が神社參拜
03 臺北消防署官制 五日の閣議にて決定
04 國民體育について ○○海軍中佐今夕放送
05 基隆市の地久節
06 基隆運河の浚渫 近く關係者が大評定
07 新竹市の地久節
08 ジヤワ作戰戰鬪回顧(中) 大兵團世紀の進路 白石挺進戰士隊殊勳
09 野村前駐米大使 けふ空路にて歸京
10 ビウアリツヂとは?
11 一切を青少年團に 拓南中央訓練と女子訓練に 皇奉の訓練計劃一部改組
12 擊ちてし止まむ 陸軍科學學校(其五)
13 “白衣の天使”來れ 第二回現地派遣看護助手 百五十名を募集
14 肉彈相搏つ熱戰 陸軍記念日をトし高砂族相撲大會
15 仙洞男女青年團素人演藝會
16 佳き日に示す赤誠 海軍へ慰問袋大量献納
17 新竹高女の入學志願者
18 文學勇士献金 前線から歌詞 當選の國債を
19 圖像:雷州半島の泥濘を征く將兵の辛苦
20 傷痍軍人の再起奉公 宮崎大尉に聽く“職業補導”
21 隻手でタイプを打つ
22 葬式は“簡素に” 惡德葬儀屋に手入れ
23 興南詩苑漢詩

春日偕藝苑諸公游晴園賦贈主人/春潮、晴園賞梅同杏庵春潮夢周鷺村仰山謁主人翁三首/南都

24 “共存同榮”を昂揚 新竹州下の產組記念日
25 虛弱青年の鍊成 各市郡から百名集め 體力向上修鍊會
26 “兄滑退治”を上演 四月一日の藝能祭
27 人事・消息
28 今晚の放送
29 商況(六日前場)
30 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 總ゆる手段を講じ 戰力增強に邁進! 國民の盛り上る力に期待 東條首相 決意披瀝頭條新聞

【東京發同盟】六日の眾議院本會議は劈頭戰力增強決議を滿場一致可決したが、東條首相は之に對し左の如き發言を行ひ國民の盛りあがる力に期待しあらゆる手段を講じて戰力增強に邁進する斷乎たる決意を披瀝した

今や大東亞戰爭は決戰に次ぐ決戰をもつてする深刻なる樣相を呈し曩に本議場に於て申し述べたる通り今年こそは世界戰局上極めて重大なる年である、この秋に當り政府はこの上ともよく御主旨の存するところを體し飽く迄國民の盛りあがる力に期待すると共にあらゆる手段を講じ時に今回御協賛を戴いた戰時行政特例法等の彈力ある運用に依つてこの上とも大東亞全域に亘る豐穰なる重要軍需資源を擧げて戰力增強の一點に全幅活用せんことを期する所存である、斯くして帝國は官民一致宿敵米英の擊碎を目指して大東亞十億の勤勉なる民眾の陣頭に立ち相共に新しき大東亞の建設に邁進し正義に基づく世界新秩序の確立に貢献せん事を期する次第である、此處に本決議の御主旨の存するところに對し同感の意を表すると共に改めて政府の所信を披瀝し併せて國民諸君の熱烈なる御協力を切望する次第である(寫真は東條首相)

02 戰力增強決議案 掉尾の眾院を飾る
03 蘭貢攻略一周年 ○○部隊玉木部隊長から 隱れた「ビルマ戰記」を聽く
04 眾議院本會議
05 本日兩院休み
06 都制案、市制案等 貴院原案承認せん
07 決算委員會の論議 上田氏の質問に首相答辯
08 敵の蠢動を完封 皇軍、雲南北ビルマを猛進 重慶、英印軍に徹底的打擊
09 ビルマ建設一箇年 立派な共榮圈の一員に成長
10 眾院は九日より 自然休會に入る 貴院は十一日とならん
11 完勝の道へ言論集中 言論地國會發會式谷萩報道部長挨拶
12 大東亞在留米人 米國務省の調查
13 東部戰線戰局安定化 見透しにつき獨軍當局言明
14 ノツクス揚言 海軍力強化につき
15 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 勅選と勅任 官場に示す 內臺一如の實社說

辜顯榮翁が逝去してから臺灣が貴族院に有してゐた唯一の議席は消えてしまつた、寂寥の感に堪へぬのは我等のみではあるまい。翁が勅選された當時、島民は一視同仁の聖旨に恐懼感泣すると共に、中央との政治的紐帶としてこの議席は、臺灣のために引續き保有したいと密かなる念願を抱いてゐたが、遂にその事なく今日に至つてゐる。いふまでもなく勅選は、貴族院を第一條第四號により國家に勳勞あるか又は學識ある者より任ぜらるる終身議員を指すが、辜翁の勅選はこれに依つて臺灣本島人側からも、選任せらるる機會あるべきを示された貴き前例をなすもので、將來選任の有無は定員關係や所定の各條件を具備する「人」の問題にかかつてゐるといつてもよいであらう。この場合學識といひ勳勞といつても、その程度は計量器にかけて測るわけにも行かないから、運用上には裁量の餘地が十分あることはいふまでもない。然らば現在臺灣にそんな適格者があるかどうかといふ具體事實についてはここには觸れたくない。しかしながら奏薦當局は虛心坦懷、この邊にも常に配慮を怠るなからんことを希望したい

次に我等は臺灣の官場を一瞥するとき、島人側勅任の寥寥たる事にも一種の淋しさを覺ゆる。改隸五十年、島人官吏にして勅任の金的を射止めたものは明治、大正を通じて全く皆無で、昭和十二年に至つて初めて杜博士に對し、研究的技師卽ち技術官として最初の二等陞敍を見たのみである。行政畑方面に於ては全然その例なく、强いていへば昭和十四年劉明朝氏が奏任文官優遇令による「勅待」、次いで本年二月豐岡茂雲氏が同じく「勅待」の選に入つたに止まつてゐる。島人側に人なきか、あつても特別なる銓衝事情が存するが我等は不幸にして何等關知するところがない。常識論としては島人側有資格者が寡少であり寡少な範圍から選敍されるのでその率が低いといふ數學的理由も擧げられるであらう。しかし生きた人間に關する限り、そんな數學的理由が通用せぬことも一般に理解される□ろである。それは兎も角、五十年間、一人の勅任行政官も出ないといふ事實は、斷じて臺灣の名譽とはいへない。南方も建設されつつある今日、今後有能の士の出んことを切に望むと共に我等は臺灣當局が銳き良心と高き目標の下に嚴正なる銓衡を行つてゐる事を信ずる。內地や朝鮮の批判を氣にかけることもないが、痛くない肚は探られぬに越したことはない。同時に島人側官吏も苟も雜音などの入る餘地がないやう自重自肅、奮起しなければなるまい

大東亞戰爭の進展に伴つて臺灣の政治經濟、社會等の全部門は異常の速度を以てその性格と樣相とを一變しつつある。過去五十年間に集積された統治の綜合實績よりも遙かに內容もあり、スケールも大きい金字塔がここ僅か一、二年で建設されんとしてゐる。今や長谷川統治は總督の絕大な德望と時勢の追風を滿帆に孕んで、奉公運動の形による皇民鍊成と、臺灣一家の希望輝く快調の航海をつづけてゐる。實に內臺の一體化こそ臺灣統治の終局の目標であり、彼岸であらねばならない。島民の鍊成については從つて一層峻嚴であつてよいと共に、特殊事情の名にかくれた一切の傳統や食はず嫌ひは揚棄さるべきである。當局は官場人事に對しても勇敢に內臺一體の 「實」を示されたい

02 皇后陛下 慶祝に滿つ大內山 御機嫌いよいよ御麗しく 御誕辰を迎へさせらる
03 國を擧げて奉祝
04 御內帑金を御下賜 結核豫防功勞者に畏き思召 輝やく地久の佳節に
05 青年教育の振興 臺北州で研究會開會
06 銃後婦人の龜鑑(二) 職業戰線に敢鬪 高城アサヨさん
07 全村稱揚の的 曾川ヒサヨさん
08 遺兒を航空兵に 西村ミサオさん
09 日比の文化交流 興行統制會社が一役
10 宜蘭市の陸軍記念日行事
11 現業產業戰士の表彰式
12 智能檢查講習會 きのふ警察會館で
13 白衣勇士の 慰問部隊
14 息吹く“東洋平和” 米英的物資文明に最後の弔鐘 野村大將比島で語る
15 蘭陽高女卒業式
16 花蓮港醫師會創立總會
17 鄉軍宜蘭市分會查閱
18 決戰卷七種登場 “雀の巢”斯くて追放
19 圖像:雷州半島に上陸して作戰を練る○○部隊
20 論陣にも米英擊滅 言論報國會發會式
21 東條首相訓示
22 佳き日の献金 早朝から軍司令部へ
23 辜振甫氏が放送
24 人事報社消息
25 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 新竹州水稻 競作會受賞式 食糧增產引受けた 甲當りに一萬九千餘斤の收穫 賴もし篤農家の健鬪
02 小麥の發育順調 農村は鎌入れに多忙
03 軍馬を犒ひませう 愛馬奉公隊、市民に呼びかく
04 決戰一色獨逸の銃後(一) 人と機械を驅使 たほも足りぬ大工業力 遂に勞務總動員を敢行
05 奉公功勞者表彰
06 志願兵銓衡試驗 臺南州の實施日割
07 圖像:ジヤワ上陸一周年
08 花蓮港廳農會通常總會
09 四十年ぶりの對面 舊知の訪問に戶川さん吃驚り
10 畜產會總會
11 貯蓄完遂を誓ふ 高雄の產組記念日
12 圖像:建艦献金一列並べ
13 產組精神昂揚へ 屏東郡下の產組記念日
14 埔里街三月常會
15 貯蓄增大運動展開 瑞芳の產組記念日
16 農業指導訓練所 覆鼎金に建設
17 高雄州警察勤務規程細則を改正
18 敵性曲盤の供出 市民の自肅協力慫恿
19 新莊貯蓄督勵班組織
20 一坪園藝に活 日婦、桔俱も一役
21 畫劇挺身隊研究會
22 土を耕せ若人よ 熱地農業技術鍊成所生募る
23 赤誠の献金品
24 購買券の整理が 三日內に出來る 新竹市米販組合が手續引受
25 服飾の硬貨をお國へ お山の乙女たち自發的供出
26 大溪郡畫劇挺身隊結成式
27 花蓮港廳中等校入學志願者
28 臺中州中等校の入學志願者
29 竹東街旭校開校記念音樂會
30 張坤山氏の奇特行為
31 人事報社消息
32 地方多より
33 今日の映画演藝
34 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 最近各社產糖豫想 千七百四十萬八百擔 一月末迄步留平均一○%八八
02 工業用ゴム製品配給統制 督府より要綱發表
03 科學家技術新體制(下) 簡素強力な活動を要望
04 市街地信組主要勘定(十一月末) 貯金五千七百萬圓へ激增
05 スマトラを往く 農工業の躍動
06 洋服生地配給機構 整備委員會近く開催
07 干ウドンを特配 特に青少年層に重點
08 木材檢查取締を指示 第一回林檢所連絡會議開く
09 明年度木材配給計畫
10 臺灣米穀輸送組合創立總會
11 照明燈
12 厚生省權限委讓の示嗦
13 兜町前場況
14 ラジオ
15 水滸傳(908)/黃得時;碇政彌
16 廣告
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 けふは大詔奉戴日頭條新聞

詔書

天佑ヲ保有シ萬世一系ノ皇祚ヲ踐メル大日本帝國天皇ハ昭ニ忠誠勇武ナル汝有眾ニ示ス 朕茲ニ米國及英國ニ對シテ戰ヲ宣ス朕カ陸海將兵ハ全力ヲ奮テ交戰ニ從事シ朕カ百僚有司ハ勵精職務ヲ奉行シ朕カ眾庶ハ各各其ノ本分ヲ盡シ億兆一心國家ノ總力ヲ擧ケテ征戰ノ目的ヲ達成スルニ遺算ナカラムコトヲ期セヨ

抑抑東亞ノ安定ヲ確保シ以テ世界ノ平和ニ寄與スルハ丕顯ナル皇祖考丕承ナル皇考ノ作述セル遠猷ニシテ朕カ拳拳カサル所而シテ列國トノ交誼ヲ篤クシ萬邦共榮ノ樂ヲ偕ニスルハ之亦帝國カ常ニ國交ノ要義ト為ス所ナリ

今ヤ不幸ニシテ米英兩國ト釁端ヲ開クニ至ル洵ニ已ムヲ得サルモノアリ豈朕カ志ナラムヤ中華民國政府曩ニ帝國ノ真意ヲ解セス濫ニ事ヲ構へテ東亞ノ平和ヲ攪亂シ遂ニ帝國ヲシテ干戈ヲ執ルニ至ラシメ茲ニ四年有餘ヲ經タリ幸ニ國民政府更新スルアリ帝國ハ之ト善隣ノ誼ヲ結ヒ相提攜スルニ至レルモ重慶ニ殘存スル政權ハ米英ノ庇蔭ヲ恃ミテ兄弟尚未タ牆ニ相鬩クヲ悛メス米英兩國ハ殘存政權ヲ支援シテ東亞ノ禍亂ヲ助長シ平和ノ美名ニ匿レテ東洋制霸ノ非望ヲ逞ウセムトス剩へ與國ヲ誘ヒ帝國ノ周邊ニ於テ武備ヲ增強シテ我ニ挑戰シ更ニ帝國ノ平和的通商ニ有ラユル妨害ヲ與ヘ遂ニ經濟斷交ヲ敢テシ帝國ノ生存ニ重大ナル脅威ヲ加フ朕ハ政府ヲシテ事態ヲ平和ノ裡ニ回復セシメムトシ隱忍久シキニ彌リタルモ彼ハ毫モ交讓ノ精神ナク徒ニ時局解決ヲ遷延セシメテ此ノ間却ツテ益益經濟上軍事上ノ脅威ヲ增大シ以テ我ヲ屈從セシメムトス斯ノ如クニシテ推移セムカ東亞安定ニ關スル帝國積年ノ努力ハ悉ク水泡ニ歸シ帝國ノ存立亦正ニ危殆ニ瀕セリ事既ニ此ニ至ル帝國ハ今ヤ自存自衛ノ為蹶然起ツテ一切ノ障礙ヲ破碎スルノ外ナキナリ皇祖皇宗ノ神靈上ニ在リ朕ハ汝有眾ノ忠誠勇武ニ信倚シ祖宗ノ遺業ヲ恢弘シ速ニ禍根ヲ芟除シテ東亞永遠ノ平和ヲ確立シ以テ帝國ノ光榮ヲ保全セムコトヲ期ス

御名御璽

昭和十六年十二月八日

各國務大臣副署

02 不斷の討伐を實施 二月中の華北主要作戰
03 戰力著しく低下 深刻、重慶軍苦惱の姿
04 師範學校制度改革 確固たる目標の下に實施
05 師範教育令
06 敵驅逐艦一隻 を擊沈(伊軍)
07 比島人日本を信賴 德川最高顧問比島現狀を語る
08 協和會運動の 基本要綱決定
09 十日から自然休會 國政の躍進期待さる
10 戰刑特別法改正案 政府無修正通過に努力
11 石渡顧問歸任へ
12 けふの兩院
13 無修正可決に 方針を決定
14 ブラジル商船 雷擊を受く
15 イ湖南方で白兵戰
16 ソロモン海の敗將復活
17 オリヨーリ 地區の攻防戰
18 獨軍突如攻勢 西ユーカサス戰線
19 獨軍の戰況
20 赤軍機五十七機擊墜
21 スターリン議長 元帥に任命
22 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 振へ一大勇猛心 けふは大詔奉戴日
02 蘭印陷ちて一周年 憎むべし米英の魔手 敗將に聽く一年前の感想 臺灣俘虜收容所訪問記
03 南投神社鎮座祭 六日嚴かに執行はる
04 必勝へ婦人も蹶起 日婦東門町一區分區の鍊成會
05 堆肥溫度で育雛 增產に嬉しい報らせ
06 鬪魂烈火と燃ゆ 青年學校研究會盛況
07 花蓮港慰安演藝會
08 盛會且つ真摯 海軍體操講習會終る
09 戶別訪問で激勵 花蓮港廳の國民貯蓄
10 女給さんが慰問袋献納
11 謝禮金をそのまま献金
12 貯蓄報國運動を展開
13 花蓮港高女卒業式
14 新竹州警察武道大會
15 國語戰士“舌比べ” 宮前町國報演習會盛況
16 ガンヂー翁健康回復
17 米第十九爆擊隊解散の運命
18 北門郡學校長事務研究會
19 臺南州下產組職員庭球會
20 臺北北區料理屋 飲食店組合總會
21 高雄五會社の野球試合
22 訃文:石秀源事
23 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 戰場精神鍊成大會 精一杯働く快さ 滴る汗に大地も溶けん
02 貯蓄完遂を誓ふ 彰化市の產組記念日
03 決戰一色獨逸の銃後(二) 物と人の戰時轉換 勞務動員七年前から 豫備人力を着着繰出す
04 時代の寵兒お薩 五ヶ年計畫で增產へ
05 高雄健民修鍊會 全島に魁はてきのふより實施
06 新埔部落講演會
07 防空資材點檢
08 工業功勞者 望月氏表彰
09 圖像:北洋任務より歸還せるUボート(獨逸)
10 竹山直轄保甲役員の改選 當局指名に決定
11 屏東の產組記念日
12 澎湖廳水產會通常總會
13 屏東市皇奉青年 訓練終了
14 奉公の第一線へ 婦德を磨き上げた女子青年
15 農村婦女は働く 見上げたこの腕前! 叺一枚がたったの三十五分間
16 宴會自肅運動 臺南州で活潑に展開
17 員林畫劇挺身隊 結成式
18 青年團幹部鍊成 新裝なれる秀水道場で
19 火葬を獎勵 葬儀の簡素化へ
20 大和校學藝會
21 日婦大肚分會總會
22 能高郡の建設献金 臺北海軍武官府七日受付
23 好修國民校 職員が献金
24 本社高雄取次人更迭報社消息
25 臺南州各產業組合長發令
26 地方多より報社消息
27 今日の映画演藝
28 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 皇國勤勞觀の確立へ/三輪壽壯
02 特輯世界總力戰と女性 足並揃へて街頭へ 盟邦獨逸と敵米英の現狀 獨逸の卷
03 公債消化、女の魅力で 米國の卷
04 深刻な勞力不足 苦し紛れの婦人動員 英國の卷
05 圖像:荊棘に挑む(聖戰美術展)/川端龍子
06 入學難の打開策/謝永河
07 夢の島“バリー島”/伊原宇三郎
08 文化と戰力培養 地上の花、魂の糧
09 醫界人の使命/木下正一
10 農村婦人 保健問題/小宮山新一
11 ラジオ
12 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 ツラギ夜間爆擊
02 ハリコフ南方の赤軍殲滅 遺棄屍體三萬に上る
03 クパン地區の 獨軍包圍圈完成
04 圖像:印度洋を壓す我が巡洋艦の勇姿
05 獨軍戰況公報
06 食糧農產物の生產 先づ地域每の自給圖る 水野南方事務局長會議で答辯
07 國際展望
08 敗走の英軍を急追 チユニジア各地の戰況
09 セラト占領(樞軸軍)
10 英軍タメラに 抵抗線構築
11 マレス市東方て 激戰□開
12 セジエナヌを占領(樞軸軍)
13 南部英軍を猛攻擊 ロメル軍空陸相呼應
14 チユニジア戰況概觀
15 圖像:夜間出擊前作戰を□る海鷲達 南太平洋○○基地
16 反樞軸船舶擊沈
17 英米ソの勢力爭ひと 食糧饑饉が深刻化 イラン內政は混亂狀態
18 ジエノア市盲爆(英軍)
19 英の費消戰費 百二十五億磅
20 ポーランド問題を繞り 反樞軸の內部抗爭激化
21 西部ドイ□盲爆(英機)
22 印度回教聯盟 總裁留任
23 印度各派領袖會議開催
24 民間廣告宣傳の指導統制
25 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 完勝へ熱鐵總進軍 活かせあの感激、あの決意 けふ輝く大詔奉戴日
02 國語臺北市の建設 五ケ年計畫で不解者を一掃 國講と國報で募集開始
03 マラリヤ防遏戰士 近く海南島防疫陣に參加
04 圖像:地久の佳節を迎へ宮城遙拜する國民兒童
05 ジヤワ作戰戰鬪回顧(下) 鐵獅子部隊の猛進 スラバヤ攻略戰の華
06 凡てを戰爭に集中 完勝の鍵を握る婦人の偉力 竹內中佐婦人に呼掛く
07 音樂行進、野外音樂會 陸軍記念日、島都で擧行
08 美味しくて安くて 營養價値百パーセント 桔梗俱員の戰時料理に總督さんも舌鼓
09 一人前三十錢也 味噌汁が特に美味しい
10 現地派遣看護助手 臺北州、九日から募集
11 ヨイ子供が献金
12 膏汗拭いて增產 港都勞働者にタオル特配
13 防諜座談會 十五日から各郡署で開催
14 軍報道部竹內中佐南下
15 臺北市から八人 陸軍幼年學校合格者
16 興南詩苑漢詩

哭畏友懶雲八首/守愚

17 基隆市時局講演會
18 國報指導員講習會
19 人事・消息
20 今晚の放送
21 商況(八日前場)
22 興南案內報社消息
23 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 ソロモン方面の戰果 敵百卅四機を擊墜破 潛水艦四隻を屠る頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(三月八日十七時)

二月十六日以降三月五日までにソロモン群島及びニユーギニヤ島方面において帝國陸海軍部隊の攻めたる戰果並に我方の損害左の如し

一、戰果、飛行機一一三機擊墜、同一一機擊破、潜水艦四隻擊沈

一、我方の損害、驅逐艦二隻沈没、輸送船五隻沈没、飛行機七機自爆及び未歸還

02 日、米航空站熾烈化 南太平洋我が鐵壁の布陣
03 ソ群島とニ島方面半月の戰鬪日誌
04 最高指揮官聲明 ジヤワの建設進展 軍事目的完遂に邁進せよ
05 新官吏制度を創設
06 原住民の總力結集 昨日實踐綱領を發表
07 晉南討伐戰の戰果
08 英本土南岸の諸港を爆擊
09 反樞軸軍司令部 出鱈目的の發表
10 ラテドーン(印度)爆擊
11 ダーウィンを襲擊
12 刑事特別法案成立 眾議院本會議で可決
13 眾院けふから休會 再開以來四十日で全議案議了
14 新學士院會員任命
15 スイチエフカを 獨軍計畫撤收
16 岡田眾議院議長談
17 敵機六機を擊墜 小癪・アキヤブに來襲
18 中國人の對日協力 皆暴戾ロシヤの戰敗を望む 章氏の日露戰回顧談
19 獨機倫敦爆擊
20 調查研究聯盟 內部機構の整備完了
21 スターリン 全作戰の責任を直接擔當
22 佛政府外交陣 裏切分子一掃
23 鈴木氏が寄附
24 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 夜間中等學校 の增設社說

文部省の全面的學制改革に卽應して本島も學園の決戰體制を確立し、來る四月の新學期から新學制の實施を見るが、その中でも學制の一項目に、夜間中等學校制度が加へられてゐることは、入學難打開にとり近來にない朗報である。成る程島內の中等學校は年年增設されてはゐるがそれは到底就學率と向學心の躍進に應じ切れず每年殺到する志願者にとつては燒石に水で到るで處窄き門の惱みは解消されない。試みに本年の入學志願狀況を一瞥すれば、臺北州下男子八校で志願者總數四千七百十五名に對し、募集人員總數千五百名、臺南市男子四校で志願者數二千六百四十三名に對し、募集人員六百三十名、高雄州下男子五校で志願者二千五百九十一名、募集人員八百五十名嘉義市男子三校で志願者千六百名に對し募集人員が四百五十名になつて居り、中等學校增設の要は實に切實な問題である

中等學校の新設は時局下いろいろ難點があるが、夜間中等學校なら增設し易い。第一莫大な金と資材を投じて校舎の新築を要しない。又教材、教具等卽ち學校の設備一切も旣存のものを利用することが出來る。決戰下資金資材はより直接的な戰力增强、增產方面に廻すべきもので、戰時重要建築物の利用といふ見地から見て、入學難の解決はこの夜間中等學校の增設が最も近道である。ただ教員の配置に一考を要するが、これとても一部專任を置いて、一部現在の中等教員を兼任せしめることも考へられる。現在の晝間中等學校は全學年を通じて教員を配置してあり、夜間を各學校每に增設しても、差當り最低學年だけの教員を配置すればよいからである。又對南方の教育基地といふ見地から云つても、中等學校の增設殊に比較的資材のいらない夜間中學の增設を考慮すべきである。現に高雄州下には成人男女八名、比律賓から二、三名の志願者があり、南方建設の進展に伴ひこれが贈品を見るべきは明らである。

今次の學制の劃期的刷新は、大東亞戰爭完遂と共榮圈建設の要請に基く教育の國防體制整備にあるは言を俟たず、體鍊科に重きを置いて「皇國の道に則る國民鍊成」が建前である。木村陸軍次官も議會に於いてこの點を强調し「健民强兵」の見地より學校教練の刷新强化に期待する旨を言明されてゐる。殊に近き將來に徵兵制の實施を期してゐる本島にとつては、一段と青少年の鍊成が必要でありその最も有力なる機關は、學校教育に期待すること大なるものがある青年學後の義務制と合せて中等學校を增設し、以て南方を指導經營する人材の養成に邁進せねばなら

02 護れ!我らの大空 築け・防空の完璧陣 田中高級參謀の放送
03 “忠に咲き義に散る” 一高砂族青年の死を繞る軍國佳話
04 定例局部長會議
05 治安、資源開發共に 著しい進展振り 南大將の南方視察談
06 圖像:敵米機擊墜の小國民壁新聞
07 進んで應募せよ 看護助手募集に付齋藤警察部長談
08 陸軍記念日迫る 基隆市盛澤山の行事
09 基隆鄉軍銃劍術大會
10 藤岡軍報道部長 令夜臺北放送局から記念放送
11 陸軍幼年學校採用豫定者 至急乘船の手續を取る樣に
12 “國民貯蓄は女から” 戶別勸業がら歸北した各幹事の報告
13 感激の献金部隊 軍司令部、武官府に殺到
14 太平町第三區會主催慰問演藝會盛況
15 產業青年第二回訓練 海洋訓練所で昨日から開催
16 出生死亡屆に注意
17 羅東郡料理屋飲食店
18 人事・消息
19 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 民防空の尊き犧牲 殉戰將士の記念碑除幕式 きのふ校栗林で執行
02 庄民尊崇の的 折笠潭子庄長語る
03 米の立體的增產へ 新竹州田植ゑ強調週間設定 目標百十萬石の確保
04 一億一丸で體當り 三月の常會に北二師教諭竹下忠次氏放送
05 府勤報青年隊 十二日に第十九回解隊式
06 感激一入深し 高雄市の大詔奉戴日
07 增產に不撓の農民魂 米稔って勞酬ひらる 高雄州水稻競作會授賞式
08 中壢郡產組常會
09 譽れの皇奉功勞者 きのふ臺中支部で表彰
10 青年校後援會設立を急ぐ 有志者促進打合
11 先生の心配なし 補充策なつて月末に發令
12 商榮會助成金寄附
13 組合精神の昂揚へ 臺南州第二次擴充計畫を樹立
14 大溪街部落會長鍊成會
15 松林菸草課長屏東視察
16 健民鍊成會 花蓮港廳十六日より實施
17 養鶩に技能傾倒 新竹州二倍生產を目論む
18 日婦埔里分會總會
19 臺大農林專門部 合格者發表
20 彰化水利組合では本年度
21 乳幼兒の保健に 無醫村へ聽診器の巡禮
22 新化青年學校 來る五月一日に開校式
23 增產標語
24 海山產組人の必勝祈願
25 太平洋裁生徒募集
26 地方多より
27 訃文:張蘭興
28 訃文:顏錦川
29 今日の映画演藝
30 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 本島の產金對策 現狀維持方針に決定
02 港灣荷役力の增強 二月中は五割增強實現
03 港灣荷役功勞者 近く遞信部で表彰
04 第一種乙類物品の增稅問答內容
05 農業適正規模の 目標は一町六、七反 井野農相の議會答辯
06 昨年桶柑類輸移出 桶柑遂に第一位となる
07 奧田局長歸臺
08 苧麻作付割當決定 生產目標二千四百萬斤
09 苧麻座談會 昨日臺拓で主催
10 鑛業規則改正 近く公布されん
11 故纖維、故屑紙 配給統制強化さる
12 鹽積出港の整備急務 山下運營會支部長談
13 照明燈
14 商況(八日後場)
15 ラジオ
16 水滸傳(909) /黃得時;碇政彌
17 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 本格的清鄉を展開 鎮江地區第一期工作
02 雪の神兵敢鬪の實相 關東軍猛烈な冬季演習展開
03 日本の實力が背景 ビルマ獨立の必要條件
04 ハリコフ包圍の態勢 獨軍、赤軍を殲滅北上
05 圖像:大洋に活躍するドイツ雷擊機
06 チユニジヤの戰局 樞軸軍萬全の對策
07 激戰を展開 オリヨール地區
08 又メラウケを爆擊
09 獨軍戰報公報
10 倫敦周邊を猛爆 獨空軍七、八兩日に亘り
11 ドイツ空軍活躍
12 反樞軸軍に重壓 ロメル軍作戰主動權奪取
13 アフリカ戰線 樞軸軍の戰果
14 印度民眾の反英 新たに暴動起る 各所で警官隊と衝突
15 英空軍の損害七十二機 獨本土空襲で
16 總力戰研究所長更迭
17 兒玉中支振興總裁辭任 後任は高嶋氏
18 トルコ大統領 再び選擧さる
19 後繼內閣首班 サ現首相か
20 米、ガウスに 歸國を命令 重慶駐剳使臣
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 斷乎米英を擊滅 あすの陸軍記念日を迎く 島都學徒武裝大行進
02 強行軍と攻防戰 あす竹南尖筆出にて
03 誓って戰力增強 產奉團長會議開催
04 青年學校訪問記(一) 皇國青年に生く 面目躍如・新興青年學校魂 見よこの自治的敢鬪
05 部隊、陸軍病院慰問 陸軍記念日に日婦支部が赤誠披瀝
06 街頭で國防献金募集
07 大山元帥 ゆかりの民家 陸軍記念日を前に判明
08 基隆市郡二青年校 きのふ打合會を開催
09 日、蘭軍會見の家 當時使用の道具もそのまま保存 墨痕鮮か「日蘭印停戰協定の跡」
10 正しい演劇理念 島都巡演中の劇場を鍊成
11 圖像:トーチカに雪の花咲く酷寒皇軍は儼として守備につく
12 “醜の御楯”を志願 滯阪の青年血書添へて
13 廣東の留日學生 日本文化研究に寄臺
14 防空映畫上演 明朝軍司令部で
15 人事・消息報社消息
16 今晚の放送
17 興南詩苑漢詩

輓懶雲詞兄六首/渭雄

18 商況(九日前場)
19 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 鬪ふ南太平洋の神兵中澤工兵挺身隊 見事!兩ガソリンタンクを爆破 死線を越え、敵中に突入頭條新聞

【東京發同盟】ソロモン群島ガダルカナル島に挺進せるわが前衛部隊の真に神の如き死闘の狀況は屢屢報ぜられ國民感激の焦點となつてゐるが大東亞戰下再び陸軍記念日を迎へ「擊ちてし止まむ」戰意に一億國民が燃上つてゐる秋、南大平洋戰線に從軍中の森川陸軍報道班員からガダルカナル島における中澤工兵挺身隊の生生しい決死の戰鬪記が送られて來た、

中澤勳少尉(靜岡縣出身)以下五名の工兵挺身隊が敵躍下ジヤングルを抜け闇と豪雨を衝き步哨の目を潜りながら遂に敵の飛行基地に潜入飛行機、探照燈及びガソリンタンクを爆破して全員生還した壯烈無比な行動が詳細に報ぜられてゐるが死生を顧みず攻撃精神に燃えしかも豪膽の半面、沈着にして周到な用意を忘れず重大任務を完遂した五人の挺身隊の行動は日本武士道の華としてわれらを感動せしめずには置かない敵中に在つて友軍の空襲に遭遇敵兵の捨てた煙草を喫ひながら敵兵に交つて友軍機を眺めた等真に敵の最只中に潜入した大膽極まる行動は旺盛な責任感によつてはじめてなし得るところで全篇これ悉く皇國軍人精神の發露として強く胸を打つものがある

(南太平洋基地にて森川陸軍報道班員發)

「岸隊中澤少尉以下五名はルンガ河西方にある敵飛行場の航空施設を奇襲破壞すべし」「齋藤隊寺澤少尉以下五名はトラ高地の砲兵陣地を奇襲破壞すべし」

昭和十七年十二月一日この命令を受けた兩少尉は男兒の本懷、帝國軍人最上の名譽と感激の涙に浸つた、想へばわが軍がガダルカナル島上陸以來米國はここに全主力を注ぎ有り餘る機械力を總動員してわれに向つた、わが將兵は晝なほ暗きジヤングル地帶で瘴癘の地を征し糧食缺乏を克服し總ゆる困難と闘ひつつ攻擊に續く攻擊、前進また前進米擊滅せずんば止まずと力戰奮闘した、しかしガ島は敵の航空勢力下にある暴虐極まる敵は同島にある航空基地を利用しわれの彈藥糧秣の輸送を妨げると共にジヤングル內を進撃するわが軍に日夜を分たぬ猛烈なる盲彈を浴せかけ海上からは軍艦、巡洋艦、驅逐艦によつてジヤングル目がけて艦砲射擊を續行した、前面敵の砲壘からは間斷なく砲彈を叩き込みジヤングル內は砲煙彈雨の有樣であつたがわが軍は一步も退かず壕の中からじつと睨んでゐた、糧秣は次第に缺乏し一日僅かに一合足らずといふ狀態で時には三日や四日も一合の米さへ渡らぬことさへあつた兵隊達は木の芽を取り草の根を掘つて食糧に充ててゐたが遂には毒ならざる草木は總べて食糧として戰ひ續けるといふ有樣になつた「一日も早く米軍を叩き潰せ」「敵の飛行機をやつつけろ」「大砲を片ツ端から爆破してしまへ」全軍將兵は齒を喰ひしばり拳を握つてゐる時に兩少尉はこの命令を受けたのである至難且つ重大なる任務であると共に痛快この上もない仕事だこの任務遂行によつて敵の心膽を寒からしめ

敵の攻擊力を破碎し味方の作戰を有利に導き兵隊達の溜飲を下げることになるのである○隊は我が事のやうに喜び先づ身體を鍛へようと全員一合足らずの米を僅かづつ出し合つて定量の六合づつ與へて激動した「○隊の名譽のため又戰友の好意に報ゆる為にもきつと決行致します」と涙を流して誓つたのである翌二日中澤、寺澤兩少尉は隊長と齋藤隊長に伴はれ部隊長に申告した「しつかり賴むぞ」◯◯兵團長閣下は二人を居室へ伴ひ恩賜の酒と恩賜の煙草二本を與へられた「閣下必ず必ず」二人の頰は、濡れ唇の邊りは感激に震へてゐた、二組の挺身隊の內先づ中澤挺身隊を記し寺澤挺身隊は稿を改めることにする中澤少尉に從ふ部下四名は中隊でも優秀なる下士官兵を岸○隊長自ら指命した、中澤挺身隊長、陸軍少尉中澤勳(静岡縣引佐郡三ケ日町出身)伍長湯淺義行(愛知縣丹羽郡丹陽村出身)兵長筒井金市(愛知縣幡豆郡寺津山出身)兵長村上政明(愛知縣碧海郡六ツ美村出身)上等兵高木清隆(愛知縣丹羽郡樂田村出身)服裝は拳銃帶劍、卷脚絆、靴(第一線からは地下足袋)携帶品は乾パン十日分米三日分、◯◯瓩爆藥罐各人◯箇、◯◯瓦黃色藥各人◯箇、鐵條鋏二、磁石各人一個、手榴彈各人◯箇、その外ジヤングルを切開く鉈、鎌、それに手袋、常備藥等で隊長始め戰友達は何くれとなく心付けた、三日の朝二組の挺身隊は部隊全員に送られて出發した岩淵部隊長と岸隊長、渡邊中尉は前線まで見送るとついて來た

其夜は伊東部隊に敵狀を聞き四日は岡部隊長より詳細な地形を聞き最前線地區にある稻垣部隊へ行つたこの重大任務を果すためには、綿密な計畫を樹てなければならない、丁度稻垣部隊の第一展望點からはルンガ河地帶は一望の下に見へる五日は敵の飛行場へ入り込む道筋、目標とする草原地帶等をしつかと頭の中へ叩き込んだ「よしつこれならやれる、必ずやれる」と云ふ強い必勝の確信を得た、六日五時岩淵部隊長、稻垣部隊長始め二組の挺身隊、各隊長と最後の形ばかりの會食を攝り色色な注意と激勵の言葉を與へられた八時アウステン山の北麓ジヤングル迄送つて來た岸隊長に「隊長殿行つて參ります敵飛行場でお待ちして居ります」と一同最後の挨拶をしたそれが中隊との別れになるかと思ふと流石決死の一行も瞼の裏に熱を覺へ隊長の顏がぼやけてくる樣に思はれた、追ひついた寺澤挺身隊と共にジヤングルの中を第一展望點へ向つた十時には到着すべき豫定であつたが我が稻垣部隊は敵と銃砲火を交へてゐたので展望點へついた時は既に十六時であつた「腹がすいたら戰が出來ぬ先づ飯を食へ俺達のこの命を國家に捧げる時が來たのだ男子の名譽帝國軍人としての本望である、みんな立派に死んで吳れよ」と云ひながら中澤、寺澤の兩隊長は出發の時同僚から分けて戴いた恩賜の煙草を一本づつ各部下に渡した恩賜の煙草を戴いた一同は起立して遙か皇居を伏し拜み聖壽の萬歲を三唱し故國に最後の別れを告げたどの顏も顏も真劍に引締まつてゐるが唇の邊りは微かに痙攣してゐた中澤少尉はぐつと生唾を呑込み「寺澤少尉は橫を向いて俯いた「寺澤、決行は十五日前だな成功を斷るぞ」「よし貴樣もしつかりやれつ」二人はがつしと手を握り顏見合せてからからと笑つた

かくて二組の挺身隊は右と左に分れ雨を衝いて目標點へ進んだ、十六時二十分である、中澤少尉は豫ねて偵察してある第一躍進地である草原を目的にジヤングル地帶へと飛込み雨に叩かれながら滋石を賴りに枝を拂ひ滿を切つて進んだ、この島の草原地は山岳は勿論小丘でも頂上は草原で麓や谷間は殆んど人跡未踏のジヤングル地帶である、從つて草原地帶は一部の海岸地帶を除いては、全部山頂であつた、雨は降りしきる、豫定の目標である草原地帶を目の前にして大木の麓につづくまり一晚中雨に叩かれうつらうつらしてゐるうちに夜が明けた、未明になつて雨は小降りになり陽がさす頃はすつかり晴れ上つて碧空はすがすがしいほど青味を含んでゐた、隊は四方八方に氣を配り目と耳とを働かせながらジヤングルに沿ふて草原を北へ北へと進んで行つた、岡部隊や稻垣隊の情報によればこの邊一帶は敵の將校斥候が出没するといふので彼等と遭遇するのを避けるため朝は未明から五時まで夕刻は十五時から行動することに決め晝間はジヤングル內に潜り時折飛出して敵狀や地理を調查した、七日も暮れて四圍が夕靄に包まれる頃草原地帶に獨立した一本の木が唐傘のやうに茂つてゐるのを發見した、ここの草原は薄や雜草が二米以上に延びて密生し處處に熊笹なども茂つてゐた、五人は草の褥に木の根を枕として疲れた體を橫たへた、然し目と耳は常に微妙に活動してゐる朧氣な月が中天にかかつて雲の足並が早い、少尉の耳に微かな話聲と軍靴の音が聞えて來た、少尉は四人を起し拳銃を握つて體を低くし息の根を殺した、話聲は三、四人らしく軍靴の音は次第に近づいて來る、敵の將稜斥候らしい、彼等は草原をかき分けながら二三米先きの叢を通り過ぎだ「畜生」と立上つて發砲しようとしたがいや待て大事の前の小事であると重大任務を考ヘ齒を喰しばつて見遁した、八日ネコ陣地(日本軍が名づけた敵陣地)前のジヤングル內へ潜込んだ

昨夜から今朝にかけて敵の陣地から射出す銃砲聲は猛烈で連續射撃のその響はジヤングル地帶へ大豪雨でもやつて來たやうな音であつた、「けふは奴等の敗戰記念日だつた、道理で無駄彈をばらばらやつてゐる。」と少尉は部下を顧みて可笑しそうに笑つた、敵の警戒網內に飛込んで丸二日未だ敵らしい敵も見つけず陣地にもぶつつからぬ「岡部部隊長殿や科稻垣部隊長殿の賜物だ」と感謝する反面には既に落つき本來の大膽さがむくむくと盛上つて來た、その日の十五時赤味を帶びた太陽の光を全身に浴び大膽不敵にも草原地帶を真一文字に進んだのである「隊長殿敵が見えます」突如叫んだ湯淺伍長の聲に五人は同時にぴたりと地上にへばりついた、伍長の指差す斜右手背後の草原には十軒の幕舍が張られ頂上には陣地を構築してゐるらしく半裸の米兵達が二三十人働いてゐた、流石少尉の胸もどきどき冷汗さヘも流れてゐる、九日の未明朝露で全身濡れながら、丈よりも高い雜草をかき分けシン陣地(日本軍が名附けた陣地)と思はれる臺地へ向つた、ここにも又草に蔽はれてゐる美しい小川があつた、「天佑と云ふものだ、俺達の行手には必ず清水がある、任務達成疑ひなしだ」天佑我にあり必ずやれるといふ自信が誰の胸にも深く刻み込まれた

薄暮と共に北へ四、五百米も進むとジヤンダルを切開いた樣な障碍地にぶつぶつかつた「おやつこんな所になんだらう」と思つた時工兵としての第六感がさつと頭の中で閃めいた案の定敵が繫蹄地雷を布設してある陣地であつた繋蹄地雷とは手榴彈或は爆藥を木に結びつけそれから鐵線を低く張り繞らし一度鐵線につまづけば忽ち五、六發の爆藥が爆發すると云ふ仕掛である「あぶないあぶない迂濶に進めぬ繋蹄地雷を仕掛けてゐる隱密作業開始だ」少尉の命令で四名は匍匐前進し鐵條鋏を以て瞬く間に鐵線を切斷し通路を開いた鮮かな動作である然しこんな作業は工兵隊としてはお手のものであつた此障碍地を突破すると雜草の茂つた林となりその先は夜目にも判る程煌煌と開けてゐた丁度林の切目邊りに第二の鐵條網が廣く張り繞らされそれには見事な程空罐の鈴なりであつた、この鐵條網は幅二百米位で倒木を縱橫に轉がし鐵線を張り無數の空罐を吊したもので一寸でも觸れれば忽ち罐が鳴り響くと云ふ仕組であるそれだけに流石の工兵も之には手を燒いた「敵の奴は贅澤だな、こんなに澤山罐詰を食ひやがつた」湯淺伍長は一合足らずの飯で一日を過してゐる戰友達を思ひ怨めしくもあり小憎らしくもあるやうな口振で呟いた然るに之又天佑か間もなく當りは真暗になり物凄い大雷雨が襲つて來た「幸先よし、この好機を逸してはならぬ」と少尉を先頭に續く四勇士「注意しろ、轉ぶなよ」大事な軍服を破るんぢやない」と口口に叫びながら二百米の鐵條網陣地を一舉に突破した、雷鳴は物凄く大粒の雨は痛い程全身を叩きつける、あるは真の闇、鼻をつままれても分らない程だ、夜のジヤングル地帶を步くために各自一本づつ用意してゐた杖を唯一の連絡として少尉を先頭に一步一步と進んだのであるだがある者は堀に飛込みある者は泥濘の中へ轉がり闇の中に白いものが微かに見へ、不審に思つた少尉は静かに近づいて認めるとそれは襦袢、殿下、猿股等の洗濯物であつた尚も進むと敵の幕舍につき當つた

息の根を殺して中の樣子を窺つた兵隊達はまだ起きて居り闇の中でざわざわする話聲と煙草の火が赤くびかびかと點滅してゐた幕舍は少さな携帶の天幕らしく一つの幕舍に三人か四人づつゐるらしく幕舍は左右後にずらりと並んでゐたその附近は馥郁たる香水の香が漂ひそれに交つてコーヒーの芳しい香さへ流れて來る「畜生米兵め」何かしら腹立たしい感じがむかむかと湧き今に見ろ見ろと心の中で叫んだ杖で連絡をとりながら電光を利用して幕舍と幕舍を縫ひ或時は米兵隊の頭の前をある時は彼等の足下を通つて漸く自動車道路らしい道へ出たこの道は北へ走つてゐる「あつ、外被を落して來た」今まで羽負つてゐる筈の少尉の肩に外被がない若し幕舍の邊りにでも落し敵に發見され日本兵の進入と警戒されては九份の功を一賞に簡くようなものである、「俺は理して來る」少尉は杖の先で土砂降りの中を今來た道を搔き廻しながら再び幕舍地帶へ入つた、米兵共の咳や鼾が耳につく、少尉は全神經を杖先に集めて真暗な道を進んだ、突如杖先が物に躓き幕舍の橫にあつたドラム罐を思ひきり叩きつけてしまつた、「カーン」、しまつた、慌てた少尉はその音響を止めるために手を出したが暗さのため距離を誤り手で又罐を叩きつけたので再びカーンと響いた、度胸を決めた少尉はジツト立ち止つて聞耳を立て邊りの樣子を窺つたが米兵は誰一人氣づかんらしく依然として鼾が洩れてゐた「諦めよう」其處から少尉は引返し部下を纏めて自動車道を北へ進んだ前方は何處までも開けてゐる夜明けも真近らしい、間誤間誤してゐれば敵に見される恐れがある、五人は道路から五米ばかり離れた雜草の窪地で夜明けを待つことにした、雨は相變らず土砂降りである。

夜明けの寒い空氣は犇犇と濡れた體に突き刺つて來た、五人は互ひに體を寄添ふて暖をとつてゐる內にいつとはなしに泥のように眠りこけてしまつた、フト眼を醒ました時には夜は既に明け雨も止み窪地には泥水が溜つて五人は腰まで浸つてゐた、薄暗くなるのを待つて少尉は唯一人前方偵察と附近の狀況偵察のため熊笹の塒を飛出した、稍稍しばらく進むと東から西へ張つてある有刺鐵條網に突き當つた、鐵條網の中を半裸の米兵共が口笛を吹き鼻唄を歌つて步き廻つてゐる步哨らしい者が見當らない、暗くなつて米兵共が幕舍へ入る頃を見計らひ四人の部下を携げて目標の鐵條網を乘越えて中へ飛越み方角を北にとつて進んだ、此處は一面の草原地だ、又雨がシヨボシヨボ降り出して來た、敵の幕舍を右に見て更に前進すると目の前に白く橫たはる河のようなものに突き當つた、どう見ても河である、少尉は狐にでもつままれたような感じでしばらく考へてゐた時左手にパツと電燈の光が差して五人の姿は薄淡く照された五人は無意識に地上へへばりつきながら見つけられたと思ひ拳銃を右手に握り締めた、光と入亂れて靴音が近づいて來る、巡察將校と兵隊らしい、五人は息の根を殺してゐると彼等は五、六步前を悠悠と通り過ぎて時時電燈を明滅さして步いてゐた、少尉は間もなく四人をその場に殘し唯一人河のもののような正體を摑むために進み河になど飛越まぬように充分注意して恐る恐る手を伸ばし觸つて見た、それはコンクリートで固めた滑走路であつた「オヤツそうすれば此處は飛行場かな」なんだか夢のような感じがする、本當に飛行場だらうか、少尉の頭には未だ疑問が渦卷いてゐる、再び觸つて見たが正しく滑走路である、びくびくすれば敵に覺られるのだ

豪膽な少尉は先刻見てゐだ巡察將校を真似て懷中電燈を明滅させながら悠悠と滑走路へ入つた、やや西から東へ走り更に北へ伸びて鍵形になつて居り其處には飛行機が三機あつた鮮かにジヤングルすれすれに飛び廻つて盲彈を投下する米國のマークがついた奴だ本當に目的地へ達したのだと言ふわくわくする歡びが胸にこみ上げて來ると共に一方敵愾心が火の樣に燃へ上つて來た「こん畜生めつ俺達戰友を每日每夜惱まし苦しめ傷つけ殺し、暴虐の限りを盡した憎い奴だ八つ裂きにしても慊らぬ今こそ思ひ知れつ、戰友の恨みだつ呪ひだつ」少尉はかつとして手榴彈を摑んだが待て待て部下が待つてゐる俺達はこんな飛行機の三機や四機をやつつけても溜飲が下らぬ何かもつとと偉いものを見つけてと逸る胸を押へて部下の下へ引返した「おひつみんな此處が俺達の目的地だぞ敵の飛行場なんだ、あの白い所は滑走路で首長の奴が三機あつたお前達等もあの憎い飛行機と金米糖のマークを覗いて來い」四人を滑走路と飛行機を見に出した後で少尉はジツと腕をくんだ今少尉の頭には味方を惱まし多大の死傷者を出させた十五榴陣地(口徑十五サンチの榴彈砲陣地)がこの附近にあつたことを思ひ出したのである爆藥管を飛機等に使ふのは勿體ない、あんなものは手榴彈で澤山だ、今日か明日の內にあの砲兵陣地を探し出し砲口に爆藥を叩き込んで破壞し戰友達の恨みを晴さなければならない、さうしやうと決心した、明れば十一日約束でもした樣に朝になつて雨が霽れた、だが今日も陽の目を見ることが出來ぬ樣などんよりと曇つた日である敵は根氣よく銃砲の無駄彈をわが軍の陣地と思はれるジヤングルへばら撒いてゐる、日中少尉は林の中を匍匐しながら附近の地形を偵察し尚十五榴陣地を確めようと全神經を耳に傾注してゐたが何故かとうとう射ち出さなかつた、夜は又一人飛行場に飛込んで爆破すべき物件を探し求めた

十二日今までの雨雲は拭つたように飛散して珍しく南國特有のチカチカする太陽が顏を出した、愈愈今夜決行する、十六時萬端の用意を整へた五名は宮城を遙拜し水筒の水を口傳に飲み合つて「俺達は日本男子だ、いざと言ふ時にはお互ひに笑つて死のう」と固く誓ひ合つた、湯淺伍長、筒井兵長と高澤上等兵の三名に通信線の破壞と退路の鐵條網破壞とを命じ少尉自身は村上兵長を伴ひ飛行場に突入し破壞すべき物件を選定して呼び集めることを約束した、斯くて重い任務を持つた五名の挺身隊は熊笹の家を出發、乾坤一番の壯途についた、凄いような下弦の月は西空低く掛り滿天金砂をバラ撒いたような星月夜である村上兵長を伴つた少尉は鐵條網を乘越え先づ西から東へ走る道路上の一點を第二據點と定め其處に兵長を殘して唯一人奧深く突入した、折しも敵の監視兵は機體、機材等を懷中電燈で照し點檢しながら步いた、少尉は大膽にも監視兵のすぐ後からやはり懷中電燈を明滅しながら機體、機材を調べて步いた、折しも二人の米兵が大きな罐を持ち談笑しながら少尉の前方を橫切つて薄暗い所へ入つた、少尉は二人の後をつけて行く、そんなことを知らない二人は大きなガソリンタンクからガソリンを汲みだして元來た方へ引返した、そこには實に大きなガソリンタンク一本を積んだこれ又電燈の光で調べて見ると「インターナシヨナル」のマークも鮮な新軍である、更に探照燈、飛行機と今夜の爆破すべき物件を見廻つてゐるうちに東の幕舍近くで前同樣なガソリンタンクを發見した少尉は落かかる月を仰いで滿足な微笑を洩らした二十時、月は落ちて邊りは稍稍薄暗くなり星は數を增し一段と冴へて來た

第二據點へ戻ると村上兵長は待ちあぐんでゐた「村上、湯淺達を此處迄誘導して來い」と命じ再び探照燈のある箇所へ足を向けた彼の探照燈は日本の三倍もある大きなもので之を完全に爆破させる為には何處へ爆藥を裝置すべきか少尉は調べてゐたのである、大膽不敵な振舞だ任務を完全遂行しようとする旺盛なる責任感と熱心にして沈着なる其動作は軍人精神の發露である、この時各幕舍にざはめきが起り亂れる足跡が各方面へ飛んだ空襲である惡るい時に友軍の空襲だと呟きながら探照燈の近くにぴたりと伏した二人の米兵は探照燈の側に來て雜談し乍らプカプカと煙草をふかしてゐる、少尉の伏せてゐるところと五米も離れてゐない間もなく發電氣が唸り出した「そうだ發電氣を爆破すべきだつた」と思ついたが今の場合身動きさえも出來ない狀態である、五、六分の後友軍の爆音が聞へて來た米兵は二人三人と探照燈の下へ走つて來る、煙草をすふてゐた一人の米兵は煙草を放り出し、探照燈で空中を探り始めた、友軍機が二機悠悠と飛んでゐる、高射砲は火を吐いた、米兵どもは姿を仰いで光芒を追つてゐる少尉の眼の前に落ちた煙草は香しい煙を上げて食慾をそそる樣に少尉の鼻先を流れた、六日恩賜の煙草を戴いて以來僅かの煙草もすはなかつた煙草好きな少尉は耐きらない程苦しかつた彼は手早くその煙草を拾ふと口にくわえ、軍力を小脇に抱へ込みすつくと立上り腕組みをして米兵共の中へ入つた、そして煙草をふかしながら米兵と一緒になり空を仰いで友軍機を眺めてゐた、誰一人氣遣かないその時のことを少尉は「自分はどんな氣持で立上り米兵達と一緒に仰いでゐたが未だに判らない」と言つてゐた空襲は約四十分にして終つた、二十一時三十分再び第二據點へ引返へし部下四名の張切つた顏を見ながら乾パンを囓り敵の寢靜まるのを待つた、

この第二據點も亦敵の幕舍と十米も離れない場所である、恰度この時はるか西の方に當つて轟然たる爆發の音を聞き間もなく銃砲聲の釣瓶射ちを耳にした「あつ、寺澤がやつたらしいぞ」若しそれによつて自分達の行動を敵に察知されてはとはらはらしたがそれは杞憂に過ぎなかつた、二十二時になつて漸く静かになつた、

「湯淺伍長は飛行場西方にあるガソリンタンク筒井兵長は入口にある探照燈、村上上等兵は南滑走路にある飛行機、自分は東端にあるガソリンタンクを爆破する、充分落着いて決行せ合圖は懷中電燈を橫に振つたなら良い、縱に振つて消した時は點火である、點火を終つたならば出來るだけ早く鐵條網のところまで駈けつけよ、爆破の確認は自分が見る」

少尉は部下にそれぞれ任務を與へ「各自配置に就け」と命令したのは二十二時三十分である、少尉は例によつて悠悠と懷中電燈を點しながら部下の一人一人を見廻はり爆藥罐の結び方等注意した彼は既に敵を呑んでかかつてゐる、最後に自分の持場であるガソリンタンクに來り梯子をかけて爆藥をくくりつけた、少尉は感激がひたひたと全身に漲つて來た、「部隊長殿中澤少尉以下四名は只今決行いたします」はるかに部隊長に報告し、用意、點火の合圖をした、二十三時六分である、全部點火したかどうしたことか筒井兵長の探照燈は却却點火しなかつた、少尉は筒井兵長に協力して漸く點火し附近の窪地に身を伏せ爆破の確認をすることにした、しゆうしゆうといふ導火線の燃ゆる異樣な音「敵が飛び出して來たら暴れるのだ」

少尉は軍刀の束を握り兵長は手榴彈を摑んでじつと飛行場の方を睨んだ轟然たる音響と共に先づ飛行機二機は木の葉微塵に吹つ飛び續いて兩ガソリンタンクが一大音響と共に爆破した「萬歲ツ」少尉兵長は思はず立上り兩手を擧げて三唱した任務を完全に達成した少尉の兩頰は火焰に照らされながら雨に濡れた時のように光つてゐだ中澤挺身隊は歸路も亦相當に苦勞し或は繫蹄地雷にひつかかり或る時はジヤングル內に迷ひ込み十五日の十六時卅分全員無事出發點であつた稻垣部隊へたどりついた之天佑でなくてなんであらう、天佑とはあらゆる雜念を沒却し死生を顧りみず誠心誠意自己の任務に邁進する時はじめて得られるものである我が挺身隊の如きは盡忠報國の精神以外に何ものもなく寧ろ神に近い心境を以て敵中深く突入しその重大任務を達したのである殊に中澤少尉にいたつては用意同到常に綿密なる計畫の下に行動し而もその實行に當りてはよく部下を掌握し豪膽無比機を見ること敏であつた、中にも爆破決行の際四回に亘つて單身飛行場へ突入物件を認めるあたり古武士の風格がある真に日本軍人の真髓を發揮したものである、この挺身隊の行動によつて敵の心膽を寒からしめると共に敵の攻勢は消極的となり我がその後の作戰を有利に展開せしめたのである一意君恩に報ひ米擊滅の信念に燃へ一つの火の玉となつて飛込んだ壯烈無比なる行動は永く青史に殘り後世を指導強化することに必せりである、中澤挺身隊こそ日本武士道の華である世界に誇り得る我が軍人精神の權化であらう

02 けふの兩院
03 悽愴な決戰的樣相 (上)各戰線現段階の概觀
04 反樞軸船舶 一隻擊沈さる
05 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 決戰下輝く陸軍記念日社說

明治三十七、八年の日露戰役は極東の一小島國日本の運命を決定した大戰爭であつた。現下の大東亞戰爭は東亞の盟主日本の將來を決定すべき曠古未曾有の大征戰である。彼の日三月十日は、奉天の大會戰に於て世界一の陸軍國ロシヤを葬り、一小島國日本の威名を中外に轟かせた記念すべき日であり、この日三月十日は、大東亞戰下に迎へる二度目の光輝燦然たる陸軍記念日であつて、彼此相稽へて洵に意義深き榮光に輝く記念日と云はねばならぬ。今や世界に冠たる忠勇無比の我が皇軍は、文字通り無敵皇軍として、日露戰役以來、滿洲事變に或は支那事變に且は今次の大東亞戰爭に征くところ赫赫たる戰果成らざるはなく、世界戰史上に幾多の輝かしい記錄を殘したのみならず、延いては國運隆隆として世界最强の帝國たり大東亞の盟主たるの貫錄と威力を發揮せしむるに至らしめたる光榮は、げに國民の等しく感謝感激するところと会はねばならぬ。

しかしながら我が皇軍の偉大さは更に其の原因にさかのぼつて省察せねばならぬ。皇軍の强さは一體どこから來るのか、日露戰役の當時、渺たる一小國に過ぎなかつた我が帝國が兵力も乏しく兵器等も遙かに貧弱であつた我が國が、何故に兵力も兵器も共に優れたる世界一の大敵ロシヤを敗ることが出來たか。我に神祐加助があることは云ふまでもないが、特に大御稜威の下、皇軍將兵が一死報國の誠を以て身命を大君に捧げた、其の挺身奮闘の賜であることは改めて說明を要しないことである。洵に日露戰爭當時の皇軍の真摯敢闘ぶりは鬼神も泣く底のものであつた。皇軍將兵の斯くの如き奮闘があつたればこそ、大敵ロシヤを敗り日露戰役の大勝を博することが出來たのである。然しながら唯それだけであらうか。否、斷じて否其處に“皇國の興廢此の一戰にあり”といふ大信號旗の下、盡忠報國の赤誠に燃えたる全國民の擧國一致火の玉となつて大敵に當つたと云ふ、此の一事を決して看過してはならぬのである。

洵に忠君愛國の赤誠に燃ゆる全國民の打つて一丸となつて大敵に當つたことが、精銳無比の皇軍と相俟つて完勝を獲ち得た所以と云はねばならない。支那事變から今次の大東亞戰爭にかけて收められた大戰果も、ひとへに御稜威の下皇軍奮闘の賜であると同時に擧國一致戰時態勢の然らしむるところであるは云ふまでもない。然しながら大東亞戰爭は米英と云ふ世界の强國を向ふに廻はし、併かも敵米英を擊滅せずんば戰爭目的は達成出來ぬと云ふ、換言すれば長期戰を戰ひ拔き勝ち拔かねばならぬことを思ふ時、忠勇無双の我が皇軍に比して國內の協力態勢は果して遺憾なしと云ひ得るであらうか。少くとも日露戰役の當時に比較した場合尚多分に樂觀的氣分と緒戰の戰捷に醉ふ民心の弛緩がありはしないだらうか。現在の戰爭は總力戰と云はれ、昔に增して一國の總力戰體制の强化を必須とされてゐる。敵愾心の昂揚、戰力の增强、軍人援護の强化等等、總力戰が要求する擧國一致態勢の實踐强化をば、我我は今日こそ勇猛果敢に完遂せねばならない、榮ある陸軍記念日を迎へるに當り如上の事に關し決意と覺悟を新たにすると共に護國の花と散つた諸英靈に對し謹んで敬弔の意を表し、併せて第一線に活躍せらるる皇軍將士に對して遙かに武運の長久を祈る

02 決戰下の陸軍記念日 “擊ちてし止まむ” 偲ぶ“世紀の大勝鬨”
03 この日だ勝つた日本 世界の檜舞臺へ登場 一億更に腹帶を締め直せ 藤岡軍報道部長放送
04 國民貯蓄“殊勳甲” 優良組合と功勞者を表彰
05 一億の鬪魂昂揚 島都で堂堂音樂行進
06 深まる臺灣への認識 期待に副へる樣一層努力へ 離京を前に齋藤總務長官語る
07 赤誠の記念献金 軍司令部扱整理濟の分總額十二萬餘圓
08 青年教育の振興へ けふより一週間全島に多彩な行事
09 “南方音樂”を樹立 けふホテルで懇談會
10 宜蘭市時局 講演會盛況
11 皇奉中央本部 定例部長會議
12 新竹州國民體力向上修鍊會
13 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 けふは陸軍記念日 あれから三十九年 老勇士が語る日露激戰の思ひ出
02 盛會を極めた 花蓮港の文藝講演會
03 都計臺中地方委員會
04 貯蓄に不滅の偉勳 けふ功勞者表彰式擧行
05 被表彰者の決意 必勝への道だ 辻守昌氏語る
06 愈よ粉身碎骨 松谷氏の感激談
07 淚ぐましい 敢鬪美談
08 感激の至リ 吉野信組西村氏
09 聽眾熱辯に感奮 屏東市の時局講演會
10 新クラブ員と懇談會 花蓮港市桔俱で
11 未だ不充分だ 花蓮港市の防空資材
12 百八十二萬餘枚 臺南州の硬貨回收
13 圖像:南投神社鎮座祭畫報
14 無線工業献金
15 花蓮港の講演會
16 畫劇挺身隊巡迴
17 增產目指して 專任指導員設置 嘉義郡下實行組整備
18 大詔奉戴日献金
19 大東亞戰一周年 記念展盛況
20 增稅質疑で雜沓 嘉義稅務出張所大繁昌
21 一死報國への誓ひ 高砂義勇隊晴れの結成式
22 臺南州優良部落 審查會開催日割
23 建艦献金募集 彰化市桔俱街頭に進出
24 彰化郡產組長打合
25 新竹日婦 あす理事會
26 生產增強を誓ふ 島都產奉團團長會議
27 海山郡畫劇 挺身隊結成式
28 日糖臺中工場の 防空施設查閱
29 臺大豫科合格者
30 地方多より
31 今日の映画演藝
32 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 薪炭增殖獎勵 督府の實施要綱決定
02 日本的製鐵法 褐鐵鑛と砂鐵を處理
03 本島の使命に鑑み 米穀の供給に協力 奧田食糧局長歸臺談
04 新高港荷役倉庫會社 交通局で調查を打合
05 臺拓四月一日拂込徵收
06 運輸業組合改組 新竹、高雄に支部新設
07 臺灣運輸業組合 作業奉公隊結成
08 バナナ產業の變貌 臺灣青果の性格一變
09 船員優遇方法 遞信部で具體策協議
10 勞務官事務所監理 課長打合會を開催
11 木材配給機構改正 州廳配給組合を廢止
12 彰銀人事異動
13 照明燈
14 商況(九日後場)
15 ラジオ
16 水滸傳(910)/黃得時;碇政彌
17 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 敵前渡河に成功 皇軍、江南へ進擊開始
02 焦山河市に突入
03 華容、黃興廟を猛爆
04 敵の意表を衝く 戰史を飾る揚子江敵前渡河
05 圖像:陸軍記念日に祈願參拜
06 農業統制案外四件 貴院本會議で可決成立
07 悽愴な決戰的樣相 (下)各戰線現段階の概觀
08 今後具體策を實行 芳澤佛印特派大使歸任の途に就く
09 李英平、部下五千と 國府陣營に參加
10 于軍殆んど潰滅 明朗山東建設に一步前進
11 李英平、津海地區警備司令に
12 ハリコフ指呼の間 獨軍兩要衝を奪取
13 伊紙、日高大使を歡迎
14 牧田海軍中將 大阪警備府軍司令長官に
15 マツカーサー 悲鳴を擧ぐ
16 ソヴエト政府の 秘密主義を非難 ス駐ソ米大使言明米政界沸返る
17 三月に入つて十五萬噸擊沈 獨潛艦の戰果
18 占領地の建設工作進捗 雷州進駐以來早くも二週間
19 米政府言明を避く
20 ソ聯政府に抗議か ス駐ソ米大使
21 食糧不安なし
22 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 驚天動地の肉彈戰 決戰下迎へる陸軍記念日 米英擊滅に擧島邁進
02 護國神社で記念祭 參拜の市民群續く
03 青年學校訪問記(二) “最優秀”の折紙 全島一誇る堀江青年學校
04 基隆で講演會
05 若人に揚る大萬歲 島都學徒武裝行進
06 慰問演藝會
07 新竹市の陸軍記念日
08 圖像:學徒奉公隊市內行進
09 新竹州交通安全週間開始
10 譽れの軍事功勞者 本島から五氏表彰
11 荒鷲“水利號”を献納 陸軍記念日、陸海軍へ
12 貯蓄功勞者表彰
13 臺灣商工卒業式
14 “南方音樂”の縮圖 けふ懇談會を開催
15 青年學校振興懇談會
16 日婦が街頭 献□募集
17 鐵砲丸にでも 病卧した青年 銅貨を献金
18 佳き日の赤誠献金
19 記念日に献金群 軍司令部に殺到
20 興南詩苑漢詩

頂石厝道中/覺齋、曉窓/覺齋、祝清秀兄等諸昆仲令萱堂七秩榮壽/可軒、題南都兄著「雨窓墨滴」/可軒、題□君進發著「愛國花」二首/可軒

21 大梵鐘應召 淨土宗開教所から
22 今晚の放送
23 野外音樂會の市中行進中止
24 商況(十日前場)
25 興南案內報社消息
26 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 壯烈な夜襲決行 要衝○○は指呼の間 江南作戰頭條新聞

【江南前線十日發同盟】八日○○方面より長江を渡過南下中の有力先遣部隊は隨所に敵の前進陣地を突破峨峨たる峻嶮を一氣に踏破し九日要衝○○を指呼の間に望み各部隊と相呼應して○○に殺到の態勢を整へつつある

【江南前線○○發同盟】八日以來江南第六戰區深く突入し○○目指し猛進中のわが精銳各部隊は堅陣に據つて頑強なる抵抗を試みてゐる敵を隨所に撃破してゐるが洞庭湖沿ひに一路西進中の○○部隊は九日岳州西北方約三十粁の○○附近に進出、わが荒鷲部隊の猛爆に大混亂に陷りつつある敵に同夜半、壯烈な夜襲を決行し白兵突擊を以て一擧に敵陣を粉碎し憩ふ間もなく更に○○へ猛進を續行中である

02 石首、藕池口完全占領 陸軍記念日の佳き日勝鬨江南の野に轟く
03 彌陀寺(沙市對岸)占領
04 長沙と常德にヒ首 兩要衝我手に落ちて
05 二億圓の借款協定 日銀と中國聯銀間に成立
06 信用基礎一層強固 賀屋大藏大臣談
07 等價維持に協力 青木大東亞相談話
08 日銀總裁談
09 大攻勢の前兆 重慶政權戰戰兢兢
10 華容、公安連爆
11 議會今日から休會 政府提出悉く成立
12 廣州灣經濟 平靜に復す
13 有事即開で待機 廿六日閉院式を擧行
14 圖像:西營市街を堂堂行進する海軍陸戰隊
15 敵船一隻を擊沈 ニユーギニア方面で
16 南ボルネオの復興 資源開發緒につく
17 金屬回收本部設置 樞府審查委員會承認
18 海軍通信學校長更迭 宇垣少將補さる
19 吳鎮人事部長 田中大佐新任
20 武器貸與法に 影響を及ぽさん スタンドレーの言明で
21 小癪蘭貢來襲
22 ルーズベルト 記者會見を延期
23 商船建造案 米上院委員會で可決
24 佛印の經濟は 完全に日本依存 ガネー支配人語る
25 內閣辭令
26 赤軍廣範圍後退 ハリコフ以南地區
27 獨軍計畫撤收 ビエルイより
28 九日の戰況 獨軍筋の言明
29 和平救國に挺身 李將軍、決意を披瀝
30 直轄と出張事務所管轄を一部變更
31 廣告報社消息
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 石炭增產 隘路克服策社說

本島に於ける石炭業は大東亞戰爭の影響に依る船腹難のため一時五十萬瓲以上の貯炭を見るに至つたが、最近三十萬瓲內外に減じ貯炭としては旣に平常狀態となつた。然し今後の需給關係を觀測するに島內に於ける諸セメント工場の竣工及びアルミ、製鐵業等各種事業の新設擴張から見れば近く一大需要增加を齎らすべき時期が就に近づきつつあるは明かである。加ふるに資材難に依る增產の障害からして稍もすれば減產に轉ぜんとしてゐるから、此の際關係官民とも一大決心を以て現狀を打開するにあらざれば遠からざる將來に於て石炭供給不足といふ由由しき事態が出現しないとも限らない。されば督府としても石灰增產の必要を新年度の重大國策として取上げられてゐるが、現在如何にして石炭增產の隘路を克服すべきかは刻下の一大緊急課題であらうと信ずる。

周知の如く本島石炭業の特質としては炭層薄く且つ常に斷層の厄に遭遇してゐるため、なかなか大企業化に適せずそれがために中小炭業者が數多く濫崛してゐる狀態である。現在炭業關係の企業主體が百八十名、炭坑の數も二百以上の多きに達してゐるため各鑛區とも互に無秩序に交錯してゐるから、到底合理的採掘及び合理的運輸を為す事が出來ない。いはば自然の斷層以外に人數を以て劃せられてゐる斷層が到るところに生じてゐるのであるから、之を統合整備するにあらざれば現在の資材難を克服して炭業經營の合理化を圖る事が極めて困難なのである。此の見地よりして去る二月十八日此の欄に於て島內炭坑統合の急務なるを重ねて提唱した所以である。

然らば島內炭坑の統合方法を如何にすべきかといへば、各地の自然的事情に基きいくつかのプロツクを區分し其のプロツクを中心として群小炭坑を合併統合すべきである。勿論かかる問題は各炭業者の個人事情よりして相當困難な點がないではないが、刻下の如き決戰時期に於ては徒らにそれを廻避すれば到底國家の要求する戰力增强に寄與する事が出來ないのであるから、此の際萬難を排しても之を斷行するより外はない。尚島內炭坑の統合を為す具體的方策中にも各坑區の評價等の決定に關しては炭坑の智識を有する官民を以て委員會を組織し其の委員會の答申に基いて當局者が適宜に之を取捨すれば最も圓滑に行はれるのではないかと思はれる。

更に一言すべきは島內石炭の生產增强を為すには先づ現在の生產力を如何に維持すべきか、若し重點的に生產擴充を為すにはどの炭坑を選定しどの炭坑を休止すべきか更に進んで今後原料炭の需要增加を見越してこれらの石炭を探掘する炭坑に對してどの樣な補助獎勵策を講ずべきかといふ各種の問題を綜合的に計劃化すべきである。最後に新年度の豫算に計上せられた百九十五萬圓の買收價格補償金の交付方法も期末に支拂つては何等增產の刺撃にならないから之を事前に合理的に支拂ふ事も考慮すべきである、上記の如く島內石炭問題が近く重大化すべき前夜に當面してゐるから、督府當局に於て一日も早く上記諸對策を推進すべき事を强調せざるを得ない。

02 一億の戰場精神昂揚 島都の時局講演會盛況
03 擊ちてし止まむ 東亞の平和を亂す敵米英! 谷萩報道部長の講演
04 必勝の決意凝集 帝都の陸軍記念日
05 皇奉宜蘭郡支會 時局講演會
06 雪中に“不斷に鍊磨” 完勝關東軍の真姿
07 北支派遣軍の祝賀式
08 一層粉骨碎身へ 軍事功勞者山下臺中市長談
09 誠に光榮の至り 新沼氏感激を語る
10 昭南の陸軍記念日
11 擧州總力を發揮 臺北州の戰力增強地域別懇談會 好成績收めて終了
12 婦人標準服に 對し意見交換 皇奉木部生活部で
13 總額九萬四千餘圓 武官府十日受付の献金
14 “海の戰士”の服裝 海務院で新に制定
15 譽の看護助手志願者へ 受付は十五日迄市社會教育課で
16 もう一息の頑張り 二百三十億貯蓄達成へ
17 本島婦人生活指導座談會 來る十七日皇奉本部で開催
18 葬儀費を節 約して献金
19 防空映畫上映 昨日軍司令部で
20 奉納紙芝居 護國神社大前で
21 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 大勝顧み聖戰完遂へ 擊ちてし止まむ決意に燃ゆる 各地の陸軍記念日
02 神社に必勝祈願 青年學徒の意氣愈軒昂
03 必勝の義氣橫溢 共榮圈各地陸軍記念日
04 若人の意氣沖天 大溪郡の合同野外演習
05 貯蓄功勞者表彰式 終って貯蓄懇談會開催
06 花蓮港の表彰式
07 國民貯蓄功績者を表彰
08 恒春街奉壯團 第二回總會
09 陸軍記念日献金
10 高砂族の血統研究に 宮內教授近く入山
11 遺家族洋裁講習會 高雄軍援で主催
12 圖像:お相撲さんの勤勞奉仕
13 晨村へ巡迴 映畫班派遣
14 青年特別訓練 十五日から野營合宿
15 板橋街の常會指導 各部落にも推進員派遣
16 一般の協力を要望 交通週間實施に際り 柴山新竹州警察部長談
17 中壢郡插秧經濟會
18 花蓮港代用品展 來月二十四日より三日間
19 敵愾心昂揚に ルーズベルトに鐵拳制裁
20 竹南郡の交通訓練
21 屏東女卒業式
22 ユーカリ防風林 新興、船津兩部落總動員で栽植
23 鳳山郡第三種女子訓練修了
24 高雄州巡查募集
25 彰化女卒業式
26 地方多より
27 今日の映画演藝
28 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 水田蔗作の撤退 最大限五千甲步に決定 きのふ殖產局案を內示
02 農事組合を統合 臺北州で積極的に改革
03 役牛の屠殺を防止 牛肉も配給制實施か
04 妙味ある投資信託 今後運營上の諸問題
05 豚肉の配給 月四回以上に增加
06 二月中の會社增資拂込許可事項
07 二月末預金激增 島都の銀行金融緩慢
08 機帆船報國會 きのふ結成式を擧行
09 旅館宿泊料に關し 臺北州へ陳情
10 木材組合 臨時總會
11 拓南工業協會賞傳達式
12 港灣施設の整備 目下最も急務である 副見總長談
13 商工業再編成協力會 近く殖產局で協議
14 照明燈
15 商況(十日後場)
16 ラジオ
17 水滸傳(911)/黃得時;碇政彌
18 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 華容を完全占領 我が精銳、南下猛進擊
02 要衝江波渡を占領
03 敵の退路遮斷
04 陸軍次官吏更迭發令 後任富永中將が就任
05 木村軍事參議官の 親補式行はせらる
06 ハリコフの赤軍 重大危機に直面
07 戰局ハリコフに集中
08 スターリン 急遽南部戰線へ
09 赤軍の攻擊を擊退
10 赤軍四十四擊墜
11 赤軍八都市を撤退 獨軍、兩地區で反攻
12 獨軍戰況公報
13 反樞軸陣營の對立 白日の下に暴露さる
14 スタンドレー 言明の內容
15 翼政會自體の組織 運營方法の刷新問題
16 圖像:愛機を椰子の葉で編んだ網で擬裝する海鷲二勇士
17 獨潛水艦隊 五日間の戰果
18 米軍基地を爆擊(西南太平洋)
19 六法律公布
20 日、華金融提携完し 聯銀への二億圓信用供與協定 機構完備に新段階
21 北阿軍事會議 ジローを首相に
22 ガ翁との會見要請 印度各派の代表協議
23 スタンドレーを召還か
24 印度各派領袖會議を再開
25 米國財界の巨星 モルガン重態
26 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 岩頭を碧血で染め 人梯子作つて進擊 壯烈鬼神も泣く馬鞍山攻略戰
02 戰歿勇士臺北市葬 廿二日嚴かに執行
03 賞賜物件傳達式 けふ市長公室で擧行
04 青年學校訪問記(三) 好評嘖嘖鍛へた不屈魂 臺南第二青年學校
05 軍用機「產業奉公號」 島都產業戰士が献納
06 長谷川總督一行 きのふ花蓮港に到着
07 祈願祭執行 基隆在住半島人
08 臺北市國語認定家庭總會
09 溪谷美を滿喫 けふ大タロコ峽へ
10 篤農家らを引見 高砂族青年の部落教練を視閱
11 赤誠罩める十二萬圓 陸軍記念日の献金
12 鄉土の模範たれ 產業戰士に溫い激勵の言葉
13 建艦費を献納 日婦泉町分會員 街頭募集に奉仕
14 基隆華僑の赤誠
15 臺北市商奉團軍用機献納資金寄附者
16 新竹州下中等校 志願者受付締切
17 陸海軍に献金 基隆郡保甲協會の赤誠
18 赤道の南側から (一)パリツクパパン便り
19 上奎府町區の街頭献金募集 代表者が軍司令部に献納手續
20 ヨイ子供部隊の献金
21 紅白二糸統一週間交互上映 四月一日より實施
22 埃及回教大學 同盟休校
23 西帽子岩へ
24 人事・消息
25 興南詩苑漢詩

花晨/覺齒、花晨/翕庵、冬日雜興/鷺村

26 今晚の放送
27 商況(十一日前場)
28 興南案內報社消息
29 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 墨山舖、松木橋占領 敵の退路遮斷を完成頭條新聞

【江南○○前線十一日發同盟】東方より進撃する○○部隊は前夜來不眠不休の猛進擊を續行中であつたがその有力なる先遣部隊は十日拂曉墨工舖、同九時三十分松木橋を領し敵の退路遮斷を完成した

【江南○○前線十一日發同盟】十日九時三十分墨山舖、松木橋を相踵いで攻略し感激の日章旗を揭げた西進○○部隊は息つく暇もなく更に○○方面に突進中である

02 敵四ケ師團殲滅迫る
03 空陸協力殘敵を猛攻
04 荒鷲敗敵を血祭り
05 國民徵用制度の 徹底的刷新強化 勤勞緊急對策官民懇談會開かる
06 名實共に決戰議會 臺灣の理解、各種質問に反映 齋藤總務長官歸臺談
07 墨山舖、松木橋は 運輸交通の要衝
08 ジヤワ州長官異動
09 鬼畜の不法行為 又も我病院船を襲ふ マニラ丸巧みに魚雷を避く
10 我病院船攻擊 十三回に及ぶ 許すへからざる非人道
11 中支經濟機能を再編成 物資移動取締規定を改正
12 圖像:南太平洋空の護りに任ずる陸の精銳
13 日獨技術協力の緊密化 井上技術院總裁、和田次長を ドイツ航空關係會員に推薦
14 日本航空部隊 の增強を報道
15 民生安定に資す 物資統治日本側當局談
16 米陸軍第十四 航空部隊を編制
17 能率基準を提示 生產を指導鞭撻 椎名次官が強調
18 伊國三軍總參謀次長職を新設
19 英東北沿岸地帶を爆擊
20 國府側の發表
21 英の盲爆に憤激 獨國民の敵愾心昂まる
22 武器貸與法 一年更新案 米下院を通過
23 ス駐ソ米大使 モ外相と會見
24 チユニジア 北部の戰況
25 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 經濟犯の特質と淨化策社說

經濟統制は總力戰の一態樣である、勝ち拔く為めには人的物的運用の効率を最高度に昂めなければならぬ、統制は卽ちその一手段であつて運營の巧拙は勝敗をも決する、されば戰時施策の焦點は當然經濟統制の一點に置かるべく、之が違反防止に就いては、政府に於ても漸進的に取締りを强化して來たが、それにしても東條首相が言明した如く「總べて戰時施策は國民の愛國心に信賴し强權の發動は努めて之を避け國民の自發的協力に俟つ」との方針を採つてゐる故、交戰諸外國に比べれば之が徹底的防止は未だしである、然るに支那事變以來殊に大東亞戰始つてより一般犯罪が國民的自覺の昂揚と銃後の緊張を反映して激減の一途を辿るに反し、經濟犯が躍增の傾向を示してゐるのは、統制に對する國民の無經驗と統制範圍の擴大、相繼ぐ統制法令の公布による過渡的現象として或る程度は已むを得ぬとするも、事實犯意を有する故意犯が寧ろ大多數を占めてゐる現狀に鑑み、その因つて來る所を明かにし之が淨化撲滅を圖ることは刻下の喫緊事であらねばならぬ。

抑抑經濟犯は自由主義的觀念に基く私益の追求に胚胎し、統制機構の不備に根ざして、綿密なる計畫の下、檢擧の遺脫に結實するものである、從つてこれらの原因を去れば理論的には防止し得べき理である、然し乍ら經濟犯の特色はむしろその計畫性に存する、その態樣たるや千變萬化、一一その例を擧する遑はないが、而もその根底を為するものは利益の較量である、これは法の不備、統制技術の未熟、檢擧の遺漏等による僥倖を狙ふ犯罪の投機性と區別せねばならぬ、勿論犯罪の投機性と雖も常に計畫によつて實行されるが、その要素は僥倖であり、利益の如何は一に僥倖の成否に懸つて確實性に乏しいが、狹義の犯罪計畫は確實に由つて得らるべき利益と、由つて支拂ふことあるべき一切の對價を比較考量して着手されるのが常である。

經濟犯の內容は利益である。その計畫的たると投機的たるとを問はず利益の褫奪によつて淨化される。利益の褫奪は要するにその逃避と享受を防止するに在るが其前提として檢擧の的確性を要求する卽ち“犯者必罰”の建前から搜查陣の强化が必須條件である。之には二元的搜查法の採用を提言したい。犯罪搜查の第一線に立つものは司法警察官であるから、犯罪の隱蔽は先づ警察官を對象として劃策される、これはその存在の明瞭性と稀少性とにより檢擧の萬全は期し難い、茲に於て別系統による搜查法の併用が必要となる理である。その具體的方法と運營は此處に詳說する餘裕はないが、要するに廣く民間に秘密監視委員を委嘱し檢擧の端緒を豐富にすると共に常に監視の眼を光らす方法である右の方法を併用せば、取締陣の强化は期して待つべきものあると思ふ、しかしながら事犯防止に檢擧第一主義を以て臨むことは我が國情に副はない。矢張り首相の言の如く國民の愛國心に訴へ私益觀念の徹底的追放、統制技術の圓熟等官民相協力して明朗經濟界の建設を本筋とすべきはいふまでもない

02 櫻花の咲く靖國へ 遺兒達感激の對面 二十七日から三日間
03 本島から十三名が上京
04 “乙號を勸めたい” 國民服に關し皇奉生活部長談
05 基隆市郡經濟連絡會議
06 圖像:奉天大會戰の結晶、殷振を極める商店街
07 臺灣の躍進に一驚 素晴しい臨海道路の景觀 戶川、丹羽兩氏の視察談
08 花蓮港の築港工事 長谷川總督が視察
09 職域奉公に最善 警察學校職員を激勵
10 恐怖心を與ふな 諄諄・奉壯の精神を說く
11 アミ族の踊り 恍惚として觀覽
12 けふ臺東へ
13 小山法大總長が勇退 後任竹內博士
14 靜修女卒業式
15 新竹州下の“若櫻” 廿三日から二次試驗開始
16 全島青年學校長大會 愈よけふから島都三會場で開催
17 臺北州藝能競演會 廿五日から州下十團體に對し 實演の審查を開始
18 東京特別中等教員 養成所合格者
19 慰問文に蒲鉾 添へて慰問
20 國語通用一步前進 奉公運動や軍人援護も一役 きのふ總會で申合
21 陸海軍に雜誌献納
22 臺北州青年學校 きのふ振興懇談會開催
23 日婦永樂町二分區の献金
24 海軍兵學校等 入學年齡資格
25 訃文:增田元次(曾元福)
26 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 武勳東亞に輝く 諸英靈の臺中市葬
02 青年教育の完璧へ 關係者一堂で凝議
03 新竹州貯蓄功勞者 きのふ晴れの表彰式
04 國民貯蓄完遂へ 淡水街各產組とも全馬力
05 貯蓄功勞者座談會 (上)尊い體驗談を聽く
06 時局講演會 三重埔の陸軍記念日
07 臺南州の青年鍊成 道場鍊成を中心に躍進的刷新
08 新竹日婦理事會 特殊使命に基く事業費審議
09 豚の增殖好成績 月末頃に表彰式擧行
10 三峽街演劇挺身隊誕生
11 奉公の一念に燃ゆる 乙女が血書で白衣天使を志願
12 陸軍記念日奉祝献金
13 國防献金募集 三重埔青年團 大和分團
14 藝能翼贊へ挺進 四月八日に藝能奉公團結成式
15 新莊郡正條密植競技會
16 養殖業活氣づく 魚苗ポツポツ入荷
17 譽の遺家族に慰問金贈呈
18 ジャズを歌ふまい 擧つて敵性音樂一掃へ
19 お山へ巡回映畫
20 街頭紙芝居大會
21 遺家族慰問
22 增田元次氏
23 人事報社消息
24 地方多より
25 訃文:富永宏
26 今日の映画演藝
27 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 定期航路再編成 臺灣關係は寧ろ增強
02 甘蔗作水田撤退 臺中州丈て三、九四○甲
03 簡保成績良好 二月中は三萬三千餘件
04 全島商議理事會 各會議所の提出事項決定
05 共榮圈交易問題 從來の業者極力活用
06 臺灣石油專賣令 四月中旬頃に公布
07 茶檢查規程決定 茶商公會本月より進行
08 小麥茶香花等の 價格近く決定
09 標準茶設定に 委員會を新設
10 組合活動を強化 全購販連の共勵共助施設
11 照明燈
12 商況(十一日後場)
13 ラジオ
14 水滸傳(912)/黃得時;碇政彌
15 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 獨軍ハリコフに突入 住宅地區で市街戰
02 獨軍包圍圈を壓縮 ハリコフ總攻擊高潮
03 南部戰局一大轉換の兆
04 赤軍二個聯隊を殲滅
05 東部戰線戰況
06 圖像:濃霧こめるアリユーㇱヤンにて警備する我が陸軍步哨
07 歐洲總力戰態勢細目 ヒ總統盟邦各國に通達
08 英快速艇三隻を擊沈
09 西南太平洋の 戰鬪は困難 スチムソン本音を吐く
10 ルーズヴエルト近く スターリンと會見か
11 寄り合ひ世帶の 脆弱性を暴露 スタンドレー失言を繞り
12 失言の責任者 スタンドレー ウエリズ言明
13 敵船五十三隻擊沈 獨潛艦、一日以降十一日まで
14 英艦一隻擊沈さる
15 獨機へ港爆擊
16 伊軍司令部發表
17 樞軸空軍活躍 惡天候のチユニジア戰線
18 荒鷲ガ島米陣地爆擊
19 チユニジアの 戰敗を聲明 スチムソン
20 益益遺教を遵守 孫文逝世記念を前に汪主席談
21 潛水艦の脅威は加重
22 バール氏入京 正金當局と折衝開始
23 米軍の廢頹振り ラ・スタンパ紙暴露
24 超大型輸送機を製作中 獨某航空會社で
25 ボンベイ會議 英政界異常な關心
26 憎むべき敵の盲爆 圖書館や名劇場灰燼に
27 獨春季攻勢に備へ 市民義勇軍を編制 バルチツク沿岸三國が
28 魚類の利用方法 十五日試驗發表會開催
29 ガ翁の釋放 見込みなし
30 東大總長に 內田博士起用
31 ソ聯の防空社會主義競爭
32 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 畏き聖慮を奉戴し 大任の完遂に挺身 全島青年學校長大會
02 “生きた指針”を披瀝 刷新強化具體案續出
03 青年學校功勞者 晴れの六氏を表彰
04 青年學校訪問記(四) 磨鍊に一路精進 朝日青年學校の實科訓練
05 圖像:全島青年學校長大會
06 鍛へ明日の第一線 長谷川總督の訓示
07 割當額の二倍 突破に邁進
08 負荷の大任を果せ 樋口軍參謀長日演
09 訓練の成果に期待 安藤軍司令官の訓示
10 國民教育完成へ 西村文教局長式辭
11 同生共死を顯見 華僑奉公會結成五周年を迎へ 卅日、全島大會開催
12 靖國遺兒代表 新竹市內から二名參加
13 蜜柑二萬五千斤 島都市民が陸海軍に献納
14 老父の病氣見舞 本重前カリカツタ領事來臺
15 商工專修と 家政女志願者
16 共學生編入考查
17 人事・消息
18 今晚の放送
19 興南詩苑漢詩

立春三日漫興/鷺村、陳清素清秀清波清汾四昆仲令萱堂七秩榮壽賦祝/謝雪漁、純青老友晴園梅放以春興詩代東招觀次韵以答並謝/謝雪漁、晤陳玉珍詞兄/蔡說劍

20 商況(十二日前場)
21 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 潰走敵を捕捉猛攻 華容西南、宋家嘴占領頭條新聞

【江南○○戰線十二日發同盟】十日華容に入城した○○部隊の精銳は○○航空部隊の緊密なる協力の下に敗敵を追擊し十一日拂曉華容西南十六粁の宋家嘴(鯉魚鬚南方十二粁)を占領した

【江南前線○○十二日發同盟】十日早朝江南の敵重要據點華容を攻略した○○部隊は更に有力なる部隊を以て敗敵を急追して十一日未明には華容西方十二粁王家河の渡河點鯉魚鬚に機動進出し王家河に向つて潰走し來る敵を捕捉猛攻中である

02 荒鷲、南山のい敵痛爆
03 蔣共軍掃蕩戰熾烈 北支軍も中支軍作戰に策應
04 山東、蘇北、皖北地區 二月中の綜合戰果
05 江蘇殘敵を潰滅
06 決戰財政茲に確立 決戰議會の成果(上)
07 山東半島二月中の綜合戰果
08 中支振興副總裁に 植場前拓務次官
09 帝國銀行の創立總會 來る廿七日開く
10 我荒鷲ブナを爆擊
11 餘裕綽綽の獨空軍 英本土の空襲頻頻
12 獨重爆大編隊 英炭鑛地區を空襲
13 圖像:雷擊に向ふ海鷲を見送る陸鷲勇士
14 英東北諸都市 と倫敦空襲 英空軍省發表
15 ソ聯の冬季反攻空し 當初の目標儚なき夢に過ぎぬ
16 テームス河口地區を爆擊
17 又瑞典上空に 英機不法侵入
18 メダン進駐一周年 多彩な記念行事繰展げらる
19 英潛水艦擊沈
20 米船乘組員リオ着
21 英十一機を喪失
22 國父の偉業を偲ぶ 嚴肅な記念式典 首都南京で敬虔な祈り
23 潛水艦の危險深刻 ア英首相、下院で言明
24 三國交涉、ソ聯氣乘り薄 英米に對し不滿をぶちまく
25 武器貸與法一年更新案成立
26 米國全炭鑛勞働者 最低賃銀設定要求
27 トルコ首相の 施政方針演說 權限問題が重點
28 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 食糧增產と糖業者の自覺社說

明治二十八年兒玉總督後藤民政長官は臺灣統治政策の中心を近代產業の振興に、その又中心をば糖業獎勵に置き、明治三十三年資本金百萬圓の臺灣製糖會社を設立せしめたのを嚆矢に、同三十四年には新渡戶博士を聘して殖產局長と為し、蔗苗改良の為に甘蔗試作場の設置を獎勵したり、甘蔗苗費肥料費、開墾費、灌溉排水費、並に製糖機械器具費に對する獎勵金の下附又は現品の下附貸附及び製糖業者に對する補助金の下附官有地の無償貸附下附その他保護關稅等あらゆる總督府の厚き獎勵保護指導の結果臺灣糖業は今日の大發展を遂げた。元より世界砂糖市場の好況及び糖業者自らの創意工夫、犠牲的努力も右發展の一大原動力となつたことは事實であり、過去に於て糖業者が我が食品工業 上に遺した功績は顯著なものであり敬意を表するものであるが何よりも、我我は臺灣の糖業は國家の必要によつて導入され、國家の厚き保護育成によつて今日の大發展を遂げ得たことを想起すべきである

大東亞の決戰に勝ち拔く為め國家的要請の一つとして國內食糧の自給確保が唱へられ、本島に於ても內外地食糧需給の重要なる一環として、兩三年來官民一體となつて食糧の平面的、立體的增產に邁進して來たが、共にその限界にぶつかり、今後の增產方策遂行の唯一の活路としては豫ねて要望された四萬一千八百餘甲步の水田蔗作地の撤退を此の際斷行することあるのみである。之により兩期作田二萬六千餘甲步より玄米七十三萬石(甲當り十四石平均として)單期作田一萬五千餘甲步より二十一萬石(甲當り十四石として)合計一年間に九十四萬石の玄米の增產が直ちに確保される理である。白米より七分搗、七分搗より半搗米、更に玄米へと移行しつつある現下の食糧事情下にあつて正に米一粒は血の一滴であり總督府の强力政治の推進により、水田蔗作地の可及的撤退を速かに斷行して刻下の母國の食糧事情に協力すべきである。糖業者にあつても、臺灣の糖業が國家の保護育成によつて今日の發展をなした生立に思ひを致し、國家的必要の前に進んで撤退に協力し國家的犧牲に甘んずべきである

國家興廢の別れる現下に於て糖業者に對する之以上の國家的要求はなく、又國家あつての糖業たることを自覺すべきである。而して撤退に伴ふ犠牲の分擔に就ては更に企業合同の促進なり或ひは糖聯の活用による利益のプール計算等によつて解決すべきである尚蔗作撤退後の水田には極力水稻を植え重要雜作物は努めて之に割り込まない樣畑地にて栽培し、就中寒帶作物を强ひて臺灣に於て作らず、國土の經濟的利用の上からも適地に於て生產し有無相通することが國家への奉公である、要するに高級燃料(經濟的には甘藷より生產することが遙かに有利である)を理由に水田蔗作の撤退にブレーキをかける小乘的見地を速かに一擲し糖業者が自發的に水田蔗作地の可及的撤退に協力すべきである。それが又糖業者が刻下の國家要請に答へる最も正しい道であると信ずる

02 鬪ふ青年道を體認 青年學校長行の鍊成
03 長谷川總督臺東へ 篤農家、歸還義勇隊員らを激勵
04 宜蘭市賞賜 物件傳達式
05 南方諸建設の飛躍 議會で闡明された政策の基調
06 學士院の受賞者 光榮の九氏決定發表
07 樂器配給協議會を設置
08 師範學校女子部 十八年度は北師にのみ設置
09 表彰金を献金
10 現地人產業戰士(昭南)
11 新設臺大工學部長 藤井真透工博に內定
12 “義教實施”に萬全 けふ各州教育課長打合會開く
13 奉壯協議會の結果 新聞記者團に發表
14 道路品評會 褒賞授與式 十一日羅東郡で
15 航空機生產戰士に感謝 全國で關係寫真繪畫巡回展開く
16 國民貯蓄情況 藤村市長が視察
17 陽春四月の常會 內地の徹底事項決る
18 “華北高工”誕生 來る新學期から開校
19 頭髮の“美的追求” 南署管下も研究に大童
20 心の色は“赤十字” 港都の看護助手募集
21 父兄、雇傭主の理解求む 十五日に青年校振興懇談會
22 商工專修卒業式
23 家庭用薪の增產に一役 豆腐屋さんから申出
24 映寫回數一週間十五回以內 四月一日より實施
25 鄉軍宜蘭市分會銃劍術大會
26 同風幼稚園記念學藝會
27 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 築港の早急完成に 花蓮港の有志促進運動
02 身心鍛へて 府勤報青年隊解隊
03 花蓮港市葬 十六日に擧行
04 新竹州の梅豐作 梅肉エキスにして前線へ
05 感謝の慰問會
06 貯蓄功勞者座談會 (下)青年を中心に邁進
07 東勢街保甲婦女部大活躍
08 海山郡馬產講習會
09 蓪草の新用途 王冠バツキングとして登場
10 彰化郡下產組 事務打合會
11 農期を失ふ勿れ 兒童も一役買って田植ゑ總進軍へ
12 敵性曲盤供出 港都接客業者が協調
13 耕作面積を擴充 增產に特別灌溉實施
14 屏東郡の貯蓄
15 彈丸切手販賣 斗六日婦が奉仕
16 援護の完璧期して 嘉義軍援、銃援豫算增加
17 鳳山街畫劇挺身隊
18 婚祭基準打合會
19 屏東市教育者大會 二十一日に開催
20 圖像:我軍に依つて占領された○○基地に遺された敵側寫真
21 家は明朗なり! 不慮の災禍ひた隱して 前線の次男勵ます軍國の母
22 若人達よ來れ! 臺南市青年學校生徒募集
23 文化部落發表會 廿一日路竹庄で開く
24 嘉義市民の赤誠 十日の献金六千圓に上る
25 豐作を念じつつ 插秧の妙技を發揮 海山郡田植競技會
26 陸軍記念日奉祝献金
27 農務打合
28 全島水道研究會 十七日より彰化で開催
29 落花生蒐荷打合
30 澎湖島綠化標語等發表
31 彰化郡皇奉青年 第二種訓練
32 煉瓦燒殉職
33 人事
34 地方多より
35 今日の映画演藝
36 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 臺灣青果機構改革 內地及外地事務所縮少し 島內業務を充實強化
02 小作料納入狀況 近く各州廳で調查開始
03 資本膨脹と原價昂騰 重點五產業最近の業績
04 水產物の供給確保 沿岸漁業の振興を企圖
05 デリス加工企業化 業者、府當局と懇談
06 アルミ軍線 講習會開催
07 雜纖維集配組合 愈よ刷新、再發足
08 臺灣馬事振興會 來る四月一日に結成
09 照明燈
10 商況(十二日後場)
11 ラジオ
12 水滸傳(913)/黃得時;碇政彌
13 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 敵機卅二機を擊墜 敵輸送船二隻擊沈破 南太平洋帝國海軍の戰果
02 太平洋莫大の消耗戰 戰力增強補給に萬全を期せよ
03 決戰財政茲に確立 決戰議會の成果(下)
04 佛印、全面的に協力 資源の開發に華僑を利用 來滬の芳澤大使語る
05 イーデン渡米
06 桂林に巨彈を浴す
07 東部ニユーギニヤ連爆
08 獨軍ハリコフ突入 赤軍の奪回僅僅三週間の夢
09 圖像:南太平洋上空を哨戒する海軍○○機內の海の勇士
10 英朝野に大衝動
11 獨軍、大攻勢を展開 ドネツ河右岸一帶に
12 戰時刑事特別法外公布
13 來る春季攻勢に 獨軍有利な態勢
14 敵船十一隻を擊沈 獨潛水艦の戰果
15 日に十六隻擊沈 獨潛水艦隊の威力
16 ヴイヤジマを 獨軍計畫撤收
17 オリヨール地區 赤軍の攻擊力衰微
18 又倫敦を爆擊
19 ロメル軍新攻勢 英第八軍に對して
20 本年度八百億弗決定か 米國軍需生產の最高限度
21 蔣介石放送
22 伊軍發表戰況
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 圖像:東部巡視の長谷川總督
02 必勝の“一日入營” 青年學校長一行六十九名が 第三、第五部隊見學
03 “櫻の靖國”で對面 本島遺兒代表感激談
04 佳き日に白衣 勇士慰問
05 讀書水準の引上 町會文庫設置好成績
06 青年學校訪問記(五) 意氣と熱に燃ゆ 臺中村上青年學校
07 巢立つ“小國民” 島都から七千八百名
08 目指す“赤十字”へ 看護助手志願者殺到
09 第三部隊へ赤誠慰問
10 基隆市で防諜懇談會開催
11 固有婦德の鍊磨 新竹州で日婦鍊成會
12 三菱重工社長 以下三氏を表彰
13 天晴れ“醜の御楯” 臺北州下志願兵十三萬四千名 各地の試驗日割決る
14 赤誠の建艦献金 嘉義市の奉壯と桔俱
15 享樂氣分を一掃 溫泉健康地區協會創立
16 靜修女卒業式
17 街頭の献金募集 日婦支會員が献納
18 戶川真雄氏が放送 十五日午前九時より
19 人事・消息
20 今晚の放送
21 興南詩苑漢詩

敬步洪元煌先生六十書懷四首/草屯 連德賢、元日遇雨感作/草屯 連德賢

22 商況(十三日前場)
23 訃文:周泉
24 興南案內報社消息
25 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 于軍殆んど潰滅 厲文禮、麾下二萬五千と 國府陣營に參加頭條新聞

【青島十三日發同盟】山東省灘縣西方一帶に依然として勢力を有してゐた于學忠麾下挺進第二縱隊司令厲文禮は去月二十一日我が精銳各部隊の猛攻を浴び安邱西南方二十粁城頂山附近で第百十三師師長韓子幹と共に我方に捕はれたがその後皇軍の好遇と中國參戰後の新情勢に飜然と覺醒更生を誓ひ○○部隊長の取計ひで愈愈國府陣營に參加することとなり十三日副司令申集安と共に○○部隊長を訪問正式挨拶の後記者團と會見聲明を發し米英擊剿共、討匪の第一線に立ち力強い決意を披瀝した、厲文禮は部下全將兵二萬五千を率ゐ近く歸順式を行ふが斯くて山東省における于學忠軍はさきに國府陣營に參加した吳化文將軍、李永平少特に今回の厲文禮司令等の兵力合せて七萬を失ひ殘るは百十四師の少兵力を有するのみで潰滅は全く時期の問題となつた

02 營長以下俘虜となる 江南の敗兵自暴自棄の反抗
03 更に敗敵を急迫 殲滅的打擊を與ふ
04 冀東地區の戰果 中國側武裝團も皇軍に協力
05 陸軍省發令
06 反樞軸國の無能 英言論界が暴露
07 日畑に投降 敵二機を擊墜
08 反樞軸の內部紛爭(上) 戰爭目的の不一致 寄合世帶の弱點暴露
09 獨の新聞統制 定期刊行物も
10 社長徵用方針 京濱重要產業社長懇談會で 小泉厚相より說明
11 英本土爆擊
12 圖像:神國丸進水(西貢)
13 東京都制憲愈よ誕生 (上)議會への提案廿三回に及ぶ
14 獨空軍の協力活潑化 獨ソ南部戰線の戰局大轉換
15 獨軍新攻勢の 戰略的意義
16 西南太平洋戰局を協議 ワシントンて
17 愛知警察部長に島田叡氏發令
18 ヴイシー駐在重慶使臣引揚 當分リスボン滯在
19 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 信託業法と信託會社社說

長い間の懸案である信託法並に業法の島內施行が今般督府より正式に中央に稟議され目下折衝中であるが督府では本年中に施行を見るやう折角奔走中であると傳へられてゐる。此度右兩法の施行が本格的に取上げられるに至つたのは、金融界の最大課題である貯蓄增强への目的完遂を期することにあるはいふ迄もない所であつて實現の機運が旣に熟したものといつても過言ではない。しかしそれは只に現存の所謂信託會社に法的根據を賦與してその合法的發展を期するばかりではなく更に今期議會で可決された(普通銀行の信託業務兼營に關する法律案)とも深き關聯をもつもので謂はば普通銀行の兼營に備へる兩法の可及的速かなる施行を必要とされるに至つたものと言はねばならない。從つて見樣によつては貯蓄增强の見地から普通銀行にも信託業務を兼營せしめようといふのがその根本方針であるともいつてよく信託會社の合法的發展はこれに便乘したものと見て差支へあるまい。

このことは兩法の施行が實現すべくして遂に實現しなかつた過去の經緯に鑑みれば極めて明白なところであつてそこには督府の金融統制策の一端が現はれてゐるものと見てよい、その政策自體も實は支那事變後に於ける普通銀行一般の性格變化卽ち貯蓄銀行化乃至長期資金機關化に深く根ざすものでかかる性格を究明することなしには今後に於ける普通銀行と信託會社との活動分野從つて信託會社の存在價値が明瞭にされ得ないであらう、言ふ迄もなく普通銀行は商業金融機關、信託會社は長期金融機關といふ風にそれぞれ職分が區劃されてゐるにも拘はらず支那事變後に於ける貯蓄增强と國債消化とにより普通銀行の預金構成並に貸出分野に漸次變動が起つて來た卽ち島內のみに限つて見ても普通銀行の十五年十二月末現在に於ける預金總額の中定期預金がその三・八%を占め貸出高の中國債保有高が五九・八%預金總高の五七・六%とそれぞれ相當なる比率を占めてゐる如く普通銀行が著しく貯蓄銀行化し長期資金機關化して來てゐる實狀にある。

全國的に見ればこの傾向が更に强く現はれてゐるが茲に長期資金たる金錢信託を吸收すべき客觀的要請が伏在してゐる譯である。殊に定期預金の比率以上に國債保有額が增大しつつある本島の普通銀行においては金錢信託兼營の要請が一段と强いものと見てよくそれ丈に兩法の施行は最早不可避的であるとさへいへるのである。さすれば兩法施行の曉には信託會社に對し如何なる方策をとるべきかが大きな問題となつて來るわけであつて相當なる政治的考慮を要するのではないかと思はれる。普通銀行の信託兼營に伴ひ信託會社は漸次金錢信託以外の金錢信託、有價證券、金錢債權、不動產並に地上權等の財產信託に移行して行く事にならうがこのやうに所謂財產受託機關へ發展して行くには當局の育成策が必要になつて來るのである其際現存の信託類似の群少會社を如何に金融界に波瀾を起さずして處理して行くかは此種機關が主として庶民階級を對象とする小口金融を擔當し庶民層には簡易金融機關として相當なる存在價値を有してゐる現狀に鑑み慎重なる對策を要すべきであることいふ迄もない

02 完勝まで戰ひ拔け 臺東廳巡視の長谷川總督 各層の戰士を激勵
03 佛印・支國境を見る 明るい老開・廢墟の河口
04 總督一行高雄へ
05 記念碑の建設に 部落民が淨汗奉仕 殉職海鷲を繞る楊梅庄民の赤誠
06 港口官舍に入る 長谷川總督けふ歸北
07 奉戴日の實踐事項 大政翼贊會から地方支部へ通達
08 州市議月例會
09 秋永台大教授一行 空路西貢に到着
10 赤道の南側から バリツクパパン便り
11 國民歌「御民あれ」 十五日に應募曲譜の最後審查
12 帝國の實力に驚歎 中立國人の語る日本
13 白衣勇士の再起に親心 健康管理と併せて職業指導を實施
14 今日迄の運動の成果に付 山本總長が訓示 昨日皇奉本部全職員を集め
15 我が海軍艦艇 漂流中のソ聯小舟艇を救助
16 映畫觀覽中 小兒の奇禍
17 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 監視哨の勇士招待 新竹日婦御手製の料理で舌鼓
02 熱辯に聽眾感動 南投街の米英擊滅講演會
03 花蓮港工業學校 初の卒業生を送出す
04 決戰一色獨逸の銃後(三) 力強き女性勞務員 精密工業や檢定作業で 男子を遙かに凌ぐ成績
05 海軍體操指導 高雄は二十五日より
06 螟虫捕獲協力者 一等は恒春國民校の九十二萬匹 來る二十日に褒賞式
07 新竹州青年第三種訓練終了
08 大體昨年と同樣 田中高雄州視學官に入學銓衡法を聽く
09 騖飼ひで御奉公 一羽は献金に一羽は貯蓄に 大林奉壯團で計畫
10 集る建艦献金 宮前區だけで千三百餘圓
11 高雄軍援皇軍 慰問隊組成
12 嘉義市近く お薩を配給
13 白衣の勇士慰問
14 新興代用品展 十八日より新竹家政女で
15 圖像:山上の陣地より敵陣をにらむ皇軍勇士(山西戰線)
16 伸びる新營郡 郡勢振興調查會開催
17 花蓮港軍援會 講習生修了式
18 新化街常會研究會 二十八日に開催
19 新埔部落審查
20 海山郡華僑 公會献金
21 “步け”で飯が食へる ドイツで步行業店開き
22 フランス醫學の動向
23 彰化勤報隊 講習會開催
24 べルリンの日本語學校
25 ブラジルで 木造船の建造
26 ドイツのガス自動車
27 戰時下のドイツ運動界
28 赤誠の献金品
29 地方多より
30 今日の映画演藝
31 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 本年度米穀增產目標 七千百五十九萬石と決定 增產運動に總動員
02 小麥價格引上げ 從來より一圓十錢高
03 郵貯成績良好(二月中) 花蓮港の增加顯著
04 飼料對策の方向 畜產會の編成替は不可避
05 畜牛增殖競技會 臺中乘馬所で開催
06 船員優遇具體策 島內の實施事項決定
07 家畜防衛策講究 畜產會で講習會を開催
08 農林業團體統合 食糧局案に付協議
09 興南物資工業で 速成醬油に成功
10 蔡文農組總會
11 經濟手帖
12 蠶糸業統制今後の動向
13 商況(十三日後場)
14 兜町前場況
15 ラジオ
16 水滸傳(914)/黃得時;碇政彌
17 廣告
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 專管租界の還附 昨日南京で署名調印頭條新聞

【東京發同盟】帝國政府は去る一月九日國府の對米英宣戰を機に戰爭完遂の協力に關する「日華共同宣言」並に「在華租界の返還、治外法權の撤廢に關する日華協定」に調印して帝國の對國府態度に大東亞新秩序建設の理念を更に闡明ならしめ二月九日日華協定第二條の規定により日華兩國混合委員會を設定、三月四日の第一回會合以來屢次に亘り租界還附の實施について合議を進めつつあったがこの程兩者の意見完全一致を見たので三月十四日午前八時二十分國民政府外交部寧遠樓において日本側から委員堀內公使、田尻公使、鹽澤公使、中村參事官の外重光大使も臨席、國府側から委員褚外交部長、吳無任所大使、李駐獨大使、周外交部次長出席の下に兩委員間に大要左の如き在華專管租界還附に關する細目取極め及び右に關する諒解事項の署名調印を了したので同日情報局より左の如く發表された

情報局發表(十四日)

帝國政府は本年一月九日締結の「租界還附及び治外法權廢等に關する日本國中華民國間協定」第二條に基き帝國側委員をして中國側委員との間に在華帝國專管租界還附の實施に關する細目の協議決定に當らしめ來りたる所今般兩國委員間に完全なる意見の一致を見、本十四日南京において在華日本專管租界還附に關する細目取極め及び附屬諒解事項の署名調印を見たり

02 來る卅日還附實施 委員會の細目取極と諒解事項
03 帝國道義外交の顯現
04 日本政府の約言 實踐せざるなし 調印後、褚外交部長談話を發表
05 重光大使と 褚部長の挨拶
06 歷史的調印式 國府外交部で擧行
07 圖像:雲南前線で敵と對峙する我が勇士
08 建設的計畫なし イーデン訪米につき 獨外務省筋見解表明
09 雲南、北緬の敵痛擊 我が怒濤の猛進擊に 一溜りもなく潰滅へ
10 ハリコフ驛を占領 市街の掃蕩戰續く
11 周邊三都市占領
12 玉山と桂林に巨彈 猛烈な低空銃爆擊を浴す
13 米軍陣地を爆擊(ニユーギニア)
14 獨軍發表戰況
15 ソロモン方面で 米船卅九隻喪失 米海軍省澁澁一部發表
16 伊海空軍の戰果
17 獨軍攻勢を繼續
18 ハリコフ完全占領迫る
19 反樞軸會議開催か イーデンの訪米注目を惹く
20 ソ聯機四十擊墜
21 英機損失發表 ビルマ空中戰で
22 反樞軸空軍 佛占領地來襲
23 獨芬通商協定成立
24 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 樞軸戰力の強化へ 獨ゲ宣傳相の時局談
02 圖像:臺東廳下視察の長谷川總督
03 文化と夢の樂園 バリ島けふこの頃
04 長谷川總督歸北 東臺灣視察を終へて
05 “連續する決戰” けふ菊池中佐が放送
06 鳳山郡役所團の淨汗作業
07 日本婦人の強靱な 生活力に心から驚歎 盟邦獨逸婦人に聽く戰時生活
08 鄉軍宜蘭分會の銃劍術大會 きのふ開かる
09 畜肉の增產へ 高雄市兩競技會の褒賞授與式
10 ジヤカルタの弓術大會
11 圖像:打鬼演禮
12 帝國の正義に感謝 日本租界還附調印の報に接した 在天津の中國市民
13 居留民團長 臼井氏語る
14 我が海軍艦艇 漂流中のソ聯小舟艇を救助
15 今後共徵力を盡したい 軍事功勞者陳反氏感激を語る
16 南方占領地為替管理令設定 十五日より施行
17 高雄に消防署 來る四月から設置
18 宜蘭市內國民校修了式日割
19 鬪ふ女性の進むべき道 桔俱部員巢立つ花女生と懇談
20 英金屬工の賃金値上げ要求 會社側との交涉決裂
21 中壢郡商工業 聯合組合總會
22 本島人美術工藝調查に 柳日本民藝館長來臺
23 譽れの遺兒代表 高橋壽一君感激を語る
24 日大大阪專門學校 理工科大學に昇格
25 ノボレオンの遺書無事
26 米新型戰鬪機 三種を設計
27 ブラジルに代用ガソリン
28 人事・消息
29 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 增產に卓拔な腕 臺中州米多收競技會等諸品評會 きのふ晴れの褒賞式
02 割當額の一倍半 屏東市の國民貯蓄
03 蘭貢攻略を偲ぶ座談會 敵兵力三萬五六千 (上)逃足の早い寄合部隊
04 六甲部落の常會研究會
05 基本訓練實施 三重埔青年團大園分團
06 戰場精神昂揚鍊成大會
07 曾文郡青年團 經營研究會
08 熱誠紙上に罩めて 譽の“若櫻”學科試驗
09 花蓮港女の 慰問演藝會
10 春を待つ開拓地
11 受驗前夜の覺悟
12 麻豆街時局講演
13 魚池庄の保育園 入園申込殺到
14 臺南州齒科醫師會 きのふ創立總會
15 高雄州醫師會 あす創立總會
16 武裝姿も凜凜しく 青年學校生徒市內行進
17 高雄華僑公會總會
18 屏東郡產組事務研究會提出事項
19 地方多より
20 伏見校地鎮祭
21 米財界の巨頭 モルガン死去
22 訃文:黃金生
23 今日の映画演藝
24 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 擊ちてし止まむ/淺野晃
02 特輯英才の總動員へ 早急に擴大強化 育英事業愈よ國策線上へ
03 圖像:油田地帶確保隊の活躍(聖戰美術展)/清水登之
04 隨筆 見合ひ/陳春德
05 北回歸線 南方關係書の讀書 地歷經濟から宗教へ
06 ビルマの瘤牛/伊原宇三郎
07 職場に起居して/山本和夫
08 ラジオ
09 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 けふ歸朝 東條首相南京訪問 共同戰爭完遂の方策に關し 國府首腦と懇談遂ぐ
02 首相、汪主席を訪問
03 專管租界全く消滅 伊、佛も近く還附を實施せん
04 圖像:雲南騰越城壁下を進む我が勇士
05 國際展望
06 週間解說
07 獨軍ハリコフ奪回 赤軍をドネツ河對岸に驅逐
08 濠首相再び警告
09 赤軍の打擊甚大
10 英空軍また 瑞典領侵入
11 赤機四十六擊墜
12 英本土南岸爆擊 獨空軍の快速爆擊區
13 寶庫の扉ウクライナ 赤軍に對し再び閉鎖
14 英國空軍省の發表
15 米ソ對立緩和に狂奔 イーデン各方面と會見
16 英機、カ港西佛來襲
17 南チユニジアで 獨、米猛烈な空戰 米新擊機十四を擊墜
18 伊軍發表戰況
19 スタンドレーの失言 南阿聯邦首相談
20 內訌を清算か
21 反樞軸空軍 百餘機擊墜さる
22 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 正條密植の腕比べ 男女の增產戰士百五十名 明日中崙で田植競技
02 松尾第三部隊長 內地某要職に榮轉
03 神社に感謝參拜 巢立つ國民校の學童
04 六十二名許可 港都の共學兒童
05 街頭募集献金 建成日婦第一分會
06 奉公班員の献金
07 人造ダイヤ發明
08 共榮ソバで舌鼓 齋藤長官戰時食堂へ
09 青年學校訪問記(六) 希望に輝く敢鬪 太平青年學校の卷
10 新竹州醫師會 あす州會議室で 設立總會を開催
11 基隆市內國民校卒業式日割
12 慰安演藝會 あす新竹劇場で
13 巢立つ豆戰士 校門を振り返り返り出るヨイ子供達 けふは僕らの修了式
14 生活切下の撤底/小島精一
15 モルモット不足
16 “兵隊さるのお蔭です” 巢立つてヨイ子供献金
17 譽れの看護助手 新竹州下の志願者總數三百名 十八日より銓衡開始
18 ジブラルタルの食糧不足
19 スウェーデン 國民の宗教心
20 適齡兒童の皆入學實現 港都市民の向學心に應へて
21 人事・消息
22 赤道の南側から バリツクパパン便り
23 荷役苦力の惡事
24 今晚の放送
25 興南詩苑漢詩

寓歎/文□、歸南祭掃承塾友南社長國江南鳴君宴於招仙閣與宴者多是南社吟侶席上感賦/謝雪漁、過嘉義宿婿聯滄家有作/謝雪漁、雪漁岳丈南城祭墓留宿敝廬喜而學作/聯滄平山欽裕

26 商況(十五日前場)
27 興南案內報社消息
28 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 和やかな笑聲裡に 締盟の誓堅く結ばる 日華兩巨頭の歷史的會談頭條新聞

【南京十五日發同盟】東條總理が東洋史上嘗つてなき偉大なる足跡を首都南京に印した三月十三日、酣春の陽光を浴る江南の空は紺一色に輝いてゐた、この日宿舍迎賓館は東亞の盟主日本の首相を迎へて靜かな落着の中にも一脈の生氣を孕んでゐた、この日午後汪主席を訪問する東條首相は佐藤軍務局長以下を隨へ重光大使に案內されて五時二十分に宿舍を出發靜かな午さかりの街に車を走らせた、參戰以來潑刺たる躍動を示してゐる首都の形を目のあたりに見た東條首相は絕へず窓外に目をやつて感概深い面持ちであつた山西路を左に曲つて頤和路の坦坦たる步道を滑るように進んだ車が主席公館前に到着すると頑丈な黑塗りの鐵門が音もなく開き靜かに邸內に滑り込む時に午後五時三十分だ、公館の前には紅梅が薄赤く庭一杯に芳香が漂つてゐる玄關まで出迎へた汪主席の若若しい顏が春の陽ざしを浴びて輝き傍らの陳立法院長、周財政部長、褚外交部長、汪時景華北財務總署督辦、周外交部次長を振り返つて静かに足を運び車から降りた戰闘帽姿の逞しい東條首相とにこやかな笑を交して靜かに目禮した後肩を並べて邸內に消へて行つた、斯くて東亞十億の運命を背負つた兩巨頭の會談は一階應接間で終始なごやかな談笑裡に進められて行つた中央隋圓形のテーブル正面に並んで腰を下した汪、東條兩巨頭を挾んで向つて左に清水書記官、重光大使、佐藤軍務局長以下隨員右に周次長陳立法法院長周財政部長、汪華北政務委員會財務總署督辦、褚外交部長の順で着席し國府の參戰と兩國の輝かしい前途を祝して乾杯した後清水書記官周次長の通譯で東條首相、汪主席訪日に對する答禮と國府參戰に對する深甚なる敬意と激勵の言葉を述べれば主席は終始にこやかに頷き乍ら日本の並並ならぬ協力と支援に深き感動を示して厚い感謝の言葉を述べ戰爭完遂に邁進する日華の提携について隔意なき懇談が續けられた、時折り響くやらな笑聲が邸內の靜けさを破つて洩れて來るが東亞百年の運命を決する日華兩國の締盟の誓は此の日、此の時、此の和やかな會談のうちに堅く結ばれたのであつた、忘がて東條さんは主席がつけた燐寸を靜かに受取り緩やかな紫煙を燻ゆらしながらきつと眼をつむつた正に感激の一瞬であつた、遠く近く潮騷に似た街の騷めきが微かに傳はつてそれは恰度大東亞の建設に高鳴る槌音のやうに、斯くて日華兩巨頭の歷史的會談は豫定を過ぐる事十分、嘗つてなきなごやかな雰圍氣の裡にその幕を下ろした時に午後六時五分、汪主席は自ら玄關迄見送つた東條首相の後姿が消へる迄じつと立つてゐた印象的な光景であつた

02 真劍な努力に敬意 歡迎席上東條首相挨拶
03 中國人の決意牢固 福岡歸着の東條首相談
04 重大使命を果す 帝國總理大臣の中國正式訪問 東條首相が最初
05 絕大な援助に感謝 汪主席の歡迎挨拶
06 首相の公式訪華 日華國交に劃期的意義
07 民心の把握に努む 重慶對策汪主席語る
08 日華共同コムミユニケ
09 重慶に深刻な衝擊
10 內敵重慶の討伐 一段と推進されん
11 南方建設の指針 臺北帝大の人文、資源兩研究所 きのふ官制を公布
12 首相、難民救濟に 金一封寄附
13 現地四責任者と懇談 重光大使が
14 宮內辭令
15 褚外交部長を訪問 芳澤大使が
16 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 我が道義外交在華租界還附社說

中國建國史上劃期的な一頁を飾るわが在華專管租界の還附は、十四日南京に於いて歷史的調印を終了し、その細目取極に基き愈よ本月三十日の國府還都記念日を期して悉く返還されることになつた。本年一月九日の協定で還附を約して以來僅僅二ケ月餘、中國數十年の懸案にしてしかも列國の為し得なかつたことを完全に履行し、真に帝國の外交はその基調を道義に置く誠意に滿ちたものであり、一度誓約したことは必ずこれを履行することを中外に明示せるものである。中國革命の父孫父が曾つて「日本がなければ卽ち中國なく、中國なければまた日本なし、兩國百年の安きを謀る為めには必ずその間に聊かの障害をも存せしむベきでない」と喝破し米英の桎梏より中國を救ふものは東亞に唯一の力ある國、東亞の盟主帝國のみがなし得ることを明かにした。今や中國の屈辱的不平等條約の最たる租界は帝國に依つて返還された。地下の孫總理もさぞかし快心の微笑を禁じ得ぬであらう。

わが專管租界は、各各經濟中心地か產業市卽ち杭州、蘇州、漢口、沙市、天津、福州、厦門、重慶にあり、いづれも四十數年前清國との間に約定せるもので、その間帝國は道路、橋梁、下水、溝渠、堤防等の公共施設に多額の經費と資材を投じ我が官民數十年の苦心慘澹たる經營により頗る完備せるものである。今茲に之を無償で中國側に移讓することは、中國側の感謝蓋し大なるものであるが、我が對支政策の實踐は眼前の利益を超越し、中國の繁榮卽ち帝國の興隆、帝國の興隆は同時に中國の發展であると云ふ不動の國是を一層明かにしたものであり「同甘共苦」より「同生共死」の段階に進んだ中國側をして、大東亞戰爭完遂の決意を愈よ强固ならしめたものである。

敵米英も日支取極に促進せられ新たに重慶政權と治外法權撤廢、租界返附の協定を結んだが、實は東亞侵略の據點は悉く皇軍に依つて破碎せられ、租界は殆んど帝國に押收されてゐるので、重慶へは空手形を發行したに過ぎぬ。それは敵米英の慣用手段で、自己の犧牲は努めて避け、徒らに空虛な言辭を以て當面を糊塗せんとする媚態外交そのもので、帝國政府が多大の犠牲を拂ひつつも中國に對する友誼的諸施策を次次に實施する態度とは好對象をなすものである。今次帝國の道義的措置は、中國の自主獨立に裨益する所極めて大にして、中國官民に與へを感銘の深さも想像するに難くない。

02 產奉精神の昂揚へ 勞協と產奉團打つて一丸に 產業奉公會を設置
03 島都防衛四十年 輝く公設臺北消防史
04 生產增強に萬全 森部總務局長語る
05 “日本百人名文選” 文學報國會で編纂
06 官吏優遇令近く公布 勅任六奏任七十三名
07 臺北州產業奉公會發足
08 馬總領事の 新任披露宴
09 臺北消防署實現 十五日附で官制公布
10 使命誠に重大 齋藤州警察部長語る
11 要は“頑張りの戰”だ 菊池中佐、ゆふべ放送
12 圖像:ラジオ放送中の菊池中佐
13 戰時生活の潤ひ 御婦人の心構から 戶川貞雄氏の放送概要
14 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 食糧の增產へ 鈴木知事が督勵行脚
02 目標達成へ驀進 花蓮港廳民一丸となつて
03 眾智を收集 員林で增產推進研究會
04 板橋街の婦女子 田植えに挺身
05 蘭貢攻略を偲ぶ座談會 緬甸人心から協力(下) 軍票の評判は勝利の賜
06 防風林完成に拍車 臺南州耕地防風林組合誕生
07 白衣勇士慰問演藝會
08 青年學校振興座談會 軍國青年の意氣 來賓を前に教練實施
09 新埔の懇談會
10 慰安映寫會
11 業態別組合聯代行機關設置 配給の圓滑迅速期して
12 獸魂祭執行 新竹郡獸肉組合總會に引續き
13 堆肥を造らう 高雄州增產期間實施
14 貯蓄の推進 高雄市は總動員態勢
15 レイ子さんの献
16 櫻は近く滿開 阿里山花便り
17 南方農業資料館 屏東農業校內に設置
18 員林郡組合長會議
19 譽の遺兒を送る
20 制服は有合せで結構 嘉義市郡から通牒
21 臺南州醫師會 きのふ創立總會
22 勤報青年隊歸中
23 兵隊さんからの贈物 高雄市東園國民學校
24 正條密植を視察 梁井知事あす蘭陽へ
25 伏見國民學校 新築地鎮祭
26 豆子埔部落 審查會
27 南方商士巢立つ きのふ晴れの修了式擧行
28 大岡山市の建設へ 地方振興會促進委員會で名論續出
29 赤誠の献金品
30 本社海山出張所增員報社消息
31 地方多より
32 今日の映画演藝
33 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 信託業法の施行 目下中央と極力折衝中 林金融課長談
02 水田甘蔗作の推移 最高七萬三千甲を突破
03 中小商工業再編成協力會 きのふ殖產局で協議
04 南方通貨政策 議會の質問で鮮明
05 臺灣材木商聯合會 役員は全部重任
06 現物市場の設置 有價證券組合より正式申請
07 船員保險法改正 四月一日より施行
08 東亞經濟懇談會 廿二日に總會
09 洋服生地配給統制 機構整備諸事項決定
10 照明燈
11 商況(十五日後場)
12 ラジオ
13 水滸傳(915)/黃得時;碇政彌
14 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 荒鷲、敵五機を擊墜 モンド上空で空中戰
02 敵船十四隻を屠る 獨潛艦護送船團を攻擊
03 擊沈敵船舶 總計七十四隻 獨潛艦二週間の戰果
04 井野農相參內 食糧事項を奏上
05 損害艦艇三十二隻 米各海戰の公式呼稱を發表
06 馬脚を露はす 米政府損害發表
07 樞軸海空軍一週間の戰果
08 獨潛水艦攻勢 着着威力發揮
09 山東の肅正戰續行
10 樞軸潛水艦の 脅威一層加重 ノーブル言明
11 ソ聯の反擊を粉碎 ドネツ河の線に追詰める
12 伊軍の損害發表
13 圖像:山西前線にて機關銃の各部を肩に馬も通はぬ峻險を 踏越へ踏越へ追擊を績ける我勇士
14 英本土東岸を空襲
15 武勳に輝く總統親衛隊 ハリコフ突入の端緒を開く
16 地方行政機構を整備 比島民政、飛躍的進捗
17 道府縣官房長會議 來る二十二日に開催
18 獨軍戰況公報
19 ハリコフ市掃蕩戰續行中
20 東條首相歸京
21 トルコ懷柔に 大童 反樞軸陣營が
22 赤軍、六十四機喪失
23 指揮系統の亂脈 深刻な部內暗鬪 在支米空軍の分離
24 田畑の中に投彈 遁走を鐵則とする敵機
25 米副大統領 南米諸國を歷訪
26 ハリコフ撤退 ソ聯情報局發表
27 共同戰線調整策 イーデン、米首腦部と鳩首協議
28 ソ聯油槽船 一隻炎上
29 獨、空爆負傷者に傷痍徽章
30 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 舌端“硝煙”を吐く 馬來攻略戰從軍通譯團 十八日に講演會
02 所員近く正式發令 臺大の南方人文研究所
03 臺北消防署 けふ辭令交付式擧行
04 賞賜物件傳達式
05 白衣の勇士慰問
06 圖像:獨ソ戰線
07 赤誠の献金
08 壯絕!片舷で生還 “魂”で勝拔く九死の一生 (上)ダーウイン爆擊同乘記
09 鄉軍羅東分會 教育訓練實施
10 國家の要請に應へよ 藤村市長、巢立つ小國民を激勵
11 日露戰爭とビルマ 奇緣に繫る獨立運動
12 正條密植“腕比べ” 增產戰士の敢鬪譜
13 新竹州參事會
14 看護助手募集 臺北市、十九日迄締切延期
15 日華若人の結盟 中國慶祝使節團結成
16 奉壯と新聞記者座談會
17 戶川氏一行 けさ淡水を視察
18 「まことの御奉公」 庄司總一氏が放送
19 拓南工業訓練所 あす入所式を擧行
20 東本願寺真聖 布教所を設置
21 興南詩苑漢詩

元旦試筆/德賢、春日遊碧山岩/德賢、少奇先生搭乘飛機之比島賦此壯之/德賢、送別陳〇〇君之南洋/德賢

22 今晚の放送
23 人事・消息報社消息
24 商況(十六日前場)
25 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 戰備強力遂行の 共榮圈政策現段階 首相訪支の新認識で全面的に再檢討頭條新聞

【東京發同盟】東條首相は今回の南京訪問により今後益益緊密不可分なる日華兩國の大東亞戰爭遂行方策に關し國民政府首腦部と隔意なき意見の交換を遂げて日華國交史上に劃期的な一頁を加へたがその意義は誠に重且つ大である、今回の訪支による新認識に立脚してこの際大東亞全域に亘り帝國の建設政策徹底浸透を期して居り全面的再檢討を加へ對米英宣戰と並行して戰備を強力に遂行きるべき共榮圈政策の現段階が強く要請しつつある、新しくして且つ大東亞外交陣容を整備することを決意した模樣である即ち大東亞省は昨年十一月發足以來着着その中央機構並びに現地機關を整備統一し誕生五ケ月にして早くも大東亞建設政策の核心的存在として重きをなすに至つてゐるが中華民國の參戰あり又佛印、タイ國も着着對日協力一蓮託生の態勢を固め來り更にビルマに對しては本年一月二十八日の議會再開に當つて首相自ら「本年中に獨立を附與すべき」旨を言明し着着その準備が進められつつあり、比島に對しても同樣近き將來獨立を許容すべき方針が明らかにされてゐる等皇軍占領の各地域はその秩序、民政の回復に應じて愈愈現地住民の協力體制を具現しつつある現狀は武力戰と共に今年最大目標の一たる建設戰の面においても又この際現狀即應の飛躍的清新陣容の確立が必要とされるに至つてゐる譯である。首相としては以上の如き客觀情勢に鑑み豫ねてこれが具體的方針につき考慮を廻らしてゐたが今回の訪支を機會に一應の基本方針を得たものの如く今後尚各方面と至重な協議檢討を行つた上重光駐華大使の歸朝とも睨み合せ可及的速かに最後的腹案を得て逐次これを實現したき意向と見られる

02 マカツサルの 地方行政機構大綱
03 東條首相參內
04 軍師團兵務部長會同 那須兵務局長、五項に亘り指示
05 分縣單位に 警察署設置
06 菊池文部次官 親任官の待遇
07 大擧ダーウィン爆擊 ニ島東部米軍陣地に巨彈
08 ルソン島內鐵道 全部復舊開通す
09 樺太廳官制 改正等を審議 樞府審查委員會で
10 カナダ號擊沈 伊潛水艦の戰果
11 各租界の還附 中國側接收委員
12 圖像:地中海に協力活動する伊國水上機と水雷艇
13 米國船若干をソ聯に讓渡
14 赤軍主力殲滅が目的 南部戰線獨軍の作戰
15 土國の中立を 重ねて強調 十五日トルコ首相が
16 獨潛水艦大活躍 三月一杯に百萬噸擊沈か
17 真珠灣以來 米新空母九隻
18 時速七百哩の 飛行機用風洞設計
19 重慶、雲南防備に汲汲 中央直系軍を急劇增援
20 テヘランから 英軍撤退延期 治安惡れの口實で
21 重慶政權又も 兵役法を改正
22 佛殘存艦隊の乘組員脫走
23 米、ド・ゴール派間 險惡な空氣
24 獨機ム港急襲
25 國際觀光協會 評議員會を開催
26 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 東條首相の南京訪問 日華關係愈愈緊密化社說

今回東條首相が議會終了後去る三月十三日公式に盟邦中華民國を訪問、南京に於て國民政府注主席と歷史的會談を遂げた事は帝國總理大臣として全く前例のなき出來事であり、それ丈重大な使命を果した事は明かである。中華民國は本年一月九日大東亞共同の敵たる米英に對し蹶然立つて宣戰布告を為し帝國と同生同死の誓を堅くしたので之に就いて敬意を表すると共に國民政府要路の方方と親しく隔意なき懇談を終へ之に依つて日華兩國の關係が愈愈緊密化を來し今後相携へて大東亞戰爭戰勝のために東亞總進軍の體勢を造り以て東亞復興の一步前進を圖つたのである。殊に中國永年の希望たる治外法權撤廢の具體的表示として十四日南京に於て我が在華專管租界の還附を調印した事と相俟つて中國官民とも一層我が誠意の存するところを充分理解する事となり、兩國親善史上に於て全く劃期的意義を有するものと言はねばならない。

從來帝國が國民政府に對する援助方針は國民政府の基礎確立と共に最近愈愈積極化し治外法權撤廢、在支米英敵產の中國側移轉聯銀に對する二億圓の借款供與、物資移動制限撤廢等次次と展開したので國民政府も痛く帝國の絕大な援助に感謝し、これがために民心の把握に至大な効果を齎らすべきは明かである。帝國が真に中華民國の獨立自主を希望し且つ實踐的に示されたる數數の好意方策に依つて最早焦土抗戰に血迷ふ重慶政權の無實の口實を霧散せしめた筈であるが、重慶側が若し依然として執迷不悟の態度を以て無辜の民眾をして塗炭に苦しませるならば帝國としては已むを得ず東亞の內敵を芟除する為に更に重慶進撃の銳鋒を進める事は言を俟たないのである。かくの如く中國の民眾が漸次我が真意を理解すると共に重慶政權の據つて立つところの抗戰の基礎も次第に崩壞し今や其の窮狀が益益加はつて來たのである。

周知の如く帝國が東亞の天地より東亞共同の敵たる米英の勢力を一掃せんとして開始されたる大東亞戰爭は東亞十億の民族をして其の本然の姿に立返り以て相携へて東亞の復興を圖らんとするものである。而して東亞民族の內一億の日本國民が真に指導者たる襟懷を以て中華民國四億の國民との提携完成は東亞共榮圈建設の基礎條件でなければならない。此の見地から今回東條首相が親しく國民政府訪問に殘したる足跡は單に當面諸問題の懇談に終らしめずして中國民眾に對する精細的影響は蓋し想像されたる以上に深く且つ大なるものがある。國民政府に於ても今後益益戰時體勢の確立增强に邁進するであらうし、更に滿洲國、タイ國を始め佛印其の他の友邦との協力關係を强化し、共同步調を前進せしめるならば東西とも新理念に基く新秩序を確立する事はさう遠くない將來に於て實現すべきは、確信して疑はざるところである。

02 壯絕!片舷で生還 “魂”で勝拔く九死の一生 (下)ダーウイン爆擊同乘記
03 名士染筆の打敷 日本婦人敬愛會で譽の遺兒達に贈る
04 住宅、家具の單純化 商工省で決戰型を制定
05 本島の使命愈加重 大東亞經濟會議に出席した 太田課長歸臺談
06 羅東郡日婦支會幹部鍊成會
07 “鐵砲玉にして下さい” ヨイ子供部隊が古鐵献納 軍司令部
08 續く巢立つ學童達の献金
09 海軍に感謝献金 歸還鍬の戰士の赤誠
10 武官府で拾つた献金佳話
11 壯丁の皆泳必成へ 今夏全國的に實施
12 皇奉本部定例部長會議
13 “決戰體制の強化” 臺北實業會で竹內中佐が熱辯
14 健氣な軍國乙女 血書を添へて看護助手志願
15 尾の有無で珍論爭 空の放浪者新彗星
16 學童達の建艦費献納
17 造船戰士を激勵 副見交通局總長昨日來基
18 青年學校生出席率の向上へ 關係者で懇談會
19 產業奉公會 設立打合會
20 臺北州各市郡 勸業課長會議
21 園兒の慰問演藝會
22 二千圓を寄附 軍援本部に煙草 賣捌人組合から
23 基隆郡防諜懇談會
24 插秧競技會の成績
25 宜蘭市州市議の月例會
26 慰安映畫會
27 訃文:賴和
28 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 頑丈な體を鍛へん 虛弱體質はおさらば 花蓮港廳體力修鍊會開會式
02 新高漁港施設を充實 臺中水產會豫算を可決
03 賞賜物件傳達式
04 驅潛策に惱む米英 猛威揮ふ狼群戰術(上) 蔽ひ難き護送船の不足
05 高雄州水產會 通常總會
06 新竹州醫師會結成
07 讚へ物言はぬ戰士 四月七日は愛馬日
08 嘉義市參事會
09 職域別青年學校 各團體に設立を慫恿
10 青年訓練の成果 中堅指導員として活躍
11 嘉義鄉軍東分會 辭令傳達式
12 壯丁鍊成
13 彰化市皇奉青年 合宿訓練
14 斗六組合職員 實務競技會
15 嘉義市の志望者
16 鶯歌街西鶯部落會審查
17 二寸五分以上お斷り 花蓮港市理髮組合で申合せ
18 懷しの校門を後に 高雄市內の國民學校一齊卒業
19 竹南街女子青年團 田植ゑ鍊成會
20 優良農具を獎勵 購入農家に補助金
21 防諜映畫會
22 築け國語家庭 新竹州の申請者殺到
23 目標は割當突破 鳳山郡の十八年度貯蓄額決定
24 嘉義市農事 組合評議員會
25 花蓮港市葬
26 幼き腕で增產貯蓄 善化西校のヨイ子供達
27 冷凍運搬船 竣工
28 マ病防遏優良部落
29 看護助手銓衡 發表は來る二十日頃
30 鳳山園藝 專修卒業式
31 彰化市中等校の入學志願者
32 赤誠の献金品
33 田中街に火事 防空群で直ちに消し止めらる
34 地方多より
35 今日の映画演藝
36 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 各種保險金の流出 昨年三千五百萬圓に推定 年年長足增加の趨勢
02 花蓮港灣の構築 現地民督府に陳情
03 共榮火災海上 配當七分に內定
04 政府管理と統制會 國家管理論の根據を衝く
05 臨時利得稅法等 十六日に公布、來月より實施
06 移民指導官會議 今日も引續き續行
07 ゴム使用制限規則公布 緊急用途充足を確保
08 新高開發會社長 加藤恭平に內定
09 副見交通局總長 造船戰士を激勵
10 壓搾終了
11 計畫造船を促進 近く通信部で協議
12 官租地取扱規程 本月末を以で廢止
13 農林業團體統合 きのふ食糧局案を協議
14 貿易振興會社との 輸出入委託契約取扱決定
15 輸出入の割當 委員會に諮向
16 增稅問答(臺北州稅務課應答)
17 照明燈
18 商況(十六日後場)
19 ラジオ
20 水滸傳(916)/黃得時;碇政彌
21 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 在印敵空軍壓倒 十五日印緬國境で敵機八機を擊墜
02 ラチ・ドーンを爆擊
03 赤軍部隊を包圍 ハリコフの東方で
04 獨軍、更に陣地を獲得
05 ドイツ軍の銳鋒 ビエルゴロドヘ
06 “ナチズムの真精神” ドイツ新聞長官デ博士放送し ウ米副大統領の出鱈目を衝く
07 十三日間に赤機 五二六臺擊墜破
08 獨軍超重戰車活躍 潰走赤軍に猛攻集中
09 敵戰鬪機四機擊墜 ダーウィンの爆擊で
10 獨軍南部戰線總司令官に鐵十字章
11 チユニジア戰 況變化なし
12 樞軸潛水艦の活躍 春季到來で激烈化 米英の對策協議結局小田原評定
13 荒鷲、萬縣を爆擊
14 繰下閣議
15 圖像:敵前百米・敵陣に肉迫する我が勇士 湖北戰線にて
16 情報交換が關の山 イーデン渡米の使命
17 英九十八機と 飛行士八百名喪失
18 夕張市誕生 全國の市の數は二百六市となる
19 英驅逐艦四隻を擊沈破 ドイツ快速艇隊
20 イーデン暗躍
21 フーヴアー強調 軍事的勝利のみでは 永續の平和齎らさぬ
22 米の野望阻止
23 米紙ソ聯の 野望を指彈
24 ベルジエレ□職
25 アイゼンハウアー 兵力補充に苦心
26 獨、空爆負傷者に 傷痍徽章
27 ビルマ上空で三機喪失 反樞軸軍の發表
28 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 圖像:譽れの遺兒部隊激勵
02 胸は躍る社頭對面 神の子・臺灣遺兒部隊を 總督、軍司令官激勵
03 “皇國の道”を修鍊 師範制度の刷新
04 國家目的に副へよ 巢立つ二號表の學童に藤村市長が說く
05 奉壯團發足一周年 十九日に大會開催
06 敢鬪精神昂揚へ 港都四月上旬迄の奉壯團實踐事項
07 楊領事榮轉 奉天總領事館へ
08 總督さんが陣頭指揮 來る廿三日海山郡山子脚へ 田植狀況を視察督勵
09 最善を盡す 清水初代消防署長の抱負
10 誓つて技術修練 拓南工業戰士入所式
11 新年度に大量增車 市バス値上げ四月一日から實施
12 貯蓄に掉尾の努力 關係職員を動員して督勵
13 街の米英擊滅戰 擊ちてし止まむの意氣
14 鍛へる虛弱者 警察部主催の體力向上修鍊會
15 鮮かな消火作業 明治區モンベ部隊の模範訓練
16 敵性レコードの供出を慫恿 港都で關係業者に
17 增產戰士に贈物 男子に半ズボン女子にシヤツ
18 今晚の放送
19 興南詩苑漢詩

鍾聰敏君歸自澳門同陳逸松諸舊友暢談一夕/南都

20 國演の賞金を献金
21 商況(十七日前場)
22 興南案內報社消息
23 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 決戰行政の徹底化 內閣顧問制を創設 行政查察制度實施 戰力增強諸法令けふ公布頭條新聞

【東京發同盟】世界戰局の動向を決定する重大なる決戰の年を迎へて帝國は米英擊滅、東亞新秩序建設の歷史的使命の達成を期して擧國一體官民一途、必勝の態勢確立に邁進しつつあるが政府は作戰の展開に即應する強靱な戰力の確保を速かに圖るべく豫ねて萬般の準備を進めてゐたが十八日今議會の協賛を得た戰時行政特例法及び許可認可等臨時措置法並びに樞府の御諮詢を仰いだ劃期的な生產行政推進の重要勅令たる戰時行政職權特例を公布直ちに實施することとなりこれと相俟つて民間の智能經驗を積極的に動員し生產增強態勢を完璧ならしむるため今回內閣顧問並びに戰時經濟協議會を設置するとともに國策の滲透と官紀の振肅を圖るため行政查察制度を實施することとなり右に伴ふ官制案は曩に樞密院に御諮詢を奏請中のところ十七日午前の樞府本會議において政府原案通り可決を見たので直ちに同日午前十時半より開かれた繰下閣議に上程これを正式に決定の後上奏御裁可の手續きを經て十八日公布、即日實施され併せて內閣顧問として豐田貞次郎氏以下七氏の內定を見、同時に東條首相談、情報局總裁談が發表された今回公布を見たのは今議會において協賛を得た戰時行政特例法、許可、認可など臨時措置法の二法律並びに戰時行政職權特例、內閣顧問臨時設置制、行政查察規程の三勅令であり同時に內閣顧問臨時設置制の附則を以て內閣參議制を廢止し戰時經濟協議會規程は勅令によらず閣議決定事項として發表された、今議會において政府は東條首相の施政演說中に

戰力增強に關する政府の指導精神は一億同胞の盛上る力を信賴しこれを遺憾なく發揮せしめるにあり、又戰力增強のためには廣く民間有識者の眾智を集むると緊要を認め曩に設置した大東亞建設審議會の成果に鑑み今後とも出來るだけ民間の有益な意見の攝取に努める

旨を闡明したがこの首相言明が戰時行政職權特例の實施と同時に內閣顧問制度、戰時經濟協議會並びに行政查察制度となつて實現したものである、內閣顧問は既存の內閣參議制度と異なり首相の諮問機關として政務施行の樞機に參加し特に生產增強施政のため產業經濟協議會は首相を會長とし內閣顧問全員及び首相の指定する關係國務大臣を以て構成されるが陸海軍大臣並びに商工大臣以下の經濟閣僚は總べて抱括されるものと見られ戰時行政職權特例の彈力ある活動を中心とする戰爭經濟の適切なる運營に當るものである、又行政查察制度は國策の滲透徹底と行政の適切なる運用實施を圖るため新設の內閣顧問及び各國務大臣中より特に勅命による查察使が任命されるのである、官紀の振肅と相俟つて決戰行政の本義徹底を期するものである、かくて國家の總力を結集し決戰下の要請である生產增強に邁進せんとする軍官民一體の協力體制がここに確立を見たのでありこの確固不拔の基礎の上に戰時行政職權特例が次次と發動されて我が國生產力の劃期的躍進が遂げられんとしてゐる、

02 內閣顧問制
03 行政查察規程
04 戰時經濟協議會規程
05 樞府本會議
06 圖像:東條首相南京訪問
07 獨機ア市急襲
08 盛り上る力を集結 有識者、權威者の意見を徵す 東條首相談
09 戰時行政職權特例
10 戰時行政特例法
11 內閣顧問顏觸
12 どしどし意見を具申 豐田大將語る
13 各界鍊達の士を簡拔
14 情報局總裁談 運用の萬全を期す 內閣參議制は廢止
15 唯白紙召集の 氣持で御奉公 藤原、鄉古、山下三氏語る
16 全力盡くしたい 鈴木忠治氏の抱負
17 實情の副ふ樣に 結城日銀總裁談
18 內閣顧問略歷
19 南方產業開發の 具體的方途研究 南方開發議員聯盟結成
20 印度防備の 強化を揚言 ウ司令官損害發表
21 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 臺灣二重性格の並行挺進社說

大東亞省の設置に伴ふ內外地一元化の閣議決定に依り、臺灣統治五十年の見事なる結實と相俟つて本島の內地化は加速度的に一大躍進を遂げるに至つたが、然し臺灣の地理的關係並に人文關係に於ける特殊事情から、所謂南進基地たるの性格は、些かも影響を蒙らざるのみならず、寧ろ宿命的に負荷せられたる使命のより一層の發揮を要請せらるる趨勢にあるので、ここに臺灣の持つ二重性格の力强き並行推進は今後の最重要課題として躍進臺灣の明日を決定するに至るであらう。このことは現實に大東亞共榮圈の建設進捗するにつれて、漸次明瞭に具體化して行くだけに改めて一般の關心と心構を喚起する次第である。

臺灣の內地化については、過去五十年の統治が早くも世界に比類のない見事な實を結んで、行政的に內外地一元化の一大前進を遂げたるのみならず、實質的には志願制度もまた良好なる成績を收めしかも十八年度から愈よ義務教育制の實施を見んとしてゐるのに鑑みれば、島民の皇民鍊成が弛緩しない限り、完全なる內地化は恐らくさう遠き將來ではないであらう。從つて臺灣の內地化問題は一に島民自らの努力如何に懸つてゐると云へるのであるが、同時に島民の努力に對し希望に應じて、速かに其の實現を圖ることが相伴はねばならないであらう。ここに於て官と民とを問はず、躍進日本の大精神に立脚して須く廣大開濶なる新しき氣持を持て一致協力、臺灣の完全なる內地化を促進すべきであると信ずる。

南進基地たる臺灣の南進問題も畢竟ずるに如上の問題と一致する事柄である。東亞の盟主日本の立派な臣民として始めて指導者たり得南進の戰士たり得るからである。しかしながら南進は、島民の夢であり青年の希望と云へるであらう。同時に臺灣に負荷せられたる大使命であり重要なる任務でもあるのである。だが大東亞省の設置に伴ひ、形式的には臺灣の南進が後退せしめられやせぬかの杞憂を抱かしめないでもない。內外地行政一元化に伴ふ臺灣總總の監督等に關する勅令には臺灣と大東亞省は直接の關係が規定せられて居らず、從つて例へば臺灣の南支南洋に有する機關施設の歸趨が問題となつてゐるが如きである。しかしながら要は實質的なことにあり端的に云へば臺灣の持つ實力が果して國策的に遺憾なく發揮せられてゐるが否かにあるのである。しかもこのことは特に大東亞戰以來赤誠燃ゆる島民の挺身努力が如實に物語つてゐる如く旣に周知の事實になつてゐる。ここに於て南進問題は形式的なことにこだはることではなくして人的物的を擧げての國策的寄與への挺進如何に懸つてゐることを深く認識せねばならぬ。

02 おお重爆機上の勇姿 見よこの子に、この母、この妻 銀幕對面・感激の二重奏
03 電波の南方建設 歸還作家達を總動員して “新南方讀本”を放送
04 援蔣物資到着せず 大公報、窮狀を暴露
05 藝能慰問會盛況 出征遺家族を招き
06 臺北市聯合商業奉公團總會
07 生產戰の決死隊 凡てを戰爭完遂に 田代中佐放送
08 白衣天使慰安會
09 入營勇士歡送心得 皇奉本部通牒を發す
10 一戶少くとも十本 蓖麻栽培運動を展開
11 圖像:新ジヤワ祭
12 從軍講演會 今夕島都公會堂で
13 色褪る“紅燈の巷” 決戰態勢まで上乘
14 約五百種に整理 一品每に製作者の名前を明記 玩具の新しい規格
15 戰爭生活を確立 本島婦人指導者層懇談會
16 荷役戰士を表彰
17 俘虜の假釋放 十六日宣誓式を擧行
18 日華の美術親善 作品三百餘點を献納
19 宴會の自肅を通牒
20 經濟警察連絡會議
21 壹萬圓幸運兒 債券一等當籤
22 體育協會役員異動
23 臺南師範卒業式
24 人事・消息
25 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 米英が倒れるまで 頑張つて下さい 純情罩る兒童の產業戰士慰問文
02 海山郡の田園風景 田植ゑは正に酣 來る豐年踊りを樂しみつつ 插秧の手捌きも鮮か
03 鈴木知事が陣頭指揮
04 驅潛策に惱む米英 船員補充に大童(下) 窮餘の策に單船航行論
05 魚池庄常會研究會
06 臺南司法保護 委員初の會議
07 南化庄時局講演會
08 晴れの試驗に 若人は真劍そのもの
09 屏東郡堆肥 增產週間
10 決戰生活を指導 廳下各支會分會に相談所設置
11 勞務機關を整備 新竹州勞務協會を解消して 新に產奉團を組織
12 南投叺製作競技會
13 勞務者一日鍊成 田浦製材所を皮切りに
14 薪炭林增殖運動 花蓮港廳全面的に展開
15 勤勉勞務者表彰 特殊考察者、勤續者も同時に
16 新高郡華僑公會總會
17 新竹市に商業夜學會 四月一日より開設
18 心は赤十字に染めて 赤誠溢る看護婦助手口頭試驗
19 新竹州南門町張桂芳氏
20 赤誠の献金品
21 朝日國民學校卒業式
22 臺中村上青年校
23 西村花蓮郡郵便局長
24 地方多より報社消息
25 千石派出所落成式
26 今日の映画演藝
27 台北合同興行会社
28 高雄金鵄館
29 基隆の映画
30 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 昨年末信組諸勘定 貯金二億二千八百五十萬圓 前年に比し四千四百萬圓增加
02 全島商議理事會 物資配給等議案を採決
03 新取引所の機能 短期の廢止は必然
04 島內銀行預金(二月末) 五億五千萬圓に肉迫 貸付遂に六億圓を突破
05 農產資源を確保 臺拓の干拓事業計畫
06 簡保の增加目標額 二千五百萬圓に決定
07 小麥作は豐收 本月中に收穫完了
08 臺拓の金融、投資額 三千三百餘萬圓(昨年七月末現在高)
09 照明燈
10 米穀供出に褒美 綿布及地下足袋を配給
11 郵便年金最高額 一口三千六百圓に引上
12 專賣局に燐寸課 愈よ四月より新設
13 商況(十七日後場)
14 ラジオ
15 水滸傳(917)/黃得時;碇政彌
16 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 長驅老河口を急襲 司軍長官舍等を粉碎
02 萬縣、梁山を連爆
03 蘇淮地區 日華協力の新戰果 夥しい補虜、歸順兵
04 圖像:騰越郊外を進む我が勇士
05 北支軍の寧日なき肅清
06 萬全の對策を施す サ土國首相の宣言文
07 決戰必勝體制の 強化に一大推進力 新制度政治的意義極めて重要
08 參議制度の役割終る
09 日本軍機先を制す 伊紙アラカン山脈戰を報道
10 六內閣顧問に 辭令を傳達
11 日本空軍の強化立證 濠洲放送ダーウイン爆擊を評す
12 落下傘の幻影に脅ゆ 米東岸の住民神經衰弱
13 合計百五十餘萬人 赤軍三個月間の損害
14 獨ソ兩軍各所で激戰展開
15 新疆の中央化 重慶躍起の工作
16 ヒトラー總統 南部戰線に雄姿を現はす
17 擊沈總計六十萬噸 三月以降獨潛水艦の戰果
18 二萬六千噸擊沈 獨空軍地中海で活躍
19 死傷者總數 一萬三千餘名 リビアの英軍
20 伊軍戰況發表
21 米炭坑勞働者五十萬 賃銀値上を要求 一齊罷業で完徹の決意
22 反樞軸太平洋 軍事會議
23 米ソ兩國の 關係調整 イーデンの使命
24 濠洲の戰費は 十億濠洲磅
25 フオード工場 罷業を開始
26 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 四年制から六年制 高砂族の教育標準を改正 四月一日から實施
02 慰問袋千個献納 臺南州下全學童の赤誠 宮木知事から武官府に
03 右手に銃左手に本 獨伊青年教育の鍛鍊
04 正條密植を督勵
05 新興代用品展 けふより新竹市で開く
06 圖像:新生中國へ行く青春使節結成式
07 伸び行く建設の姿 農地開發と國內移往
08 衣料の新調見合せ 切符は節約してお國へ献納 戰ふ女性の衣生活
09 戰時食糧品の貯藏 獨逸に於ける罐詰工業の進步
10 圖像:伸びよ鍜へよ(一)列帛の氣合
11 若人、春に鍛ふ 海軍體操講習會始る
12 物故方委追悼會
13 常會推進座談會 二十二日臺南州會議室で
14 警官練習所修了式 二十二日擧行
15 綿布及び地下 足袋特配
16 闇は“利敵行為” 和田南署經濟主任談
17 カウヤウ山行
18 人事・消息
19 今晚の放送
20 商況(十八日前場)
21 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵十六機を擊墜 海鷲ダーウインへ進擊 海軍部隊六日間で敵潛六隻を擊沈頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(十八日十六時)

一、帝國海軍航空部隊は三月十五日ポート・ダーウィンの敵軍事施設を攻擊これに多大の損害を與へなほ敵三十數機と交戰その十六機を擊墜せり

我が方の損害未歸還一機

二、帝國海軍部隊は三月六日より同十一日迄に敵潜水艦六隻を擊沈せり

この間我が方の損害船舶二隻沈没

02 バーモ長官入京 帝國の招ぃに應じて
03 大東亞迎賓館に入る 汪主席に次く第二回目の賓客
04 武勳に輝く三提督 拜謁仰せ付けらる
05 東條首相再三の言明 ビルマ人の蹶起を促す
06 我が傳統的海鷲魂 南太平洋、○○少尉機の殊勳
07 熾烈な空中戰展開 ダーウインの施設を爆碎
08 新ビルマ建設進展
09 日に平均一隻擊沈 敵潛艦の蠢動を未然に制壓
10 けふ宮中に伺候
11 來朝ビルマ要人の略歷
12 內閣顧問發令
13 廿二日初顏合せ
14 山路少將補さる 東部軍司令部兵務部長
15 行政特例法外公布
16 對樞軸潛水艦戰に全力清傾注 チヤーチル言明
17 對日戰の前途 ユービー記者の報道
18 米船三隻擊沈
19 赤軍の戰車 一萬二千臺喪失
20 赤軍多大の損害 反擊で敗戰を糊塗
21 赤軍四十四機喪失
22 英軍攻勢開始 マレス線を攻擊
23 ド・ゴール 北阿訪問を受諾
24 イーデン ル大統領訪問
25 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 戰力增強諸法令公布さる 新制度活用に期待社說

決戰下の緊急要請である戰力增强に對して政府は今議會の協賛を經た戰時行政特例法、許可認可等臨時措置法の二法律と樞府の御諮詢を仰いた劃期的な生產行政推進の重要勅令たる戰時行政職權特例を十八日公布卽日實施したが、これが運營に當つて如何なる方式を以てするか、今議會に於ても種種論議され、東條首相はこれら議會の議論をも斟酌して、新たな構想を凝らした結果、今回內閣參議制を廢止して、新たに民間經濟人をもつてする內閣顧問制を設置し、又內閣顧問及び關係閣僚を以て構成する戰時經濟協議會並びに行政查察規程を設けて、これが運營を圖ることとなつた。戰局は益益深刻な樣相を呈し、戰力の增强は一日の偷安をも許さない今日、右の如き諸措置は東條首相の談話にも强調されてゐる通り「一億同胞の盛り上る力を結集して大東亞戰爭の完勝を期せんがため」であり決戰必勝體制の强化に一大推進力を加へたものであると同時にその政治的意義は極めて重要である。

新設の內閣顧問制は今回戰時行政職權特例の實施に依り、首相の權限は强化され、その指示權の發動に依つて行政各部面に重大な影響を與へるので、これが運用の適正を期する為に行政擔當の官吏のみでなく、一般民間の有識者、權威者の意見を聽取する必要があるので、首相の行政部門に於ける顧問且つ補助機關として創設されたものである。參議制度は擧國一致體制を整へる為の重要國務の諮問機關であると異り、顧問制度は行政部門の諮問機關である。且つ參議は單獨の個人で補助機關を持たなかつたのに反して、顧問はそれぞれ調查研究を受持つ補助機關を置くこととなつて居り、この點も亦顧問制の活用は參議制と異つてゐるのである。

戰時經濟協議會は內閣顧問全員と首相の指定する關係國務大臣を以て構成するもので、內閣顧問の機能を充分發揮せしめ、戰時經濟の運營を圓滑適正に行ふべく設けられ、統帥府とも密接に協力する。建前を取り、必要に應じ隨時これを開會、政戰兩略の一致に遺憾なきを期せんとしてゐる。而して戰時行政職權特例の中心たる首相指示權の發動並に各省大臣職權の委讓等に當つては、本協會の意見を徵した上で實施に移すことになつてゐる。尚現下行政運營の適正にして强力且つ高率ならんことを確保し、之を推進せんが為に行政查察制度が實施されたが、戰力增强を始め、國民生活の確保及び重要政策の浸透具現の狀況を查察し、併せて綱紀の張弛を檢明するために、新設の內閣顧問及び各國務大臣中よりその時の行政查察に適當な人を選び、特に勅命を以てこれを「行政查察使」として特定部面の查察に派遣されることになつてゐる。これは會計檢查員の如く、政府の外にある獨立の機關ではなく、首相の監督下にあつて、行政の浸透徹底を期すると共に官紀の振肅をも併せ圖ることとなつてゐる。かくて今後に於ける內閣顧問制、戰時經濟協議會、行政查察制度の活用は戰力の增强推進上頗る期待されてゐる。

02 四月常會申合事項 “四億圓”目指して 擧島必勝生活と必勝貯蓄 決戰に婦人總進軍
03 懷中に戀人の寫真 日本人に理解出來ぬ俘虜心理 ○○收容所視察記
04 應へよ・前線の勞苦 一億燃えて火の玉となれ!馬來攻略戰從軍報告會
05 員山國民學校に青年校設置 認可あり次第着手
06 養兔に乘出す 宜蘭市で準備中
07 軍用動物に感謝 近く感靈塔を建設
08 戰ふあ漫畫展覽會 五月初旬島都で開催
09 臺北市商奉團飛行機献納資金寄附者
10 內外地翼贊運動連絡協議會 昨日翼贊會本部で開催
11 本年度の大會 五月頃臺灣で開催決定
12 花工・甲種に昇格 廣谷廳長喜びを語る
13 喜べ戰時石鹼現る 油、苛性曹達の要らぬ石鹼登場 原料は膠質粘土と植物質の合劑
14 勞務者慰安映畫會
15 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 目標額百五十圓萬 花蓮港廳十八年度貯蓄割
02 花蓮港農林地鎮祭
03 廳民赤誠の結晶 一前献金積つて六千餘圓
04 青年校指導者 講習會
05 賞賜物件傳達式 竹南郡あす擧行
06 野象、虎、豹の橫行 緬支國境の動物界 ラングーン動物園長に聽く
07 臺南州農務打合會
08 產馬報國に全力 全島一の馬產地を目指して
09 武勳の勇士に 勳記勳章傳達
10 沿岸漁業の振興 新竹州水產會豫算を計上
11 基督教團中部教區會議
12 位記傳達式
13 臺中工藝專修學校で
14 健康は勞働から お山の共同耕作で立證
15 膨れる花蓮港市 愈よ編入豫定區域を調查
16 愛林思想を昂揚 花蓮港の愛林日行事決定
17 硬貨回收 下淡水溪以南 一市四郡の成績
18 高雄州の共學 兒童發表
19 屏東市推進員鍊成開所式
20 年に百萬枚の叺 伎倆の洗練に員林で製造競技會
21 赤誠の献金品
22 炭材增產の三要素 植付面積、種子、樹苗の確保へ 臺中州十ヶ年計畫で邁進
23 烏日庄國語檢定會實施
24 圖像:軍犬と共に活躍のスキー斥候兵
25 林產資源擴充へ 高雄州の愛林日行事決定
26 空地に桐植ゑて 十年後には六千圓の收入 臺中市旱溪第七奉公班の計畫
27 郡民の唱和希む 新化郡國語常用驀進歌の 普及徹底に乘出す
28 殉職警官招魂祭 廿一日嘉義市記念碑前で執行
29 新竹市勤業課長 更迭發令
30 臺中州理髮組合 定期總會
31 皇農挺身隊結成 戰ふ農民精神の發揚へ
32 地方多より
33 沙山漁業組合長の闇追究さる
34 今日の映画演藝
35 台北合同興行会社
36 高雄金鵄館
37 基隆の映画
38 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 比島糖業の調整 糖業協會愈よ發足
02 鐵工業統制會受註查定細則 四月一日より實施
03 酒稅法中改正法律 四月一日より施行
04 計畫交易の進展 交易營團設立の意義
05 農業團體統合に關し懇談
06 車輛修繕の改良 局營自動車所主任會議で打合
07 用材規格の改正 實施方法等慎重に考慮
08 航空思想の昂揚 航空協會の事業計畫決定
09 再編成協力會 けふ審議續行
10 製糖終了
11 臺灣農、畜產會 廿四日に通常總會
12 週間經濟の展望
13 經濟手帳
14 照明燈
15 商況(十八日後場)
16 ラジオ
17 水滸傳(918)/黃得時;碇政彌
18 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 日、緬協力の象徵 ビルマ防衛軍堅實化
02 バーモ長官一行 來朝御挨拶の記帳
03 圖像:迎賓館中庭に於ける東條首相、汪主席の歡談
04 歐洲新秩序憲章 各國の現狀、發展、歷史を斟酌 樞軸陣營で討議進む
05 春季攻勢態勢整ふ 昨冬に比し獨軍更に有利な兆候
06 未曾有の大戰車戰 ドネツ河全域で獨軍本格的攻擊
07 赤軍損害卅八萬 冬季攻勢三ケ月間で
08 獨軍發表戰況
09 ヴクライナの 農業計畫遂行
10 大東亞生產力增強對策 日商建議
11 又メラウケに巨彈
12 獨爆擊機編隊 英本土を空襲
13 海軍軍政部內の 通信網一應整備
14 チユニジア米軍司令官更迭 後任パ中將任命
15 米、日糸市民をギラ河工事に使役
16 岡本公使 信任狀を捧呈
17 滿國行政機構改革 國內決戰體制を確立
18 軍需工場缺勤 防止案を可決 アメリカ下院で
19 ジ港要塞を擴充 バルカン侵寇の準備か
20 政府當局談
21 ドイツ政府近く 新增稅を斷行
22 北阿の樞軸軍 タメラを奇襲
23 イーデンの說得 米國の出方最も注目
24 ボルシエヴイズムの脅威 フランコ統領強調
25 太平洋戰局を協議
26 イーデン、リト ヴイノフ要談 米、ソ關係調整
27 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 婦人の協力か決定の鍵 一億總進軍の成果 山本皇奉事務總長語る
02 帝國の真意に感謝 神戶回教徒の感激談
03 祭粢料傳達式 市正廳で嚴かに擧行
04 燦たり皇國發展史 二六○○年記念事業のその後
05 臺灣劇作懇話會設立 劇作へ新たな發足
06 勇氣百倍最前線へ 皇國の偉大さ身に泌みる 高砂義勇隊の現地便り
07 市郡視學打合會
08 臺灣醫師會 いよいよ三十一日結成
09 南方志願者に告ぐ
10 建艦費に一千圓献金 大橋國民校職員兒童の赤誠
11 巢立つよい子供部隊の献金
12 圖像:伸びよ!鍜へよ!(二)
13 古新聞紙の賣上げ代を献金 港都のヨイ子供
14 決戰下の教壇へ 六師範から七百餘□巢立つ
15 續く建艦献金
16 “大陸の土になる” 高嶋中支振興總裁の橫顏
17 新竹州市長郡守會議 廿六日に開催
18 梁井知事蘭陽地方へ 正條密植狀況を視察督勵
19 福澤部長來基延期
20 女子高等學院卒業式
21 慰問演藝會
22 臺北青年學校卒業式
23 陸軍技術部依託生召募
24 元運送屋事務員の惡事
25 社會事業助成會に寄附
26 菜刀崙山行
27 人事・消息
28 今晚の放送
29 商況(十九日前場)
30 興南案內報社消息
31 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 運送船に初の感狀 敵潛艦二隻擊沈破 單獨航行の○○丸頭條新聞

【東京發同盟】わが補給線の破壞を狙つて蠢動する敵潜水艦の真只中を補給の重任を帶びて單獨航行し敵浮上潜水艦二隻と遭遇するや劣弱なる兵裝をもつて敢然これを攻擊乘員多數の死傷に屈せず遂にその一隻を鑿沈、一隻を擊破遁走せしめた池田秀盛兵曹長指揮の海軍特設運送船○○丸に對し曩に山本聯合艦隊司令長官より運送船として初の感狀が授與せられ今回畏くも上聞に達せられた旨十九日海軍省より次の如く公表された

海軍省公表(三月十九日十五時)

昭和十七年二月七日未明補給任務を帶びて西貢に向け航行中敵潜水艦二隻と遭遇するや敢然之を攻擊し一隻を撃沈一隻を擊破遁走せしめたる池田兵曹長指揮の運送◯◯丸に對し聯合艦隊司令長官より左の通り感狀を授與せられ右の旨上聞に達せられたり

感狀 池田兵曹長の指揮せる運送船◯◯丸

昭和十七年二月七日未明補給任務を以て西貢に向け單獨航行中◯◯燈臺沖において敵浮上潜水艦二隻と遭遇するや劣弱なる兵裝を以て敢然之を攻擊し乘員多數の死傷に屈せず遂に其の一隻を擊沈し、他の一隻を擊破遁走せしめたるは其の武勳顯著なりと認む

仍て玆に感狀を授與す

昭和十七年十二月八日

聯合艦隊司令長官 山本五十六

02 體當りで擊沈(戰鬪經過)
03 官吏の士氣を昂揚 優遇令愈よけふ公布
04 圖像:ビルマ行政府長官一行入京
05 果敢な銃爆擊加ふ 江南戰野敵陣地を粉碎
06 適材を長く適所に
07 海底からむくむく 敵大型潛水艦に爆雷命中 わが哨戒船に凱歌
08 閣議決定事項
09 空の要塞を叩落す 我驅潛艇史に輝く一頁を彩る
10 三谷駐佛大使 主席、首相と懇談
11 蟄伏する重慶及び 在支米空軍の現狀
12 證券取引所法 廿五日より一部施行
13 赤軍機五十六機を擊墜
14 眾院の議事 日程決定
15 貴院けふ請願 第一分科會
16 米、空母建造能力を誇示
17 文部辭令
18 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 產業奉公會と產業奉公團社說

決戰下產業奉公精神の昂揚並に勤勞能力の最高度發揮の要極めて緊切なるに鑑み國家の勞務行政逐行に自主的に協力せしめ之と表裏一體たるの體制を整備せんが為督府では勞務協力機關として產業奉公會を設置することに決定、旣に臺北州產業奉公會の設置を皮切りに各州廳奉公會が設立され本月末には臺灣奉公會の設立を見る段取りとなつてゐる、產業奉公會は特殊部門に於ける勞務供出を擔ふて設置された官廳代行機關の勞務協力會と產業奉公精神の昂揚、技能の向上及能率の增進を圖る為皇民奉公會指導の下に結成された產業奉公團とを統合したものであつて產業奉公運動と勞務行政への協力に關する事業を一元的に運營、實施せしめる點で當を得たものといつてよからう。過去に於る產奉運動が主要事業場別に產奉團が結成されてゐたにも拘はらず極めて低調であるのに鑑み組織の上から右運動の活潑なる展開を圖らうとしてゐるとは無理もないとである。

しかし產奉會の組織が事業主を會員としてはゐるもののその盛り上つた自覺によつて企圖されたものではなく又事業別に本據を置く產奉團と內面的に結び付けられてゐない點で今後の產奉運動に大なる支障があるやうに思はれる。蓋し產奉會組織が下から盛り上るものとするならば當然產奉團を下部構成單位として包攝すべき筈であるのにそれが組織の埒外に置かれてゐる、產奉運動が一先づ事業場を中心として屋開されてこそ單なる精動に終らず產奉會の事業たる技能の向上其他生產の高度能率發揮、福利厚生及生活指導等真に生產增强に寄與するが如き實効が擧げられるにも拘はらずこのことが殆んど考慮されてゐない。卽ち產奉會は勞資一體の組織たるべきであるのに勞務者を入れざる單なる事業主の團體に化し終つた。かく觀て來ると產奉會はむしろ勞務供出を主たる目標とする勞務協力會的機關に過ぎず只事業主の自發的協力による外は從來の勞務協力會と何ら變りがないものと言つて差支へない。

そうではなくして奉公會の狙ひは新產業勞働體制の確立によつて生產增强に寄與するにある以上は今の組織では尚不十分であつて產奉團を强化してこれを傘下に收め內面的にその運營及事業の指導に當ることが急務であらねばならない。卽ち事業場別のみならず業種別並に地域別に產奉團を擴大、强化し產奉會の組織を下から系統化する必要があるがかかる方向を目ざしてこそ產奉會の所期の目的が達成されるのではなからうか。しかし產奉團を擴大、强化するとはいへ過去に於ける產奉團の運營等については此際嚴しい再檢討が加へられて然るべきであらう。產奉團が過去有名無實の存在になり終つたのは事業として羅列されてゐる所は徒らに形式的盛澤山の行事であり抽象的な產業奉公に關する意義のみを强調して真に產業人を糾合する丈の具體的實踐目標が與へられてゐなかつたによるものであるが今では實踐目標も略略一定されてゐるのであとは產奉會の指導如何にかかつてゐるものと言つてよい。しかしその前提條件としては今一度繰返すが產奉會が州、市郡の行政區劃によらず事業別、業種別並に地域別產奉團を構成分子として產業の實情に則應するやう系統化されることの必要を銘記すべきである。

02 委員長に豐田大將 靖國春の臨時大祭委員決る
03 忠魂へ感謝の捧銃 四月二十三日から一週間 軍援精神昂揚運動
04 日本趣味を滿喫 丹前に寬ぐバ博士一行
05 殉職經濟戰士 四月三十日慰靈祭執行
06 宜蘭水害豫防組合
07 重慶擊滅戰展望(上) 敵軍力侮るべからず
08 巢立つ“豆戰士”壯行會
09 ヨイコドモの 屠鐵献納
10 兵隊さんの被服は現地で
11 殘敵に一大鐵鎚 皇軍最初のピモー進擊譜 ○○挺進隊長語る
12 マ病撲滅の尖兵 技術部隊近く海南島へ
13 正條密植を督勵 梁井知事、宜陽地方へ
14 島都商業奉公團 きのふ第一回總會開催
15 本邦畫壇最高峰 藤島武二畫伯逝去
16 「愛の世界」試寫會
17 船員被保險者の治療契約
18 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 今年も貯へ拔くぞ 新竹州十八年度國民貯蓄割當 五百三十萬圓に決定
02 希望の道拓いて 高雄州興亞青年隊 第一回の鍊成なる
03 献穀田植祭
04 小田村伍長の餘榮 畏し祭粢料御下賜の御沙汰
05 英帝國第四の強敵(上) 勞働者の赤化防止策に 生れたビヴアリツヂ案
06 花蓮郡の貯蓄 優優割當の一倍半突破
07 三峽時局講演會
08 關廟貯蓄講演會
09 赤誠の純血捧げて 臺南市桔俱奉仕待機
10 至誠溢る應答ぶり 高雄州看護助手銓衡試驗
11 北斗郡の硬貨 回收成績
12 作れ・米穀增產へ 精出せば賞金がつく
13 表彰金を國防献金
14 兒童が競って貯金 一萬餘圓に上る新化北國民校
15 植付け完遂對策 嘉義市郡が萬全の布陣
16 優良部落調查
17 鳳山郡第一種 青年訓練終る
18 增產の實踐 豐原街奉壯團の粒粒辛苦
19 青年訓練の合同修了式
20 建艦献金が先だ 母校への記念品見合して
21 赤誠の献金品
22 新化郡女青 第三種訓練
23 黃麻作九千甲步 臺南州各市郡に割當
24 牛養殖諸競技會 きのふ晴れの授賞式
25 屏東水防組合評議員會
26 養豚競技授賞式 群を拔く里港庄の成績
27 去年にも勝る 今年の胡瓜景氣 出迴りの早い高雄州
28 花蓮港廳水利組合 研究會
29 臺中州山林會總會
30 臺南州豚品種固定試驗室上棟式
31 埔里街學齡兒童 收容しきれず
32 屏東師範巢立つ
33 彰化市遺家族授產講習會 いよいよ完成
34 こそ泥檢擧
35 地方多より
36 第四回決算公告/株式會社惠中公司
37 訃文:立川嘉男
38 今日の映画演藝
39 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 生產力增強を企圖 日商の施設事業計畫決定
02 石炭酸樹脂の用途 金屬代用品として有望
03 全國經濟委員會常務委員 殷汝耕氏就任
04 タール製品の需要調查 月末迄に使用量提出
05 勞務行政機關強化 市郡に勞政係を設置
06 日本肥料理事長に矢崎□治氏
07 戰ふドイツの銃後戰線
08 四月分の糖業配給 一ケ月增配に決定
09 物品稅以外の間接稅 近く公布、來月より實施
10 財津技師糖聯入り
11 產組事業狀況(一月十五日現在) 農村信組の預金減少
12 中小炭坑の統合 本島でも斷行の方針
13 產組學校へ派遣
14 列車安全週間 來月十日より實施
15 經濟手帳
16 簡保總加入運動 全島郵便局保險課長會議で協議
17 照明燈
18 商況(十九日後場)
19 ラジオ
20 水滸傳(919)/黃得時;碇政彌
21 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 在支外交陣の強化 いよいよ近く實現
02 極めて圓滿に進行 天津租界返還實施太田總領事談
03 米支空軍の蠢動封殺
04 獨伊海軍の協力確立 兩軍首腦、重要協議を遂ぐ
05 圖像:鐵道警備の我が軍犬隊
06 ビルマの地下資源 我が技術陣を待つ 多田中將の視察談
07 ビエルゴロド奪回 獨軍南部戰線に優位確保
08 隨所に敵を殲滅(山東省警備隊)
09 ブラジルの ゴメス代將 アルジエー着
10 戰爭死傷保險法來月施行
11 獨軍戰況公報
12 戰後問題諮問機關 米、木曜委員會設置
13 チリー大統領 近く訪米
14 統制會の能率增進策 日經聯、關係當局に意見建議
15 法律公布
16 富永恭次中將 陸軍軍需審議會長に
17 中部戰線の 赤軍攻勢低下
18 南米佛領ギアナジロ政權□統轄
19 イーデン紐育へ
20 赤軍の苦戰 ソ聯情報局ま悲鳴
21 十八年度事業計畫案 商業組合中央會で決定
22 波蘭亡命政權の ス情報相辭職す
23 反樞軸陣營の 意見は纏らず イーデンの瀨踏み交涉
24 獨空軍大編隊 英本土爆擊
25 ペ主席に忠誠 佛領マ島ロ總督 斷乎米の強壓退く
26 英軍莫大な損害 チユニジア南部戰線
27 アーノルド 大將に昇進
28 チユニジア戰線戰況
29 伊空軍敵船 三隻擊沈破
30 米機七機喪失 對獨の爆擊に
31 サザラントとケニーの使命
32 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 不可能を可能に 造船に劣らぬ引揚作業 血の滲む大活躍
02 祭粢料傳達式 故谷憲兵軍屬遺族に
03 重慶擊滅戰展望(中) 後方治安確立の辛酸
04 本島師範教育の 決戰體制成る 四月を期して實施
05 基隆市で祭粢料傳達式
06 新竹州下庶務課長街庄主任會議
07 明治神宮 靖國神社に參拜 バーモ長官一行
08 成蹊保育協會の“春まつり”
09 臺北高商貿易經濟科卒業式
10 戰歿者法要 廿一日西本願寺別院で
11 春休みを献納 高校生の生活鍊成
12 指紋講習會を開催
13 空の防人を慰問 日婦臺北市分會の赤誠 監視所に針の奉仕
14 圖像:伸びよ鍜へよ(三)乾布摩擦
15 臺北州指定部落綜合發表會
16 大日本警防協會 廿八日に代議員會開催
17 桔俱食堂好評 晝食だけで 一日三百名
18 依然“窄き門” 宜蘭地方の中等學校
19 本島と深い關係 藤島武二畫伯の逝去に對し 鹽月桃甫氏語る
20 青年團經營實績 卅一日に研究發表會
21 心の返債 假釋放の恩典に浴した 感激の更生献金
22 巢立つヨイコ ドモ部隊献金
23 銃後女性の誠心 現金に慰問文添へて献金
24 優良警防團表彰
25 今晚の放送
26 商況(二十日前場)
27 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 日、佛印國際決濟に 「特別圓」勘定を設く きのふ正金銀行で正式調印頭條新聞

【東京發同盟】去る一月二十日成立を見た日佛印間の特別圓に依る決濟樣式に關する交換公文に基き正金銀行及び印度支那銀行に於ては兩行間の協定細目の取極めを行ふため、この要務を帶びて來朝した印度支那銀行總監督ガネー氏と正金當局との間に具體的折衝を重ねてゐたがこの程兩行間、協定の取極めに關し完全に意見の一致を見るに至つたので二十日午後二時正金銀行東京支店に於て柏木正金頭取と印度支那銀行總監督との間に正式調印を了した

【東京發同盟】正金、印度支那銀行間の三十日正式調印即日實施を見た協定は兩國に夫夫「特別圓」勘定を設け日佛印間の貿易上並びに貿易の一切の國際收支との勘定を通じて決濟するものであり本勘定によつて去る一月二十日成立した日佛印間の決濟方式に關する日佛印間公文はその實質を備へるに至つた即ち從來日佛經濟協定により兩國間の圓勘定及びピアストル勘定を以て貿易決濟を行ひその差額並びに貿易外の決濟は窮局において金又は金に代り得べき外貨を以て決濟してゐた日佛印國際決濟はここに「特別圓」を以て最終的に決濟されることとなつたのであり今次協定調印までにガネー總監督の着京以來數日を要したのみで兩國間の交涉が極めて迅速且つ圓滿に進んだことは佛印側の對日親善感を反映するものと言ふことが出來る

02 柏木頭取談
03 交涉の經緯 日、佛印の協力關係 飛躍的に緊密を加ふ
04 土國軍事使節團 アルジエー到着
05 我が巨砲部隊活躍 重慶の船舶卅三隻を擊沈破
06 支那派遣軍總參謀長更迭 後任松井中將補さる
07 腹の武人松井中將 畑總司令官のよき女房役
08 松井中將略歷
09 敵の反抗水泡 江南の要衝悉く喪失
10 ヒ獨總統の 颯爽たる勇姿 東部戰線に於て
11 獨、伊海軍首腦會議 協力強化の一切檢討
12 圖像:北阿戰線の英軍陣地に息もつかせぬ猛砲擊を加へる獨砲兵部隊
13 日本軍輸送力の 過少評價を警告 敵スポークスマンが
14 ハリケーン二機擊墜 陸鷲印緬國境で空中戰
15 荒鷲、ブナ附近爆擊
16 華北各省市長會議
17 英、米關係一層微妙 遺產を狙ふ米に對抗
18 內閣辭令
19 ジ軍港深刻な物資不足 英軍の海兵掠奪を開始
20 米の工作機械 生產漸次減退
21 米國の豪華船 ク號沈沒の狀景 從軍記者、米誌に寄稿
22 ブレーミ大將 ニユーギニヤ駐屯 反樞軸陸軍司令官
23 ルーズヴェルト又も 反樞軸國際會談を計畫
24 盲爆に依る 佛人の被害
25 ノヴイコフ大將 元帥に陞任
26 米敵性國人四千百六十三名監禁
27 レバノン臨時政府 樹立を宣言
28 新編佛軍部隊
29 廣告報社消息
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 バーモ長官の來朝 大東亞の團結固し社說

ビルマ行政府長官バーモ博士、內務長官モンミヤ氏、財務長テーモン氏、緬甸防衞軍司令官オンサン少將一行は、今回帝國政府の招きに應じ遙遙五千粁の空路を翔破十八日晴れの帝都入りをした。ビルマは現在尚我が軍政下にあるとは云へ、多年英國の壓制に苦しみ吸血鬼イギリスの利己的仕打を身を以て體驗したビルマ民眾が、皇軍の緬甸作戰開始以來全面的に積極的な協力態度に終始したことは周知の事實で、英蔣軍完全驅遂後の治安維持協力と相俟つて我國上下の最も多とする所である。軍政施行後僅か二箇月で早くもバーモ博士を長官とする現在の行政府が成立した事をもつてしても、彼等が如何に新秩序建設に對する熱誠な態度が窺はれる。帝國政府も亦彼等の誠意に答ふるにより以上の誠意をもつてし、東條首相は機會ある每にビルマの將來に言及して來たが、殊に本年一月の議會休會明け施政演說において「本年中にビルマの獨立を許容すべき用意ある」ことを明言し、全ビルマを感激の坩堝と化し、緬甸民眾の自覺と蹶起を促したことは、尚吾人の記憶に新たなところである

敵米英、重慶は近來頻りにビルマ奪還、ビルマルート再開を呼號してゐるが固より我が鐵壁の布陣に一指をも染め得ず、その間僅かに微微たる英機のゲリラ的來襲を繰返へし、暴虐にも民家、學校、寺院等を盲爆して無辜の民眾を苦しめ、徒らにビルマ民眾の憤激を買ひ、ビルマの敵は世界制霸の惡夢を抱く彼等米英であることを實證した外の何物でもない。帝國政府のビルマ獨立許容に基く今回のバーモ博士の來朝は、ビルマ獨立の一步前進を意味し、先の中國政府に對する租界返附と相前後して、帝國政府の道義力の顯現を實證するものであり、大東亞戰爭の完遂なくして東亞共榮圈の建設なく、敵米英の擊滅なくしてビルマの獨立は勿論、東亞諸民族の自主的繁榮を約束する真の解放なく、大東亞十億一丸となつて盟主帝國に全面的協力の一點に集中すべきで、かの抗戰の目的を喪失せる米英の走狗重慶の抗戰陣營に重大な影響を與へずには措かぬであらう

先きの東條首相の南京訪問といひ、今回のバーモ長官等ビルマ首腦の帝國政府の招きに應ずる來朝と云ひ、共に大東亞民族相互の確固不可分離の團結にとつて劃期的の意義を有するもので、帝國を中心に滿洲國、中華民國、泰國等大東亞の一大民族集團結成は、今や着着磐石不動の態勢を整へつつあり、敵米英陣營の一枚看板たる大西洋憲章の空疏なるに反し極めて實體的なるとは、盟邦は固より全世界の等しく認める所である。敵陣營は今や波蘭亡命政權の失地回復要求、スタンドレー駐ソ米大使の失言問題を繞り、英米ソ三國間に微妙困難なる紛糾を惹起して寄合世帶、烏合の眾の醜態を暴露してゐる今日、帝國の率ひる大東亞鐵石の結束と歐洲樞軸陣營の强固な團結は、東西を通じて新理念に基く世界新秩序の前途洋洋たるを確信さすものである。

02 天皇陛下御親祭 けふ春祭皇靈祭の御儀
03 神社の嚴そかさに バーモ長官心の底から感激
04 日本間の調度に大喜び
05 高齡者の藝能奉公 川井、川田兩氏明夜放送
06 日婦會員の白衣勇士慰問
07 全校生の改姓名へ 新竹中で父兄に働掛く
08 圖像:南太平洋の白雲を衝いて攻擊に出動の海鷲
09 諸訓練を實施 けふ羅東鄉軍分會で
10 新竹州勞務協會 產奉會と改組して再發足
11 感激に淚する失明勇士 巢立つ晴れの日に首相が激勵
12 日本溫泉協會の 第二回中央業會
13 援護の血は通ふ 譽の家族に輸血申出
14 「英靈感謝」と「國語普及」 新竹州の四月常會申合事項
15 勞務者に朗報 新竹州新たに適正賃銀を制定
16 “窄き門”の此一戰 全島中等學校試驗 いよいよあすから開始
17 梁井知事の陣頭指揮 宜蘭市の正條密植を視察督勵
18 正條植ゑ競技 廿五日花蓮港市で
19 推薦部落の入賞 廿六日に表彰式擧行
20 老媼の赤誠献金
21 服裝も決戰型に バ獨經濟省纖維局長が強調
22 熱意を披瀝して 築港促進陳情員歸花
23 養豚飼料に牛糞 試驗成績極めて良好
24 松山區の國語報國所演習會
25 馬匹の檢查
26 屏東市第一青年學校修了式
27 青年校指導者講習會終る
28 街葬謹告:陳炳灯
29 訃文:中山清三郎(杜漢鰲)
30 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 ジャングル戰の猛着 高砂義勇隊の奮鬪は天晴れ 屋敷隊長が語る武勇談
02 英帝國第四の強敵(中) 社會保證制度は 獨逸より六十年立遲れ
03 明日の榮冠目指して 皇國乙女の熱誠は迸る 臺中州看護助手試驗
04 圖像:雲南騰越城外の我が守備兵
05 村上青年學校
06 豐原郡看護助手試驗
07 分擔區域を決定 臺南區司法保護委員會
08 二羽から三羽 更に建艦献金をも加へて 大林庄民の鶩飼ひ
09 乘客の聲を聽く 臺南驛主催で座談會
10 高雄州增產諸競技會 きのふ褒賞式擧行
11 彰化農產諸競技會 十九日市議會室で授賞式
12 木炭の州內自給へ 臺南州增產に躍起
13 虎尾郡保正會議
14 商奉臺南州 支部役員會
15 愛林思想を喚起 臺南州の愛林日行事決る
16 遺家族慰問演藝
17 臺中商業專修卒業式
18 產業奉公會結成
19 嘉義商奉團晴れの發會式
20 新竹郡纖維製品小賣商組合第二回
21 豐原街の結成式
22 彰化市の結成式
23 燒夷彈映畫上映
24 立川嘉男君
25 中山清三郎翁
26 地方多より
27 第五期決算公告/株式會社勝芳商行
28 今日の映画演藝
29 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 茶輸移出手數料 大申引下げに決定
02 各種作物の勞力 臺灣農會で調查開始
03 重要鑛物の種種相
04 重要用途の充足 臺南州木炭配給計畫決定
05 中小商工業再編成協力會 月末頃に要綱發表
06 水稻等多收穫競作會褒賞授與式
07 木炭增產獎勵策(臺中州) 代表の支拂迅速化を圖る
08 重要林產資源の確保 臺中州山林會の特別事業決定
09 港灣荷役座談會 荷役增強策を協議
10 木造船報國第一號 卅日高雄で華華しく進水式
11 養豚推進本格化 臺南州の品種固定實驗室落成
12 嘉南大圳組合 通常總會
13 アリモドキザウムシ驅除に注意 收穫期の農民に要望
14 第一期作稻作況 農業試驗所より發表
15 照明燈
16 商況(二十日前場)
17 ラジオ
18 水滸傳(920)/黃得時;碇政彌
19 廣告
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵中に殺到して 斬伏せ突き捲く ○○校將斥候阿修羅の奮戰 印緬國境附近頭條新聞

【北部印緬國境基地二十一日發同盟】西北部印緬國境附近に展開されたわが精銳の英印軍に對する擊滅戰は敵必死の反撃に各所に壯烈な激戰が展開されたが中でも○○少尉の率いる偵察斥候隊は白晝僅か十四名の部下をもつて敵大隊本部を急襲二百名に上る敵只中に果敢な突撃を行ひ遂に敵を潰走させ追擊砲始め多數の武器彈藥無電機一式を鹵獲し○○部隊の作戰行動に甚大な貢献をなしたのであつたその烈烈たる攻撃精神と任務遂行のため敢然大敵に向ひ決死突擊した氣概はまさにわが陸の精銳の華としてその武勳拔群なりと部隊長の激賞を受けたのである○○少尉は此戰闘に部下に率先して軍刀を揮ひ敵中に飛込み忽ち○名を斬倒し獅子奮迅の勇戰中不幸一彈を胸部に受けたが怯まず軍刀を揮つて「突擊突撃」と絕叫しつつ前進したが續いて敵の撃ち出すチエツコ機銃の一彈は少尉の頭部を貫通して「天皇陛下萬歲」を叫んで遂に壯烈な戰死を遂げた之を眼の邊り見た十四名の部下は小隊長の仇を討てとばかり十四名が火の玉の樣に一彈となり敵中に阿修羅の如く殺到、斬伏せ、突捲り二百餘名の敵を敗走せしめしかも十四名はかすり傷一つ受けず少尉の遺骨を護り無事○○に生還したのであつた以下は偵察隊の奮戰詳報である、

去る三月四日早朝○○少尉は將稜斥候として十四名の部下を率ゐてナンボン西方○○方面の敵狀偵察に出掛けた鬱蒼たるジヤングルを踏破してヒツンハン西方○○粁のジヤングル部落附近に進出すると果して土民の情報通り敵有力部隊が部落內に駐屯 してゐることを探知した「このまま引返して部隊に報告すべきか、突擊すべきか」○○少尉は暫らく苦慮した、敵は日本軍の近接を全然氣がつかぬ樣子である「よし」と豪膽な少尉は忽ち先制、敵中突擊の判斷を下した十一時四十分十四名の部下に一齊攻撃の命令を下すや少尉は率先ジヤングル中より軍刀振翳して敵のゐる部落に躍り込んだ全然豫想だにしない降つて湧いた樣な日本軍の出現に敵の周章狼狽振りは全く滑稽な位ひで大部分武器はとつたがなす所を知らず早くも敗走するものが續出した、此機を摑んで少尉は「突撃突込め」と絕叫しながら慌てて立向ふ敵兵數名を一瞬にして斬倒した今までジヤングルの中に鎮まり返つてゐた部落は忽ち、阿修羅場と化した、しかし僅か數分間にして大勢は既に決した○○少尉の機先を制した攻擊は敵に反擊の餘地を殘さぬ程疾風迅雷全く神業に近いものであつた、そして少尉を合せて僅か十五名で二百餘名の大敵を擊破し盡したのであるだが○○少尉は遂に壯烈なる戰死を遂げた少尉は敵を完膚なきまでに蹂躙し潰走する敵を見ながら部下に見守られてにつこりと笑つて靖國の杜に還つたのである

02 官吏優遇令施行規則 きのふ閣令公布さる
03 優遇令施行勅令
04 飛躍的增產を豫想 ビルマの經濟情勢
05 各民族の明るい姿 軍政要員の努力に意を強くす ボルネオ山脇最高指揮官談
06 一擧卅二隻を擊沈 獨潛水艦の歷史的戰果詳報
07 英海軍省の無能 デイヴィス痛烈に非難
08 潛艦對策に惱む 反樞軸國陣營が
09 ガフサ附近で激戰
10 赤軍の陣地に殺到 ハリコフ東方で殲滅戰
11 圖像:海上を警戒しつつ進行する我が輸送船
12 赤軍反攻を擊退 オリヨール南方で激戰
13 ソ聯國境附近に イラン軍が叛亂
14 赤軍機六十三機を擊墜
15 獨軍戰況公報
16 ハリコフ奪回 の大戰果
17 フオード工場惱む 勞働者と住宅問題で
18 赤軍の反擊 戰果擧がらず
19 ルーズヴエルト 又も風邪
20 フイリツプス 印度領袖と會見
21 廣告報社消息
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 春季皇靈祭の御儀 畏し天皇陛下御親祭
02 われこそは若櫻だ 希望と緊張に若人の此一戰 臺北州志願兵學科試驗開始
03 私違は看護助手 胸ときめく乙女ら
04 冠勝神武の猛進擊 山野の相貌殆んど一變 印緬北部國境座談會
05 眉宇に“決戰色” 基隆の若櫻試驗
06 體力向上修練會閉幕
07 花蓮港賃金委員會
08 洗練された紳士 歌姬齊田愛子さんの 語るバーモ長官の印象
09 神兵の鍬收穫豐か 明るい樂土として更生 アンダマン明朗色
10 基隆青年校查閱
11 圖像:合格目指して
12 英靈の彼岸法要 昨日西本願寺で嚴修
13 產業奉公會結成 花蓮港廿七日創立總會
14 花蓮港家政女學校入試
15 日本の友情に感激 遭難のソ聯四船員歸國
16 種蒔藷大量栽培 增產農村に朗報
17 子供の春まつり大盛況
18 衛生組合長會議
19 物故方委並に關係者の法要
20 有嶋、黃兩家の御芽出度
21 彰化家政女卒業式
22 郡坑國講所 聯合修了式
23 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 甲種合格目指して 臺南州下志願兵試驗開始
02 英靈に捧ぐ感謝 臺中春季陸軍墓地祭
03 荒鷲二機献納 鳳山郡民赤誠の計畫
04 屏東市招魂祭 昨日嚴肅に執行
05 遙拜式を擧行 春季皇靈祭へた臺南
06 英帝國第四の強敵(下) 共產派の進出もの淒く 勞働黨にも解體の危機
07 ヨイ子供の献金
08 舊嘉義廳館內殉職警察官招魂祭
09 市街庄常會指導 臺南州支部で選定
10 英靈追悼法要
11 堂堂市內行進 屏東市教育者大會
12 赤道の南側から(四)(完)バリツクパバン便り
13 屏東鄉軍武術大會
14 彰化市郡鄉軍射擊
15 貯蓄推進 大林庄の奉壯團活動躍奏効
16 常會運營打合
17 臨教修了式 五四名巢立つ
18 青年の軍事訓練 皇奉鳳山郡支會で開催
19 新化郡兵事 係取扱献金
20 擧郡正條密植 安井宜蘭郡守の陣頭指導
21 田植ゑ督勵へ 廣谷廳長けふから農村行脚
22 彰化桔俱 結成一周年
23 臺中州齒科醫師會創立總會 昨日州會議室で
24 大溪郡國演會
25 水利改善座談會
26 第五回商店員 勤續者表彰式 昨日娛樂館で
27 銃後後援理事會
28 南師訓練養成 講習科合格者
29 斗六家政女卒業式
30 明治青年校卒業式
31 斗六登記所竣工
32 神靈道教會總會
33 双葉幼稚園修了式
34 臺灣代用コルク 製造販賣組合 廿五日に創立總會
35 賭博檢擧
36 地方多より
37 今日の映画演藝
38 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 学芸 街に拾ふ 生活と文化短評集
02 ウクライナの土/尾瀨敬止
03 圖像:カリジヤテイ會見圖(聖戰美術館)/小磯良平
04 回教文化の再生/佐波久仁
05 北回歸線 支那問題の關心/宝伏高信
06 玩具の選び方 年齡別の標準
07 圖像:朝(臺中州展から)/林林之助
08 文化消息
09 ラジオ
10 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 歷史的調印式終る 北京公使館區域の返還 日華共同聲明發表
02 全面的返還も間近か 當分現況のまま運營
03 政治策動の基地消滅
04 國際展望
05 メルシン港で 捕虜交換 英と獨伊兩國
06 印度會議派の 閨秀詩人假釋放
07 バーモ長官らに 勳章贈與の御沙汰
08 露骨な米の 侵略
09 全面的攻勢を展開 獨軍東部戰線に對し
10 遺棄屍體一萬餘名 捕虜、歸順三萬二千に上る 春季進攻作戰戰果
11 圖像:雪中を急進擊する野砲隊
12 ヴイヤジマ東南で 赤軍四個師を包圍
13 圓滿な協議を遂ぐ 伊、西、丁各國使臣と 褚外交部長が會談 租界返還治法撤廢
14 獨軍戰況公報
15 米英、西亞を籠絡 侵略工作益益露骨
16 赤軍戰車九百餘を破壞鹵獲
17 ビエルゴロド 失陷確認
18 決定的に危機克服 戰歿將兵記念日にヒ總統獅子吼
19 簡潔直裁な演說 前線將兵と變らぬ總統の風貌
20 ボルシエヴイズム 飽くまでも打倒 ゲ獨宜傳相が強調
21 チユニジア北部 樞軸軍戰果
22 英第一軍の 補給を遮斷
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 歪む若葉、愛の添木 昭和十八年度少年保護記念日 來月十六、十七日に實施
02 留學生の指導監督 教育會に連絡部設置
03 若き日本の息吹き 戰ふ豆產業戰士の挺身譜 “安らかな憩ひ場”拜見
04 定例局部長會議
05 四中等學校新設 四月を期して開校
06 新竹州警民協會評議員會
07 授產所を設置 カード階級に溫い心
08 勤行報國青年隊 新竹州隊、けふ歸新
09 先烈曾仲鳴の追悼式
10 女流スケート選手優勝
11 最も賢明な 猶太人
12 目指す“甲種合格” 臺北州若櫻けふ身體檢查
13 美の代價
14 圖像:伸びよ鍜へよ(四)肋木
15 アマゾン開發に電力
16 共榮圈へ觀音像 大願の雕刻家が波瀾
17 窄き門に“春憂鬱” 繰展ぐ泣笑の人生縮圖
18 赤誠の献金品
19 一石數鳥の効用 新興產業ローゼルが登場
20 “土地資本產業化” 社長辜振甫氏語る
21 薄板棺桶の使用を獎勵
22 人事・消息報社消息
23 今晚の放送
24 興南詩苑漢詩

讀南都兄雨窓墨滴近著有感/洪元煌、春日遊碧山岩/德賢、少奇先生搭乘飛機之比島賦此/壯之、送別陳錤鍠君之南洋/壯之

25 商況(廿二日前場)
26 興南案內報社消息
27 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 國本を不拔に培ふ 義務教育制施行に關し 長谷川總督諭告を發す頭條新聞

本島初等教育義務制はいよいよ昭和十八年四月一日より施行されることとなつたが、義務制施行に關し長谷川總督は二十三日附を以て左の如く諭告を發した

論告第一號

皇化本島に光被してより茲に四十有九年歷代總督一視同仁の聖旨を奉體して夙夜懈らず拮据經營以て蒼生無育の任に膺る今や文運日に開け產業月に進み島民其の堵に安んじて咸聖代の惠澤を謳歌す洵に昌なりと謂ふべし然りと雖も今や皇國未曾有の重大世局に際會し我が臺灣の地位亦愈愈重きを加ふ時艱を克服して以て本島負荷の使命を達成せんには庶政益益更張を要するや言を俟たず惟ふに普く教化を布き其の土地と人とを擧げて仍て以て皇土皇民たらしむるは是實に本島施政の根帶にして改隷以來牢固として敢て渝る所なしこの故を以て曩に國民學校の制を布き初等普通教育の刷新振興を圖り今又茲に時運の要請に併せ鑑み義務教育制度を實施して以て之が普及と徹底を期せんとす

抑も義務教育の制たるや邑に不學の戶なく家に不學の徒なからしめ以て國民の基礎的鍊成に完きを期せんとするものにして實に我が國學制の根抵たり其の實施は本島多年の懸案たりし處官民克く協心戮力して施策宜しきに適ひ揚文興化の實大に擧り時到り機熟して茲に本制度の實施を見るに至るは之一に御稜威の然らしむる所皇恩の洽き洵に恐懼感激に堪へざるなり仍て之が實施に當りては當面の時局に照らし本島の實情に鑑み運營宜しきを制し以て本制度所期の目的を達成するに十全を期せざるべからず蓋し文教を刷新し國本を不拔に培ひ戰力の增强を圖るの要緊切なる事未だ曾て今日の如きは非ざるなり闔島の眾庶夫れ克く本制度實施の精神を諒得して子弟の就學に勵み有司亦克く本制度の運用を愆ることなく教化の進展を策し時局の要請に應へ以て相俱に、皇恩の萬一に報い奉らんことを期すべし

昭和十八年三月二十三日

臺灣總督 長谷川清

02 本島義務教育制愈よ實施 臺灣統治の金字塔 芝山巖精神茲に結實
03 運用の完璧期せよ 齋藤總務長官語る
04 バーモ長官一行に 畏し・けふ謁見を賜ふ
05 松戶市を設置
06 內閣顧問初會合
07 陸軍關係論功行賞
08 光榮の久門大佐 後輩への垂訓至大
09 一視同仁の皇澤 本島統治の上に重大な意義 西村文教局長語る
10 バーモ長官ら 首相を訪問
11 高黎山脈の突破 雄渾無比の山嶽作戰
12 國府政治力侵透に寄與 春季進攻作戰の成果
13 北京公使館區域返還 取極並に諒解事項
14 情報局發表
15 特許發明など けふ實施令公布施行
16 汪主席來廣
17 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 茶業統制團體整理の要社說

大東亞戰爭下の現階段に於て旣設諸國體を簡素合理化し以て事務の簡捷、人的資源の節約を圖る事は官廳といはず民間團體といはず益益痛切に感ずるところである。殊に多數の團體が必要以上に相並立する場合は必ずや經費の浪費以外に事務の停滯を來し、綜合的戰力を發揮する上に於て遺憾の點少なくないのは多言を要しない。きれば官廳方面の簡素化は旣に東條內閣の一政策として强く推進せられて來た事は故なしとしない。本島に於ても統制經濟の推移につれて各種統制團體が續續設立せられいづれも設立當時に於てそれぞれ相當の理由あつたが、急速度に變化せる戰時下の情勢としては昨日の是も今日の非となり從つて諸團體の改廢統合も平時に於ていはれ朝る令暮改と異なり、寧ろ情勢の推移と共に勇敢に改革を斷行する事は此の際誠に已むを得ざる事といはねばならない。此の見地に於て現在の島內茶業諸團體に對して其の刷新統合を强調せざるを得なくなつた次第である。

周知の如く臺灣茶輸移出統制會社は其の設立の趣旨として圓ブロツク輸出茶から調整料を徵收し以て第三國の輸出に對し補助强化し之に依つて外貨獲得に資せんとする統制機關であつたが、昭和十六年、設立後間もなくアメリカの資金凍結に遭遇し、爾來專ら圓プロツク輸出茶からトンネル式に一定の手數料を徵收して來たのである。いはば誕生後二ケ月立たざる內に旣に設立の意義が沒却されたのである。殊に今回臺灣貿易會の設立に依つて凡ての輸移出品は更に貿易會といふトンネルを通過せねばならなくなり、從つて同統制會社存在の餘地が愈よなくなつたのである。現在の如く同統制會社、貿易會といふ二つのトンネル的存在が如何に冗費冗務以外に輸出事務の停滯を齎らしたかは旣に茶舘に於て身を以て體驗しつつある問題なのである。のみならず現在本島茶の輸移出檢查には從來の茶檢查所の事務を移管されたる臺灣茶商公會があり、其の上に同統制會社の鑑定課あつて同一商品に對して二度も箱の蓋を開けて檢查せねばならないとはこれ明かに同一事務の重複であり又事實に於て茶檢查所の檢查した合格品を同社鑑定課に於てハネ附けた實例が無いとの事であるから尚更である

かくの如く臺灣茶輸移出統制會社存立の意義が全くなくなり此の際統制團體として各茶舘に對する輸出茶割當等の業務は之を擧げて茶商公舘に移讓すればかかる屋上屋の機關が少しも要らないわけである。殊に茶商公會としてはかかる統制事務を取扱ふ事は其の本然の面目に立返る事となるが、現在の機構を更に强化し督府と協力して統制事務の圓滑な遂行に邁進すべきは言を俟たない。勿論同統制會社廢止後に於ては貿易會に於て仕向別にそれ相當の手數料又は調整料を徵收すべきであり、かくすればこそ茶業統制團體の合理化が進められ得るものと信じ敢て所信を率直に開陳して關係當局の一考を煩はさんとする者である。最後に一言すべきに今のところ本島の茶業は差當り船腹等の關係で縮少すべき平和產業であり今後益益制限を加へらるべき前夜にあるから之に則應して其の諸經費輕減するには關係團體の統合が一日も猶豫を許さざる事と思はれるのである

02 義務教育施行の喜び 本島教育の一新紀元 安藤臺大總長語る
03 臺灣教育の今昔譚(一) 燦たり・芝山巖精神 輝く興亞教育の先驅
04 有難き御仁慈の現れ 大埔一師校長語る
05 聖恩に感謝感激 府評香久忠俊氏談
06 東亞建設の礎石 武勳萬古に薰る 臺北市葬昨日嚴修
07 誠に隔世の感 芝山巖學堂時代の生徒神田文輔氏談
08 決戰銃後の治安 警察官、司獄官練習所修了式に 長谷川總督が臨場
09 “責任今や重大” 長谷川總督の訓示
10 臺灣遺兒部隊 きのふ元氣で着神
11 見違へる程立派な體に 花蓮港廳體力向上修鍊會終る
12 宜蘭市參事會
13 羅東郡中堅青年養成講習會
14 廢物更生足袋 製作講習會
15 金屬補助貨の回收に奉仕 日婦花蓮港市支會
16 花蓮港市內中等校入學試驗 昨日一齊に開催
17 各青訓所第三回合同修了式 昨日竹圍校で
18 花蓮港青年校卒業式
19 軍援花蓮港廳支部評議員會
20 訃文:關野未治
21 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 校內に英靈室 大和魂の真髓を胸底に 高雄中學の國民信念養成
02 指導力一段強化 專任職員鍊成終る
03 防火實地指導 燒夷彈處理も實施
04 賞賜物件傳達式
05 青年團查閱
06 目標額を突破 林口庄の必勝貯蓄
07 若人の緊張絕頂 臺中州の志願兵試驗
08 彰化音樂研究會結成式
09 お魚增產に馬力 高雄漁業振興協議會開く
10 漁業戰士表彰 いよいよ調查に着手
11 生活相談所設置 皇奉臺南市支會準備を急ぐ
12 圖像:掃海艇で鮪を釣る
13 西螺郵便局 新築落成
14 孔子廟古樂器復活 廿六日試演會開催
15 東勢街商奉團 華華しく結成式擧行
16 遺家族慰安會 彰化和樂館で開催
17 臺中州醫師會 きのふ創立總會
18 第三種訓練入所式
19 商奉團豐原郡 支會發會式
20 商奉團支會 嘉義郡廿七日に結成
21 常會推進
22 豆戰士緊張の決戰 高雄州下中等學校の入試
23 臺中州下の 中等學校入試
24 南投郡青少年團 二十五日查閱實施
25 防諜映畫會
26 熱地農業技術 鍊成所生決定
27 天后宮移轉奉告祭
28 彰化郡擧郡早期完納 決戰下賴母しい納稅報國
29 玄米食を獎勵 嘉義で講習會開催
30 長政の子孫か 日本人に酷似する生活風景 ビルマのクン族
31 赤誠の献金品
32 地方多より
33 今日の映画演藝
34 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 東亞共榮圈建設と 臺灣の生產增強 東亞經濟懇談會臺灣委員會總會で懇談
02 中小企業再編の強化
03 東部電力の消化 西部への送電を考慮
04 蘇澳で木造船製造 資本會百萬圓の會社を計劃
05 木材、木炭の增產 山林事務所長會議で協議
06 貨物輸送增強實地研究會開催
07 郵貯の目標額 二千五百萬圓に決定
08 故麻袋の販賣要綱 銘柄別公定價格決定
09 彈丸切手 當籤發表
10 小麥指導圃を設置 臺中州下に百甲步選定
11 簡保の募集方法 特定局會議で協議
12 天然樹脂とその用途
13 照明燈
14 商況(廿二日後場)
15 ラジオ
16 水滸傳(921)/黃得時;碇政彌
17 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 日獨伊協力意見一致 新陣容の混合專門委員會 忌憚なき協議を遂ぐ
02 情報局發表
03 樞軸陣營、鐵石の結束
04 怒江右岸完全肅清 高黎貢山脈を中心に
05 奧トンキンの秘境 美しいカオバンの街
06 道府縣官房長會議
07 湖北殲滅作戰戰捷式 ○○で嚴肅に擧行
08 獨軍ド河東岸到達 クールスク奪回寸前
09 圖像:海南の曉を衝いて攻擊に向ふ海鷲
10 戰車團の大混亂 百餘粁の戰線に亘り
11 敵船卅二隻を擊沈 ドイツ潛水艦隊、四晝夜に亘り 大西洋水域で猛活躍
12 激戰を展開 ラドガ湖戰線で
13 獨軍戰況公開
14 獨軍陣地微動もなし 英軍八軍マレス總攻擊
15 米の燃料不足 獨潛水艦の活躍に依り 北阿向石油莫大な損害
16 伊軍發表戰況
17 特別發明、登陸實用新案 全面的動員令下る 實施公佈中村特許局長官談
18 市町村吏員の 待遇改善實施
19 米、通貨膨脹の危機
20 東交民巷公使館區域 四十餘年の歷史を持つ
21 汪主席熱辯 廣東中山記念堂で
22 イーデン ハルと會見
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 アンダマン諸島勘定一周年 「黑い水」から「共榮の島」へ
02 心急ぐ臺灣遺兒團 けふ晴れの帝都入り
03 臺灣教育の今昔譚(二) 逞しき時勢の進運 義教施行決定迄の經緯
04 皆入學を目指して 島都新年度の入學割當決定 九六パーセントへ飛躍
05 靖國神社臨時大祭打合會
06 海に鍛へる學徒群 近へ春季訓練を實施
07 ルソン島鐵道全通 軍政の運營大飛躍
08 梁井臺北知事 兩日間基隆市郡 正條密植を督勵
09 第五開運丸晴れの進水 全國最初の戰時標準型木造漁船
10 北ボルネオ初の移動展
11 目指す“醜の御楯” 志願兵第二次銓衡試驗始まる
12 「物」の戰爭保險 更に保險料率を引下げ
13 清楚な“決戰型” 曉卷、みくに卷、決戰卷など 本島人向き變形三種決定
14 鑛石類の輸送を 一層合理的に統制 國鐵で運賃割引制度を改正
15 輸送に協力致しませう 十大都市市民に臨時回覽板
16 ヨイ子供部隊の建鑑献金
17 臺北州齒科醫師會設立總會 廿六日に開催
18 港都時局講演會 廿五日奉壯團の主催で
19 兩商店の一日戰死 賣上利益金を献納
20 本社校閱課員募集報社消息
21 今晚の放送
22 商況(廿三日前場)
23 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 親しく御握手賜ふ バーモ長官一行參內頭條新聞

【東京發同盟】去る十八日入京以來盟主日本の官民擧げての歡待に新生ビルマ建設の決意を更に新たにしたビルマ行政府長官バーモ氏は同內務長官モンミヤ、同財務長テーモン兩氏並にビルマ防衛軍司令官オンサン少將とともに二十三日晴れの場內をなし畏くも天皇陛下に謁見仰付けられ恭恭しく敬意を表し奉つた、この朝バーモ長官はガウンバンに上着、ロンジーのビルマの正服に燦たる勳一等旭日大綬章を佩用威儀を正してモンミヤ、テーモン兩長官、オンサン司令官等と共に四臺の自動車を連ね午前十時五分麻布迎賓館發坂下門から參內、東車寄から式部官の誘導にて西溜間に參進少憩したが畏くも

天皇陛下には午前十時半百武侍從長、蓮沼武官長等を隨えさせられて鳳凰ノ間に出御、松平式部長官の御紹介にてバーモ長官に謁見仰付けられ親しく御握手を賜はつた感激のバーモ長官は流暢な佛語で吉岡外務省儀典局長の通譯にて恭恭しく來朝の挨拶を言上、敬意を表し奉れば畏くも、

天皇陛下には優渥な御言葉を賜ひ御懇ろに御歡待遊ばされ次でバーモ長官の御紹介にてモンミヤ內務テーモン財務兩長官、オンサン司令官に順次賜謁御握手を賜ひ終つてバーモ長官は重ねて御前に參進御禮を言上して恐懼宮中を退下した

02 聖恩に只只感泣 バーモ長官謹話
03 歡迎晚餐會 東條首相挨拶 日本の國內情勢 親しく體驗せられよ
04 首相挨拶要旨
05 敢然東方に向ふ バーモ長官答辭
06 バーモ長官 橫須賀を見學
07 歸順者二萬六千餘 洞庭湖、蘇淮地區の戰果
08 歸順者、俘虜が激增 重慶側抗戰意識の崩壞を示す
09 定例地方長官會議 四月十二日から四日間開く
10 米驅逐艦二隻進水
11 議會後の活動方針 眾院經濟委員聯盟が懇談協議
12 荒鷲、ミルン灣爆擊
13 圖像:白雪中に隱れ敵情を觀測する我が觀測員
14 支那を基地とする 日本空襲は當分不可能 ア司令官、補給の困難を說明
15 戰時食糧生產 四月廿七日から 反樞軸諸國會議
16 南方への定期航空 四月一日から開始
17 全國官房長會議 第二日
18 三國聯合に難色 米の國內事情複雜
19 米快速空母 進水
20 眾議院請願 建議兩委員會
21 廣告報社消息
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 義務教育制度 實施に當りて社說

本島初等教育義務制度が愈よ來四月一日から實施することとなり之に伴ふ關係律令及府令並に總督諭告が二十三日公布せられた。領臺五十年、統治史上に一新紀元を劃し不滅の金字塔を打ち建てた一大盛事である。長年待望の島民の喜びは云ふも更なり、邦家のため甚だ同慶に堪えない次第である。殊にも皇恩洽く一視同仁の畏き恩澤に六百萬島民は只只感激の外なく、皇國の民たるの有難さに今更の如く心を打たれるばかりである。茲に於て六百萬島民は廣大無邊の聖恩を畏みて榮ある今日の盛事を喜ぶと共に領臺五十年の間化外の土地をして文化燦然たる皇土たらしめた歷代總督以下為政者の御努力に對し、深甚なる敬意を表するものである。また教育の靈地芝山巖に身を以て本島教育の崇高なる礎を打ち建てた六氏先生を始め、幾多先人恩師の献身的御盡力に對しては衷心から限りなき感謝の念を捧げる次第である。而して本制度の輝かしき實現を契機に島民多年の熱意は更に培加して皇民への完成に一段の努力を致さねばならぬ。

臺灣が文化的に今日の如き進步發展を遂げたことは歷代總督以下の為政宜しきを得た結果に他ならぬが、特に教育に負ふところの絕大なることは何人も否定出來ぬ事實である。洵に改隷以外本島の土地と人とを擧げて皇土皇民らしむるは臺灣統治施政の根幹にして從つて皇國の道に則り皇國民たるの基礎鍊成を行ふ初等普通教育の普及徹底は夙に歷代總督の銳意努力を傾倒し來れるところであつたしかし往時に於ける當局者の苦勞は想像以上のものがあつた。學校教育の何たるやを知らざる父兄を歷訪し兒童の入學を勸誘して辛うじて就學兒童を獲得した當時の有樣は思ふだに涙ぐましい限りである。而して芝山巖頭に殉職せられた六氏先生始め先人多年の献身的努力が實を結んで遂に今日の如き盛況を招來したことも島民の永久に忘れられぬ一事であらう。

今や大東亞戰下、世界新秩序の建設に大東亞十億の民を率ゐて、皇國はまさに驀進の途上にある。南方圈建設の據點たる本島に負荷されたる使命は益益重要性を加へるに至つた。六百萬島民は真に帝國國運の發展に寄與すべき忠良有為なる臣民たるべく更に一段と自らを練成せねばならぬ秋が來た。義務教育制の實施はこの時運の要請に應へ、島民の澎湃たる多年の熱望に酬ゆるものである。六百萬島民は須く今日の有難き恩澤に畏み總管諭告を體して、真に邑に不學の戶なく家に不學の徒なからしめ、以て國民たるの基礎練成に遺憾なきを期せねばならない。而して更に不斷に皇國民たるの資質向上を圖り以て國防、產業の根基を培養することが喫緊の要務と云はねばならぬ。斯くして始めて興亞の大業に國を擧げて邁進しつつある皇國に報ゆる所以であり、皇恩の萬分の一に應へ奉る所以と云はねばならぬ

02 忠魂今ぞ靖國に 新祭神一萬九千九百八十七柱 きのふ合祀仰出さる
03 拜謁の光榮賜る 感狀に輝く三歸還將校
04 臺灣關係合祀祭神
05 義士精神を體得 臺灣遺兒部隊泉岳寺參拜
06 產業保健協力 會議を開催
07 增產の陣頭指揮 樹林地方の正條密植狀況を 總督、長官が視察激勵
08 武勳萬古に薰る 感激に咽ぶ遺族達
09 武門最高の榮譽 故大角大將夫人語る
10 婦人手內職を斡旋 皇奉本部部長會議
11 限りなき感謝 義務教育制度の實施に對し 本島人有志總督を訪問
12 女も增產の尖兵 光榮の陳氏碧雲さん語る
13 訃文:黃根棟
14 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 高雄州商奉團結成式 營利觀念一擲 一路新商道の確立へ
02 興亞の若人 能高郡青年團查閱
03 勳記功記傳達式 きのふ屏東市會議で擧行
04 獨伊の堅陣搖がず 赤軍の徹底殲滅へ (一)攻防交換の法則
05 貯蓄完遂近し 嘉義奉壯團の勸獎奏効
06 新竹州水產會總會
07 遺家族住宅建築 花蓮港軍援豫算を計上
08 澎湖の乙女懇談會
09 國民貯蓄百五十萬圓
10 皇軍慰問演藝
11 花蓮港市議懇談會
12 宿願叶って 愈よ白衣奉仕修鍊へ 譽の看護助手合格者
13 白衣勇士慰安
14 鶯州庄の租稅早期完納
15 豐漁の成田丸に 秘める乘組員の苦心
16 高雄市上水道 工事竣工
17 鳳山郡養豚競技 二十二日褒賞授與式
18 堆肥舍完成
19 ビルマの婦人生活 よい働きよい樂しむ彼女達
20 社會事業講習會 臺南州廿六日より三日間
21 造林者に獎勵金 臺中州全馬力で木材資源增植へ
22 中壢郡綜合品評會 二十二日公會堂で授與式
23 竹東街畫劇挺身隊結成式
24 澎湖廳職員鍊成會
25 臺南生活相談所 四月の開所を急ぐ
26 新竹州勞務協會新發足
27 赤誠の献金品
28 潮州郡陣頭指揮 精神昂揚鍊成會
29 皇奉臺中州支部常會
30 高雄州商工組合 聯合會總會
31 北斗郡の所得稅 早期完納
32 藝能作品献納 瑞穗校兒童と早坂訓導の丹青
33 博徒のお灸
34 地方多より
35 第四期決算公告/株式會社新集益商行
36 今日の映画演藝
37 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 戰爭死亡傷害保險 本島にも近く實施
02 滿州中央銀行 後任總裁に西山勉氏
03 中小企業再編の強化(下)
04 生產の能率增進 生活科學化運動展開
05 改正交通事業法 本島は六月頃に施行
06 砂糖包裝用 割藤入荷
07 沿岸漁業の振興 竹筏を積極的に獎勵
08 滿尾鐵道部長 平溪線を視察
09 砂糖元賣商組合總會
10 最近の緬甸經濟 自給自足體制確立
11 水利臺中支部設立
12 罐詰檢查規則近く公布 檢查機關は罐詰協會
13 壓搾終了
14 白米移出を企圖 臺灣精米近く營業開始
15 外貨債處理法 本島にも施行か
16 嘉南大圳組合 第二回總會
17 鳳梨醬油の釀造 食糧局不許可か
18 臺銀人事異動
19 鐵道部人事異動
20 臺南州木炭 配給組總會
21 經濟手帳
22 照明燈
23 商況(廿三日後場)
24 ラジオ
25 水滸傳(922)/黃得時;碇政彌
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 拜謁の光榮に輝く 三氏の燦たる戰歷
02 天來の雷出現して 邪惡的の蝙蝠傘擊碎 新ビルマを背負ふ防衛軍
03 バ長官の東京訪問 印度民眾に深刻な反響
04 圖像:內閣顧問發令
05 ヘルシンキ市爆擊
06 帝國の公正な態度 土國紙も明瞭に認む
07 印度海軍司令官更迭
08 貯蓄標準の適實化 二百七十億圓達成方策を決定
09 獨潛水艦の猛威 反樞軸陣營が焦慮
10 空襲戰激化(獨英)
11 フアシスト黨 結成記念日
12 真珠灣敗戰論議 米國で尚未練らしく績く
13 圖像:泥濘を進擊する獨軍(獨ソ戰線)
14 クールスクに重壓 獨軍の士氣頓に上る
15 赤軍の抵抗低下 獨軍の防備線強化
16 獨軍戰況發表
17 赤軍の攻勢 完全に挫折
18 特殊財產資金 特別會計規則 閣議で決定近く施行
19 赤軍戰車損害 一萬二千臺
20 マレス線攻擊の 英第八軍苦戰
21 伊軍戰況公報
22 個人年收最高制限の 大統領令撤廢可決
23 獨軍オリヨール地區戰果
24 總動員試驗研究令 技術院開設以來始めて發令
25 再び「雌鳥の時」を告ぐ 宋美齡シカゴで泣訴
26 チユニジア 中南部戰況
27 外務人民委員次長に任命 コルネイチユーク
28 米英議會の合同會議 前英下院議長の時代錯誤提案
29 米州七ケ國の 公使館を昇格 米の恐喝懷柔
30 蠶糸製造會社 設立發起人會
31 キニーネ不足 米軍マラリヤ に苦しむ
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 固し同文同種の契 八紘一宇の精神を宣揚し 友邦兒童に歷史教育
02 譽れの白衣天使 臺北州合格者を發表
03 忠魂青史に芳し 合祀に咽ぶ遺族達
04 軍馬慰問部隊 第五部隊に殺到
05 圖像:中國へ青春使節出發
06 臺灣教育の今昔譚(三) 初等教育の整備へ 國民校制度に畫龍點睛
07 護國神社參拜 新竹市の譽の遺兒達
08 圖像:二百五十噸木造船第一船の進水式
09 鍛へ“銃を心に” 體育會に四部を新設
10 皇奉臺中州支部 きのふ常會を開催
11 白衣勇士に純情の奉仕
12 友利准尉放送 廿七日午前九時に
13 基督教奉公會 の鍊成會
14 本年度事業計畫 躍進臺灣體育協會
15 騙されるな 制服代詐欺現はる
16 森島博士は藥物界の泰斗 杜聰明教授談
17 臺北市青年 學校生徒募集
18 臺北州警察招魂祭を執行
19 人事・消息報社消息
20 今晚の放送
21 興南案內報社消息
22 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 畏し・感狀上聞に達す 諸勇士の旺盛果敢なる戰鬪 第二次魯南作戰に武功拔群頭條新聞

【東京發同盟】第二次魯南剿共作戰に從ひ昭和十六年十一月七日蒙陰縣、柳泉官莊方面の峻險なる高地の山岳戰において天險を特み頑強に抵抗する山東縱隊第一旅に對し我が奧中部隊池田中隊の中村少尉以下十六名並びに奧村少尉外一名の勇士は第一線小隊として寡兵克く敵の虛を衝いて斷崕攀登を強行し敵の執拗猛烈なる逆襲を物ともせず旺盛果敢なる戰鬪精神を發揮して遂に敵の堅壘五六◯高地を奪取、終夜敵の抵抗を排擊しつつ同高地を確保し部隊主力の陣內誘導に成功し爾後の作戰を有利ならしめた、この諸勇士の殉國の武勳は真に帝國陸軍軍人の龜鑑として曩に同方面軍司令官より部隊感狀を授與されたが今般畏くも上聞に達し二十四日午後四時陸軍省から發表された

陸軍省發表

(三月二十四日十六時)北支山東省にて行はれたる第二次魯南剿共作戰において武功拔群なりし中村少尉以下十六名並びに奧村少尉外一名に對し夫夫軍司令官より感狀を授與せられ今般畏くも上聞に達せられたり

感狀

奧中部隊池田中隊中村少尉 以下十六名

同 奧村少尉 外一名

右は昭和十六年十一月初旬第二次魯南剿共作戰に從ひ十一月七日蒙陰縣、柳泉官莊西南方五六◯高地に據れる山東縱隊第一旅に對する攻擊において奧中部隊池田中隊の第一線小隊として猛攻之勉めしも敵亦山頂を廻る高さ約二十米に達する斷崕の天嶮を恃みて頑強に抵抗し戰鬪意の如く進捗せざりしが小隊長以下毫も屈することなく十八時三十分頃機微なる敵の虛を衝きて斷崕の攀登を決行して敵陣地、西南角に突入しその一角を占領せり然るに敵は猛烈なる逆襲に出で我が死傷續出せるも士氣益益旺盛、數線よりなる堅壘を突破して遂に敵陣地最高所たる五六◯高地を奪取するに至る爾後終夜數次に及ぶ敵の反擊を擊退して同高地の保持を全うし黎明更に敵の抵抗を排除して城門を內部より開放し以て部隊主力の陣內誘導に成功し同地の占領を迅速確實ならしめ延いて爾後の作戰進捗を有利ならしめたり、

以上の如く小隊長の旺盛なる士氣は部下小隊の奮鬪と相俟って作戰並に戰鬪に貢献せし所偉大にしてその武功拔群なり

仍て茲に感狀を授與す

昭和十七年四月二十二日

軍司令官

02 陸軍省發表
03 五六○高地攻略戰 光榮の中村中尉語る
04 樞府定例本會議
05 軍票新規發行廢止 諸支拂ひは儲備劵で
06 實施の要領
07 軍票の流通を認む 今後一ケ年で完全回收の見込み
08 青木大東亞相談
09 市中の商取引 何等支障なし
10 高地掃蕩完了まで
11 圖像:バーモ長官晴れの參內
12 兩中尉の略歷
13 あす閉院式を擧行 兩院一切の議事終了
14 けふ最終日の本會議 內外情勢の報告に關し東條首相發言
15 バーモ長官一行 招待晚餐會催す 陸、海兩相の主催で
16 けふの兩院
17 內閣顧問 第二回會合
18 廣告報社消息
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 大東亞宗教政策に就て 文化建設の一翼社說

宗教は結局に於て民族的に制約される。また制約されねばならぬ併し乍らそれにも拘らず、宗教が國境と民族を超越して共通の信仰によつて結ばれ、他の結びつきに比較して遙かに强い精神的つながりをもつものたることも亦儼然たる事實なのである。故に肇國精神の顯現たる大東亞共榮圈建設の為に各宗教部門の協力を得ることは正に不可缺の緊要事である。かかる觀點から大東亞の宗教分布狀態を大觀すると日本、滿洲、支那佛印、泰、ビルマ、印度の大部分は佛教圈に屬し、而もこの佛教と儒教とは不可分の歷史的關係を有するのであつて、その教徒約四億人である。次は回教圈であるが印度、マライ、インドネシヤ、フイリツピン、支那蒙疆、滿洲を始めとして遠くアラビヤからパレスチナ、シリア、イラク、トルコ、コーカス、イラン、アフガニスタン、トルキスタン等に及び、その信徒は三億以上と稱せられてゐる中でも共榮圈內の舊蘭領印度の如きは住民の九八%以上が回教徒なのである。

然らばこれらの宗教分布狀況に鑑み、從來どの程度の宗教工作を展開したかと云ふと殆んど云ふに足りない貧弱さを示してゐる。最近漸く各宗教部門に於て宗教と東亞共榮圈の關係が重視されるやうになり、各宗派は新なる見地に立つて祖國に課せられた共榮圈建設の事業に參與するために大東亞諸國に傳道しなくてはならないと叫ばれてゐる。去年十一月廿六日全國各宗管長、教團統理者協議會に於て橋田文相は大東亞戰爭の建設的意義に鑑みて宗教は建設の重要なる一環であり、その積極的努力に俟つものが甚だ多い旨を强調し「殊に南方諸地域には各種の宗教が行はれて居りまして複雜多彩を極め、その住民の生活は宗教と絕對に分離すべからざる實狀にありますので、彼等の理解と提携とに向つて宗教工作は極めて重要でありますと共に、又頗る微妙なる關係に置かれて居るのであります。これが為には各宗教團體に於て實狀に對する綿密なる調查研究を行ふと共に、南方諸民族との宗教的融和と提携を期して適當なる人物の派遣に向つて豫め十分の心構へと準備とを持たれんことを希望して已みません」と力說されてゐる

卽ち皇威を南方諸地域に光被せしめ、その地に居住する諸民族を真に心服せしめることは宗教家に課せられた重大なる使命である、故に大東亞文化建設運動の一環として積極的に宗教合作運動が展開されたならば佛教、儒教の國支那滿州は勿論佛印、タイ、ビルマの諸民族も同一信仰につらなる近親民族として大東亞共榮圈の精神的紐帶が深化され、その建設を促進することは疑ひない。また回教圈の三億は今まで殆んど全部が被壓迫民族として英米帝國主義の制壓下に呻吟してゐる。彼らは例外なくその被壓迫民族としての地位解放を熱望してゐる。而るに今やマライ、インドネシヤ諸地方は旣に我が勢力圈に入り、彼等の信仰を飽くまで尊重し、各民族をして各各その所を得せしめるの御聖旨を奉戴して回教文化對策に宜しきを得れば、その大東亞建設に至大の好影響を齎らすのみならず、延いては西亞に於ける英米勢力の崩壞を促進するものである。かくの如く文化工作部面に於ける宗教問題は重要な地位を占めてゐるのであるから、共榮圈建設の有機的一環としての宗教文化工作も新生面を開くべきである。この點特に本島在住の宗教家の奮起と準備を促したいものである。

02 大空に續く激鬪 痛快!敵機同志の正面衝突 ソロモン戰線陣中日記(上)
03 治憲王殿下 海軍兵學校に御入學
04 詩、歌、俳句集を献納 文報會の軍援精神昂揚週間行事
05 圖像:先陣臺灣の遺兒部隊入京
06 新年度運營方針の大綱 きのふ日婦臺灣本部で審議
07 情報局發表 港灣運營力を強化 關係機關行政の綜合調整へ
08 閣議決定の要旨
09 藤島畫伯の餘榮
10 四月七日は“愛馬の日” 全島的に多彩な國民的行事實施
11 臺灣遺兒部隊 けふ日光見物へ
12 交通局總長談 內臺南方間定期航空 愈よ四月一日を期して復活 貨物、郵便物も扱ふ
13 岡部清君、南支戰線で散華
14 羅東郡奉壯團常會
15 昂る愛國の赤誠 お山に拾ふ献金美談
16 畫劇慰安會
17 高千穗丸遭難 十九日臺灣沖にて
18 六千頭目指して 宜蘭市で仔豚增產に大馬力
19 宜蘭畜產組合總會
20 桔俱部員に救急看護法 新竹州警察部主催で開く
21 基隆中合格者
22 不要の旅を避けよ 交通局總長談
23 羅東郡米穀配給組合で精米工場直營 三星庄四精米工場を吸収して
24 遺家族慰安會
25 宜蘭郡教育會通常總會
26 基隆市青年學校卒業式
27 人事報社消息
28 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 先づ堆肥を作れ 增施者に硫安優先割當 臺南州第二期作から實施
02 米穀增產講習會 四月中旬から各市郡に開催
03 陸軍局の大溪街葬
04 商業奉公團東勢郡支會結成式
05 獨伊の堅陣搖がず 米英北阿に失敗 (二)戰爭資源樞軸に有利
06 英靈慰靈祭
07 潭子庄の商奉團
08 若人待望の日 花蓮港廳の志願兵 試驗は四月六日より
09 西川上等兵弔ふ 岡山街葬執行
10 屈尺青年團の田植ゑ
11 村のよき指導者たれ 山乙女の看護講習會修了式に 坂田警務課長が激勵
12 一粒も零さぬ バラ積硫安の荷揚げ 荷役戰士の敢鬪魂
13 就學率九五% 新竹市けふより入學準備調查
14 高雄州參事會
15 第三種女子訓練を實施
16 大溪畫劇挺身隊結成式
17 宜蘭水害豫防組合
18 臺南州產業奉公會 きのふ晴れの發會式
19 赤誠の献金品
20 曾文郡畜產組總會
21 旗山郡六龜隧道工事進捗
22 森部總務局長彰化視察
23 紅頭つづら藤を 恒春郡の山地に移植
24 帽子編講習會
25 彰化市女子 指導者訓練
26 彰化日婦の建艦献金募集成績
27 海軍工員採用試驗
28 人事報社消息
29 地方多より
30 今日の映画演藝
31 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 金屬回收策を強化 商工省に“金屬回收本部”設置
02 明年度豫算可決 臺灣農會の總會終了
03 海上輸送力問題 議會の議論を省みて
04 金屬回收本部陣容發令 初代本部長に難波經一氏
05 比島の蓖麻增產 臺拓栽培擔當者に指定
06 產糖千萬擔に肉迫 新式製糖の實績(二月末)
07 產業保健協力會議
08 南海興業總會 資本金七百萬に增資
09 局鐵貨物輸送 取扱細則改正
10 局營バス運賃 規則一部改正
11 最近の經濟問題
12 臺灣畜產會 通常總會開催
13 壓搾終了
14 長谷川總督 海綿鐵工場視察
15 照明燈
16 商況(廿四日前場)
17 ラジオ
18 水滸傳(923)/黃得時;碇政彌
19 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 米軍飛行場を爆擊 ガダルカナル島急襲
02 中南支通貨の完整 軍票新規發行廢止の措置 經濟部面の我新政策具現
03 大藏省當局談
04 土國大使夫妻を召され 午餐の御別宴を御催し
05 圖像:砂塵を卷いて出擊せんとする海鷲
06 マレス線攻擊失敗 チヤーチルも認む
07 在支米空軍の現狀 變遷と將來の動向
08 米護送船團を強襲 商船十五隻七萬三千噸を擊沈 獨濳鑑、地中海で猛躍
09 マレス線攻擊の英軍を擊退
10 定例閣議
11 獨軍ドネツを渡河 數地點で對岸に進出
12 樞軸濳艦猛躍 南阿水域に出沒
13 獨通商局長 イスタンブール着
14 バーモ長官一行 橫須賀鎮守府を訪問
15 翼政會の改組檢討 前田總務役員會で言明
16 獨軍戰況發表
17 米國食料品の割當制 市民の生活益益窮屈
18 濠洲海軍當局 損害を發表
19 印度政廳の白書 卑劣にも徹頭徹尾罪を ガンヂ翁に塗りつける
20 對印度白書 英國政府發表
21 回教徒聯盟 軍事關係委員會から手を引く
22 滿洲國の實狀を紹介 日本全國に亘り講演行脚
23 樺太の施政方針 樞府定例本會議で明示
24 森岡氏任命 華北綜合調查研究所理事長に
25 米、カサブランカに 海軍基地を設置
26 ホールを司令官に
27 對ソ對立解決に 米瀨踏的工作 勞働團體の接觸で
28 米潛水艦三隻進水
29 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 木造船の御獎勵に 帆柱用木材御下賜 けふ晴れの傳達式
02 臺灣教育の今昔譚(四) 南進文化の據點 負荷使命愈よ重大
03 日用品對策要綱 四部會設置して具體化
04 遺兒の勸學祭 けふ護國神社で擧行
05 警報の傳達法式 來月九日より改正
06 總動員試驗研究令發令
07 職場に“健全娛樂” 臺北州藝能競演會開幕
08 島都奉壯總務委員會
09 臺灣教育會總會 あす教育會館で開催
10 臺陽鑛業演劇 挺身隊公演
11 武官府に油繪 市民の赤誠献納
12 有識青壯年鍊成 けふ拓南訓練所で
13 躍進“華北展”開催
14 マンカヤン銅山(比島)
15 勇躍、憧れの營門へ 新竹州若櫻廿七日に出發
16 小生第四郎氏 近く渡臺
17 興行會社臺北州支部總會
18 全校お小遣を溜めて 千三百圓献金 汐止南國民校再度の美擧
19 養豚の大增產へ 新竹州で褒賞授與式
20 不要衣類交換會を開催
21 ウエルズの豫言と飛行機
22 興南詩苑漢詩

觀明寧靖王遺墨/芳春、延平王祠訪古梅/芳春、吳家園賞桃花/芳春、中秋夜讌集/芳春

23 新竹中合格者
24 獨伊の親善結婚
25 ウーフア社廿五周年祝典
26 英の新式火藥
27 阿屘後山
28 人事・消息
29 今晚の放送
30 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 道義に基く新國家ビルマ 東條首相の演說內容頭條新聞

【東京發同盟】二十五日の貴眾兩院における東條首相の演說內容左の如し

ビルマの獨立に關して私は一月二十八日本議場にてビルマが帝國不動の大方針に呼應し力強き指導者バーモ長官を中心とし現地皇軍に協力し以て大東亞決戰のため目覺しき努力を續けつつあるの熱聲に應へ遲くも今年中にはビルマの建設を認めんとする旨を聲明したが今般その獨立準備に關し帝國の招きに應じバーモ長官以下の來朝をみた次第である畏くも

天皇陛下におかせられては一昨二十三日親しく長官以下に謁を賜り又二十二日には勳章贈與の御沙汰あらせられた、聖慮宏遠寔に恐懼感激に堪へざるところである、私は去る二十二日バーモ長官以下と會談し新ビルマ建設に關する帝國の意圖を披瀝し且つ互ひに胸襟を開き隔意なき意見の交換を行つたがその際帝國の意圖として披瀝した主要なるものは先づビルマの獨立に關し帝國の祈念するところは新ビルマ國がその創意と責任とにおいて速かに完全なる獨立國の實を備へると共に大東亞共榮圈の一環たる道義に基く新國家として帝國と密に協力し以て世界新秩序の創造に寄與するすことで

特に帝國はビルマが速かに戰事完遂に即應するの態度を整備せんことを期待して已まないのである、新ビルマ國の構成についてはその領域はシヤン、カレンニ以外の全ビルマを包含するものである、又その國民は領域內の諸民族を協和的に包容するの趣旨により決定せんことを希望したのである、政治機構は固よりビルマ自體において決定すべきもので國政の運用は强力簡素ならんことを期待し、又經濟に關しては大東亞建設の一環として新ビルマ國の主權が公正潑刺たる活動によりその振興をみんことを切望したのである、而してバーモ長官以下一行は深く我が皇室の御殊遇に感激し又よく帝國政府の真意を誤解し粉骨碎身、ビルマ國の建設に努力し大東亞戰爭完遂に協力せんとするの決意を披瀝した、その熱烈なる祖國愛を帝國に對するその真摯なる協力の意圖に對しては茲に滿腔の敬意を表する次第である、私は先般中華民國に赴き客年末の汪主席兼行政院長の訪日に應ふると共に同國の對米英戰爭完遂の方策に關し國民政府首腦部と隔意なき懇談を致したがこの短期間ではあるが現地における帝國軍官民が爭つて勇戰奮闘せる有樣を見、又中華民國の主腦部以下克く帝國の真意を諒解して帝國の誠意ある具體的措置に感激して大いに大東亞戰爭に協力せんと努力してゐることを確認し得た時に中國一般民眾間にも帝國の真意漸く浸透し來り各方面において帝國今次の措置に感銘輝かしき希望に燃えつつ逞ましい中華民國建設に挺身大東亞戰爭完遂に飽くまで協力せんとする氣運の釀成せられつつあることは一は以て國民政府政治力の強化を明かに物語るものである他方以て重慶側抗戰の根據名目が喪失しつつあることを如實に示すものであつて真に注目すべきことと信ずる重慶側は今次帝國の明快なる措置に大衝動を生じてゐる模樣である

即ち重慶側要人は帝國の真意と今後における具體的實行を多大の關心を持つて注視してる樣であるまた最近重慶側第一線將領が和平氣運の濃化してゐることは看取されるのであつて歸順投降も從前に比し大いにその數を增加した、米英等においては帝國の新たなる對支政策につき狼狽の色蔽ひ得ざるものあり面目更生中國との間を割かんとして手段を擇ばざる狀態にあるが正義の向ふ所敵なく中華民國にして帝國の真意に共鳴し真に同甘共苦、同生共死の同志たらんとする者日一日と增加しつつあるは誠に力強き限りである、このビルマ及び中華民國に對する帝國の態度は申すまでもなく八紘為宇の大精神に基き帝國不動の國是を實行したものであつて現下大戰爭の最只中にあつて既に着着としてその具現を見つつあることは誠に御同慶に堪へない、飜つて歐洲方面を見るに獨伊兩國はますます士氣旺盛到るところに敵の攻盤を擊退しつつあるのみならず目下總力を擧げて來るべき大攻勢の準備に集中してゐるこれに對し米英首腦部は互ひに往來會合して戰勢の挽回策を協議してゐるが米の他國の犠牲を顧みざる飽くなき世界制霸の野望、英の老大國の繁榮と權威とに對する執着を中心にこれらの確執は容易に解くに至らない、彼等は美辭麗句を弄して戰後の經營を談じて當面を糊塗せんとしてゐるが內實互ひに疑心暗鬼徒らに抗戰陣營の不一致を暴露してゐる

これを帝國を中心とする大東亞の盟邦諸國と獨伊を中心とする歐洲の樞軸諸國とがますますその提携を緊密にし相倚り相扶けて共同の敵米英擊碎に邁進しつつある姿と對比する時そこに爭ふべからざる格段の相違を見るのであつてここにわれわれはいよいよ必勝の信念を固むるものである政府は時局下喫緊の要務たる重要生產力の擴充を中心とする戰力の增強のためには、不斷の努力を續けつつあるしかして過般議會においても戰時行政特例法等につき協賛を經たのであるが本議會における有意義なる意見等も充分攝取し運用の萬全を期し更に手段を盡していよいよ戰力の增強に邁進すべく今回內閣顧問臨時設置制、行政查察制等の御制定を仰ぎまた戰時經濟協議會を設置することとなつた、これら新制度の運用については關係各廳職員を督勵して萬遺憾なきを期する、また國民諸君が政府の意のあるところを諒として充分に協力せられ官民一體所期の効果を擧ぐるに至らんことを切望しこの上とも諸君の御協力を御願ひする次第である、右の如く帝國內外の情勢は逐次われに有利に進展してゐる、しかしながら世界戰局の推移は徒らに樂觀を許さない、大東亞戰爭完勝のためには前途なほいくたの障害と困難を突破しなければならないわれわれ一億國民はいよいよ決意を新たにし今後更に加重せらるべき戰爭下の試練に耐へ最後の勝利に向つて更に一層の努力を傾倒し以て聖旨に應へ奉つらんことを固く期する次第である(寫真は東條首相)

02 共存共榮の新しい獨立 新ビルマの性格闡明 東條首相、議會で重要報告
03 全力を盡して協力 バーモ長官聲明發表
04 王仲廉軍を覆滅
05 貴院本會議
06 チツタゴンを奇襲 敵十五機を炎上擊破
07 合掌靜かに聞入る 議會で心躍るバーモ長官
08 けふ閉院式を擧行
09 最終日の眾院 本會議
10 日本と生死を俱にす バーモ長官と一問一答
11 道義外交の真髓 議會掉尾を飾る演說
12 ビルマ反英六十年 高岡代議士に聞く
13 戰ふ海員の決意 高千穗丸の遭難に就て出光海軍中將談
14 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 港灣行政の綜合的調整社說

戰時輸送力を確保强化する為政府では先般來船腹の增加、港灣荷役力の增强に關し各種の施策を講じて來たが今般更に港灣運營力の强化を圖るべく港灣行政の綜合運營に關する應急措置を決定した。卽ち鐵鋼、石炭、輕金屬、船舶及び航空機等重要軍需物資の生產擴充及び主要食糧に關し必要ある時は地方長官は政府の旨を受け稅關長海務局長、鐵道局長、內務省土木出張所長、工務、勞務官、石炭調整官及び陸海軍工場管理官に對し港灣運營力の增强につき必要なる指示をなし得ることになつたものでこれら關係機關の行政を綜合的に調整すべき主要なる事項は(一)現在の海務局及び稅關所管事務中港灣輸送力の增强に關する事項(法令及び手續の簡素化を含む)(二)官公民有のものを通じ港灣輸送施設の綜合的運營に關する事項(三)港灣に於ける土木事業其他港灣施設の築造に關する事項(四)臨港地帶に於ける工場生產とその輸送との綜合連繋の保持に關する事項等であつて殆んど重點を狙つたものといつてよい。

右措置は旣に公布された行政職權特例等による內閣總理大臣の指示權其他に基く各種行政の綜合一體的運營方針に相呼應して地方に於ける港灣關係各種行政機關の有機的協力的活動を圖り海陸運輸の圓滑能率的なる運行を企圖したもので固より臨時應急的なものではあるがとつくに實現されるべくして未だに實現されない港灣行政の一元化を狙つた點に於て極めて劃期的であり今後に於ける港灣行政機構の決定的斷行を示唆してゐるものといへよう。改めていふ迄もなく港灣行政の一元化が船舶の運航効率を高める上に於て至大なる關係を有し夙にその一元化が叫ばれてゐることは周知の通りであるが大東亞戰勃發以降に於ては「戰時海運荷役力緊急增强策」と並立的に船舶擴充の消極的重要方策として取上げられるに至つたのは蓋し當然であると謂はねばならない。しかし斷片的法規により夫夫の所管に分割されてゐる港灣行政の缺陷は右應急措置により是正されたとはいへ目標はあく迄權限集中及び統一的法規の制定にあるはいふ迄もない。

飜つて本島について見るに港灣行政の一元化は內地に劣らぬ程の重要性をもつてゐるもので夙に關係方面より二、三の試案が提起されてゐる。卽ち、(一)築港出張所と港務部とを統合し交通局主管の下に港灣局を設ける案、(二)稅關港務部、植物檢查所を統合し財務局主管の下に海關を設ける案(三)築港出張所、港務部、稅關水上警察署及植物檢查所を統合し港長の下に統一せんとする港廳設置案等であるがその中港廳制度については督府としても一應の原案を決定したものの遂に實現を見るに至らなかつたのである。內地に於ける港灣行政法令の混亂不統一に反して臺灣では港灣行政法令も施行勅令若くは府令によつて總督に統一されてゐるので機構統一も內地に比し實現が容易であるにも拘はらず斷行され得なかつたのは、一にセクシヨナリズムに災されたものといつて差支へない。總督に統一されてゐるからこそ機構を統一しなくても運營如何により同樣の目的が達成されるといふ論據に立籠る限り本島の港灣行政は改善される餘地がない。切に督府の適切なる對策を要望する次第である。

02 皇后陛下の御仁慈 遺兒等に有難き御紋菓御下賜
03 朝香宮殿下台臨 第五回遺兒靖國神社參拜式式典 廿七日日比谷公會堂で
04 四億圓貯蓄完遂へ 近く各戶に「貯蓄奉公袋」配付 貯蓄動員本部幹事會
05 海軍體操將習會 三日間樺山校で開催
06 巢立つ若鷲 太刀洗陸軍飛行學校卒業式
07 山內警務局長 昨日歸任
08 大空に續く激鬪 損害を蒙ると縮込む米空軍 (下)ソロモン戰線陣中日記
09 奏任待遇國民學校訓導 廿五日に發令
10 臺北州醫師會 做日創立總會開催
11 日光の景觀滿喫 譽れの臺灣遺兒部隊
12 驚くべき彈丸發明 世界的新兵器として非常な衝動
13 陸海軍に一萬圓恤兵献金 西臺灣水產會社
14 本島婦人向の決戰髮型三種
15 “少年を正しい道へ” 新竹州の保護記念日行事決る
16 汐止南國民校 職員兒童献金
17 擊て!鬼畜米英 忘るなこの暴虐
18 森島京大名譽教授の遙弔式
19 臺北市商奉團軍用機献納寄附者
20 基隆女合格者
21 陸地測量部生徒募集
22 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 熱誠海を越えて 乙女の純情相映ゆる お山と內地の大和心
02 素晴しいお手並 花蓮港の田植ゑ競技會
03 馬公軍人休憩所 盛大な落成式擧行
04 貯蓄完遂、蓖麻供出 臺南州四月分常會の申合事項
05 希望に燃ゆるイバン族(クチン)
06 正條密植督勵に 小林鷺洲庄長が陣頭指揮
07 高雄州の申合事項
08 飼料難克服して 增產史上に新記錄 高雄の肉豚增殖好成績
09 嘉義幼駒育成所 近く地鎮祭執行
10 喜びの合格者
11 六年制に昇格した教育所
12 賃金周知座談會
13 價格表示を嚴正に 臺南州商奉團四月の指導目標
14 嘉義支會も馬力
15 部落運營研究會 きのふ豐原街に開催
16 臺中州中央會 きのふ教化會館で總會
17 東港郡の養豚 競技會褒賞式
18 醫專後援會設立 高雄市有志者間で準備
19 花蓮港廳產業奉公會 あす結成式擧行
20 南港青年團查閱
21 屏東郡追加豫算編成打合會
22 旗山日婦慰問袋調製献納
23 三重埔青年團 藝能發表會開催
24 赤誠の献金品
25 淡水街國講所修了式
26 內湖庄茶葉組合通常總會
27 高雄州の看護助手合格者
28 本社中壢出張所移轉報社消息
29 地方多より報社消息
30 今日の映画演藝
31 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 清涼飲料稅令外一件 けふ律令で公布、來月實施
02 營業用に玄米配給 七月一日より實施
03 乾芭蕉取扱方法
04 最近の經濟問題
05 罐詰取締規則 けふ府令で公布
06 工業用ゴム製品配給會社
07 泰、佛印向船積手績一部變更
08 日銀參與に 井板、柏木氏就任
09 臺銀の增資問題は 早急に實施しない 水津頭取歸臺談
10 臺灣交通商事 社長に三卷氏
11 造船資材の 配給圓滑化
12 鐵工業統治令 受註查定細節の內容
13 坂井春太氏
14 週間經濟の展望
15 照明燈
16 商況(廿五日後場)
17 水滸傳(924)/黃得時;碇政彌
18 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 日ソ漁業條約 暫定協定成立
02 昨年より交涉を繼續
03 翼政會強化問題 役員會で善處を公約
04 全國狹隘町村 適正規模化を圖る
05 閉院式滯りなく終了
06 圖像:支那派遣軍新任松警總謀長記者團と會見(情報局檢閱濟)
07 四超重點產業 夫夫協力會を設置
08 最大の喜びを表明 ビルマ人異常の感激
09 滿國官邊滿腔の敬意
10 研究の成果を 最高度に發揚 科動第一回總會決議
11 ミルン灣再度空襲
12 我方依然優勢を保つ(印緬國境空中戰)
13 對潛水艦戰の失敗 英國內で痛烈な非難
14 翼壯啟蒙運動に制限 選擧公示後の
15 死傷、捕虜二十萬 オリヨール地區赤軍の損害
16 掃蕩戰を展開 獨軍ドネツ戰線に
17 繭價改訂問題懇談
18 獨ソ大戰車戰展開 スモレンスク附近に
19 伊軍戰況發表
20 英內閣の危機再燃
21 獨軍戰況發表
22 反樞軸軍の作戰 重大頓挫を來す チユニジア方面
23 セレベス島戡定 あす一周年記念日
24 米將兵再訓練の 必要を痛感 米陸軍機關紙の論文
25 北阿で激戰
26 有價證券取引 委員會官制公布
27 獨新銳驅潛艇活躍
28 サモア島割讓 近く協定締結
29 イラン、イラク地區 駐屯英軍司令官
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 神官と神職を優遇 關係勅令三件公布さる
02 臺灣教育の今昔譚(五) 島民の覺悟と心構へ 南方建設と義務教育
03 盤谷で“日泰文化の夕“ 東條、ピブン兩首相のメツセージ
04 圖像:南太平洋の空に活躍する海軍○○機
05 神祇會臺北州 支部總會
06 中堅牧師の鍊成 けふから大直で開始
07 臺南孔子廟聖樂 南方音樂研究會の手で錄音 けふ床しき私祭執行
08 派遣青少年團 きのふ上海到着
09 大映新社長に 菊池寬氏就任
10 乙女の純情献金 優しい慰問文を添へて
11 中國の「ヨイ子供」達に 日本語讀本見事に出來上る
12 熱演振りを發揮 金山庄の藝能競演會
13 基隆郡畫劇 挺身隊を結成
14 不動產賣買仲介者 取締當局取締に乘出す
15 內地家屋建築 技能を授與
16 賞與金を献金 港都の赤誠爺さん
17 地方物價委員會 三十日州會議室で開く
18 東京陸軍航空學校 生徒採用豫定者に
19 軍司令部勤務 要員を募集
20 北二中合格者
21 宿泊料查定會 二十九日州で開催
22 食糧□雜貨商 組合創立總會
23 興南詩苑漢詩

送中華民國駐臺北前任總領事張國威先生歸國/其美、陳府清秀詞兄貴昆仲令萱堂林太夫人七秩榮壽誌慶/其美、晴園柬招觀梅余念花必宜早乃乘主人猶臥獨飽玩以歸/覺齋、山人有贈痴雲梨花者因分得一枝/覺齋、從軍健兒/本源、從軍健兒/祉齊

24 仔豚育成競技會褒狀授與式
25 北一女合格者
26 人事・消息
27 今晚の放送
28 商況(廿五日前場)
29 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 議會の意見を參酌 決戰諸施策實施へ 東條首相談話を發表頭條新聞

【東京發同盟】第八十一帝國議會終了に際し東條首相は二十六日左の如き談話を發表した

本日閉院式擧行せられ第八十一回帝國議會は幾多數多き成果を收めて茲に終了した、今回の議會は昨春の總選擧を經て我が擧國の政治力が結集された後始めて召集せられた意義深き通常議會であるのみならず世界戰局の決戰期たる大東亞

02 議會閉院式に 勅語賜はる
03 蘇淮地區と湖北省の 春季進攻作戰完了 歸順者、俘虜五萬一千に達す
04 東條首相に 御下賜品
05 定例閣議
06 吉田司令長官 きのふ歸滬 巡視を終へて
07 ミルン灣米軍基地猛爆
08 又チツタゴン爆擊
09 內外地物價懇談會 きのふ內務省で開催
10 有價證券取引會委員決定
11 石炭統制會總會 松木會長の挨拶要旨
12 全國商工課長會議
13 軍特務機關を改稱 軍連絡部として新發足
14 貴院傷病兵慰問團を派遣
15 在上海大使館の 機構改革を實施
16 東條首相 議員らを招待
17 芳澤大使歸京
18 汪主席軍警青少年團を檢閱
19 日、ソ漁業現行條約 更に本年末まで延長
20 翼政會の改組 急速に具體措置へ
21 東條首相に會ひ 信賴の念愈よ深し バーモ長官一行と一問一答
22 基本條約の交涉 今後に持込まれん
23 伊は滿腔の敬意 東條首相の議會演說に
24 バーモ長官 今夜放送
25 更に共濟度を擴充 官吏待遇改善策に
26 陸軍司政官
27 東條首相訪問
28 “日本兵こそは 精強無比の軍隊” 敗殘米軍一士官語る
29 農山漁村文化協會 事業打合會を開催
30 英政府悲鳴を擧ぐ 對印度白書で告白
31 米軍、第一線直後に 移動修理工場設置
32 東南歐洲の海岸線に 獨軍鐵桶の防衛陣構築
33 中支民眾の 反英氣分高潮
34 佛國際金融、通商 兩局長罷免
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 軍票新規發行の廢止 中國の通貨統一に拍車社說

我が現地陸海軍並に大使館當局は廿四日共同當局談を以て來る四月一日以降軍票の新規發行を廢止し國庫金の支出、銀行に於ける預金、貸出、為替等の支拂ひは原則として總て中央儲備銀行券に依ることを發表した、從來我が圓建軍票は日華官民の非常な信賴の下に使用せられ又昨年五月以降儲備券百元に對し軍票十八圓の交換比率を定めてより軍票と儲備券は全く一體化して儲備券の價値は安定し中南交通貨工作は極めて順調な發展を遂げて今日に至つた、併し更生新中國が帝國と同生共死の新段階に入り參戰してゐる今日、中國經濟は大東亞戰爭の兵站基地たる役割を擔ひ、通貨面の自主發展統制上、二元的貨幣制を是正して一元的價格體係に還へることは蓋し中國政府の熱望する所でなければならぬ、今回の軍票新規發行廢止の措置は帝國側の一大英斷で先きの專管租界還附、北京公使舘區域回收に對應する經濟面に於ける我が道義的新政策の具現である

中南支に於ける儲備券による通貨統一政策として日華當局は先づ殘存的敵性舊法幣の一掃に努めた昨年六月蘇浙皖の舊法幣全面的回收が開始されて以來非常な速度を以て進捗し、蘇浙皖と南京上海地區では十一月新舊法幣の最後的交換を行つて十二月からは舊法幣の使用は勿論その所持保有すらも禁止しこれら地區の通貨統一を完了した。一方廣東省、武漢地區の舊法幣掃滅も頗る順調に進捗し廣東省では特別交換を行つた後一月下旬より舊法幣の使用、所持、保有を禁止したし、また武漢と其周邊地區でも二月中旬に最後的特別交換を行つて後同樣舊法幣の全面的禁止を行ひ、殘存敵性舊法幣は茲に全和平地區に亘つて全く姿を消し中南支の通貨は只その過渡期的の現象軍票、儲備券の二本建となつた。今回の我が軍票新規發行廢止の措置は今直ちに市面から軍票を直接回收せずなほ軍票の流通を認むるも漸を追ふて軍票經濟から儲備券經濟へ圓滑な移行を齎らし中南支の儲備券一色に依る通貨統一完成が近き將來にあること思はすものである

これを機として國民政府今後の通貨工作の重點は軍票の自然回收に伴ふ儲備券增發とその價值維持にあるが、儲備券百圓と日本圓十八圓の割合堅持のため日華兩當局が協力して萬全の措置を講ずることになつてゐるし又中央儲蓄を通じて彩票經濟復興證券等を發行せしめ通貨面より儲備券の回收に努める一方、物資面に於いても全國商業統制總會を通じて物資移動制限を緩和してその交流を促進し完璧に近い裏付工作を行ふ故、新中國今後の經濟發展は今回の軍票に關する我が好意的措置を契機として一大飛躍を遂げるものと期待される。

02 胸躍る譽れの遺兒 けふぞ感激の社頭對面
03 “遺兒達へ送る言葉” 奈良大將慈愛罩めて語る
04 山と積まれた お土產品五千
05 遺兒達の健康 への危惧無用
06 學園の決戰體制 四月一日に大改革斷行 けふより規則を公布
07 學制改革概要
08 代議員會並通常總會開催 臺灣教育會昨日教育會館で
09 「軍用犬」の增殖へ 熱地軍用犬普及委員會誕生
10 使役熱昂揚へ 鈴木軍獸醫部長語る
11 皇國教育の根本義 學制改革によつて明示さる 齋藤總務長官語る
12 藝能競演大會第三日 三井農林工場演劇挺身隊熱演
13 現地軍慰問に 世界地圖献納
14 第四回新竹健步會 廿八日に開催
15 大東亞建設は人の問題 真子民のマニラ視察談
16 臺北州齒科醫師會創立總會 昨日警察會館で
17 宜蘭市の後期 分所得稅完納
18 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 家を守り通せ 尚ほ餘力あれば他の御奉公へ 新竹州日婦幹部鍊成會に鈴木知事が激勵
02 數多の感謝催し 花蓮港廳の愛馬日に
03 喜びの合格者
04 笑顏で戰拔かう 健全娛樂、文化宣傳に全力注ぐ 皇奉高雄州支部
05 婦人の田園 勞働目覺し
06 美事に貯蓄完遂 桃園郡民の熱誠發揮して
07 潮州郡の陣頭 指揮鍊成會
08 譽れの志願兵 けふ臺北へ出發
09 志願兵壯行會 屏東市有志主催
10 仔豚養育入賞者表彰
11 一粒でも多く作れ 廣谷廳長、農士を鼓舞
12 勳記、功記傳達式 きのふ高雄市會議室で擧行
13 彰化市の傳達式
14 河向ふは敵陣 日佛印軍で國境防衛
15 新竹州部落會共進會授賞式 榮冠は桃園街埔子第三部落會へ
16 献金の依賴 三重埔青年團向陽分團から
17 人事
18 地方多より
19 木炭出荷に獎勵金 僻地の增產に活
20 赤誠の献金品
21 屏東市和牛飼養競技會褒賞式
22 今日の映画演藝
23 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 農業團體の統合 根本方針は既に確定 當面諸問題に關し須田殖產局長語る
02 工業鹽の增產實現 諸種の消化策を考究 若森鹽腦課長歸臺談
03 內閣顧問制と統制會/小島精一
04 玄米常食と健康/簡吉
05 鯉の養殖に躍起 高雄州下で魚苗を配給
06 新化郡擧げて 螟虫驅除へ
07 轉業相談所會議 商業再編成等を協議
08 米穀增產に集中 高雄州水利會議で強調
09 組合の實態調查(臺北市內) 赤字組合員が絕對多數
10 彰化郡下の商奉團 結成日割
11 北部石炭の輸送力 滿尾部長の視察で增強されん
12 蘇澳洋灰工場復舊 第二工場七月に竣工
13 臺中州靴製造組合總會
14 食糧局の簡素化 改正事務分掌近く實施
15 經濟手帳
16 照明燈
17 商況(廿六日)
18 ラジオ
19 水滸傳(925)/黃得時;碇政彌
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 第二次特別攻擊隊 感狀上聞に達す デ灣、シドニー港奇襲に偉功
02 二階級進級の光榮
03 十勇士の略勵
04 戰鬪詳報 帝國海軍軍人魂 忠勇義烈を中外に宣揚
05 “最高級の愛國心” 濠洲海軍もその武勇に感激
06 世界戰局の現階段 獨軍當局見解を表明
07 獨體育長官急逝
08 飛戰連合演習を見學 バ長官、皇軍に對する認識深む
09 佛內閣改造を斷行
10 圖像:軍務の餘暇オランウータンを愛撫する山脇ポル ネオ方面陸軍最高指揮官
11 獨軍鐵壁の防衛 スモレンスク周邊で激戰
12 赤軍の反擊空し ドネツ戰線獨軍攻勢準備完了
13 獨空軍、長距離砲活動 レ市周邊、ラドガ湖南方地區
14 チユニジア戰線 綜合戰況
15 獨軍戰況公報
16 農民軍隊編入停止命令 米國で政治的紛爭惹起か
17 ウクライナ再建工作 ウ前赤軍中將民眾に呼掛く
18 避難民殺到に惱む英國 近く避難民對策會議開催
19 伊軍戰況公報
20 獨のウクライナ 再建工作進捗
21 海軍基地を 米軍に提供 新西蘭と濠洲
22 米飛行機工業 發展狀況發表
23 團長は鹽谷氏 文化代表大會の日本側代表十氏
24 フランスに俘虜 運動展開
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 皇太子殿下御進級 學習院卒業證書授與式
02 興亞の遺兒部隊 けふ感激の社頭對面
03 必勝信念を昂揚 宗教團體の決戰體制
04 國民校用教科書 出來得れば臺灣で印刷したい 加藤編修課長歸臺談
05 圖像:汪主席鳴崧學校植樹
06 米一粒は血の一滴 臺北奉公壯年團全團員が 率先玄米食を決議
07 特許發明實施令
08 鐵鋼の增產好調 八幡製鐵所の新記錄
09 基隆市お若櫻 けふ憧れの營門へ
10 最後の磨きへ 新竹市の若櫻十三名
11 繰展ぐ“增產譜” 臺灣農會で表彰式
12 魚業組合結成を準備
13 養豚增殖褒賞 授與式
14 臺北消防組 十日に解散式擧行
15 日婦慰安會 今井大尉が講演
16 圖像:我が陸戰隊勇士と仲良しとなつた原住民小供達
17 アメリカに 新防錆劑
18 完納四ケ年の記錄 臺中州に擧る納稅報國の凱歌
19 加俸を八割に 三廳下の判任官優遇
20 各種褒賞式擧行 二十九日臺北州農會で
21 廈門市警察廳派遣 留學生が本社訪問報社消息
22 “三峽魂”を顯現 藝能競演大會熱演
23 羅東郡產組 支會競技會
24 海軍工員を 募集
25 北三女格格者
26 北四高女合格者
27 臺北市異動
28 人事消息
29 今晚の放送
30 商況(廿七日前場)
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵卅二機を擊破炎上 陸鷲、チツタゴン連爆頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(二十七日十八時)帝國陸軍航空部隊は三月二十一日チツタゴン西北九十粁フエンニー飛行場を、三月二十五日チツタゴン附近の飛行場を攻撃し左の戰果を收めたり

一、フエンニー飛行場に於いては同所にありし飛行機三機を炎上せしめ、尠くも二十機を擊破せり他に軍事施設四箇所を炎上せしめり

二、チツタゴン飛行場に於いては飛行機九機を炎上せしめ附屬設備及燃料集積所を爆碎せり

三、我に損害なし

02 敵空軍なす所なし わが荒鷲の進攻に全慴伏
03 コロンス共同租界 回收實施の調印完了
04 議會關係者を召され 畏し・拜謁仰付けらる
05 防衛の萬全を期し 一朝有事に備へよ 警防團令昨日公布
06 空襲必至の覺悟で 全面的協力を切望 山內警務局長語る
07 敵の歸順投降激增 今次の中支春季進攻作戰
08 南京で調印式
09 廈門特別市に改稱
10 圖像:議會閉院式
11 日本の好意に感謝 全ビルマ一丸となつて協力 バーモ長官昨日放送
12 赤軍兵力損失二千萬 獨ソ開戰以來獨軍當局言明
13 內閣部內臨時職員設置制 きのふ公布即日實施
14 久富氏に決定 日本出版會初代會長決定
15 息詰る世紀の發表 壯擧偲び平出大佐頰は紅潮
16 帝國銀行創立總會
17 大藏辭令
18 仙臺鑛山監督局長更迭
19 廣告報社消息
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 食糧增產と農政の確立社說

大東亞戰爭の現階段に於て本島農業に課したる最大の使命は戰時食糧の增產であり、これが刻下の至上命令である事は言を俟たない而して農作物の增產を為す上に於て先づ技術上の改善を圖る事が先決問題である從來官廳に於ても品種及耕種法の改良とか、水利及施肥の普及とか、病害虫の驅除とか又は輪作の勵行とかさういつた技術方面に對し相當力を入れて指導した結果、本島農業に對して少なからぬ進步發達を促がした事は明かである。然るに農政方面の改革に關してはどちらかといへば貧困と見られる程殆ど大した施策が施されてゐないともいへよう。尤も小作改善に關しては昭和二年頃より各地に於て業佃協調の團體を獎勵し頗る見るべき成績を擧げたが、本島小作問題の核心は高率小作料の是正と新作權の確立にあるが、何等法的根據なき業佃團體が此の點に對して殆ど手の下しやうがなかつたため最近殆ど其の機能を發揮する事が出來ず、旣に其の限界に達した感じさへ生じたのである。

然らば現在農政方面に對して如何なる政策を要請せられてゐるかといへば先づ差當り各種農作物價格の調整であると指摘したい。卽ち各種農作物の價格がデコボコしてゐれば自然に高價な作物に熱中する結果國家の要求する米や甘藷等の重點作物を輕んずる事となるからである、尚農作物と一般物價との調整をも為さなければ農業採算が益益不利となり從つて農業生產力の增强に支障を來す虞れなしとしない。これらの點に關して更に檢討を加へる必要ある事を强調せざるを得ない。次に現在の如く、小作狀態が不安定である間は小作人は到底氣長く土地改良とか、堆肥の增產に向つて努力する事が出來なくなるから、これに對し一方に於て自作農の創定を圖ると共に他方に於て小作權の安定を圖るべきである。更に進んで適正小作料を制定する事も刻下に於ける農村の安定を期する所以であらうと考へられる。朝鮮に於ては昭和八年より小作調停令、昭和九年より農地令を發布實施し、とにかく耕作權を物權化する小作實體法を確立した事を以て他山の石としなければならない

尚適正耕地規模の創定も農家の經營を有利ならしめ以て農業再編成に資する意味に於て近來各方面より其の必要が痛感され、井野農相も今議會に於て內地に於ける適正耕地規模を一町步七反と言明し、着着これが實現に努力してゐる模樣である。然しながら上記適正耕地規模は人口四割を農業人口と決定した國本農村から割出したものであつて實際の經營からいヘば二町步以上乃至三町步までが最も有利であるとされてゐる本島に於ても零細小作農が多くそれを中農型に編成替し以てそれに依つて搾り出した人的資源を工業勞働者として動員する事は最も合理的な方法である卽ち今後臺灣の工業化を圖るには農業の再編成以外に必要な勞働力を獲得する事が出來ないであらう要するに本島に於ける農業政策の確立は農業生產力の增强からも將又工業勞働力造出の見地からも益益重要視せられてゐるからこれらの問題に對して殖產局に於て一日も早く取上げられん事を切望して止まない。

02 御下賜品を傳達 朝香宮殿下から有難き御言葉 第五回遺兒の日第一日
03 電波の“社頭對面”報告 本社・東京支局間國際電話 聽く母の胸は迫る
04 感激に打震ふ愛兒の聲
05 今は告ぐる母もなし “叔母さん”曇る惠美さやんの聲
06 “立派な日本人に” 集ふ遺兒達東條首相が訓話
07 光榮を忘れずに 嶋田海相の訓話
08 國民の模範たれ 本庄軍事保護院總裁訓話
09 兄の合格も報告 喜びの二重奏・毅君
10 “東京は寒いよ” 元氣な雅子さん
11 海軍傳統の大精神 軍神の命日に有馬良橘大將談
12 “父の仇を討つ”と約束 岡村好郎君の對面感激談
13 玄米食の普及へ 皇奉本部で座談會開催
14 婦人も防諜戰士 臺灣憲兵隊司令部友利准尉が放送
15 新年度の活動目標決る 臺北州商奉團で打合會開催
16 東京陸軍航空學校 生徒採用豫定者に
17 訃文:李火川
18 人事消息報社消息
19 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 第二次特別攻擊隊 薄茶喫して悠悠たり ゆかし・出擊前の插話
02 信念強固の中馬中佐 伯父知敷中佐は語る
03 冷靜な心境を遺書に 譽の軍國家庭伴勝久少佐
04 竹本少尉遺族談
05 蘆邊少尉遺族談
06 廣瀨中佐を崇拜 都竹兵曹長の嚴父語る
07 在りし日の高田兵曹長 兩親や家族の追憶談
08 これず一億の龜鑑 十勇士の人となり
09 花蓮港產業奉公會 きのふ結成式に引續き役員會
10 自給肥料增產 審查會褒賞式
11 增產指導功勞者 近く各市郡別に表彰
12 西伍長の遺骨 新竹に凱旋
13 新竹市農務打合會
14 新竹市國演會
15 花蓮港廳下の 志願兵出發
16 三重埔の郵便局 早急なる實現要望
17 所得稅完納
18 田畑農林課長 北斗郡視察
19 本社參觀報社消息
20 地方多より
21 教員異動內示
22 鹿場廻りの景勝寫真展
23 今日の映画演藝
24 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 北部炭田の開發に 景尾青硐坑間鐵道敷設具體化 鐵道部近く實地調查に着手
02 ジルコンを鑛物に 鑛業規則愈よけふ改正
03 ジルコン石と モナズ石とな何か
04 機械計畫生產要領 四月一日より暫定的に實施
05 本年度國民貯蓄高 三億二千萬圓に達せん
06 砂糖元賣商組合 昨年度の事業
07 四、五、六三月の肉豚配給 五%の增配に決定
08 玄米常食と健康 (中)/簡吉
09 二分搗米の價格 十瓩當り二錢の引下
10 砂糖元賣商組合總會
11 大鮪漁業の活況(高雄港) 漁獲高昨年度に倍せん
12 業態別組聯嘉義郡支會總會
13 臺灣競馬振興會 愈よ四月三日に創立
14 作付調整を協議 農務主任官會議開く
15 經濟手帳
16 工業用ゴム製品 統制會社創立
17 島內株伸値表
18 ラジオ
19 水滸傳(926)/黃得時;碇政彌
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 軍管理工場を返還 第三回還都記念日に頭條新聞

【南京二十八日發同盟】帝國政府は支那事變以來押收整理中であつた舊敵產及び大東亞戰爭勃發以來我が軍管理下に於かれてゐた英米敵產の處理についてかねてより日華協同宣言の趣旨に則り國府支援の立場から可及的速やかなる國府移管を期しその實現を圖りつつあり、敵產に就いては一千餘件に上る第一回敵產返還を決定、引續き舊敵產についても銳意處理決定を急いでゐたがこの程殘餘軍管理工場二十四件の返還を決定、國府還都三周年記念日を前に二十八日大使館より次の如き當局談を發表した

尚今回の返還に依り事變當時よりの中支に於ける舊敵產軍管理工場總數百四十件、大體既に百二十八件が軍管理を解除國府に返還される事となつた。

大使館當局談

今次事變にあたり日本軍に於て管理したる中國側工場に關しては夙に返還の方針決定し處理にあたり來り既にその大部分の返還を了せり、而して懸案中の工場についてはこの際一括急速に返還を完了すべく國民政府當局と協議を進め來たりしがこの程二十四工場に對する處理方針につき完全に意見の一致をみたるに依り右處理方針に基づき近く事務的手續きを完了する運びとなれり國民政府還都三周年を控ヘここに殆んど全部の軍管理工場を返還し得る事となれるは彼我のため慶賀に耐えざるところにして中國側關係者に於てもよく返還の趣旨に基づき生產力增強、中國經濟復興に寄與せられん事を期待して止まざる次第なり

02 天津特別市 區長を任命
03 日滿青少年團代表 南京に到着
04 國府今後の財政策 日、華關係新展開と對重慶攻勢 周佛海氏自筆の回答
05 北氷洋から南太平洋 獨巡洋艦コメント號の航跡
06 圖像:吹雪の砲塔で戰鬪教練
07 翼壯の使命益益增大 清新な政治力集結へ
08 萬物凍る北洋に挺身 殊勳の哨戒艇配乘記
09 イーデン再び 米首腦と會見
10 朱共產軍大隊長 國府陣營に參加 蔣介石軍區の因窮愈よ深刻化
11 日、華兩國の關係 ユ.ヒ元東京特派員の論文
12 英空軍省發表
13 伊空軍次官 布告を發す
14 英政界險惡な雲行 チヤーチル演說を繞り再び表面化す
15 東部戰線各地の戰況 特記すべき戰鬪なし
16 東部モルツコの反感激化 米軍、民家を徵發
17 米の「陸軍日」 ルーズヴエルト 士氣昂揚に躍起
18 印度情勢討議 英下院で近く再開
19 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 昭宮成子內親王殿下 けふ御目出たく學習院を御卒業
02 皇后宮大夫 謹んで語る
03 胸に彫む深き感銘 遺兒の社頭對面第二日
04 ル帳面で熱情家 中馬中佐の日記に見る盡忠精神
05 強くなれと“愛の鞭” 嚴父の絕えざる鞭撻に育つた岩瀬大尉
06 北白川宮邸に伺候 昨日、臺灣の遺兒部隊
07 御下賜品並御歌副本傳達式 新竹中壢兩郡で
08 綴る對面の感激 臺灣遺兒達の感想文
09 憧れの入營を前に 前期生活若櫻再び訓練所へ
10 小、中學共に特待生 壯烈!母の黑髮と殉職の三扶中尉
11 海軍軍人の典型 神田晃大尉の母堂語る
12 志願兵美談
13 甲種は八十%以上 新竹州若櫻合格者を近く府に申請
14 膨らむ櫻の蕾に盡きぬ名殘 退京間際のバ長官
15 消防組員を表彰 警防團として新發足を機に卅一日府正廳で
16 我が子乍ら偉い 大森猛少尉嚴父語る
17 航空陣の必勝態勢強化 陸軍少年飛行兵の教育制度擴充
18 昨日名古屋へ
19 第一四半期起債額 六億七千五百萬圓
20 佛人勞働者の ドイツ移入計畫 遺憾なく完遂る
21 夫まさぞ滿足 秋枝三郎中佐夫人談
22 寄書に現はれた殉職三勇士
23 喜びの合格者
24 人事消息
25 訃文:林敦厚
26 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 六佾の禮床しく 孔子廟祭典撮影 引續き聖樂を錄音
02 勞務者の功讚へて 勤勉產業戰士を褒賞
03 土の戰士激勵 廣谷廳長肥料舍を視察
04 喜びの合格者
05 炭燒き督勵
06 竹南郡綠肥競作會 二十七日晴れの褒賞式
07 轉業輔導所 臺南市開設準備
08 靖國對面は見合してが 父の遺志通りに 省吾は工業に合格しました
09 薪炭林造成へ 龜岡農林課長近く督勵行脚
10 圖像:觀測所建設に活躍する設營隊
11 臺南州產奉團 新年度の事業計畫
12 學童の農報實踐 今度も螟虫驅除に參加
13 母校防衛引受けた 臺南高工特殊防衛團綜合訓練
14 殉職警官招魂祭
15 祖母の死秘して 志願兵試驗へ
16 竹南郡在鄉警察團總會
17 覺悟新たに奉公 花蓮港桔俱結成一周年式
18 嘉義市警防團 來る一日に役員發令
19 臺南市職員鍊成會
20 警防團關係法令 近く實施を見る模樣
21 地方多より
22 高雄市臺南親友會總會
23 州民道場の 整地奉仕作業
24 今日の映画演藝
25 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 演劇特輯 文化戰線に於ける 青年と演劇/松居桃樓
02 喜劇醫德全一幕/林博秋
03 圖像:靜物(臺展畫集)/張珊珊
04 生活と文化
05 圖像:臺南孔子廟樂器庫(臺展畫集)/方昭然
06 古樂器を訪ねて 西洋音樂に類例無し
07 ラジオ
08 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 “和平建國から前進 還都以來最も力強い記念日” 南京大使館清水書記官語る
02 冬季戰完全に終結 獨軍新作戰に備ふ
03 赤軍決定的損害 オリヨール南部地區
04 圖像:失明軍人寮生の休業式
05 獨軍戰況公報
06 ブナ、メラウケ爆擊
07 國府還都三周年(上) 指導者に抱負を聽く
08 國際展望
09 英機空しく退敗 ベルリン防空陣強化
10 伊軍戰況發表
11 反樞軸軍多大の損害 チユニジア全戰線で激戰を展開
12 チユニジア戰局 反樞軸軍不利な情勢
13 獨空軍猛活躍
14 國土局長に奧田氏 府勅任人事異動發令
15 “東條首相の政治攻勢” ビルマ獨立再度の闡明獨紙大大的報道
16 米補助空母 建設の狀況
17 內閣調查官 山田氏任せらる
18 敵船三隻擊沈 伊空軍の戰果
19 司法省大異動 二十七日附で發令
20 貯蓄、報國債券 簡易な買□制實□
21 伊軍戰況公報
22 アルバート 米代將軍重傷
23 ラ紐育市長 近く軍隊入り
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 有難き思召に感泣 北白川宮邸に伺候した遺兒達
02 新竹州の遺兒部隊 臺灣、護國兩神社に參拜
03 兩神社に參拜 鍊成中の有識青年 戰時食堂で會食
04 增產戰士を表彰 臺北州農會各種褒賞授與式に 譽れの紅一點江氏翠さん
05 強く逞しい明るさ 國府三ケ年前進の跡
06 日本の熱淚(1) 增產こそ奉公の道 勇士の血は我等の身體にも ○○鐵工所奈木工師談
07 戰時立法の特殊性/和田小次郎
08 明朗美術展
09 訴願審查會 けふ長官公室で開く
10 木內女史來臺 告地で演講
11 臺北女子高等學院を 專門學校に昇格 官立か私立か文教局で考慮中
12 泰國二、シ二紙 兩特派員寄臺 長谷川總督を 訪問挨拶
13 ドイツ映畫功 勞者の榮譽
14 南北兩警防團 一日に結成式擧行
15 ノルウェー義勇軍の勳功
16 ヴアチカン圖書館の移轉
17 青果の闇發覺 臺北州青果同業組合 業者と結托して不正を働く
18 アメリカの木造船飛行機
19 べルーに隕石落下
20 興南詩苑漢詩

鶯/芳春、竹溪寺小集/芳春、火山岩寺路上/芳春、祝黃祖輝氏出品泰東書道院展榮受總裁宮賞/新竹 張國珍

21 基隆郵便局主催映畫會
22 今晚の放送
23 商況(廿九日前場)
24 興南案內報社消息
25 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵艦艇九隻を擊沈破 敵機一九、船二擊擊沈 南太平洋帝國海軍の大戰果頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(三月二十九日十六時)

一、帝國海軍航空部隊は三月二十八日ニユーギニア島オロ灣を攻擊、上空警戒中の敵戰闘機群と交戰其の十九機を撃墜更に八千噸級輸送船一隻、五千噸級輸送船一隻、驅逐艦一隻、哨戒艇一隻を擊沈せり、我が方の損害自爆及未歸還三機

二、帝國海軍部隊は三月二十七日熱田島西方海面を行動中の巡洋艦二隻及驅逐艦數隻より成る敵艦隊を發見、直ちに之を痛擊、甲巡一隻に大損害を與へ乙巡一隻、驅逐艦一隻を小破せしめたる後敵を東方に潰走せしめたり、我が方の損害極めて輕微なり

三、帝國海軍航空部隊は三月十九日より同二十六日迄に三回に亘りカントン島を爆擊し兵舍地帶、陸上飛行場、水上基地、格納庫などの軍事施設に對し甚大なる損害を與へ全機無事歸還せり

四、帝國海軍部隊及海軍機は三月十五日より同二十七日迄に敵潜水艦四隻を擊沈せり

02 敵反擊企圖を挫く 進んで基地を猛攻
03 けふ還都三周年記念日 百年の國辱を拂拭 南京で慶祝式典擧行
04 汪主席發す 東洋の道義精神 “全國民に告ぐる書”
05 モーンダウ空襲
06 カントン島連絡爆擊
07 經濟上最大の供献 敵產移管梅實業部長談
08 敵側の發表
09 蠢動の敵潛水艦四を擊沈
10 共存共榮の立場で 經濟的發展を圖る 日華經濟懇談會東條首相談話
11 國際權益思想一擲 大東亞相の談話要旨
12 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 警防機關の一元化成る社說

懸案の警防設置は愈よ來四月一日から實施されることとなつた。これは戰爭勃發以來の慘めな敗戰を糊塗せんとして執拗なる反攻を企圖する敵米英の帝國本土空襲必至の情勢下に、特に南進基地たる本島の警防機關を整備强化することに他ならず、これに依つて時局下强力なる統制の下に訓練精到なる警防機關を整備し以て國土防衞の萬全を期せんとするに在るのである。今回の警防團令による警防團の設置は、從つて多年懸案となつてゐた警防命令の一元化卽ち從來命令系統を異にしてゐた防衞團、消防組、壯丁團を統合して命令權の一元化を圖り、而して少數精銳主義による訓練の强化、活動の敏速活潑化並に奉公防空群の整備强化と相俟つて防空、水火消防共他の災害に對する警防及公共の安寧秩序保持に從事する處に最大の特色が有るのである。

新設警防團の特徵について更に詳述すれば左の如くである。卽ち從來本島に於ける防空に關しては、市街庄の自衞機關たる防衞團あり、水火災防禦鎮壓に消防組あり、警察の補助機關として平戰兩時を通じ警防任務を負荷せられたる壯丁團あり、いづれも過去に於て夫夫大なる功績を殘したのであるが、しかし戰時下豫想せらるべき各種の災害特に空襲時に於ては、各命令系統を異にするもの諸團體併立は返つて有機的一體としての活動を阻害する惧れがないではないのでる。茲に之らの諸團體を發展的に解消し警防團と成つて命令權の一元化を圖つたわけである。次に警防團に於ては活動上の利便と訓練强化のため少數精銳主義を採つたことである。團員たるものは決戰下に於ける本島防衞を双肩に荷ふの榮譽を認識し且つ責任の重大性を真に體認せる優秀人物を簡拔して、量よりも質に重きを置き、之に精到なる訓練と智德の涵養を施することになつてゐる。

右の如く新設警防團は少數精銳主義を採つたので、今後の奉公班に於ける自衞防空群の役割は重要性を倍加することとなつた。警防團の設置と共に全島の奉公防空群は同時に整備强化を見ることになつてゐるが、洵に有事の際に於ける奉公防空群の活動如何は決定的な重要性を有するものである。警防團の活動宜しきを得るためには、防空群の活動如何が其の前提をなす場合が多いのである。從つて警防團の新設と同時に防空群の整備は必然的要請であり、また群長以下群員の充實並に訓練が更に一段の强化を期待せらるる所以である。以上を要するに警防團の新設により本島防衞上の劃期的制度は一應の整備を見たわけであるが其の成果の良否が一に之が運營に在るは云ふまでもないことであつて、島民の全面的且つ積極的な育成援助がなければ達成し難いことを忘れてはならぬ。

02 感激に咽ぶ遺兒達 社頭對面「最後の日」
03 臺灣遺兒部隊 けふ名古屋に向ふ
04 貯蓄勝利の年だ 目標額目がけて總進軍 島都の實施要項
05 照宮樣・中等科御卒業 女子學校きのふ晴の卒業式
06 榮轉の喜びを語る
07 賞賜物件傳達式 きのふ陸軍兵事部で
08 宜蘭軍援洋裁 講習會終了式
09 宜蘭市鮮魚加工組合を創設
10 府人事異動評 三氏の勅任は壯觀
11 臺北市の警防團 一日を期して結成式
12 慰問映畫會開催
13 コブラの多價血清 臺北帝大の桑島博士が完成 南方醫療界に福音
14 國民娛樂の指導 きのふ定例局部長會議で 總督が見解を表示
15 “塾生を下さい” 小生興亞十人塾塾長來臺
16 “藝能戰士”熱演 新莊街で競演會開催
17 燒夷彈に就て 今井大尉日婦會員に說く
18 總督府辭令
19 新竹州醫師奉公團が献金
20 木內女史全島講演日程
21 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 動作、態度共に一變 美事な未教育青年の訓練成果 きのふ晴れの修了式
02 皇奉花蓮港支會 事務機構を改正
03 臺南市參事會
04 金山庄奉壯團 目覺しい活躍
05 お山の熱誠を聽く 次の看護助手に真先應募したい 講習終へた乙女と座談
06 警防功勞者を表彰 警防團結成式に引續いて擧行
07 虎尾郡出身の 若櫻を慰問
08 三峽街各種團體總會
09 金融機關に惱む新埔庄 商工銀行出張所設置を陳情
10 刑餘者に溫い手 高雄市矯愛會保護策を強化
11 喜びの合格者
12 十八年度貯蓄の推進に 嘉義市獎勵委員委囑
13 暴虐な米英機
14 岡山街實踐女學校新設
15 田植歌も朗かに 北島郡守指導で田植は進む
16 一食分六錢六厘 花蓮港桔俱が誇る戰時食
17 慰安演藝會
18 行列買物を解消 新竹州消費者の登錄實施
19 上瀬檢察官長赴任
20 建南協會總會
21 臺南市商奉團 けふ發會式
22 八堡圳溪湖線 改修工事竣工
23 地方多より報社消息
24 第四回決算公告/臺灣製茶株式會社
25 今日の映画演藝
26 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 玄米(甲當)百八石を收穫 農作物多收量競作會成績決定 あす愈よ總督賞授與
02 本期新式製糖 五月十九日頃終了
03 公表されたる 食糧生產目標
04 赤糖も大半終了 豫想高卅四萬擔に減少
05 相思樹獎勵費 嘉義郡愛林組合 評議員會で可決
06 高雄製鐵の引込線 近く鐵道部と協議決定
07 本年の甘藷作 降雨不足で減收豫想
08 彌陀庄三漁業組 合併成立
09 川角理事官歸臺談 明年度動物近く決定 本島自給體制の確立が急務
10 熱地農業技術員 第二回五百六十六名入所
11 玄米常食と健康 (下)/簡吉
12 經濟手帖
13 照明燈
14 商況(廿九日)
15 ラジオ
16 水滸傳(927)/黃得時;碇政彌
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第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 歡喜に沸く南京 國民大會堂に慶祝記念典禮 國府の意氣最高潮
02 我道義外交の顯現 租界還附式嚴肅に擧行
03 東亞保衛に邁進汪主席訓示
04 北京公使館 區域返還式
05 圖像:マカツサル海員養成所開所
06 北京の慶祝式典
07 敵二百二機擊墜破 陸鷲本年初頭以來の戰果 南太平洋
08 徵兵猶豫期間更に短縮
09 蘇州の專管 租界還附式
10 武漢地區も 慶祝に彩らる
11 我が建設戰の成功 最近の外國新聞論調
12 廈門總領事館の發表
13 揚子江下流の戰果
14 天津の租界還附式
15 ガ翁容態惡化
16 在支敵產百十件 移管の手續終る
17 デンマークも 治法撤廢に同意
18 北京公使館區域返還を實施 佛、伊、西三國も
19 滿洲國も還都 記念日を慶祝
20 敵性特許權の 第五回處分 取消處分三百四十一件
21 赤軍一週間に 二百餘機喪失
22 イーデン 宋らと會見
23 英艦艇續續 ジ港に集結
24 英本土廣汎に爆擊さる
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第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 同生共死の契固く 征戰完遂に邁進 全島華僑慶祝大會
02 輝く新中國還都三周年
03 賞賜物件傳達式 基隆市で擧行
04 治外法權の撤廢/渡邊幾治朗
05 造船戰士を激勵 長谷川總督二日基隆へ
06 あす初登廳 藤村新竹州知事
07 神饌田田植祭 貢寮庄で執行
08 新教員辭令 交付式
09 四日は愛林日 新竹州の宣傳行事
10 忙しい“白線生活” 高校高等科の學制改革によつて 每日七時間の授業
11 圖像:國府還都三周年記念全島華僑大會
12 “一生懸命にやる” 中平新食糧局長語る
13 新竹州警察招魂祭
14 軍援に百圓密附
15 偲ぶ“幾多の功績” 臺北消防組に解散式
16 愈よ本格的運轉 化威工業蘇澳工場
17 日婦の指導運營 けふ本部で理事會
18 農山村の藝能人 愈よ登錄制を實施
19 決戰生活によき垂範 結婚費を廢止献金
20 戰時學徒體育訓練 昨日實施要項を通牒
21 基隆水陸署戰歿警官招魂祭
22 酒の重點的配給 中央委員會で決定
23 泰國新聞記者の歡迎會
24 富士劇團鍊成
25 興南詩苑漢詩

晴園觀梅賦似主人/鷺村、感謝施行義務教育/黃純青、祝清秀詞兄暨昆仲令堂古稀壽慶/李鷺村

26 指定部落綜合 實績發表會
27 チユニジアの戰局
28 通信部異動
29 人事報社消息
30 今晚の放送
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵船十一隻に大損傷 陸鷲印緬國境に進擊頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(三月三十日十五時)帝國陸軍航空部隊は三月二十七日チツタゴン南方百粁コツクスバザー及びモンドウ附近の敵船舶を攻擊せり戰果次の如し

一、敵に與へたる損害、直擊彈及至近彈に依り一千噸級輸送船五隻五百噸級六隻に大損害を與へたる外コツクスバザー埠頭を爆碎し邀撃し來れる飛行機六機を撃墜せり

二、我が方の損害自爆及未だ歸還せざるもの七機

02 南太平洋我陸鷲の 航空戰果の集計表
03 敵機擊墜二百餘機 陸鷲、連續大戰果を擧ぐ
04 高松宮殿下台臨 還都祝賀午餐會盛大に催さる
05 徐駐日大使挨拶
06 帝國政府の誠意 東條首相の挨拶
07 殉職國府五要人に 勳章を御贈與
08 和平運動殉職者に同光勳章追贈
09 華盛頓會談失敗 イーデン空しくオツタワヘ
10 戰敗對策樹立に躍起 反樞軸統合參謀本部
11 對日作戰協議 米太平洋戰線首腦□が
12 日、華緊密な關係結成 青木大東亞相の交驩放送
13 荒鷲オロ灣を連爆
14 敵船千五百萬噸擊沈 真珠灣以來日獨伊の綜合戰果
15 獨爆擊機隊 ノ市を爆擊
16 友邦の道義の發揚 禇外交部長談話
17 出先公館を擴充 大東亞諸地域に亘り
18 特に審議室新設 情報局強化あす實施
19 廣東で記念大會
20 抗州專管租界の還附式
21 樺太豐原に 遞信局設置
22 內務省異動
23 宇都宮氏略歷
24 廣告報社消息
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 有識青年を重用せよ 歷史の推進に社說

世界史の革新は日本それ自身の革新を前提とする。今や我が國內に於て革新すべきことが頗る多い。從來米英に追隨して來た政治、經濟、文化その他凡ゆる方面に亘つて日本的反省を加へ、日本本來の姿に立ち返つて更に新しく再建しなければならない。この再建を擔つて奮起しなければならないのは吾吾青年に課せられたる重大使命である。明治維新の大業は當時三十歲前後の學識豐かな青年志士の挺身的運動に依つて遂行された。併し革新は明治維新のみならず、何れ時代に於ても青年の奮起に依つて遂行されたことを銘記しなければならない。青年の新鮮なる感覺、真理を追求して止まぬ理性、而して真實を愛し激しく求むる情熱が大きく渾一の焰となつて如何なるものをも恐れず、何れにもとらはれず、不正不義を燒き盡さんとする作用を營むとき、天地を震駭する回天の大業は遂行されるのである。

見よ!大東亞戰爭に於ける青史未曾有の赫赫たる大戰果は誰に依つて獲得されたであらうか。何れも生死を越えて奮闘する皇軍青年將兵に依つて為し遂げられたものではないか我が青年將兵の手に依つて世界史は今や急轉換しつつあるのである。而るに銃後國內に於ては果してどうであらうか。新しき機構を古き思想で運營してゐる部面もあれば、新しき思想の持主が古き機構の束縛より脫せんとして惡戰苦闘せるものもあり、また古き思想で古き機構に立籠つて革新を阻んでゐる部面もある。皇軍の戰果に照らして餘りにも牛步遲遲の觀なきを得ない。これは抑抑何に原因してゐるであらうか、青年を尊重し活用しないからである。今時局を推進するものは青年であると云はれてゐるにも拘らず、彼ら青年には殆んど活躍の天地がないのである。旣成陣營の人人は青年の奮起を希望してゐるにも拘らず、一方に於ては舊き形式主義に捉はれて何等の地位なき故を以て青年を信用せぬのである。この信用なきことが青年の活躍を牽制してゐるのであり、今日口先きで革新を唱へてゐる人人でも殆んど外形的肩書によつて人間を評價する舊社會の觀念に捉はれてゐることは總動員態勢整備上の一大障害と云はねばならない。

青年はその年齡よりして肩書に貧弱なることは當然であり、肩書を重ずる限り青年を拔擢し、その活動を期待することは出來ない。例へば官廳に於て有為な青年を拔擢せんとしても、經歷の不足の為に登用し得ないことが尠少ではない。又學界に於ても實力を喪失した旣成人物が新人の進出を阻んでゐることは心ある學徒の痛感せるところである。その他一般社會に於いても到る處硬化的な症狀を呈してゐる。かかる外飾を重視して實質を輕視する舊社會の陋習は凡ゆる面に亘つて、國民各人の最高能率の發揮を阻害してゐる。青年の活躍を希望が戰時社會に於て、右の如き青年の進出を阻む障害を構築してゐることを强く指彈されねばならない。總動員態勢下にあつては、各人の實力を最高限度に發揮することを要求してゐるのであり、實を伴はぬ肩書を看板として重要な地位を占めることは老朽と若朽とを問はず、斷乎排除しなければならない。而して新進氣銳の青年を登用して歷史の革新を推進しなければならない。

02 高雄を要港と決定 三十日附勅令公布四月一日より施行
03 大東亞建設の礎石 恒岡、古內兩部隊戰歿者
04 北白川宮家に 御禮電報 齋藤總務長官から奉呈
05 圖像:第二次特別攻擊隊
06 臺北州殉職死歿警察招魂祭 一日嚴かに擧行
07 一日開設一周年記念式擧行 花蓮港陸軍兵事部
08 殉職產業人慰靈祭 十一日嚴そかに執行
09 宜蘭市支會の 女子訓練所終る けふ修了式擧行
10 皇奉定例部長會議 十九日に記念常會 奉公運動二周年記念日
11 新竹州參事會
12 深い感銘を胸に 臺灣遺兒部隊昨日離京
13 鄉軍團體會、指導者講習會 臺北陸軍兵事部館下の開催日程
14 殘餘の增稅法案けふ公布あす實施
15 特別行為稅、飲料稅
16 遺兒部隊歸京
17 木造船の第一船 きのふ晴れの進水式
18 譽れの軍事功勞者 三日臺北、臺南陸軍兵事部に於て 晴れの授與式擧行
19 藝能祭典劇會 一日市公會堂で開く
20 臺灣奉公醫師團 きのふ解散式を擧行
21 アパート建設も考慮 住宅難緩和に“營團”で懸命な努力
22 大陸開拓文學創成へ 文報で調查員を派遣
23 州として最後的決定 高雄州志願兵詮衡委員會
24 價格表示競技會
25 小川俊馬氏献金報社消息
26 太平町第三部隊義勇消防組員献金
27 巡查部長講習會
28 宜蘭市鮮魚加工組合結成式
29 羅東郡產組實務競技會
30 訃文:林威揚
31 宜蘭郡食料品雜貨商組合創立總會
32 人事報社消息
33 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 勇士は我が甥なり 感激一入深き佐佐木氏
02 高木司令長官 軍官民懇親會に臨席
03 竹南郡馬匹普及會總會
04 獨伊の堅陣搖がず 獨逸の銃後總動員 (三)獨伊國內結束全し 客觀情勢次第に好轉
05 錄音聖樂試聽會 禮樂一致の聲擡頭
06 澎湖志願兵詮衡 去る二十八日に身體檢查
07 屏東市軍援 評議員會
08 彰化市けふ 參事會開催
09 新化郡常會研究會
10 各地の警防團 あす一齊結成式擧行
11 影繪芝居 銀幕に更生
12 好學青年に朗報! 高雄市に夜間中學設立
13 廣谷廳長 田植視察
14 臺中州藝能發表會 けふも引續き開催
15 商業奉公臺南支會 きのふ發會式擧行
16 臺中荒物商 組合總會
17 甘薯を作れ! 資金と肥料貸付の道あり
18 明朗配給法の工夫 共同計算制による販賣店を指定 配達の復活も考慮
19 高砂族農業 講習會修了式
20 花蓮港米穀納配組合 昭和記念館で創立總會
21 員林農業生徒募集
22 瑞芳街諸組合總會
23 赤誠の献金品
24 府熱地農業技術員合格者
25 人事
26 花蓮港市昭和國民校
27 新竹家政女合格者
28 地方多より報社消息
29 第九回決算公告/臺北州自動車運輸株式會社
30 今日の映画演藝
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第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 臨時租稅措置令他二件改正 けふ律令で公布、明日施行
02 食糧の增產を協議 州廳農委主任會議終了
03 和紙配給統制 組合加入を強制化
04 貯蓄增強の新方策 十八年度の國民貯蓄目標決定
05 第二回蔗園調查十七八年期 前年度實績に比し減少
06 木造船員を確保 遞信部で對策を考究
07 臺灣石炭會社 東京出張所設置
08 臺北州自動車運輸總會
09 南日本漁業統制會社 現金出資額等折衝中
10 佛印林業の前途/廖繼章
11 ジルコンの採取 既取權を十分に尊重
12 經濟手帳
13 水產團體法と(上) 漁業今後の動向
14 照明燈
15 商況(三十日前場)
16 ラジオ
17 水滸傳(928)/黃得時;碇政彌
18 廣告
第06頁
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