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興南新聞1943年1月

日刊第1版
序號 標題
01 天皇陛下の御精勵頭條新聞

大內山の綠一入濃かに、大東亞戰爭下度び迎へる昭和十八年の新春は皇軍の威武四海に振ひ、輝かしき戰捷の中に明けたが、

畏くも天皇陸下には、未曾有の難局下、玉體益益御健かに、寶算四十三を數へさせられ、日夜御政務に御精勵の程は拜承するだに恐れ多く加へて支那事變以來の戰局旣に五年有餘、大東亞戰爭に及んでは軍事、外交は□すに及ばずこれに伴ふ萬機は一段と繋きを加へさせられ、早旦、深更も御厭ひあらせられず、御親裁遊ばされると拜するは洵に恐懼の極みである。

先に支那事變の勃發を見るや昭和十二年十一月宮中に大本營を設置あらせられ、爾來星霜五年有餘、皇軍を御統帥あらせられる

天皇陸下には、日夜事變の推移に深く御軫念あらせられ、現地第一線より歸還の將星を宮中に召させられ、その赫赫たる武勳を御嘉尚あらせられ前線將兵の上にも驚き大御心を掛けさせ給ふを御例とされるなど、御多端の御日常に拜するが、國民感激の昭和十六年十二月八日、米英に對する開戰の聖斷を下し給ふや緊張の氣漲る樞密院本會議に親臨あらせられ、あの歷史的なる宣戰の大詔を渙發あらせられたのであつた、越へて翌九日には宮中三殿に

陛下御親祭の下に宣戰御奉告の臨時大祭を執り行はせられたが、この臨時大祭は大正三年八月二十九日第一次世界大戰以來の御事とて畏くも今次大東亞戰爭の推移に深く宸襟を惱ませ給ふ御趣を拜し、一億民草の感奮、感激はここに極まつたのであつた爾來皇軍の征く處敵なく、赫赫たる武勳の一星霜は流れたが

陛下にはハワイ、マライ沖海戰を始め、幾多の皇軍奮戰の樣を深く御嘉尚あらせられ、親しく御勅語を賜り、赤道を越へる遠き第一線の戰況にも御心を用ひさせられ、屢屢侍從武官をして視察せしめられるなどの御事もあつたのであつた、更に去る六月には、宮城內主馬寮廣場に出御、マライ、ビルマの各戰線に於て鹵獲せる各種兵器を天覧あらせられ、皇軍勇戰の跡に御感深く拜されたと承るが、越へて七月には霞浦海軍航空隊に、八月には宇都宮陸軍飛行場に行幸あらせられ、陸海空軍の練磨の實況を親しく臠はせられるなど、御精勵の程はまことに畏き極みである。

又去る五月滿洲國建國十周年記念式典に際しては、畏くも高松宮殿下を御差遣遊ばされて、御慶祝の意を表せしめられ、日滿一體の實をあげさせられ、又廣田特派大使を泰國に、降つて、十月には、平沼有田、永井の三派大使を中華民國に差し遣はされて共榮圈各國との親善關係を益益濃かにさせ給ふなど、外交方面にも深き叡慮を垂れさせ給ふたのであつた。又聖戰完遂に日夜敢闘する銃後民草の上にも、深く御軫念あらせられ內地各地に侍從を御差遣、民草の實情を視察せしめられその復命を聞召されて、いたく御滿悅の趣と拜するが、近くは樺太、朝鮮、關東州、臺灣南洋など、北に南に遠く外地諸地域の民草を思召されて、親しく侍從御差遣の御事もあらせられたのであつた。去る三月、各地方長官を宮中に御召しのみぎりも、親しく民情御聽取の有難き御下問を賜り各地方長官はそれぞれ感激恐懼奉答し奉つたこともあつた又食糧問題にも御軫念あらせられて、屢屢井野農林大臣に對し有難き御下問を賜ひ、昭和十八年の新春を壽ぐ、宮中御歌會始めの御題には特に「農村新年」の御題を御治定あらせられるなど、農村の上を思召さるる大御心は拜するも畏き極みである、

さらに天皇陛下には、振古未曾有の大戰下萬機殊の他繁きを加へさせ給ふ折柄にも拘はりませず、寒氣嚴しき伊勢路に龍駕を進めさせられ、去る十二月十二日親しく伊勢宇治山田の神宮に御參拜あらせられたがこの行幸は有史未曾有の御事と承はり、加へて、米英擊滅の御決意も固く、皇祖の大御前に輝く皇軍の戰果を御奉告、神明の加護を冀はせられ、御躬を以て民を率ゐ賜はんとの畏き大御心に寄らせられるやに拜するのも聖慮の程まことに忝き極みである。かかる御繁忙に亘らせ給ふ御日常に於かせられても、前線銃後を問はず、治く篤く御心を垂れさせ給ひ、日日の御運動、御趣味の御時間さへも、最近は全く御中絕の御由にて我等一億蒼生の恐懼し奉るところであるが、近くは、學制頒布七十周年に際し特に橋田文相を宮中に召させられ、教育に關する優渥なる御沙汰を賜ひ、戰時文政當局者を親しく御激勵あらせられたが、國本を培ふ教育の上にも、有難き聖旨を拜し、我等民草の感激は極り、その在處の如何を問はず、益益奮勵、アジア再興を目指ざす、今次聖戰の完遂を誓ひ聖業翼贊の實をあげ以て聖慮に副ひ奉らねばならぬのである。

02 擧國戰□增強に邁進/東條英機
03 島民悉く總力戰士 長谷川臺灣總督談
04 臺灣の役割加重/高木武雄
05 一刻の偷安も許さぬ/藤岡武雄
06 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 意義深き昭和十八年を迎ふ 感奮興起御奉公社說

大東亞戰爭下決戰第二年の新春を迎ふるに當り、六百萬島民は謹み畏みて皇室の彌榮を壽ぎ奉ります。御稜威の下、皇軍將兵の赫赫たる武勳に感謝の誠を捧げ、武運の長久を只管祈念致します。熟熟案ずるに昨年は皇軍の勇戰奮闘によつてABCDの包圍陣を見事に粉碎し、連戰連勝の年であつた。然し緒戰の慘敗に漸く立直つた敵米英は、今やアリユーシヤン布哇、濠洲、印度等に據り、更に重慶と結んで第二戰線の包圍陣を形成し、その豐富なる資源と尨大なる生產力を恃んで、虎視耽耽われへの反擊を狙つてゐる。去る八月以來ソロモン群島を中心に本格的な四つ相撲を組んで、數次に亘る大血戰を始めとして、東太平洋の最前線たる大鳥島にも來襲し、北方に於てはアリユーシヤン の奪回を策し、西方に於ては、ピルマの侵入を圖り、更に重慶を支援することによつて大陸を基地とするわが本士空襲を計畫中であり、今年を期して大規模の本格的攻撃を開始せんとしてゐる。

勿論今や大東亞に於ける海陸の據點は悉く皇軍の勘定する所となり、各地住民亦よく皇軍に協力して必勝不敗の態勢を整へ、敵の如何なる企圖に對しても、敢へて恐るるには足らないが、充分の警戒を要するものがある。殊に戰局は明かに長期的消耗戰の性格を呈して居り、この戰を完勝する為めには是が非でも戰力の飛躍的增强を圖らねばならない。今年こそは全戰局の勝敗を決する年である。畏くも天皇陛下におかせられては第八十一帝國議會の開院式に當り優渥なる勅語を賜はり、特に億兆一心、ますます國力を增强し、敵國の非望を破碎すべき旨を御詔示あらせられた。一億赤子の齊しく恐懼感激するところである。この感激を以て國力の增强に挺身し、第一年に於て敵の第一包圍陣を粉碎したが如く、第二年に於ても敵の第二包圍陣を寸斷し、皇國を泰山の安きに置くことこそ昭和十八年の新春を迎へた一億赤子の御奉公であらねばならない。

殊に本島に於ては一視同仁の有難き五十年の統治の成果によつて、今日旣に政治的には、內外一元化が漸く實現されんとしてゐる。而も待望の志願兵が今年始めて皇軍の一員に加へらるべき光榮の年であり、且つ多年の宿願たる義務教育實施の第一年である。卽ち臺灣が真に皇國の一環として實を結ぶべき意義深き年である。生を皇國に享け、聖代に廻り合せた六百萬島民は、どうして感奮興起せずには居られようか。この感奮、この歡喜を以て凡ゆる惡條件を克服して、生產の增强に挺身しなければならない。凡ゆる惡條件を克服しての生產增强は、丁度凡ゆる惡條件を克服して英雄的な戰闘が現地で行はれてゐると同樣に、絕對に强行されねばならない。不可能と云ふ文字は生產戰に於てもまたあらしめてはならないのである。同時に衣食住生活の徹底的な簡素化を計り角粉骨碎身、只管御奉公を勵み、以て聖恩の萬分の一にも應へ奉らねばならない。

02 宮中元旦の御儀 戰捷の新春を壽がせらる
03 陸軍二萬粁の大戰果 占領地、我本土の十倍
04 心構へも一新せよ 石田憲兵隊司令官談
05 帝國海軍の大戰果 過去一ケ年間を回顧
06 節折、大祓の御儀
07 小谷川曹長散華 チツタコん攻撃に偉勳赫赫
08 陸鷲、梧州を爆擊
09 安田、日本晝夜の兩銀行合併
10 戰力增強議員奉公隊を組織
11 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 國民政治力の結集 必勝の強力政治/阿部信行
02 文化戰・思想戰/室伏高信
03 總力戰強化の要諦/鶴見祐輔
04 圖像:勅題「農村新年」
05 必勝體制の新課題 指導者の責任感と國民の熱意/船田中
06 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 燦たり我海權掌握 長期戰と制海の絕對性/平出英夫
02 戰捷新春に誓ふ 長期宣傳戰に勝ち拔くために/平櫛孝
03 廣告
第04頁
日刊第5版
序號 標題
01 義務教育愈よ實施 培へ、次代に羽搏く力 西村文教局長語る
02 教學政治の刷新 最善日本の最善思想確立のために/杉森孝次郎
03 廣告
第05頁
日刊第6版
序號 標題
01 荷へよ護國の大任 今ぞ示す日本男兒の意氣 鄉關に燦たり志願兵
02 黑枠の母に額く 村井君の歸還報告
03 鍜へる歸鄉志願兵
04 每日勅諭を奉讀 鍛鍊に餘念ない田中君
05 廣告
第06頁
日刊第7版
序號 標題
01 擧げよ勝利の榮光 戰力增強に一億總進軍
02 圖像:南方◯◯前線の朝ぼらけ 聖壽萬歲を壽ぎ軍旗に敬禮する第一線部隊勇士
03 更に飛躍的實踐へ 六百萬島民の非常決意發揮 長谷川皇奉總裁談
04 拂曉の必勝祈願 深夜から參拜者の群
05 臺灣神社の大祓の御儀
06 恒例新年遠乘會 五日開催に決定
07 赤誠の献納金品 臺北陸軍病院の取扱
08 全副の協力要望 山本事務總長談
09 決戰生活斷行會 花蓮港廳下各市街庄で開催
10 抑留邦人に祝辭 外相、國民の總意を代表して
11 志願兵制の趣旨徹底へ 十日間市内各國民校で講演
12 茶榖献納
13 三井物產人事異動
14 人事・消息報社消息
15 今日の映画演藝
16 廣告
第07頁
日刊第8版
序號 標題
01 文化戰の克服へ 昭和十八年の新春を迎へて/徳田秋聲
02 新年文藝入選作品
03 ラジオ
04 廣告
第08頁
日刊第1版
序號 標題
01 バタアン攻略に拔群の功 三勇士に輝く個人感狀 野野村軍曹、清水伍長、青木上等兵頭條新聞

【東京發同盟】バタアン及びコレヒドール攻略に偉勳を建てた野野村春水軍曹、清水與市伍長及び青木義太郎上等兵に對しては曩に本間比島方面陸軍最高指揮官から夫夫感狀が授與されたが今回畏くも上聞に達した旨マニラ陷落一周年記念日たる一月二日を前にして一日陸軍省から發表された、感狀天聽に達するの光榮に輝く三人の勇士はいづれも精強眾を拔き鬼神をも避しめるその壯烈な行動は本間最高指揮官から皇國軍人の龜鑑としてその武功を激賞されてゐる

陸軍省發表(一月一日十六時)比島攻略作戰において武功を建てた陸軍軍曹野野村春水及び陸軍伍長清水與市並びに陸軍上等兵青木義太郎に對し曩に同方面陸軍最高指揮官より軍人の龜鑑として夫夫感狀を授與せられしが今般畏くも上聞に達せられたり

感狀

今井步兵部隊陸軍

軍曹野野村春水

有はバタアン攻略戰に分隊長として參加し一月二十四日アプカイハセンダ附近中隊の夜襲に際し堅壘に據る頑敵に對し彈雨を冐して率先突入し奮戰格闘これを奪取し爾後における部隊の戰勢進展の契機を作せり、又一月二十九日タリサイ河畔敵陣地に對する夜襲に際し優勢なる敵を迂回攻擊して巧みに敵重機關銃陣地を奪取、重機二を鹵獲し中隊の突撃を容易ならしめたり

以上の行動は夜間攻撃において勇猛旺盛なる攻擊精神と果敢、積極なる企圖心とを發揮せる結果なり而して軍曹は他にこれに類する武勳を建てること一再ならず精強眾を抜き真に皇國軍人の龜鑑たり

仍て茲に感狀を授與す

昭和十七年六月二十六日

比島方面陸軍最高指揮官 本間雅晴

感狀

武智步兵部隊陸軍

伍長清水與市

右はバタアン攻略戰に參加し二月九日バガツク東南方の戰闘において機關銃分隊長として奪取せる陣地の確保を命ぜらる敵は近きは二十數米の距離より間斷なく銃砲火を浴びせ且つその戰車は屢屢わが第一線陣地附近を蹂躪す、この間伍長は終始克く分隊を掌握し時として自ら小銃輕機を執りて敵に對す、敵は更に兵力を增加し逆襲を反覆し戰闘益益激烈となり部下逐次戰傷するも伍長は沈着豪膽敵彈雨飛の下克くわが彈著を觀測し正確なる射擊指揮をもつて敵に多大の損害を與へ遂に敵をして陣地奪回の企圖を放棄せしめ部隊の任務達成を容易ならしめたり、以上の行動は旺盛なる責任感の下に平素鍊磨せる武技を遺憾なく發揮したるものなり而して伍長は他にこれに類する武功を建つること一再ならず精強眾を拔き真に皇國軍人の龜艦たり

仍て茲に感狀を附與す

昭和十七年六月二十八日

比島方面陸軍最高指揮官 本間雅晴

感狀

小池工兵部隊陸軍

上等兵青木義太郎

右はコレヒドール要塞攻略に方り五月五日夜海上作業隊に屬し第一回上陸部隊の敵前□陸作業に任ずるや海上身に二ケ所の貫通銃創を受くるも屈することなく舟艇達著と共に敢然左をもつて步板を繰り出しついで摸合綱を執り率先上陸これを確保し熾烈なる敵火を冐して作業を續行し負傷のため漸次氣力の衰調を知るや身近かの摸合綱を幾重にも腰に卷き付け依然舟艇を保持したる儘戰死を遂げたり、

以上の行為は傷つくも尚任を放れず力將に盡きんとするや身をもつて綱を保ち而して遂に薨るるも尚己まずして舟艇保持の任務を遂行せるものにして壯烈鬼神を哭かしめ軍人精神の權化、皇國軍人の龜鑑たり

仍て茲に感狀を授與す

昭和十七年六月二十八日

比島方面陸軍最高指揮官 本間雅晴

02 常に先頭切って突進 三勇士の戰鬪經過
03 御真影奉拜式 昨日府正廳で擧行
04 マニラ陷落一周年 死の敵前上陸敢行 本間將軍の思ひ出話
05 聯合國船舶 五百七十七隻擊沈
06 默默と率先垂範 我等の家長總督さん 陣頭指揮
07 大東亞の人と物を活用 東條首相、盟邦に放送
08 街頭で債券賣出 桔梗クラブ員の活躍
09 上海號搭乘の三氏戰死確認
10 獨軍の戰況
11 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 四方拜歲旦祭御儀 宮中で嚴かに執行はせらる 皇運燦として輝く
02 天皇、皇后兩陛下 野戰兵食を聞召さる 前線將兵の勞苦を偲ばせ給ふ
03 竹の園生の御繁榮
04 必勝祈願の常會 全島各奉公班で開催
05 元始祭の御儀 三日宮中で行はせらる
06 御真影奉拜式 臺北憲兵隊本部で擧行
07 誠と力を捧げよ 長谷川總裁の挨拶
08 聖壽無窮を壽ぎ奉り 征戰の完遂を誓ふ 島都新年交禮會盛況
09 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 長期戰完遂の道 強力增產の真諦/加田哲二
02 戰爭經濟の前進/永田清
03 勝て!科學戰に/宮城音五郎
04 圖像:ビルマ◯◯前線で猛訓練を續ける我が砲兵
05 人口增殖の重要性/關山直太郎
06 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 決戰の年頭辭 銃後國民も亦兵士/梁井淳二
02 戰力增強に挺身/鈴木秀夫
03 銃後の責務重大/森田俊介
04 敵の企圖粉碎へ/坂口主稅
05 安易感は禁物/宮木廣大
06 廣告
第04頁
日刊第5版
序號 標題
01 國內の自給自足へ 擊滅戰完遂と食糧確保問題/遠藤三郎
02 鍊成から翼贊へ/岩松五良
03 戰時商業道の確立/喜多壯一郎
04 廣告
第05頁
日刊第6版
序號 標題
01 凍てる北方最前線 アリユーシヤン防備の春(一)
02 圖像:嚴寒の北海を征く我が艦隊
03 恩師と共に新比島建設 抗日の惡夢から覺めた教へ子
04 今日の映画演藝
05 廣告
第06頁
日刊第7版
序號 標題
01 躍動する共榮圈 同甘共苦から同生同死へ 國府の協力、飛躍的前進
02 圖像:親邦日本國に向つて滿洲國興安軍の遙拜
03 總てを解決する日本 新年を迎へる佛印の動向
04 大戰完勝に邁進/張景惠
05 破邪顯正の道義戰 蒙古政府主席德王
06 內政整治が第一/王揖唐
07 廣告
第07頁
日刊第8版
序號 標題
01 共榮圈の春 俳句も絕緣 昭南このごろ評判記
02 圖像:正月を迎へて
03 逞しい建設戰 ビルマに迎へる新春
04 ラジオ
05 廣告
第08頁
日刊第1版
序號 標題
01 生產戰で米を粉碎 戰力の飛躍的增強へ頭條新聞

【東京發同盟】東條首相は元日新春の辭の放送を行ひ「今や帝國は戰爭第一年において大東亞の廣大な地域において直ちに戰力化することの出來る巨大な重要資源を確保した」ことを強調した絕對不敗の戰略態勢確立と相侯つて我我は今や過去の消耗經濟を脫して建設經濟の優位を確保した、然し直ちに戰力化し得る重要資源と言つてもそれは飽くまでも資源に過ぎず戰力ではない、重大戰局の段階に入つた大東亞戰下二度目の新春を迎へてこれら重要資源の戰力化が喫緊の要務としてこれに處する政府、一億國民の重大決意が強く要請されてゐる、即ち大東亞戰爭は本格的長期戰に入つたが今日の長期戰は過去における三十年戰爭、百年戰爭の如き「緩慢なる戰闘」の斷續ではなく「悽愴なる決戰」の連續する長期戰であり然も一度び決戰に敗れんか爾後の戰闘力の增強も戰略態勢の優位も挽回は不可能に近い、嘗て東條首相の言つた如く今日の

決戰にも明日の決戰にも敵を擊滅し去らねばならないのが大東亞戰の現段階である、而して斯かる連續的決戰に常に勝利を得る方途は一に陸海空軍の戰闘力如何にある皇軍將兵の忠誠勇武に加へその旺盛なる土氣と鍛へに鍛へた訓練は斷じて敵の追隨を許すものではない、然し一面近代の戰闘力は軍隊の質のみが總てではなくこれと並んで優秀なる武器を多量に必要とする、肉彈となつて敵陣に突入する陸海軍の勇士に肉彈に充當すべき飛行機を、戰車を、彈丸を一機でも、一臺でも、一發でも多く送ることこそ比類なき皇軍將兵の優秀性を餘す所なく裏づけるものであつて斯くて始めて完璧の戰闘力は形造られ敵をして反擊の一指をも染め得ざらしめる態勢が出來る敵アメリカは緒戰の敗戰から漸く立直り尨大なその物と生產力に物を言はせて必死の反撃に出つつあるアメリカの生產は第二次歐洲大戰を契機に戰時轉換策がとられたが大東亞戰爭勃發と共にその戰爭生產は一段とテンポを早め傳へる所によれば一、九三四年(昭和十八年)の夏頃その軍需生產力が頂點に達すると言はれる、過般ルーズヴエルトが真珠灣敗戰の非難に答へて一九四三年を待つてくれと言つた事も亦右の事情を裏書するものとして注目される、又アメリカがガダノルカナル島を中心とするソロモン群島附近の海戰に叩かれても叩かれても

次次と增援部隊を注ぎ込んで來てゐる事實は何を物語るものであるか、天文學的な生產數字が宣傳であるとしても尠くともアメリカの戰爭生產力が計畫の線に乘つて來てゐる一證左である、更に又我我が關心を拂ふべきことにアメリカ最近の戰爭指導方針がある開戰以來相踵ぐ敗戰をひた隱しにし損害を小出に發表すると共に新艦船の竣工を矢繼早に發表して來るべき一大攻勢を唱へ民眾の目を糊塗して來たアメリカはソロモン海戰以來指導方針に一步を進めて自らも損害を蒙るも我方に對しても損害を強ひる所謂消耗戰略に出て來た、されば敵に與へた損害と我方の損害を比較して四對一とか三對一とかであるが故に戰局を樂觀することは斯かる比率を繰返すことによつて我が生產を消耗せしめんとする敵アメリカの策に陷るものであつて我我は嚴に戒めねばならない、斯かる敵アメリカの狙ふ消耗戰に對し我我の處する道はアメリカを生產戰において擊碎するに足る戰爭生產力の飛躍的增強以外にはない生產增強の過程において例へば作戰地域の廣大に伴ひ主として戰爭物資を船舶輸送する我が生產が大なる制約を受ける等の障害はあらう、然し戰爭の現實からすれば何等かの障害は當然であつてここに言ふ戰爭生產力は斯かる制約を旣に計算に入れてのそれである前線の將兵は總ゆる惡條件と血みどろな戰ひを續けつつ敵擊滅に勇戰してゐる、その將兵の心を姿をそのまま生產戰に注入すれば區區たる制約等は物の數ではない筈である今や前線と銃後の區別はない、銃後の生產戰は直にソロモンに、アリユーシヤンに、ビルマに戰闘力となつて敵米英を擊滅しこの擧國的生產戰によつて大東亞戰爭の歸趨を決する今年の戰局を現在の戰略的優位を以て勝ち拔けることが出來る

02 大陸戰線の任務重大 “新年を迎へて”畑總司令官放送
03 陸鷲、永安(福州西方)を爆擊 燃料彈藥倉庫大爆發
04 元旦、陸鷲贛州を爆擊
05 駐日獨大使更迭 後任スタマー氏任命 獨政府、在外外交陣營刷新を圖る
06 國民決死進擊の秋 伊藤海軍武官談
07 ス新駐日大使はり外相の顧問格
08 圖像:荒天怒濤を今ぞ迎へて北太平洋を征く我巡洋艦
09 比島の經濟狀況閑談 田中最高指導官と一問一答
10 麻城を完全占領
11 一億マルクのクレヂツト供與 獨がトルコに對し
12 英驅逐艦喪失
13 獨、ソ兩軍激戰
14 獨軍發表戰況
15 獨海軍北氷洋上で活躍
16 ジ大將任命 赤軍南部方面軍司令官に
17 ジ港の英艦隊地中海出動か
18 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 天皇陛下御親祭 宮中元始祭御儀
02 臺灣神社の元始祭 きのふ嚴そかに擧行
03 臺北州豫算總額千四百餘萬圓 廿二日に州會を開催
04 圖像:臺灣神社の元始祭
05 けふ政始の御儀
06 每日缺かさず工場巡視 高砂鐵工所社長辜顯碧霞さん 陣頭指揮
07 貯蓄完遂に新構想 翼贊會最後の猛進へ
08 全產業人に感激を頒つ 拜謁の光榮に浴した三氏講演
09 戰ふ樂壇人の意氣高し 本年の主なる新事業決る
10 中壢若草會發表會
11 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 來れ・適格青年! 出願手續の相談 草屯街の志願兵講演會 斗六街の講演會
02 各地の元旦行事
03 庭球選手權大會 嘉義市に開催さる
04 壯年支部對抗は臺中團が優勝
05 中等選拔野球戰
06 高雄州市郡對抗野球戰
07 斗六郡では役所職員
08 ラジオ
09 今日の映画演藝
10 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 必勝の年頭辭 戰爭と遵法/中村八十一
02 大戰果に醉ふ勿れ/廣谷
03 兜の緒を締めよ/山岸金三郎
04 皇恩に酬ひ奉らん/大田政作
05 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 敵の機先制して猛爆 永安は福建省の軍事要衝
02 東印度猛爆の全貌 〇〇部隊長が語る
03 將に肉薄強襲せんとする我水雷戰隊
04 共榮圈諸國の對日協力態度 新春と共に一段強化
05 總力戰態勢完全整備 戰勝第二年目の目標
06 回教協會長に四王天中將
07 圖像:新春と共に敵擊滅の決意新たなる東條首相
08 英艦隊四年間の損害
09 獨軍、攻勢に轉ず 東部戰線で大戰果
10 在印英人大衝擊 わがカルカツタ爆擊
11 獨軍の戰況
12 チユニジア戰線 戰機愈よ熟す
13 放送管理局をビルマに設置 初代局長、松內則三氏
14 佛首相パリーで交涉開始
15 獨、英空中戰 英機十五臺擊墜
16 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 本年こそ決戰の年 一人で數人の事務に當れ 府政始式、長谷川總督挨拶
02 彈丸列車の工事 新春を期し愈本格的に着手
03 皇軍の士氣極めて旺盛 アリユーシヤン防備の春(二)
04 基隆市の始政式
05 白衣勇士慰問の浪曲會
06 志願兵講演會 瑞芳街を皮切りに開始
07 島都消防組出初式 けふ新公園で擧行
08 皇奉基隆市支會の一月常會 けふ市會議室で
09 新竹の出初式
10 基隆市消防組出初式
11 官吏の名譽的待遇改善案 閣議で決定
12 文學報國大會等を開催 日本文學報國會の新規事業
13 機銃座に敢然挺身 鬼神も泣く豪勇故上野氏を表彰 比島戰線に纏る佳話
14 全島都市對抗卓球大會
15 安田、日本晝夜銀行合併 日本全國金融統制會より發表
16 聲明書を發表
17 屏東郡日婦令旨傳達式
18 米國の人的資源の狀況
19 帝國銀行と決定 第一、三井合併の新名稱
20 人事・消息
21 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 海鷲、メラウケ(ニ島南部)爆擊 ニユープリテン島ソロモン群島方面來襲敵機を擊退 鳴神島方面、敵機六機擊墜頭條新聞

【東京發同盟】大本營發表(昭和十八年一月四日十四時)

一、ニユーギニア島方面帝國海軍航空部隊は舊臘三十日、三十一日兩日に亘り同島南部メラウケを攻撃し建設中の敵航空基地を破壞しその使用を不能ならしめたり

二、ニユーブリテン島、ソロモン群島方面所在部隊は舊臘三十一日以來一月二日までにムンダ、ラバウル、スルミ方面に執拗に來襲せる敵機延數五十數機を擊退せり、特に一月二日ムンダに來襲せる敵機は三十數機にして我が地上砲火に依りその六機(內不確實二機)を擊墜せり

三、鳴神島方面帝國海軍航空部隊は舊臘三十日より一月一日に亘り來襲せる敵機と交戰し敵戰闘機五機を撃墜せり

尚所在部隊は地上砲火に依り敵B二五・一機を撃墜せり

02 我海鷲の敢鬪ぶり ソロモン方面歲末年始なし
03 攻守共に儼乎不動 われ一を以て十に當る
04 宮中始政の御儀 嚴かに執行はせらる
05 諸問題に關し懇談 きのふ初閣議開催
06 西南太平洋反樞軸軍發表
07 圖像:皇國海軍を双肩に毅然たる嶋田海相
08 湯澤內相全快 首相の事務管理きのふ解任
09 政治力の統一強化 翼贊會の目指す新動向
10 日、獨親善強化に自信を以て赴任 ス新駐日獨大使感想を披瀝
11 立煌縣城に日章旗
12 メラウケの所在
13 日本と一蓮托生 タイ國の徹底した協力態勢 坪上大使談
14 憲兵司令官中村中將 現地某要職に轉出 後任は加藤泊治郎少將 加藤少將略歷
15 元氣で初登廳 再起奉公に燃ゆる湯澤さん
16 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 大御心の程畏し 宮中新年宴會御取止
02 熱烈舌端火を吐く 島都の志願兵講演會
03 總額一萬五千餘圓 元旦より四日迄の赤誠の献金
04 勅諭奉讀式
05 來れ軍旗の下に 臺北市、志願兵を募集
06 新竹市で募集打合會
07 一年の大半を工員と過す 協志商會主林尚志氏 陣頭指揮
08 花蓮港政始式
09 指導者の陣頭指揮 奉公壯年團聲明書を發す
10 報國祈願祭執行 新竹州下の志願兵
11 全國町內會に消費經濟部設置
12 鈴木新竹州知事が山地巡視
13 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 國語普及の完璧陣 州指定國講所千二百
02 志願兵講演會 明日臺中市で開催
03 志願兵身體檢查日割
04 臺中州政始式
05 栗山氏生活部長に就任
06 決戰第二年產業人の覺悟 軍隊式で能率向上(一) 增產を語る增澤工場長
07 增田臺電社長 “拜謁の感話”
08 森田知事も合宿 臺中市奉壯團鍊成會
09 高雄消防大隊出初式
10 臺南一中快勝! 中等選拔野球閉幕
11 商奉團臺南州支部結成式
12 坂口知事下淡水溪を踏查
13 磯江師謝恩音樂會
14 米英の罪惡史宣傳資料募集 臺中皇奉支部で
15 人事報社消息
16 今日の映画演藝
17 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 製材計畫化を企圖 企業整備要綱決定
02 貯蓄獎勵の徹底で臺銀券膨脹鈍化 昨年最高二億九千三百萬圓
03 臺灣製材組合を創立 十一日に發起人會を開催
04 殖產局長談
05 壓搾開始
06 東亞氷糖
07 電力の消費制限 明日より西部第一區に實施
08 中小企業整備に對處 臺北商議所 轉廢對策委員會設置
09 重點に電力を配分 增田臺電社長談
10 橫濱生糸市場廢止
11 臺銀人事異動
12 兜町前場況
13 ラジオ
14 廣告
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 アキヤブ奪回は一場の夢 鎧袖一觸、英人部隊を粉碎頭條新聞

【アキヤブ四日發同盟】ビルマ方面派遣軍は國境方面特に印緬國境地帶の敵蠢動狀況に鑑み鐵桶の布陣を以て軍の態勢を強化し殊にアキヤブ方面の國境地帶ではインド兵との無用の衝突を回避する目的の下に最近或種の措置を講じた所敵は日本軍の抵抗力なしと見誤つて、氣驕り、始めて英人部隊を最前線に繰出しアキヤブ方面に南進せんとしたが豫て敵の斯る行動を豫期してこれに備へてゐたわが軍の罠にマンマと引掛つて來た即ち十二月二十七日より三十一日の五日間アキヤブ北方をベンガル灣に流れ込むマユ河の兩岸地區に於いて敵が企圖した反撃はわが猛撃に依つて徹底的に粉碎され英人のみで編制されたランカシヤ聯隊第十六隊G中隊は中隊長ペンデルプリー大尉以下十九名の捕虜と六十名以上の遺棄死體輕機小銃、手榴彈銃劍等多數の兵器を棄てて潰走アキヤブ奪回の敵企圖は一場の夢と化したのであるこの五日間に亘る戰闘の詳細は次の通りである ◇第一次反擊戰敵は十二月二十七日夜半より二十八日朝にかけ十二隻の民船に分乘してマユ河河口に來襲した、これがランカシヤ聯隊第十大隊で兵力は四百これに對しわが部隊は敵がまさに上陸せんとした瞬間に猛然たる攻擊を加へて民船十二隻を悉く撃沈し中隊長以下五名を捕虜にした敵の地上遺棄屍體は二十名(水上遺棄を除く)で殘りは泡を喰つて陸上を北方に潰走したわが方の損害は戰死一、負傷一

◇第二次反擊戰敵は第十大隊の殘存兵力を以て二十九日再び攻擊して來たがまたまたわが猛撃に遭つて捕虜十四遺棄屍體三十餘輕機小銃多數を殘して遁走したわが方戰死一、負傷一

◇第三次反擊戰敵は第二次攻擊に並行して二十八日マユ河とベンガル灣との間に南北に橫たはるマユ山脈の東側に沿つて英人部隊約八百名を以て來襲三十一日その先遣部隊の四、五十名がクリークを渡つて南岸に出る所をわが部隊が急襲してこれを殲滅し續いて主力を攻撃した所敵は迫擊砲に依つて煙幕を展開してわが猛攻を阻止しつつ北方に退却を開始した其處でわが軍は三十一日夜これに得意の夜襲を敢行して潰亂せしめ斯くして敵のアキヤブ奪回の非望を完全に粉碎し去つたのである

02 排英氣分全市に滿つ
03 圖像:ビルマ第一線怒江に敵陣地を望む寺內南方最高指揮官
04 マンマと我罠に陷る 某幕僚談
05 反つて醜態を暴露 最初から疑問視された英軍作戰
06 戰力增強に傾注 政府議會諸般の準備を急ぐ
07 ヒ總統と佛首相第二次會談か
08 陸鷲韶關、樂昌を爆擊
09 揚子江下流一帶に 大大的討伐戰展開
10 庶民金庫の劃期的改正
11 桐城を占領
12 生產第一主義確立 民間の增產決意昂揚の絕頂
13 赤軍戰車の墓地 中部戰線膠着の狀態
14 恬然と笑ふ部隊長 嚴冬の怒江戰線を訪ふ
15 兩院議員代表者海相官邸に招待
16 時艱突破に邁進 李滿國外交部大臣の對日放送
17 英驅逐艦フ號沈沒
18 臺中州教員野球大會
19 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 新春に翼の饗宴 陸鷲五百餘機の大編隊 けふ帝都を訪問
02 雲南前線拾遺集 零下三度に“櫻の花”
03 圖像:聖戰第二年を迎へて遙か皇居に向つて捧銃する比島〇〇前線の勇士達
04 轡連ねて北投へ 新春遠乘會盛況
05 「敵機哨戒」を突破 霧深き鳴神島へ アリユーシヤン防備の春(三)
06 サイゴン見本博 人氣の焦點は日本館
07 勤勞章と顯功章 職場殊勳甲に初春の豫約
08 職場奉公の龜鑑 兄戰病死の公報を手に踏止まる 生產青年表彰さる
09 花蓮港の志願兵講演會日程
10 搖がぬ三役陣 鐵傘下必勝の春場所
11 荷へ最大の榮譽 島都志願兵講演會二日目
12 春場所新番附
13 專賣局花蓮港支局戰捷運動會盛況
14 皇奉宜蘭市支會幹部鍊成會
15 會社幹部の鍊成日程決る
16 花蓮港消防組の出初式
17 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 魚雷に捧ぐ祈り(一) 激浪と鬪ふ潛水艦同乘記
02 勅諭奉讀式
03 阿緱神社元始祭
04 全市は防火一色 新春、嘉義の消火演習
05 決戰第二年產業人の覺悟 團體訓練を強化(二) ぐんぐん增產して行く
06 若人の覺悟新た 集集の志願兵講演會
07 婦人層も起つ 高雄で熱辯を揮ふ
08 家庭に呼掛く 臺中の講演日程
09 大甲の講演會
10 北斗拓土道場八日卒業式
11 今日の映画演藝
12 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 光・南方に遍し! 米英擊滅と南方民族/山田文雄
02 貯蓄目標達成へ/水津彌吉
03 決戰體制を強化/加藤恭平
04 マニラの昨日今日 比島食物談議同盟特派員
05 南方建設に奉公/廣野太吉
06 ラジオ
07 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 又も大擧韶關を急襲 敵の軍事施設を爆碎
02 教育不足、訓練未熟 在印英米戰鬪機隊の實體
03 圖像:長谷川總督年始參拜
04 雪海の國境に 儼たる監視哨 滿ソ國境の最前線を見る
05 陸軍司政長官に山口誠太郎氏
06 本然の姿に還らん ヴアルガス長官手記
07 昭和十八年の任務/加田哲二
08 赤色文化の撲滅 國民文化を建設 ドイツの文化政策
09 獨華關係は相互尊重 コ新駐華獨代理大使着任
10 實施細目にも調印 獨土一億マルク借款
11 ドン平原で戰車戰 獨軍一大反擊に出づ
12 陸軍在籍議員の招待懇親會 來る十五日に開く
13 坪上駐タイ大使 大東亞相を訪問
14 評判の惡い大統領夫人
15 ゴム統制會の設立委員任命
16 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 南方文化の建設 臺北帝大附屬の兩研究所 人選決定・近く官制公布
02 陣頭指揮運動 各界の指導者を招待 臺北市奉壯團懇談會を開催
03 島都壯年團臨時總會
04 令旨傳達式 日婦臺北支會で擧行
05 來たぞ敵機B二五 しかし射つには惜しい彈丸(四) アリユーシヤン防備の春
06 新竹州市郡視學打合會
07 臺銀レガスピー出張所開業
08 一生懸命にやる 新任の武官府菊池輔佐官參謀談
09 中等學校武道大會 十七日武德殿で開く
10 海洋思想の普及 白水中佐多大な功績を殘す
11 重慶の妖花宋美齡 杜鶏曉を告げて國を危くす ”八仙圖”も今や空し
12 志願兵募集打合會
13 靖國舞講習會 多忠朝氏を招聘して 廿八日研修所で開催
14 お山の適格者 若櫻の先輩が呼掛く
15 胸一杯働く喜び 聖鍬する贖罪の人人
16 島民の赤誠献金 十二月中に廿五萬餘圓
17 賞金を醵出 感心な三少女
18 興南詩苑漢詩

飲清龍魚舍/覺齋、過霧峰書院感作/幼岳

19 “東洋の凱歌” 八日に試寫會
20 大鐵傘を一周り 國技館の初日風景
21 昇進力士略歷
22 軍援寄附者
23 人事・消息
24 今夜の放送
25 商況(六日前場)
26 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵反攻企圖を粉碎 ビルマ領內、七十三機擊墜頭條新聞

【ラングーン四日發同盟】大東亞戰の敗戰を挽回せんとする米英はソロモン、ニユーギニア方面における對日反攻に呼應してビルマの奪回を宣傳し空中ゲリラ戰を強化すると共にビルマに反擊を企圖しつつあつたがわが軍は舊臘中旬より下旬にかけて東部インド及び雲南の敵航空基地を虱潰しに猛擊して大打撃を與へる一方十二月中にビルマへ飛行した敵機の內五十一機を擊墜し(二十機は空中戰、三十一機は地上砲火による)ビルマ領內に不時着した敵戰闘機二機を鹵獲し(わが方で其儘使用可能)十一月中の撃墜約二十機を合すればビルマ領內のみで二ケ月間に約七十三機撃破の大戰果を擧げて敵の空中反攻企圖を粉碎すると共にアキヤブ方面の敵地上攻擊も精銳なるわが第一線部隊によつてその都度完全に擊攘された、他方敵のビルマ領內盲爆に依る一般ビルマ人の被害も最近は日本軍の防密指導によつて被害は極度に減少し却つて敵の盲爆によるビルマ人の反英米意識は一層熾烈となつてゐる

02 敵機の姿を認めず 韶關の軍事施設に命中彈
03 編隊大空中分列式 初春の大空を壓す大荒鷲群
04 殘餘法律案を附議 けふの繰上げ閣議に
05 吳鎮守府參謀長更迭
06 產業面の對日寄與 滿洲國の決戰布陣
07 圖像:暮色迫る南海の基地を出擊せんとする我が水雷戰隊
08 塚田大將、藤原少將 中支戰線で戰死
09 塚田大將と藤原少將略歷
10 滕縣山地の敵匪を掃蕩
11 大東亞省廳舍 大半滿鐵ビルへ
12 白書發表で籔蛇 米政界筋の空氣險惡
13 惡虐英の食糧對策 印度大眾餓死に陷る
14 真に戰時議會の機能を發揮 貴院各派準備を進む
15 米新議會の中心問題
16 印度各地新聞停刊 一齊ゼネストに入る
17 滿、獨交換放送協定 來る十五日正式調印
18 パホン中將 大將に昇進
19 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 陣頭指揮に寄せて 滅私報國の精神で起て社說

昨年から“陣頭指揮”なる言葉が銃後一億の決戰意識を誘發昂揚する時局語として熾んに提唱されてきた、初めは確かに企畫院が戰時生產の增强をはかるため產業部門に對し要請したのが楔機となつて政治方面に對しても生活新體制に對しても指導者の陣頭指揮が熾烈に叫ばれた、尨大な生產力と豐富なる資源を持つ亞米利加を敵とする大東亞戰爭は無限の消耗戰であると共に國家總力戰であり、戰ひ一つ一つが卽是決戰であつて、斯る戰ひにあつては前線銃後の區別は有り得ないのである、今年こそ決戰の年だと言はれるがこの年を迎へて一億國民は國內是戰場の精神で職場を守り一意增產に邁進しなければならない、然かも敵は尨大な生產力を恃んで頻りに反攻を呼號してをるのでこれに勝ち拔き最後まで勝利を得るためには吾吾國民は吾吾の持つてゐる凡ゆる物と刀を戰力强化に集中活用することが何よりも緊要であることは今更喋喋するまでもない、このため指導者層の率先躬行、陣頭指揮が强く要望せられてゐるが、舊識十二月中旬の全島地方長官會議においても長谷川總督がこれを强調し、皇民奉公會が中心となつて一大島民運動として、これが實踐に乘り出したのであるが、茲に注意すべきことは、陣頭指揮は手段であつて目的ではないと言ふことである、目的は物と力の戰力集中にあり國內戰時體制の强化にあり而して旺盛なる敵愾心の喚起にあり、そして最後は米英の擊滅にあるのである、であるが故に陣頭に□つ長たる者は、まづ以て深く自□を省みねばならない、卽ち日常生活の決戰化に一點たりともやましいところが無からんことを期して示範躬行以て陣頭指揮の狙ふ効果を擧げるべきである

從來我が國の產業界を見るに餘りにも不在重役や後方社長が多かつた陣頭に起つて發揮するは、恰も第一線で號令をかける部隊長に等しく、從つて苟しくも眾庶の長として陣頭に立つ者は、第一には滅私報國の精神に徹すると共に生活態度においても從業員の範たるに相應しいものになつてゐなければならない、言ふまでもなく陣頭指揮運動は現場で働く從業員をして感奮興起せしめ献身報國の熱情に燃えたたせるところにある、だから指導者の人格如何によつて與へる影響感化も變つて來るものであつて若しも舊態依然として金權萬能主義を腹藏しつつ口に皇民奉公を唱へ、蔭に贅澤三昧を恣にするが如き者一人でもあつたならば却つて部下の反感を買ひ士氣阻喪と言ふ逆効果を來さないとも限らない、さら言ふわけで指導者たる者何時陣頭に立つてもやましからざるやうに平素から示範躬行、自らを磨かねばならない、次に戒心すべきは現場業務員を激勵せんとする場合における指導者の心構であらう、飽くまでも滅私報國、必勝不敗の生產精神に燃えさかつて陣頭に立つのでなければならない勿論、陣頭指揮は一時的な要請ではなく、聖戰が完遂されるまで續けられるべき國家的任務であるので、若し時の流れに壓されて澁澁指揮に當るが如き曖昧模糊な態度であつたならば、これまた所期の目的が達せられない、それと同時に從來のやうな利潤追求の舊觀念や個人的な功名心から陣頭に起つことがあつても、それは決戰時局の求める真の陣頭指揮にはならない、それは何處までも時局認識に透徹せる必勝不敗の烈烈たる信念を基調とする愛國の陣頭進軍でなければならない

02 無敵皇軍の偉容 馬公海軍聯合陸戰隊觀兵式 昨日勇壯嚴肅に擧行
03 目指す“最高の榮譽” 志願者の身體檢查始る
04 “陣頭指揮”を強調 臺北州產業講演會盛況
05 銀翼春空を蔽ふ 陸の荒鷲五百機の大編隊 きのふ帝都を訪問
06 全島各市勸業課長會議 兩日間花蓮港で
07 “女性に贈る” 藤岡報道部長九日放送
08 梁井知事十二日宜蘭へ
09 晝食にバナナ、藷を 臺灣軍司令部の新しき試み
10 驛員激勵に懸命な努力 臺北驛長錦本さん 陣頭指揮
11 新竹州農業教育研究會
12 刑餘者に溫い保護 保護道場愈よ十六日に開所式
13 陣頭指揮精神昂揚懇談會 八日花蓮港市で
14 “五大實踐事項”の實行へ 廳下各地で決戰生活斷行會開催
15 建設費にポント十萬圓 三重埔の特志家林文樹氏
16 家禽品評會
17 お年玉を献金 よい子供部隊連日殺到
18 基隆、宜蘭兩市の消防出初式
19 關西卓球大會
20 放送劇團員募集
21 人事・消息報社消息
22 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 魚雷に捧ぐ祈り(二) 激浪と鬪ふ潛水艦同乘記
02 令旨奉讀式
03 令旨奉戴記念總會
04 決戰第二年產業人の覺悟 能率增進には體力(三) 先づ厚生施設が第一
05 一人殘らず志願せよ 四ケ所で絕叫”臺中の講演會“
06 保甲事務所を動員 嘉義市萬全の受付陣
07 豫備訓練を開始 臺南州の志願兵後期入所生
08 健兒千五百の演習 高雄州十三日から開始
09 臺南で座談會
10 臺中出初式
11 防空事務打合 昨日高雄で開催
12 黃文陶博士献金 開業十周年に
13 兩軍に分れ白兵戰 少年團鍊成大會第三日
14 生活科學講演會 十一日から嘉義で
15 各地の出初式
16 今日の映画演藝
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第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 綜合的食糧增產に 特產物の作付一部縮少 殖產當局で目下立案中
02 臺電增資內認可 來月の總會に附議 本島最大の會社となる
03 米穀配給の圓滑化 あす事務打合會開催
04 玄米食の問題點 米糠の重要性
05 静岡銀行新發足
06 木村氏を迎へ 產業奉公講演
07 製鐵會社を設置 近く高雄で敷地買收
08 電力制限内容 第二生擴は二割減少
09 籾蒐荷督勵會議
10 澱粉配給組合長 加藤博一氏に決定
11 花王石鹼工場 沙鹿に設置?
12 製糖開始
13 高石氏辭任
14 照明燈
15 商況(六日後場)
16 ラジオ
17 水滸傳(861)/黃得時;碇政彌
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第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 あす大詔奉戴日一周年 “承詔必謹”精神を新に 戰爭生活實踐に邁進せよ
02 官僚政權打倒せよ 大統領の權限には限度あり 米議會、獨裁政策糾彈
03 佛印事情に關し 講話を御聽取 芳澤大使を召されて
04 圖像:ビルマ新民眾旗を手に喜びのビルマ民眾
05 敵根據地續續覆滅 第三次魯東作戰戰果
06 戰場精神に徹せる 戰爭生活の實踐へ/賀屋興宣
07 遞信辭令
08 ル大統領難局に當面
09 坪上駐泰大使大東亞省創設以來初の歸朝
10 早くも爭奪戰展開 チユニジア戰線戰況
11 ドゴール、ジロー 會見交涉行惱み
12 米國の外交政策 米、宣傳文書を發表
13 國民體力法 愈よ十五日に實施
14 米國の食糧不足深刻 新議會の劈頭から攻擊の矢
15 印度人經營新聞 六日一齊に休刊 政廳に反對の名目で
16 米國議會開會
17 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 臺大兩專門部分離 醫專改稱して高雄に 農專臺中に移轉決定
02 三段構の防備突破 爆擊隊で敵戰鬪機と渡合ひ 赫赫の戰果・陸鷲座談會
03 誓って全員志願 新竹州志願兵報國祈願式 神社で嚴肅に擧行
04 飯田神祇院祭務官來臺
05 これは素晴らしい 逞しい體格に知事さんほれぼれ
06 鍛ふ海員魂
07 一番槍目指して 準備成つて待機する□隆
08 圖像:志願兵檢查場
09 增產に文化に戰ふ 青少年團の鍊成 今秋共榮圈青少年大會開催
10 萬里庄日婦分會初總會
11 臺北遠乘會機構變更
12 軍援相談所好評 未解決皆無の好成績
13 献金美談一束
14 國民貯蓄完遂へ 專任推進員 臺北支會で指名式擧行
15 共學兒童考查 十日建成國民校で
16 產業戰士慰□映畫會 十一日から五日間公會堂で
17 興南詩苑漢詩

新年徵詩(一)田家樂/海鶴樓主人、新年徵詩(二)同題/林邊 鄭玉波

18 亡父忌明に一萬圓献金 江原榮太郎氏
19 陣頭指揮強調 楊梅庄分會常會
20 今夜の放送
21 人事・消息
22 商況(七日前場)
23 興南案內報社消息
24 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 けふ大詔奉戴日一周年頭條新聞

詔書

天佑ヲ保有シ萬世一系ノ皇祚ヲ踐メル大日本帝國天皇ハ昭ニ忠誠勇武ナル汝有眾ニ示ス朕茲ニ米國及英國ニ對シテ戰ヲ宣ス朕カ陸海將兵ハ全力ヲ奮テ交戰ニ從事シ朕カ百僚有司ハ勵精職務ヲ奉行シ朕カ眾庶ハ各各其ノ本分ヲ盡シ億兆一心國家ノ總力ヲ擧ケテ征戰ノ目的ヲ達成スルニ遺算ナカラムコトヲ期セヨ

抑抑東亞ノ安定ヲ確保シ以テ世界ノ平和ニ寄與スルハ丕顯ナル皇祖考丕承ナル皇考ノ作述セル遠猷ニシテ朕カ拳拳措カサル所而シテ列國トノ交誼ヲ篤クシ萬邦共榮ノ樂ヲ偕ニスルハ之亦帝國カ常ニ國交ノ要義ト為ス所ナリ

今ヤ不幸ニシテ米英兩國ト釁端ヲ開クニ至ル洵ニ已ムヲ得サルモノアリ豈朕カ志ナラムヤ中華民國政府曩ニ帝國ノ真意ヲ解セス濫ニ事ヲ構ヘテ東亞ノ平和ヲ攪亂シ遂ニ帝國ヲシテ干戈ヲ執ルニ至ラシノ茲ニ四年有餘ヲ經タリ幸ニ國民政府更新スルアリ帝國ハ之ト善隣ノ誼ヲ結ヒ相提攜スルニ至レルモ重慶ニ殘存スル政權ハ米英ノ庇蔭ヲ恃ミテ兄弟尚未タ牆ニ相鬩クヲ悛メス米英兩國ハ殘存政權ヲ支援シテ東亞ノ禍亂ヲ助長シ平和ノ美名ニ匿レテ東洋制霸ノ非望ヲ逞ウセムトス剩へ與國ヲ誘ヒ帝國ノ周邊ニ於テ武備ヲ增強シテ我ニ挑戰シ更ニ帝國ノ平和的通商ニ有ラユル妨害ヲ與へ遂ニ經濟斷交ヲ敢テシ帝國ノ生存ニ重大ナル脅威ヲ加フ

朕ハ政府ヲシテ事態ヲ平和ノ裡ニ回復セシメムトシ隱忍久シキニ彌リタルモ彼ハ毫モ交讓ノ精神ナク徒ニ時局ノ解決ヲ遷延セシメテ此ノ間却ツテ益益經濟上軍事上ノ脅威ヲ增大シ以テ我ヲ屈從セシメムトス斯ノ如クニシテ推移セムカ東亞安定ニ關スル帝國積年ノ努力ハ悉ク水泡ニ歸シ帝國ノ存立亦正ニ危殆ニ瀕セリ事既ニ此ニ至ル帝國ハ今ヤ自存自衛ノ為蹴然起ツテー切ノ障礙ヲ破碎スルノ外ナキナリ皇祖皇宗ノ神靈上ニ在リ朕ハ汝有眾ノ忠誠勇武ニ信倚シ祖宗ノ遺業ヲ恢弘シ速ニ禍根ヲ芟除シテ東亞永遠ノ平和ヲ確立シ以テ帝國ノ光榮ヲ保全セムコトヲ期ス

御名御璽

昭和十六年十二月八日

各國務大臣副署

02 三將校に輝く感狀 比島攻略に武勳赫赫
03 豫算總額約五億圓 中央との折衝成る
04 主なる新規事業
05 西國陸相に產業動員權を附與
06 內外地特別會計豫算 きのふ閣議で決定
07 敵機擊墜破百廿八 陸鷲ビルマ方面の戰果
08 文教豫算の觀(臺灣)
09 大東亞省特別會計豫算
10 通信事業特別會計新規豫算
11 甘藷、馬鈴薯の增產計畫
12 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 綜合食糧の重點的增產社說

大東亞戰爭の第二年目に當りて我國の取るべき戰時經濟の一翼として食糧の國內自給が最近漸く□の重要性を確認せられる事となつた。一時は佛印や泰國の外米を輸入して主要食糧の不足を補へば□□との說も唱道せられたが、船□節約の見地丈にても萬巳を得ざる外最早かかる悠長な考へを持つ□が許されなくなつた。されば內□では玄米食までも問題として登場してゐる狀態であるから本島としては如何に食糧の增產に邁進せねばならないかは此處で喋喋する迄もない事である。これがため目下殖產局に於て甘蔗、茶、バナナ及びパインアツプルの滅段、食糧生產物への轉換に對して慎重に案を練つてゐる事は遲撒きながら此の際當然打つべき手であり、又船腹其の他の關係から最早從來の樣な方針を持續する事が出來なくなつたのである。

中にも昨年來船腹の關係で臺灣茶は約生產高の半分しか積出されずバナナは旣に百萬餘籠しか輸移出されなかつた、本年は柑橘類と共に相當數量の裁減は免かれなくなつた。鳳梨罐詰は空罐の關係で之も製造數量を減少し之が打開策として目下乾パインの製造に轉換せられつつあるのである。かくの如く本島の特種作物たる茶、青果類は當然之を他の食糧作物へ轉換せざるべからざるは旣に國策的要求であり、又長期戰の體勢を確立する所以であるといはねばならない。かかるが故に當局は綜合的食糧增產の見地より米以外に甘藷、落花生、キヤツサバの增產に限定せんとしてゐる模樣であるが、吾人の見るところでは更に蔬菜の一項を加へなければならない。今のところ本島の蔬菜供給は決して不足してゐないが、唯配給機構不備のため大都市に於ては稍もすれば島內供給不圓滑の嫌ひがある、然も將來を考へれば島內供給の確保更に進んで內地其の他への補給を必要とするならば四季とも蔬菜栽培の出來る本島の天惠は此の際十二分に活用せねばならないであらう。

最後に殘るのは甘蔗作を如何にすべきかとの問題である。此の問題について吾人は屢屢主張せし如く甘蔗作は北部より全面的に撤退し中部は水利多き兩期水田から撤退して南部に重點を置くべきである。勿論砂糖は食糧品の一つであるが他の食糧品からいへば寧ろ副食物的存在であるから米の如き重要食糧と同日を以て語る事が出來ないからである。唯其の副產物たる糖密若くは蔗汁から直接酒精プタノールの如き準軍需及び軍需品をも製造し得るのであるから此の點をよく考慮しなければならない。卽ち上記の必要物品を島內の設備で確保し得る限度を押へて砂糖の生產計劃を立案しなるべく米作に重點を置くべきは多言を要しない。此の問題も近く當局に於て何かの形で解決されるであらうが要は從來の成見を打破して現階段に於て國家的見地より所謂食糧品を中心とする本島農業の再編成を根本的に强化すべき事を要望せざるを得ない。

02 圖像:陣頭指揮座右の銘 長谷川總督年頭揮毫
03 前線銃後打つて一丸 戰爭に是が非でも勝拔かう けふ大詔奉戴日一周年
04 護國神社に大燈籠 臺灣軍全將兵より献納
05 仰ぐ“空の守護神” 個人感狀に輝く堀大尉
06 間に合はせの生活 相川實踐局長が放送
07 宜蘭正條密植競技會
08 私達の力で建艦 赤誠のヨイコドモ部隊
09 誓ふ職場死守 優しい重田社長を陣頭に 陣頭指揮
10 必勝貯蓄を協議 戶稅一圓に就き十五圓を貯蓄 壯年團員が率先完遂
11 參與奉公委員會 臺北州支部、あす公會堂で開く
12 行かう錦旗の下に 基隆で志願兵座談會
13 神職講習會を開催
14 白衣勇士慰問部隊殺到
15 宜蘭で巡回映畫會開催
16 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 譽の志願兵へ 修了生鄉土で獅子吼
02 「兵」志願で賑ふ 高雄市昨今の話題
03 新竹市の講演日割
04 童顏嬉嬉として 懷しい設營撤收 臺南州少年團鍊成會閉幕
05 赤誠の献金品
06 中壢街常會
07 戰場生活の實踐 增田臺電社長迎へて打合
08 鹿場廻はり溫泉道路 シパージー迄バスを試運轉
09 衣服更生品展 臺南桔梗主催
10 目立つ國民鍊成費 臺南州豫算千四百餘萬圓
11 生擴を強調! 新竹州產業報國講演會
12 嘉義郡保正鍊成修了式
13 せめても義勇隊に ピーライ社下田君血書志願
14 繼續献金篤行者
15 アンダマン便り
16 石鹼代は貨幣で 二林商奉團の二鳥案
17 青年幹部鍊成
18 增產に贈る一萬圓 臺南州一期作から實施の計畫
19 花蓮港廳協議會 廿二日に開催
20 新化郡華僑献金
21 觀眾に強き感激 馬公の寫真展盛況
22 壯烈な放水演習 南投消防組の出初式
23 中壢街の出初式
24 屏東市青少年團相撲大會
25 洪火煉氏改姓名
26 臺南秋競馬
27 地方多より
28 今日の映画演藝
29 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 國際電氣の強化 政府出資評價委員愈よ開催
02 簡保年金の業績好調 更に一般の協力を要望
03 戰時體制愈よ 本格的に整備
04 海上輸送能率化 殖產局で下打合せ
05 小麥の現在高調查 食糧局で調查規則制定
06 水利施設調查 高雄州愈よ着手
07 爪哇糖業の經營 各社分擔工場決定
08 金平糖を菓子品目に追加
09 三井物產支店異動
10 堆肥積込宣傳 集集街農民指導
11 昨年十二月末の籾蒐荷狀況
12 經濟講演 楠井教授屏東で
13 照明燈
14 商況(七日後場)
15 ラジオ
16 水滸傳(862)/黃得時;碇政彌
17 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 持久戰は米に不利 グルー對日戰講演
02 新國民運動の實踐 大詔奉戴日新民會聲明
03 ミシシツピ河を 獨潛水艦遡航
04 英の□途沒落あるのみ ゲッベルス宣□論ず
05 三將校の戰鬪經過 堀、山崎兩大尉と鈴木少尉
06 各外地の主要新規事項
07 揚子江上敵舟艇 十三隻を擊沈
08 圖像:昭南のお正月
09 鐵道特別會計豫算
10 ダルラン暗殺犯人 ド・ゴール派の學生
11 真犯人國外へ逃亡
12 獨軍隨所で攻勢 東部戰線激戰を繼續
13 獨、ソ死鬪繰返す
14 空陸一體の決戰展開 チユニジア戰線活況
15 昭南島人口七十六萬九千
16 ル大統領の教書要旨
17 濠首相ワシントン訪問說
18 米國の飛行機生產現況
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 完勝へ一億鐵の誓ひ 思ひ出も新たあの日の感激 けふ大詔奉戴日一周年
02 嚴かな詔書奉讀式 總督府の大詔奉讀式 州市の大詔奉讀式 軍部の大詔奉讀式 軍司令部 憲兵隊本部 海軍武官府 皇奉本部奉讀式
03 苦悶と混亂の一年 再整備に狂奔の重慶
04 今夜の常會 梁井支部長以下視察
05 臺灣神社の參拜者 本島人方面が激增
06 鍛ふ海員魂
07 感謝狀の傳達式
08 臺灣の立場不變 初の局部長會議で齋藤長官說明
09 藝能慰安會開催 第三、五部隊の勇士を招き
10 馬公消防組出初式
11 送れ”心の彈藥” 基隆で慰問雜誌募集
12 “忠魂碑”の除幕式 けふ南門校で擧行
13 知事が陣頭指揮 州下の堆肥增產に
14 赤誠群が殺到 感激の日に國防献金
15 前線へ家族寫真 “この通り□氣に暮してゐます”
16 大屯山行 市民大眾初登山
17 人事・消息
18 興南詩苑漢詩

新年徵詩(三)田家樂/高文淵、新年徵詩(四)同題/黃景南

19 今夜の放送
20 商況(八日前場)
21 興南案內報社消息
22 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 皇軍精銳を御親閱 空陸呼應して一大繪卷展開 威武燦と輝く陸軍始觀兵式頭條新聞

【東京發同盟】戰捷の第二春を迎ヘ無敵陸軍の威武燦として宇內に輝く秋、輦穀の下皇軍が綽綽の餘裕を示す陸軍始觀兵式は八日畏くも

大元帥陛下の親臨の下に瑞氣滿つる神域代代木練兵場においていと嚴かに擧行された、この日參列の榮譽を擔ふ在京部隊の精銳數萬は戰車數百輛の外近代機械化諸兵器を網羅、諸兵指揮官中村孝太郎大將統率の下に早朝より威風堂堂陸續として代代木原頭の式場に參入定刻午前九時三十分には定めの位置に整列を終る、これより先大東亞戰下再び迎へるこの盛儀を拜し一入皇恩の忝さに感泣する十萬餘の民草は肅として式場の周邊を埋め陪觀を差許された文武顯官始め外國武官並に初めて參列の光榮に浴する一千名の光榮の軍需產業關係者は夫夫威儀を正し聖駕の着御を御待ち申上げた

大元帥陛下には午前九時三十五分軍裝に大勳位並に功一級金鵄勳章各副章を御佩用、蓮沼侍從武官長陪乘、松本宮相、百武侍從長以下側近供奉の略式自動車鹵簿にて宮城を御出門、御順路を代代木練兵場に行幸、同五十八分嚠喨たる君が代吹奏の中を御先着の 高松宮三笠宮兩殿下を始め奉り皇族各殿下、列立の文武顯官の奉迎を受けさせられて觀兵式場に着御、一旦便殿に入御あらせられた、午前中十時二分

大元帥陛下には御英姿颯爽と御愛馬「初雪」に召させられ東部第四部隊津久井信吾曹長先頭に肅然として天皇旗を捧持し尾形侍從武官御先導申上げ各皇族殿下、中村諸兵指揮官、蓮沼侍從武官長、東條兼攝陸相以下各將星、外國武官等を從へさせ給ひ肅肅と閱兵式場に進ませられ約二十分間に亘り地上各部隊の精銳を順次御親閱あらせられた、斯くて

大元帥陛下には御閱兵の御後同十時二十三分御馬上の御英姿も御凛凛しく玉座に着かせ給へば諸兵指揮官中村孝太郎大將の軍刀一閃玉座御前の廣場に整然と居並ぶ陸軍軍樂隊吹奏の「扶桑の曲」の韻律につれて東部第二部隊を先頭に一隊一隊、茲に勇壯なる分列行進は開始された、

陛下の御馬前を感激に頰濡らし步武堂堂大地を蹴つて行進する步兵部隊、その隊列の中には東部第六部隊大隊長にあらせられる

朝香宮孚彥王殿下の颯爽たる御姿が拜される、續くは工兵、砲兵(山砲)、やがて行進曲が輕快なる速步調に移れば轟轟地軸を搖がせて機械化部隊の精銳鐵牛の驀進が開始される、同十時四十三分安倍定中將指揮下の武勳輝く陸鷲數百機堂堂の鵬翼を連ねて式場上空に飛來、空中分列式を展開すれば轟轟たる爆音大地を壓し戰車の響きと共に空陸相呼應する一大繪卷が繰展あげられた、進む野砲、高射砲、自動車砲の各部隊次いで憂憂 たる鐵蹄の響きに騎兵部隊が進めば畏くも、陛下には一一御擧手の禮を賜る、斯くて同十一時八分輝く觀兵式の盛儀は無敵陸軍の威容を中外に顯示して滯りなく終了大元帥陛下には同十一時十五分軍樂隊の國歌吹奏、諸員の奉送裡に天機御麗しく式場發御宮城へ還幸遊ばされた

02 隨所に剿滅戰展開 陸鷲、敵各基地猛襲 支那派遣軍の週間戰況
03 共產軍の歸順增加 蒙疆中部地區綜合戰果
04 現地輸送力強化へ 香港、機帆船を大量建造
05 天皇陛下親臨 樞密院臨時本會議
06 松井、石渡兩顧問 汪主席を訪問
07 戰力增強議員 奉公隊を結成
08 圖像:氷雪を蹴散らして北滿の護りに奮鬪する我が精銳部隊
09 王揖唐氏南京へ
10 石炭生產確保運動好成績
11 限りなき沈默の凝視 感激に咽ぶ軍需戰士
12 鐵獅子部隊市中行進
13 華北一億民眾奮起 東亞解放新國民運動を展開
14 大東亞戰爭協力こそ 中國復興唯一の道 林國民政府宣傳部長放送要旨
15 同生共死の新使命 民國日報、社說で強調
16 印度の食糧難 ますます深刻化
17 重慶の對米不滿 最近頓に表面化 大公報、米國側の態度を非難
18 チユニジア方面 獨軍指揮官更迭
19 濠洲に空軍基地網完成
20 司政長官發令
21 ル米大統領の一般教書內容
22 王中將、和平陣營に參加
23 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 製材企業の整備社說

かねて府山林課に於て立案中の製材企業の整備要綱は此程成案を得て發表されたがこれにより本島の木材統制機構が更に完璧を期しうることになつた。由來木材配給業は製材業と不可分の關係にあり乍ら過般木材配給統制の結果それが一應切り離された為一元的配給機關たる臺灣木材組合が製材工場をもたず大部分の木材を素材のまま配給する關係上實需に應ずる配給が出來ず木材の消費規正を期し得ない憾みがあつた。製材企業の整備は正しくこれにより一元的製材機關たる臺灣製材組合を創立し木材組合と結びつけることによつて前記の缺陷を除去し更には製材能力の高度利用を圖り業者の自治的統制を促がさんとするものでその趣旨極めて妥當であると謂はなければならない。實際製材業と配給業との再結付は旣に木材組合設立後の懸案であつて只それが組合の直營となるか否かに專ら問題がかかつてゐる丈に此度の組合案は些か豫想外の感がないでもない。

豫想外の案と言へばかねて製材企業の整備をめぐり全業者を打つて一丸とした一元的製材會社がとり噂されてゐた為關係業者が又もや「角を矯めて牛を殺す」にも似た整備案が決定されるものと觀念してゐた狀態から見てもきう言へるのであるがこと程左樣に此度の整備要綱は業界に好感をもたれてゐる。而して同要綱の示す所に據れば統制木材工場を工場設備、能力、位置其他の條件を勘案し一定の基準に基き適當なる工場數に壓縮しその業主を以て臺灣製材組合を設立せしめることになつてゐる。そして業者は組合の委託の下に石當りの製材賃をもらつて製材に從事するが、而も標準步留を超過する時にはそれ丈の獎勵金を得、步留に達せざる時にはそれ丈の損失を負擔する建前になつてをり一方組合は廢材、屑材の處分其他の收入を得て更に業者に分配する。卽ち前記の如く綜合主義と個別主義とを適宜に織込んだ組合統制は此般の整備の骨子をなすものであつてよく業者の創意と工夫とを活かしてゐる點で吾人は絕大なる賛意を表するものである

しかし妥當な案だとはいへ製材統制を圓滑に運營する上に於て尚細い問題がないわけではない。先づ第一には組合員資格の有無を決定する一定基準に關してであるが、これ等は工場設備等に拘泥せず統制木材の製材專業者を可及的組合員たりうるやう基準を定める必要があらう。更に製材の能率化を圖る為製材業者の創意と工夫とを十二分に働かす見地に基き標準步留の超過に對して累進率を以て獎勵金を支給することも考慮されて然るべきである。この外何時ものこと乍ら組合役員の問題であるが、木材組合の一部役員が極めて惠まれた地位におかれてとかくの非難を受けてゐるに鑑み慎重に考慮することが必要である。何れは木材組合と製材組合とが一元的會社に發展的解消をとげるであらうが、その解消を見るに及んで現在の製材統制力式に異變を來してはと危惧を抱く業者が多數ゐるのでこれも何らかの機會に於てはつきりしておく必要があるであらう。

02 臣道實踐の道場 大詔奉戴日一周年島都の常會を覗く
03 新春に相應しい和かさ 山本さんの紙芝居に班員等感激
04 第二建設の滿洲を語る 協和會の時局對策(二) 產業開發計畫の推移
05 定刻に全員出揃ふ 一戶から三人も出る熱心さ
06 圖像:島都の常會
07 “是非志願させよう” 昨夜島都五會場で親達に呼び掛く
08 羅東街の講演會
09 志願兵制の趣旨徹底へ 魁挺身隊主催、第一劇場で講演
10 羅東郡日婦支會初總會
11 區會を單位に講演會を主催 兩日間宜蘭市で
12 青年教育擔當者の鍊成 四日間國民精神研修所で開く
13 軍艦行進曲記念碑の地鎮祭
14 新竹市鄉軍聯合演習 來る廿三、四日竹南郡下で
15 “間に合はせ運動” 新春を期して愈本格的に展開
16 增產へ增產へ 篤農家陳得龍さん 陣頭指揮
17 必勝增產、貯蓄完遂 花蓮港市奉壯團實踐を申合せ
18 奥村大每社長一行昨日來臺
19 “東洋の凱歌” 特別試寫會盛況
20 參與奉公委員の鍊成會
21 神戸取引所解消
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第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 荷へ無上の榮譽を 臺南市有志者志願兵熱を煽る
02 令旨奉讀式 瑞芳街日婦分會
03 圖像:陸鷲の精銳帝都訪問
04 熱血青年の願ひ一つ 首尾よく志願出來るようにと 森田兵事課長を訪れる施君
05 若人續續殺到 花蓮港市の志願者身體檢查
06 志願兵を激勵 屏東市の有志、歡送迎會開催
07 徵兵の實施陳情 臺南市の本島人有志蹶起
08 增產具體案を練る 新竹州勸業課長會議
09 奮って志願せよ 昨日のラジオ常會に 河村皇奉運營委員放送
10 新莊街の青年軍教開始
11 南方醫學講演 斯界の權威彰化で熱辯
12 農專誘致の喜び 教學振興を語る森田知事
13 大いに歡迎する 北叟笑む宮原州議談
14 員林に農林學校 十八年度豫算に計上
15 警民協力に凱歌 盜賊と格鬪して美事逮補
16 屏東市家政女 いよいよ設置に決定
17 高雄中の譽れ 金井君陸士合格
18 能高郡警察課召集
19 高等警察講習會
20 集集街常會
21 豆子埔壯丁團出初式
22 新竹署寒稽古
23 吳學振翁逝去
24 地方多より
25 今日の映画演藝
26 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 港灣荷役海上輸送能率の增強 けふ府正廳で打合會開催
02 勸銀利子引下げ 田畑五分三厘となる
03 株式取引所の改革案内容(上)
04 移出トマト解禁 內地で頗る好評
05 製鐵工場愈よ設立 きのふ府關係局で協議
06 乳牛及改良和牛内地より到着
07 原料ゴムの使用統制 使用制限規則を制定
08 北濱雜觀
09 臺灣貿易會設置 中央との合議順調
10 照明燈
11 商況(八日後場)
12 ラジオ
13 水滸傳(618)/黃得時;碇政彌
14 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 國府・米英に宣戰布告 日華一體・同生共死 東亞共同の敵擊滅へ
02 日、華協定調印終る 軍事、政治、經濟完全な協力
03 圖像:寒風荒ぶ凍原を驀進する關東軍鐵牛部隊の偉容
04 宣戰布吿全文
05 不動の決意と信念
06 カナダ、モスクワ駐剳公使を任命
07 住民の態度明朗化 民心の安定を如實に反映す 比島派遣軍最高指揮官田中中將語る
08 參戰要請の聲澎湃(參戰まで)
09 情報局發表
10 臺北總領事館の緊張 祝杯擧げて參戰を祝す
11 同甘共苦の顯現 張總領事は語る
12 外交政策檢討 チリー緊急閣議
13 翼政會議會役員會 諸般の對策を協議
14 獨軍發表戰況
15 壯烈な白兵戰展開 ドン河下流地區で
16 華盛頓駐剳公使サンソムを任命
17 第一銀行增資
18 フイリツプス 印度總督と會見
19 韶關は大混亂 わが陸鷲の猛爆で
20 獨軍大夜襲 赤軍陣地に對し
21 ボリヴイア大統領近く華府訪問
22 世界制霸の意圖明瞭 ルーズヴエルト
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 全員志願を決議 北署全壯丁團員、大會を開催
02 若人の決意表明 港都全適格者一齊に奮起
03 第二建設の滿洲を語る 建國理想の具現へ(二) 民族鍊成に擧る凱歌
04 張切る萬里庄の適格青年達 整髮して待機
05 府立傷痍軍人療養所 經費百萬圓計上、愈よ實現
06 結核撲滅に邁進 松山療養所の增築決定
07 市に配給課新設 物資配給を一元的に統一
08 “勇士の希望を載せて” 椰子の實一つセレベスから大連に漂着
09 精勵の老囑託 外務省で特別表彰
10 長期戰完遂の道 真摯、必勝生活を說く 臺北州參與奉公委員會
11 南方子弟の收容所 興亞寮の擴張決る
12 工場防空研究會 新竹で開かる
13 大相撲春場所初日取組
14 地租調查委員辭令交附式
15 インドに新航空機用材
16 人事・消息
17 今夜の放送
18 商況(九日前場)
19 興南詩苑漢詩

田家樂(五)/新竹 沈江楓、田家樂(六)/大城 梅村哲羲、田家樂(七)/東港 釣魚翁、田家樂(八)/鹿港 許遂園、田家樂(九)/新竹 謝森鴻

20 興南案內報社消息
21 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 米英は共同の宿敵 日、華提携は自然の大道頭條新聞

【東京發同盟】情報局發表(九日午後零時三十分)

帝國政府聲明

中華民國國民政府は本九日米英兩國に對して戰を宣せり、事此に至れる所以は國民政府の宣戰布告に昭昭として明らかにして齊しく米英積年の非望に禍せられたる帝國の能く共感し得る所なり

日華兩國政府は直に嚴肅なる共同宣言を發出し米英に對する共同の戰爭を完遂する為兩國は不動の決意と信念とを以て軍事上、政治上經濟上完全なる協力をなすものなる旨を宣明せり抑抑帝國の希求する所は速かに東亞攪亂の禍根を芟除し道義に基く大東亞新秩序を建設し以て世界永遠の平和に貢献せんとするにあり、而して國民政府は更新以來夙に帝國と志を同じうし今や蹶然起つて帝國と相携へて米英擊破の共同戰線に立つに至る此秋に方り帝國は日華提携の根本精神に則る兩國關係の劃期的發展を期待すると共に中國の自主獨立と國民政府の政治力發揮とを根基とする新中國の速かなる建設を希念し中華民國に於ける一切の帝國專管租界還附、上海共同租界、厦門共同租界及び北京公使舘區域回收の承認、治外法權の撤廢等を斷行するの外各般に亘り有らゆる好意的措置に出で以て極力新中國の建設を支援するに決したり、更に今後日華新關係の發展に照應し、既存の諸約定に付ても同樣の趣旨に從ひ新たなる考量を加うべし、惟ふに日華兩國の提携は自然の大道にして米英は兩國共同の宿敵なり、帝國は擧國一致新中國と共に信じてこの大道を步み進んでこの宿敵を擊破し、真に日華一體、米英戰爭完逐並に大東亞新秩序の建設に邁進せんことを期し茲に帝國政府の所信を中外に聲明する

02 大東亞戰爭更に前進 日、華關係を新たに樹立
03 中國の主權完整に 積極的協力を示す
04 衷心感謝に堪えず 汪行政院長の挨拶
05 國府宣戰を各國に通報
06 租界還附、治外法權撤廢 日、華兩國新局面打開の協定
07 國府參戰今後の課題
08 完全な協力を確約 重光大使の挨拶要旨
09 即時敵對行動に入る(林宣傳部長談)
10 最高國防會議の組織
11 圖像:中國臺北總領事館で祝杯を擧ぐ
12 協定の實行 迅速を期す
13 汪主席最高國防會議主席に就任
14 國府軍の陣容
15 喜びの共榮圈各國 滿國政府聲明 德主席宣言 バ長官聲明
16 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 國民政府遂に參戰社說

國民政府は九日午前十時、遂に米英に對して宣戰を布告し、大東亞の共同の敵米英擊滅の聖戰に參戰するに至つた。大東亞戰勃發後日華基本關係條約の精神に基き斷乎友邦日本と同甘共苦を誓つた國民政府としては洵に當然の歸結であるとは云へ、更に帝國との同生共死の大精神に飛躍して米英擊滅のため參戰したことは、大東亞新秩序建設のため、真に喜ばしきことと云はねばならない。國民政府發表の宣戰布告文にもある通り、米英兩國は實に百年以來我が東洋に侵略し、大東亞分裂政策を踏襲して或は重慶側分子を唆かして抗日に狂奔せしめ、或はビルマ、インドに出兵せしめて東亞人を以て、東亞人を殺戮させ、或は大東亞共榮圈建設の進行を阻害し、又は重慶側を根據地とする自國の飛行機を以て支那民眾を殺戮するなど、獨り支那のみならず延いては大東亞諸民族に取つて洵に天人俱に許さざる暴虐や狡謀を敢へて為し來たのである。此の秋に當つて斷乎正義の戈を取つて立ち上つた帝國の大東亞新秩序建設の聖業は正に大東亞諸民族の喝仰するところであり、しかも聖戰一年南方諸地域では早くも着着建設の步武が進められてゐるが、今や國民政府の參戰により全東亞を擧げて、東亞民族の共同仇敵米英擊滅の聖戰は本格的となつた。而して友邦國民政府は米英擊滅への參戰により、茲に支那四億の民眾に對して大亞細亞主義實現の機會到來と中華民國の復興、大東亞共榮圈建設の實現及全世界の正義と平和の獲得は悉くこの一戰に懸つてゐることを明瞭に昭示闡明せられ又これが目的達成の為には日華一體となり軍事政治、經濟等の完全なる提携協力の下に大東亞戰爭を完遂するに在ることを宣言したところに重大意義が存するのであつて、未だ迷夢醒めざる重慶側分子に對しては、正に冷水三斗を浴びせることになるでらあう

02 社說 適格青壯年よ 起て、志願兵へ社說

決戰第二年の輝く新春劈頭けふ十日から、昭和十八年度陸軍特別志願兵志願者の募集が其の受付を開始することとなつた。島民多年の熱望たる、茲に二たび譽れの好機會に惠まれて適格青壯年の歡喜は云も更なり、洵に六百萬島民の等しく同慶に堪えないところである。顧れば昨年七月、全島民の輿望を擔つて訓練所に入所した第一回生は、崇高なる兵役に服すべく光榮と感激の自覺を新たに旺盛なる熱意の下銳意心身の鍛鍊に努めて參つたが早くも所定の課程を修了して近く名譽ある皇軍の一員として晴れの入營を仰ぐべく、島民の絕大なる期待と輿望を一身に集めて、各各鄉里にて更に心身を鍛鍊し、光榮の日の來らんことを一日千秋の思ひで待ちあぐんでゐるのである。醜の御楯となるの崇高にして榮譽この上なき志願兵の募集は今や再び廻り來る、全島民就中適格青年諸君の血湧き肉躍るの喜び樣は想像に餘りあるべく、けふの受付開始と同時に適格青壯年の志願挺身譜が勇猛果敢に繰り展げられるは疑ひを入れないところである。何となれば廣大無邊一視同仁の畏き御聖旨を奉體し、真の皇民として國民の至大至高の大任を果さんとする此の榮譽、此の恩典に對し、誰かよく躊躇悛巡するものがあるだらうか。時局愈よ重大の秋、皇民鍊成の一大飛躍を期すると共に大東亞十億の民の指導者たるの資質涵養に努め以て大御心に副ひ奉るべく、全適格青壯年はただ志願兵の道を驀らに邁進するの一途あるのみである

03 志願兵けふ募集開始 誓ふ吾等島民の忠誠 國民至高の榮譽目指して 欣然護國の干城たれ
04 決戰下・女性に贈る(上) 藤岡軍報道部長放送
05 奮起せよ適格青年 黑澤兵事防空課長放送
06 島都の一番乘り きのふの午後二時辨當抱へて 兵事課入口で頑張る
07 徹宵願書を書く 感激に兩手打震ふ
08 港灣荷役力增強 府正廳で打合會開催
09 鐵石の結盟を誓ふ 參與奉公委員會終る 決議文
10 六萬の華僑湧立つ 容總公會長の感激談
11 三百萬の女性に呼掛く 日婦藤岡理事、明朝放送
12 童心にこの赤誠 可愛い慰問文を献納
13 “南方大系”を編纂 府外事部、三ケ年計畫で
14 蘭陽地方の青少年團點呼
15 土俵祭執行 春場所大相撲
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第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 來た・若人待望の日 けふ志願兵願書受付 新竹市兵事課早朝より待機
02 豐年の色 漾ふ農作物 富士青年團の實習地を見る
03 下淡水溪探查(一) 坂口知事に隨行して
04 滿を持する 淡水郡健兒
05 お山も全員志願 適格青年けふ出願を決議
06 青年學校聯合演習 二月中旬烏山頭一帶で實施
07 美事に貯蓄完遂 銅鑼庄一〇〇%の好成績
08 彰化市圖書館後援會員倍加運動
09 道路補修に出役 新埔部落民大した意氣込み
10 高雄醫專の敷地 林德間に五萬坪用意
11 陣頭指揮懇談會
12 馬產報國に挺身 新竹市青年愛馬奉公隊を組織
13 壯丁團檢閱
14 臺南市生活科學展開幕
15 「花蓮港廳銃後便り」 第七號を前線へ
16 赤誠の献金品
17 青年學校新設 嘉義郡下に二校
18 州民保健の完璧陣 全島に魁けて花柳病診療所設置
19 一坪園藝獎勵 署長が陣□指揮
20 陣頭指揮 掘れ黑ダイヤ 鬪ふ鶴嘴戰士を激勵 臺陽鑛業社長顏さん
21 臺南州警察部異動
22 人事報社消息
23 地方多より報社消息
24 今日の映画演藝
25 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 石炭增產對策轉換 明年度より買收價格を引上
02 農林業團體の統合 農務課案の方針決定
03 生產增強と輸送(上)/大久保武雄
04 鐵道車輛協議會 二十五、六日に開催
05 十二月迄の簡保 每月平均五萬件を增加
06 郵便年金躍進 前月八日卅八件激增
07 蘭陽復舊費 近く產業債券發行
08 臺灣重工業會社(假稱) 製鐵事業許可さる
09 株式取引所の改革案内容(下)
10 臺南市白米商組合
11 照明燈
12 商況(九日後場)
13 北濱雜觀
14 ラジオ
15 水滸傳(864)/黃得時;碇政彌
16 廣告
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 米英の走狗蔣政權 相共に擊滅の一途 國民政府宣戰布吿畑總司令官談頭條新聞

【南京十日發同盟】國民政府參戰に闘し畑支那派遣軍總司令官は十日左の如き談話を發表した日本帝國は曩に東亞に對する米英の積惡を芟除し大東亞に永遠の安定、福祉を齎らさんと志し遂に大東亞戰爭の勃發を見るに至つてより既に一年御稜威の下皇軍將兵の善謀勇戰と銃後總力の發揚とに依り曠古未曾有の大戰果を擧げ南方要域を占領して必勝不敗の態勢を築いたのである、而してこの間國民政府は同甘共苦帝國の戰爭遂行に全面的協力を寄せられたのであるが、今回百尺筆頭一步を進めて蹶然米英兩國に戰ひを宣せられたるは真に新中國建設のためのみならず新東亞建設のために衷心より慶賀に堪えず、且つ滿腔の敬意を表する次第である今や日華兩國は共同宣言に發表せられし如く完全なる協力の下に共同の戰爭を戰拔かんとするものであつて就中軍事上に於ける兩國提携は中國の參戰を契機として更に固きを加ふるに至つた、即ち兩國軍隊は益益戰友愛を發揮し強靱なる團結の下愈よ訓練の精到を重ね必勝の信念を以て共同の敵に對し正義の戰ひに臨むならば何者がよくこれに抗し得るであろうか、この秋に當つて獨り重慶政權が理否順逆を辨へず世界の大勢を察せずして東亞民族の共敵米英の走狗となり、今猶抗戰に從事しあるは真に遺憾至極である、今や重慶は東亞反逆見たる汚名を冠せられながらも聖業を妨害しつつある以上派遣軍は斷じてこれを許容し得ない所でありこれに對しても相共に撃滅の一途を進めるのみである、今日東亞の局勢を正視するに支那事變勃發以來五年有半の歷史は固より迂餘曲折を內包しつつも日華兩國の關係をその本然の姿に立歸らしめるにあり、更に參戰を契機とし日華その向背を共にするに至つた而して大東亞戰爭一年の歷史は東亞廣域に於ける敵性を拂試し建設亦着着步を進めて共榮の結實を豫約しつつある、正に東亞新紀元の黎明期にある、大戰第二年は敵も必死の大反攻を企圖すベく我等の前進亦多難なるは旣に期する所日華兩國相信じ相携へてよく試練に耐へ艱苦を突破し以て大東亞戰爭完遂に邁進せんことを所期するのみである(寫真は畑總司令官)

02 日、華名實共に一體 吉田司令長官談話
03 宣戰は當然の措置 近衛公は感慨深げに語る
04 一切戰力增強に集中 政府、議會周到な準備 廿一日再開
05 獨各方面に共感 國民政府參戰の反響
06 國府初の全國司法行政會議 けふから三日間
07 不動の信念表明 獨外務當局、見解表明
08 圖像:米英宣戰の快報に湧く廣東全市の感激繪卷(一)
09 地方長官會議開く 參戰に伴ふ體制を確立
10 戰力增強に關する決議案 貴院提案可決せん
11 五中全會 召集に決定
12 日、華新協定の成果 急速な具體化を期待
13 貴族院補缺選擧
14 イタリア政界 双手擧げて歡迎
15 米國頗る狼狽 空手形を發行
16 在支敵產の處理 國府の增強に資せん
17 國府最高國防會議組織綱要を決定
18 英當局と重慶 表面冷靜を裝ふ
19 最新式油槽船三隻を擊沈 獨潛艦大西洋で
20 ソ聯チ元帥 中部戰線司令官に
21 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 譽の志願兵應募第一日 繰展ぐ赤誠の軍國譜 昨日一齊に受付開始
02 全員合格を祈願 日新一區男女青年團員
03 血潮躍る若人の群 陸續と市役所へ殺到
04 決戰下・女性に贈る(下) 藤岡軍報道部長放送
05 總數三萬五千餘名 州下第一日の受付
06 島都の志願兵應募第一日
07 決意を血書に 個人の一番乘り 李兩進君
08 第一日に三萬餘名 新竹州下早くも昨年の總數突破
09 第一日で一千五百七十名 萬里庄の志願數
10 合格祈願奉告祭執行 基隆署管下の壯丁團
11 神社に祈願參拜 在北華僑幹部協力の赤誠を披瀝
12 三千名を突破 花蓮港廳下三郡の受付
13 港都の受付風景
14 重田德雄君の壯行會
15 島都共學兒童の考查 發表三月廿日頃
16 人事・消息
17 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 志願兵願書受付初日 時間繰上げて受付 產業戰士の熱願入れて
02 青年の感激爆發 高雄州初日の志願者
03 軍國繪卷を展開
04 一番乘り目指して
05 初日に全部志願 出足の早い板橋街の若人達
06 下淡水溪探查(二) 坂口知事に隨行して
07 隊伍組んで身體檢查へ
08 即座に志願手續 烏日庄の志願兵講演會
09 奉公精神を發揮 北斗街の常會運營研究會
10 生活科學展開幕 臺南市觀覽者で雜沓
11 講演會も催す
12 白衣の勇士慰問
13 榮冠社口部落へ 彰化郡優良部落表彰
14 奮起湖の龍眼炭 愈よ特價でお目見得
15 慰問雜誌献納
16 屏東市桔梗クラブ總會
17 陣頭指揮 能率が三倍向上 ”理論より實踐“を重んずる 生駒理研新竹工場長の指揮
18 臺中の讀書週間
19 船舶運航の能率增強へ 關係當局並業者打合會第二日
20 盛會を極めた 潮州郡の藝能發表大會
21 大相撲春場所きのふ蓋開け 初日の勝負 二日目の取組
22 彰化警察署武道始
23 臨時教員養成講習會
24 人事報社消息
25 今日の映画演藝
26 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 決戰下の國民讀書 第十二回圖書館週間に當りて 府圖書館長山中樵氏談
02 我は我が特色を生かす 六十の聲を前に玩具の研究 周作人氏のけふこの頃
03 勤勞・讀書・登山/謝永河
04 “一擊必勝”を献納 陳永森君東條首相に
05 北回歸線 間に合せ運動 創意と工夫を生かせ
06 圖像:月明の影(大東亞戰爭展)/藍蔭鼎
07 新春所懷 正直になる精神/古谷綱武
08 女性評論 戰場精神と生活/阿部静枝
09 ラジオ
10 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 連續不斷の猛攻展開 南支陸鷲一週間の爆擊紀錄
02 南雲海軍中將らに 午餐の御陪食を賜ふ
03 圖像:海の落下傘兵輸送機より降下せんとする剎那
04 四億の力を以て參戰 林柏生宣傳部長熱辯を揮ふ
05 國際展望
06 英潛水艦アトモスト沈沒
07 中國、主權を回復 租界返還に關し好富情報部長談
08 圖像:米英宣戰の快報に湧く廣東全市の感激繪卷(二)
09 治外法權撤廢等 伊各方面に深い感銘
10 リビア樞軸空軍 一齊に出動活躍
11 南方視察團多田中將一行 視察を終へ歸國
12 日本軍進擊の脅威 エ濠洲外相強調演說
13 激戰愈よ熾烈化 ドン河地區を中心に
14 獨、ヴエルキエ・ルーキ 攻防戰の詳細を發表
15 赤軍の作戰頓挫
16 叛亂佛軍に厭戰氣分充滿
17 重慶貿易業者 空中密輸で巨利
18 農林關係機關紙の整備を實施
19 鐵格子滑走路 米が大量生產
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 受付初日で早くも 九萬九千名突破 逬る赤誠の志願兵熱
02 南部出稼ぎ中の適格者 態態歸鄉して志願 後龍庄若人等の熱誠振り
03 皇軍の好遇に感激 英軍捕虜の告白を聽く
04 第二建設の滿洲を語る 民族共和の實現(三) 先づ高い文化の建設が肝要
05 各地區分隊結成式日割決る 島都畫劇挺身隊
06 圖像:志願兵合格祈願奉告式
07 銃後女性の心構え 日婦臺灣本部理事藤岡豐子夫人 全島の女性に呼び掛く
08 國民貯蓄強化懇談會 十八日より各區別に開催
09 “やつて見せる一萬貫” 頼母しい山の炭燒き一家
10 青年團員の鍊成 基隆郡十日から開始
11 國際電氣に對する 政府の現物出資 けふ評價委員會開かる
12 “健民奉公”講座 愈けふから第二放送で開始
13 時局忘れた男一掃 北署で盛り場の泥醉者取締
14 軍屬募集
15 新年度市街庄豫算の打合會 あす州會議室で
16 興南詩苑漢詩

(十)田家樂/彰化 高泰山、(十一)田家樂/臺北 施錦簪、(十二)田家樂/東港 陳寄生、(十三)田家樂/北斗 梅村長光、(十四)田家樂/臺北 謝敬德、(十五)田家樂/新竹 仲田平治

17 池田志幹氏母堂告別式
18 人事・消息
19 今夜の放送
20 商況(十一日前場)
21 興南案內報社消息
22 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 戰力增強に大御心 軍需工場に侍從武官御差遣頭條新聞

【東京發同盟】畏くも決戰下戰力增強に大御心を寄せさせ給ふ

天皇陛下には伊勢の御宮御參拜より還幸の御直後舊臘十五日全國の產業經濟代表者三百八十餘名を宮中に召され拜謁仰せつけられ又去る八日陸軍始觀兵式に際しては軍需產業の戰士一千餘名に對し特に陪觀を差許される等產業戰士の上に賜はる破格の光榮に關係者一同恐懼感激申上げてゐるが更にこの度は全國の軍作業廳始め軍管理工場並びに軍監督工場に侍從武官を御差遣遊ばされ米英擊滅を期し銳意戰力擴充に挺身する產業戰士の從業狀況を始め生產の實情を具さに實視激勵せしめられる旨有難き御沙汰あらせられ陸海軍當局は聖慮の畏さに恐懼申上げてゐる陸軍關係に於いては二月初旬より關東地方、四月に入つて名古屋、大阪、廣島、北九州、山陰、北陸の各工場に、海軍關係には本月中旬より中國、四國、九州方面を始め關東、東北、北海道並びに名古屋京阪神方面の海軍作業廳及び管理工場其他重要軍需工場に侍從武官を御差遣遊ばされると承るが東條兼攝陸相、嶋田海相は恐懼感激愈愈聖旨を奉戴して粉骨碎身、生產增強、技術向上に精勵すべきことを誓つて次の如く謹話した、

東條兼攝陸軍大臣謹話

畏くも天皇陛下におかせられては大東亞戰下特に軍需品生產整備並に軍事技術の上に大御心を注がせられることは誠に畏き極みであるが今回軍作業廳を始めとし軍管理工場並に軍監督工場の重要工場に侍從武官を御差遣遊ばさるる旨の有難き思召を拜し關係者一同只只恐懼感激致してをる次第である、御差遣の光榮を賜はる工場は御豫定の關係上一部の工場に限られてゐるのであるがその思召の程はこの光榮に浴する工場のみならず廣く全國の軍需工場の上に垂れさせ給ふことは申すまでもない所と拜察致す次第である、從つて軍需品生產並に軍事技術に携はるものは深く聖慮の存する所を奉戴し益益自重自戒必勝の信念をもつて生產力の增強に邁進し現下の戰局に即應し粉骨碎身以て聖慮を安んじ奉らんことを期すべきであると固く信ずるものである。

嶋田海軍大臣謹話

畏くも天皇陛下におかせられては今般海軍の作業廳及び管理工場その他の重要軍需工場に侍從武官御差遣の御沙汰あらせられた、大東亞戰爭下特に軍需品の生產整備並に軍事技術の上に深き大御心を注がせ給ふ聖慮の畏さに關係者一同と共に只只恐懼感激の至りに堪へない、今回侍從武官を御差遣あらせられる海軍作業廳及び海軍關係工場は御日程等の關係上一部に限られてをるが有難き思召の程は直接御差遣を仰ぐと否とに拘はらず廣く海軍の全作業廳及び全海軍關係工場の上に齊しく及ぼさせ給ふ事は申すまでもない所と拜察致す次第である、軍需品の生產並に軍事技術に携はる者は齊しく聖慮を深く心に刻み益益工夫創意を凝らし粉骨碎身、生產增強、技術向上に邁進し誓つて聖慮を安じ奉らねばならぬ

鄉古潔氏謹話

【東京發同盟】決戰下戰力增強に大御心を垂れさせ給ふ

天皇陛下には此度全國の軍作業廳始め軍管理工場並に軍監督工場に侍從武官を御差遣遊ばさるる旨有難き御沙汰あらせられたがこの聖旨を拜聽した三菱重工業社長鄉古潔氏は恐懼感激し左の通り謹話した

侍從武官御差遣の有難い御沙汰を拜聽して衷心より恐懼申上げて居る所であります舊臘十五日首相官邸で產業經濟代表三百八十名が懇談會を開きましたが此際にも

陛下にはこの旨を聽召され我我代表一同に拜謁を仰付けられ測らずも無上の光榮に浴し

陛下の思召しに深く恐懼感激した譯で私は退出後直ちにこの感銘を會社內に傳へ層一層奉公の誠を誓ひ奉つたのであります全員もこの有難い聖旨を拜して感泣、戰力の增強に今一層の邁進を決意し其誓ひとして年末年始に際しては殆んどが休日は元旦一日だけと全く無休狀態で夫夫の職域に挺身致しました、自分達は今年こそ決勝の一番大切な年であることを聞いてゐますから擧社一體粉骨碎身勝ち抜くための奉公の實を擧げる決心でありました、その矢先、重ねて又も侍從武官を御差遣遊ばされる恐れ多い御沙汰を拜し何と申上ぐべきか私は唯恐懼感激して居ります必ず誓つて大御心に副ひ奉る決意であります

02 重要據點を悉く覆滅 安徽中部の敵に鐵槌
03 敵屍體二千六百餘 揚子江下流の綜合戰果(十二月中)
04 晉察冀邊區の戰果(年末年始)
05 東條兼攝陸軍大臣謹話
06 嶋田海軍大臣謹話
07 日、佛印經濟交涉 新春初の會談行はる
08 鄉古潔氏謹話
09 豐富な特殊鑛床發見 多田中將の南方調查談
10 濱野氏代議士に繰上當選
11 圖像:無敵皇軍の偉容を誇る馬公海軍聯合陸戰隊觀兵式
12 中國戰士と提携 共產黨軍を剿滅 岡村北支軍最高指揮官談
13 米英との國際條約 即時にこれを廢棄 褚外交部長マイクを通じ聲明
14 米國戰時情報局 宣傳謀略の實體 奧村情報局次長、國民に警告
15 全支司法行政會議開催
16 增產必成を強調 新京で官民協力懇談會
17 齋藤臺北州警察部長初巡視
18 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 統制經濟の總力戰的性格社說

總力戰は國家の全機構が攻擊と防禦の直接な對象たることを意味し、又必然的に國民全體間の戰ひを意味し、更に所謂平戰兩時を貫いての戰ひであることは曾つて本欄に於て闡明した通りであるが、經濟が一國の全體機構に於ける重大なる一肢體を為す以上、經濟戰そのものも亦それらの性格を有するものである。而して統制經濟が武力の發動を主とする所謂戰時にしろ、武力發動停止以後の相剋にしろ、散漫なる自由放任主義や個人主義や排他的選民主義を以てしては所銓乘切ることが出來ない點の反撥として生じたるものなる以上は、總力戰內の經濟戰上、主要な役割を果すことは瞭かである。尠くも先づ第一にそれは平戰兩時を貫くものたるべきである。これは總力戰の性格が必然的に要求してゐるところであつて、假に平和が來たものとしても、若し經濟が統制力を缺くならば、戰敗國或は第三國に乘せられて戰勝が逆に戰敗に變る可能性がある。これは經濟動員から經濟復員への道中に、統制されて來た全經濟機構には相當の變化を生じ、最も計畫のある統制を必要とするからである。

第二に經濟統制はそれ自身內に於ても、亦國家の他の諸機構との關聯に於ても、有機的な連繋を有せしめるやうに計畫することが根本的に大切な條件である。それは總力戰の性格と全くその規を一にする。總力戰は國家の全機構を直接に攻防の對象とすると共に、相互の交援協力を不可缺の條件としその間の連繋並に運營を巧みに計畫的に行ふことが必要である。一體經濟そのものの內部に於て大きな部門をなす生產、配給、消費、輸出入、金融等を考へても、これらは各自に重大なる統制の對象であると同時に、それぞれに尨大な內容を有するが、その最も重大なる問題はそれらの大部門に於ても、亦各部門內の諸內容に關しても、相互に離間がないと云ふことに存する。これが生ずる限り、直に統制上の弱點を構成する。然らば又攻擊の急所を作ることになる。假りに消費統制のみを嚴にしても、生產や配給が不完全であれば、その統制は當然失敗である。或は必要である限りの民需品の生產を停止して、軍需品のみの製造に傾くことも攻撃の急所を作る。總力戰は統制經濟に向つてさうした離間がないことを要請してゐるのである。

第三に統制經濟には何よりも國民の精神的協力が必要である。もし經濟の統制と國民精神の動員が別別に行はれるとすれば、その間に旣に溝が存するのであつて、當然弱點が孕まれる。精神の動員を經濟の統制に於て行ひ、此統制を精神の緊張に於て行ふことこそ必要である。總力戰は全國民に戰士たる事を要求するが故に、戰闘の精神力に於て武力戰闘員たると所謂銃後の一員たるを問はず、全く同一であり、經濟に於ても生產者も消費者も他の凡ても直接に經濟戰闘員である。その限りその點の自覺と實踐とは期せずして一體たるべき性質を有するものであるその他內政と經濟との關係上からしても、全くそれと同樣である。例へば中央と地方の行政機構が有機的一體となつてゐないならば、如何に經濟上の統制が計畫的に實行されても、その實は擧り難いのみならず、尠らぬ矛盾を孕まざるを得なくなる。今や經濟上の計畫性ある統制は世界總力戰の最中にあつて、極めて重大なる攻防の對象となり、且つ手段ともなつて來てゐる。故に吾吾國民は經濟攻勢に當つても、或は防衞に際しても、一致團結總力を以てしなければならない。

02 パツと大輪の白玉 南海の空に時ならぬ景觀 神兵降下・早くも一年
03 あと一息で五萬名 臺北州下の志願兵累計
04 圖像:繰展げる新春の觀兵式
05 指導者の陣頭指揮 島都奉壯で懇談會
06 サヨンの鐘映畫化 李香蘭一行近く來臺
07 文化と科學の殿堂 臺大の機構愈よ充實
08 探る”南の海の幸” 試驗船、元氣で歸港
09 宜蘭郡青年團查閱
10 慰問演藝會 宜蘭市で開催
11 小貨幣を回收 出征家族丸用さん
12 本年最初の定例局部長會議
13 大相撲二日目勝負
14 臺北北露店行商人組合
15 人事・消息報社消息
16 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 志願兵熱沸騰 一萬六千名突破 高雄市二日間の受付
02 初日に六千餘名 花蓮港の志願者
03 頑健な體軀をみ國に
04 待望の一月十日 熱血迸る各地志願者
05 下淡水溪探查(三) 坂口知事に隨行して
06 高雄州の青年團經營研究發表會
07 彰化郡青少年團查閱日程
08 高雄州十八年度豫算發表 教學費が飛躍的增加
09 華僑の覺悟新た 母國の參戰に感激
10 譽の遺家族慰安會
11 農作技術向上 竹東郡の高砂族農產品評會
12 射的場築造
13 教員體鍊講習會
14 桃園郡家長會議
15 時局下幹部の陣頭指揮
16 嘉義郡奉壯團 二十一日に結成式
17 臺南庶民組合では
18 新化郡壯丁團檢閱
19 人事報社消息
20 地方多より
21 今日の映画演藝
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第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 薪炭林七萬五千甲 明年度より十ケ年計畫實施
02 製材組合發起人會 組合目論見書等を協議
03 生產增強と輸送(下)/大久保武雄
04 ウスブルン劑の種籾消毒 成績極る良好
05 轉廢業對策を協議 臺北商議所委員會開催
06 東部電氣を買收 東臺灣一社で事業統一
07 臺灣窒素工業設立
08 貯蓄銀行廿八日總會
09 商銀貯金激增 總會は來る廿九日
10 照明燈
11 島內株仲値表
12 商況(十一日後場)
13 ラジオ
14 水滸傳(865)/黃得時;碇政彌
15 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 參戰擁護示威大會 廣東で氣勢を擧ぐ
02 委讓案方向を內示 小泉厚相、各統制會代表と協議
03 貴院質問の第一陣 伍堂氏當るか
04 日佛印新年第一回會談
05 樞軸軍不敗の態勢 北阿の空中戰活潑
06 協力會議地區協議會を開催
07 キプロス島に米軍が上陸
08 國防技術指導者鍊成會
09 圖像:續續と接地攻擊にうつる海の落下傘兵
10 圖像:陸軍始觀兵式大元帥陛下の御閱兵
11 焦土の上に雄渾な建設の巨火が燃ゆ 雪の印緬國境第一線を行く
12 食糧營團理事長會議開催
13 ドン河下流地區中心に 獨ソ兩軍の決戰最高潮
14 獨ソ戰局の現狀
15 敗戰の苦惱反映 獨の米豫算教書論評
16 米の總豫算千九十億弗
17 破壞鹵獲戰車六百餘臺 獨軍の大戰果
18 東部戰線の大戰果 獨軍司令部發表
19 ル大統領の豫算教書提出
20 ウオーカー代將墜死
21 前米上院議員ブラウン 物價調整局長官に
22 低劣な暴言 西南太平洋米艦長官ハルゼー大將
23 空手形に調印 米英の治外法權撤廢無價值
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 第一線の指導者に ”陣頭指揮”を鼓吹 廿五廿六日島都で大會開催
02 志願兵への注意 願書は不備のない樣に
03 祭粢料傳達式 市長公室で擧行
04 玄米食の實行と自給肥料の增產 二月常會の徹底事項
05 基隆郡累計六千五百餘名
06 至高の日本精神 愛國百人一首を美術に再現 共榮圈各民族へ贈る
07 蘭陽地方の志願者累計
08 宣戰記念式を擧行 基隆郡華僑が
09 基隆郡華僑公會が献金
10 臺灣軍幹部演習 十三日北投と新竹で
11 戰時常會を確立 從來の運營法を再檢討
12 家畜市場關係者の事務打合會
13 デング熱免疫劑發見 辛酸半載・阪大に凱歌
14 官廳刊行物普及 廿八日懇談會を開催
15 大東亞省大臣次官室移轉
16 十年間に百萬圓 北署露店行商人組合貯蓄に總進軍
17 牛乳增產へ 種畜場に乳牛部新設
18 鍛ふ海員魂(3)
19 偲ぶ”國父孫文” 南京で革命文献を發見
20 船員の半額乘車 後援會、關係當局に陳情
21 俳人を現地動員 文報俳句部會新事業
22 花蓮港市の養鶏品評會
23 藤堂高紹伯薨去
24 興南詩苑漢詩

(十六)田家樂/臺北 昭邦、(十七)田家樂/臺南 高占魁、(十八)田家樂/臺北 倪登玉、(十九)田家樂/臺南 補莊、田家樂/臺南 吳氏玉環

25 若尾貴院議員逝去
26 今夜の放送
27 商況(十三日前場)
28 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵機卅七機を擊墜破 南太平洋に於ける我陸鷲の大戰果頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(一月十二日十七時)

帝國陸軍航空部隊は南太平洋方面において優勢なる敵と交戰しつつ我が地上作戰及び海上輸送に協力中なり昨年十二月末より現在までの戰果左の如し

一、敵飛行機に與へたる損害、擊墜三十四機、地上擊破三機

二、我方の損害、自爆及び未だ歸還せざるもの十機

02 陸鷲不眠不休の活躍 南太平洋の航空擊滅戰激烈
03 圖像:凍る北洋を行く我が艨艟
04 米、玉蜀黍の供出意見一致 日、佛印交涉、友好裡に進捗
05 厚生辭令
06 定例閣議
07 タイ國事情に關する 講話を御聽取 坪上駐泰大使を召させられ
08 國府、戰時體制を確立
09 九ケ國條約を一方的に廢棄 米英名實ともに一大痛棒
10 敵匪團を悉く掃蕩 河南我○○部隊活躍
11 ビルマ領內進擊の日 當時を回顧し飯田最高指揮官は語る
12 初の全國內政部長會議開催 明日から三日間
13 行政官廳職權委讓勅令 近く公布實施
14 情報協議會 きのふ第一回會合
15 米英の外交敗北 不本意ながらも重慶と 租界返還等に關し調印
16 非人道の好實例 卑劣にも我が病院船爆擊
17 ホ號以下の喪失 米國隱し切れず發表
18 內務辭令
19 米國の豫算概貌
20 リ號を修理中 ダカールに於て
21 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 戰力增強へ一億挺身せよ社說

國民政府の對米英宣戰によつて盟主日本を陣頭とする大東亞戰爭完遂に對する大東亞共榮圈體制が確立された、汪主席の領導する國民政府が宣戰を布告したことは、大東亞戰爭完勝のなかにのみ中國復興の道が求められるのだと言ふことを認識し、今迄の精神的協力を行動的協力に發展したものと言ふべく、このことは林柏生宣傳部長の聲明のなかに「直ちに敵對行動に移る」と言明した通りである。また我が國にとつても參戰體制を確立した國民政府の協力によつて米英擊滅の大東亞戰爭ならびにその前哨戰的な意義を持つ重慶撃滅に千鈞の重みを加へたものであつて、銃後一億は茲に對米決戰の二年目を闘ひ抜くと共に重慶覆滅の決意を新たにするものである、思へば支那事變勃發以來、蔣介石政權は慘敗を喫しつつも、武器彈藥と借疑に依る米英の物心兩面に亘る援助を唯一の賴みに重慶に遁入、抗戰を呼號してから旣に六年を閱してきてゐる。

然しながら帝國が米英に宣戰し、大東亞戰爭が勃發すると今まで武器補給や借款で重慶に對し大きな顏をしてゐた米英は、南太平洋戰において敗戰の臺目に遭つてすつかり自信を失ひ、却つて敗慘重慶の助力を乞ふと云ふ醜態を演じたのである、斯くして重慶は南太平洋全域において對日反攻企圖が挫折した亞米利加のために、攻勢發動の道を提供せんとして死物狂ひになつてゐる、亞米利加また皇軍の緬甸占領によつて、對蔣輸血路を奪はれたが尚も屈せず、アフリカ、印度を通ずる空路によつて空軍と資材の輸送を怠らず、七日發表された一般教書のなかにル大統領は、「重慶に對する援助は空輸により滇緬公路の開通當時と同程度の物資を補給した」と豪語してゐる、斯くの如く敵は重慶政權の空軍基地を强化することによつて、日本本土空襲を企てる一方、潜水艦によるゲリラ戰と共に戰力完備を待つて總反攻に出でんとしてゐるのである。

斯る敵の作戰は早くも對重慶作戰繼續中のわが支那方面陸軍航空部隊によつて看破され、陸鷲必殺の利劍は敵の機先を制して桂林、衢州、玉山、遂川、建甌、贛州など敵の恃む主なる前線航空基地を爆擊粉碎し、帝國本土空襲の夢を未然に破碎したのである、陸鷲の機先作戰により支那大陸における米蔣合作の對日反攻が失敗に歸したとは言へ、米國の太平洋一萬三千粁無着陸の超航爆擊機の試驗飛行完成の發表及びその尨大な生產力から見て前途尚樂觀を許さないものがある、重慶を援助保存することによつて我が國と隣接の大陸の一角に、空襲反攻の足場を繋ぎ止めんとするアメリカは、今後と雖ども重慶の戰力强化に狂奔することは間違ひない、これを思ふにつけても銃後の吾吾は米英擊滅に邁進すると共に重慶擊摧にも必勝不退轉の決意を愈愈堅くし、戰力强化の增產戰に努力し以て大東亞戰完遂に挺身しなければならない。

02 國民校職員が蹶起 全國聯合報國挺身隊を結成 生產面に一齊總進軍
03 物淒い熱意に吃驚 州下の受付狀況を視察した柴山警察部長談
04 圖像:結氷した黃河の上を行く我ガ戰車隊
05 皇奉中央本部の部長會議
06 五萬六千名を突破 臺北州下三日間の志願數累計
07 出足早い宜蘭郡 適格者の八割早くも提出濟み
08 梁井知事來宜 蘭陽地區の堆肥增產狀況を督勵
09 學制改革案 けふ樞府本會議に
10 心から皇軍を信賴 ホロにてモロ族を見る(上)海外遊記

【ホロにて金井海軍報道班員發】海賊と殺人で有名なモロ族をたづねて記者はこのほどホロ島へ來たホロはミンダナオとボルネオの間に連るスル州の主島で、北岸に人口一萬五千のホロが市がある、澄み切った空と明るいエメラルド色に惠まれたこの街は、フイリッピンでは珍らしいのどかな風景である

△我軍を敬信

モロ族は元來モロ語でタオ(人).スオグ(潮)即ち潮の民の意味で元來南海に活躍した海洋民族である、總人口約八十萬といはれスル州、ミンダナオ、パラワン諸島に分布してゐるが嘗てはサルタン(王樣)が全モロ族を率いて北ボルネオを領有したほか比島、東印度諸島に猛威を擅にしたものである、彼等は回教を信奉し、好戰的でスペイン、アメリカ人等の侵略に對して婦女子に至るまで武器を執って闘ひ、民族と傳統のために血の抗爭を續けたことは餘りにも有名である、然し大東亞戰後モロ王國ホロ島では並並ならぬわが海軍陸戰隊の宣撫の甲斐あって皇軍を信頼し、明朗な生活が始ってゐる、まづここで目立つのは彼等が心から日本人に信頼し、町寧なお辭儀をし、日本語を喋ることである、トルコ帽を被ったまま頭を下げるもの、ピース(布)を卷いた頭で最敬禮するもの、舉手の禮をする女の兒、みな上手に“オハヨウ”“サヨナラ”をやって吳れる、答禮するのに忙しい、みんな良民證を胸にかけて我我に協力することを誇ってゐる、昔は大酋長のサルタンの下にダト、パンリマ或は奴隷などと峻嚴な主從關係があったもので、近年この關係が弛やかになり、奴隷は廢止され、サルタンの勢力も昔日の面影はないが、それでもサルタンの存在を無視することは出來ない、殊に彼等この間には昔ながらの種族的階級制度が殘ってゐる、パリア(海濱)サマール(漁師)、ギバン(山)ロワン(舟)がそれで、この四種族は言語も習慣も多少異ってゐる

△小舟で暮すロワン

最下級のロワンは生れ落ちて死ぬまで舟の中で暮らさねばならぬ、ホロの埠頭に鳥の巢のやうな小さな船が二、三百隻海中の机にブラさかってある、これがロワンの家である、一隻に夫婦子供が一世帶喰って、專ら魚を獲って暮してゐる、大の男が一日十五錢も儲ければ親子が結構生きてゆく、年中丸裸で陸へ上る時は猿股、女は小さなサロンを纏ってゐるが、彼等には宗教もなければ金もない、ロワンが市中を步いてゐると一見して判る、目つきも異り、オドオドしてゐる、他の種族からは動物的にさへ扱はれる、怒ることも笑ふことも知らぬとさへ言はれてゐる現在スル州のモロは約二十四萬七千(他に華僑比人が六千)で其の內この哀れなロワンが約一割、パリア二割、サマール五割、ギンパが二割居るモロの中で最も優位を誇ってゐるのはパリアヌンである、彼等は水上家屋か、海邊の二ッパハウスに住んでゐる、昔から名實ともにモロ族の支配階級であった、サルタンは無論ダトもパンリマもみなこの種族で占められた今でも僧侶役人教員醫者仲買人などは殆どパリアヌンで占めてゐるサニールは半農半漁の民である、パリアヌンと同じ場所に住んでゐる、モロ族が海上に活躍した。ころはパリアンの指揮下で戰ひ或は海賊行為を擅ひままにしたものである、然しスペインが比島を占領してからは次第に勢力を失ってしまった

△野武士型の山モロ

ギンバヌンは俗に山モロといはれ山間のニッパハウスに暮す半農半獵の種族である彼等は非常に獰猛な民でミンダナオ島に多く住んでる、山へ出かけると戰國時代の野武士もかくやと想はせるやうな、槍や蠻刀を持ったものや、牛や馬を乘りこなす山モロの女などに出會ふ、薄氣味が惡くてちょっと辟易するが逆に向ふからヒョフックリ奇態なお辭儀を受けるので面喰ふ、山モロはサルタンの祖先サヂポリ.ヂムがホロ島で回教をひろめる前から山にゐたもので、無宗教で蛇や豚を喰った蠻民だった、然し次第に回教徒になったがコーラン(教典)の真髓を知らない、コーランでは異教徒が回教徒に危害を加へるときは殺すべしと教へてゐるが理由のない殺人も嚴禁してゐる。

△世襲的な一夫多妻

モロ族の風俗習慣は殆ど回教に起因してゐる、しかも知識が低いので不思議な話が澤山ある、歷は大體太陰曆に似てゐるが(正月)といふ觀念はない、四季の變化がないから春、夏といふ言葉もない、モロの日曜は太陽曆の金曜にあたる、其の上彼等の一日は前日の午後六時から始る、每日五□回教寺院で禮拜があるが、モロの日曜(普通の木曜の夕方から金曜の夕方迄)には參拝者で賑ふ、年中行事は九月廿日から十月廿日迄のハリライプワサと十二月廿日のハリライハデ、マホメットの祭日の三回である、ハリライプワサは斷食の修業期間であるが、食物を攝らないのは晝間だけで夜間には御馳走を喰べる、あるときが陸戰隊長が街の有力者を招待したら丁度ハリライプワサだったのでキリスト教徒は平氣で茶や煙草を口にしたがモロは唾さへ呑込まなかった彼等は豚を忌み嫌ふので、フイリッピン諸島到る所で見られる豚が一匹も見られない、牛は喰べるが豚は喰べない、牛乳を飲むと牛になると信じてゐるので、ミルクは呑まない、生活程度が低いから椰子酒を造ることさへしらず、また教典で酒を禁じてゐるので餘程社交性のある近代人でなければ酒をのまない、教育は寺小屋でアラビア語の教典の讀み方を習ふだけだ結婚は賣買結婚で一夫多妻主義である、多妻主義は世襲的階級制度のため長子相續が嚴守され養子を認めぬ習慣と一族の勢力を扶植するために生じたものだしい、だが現在では自由結婚が流行り、一夫一婦制になりつつある、モロの宗教では四人までは妻帶出來るそうだが十數人も娶ってゐる者もゐる彼等には計算の觀念が少いから自分の年齡さへ殆ど知らない、子供が生れると畑へ記念の椰子を植えたりするので、子供の齡を聞くと「あの椰子と同年だ」といったり甚だしいのは在留邦人に自分の年を聞きに來る始末である衛生思想は至って乏しくいつも水に潜るので濱邊には眼病の子供が大勢ゐる開業醫や病院はあるが病人は藪醫者が呪ひにかかるマラリヤはララ(唐芥子)の實を潰して足の裏へ塗れば治る、切傷化膿瘍一切は呪ひした水をかければ出血も止り全快するものとされてゐる、萬病の良藥何れも草根木皮ならざるはなしであるがこんど日戰隊の軍醫長が親切に齒科治療や施藥をし始めたので彼等は歡喜と驚異をもって迎へてゐる

11 恩給一萬圓献金 廿六年間積み立てて提出 中村再製袋特約工場長
12 感謝に耐へない 樋口軍參謀長語る
13 在鄉勤報隊員を再訓練 花蓮港廳で十日間に亘り
14 後期入所生の豫備訓練 臺北州でけふから一週間實施
15 臺北刑務所の教誨堂竣工 十五日に落成入佛慶讚式擧行
16 木材生產從事者に福音 報國手續を配布し物資を特配
17 外交官慰問金 小國民の贈物に外務省感激
18 故徐再生軍屬の遺族を弔問 羽鳥臺南市長が
19 輝く“日本歷史” インドネシア語に飜譯
20 熱戰續く國技館 本島出身新高山に勝星
21 三日目勝負
22 四日目取組
23 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 圖像:志願兵へ!志願兵へ!
02 感激の坩堝愈よ灼熱 各地の志願兵熱沸騰
03 到る處に軍國繪卷
04 お山は軍國風景の一色
05 司法保護事業法の解說/堀田繁勝
06 張り切る阿里山青年
07 無敵海軍に捧ぐ 限りなき島民の感謝 馬公警備府に赤誠の献金
08 生擴と教學に重點 花蓮港廳十八年度の豫算
09 他市郡を拔く 新高郡の志願者
10 貯蓄!今一息だ 勸業課長會議で推行打合
11 「國語の家」家族會 中壢公會堂で開催さる
12 感激に勇む彰化華僑 對米英宣戰紀念大會を開催
13 警官の健康保全に 山崎丘陵に結核療養所建設
14 基隆郡の華僑 宣戰の報に歡喜
15 竹南郡街庄長會議
16 赤誠の献金品
17 臺中州市長郡守會議
18 林本社屏東支局長祖母逝去報社消息
19 地方多より
20 今日の映画演藝
21 臺灣製材組合創立趣意書
22 訃文:林王氏專
23 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 港灣荷役力增強策 稅關手續愈よ簡易化
02 建築資材等の節約 營繕工事の戰時體制確立
03 宿泊料等を適正化 府の統制要綱決定
04 貯蓄獎勵の大評定 十八日に懇談會開催
05 昨年末郵貯金額 八千五百廿萬圓に上る
06 馬產獎勵補助金 來年度五十萬圓を計上
07 高雄製鐵會社 十一日附で設立内認可
08 馬產打合會開催
09 米糠搾油工場 臺南白米組合で新設
10 彰銀業績良好 總回は來る卅日
11 新興代用品審查會
12 臺北手形交換高 昨年六億二千萬を突破
13 照明燈
14 小運送業者が 作業奉公團を組織
15 商況(十二日後場)
16 ラジオ
17 水滸傳(866)/黃得時;碇政彌
18 廣告報社消息
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 國府行政機構の根本的改革案決定 戰時體制の確立を目標に
02 初の最高國防會議
03 ス市の周邊で激戰 獨軍、反攻赤軍を擊退
04 運命の年/室伏高信
05 國府の新人事
06 ソ聯の戰車喪失 五千四百餘臺に達す
07 ソ聯機□十二機を擊墜
08 ソ聯の輸入軍需品莫大 過去一ケ年間
09 度重なる敵の暴虐 笑止・我病院船爆擊に關し 捏造の逆宣傳を行ふ
10 ジヤワ華僑の協力 大東亞建設の理念に立脚し
11 赤軍の前進頓挫 獨軍の猛反擊に依て
12 ないものを放棄 狼狽の米英、日本政府の真似 ドイツ政界見解を表明
13 潛水補給艦 獨海軍が使用
14 チリー外交政策轉換延期
15 殘餘法案總てを決定 來る十五日の閣議で
16 圖像:酷寒のオルドスにて討匪に活躍する我が勇士
17 七萬二千噸擊沈 獨潛艦、大西洋で大戰果
18 簡易保險積立金運用委員會
19 魚雷が命中沈沒 擊沈米重巡ノ號生存者の談
20 伊潛艦の殊勳
21 チユニス攻略を企圖か 反樞軸軍未だ行動せず
22 四十億弗追加 米國商船建造費
23 米國の新聞紙 更に一割削減
24 チウアウア市在住邦人抑留
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 “元氣で行つて來る” 後期の若櫻・晴の入所を前に 勇躍豫備訓練へ向ふ
02 兩神社昇格奉告祭 勅使として長谷川總督が參向
03 比島の倭人ネグリート族 三邦人の秘境探險談
04 歡呼の嵐に送られ 基隆市郡の後期入所生出發
05 村上元帝大教授 學士院會員に
06 南方へ醫務員派遣 督府で愈養成に着手
07 遂に五萬名を突破 新竹州下三日間の志願者總數
08 “陣中玉手箱”を放送 關東軍の猛者達が銃後に
09 決戰生活の樹立へ 戰爭生活技術協會發會式
10 基隆商議役員會
11 基隆署の寒稽古
12 娼妓の献金
13 日本女性の皆樣へ バルガス夫人の手記
14 新竹州水利組合長會議 けふ州會議室で
15 ヨイ子供達に 繪本の贈り物 農繁期の託兒所に
16 州下運轉手の夜間特別講習 三日間警察會館で
17 人不足の英國 五十歲以下の男子 軍需工場に徵用
18 イタリア大學の空襲措置
19 興南詩苑漢詩

壽灌園先生周甲/蔡說劍、草屯驛逢洪元煌先生/蔡說劍、秋興/晴園 黃純青、遊青草湖于曉峯君白蔗園賦此/鄭蘊石、次韻/張國珍

20 五日目の取組
21 人事・消息
22 今夜の放送
23 商況(十三日前場)
24 興南案內報社消息
25 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 捕虜二萬餘を擧ぐ 第三次魯東作戰戰果頭條新聞

【濟南十三日發同盟】我が◯◯部隊は酷寒を冒して山東省西部及び江蘇安徽兩省北部一帶に熾烈なる擊滅戰を展開中であるが昨年十二月中の綜合戰果は左の如くで特に第三次魯東作戰に於ては捕虜二萬を擧げてゐる

交戰回數五◯九、交戰敵兵力一二一、七三三敵遺棄屍體四、四一八、捕虜二二、七八九覆滅せる敵施設兵舍一、兵器廠一二糧秣二六、被服廠九手榴彈製作所三印刷所一火藥廠一木工廠一鹵獲品小銃二、八一三同彈丸六一、七二七拳銃二三七同彈丸一、八五六、輕機二六、同彈丸二五六、自動小銃一二洋砲彈八三三、手榴彈九、八五六銃劍四五九、軍馬七四三その他通信機被服等多數

02 蘇淮地區の掃蕩戰果
03 冀東津海兩道の戰果
04 見事に仇を討つ ホ號は日本空襲の元兇
05 圖像:酷寒のオルドスに沙塵を衝いて討匪行厚氷に結された大黃河の渡河
06 總力戰態勢を整備 戰ふ國府の嚴たる威容
07 行政院を中樞に 機構改革の方針諸點
08 濠洲軍事會議
09 ホ號沈沒の模樣
10 圖像:結氷せる大黃河の對岸を睨む我が步哨
11 百二十億を突破 頼母しい銃後郵便貯金
12 日本からの報告 グルーの著書多大の反響
13 國府の新陣容
14 軍管理工場更に 八工場を返還
15 學制改革案 樞府本會議で可決
16 樂觀論者は失望 ル大統領一般教育の反響
17 チリー緊急閣議
18 戰場意識昂揚を主眼 本年度の勤勞管理の重點
19 ソ聯の介入により 北阿の情勢益益混亂
20 大東亞省の委員會議
21 樞軸の空軍 壓倒的優勢
22 北氷洋赤軍の基地某港急襲
23 ジヤワ各地に相當の水害 軍政監見舞金下附
24 關東軍記者團結成
25 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 本島製鐵事業本格的に建設社說

かねて立地條件をめぐつて論議されてゐた本島製鐵事業の建設は戰力增强の要請によりやうやく昨年末の閣議で最後決定を見た。右に基き內地資本を以て設立される臺灣重工業、高雄製鐵兩會社が愈よ內地より遊休施設を移駐して前者は北部汐止に後者は南部高雄にそれぞれ製鐵工場を建設することとなり旣に事業許可を得てゐるのである。而もこれに伴ふ必要資材は不足の中から企畫院より特配される等專ら政府の絕大なる支援の下に本島製造事業が謂はば國策事業として力强く第一步を踏み出さんとすることになつた。而して本島がもつ有利な立地條件としては、(一) 海南島より容易に鐵鑛石が得られること(二)良質の石炭が相當多量なること(三)低廉、豐富な電力が得られること等が擧げられてゐることは周知の所である。しかしかつてはむしろ不適だとされてゐた本島に於て製鐵事業が本格的に建設されるに至つたのは專ら大東亞戰下に於ける本島の地政治學的性格卽ちその南進兵站基地たる性格に基くものであるといふて過言ではない。

前記の如く南進兵踏基地たる根本的性格に照應して始めて製鐵事業が興されるに至つたものであつて本島の立地條件がそれ自體絕對的に有利からによるのではない。換言すれば南方作戰に要する戰爭資材を最も手近かな所より補給するといふ長期戰の絕對的要請に基いて製鐵事業が速急に建設されることになつたのであるから立地條件が多少未熟であつてもこれを敢行する外はなかつたのである。由來大東亞共榮圈は地政治學的に一大海洋國を構成してゐる關係上その國土計畫は遠心的でなければならない。卽ち海洋に媒介され船舶を唯一の交通機關とする共榮圈は各單位地域が獨立的に作戰し補給しうる綜合的な多元的自給自足圈であることを必要とするがその中南方經濟圈の兵站基地をなすものは卽ち本島を除いて外にない。かかる本島の兵站基地たる性格は大東亞戰後益益鮮明にされて來た為茲に基地工業化の基礎工業たる製鐵事業の建設が實現されることになつたわけである。

しかしいふところの工業化は大東亞戰前に於て意味されてゐる單なる工業化とは稍稍趣を異にしてゐるもので實に目下最も强く要請されてゐる戰力增强の為のそれに外ならない。單なる工業化の見地からしては製鐵事業の建設は時期尚早であるとも云へよう。真實のところ一頃製鐵事業に關し本島の立地條件が不適で成立する餘地なしとの意見が大勢を支配してゐたやうな狀態であつて製鐵事業が幾多の迂餘曲折を經て結局情勢の變化により建設の運びに至つたのはその故に外ならない。しかしともかくも尚未熟の立地條件にも拘はらず製鐵事業が愈よ始められようとしてゐるのであるから今後それが順調に運ばれるのには督府の保護、育成を必要とする事言ふ迄もない。卽ち立地條件の有利化はいふも更なりその過渡期に於て補助金を交附する位の覺悟があつて然るべきであらう。勿論これには內外地の價格プール制とも睨み合せる必要があるが要は明日の十噸よりも今日の一噸といふ生產增强の至上命令に應へるには思ひ切つた施策をこそ要望されるのである。

02 總數十八萬に肉薄 志願兵三日間の累計
03 晴の入營を前に 豫備訓練を實施 臺北州下の後期生
04 法律相談に應ず 法曹奉公團第一事業
05 “明朗農村”を建設 村人擧つて職域奉公
06 鬪ふ婦人團 決戰生活はよいか 實踐が第一 日婦副本部長樋口雅枝
07 戰車建造費を献金
08 前線へ地圖の慰問
09 國の心”身で示せ” 官界民間のお歷歷を招き 陣頭指揮座談會開催
10 圖像:臺北州下志願兵後期生の豫備訓練
11 鐵壁・空の陣頭指揮 敢鬪精神愈よ昂む城內地區防衛團
12 高雄秋競馬日程決る
13 前線へ溫い慰問文 制服の乙女達の赤誠
14 北部繰車場設置 滿尾鐵道部長歸任談
15 船員青年學校 東京外六ケ所に創設
16 英語使用を禁止 昭南に於ける通信文
17 書籍と印刷物 郵送取扱開始
18 絢爛な土俵繪卷 春場所四日目の敢鬪
19 翼贊會移動映寫隊派遣
20 吹奏樂競演會を開催
21 訃文:黃煙春
22 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 戰場生活の顯現 皇奉花蓮港廳支部決戰第二年の指標
02 譽の後期生を送る 員林街壯行會を催す
03 豫備訓練實施
04 彰化市の青年訓練 廿三日より實施
05 滾る志願兵熱! 各地の受付狀況
06 羅山信組總代會
07 圖像:新春增產譜羊滿洲
08 鳳山郡下各產業總代會日割
09 大山食糧課長鳳山視察
10 三峽街大運動場鍬入式
11 石積堆肥舍獎勵 花蓮郡近く品評會
12 陣頭指揮を鍊る 會社重役の鍊成會
13 旺盛な兒童讀書慾 臺南圖書館の統計
14 善化街奉壯團全員志願
15 保甲婦人團活躍 回收貨幣十九萬六千枚
16 學徒の羨望を一身に 陳荊和君佛印留學生に選ばる
17 聽眾榮譽に感激 南投街の志願兵講演會 屏東市の講演會
18 三峽街の補助貨回收好成績
19 灌溉水が濁る 農民當局の善處要望
20 實戰宛らの攻防戰 高雄州學徒聯合演習
21 皇奉關係團體を查閱 廿七日彰化市を皮切りに實施
22 宜蘭郡青少年團の查閱
23 產業奉公團研究會 けふ員林パイン工場に開催
24 業佃の食糧增產懇談會
25 樹林黃煙春氏逝去
26 人事報社消息
27 赤誠の献金品
28 嘉義商議所 あす講演會
29 地方多より報社消息
30 今日の映画演藝
31 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 臺灣貿易會の運營 けふ關係課長で協議
02 一期米の生產費調查に 農家四百八十戶を選定
03 中小商工業再編成 日商案を會議所で檢討
04 港灣荷役力の增強 勞務者に米酒の配給を決定
05 臺南米納組合總會 米增產獎勵金を支出
06 島都銀行勘定(昨年末) 貸付殘高著しく增加
07 バナナ輸移出十一月迄 百八萬四千八百六十籠
08 臺灣青果會社臨時株主總會
09 ゴム使用制限規則 愈よ中央と合議
10 經濟手帖 統制會と經濟行為 納稅準備預金制度の創設
11 照明燈
12 商況(十三日後場)
13 ラジオ
14 水滸傳(867)/黃得時;碇政彌
15 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 東亞保衛に蹶起 林宣傳部長民眾に呼かく
02 久邇宮德彥王殿下 少尉候補生等と海軍省訪問
03 圖像:曉の洋上を監視する海の勇士
04 英、米、重慶の狂言 日華協約の發表を恐る
05 黨の全力を擧げて 大東亞戰完遂へ 五中全會盛大に開幕
06 同生共死の新關係 租界行政權と治外法權撤廢に就き 橫田東京帝大教授談
07 宍戶中將興南鍊成院顧問就任
08 英國人的資源に苦慮 徵用範圍を擴大
09 生產增強に總力結集 內政部長會議開かる
10 圖像:山西省の峻險を護る皇軍勇士
11 官廳職員の優遇令 樞密院で審議
12 ジ港英艦の動靜
13 獨軍の反擊猛烈 包圍突破の赤軍擊退
14 酷寒に夜も眠れず 米國東部の燃料不足深刻
15 米議會で重大問題
16 米國に大規模の炭礦霸業勃發
17 獨軍の新銳大增援部隊 クレタ島に上陸
18 米英補給線に危機
19 獨羅の提携強化 ヒ總統、羅國首相と會見
20 傅秉常を駐ソ大使に 重慶政權の決定
21 東京空襲敵機 ホ號艦載のもの
22 カルカツタの食糧飢饉深刻
23 印度の新聞抗爭 一旦打切り
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 興亞の子寶萬萬歲 這へ立て步め十億が持つぞ 母の手柄どの子も育つ
02 幣帛と祭文拜受式 けさ府政廳で執行はる
03 枕は多い方がよい 男女とも結婚前に染齒(下) 秘境モロ族を探る海外遊記

△枕を珍重がる

町を通ると壁土を塗ったやうな女の顏が見られる、役者のメーキアップに似たすさまじい顏つきなので、誰でも吃驚するがこれはモロ美人の化粧法である、每朝香りの高い草と米の粉を一緒に練って慥へた化粧品を半日も氣永につけてゐる、モロ族は一般に日本人に似てゐるが、ことにパリアヌンやサユールの女は顏形が日本の女に似てゐる、彼女達の香水や石鹼も豐かな南國の草木から造られる、男女とも結婚前になると鑪で齒をすり減して櫛の齒やうに揃へ黑く染めるラグナスとふ奇態な美顏術である、またママといふ石灰を調合した強烈な煙草が好まれるモロ族の主食物は大抵芋の粉である、山モロは每朝これをパナナの葉に包んで市場へ運び、海モロの魚と物物交換する、一包一キロ半位の芋の粉が二錢五厘から、三錢、これだけで五、六人の一食分は充分とれる、モロの生活は至って簡單だが彼等の枕の話は面白い、普通一人につき二つ使用するが客に出す枕は場所によって一組十二もあるといはれる要するに多い方が尊ばれる、そんな奇習を知らない陸戰隊員が討伐に出かけた時、大きな家に枕がドッサリ積んであるので、テッキリ敗殘兵が大勢隱れて居ると思って搜し廻ったそうである、ホロは南海の神秘境といはれる、氣候に惠まれ、山海の幸は豐かで風光明媚である、毛布一枚では寒くて眠れない、軍觀測所の統計に依ると、最低七○度、最高九○.八度マニラの年平均氣溫が八○度弱であるがここは七七.五度である、ホロは有名な果實の產地である、南洋果實の王樣といはれるドリブンをはじめ、果實の女王マングスチンもフィリッピンではこの島以外には出來ない

△華僑の勢力

記者は或日ホロ市の南方十五キロの花園(地名)にあるサルタン、オンゾラのアスタナ(宮殿)を訪れサルタンと女王ダイアンの歡待を受けた「ドウゾメシアガツテクダサイ」とサルタンの巧みな日本語ですあられるままにどっさり御馳走になったが、一番感心したのはお米の美味しかったことであるしかも肥料なしに出來る陸稻だといふのだから舌を卷いた、米は島內の需要を十分滿すそうだ、その昔、南海に雄飛しスペインやアメリカ人と戰った蠻勇を誇るモロ族も經濟的には完全に華僑に抑へられてゐた、彼等が命と恃む蠻刀や槍の原料も軍船を積込んだ大砲も彈藥も殆ど華僑の手でシンガポールやボルネオ方面から供給されたのである、だから華僑はサルタンから特別に庇護された、モロの下僕がダトを殺害しても犯人一人の火刑に止ったが、若し華僑を一名殺すと犯人の一家眷族部落民に至るまで四十名が處刑されることになってゐた、モロは終日よく働く山の頂きまで開墾し、豐饒な土地に麻や果物を植ゑてゐる、耕作法が幼稚で、一毛作でその日その日をのんきに暮してゐる、家畜もどんどん大きくなる牛が多くて値段は至って廉い、精肉用の飛切り上等が一頭二十圓、馬は十五圓見堂、安いものは七、八圓で買へる、鶏一匹が廿五錢から卅錢だからうらやましくなる、山道を自動車でつつ走ると野生の鶏や山鳩、雉などがバタバタ飛びたつ

△真珠と日本人

ホロ島は濠洲北岸とともに真珠產地として世界的に有名な場所だった、ホロの真珠と日本人との關係は甚だ深い、明治末年から歐洲大戰にかけてホロの真珠採取は好況の絕頂に達し、當時ホロ市だけに邦人採取業者が四百人も蝟集した大正元年ダパオの故太田恭三郎氏が中心になって創立した邦人真珠會社は華僑やギリシヤ人の採取船を壓倒して真珠採取を獨占してしまった、貝殻でも一トン八百磅もした、珠に至ってはダイヤモンドよりも遙に高價で一キアラット千ペソといふ豪勢な值段で、特に南海の海底に空前絕後の黃金時代が現出したのであった、大正五年一邦人潜水夫が採ったたった一粒の真珠が一萬八千ペソで賣れたといふ話さへある、だが巡る時代の嵐に真珠も凋落の一路を辿り近年僅に日本船だけが働いてゐたが比島政府が邦人漁夫を壓迫したので一九三九年からスッカリ手を引いてしまった、あまり採取しすぎるので一時全滅にしてみた真珠も今日では徒らに繁殖してゐるそうである

△最初の日語學校

小さなホロ鳥で一番驚くことは、大戰下共榮圈內で最初に開かれた學校が在ることだ、去る二月一日開校されたホロ日本語學校がそれである、陸戰隊では住民宣撫のために貴重な兵員のうちから○○水兵長を先生にして日本語の教育に乘出したのである、初め日本人五名のほかに支那比島モロの子供が約二百七十名入校した、無論適當な教材などがなかったが、○○水兵長は邦人のモロ語通譯と協力して困難な教授を續けた、午前は兒童に教へ午後は青年男女の聽講生やフィリッピン小學校長はじめ教員の希望者にも日本語を教授してるゐる、授業の真剣なのには驚く、每朝日章旗の掲揚裡に朝禮をすまして徹底的な日本式な授業が始まる教へるものと教へられるものとが心が一つになって真しぐらに勉強する、放課後は國旗を降して一齊に嚴肅な敬禮をして家へる姿も堂堂たるもので、內地の兒童と變りがない

△華僑も感動

だがこれまでになるにはモロの兒童達はどんなだったらう、初め每朝八時に授業を始めたが、まづ學校が早いと出席率が惡い、そのうへ子供は殆ど朝飯を食べに一錢か二錢のお小使をもって登校した、そして休み時間に外に出て何か買って食べる有樣なのでとうとう授業は九時から始めることにして、學校へ來るまでに必ず何か食べて來ることになった、或る雨の降った朝○○水兵長が學校へ出てみると二七○名の兒童の中で出席したものはたった三人だったことがある、子供達は雨具を持たぬからである、最近では父兄が子供の雨具を設備するやうになり、雨具のない子供は濡れてでも登校するやうになった、また最初は禮儀作法は零だった、平氣で廊下に唾を吐いたり、授業が始まっても十分餘りもせねばみんな集らず、授業中でも平氣に口笛を吹くものもあった戰前フイリピンの小學校では各學課の授業時間が十五分乃至廿五分で次から次へと變ったので、これに禍ひされて初めの三ヶ月は五十分の時間中本當に勉強した時間は正味廿五分位だった、だが今では生れ變ったやうになったのである十月から軍政部のもとに比島民小學校も新設されたので一部は同校へ轉學したものもあるが、華僑の父兄は日本式教育方針に感心して彼等の子供は殆ど日語學校に殘してゐる、出缺席を問題にせず、座席を選ぶのも幼いものの自由意思に委せてゐたアメリカ式の自由教育主義を粉碎して日本式な教育方針の下で堅實な勉學が進められた、出席率も最近九六パーセント位になってゐる、午後の聽講生たちもいつも教室一杯に集って日本語を習ってゐる、十二月八日開戰記念日を迎へて綴った生徒の作文の中から生徒たちの勉強振りを見よう、作文はハイメ.オブセキョ君(一三)とリナ.エルム嬢(一七)のものである(原文のまま)

ホロニチゴガクコウ

ケンキュウセイ

リナ.エルム

キョネンセンソウヲハジメテカラキノウマデ一ネンニナリマシタ。マエニピリピンワョワイクニデシタ、イママデワタクシタチワヨワイヒトデシタガイマカラツヨイヒトニナリマス。ニツポンワピリピンヲタスケテイマス、ニッポンワピリピンニニッポンゴヲオシエテイマスカラワタクシタチワニッポンゴヲハヤクナラッテ二ッポンノコトヲハヤクオボエマス、ソシテワタクシタワチョイピリピンヲハヤクックリマス

ホロニチゴガクコウ

ガクセイ

ハイメ.オブセキヨ

キノウワ十二月八日デシタ。

キノウニッボントアメリカ、イギリス、オランダノセンソウヲシテカラ一ネンニナリマス。

イマピリピンガデキマシタ。

アメリカノグンカンガタクサンコワレマシタ、ワタクシタチワアメリカノシュウシンガキライデスガニッポンノシュウシンガスキデス。

イマホロノニチゴガクコウデニッポンゴヲナラッテイマス。

ワタクシワハヤクヨイクニヲツクリタイトオモヒマス。

04 青年團員の非常召集
05 行賞傳達式 市應接室で擧行
06 第二回壯丁團音樂鍊成會
07 適格者家庭を訪問 基隆の志願兵挺身隊
08 圖像:北方に活躍する我が海軍航空部隊
09 志願手續相談所を設置
10 お山の地名改正 いよいよ六月に實施
11 宜蘭市砂糖小賣組合の總會
12 晝休み時間を縮限
13 槍玉に”ダイナ” 敵性レコードを一掃
14 經濟警察講習會 第一線の幹部を集め 二十五日から開催
15 簡保へ全員加入 南署管內露店組合
16 ヨイコドモの建艦献金
17 體鍊科教授要項 二日から傳達講習會開催
18 食糧增產戰士 慰問巡𢌞映畫
19 萬華信組總會
20 紗帽山へ
21 興南詩苑漢詩

網溪觀菊和主人韻/黃景南

22 人事・消息報社消息
23 今夜の放送
24 訃文:陳其春
25 商況(十四日前場)
26 興南案內報社消息
27 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 我中支軍の大戰果 敵主要據點を覆滅 李宗仁麾下(約五萬)を掃蕩頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(一月十四日十七時)

中支那方面帝國陸軍部隊は昨年十二月下旬より敵第五戰區李宗仁麾下の約五萬を大別山系に包圍しこれに大なる打擊を與へその主要據點を覆滅せり、判明せる戰果左の如し

一、敵に與へたる損害

(一)遺棄死體、約六千五百

(二)俘虜、約一千五百

(三)主なる鹵獲品、火砲九、重輕機關銃四十五、小銃二千四百

二、我方の損害、戰死三十

02 第五戰區起つ能はず わが軍、原態勢に復歸
03 政府、重臣の懇談會 前首相八氏と原議長を招待
04 圖像:ガダルカナル島の椰子林を縫つて進擊する陸の精銳
05 伍堂氏が起つ 貴院の質問第一陣
06 中國軍隊の責務重大 參戰に伴ふ時局新展開南支軍最高指揮官談
07 英海軍報道部新設
08 伊租界の反還と治外法權撤廢を傳達 タ駐華伊國大使、汪主席に謁見
09 真摯熱烈な討論 きのふの五中全會
10 上意下達、下情上通 翼贊會、具體策を上申
11 大東亞省總務課に情報宣傳班を設く
12 再度メラウケ爆擊
13 樞密院の審查委員會 質疑を悉く終了
14 新國民運動を推進 南京で促進會議
15 華北の軍官民起つて戰へ 王委員長が放送
16 内政部長會議 第一日の日程を終了
17 八舊軍管理工場返還式擧行
18 ニ司令長官の手前味噌 新聞記者團と會見して
19 蔣介石自身が近く渡米の說
20 勅選議員補充 森山氏ら五氏を任命
21 獨政府應ぜぬ 佛國內に抑留の米外交官釋放を
22 獨軍反擊熾烈 赤軍の進擊鈍る
23 五議員の略歷
24 馬隊長歸順 部下一千名を率ひて
25 工務官鑛山官等の增員
26 英國・食糧の不安に苦む
27 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 戰力增強と臺灣の役割社說

大東亞戰爭決戰第二年に當つて何よりも緊急な事は軍需產業生產力擴充の一事である戰爭に於ては勿論精神力は絕對第一義であるが精銳なる武器の後援なくては到底最後まで勝拔く事が出來ないからである。今や戰局は華華しき緒戰の大勝利から深刻な消耗戰に轉じつつあるのであるから、我我は軍需生產力の增强を圖る事が銃後最肝要の責任であると確認しなければならない。されば政府として鐵アルミ、石炭、船舶等の基礎軍需品の增產に重點を置き銃後の國民に對して職場と同じ氣持に於て挺身奮闘すべき事を要請せられてゐる次第である。從つて本島としても本島の持つてゐる力量を十二分に發揮してかかる國策の至上命令に應へなければならない事は言を俟たない。勿論本島に於ける軍需生產力としては決して大なるものではないが總力戰の建前よりして國內及び共榮圈內のあらゆる物的人的資源を總動員する一翼として其持前の責任を出來る丈果す事が本島に課せられたる最上の義務であらうと信ずる

翻つて本島に於ける軍需生產力を見ればアルミ工業は旣に大規模に擴張せられ、石炭、製鐵ともそれぞれ增產策を講ぜられ、船舶の建造に於ても木造船中心に企劃せられつつあるが、吾人の見るところでは本島の政治力が或る童話に集中して推進するよりも從來は稍もすれば總花的に分散的に働けかけてゐる事を看取せざるを得ない此の國家の重大時機に於て暫らく高閣に束ねてもいい事が決して少なくない、又直接戰爭と關係なき方面に對してはよしそれが百年の大計であらうとも二年や三年位延ばしても戰爭に勝つためには誠に巳を得ざる處置であらう。卽ち直接間接軍需品に値ひすべき生產の增强にあらゆる力を集結すべきであつて、本島政治の重點も此處に置き徒らに形式的行事よりもこれら生產品の量と質が如何に向上すべきであるかを督府最大の職責とし、又此の線に沿ふて島民の總力を動員すべきである。

中にも準軍需品ともいふべき米穀の增產が如何に必要であるかは最早此處で喋喋する迄もなく、旣に井野農相が本年度に於て主要食糧の國內自給を力說し且つ企畫せられてゐるが、現下の情勢では內地米の自給は殆ど不可能に近い。何うしても臺鮮米の增產に俟たねばならない。殊に本島米は米管前□□□□百萬石の內地移出を為し一時米作を抑壓せねばならない程其の生產力の增加に手こづつた程であつた。勿論兩三年來島內消費增加、天候不順、肥料不足等の原因もあつたらうが就中努力不足の甚だしき內地でさへ昨年六千七百三十六萬石といふ稀有の豐作を見たるは一に官民の血の出るやうな努力の賜である事を以て他山の石としなければならない。從來本島に於て米作に對する努力が官民とも缺くるところなきか、米管當時の考へ方が未だ地方官廳に殘つてゐないか、米穀增產政策に遺憾の點なきか、此の際これらの諸點をよく檢討して速かに改善策を施せば內地米不足の大半を本島から供給し得ない事はない筈である。單に不可能だといはずにこれを可能ならしめる丈の努力を官民一致して重點的に邁進すべき事が刻下の國家的要求に應へる所以であり又本島の役割を最もよく盡すところの天職であると信じて疑はない

02 “奉公運動の推進に指導者・陣頭に起て” 臺北市奉壯團主催陣頭指揮座談會
03 出席者の主なる意見
04 有栖川宮學術獎勵金 けふ光榮の拜受者に御下賜
05 日滿共同防衛に挺身 半島人部隊訪問記
06 無劣化式蓄電池を發案 筱原氏五年間の苦鬪報ひらる
07 宜蘭市日婦支會幹部の鍊成 十八日公會堂で
08 運營方針を協議 總務局參與初顏合せ
09 間に合せ運動 工夫と創意を 鬪ふ婦人魂 決戰生活はよいか(2)/三毛ちゑ
10 教育者の心構を強調 竹内中佐北一師で講演
11 佐伯久氏の個展
12 開設の準備整ふ 愈よ第一期院生の募集に着手 興南鍊成院
13 五日目勝負
14 拓南塾は興南鍊成院へ移管
15 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 躍進新竹州の豫算 總額六百七萬餘圓
02 數字が示す熱誠 各地の志願兵志願者
03 ハツパと共に七代 鑛山に咲き誇る鶴嘴一家
04 市郡庶務課長打合
05 勤報在鄉青年隊 花蓮港支部結成
06 お山皇化の殊勳甲 內田巡查部長らに輝く知事賞
07 大溪郡街庄長會議
08 譽の後期生歡送 嘉義驛通過は十九日午前十時
09 青木產業部長陣頭指揮行脚
10 甲當り十五石 基隆郡の米穀增產目標
11 標準婦人服講習會
12 臺北州衛生組合役員新竹視察
13 花蓮港市民の赤誠 陸海軍への献金に躍如
14 圖像:新春增產譜鹽中國
15 虛虛實實の拂曉戰 青年學徒の演習閉幕
16 表彰金を國防献金
17 實踐推進の強化 花崗山で決戰生活斷行會
18 花蓮港軍援會第七回タイプ開講
19 臺南信組總代會
20 大東亞文藝講演會 あす臺南市に開催
21 防犯紙芝居脚本募集
22 郵便年金加入 嘉義市の成績上上
23 松山信組補助貨回收
24 赤誠の献金品
25 陳其春翁逝去
26 報國推進隊花蓮港市
27 林王氏專刀自告別式報社消息
28 地方多より
29 今日の映画演藝
30 訃文:陳氏蘭
31 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 臺灣銀行の店舖 南方諸地域に續續增設
02 小麥の價格引上 督府の暫定方針決定
03 “無劣化”式蓄電池 篠原氏の研究漸く成功
04 最近の經濟展望
05 自動車用燃料緩和 帝石の天然瓦斯充填所近く完成
06 再製茶の滯貨 實行委員會で對策講究
07 勸銀年末勘定 預金貸付とも增加
08 府帽子檢查所 事務打合會開催
09 農事試驗の研究發表 けふ臺中で特別研究會開催
10 臺南州水利組合長會議
11 生產增強を促進 廣島に地方連絡協議會增設
12 石炭配給計畫 上下半期每に變更
13 臺北商工會議所 廿三日議員總會
14 照明燈
15 臺灣重工業會社 重役の顏觸決定
16 商況(十四日後場)
17 臺灣釀造研究會改稱
18 ラジオ
19 水滸傳(868)/黃得時;碇政彌
20 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 御殊遇に恐懼感奮 海軍少尉候補生らに けふ拜謁仰付けらる
02 東亞十億の大團結 五中全會で汪主席訓示
03 圖像:擁護宣戰、打倒米英
04 重要方針決定せん 注目・五中全會の成果
05 潛水艦對策に英國政府苦心
06 不穩なる米政界の雲行き
07 定期敍位
08 森島駐ソ公使 事務打合の為め近く歸國の豫定
09 教育問題に集中 内政部長會議第二日
10 メラウケ爆擊(反樞軸軍司令部の發表)
11 治外法權の撤廢等 伊、華友好連帶の精神を增進 伊政府、正式に發表
12 盟邦伊國に滿腔の感謝
13 赤軍の攻擊力低下
14 獨、羅巨頭會談 獨外務當局發表
15 泥濘冒し兩軍死鬪 獨ソ攻防戰の焦點北コーカサスで
16 ブルガリア陸相 ヒ總統と會見
17 土國議會解散
18 ソ聯機五十四機を擊墜
19 香港と大阪間電報取扱開始
20 貨物の荷造 總ゆる角度から綜合的に調查
21 イタリア兒童のラジオ學校
22 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 青年教育の擴充へ 三箇年間に七十七校を增設 臺北州の劃期的計畫
02 默默と睨らむ大空 ”見敵速報“に血みどろの挺身 ○○監視哨員の手記
03 收容者の精神道場 臺北刑務所教誨堂落成式
04 新竹健兒の意氣高らか 一市二郡在鄉勤報隊員の查閱
05 新竹州後期の若櫻 愈十九日に晴の出發
06 重要機械類の設計製作資料 蒐集機關を設置
07 書道最高の榮譽 東久邇總裁宮殿下賞に輝く 本島出身の黃祖輝氏
08 遂に千名を突破 新竹市志願者の累計
09 官廳玄關前の落書事件 真犯人遂に逮捕さる
10 西門市場構內 “神農會”の献金
11 基隆信組總會
12 大相撲春場所 西軍中堅陣猛擊を開始
13 興南詩苑漢詩

六十感懷 四首/洪元煌、送內弟芳澤榮三南征/林不二郎

14 七日目の取組
15 人事・消息
16 煙幕
17 今夜の放送
18 商況(十五日前場)
19 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 建設的議論に集中 政府も議會も準備整ふ頭條新聞

【東京發同盟】大東亞戰爭の決戰段階に對處戰力の飛躍的增強を中心に國內諸體制の決戰化を推進すべき第八十一回帝國議會の再開は愈よ目睫に接迫、政府並に議會側の諸準備も全く整ひ完璧の布陣を以て戰時議會の運營に邁進することとなつた、即ち政府側は議會の休會明に備へ去る十四日貴族院勅選議員五名の補充を一擧に奏薦御裁可を仰いだが特に森山法制局長官が新たに議席を有するに至つたことは星野書記官長と共に議會側との折衝連絡關係を強化、緊密化せしめたもので眾議院に議席を有する岸商相、井野農相と共に今議會運營上積極的活躍が期待される更に十五日の定例閣議に於て外貨債處理法案外十一件の議會提出案を決定、斯くて既に閣議で決定濟みは七十一件、これに去る十四日可決された會計法中改正法律案、陪審法中改正法律案の二件を算へまた統制改正に伴ふ法律案その他新提出法案も再開までに本極りとなり、政府提出件數は大體八十八件となる筈である、而して右提出案に關する貴眾兩院への振分けは十五日に貴族院へ三十七件、眾議院へ五十一件と決定、再開劈頭の二十一日の日程に組込まれることとなり、更に首相始め外相、藏相の施政方針演說草稿の調整と併せてここに政府の對議會準備は完了した、他方議會側は翼政會を中心に連日對議會策が練られて居り、特に今議會の使命と意義に鑑み一切を擧げて戰力增強、建設的論議を集中する目的で具體策を考究、國務大臣の演說に對する質問者についてもその人選に慎重なる考慮を拂ひ十五日の議會役員會で翼政會代表として政調會長山崎達之輔氏を起用、戰力增強を中心として一般施政につき政府の確たる所信を質すことと決定した、尚翼政會では二十日午前中議會役員會、常任總務會、午後は代議士總會を夫夫開催、最後的準備を整へて對議會態勢を整備することとなつてゐる、一方貴族院は各派交涉會で議會の運營に當るが翼政會並に眾議院の動向に即應して遺憾なきを期する建前で代表者質問も伍堂卓雄氏が各派一致で推されて居り、斯くて政府並に貴眾兩院三者の緊密關係は強化され、戰時議會の機能は最高度に發揚されるべく中外の視聽はこの決戰議會の成果に集中されてゐる

02 敵盲爆の被害者に 救恤資金を贈與 帝國政府バーモ長官に交付
03 禮拜中回教徒二百五十餘死 惡瘧非道の盲爆振り
04 相提携、敵を擊滅 ビルマ軍政監談
05 感謝の聲明 全緬甸印度獨立聯盟會長ブ氏
06 參戰を全幅的支持 歷史的五中全會終る
07 大會の宣言文要旨
08 外貨債處理法案決定
09 印度の回教徒に檄
10 盟主の溫情に感謝 バーモ長官語る
11 十二法律案を決定 きのふの定例閣議で
12 在留邦人の溫い寄附 ビルマ官民心から感謝
13 日、佛印交涉進捗 栗山、ドクー第二回會談
14 定期敘勳の御沙汰
15 一にも實行、二にも實行 東條首相、內政部長招待訓話
16 米議會で海戰を再檢討
17 長野縣知事に郡山氏を起用
18 伊の善意に感謝 堀情報局第三部長談 租界の返還治外法權撤廢
19 蔣介石近く華盛頓訪問
20 食糧增產協議會第二日
21 駐ソ土國大使 情勢報告に歸國
22 ユダヤ人登錄
23 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 陣頭指揮の要諦社說

大東亞戰爭が緒戰の域を脫して愈よ本格的段階に突入したことは疑ひを入れないところである。戰爭第二年目たる昭和十八年が決爭期で□□ことも凡そ間違ひのないところであらう。從つてこの決戰第二年を戰ひ抜き勝ち抜くことが戰略上如何に絕對的な要請であるかも、想像に難くないことである。この故に決戰第二年は愈よ益益國家國民の全力を擧げていはゆる總力戰の實を發揮せねばならぬ。ここに銃後の我らは各分野を通じ人的物的を擧げて、凡て戰力增强の一點に集中せねばならぬ所以が存する。就中生產力の擴充は何よりの急務であり國民生活の戰時體制化は質量共により一段の强化を敢行されねばならぬのである此の秋に際り、指導層有識者の陣頭指揮が要請せられるのである。

最近陣頭指揮運動が熾烈なる展開を見んとするは、まさに如上の要請に應へんとすることに他ならない。洵に喜ばしいことである。唯しかしながら陣頭指揮とは何ぞや。もし之が正しき精神と真意義とをしつかと把握するに非らざれば陣頭指揮返つて逆効果を生じないとも限らないことを注意する必要があると云ふのは世上動もすれば、それが意識的にせよ無意識にせよ、率先垂範陣頭指揮卽ちゼスチユアなりとの娛謬に陷つてゐる向きが少なからず居るからである。例へば社長が偶偶菜葉服を着て工場を見廻り或は職工を集めて訓話を行ふ、これ陣頭指揮なりと云ふが如きである。之に類する云ふ所の陣頭指揮は、若し其れが單なるゼスチユアのみに終れば只に効果がないのみならず、一步過れば返つて反對の結果を來たすに至らしめるは、前轍の如實に訓ふる通りである。陣頭指揮は絕對に單なるゼスチユアではないことを銘記しなければならぬ。

然らば陣頭指揮とは何ぞや。陣頭に立つて指導する者は指導される大眾の模範となるが故に、先づ第一には國體に歸依し國家の指向する道に心身を捧げて、職域奉公の誠を盡くす熱烈な信念の人であらねばならない。第二には一市民としての私生活が真に戰時生活に徹して居る人格者たるを要するのである。而して第三には徒らに大言高唱をせず、固き決意と燃ゆる熱とを以て自己の任務を完遂する者でなければならぬ、斯くの如き要件を具へた指導者が更に指導される者の中に溶け込み完全なる一體となつて實踐躬行を行ふとき、其處に始めて陣頭指揮の輝かしき成果が達成せられるのである。斯る際の凡ゆる示範は、最早決して單なるゼスチユアには映らない。真に板についた、否、誠心から逬り出た極く自然なる行動となつて、惻惻として大眾の心を動かし、其の隨行を促さずには置かないであらう。今日の國民大眾は最早理論に聞きあき、凡百の訓示にも中傷したと云つてよいであらう。求むるは唯自分らと一體化した、默默として實踐躬行する指導者たることを銘記せねばならぬのである。

02 高齡者を御優遇 山梨大將等に有難き御沙汰
03 總裁に朝香宮殿下 大日本傷痍軍人會で奉戴
04 劃期的學制改革 ”皇國の道に則る國民鍊成“ 初等科から專門校まで教育目標一貫
05 間に合せ運動 物は大事に使ひませう 鬪ふ婦人魂 決戰生活はよいか(3)/西田さん
06 六萬八千名を突破 臺北州下の志願兵
07 圖像:カーキ色の制服に颯爽たる泰國の女のお役人さん
08 逞しい武裝振り 學園の決戰態勢成る
09 敵の戰死者に墓標 溫情溢るる皇軍勇士
10 齋藤長官が南會會員を招待
11 學徒白魔に挑戰 全國スキー大會開催
12 真言宗の後七日御修法結願
13 佛印派遣交換學生 臺灣關係二氏決る
14 大相撲春場所 第六日目の勝負
15 大相撲雜觀
16 海軍航空廠の見習工員募集
17 海軍工員募集
18 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 適格青年八百名 隊を組んで一齊志願
02 累計四萬名を突破 臺中州下の志願者數
03 各地の志願者
04 賞賜物件傳達式
05 「陣頭指揮の要領」を聽く 臺中市奉壯團市民館に集ふ
06 適格青年の過半數手續濟み
07 感激と決意を胸に 譽の後期生豫備訓練へ
08 高雄州在鄉勤報隊 二十三日潮州街より再訓練
09 花蓮郡鄉軍 十八日結成式
10 恒春華僑祈願祭
11 新竹日婦支會 理事會を開催
12 市街庄豫算事務打合
13 彰化市青年訓練
14 志願兵劇 “皇民の道”巡演 竹塘桔梗クラブ奉仕
15 增永軍屬の竹北庄葬
16 大基隆市の建設 市區域の擴張整備につき 商議役員會で凝議
17 指導者は丸刈 陣頭指揮の妙
18 逞しく鍛へる廣東の青少年
19 鍬を武器に鍛へる 高雄州興亞報國青年隊
20 二期在來米の納入初檢查
21 道路補修に挺進 竹北庄民の總親和
22 お山の增產躍如 竹南郡高砂族農產品評會
23 輕便な正條密植器 中壢街で使用實驗
24 少年團女子隊指導者講習會
25 青年演劇大會
26 赤誠の献金品
27 献金美談二つ
28 臺中州女青班長鍊成會
29 ヨイ子供達が犯人檢擧協力
30 基督教奉公團結成
31 北斗郡牛馬車組合定期總會
32 十八仙山ハイク
33 人事報社消息
34 地方多より
35 今日の映画演藝
36 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 管理米利益著減 戰時食糧確保に移行
02 貯蓄獎勵具體案 募集入選者發表
03 高雄州下產組總會期日
04 農村安定策の確立(上) 食糧確保の決戰體制
05 鐵工業統制會 事務局機構決定
06 各米穀納入組合 業務連絡懇談會
07 港灣荷役增強の 具體案交通局で協議
08 臺灣證券配當八分
09 臺南庶民信組總會
10 商政關係法案を慎重に研究
11 臺灣商工會議所廿六日に定期總會
12 高雄州のバナナ 出𢌞り頗る好調
13 乾バナナ滯貨解消
14 臺北古麻袋組合總會
15 高雄苓雅寮に郵便局を開設
16 双葉商行配當八分
17 郵船臺北店長異動
18 經濟手帖 國民蓄貯組合指導員の設置
19 照明燈
20 商況(十五日後場)
21 ラジオ
22 水滸傳(869)/黃得時;碇政彌
23 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 皇軍獨特の方法で 上陸作戰を敢行 南太平洋戰況(UP記者の報道)
02 新情勢に對處 廿三日上海で公館長會議
03 圖像:我が無敵空母
04 淒慘な白兵戰展開 コーカサス決戰の機迫る
05 西亞に大反響 帝國の租界返還措置
06 屍山血河の肉彈戰 獨軍陣地微動だにせず
07 教育は諸政の根本 「皇國の道に則る國民鍊成」へ
08 陸軍司政長官發令
09 地方食糧營團の理事長會議
10 米機葡國內不時着 ドイツ事態を重視
11 リスボンに不時着
12 交易營團の性格 山口交易局長來阪談
13 西國領にも不時着
14 チユニジア中南部で激戰
15 米アラスカ第三公路完成を發表
16 英八軍の反攻企圖に 獨伊軍の防備完璧
17 安田銀行定時總會
18 米陸海空軍に 女子操縱士編入
19 米物價調整局長官ブラウンを任命
20 產業戰士に開放 溫泉健康地區を設置
21 英空母更に二隻就役か
22 五百廿四億弗 米九ケ月の戰費
23 モロツコ國境閉鎖
24 英驅逐艦一隻沈沒
25 北阿の佛軍將兵を釋放 ヒ總統令公布
26 濠內閣の危機
27 英國徵用年齡擴張
28 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 擊て米英時ぞ今 母國の宣戰布吿に呼應して 在京の華僑が蹶起
02 熾烈一途を辿る 新竹州下の志願兵
03 基隆郡累計一萬二百名
04 學徒スキー大會第二日
05 ジヤワ女性の抱負 箱を投げ合ふ結婚 邦人・原地兩女性座談會
06 技藝工員道場 けふ開所式を擧行
07 川端國民校(一號) 四月匆匆に新設
08 臨戰生活を確立 張切る港都日婦會員
09 生活文化基本部落發表會
10 在留邦人八百名 ペルー政府が逮捕抑留
11 鍛ふ”勞力の人人” 臺北州勞務訓練所四月頃に開所
12 基隆双葉校學藝會
13 適齡兒童を調查 各校の通學班長通じ
14 圖像:ビルマ前線の我が砲兵隊
15 ドイツのビール增配
16 戰爭必勝・建設必成 食糧基地としての底力を發揮 戰ふ”五族協和“の姿
17 玄米食で舌鼓 奉公會で試食會實施
18 若櫻に物を聽く 男は勇しく女は淑かに
19 興南詩苑漢詩

元日禱神社/文訪、客有以古拓碑版見示者爲考證畢深感藝術之不泯/文訪、開歲寒雨北投別業/文訪、讀晋書至桓溫傳有曰旣不能流芳後世不足復遺臭萬載耶爲之喟然/文訪、譯俳句得五絕三首/林不二郎

20 八日目取組
21 人事・消息
22 煙幕
23 今夜の放送
24 商況(十六日前場)
25 興南案內報社消息
26 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 尊き征戰遂行の人柱 支那事變四四回 大東亞戰第三回死歿者の行賞 塚田大將、特旨功一級の光榮頭條新聞

【東京發同盟】畏き邊りでは今回陸軍關係支那事變死歿者論功行賞第四十四回並びに大東亞戰爭死歿者論功行賞第三回の御沙汰あらせられ十七日午前零時夫夫左の如く發表された

今回優渥なる行賞の恩命を拜した者は大東亞戰役開始以來南方戰線に或ひは支那大陸に或ひは滿洲大陸に北方の護りに活躍し赫赫たる武勳を樹て遂に征戰遂行の人柱となつた勇士が大部分であつて一部支那事變第二次期間(昭和十五年四月二十九日より大東亞戰爭勃發まで)に支那大陸に善謀勇戰名譽の戰死を遂げ或ひは不幸疫病に斃れた護國の勇士が含まれてゐる、而して金鵄勳章拜受の光榮に浴したる者は支那事變關係においては三百七名、大東亞戰爭關係では三千二百六十六名で過般在支軍司令官として活躍中◯◯附近において名譽の戰死を遂げた塚田攻大將など總計實に三千五百七十三名の多きに達してゐる、右の中殊勳甲は塚田攻大將、藤原武少將を始め九十八名である、塚田大將の大東亞戰爭における偉勳或ひは參謀次長として或ひは南方軍總參謀長として改めて縷述するまでもなく世人の記憶に新なるところであるが功績畏くも、上聞に達するやこの度特旨を以て武人最高の名譽たる金鵄勳章功一級叙賜の光榮に浴した次第で大將の英靈もさだめし優渥なる。聖恩に感泣せられてゐることであらう文殊勳甲の光榮を忝うした者の中にはマライ西海岸追擊戰闘に戰車隊長として勇戰、友軍戰勝の基因をなし壯烈な戰死を遂げた大肺正一中佐、山崎重芳中尉或ひはシンガポール攻略戰に於て壯絕果敢なるジヨホール水道渡過に感狀を授與された分遣隊長として偉勳を樹てた福井久光准尉並びに機舟の操縱手として決死的任務に從事戰死を遂げた山本喜代一伍長の二勇士も含まれてゐる

02 帝國海鷲の大戰果 敵四十二機を擊墜破 ニユーギニヤソロモン方面の航空戰
03 敵機喪失千五十八機 八月初旬より一月初旬まで南太平洋航空戰の戰果
04 敵大編隊に突入擊墜
05 戰爭に正月はない 一月三日哨戒機に同乘し 空からソロモン海を視察
06 積雪數尺奧日光金精峠を征服する戸山學校行軍部隊
07 臺灣關係の分
08 昨年一ヶ年間の北支軍綜合戰果
09 銘記せよ空の血鬪 敵米國、執拗に反攻を繰返す
10 國民貯蓄實績擧る なほ一段の努力切望
11 モレスビーを爆擊
12 マユ河東方の山地を暴戾英軍が連日盲爆 アングロサクソンの殘虐性暴露
13 印度洋の損害 英海軍省の發表
14 内政部長會議終る きのふは内務省關係
15 米紙猛烈に非難 米海軍當局の作戰を
16 内閣辭令
17 「戰時パン」製造伯國穀類不足
18 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 戰爭完遂と交通の使命 本島の地位益益重要化社說

大東亞圈の廣域を共榮的一體として强固に結合して行く為には交通は强靱な紐帶としての役割を果さなければならない。交通の持つ經濟的、軍事的及び政治的意義乃至使命は大東亞戰爭の完遂と大東亞圈の建設に當つて益益力說强調せられなければならない。先づ經濟部門に就いて考へれば、大東亞戰爭を完遂する為には生產力を擴充し、戰爭遂行に必要なる資材を全うしなければならない。然るに我國內には資源乏しく、生產力擴充に必要なる諸原料は大部分滿洲、支那、南方諸地域に之を求めなければならない。一噸の鐵鑛石一噸の石炭、一俵の米を運ぶにしても船舶が必要である。多數の船舶が軍に徵用せられてゐる現狀に於ては、船腹の不足は必至であり、現在我國の當面してゐる戰時經濟の決定的要素が船舶の擴充と云ふことに歸結せざるを得なかつた。此の海上輸送力の不足の一部は鐵道が引受けることになり、陸上輸送に於ても亦窮屈を告ぐるに至つたのである。斯くの如く生產力擴充の鍵を握るものは輸送力であり、交通力である。從つて交通は正に戰時に於ける物動計畫の基礎的要件である。

次に交通機關の特色はそれが直ちに戰力に動員し得ると云ふことである。船舶は直に輸送船となり、改裝すれば航空母艦ともなる。物資の輸送と云ふ經濟能力の外に斯くの如く戰力に轉換し得る特性を有してゐる。機關車や貨車は陸上作戰の輸送を分擔し、自動車は機甲部隊の根幹となる。通信機器は直に軍用通信に使用せられ、放送施設は軍の宣傳機關に轉換する。航空機に至つては最も戰力と密接な關係がある。或は落下□部隊の輸送機となり、或は爆撃に改裝せられ、或は哨戒機に役立つ。斯くの如く交通機關は平時に於ては輸送施設として、戰時に於ては戰力として特異の機能を發揮する。大東亞戰の完遂と建設に□つては、特に斯かる見地から交通機關の整備が講ぜられなければならない。又交通要員も直に戰力となり得るのである。船員、機關士、自動車運轉手等は兵站輸送に貢献することが出來、通信手、通信技術者、航空操縱士、整備員等は夫夫の技術戰鬪員として活躍することが出來、作戰の遂行上重大な要素をなしてゐる。

最後に大東亞の如き廣域を一つの政治的中心に結合して、政治的指導力の滲透を容易ならしめるのも亦交通の重大なる使命である。最近の國際的な政治の動きや外交上の駈引は、一面に於ては航空機に依つて果され、他面に於てはラジオに依る國際宣傳戰が戰はされた。斯くの如く航空機に依つて政治家、軍人、經濟の指導者達が廣域を馳驅してその指導力の徹底に努力し、放送施設は國の政策を廣域に傳達することが出來る。茲に大東亞の中核たる日本の政治的意圖が廣域圈內に滲透し、大東亞の複雜なる地理的構成に有機的な結合を與へる重大な要素となるのである。以上の如く交通の經濟的、軍事的及び政治的使命を認識し、南方への關門を扼する臺灣の地理的位置を併せ考へれば、そこに本島の果すべき重大使命が自ら明かとなる。卽ち海上輸送、航空輸送の中繼基地として、或は政治、文化の傳達基地として、益益重要性を帶びて來てゐる。本島官民は須らくこの重要性を認識し、その負荷された使命に從つて交通施設を整備し、之が運營に百%の効率を擧げ、使命の達成に邁進しなければならない。

02 皇恩の廣大に感泣 殊勳甲、功一級に輝く塚田大將遺族談
03 誠に破格の光榮 藤原少將未亡人の感激
04 山本兵長の忠魂碑設立 重なる恩賞に鄉土の感激一入
05 “陣頭指揮の要諦” 臺北市奉壯團主催府內高官連に聽く
06 間に合せ運動 工夫一っで立派な榮養食 臺所戰線のコツ 鬪ふ婦人魂 決戰生活はよいか(4)
07 主なる意見
08 島都市民の奮發を要請 戰時國貯動員本部幹事會の申合
09 煙草けふから値上 島內製品平均一割八分
10 內閣辭令
11 購買力の吸收へ 佐治專賣局長語る
12 憲兵分駐所設置を陳情 宜蘭市代表廿二日に上北
13 七日の勝負
14 赤誠の慰問品 臺北陸軍病院分院の取扱
15 “ハワイ海戰” 各國民校で上映
16 基隆愛隣園 綠町に新園舍を新築決定
17 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 新竹神社御列格奉告祭 二十五日に嚴肅な前日祭執行
02 一萬名臺に迫る 嘉義市の志願者
03 各地の志願者
04 東京から血書志願 森脇大佐の推薦書添へて 故鄉の恩師に手續依賴
05 圖像:現地で強者に贈る「鍛鍊の具」
06 阿里山の若人達 金的目指して大擧志願
07 馬公街奉壯團 陣頭指揮懇談
08 彰化郡日婦支會十九日總會開催
09 高雄市奉委會
10 純情罩る慰問品
11 お山の貯蓄躍增 石卷巡查の努力結實
12 赤誠の献金品
13 新埔、竹北兩庄の部落會長鍊成
14 工場防空研究會
15 高砂族青年彰化奉公青年隊志願
16 堆肥の完全腐熟 大西海山郡守が切替へ指揮
17 大山食糧課長北門郡巡視
18 增產誓詞を胸に 敢鬪を續ける高砂族炭燒挺身隊
19 組合功勞者表彰 北港郡部會の解散式に
20 彰化市信組總會日割
21 花蓮郡華僑戰勝祈願
22 赤米の一掃に 花蓮郡各庄に採種田設置
23 防毒面着用訓練
24 臺中武德殿武道始め
25 養豚競技褒賞式
26 家庭必需物資購買帖作製
27 青年團強步會 臺南州二月決行
28 高雄市營バス券 新販賣所設置
29 カタン糸の闇
30 地方多より
31 今日の映画演藝
32 廣告報社消息
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 コークス配給統制 中間大業者を若干活用 廿日に府の統制要綱を發表
02 島內私設軌道評價完了 近く合同會社新設
03 海南島度量衡制 免許主義を採用
04 貯蓄達成額僅か五二% 今後一段の努力を要請
05 農村安定策の確立(中) 食糧確保の決戰體制
06 大甲溪開發に 輸送委員會を設置
07 家屋稅完納
08 青果會社が臺南基隆兩市場を買收
09 石油の重點配給 府で配給機構を整備
10 南支經濟の進路 日本側の立場強化
11 神戸兩乾果組合並立 合理的に統合の要あり
12 照明燈
13 ラジオ
14 水滸傳(870)/黃得時;碇政彌
15 廣告
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 單機で敵群に突入 一機擊墜、任務を完遂 山田兵曹長機に輝く感狀頭條新聞

【東京發同盟】下駄ばきの一水上偵察機を驅って群る敵大型爆擊機中に敢然突入見敵必滅の決意の下に忽ちにしてその一機をダバオ灣口に葬り去り他を遁走せしめたるもわれまた被彈のため偵察員山田秀夫兵曹長、操縱員二瓶要衛三等飛行兵曹と相次いで機上に壯烈な戰死を遂げ最後に殘れる◯◯電信兵も重傷に傷つきつつも旺盛なる責任感に不馴れの操縱桿を握って克く機の操縱を續け無事その任務を完遂去る十二月八日山本聯合艦隊司令長官より一水上機に對する感狀と言ふ前古未曾有の光榮に輝いたのであつたがこの献畏くもその旨上聞に達するの光榮に浴し十七日十五時海軍省から次の如く公表された

海軍省發表(十七日十五時)

昭和十七年一月十八日ダバオに於いて勇戰奮闘せる山田海軍飛行兵曹長の指揮せし水上偵察機に對し聯合艦隊司令長官より左の通り感狀を授與せられ右の旨上聞に達せられたり

感狀

山田海軍飛行兵曹長の指揮せし水上偵察機

昭和十七年一月十八日ダバオ灣口に於いて對潛警戒に從事中同灣□泊わが艦艇攻撃のため來襲せる敵双發爆擊機六機と遭遇するや敢然として單機克く敵中に突入し勇戰奮闘してその一機を擊墜し被彈のために偵察員操縱員亦重傷を負へるも飽くまでその機の操縱を續け遂に敵の企圖を破摧したるはその忠烈顯著なるものと認む仍て茲に感狀を授與す

昭和十七年十二月八日

聯合艦隊司令長官 山本五十六

02 戰時財政の強化に 間接稅を中心に增稅 租稅法規改正法律案要綱發表
03 圖像:極寒の北洋上にて敵機迎擊の海の勇士
04 海鷲魂遺憾なく發露
05 增收額十億圓に上る
06 戰時生活の徹底へ 大藏大臣談を發表
07 町村吏員の恩給組合設置
08 ドン河下流で白兵戰 赤軍步一步と敗退
09 貴院各常庄委員會 正副委員長候補者
10 最高度の機能發揮 決戰議會の進軍體制成る
11 ラドガ湖南方で激戰
12 カサブランカ港を爆擊
13 樞軸空軍猛躍 チユニジア戰線
14 東地中海一帶の防衛強化 樞軸軍機先制して
15 反樞軸國側最高戰略會議設置か
16 ユダヤ人の居住許可 シリヤ人激昂
17 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 三宮樣方も御參加 冷徹の寒氣に裂帛の氣合 學習院寒稽古始る
02 民眾と共にあれ 指揮者の大言誇語は禁物 懇談會に聽く陣頭指揮の妙諦
03 間に合せ運動 活かせ古着を決戰下の衣生活 鬪ふ婦人魂 決戰生活はよいか(5)
04 死して職場を守る 怒江に咲く通信兵魂
05 皇奉職員が俸給日に貯蓄
06 體鍊科教授要項研究會
07 斷乎米英を擊滅 臺北州の華僑も立つ
08 皇軍慰問雜誌を募集
09 國民貯蓄督勵班を組織
10 内地の煙草値上 十六日大藏省から發表
11 劍尖花を咲かす 臺北州中等武道大會
12 譽の志願兵壯行會
13 陸海軍に感謝献金 小賣人の手持利益
14 大日本工藝會設立
15 師魂鍊成報國隊 全國一齊に結成式
16 四橫綱の強味 大相撲春場所八日目
17 安藝、柏戶に破らる
18 日婦高砂分會令旨奉讀式
19 安藝敗けて 鐵傘搖ぐ
20 八日目の勝負
21 九日目取組
22 學徒スキー大𢌞轉競技成績
23 スキー大會閉幕
24 會計事務監查 皇奉新竹州各市郡支會
25 宜蘭砂糖小賣商組合
26 人事・消息
27 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 早くも去年の三倍 昂る彰化郡の志願熱
02 繁昌する志願兵相談所
03 女子青年團員に 志願兵制を說く 屏東市修了生招いて座談會
04 躍進澎湖島の綠化 廳勢振興に就き大田廳長抱負を語る
05 篤農家を激勵 森田知事、北斗郡下視察
06 彰化市議月例會
07 遺家族慰安映寫會
08 龍潭の慰安演藝會
09 赤誠の献金品
10 圖像:廣東男女學生宿敵米英打倒を叫ぶ
11 屏東郡學事研究會
12 奉公推進員鍊成
13 海洋文化の建設へ 高雄市に期成委員會組織
14 冠婚葬祭簡素化 員林郡・年に六十萬圓節約
15 譽の家族桑原氏軍援より表彰
16 新鮮な野菜献納 竹南郡三灣庄民の赤誠
17 屏東郡國語施設普及研究會
18 羅山信組總會
19 霧峰庄マラリヤ防遏優秀部落審查
20 日婦彰化市支會幹部鍊成會
21 屏東市昭和町區會設置要望
22 臺中協贊信組 創立三十周年
23 蔡溪氏
24 吳仕枝氏
25 地方多より
26 臺南信組總會
27 今日の映画演藝
28 信組興信社總會
29 訃文:吳仕枝
30 訃文:蔡溪
31 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 學藝 爪哇のキラキラ/松井翠聲
02 圖像:陸鷲休息の一時
03 愛國百人一首 鑑賞と解說(上)/藤田德太郎
04 人間を作ることが第一 愛國百人一首の漢譯に沒頭 錢稻孫氏のけふこの頃
05 北回歸線 國家と子供養育 まづ財源を與へよ
06 圖像:英領ボルネオを衝く(天覽□輝く聖戰美術展)
07 武士道と義士精神(上)/王昶雄
08 教育相談 溺愛する祖母
09 ラジオ
10 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 我が荒鷲大擧して ミルンベーを空襲 敵軍事施設を爆擊
02 獨軍依然陣地を確保 ス市一週間に亘り激戰
03 赤軍を悉く擊退 獨軍司令部當局言明
04 圖像:南太平洋を壓し活躍する海鷲の大編隊
05 赤軍の反攻一頓挫
06 英船千七百萬噸 海底の藻屑と化す 獨潛水艦の脅威に戰く聯合國
07 國際週間展望
08 坂西中將東上
09 ソ機四十一機を擊墜 獨軍東部戰線で
10 圖像:參戰擁護廣東民眾大會
11 獨軍ヴ地區より撤收
12 リビア戰線でも激戰
13 英軍の損害甚大
14 民族研究所新設 けふ官制公布さる
15 敵艦船四隻に魚雷命中 伊海軍アルジエー港を急襲
16 四頭會議を企圖 反樞軸軍最高戰略を檢討か
17 ロンドン爆擊發表
18 ベルリン盲爆 英空軍久方振り
19 西國政府緊急閣議
20 バ、ソ聯大使蔣と密議
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 壯年團幹部を集め 地域別協議會開催 臺北近郊は二十三日
02 嗜好品經濟地域 臺北州で試驗的に設定
03 御救恤金傳達式
04 ジヤワ女性の抱負(二) その日暮しを清算 邦人・現地兩女性座談會
05 軍國泰の女子士官學校生
06 定例局部長會議
07 基隆郡初巡視 齋藤警察部長
08 志願兵主旨 徹底講演會
09 新竹中の教練查閱
10 衣料切符の改正 基準點數二割五分引上げ
11 點數制改正要點
12 圖像:働く米英俘虜群
13 拓南工業戰士訓練所生募集
14 新日本洋樂を樹立 戰時下の樂壇新建設
15 米英音樂取締範圍
16 日頃の高言何處へ 怠け根性の米英俘虜の勞務生活
17 青年團女子隊幹部の鍊成
18 聯合奉公班を設置決定 皇奉宜蘭市支會の臨時常會
19 基隆市議月例會
20 興南詩苑漢詩

有命/爾瞻 杜仰山、朋簪/爾瞻 杜仰山、莽莽/爾瞻 杜仰山、知難/爾瞻 杜仰山、祝櫟社四十週年紀念/連德賢

21 人事・消息
22 煙幕
23 今夜の放送
24 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 又チツタゴン襲擊 我戰爆連合の荒鷲群頭條新聞

【イスタンブール十八日發同盟】ニユーデリー來電、日本航空部隊は十七日戰爆連合の編隊をもつてチツタンゴン飛行場を爆擊した

02 カルカツタを爆擊
03 大擧雲南驛を急襲
04 吳將軍和平陣營へ 兵力約四萬を率いて
05 戰時行政特別法案趣旨内容 總理大臣の權限を強化擴充 重要軍需物資飛躍的增產へ
06 和平建國山東方面軍總司令に任命
07 重慶軍へ影響甚大 蔣政權の凋落に拍車
08 吳化文將軍 ○○部隊訪問
09 決戰增資體制確立 生產關係行政擧げて 總理大臣に綜合統一
10 米空母進水
11 圖像:緬印國境に嚴たり我が護り
12 特別行為稅の内容 增稅中唯一の新稅案
13 俘虜滿載の我汽船 敵機の爆擊を受く
14 最大の非道行為 オランダ、米俘虜多數死傷 米英正に全人類の敵
15 戰力增強綜合案 眾院決議案として提出
16 北阿利權の山分機關設置
17 英國が同志討ち 最近印緬國境方面で
18 經濟部長會議第一日
19 ウラル地方に 二大熔鑛爐竣工
20 ロンドンを報復爆擊
21 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 間に合せ運動の要諦 工夫と創意が第一社說

喰ふか喰はれるか、油斷も隙もない決戰の連續である大東亞戰爭第二年目を迎へた昭和十八年は、戰局から見ても極めて重要な年である、我一生懸命であれば、敵また必死である、われわれ國民の負擔も昨年のそれに比べて一層重くなることを覺悟せねばならぬ、そして戰爭が必要とする物資は、何としても國民の手で辨ぜねばならぬ、これがためには各人が生活の切下げを斷行し無駄を廢止し有るもので間に合せてゆかなくてはならない、この戰爭生活の實踐方法として大政翼賛會では間に合せ運動を展開することとなり、實施要綱として一、衣類家具の新調や新規購入を見合せる、二、有るものですべて間に合せること(イ、物を大事に使ふ工夫ロ、出來るだけ修繕して補ることハ、手持品の作りかへを工夫する)三、衣類その他の物の融通交換をなし、互に間に合せる四、翼溜め、買漁りをなさぬこと等の四項目を間に合せ四□として戰ふ一億の實踐を要請してゐる、間に合せは今まで吾吾の家庭でも日常實踐してゐる事柄であるが今日事新しく之を取り上げた所以のものは所謂間に合せの間に合せでなく、企畫と創造を加へた間に合せ生活によつて戰時生活體制を確立し聖戰遂完の國家目的を達成せんとするに外ならない、

尨大な生產力を恃んで反攻を呼號し敗勢挽回に狂奔しつつある敵米英に對抗するためには、一億國民が先づその銃後生活において勝たねばならぬ、最少限の簡素生活に甘んじ、公租公課の重荷も心良く覺悟せねばならぬ、煙草の値上げに續いて間接稅を中心に劃期的な增稅斷行が發表せられたが、其主眼は究極するところ戰時生活の徹底にあり、然かも增稅に依る收入は擧げて戰費の賄ひにするのであるから必勝を期して戰ふ國民にとつて之位の負擔は欣んで受けなければならぬ、近く財產稅の新徵まで考慮されてゐると言はれるが、勝ち抜くためには之も進んで甘受するだけの覺悟がなければならぬ、それこれを思ふとき吾吾は飽くまでも間に合せ運動に協力し戰爭生活の實踐に邁進すべきである、支那事變から大東亞戰爭まで六箇年間に亘つて戰つてきたが、そんなに窮迫になつたとは思はれないと言ふ人が居るかも知れぬ、成程我我は六年戰つたが他の交戰國に比べてまだ餘裕綽綽である、然し國民全體の生活が窮してから間に合せを考へるやうでは時旣に遲しである、餘裕ある今のうちに國民全體戰場精神に徹し、生活全面に改善刷新をなし、有るものだけで工夫と創意を加へて間に合せこの戰爭を戰ひ拔くべきである

間に合せ運動を完全に徹底させるためにはなんと言つても家庭經濟の第一線に立つ婦人が先登となり、手近な家庭のなかから、實踐に移すことが緊要であることは勿論であるが、進んではこの運動のなかに溶け込んで協力しなければならない、そして婦人會とか下部組織たる奉公班を單位に、間に合せ運動の趣旨を滲透徹底せしめるならば、この隣組のなかで衣類其他の物物交換融通によつて有無相通じ互に間に合せてゆくことが出來るのではないか、之には衣食住生活の前線に立つ婦人の協力が必要であり、この點米英擊滅の大東亞戰爭を勝ち拔く上に婦人の負ふべき責務は重且つ大なるものがある、間に合せ運動の對象とするものは寔に廣範圍にして其意義また大きいものがあるが、しかも之が實踐はすぐ目の前、手の先に幾らでも轉つてゐる、例へば婦人の髮を家庭において自分で結び、これに依つて得た金と時間を有効適切に使ふと言ふやうに、一億が萬事こう云ふ風に問に合せの戰爭生活を實踐するならば、米英の生產力が大きからうとも、如何に金持であらうとも、我はびくともせぬのである。

02 殊勳者の氏名 陸軍關係十七日發表死歿者論功行賞
03 擊て・共同の敵米英 向ふ一年一萬圓献金を可決 臺北州華僑聯合會主催參戰記念講演會
04 海軍關係の行賞
05 卅一萬三千を突破 十七日現在の志願兵數
06 羅東郡各街庄適格者の赤誠 殆んど全部提出濟
07 神宮に神饌料奉献 州下全奉公班員一錢宛醵出して 二月常會申合事項
08 藤岡兵務部長 廿日臺北陸軍兵事部で管軍業務查閱
09 慰問袋と慰問文を献納 ヨイ子供部隊と乙女部隊が
10 國立遺族職業補導所 戰時下に始めて帝都に設立
11 兵器生產戰士の表彰式
12 羅東街臨時協議會
13 住所通知されたし
14 九日目勝負
15 宜蘭線の運轉改良陳情 近日州市議五代表が上北
16 兩軍主力の決戰迫る
17 名寄關に又も黑星
18 十日目取組
19 停仔脚建築打合會
20 業佃增產懇談會
21 武田體協水泳部長の送別會
22 人事・消息
23 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 國語州實現を急ぐ 各街庄に模範部落指定
02 婦人の決議披瀝 花蓮港日婦の決戰體制大會
03 中部ジヤワの旅 夜行列車は高原を行く海外遊記

【ジヤカルタにて=太田同盟特派員發】日と共に進展するジヤワの復興は最近愈よ快速調であるが、軍政監はこの實狀を視察するためこのほど軍政各幹部員を帶同、軍政施行後、初の中部ジヤワ巡視を行つた、軍政監一行を迎へて喜びに湧立つ住民たちは戶每に日章旗をたて、たからかに叫ぶ萬歲の聲はあの町、この村にどよめいた、純朴な彼らの顏は復興の歡喜に滿ち、感謝と信頼の中に平和な生活を營んでゐる、記者はこの視察團一行に隨行して廣大な沃野に多角的な產業があり、巍然とそびえるスラマツト山の雄姿あり、また山麓にいまも殘る古代文化の跡や、スリンビー、ワヤンの舞踊藝術、バテイツク(ジヤワ更紗)名產地である中部ジヤワを旅すること五日いまこゝにその印象記を綴つて銃後へ贈る(寫真はジヤワの風景)

夜行列車は高原を行く

午後十時、ジヤカルタ發の夜行列車に乘り込み、先づ南岸唯一の商港チラチヤツプへ向ふプリアンゲル州の高原をすぎ、西部ジヤワを斜めに橫切つてチラチヤツプまで十時間半、このあたり一帶はいま雨期であるが今宵は珍しく月がかゞやき、青白い光を椰子の葉に投げて氣味惡い程に冴えてゐる、村の灯が漁火のやうに車窓から展望される、冷房裝置のモーターのひびきがかすかに車內に流れ、ボーイが「お休みになる時はスキツチを切つて下さい、うつかりすると風邪をひきます」と親切に注意してくれる

西部鐵道局のA氏とジヤワの鐵道談義をはじめた、ジヤワの鐵道が最初に敷設されたのはスマランからジヨクジヤカルタまで中部ジヤワを南北に橫斷する鐵道で、今から約七十五年前、我が國鐵より五年早く創設されてゐるが、現在では日本に較べてその敷設は二十年は劣つてゐるだらう、全島の延長約五千八百キロ、東西に走る山脈に沿つてをりトンネルの數は僅か八ツ、そのうち一番長いのがプリアングル州バンヂヤル、チヂユラン間にある一千百米で、清水トンネルの約八分の一である、一般にジヤワの鐵道は線路の補強工事がごく簡單なため振動が激しく寢臺車とはいへ騷音に目ざめ勝ちである、以前には晝間だけに限られた大型列車は各線とも夜十時頃都市に到着、乘客はそこのホテルに一泊し、翌朝又旅を續けるといふ樣な不便な狀態だつた

夜行列車が出來たのは僅か四年位前のことである、日本のやうに夜行で目的地に行き、その日に用をすませ、又夜行で歸つて來るといふ早旅は少し遠隔地になると以前は不可能であつた、その後夜行列車を最初に運轉したのはジヤカル夕からバンドン、ジヨクジヤカルタを經てスラバヤに行く急行列車で青いスマートな一等寢臺車を連結し、速力も內地の普通急行程度で、舊蘭印政府が世界に宣傳したものであり、ジヤワにとつては非常に珍らしいものであつた、然し急行とはいへこの線は發着時間が不正確で、二十分、三十分の延着は殆ど每日のことで、乘客もこれにはすつかりあきらめて不平もなかつたそうだ、この外最近はジヤカルタ、スラバヤ間夜間急行が一般に利用されるやうになつた。

ジヤワの鐵道網は國鐵一本、私鐵十一本よりなり、互に血みどろな競爭を行ひ、このため各會社では每年相當な赤字に苦しんでゐたが反面競爭圈外にある場所では貨物の輸送にコミツシヨン付きでなければ絕對に引受けないといふ遣り方で獨占權を惡用してゐたものだ又週末の旅行に對しては割引運賃でサービスするが、原住民が主として利用する三、四等には週末運賃は適用されてゐなかつたのである、その他鐵道電話が充分でなく連絡が不圓滑で色々な點に不備があつた、然し皇軍戡定以來我が鐵道建設隊の努力により從來の缺陷は殆んど一掃され、鐵道行政の一元化、料金の改正、發着時間の正確保持、その他種々改良が加へられ今やジヤワの動脈としてたくましく再出發するに至つたが、その鮮やかな手腕に原住民技師達は舌を卷いて驚いてゐる。

蘭兵敗走のチラチ ヤツプ港へ

夜明け頃、汽車はカーオンガンテンといふ小さな驛をすぎた、南國の陽が昇るに從つて椰子の林が朝陽に映えその向ふに遠く靄をまとふて山々が清楚な姿を現はした、椰子の林をすぎると軈て青々とした水田が一面にひらけ植付に餘念もない農民達の群があちこちに點描される、ジヤワの住民は怠け者だと一般にいふが土を愛する彼らは夜明け前から鍬をとつて田畑に働くのだ、午前八時チラチヤツプ郊外のクスギアン驛に着き、車でカナリの並樹道を走つてチラチヤツプに向つた、チラチヤツプは舊蘭印軍が濠洲へ敗走する唯一の脫出港として潰退した逃げ口であつた當時敵は港灣に近く椰子の木を切り拂つて鐵條網をはり橋梁を破壤して我が進撃をはゞまんとしたのであつたが、坂口部隊の精銳はバナナの木を切つて濁水を埋め追及の手をゆるめず疾風の如き猛進を以てたちまち敵の退路を遮斷し又港から脫出を企てた敗兵滿載の敵艦船も亦空の精銳によつて一たまりもなく撃沈され、敵の脫出企圖は一瞬にして粉碎されてしまつたのであつた、當時港灣一帶は大火災を起し、紅蓮の炎は高く天に沖して淒慘な光景を呈し、住民も大半避難して一時死の街と化したのである、然し今記者が見るこの街は戰爭の瘡痍全く回復し、市民は我が家へ歸つて平和な生活をいとなみ、パツサル(市場)も開かれて賑つてゐる、敵が會つて築いたトーチカには草が生え小鳥が巢を作つてゐるのも平和立ち還つたこの頃の風景の一つであるがしかし市街を拔けて埠頭近くに出るとそこは未だ戰ひの激しさをまざくと物語つてゐる脫出を企てゝ撃沈された敵艦船が大きな橫腹を出して水中にかたむき、或は完全に燒かれ、或ひは僅かに帆柱のみを出してあちこちに沈んでゐる

港灣一帶の爆撃は三月四、五の兩日に亘り間斷なく敢行され狀絕きはまりないものであつたが、港から僅か二、三百米はなれた市街に一發の爆彈のあとを見ないのは、如何に我が空軍が正確な爆撃によつて攻撃目標を誤らなかつたかを示すもので、市民は驚嘆して今もなほ當時の爆撃狀況を語り傳へてゐる、この港は天然の良港として約百年前、チラチヤツプの町が創設された以前から大小の舟船が輻輳 し、今次歐洲大戰勃發とともに舊蘭印政府はジヤワ南岸防備の要港として大增築を行ひ、鐵道引き込み線を完成し防備施設をいそぎ港灣勞働者も一時數萬の多きに上つたのである、今戰禍の中から起ち上つたこの港には復興作業が續けられ、靜かな港灣の空氣にこだましてハンマーのひゞきが熔鐵の青白き炎と交錯して力強い建設の叫びを上げてゐる

沈没艦船の引揚作業も次々行けれ□を追つて活氣を呈してゐる、この港の西方にプヂヤガンといふ處があるが、その附近一帶の部落民は水上生活をなし漁撈を業として平和な生活を送つてゐるが、ジヤワでは珍らしい存在である

04 決戰生活斷行會開催 花蓮港廳民擧げて實踐へ
05 貯蓄推進運動 觀音庄督勵班を編成
06 二百萬圓程度が 嘉義市の豫算近く市會へ
07 大眾指導懇談會 淡水街奉壯團決意新たに
08 身命を捧げて鍛鍊 壯途を前に決意披瀝
09 國鐵に先んじて國鐵に劣る施設(一) 蘭兵敗走のチラチヤツプ港へ
10 奉公推進員任命式
11 坂口知事出府
12 組合總會日割
13 決死報國を誓ふて 高雄市皇奉長倉訓練所生 隊旗を先頭に全員志願
14 圖像:春場所大相撲七日目双葉(下手投げ)豐島
15 各地の志願者
16 米英擊滅講演會 臺中州華僑聯合會起つ
17 天然ガス運轉好評 自動車業者高雄市内に 充填所設置を陳情
18 赤誠の献金品
19 一萬名を突破 花蓮港廳志願者
20 花蓮港廳工場防空研究會
21 鄉軍花蓮港西部分會總會
22 嘉南大圳組合通常總會
23 大東信託總會
24 宜蘭水防組合評議員選擧
25 關西庄肥料講話會
26 地方多より
27 今日の映画演藝
28 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 臺灣も增稅實施 督府增稅要綱を發表 初年度增收六千八百萬圓
02 農村安定策の確立(下) 食糧確保の決戰體制
03 貯蓄功勞者中心にきのふ懇談會開く 府金融課主催
04 港灣荷役の增強 昨日遞信部で協議
05 壓搾開始
06 體育用品組合創設
07 米管利益金縮少 一期米石當り一圓六十五錢
08 照明燈
09 商況(十八日相場)
10 島內株仲値表
11 ラジオ
12 水滸傳(871)/黃得時;碇政彌
13 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 我が果敢な爆擊で ブルーム(濠洲要衝)損害甚大 一年に垂んの今日カ首相澁澁發表
02 荒鷲のミルン爆擊 反樞軸軍司令部十八日發表
03 陸軍在外武官異動
04 ブラウンを物價調整局長官に
05 米、英對立深刻話 フランス魁儡政權を繞り
06 チリ新外交政策を發表か
07 圖像:大東亞海の浪を蹴つて索敵に活躍する我が潛水艦隊
08 東京都制案など 準備完了、議會に提出
09 誘導戰術に引掛る 英第八軍、全線に亘り
10 科學技術教育振興の對策 大政翼贊會から上申
11 “日本證券取引所” 資本金全額は二億圓
12 一週に卅四隻擊沈 獨潛艦、赫赫の大戰果
13 伊の特別攻擊隊 アルヂエー港急襲 赫赫の大戰果イタリア各紙絕讚
14 伊海軍の新兵器 驚くべき性能と設備
15 アレーセ書記長 ベルリンを訪問 西國政界最重要人物
16 發送電會社の機構整備
17 牧田帝燃總裁勇退
18 東部戰線の戰況 ドイツ軍筋の說明
19 十八日も倫敦爆擊
20 赤軍の戰車 二百廿九臺破壞
21 バツキンガム宮殿に損害
22 第二次伯林爆擊を發表
23 西國緊急閣議續開
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 愈よ明日待望の入所 鄉黨の歡呼に送られて出發 胸躍る志願兵後期生
02 廿二日入所式擧行 總督、軍司令官臨場
03 見事な成果を收む 臺北州豫備訓練終る
04 貫徹せよ初一念 新竹州健兒を知事激勵
05 圖像:參戰擁護の狼火擧がる
06 志願熱愈よ高潮 基隆市郡三千三百名
07 軍官連絡會議 けふ府貴賓室で開催
08 基隆市月例會
09 木造船の讓受け資金を融通 興銀から低利で
10 二月の奉戴日實踐事項 玄米食の斷行と堆肥材料の蒐集
11 “月月金金”の物語り 海軍魂の由來を聽く
12 地方側の献金部隊 大擧殺到し總額二萬餘圓に上る
13 各州廳理蕃視學の打合會 兩日間警察會館で
14 皇國農民道に徹せよ 井野農相、農報推進隊員を激勵
15 山の增產戰士献金 竹南木材商奉公團
16 齋藤長官近く上京 根井秘書官けふ空路で先發
17 基隆郡街庄長會議
18 日本の潛勢力は世界一 元駐日米大使グルーが演說
19 機械油の申請 古銅組合で一括
20 戰爭生活確立へ 全島市議協議會臨時總會 二十三日から開催
21 農村へ女性援軍 今年も各都市から繰出す
22 内地樺太在住半島人の戶籍及び寄留の整備へ 來月廿日に豫備調查を開始
23 値上利益を献金 基隆煙草小賣人
24 罐詰組合献金
25 ペンシルバニア州炭坑罷業 益益擴大の形勢
26 十一日目取組 春場所大相撲
27 興南詩苑漢詩

擬古/文訪、萊園雅集/德賢

28 人事・消息
29 煙幕
30 今夜の放送
31 商況(十九日相場)
32 興南案內報社消息
33 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 帝國陸鷲の大戰果 敵機廿四機擊墜破 雲南、チツタゴン等を猛爆頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(一月十九日十五時)帝國陸軍航空部隊は一月十六日雲南驛飛行場一月十七日フエンニー及びチツタゴン南飛行場を攻擊せり、戰果左の如し

一、敵機に與へたる損害、雲南驛に於て擊墜三機、地上擊破十機、フエンニーに於て擊墜四機、地上擊破七機

二、炎上せしめたる敵軍事施設、フエンニー五ケ所、チツタゴン四ケ所

三、我方の損害、未だ歸還せざるもの一機

02 敵三飛行場に巨彈 十六、七の兩日三回に亘り
03 軍事施設九ケ所炎上
04 超重點主義を貫徹 完璧な協力體制樹立 重產協議會 緊急理事會
05 實施要綱
06 武漢周邊の肅清戰果
07 比島に三通信局開設
08 英捕虜の爆死五十 獨軍當局發表
09 重要案件を可決 きのふ樞府本會議で
10 農業團體法案要綱
11 “將兵に告ぐるの書” 汪精衛氏聲明を發す
12 抗戰の望みを失ふ 重慶軍某大尉の脫出談 脫出に至る迄の心境 青年將校の思想動向 重慶の強硬な對策
13 ソ、重慶間に 或種協定締結か
14 米の炭坑爭議再び情勢惡化
15 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 產業人の陣頭指揮社說

頃來奉公壯年團主催の下に陣頭指揮に關する懇談會が連續的に開催され多大の收獲を得たことは遲蒔き乍ら極めて意義深いものがあるといはなければならない。そして指導者の陣頭指揮が展開される所以のものは生產增强、國民貯蓄の完遂、戰時生活確立等戰力增强を狙ふ所にあることも改めていふ迄もないことであつてその際指導者の時局的認識と實踐及び人格とが絕對要件であり決定的影響を及ぼすことも否まれない事實であるといつてよい。しかし一般的にさうはへても生產增强を目ざす產業方面に於てはこの他尚幾多の條件を必要とすることを看過すべきではない。卽ち企業內に於ける勞務管理の完璧を伴はない限り陣頭指揮がもたらす効果には一定の限度があるといふことである。周知の如く生產能率增進の一方策として經營責任者の所謂「陣頭指揮運動」が逸早く內地に於て展開されたのは昨年十月であつた。爾來この運動が各方面で論議され重要なる課題を提供して今に至つてゐるのである。

しかして「陣頭指揮運動」は「各經營責任者が現場作業の實情を詳に查察して生產能率を阻害する諸原因を探求し勤勞の育成培養と生產性の最高度發揮」を主眼とするがそれが因果關係となつて勞務管理の强化乃至完璧を期しうる點で長所ともいへるのである旣に勞務管理の進んでゐる內地に於てさへかくの如き有樣であるからその點最も遲れてゐる本島にあつては格別なる考慮を要するわけである。されば本島に於ける陣頭指揮は勞務管理の實施乃至强化を伴つてこそ始めて所期の目的を達成することが出來るといふべきであつて陣頭指揮則勞務管理の强化ともいへる。勞務管理は言ふ迄もなく、勞働配置の適正化、勤勞者の健康保持災害豫防並に保安施設の整備厚生施設就業時間休憩時間及給與に關する制度等要するに生產增强に歸一する諸施策を指稱するものであるがこれら諸施策を伴はない限り陣頭指揮は單なるゴマカシとしか受け取れず往往にして逆効果をすら招來しかねないのである。

しかし勞務管理が徹底しさへすれば陣頭指揮がすぐさま効果を擧げうるかと言ふに必らずしもさうではない。指導者があらゆる點で自己完成してゐるのでなければ往往にして取り返しのつかぬ弊害を伴ひ勝ちである。卽ち獨善に陷り易いこと、指揮が監視となり干涉と混同されて從業者の反感を買ひ生產能率を低下せしめること等が內地に於ける「陣頭指揮運動」の實續の中にも現はれてゐるがかかる弊害は本島に於ては特に警戒すべきであると言つてもよい。要するに今後產業人の陣頭指揮が本格的に展開されるに違ひなからうが前記の諸點は以て他山の石となすに足るであらう。それにつけても痛感されることは產業奉公運動の低調さである。旣に皇民奉公運動の一翼を荷つて產業奉公運動が一昨年の九月に發足し爾來各企業每に產業奉公團が結成されたにも拘はらず現在では殆んど有名無實になつてゐるやうな有樣である、改めて言ふ迄もなく產業奉公運動が產業人全般の時局的認識を昂揚しそれを生產にまで具現するを目的とする以上右の運動展開を伴つてこそ陣頭指揮が全的な効果を收めうることも爭へない事實であるとすれば此際運動に對する再檢討が急務であることを附言しておく。

02 “おお憧れの營門だ” 至高至大の榮譽を双肩に 志願兵後期生けふ輝く入所
03 擧動すでに軍隊式 一日千秋の思ひで待つ
04 張切る臺南州隊 感激に涙が溢れ出る
05 間に合せ運動 未だ未だ無駄が多い 園田文子さん語る 豫算を立てて生活 杜純子さん語る 鬪ふ婦人魂 決戰生活はようか(6)
06 臺灣外科集談會例會
07 高木司令長官 きのふ嘉義を視察けふ上北
08 擧島戰力增強へ 二月常會の實踐申合せ
09 宜蘭軍人家族慰安會
10 圖像:譽の若櫻
11 蘭陽米穀配給事務懇談會
12 國旗尊重徹底へ 皇奉中央本部長會議
13 宜蘭郡各街庄豫算編成打合
14 一人で茶穀百貫目 献納三十回に上る 感心な軍馬慰問婆さん
15 濱崎高雄州警察部長初巡視日程
16 圖像:陸軍兵器行政本部同隸下部隊技能優秀者表彰
17 戰場體驗を教育に 傷痍軍人教育者募集
18 南方派遣軍屬募集
19 軍司令部に感謝の献金 歸還した鍬の戰士の赤誠
20 敢鬪士氣を昂揚 耐寒運動、あす始る
21 陣頭指揮懇談會 教育家と宗教家を中心に
22 武田氏送別水泳會延期
23 弛みを吹飛ばす玉ノ海
24 東亞醫學會開催 四月二十日東京で
25 ヨイ子供が古鐵献納
26 十日目の勝負
27 屏東商議所あす總會
28 市街庄豫算編成打合
29 謹告/日本鑛業株式會社金瓜石鑛山事務所
30 株券引換公告/臺灣拓殖株式會社
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第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 志願兵の胸は躍る 晴れの入所・驛頭歡呼の嵐
02 臺灣一家の實現へ 新竹州皇民奉公運動を強化
03 中部ジヤワの旅 絕海の波打ち際に(二) トーテンポールの像海外遊記

哀愁の流刑地スサ カンバンガン島

【ジヤカルタにて太田同盟特派員發】チラチヤツプ港の南に水道をへたてゝ防波堤のやうな東西に細長い島があるがこれはヌサカンバンガン即ち「水上に浮べる島」といふ意味の島でこゝは昔から重刑徒の流刑島として鬼が島のやうに恐れ傳へられて來た有名な島である、舊蘭印政府はジヤワは勿論、スマトラ、セレベス、ボルネオ、チモールなどの遠隔の地からも重刑徒をこゝに送り、ジヤンダルを切り開かせて、奴隸の如く使役し作り上げた島である、現在は島內縱橫に坦々たる道路が走り、鬱蒼と茂るゴム林に蔽はれて獵によく釣にも好適の地で、捨てがたい風情がある

點々と散在する刑務所の土塀の前をすぎゴム林を拔けて南岸に出ればそこからは渺々たる印度洋が擴つてゐる、海岸一帶に奇岩そゝり立ち、怒濤が岩をかんで白波くだけ海岸線は實に美しい、漁船の姿も見えない絕海を前にして波打ち際に幾つかの彫刻のトーテンポールの像(魔除け)が立つてゐる、その鮮やかな出來榮えは見る者をして驚かすものがあるが群像の人面は怪異な感じを抱かせる、その中に一つ、バリー島の女が豚を見て驚き子供を生んだ、と言ふ意味のものがある、これ等は海の魔除けとして舟が出來上る度に舟の舳につけられるものである、何れも囚人の作品であるが、その昔バリーからこゝに流されて來た重刑徒がこの海岸に立つて波荒き印度洋を瞭め、かつて自分が舟乘りであつた當時を回想し、海を行く船乘らの無事をいのつて作つたものだと

言ひ傳へられてゐる

とらはれの身であれ、この美しい人間愛にこの島に來る囚人達は必ずこゝを訪れて、自分の罪を懺悔するのだといはれてゐる、皇軍占領以來、島の治安は完全に確保され、囚人は軍政の慈愛に咽びながら每日の作業にいそしんでゐる

苦難の歷史を秘むるプロオケルト

再びチラチヤツプへ歸り、北に走ること約一時間、バニユマス州廳所在地のプロオケルトに着く、昔バニユマス州一圓の地域はペ部ジヤワ、ボゴールに居る、構へたパヂヤチヤラン王朝の治下にあつた、當時東印度一帶に霸を唱へたモジオパイト王朝が西紀一四◯◯年頃回教徒の壓迫を受け、バリ島に逃れたが、ブラウチヤラ四世の王子は一味家臣と共に西に向ひその後ボゴールに來り、ペヂヤチヤラン王の妹と結婚し、再びヴアニユマスに立ち戾つて酋長となつたのである

ブラウチヤラ四世は現バニユマス縣長の祖先にあたると言はれる、オランダ軍のジヤワ進駐當時この地區は最後まで反抗した所で、一八三◯年、ジヨクジヤのテボネゴロガセレベスに流謫されるに至つてはじめて和蘭の支配するところとなつたのである、又バニユマスの語源は一五四◯年頃、每年雨期に際して、附近一帶が濕地帶と化し、赤茶色の水はときに燦然として、黃金の如くかゞやいたと言ふところよりジヤワ語でバニユーは水、マスーは金の意味から「黃金の水」と地名が附けられたのである、皇軍戡定以來プロオケルトは州の行政中心地として重要性を加へ、米、煙草、椰子、畜產等各種產業の生產地として力強い步みをすゝめてゐる、更にスラユ河に沿つてバンヂヤルネガラに向ふ、此處の縣長は立志傳中の人物で十七歲の時、父にそむいて西歐に渡り、オランダ、ドイツ、フランス、スペイン等を編歷、ある時は鑛山勞働者の群に伍し、農產、工業など實地についてつぶさに辛苦をなめ、廿四歲の時許されて故山へ歸り、以來自分が研究したところを故鄉の住民に教へ、養蜂果樹の研究所を創、或は土質を研究して陶器工場を起し、大いに縣の發展につとめた人である就中彼が設立したバンヂヤルネガラ陶器工場はジヤワ第一と言はれ、その製品は全島に販路を持ち、戰前はスマトラ方面へも多量に輸出してゐたもので、州廳の指導と彼の力倆々相俟つて、この縣の將來に大きな期待がかけられてゐる

バンデヤルネガラを出發、尚もスラユ河を遡る、この河にジヤワ第五の大河でヂエン高地に水源を發し蜿蜒二百キロ、バニニマス平原を濕して印度に注いでゐるが、滔々として流れる濁流には鰐が棲んでゐる、沿岸は鬱蒼と茂る熱帶樹に包まれその彼方、ペカロンガン州との境にはスラマツト山の雄姿が屹立してゐる、標高三四二八米、ジヤワ第二の高峯で、時々噴煙が立ち上る、活火山ではあるが昔から人畜自然に對して暴威を揮はず、故にスラマツト即ち「平和」の名稱が附せられてゐる、山腹には廣い牧場があり、溪間岩間に湧いて奔泉があり、山莊に立てば一望深綠につつまれ、讀書に散策に州內隨一の避暑地である

涼氣せまるケド ウ州の高原へ

スラマツト車窓から消え去る頃こんどは左手に丁度富士山を小さくしたやうな秀麗な山が二つなむんで展望されるこの山々はスンビンスンドロの兩山で、山頂は雨に煙つてさながら墨繪のやうだ車はやうやく高原地帶に入り、窓に流れる風は冷々として、內地の秋を旅してゐるやうだ州境を越えて、ケドドウ州に入る頃から小雨となつた、スンピン山の東側を北に迂交すればスラユ河は見え隱れながら川幅もせまくなつて行く、川をこえて一面に青田が擴がるがそこには子供も混つて農民達は植付けに忙しい、この附近から南海岸線に至る一帶の地は米をはじめ玉蜀黍、カツサバ、椰子、煙草など農產物に惠まれ、米は年に◯◯萬石を產し州外へも移出され、又椰子油、煙草、製菓工場など現在 いづれも操業を開始してゐる、州廳經濟部では米の增產計畫をたて、治水の改善、品種の改良など農民の指導につとめてゐる、更に高原を走り、夕刻オノソボに着く、海拔五百米、マラン、バントンに次ぐ島內有數の避暑地で、人口約五萬、舊ホテルは附近一帶の景勝にちなんで上高地ホテルと改名され高原を渡る涼風、咲き亂れる草花の美しさ、長くのびたすゝきの種、秋の信濃路にあそぶ感さへある

04 鄉軍花蓮郡聯合分會 きのふ晴の結成式擧行
05 漫畫回覽板 皇奉新竹州支部の試み さあ・米英擊滅だ
06 基隆署武道始式
07 新竹州知事談
08 龍潭の堆肥增產
09 悠悠七萬名を突破 十八日までの臺中州下志願者
10 家政女設置を陳情 竹東街民の熱願熾烈化
11 盧尤兩青年血書志願
12 愛國の至情迸る 竹東街の時局講演會
13 基隆信組總會
14 今日の映画演藝
15 地方多より
16 第五回決算公告/東洋工業株式會社
17 訃文:蘇陳氏玉治
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第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 臺灣貿易會の設立 きのふ府議愈よ決定 下部機關に十一會員を指定
02 熱地農業技術員 廿一、二日に入所式
03 東亞計畫交易と當面諸問題の展望(上)
04 竹板工業近く創立 木材板の代用品を製造
05 會社認許可前月十四件
06 州生藥事務連絡會
07 乘組員養成所 高雄に設置せん
08 火力發電所を運轉
09 製材組合設立專門委員會
10 全島に鮮魚介類の集荷場十三ケ所新設
11 獸醫畜產講習會
12 鮮魚介類加工、製造業 一部地方廳の許可に變更
13 第三回農業增產報國推進隊閉所式
14 照明燈
15 商況(十九日後場)
16 ラジオ
17 水滸傳(872)/黃得時;碇政彌
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第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 華北總力を參戰に動員 新民會臨時全聯協議會
02 米英侵略主義を打倒 王會長の訓示要旨
03 圖像:渺茫たる北支の氷原を進む駱駝部隊
04 參戰目的貫徹せよ 岡村最高指揮官祝辭
05 休會更に一週間延長 政府の都合に依り
06 國民の真摯な叫び 各地實情視察の議員奉公隊 建議案として上程
07 チリー外相 外交政策を披瀝
08 樞軸各國に決意披瀝
09 荒鷲カルカツタ爆擊 十九日英軍司令部發表
10 ホノルルに空襲警報
11 勞務問題官民懇談會を開く
12 スペイン特使 ヒ總統と會見
13 眾院常任總務會
14 對樞軸國斷交案 チリー上院で可決
15 租界還付等の協定 速かな實現を期す 月末ごろ委員を任命せん
16 英議會の戰局報告
17 玄米食の普及獎勵 翼贊會對策を進言
18 チリー重要地域に戒嚴令
19 英食糧不足に惱む パンの割當制實施か
20 英本土某港爆擊
21 中央蠶絲會通常總會
22 信組總會三則
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 刻む心に五條の訓へ 今ぞ”醜の御楯”へ堅き誓ひ 志願兵後期生けふ晴の入所
02 國民奉祝時間設定 紀元節の午前九時一齊に宮城遙拜
03 真晝の洋上に浮ぶ 敵潛艦を發見爆擊 一周年を迎へた大鳥島を訪ふ
04 秩序整然に吃驚 緊張の中に包み切れぬ喜び
05 兩神社列格奉告祭 勅使長谷川總督の日程
06 激勵と協力を希望 石川訓練所長の挨拶
07 感激で胸が一杯 簡耀輝君の嚴父語る
08 逞しい我が子の姿 訓練所の規律正しい生活に 父兄達驚異の眼
09 圖像:志願兵晴れの入所
10 先輩に負けるな 所長、喜びを語る
11 譽れの遺兒が綴る 社頭の思ひ出 感想文集近く發刊
12 來れ!適格者 二十六日から樺山校に 診療出張所を設く
13 煙幕
14 露店組合員が赤誠献金
15 防諜劇脚本 入選者發表
16 興南詩苑漢詩

擬古(三)/文訪、擬古(四)/文訪、還先父遺書於鶴亭先生附此鳴謝/靖海、往大里乘喀哩乘合口號/林不二郎

17 今夜の放送
18 商況(二十日相場)
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第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 陸鷲カルカツタ猛爆 市內中樞部輸送群に巨彈 別動隊はモンドーを襲ふ頭條新聞

【◯◯基地二十日發同盟】十六、七の兩日雲南驛、チツタゴン、フエンニー三飛行場を攻擊一擧にして敵機二十四機を擊墜破せる陸軍航空部隊は矢繼早に十九日夜半折柄の月明を期して本年最初のカルカツタ爆擊を敢行、市內中樞部の輸送群に必中彈を投じ五ケ所より火を發せしめたこの夜敵は熾烈なる地上火器を以てわが進攻を阻まんとしたがわが爆擊隊は悠悠敵彈幕を潜つて目的地點に殺到、所期の目的を達した歸途につくやわが爆擊隊に敵戰闘機二機が追尾攻擊を加へ來つたのでこれと壯烈なる空中戰闘を交へ其一機を撃墜したわが方未歸還一同夜別動隊は緬印國境の敵地上軍集結地點モンドーを爆擊三ケ所を炎上せしめ全機無事歸還した

02 又ミルン灣空襲
03 ソロモン米軍陣地爆擊
04 一週間休會を承認 眾院けふ院議で議決
05 生產增強勤勞緊急對策要綱
06 緊急協議會
07 けふ本會議開く
08 モンドーとは
09 統制會への職權委讓 けふ公布、二月一日より施行
10 皇國勤勞觀の樹立 國民徵用の國家性明徵化へ
11 第八十一決戰議會 來る廿八日に再開
12 休會中四日間審查會を開く
13 戰時經濟運營の高度效率化を圖る
14 貴院各派交涉會
15 友邦陸海軍將士に最大の敬意を致す 國府最高國防會議で感謝決議
16 敵機七機を擊墜 ビルマ領内來襲敵機を邀擊
17 三法案決定
18 農村議員同盟 三項を主張せん 農業團體法案に關し
19 豫算案等提出
20 陸軍各區表と徵募區の改正 けふ公布即日實施
21 昨日の閣議
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第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 農業團體法案發表と本島社說

決戰下の食糧確保上から要請されたる旣存農業團體の一元的統合を目指す農業團體法案は去る十九日農林省より發表された。周知の如く內地に於ける農業團體の內には帝國農會や中金、販購等等の如く農林省の外廓團體としていづれも隱然たる勢力を有しながらかくも容易に其の法案が纏められ且つ內務省との關係も首尾よく解決されたのは一つに大東亞戰爭といふ外的原因が强く作用した事は明かであるが、諸關係當局の協調的精神を此の際高く買はなければならない。今該法案の骨子を見るに農業團體の階段を市町村農業會、道府縣農業會、全國農業經濟會及中央農業會の三階段とし從來の四階段を一階段整理した事は事務簡素化の立場から見て誠に當を得た事である。其の上中央團體を全國農業經濟會及中央農業會の二本建とし全國農業經濟會は農業に關する國策に卽應し會員の事業に必要なる經濟支援を以て目的とし、中央農會は專ら農業の指導獎勵、統制、調查、福利增進に關する施設等を為さんとするものであるから、大體前者は經濟行為、後者は指導獎勵方面に分業されてゐる。其の外に中金は從來通り存續するやうであるから、中央團體は一般に傳へられてゐる三本建に決定された事となる。上記の法案は從來各方面より提出された試案をよく綜合したものであつて先づ無難のない理想的法案であると斷ずる事が出來るのである。

旣に中央の法案が決定されたる今日に於て本島に於る農業團體統合問題の出來るだけ早く其の原案を纏め上げて中央に相呼應する必要ある事は言を俟たない。聞くところに依れば目下殖產局農務課と商政課との間にいろいろと協議を重ねてゐるが農務課では一本建、商政課では農會と產組との二本建を主張してゐるさうである。然し所謂一本建、二本建とは下部團體までそれを徹底するか何うかの問題もあるが本島の如き猫額大の土地ではそんなに團體を分立する必要なく理想案としてはなるべく一大强有力の團體に統合すべきである。問題なのは現在の州廳農會の如く全く州廳の附屬機關として存在する事より獨立すべき事である。蓋し臺灣農業團體の中樞機關として國策に卽應して臺灣農業統制會の如き業務を擔當せんとする以上は萬事悉く州廳の制肘を受けては到底獨自な立場を維持する事が出來ないからである。勿論かかる農業團體は官廳と表裏一體でなければならないが、其の方針さへ一致すれば內部的業務は農業團體の自治に任かし、官廳としては外部より監督の立場を嚴守すべきであると思はれる。次に重要なのは內地に於て三階段に縮少してゐるにも拘はらず、本島の案としては中央團體、州廳團體、郡團體、市街庄團體の四階段を主唱してゐるが、郡役所の內には一街庄又は二街庄しかないところがあるから、强ひて郡團體を存立させる事は徒らに事務の繁雜を來す恐れがある此の點は是非とも內地案に追隨すべきである。要するに本島農業團體の統合は最早徒らに協議で時日を遷延する事を許さず一日も早く本島の實情に適する原案を成立すべき事を望まざるを得ない

02 五穀豐穰を祈願 二月十七日の祈年祭を期し 全國一齊嚴かに擧行
03 熱烈な意見開陳 皇奉運營委員會開かる
04 生活相談所新設 皇奉新竹州支部の新年度事業
05 圖像:南太平洋にて活躍の陸の銀輪部隊
06 兒童文學年刊作品集 陽春四月に第一篇發行
07 桔梗俱樂部の第九回鍊成會 來る一日に開始
08 石田憲兵隊司令官 臺中、嘉義巡視のため南下
09 人口の一億必達へ 結婚獎勵對策翼贊會から上申
10 日本移動演劇聯盟誕生
11 “大眾の信賴が第一” 教育者並宗教家に“陣頭指揮”を聽く
12 南方へ“鍬の初出陣” 近く壯途に就く若人三十二名に 長官から熱烈な激勵
13 決潰堤防復舊工事起工式
14 間に合せ運動 家庭も戰場です 鬪ふ婦人魂 決戰生活はよいか(7)/稻田多美子
15 放送文藝入選發表
16 更生衣服展示會 廿四日より五日間開催
17 教學官定員を增加 私立大學高專の指導監督強化へ
18 十一日目勝負
19 彈丸切手の當選番號發表
20 程丁茂氏に醫博
21 十二日目取組
22 新高山に黑星
23 南方派遣軍屬募集當分延期
24 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 新竹州通常州會 けふ州會議室で開催
02 實踐躬行と陣頭指揮 三峽街奉壯團懇談會開催
03 淡水郡街庄豫算編成打合會
04 賞賜物件傳達式 光榮に輝やく諸勇士
05 中部ジヤワの旅(三)海外遊記

【ジヤカルタにて太田同盟特派員發】テポネゴロとは西紀一七八五年、ジヨクジヤカルタ王であつたサルタン・ラジヤと農婦の間に生れた王子の名である、オノソボからスンビン山の北を通つて約二時間、マゲランの住民は今もなほ彼の悲壯な生涯を語り傳へてゐる、話といふのは次のやうである

テボネゴロの曾祖父ジヨクジヤカルタ王サルタン˙マンコブオは或る日彼を王城に呼び王妃ラトカンは彼を同道して王に面會したが、王は俐巧そうなテボネプロの顏をみて「この子は成人したら必ずオランダ軍と戰爭すると思ふ、王城內で大切に育てよ」と申し渡した、そこで王妃は日夜嚴格に彼を訓育した、彼が三歲の時、マンコプオ王が逝去し、彼の祖父にあたるパゲランアデパテが王位に就いたが、新王は性質粗暴、野卑であつたためラトカン王妃は王をきらつて、テポネゴロをつれ、マゲラン東方二十粁の地にあるテガルレジヨと言ふ片田舍へ移つた王妃はこの土地でマホメツト教の殿堂を建立し、布教につとめたが、志半ばにして病歿、當時テポネゴロは廿歲であつたが、曾祖母なきあともこの地にとゞまり、その遺志をつぎ、布教につとめ、近在の民眾からは神の如く崇拜されるやうになつた、その翌年プアサ(斷食による回教行事)を迎へて彼は近くのパランクスモ洞窟に斷食苦業を行ひ神の下命を待つた、それから七日目遂に、姿こそ見えないが異樣が聲が洞窟內にひびいた「チポネゴロよ、汝は王位に就くなかれ、汝には更に大きな仕事がある、汝に今この矢を與へる、一日緩急ある場合はこれを持つて戰へ」と嚴かな聲がかゝり、彼がはつと自分に歸つた時には自分の前には不思議にも一本の矢があつた、彼はその矢を自分の家へ持ち歸り、每日矢に祈りをさげた、折しも東印度は英佛戰爭の結果フランス領となつたが佛軍敗北してジヤワは英國が統治し、ラツフルズが初代總督となつた然しまもなく英國は東印度から手を引き、再びオランダの治下になり、その頃から政府はジヤワ民眾の傳統と習慣を破壞してすべてをオランダ式に改めやうとした、この破壞に反抗して起つたのがテポネゴロである、これを聞くや、オランダ總督は彼を捕へて首を切ると布告を出した、彼も又あくまで反抗しやうと決意を固め、遂に彼は手兵を率ゐて戰端を開始することに至つた、以來戰ひは五ケ年の長きにわたり、彼を慕ふ信徒は四方から集り、又軍略家として有名なマデオン縣長スントブラウイロデルジヨが應援し連戰連勝破竹の如き勢であつた流石の蘭軍も戰ひ疲れ、遂に一 八九◯年休戰を申出し、蘭軍總指揮官クラウエレンスはテポネゴロに金一萬圓を贈つて和を講じ、彼はマゲラン市の近くブロゴ河のほとりに居を構へた、やがてその年の斷食もあけ、ジヤワ正月を迎へた時、オランダ將軍は新年宴會にことよせて彼を知事官邸に招いた、總督はこれにはテポネゴロもゆだんしてゐるであろうと前夜、官邸の周圍に軍隊を配して待つた、それとも知らぬ彼は百人の兵をつれ、威風堂々栗毛の馬に乘つて訪問した

知事のフワラクはテポネゴロを丁寧に迎へて、事務室に招じ入れやがて將軍もその部屋に現れそしてテポネゴロに向つて、戰ひは今日限り休戰すると申渡した、驚いたテポネゴロは「戰ひは既に自分の勝利によつて終了してゐる、今日は正月の祝ひの為に來たのだ」と反駁した、しかし將軍はそんなことには耳もかさず庭內に配してあつた兵に命令一下彼を縛してしまつた、そして彼の軍隊を武裝解除し、馬車にのせてジヤカルダに護送し、更にセレベス島のメナドへ島流しにしたのである

今ケドウ州長官石川定俊氏の官邸が當時の知事官邸で、はるかスンビン山を展望する裏庭に面した事務室が彼が捕へられた部屋である憤怒に燃えた彼の魂がこの部屋にやどつてゐるといふので住民も誰一人近づくのをさけ「あかずの間」として、室內はそのまゝ固くとざされてゐた、ある夜、彼の靈をなぐさめやうと、一人の村乙女がこの部屋に入つたところ翌朝この乙女は哀れにも狂亂してしまつた、以來村人は一心に彼の靈を弔ひ、洋風の古びた部屋は誰も使用することなく今日に至つたのである、部屋の一隅にある彼の坐つた

椅子の下には村人がいのつた線香が高くつまれてゐる、今でもジヤワ正月には近在から澤山のお詣りがあつてこの民族の英靈を崇めてゐる

佛領ブルボドールとプランバナン

マゲランからジヨクジヤカルタに向つて、タマリンドの並木道を十五分も走ると、右に曲る細い道に出る、矢じるしがしてあつてブルボドール(無數の佛の意)と標識が立つてゐる、細道に入つて更に十分も走ると右手森の彼方にブルボドールの尖塔がくつきりと見えて來る□西紀十一世紀、即ち平安朝時代の初期にシヤイレンドラ王朝によつてこの大寺廟の建立は着手されたのであつたが、完成するまでには相當長年月を經たであらうと言はれる、こんもりと茂る森を拔けると、その全貌が眼前に現はれて來る、最初に眺めた感じは話に聞いてゐた程でもなく、かつてアンコールワツトの偉觀を見た記者の眼には規模も小さく、やゝ失望の態であつた、この古蹟に就ては今日はつきりした文献が殘つてゐないが、案內人の說明によると、佛蹟は永く土に埋れてゐたそれはジヤワ人がイスラム教徒の破壞から救ふために埋沒したのだとも言はれ、又佛蹟の北にあるメラピ火山が爆發して埋つたのだと言ふ二說があるが未だその何れかが決定づけるものがない、そして百三十年前、英國がジワを統治した時、時の總督ラツフルズがこれを調查し發掘させたのである基臺の面積は五百尺四方、高さ二百餘尺、暗青色の安山岩で築き、九層の臺座をめぐる迴廊には佛陀の前生讀を主題にした浮彫がつらなり又各臺座には整然とこけむす石佛が坐し、頂上近く三層の石佛は畸形の石龜の中に安置してあり、その數合計五百四十體である、ジヤワに於ける佛教藝術の代表と謳はれ、旅する者必ず一度はこゝを訪れるプランバナンの佛蹟はジヨクジヤからソロに行く道を左に折れた寒村の中にある、この建立はブルボールよりも百年新しく中部ジヤワに大乘佛教が傳つた當時で現地の外廊は埋沒して青草がはえてはゐるが面積は前者の一倍半に及んでゐる、同樣イスラムの勢力のためこの殿堂を守る者もなく、朽ち果てるがまゝになつてゐたのを約三十年前から改修工事が開始され、漸くにして半は昔の面影を形造るに至つたが絢爛とかゞやいたヒンツー文化の跡にいまはたゞ悲しげに鳴く虫の音に包まれ古蹟にあそぶ人の姿も哀れである

06 在鄉勤報青年隊點呼 六郡の青年員林に集ふ
07 臺南州の點呼
08 新竹市商議所議員總會
09 花蓮郡華僑公會一千圓國防献金
10 彰化郡を筆頭に 臺中州の志願者八萬臺に肉薄
11 各地の志願者
12 集集街勤報青年隊點呼
13 花蓮港市參事會
14 テポネゴロの悲話 住民今も語り傳ふ
15 自給肥料に 臺中州で草木灰回收
16 農村の下情上通 各市郡に青年の聲を聽く會
17 伸行く基隆に 鬱勃たる文化意慾
18 故增永軍屬の竹北庄葬執行
19 竹東とシバジー間 每日二往復のバス運轉
20 耕作資金低利融通 きのふより貸付開始
21 新竹州下產組總會日割
22 赤誠の献金品
23 新竹州經濟警察講習會
24 花蓮港廳皇奉支會主事會
25 陳楊兩家の御芽出度
26 地方多より
27 今日の映画演藝
28 株式名義書換停止公告/臺灣電力株式會社
29 第五回決算公告/株式會社乾元藥行
30 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 木船建造緊急方策 戰時準備型五種に決定
02 昨年末國債總額 五百十四億七千七百萬圓
03 東亞計畫交易と當面諸問題の展望(中)
04 馬鈴薯の終年栽培 年間六百甲步を目標
05 籾生產量調查 市街庄で直接行ふ
06 奥田食糧局長近く上京
07 高雄州下廿一漁業組合を統合決定
08 埠頭倉庫の滯貨一掃 交通局、實地調查を行ふ
09 興財信用組合總會
10 荷役力增強の高雄港灣振興近く設立
11 臺中州砂糖卸商組合總會
12 港灣荷役能率化 勞働者に獎勵金交付
13 乾元藥行總會
14 照明燈
15 商況(二十日後場)
16 北濱雜觀
17 ラジオ
18 水滸傳(873)/黃得時;碇政彌
19 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 日獨、日伊、經濟協定成立 共同の敵打倒へ全力傾注 二大經濟圈の總力を擧げ きのふ調印
02 圖像:敵爆擊命令に勇躍する海鷲の勇士
03 日、佛印間決濟の樣式に關する公文交換さる
04 日本と英國/平貞藏
05 アレサンドリ大統領と要談
06 新事態に即應
07 伯林と羅馬で調印
08 獨政府聲明發表
09 總統大本營發表
10 協定成立經過
11 伊政府發表
12 米洲各國に言明
13 又もメラウケ爆擊
14 英、人的資源の貧困に惱む
15 北歐第二戰線を呼號 ノルウエー侵入企圖の情報專ら
16 滿洲雜穀の生產 石黑農林次官歸京談
17 王頸哉師長歸順 部下七千を率ひて
18 樞軸軍進擊開始 チユニジア戰線
19 印度、ビルマ戰線 運輸問題が最大支障 ウエーヴエル辯解す
20 チリー政府斷交案可決
21 米が壓迫干涉
22 不羈獨往の嚴正中立保持 アルゼンチン
23 シリア大統領の急逝 米英特務機關の魔手にかかる
24 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 卅七萬二千を突破 志願兵熱いよいよ高潮
02 新竹州遂に八萬を突破
03 皇軍に感謝電發送 新竹翼贊州會けふ開幕
04 天機並御機嫌奉伺電報奉呈 長谷川總督から
05 學制改正五勅令案發表
06 防空の基本訓練 桔梗俱樂部で二日間實施
07 臺北州通常州會 あす州會議堂で開催
08 圖像:日本軍ポートダウイン猛爆
09 新竹臺中兩神社の宮司發令
10 國民貯蓄講演會 臺北州、廿一日から開始
11 世界はどう動くか 一九四三年の見透し
12 督府人事異動 警視、理事官級發令さる
13 皇奉基隆市支會初經濟部會 廿二日に開催
14 初の棉花贈り物 南方開拓戰士から銃後へ
15 臺灣登錄寫真 第一回の入選者決定
16 十三日目取組 大相撲春場所
17 共學兒童 許可者發表
18 全島選拔ラグビー大會 廿三日高商で
19 武田氏送別水泳大會
20 人事・消息
21 今夜の放送
22 商況(二十一日相場)
23 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 經濟的必勝態勢成る 樞軸國の世界新秩序顯現頭條新聞

【東京發同盟】世界經濟史上に劃期的意義を有する日獨、日伊間の兩「經濟協力に關する協定」の調印と大東亞經濟圈の完成に最後の礎石を置くものとしてこれ亦その意義極めて重大な「日、佛印間決濟の樣式に關する交換公文」の署名交換とが二十一日午前十一時情報局から發表された、世界新秩序建設のための總力戰を戰ひつつある日獨伊三國が三國同盟の精神に基き戰爭の完遂に全面的協力をなすべきは今更多言を要せざる所であるが、今回の日獨、日伊間兩經濟協力協定は啻に同盟精神を經濟の部面に於て最大の効率を以て活用せんとするばかりでなく、その企圖する所遙かに戰後經營のことにまで考慮を及ぼし樞軸完勝の曉に於て世界の新しき經濟秩序が當然採用すべき新構造についても本協定がその基本樣式となるべきことを明約せる點、これは樞軸三國の世界新秩序顯現とも稱すべき重大なものなのである、本協定は從來も一部學者並に業者を中心とする民間には早くより云云されてゐた「經濟圈」なる文字を初めて正式に採用して居り、今後の世界經濟は從來の個別國家を單位とせる規模を更に擴大して國家群乃至は民族群を集團的に構成分子とする經濟圈を單位とする大規模且つ綜合計畫的なものへ順次移行すべき趣旨を闡明したものであり、更にその支拂決濟に關しても全く新しき構想に基く新方法を設定して從來世界貿易を支配して來た米英式方法を一切排除した點に於ても正に歷史的なものである、右兩協定と時を同じうして日、佛印間の決濟樣式に關し諒解が成立したことはそれが單に大東亞經濟圈の確立に大いなる一步を進め圓を以て大東亞全域の決濟通貨たらしめたのみならず、斯くて日獨、日伊經濟協定の活用に間然する所なく應じ得べき態勢が全東亞を通じて完成された點、真に慶賀すべきである、これに依り三國の契りは益益牢固たるものを加へた譯で經濟的必勝態勢ここに成るといふも過言ではない

02 友情で總てを解決 獨訪日使節團長ウ博士語る
03 藥事法案の內容發表
04 廣汎なる金融協力 圓對マルクの直接結合
05 反樞軸軍の大護送船團 ジ軍港に到着
06 世界新秩序建設の劃期的な原動力 情報局第三部長談
07 滿洲國滿腔の贊意
08 三國經濟協定の意義
09 新協定の性格 經聯會長井坂孝氏談
10 經濟新秩序の基礎確保
11 協定の運用には現實的な態度
12 信ぜられぬ物淒さ 我が荒鷲の基地破壞作戰
13 ドイツ東亞銀行東京に支店開設
14 休會延期を議決 きのふの眾院本會議
15 貴院調查部會 重要案を事前審查
16 赤軍首腦部の異動發表
17 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 志願兵諸君に與ふ 後期生入所式に際して社說

陸軍特別志願兵志願者後期生の諸君は二十日目出度く訓練所に入所し、本二十二日長谷川總督、安藤軍司令官臨場の下に晴れの入所式を擧行することとなつた。一年の間待ちに待つた喜びの日は遂に來たのである。四十萬青年の中から選抜され六百萬島民の輿望を荷つて入所する後期生諸君の榮譽もさることながら、其の責務の重大性を思ひ新たにより一段の强き覺悟を固めなければならないであらう。畏くも一視同仁の御聖旨を體し過去五十年の臺灣統治の輝かしき成果として志願兵制度の大道が昭示せられたのであり、全島民が皇民鍊成の不斷の努力を傾けて渴仰久しかりし至高至大の榮譽が與へられたのである、この聖なる大道を勇往邁進し、この國民最高の榮譽を荷ふ島民は始めて完成せる日本臣民と云ふべきであらう。茲にこの大なる輿望を荷ふ全島民の代表者とも云ふべき志願兵志願者諸君の責務が文字通り如何に重且大であるかの理由が存するのである。

昭和十八年は大東亞戰爭の雌雄を決する洵に重大なる決戰期である。この決戰の新春劈頭に長年の宿望を遂げ全島民の大なる期待を双肩に擔つて光榮の入所を許された志願兵諸君の心境たるや、真にひとしほ心身の引きしまる想ひをするであらう。と同時に大東亞共榮圈を建設すると云ふ世界史的大業を完遂せんが為に敢行せられた米英擊滅の征戰への挺身に燃ゆるが如き意慾を包み切れず、血湧き肉躍るの感に堪えないものがあらう。日本臣民にして誰かよく此の感に堪え得るものがあるだらうか。然しながら志願兵諸君はこの大なる國民的義憤と殉忠愛國の熾烈なる精神を抱いて訓練所に入所せられた。修練成るの蹺には必らずや本望の達成を仰ぐ日が到來するであらうことを信じて疑はぬ。だが譽れの醜の御楯に任ずるばかりではない、更に六百萬島民の先頭に立つて皇民鍊成の逞ましき行進の推進者として諸君の活動は大に期待せられてゐるのである。

時恰かも第二回志願兵志願者の募集のさ中に在り、後期生諸君の晴れの入所は、數十萬の本島青壯年の羨望の的となつてゐる。旣に修業成つて歸郷中の前期生諸君は、鄉里青壯年の範となつて只管挺身醜の御楯となるの日を千秋の思ひで待機してゐるのである。後期生諸君は茲に目出度く入所した上は、背後に六百萬島民の輿望を思ひ、眼前に數十萬の青壯年の期待に考へ、心魂を傾けて只管修鍊を勵むべきは言を俟たないことである。諸君の譽れの今日は旣に光榮に輝く明日を約束されてゐるのであり、全島民は常に諸君の背後に於て大なる期待と聲援を送つてゐることを忘れてはならない。國家まさに非常の際、諸君に負荷せられた使命は洵に絕大なるものがあり志願兵たる諸君の最高至大の榮譽に對して全島民が等しく感激感泣してゐることを銘記せねばならぬ。

02 歌へや朗らかに 今月下旬國民皆唱運動展開 曲目七十四を選定
03 選定の若櫻後期生 けふ晴の入所式擧行
04 真摯な討議續出 新竹州會盛會裡に終了
05 工業地域の學校 今後は新設を擬制
06 南方教員第二陣 文部省で大大的に募集
07 廚芥から白い米を僅かな工夫で見事な出來榮え 厚生大臣も大滿悅
08 不要不急の學校 文部省、一掃に乘出す
09 間に合せ運動 買漁りは恥 銃後婦人の心得・桂婦人語る 鬪ふ婦人魂 決戰生活はよいか(8)
10 基隆市擴張整備 商議總會で陳情申合
11 更に一段の奮起 貯蓄目標額へ擧島邁進
12 山と積まれた被服 制服の乙女が補修奉仕
13 廈門商議臺灣關係當選者
14 內外地翼贊運動 きのふ連絡會議開催
15 黃純青氏 明晚放送
16 皇奉基隆市支會初經濟部會 廿二日に開催
17 新聞配達員募集/興南新聞社販賣部報社消息
18 十二日目勝負
19 大峰巡查部長勳八等に
20 訃文:陳其春
21 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 適格者殆んど揃ふ 嘉義市の「兵」志願者
02 一家から四兄弟 打ち揃って志願
03 在鄉勤報隊花蓮港廳支部 きのふ晴の結成式
04 中部ジヤワの旅 根強い古來文化(三) 和蘭三百年の壓制下に生え拔く海外遊記

玉侯の傳統今も殘るソロ、ジヨクジヤ

ジヤワの古有文化を今日に遣してゐるこの兩都市は今日も尚ジヤワ文化の中心地でありその點色々な特色を持つてゐる市民のサロンのはき方も上品であり、街を步く女性の姿も楚々としてゐる、ソロカルタ土侯ススナンハメンクブアナ以下、ジヨクジヤ、パクアラム、マンタネゴ□の西侯は何れもマタラム王朝の後裔であるが、舊蘭印政府の分裂政策により四分され特異な治外法權的存在となつてゐたのである、皇軍ジヤワ進駐と同時にその地位は自ら消滅したが、去る八月最高指揮官より侯地統治を下命され、改めて舊來の地位に就いたのである、いま四侯は皇軍の恩威に強く感謝して献身的に民政の發展に盡力してゐる、人口はソロが二百五十六萬、ジヨクジヤが百八十三萬(何れも侯地人口の數)島內で最も稠密な土地である住民は宗教心深く、又知識階級の多いこと島內隨一で、ジヨクジヤにあるモハマデイ協會は二萬三千の會員を有し、最も有力な宗教團體として東印度に隱然たる勢力を持つてゐる、かく文化の中心のみならず、 中部ジヤワに於て產業が最も多角的に發達し、米、砂糖、タピオカ、蓖麻、コーヒーなどその他各種農產物が生產され州では砂糖の製產制限を米の增產に轉換してゐる、又麻、タバコ、蓖麻の增產計畫も逐次行はれてゐるソロにある麻工場では若きジヤワの產業戰士によつて日產◯◯枚の麻袋が製造され、その他戰火のため操業を一時停止してゐた製糖鐵工、織物、椰子油、煙草の各種工場も今では完全に復奮し、又日本人から教つたと言ふ傘の家內工業も盛んで、戰爭の瘡痍は全く回復してゐる

スリンビー、ワヤン、舞踊、バテツク藝術

ジヤワの宗教はもとくアニミズムであつたこれはあらゆるものに靈魂を認めて禮拜する原始的な信仰で、所謂自然宗教である、この原始的宗教を基調として文化の華が咲いたのであるが、西紀五世紀に佛教が光被し、續いてヒンヅー教、十五世紀に回教が渡來し全島に強大な勢力で傳播した、然し次々と渡來した新しい宗教によつて古い宗教が完全に消滅したといふのではなく、何處かにその名殘りをとゞめ、古いもの、新しいものが渾然一體となつてゐるのがジヤワの宗教の特徵でありこれ等の宗教的習慣を現在もはつきり殘してゐるのがソロ、ジヨクジヤであるこの土地では土侯及び目上の者に對して挨拶する時彼等は必ず合掌する、その宗教がイスラム教徒でありながら少しも矛盾を感じないといふ調子である、又ワヤンやスリンビーの舞踊にもジヤワ古來の文化と新文化が溶け合つて出來たものがある、ワヤンはジヤワの民眾藝術として代表的なものであり又スリンビーは昔は結婚前の女性のたしなみとして是非とも習はねばならぬ習慣であり、踊りも處女に限られてゐたが今は僅かに土侯の居城に保存されてゐるのみである、ワヤンは薄い小牛の革で作つた人形で鑿で緻密な彫刻がしてあり、金箔や繪具できれいに彩り一尺位の大きさで顏は怪奇なものが多い、ダーランと言ふ人形使ひがたくみに操つて、その影を白い幕にうつして見せるのであるが、ガメランの音樂につれて歌がはじまり、ソロ、ジヨクジヤの街を通ると、大勢の見物人を集めて芝居を演じてゐるのをよく見うける、日本の文樂とまでは行かないが、ちよつと街頭文樂と言つた感じがする、昔から偉い人の結婚式とか葬儀などにこの影繪芝居が行はれ又惡疫が流行したり、凶作の時など村人が人形使ひの處へ行つて、祈りを頼むとダーランは人形の入つた木箱の前で香をたいて果、菜を供へ、呪文を唱へて祈つたのであつた、このやうにして宗教的な意味が本來のものであつた

印度、アラビア文化が渡來して人形の代りに人間が演ずるやうになり、劇の內容も印度の昔物語りや或は有名な敘事詩からとつたものが多くなり、面白くなつて來た然し新文化の影響をうけてゐるにかかわらず、ジヤワ古來の文化は失はれることなく、自然宗教にその起源を發したんものがそのまま殘りオランダ三百年の壓政の中にあつても根強い存在を續けて來たのである、ジヨクジヤの土侯が酒宴のときに開く「ワヤンオラン」の 舞踊劇はその最も代表的なもので土侯に抱へられる數十人の踊子が眼もさめるばかり、きらびやかに衣裳をつけ大きな舟型の木琴、ケノンと言ふ金屬製の太鼓など十數種の打樂器から成るガランの單調な音樂を歌に合せ、大理石の舞臺一ばいに二十餘時間も踊り拔くといふ驚くべき長いものであるがこゝに最後の一節である「シリカンデイの弓修業を紹介しやう」

劇の主役、シリカンデー王女はジヤワのジヤンダルクとも言ふべき女性、生れつき勇敢で大膽、闘爭精神に富む、彼女はチエンべラ國王の娘として生れ、かつて行方不明になつた時、彼女をさがし出した男であり又王女の弓術の師範であつたアルジユナと言ふ男に王女の父ドラウバダ王は將來王女を彼の妻にする約束をした、月日經ち約束の時期となつたが、王女は彼に對し、弓術の試合に於て若し自分を破るやうな女性があつたならば自分はアルジユナと結婚するといひ出した、そこでアルジユナは自分の親しいサテイと言ふ女を王女との試合の相手に選んだ、試合の結果は王女は敗けとなつた、然し王女は第二の條件としてクリス「刀」の試合をすることにした、しかし王女は又も敗れた、そして約束通り結婚することになるが、武を以て誇る女も武に敗れては何の術もなく、勇壯な中にも弱い女の宿命を物語つたものである

この劇は西紀一三◯◯年頃、印度から來たものと言はれ、踊り手は入れ代り、立ち代り舞臺に現れ、又愉快なコミツクも取り入れられて劇の筋や意味もよく判る、スリンピー酒宴の席上によく行はれるがこれは女性のみの踊りで、ワヤンと同じく印度佛教の薫りがあり、踊り子には土侯の娘か緣者が多く出るがマカタと言ふ金色の冠をかむり全身をきれいに飾つてガメランの音樂と共に踊り舞ふのであるが、實に優雅なものである、現在女學校では生徒にこれを教へてその保存につとめてゐる、バテイツクは一名ジヤワ更紗と言はれ古く印度から傳つたものでソロ、ジヨクジヤにはバテイツク工場があり、街には專門店が軒をならべ又一般民眾でも手內職として家屋の一隅や軒下などでセツセと繪筆を進めてゐるのが見受けられ兩市ともバテイツクの名產地として知られてゐる、その精巧な模樣と入念な加工とはジヤワの獨得且生粹な工藝として發展し、工程は一つの圖案に應じて何色かの色を巧み配合して仕上げられるのであるこのため同じ色をつけない部分は蠟で塗りつぶし染料に入れては又次の着色をなすといふ順序で工程が進められる、いゝものになると一枚に四ケ月から半年を要するといふ入念振りでこの種のものは洗へば洗ふ程色がはつきり出てくるといふのがその特徵である、戰爭のため原料入手困つてゐる點も見受けられるが何れにしてもバテイツクは家內工業としてジヤワ民藝の代表的なものである、こうして出來たサロンを原住民は腰にまきつけるのであるが男は右卷きにして前に真直な襞をつけ腰背面に右から左へ斜めにクリス「脇差し程の長さの刀」をさし女は左に卷くのが正裝である

竹南郡警察課召集

決戰下沿岸監視は重要な役割に鑑み之が強化に關し竹南郡では十六日午前九時より郡會議室に於て監視區監督並派出所全員を召集し馬淵警察課長、陶山行政主任及高等主任より現下の時局に對處し事務の重要性を懇切に訓示したる後今後の對策に就いて各員の真摯熱烈な質疑に對し說明あつて午後二時緊張裡に幕を閉ぢた

05 竹三本が緣り 今は肉親も及ばぬ誼み
06 皇奉打合會
07 彰化郡皇奉團體查閱
08 彰化市の陣頭指揮懇談會
09 臺中州十八年度豫算 總額千七百五十萬圓
10 教育講習會
11 健民運動新試み 中壢郡保甲單位に競勵
12 梁井知事文山郡の堆肥視察
13 女子推進員新設 皇奉臺南市支會運動の強化へ
14 彰化市の豫算 百二十九萬五千餘圓 一昨日に內示會
15 羅東華僑の參戰講演會
16 海の旅六年七ヶ月 潮流觀測の標識瓶 へ島から花蓮港に漂着
17 補助貨回收打合
18 大に勉強する 村田員林郡守榮轉の辭
19 鍛へよ勤報の資質 高雄州興亞勤報隊開所式に 坂口知事激勵の辭
20 竹南郡警察課召集
21 赤誠の献金品
22 宜蘭郡各產組總會
23 青木臺南產業部長嘉義視察
24 基隆郡產婆會結成式
25 宜蘭信組總會
26 宜蘭農組總會
27 興亞理想皮總會
28 青年の夕
29 犯人逮捕の協力者黃君 きのふ表彰さる
30 人事報社消息
31 地方多より
32 今日の映画演藝
33 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 主要作物別の勞力配置 臺灣農會の調查で判明
02 新設天然瓦斯充填所の配給割當目標決定
03 東亞計畫交易と當面諸問題の展望(下)
04 株式取引所設置 近く臺北商議より促進
05 有價證券業組合通常組合員總會
06 臺灣貿易會の會員 あす府正廳で指示
07 機帆船報國會 三日に發起人會
08 新高都市開發會社 廿日附で設立內認可
09 照明燈
10 嘉南大圳組合 通常總會を開催
11 コークス配給統制要綱
12 商況(廿一日後場)
13 ラジオ
14 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 カルカツタを空襲 重要軍事施設を爆擊
02 ダーウインを空爆
03 又もミルン灣爆擊
04 資源と技術を結集 經濟協定獨外務當局の見解
05 伊各紙、新協定の重要性を強調
06 圖像:南太平洋を壓して攻撃に向ふ海鷲
07 樞軸軍攻勢を繼續 チユニジア戰線
08 產報事務局組織を改正
09 チリー對樞軸斷交 我國にも通告し來る
10 米の策謀に依る 在留同胞は六百名
11 在住樞軸國民の取扱ひ チリー政府言明
12 全く天下の愚擧 堀第三部長語る
13 チリーの對樞軸斷交 外部からの壓迫
14 樞軸外交官の避難を禁止 ア國政府發表
15 眾院豫算總會の運營方針を決定
16 在留樞軸國民は特に取締らず 斷交派の急先鋒言明
17 イルメン湖東南で殲滅戰 獨軍司令部經過發表
18 東部戰線の戰況
19 イラン内閣組閣完了
20 新協定成立を祝す 栗山事務總長ドクー總督訪問
21 芳澤大使近く歸任
22 米旅客機墜落 三十五名即死
23 米國に惡性インフレ
24 首相近く全快
25 ニユーギニア方面 軍司令官 ブ少將を任命
26 米の空母 ヨークタウン進水
27 地方青年懇談會
28 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 御講書始の御儀 御進講の光榮に輝く六氏
02 聖訓胸に磨け銃と心 錦旗の下今ぞ誓ふ奉公の誠 志願兵けふ輝く入所式
03 圖像:志願兵後期生の輝く入所式
04 築け・優秀の傳統 石川訓練所長の式辭
05 豫算編成の大要(上) 梁井知事の演述
06 武勳千載に輝く 譽れの戰病死者發表
07 大陸文化振興會發會式
08 謝禮金を恤兵献金
09 兵務部長藤岡少將 二十五日臺南花蓮港へ
10 基隆郡警察課武道始式擧行
11 臺北州青年大會 愈よ二十四日に開催
12 臺北州會開く 真摯な意見が續出
13 神宮氷上大會開幕
14 娘を墮落から守れ 何が彼女だちをさうさせたか? 取締當局家庭に警告
15 地域團別協議會會場變更
16 要塞地で撮影 中學生調べらる
17 人事・消息
18 興南案內報社消息
20 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵二十八機を擊墜破 海鷲、ラビソロモン群島攻擊頭條新聞

【東京發同盟至急報】大本營發表(二十二日十五時)

一、帝國海軍航空部隊は一月十五日ソロモン群島方面の航空戰に於て敵機十六機を撃墜せり我が方未歸還機三機

二、帝國海軍航空部隊は一月十七日ニユーギニヤの敵航空基地ラビを攻擊し左の戰果を收めたり

(一)飛行機擊破十二機(內大型六機)擊墜一機

(二)軍事施設、爆碎炎上十數箇所尚本攻擊に於ける我が方被害なし

02 南太平洋の航空戰 日に日に淒壯熾烈 我が海鷲その都度敵を擊退
03 圖像:日、獨間貿易技術協力支拂三取極署名式
04 ドンベイクを猛爆 ビルマ方面の我陸鷲
05 商工省の提出法案 何れも現階段即應の重要案
06 ラビはミルン灣北岸に位す
07 協定成立を大歡迎 歐洲經濟圈とも關聯して ジヤワの使命加重
08 樞軸潛水艦の猛躍 米英軍當局と言論機關重大脅威を指摘
09 ガダルカナル島の米海兵隊 陸軍部隊と交替
10 ニユーギニア濠洲軍の交替 フ陸相の言明
11 米海兵隊損粍甚し ガ島兵力交替、米海軍省發表
12 ボルネオ方面の初の州長官會議
13 鐵道軌道統制會への職權委讓施行
14 米國陸軍に新兵器
15 反樞軸敗戰會議 蔣介石自身の出馬も結局多く期待し得ず
16 カナダの金屬勞働者罷業
17 蔣近く訪米
18 倫敦被害甚大 獨空軍の猛爆で
19 ソ聯、中亞の支印人を徵用
20 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 世界經濟新秩序の方向闡明 日獨伊經濟協定社說

大東亞と歐洲の二大經濟圈の總力を擧げて共同の敵米英を打倒すべく、かねて交涉中であつた日獨日伊間の「經濟協力に關する二協定」が廿日夫夫署名調印を終へ、廿一日情報局から發表された。この兩協定は全く同內容文のもので前文及び五箇の條文から成つてゐるが、日獨間にはその他貿易、技術協力、支拂の三取極が成立して居り、日伊間の細目取極も目下交涉進捗中である。協定本文五條中第一條は日獨、日伊兩經濟圈內相互の物資交換に關し、その調達並に裝置に關する技術上の協力をなすべき旨を定め、第四條の規定に依つて「貿易」「技術協力」の二取極が改めて協議決定されてゐる。又第二條に於ては當事國は支拂のための金融に對し緊密な協力をなすことを約したものである。第三條は物資交換、金融協力の實踐に際して相互の連絡を密ならしめ、協力の實を遺憾なく發揮する為に東京、ベルリン、ローマに聯合委員會を置くべきことを定めたもので、交換物資の綜合計畫値段技術上の各種問題、交拂上の問題などを迅速且つ明確に決定處理して行かんとするものである。

世界新秩序のための總力戰を戰ひつつある日獨伊三國が三國同盟の精神に基き、戰爭の完遂に全面的協力をなすべきは今更贅言を要せざる所であるが、今回の經濟協定は啻に同盟精神を經濟の部面に於て最大の効率を以て活用せんとするばかりでなく、その企圖する所遙かに戰後經營のことにまで考慮を及ぼし、樞軸國完勝の曉に於て世界の新しき經濟秩序が當然採用すべき新構造についても、本協定がその基本樣式となるべきことを盟約せる點、誠に注目すべき歷史的意義を有するものである。且つ從來一部學者及び民間業者に依つて唱へられて來た「經濟圈」なる文字が始めて正式に採用され、今後の世界經濟は從來の個別國家を單位とせる規模を更に擴大して國家群乃至は民族群を集團的に構成分子とする經濟圈を單位とする一大規模、且つ綜合計劃的なものヘ順次移行すべき趣旨を闡明したもので、その支拂決濟に關しても全く新しき構想に基く新方法を設定して、從來世界貿易を支配して來た米英式方法を一切排除した點に於ても、世界經濟史上正に劃期的な意義を有するものである。

併しこの協定は大原則を規定したもので、現狀は必ずしもあらゆる場合をこの協定一本で處理して行く段階には到達してゐない。從つて實際の運用に當つては極めて現實的な態度を以てこれに望むもので、三國が各各經濟圈內個個の國家と行ふ直接交易を絕對に排除するものではなく、例へば現に効力存續中の「滿獨經濟協定」の如きも依然有効とされてゐる。只三國同盟の根本精神に基き經濟圈內に於る三國各自の指導權は飽くまでこれを尊重すること勿論である斯く米英の誇る經濟勢力を向ふに廻して戰ふ今日、日獨伊が廣域經濟圈の中核となり、經濟諸問題を處理して行く事は、現在よりも一段と相互援助の緊密性と實質性を强靱化し、同時に指導權を充實させる反面、敵陣營にとつては大きな脅威となる事は請合である。我我は武力戰に敵を屈服せしめると同時に、建設面の經濟戰にも勝ち拔かなければならぬ敵は新協定の成果に、躍起となつて妨害するであらうが、あらゆる障害を突破し東西相提携し、世界新秩序の建設に邁進しなければならない。

02 各種行事の調整へ 第一類に大東亞戰爭記念日 情報局具體案を發表
03 芝山巖祠例祭 一日總督以下臨席の下に執行 當日諸遺品等を公開
04 豫算編成の大要(下) 梁井知事の演述
05 國民の協力を 高瀨情報局第一部第一課長語る
06 大學高專校聯合演習 廿四日より兩日間實施
07 山間僻地に限地產婆を配置 新竹州の初試み
08 皇軍感謝電を可決 臺北州會一日で閉幕
09 彩管報國の赤誠 全日本畫家献納展献納式擧行
10 皇軍に每月飛行機一臺献納 岡山縣一月常會で決議
11 街庄豫算編成打合會
12 陸海軍への感謝電文
13 間に合せ運動 生かして使へは不足も餘る 永森浩子孃語る 鬪ふ婦人魂 決戰生活はよいか(9)
14 時局映畫無料巡回公演
15 私達の海の兵隊さんに 可愛い幼稚園兒の献金
16 行政官官職名改正 內外地一元化に伴ひ
17 “體力增強は國民の義務” 翼贊會、具體策を關係方面に申達
18 遺族住宅竣工 廿六日に落成式
19 神宮冬季大會 氷上部第一日
20 羅東郡下各產組の開催日割
21 冬山茶業組合の時局對策懇談會
22 十三日目勝負
23 十四日目取組
24 鐵傘下の雜觀
25 人事・消息報社消息
26 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 花蓮港廳協議會 きのふ高女講堂で開催
02 遺族光榮に感泣 御下賜品、御歌拜して
03 熱烈な建設的意見 皇奉高雄支會參與奉公委員會
04 戰艦一隻献納の議 高雄市民常會で申合
05 敵愾心躍如!應募標語各地から殺到
06 船員さんを優遇 二月一日から映畫は半額
07 基隆港灣協會例會
08 板橋街の堆肥 量質ともに好成績
09 皇軍慰問學藝會
10 伸びる麥畑で 明知市長が除草の陣頭指揮
11 到る處人氣沸騰 竹塘桔俱の志願兵劇好評
12 逞しい青年ばかり 點呼に集る勤報隊員
13 東勢郡葬執行
14 青少年團查閱 屏東健兒千七百名が集ふ
15 新莊郡志願兵 身體檢查日割
16 各地の志願者
17 彰化郡志願兵身體檢查日割
18 員林郡の打合會
19 善化驛の改築 四月頃より工事に着手
20 榮轉の喜びと抱負を語る 山下臺中市長
21 中澤臺中署長談
22 竹村新化郡守
23 嘉義郡の打合會
24 伊藤臺南州經濟警察課長
25 赤誠の献金品
26 本社見學報社消息
27 陳其春氏告別式
28 人事報社消息
29 地方多より
30 今日の映畫
31 今日の映画演藝
32 株式名義書換停止公告/株式會社臺灣銀行
33 訃文:江原靜
34 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 產業勤勞者表彰制 愈よ本日より本島に實施
02 生產力增進に貢獻 森部總務局長談
03 戰時財政の膨脹と國民の擔保力(上)
04 新興代用品展 二十五日より開催
05 食糧事務所長會議
06 生必品物動計畫 けふ府內で打合
07 第二回建築技術會 昨今兩日に開催
08 島內銀行貸附激增 昨年末六億千萬圓を突破
09 副會頭の後任 高雄商議より異議
10 社債發行は確定的 加藤臺拓社長歸臺談
11 艋舺信組總會
12 照明燈
13 商況(廿二日後場)
14 北濱雜觀
15 ラジオ
16 水滸傳(874)/黃得時;碇政彌
17 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 ミルン灣連續爆擊 反樞軸飛行場に大損害
02 ソ群島方面の米陣地爆擊
03 激戰後赤軍を擊退 スターリングラード地區
04 ロストフ防衛陣 一層強化さる
05 日本政治の在り方 翼政、翼贊會の一體化
06 共產黨員逮補 ラヴアル首相の合作強化策
07 フイリツプス 印度要路者と會見
08 樞軸軍が空陸猛攻 チユーニジア戰線
09 樞軸潛水艦群活躍 南米沿岸水域で猛威
10 反樞軸商船十二隻擊沈
11 ウエーンライト等の消息を發表
12 圖像:○○基地にて海鷲の給油作業
13 伊軍發表戰況
14 空軍の大戰果
15 武器貸與法更新に反對 孤立派の攻擊は必至 米議會波瀾豫想さる
16 依然激戰を展開 リビア戰線兩日の戰鬪
17 初の公館長會議 上海大使館事務所管下
18 樞軸國の經濟目的促進 リ獨外相、谷外相に祝電
19 米軍需資材建造計畫 微妙な變化生ず 樞軸軍の活動により
20 高木司令長官 北部の視察を終へけふ南下
21 恩給組合四月一日給付開始 町村吏員の福祉施設
22 參戰華北の經濟使命 津島總裁語る
23 齋藤警察部長 南署を初巡視
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 築く「鬪ふ臺灣一家」 全島市議協議會臨時總會 皇奉本部會議室で開く
02 南方邦人發展の秘史 海の幸・山の幸を聽く座談會(一)
03 建艦献金に百萬圓 各戶から每月十錢以上醵出 新竹州で近く猛運動
04 興亞大業の礎石 山口部隊の戰歿勇士
05 婦人層に呼掛く 港都で貯蓄目標達成に邁進
06 新興代用品展 廿五日から公會堂で開催
07 指導方案を披瀝 地域別奉壯團協議會
08 祈願參拜行軍競走大會 建國の佳節に第二回開催
09 稻江信組總會
10 更生衣服展示會
11 興南詩苑漢詩

支那對美英宣戰喜而有作/臺南 國江南鳴、聞捷報作/臺南 國江南鳴、正月二日乘飛機歸鄉/臺南 國江南鳴、寄某某任地春榮兒/臺南 國江南鳴、譯俳句復得小詩/林不二郎

12 臺北中校舍竣工祝賀會
13 人事・消息報社消息
14 今夜の放送
15 商況(廿三日相場)
16 興南案內報社消息
17 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 血鬪する南太平洋の神兵 原始その儘の穴居生活 「飯炊き決死隊」まで編制 形容と想像を絕す 前線將兵の力鬪頭條新聞

【南太平洋にて佐藤同盟特派員發】南太平洋の戰ひは今や航空基地、海上輸送戰を繞る空の攻防戰にその中心を移行、ソロモン群島方面とニユーギニア方面の彼我空戰は舊臘來著しく活潑となり寸刻の弛みも許されない、航空戰の苛烈な相貌は連日の血戰となつてこの作戰地域全般に亘り壯絕熾烈に展開されてゐる、しかも言語に絕する惡條件と幾多の障碍を破碎して最後の勝利獲得のため夜を日に次ぐ深刻な戰闘に敢然挑む皇軍將兵の血のにじむ勞苦、力闘こそは總ゆる形容と想像を絕したものがあることを深く銘記しなければならぬ、戰ひは今もなほわが頭上にわが視界において間斷なく更に刻刻とより度を深めて展開されてゐるのだ、記者は陸軍部隊に從軍◯個月前線將兵がこの激闘の中にあつても絕えず「米英撃滅」を念じその榮えある尖兵として酷烈な自然的惡條件を克服身に迫る不自由の數數を突破し莞爾として任務に就く尊い姿に接した、以下は對空遮蔽の露營の中で綴つた現地將兵の士氣旺盛な敢闘振りである

糧食輸送の惱み一番困るのは糧食である、主力が戰爭にある以上將兵のための輸送には內地の人が想像もつかぬような苦心がある、海上輸送は小癪にも敵が制空權に囓りついてゐるため幾多の障碍があり敵に發見されないようにして隱密裡に運ばねばならぬ、漸く危險を潜り抜けて陸上に辿り着いたとしても海岸から兵舍にまで運搬することは絕えず上空を蠅のように哨戒する胡散臭い敵機に發見されてしまふ心配がある、道路も決して平坦ではなく二輪車では通れぬような狹い道があり屏風のように幾重にもはにかる嶮路がある、その兩側は晝尚暗いジヤングルが氣味惡く幾丁も續いてゐるのだ、しかしこの戰場では糧食が彈藥に次で尊いものなのだ、文字通り「喰ふか喰はれるか」の逞ましい生存本能に取つてはこのような地理的障碍は困難の內に入らない、敵機の執拗な監視を避け一粒も損することなく輸送された糧食はかくて將兵の下に行き渡るのである。

苦心する炊事米があつても喰べられないこんなことを考へた人が恐らくゐるだらうか、ところが前線ではこのことが決して不思議ではない、わが陣地と川一つ距てたところに敵の空軍基地がある、全島から見れば點にも齊しい微微たる一角だが敵はここを命の網として絕えずボーイングB一七やグラマン機を飛ばしてわが陣地を狙ふのだ炊事場に煙でも立てようものなら「待つてました」とばかり血迷つた敵機は挑みかかつて來る、また谷間を縫つて爆擊を試ることがある、從つて炊事も大抵は鬱蒼として火の射さない密林の中とか防空壕の中で行はれ絕えず空を警戒しながら一里も離れた炊事場を往復する「飯炊き決死隊」まで編制される有樣である、原始種族その儘の穴居生活に副食物としては味噌と梅干といふ粗食に耐えながら軒昂として敵機の亂舞する空を睨みつけるのである

激戰の中にこの餘裕主食物がこの通りだから他の衣服體居、嗜好品等不自由さは言ふまでもない、米が乏ぼしくなれば山中に分け入り密生するタピオカやタロ芋等を掘りに出かける百合根のような味がある、山芋も困苦に馴れた兵隊さんに取つては絕好の「おやつ」である、煙草はパパイヤやバナナの葉を刻んで喫ふ住居は密林の中の天幕張りでアンペラ敷もなく夜となれば濕氣と冷氣を含んだ叢の中にごろ寢である豪雨のため洗濯物も干かず腹にまでしみた身體をその儘橫たへることもあるのだ、日中は絕えず對空警戒に監視の目を光らして夜はむつとするやうなマラリヤの巢窟である濕地帶で露營の夢をまどろむのだ、慰問袋も來なければ酒類とて手に入らない、この萬事に乏ぼしい環境にあつても將兵の士氣は微塵の衰へも見せない、いや寧ろ不敵の逞ましさと強靱な粘りとを一層深めて來たと言ひ得るであらう

02 圖像:轟然、巨砲は飛ぶ
03 ダーウインを猛爆 メラウケにも巨彈
04 職業行政の中堅幹部養成 講習所を開設
05 “比島建設基礎確立” 中央行政機關誕生一周年 田中最高指揮官一場の訓示
06 日華滿蒙關係當局 物資交流促進會議を開く
07 不滅の希望を胸に 比島再建に邁進 ヴアルガス長官演說
08 東部戰線の戰況(獨軍說明)
09 一ヶ月に百萬噸 反樞軸國の船舶損失
10 北ボルネオ軍政部の管下地名改稱
11 獨軍戰略上局地的後退
12 上海地區公館長會議
13 “生きた近代日本” 職業指導教科書出來る
14 在印米英空軍の空宣傳
15 文部辭令
16 氷上競技成績
17 吳化文上將北京着
18 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 勤勞顯功章設定さる 產業戰士の奮起を望む社說

決戰第二年を勝ち拔き大東亞戰爭を闘ひ拔くため米英が誇る尨大な生產力に對抗して、わが產業界擧げて戰力集中生產力擴充に邁進してゐるとき、昨年九月十九日勅令をもつて公布せられた勤勞顯功章令が昨廿三日より本島にも實施する事に決定、同日府令を以て同令施行規則が公布せられた、戰局の進展と共に聖戰完遂の一翼たる使命悠悠重大性を加へる本島に於て戰時增產に敢闘してゐる產業戰士の勞苦と勤勞の榮譽を顯彰するこの國家的表彰制度が確立せられた事は獨り勤勞者にとつて光榮であるのみでなく、勤勞生產力昂揚の一方策としてもまた極めて意義深いものがある而してその目的とするところは透徹せる時局認識の下に生產の第一線に挺身奮闘して產業上功勞のある勤勞者を國家が顯彰し以て勤勞精神の昂揚を圖るにあるものであつて、請はばこれは陸海軍人の輝やく金鵄勳章に比すべきもので銃後產業戰線における殊勳甲の產業戰士に國家が贈る燦たる顯功章である。

この表彰制度は中央表彰と地方表彰との二種に分れ、前者は勤勞顯功章、後者は勤勞章をもつて授與表彰するのであるが、職場に燦たるこの光榮ある表彰を受け得るものは工場鑛山その他臺灣總督の指定する事業を行ふ事業場卽ち大東亞戰爭完遂に直接必要なる物資の增產に活躍する指定產業陣營の勤勞者などで(一)平素職務に精勵し勤勞報國の實を擧げ他の模範たるもの及び(二)生產遂行の為自己の危難を顧みず其職責を盡し遂に傷を負ひ或ひは生命を捧げたやうなその行為他の模範たる產業戰士に對しては勤勞顯功章を總督が授與し、單に平素その職務に精勵し勤勞報國の實を擧げたるものに對しては勤勞章を地方長官たる知事廳長が授與することになつてゐる、但し原則として勤勞顯功章は地方表彰で勤勞章を授與された者の中から銓衡されるが(二)に該當する者は勤勞章なくとも直ちに勤勞顯功章を授與されうる、しかも劃期的なこの表彰の權威を保持するため受章者が面目を毀損した場合はこれが返納を命ぜられるのであるが、これは國家の執行する顯彰の威嚴を保つ上に頗る當然であると言はねばならぬ。

米英を向ふに廻してゐる大東亞戰爭は實にわが國運を賭けての世界的な戰爭であり、わが政治、經濟、思想文化など有りと凡ゆる力を傾注して戰はねばならぬ有史以來の民族總力戰であり、從つて嚴密に言つて前線銃後の區別はあり得ず、國民一億が總て戰士でなければならぬのであるが就中作戰に必要なる物資の生產に挺身敢闘する勤勞戰士の一擧手一投足には見敵必殺の前線勇士のあの殉國烈烈たる氣魄が寵つてゐなければならない、兵力のみを以てしては決戰の連續である今次の大戰に勝ち拔くことは出來ないのである一億國民が銃後各分野において勝たねばならぬのであり、その中でも先づ第一に戰力强化の生產戰に勝たねばならないことは言ふまでもないが、同じく一發の彈丸でも、一臺の飛行機でもこれを使ふ勇士の盡忠報國の必殺魂と、これを造る產業人の滅私奉公の必勝魂とがそこに渾然交流して初めて百發百中、最高度の機能を發揮し得るものである、斯く考へるとき聖戰完遂に擔ふ產業戰士の責務は寔に重且大と言ふべきであつて、其功勞を讃へる勤勞顯功章は、だから武勳薰る將兵の金鵄勳章と同樣、式典その他に佩用して燦たる光を放つのである、產業陣營に職を奉ずる者宜しく戰局の現段階を認識し滅私精勵、工夫研鑽、愈愈戰力强化の增產に努力しなければならない。

02 生產力增強總進軍 各自の職域に於て整備改善 卑近なものから着手
03 圖像:ラングーンに於ける米英擊滅のデモ
04 重役陣頭指揮運動 產業戰線へ必勝の構へ
05 結核豫防の對策 東條首相に答申の手續
06 西貢見本市博覽會
07 塚田、藤原兩將軍 福岡に無言の凱旋
08 島民の献金に感謝 高木馬公警備府司令長官臺北で語る
09 戰艦献納に蹶起 藝術院全會員が
10 健氣な建艦献金 赤誠の慰問文を添へ
11 若櫻の身體檢查 廿六日から樺山校で
12 白衣勇士慰問部隊
13 必勝の增產運動 壯年團地方別協議會で協議
14 興奮と緊張の渦卷 大鐵傘下火を吐く
15 宜蘭支會參與奉公委員會
16 物云はぬ戰士 ヨイ子供部隊が慰問
17 十四日目勝負
18 臺北勸業信組總會
19 新聞配達員募集/興南新聞社販賣部報社消息
20 千秋樂取組
21 遞信部辭令
22 人事・消息報社消息
23 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 生產戰に鍛ふ喜び 總べてが軍隊式で 敢鬪續ける基隆健兒
02 “松雪”伯樂に遇ふ 美事・民間育駒に凱歌
03 北斗郡青年團幹部鍊成會
04 中部ジヤワの旅榮耀の跡を偲ぶ(五) サルタンの居城と水域海外遊記

【ジヤカルタにて太田同盟特派員發】ジヨクジヤサルタンの居城は市の中央にあり西紀一七三五年サルタン全盛の頃に築城したもので周圍七粁、高さ三米の城壁で圍まれ城內には王族、文武百官の住宅御用商人等の家屋がある、向つて右手一般通用門から入るときれいな廣場があり、その中央に土人傘によく似た二本のワリンギン街が立つてゐる第二の門を入れば更に廣場があり、此所彼所にクリスをつけた官吏が土下坐して警備してゐる、更に門をくゞるとサルタンの居間に至る、長生修理を行はないため謁見所と踊り場の外は相當古びてゐるやうに見うけられた、居城の西方約十餘町の庭に水域がある、土地の言葉では花園とも言はれ、西紀一七五八年ポルトガル人の建築家がマンクブーミイ王のために建築したもので、一八七◯年の大地震のために破壞されたまゝ今日に至つてゐる、後宮三千の美姫を擁し、酒池肉林、歌舞絃樂の榮華を極めたサルタンが盛夏、水域に水を引いて涼を求め、玉杯をくみつゝ美女の水浴を眺めたと傳へられるのがこの水城である、又一朝事ある際は城內を一面の水に浸して敵に備へるために造られたとも言はれてゐるが今は野茨の蔓びるまゝに委ねられ、昔の榮華の夢のあとをしのぶよすがもない程荒れ果てゝゐる

△景勝の街、スマランへ

ソロカルタを出發、北岸スマランへ向ふ、標高三一四二米、メルバブ山を左に見て、担々たるアスフフルトの道路は高原へ續き、合歡の木の彼方には玉蜀黎や青い稻田が展望され鷄が道傍で遊び、水牛がのそのそ漫步してゐるのも牧歌的だ、シヤワの田舍道に車を走らせて一番氣にかゝるのは路上に飛び出す鷄で疾走して來る車の姿が網膜にうつると彼等は急にあはててどちらへ逃げやうかとまどつたあげく頭の向いてゐる方へ突つ走るのが常である、そのためわざく車の前を橫切つて哀れにも轢かれてしまふ、然し住民達は飼ひ鳥が車にはねられても一向驚かぬといふ悠揚さである、高原から高原へ、海拔六百米に達し島內有數の避暑地サラテガ市を通過する維小じんまりと整つた感じのよい街だ、この附近は各處に快適な避暑地が散在し、有名なコツペンまでは車で僅か一時間半だ、スマランへは一路下り坂、廻りくねつた道をすべるやうに走る、ゴム林を拔けると急に視界が開け眼下にスマラン市が現れた、橫に長く市街の向ふに渺々たるジヤワがはるか南國の空と一線を晝してゐる、印度洋と比べて何んと波靜かなことよ、市を一望に俯瞰するチヤンデ・バルーの丘に立てば、折から陽はやうやく山の端にうすれ行き、スマラン全市はうすい靄に包まれ、ぼんやりと見える街衢の展望は繪の如く、詩の如く、はるかくつきりと見えた水平線も次第に暮色の中に消え去り、鄉愁をそゝる

△經濟心臓部としてのスマラン翌朝スマラン市を見る、ジヤワ三大貿易港の一としてスマランは州廳の所在地、物資の集散地とゝもに中部ジヤワに於ける交通の要衝である、皇軍進攻に際し、舊蘭印軍は破壞隊を組織して港灣施設を破壞し、又市內に於ては市民の唯一の娛樂機關である映畫館を八ケ所のうち五ケ所爆破し、市周邊の橋梁を破壞して敗走したのであつたが、戰後直ちに開始された復興作業は皇軍に協力する原住民、華僑の團結した努力により着々進捗、今では往年の活氣をとりもどすまでになつてゐる市の繁華街であるホジヨン、ヘレンの兩街又は蘭印華僑の發揮地と言はれるペコチヤン街の支那町等廿四萬の市民は朗色に滿ち商店街も殷賑を極めてゐる交通機關の復舊とともにチーク材、茶、コーヒー、カポツクなど物資の流れも至極圓滑で中部ジヤワに於ける經濟活動の心臓部となりつゝある又行政機構の確立とともに、邦人銀行も進出して大いに機能を發揮してゐる。石鹼、ガラスの工場も操業を開始し、造船所にも景氣のよい機械のうなりがひゞき、帆船がこゝを中心に沿岸を快走してゐる。港に唯一つ破壞をまねかれた起重機を操つてゐる老人がゐる。去る三月舊蘭印軍敗退に際し、爆破を命ぜられたがきかず水槽の中にかくれ、生命の危險にさらされながら、遂に最後まで機械の安全を護り通し皇軍入城とともに、起重機の頂に日の丸を立て「どうぞお使ひ下さい」とさし出したインドネシア人それの姿である。過般その功により最高指揮官より表彰狀と金一封をいたゞいた彼は六十三歲の老軀に鞭うち今日も朗らかに仕事をしてゐた市民の日本語が上手になつたのは驚くばかりで、小學校も全部再開し、又最近はラジオ體操が普及し市の南にある體育場でも丁度ラシオ體操を行つてゐるところだつた州廳では市民の體育向上をはかるため大東亞戰爭一周年記念日にはスマラン體育聯盟の發會式を行つた

05 彰化商議總會
06 双溪瑞芳に青年學校 基隆郡教學充實に驀ら
07 頭分街で野營の夢 新竹市鄉軍演習に壯丁團參加
08 昂る各地志願兵熱 新莊 彰化 嘉義 山の青年血書志願
09 彰化署召集
10 山下臺中市長着任
11 奉壯團等を查閱
12 幼駒共同育成所 高雄州畜產、設立經費を計上
13 自足習慣破って お山に燃える米供出熱
14 “言必行”の陣頭指揮 增產推進に坂口知事東奔西走
15 圖像:北斗日婦の慰問袋調製
16 婦人委員會開催 きのふ中央本部で開く
17 大溪農事講習會終了
18 青年層にもの聞く會 嘉義市は廿九日
19 宇都宮氏恤兵献金
20 どしどし植ゑよ 無駄のない印度田菁
21 屏東郡街庄豫算打合會
22 共榮商事總會
23 東部信組總會
24 花蓮郡街庄豫算事務打合
25 大東信託總會
26 員林街の火事
27 人事報社消息
28 地方多より
29 今日の映画演藝
30 第四期決算公告/共榮商事株式會社
31 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 臺灣貿易會の發足 きのふ督府正廳で設立打合會 會員及設立準備委員を內示
02 貿易會の結成と運營に萬全を期す 殖產局長挨拶
03 本期製糖步留不良 分蜜產糖高千七百萬擔以下か
04 設立準備委員會 打合會に引續き開催
05 木材增產を協議 來る廿七日全島官民懇談會開催
06 清涼飲料水組合第九回定時總會
07 機帆船海運報國會 發起人會で會規等決定
08 經濟手帳 產金振興吸收と帝國鑛發の任務 勤勞顯功章令の改正
09 農村勞働力調查 本年度は來月に完了 第三回役員會
10 臺北商議所 議員定期總會
11 商況(廿三日前場)
12 ラジオ
13 水滸傳(875)/黃得時;碇政彌
14 廣告
第06頁
日刊第1版
序號 標題
01 再開愈よ迫る決戰議會 戰力增強に論議集中 あくまで效率的審議を期す頭條新聞

【東京發同盟】第八十一回帝國議會は去る二十一日再開の筈のところ東條首相の病氣により更に一週間の休會が繼續されることとなり貴眾兩院ともに二十一日より再休會に入つたが兩院とも時局の重大性に鑑みこの休會期間を活用して事前審查を行ひ既に眾議院は議案審查會を動員し去る二十二日內務部會、二十三日司法、文部、農林厚生の各部會を院內に開催東京都制、市町村制改正、戰時刑事特別法中改正、戰時刑事特別法中改正農業團體法、藥事法等に對し當局の明確なる說明を求めるとともに活潑なる審議檢討をなし夫夫相當の收穫を得たが更に二十五日午前十時から內閣部會(戰時行政特例法案他三件)同午後一時から大藏部會(增稅に關する

法律案十二件外七件)二十六日午前十時から遞信、鐵道部會(木船保險法案外一件)同午後一時から商工部會(交易營團法案外三件)同三時から大東亞部會(北支開發株式會社法中改正法律案外二件)を夫夫開催して事前審議を續行することとなつてゐる、他方貴族院も二十五、六の兩日に亘り調查會の第一、三の各部會を開いて同樣當局の說明を求め審議を行ひ二十八日から開催される本格的審議に備へる建前である、然して二十八日は貴族院は午前十時から眾議院は午後一時から何れも本會議を開催開會劈頭內外注視の的たる東條首相の施政方針演說を始め谷外相、賀屋藏相(眾議院のみ)の各各外交、財政演說が行はれ此れに對し貴族院伍堂卓雄氏、眾議院山崎達之輔氏が各代表格で第一陣に立ち

質問演說を行ひ決戰第二年に對する政府の不動の決意と確固たる所信の披瀝を求めこれを皮切りに愈愈本格的舞臺に入る事になつてゐる。更に豫算案先議の眾議院では一切の論議を戰力の增強に集中する建前から特に豫算總會の運營に格別の工夫と考慮を加へ質問者及び質問事項を廿五日までに理事の手許に届け出でしめるとともに一人一時間の原則、重複質問を避け又問題別により大政翼賛會、總選擧關係を或時期に關聯して集中的に審議を行ふなどの方法を講じあくまで效率的審議を期する方針で又戰力增强論議として一般審議にして秘密會を開き特に物動關係の說明を求むべしとの議もありこの場合は小川鄉太郎氏以下の質問は二十九日以後となる筈である、又貴族院三十九件、眾議院四十九件の各政府提出法案の處理については兩院とも二十九日以後連日本會議を開會して各特別委員に附議するのであるが

重要法案の中には政府の提案の理由說明に對し本會議での質議を行ふものも相當あるので兩院とも二十九、三十の兩日を要するものと見られ特に眾議院では東京都制、市町村制改正、戰時行政特例、農業團體、增稅、交易團、日本證券取引所などの各重要法案に對して大體一人乃至二人の質議を行はしめることとなつてをり政府案八十八件を處理する特別委員會の數は結局十七本建位となる見込で豫算總會と並行してこれらの特別委員會が一齊に開かれる二月一日以降の審議は名實ともに決戰議會の真價を餘すところなく發揮するものと期待されてゐる、尚東條首相の病狀はその後順調な經過を辿つてをり目下のところでは二十八日の登院に支障なきものと見られるが首相は特にここ一兩日間の加療靜養に萬全を期してゐる

02 “英米の害惡根絕へ” 駐日タイ大使館聲明を發表 タイ國參戰早くも一年
03 日、泰協力愈よ強化 石井理代大使のステートメント
04 圖像:ガダルカナル島周邊の敵制壓に向ふ海鷲の勇姿
05 泰國は鐵石の決意
06 麥增產完遂運動を展開
07 反樞軸の四頭會議と北阿情勢の收拾問題 米英間に進行中の重大交涉
08 島民の名譽の為に貯蓄に一層の努力 山本事務總長語る
09 第一陣に伍堂氏 質問の趣旨四項目
10 初の全支將僚會議 來月中旬、南京に召集
11 又チツタゴン猛爆
12 べ州東南部を爆擊
13 カルカツタ爆擊の被害對策に大童 英印政廳の狼狽暴露
14 保安隊を整備改編 國府、組織要綱を公布
15 樞軸空軍戰果 北阿の水域で
16 東部戰線戰況を獨軍、詳細に發表 國民一層の奮起要望
17 チユニジア戰線 樞軸軍引續き攻勢
18 ロ、ア兩軍合體近し
19 伊軍の發表
20 樞軸軍廿三日ドリボリ撤退
21 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 空陸に必死の攻防 決戰下・大學高專校聯合演習 新莊平野を中心に展開
02 “決戰下に鍛ふ若人 臺北州青年大會盛況
03 壯絕果敢な遭遇戰 總督、軍司令官が視察
04 拂曉戰に備へ 兩軍敵狀搜查に全力
05 真摯熱烈な意見續出 全島市議協議會臨時總會第二日目 決戰生活の確立
06 五大奉公運動を爼上に 基隆市近郊奉壯團熱心に討議
07 國民貯蓄增強講演會
08 劍尖に漲る鬪魂 國民校職員兒童劍道大會
09 宣言決議文
10 千秋樂勝負
11 彰銀人事異動
12 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 技術的智識で導け 下手な陣頭指揮は仕事の邪魔 島澤高雄州產業部長型破の訓示
02 稔る裏作 收穫を待つ 美事な宜蘭の芥菜
03 高雄州下の志願者 廿三日現在で六萬三千餘名 屏東郡志願者
04 山產擴充へ 花蓮港で地主懇談會
05 適格者出盡して 嘉義市の受付閑散
06 優良奉公班表彰 皇奉彰化市支會で
07 すくすく伸びる 花蓮港廳の小麥
08 國民貯蓄推進 沙鹿街週間設定
09 勤報隊の點呼
10 訓練所生活の體驗講演會 臺南けふ開催
11 集集街方委例會
12 五大實踐事項 指導者陣頭指揮を懇談
13 護れ私達の大空 桔梗部員の防空基本訓練
14 高雄港灣振興第一回役員會
15 二月中の行事決定 皇奉臺中州支部定例打合會
16 臺北州米粉製造販賣業組合
17 能高郡學校長懇談會
18 國民學校教育研究會
19 各地信組總會
20 鳳山街蔬菜品評會褒賞式
21 奉公藥劑師會 臺南州支部きのふ結成
22 人事報社消息
23 地方多より
24 今日の映画演藝
25 第拾六回營業報告/大東信託株式會社
26 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 学芸 皆唱運動の一考察/名和榮一
02 圖像:マンダレー入城とビルマ人の活躍
03 愛國百人一首鑑賞と解說(二)/藤田德太郎
04 究極目標への第一步 學制改革案の發令に際して/樺俊雄
05 北回歸線 劍禪一如の精神 前線銃後共に學べ
06 中等生訓練/靑木誠四郎
07 武士道と義士精神(下)/王昶雄
08 ラジオ
09 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 ミルン灣夜間爆擊 モレスビーにも巨彈投下
02 チツタゴン港猛爆 埠頭設備、機能を停止
03 激戰續くス市戰線
04 酷寒のオルドスに活躍の我が勇士
05 獨軍發表戰況
06 國力擧げて仇敵擊滅 共同目的達成に邁進 泰國參戰の記念日石井代理大使の祝辭要旨
07 カンダラクシヤ空襲
08 赤軍は日一日弱體化へ
09 國際展望 日獨、日伊經濟協定 憐れむべきチリー國
10 赤軍非常に苦戰 獨軍の誘導に乘る
11 樞軸軍得意の機動戰 チユニジア方面攻勢に轉ず
12 チユニジアへロメル軍移動完了
13 “特別圓”を使用 日佛印間決濟公文發表
14 赤軍のス市突入を阻止
15 反樞軸の艦艇、商船 三百廿二隻を擊沈 イタリア海軍卅個月の戰果
16 ボーヌ港を獨空軍猛襲
17 西獨來襲英機十六機を擊墜
18 英機、蘭貢を盲爆 ビルマ民眾憤激高まる
19 重光大使 南京へ歸任
20 最高政策を檢討か チヤーチルとルーズヴェルト
21 米國の食糧危機 ヴ食糧調整長官警告
22 米英兩國政府平靜を裝ふ 日獨伊經濟協定
23 ビルマ放送管理局開所式
24 自動車燃料 協議會設置
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 擧州赤誠の奉祝 けふ前日祭を執行 新竹神社の列格奉告祭 奉祝行事 奉納催物
02 四十三萬に肉薄! 志願兵・昨年の總數を突破 山内警務局長語る
03 皇后陛下の御仁慈 海軍傷痍勇士に繃帶御下賜
04 勅使長谷川總督 臺北を出發新竹へ向ふ
05 藤岡兵務部長南下 管下事務查閱のため
06 圖像:大學高專校の聯合演習
07 壯烈な拂曉戰展開 大學高專校演習閉幕
08 御遺跡地清掃奉仕 新興青年團分團の曉天動員
09 石田憲兵隊司令官 巡視を終へてけふ歸北
10 步武堂堂の分列式 學徒の意氣正に軒昂
11 輸送戰士慰安映畫會日程
12 總督、軍司令官 けふ新興代用品展へ
13 齋藤統監訓示
14 勸業課長會議 兩日間花蓮港市で開催
15 增產の”陣頭指揮” 藤村市長、高砂化學工業を視察
16 總額六百七十萬圓 新竹州の豫算決定
17 稻田法務部長 初巡視の日程
18 必勝の鍊成策 皇奉男女青壯年層 鍊成研究會を開催
19 大基隆港を建設 港灣會例會で大評定
20 懸案の實現へ 宜蘭市の代表出北 各關係方面へ陳情
21 宜蘭信組總會
22 人事・消息報社消息
23 今夜の放送
24 商況(廿五日前場)
25 興南案內報社消息
26 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 國民勤勞に大御心 厚相に優渥なる御下問頭條新聞

【東京發同盟】天皇陸下には畏くも決戰下生產力の增強に必須なる國民勤勞全般の問題に關し深き大御心を垂れさせ給ひ二十五日午前小泉厚相に拜謁仰せつけられ國民勤勞に關し種種優渥なる御下問を賜はつた、小泉厚相は大東亞戰下の國民勤勞問題に關し長さに奏上、深き御叡慮の程に恐懼感激御前を退下した、

小泉厚相謹話

本日宮中にて拜謁を賜はりまして謹んで國民勤勞に關し奏上申上げました所種種優渥なる御下問を拜し叡慮の畏さに恐懼感泣致しまして御前を退下致しました、さきには、大東亞戰下特に軍需品の生產整備並に軍事技術の上に深き叡慮を注がせ給ひ各地の軍作業廳を始めとし軍管理工場並に軍監督工場の重要工場に侍從武官を御差遣遊ばさるる旨の御沙汰あらせられまして生產力の增強に注がせ給ふ大御心の程誠に畏き極みでありまするが本日は生產力の增強に直接必須なる國民勤勞に關し種種優渥なる御下問を拜しまして大御心の忝さに只只恐懼感激致しました、將來益益粉骨碎身必勝の信念を以て國民勤勞の充實發揚を圖り生產力の增強に邁進、誓つて有難き聖慮に副ひ奉らんことを期する次第であります

02 米、玉蜀黍の兩品目 日佛印間に交渉妥結
03 個別的取極に特色 調印後栗山事務總長語る
04 圖像:一步一步に張切つた步調を見せる逞しいビルマ防衛軍
05 日佛印經濟交涉に關する大東亞省當局談
06 ソロモン米軍陣地を爆擊
07 日本港運業會を設立 要綱委員發表さる
08 河南省の難民 西北へ強制移住
09 ハノイで交涉續行
10 政府の說明を聽取 豫算總會質問に先立ち
11 病院、寺院等に盲彈 老僧正敵機の殘虐ぶりに憤激
12 誓約は必ず實行する 重光大使上海の實情を視察
13 道府縣勞務報國會續續設立
14 冷遇された重慶使節 反樞軸諸國はバラバラ國家だ
15 物資交流促進豫備懇談會
16 晉察冀第四軍に鐵槌
17 大量伐採を斷行 全國營林局長意見一致
18 海洋筏と戎克に依る輸送を實施 材木運搬の新しい試み
19 谷外相、泰國大使官邸を訪問
20 グルー大使 再び警告演說
21 ゴム統制會の創立總會
22 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 臺灣貿易會の設立社說

本島貿易の綜合的調整並に運營統制を圖り、貿易に關する國策の立案及遂行に協力する一元的貿易調整機關として、今般臺灣貿易會が設立されることに決定、旣に去る二十四日に設立打合會を終へて愈よ設立の準備に取りかかることになつた。本島貿易がそれ自體の特殊事情をもつが故に、その統制方式も中央の方針に順應する一面、それ相當の特殊性をもたすことも臺灣の綜合行政を保持する上に於て必要であることは言ふ迄もないことで、その方式の具現である臺灣貿易會は一應妥當なものであるといふべきである。勿論內地に於ける交易營團との聯關上今後更に如何樣に變更されるかは知る由もないが、別段の理由なき限りこの方式で推して行くことには間違ひなからうし假へ現在の方式を改變することがあつても、綜合行政の保持上妥當な對策が講ぜられるものと期待してよからう。何れにしても臺灣貿易會は目下中央と合議中の貿易統制令施行規則の改正により、設立されるもので規則の改正實施と共に結成されるわけである。

前述の如く貿易會は我が國貿易統制の强化による所產であるから、その性格は貿易統制の推移を見ることによつて明確にされ得るものといふても過言ではない。いふ迄もなく我が國貿易は日本經濟の特殊性に基き、專ら第三國を中心にして輸出振興、外貨獲得の為の線に沿つて行はれ輸出入とも自由主義的高利潤の追求のみに專念してゐたが、支那事變、第二次歐洲大戰、更に大東亞戰と國際情勢の激變に伴ひ漸次統制を强められ、今ではその性格を一變し大東亞建設を目途とする大東亞計畫交易の段階に突入したのである。かかる貿易情勢の激變に伴ひ、その都度必要に應じて統制關係法規が矢繼早に實施され、極めて複雜多岐に亘つてゐるが、日本貿易の一環をなす臺灣貿易も自然同樣な現象を呈するに至つた。しかし共榮圈內の交易體制の一元化を圖る為貿易關係法規の統一簡易化が何より急務とされてゐたので、昨年來府當局に於て現行貿易統制令施行規則の全面的改正をなし、關係法規を同規則の中に吸收せしめることになつたわけで目下中央と合議中である。

右の規則改正に伴ひ、三十一の多數に上る質易團體が新に設立される下部委託機關の十一會員を除き、全部臺灣貿易振興會社に吸收乃至隸屬させられることになるわけで、中間機構が著しく整備される點で極めて合理的だといつてよい。從來各貿易團體が各自めいめいに輸出入を行つて來た為に物資交易が非合理的であるのみならず各種貿易團體の濫立によつて幾多の幣害が招來されてゐたのであるから、一元的貿易調整機關たる貿易會の綜合的調整と、運營統制とにより如上の缺陷が排除されること必定である。殊に大東亞共榮圈の一構成分子として圈內に參加しつつも尚地政治學的見地に基き自給自足體制を確立する必要上本島の貿易統制は今後更に對內地貿易にも加へられることになるであらうが、その際貿易會をしてその調整に當らしめる必要も生じて來るであらう。要するに貿易部面は、臺灣經濟の對外的依存關係の一表現であるから、その中心的調整機關たる貿易會は正常なる依存關係の保持に支隊を來さぬやう運營に萬全を期する事が緊要である

02 全市民に範を垂れ 征戰完遂を期せよ 島都で陣頭指揮大會
03 全市奉祝の坩堝 新竹神社列格前日祭
04 鶯歌、八塊間道路 奉公班員の奉仕で完成
05 皇國商業道を昂揚 私を滅し、遠きを慮つて 企業整備に對應
06 心も武裝せよ 輕口、無駄口、秘密の出口
07 來れ熱血の男兒 陸幼、陸士、陸經豫科で 少年兵を募集
08 護れ大空、臺灣の玄關 基隆市で工場防空研究會開く
09 大神田眾院議員が逝去
10 銅鐵製の贅澤品 殘らず供出しませう
11 林銃十郎大將 鬱血症狀で重態
12 基隆郡警察課武道始
13 販賣禁止品を買上げ
14 五日皆既日食 札幌市上空通過
15 人事・消息報社消息
16 新聞配達員募集/興南新聞社販賣部報社消息
17 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 州民と共に奉祝 新竹神社御列格奉告祭に際り 鈴木新竹州知事謹話
02 圖像:新竹神社
03 在鄉勤報青年隊 花蓮港廳來る三日に擧行
04 中村高等檢察官長 東臺灣を視察
05 竹南郡國語研究會
06 桃園街防衛團打合
07 銃器を供出献納 お山に咲く愛國佳話
08 年產二十萬頭へ 素晴しい新竹州の肉豚增產
09 臺中州會開催 千七百餘萬の豫算通過
10 お薩を大量購入 日に一萬斤新竹にお目見得
11 下達事項の斟酌 皇奉連絡懇談會で 屏東郡支會から提議
12 蓬田前花蓮港署長退官感想談
13 間に合せ材料で堆肥舍建設 近くお山で品評會
14 赤誠溢る感謝献金
15 皇奉臺南支部打合
16 各團體に金一封寄贈
17 村田、蓬田兩氏送別會
18 桃園農業強步大會
19 竹南郡警察召集
20 竹南建築信組總會
21 桃園稅務管內家屋稅完納
22 人事報社消息
23 地方多より
24 今日の映画演藝
25 第六期決算報告/益豊商事株式會社
26 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 洋服生地配給統制 整備委員會を設置
02 戰時財政の膨脹と國民の擔保力(下)
03 新竹林產工業近く石井氏を社長に選任
04 臺灣證券の興業總會
05 國產スレート總會
06 コークス配給統制 中間販賣業者と懇談
07 臺灣煉瓦總會
08 埠頭滯貨解消に 各種行政措置を企圖
09 臺灣窯業總會
10 薪炭材の新給源 嘉南大圳に植林計畫
11 照明燈
12 各地信組總會
13 兜町前場況
14 兜町後場況
15 島內株仲值表
16 ラジオ
17 水滸傳(876)/黃得時;碇政彌
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第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 メラウケを連爆 軍事施設に投彈
02 ソロモンの米陣地爆擊
03 米英會談を注視 獨外務省筋の觀測
04 御差遣宮殿下台臨 輝く陸大の卒業式
05 圖像:嚴たり怒江前線
06 四頭會議組織に決定 反樞軸陣營頻りに劃策
07 南部戰線の赤軍擊退さる
08 時局總觀 決戰期遠からず 生產に全力を傾けよ
09 米國議會の動き ルーズヴエルト教書を繞り
10 獨軍ヴオローネジ撤退
11 伯林帝國大使館竣工
12 圖像:軍紀風紀嚴正なビルマ防衛軍步哨
13 重慶治下人心動搖 物價統制の取締りに
14 ジ港に艦船集結
15 印度獨立聯盟 盤谷本部で記念大會
16 智利の軍備 陸軍八萬、海軍艦艇卅餘隻
17 米國農村勞働力補給に大量
18 諾威南部海岸で英快速艇を擊退
19 翼贊運動宣傳本部を設置
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 新竹神社列格奉告祭 長谷川總督、勅使として參向 けふ嚴かに執行はる
02 州民歡喜に湧立つ
03 烏賊・海賊・人魚 海の幸、山の幸を聽く座談會(二)
04 五大運動を展開 基隆市の奉公壯年團
05 小國民文化協會に二研究會
06 葡萄酒を御下賜 危篤の林銃十郎大將に
07 米英の獸的行為 敗戰と共に益益露骨惡辣 交換船で歸朝香川卓一氏談
08 小康狀態を保つ
09 軍人遺族の住宅 二十八戶、けふ竣工式
10 代用マツチ 近くお目見え
11 海軍スキー術生る 國防スーキ術に大なる示唆
12 兵器製作の殊勳甲 陸軍大臣が表彰
13 桔俱の活動狀況 每月最終木曜に放送
14 國民校經營委託研究發表會
15 後一息で九萬人 滾る新竹州志願兵熱
16 キヤサバで中毒騷ぎ
17 興南詩苑漢詩

擬古 五/文訪、擬古 六/文訪、擬古 七/文訪

18 軍人慰問素人演藝會
19 初代配給課長に友田藤太郎氏
20 宮崎前基隆署長に記念品贈呈
21 人事・消息
22 今夜の放送
23 商況(廿六日前場)
24 興南案內報社消息
25 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 決戰必勝の決意牢固 政府、議會一體となり 議會あす再開頭條新聞

【東京發同盟】決戰下第二年目を迎へ大東亞戰爭完勝への決戰態勢確立を課題とする第八十一回帝國議會は去る二十一日再開のところ政府の都合に依り一週間延期されたが愈愈明二十八日豫定の如く再開される事となつた今議會は緒戰の戰捷を基として戰力の飛躍的增強を期する重大使命を荷ふものであり議會の運營は一にこの點に集中されるが政府議會共この重要議會に備へて既に萬般の準備を完了した即ち政府に於て戰力增強に喫緊不可缺なる重要法案八十八件を決定し兩院に提出亦百億圓に及ぶ一般會計豫算を始め各特別會計の編成を完了し臨時軍事費も目下查定を略終了、而して風邪のため懸念されてゐた東條首相の經過極めて順調で再開日に備へて慎重を期してゐる、一方議會側も政府と協力して決戰議會を通じて真に國家總進軍態勢を確立すべく法案の事前審議に萬全を期し建設的審議の基礎を培ふて萬般の態勢を整へてゐる

而して再開日の二十八日は貴族院は午前十時眾議院は午後一時よりそれぞれ本會議を開催劈頭東條首相の施政方針演說を始め谷外相、賀屋藏相(眾議院のみ)の外交財政演說が行はれこれに對して貴族院は時間の關係で質問を延期眾議院は山崎達之輔氏が質問第一陣に起つて戰爭完勝に對する政府の決意と所信を質す事になつてゐる更に眾議院では一切の論議を戰力の增強に集中する建前から豫算總會の運營に格別の工夫と考慮を加へ飽くまで效率的審議を期する方針であり二十九日藏相の一般方針の說明があつた後一般質疑に先行して秘密會を開き特に物動作戰關係について關係官の說明を求める事になつてをりかくて今議會は政府議會一體となつて決戰必勝の牢固たる決意が力強く內外に闡明され決戰議會に相應しい多大の成果と真價を遺憾なく發揮昂揚するものと期待されてゐる

02 指導者養成の中央機關設置 翼贊會、關係主務大臣に上申
03 首相の施政演說多大の注目 生產增強の經綸を披瀝せん
04 眾院最後的打合せ きのふ議會役員會で
05 貴院、質問を留保
06 轉廢小賣業者の共助金要綱
07 四氏、翼政會入會
08 ニユーギニア連爆
09 電力規正更に強化 現行告示を改正公布
10 冀西一帶治安確立 暗黑地區から樂土へ
11 敵機、蘭貢に來襲 又もや市街に不法投彈
12 スマトラの鹽採集法
13 全幅的協力切望 遞信省當局談を發表
14 樞軸軍補給有利 落下傘部隊が猛躍 チユニジア戰線
15 戰局の歸趨 有力な觀測
16 思ひ出の土地 日、獨、伊は飽く迄協同 東上のス新駐日獨大使語る
17 選擧區制の單位改變 異議申立處理は悉く知事の權限
18 宜蘭商議所の通常總會
19 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 本島食糧增產の諸施策社說

大東亞戰爭決戰の第二年目に於て本島として取るべき戰力增强の一方策として戰時食糧の綜合的增產にあるは旣に督府の方針として決定せられたのであるが、其の具體的諸施策に關し未だ徹底を缺くところがある以て此處に於て吾人の所見を述べて見たい。先づ主要食糧たる米の增產方策としては誰しも價格の節調を考へられてゐるが、高米價政策は國民消費生活に對し多大な影响を與へるので出來得るならば之を避けたい。尤も現在島內の米價は米管の關係で內地米より比較的に割安であるから引上げの餘地はあるがそれよりも現在の蒐集組織を改善して米價引上げと同樣な効果を擧げる事が最も合理的だと思はれる。周知の如く現在各州廳に於ける米穀納入組合では概して多大な中間手數料を收得し、臺中、新竹州の如き米產地では一袋約七十錢の利得を收めてゐるといはれてゐるから、若しも之を產業組合系統に取扱はしめれば一石一圓六十六錢の節約となり得る筈である。假令產業組合系統に於て多少費用が掛つても一石一圓四、五十錢內外の節約が可能と見られてゐるから、是非此の問題を早く解決すべきである。最近米穀納入組合に對する農業關係者の非難不滿は旣に掩ふべからざる事實となつたから、當局に於て米作農民に活を入れるには先づかかる卑近な事柄から着手すべきである。

次に食糧增產の方策として栽培面積の擴大を企圖すべきであるが米作に對しては差當り水田甘蔗作の撤退と嘉南大圳の二年輪作を實行すべきである。現在殖產局農務課では甘蔗作の水田撤退を審議してゐるが從來植付面積四萬餘甲に對して僅か二千餘甲しか撤退しないとの事であるから、此の程度では到底米穀の多量增產は望まれないであらう。上記の二問題に對してもつと關係當局の協力を促がしたい。尚肥料配給の米作重點主義は旣に當局の方針として決定せられ、從來の米糖二元主義より一步進められた事は本島として劃期的事實として認めざるを得ない。尤もいくら米作に肥料の配給を多量分與しても到底充分でないから堆肥の積極的獎勵も並行せねばならず此の方面に對する當局の努力は一兩年來着着實績を擧げつつあるは頗る喜ぶべき現象といはねばならない。もう一つ是非實行して貰ひたい事は米作增產に一定量以上實績を擧げたる農民に對しては自家消費用米を幾分多量配給すべき事である從來農村に於ては稻刈取時期に多大な雇傭勞力を要するが食糧を提供するにあらざればなかなか雇傭しにくい慣習があるからかくの如き獎勵方法は本島農民の心理によく合致し案外增產促進の良策ではなからうかと思はれる。

現在米穀以外の食糧として藷、落花生、キヤツサバ、小麥等の增產をも綜合的に立案せられてゐるが、これらは蔬菜やバナナや其の他の作物より頗る不利の點もあるから、此の際農作物價格間の綜合的關係を調節すると共にバナナ、鳳梨、茶等の不急作物の栽培面積を縮少して其の栽培面積の擴大に轉換すべきは言を俟たない。上記の諸施策はいづれも應急對策といふべきものであるが、更に進んで根本對策をも考慮しなければならない。此の問題に關しては今之を叙說する餘白はないが、農民をして土地との繋がりを强固にする自作農創定や、根本的小作制度改善や適正經營規模創設の諸點に對して從來殆ど着手せられてゐないやうであるから、これらの農政に對しても着着實施すべきである。最後に農民をして時局の重大性を認識せしめ以て中心より食糧增產の熱を驅り立てなければならない。唯本島農民は內地農民より教育の程度も低く且つ時局認識が不充分の點あるは免かれないから、幸に上記應急的根本的諸施策を並行すれば必ずや相當の効果を擧ぐるであらう事は信じて疑はない。

02 國民の”神拜行事” 翼贊會から成案公表
03 繰出す奉祝繪卷 新竹州民赤誠の慶び一齊に爆發
04 素人の防空壕作り 是非これだけの注意 臺北市發表
05 學徒體育振興會未設置支部 二月中に具體化
06 果敢に率先挺身へ 陣頭指揮役職員大會第二日
07 長谷川總督歸北 あす空路で臺中へ
08 出し物の入賞團
09 圖像:新竹神社列格奉告祭奉祝催し
10 もう一息で四十四萬 全島の志願兵累計
11 “決戰生活の實踐へ” 花蓮港で藤岡兵務部長熱辯
12 傷痍產業人に親心 再起奉公に萬全の策
13 藤岡兵務部長來花
14 學徒の野球禁止論 文部省、檢討に乘出す
15 鬼畜の限りを盡す 交換船で歸朝した邦人監禁生活を語る
16 皇奉中央本部定例部長會議
17 國民貯蓄の重要性を力說 宜蘭市で講演會
18 員山信組總代會
19 宜蘭郡支會參與奉公委員會
20 鯡の大量配給 青森縣會議事堂で現地協議會
21 軍屬雇員募集 臺北憲兵分隊で
22 龜山氏衛生課長に就任
23 宜蘭市農事共同組合聯合會總會
24 本多事務官の嚴父逝去
25 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 擧州建艦献金 神社列格奉告祭を期して 新竹州民總進軍
02 新竹州奉醫團 來月六、七日に第一回總會
03 嘉義市郡の志願兵
04 新化神社御造營工事進捗
05 各地信組總會
06 新營郡學校查閱
07 お山の神社着着御造營
08 奉公推進員指名 嘉義市百二十名決定
09 潮州郡街庄長打合會
10 下淡水溪の築港 高雄州民の關心集中
11 紙芝居道具 安東、大山兩氏が寄贈
12 臺南市奉壯團地域別協議會
13 埔里家政青年兩校實現 愈よ四月一日に開校
14 頼もしい・銃後壯丁團 臺南署の檢閱好成績裡に終了
15 北斗郡の志願兵劇
16 勤報青年隊點呼
17 彰化奉公青年隊 第三期生の入隊式擧行
18 濱崎高雄州警察部長鳳山郡巡視
19 この意氣で! お山で一日一厘貯蓄を勵行
20 白衣勇士にご馳走 獵友會獲物を献納
21 官吏着任 神田屏東市長
22 舊正日廢止の實狀を調查
23 高雄港灣會館 いよいよ實現を急ぐ
24 赤誠の献納品
25 羽藤屏東署長
26 東亞纖維會社創立
27 謝禮金を献金報社消息
28 造橋庄民の誠 新鮮な野菜献納
29 嘉義市傷痍軍人分會修養懇談會
30 職域青年團結成打合
31 曹公水利組合長更迭
32 嘉義乘合自動車株式
33 人事・消息報社消息
34 地方多より
35 今日の映画演藝
36 第八回決算公告/國產スレート株式會社
37 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 諸建議事項可決 臺灣商議所總會終了
02 諮問機關を設置 臺灣茶業協會で
03 本年度から展開される 皇國農村確立運動
04 貿易為替諸事務 愈よ商政課に移管
05 食糧增產に懸命 梅原理事の内地視察談
06 澱粉標準品查定會廿八日に開催
07 臺中林業出張所草屯支所落成
08 臺貿機構の變革 部會運營委員會規程を協議
09 臺灣製材組合創立組合長に石井氏
10 臺灣茶共同販賣所解散總會を開催
11 茶業生產計畫委員會を開催
12 照明燈
13 商況(廿六日後場)
14 ラジオ
15 水滸傳(877)/黃得時;碇政彌
16 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 モレスビーを爆擊 我荒鷲、廿六日夜重ねて
02 ソロモンの航空戰 米國海軍省廿六日發表
03 潛水艦戰益益激化 米英朝野、極度に狼狽
04 米國商船の沈沒 六百一隻に上る 大西洋水域のみで
05 ロストフの攻防戰 淒慘な死鬪が續く
06 參戰中國(一)
07 再開議會の動向(上) 今期議會の重大性
08 ル、チ米英會談 最高方案を協議
09 出席者顏觸れ
10 決定の内容
11 チリー社民黨出身閣僚三名辭表提出
12 ス市戰局重大化 獨軍士氣愈よ軒昂
13 駐歐帝國陸軍武官會議 廿九日からローマで
14 空虛な皮算用 劇的效果を狙ふ
15 赤軍、千七百餘機を喪失 冬季攻勢以來
16 ニユーヨークの勞働者罷業
17 武器貸與法延長案 相當の波瀾豫想さる
18 マルセーユに戒嚴令を布告
19 反樞軸軍は受身の形 ロメル軍撤收作戰進捗
20 婦人勞働者が從業 米戰時生產局發表
21 自由を得るまで 斷じて抗争 インド志士ボース氏熱辯
22 英國打倒、獨立達成へ ビルマ在住印度人氣勢擧ぐ
23 米國、學生を續續召集
24 米國商船の竣工を發表
25 英一日の戰費 一千四百萬ポンド
26 英驅逐艦ジ號擊沈さる
27 國內戰線を強化 獨國民決意愈よ堅固
28 米英兩國の武器改良
29 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 嚴かな奉祝執行 各種奉納催しで全市湧返る 新竹神社御列格奉祝第二日
02 赤誠の建艦献金 初日で七百圓に上る
03 初給手當を新設 勞務要員確保の為めに
04 物淒い“麻山”の景氣(三) 海の幸、山の幸を聽く座談會
05 塚田大將外三英靈を弔ふ けふ陸軍合同葬執行
06 芝山巖祠例祭奉納武道大會 臺北中で開催
07 續く建艦献金群 武官府廿七日受付の分
08 二萬圓献金 南部無盡から
09 入團式並に月例幹部會開催 三十日奉壯團で
10 明朗に快活に 基隆市文書課の職域奉公訓
11 圖像:神宮氷上大會
12 臺北總領事更迭 後任は馬長亮氏
13 日本通の外交官 馬新總領事の橫顏
14 高校出願者數 理科に著しい增加
15 女子青年幹部鍊成 廿八日から建成校で
16 華僑の安居に感謝 前總領事張國威氏談
17 商報運動の重點を協議 商報會で兩日間全國幹事會開催
18 浙江省北部に大災害
19 ニセ刑事御用
20 人事・消息
21 煙幕
22 米英人の野獸性 交換船龍田丸で歸朝した 松林文治氏の體驗談
23 今夜の放送
24 商況(廿七日前場)
25 興南案內報社消息
26 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 決戰議會けふ再開 東條首相大膽率直に決意を闡明頭條新聞

【東京發同盟】第八十一議會は二十八日再開され貴族院に於ける東條首相の施政演說を皮切りに愈愈本格的な論議が展開される

この日東條首相は病軀を押して決然登院し午前十時開會される貴族院本會議にて戰局の現段階に對處する帝國政府の內外政策の重點を闡明するが首相演說は征戰完遂上の緊急要請たる生產增強の方途を始め國內戰爭態勢整備大東亞建設の基本方策締盟諸國との外交關係並に戰局の推移等現下の政治經濟軍事等の大綱につき大膽率直に政府の方針を說明し帝國不動の決意を闡明するものと見られ各方面から甚大な關心と期待をもたれてゐる次で貴族院では谷外相の外交方針說明あり一般施政方針に對する質疑は後日に讓る事として散會午後一時より眾議院本會議が開かれ貴族院と同樣首相外相の演說に次で賀屋藏相の財政演說があり終つて質問第一陣を承つて翼政總務山崎達之輔氏登壇刻下の我が戰爭施策の各般に亘つて銃後國民の要望を端的に表明しつつ政府の方針を質し併せて全國民が一丸益益征戰完遂に邁進せんとする熱鐵の決意を披瀝して政府を鞭撻する筈である、而して議會は續いて二十九日より開かれる豫算總會を中心に真摯な論議が進められるが今期議會は戰爭下の特殊性に鑑み議會側でも議案審議期間を可及的に短縮し以て政府をして戰爭施策に專念せしめ樣としてゐるので貴眾兩院の本會議及び各種委員會も極めて快速な審議振りを發揮し大體二月一杯には全議案を議了するものと豫想される而して今次の再開議會に於ける論議の中心は謂ふまでもなく戰力培養の基底たる生產力擴充の方策如何にあつて百億に達する一般會計豫算及び近日決定の臨時軍事費特別會計豫算に盛られた生產增強方策の內容を基礎に劃期的な增稅法案戰時行政特別法案その他の戰時立法を繞り決戰下に相應しい議會論議が行はれるものと見られる、かくて今期議會は悽愴苛烈な決戰連續の長期戰に對處して戰ひ抜き勝ち抜くための國內態勢整備、特に生產力の飛躍的擴充を實現する為の具體的方途が論議檢討され逞しい強力國策の實行が約束される事とならう

02 臨時軍事費追加案 理由說明後直に可決
03 圖像:基地を飛立つ海鷲を送る整備員
04 遲れた會期は審議で取戻す 首相と議長の決戰姿に呼應
05 韶關大混亂に陷る 我が新春劈頭連爆で
06 船員の士氣を昂揚 待遇案を閣議で決定
07 情報局發表
08 貴院の質問 伍堂氏先陣
09 海の戰士に輝く榮譽
10 質問は後日に讓る
11 本日の兩院
12 海軍聯合航空總隊新設 航空戰力の飛躍增強
13 日獨伊銃後血盟大會
14 慎重な檢討を要す ル、チ會談の内容
15 一層の奮起を切望 海軍、遞信兩當局談
16 新任駐日獨大使長崎發東上
17 內容全く空疎
18 米海兵の擴充計畫
19 スターリン 米英大使と會談
20 ラングーンに敵機來襲
21 藤岡兵務部長 花蓮港管下を巡視
22 軍官民懇談會開催 藤岡兵務部長を圍んで
23 翼贊會支部地區別協議會
24 獨婦人勞働力の產業動員を實施
25 廣告報社消息
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 戰時道德の昂揚社說

戰時下に於ける銃後社會と倫理道德の問題は、一見第二義的なことかの如く考へられがちなものだが、決してさうでないことは多少でも思慮ある國民のひとしく確認することと云はねばならない。唯戰爭を戰ひ拔き最後の決戰にまで勝ち拔く為に、國家國民の總力を擧げて所謂戰力增强の一點に集中せしめねばならぬ、といふ一事を强調するの餘り、動もすれば物的生產の方面にのみ重要性が置かれ、爾餘の精神文化方面就中倫理道德などは第二義的に考へられがちなことは、洵に戒心を要すべきことである。勿論當面の戰爭遂行の見地から、何よりも先づ戰力增强の一點に萬遺憾なきを期せねばならないが、しかしそのために銃後社會に於ける倫理道德方面は決して疎かにしてよいわけはなく、否總力戰の本質から銃前銃後を撤廢した今日に於ては、寧ろ戰時道德のより一層の昂揚が前線將士の奮闘に對する國民の責務であり又總力戰の遂行を果す所以であらねばならない。

如上から考へるに、最近ごく一小部分の現象であるとは云へ、倫理道德方面の弛緩があるやに見えてゐるは、實に遺憾至極なことである。殊に二三の實例が示してゐる如く、其れがうら若き女性であり、職業戰線に立ち動く少女である場合、洵に寒心に堪えない。只でさへ誘惑に陷り易いか弱き少女が、若しも道義心の弛緩から、邪道に引きづり込まれたとすれば、それは實に恐るべき一大事と云はねばならぬのである。何故ならば、其れが一種の惡しき空氣を作り、漫性的惡傾向化する恐れがあるからである。旣に過去の事例に徵して見ても、斯る惡傾向が善良なる分子を次第に蠶喰し行く過程を如實に物語つてゐる。ここに一般の不良少女問題とは違ふ特異性がありそれだけに由由しき問題と云はねばならない。勿論善良なる少女の墮落の原因については他にも有るであらうが、現下の場合主として戰時道德心の弛緩に依ることが多く、茲に世人の深甚なる關心と警戒を要請する所以が存する。

以上を要するに戰時下倫理道德心の弛緩は、それが如何なる方面に於て露呈するにせよ、直ちに以て總力戰體制の一角を崩すものであることを認識せねばならぬ。總力戰制下に於ては銃後は銃前に繋がり、物心を問はず一國の總力を發揚することに第一義的第二義的の區別はない筈である。總力戰體制を連結する各環が夫夫の役割を果してこそ總力戰の真價は發揮されるのであり、その內の一環が弛緩し或は破壞されれば忽ちにして崩れることを知らねばならない。大東亞戰爭は世界の新秩序を建設せんとする高邁な道義心の發露から敢行せられた戰爭である。全國民は此の崇高なる道義心に透徹しなければならない。必勝の信念は此の道義心の上に立つて始めて力强く發揚せられるのである。銃後社會の倫理道德の弛緩は直ちに此の大いなる道義心の弛緩を意味する。大東亞戰を完遂し東亞新秩序を建設する大使命を持つ我我は、些かの心の弛緩をも許されない、世の老若男女に深甚なる省察戒心と覺悟を改めて切望する次第である。

02 皇恩の無邊に感泣 宣誓文に奉公の至誠を罩め 產業戰士總督に正式呈上
03 御歌會始の御儀 古式床しく執行はる
04 鶴嘴戰士の赤誠 俸給の百分一貯蓄して献金
05 島民全部が戰士 高木馬公警備府司令長官談
06 朝鮮の徵兵制度 八月一日施行・來年四月實施 內鮮間の入籍も自由
07 長谷川總督 けふ午後三時臺中着の豫定
08 圖像:志願兵後期生の營內生活
09 畫劇挺身隊結成 皇奉各市郡支會に
10 航空神社を建立 陸軍航空整備學校內に
11 所訓五條貫く一誠 入所後の志願兵後期生
12 擧動早くも軍隊式
13 代用品展好評を博す
14 齋藤長官近く上京 きのふ局部長會議開催
15 陣頭指揮大會 ゆふべ松山大北座で
16 府東京出張所機構擴充
17 東亞海運海口代理店
18 人事・消息報社消息
19 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 全島市勸業課長會議 花蓮港市で開催さる
02 銅鑼—通宵道路 本年中に完成の見込
03 日婦屏東市支會令旨奉讀式
04 圖像:ビルマの新春
05 翼贊高雄州會 きのふ開催さる
06 新竹州家屋稅擧州完納
07 農報實踐を強調 坂口知事が說く增產の要諦
08 中部ジヤワの旅 ジヤワのメツカ(六) デマツク縣の禮拜堂海外遊記

【ジヤカルタにて大田同盟特派員發】スマランを出發、東北に走りデマツク縣に至る、縣廳舍の前に三重の塔のやうな恰好をした瓦ぶきの大きな禮拜堂がある、これは今から四百年前モジヨパイト王朝時代に建られたもので、ジヤワのメツカと言は島內で最も古い禮拜堂である、それ以前はジヤワでは野外禮拜が行はれてゐたもので每年ジヤワ正月やハワヂ祭になると全島から善男善女が集り、メツカに向つて遙拜を行ふ、附近一帶は棉作の好適地で、植付け準備が進められてゐる、デマツクを後に更に半島の尖端の方へ向ひ、州境を流れるセラン河を渡るとパテー州に入る道路の兩側に亭々とそびえるのはカポツク樹の林である、真直に延びた幹から真橫に針の如く延びた枝に真黑な實が幾つかなつてゐるそれがこのあたりでは並木となり、林となり森と擴つて一面に展開してゐるのである、バテー州の狀況を州長官に聞くと「この州は他の州に較べてやゝ地味が廋せ、農產物としてはカポツク、チークが主で、米は水の關係で一毛作より出來ない處もあるが、水產、家畜は相當盛んである、又家內工業も盛んで玉蜀黍の葉で卷く土民煙草の生產は原始的であるが州外へも移出してゐる狀況であり來年は一部に棉作を行ふ豫定である

△ジヤワ海の波靜か ペカロンガンやテガルべ

再びスマランへ戻り、ペカロンガン州へ向ふ道は海岸に近く、波一つたゝないジヤワ海が椰子の木の間に見えかくれする、しばらくして道はチーク林に入る、丸い青い葉をつけたチークは數十尺にそゝり立ち、それが山一面を蔽ふてゐる光景は實に壯觀である、チーク林を約一時間快走、ペカロンガンへ着く、戰爭の際この附近は掠奪行為が行はれた模樣で被害をうけた民家も相當あつたが、今ではすつかり平和に立ち返りスマラン方面へ避難した華僑も歸つて來てゐる、この地一帶は往年マタラム王朝の治下にあり王朝が東印度會社と交戰した古戰場である、バテツクの家內工業が盛んであるが、柄はソロジヨクジヤの茶系統と異り赤みがかつたケバケバしい色彩で支那人向きのものが多い最近原料難で休業してゐる業者があるので州では失業者救濟の一策として繩作りを教へた處大へんなで普及し、今では共同作業場が出來て大人も子供も仲よく上手な手つきで繩作りに一生懸命である、又海岸近く鹽魚の製產も行はれてゐるが近く製鹽も行ふ方針である更に西走テガールに至る、テガールは蘭印當時から紡績の中心であつたが、市外の紡績工場では青空にむくむく勢よい煙が上つてゐる村を通りぬけ海岸へ向ふ、そこにはマタラス王朝ジヤンクラート一世の墓が淋しく建つてゐる、波打ち際に出るとジヤワ海をわたつて潮風が吹き渡り防風林をさわがせてゐる、この海をこえてはるかな祖國、そこには今や米英撃滅の大旗を振りかざした正義日本が大東亞の建設の偉大なる推進動力として大きく世界に輪車を廻してゐるのである。そしてこゝジヤワは南方第一線の重要な一環として躍進し、征戰完遂に全幅の協力を捧げてゐるこの汀に立つて次ぎくと思ひを廻らせば熱い情熱の奔流を感じる、起ち上れ、邁進せよ、榮え行け、中部ジヤワよ、記者はその健やかな發展をいのりつゝ歸□についた

09 電源開發問題 竹村土木課長答辭
10 太陽の暖かさで 思想對策高雄州會で當局言明
11 十萬名に肉薄 臺中州下の志願兵
12 各地信組總會
13 曾文郡の志願者
14 マヘボ溫泉の開發 地元官民實現に躍進
15 麗し軍國四兄弟 競つて譽れの志願兵へ
16 杉田彰化署長着任
17 慰安演藝會 勇士も飛入り
18 學齡超過兒童宙ぶらり 嘉義市當局の善處要望
19 北斗郡學校長打合會
20 古巢に歸つて心強い 坂田警務課長
21 第九回宜蘭市會 災害復舊費等を可決
22 譽の遺家族慰問演藝會
23 赤誠の献納品
24 州市議月例會 引續き開かる
25 礁溪信用組合總會
26 官舍荒しを逮捕
27 人事報社消息
28 地方多より報社消息
29 今日の映画演藝
30 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 鐵鋼增產を企圖 製鐵工場の國家管理斷行
02 船用品の配給統制 一元的配給會社を設立
03 港灣荷役增強期間 二月一日より實施
04 龍江信組總會
05 為替交易調整を含む(上) 新年度特別會計豫算
06 臺灣製紙總會
07 大甲街消費米組合總會
08 木材增產懇談會 多大の收穫を得て終了
09 鐵鋼增產に對處 日鐵トーマス製鋼法採用 トーマス轉爐の特長 今泉博士の偉業
10 木炭計畫增產に 國有林處分計畫を樹立
11 臺灣木材組合長に石井氏
12 臺北州米粉製造組合總會
13 臺貿と貿易業者 部會制で聯繫に決定
14 經濟手帖 二百三十億達成は可能
15 照明燈
16 商況(廿七日後場)
17 ラジオ
18 水滸傳(877)/黃得時;碇政彌
19 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 決戰議會愈よ再開 本年こそ大戰果を擴充 東條首相の施政演說 顧るに大東亞戰爭 大詔一度降るや 大東亞戰爭開始前 斯くして帝國は 中華民國は汪主席 ピブン首相の逞 斯くてわが戰友 現在軍政下にある 今やフイリツピン 既に中華民國が 抑抑戰力增強に關 物的戰力の擴充 以上申し述べた
02 參戰中國(二)
03 緬甸に少年隊訓練所
04 結局沙漠の蜃氣樓 ル、チ會談堀第三部長斷言
05 宣傳に過ぎず ドイツ政界の見解
06 服務狀態は真劍 上村長官の俘虜視察談
07 敵船十六隻擊沈 獨軍司令部特別發表
08 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 遵法生活の徹底 まづ指導者が率先垂範 翼贊會政府に具體案上申
02 戰ふ前線の迎春譜 愉快!元旦早早に敵機を擊墜 銃後に贈る南海便り 大空 數機 突入 配置 荒鷲
03 バゴボ族も協力(四)海の幸、山の幸を聽く座談會
04 基隆市の市域擴張 具體的運動の機熟す
05 勅使長谷川總督 空路臺中へ向ふ
06 山内警務局長 空路急遽上京
07 定例區長會議
08 派遣看護婦慰問會
09 特設勞務奉工隊 新竹州隊三十日晴の歸還
10 明日への戰爭準備 後期生の入所を迎へ石川訓練所長談
11 住宅調查表 未提出者至急提出
12 基隆總會二則
13 圖像:國民學校職業指導教科書
14 若櫻に感想を叩く 山中俊次君 林桂森君 楊添燈君 蔡長木君 中土貴盛君 連焰垹君
15 全國民甲種合格 國防技術普及徹底の目的 鍊成を終へ水津氏東京で語る
16 現地で研究 派遣佛印交換學生 陳荊和君語る
17 志願兵熱昂る基隆市
18 李香蘭近く來臺 「サヨンの鐘」の撮影に
19 興南詩苑漢詩

擬古(八)/文訪、首春重之宜蘭羅東/肇藩 高士穆、歲除日自農村歸家/肇藩 高士穆

20 村松貯蓄銀行頭取辭職 後任荒木氏が兼任
21 俳句に託して 村松氏心境を語る
22 南方派遣軍屬募集 臺灣軍副官部で
23 今夜の放送
24 興南案內報社消息
25 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 明年度一般會計本豫算 百廿三億四千百萬圓 明年度の追加豫算廿三億四千五百萬圓頭條新聞

【東京發同盟】政府は二十八日の院內持廻閣議において二十三億四千五百萬圓の明年度一般會計追加豫算を決定、この結果明年度一般會計本豫算額は九十九億九千五百五十五萬六千圓とさきに決定せる歲入歲出概算に比し五十五萬六千圓の微增に止つたが追加豫算を合算すれば百二十三億四千百萬圓に達する未曾有の大豫算となり十七年度一般會計豫算(今議會提出の追加豫算を含む)に比し三十億二千三百萬圓の增加となつた

追加豫算の各省別歲出

十八年度一般會計追加豫算の各省別歲出經費の主なるものは次の通りである(單位千圓)

▲內務省所管

一、地方分與稅分與金特別會計への繰入三二、◯◯◯

一、災害土木費二◯、◯◯◯

一、防空關係經費增加三、◯◯◯

▲大藏省所管

一、國債費增加一三、◯◯◯

一、臨時軍事費特別會計へ繰入一、四五四、◯◯◯

一、為替交易調整特別會計へ繰入四一◯、◯◯◯

一、鹽田災害復舊補助一三、◯◯◯

▲文部省所管

一、氣象機關整備二、◯◯◯

▲農林省所管

一、重要肥料供給確保助成金六二、二一◯

一、木材緊急對策費一二、八一六

一、風水害復舊費一三、◯◯◯

▲商工省所管

一、產業設備營團損失補償金增加八八、◯◯◯

▲遞信省所管

一、木船保險法施行に伴ひ要する經費二九三

一、機帆船積石炭輸送獎勵に要する經費一三、八八七

一、港灣荷役力の確保に要する經費二、九六一

一、外國船傭船料調整費補助の增加一二、五三五

一、特殊會社補給に要する經費二◯、六二二

▲厚生省所管

一、國民徵用制度の強化一◯、◯◯◯

▲大東亞省所管

一、在外公館廳その他新營費の增加五◯◯

一、特殊財產事務處理に關する經費五五一

一、南方諸地域に關する調查に要する經費三◯ ◯ (タイ、佛印における地上資源その他作業調查を行ふもの)

一、支那における特殊警察に要する經費一六、三七◯

一、華北高等工業學校設置費補助一、五◯◯

一、中支農業助成會補助二五◯ (中支における米穀生產の增加を期しこれが指導機關たる中支農業助成會に補助金を交附する)

一、日泰文化連絡協議會に要する經費二五

一、在バンコツク日本文化會舘補助六四◯、

一、在ハノイ日本文化會館補助三五◯

一、南方における日本語普及事業助成一五◯

一、南方における在外邦人子弟教育施設費補助七二

一、南方鑛業技術員養成費補助九四

南方開發の先馳者となるべき鑛業技術者養成機關が民間團體として近く設立されることになてをり政府としても南方鑛業開發の重要性に鑑み補助をなすこととした

內務省所管

【東京發同盟】內務省所管昭和十八年度追加豫算總額は六千七百五十五萬一千圓內經常部は三千二百三十五萬九千圓臨時部は三千五百十九萬一千圓で主なるもの左の如し(單位千圓)

▲地方局

一、地方分與金特別會計へ繰入增三二、三四一

▲警保局

一、防空重要都市特設消防制度施行費二七

▲國土局

一、災害土木費補助

二◯、◯◯◯

一、津波災害對策事業補助年度

一二◯總額一、九三◯

一、港灣災害復舊費一、三七◯

一、府縣道改良費補助の增六五◯

一、防空資材設備補助の增

三、三四五

▲管理局

一、石炭增產對策に要する經費

一、四九八

02 追加豫算の各省別歲出
03 破邪顯正の戰ひ 谷外相の演說要旨
04 先議法案を急速審議 眾院、廿九日より連日本會議
05 農林辭令
06 勤勞緊急對策經費
07 十七年度追加豫算の內譯
08 貴族院本會議
09 首相の演說多大の反響 參戰中國殊に好感
10 眾議院本會議
11 眾院けふから豫算總會
12 けふの兩院
13 泰國、滿腔の敬意
14 敵船一隻を擊沈 我が荒鷲濠洲北部水域で
15 重ねて獨立言明 比島官民に絶大な布望
16 マライ等原住民 痛く感激す
17 敵船八隻を擊沈 ドイツ潛水艦隊
18 スターマー氏入京 新任駐日ドイツ大使
19 豫算總會
20 一月中に四十五萬噸葬る 獨の通商破壞戰
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第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 微妙な歐洲諸中立國の動き社說

米英の佛領北阿進攻に依り、地中海の戰局は重大な轉換を示してゐる。敵米英がここを足溜りとして北阿一帶を確保して歐洲大陸を南方より脅威する態勢を採るのを當面の目標としてゐることは疑ひない。これに對して獨伊は佛本土の地中海沿岸一帶とコルシカ島に進駐して歐洲大陸の防衞陣を固め、今や兩國家群の間に必死の攻防戰が展開されてゐる。問題はこの間にあつて中立を標榜するスペイン、ポルトガル、トルコの動向である。これら中立國の動向こそ地中海の霸權を握る鍵とも見られるのである。從つて樞軸、敵米英側の抱き込み工作は熾烈を極めて居り、戰局の進展と共にこれら中立國の動きが重視される所以である。先づ英海軍根據地ジブラルタルに隣接するスペインの動向はポルトガルと並んで世界注視の的となつて來た。主義主張が樞軸側に立つてゐるに拘らず、未だにスペインが中立を守つてゐる理由は四年間に亘る內亂後間もないため政治的不安定と經濟的對外依存によること云ふまでもない。ポルトガルは尨大な植民地の保全に汲汲として中立を堅持して來たが、地中海戰局の急進展はもはやその中立を許さざる狀態に立ち至らしめてゐる。從つて最近に於ける西葡の往來及び獨西會談等は注目すべき事態である

次にトルコが世界政治に於て多少とも重要性を持つてゐるのはその資源のためや政治的實力の强大さのためでもなく、實にトルコの占める地理的位置の然らしめるところである。トルコは歐洲と亞細亞とを結ぶ陸橋であると同時に、アフリカへの通路を扼するから、東地中海に於ける一勢力たるこの國を列强が狙ふのは當然であり、あらゆる謀略と抱込工作とが伸ばされる所以である。現在トルコは獨ソ米英の微妙なバランスの上に立つてゐる。しかしトルコが希求してゐるのは國內建設に必要な平和である。トルコ外交の根本方針は全ての國と友好關係を保ち、國力を充實增進せしめることにある。從つて形勢が混沌たるうちに一方の國とのみ友好關係を持し、他方と對立すると云ふ態度は採り得ない。卽ち最近の外交事情を見ても一方には英ソ土共同宣言、米と武器貸與協定を結んでゐると同時に、他方には獨土武器借款協定、伊土通商協定を締結し、均しく友好關係を結んでゐることは如何にトルコが中立維持に努力してゐるかが窺はれる。

然るに戰火が北阿、コーカサスに及んでトルコの立場は著しく困難となつて來た殊に最近に於ける東部、北阿兩戰線の事態が西亞方面に對する米英の壓力を急激に加重したことは否定出來ない。米英はこの機を逸せず、西亞方面に於けるその地位を不動のものとし、從來の單なる對樞軸防壁の地位から寧ろ積極的反攻進擊の基地たらしめんとして着着工作を進め、その中心はトルコに置かれてゐる。舊臘相續いで重要打合のために歸國した米英兩大使は今やトルコに歸任し、刻下の事態を利用してトルコの抱き込み工作に躍起となつてゐる。去る十四日突如斷行されたトルコ國會の解散も或ひは米英の動きと何らかの關聯を有するのではないかと見られてゐる。かくて戰局の進展と共に手をかへ、品をかへて侵入しつつある米英の壓迫と嚴然と控へる獨逸の威勢とに挾まれ、今やトルコはその去就に迷ふの立場に陷り、今後の動向はイノニユー大統領の決斷と相待つていよいよ注目されるところである。

02 御歌會始の御儀 意義一入深く執行はせらる 皇國雄飛の年頭に
03 全將兵絕讚の的 南太平洋戰線に活躍する 高砂義勇隊の敢鬪
04 臺中神社御列格奉告祭 けふ嚴肅裡に齋行
05 勅使長谷川總督 きのふ空路臺中着
06 烈烈火を吐く語調 東條さんの熱と力、全議場を魅了
07 奉納催し閉幕
08 日婦、桔梗部員達街頭募集に奉仕 建艦献金兩日間で千五百圓
09 御製を拜し奉りて 三條御歌所長謹話
10 敵地から奇蹟の生還 現住民の手厚い救護で
11 屏東高雄間の驛傳繼走大會
12 臺灣の詠進歌 一千五百二十二首
13 ビルマ看護婦の活躍
14 “凡ての推進力たれ” 臺中奉壯團員との懇談會で長谷川總督訓示
15 高橋尚秀氏勅任に昇進
16 醫師會役員任命
17 華北高工新設 來る四月に開校
18 轉業相談所を新設 宜蘭商議所總會で決定
19 利澤簡信組總代會
20 印刷局刊行物普及網協議會 昨日鐵道ホテルで
21 汐止堤防護岸工事の起工式
22 自動車運輸株式會社臨時株主總會
23 羅東冬山兩信組總會
24 「同盟月報」發行
25 人事・消息報社消息
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第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 神社中心の生活へ 臺中神社御列格奉告祭を拜し 森田臺中州知事謹話
02 圖像:臺中神社全景
03 防空資材整備に 報國推進隊指導に乘出す
04 三十四學校增級 花蓮港廳下の入學難を緩和
05 赤誠の慰問袋 高雄日婦作製方を支會に通達
06 日婦高雄市支會班長打合
07 玉里街婦人鍊成會
08 臺南家政女學校では
09 決戰下の臺南州會 劈頭皇軍感謝文決議
10 本島人教員を拔擢 高雄州の國民學校長異動
11 真摯な意見續出 澎湖廳の通常協議會
12 義教に伴ふ教室增築 州內の資材を活用
13 世界地圖を献納 臺北鐵工所から
14 冬作の落花生 出荷促進を協議
15 坂口知事臺中へ
16 竹山郡聯合青年團查閱
17 山本皇奉事務總長 あす埔里で講演
18 皇民たる研究會
19 東石郡壯丁團檢閱
20 羽藤屏東署長着任
21 塞口山へ
22 人事報社消息
23 地方多より
24 今日の映画演藝
25 第四十二期決算公告/株式會社臺灣貯蓄銀行
26 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 一切戰力增強に集中 徹底せよ生活戰時化 戰時財經政策の目標賀屋藏相の演說 歲出豫算 歲入豫算 課稅範圍 國民貯蓄 戰爭生產 物的資源 本邦銀行 共榮圈內 國家資金 國民勤勞
02 為替交易調整を含む(下) 新年度特別會計豫算
03 本島茶減產方策 きのふ生產計畫委員會で決定
04 私鐵の經營合理化 鐵道部長の視察で促進
05 貯蓄銀行總會 徐、原田取締役重任
06 稻江信組總會
07 臺貿の下部機構 けふ貿易業者間で協議
08 蘭陽バス裝曲線新設
09 照明燈
10 商況(廿八日前後場)
11 ラジオ
12 水滸傳(878)/黃得時;碇政彌
13 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 吉報・ビルマの獨立 誓って日本に應へん 苦鬪實現・バーモ長官の感激
02 全ビルマ歡喜の坩堝 歷史的東條聲明に湧き立つ
03 本格的審議に入る 再開第二日、兩院とも本會議
04 ビルマ參戰態勢強化 インド人に重大影響 パ博士談
05 貴族院本會議 決戰議會に相應し快速調
06 特定地域に邦人を抑留 チリー政府
07 印度獨立も遠からず ビルマ印度獨立聯盟會長談
08 圖像:太平洋上警戒任務に活躍する我が驅逐艦
09 實に空前の大恩惠 新ビルマ建設に拍車
10 眾院豫算總會 豫算案を一括上程
11 議員協議會
12 モレスビー夜間爆擊
13 サ河畔の赤軍掃蕩 獨軍の反擊愈よ熾烈
14 ス市地區の赤軍 兵力不足に苦慮
15 赤軍空しく敗退 イルメン湖方面の攻擊挫折
16 必勝の信念明瞭 我が兩相の演說、シ博士言明
17 大規模な砲擊戰 北阿兩軍の接觸迫る
18 水兵、海兵隊員を徵兵
19 強制勞務令 ドイツで公布
20 國府第三次の最高國防會議
21 重慶側不滿 今次の米英會談
22 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 列格奉告祭の御儀 勅使長谷川總督參向 けふ嚴かに執行はる 臺中神社
02 女青の“國防訓練” 全島各市郡から一名宛出席し 一週間鍊成會を開催
03 圖像:ビルマ看護婦の活躍
04 内地に劣らぬ健康地(上) スマトラ醫學を聽く座談會 スマトラの氣候風土 スマトラの衛生施設
05 祭粢料傳達式 けふ市正廳で擧行
06 瑞芳街貯蓄座談會
07 翼贊議會の真姿 議會の麗はしい配慮で 首相はなほ三日間靜養
08 基隆稅關長に山木毅一郎氏
09 作家登錄制を實施 自稱、群少作家の自然淘汰へ
10 新學制と皇民鍊成(上) 學園の決戰體制斷行
11 督府辭令
12 來れ島都の適格者 身體檢查濟のものは早く
13 舊正の廢止へ 港都で市民に呼掛く
14 補助貨回收運動 近く奉公班を通じ積極的に開始
15 基隆市郡廿八日迄の累計
16 情ない米兵ども 戰はない前に降參して泣出す
17 基隆瀧川校學藝會
18 牡丹江の氷上洗禮祭
19 國民下駄を研究 資材節約に規格型制定の目標
20 興南詩苑漢詩

讀維摩經雜記四首/春潮、讀維摩經雜記四首 二/春潮、重登赤崁樓/高肇藩

21 人事・消息
22 煙幕
23 今夜の放送
24 商況(廿九日前場)
25 興南案內報社消息
26 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 極力經費節減を圖る 眾院本會議賀屋藏相答辯頭條新聞

【東京發同盟】二十九日の眾議院本會議は午後一時十六分開會、直ちに日程に入り、(一)臨時利得稅法中改正法律案

(一)臨時租稅措置法中改正法律案

(一)酒稅法中改正法律案

(一)清涼飲料稅法中改正法律案

(一)取引所稅法中改正法律案

(一)砂糖消費稅法中改正法律案

(一)物品稅法中改正法律案

(一)遊興飲食稅法中改正法律案

(一)入場稅法中改正法律案

(一)特別行為稅法案

以上政府提出他二件を一括上程、賀屋藏相提案理由を說明、之に對し

小野義一氏(高知)今回の增稅は極めて微溫的である直接稅の增徵を中心とする一層の增稅を行ふべきである又懸念されるインフレ對策として公債の特別發行制度を一般公募制として市中消化に重點を置き而も公債發行は可能なる限り減少せしむべきである、尚行政簡素化は未だ不充分である進んで中央官衙を一元化し之を道府縣に及ぼすべきである。

賀屋藏相今日國民は大東亞戰爭完勝のため總力を擧げ各職域に於て勤勞に勵んでゐるので政府は今回の增稅に當つても幾分の餘裕を殘した增稅に就いては十八年度は國民に一層の努力と忍苦とが要請される從つて國民生活の確保並に負擔の能ふ限りの緩和は一つの息抜と考へ政府は直接稅を增徵せずとも戰爭遂行には聊かの差支へもない事を確信してゐる第二に公債募集は支那事變以來資金散布の躍進に伴ひ之に則應する如く公債發行を繼續してゐるがこのため一般公募化する必要はない又現下生產擴充資金は公債發行と同樣極めて重要なる國家資金であるが政府は努めて國民經濟の蓄積に立脚して之が捻出に當つて居り當分この方針を持續する最後に國費使用の增減公債發行の減少に關しては國費使用は厘毫も賤くせず特に行政機構の簡素化等にあり極力經費の節減を圖つてゐるのであり今後とも此の方針に變りはない

斯くて各案を委員附託とし次いで

(一)昭和十八年度一般會計歲出の財源に宛つる為め公債發行に關する法律案(政府提出)

(一)樺太內地行政一元化に伴ふ樺太廳特別會計と他の會計との管掌に關する法律案(一)臺灣事業公債法中改正の件

(一)臺灣官設鐵道用品資金會計法中改正法律案(以上政府提出)

他六件を一括上程藏相提案理由說明の後委員附記

(一)日本證券取引所法案他四件を一括上程同樣藏相提案理由を說明

小山倉之助(宮城)

(一)日本有價證券取引所法案は戰力增強と如何なる直接關係長する意志ありや、本法は本質的に株式會社主義より資本の經營の分離を立前とする營團主義への移行を明確ならしめたが、これにより產業界は相當の影響を蒙る恐れなきか

一、株價形成並に價格形成は從來配當制限令及び經理統制令で行はれてゐる。これを行へば新たに取引所を設置する要はない。特に取引所が生產擴充に果して來た從來の事實を知れば清算取引を東京、大阪の二箇所に限定することなく各地でも行ふ必要があるものと考へる

賀屋藏相一、經濟秩序の維持は戰力增強のために最も必要であつて惡性インフレは總ゆる方策を盡してこれを防止せねばならぬ、現在我國の惡性インフレ防止對策は大體において完備してゐるが只株價の點において少からぬ缺陷があつた。この株價形成機構を現下の要請に即して是正して行かんとするのが株式取引所機構改革の一原因である

一、企業形體としては株式企業の方法を原則とし營團その他の特殊會社の方法は特別の理由ある場合にのみ限定してゐる。從つて資本と經營の分離と言ふが如き問題は起り得ないし政府も亦資本と經營を分離する意圖を有してはゐない

一、政府が新機構に出資した理由は專ら取引所を育成強化しもつて戰時經濟の完璧な運營を期せんとするにある

一、株價形成について政府が發言せんとするのは株價適正保持の觀點から出たもので取引所自體において時局が要請する株價形成に當ることは望ましく政府も取引所がそうなれば敢て株價形成に發言するものではない

一、東京、大阪の二箇所に清算取引所を限定したのはこの二箇所に我國經濟の重點が集中されてゐるからである、その他の場所に設置するか否かについては考慮してゐない

以上で日本有價證券取引所法に關する質疑應答を終へ右五件を委員附託とし、次に

一、東京都制案(政府提出)

を上程、湯澤內相提案理由を說明これに關し先づ

深澤豊太郎氏(静岡)一東條首相は一切を戰力增強に集中すると言明したが都制案はこれと如何なる關係があるか

湯澤內相政府は本都制案は現時の行政に最適の案たることを信じてゐる

本多市郎氏(東京)一、都長の選定に當つては官選、公選の長所をとられたい、又自治權の尊重には一段の考慮を拂はれたい

湯澤內相都制は現行の府(東京府)を包括して適用するを適當と考へる又都長の任命は官選であるから官吏の任命と同じである、自治權は從來通りが適當と考へる

以上をもつて質疑應答を終へ東京都制案を委員附託とし森下國雄氏(栃木)の動議により日程を變更し去る二十四日逝去せる大神田治氏(東京)に對し橋本祐幸氏(東京)追悼演說を行ひ午後五時十五分散會

02 直接稅の增徵見合の理由 賀屋藏相答辯の要旨
03 協力の實を擧げよ 比島軍政監、要人達に要望
04 政府、議會渾然一體 實質的審議に入る
05 責任の重大を痛感 ヴアルガス長官演說
06 北京特別市長更迭
07 正義の大精神を實行 堀第三部長外人記者團に語る
08 けふの兩院
09 在支敵空軍の現狀
10 參戰中國(三)
11 皇軍戰鬪力に驚歎 ガ島米海兵隊司令官語る
12 米英兩軍代表 アルジェーで會談
13 日航總裁に兒玉氏
14 濠洲の反響 東條首相の演說
15 廣告報社消息
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 東條首相の議會演說社說

東條首相は二十八日再開された第八十一回議會で行つた演說において、米英擊滅の大東亞戰爭がわが壓倒的勝利のうちに展開しつつある戰局の現段階を詳述し、この新たな決戰段階に處すべき帝國必勝の信念と斷乎たる決意とを力强く中外に闡明し、樞軸相携へて最後の目的達成のため第二年をも完勝のなかに突破すべき根本方針を明らかにし、ついで現在軍政下にある南方諸地域に言及し、帝國は遲くも本年中に現在の行政府をして管轄せしめつつある區域を以てビルマ國の建設を認容せんと緬甸の獨立に確約を與へ、更に若し比島民眾にして帝國の真意を諒解し、共榮圈の一翼として協力し來る場合は同 樣獨立の榮譽を與へんと曩の帝國聲明を再確認して以て印度の猛省を促したのち、その回天の大事業の成就のため帝國は全幅の協力を惜しまぬことを宣明最後に一億の總力を戰力增强に集中するための戰時國內體制整備につき、政府の指導方策を披瀝すると共に國策協力に對する一億國民の奮起を要望するところがあつた

この日病床を蹴つて登院したと言はれる東條首相は、倒るとも止まずとの悲壯な決意に燃え、貴眾兩院で前後合せて二時間に亘る鐵火の熱辯を揮ひ、作戰上必要なる資源地域を含む廣大なる大東亞の地域を抱擁する多數の航空基地は日に々々增大せられ、これら航空基地に加へて隨所に有力なる作戰據點が着着として整備せられ、且つ要衝要域に精强無比なる陸上及び海上兵力を配備し茲に攻防兩全の備へを完成すると共に、戰前米英が利用獨占してゐた南方の石油ゴム、錫、キニーネ等の重要資源が悉くわが掌中に歸し、斯くして帝國は戰略的優勢に加へて資源の點に於ても極めて有利なる地步を占むるに至つたと言明せる點は、戰ふわれら銃後國民にとつてのみならず東亞再建の大理想に覺醒して我に協力する十億民族にとつて實に力强い限りで聖戰完遂の決意に千鈞の重みを加へるものである時恰も反樞軸陣營が開戰以來の頹勢挽回のためカサブランカに於てルーズヴエルト、チヤーチル會談が行はれてゐるとき、東條首相のこの言明は稍もすれば亂れ勝ちな彼等の陣營に動搖を與へないでは置かないだらう

斯の如く我に絕對不敗の必勝體制が出來て、戰事の前途に何等の不安もないのであるが、これに對して敵米英は尨大な工業力を唯一の恃みに戰力の增强に狂奔し反攻に必死となつてゐる、この決戰 一つ一つに勝つためには前線の武力戰に呼應して銃後の總ゆる機能國內施策が擧げて威力增强に集中されなければならぬ、而して政府は之が指導精神として、一億同胞の盛上る力を遺感なく發揮せしむるにあると言つて國民の至誠愛國の熱情に訴へ自ら進んで政府機構の改正を斷行すると共に公共團體や農商業等各方面の刷新强化、重點主義による重要軍需物資の急速的增產對策の樹立そして之が圓滑なる運營のための內閣總理大臣の權限强化と官廳の指導監督の單一化など決戰國內體制の整備强化に邁進してきたが、國民も政府の萬全なる施策に信服し、この上とも生活の刷新、消費の節約、貯蓄の增强に徹底し如何なる事態にも動せざる質實剛健にして清新簡素なる戰時生活の確立を期せねばならぬと言つて國民の湧き立上る決戰意識、困苦缺乏に堪へ得る戰場

02 守れ美しき祖國 鬼畜にも劣る米英兵と死鬪 前線將兵の憤激爆發 上陸部隊はこの敵 敵米英兵の殘虐さ わが海鷲の攻擊は 長年の海上生活が わが祖國は安泰
03 武勳赭顏に輝やく 勞務奉公團晴の歸還
04 皇國民たるの感激 尊き體驗の數數を語る 草間新竹州中隊長談 黃純榮君談 徐鳳幸君談
05 圖像:臺中神社列格奉告祭
06 臺北南華僑公會定期總會
07 新竹州青年學校 二十一校、四月に一齊開校
08 陪審法一時停止 きのふ法律案を上程
09 長谷川總督歸北
10 臺灣協會と改稱 臺灣俱樂部定期總會で可決 會長に小林大將
11 日獨伊血盟大會 きのふ軍人會館で擧行
12 燃える增產氣魄 基隆郡下三年後は甲當廿五石へ 惱みの季節風も一掃
13 給金を献金 新竹州隊の美擧
14 大學院擴充強化 田中早大總長が各方面に意見書を發送
15 宜蘭市國民校四學級增加
16 國民皆行軍運動 近く全國的に展開
17 最善の努力を 羽藤署長語る
18 山内警務局長母堂逝去
19 搾乳の新記錄 一頭から月產一石一斗
20 羅東米穀配給組合役員會
21 訃文:林榮德
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第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 早朝から參拜者の群 奉告祭で賑ふ臺中
02 敬神尊皇の精神生活徹底へ 臺中神社御列格奉祝日 山下臺中市長奉祝の辭
03 佐久間神社例祭
04 雲南便り
05 優良部落審查 あす員林街を皮切りに
06 美事十萬名を突破 臺南州下の志願兵
07 花蓮港桔俱訓練
08 彰化郡學校長會議
09 州下の首位鳳山郡
10 潮州郡の志願兵六百萬
11 赤誠の献金品
12 紙芝居挺身隊組織
13 脇元署長着任
14 米英思想斷乎排擊 決戰生活には更に工夫を 高雄市奉壯團懇談會
15 航空協會花蓮港支部四日結成式
16 各地信組總會
17 高雄州會雜觀
18 童心貯蓄熱に燃ゆ 新巷國民校だけで一萬圓以上
19 家庭防空群訓練 花蓮港市繼續訓練を實施
20 高雄州議下淡水溪視察隊編成
21 臺南陸軍病院慰問 誠の乙女新化家政女が
22 豚公養殖腕比べ 北斗街けふ褒賞授與式擧行
23 彰化市の褒賞式
24 皇奉彰化市支會二月常會
25 皆勞への申合せ 嘉義市の奉公運動懇談會
26 臺中の新興品展 來る三日より開催
27 鄉軍嘉義分會改組
28 日婦花蓮港廳支部
29 竹山街鹿谷庄豫算查定會
30 國語家庭表彰式
31 人事報社消息
32 地方多より
33 今日の映画演藝
34 第六十五期決算□告/株式會社臺灣商工銀行
35 第四十五期決算公告/臺灣勸業無盡株式會社
36 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 綠肥栽培方法を改良 窒素金肥の不足を補給 臺灣農會五個年計畫を樹立
02 新年度資金調查規則制定 資金調整運用に萬全
03 納稅施設法案と法人の納稅積立金
04 臺灣軌道運輸會社 來る四月一日より開業
05 計畫造船を促進 諸對策を協議、決定
06 製鐵用石灰原石 兩社の供給分野確定
07 臺銀人事異動
08 商工銀行總會
09 花蓮港に造船會社 資本金百萬圓で創設
10 今川石炭社長 比島より歸臺
11 勸業無盡配當据置
12 豆腐製造組合總會
13 茶共販解散總會 剩餘金處分決定
14 經濟手帖 統制會強化の意味
15 照明燈
16 商況(廿九日前後場)
17 ラジオ
18 水滸傳(879)/黃得時;碇政彌
19 廣告
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 重要法案續續上程 真劍な建設的意見を吐露 急速審議の實を擧ぐ
02 解放者日本に報ひ ビルマは戰ひ拔く パ長官聲明 英國 日本
03 參戰中國(四)
04 英の離間策を粉碎 東條聲明、正に晴天の霹靂
05 米の軍需生產/匝瑳胤次
06 敵陣營にも不滿の聲 米英會談
07 またメラウケ爆擊
08 ソロモン群島空襲
09 不可思議な日本人の性格 元米作戰部長警告
10 圖像:第八十一帝國議會再開
11 海軍要員の大增員 占領地建設の進展に即應し
12 樞軸正義の勝利 獨國民多大の感銘
13 海運大合同の前提 運航實務者の集約を斷行
14 戰局の動向を檢討 歐洲駐在帝國陸軍武官會議
15 米船四隻を擊沈 南米北海岸水域で
16 坪上駐泰大使 二月上旬歸任
17 獨軍、攻勢を持續 ドン河下流地區で
18 英特務機關員逮捕
19 新アラスカ航路案
20 伍堂氏の質問 一日か二日に行ふ
21 強硬徵兵對策實施 兵員補充に惱む重慶
22 英米の啀合ひ 會談を契機に深刻化
23 ス市の獨軍頑強に抵抗
24 北阿の反樞軸首腦更迭か
25 スペインに重大反響
26 米、卅八歲以上の陸兵を召集 約三十萬に上る
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 比島へ“鍬の從軍” 數數の武勇傳を土產に 臺北州隊輝く歸還
02 戰場精神を銃後に 州廳中庭で解隊式
03 勞務奉公團臺北州隊歸還
04 大蛇や蜥蜴退治(五) 海の幸、山の幸を語る座談會
05 勳章傳達式 故詹通譯遺族に
06 譽は高し甲の賞詞 鷲頭中隊長語る
07 團員の感激談 安田勇君 陳國華君 徐鳳福君
08 通勤通學以外の一般乘車に指定制 國鐵の非常對策強化
09 神社に歸還參拜 元氣一杯な新竹州隊
10 特設勞務奉公隊 李丁環君以下無言の凱旋
11 ドイツ軍陣醫學に凱歌
12 音樂文化懇談會 一日、鐵道ホテルで開催
13 醫藥は計畫生產 藥劑師とお藥の決戰態勢
14 製糸業の再編成 二億圓程度の大會社設立か
15 臺北中學新築校舍の落成式
16 朝鮮も大增稅 間接稅を中心に
17 鈴木知事各方面に挨拶
18 三浦鐵道監招待午餐會
19 米國の燃料不足餘談
20 市民の協力願ひたい 神田屏東市長の第一聲
21 工業技術練習生を募集
22 屏東信託總會
23 人事・消息
24 今夜の放送
25 商況(卅日前場)
26 興南詩苑漢詩

讀維摩經雜記(三)/春潮、讀維摩經雜記(四)/春潮、夜泛淡江憶家姊舍甥/高肇藩

27 興南案內報社消息
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第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 市町村制改正案上程 きのふの眾院本會議頭條新聞

【東京發同盟】三十日の眾議院本會議午後一時二十五分開會

一、市制中改正法律案(政府提出)

一、町村制中改正法案(同上)

一、府縣制中改正法律案(同上)

一、北海道會法中改正法律案(同上)

一、朝鮮郵便年金の事務に關する郵便物に關する法律案(同上)

を一括上程湯澤內相提出理由を說明、質疑に入り中谷武世氏(和歌山)

一、本案は地方制度の根本義に脅威を與へるものではないが市町村長の專任方法、市町村會の權限縮少は共に自治權の縮少であり官吏の權限強化の疑ひがある

一、戰力增強、生產增大の基底は民心の作興、民意の調達を圖り人心の和を強化することにあるそのためには官紀肅正を行ひ自治圈を擴充監督權の縮少を圖るべきである。 一、政府は翼賛會、翼賛政治會などにより國民組織の確立、國民政治の強化を圖つてゐるがその根本は地方自治體の強化にありこれを通じて戰力を增強すべきで今回の改正によつて官力增強があつてはならない

湯澤內相わが國の自治制度は大政翼賛の一つであり西歐流の委任權を國家より獨立せしむるとか獨立するためのものではない今回市町村制を改正する根本の趣旨は昨秋行はれた行政簡素化が戰力增強のため斷行されたのと同じく緊急を要する戰力增強をこの面よりも推進せんとするものである

木下義介氏(長崎)市町村行政運營の可否が戰力增強のためにする國內體制の整備に至大の關係を有するから市町村行政機構の完全なる確立は一刻も忽せに出來ない斯る見地から政府は市町村行政機構を速かに確立すべきである、又市町村史員の待遇を改善し市町村吏員をして安んじて市町村行政の運營に當らしむるべきである

湯澤內相市町村の行政強力化は今回の案において規定しこの規定により市町村長の總合統一化が行はれる市町村吏員の待遇改善は政府も常に意を用ひてゐるが十八年度にはこれら吏員の恩給制度に關する豫算を計上し又精神的優遇も考慮してゐる

江口繁氏(福岡)今回の內政案は選擧法に少少觸れてゐるが選舉法改正の意志ありや

內相戰力增強は國內體制の整備強化と密接な關係があり從つて國內體制の強化を目的とする今回の地方制度改正は戰力增強に寄與するものと考へる時局の要請は更に大きな負擔を市町村行政に加へるので今回の如き措置により市町村行政の運營に萬全を期したい、選擧手續きの改正は選擧法の改正に即應すべきものと考へ今回はこれを行はなかつた

佐藤芳男氏(新潟)

一、本法と農業團體法案との關係如何、又市町村長の農業團體長との關係如何

一、地方廳に權限を委讓すると共に地方事務所を廢止する意志はないか

湯澤內相一、市町村長、團體長はその人が適當なんであれば同一人をして行はしめる意向である

一、部落會と農事實行組合とは差交へない限り統合する方針である、

一、市町村長の專任についてはこれが推薦基底たる市會、町村會を尊重する方法で進みたい又市長は町村長と異なる權限をもつので斯る實情に即應して町村長任命と別個の方法を取ることとした

一、地方事務所については今後これを守立て市町村の運營に資したい

以上で市町村制に關する盾疑を打ち切り前議五法案を委員附記とし同三時三十四分休憩

02 アンボン攻略部隊に感狀 畏くも上聞に達せらる
03 農業團體法案を討議
04 農地制度の改革 漸進主義による
05 本日の兩院
06 圖像:タイ國の海軍
07 肉彈を以て占領(戰鬪概要)
08 根本的刷新を加ふ 市町村制改正湯澤內相說明
09 濠洲軍の海外派兵提案
10 皇國に深甚な感謝 蘭貢各團體代表緊急會合
11 全く整理に忙殺 比島軍政一年村田顧問談
12 佛國も租界返還か コ駐支大使、褚外交部長と會談
13 一日から一般質問 伍堂、山崎兩氏が先陣
14 ナチス政權 十周年を迎ふ
15 堀第三部長の談話
16 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 木材配給統制機構の再檢討社說

軍需に生產擴充に木材增產が愈よ焦眉の急務となつて來たのに鑑み、府山林課では木材生產力增强の為所要森林、資材、勞力等の確保價格、配給等の適正化に關する今後の施策に資するべく、此程全島主なる生產業者を集めて懇談會を開催、多大の成果を收めたことは時宜を得たものといつてよい。內地材の移入激減に伴ひ、本島の自給自足態勢確立が不可避的となつて來た昨今の情勢に鑑みれば、昨年に實施された木材配給統制、近く實施される製材企業の統制等にもまして生產增强が何より根本問題であることは改めて言ふ迄もないことで、これに裏付けられてこそ木材の配給並に生產統制が始めて完壁が期せられうるものといふべきである。とすれば、木材生產業者としては此際萬難を排して職域奉公に挺身すべきであること勿論であるが一方府當局に於てもよく實情に則した施策を講ずる必要があるといはねばならない。それにつけても、此際檢討されるべきことは木材配給統制機構のあり方についである。

周知の如く木材の配給統制は、大東亞戰勃發後に於ける內地材の移入激減に伴ひ限られた島產材を以て尨大なる需要に應ぜんが為、所謂重點計畫的配給を遂行すべく實施されたもので、その趣旨極めて妥當であるのみならず、それに伴ひ配給機構の改善整備が斷行されるに至つたことも至極當然であるといつてよい。といつてもその整備方式が妥當であるか否かは、一應別個の問題であるといふべく、現在の如く臺灣木材組合を中心とした木材の一元的集荷配給が實情に則してゐるかどうかは尚檢討を要するであらう。かつて本欄に於て指摘した通り木材組合はその主要統制對象たる特殊用材の取扱を除外されてゐること、並に販賣業者を全面的に存續せしめる當局の親心にも拘はらず、殆んど開店休業の狀態にあり、業界がひどく低迷してゐること等によつて早晚改組を見るべき運命にあるが、その後の情勢は更に右の改組に拍車をかけるかに見られる。此際製材企業の整備方式がそれに多大なる示唆を與へてゐるものといつても過言ではない。

旣に本欄で述べた如く、此度の製材企業整備方式は業者を文字通り活かしつつ製材業の能率化を圖る所に、實情と理念とを適宜に織込んだ理想的なものであるがそれは整備方式がそれ自體妥當であるのみならず、更に木材配給統制の檢討乃至改變に機緣を與へる點で極めて意義深いからに外ならない從つて茲では木材配給統制機構の改變に關する提案をなし府當局の善處を要望したい。先づ第一に、特殊用材の組合取扱を速急實現させること。第二には、販賣業者を適正規模並に適正數に整備、綜合し、木材組合の代行機關に指定して特殊用材を除し官民需材を取扱はしめることである。これにより州廳配給組合は自ら解消することになる此際整備統合は共同計算制をとるもよし、或は殘存業者による實績買收によるもよいが、要は圓滑なる木材配給に支障なきやう行はればよいわけである。かくしてこそむしろ入手しさうにもない木材の配給を待ちわび去就に迷つてゐる業者に一定の進路を指示し、人的及物的施設の轉用を促がすこととなり、實情と理念とを兼ね備へた統制方式が實現されるであらう。

02 要領よく逃げる敵機 空爆に明暮れる南太平洋前線
03 衛生行政に新紀元 國民體力法の施行に當りて 曾田府衛生課長談
04 譽の軍援模範學校 來る紀元の佳節に表彰
05 害虫と自然を征服 汗と力とで見事蔬菜を作り上ぐ 草間隊長に聽く新竹州隊の敢鬪
06 “自肅貯蓄”を實施 三月一日を期し全島的に展開
07 指導方針の徹底へ 蘭陽地方奉壯團協議會開かる
08 新入團員入團式 昨夜奉壯團で擧行
09 彈丸切手第九回賣出し 一日から一齊に
10 今ぞ若人大空へ 航空機乘務員合格者
11 總額二百萬圓 昨日內示會を開催 新竹市豫算
12 航空國力增強へ 日高地方試驗委員談
13 英、新型雷擊機を採用
14 羅東米穀配給組合通常總會
15 本社株主總會 きのふ開かる報社消息
16 樋口臺灣軍參謀長夫人逝去
17 訃文:黃清景
18 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 淒絕・肉彈突擊を敢行 アンボイナ島戡定記 南海の夜空 即ち陸戰隊 戰場の夜 遂に午前二 彼我の銃砲
02 嚴かな奉祝祭執行 繰出す奉納催しに臺中市沸立つ
03 築港の早期完成に 花蓮港商議が促進運動
04 賞賜物件傳達式
05 工事現場視察
06 銃後少年の敢鬪譜 平素鍊成の成果遺憾なく發揮 嘉義郡少年團經營研究會
07 敵愾心誘發歌謠 皇奉臺中支部募集作品發表
08 地域別分團を結成 新竹市青年團組織強化
09 金屬回收運動 花蓮港市報國推進大隊が
10 臺灣蠶種製造所 きのふ竹東で盛大な開所式
11 新竹市方委打合會
12 前年の二倍を突破 臺中州二十九日までの受付
13 累計十一萬餘名 臺南州の志願者激增
14 花蓮港廳の志願者
15 農事組合に活 海山郡特別指導を計畫
16 電力献納運動 點け放しは慎みませう
17 山地マ病防遏講習會開催
18 中堅青年に肥料智識 桃園郡大園庄で肥料講習會
19 赤誠の献金品
20 新竹州警察部異動
21 竹東街日婦總會
22 黃清景氏
23 林榮德氏逝去
24 地方多より
25 今日の映画演藝
26 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 風信子鑛を鑛物に 臺灣鑛業規則近く改正 改正案目下中央と折衝中
02 船舶の輸送能率化 定期航路近く再編成
03 船用品の配給統制 評價委員會を設置
04 傭船料の適正化 公定料率愈よ實施
05 臺灣有價證券業組合
06 民有林の木材增產 府、伐採可能量を調查
07 高砂麥酒會社 年八分に決定
08 港灣荷役增強獎勵金 當局の交付基準決定
09 最近の經濟問題
10 双葉商行八分配當
11 臺灣炭業配當据置
12 臺灣住宅無盡總會
13 鐵鋼增產に對處 小型熔鑛爐を急設
14 臺灣青果の性格一變 元山常務歸臺談
15 臺中興業信組總會
16 彰化商工庶民信用組□總會
17 臺銀人事異動
18 嘉義商議所總代會
19 照明燈
20 商況(三十日前後場)
21 ラジオ
22 水滸傳(880)/黃得時;碇政彌
第06頁
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