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興南新聞1941年9月

日刊第1版
序號 標題
01 我封鎖陣の大成果(南支方面) 敵地の物資缺乏深刻 南支派遣軍報道部長談頭條新聞

【廣東三十一日發同盟】わが南支軍は去る七月敵地隔絕の聲明を發して以來鐵壁の對敵封鎖陣を一層强化して來たがその成果につき三十一日左の如き南支派遣軍報道部長談が發表された

わが南支軍の本月の對敵封鎖陣を更に强化したのであるがこれが成果は顯着なるものがある、卽ち南支方面に於ける敵地の物資缺乏は愈愈深刻化しこれに伴ふ物價の昂騰亦甚だしくわが軍占領地區に比して六、七倍、藥品、マツチ、食鹽等に至つては十倍乃至十三倍に上り住民のわが占領地內に避難するもの亦續出しつつある、かかる抗戰經濟の窮迫に狼狽したる第七戰區司令長官余漢謀は本月上旬急遽聯隊長以上の幹部を韶關に招集し鳩首協議を重ねたが何等施す術もなく今や敵側の抗戰經濟は將に破綻に瀕し抗戰上の致命的弱點を露呈するに至つた

02 陸鷲、蘭州を急襲! 天水、南鄭にも巨彈
03 奧地大爆擊を敢行
04 敵船舶を爆擊
05 第廿九次重慶爆擊 海鷲群の大編隊で
06 第三戰區の戰果
07 圖像:□□嶺□に入る皇軍部隊
08 翼贊議員同盟 創立世話人會
09 對ソ輸送ルート 根本的に變化す イラン屈服に依つて
10 鐵銅回收物件指定 けふ閣令を公布實施
11 家庭の鑛脈を掘れ 一大國民回收運動へ
12 漢口佛租界の 治安維持 今後は華人巡捕擔當
13 “危險未だ終了せぬ” ル米大統領の雜談
14 重要產業團體令の施行規則
15 作戰の全面打合せ 獨、伊兩雄會談の內容
16 對日石油輸出制限強化 米輸出統制局が考慮中
17 米、ソ□ 許可證□
18 イラン國王 テへラン脫出說
19 英ソ共同の 和平條件提示 イランに對し
20 テヘラン市に 戒嚴令布く
21 「確乎たる諸點」 ガイダ主筆の論說
22 議員同盟除外組 別途に交涉團體結成
23 ハル長官と問答 日、米問題に關して
24 ヴイボルクを 占領 フインランド軍
25 今日の天氣
26 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 けふ興亞奉公日 生活面の單純化へ 百の理論より一の實踐
02 皇民奉公會の特別放送
03 感慨深い二個年 “自肅”から“精神勤勞”へと急轉向
04 臨戰體制の強化 一億總力の完全集中へ
05 武勳の白衣勇士 昨日懷しの內地へ歸還
06 昂まる志願兵熱 八月末迄新竹州より五九〇名
07 陳水田氏献金
08 忌明に献金
09 蓬萊丸入港 日蝕觀測に兩技師來臺
10 我に備へあり 火を吐く大火砲
11 金包里殉難憲兵招魂祭 きのふ嚴そかに執り行はる
12 崇高な國家的責務 軍內治療見學報告書
13 臺灣佛教奉公團 けふ晴の結團式擧行
14 結成記念講演會 二日夜新公園音樂堂で開催
15 非占領地米價昂騰 作不足、インフレ、地主の橫暴等等 米人記者真相を暴露
16 北商、北一女に榮冠 全島男女中等校水泳大會閉幕
17 興業會社社宅 防空群の献金
18 香港の孤立深刻 廣東丸船客の土產話
19 鐵道部人事異動
20 海上警報
21 釋放者に“溫い心” 司法保護週間行事決る
22 音樂界も臨戰體制 交響樂團の改組協議
23 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 島民の覺悟新た けふ震災記念日 全島一齊に禁酒實行
02 彰化市の行事 けふ興亞奉公日
03 彰化郡甘蔗增收褒賞授與式
04 臺南州產組役員庭球大會
05 國民體力檢查 補助員講習會
06 新商道樹立運動座談會
07 商工組合聯合會 きのふ・高雄で聯絡會議
08 彰化市國講講師打合會
09 柳沼氏分團長に
10 七月中國防献金□ 馬公海軍經理部臺北海軍武官府取扱
11 澎湖から二青年志願申出
12 紙芝居で禁酒宣傳(臺南)
13 聯合保甲協會(高雄) きのふ結成式を擧行
14 海山郡米穀組合總代會
15 彰化市米穀組合總代會
16 運營に最善を盡せ 高雄州防諜聯盟の改組擴充に就て 橫田警察部長語る
17 嘉義市挺身隊(假稱) 近く結成式を擧行
18 彰化青年隊 隊長を指名
19 彰化市防空委員會
20 勤報團澎湖廳隊 十五名勇しく出發
21 高雄市營バス けふより運轉系統變更
22 山の青年が珈琲を栽培
23 臺中州ミシン業組合總會
24 武術大會開催 鄉軍彰化市分會で
25 奉公會屏東支會 宣傳委員を依囑
26 忌明けに献金 英靈の母が
27 地方便り
28 今日の映畫
29 屏東輕費診療所 三十日盛大な開所式
30 北斗郡米統組合通常總代會
31 屏東市民風作興會解散 皇民鍊成に挺身
32 潮州郡牛馬車 業者組合近く結成
33 臺中秋競馬 第二日目(續)
34 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 歐洲大戰滿二ヶ年 事變は「世界的規模」へ
02 英米に縋る「賣國重慶」
03 圖像:ブラジル便り
04 日本の世界史的進軍
05 圖像:鐵牛は吠える
06 ラジオ
07 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 軍令部次長更迭 後任は伊藤整一少將
02 伊藤新次長と 鎌田大佐略歷
03 初の兵務部長會議 けふ陸軍省會議室で
04 阜平地區に進擊
05 陸鷲、梁山を急襲
06 〇〇目指し猛進中 太行山脈の險を衝き
07 久保田機片肺で 無事歸還
08 時事評論 非常時の觀念/臘山政道
09 重慶、成都、西昌空襲 多大の戰果を收む
10 圖像:若杉公使歸朝
11 衛立煌免職
12 末次議長辭任 首相に辭表を提出
13 ソ聯、對芬單獨媾和? カレリア地峽撤退か
14 芬政府事實を否定
15 獨ソ戰況 DNB通信の報道
16 樞軸軍トルコ進入を準備 モスクワの放送
17 全軍の士氣鼓舞 トルコ大統領が メツセーヂ送る
18 イランの無防備都市を猛爆 ソ聯の飛行機
19 戒嚴令下のテへラン 反英ソ政治家軍人多數逮捕
20 ソ聯軍隊の 入城迫る
21 明日の天氣
22 水滸傳(494)/黃得時;榎本真砂夫
23 日、泰親善強化へ ステートメント發表 坪上大使福岡出發
24 澄田中將 歸還の途に就く
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 臨時大祭委員長 西尾壽造大將と決定
02 赤心を以て奉仕 光榮の西往大將謹話
03 “銃後の意氣高らか” 繰展ぐ島都の奉公日風景
04 一億・足並を揃へて 非常時局を戰ひ拔かう
05 州、市の奉公日 國旗揭揚式を擧行
06 定例局部長會議
07 奉公會支部 役員懇談會
08 加藤淮尉の講演を聽く 奉公日の萬華愛國女子奉公隊
09 山本要港部司令官 けふ海軍武官府恒例檢閱を行ふ
10 第二回新竹州勞務奉公隊 けふ意氣高かに壯途に就く
11 保護實務者鍊成會 けふ晴の開講式擧行
12 翼贊會實踐要綱解說(1)
13 本間軍司令官 三日に基隆へ
14 けふの志願者
15 けふ晴れの結團式 全島佛教徒を打つて一丸とし 奉公運動の挺身へ
16 二百十日は無事
17 青少年體力檢查 けふ新竹市を皮切りに
18 基隆挺身隊及び 後援會發起人會
19 問題の小野前北三女校長 けふ刑事課に出頭取調ベらる
20 臺銀定時總會 けふ東京支店で
21 炭鑛坑內の瓦斯が爆發 坑夫三名重傷
22 海上警報
23 今夜の放送
24 一萬圓の幸運者
25 生糸の臨戰體制 國內需要へと百八十度轉換
26 王愛祝氏が献金
27 呂赫若氏の歡迎會
28 商況 一日前場
29 興南案內報社消息
30 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 國民生活の臨戰化(五)
02 生活文化 ラジオドラマ 臺灣一家 皇民奉公會宣傳部構成
03 國語學習 今日の奉公日にあたりて
04 南の生命線バラオに 放送局を近く開設
05 國民學校の先生方 のなぎなた講習會
06 鰯の油から食用油
07 今週の出來ごと 八月卅一日―九月六日
08 週間コドモ新聞
09 テデツカマへマス ハへトリノダイメイジン
10 豆智識
11 圖像:夏休みだより(公園スケツチ)
12 初秋は風邪が流行する 幼兒寢冷えを警戒
13 暴食が減つて赤痢減少 チフスの殖えたのは 勞務者の增加のため
14 枝豆和へ
15 丈夫なボタン糸
16 シヤツクリが出たら
17 經濟相談
18 紫蘇の實の貯藏法 穗のまま鹽漬にしてよく 佃煮味噌漬も結構
19 おむつの干し方
20 牛肉の蒸し燒
21 紙上病院
22 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 古典と私小說(上)/平松幹夫
02 地方文化と演劇/林清文
03 圖像:秋□
04 獨逸の學生生活/小山隆民
05 圖像:クロオ景風
06 中國女性氣質(三)/赤松孝彥
07 珊瑚樹 歷史小說の一例 細田氏の創作(中公)
08 白光孃來る 三日より大世界館で
09 心聲/黃可軒漢詩

將之南部留別應社諸友/石華、次石華留別原韻/笑儂、次韻石華留別/雪峰

10 新刊紹介
11 豆科學 光線が電流を起す
12 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 陸鷲群の初行賞 第六回事變生存者の偉勳頭條新聞

【東京發同盟】畏き邊りでは今次聖戰に赫赫たる武勳を立てた陸軍將士の生存者に對し論公行賞の御沙汰あらせられ第六回支那事變生存者論功行賞(陸軍關係第六回)として二日午前零時內閣賞勳局並に陸軍省より發表された、今回恩賞の光榮に浴した者は子牙河附近の戰鬪、南京攻略戰、徐州會戰、武漢攻略戰襄東會戰等に參加し不滅の武功を殘した藤江、中島(今)部隊鈴木兵團として北京、晉冀察省境山岳地帶等の各戰鬪に參加し次いで蒙疆に進み河曲作戰綏遠包頭作戰、後套進攻作戰等蒙彊の治安肅清に任じた黑田(後宮)部隊及び航空部隊中ノモンハン附近の戰ひに活躍した岡部(野口)部隊、蘭州、重慶等奧地爆擊の服部(吉田、島谷、野本)部隊、小川(田中、中薗、鳥田)部隊、中支方面作戰に地上部隊と協力更に奧地進攻に武勳輝く森玉(古林、荒蒔)部隊の陸の荒鷲に屬する軍人(將官を除く)軍屬其の內金鵄勳章授賜の榮に輝く者は功四、中綬章を拜受した笠井敏松大佐(京都)以下二千七百六十三名內上田孝少佐(大分)を初め五十一名に對しては特に拔群の武勳を嘉せられて殊勳甲の御沙汰あらせられた(臺灣關係者なし)

02 感激も一入新たに 鈴木、黑田、中島、藤江四將軍語る
03 全國民奮起の秋 馬淵報道部長放送演說
04 後任は坂本中將 鎮海要港部司令官更迭
05 親補式執行 はせらる
06 海軍三中將の略歷
07 檢閱成績良好 山本馬公要港司令官 海軍武官府で講評
08 相互の理解が必要 澄田中將の歸京第一聲
09 戰史に燦たる金字塔 陸鷲部隊の奮戰を回顧
10 出動百數十回拔群の陸鷲 東鄉中尉當時の思出を語る
11 當面の國際情勢に 毅然・總意表明せん 興亞同盟
12 蘭州初爆擊の勇士 武勳を誇らぬ荒蒔少佐
13 ソ聯の大型水上機二機 華盛頓へ向ふ
14 議長返上の感慨 野人に歸つた末次提督語る
15 脫出に喘ぐ敵に 機銃猛射を浴す
16 英ソ兩軍の連絡成る
17 畑總司令官 北支蒙疆視察
18 北支指揮官岡村大將 所屬部隊初巡視
19 今日の天氣
20 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 我基本國策は確固不動社說

近衞首相が太平洋問題に就て帝國の所信を披瀝したメツセージを米大統領に送つたが、しかし、日米兩國の關係が今後如何に展開するかは全く未知數である。現下の複雜なる國際政局下に在つて我國の希求する處は支那事變の處理と東亞共榮圈確立とにあることは勿論、その究極するところは太平洋永遠の平和を確立せんとするにあることは云ふでもない。而して三國同盟の精神が我が外交の基調をなすことも亦確固不變であることは勿論である。米國側が東亞に於ける我が國の優位を認め、我が國の政策に對し完全なる諒解を遂げることは相當困難であると同時に、我國としても米國の極東政策或はその世界政策に就て全面的に諒解するといふことはこれ又不可能に近いから、日米兩國が双方の立場の相違、從つて双方の考へ方の相違點に就て謂ゆる虛心坦懷十分誠意を以て檢討することは絕對必要である。然らざれば日米兩國は永久に並行線を進むばかりでなく、兩國間の癌は永久に除去することが出來ないであらう。

歐洲に於ける獨英ソ戰爭、東亞に於ける長期紛爭、今や世界をあげて何時果てるとも知れぬ暗黑時代が到來してゐるのであるが、舞臺は洋の東西、陸海に分れてゐるが、一として米國大統領の息のかかつてゐないものがないのである。英國にしても、ソ聯にしても、重慶にしても、抗戰繼續組は例外なく米國を賴りにしての防戰であり、米國も又その兵器廠として凡ゆる手段を講じてこれを援助してる事は周知の事實である。米國の打つ手は國際情勢の變化に伴つて千變萬化で端倪すべからざるものがあるが、詮じつめると、彼の政策はヒトラーに世界征服の野心ありと稱し、之れを阻止するとの口實の下に、アングロサクソンの世界政策を實行せんとしてゐるに外ならないのである。卽ち英國に代つて米國が世界に霸を唱へんとする意圖に外ならない。彼の世界政策は民族的立場の外に、ヒトラーに對する個人的嫉視反感が織り込まれてゐるのだ。ヒトラーを世界征服の野心家と罵る彼も又世界の第一人者たらずんばやまない野望をもつてゐるのである

反樞軸國の兵器廠となつてそれを援助し樞軸國と戰はせることは、獨逸の世界征服を阻止すると稱して、米國の世界政策を實行せんとするものである。蔣政權を援助して我國と戰はせ、群小中立國敗戰國を使嗾して樞軸國と戰はせ又はその新秩序建設を妨害させてゐるのは、みな自己の野望を達せんために外ならない。彼等は口を開けば世界平和と云ひ、國際條約尊重乃至國際信義と云ふも、彼等の行為は實に世界平和を攪亂するものであり、國際信義の蹂躪の連續である。彼等の口車に乘つて亡された國は數へ切れず、何等理由なくして蹂躪された國家が一二に止まらない事實は之れを證するに十分であらう。かかる風上にも置けない國が、如何なる手を打つて來ようとも、東亞に於ける我が國策は微動だにせぬことは云ふまでもない。而して彼等が我が主張と政策とを全面的に肯定しない限り、國交調整は困難であらうからして、南方防衞の第一線にある島民は、如何なる事態が起らうとも、これに對處すべき覺悟と用意とを片時たりとも忘れてはならないのである。

02 日滿一體の提携 滿州事變十周年記念 十五日から盛大に擧行
03 島民の奮起要望 第二回全島ラジオ常會で 齋藤奉公會中央本部長放送
04 皇太子殿下 御元氣な御姿で 第二學期御通學
05 全市民足並を揃へ 基隆の奉公日風景
06 過去を清算し 青年從軍志願
07 物資節約を強調 臨戰體制時局講演會で 報道部牧大佐熱辯
08 “お喋舌りは禁物” 銃後婦人の心構へを說く 基隆本島婦人講演會
09 宜蘭の奉公日
10 カーキ色の 團服姿凜凜し 勤報隊第八回入隊式
11 坪上初代駐泰大使 赴任途次きのふ空路寄臺
12 總督官邸で招待晚餐會
13 “お面ツお胴ツ” 島都北地區青年團 聯合劍道部結成
14 白衣勇士を慰問
15 經濟法令徹底 組合長會議
16 司法保護實務者鍊成 堀田行刑課長が講義
17 ときのこゑ
18 模範常會 加藤淮尉宅に聽く
19 總督官邸に 一坪蔬菜園 興亞奉公日に作る
20 “國防の夕”盛況 皇軍奮戰の姿に 滿場の聽眾多大の感銘
21 小野氏留置
22 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 欲しい晚酌も遠慮 震災記念日と興亞奉公日 昨日は自肅二重奏
02 夜は一齊に常會 高雄市の記念日行事
03 全市にビラ配布 嘉義市は敬虔な一色
04 興亞奉公日に献金
05 日蔭者に光明を 高雄州で家庭調查
06 訓練の裏に美談 九塊庄の四女青年
07 鄉軍花蓮港分會役員常會
08 モンペ姿も勇し 溪湖家庭防空群查閱
09 青年の身體檢查 臺中州十七日に實施
10 澎湖廳教育界 校長級の異動
11 大溪皇楯隊 來る十六日に結成
12 嘉義の乘合バス 各社の線路變更
13 保護委員鍊成會 開催計畫を準備
14 藝者達の赤十字社員加入
15 非常克服の用意 齋藤奉公會本部長放送
16 不安完全に除去 臺南州下の青果配給
17 防衛團に寄附
18 鄉軍臺中州聯合分會武術會
19 傷痍軍人會 臺中州分會の總會
20 重油代燃に凱歌 漁船に木炭ガス使用
21 奉公會臺中支部 幹部鍊成會要項發表
22 役職員の懇談會 臺中教化會館で
23 二林保甲事務所 落成式を擧行
24 新營郡研修所で開催(臺南支部)
25 郡坑住民の熱誠 分教場整地に勞力奉仕
26 能高郡で買溜商人を摘發
27 新竹郡教育大會 新埔旭國民校で
28 楊梅青果小賣商 組合創立總會
29 出張所主任異動/興南新聞社報社消息
30 人事・往來報社消息
31 消息
32 地方便り
33 今日の映畫
34 新埔旭國民學校 けふ校地擴張委員會
35 臺東豆菓同業者組合役員會
36 二林奉公會 指導員講習
37 林德旺氏が献金
38 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 農林業の統制に 近く臺灣農會令改正 統制機關として指定されん
02 自動車用ガソリン消費對策 地方長官に通牒
03 トラツク輸送制限 目下成案を急ぐ
04 局鐵ガソリン車 十一日より運行改廢 鐵道部發表
05 金屬類回收令 昨日公布實施
06 蘭陽三郡の 一期籾集荷狀況
07 臺中州下の小麥作 更に增產計畫を企圖
08 臺銀山本平野 兩理事夫夫歸任
09 貨物輸送難克服に 近く共同集荷所設置
10 照明燈
11 各州廳交通係員 五日に打合會開催
12 臺灣商工會議所 あす常議員會
13 物價統制に關する 協力對策要綱を決定 島民の協力を要望
14 自動車車輛打合會
15 本島硫安工業の確立に 斯界の權威を招聘
16 海運中組支部 一日より事務開始
17 商況 一日後場
18 ラジオ
19 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 包圍線を縮小壓迫 敗殘共軍三萬に對し
02 大渡口、老河口を爆碎
03 海南島南閭市を占據
04 ヒ總統との融和 絕對反對を強調 ル大統領演說
05 翼贊議員同盟成立 發起人總會かる
06 一致團結戰ひ通す 歐戰二周年に獨、戰果發表なし
07 獨逸軍三地點から モスクワへ進擊か
08 時事評論 ABCDSの包圍陣 英米首腦者會談以後の外交/清澤冽
09 日米關係に疑ふべき 何らの問題もなし 獨外務省スポークスマン言明
10 歐洲新秩序の建設 ガイダ主筆、目的方向を論ず
11 伊軍の綜合戰果
12 獨軍戰果を擴大
13 對ソ戰は未終了 芬軍最高指揮官布告
14 日滿支貿易 連絡會議 廿四日より東京で
15 英ソ兩國の勞働組合 提携成らん
16 內務省の機構改革
17 滿鐵旅客運賃 を引上に決定
18 泰國在勤海軍武官更迭
19 明日の天氣
20 休戰條約に調印せず ソ聯の對イラン目的英と異る
21 對イラン提出休戰條件
22 英軍ハマダンに入城
23 重要產業團體令 趣旨徹底懇談會
24 滇緬公路の 修繕に躍起 窮餘の一策學生を動員
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 若人精銳の敢鬪譜 本年度神宮大會開催決定 臨戰體制鍊成體育に垂範
02 海洋競技の種目決定
03 共榮圈に日本語 十指に餘る團體を統合調整 日本語教育振興會誕生
04 森部內務局長 州市を初巡視
05 松尾飜譯官 南京大使館に榮轉
06 けふの志願者
07 坪上大使出發 晴れの赴任の途へ
08 くろがねの妻 きのふから上映
09 壯丁市外訓練 七日新店で實施
10 基隆市臨時市會
11 堀田畫伯個展 來る五日から ホテルで開く
12 奉公日に無料公開 逞しい精進、上野の美術展
13 美術展開く
14 故北白川宮永久王殿下の 御高德を偲び奉る會 四日市公會堂で開催
15 翼贊會實踐要綱解說(2)
16 圖像:機雷爆破の一刹那
17 天然瓦斯を活用 交通圓滑を圖る新竹州
18 圖像:赤色晉察冀作戰
19 稻熱病、浮塵子を警戒 農林省、細心の注意を要望
20 鄉軍劍術大會 來る六日淡水で開く
21 軍司令部に献金部隊 美しい興亞奉公日の自肅
22 赤誠の千餘圓提出 女給藝者の街頭献金募集
23 感心な建成國民校兒童 夏休中に廢品を回收 海軍武官府に献金
24 坑夫二名死亡
25 野球試合
26 谷本氏あす離臺
27 府展女子事務員募集
28 羅東郡米穀統制組合總代會
29 中學、女學校の 增級を陳情 基隆市郡代表けふ出北
30 城南技藝指導所開所式
31 一期作籾未集荷對策 小柳宜蘭郡守近く 州當局と折衝打合
32 區長打合會
33 思ひ出は新た 賑災犧牲者慰靈祭
34 宜蘭郡警察課非常召集
35 少年溺死
36 新竹の風紀地區 いよいよ建設に着手
37 定期船送迎の無駄排除 水上署ランチ便乘證發行
38 人事・消息報社消息
39 今夜の放送
40 商況 二日前場
41 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 國民生活の臨戰化五
02 生活文化 ラジオドラマ(二) “臺灣一家” 皇民奉公會宣傳部構成
03 婦人標準服試案(上) 優美でしかも 戰時活動に便利
04 國語學習 誰にも出來る御奉公 蓖麻を育てませう
05 北支那はもう秋です またれる十五夜のお餅
06 チリモツモレバヤマ ナント二千五百四十ヱン
07 廢品を集めて 國防献金
08 南爪の空炒り
09 秋になつて崩れやすい 夏中培つた良習慣 ここで油斷は大敵です
10 玉葱のトマト煮
11 腕や肩の手入れ
12 落花生サンドヰツチ
13 番茶の焙じ方
14 光線よけの眼鏡
15 經濟相談
16 紙上病院
17 手輕るに持は こべる非常袋
18 莠れやすい ダリアの水揚げ
19 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 古典と私小說(中)/平松幹夫
02 時代と詩/嘉口練詩郎
03 圖像:運動とダンスの美
04 兒童文化の問題/村岡花子
05 圖像:秋立つ
06 當代中國女性氣質(四)/赤松孝彥
07 珊瑚樹 地方文化團體 結成が先決問題
08 豆科學 人間電氣の四型
09 新刊紹介
10 科學 毒ガスの空襲法 今後はどうなるか
11 心聲/黃可軒漢詩

賦似小蘇髯/翕庵、書懷/李少白、書懷/李少白、聚星月例會席上偶成/希顏、虛谷歸自東都喜贈/渭雄

12 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 生存者論功行賞(第七回) 陸戰隊の勇士四十九名頭條新聞

【東京發同盟】畏き邊りでは今次聖戰に參加した海軍將士の生存者に對し論公行賞の御沙汰あらせられ、第七回支那事變生存者論功行賞として三日午前零時內閣賞勳局並に海軍省より發表された、今回は海軍關係第四回目に當り、聖恩に浴したる者の大部分は特務士官以下の者で旣に現役を離れた者、召集解除者並に生存者論功行賞の發令日たる昭和十五年四月二十九日以後に死歿した者の一部も含まれて居り、何れも上海、厦門、揚子江溯江部隊の陸戰隊の勇士達である、殊勳者として金鵄勳章を授賜された者は小林松次郞特務大尉(橫須賀市)以下四十九名でその各鎭守府別廳內譯は橫鎭十七名、吳鎭十三名、佐鎭十七名、舞鎭二名である(臺灣關係者なし)

02 興亞同盟が首相に進言 “新秩序の方針強行 近海の自衛權發動へ”
03 “歷史的役目を貫遂” 議員同盟創立總會前田米藏氏挨拶
04 議員同盟の運營 早くも波瀾豫見さる
05 發起人を辭退 秋田ら十六氏
06 部長、理事決定
07 正會員の實數
08 議員俱樂部 解消
09 日、米問題に觸れぬ ル大統領演說の批判
10 價格統制令の改正 けふ勅令を公布實施 商工當局談
11 停止手數料種別
12 八・一一停止 遞信省官報を公示
13 聶軍剿滅の大戰果
14 圖像:孔子聖誕祭
15 オフガニスタンに 英が警告發す イランと同一方式で
16 小山、田子正副議長 辭任を決意
17 現金交付を要望 米作への生產獎勵金
18 英米製軍用機 續續ソ聯へ
19 商工省總務局を強化
20 米、墨全面接近 大統領議會で演說
21 部落會、町內會に 婦人部を設立 地方局、通牒を發す
22 在比米軍に石油補給 蘭印、パナマ船をも徵用して
23 定例閣議
24 中共、又要求提出 蔣介石緩和に腐心
25 獨空軍が活躍 東部全戰線に亘り
26 興亞院會議
27 ソ機柏林空襲 タス通信發表
28 ソ聯政府進擊停止を命令 イランのソ軍に
29 水產食糧問題 協議會が建議
30 日本印刷文化協會を設立
31 今日の天氣
32 廣告報社消息
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 糖業合同と其の再編成社說

最近戰時經濟確立及び產業合理化の要求に促がされて國內重要企業の合同が策せられ、今や着着と其の效果を收める樣になつた。臺灣糖業も日糖が旣に昭和、帝國兩社の合併を斷行し、灣糖も新興の買收を見るに至つた事は手近に於ける最も著しき例證である。殊に臺灣糖業では各製糖工場每に原料採取區域制度が設けられてゐるが、時勢の變化に伴ひ或る工場の能力に過剩を生じ又之に反して不足を生ずる場合も起り得るので、隣接會社の買收合併は結果として區域の整理合併に依る利益も決して少なくない。其の上現在の製糖會社は商品配給强化につれ其の諸購入品は旣に糖業聯合會に於て共同配給を受け又は共同仕入を為す事となり又其の製品はそれぞれの統制機關を通じて一定價格を以て販賣せられてゐるので、從來の如き商業的賣買が全く否定せられる事となった。卽ち製糖會社の業務としては農工兩方面の業務しか殘つてゐないから、それ丈自由競爭の天地が狹められ人的關係に於ても合同の條件が漸次成熟せられつつある事は明かである。

今島內現存の新式製糖會社としては日糖、灣糖、明糖、鹽糖、臺東及び源成農場しかなく、中にも臺東及び源成農場は規模が少さいから明かに被合併の運命にある事は誰しも否定し得ない問題であらう。ところが日糖、灣糖、明糖、鹽糖四大會社は其の儘殘すか或は更に統合の步を進めるかはいろいろの意見もあらうが、日糖、灣糖、明糖の三社はいづれも財閥資本のバツクがあり、現實問題として單一會社に大合同する事はなかなか困難であらう。唯鹽糖は鞏固な資本のバツクがないため最近となつて內紛を釀し出した程其の根底が頗る薄弱であるから上記三社に然るべく吸收合併すべきは此の際寧ろ拔本的整理方法であり、且つ糖業合同の趣旨にも副ふ所以ではないかと思はれる。尤も臺灣糖業の單一會社化はよき意味に於ける競爭努力を阻害し、其の經營の非能率化卽ち官僚化を濃厚ならしめる懸念が多いのであるから、吾人は頓かに賛成し得ざる事を一言申述べて置きたい。

此處で一般の注意を喚起したい事は從來の臺灣糖業は國內に於ける最大の砂糖生產地であるが、今や我が共榮圈の勢力範圍が海南島から佛印に及んでゐるのであるから、臺灣糖業の使命としては今後南方糖業の開發に其の主力を注がなければならない事は言を俟たない。就中海南島の糖業開發に對して旣に着手せられる事となったが、現下の我が國情としては近き將來に於て該地に砂糖工場を建築する資材を割賦する丈のユトリなき事は急迫せる國際事情の然らしめるところである。されば此の對策として島內中北部の工場を一部漸次海南島へ移轉する事が最も合理的な糖業再編成の方法であらうと信ずる。卽ち臺灣糖業の立地を主力として濁水溪以南に置き中北部の水田地帶の產業立地は米穀に重きを置く事に再編成すれば現在の如き米糖相剋も大分緩和せられる事とならう。之を要するに臺灣糖業としては今後更に合同の前進を圖ると共に中北部の工場を一部海南島へ移轉する事は糖業合理化の根本方向であると吾吾は力說したい者である

02 「物資は國內の手で」 逞しき“自給日本”の姿
03 國婦幹部の鍊成 昨日から聖域で行的訓練を開始
04 和知參謀長等が講演 司法保護實務者鍊成第二日
05 大躍進の臺北空港 各線最近四箇月間の乘客數
06 軍陣醫學の精華 戰傷痍の治療率實に八十二%(下) 軍內診療見學報告記
07 支會幹部を鍊る 新竹州で昨日開講式
08 映畫音樂の動向と將來 各方面の意向を探る
09 佛印の秋を彩る 巡回日本繪畫展 近くの便船で作品送付
10 下村氏から謝電
11 森部內務局長 けふ蘭陽地方を初巡視
12 日本溫泉協會 臺灣に支部設置
13 人事・消息
14 藤原義江氏一行 四日に來臺 皇軍慰問旁旁各都市で公演
15 基隆市挺身隊 廿四日に結成式擧行
16 東京天文臺觀測隊第二班 きのふ大和丸で來臺
17 織田工場長談
18 ときのこゑ
19 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 各部隊を歷訪 臺中州三班に分かれて
02 志願申出四十名 鳳林郡警察課へ
03 志願兵制座談會 二日花蓮港會議室で
04 臺中から更に四名志願
05 各郡で青年奉公隊 挺身熱昂る山の若人
06 體力檢查補助員講習會 臺中州下日割
07 高雄州は十日より施行
08 商業報國挺身隊 高雄州・各市郡に組織
09 煙草耕作者の指導講話
10 推進隊員が熱演 鳳林郡下各街庄で
11 市郡庶務課長會議 きのふ臺南州會議室で
12 奉公會主催 時局講演會
13 水裡坑接客業者 講習會修了式
14 青年檢查日程 臺中州十七日より
15 聯合保甲婦女團(臺南) 四日に初顏合せ
16 庄民の勤勞奉仕で 六股乾溪道完成 總延長五百十五間
17 臺南州華僑新民公會が献金
18 創立記念に献金
19 一錢二錢銅貨ザクク 奉公日に老婆が献金
20 囹圄の身も献金 臺中憲兵分隊八月中の受付
21 彰化青年隊 隊長推戴式
22 高雄影芝居協會 二十日に結成式擧行
23 岡子林聯合保甲婦女團 盛大なる結團式擧行
24 菜寮聯合保甲婦女團結團式
25 潭頂聯合保甲婦女團も成立
26 臺南忠靈塔建設 愈よ第二回訓練に入る
27 前間作同業者組合埔里支部成立
28 蘇澳郡國語家庭 懇談會を開催
29 四群長が廢品回收
30 南投郡壯丁團消防組の 臨時召集訓練
31 落花生粕入荷 澎湖島から四十八萬斤
32 地方便り
33 今日の映畫
34 新觀バスに急行バスを新設
35 “生めよ・殖せよ” 嘉義市結婚相談所を強化
36 皇民奉公講習會 六日より嘉義高女で
37 彰化市學校長の打合會
38 草屯產組某書記留置さる
39 非常時だ步け! 花蓮港で競步大會
40 人事・往來報社消息
41 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 電氣通信機の 配給統制要綱實施
02 燃料對策座談會 昨日市公會堂で
03 海上物資輸送打合會 けふ鐵道ホテルで
04 月例官民輸送懇談會
05 牧野屬退官 石炭會社入り
06 今期米糖共豐收を豫想 入鹿山、吉良兩技師談
07 船內受託荷物 十月一日より取扱方改善
08 八月末現在 管理米買上數 四百五十五萬袋
09 木原專賣局長 宜蘭基隆を巡視
10 臺灣既製被服工組昨日創立
11 島內連絡小荷物運賃 十一月より一本建
12 上戶黨、喜べ! 來年酒類配給增加
13 臺銀總會に於ける 水津頭取の演述(一)
14 貯蓄報國債券 六拾貳萬圓の割當完了
15 「燃素」の特約販賣店決定
16 海運中組支部の 囑託全部出揃ふ
17 臺灣石綿會社 第一回取締役會
18 ラジオ
19 照明燈
20 商況 二日後場
21 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 生存者論功行賞第六回 陸軍關係、陸鷲群の初行賞
02 陸戰隊の勇士達 第七回生存者行賞
03 福州方面の我部隊 けふ他方面に轉進
04 福州方面引續き嚴重封鎖
05 ソ聯官吏五名 サンデイエゴ着
06 援ソ英米機 ソ聯に到着
07 現在の獨ソ戰況 レニングラードの 包圍作戰は大進捗
08 赤軍タリン撤退
09 米の飛行機製作狀況を視察 ソ聯使節團の使命
10 米製航空機の輸送に當るか
11 圖像:亂雲を衝いて海鷲第廿九次重慶爆擊行
12 阜平を占領
13 八・一一停止令 けふ勅令公布實施
14 飽くまで金權主義と戰ふ 英こそは海洋閉鎖の張本人 ル大統領の演說批判ガイダ氏の論說
15 獨側の批判 “勞働者に負擔轉嫁” ル大統領演說新味なし
16 水滸傳(495)/黃得時;榎本真砂夫
17 野村大使とは 時時會つてゐる ハル米國務長官答辯
18 英ソ勞働協議會を設置
19 明日の天氣
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 工業日本に又凱歌 羊毛代用品近く市場に
02 國境佛印軍と交驩 トラツク隊便乘の記
03 小麥の積極的增產へ 新竹州下で水田裏作に千甲步
04 三日の志願者
05 江藤廈門聯絡簿經濟部長 けふの便船で歸任
06 本間軍司令官 けふ基隆市を視察
07 興亞奉公日に 陸海軍への献金
08 “戰時化粧の再現” 大戰二年ドイツの銃後生活
09 廣東の復興目醒し 南支視察から香港丸で歸臺した 吉富本社編輯局長談報社消息
10 圖像:上野の杜に秋の美術展開く
11 酒井海軍武官と 山本總長が講演 國婦指導者鍊成第二日
12 堀總督代理が 遺族を弔問
13 翼贊會實踐要綱解說(3)
14 南支皇軍慰問團 橘秋子さん一行寄臺
15 防衛團を強化 基隆郡下各街庄
16 傷痍軍人會支部指導員鍊成
17 全國少年少女の 發明工夫製作品展開催
18 臺灣の夕盛況 昨夜帝都で開かる
19 今夜の放送
20 商況 三日前場
21 援護事業講習會 十二日より警察會館で
22 北商同窓會新舊校長送迎會
23 本間以下八名の判決確定
24 日本音樂文化協會に加盟 全音樂團體解消
25 興南案內報社消息
26 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 生活文化 ラジオドラマ “臺灣一家(三)” 皇民奉公會宣傳部構成
02 圖像:夏のスケツチ(睡蓮)
03 結婚と出產は 國民的義務の第一 勝利は民族の隆昌に
04 國語學習 尊い參謀の宮さまの 御一年祭をむかへて
05 戰地の兵隊さんの貯金
06 イギリス軍が侵入した イランとはこんな國です
07 虫の世界の 近代戰術
08 テングガデマシタ ツカマへテミテオヤオヤ
09 英國で特許請激增
10 海外豆智識
11 鼻に入つた異物
12 罐詰は何年保つか よく煮たものほど安全
13 リンゴ和へ
14 馬鈴薯の三杯酢
15 紙上病院
16 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 古典と私小說(下)/平松幹夫
02 時代と詩/嘉口練詩郎
03 詩 軍夫の友へ/黃有才
04 婦人と科學/阿部靜枝
05 映畫行政機構統合促進
06 新着圖書 臺灣總督府圖書館
07 當代中國女性氣質(五)/赤松孝彥
08 珊瑚樹 圓熱と脫落 宇野、林の二作品
09 ムツソリーニ 首相の小說
10 心聲/黃可軒漢詩

次雲鵬原韻/灌園、次守愚原韻/灌園、次守愚原韻 二/灌園、次梅樵詞兄原韻/灌園、次雲鵬詞友韻/鶴亭、次守愚詞友韻/鶴亭、次守愚詞友韻 二/鶴亭、次梅樵老兄韵/鶴亭

11 新刊紹介
12 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 生產增強に總力傾注 重要產業團體令 官民懇談會開かる頭條新聞

【東京發同盟】大政翼賛會では重要產業團體令公布を契機として經濟界に於ける翼賛運動の精神を伸張し以て國家生產の飛躍的增强を推進せしむる為め三日午後一時半より翼賛會本部に重要產業團體令に關する官民懇談會を開催政府側より左近司商相小島商工、谷口大藏、鈴木鐵道の各次官、宮本企畫院次長その他陸海遞信各關係官、民間側鐵鋼統制會會長平生釟三郞、石炭工業聯合會會長松本健次郞、帝國石油總裁八田嘉明、日發總裁池尾芳藏、三菱重工業社長鄉古潔、日本銀行總裁結城豐太郞、國民更生金庫理事長大口喜六、紡績聯合會理事長白石幸三郞、貿易振興社長南鄉三郞、東京瓦斯社長井坂孝、日商會頭藤山愛一郞、工業組合中央會會長伍堂卓雄氏等外各業界代表、翼賛會側柳川副總裁、石渡事務總長、挾間組織、熊谷總務兩局長、竹內經濟部長等百餘名出席先づ皇居遙拜、戰歿將士の英靈に對し默禱並に出征軍人の武運長久祈念の後石渡事務總長の開會の挨拶挾間組織局長の開催趣旨說明があつて柳川副總裁、近衞總裁挨拶を代讀し左近司商相、鈴木企畫院總裁の挨拶(宮本次長代讀)あり小島商工次官より重要產業團體令に關する說明を行つた後柳川副總裁座長となり懇談に入り伍堂卓雄氏の發議で左の如き申合せを行ひ同四時三十分散會した。

申合

歐洲戰局の發展擴大に伴ひ東亞の事態は今や一層緊迫を加ふるに至れり斯る重大時局に直面し皇國は官民一體速かに戰時態勢の完璧を圖り斷乎たる決意を以て大東亞共榮圈確立の聖業完遂に邁進せざるべからず、時恰も重要產業團體令の公布を見る、同令の帶ぶる意義の極めて重大なるに鑑み吾人產業經濟關係者は同令の真義に徹し苟くもこれが施行運營に當りては戰時意識を最高度に昂揚し且つ生產の增强に總力を傾注して高度國防經濟體制の確立に向つて果敢に挺身し以て臣道實踐の誠を致さん事を期す

02 經濟總力を結集發揮(近衛總裁挨拶)
03 國家目的を第一義に 商相挨拶
04 樞府定例本會議
05 懇談會の質疑應答
06 天候から獨ソ戰打診
07 嶺東を自主的撤退
08 馬尾、三都、連江の 陸軍部隊も撤退
09 既に作戰目的完遂 派遣軍報道部長談
10 撤退部隊乘船を完了 福州には未だ敵影を見ず
11 南支軍聲明
12 敵陣地(福州附近)を急襲(陸鷲協力)
13 進むに強き皇軍 撤退も實に堂堂 南支軍報道部長談
14 蔣側の宣傳に動ぜず 西貢地方の華僑
15 共軍大部隊に銃爆擊
16 小舟窩を急襲吊橋を爆破
17 圖像:翼贊議員同盟創立總會
18 戰時食糧を研究 「農產科學研究會」設立さる
19 米國は墨國に借款を供與
20 タイ國ビ首相 海空軍名譽最高司令官に任命
21 英、ソ、イ休戰條約 イラン政府承認の諸點
22 林ハノイ駐在領事東上
23 質問を受け流す ハル長官との質疑應答
24 ソ聯軍事使節の使命 各種の流說頻りに飛ばさる
25 今日の天氣
26 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 低物價政策と 商業道德涵養社說

政府は變轉極まりなき國際情勢に對處し、我が應戰經濟體制を强化して、國策の活潑且つ圓滑なる遂行を圖る為、去る八月十一日に開催された第十七回總動員審議會で、價格等統制令中改正勅令案、海運統制令中改正勅令案、株式價格統制勅令案、會社所有株式評價臨時措置勅令案に關する各要綱を可決し、次いで十二日の物價審議會では、豫ねて懸案であつた米穀買入價格の是正案が決定された、以上の諸案は、何れも廣い意味に於ける戰時價格統制の擴大强化を圖ることにあることは、謂ふまでもない、「我が國現下の物價對策の根幹は、低物價政策堅持の方針に基き云云」と政府が申す如く、戰時經濟體制下に於ける我が物價對策の基調は依然として低物價政策の堅持にあることは今更贅言を要しないのである、生產の下降、配給の不圓滑は、低物價政策の結果から生じたものであるとの議論をなす者もあるが、併し低物價政策を堅持しつつ、しかも生產を增强し得る方途があるとするのが、今般物價對策審議會で決定された物價對策である。

而して低物價政策の完遂を期するには、先づ第一に生產、配給の各部面に亘り、徹底せる合理化を行ふと共に、速に配給機構の整備を圖り、以て需給の調整を期し、第二には國民消費生活の合理化を促進して消費規正を一層强化すると共に、適正なる戰時生活の最低限を確保する外、第三には價格の指定を促進し、且つ指定品相互間の價格を調整して、財政經濟金融の全分野に亘り一層强力なる綜合的對策を樹立實施し、我が經濟總力を發揮さすべく、臨戰準備の早急完了を期するにあることは論を俟たざるところである、斯る見地より一方に於ては、經營の合理化並に能率增進の對策が着着講ぜられ、配給機構も全面的に整備されつつあり、他方價格の指定も追追進捗しつつあるが、しかも多數に上る物品の價格公定は到底二ケ年の短時日を以て全部指定し得ざることが、明白となつたので、今回の如く從來の一年延長を一應恒久的な規定に變更され、稍もすれば廢止說の唱へられんとするのを排擊して、一應政府の低物價政策堅持の方針を一般國民に明示したところに、重大意義が存するのである、

今や低物價政策の堅持は、國民全體の承認し、支持するところであるべき筈である、特に物資の生產、配給等に從事する者の理解ある積極的協力と自肅に俟つことの多大であることは、曩に總督府殖產局で制定された物價統制に關する協力對策要綱に依つて明かにされてゐる、然るに本島に於いては最近殊に闇取引等の違反行為の橫行しつつあることは、吾人の最も遺憾とするところである、少く共物價政策を承認し、戰時下の商業道德を理解して、商業報國運動に邁進しつつある業者の敢へて好まざることであることは、一般の齊しく痛感するところである其故に此際一般業者に對しては、可急的に物價統制の絕對必要及び統制經濟諸法令の趣旨內容を徹底せしめるべく、官民一致協力して適當なる對策を講ずべきであると共に、一方多數の大眾消費者に對しても同樣、法令の趣旨を理解せしめるばかりでなく、臨戰準備の要求として戰時意識の透徹、非戰時的消費の廢止、消費規正の强化を圖り、以て消費生活の單純化を期することが最も急務であると信ずる

02 御武勳を讚へ奉る 故北白川宮永久王殿下 けふ御一周年祭の御儀
03 若宮道久王殿下 御健やかに御成長 宮家武田事務官謹話
04 御遺德に副ひ奉らん 蒙古政府主席德王謹話
05 御英靈參拜の 德王代理吉爾嘎朗氏謹話
06 森部內務局長 蘭陽視察延期
07 師範を專門學校に 改革同盟の意見書成り 近く關係省に陳情
08 泉鏡花の筆塚を建立 書齋を其儘保存
09 “新しい尺度で見直せ” 國婦指導者鍊成會で 田中高級參謀が講演
10 圖像:“航空日”迫る
11 翼贊會實踐要綱解說(3)
12 山本事務總長 けふ新竹へ
13 全臺灣方委聯盟 廿六日結成式擧行
14 圖像:澄田中將歸還
15 增產へ增產へ 宜蘭市で農事講話會開催
16 ときのこゑ
17 選手豫選會
18 婦人の先達養成 新竹州支部の第三種訓練 高女出から開催
19 昔の人は信念が強い 興亞奉公日に献金した 大田翁の臺灣今昔物語
20 興亞同盟理事會
21 白光孃一行 本社を訪問報社消息
22 厚生省に初の女技手 保健婦養成指導役に 金子光女史招聘
23 藪野氏講演 五日遞信部で
24 北區華僑新民公會献金
25 感心な北二商生 桃園から臺北へ迷子を送屆け 知事の金一封を献金
26 辭令
27 高千穗丸無電
28 人事・消息
29 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 農民の負擔輕減に 農業團體を一元化 高雄州で計畫中
02 國防献金と恤兵金 臺中憲兵分隊取扱
03 慰問銃劍術大會盛會
04 防諜賞金を献金 天晴れ彰化の四學童
05 屏東市の興亞奉公日
06 和牛飼養管理競技會
07 鄉軍屏東分會總會
08 勤報隊員を慰問
09 第四回臺中州軍援事業大會 十日臺中市公會堂で
10 二百名が連署志願 屏東市內の青年團が
11 花蓮港廳下の青年團檢閱
12 防諜座談會 九日淡水郡會議室で
13 臺南市國語演習會 二十六日南門校で
14 魂と行の鍊成 奉公會高雄支部で
15 行的合宿訓練 屏東市奉公青年訓練所
16 臺南州支部役員懇談會
17 屏東支會役員懇談會
18 花蓮港支部の幹部鍊成會
19 “山の若人”を鍊成 カツパン社に青年道場
20 嘉南二號の新種 嘉義郡で三千四百甲步植付
21 虛弱兒童の養育 臺中臨時州會で討議
22 屏東市防衛團 團長副團長を發令
23 埔里街挺身隊 十日頃に結成式
24 花蓮港鄉軍援護會總會
25 濫用を慎め!(高雄) 回覽板は神聖なもの
26 彰化市奉公會 役職員懇談會
27 臺南州糖業懇談會
28 花蓮港基隆間 ダイヤ變更
29 竹山郡各部落で 奉公班常會開催
30 臺南勞務協會 機構整備打合
31 臺中州學校職員體育大會
32 海山輕鐵廿周年に功勞者を表彰
33 曾文木炭小賣商 組合打合會
34 興亞化學創立委員會
35 人事・往來
36 消息
37 今日の映畫
38 麻豆文旦・白柚 品質向上真價發揮
39 𥆒む“不當屋賃” 片端から摘發
40 中壢郡啟新會で 中元祭擧行
41 觀音庄下で 奉公班常會
42 彰化市織物行商組合の創立
43 潮州街米穀共精共販組合成立
44 龍潭信組通常總會
45 地方便り
46 訃文:林何氏月
47 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 水產食糧問題協議會 農林省の提案に付協議
02 “營養上鮮魚類は 重要役割を演ず” 金村技師談
03 臺灣商工會議所 常議員會開催
04 日本活碳素設立 社長は中辻喜次郎氏
05 雜貨輸送確保に 海運新對策を協議
06 第二回貿易懇談會 昨日基隆で開く
07 臺灣自動車運送組聯 創立委員會を開催
08 臺灣自動車聯合會解散
09 蘭陽の一期籾 未檢收のもの多し
10 “籾の蒐荷停頓は 全島の問題だ” 田中米政課長談
11 “會議所商工業者は 連繫の要あり” 水越理事辭任の辯
12 臺銀總會に於ける 水津頭取の演述(二)
13 胡麻、落花生も 臺灣農會で統制 但島內州外配給に限る
14 州下米穀納入、配給組合 近く合併實現か
15 照明燈
16 商況 三日後場
17 ラジオ
18 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 福州より轉進の皇軍 一路〇〇目指して進發
02 敵戰力著しく喪失 我に一矢も揮ふ能はず
03 共匪に最後の止め 掃蕩殲滅戰に移る
04 駐泰佛代理公使 無斷カイロへ向ふ
05 馬來防備軍增強 トーマス總督の演說
06 國外亡命中の前イラク首相 死刑宣告さる
07 中南米に於ける 樞軸勢力を驅逐 米が頻りに經濟攻勢工作
08 米艦船の建造計畫
09 學徒體育振興會 近く創設されん
10 圖像:カンボチヤ平野を猛進する我が鐵牛部隊
11 歐戰二周年と華北
12 バーペン駐土獨大使歸國
13 蔣政權は完全に 米國依存を具現
14 米兩洋艦隊の建造進行狀況
15 獨英兩空軍の 損失 英空軍省發表
16 水產新體制案 業者側、農相と意見一致せず 農林省獨自の統合案を作成
17 水滸傳(496)/黃得時;榎本真砂夫
18 「世界の太陽日本」 永井氏が吹込
19 英米ソ三國會談 米側使節團人選發表
20 明日の天氣
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 故北白川宮永久王殿下 御一周年祭嚴かに行はせらる 三陛下か勅使御差遣
02 御戰蹟碑除幕式 蒙疆で莊嚴に執行
03 臺北廈門間定期航空 遞信部と日航の計畫進展し 實現に曙光・具體的調查開始
04 模範的隣組を表彰 遺家族に對する功績顯著なもの 各府縣から一組づづ選んで
05 隣組の再教育 第一回第一部會開く
06 赤誠の献金 海軍武官府受付
07 基隆の第一種訓練 十五日から
08 體驗を家庭に活かす 好成績を收めて 國婦指導者講習會終了
09 全臺灣ラグビー豫選廿日から開く
10 漁業增產に邁進 南方澳の漁業青年に 發動機船操縱訓練
11 圖像:魚肥える淡水河
12 防衛團長打合 六日市役所で開催
13 けふの志願者
14 迷彩に一變した クレムリン宮 北停車場は避難民の洪水
15 奉公精神を發揚 和知雅子本部長語る
16 五權威を圍んで 天體觀測座談會
17 有價證券業者から 業務狀況を聽取
18 競ふ!水の精銳 神宮大會水上競技 種目決定、廿二日から開幕
19 奉公第三種訓練 十七日から開始
20 初の娛樂委員會 十二日本部で開催
21 先生方の講習會三つ 九日から十三日迄開く
22 基隆防諜懇談會
23 令息慰靈祭の餘金を献金
24 人事・消息報社消息
25 今夜の放送
26 商況 四日前場
27 商店街の新體制 基隆で共同集金共同配給
28 萬華奉公挺身隊解散
29 工業新竹の一翼 臺灣有機合成會社建設に着手
30 民族科學協會 機構を擴大 附屬研究所を新設
31 絹織物企畫の單純化 制限規則を公布
32 興南案內報社消息
33 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 木炭はこうして 節約しませう
02 生活文化 ラジオドラマ “臺灣一家(四)” 皇民奉公會宣傳部構成
03 毛染をする時の注意 先づカブレをためしてから
04 國語學習 空襲は恐ろしくはない(上) この覺悟で空を守りませう 恐しいのは國民が慌てること
05 江下上等兵殊勳甲 爆彈三勇士のお兄さん
06 ウシノオチチデ ソダテテヰルコブタクン
07 今日の智識
08 我が中支防疫陣の活躍(一)
09 ビタミンCの保健量 一日に胡瓜二本林禽なら七個
10 經濟相談
11 紙上病院
12 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 「續思ひ出の記」(一)/林清文
02 書物不返却の心理(上)/杉田直樹
03 圖像 殘暑(スケツチ)
04 當代中國女性氣質(六)/赤松孝彥
05 珊瑚樹 老大家の時評 正宗氏の二枚舌
06 心は偽らず 四日臺劇で
07 空征かば 四日國際館で
08 心聲/黃可軒漢詩

應社小集次韻酬笑儂/一鳴、次韻酬雪峯/一鳴、次韻酬渭雄/一鳴、次韻酬石華/一鳴、次雪峯詞友韻/鶴亭、寄跡大仙寺感作/吳心香

09 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 翼贊壯年團を結成 翼贊會各支部長に急速編成を指令頭條新聞

【東京發同盟】熾烈なる國際危局下に於いて國民の最中堅たる青壯年層を組織し臨戰體制の確立を期することは刻下の急務であるが大政翼賛會では豫て斯かる國家の要請に則應すべき翼賛壯年團を全國各府縣に設立することに方針を決定、その具體化につき陸海軍、內務等關係各省と協議を重ねてゐたがこの程完全に意見の一致を見たので四日午前參與會を翼賛會本部に開催「翼賛壯年團結成基本要綱」を附議決定の上、同日午後の定例總務會の承認を得て左の如く正式に發表した、同要綱に基く翼賛壯年團は飽くまでも精銳主義を取り二十一歲以上の有志青壯年の同志的結合體たらしめ、その地域、職域に於て率先臣道實踐に挺身する翼賛會の外廓團體となるものである而して翼賛會では同日直ちに各府縣地方支部長に對し壯年團の急速編成に着手するやう指令を發し、又旣存團體たる大日本壯年團中央聯盟農業建設同志會、產報、商報兩挺身隊に對してはその積極的參加協力を求むることとなつたが今月中旬全國地方組織部長會議を開いて同團結成の促進を圖ることになつて居り、これが中央組織については目下考究中で地方組織の進行と相俟ちこれに適應した組織を決定する筈である然も陸海兩軍が翼賛壯年團の育成强化に全幅の支援を拂ひつつある關係上鄉軍の積極的參加も期待される

◇翼賛壯年團結成基本要綱

一、目的、熾烈なる翼賛體制下にある青壯年層を組織し同心團結各各其の地域、職域に於て率先指導實踐に挺身せしむるを以て目的とす

二、名稱翼賛壯年團と稱す

三、性格 イ、翼賛壯年團は大政翼賛會の指導下に其の一翼として大政翼賛運動に邁進する組織たること

ロ、翼賛壯年團は團員の自發的意志に依る同志組織たること

四、團員、二十一歲以上の有志青壯年とす

五、編成 イ、團の編成は大政翼賛會地方組織に合致せしめ道府縣郡市區町村に夫夫團を設け夫等を系統團體たらしむること

ロ、中央組織については別途に考究すること

六、幹部團員 イ、大政翼賛會道府縣支部長は道府縣團の名譽團長とす

ロ、道府縣の名譽團長は團員中の適格者より道府縣團の團長副團長其他の役員を指名し、重要團務に就ては之を指示す

ハ、道府縣團長は團を統率す

ニ、郡團長以下の各級團役員中の適格者を以て之に充て道府縣團長之を指名す

七、各種團體との關係、本團と目的を同じうする旣設團體には積極的參加協力を求むること

02 中間層の同志組織 全國一齊に結成運動
03 我部隊〇〇に航行中 連江、福州、福清末だ敵兵なし
04 浙東地區の綜合戰果
05 隨所に殘敵を捕捉 晉察冀邊區の大戰果
06 陸鷲、快心の巨彈! 韓城、朝邑、華殷に對し
07 タイ側の軍隊 全部撤退を完了 非武裝地帶監視小委員會 愈よ來る九日より開催す
08 道府縣統計課長會議を開催
09 フインランド車 芬領全地點に到達
10 英商船半數は藻屑 擊沈總噸數千三百一萬六千八百廿噸
11 米國と參戰問題 歐戰二年各地に情勢を聽く
12 圖像:和平運動殉難烈士記念大會
13 圖像:ブラジルにも動亂の餘波
14 議員同盟の役員 初總務委員會で決定
15 伊海軍の戰果
16 獨英空軍の都市空爆猛烈 開戰以來の被害
17 英空軍輸送機 墜落 ラ伯の子息死亡
18 一部貨物の取扱を制限
19 鐵銅の回收運動 地方別にブロツク會議
20 獨外交機關の閉鎖を要求 英ソがイ國に
21 わが工業を誇る 機械類の展示會 中南米各地で好評
22 英ソ、イランに停戰條件提出
23 米の對比經濟援助 預備的諒解が成立
24 加里資源の積極的開發 業界當局に陳情
25 流言蜚語防止試案 定例次官會議に附議
26 電力評價審查委員會
27 今日の天氣
28 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 奉公班常會の運營社說

皇民奉公運動が發足して以來早くも半歲に垂んとしてゐるがこれまでの經過を顧みるに、大體に於て順調な一途を辿つて居り、殊に全島津津浦浦に至るまで多大の關心を喚起し、相當の熱意を以て本運動の展開を見るに至つたことは洵に喜ぶべき趨向と云はねばならぬ。勿論具體的には未だ取り立てて云ふほどの目覺ましき實踐推進があつたわけではないが、少くとも皇民奉公運動が發足展開されて以來どことなく明朗なる氣分が漾ひ六百萬島民の心理に絕大の好影を與へた事實は否定することが出來ない、而して島民の心が一定の方向を目指し一の目標に向つて急速に結集しつつあることも否めない事實である、一觸卽發の真に逼迫した現下の時局に當り全島の軍官民を打つて一丸とした皇民奉公運動が、發足匆匆早くも斯くの如き良好なる成果を擧げたるは、指導當局者の努力もさること乍ら島民大眾の皇民意識の昂揚と時艱克服の熾烈な決意とを證左することに他ならない。

然しながら、奉公運動はこれからである。今後島民大眾の力强い具體的實踐が行はれて、始めて本運動の目的は逐次達成される。そのためには、六百萬島民が何れかに必らず所屬するところの奉公班を通じて實踐を推進せねばならぬ、奉公班は國民の新組織たる皇民奉公會の基底をなす最下部組織である。此の奉公班に血を通はせ肉をつけるのは常會である、故に奉公班を通じて力强い實踐を推進するには、常會の運營を完了することが先決問題である。常會の良き運營なくして具體的實踐は望まれない。分散せる個個の力を結集し團體的に行動するときに强力な實踐が推進される、常會運營の妙は其處にあらねばならぬ。斯やうにして、常會の運營は皇民奉公運動の基礎であると云つても過言ではない。よりよき常會の運營は、本運動のよき展開に不可缺な要件と云はねばならぬ。全島五萬七千の奉公班は、深くここに思ひを致し常會の運營に萬遺漏があつてはならない。

然らば、よりよき常會の運營は如何にすればよいか。皇民奉公會中央本部から、旣に常會運營の指針が早わかりといつた如きパンフレツトが出て居り運營の實際について相當詳細なる指示說明があるから、敢へて再言を要しないと思ふが、唯最近問題になつてゐる點に關して一般の反省を促したい。卽ち最近常會の運營は一般的に低調だと謂はれる。といふ意味は、奉公班常會が、區會や部落會等の下部組織に內在する常會たるの本質を忘れて、ややもすれば各奉公班獨自の小乘的見地に立つて運營されたり、或は個人の私生活に餘りにも立ち入り過ぎてひどく窮屈になつてゐるといふ傾向である、斯る傾向はいづれも熱心の餘りに出づるもので惡意は認められないが、然しこれは決して常會運營の正當なる所以でないことは云ふまでもない。殊に私生活への立入り過ぎは却つて皇民奉公運動を妨げこそすれ順調なる推進を齎らす所以ではないのである。これ等の點に關し今後の常會運營に期待すること切なるものがあると云はねばならぬ。

02 故永久王殿下の御高德を偲び奉る會 昨夜市公會堂で開かる
03 最後の御集ひ 同期生塚本少佐等參殿
04 “勤勞者の模範たれ” 第二學期を迎へて文相・學徒に與ふ
05 大學學部も教練を必修 教練の教授並に實施要項整備へ
06 “日支提携の意味で 近く臺灣と交換教授を行ふ” 移川臺大文政學部長南支の土產話
07 基隆水上署防諜座談會 昨日合同廳舍會議室で開催
08 “臨戰的心構へ”確立 全島女子青年團指導者に對して 精神、實踐的鍊成實施
09 慰問袋も臨戰型に 送らう・銃後の溫い心
10 南支雜感海外遊記

大會中の通譯問題

大會中の雜觀を二、三拾って見る、かた苦しいことは一切避て橫から、裏から見た大會や南支事情をお土產としたい、

さて日、滿、支三國の代表が一堂に會して見るとまづ問題になるのは言葉だ、北京語だけは滿州代表にも、南支代表にも判るとして、日本語はそこまでには至ってゐない、廣東語もまた中支、北支代表には通用しない、從って通辯が非常に重要な役割を演ずると共に通譯の介在が會議の進行と調子の上に稍もすればダルミを招來することも否めなかった、大會を通じて最も光ったのは「汪氏の口」を勤めた外交部長周隆痒氏の日本語で大會の出席者は舌を捲いて感嘆しないものはなかった、また同氏は汪主席の發言を一一ノートに取って片語隻語と雖誤譯なきを期する慎重さで流石に元首の蔭にその人ありと感を深うさせた、

名通譯に幅對

周氏に次で宣傳部長林生氏の通譯をやった鐘參事も周氏と好一對をなす巧妙な日本語で宣傳部長の白熱的名調子を餘すところなく傳へることに成功してゐた、しかも鐘參事の通譯は獨立した別箇の演說とも見るべき奔放さと調子さへ出してゐた、周氏は長崎に生れ長崎高商を經て九州帝大法學部を出て居り、鍾氏の詳細な經歷は聞き洩らしたが何でも○○あたりの出身といふ話であった序ながら大陸で活躍してゐる邦人の間に北京語や廣東語の達者な人が多いのには一寸面喰らった、今大會の一切の膳立をやった同盟の橫田支局長や文化聯盟の高宮さんあたりは日本語よりも北京語のが甘いやうであった、滿州代表の大西氏あたりもペラペラ操ってゐた、

本島人は言語の天才

福建系の本島人が廣東に行って不自由するのはたった半月ばかりらしい、日常生活や簡單な商取引ならさっさと用を辨じてゐる現に自分より一船ばかり先に行った支局のY君などは案內役を承はって用を辨じて吳れた聞けば鄭支局長なども廣東に行って、二、三ヶ月目にはマイクの前に立って放送を試みたことさへある、これは□か心臓手傳ってゐるが、何れにしても本島人は語學の天才で北京語もベラベラ廣東語オーライといった人士はざらにある、これが今事變を通じ、また事變後の經濟活動の上に有力な武器であることはいふまでもない、加之漢文も書ける、詩も作れるとなればに洵に鬼に金棒で東亞建設の上に十分にこの武器を役立たせたい、

注射で判った廣東の總人口

廣東の人口は百萬といひ百二十萬といふものもあった、然しそれは支那の一般統計同樣單なる推定に過ぎないのは勿論であった、大會第四日一行は市政府を訪問したがわれ等の「關さん」は――本名關仲義、一つ橋の出身で日本語が堪能なため往年の關大阪市長をもぢった敬稱は――現勢報告中人口を七十萬と發表した、依って小生はすかさず「日本の新聞では廣東の人口百萬突破と書いてゐる、今の話では相當の開きがあるがどちらが本當か」

と質問したのに對し關さんは「七十萬が本當です、コレラの豫防注射で判った、その總數六十九萬なにがしで、これが最も正確に近い數字です」とすましてゐた、豫防注射で判明した人人は支那式なところ何と面白いではないか。

(寫真上汪主席(左)の後に立てる人が周外交部長次長、下向って右が鐘參事)

11 指導の要諦把握 新竹州下支會幹部鍊成閉幕
12 自己肥料大增產へ 臺北強調週間を實施
13 高千穗丸入港
14 布袋戲試演會 昨日市公會堂で
15 ときのこゑ
16 各班長委囑 奉公會基隆市支會
17 “食・住”の研究が必要 南方移民の發展に關し石川技師語る
18 中園市營住宅の使用申込者 昨日抽籤を實施
19 人事消息報社消息
20 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 青年の特別訓練 奉公會臺中州支部具體案を討議
02 役職員懇談會 奉公會臺中州支部で
03 奉公會臺南支部幹部鍊成 日程時間割決定
04 奉公運動の真髓 高雄市で促進講習會
05 防諜講演盛況 臺南聯合保甲婦人團
06 防諜座談會 二日蘇澳演武場で
07 豚剝皮競技會 九日臺南屠畜場で
08 體力檢查講演會(屏東郡)
09 彰化市國講 講師打合會
10 圖像:堂堂南海を威壓
11 來月初旬鎌入れ 稔る秋、百姓ニツコリ
12 彰化遺家族授產講習所 十五日入所式
13 花蓮港は六日に開く
14 七月中國防献金(三) 馬公海軍經理部臺北海軍武官府取扱
15 南支に慰問團(臺南) 保甲聯合會から派遣
16 臺南州生藥卸商 統制組合の創立
17 屏東署の非常召集
18 探る“南海の幸” 試驗船南鵬丸船出
19 鄉軍臺中州聯合分會射擊會
20 再度の志願申出 高砂族の三青年が
21 仕隆青年鍊成會 華華しく結成さる
22 脫脂大豆から豆腐 臺南州下で試作成功
23 申込み忽ち殺到 嘉義市割當の豆債券
24 人事往來報社消息
25 消息
26 地方便り
27 今日の映畫
28 訃文:吳天來
29 香奠返しに献金
30 臺南州下排球大會(十二日)
31 露店商人が悲鳴 嘉義盛場使用料值上
32 家庭に朗報 第三回タイル等配給
33 埔里タクシー合同會社 近く創設さる
34 竹東郡壯丁團員訓練を實施
35 大甲實業家吳天來氏死去
36 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 全島農家戶數 四十二萬九千戶 總戶數の四二%強 昨年末現在
02 バス合同促進に關し 宮崎監督課長語る
03 甘藷の地方試作 臺南州で計畫施行
04 月眉工場 製糖の北送で 大甲驛に積込線增設
05 非常重大の決意のもと(下) 政戰一體の施策實行
06 臺電能澤理事廣東へ出張
07 稻作發育良好 第二期作豐凶考照試驗
08 バス合同の先驅 新營曾文兩郡下の合同成る
09 臺銀總會に於ける 水津頭取の演述(三)
10 七月預金 島內銀行金融 貸附共新紀錄 貸附五億圓を突破
11 石油消費規正要綱で 全島經濟統制課長會議
12 南部中間作登場 四十萬石を豫想
13 石川鐵道部長けふ上京
14 本島青果物の 需給計畫を打合
15 石炭配給機構も 右席上で協議
16 米穀配給機構 近く全島的に統一
17 照明燈
18 商況 四日後場
19 ラジオ
20 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 米艦グ號襲はる(損傷なし) アイスランド沖合で
02 滿州事變の記念日 多彩な行事を催す
03 圖像:益益士氣旺盛の我カンボチヤ駐屯軍
04 獨、ソ軍死鬪を展開
05 レニングラード 緊張と興奮 獨軍の猛攻受けて
06 海運管理實施要綱案決定 遞信、業者の意見聽取
07 ダ海峽通過問題 國際視聽が集中 土、ス提督の論評を反駁
08 米の即時參戰要求 英、加兩首相の演說
09 カナダ首相放送 ヒ總統打倒の決意披瀝
10 歐戰二年 全歐經濟支配體制へ 長期戰下のドイツ經濟
11 內務省改編成要綱 けふ閣議で正式決定
12 坪上大使 バンコツク着
13 在バタヴイア佛總領事館 間もなく閉鎖す
14 八月中米當局への引渡機數
15 水滸傳(497)/黃得時;榎本真砂夫
16 明日の天氣
17 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 健全な農村建設へ 基本指導部落設定要綱決る
02 第一回地方委員會 全臺灣方面委員聯盟結成式後 引續き開催に決定
03 圖像:我がカンボチア駐屯軍志氣愈よ旺盛
04 部落團體一切を 部落會に包含 新竹州で近く實現
05 總督へ贈るの“書” 汪氏心境を詩に託して
06 聯盟結成準備委員會 結成式に先立ち督府正廳で
07 觀測陣準備を完了 一部は早く現地點で待機 “黑い太陽”の訪れ迫る
08 基調を“隣保精神”に 國家目的の線に動員
09 臺北州下の“空訓” 中旬から下旬にかけて實施
10 基隆市臨時市會 追加豫算案を可決
11 “半轉業”が無難 臺北轉業相談所戶島主任に聽く
12 全臺灣硬式庭球選手權大會 臺銀コートで
13 白衣の勇士 內地へ歸還
14 自給肥料增產を獎勵 具體策を協議
15 人事・消息報社消息
16 今夜の放送
17 商況 五日前場
18 化學肥料の權威 新竹附近を視察
19 志願兵志願者 軍司令部五日受付
20 家庭防空群活躍 家庭防空は我等の手で
21 產組役員鍊成會 新竹州五日から開催
22 宜蘭郡米穀組合から離脫 市斡旋の信組で農倉を設置
23 石尖連峰ハイク
24 劇藥自殺
25 興南案內報社消息
26 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 南へ旅する人に 日本人の體質には 南方發展が得策
02 生活文化 鍛鍊の秋と若人 過度に亘つてはいけない ハイクも餘裕のある計畫で
03 服藥の注意
04 新發見の人工 放射性物質
05 婦人標準服試案 和服の優美さを保ちながら(下) 活動的な大和服
06 國語學習 九月二十一日に基隆で 皆既日食が見られます
07 空襲は恐ろしくはない(下) この覺悟で空を守りませう 恐しいのは國民が慌てること
08 ナントメヅラシイ ヲヂサンオホヰバリデス
09 今日の智識
10 燒夷彈と材料 酸化劑とテルミツト
11 圖像:我が中支防疫陣の活躍(二)
12 最高の人工溫度
13 現代は鬪豚時代
14 紙上病院
15 蝶鮫の年齡と大きさ
16 莢隱元の黃味和へ
17 經濟相談
18 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 「續思ひ出の記」(二)/林清文
02 書物不返却の心理(上)/杉田直樹
03 圖像:海の怪物
04 珊瑚樹 うまさと未然 芥川賞新問題
05 當代中國女性氣質(七)/赤松孝彥
06 詩 藝術家/新月
07 東興の上意下達
08 タイ國の概觀 東亞新興國としての
09 心聲/黃可軒漢詩

次韻酬蘅秋/一鳴、次韻酬逸南/一鳴、次韻酬雲鵬/一鳴、次韻酬守愚/一鳴、次韻酬守愚 二/一鳴

10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 恩賞に輝く生存者(第八回) 殊勳甲草葉大尉外十六名頭條新聞

【東京發同盟】畏き邊りでは第八回支那事變生存者論功行賞(陸軍關係第七回)の御沙汰あらせられ六日午前零時內閣賞勳局並に陸軍省より發表された。今回聖恩の光榮に浴した者は北支に於いて宋哲元軍反擊作戰華北戡定戰、晉南肅清戰、黃河河畔の秋季作戰その他南部山西地區の肅清討伐戰等に參加して不滅の偉勳を殘した谷口、下元部隊主として西部山西省の警備に當つた村井(俊)部隊及びノモンハン附近の戰鬪に於てソ聯極東軍に痛擊を與へた井上(政)小松原部隊に屬する軍人(將官を除く)軍屬でその內金鵄勳章授賜の榮に輝く者は中村靜夫大佐(廣島)以下千百九十八名である。右の內「ノロ高地」の著者として有名な草葉榮大尉(長崎)外十六名に對しては特に拔群の武功を嘉せられて殊勳甲の御沙汰あらせられた

02 武功に映ゆる殊勳者
03 激戰又激戰の一年 下元中將破格の恩賞に感泣
04 宏大な天恩に感激 閻錫山軍に鐵槌加ふ谷口中將
05 石炭標準規格を單純化
06 米艦グ號事件 興奮消え去る
07 海鷲福建各地を爆擊
08 新四軍を捕捉殲滅
09 海運管理案を說明 官民懇談會開かる
10 情報局人事異動
11 海鷲橫山鈴木兩隊に感狀 畏くも上聞に達せらる
12 作戰目的を貫遂し 皇軍福州を撤兵
13 蔣、頹勢挽回に躍起
14 府保安課長の後任 後藤吉五郎氏に決定 內務人事異動
15 藤岡初代防空局長談
16 後藤新保安課長の略歷
17 盛土で喰ひ止む 宜蘭濁水溪水防演習
18 ソ聯水上機 シヤトル着
19 交通動員計畫 萬全の交通體制確立
20 泰の繁榮の為めに 坪上大使着任語る
21 英政府、新たに 百萬の兵員募集 大陸派遣の目的を暗示
22 米國海軍の 建艦隻數 一月から九月迄
23 檢事長會同
24 今日の天氣
25 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 本島農家の負債傾向社說

殖產局では本島農家の負債について、昭和八年と同十五年の二回に亘つて全島各街庄每に一大字を選定し、該大字の全農家に付き負債額、借入先、負債條件、負債原因、負債の固定額の五項目に亘つて徹底的調查を實施したが、その結果判明せる兩回の事實を比較對照するに調查農業者一戶當りの負債額は昭和八年は四一一圓であつたが同十五年には六四四圓となり、五七%の增加を示してゐる。從つて前回の全島農家の負債總額は一億六千八百萬圓と推算せられたが、今回の調查事實を基礎として推算すれば負債總額は恐らく二億七千六百萬圓以上に上るものと見なければならぬ。借入先は前回の調查では個人金貸業者が首位で四八・八%を占めてゐるが、今回の調查では勸銀が二四・六%で首位を占め、個人金貸業者は二◯・二%となり著しく減じ、產組一九・九%、製糖業者(一三・一%)、普通銀行(一一・六%)の順となつて前回に比し何れも著しき增加を示してゐる、卽ち借入先は高利貸的な個人業者から比較的安い金融機關に著しく移行してゐることは、頗る好い傾向であると云はなければならぬ。

その證據には借入利率が著しく低下してゐる。卽ち前回の調查では七分以上一割未滿が二五・◯九%、一割以上一割五分未滿が三八・一七%、一割五分以上は二二・一二%で借入金の大部分は一割以上の高利率であつたが、今回の調查では七分未滿が四四・八◯%、七分以上一割未滿が三一・一九%となり、一割未滿のものが壓倒的に多額を占め、喜ぶべき傾向を辿つてゐる。併し低金利時代の今日一割以上の高利が尚一◯・二七%も占めてゐることはこの儘放任し得ない事實であらう。而して負債の原因については、第一回の調查は農業經營費(二◯・五四%)がトツプを切り、土地費(二◯・五三%)が之に次ぎ、家計費(一八・一九%)、舊債償還(一四・八八%)、冠婚葬祭費(九・六五%)肥料購入(五・七六%)等の順であつたが、第二回は土地費(二八・一二%)、農業經營費(二三・二九%)、家計費(一三・七一%)、舊債償還(九・九四%)、肥料購入(九・六四%)、冠婚葬祭費(三・八一%)となり、家計費冠婚葬祭費の如き消費的負債は減少を示し、土地費、農業經營費、肥料購入費の如き生產的負債が增加して一應前回よりも健全的な負債であるとも見られる

併しながら元來農家の家計は收入支出について確たる豫算があるのではなく、收穫期に入つた收入を必要に應じて支出し、不足の際は借入れるのであつて前記負債原因の區別は餘り重要意義を示さないであらう。何となれば收入の時期と支出の時期との關係如何に依つて著しき差異を生ずるからである從て負債の根本原因は寧ろ農業經營の不利性に依る農家經濟の困難にあると見なければならぬ。卽ち農業の生產は工業生產と違つて天候その他所謂自然の支配を受けることが非常に多く、去年の如き第一期作の收穫前後に全島を襲つた二回の暴風雨に農作物の受けた被害は莫大な數に上り、而も米價は一定されてゐるからその全被害は一切農家の負擔となり、之が負債の重大な一因をなすものと見なければならぬ。且つ米管實施以後に於ける諸物價の騰貴に依り米價は割安となり、直接間接農家經濟の蒙むる影響も決して尠しとしない。其他勞務不足に依る農業勞賃の騰貴も農業經營に少からざる影響を及ぼしてゐる。卽ち米價の公定されてゐる現下に於いて價格の不均衡、天候その他の自然條件、勞務不足の三原因は農業經營を著しく困難ならしめ、負債增加の根本原因をなしてゐると見なければならぬ。從つて食糧增產に挺身する農家經濟生活の安定を圖る為には負債整理の根本對策の樹立、價格不均衡の是正自然の災害に備へる農業保險制度の實施が絕對必要であると强調せざるを得ない。

02 圖像:北白川宮道久王殿下
03 產めよ!殖やせよ お產に純棉の贈物 厚相の祝ひの手紙に 育兒の注意書を添へて
04 故永久王殿下の 御高德を讚へ奉る會 日比谷公會堂で開かる
05 御哀悼の意を表し奉る 三重埔男女青年團
06 各街庄に訓練所 奉公會新竹州支部の 第一種訓練近く開始
07 一大訓練展開 奉公會高雄州支部
08 奉公壯年團 同志結合強化のため 初の幹事會を開催
09 新竹市支會 初の職員打合會
10 海洋青少年道場 いよいよ下旬開所式擧行 訓練生廿名を嚴選
11 椰子の實から實良心防腐劑 炎天下飯盒飯も二日は腐らぬ 中毒も少くなる
12 南支雜觀(二)海外遊記

廣東も雀が落ちる

暑いさかりには雀が黑焦げになって落ちて來るといはれる漢口のそれは未だ經驗したことがないが、廣東の暑さも決して劣らぬ猛烈なものであった、日本代表が乘りこんだ七月の末日あたりまではさうでもなかったが大會の前日あたりからぢりぢり照りつけて洵に堪へ難い思ひがし戰鬥行為で真黑になってゐる兵隊さんのことを考へれば何でもないと自ら勵ましても後からから噴き出して來る玉の汗で、いふまいとすれど愚痴と溜息が洩れた一番骨身にこたへたのは夜の蒸し暑さであった、夜半の一時二時になっても少しも涼しくならず、輾轉反側一晩中寢つかれぬ夜が多かった、額から噴き出す“汗の音”が心耳に聞えるやうであった其雫が附近の汗の玉と合流してだんだん大粒となりたらたらと首筋やら背筋に流れ落ちるのは氣味が惡い程であった、二十年臺灣の暑さで訓練を積んだ筈の小生が真先にあせもを出して大笑ひされた

廣東あせもと天然痘

その內一行であせもに惱まぬ者はなくなった、殊にひどかったのは中央公論の□君で廣東出發の二十一日頃には額といはず、頭といはず、「あせもの親」が二、三十碁布するに至った、優さ男は違ったのだと冷かされるまでは無難であったが一行を乘せた萵山丸が汕頭に投錨したとき一大異變が突發した臨檢の檢疫官が逐に天然痘なりと診定した事がそれである萬事休焉、汕頭は全く未知の地であり、せめて上海についてから隔離を願ひM君泣き顏になって陳辯之つつとめたが、肯かれず、遂に博愛會の隔離病舍に移された、船中には防毒隊が乘り込んで噴霧器により人間も器物も浮き上るやうな消毒を受けた、ところが屠所の羊のやうに隔離病舍に連れて行かれたM君は間もなくキョトンとして歸って來た、再診の結果はあせもと斷定されたさうで、一行開いた口が塞がらぬ裡にこのは喜悲劇は幕を閉ぢた、廣東あせもはさっとこんなものデス。

木の寢室と革命

國賓待遇?の大會出席者もその椅子は小學生の用ひるやうな板張りの腰掛けであった會場たる中山記念堂への往復にはバスが提供された、クッションのない板張りの腰掛けで、痔の惡い臺日の鈴木君な□は真先に悲鳴を舉げた、宴會場の椅子でも、寢臺でも廣東では凡て木や大理石造りのものが常用されてゐる、もともと暑いところから來たものと思ふが、克己自制のスパルタ式教育を無意識の內に取入れてゐるものともいへる、革命運動の根源地であり、溫床である廣東人の進取的革新思想はこれ等の木の寢臺から生まれるのではないかとさへ考へて見た。

“喰ひ倒れ”廣東

「生在蘇州、食在廣州、着在杭州、死在柳州」とは支那の俗謠の一節だ、大會開催中はもとより、その前後を通じ招宴つづきで廣東料理の美味佳肴を滿喫したが、不幸にして時節外れのため蛇料理や鼠の裸兒の丸嚙りなどグロ味を味ふ※機會はなかった、華南新日報林谷社長の話によれば、福建人は料理が残ったら保存して翌日でも翌翌日でもそれを食べるが、廣東では絕對に取って置かない、殘ったものは凡て乞食に給與する、從って廣東乞食は福建人よりも肥えてゐるといふ古諺があるといふ意味のとをいってゐたが事實かどうかは保證の限りでない、內地では京都の着倒れ、大阪の食ひ倒れといふことがあるが、蛇でも虎でも、猫でも、犬でも內外のありとあらゆる材料を庖丁にかけて世界に冠たる料理天國を築き上げてゐる廣東は食ひ倒れ都市と稱しても決して過言ではない。

宛然夢の國!

さる日沙面の租界を視察した、檢問檢索を受ける華人の群れを他所に悠悠英國橋を渡る、日本人たる有難さをここでもしみじみ感じた、沙面は事變以來一落千丈の衰退を見せつつあった矢先、凍結令で最後の止めを刺された貌ではあるが、まだまだくストックは豊富にある、とある洋品店にぬっと入れば、背の低い毛唐のショップガールが嬌然として迎へた、一寸テレたが目を轉じて商品棚を見た瞬間、全く夢の國に來たやうな錯覺を覺えた、永い間われ等の視覺からそして味覺から遠ざかってみた洋酒類が、ところ狹きまで並べられてゐるではないか!、ウイスキーあり、ブランデーあり、ジンもあればキウラソーもある、大小角丸の罎、色とりどりジョニでも、ホワイトでもわれ等の財布を待ってゐる姿は暫くのはどうしても現實とは思へなかった、下戶黨の垂涎措かぬチョコレートなども分厚にして大形なのが無造作に山と積まれてゐた。(Y生)

(寫真は中山記念堂內大會議場板椅子に惱む出席者)

13 要は指導者の人選 滑空訓練實施に付 鈴木少佐に聽く
14 ときのこゑ
15 防諜映畫上映
16 岡山赤崁間の輕便軌道 營業權を讓渡
17 人命救助表彰
18 けさの月食 公會堂で徹夜の觀測
19 鐵道運輸現業員の鍊成 八日より國民精神研修所で
20 庭球界の豪華版 全臺灣支部對抗戰 けふから新竹で開く
21 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 兩者一體で邁進(臺南) 志願兵協力會と魁挺身會
02 鹿港御遺跡所で 記念式を擧行
03 高雄州米穀納入組合 十日に創立總會
04 硫安工業調查團一行來高
05 總督の接見に感激 高砂兒童感想を發表
06 小遣を献金 屏東郡國民校
07 義務教育を援助(嘉義) 寺廟整理で浮上つた四十萬圓
08 海外短波長波 動亂の世界は描く
09 大學生の消火訓練
10 竹北の王德坤君 志願兵願を提出
11 圖像:唸る我が鐵牛部隊
12 歸船報告/小生夢坊
13 臺南州味の素卸商組合 三日創立總會
14 黃麻作を獎勵 嘉義郡で七十餘甲步
15 膝を交へて懇談 花蓮港の宗教家達が
16 艾林作文入選者發表
17 家庭工藝品編方 近く岡山郡で講習會
18 屏東市防衛團 五日に任命式
19 奉公會高雄支會 第一回參與會開催
20 奉公會山本事務總長來南
21 花蓮港鄉軍援護會總會
22 峨眉庄綠蓋修繕に奉仕 常會開催の後
23 腸疫豫防に 吳厝で注射
24 天を仰いで嘆息 濟度し難きは安心
25 臺中競馬 第四日目
26 地方便り
27 屏東郡民風作興會 五日に發展的解消
28 築く“母子ホーム” 山の警察官に朗報
29 郡坑分教場及同保甲事務所落成
30 圖像:地中海の巨鯨
31 臺東廳第十五回武道爭霸戰
32 臺東支部選手ら選手權大會に出場
33 戰時下のウアグナー祭
34 故林何氏月刀自告別式
35 米國の「結婚景氣」新記錄
36 今日の映畫
37 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 石油販賣取締規則 近く公布、實施
02 勞務對策要綱を審議 地方廳側の意見聽取
03 石炭購入數量届書 府鑛務課で頒布
04 代燃車の倍加運動 府當局が乘出す
05 局營バス扁柏油の代燃化に成功 十日より北部線で運行
06 運賃の劃一に無理 臺北州米穀納入組合の措置 是正を要望さる
07 硫安工業確定に 調查員一行中南部へ
08 移出管理米に惡麻袋の使用中止を 米穀納入組合が要望
09 臺銀總會に於ける 水津頭取の演述(完)
10 州下產組長會議 產組會館買收を附議
11 最近勞務需給の基調(上)
12 地方廳交通事務擔當者 昨日打合會を開く
13 小作料の適正化 目下當局で考案中
14 照明燈
15 ラジオ
16 經濟手帳
17 商況 五日後場
18 廣告報社消息
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 斷じて漠視せず(グ號事件) ル大統領、強硬態度表明
02 潛水艦狩り開始か ル大統領の意味深長な言明
03 米が待ちに待った事件 獨政府スボークスマン談話
04 グリーア號乘組員談
05 中立法改正論擡頭 米政府近く議會に提案か
06 獨ソ戰綜合情況 ボールドウイン氏の論
07 獨ソ戰は冬に持ち越し 戰爭は愈愈長期化か
08 米、攻擊的立場に移る
09 日米間の會談 ハル長官言葉を濁す
10 我反擊に全く潰滅 顧軍の總反抗は一朝の夢
11 蘇州地區清鄉工作進捗
12 長距離砲でレ市攻擊
13 レ市猛火に包まる
14 獨軍の精銳部隊 ブルガリアに移駐開始
15 獨軍冬季戰の準備進める
16 エストニアの赤軍掃蕩完了
17 農政研究會 常任幹事會
18 日英居留民の引揚話合つく 印度政府言明
19 水滸傳(498)/黃得時;榎本真砂夫
20 加藤駐佛大使 ダ副首相と要談
21 獨通商使節團 イタンブール着
22 明日の天氣
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 黑い太陽觀測戰に 臺北放送局が一役 現地の觀測實況を錄音放送
02 島民の赤誠 五萬圓を突破 八月中、海軍献金、品
03 けふ十三名志願
04 出版文化の元締替る 大熊さんの後任に佐藤大佐
05 白衣勇士慰問 大橋一區青年團
06 學生競技も時局調 全國の體育大會文部省が統制
07 永井局長の吹込み
08 基隆市區長會議
09 日支文化交流に 光明放つ金字塔 常盤博士の「支那文化史蹟」完成
10 富士丸入港
11 女子の組織動員 全國の部落會町內會に 婦人部を設立
12 ピーヒヨロロ 描く鳶・秋を呼ぶ
13 壯丁團の猛訓練 新竹州下の日割決定
14 コーカサスの石油 ソ聯全產額の九〇%
15 司法事務打合
16 轉廢業者共助施設及び 共助資金利子補給要綱
17 學童水上競技 あす東門で開く
18 よい子供献金
19 海水浴閉場に少年相撲大會
20 絹の科學展 六日から上野 松坂屋で開催
21 驚くものばかり お山の兄弟島の都見學
22 劇場の闇摘發
23 鐵道自殺
24 音樂堂演奏曲目
25 今夜の放送
26 商況 六日前場
27 圖像:スペインの反ソ熱
28 白衣勇士に バリカン奉仕 感激の的基隆國婦東天神班
29 石炭坑山行
30 紗帽山ハイク
31 人事消息
32 興南案內報社消息
33 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 生活文化 結核豫防は(下) 衣食住の合理化から 勝利は民族の隆昌に
02 婦人說苑 野菜不足の征服へ/村上秀子
03 太陽の大氣 コロナの正體
04 人間も煙を 吐き出す
05 米國で新發明 の罐詰代用品
06 スタイルのよい 婦人活動服 外出にも着られます
07 圖像:わが中支防疫陣の活躍
08 國語學習 航空博物館を建設 少國民の知識を深める
09 中國と四國を結ぶ 新しい海底トンネル
10 渡臺四十年を記念して献金
11 石油の心配はありません
12 全臺灣陸上競技會
13 アラワシトオホワシ クウチユウデタイカクトウ
14 女子青年團員の献金
15 かあいい兄弟のけんきん
16 今日の智識
17 痲疹豫防に紫外線
18 米國煙草景氣
19 經濟相談
20 紙上病院
21 空氣殺菌法
22 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 「續思ひ出の記」(三)/林清文
02 「臺灣文學」を讀む/陳遜章
03 圖像:龍骨車(臺北近郊スケツチ)
04 當代中國女性氣質(九)/赤松孝彥
05 珊瑚樹 文學の不死鳥 正面から取組め
06 心聲/黃可軒漢詩

讀正信問答有感/林灌園、次石華同社留別原韻/雲鵬、次石華同社留別原韻 其二/雲鵬、次石華同社留別原韻 其三/雲鵬、次石華同社留別原韻 其四/雲鵬

07 タイ國の概觀(中) 東亞新興國としての
08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 虱潰しに敵要衝猛爆 陸鷲の奧地進攻概況頭條新聞

【南京六日發同盟】支那派遣軍報道部發表

陸軍航空部隊を以てする八月一日以降本六日までの奧地進攻作戰の槪況左の如し

陸軍航空部隊は作戰開始以來大部隊を以て主とし四川、甘肅、陝西の各省に於る輸送路、軍事施設及び要地等の攻擊に任じ敵の抗戰力に徹底的打擊を與へ其心膽を寒からしめつつあり、卽ち八月中僅か二三日間を除き天候の不良を克服して連續奧地に出動し投下爆彈數約一萬個に及びたり敵最重要補給路たる揚子江上の軍需品輸送船を巴東、萬縣、巫山附近に求めて攻擊し擊沈隻數(一千噸級內外)四十四隻に達し隴海線の寶鷄、咸陽、西成等の各要地附近に於いては列車群、停車場、物資集積所を徹底的に爆擊し西北ルート方面よりする敵の輸送路を完全に遮斷せり、一方軍事施設及び要地の攻擊に當りては四川省內の自流井、保寧、雲安場等に於ける重要資源を爆碎し或ひは政戰略の中樞たる重慶、蘭州、延安に急襲を加へその他四川省の廣元梁山、忠州、萬縣、開縣、雲陽奉節、綏定、甘肅省の天水、武山、凉州、陝西省の宜川、渭南鳳翔、漢中等の要衝を急襲し軍需工場並に各種軍事機關を猛爆すると共に各所に火災を生ぜしめて敵を大混亂に陷れる等赫赫たる戰果を獲得せり、斯して敵奧地の不安動搖は益益深刻となり重慶側の誇稱するが如き空軍再建の希望もおほつかなく民眾の政府に對する不滿怨嗟の倩日を追つて濃化しつつあるを認む

02 國府育成強化進捗 三億圓のクレヂツト運用開始
03 配電の特殊會社 全國九地區に設立
04 陸運統制令を改正 總動員法を援用して
05 圖像:海南島の熱帶樹間に監視する陸戰隊哨兵
06 時事評論 國際情勢と危機の自覺/尾崎秀實
07 全滿の農產物 作柄良好
08 米評論家所論 獨軍必勝の一手 “レ・モ鐵道に沿つて ヴオルガ河へ南下”
09 坪上大使 泰外務省を訪問
10 國民生活科學協會の發會式
11 翼贊議員同盟の總務委員會
12 工務官の陣容整ふ 來月より本格的活動
13 英、數千名の米人技術者雇傭
14 クレーデイ米特使 重慶を訪問
15 赤軍は北部地區 英軍、南部イラン占領
16 英ソ軍打合せ
17 英潛水艦敵艦に大損害を與ふ
18 電力評價審查委員會
19 レングラード 近隣から避難民殺到 食糧問題益益惡化す
20 ソ聯情報局發表
21 益世報爆破さる 廿六年の歷史終幕
22 パラオ放送局 廿四日開局
23 獨軍戰果を擴大
24 臨時地方委員會を設置 日本木材會社に
25 遣米ソ聯技術員一行動靜
26 「家庭防空の手引」 更に增冊發行
27 今日の天氣
28 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 小作料の適正化と金納社說

戰時經濟確立の一翼として低物價政策を堅持せねばならない事は旣に議論し盡した問題であるから、政府としては各種物價の公定に折角あらゆる努力を拂つて來たのである。農產物の價格構成に對して重要な分子たる小作料に對しても一般物價と同樣に昭和十四年十二月發布の小作料統制令に依つて一應は同年九・一八の小作料以上に引上げる事を停止した。ところが島內各地の小作料は高低一樣ならず其のデコボコを平均化する必要があるのと、又一般物價と同樣に適正小作料を規定する必要があるといふので、現在各州ともそれぞれ基本調查を進められてゐる。中にも新竹州の如きは旣に平均小作料の普及に乘出した樣な狀態である。然し斯かる問題は各州廳に於てバラバラに決定すべきでなく少なくとも督府に於て統一的根本方針を決定すべきであり、又決定しなければならない事は明かである。

勿論適正小作料の算出に關しては幾多な議論があり、此處で此の問題を取上げる餘白はないが、大體に於て本島小作料は割高であり之を適宜に引下ぐべき必要ある事は識者の齊しく認めるところである。殊に本年二月に施行した臨時農地統制令に依る公定耕地最高價格から小作料の利廻を計算すれば多くは七八分の高率に上り、これでは地主として土地を賣却するよりは借金した方がより有利であるからそれがために近來土地の賣買が激減した。從つて若し小作人が折角相當の貯蓄があつて自作地を買入れようと思つても賣手がないといふ矛盾が起つて來たのである。斯くの如く適正小作料の規定は單に農村生活の安定、農作物價格統制上必要缺くべからざる政策であるのみならず、自作農獎勵促進のためにも當然取るべき工作であると言はねばならない

尚適正小作料の算出は如何に公正であり、又科學的であつても現在の平均小作料に比し著しく割安な場合には政府として直ちに强行すべきではない。卽ち地主の經濟關係に對し多大な影響を及ぼすが如き急激な變化は此の際避くべきである。蓋し地主が地方の有力者として事變以來各種の增稅を賦課せられて來たのみならず、又各種の寄附金をも負擔して來たのである其の家計經濟も決して樂ではない。それ故適正小作料は先づ公正な標準を以て計算せられたものと平均小作料との中間を縫つて行くところに其の妥協點を求めなければならない。斯くの如きは政策として頗る妥協的であらうが、元來政治そのものが妥協であると思へば所謂適正小作料も現實と妥協しつつ先づ一步前進して現行の高率小作料を修正すべきであると信ずるのである。

最後に一言すべきは適正小作料の制定と共に米作耕地の物納から金納へ改革すべきである。此の問題に關しては旣に此の欄に於て之を提唱したから今之を繰返さうとは思はない。唯現在の如き管理米供出方法では殆ど金納と異ならざる狀態となつたのであるから、此の改革は最も無難に斷行し得べき筈である。言ふ迄もなく金納の長所は收獲米が全部小作人の所有となるから、農業政策の對象が直接に米作農家に整理される事に依つてより合理的に行へるからである例へば米穀買上に對する奬勵金交付は米作農家に對する直接の刺戟となり、又買上價格の變更も同一の效果を齎らす事が出來得るのである。要するに適正小作料の規定と同時に物納より金納へ改革すべき絕好の機會が旣に到來したのであるから、此の際一日も早く當局の勇往斷行を要望せざるを得ない。

02 伸ばせ!“翼日本” 全島を航空一色に塗潰ぶす 豪華な記念行事決定
03 國債尖兵の殉職 職域奉公の誠を盡して
04 日伊兩國間各般の 文化諸問題を討議 日伊文化協會大會伊のリミニで開催
05 新足の保定興亞奉公日
06 宜蘭郡米集荷籾對策を協議
07 プログラム
08 南支雜觀(三)海外遊記

物資は豊富

一寸街頭を散歩しても日常の物資の豐富なのに驚かされた、二斤七、二斤十などと札を立ててある白米を初めとし、麥粉も、大豆も、小豆もある、肉類でも、味の素でも、目先の變ったところでは「臺灣粗糖」と銘打った、砂糖でもふんだんに並べられてある、丸公、丸亭の價格が表示されてないから相場は一寸判らぬが、このくらゐ品物があればなあと臺灣の事を思ひ出したのも一再ではなかった、大會中每日各種の報告書や大部の參考資料が寄贈された、視察先でも必ず何かの印刷物を贈られ、積り積りて大型トランク一杯になり、持ち歸るのに大骨折りであった、紙もよほど豐富にあるしい。

女は稼ぎ男は茶館へ

女が牛車を引いて通る、引っ張る者と後押しをやる者と節面白いかけ聲を交錯させて行く、その間を疾驅するトラックには饅頭笠の逞しい女勞働者が滿載されてゐる、蛋民の戎克も女が漕ぎ、碼頭の荷役も辨髮の女が當ってゐる、右を見ても左を見ても女がよく稼いでゐるのは一寸異觀だ、

これに對して男は來る日も來る日も茶館通ひに浮き身をやつしてゐる、菊とか、水仙とか、紅梅とかの茶を飲みながら漫談をつづけてゐる、社交も取引も專ら茶館で行はれる、苦力や車夫の集まる茶館へある、この茶館で獨ソ戰況も語られ、町內の噂話も語り傳へられる、廣東人が他地方人に比し物識りが多いのは主として茶館の社會性に基くと施學習君が教へて吳れた。

保安隊を慰問

大會第三日、出席會員は市外黃花岡にある七十二烈士の墓に花輪を捧げた後、十二班に分れて皇軍部隊、陸軍病院、支那側陸海軍の慰問を行った、小生は恰も保安隊本部の籤を引き當て滿洲代表の李君、奧東報の蔡君と共に同部隊に赴いた、保安隊では鄭統薰司令以下黃克明參謀長蕭維揚、李少庭、胡國華の各處長等幹部總出で下へも置かぬ歡待、あべこべにこちらが慰問されるやうな結果となった、鄭少將は日本の士官學校を經て陸軍大學を出た俊才だけあって流流暢な日本語で理路整然保安隊の沿革、組織から裝備訓練、給與に至るまで精細詳密なる報告を試み、兵工廠をも案內して吳れた、兵工廠では銃器の部分品七十數種が凡て工人の手先により分業的に製作されてゐた、一日の製作能力は○挺といふことであった

閱兵と訓示

それが終ってから隊員をに營庭に集めてあるから閲兵して吳れとの申出があり聊かならず度膽を抜かれた、臍の緒を切って今日まで支那軍の閱兵をする機會があらうなどとは夢想だもせぬところであったがそこは新聞人の糞度胸で隊列を縫ひ、エラさうにに腕を張り一廉の武將のやうな足取りで廻ってゐるところを活動寫真に撮られなどして冷汗をかいた、終って壇上に立って一場の訓示をやった、內容は

「在日本時、素知廣東省保安隊辨理甚為善、軍紀風紀亦好、不愧為寫和平區域內民眾武力、此次得來粵開會議會、親到貴部參觀、見得一切內務整齊、受檢官兵精神奕奕至堪欽佩、希望加倍努力、完成東亞和平使命云云」

と中山日報に書いてゐた、日本にゐた時分から保安隊のことを知つてゐた譯でもなく、さういった記憶もないが新聞にはさう出てゐた、この時に小生の顏を覺えたものと見え、その後市中を散歩してゐると、思はぬところで保安隊員から敬禮を受けたりした、因に鄭少將は故永田鐵山將軍の令姪を夫人にしてゐる少壯武人で、將來の飛躍を期待されてゐる、(Y生)(寫真は保安隊閱兵)

09 勤勞標識を制定 陸軍で汗の奉仕の熱誠に酬ゆ
10 經理部男女職員の教練 昨日入部少佐の指揮の下に
11 六大學野球又も暗礁に 聯盟のスケヂユール却下さる
12 “學生も戰つてゐる” 軍役作業に懸命な奉仕
13 最後の日の精進 司法保護實務者の鍊成
14 臺北州警察幹部異動發令
15 ときのこゑ
16 總督府辭令
17 蔡、戴組に榮冠 全島支部對抗庭球試合
18 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 花蓮港指導者鍊成 幹部八十餘名出席 三日間みっちり鍊る
02 役職員懇談會 昭和記念館で開催
03 奉公會地方役職員懇談會
04 幹部鍊成會終る 臺中州下各支會
05 高雄市で 空訓打合せ
06 屏東青年五十八名 志願兵願を提出
07 桃園女子訓練所 皇民鍊成に精進
08 傷痍軍人等慰安會
09 嘉義署の親心 雜貨の見本を陳列
10 テリス栽培講習會
11 虱目魚苗の配給 臺南州當局が目論む
12 產組事務研究及競技會
13 人糞にも公定價格
14 甘藷生產擴充講話會
15 竹東郡主催 農務打合會
16 青年の合宿道場に 李開榮氏邸宅を提供
17 奉公會常會運營講習會
18 圖像:南海のシルエツト
19 淡水報國青年隊 中旬頃結成式擧行
20 竹山奉公青年隊 隊員募集を開始
21 農務打合會 高雄州で
22 防諜懇談會 花蓮港で開かる
23 「臺灣文學」主催 臺中で座談會
24 恩師歡迎の宴
25 警察署に女事務員 高雄州下最初の試み
26 保育員開所式
27 小麥亞麻栽培打合會
28 公金を橫領 魏某檢擧さる
29 泥棒を檢擧
30 臺中秋競馬 第五日の成績
31 ポンプ操作講習會
32 幽靈會社暴露 社長以下檢擧さる
33 遺棄嬰兒屍體は 不義の子と判明
34 地方便り報社消息
35 今日の映畫
36 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 八・一一停止令 施行規則近く實施
02 物價調整課增員 近く官制公布實施
03 果實類の移入 臺灣青果で努力
04 海運の國家管理 着着實現せん 伊藤郵船所長談
05 非常用乾飯 火なしで食ベらる
06 九月中の米輸送 配船既に決定
07 週間經濟展望
08 苗木半額補助で 麻豆文旦を獎勵
09 最近勞務需給の基調(中)
10 局營バスの車輛 近く入荷の筈
11 農業界の福音 肥料培養素が登場
12 照明燈
13 島內現株仲值
14 兜町前場況
15 ラジオ
16 廣告報社消息
第08頁
日刊第1版
序號 標題
01 米、大西洋に關心傾く 我國待つあるを賴む頭條新聞

【東京發同盟】米獨間は再び危機を孕むに至つた、米驅逐艦クリーア號が襲擊されるや米國の輿論は例の興奮情態を繰返して居る、この場合も冷靜な非參戰派の聲は聞かれず煽動派の主張が絕對的である、ル大統領は直ちに應戰反擊せよと海上部隊に命令したと云はれるがこれが直ちに米の參戰乃至全面的戰鬪行為に導くものでない事は當然であらう、右の如き個別的應戰の命令ならば旣に數週間前にも大統領の口を通じて廢せられて居るからである、然も大勢は愈愈米國をして參戰街道を驀進させて居る、見方に依つては米國は旣に參戰して居るが未だ決戰の行為に加はつて居ないばかりだとも形容し得られる、今週もル大統領は避暑地隣組の人人に敵ナチスの攻擊を待たんよりは進んで擊つべしと極めて激烈な言葉を發して居る、先にノツクス海軍長官が云つた「今や擊つべきの好機」の一句と對比する時今日ルーズヴエルト初め米首腦部の考へ方の奈邊にあるかが略想像し得るのである米國の重味は今日の情勢より判斷すれば日一日と大西洋に片寄つて行くものと見て差支へない如くである英米の獨ソ戰觀、獨ソ戰の成行きに就いては交戰、中立の兩國とも異常な關心を持つて居るが英飛行大臣ブラバゾン氏が英國は獨ソ兩國の自滅戰を希望して居ると公言した所から英政界殊に勞働黨方面に物議を釀した模樣である、獨ソ自滅戰は確かに英米の望む筋道であらうが實情は如何と云ふに凡そ次の如くである、

第一 獨軍の歐露征服二個月說は事實に相違した、然し未だ戰線が膠着狀態に陷る兆候は認められず中立國筋でも獨軍は前進準備を整へた後再び猛攻擊を開始するであらうと見て居る、旣にオデツサは完全に袋の中の鼠となりレニングラード又包圍圈內にある、尤もソ聯市民の抵抗は相當頑强である、

第二 赤軍の空軍、機甲部隊は獨軍の豫想せるものであつたが獨軍の發表とソ聯の表明より觀る時ソ聯軍の整備と機械力は致命的の打擊を被つて居る模樣である

第三 而もスターリン政權は容易に屈服せず後方遠くに退陣して長期戰に出るものと見られるが其の抗戰力は最早非常に減少して居ると見られる從つて英米首腦部は獨ソ双方の自滅を信じてあんかんと傍觀する譯に行かず寧ろ戰備と地政的戰略態勢を數倍强化する樣懸命の努力を拂つて居る

三國會談とイラン攻略 其の一つは近くモスクワに開かれる英米ソの三國會談である、英國からは副首相軍需相ビーヴアーブルツク氏アメリカからは遣英武器貸與促進官ハリマン氏が夫夫首班として出席する筈である、米代表中には前海軍作戰部長スタンドレー氏の顏も見える、ソ聯側はモロトフ外相又はチモシエンコ國防次官を以て主宰せしめるのではなからうか其の二は英ソのイラン侵入である休戰條件は明白でないが油田其の他重要點の英ソ軍に依る占領、援ソのための鐵道道路の利用等等であらう

其の三はアメリカの援ソであるソ聯からはレヴイン、グローモアの兩少將が空路アメリカに赴き飛行場を視察各種型機を續續購入契約中と云はれる

日米問題の檢討 斯くの如き國際情勢に對する日本の態度に就いては近衞首相のル大統領に宛てたメツセーヂの發表以來世界的に種種の揣摩臆測がなされて居るが我が國は國內に俟つあるを賴むの構へを完備すると共に對外折衝に最後的の努力を重ねてゐる此間の事情を馬淵大佐は次の如く描寫して居る

飽くまで外交上の折衝により只管危局の回避に努力し今後に於いても破局を防止すべく平和的努力が續けられるであらう、平和的手段で解決の道が打開すれば帝國のため人類のため慶賀すべきである、然し如何なる平和的手段と雖も或期間以上に遷延を許さないのは戰略的要求の絕對性より見ても問はずして明かである平和的解決の途なきに於いては帝國は實力に訴へても對日包圍陣を突破し事態の解決を圖らねばならぬ

何れにせよ日米間に行はれて居る大平洋平和の癌を檢討するテムポは急速であると見てよい

02 米獨關係新たな危機 獨既に米參戰を覺悟か
03 米艦が先に攻擊 ドイツ政府の發表
04 米海軍省反駁
05 片桐海軍中將 けふ晴の歸還 直に參內軍狀奏上
06 圖像:國民生活科學化協會發會式
07 東部全戰線の戰況 獨當局筋の情報
08 モスクワも冬籠り準備
09 ソ聯戰況發表
10 米の攻擊的態度 今後益益積極化せん
11 けふル大統領が 重大放送を行ふ
12 米獨の主張根本的に對立
13 李宗仁の求援を 廣西將領が拒絕
14 獨通商使節團 イタンブール着
15 「空の要塞」B一七E型 完成試驗飛行を行ふ
16 英米兩國大使 土外相と會談 成行頗る注目さる
17 臺灣大總督制實現を進言 大日本生產黨が
18 ボルネオ土人も反英氣分漲る 引揚げ邦人家族部隊歸る
19 ページ少將を倫敦に派遣 濠州政府
20 ネパール兵も 新嘉坡に到着
21 全住民の結束 マレー總督要望
22 イラク軍司令官に任命 英國軍人を
23 今日の天氣
24 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 いざと云ふ時に 銃後戰士として起つ 各大學の學徒臨戰體制確立
02 本島司法保護事業に 尊き體驗活かせ 司法保護實務者鍊成會終る
03 戰時國民文化講習會 各府縣社會教育主事に對し
04 驛長助役の鍊成 全島から五十名宛選拔 第一班けふから開始
05 防諜映畫上映
06 岩の角度で違ふ 布海苔增產に新發見
07 英官憲不當壓迫 ツングンの日鑛從業員 小畑所長以下引揚ぐ
08 我に備へあり 星をよぶ纖手
09 官民胸襟を開く 部落會町內會運營委員會の 第一部專門委員會
10 南支雜觀(四)海外遊記

廣東水道と臺拓

一日吉野拓支店長の厚意により西北郊外の水源地を見學した山木自來水廠長、田中義治支店長代理、內田榮一庶務課長等臺灣に於ける舊知が廣東市民保健のため奮闘してあるのを見て、頗る愉快と感銘を覺えた、

廣東水道は新舊の兩水源地及び東山水源地の三あり、給水能力は約二千餘萬ガロンであるが現在では能力の約半分九百五十萬ガロンを給水してゐる、百年河清を待っても澄んだことのない珠江の水を水源にしてゐるに似ず、水質は案外によく細菌聚落數は六內外、硬度は三とあるから臺北水道も顏負けだ、皇軍入城前爆彈の被害六ヶ所、その他那軍による放火破壞のため全く機能を喪失してみたのを總督府の手で復舊、十五年十月軍管理工場返還の國策に基き國民政府側に之を返還し、改めて臺拓の委任經營の形となり今日に及んでゐる。

臺拓の關係事業

臺拓の關係事業は前記水道の外鑛業、造船鐵工所、農事試驗場等がある、鑛業としては郊外烏石岡で鐵鑛、夏茅及び石馬莊で石炭、中山縣でタングステンの採掘を行ってゐる、能力其他は發表することが出來ないが、相當將來性あるものと思はれる、農業は先年萬頃沙で四千町歩の水田耕作をやったが、ある事情の下に廢止、今では省政府とタイアップして二沙島で米、棉、黃麻等を試作してゐる。

目先が變ってゐるのは造船鐵工所で河南鳳安南に於いて五百噸級までの船舶を上架し得る造船設備を持ってゐる、が、將來更に千噸級一臺の增設を計畫してゐる、本設備は現在廣東唯一のもので屏東市議の經歷を持つ宮添氏が大に張り切ってゐた、材料入手は一寸苦心を要するさうである

新高會と廣東三陳

廣東に於ける臺灣居留民は約千五百名に上るといふ、その內有力の人人が昨年二月當時の督府出張所長(現高雄州知事)(坂口主稅氏の肝煎りで新高會を組織し、現在會員百數十名を擁してゐる、會長は陳旺欉君、副會長は陳宗君であるが會員には廣福公司常務羅阿進君、南大洋行梁加升君、永大洋行代表方俊明君南華煙草運銷公司陳杏林君、同楊慶畿君、廣井洋行簡士元君、南支派遣軍囑託陳錦源君(穎川文男)、興亞院囑計林派源君、大新洋行張松林君、廣大公司陳國銓君、同蔡恭君、豐寧公司吳鐘英君、華安洋行張銀祥君、安全サービス工場巫烘君、林繼明君がその中心勢力をなしてゐる、右の內愛群ホテルの陳旺欉君、南華煙草の陳杏林君、竹腰支店の陳雲龍君(小生出張の際は不在)は廣東三陳の稱あって華華しい活躍を見せてゐる。

また本社支局長鄭君は往年基隆支局長として、また政治部員として阿呆塔下に活躍し夙に豆タンクのあり、小粒ながら闘志滿滿、相變らず縱橫の手腕を揮ってゐる、屏東支局長としてまた經濟部員として令名あった鐘聰君は中山縣建設局長を罷めた後は澳門に於ける西南日報主筆として健筆を謳はれてゐる、基隆にゐた李天賞君は特殊任務に、校正部にゐた施學習君は中山大學の圖書整理を終へて、今では東亞職盟の立役者になってゐる、梁加升君が南大で活躍してゐることは前記の通りで、陳姚琴君は面會の機會を得なかったが江防司令部附として澳門で元氣にやってゐるといふ話であった。

憧れの中山縣

大會の行事を一わたり終って孫總理の生れ故鄉中山縣を訪問した、內河運營公司の提供した雲陽丸が指定碼頭を離れたのは八日午前九時であった、連日暑さにうだった一行は爽かな河風と至れり竭せりのサービスで頓に蘇生の思ひがあり、甲板上の座談大に振った、中山日報の張君は舟中偶賦として左の一詩を披露した

蓮花山畔過獴艟、滾滾江流盡向東、三國同舟人共濟、逍遙容與駕長風

最も喝采を博したのは朝鮮代表徐樁君の「東西南北の風」とふい珍話であったが、ここには割愛する、船は辷るが如く珠江を下って午後四時唐家灣に着いた碼頭には中山縣長鮑文氏以下有志百餘名が大幅の歡迎幕を押し立て出迎べて吳れた、それから石岐まで四十二粁、例の板張りのバスにゆられて難行苦行、六時やつと目的地に着いた。

(つづく)

11 珍プレー續出 球界の大恩人安部氏に 感謝する野球大會
12 張切る若點 母校の名譽にかけて泳ぐ 州下學童水泳大會
13 譽れの臺灣志願兵の歌 當選者坂本氏に 本社賞授與 きのふ本社で擧式報社消息
14 白光一行を招き 白衣の勇士慰問
15 やったぞ、臺北團 支部對抗庭球で制霸
16 慰問演藝會 大橋町第一區青年團
17 島都の秋季 清潔日割
18 新竹風紀地帶 十一月迄に完成を急ぐ
19 高砂丸無電
20 演劇報國を目指して 若草令女劇會誕生報社消息
21 訃文:林永發
22 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 司法保護週間 屏東市の行事決定
02 臺南市の行事
03 軍人遺家族慰安映畫會
04 滑空競技會 廿日臺南で
05 學校職員體育大會 昨日臺中運動場で
06 日赤愛婦の巡回診療、高樹庄で
07 潮州實踐女學校 建設費割當終了
08 彰化軍人家族慰安舞踊會
09 感心な愛國婆さん 薪拾つて献金を繼續
10 嘉義市六日會意見續出
11 貸地貸家統制令周知講話會
12 民需用タオル 手拭を配給
13 花蓮港廳各市部の行政事務監查
14 高雄陸軍病院で慰問演藝
15 手紙を添へて 志願兵願提出
16 圖像:英ソ會議
17 地方役職員懇談會 奉公會主催、彰化で
18 困窮その極に達す 歐戰二周年と重慶政權
19 東臺內臺人アミ族の體位を檢查
20 臺中州警察署長、課長 けふ州會議室で會議
21 臺南州中等校武道大會
22 朴子產組總代を選擧
23 街役場吏員の惡事露顯
24 地方便り
25 彰化市貸地貸家組合創立總會
26 臺中秋競馬 第五日後半成績
27 今日の映畫
28 廣告報社消息
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 白熱の通商破壞戰 海洋に見る歐洲戰の推移
02 圖像:米戰鬪機蘭印に到着
03 ラジオ
04 アメリカとソ聯邦(下) 長期戰とソ聯の資源 ルイス・フレクトリング氏
07 廣告報社消息
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 來る十一、十二兩日 總動員審議會開く けふ理事會で下打合
02 日滿農政研究會 共同懇談會開かる
03 聖上伯國に御祝電
04 對ソ戰を打切つて 他戰線に移行せん 樞軸が三都市攻略せば
05 ル大統領放送 十一日に延期 母堂急逝の為
06 米艦二隻進水
07 地方經濟事情聽取會 翼贊會が十三都市を選び
08 レ市攻防戰最高潮
09 レ市を死守 市民が決意を表明
10 片桐提督歸還參內
11 時事評論 日本經濟の前途/加田哲二
12 イラクの資金凍結解決 米政府通告
13 大公報主筆 張季鸞死去
14 英機獨諾方面を夜間攻擊
15 全國鑄物職長 講習會を開催
16 水滸傳(499)/黃得時;榎本真砂夫
17 獨占領地域に テロ事件頻發 佛共產黨の陰謀
18 大根配給統制 協議會を開催
19 明日の天氣
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 圖像:□アツ來タ!來タ!
02 起きよ!六時半に 島都卅六萬市民に 十日から早起き獎勵運動
03 適正小作料へ 新竹州調查に乘出す
04 けふの志願兵
05 齋藤長官特別放送 司法保護記念日に
06 梁井文教局長 蘭陽を視察
07 ホツケー豫選 廿日から開く
08 交驩野球
09 麗しやこの親善譜 “日華合作圖”献納 花卉寄書を海軍武官府に
10 絕えぬ國共相剋 今度は要求提出問題を繞り 大頭株間で睨み合ふ
11 有閑者動員の實例 全國に訪ねる半轉業
12 オ少佐重慶着 滇緬公路の調查に着手
13 局部長會議
14 白衣勇士慰問 大橋一區青年團
15 南京在留本島人 志願兵制を謳歌 本間軍司令官に感謝電
16 增產臨戰體制 食糧增產婦人團體起つ
17 兒童に代る小國民 ヨイコに山本さん新名付親
18 危い・ダイナマイト密移出 積込み一步前で一味御用
19 獵犬の憂鬱
20 中央農業協力會の 增產協力運動展開
21 傷害犯逮捕
22 銃後奉仕の感激篇 出征軍人留守宅へ 青年團員が交替感謝の手傳
23 海の勇士を慰問 臺中州民代表武官府を訪問
24 世界最小の蟻
25 人事・消息
26 今夜の放送
27 商況 八日前場
28 興南案內報社消息
29 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 國民防空の實際(一) 爆彈何もの訓練の力
02 生活文化 暑休あけの愛兒 惡くなつてゐないか よく觀察してこの指導
03 誤解された 酸性食物
04 婦人や子供に 手輕に運べる非常袋
05 わきがの手當 洗滌と乾燥が大事
06 國語學習 戰地へ慰問袋を送りませう
07 甲功章を戴いた軍用鳩
08 連日殺到する 志願兵申込み
09 圖像:二百十日もことなくすんで
10 「愛林について」 すぐれた綴方集る
11 鎮守の森/前田兼昭
12 物をほしがる子供ごころ その導き方第一課
13 みつ豆と幼兒
14 鰯の野菜饀かけ
15 經濟相談
16 紙上病院
17 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 文藝作家の鑛脈/日比野士朗
02 「姉妹」と罪/田部重治
03 藝能祭舞踊 コンクール審查員
04 圖像:稔る秋(內地農村にて)
05 當代中國女性氣質(十)/赤松孝彥
06 珊瑚樹 人間萬病が原因 兩足で立步すること
07 タイ國の概觀(下) 東亞新興國としての
08 映畫機械商工會も新發足
09 心聲漢詩

北投即事/南都、夏日生凉紀州庵眎炎海/夢周、遣懷次南都兄韻/可軒

10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 “現下の商工政策” きのふ左近司商相放送 國民の奮起協力を要請頭條新聞

【東京發同盟】左近司商相は八日午後七時二十分より約二十分間に亘り「現下の商工政策について」と題して要旨左の如くAKより放送し獨ソ戰以來の緊迫した國際情勢に處して執るべきわが國の態度につき率直に所信を披瀝するとともにわが戰時通商政策並に東亞共榮圈內に於ける資源開發重要產業團體令の實施に依る統制會及び中小企業の整理再編成などにつき政府の方針を說明して國民の奮起協力を要請した

一、わが國戰時通商政策としては獨ソ開戰後の新國際情勢に對應して思切つた轉換を餘儀なくされつつある卽ち外貨獲得を計り在外正貨を藏有しても今日ではその效用が著しく滅殺され或は皆無に近い狀態であるからこれまでのやうな外貨獲得第一主義を改めて必要物資の輸入を確保する程度に輸出を統制することとし殊に生活必需品や輸入の原材料に依る成品などの輸出は相富抑制する必要が生じて來た去る七月七日貿易統制令施行規則を改正し第三國向け輸出調整を實施したのもこうした意味からである斯樣に外に對しては必要物資獲得を第一義とする貿易政策の確立と對應して內には資源の開發生產力擴充を旺盛ならしむるとともに資源の回收と云ふことを一層普及徹底せしむるを必要とすることは蓋し當然と存ずる

二、資源開發と云ふことは今日の如く通商路が縮少された上は特に絕對の重要性を有する凡ゆる困難障害を乘切つて東亞圈內の資源を急速に開發し第三國依存から離脫しても決して國力の減退を來すと云ふやうなことにならぬやうわが國力を根本から强化することに懸命の努力を捧ぐべきであるこれがためには東亞の各地域に亘つて綜合的に難易輕重を檢討し急速にその效果を擧げることを主眼として計畫し推進せられつつあるのであつて石炭、鐵鑛石、非鐵金屬など增產のために勞務對策には格段の意を用ひるとともに資材の供給確保を計つてゐるが又增產奬勵金の交附によつて生產の增强を期し更に增產强調期間の設定とか或は又滿洲支那における開發計畫の合理化と云ふやうなことも總べてこの目相達成の手段に他なならい

三、生產力擴充について肝要なことは所謂生產性を昂揚せしめることである。卽ち只必要なものを造りさへすればよろしい。これがために要する物資勞力の如何は問はないと言ふことでは今日の要請に副ふものとは言へない。所謂實績主義、衡平主義に拘泥せず廣く國家全體の立場から見て必要な方面に最少限の物資及び勞力を注ぎ込み斯くして最高度の生產を擧げると言ふことが絕對に必要である經濟新體制の結晶とも言ふベき重要產業團體令は旣に先月末公布され段段と重要產業部門に統制會が出來ることになればこれに依つて民間の創意も多分に取入れられ統制經濟の運營は著しく合理性と綜合性とを加へ官民真の協力態勢が確立され國家經濟は圓滑且つ正確なる運行を見るようになり我が經濟力は一段と昂揚發展するものと信ずる、現在の物資難に處する對策としては生產の增强と相俟つて物の使ひ方についての適切有效なる方策を必要とする資源の回收と言ふ問題はこの意味で極めて適切な物資の活用を圖る譯である

斯かる見地から政府では九月から一般國民に呼びかけて金屬製品の特別回收を實行することとなり金屬類の回收令と言ふのが發布せられたのである、次に物價問題について述べれば物資が非常に窮屈になつたにも拘らず戰時經濟に必要なものは如何にしても生產せねばならぬ所に物價問題の新たな意義がある、物資難の程度が漸次加重せられて來たために計畫通りの資材の手當が出來ずに未動資本、遊休資本が著しい高率を示しこれが悉く生產に加算されるのであるから物價を低くするならば先づこの點を合理化せねばならぬ、而して低物價政策は飽くまでこれを堅持せねばならぬと同時に利潤經濟の基調に對しては勿論變改を加へる筋合ひのものではなく採算の引合はぬものについては價格の引上げとは別途の方法でこれを調整することも考へねばならぬ

以上のような意味で政府は八月十二日の物價對策審議會で低物價と生產增强との調整に關する件を原案通り可決答申されたので段段これを實行する筈であるし又九・一八價格停止に漏れた修繕料、入場料その他各種の料金についても八月十一日を以てこれを停止することとし斯くして戰時低物價政策は一段と强化され益益この基調を推し進めて行く積りである、次いで中小企業について一言する現在中小商工業は相當程度に行詰りつつあり更に今後の國際時局の進展を豫想するならば何んとしても速かにその善後處置を講じなければならぬ、中小商工業の數は未だに多い、それだけにこれをこの儘に捨てて置くことはその犧牲が餘りに甚大である、中小企業の整理再編成と言ふことが最も重要であり且つ急務の問題である、この際徒らに難きを避けて易きにつくと言ふ風な姑息な遣り方は却つて中小企業を誤り非常時國策に不忠實であることを痛感し再編成は是非考慮せねばならぬと思つて居る

02 聶榮臻軍は全滅!
03 隴海線靈寶を猛擊
04 伍庭麟軍を擊碎
05 敵二箇師に鐵鎚(粵漢線南側)
06 八日マニラ着 九日新嘉坡へ 英公領尚書の動靜
07 ブラジルは 米の傘下に立つ ヴ大統領の演說注目
08 ソ聯軍最後の死鬪 レニングラードで
09 パルチザ戰術 ソ聯ラジオで宣傳 國民の士氣を鼓舞
10 ヴオルガ住民 シべリア移動 ソ聯最高會議命令
11 圖像:福州自主的撤退第二線
12 勞務緊急對策實施等 八勅令案要綱を諮問 來る第十八回の總動員審議會
13 小賣商店の統合案 商組中央會が建議
14 地方文化協議會 東北を皮切に順次開催
15 綿布棉花清算取引を休止
16 本年上半期の 農村物價指數 帝國農會の調查
17 厚生金庫が扱ふ 轉廢業者の範圍
18 米新銳爆擊機の性能 我が航空界の權威松永氏語る
19 今日の天氣
20 廣告報社消息
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 島民生活の科學化指導社說

國際情勢の緊迫化に呼應して我が國民として最も大なる關心を持つべき事は難局を打開突破すると共に東亞共榮圈の建設並に世界永遠の平和を築く素地を作る為めに、銃後國民生活の改善に向つて一段の努力を傾注せねばならない事を痛感する。今や政府と民眾はこの目的を達成する為めに非常なる熱意を以て推進して居るが國民生活の上では尚考慮を拂ふべき方向は甚だ多いのである。內地に於いてはかかる方途の急務なるを認識し去る九月六日國民生活科學化協會を創設し積極的方針のもとに國民生活を檢討し、科學的見地に立つて改善を指導する事となつた事は最も事宜に適した事である。各國に於ける國民生活を調查して見るに、何れの民族の生活に於いても環境に順應して變遷し、長年月の間の經驗に依つて漸次改善されて來たものである。その為めに因習傳統の力が可なり强くその日常生活に浸潤して居る事は爭へない所である。我が國民生活の樣式に於いて多年の因習に依り生活理想の觀點よりすれば大いに禮讃すべき特色もあると同時に、高度國防國家の整備と言ふ方面より觀察すれば尚多くの缺點が介在して居る。

卽ち國民の日常生活に於いて衣食住の三大要素は勿論であると共に個人生活と團體生活並に時間的觀念に於いて未だに多年の因習に依る惰性に支配されてる所が多く、今日臨戰體制下にあつて最も必要である、高度能率の活用の上からして國民生活に無駄が多く損失が少くない事を指摘する事が出來る。其他に於いても尚幾多の非科學的因習並に傳統が日常生活に橫行して居る事を體驗する。近代國家としての資格は產業部門である農業、林業、漁業、工業のあらゆる生產面が科學技術の助けをからねば高度國防國家體制の擴充整備が出來ない事より見ても、ひとり國民生活の面が之に順應せずして舊態依然として因習並に傳統を墨守する譯に行かないのである。實に今後の國民生活は戰ふ生活の確立が最も急務であると言はねばならない。卽ち軍事を始めとして政治や經濟、文化に對しては言ふまでもなく一般國民生活の隅隅に至る迄も科學的見地に立つて檢討し改善を為すべく指導せねばならない。これに依つてこそ高度國防國家の建設が出來るのである生活の本據である家庭生活はその儘戰場に工場に職場に對して連繫がある事を認識すべきである。

飜つて島民生活の實體を檢討して見るに現下の時局に副はない幾多の弊習や傳統がある事を痛感させられる。その實例は枚擧するに遑がないが特に改善を要すべき事は個人生活及び社會生活の戰時化である。卽ち生產方面に於いては非常なる熱誠を以て國策の指示に從ひ努力を傾注して居るも消費方面に於いては尚幾多の無駄や不合理的生活を續けて居る。長年月に浸潤した因習を一朝一夕で改善する事は至難であるも時局は最早少しも猶豫を許さない事態に立ち至つて居る。督府當局に於いても夙にその弊を痛感し地方行政當局を通じて生活改善の指導に對し少からぬ努力を傾注して居る臨戰態勢下に於いては當局の手を煩す迄もなく民間有識者が自發的に指導啓發して行くべき秋である。その方策としては皇民奉公會が漸次具體的施策を為す筈であるも、この際軍官民有識力者が本島の實情に適した國民生活科學化協會を創設し真劍な氣持で立ち遲れた島民生活の科學化への指導機關として確立する事が急務である事を提唱するものである。

02 皇后陛下の御仁慈 皇后宮御歌に應へ奉る歌 畏くも御下賜あらせらる
03 坤德宏大無邊 本庄軍事保護院總裁謹話
04 “一切の囚はれを禊拂ふ” 鍊成に關し中西指導官報負を語る
05 羅東郡下各青年團の查閱 實施日程決る
06 羅東郡在鄉青年隊訓練點呼
07 女子體力章制度協議會 種種場合の檢定方法に論議集中 各委員の主なる意見
08 南支雜觀(五)海外遊記

沿道の警戒と風物

沿道兩側には一町置き位に保安隊員が執銃警戒してゐた、その總數三千五百名と後で聞いてびっくりした、旅館の周圍三町ほどの間は交通を遮斷し、屋內廊下にも短銃嚴めしい隊員が頑張ってゐた、別に敵の襲撃が豫想されたわけではないが、時たま土匪が出没することがあるとかにて、萬一に備へたものであった。さて車中から一瞥した中山縣の各村落は田舍の端に至るまで茅葺の家などは、たったの一軒も見當らず、堂堂たる煉瓦造であった、殊に目についたのは四角のが、家屋の間に□ョキ□ョキ林立してゐることで、土匪に備ふるためと聞いたが、埃及や印度あたりの廢墟か、墓場のやうな感じがした、田圃はよく耕され、周圍の禿山には必ず壯大な墓が見られた、內地の田舍に見るやうな小松が點點生えてゐるところもあって、飽かぬ眺めであった、稻が穰れば刈り取り、刈り取った後にはすぐ田植えをするので、年に何度米が取れるか、正確には判らぬといふ呑み込めたやうな呑み込めぬやうな話であるが、何れにしても廣東省の穀倉たる事實だけははっきり觀取された。ここで例の張中山日報氏の即興を紹介する滿車名士盡操觚、箇裏顛搖七尺軀、為愛翠亭風景好、詩人不怕路崎嶇

孫總理を育んだ美しい村翠亨鄉

翠亨村は唐村灣、石岐の丁度中ほどにある、低い丘に圍まれた小部落で、それから中山記念館や記念中學校までの路上にはユーカリの並木が亭亭として涼しい蔭を湛へてゐた、中山縣第六區翠亨鄉壽屏街第一號――これが先生を育んだ家である、先生二十二歲の時布哇の兄さんからの送金で建てたものだといはれその以前先生が呱呱の聲を舉げた小屋は取拂はれて既に見る術もない、先生手植えの酸枝樹のみ技を擴げて、先生の偉大なる思想の發展を象徵するかの如くである。(南支日報所載)先生の幼友達といふ唯一の生存者陸瑞南翁(七十六歲)が先生の往時をいろいろと語って聞かせたここで翁を中心にして廣東特務機關の鈴木中佐と小生と記念撮影をしたが惜しい哉、手許から散逸して見當らない。

東亞聯盟運動

肩のこることは一切觸れないつもりでゐたが、廣東印象記の結びとして、たった一つ―東亞聯盟のことだけは紹介する必要があると思ふ。廣東では最近東亞聯盟運動が燎原の火の如く燃えさがつてゐる、主唱者は林汝珩といふ白面の青年であるが、その透徹した理論と火のやうな熱心で今や會員八萬餘人を數へる盛況に達し、而もその會員のすべてが智識階級に屬してゐる點に於いて重視されなければならない。東亞職盟は南京條約及び近衞聲明を徹底的に檢討し、その線に沿って編み出されたもので、わが東亞新秩序の建設と全くその理義を同じうしてゐるただわが國に於いては政府の聲明に基いて國民が動いてゐるが廣東では林汝珩氏個人の熱意で運動が進められ、今のところ啟蒙運動、思想運動の域を脫してゐないやうであるがその民眾に及ぼす薰化力は頗る根強いものがあり、その依って立つ地盤も甚だ強固であるといはれてゐる本運動は昨年の九月廣東に於いて誕生しやっと一年の經過を見たばかりであるが、國民政府でもその南支一圓に於ける猛烈な發展ぶりを見て、全國的に一致の行動を取り總力を集中する必要を認め、本年二月邃に東亞聯盟中國總會を創設し、汪主席を會長に推戴して廣東の方は廣州分會に改組し、その推進にますます力瘤を入れてゐる。

本運動は表面から見れば以上の通りであるがその實體は重慶側の抗戰理論を根こそぎに芟除する力強き和平運動であり、その前途に多大の期待をかけられてゐることはいふまでもない

法幣の山千六百萬弗

八日の初集日、鼓浪嶼に入港した某船はトテツもない荷物を持ち込んで來た、それは赤行囊入りの大郵便物で、中からは法幣千六百萬弗の札束が飛び出した大抵のことでは驚かぬ海關の役人も度膽を抜かれ暫し呆然としてゐたがさて、この札束の山をどうするかに就いていろいろ協議の結果、法によって没收することに一應の內定を見たが、これは為替送金の途を絕たれた華僑の現送金(內二割位は本島人側の決濟資金)ではあり兎角の詮議をやってゐる內重慶側から香港に送り返しを交涉して來たその手に乘れば香港で没收されであらうことも明瞭な情勢であったため市政府が幹旋に乘り出し、大乘的見地から公益團體に一割を寄附する條件の下に揚陸を許可された、一割といっても百六十萬弗だ某新設學校や某某公會など思はぬお据分けに預かってホクホクしてゐた、大陸のスケールは矢張り大きい(寫真は鮑文氏の書と林汝珩)Y生

09 聖戰美術展 愈十一日から公會堂で
10 圖像:鐵道部現業員の鍊成
11 蓖麻栽培に力瘤 新竹州で運動に乘出す
12 支部對抗庭球優勝の臺北團 本社に來訪挨拶報社消息
13 臺灣グライダ俱樂部 一般より練習會員を募集
14 ときのこゑ
15 高砂丸入港
16 筧取締役談
17 ピナン・防備に狂奔 蘆山丸乘客の土產話
18 全臺灣卓球選手權大會 兩日間北一女で
19 早川タツプシヨウの寸劇 一部の上演禁止
20 訃文:黃陳氏治
21 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 農業團體指導部門 臺南州で再編制計畫
02 水里青年挺身隊 來る十二日に結成式
03 北斗郡煙草栽培打合會
04 皆入學を熱望 嘉義市の華僑子弟
05 “行”と“魂”の鍊成 奉公會高雄州支部で
06 尊い體驗を土產 花蓮港鍊成會終る
07 塵も積れば山となる 各戶每日三厘の献金運動 奉公會潮州支會の計畫
08 圖像:赤色晉察冀作戰
09 鶯歌街職員の強行軍
10 屏東市報國挺身隊役員決定
11 海外短波長波 動亂の世界は描く
12 碧空に若人亂舞 第二回全臺灣滑空競技大會 廿日臺南飛行場で
13 臺東廳下の武道爭霸戰
14 菜刀で相手を刺し殺す
15 豚肉の冷凍輸送 十一日高雄市から
16 總數九千五百餘 高雄州下の奉公班
17 工業懇談會(假稱) 高雄市に設置決定
18 軍人軍屬遺家族 慰安會を開催
19 大屯郡下陸上競技大會
20 故桑平警官 昨日無言の凱旋
21 能高壯丁團長訓練
22 嘉義振興バス 木炭自動車增加
23 呂赫若氏放送 十日午後九時半
24 岳父を突刺す
25 豚の流線型
26 三十日イコール九十年
27 消息
28 今日の映畫
29 西部劍術大會 淡水郡役所裏で開催
30 死の慰安會(花蓮港) 菓子屋さん鱶の餌に
31 自轉車掃除を開始 高雄市協愛會
32 嘉義郡の適地適作指定
33 住宅調查を實施 高雄市奉公班を通じ
34 地方便り
35 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 島內米穀增產獎勵金 一石三圓交付せん 買上價格も若干引上?
02 石炭小口販賣機構 並に組合準則決定
03 各蔗苗養成所の 事業計畫等を審議
04 七、八月茶價 平均九十七圓
05 茶價引續き落潮 北支輸出が相當順調
06 木原專賣局長 東部へ初巡視
07 石油消費規正強化 諸對策に付打合
08 勸業無盡人事一新 古川專務退任に決定
09 經濟手帳
10 最近勞務需給の基調(下)
11 トラツク技術研究會 昨日鐵道ホテルで
12 照明燈
13 ラジオ
14 商況 八日後場
15 廣告報社消息
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 佛印に全權大使特派 芳澤謙吉氏に決定
02 レニングラード 完全包圍、陷落迫る
03 ソ聯側死守
04 ウインザー公夫妻 華盛頓を訪問
05 米の援助物資 着しく增大
06 英の爆擊多數 新嘉坡に到着
07 べルリン空襲 英空軍省戰果發表
08 大規模の空襲
09 各種團體內の鐵銅製品回收 一齊に保有量を調查
10 圖像:福州自主的撤退
11 シユリユツセルブルグとは 八日獨軍が攻略
12 獨艦を發見次第(氷島水域で) 米は第一彈を射て ニユーヨークタイムス強硬態度
13 獨、前進準備を完了 再び活潑な行動へ
14 英國の策謀 三國境に獨立國を作らんとす トルコの各紙憤激
15 軍事施設には 命中せぬ
16 ベイルートの帝國領事館 一時閉鎖す
17 英、加、諾混成部隊 北極洋ス島上陸
18 栗原駐土大使 近く柏林へ
19 蘭印をも訪問重慶は未定 ラ英公領相語る
20 明日の天氣
21 水滸傳(500)/黃得時;榎本真砂夫
22 米墨兩國間の 借款交涉
23 中支振興會社の 今後の經營方針 兒玉總裁上海で語る
24 米輸送船一隻 近東で擊沈か
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 臨戰態勢下の空訓 廿二日から時日間全國一齊に 內務省實施要項發表
02 醫界新體制推進懇談會 醫療報國の熱誠披瀝
03 基隆市青年訓練 愈よ十五日より開始
04 特志看護婦志願 屏東の曾氏銀妹さん
05 志願兵志願者 九日の受付
06 官民合同第三回協議會 映畫界臨戰體制
07 全市民の實踐を 午前六時半の起床市當局切に要望
08 劍道薙刀音感教育三講習會
09 圖像:產業戰士體育大會
10 有閑者動員の實例(二) 全國に訪ねる半轉業
11 競技や武道鍊成を 體力科學から解剖 永年の“疑問”を爼上に
12 岸田課長出席 全日本方面委員聯盟から
13 出席率九五% 新竹署壯丁團員の非常召集
14 全國隣組數 國民下位組織の根幹
15 第二回全島青年團強步大會 愈來る廿四日に決行
16 島民に健全娛樂 臺灣演劇協會愈よ近く誕生
17 有價證券取締 に關する打合
18 溫金池氏母堂
19 人事・消息報社消息
20 今夜の放送
21 商況 九日前場
22 港都市民に朗報 新鮮な野菜を中央市場から 奉公班の手で直接配給
23 周山中將逝去
24 狩獵の臨戰體制 軍用羽毛皮献納運動に拍車
25 神宮大會臺灣水上代表 愈よ十一日晴れの壯途に
26 竹東桃園兩消防組の夏期講習會
27 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 生活文化 女性の時局認識は 新聞の熟讀から 善導したい最近の讀書熱
02 繪本や童話の選び方 興味の中にも忘れるな 生活の指導性があるものを
03 ビーマンの詰燒
04 夏布團の汗じみ
05 崩れた態度物腰に 付込む性的犯罪者
06 奈良漬御飯
07 長息便秘の家庭療法
08 經濟相談
09 國語學習 國家の盛衰は 體育の動作でわかる
10 ヨイコドモ部隊のまごころ献金
11 コレハカンシンナキヤウダイ ジンリキシヤノアトオシ
12 フカトダイカトウ ニンゲンガカチマシタ
13 子供科學 蟬の鳴く組織
14 圖像:花の姑娘
15 紙上病院
16 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 全智全能と藝術(中)/日比野士朗
02 近代戰と精神科學 戰時下の獨逸思潮
03 圖像:南支點描(汕頭) 潮州名物の寶塔
04 心聲/黃可軒漢詩

散懷/李嘯庵、散懷 其二/李嘯庵、柳川納凉/王虛庵、柳川納凉/陳雪滄

05 科學探偵實話 自殺か他殺か?
06 珊瑚樹 一米婦人の貢献 中南米親善に
07 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 地方局に督務班室 內務省の臨戰體制頭條新聞

【東京發同盟】內務省では閣議決定に依る「國政處理の戰時體制化」の方針に從ひ行政機構の再編成を行つたがこの改革に依つて地方局に督務班室を設くる事になり之が具體案を考究中であつたが此程決定したので近く道府縣に對して通牒を發する事になつた、督務班室は現下の諸情勢に則應し道府縣六大都市に於ける時局關係事務を查察督勵すると共に中央、地方の連絡に當り臨戰態勢下に於ける地方行政の運營に遺憾なきを期さうと云ふので全國を四方面に分け現在の監督官をしてこれに當らしむる事になつて居る、監查事項は時局下に於ける民心の動向食糧其の他物資增產、物資調查、物資調節勞務需給に關する事項(住宅問題を含む)、轉廢業對策、防空、災害、兵事關係、軍事援護、國民貯蓄、金屬類回收部落會、町內會、大政翼賛運動時局關係事務と地方財政事務等時局行政の全般に亘つて查察督勵し中央に於いて考究又は連絡を要するものは必ず關係局課へ傳達し他省關係のものは地方行政連絡會議等に諮る事になつて居る、尚ブロツク擔當の監查官は畠田(關東、近畿)川井(北海道、東北、四國)、關(北陸九州)川上(東海、中國)の四氏である

留岡地方局長談 從來振興課で行つて居たブロツク會議並びに各省連絡協議の事務を督務班室に於て取扱ふ事になつた、今後は長期に亘る監查を廢し必要に應じ隨時部門別に短期間內に處理したいと考へて居る督務班室の事務は時局關係全般に亘つて居るが先づ手始めに防空に關する全國的な查察をし本省の方針に從つてこれが適切な指導を行ひたいと考へて居る

02 電力動員計畫 昨日閣議で正式決定
03 日本發送電 東北振興電を統合
04 英領引揚邦人收容に 客船三船を派遣 外務當局談
05 各職場技術關係者の 有用なる意見を採用 科學技術聯合會で對策樹立
06 坪上駐泰大使 信任狀を捧呈
07 圖像:坪上駐タイ大使着任
08 中小企業配給組織 緊急對策要綱 翼贊會總務會で承認發表
09 佛印に物資豐富 芳澤特派大使は語る
10 識見、貫祿とも充分 廉直淡泊強味は粘り
11 大雲山の敵を壓縮 皇軍、鎮家山(北側)に進出
12 商船護送を提起か シ號擊沈で米獨關係更に惡化
13 米船シーフエアラー號 紅海で飛機の襲擊受け沈沒
14 けさ全國一齊に 鐵銅製品保有量を調查 小島次官ラジオで協力要望
15 租借回收を研究 國府徐外交部長北京で語る
16 米國防豫算總額
17 バリのテロを 彈壓 ドイツ當局が
18 米穀實收高の 調查法を改正(根本的に) 十六年度產米より實施
19 國共兩軍 各地で激戰展開
20 興亞同盟總務委員會
21 エルンヤを奪還 ソ聯の發表
22 ド・ゴール派驅逐艦長 米の援助要請
23 今日の天氣
24 廣告報社消息
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 グ號事件と獨米の危機 太平洋も危し社說

米艦グリーア號攻擊事件を繞り獨米間に再び危機を孕むに至つたことは外電所報の通りである。獨逸側の發表に依れば、最初敵對行為に出たのは米艦であると主張し、米國側では最初の攻擊は獨潜水艦によりなされたものでありグ號はこれに反擊を加へたものであると反駁してゐるので、双方の主張が完全に對立するのはむしろ當然であるとしても、大洋上に於ける如斯行動に對し立證の方法なき限り、結局は水掛論に終るより外ないであらう。外交機關を通じての接衝も單なる形式的以外何等效果なきことは、兩國の關係よりみても明らかであるから、双方が飽くまで問題の解決を主張するならば最後は實力に依る外ないのである。本問題に對し、米國側が果して如何に出るかは勿論知る由もないが、米國が今後攻擊的態度を益益積極化するであらうことは推測するに難くない。併し米國がアイスランド進駐以來旣に今日あるを豫想されてをつたので、來るべきものが遂に來たといふ感が深いのである。

今次のグ號事件を契機に獨米兩國の態度が明確となつたことは注目に値ひするものがある。卽ち大西洋上の米艦が大統領の命令に依り旣に大規模な獨潜水艦狩りを開始してゐる事實が判然され、又獨逸側もその宣言した封鎖區域內に於ける敵性艦船に對しては容赦なくこれを擊沈するとの態度を堅持してゐることが、今度双方の發表に依つて益益明確となつたことである。米軍のアイスランド進駐以來旣に豫想されてをつたことではあるが、しかし兩國の態度が如斯明確となつた以上、今後當然グ號事件の如き事件が頻發するであらうことが豫想されるのである。旣に參戰を覺悟し、その街道を驀進してゐる米國が、獨逸との間に若し今次の如きグ號事件を繰返せば、謂ゆる無宣戰布吿の交戰狀態に入つたとも云へるので、獨逸としてもその對抗上米艦船に對する攻擊をもつと積極的にやるであらうから、茲に大西洋上に於て本格的な獨米戰爭が展開されることとなるが、しかも獨米開戰すれば、太平洋も晏如たり得ないことを忘れてはならぬのである。

グ號事件に關して米國の輿論は例の如く昂奮情態に陷つてるさうであるが、然し往年のル號事件の如く、今次事件を契機に直ちに對獨開戰するとは思はれないが、米國官民の關心が大西洋に傾き獨米の新な危機に集中されて行くのは當然であると云へよう。けれどもこれをもつて直ちに太平洋に於る對日包圍陣が緩和され、又は日米國交調整が好轉されると樂觀するのは早計であらう。大西洋の危機は同時に太平洋の危機でもあるばかりでなく變轉極まりなき現下の國際情勢は今後更に如何に變轉するか全く豫測を許さないのがあるからして國際情勢の變化に一喜一憂するのは無意味である我國の賴むのは國際情勢の變化に依る好轉ではなく、飽くまで自己の力でなければならぬそれを利用して、我國が直面してゐる危局を打開する道を發見することに努力するのは勿論必要であるが、しかし最後はなんと云つても自己の力で突破する以外ないのである。しかも獨米開戰の場合を併せ考へたならば國民は何時如何なる事態にも對處し得る用意と覺悟が依然必要であることは云ふまでもないのである。

02 戰爭物資動員の日 十月一日の奉公日を期し 一億全家庭・金屬類を回收
03 停車場や波止場の 虛禮的送迎廢止 全島各常會で實踐申合
04 內務文教兩局長 蘭陽を初巡視
05 全島を保護一色に 司法保護週間けふ開始
06 圖像:海軍戰鬪機の活躍
07 模範町會に 入船町一町目躍起
08 本紙記事に感激 今度は在廣東の一本島女性から 美談の主・高橋さんに慰問金報社消息
09 圖像:皇后宮の御歌にこたへ奉る歌
10 南支雜觀(完)海外遊記

嘆きの汕頭刺繡

廣東へ來た序に是非汕頭を訪問したい念願のため八月十六日臺灣に直行する廣東丸を態と見送って一週間、やっと上海に向ふ嵩山丸をキャッチして二十一日思出多き廣東を出帆、二十二日夕刻汕頭に着いたが、いろいろの事情で入港が出來ず、翌二十三日早曉繪のやうな韓江を遡江して汕頭に投錨した、例の天然痘騒ぎで上陸したのは午前十一時、臺日支局長安本君(舊名謝倉)に厄介になり鈴木君と共にアスターハウスに於ける市政府の招宴に列した、市長は服喪中とあって法政大學出身の秘書長何麗氏が主人役を代行、日本語で歡迎の挨拶を述べた、感傷的になつてゐる遊子にとってはこんな一寸したことでも洵に感銘が深かった、

瞥見した汕頭はまとまりのよい、明るい感じで、事變前猛烈な日の據點であったなどとは、どうしても受取れなかった、現在では殆ど完全に近い經濟統制が實施されてゐるが、これまで七百萬圓からあった汕頭刺繡が原料入手難と、販路難で開店休業狀態に陷り為に市況への影響も著しいものと察せられた、晚は粵東報杉本社長が微恙を押して佳宴を催し大に恐縮した。

汕頭居留民の草分け

旅行してゐると曆日も曜日も忘れ勝ちで、汕頭上陸の翌日は恰も日曜日に當り、その日出帆の香港丸で廈門に向ふ小生にとっては思はぬ打撃であった、何秘書長の厚意で市政府の自動車を貸して貰ひ高井總領事、渡邊警察署長、松原報道部主任等を歷訪、辛うじて所用を果すことが出來た、正午は居留民會副會長簡積玉君、和東洋行廖建章君、本社同人林斗君、東亞聯盟施學智君などによる陶芳亭の招宴に臨んだ、簡君は汕頭在住既に二十六年、前記肩書の外百興洋行の代表者でもあるが(惠務黃木邑君は出張不在であった)本職はお醫者さんである、過ぐる昭和十一年南支の風雲いよいよ險惡化し最後の引揚げを行ったが、その引揚げの御用船に乘り込んで望遠鏡を翳し懷かしの汕頭を打眺めてゐる內、たった今出て來たばかりの自宅が早くも掠奪の的となり蹂躙されつつある實況を發見して、無念の齒がみを為したといふ悲痛な實話を聞かして吳れた、皇軍汕頭入城に當っては唯一の事情通として案內役を承はり大いに活躍したことは勿論である、廖君はわが吐整理部長黃登洲君と同鄉、貿易部の外印刷部も經營、上海にも支店を出してゐる、林斗君はわが社同人、海南島を經て來汕、少壯貿易商として前途を囑望されてゐる。

天の美祿“花彫”

あまり旅行が長くなるので廈門は失禮して一先づ歸仕すべく基隆までの切符を求めたが、一寸した買物をするため一時上陸、支局に郭發君を訪問したところ忽ち捕虜にされてしまった、華南新日報總經理林福桂君、□嶼總督莊龍溪君、南大成會公洪寶崑君、謝賴登君等がどやどやと乘り込んで廈門を素通りするのは怪しからぬとばかり、有無をいさず船から荷物を揚げてに旅館に運んでしまった、聊か弱りもしたが、それだけの厚意を無にしては天罰の程も恐ろしく腰を据へることにした、

その夜これらの有志達と水入らずの卓を圍んで漫談、快談、時の移るを知らず、廣東は午後十一時の門限で如何にも氣忙がしかったが、廈門ではその方の心配もなく、また廣東は食ひ倒れ都市と小生が命名した通り料理は結構であるが氣の利いた酒がなく、蛇酒とか藥酒ばかりで、甚だ索漠たるものがあったが、廈門には紹興の「花彫」あり、舌ざわりもよく頭には來ず、洵に天の美祿であった曾て廣東の某宴會席上ビールばかり運ばれるに閉口した每日申報の徐君が「北方人は量の多さを望まず質の高さを欲する」とやってウイスキーをものにした場面などを思ひ出して微苦笑を禁じ得なかった。

夏の制服問題

一夕、福田長官の寵招を受く、官邸に行って見ると長官以下庄司政務部長、丸尾調查官、鈴樹事務官など打揃って涼しげな制服を着けてゐた、半袖半づぼん、見るからに輕快なもので暑さに惱んで來た小生は一見、これあると思はず膝を打った、曩にわが社の林專務が奉公會生活部長を拝命したとき、わが社同人らは逸早く服裝問題を取上げて率先ノータイ、半袴を採用、「これで行かう」といふ申合せをしたまま今日に及んでゐるが、興亞院のそれを見ていよいよ決意を固め早速一着を新調した、上下で法幣二十六弗、日本金で僅か八圓であった。

廈門では陳長福氏、林濟川氏等大先輩もなかなかの元氣で活躍してゐた、陳學海君は佛印に林木土君は上海に行って不在であったが、楊慶珍、楊連樹、李歩青の諸君や恰も來廈中であった基隆の葉松濤君などとも一夕大に歡談した、

管理家屋の問題を初めとし書くべきこと、論ずべきことは多多あるが、この邊で一先づ一服としたい【寫真は廈門の南普陀と汕頭市街の一部】(終りY生)

11 清溪神社建立 大日本青少年團が 富士山麓鍊成道場に
12 奉公強化運動 ポスター完成 全國に十五萬部配布
13 “中央に現地報告” 簑田西貢總領事きのふ空陸寄臺
14 ときのこゑ
15 未婚女子に國語普及
16 新竹市區擴張祝賀打合
17 硫安調查團 一行高雄を視察
18 大根の葉からパン 豆腐糟・茶殼・桑の葉からも 立派な代用小麥粉
19 嬰兒に“溫い親心” 綿ネルや晒金巾を特別配給
20 經濟映畫 脂粉追放上映
21 平和國民學校のブール完成
22 人事・消息
23 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 若き國民學校教師 六人揃つて志願 田中校に咲く美談
02 事變戰歿者慰靈祭 板橋街の盆祭に
03 彰化秋季孔子祭 廿六日神式で執行
04 出征軍人軍屬家族慰安會
05 巡回診療終る(高雄)
06 司法保護週間 麻豆街の行事決定
07 屏東郡の司法保護行事
08 有價証券取締方針の周知
09 全島陸上競技大會 競走と跳擲の記錄
10 女子の“皆勞動員” けふ高雄州で打合會
11 南支慰問團出發 第一班十三日の夜準急行で
12 嘉義市の北門町 保甲婦女團結成
13 經費を節約して献金
14 中壢甘泉寺で 祈願祭を執行
15 彰化郡奉公班研究會
16 愛赴高雄州支部の打合會
17 大甲青年挺身隊 廿一名が連署志願
18 員林街主催時局講演會
19 高雄州二種空訓 十二日より二晝夜
20 花蓮港市空訓
21 結婚費を節約して献金
22 圖像:盛り上がる廣東
23 男子青年の鍊成 十七日より大肚道場で
24 屏東市の防衛團 各分團發會式擧行
25 呂赫若氏放送 十一日に變更
26 水裡坑產業道路 盛大な開通式擧行
27 白光を招聘して 慰安會を開催
28 勞務統制會を結成 臺南州で計畫中
29 肥料代金を費消
30 不當所得五萬圓
31 青果の共同配給 臺南州下で十八ケ所
32 腹違ひの兄弟に 袋叩きにされる
33 消息
34 今日の映畫
35 訃文:溫柳氏
36 青年の基礎調查 高雄市、奉公班單位に
37 屏東市亞光會擴大強化
38 屏東市女子衛生團講習終了
39 螟虫殲滅に大童
40 女保甲事務員(南投) 銃後職業婦人として登場
41 豚密屠殺犯十數名を檢擧
42 俳優學校の設立 娛樂問題解決の一策
43 食用蝸牛退治
44 地方便り
45 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 價格等統制令 施行規則改正 本日公布、實施
02 自動車用檜油の大量生產に 國策會社を設立
03 本多商工課長 あす空路上京
04 價格等統制令改正勅令
05 “對滿、北支貿易 將來頗る有望” 餃島貿聯主事談
06 南方糖業開發組合 近く解散に決定
07 東臺に米穀倉庫 三百八十坪を建設
08 共榮貯蓄會 十二日總會
09 經濟手帳
10 ラジオ
11 照明燈
12 商況 九日後場
13 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 交戰水域航行せば 事件發生は當然だ 獨態度強硬
02 米國の對獨態度 一層強硬とならん
03 元丁抹船も擊沈さる 米國務省詳細に言明
04 東亞聯盟廣州分會 一年目の誕生を迎ふ
05 太平洋に戰火擴大を防止 チ英首相下院で演說
06 芳澤特派大使親任式
07 芳澤特派大使に 佛印側頗る好感
08 臨戰武裝下の太平洋(一) ABCDと米海軍
09 大雲山周邊の敵を次次に殲滅
10 ハル長官詳細言明せぬ
11 四項の重大政策 ル・チ會談で決定判明
12 レ市軍需工場を猛爆
13 汪主席親しく 清鄉地區を視察
14 明日の天氣
15 水滸傳(501)/黃得時;榎本真砂夫
16 日米交涉問題 ハル長官言明を避く
17 マレー沿岸防備區域 新嘉坡北方二百哩以上に擴大
18 英ソ休戰條項 イラン政府受諾
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 天皇陛下の御仁慈 傷痍軍人の上を御軫念 畏し侍醫を各地に御差遣
02 御內帑金御下賜 全國傷痍軍人療養所に
03 小泉厚相謹話
04 海濱絕句に“心境” 盟邦汪主席から 本間軍司令官に書を贈る
05 軍官連絡會議
06 白衣勇士慰問映畫會
07 防空實務講習會 蓬萊國民學校で開く
08 體位向上の秋 基隆市國民校の運動會日割決定
09 一街庄に一鄉社 新竹州建立に決定
10 無藝は身を助く
11 保護週間に座談會 十二日公會堂で開催 堀田行刑課長語る
12 醫師試驗の 受驗資格に就て 土光府衛生課長談
13 けふの志願者
14 本社募集“譽の臺灣志願兵の歌” 佳作に入選した四氏の喜び報社消息
15 銃後島民の赤誠 軍司令部八月中取扱の 恤兵献品二萬餘圓に上る
16 司法保護宣傳ポスター 當選者發表
17 市區擴張祝ひ 新竹の祝賀行事
18 青少年體力檢查 臺北州廿九日から開始
19 專門學校に昇格 師範教育改善案成る
20 武官府職員の 強步大會 十一日、十二日に決行
21 少年刑務所にも 青年鍊成所設置 いよいよ來月一日から實施
22 人事・消息報社消息
23 今夜の放送
24 商況 十日前場
25 鱸鰻の更生に 稻江義團を組織 明朗大稻埕建設に
26 獵犬の憂鬱
27 防衛團を訓練 改組編成を機に
28 商工專修上棟式
29 興南案內報社消息
30 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 生活文化 詰めみ主義をやめて 先づ體を鍛へよ いよいよ第二學期も始まる
02 親も子も擧つて 皮膚の鍛練冷水摩擦 寒い冬に備へて始めよう
03 圖像:南支點描(その一)海南島
04 簡單に作れる お手製の計量器 目方買ひは之で試めしませう
05 虛弱で低能の孫 指導の方法はないか
06 子供の近視 家庭の讀書が因 最近の眼科醫學の新研究
07 國語學習 日食觀測の準備をしませう
08 東京で開かれてゐる 臺灣展覽會
09 少年、少女の發明作品その一
10 食慾をすすめる 變つたお惣菜向料理 六種をお知せしませう
11 紙上病院
12 經濟相談
13 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 傑作たるの條件(下)/日比野士朗
02 滿洲里紀行 特急「あじあ」/阿部金剛海外遊記

滿洲里に向って新京を立ったのは、獨ソ開戰の當日から、三日目の朝であった。

最初、新京のヤマトホテルのロビーで、誰かと駄辯を弄して居る最中に、獨ソ開戰のニュースが這入って、さなきだに騷騷しいこのロビーが、一瞬、涌き立つやうにざわめいたのだが、そのざわめきの中で、私もふと「滿洲里まで行って見やうかな」と云ふ氣になった。

獨ソが開戰したからといって、それがソ滿國境に如何なる影響があるか私には想像し得べくもなかったが、出來るならば此のやうな機會に國境の風物に接して、分に應じた何等かの愛想を得たいと云ふ希望が、切りに動いたのである。

哈爾濱までは、東洋のブルマン・カアとも謂ひつべき特急「あじあ」に乘った。ポータが私のためにとってくれた席、まるで故意のやうに、三人連れの若い露西亞人の女と一緒だった。一人は私と並、一人は私に向って腰掛けて居る。みな相當の身なりである。露西亞人にしては少し垢拔けし過ぎてゐる。私の隣に坐ってゐる廿歲を出たか出ぬかと思はれる小肥りの少女は、靴下をはかずにピチピチとしたふくら脛を露にして居たが年かさの一人は日本では殆ど手に入り難いナイロンの靴下をはいて居た三人とも念の入ったマニキュアをし、サンダルをはいた一人は、これ見よがしにペディキュアをした足先を見せびらかしてゐた。煙草を吸ったり(それが何とキャメルである)ガムを嚙んだりしてゐる。

今時東洋でキャメルを吸ったりリグレーのチュウインガムを嚙んだりしてると言ふ事實は何かこの女達の屬する階級が暗示されてゐるやうな氣がし、私は內心あらぬことを想像し初めた。これは多分、北京から上海へんで一稼せぎした女達が、哈爾濱へ「錦」を飾って歸る姿なのではあるまいか、と思った。然し……それにしては如何にも若く生生しい。時時口ずさむメロディーが下等なジャズであるかと思ふとクレマンのソナテイネの一節だったりもする。私は試に佛蘭西語で話かけて見た。すると三人の中の一番コケティッシユなのが「私たちの話せる外國語は英語だけですわ」と奇麗な正確な發音で答へるのであった。

彼女等の語るところに依ると、彼女は何れも天津のアメリカンスクールの女學生で今夏休に一寸哈爾濱の家に兩親の顏を見に歸るところなのだと言ふ。

アメリカン・スクールの女學生がアメリカ語を話し、アメリカ化されてることは當然すぎる程當然のことに違ひないが、これを「あじあ」と云ふ列車の中でまのあたり見せつけられるとあんまりいい氣持はしないのであった。

哈爾濱に着いたのは二十二時。午後十時である。昔の哈爾濱であったら、キャフェもキヤバレエもこれからと云ふ時間なのであるが今はさうはいかない、それにしても雨に濡れた哈爾濱の街は維納かブタペストの夜を想はした。(筆者は洋畵家)

03 圖像:南支點描 □市美の廈門
04 神秘と豪華の交感 カンボチヤ國王の葬儀(上)/高田秀二
05 珊瑚樹 地方文學建設 もつと鄉土を考へろ
06 空襲と動物 ハツクスレー博士の報告
07 工場詩/陳千武
08 鳳凰木(林獻堂氏邸)/清水清山
09 心聲/黃可軒漢詩

訪灌園先生邀游萊園(舊作)/南都、無題依太端兄索和韻/黃一葉、柳川納凉/朱啓南、柳川納凉/李少白

10 米國八社映畫 上映取扱手續變更
11 新刊紹介
12 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 海軍の最高異動 嶋田大將、橫鎮司令長官へ 鹽澤大將、軍事參議官親補頭條新聞

【東京發同盟】海軍では橫須賀鎭守府司令長官鹽澤幸一大將の軍事參議官親補に伴ふ大、中將級の最高異動を左の如く十日午後三時公表した、鹽澤大將の後任には支那方面艦隊司令長官嶋田繁太郞大將が、又嶋田大將の後任には海上某要職より古賀峯一中將が夫夫親補された、又曩頃井上成美中將の海上某要職轉出以來澤本次官の兼任となつてゐた航空本部長には片桐英吉中將が補された

海軍省公表(十日午後三時)

今般左の通り親補せられたり

海軍大將 鹽澤幸一 補軍事參議官

海軍大將 嶋田繁太郞 補橫須賀鎭守府司令長官

海軍中將 古賀峯一 補支那方面艦隊司令長官

六日附左の通り補職發令せらる

海軍中將 片桐英吉 補海軍航空本部長

海軍少將 鈴木久武 補海軍工機學校長

海軍少將 小住德三郞 補佐世保海軍軍需部長

海軍大佐 森德治 補舞鶴海軍人事部長

海軍大佐 有賀武夫 補水路部總務長

嶋田橫鎭長官以下の略歷

▲嶋田繁太郞大將 本年五十九歲、生粹の江戶ツ兒、明治三十八年少尉に任官、同期生に前任者の鹽澤大將を始め軍事參議官吉田善吾大將聯合艦隊司令長官山本五十六大將があり嶋田大將と合せて四人の大將を輩出した大物揃ひのクラスとして海軍部內でも有名である曩の大戰中イタリア大使舘附武官を勤めてから多摩、比叡艦長を經て少將となり、昭和五年頃第二艦隊、聯合艦隊參謀長を勤め上げて早くも未來の大將を豫想された、第一次上海事變勃發するや目下駐米大使として活躍してゐる當時の司令官野村吉三郞大將を輔佐、足かけ三年の後中將に進み十年暮軍令部次長となり伏見總長宮殿下に仕へ、支那事變が起つた十二年十二月第二艦隊司令長官として海上の護りに就き再び陸上に來て吳鎭長官となり在任一年半で及川大將の後を襲つて支那方面艦隊司令長官となつた、同十五年十一月には大將に榮進して今日に至つてゐる、人物は溫厚長者の風格を備へた提督である

▲軍事參議官鹽澤幸一大將、長野縣出身、本年五十九歲、吉田、山本、嶋田三大將と共に明治三十八年少尉に任官、第一次歐洲大戰中には英國軍艦レゾリユーシヨン號、ロイヤルオーク號に乘艦して英國式海軍戰鬪訓練を體驗し次に戰時下の英國在勤大使舘輔佐官となり更に古鷹艦長を勤めて大正十五年再び武官として英國に在勤したと云ふその經歷が示すやうに英國通としては部內有數である、少將になつてからは第二艦隊、聯合艦隊兩參謀長に歷任、第一次上海事變には第一遣外艦隊司令官として陸軍に協力して功あり鎭海要港部司令官を經て昭和八年中將に進み航空本部長、舞鶴要港部司令官、佐世保鎭守府司令長官となり今次事變には南支方面最高指揮官としてバイアス灣敵前上陸で勇名を馳せ同十四年軍事參議官、同年大將に榮進、十五年橫須賀鎭守府長官に親補され今般再び軍事參議官となつた

▲支那方面艦隊司令長官古賀峯一中將は百武三郞、源吾大將兄弟、吉田善吾大將等と同じく佐賀縣の出身航空本部長片桐英吉中將と同期である本年五十七歲、明治四十年少尉に任官、佛國在勤武官、青葉伊勢艦長を經て少將に進んだ此間ジユネーヴの軍縮會議には專門委員小林躋造大將を輔佐し其堪能な佛語を以て各國の委員連と渡り合つたことは有名である、其後軍令部部長、○○戰隊司令官、中將となつて練習艦隊司令官、に補せられ次で十二年嶋田大將の後任として軍令部次長となり足掛け三年帷幄の內にあつて籌謀を巡らし十四年上海某要職に移り今日に至つた

▲航空本部長片桐英吉中將、山形縣米澤市出身、本年五十五歲、明治四十年少尉に任官、海軍大學校卒業第二水雷戰隊參謀大井、青葉艦長、敎育局第一課長、榛名艦長、昭和八年少將に進級し佐世保鎭守府參謀長、○○航空戰隊司令官、霞ケ浦航空隊司令兼海軍技術會議員を經て同十二年中將に進級、第三戰隊司令官、舞鶴要港部司令官戰地某要職等を歷任した

02 中央、地方を通ずる 農業諸團體の統合 農林、中央團體態度を表明せぬ
03 ル大統領特使 羅馬法王會見
04 濠洲の近情 引揚げ邦人一行の談
05 石炭配給統制 範圍擴大 臺灣でも相當の消費規正行はん
06 泰の健全發展期待 信任狀捧呈後坪上大使聲明
07 鐵銅回收實施要綱 買上げの萬全の陣容
08 佛印總督と初交驩 我が進駐陸海軍最高指揮官
09 敵第四軍を掃蕩
10 敵主力三千を剿滅中
11 圖像:北部太行山脈の前線を視察する〇〇部隊長
12 特派大使、公使及び 隨員團發令さる
13 陸軍側隨員略歷
14 佛印派遣全權隨員の略歷
15 國策會社全部の 移讓は時期尚早 落合華中連絡部次長談
16 國府の育成強化 經濟顧問青木氏語る
17 清鄉第一期の工作は成功 汪主席談
18 ソ聯は重大な 情勢に立ち至る ユーピー倫敦情報
19 吉林人造石油會社增資
20 ソ軍イランて早くも 對英共同を裏切る 機械化部隊、印度鐵道起點へ進擊
21 レニングラード 廢墟と化する外なし ソ聯、要塞戰展開の決意
22 援英を強化 米上院議員言明
23 今日の天氣
24 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 本島の米價對策に就て社說

臨戰體制下に於ける當面の最大緊急問題の一つとして、米穀の自給確保を圖ると共に、之が增產に最高度の生產力を發揮せしめるため、綜合的に、しかも慎重なる計畫の下に、米價對策を樹立するの絕對必要であることは、今更論を俟たざるところである、曩に政府では、時下の米穀事情と農村の現狀に鑑み、管理米の買人價格を再修正することに決し、米穀統制委員會の答申に基き、昭和十六年產米から、米穀の生產者に對し、石當り五圓の生產獎勵費を交付すると共に、買入價格には石當り一圓方引上げ、合計六圓を農村側へ均霑せしめ、更に之とは別個に銘柄等級の整理に依る格差の改訂を行ふことに依つて、約一圓方を引上げ、總額に於て約七圓の增加、卽ち生產者に對する米價は、一擧に之を五十圓に引上げるとなし、他方消費者に對する販賣價格は、低物價堅持の建前から現在の程度に据置く所謂二重價格制を採ることに決定したが、結局政府の意圖とするところは、之に依つて幾分なりとも農家經濟を潤すと共に當面緊急問題たる米穀增產を促し、食糧增强に資せんとすることは、謂ふまでもない

斯の如く內地に於ける米價の引上げに對し、本島としては、此際如何なる對策を取るべきであるか、之については大分議論がある樣であり、又總督府としても未だ方針が確定されてゐない模樣である。卽ち本島に於ける管理米の買入價格は、米管が實施されて以來、其都度引上げられ、殊に米價そのものが、諸物價の殆ど基準とも考へられるので、低物價政策堅持の建前から、將亦本島に於ける所謂特殊事情からして、本島獨自の立場に於て對策を採るべきであつて强ひて內地に追隨する必要を認めないとの主張をなす者があるに對し、他方、成程本年二期作管理米の買入價格は、昨年に比し百斤當六十五錢乃至六十七錢、本年一期米に比し、夫夫十七錢の引上げをなしてゐるが、しかも之を他の農產物の價格に比すれば、割安であるばかりでなく、肥料、飼料等の農業生產材及び農家の購入品等の價格に比較して、米價は尚低位に置かれ、其上米作の採算が漸次低下しつつあるので、此際米穀增產政策の强化を期する見地から、當然內地に追隨すべきであると論じてゐる者もある

何れにしても、臨戰體制下に於ける米穀政策として、米穀の增產奬勵をなすことに重點を置くことが、絕對必要條件であり、しかも本島に於ける米價が、農產物其他の物價に比し、今日尚割安であることが、認められてゐる以上、內外地一貫せる米穀政策を遂行する見地から、此際經濟上の問題は兎も角として、政策的見地からも、速に內地に追隨することが最も妥當なる措置であると確信する唯此際管理米の買入價格を卽時引上げることは、重要對抗作物たる原料甘蔗其の他にも重大なる影響を及すことがあるばかりでなく、本年一期米の買上を阻害する虞れなしとしないので、結局本島に於ても、米穀生產者に對し、內地と同樣適當なる生產奬勵金を交付するが、但し之は本年二期米からであるとの條件を附し、以て一般農家を安心せしめて、時局柄米穀增產運動の目的完遂に邁進せしめることが、刻下の急務であり賢明なる措置であると信ずる。

02 滿洲事變ここに十周年 飛越一途の大滿洲 意義深き記念日行事
03 “增產推進突擊隊” 全國農村の精銳を選拔して編成
04 “航空國民讀本”を發行 國民の航空知識の昂揚に
05 第一期本因坊晴れの繼承式 昨日日本棋院で
06 厚生委員十六氏依囑
07 各委員の抱負
08 神宮大會も臨戰調 國防訓練種目に重點
09 刑事政策真諦の具現へ 司法保護週間齋藤總務長官語る
10 理解と協力を 中村法務局長語る
11 臺灣聖戰美術展開幕 昨日招待日に軍司令以下來場
12 第一回委員會 十七日本部會議室で
13 蘭陽地方巡視中の內務局長 昨日花蓮港へ
14 梁井文教局長 けふ瑞芳へ
15 日食時の雨と雲を觀測 阿部、高橋兩氏一行香取丸で來臺
16 ときのこゑ
17 現場の模樣 立野さん語る
18 基隆港灣會月例會
19 港都學童の“步け運動” 上級生引率の下に隣組式で
20 桑平海軍軍屬の芎林庄葬 十六日に執行
21 新竹州在鄉警察團事務打合
22 惠まれた好基 各中等校見學隊近く出北
23 線路上の故障トラツクに ガソリンカーが激突 踏切番の機轉で乘客は無事
24 羅東郡在鄉青年隊訓練點呼 昨日執行さる
25 人事報社消息
26 訃文:藤井なみ
27 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 司法保護の本質 司法保護週間に當りて 伴野高等法院長談
02 釋放者の家庭調查 高雄市の保護行事
03 花蓮港の行事
04 滿洲事變十周年 臺中州の多彩な行事
05 臺中州方面事業研究會
06 彰化方委月例會
07 婦人運動一齊展開 廿五日高雄州で協議
08 八月中國防献金(上) 臺灣軍司令部取扱
09 全島滑空競技大會中止
10 彰化水利組合 記念祭を執行
11 積極的指導と誘掖 司法保護週間に當りて/古山春司郎
12 故王氏錦霞さん 嘉義市葬を執行
13 彰化愛婦の家族慰安會
14 圖像:鵝鳥(新公園スケツチ)
15 一雨欲しいなア 殘暑嚴しい南部に
16 大屯郡陸上競技大會
17 市民カード調製 嘉義市、全島に魁けて
18 障碍ゴース 高雄競馬場に
19 竹東郡業佃會 中南部へ視察
20 溪湖消防組で貯水池を築造
21 指定漏の籾摺工場 高雄州から補償料
22 木原專賣局長 臺東へ向ふ
23 地方便り
24 嘉義市榮町保甲婦人團結成式
25 花蓮港市營住宅 五十四戶新築完成
26 臺南州の遊技場 晝間の營業中止決定
27 奉公義勇隊結成式 けふ鶯歌街で擧行
28 竹山奉公青年隊 組成促進講演會
29 新民公會壽庄支部發會式
30 藳製品共同製造所
31 地方職員懇談會 皇公會高雄支部で開催
32 双溪庄協五名 辭表を提出
33 小兒が變死、他殺の疑濃厚
34 同縣人と詐稱し金錢を強要
35 消息
36 今日の映畫
37 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 二百廿日も無事 二期米豐收を豫想 砂糖も二千萬擔突破か
02 臺北商工會議所主催 本島貿易懇談會 十五日鐵道ホテルで
03 海上輸送協議 月例官民懇談會で
04 局鐵 檜油を使つて ガソリン車を試運轉
05 志摩源三氏 商銀入リ
06 ガソリン規正強化と 交通行政の前進(一)/林記者
07 台灣洋紙配給組合創立總會
08 吾等の商業報國運動(一)/駱水源
09 米穀局 全島各地で 米穀倉庫を建設
10 經濟手帳
11 商況 十日後場
12 ラジオ
13 照明燈
14 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 聖上新舊閣僚に 御慰勞の御陪食を賜ふ
02 獨、米關係更に惡化 中立法廢棄論頓に有力化 ル大統領放送演說海洋自由再強調せん
03 米下院繰上再開(來週から) 放送演說は廿五分間に延長
04 對獨準交戰宣言か
05 魚雷と砲擊 セツサ號擊沈事件
06 五諮問を附議 總動員審議會開く
07 “インフレ防止對策” 日本經濟聯盟會意見書を提出
08 古賀司令長官宣言
09 嶋田前長官から 談話發表
10 泰の臨戰態勢強化 急速步調、朝野擧げて
11 英國製爆擊機 新嘉坡に到着
12 莫斯科指して猛進 獨、ヴイヤーズマ占領
13 東部戰線の 獨軍作戰 成功裡に進捗
14 在イ樞軸諸國の公使館閉鎖要請 イーデン英外相言明
15 英空軍の損失 一千二百機以上
16 水滸傳(502)/黃得時;榎本真砂夫
17 圖像:天津武裝警察官の自轉車隊堂堂天津周邊を行進
18 蘭印空軍司令官 米向けて出發 空軍強化の為め
19 重慶へ食糧資材を供給 エ濠洲公使言明
20 英米の對ア國物資戰時 共同買付計畫發表さる
21 明日の天氣
22 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 重慶崩壞の一途へ 孫科・香港で暴露演說
02 海軍武官府への赤誠の献金
03 勤勞青年に朗報 官立青年教育專門學校を創立
04 內容の骨子
05 御下賜品傳達式 十二日市長公室で擧行
06 講演會の成果現る 感激した若人續續志願を申出で
07 けふの志願者
08 在英の邦人歡喜 日本船來るの吉報で
09 井上兵務部長 あす便船て歸
10 “醫は仁術”に還れ 新體制案に關して林春雄博士語る
11 大南洋展覽會 帝都外全國各地で開催
12 圖像:汪主席清鄉地區視察
13 有閑者動員の實例(三) 全國に訪ねる半轉業
14 “保護報國”の完璧へ 新竹、臺中、臺南、高雄各州で夫夫 保護事業大會を開催
15 遺家族傷痍軍人慰安音樂會 新竹市有樂館で
16 港都市民赤誠の慰問袋 愛□□員募集、包裝に奉仕
17 島都航空少年團入團式 十四日新公園で擧行
18 滿洲國農產物收穫高豫想 本年度第一次
19 第四回臺北近郊登山會
20 鰯の“真空乾燥” 生の儘の味保存に成功
21 農林省發表
22 石油の需給は重點主義で 小島次官言明
23 水兵引止めに ボーナス倍加
24 人事・消息
25 今夜の放送
26 商況 十一日前場
27 薪炭の供給に感謝 寄臺の福田廈門長官談
28 神宮晴の臺灣水上代表一行 けふ壯途に上る
29 寫真技術家聯盟結成式擧行
30 學生生徒聯合射擊大會 十三日三張犁射擊場で
31 癌研究會頭同所長當選決定
32 十六年度の春蠶收繭高
33 スポーツ案內
34 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 國民防空の實際(二) 空襲!空襲!警報を聞き誤るな
02 生活文化 次の時代を背負ふ 子供達の音樂教育 結局は母親の任務
03 衰へ易い體を 元氣づけるには 夏むきお料理を二つ
04 子供連れの野遊びに 注意したい食ベ過ぎ
05 圖像:南支點描(其二)福州
06 安心は出來ね 子供の大腸カタル 赤痢と同樣に注意が必要
07 麻物の洗濯の仕方
08 國語學習 佛印へ持派の全權大使決定 芳澤元外務大臣
09 週間子供新聞
10 益益大激戰になるか 初秋の獨ソ戰線
11 ベルシヤ富士の見える イランの首府テヘランの町
12 圖像:少年少女の發明作品(その二)
13 今週の出來ごと 九月七日―十二日
14 ものしり博士
15 紙上病院
16 「手洗ひ」を行へば こんなにも減ります 赤痢豫防法はこうして
17 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 滿洲里紀行(中) 哈爾濱のホテル/阿部金剛海外遊記

アメリカン・スクール達と別れて私はホテル・モデルンと言ふ猶太人の經營する大きなホテルに着いた。十數年前、西比利亞鐵道で歐洲へ遊學した時、私は哈爾濱に二三日滯在した。その時、私は或る國際的な事務を執る事務局の相當の地位の人の忠告に從って、タキシードを持って行かなかった。マルセーユ廻りの荷物の中へ入れてしまったのだ。ところが、哈爾濱のキヤバレエーでタキシードを着てない客は私一人で、ために恐ろしく肩身の狹いおもひをしたばかりでなく、國際的な恥辱を受けたやうにさへ思ったことがある。

「日本人がタキシードなんか著たって、ボーと間違へられる位が關の山ですよ」とあっさりかたづけた人の言葉に從った自分がひどくいまいましく思へたものであった。

その時分の哈爾濱は、露西亞人が支配してゐた。今の哈爾濱は日本人が支配してゐる。そして今はもう、私をして瞠若たらしめるやうな立派な露西亞人は殆ど居ないらしく、敗慘の影を背負った暗い瞳の露西亞人だけがうようよして居るばかりなのだ、それなのに私は、十數年前と同じ屈辱を此のホテルで再び經驗させられやうと思ひがけなかった。

このホテルには、あまり上等でない外國人の客が多いらしいのだが、兎に角に、構えは巴里でも倫敦でも通用する程の立派な建物であり調度である。露西亞人が支配してゐた頃のこのホテルは――卽ち私がタキシードなしで恥をかいた頃の――恐らくはリツツ、カールトンにも負けない繁榮を見せてゐたに違ひない。今はそのホテルの壁に、「哈爾濱は四十三(?)ヶ國の國民を抱擁する國際都市であります。御來濱の方は旅館、レストラン、キャバレエ等に於いて服裝、態度等に御注意下さい」と云ふ日本語の印刷が「哈爾濱觀光協會」の名に於いて揭示されてゐる。然も尚且つ日本人は浴衣がけの跪まくりで、ホテル・モデルンの廊下を橫行してゐるのだ。我物顏に橫行してゐるつもりの日本人が、あんまり上等でもない露西亞人などに、一寸した身だしなみの故に威嚴を損はしてゐる光景は情けないものであった。何もタキシードの問題ではない。羽織袴で步けと云ふのでも無論ない。何とか腹の据え方にもう一工夫あるべきで、これは單なる身だしなみなどの問題ではない。翌朝、滿洲里行の國際列車と云ふのに乘って、哈爾濱を立った。國際列車と云っても、「あじあ」とは違ひ、冷房裝置もなければ、第一、急行でさへない。ただ、哈爾濱――滿洲里間、一日ただ一本の直通列車で、それが一週に一回、伯林に通ずる西比利亞鐵道に接續するのである。然しこの鐵道の沿線の人人はこの列車を國際列車と呼んでゐるのである。

海拉爾でこの國際列車を捨てる。驛構內に出口が二つあって、軍人と一般とが區別されてゐる。見ると一般出口から廣いホームに、文字通り蜿蜒長蛇の列をなして滿人の旅客が整然と並んでゐる。「一列勵行」は滿洲の方が一足お先に徹底してゐるようだと思ったがふと氣がつくと、ここは旣に禁止區域で、憲兵が旅行許可證の檢查をしてゐる。どうりで並び方があんまりきちんとし過ぎてゐる

02 珊瑚樹 覺悟の問題 河上の「思考の貧困」
03 わが讀書法/中野秀人
04 圖像:南支點描(廈門名物イカ干し)
05 徹宵十日間の讀經 カンボジヤ國王の葬儀
06 心聲/黃可軒漢詩

龍峒秋色/童梅徑、龍峒秋色 二/童梅徑、秋日遊蘭陽/臺北 素子

07 歌 團員協力/李廷猷
08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 防衛總司令部新設 內外地の防衛を指揮統轄 山田教育總監兼補せらる頭條新聞

【東京發同盟】陸軍では緊迫せる國際情勢に對應して昨年八月內地及外地の兵備體系の大改革を斷行し內地を東部、中部、西部、北部の四軍管區に分ち夫夫軍司令部を新設して國土防衞體制の統一强化を行つたが、其の後情勢は愈愈急迫し、その重大性を加へて來たので今回更に防衞總司令部を新設して天皇に直隷する防衞總司令官をして內地朝鮮臺灣及び樺太に亘る國土全般の防衞の重責に任ぜしめ防衞に關し東部、中部、西部、北部、朝鮮及び臺灣各軍司令官並に所定の航空部隊を指揮統轄せしめ國土防衞を一段と强化して其完璧を期することになつた右に關し陸軍省では十一日午後三時防衞總司令部の新設並に防衞總司令官に教育總監山田乙三大將が兼補せられた旨左の如く發表した

陸軍省發表(九月十一日)

我が國土防衞に任ずる部隊の總指揮に任ぜしむるため今般防衞總司令部新設せられ防衞總司令官には敎育總監兼軍事參議官陸軍大將從三位勳一等功五級山田乙三兼補せられたり

山田乙三大將略歷 初代防衞總司令官に兼補された山田乙三大將は東京府出身、明治三十六年六月陸士卒業日露戰役に出征して武功を建て功五級金鵄勳章を授與された其の後陸大を卒業、參謀本部部員、陸大兵學敎官、騎兵監部部員、聯隊長、參謀本部部長等を歷任し五、一五事件後陸士校長の重職に補せられ青年士官の敎育方針に一大刷新を加へ後師團長、現地某要職を經て畑俊六大將に代つて中支方面陸軍最高指揮官の重職に親補せられ各作戰に武勳を建て昭和十四年九月支那派遣軍總司令部が編成せられ西尾壽造大將が總司令官に親補せられたので內地に歸還、教育總監兼軍事參議官となり昨年八月陸軍大將に親任され現在陸軍三長官の一人として重きをなしてゐる

02 山田乙三大將略歷
03 國民皆勞態勢の確立 關係諸勅令趣旨と內容
04 審議會の質疑應答
05 海運統制機構要綱 海務院と地方海務局を新設
06 勞務關係四勅令案要綱
07 大雲山附近の 敵根據地覆滅 皇軍原駐地へ歸還
08 五勅令案可決 けふ三諮問案を審議
09 共同融資規約要綱 運營方針をも決定
10 融資命令資金總額十七億圓 谷口次官發表
11 ハル長官は沈默 日米問題に關して
12 中央協力會議長 後藤氏に決定
13 佛印旗艦ラ號を 日本で修理
14 日本發送電と東振電合併
15 獨空軍赤軍後方の 鐵道を爆破
16 ル大統領の演說 慎重に原稿手入れ中
17 アルゼンチン 駐日大使 カ氏に決定す
18 オスロに戒嚴令布告 獨軍兵力集結
19 セツサ號事件 獨に公報なし
20 今日の天氣
21 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 保護報國の完璧へ 司法保護週間に當り社說

明十三日は司法保護記念日に當るが、十日から旣に司法保護强調週間が全島的に實施されてゐる。司法保護の事業は、申すまでもなく肇國の御精神に副ひ劉聖仁慈の大御心を奉體して、犯罪を防止し社會の治安を維持するため、罪を犯した者又はその虞れある者を輔導誘掖して忠良なる臣民として更生せしめ、以て國家の人的資源を確保せんとする刑事政策であり、重要なる國家的事業なのである。殊に現下の如き未曾有の大變局に際會して、一億同胞は臨戰體制下に鐵丸の固まりとなつて時艱克服に邁進せねばならぬ此の秋、司法保護の事業に於いても亦舊套を脫し、官民一致の協力に依る强靭なる靭帶を以て推進されねばならぬ。司法保護强調週間に當り、臺灣司法保護事業聯盟を中心に全島的な運動の展開によつて、官民のよりよき理解と協力とを要請し、司法保護思想の普及徹底に努めてゐるのも時局下愈愈其の任務の重きを加へる保護報國の完璧を期するに他ならないのである。

國家は有機體であり、個人はその構成分子である。從つて國家を離れて個人の存在は考へられず、又個人を離れた國家も有り得ないわけである。故に若しその國家に犯罪人があるとすれば、それは國家の疾患であり、同時にその構成分子たる個人の疾患と云はねばならない。司法保護の本質はここから出發するのである。卽ち犯罪又は犯罪人に對しては、國家又は國民は沒交涉たり得ない。自分は善良なる國民であるから、犯罪人や釋放者とは沒交涉だといふ考へは取りも直さず自分が國家の構成分子であり犯罪人も亦その一分子であることを忘れてゐる謬見である。從來個人主義自由主義の下に於ては、司法保護事業は博愛慈善であると考へられ、國家國民の義務であるとは考へられなかつた。從つて司法保護事業は少數の所謂篤志家のみに委ねられ、ために斯業の進步發展が少なからず禍されたのである。斯る誤まつた考へ方は、今日根本的に是正されねばならない。

上述の如く、司法保護事業は國家並に我我個人に課せられた責任であり義務であると考へられて來た。このことは此の事業の名稱が免囚保護より釋放者保護に變り更に今日の司法保護に變つたと同樣に、その目的も內容も共に變つて來たことと考合せて、透徹した認識を持たねばならない。今日に於ける司法保護は、苟くも司法處分を受けたるもの全部を對象とし、而も單に消極的に再犯を防止するための保護のみならず、積極的に指導を誘掖し、その性能に應じて國家有用の業務に從事せしめ、善良なる臣民として國家に忠誠を盡さしめるやうに努めなければならない。而してそのためには、司法保護事業に關係ある官民の献身努力だけでは充分とは云へず、廣く島民一般の理解ある協力が伴はなければ所期の目的を達成することは出來ないのである。茲に島民は司法保護を皇民奉公の一として常會を通じ、近隣相倚り相扶けて刑餘者を輔導し、其の更生を促進援助することを實踐せられたいのである。

02 競へ!翼日本の豪華版 二十三日臺北飛行場で 初の模型飛行機競技大會
03 滑空競技會も 二十三日に變更
04 樟造林に 結ぶ內臺融和の範 林學士小西氏と陳直卿氏 盡きぬ人情美・けふ緣りの墓前祭(一)
05 鄉軍武道大會 秘術を盡して熱鬪
06 鄉軍聯合分會長會議 けふ兵事部で開催
07 入場券廢止 局鐵・十月一日から實施 特殊事情は驛長證明で
08 不正旅客根絕へ 學生定期券上級乘換など 十月十五日から規定改正
09 空の要塞一/日高正巳
10 帝犬登錄犬に米配給
11 あす司法保護記念日 再起奉公を目指し 保護精神の昂揚に努む
12 保護精神を強調 昨夜“講演映畫の集ひ”
13 聖戰美術展大盛況 第一日の入場者三千を突破
14 師範演習科生 內地から大量募集 勸誘隊二十三日出發
15 真摯・漁業青年の訓練 けふ井田總務部長が視察
16 ときのこゑ
17 臨戰體制下の秋季大學野球 廿一日から開幕
18 鐵道部異動
19 人事・消息
20 纖維資源增產 亞麻栽培を獎勵
21 甘薯馬鈴薯の價格を改訂
22 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 皇民鍊成の徹底は戶籍法の施行から 奉公會嘉義市支會
02 農村女子鍊成會 奉公會高雄州支部で
03 員林奉公會常會 指導者講習會を開催
04 十六名志願申出 花蓮港廳下から
05 鄉軍聯合支部 臺南で武術大會
06 婦女子の隣保相助 高雄州で共勵會組織
07 模範青年甲長が志願
08 海外短波長波 動亂の世界は描く
09 “つばさ日本”の威力 十九日花蓮港で「航空の夕」
10 烏溪水害豫防組合評議會
11 華僑に溫い指導 嘉義と臺南で講演會
12 奉公會屏東支會 役職員懇談會開催
13 森部內務局長 東部初巡視へ
14 圖像:英商船の爆擊
15 豚剝皮競技會 十日臺南屠殺場で
16 木原專賣局長來花
17 八月中國防献金(二) 臺灣軍司令部扱
18 花蓮港の道路 近日中に鋪裝完了
19 方面事業發展強化 花蓮港で聯盟を組織
20 彰化市醫師會の無料診療
21 圖像:バルカン戰線
22 釋放者に溫い親心 司法保護週間集集街行事
23 結婚費を節約して献金
24 臺中州陸上競技 東勢豫選會終る
25 臺南市の勸業課長 平井氏に決定
26 疊商の製品販賣を斡旋
27 花蓮港市役所 構內に交換臺
28 軟式庭球大會 彰化市產業組合團で
29 歷史的郵便局 改築と保存で一揉め
30 地方便り
31 今日の映畫
32 高雄州米穀納入組合 きのふ創立總會開催
33 タイブ講習會終了式
34 潮州國語演習會 廿五日開催に決定
35 新埔義民廟祭典 犧牲豚、金銀紙燒却を全廢
36 臺南州聯合青年團 本年度の查閱日程
37 印章を偽造しで 費消金を填補
38 男子青年團幹部 修鍊講習會を開催
39 夫に嫉妬の刃
40 高雄州職員異動
41 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 主要食糧增產計畫 定例次官會議で報告
02 中央卸賣市場の 配給機構を改革
03 稻作の生育順調
04 廈門金融組合 成績頗る順調
05 海上輸送で 四社支店長會議
06 菓子移入組合創立總會
07 石灰原十年末迄に 八萬瓲入荷せん 糖聯內海主事談
08 臺東に浮塵子發生 各州廳に警告を發す
09 夏物鳳梨罐詰減產 八十萬箱內外か
10 ガソリン規正強化と 交通行政の前進(二)/林記者
11 商況 十一日後場
12 吾等の商業報國運動(二)/駱水源
13 硫安工業確立の 調查員一行歸北 今日府で打合開催
14 照明燈
15 石炭業者を招集 統制規則を說明
16 ラジオ
17 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 物資補給、公海自由 完全に保持を決意 ル大統領演說
02 日本に言及なし
03 防衛水域は伸縮自在 米大使館ハツト少佐の見解
04 全國隅隅まで放送
05 防衛總司令部要旨
06 政界及び一般も 全幅的に支持
07 和蘭船も擊沈さる パナマ沖合で航行中
08 米大陸濠洲間 新航空路開拓を計畫
09 奧地大爆擊の戰果 七生報國の精神躍如 我陸鷲勇士の貴重な記錄
10 獨當局反擊聲明 米交戰國船舶便乘許可に
11 バルト艦隊袋の鼠 今や殲滅を待つのみ
12 レ市郊外で激戰
13 ゴメルからも猛進擊
14 又も西安を大空襲
15 米は大西洋水陸 兩用部隊を創設
16 ル米大統領 ソ聯大使と會見
17 ル大統領の演說脫稿
18 英戰鬪機數百臺 ソ聯に到着
19 明日の天氣
20 國民皆勞の理念 小泉厚相と一問一答
21 前線は銃、銃後は勞力を 國民勤勞報國隊の內容
22 三諮問案を審議 總動員審議會續開
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 皇后陛下の御仁慈 結核豫防協會に金一封御下賜
02 故永久王御靈代 けふ皇靈殿に御奉遷
03 御下賜品傳達式 光榮の十一氏拜受
04 鄉警團長打合
05 お茶の品質が良くなる
06 感心な愛國婆さん 車賃節約して献金
07 武官府に赤誠献金二つ
08 各商船學校を 遞信省に移管
09 もの言はぬ戰士に 美味しい茶殼の慰問 愛婦南門班と榮町有志の心盡し
10 航空有功章を制定 廿日初の授與式擧行
11 樟造林に 結ぶ內臺融和の範 小西氏逝いて三十三年 床しや・陳氏父子二代營む墓前祭(二)
12 皇民化の第一人者 敬服する故陳直卿先生 今川淵氏追憶を語る
13 けふの志願者
14 全島教育課長會議 九月三十日から開催
15 世帶番號標札 全市各戶に揭ぐ
16 風・蘆荻を渡つて 秋色愈よ深む
17 本格的實踐へ
18 保護週間第三日 全女學生に講演
19 頭份竹東兩街に 上水道いよいよ設置
20 ウライハイク
21 鐵鋼統制會と 下部組織の統合方針
22 米國軍需品輸出品の狀況
23 慶安宮で慰靈祭
24 劉振通氏逝去
25 訃文:潘廼明
26 理想的な新漁場 貴重な調查資料を土產に 試驗船照南丸歸る
27 自繩自縛の蘭印 凍結令で生活難の土人 華僑商店を襲擊して動搖
28 史蹟ハイク
29 重慶に大豪雨 願ひ叶ひ過ぎて慘憺
30 海上警報
31 人事・消息
32 今夜の放送
33 商況 十二日前場
34 興南案內報社消息
35 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 國民防空の實際(三) 爆彈が自分の家に落ちるか 否かを判斷する法
02 生活文化 どうも我儘で困る 一應は子の立場で考へる 銃後の子供強く育てよ
03 百日咳と麻疹
04 子供を奪ふ 疫痢にかからぬ用心 ヒマシ油代用の錠劑
05 熱の測り方
06 素人むきなパンの作り方 さてパンの燒き方は
07 ビタミンCを補へ 涼しくなつたからとて 秋口の矢鱈な詰込は禁物
08 國語學習 永へに傳へ殘す 紀元二千六百年の御盛儀
09 航空記念日の行事定る
10 圖像:雀の空中戰
11 カンシンナオバアサン 六十ネンカンチヨキンスル
12 ものしり博士
13 圖像:南支點描(其二)福州
14 洋服のながもち コツは先づ裏返しに
15 ビンと味の關係 常に入れる物を一定すれば 本物の味が出てくる
16 消化藥とは
17 紙上病院
18 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 滿洲里紀行(下) 三河の白糸露人/阿部金剛海外遊記

海拉爾から、一望千里と云ふ蒙古の草原を北へ二百粁ばかり奧へ這入るここに有名な三河の白系露人の部落がある、ソ滿國境に沿った、末は黑龍江に注ぐアルグン河の支流にハウル、デルブル、ガンの三つの河がある。この三つの河の流域にまたがった地域に、赤露を追はれた白系露人の農民が點點として二十に餘る部落をこしらへたのである。

その中で、奈穆如圖と云ふのが一番大きい部落で、日本や滿洲の田舍しか知らない者の目には外國の農村へ來たやうな氣がする。なだらかな綠の丘にかこまれた盆地の中に赤煉瓦の學校や、青いドームの教會や白樺の垣根にかこまれた丸木小屋の農家の數數が、花壇の花の樣に點在してゐるのだ。成程、土地は滿洲國の領土に違ひない。然し山一つあなたは、ウラルルに續く露領の西比利亞である。だから此處にカザックを追はれた白露の農民が漂著し、屯し、何時しか部落をなしたのに何の不思議もない。併し旅人は珍らしがる。そして屢屢五十里の難路をとはず、此處を訪ふ內地からの視察團なども相當の數に上ると云ふ。但し藝術家と名のつく人間で、ここへ出かけた人は極稀で、先年岸田國士氏の外に福田潤人氏あるのみださうである

此處に何人かの日本人が旣に定住してゐる。軍關係は別として營林區署とか製粉會社、畜產會社などの出張所などの人人なのであるがこの二十人にも足りぬ日本人相手に早くも一軒のおでんやが出來てゐた。おぼつかない煉瓦造りの滿洲家屋を白樺で包み、數寄屋風と言ふのも鳥滸かましいが、兎に角にも、日本風に見せ、おでん燗酒と勘亭流で墨書した懸行燈が出してある此の遙かなる僻陬の地にこのおでんやを見た時は、流石にしみじみとした民族の鄉愁を感じさせられた。

この地に最も古く移住した農民の一家の一つと言ふのを私は訪ねた。白樺の垣にかこまれた前庭には羊や牛や豚が遊んでゐる家は牛糞と土とでこしらへた壁であるが、決して非衞生的なものではない。室內は明るく樂しげである。窓にはレースのカーテン。壁は色とりどりの彩色が施してある。室の隅にはキリストとマリアの聖像が金緣の箱に納められて飾ってある。

その脇にはニコライ二世とその皇后の畵像とそれに並んで、滿洲國皇帝の御寫真とが恭しく揭げられてゐる。家具調度の類は一切歐羅巴風である。當然のことながら、それにしてもここの仰仰しい彫りのある棚や戶は一體どこからもって來たのだらうと、案內の青年を通してきいて見た。すると、これは數年前海拉爾で買ったとか、哈爾濱で手に入れたとか、一つ一つ說明してくれた。カーテンで仕切られた隣の室からメシンを踏む氣配と若い娘の話聲がきこえて來たここの主婦は裁縫がうまいので近所の部落の娘達が、洋裁を習ひに來てゐるのださうである。主婦の勸める搾りたての、まだ生溫い牛乳を饗應を受けながら私はふと、この人達は獨ソ開戰をどう思って居るのだらうかと考へて訊いて見ると、主婦は兩手をひろげ、肩をすくめて言ひ樣のない表情をしてみせた。

そして若し赤色政權が崩潰して再び露西亞に返る日が來たら、その時こそ我我はまた祖國の土を踏むことが出來るのだがと皺の深い顏の主婦の眸は、瞬間、きらりと輝いたのであった三河から海拉爾に戻り、海拉爾から滿洲里に着いたのだが、此の國境の町には極めて平和な風しか吹いてはゐなかった。ただ歸途私の乘った國際列車の車掌がこれに最後の日本人が乘る筈だったのですが、どしたのか乘って來ませんでしたと云って居た。世が世ならば巴里や伯林の空氣を滿載したであらうこの國際列車の一室も、私の他には、滿洲國の大官が隨行の屬官と二人のどかな恰好で乘って居るだけであった。

02 中國の學生生活(上)/徐勉之
03 圖像:可憐な小學生達 汕頭
04 ソ聯の民族問題(一) 人口分布と都市集中
05 珊瑚樹 新人の不振 低迷の日本文壇
06 科學 金屬研究の現狀(上) 純度の效果に就て
07 心聲/黃可軒漢詩

書懷/守愚、偶成/守愚、夜宿中部旅舍蒙石定清江兩 詞兄招飲席上賦呈/木村

08 新刊紹介
09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 醫療關係者徵用等 原案通りに可決答申 總動員審議會頭條新聞

【東京發同盟】第十九回國家總動員審議會總會第二日は十二日午後一時四十分より首相官邸で開催、審議會副總裁たる鈴木企畫院總裁、小泉厚相、村田遞鐵相、左近司商相以下關係官並に各委員幹事出席、鈴木副總裁議長となり

一、諮問第六十五號、醫療關係者の徵用に關する勅令案要綱

一、諮問第六十七號、陸運統制令中改正に關する勅令案要綱

一、諮問第六十八號、物資の統制に關する勅令案要綱

の三諮問案を順次附議し小泉厚相、村田遞鐵相、左近司商相より夫夫關係案件につき提案の趣旨を說明、質問應答を行ひ三案件とも政府原案通り可決答申、かくて第十九回總動員審議會總會は勞務動員關係の五代を始め八件に上る重要勅令案要綱を二日間約九時間といふスピード審議で何れも政府原案通り可決答申午後七時二十五分散會した

02 主なる質疑と答辯
03 軍需の增強に對應 勞務動員計畫の重點
04 物資の國內貯藏へ 保管保有命令を公布
05 重點輸送に邁進 應召、公務の旅行者優先
06 短期臨時要員の 勞務需給計畫
07 約三百の米國艦艇 大西洋に出動
08 海洋自由主義 太平洋にも適用
09 獨艦への發砲命令 ル大統領今回の演說
10 醫療關係者徵用案(要綱)
11 物資統制案要綱
12 陸運統制令改正勅令案
13 波高き「防衛水域」 我國に取つても重大關心事
14 圖像:國家總動員審議會 鈴木企畫院總裁の挨拶
15 初代防衛總參謀長 河邊中將が補さる
16 交通を遮斷 タイ・マーレ間國境
17 軍官民が渾然一體 國民の一人人人が防衛の戰士 河邊防衛總參謀長談
18 全支總領事會議 興亞院連絡部長官をも招集
19 ソ聯大使 ル大統領會談
20 チアノ伊外相の演說
21 坪上大使 ビ首相を訪問 着任挨拶を述ぶ
22 ホ洪國攝政 ヒ總統と會見
23 農業勞働力 調整計畫 農林省で準備中
24 今日の天氣
25 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 國民皆勞の態勢確立社說

時局下國民の間に一人の有閑者、無職者のないやう一億國民皆勞を目指す勞務動員の臨戰態勢「關係四勅令案要綱」は、十一日の第十九回總動員審議會總會に於て何れも政府原案通りに可決答申され、近く公布實施することになつた。今回の各勅令の發動に依つて我が國勤勞總動員態勢は飛躍的な前進をすることになるが、その結果は逼迫せる勞務需給の現況に鑑み、國民徵用及び職業能力申吿の制度を擴張し、勞働者の移動防止を徹底せしめると共に、勞務管理の强化に依つて勞働能率の向上を圖り、更に學校、青年團、婦人團體等の諸團體に對して總動員法第五條に基く協力命令を發動して勤勞報國隊を編成せしめ、現在任意的、且つ分散的に行れてゐる勤勞奉仕を一元的に綜合し、之を制度化する等、真に國家の超非常時に備へて國民皆勞態勢を確立し愈愈勤勞總進軍が力强く開始されることとなつた。殊にこの報國隊の編成に依つて勤勞報國の機能を一層振ひ興し文字通り「前線は銃を、銃後は勞力を」の國民總動員態勢が確立されることとなつた。

一般承知の通り最近勞力の不足は各方面とも益益深刻である。應召人員の多い內地は勿論であるが、本島に於ても軍屬、軍夫又は產業戰士の名目で以て第一線に活躍せる者も相當多いのである。殊に輓近工業臺灣を目指して各地に諸工業が勃興し、その要求する勞務人員は極めて尨大にして、且つ急を要するものがある。又或は道路港灣施設に、或は河川改修等に勞力を吸集すること夥しい數に上り、唯一の勞力補給源たる農村も勞力は倍倍不足を吿げ、食糧增產は著しく窮屈化するに至つた。その反面勞務配置の再編成と遊休勞務者動員の餘地は相當範圍に殘されてゐるのである。卽ち國民の勤勞報國運動は從來の樣にお祭り騷ぎであつてはいけない。地についた真に國家の役に立つもの、例へば增產に寄與し又陸海軍の仕事を援けるものでなければならぬ。卽ち不急勞務は增產に、軍備擴充に振向けられねばならぬ。從つて平和產業から時局產業への勞務轉換の促進、中小工業者の整理や遊閑勞力の動員、轉業、半轉業の積極的奬勵を行はなければならぬ。而して勤勞奉仕を組織强化して實質的にはその勞務を時局下緊急な部門に集注、一人一人が整然たる秩序の裡に國家の役に立ち得る態勢を整へなければならぬ

かかる國民皆勞態勢の確立を通じて重要產業の勞務不足を補充し得るのみならず一億國民の腦裡に勤勞の尊嚴性を植え付け勤勞報國精神の昂揚に非常な效果を齎らすものである。從來の自由主義、個人主義時代では消費の價値は勤勞の價値よりも遙かに高く評價された。卽ち勤勞は忍耐と體力を必要とする苦痛なものであるが、消費することは安易な生活であり誰でも一應快よいものである。從つて多くの消費をするものがそれ丈多くの金錢の力をもつてゐるが故に尊敬すべき存在であり、多くの勞働をするものはそれだけ僅かの金錢の力しかもつてないが居故に輕蔑すべき存在であるとされたのである。消費と享樂の組織面に於てはどこの馬の骨だか解らぬ人間でも金さへもつて行けば昔の大名のごとき尊敬と待遇を受けることが出來たのである。每日每日忍耐强く勤勞に過し、そして家族と共に樂んでゐる真面目なものもそのポケツトの財布が輕ければそれこそ鼻もひつかけられないのであつた。かかる勤勞と消費を倒錯した本末顚倒の考へ方を克服し、勤勞こそは人間生活の基底であり、人間生活の凡てもの、卽ち生活經濟、文化、社會の一切のものを再生產して行く原動力であるとの認識に叩き直ほす為にも國民皆勞態勢の確立は劃期的な重大意義が認められるのである。

謹訂 昨紙本欄第一項中「劉聖仁慈」を「列聖仁慈」に謹訂致します

02 五穀豐穰感謝の日 一億國民が神宮に一齊遙拜 來月十七日の神嘗祭
03 “銃後奉公”の誓ひ 全國民の朗誦實踐に
04 銃後奉公の誓ひ
05 賞賜物品傳達式 名譽の戰歿八軍屬に對して 十六日新竹州會議室で
06 戰歿者慰靈祭 基隆慶安宮で
07 宜蘭市北分團防空群結成式 十二日に擧行
08 日食時氣壓を觀測 九大班賀茂丸で來臺
09 “溫い手を差伸せ” けふ司法保護記念日
10 有難き御下賜金は 看護婦養成所の充實に充つ
11 司法保護記念日の行事決定 基隆市愛護會
12 娛樂全般を檢討 結局四分科委員會を設置決定 昨日娛樂委員初顏合で
13 井上兵務部長 きのふ蓬萊丸で歸臺
14 果敢な活躍展開 花蓮港市第三種空訓
15 故小西林學士の墓前祭 昨日三橋町墓地で
16 宜蘭市聯合青年團の查閱 けふ旭校で實施
17 ときのこゑ
18 蘭陽地主農談會
19 防諜思想普及に 港都で“防諜”新聞發行
20 島都青年團查閱 來月五日帝大グランドで
21 鄉軍臺北支部 武道大會成績
22 萬華街頭を堂堂と行進 魁挺身隊萬華方面出身隊員
23 蓬萊丸入港
24 航空專門學校設立 國防理工科大學開設に先立ち 愈よ來春から開校
25 基隆市秋季軟式野球大會 十四日から開幕
26 宗教報國に邁進 花蓮港廳宗教報國會結成式
27 三郡國民校の職員體育大會 廿一日に開催
28 落花生胡麻加工配給組合創立總會
29 記者團對郵便局野球試合
30 杉立木千本消ゆ
31 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 誇る“鄉土の護り” 高雄州の空訓緊張裡に開始
02 鐵桶の防空陣(屏東)
03 彰化奉公青年隊 十九日に晴の結成式
04 奉公會本支部役員懇談會
05 防諜陣の完璧へ(羅東) 特殊防諜團聯合會結成式
06 組合費徵收成績良好
07 臺南州から六名志願申出
08 鶯歌街から更に一名志願
09 員林郡社會教育 事務打合會開催
10 地方便り
11 圖像:左近司商相「現下の商工政策」と題して放送
12 鶯歌男女青年奉公義勇隊 十一日結成式を擧行
13 司法保護事業大會 屏東高女で
14 竹山奉公青年隊 廿數名の入隊申込
15 多產者を表彰 嘉義方委で討議
16 青年の素質向上 各街庄青年團查閱
17 屏東市女子衛生團講習會修了式
18 彰化市振常務委員會
19 物價指導隊を編成 高雄州商工組合聯合會で
20 凡てが建設途上 森部內務局長花蓮港で語る
21 臺中州線香製造 工業組合懇談會
22 正しく明るく導け 司法保護記念日に當りて 上瀧臺中檢察官長談
23 煙草耕作地を擴張 將來東部にも工場を設置 木原專賣局長談
24 擧州完納の榮譽(臺中) 先を爭つて荷へよ
25 畜牛增殖競技會 十二日に褒賞授與式
26 瀟洒な二階建 豐原郡役所新築落成
27 木炭船の獎勵 東港岡山各郡下で
28 今日の映畫
29 訃文:劉振通
30 自給肥料增產 強調週間に講演會
31 東石郡養禽業組合役員會
32 美味に舌鼓 嘉南第二號試食會
33 看天田に龜裂(嘉義) 降れよ、一粒萬金の雨
34 庭球出場敗退戰 けふ臺中市で決行
35 鑛夫四名が死傷 鶯歌街昭和炭鑛の椿事
36 北斗街卓球個人選手權大會
37 能高郡獸肉商組合定期總會
38 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 臺灣貿易統制令 施行規則けふ公布 同時に調整機關物品を指定
02 臺灣帽五十萬個 東京から大量注文
03 硫安工業確立に 條件大體に具備 實地調查團報告
04 規則第十條により 物品名を指定(一) 告示第八一五號
05 海運國家管理で 中組支部の事務擴充
06 八月中局營バス 好成績を收む
07 本年度一期籾 蒐荷成績良好
08 九月十日現在 一期米買上累計五百四萬餘袋
09 照明燈
10 ラジオ
11 商況 十二日後場
12 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 ル大統領演說の反響 一切米大統領の責任 獨外務當局、全面反駁
02 事實上の武力參戰 獨軍事行動に無影響
03 英は全幅的贊意
04 定期敍勳
05 中村大將歸來
06 農村振興議員同盟の幹事會
07 至誠動かざるなし 後藤新協力會議長の報負
08 米所有船また擊沈 アイスランド附近で
09 商船廿二隻擊沈 獨潛水艦、北大西洋で
10 「砲擊護送船團」の 使用を仄かす 英消息筋の見解
11 財政制度調查會を設置 大藏省內に
12 放送と米の一般論議 對日關係の不言及は日米交涉考慮の為め 極東關係者の見解
13 米消息筋見解 太平洋から大西洋へ 米國の關心が推移
14 圖像:親任式に臨む芳澤佛印全權大使(自宅で)
15 英極東軍司令官 バタヴイア到着
16 明日の天氣
17 水滸傳(503)/黃得時;榎本真砂夫
18 獨の東部作戰進捗 十一月初旬に終了
19 產報運動の三スローガン
20 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 滿洲國發展を祈念 島都承認記念行事決定
02 臨戰國道調查 トラツクで走破 奧田技師一行往復三千粁を
03 白衣勇士を慰問 澤村、月宮のスター一行
04 食糧增產に“木炭” 近く全國一齊に供出運動展開
05 “國防の夕” 十五日第一劇場で
06 全國勤勞者音樂會 來月五日電波を通じて
07 隧道掘鑿法を改良 “長建式”で能率倍加
08 有閑者動員の實例(四) 全國に訪ねる半轉業
09 訓練要綱決定 基隆市郡の第二種空訓
10 皇太子殿下 けふ乃木神社に行啟
11 遺家族慰安音樂會盛況
12 齋藤總務長官 澎湖、南部地方を初巡視
13 保護記念の集 今夕公會堂で
14 乃木將軍三十周年祭 總督、軍司令官以下が參列
15 追悼法要と遺品展を開催 稻江會館
16 統制機關を設立 味噌、醬油、アミノ酸の配給に
17 親日英人ト博士 取締規則から除外
18 圖像:民國政府徐外交部長華北政務委員會に王委員長を訪問
19 教師用“虎の卷”發賣禁止
20 今夜の放送
21 商況 十三日前場
22 水害の跡に稔る “苦鬪”の蕎麥五萬石
23 臺灣航空少年團第二回入團式 あす新公園廣場で擧行
24 講演と映畫の夕 新竹州保護週間の行事
25 佛教奉公團講演會 十六日公會堂で
26 臺北市自動車調查 來る十六日から
27 共榮貯蓄會總會
28 三重埔の火事 東亞化成工業工場燒く
29 藤田社長就任披露
30 新公園の演奏曲目
31 人事・往來報社消息
32 訃文:鄭讚易
33 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 國民防空の實際(四) 燒夷彈はマツチのやうなもの 早く消せば心配ない
02 生活文化 年齡で違ふ運動の種目 鍛鍊の秋にこの御注意
03 品質の惡い電球は 電力の損です マークに注意して買ふこと
04 「汲み置きの水で 炊くと飯が腐らぬ」 これはほんとうか
05 盛裝した巨象の行列 舞姬に守られた靈柩
06 國語學習 靖國神社の秋大祭 菊花薰る十月十六日から
07 勇しい軍艦旗
08 物淒い黃河の泥 洪水を起すもとになる
09 ウナギノワウサマ 三十ニンブンノオレウリ
10 ものしり博士
11 南瓜の葛寄せ
12 黴の出た海藻
13 藤椅子・簾など 夏家具の手入れは充分かね
14 鷄肉の紫蘇卷揚
15 燒茗荷
16 蒸し鰺の三杯酢
17 冷藏庫を藏ふ時
18 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 山陰の旅(上)/田部重治海外遊記

もう夏も程なく終らうとする頃兼ねてから訪づれようと思った出雲大社に參拜して大山登山にうつらうとする途中、松江に一泊し、序に美保關にも立寄って見た。

松江では安來節に唄はれたあの大橋に近い宿に泊って朝の八時四十分の美保關行の汽船に乘った。昨日から橋に立って暮れて行く宍道湖の周圍にかげる山山や、鈍び色の湖面に映る電燈の光や、朝日が大橋の東から斜に湖面を射る光景などを度度あかず眺めた私は、いま、そこから舟に乘って湖水から中ノ海に通ずる入江に大きな波紋を作りつつ進むのであった。岸には釣糸を垂れてゐる人の悠長な姿も見られた。

昨日から東風が相當に強く、中ノ海に出る頃は、汽船は波に動搖しつつ、それを乘り越え、しぶきをあげて進んだ。客席の疊の廣間、兩側は明け放しの窓から風の素通しが凉しく、光景が目まぐるしいやうにうつり變った。

乘客はこの附近の人が半分、殘りは京阪地方から美保關を訪れようと遙遙來た人らしかった。汽船が出てから暫らくして、御茶や御饅頭が出た。今頃は珍らしいこの御茶菓子はまたたく間に賣れた。

舟は益益動搖して、波のしぶきが時時舟の中にも這入ったが、乘客は何れも舟に強い人らしく、嬉として移り行く光景に見とれる。右に大きな島が見える。「あれが大根島です」と教へて吳れた人がある。水田がなく畑ばかりで、主に養蠶で暮しを立ててゐるところださうであるが、大根や藥用人參を產し、牡丹の名所ださうである。島の真中に一寸した丘のあるのが目についた。

中海から入江になって、その右端に近く境港が見える。長い防波堤が美保灣に延びて、その突端に燈臺がある。入江を拔けると、左に島根半島が近づいて、もう美保關が近い。

愈愈、多年きいてゐた美保關の波止場についた。私はそこから町に入り左に折れて美保神社に急いだ。町並は辛うじて二人ほどを通ずる程に細く、左右は御土產物を賣る店や宿屋でぎっしりつまり、恰度、江ノ島あたりへ行ったと同じ感じである。美保神社は波止場からほんの二三町程のところに折れるとある。出雲へ來て感じたことは、どこの神社も莊嚴な感じを與へる樣式をもつことであるがここもその例に洩れなかった。當社の祭神は大國主神の御子事代主神で俗に「えびす樣」として名高いものである。

私は席に今日中に五本松公園を見て置かうと思って急いだ。町を出はづれると、右へ公園の坂が始まる。普通なら何でもない登りではあるが、水氣のないところを五六町登るのが相當に苦しい、登り切ったところに展望のベンチがありテーブルがあって、數人の人がサイダーを飲みながら展望に耽ってゐる。ここから一寸右へ折れるところに有名な四本松があって、周圍に垣がしてある。松江への舊街道がその間を深くえくって通ってゐる。

昔はこの松が五本あったのださうであるが、松江の殿樣がここを通る時、道の下にある上から四本目の松が邪魔になって切られ、為めに上が三本、下が一本となった。

嘗て丹子の目標になってゐた五本が四本になった悲みが、有名な「關の五本松、一本伐りや四本、あとは伐られぬ夫婦松」の歌詞を生んだのださうである

私はここの茶屋で休み、サイダーにのどをうるほしつつ、美保灣の彼方に聳ゆる大山を眺めたかったが、生憎と空は曇って、その雄大な姿を見ることが出來なかった。

ただ美保灣から中ノ海へと續く美はしい蒼海の表面を白鱗のやうに閃めく波の色に見とれた。

町に歸って美保館に腰を下したそして滅多に來ることの出來ないこの町に一夜を送らうと決した、夕暮近くなって私はここから二町ほどしかない佛國寺を訪れた。

これは聖徳太子の創建にかかると傳へられ、後鳥羽上皇、後醍醐天皇が隱岐へ御遷辛の砌に御立寄遊ばされた聖蹟であるが、永祿、天正の頃、尼子毛利の戰に兵火をかうむった。幸ひ藥師の座像一軀と菩薩像四軀とは兵火を免がれ國寶となってゐる。何れも天平末期の樣式に屬するものと云ふ。丁度、寺を出る頃から雨が落ち始め、驟雨模樣になって來た。私は急いで宿に歸った

この町は以前は本土から隱岐に渡る要津とし賑はひ、嘗て關が置かれたところであるが、その繁榮は境港にうつり、今はただ漁港としての面影をもってゐるに過ぎない。全くここは町として發展するには餘りにも地域が狹く且つ水に乏しい、

夕暮からどしや降りになった。私は飯をすましてから、小降りになるのを待って御土產物を買ひに出た序でに西の方の突堤へさ迷って、町の灯が海に落つる美はしい光景を眺めた。どこからとなく聞える絃歌の音につれて、美保關節や安來節が聞える

02 中國の學生生活(下)/小林高四郎
03 圖像:べリカン(動物園スケツチ)
04 ソ聯の民族問題(二) 民族構成と百分率
05 珊瑚樹 米婦人と靴下 正に隔世の感あり
06 科學 金屬研究の現狀(下) 不純物を除く法
07 詩 秋の色/陳千武
08 明暗二街道 太平館上映中
09 心聲/黃可軒漢詩

赤崁樓(舊作)/南都

10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 嶋田提督に殊御賜ふ 十五日晴れの歸還直に參內頭條新聞

【東京發同盟】支那方面艦隊司令長官として在任一年五個月餘赫赫たる武勳を樹て今回橫須賀鎭守府司令長官に親補された嶋田繁太郞大將及び現地海上某要職に在つた高橋伊望中將は十五日午前東京驛着直ちに參內天皇陛下に拜謁仰付けられ軍狀を奏上することになつた旨十三日午後海軍省より公表された、畏き邊りでは支那方面艦隊司令長官は支那方面作戰海軍諸部隊の總帥であるを以て曩に歸還した前支那派遣軍總軍司令官西尾壽造大將と同樣の待遇を賜ひ特に中隊長の指揮する儀仗隊一個小隊を差遣あらせられる、海軍では今次事變で斯る殊遇を賜つた者は嶋田大將が初めて武人最高の榮譽を擔ふ譯である、

大本營海軍報道部公表

支那方面艦隊司令長官たりし海軍大將嶋田繁太郞及現地海上某要職にありし海軍中將高橋伊望は十五日午前九時十分東京驛着直ちに參內天皇陛下に拜謁仰付けられ軍狀奏上の豫定なり、尚嶋田前支那方面艦隊司令長官に對しては特に中隊長の指揮する儀仗隊一個小隊を差遣あらせらる(寫真は嶋田海軍大將)

02 殊勳甲に輝く三將軍 第九回生存者論功行賞
03 好戰的示威と煽動 伊政界、五點を指摘
04 米使節團の使命 モスクワ會談米代表語る
05 大雲山附近の戰果
06 獨當局沈默の裡に 有効な方法で對抗
07 獨米衝突免かれ難し
08 獨の行動で決定(防衛水域) ハル國務長官の答辯
09 圖像:新任支那方面艦隊司令長官古賀峰一中將着任
10 獨、必勝期して敢鬪 江尻同盟特派員と一問一答
11 同盟華府特派員との 一問一答を錄音放送
12 商組工組の改正案 來議會に提出せん
13 援ソに總ゆる 努力を盡す ハル長官答辯
14 ル大統領特使 グレーテイ氏 新嘉坡に向ふ
15 樞軸軍ド河を渡河 怒濤の如く敵陣に迫る
16 獨機もレ市猛攻
17 チエルニゴフ放棄(ソ聯公表)
18 芬蘭軍の戰果
19 銃後青年の意氣 宜蘭聯合青年團查閱
20 敘勳
21 矢野委員長 佛印總督を訪問
22 馬事關係團體の整備統合
23 イラン外相 英ソとの休戰條項 交涉受諾經過を放送
24 青木國府顧問 神戶入港東上
25 地方部長級異動
26 糖聯臺灣支部幹事更迭
27 大和丸無電
28 今日の天氣
29 廣告報社消息
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 糖價引上愈よ必至社說

最近內地米に對する獎勵金一石五圓交付と一石一圓引上げに加ふるに銘柄の整理に依つて一石約一圓の格上げとなつたので米作農家の收入が一石七圓增加し地主も一石二圓の增加を來した事は周知の通りである。政府が低物價政策に反し獎勵金の交付と價格の引上げを斷行せざるを得ざるは全く米價が他の一般物價又び農作物に比し割安であるから、農民に對する增產奬勵の必要上誠に已む得ざる方策であると諒解せられてゐる。臺灣に於ても固より同一傾向にあるので米穀局に於ても近く內地に追隨して奬勵金交付と價格引上げの二本建てを以て本年二期米から實施せんとする意向を有するものの如くである。其の程度は目下いろいろと檢討せられてゐるが、大體一石三圓內外ではないかと見られてゐるので、之に關聯し糖業聯合會では原料甘蔗買收價格の修正をも考慮せられてゐる模樣である。

元來製糖會社が甘蔗買收價格を決定するには畑樣では甘藷、落花生等の適作物、田地では主として米穀の價格を標準として算出せられてゐるが、近年の如く農民の甘蔗植付前に決定せられたる買收價格が一年後の收穫期に於ては他の農作物の價格に比し著しく割安となつた事は物價騰貴途上の茲數年間に於て避くべからざる狀態となつたのである。就中米管實施以來最も安定の筈であるべき米價が連續的に引上げられ、それがために水田甘蔗作が著しく不利となり遂には採算割れを惹起した事が蔽ふべからざる實情である。斯くて農民の蔗作忌避に對應する一策として案出せられたのが臺中州下に於ける輪栽方法である事も識者の齊しく認めるところである。

從來製糖會社が務めて甘蔗買收價格の低下を圖らねばならなかつたのは、爪哇糖との競爭上輸出商品として當然辿らねばならない徑路であつたが、現在の如く國內の販賣價格が公定せられ圓ブロツクの價格が國內公定價格の二三倍も高くなつた今日に於ては無理に採算割れの低原料政策を取る事は決して當を得たものではない。殊に砂糖の公定價格は低廉な原料から採算して決定せられたるものであるから、他の一般物價と遊離して極めて割安である事も爭はれない事實である。卽ち稅拔の分蜜糖價格が百斤十三圓しかない事は米價から見ても他の一般物價から見てもこれ程安い物がないと斷言し得るのである。これ全く各製糖會社が從來の方針を持續して來た自繩自縛であると言はねばならない。これがためにどれ程農產物價格の合理的調和を破壞したかが解らないのである

斯くて本島に於ける米穀增產獎勵金交付と價格引上げの實施に伴ふて甘蔗買收價格の修正を餘儀なくされ、米價との振合上當然昭和十六、七年期の買收價格から實行すべきは言を俟たないが、之に附隨して砂糖公定價格の引上げも並行すべきは不可避な成行である。殊に近く過剩購買力吸收の一策として砂糖消費稅引上げの議あり、此の際若し砂糖價格を引上げせねば却つて稅金の方が高い不自然な狀態とならぬとも限らない。就中赤糖業の如きは大部分の生產者が採算割れの苦境に陷つてゐるので、甘蔗買收價格の引上げに依つて殆ど致命的打擊を受けねばならないから、此の方面から見ても砂糖公定價格の引上げは必至な勢であるから吾人は一日も早く斷行せられん事を强調せざるを得ない。

02 殊勳甲の最高榮譽 北支戰線に不滅の偉功輝く 川岸・牛嶋・高木三將軍
03 みな部下將兵の賜 牛嶋中將の感激談
04 天恩に感謝 川岸將軍語る
05 武名轟く鬼將軍 南苑一番乘り高木中將語る
06 バイアス敵前上陸に 武勳煇く諸部隊
07 司法保護記念式典 昨日司法省で擧行
08 岩村法相告辭
09 高松宮殿下 少年少女發明品展へ御成り
10 全島婦人を一丸に 生活個部面に亘り熱烈な答申 婦人委員會第一部會
11 一擧に七十六名 賴母しこの志願兵熱
12 中等學生に講演 司法保護週間第四日
13 ストツク一掃 さらば珊瑚市で 賣捌いて業者の愁眉開く
14 ときのこゑ
15 地租官租納期迫る
16 颱風愚圖つく
17 人事・往來報社消息
18 布袋戲を撮影 “海の豪族”ロケ終る
19 中等庭球豫選 初日の成績
20 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 賴母しい小國民 “鄉土の守り”に協力
02 譽れの軍屬遺家族に 賞賜物品を傳達 十五日臺中州廳で
03 潮州神社例祭 十月十六、七日に擧行
04 十九萬圓を突破 忠靈塔へ寄せた淨財
05 氷川丸高雄に入港
06 嘉義州市會議員打合會
07 經驗飛行を行ふ 臺中市の航空記念日
08 全市闇の世界 高雄州下空訓第二日
09 坂口統監が巡視
10 花蓮港市空訓 第二日目の活躍振り
11 特志看護婦志願 鳳林郡の潘氏梅子さん
12 埔里街聯青查閱
13 乃木祭を執行 臺中神社祭殿にて
14 空の要塞二/日高正巳
15 貸地貸家組合 近く臺南州で結成
16 圖像:戰中閑あり
17 臺中市貸地貸家組合創立
18 挺身隊鍊成所設立費に 應召先より金一封寄附
19 ニユーヨーク號 近く引揚げに着手
20 青年團陸上競技大會 けふ臺中神社外苑で
21 本社支局員任命報社消息
22 消息
23 地方便り報社消息
24 田中花蓮港廳總務課長が入山
25 華僑講演大會 きのふ臺南市で開催
26 空閑地の利用 臺南市で種子を配布
27 花蓮港タイプ講習會
28 王本社臺中支局長お目出度報社消息
29 妻の死を秘し 壯丁訓練に出席
30 花蓮港高女のプール 來月初旬竣工
31 員林郡米統組合總代會終る
32 今日の映畫
33 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 青果物配給統制に 昨日協議會を開く
02 會社經理統制令 改正要領
03 昇給の手續簡易化 會社經理統制令改正で
04 花蓮港にも浮塵子 二千餘甲被害
05 國民登錄の 職種を改正
06 內外地物價連絡懇談會へ 佐藤事務官廿七日上京
07 四社支店長會議昨日開く
08 花蓮港米穀組合 十五日に總會
09 海南島巡環バス 下旬頃に全通 萬寧陵水間を最後に
10 一期米內地積出種類仕向地別
11 臺灣貿易統制令 施行規則(昨日のつづき)
12 硫安工業調查員 きのふ總督・長官に報告
13 可能性は十分ある 石井殖產局長談
14 勸業無盡臨時總會 新專務は八張正次郎氏
15 照明燈
16 兜町前場況
17 ラジオ
18 廣告
第08頁
日刊第1版
序號 標題
01 けふ滿洲國承認記念日 日、滿は一體不可分 共同防衛の精神を強調張國務總理談話頭條新聞

【新京十四日發同盟】十五日の滿洲國承認記念日に當り張國務總理は日滿共同防衞の精神を强調して左の談話を發表した

盟邦日本帝國のわが滿洲國承認に依り日滿一體不可分の關係が確立されるに至つたものでこの日滿不可分關係の中に日滿共同防衞の大精神が儼として存在してゐる、わが滿洲國はこの大精神發揚のため建國以來今日まで一路努力邁進し來つたが現下の國際的危局に於てこの大精神は最も强力且つ完全に發揮されねばならぬと信ずる、今や全世界擧げて混亂の秋獨り滿洲國のみが今日の如く國運の隆昌を見たるは實に日滿共同防衞のお蔭で盟邦日本に深甚なる感謝の念を捧げると共に國民は益益共同防衞の本義に基き各各その分を盡すよう心がけねばならぬ

02 建國以來の外交(五項目) 李滿洲國大使談話を發表
03 陸鷲、寧明を攻擊!
04 ロ號沈沒 英艦の攻擊で
05 英護送船團を襲擊 獨空軍ヤーマス沖で
06 擊墜英機總數 千六百機以上に達す
07 米船又損傷 スエズ運河入口で 爆擊の餘波受けて
08 圖像:全支沿岸蜿蜒三千浬封鎖線上に活躍する艦載偵查機
09 熱意ない受働態度 ル大統領の吹く笛に民眾は回避的
10 “戰爭次第に接近” 墨國、ル大統領演說を批評 ステートメント發表
11 最重要な問題は 日本への反響如何 ル大統領演說、米紙の論評
12 近く大西洋で發砲戰起らん ア少將が言明
13 獨奇襲艦船の活躍 太平洋で劇甚ならん 米紙上海電
14 米商船の武裝問題 實現迄には尚迀餘曲折あらん
15 キエフ重大危機 ソ聯のド河防備危殆に瀕す
16 獨軍の戰果
17 獨の進擊阻止 ソ聯情報局次長談
18 獨軍と激鬪 ソ聯情報局發表
19 若杉全權公使 華盛頓へ歸任
20 褚大使歸國
21 チリー國籍の ドイツ人逮捕
22 東京第三機械工補導所開所式
23 今日の天氣
24 米國代表出發 莫斯科會談近く開く
25 ソ聯船二隻修理完了 上海發浦潮へ
26 赴任は來月中旬頃 芳澤謙吉氏鄉里で語る
27 米艦マ號進水
28 駐土獨大使歸國 政策轉換に鬪し諸說紛紛
29 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 友邦建國の思ひ出 前滿洲國總務長官星野さんに聽く
02 擊沈英船の總噸數 最近一週間獨海軍の戰果
03 消防組員優遇 新竹州警察部で
04 大空へ!翼列べて 航空少年團昨日晴れの入團式
05 急速度に具體化 日、佛印の文化交驩
06 腽肭臍狩り展開 今秋から北海洋上で
07 大和丸入港
08 自給肥料の增產へ 知事以下が脚絆草鞋で指導督勵 臺北州強調週間開始
09 滿洲事變十周年記念(一) 「臨戰體制確立」座談會
10 東亞新秩序の魁
11 定額郵便貯金 愈十月一日から實施
12 花蓮港市の強步大會
13 學生青年の為 宗教連續講演
14 圖像:布袋戲の撮影
15 新しい音樂創造へ 日本音樂文化協會誕生
16 濱崎郵船基隆支店副長着任
17 各船舶が延發 港都、雨の祟り
18 住正丸が行方不明
19 落花生胡麻加工 配給組合創立總會
20 新竹州強步大會 二十日に開催
21 “撫子會”を結成 花蓮港市官公衙等奉職の未婚女性
22 肉豚增產期成會 宜蘭市、四千頭を目標に
23 櫻やクローバの葉が食用に 米穀研究所で折紙
24 リーグ戰の 中繼放送せず
25 三ケ月の娑婆 滿員で乘れぬ 學校荒し又御用
26 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 滿洲事變記念日 各地の行事決定
02 “翼”の前途を祝福 臺南州の航空記念日
03 進步の跡が歷然 高雄州の空訓終る
04 美の祭典で遺家族慰安
05 臺南市青年團 陸上競技大會
06 西螺街奉公班結成式
07 忠靈塔奉仕作業 新化郡青年團が
08 女子訓練所開設 奉公會屏東市支會
09 北港聯合保甲 婦女團結成式
10 彰化郡下聯青查閱日程
11 彰化奉公青年隊後援會 けふ發會式
12 中等學校設置 彰化市振幹部が陳情
13 一擧に五十六名 湖口から連署志願
14 員林郡から三名志願
15 模型飛行競技會 小國民の科學する心
16 整然な活動振り 屏東空訓第二日目
17 屏東郡の空訓
18 水里奉公青年隊 結成式と訓練開始
19 農作物微笑む 一滴千金の慈雨で
20 青年陸上大會 十四日臺中水源地で
21 出場陸上選手豫選會(彰化)
22 北斗郡防風林助成組合創立委員會
23 青年體力檢查 高雄署十八日から
24 全島陸上大會 高雄派遣選手
25 千五百圓當る 嘉義郡の幸運兒
26 臺南州郡視學異動
27 消息
28 今日の映畫
29 稻の作柄調查 吉宗所長が
30 人力車を使用 嘉義市役所が
31 廣告報社消息
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 躍進花蓮港觀望 東臺灣の要衝 跳躍する花蓮港廳 高度工業へ驀進特輯
02 新興氣運旺盛 花蓮港市の活況 諸施設着着整備特輯
03 ラジオ特輯
04 花蓮郡各般企業勃興 資源開發に拍車特輯
05 特種產業の開發助長に 飛躍する鳳林郡特輯
06 官民一丸の協力で 增產擴充に大童 玉里郡の全貌特輯
07 業績隆隆たる土木建築請負業三星商會特輯
08 殖產報國に邁進 東臺灣殖產興業會社特輯
09 最近出現した 旅の殿堂南進旅館 東部臺灣に一異彩特輯
10 山の麓に別天地 名物・玉我山莊 紀元二千六百年記念創設特輯
11 廣告特輯
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 嶋田、高橋兩提督 晴れの歸還、直ちに參內
02 レニングラードの 外廓陣地に突入!
03 ソ聯側片端から 重要建築物破壞
04 獨空軍戰果
05 東部各戰線の狀況 十四日は奈翁莫斯科入城の日
06 獨のシ上級大將 戰死を遂ぐ
07 遣ソ米使節團 空路倫敦到着
08 圖像:危機に立つレニングラード市
09 極東情勢は平靜 新嘉坡には防空壕を造らぬ マレー政廳の發表
10 上海特別陸戰隊司令官 牧田覺三郎少將補さる
11 時事評論 翼贊議員同盟の意義/蠟山政道
12 武裝の快速商船か 太平洋で活躍の奇襲艦
13 ソ、勃國交危機へ ソフイア非常な緊張
14 英空軍一部隊 ソ聯に到着
15 マレー、ソ聯間貿易關係再開 七月中の輸出額
16 水滸傳(504)/黃得時;榎本真砂夫
17 グレーデイ ル大統領特使 新嘉坡當局と協議
18 明日の天氣
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 感激に沸立つ新京 全滿一齊に記念式典
02 記念式典を擧行 滿國大使館で
03 總務長官南部地方初巡視 都合で無期延期
04 定例局部長會議
05 戰傷奉公杖傳達式 十七日に市長公室で
06 十五日の志願者
07 時局講演會並懇談會の報告座談會 けふ鐵道ホテルで開催
08 臺灣佛教奉公團主催講演會 明夜公會堂で
09 井上兵務部長 けふ聖戰美術展へ
10 後藤府保安課長 十八日神戶出帆
11 蓬萊丸出帆
12 防諜思想の徹底へ 各界人士を招いて南署で座談會
13 日本少年少女發明展表彰式 日比谷公會堂で
14 全島大學高專相撲大會 來る十三日川端公園で
15 義宮樣御歸京 清宮樣葉山へ御成り
16 滿洲事變十周年記念(二) 「臨戰體制確立」座談會
17 臺灣作劇翼贊會假稱 來る廿日に結成式擧行
18 地鎮祭を執行 義勇軍內地特別訓練所
19 荒木警務局長特別放送
20 臺北州下の雨害
21 鐵道線路二箇所の故障復舊
22 廣東丸香港丸兩船の出帆 十六日に延期
23 佛旗艦ラ號 大阪港に入る
24 軟式庭球豫選會
25 人事・消息
26 今夜の放送
27 商況 十五日前場
28 農民の勞を犒ふ 新竹州で新劇團を招聘
29 臺北市初代農務課長 鳥越氏に決定
30 基隆市郡徹宵警戒
31 石油規正周知徹底の打合會 新竹州會議室で
32 五種目除外 國民體育大會期間を□縮
33 “雀の巢”に痛捧 南署業者に警告
34 海上警報
35 興南案內報社消息
36 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 國民防空の實際(五) あらゆる容器に水 費用いらずの防火準備
02 生活文化 ハイキングは 研究的であれ
03 圖像:白衣の勇士は微笑む
04 枝豆の煮込み
05 國語學習 臺灣聖戰美術展覽會
06 廢品を集めて献金
07 國民學校の先生がたの講習會
08 オウチノバンヲスル ナカノヨイドウツプタイ
09 コドモヤホヤサン マチデダイヒヤウバンデス
10 發育が惡い 母親の間違つた榮養知識 銃後の育兒相談所に聽く
11 魚の變り揚げ
12 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 山陰の旅(下)/田部重治海外遊記

ここできく美保關節は南京できくものとは天地の差であり松江や玉造溫泉あたりできくものとも異なれるとを知ったそれはなだらかに長く餘韻のある唄ひ方で、切切として迫る哀感のこもれるものであることを知った。そして唄ひ方が東北地方の民謠のそれとは異なり、比較的曲線的であるだけに唄ひにくく、下手に改造される恐れのあることを感じた

出雲へ來て感じたことは、出雲の文化の特殊性である。それは破壞されるものが破壞され、洗ひ去られるものが洗はれた舊い文化の上に打ち立てられたものと云ふ感じである。從って舊いものは最も舊く新しいものは最も新しい。

而も斯くも多くの舊いものが未だ多く殘ってゐるところを見ると、如何にここが多くの舊い傳統的なものを嘗てもってゐたかが分る。そしてどこへ行っても、もんぺいのやうなものが見られず、どんな片田舍へ行っても女の洋裝が行き涉ってゐる。この町でも洋裝の多いことが驚くほどである

そして人間の利口さうな閃めきが、特にここの婦人達の眼に見られるが、それでゐて、心からやさしい親切な人ずれのしてゐないものが感受される。

明くる日、私は八時四十分發の汽船に乘って境港に向った、境港へはほんの二十分ほどで、それから汽車に半時間ほど乘れば米子に達する。從って船に弱い人は、松江から行くよりも、このコースを取ればよい。

米子から大山行きの乘合に乘った。山陰へ來てこの方大山の姿は見られなかったが、米子につく頃から空は晴れて、初めてその雄姿をあらはしたその美しい圓錐形の姿には雄大なる縱の皺があり、それが見方によっては大きな雪溪の如き觀を呈する。恐らくそれはガレであらうと思ったがあとで登って見ると慥かにそれと分った。恐らく降雪の頃には、又殘雪の頃には、それが雄大なる雪溪となってこの山の雄姿をいやが上にも引立てるであらうと想像される。

乘合は一時間半で大山村につき私はそこの不老園山莊に這入った。これは縣下のある富豪の家をもって來て建てたものださうであるが、何から何まで堂堂とした設備をもつ宿である。

村は海拔二千尺に近く、あたりは森森とした森林、その間に神社や天臺宗の坊が散在し溪流の音をきくのも凉しい感じがする。私は大國主神を祭る大神山神社や再建に急がしい大山寺などを訪づれて、森森たる老杉の間を心ゆくほど散步して見た。三百年以前には百六十の僧坊があったと傳へられるが今は僅かに數寺を殘すに止まってゐる。しかし夏は登山客で賑はひ、冬にはスキー客で賑はふ為め、ここを訪づれる客が年中絕えることがないさうである。

宿にじっと坐ってゐると、夏の洋服では寒く、携へて來た和服をその上に着た。夕飯には純日本米の御飯が出た。山陰へ來てどこでも麥まじりの日本米だったが、ここだけは異ってゐる。私は翌朝の登山のことを考へて早く床に就いた。

天候と朝寢が心配になって、夜半に一度ならず起きて空を眺めたが、星華がまたたいて空一面が冴え渡ってゐる。安心してたらりと眠ったかと思って時計を見れば、もう四時である。起きて用意し、携へて來た草鞋に履きかへて出發すれば、未だあたりが暗い

大神山神社への大道を途中から右に折れて進めば間もなく河があり、それを渡るとぶなやの楢の幽林に入る。右に蒼古の色ゆかしい阿彌陀堂がある。もうこのあたりで夜が明ける。左に折れてから登りが急になる。しかも道は掃いたやうに綺麗で、一合目每に煙草の吸殻を入れる空カンが置いてある。

八合目あたりから高山植物地帶に入り、眺望が豁然として開け、中國の山山が波濤の如く悉く脚下に落つる。もうここから急な登りもないが、左は一帶に急峻なガレ、一步を誤でば生命を失ふ危險がある七時に頂上に立った。寒風凛凛として膚をさす感がある。頂上は晴れて今迄通って來た湖水、日本海は一點の曇りなき明鏡を開き、大山村附近で眺望の雄を誇る豪圓山はここから見れば一つの丘に過ぎない。

天氣の最もいい時は隱岐の島も見えるとのことであるが、今日はそこまでは見えない。頂上から劍ヶ峯、三舘峯あたりには未だ暗雲低迷してやがて頂上をも包まんとしてゐる私は寒さに堪へ兼ねて、頂上附近の小屋に入って暖を取った。(をはり)

02 苦力/陳千武
03 科學小話
04 心聲/黃可軒漢詩

崧兒完婚有作/臺南 杏菴、讀崧嶽甥孫完婚杏庵甥有作因次其韵幷示崧孫/瘦菊、病中什詠/守愚、病中什詠 二/守愚、病中什詠 三/守愚、病中什詠 四/守愚

05 ソ聯の民族問題(三) 種族の增加と言語別
06 珊瑚樹 聾者の大福音 音聲再生裝置發見
07 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 滿國承認祝賀式典 日比谷公會堂で盛大に擧行頭條新聞

【東京發同盟】日滿中央協會、滿洲移住協會、學徒至誠會、日滿實業協會、日滿帝國婦人會、東京市、滿拓公社共同主催の盟邦滿洲國承認九周年を祝ふ「承認祝賀式典」は十五日午後六時日比谷公會堂で盛大に擧行された、主催團體各關係者の外來賓として鈴木企畫院總裁、川西府知事、木村陸軍次官、遠藤興亞同盟副理事長、磯貝中將及び一般市民多數出席、主催者代表日滿中央會會長宮田光雄氏の開會の辭、滿洲移住協會理事長小磯大將の挨拶、永井翼賛會東亞局長の「滿洲事變と現聖戰との關係及び今後の國民の心構へ」を說く講演の後萬雷の拍手の裡に登壇した豐田外相は近代國家として着着形態、內容を整備しつつある滿洲國の現況と新東亞建設の上に占める同國の重要性を說き日滿兩國の親善提携の强化と同國の隆昌を記念する旨の挨拶を述べ續いて李滿洲國大使は滿洲國今日の隆盛は盟邦日本官民の絕大なる支援と指導の賜なるを感謝し今後日滿協力に依る聖戰完遂に邁進せんとする固き決意を披瀝する挨拶を行ひ終つて餘興に興じた後聖壽萬歲を三唱して午後九時半散會した

02 滿國の飛躍的發展 正に驚歎に值す 豐田外相挨拶
03 大東亞共榮圈の 一翼として精進 李滿國大使記念祝典挨拶
04 若杉全權公使 華盛頓へ向ふ
05 航空功勞者に有功章 二十日の航空日に夫夫表彰
06 治安強化運動も 相當成果を收む 岡村指揮官の前線部隊視察談
07 圖像:燦たり滿洲國軍江上軍の部
08 擧國一致、難局突破 嶋田提督の歸還談
09 山西八月中の戰果
10 中堂海軍大佐 ハイノ發歸還へ
11 新米穀管理要綱 各地方長官に通牒
12 重要產業團體令の質疑應答 大政翼贊會主催官民懇談會
13 張福建和平救國軍總司令 軍是特派員に任せらる
14 黑海の電擊作戰 ドイツ軍準備中
15 英空軍ブレスト港を爆擊
16 英の援ソ物資千五百萬磅
17 重慶政界重大な內部危機 獨ソ戰の歸趨と米參戰機運で
18 緬甸人は對英協力せず 英國の支配永續を齎すから
19 包圍の鐵環を 刻一刻縮小中
20 ソ聯軍クレメン トチユツグ放棄
21 米の重慶派遣使節團 今週中に出發
22 製鋼原鐵製造獎勵金交付
23 今日の天氣
24 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 獨米の海戰免かれ難し 第二次世界戰爭愈愈開幕社說

ル米大統領の防衞水域と發砲命令宣言は從來より更に參戰へ一步前進したことは云ふまでもないが、獨逸側が殊更に米國船舶に對する攻擊を中止しない限り大西洋に於ける獨米海戰は免かれ難いものとみられてゐる。ハ長官言明の如く「所謂防衞水域の範圍は主として獨逸の行動に依つて決定されるであらう、防衞水域の定義には彈力性をもたせて置き如何なる不測の偶發事件が起らうとも之れに對應し得る樣にする方針である」とすれば、この伸縮自在の漠然たる米國の防衞水域を避けることは至難なことであるから、今後に於ける獨米衝突の危機は益益加はつて來たとみる外ない。ハ長官の防衞水域に對する方針は不可能を强ひるやうなもので、發砲命令と相俟つて、見ように依つては對獨宣戰を行つたようなものであり、獨米大西洋海戰の事實上の序幕だとみて差支なからうと思ふ。假令獨逸側が衝突を避けんとしても、米國の態度がかく積極的である以上、結局獨米衝突は避けられないものとみるべきである。

米大統領の對獨積極方針闡明と共に、三百の米國艦艇が大西洋に出動したと傳へられてゐるにも拘らず、獨空海軍の活躍は愈愈活潑となり、恰かも米大統領の演說に對して敢然武力をもつて應酬するかの如くみられ、大西洋の戰雲は今後益益濃厚化するものとみられるに至つた。獨米の戰雲が愈愈大西洋を蔽はんとするとき、パナマ沖合太平洋上の和蘭船擊沈の報が米海軍の頭痛の種となつてゐる折柄、米紙は今後太平洋上に獨逸奇襲艦船の跳梁が激甚となるであらう旨を豫示した報道を傳へて注目されてゐるが、若し傳へられるが如く、獨潜水艦が現在或は將來、太平洋に於ても活躍し、或はせんとすることが事實だとすれば、米國の伸縮自在の漠然たる無範圍の防衞水域は大西洋のみならず、太平洋にも延長擴大するであらうことは火を睹るよりも明らかである。否、獨潜水艦の有無に拘らず、身勝手な御都合主義の米國は、今度の演說中には極東問題には言及しなかつたとは云へ、その胸中旣に太平洋をもその防衞水域ときめてをるかも知れぬから、何時太平洋をも包含すると云ひ出すか解つたものではないのである。

獨米兩國の態度が上述の如く明確となつた以上は獨米海戰は結局避けられないものとみるべきであるが、しかし獨米兩國の關係は、米國がアイスランド進駐以來旣に今日あることを豫想されてをつたので、來るべきものが遂に來たといふより外ない。アイスランドは獨逸封鎖水域內にある北大西洋上の戰略的要衝であるので、米國の同地占據は云はば敵地に米國が踏み込んだことになるのだ。この敵地に八萬の大軍を進駐して置いて、尚戰爭を避け得ると考へる者は恐らく一人もあるまい。米國の同地占據宣言は卽ち獨米戰爭開始の宣言とみるべきで、當然今日あるを豫想の下に行つたのであるから、今後獨米が衝突しても敢へて怪しむに足らず、むしろ遲い位ひである。かくして從來の獨英戰爭を中心とする第二次歐洲戰爭は、今後は獨米戰爭を中心とする第二次世界戰爭に擴大され、今次の米大統領の發砲命令に依り愈愈その幕が切つて落されたのであると解すべきであらう。

02 滿洲國建國忠靈廟 けふから嚴かに第一回合祀祭を擧行 皇帝陛下の御親拜を仰いて
03 壯丁團も臨戰體制 “臺北州壯丁報國團” 再編成案成り近く誕生
04 廈門渡航証明書簡易化 一時歸臺証明書を發給
05 “今ぞ一億青空へ” 全國的主なる空の記念日行事
06 無醫村派遣班 事業成績報告會
07 職員劍道大會 廿一日新竹で
08 滿洲事變十周年記念 本社主催大講演會映畫の夕 十八日公會堂で開催報社消息
09 躍進臺灣の使命に沿ひ 博物館の再編成 あす島都公會堂で座談會開催
10 地方實情を中心に 時局講演と懇談會報告座談會
11 奉公第三種訓練 基隆で開所式擧行
12 奉公壯年團結成 新竹の有志準備を進む
13 奉公運動講演會
14 國防の夕盛況 滿洲事變十周年記念に 魁挺身隊が開催
15 長谷川總督 きのふ聖戰展へ
16 基隆で菓子展
17 肥料不足をカツ飛ばす 自給肥料の增產週間を設け 郡守課長連が陣頭に獎勵
18 ときのこゑ
19 滿洲國承認記念日 兩夫人を圍んで茶話會
20 天狗連の秋!解禁 吉報・獲物が多いぞ
21 內外地宣傳用 短篇讀物卅篇 入選者發表
22 白衣勇士慰問 日活スター一行
23 海上警報
24 高千穗丸無電
25 人事・消息
26 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 高雄川を挾んで 壯烈な記念模擬戰 十八日未明を期し
02 祈願祭を執行 國婦大屯分會
03 蓖麻栽培獎勵に 彰化郡下の各街庄役場大童
04 顧問と相談役を依囑 臺南揆挺身隊
05 守れ“南の大空” 臺中州下空訓日程決定
06 國語常用百% 大屯郡で普及研究會
07 青年劇發表會 高雄館にて
08 愛佃觀念を鼓舞 高雄州農會で
09 臺中婦人會解散 あす・華華しい歷史を殘し
10 演藝大會好評 花蓮港筑紫館で
11 麗しい師弟愛 大木新竹初代校長に 記念胸像を贈呈
12 新生廈門だより/一記者海外遊記

◇……大野根據地隊司令官は某要職に榮轉、六日午前八時半海軍碼頭に於いて福田連絡部長官、石川總領事、田中陸軍機關長、李市長以下日華の主なる官民一千餘名の歡迎裡に新任地向け出發した

◇……畠山新司令官は五日着任六日午後六時半共榮會舘に日華の主なる官民八十餘名を招待、新任披露宴を催した先づ畠山司令官の挨拶次いて石川總領事、李市長の挨拶ありそれより宴會に入り午後八時半頃福田長官の發音で一同萬歲三唱和氣靄靄裡に散會

◇……庄司政務部長は五日附某要職に榮轉することとなった在廈十一ヶ月幾多の功績ありその離廈が惜されてゐる庄司大佐は後任者の着任を待って出發する由で十月上旬になる模樣である

◇……在鄉軍人廈門分會では六日午後一時より役員會を開催、未入營補充兵教育實施に關し種種打合せをなし午後四時散會した、尚同會の堀江分會長逝去後の後任會長は種種取り沙汰されてゐるが近く決定になる模樣である

◇……廈門博愛會醫院特志看護婦十四名は大塚書記の指導下に去る七月上旬より三ヶ月間廈門海軍病院に於いて每週の土曜日實地訓練を受けてゐたが、六日に終了したこれら特志看護婦は何時でもお召しに應ずる用意が出來たのです

◇……廈門日本婦人會では五日午後一時民會一部事務所に於いて幹事會を開催し會計報告及び會務の進行に就き打合をなしたが各會員の手によって多數の造花を作ったので九月十日當番幹事が海軍病院へ持參勇士達を御見舞することに決した

◇……わが皇軍が福州方面作戰の目的を達し今回某方面に轉進せる為め從來わが皇軍と協力し東亞新秩序建設に邁進して居った福州治安維持會の人人等約一千餘名がわが皇軍庇護の下に福州から九月五日無事廈門に安着

◇……一行の主なる人を擧げれば福州治安維持會長李孟斌、同會常務委員林忠、王之綱の財政局長翁慶生、衞生局長王介眉、公安局長薩福籌、新福建日報副社長林念昌其の他親日民眾などである現在市內各ホテルへ投宿した

◇……前汕頭市長であった廣東省政府委員周之楨氏は九月十日來廈した周氏は福建漳州出身で四十年前鼓浪嶼に於いて女學校を創立女子教育に盡瘁多大の貢献あり當地とは緣故淺からぬ方であるまた親日家でもあるので各方面の手厚い歡待を受けてゐる

13 南方漁業は有望 副島高雄水產係長談
14 潮州の空訓
15 南投消防組 廿二日發會式
16 玩具の落下傘兵(臺中) 拾得者に記念品贈呈
17 “航空の夕”大盛況 きのふ臺南神社前で
18 高雄州第三回司法保護大會 十四日屏東女講堂で開催
19 教員の“下情上通” 臺中市各校で座談會
20 龍潭庄協議會
21 事務監查を要望 業態別組合の運營に
22 女子青年訓練 十五日に開所式擧行
23 中壢青年の體力檢查
24 街頭の“甘蔗節” 愈よ來年から消える
25 中壢街協議會
26 嘉義郡藥種商 配給組合を結成
27 故林愛子さん一週忌
28 人事・往來
29 地方便り
30 今日の映畫
31 新商業道德確立 九・一八記念日・臺中州で運動週間設定
32 高雄市共濟組合打合會
33 鬼茅からパルプ 嘉義郡下に工場設置
34 落花生油を配給(花蓮港)
35 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 貿易諸對策を打合 本島貿易懇談會終る
02 六百萬島民擧つて 貯金奉公が肝要 梅原產協幹事來信
03 菓子移入組合成立役員等決定
04 第二回電信掛主任會議 鐵道部運輸課主催
05 臺灣勸業無盡 近く人事大異動
06 雜貨の計畫輸送 各船會社が打合
07 照明燈
08 ガソリン規正強化と 交通行政の前進(三)/林記者
09 臺北州亞鉛鐵板 線材製品組合創立
10 貿易統制令施行規則第十條により 物品名を指定(二)
11 商況 十五日後場
12 ラジオ
13 廣告報社消息
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 武器貸與法に基く 貨物船を實力防衛 ノツクス米海軍長官言明
02 國際通信檢閱計畫 米海軍次官の通告
03 翼贊議員同盟 十二名新入會
04 海空軍強化費 六千六百萬盾 蘭印國民會議承認
05 圖像:巨砲大洋を制壓す
06 ソ軍の反擊を擊碎 獨軍司令部發表
07 農地開發營團 十月から愈愈業務開始
08 モスクワ會談の 米國使節團一行 倫敦着英當局と打合
09 躍進滿洲國の產業 滿洲事變十周年と滿洲國
10 翼贊議員同盟開所式
11 イラン西部にク族叛亂
12 資金の統制計畫 けふ閣議で本極り
13 第二豫備金支出決定
14 米穀業者滿洲 建設勤勞奉仕隊 けふ農□官邸で解隊式
15 無醫村對策 派遣班報告會で要望
16 水滸傳(505)/黃得時;榎本真砂夫
17 前エルサレム大守 近く英側に引渡す
18 明日の天氣
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 一億一體となつて 軍人援護の完璧へ 銃後奉公國民運動大綱決定
02 秩父宮殿下 御殿場の別邸に入らせらる
03 優秀な指導者か 居る處は成績良好 奉公會の全島講演會報告座談內容
04 中村法務局長 十九日上京
05 梅谷學務課長 十七日臺南へ
06 八・一一停止令調查打合會
07 けふの志願者
08 皇民奉公の尖兵 選ばれた基隆の若人百名 けふ訓練開所式擧行
09 各市郡に 常會通を一名 指導者講習會開く
10 賞賜物品傳達式 光榮の八遺族拜受
11 軍人傷痍記章傳達式
12 滿洲事變十周年記念(一) 新秩序建設第一步 思ひ出す馬占山軍討伐
13 陸鷲の大編隊飛ぶ 二十日の航空記念日に 全島各都市を訪問祝賀飛行
14 有田兵事部長來新
15 全島法院庭球大會
16 棄てよ儲け主義 違反者は嚴罰で臨む 松田府經濟警察課長談
17 豆畫伯の腕比べ 各校から二名選んて 植物園で現地寫生會
18 “默禱”使用罷りならぬ これから“祈念”で行く
19 臺灣では見合せ 定額郵便貯金制度
20 行方不明の船員發見
21 海上警報解除 颱風遠ざかる
22 今夜の放送
23 社會事業講習會 廿六日から公會堂で開く
24 方廈門法院監獄長 十九日來臺
25 全島川柳大會
26 商況 十六日前場
27 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 宴會の臺灣料理改善 皇民奉公會臺北州生活部長 杜聰明氏談
02 生活文化 肉眼による 日食觀測の手びき
03 週間コドモ新聞
04 國語學習 臨時大祭委員長に 西尾壽造大將決定
05 今週の曆 九月十四日―二十日
06 「さお氣持よく起きませう」 臺北市の朝のサイレン
07 オサカナサンアリガタウ セキヒヲタテテオマツリ
08 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 今日の科學 太陽を科學する(一) 二十一日は皆既日食
02 白塔の歌/中島健藏
03 颱風の由來 興味の通俗科學講話
04 白光が歌ふ 十七日太平館で
05 心聲/黃可軒漢詩

茶飲詩寄家兄翕庵/覺齋、茶飲詩次覺齋韻/翕庵

06 ソ聯の民族問題(四) 主要民族の分布
07 珊瑚樹 婦人と映畫 慎童指導が必要
08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 生存者論功行賞(陸軍關係第八回) 殊勳者の主なるもの頭條新聞

【東京發同盟】十四日午前零時內閣賞勳局並に陸軍省より發表された第九回支那事變生存者論功行賞(陸軍關係第八回)主なるもの左の如し

△將官

功二 殊甲 中將 川岸文三郞(群馬)

功二 大綬殊甲 中將 牛島實常(東京)

功二 旭一 殊甲 中將 高木義人(長野)

功三 重光 少將 南雲親一郞(山形)

功三 瑞二 少將 鈴木謙二(新潟)

功三 旭二 少將 猪鹿倉徹郞(鹿兒島)

△殊勳者(佐官以上)

功三 中綬 大佐 佐久間亮三(東京)

功四 小綬 中佐 小野武雄(山口)

功三 中綬 大佐 松野尾勝明(北海道)

功四 同 中佐 政木均(福岡)

同 旭三 同 林茂一郞(愛知)

同 中綬 同 中野真雄(佐賀)

同 少佐 野口義男(同)

同 同 池中弼直(新潟)

同 中綬 中佐根東龍太郞(德島)

同 旭三 同 杉木守(東京)

同 少佐 遠藤清造(神奈川)

同 中綬 中佐 佐野四郞(石川)

同 小綬 同 土井詮生(山口)

功四 中綬 大佐 石田義顯(同)

同 旭三 中佐 佐藤源八(山形)

同 中綬 同 大橋彥四郞(栃木)

功四 少佐 生田吉五郞(山形)

同 小綬 同 三浦巳之助(滋賀)

功五 同 同 山本淺之助(和歌山)

功四 中綬 中佐 藤井一枝(山口)

同 旭三 同 多勢清作(福島)

同 中綬 同 廣江重郞(島根)

同 同 同 二宮邦彥(宮崎)

功五 少佐 道盛清(兵庫)

02 米海軍の商船護送 ア、カ、ヴ島に海軍基地設定か
03 米は完全に戰爭經濟に立脚 對英、對蔣援助資金の大部分は 米國內で消費さる
04 米の對蔣援助狀況 ル大統領、議會に報告
05 莫斯科會議 英側の使節團
06 賃銀統制令の實施 實狀即應の運用方針
07 圖像:滿洲國承認記念日
08 對滿支輸出入計畫 十五、十六兩年度の根本的差異
09 圓域貿易統制の 具體化に乘出す
10 米船の英帝國內 航行可能地域
11 シドニー𢌞航をソ聯が命令 ソ聯船舶に對し
12 綜合的計畫達成へ 資金統制と對滿支輸出入計畫 鈴木企畫院總裁談
13 經理統制令改正 けふ公布即日實施
14 聶軍殲滅戰の 綜合戰果
15 國府・駐羅、西の 兩公使任命
16 レ市の一大攻防戰 近日中に展開されん
17 明朗華北建設へ 岡村最高指揮官語る
18 緬甸ルート杜絕
19 今日の天氣
20 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 戰時下の食糧增產對策社說

戰時體制下に於いて最も重視すべきは食糧の確保である。卽ち戰場に於いても銃後に於いても食糧を充實させる為めに全國民が一致協力して食糧の增產を圖る事が刻下の急務である。我が國に於いては支那事變勃發以來國を擧げて食糧たる米や麥、甘藷その他の有用食糧の增產に全力を傾注しつつあるも現下の情勢に於いては更に一層の熱意と施策を以てその目的を達成せねばならない秋である。本年度の內地米作は內地農家の真摯なる努力に依り近年稀れに見る增植を為したにも拘らず天候不良及び風水害の影響を受けて平年作を豫想されて居る。一方朝鮮產地の米作に於いても內地の增產熱に呼應して增植を為して居るが開花期に於いて暴風雨の打擊を受けて平年作豫想である、殘る本島に於ける一期米作は天候不良の為めで平年作以下であり、來る十一月より十二月に出廻る二期米の收穫に多大なる期待をかけて居る。本島米の內地供給量は內地產米額の一割にも達しない少量であるがその出廻期が內鮮米と異つて居るだけに內地米穀需給上に於ける使命は重且つ大である。

蓋し一期米の出廻期である七八月頃は內地の端境期であるから本島新米が內地市場に移入されれば著しくその供給力を緩和すると共に內鮮古米の品質を向上させる特質を有して居り、殊に內鮮米の一毛作に對して本島に於ては氣候風土の關係で二毛作が出來る米作の適地である食糧增產の上から見ても、本島に負はされた使命は一段と加重されて居る、全島民六百萬とも一致協力して食糧增產に邁進すべきは刻下の國民的義務である。去る昭和十四年十一月一日より實施を見た臺灣米穀移出管理法は實施以來二周年にならんとして居るが國際情勢の變化並に米穀事情の緊迫化に依り本島に於ける食糧增產の對策上移出米管理に依る收益主義を以て臨んでは到底增產を期待する事は難しい時代となつたのである。卽ち食糧增產を計る為めには總ゆる國家的保護に依りその目的を完遂せねばならない、となつたのである最近內地に於ける二重米價制度を採用する事となつたのもその目標は食糧增產を計る為めである。

殊に戰時下に於ける食糧政策の對象が單に米麥のみに局限せず總ゆる食糧資源を動員せねばならない時代に於いては本島の移出米管理制度も根本的に再檢討を加へるべきである。督府當局に於いても戰時食糧政策を確立すべく種種計畫を進めつつあるが真に食糧增產を計り帝國の南方基地としての臺灣の使命を果す為めには食糧資源の生產に對し根本的に增產對策を樹立し食糧の全體管理を實施すべきである。その目的を達成する為めには米穀局を食糧管理局に擴大し生產、集荷、配給、消費の各部門に亘り再編成を行ふべきである。更に從來の如き消極的方針を一擲し國家的補助に依り積極的に食糧增產を具現する事を期待する時局は一刻の猶豫をも許さない時代に突入して居り、全島民が一心となつて食糧增產を圖る事の急務である事を痛感するだけに督府當局に於かれても食糧國策の運用に對し內外と呼應し適確る施策を行はん事を期待し、本島米の持つ特殊的使命を充分に遂行せられん事を期待するものである。

02 滿洲國皇帝陛下 けふ建國忠靈廟に臨幸
03 海軍への献納機 愛婦會員八千の赤誠・廿日に 雁之巢飛行場で命名式
04 海の兵隊さん達に感謝 園兒等蓄めたお小遣を献金
05 高千穗丸入港
06 新竹市の講演並映畫會盛況 保護記念日行事
07 羅東聯合男女青年團查閱
08 早場米集荷依託費を交付
09 聽眾に多大な感銘 臺灣佛教奉公團結成記念講演盛況
10 鑛山戰士を養成 基隆市州立校設置を陳情
11 左黨に嬉しいお知らせ 良いお酒が豐富にお家庭へ
12 圖像:珠江警備の我が砲艇隊
13 我海軍に傳統の神力 黃海海戰の記念日安保元海相語る
14 “戰捷の夕” 今夜市公會堂で開催
15 盛大な“航空の夕” 十九日公會堂で開催
16 海員養成機關二種を新設
17 迫る“黑い太陽” 石垣島觀測陣滿を持す
18 日食時の氣象の 影響を觀測 彭佳嶼への出發を前に 藤澤技師語る
19 婦人標準服 來月下旬に決定の運び
20 北部臺灣基督長老教報國會 十八日に結成式
21 滿洲事變十周年記念 大講演會と映畫の夕 あす公會堂で開催報社消息
22 ときのこゑ
23 祕密結社神靈會事件 きのふ全貌發表さる
24 現職縣經濟部長の情死未遂 相手の料亭女將は絕命
25 姙婦に分娩費貸與 臺北市社會事業助成會の初試み
26 中國側の指導監督に 荒木教授日食觀測に上海へ
27 驛の移轉問題に付種種協議 基隆市政調查會
28 沖氏留置さる
29 高野氏休職を命ぜらる
30 基隆市營住宅の雨害
31 城隍廟停仔脚の屋根が落下
32 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 學生鄉軍參加し 實戰宛しの攻防戰 けふ夕刻臺中市を挾んで
02 英靈に感謝祈念 花蓮港の記念日行事
03 屏東市の滿洲事變記念日
04 內臺人打つて一丸 高雄に奉公壯年團組織
05 玩具の落下傘兵 降雨で投下中止
06 滿洲事變十周年 記念銃劍道大會
07 埔里奉公青年隊 入隊者の身體檢查
08 集集奉公青年隊 水裡坑迄行軍
09 送迎の虛禮廢止 奉公會高雄支部で通牒
10 女子教育振興策 臺南州女教員大會で討議
11 彰化臨時市會 あす市公會堂で
12 嘉義神社祭打合會
13 臺中州消防組の待遇改善
14 大溪皇楯隊 十八日結隊式擧行
15 經濟部役職員會
16 精神方面に重點 奉公班の運營は
17 臺中國民校職員座談會日割
18 南投郡消防組 來る廿二日結團式
19 彰化奉青後援會 十五日盛大に發會式
20 空の要塞三/日高正巳
21 屏東市報國挺身隊 十月二日結成の豫定
22 桃園公園內に 保育園を設置
23 豐原郡役所廳舍 落成式及奉告祭
24 豐原郡廳舍落成 奉祝展覽會
25 片假名蕃社名(花蓮港) 十月中旬から消える
26 員林郡警職員 家族慰安運動會
27 水產開發會社を組織 桃園街に
28 蕃婦の同性心中 高砂族としては珍らしい
29 一坪菜園の種子無料配付
30 一世の女丈夫 陳莊氏阿隨媼逝く
31 船溜場を構築 桃園郡漁粗が計畫
32 如何はしい看板 嘉義署整理に乘出す
33 大溪部落別父兄常會
34 參加校が七校 臺南州中等武道大會
35 新竹郡洋服組合創立總會
36 農事團體の整理統合 高雄州で勸業課長會議
37 堀內技師來花
38 地方便り
39 今日の映畫
40 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 內地各市場の芭蕉仲買近く廢止 元山技師歸臺談
02 鳳梨のV・C抽出 近く企業化せん
03 トマト內地移出 試驗後解禁されん
04 三井支店の人事異動
05 石井殖產局長 來る廿一日上京
06 中組支部の執務 事項を本部通達
07 バス通行回數の減少 屆出の特例設く
08 南洋紡績增資 廿五萬圓拂込濟
09 天然セメント 愈よ操業開始
10 遠距離の代燃化に 石炭ガスの研究進む
11 貿易統制令施行規則第十條により 物品名を指定(三)
12 銘柄及等級を整理 米穀局で會議開催
13 照明燈
14 商況 十六日後場
15 ラジオ
16 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 皇帝陛下が御拜禮 忠靈廟合祀祭第二日の御儀
02 ソ、勃兩國關係惡化 近く外交關係斷絕
03 軍事基地提供は事實無根 勃、ソ聯に回答
04 赤軍九個師を 捕捉殲滅 獨軍北部戰線の戰果
05 獨軍、ド河の東岸に進出
06 ソ聯發表戰況
07 九百六十八支建造中 米の兩洋艦隊建造進行狀況
08 日、米交涉 何等新展開なし ハル長官前言を繰返す
09 テへラン向け 英ソ軍進擊
10 イラン國王 退位
11 中立法廢棄など 何等のニユースをも特たる ル米大統領言明
12 鹽澤大將以下に 御陪食仰付らる
13 戰鬪機に惱むソ聯 英米の援助輸送不能 實効は頗る疑問
14 英、ソ聯に月數百臺の 戰鬪機を供與 イラン經由で輸送
15 圖像:獨ソ東部戰線
16 米は發砲命令で 當分事態に則應
17 亞國政府惱む 外交方針の決定に
18 カ駐支英大使 蘭貢に向ふ
19 獨伊軍飛行機 カイロを爆擊
20 企畫院辭令
21 水滸傳(506)/黃得時;榎本真砂夫
22 獨伊機械化部隊 突如埃及領內に突入 リビア戰線再活況へ
23 明日の天氣
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 “必勝の信念”で邁進 黃海海戰と現下の時局 酒井海軍武官談
02 戰傷奉公杖傳達式 高木少尉外九勇士に
03 臨戰調の國民體育祭典 “國軍訓練”が新種目として登場
04 “航空の夕” けふ新竹で
05 基隆の空訓打合會
06 新竹市中堅女子青年訓練所 あす晴れの開所式擧行
07 全島青年團強步大會豫選會 十八日に開催
08 黑い太陽に挑戰して 中支戰線に布く我が科學陣
09 大溪のヨイコドモ 夏季除草報酬金を献金
10 海軍殉職十五勇士慰靈祭 廿三日淡水街海軍墓地で執行
11 戰歿者慰靈祭 基隆市慶安宮で嚴かに執行
12 滿洲事變十周年記念(二) “何處迄續く泥濘ぞ” 馬軍討伐に“歌の文句”通りの勞苦
13 日馬辭典近く出現 武富氏の努力結實
14 州下菓子商 を一齊檢查
15 基隆商議所役員會
16 山陽線で列車の追突 即死六十二、重傷十九名
17 列車運行復舊
18 人事・消息
19 今夜の放送
20 “黑い太陽”の訪れ迫る 裸眼は危險・觀察上にこの御注意
21 大和丸出帆
22 太田土木課長上京
23 全部の死體收容
24 正常步練習會 廿日小南門で開催
25 商況 十七日前場
26 興南案內報社消息
27 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 國民防空の實際(六) 太鼓が鳴る!毒ガスだ!防毒の準備はよいか
02 生活文化 野球、相撲が好き 讀物は大眾雜誌 少年工の娛樂調ベ
03 風邪に備へ いまから鍛へたい
04 初秋の花壇 來春のために播種や株分を
05 國語學習 航空少年團入團式
06 虫の相談/神戶雄一
07 臨戰下の活動に便利な クーバン帽の作り方
08 電燈の笠を奇麗に
09 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 今日の科學 太陽を科學する(二) 二十一日は皆既日食
02 雷の化石 モンク博士が發見
03 心聲/黃可軒漢詩

七夕/鶴亭、七夕/灌園、七夕/雲鵬

04 ソ聯の民族問題(五) 民族平等と發展段階
05 珊瑚樹 一九八〇年が頂點 アメリカの人口
06 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 國防態勢の整備へ 滿洲事變記念日李駐日滿洲國大使談頭條新聞

【東京發回盟】駐日滿洲國大使李紹庚氏は九月十八日滿洲事變十周年記念日に際し左の如き談話を發表した

新東亞建設の根據たる我が滿洲國當面の責務は卽ち國防態勢の擴充整備である、國防國家としての完成なくしては日本帝國との提携合作は不能である、日本帝國との一體的國防力充足こそ建國以來我我が目標となし我我の全努力を傾注し來つた所である、滿洲事變十周年記念日に當り謹んで多數英靈の御冥福を祈り在滿皇軍の御勞苦に感謝を捧げると共に變らざる日本朝野の御協力を冀ふ次第である

02 合併後の初決算案を查定 全購販聯役員會
03 未稼働遊休設備を 積極的有効に活用 近く戰時設備活用財團(假稱)を設立
04 戰時貿易對策成る 日本商議所關係官廳に建議
05 取引取締規則適用を除外 英、濠等公館に對し
06 危險水域に監視網 AP紙所報の米船舶新保護手段
07 地方經濟委員會 日本商工會議所で設置
08 中央林業協力會の組織決定
09 忠靈塔合四祭 事變十周年意義一入深し
10 新秩序戰の狼煙 張國務總理事變回顧談
11 一夜の內に奉天壓す 三宅光治中將の當時追想談
12 日本技術移入が急務 鮎川滿洲國重工業總裁談
13 圖像:滿洲國承認記念式典
14 蔣政權拒絕さる 英米ソ三國會議參加に
15 全面的農業統制へ 今秋農繁期勞力の調整を強行
16 米穀新最高販賣價格 愈よ十八日に告示
17 羅馬教王が拒絕 米大統領の要請に對し
18 米大型巡洋艦 六隻を建造中
19 特に四等を豫備等級に 米質低下の場合に備へ
20 獨軍、土、希兩國境の 要衝に集結中 デ紙アンカラの情報
21 燈油及清油にも切符制 十月一日より施行決定
22 武器彈藥輸送 許可範圍明示 ビ米司法長官
23 今日の天氣
24 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 滿洲事變記念日を迎へて 聖戰の完遂に覺悟を新にせよ社說

聖戰下意義深き本日の滿洲事變十周年記念日を迎へ、日滿兩國は全國津津浦浦に至るまで、國民を擧げて滿洲に關する多彩なる行事で歡喜且つ慶祝の色に溢れ、去る十五日の盟邦日本の第九回承認記念日以來爰數日間我が國は勿論、承認各國共に、此若き盟邦滿洲國の健全なる發達、驚異的躍進振りを心から慶び、その輝しき前途を祝福した顧れば今より十年前、昭和六年九月十八日柳條溝に於ける銃聲一發は、皇軍の生命線防衞の戰ひを展開せしめ、翌昭和七年三月には早くも三千萬民眾の總意に依り、五族協和を標榜し、日本と一體不可分の王道樂土の建設を期して滿洲國が誕生したのであるこの事變こそ現に我が國が擧國一致總力を擧げて戰ひつつある東亞新秩序建設の聖戰の一大礎石を築いたものであり、而も今回の支那事變の完遂と大東亞共榮圈の確立との基本方向を確定したものである、昭和七年九月十五日日滿議定書が締結され、我が國は率先之を承認して同國の發達發展のために、總ゆる援助を惜しまざる態度を示すと共に、右議定書に依り日滿共同防衞の盟約が結ばれ、茲に强固なる一體不可分關係を確立するに至つたのである。

斯くの如く八紘一宇の大精神に基いて成立した滿洲國は、其後官民よく協力一致、建國の理想と同志的情熱に燃えて各各その職分に應じ、克く國力の伸展充實に努めた結果、今や外交關係に於ては、承認國として盟邦日本を始め、獨逸、伊太利、洪牙利、羅馬尼の樞軸國側以下十四箇國の多數に及び、一方內政統一の最大眼目たる外國特殊權益は着着整理され建國以來國家的統一の下に國民經濟を創造するとの大理想達成のため、昭和八年に產業經濟政策の基本的指針として「滿洲國經濟建設要綱」が制定され、斯くて統制經濟時代から第二期の積極的產業開發時代に入り、日本の準戰時體制に呼應し、綜合的な國防國家建設に邁進した結果、本年度を以て終了する第一次五ケ年計畫に於て、鑛工業、農業、畜產業等各種の產業は夫夫飛躍的發展を遂げ、交通通信網の擴充整備、各般法則の整理、教育制度の普及等その目覺しき進展振りは、曾ての封建的軍閥の秕政に比し實に今昔の感に堪へざるものがある。

支那事變勃發以來滿洲國は東亞新秩序の建設に邁進する我が國の使命をよく理解し、之に協力したことは、勿論日滿一體不可分の大理想を如實に示したものであり、更に今次歐洲戰爭勃發に際しては「日本の支那事變處理に全力を擧げて協力せんことを期す」旨中外に闡明したが昨秋日滿華共同宣言の發表により、日滿華三國は善隣として相提携し、以て東亞に於ける恒久的平和の樞軸を形成し、之を核心として世界全般の平和に貢献せんとするの態勢を整つたことは真に慶賀に堪へない次第である今や南方を繞る國際情勢は愈愈緊迫を吿げ變轉極まりなき世界狀勢は何時如何なる事態を招來するや測り知れないこの秋に際し舊秩序の現狀維持に汲汲たる英米等第三國は、我が意圖を曲解し、猛烈なる策動策謀をなしつつ故意に我が國策の遂行に妨害を加へんと狂奔してゐることは明かである、卽ち南太平洋に於ける所謂ABCDの對日攻勢的包圍陣の强化乃至對日經濟斷交の措置は、悉く日本を牽制し、我が國を敵視し或は抵抗せんとする愚擧である、併乍ら我が國としては確固たる方針、行くべき道は旣に定められ、日本の真使命貫徹は今後に俟つのみとなつた、我我島民は宜しく我等に賦課された重責を痛感し、更に勇奮一番、臨戰體制の整備擴充、聖戰の完遂に一路邁進すべく、此機會に覺悟を新にすべきである。

02 滿洲事變ここに十周年 消えろ・自由主義者 “銃後の決戰準備は出來たか” 井上少將、島民の奮起要望
03 厚生委員會初會合 習俗、保健衛生兩分科委員會に分け 具體的協議に決定
04 軍國の龜鑑“譽の家” 五百十七家族表彰決定
05 觀測器械放列陣 “黑い太陽に挑む” 彭佳嶼現地報告第一報
06 生活用品 規格徹底的單純化 九・一八實施二周年を迎へ 商工省愈よ乘岀す
07 “戰捷の夕”盛況 酒井海軍武官講演
08 田中高級參謀 ゆふベ南下
09 科學教育と 皇民化鍊成へ 博物館再編成座談會
10 滿洲事變十周年記念 大講演會と映畫の夕 今夜公會堂で開催報社消息
11 ときのこゑ
12 富士丸無電
13 中島財務局長神戶發歸臺
14 滿洲國隆昌祈願 新竹の記念日行事
15 基隆市の行事
16 特殊防諜團 羅東で結成式擧行
17 教課書販賣機構改善 けふ教育會館で打合
18 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 膝を突き合せて 知事と教員が座談 教育界の“下意上通”
02 競ふ“筋骨美” 臺中青年身體檢查
03 屏東市の航空記念日行事
04 蓖麻栽培を獎勵 臺南州全職員の自宅に
05 彰化市空訓打合會
06 梅谷學務課長初巡視
07 時局認識の一翼 臺中州青年鍊成會始る
08 大屯郡壯丁團幹部鍊成終る
09 武勳の白衣勇士 十七日輝く歸還
10 臺南州の派遣選手決定
11 司法保護座談會(彰化) 真摯な議論が續出
12 來年より二校に統合 高雄の青年學校
13 圖像:黑い太陽に挑む
14 臺東の教員三名 志願兵願を提出
15 北斗神社例祭 奉納行事決定
16 臨戰體制座談會(三) 滿洲事變十周年記念 滿洲事變はロシヤの勢力排除が眼目
17 忠靈塔整地工事奉仕作業
18 花蓮郡の青年查閱日程
19 屏東郡國語演習會
20 拂塵子が猖獗 花蓮郡下の水田に
21 驅除に大童 學童を總動員して
22 彰化臨時市會 けふ十時より
23 氷川丸出航
24 南支皇軍慰問團 廿八日狀途につく
25 屏東市勞務動態調查打合會
26 一期米增產計畫 高雄州で研究會開催
27 常會開催日に有益な講話
28 田圃の惡魔“稗” 高雄州、拔除で大童
29 嘉義バスの統合 三十萬圓に切下か
30 影繪芝居の講演
31 暫くの辛抱だ 嘉義の汚物運搬
32 淡水郡の葬儀改善
33 花蓮港の精米業を統合
34 地方便り
35 貝類の養殖適地 北門東石沿岸を改良
36 潮州秋季軟式庭球大會
37 花蓮港廳米穀同業組合定時總會
38 勞務奉公隊員故顏前君分會葬
39 今日の映畫
40 街葬御禮:宇佐美信吉
41 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 臺灣鐵工所擴張 更に小型造船を計畫
02 八月末 臺北組合銀行の 金融順調
03 臺灣肥料配給組合定時總會
04 局營バスの代燃化 近く計畫を樹立
05 交通施設要綱 愈愈最後決定
06 岸德次氏 馬政係長に
07 臺北州亞鉛鐵板線材 製品組合成立
08 ガソリン規正強化と 交通行政の前進(四)/林記者
09 臺銀人事異動
10 商況 十七日後場
11 時局と商業人の覺悟(一)/樂滿物價調整課長
12 米穀配給停止證明の 取扱ひ近く統一
13 臺北南飲食物加工販賣業組合成立
14 照明燈
15 ラジオ
16 廣告報社消息
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 商船護送を實施 米政府當局の發表
02 米陸軍海空軍統合の 總司令部創設計畫
03 米、ソ聯に一億弗を貸與
04 ハル長官言明避く
05 ビルマ聯防軍事會議 十月重慶で開く
06 文字通りの肉彈戰 淒慘なレ市攻防振り
07 圖像:北邊の護り堅し
08 ソ芬休戰實現か ワシントン方面の觀測
09 東部戰線の攻擊 大規模に展開中 獨軍發表
10 獨軍、新作戰開始か ボロゴエ轉攻說傳へらる
11 臺北州第二種防空訓練 擧州一體で當れ 三輪統監百萬州民に告ぐ
12 豐田副武中將 海軍大將に親任
13 艦政本部長に岩村中將
14 瑞典驅逐艦爆破
15 廣東にテロ事件 邦人二名輕傷
16 米國比島より 國防資材買付
17 バナマ政府賠償金要求 獨政府に對し
18 ソ聯の強硬抗議を一蹴 勃國政府が
19 水滸傳(507)/黃得時;榎本真砂夫
20 北阿ソルム地下に 巨大な防禦陣地
21 英ソ軍の首都 進駐を阻止 イラン首相悲壯な演說
22 英ソ兩軍が テ市入城競爭
23 明日の天氣
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 はためく日滿兩國旗
02 躍進!大滿洲帝國 滿洲事變十周年を迎へて 島都街頭は慶祝一色
03 久邇宮朝融王妃殿下 女王御分娩遊ばさる
04 武勳の英靈 あす內地へ凱旋
05 第五列忽ち逮捕 新竹洲の拔打ち防諜演習 新竹署を皮切りに開始
06 見事な警備振り 白仁警察部長語る
07 滿洲事變十周年記念 大講演會と映畫の夕 今夜公會堂で開催報社消息
08 一齊に神宮遙拜 十月十七日神嘗祭當日
09 滿洲事變十周年記念(三) 雲を霞と逃ぐ! 痛快・殘敵掃蕩戰
10 臺北憲兵隊本部 全隊員を非常呼集 臺灣神社に祈願參拜
11 新竹神社に參拜 滿洲國の隆昌を祈願
12 けふの志願者
13 遺志を繼ぐ 故中村震太郎少佐の遺兒 義軍決意を語る
14 娠婦と若人を優遇 基隆で近く米の增配
15 顏氏庭園で觀測 九大班汗だく伊藤教授
16 基隆天滿宮例祭
17 臺灣代表入京 神宮大會選手
18 總力戰研究所 中南支視察班 一行九名けふ寄臺
19 五千圓を献金 集集張清華氏
20 今夜の放送
21 商況 十八日前場
22 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 國民防空の實際(完) 誰でも知つておきたい 戰時救急手當法
02 生活文化 子供の讀物(一) 幼い心を育てる 國民童話の魅力
03 傳染病の看護 注意しないとうつりは早い
04 長いのは時代遲れ
05 川魚はかうして 泥を吐かす
06 一日にこれだけ攝れば V・Aは補給出來る
07 圖像:廣東に生れた豆音樂隊
08 國語學習 今日は滿洲事變記念日
09 眼を大切にしませう 今日は第三回「眼の記念日」
10 南京神社御造營 臺灣產檜材を用ひらる
11 科學の殿堂 國防理工科大學
12 カハツタカタツムリ カラハヒダリマキデス
13 キヤべツと 玉蔥の變り漬
14 赤ちやんの爪
15 レース物の洗ひ方
16 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 九月の思ひ出(上)/田畑修一郎
02 人生の故鄉/村上秀子
03 歌 夜店/秋子
04 新着普通圖書 臺灣總督府圖書館
05 心聲/黃可軒漢詩

哭吾師吳應培公/黃韜、次前韻/張希舜、秋蟬/張希舜、次希舜賢友詠秋蟬原韻/陳廷植、漢詩習作々品 春日山行(二)/負人、漢詩習作々品 春日山行(二)/負人、漢詩習作々品 春日山行(二)/煥章、漢詩習作々品 春日山行(二)/煥章、漢詩習作々品 春日山行(二)/友仁、漢詩習作々品 春日山行(二)/友仁、漢詩習作々品 春日山行(二)/讓友、漢詩習作々品 春日山行(二)/讓友、漢詩習作々品 春日山行(二)/漱石、漢詩習作々品 春日山行(二)/漱石

06 ソ聯の民族問題(五) 民族政策の合理化
07 珊瑚樹 獨兵站部隊 華華しいその活動
08 日活スターが實演
09 新刊紹介
10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 滿洲事變十周年記念日 盛大な祝賀晚餐會 高松宮殿下台臨の下に頭條新聞

【東京發同盟】時局下思出も特に深い滿洲事變十周年記念日の十八日午後六時半から駐日滿洲國大使舘主催の滿洲事變十周年記念並にタイ國、ブルガリア國、フインランド國及びデンマーク國の滿洲國承認祝賀晚餐會が帝國ホテルにて畏くも高松宮殿下の台臨を仰ぎ奉り豐田外相、東條陸相及川海相の各大臣及び外陸海首腦部、荒川對滿事務局次長、柳川翼賛會副總裁、石渡事務總長、永井東亞部長、鈴木企畫院總裁、富田內閣書記官長、大橋忠一、星野直樹兩氏、植田謙吉、菱刈隆、本庄繁、土肥原賢三、小磯國昭各大將、鮎川滿業總裁、オツト獨大使以下公使參事官武官、インデルリ伊大使以下參事官武官、陳博文中華民國公使以下參事官武官、ヴイグ、スペイン公使、バクレスコルーマニア公使、イドマン、フインランド公使、セナ、タイ國大使、ベーテイリツエ、デンマーク公使等の內外顯官名士約百七十名參列して盛大に催された高松宮殿下には午後六時三十分季大使のお出迎へを受けさせられ會場に御到着各大臣、各大公使及び簡任以上の滿洲國大使舘員に單獨拜謁を賜はり同六時四十五分頃一同起立奉迎裡に宴會場に御着席あらせられた、かくてシヤンデリアの下に宴は開かれ李大使酒杯を擧げて大日本帝國天皇陛下の聖壽を壽ぎ奉り次いで殿下には酒杯を擧げさせられ滿洲國皇帝陛下の御健康を御祝福遊ばされ李大使再び酒杯を擧げて高松宮殿下の御健康を御祝福申上げた次いで李大使御挨拶を述べ豐田外相來賓を代表して答辭、オツト獨大使が各國使臣を代表して祝辭を述べ滿洲國のために乾杯終つて宮殿下には午後八時五十分頃御歸還あらせられた、なほ右式中午後八時二十分一同一分間の默禱を捧げたが同時刻全國民もラジオその他に依り一分間の默禱を捧げたが引續き東條對滿事務局總裁は同ホテルからラジオ放送を行つた

02 豐田外相祝辭 世界新秩序建設の魁
03 明治神宮、靖國神社に參拜 李滿洲國大使
04 中華民國大使館付武官 後任は野田中將
05 南太平洋で奇襲艦狩 ノ米海軍長官言明
06 一戰を辭せぬ(必要とあらは) 米國在鄉軍人大會宣言
07 重慶側のテロ 斷乎剿滅を與ふ 南支軍當局談
08 敵第九戰區參謀 雷洪然歸順
09 事變の意義再確認 李滿洲國大使が挨拶
10 東亞の黎明を示現 滿洲事變回顧して 東條陸相所感を中繼放送
11 日滿は興亞の中核體 大日本興亞同盟聲明
12 防船網を敷設 米の重要港灣入口に
13 流失ソ聯機雷で 朝鮮帆前船沈沒 ソ聯政府に嚴重抗議
14 感慨深い二個年 豐田新吳鎮長官談
15 國府駐伊大使 吳凱聲氏を選任
16 莫斯科會談のソ聯側代表
17 風水害對策費 更に六百萬圓の 經費支出の豫定
18 重慶テロ事件 南京驛で發生 無辜の中國人四十三名死傷
19 米の大增稅案 兩院通過
20 中立法の廢止 論議されん ヂ民主黨議員談
21 三提督略歷
22 港灣運送業の 統治方針要綱
23 防禦力は完璧 クーパー尚書が 新嘉坡から放送
24 今日の天氣
25 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 奉公會諸委員會の運營社說

皇民奉公運動は發足して以來未だ半歲にも達せざるに、早くも全島津津浦浦に至るまで、相當活潑なる動きを見せてゐるは洵に喜ばしき趨向と謂はねばならず、斯くの如き順調なる波に乘つて、今後着着と國策の線に沿ふ各種施策の力强き推進が期待されるが、皇民奉公會中央本部に於ても最近頓みに活潑化し慎重に具體案を練つてゐるやうである。特に生活部の如きは島民生活文化の廣汎な併かも切實な諸部門を對象とするだけに施策上洵に容易ならざるものがあり、周到にして綿密なる調查硏究を必要とするのみならず、立案の上に於てもあくまで慎重に慎重を重ねなければならないがしかも時局の要請に依り可及的速やかなる施策の推進を期せられてゐるため、中央本部に於ては各專門委員會を活用して具體策を諮ふ事となつた。目下婦人委員會、娛樂委員會、厚生委員會の三つがあり、いづれも活動を開始して、真劍に硏究を進めてゐる模樣である。

これらの各種專門委員會は云ふまでもなく夫夫の部門に關する諮問機關であるが、構成員がいづれも官民各方面の斯界の適任者であるだけに、其の成果は期して俟つべきものがあると云はねばならない。殊に各委員會の運營が、從來に見る如き豫め具體的原案を提示し以て形式的に其れを審議答申せしめるといふ行き方ではなく、單に或るテーマを擧げて諮問するといふ極めてブランクな行き方であるため各委員會はここに始めて自由奔放に自己の創意と蘊蓄とを傾けた新體制に相應しい適正なる答申を行ひ得るのであるそれだけに各委員會は責任の重且大なるものがあり、各委員も自ら從來の各種委員會に於けると異りたる心構へと覺悟とを持たねばならない。同時に各委員會に諮問するところのものは、いづれも島民生活文化部面に關する切實なものばかりであり、之に依つて得た答申は直ちに採つて以て施策となり、實踐に移すべきものなるが故に十二分の慎重を要すべきは云ふまでもない。

前述の如く婦人、厚生、娛樂等の各委員會は、要するに皇民奉公運動の本旨に基き銃後島民生活體制の確立を期せんがための具體的實踐案、換言すれば島民生活部面に於ける、生活、文化、娛樂、保健衞生等の刷新改善を行ふと共に或は新方策を考究し積極的助長に依つて新生活體制を樹立せんとするものであるが、當象それ自體がいづれも永年の間民眾の生活心理に深く根ざした風俗習慣に關するものであるが故に、之が改廢刷新は頗る困難なものであらねばならない。兎角時局の影響に依り功を急ぐの餘りに、忽ち飛躍的理想論を揭げて斷案を下すが如きは、現實の事情や其の實際的效果を無視するの結果になりがちであり、實際に卽しつつ事の緩急に從ひ漸を追うて刷新改善を加へて行くことは、或る程度蓋し止むを得ないことであらう。而して全然新しきものを與ふることの勞多くして效少なきよりも、在來のものを再檢討して短を棄て長を取り更に加へるところの溫故知新こそ、遙かに適正にして效多きを收めるの所以ではなからうか敢へて各委員會の一考を煩はしたい。

02 本社主催 滿洲事變十周年記念 大講演會と映畫の夕 公會堂で狂熱的盛況報社消息
03 一億銃執る氣持で 山本事務總長が熱辯
04 事變意義再認識を強調 荒木警務局長が獅子吼
05 “感激歡喜”の姿 映畫“島民皆兵”の封切
06 當時の興奮を追想 全滿は事變記念日一色
07 倍額增資問題は近く實現 歸臺した加藤社長談
08 全體的討論終る 娛樂委員會各分科委員を依囑
09 ときのこゑ
10 青年の重責強調 高校で井上少將が講演
11 “譽れの家”を表彰 一家二名以上の戰死者
12 晴の開所式擧行 新竹市中堅女子訓練所
13 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 東西兩軍に分かれ 實戰宛らの攻防戰 高雄の滿洲事變十周年記念日
02 精神力で克服 手足不自由の白衣勇士
03 真摯な研究發表 臺中州第二回方面事業研究會
04 森田知事甘蔗植付視察日程
05 溫い救ひの手 南洋の第二世に
06 市營住宅三百戶(高雄) 三ケ年繼續で新築
07 感激の啞生献金 熱誠迸る愛國美談
08 新しい商業道德 臺中州で樹立運動大會
09 臨戰體制座談會(四) 滿洲事變十周年記念
10 “見せる教育” 高雄市で幻燈を使用
11 ゴミ箱自給肥料 生產擴充の快ヒツト
12 遺家族慰問大盛況
13 一周忌に献金
14 北斗郡保安林の落葉を集め 堆肥の增產企圖
15 幹部鍊成會 奉公會屏東郡支會
16 新高郡保正壯丁團長會議
17 滿洲事變記念日 朴子街の行事
18 浮塵子の被害 廣谷廳長が撲滅指導
19 米山耕造收賄事件公判
20 無罪嘆願書を提出
21 新化穀粉製造業組合創立さる
22 屏東郡の定期事務監查
23 屏東產組協會の實務競技會
24 嘉義郡のダム 來年早早工事着手
25 學校教員懇談會日程變更
26 彰化市振評議員會
27 鹽糖案內工場 耕作者と紛爭
28 新化部落會集會所將に落成
29 漢藥配給組合 新化で創立
30 大工仲間が殺傷
31 人事・往來
32 地方便り
33 今日の映畫
34 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 本島硫黃の採收 近く企業化せん 藤倉鑛業の高橋氏來臺
02 小麥粉配給懇談會 けふ蓬萊閣で開催
03 臨戰體制に則應して 臺灣鐵工統制協會を創立
04 臺灣肥料配給組合定時總會
05 合同鳳梨近く 臺南出張員設置
06 船舶輸送力增大に 吃水線を引上げ
07 吃水線を引上げとは何か?
08 貿易統制令施行規則第十條により 物品名を指定(三)
09 浮塵子驅除用に 東部へ石油を急送
10 雜貨等計畫輸送で 關係船會社が懇談
11 時局と商業人の覺悟(二) 經濟統制に對する 獨逸魂に傚へ/樂滿物價調整課長
12 鳳梨を原料に 諸工業品を製造 合同バイン新計畫
13 代用燃料として アルコール新に登場
14 商況 十八日後場
15 ラジオ
16 臺灣人蔘卸商組合定期總會
17 灣糖フルフラール工場 年內に完成せん
18 照明燈
19 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 岳陽南方の作戰開始 陸海軍協力の下に
02 洞庭湖畔の敵鎮爆擊
03 洞庭湖南岸に敵前上陸
04 新墻河ライン制壓 早くも潼溪街を占領
05 新墻河は 湖南四大河の一
06 新墻完全確保
07 皇軍攻擊の矢面に 拜降薛岳再び立たさる
08 圖像:精悍の氣を兩翼に漲りて奧地の空を征く海鷲の勇姿
09 南へ南へと猛進擊
10 陸鷲活躍
11 湘蔭北方に敵前上陸
12 營盤橋に突入
13 着着戰果あぐ
14 ソ聯極東地方最近の 政治的、軍事的情勢 UP特派員上海よりの情報
15 生鮮食料品の配給圓滑化へ 日本商工會議所三建議案提出
16 滿、西兩國間に 友好通商航海條約調印
17 ソ聯に既に一千萬弗供與 米財務長官言明
18 勃艦の通過要請 トルコ政府に對し
19 勃の回答は反駁 モロトフ外相言明
20 赤土軍衝突 イ、土國境に於て
21 許可制實施地域 港灣運送業等統制令の施行 遞信省告示で指定
22 獨軍戰果を擴大
23 南部戰線急展開 獨軍聯絡遮斷に成功
24 英國濳水艇P卅二號は沈沒か
25 司法次官更迭 後任は大森洪太氏
26 生拔きの司法人 隨筆家で通つてゑる
27 明日の天氣
28 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 盛大に多彩な催し 日獨伊三國同盟締結一周年記念日に
02 興亞大行進曲 “亞細亞の力”を選定 來る神嘗祭に初公開
03 軍司令部で競泳 あすプール開き
04 酒井海軍武官要務の為南下
05 陸海軍集會所 落成式を擧行
06 殉國の英靈に默禱 北支各地の事變行事
07 蒙疆地區の記念日
08 在鄉部隊慰問 學童に代つて校長等一行が
09 十九日の志願者
10 肥料大量增產へ 基隆市郡で大車輪
11 肥料增產督勵に三輪知事蘭陽地方へ
12 御救恤金一封を賜はる 山陽線罹災者に
13 滿洲事變十周年記念(完) 異鄉に仰ぐ日章旗 事變後初元旦の感激!
14 恒例の慰靈祭 廿三日に鄉軍基隆市分會で執行
15 物價統制協力對策を樹立 新竹州で協議
16 義勇訓練に大童 船腹不足で物價は鰻上り ニウジランド近況
17 眼の記念日 全國の眼科醫活動
18 豆畫伯の現地寫生會 けふ秋色濃やかな植物園で
19 鄉軍支部武道大會 廿三日臺南射擊場で
20 四結驛昇格祝賀會
21 基隆市空訓打合會
22 責任者機關士を強制處分 列車追突事件
23 人事・消息
24 今夜の放送
25 商況 十九日前場
26 迫る“黑い太陽” 地の利港都で早くも大騷ぎ
27 強行軍を實施 臺灣魁挺身隊員
28 岡總力戰研究所 主事等一行來臺
29 大屯山市民大眾登山會 廿一日に開催
30 模型飛行機滑空競技參加申込 廿三日迄受付る
31 臺北秋競馬 廿七日から開催
32 映畫會を開催
33 頂湖尾山行
34 末廣校物故職員兒童慰靈會
35 高橋猪之助氏逝く
36 訃文:高橋猪之助、高橋ハマ子
37 興南案內報社消息
38 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 養護學級 經營の實際(一) 明治國民校を訪ねて
02 生活文化 生地を守る洗濯 長時間にすんなり作用する 過硼酸ソーダの利用
03 すだれの藏ひ方
04 潤ひ輝く小麥色 健康な皮膚に缺く事の 出來ぬどタミンAの攝取
05 國語學習 虫の相談/神戶雄一
06 圖像:大空へ科學する童心(其一)
07 リカウナコグマクン
08 かあいい園兒 たちの献金
09 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 九月の思ひ出(二)/田畑修一郎
02 甘蔗から可塑物 通俗な科學講話
03 化學者未來記 フランシス、カーチス
04 そよ風 廿日大世界で
05 心聲/黃可軒漢詩

次雪漁兄之南京原韵/謝尊五、和雪漁社長留別之韵/陳清秀、秋日過文山有感/林夢梅、秋日過文山有感 其二/林夢梅

06 海川に進む科學 まづ海底の開拓から
07 珊瑚樹 幼年海軍志願兵 戰爭の中の子供
08 ジエロニモ 廿日國際館で
09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 新合祀の諸英靈 陸海軍兩省より發表頭條新聞

【東京發同盟】事變下八度目の靖國神社秋の臨時大祭は來る十月十五日の招魂祭に續いて十六日から六日間軍事參議官西尾壽造大將を臨時大祭委員長として嚴かに執行はれるが豫ねて陸海軍兩省から手續中だつた新合祀の英靈につきこの程御裁可あらせられ合祀仰出されたので十九日午後陸海軍兩省からその氏名が發表された、新たに祭神の列に加はる護國の英靈は滿洲事變並に支那事變で昭和十四年六月末迄に戰死戰病死公傷死を遂げた軍人軍屬で陸海軍合せてその數一萬五千十三名に上つてゐるその內陸軍側は支那事變合祀者の田路朝一陸軍中將外一萬四百九十九名同特別合祀者(病死)佐藤尚信陸軍大佐外三千六百五十五名、同滿洲事變關係合祀助川啓爾陸軍大佐外五十名、同特別合祀渡久雄陸軍中將外四百四十二名で海軍側は支那事變關係の合祀者堤恭三海軍中佐外百八十八名、同特別合祀百六十九名、滿洲事變關係合祀はなく同特別合祀三名である、今春迄に靖國神社に合祀された祭神の數は二十萬八千七百七十六柱で今回の合祀者を加へると二十二萬三千七百八十九柱に上る、尚今回の合祀者の中には鐵道職員七名、半島出身の通譯等十一名、白衣の天使五名も加はつてゐる

02 汨水を一擧に渡河 南岸太子河に進出
03 敗敵を急追又急追
04 無血渡河に成功(新墻河)
05 擊破された 敵軍諸部隊
06 大擧長沙を急襲爆擊
07 潰走する敵に巨彈
08 黃沙街で粵漢線遮斷
09 汨水線も崩壞に瀕す 重慶抗戰陣營に一大警鐘
10 天皇陛下に拜揭 武勳輝く五將軍
11 圖像:大鵬征く
12 赫赫の戰果と偉勳 意義深い「翼の日記」に 荒鷲の戰績を回顧
13 洞庭湖南岸の敵據點を覆滅
14 長樂街に突入
15 表裏一體の推進に 總督府、奉公會懇談會 二十四日先づ第一班打合
16 總督府辭令
17 臺灣航空協會設立 日高航空課長語る
18 襲來敵機擊退 臺北州第二種空訓 蘭陽トツプを切つて開始
19 青年學校查閱 各州廳の日割決定
20 本日の天氣
21 廣告報社消息
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 食生活の改善就いて社說

普通の「衣食住」なる言葉に對して本島には「一食二穿」卽ち一に食、二に衣と云ふ諺がある。暑い臺灣に生活する本島人の人生觀として衣よりも食を大切に考へるのは蓋し正しい生活態度であらうだから食に關する硏究も相當堂に入つたもので、臺灣料理は變化に富み、材料の組合せに依つて凡ゆる種類の味を出し、內臺人士に喜ばれ、何時食べてもあきが來ない。而も美味しいばかりでなく臺北州支部生活部長杜博士の指摘せる如く極めて衞生的で材料の使用に殆んど無駄がないと來てゐるから正しく戰時體制下に於ける理想的な料理として大にその技術を誇りとしてよいであらう。併しながら吾吾はこの理想的な料理を果して合理的に科學的に用ひてゐるであらうか。杜博士は料亭に於ける宴會の臺灣料理を分柝し、現下急迫せる糧食政策及び榮養學的見地から再檢討し、料理の量と質に於て尚幾多改良刷新すべき點があることを强調してゐる。卽ち第一に料理の數と量が多過ぎる。一棹料理の熱量一八◯二九カロリを八人乃至十人で食べると非常に過剩になり、熱量を無駄に攝取することになる。第二は料理の質の問題で、動物性蛋白質が多過ぎて餘り多く食べると大部分は腸內で腐敗し、有毒物を成し、高血壓の原因となつたり、或は一度吸收せられても利用せられずに、徒らに尿中に排泄して仕舞ふばかりでなく、却つて胃腸、腎臟、肝臟の負擔を過重ならしめるのである。

以上杜博士の指摘せる如く吾吾は理想的な料理を必ずしも合理的に且つ科學的に用ひてゐないことが分る。然らば之は如何なる事情に基くであらうか、吾吾は之を儀禮的な慣習と榮養に關する科學的知識の缺乏から來てゐると見なければならぬ、卽ち料亭の宴會ばかりでなく、家庭に於ける酒宴に於ても、主人は料理をお客の食べ切らぬ程多く出すことを儀禮とし、お客の方にもたとひ美味しくても全部食べ盡さないで多少殘すことを儀禮としてゐたのである。之が一棹の料理を十八品、廿品、廿四品と數を增加し、又一品の中にも出來る丈量を多くすることを上等の料理とし、主人の誠意を示す尺度としたのである。且つ料理人に於ても材料の榮養價と人體に及ぼす關係については、殆んど無知に近いと云つてよいから、只珍味佳肴に全力を注ぎ、合理的な料理の配合に意を用ひなかつたのは寧ろ當然である。かくて宴會料理は徒らに消化不良、胃腸カタールになり易い原因を造るばかりでなく、全島に於ける料亭の宴會の為に莫大なる動物性蛋白質、卽ち肉類が浪費され、島民の日常生活に不可缺なる家庭用肉類の不足を來してゐるのが現在の實情である。國民全體の食糧の節約、配給の合理化を强調されてゐる今日、かかる不合理な浪費を何時までも放任して置くべきではないであらう。

そこで杜博士は今迄の宴會で無駄に攝取してゐる高價の肉類を節約して、含水炭素の多い安價な米を合理的に補充する宴會料理四種を考案提唱し、全島に呼びかけたことは誠に時宜に適した提案であり、且つ科學者杜博士でなければやり得ない貴重な硏究であると推稱せざるを得ない。從つて各料亭業者も、取締當局に於いてもこの貴い硏究を無にせず、これらの試案を參酌し、出來る丈早く合理的な宴會料理を全島に普及さすべく指導すべきであらう。最後に杜博士は宴會に附隨した事項として資源の愛護と酒害を避ける為に節酒勵行と献酬廢止を提唱してゐるが、酒の献酬は元來本島在來の慣習に非ずして內地人との接觸に依る影響と見るべきであらう。在來の宴會は料理を換へる每に主人より一應の勸めはするが決して献酬はしないのである。この際矢張り本來の慣習に從ひ、各自適量の飮み方をする方が合理的であらう。要するに現下に於ける生活の科學化は科學者の協力なしには、仲仲實現難であるが、同時に科學者の硏究も生活化されて始めて、その價値は一段と光つて來るのである。從つて宴會料理に止まらず、進んで吾吾の家庭生活に於ける日常食品の科學的分柝と硏究を行ひ本島の實情に卽した合理的な日常献立までも作製し、一般の參考に供されんことを切望して止まない次第である。

02 尊き興亞の礎石 臺灣關係合祀廿五柱
03 譽の遺族感激を語る
04 けふ航空記念日 一億國民の目・耳へ 大空への關心を喚起
05 全島航空一色に 豪華多彩けふの行事
06 興亞の英靈內地へ凱旋
07 空の祭典前奏曲 昨夜の“航空の夕”盛況
08 戰歿者慰靈祭
09 送迎者受付の 待合室使用禁止 鐵道部から通知
10 保健館近く誕生 結核の豫防と撲滅へ 初代館長に牧野博士
11 點字慰問の 感激三重奏 盲啞學校生徒の献金美談
12 高砂丸無電
13 人事・消息
14 家政女生徒 陸海軍に献金
15 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 新高港と睨み合ひ 臺中を工業都市化 委員會を設けて促進
02 澎湖で強步大會 滿洲事變記念行事
03 新巷では献金募集
04 鶯歌街の志願兵 十七名の多きに達す
05 農作物心配なし 嘉義地方に降雨
06 彰化臨時市會 十八日公會堂で開催
07 「玉穗」「美園」「牡丹」 お山に美しい蕃社名
08 朴子では 國語演習會
09 青壯年の國民登錄 府企畫部勞務課長談
10 桃園街の行事
11 統制經濟の特質 新商業道德樹立運動大會 森田知事大獅子吼
12 大溪皇楯隊誕生 滿洲事變記念日に結隊式
13 頑敵“浮塵子” 最後の一匹まで擊滅
14 大溪防衛團編成替強化
15 興亞青年意氣軒昂 蘇澳軍聯青查閱
16 鎬を削る熱球譜 廿一日より花蓮港で奏る
17 奉公會女子訓練員座談會
18 蘆竹庄魁隊 雄雄しく誕生
19 燒夷彈何物ぞ 各團員の活躍で無事 竹東第三種空訓終る
20 花蓮港の青年體力檢查
21 新化郡に四人斬 加害者は割腹自殺
22 消息
23 地方便り
24 今日の映畫
25 慰問袋三百箇 屏東愛婦作成
26 慰靈法要を執行 竹山精忠烈士碑前で
27 牛の繫ぎ飼ひ 堆肥の自家製造に
28 自己肥料增產に拍車 海山郡の活躍目覺し
29 蘇澳產組で 廿周年記念式
30 改正價格統制令座談會
31 防諜劇を公開 安定庄の新しき試み
32 臺南州警察部遠乘會
33 奉公會大溪分會 各部落常會開催
34 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 雜纖維統制強化に 近く配給統制規則公布
02 臺灣雜纖維統制組合 近く創立總會開催
03 日滿支統一貨物 等級制近く全部採用
04 港灣運送統制令打合會 廿四日遞信部で開催
05 內地の稻作は 平年以上の豫想 梅原產協主事の便り
06 高雄市民の代用食調查
07 新竹州下第二區 バス合同完了
08 屏東、旗山潮州三郡下 稻の發育順調
09 蘭陽のバスの合同 十月中完了の見込
10 木原交通局參事廿一日上京
11 經濟手帳
12 照明燈
13 時局と商業人の覺悟(三) 新商業道德の樹立/樂滿物價調整課長
14 ゼニスパイプ 鳳山工場を設置
15 船員の諸手當を 給料に繰込む
16 商況 十九日後場
17 ラジオ
18 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 獨軍キエフを占領 ウクライナの首府
02 獨ソ戰一大活況か キエフ占領によつて
03 大包圍圈が完成 全面的大攻勢に入る
04 赤軍捕虜百八十萬 獨軍開戰以來の戰果發表
05 對ソ援助は急務 ア海相の演說
06 ソ聯戰況發表
07 米も對ソ援助促進を計畫
08 租稅減免、徵收猶豫 勅令案要綱閣議で決定
09 租稅減免徵收 猶豫適用範圍
10 南方委員會設置(總督府に) けふ委員、幹事發令さる
11 南方委員會規程
12 十六年度實行豫算 本月一杯で決定 高砂丸入港 中嶋財務局長歸る
13 仙臺地方海軍 人事部長更迭
14 中教出版會社 設立に決定
15 水滸傳(508)/黃得時;榎本真砂夫
16 綜合防空訓練 十日間繰り上げて 十月十二日より實施
17 鐵鋼統制會 三社を合併
18 明日の天氣
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 誓へ・航空報國の誠 科學せよ明日の“航空日本”の建設 長谷川總督・力強き放送
02 往け!今ぞ一億大空へ 繰展ぐ翼日本の姿 臨戰の秋・世紀の航空日
03 空の殉難者に捧ぐ 臺北飛行場で慰靈祭擧行
04 嚴かな航空祈願祭 臺灣神社で執行
05 航空功勞者表彰 意義深し全國各地の催し
06 防衛會議開く
07 白衣の勇士慰問 大橋一區青年團
08 近郊住民福音 各バス共復舊
09 國民防空の歌 守れ・我等の戰場
10 來たぞ・日食の異變 基隆觀測隊に磁石の變化
11 無敵陸鷲の偉容 地上に呼應して大編隊飛行
12 基隆防空協會結成
13 靖國神社境內 防空訓練區域から除外
14 故田路中將 遺兒の感激
15 軍司令部プール開き けふ盛大に擧行
16 明日の日食 準備はOK 手具脛を引いて待つ 石垣島の觀測陣
17 天文學の權威 山本博士一行觀測に來臺
18 分娩費貸與案 きのふ最後決定
19 今夜の放送
20 商況 二十日前場
21 明日の天氣上乘 日食觀測に西村博士大鼓判
22 三人に一人死ぬ 母御に注意して欲しい 基隆市の幼兒死亡率
23 在日英人引揚 輸送船安徽號 廿三日橫濱入港
24 產組實務競技會
25 驛長異動
26 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 養護學級 經營の實際(二) 明治國民校を訪ねて
02 生活文化 子供の讀物(二) 漫畫への興味は 教育上の一問題
03 藥の與へ方 先づ味調べて工夫
04 粥腹で心身鍛鍊 鹽分を十分攝れ 汗となつて鹽分缺乏を起す
05 國語學習 草を刈つて 國防献金
06 メヅラシイ フタゴノイチジユク ミツケタヲヂサンメヲパチクリ
07 飛行機の祖先は日本 空飛ぶ機械を考へた人人
08 圖像:大空へ科學する童心其二
09 豆智識
10 南瓜の炒め燒
11 閉め切るは惡い 掃除にこの要領 病人の室への注意
12 着物のお古
13 天ぶらの 上手な揚げ方
14 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 今日の科學 太陽を科學する(三) 二十一日は皆既日蝕
02 九月の思ひ出(三)/田畑修一郎
03 工場詩(二)/陳千武
04 心聲/黃可軒漢詩

過網溪別墅席次題似嘯霞社兄/小維摩、論畫 四首/小維摩、論畫 二/小維摩、論畫 三/小維摩、論畫 四/小維摩、秋夜煎茶口占/小維摩

05 河川に進む科學 趣味の通俗科學講話
06 珊瑚樹 鬪牛試合幕切 獨某週刊の報道
07 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 南支軍作戰を開始 余漢謀麾下に大鐵槌頭條新聞

【廣東二十日發同盟】南支軍報道部九月二十日午後三時發表 南支軍は九月十八日東江右岸地區增城、福和墟方面及び神岡、花縣方面より各有力なる部隊をもつて一齊に作戰を開始し所在の敵を擊破しつつ目下逐次戰果を擴張中なり

【廣東二十目發同盟】木庭、橋田、野口、落合、高澤、吉見その他南支軍精銳諸部隊は中支方面に於ける湖南作戰と呼應し十八日を期して廣東東方增城、福和墟、神岡、花縣方面より一齊に行動を開始、東江右岸並に廣東北方地區に蠢動する第四戰區余漢謀麾下の敵に對し猛攻を加へつつあるがわが奇襲に早くも逃げ足立つた敵は隨所にわが軍の好餌となり潰亂狀態を呈してゐる。

02 敵戰意を喪失
03 四萬の敵軍を擊破 岳南地區覆滅戰進捗
04 磊石山、新市を占領 郭家灣附近をも確保
05 新市附近を猛攻開始
06 粵漢線を遮斷 鐵環を壓縮
07 我各部隊の大戰果
08 通城附近敵軍を 急降下掃射
09 敵必死の足搔き防衛第三ライン構成
10 湘江を完全に壓制
11 一擊で敵は潰走 敵軍隊の腐敗甚し
12 圖像:陸鷲の大編隊飛行
13 文化的事項要旨 大東亞共榮圈建設に伴ひ
14 獨奇襲艦大破說 パナマ西方某地點で
15 米官邊は沈默
16 ル大統領も沈默
17 獨爆擊編隊 英商船を擊沈
18 獨ソ戰況一大進展 赤軍の地位最大危機に直面
19 空輸步兵大隊を設く スチムソン陸軍長官言明
20 米豫算局立法 促進方を要請
21 官民懇談會 港灣新統制施行に關し
22 大規模戰續行不能 ソ聯、工業地帶を失ふ
23 心理的影響絕大 キエフの陷落で
24 ソ聯の抵抗力に 米、尚望みを繫ぐ
25 獨當局發表 キエフ占領
26 ソ聯發表戰況
27 今日の天氣
28 廣告報社消息
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 本島戰時金融の確立 臺灣金融協議會に期待社說

最近臨戰體制の一翼として國內戰時金融の確立を要請せられ、其の現はれとして內地では旣に全國金融協議會を設立して着着活動に移行しつつある事は周知の通りである。島內に於ても之と呼應して島內各銀行及信用組合を網羅した臺灣金融協議會を結成し、近く具體的活動に入らんとしてゐる。蓋し金融新體制は戰時經濟の最も遲れたる部門であるが、何しろ金融機關の數が少なく普通の商工業者に對する繁雜な統制に比し比較的に行はれ易いものである。然し事態が旣に金融機關の自由主義的利潤追求を許さず、飽く迄も戰時經濟運行の血液として再編成の必要に迫られたのである。

申す迄もなく戰時經濟の核心とするところは戰爭に必要なる各種軍需品を豐富に生產し、更に之を諸運輸機關を通じて支障なく供給し得る事である。金融方面としては上記生產運輸諸機關に對して其の設備及運轉資金を出來る丈賄ひ以て生產力の維持擴充に輔佐すべきである。更に進んで國家の要請に基き設備の新設擴張を要する場合に金融機關として出來る丈協力しなければならず、又政府としても融資命令を發する場合も起らう。此の結果或は資金の固定を來し或は回收難に陷る場合も起る虞れなしとしない。之に對して政府としては或は債務及社債の元利保證並に手形引受制度等の形を以て金融機關の安全を確保すると共に、中央銀行を命じて資金供給の路を開かなければならない。

斯くの如く臨戰體制下の金融機關としては最早從來の如く利子の高いところ、又は安全確實なところ、若くは短期なところのみを目掛けて融通する事を許さず、換言すれば自由主義的な利潤追求を否定して國策の線に沿はざるを得なくなつた。從つて金融機關としては其の先決問題として相互の組織化と相俟つて無用の競爭を根絕し、更に經營を合理化して資金原價の低下を圖るべきである。唯此處で問題なのは從來の商業銀行は何時でも引出し得る資金を預金として受入れてゐるから、上記の如き使命を果すには必要に應じて中央銀行が適切な援助を與へなければならない。此の點から見て中央銀行としての使命が益益加はつて來た事は明かである

飜つて本島の實情を見るに軍需工業として未だ發達してゐないが、南方の兵站基地として必要な物資の生產供給及原動力たる電源の供給等の諸方面には今後資金の需要が增加すべき狀態にある。勿論此等の金融は一部內地の供給に仰がねばならないが、島內としても出來る丈不急の融資を抑壓し以て戰時に必要な資金の供給に集中すべきである。島內の信用組合も食糧の增產資金を充分に供給し、一般の消費資金又は土地投機資金の貸附を手控えしなければならない。近く具體的運用に乘出さんとする臺灣金融協議會は此等諸問題を取上げで雄雄しく戰時金融の確立に邁進せんとしてゐるから、吾人は其の成果に對して多大な期待を持つものである。要するに當面の金融機關としては、從來の利潤追求的態度を清算し公債消化機關として將又戰時金融機關として此の際急角度に其の經營方針を轉換し以て臨戰體制の確立に備へるところがなければならない

02 皇大神宮假殿遷宮 御正殿御修理のため
03 田邊內相謹話
04 黑衣太陽の神秘 就めよ!我が觀測陣 世界學界で成果を待つ
05 地滋氣の變化を 京大班で究明
06 圖像:日食觀測陣
07 電波と日食の 影響に新實驗
08 石垣島の 日食通過時間
09 日食時に於ける 農業氣象の關係 大屯平で共同觀測
10 第十二回明治神宮 國民體育大會總裁 高松殿下を奉戴 御聽許の御沙汰拜受、厚相謹話
11 愈愈翼贊奉公に挺身 臺北市南皇民奉公女子訓練終る
12 航空協會披露
13 ときのこゑ
14 靜穩な日和を 南昌隊で熱願
15 宜蘭農林と高女 大里海岸で觀測
16 臺灣作劇翼贊會 文化報國に新發足
17 大新竹市の建設 臨時市會を召集
18 新紀錄續出 軍司令部プール開き
19 十三名志願
20 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 黑い太陽へ挑戰 けふぞ皆既日食 食甚午後一時四二分五秒
02 臺中の觀測
03 黑眼鏡の注文殺到 嘉義のアマチユア觀測者
04 國講講師養成所終了式
05 關仔嶺に終止符
06 彰化奉公青年隊 十九日盛大な結成式
07 今秋こそは豐年祭だ 甘蔗耕種改善を視察して 一番ケ瀨知事語る
08 靖國合祀の光榮 感泣する花蓮港の遺族
09 第二回航空日に當りて 長谷川總督の放送內容
10 司法保護事業大會 きのふ臺中市公會堂で開催
11 繰展ぐ“空の祭典” 高雄市の航空記念日
12 田中校の生徒 六名が奮つて志願
13 高雄市に文化季 明治の佳節をトし
14 竹山奉公青年隊
15 山地教育事務研究會
16 浮塵子撲滅用の石油到着
17 新商道德の樹立 彰化市の實施行事
18 地方便り
19 陸上競技花蓮港團出北
20 曾文郡治水事務所出張所 屏東市に設置
21 碧空に妙技展開 滑空競技會大盛況
22 推進隊員の合宿訓練
23 お山の美談 病床の警官に見舞金
24 六校の爭奪戰 中等野球けふ華華しく開幕
25 今日の畫映
26 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 東臺の浮塵子被害 極力驅除に沒頭 入鹿山技師歸來談
02 鐵道繁忙期に對處 砂糖輸送打合會開催
03 稅關鑑定官會議 來る廿九、卅日に開く
04 臺灣勸業無盡 新專務に期待
05 政策轉換に伴ひ 貿易業者を統合
06 セメント代用に 石灰を製造
07 時局と商業人の覺悟(四) 新商業報國運動 內地各方面に抬頭/樂滿物價調整課長
08 島內各主要都市の 芭蕉配給、更に圓滑化
09 貿易統制令施行規則第十一條により 調整機關等を指定(一)
10 港灣運送統制令 十月一日より施行
11 石炭の販賣價格 近く值上げを斷行か
12 臺灣青果聯合會 月例會を開催
13 臺北州一期籾の集荷狀況
14 照明燈
15 北濱雜觀
16 ラジオ
17 十月積雜貨輸送順位 廿五日の協議會で決定
18 新竹米穀事務所 來る廿四日上棟式
19 アルコール使って 局營バスを試運轉
20 廣告
第08頁
日刊第1版
序號 標題
01 一大包圍戰を開始 南支軍精銳戰果を擴大頭條新聞

【東京二十一日發同盟】南支軍九月二十一日午前九時發表

我軍の有力なる部隊は昨二十日朝來西江方面に一大攻勢を敢行目下戰況は我に極めて有利に進展しつつあり

【○○前線二十一日發同盟】南支軍精銳部隊は二十日未明行動を起し西江下流右岸地區に一大包圍戰を開始した、西江方面より前進せる諸部隊は逐次正面の敵を壓迫、戰果を擴大中でその一部は駿足を駈つて敵の背後に挺身し退路を遮斷、窮鼠の敵は數線に亘る峻嶮なる地形及び防禦設備を恃んで頑强なる抵抗を試みつつあるがまた別働隊は敵の背後を迂廻して目下○○方面に進擊しつつある、一方二十日未明海軍部隊と協力、南支那海西部の○○及び○○沿岸の敵前上陸に成功した諸部隊は所在の敵を驅逐しつつ猛進中である、天候は數日來小雨、曇天が續き蒸し暑く道は泥濘と化し將兵は異常な困難の裡に進擊しつつあるが士氣は頗る旺盛である

02 西江の掃蕩戰進捗
03 海軍部隊も陸軍に協力
04 軍需輸送抗日軍に鐵鎚(南支軍報道部長談)
05 磊石山、蝦湖山を占領
06 洞庭湖を制壓
07 山東省南部の掃蕩戰
08 天荊廟東西三里を確保
09 鹿角、九馬喙を占領
10 敵前で體驗する日食 單調殺伐な一つの潤
11 圖像:新墻河上流を強行渡河する鳥栖部隊
12 健全剛毅の體育繪卷 臨戰若人の意氣と熱、力と技 けふ神宮外苑で展示せん
13 鐵製品製造制限規則 けふ公布廿五日より實施せん
14 改正要綱と適用品目
15 聖恩旗旗手と選手代表決定
16 岡村指揮官 前線を視察
17 英海軍首腦二名土都着
18 秋季リーグ戰 法政、明大先勝
19 ソ聯軍の殲滅は 着着効果を擧ぐ
20 赤軍の殲滅を遂行 獨軍今後の作戰目的
21 ソ聯は今後も 苦戰を免れぬ
22 キエフ全市占領 ライへナウ將軍麾下精銳
23 キエフ防衛軍完全に降伏
24 キエフ放棄 ソ聯未だ發表せず
25 獨機の損害 八千五百機 ソ聯側の發表
26 輸送中の援英軍需品 ソ聯向けに變更決定
27 ソ聯落下傘部隊 勃國に降下殲滅さる
28 方廈門監獄長 視察に來臺
29 今日の天氣
30 廣告報社消息
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 神秘開く天空の華 待望の歷史的一瞬 放列陣一齊總攻擊 日食に挑む・科學陣の死鬪特輯
02 美觀コロナ出現 剎那!望遠鏡に喰ひつく 富貴角に歡聲擧る特輯
03 グランに電波躍る 電離層と低空反射層の觀測 淡水遞信省班の活躍特輯
04 圖像:總督、長官の日食觀測特輯
05 氣溫二度降 藤瀨教授語る特輯
06 動物園の異變 科學する入場者殺到特輯
07 學界への土產 微笑む山本博士語る特輯
08 圖像:日食觀測陣の活躍畫報特輯
09 本間軍司令官日食觀測特輯
10 長谷川總督 けふ大直へ 勤報青年隊訓練を視察
11 黑一色の皆既食 おぼろ月夜に變る基隆特輯
12 好結果を得た特輯
13 成功に雀躍 農業氣象觀測の 大屯平の鈴木、白鳥兩教授特輯
14 石井局長上京
15 廣告報社消息
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 白晝に星を見る 覆面の太陽へ眼の一齊射擊 きのふ島民科學する日
02 彰化市民廣場 近く工事に着手
03 叩込む“行と魂” 志願兵適齡青年訓練
04 高雄州影繪協會創立總會
05 城隍爺祭で賑ふ きのふけふの嘉義市
06 臺南州女教員大會 臺南一女講堂で開催
07 傷痍軍人遠乘會 ペタル踏んて神社參拜
08 航空藝術品展大好評(彰化)
09 御詠歌報國行脚 老ひの身にこの熱誠
10 內地視察青年團員を派遣
11 中等武道大會 臺南武德殿で
12 花蓮郡空訓終了
13 匿名の献金 桃園にさく美談
14 高雄州國語演習會
15 五結庄で 稗拔獎勵
16 今日の映畫
17 農產物檢查員 高雄州下各市郡に
18 嘉義軟式野球
19 屏東市區長會議
20 入場料を献金
21 賭博犯四十二名一擧召喚
22 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 貿易統制令施行規則第十一條により 調整機關等を指定(二)
02 ラジオ
03 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 皇軍の進駐今や一個年 日佛印關係の緊密化 政治經濟一段の協力が必要
02 佛印派遣軍に 優渥なる聖旨 將兵一同恐懼感激
03 南佛印西村部隊 月末に大規模な演習
04 危機は刻刻增加 泰首相中立を強調
05 蘆林潭を占領
06 陸鷲、敵集團を殲滅
07 陸海軍協同敵を追擊
08 廣東東北地區の 敵を虱潰しに擊滅
09 加藤駐佛大使 大島大使と協議
10 部落農業團體を單位に 農繁期共同作業を展開
11 農業技術協會の 事業計畫の概要
12 圖像:軍橋を渡り勇躍進擊する北野部隊(九月六日樸圻附近)
13 獨軍の東部作戰 最後の仕上げに急速調
14 獨軍アゾフ海に達す ク半島ソ聯軍の退路を遮斷
15 獨軍ド河下流に 敵前渡河に成功
16 英蘭合作機關を設置 ダフ・クーパー英尚書談
17 擊沈廿五萬噸 前週中の英船の損害
18 米の海員罷業 總罷業惹起の形勢
19 督府豫算編成 局部長會議で財務局長報告
20 水滸傳(509)/黃得時;榎本真砂夫
21 キエフの陷落 ソ聯も發表
22 明日の天氣
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 皇民鍊成の戰士激勵 長谷川總督けふ訓練所へ 勤行報國青年隊を視閱
02 挺身奉公を熱望 長谷川總督の訓示
03 臺北市臨時市會 追加豫算を原案可決
04 荒木警務局長 けふ蕃地視察へ
05 後藤府保安課長 愈よ明日着任
06 銃後婦人に期待 奉公會田中訓練部長 けふマイクで熱烈な放送
07 新竹臨時市會
08 回覽板を廻す 中央と末端の連繫を緊密に 中央本部から發行
09 圖像:長谷川總督勤報隊視閱
10 航空座談會 內臺航空の回顧(一) 安全感正に百パーセント 中川前總督の空路歸任
11 競ふ若人の熱鬪譜 神宮大會水上競技開幕
12 十九名が志願
13 子弟教育まで干涉 不法、新嘉坡官憲の壓迫
14 華僑勢力を驅逐 日昌丸が齎らすタイ國情報
15 行刑施設を主として視察 方廈門監獄長談
16 興安に炭疽病 不逞、某國の細菌謀略
17 今夜の放送
18 商況 二二日前場
19 大陸に“新日本農村” 渡滿の青年義勇軍一人立ち 六十六個村建設
20 淡水海軍墓地慰靈祭 あす現場てしめやかに執行
21 有田兵事部長 青年學校查閱へ
22 新竹州司法保護委員會
23 安南に日本語熱
24 お禮を献金
25 人事・消息
26 興南案內報社消息
27 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 養護學級 經營の實際(三)
02 生活文化 開かれた空への道 女性にはグライダーが最適 航空記念日に因みて
03 鯖の榮養價
04 食慾增進の秋と 子供のお辨當 一品主義のお菜はいけない
05 蜜柑と野菜と綠茶 春先の齒ぐきの出血が 物語る齒と食物との關係
06 伸子張をする時
07 國語學習 一萬メートル以上の高空 成層圈飛行のお話
08 二萬粁の空の旅を 八つの少女が一人て
09 圖像:大空へ科學する童心其の三
10 校長先生方が兵隊さんを慰問
11 どんなにすばらしく 描けたでせう
12 昆蟲と鳥の 羽の動かし方
13 蟻退治の方法
14 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 重厚な觸感/林精鏐
02 空襲と動物 動物園に對する處置
03 豆科學
04 河川に進む科學 趣味の通俗科學講話
05 珊瑚樹 廣まつた視野 文學者の積極性
06 心聲/黃可軒漢詩

應社諸友過訪賦此以誌盛會/灌園、景薰樓雅集賦呈應社諸君子/寶書、景薰樓雅集賦呈應社諸君子/一鴻、景薰樓雅集賦呈應社諸君子/幼岳、呈應社諸君子並乞郢政/春懷、賦呈應社諸先生唫政/旭東、賦呈應社諸先生唫政/靖海

07 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 生存者に光榮の恩賞 拔群の武勳、殊勳甲の五將軍頭條新聞

【東京發同盟】畏き邊りでは第十回支那事變生存者論功行賞(陸軍關係第九回)の御沙汰あらせられ二十三日午前零時內閣賞勳局並びに陸軍省より發表された、今回恩賞の光榮に浴したものはノモンハン事件勃發當時植田關東軍司令官の下に參謀長として活躍した磯谷廉介中將(東京)外六中將、九少將(佐官で偉功を建て其の後將官に進級した者を含む)の將官初め上海戰の當初川沙鎭及び吳淞附近に敵前上陸を敢行し羅店鎭月浦鎭、南翔附近の戰鬪から常熟、無錫、鎭江への追擊戰に參加した山室部隊、徐州附近の警備肅清に當り其の間蘇北作戰、山東省西部に蟠踞せる于學忠軍の討伐戰等に勳功を建てた田中(久)(鷲津)部隊及び航空部隊中敵首都重慶蘭州等の奧地爆擊、ノモンハンの戰鬪に參加の原田部隊同じくノモンハン附近の戰鬪に加はつた三上部隊、又ノモンハンの激戰場裡に於いて航空機の整備、飛行場の警戒、航空情報の蒐集等の地上勤務に從事し赫赫たる航空戰果の原動力として活躍した神保部隊、山本(勝)中山部隊に屬する軍人(將官を除く)軍屬で其の內金鵄勳章を授賜せられたる者は九百二十一名である。右の內將官では磯谷廉介(東京)、吉住良輔(東京)、秋山義兌(京都)の三中將、富喜末吉(廣島)脇坂次郞(兵庫)の二少將が佐官以下では和田俊郞少佐(愛媛)外十四名が拔群の武勳を嘉せられて殊勳甲の御沙汰を拜した

02 各部隊の輝く戰歷
03 陸鷲、長沙再度空襲 敵の密集部隊猛爆
04 岳南作戰の綜合戰果
05 “佛印の自覺と轉向” 皇軍の北部佛印進駐一周年 當時の監視團委員長西原少將語る
06 各地に親善風景展開 日笠中佐は語る
07 各所に敵堅擊破 西江右岸地區の作戰
08 臺山に突入!
09 圖像:湖南新作戰
10 重慶側頻りに軍事會議召集 白崇禧を衡陽に派遣
11 事故絕滅を期せよ 全國鐵の從業員に 村田鐵相が訓示
12 全般的農業統制 岸農政局長強化を言明
13 海軍志願兵 募集
14 勸銀辭令 臺北支店次長更迭
15 英、土關係再檢討
16 敵密集部隊に巨彈 陸鷲未曾有の大編隊
17 三本建に統合 綿スフ織物業者
18 日本館の規模擴大 輝く日本の產業と文化を示す タイ國憲法祭博覽會
19 今日の天氣
20 廣告報社消息
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 キエフ陷落とソ聯の危機 獨ソ戰新展開社說

獨軍司令部は二十日赤軍キエフ防衞軍は獨軍に對し完全に降伏した旨を公表したが、ウクライナ首都キエフ占領に依り南部方面の獨軍作戰計畫の主要部分は達成されたものとみることが出來る。從つて冬季の到來は同方面の天候惡化を伴ふから獨軍の進擊は重大困難に當面するとのソ聯側の宣傳は全く儚ない一場の夢と化してしまつたのである。キエフはソ聯の第三大都市で人口九十萬、重要な生產都市であり且つ歷史的にも由緖ある都市であるが、キエフの陷落は獨ソ戰爭を左右する程影響あるものでは勿論ないとしても、ソ聯の抗戰前途に一大暗影を投ずるものである。ソ聯國民に對する心理的影響は恐らく甚大であらうから、その士氣の沮喪は免かれ難いと思はれる。それに反して、獨軍の士氣は益益旺盛、キエフ陷落を契機に、全戰線に亘つて大攻勢を續行するであらうから、今後獨ソ戰は愈愈活潑化することが當然豫想され、膠着狀態から離脫して近く大進展するのではないかとみられてゐる

さきに西ウクライナの工業地帶を失つたソ聯は茲に又キエフ方面の工業地帶をも獨逸に奪はれたのは大打擊である。北方レニングラード工業地帶も獨軍の重圍下に陷つて現在旣にその機能を停止してゐる狀態であり、若しこれに加へてドネツ盆地地帶ハリコフ附近が獨軍の掌中に落ちたならば、ソ聯國內の工業地帶としてはモスクワ附近が殘されてゐるのみとなるので、假令獨ソ戰が冬季に移行するとしても赤軍が今後長く大規模の戰鬪を續行し得るかは頗る疑問なきを得ないのである。冬季の接近と共に一時大いに樂觀視されてゐる赤軍の地位も茲に開戰以來最大の危機に直面したと英米側が焦慮してるのも强ち神經過敏とは云へないのである。更にこれを戰畧上からみれば、獨軍はウクライナを抑へたならば、コーカサス攻擊の可能性が增大することは云ふまでもない。又レニングラードが陷落した後、獨軍は北中南の三方面からモスクワを挾擊するであらう。しかもこの主要作戰は大體來月一杯に完了する必要があるので、獨軍はこれを機會に相當强引に攻擊を續行するであらうと觀測されてゐる。

獨軍は最近陣容を整備し、獨ソ戰の冬季移行を防ぐべく、全線に亘つて大攻擊に出たことは獨軍發表の通りであるが、キエフの占領はその一の現はれであり、又レニングラードの陷落も時間の問題となつてゐるのも首肯出來る。獨軍がその計畫通り南北兩方よりモスクワを挾擊するのも近い中であらうから、この主要作戰が來月一杯に完了する獨軍の作戰計畫は大體に於てその通りに進捗するであらうとみられてゐる。若しこの主要作戰がその計畫通りに完成したならば、冬が來ても、又長期作戰になつても、獨軍はさして痛痒を感じないので、斷じてナポレオンの二の舞を演ずるようなことはないのである。かく獨軍の攻勢と赤軍の敗退よりみれば、戰局の見透しに對し英米側が憂慮するのは無理からぬことである。ソ聯を英米側に引つけて對獨抗戰を續けさせるために對ソ援助を行つてゐる英米の最も不安なのは、獨ソ單獨講和の可能性であり、赤軍の內部的崩潰であるが、しかし獨軍の攻勢に依り、英米の焦慮に拘らず、近く獨ソ戰が新展開するのではないかとみられてゐるのだ。

02 けふは秋季皇靈祭 天皇陛下御親祭あらせらる
03 恩賞に輝く人人 蠅を叩く樣なもの 台兒莊粉碎の猛將磯谷中將
04 感慨も一入深い 溫和な瞳を潤ませる山室中將
05 破格の光榮に感激(吉住中將)
06 南京城一番乘り 武名を轟かす脇坂少將
07 恩賞を拜する 地上勤務諸部隊 大御心の有難さに感泣
08 基隆のヨイコドモ達 天滿宮に鳥居を献納 廿四日に神門祭を執り行ふ
09 奉公壯年團も行と魂の鍊磨 十月四日より三日間研修所で
10 圖像:日佛親善の催し
11 航空座談會 內臺航空の回顧(二) 安全感正に百パーセント 中川前總督の空路歸任
12 花蓮港體驗飛行 二十五日に決行
13 水に挑む多彩なプロ けふも神宮外苑プールで展開
14 臺灣組豫選通過 上司、山元兩孃は一位
15 山元さん(臺灣代表) 百米平泳に入選
16 臺灣チーム 三百米混繼泳豫選に通過
17 第一日得點
18 水上競技
19 送迎の廢止 港都基隆徹底的に實行
20 地主農談會(臺北州) 宜蘭公會堂で開かる
21 ときのこゑ
22 荒木警務局長 蕃地視察に來蘭
23 官廳執務時間平常に復す
24 本島人青年 海外進出者を募集
25 商報推進隊を結成 新竹州下を巡回指導
26 臺北都市計畫地域決定 都市計畫臺北地方委員會で
27 通信聯絡訓練 壯丁團員を動員して
28 全島中等野球第二日
29 臺灣外科集談會例會
30 基隆野球大會
31 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 航空座談會 內臺航空の回顧(二) 安全感正に百パーセント 中川前總督の空路歸任
02 竹東神社を造迎 評議員會を開催
03 多彩な催しもの 嘉義神社の秋季大祭
04 井上兵務部長一行來南
05 臺南警察署派出所落成式
06 臺中陸軍墓地秋季祭
07 內地國民學校視察團出發
08 司法保護事業大會 廿九日臺南宮古座で
09 高雄市營住宅起工式
10 竹田元高等法院長 大東信託の顧問に
11 花蓮港警察署の常會
12 各市郡とも緊張 監查を終へ慶谷高雄州總務部長語る
13 幼な心の天空征服 彰化兒童模型飛行競技會大盛況
14 花蓮港方委聯盟
15 殘念雨か降らぬ 日食と風雨觀測の氣象臺阿部、高橋技師
16 見上げる顏・顏 黑哨子翳して科學する 市民の素人觀測風景
17 觀測に描く 珍風景三つ
18 漢口の觀測
19 彰化市の日食觀測
20 彰化市勢振興會常務委員會
21 各學校に橫の聯絡 臺中州の教育臨戰體制
22 南投郡消防組發會式
23 窮途の一策(高雄) 葬儀堂をアパートに
24 花蓮港タイプ講習會
25 總力戰研究所視察團來中
26 彰化產組庭球大會 二十一日彰化高女で
27 日本魂の鍊成 新營郡各方面で大童
28 奉納休憩所竣工
29 今日の映畫
30 彰化市に中學校 關係者再度上北陳情
31 橫山庄モンべ隊查閱を受く
32 人事・往來報社消息
33 地方便り
34 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 D五一型機關車 本格的に山線運行 輸送力の增大激甚
02 滿洲向臺灣茶 取引要綱決定 廿五日正式に契約締結
03 臺灣肥料配給組合 第一回總會終る
04 全島赤糖業者 總計六十七名
05 貿易統制令施行規則十七條により 物品名を指定(一)
06 島內國民學校用品統制會社 當局で計畫近く實現
07 海南島巡環バス 十月一日に開通式擧行
08 商況 廿二日後場
09 米檢查員の講習會開催
10 滿關貿易機構一元化と 中北支貿易新體制に就て(二) 臺灣東亞貿易聯鮫島主事談
11 石炭商組合解散
12 ハノイ博覽會へ 臺灣特產品を出品
13 各府縣に洩なく 米穀事務所設置
14 金守直隆氏 勸業無盡に入社
15 ラジオ
16 廣告報社消息
第08頁
日刊第1版
序號 標題
01 新蹄山上に日章旗 敵第九戰區の心臟部頭條新聞

【新蹄山廿三日發同盟】廿二日未明立こむる濃霧に乘じ壯烈な汨水敵前渡河を敢行せる我が杏、小浦、鵜澤、森田、今村の各部隊は渡河後南岸一帶の陣地に據る敵第九十五師の主力を粉碎して南進を開始した敵は汨水の防備に破れるや後方より九十二、百四兩師を增援に繰出し汨水南岸十五粁湖南の靈峰と呼ばれる峻峰新蹄山を中心に中西二粁に亘つて構築された旣設陣地によつて我が軍の進擊阻止の態勢を示したが杏、森田兩部隊は廿三日正午敵の右翼據點たる雙江口を占領、鵜澤部隊は同時刻新蹄山の山上高く日章旗を飜へし早淵村井の各部隊は新蹄山西麓を迂回して敗敵の退路を遮斷し痛快なる殲滅戰を展開中である斯くて第九戰區の心臟部とも云ふべき新蹄山の要衝も我が猛攻の前に脆くも潰れ去つた

02 薛岳全く生色なし 岳南作戰、蔣陣營に青天霹靂
03 圖像:岳南新作戰
04 長沙、累卵の危機
05 再度粵漢線遮斷
06 單水口を完全占領(南支)
07 判明せる戰果
08 佛印今後の經濟策 ドクー佛印總督指示
09 日、佛印の關係 著しく緊密化 小川總領事歸朝談
10 テイラー氏 歸米の途へ
11 英米ソ會議の 題目
12 ソ聯軍次第に弱化 英紙全面的援ソの必要を強調
13 露都を死守の決意 防空の權威難波中佐語る
14 避難民の莫斯科歸還禁止
15 全支總領事會議 佐藤督府外事部第一課長も出席
16 英米遣ソ使節 ソ聯領內到着
17 英軍艦廿四隻 米で修理完了
18 イタリア海軍 ジ港を奇襲
19 ジ島の攻擊に 伊新銳奇襲艦參加
20 イタリア海軍 英船四隻擊沈
21 勃國王東部戰線へ
22 中立法廢止考慮中 ハル長官廢棄に贊成
23 議會を通過せん
24 勃、大動員を行ふ
25 小型貨物船の建造計畫發表 米海軍省の援英
26 食肉配給統制規則を公布 來月廿日實施
27 東部戰線及び 對英戰の戰況 ドイツ軍司令部發表
28 ソ軍南部方面軍司令官更迭
29 暴利の解釋 大審院新判例
30 米船沈沒めらる アイスランド附近で
31 今日の天氣
32 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 秋季皇靈祭 畏し聖上御親祭 昨日嚴そかな御儀
02 海軍合同慰靈祭 昨日淡水墓地で嚴肅に執行
03 閉所式を擧行 新竹市女子訓練所
04 肉彈相搏つ熱戰 全島學生生徒相撲大會
05 全島鄉軍武道大會 昨日臺南射擊場で開催
06 譽れの合格者 四十五名發表 基隆挺身隊
07 田中訓練部長 けふ新竹で講演
08 基隆青年學校定期查閱
09 最善を盡したい 後藤府保安課長着任
10 絢爛・水上の敢鬪 神宮夏季大會第二日
11 臨戰水泳の壓卷展開 壯絕極まりなき敵前上陸
12 廿三日の志願者
13 靖國神社遙拜と慰靈祭執行 鄉軍基隆市聯合分會
14 天滿宮に献納の鳥居神門祭 昨日嚴肅に執行
15 邦人一千名引揚ぐ 蘭印から便船で神戶へ
16 航空日掉尾の催し “飛んだぞ!見事に” 全島模型飛行機競技大會
17 グライダー滑空大會
18 湖南丸入港
19 近く內容を發表 預金增勢停頓の對策
20 臺灣軍が善戰
21 入賞の喜び 下司孃語る
22 常用漢字の制定 二千五百程度に取纏む
23 宜蘭水利組合慰靈祭 廿七日に擧行
24 臺北秋競馬 新移入馬概評
25 林業試驗場聯絡會議 十月六日より臺北で開く
26 男女學童用混紡冬服出𢌞る
27 廣告報社消息
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 薄給吏員に朗報 臨時手當等を支給
02 嘉義市濟美會の 不動產處分論抬頭
03 防衛團連絡班 訓練を實施
04 常會指導者 講習會開催
05 屏東郡產組實務競技會
06 戰歿英靈の秋季祭を執行
07 彰化授產講習所 入所式卅日に變更
08 青年身體檢查 甲種合格僅少
09 屏東市國民學校長會議
10 高雄州壯丁團 近く再編成せん
11 嘉義市質屋の素描 利用者は激增
12 生活刷新に關し意見を交換
13 これこそ大和撫子 篤志看護婦を志願
14 臺南州で代燃車改造を急ぐ
15 潮州街で一坪園藝を獎勵
16 蘇澳壯年團 結成準備中
17 東港皇民奉公女子(上) 訓練座談會を覗く
18 軍事援護展覽會 廿七日より彰化市で
19 彰化第三種空訓 廿五日に實施
20 圖像:南投消防組發會式工場
21 知本附近道路 擴張工事進捗
22 花中に凱歌擧る 全島中等校野球戰
23 パンクシラズ 代理店を募集
24 亞麻栽培を 北斗郡で獎勵
25 地方便り
26 今日の映畫
27 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 八月中の恤兵金品 臺灣軍司令部扱ひ
02 第十七回全臺灣 庭球大會を顧みて/辛島慶造
03 ラジオ
04 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 皇軍、連日驚異的進出 敵長沙の防衛陣地 全く危殆に瀕す
02 包圍殲滅戰を展開 敵の大部隊と遭遇
03 斗米嘴を占據
04 更鼓臺に日章旗
05 敵廿ヶ師は支離滅裂 我が覆面部隊猛進擊
06 陸鷲、低空爆擊敢行 豪雨を衝いて出動
07 廣東、廣西に大衝擊
08 金井を占領
09 米大統領談 中立法の廢棄、改訂 商船武裝を熟考中
10 國防追加豫算 米議會に提出
11 ブリストル灣附近で 日本船出漁せぬ ハル國務長官の言明
12 最後の露都攻略へ 赤軍各地で殲滅さる
13 赤軍捕虜卅八萬 キエフ方面の獨軍の大戰果
14 獨軍發表 戰況
15 アゾフ海北岸 獨の作戰進展
16 圖像:岳南新作戰
17 豫算の節約額決定 總額十三億二千萬圓
18 米の國防計畫 經費總額 前大戰の倍額
19 ピ號は武裝船 ル大統領が言明
20 明日の天氣
21 水滸傳(510)/黃得時;榎本真砂夫
22 次回中央協力會議 十二月中旬開催か
23 加藤大使 ベルリンと ローマ訪問
24 蘭印警察當局 支那人の家宅を一齊搜查
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 高雄團に連霸の榮冠 競ふ興亞若人の健脚
02 愈よ新農村を建設 少年拓士の努力結實
03 酒井武官が講演 臺銀、臺拓、臺電中堅社員に對し
04 井上少將歸北
05 多大な成果收む 港都第二種空訓終る
06 各種の猛訓練展開
07 關係者の記念會 皇軍の北部佛印進駐早や一年
08 典子女王と御命名 久邇宮殿下の第五女王
09 航空座談會 內臺航空の回顧(三) “急がぬ御用に航空郵便” 開設當初に皮肉な投書頻り
10 定例軍官聯絡會議開催
11 “馬事技術協會”近く誕生
12 圖像:北邊の護り固し
13 新竹州援護事業大會 來月十日苗栗街苗栗座で
14 十八回の苦杯酬ひらる 最後の辯護士試驗に輝く榮冠
15 廿四日の志願者
16 藤村市長以下が垂範 每日市役所屋上で「正常步」
17 支會生活部長打合會 あす州會議室で開く
18 青年團長會議
19 海軍に献金 區會新發足記念
20 食肉標準規格を設立 近く適正な價格を決定
21 池享吉翁渡支 汪主席に招かれ
22 世界最古の武器
23 今夜の放送
24 商況 廿四日前場
25 鑛山の開發增產と 消費規正の強化へ 商工省の具體策成る
26 人蔘卸商組合の献金
27 興南案內報社消息
28 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 生活文化 大人は真似るな 幼兒の不完全な發音 獨立心を妨げます
02 砂糖を使はぬお八つ
03 人體と水の關係 不足すれば死に到る 但し飲みすぎても駄目
04 玉葱の詰煮
05 おむつのたたみ方
06 鋼鐵に代る陶磁器 上手に使へば壽命も長い 禁物は急激な溫度の變化
07 圖像:女教員に薙刀講習
08 冷えこむ秋は 慢性疾患の再發する時 豫防には溫泉も有效
09 國語學習 ドイツ軍活潑に前進 レニングラド包圍 市街戰いよいよ開姑
10 圖像:一齊に出發征け大空
11 三度名をかへた レニングラード市
12 ツルノアカチヤン アイキヤウヲフリマク
13 健康語る真珠の齒 徒らに磨くだけでは 到底防けぬむし齒
14 溫泉の湯を藥用に 種類により入浴より 飲むはうが效く
15 里芋のけし燒
16 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 日本女性と讀書 生活技術の探究が第一/岸田國士
02 まごころ慰問袋/眞杉靜枝
03 青年鍊成用映畫 文部省が選定計畫
04 獨女性と國民皆勞/山田良太郎
05 圖像:日蝕下の動物園(きのふ寫す)
06 圖像:新小型X光線
07 珊瑚樹 文化映畫統合 劇映畫以上の煩瑣
08 列強新銳の翼陣(上)/中正夫
09 詩 真實/林國風
10 心聲/黃可軒漢詩

隨應社諸吟侶遊霧峯賦呈灌園先生/梅樵、日蝕書事/張希舜、漢詩習作々品 春日郊行(三)/鶴洲、漢詩習作々品 春日郊行(三)/鶴洲、漢詩習作々品 春日郊行(三)/鶴洲、漢詩習作々品 春日郊行(三)/石莊、漢詩習作々品 春日郊行(三)/祝勝、漢詩習作々品 春日郊行(三)/肖嵓、漢詩習作々品 春日郊行(三)/雲鵬、漢詩習作々品 春日郊行(三)/雲鵬、漢詩習作々品 春日郊行(三)/雲鵬、漢詩習作々品 春日郊行(三)/灌園、漢詩習作々品 春日郊行(三)/灌園、漢詩習作々品 春日郊行(三)/灌園

11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵陣を次次に擊破 至妙の戰術・怒濤の如く進擊頭條新聞

【○○前線基地二十四日發同盟】汨水南岸に怒濤の如く殺到電擊的大殲滅戰を展開中の我が精銳諸部隊は西は湘陰北方より東は平江附近の線に至る蜿蜒○○粁に亘つて隨所に敵陣を中央突破し戰術の至妙を發揮して敵陣を次次に擊破今や敵第九戰區は大混亂に陷つてゐる卽ち

一、粵漢線西側地區に迂回進擊を續行中の甲羅、八田の兩部隊は二十四日午前歸義西南方二十數粁の線に進出猛進中

一、粵漢線東側を南下中の村井早淵、川崎、林、橫澤の諸部隊は密岩山(歸義南方十八粁)附近の殘敵を一掃二十四日早朝來敗敵急追中

一、新市南方の山岳地帶を進擊中の鵜澤、井上、岩本、杏、森田、三田、兒玉、山田の諸部隊は双江口(新市南方十二粁)の敵陣を粉碎後二十四日拂曉更に南方に進擊を開始した

一、栗山巷(長樂街南方十四粁)南西に進擊せる的野、堤、重信、園田の諸部隊は二十三日夕刻敵の要衝檢市廠(長樂街南方十八粁)を奪取した

一、池邊、花谷、中川各部隊は二十三日夕刻麻峰嘴(長樂街南方廿四粁)の線に進出檢市廠附近より敗走し來る敵第百四十師を側面より攻擊これを潰滅しつつあり

一、金井北方地區の山岳地帶を南進中の福田、三次、平岡、松村、高橋、日高の諸部隊は二十四日未朝金井を占領感激の日章旗を飜へして更に南進中

02 最后の陣地も崩潰 敵軍大混亂に陷る
03 破竹の猛進を續く 甕港市附近で皇軍感激の握手
04 長夏大佐以下 七百餘名歸順 高郵湖
05 敗殘部隊に大鐵鎚 小癪にも我が後方を窺ふ
06 竹山舖を占領
07 韶關の敵司令部狼狽 各將領に原駐地引返を命令
08 長沙(南支方面)を占領
09 米新造戰鬪艦 マ號進水
10 ソ勃關係は 陰惡化 勃軍頻頻りに移動
11 圖像:秋と兵隊(南支前線スケツチ)
12 明治大帝の御製十首 三國同盟滿一周年記念日に ヒ獨總統とム伊首相に贈る
13 圖像:南支軍精銳〇〇砲隊勇士
14 一層經費の節約へ 小倉藏相の談話
15 非占領地への移出を禁止 國民政府布告
16 軍所要馬の移動を制限 農林省令を復活
17 訓練體制を一元化 青少年團初の顧問會議で強調
18 國民勞務手帳法 愈愈十月一日から實施
19 米、益益戰爭に深入 中立法廢棄提案は必至
20 活潑な論戰展開 米の對ソ援助問題
21 ビ號の擊沈 獨當局自認
22 DNB通信の戰果報道
23 翼贊議員同盟 總務委員會
24 日發電と東振電の合併案 閣議で正式決定
25 比島陸軍豫備兵全部 米國極東軍に編入
26 樺太廳氣象臺 官制公布
27 無制限、即時の 援ソ實施要望 マ駐英ソ聯大使演說
28 ノ海軍長官が演說
29 自由船隊デーに ル大統領が放送
30 第二回蠶糸委員會
31 文部辭令
32 今日の天氣
33 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 南方委員會の使命重大社說

時局の緊迫化と共に本島が帝國の南進基地として重要視されて居る如くその使命は一段と加重されて居る。卽ち南方進展氣運にある我が國として南方共榮圈の各地域に於ける文化、經濟資源など各般に亘り中央の方針に準據して臺灣に關聯のある重要事項を調查し、この結果に依つて南方施策の具體的方針を決定すべくこの度總督府內に南方委員會を設置した事が我が南方國策確立の上に大きい役割を果すものとしてその成果を期待されて居る。任命された委員の顏觸より見るに何れも我が國南方に關係する斯界の權威者を網羅して居る。時局の進展と共に我が國の南方問題解決は愈よ重大性を加へて居り、全國民とも甚大なる關心を拂つて居る際に督府が率先して科學的調查機關として南方委員會を創設した事は一大英斷であると言はねばならない。言ふ迄もなく總ての經濟及び文化政策とも完全なる基礎調查と科學的檢討とに依つて始めて完璧なる施策が具體化されるのである、この見地よりして南方委員會の職責使命は實に大且つ重である

南方問題の解決は我が重要國策である。東亞共榮圈建設の一環を為すものであり、國際情勢の緊迫化と共に我が施策も一刻の猶豫をも許されない環境にあると見るべく從つて南方問題の施策に對しては全國民が一億一心となつてその具現の為めに努力せねばならない。かかる重大時機に創設したる南方委員會も單なる委員のデスクプランのみで滿足せず、新進有為の青年層を活用し充分に南方問題解決に役立たせるべきである。從來の委員會を見るに大物主義を採用した為めに折角のよい企劃も專任委員の熱心なる檢討調查を見なかつた故を以て結實せずして散華した實例も少くない。この度誕生した南方委員會は全全從來の目標を異にして居るとは言へ今後の運用に依つてこそその使命が達成される事となるから、委員各位の責務は真に重大でありその職責に向つて充分盡瘁されん事を希望するものである。南方基地本島が南方問題解決の為めに人的にも物的にも重大なる使命を有して居る事は六百萬島民の均しく認識すべき事である

高度國防國家と共に、東亞共榮圈を建設する為めには北方問題を解決すると共に南方問題を解決せねばならない。南方委員會が率先して南方國策確立の為めに創設した機關でありその使命が南方の文化、經濟、資源の調查究明にその目標を置いて居るが、單なる机上の調查や檢討のみではその使命を遂行する事が出來ない。特に南洋各地に散在して居る華僑工作に對し一段の工夫を要するや勿論である、その他の基礎調查に對しても地理的關係や言語上の便宜からしても本島に賦課した使命は重大である。更に低廉にして豐富なる水力電氣を有して居る本島の特殊的地位に依り南方資源の開發に對しても具體的對策を樹てるべきである。殊に不法なるA・B・C・D包圍線を突破せねばならぬ我が國としては全力を傾注してアウタルキー經濟圈の確立が急務であると云ふべきであらう。この見地よりしても南方委員會に期待する所が多く六百萬島民も南方問題の重大性を充分に把握し献身的態度を以て南方の尖兵として國策具現に邁進すべきでめる。

02 總督賞に鄉軍感激 未教育兵の進境著し 大會に臨んだ 井上兵務部長談
03 銃後も戰場だ “出來たか臨戰體制の心購え” 歸任した山本要港部司令官談
04 山本要港部 司令官歸臺
05 新竹米穀事務所上棟式
06 蓬萊丸入港
07 模範モンペ部隊 基隆家庭防空群の活躍振り 見學の群長舌を卷く
08 棄てよ個人主義 田中大佐新竹國婦に講演
09 田中訓練部長來新
10 青年體力檢查 臺北州廿九日から開始 趣旨に徹底せよ根井警察部長語る
11 表裏一體で推進 總督府、奉公會懇談會
12 拓南塾生十六名 軍司令部を訪問 志願兵採用を懇願
13 青年團汗の奉仕終る 十六年度は延人員一萬二千名
14 不良防毒面に御注意 防空局一掃に乘出す
15 ときのこゑ
16 美術の日伊親善 日本畫、洋畫百點を 伊太利の朝野に贈る
17 南方航路寄港を陳情 基隆商議から交通局總長へ
18 臺北鐵工所が國防献金 二十周年記念に
19 北三女慰靈祭
20 夏休實習の報酬を献金 北二商生徒が
21 人事・消息
22 訃文:黃媽為
23 訃文:陳吳氏秀琴
24 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 軍人援護に完璧 臺南州で銃後奉公強化運動
02 奉公運動を促進 高雄市支會で講習會
03 本年度事業計畫 奉公會彰化市支會
04 父兄と學校の聯絡 臺中市教員座談會で強調
05 奉公會高雄支部宣傳委員會
06 高雄皇民鍊成協力會の評議員會
07 奉公班員が浮塵子驅除に奉仕
08 花蓮港防諜聯盟 廿七日に結成式
09 臺北商工會議所 第五回商業部會
10 東港皇民奉公女子(下) 訓練座談會を覗く
11 集集街方面 委員月例會
12 圖像:花蓮港の慰安會
13 甘蔗增產推進班(一) 一番ケ瀨知事に隨行して
14 戰歿勇士慰靈祭 美濃廣善堂で執行
15 本島青年の鍊成 先づ身體檢查施行
16 新化種馬牧場 愈愈仕事に着手
17 皇民塾指導員講習會
18 婦人保健指導員 臺中市內の各戶を巡廻
19 壯丁團幹部訓練 花蓮港廳、二部に分け
20 山の若人が出演 嘉義で慰問演藝會
21 食用蝸牛を家畜の飼料に 一石二鳥の妙案
22 廿三日に完納 新營郡外五郡
23 汚物から肥料 自給肥料增產に拍車
24 人事・往來
25 消息
26 地方便り
27 豐原街區總代會常會開催
28 奉公會花蓮港廳支部に專任主事
29 “農村に科學のメス” 土壤分析室を建設
30 新顏は四五名か 花蓮港廳協議會員
31 屋號看板題を日本的に更迭
32 本年春競馬の 總賣上高七百四十四萬圓
33 今日の映畫
34 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 工業化促進に 拓南工業協會成立 會長齋藤長官に決定
02 港灣運送業統制令で 關係官廳打合せ
03 兩港水上聯合組合 地域別統治團體に改組
04 臺北米穀事務所 內部機構強化
05 高雄州北三郡の バス合同完了
06 市內獸肉組合聯合會 不當支出で糾紛
07 滿關貿易機構一元化と 中北支貿易新體制に就て(完) 臺灣東亞貿易聯鮫島主事談
08 照明燈
09 商況 廿四日後場
10 滿州生必副參事 西鄉氏月末來臺
11 貿易統制令施行規則十七條により 物品名を指定(完)
12 バス合同の促進に 認可手續を簡易化
13 臺北州自動車 配當七分に增配
14 ラジオ
15 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 我精銳快調の進出 蜿蜒七十粁に亘る天險を突破
02 敵師主力を殲滅(副長戰死)
03 湖南は屈指の米產地 蔣政權の食糧政策に一大打擊
04 勃國は平穩 同國內鄉の談
05 ブルガリア政府 赤化份子掃蕩
06 ソ聯戰鬪艦を擊沈(獨機)
07 ソ均は混亂狀態 獨司令部の戰況發表
08 ソ聯情報局發表
09 戰後の食糧を確保 第二回聯合國會議で決議
10 會議目的を支持 駐英米大使が確言
11 中立法改訂は協議中 ハル長官、記者團に答ふ
12 圖像:壯烈!編隊離水
13 長沙を急襲巨彈浴す 各軍政機關を潰滅
14 時事評論 政治力集結の問題/室伏高信
15 武裝船擊沈は當然 獨外務當局の意見
16 聯銀券發行高六億九千萬圓 堅實な軌道に乘る
17 テヘランて 英ソ兩軍衝突 勃國新聞の報道
18 アルゼンチン政府 各飛行場を保障警備
19 英がスイスに報復
20 明日の天氣
21 水滸傳(511)/黃得時;榎本真砂夫
22 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 實戰をそのままに 臺北州第二種防空訓練 いよいよあすから開始
02 全臺灣方委聯盟 あす晴れの結成式 けふ結成委員會で役員決定
03 北支郵便局に 振替制度實施 十月一日から開始
04 新竹の鋤の代表 六十名合宿開始
05 天滿宮例祭
06 回覽板初號出來上る
07 體育大會を統制 厚生省からお達し
08 熱烈な答申協議 臺北州支部各市郡支會生活部長打合
09 けふの志願者
10 航空座談會 內臺航空の回顧(四) 蘭雨に閉口する 航空と氣象の關係
11 奉公會中央本部に 紙芝居協會を設置
12 我が世の春謳歌 人氣を浚つて颯爽と登場 有掛に入る人力車時代
13 堆肥增產運動
14 インチキ菓子を征伐 農林省徹底的に一掃
15 特別助成豫定町村決定
16 全臺灣卓球大會
17 今夜の放送
18 商況 廿五日前場
19 裏街生活を清算 義勇奉公を誓つて再出發 「稻江義團」晴れの結團式
20 強力な華僑聯合會に改組 瑞芳、金瓜石、九分等を一丸に
21 人事・消息報社消息
22 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 動亂の世界は描く
02 生活文化 呼吸器病の多い秋 豫防には含嗽が第一 咽喉の抵抗力を強める
03 屑ゴムは生れ更る ダイヤを外してゴムの動員 前大戰時の獨逸
04 干鱈と野菜のきんびら
05 古毛糸の更生 弱つたところは切つて 二着を一着に直せば丈夫
06 圖像:海鷲前進基地生活の斷片
07 學生に多い眼睛疲勞 身心衰弱や眼の病氣が原因
08 國語學習 博物館を利用しませる
09 週間子供新聞
10 日本ではじめての 蒙古人操縱士
11 シンガポールのからさわぎ
12 今週の曆 九月二十一日から二十七日まで
13 蟲喰ひや煙草の 燒穴を繼ぐ法
14 赤ちやんの必要品 不時に慌でぬ普段の用意 乳製品や醫療品も
15 干物をもどすと
16 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 川柳の翼贊生活(上) 街の飛ぶ唄/川上三太郎
02 文樂への思慕(上)/番匠谷英
03 詩 “運命の帆船”/嘉口練詩郎
04 豆科學
05 心聲/黃可軒漢詩

陪應社諸君子拜訪灌園先生敬次瑤韻/讓友、偕應社諸同人訪灌園先生賦呈郢政/渭雄、景薰樓雅集賦呈應社諸先生吟正/柏樑

06 列國新銳翼陣(中)/中正夫
07 珊瑚樹 平凡な三作 榊山、矢田、壺井
08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 二大包圍網を完成 刻一刻南方に壓縮 岳南作戰頭條新聞

【湖南○○前線二十五日發同盟】西は湘陰より東は平江の線に亘る蜿蜒七十餘粁に及ぶわが大鵬翼陣は刻一刻南方に向けその大包圍圈を壓縮しつつあるが廿四日夕刻に至るやこの大鐵環陣形の東西兩翼において二大包圍網を完成敵前衞はこの包圍圈內で右往左往してゐる卽ち東方における包圍網は金井に大膽不敵な大迂回作戰を遂行敵の退路を完全に遮斷した友成、有馬(純)平岡、園田の諸部隊が金井を中心に南方より敵の腹背を衝き西方より堤、的野、重信、花谷、池邊、中川の諸部隊が迫り北方より汨水上流の豪膽なる敵前渡河に成功した重松、仁科水澤、佐伯等の諸部隊が甕江市南方に南進東方より原田、青木その他の部隊が肉薄敵二十六軍四十一、四十四、三十二各師は全くわが包圍網下に陷り逃げ場を失ひ殲滅も目睫に迫つてゐる又西翼における包圍線は粵漢線東側汨水南方約二十餘粁の地帶におけるもので双江口(新市南方二十粁)を南下進擊した森田鵜澤その他の部隊は二十四日夕刻には沙基市(双江南方三粁)南側地區より突如進路を西南方に轉じまたこれと呼應粵漢線沿ひに南下しつつあつた早淵、村井その他の諸部隊は大娘橋(歸義南方五粁)を攻略後突如進路を東方に轉じ敵の退路に出で粵漢線西側を西南進中だつた他の一隊は二十三日夕刻よりその進路を南方に大逆轉し二十四日密岩山周邊に止り此處において神鼎山南側新開市(新市南方廿五粁)周邊に敗走蝟集する敵四十七軍の主力を東西南の三方面の包圍網に收め刻刻これを壓縮中である

02 敵第廿六軍を猛攻
03 進擊を續行 上沙市周邊を扼し
04 洞庭湖水域を完壓 陸戰隊、營田を攻略
05 騰雲山の敵を猛擊
06 海鷲、快心の大爆擊 重慶、岳南地區、芷江、衡陽等に巨彈
07 あす三國同盟記念日 外相主催午餐會を催す
08 陸鷲、株州に巨彈
09 中南支より挾擊! 戰果多大派遣軍報道部長談
10 機雷原を啟開 新昌に進擊
11 長沙各機關 衡陽に移轉
12 あす三國條約一周年を迎ふ 斷乎・援蔣排擊の烽火(上) 樞軸外交一個年の回顧
13 正に「活人の劍」(條約精神) 調印式當時の駐獨大使來栖氏感激談
14 「一周年記念日大會」 翼贊會、東京市の共同主催で
15 恒常的綜合食糧政策機關設置 內外地の有機的連絡を圖る
16 米の重慶派遣軍事使節團 太平洋を橫斷中
17 加藤駐佛大使 ダ副主席と協議
18 南方經濟懇談會を創立 きのふ創立總會
19 佛印旗艦のコ艦長 澤本海軍次官を訪問
20 勞務管理講習會を開く 新勞働觀に立脚
21 海軍航空廠を創設 きのふ改正勅令公布
22 樺太南洋兩廳 の豫算節約額
23 レ市の攻略戰 着着進捗
24 獨ソ戰線で 英空軍活躍
25 英軍、佛領ソマリランド攻擊
26 國府軍一部を 武裝解除 蘇州附近で攪亂
27 イラン前國王 アバス灣に向ふ アルゼンチンへ
28 アルゼンチン 國內不安鎮靜
29 畜產增殖會社設立
30 今日の天氣
31 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 日、佛印經濟關係の緊密化へ社說

曾て援蔣物資の七割までを抗戰重慶政府に供給し、對日敵性を露骨に示した佛領印度支那に對し皇軍が援蔣ルート斷絕のため昨秋北部佛印に平和的進駐を行つて以來、早くも滿一年、去る二十三日はその記念日であるが其間に於ける日佛印關係は、本年始めの泰佛印紛爭調停、五月の經濟協定成立、更に去る七月末の南部佛印への皇軍增派となつてより、今や曾ての反日敵性佛印から、親日更生へと實に百八十度の大轉向を示し、南方共榮圈の一翼として着着とその巨步を進めつつあることは、我が大東亞圈確立のため誠に深き意義を持つものである。殊に皇軍の南部佛印進駐は、佛印に於ける反日ドゴール派の運動に徹底的な打擊を與へると共に、西貢を根城に英米經濟勢力と結託して飽くまでも現狀維持に狂奔してゐた西貢財閥をして、經濟的に我が國との協力を自覺せしめ一方重慶の抗日宣傳に迷はされた南部佛印三十萬の華僑に對し和平建國の大義を指示することとなつて、今や、日、佛印關係は僅か一個年にして軍事的、政治的、經濟的に急速に緊密化しつつあることは、東亞新秩序建設のためにも意義深きものであり、真に喜しい次第である。

併乍ら現在の如き日、佛印關係を以て吾人は直ちに滿足するものではないことは申すまでもない。殊に兩國間の經濟的關係に至つては、未だ之を以て完璧だとは謂ひ難く、寧ろ今後の活動に俟つべきところが多い。成る程廣汎な內容を持つ經濟協定が旣に締結されてゐるとは云へ實際の運營は尚初步に屬するのである。ドクー佛印總督は、佛印經濟に關し、去る二十一日夜サイゴン放送局を通じ「佛印は千九百四十年六月以降實際的に佛本國との貿易が斷絕し、經濟的に非常に困難な情勢に立至つたので、之を打開すべく努めた、卽ち護謨、米其他農產物輸出業者に對する統制を圖り、日本との經濟提携を圖つた云云」と放送してゐるが、之は佛印今後の經濟政策を指示するものとして重大な意義を持つものである。從來佛印の態度としては、本國との連絡を斷たれ、又英米の極東植民地との通商關係を斷絕された現下の應急的便法として、日本商品の急速な供給を仰ぐため締結された一時的經濟協定だとの感じを以て之に臨む者がないでもなかつたのである

而して若し佛印の官民の中に今日尚フランスの封建的植民政策の殼の中に堅く閉籠つて、他國との協力を肯んぜず、或は東亞に於ける帝國と佛印との特殊關係の真相を認識せず、誠心誠意を以て我が國と協力する精神に缺ける者があるならば、此際斷乎として全面的に之を一掃し、政治的經濟的に積極的に對日提携をなさしめ、斯くて佛印の我が國への依存關係の急角度な增大に依つて我が國から所要物資の速かな輸入及資本、產業技術の導入等を圖るべきであることが結局佛印經濟更生の唯一の途である。而も共同防衞協定の成立後、一個年間に急速に緊密化した日佛印關係を更に發展せしめるためには、軍事的協力は勿論、政治的、經濟的提携が絕對必要とされ、殊に佛印をして東亞經濟共榮圈の一翼として重要な役割を負擔すべき經濟新秩序を速に建設せしめると否とは、一に我國の態度政策の如何に懸つてゐるので、我が國としては此際假令多少の難關はあらうとも、之を突破するの決心決意を以て飽くまでも目的の完遂に邁進すべきである。

02 全く壯烈無比の偉觀 我陸海空の立體戰 岳南作戰從軍記
03 神技・一瞬の操作 荒鷲長沙爆擊
04 明年度國家試驗期日繰上げ
05 野營の演練に入る 女子青年團指導者の鍊成
06 明治大帝の御製 伊太利友の會で十首謹撰謹譯し ヒ總統ム首相に贈る
07 晴れの修了式擧行 桔梗俱樂部員の鍊成
08 訓練成果に確信 田中訓練部長の感想談
09 短期高級船員を大量養成
10 “盲目運轉”の連動裝置 世紀の快速彈丸列車に採用
11 “問題は施設如何” 海南島佛印視察を終へ 杉山代議士寄臺
12 新竹市消費米共精共販組合創立總會
13 堀田行刑課長來新
14 ときのこゑ
15 “軍國隣組を表彰” 遺家族の護りは是非我等の手で
16 宜蘭青年學校の查閱
17 大和丸無電
18 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 下淡水溪電源開發 高雄州で促進計畫
02 甲種工業を援助 高雄市の工業團體が
03 國語演習會開催 きのふ嘉義白河校で
04 戰歿軍屬慰靈祭
05 北港街奉公班結成式
06 防諜心得を通牒 奉公會臺南州支部が
07 內地畜產視察團出發
08 青年劇を上演 廿六日高雄館で
09 屏東郡國民貯蓄事務打合會
10 社會的施設が必要 臺中曙國民校座談會
11 拔打的空訓 花蓮港一市三郡で
12 新生廈門だより/一記者海外遊記

皇軍の庇護の下に福州を撤退した親日和平工作に協力した福州要人の發議によって遂ひに福州日華同志會は福州工作に從事せる日華人の親睦を圖ると共に將來の建設に寄與する目的である即ち懇親連絡相互扶助をなすものにして政治的意味を有しないさうである同會は本部を廈門に置き廣東、上海、南京に支部を置くことになってゐる尚役員として常任幹事葉則庵、林忠、何其達、箕浦本治、高橋定次、幹事黃慶、陳名揚、吳大莊、翁慶生の諸氏が就任する由である

在廈門の福州を撤退した福州要人一千餘名は大半各方面に就職することに決定したが一部は十五日一行一四五名がそれぞれ上海、南京向け旅立ったその內前福州治安維持會長李孟斌、薩福疇、王介眉、林宏謀各局長、鐘國禎秘書長、福建財政委員長蔡法平、材木管理處主任徐葆元、監稅官洪立平、新福建日報副社長林念晶の諸氏もその一行に參加した出發に際し感激の面持にて大要左の如く語った

福州撤退の際一時實に殘念で惜しいと愚癡をこぼしたのですがその後日本軍の慈愛溢るる保護を受けましたその上われわれ個人生活のことまで世話をして吳れました現在では全く感謝感激の他はない今後誓って和平工作に努力する覺悟ですと

閩南佛學院は民國十四年に開校事變前まで十有二年の歷史を有し約二百名の優秀を養成したことに依って中國各方面に知られてゐる今般當地大乘佛教會各幹部の奔走により興亞院廈門連絡部、市政府の援助を仰いで休院中の同院がいよいよ開院することが出來る樣になった九月十五日を期して南普陀大雄殿に於いて各機關の長官が臨席の下に目出度く開院式を擧行したが院長は中國各地知名の大醒法師を招聘、學僧は北中南支各地から募集して中等學校以上の學力を有する青年學僧三十三名を入學せしめたこの學院を卒へた曉には全中國へ送り出し佛教文化工作に從事せしめ以て佛教を通じて日華親善を圖り大東亞共榮圈の確立の世界和平の實現に貢献せんとするものである、

最近に於ける本市華僑招待所の八月分の統計によれば南洋各地よりの歸國者數はヒリッピン四七四名、英頭マレー半島六三五名、ジャワ三三一名、スマトラ六八名、佛領印度二◯五名、ビルマ七名、北葡萄洲六名、泰國二◯六名、香港四二二名合計三三五四名である一方出國華僑は合計一八六九名であるこの數字によって華僑も漸次歸國者が增加の一途を辿り同時に在南洋の華僑が種種の壓迫を受けた為め遂ひに歸國した者が多くなったと豫想するに難くないであらう

13 花蓮港團歸着 堂堂優勝旗を翳し
14 蓖麻の栽培運動 奉公會屏東支會大童
15 一擧に十名志願 魚池庄頭社から
16 御歌傳達式 花蓮郡下の二遺族に
17 甘蔗增產推進班(下) 一番ケ瀨知事に隨行して
18 慰安運動會を開催
19 高雄市方委座談會(卅日)
20 脫稅金額一萬六千圓
21 屏東市方面委員會
22 彰化郡役所 鹿港移轉論が檯頭
23 高雄州の眼の記念日
24 臨時家族手當を支給 花蓮港臨時市會で決議
25 浚渫船更に一隻 來年七月・高雄で購入
26 家禽卵の配給 高雄州具體案を練る
27 臺中模型飛行機講習會
28 大城庄地租完納
29 理蕃事務打合會 臺東廳警務課で
30 急速的廢棄見合せ 嘉義郡の寺廟整理
31 金屬の回收運動 臺南州第一次終了
32 麗しき隣組美談 奉公班が留守を清掃
33 綠肥、小麥の栽培 北斗郡で極力獎勵
34 馬公街酒販賣 小賣商に還元
35 巨人楊圳君死す
36 地方便り
37 今日の映畫
38 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 製糖業原價計算準則 關係官廳で協議決定
02 製糖業原價計算 本期より實施か
03 臺拓十ヶ年計畫で 崙背海岸を干拓 水田四千餘甲を造成
04 商況 廿五日後場
05 雜貨の計畫輸送で 關係官廳が協議
06 石炭ガス座談會 鐵道ホテルで開催
07 臺灣米穀代行會社清算完了
08 臺灣パルプ聯合會 第二回協議會を開く
09 八月中島內會社 增資及拂込額
10 經濟手帳
11 照明燈
12 ラジオ
13 廣告報社消息
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 巧みに敵を誘導擊滅 萬洋山系の□滅戰 事變戰史の白眉
02 敵卅七軍を完全擊碎
03 陸鷲、八面八臂の活躍
04 敵、湖南戰線に 何應欽を急派
05 我將兵の士氣軒昂
06 上沙市に突入 長沙へあと七里餘
07 圖像:南支西江作戰
08 大道路の建設戰 物部等諸部隊の勞苦
09 皇軍長沙に肉薄!
10 要衝栗橋占領 戰局は愈よ最高潮
11 新嘉坡の施設 要求次第、米に提供 英支那艦隊司令官言明
12 太平洋問題 委員會結成 日米關係融和へ
13 肥料の徹底的消費規正へ
14 武器貸與計畫に 多額支出を要す ス米作戰部長報告書
15 米の建艦速度誇稱 第三國、冷靜を批評
16 中立法即時廢棄決議案提出 マ米上院議員
17 早くも反對の意向を表明 タフト氏から
18 ソ聯の黑海艦隊は 散散な目に遭はん 軍事通語る
19 赤軍の反擊を擊退 獨軍司令部の發表
20 帝國農會の時局對策審議會
21 明日の天氣
22 水滸傳(512)/黃得時;榎本真砂夫
23 洪軍部隊 ハリコフ到達
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 必死の防衛陣展開 臺北州第二種島都並近接五郡空訓開始
02 維新史全五卷成る 新興日本黎明期の全貌收錄
03 晴れの結成式擧行 全臺灣方面委員聯盟
04 圖像:島都の空訓
05 第一回地方委員會
06 航空座談會 內臺航空の回顧(五) 山一つ越へれば 快晴に變る土砂降り
07 廿六日の志願者
08 羅東青年學校の查閱
09 防諜新聞に感激した青年
10 協議事項決る 各州教育課長打合會
11 一郡を改正 學校卒業技術者使用制限令
12 臺灣假設興業組合設立
13 保育園兒が献金
14 羅東實業協會役員會
15 八里ケ濱浴場 今月末に閉場
16 臺北秋競馬愈あすから 特に列車を增發
17 今夜の放送
18 第四回新竹州保護委員總會 けふ新竹市有樂館で
19 大日本壯年團聯盟 新壯年團に合流 各地の壯年運動に挺身
20 商況 廿六日前場
21 興南案內報社消息
22 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 島民生活の刷新(一) 各方面人士の意見
02 生活文化 教育相談 精神病ではないか ひどく興奮する中學二年生
03 魚嫌ひも頂ける 脂肪分の少い烏賊 しかし蛋白質は鰯と同等
04 秋を彩る明月の夜に なくてならぬ尾花
05 國語學習 僕等が作つた飛行機の 競技大會
06 農村の健康地 歸還病兵の為に選ぶ
07 松虫にかなはぬ バツタの鳴き聲
08 文部省ですす める良いご本
09 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 本島知識社會の再建(上)/張柏齡
02 川柳と翼贊生活(中)/川上三太郎
03 心聲/黃可軒漢詩

讀翕庵覺齋二難茶飲詩不禁技癢率此賦似/嘯霞、秋日偕報舘同人游獅頭山輔天宮勸化堂開善寺獅岩洞諸名勝/南都

04 列國新銳翼陣(下)/中正夫
05 珊瑚樹 對談の滋味 橫光氏と吉川氏
06 新刊紹介
07 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 湖南の屋根を突破 敵牙城目指し真一文字に驀進頭條新聞

【栗橋二十六日發同盟】汨水の渡河から其南方に連なる「湖南の屋根」を突破して要衝栗橋に突入する迄の四晝夜の攻擊前進は敵第九戰區長官薛岳の虎の子兵團陳沛の第卅七軍と組んだ大相撲で我が杏、甲羅、森田、鵜澤、今村等の諸部隊の將兵は二十五日夜より栗橋一帶の谿谷中に頑敵陳沛軍を追込みこれに殲滅的打擊を與へた時は四晝夜の溜飮を一時に下げ新月淡い栗橋樓門上にはためく日章旗を仰ぎ見て勇士達は思はず感激罩めた萬歲を叫んだのだつた汨水から栗橋まで重疊たる連山地帶は嶺と云ふ嶺、稜線と云ふ稜線が悉く敵陣地たらざるはなく然も我が進路に當る狹路にはペトン式のトーチカが構築され我が進擊を執拗に阻んだ路上には隈なく地雷が敷設されてあつた我が部隊が遮二無二肉彈突進を敢行したこのコースこそ敵第九戰區の中核陣地であり敵は一昨秋の贛湘作戰以來滿二年間の粒粒たる結晶は斯くして我が精銳勇士四晝夜の苦鬪に依つて粉碎され今や敵第九戰區には長沙北方の丘陵と水流を利用して構築された最後陣地一線を餘すのみとなつた二十五日夜栗橋谿谷地帶の殲滅戰に輝く戰果を擧げた各部隊は二十六日朝來陣形を新に軒昂たる士氣に燃えて敵最後の牙城を目指して真一文字に突き進んでゐる

02 沙市街を確保
03 撈力河の敵前渡河
04 永安市に突入
05 重慶進擊路の關門 正に累卵の危ふき 軍當局談
06 江西省北部の 夏軍を猛攻開始
07 何應欽韶關で對策協議
08 春華山に進出
09 一大決戰展開せん 長沙北方地區一帶で
10 四邑地方水陸の 交通要衝を制扼 南支軍報道部長談
11 敵、周章狼狽
12 日本は三國同盟に忠實 我國の祝賀記念行事伊紙は大歡迎
13 同盟記念大會 けふ共立講堂で開く
14 帝國軍人會井上大將 獨在鄉軍人會長に祝電
15 長期戰の食糧對策 きのふ閣議で決定
16 三國同盟締結一周年 第三國の妨害は斷乎排擊 伊藤總裁の放送
17 圖像:燈管狀況視察
18 壯年團の組職大綱 小泉地方部長が說明
19 壯年團の結成 全幅的に支持 伊藤軍務課長強調
20 翼贊壯年團長候補に 荒木、中村兩大將有力
21 鄉軍加入を承認 翼贊運動に積極的協力
22 蘇澳青年學校查閱
23 見事擧州完納 新竹州地租納入
24 今日の天氣
25 廣告報社消息
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 皇民奉公運動 表裏一體推進社說

皇民奉公運動とは、臺灣全島民の臣道實踐運動にして、我が國體の本義に基き皇國精神の徹底に努め、島民各其の職分に奉公し、擧島一致臣道を全うし、以て國防國家體制の確立、東亞新秩序の建設を期するに在るは今更多言を要しないことである而して本運動を實踐するため、全島民を以て皇民奉公會を組織したことも、言を俟たないところである。更に又、本運動が時局の要請に依り、國家國策の要求に基く必然的な翼賛運動であり、延いては本島統治史上に劃期的な輝かしき一頁を加ふるべき銃後奉公運動であることも、改めて說明を要しないであらう。この意味に於て、本運動は廣義の政治性を有する實踐運動であつて臺灣統治の上に至大なる役割を荷ふものと云はねばならない。從つて六百萬全島民を打つて一丸とした皇民奉公運動の推進實踐は、臺灣統治をよりよくするものであり、而して皇民奉公會の運營は實に臺灣統治上の重要政策と云はねばならない本運動が總督府と表裏一體の關係に在る所以である。

この故に、皇民奉公會の推進展開は、總督府と表裏一體の緊密なる連繫の下に、行はるべきものであることは言を俟たないところであるが、事實皇民奉公會總裁が總督であり、中央本部長が總務長官、各支部長が地方長官、而して奉公會役職員に多數の總督府官吏が兼務してゐる如く、人的構成に於ては洵に緊密な表裏一體の關係を結んでゐるのである。又施策の上に於ても、あくまで臺灣統治の根本精神に立脚し、其の線に沿うてのみ推進展開を行ふものであるから、其處にも表裏一體の關係があるものと云はねばならない。然らば總督府と表裏一體の關係にある皇民奉公會の活動分野は如何と云ふに、具體的には督府行政との間にそれほどはつきりとした限界がないだけに洵に複雜微妙なものがあるのを認めなければならないが、しかし同じく國家國策の要請に則り臺灣統治の目的を達成せんとする同一體の表裏兩面であつて見れば、夫夫の活動分野の截然たる區別は、斯かく官僚的に峻別すべきものではないと云はねばならぬ。

要するに肝腎なことは、國策の遂行、臺灣の統治目的を達成することに在り、其れに至るの捷徑でさへあれば、それが表道であらうと、裏道であらうと、爭ふ限りではない。皇民奉公運動の運營は、實に斯る見地から把握されなければ、到底全き成果を期することは出來ない。總督府との間に表裏一體的關係を有する意味も、斯くの如き大乘的見地からする理解ある連繫でなければならない。この意味に於て、總督府と皇民奉公會とは形式的には性格或は手段を異にするとは云へ、本質的には目的を同じうするものであり、從つて督府と皇民奉公會との緊密なる表裏一體的推進こそ、本運動を圓滑に活潑に且つ有效に展開し得る所以であらねばならない。全島の官民は二十四日に行はれた督府、奉公會の懇談會席上に於て、齋藤總務長官の云はれる如く、皇民奉公會は總督府以外に存在するものではなく、兩者は切つても切れない緊密なる關聯性を持つ表裏一體的關係なる所以を深く認識把握して、本運動の力强き推進展開に些かでも間然するところあらしめてはならないのである

02 日獨伊同盟一周年 天與使命の自覺へ 和知臺灣軍參謀長談
03 “自力本願”で進む 酒井海軍武官語る
04 三國の“心”の聯結 臺北駐在伊名譽總領事デルレー氏語る
05 滿點・この燈管振り 一瞬にして變ず全市黑一色 光るものは上弦の月ばかり
06 泰から罐詰注文 朗報、新竹州工藝指導所に來る
07 皇后陛下の行啟御取止め
08 故永久王殿下の御愛馬奉璉號 日光東照宮の 御神馬として御寄進
09 實戰宛らの猛訓練 命令一下各班一糸亂れぬ活躍 三重埔の防火演習
10 奉公運動真諦闡明の 紙芝居協會 打合□で設立具體案決定
11 宜蘭音樂研究會
12 ときのこゑ
13 健全娛樂の一翼に 臺灣音樂再檢討 けふ公會堂で研究會開催
14 圖像:島都を守る防衛團の活躍
15 各奉公班に一個 新竹市支會のラジオ網強化
16 蘭陽バス合同 準備委員會で株割當決定
17 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺南州產組擴充 三ケ年計畫で邁進
02 奉公推進青年隊 北港街で結成式
03 州民の“皆勞運動” 奉公會高雄州支部近く昂揚週間設置
04 高雄愛婦月例會
05 落花生油の配給に非難
06 堆肥增產を企圖 淡水郡甲當一萬五千斤確保
07 擧州廿五日完納(臺南) 賴母しい銃後奉公
08 納稅成績良好 彰化稅務出張所管內
09 臺南州生藥配給組合創立總會
10 豪雨中・元氣百倍 水も洩さぬ花蓮港廳の空訓
11 大屯郡の空訓好成績
12 增える女勞働者 男も顏負け・黑脚絆姿
13 潮州街主催 國語演習會
14 臨戰體制座談會(五) 滿洲事變十周年記念
15 觀音庄堆肥積込を指導
16 高雄魚市會社臨時總會
17 水上競技大會 屏東市水泳場で
18 觀音信用組合 清算終了總會
19 モンペ部隊活躍 彰化市空訓終る
20 舌の戰士大熱演 臺南市の國語演習會
21 今日の映畫
22 米造船所の罷業
23 山地資源開發に 拔社埔道路開鑿を陳情
24 花蓮港で「美の祭典」を上演
25 藥代を引下げ 嘉義市の隣保館
26 地方便り
27 廣告報社消息
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 臺灣商工業統制令 近く審議室へ提出
02 沈沒船の鐵を利用 本島で製鋼を企劃
03 南日本汽船 基隆花蓮港航路 日滿支連絡運輸開始
04 一期作競作會 褒賞授與式
05 電力需要多く 火力發電を運轉
06 局營南廻り線開通延期
07 トラツク輸送制限 十月一日より實施
08 ハノイ博覽會 出品物決定さる
09 自動車用薪炭確保に 各州で配給組合を設立
10 商況 廿六日後場
11 時局と商業人の覺悟(五) 東亞經濟圈の特質/樂滿物價調整課長
12 臺灣磷寸會社 新竹に新工場 近く工事に着手
13 照明燈
14 ラジオ
15 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 長沙市の一角に殺到 けふ午前十一時頃
02 石子舖を制壓
03 岩村快速部隊楓林港に突入
04 瀏陽河を一氣に渡河
05 驚異的進擊を續行
06 陸鷲各精銳の活躍
07 圖像:敵の要衝新市突入保安門を通過の鵜澤部隊
08 敵團長戰死 參謀二名捕虜
09 永安攻略部隊更に南進
10 盛大な午餐會 三國同盟調印記念日
11 基隆防空打合會
12 撈刀河の敵陣へ 怒濤の如く突進
13 敵の焦土戰術 民家穀類を燒却
14 陸鷲敵陣を猛爆
15 一週間を出でず 五、六十里を突破 敵の敗走振り覗はれる
16 農建同盟 職域團體として活動
17 獨政府の祝賀招待會
18 伊藤總裁の演說 獨當局は歡迎
19 三つの基本理念 獨外務省機關の所論
20 世界史的意義 伊勞働組合紙の論說
21 チアノ外相も盛宴を張
22 中支物資の移動を 合理的に調整する
23 政府の緊急食糧對策 農業諸團體は全幅的贊意
24 國鐵運賃引上か 鐵道省慎重に考慮
25 レ市攻擊愈よ猛烈
26 獨軍クリミヤ攻擊開始
27 青少年團初の審議員會
28 明日の天氣
29 物資の敵地流入阻止 移動取締暫行規程を公布
30 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 嚴たり・無敵防空陣 掉尾を飾る各種の猛訓練 島都防空訓練終る
02 蓬萊丸出帆
03 ハノイ駐屯皇軍 進駐記念式典を擧行
04 圖像:掉尾を飾る各種の猛訓練
05 防空第一號命名式 民間防空陣に參加
06 文土劇脚本 “蠢く第五列” 斷然好評を博す
07 堂堂と分列行進 防衛陣の誓ひ堅し
08 傷痍軍人中堅 幹部修養會 八日から軍人會館で開く
09 軍人傷痍記章傳達式
10 吏道刷新講習會 宮木知事以下二百名參加
11 防空と高層建築 何階が最も安全か 小野氏苦心の研究
12 燃えない工場 “木造”に強制防火改修
13 瀧見訓練所 第一回退隊式
14 教科書編纂會議 十月三日府で開く
15 三千五百名突破 いよいよ高潮する志願兵熱 筆頭は依然高雄州
16 劇を通じて開く 模範常會 基隆で「新しき出發」の試み
17 ラジオ有線化に 電燈線を利用 急ビツチに普及促進
18 時局の徹底に 新竹の有志が講演
19 商況 廿七日前場
20 着の身のまま シンガポールから 邦人二百餘名引揚ぐ
21 けふの志願者
22 價格統制令 徹底講習會
23 三等郵便局長 優遇範圍擴大
24 港灣作業の統一急務 歸臺した松本港灣長談
25 今夜の放送
26 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 島民生活の刷新(二) 各方面人士の意見
02 生活文化 防空美容法 白粉なしの健康化粧 心もからだもキリリとしめて
03 烏賊の榮養煮
04 檢溫器の插入時間
05 魚味噌
06 尊い汗を流した 勤行報國作業
07 千二百年も前にえらばれた 秋の七草のお話
08 子供の良習慣 獨りで着物を着るこどから 精神上の影響も大さい
09 國語學習 ドイツ軍怒濤の勢ひ 風光美しき詩の古都 レニングラード危し
10 休暇中働いて得た お金をみんな献金
11 豆智識
12 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 本島知識社會の再建(下)/張柏齡
02 川柳と翼贊生活(下)/川上三太郎
03 心聲/黃可軒漢詩

竹遊山詩草 曉發霧峯/蔡柏樑、竹山遠眺/蔡柏樑、竹山/蔡柏樑、過溪夜泊/蔡柏樑

04 文樂への思慕(下)/番匠谷英
05 珊瑚樹 米國貨幣異變 廿五仙に「逆まんじ」
06 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 長沙に怒濤の突入 市街の殘敵を掃蕩中頭條新聞

【○○前線基地二十七日發同盟】二十七日午後六時二十五分わが軍は楊梅河下流の渡河に成功、一氣に敵第九戰區司令部所在地長沙の一角に突入、續いて市街の殘敵を掃蕩中

【○○前線基地二十七日發同盟】中支軍二十七日午後八時發表

軍は早淵部隊を以て本九月二十七日午後六時二十五分長沙に突入せり

【長沙郊外にて二十七日發同盟特派員】粵漢線に並行し敵陣地の間隙を縫つて南方に急進した川崎、早淵、村井の各部隊は二十七日早朝早くも長沙東北方四粁の苑家城を占領した、苑家城より瀏陽河を經て長沙は指呼の間にあり、長沙防衞の敵軍は我が急進に早くも南方に潰亂、逃げ遲れた千餘の殘敵は我が軍のため撈刀河、瀏陽河合流點の三角洲に追ひつめられ殲滅を喫し斯くて二十七日午前十一時各精銳部隊は長沙市街の外廓を包圍して一齊突入の機を窺へば後方高地上に布陣せる我が巨砲陣は郊外の飛行場及び市內の長沙東、北兩停車場附近にあつて頑强に抵抗する殘敵に集中砲火を浴せ斯くて流石の頑敵も遂に總崩れとなり我が精銳は午後六時二十五分早淵部隊を先頭に堤を切つた怒濤の如く歡聲をあげて長沙市內に突入したのである

02 又一番乘りの殊勳 村井、早淵の兩部隊
03 陸、海、空軍の真價發揮 作戰指導より南京に歸還後宮總參謀長談
04 敵の死傷十萬以上 第九戰區は全く潰滅
05 殘敵數千と激戰 死都長沙敗殘の姿
06 我精銳の進擊狀況
07 地上すれすれの 決死的な爆擊 空から長沙攻略觀戰
08 三國條約一周年記念午餐會 人類崇高の使命達成 豐田外相の挨拶要旨
09 條約の効果一層發揮 外相祝辭
10 獨、伊兩大使の答辭
11 レセプシヨンと 紀念晚餐會開催 リ獨外相の主催で
12 新秩序のシンボル オツト獨大使聲明
13 松崗前外相の メツセーツ
14 怒濤の猛進擊 瀏陽河の線に向つて
15 海鷲衡陽を攻擊
16 コーカサス防衛 愈よ切實な問題 英印度軍總司令官本國と協議
17 杉山海軍中將 空路北京到着 新任挨拶の為め
18 帝國駐勃公使 山路章氏を起用
19 日枝丸を派遣 印度、近東、東阿方面の 邦人引揚げの為めに
20 レ駐日濠洲公使歸國の途へ ク公領尚書と新嘉坡で會見
21 全般的問題を協議 初回國境劃定小委員會で
22 今日の天氣
23 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 本島農民の重大使命 當局の諸施策要望社說

現在朝野を擧げて食糧問題の新しい方向について論議され、政府當局に於ては臨戰態勢整備のため、益益其の彈力性を發揮するの必要に迫られ、緊急食糧對策を樹立、廿六日の閣議に於て之を決定、國民食糧の確保增强に萬遺憾なきを期してゐるが、國際情勢の緊迫せる現下南方經濟の一翼を擔當する本島に負荷せられたる食糧增產の使命は誠に重且つ大なるものがある。併し食糧增產計畫を積極的に遂行する為には、農業經營の合理化、勞力、肥料その他各種農業生產資材の供給確保と此等をよく按配調整して行くことが何より大切である。經營の合理化については農業の機械化、畜力化及び零細農の共同化が必要であることは曾つて本欄に於て論じた通りである。勞力問題は本島に於ても軍屬、軍夫又は產業戰士等で第一戰に活躍する者が相當に多い。殊に工業化の進展に連れ、工場に、道路港灣施設に、河川修築等に夥しい勞力が吸集され、農村勞力は益益不足を吿げてゐる。各州當局もこの點に鑑み各地に勞務協會を設立し、勞力の調整斡旋に起たんとしてゐるが、今後同會の活動に多大な期待をかけられてゐる。と同時に曩に審議會を通過した國民皆勞の體制たる勤勞報國隊の整備活用に限り、農村勞力の不足は相當緩和されるものと思はれる。併しながら肥料を始め、農機具、農業藥劑、石油等生產必需諸資材の確保に至つては英米等の敵性國家群の經濟壓迫の强化された今日に於ては、到底充分な供給は困難であると覺悟しなければならぬ。而もこれらの資材難に加へて時時自然的な災厄に見舞はれるのであるから食糧增產問題は仲仲簡單に解決されないのである。本島に於ては本年幸風水の災害を免れ得たが一期作に於ける稻熱病、現下に於ける虫害も輕視し得ない損害であらう

併し如何に困難な事情があつても、これらの惡い條件を克服してどうしても目的通りの生產を確保せねばならぬと云ふことは現下國家の差迫つた要求であり、又本島農民に課せられた重大な使命である。農民達も右の如き重大使命を自覺し、人事で盡し得る凡ゆる手段を盡して一意增產に邁進しなければならね。と同時に為政當局も彼等の生活安定に凡ゆる施策を行はなければならぬ。何となれば生活の安定なしに增產は期待し得られないからである。然らば彼等の生活は安定してゐるであらうか。殖產局の調查に依り農家一戶當りの負債額は昭和八年に比し五七%の增加を示し、一般の豫想を裏切つて農家經濟は必ずしも樂觀し得ない狀態にあることが判る。その原因として吾人は米價の割安、自然の災厄、勞務不足に依る騰貴の三要件を指摘し、夫夫政府の對策を要望したが、その中でも米價の割安は果して如何程であるか。吾吾は昭和十二年六月卽ち支那事變發生前を基準(一◯◯)として臺銀の調查した臺北卸賣物價指數變化を示して一般の參考に供しやう。

同調查に依れば米價指數は昭和十四年平均一一五、同十五年一一八、同十六年五月一二五、同年六月一二九となつてゐる。之に對し農業資材の大宗たる肥料四品の平均指數は十四年末月一五三、十五年末月一二九、十六年五、六月一三八となり當初より可なり高く米價の上を廻り、收縮の傾向にあるが、六月の米價引上に依つても尚九%高い。農家の必需品たる衣服類に至つては五品の平均指數は十四年末月一七六、十五年末月二一七、十六年五、六月二二七を示し、二倍以上の高騰を續け米價よりも九八%の騰貴率を示してゐる。而して四十六品の總平均物價指數は十四年末月一二六、十五年末月一四◯、十六年五月一四一、同六月一四二となつて米價より一三%の騰貴率を呈し、之に調查の出來ない闇價格を入れば更に大きい開きを示すであらう。

かくて米價の割安に依つて農家經濟は流通面を通じ直接間接の壓迫を受け、農家生活不安定の重大原因を來してゐることを見逃してはならない。さりとて低物價政策の堅持に躍起となつて居る現下に於て米價を無造作に引上る譯にも行かないから、內地の二重價格制に追隨し農產資材と生活必需品の騰貴率を參酌して決定するのが尤も妥當な措置であらう。

その他自然の災害に備へる農業保險制度の實施、或は取入れを目當に植付前に必要な資金を簡單に借入れる本當の意味に於る農業金融の創設、耕地の過半(五四%)以上を占むる小作料の適正化等も刻下緊要の問題であらう。要するに本島農民に課せられたる重大使命は如何なる困難な事情があつても、それを克服して一意增產に挺身しなければならぬと同時に為政當局も彼等の生活安定及び增產に必要なる凡ゆる施策を優先的に可及的速かに實施しなければならぬことを茲に於て重ねて强調したいのである。

02 皇后陛下の御仁慈 農村乳幼兒保育に御內帑金下賜
03 明治節の佳辰に 地方長官より夫夫傳達
04 皇軍鐵蹄下の長沙 重慶に取り“咽喉に蓋”
05 無聊の感慨を俳句に 松岡さん、獨伊兩外相に聲明書
06 物資輸送の一大基地 粕谷氏に長沙の事情を聽く
07 “各持場を死守せよ” 第二次空訓を前に 河邊防衛總參謀長放送
08 逐次向上を認む 第一次第二種空訓臺北州統監講評
09 城北地區防衛團活躍目醒し 解除後に反省會
10 基隆郡華僑新民公會發會式
11 勤續保甲役員を表彰 新竹州下各郡署の勇退者
12 ときのこゑ
13 臺北秋競馬 初日の成績
14 高千穗丸無電
15 人事・消息
16 水神祭を執行 宜蘭水利組合で
17 新臺灣音樂研究會 昨日市公會堂で開催
18 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 銃後奉公強化運動 來月三日より全國一齊に實施 本島各地の行事
02 彰化孔子廟祭典 二十六日盛大に舉行
03 私宅を青年道場に(屏東)
04 三十七八件か 嘉義の特別電話開通
05 好成績裡に終了 臺中市の三種空訓
06 花蓮港の空訓終る
07 圖像:海の荒鷲全支を壓す
08 板橋街空訓 各班員勇敢に訓練
09 阿緱神社祭典打合會
10 勳記、從軍記章傳達式
11 “行と魂”の鍊成 高雄州廳の幹部が
12 奉公運動主旨徹底會 さのふ高雄市で開く
13 臺南州でも鍊成會
14 防諜心得を通達 臺南州奉公班常會に
15 中村視學官着任
16 屏東市米穀納入 配給組合が解散
17 職員に臨時手當 嘉義市會で可決
18 價格統制令周知の講習會
19 彰化市初區長會議
20 麻豆文旦減產 白柚ぼつつ出𢌞る
21 佐佐木北港街長 街民が留任を要望
22 各部落で收穫祭(高雄) 素人劇をも上演
23 農產物加工品を出品 盟邦泰國の日本市に
24 學童體育大會 基隆市郡と七星郡工同主催
25 一期作競作會(臺中) 褒賞授與式を擧行
26 羅東竹林河の 排水施設を要望
27 鳳山郡產組實務競技會
28 輕銀開運橋間 道路竣工式
29 石田氏の第一回公判
30 嚴重取締を要望 嘉義市の料理屋
31 產組報國挺身隊を組織
32 時局を喰ふもの 時局便乘寄附に注意
33 入庫票を偽證
34 地方便り
35 今日の映畫
36 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 海南島自動車の 循環路線愈よ完成 本日全通式を擧行
02 自動車技術研究所 設置大綱を決定
03 漁業勞務者水難 救濟事業を實施 臺灣水產會で計畫中
04 各州廳間の米穀 移動の合理化を圖る
05 勸業無盡大稻埕支店來一日開業
06 檜油の試運行 局鐵が臺北淡水間に
07 臺北州自動車總會 取締役八名重任
08 臺北州前期地租其他徵收成績優秀
09 大連臺灣貿易事務所長大竹氏來臺
10 照明燈
11 蘭印を中心とする 世界石油問題(一)/長野政來
12 豫算、社則を決定 臺灣石炭重役會で
13 鑛山技術交換に 相互見學團を組織
14 石炭商組合 解散總會開催
15 ラジオ
16 廣告
第08頁
日刊第1版
序號 標題
01 長沙を完全に占領 感激の日章旗飜へる頭條新聞

【長沙二十七日發同盟】燃えさかる長沙市街に展開された壯凄極りなき夜間市街戰も我が突入部隊の果敢なる猛攻により流石の頑敵も深更に至り漸く潰亂終熄し硝煙立罩むる長沙市街は死の街の如き無氣味な靜寂の中に沈み續續市內に入城をる友軍各部隊は同市の殘敵を掃蕩し盡してこれを完全に占領した

【長沙郊外二十七日發同盟特派員】二十七日午前十一時三十分長沙を指呼の間に望みながら楊梅河に遮られ切齒扼腕する我が早淵、村井、川崎の各部隊は逸る心を押さへ敵の掃射を浴びながら附近より搔き集めた雜木で筏を作り午後に至るや一氣に勇敢なる楊梅河敵前渡河を決行、敵彈雨飛の中を衝き對岸に殺到、長沙郊外に布陣した最後の敵陣を強引に突破したい遂にその先遣部隊は二十七日午後六時二十五分夕陽紅く映つる頃長沙東北方より市街に突入、次で他の部隊も續續突入、感激の日章旗を新開經武兩門の屋上高く揭げ引續き執拗に抵抗する市街內部の敵を掃蕩中

02 住民既に絮絮復歸 皇軍の突入敵の意表に出づ
03 思ふ存分の殲滅戰 我軍の鬪志天に沖す 支那派遣軍報道部長談
04 我軍各方面に猛進擊
05 金潭に突入
06 海鷲各地に活躍
07 瀏陽河北岸の敵二萬 完全に袋の鼠となる
08 江西北部の敵猛攻
09 北江にも攻勢作戰 着着戰果を擴大中
10 圖像:岳南地區上空を快翔する海軍爆擊機隊
11 重慶に致命的打擊(長沙陷落)
12 陸鷲連續出動 敵部隊を銃爆擊
13 敵軍長、師長多數死傷
14 敵應援軍の殲滅戰
15 キエフの戰果 獨軍司令部發表
16 ソ軍の潰滅ぶり
17 赤軍大規模な反擊を繰返す ウクライナ地區
18 獨がソ聯に打診提案 UPアンカラ電の報道
19 近東方面から(英國) 援ソ軍派遣か
20 農業經營管理令を制定 農器具の統制を強化 機械化の方向へ促進
21 水路の啟開に陸海軍が協同
22 敗敵を急追
23 報道部寫真班員讀賣記者戰死
24 米の防衛三ルート ノツクス海軍長官の論文
25 中央林業協力會 結成式擧行さる
26 チアノ外相の祝宴
27 リ獨外相の 招待晚餐會
28 英米支經濟會議 米代表はコ氏に決定
29 ドゴール派潛水艦 米國で修理
30 今日の天氣
31 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 新たな決意に起て 三國同盟一周年に 兩大使・柏林・羅馬から放送
02 さつと緊張 待ち構へる留守宅
03 敵彈さ中で鐵條網爆破 皇軍の進路を開く 拳鬪選手中尾少尉の勇戰譜
04 冷酷・英官憲の不法壓迫 新嘉坡に投獄された 寄港船員の憤激談
05 陸海軍將校集會所の開所式 盛大に擧行
06 女青層の訓練に一線を劃す 臨戰心構へを推進する 指導者鍊成會終了
07 圖像:突襲する海軍陸戰隊
08 支部監督方針を明確に 愛婦、國婦、聯婦側の意象を打診
09 築いた權益死守 新嘉坡ジヨホール州ゴム園問題 寄港した山村重役決意を語る
10 遺族へお知らせ 臨時大祭の準備進む
11 高千穗丸入港
12 比島土人の親日振り “危いから早く逃げろと” 遭難の我漁船を助く
13 產組實務競技會
14 宜蘭市支會 各區會常會
15 新莊演劇挺身隊誕生
16 慶應勝つ
17 海上警報
18 一路孟買へ 引揚邦人への慰問品積んで 日枝丸全速力で航海
19 銃後の意氣は高らか 蘭陽の教職員體育大會
20 樹立式並びに授與式を擧行 大日本青少年團旗
21 臺北秋競馬 第二日の成績
22 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 鍛ふ鐵の心身 青葉薰り神氣漂ふ壽山館で 高雄州中堅官吏が鍊成
02 行と魂を鍛練 臺南州幹部鍊成會第二日
03 臺南憲兵隊廳舍 來る十日に開廳式
04 高雄港の漁船 共同計算制採用か
05 屏東で常會 運營講習會
06 臺南黃藤會社 十月中旬に創立
07 保甲道路兩側に 國策作物ヒマを栽培 一石二鳥の名案
08 臺中國語演習會 十一月十五日に
09 地方物價委員會 第五部會
10 熱心な意見開陳 臺中國民校職員座談會
11 橫斷道路開鑿工事に 府勤報青年隊が奉仕
12 皇民鍊成終る 屏東農專で修了式
13 員林青年修鍊講習會修了
14 新化壯丁團員の鍊成終了
15 高砂族二青年 志願兵願書を提出
16 臺南高雄兩州から 更に六名志願
17 嘉義郡男女教員體育會
18 青年劇團員の慰勞と座談會
19 桃園稅務管內納稅完納
20 大甲家政女校 四日に落成式
21 自治制施行記念日 彰化郡各街庄行事
22 圖像:青年劇
23 彰化市秋季大清潔施行
24 高雄州異動
25 昭和國民學校秋季大運動會
26 彰化印刷文具商組合通常總會
27 人事・消息報社消息
28 今日の映畫
29 地方便り
30 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 時局と商業人の覺悟(完) 無言の行に無音の行/樂滿物價調整課長
02 蘭印を中心とする 世界石油問題(二)/長野政來
03 吾等の商業報國運動(三)/駱水源
04 人絹工業の重點生產
05 臨戰體制下の 北門郡を覗く 郡治の完璧期し 職員が挺身垂範 一糸亂れぬ民眾指導
06 全島一を誇る 甘藷と米增產
07 愛國挺身隊の 真摯的な敢鬪
08 產業組合の 多角的な躍進
09 北門郡の現陣容
10 佳里交通公司 輸送報國に邁進
11 街庄吏員が 柔劍角道を鍛練
12 ラジオ
13 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 けさ株州に突入占領 堂堂入城式を擧ぐ
02 粵漢線を中心に大殲滅戰
03 陸鷲湖南南部で 二萬の敵を擊滅
04 高樓に日章旗翩飜 空から陷落直後の長沙を觀る
05 張家隆を猛攻(江西戰線)
06 薛岳常德方面に落伸ぶ
07 重慶に低空攻擊
08 我が反擊で潰滅 第三五戰區の敵蠢動
09 南昌東北地區で 皇軍行動を開始
10 衡陽に巨彈の雨
11 韶關を猛爆潰滅
12 農林政策要綱を確立 井野農相大要を與る
13 英米支經濟會議の內容
14 新秩序建設が目標(中) 樞軸外交一個年の回顧
15 圖像:秋草を踏み分けて進擊する鵜澤部隊(新墻河附近)
16 ム首相答禮親電 近衛首相に對して
17 獨伊兩巨頭も親電交換
18 獨空軍の活躍
19 水滸傳(513)/黃得時;榎本真砂夫
20 英米代表赤都着 スターリンと重要協議
21 英船廿二隻擊沈 獨海軍の週間戰況
22 明日の天氣
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 臺灣神社の外苑 本格的造營に着手 十月四日嚴かな起工式
02 府豫算查定終了 七日から復活要求 局部長會議で中島局長報告
03 軍人傷痍記章傳達式
04 共榮圈に皇學使節 鹿子木博士招かれて獨逸へ
05 卜部中佐講演 一日大世界館で
06 大和丸出帆
07 圖像:鐵牛部隊驀進
08 基隆防空協會打合會
09 基隆署拔打召集
10 兵隊さんの土產 少國民にこれは嬉しや ゴムマリ三百萬個
11 圖像:湖南作戰
12 本間軍司令官 明日高雄彰化視察へ
13 酒井武官新竹臺南へ
14 航空座談會 內臺航空の回顧(六) 民間航空機の 一部改造が急務
15 けふの志願者
16 お手本にしよう 興亞のヨイ子 夜警に少年少女一役 日暮里の子供隣組
17 二人に一ツ 商工省當局者語る
18 中間農民を鍊成 增產運動の推進力にらしむ
19 別動隊訓練の擴充強化
20 中隊付の設置
21 市バス始發時刻變更
22 ドイツに食糧不安なし
23 今夜の放送
24 商況 廿九日前場
25 特別放送
26 新竹市米共販 一日から店開き
27 海上警報
28 盲人を案內 する電氣の眼
29 基隆の刃傷沙汰
30 興南案內報社消息
31 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 島民生活の刷新(二) 各方面人士の意見
02 生活文化 近視豫防と照明 お裁縫やお勉強は 百ルクスぐらゐの明るさで
03 “芋”はんべん
04 こんな美容體操は□かが 脂粉をす□て健康美へ
05 自分で出來るセツト 外卷きが最も非常時型
06 金屬製品の廢物を 賣るときにはこの注意を
07 國語學習 カナダ軍が上陸した スピツべルゲン鳥は 氷河の跡で凸凹
08 自由に捕獲できる 海上のオツトセイ
09 穴の中に住む支那の共產軍
10 豆智識
11 里芋のうに燒
12 水仙の根を糊に
13 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 學藝 布袋戲の娛樂性(一)/黃得時
02 近事所感 現代詩と音樂(上)/淺見淵
03 心聲/黃可軒漢詩

病中感作/陳寄生、病中感作 二/陳寄生、家母古稀晋二感賦/寄生、聯銘賢咸偕彩霞孃結婚詩以祝之/鄭文治、聯銘賢咸偕彩霞孃結婚詩以祝之 其二/鄭文治、送聯銘夫婦上京作/鄭福緣

04 子供用の映畫(上) 文部省で卅八本選定
05 珊瑚樹 魅力ある顏付 豐島與志雄
06 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 偉功輝く本間部隊 生存者行賞の恩命に浴す頭條新聞

【東京發同盟】畏き邊では第十一回支那事變生存者論功行賞(陸軍關係第十回)の御沙汰あらせられ三十日午前零時內閣賞勳局並に陸軍省より發表された今回行賞の恩命に浴したものは去る昭和十二年十一月杭州灣敵前上陸を敢行以來南京攻略戰、徐州會戰等に奮戰後轉じて山東方面の警備に任ずる等一年有半に亘つて大陸に勇名を馳せた末松茂治中將を始め曩に發表せられた部隊に屬して勇戰健鬪した三中將六少將並に事變當初上海、吳淞附近に敵前上陸を敢行克く數十萬の頑敵を慴伏して猛進擊を續け楊行鎭、劉家行、大場鎭、蘇州河等の堅陣を突破更に鉾を轉じて徐州、武漢、襄東贛湘の各會戰、昭和十四年冬期作戰等に參加して赫赫の武勳を樹てた山脇(藤田)部隊及び蘆溝橋、南苑附近の諸戰においてよく敵の機先を制し爾後平津地區の警備に任じその間一部隊をもつて忻口鎭附近の戰鬪、徐州會戰等に參加し次いで中支に轉戰して瑞昌、箬溪間、箬溪富水河畔間の戰鬪、粵漢線の遮斷等に從事して偉功を奏した本間(雅)部隊に屬する軍人(將官を除く)及び軍屬でその內金鵄勳章授賜の榮に輝くものは四千九百七十三名右の內佐藤要(大分)高橋良(長野)兩少將を始め將兵百十名に對しては特に拔群の武勳を御嘉賞殊勳甲の御沙汰あらせられた

02 赫赫たる戰歷
03 我南支、意氣衝天 抗日軍、無力振り露呈
04 皇軍悠悠轉進 四邑作戰目的を完遂
05 湖南地區一帶に 海鷲猛烈な攻擊
06 奧地進攻の自由獲得 長沙、柳州の占領 第九戰區の組織を覆滅
07 要衝奉新に迫る(敵側面に進出)
08 歸還の木下、村上兩將軍 拜謁仰付けらる
09 閑院宮殿下台臨 三國同盟一周年記念午餐會
10 獨伊兩大使の挨拶 豐田外相の答辭
11 全東亞の繁榮確信 ヒトラー總統の親電
12 陸鷲、敗殘兵猛爆
13 獅形山殘敵を殲滅
14 □株州を占領せる 我各部隊を戰果
15 瀏陽十數粁に望む 湖南作戰部隊の綜合戰況
16 四據點(衡陽、柳州、韶關、英德)を急襲 南支陸鷲部隊活躍
17 第九戰區交通路 完全に遮斷さる
18 重慶上空を壓制! 我が荒鷲思ふままに
19 敵各師を蹂躪(長沙北方)
20 思ふ存在に 敵を捕捉擊碎
21 今日の天氣
22 廣告報社消息
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 臺灣文化政策の再出發社說

周知の如く文化とは自然に對する作為であるから、學術、宗教、藝術等の精神現象は勿論の事、政治及經濟問題をも包含するが、今臺灣に於ける文化政策を取上げんとするには一應後者を除外する事にしたい。蓋し文化の優れたる建設がなければ一國の隆盛は期し得られず、個人の例を取れば所謂成金の粗雜、無教養が如何に周圍を俗化するかが解らないから、一國の成長、發達、大國民としての完成は文化的豐富、優秀が必然的條件なのである。されば來るべき「日本新文化」が從來の東西文化の傳統の美しき遺產を攝取し、豐醇、雄渾、高雅なものを育成し飽く迄も大東亞精神の高揚に努めなければならない。かるが故に本島が帝國の一部として其の地理、民情に根ざした獨特の文化を開花せしめる事は、又一國の文化を豐富ならしめる所以である。本島が何時迄も內地の文化的殖民地たる事は決して臺灣文化の名譽でなく、今後島民として臺灣文化の建設に十二分に努力すると共に、當局に於てもこれに對して出來る丈助長すべきは言を俟たない。

先づ學術の例を擧げれば本島としては熱帶圈內に位してゐるから、先づ熱帶醫學及熱帶農業のよき試驗場であり、又熱帶工業の立地として硏究の餘地ある事は明かである。今後本島に於てこれら諸方面に對して新生面を開拓し學術界に不朽の金字塔を築上ぐべき使命を果さなければならない。これには諸試驗、硏究機關の擴充强化は必須條件であるが、先づ島內から優秀な人材を養成し或は發見して彼等をして各各適當な職場を得せしめる事が其の先決問題であらう。如何に優秀な人材であつてもそれを成長せしめる土壤と環境を與へずしてよく大成する例は極めて稀である吾人は島內の人材を養成するため內臺人を問はず、特に傑出した者を簡拔すべきであるが、當局に於ては此の問題に對して從來充分な配慮を拂つてゐるとは稱し難い。少なくとも臺大の教授等は將來臺灣の出身者を以て當らせなければならない。中にも學者として杜聰明博士の如きが內外の醫學界に對して多大な貢献を為しつつあるが、吾人は本島人中に於て他にも人材なしとは考へられず、當局としては今後他に幾多ある有為無名の後起に對して更に親切に指導育成すべき事を切望せざるを得ない

次は宗教問題である。本島人の大多數は現在古くから支那より傳來して來た佛教と道教との混血兒の如きものを信じてゐるが勿論迷信的功利的不純分子が少なからず混入してゐる然らば之に對して潔癖的に寺廟廢止の一手を以て其の宗教心を他へ轉向せしめる事が出來るかと言へば到底考へられない話である目下文教局に於て斯かる宗教對策に對して詳細な調查を為し其の上に妥當な方針を樹立せんとする事は遲蒔ながら誠に當然な事である。吾人の信ずるところに依れば我が肇國の精神に基く神道の信仰に對しては之を與ふべきものでなくて教育其の他の方法を以て自然發生的に其の宗教心を開眼すべきである。尚日本佛教は旣によく日本精神と融和した宗教となつたから、真の佛教精神を要領よく本島人大眾に植付ける事は從來の信仰との連繫があつて比較的に容易に行はれるのではないかと思はれる其の方法として本島人佛教徒を內地へ留學せしめたり、或は日本佛教徒の積極的活動を期待すべきであらう。

最後は藝術問題であるが、之着なくしては到底望まれないであらう。卽ち農民が土地に對する愛着がなければ立派な農作物を耕作する事が出來ないと同じである。最近發刊された島內各種文學雜誌の賣行が意外にも激增した事は臺灣文學に對する大眾の支持と教育普及の賜物に外ならない。當局も此の動向に着眼し臺灣文學の健全な發達に對しモツト積極的に働掛けなければならない。臺灣美術に對しても同じ事が言へる。現在如何に超非常時であつても民心の緊張と彈力性を持續せしめるには一面に臺灣民眾に潤ひのある生活を與へなければならない。此の意味に於ても吾人は臺灣文化政策の再出發を强調せんとする者である。

02 只只感激の至り 舊部下部隊生存者行賞に付 本間軍司令官語る
03 全く恐懼に堪へぬ 重藤中將感激を語る
04 忠靈の遺勳に感謝 末松中將感激を語る
05 命の續く限り 國の為盡したい 高橋少將の感激談
06 先づ部下將兵の 武勳を讚へたい 光榮の秋山少將語る
07 圖像:南支西江作戰
08 航空座談會 內臺航空の回顧(七) 同一步調が肝要 航空と關係衛生の發達
09 軍人援護の完璧へ 銃後奉公強化運動實施要綱決る
10 警察職員並に 家族の慰安會 新竹市有樂館で
11 州下青年體力檢查 臺北市を皮切りに昨日より開始
12 銃後奉公の誓
13 高雄市の行事
14 ときのこゑ
15 島民の自治的廢止に待つ 入場券發賣停止見合せ
16 醫學界の新體制 協議會準備委員會開かる
17 第三回目のラジオ常會 一日午後八時から一齊に開催
18 第一回設立發起人會を開催 蘭陽地方バス合同
19 臺北秋競馬 第三日の好成績
20 富士丸無電
21 海上警報
22 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 銃後奉公強化運動 臺南市の行事決定
02 嘉義市の行事
03 羅東街の行事
04 湳港西御遺跡所例祭
05 嘉義水上大會 嘉中と嘉女が優勝
06 臺中州美術展 明春一月開催
07 氣も心も新たに 奉公會高雄支部鍊成會終る
08 港灣行政機構作成委員會
09 體育會打合會
10 圖像:岳南作戰
11 圖像:我にこの精兵
12 臨戰體制座談會(六) 滿洲事變と民族協和
13 金和丸大破 乘組員救助終る
14 臺南州幹部鍊成會終る
15 臺中州生藥卸商組合結成式
16 新營郡街庄對抗陸上競技大會
17 遺家族慰安に 素人演藝や福引
18 屠殺頭數を 七割に切下げ
19 奉公會新高郡支會 役職員初總會
20 石田氏公判 第二日
21 高雄青果會社株主總會
22 消息
23 地方便り
24 今日の映畫
25 青年團の查閱 臺中州各郡の日程
26 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 產組聯設置に伴ふ 臺灣產組規則改正 本日律令で公布實施 石井殖產局長談
02 對南方貿易進出 積極的方針を取る
03 臺灣水產會 三日に評議員會
04 局營バス 北部、南𢌞兩線の 一部アルコール化
05 吃水線引上げは 滿載噸數の一割
06 內地產苛性ソーダ外 三萬餘點の價格決定
07 稅關鑑定官會議 第一日
08 臺灣產組規則 改正律令全文(上)
09 臺灣米賣渡價格 若干引上られん 內臺米の格差も縮小
10 自動車用薪炭配給組合設立を促進
11 本年六月末 生保契約增加 契約高六億四千餘萬圓
12 定期船輸送割當打合會
13 消費米の配給 從量制に變更せん
14 鐵線商事總會
15 照明燈
16 ラジオ
17 商況 廿九日後場
18 廣告
第08頁
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