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興南新聞1941年8月

夕刊第1版
序號 標題
01 最高指導官飯田中將 佛印增派の我が陸軍部隊 サイゴン及び附近に上陸
02 飯田祥二郎中將略歷
03 飯田陸軍最高指揮官 サイゴン港に入港す
04 佛印側は全面協力 熱狂的な歡迎風景を現出
05 英米支の軍事合作 佛印包圍態勢益益強化
06 卷雲號 西貢へ飛ぶ 外務省員乘せて
07 英、イランに警告 獨のイラン進出切迫
08 獨人國外退出要求を拒絕 イラン政府
09 問題は決濟方法 日蘭石油協定の實効 リ情報部長重要聲明
10 石炭、食料の船舶積込み 蘭印陸軍許可制を採用
11 重要產業團體勅令案要綱 總動員審議會で可決政府より發表
12 タイ國嚴重中立
13 日本に因緣深い サイゴン
14 猛烈な殲滅戰展開 江西省北部武寧北方で
15 總動員審議會 けふ引續き總會開催
16 英、日本船の 積込積取を禁止
17 獨軍側損失 ロ次長の發表
18 我が態度を英外相が誹謗
19 水滸傳(467)/黃得時;榎本真砂夫
20 ホプキンス長官 スターリン會談 タス通信の發表
21 ホプキンス長官 訪露の用件
22 圖像:珍しや汪主席の軍服姿
23 明日の天氣
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 一年に二回宛開催 奉公委員會の運營要領決定
02 本部臨時委員會 來月廿九三十兩日開催
03 軍司令部內の劍道訓練納會 紅白試合を擧行
04 「靖國の兒等夏の集ひ」 十二日から三日間草山で
05 牧大佐が講演 あす島都で
06 中原淡水街長勇退 後任小副川助役
07 圖像:明朗化した蘆州のこの頃
08 勞務集約制を實施 各府縣に勞働者收容の宿舍設置
09 宗教の興亞運動 翼贊會、各宗派代表の意見聽取
10 米の建艦計畫に大支障 紐育全市電氣工の罷業斷行で
11 赤誠の志願 卅一日の受付
12 武勳の興亞英靈 遺族に護られ內地へ無言の凱旋
13 國民道德の金字塔(四) 臣民の道 七生報國の精忠 燦たり皇運扶翼の成跡
14 方面委員事業の 法制化を陳情 高雄州代表が督府訪問
15 米國流行界大變な騷ぎ 絹製品は鰻上りの騰貴ぶり
16 臺北築港協會會員を增募
17 今早曉に最後の猛訓練 新竹州南部一市三郡の空訓閉幕
18 奉公會中央本部の電話開通
19 大陸進出女子青年鍊成講習會 目出度く閉講式
20 臺北華僑新民公會 奉公日に發會式擧行
21 ひまらや丸寄港
22 アフガニスタンの近情 寄臺の岩崎駐剳代理公使談
23 商況 卅一日前場
24 夏に鍛へる12 夏の夜の猛稽古 勤勞青年の逞しき姿
25 「東部の產金事業に 昔から邦人が從事」 長谷川伸氏の觀察感想
26 新竹消防組夏季講習會終了式
27 今夜の放送
28 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 日本の母は世界一 來臺した鈴樹興亞院調查官談
02 生活文化 暑氣と共に脚氣が襲ふ 食物にはどんな注意が必要か
03 一ツトセ歌(尊米數へ歌)
04 乳兒の便の見分け方! 消化不良は疫痢の危機信號
05 古い帶地が更生 氣の利いたブラウス
06 國語學習 臺北市バスの停留所の一部廢止
07 慰問の旅より(第四信) 一本のにれの木/原勝海外遊記

新京は滿洲の國都です。滿洲事變前までは、まだあまり日本人も住んでゐないさびしい所でしたが、その後のめざましい發展は驚くばかりで驛の前に出て見ると新しい大きな建物がめざめるばかりに立ちならんでゐます驛の前を北廣場といひますが、ここから幅の廣い大きな一すぢの路が、真直に南にのびてゐます。南へ南へと、五粁も、十粁もつづいてゐるのです。

滿洲の大平野の真中を走るこの道は、その向かうに、滿洲事變で有名な南嶺の戰蹟へとつづいてゐるのです。

私は、宿の人に案內してもらって、この廣い路を歩いて行きました。

間もなく、路は大同廣場といふところへ出ました。

「この道を、右へまがると興安大路ですよ」

と宿の主人が話してくれました

「この路を少し行くと、めづらしいものがあります」

と、宿の主人は面目さうに言ひました。

「路のまん中ですか」

「さうです。路のまん中に、一本のにれの木があるのです。それについて、ふしぎな話があるのです」

といって、私たちは、滿人の住む町の方へ歩きながら、主人はそのにれの木のはなしをしてくれました。

昔、お父さんを失った子供が、お母さんとたった二人で暮らしてゐたのです。すると、このお母さんもまた病氣になって、間もなく死んでしまひました。

孝行なこの子供は、泣く泣くお葬式をすましましたが、そのお母さんのなきがらを埋めた野の土の上に、小さな一本のにれの木を植ゑたのでした。

にれの木は、だんだん大きくなりました。

子供もだんだん大きくなりました。

幾年かたちました。いつの間にか、その子供の姿も見えなくなりました。原の中には、にれの木だけが、高高と風にゆれてゐました。

その中に、この野原の方方に家が建ちはじめました。あちらこちらに人が住むやうになったのです。さうしてちゃうどこのにれの木の立ってゐる所が路になることになりました。

「この木はじゃまだ、切って捨てよう」

人人は集ってさう云ひました。すぐ、ひとりの人夫が、この木を切らうとしました。

すると、その人夫はそのまま死んでしまひました。

又、二、三人の人がかかりました。この人たちも皆死んでしまひました。

「ふしぎな木だ。おそろしい木だ。」

路をこしらへて、木のそばまで來た人人はにれの木を見上げていひました。

その中に誰かが、木の根のところを少し掘ってみました。すると、その木の根がしっかりとお母さんの棺をけを抱いてゐたさうです。

それからも、幾人かの人が、この木を切らうとしましたが、皆だめでした。この木を切らうとした人はすぐ死んでしまふのでした。

「この木には、親孝行のたましひがこもってゐる。このままに殘しておかうぢゃないか」

「さうしよう」

と皆さんせいしました。

路のまん中の、一本のにれの木は、そのまま殘され、路を行く人や車はこのにれの木をよけて通るやうになりました。

「さあ、そろそろ滿人のごたごたした町ですよ」

宿の主人は、さういって、みどりの葉のそよいでゐる白柳の木の下で、顏のあせをふきました私も立止りながら、そっと路のうしろをふりかへりました。そして、もう見えてはゐませんでしたが、その路のまん中の一本のにれの木の方に、そっと頭を下げました(續く)

08 代用食に熊笹の實
09 「話の種」
10 豆類の煮方
11 ス・フ浴衣の洗濯 揉まずしぼらず
12 紙上回覽板 大和の秋に咲き匂ふ 桔梗クラブに幸あれ
13 ドライアイスの正體
14 下駄箱に薄板を
15 咽喉のかわく赤ちやん
16 鰺の詰め燒
17 炒めうどんのソースかけ
18 經濟相談
19 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(219)/小栗虫太郎;坂本仁
02 文藝隨想(下) 最後の言葉/川崎長太郎
03 推薦認定兒童青年讀物 臺灣圖書館協會
04 映畫館の保險料低下
05 米國の石油資源 WRロイド氏語る
06 珊瑚樹 新潮の二作 伊藤氏と豐田氏
07 心聲/黃可軒漢詩

聞應社開交歡會作/虛谷、醉鄉樓席上贈蘅秋渭雄兩先生/春懷、次韻/蘅秋、次韻/蘅秋

08 映画案內
09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 西貢に歷史的上陸 飯田中將以下の皇軍將兵頭條新聞

【サイゴン三十一日發同盟】歷史的南部佛印平和前進の皇軍部隊サイゴン上陸第一陣は三十一日午前六時(日本時間午前八時)隊伍堂堂とサイゴンに上陸したこの日午前五時三十分武裝もいかめしく下船した飯田最高指揮官以下皇軍將士はほのぼのと朝靄立籠める棧橋に颯爽と整列軈て午前六時波止場一帶に燦然と朝日の輝く頃サイゴンの空にこだまする進軍喇叭○○部隊長以下軍旗を先頭に部隊は市街に向つて堂堂と行進を開始した佛印側では早朝から臨港警察署の自轉車隊員二百餘名を動員主要道路に配布し警備の萬全を期した上陸部隊は朱房の帽子を被つた佛水兵の捧げ銃に迎へられ波止場を出れば旣に道路の兩側を埋めて歡迎する群眾も亦將士の顏も緊張と感激に輝く部隊は○○を先頭に蜒蜿として街路樹薰るソンム大通りを行進して行く軈て部隊は驛前ユーゼーヌ廣場を通過し飯田最高指揮官の閱兵を受け市內は電車も自動車も交通機關は一齊に停止した、廣場へ廣場へと押し寄せる津浪の如き群眾は跡を斷たずさしもの廣場を埋め盡した軈て嵐の樣な歡呼の中を先陣部隊は廣場を過ぎて○○の宿舍に向つた

02 我海鷲部隊も西貢着 メコン河水域に爆音轟かせて
03 江北新四軍の 徹底的剿滅續行
04 港灣運送業統制勅令要綱
05 審議會の質疑應答
06 人口、生活二局 けふ官制公布實施
07 “南洋貿易會”を指定 佛印に對する輸出入調整機關
08 華僑六十萬も住む 南部佛印の要衝森の都西貢
09 內剛外柔の人物 酒井中將、飯田將軍を語る
10 總動員審議會 港灣運送業の統制要綱可決
11 嚴正中立を闡明 タイ國コムミユニケ
12 海軍施設本部を設置 初代部長小池中將を任命
13 小池海軍中將の略歷
14 野村ウエルズ會談
15 產業團體令に基く 再設立問題協議 鐵鋼統制會臨時會開く
16 輸入為替決濟法令 蘭印政廳より發表
17 日、蘭金融再調整 今川正金銀行支店長 爪哇銀行總裁と協議
18 印度準備銀行 為替統制を實施
19 議會人動く 派閥觀打破の政治團體結成へ
20 獨ソ戰、再新展開ヘ 双方發表、非常な懸隔
21 ソ聯戰況發表
22 獨軍陸海空に 活躍
23 許可不要の取引 外人關係取引取締規則
24 體協新體制運動具體化
25 ソ支軍事會議 今月初旬チタで開くか
26 重慶頻りに國防會議招集
27 重慶第四戰區司令官更迭
28 米の援蔣飛機 百機發送さる
29 比島陸軍航空隊 米極東軍に編入
30 米上院外交委員長更迭
31 本日の天氣
32 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 國際情勢と島民の覺悟社說

米國を始めとして英國及び和蘭三國が申合せた樣に我が國に對し資產凍結令を適用する措置を取る事となつた事は言ふ迄もなく前記三國が我が國の不動の國策である東亞新秩序建設の前進を牽制せんとの意圖に依る事は明かである、當日資產凍結令適用に關しては去る六月十四日獨伊を始めその他の樞軸諸國に對し同令を實施して以來旣に豫想された所であり、我が國としては少しも驚いては居ない、獨ソ開戰以來米國は英國と諜し合せてアイスランドに進駐し、漸次參戰態度を鮮明にし對日方策も積極的となり、現送金の買入停止を始めとして石油その他重要物資の對日輸出停止說などが傳へられて居る。我が國としては旣に米國がかかる不當なる經濟壓迫を加へると覺悟して居り、豫ねてより萬全の對策を講じて居るから國民としては少しも懸念する事がなく、政府の措置に協力すべきのみである、それに對處して報復策として大藏省では內外地一體となつて為替管理法を活用し對外國人取引取締規則を制定し、去る二十八日より實施したのである

英國は去る二十六日駐日クレギー大使を通じて豐田外相に對し一九一一年四月三日に締結した日英通商航海條約並に一九三四年七月十二日に成立した日佛印通商條約と一九三七年六月七日の日緬通商關係條約を一方的意志を以て破棄方を通吿して來た事から見ても明かに英米兩國が我が國の東亞共榮圈建設の聖業を妨害せんとの意志表示であり、我が國としてもかかる敵意を有する兩國の措置を默過する譯に行かれない、帝國が佛領印度支那との間に於いて共同防衞に對し完全に意見の一致を見た事は特筆すべき事である。ヴイシー政府が今回佛印の共同防衞に關し帝國と步調を合せる事となつた事はヴイシー政府が今や英米現狀維持國と完全に袂を別れる事であり佛國が英米陣營より脫却し樞軸國に參加した事を表明したものであり躍進的に日佛支友好關係を確立したものであると言はねばならない。

國際情勢は日を逐ふて險惡化しつつあり、その向ふ所を察知する事が出來ないが我國としては如何なる英米の策動や壓迫があつても充分にかかる不當なる措置に對處する用意がある。國民としては飽く迄も政府に信賴し國運を賭しても我が不動の國策である東亞共榮圈建設の聖業を達成して行く為めに總ゆる苦難と敢鬪して行く覺悟を持たねばならない。南方國策の第一線に立つ本島としてはこの際國民的意氣のもとに輝しい我が國土を衞り進んで國策達成の為めに國家の必要とする物資の生產擴充に全力を傾注して行くと共に銃後國民生活を一層鞏固たらしむる決意と覺悟を持つべきである。太平洋の波高くとも我が忠勇無比なる海陸將兵が嚴然として控へて居る限り我が島民として泰山の安きに居るが如き心持ちを以て各自負荷せられたる使命遂行に邁進すべきのみである、

02 けふ興亞奉公日 今夜全島一齊に常會 “臺灣一家”の協力體制へ
03 常會の次第 奉公會本部司會を放送
04 生活正義への出發 一憶一心で打建てよ
05 盛上る熱と意氣 多彩な奉公日の行事
06 □□の整備に就て 藤村臺北市長談
07 町會や區會を改組強化 全市を九十區に分けて雄雄しく再出發 けふ規程と準則を告示
08 圖像:日本の言論界代表上陸
09 花蓮港の空訓 十二日研究會を開催
10 羅東街ラジオ體操會
11 南海の波濤を蹴る 船列は一糸亂れず南へー南へ! 佛印平和增派日誌
12 真摯な建設的意見 實踐に多大の示唆を與ふ 奉公運動を有識者に聽く
13 國民學校長に待遇初恩典 奏任七等待遇に
14 第二世も蹶起 奉公運動ど熱意披瀝
15 愛婦新竹州支部の國講終了式
16 南方國語問題 第一回講演會
17 海の記念日講演會
18 富士丸無電
19 消費者の聲に聽く 回答用紙を各戶に配布 南署管內の通信經濟懇談會
20 ときのこゑ
21 不正書記檢擧 虛偽申告で消費米特配
22 南日本汽船
23 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 けふは興亞奉公日 臺南市一齊に常會開催
02 花蓮港市郡庶務課長打合會
03 奉公會花蓮港支部打合會
04 高砂族青年十二名 揃つて志願申出で
05 更に八名が志願 臺中憲兵分隊へ
06 大甲郡に四青年志願申出
07 新化郡から二青年志願
08 拔打的空訓實施 きのふ臺南市內で
09 花蓮港婦人病診療所 八月中旬に竣工
10 潮州第三種空訓 好成績を收めて終了
11 十六ミリ映寫術講習會
12 正條密植推進班 北斗郡で組織實施
13 市郡對抗庭球大會 十六日より嘉義市で
14 正條密植競技會 二日南投郡で開く
15 銃器納めて增產へ 旗山郡下のブルン族
16 繼續的に國防献金 古亭笨國民校のヨイコドモ達が 小使錢を貯金して
17 故能久親王殿下の 御遺跡地記念碑記念祭 武陵溪畔で嚴かに執行
18 若き女性の奉公運動(三) 一步前進する女性美德/鈴木宏子
19 第三種空訓 昨日新化で
20 無醫者村に親心 高雄市が開業醫を派遣
21 臺中州青年學校經營研究會
22 十年振の大雨量 農作物の增收を豫想
23 方面委員令 本島に施行方を陳情
24 大港保育園開園式
25 未曾有の大盛況 屏東市の感謝の夕
26 水稻收穫功勞者表彰式
27 献金と恤兵金 花蓮港市民に昂る
28 奉公班運營の懇談會
29 屏東容器配給組合總會
30 大溪街協議會無事終了さる
31 新莊東國民校同窓會
32 地方便り
33 新化理容術組合役員會を開催
34 淡水街小八里坌子で 正條植競技會
35 旗後壯丁團水防講習
36 辨當の中毒で 十五名腹痛下痢 三名重態に陷る
37 集集街方委定例月例會
38 能高水利組合 新廳舍落成式
39 高雄市內の人力車賃改訂
40 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 各種事業統制會 矢繼早に成立せん
02 第一四半期貯蓄增加 六千四百萬圓に上る
03 物資移入統制機關設立 臺灣商工會議所が陳情
04 統制經濟を反映 鐵道收入の構成變化
05 臺灣茶再製業組合 昨日創立總會
06 臺灣化成總會 利息配當五分を繼續
07 改正地代家賃統制令解說(九)/殖產局物價調整課
08 中小商工業者轉業 對策樹立を建議
09 勸業無盡總會 重役全員重任
10 丸一組改組 百卅五萬の會社に
11 照明燈
12 商況 卅一日後場
13 ラジオ
14 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 南佛印の帝國陸海軍 最高指揮官共同宣言を發表
02 人口增強と生活安定 國防國家の二大要件 小泉厚相抱負語る
03 ル大統領を訪問 ソ聯大使と軍事使節
04 バルト地方に 獨行政長官派遣 新にオストランドと命名
05 翼贊會各地に 連絡調查員派遣
06 赤軍七ヶ師團を掃蕩 獨軍司令部發表
07 獨ソ戰の綜合戰況
08 ホプキンス特派使節 モロトフ外相を訪問
09 中央協力會議の 處理項目を決定
10 正金とタイ銀行團 對日借款供與諒解成立
11 圖像:重慶爆擊行の海鷲
12 前駐希米公使 氷島公使に任命
13 將校政治部員多數を逮捕 ソ聯國防會議長
14 厚生省人事異動發令
15 本島パルプの 中支進出容易 田代府技師の土產話
16 水滸傳(468)/黃得時;榎本真砂夫
17 東部戰線に到着 イタリー軍遠征部隊
18 ソ聯戰況發表
19 英機フインランドの ペツアモ港を爆擊
20 在印度華人預金全部封鎖
21 明日の天氣
22 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 潑剌!健康臺灣の姿 手を伸ばせ!足伸ばせ 興亞の鍊成版ラジオ體操開く
02 島都區會整備打合會(四日)
03 高嶋部隊戰死、傷諸勇士 廿九日原隊より發表
04 白衣諸勇士 けふ內地へ
05 山下州刑事課長 打合せに來基
06 長谷川總督 十四日から阿里山視察 淡水築港視察
07 新竹の奉公日
08 美しい献金
09 基隆市常會
10 華僑新民公會發足 けふ華華しく創立總會開く
11 提督の家長垂範 “君、ラジオ體操は理想的だ” われらの總督さん一二一二
12 國民道德の金字塔(五) 永遠不易の大本 國體の本義に徹せよ 臣民の道
13 青年團員汗の奉仕 けふから約一ケ月間續行
14 生めよ殖せよ 一婦五子目指して 母子課が結婚年齡短縮運動
15 新竹州支部幹部 三日から合宿鍊成
16 來れ・水の猛者 基隆で遠泳大會開催
17 人事・消息報社消息
18 今夜の放送
19 五名志願 軍司令部受付
20 國婦の鍊成 第二回講演會開く
21 臺北檢番で 加藤准尉講演
22 總力戰を說く 報道部牧大佐が講演
23 商況 一日前場
24 興南案內報社消息
25 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 常會指導者を 速かに置いてほしい 皇民奉公會臺北市支會參與桂たまさん談
02 生活文化 學校嫌がる子供 どうすればよいか 教育相談
03 一本の釘も積れば 有力な軍艦となる 各家庭に備へよ廢品入箱
04 紙上回覽板 隣寶精神を高度發揮 內地窮乏部落の更生ぶり
05 暑い時は消化力も鈍る 子供の食べ過ぎ御用心
06 國語學習 臺北州下の防空演習
07 廢物がすばらしい肥料に
08 各方面で開かれる鍊成會
09 これは、これは おいも畑からお金が
10 ブタノアカチヤン十七ヒキ グンマケン
11 二晝夜で一個月分の雨が降りました
12 笑話
13 一番強い山と川
14 霧の波止場/とにむら・てつ
15 女性とメガネ 緣無しがおとなしい よく顏形と相談して
16 赤ちやんの皮膚は 清潔に保ちませう
17 茄子の胡桃味噌
18 清潔の習慣は幼兒時代
19 紙上病院
20 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(220)/小栗虫太郎;坂本仁
02 文化の都會性(上)/高橋廣江
03 超音波の理論/德久三種
04 圖像:金□寺食堂(新指定の國寶 大阪府南河內郡)
05 滿洲紀行(上)/青柳優海外遊記

ハルピンから佳木斯まで、船で松花江を下った。ハルピン丸は千噸以上の新裝船だが吃水がなく盥を浮かべたやうで、黑船のやうに船尾と兩舷に水車がついてゐる。それがぐるぐると水を擢きながら航行するだけで、長閑な旅情をそそり上げる。

今年は珍らしく雨が多く、旅行の間中屢屢雨に惱まされた。滿洲の人達は日本人でも雨を珍らしがり、雨の中を傘もささずにあわてもしないでのんびりと步き廻ってゐる。友人に逢ふ每に笑ひながら、歡迎の雨ですよ、とお世辭を言はれた。こちらはその度に、きつい歡迎ですな、と苦笑した。滿人に言せると、日本人が地震や雨を持って來たといふのださうである。

その日も時雨模樣の空で、江上に雲が低く垂れ、夏も近いといふのに、寒寒とした陽氣であった。そんな日なのに、江岸では大勢の滿鮮人がしきりに棒で叩きながら衣類の洗濯をしてゐる松花江の水は、名前の通り松花のやうに黃濁してゐるが、上流でアルカリ地帶を流れたりしてゐる加減か、非常に漂白性が強いとかで、松花江の洗濯は名物の一つになってゐる、……

ここばかりでなく特に朝鮮の人の洗濯好きは、すさまじいものである。歸途京城に寄ったが、市內の汚いどぶ川ではどこでも女達がずらりと並んで棒で濡衣を叩いてゐた。

朝鮮の田舍へ行くと、「色衣着用、左側通行」の看板が立ってゐる。何んのいわれかと總督府に務めてゐる兄に尋ねると、本來白衣は喪服だし、それより洗濯ばかりしてゐて仕事をしないからであるとの事であった。白衣は清潔ではあるが、一日の大半を洗濯に費したのではたまらないと思ふ。

松花江は下流に行くに從って、滿滿と水を湛へ、濕地と流域とのけじめがつかなくなり茫漠として、流れる湖水のやうである氾濫したら避難の場所もないやうな葦ばかりに取り圍まれた濕原地の三角洲に二三十戶の村が見え、小孩と豚が川つぶちを步いてゐた。

東滿に行くにつれて左岸には低い山が見えても、內地では草櫻といってゐるが、房房とした真白な李の樹に似た花が滿開であった。何處にも人家の見當らない奧地だが、この邊どこもかしこも一度は原住民が開墾したらしいですよと同船した京都府出身の開拓團長だといふ人が山の中腹を指さしながら話しかけて來た。成程處處大きな木の朽ちた切株が黑く見え、耕作した跡らしい條痕がかすかに山を橫に卷いてゐる。

この人は松花江流域の明朝早く着く三姓といふ町で上陸し、そこからまた開拓地まで二十キロばかりはいるさうである。東滿では非常に水田の開發が目ざましいが、そこも水利に惠まれてゐるため、ちょっとした灌漑水路を作るわけで何十町步かの水田が出來るさうである。昨年四月に入殖したばかりだが、來年からは各戶當り、二千圓位の年年貯蓄が出來る見通しがついてゐるといふ。

昨年は先遣隊がアンペラの屋根で土の上に寢たが、今年は團員の住宅も殆ど完成したし、今まで籾の播種はバラ撒きであったが、點播器が工風されこれから除草が出來るやうになるから白米に稗が混らなくなると言ってゐた。滿洲では開拓地で食べた米が一番美味かったが、稗はゴマのやうに混入してゐた。

06 珊瑚樹 音樂の健全性 醫學上から見る
07 專門と博識(上)/中島健藏
08 映畫で食糧增進
09 間諜船 四日大世界館で
10 心聲漢詩

共餞陳聖鑄南行因詩以壯之/翕庵、次春懷兄韻/渭雄

11 映画案內
12 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 陸鷲、堂堂空より增派 炎熱の西貢郊外に頭條新聞

【サイゴン一日發同盟】地上部隊の南部佛印增派に呼應して我が陸鷲山本、成田根本、弘中、長野、藤井の各部隊は一日午後零時五分着の第一番機を先頭に炎熱のサイゴン郊外○○飛行場に○○機の大編隊を以て堂堂空よりの增派を行つた

02 佛印は頗る和協的 蔣系新聞に廢刊嚴命
03 派遣部隊本部 西貢商業會議所に移動
04 英の經濟羈絆より タイ國は離脫せん
05 「食糧問題、戰時生活」 井野農相が昨夜放送
06 國府承認慶祝會 各地で擧行
07 第二次會談 スターリン議長 ホプキンス長官
08 飯田最高指揮官 きのふ官邸に入る
09 圖像:皇軍南佛印西貢へ增派
10 日泰友好の現れ 大藏當局の談話
11 タイ國政府の 緊急閣議
12 自主的貿易を確立 商工行政左近司商相語る
13 敵牙城新溪源潰ゆ
14 鹽城中心に戰果擴張
15 奉節敵軍需工場を爆擊
16 泰國、滿洲國を承認 きのふ正式に通告
17 「經濟國防局」 米、新設を發表
18 上海租界接收を想像 我が國の嚴然たる態度に 米國は焦躁疑惑
19 新聞用紙制限規則一部改正
20 豐田兼任拓相初登廳 所管事項につき種種協議
21 ホ蘭印通商局長 石澤總領事訪問
22 新嘉坡海軍基地 米に使用許可は確實
23 滿洲國の地位 一段強化さる
24 日本、バナマの 貿易停止 米商務省の發表
25 配電統制案議決 總動員審議會總會終る
26 特別委員會で 詳細審議
27 上諏訪市誕生
28 文官制度委員會 正式存續活用に決定
29 上海工部局副總監 渡千葉縣總務部長を起用
30 警察行政に精通 新副總監渡氏
31 本日の天氣
32 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 日蘭石油協定停止說 斷乎として之を排擊せよ社說

大東亞の平和體制を確立する日、佛印共同防衞協定の成立を契機として從來我が國に對し陰に陽に經濟的妨害乃至壓迫政策を採つて來た英米兩國の非友誼的態度が遂に表面化され、卽ち去る二十六日本邦に對する米國の資產凍結令適用を始めに、之に呼應して英本國と共に加奈陀も米國と同樣の措置に出で、同時に英國政府は日英、日印、日緬の三通商條約の廢棄をも通吿して來たが、之と殆ど時を同じくして蘭印政府も亦本邦を始め滿支及び佛印に對する貿易の抑制、本邦に對する資金の凍結を行ひ、英米に追隨して我が國に對し、露骨なる挑戰的態度を示すに至つた、それのみに止まらず蘭印政廳は更に去る二十八日一九四◯年の日蘭石油協定を停止するとの發表をなしたと傳へられてゐる、斯る蘭印の重ね重ねの不遜なる態度に對し、我が國が果して如何なる對策を以て之に臨むべきかは旣に明白である、我が國の生存權を確保するためにも、亦大東亞共榮圈建設のためにも、蘭印の極端なる英米依存追隨主義を絕對に排擊すべきものである

併乍ら其後の東京電に依れば今回の日蘭印石油協定停止說の裏面には、第三國筋の或種の意識的工作が相當加つてゐたものが推定され、卽ち去る三十日在バタビヤ我が石澤總領事よりの公電に依つて右は蘭印側が石油の對日輸出に關して執るべき措置の實情とは幾らか事實相違せるもので、所謂石油協定の停止とは云ひ得ざるものであることが判明された、とはいへ吾人は茲に蘭印に於ける石油の現狀卽ち英米の蘭印に對する鑛業投資の大部分が石油事業に關するものであつて、而もそれが蘭印の石油事業の中で壓倒的地位を占める事實を茲に特に指摘したいのである、周知の如く蘭印の石油事業はバターフセ會社とコロニアル石油會社と蘭領印度石油會社の三大會社によつて大部分を占められてゐるがその中コロニアルは純然たる米國系であり後は英蘭系に屬する、之等三會社の一九三八年に採掘した石油量八百三十一萬トンの中、八六%六、六百三十萬トンは前述英米系のバターフセとコロニアルの二社によつて產出された、卽ち蘭印石油の大部分までは英米兩國に依つて支配され、從つて石油を國際政治上經濟上に於ける對日壓迫手段として英米兩國の魔手がここまで延ばすことは當然想像され得るのである

殊に石油資源に惠まれない我が國としては、地理的にも近接せる唯一の石油確保地、供給地として蘭印の石油資源に最も深き利害關係を持たざるを得ない地位に在る、而も蘭印の石油は前述の如く殆ど全部英米の資本の制壓下に在るが、併し之には和蘭としても資本的に參加してゐるのみならず、行政的にも之等の石油會社に對し、當然にその權力を及ぼし得る狀態にあるのである、斯る實情に置かれてゐるにも拘はらず、若しも蘭印が從來の如く頑迷なる錯覺と迷夢から醒めず、飽くまでも石油の對日輸出を停止することに依つて我が國の之に對する措置を打診するが如き一つの聽診器として敢へて之を使用せんか、斯る暴擧に對し、我が國は斷乎として之を打破するだけの覺悟と用意のあることを蘭印は豫め知らなければならないのである。

02 恃むは“人の和”の城 難局突破に毛利元就公の矢の束の訓 ラジオ常會・總督の訓話
03 明朗臺灣建設に巨步 全島奉公班“常會の夕”
04 “生活正義”實踐へ出發 全國常會で項目に付活潑な論議
05 新竹州民に垂範 知事官邸內で常會を開催
06 保甲無用論飛出す 有識者の聲を聽く會(第二日目)
07 島都の常會を覗く
08 田中訓練部長に 常會の運營を聽く 乃木町二ノ一奉公班
09 終始真摯な態度 御成町第十一家庭奉公班
10 多大な成果收む 太平第二區第九家庭班
11 北華僑新民公會再出發 奉公日に晴の創立總會擧行
12 “正條密植”を獎勵 宮木知事、水田に立ち實地に垂範
13 佛印派遣部隊に慰問献金
14 總督官邸職員の奉仕作業 車道の補強工事にひと汙
15 ときのこゑ
16 南日本汽船
17 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 婆さんも交へて 元氣でオイチニ 臺中市のテジオ體操會
02 壯丁團員の非常召集
03 臺東から更に二名申出
04 次次に志願申出 溪湖街の熱血青年が
05 和知參謀長 けふ彰化市へ
06 高雄州保姆講習會終了式
07 臺南市の空訓 好成績に終了
08 六月中の恤兵金 馬公海軍經理部臺北海軍武官府取扱
09 納入米初檢查
10 學校長講習會
11 木造の二階建 高雄州で建築許可
12 若き女性の奉公運動(四) 進め、純真な翼贊進軍/頴川粉
13 橫斷道路の開鑿へ 勤報隊元氣よく出發
14 奉公會高雄支會役職員
15 嘉義市の空訓
16 奉公會花蓮港廳支部打合會
17 彰化市防衛團で家庭防空群訓練
18 彰化警察署の定期召集
19 彰化臨時保甲會議
20 蔗作獎勵規程の發表會
21 滿洲國の就學率 僅かに四七パーセント
22 屏東市馬事普及會總會
23 高雄州吏員養成所來月着工
24 奉公會高雄州支部主事委囑
25 隣組で泥坊捕物(彰化)
26 高雄州乙種巡查を募集
27 株券四百枚で詐欺
28 斗六郡甘蔗向上品評會
29 馬事展を開催 十四日より臺南市で
30 炎天下涼を追ふ 柳川河畔に群眾押掛く
31 臺糖旗尾製糖所の 蔗作優勝盃贈呈式
32 優勝野球選手 歡迎茶話會
33 臺南市の野球試合
34 流汗淋漓元氣百倍 姐ちやん部隊奉仕作業
35 鹽糖溪州製糖所 獎勵規程を發表
36 臺南州總務部異動
37 高雄州警察部の定期召集
38 人事・往來報社消息
39 消息
40 地方便り
41 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 州令を公布して 農作物作付を制限 森田臺中州知事談
02 正條植競技會開催 州下新莊郡鷺洲庄で
03 鳳梨生果の出荷を統制 臺中州令を發布
04 臺南高雄兩州下の 消費米若干增配せん
05 茶葉傳習所 內村技師退官
06 兩港水上聯合組合 港灣荷役強化で解消か
07 臺灣中央物價委員會幹事會を開催
08 商況 一日後場
09 照明燈
10 改正地代家賃統制令解說(十)/殖產局物價調整課
11 一期米移出量(七月迄) 百五萬袋に上る
12 本多商工課長 臺中新竹工業視察
13 一期米買上量 二百五十六萬袋
14 三井船越氏 近く石炭會涉入り
15 ラジオ
16 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 泰國の共榮圈參加 愈よ名實兼ね備ふ
02 英の日泰離間工作 タイ軍部機關紙一笑に附す
03 英國の高言に 迷はされるな 佛字新聞の反英深刻
04 官廳事務の再編成要綱 十日迄に出揃ふ
05 引取支障除去 告示
06 輸出綿糸布の處理 特別委員會で協議
07 モスクワを空襲 ドイツ爆擊機編隊
08 市內めつきり寂しくなる
09 戰鬪を續行中 ソ聯情報局發表
10 親しまず拒まず 重慶側の對ソ態度
11 印度を追加 取引取締規則適用の指定國に
12 英、蔣政權間に 秘密諒解成立か
13 圖像:帝國の艨艟大洋に儼たり(海軍省貸下)
14 凍結令對應策を考究 外國為替管理委員會に 特別委員會を設置
15 緬甸新飛行場に 空軍大增援隊到着 英海軍省發表
16 豐田、村田兩相の 西下無期延期
17 發動機燃料、潤滑油 ル大統領、輸出停止を命令
18 白堊館の發表
19 日本目標が明白
20 對日石油再輸出 今の所何も考へてゐない 蘭印當局の言明
21 モ蘭印經濟相語る
22 クロアチア國を 滿國が正式承認
23 地方部長級異動發令
24 日本商社の取引を禁止 緬甸政廳法令公布
25 明日の天氣
26 水滸傳(469)/黃得時;榎本真砂夫
27 戰火・印度に 波及の危險あり ア印度事務相言明
28 英、芬外交關係 斷絕
29 リ駐佛米大使ペ主席と會見 佛印問題にも觸れた模樣
30 米、スペイン領の カ群島占領企圖 王黨派指導者と劃策中
31 帝國畜產會 創立總會開く
32 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 時局懇談と講演會 志願兵、奉公會の精神徹底に 近く全島各郡で開催
02 地方指導者の鍊成 三日間に亘り研修所で行的訓練
03 天氣圖放送業務 愈よ今秋を期して開始
04 臺北州司法保護委員總會 十二日宜蘭市で
05 正條植競技會開かる 齋藤長官馳參じて激勵
06 銃後島民の赤誠 奉公日に取扱つた献金
07 “港灣行政”の統一を要望 基隆港灣會業者の聲を當局に具申
08 總計五百五十餘名 昂る新竹州の志願熱
09 奉公日に願出で 續く興亞の若人の赤心
10 けふ軍司令部受付の分
11 羅東郡からも五名志願
12 五名が志願 臺南兵事部に申出
13 皇軍上陸の見物に 安南人辨當持參で蝟集
14 專賣品販賣業者と職員献金 廿周年記念事業
15 銃後感謝の献金
16 非常な好成績を收む 羅東郡下青年幹部講習會終る
17 森岡前長官 臺協に寄附 優勝旗を作製
18 拓南丸が救助 遭難の第八東成丸
19 雙溪の瀧へハイク
20 音樂堂今夜の演奏曲目
21 志願兵制に對する感謝献金
22 利澤簡裏に海水浴場 五百人收容の休憩所建築中
23 基隆海洋少年團 武官府を訪問
24 常會指導者の講習會を開催 新竹市公會堂で
25 森博士來新
26 人事・消息
27 今夜の放送
28 商況 二日前場
29 興南案內報社消息
30 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 常會運營のコツ 形を急がずに面白く 奉公會臺中州支部長森田俊介氏談
02 生活文化 教育相談 友達と遊ばぬ 子は居ませんか 改めたいこんな育て方
03 白地の黃化を防ぐのは 濯ぎ方の巧拙ひとつ
04 紙上回覽板 敗慘部落から模範部落 古大野の共同耕作と炊事
05 圖像:翼贊の夏に鍛へる
06 國語學習 全島騎道大會
07 少年時代から海と 船に親しみませう
08 靖國の兒のたのしい集り
09 子供理科 氷の話
10 ナントフシギナ ヰプフロノナイヒト
11 笑話
12 圖像:繪にる楊貴妃
13 ガラス屑や切れた電球 立派な軍需資材です
14 南瓜のうにあんかけ
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(221)/小栗虫太郎;坂本仁
02 文化の都會性(中)/高橋廣江
03 滿洲紀行(中)/青柳優海外遊記

ハルピンから佳木斯まで船で二十五時間、佳木斯の埠頭も寒寒として、邊鄙な北海道あたりの漁港を想はせるやうな白茶けた建物が並んでゐる。白い雨の中に、市街地へ行くバスが一臺待ってゐる。ここもひどい泥濘の路で、滿員のバスだがひどく動搖する。

滿洲は一帶に粘土質のため、雨が降るとひどいぬかるみになるそのかわりお天氣が續くとすぐに土埃が立つ。寒氣がきびしいので道路の簡易鋪裝が不可能なので、地方の新興都市の泥濘は實にひどい。

北滿の北安の町に深夜着いたときなど、宿の番頭がゴム長靴を持って迎へに來てくれたのだが步いてゐるうちに泥濘に靴をとられて、足が拔けてしまふので兩手で靴を摑みながら宿まで行った。北安は木材の集散地なので、材木を積んだ馬力の馬が路で潰れて動けなくなったのを馬だけ外して放置してあった。

佳木斯は北安程ではないが、それでもバスの坐席からはね上げられ、他人の膝の上に落ちるやうな目に遭ひ、埠頭から停車場までゆき、驛ホテルの一室に落ちついた。窓から見ると驛の廣場に、馬車や洋車が雨の中に並んで、いつまでも客を待ってゐる。今バスで通った松花江岸へつづく路が、ひろびろと原っばの中を伸びてゐる。

雨の小やみを待って、滿拓公社佳木斯支社へ行き、大八浪といふ長野縣出身の開拓團への連絡を依頼する。視察するのにここで大八浪を擇んだのは、僕の鄉里も長野縣なので、細かい點まで問ひ訊ねるには、やはり同縣人の方が打ち融け易いし、農耕その他の日常生活の豫備知識が役立つと思ったからであるここ三江省は第一次武裝開拓團の彌榮、第二次の千振を初め開拓團が多く入植してゐて、開拓省といはれるだけあって、ここの滿拓支社は立派である。

翌朝佳木斯を發って彌榮に降りた。佳木斯から牡丹江へ向って一時間ばかりの處である千振彌榮といへば餘り有名で先年既に鄉土訪問に懷をふくらませてやって來たといふやうな新聞記事があり、日本からの視察者が年に何千人などと言はれてゐるので、敬遠しようかとも思ったが一應見て置かないと他の團を見ただけでは判らないものがあると思ひ、寄って見ることにしたやはり內地で想像したよりはずっと實質的であったのは氣持よかった。そこには既に開拓團の一つの型が出來あがってゐて、他の開拓地も四五年經つと彌榮のやうになるに違ひないと思へた。それは開拓地の根本的な問題が彌榮へ來ると判つきり摑めるといふ意味なのだ。

彌榮では最初入殖の團員五百人が現在では三百人が少し缺けてゐる。三百人のうち團經營の事業に係ってゐる者が八十人からあるさうで、從って一戶平均耕作面積一町步に過ぎない。各戶に分配された十町步の土地は殆ど、苦力によるか、滿鮮人小作によって、耕作されてゐる狀態である。

團經營の事業は小規模ながら苗圃、製材所、味噌醬油釀造所油房等完備してゐる。彌榮驛前に出張してゐる滿洲を次のやうに言ってゐた。收入二千五百圓支出營農苦力費千圓、生活費八百圓其の他二百圓。純益五百圓外に馬牛豚山羊養鶏による收入二百圓位

04 半盲を克服 大學を優等で卒業
05 月刊「民俗臺灣」 創刊號愈よ發行
06 珊瑚樹 運不運といふこと 北工對嘉農戰所感
07 歐洲人の結束は固い
08 心聲/黃可軒漢詩

隱居有感/李春盛、隱居有感 其二/李春盛、隱居有感 其三/李春盛、隱居有感 其四/李春盛、“億別” 調當窓月/莊幼岳、“獨夜” 調好事近/莊幼岳

09 映画案內
10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 海軍最高指揮官 新見中將西貢に入港頭條新聞

【サイゴン二日發同盟】海軍最高指揮官新見政一中將は前進部隊護送の大任を無事終了したので二日午前十一時半艦艇輸送船佛印軍艦、商船等の輻輳するサイゴン港に堂堂軍艦旗を靡せつつ入港邦人及び佛、安南人の熱狂的歡迎を受けた尚同最高指揮官は午後ベランジエ佛印海軍最高指揮官を訪問挨拶を交はした

同中將は明治四十一年兵學校卒、海軍大學を卒業して大井、八雲の各艦長を歷任し吳鎭守府及び第二艦隊各參謀長、敎育局長、兵學校長を經て□□に及ぶ(寫真は新見中將)

02 〇〇向け前進開始 南部佛印の皇軍精銳
03 西村部隊も西貢上陸
04 尚十數の勅令案を用意
05 江西北部地帶の 掃蕩戰は進捗
06 渭南、咸陽を急襲
07 汪院長廣東着 多數日華軍官民 迎へらる
08 國政調查會を結成 鳩山系の一派
09 當面何ら心配なし 航空用潤滑油の禁輸
10 四勅令案全部可決 臨戰體制一段と強化
11 配電統制勅令要綱
12 配電統合輪廓と 統制令の要點
13 圖像:總動員審議會
14 泰國首腦部の動き 緊張した空氣に包まる
15 米政府の示唆 禁輸範圍の擴大 完全禁止の意向なし
16 事實上の公式化に過ぎない 米政府の說明
17 十七萬五千名の 失業者を出す 全米在荷生糸の凍結令
18 黑表作成協力を差控へる アルゼンチン
19 比島豫備兵 十個聯隊を現役に服せしむ
20 米の飛行機製作狀況
21 退役者にも希望で 豫備役に服せしむ 海軍服役制度昨日公布さる
22 航空局委員會設置
23 新西蘭と南阿聯邦 取締規則を適用
24 小麥粉の最高販賣價格改訂
25 蔣介石の彈劾案 監察委員連名で提出
26 今日の天氣
27 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 生活の科學化と陋習打破社說

曩に開かれた第一回生活部長會議に於ても又奉公會主催民間有識者座談會に於ても生活の科學化が頻りに要望されたが實際現代の生活ほど科學と密接不可分の關係にある時代はない。吾吾の衣食住の內容形式すべて原始的形態その儘のものは殆んどなく出版物、ラジオ、映畵等さへ今日では旣に次第に生活必需品となりつつある。吾吾の日常生活は消費面に於ても生產面に於ても近代科學の餘澤を享けないものは一つとして存しない。機械の力、電氣の力、通信機の力、交通機關の力等は農村漁村の僻地にも深く滲透して古い生活形態を崩壞せしめ、近代的形態を以て之に代らしめつつある昨日までは食品としてしか役立たなかつた物の中から被服や日常用具が造られたり、從來廢品とされた物の中から有用物資が採取されたりして所謂代用品の生產工業は衣食住の內容そのものに著しい變革を起しつつある所謂科學の生活化、又は生活の科學化が云為される所以である殊に生活の中の特異の出來事としての戰爭がその科學化に於て如何に往時の戰爭の相貌を一變しつつあるかは、今次の支那事變及び歐洲大戰に於て旣に一般の經驗濟みである。故に近代戰は有力な科學の背景なしには戰爭は勝てない。戰爭に勝つには科學を隆盛にしなければならぬ科學を隆盛にするには吾吾の日常生活そのものを成るべく日頃から科學的なものの見方を訓練し、科學的雰圍氣を釀成して、一方には專門的な科學者の輩出の素地を作り、他方には生活の能率化、或は合理化を擧げなければならぬ。

然るに從來に於ける吾吾の生活態度は少數の科學者を除いては、科學に對し餘りにも無關心ではないか。每日家庭で使ふ火や水や電氣等はどうして出來るか。一步外へ出れば利用する交通機關は何の力で走つてゐるか或は電氣や瓦斯の使ひ方、ラジオ裝置の使用に物そのものの本來の性能に反して之を濫用し、誤用し、故障を頻發させやしないか。吾吾は今日高度の科學の產物の海の中に生活して居りながら、これらの產物を科學的に利用してゐるか。遺憾ながら今日の吾吾の生活態度は十分科學的な態度であるとは言へない。科學的態度とは物事を明確に把み、自然の理法を探究して、之に隨順することに依つて自然を利用する態度である。一度之に氣がつけば直に日常生活への態度に反映して、すべての物を最と有效適切に利用することが出來るばかりでなく、吾吾の極めて日常的な經驗でも直にそれが貴重な科學的實驗の材料となり知識と實踐は相補ひ相助けて生活は科學化されるのである。卽ち生活の科學化は取りも直さず斯樣な科學の態度を日日の生活の上に反映させることであつてこの態度あつてこそ吾吾に與へられた科學の遺產を藥籠中のものとし、生活を豐富にし、國力の充實に寄與することが出來るのである。

殊に本島人一般大眾の生活態度はどうか。科學に對する無關心と云ふよりも科學に關する知識程度は尚甚だ幼稚である。從つて生活は亦强く舊い傳統と慣習に從つて行動してゐる。例を衣食住に取れば、水に弱いスフの性質についてどれ丈の知識を有し、從來の洗濯法に改良を加へてゐるであらうか。食物に就いては一般家庭、就中農家は祭祀日と平常日には甚しい懸隔がある。諺に依神作福と云つて、祭祀日だけは過分の御馳走を食べるが、平常日は芋御飯又は粥と皿家製漬物の粗食である。且つ一日の食事には朝晝夕の献立に何ら差異がない。卽ち朝の殘物は晝に晝の殘物は夕に、一日中のみならず、幾日も殆んど同じ物を用ふるのである。一般本島人體格の劣惡は上述の不均衡食と偏食に重大な一原因が存ずるのではないか。再檢討を要する問題である。而して住宅はどうか。型は殆んど一定してゐるが、採光通風等の保健衞生上相當考へ直さなければならない點が多い。その他種種の舊慣陋習就中治病に關する樣樣の迷信的慣行、或は冗費的な冠婚葬祭等は、この際是非とも科學的な檢討を加へて、速かに之を打破しなければならぬ。否打破するに止まらず、進んで科學的諸產物を攝取し、生活の科學化にまで推し進めなければならない。かくして始めて合理的な銃後生活の新體制が確立されるであらう

02 臺北築港氣運促進 きのふランチで沿岸を遡り 長谷川總督具に視察
03 國民體力管理擴充 乳幼兒と女子一部に
04 無敵海軍に感謝 海軍武官府取扱七月の献金 四萬三千圓を突破
05 兵學校生徒 武官府を訪問
06 基隆簡易飲食商組合
07 臺灣軍に兵務部新設 初代部長に井上少將
08 福永大佐某要職に轉補
09 皇民奉公運動の本質一 “總力戰への武裝” 指導者講習會山本事務總長の講演
10 推進力の育成が急務 田中訓練部長の講演
11 盟邦・汪精衛主席 空路廣東へ向ふ途次給油のため きのふ非正式に寄臺
12 馬事振興へ(宜蘭市の獎勵事業)
13 李廈門市長 本島視察にけふ來臺
14 民俗座談會 公會堂で開かる
15 密植を激勵 宮木新竹州知事
16 鳥海市長一行 太平山を視察
17 映画案內
18 正條植の選手 男女青年六名表彰
19 蘭印防備に狂奔 萬一の時油田に爆破仕掛
20 ときのこゑ
21 高千穗丸出帆
22 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 奉公運動男女青年訓練所 高雄、屏東等に設置
02 奉公運動打合 きのふ高雄州支部で
03 高雄州米穀納入組合創立
04 鄉軍花蓮港分會の銃劍術大會
05 第七回勤報隊入隊式 けふ臺中訓練所で
06 廣谷廳長出府
07 國民學校教員講習會
08 志願兵適齡青年 短期訓練所開所式 一日里港國民校で
09 經濟統制懇談會 新埔劇場で開催
10 一日一枚を購入 豆債券に飛付く篤志家
11 女子青年團も一役 農村で正條密植を實施
12 圖像:教壇未亡人に辭令傳達
13 故能久親王殿下の 御宿營記念碑祭典
14 炎天下で猛訓練 臺南グライダ講習始る
15 皇民鍊成協會長に陳光燦氏
16 屏東郡下の志願 合計三百二名に上る
17 廣東に“愛の殿堂” 可憐な白衣の姑娘も交へ
18 ラジオ體操實施 集集街各部落で
19 臺南魁挺身隊 一日南門校で初訓練
20 奉公會旗山支會 役職員決定さる
21 頭分空訓美談 愛兒の死を秘し 終始團務に精勵
22 郡守が先頭に立ち 正條密植を指導
23 奉公會新埔分會第一回常會
24 奉公會集集分會 各地で常會を開催
25 遊民群一掃を期待さる
26 臺中一中生徒が 献身奉公會開催
27 防諜劇開演 八月三、四日東勢で報社消息
28 竹東郡米穀增產推進班 正條密植の實地指導
29 花蓮港第二岸壁工事着手
30 方面事業研究會 十六日新高郡會議室で
31 東港第三種空訓 好成績收めて終了
32 米穀增產推進隊 平鎮庄で組織實施
33 竹東奉公班常會 開催に關し打合
34 豪雨山崩の為め 集集線一時不通
35 地方便り
36 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 臺灣金融協議會 來週中結成されん
02 物價對策を協議 中央物價委員會幹事會で
03 高雄州共同計算制の 消費米配給組合創立
04 臺南州管內に於ける 青果物の配給方法
05 臺北銀行勘定(六月末) 預金貸附とも增加
06 米政課で小冊子を發行
07 石炭早期輸送と 臺灣經濟の變貌(上)/林記者
08 臺灣肥料委員會幹事會 昨日協和會館で開催
09 「戰時內閣」の本領發揮(上) 國內政治經濟展望臺
10 凍結令と臺灣帽子 それ程悲觀を要しない
11 中央輸組臺灣支部設置で 船腹計畫正確化
12 燐寸保有倉庫を物色
13 農機具會社 代表取締役更迭
14 東港米穀共精共販組合創立さる
15 生藥輸移入統制會創立さる
16 ラジオ
17 彰銀幹部級異動
18 照明燈
19 島內現株仲植
20 廣告
第08頁
日刊第1版
序號 標題
01 萬民火の玉となり 捨身の御奉公せよ 內務行政につき田邊內相談頭條新聞

【京都發同盟】田邊內相は二日伊勢橿原兩神宮、畝傍御陵の參拜を終へて入洛當面の內務行政につき左の如く語つた

一、現下の國際的變局に處すべく內務行政を如何に運營すべきか先づ神祇を崇め祭祀を重んずるこのことは國體の根源を明徵ならしめ政治行政その他國民生活萬般の根底を固めることとなる古來わが國は難局に當面するやこの惟神の大道を顯揚することによつて突破して來た抑抑歐米の神は精神的救濟の對象として考へられてゐるのに對しわが國の神は物心一如で各人をしてその所を得しむるにある廢合神社の復活などと行はねばならぬと思つてゐる

一、國內の治安確保は時局突破の基礎條件であり治安第一だ內務省は緣の下の力持ちの覺悟をもつて治安維持に當らねばならぬ言論は徒らに諸士橫議の弊に陷り延いて擧國一新戰時體制の整備に障害を生じ又は外國に乘ぜられることのないやう嚴に戒めねばならぬが時局の真相を國民に知らしめるためには言論機關を動員して輿論指導の積極化を計るべきである情報局の參與會議を活用して思想の善導國策の推進に資することも考へてゐる要は取締りの嚴格は期すべきも自ら寬嚴宜しきを得て施政協力の動機より出た建設的意見の萎縮衰微が生じてはならぬ

一、今日ほど地方長官の職責の重いことはない從つて地方長官をよく理解し尊重して貰ふとともに地方長官も亦民眾との接觸を密にし大乘的見地に立つて上、下一體となり死力を竭して敢鬪すべき時であるよくやつてゐる者を動かすやうなことはしてはならぬ物資の配給國土計畫などについて內務省は一元化することは餘り賛成出來ない現在やつてゐる八ブロツクを利用して行きたいがこれを制度化することは考へてゐない

一、大政翼賛運動に漸次その本然の使命に邁進するやうになつて來た自分としては出來るだけ後援する積りである然し翼賛會の地方廳利用は余程慎重にやらぬと官僚化に墮する虞れがある地方長官は翼賛會の支部長であるがこれも嚴に區別して考へねばならぬ一、選擧法の改正地方制度の改革殊に中間機關の設置等內務省懸案の諸問題については旣に肚は決つてゐるが今は云へぬ然し町村の固有の事務に對して委任事務が非常に多くなつてをりこのため町村吏員の增員も地元に叫ばれてゐるやうだが人の不足は凡ゆる方面で唧たれてをり獨り町村吏員のみに限らないから努めて辛抱して貰ひたい行政の手の屆かぬ所は多多あらうが希望に滿ちた高い信念をもつてやつて貰ひたい要は萬民火の玉となつて官民捨身の御奉公が必要だ(寫真田邊內相)

02 カンボデアの大沃野を疾驅 〇〇部隊長〇〇到着
03 更に〇〇出發 〇〇に入城す
04 〇〇部隊長 佛印側首腦歷訪
05 新見海軍最高指揮官 訪問を受く
06 抗日より親日へ シヨロン百八十度の轉向風景 小林店主の追憶談
07 我艦隊の綜合戰果 七月廿一日より卅一日まで
08 石油積出變更なし 日本商社に隊し許可せる油田 バタヴイア電の報道許可制採用迄
09 蘭印當局が言明 潤滑油對日禁輸に關し
10 米の新統制品表 航空機用燃料を再限定
11 日本は豫備貯藏あり ノ海軍長官言明
12 江南の敵敗殘兵 山中深く逃避す
13 衡陽、長沙、資興空襲
14 圖像:ソ、芬北部戰線第一報
15 日本人大歡迎 サイゴンに章旗氾濫
16 主なる質疑應答 配電統制案に關し
17 村田遞相談話
18 審議會機能に對し 再檢討を要請 有馬委員の發言注目
19 諸般の準備整ふ タイ佛印の國境劃定 九月初旬實行に着手
20 國境劃定委員 第二陣出發す
21 野村大使 ウ次官訪問
22 英、濠、南阿大公使 ウ國務次官會談 極東情勢につき協議
23 佛政府を非難 ウエルズ米國務次官
24 超弩級爆擊機 歐洲以外の戰線にも現れん 米陸軍專門家マニラヘ
25 マレー政廳 支那資產凍結
26 米將校廿五名 比島在勤發令
27 軍用輸送機卅五機を讓渡 米が重慶政權に
28 ガリシア地方總督府に編入 獨占領下の舊波領
29 國民常會の主なる 感想、意見取纏まる
30 來廣の汪精衛氏 南支軍最高指揮官訪問
31 大殲滅戰を展開 獨軍、キエフ南方で
32 今日の天氣
33 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 聖域に鍛へる心身 地方指導者鍊成會第二日
02 蠢めく雜多な人種 餘りにも西洋的な西貢の街
03 新竹州の鍊成會 州市署幹部四十四名會員となり 南寮ヶ濱で行的訓練
04 銃後後援強化の集ひ
05 武勳の白衣勇士 懷しの內地へ歸還
06 皇民奉公運動の本質二 “總力戰への武裝” 指導者講習會山本事務總長の講演
07 “全員賣切れの盛況” 高雄商業比島旅行團元氣で歸台
08 麗し・修繕献納 自動車商の銃後美談
09 戰時の厚生政策 西下の小泉厚相語
10 高砂丸入港
11 司法保護徹底へ臺北州司法保護委員總會 十六日宜蘭市で開催
12 市民水泳大會
13 新竹皇民奉公挺身隊の 後援會を組織 愈よ近く發會式擧行
14 廈門の面目一新 來臺した李廈門市長談
15 香港丸入港
16 本多府商工課長來新
17 人事・消息
18 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 田中奉公青年隊 和知參謀長臨席の下に 輝く結成式を擧行
02 懇談會を開催 奉公會彰化市支會で
03 彰化市のラジオ體操會
04 純情乙女の熱誠 篤志看護婦志願申出
05 卅分每に發車 花蓮港市米崙間バス
06 上林千圓寄附
07 常會の指導者講習會
08 講演行脚後日譚73 東臺灣の卷 濃い內地的雰圍氣 東臺灣は領臺後大發展/竹內清報社消息
09 新竹郡の壯丁團檢閱
10 圖像:ソ聯タンク燃ゆ
11 圖像:花蓮港診療所竣工
12 勤行報國青年隊 きのふ晴れの入隊式
13 白衣勇士野球大會 屏東市球場に於て
14 若き女性の奉公運動(五) 優しい中に凛然たる姿/吳氏娟娟
15 河川池沼を活用 淡水魚の養殖へ
16 採炭夫の變死
17 豚の密屠殺者を檢擧
18 地方便り
19 花蓮港市鐵道從業員の野球大會
20 臺灣鐵線會社 工場の火事
21 臺南團對臺北專賣局の野球試合
22 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 華北經濟建設の 驚異的大發展 過去四年の躍進振り
02 ラジオ
03 獨ソ戰と英米兩國(下) 反共聯共二派の對立 步一步全世界戰爭へ
04 圖像:堂堂波濤を蹴つて進む帝國海軍の偉容 海軍省貸下
05 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 佛印經濟の再出發 我國との經濟提携 集速度に緊密化へ
02 佛印首腦と正式交驩 けふ我陸海兩最高指揮官が
03 我主力〇〇へ向ふ 堂堂と市中を行進
04 新見最高指揮官 記者團と會見
05 リ總督以下の來訪を受く
06 皇軍の增派設營 事故なく順調に進捗
07 東亞新聞記者大會 廣東で盛大に開催
08 英と聯合諸國 經濟會議 ソ聯も代表送る
09 對中共態度を一變 重慶、強硬方針を決定
10 圖像:モスクワ接到驀進
11 駐華公使を任命 スペイン政府三日附で
12 皇軍の佛印增派 英首相、下院で說明せん
13 英皇弟ケント公 ル大統領と會見
14 ベルリン空襲 英空軍省三日の發表
15 軍事施設に 被害なし
16 獨西北各地を英空軍が爆擊
17 赤軍捕虜一萬 ペープス湖の殲滅戰で
18 ソ聯情報局發表
19 伊艦を攻擊 英海軍省發表
20 英側の損害 東地中海の伊英海空戰に於いて
21 ル大統領休暇へ 國民の視線を太平洋に向はせ 暫らく成形を靜觀
22 ル大統領夫人 今秋英國へ
23 汪氏演說 “歷史的意義を有す”
24 水滸傳(470)/黃得時;榎本真砂夫
25 現在より以上の 對獨協調を要求 獨が佛政府に對し
26 明日の天氣
27 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 “國家の大精神”強調 指導者鍊成第三日和知參謀長講演
02 “玄米粥に梅干一つ” 諸名士の禊修練始る
03 長谷川總督 兩州下の視察個所決定
04 增產推進班東海林技師一行 八日に來新
05 田中本部訓練部長來新 開催□の皇民鍊成會で講演
06 四日の受付 愈よ昂る若人の赤誠
07 重慶に末期的相貌 抗日意識頓みに低下
08 皇民奉公運動の本質三 內臺一如が絕對に必要 指導者講習會山本事務總長の講演
09 故佐久間總督の追悼法要
10 督府部局長會議
11 白水海軍中佐に委囑 奉公會中央本部訓練部參事
12 要は魂の融合 白水參謀抱負を語る
13 總督、佛教代表と懇談 けふ官邸に招待して
14 爪哇一帶戰時體制に躍起 北野丸が齎した蘭印の近況
15 共榮圈精神を回教徒に吹込む 臺拓が當局に進言
16 拓士達の花嫁さん養成 近く全國に八個所の訓練所設置
17 五拾錢貨幣 近く市中にお目見得
18 嵯峨侯逝去
19 基隆の荷拔き犯人檢擧
20 白骨死體發見
21 今夜の放送
22 商況 四日前場
23 富士丸出帆
24 督府外關係 當局を歷訪 李市長來 挨拶
25 學園の戰時體制 文部省に“參謀室”新設
26 甘藷の增產獎勵に乘り出す 宜蘭市の計畫
27 不埓な僧侶御用
28 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 皇民奉公運動と 明朗精神の發揮 藤田臺中市長談
02 生活文化 中年婦人の美は 知性の確立に 肌の手入れも六事だが
03 夏の下痢症は子供の大敵(上) 殊に危險なのは疫痢
04 破れたガラス
05 夏に多い盲腸炎 かかり易い廿歲前後 過勞と肉の過食が原因
06 圖像:お母さんになる勉強
07 化妝水の上手な使ひ方
08 キズをつけるな アルマイト製品の扱ひ方
09 國語學習 全臺灣ラジオ體操會
10 重慶の夢破る
11 飯田中將サイゴンに入港
12 空からも佛印へ
13 オトウサンヨリウマイ 七ツノエレベーターボーイ
14 少年時代から海と(二) 船に親しみませう
15 紙上回覽板 榮養料理の體驗に依り 部落全體の調理智識が進步
16 冷藏庫に劣らぬ 深井戶の冷却力
17 經濟相談
18 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(222)/小栗虫太郎;坂本仁
02 文化の都會性(下)/高橋廣江
03 滿洲紀行(下)/青柳優海外遊記

夕方間家の驛に着いた。大八浪開拓團出張所から出迎へてくれた青年に俱はれてその晚は驛前の滿人家屋に泊った。ここは驛にも電燈が灯いてゐず、夜小用を足しに戶外へ出たら何處もかしこも真暗であった。

翌朝團から來たトラックに乘せて貰ひ、團本部へ向った。東滿は何處へ行っても周圍に山があり、風景に霑ひ添へてゐる。耕地の緩い起伏に沿って走ってゐると、風は冷たいが、黑い耕地からは陽炎が立ち、空には雲雀が囀り、道傍には紫色の小さな滿洲あやめ咲き、僕等の田舍ではちごちごと呼んでゐる翁草が花のあとのほうけた毛を風に靡かせてゐる。內地の四、五月の陽氣である。鄉愁を誘ふのであらう一緒に乘ってゐる團の人がしきりに鄉里のことなどを質ねてくる。

團本部までは驛から十二キロ位だが、僕の乘ったトラックは他の開拓團本部へ寄って種大豆を買って、耕地內の部落へ配給して行くといふので三、四十キロ遠廻りをした。昨年大豆の出荷獎勵で種大豆まで供出してしまったところ、今年播きつけ時期になっても、約束の種豆を配給してくれない為めに、かうして探して步いてゐるのですよといひ、高いものにつきますよと滾してゐた。

耕地の中に遠く離れて散在する部落は三、六尺の土塀に圍まれ土塀の四隅は銃眼のついたトーチカになってゐる。家家は泥壁と草屋根で出來た粗末な滿人家屋で、僕の泊った部落では、滿人住居を一戶當り五十圓から八十圓位で買ひ取ったさうであるが、それでも今時新しく建てると千二百圓はかかるさうだ。

トラックが警笛を鳴らしながら部落へ這入ってゆくと、子供達が飛び出して來、犬が吠えながら尾を振って來る。附近に滿鮮人の部落もあり、特に鮮人の部落の近くは立派な水田が並んでゐる。見渡す限り草原ばかりで樹木が實に乏しい。

滿拓公社の人が、滿洲には營林署はあるが伐林署ですよと言ってゐた。山深い奧地には處女林もあるといふが、人里のある處は、殆ど樹木がない、西北滿などでは特にひどくどちらを見ても草原の涯にぐるりと地平線が取り卷いてゐて丘らしいものもなく樹影さへ見當らない。旅行者にも退屈極まる眺めであったが、東滿では山や丘陵が景色に變化をつけてゐるが、やはり樹木は乏しい。

稀に樹のあるところなどではあたりの風景が際立って引立ち、樹木のもつ美しさといふものがじつに強く感じられる。丘陵などに二、三本の樹が立ってゐると、それが枝を伐られたりして見るかげもないものでも、さんさんと照ってゐる陽光の下の翳もない風景に、深い陰影を刻んで、そこだけが強く浮き上ってゐる。

本部では團長に逢ひ、開拓地の狀況を聞く。團經濟の性格はやはり彌榮あたりの行き方と同じやうに見向けられた。ここの團員は信州下伊那の天龍峽の下流山また山の村から來てゐるために、困苦缺乏に堪へ得られると共に、耕作地の廣いといふことが、何物にも增して心の糧になってゐるといふ。そのかはり水田の作り方をよく知らない百姓が實に多いのには困ったと言ってゐた。

本部の窓から見ると、廣い畑に馬耕で長い畝を作ってゐる團員の姿が小さく望見される。遠く離れた部落を越え濕原地が續き、その中を三姓で松花江に注ぐ倭河の流れが白く光ってゐる河の向ふに陽炎に煙った倭寇の街の給水塔がかすかに見えた。

04 心聲/黃可軒漢詩

敬步春盛先生書懷瑤韻/嘯雲、敬步春盛先生書懷瑤韻 其二/嘯雲、病中再疊前韻/嘯雲、病中再疊前韻 其二/嘯雲

05 「長耳國漂流記」 中村地平君の近者について(上)/富名腰尚武
06 珊瑚樹 「文藝臺灣」評 盆栽趣味を戒む
07 映画案內
08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 增兵の配置を完了 佛印派遣軍が發表頭條新聞

【サイゴン四日發同盟】共同防衞の重大使命を負ふ皇軍南部佛印增派は四日を以て豫定の通り完了したので派遣軍は四日その旨左の如く發表した

佛印派遣軍四日午後六時發表

日、佛印同防衞に基き派遣せられた佛印派遣軍は七月廿八日南部佛印に上陸を開始以來サイゴン及びナトラン附近各地區に進駐の所各地とも佛印側の友好精神に依り極めて平和裡に進捗し八月四日其配置を完了せり(サイゴン中街で電線架に活躍する皇軍勇士)

02 皇軍の使命を認識 西貢主要佛人の意見
03 日佛印軍の主腦 正式交驩を行ふ
04 總動員審議會の 刷新論が有力化
05 けふ閣議に結果報告 農相、內相の水害狀況視察
06 罹災民を激勵 人情內相熱淚と共に
07 治山治水が必要 農相の稻田視察感想
08 陸鷲、延安を急襲!三日惡天候を衝いて
09 四日も引續き猛爆
10 改正家計調查要綱と 榮養調查要綱を公布
11 圖像:東亞新聞記者大會
12 英米支聯合會議 目下某所で開催中
13 英米との軍事合作 重慶の緬甸路防衛策
14 財政改革を蔣に進言か ラチモア顧問
15 ソ聯戰況發表
16 支拂ひ決濟の 交涉進めらる 今川支店長と蘭印為替管理局
17 白水鄉、蓄家沖を占領
18 “共榮圈實現を確信” 汪院長、東亞記者大會で演說
19 報道宣傳は現代の 重要な戰爭手段 南支派遣軍最高指揮官挨拶
20 獨、佛關係の危機なし
21 ル大統領特使倫敦に到着
22 本日天氣
23 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 共榮圈建設の基本問題社說

最近獨蘇の開戰に依つて世界の形勢が一層複雜混沌となり將來殆ど端倪すべからざる狀態となつたが帝國の國策としては儼として動かず飽く迄も三國同盟の線に沿ひながら一路東亞共榮圈の建設に向つて邁進しなければならない事は言を俟たない。然しながら帝國の共榮圈建設は決して外來の形勢に左右される事なく專ら自力に倚る外なきは之又近衞首相が繰返し繰返し言明せられたところである。此處で言ふ自力とは國民が總力を擧げて各各職域奉公を為し其綜合した力量を充分に發揮する事に外ならないが若し共榮圈內に居住する大多數の民族が帝國の真意を理解せず之に協力する事が出來ないとすれば所謂共榮圈の建設もなかなか容易な業でないといふ事を知らなければならない此處に於て帝國の對アジヤ民族政策の重要性が愈愈倍加せられて來たのである。

一口に東亞共榮圈と言つても其範圍は頗る廣いが帝國としては先づ支那事變をして有終の美あらしめるためには第一に支那の民心獲得を始めとして次第に佛印、泰國に及び更に蘭印に及ぼすといふ順序を取らなければならない。旣に共榮圈の建設は東亞に於ける白人の支配から解放せんとする聖業である以上は今更英米や和蘭等の意向に遠慮する必要はない。端的に言へばかかる大事業は當然英米等と對立すべき性質のものであつて彼等と妥協の餘地のなきは明かである。ところが共榮圈に居住する民心を果して獲得し得るか何うかといふ事は共榮圈建設の成否にかかる基本問題であるから吾人は曾て本欄に於て「東亞民族政策の新出發」を提唱した所以が此處に存するのである。

蓋し東亞民族の信賴を獲得するには先づ此等の民族の意向とするところをよく硏究しなければならない。日支事變を惹起してから我國で始めて支那に對する硏究熱が昂揚されて來たが、今更白人の支那硏究に對して高く評價すべき事を發見せざるを得ない。例へば經濟方面の業績に未だ一人のウイツトフオーゲルに及ぶ者なきを見て我が硏究の足りなさを反省しなければならない。安南人に對しても泰國人に對してもインドネシアンに對しても同じ事が言へるであらう。卽ち共榮圈內の各民族に關しよく硏究して如何にすれば政治的に於ても經濟的に於ても將又文化的に於ても互に交通共感の境地を造り得る方策をモツトモツト構想しなければならないであらう。

由來我が國民性は幾多の長所はあるが、とかく潔癖に陷り易く自ら是と信ずるところを他の民族に强ひようとする傾向なしとしない。勿論惡習の改革に對して勇往しなければならないが傳統を異にし風習を異にした者に對してはそれ相應に適切な方策を講ずる必要があらう。今後臺灣が南方發展の基地たらんとするには單に南方資源に對する硏究のみでなく南支を含めた南方民族に對してもモツト硏究の步を進め以て將來の國策遂行に寄與するところがなければならない。要するに東亞共榮圈建設の基調は決して西洋的帝國主義的であつてはならない。共榮圈內に居住する民族の理解と同感を如何に獲得すべきかはより根本問題でなければならない事を强調せざるを得ない。

02 こよなき體驗 不拔の信念を固め 指導者の鍊成終る 感銘深し酒井海軍武官の講演
03 御嘉納の光榮に沿す 興亞馬事大會の記錄映畫
04 新竹州幹部鍊成(第二日) 田中高級參謀が講演
05 頭圍商工會役員會
06 宜蘭郡商工業組合聯合會發會式
07 溫厚な飯田將軍 田中高級副官が語る
08 鄉軍體力增進運動 東京で保善委員會を組織して
09 銃後の赤誠 海軍武官府宛の献金
10 圖像:皇民奉公指導者鍊成最終日
11 指導者鍊成の感想 一週間欲しかった 數山高雄州總務課長談
12 指導者の實踐だ 關川奉公會主事語
13 指導力を增強 長谷川臺南州社會主事談
14 尊き體得 西村幸衛氏語る
15 民雄農專で檢閱點呼
16 岡田鹽糖社長 歸京後引致さる
17 對外文化工作 東亞共榮圈內に宣傳
18 ときのこゑ
19 正條密植の女子挺身隊結成
20 志願兵實施の喜び 泰國同胞から祝電
21 在鄉青年團員の訓練點呼
22 吉田主任が講演
23 時局講演會 九日臺南州で
24 臺灣の資材は多い 更に一段と工夫して利用せよ 森東大經濟學部長の視察談
25 東亞文化協議會 九月一日北京で評議員會
26 學校明朗化を陳情
27 海上警報
28 人事
29 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 防諜の強化に大童 臺南州の警察部で
02 豫算額十五萬圓 奉公會臺中州支部
03 時局懇談會開催 十日より高雄州下で
04 曾文郡の空訓實施
05 庄協手當を献金
06 坂口知事出府
07 森部內務局長 五日高雄市ヘ
08 森田知事出北
09 花蓮港陸上競技大會
10 圖像:寫真七月廿八、九日竹南街空訓時の狀況(上)モンペ部隊(下)同モンペ部隊の活躍實況
11 道の光を朗唱 花蓮港の早起會で
12 新高竹山兩郡の簡閱點呼終る
13 共榮會東石支會で時局講演會
14 米穀增產に必死 員林郡守官服脫いで實地指導
15 南支に慰問團 臺南州から派遣
16 圖像:娘子軍汗の奉仕
17 玉里に私立幼稚園設置
18 彰化青年奉公隊 近く發起人會を開催
19 講演行脚後日譚74 東臺灣の卷 精神で精神を支配 權力と金力を排除せよ/竹內清報社消息
20 報國推進隊の講演會
21 鄉軍花蓮港分會銃劍術大會
22 南方研究會員一行三名來彰
23 宗教報國會結成 八日花蓮港市で
24 正條密植を指導 臺東郡役所では大童
25 能高郡在鄉軍人 軍事教練を實施
26 水裡坑防衛團員簡閱點呼を參觀
27 增產に紅い氣焰 嘉義郡女性を動員
28 慰問金を献金
29 肥料事件發生 嘉義郡下某信組
30 大溪經濟統制懇談會を開催
31 古鐵の闇取引 關係者送局さる
32 列車より顛落轢死を遂ぐ
33 罪を恐れて? 自殺の採炭夫
34 北斗郡守が田植指導
35 潮州郡下でも 正條密植督勵
36 新營街助役として更に山田氏を任命
37 潮州家長主婦全體會議
38 防空基本訓練 新營郡各街庄で
39 福引券附きで油虫等を驅除
40 防諜劇開演 五、六、七、八日臺中で報社消息
41 竹東奉公會常會 申合事項を決定
42 仲居連の賭博を檢擧
43 新營郡警察異動
44 羅氏令堂逝く
45 消息
46 地方便り
47 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 島內簡保好調 新規七萬七千餘件
02 中央輸送支部設置打合會 六日支部假事務所で
03 北川申鐵工場 近く分離獨立經營
04 蓖麻蠶會社設立 會長は山田政次氏
05 石炭早期輸送と 臺灣經濟の變貌(中)/林記者
06 島內各產組の自治指導監查
07 臺灣海上輸送 對策打合會開催
08 甘蔗耕種改善競作會打合會
09 蓖麻栽培を獎勵 一戶に付卅本宛
10 北斗郡木炭小賣人組合結成式
11 「戰時內閣」の本領發揮(下) 國內政治經濟展望臺
12 悲觀材料輻輳し 茶價漸落步調
13 物價關係事務打合會を開催
14 保稅工場操業中止
15 照明燈
16 商況 四日後場
17 ラジオ
18 廣告報社消息
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 統制を全面的強化 商工省の石油對策
02 我部隊長の閱兵式 押寄せた民眾萬雷の歡呼
03 若杉駐米公使 桑港に向ふ
04 佛政府の追加聲明 日佛印協定締結に付
05 佛政府が反駁 米國務次官の聲明に
06 英軍物物しい防備 マレー、タイ國境方面
07 英主力艦ウ號 シヤム灣に在ると言はる
08 英、濠兩國の駐日外交官 一般許可與へる
09 近く農業經營管理令を公布
10 內相農相參內 水害實情を奏上
11 圖像:南佛印增派の皇軍
12 〇〇に進駐完了
13 進駐の勞苦を俱に犒ふ 陸、海兩指揮官と澄田委員長
14 南部佛印にロ少佐を派遣 宣傳指揮の為
15 佛、安南人の一致團結 東京州理事長官が強調
16 在日米人の引揚 何の計畫もない ハル長官の答辯
17 ハル國務長官時局談
18 米海軍の進水起工艦艇數
19 炎炎と燃上る赤都 延安爆擊の同乘記
20 共同炊事、託兒所に助成費
21 ソ聯の戰死百萬 捕虜も百萬に達す
22 獨軍の戰況發表
23 ソ聯大使の言明
24 伊軍の活躍
25 水滸傳(471)/黃得時;榎本真砂夫
26 米ソ通商協定 一ケ年延長更新
27 ダ港防衛協定申入れ ヴイツー政府が拒絕
28 明日の天氣
29 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 喘ぐ敵都 重慶の末路 我が的中空爆に 最早や再起不能! 盟邦獨逸人記者の目擊談
02 麥酒一本が百圓だ 底無しの殺人的高物價
03 山本事務總長來新
04 ガラス製のタイヤ出現
05 本島人青年代表と懇談 奉公運動のより良き展開に
06 圖像:鵬翼の影に憩ふ海鷲勇士
07 全島市議代表と懇談 總督官邸で午餐會
08 モシモシ孃の事務講習會
09 醫療日印親善 引揚げた天野初子さんの土產話
10 國民道德の金字塔(六) 國即ち家である 國民生活の根本義
11 國策飛躍の双生兒 人口、生活兩局誕生
12 特別放送
13 牛の垢で 喘息が治る
14 圖像:深山に白衣の鍊成
15 全國へ天氣圖電送 遞信省十一月から實施
16 海上警報
17 新版女の一生
18 ナチの殖民政策 戰勝の曉に備へて 先づ殖民問題教育
19 人事消息
20 今夜の放送
21 商況 五日前場
22 興南案內報社消息
23 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 皇國精神の鍊成 生產擴充が急務 皇民奉公會臺南州支部長一番ヶ瀨佳雄氏談
02 生活文化 お化粧も自肅へ この際變へる事が必要
03 夏は大に汗をかけ 老廢物を體外へ排出する
04 紙上回覽板 部落實施の傳統的行事 每日三回一摑みの米を節約
05 夏の帽子の手入法 汙れや型のくづれの心得帖
06 リンゴの汁を召せ
07 どうも子供達を 優遇し過る樣です 遊情癖を作らぬ樣願ひます
08 國語學習 前長官の寄附金で優勝旗を
09 海底をさぐる 潛水夫のお話(一)
10 正條植競技會
11 皇軍上陸をめづらしがる安南人
12 漢字の百面相
13 眠の視力は?
14 宇宙の廣さ
15 ウツクシイシロスズメ キヤウトデトラヘル
16 經濟相談
17 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(223)/小栗虫太郎;坂本仁
02 今年の梅雨 興味の通俗科學講話
03 金の氷河 大世界上映中
04 心聲/黃可軒漢詩

席上呈了菴先生 以文吟社/陳少園、明倫中學/東京 吉田鳳仙、奉贈汪先生/東京 吉田鳳仙、元朝仰富嶽/東京 吉田鳳仙、興亞行進曲意譯/東京 吉田鳳仙、次春槐韻/渭雄

05 映画案內
06 「長耳國漂流記」 中村地平君の近者について(中)/富名腰尚武
07 珊瑚樹 玉と瓦の作品 文春二創作
08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 虱潰しに敵據點爆擊 湖南省南部を蹂躪頭條新聞

【○○基地五日發同盟】中支艦隊報道部發表 四日海軍航空部隊は湖南省南部に散在する敵據點を虱潰しに爆擊甚大なる戰果を擧げだり卽ち中西部隊長の率いる一隊は衡陽、祁陽、冷水灘(湖南省南部)及び桂林(廣西省西北部)を急襲森部隊長の率いる他の一隊は衡陽、永興、來陽、郴縣及び株州(何れも湖南省)を空襲軍事施設倉庫、工場等を粉碎し各所に猛烈な火災を生ぜしめたり又本圖部隊長の指揮する一隊は宜昌上流三遊洞の敵陣地を爆碎徹底的打擊を與へたり

02 陸鷲、天水を猛襲
03 武功を爆擊
04 畏し大御心 水害、米作に關し御下問を賜ふ 內相、農相謹話
05 石油問題に關しては 未だ何ら決定されない リツトマン蘭印情報局長
06 泰の滿洲國承認 帝國政府にも通告
07 戰局の山、一週間內 赤軍は總潰れの狀態
08 死者一萬三千餘名 重慶防空壕內で窒息
09 エ國の排日デマ宣傳 外務省當局談を發表 帝國政府の態度明示
10 統制會設立の 進行狀態 協議會加盟產業
11 農林省の水害對策
12 圖像:皇軍西貢に進駐
13 モントリー政策變化なし プ佛代表言明
14 在日米人引揚げ 米、郵船特別仕立を準備
15 ソ聯情報局發表
16 米は實行可能の 經濟援助を與ふ 米、ソ通商協定の更新
17 米、ソの間に 覺書交換
18 マソ聯大使 豐田外相訪問
19 チヤーチル英首相 ル大統領と會見說 大西洋上の某地點で
20 輸出不能に依る 損失補償の對象
21 思想指導の先驅(大會宣言) 東亞記者大會で可決
22 濠洲防衛 ス濠洲陸相が放送
23 水害第の救濟費 一千萬圓程度か 第二豫備金より支出
24 更に五千萬圓 增額
25 今日の天氣
26 廣告報社消息
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 比島の軍備強化と獨立問題 東洋人に還れ社說

軍備を充實し、國內體制を結束し、米國に忠順を誓ふ比島政府は、極東危機の增大に鑑み、米國と共同步調で軍備充實に狂奔しつつあることは周知の事實であるが、これがためその財政に破綻を生じ、最近戰時體制整備の名目の下に米國に對し借款を要請し、その財政的援助を獲得せんとしたが遂に目的を達する事が出來なかつたため、最近更に手を換へ、米國に對し輸出稅並に輸出割當制限停止を要請すると共に米國議會方面に陳情しこれが實現を期してゐると傳へられてゐる。然るに之れは比島獨立の根本法たる比島獨立法並に同法の經濟條項の修正法の精神に全く背馳し、殊に後者の如きは全く一片の反古と化するに至るものであるため、比島側の要請に就き目下審議中の米國議會方面には早くも比島獨立放棄論乃至延期論の擡頭をみるに至つたので、比島獨立問題は茲に再び危機に直面するに至つたと傳へられてゐる。

米國が比島の戰備强化に乘り出し且つ又比島に對し財政的その他種種な便宜を與へてゐるのは、我國の東亞共榮圈確立を妨害し、日米若し戰はば比島軍備の增强に依つて我國の活動を阻止し牽制せんとする目的であることは云ふまでもない。しかし極東に於て米國一國のみにて我國の南進を阻止することは困難であるため、米國は英國、和蘭、蔣政權と共同戰線を張れば我國を阻止するは困難でないとの觀測の下に、その極東に於ける唯一の根據地である比島の要塞化に乘出し、場合に依つては比島に於て對日一戰をも辭せぬとの意圖に外ならない。而して比島當局が米國の對日策に共鳴し、同一步調をとつてゐるから、その結果に於て若し日米の間に事態が勃發すれば、比島はその好むと好まざるとに拘らず、我國を敵とする立場に廻らせざるを得ないことになる。比島の如斯態勢はその軍備の充實增强といふ點で現實化されて來たのであるが、しかしそのスタートの第一步に於て、旣に財政的に破綻を生じ、これに藉口してその獨立問題が危機に直面したことは、云はば自業自得だとも云へるのである

元來、米國の比島領有原因は亞細亞に於ける經濟的地盤の獲得にあつた。卽ち比島を根據地として、支那に、蘭印に商品販路の擴大を圖ることにあつた。換言すれば米國の東亞進出の根據地なのである。それ故に、過去四十二年間に於て多額の費用を投じて漸く今日までに建設育成して來たのであるから、一九四六年七月四日に獨立を與へることにしたものの、內心では手放したくないことは解り切つてゐる。世界情勢の變化は米國に良き口實を與へたような結果になり、比島の平和的獨立は或は不可能となるやも知れなくなつたのだ。

過去四百年間歐米的思想を吹き込まれ、歐米的にものを考へて來た比島が、米國人と同樣の對日意識をもつてゐることは敢へて怪しむに足らぬが、しかし米國の尻馬に乘つた歐米式の考へ方と恐日思想を清算し、東洋人に立還り、而して東洋人の東洋を建設する絕好の機會に惠まれてゐるにも拘らず、この期に及んで尚自覺反省せずんば、悔を後日に殘す以外何ものもないといふことを知らねばならぬであらう。

02 奉公運動の真髓把握 新竹州幹部鍊成會終る
03 尊き體驗を語る
04 文教各般の問題 中央との折衝經過□付 梁井文教局長談
05 十八十九歲壯丁の體檢 新竹州來月一日より實施
06 酒井武官南下
07 白衣勇士の慰安招待會 蘇澳愛婦主催南方澳浴場で
08 若人の赤心 五日受付の分
09 內地中等卒業者の 求人申込に就て 督府企畫部勞務課發表
10 光榮の敷地決定 式殿を中心に國民練成所設置
11 國民道德の金字塔(七) 敬神崇祖の精神 家を尊ぶ所以の基本
12 圖像:興亞學生勤勞報國隊
13 共榮圈の文化工作 今秋佛印主要都市で日本畫展
14 圖像:農相草刈選手を激勵
15 記者團對郵船交驩野球
16 香取丸けふ入港
17 ときのこゑ
18 一萬圓の幸運兒
19 一萬圓素通り 不運な所持者談
20 海上警報
21 甘蔗作は好調 前年度より大增收
22 陸海軍への赤誠の献金
23 龍潭庄出身學生並に先輩懇談會
24 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 米增產推進計畫 臺南州の產業奉公運動
02 奉公委員の運營 臺南州支部方針決定
03 防諜劇の開演 五日より 臺中樂舞臺で報社消息
04 方面委員聯盟 花蓮港で近く結成
05 講演行脚後日譚75 東臺灣の卷 靜寂の內の嚴しさ 獨特の性格ある臺東街/竹內清報社消息
06 小野田臺南州警察部長巡閱
07 新進氣銳を簡拔 高雄州の警察幹部異動
08 安永巡查の警察葬
09 臺南州鄉軍簡閱點呼
10 健勝地帶の設定 十一日に打合會開催
11 若き女性の奉公運動(六) 總親和總努力で進めよ/牧元桃子
12 青年二萬五千名 臺中州が身體檢查
13 高雄州米穀配給組合創立
14 少年團指導鍊成道場開場
15 學童水泳大會 十日より臺中市で
16 志願兵制主旨徹底講演會
17 “すわスパイだ” 彰化國民生の防諜美談
18 保甲役員と懇談
19 慰問袋五百箇 愛婦花蓮港支部が發送
20 志願兵制「感謝の夕」 烏日庄で盛大に開催
21 花蓮港廳下の經濟違犯
22 害虫の被害對策に大童
23 訃文:鄭神寶
24 花蓮港で時局懇談講演會
25 海山郡の畜產業を視察 武上技師が
26 水稻豐凶考照試驗 大體順調、發育も良好
27 林邊殉國青年隊 猛訓練を實施
28 未入營補充兵 兵營教育訓練
29 花蓮港廳下の簡閱點呼
30 丸川氏に物を聽く會
31 麻豆北國民校 校友會總會
32 人事・往來報社消息
33 地方便り
34 訃文:羅盧氏香
35 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 上半期末 銀行預金新記錄へ 三億七千萬圓に上る 事變前の倍額に激增
02 六七月中 資金調整法關係の 島內會社認許可內容
03 臺銀成田理事上京
04 海上物資輸送對策に 輸送順位を決定
05 第二回 七分搗米の 內地輸送試驗
06 臺灣肥料委員會 きのふ府正廳で開催
07 新米穀納入組合 休轉工場約三七%
08 “中支の臺糖市況 頹勢の挽回容易” 府田代技師視察談
09 第十四回事變國庫債券 各州廳割當決定
10 鶴友彥氏南下 中南部茶葉を視察
11 照明燈
12 商況 五日後場
13 ラジオ
14 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 極東の事態刻刻迫る 南部タイの確保を目指し 英軍續續國境に兵力集中
02 緬甸國境の支那軍 英軍と合流の態勢
03 泰、バツタンバンに 機械化部隊司令部を設置
04 新政治團體の集結 旬日中に具體化せん
05 ダルラン副首相 パリヘ向ふ
06 米と南米との關係 タイムス特派員の論文
07 南米大陸橫斷 航空路完成
08 ル大統領と 英首相の會見 ハル長官肯定、否定もせぬ
09 米國大增稅案 上院に回付
10 西半球外への再輸出を禁止 エクアドル政府
11 三部門の座談會開催 東亞記者大會第二日
12 大會第三日
13 獨軍二市を占領
14 ソ聯情報局發表
15 ヴイシー政府 ウ將軍に訓令 北阿の行政に關し
16 圖像:堂堂〇〇飛行場に着陸した海鷲勇士の勢揃ひ
17 日、佛印の經濟協力 ア西貢商工會議所會頭語る
18 交趾支那總督 澄田尾圓長招待
19 東亞聯盟廣州分會 代表大會開催
20 千六百七機 獨軍の英機擊墜數
21 衡陽を連續爆擊
22 陸鷲、鳳翔を奇襲
23 近く發表の見込み 蘭印の對日貿易方針
24 丁目番地整理 「戶番制調查會」で
25 水滸傳(472)/黃得時;榎本真砂夫
26 圖像:獨、帝政ロンア再建を計る
27 大豆十萬石が入荷 朝鮮から內地へ
28 手小荷物と貨物輸送措置
29 內務省の豫算 十日頃までに提出
30 明日の天氣
31 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 新臺灣音樂研究會 領臺後初めての企てとして 今秋古都臺南で開催
02 臺北市第三種空訓 防毒、防火、待避等諸訓練に重點 第二種に先立ち實施
03 白衣勇士慰問映畫會
04 青年團の聖域淨汗奉仕 總數一萬餘名動員、けふより開始
05 銃後奉公に報國債券を購入 市營バス職員
06 日佛の音樂交驩 西貢市立中央劇場で
07 各市議の寄書狀を携行 安田代表、總督を御禮訪問
08 防毒面防毒服の 最高販賣價格
09 清酒類配給機構の概要 全國販賣統制會社今秋に設立
10 草原に“汗の敢鬪” 全國草刈選手權大會
11 時局講演會 十二日新竹市で開催
12 國民道德の金字塔(八) 物資の尊重愛護 生かせ・古來の美風
13 圖像:皇軍西貢進駐
14 男子中等校庭球試合豫選會 來月臺中市で
15 全臺灣女子中等校庭球大會 九日より嘉義市で
16 匿名氏から見舞狀と小為替 殉難の女車掌に
17 今夜の放送
18 商況 六日前場
19 結婚進軍に拍車 官民一丸で斡旋に馬力
20 醫療利用組合 近く一般に公開決定
21 田中高級參謀講演 「勝利の歷史」試寫會で
22 沿海警報
23 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 生活文化 夏の食慾不振 大抵運動不足からです
02 朝顏を美しく咲かすコツ
03 夏は消費の季節 養榮の補充充分注意
04 鮑の一口揚げ
05 圖像:陸相獨大使兩夫人保育所へ
06 盛夏の盆栽の取扱ひ方
07 赤ちやんの夏 汗も、そへ寢、日光浴など
08 暑中特にご注意 姙婦の榮養問題 食事に心すれは藥など無用
09 紙上回覽板 部落一家の姿顯現 古大野の挺身敢鬪
10 國語學習 知つてゐるとベんり
11 夏休みを迎へた 國民學校のみなさんへ/木下一雄
12 週間ニュース
13 海底をさぐる 潛水夫のお話(一)
14 ナガサ一メートルヨノ オホウナギトラヘラル
15 海濱で怪我した時
16 經濟相談
17 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(224)/小栗虫太郎;坂本仁
02 夏の子供の家を/眞杉靜枝
03 科學 善光寺の地震 文献に殘るその記錄
04 心聲/黃可軒漢詩

贈小蘇髯之滬/覺齋

05 映画案內
06 「長耳國漂流記」 中村地平君の近者について/富名腰尚武
07 珊瑚樹 學生狩りの意義 取締員に教養を
08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 生存者に有難い恩命 第二回論功行賞發表頭條新聞

【東京發同盟】畏き邊りでは今次聖戰に參加し、赫赫たる武勳を樹てた陸海軍の生存將士に對し行賞の御沙汰あらせられ、七日午前零時第二回支那事變生存者論功行賞として賞勳局ならびに陸海軍兩省から發表された今回の恩命に浴したものは、陸軍では北支津浦線沿線の敵を擊破し、臺兒莊附近で激戰を交へ更に武漢攻略戰に參加した佐佐木(到)「磯谷(廉)篠塚(義)」部隊、上海戰、揚子江遡江作戰及び南支に轉戰して偉勳を樹てた鹽田(完)「重藤波田(重)飯田(祥)」部隊、杭州灣上陸、南京攻略、徐州戰に參加健鬪した沼田(德)「末松(茂)」部隊北支山西省原平鎭、忻口鎭附近に勇戰克く敵を擊碎した篠原(誠)部隊、徐州戰參加の田村(元)部隊並に北京附近一帶を警備した長谷川(美)部隊に屬して勇戰健鬪した將官を除く軍人、軍屬であり、また海軍では昭和十五年五月以降死歿した少數の准士官以上も含み下士官、兵を主として一萬二千名である、この內金鵄勳章拜受の光榮に浴したものは陸軍では功三、中綬の林義秀大佐をはじめ百五名の殊勳甲を筆頭に四千九百三十五名、海軍では功五、旭七の石野正治一空曹をはじめ卅六名の優賞者以下五十七名に上つてゐる、其他に對する賞賜は第一回生存者行賞發表と同樣官報には揭載されず「支那事變論功行賞通報」によつて部內、市區町村役場(朝鮮は府、郡役所、臺灣は市廳、郡役所)

その他關係方面に夫夫通達されることになつてをり、また除隊後居住地を變更したものは速かに功績上申部隊(事變勤務に從事した最後の部隊)へ其手續をとるやう當局では希望してゐる

△陸軍關係殊勳者(佐官以上)

功五 小綬 少佐 中原秀介(山口)

功四 小綬 少佐 高井武夫(兵庫)

功四 中綬 大佐 安永與八(福岡)

功三 中綬殊甲 中佐 堀尾茂光(兵庫)

功四 旭四同 少佐 朝倉啟(岡山)

功五 小綬 少佐 淺野勝(兵庫)

功四 少佐 安武義幸(熊本)

功五 小綬 少佐 藤原政吉(兵庫)

功五 旭四 少佐 乘越儀一(廣島)

功四 小綬 少佐 赤木周陸(岡山)

同 同 三田村佐一(石川)

功五 小綬 同 重岡秋生(山口)

同 同 同 佐藤清久(愛知)

功四 中綬 中佐 波多薰(廣島)

功五 旭四 少佐 有田敬三(山口)

功四 小綬 同 綿中義夫(同)

同 同 同 近藤喜明(同)

同 同 同 上杉義武(香川)

同 中綬 大佐 須磨學之(廣島)

同 同 少佐 安田享介(山口)

同 同 同 中川廉(福井)

同 旭三 中佐 栗栖晉(山口)

同 中綬 大佐 塚本松太郎(東京)

同 旭三 同 宮下健一郎(山形)

同 中綬 中佐 中西熊太(岡山)

同 小綬 少佐 深谷正(宮城)

宮四 小綬 少佐 來栖武一(山口)

功四 中綬 大佐 中井千萬騎(愛知)

功三中綬殊甲 中佐 田中全(佐賀)

功四 旭三 中佐 澁谷照男(山口)

同 同 同 清水季貞(愛知)

同 旭四 同 世良田勇(東京)

同 小綬 少佐 志村一誠(宮城)

同 旭四 少佐 宇野弘(宮城)

功三 中綬 大佐 林義秀(和歌山)

同旭四殊甲 少佐 森山二郞(島根)

功三 旭三同 中佐 秋富勝次郞(佐賀)

功四 旭四同 少佐 瀧本美以治(愛媛)

同 中綬 中佐 石川明(廣島)

功四 中綬 中佐 武滿伸郞(鹿兒島)

功四 小綬 少佐 末次敏夫(福岡)

功四 小綬 少佐 橫田熊次郞(香川)

功三中綬殊甲 大佐 渡邊信吉(佐賀)

功四 同 中佐 原田喜代藏(京都)

同 同 同 大西角一(愛媛)

同 小綬 少佐 永井義夫(岐阜)

功五 旭四 少佐 高浦儀作(大分)

功四 中綬 中佐 山口嘉良(栃木)

功四 小綬 少佐 津田三郎(高知)

功四 旭三 中佐 織田勝(東京)

功五 小綬 少佐 岡田志紀(鳥取)

功五 小綬 少佐 岡村富雄(熊本)

功五 旭四 少佐 高浦剛七郎(千葉)

功四 中綬 大佐 成田雄三(靜岡)

功四 旭四 少佐 森藤甚松(廣島)

功四 小綬 少佐 萩原英(群馬)

功四旭五殊甲 中尉 西澤辨吉(長野)

功四 中綬 中佐 一刈勇策(滋賀)

功四 中綬 中佐 林千代治(神奈川)

功三 中綬 中佐 大島幾(栃木)

功四 旭三 中佐 大塚昇(福岡)

功四 小綬 少佐 加賀美魔鬼鹿(長野)

功四 中綬 中佐 平田源次郞(石川)

功四 旭三 中佐 鶴見鴻二(茨城)

功四 中綬 中佐 青木政尚(東京)

功四 中綬 大佐 元泉塙(愛媛)

功四 中綬 大佐 遠藤寅平(埼玉)

功四 小綬 少佐 三宅夫(東京)

功四 中綬 中佐 野口勝之助(茨城)

功五 小綬 少佐 櫻井秀三郞(茨城)

功四 中綬 大佐 山本重惪(東京)

功四 中綬 中佐 牧榮四郞(新潟)

功四 少佐 伊藤成一(東京)

功五 小綬 少佐 大橋壽太郞(愛知)

功五 旭四 少佐 諏訪部次郞(東京)

功四 小綬 少佐 渡部長三郞(山形)

功五 小綬 少佐 濱久(福井)

功五 小綬 少佐 諸角善一(三重)

功四 小綬 少佐 內藤千里(山口)

功四 少佐 吉井修七(廣島)

功四 小綬 少佐 石田□三(群馬)

功四 中綬 中佐 吉川章(廣島)

功四 小綬 少佐 大塚宏(佐賀)

功四 少佐 久保添晴木(高知)

△海軍關係優賞者

橫須賀鎭守府

功五 賜金一整曹 下川一(東京)

佐世保鎭守府

功五 青色桐葉章 賜金一空曹 立野守(大分) 以下九名

舞鶴鎭守府

功五旭七賜金一空曹 石野正治(新潟) 以下二十六名

02 敵の堅壘を續續擊破 沙市潛江三角地帶の掃蕩戰
03 湘潭、株州を攻擊
04 白果園、曹家畈を占據
05 武山と常德を空襲 敵西北ルートの要衝
06 敵據點新溪源を覆滅
07 圖像:南佛印の皇軍部隊
08 近衛首相參內
09 佛印經濟の新建設 共榮圈の一環として
10 二、三の緊急勅令案 九日の總動員審議會に附議
11 米國參戰を阻止せよ 共和黨領袖らが共同聲明
12 臺灣關係
13 佛印輸出代行社 七社を追加決定
14 ル大統領と英首相 秘密會談說が濃化
15 非常時大權を 布哇知事に附與 米司法省立案中
16 泰國の承認通報 東亞の為め慶賀に堪へぬ 李駐日滿洲國大使談
17 遞信省發送電の定例懇談會
18 現在に於ける國債額 大藏省發表
19 要許可品目の追加指定
20 英蔣軍の配備決定 各兵團行動を開始か
21 新嘉坡の邦人婦女子 盤谷へ向ふ
22 英米蔣側既に 泰に抗議提出か 盛に威嚇手段に出る
23 泰の滿洲國承認電報到着
24 今日の天氣
25 滿泰の貿易好望
26 獨軍の大戰果
27 引續を猛攻 ソ聯五日の發表
28 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 皇民奉公會の認識を深めよ社說

逞しい發足をした皇民奉公會は使命達成に向つて一路邁進しつつあり今や全島的に奉公實踐が具體化されんとしてゐる事は誠に同慶至極である。併し未だ皇民奉公會に對する認識が一般的に十分でない點があるのは遺憾である。二三の實例をあげるならば先般鐵道ホテルに於いて二日間にわたり行はれた州市會議員と奉公會幹部との座談會を筆者は傍聽したのであつたが、ピントのはづれた話題があつた。保申制度があるので奉公會の邪魔になるから早く其の制度を廢止すべきであるとか、壯丁團の存在がどうであるとか、統制をやるにしても先づ下意をきいてからやらないと失敗がある。と云つた話が出た、奉公會事務局幹部にとつて參考にはなるが抑抑奉公會の職域は制度を改正するとか、配給統制を實施するとか、そんな意味の仕事をするものではない。制度の改廢や配給統制の制定は政府の職域に屬するものであつて、奉公會は政府がやる仕事に對し協力すると云ふ使命をもつてゐるのである。

皇民奉公會は役所ではない。われわれ六百萬島民の會である。六百萬島民が一團となつて、政府をたすける會であり我等の團體である。奉公會はわれわれ島民が何物かを要求したり不平不滿を訴へたりする機關では斷じてないのである。個人としては不利不自由な事があつてもお互ひ個人的不利不自由をしのんで國家のためにお互ひつくそうではないか、と云ふ會なのだ。であるから皇民奉公會は權力や金力をもつて形式を整へるものでもないし、命令機關でもない、飽くまで全會員が自治的に自發的に臣道實踐をやる團體である。若し保甲制度の如く警察權によつて支配するようなものであるならば何も新しく皇民奉公會など作る必要はない。旣に過去において左樣な制度が完備されてゐるのだ。奉公會は飽くまで自治的に自主的に政府に協力するのが其の存在意義の根本である。たとへば保甲制度は警察權によつて支配されてゐるので保甲を動員しようと思つても警察權を發動しないと動員出來ない。そのために奉公會として保甲に叫びかけても彼等は見向きもしない。だから保甲制度を廢止すべきだ。と云ふ意見をはいた奉公委員があつたが、此の委員の奉公會に對する認識は根本的に誤つてゐるのである。

保甲制度の是非について又統制經濟についての是非についての問題は奉公會と關聯させる筋合のものではない。保甲制度、經濟統制等の是非は別として現制度下において六百萬島民がお互ひ最高能率を以つて國策に協力すると云ふのが奉公會の存在意義なのであるから皇民奉公會に對する根本認識としてまづ此の點十分呑み込んでおく必要がある。併し只協力するばかりが全部の使命でなく、此の根本使命を通じて制度上の是非を檢討する事も間接的な使命である。と筆者は考へてゐる。要するに皇民奉公會に對するわれわれ島民の心構へとして最も注意しなければならない事は、皇民奉公會は高い所にあるものでもなければ特殊の人的要素によつて構成されてゐるものではない。われわれ六百萬全島民が飛び込んで行つて構成されてゐるものである事である。名實共に「我等の皇民奉公會」なのである。

02 行賞の光榮に輝く將士 勇名轟く陸の魚雷 譽れは高し、武漢攻略の鬼部隊長 輝く殊勳甲田中高級副官
03 御聖旨に感泣 百瀨少佐語る
04 本當に勿體ない 杉原少尉留守宅の喜び
05 感激に滿つ原軍曹の喜び
06 時局認識徹底へ 熱烈な建設的意見を開陳 國婦基隆分會の時局座談會
07 白衣勇士慰安の庭球卓球會
08 譽れの臺灣志願兵の歌 この純忠・この至情 搖がぬ決意を批瀝した千餘篇 募集締切けふ審查開始報社消息
09 十四名志願 六日軍司令部受付の分
10 體育國策へ大飛躍 明年度からいよいよ府文教局に 青年訓練、體育兩課新設
11 論功に與つた兵達の 感激は一入だらう 北支戰野の糸を迪る磯谷中將
12 廣東の豪華版 東亞新聞記者大會に 汪行政院長臨席
13 游君が志願
14 夏季特別傳導
15 奉公懇談會
16 ときのこゑ
17 颱風來るか けふ正午彭佳嶼沖に接近
18 土地に適應した 生活樣式を換へよ 工場衛生研究家鈴木氏來臺
19 督府人事異動
20 一尖兵として實踐挺身 安川氏・生活部參事就任の辭
21 診療に溫い手 日赤と愛婦の巡回診療 新竹州下の日割決定
22 暴利取締規則座談會
23 人事・消息
24 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 西子灣で鍊成會 高雄州市郡の職員部隊
02 防空實地研究會 十二日花蓮港市で
03 赤誠の献金續く 臺中憲兵隊の受理
04 兵營の生活を體得 青年團幹部百十名が
05 高雄地區青果配給組合創立
06 高雄州青年檢查講習會
07 臺南州の派遣選手豫選會
08 木炭檢查改正規則公布 森田臺中州知事談
09 軍援高雄市分會打合會
10 花蓮港少年相撲爭霸戰
11 講演行脚後日譚76 東臺灣の卷 擧島實踐で應ヘよ 總督の信念と熱情に對し/竹內清報社消息
12 女教員に薙刀 臺南南門校で講習會
13 曾文郡の空訓 第一日分終了
14 故軍屬洪金英君 來る十日二林街葬執行
15 若き女性の奉公運動(七) 女性よ!護國の陣頭へ/施素筠
16 萬難を排して進行 嘉義市のダム工事
17 消防組協會花蓮港支部總會
18 連日大入滿員 臺中樂舞臺の防諜劇報社消息
19 米穀增產に精勵 新營郡守草鞋脚絆で
20 南投郡の大河撫子 薙刀を講習
21 丸川氏を圍む漁業懇談會
22 中壢郡壯丁團檢閱終る
23 員林郡主催街庄長懇談會
24 人事・往來
25 地方便り
26 經濟統制懇談會 五日竹東公會堂で
27 鹿港街羊子厝頭崙埔排水路改修
28 更に四名志願申出
29 大日本銃劍道振興會 澎湖聯合會設立打合
30 小生夢坊氏 十日中南部へ
31 曾文賣藥商組合臨時役員會
32 員林郡郡守等勞働者姿で 正條密植を指導
33 彰化市一時滯在者の米配給
34 故安永巡查の臺中警察葬
35 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 二期作豫定面積の 九九%植付終了 豫定增產目標に達せん
02 石炭の早期輸送 計畫通り好調
03 地代家賃適正標準決定 昨日全島經濟統制課長會議
04 臺北食料品什貨卸商組合總會
05 第一回產糖豫想 千八百十五萬九千擔
06 肥料委員會席上の質疑應答
07 臺灣肥料委員會席上會長の挨拶
08 石炭早期輸送と 臺灣經濟の變貌 (下)/林記者
09 東短立會順位 二部制に變更 十五日より實施
10 赤糖產出豫想 四十五萬擔か
11 華南銀行總會 廿二日に開催
12 照明燈
13 商況 六日後場
14 ラジオ
15 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 泰に強硬態度勸告 英、米同趣旨の通牒說
02 “泰の現狀に大關心” ハル長官、記者團會見
03 泰、重慶に對する 英國の態度 英外相、下院で言明
04 獨政府代表 佛副首相會見
05 英ソ海軍連絡(北氷洋)で 英海軍省の發表
06 地區別配電會社の 設立命令を發す 七十二配電業者に對し
07 大同結盟近し 議會勢力の臨戰體制
08 圖像:炎天下に活躍する給油班(海鷲〇〇班)
09 圖像:上陸部隊を閱兵する〇〇部隊長(西貢驛前)
10 飽くまで艱難克服 廣東放送局から汪院長が演說
11 陸鷲、寶鷄を空襲
12 蕎麥の增產運動 農村共同體建設同盟 各支部に活動を指令
13 獨軍の進擊狀況 獨軍司令部特別發表
14 突破作戰の大戰果
15 スモレンスク地區戰鬪完結 獨軍壓倒勝利の下に
16 獨空軍活躍
17 東部戰線の 獨の綜合戰果
18 獨の對佛要求 莫斯科の放送
19 新內閣初の 思想對策協議會
20 明日の天氣
21 水滸傳(473)/黃得時;榎本真砂夫
22 東亞新聞記者大會開幕
23 英領ボルネオを追加 在支資產凍結指定國に
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 奉公運動の推進力 內臺青年大同團結 母胎を作る島都中堅の申合
02 父兄にも大好評 虛弱少年修練好成績
03 長谷川總督 十二日基隆を視察 官民を招待して懇談
04 古長憲兵曹長 基隆分隊へ榮轉
05 馬術猛訓練 訓練中の補充兵
06 水難漁船救濟好成績
07 新竹奉公挺身隊 第一回訓練を開始
08 また四名志願
09 臺灣は非常に整頓して來た 恩田氏の視察談
10 “勝利の歷史”鑑賞 總督以下名士多數觀覽
11 圖像:海軍陸戰隊、樹上を見張
12 國民道德の金字塔(八) 自己の職務に忠なれ 臣道實踐の道近きにあり
13 全國武道講習會 講道館から範教師派遣
14 “ニユース映畫だ” お次は文化映畫が好かれる 農村の映畫輿論調查
15 柴田博士講演
16 橋梁に爆彈仕掛 道路の兩側にはずらりと軍需品倉庫 戰鬪準備狂奔馬來のタツトババ
17 圖像:興亞學生隊汗の奉仕
18 淡水英領事更迭 後任はマツク氏
19 來れ!水の猛者 團體長距離競泳大會迫る
20 果物と卵の抱合せ賣り 千歲市場で檢擧
21 颱風外れる
22 氣合術講習會
23 豚肉配給所新設
24 今夜の放送
25 共榮圈各國に文化映畫 手始めに四本製作に着手
26 萬華奉公挺身隊 來月一日結隊式擧行
27 水邊ハイク
28 防諜孃ちやん表彰 怪しいお爺さんを尾行 派出所に屆け出す
29 商況 七日前場
30 興南案內報社消息
31 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 皇民奉公の道 常會早内かり1 中森藤市郎氏に聽く 常會とは何ですか 先づ常會觀の確立が第一
02 生活文化 愛兒の夏季實習 親はどう協力する 實社會の規律生活がより大切
03 夏の下痢症は子供の大敵(下) 滿二歲もでが危險です
04 充實した一日てあれ 新秩序建設の日常生活
05 國語學習 ふるつて參加しませう 州下學重水泳大會
06 臺北市內の國民學校で 神饌田畑を設ける
07 感心な自動車屋さん
08 恐ろしい夏のいたづらもの “颱風”の出來るわけ
09 子供理科 昆虫界の長生は アメリカにゐる十七年蟬
10 今週の出來ごと 八月三日―九日
11 そら毒虫
12 經濟相談
13 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(235)/小栗虫太郎;坂本仁
02 女性進出の反映 映畫と現代風俗(上)/今村太平
03 「臺灣文學」第二號 本月中旬頃に發行
04 移動演劇脚本大量募集
05 心聲/黃可軒漢詩

冲西行/一吼、詠貧農/林毓川、哭黃景謨君/黃拱五

06 映画案內
07 血液と血管(一)/簡仁南
08 珊瑚樹 詩吟の普及獎勵 本島人青年に好適
09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 極東に新な發展か 獨ソ戰の推移に依り 英國輿論の動き頭條新聞

【ロンドン七日發同盟】イーデン外相は六日午後下院に於ける外交演說で再び極東の情勢に言及し資產凍結令に關しては米蘭兩國政府との間に旣に手筈が整ひ嚴しく實施する旨を强調、タイ國についてはシンガボール軍港に對する直接的脅威に外ならぬから日本政府が佛印に對すると同樣の行動に出る場合には必然的に日英兩國間に極めて重大な事態が持上るだらうと述べた、資產凍結令の强行以來英國輿論の動きを見れば以上のイーデン外相の言明は單なる威嚇ではなく、A・B・C・D同盟に少くともソ聯政府の好意的支持の下に滿洲事變以來の極東問題をこの際片付けようとする强硬決意の現はれと解される、從來英國政府は三國同盟が存在してゐるとの理由で日本を準敵國扱ひにして來たが日本軍の佛印增派以來は日獨伊三國間の盟邦關係とは別に日本政府の東亞政策を英米蘭各國の極東に於ける旣得地位に對する脅威と看做しソ獨兩國間の開戰並にソ聯軍の豫想以上の善戰に由來する國際情勢の好轉を機會に將來の禍根を斷たうとする意圖を露骨に示すに至つた、斯る情勢の內にル大統領が休暇と稱して大西洋周航の旅に上つたのと相前後しチヤーチル首相が豫定を變更して「戰爭に關聯する緊急要務の為めに」下院に於ける演說をアトリー國璽尚書イーデン外相に一任したのも極東政策に關する英米兩國共同動作の現はれと解されるがタイムス紙が一日の社說に於いて戰後歐洲の新秩序を論じ東歐に於ける指導的地位はソ聯政府に委ねる外はないと思ひ切つた所見を開陳した事實に徵しても英、米ソ三國の關係は極めて緊密と看做す外はない、然し英、米兩國政府とも出來れば戰火の擴大を避たいといふ氣持ちには變りがないと解されるから窮通の道が全く杜ざされたと見るのは依然早計であらう、要は獨ソ兩軍間に於ける東歐戰の推移如何にあるが差當り極度の緊迫を續けつつも日、英、米三國間の關係が一、二ケ月現狀の儘で推移すれば自ら新たな發展の餘地が生ずるのではないかと見られる

02 蔣軍の緬甸進駐 近く英國に正式申入れるか
03 和蘭と蘭印に對し 一部取締りを緩和
04 張鼓峰事件記念日 來る意義深い十一日に 尾高中將圍んで當時を忍ぶ
05 學校報國隊本部と 地方部規定を制定 各學校長宛に劃期的訓令
06 必需物資の輸入 大藏大臣の許可を要しない事項
07 近衛首相參內
08 小倉藏相參內
09 圖像:東亞記者大會より
10 青果物配給統制規則 けふ公布即日實施せん
11 寶鷄を續爆
12 湘潭を攻擊
13 陝州を急襲爆擊
14 英下院で戰況報告 アトリー國璽尚書
15 獨船を擊沈 ソ聯情報局發表
16 獨、ソ三期戰に移行 現在の各戰線展望
17 四勅令案 今月中に實施
18 ソ聯戰況發表
19 有畜農業の普及 中農協力會で實施要項を決定
20 臺灣關係の貸付內定金 簡易保險積立金
21 商工業經營座談會を開催 新竹公會堂で
22 本日の天氣
23 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 島民生活の戰時體制化社說

本島に於ける產業經濟の躍進的發達に伴隨して一般大眾の生活程度も向上の一途を示して居るがその施設に於いては未だに不完備の狀態にある事は遺憾の極みである戰時體制下に於ける島民生活は總ゆる困難に耐へる健全なる身體と健全なる精神を持たねばならない高度國防國家を建設して行く為めには島民としては更に一段と確乎たる國民精神を把握し身體の强健を圖り、文化の向上に努力せねばならない。支那事變を契機として一般島民は日本國民としての榮譽に感激し國民的精神の涵養に努力しつつあると共に國民的使命を遂行しつつある國民的鍊成に對しては尚幾多の努力と勉勵を為さねばならない事を痛感するものである。殊に南方國策の第一線に立つ本島としては南方文化の向上に對しても全島民の協力に依つて其目的を達成すべきである。昔時より健全なる精神は健全なる身體に宿ると言はれて居る如く島民の强健なる身體に依つてこそ南方國策を達成して行けるのであるこの見地よりして本島民の國民的使命を果して行く為めには身心鍛鍊に對し、その重要性を認識し諸施設を完備すべきである。一般民眾は自發的に率先實踐すべきであると共に指導當局より一層の關心を持つて奬勵すべきである事を要望するものである。

從來島內に於ける身心の鍛鍊機關としては主要都市や學校教育に於いては稍稍完備して居るも一步農村や山地に入れば何等の施設のない所も珍しくない狀態にある。身心の鍛鍊には立派な運動場や講堂を有するに越した事がないが現下の如き戰時下に於いてはかかる要求は無理である何處に於いても身體を鍛鍊するとの心構へと指導さへあればその目的が達成されるのである。農村や山地に於いては農耕やその他の生產從事に依り充分にその目的を達成されるが指導者が居らない為めに農村青年をして不健全なる娛樂に駄落させて居る實例が乏しくない實情にある、國家總力戰を要望されて居る秋に於いて一人でもかかる迷へる羊を放置する事は國家の損失であり一時も早く救ひ上げねばならない。その為めには全島民が相協力し自發的に生活文化を高めるべく切磋硏磨せねばならないのである。各地に青年團や處女會又は女子青年隊の結成を見つつあるとは言へ一般島民大眾に於てはその自覺が少いものが尚相當多數を占めて居る事は遺憾である、その具體的對策としては社會教育を擴充し、文化施設である新聞や圖書館や慰安機關に對しても積極的方針を以て一般大眾を教導せねばならない

個人生活に於いては迷信を打破し合理的生活態度を取るべきである事を指導獎勵すべきである最近島內に於ける社會生活の實體にあつては徒らに料理店やカフヱーのみが繁昌して居る事は果して健全なる島民の銃後生活であると言へるであらうか、長谷川總督の一大英斷に依り今や皇民奉公運動は全島に澎湃として歡呼の聲を以て迎へられて居るが、各個人の生活に於いて舊體依然たるものがある事は戒心すべき事である、殊に一部の不心得者が戰時生活の何者であるかを辨へずしてだらしない態度を取つて居る事は本島統治の上に大きい暗影を與へて居ると言はねばならない時局は刻刻として重大化しつつあり擧島一致の體制を取り軍官民が總力を擧げて國家の要望に應へて奮起せねばならない秋に於いては更に深い認識と國民的感激に依つて生活態度を根本より改革せねばならない。個人生活態度の改善がなければ國家政策の達成が出來ないのである。國際情勢の變轉に對處して我が國策は不動のものであり東亞共榮圈の確立を計る為めには如何なる困難があつても全國民の總力を以て克服せねばならない事より見ても全島民が時局の推移を充分に認識し、國民的感激と抱負を以て各個人がその生活態度を戰時體制に則應し、鍛鍊を為すと共に日常生活に於いて實踐すべきである事を提唱するものである

02 “生活新體制へ” 來る奉公日の旗幟決る
03 婦人奉公委員 二十七名發表さる
04 奉公會婦人委員に抱負を聽く
05 各層の協力を 委員詮衡に就て 宣傳部發表
06 知事が督勵視察 挺身隊員の正條密植
07 今後臺灣沿海沈沒船の 引揚げに移る 來臺した北川淺吉氏語る
08 高砂丸引返す 颱風を避ける為
09 市出張事務所 準備整ひ近く開設
10 ときのこゑ
11 新竹州勞務奉公隊員を慰問
12 築港の打合會 けふ新竹州知事公室で
13 解沿海警戒
14 人事・消息報社消息
15 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 有難き恩命に感泣 光榮の功六、旭七を拜受の 山口、福留兩勇士
02 屏東報國挺身隊 隊員五十名を募集
03 花蓮港で常會 指導講習會
04 李廈門市長 一行九名來中
05 臺中州結核療養所 けふ地鎮祭を擧行
06 高原府農務課長が來屏
07 十二日に來花
08 正條密植の競技 南投郡で開催
09 三灣庄公會堂 十日に落成式
10 花蓮郡正條密植で張切る
11 水稻の植村狀況 森田臺中州知事が視察
12 臺南州消防事務打合會
13 臺東の六青年 雄雄しくも志願
14 新化から更に二名志願
15 父や兄に負けぬ樣國の為働く 謝青年が語る
16 更に六名志願 臺南兵事部へ
17 圖像:好評の臺中樂舞臺防諜劇報社消息
18 新營郡 棉花增產に拍車 肥培管理を指導
19 屏東郡街庄長助役會議
20 臺南乘馬練習所 十一日に竣工奉告祭
21 若き女性の奉公運動(八) 理論を實踐に生かせよ/菊川春子
22 國防訓練實施 高雄州の青年團幹部
23 屏東郡下正條密植 總面積の九割
24 防衛事務打合會 十二日、高雄州會議室で
25 高雄署で旅館等の一齊檢擧
26 被害者告訴提出(彰化市)
27 曾文郡の空訓 好成績で終了
28 高雄市七月中の鮮魚糶高
29 職業婦人座談會を開催
30 彰化靴製造同業者組合總會
31 灣糖埔里製糖所 優勝盃贈呈式
32 豐原郡の女給檢診 前回より成績惡し
33 水田に蔗作強行 甘蔗增產講習會一揉め
34 曾文郡二千餘甲 正條密植を勵行
35 奉公會屏東郡支會職員委囑
36 瑞芳分室留置場 竣工御祓式擧行
37 彰化署で犯罪一齊搜查
38 劉高雄稅關長來花
39 林鶴年君が放送
40 地方便り
41 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 斗六山手を開拓 茶、咖啡等を栽培 三菱の資本に依つて
02 新興最終總會 臨時手當卅二萬餘圓交付
03 臺灣石炭會社設立に付て 石井殖產局長談
04 臺灣石炭會社成立 今川社長談話を發表
05 臺灣石炭會社機構 大體三部制採用
06 海運中組支部 第二回協議會開催
07 臺灣材木商聯合會九日總會開催
08 臺北市米穀組合定期總會
09 海上輸送完遂に 官民月例懇談會を常置
10 臺北州勞務協力會 けふ發會式擧行
11 臺北州造酢業組合創立總會
12 在米日本資產凍結(上) 經濟斷交一布手前か
13 上半期手行交換高 五億圓に肉迫 又も島內最高記錄
14 米穀諸要務を帶び 奧田米穀局長近く上京
15 照明燈
16 商況 七日後場
17 ラジオ
18 廣告報社消息
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 英米兩國の容喙は 要らぬおせつかい ドクー佛印總督所信を語る
02 實地劃定帶つのみ
03 新嘉坡政廳 情報部嘯く
04 總動員審議會 十一日に開く
05 在營年限延長案 米上院より下院へ
06 思想國防協會設立 松井大將等の主唱で
07 ソ聯軍四十個師 獨軍の包圍に陷る
08 獨機の活躍
09 スモレンスク戰果 獨軍司令經過を發表
10 米國對中南米政策 修正緩和必至の情勢
11 泰國援助保證說 ハル米國務長官否定
12 日ソ關係には 何等變化なし ソ聯情報局次長言明
13 擧國一致で鬪ふ 芬軍最前線訪問記
14 圖像:西貢皇軍司令部前の飯田最高指揮官
15 英空軍七月中 損失四六三機
16 米國政府、ソ聯に 油槽船四隻讓渡
17 航空機用ガソリン增產計畫 米石油調整官談
18 湖南省各地を猛爆 我が海鷲大編隊で
19 ソ聯情報局發表
20 簡易保險積立金運用委員會
21 本邦法人八社 英米蘭系本邦 法人に追加
22 特殊法人を新設 海運中央統制組合を轉化
23 水滸傳(474)/黃得時;榎本真砂夫
24 米陸軍現有兵力百五十三萬名
25 ム伊首相次男 飛機墜落で逝去
26 明日の天氣
27 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 防衛團を強化改善 臺北州實施要項を發表
02 防衛團改組結成式 十日各地區一齊に擧行
03 臺北州勞務協力會 けふ發會式擧行
04 ガソリンが“人の命” 物資缺乏に喘ぐ重慶の地獄圖
05 二名が志願 憲兵隊本部の受付
06 けふの志願者受付三名
07 青年團幹部の行的訓練 宜蘭市旭國民學校で實施
08 懸命な努力に敬服 宮木知事田植獎勵感想談
09 圖像:三輪知事の正條密植督勵
10 保護事業擔當者の鍊成 全島から約五十名を選拔して 草山で一週間實施
11 鍊成の必要性 堀田行刑課長語る
12 島都第三種空訓 十八、十九兩日に實施の豫定
13 戰歿勇士の遺族を弔問 藤村臺北市長
14 長谷川總督の基隆方面視察 十一日に繰上げ
15 新竹市防空委員會
16 タゴール翁逝く
17 世界詩壇文壇の大きな損失 野口米次郎氏談
18 サイダーの割當配給を實施 新竹署の發案で
19 處分留保の儘釋放さる 中山樺太廳交通部長
20 罐詰品をお求めの際 檢查票をお調べ下さい
21 偽善坊主檢擧
22 聖戰繪畫展作品下見會 長谷川總督けふ來場
23 屑物蒐集者に腕章
24 忌明に寄附
25 新竹州警察部 幹部の異動
26 今夜の放送
27 商況 八日前場
28 興南案內報社消息
29 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 皇民奉公の道 常會早内かり2 中森藤市郎氏に聽く 常會は一つで七つ 成程と納得するこの運營
02 生活文化 風變りなどじやう料理 三種、夏はいいものです
03 赤ちやんの泣く時 こんな注文があります
04 日出づる國を守る 健康數へうた 榮養料理もほどほどに
05 溺れた者の救助法 泳ぐ場合初心者の心得帳
06 國語學習 ちゑぶくろ
07 コドモ豆科學 世界の發明界から
08 子供理科 比重のお話 アルミは鐵の三分の一
09 氣象臺で用ひる風の名稱
10 經濟相談
11 紙上病院
12 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(226)/小栗虫太郎;坂本仁
02 映畫と現代風俗(中) 弱い男性と強い女性/今村太平
03 劇映画 阿片戰爭の映畫化
04 山村僻地へ音盤を
05 心聲/黃可軒漢詩

夜坐眎覺齋/翕庵、酬家兄翕庵/覺齋、敬步春盛先生書懷瑤韻/簡平安、敬步春盛先生書懷瑤韻 其二/簡平安

06 今晚の映畫
07 血液と血管(二)/簡仁南
08 珊瑚樹 非常時私小說論 河上氏の文藝時評
09 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 英、米、蔣の軍事合作 泰包圍態勢愈よ露骨頭條新聞

【バンコツク八日發同盟】ビルマ國境方面に於ける英軍の集結、空軍の基地增設に呼應する蔣介石軍のビルマ北部進駐說に對しては深い關心が拂はれて居るが當地に達した諸種の情報を綜合するに英米蔣の軍事合作タイ國包圍態勢に依る對日牽制は大體次の如き發展を見つつあるものの如くである

一、香港シンガポール濠洲蘭印ヒリツピンの要塞化に依る對日馬蹄型包圍陣は其の陣形を逐次縮少先般來マレービルマ一帶に於ける英空軍基地の建設工作進展となつて現れて來たが最近に於いては滇緬ルートの防衞に依る蔣軍との連繫强化が畫策されて居る事實がある

一、去る六月十八日協定成立したビルマ、雲南國境劃定は右の線に沿つて進められたものでこれに附隨する祕密協定に於いて英蔣間にビルマルート防衞に關する申合せが成立して居ると思惟されるふしがある

一、ガソリントラツク武器彈藥、化學藥品、衣服用綿糸布等は目下續續ビルマルートを通じて輸送されて居るものの如く其のルートの輸送力の增强に就いても英米は特に重大な關心を拂ひ鐵道公路建設資材の提供これが管理防衞に就いても協力を續けて居ると云はれる

ル大統領の顧問ラチモア氏の重慶着以來米蔣の合作は愈愈緊密化の傾向にありタイ包圍陣形の完成と共に蔣軍のビルマ進駐に依る英米蔣軍事合作の實現性濃化は英米の對タイ政治的攻勢態度の露骨化と共にタイ國刻下の最重要問題と化しつつあり頗る注目されて居る

02 英、泰國內に基地設定要求
03 佛印特派大使派遣 對佛印事務の一元化を圖る
04 獨英和平說頻り 獨の和平案も流布
05 中支軍管理工場 合計六十一工場を返還
06 海南島在留邦人總數
07 遞信局長電氣部長 打合せ會議
08 上海法幣暴落 英米の對支資產凍結の祟り
09 島田司令長官 海鷲前線基地を視察
10 圖像:陸軍戰車隊の活躍
11 ブルースター急降下爆擊機 米、英や蘭印にも供給す
12 獨、イランに對し 警告的覺書手交
13 全國稻作狀況(立秋現在) 食糧狀態に懸念なし
14 江西省湖南省南部の 第五次連爆を敢行
15 要衝巫山を空襲
16 山東省の討伐戰果
17 本格的活動に入る 改組物價對策審議會
18 今後の體力行政 武井局長抱負を語る
19 活性碳の最高販賣價格指定
20 青果物配給の解說讀本 西村生鮮食糧課長に聽く
21 各地支部を新設 海運統制組合
22 全米を通じて 重大社會問題化 生糸の輸入杜絕で
23 獨ソ兩軍の損害 ソ聯情報局の發表
24 記者團一行 廣東各地視察
25 阪谷專大總長勇退
26 中小機械工業の振興策決る
27 今日の天氣
28 廣告報社消息
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 佛印經濟の再建設に就て 速かに有效適切な措置を講ぜよ社說

曩に締結された日、佛印經濟協定に引續き日、佛印間の友好關係を一段と飛躍せしめる日、佛印共同防衞協定の成立に基き皇軍の平和的南佛印進駐に依つて、今や佛印は內治、外交、經濟の各般に亘り急激なる變革が行はれ、東亞共榮圈の一環として名實共にその經濟的地位の確立に歷史的轉換の巨步を踏み出しつつあることは大に意義深きものがあり東亞新秩序建設上誠に喜ばしい次第である、惟ふに我が國と佛印との經濟調整問題は、昨年十月末のハノイ會談以來、會商を重ねること半歲に及び、其間幾度か決裂を傳へられたが、其後東亞に於ける日本の實力が漸次强化され、特に泰、佛印の紛爭調停の成功に依つて東亞の指導者としての我が國の地位が確立され、爰に歷史的兩協定の成立を見るに至つたのである、

殊に今般皇軍の南部佛印進駐は愈愈佛印をして東亞共榮圈の一環としての地位を確固不動なるものとされ、今後經濟的には我が國との緊密なる提携に依つて從來に於ける佛印經濟の支配的勢力は、全面的に一掃され、名實共に佛印は我が共榮經濟圈の一翼として將に新展開を示さんとしてゐる、最も注目すべきことは皇軍のトンキン進駐以來西貢を根城として頑强に英米經濟勢力と結托し飽くまで現狀の維持に狂奔して來た西貢財閥が最近に於ける極東情勢の轉回と我が國の毅然たる態度に飜然と前飛を悟り、自分等の唯一の生きる道として我が國と協力し、我が政策に順應することが、結局賢明であるとの結論に到達しその中でも印度支那銀行を中心とする自由主義な國際金融資本が、今や一大方向轉換を試みようとするの一事である

併乍ら斯く共榮圈に入つた佛印に對する英米方面の經濟的壓迫は當然豫想され、殊に昨年夏佛國の單獨媾和と同時に米國の資金凍結に遭ひ、其後の情勢の變化に依つて英米の極東植民地たるマニラ、香港、新嘉坡との通商關係も斷絕されるに至り佛印では當然諸物資の不足を來すこととなつたので、佛印としては、結局東亞共榮圈傘下に走ることが自分の唯一の生きる道であるとなし、特に對日依存關係の急角度增大することに依つて我が國から所要物資の速かな輸入並に產業技術の導入等積極的援助を得んと努めてゐる、若し之が順調に具體化にされ、進捗されるならば、佛印經濟の再建が急速度に實現されることは必定である

斯如く日、佛印の共同防衞協定成立を契機として起つた波紋は最初の經濟的性質から今後如何に發展し行くかは豫測し得ない情勢にあるが、結局佛印經濟更生の道を左右し、東亞共榮圈の一環として重要な役割を負擔すべき經濟新秩序を速に建設し得るか否かの鍵を握つてゐるものは、勿論我が國の態度政策の如何に懸つてゐるのであるから之を機會に假令多少の難關はあらうとも、之を突破するだけの決心決意を以て飽くまでも目的完遂に邁進すべきである、殊にこの佛印經濟の新建設は或意味に於て隣接泰國を始め、南洋諸國の深甚なる注目の的となつてゐるので、我が國としては大東亞共榮圈の確立との見地から此際速に有效適切なる措置の講ぜられる樣切望して已まざる次第である。

02 模範農村の建設に “基本指定部落”設定 府社會課具體案を急ぐ
03 我が繪畫の精華集め 佛印で日本畫展 歸途本島でも開催の豫定
04 人口百廿萬を目指す 大臺北市の建設 計畫資料空中寫真完成
05 彩管報國に“大東南集院” 耆宿小室畫伯起つ
06 女子奉公運動の尖兵 新竹州下に訓練所四ケ所設置
07 海より山の方だ 効果的な夏の鍛鍊
08 武漢攻略圖に見とれ しばし感慨無量 本間軍司令官、聖戰美術展へ
09 感激の至り 行賞の恩命に浴した 森島氏は精勵の士
10 標準米查定會
11 畜產主任會議
12 これは虫齒博士 春先受胎の子供に率が多い 向井喜男氏の示唆に富む研究
13 圖像:皇軍を迎へる西貢
14 “綜合切符制”を考究決定 主要食糧を除く家庭必需食料品
15 全國で二人目 女の青年學校長に 花木ちさを女史任命
16 偉い、十三の八百屋さん 妹と手を組んで生活戰線守る 大評判西巢鴨の孝行八百屋
17 ときのこゑ
18 愛國二少女 お禮を献金
19 移民村拓土を慰問
20 食料品雜貨商組合總會
21 督促なき完納へ 宜蘭市宣傳にあの手この手
22 山本事務總長が講演 司法保護委員總會に
23 音樂堂演奏曲目
24 大和丸無電
25 人事・消息報社消息
26 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 奉公運動推進員 高雄市支會で三十名
02 奉公會臺中支部 けふ總會と鍊成會
03 桃園奉公挺身隊 中旬頃に結成式
04 奉公會馬公街分會委員會
05 奉公會桃園支會 役職員決定さる
06 神社の奉仕作業 一番ヶ瀨知事が視察
07 遺家族等慰安會 桃園國民校で開催
08 花蓮港銃劍道振興會發會式
09 竹東防空委員會
10 五城に芭蕉檢查所
11 花蓮港防衛團 基礎訓練實施
12 昂まる舊慣研究熱 高雄に南方土俗研究會
13 有難き恩命に感泣 功六旭七拜受の西原伍長
14 講演行脚後日譚終 東臺灣の卷 會つた人は五萬人 懷しい三ケ月間の講演/竹內清報社消息
15 和知參謀長 八日高雄へ
16 森田州知事 けふ東勢と豐原兩郡へ
17 曾文郡の文旦減產を豫想
18 芭蕉栽培激增 新營郡下の山地に
19 桃園郡壯丁團檢閱
20 臨時農地管理座談會
21 傷痍軍人精神修養懇談會 高雄州下で開催
22 島根縣の慰問團來澎
23 員林國講講師講習會終了
24 十五町を設置 躍進花蓮港の新町名
25 桃園 唄を歌ひながら 乙女の田植競技 和やかな田園風景
26 “臺灣の崔承喜” 彩娥さん・淚の歸鄉
27 正條密植機の巡廻展覽會
28 昔日の面目一新 廈門市の衛生狀態
29 地方便り
30 嘉義放送所工事 來月匆匆に着手
31 炎天下の壯丁團訓練
32 霧社鑛務課詰所 一萬圓窃取さる
33 肺患者の殿堂 臺中州療養所地鎮祭
34 澎湖專賣品小賣人組合
35 職權を利用して組合費を橫領
36 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 各物資配給機構 近く整備統合されん
02 黃麻の販賣價格 昨年通り据置か
03 黃麻多收競作會 十三日より順次各地で開く
04 バス事業現狀は 今後の業績惡化を示唆
05 豐國興業會社 蔗作規程を發表
06 基隆貿易懇談會 幾多希望事項を開陳
07 廢品統制機關 設立打合會を開催
08 木材製品物價專委會十一日に開催
09 玉手特產課長あす上京
10 國民貯蓄懇談會 勸業信利組主催
11 在米日本資產凍結(下) 經濟斷交一布手前か
12 米穀事務打合會 十一日より東部臺灣で
13 朝鮮米作良好 平年作突破か
14 臺北州米穀組合 陣容漸く整ふ
15 商況 八日後場
16 ラジオ
17 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 西太平洋軍備強化 小癪・英米、我國を威嚇か
02 ハル長官の嘯き 「對日包圍は日本の責任だ」と
03 在佛印英米人引揚ぐ
04 赤軍師團長以下 三萬捕虜となる 獨軍發表
05 イランを繞り諸說紛紛 戰火黑海、近東方面に飛火か
06 英援ソ印度兵 アガニスタン經由で コーカサスに移動せん
07 米佛の真意を誤解 ヴイシー政府見解を披瀝
08 ウエーガン將軍 ペ首席ダ副總理と會見
09 ソ聯軍事使節團 ハル長官と會見
10 定期敘勳
11 圖像:佛印派遣皇軍首腦の動靜
12 比島は獨立を欲せず 米國行脚のモ博士が聲明
13 佛軍事通の觀測 獨ソ兩軍の死傷者 三百五十萬に達す
14 ソ聯軍殲滅に成功 獨軍、南ウクライナで
15 ウエーゼンベルグ占領(獨軍)
16 ソ聯機編隊で べルリン空爆
17 シリヤ總督を逮捕 英近東軍が
18 ソ軍危機に瀕す オテツサ・ニコライエフて
19 赤都は秋風落寞
20 イランの油田獲得 英國の意圖
21 西領モロツコ部隊 佛領□駐計畫か
22 沼田氏談 ソ聯戰車育ての親 裁かれるハルハ河畔の英雄 敗將バウロフ大將
23 水滸傳(475)/黃得時;榎本真砂夫
24 農村の機械化 農閑期に講習會開く
25 蠶糸業統制法 施行令一部改正
26 金融界首腦と藏相が懇談
27 明日の天氣
28 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 奉公の真諦を說く 翼贊の全島大遊說 愈よ明日から開始
02 軍から將校特派 講演會に全幅的支援
03 基隆神社裏參道 淨汗奉仕で掘鑿計畫
04 年二回委員會開催 奉公會新竹支部
05 勸業課長會議
06 長谷川總督 十一日基隆を視察
07 青少年鍊成に土地を提供 前外相松岡さん
08 日蝕觀測陣勢揃ひ 日本では石垣島□基隆
09 鐵窓下の人情美談 井戶に窒息の炊事夫を 挺身飛降りて救助 義人・豐見山看守に初の表彰
10 志願兵志願者(軍司令部九日受付)
11 “聖旨に感泣” 光榮の坂本軍曹語る
12 軍人傷痍記章傳達式
13 圖像:國府承認を慶祝
14 今樣“尊德”を選出 下部組織の指導完璧へ
15 日本人と共通 佛印住民の生活樣式 笠原陸軍囑託の考古學研究に凱歌
16 青年教師鍊成大會(第一日)
17 捨身奉公の模範 山田刑務所長語る
18 基隆獸肉組合献金
19 講演に感激 料理屋組合献金
20 十九の美人藝妓 臺北橋から飛込自殺
21 秋立つ
22 人事・消息報社消息
23 今夜の放送
24 商況 九日前場
25 日赤に千圓寄附
26 鶴茶輸出社長來新
27 農林辭令
28 ラジオ共同聽取裝置 町の發明家岩下氏が完成
29 海洋少年團にボートを寄贈 基隆海の記念日祝賀決算
30 兒童水泳大會 中央會場に和して開催
31 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 皇民奉公の道 常會早内かり3 中森藤市郎氏に聽く 先づ基礎訓練だね 見事、模範的な大甲街
02 生活文化 姙婦屆出制 目的は流早產と 乳兒死亡の防止
03 食糧や衣類は優先的に配給
04 痔の豫防法と手當
05 炎熱を克服する靖國の母・妻
06 國語學習 第二回支那事變 生存者論功行賞
07 メツラシイフタゴウマ イハテケンデダイヒヤウバン
08 慰問の旅より第五信 路の上の字 ハルピンにて/原勝海外遊記

滿洲の北、大松花江にまたがつて建てられた、世界で第二といはれる廣さを持つ都、それはハルピンの都です。

ハルピンは、今から四十年あまり前、ロシア人によって建てられた都ですが、今はすべてが滿洲の都となってどんどん發展してゐるのです。

町の路を步いてみると、さすがに、ロシア人の建てた町だけあって、ここには、色の白い眼の青いロシア人の男や女、老人や子供の姿が、どこにでも見かけられます。

私は、はじめてハルピンで下車まづ、ホームの中にある伊藤博文公の胸像を拜み、その遭難の三十餘年前をしのびました。

それから、日本人なら誰でも必ずまゐる忠靈塔を拜みました。又、志士の碑や、二烈士の碑も拜みました。

古の聖人、孔子をまつる孔子廟にもまゐりました。

町でいちばんきれいなのは、何といってもロシア人町である、キタイスカヤです。

夏の日の光が明るく照りつける路の上を、花のやうに着かさったロシア人の娘たちが步いてゐるのはまったくきれいなものでした。

路の兩わきには、大きな商店が軒をならべてたってゐます。これはみんなロシア人が經營してゐる店ださうです。

このきれいな、にぎやかな町を通りぬけて、私は道外に出ました。

ここは、滿洲人の町でキタイスカヤに比べて、まったく感じのちがふ、ごみごみした町です。しかし、私は、このきたない、ごみごみした中に、のんきに、ほがらかさうに、ゆったりと空を仰いだり、洋車に乘って路を走ってみたりしてゐる滿人の、のんびりした生活に、何かしみじみとした親しみを覺えながら路を步いて行きました。

ふと、氣がつくと、路ばたに五六人の男や女がごたごたと坐ってゐます。よく見ると、これは家族らしく、父や母や、子供たちもゐるやうです。その汚れた顏、きたないボロボロの着物、みただけでこれは乞食であることが判りました。向ふを見るとこんな乞食の群が幾組もゐるのです。

私は、その乞食たちのゐる方へ近づいていきました。近づいてみて私は驚きました。

その乞食たちが坐ったりねころんだりしてゐる前の路の上にははくぼくで、美しい見事な字が書いてあります。讀んで見ると自分たちは、松花江の岸に住んでゐたものであるが、重る不幸のためにこんな身の上になってしまった。どうぞいくらでもあはれんで下さい。

といふやうな意味のことが書いてあります。

この見事な、習字のお手本のやうな字、それは誰でもない、この乞食たちが書いたものなのです。どこへ行ってみても、そのきれいな文字の前に、乞食たちは、のんきに坐って一錢、二錢と投げてくれる路行く人を待ってゐるのでした。

乞食たちの黑いかげは、夏の日にくっきりと路にうつり、その頭の上に、どるの木の綿のやうな花が音もなく散ってゐるのでした。

09 經濟相談
10 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(227)/小栗虫太郎;坂本仁
02 映畫と現代風俗(下) 登場人物の無性格/今村太平
03 燒夷彈の實力 趣味の通俗科學講話
04 邂逅 けふ大世界館で
05 血液と血管(三)/簡仁南
06 珊瑚樹 「民俗臺灣」創刊 民俗を愛する心
07 心聲/黃可軒漢詩

哭母/陳炳添、燕子磯/吳萱草、謹和顏笏山先生古稀原玉/國珍

08 新刊紹介
09 今晚の映畫
10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 陸鷲西安、咸陽攻擊 地上火冒し巨彈投下頭條新聞

【南京九日發同盟】支那派遣軍報道部發表陸軍航空部隊は九日午後西安及び咸陽を攻撃し熾烈なる敵高射砲火を冐し多數の巨彈を投下してその軍事施設を爆碎し又他の一隊は陝西省韓城を空襲集結中の敵大部隊を潰亂せしめ市街中樞部、數個所より大火災の起るを認めつつ全機無事帰還せり、尚昨八日是松、大坪の各部隊は四川省大寗廠を攻撃製鹽所その他軍事諸施設に痛撃を加へたり

02 韓城(陝西)を急襲粉粹
03 宜川、三斗坪を急襲
04 敵包圍網を完成(沙市方面より)
05 英、泰國を威嚇 破損艦を遊弋させて
06 重慶最近の地獄相 脫出獨人兩氏は語る
07 中華日報社 燒盡 重慶側のテロ
08 上海和蘭領事館 蘭人引揚を勸告
09 ル大統領、英首相の 會談說は益益確實 諸情勢より會談の目的判斷
10 司法省の事務再編成 明年度豫算編成 省議で根本方針決定
11 圖像:全支沿岸三千浬に亘つて晝夜を分なず不斷の監視をつづける我が封鎖艦隊
12 低利資金供給 勸銀が乘出す
13 波高くとも自若 在米卅萬邦人の覺悟
14 農產物の價格對策 十二日物價審議會に提出檢討
15 學校報國隊いよいよ 逞しき實踐活動展開 鐵の團結と報國の赤誠を凝集
16 金融界の安泰圖る 懇談會の席上小倉藏相挨拶
17 日本麻業統制協議會設置
18 大規模な全國的 食糧增產運動
19 小額國債の郵便局賣出し
20 佛政府大憤慨 ダンツ將軍逮捕
21 農林大臣指定の青果物內示
22 野村大使 ハル國務長官と會談
23 對英密約をソ聯が否定
24 三邊大阪府知事 親任待遇を賜ふ
25 圖像:獨機ロンドン爆擊
26 滿洲國本年度の稻作狀況
27 大日本產業報國會の 十五年度の實踐狀況
28 眾院の新團體 廿日頃生誕を見ん
29 陳在濱氏感謝献金
30 今日の天氣
31 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 全島の青年奮起の秋社說

何時の時代でもさうだが、國家社會が一大飛躍を遂げんとするとき、換言すれば舊きより新しきへ轉換されんとするとき、青年は常に問題とされる。云ふまでもなく、青年は時代の原動力だからである。洋の東西を問はず、古往今來青年は常に時代の進步發展のホープであり、新しきものへの力强き推進力である。我が明治維新の推進力は青年志士であり、敗戰獨逸國を立直したものは青年ヒツトラであり、今日のナチス青年達の力である。凡そ國家社會民族の興亡は、一にかかつて青年の双肩に在ると云ふも過言ではない。青年が持つ若さと熱と意氣と逞ましい力とは、洵に純真無垢にして一切の因襲や保守退嬰を打破し□利我打算の觀念を超越して、沒我的にひたすら時運の新しき流れに棹し得る第一人者だと云つても差支へはない。本島統治史上に一新紀元を劃すべき皇民奉公運動の展開に當つて、本島內臺青年が、今日問題として取り上げられてゐるは、決して故なきことではないのである

本島に於ける青年の問題は、夙に問題とされ、然かも未だに最後の歸結を見てゐない重大問題と云へるであらう。就中教養ある所謂インテリ中堅青年層に於ては、特に然りと云はなければならない。彼等自體が旣に社會の一般水準の上に立つ指導的階層に屬してゐながら、兎もすれば社會的活動から逃避し或は孤高超然の小天地に身を置いて批判をこれとし、或は滿たされぬ思ひの遣る瀨なさに脾肉を歎じ氣力を失ふ青年の餘りにも多き在るを否むことは出來ない。唯併しながら彼等は自ら好んで無氣力となり、小乘的批判の小天地に走つたのでは決してなく、否却つて教養ある彼等大多數の燃ゆるが如き皇民意識の昂揚と文化時運の進展とに必然隨伴する幾多の確信願望が現實に見せつけられる幾多の障壁や舊態依然たる所謂特種事情の停滯凝固に依つて打ちひしがれたことに起因するものが多い。これまでの青年に就て非難される諸種の惡しき一面は、理由の一半をここに見出得るのである。

とまれ、國難克服といふ當面の現實的國家目的を達成するために起された皇民奉公運動は、六百萬全島民を打つて一丸として推進されなければならぬ。青年は其の若さと熱と意氣と力とを以て其の逞ましき推進力たらねばならない。此の國家的要請の前には、如何なる環境、事情の下に於てであるにせよ、皇國民たる以上は敢為協力挺身實踐する誠を致す義務がある。況んや本島統治史上に一大刷新を齎らすべき皇民奉公運動の目標が、高度國防國家を建設するため、真の內臺一如、明朗臺灣一家の樹立に在るに於ては、推進力たるべき中堅青年のまさに奮起すべき秋と云はねばならない。茲に青年は過去の一切を捨て、新たなる意氣と熱とを以て再出發しなければならない最近恰かも時を同じうして島都內臺人中堅青年の各會合に於て披瀝されたる真摯な自己反省と再出發の熾烈な意氣は、近く內臺青年の全島的大同團結に依る一大挺身敢鬪譜を繰り展げられんことを傳へられる。洵に斯くあるべき喜ばしいことで、切に全島青年の奮起を祈つて已まないものがある。

02 「駐蒙軍の歌」 陸軍省の發表 永久王殿下御戰死直前の御作
03 御豐かな御詞藻 陣中の御作約三百首
04 御愛馬“奉璉號” 東照宮に神馬として御奏納
05 海軍武官府受付の恤兵献金
06 今曉沙崙子で對抗演習 鄉軍東南分會と淡水分會
07 “黑い太陽”を糾明 前田遞信省技師一行近く來臺 淡水に觀測陣を敷く
08 鐵道の妨害減少 官房法規課統計を發表
09 羅東郡から又一名志願
10 カード階級に福音 醫療保護法施行細則公布 溫い醫療の手伸ぶ
11 勤勞婦人の戰時指導策 各界代表の初大評定
12 臺電幹部の鍊成會 昨日から督府精神研修所で實施
13 赤誠の慰問袋 新竹州近く第一線へ發送
14 有田臺北兵事部長けふ着任
15 繭の蛹から無盡藏の油 近く農林省で大量生產を計畫
16 新型五錢、十錢アルミ貨 近くお目見得
17 澳底魚市場 晴の落成式擧行
18 大阪東京を翔破 モータグライダー試驗上乘
19 臨時救護看護婦生徒を募集
20 ときのこゑ
21 臺中州產業部長 南投の稻作を視察
22 今晚の映畫
23 帝都の教育疑獄 六名とも有罪と認定
24 市自動車課從業員慰安催し
25 大掛りな金密輸出事件 基隆稅關に檢擧さる
26 宜蘭市の新通稱町名決定
27 チンビラ二名檢擧
28 吳應培翁逝去
29 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 賴母しい增產戰線 州下の米穀增產督勵を終へて 一番ヶ瀨知事語る
02 奉公會臺中州支部 きのふ總會と鍊成會
03 鶴臺南州產業部長來嘉
04 計四十一名志願 花蓮港の熱血若人
05 海軍志願兵制 未だ臺灣に敷かれぬ 原口要港部副官談
06 坂口知事歸廳
07 慰勞金を寄附
08 高雄州聯合少年團 けふ豫備訓練實施
09 高雄艀組國講の開所式
10 高雄州の鳳梨組合創立總會
11 大溪壯丁團檢閱 一等は直轄團
12 奉公運動講演 各地の日程と講演者
13 一躍五百餘班 花蓮港の家庭奉公班
14 文化審議會設置 奉公會高雄州支部に
15 カラメル工業 埔里工場落成
16 彰化市軟式野球試合
17 簡閱點呼を實施 臺南兵事區管內の
18 南投防空訓練
19 有閑地の活用(嘉義) 年ざつと一萬圓の收入
20 臺南州議官選補缺發令
21 鄉軍が正條密植 頭分街田寮にて
22 正條密植の競技 一等は永靖庄が獲得
23 朝露踏んで一、二 集集ラジオ體操會
24 高樹水害豫防組合移轉を許可
25 炎熱下東勢で保甲民奉仕作業
26 潮州時局講演會 十四日共榮館に於て
27 東港製糖所で 優勝盃贈呈式
28 日赤社員募集 潮州では豫定超過
29 人事・往來報社消息
30 消息
31 地方便り
32 訃文:魏再發
33 花蓮港市會議員懇談會
34 盛況裡に終了 志願兵適齡青年訓練所
35 一日氷塊二百本 殺人的酷暑に喘ぐ嘉義
36 米穀納入組合 解散記念献金
37 防諜劇開演 十一、十二日埔里で報社消息
38 花蓮港防衛分團 きのふ基礎訓練實施
39 新化郡第三回保正會議
40 幽靈株で詐欺 臺南州刑事課が大檢擧
41 訃文:吳應培
42 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 去年末現在 島內產組業績向上 貯金一千三百萬圓增 販賣高九十四萬圓增
02 第四回外國為替管理委員會 昨日大藏省で開く
03 海運中組主催 官民月例懇談會 十三日鐵道ホテルで
04 臺灣興業信託總會 配當五分据置
05 臺灣材木商聯合會 第十一回通常總會
06 週間經濟展望
07 全島トラツクの 代燃車僅か12%
08 ハルマヘラの試作 成績頗る良好
09 臺北州消費米配給組合 定時總會を開く
10 長期戰に耐えるか ソ聯の經濟抗戰力 歐露を失へば激減
11 臺拓社長後任問題で 近く久宗副社長上京
12 海運中組支部 高雄基隆に駐在員置く
13 再生タイヤの使用狀態 バス組合業者に照會
14 局營バス車輛修繕月例會
15 照明燈
16 ラジオ
17 廣告
第08頁
日刊第1版
序號 標題
01 更に四勅令案諮問 けふ總動員審議會を開く頭條新聞

【東京發同盟】國內體制の臨戰準備强化を急いでゐる政府は去る三十日より四日に亘つて第十六回國家總動員審議會を開催諮問案の重要產業團體統制に關する勅令案要綱外三件を附議決定したので右四勅令案を至急整備して今月中には夫夫公布實施の手筈を執つてゐるが更に十一日午後一時半より首相官邸に第十七回國家總動員審議會を開催し緊急を要する左記四勅令案要綱を諮問することとなつた

一、諮問第五十七號、價格等統制令中改正に關する勅令案要綱(總動員十九條關係)

一、諮問第五十八號、海運統制令中改正に關する勅令要綱(十九條關係)

一、諮問第五十九條、株式價格の統制に關する勅令案要綱(十九條關係)

一、諮問第六十號、會社主要株式評價の臨時措置に關する勅令案要綱(十一條關係)

而して政府が旬日を出でざる間に二回に亘つて總動員審議會を開催し重要案件を順次審議する一方總動員法の全面的發動を考慮し爾餘の案件についてもその調整を行ひつつある事實は內外の緊迫せる事態を最も端的に物語るものであり第十六回審議會に於ける一部委員の言動について委員の內より行はれた反省行動も亦この事態を指摘するもので事態の進展のバロメーターとしての總動員審議會の經緯には深い關心が拂はれてゐる

02 皇軍の對蔣經濟封鎖 ますます峻嚴を加ふ
03 同州を猛爆
04 後宮總參謀長 上海方面視察
05 憎むベき重慶テロ 林宣傳部長反駁
06 米二巡洋艦 行先秘して出港
07 蔣軍雲南省境に 續續軍隊を集結
08 泰國側委員 西貢に向ふ
09 中立維持を嚴守 タイ政府再び聲明
10 英米支の惡性デマ タイ政府全く困惑
11 永岩主席隨員歸る 小林芳澤兩使節の努力 結實の時必ず來らん
12 圖像:延安に巨彈投下の剎那
13 興亞民族大會を 今秋東京で開く
14 十三日は上海戰記念日 名村赤褌隊長苦鬪の想出談
15 日本依存脫却の 新經濟政策推進 モ蘭印經濟相言明
16 滿洲國と友好 通商條約を交涉 タイ國宣傳局長言明
17 大阪控訴院檢事長金山氏勇退
18 赤軍二軍司令以下 十萬三千捕虜となる 獨軍ウクライナの戰果
19 ソ機再度柏林空襲
20 野村、ハル會見內容
21 スモレンスク東南で 赤軍捕虜三萬八千
22 ソ聯發表戰況
23 日本の要求提出說は無限 ソ聯情報局次長談
24 必需品講習終了
25 今日の天氣
26 佛印の我各部隊長 佛無名戰士の碑に參詣
27 獨佛攻守同盟締結說 スイス消息筋の情報
28 佛政府首腦部重要協議
29 米の對ソ飛行機供與
30 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 汪主席きのふ寄臺 廣東から南京へ歸る途次
02 日華親善の朗景 長谷川總督、汪主席一行を招待
03 總督の挨拶
04 全國茶殼回收運動 愈よ下旬から開始
05 外事部發表
06 國土防衛の鐵壁陣 島都防衛團の徹底的改組結成式 昨日七會場で一齊擧行
07 臺北兵事部長 有田清樹中佐着任
08 泳げ泳げ海の子だ 競ふ海洋少年の意氣と腕 國民皆泳大會敢鬪の繪卷
09 黃海海戰記念祭 東鄉神社で執行
10 流石に東洋の真珠 皇軍進駐の南佛ナトラン 土民絕對信賴の歡迎振り
11 汪氏熱望の 追念碑建設 總持寺で地鎮祭擧行
12 炎署衝いて訓練 新竹奉公挺身隊
13 古長憲兵曹長基隆着任
14 田植も隣組の手で 勞力不足をカツ飛ばして朗か 竹南街公館子の共同耕作
15 赤銅色の健康美 張切る島都水泳大會
16 交驩野球
17 中堅青年講習 礁溪で開かる
18 興亞資源に更生 坐礁した援蔣のア號 いよいよ解體に着手
19 奉公會區會結成
20 高千穗丸無電
21 翼贊作品を待望 府展審查員四名決定 歸臺した梁井文教局長談
22 新竹州下卓球大會
23 宜蘭市防訓 廿一日から實施
24 廣告報社消息
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 時局に即應して 奉公青年隊設立 彰化で準備打合會
02 新化神社造營奉仕に 產組役職員が一役
03 余軍屬の街葬 中壢街で執行
04 沙山產組創立 發起人會開催
05 小國民に防空等を訓練
06 高雄東園校 科學する子供養成 自轉車分解等を教授
07 臺南馬事展 十四日より五日間
08 國民皆泳全國學童大會 臺中では盛況を極む
09 改良和牛飼養管理競技會
10 彰化地區 青果物配給組合結成式
11 乙女の密植競技 特等は溪州庄
12 高雄州建築委員會
13 嘉義簡保募集 豫定額に到達
14 長谷川總督巡視 十四日より臺南州北部を
15 圖像:八月二日結成の田中奉公青年隊
16 彰化市兵事防空課に 殊勳甲拜受者が三人
17 軍犬寄贈 檢查の結果合格
18 新生廈門だより/一記者海外遊記

◇…廈門在住臺灣一萬居留民は臺灣志願兵制度の實施に對し頗る關心を有してゐるので近く志願者が續續現はれて來ることが豫想に難くないが之に關し一部有志者がこの志願兵制度實施目的達成のために後援機關を設けるべきだと種種協議を進めて居る近日中に具體化して有志者の打合せ會が催されるものと見られてゐる

◇…現在如何なる機關を設けるが海のものとも山のものとも見當がつかないが廈門日本居留民會第二部の事業として當然やるべきだと主張してゐる者もあれば有志者によって組織した團體が專心一意この目標に向って邁進した方が効果的だと主張するものもある

◇…斯る機關の設立が志願兵制度實施の前に是非必要だとすれば如何なる形式であってもよい至急かかる機關を設けて既定の目的達成に努力することが肝要だと皆が異口同音に語ってゐるかくてこの志願兵の後援機關が新生廈門に於いて創立されることは更に云ふまでもない

◇…志願兵後援機關の設立につき施添壽、蘇水秀、陳基、葉鴻麟、王水儀、林身、謝火生、林平城、陳鹽、林濟川諸氏は熱心な主張者でその成立のため大いに奔走してゐるこの後援機關の設立に彼等の努力は大書特書すべきであらう

◇…葉鴻麟氏は語る、志願兵制度の實施に當ってわれらの感謝感激は言ふまでもなく青少年諸君の得意や言ふまでもなし東亞共榮圈の盟主日本は臺灣島民の皇民化に依り志願兵制度の實施する事實を目前に他の共榮圈內の諸國に對し盟主としての貫祿國家としての寬大を示す故となり他方日華和平の實も自ら其の結果の如何に依り大いに結ぶか結ばざるかはこの實績如何に掛ってゐると思はれる乞本島青少年諸君この好機を逸するな、六百萬島民を其の双肩に負ふ責任は重且そ大狹義的感念を棄て廣義的に思慮分別して日本國民の一員として大いに志願兵に邁進せられんことを切望して已まないと同時に吾等は志願兵制度が有終の美を收められん樣協力の機關を設立することが肝要である

◇…民會議員林身氏は語る、志願兵制度の實施何と云ふ喜ばしいことでせうこれより始めて名實とも日本國民になれるのだと思へば感謝感激の念が泉の如く湧き出るこの制度實施の曉には臺灣青年は大いに奮起して志願することは刮目して待つべきであるがわれわれはこれら志願兵のために凡ゆる角度から援助を與へるべく積極的に後援機關を組織すべきであるこの機關の設置によって志願兵制度實施の目的達成のため尠からず好影響を與へ得るものと信じて已まないわれらはこの機關設置のため大いに努力したいものである

19 嘉義高齡會 けふ結成式
20 高雄市の木工業 振興案を考究中
21 岡山郡甘蔗の共同耕作 青少年の奉仕で
22 彰化靴製造組合定期總會
23 臺中州主催少年團指導者を鍊成 十三日より彰化水源地で
24 地方便り
25 臺中軟式野球戰 商工會議所に凱歌
26 指定洩の高雄青果配給組合員が陳情
27 防諜劇開演 十一、十二日埔里で報社消息
28 大甲大丸商店 二百圓を献金
29 情婦に斷られ庖刀で斬付く 女即死、男自殺
30 人事・往來報社消息
31 廣告報社消息
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 清鄉工作の成果 一ケ月の實績を見る
02 雷は戰爭が嫌ひ
03 圖像:人間タンク
04 ラジオ
05 廣告報社消息
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 英の對泰軍事的恫喝 今やその極に達す
02 マレー地方に於る 邦人壓迫の實情 引揚げ邦人バンコツク着
03 グフクーバー紐育着
04 新交涉團體を結成 各派合流軌道に乘らん
05 瓢簞の如き天然良港 カムラン灣を見る
06 總動員審議會總會 四勅令案要綱を附議
07 ソ機一萬以上を擊墜(獨軍)
08 獨空軍の活躍 ウクライナ戰線で
09 極度な對ソ反感 芬蘭滯在中の印象
10 濠洲緊急閣議
11 圖像:佛軍無名戰士の墓に詣でる飯田司令官
12 次霸兵工廠を爆擊
13 吳、舞鶴兩海兵團長更迭
14 松山少將略歷
15 武勳輝く鬼部隊長 續木禎弌中佐
16 樞軸國會議を開く 米の歐洲干涉に對應
17 佛政府連日閣議
18 水滸傳(476)/黃得時;榎本真砂夫
19 赤都に大火災(獨機空襲)
20 チ元帥罷免か スターリンと 意見不一致で
21 伊雷擊機の性能 素晴しい成果を擧ぐ
22 ソ聯驅逐艦擊沈さる
23 明日の天氣
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 志願兵熱高潮して 遂に二千名を突破 州別では高雄州が筆頭
02 けふ九名志願
03 軍官民を招待
04 長谷川總督基隆へ 市內の工場を視察
05 見違へる健康體 虛弱兒童鍛鍊好成績
06 新竹師範で藝能科講習會
07 警察の銃劍合同訓練 新竹州警察部けふから實施
08 神社參拜は 區會主催で實施
09 賞金を献金
10 これぞ全日本女性の鑑 七子を女の手で育てて御奉公 講演で結ぶ銃後の明朗篇
11 御遺跡所に參拜 井上基隆要塞司令官
12 “半島同胞の誇り” 督府情報部佐藤敏郎氏に聽く 朝鮮志願兵制の實情(一)
13 奉公運動の推進に 男女青年を訓練 島都兩會場で近く開始
14 白衣の天使に加藤淮尉講演
15 海鼠から洋服 スフより斷然強いものが 安く豐富に出來る
16 街の勇士 泥助を逮捕
17 島都學童の譽れ 國民皆泳に好記錄を立て 中央會場を遙かに突破
18 人事・消息報社消息
19 今夜の放送
20 商況 十一日前場
21 從業者の不注意 州下の鑛業事故激增
22 興南案內報社消息
23 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 皇民奉公の道 常會早内かり4 中森藤市郎氏に聽く 堅苦しくならぬ樣に 是非とも實行したい儀禮二つ
02 生活文化 戰時の學生の不良化 女學生にも相當多くなつた 原因は「お金」にある
03 脫脂綿の見分け方
04 褪色する夏洋服 紫系統がひどい ボレロやコートで防ぎませう
05 トマト食ふなら 外皮と種の所を召上れ
06 圖像:無心にお晝寢
07 國語學習 週間コドモニユース
08 象の背に住む佛印のモイ族
09 船の噸數 について
10 今週の出來事 八月十日―十六日
11 スグレタニツポンノ イガクノチカラ
12 赤ン坊の便秘と浣腸と
13 經濟相談
14 紙上病院
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(228)/小栗虫太郎;坂本仁
02 民族科學の勃興(上)/杉田直樹
03 科學隨筆 溫泉の效果/入山清重
04 米畫全滅の危機は解消
05 心聲/黃可軒漢詩

老妓行/三郎

06 血液と血管(四)/簡仁南
07 珊瑚樹 獨逸崇拜者に告ぐ 皇國に三千年の歷史あり
08 今晚の映畫
09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 價格統制等四勅令案 總動員審議會總會原案通り可決頭條新聞

【東京發同盟】國家總動員審議會第十七回總會は十一日午後二時より首相官邸に開催一、諮問第五十七號、價格統制令中改正に關する勅令案要綱(總動員法第十九條關係)

一、諮問第五十八號、海運統制令中改正に關する勅令案要綱(同第十九條關係)

一、諮問第五十九號、株式價格の統制に關する勅令案要綱(同第十九條關係)

四、諮問第六十號、會社所有株式評價の臨時措置に關する勅令案要綱(同第十一條關係)

の四件を附議し議案第一及び第三に就ては左近司商相より同第二に就ては村田遞相より同第四に就ては小倉藏相より夫夫提案理由を說明し牧物價局長官及び小島商工、谷口大藏山田遞信各次官が夫夫補足說明を加へて慎重審議を行つた結果各議案とも政府原案通り可決決定、午後七時五分散會した

02 左近司商相談 低物價政策を堅持 國民一層の協力切望
03 株式評價の臨時措置
04 長驅成都を急襲 敵航空諸設備を爆碎
05 昆明西方を猛爆
06 徹底的掃蕩達成(長橋谿挾んて)
07 潰亂の敵を急迫(沙洋鎮の西南)
08 溫湯井(萬縣東北)を爆擊
09 統制令改正の骨子 九・一八停止令當分の間有效
10 價格等統制令改正勅令案要綱
11 八・一一停止令 修繕科、財產的給付 十一日の價格で停止
12 圖像:早くも親善風景
13 新統制目標の 各種料金
14 株式價格統制 勅令案の要綱
15 企畫部新設 翼贊會東亞局の機構を擴張
16 議員俱樂部理事會
17 大西、太平兩洋連絡 鐵道を復活 メキシコ政府
18 閣議案の質疑應答
19 獨が諾威西海岸に 鞏固な防禦線を完成
20 スフポプリンの 最高販賣價格
21 今日の天氣
22 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 醫療保健施設の擴充が急務 本島の人口對策社說

大東亞共榮圈の確立と國防國家の完成の為には、人的資源の擴充が經濟國策と並んで、絕對的な必要條件の一つである。卽ち經濟國策の實現の為に人的資源の擴充が絕對に必要であると同時にこの人的資源擴充の為に、之と並行せる基本經濟國策の確立が準備されなければならぬ。所謂人口と經濟が相關的關係にあると見なければならない。從つて中央政府當局に於ては經濟國策と並んで、本年一月下旬に人口政策確立要綱を決定し、昭和三十五年までに內地人口一億の確保が目論まれ、數的增加を圖る為に早婚奬勵、結婚費の援助、或は保健施設の普及完備に躍起となつてゐるが、他方質的向上の為に優生法が施行されてゐる。然るに本島に於てはどうか。要綱には單に「外地は別に之を定む」とあるのみで而も未だ府當局の人口對策あるを聞かないが併し本島工業化の進展に伴ひ、自然要求する尨大な勞務人員の擴充、將來南方共榮圈への飛躍的進出の準備に、本島の人的資源の確保は內地に劣らぬ重要性を有するものである。南方國防經濟を擔當する本島に於ける現下各方面の勞務不足は、端的にその人口對策の必要を迫つてゐると見るべきであらう。

然らば本島に於ては如何なる對策を必要とするであらうか。吾人は過去に於ける人口動態を檢討することに依つて、內地と異る本島獨特の人口對策が樹立さるべきことを强調したい。現下に於ける本島總人口は約六百萬、之を領臺當時の二百七十九萬に對比する時、四十五年の間に二倍以上の增加を示してゐる。その自然增加率を見るに事變前の昭和十二年人口千人に付出生率四四・九四人、死亡率一九・七七人、自然增加率二五・一七人となつてゐる。この出生率は內地の三◯・六一人朝鮮の二九・二六人に比し、著しく高いのみならず、世界の最高率を示してゐる。これは主に本島の社會事情に基く早婚の結果と、當局の施政宜しきを得て、衞生施設の普及改善と、之を培養する經濟の飛躍的發展に依る賜であると云はなければならぬ。總人口一億を實現すべく內地では今日の平均初婚年齡(女)廿四歲を廿一歲まで引下げよと叫ばれてゐるが、本島にあつては領臺以來徐徐ながら昂りつつあるにも拘らず、昭和十二年の本島人平均初婚年齡(女)は一九・八歲であつて、未だ二十歲に達してゐない。人口增殖上結婚年齡低位の效果を示すよき例證であらう。衞生方面に於ては曾つての瘴癘の地に今日の文化臺灣が生み出されて來た事情は、正に衞生施設の普及による死亡率の減少の歷史とも見られる。而して之を培養する經濟的發展に就いては一一數字を擧げて例證する要はないであらう。若しかかる人口增加率の趨勢に基き、將來增加率を阻止すべき事由の發生せざる限り、今後二十年(昭和三十五年)には一千萬を突破することは確實である。卽ち內地の一億に對し本島に於ては一千萬の人口が豫想せられるのである。

從つて本島の人口對策は、內地の樣に特に增殖を奬勵する必要は毫もなく、只從來の增加率を極力維持すればよい譯である。何となれば旣に世界最高水準の出生率を有する本島に於いて、これ以上奬勵した所で、も早や高め得ないからである。寧ろ今後の社會經濟事情は、果してよく從來の率を維持するに順調に進展し得るか、一沫の不安なきを得ない。且つ教育の普及と程度の引上によつて益益晚婚となり、出生率低下を來す恐れなしとしないのである。茲に殘された唯一の自然增加率の維持方法は、醫療機關の均衡的普及と保健施設の一層の擴充に依る死亡率の低下に求めなければならぬ。試みに本島の死亡率を檢討して見るに昭和十二年本島人口千に付死亡率二◯・三六人であつて、內地の一六・九五人に對し、著しく高率なるのみならず埃及、印度、墨國等と並んで、世界有數の高い死亡率を占めてゐる。而もこの總死亡中、五歲未滿の所謂乳幼兒死亡の割合は、島內內地人側三割(二九・二%)に近く、本島人側は五割(五二・九%)を突破してゐる。更にこの五歲未滿死亡中、一歲未滿の所謂乳兒死亡割合は、內地人側五割(五二・二%)を越え、本島人側は六割(六一・六%)を突破してゐるから、結局總死亡中一歲未滿の乳兒死亡割合は、內地人一割五分(一五・二%本島人約三割三分(三二・六%となつてゐる。かかる高率な乳幼兒の死亡は人為的努力の尚足らざることを示すものであり、文化臺灣の面目にかけても之を低下せしめなければならぬ。これは結局に於て農山村方面に於ける治療機關の均衡的普及、產婆の增員、保健施設の一層擴充が切實に要望されると同時に、本島人婦人の育兒知識の向上、衞生思想の涵養が絕對に必要であると强調せざるを得ないのである。

02 敵首都に巨彈命中 陸鷲の壯快な爆擊行
03 尾高中將等二百名 昨日、靖國の社頭に戰友を弔ふ
04 聽眾に多大の感銘 士林街の時局講演會
05 半島同胞の忠誠(二) 佐藤敏郎氏に聽く 志願兵制の實情
06 港都の下情を聽く 昨日來基した長谷川總督
07 產業戰士を激勵 前田鐵工場視察の總督
08 ときのこゑ
09 懇談會を開催 參集者から真摯な意見
10 局部長會議
11 鄉軍宜蘭市分會の簡閱點呼 昨日執行さる
12 葉山松榮氏に醫博
13 實業家の聲を聽く 皇民奉公會の主催けふ鐵道ホテルで
14 白鷹丸、基隆に寄港 農林省水產講習所練習船
15 區會整備內容
16 奉公會參事に安川氏任命
17 高千穗丸入港
18 吳應培翁の告別式
19 人事・消息報社消息
20 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 若人に“魂”の鍊成 青年團幹部皇民鍊成所開所式
02 志願兵協力會 臺南市で準備委員會
03 竹東志願兵後援會 近く設立されん
04 恩賞拜受の勇士 東石郡役所內に四人
05 奉公會觀音庄分會懇談會
06 奉公會桃園分會役員決定發表
07 奉公會の時局講演十三日霧峰で
08 老いて益益壯ん 神社前で高齡會結成
09 臺中州下防空訓練 各防空機關が活躍
10 高雄州下は廿八日
11 新港郡長濱庄空訓終了
12 觀音庄經濟講演會(九日)
13 對□野球大會 臺南代表選手
14 暴利行為取締規則を業者に說明
15 彰化でも周知を圖る
16 嘉義のバス合同 五社が近く發起人會
17 圍ひのない動物園 南方共榮圈の凡ゆる植物 高雄市に設置計畫
18 圖像:中國展に褚大使
19 青年訓練に乘出す 臺南州に訓練部設置
20 暴利取締規則を解說
21 海外短波長波 動亂の世界は描く
22 李廈門市長來南
23 知事も脚絆き 正條密植を推進督勵
24 玉里青年團等の心身鍛鍊早起會
25 玉川校同窓會
26 臺南州救護研究會 新營郡にて開催
27 彰化市文具商組合定期總會
28 竹東郡壯丁團檢閱一等は竹東團
29 彰化市內の木炭 配給方法決まる
30 污物掃除自動車(嘉義) 人挽荷車で代用
31 好評の防諜劇 霧峰で絕讚增す報社消息
32 基隆郡國講師講習會
33 醬油業を統制 臺南州三ブロツクに
34 防諜劇開演 十二日埔里で報社消息
35 竹東郵便局廳舍 新築落成式擧行
36 消息
37 地方便り報社消息
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第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 貿易對策樹立に けふ貿易協議會 商工課主催、公會堂で
02 石炭原石確保に 關係者參集打合
03 青果物配給 臺南荷受組合總會 組合の改組を決議
04 天然瓦斯及液化瓦斯に就て講演
05 青果物特別取扱要綱 此程制定、實施
06 府茶業傳習所 林口庄で修業式
07 臺電總會 廿八日に開催
08 花蓮港より木炭 月五十萬斤市內に搬入
09 七月分局營バス運輸成績
10 南日本化學工業 製品の轉換を講究
11 照明燈
12 軸受配給統制 要綱實施に就て 島澤物資課長代理談
13 臺灣乾電池會社 創立總會終了
14 屑米の配給を考慮 米粉、糕仔製造等に
15 商況 十一日後場
16 ラジオ
17 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 第二回物審總會開く 臨戰物價對策を審議
02 獨、百萬の大兵動員 ウクライナ占領目指し
03 オデツサ肉薄(獨軍一部)
04 ソ聯も是認 聯軍の三戰線進出
05 ソ軍第三次の ベルリン空襲
06 獨空軍活躍
07 獨軍發表の戰況
08 獨ソ兩軍死鬪の地 スモレンスク從軍記
09 泰國の見解 英國の巧面な宣傳 自己の大兵集中を カムフラージユす
10 ク比島陸空軍司令官 蘭印訪問、バンドン着
11 圖像:上海戰四周年を迎へて
12 濠洲閣議
13 株式價格統制令の 運營と株價の對策
14 特派大使の派遣 佛印側我が希望受諾
15 鐵鋼業の勞務對策 統制會、厚生省諒解成立
16 蔣の對ソ提示の 互助條約の內容 ソ聯、日ソ關係に鑑み慎重態度
17 祝典編纂特別委員會の設置
18 イランの形勢緊張 英ソ國境に兵力集中
19 芬蘭當局の希望 東カレリア、コラ半島領有
20 水滸傳(477)/黃得時;榎本真砂夫
21 獨官邊が否定 三國同盟參加國の代表者會議を
22 締結を交涉中 獨土新通商協定
23 明日の天氣
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 全島中等校長の鍊成會 けふ嚴かな開會式擧行
02 智力より“斷”の實行 長谷川總督の力強き訓示
03 兩將軍に日本刀贈呈 けふ海軍武官府で擧式
04 哀れ・抗日紙の末路 熟れも經營難で四苦八苦の態
05 白衣勇士が內地へ轉療養
06 能高橫斷記1 山の上で汗の敢鬪 淚ぐまし・橫斷道路開鑿工事
07 霧社の發達振り 高山の感じ微塵もなし
08 砂金採取狀況
09 山の乙女の杵歌を滿喫 日月潭で再會の長官夫人一行
10 井上兵務部長が南下 時局懇談會開催狀況を視察
11 十二日受付の志願者
12 鄭鴻源氏が特別放送
13 大和丸出帆
14 興亞の遺兒「夏の集ひ」 けふから草山で開かる
15 “內臺の信仰 一致が急務” 長井教授の視察談
16 精密に實地踏查 臺北築港協會理事十五名が
17 新竹師範で藝能科講習會
18 臺灣神職會の朝鮮視察團 けふ大和丸で出發
19 人事・消息
20 今夜の放送
21 商況 十二日前場
22 臺南國風劇團 永樂座で開演報社消息
23 海上警報
24 興南案內報社消息
25 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 皇民奉公の道 常會早内かり5 中森藤市郎氏に聽く 心の扉を開く和樂 協議や懇談は常會の山
02 生活文化 胃腸病の恢復期 注意せぬと子供を ひねくれさせる お腹の空く
03 經濟相談
04 紙上病院
05 夏の玩具は どんなのがよいか
06 圖像:二千五百人の共同炊事(一)
07 國語學習 種を調べて まきませう
08 日本と仲良しの タイ國の少年團
09 圖像:南京豆君のおさんぽ
10 子供科學(一) 目に見えない光線の利用 各國競爭で研究てゐます
11 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(229)/小栗虫太郎;坂本仁
02 民族科學の勃興(下)/杉田直樹
03 圖像:武器献納運動
04 今晚の映畫
05 戰爭と火藥(上) 趣味の通俗科學講話
06 珊瑚樹 臺灣芝居再檢討 新竹州が企てた一石
07 心聲/黃可軒漢詩

送吳萱草詞兄返里/江南 王金長、次韻梅樵先生/笑儂、莊哲夫先生招宴賦謝/吳萱草、秦淮/吳萱草

08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 低物價政策を堅持 生產を積極的助成 政府の發表頭條新聞

【東京發同盟】十二日物價對策審議會に諮問された「低物價と生產增强との調整に關する件」に就いては同日政府より左の如く發表された

議案第一號 低物價と生產增强との調整に關する件

我が國現下の物價對策の根幹は低物價政策堅持の方針に基き

一、價格構成の基礎たる主要生活必需物資價格、基礎的生產資材の價格、動力、運賃並に勞動賃銀に就き現在の水準を嚴に確保すると共に進んでこれが低下を圖り

二、生產配給の徹底的合理化を行ふと共に重要物資の生產を積極的に助成し以て生產の增强と生產費及び配給費の低下を圖り

三、國民消費生活の合理化を促進し消費規正を一層强化すると共に適正なる戰時生活の最低限を確保し

四、購買力發生の根源を能ふ限り規正すると共に浮動購買力を吸收し以て低物價と生產增强との調整を圖るにある

以上の內生產の增强低生產費配給費の低下並に國民消費生活の合理化に關し差當り左記事項を實施せんとす

一 各種產業の經營を合理化し生產費の引下げを圖る

(一)統一的な原價計算制度を確立勵行する

(二)高能率企業を中心とする企業の整理統合を促進し各企業の技術經營を我が國最高水準に引上ぐ

(三)各產業の未働設備及び遊休設備の整理及び活用を圖る

(四)技術者及び勞務者或は工場事業場の能率增進に對し特別賞與表彰その他の奬勵施設を講ず

(五)各企業に於る現在量の消費及び動力使用の合理化、勞務管理の改善及び冗費の節約を徹底し優良企業及び其經營者等に對し褒賞の道を考慮す

(六)製品の規格統一及び單純化の實施を徹底す

二 勞務管理を强化し勞務者の移動、賃銀の昂騰を抑止する

(一)勞務者移動の防止を徹底する

(二)緊急產業部面に對する勞務の補給に萬全を期する

(三)不急事業に對する勞務供給の阻止を一層强化す

(四)自由勞務者及び日傭勞務者の賃銀統制を强化す

(五)賃銀支拂形體の適正化を圖る

三 輸送力の增强を圖り且つその高率的運營に依りて輸送費の低下を圖る

(一)近海運賃は原價計算を基礎とする基準傭船料に基き輸送力の確保を考慮し各物資別負擔力を勘案して定むる方針の下にこれが適正を圖る

(二)輸入運賃は極力これが抑制を圖る港灣荷役諸掛りの低下を圖る

(三)出荷の統制を行ひその計畫化を圖る

(四)陸上小運送の能率向上を行ひ料金の抑制を圖る

四 配給機關の整理統合を行ひ配給の適正と配給費の引下げを圖る

(一)整理統合の範圍は消費物資のみならず生產基礎資材の配給機關にも及ばしむ

(二)所謂眠り口錢制度はこれを廢止する

五 生產の確保增强を緊要とする重要物資にして如上の合理化を行ふも尚現行價格の据置きが生產に支障を來す場合に於ては左の措置を講ず

(一)當該物資の値上げが一般物價に惡影響なきものに就いては適當なる價格の是正を認む

(二)その他のものに就いては補助金の交附等の方法に依りこれが採算を可能ならしめ價格の引上げはこれを抑止す

六 生活必需物資價格の低下を圖る

(一)販賣業者の口錢及び配給斡旋料を壓縮する

(二)生產者及び出荷機關の販賣價格を公定する

(三)季節に依り價格の調整を行ふ

七 生活必需物資の消費規正を强化すると共にこれが必要量の配給の確保を圖る

(一)消費者組織を强化し配給機關の連繋を合理化する

(二)生活必需物資の重點配給を徹底す

(三)不要不急品等の製造販賣の禁止範圍を擴張す

(四)切符制採用範圍を擴張すると共にこれが改善を圖る

(五)府縣間に於ける物資移動の制限に就きこれを統制計畫化す

八 最高販賣價格の設定方法及びこれが勵行に就き改善を行ふ

議案第二號 (米價對策に關する件)並に同第三號(鐵鋼價格對策に關する件)は左の如し

△米價對策に關する件

現下內外の情勢に鑑み食糧の自給强化並に低物價水準確保のため政府はこの際米穀生產者に對し奬勵金を交附するとともに政府の買入價格を引上ぐることとし他方消費者に對する販賣價格は現在の程度にこれを据置かんとす

△鐵鋼價格對策に關する件

現下の情勢に鑑み鐵鋼の急速增產を計るの要愈愈緊切なるものある所これがためには銑鐵製造事業の採算より見て銑鐵價格に關し特別の考慮をなすの要あり然れども鐵鋼價格の引上げは一般物價に影響する所著大なるべきに鑑み政府はこの際各般の措置を講じ銑鐵製造事業の採算を可能ならしむるとともに鐵鋼價格は現在の程度にこれを据置かんとす。

02 三案原案通り可決
03 米穀買上價格引上げ 小自作農には獎勵金
04 銑鉄の採算割對策 商工省事務當局の方針
05 今回の措置 低物價と生產增強 國家權力で調整
06 上海戰回顧 陸戰隊の力戰苦鬪 酒井海軍武官談
07 全く悲壯な奮戰 安田大佐感慨を語る
08 四川省雲安鎮を爆擊
09 官廳事務の戰時編成進捗
10 軍艦〇〇上で日佛印交驩
11 ソ聯空軍の活躍
12 審議會總會の經過(情報局發表)
13 極東の危機を宣傳 執拗・英新聞のやり口
14 エ國、帝國に陳情 反日不祥事件に關し
15 關東水害應急費 第二豫備金支出
16 今日の天氣
17 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 本島對外貿易の再編成社說

最近アメリカを始め英、蘭印まで資產凍結令を發布したため今後の對第三國貿易は佛印、泰國を除外すれば總て物物交換に依るバーター制以外に取るべき方法なかるべく又國際情勢の推移如何に依つて英米との貿易關係も全然斷絕せざるを得なくなるかも知れない。かかる事態は我國として旣に覺悟した事であり今更驚くにも當らないが此の際本島としても內地と相呼應して對外貿易の再編成に邁進しなければならなくなつた。從來本島としては對第三國との貿易狀態が圓ブロツクに比し其の占めてゐる割合が極めて少なくそれ丈資產凍結令の影響も輕微であるから上記の再編成も決して難事でない事は明かである。

現在本島對第三國の主なる輸出貿易品は茶、帽子、鳳梨罐詰、羽毛等であり、其の貿易統制機關として臺灣茶輸移出會社、臺灣貿易振興會社、臺灣羽毛輸出振興會社が設立されて居る。中にも鳳梨罐詰は特殊用途、圓ブロツク輸出及內需に振向ければ難なく消化し得るものであり又國內重要食料品として之を確保しなければならないものであるから固より問題はなからう。次に羽毛は主としてアメリカへの輸出であるが、今後愈よ輸出が杜絕するとすれば羽蒲團の原料として棉花の代用に充當し得るものであるから、臺灣羽毛輸出振興會社としては先づ此の方面への需要轉向に努力するところがなければならない。

尚臺灣帽子としては圓ブロツクへの輸出なり學生帽なりの內需へ轉向すべきであるが此の商品は本島婦女子の手藝品であるから固定資產と稱する種の設備なく單に從來の技術保有に萬全の策を講ずればいい譯である。最後に臺灣茶としては旣に半分以上は圓ブロツクへ輸出して居り、殊に北支に對しては更に販路開拓の餘地があり、今後佛印及泰國への進出を圖ると共に生產方面に對する適切な統制を加へれば其の前途も敢て悲觀するに當らないのである

上述の如く本島重要輸出品に對して最惡の場合を考慮しても自ら窮通の道があり、當局としても常に情勢の變化に應じて適切な指導方策を講ずべきは言を俟たない。唯此處で一言すべきは從來の諸貿易統制機關に對しては圓ブロツク及第三國輸出を問はず此の際思切つて統合して機關の單純化を圖り以て經費の節約に努力しなければならない旣に其業務上に一大異狀を生じたる以上は尚且つ在來の機構を以てしては徒らに生產者に莫大な負擔を課し且つ株主にも損失を蒙むる恐れがあるから、當局及關係者に於いては大局的見地より出來る丈早く其の統合策を講ずべき事を强調せざるを得ない。

02 上海戰茲に四周年 旗艦“出雲”に坐乘 在留邦人引揚保護を完遂 長谷川提督思出を語る
03 陸戰隊の奮鬪振り 文字通り言語に絕す
04 無敵皇軍の威武發揮 感慨無量和知少將の追想談
05 決死血淚の絕筆 支那事變盡忠錄 けふの記念日に第二卷頒布
06 商業報國を強調 實業家に奉公運動を聽く
07 勤勞婦人に聽く 十六日花蓮港で座談會
08 國語家庭の懇談會を開催
09 府展審查員決る
10 臺北市出張事務所 市內六ケ所で店開き
11 ときのこゑ
12 即座に16名志願 座談會て感銘したアミ族 記念貯金を申合せ
13 三輪會長等參列 司法保護委員總會
14 臺灣產資花蓮港出張所店開き
15 纖維業者に注意事項示達
16 區會再出發 島都のトツプを切つて 大正町結成式擧行
17 西少佐特別出場 全臺灣騎道大會愈十六、十七兩日 臺南競馬場で開催
18 花蓮港市二幹線道路鋪裝
19 宜蘭市月例會
20 赤帽轢かれて即死
21 海上警報
22 富士丸無電
23 人事・消息報社消息
24 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 香港の孤立深刻化 防空演習に排英ビラ
02 嘉義神社の神殿 愈よ御造營着手
03 殊勳の生存勇士 功七旭七、高雄州警察部に四名
04 食料品配給組合 羅東郡で結成
05 高砂族の志願申出 高雄州下で二百一名
06 岡山から更に二名志願
07 山の青年廿二名 駐在所に合宿訓練
08 必死な活躍展開 臺中州下の第二種空訓
09 南投第二種空訓 第一日好成績裡に終了
10 高雄州防空事務打合會
11 新營防空基本訓練 各街庄で實施
12 西螺保甲婦女團 雄雄しく誕生
13 屏東郡甘蔗增產打合會
14 屏東郡時局懇談會
15 奉公會講演會 大溪街で盛大に開催
16 嘉義市の奉公班長近く決定
17 奉公班屏東支會班長決定
18 屏東市の時局講演會
19 奉公會下部組織調整打合會
20 切干藷を視察 一番ヶ瀨知事が
21 李廈門市長 十二日來高
22 一戶月五圓宛 志願兵制記念貯金
23 志願者が殺到 高雄青年挺身隊に
24 臺東國民精神文化講習終了
25 臺中州男子青年道場 廿二日より水社で開設
26 一人平均四十四圓 昂まる高砂族の貯金熱
27 米穀增產座談會 關山郡で開催
28 皇民鍊成協力會 近く虎尾街で結成
29 新營挺身隊員助成會 規約案既に脫稿
30 花蓮港市に衛生分室
31 黃麻多收競作會審查日割
32 三灣庄公會堂 落成式を擧行
33 忠靈塔奉仕作業 東石模範青年出發
34 “月下氷人”出現 人口增殖に快ヒツト
35 南投商工協會 臨時評議員會
36 花柳病の撲滅へ 東港街で豫防講演會
37 埔里消費米組合通常總會
38 皇民鍊成運動に 竹東郡婦人保甲團活躍
39 故軍屬洪君の街葬 二林で盛大に執行
40 人事・往來報社消息
41 消息
42 地方便り
43 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 市內工場調查で 島人勞務者絕對多數 勞働對策に示唆
02 貿易對策を審議 昨日貿易協議會で
03 食糧對策問題で 奧田米穀局長上京
04 新竹郡主催 經濟法令座談會
05 八月十日現在 一期米買上累計 三百廿二萬八千袋
06 上半期バナナの 輸移出數量激減 累計八十九萬九千籠
07 南支近海の漁業有望 臺南丸荒木技手歸來談
08 年末迄の移植馬 時移入を中止
09 嘉義郡二期作 十五日に植付完了
10 高雄鱶鰭製造加工組合創立
11 照明燈
12 商況 十二日後場
13 總動員法に基く(上) 營業免許制實施問題
14 灣帽の國策的進出 英米締出に方向轉換
15 臺灣綿縫糸配給組合 來る十六日創立總會
16 ラジオ
17 廣告報社消息
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 米國の重大申入れ 泰國首相即座に拒絕
02 タイ國政府民眾に訴ふ 外國の如何なる 援助をも必要とせず
03 メンジス濠首相 再び倫敦に赴かん
04 カ濠洲勞働黨首 河相公使と會談
05 米比島陸空軍司令官 蘭印、濠洲軍當局と懇談
06 香港在留邦人 引揚げ
07 香上銀行西貢支店 信用狀の發行停止
08 上海市場の法幣 安定を圖る 重慶國民黨宣傳部聲明
09 明確にされた諸點 物審總會の質疑應答
10 フランス內閣改造
11 斷乎ドイツに味方 ベタン佛主席が放送
12 極東英領統治を 中央集權化せん ダフ・クーパー氏語る
13 濠洲議會召集
14 圖像:(上)南佛印〇〇遺跡と皇軍勇士(下)南佛印〇〇に於ける皇軍勇士
15 作付の統制を強化 食糧の自給化計畫
16 海鷲大擧昆明を急襲
17 オデツサ包圍態勢を完成
18 獨機露都を爆擊
19 獨空軍黑海で ソ聯船十隻爆沈
20 ソ聯空軍又復べルリン空襲
21 東部戰線の北部占領地帶 獨行政府設置
22 ソ聯情報局發表
23 芬蘭軍の戰果
24 米卅日內に參戰せねば 英は獨と單獨媾和 英軍需相の言明と發表さる
25 外人取締規則の 一部を改正變更
26 ダ副首相と ウ將軍意見相違
27 あらゆる軍事的權力を ダ佛副首相の手に集中
28 佛印輸出禁止 日本向は影響あるまい
29 水滸傳(478)/黃得時;榎本真砂夫
30 明日の天氣
31 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 けふ上海戰記念日 臺灣神社に祈願參拜 感謝捧ぐ長谷川提督
02 盡きせぬ奮戰談 總督官邸の午餐會
03 白衣の勇士內地へ轉療
04 燈臺從事員に朗報 濟育會近く誕生の運び
05 定例軍官連絡會議
06 基隆支會の三部長內定
07 山猪湖で訓練 臺灣少年團鍊成參加の 臺北市少年團豫備訓練開始
08 慰靈祭を執行
09 淡水の時局講演盛況
10 農村戰士感謝週間 今秋大大的に開催
11 市政府が落ちた時 長谷川長官訪問 從軍作家林房雄氏の思ひ出
12 國民の必讀七則 防諜訓、防諜實踐事項刊行
13 常會運營の要締 新竹州下の指導者 三百名を集めて講習
14 能高橫斷記2 皇化洽し山の都“霧社” 理蕃の通・捧ぐ三十年の努力 山の青年の慈父・安達さん
15 馬增產を強調 西少佐けふ來臺
16 臺北市區會 結成日割
17 動物園の演藝會 十六日から開く
18 防空研究會延期
19 臺北市商工課長に 寺島重之氏任命
20 颱風近づく 東部海上の船舶警戒を要す
21 商況 十三日前場
22 內田吐夢氏を迎へ 映畫座談會を開催
23 人事・往來報社消息
24 今夜の放送
25 興南案內報社消息
26 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 皇民奉公の道 常會早内かり6 中森藤市郎氏に聽く 朗誦する力強い言葉 臺灣の真姿に即したものが欲しい
02 生活文化 ひどい女の夏姿 餘りむき出しの肌は 野生的で真の每でない
03 南瓜のかき揚
04 美味しい馬鈴薯料理 油臭くなく揭げるには
05 洗髮は一週一回 あとはドライシヤンブー
06 姙婦と齲齒 體內のカルシウムを奪ふ 甘いものを節約しませう
07 茄子サラダ
08 圖像:二千五百人の共同炊事(二)
09 帽子の寸法
10 國語學習 “海の子供”ら元氣に泳ぐ 國民皆泳學童水泳大會
11 子供科學(二) 目に見えない光線の利用 各國競爭で研究てゐます
12 海の戰車 碎氷船の話
13 フシギナタケノオハナシ
14 茶碗の洗ひ方
15 揚げ馬鈴薯
16 身上相談
17 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(230)/小栗虫太郎;坂本仁
02 書き下し評論/澁川驍
03 臺灣總督府圖書館 新着普通圖書
04 和洋音樂の 藝能祭
05 モツアルトの未發表作品 發見さる
06 心聲/黃可軒漢詩

謹和顏笏山夫子古稀漫咏瑤韻/鐵花 駱子珊、謹和顏笏山夫子古稀漫咏瑤韻 二/鐵花 駱子珊、陳君清秀招飲席上偶成並呈諸友/施梅樵、席上敬和施梅樵先生原韻/陳清秀

07 戰爭と火藥(下) 趣味の通俗科學講話
08 珊瑚樹 智識階級の解消 青野氏の時評(改造)
09 今晚の映畫
10 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 增稅案を慎重協議(主計局で) 惡性インフレ防止と 購買力吸收第一義に頭條新聞

【東京發同盟】政府は臨戰體制整備のため生產の增强を企圖して總ゆる施策を行ふと共にこれに伴ふ惡性インフレ防止のため低物價政策の堅持を始め旣に各般の方途を講じつつあるが大藏省では愈愈惡性インフレの防止と購買力の吸收の見地より豫ねて慎重攻究中であつた增稅を斷行することに決し主稅局を中心に連日具體的協議を進めてゐるが出來れば今秋よりこれを實施したい意向である、而して事務當局の意圖してゐる增稅は稅收入の增加よりも寧ろ購買力の吸收を第一義としその對象も消費奢侈的のものに重點を置き酒稅、遊興飮食稅、入場稅、織物消費稅、物品稅の一部等を狙つてをりそれに依る增收初年度一億數千萬圓、平年度約三億圓を見越してゐる、尚直接稅については差當り考慮してゐない。

02 宣傳戰一年の回顧 近く經濟面の國策宣傳開始 伊藤總裁に聞く
03 文官制度委員會 來週から開催
04 本多駐支大使十六日東京發 一路南京に歸任
05 汪行政院長十萬元贈與 福州難民救濟に
06 農村インフレ防止 米價引上げと獎勵金の交付 再生產資金に活用
07 臺銀、福州派遣員事務所開設
08 米下院、陸軍在營期間延長法案を可決
09 八・一三記念日陸鷲精銳出動 敵輸送船團に巨彈(長江上流)
10 西安、渭南、潼關爆擊
11 海鷲、昆明附近猛爆
12 遞信豫算省議
13 圖像:月明を利して海鷲成都を急襲 曉雲を衝いて快翔
14 あす渡洋爆擊記念日 “我海鷲の威力發揮” 〇〇基地で親鷲達の座談會
15 颱風を衝いて決行 當時の想出、入佐少佐に聞く
16 風水害に對し見舞金を支出 產業組合中央會
17 嶋田司令長官 上海海軍墓地を巡拜
18 兩院俱樂部問題 或は立ち消えか 貴院の大勢、戰時靜觀
19 舊中島派の全體會議 團體結成に同意
20 院內交涉團體結成運動 けふ理事會開く
21 獨軍遂に黑海到達 ウクライナ地區
22 獨英單獨媾和何ら根據なし ハル長官否定
23 佛政府の改造 米政府が重大關心
24 ケニア、ウガンダを追加指定 取引取締規則
25 駐日和蘭外交官に適用免除の待遇
26 駐土英ソ兩大使 共同聲明
27 今日の天氣
28 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 泰國を總る英米の策動 斷乎一蹴せよ社說

我國と佛印との共同防衞協定が成立し、皇軍の南部佛印增派に依り、英米の佛印に於ける策謀は完全に一掃されたが、しかし英米はアジア南東半島に於ける策動を放棄せず、今度は河岸を換へて、泰國に對しその全力を集中し、手を換へ品を變へて執拗に泰國を抱き込まんと工作最中であると傳へられてゐる。英米蔣が軍事合作をなして泰國包圍態勢を採つて之れを威嚇し或は泰國の失地回復をもつて一流の老獪外交で釣らんとし、或はボロ軍艦で海よりの威嚇遊戈を試みるなど、軍事的に政治的に經濟的に或はデマ宣傳を飛ばして凡ゆる手段を講じて策謀に狂奔してるため、最近泰國を繞る極東情勢は急激に進展し、且つ深刻化しつつあるに鑑み、泰國政府は再度中立維持を嚴守する旨の聲明を發したと外電が報じてゐるが、しかしこれに依つて泰國を繞る英米の策動が一掃され、或は泰國を繞る國際情勢が緩和されるかは疑問なきを得ない處であらう。

從來、泰國はクロスビー駐泰公使及びその一派の政治的經濟的に泰國內深く喰ひ込んでゐる牢固として拔くべからざる勢力下に呻吟し、親英的勢力に依つて占められてゐたのであつたが、最近極東情勢の變轉に依り親日勢力が擡頭したため、政府部內に親英親日兩派の拮抗を生じて來た上に、更に現狀維持的な中間派が結合離反互に爭鬪を演じてゐる情勢なのである。ピブン首相を中心とする親日政府が著しく强化されたとは云へ、未だ根强く張つてゐる英國勢力及び親英派を驅逐するに至らないことは、最近の閣議及び軍事會議等の際は何れも親英親日兩派の論爭が續き常に結論を得るに至らない情態にあるのをみても首肯出來るであらう。滿洲國承認に關する閣議の際も兩派間に激論が鬪はれたと云はれ、之れがため閣議に於て今後親日或は親英的色彩判然たる官吏は直ちに免官すると申合せたとも傳へられてゐるが、斯如申合をなす必要がある處よりみても泰國の現實の惱みが如何に深刻であるかを物語るに十分であらうと思ふ。泰の國情が未だ上述の如くんば、その間隙に乘じて英米の策動は今後更に活潑化を辿るであらうと覺悟せねばならぬ

泰國の滿洲國承認は從來の英國依存から脫却して東亞共榮圈の一員として參加せんとする態度を闡明したものであるが、しかしこれを契機として英米の壓迫恫喝又は懷柔の魔手が更に積極的に伸びて行くであらうことは推測に難くない。だが、泰國は毅然として東亞新秩序建設の一環としての傳統的方針を堅持し、英米の策動を斷乎排擊すべきであることは云ふまでもなく、かくあらねばならぬと信ずるのである。泰國はその地理的人種的からみても、現下の國際情勢に便乘して過去に於ける英國との腐れ緣を清算すべき絕好の機會である。而して「東洋人の東亞建設」との自覺と決意を堅めて、東亞共榮圈に參加協力して國運の發展を圖り、東洋平和に貢献すべきである。これ又我國に對する信義であるばかりでなく實に泰國の執るべき唯一の方針であると信ずる。若しこの期に及んで尚左顧右眄すれば、歐洲に於ける佛國、波蘭、ユーゴ等諸國の前轍を踏むの愚を演じないと保證出來る者があらうか

02 東亞民族の融和に “興亞大行進曲” 全日本詩人から募集
03 八・一三記念日の上海 多彩の記念行事行はる
04 五名が志願 花蓮港憲兵分遣隊に
05 基隆市、郡の第二種空訓 臨機應變に實戰宛らの訓練實施
06 新竹市域の擴張を陳情
07 山脇部隊長 臺南病院で逝去
08 見よ・この農民魂 一農村の增產敢鬪錄
09 基隆郡下の時局懇談會 十四、十五兩日間に開催
10 “大いに頑張るよ” 淵ノ上新臺中州教育課長語る
11 嚴格な皇軍絕讚 南部佛印進駐完了後の 皇軍設營地風景
12 圖像:壯海鷲戰士
13 常會指導者を養成 全島各市郡から一名宛出席し 來月中旬草山で開催
14 勞務奉公隊員の龜鑑 妻の危篤を押して勤報使命を完遂 近く宮木知事が表彰
15 宗教的儀式の改善に乘出す 羅東郡で種種協議
16 羅東郡街庄職員事務研究會
17 “產業青年の栞”發行
18 臺北州警察部の非常召集 北投迄往復耐熱行進を實施
19 “株出し”は時代錯誤 州當局廢止對策を考究
20 ときのこゑ
21 臺北市空訓中止
22 罰金言渡さる 本島初の給與臨時措置令違反
23 千五百米に世界記錄を更新
24 海上警報
25 人事・消息
26 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 豫想外の好成績 賴母し・米穀大增產 州下視察を終へて一番ヶ瀨知事語る
02 杉森花蓮港憲兵分遣隊長 本部附に榮轉
03 水も洩さぬ警戒 彰化市の防空訓練
04 花蓮港水源調查開始 人口三十萬を目標に
05 新化神社御造營に 奉公會員が奉仕作業
06 看守長が月下氷人 獄中に結ぶ良緣 刑期滿ちて結婚へ
07 彰化市防衛團打合會
08 炎天下交通整理 高雄聯合少年團表彰さる
09 彰化郡學校事務講習會
10 新豐郡の甘蔗品評會
11 時局講演會盛況 十二日鳳山郡小港で
12 臺南州警察部の非常召集
13 花蓮港市の簡閱點呼
14 保甲と區の歸趨統計資料收集
15 員林郡空訓鐵壁陣
16 嘉義郡に青年道場を增設
17 跳べ跳べ大に跳べ 臺中州で繩跳講習會
18 羅東郡青年講習女子部の終了式
19 勤報隊入隊員身體檢查
20 東港郡の正條密植殆んど百%
21 能高郡國講講師講習會開催
22 聯合保甲婦女團 新化郡下で組織
23 臺中州教育課長に榮轉 淵ノ上臺北州高等課長
24 新竹郡纖維製品 行商組合の創立
25 人事往來
26 地方便り
27 未入營補充兵の耐熱行軍
28 少年團合同野營 十五日より通霄海水浴場で
29 嘉義驛前の馬糞 なんとかならぬものかな
30 新化郡各街庄 事務監察日割
31 竹東物資配給機構近く變更
32 東部水產罐詰工場落成
33 中壢登記所廳舍移轉打合會
34 高雄鱶鰭加工業組合の創立
35 頭崙埔の排水路 改修工事鍬入式
36 廣告報社消息
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 昨年末島內全信組貯金 一億六千萬圓に肉迫 貸附一億六千五百萬圓
02 第一回海上輸送 官民月例懇談會
03 南廻局營バス 九月廿五日開通
04 第二回鬪債券 廿一日より賣出
05 比島糖業大打擊 政府に善處要望
06 管理米の移出 八月中旬四十八萬袋?
07 臺北搾油組合 十六日創立總會
08 帽子附屬品查定 十五日彰化で
09 北海道の小豆 內地各地に移入
10 局營バス車輛修繕打合會
11 臺拓倍額增資 重役會で決定
12 久宗臺拓副社長卅日上京
13 米國より麻袋卅五萬枚 三井物產が輸入島內に配給
14 廢品統制會社 資本金六十萬圓近く創立總會
15 港灣行政機構の統一に 高雄港灣協會委員會
16 證券事務打合 十五日市內商工陳列館で
17 照明燈
18 商況 十三日後場
19 ラジオ
20 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 間接稅中心の增稅 財界は協力的態度
02 米穀統制委員會開く 政府買上價格引上案を審議
03 英機、獨を空襲
04 對タイ國の問題 何等の新發展なし ハル長官談
05 重慶附近を大爆擊(八日以來)
06 四十回、百五十時間
07 ダ佛副首相が短時間放送
08 米、伯交涉開始 航空機獲得のため
09 米、飛行船で哨戒 大西太平の兩岸と 海外基地の附近を
10 ソ軍オデツサ附近で 重大危機に直面 英陸軍當局は語る
11 ソ聯も認む
12 圖像:後宮支那派遣軍總參謀長大場鎮表忠塔に參拜
13 交通不便な半開國(一) ビルマの近情と苦悶
14 「印度の防衛」 印度軍總司令官 初のラジオ放送
15 定例次官會議
16 蠶糸業統制法施行令の一部を改正
17 水滸傳(479)/黃得時;榎本真砂夫
18 ア英國璽尚書重大聲明公表 十四日午後三時
19 アメリカの國防生產率 へ長官の證書
20 英、ソ抗爭開始か ダーダネルス海峽に對し
21 日本語、支那語ニユース授信 ハリウツド放送局
22 生糸輸出許可を取消す 米國務省發表
23 明日の天氣
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 三割の增產を豫想 新竹二期作官民の汗の結晶
02 婦人子女の訓練を實施 あす婦人委員會召集・打合を行ふ
03 臺北州青年團查閱
04 昨日四名志願(軍司令部に)
05 十四日受付の志願兵志願者
06 御遺跡地廻り繼走強步大會 十月下旬實施
07 高千穗丸出帆
08 國策施設を整備 產協新竹州支會で具體案協議
09 基隆市郡傷痍軍人の座談會 廿二日平和湯で
10 忠愛美術院結成 美術を通じ國策に協力
11 大正町區會から恤兵金献金 區會再出發記念に
12 定額郵便貯金 愈來月十五日から實施
13 圖像:南佛印の風景
14 平沼國務相狙擊さる 私邸應接間で對談中・頸部に輕傷
15 首相以下見舞ふ
16 本間軍司令官 あす臺南へ
17 東南亞細亞學院設立 共榮圈留學生の“惱み”一掃へ
18 能高橫斷記3 “志願兵”に躍る血潮 各蕃社代表青年座談會
19 臺北州青年歌 第一、二種の當選者發表
20 姙娠五箇月の姙婦にも配給 ガーゼと脫脂綿
21 戰時下酒類配給ルート決る
22 社會教育事務打合會
23 商況 十四日前場
24 “亡き大山大尉の靈前に” 麗はしい島都一女性の真心
25 宜蘭郡藁加工品生產組合
26 先づ肥料の增產 新竹州で講習會を開催
27 軍用犬にもお米を配給
28 慶應會中止
29 臺北放送合唱團團員を募集
30 今夜の放送
31 興南案內報社消息
32 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 皇民奉公の道 常會早内かり6 中森藤市郎氏に聽く 階級色彩を取れ そうして偉い人から率先實行
02 生活文化 幼兒に與へる飲料 淡味のものが無難です
03 雨に當つたバナマ濕つた布で拭く
04 パンケーキ
05 粉末か棒狀か 洗濯石鹼の品質見分け方
06 圖像:二千五百人の共同炊事(三)
07 みぞれ和へ
08 榮養的に斷然優秀 清汁よりは味噌汁を 農村人には特に必要
09 國語學習 兒童の真心 生物慰靈塔建つ
10 空の護りを怠たるな 近く防空訓練が行はれる
11 戰時下日本の姿 寫真で外國へ
12 南京豆君地下室へ
13 十五歲の豆先生
14 繭をつくる蟲
15 アアビツクリシリシター ヲジサンコシヲヌカス
16 夏の盆栽
17 濡れた靴は
18 馬鈴薯の選び方
19 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(231)/小栗虫太郎;坂本仁
02 感想 三つの魂(上)/那須辰造
03 心聲/黃可軒漢詩

偶感/虛谷、遊南雜詩/莊幼岳、遊南雜詩 二/莊幼岳

04 新刊紹介
05 今晚の映畫
06 北千島紀行(一)/山崎義人海外遊記

△北航四日常冬の國へ 船の挑むイルカ群

北千島の朝は早い。午前二時だと云ふのに夜は白みかけてゐる早朝の空氣は清冽で、吐く息も白い。わづか北緯四十五度を超えたばかりだが、骨を刺すやうな寒風である。

その日更に北航、夕方樺太西知床岬五丈岩の沖合を通過。この邊まで來ると海の色はいよいよ褪せて、明礬を溶かしたやうにどんよりとしてゐる。オホーツク海獨特の色だ。

翌日、進路を變へて、中千島に點在する帆掛岩の方向を目標にオホーツク海を真一文字に橫切らうとしてゐる羅針盤の前の黑板にはE二分一N、E四分一Nの進路が示されてゐる。

ここまで來ると海鳥一羽飛ばず島影一つ見えず、正に水天髣髴、白一色、視野を遮る何ものもない

やがて深く閉ざされた海霧の中に、イルカの群游してゐるのを發見する。そのうちの餘程きまぐれものらしいのが船と競走をはじめたが、瞬く間に敗けて姿を消して終ふ、百合草船長の話「イルカはよく船と競走するが諦めのいい奴で、自分が敗けたとなるとサッサと退陣して終ふ」とのことだ。何しろ第一雲洋丸は、北洋航路では正に豪華版で「北海の女王」といはれてゐるのだからイルカが如何に力走しても敵はないのは當り前である。

「これが敵國の潜水艦だったらどうだらう。まづ血祭りに我我が海中の藻屑となる譯か」とガスの中に墨繪のやうに游泳するイルカの群を眺めながら同行の丁が高笑ひする。

夜、後方から追ひかけて來た低氣壓のため激浪しきりに船窓を打つ。

志士の眠る北の島へとけふもまた

船路の夢を旅枕かな

小樽を出てから既に四日、關東東北、北海道を吹き捲って北進して來た低氣壓もどうやら逸れたそうだが、海上は依然時化氣味で冷雨を伴った南西の風が吹き荒び、白い波頭がうねの間におどってゐる。恐らくこの程度の時化は、七月のオホーツク海として特有の現象かも知れないロシアの參謀本部が實地調查の上編纂した「極東地誌」第一卷「兵要地誌」によると「オホーツク海の七月は、暴風又は疾風が吹く場合が多く、年によっては凪の日が多いこともあるが概して天候は極めて變り易い。そして夏期オホーツク海を吹く風は專ら南の諸風であって且つ晝間は頗る強く、凪と東の諸風はいづれも一時的である」と言ってゐる。

船は前後左右に動搖し、激浪しきりに甲板を洗ふ。

午後になって雨もやみ霧も少しづづと霽れてくる。日暮れ近くなって中千島の磨感留の島影が前方に見えて來る。嘗て見た橫山大觀の墨繪のやうに壯嚴な景觀である。それから一時間もすると島と併行した斑らに擴げられた殘雪とその間に點綴した青青とした部分のあるのも手に取るやうに見える。青いのは多分榛の木の新芽が常冬の千島に漸く春を告げてゐるのであらう。いよいよ千島に來たのだ。船中はどよめき歡聲が揚る。やはり陸の子は陸がこひしいと見える午後十時、漸く目的の擂鉢灣に投錨した(筆者は同盟特派員)

07 珊瑚樹 市バス所感 全體主義と利己主義
08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 超連續攻擊を敢行 重慶の相貌完全一變頭條新聞

【○○基地十四日發同盟】海鷲の第二十六次重慶爆擊は實に去る八日より十四日に至る約百五十餘時間連續と云ふ世界空戰史上未曾有の大爆擊行であつた、卽ち去る三十日本事變始まつて以來の大編隊を以て第廿五次重慶空襲を敢行して以來惡天候に阻まれ滿を持して待機してゐた我が海鷲の精銳片桐、藤吉、荒木、伊藤、松永、近藤、內田、伊澤各部隊長の指揮する大海鷲群は八日奧地天候回復の報に接するや好機到れりとばかり勇躍同日午前○時○分先づ第一陣を承はつた近藤部隊長を總指揮とする井上、川口兩部隊の第一攻擊編隊の離陸に依つて連續攻擊の幕を切つて落し、爾來二時間乃至五時間間隔と云ふ超連續攻擊を敢行、先づ當初晝間に於いては重慶周邊をぐるりと取卷く敵高角砲陣地を、夜間に於いてはこれ亦嘉陵江岸に蝟集する敵照空彈陣地の覆滅に主力を注ぎ第二日にして早くもこれ等敵防禦施設を完全に沈默せしめた續いて攻擊の主力は城內殘存敵政治、軍事、交通、通信、發電等總ゆる抗戰諸機關を始め、蔣陣營が抗戰繼續の命脈と恃む西郊、江北、磁氣口等の敵重要軍事工場地帶に集中され、十二、十三兩日の如きは西郊附近より燃え上る黑煙が三千米の上空まで達し、空より見る蔣陣營の本據重慶の相貌は完全に一變し殆ど廢墟と化した連續的の空襲警報に全市民は十一日の如きは一晝夜の內二十二時間を防空壕內で過ごし飲むに水なく喰ふに食なき敵陣營は飢と疲勞のため疲勞困憊してゐると傳へられてゐるが我が海鷲群のこの未曾有の攻擊は全く全員一丸となつて敵に當る海軍傳統の戰鬪魂と天佑に依るもので四川省を蔽ふ積亂雲の密壁を衝いて重慶上空に達するやこの連爆期間中は不思議にも重慶上空は一點の雲もなく重慶は我が海鷲群の好目標となつてその末期に喘ぐ全身を露呈し高角砲陣地も照空燈も悉く我が荒鷲群の的確なる必中彈を浴びて粉碎され盡してしまつたのである、尚十四日午後海軍航空部隊は主力○○機の大編隊を以てする重慶空襲を敢行完全に目的を達して悠悠基地に歸還したがこの日の最高指揮官柴田武雄部隊長は今次連續爆擊の赫赫たる戰果につき次の如く語つた

この期間を通じ全員は少しも疲勞を見せず元氣一杯で爆擊に參加し實に海軍傳統の戰鬪魂とは言ひながら賴母しい極みであつた、然も吾には一人の負傷者もまだ一機の損害もなく戰ひ得たのである、我我は全く日常の訓練と變りなく攻擊を實施したのであるが敵防禦砲火がなく却つて物足りなかつた程である

(寫真は海鷲四川の空を掩ふ)

02 重慶に致命的空爆
03 昆明兵工廠に命中彈
04 敵船舶數十隻爆碎 陸鷲、敵輸送船を求む
05 住民防空壕に入びたり
06 洛陽市街を猛暴擊
07 沈陽臺(信場西北)を奪取!
08 岡村北支軍最高指揮官 畑總司令官と會見
09 岡村指揮官各方面と懇談
10 田邊內相參內
11 第三回生存者行賞 金鵄勳章受賜者二九五五名
12 石當り獎勵金五圓 買入價格一圓引上げ 米穀統治委員會で答申
13 通帳振替制に依り 貯蓄行體取らしむ 井野農相談
14 耕作者中心を歡迎 各農業團體全幅協力
15 土地に對して 資金投下を指導
16 米政府も重大發表 兩巨頭會談に關係か
17 英ソ對土宣言書
18 機械各部門に 統制會を設立 橫斷連絡に統治協會
19 南大西洋戰備に 米が一步前進 南米を足場として
20 ヴイエケス島に 米海軍主要基地
21 銅の地金の值上を承認 價格中央委員會
22 ソ聯情報局發表
23 今日の天氣
24 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 團體統合と本島の實情社說

變轉常なき國際情勢に對處して我が國の取るべき態度は短期日の間に一億國民の總力に依り高度國防國家を建設して行くことである。卽ち國內に於ける國防生產力を擴大し、銃後國民の生活を安定させるにある。その為めには國家總力を擧げて軍需工業を始め直接間接國家が必要とする產業生產力の旺盛なる擴充を圖ると共に全國民が私利私慾を捨て、真に國策の為めに貢献するその心構へを以て公共事業並に個人企業の經營に邁進すべきである。支那事變を契機として戰時經濟體制を確立する為めに各種產業並に經濟機構に對し、强力なる統制が實施され、各種統制團體がその運營機關として誕生した事は國策を遂行する措置として已を得ない事である。最近臺灣商工會議所の調查に依れば各業態別の統制團體は數百組合の多數に上り、却つて豫期した國家統制が出來ず事務の繁雜となりその適正なる統合整理をさへ叫ばれて來て居る現狀である。戰時下に於いて最も大事なる事は人的資材は勿論であり物的資材に對してもそれを出來る限り節約し經濟的に最も效果なる運用を為すべきである。

然るに島內に於ける各種統制團體の實情によりこれを檢討して見るに經濟統制上真に必要性あるものとその然らざるものとがあり徒らに屋上屋を重ねるが如き團體が少くない實情にある事は高度國防國家を建設して行く上に却つて阻害となつて居る事は有識者の均しく遺憾とする所である。試みにその實例を摘記して見るに、臺灣農會が全島各州廳の農會の統合機關として設立を見たのにも拘らず、更に各州廳に畜產會市郡に農事實行組合を存置し又は新設して居るなど國家政策の運用助長機關として餘りにも複雜を極めて居り、その為めに加盟會員である農家に二重にも三重にも負擔を重からしめて居る。その會費又は組合費は悉皆農畜產發達の為めに支出するのでなく一部役員の交際費の財源として濫用して居る傾向もないではない。その他の統制團體に於いても役員會又は打合會總會などの為めに經費の大部分が宴會費に消費されて居る實例もある。甚しきに至つては產業統制の真意義を誤解し、交際費の財源として統制團體を創設して居る組合もあり、監督當局の嚴正なる取締が望まれて居る。

緊迫化した國際情勢に則應し、南方國策の第一線に立つ本島の使命が更に一層加重されて居り、六百萬島民の國策協力が現段階に於いて最も重視されて居るにも拘らず、一部の者の為めに料理店やカフヱーが超滿員となつて居るのもその大半は不必要なる團體宴會に依つて占められて居るからである。大東亞共榮圈を建設する為めには全國民が總ゆる艱苦と缺乏に耐へて行く覺悟を以て國策に協力して個人生活を改善しない限り達成されない問題である。かかる見地よりしても島內に於る各種統制團體を根本的に再檢討を加へ、真に國策運營上必要なるのみを存置し、その他雜多の組合を統合整理し、經費の節約を行ふと共に人的資材の確保に依り、高度國防國家の建設に一意邁進せねばならないのである。時局便乘的な行動は斷じて許容されない事であり只管我が國策の為めに公益優先をモツトーとして軍官民の真摯なる協力に依り國難突破に邁進すべきを念願するものである。

02 總督官房に 重要政策遂行に “臨時總務室”設置 愈よ今明日中に發令實施
03 定例局部長會議
04 行賞の恩命を拜して 思は馳す徐州大包圍戰 當時の部隊長田中憲兵司令官
05 軍事援護運動 勅語渙發三周年を期し十月三日から展開
06 將兵全體の譽れ 荻洲中將感激を語る
07 奉公運動徹底へ 臺北市出張事務所 けふから五ケ所開設
08 圖像:赤都延安爆擊行
09 水谷少佐擔任 州の防空事務
10 增產に使へ 農村に流れ込む二億餘圓 湯河食糧管理局長官語る
11 樋渡基隆憲兵分隊長 鎮海憲兵分隊長に榮轉 後任に岩川清士大尉
12 防諜強化を要望 樋渡前分隊長の感想
13 三國親善の一役 東亞新聞記者大會に出席した 我代表神子島團長等寄臺
14 西少佐來南
15 總督府人事異動 海老澤警務局保安課屬 臺中州高等課長に榮轉
16 基隆署定時召集
17 ときのこゑ
18 新竹州臨時州會
19 颱風本州に上陸か
20 班長小出德重淮尉 花蓮港憲兵隊長に榮轉
21 宜蘭市區會の再出發 昨日一齊に結成式擧行
22 港町區會結成
23 紅毛碧眼撤廢 マネキン人形も 純日本風に模樣替へ
24 人事・消息報社消息
25 訃文:曾春秀
26 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 輝く受賞者九名 第四部隊關係幹部
02 花蓮港勞務會館 九月初旬に落成式
03 花蓮港市會議員懇談會
04 桃園の模範青年薛君が志願
05 屏東市參事會
06 屏東署定期召集
07 皇民鍊成促進に 報國挺身隊鍊成所開設 十五日より潮州國民學校で
08 臺中州少年團 指導者鍊成道場開設
09 奉公會潮州支會で打合會開催
10 全面的增產に邁進 臺南州下の高砂族
11 李廈門市長來屏
12 南投空訓終る 好成績を收めて
13 圖像:百萬リラのヴアイオリン
14 嘉義市六名志願申出
15 奉公會主催 時局講演大盛況 昂まる皇民奉公熱
16 曉の神域で禊修業 高雄防衛團・全島に魁けて
17 奉公會花蓮港支會班長會議
18 夫の病をよそに 只管團務に精勵 南投空訓中の美談
19 合同バスの本社 潮州に誘致運動を開始
20 新高郡空訓 好成績で終了
21 惡辣支局長 恐喝で送局さる
22 即日に廢業申出 檢診に泡を喰ふ女給
23 少年を誘拐 映畫監督と詐稱して
24 人事往來報社消息
25 消息
26 地方便り
27 暴利取締規則 徹底講演會
28 株式會社臺中振興會創立
29 來たぞ、一滴千金 花蓮港に待望の慈雨
30 臺灣商業學院 中部の同窓會
31 前科者連の詐欺 後妻の世話を餌として
32 嘉義驛前に落雷
33 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 天候順調なれば 二千萬擔突破か 本年期產糖豫想
02 南廻線大型バス 輸送船腹の手當つく
03 員林青果物配給統制打合會
04 金屬品物價專委會十六日に開催
05 第十回什品物價專委會けふ開く
06 臺灣燐寸會社 近く第三回拂込
07 配給機構改革で 臺南合同青果解散
08 農機具會社 木戶工場を賃借
09 臺電社債千萬圓 九、十月中に發行
10 筧事務官廿日上京
11 石炭ガス發生試驗近く開始
12 成岡事務官十八日上京
13 臺南市產組職員講習會
14 照明燈
15 商況 十四日後場
16 工業藥品需要調查 締切は八月廿日迄
17 總動員法に基く(下) 營業免許制實施問題
18 自動車運送事業組聯 創立實行委員決定
19 南部棉作好成績
20 研穀機性能試驗 廿五日樺山で
21 高雄州の砂糖懇談會
22 ラジオ
23 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 一般的戰爭目的の 八項目宣言を決定 ル大統領、テヤーチル會談
02 ヒトラー主義擊滅 共同宣言の重點
03 ウイルソン 宣言の壓縮 佛政府の見解
04 一般的言辭に終る ワシンイン、スター紙批評
05 宣傳と虛勢に過ぎず(獨側批評)
06 英米の共同原則 英國璽尚書のラジオ放送
07 現狀維持の諸原則 ベルサイユ條約と同工異曲
08 揚子江上の敵船艇爆碎
09 重慶に遷都論擡頭
10 英の對日輸出 制限更に強化
11 長與博士授爵
12 定期敘位
13 佛印軍國境集結 事實無根・佛印側否定
14 獨軍、ソ聯軍を包圍 ルブグ河口とオデツサ中間
15 ウクライナ防衛線 完全に崩壞の危機
16 伊の批評 英米の利己的な 考へ方の表現
17 アトリー國璽尚書 極東問題言及を避く
18 武器供給問題 全面的に檢討
19 新交涉團體結成運動 議員俱樂部慎重
20 水滸傳(480)/黃得時;榎本真砂夫
21 ソ聯の對內宣傳熾烈化
22 米國防關係預算 五百億弗に達す
23 駐タイ米公使任命
24 明日の天氣
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 地下資源を拓く いよいよ來月大方針を樹立する 新竹州部課長會議で評定
02 新竹市の大飛躍 隣接街庄編入實現
03 美談も生む前線の貯蓄熱 早くも一億圓突破
04 藤村市長が 出張事務所視察
05 聲の再生に凱歌 人工咽喉發明に成功 苦鬪四年、戰陣醫學に勝利
06 土を慕ふ都會女性 働かして下さいと農村に嘆願
07 臺北州の空訓無期延期
08 內地學事視察團 新竹州教育課派遣
09 豪快な土佐武士 新基隆憲兵分隊長 岩川大尉十六日赴任
10 “放送日本” 入選者發表
11 長谷川總督 廿日南下中南部視察へ
12 體力檢查醫講習會
13 能高橫斷記4 坦坦たる橫斷道路 偲ぶ勤報隊の苦鬪
14 圖像:先生たちの模型飛行機競技
15 “航空顯功章”制定 民間關係功績者に贈る
16 哀れモグラ生活 伊大使館一等書記官が語る 皇軍爆擊下の重慶
17 蔣の顧問ドナルド 重慶を追つぱはる 宋美齡の逆鱗に觸れて
18 西貢の排日 華僑影を潛む
19 紗帽山ハイク
20 今夜の放送
21 商況 十五日前場
22 臺大派遣學徒團 海南島出發歸途につく
23 軍司令部に 一萬五千圓献金 加藤勝次郎氏
24 美しい献金二つ
25 挺身隊に更生 基隆同志報國會發展的解消
26 高砂丸遲發 十六日に入港
27 清水氏献金
28 耐熱行軍 臺北織物商報國會
29 炭鑛事故二つ
30 興南案內報社消息
31 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 奉公運動は先つ 相互敬愛から 矢野奉公會新竹市支會長談
02 生活文化 野菜を食べぬと ビタミンCの缺乏が起る
03 うづら豆の煮込み
04 消毒劑の作り方 それぞれに用途が異る
05 水の飲み方! 一遍にガブガブはいけない かわきをとめるには湯がよい
06 虛弱兒童の徵候 普通兒同樣の鍛鍊は無理
07 圖像:二千五百人の共同炊事(四)
08 國語學習 海の健兒 波をけつて遠洋へ
09 待たれる 秋の美術展覽會 審查の先生も定まる
10 圖像:南京豆君頭をひねる
11 節米と牛星のお話
12 四たびめぐりきし 上海戰記念日
13 子供の豆知識
14 紙上病院
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(232)/小栗虫太郎;坂本仁
02 感想 三つの魂(中)/那須辰造
03 心聲/黃可軒漢詩

玄武湖/吳萱草、玄武湖 其二/吳萱草、次梅樵先生韻/謝尊五、次梅樵先生韻/邱明山、次梅樵先生韻/李學樵、次梅樵先生韻/黃振裕、次梅樵先生韻/林夢梅、次梅樵先生韻/楊金木

04 今晚の映畫
05 新刊紹介
06 北千島紀行(二)/山崎義人海外遊記

北千島の夏の夜はいよいよ短く、午前一時を過ぎると空はもう白白としてくる。二時過ぎには部屋の中で新聞が讀めるのだから驚かざるを得ない。

いつの間に降り出したのか霧雨が音もなく煙って寒氣は益益酷しい。この雨は霧と雨のあいの子で、知らぬ間に衣服をべっとり濡らして終ふいやな奴だ。その中を獨航船が鮭鱒の大漁を狙って沖へ消えて行く。勇ましくも頼母しい情景である。常に太陽の光の少ない北洋に活躍する海の產業戰士に敬意を拂はずには居られない。間もなく碇泊中の船が一齊に吹奏する汽笛の音が虛空に響き渡る。

初めて踏む北千島の土であるこの一寸の土も祖國日本の國土なのだ、といふ感懷が稻妻の如くに胸を衝いて來る。

砂濱を少し離れると、北日本水產摺鉢灣本部の統轄する工場が立ち並んで宛然工場街を形成してゐる。人家のない處は草原で、そこから山頂へかけて可憐な千島董とか雁香蘭とか、その他名も知れぬ高山植物が咲き亂れてゐる。

大地は和らかく、恰度ツンドラ地帶を踏む感觸である、棒の木なども、真直ぐ上に伸びれずにくねくね地上を這ふやうに屈曲してゐるのも北千島の相貌である。

摺鉢灣に上陸して感心したことは、產報運動がこの北の端ての荒磯に於いても熱心に推進されてゐることだ。陸上勞務者の魚雜天達ちは、夕方その日の仕事が終ると各各擔當する職場別に整列し、班長格のそれぞれの主任に引率され、隊伍も堂堂と軍歌を高唱しながら各自の宿舍に引上げて行く姿は、茲にも新體制といふか、戰時日本の姿を示すものと感を深からしめ、淚ぐましいものさへあった。

一團は十五、六の少年から六十に手の屆くやうな老人に至るまでが年齡順に整頓されずに行動するのだ。無論未完成の域を脫してはゐないが、兎もあれ、團體教育に訓練を缺いた日本人にとり、斯うしたところから先づ一步を踏み出すことが何より大切だと思ふ。

雨もいつの間にかやみ、風も納まって、エナメルを溶かしたやうな太平洋の空が静かに暮れ行く。

夜の驛遞は素晴らしく賑はった。新しく表替へをした疊の香も嬉しかった。夏の漁撈期だけ函館から手傳ひに來たといふ女中も二、三人ゐた。室の中も明るくて此處が北の果ての孤島の夜だなどとは思はれない。

能登◯◯がやって來て盛んに北千島經營の抱負經綸を吐く。元氣でなかなか面白い。能登◯◯は斗酒なほ辭せぬ快男子で、吞むほどに語り、語っては又飲み、夜の更けるのを知らぬ。

真白に化粧した瀟洒な◯◯丸に移乘し北緯五十度線を越えて北航する。途中北日本漁業の流網の根據地である壘山を經て幌莚島北端の柏原灣に着いたのが午後五時近くであった。棧橋下の砂地には、座布團のやうな鰈が無數にはりついてゐて、鰈漁業の有望であることを物語ってゐた。

その翌日、いよいよ待望の占守島廻りである。

午前八時半、柏原にさようならを告げて一路太平洋を北航、正午國端を廻って此度はオホツク海を西南に突き進み、柏原と向ひ合ふ片岡灣に入ったのが夕方である。風は身を切るやうに寒く、零下何度に達するのか宿のストーブは赤赤と燃えてゐた。

瞼を閉ぢると、真白な國端峠の燈臺が浮かんでくる。元來占守島には山らしい山はないのだが、海岸に突出した小丘の上に立つ白堊の塔は繪のやうに美しい。

霧に明け、霧に暮れる極北の突端に強い光を發してゐる此の國端峠の燈臺こそベーリングやカムチャッカの異境に働く幾千幾萬の邦人へ不斷に力と勇氣とを與ふる源泉であり、またアメリカやソ聯に對する國威發揚の現實的象徵である。

占守海峽を隔てて彼方にソ領カムチャッカ半島のロバトカ岬が橫たはり、その丘上に建つ白堊の燈臺も、燒きつくやうに瞼の裏に殘ってゐる。

カムチャッカには高い山が澤山あるといふが雪に蔽はれたガンバリナヤ山が遙か雲表に聳立してゐる。中腹から下は雲に隱れてゐたが、山容は日本の富士山とそっくりで、標高も一萬尺以上充分ありそうだ。

07 珊瑚樹 人間鍊成と文學 ナチスに媚びるな
08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 日、タイ兩國公使館 相互に大使館昇格 歷史的友好關係を一層增進頭條新聞

【東京發同盟】日、タイ兩國公使舘を相互に昇格せしめる件に關し政府は十六日左の如き情報局發表並に外務當局談を發表した

情報局發表

帝國政府は日、タイ間の歷史的友好關係を一層增進するの見地に基き同國政府と協議の結果兩國公使舘を相互に大使舘に昇格せしむる事に決し昭和十六年八月十六日在タイ國帝國公使舘を大使舘に昇格せり

在タイ國帝國公使舘を帝國大使舘に昇格に關する外務當局談

タイ國は南洋に於ける唯一の獨立國にして我が國とは歷史的に特殊且つ緊密なる關係を有し殊に最近日、タイ兩國の關係は日と共に親交の度を加へつつある事は世人の等しくこれを認むる所である、尚我が方は初代駐タイ特命全權大使として坪上貞二を起用する事に決し旣にタイ國政府のアグレマンを取り附けたり日、タイ間の歷史的關係は今茲に繰返す必要もないが近年兩國關係は愈愈密接となりて先づ昭和十二年十二月調印の

友好通商航海條約に依る治外法權の撤廢を始め客年六月には日、タイ友好條約締結せられ又先般タイ、佛印間の國境紛爭問題に關し帝國政府はこれが調停の任に當り右は圓滿なる解決を吿ぐるに至つたが右に關し本年五月には政治的諒解に關する日、タイ間の議定書が調印せられ最近は去る八月五日タイ國は滿洲國を承認するに至つた、更に經濟方面に於いても日、タイ兩國の有無相通の緊密關係は逐年增大しつつあつて殊に客年來我が方はタイ國より米、錫、護謨等の重要物資を買付けタイ國側もこれに對應し日本より必需品を購入する事となり彼我の貿易は俄然增大するに至つた、日、タイ間の交通も航空便開設以來愈愈頻繁となりタイ國在留邦人も激增しつつある、帝國政府は以上の情勢に鑑み在タイ國帝國公使舘を大使舘に昇格する事を考慮し夫夫準備中であつたがこの程

兩國間に完全なる意見の一致を見て情報局發表の通り日、タイ兩國は相互に公使舘を大使舘に昇格する事になつた、これに依り兩國國交上に更に一進展を期待せらるる譯である、初代駐タイ大使に決定した坪上貞二氏は佐賀縣の出身本年五十八歲明治四十二年東京高商專攻部を卒業し大正元年外交官及び領事官試驗に合格、領事官補、領事、大使舘三等書記官、同二等書記官を經て外務書記官となり亞細亞局第二、第三課長、大臣官房會計課長に歷補次いで文化事業課長となつたが昭和九年七月岡田內閣成立するや拔擢されて拓務次官となり岡田兼攝拓相を輔佐し同十二年九月滿洲拓殖會社創立に當り迎へられて初代總裁となり昨年三月辭めて滿洲國參議に就任去る七月退官して悠悠自適してゐた

02 大至急赴任したい 初代大使坪上貞二氏談
03 坪上貞二氏 首相を訪問
04 我方既定國策に邁進 英米會談に眩惑せぬ
05 中央儲備銀行券で受納せしむ 國府財政部布告
06 兵役延長法案 米議會手續き完了
07 下關(昆明西方)を初急襲
08 萬縣、羅田溪を猛爆
09 圖像:岡村北支方面陸軍最高指揮官南京を訪問
10 英、米會談の結果 積極的觀測頻り
11 八項目の真意義
12 ハル長官說明
13 英、米會見の場所
14 米國側出席者
15 米の參戰一步前進 國民政府方面の觀測
16 米國防擴張費 上院で大削減
17 重慶首腦は失望
18 赤軍は逃場を失ふ ウクライナ作戰概略
19 外務次官發令 天羽前駐伊大使を起用
20 一兵士として滅私奉公 天羽新次官は語る
21 ソ聯情報局の 發表
22 政治的ゼスチユア 英、輸出許可制を擴大
23 新嘉坡の凍結令 最近、實施方針を緩和
24 最大の濠洲增援部隊 シンガボンルに到着
25 前田米藏氏懇談會を招請 結成工作進捗せん
26 肥料統制會設置 要望が有力化
27 今日の天氣
28 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 府總務室に期待す社說

今回總督府總督官房に、新たに臨時的一課として訓令に基く總務室が設置されることになつた。總務室の分掌は、要するに時局に緊要なる重要政策に關し特命に係る事項について意見を上申し以て總督及總務長官の幕僚たるの機能を果すもので、職員は官房審議室首席次席兩事務官、人事、文書兩課長及財務局主計、企畫部企畫兩課長等六名、所謂府政の綜合的任務を擔當する職員を事務官として兼務させるが特命事項の性質如何に依つては隨時適宜に他局部の主管擔當者を參加させることを得ることになつてゐる。而して總務室は總務長官の統轄下に置き鈴木審議室首席事務官を幕僚長として運用するが、實際の運用に於ては總務室の上申意見は何等の決定權を有せず、併かも必らずしも常に總務室の一致した意見として構成メンバーの意見上申を拘束することを得ない。要するに總督長官のブレントラストとして參考意見を上申するに止まる點に於て形式的な性格を附與されてゐるのである。

併しながら、實質的には時局の要請に應へて、相當なる革新性と積極性と重大役割とを負荷されてゐるものと見なければならぬ。何故ならば、現下の變轉極まりなき內外の情勢に對處し高度國防國家體制の整備確立を圖るためには、舊體制たる現在の督府の機構は餘りにも不備である、時局に緊要なる重要政策を遂行するに必要なる府政の一體的綜合企畫性、或は敏速性、彈力性等等の諸機能を高度に發揮すべく、從來の機構は殆んど無力に近いと云つても過言ではない。內外情勢の複雜深刻化に伴ふ問題の累積事務の繁忙にのみ追はれて殆んど寧日もない現在の機構は、勢ひセクト主義に流れ、小乘的事務處理に沒頭して、府政全般に亘る綜合的問題の解決は、等閑に附されがちな狀態にあるのである。茲に於て府政の一體性、敏速性、彈力性を强度に發揮し透徹せる時局認識の下に綜合的なる施策を强力に促進する重要政策の意見上申機關としての總務室が設置さるるに至つた所以があるのである

斯る事情の下に誕生した總務室は、如上の通り之を形式的に見れば弱體であるかの如くであるが、運用如何に依つては、實質的に相當なる積極性と革新性とを以て、府政の綜合的施策に絕大の寄與を齎らすのみならず、更にこれが遂行を促進推進する重大役割を果すことにもなるので、時局柄洵に適切な施設と云はねばならない。故に之が實際の運用に當つては、勿論慎重圓滑を期せねばならぬが、時局の必然的要請によつて生れた本來の使命に𥡴へ、實質的に積極的な活動を期待されるのである。殊に總務室の構成メンバーは官房を中心として何れも一局一部に捉らはれず、大局的見地に立つ重要ポストの人達であり、且つ革新の意氣に燃ゆる若手官吏ばかりであるから、進んで特命を仰ぎ、重要政策の意見上申或は施策遂行の促進に與へられたる役割を果すであらうことを信じて疑はぬと同時に、官制に依らず又機構に手を着けないで、府政の刷新を行はんとすることの困難を克服する決意と覺悟を堅持せられたいのである。

02 大東亞の體制成る 日泰大使館の昇格 盟邦の誠意具現
03 “大日本婦人會” 婦人新團體名稱決る
04 果物一籠を下賜
05 長谷川總督 中南部視察日程決る
06 圖像:明朗西貢風景
07 水產新體制を樹立 けふ官民懇談會開催
08 婦人訓練を協議し 四項目を決定答申 昨日婦人第二部委員會初顏合で
09 第三種訓練 近く全島各地で實施
10 長與又郎博士 昨日危篤に陷る
11 空爆保險を實施 商工省監理局で立案
12 羅東中堅青年講習會 けふより開催
13 平沼國務相の經過良好
14 宜蘭青年團幹部講習會閉幕
15 宜蘭市奉公運動座談會 あす市公會堂で開催
16 詹明坤氏献金
17 一般強步大會 愈十七日に決行
18 颱風北北東へ 東海道關東方面 災害を免ぬかる
19 ときのこゑ
20 大日本玄米食聯盟誕生 全國各團體を打つて一丸に
21 學童の修練組織を強化 新竹州視學會議で具體案協議
22 稻の大敵蝗□を飼料に 淡水魚增產の一石二鳥案
23 三和銀行臺北支店長は春日昇氏
24 肉豚增產に馬力 羅東郡で期成會を結成
25 紙芝居の夕 今夜新公園で
26 不動の瀧へハイク
27 高砂丸無電
28 人事・消息
29 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 全臺灣騎道大會 本間軍司令官臨席の下に 十六、七日臺南競馬場で
02 青年體力檢查 花蓮港廳下で講習會
03 千四百名を突破 高雄州下の志願兵申出
04 從軍看護婦志願 溪湖の謝氏緞孃が
05 好成績の志願兵制座談會
06 臺南から更に三名志願
07 彰化市振委員會
08 防諜戰士で働く 鈴木臺北州高等課長語る
09 斗六地方土地改良 嘉南大圳總會に附議
10 常會指導者講習會 きのふ臺中一中講堂で
11 原始工藝品指導所 高雄州で設置計畫
12 神社御造營奉仕に 大溪街民を總動員
13 死線越えて職域奉公 猛犬と鬪ひ、毒蛇に嚙まれながら 深夜の電報を配達
14 圖像:炎天下の活躍
15 職域奉公の龜鑑 副見交通局總長語る
16 嘉義路上競技選手權大會
17 時局講演會大盛況 十四日南屯庄で開催
18 竹山奉公青年隊 近く結成式擧行
19 皇民會屏東市支會打合會
20 奉公會屏東郡支會懇談會
21 擧庄奉公實踐へ 潮州郡の枋山庄
22 奉公會潮州支會 職員發令さる
23 奉公會馬公分會 參與會を開く
24 嘉義市家屋組合結成
25 花蓮港で農事講習會
26 阿里山の大根 嘉義市場を賑はす
27 暴利取締令□解說
28 彰化市議月例會延期
29 もぐり醫者 患者を誤殺す
30 暴利取締規則の周知を圖る
31 枋寮義民廟例祭改善打合をなす
32 新竹郡壯丁團檢閱終る
33 黃牛窃盜賊 發見者を刺傷
34 奸夫を一擊 死に至らしむ
35 高雄州警官武道大會
36 高雄市議月例會
37 甘蔗多收競作會 十四日褒賞授與式
38 臺中の惡德藥局主の論告
39 人事往來報社消息
40 地方便り
41 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 軍官民を網羅する 臺灣經濟審議會設置 當面の緊急諸問題を諮問
02 臺北州柑橘、蔬菜 本年度輸移出高
03 有價證券業調查事務打合會
04 船腹不足克服に 連絡貨物一時托送中止
05 朝鮮の林檎 廿日頃入荷
06 紙綿等の價格決定 什品物價委員會で
07 新竹州下の正條密植 約九〇%勵行 下斗米技師談
08 內臺米の格差 全廢又は縮少せん 內地米引上を機會に
09 週間經濟展望
10 大東亞防衛戰完遂の 「臨戰新體制」確立へ(上) 國內政治經濟展望臺
11 トラツク輸送力增大に 運送品引受狀態を調查
12 照明燈
13 商況 十五日後場
14 ラジオ
15 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 獨が八箇條の反問 英米共同聲明に對し 獨情報部長言明
02 英、米、ソ代表會議 英米近くソ聯に使節團派遣
03 モスクワ會談提議 英米共同メツセーヂを スターりン議長に手交
04 爐邊談話放送 ル米大統領が一週間以內に
05 外國人再渡航を禁止 へルー政府
06 國府の臨戰態勢 機構改革と人事異動
07 本多大使出發 歸任の途に就く
08 獨軍、新攻擊を開始(全線) 赤軍總退却を準備中
09 坪上駐泰大使親任式
10 どん底の重慶政權 惡性インフレ、財政破綻
11 芝居染みて權限逸脫 裏面でル大統領非難
12 圖像:王委員長治強運動に際して長辛店 宛平縣を視察民眾を激勵した
13 橫田部隊長機自爆 壯烈・部隊長以下戰死を遂ぐ
14 壯烈な死鬪展開
15 行政院改組顏觸れ
16 十四部を十部に縮小
17 嚴重な出入國規定 米政府が近く布告
18 富士丸出帆
19 水滸傳(481)/黃得時;榎本真砂夫
20 獨軍發表の戰況
21 兩軍激戰 ソ聯側の發表
22 英の對獨爆擊
23 伊軍積極行動 石油、揮發油を多量鹵獲
24 蔣介石昆明着
25 明日の天氣
26 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 “勞務使命”を完遂 新竹州隊元氣で還る
02 けふ解隊式を擧行 美談の主謝乾炳君をも表彰
03 機關銃手として 思ふ存分働いた 散華した石津善壽伍長
04 長與博士逝去
05 恩師の思ひ出 田宮博士語る
06 十八日告別式
07 遺骸を解剖
08 臺北州司法保護委員總會 けふ宜蘭公會堂で開催
09 切實な市民の苦情 南署に集つた消費者からの通信
10 能高橫斷記5 蕃地の劃期的開發 山田技師に聽く工事概藥
11 長官夫人一行 霧社事件殉職者墓に詣づ
12 我に備へあり(一) 戰野を征く鐵兜
13 平沼國務相の容態
14 邦品大歡迎 日本びいきのメキシコ
15 全島陸上競技選手全大會 九月廿、廿一日
16 大尖山行
17 強步大會延期
18 商況 十六日前場
19 樋渡憲兵大尉赴任 けふ盛大な見送裡に離臺
20 奉公運動講演會 十五日基隆郡金山庄で
21 四國、中國の颱風被害
22 高砂丸入港
23 人事・消息報社消息
24 今夜の放送
25 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 皇民化することが 奉公運動の歸結/穗積正義
02 生活文化 乳兒脚氣の早期發見法 吐乳をはじめたら警戒 母親が脚氣でなくても起る
03 上厠直後の手指 こんなに汚ないです チリ紙も信用出來ません
04 痔の民間療法 雞卵の黃身や藥草湯も有效
05 玉子を上手に茹でるには
06 ソース瓶のあか洗ひ
07 國語學習 戰車の速力
08 昔から今までの 船の推進機關の話
09 身分を捨てて 皆を救つた小父さん
10 「ウタノホン」がレコードに 吹きこまれます
11 臺北州青年歌 當選者發表さる
12 ハへガ百八マンビキ サイタマケンノジドウガトル
13 圖像:草苅競技會
14 除虫菊を蚊よけに
15 紙上病院
16 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(233)/小栗虫太郎;坂本仁
02 隨想 三つの魂(下)/那須辰造
03 心聲/黃可軒漢詩

登樓/顏補莊

04 今晚の映畫
05 新刊紹介
06 北千島紀行(三)/山崎義人海外遊記

北進の偉業は嚴たり石楠花に埋れる先覺者!恐ろしい鼾聲に目を醒ますといつの間にか傍らに大男が眠ってゐる「千島の哲人」別所次郎藏氏だ。報効義會の會員で最後まで占守島に踏み止まり、先年七十五歲でこの島に骨を埋めた別所佐吉翁の一子である。

昨夜別飛川の漁場から山越えして二里の夜道を來たと云ふ。島で生れて島で育った彼は、いかにも自然皃らしい野放圖さとその反面に細い神經とを持った男である。

この次郎藏さん等と片國灣を俯瞰する西面の丘に建てられた報効義會志士の墓を詣で次いで群司大尉の壯擧を偲ぶ「永鎮北陸」の碑を訪づねる。邊りには白山千鳥、群司草千島躑躅その他の高山植物が密生してゐる。殊に石楠花の白い花が今を盛りと咲き亂れてゐたので、その一枚を折って手向ける。

群司大尉の北千島探險と北門警備の偉業は汎く人口に膾炙されてゐる。卽ち明治二十六年同志二百十七名を以て結成された報効義會の偉業は露領堪察加沿岸に於ける鮭鱒業の開始と誘導我が國輸出鮭鱒罐詰製造の創始ベーリング海出漁の勸獎、現在南米を最大顧客とする鱈製造の企業化等等その間に幾多苦難の途を步みつつ遂に今日世界に誇る水產日本を背負ひ立つ北洋漁業の生みの親として、又當時北邊の英米露三國から受ける脅威に對して北千島こそわが國防上北の生命線として北進の前線根據地たらしめんとして挺身行動を起した先覺者であった。

「永鎮北陸」の碑は、この北洋開拓の一大先覺者たる群司大尉の功績を顯彰せんとして北千島全漁業關係者によって昭和十二年八月建てられたものである碑文は大尉と兵學校當時の學友だった故齋藤實大將の筆になる

碑の傍に報効義會記念館がある。記念館といっても建坪十坪ほどのお粗末な木造家屋であるしかし此の建物こそ報効義會當時のもので今日まで遺された唯一の建造物であって大尉の住宅か或ひは小學校ではなかったと推定されてゐる。中は、八疊と十疊位の二間で、八疊の奧の室には大尉の寫真を安置した祭壇が設けられ、他の一室には、この附近の土地や海中から發見された人骨とか刀とか或ひは櫛、簪といったもの、子供の玩具らしい瀬戶物の人形の首の缺けたのやらが百點あまり陳列されてゐる。

此の丘と向ひ合った丘上には木の香も高い占守神社が祀られてゐる。今年六月建立されたもので、社の直ぐ下のところに「別所翁之碑」がある。撰文は幸田露伴博士、書は群司大尉の息で先年物故するまで北太平洋漁業に社員として働いてゐた千早氏の筆に成るものである。翁は二年後七十五歲で沒し骨をこの占守島に埋めた。

片岡灣は何んといっても報効義會會員の根據地だったところだし、今では北千島水產の占守方面本部が置かれ、鮭鱒流網漁業の此の方面の根據地であり策源地なので見るべきものが甚だ多い。

恰度その翌日前田利為侯等貴眾兩院議員の千島視察團が片岡に上陸して史跡や罐詰工場を一時間ばかり視て南へ去ったが一行に加はってゐた下村海南博士と吉植庄亮氏の詠んだ歌を二つ三つ紹介しよう。

下村海南

風をいたみ尺に伸び得ぬ榛の木の這ひふす丘に志士の靈は眠る

無垢無盡の大空に陽はさし昇る極北の天をあけに染めつつ

吉植庄亮

太陽を常見ぬ島をけふ晴れて露領カンバリナヤの山雪まぶれ見ゆ

荒海ゆただちそばたつ島山のすそへ白雪波ひたす見ゆ

ガスかさむいよ日本の志士の骨ま埋めた占守島

07 珊瑚樹 案內記小說 丹羽文雄の“曉闇”
08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 積極的に輿論指導 情報局を改組強化か頭條新聞

【東京發同盟】緊迫せる國際情勢に鑑み國內臨戰態勢整備の基礎としてこの際國民士氣の作興を圖るため積極的に輿論指導の方策を講ずべしとの意見が政府部內に於いて有力化したので近くこの問題を內閣四長官會議で採り上げ具體化を圖る事になつた、最近に於ける輿論指導は防課上の關係もあつて消極的となりこのため動もすれば國民士氣作興に反する影響もなしとしないので斯かる傾向を是正積極的指導を行ひ國防力に對する國民の信賴、自給生產力に對する確信を昂め如何なる事態にも動ぜず進んで國難を突破せんとする旺盛なる國民士氣の作興を圖るべしと云ふにありこのためには現下の內外情勢に關する真相を可能な範圍に於いて國民に知らしめ又緊急な諸政策實施に當つては國民の全面的協力を求めるため事前事後に適正なる輿論指導をなす等の措置を講ずる必要があるとし政府部內には斯かる積極的輿論指導をなすため場合に依つては情報局の改組强化をも圖るべしとの意見もありこれに關する政府今後の新施策は極めて注目される

02 要衝保寧を襲擊!
03 河南省○○部隊の戰果
04 農林豫算省議
05 十八日に混合會議 日泰佛印三國の個別折衝終る
06 澄田委員長 ハノイへ歸還
07 ビ駐日泰公使大使に昇格
08 佛印邦人輸出同業會設立 對圓域輸出を調整
09 強力な政治力集結 國府の臨戰態勢確立
10 產金事業の 重要性を強調 南朝鮮總督談發表
11 新團體結成に一決 二委員會で綱領、規約を起草
12 二委員會委員を指名
13 圖像:南佛印〇〇港に帝國軍艦〇〇の威容
14 新食糧政策の樹立 農村議員對策協議會を結成 關係當局を訪問
15 氷島に陸兵を追派 スチムソン米陸軍長官放送 アリユーシヤンの危機強調
16 英米の實際政策 米各新聞が強調
17 積極的建設を具現 政治力結集と政務迅速運用へ
18 獨伊領事館の退去を要求 キユーバ國務長官
19 改革の要點 汪主席談話を發表
20 細井學務課長轉出 國家總力戰研究所へ
21 ソ聯機の獨領爆擊
22 產組の醫療機關を 員外にも利用せしむ 產組法施行令を一部改正實施
23 辭令
24 港町區會の役員決定
25 今日の天氣
26 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 米穀生產獎勵金の交付 速に斷行せよ社說

政府では戰時下に於ける當面の最大緊急問題たる米穀の自給確保を圖ると共に、之が增產政策の强化を期するため、刻下の米穀事情に鑑み、最近屢屢論議されて來た現行最高米價の再修正を斷行することに決し、去る十四日の米穀統制委員會の答申に基き、昭和十六年產米から米穀の生產者に對し、石當五圓の生產奬勵費を交附すると共に、政府の買人價格を石當一圓方引上げ、合計六圓を農村側へ均霑せしめ、之に依つて現行標準米價四十三圓を一擧に四十九圓に引上げた外、之とは別個に名柄等級の整理に依る格差の改訂を行つて、約一圓方を引上げ、總額に於て約七圓の增加。卽ち生產者に對する米價は結局之を五十圓に引上げるとなし、他方消費者に對する販賣價格は低物價政策堅持の建前から現在の程度に据置く所謂二重價格制を採ることに決定したが、政府の今回の措置は結局農村の現狀並に米穀生產者の年來の要望たる米價改訂問題に適切なる解決を與へると共に、之に依つて幾分なりとも農家經濟を潤し、以て當面緊急問題たる米穀の增產に最高度の生產力を發揮せしめんとする意圖であることは、謂ふまでもない。

惟ふに戰時食糧增產の見地から米價改訂問題は大政翼賛會議會局に於て取上げられ、農村議員に依つて屢屢主張されて來た殊に米價は自由經濟時代から强度に統制されて來たので、事變以來他の物價の昂騰に比し割安となつてゐることは事實である。而も現行の最高米價石當四十三圓は去る昭和十四年十一月彼の九・一八停止令實施後四十圓より三圓引上げて以來、米價そのものが諸物價の殆ど基準とも考へられてゐたため、爾來約二箇年に亘つて据置かれたのであるが、最近の經濟事情の激變、殊に麥類、果實、蔬菜其他の農產物、肥料飼料等の農業生產資材及農家の購入品等の價格に比較して、米價は著しく均衡の取れないまで低位に置かれて居り而も米價そのものが、以て生產費を償ひ得ざるに至つては若し之儘繼續すれば米穀の生產に重大な惡影響を及ぼすこととなるので、政府の今回の措置は政策の如何を問はず、之に依つて增產を阻害する最大原因を除去し低位生產農家の生產力增强に資するところ多大なるものとして期待してよい。

然らば內地に於ける引上げに對し、本島では此際如何なる方策を取るべきであらうか、成程本年二期管理米の買入價格は昨年二期米に比し百斤當六十五錢乃至六十七錢、本年一期米に比し夫夫十七錢の引上をなしてゐるが、結局戰時下に於ける米穀增產獎勵に重點を置いたことは申すまでもない、最近殖產局を始め各州廳當局が熱心に米穀增產奬勵運動に全力を注いで居り相當效果を擧げてゐる模樣であるが、本島に於ても米價は農產物其他の價格に比し割安であることは萬人の認めるところである。而して此際管理米の買上價格を卽時引上げることは對抗作物甘蔗其他にも重大なる影響を及ぼすので、結局米穀生產者に對し、內地と同樣奬勵金を交付することに依り、更に一段と米穀增產運動の目的完遂に邁進せられんことを熱望するものである、殊に本問題は政治的にも經濟的にも本島民にとつて最大なる關心を有するものであるから此際速に督府當局の善處を切望して已まない。

02 噫・海の荒鷲の至寶 壯烈!渡洋爆擊に散る 命日に緣りの“新田燈”追弔會
03 “只出動あるのみ” 悲壯・吾妻館を辭去する故中佐 面影偲ぶ酒井少將感無量
04 岩川基隆憲兵分隊長 官民に迎へられて着任
05 壯丁團訓練 新竹州警察部で立案中
06 司法保護委員會終る
07 萬民一體、同胞一念 山本事務總長の講演
08 時局下の臺北空港 盟邦珍客の飛來頻り
09 井上通泰氏に 祭粢料御下賜
10 牛嶋前軍司令官に銘刀贈呈 全島專賣品販賣業者から
11 花蓮港憲兵分遣隊長 小出淮尉きのふ赴任
12 平沼國務相の容態
13 九名志願(軍司令部に)
14 增產に受刑者一役 高原開發に國策協力の喜び 司法省行刑局一石二鳥の計畫
15 時局に即して訓練 魁挺身隊編成替へ
16 今は實踐の秋 陳清波總隊長語る
17 女子青年の鍊成 竹東を皮切りに開始
18 榮冠は誰が手に 全臺灣長距離競泳大會 けふ基隆で開く
19 ときのこゑ
20 人事・消息報社消息
21 今日の映畫
22 第一回訓練終る 新竹州奉公挺身隊
23 宿敵癌に倒る 死して尚日本醫學に貢献 尊き遺志・長與博士解剖
24 武官府へ赤誠の献金
25 海軍武官府 テニスコート開き
26 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 膨れる“大臺中市” 十月一日行政區域を擴張
02 職場に聽く聲 奉公會花蓮港支部職業婦人會
03 甘蔗增產打合會
04 奉公會臺中州支部へ寄附
05 人馬一體の妙技 第三回臺灣騎道大會大盛況 けふも續いて開く
06 高雄州警察官武道大會
07 淡水防衛團強化 盛大なる結團式擧行
08 各地時局講演會
09 荒鷲精神を普及 高雄でグライダー指導聯盟を結成
10 屏東郡改良和牛競技會
11 花蓮港廳時局懇談會
12 高雄鄉軍の銃劍術射擊大會
13 常會指導者講習會會場變更
14 火花散らす猛訓練 皇民奉公運動推進隊訪問記/一記者
15 挺身隊鍊成所(潮州) けふ開所式を擧行
16 皇民鍊成推進會 佳冬庄で盛大に開く
17 臺中臨時市會
18 李廈門市長 明日金瓜石へ
19 高雄州聯合保護會の打合會
20 臺東廳納稅成績漸次向上
21 十年間の供給量 旗山郡の京大演習林
22 纖維製品公定價格 周知指導懇談會
23 部落會整備要領打合會
24 竹東郡物資配給組合臨時總會
25 彰化醫師會の無料診療
26 萬引の女捕はる(臺中)
27 老婆縊死
28 消息
29 地方便り
30 全島卓球大會 臺南港國民校で
31 竹東中等學校生徒懇親會
32 屏東市參事會
33 規格不明の物品 販賣方に付注意
34 アイスクリームの歷史
35 人事・往來
36 廣告報社消息
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 生鮮魚類配給統制規則 近く公布實施
02 甘蔗の肥料不足 殖產局對策を講究
03 東光會社 近く拂込徵收
04 一期籾の集荷 各州とも成績良好
05 臺陽鑛業增益 近く配當開始か
06 臺北搾油組合 昨日創立總會
07 府茶業傳習所 昨日修業式
08 ガソリン配給減少で 局營バス運營對策を考究
09 大東亞防衛戰完遂の 「臨戰新體制」確立へ(下) 國內政治經濟展望臺
10 農事實行組合 聯合會を組織
11 臺銀總會 九月一日に開催
12 週間經濟展望
13 高雄州バナナ出荷 來年より共同計算實施
14 本期糖輸送計畫に 局鐵產糖高を調查
15 百戶の移民募集 北斗郡下への入植
16 照明燈
17 ラジオ
18 廣告報社消息
第08頁
日刊第1版
序號 標題
01 海鷲、昆明を大爆擊 雲南省政府、周邊各飛場に巨彈 完全に制空權を確保頭條新聞

【佛印○○基地十七日發同盟】南支艦隊報道部十七日午後六時發表 本十七日龜井部隊長を總指揮官とする鍋田、峰、秋山、中原、須藤の各海軍航空部隊は敵南方の據點昆明市內雲南省政府を猛爆し大火災を生ぜしむると共に一方牧部隊を以て昆明周邊各飛行場を急襲せり兩方面とも敵機の挑戰し來るもの全くなく地上砲火も亦沈默、我方は完全に昆明上空の制空權を確保し全機悠悠基地に歸還せり

02 陸鷲、自流井猛爆
03 陸鷲、老家口を爆擊
04 又復開縣(萬縣北方)奇襲
05 推進員教書を 作成 全國的基準提示
06 死都重慶 電燈、水道ともに不通 大公報等殆んど爆碎
07 比島現正副大統領を再選 次期候補者として
08 擊墜ソ聯機一萬 獨軍司令部の發表
09 官廳事務の再編成 近く案が全部出揃ふ
10 圖像:海鷲景德鎮を爆擊
11 極東情勢に關しては 歸還後直ちに協議 大西洋上よりル大統領歸還談
12 ハル國務長官と質疑應答
13 英、米共同六個條 世界秩序八項目の 一項目のみを發表
14 ジヨージ六世陛下 親書を手交 ル米大統領に
15 獨、大攻擊を準備 莫斯科、レニングラード
16 ソ聯空軍編隊 ベルリン空襲
17 兩軍激戰 ソ聯側の發表
18 獨、赤軍の連絡遮斷企圖 ドニヱブル河の西岸で
19 獨軍の活躍 ウクライナ戰線
20 陷落の寸前 ニコライエフと オデツサの兩港
21 航空用カソリン 米、精製倍加
22 英米共同政策(極東問題) ソ聯參加も確約か
23 濠洲軍增援部隊 シンガボールに到着
24 アゾレス駐屯軍を增派 葡國新銳出發
25 快速機動部隊三軍團を編制 米陸軍最高司令部
26 米人衛生班を 支那奧地派遣
27 三國共同會議開催 スターリン議長受諾
28 英米兩大使にス議長が通告
29 英米兩政府の通牒を發表 タス通信社から
30 掛聲のみに終らん 莫斯科で開き得るか頗る疑問
31 米經濟防衛局 本格的活動を開始
32 今日の天氣
33 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 壯烈・片肺機の殊勳 「陸鷲」鈴木機の保寧爆擊
02 盟邦・泰國の空軍將校 航空技術習得に昨日空路で寄臺
03 礁溪庄の時局講演會盛況
04 頭圍庄で時局講演會開催
05 若人・力一杯の力泳 全島長距離遠泳大會
06 科學する父母の心構へ 林髞博士、村岡花子女史に聽く
07 奉公運動座談會 十七日宜蘭公會堂で開催
08 「鐵會」を結成 ベン持つ海への志願兵隊達が 近く盛大な發會式擧行
09 武勳の白衣勇士 見送裡に內地へ歸還
10 國民生活の臨戰化座談會1 家庭で一段の工夫 米に對する心配無用
11 思ひ出多き會 基隆婦人會けふ解散 廿三年の歷史に終止符
12 龍丸の中毒事件 死亡九名、重症者十七名
13 邦人家庭には見張人 最近のカルカツタ情報
14 中南部に經濟視察團を派遣 新竹商工會議所
15 邦人狙擊さる 楊樹浦で、犯人一名逮捕
16 漢口安南人逮捕の 邦人殺傷事件圓滿解決
17 基隆中央市場代行事業返還 市民の要望に應へ
18 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 妙計に觀眾恍惚 第三回全島騎道大會 盛會裡に終了
02 熱砂の上で訓練 高雄州青年團幹部が
03 兵隊さんを慰問 坊ちやん孃ちやんが
04 彰化市米穀統制組合評議員會
05 皇民奉公講演會 各地で盛大に開催
06 高雄屏東兩市奉公會 九月十日に懇談會
07 臺南州下庭球大會
08 劇で皇民奉公運動 盆踊りの普及も計る
09 小出花蓮港憲兵分遣隊長 十七日來任
10 北港郡簡閱點呼
11 奉公會の末端組織と 保甲制度の一考察(上)/武山敏治
12 禊の真精神の體得 高雄市第二地區防衛團
13 日赤巡回診療 南庄、後龍庄好成績を收む
14 彰化郡警察課職員異動發令
15 粒選りの豆双葉 花蓮港少年相撲盛況
16 豐原郡文具商組合
17 人間ポンプは江戶拂ひ
18 今日の映畫
19 青年團の特別訓練 けふ旭國民學校で
20 能高郡日用雜貨商事組合の總會
21 人事・往來
22 地方便り
23 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 日英米蘭經濟戰全面化(上) 太平洋經濟斷交まで
02 我方の覺悟と措置
03 ラジオ
04 圖像:獨海軍大西洋に活躍
05 言葉の變遷
06 廣告報社消息
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 米、和戰兩樣の構へ 對日工作を進めん
02 ル大統領、ハル長官協議 在日米人の歸國に關し
03 グ博士東洋視察へ ル大統領の依賴で
04 ニコラエフを占領 獨軍、更にソ軍追擊
05 重要な商港 造船業の中心
06 獨軍の作戰進捗
07 獨空軍活躍
08 圖像:海鷲、昆明を猛爆
09 農產用具資材の 銘柄を整理 粗惡資材の追放へ
10 製造工業原價計算要綱案 財務諸準則統一協議會で決定
11 巫山を徹底的に爆擊
12 陸鷲、敵汽船を爆沈(巴東方面)
13 海鷲劉街、九華を攻擊
14 時事評論 世界戰爭の可能性/加田哲二
15 定例次官會議
16 水產新體制樹立へ邁進 官民懇談會開催
17 電力消費規正 遞信、對策に着手
18 水滸傳(482)/黃得時;榎本真砂夫
19 イランに警告 英ソの兩國から
20 國境劃定混合委員會初總會 廿一日に延期
21 文部豫算省議
22 本多大使歸任
23 英、ソ新通商協定の內容
24 英、對ソ一千萬磅借款を供與
25 明日の天氣
26 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 “實踐の真髓”を把握 全島中等校長鍊成會終る
02 興亞盛業の礎石 高嶋部隊名譽の戰死者
03 川崎少尉の衛生講話を聽講 臺北憲兵隊本部
04 定例局部長會議
05 港都に“防空協會” 井上要塞司令官の發案近く發會式擧行
06 “聯絡班”を新設 防衛團の改組強化で
07 “勤勞精神”を涵養 新竹州產業報國協力會近く誕生
08 評判の親孝行者 散華した桃井上等兵
09 能高橫斷記6 高山でも住めば都 石橋巡查に聽く「山の警官魂」
10 道場美化作業に けさ最後の汗の奉仕
11 關口臺長一行 石垣島の「日食」觀測陣承り 昨日張り切つて來臺
12 昂る若人の南方熱 海南島行き筆耕生の募集に應募者の洪水
13 新竹州臨時州會 全部原案通り可決
14 中田氏が献金
15 氷配給の臨時辦法成る
16 騎道大會閉幕 第二日目の成績
17 州議の補充 肥後、池田の兩氏
18 人事・消息報社消息
19 今夜の放送
20 商況 十八日前場
21 興南案內報社消息
22 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 道は近きにあり 要は實踐 新竹州支部生活部長朱盛淇氏談
02 生活文化 人工榮養の缺陷(上) 母乳と牛乳の成分比較
03 齒の生える順序 滿三歲で乳齒が揃ふ
04 キリスト教 問答教書改訂
05 空襲と子供 集團避難は不成功 家庭內に作れる防護室
06 圖像:生花
07 國語學習 今週の出來ごと 八月十七日―廿三日
08 佛印南部進駐の 日本の兵隊さん 安南の子供は大喜びです
09 良い御本 文部省推薦圖書
10 英國軍が必死で守る ジブラルタル要塞
11 毒瓦斯
12 鮭の酢蒸し
13 古パラソルの再生が出來る
14 左卷の蝸牛
15 紙上病院
16 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(234)/小栗虫太郎;坂本仁
02 忙中閑話(上)/藏原伸二郎
03 上海の月 國際館上映中
04 航空映畫小說を懸賞募集
05 心聲/黃可軒漢詩

謁五妃墓/潮州 鍾達時、謁五妃墓/九曲堂 蔡爾昌、謁五妃墓/潮州 陳雍堂、謁五妃墓/黃福全、謁五妃墓/臺南 鍾仲銘、呈稻湖先生/李玉斯

06 北千島紀行(四)/山崎義人海外遊記

北千島で晴天の日は一年に數へるほどしかないといふのに連日快晴に惠まれた。山の雪も日增しに溶けて白糸のやうなものが見頃の飛瀑に變って行った

三泊した片岡灣に別れを告げて擂鉢から迴航して來た第一雲洋丸に再び乘船、西方の海上に橫たはる阿賴度島に向ふ。

この島は幌莚島を距る北西十四浬に位し帝國の最北端である。島の中央にある親子場山は二千三百三十四米もあって津輕海峽以北に於ける最高峰であるけふは海霧が少し出たので山頂は見えなかったが俗にアライト富士と呼ばれてゐて正にカムチヤッカ半島のガンバリナヤと占守海峽を距てて對立してゐる譯である。東京灣□□名の起りは不明だが東岸に於ける唯一の好錨地――灣頭には昭和九年の春、海中噴火に依り突然出現し武富島が自然の防波堤を形成してゐる。この邊一帶は鰊漁と昆布採取が盛んだが海上に浮動してゐる昆布など幅二尺、長さ二丈もある化物のやうなのが漂流してゐて凝っと眺めてゐると突然海中蛇がうねってでもゐるやうな物凄さだ

ガスは少しあるが氣溫は上昇して甲板に立ってゐるとじんわり太陽の溫かみが肩から脊の邊りに浸みこんで來る。東京の一二月の日中の感じである。從って暖かさの感じるのは陽を浴びた面のみで、蔭の方と風に向った方は指もちぎれるやうな寒さである。

船は再び幌莚島の加熊別に向ふ。

加熊別は日米水產の鱈漁業の根據地であり而も私費五十萬圓を投じて昨年九月でき上った與助港がある。

港の直ぐ後の丘陵には、ところ狹いまでに荒莚が布かれ、開鱈とか棒鱈が乾されてゐるが、遠くから見ると田每の月で有名な信州あたりの山岳農耕地を眺めるやうな景觀だ。鮭や數の子が日本の暮から正月にかけて必要な如く、鱈は南米人にとって宗教的慣行から絕對必要とされてゐるので、その方面への輸出も相當に上ってゐる。鱈工場は海岸線に迫った丘陵の斷崖の裾に設けられてゐるが、個人經營に近いやうな此の會社としてはなかなか設備も整ってゐる。

海霧は益益濃厚となり、たちまち空も海も蔽って終ふ。立てた冬外套の襟も、首卷きも、夜露を置いたやうに白くなって來るのが目につく、軈て雲洋丸は加熊別に否、北千島にさようならをして南千島擇捉島の紗那へ向け暗黑なオホツク海の夜を一路南下する。

北千島へ來て意外に感じたことは、島の大きいことだった。地圖の上では十萬分の一とか百萬分の一と記されてゐても、兎かく槪念的には圖面からうける印象が大きさに對する特定の觀念を造り上げるので、占守島なども大豆の少しでかい位のもの船で二、三時もあれば一周できる位に考へてゐた。

また、米は無理だが野菜類など作りやうによっては馬鈴薯、牛蒡、人參、蔬菜が出來、冬期間の氣候も平均零下九度か十度である

由來」も面白い。

07 珊瑚樹 兒童文化問題 立還れてゐる臺灣
08 新刊紹介
09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 經濟關係情報官を新設 經濟部面の指導宣傳に當る頭條新聞

【東京發同盟】政府は情報局の役割が時局の進展に伴つて益益重要性を加へつつあるのでこれが機能を完全に發揮し輿論指導を積極化すべく考慮してゐるが先づその第一段階として大藏、農林、商工の經濟關係三者及び企畫院から各一名の勅任官を情報官として兼務せしむる事に決定その人選を了したので近く發令される事になつた、今回新たに設置される勅任情報官兼務制の主眼とする所は臨戰財經新體制確立の問題が國內施策の重要なる部分を占めてゐるにも拘はらず現在の情報局は外務、內務陸海軍の合體で產業經濟省との連絡が完全に取れてゐない實情に鑑み兼務勅任情報官を新設總裁直屬のブレーンとし經濟關係官廳相互間の連絡を緊密にすると共に經濟部面の指導宣傳に任ずる方針である尚今回の勅任情報官は豫算の關係上官制改正に依らず「情報官兼務仰せらる」といふ形を採るが、將來は官制を改正して各省から勅任情報官を選任し宣傳指導の一元化を圖る方針である。

02 兼任情報官の人選決定
03 太田赤鹿兩部隊に感狀 畏くも上聞に達せらる
04 海軍航空本部長 井上中將海上某要職に轉補 澤本海軍次官が兼任
05 佛教各宗派對支 進出指導要領 文部省より各宗派に通牒
06 今週中に準備委員會總會
07 新嘉坡基地附近の 外國人立入を禁止 邦人のゴム園經營重大な支障
08 興亞同盟協議會 きのふ初會合
09 水產新體制の具體案作成 特別委員に一任
10 圖像:海軍航空部隊は去る十日昆明西方の次霸兵工廠を爆擊
11 新交涉團體の機構 特別委員會で大體方針決定
12 宣言綱領案 けふ委員會に附議
13 產組經營の實狀 窮屈化の對策が必要
14 國民政府を承認 丁抹政府通告し來る
15 「國民勤勞報國隊」 實踐要綱、組織方針を決定
16 イランを繞つて 政治工作熾烈化
17 ウクライナに親獨政府計畫
18 英ソ通商協定 調印さる
19 英米ソの援助の下に 重慶の空軍再建に狂奔
20 武器貸與豫算の追加要求 近く米議會提出
21 援蔣トラツク 蘭貢に到着
22 ダフ・クーパー 比島訪問取止め
23 赤軍、七割以上消耗 獨ソ戰九月末完了か
24 ウクライナ二要衝放棄(ソ聯發表)
25 獨、ソ綜合戰況 ロイター通信の報道
26 坪上大使外發令
27 今日の天氣
28 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 零細農經營の協力化が必要 積極的食糧對策社說

今回政府は米穀增產を促がすために生產者に對し一石當り獎勵金五圓を交附すると共に、政府の買上價格一圓引上げを決定、以て食糧增强の刺戟に役立たしめやうと努めてゐることは、現下の米穀生產事情から見て極めて緊要にして且つ當然の措置であると云はなければならぬ。このことは米管施行以來米價は低位に定められ、而も內地と殆んど同一な事情、或は影響の下に置かれてゐる本島の米穀生產についても言へることで、この際速かに內地に追隨して有效適切な對策が講ぜられることが必要である、と同時に農業經營の合理化、或は協同化への指導を積極的に行はなければならぬことを强調したい。一般周知の通り本島の農業經營規模は槪して零細的經營が支配的で、農家一戶平均耕地面積二甲步に滿たない農家戶數は總農家戶數の七割(七◯・三◯%)の多きを占め、その中一甲步未滿は四四・四九%、五分未滿は二四・三二%を示めしてゐる。かかる零細な經營は農業生產力の擴充と云ふ高度な經濟的技術的見地から檢討すれば、極めて不合理であることは殆んど自明のことである。卽ち耕地は狹小であり、而も分散してゐるから機械は勿論のこと、畜力(水牛一頭平均耕耘面積約二甲二分)でさへ能率的に利用出來ないのである强いて利用しやうとすれば建築物に繫畜に、農具機器の備品に、不相應に高い出費を負擔しなければならぬ。況んや技術的な仕事の經營、協業と分業の利益に與り得る筈がなく、徒らに多量の勞力を浪費し、而も何ら生產を高め得ないのである。

かかる不合理な零細經營が各各獨立してたとへ最高能率を發揮しても、それが全體の生產力を最高に發揮することにはならない。全體の生產力の擴充發揮するにはどうしても零細農家が協同して行はなければ、最高能率を發揮し得られないことは言を要しない。勿論從來とても庄、部落を單位とする協同經營計畫が無かつた譯ではない。卽ち產組を通じての共同信用、共同販賣、共同購入等流通部面に於ける協同は隨分多く行はれてゐるのであるが、農業生產部面に於ける協同と云ふことは殆んど實施せられてゐない實狀である。併し今日では流通部面の合理化は勿論必要であるが、それよりも農業生產の擴充が大問題となつてゐるのである。從つて零細な一戶一戶の經營が獨立し勝手にやるのでなく、相互に協同して適正な單位を作つて耕地の擴大化を圖り、畜力、機械力の共同設置利用、或は共同作業の實施などをやり、全體としての農業生產力を最高ならしめることが最も肝要なのである。

試みに吾吾は次の二つの共同作業と機械化の調查事實を見やう。帝國農會の調查に依れば「共同田植は個人田植に比較すると一割八分、共同除草は一割七分、共同刈取りは二割二分、共同脫殼調整は二割六分の勞力が節約出來る」ことになつてゐる。又日本勞働科學硏究所の調查に依れば「農業の基本作業である耕耘整地作業を機械化して自働耕耘機に依る場合は畜耕の五倍、人耕の二十倍も仕事が出來て極めて能率的であり。而も稻に於ては五分から二割、裏作小麥に於ても二割から五割も增收して極めて增產的であるのみならず、また極めて經濟的でもある。卽ち反當經費を比較して見るに、耕耘機耕は牛馬耕に比して大體二分の一の經費ですむ」と云ふのである。人耕に比しては推して知るべしである。併し零細經營の機械化は常に同時に協同化されなければ、技術的にも、經濟的にも、合理的には進め得ないものである。故に勞務不足の現下に於て食糧增產の積極的對策として耕地の交換分合、機械力、畜力を中心とする共同作業、農耕法の改善、畜力用農具の共同設置、或は共同作業地の設置等所謂零細農業經營の協同化への指導が目下の急務であると云はなければならぬ

02 勳功に輝く軍屬 臺灣出身斷然多い 最高榮譽・旭八の李軍夫取締
03 敵砲火を潛り 重任、彈藥搬送完遂 譽れは高し李軍夫取締の功績
04 平沼國務相の容態經過良好
05 “運動の歸趨を明示” 宜蘭市奉公座談會
06 海南島は健康地 臺灣に居る樣な氣持 勤勞奉仕を終へて臺大生歸る
07 故長與男に 有難き御沙汰
08 故長與男に敘勳
09 州會の新體制 一時間を懇談會に善用 宮木知事に注文續出
10 皇民奉公會訓練部計畫 男女青年初の訓練 男子百四十名、女子八十名選拔 愈よ廿一日から開始
11 我に備へあり(二) 猛牛の威容
12 竹東街訓練所 全島のトツプを切つて 華華しく開所式擧行
13 各街庄に一ケ所 婦女子の指導者養成に 新竹州全島に魁けて設置
14 近く戰鬪教練 初訓練を終へた新竹挺身隊 集團的兵營生活
15 谷口憲兵少佐 廿三日着任
16 高砂丸出帆
17 陸海軍に献金 本町區會發足記念
18 ときのこゑ
19 衛生婦女教員に 防空衛生 廿六日から講習會開催
20 危機回避を希望 英國太平洋植民地の狂躁譜
21 基隆の小火
22 長與博士葬儀
23 人事・消息
24 逞し軍靴の響き 現地錄音愈よ明晚放送
25 木村株式會社 きのふ創立總會
26 軍事援護會に 平山氏が寄附
27 訃文:陳曰仟
28 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 昂まる女性奉公熱 臺南市に訓練所
02 奉公會主催 桃園女子訓練所 廿二日より開設
03 常會指導者講習會 十八日臺南市南門校で
04 奉公會桃園分會 廿日に役員會
05 小崎陸軍伍長恩賞に浴す
06 臺南州產組庭球大會
07 潮州報國挺身隊鍊成所 開所式を盛大に擧行
08 各地の奉公講演會
09 港都の勞力需給 調整機關設置論擡頭
10 熱帶の和牛發育 氣候の影響少し
11 臺中市臨時市會 盛澤山の議案を可決
12 奉公會の末端組織と 保甲制度の一考察(下)/武山敏治
13 白衣の勇士歸還 軍官民多數の出迎裡に
14 日本興業從業員の献金
15 高雄州種牡牛檢查
16 港灣行政の統一 きのふ促進委員會
17 企畫委員會設置 高雄州警察部內に
18 “應召中の夫に 自分の逝去を知らせるな” 日本女性の龜鑑
19 勤報隊員豫備訓練 東勢郡青年道場で
20 北斗郡下街庄長會議終る
21 玉里簡閱點呼嚴肅に終了
22 女教員に薙刀 北斗郡下で講習
23 能高郡警吏異動
24 地方便り報社消息
25 嘉義商業に運動場 代表者が當局に陳情
26 臺南州軟式庭球大會
27 西馬政局事務官視察日程
28 消息報社消息
29 アスミヤ號汽船 解體古鐵を臺灣で處分
30 潮州街勢向上研究會月例會
31 北斗郡青果配給組合近く創立
32 今日の映畫
33 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 昭和十五年度 本島水產漁獲高 五千百一萬圓に上る
02 內地連絡貨物受託停止 來る廿日より實施
03 南方電氣工業會社 事業の範圍を縮少
04 臺灣米の商品化率 總產額の七〇% 內地米との比較對照
05 繁忙期輸送計畫樹立に 鐵道部近く着手
06 照明燈
07 商況 十八日後場
08 高雄石灰原石輸送 極めて順調に進行
09 今後の財政經濟と 國民の覺悟(上)/田沼征
10 海南製粉異動 近く興亞バン發賣
11 高雄の鳳梨罐詰 佛印方面へ轉向か
12 ラジオ
13 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 米國の對日申入れ ハル長官明答を避く
02 議會の領袖招いて ル大統領が懇談
03 日本の重量考へよ ガイダ氏、ル大統領に警告
04 英の對ソ物資供給 近く大量積出されん
05 ソ聯への軍需品供給 イラン經由の方針
06 樞軸接近を壓迫 上海米國駐屯軍の惡辣手段 猶太、白系露人に登錄制
07 上海市復興銀行 けふ創立大會開催
08 弱體保險會社に 新契約停止命令 商工省斷乎として整理
09 澄田少將ハノイ着 細目交涉經過を語る
10 陸海軍技術 有功章令制定
11 圖像:長鯨大洋を驅ける 我潛水艦隊の威容
12 獨新銳主力艦 チルピツツ號完成
13 舊法幣維持の苦肉策 上海銀行公會を香港へ移轉
14 オデツサ赤軍部隊 全く混亂狀態に陷る
15 ソ聯情報局發表
16 赤軍キングイセツプ放棄
17 對ソ英戰況(獨軍發表)
18 濠洲對日羊毛輸出許可証を發給
19 英ソのイ國壓迫 ベルリン政界の觀測
20 英軍筋の觀測 南部戰線の獨軍 快速の進擊を續く
21 水滸傳(483)/黃得時;榎本真砂夫
22 佛ダ副首相 バリ行き
23 明日の天氣
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 武勳萬古に燦たり 無言の英靈あす凱旋
02 產組職員實務講習會
03 日華親善の明朗篇 總督の李市長招待午餐會
04 けふ十七名志願
05 山猪湖に天幕村 全島少年團合同野營近く開始 廿五日總督が視閱
06 大世帶七百餘名 少年訓練の日割
07 平沼國務相容態
08 臺北州臨時州會 廿五日に開く
09 行刑事務打合 法務局で開催
10 接客業者總會で防諜講演
11 荒木情報部副部長特別放送
12 青年隊の歌作曲出來上る レコードに吹込み
13 司法保護に萬全 あす島都公會堂で 保護事業聯盟協議會開催
14 能高橫斷記7 ぶるぶる震へる寒さ 湯氣の中におぼろに浮ぶ山嶽美 壯爽筆舌も及ばぬ征服感
15 南方發展史 映畫“海の豪族” 臺東の蕃地を舞臺に いよいよロケを開始
16 甘い米國映畫 國內から斷然一掃
17 鍊成道場を建設 基隆郡支部の計畫進む
18 モシモシを自働式に 促進に基隆商議起つ
19 魚荷拔の一味現場を逮捕
20 幽靈看板揭げ 五萬餘圓詐欺
21 人事・消息報社消息
22 今夜の放送
23 歸臺した臺大生一行 海軍武官に感謝挨拶
24 商況 十九日前場
25 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 陋習打破の 勇者たれ 皇民奉公會臺東廳支部赤城生活部長談
02 生活文化 學童と競爭意識 個人的から全體的に 善導することが必要
03 子供に與へて惡い菓子 不消化な豆類や下等な材料の駄菓子
04 國語學習 豆智識
05 カムフラージの話 動物は身をまもるため 兵器の迷彩も同じ譯
06 公園の柵 こんなことで よいでせうか
07 良い脚本 文部省薦圖書
08 人工榮養の缺陷(中) 母乳と牛乳の成分比較
09 圖像:隣組で手旗信號講習會
10 家庭常備藥の知識
11 鮎の味噌汁
12 經濟相談
13 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(235)/小栗虫太郎;坂本仁
02 忙中閑話(中)/藏原伸二郎
03 春山行夫氏 「文藝臺灣」に執筆
04 サルツブルゲ 戰勝祝典演劇
05 心聲/黃可軒漢詩

悼亡/溪湖 尤瑞、慰尤君亡妻/施梅樵

06 新刊紹介
07 北千島紀行(五)/山崎義人海外遊記

太平洋の一大防波堤をなす千島全世界水產額の七五%を占める豐富な漁田、この漁田をめぐって日、米、ソの國際的接觸を持つ北千島、更に戰時日本の食糧問題の一翼を擔ふ水產漁業、千島のもつ使命は特に大きい。

今日北千島の水產は專ら鮭鱒と鱈漁業だが鮭鱒はすでに亂獲のためか飽和點にたつしてゐるので、今後の問題は底棲魚族としての鰈と鰹漁業に發展の餘地を示してゐる、殊に鰈についてはいままで利潤の點から全く顧みられなかったのだが、この企業化が急速に進められることとならう、

そして從來とかく鹽藏と罐詰とミールの生產で滿足して來た會社側が、更に水產化學に一步踏み出さうとしてゐることは最も喜ばしい努力の一つであった、これは北千島の水產が小規模の會社經營や個人的漁撈を行ってゐた當時では望むべくもなかったのであるが、昨年末から今春にかけて、建網、流網の兩分野に亘る漁業の大合同が實現して今日の北千島水產と北日本漁業の二大會社が出現したによる賜ものと言ふことが出來るだらうだが、我我の更に望むところは合同を一步前進せしめて千島水產業の一元化を圖り、完備した機構と實力の下に、水產物に對する化學的研究は勿論、事業の根源に觸れる魚田と魚族移動の所謂魚道の發見等に關する北洋水產の科學的綜合的研究を押し進め、水產日本をして文字通り世界の最高峰にまで發展せしむることだ

北千島の開發には多くの問題が橫たはってゐるが、狙ひは何から手をつけるべきかにあると思ふ

明治初年北海道廳が置かれて以來、長官として最近の千島行を敢行した現長官の戶塚九一郎氏が視察後の船中で語ったやうに千島を北とか南とかに區別せず千島全體を一貫經營となし綜合的に開發する。そして開發を援け促進せしむる途として先づ港を築き、定期船を通はすやうにする。港が出來、定期船が通ふことになれば、自から產業は興り、物資は動き、定住者も增加することとなり必然に開發されて行く。また此の築港費は一から十まで國庫の支辨に俟たなくても、千島關係の業者を打って一丸となし、半官半民の會社を設立して利益を六、七分の線で抑へ、過剩利益は公納せしめて直ちに築港その他の經費に振り向けやうといふのである。

戰時下のことであるから港を一つ築くにしても素より重點主義に依らなければならないが、手っ取り早く實効を擧げんとするには確かに名案である。

長官の案內役として東道の北水社長の真藤慎太郎氏も此の實行案には至極賛成してゐるから、少くも北千島水產業の大合同計畫は遠からず押し進められることとならう。そして現在北千島に於ける產業が水產業一本であることは斷はるまでもあるまい外は凪で浪の音一つ聽こえないただ無電室のみが世界戰の騷音ふ傳ふる如く休みなく鳴り響いてゐる。

08 珊瑚樹 直接學生にきけ 學生生活の對策
09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 海運國家管理要綱 昨日閣議に附議決定頭條新聞

【東京發同盟】政府は最近の國際情勢の急轉回に備へ海運統制の臨戰體制の確立を圖る事となり十九日の定例閣議で海運國家管理要綱を附議決定したが右は海運、造船船員の三部門を國家管理下に置き戰時海運動員に對應せんとするもので昨秋結成された海運中央統制輸送組合を中核として推進されて來た我が國海運統制機構は茲に飛躍的進化を見る事となつた、卽ち、その骨子とする所は

一、現在の海運中央統制輸送組合を發展的に解消せしめ新しく强力な國策代行機關を設置純國家的機關として官民合體の形式を採り荷受、配給、運搬等輸送國策を遂行する一、政府は海運統制令に依り船舶所有者に對し貸船命令を發し特殊法人に全船舶を集中管理する

一、戰時の船舶損失は國家が補償する

一、造船及船舶用機關等の擴充計畫に對し政府は必要なる資材勞力を確保しその他總ゆる助成の途を講ずる

等を內容とするもので海運に關する綜合的計畫の運營は依つてその全能力を擧げ船舶の急速且つ大量の擴充を圖り新機構の下に非常時局に對處せんとするものである、海運國家管理要綱左の如し

▲船舶管理

(一)政府は戰時下海上輸送完遂の為め船舶を徵傭する

(二)政府は輸送計畫及び配船計畫を樹立決定し特別法人をして輸送の實施に當らしむ

(三)政府は徵傭船舶を特別法人に貸下げこれが運行を為さしむ

(四)特別法人は船主に對し政府の決定する船舶徵傭料金を支拂ひ荷主より政府の決定する運賃を收受す

(五)政府は船舶の建造及び保有に關し助成並に强制の方途を講ず

(六)政府は船舶管理に依り生ずる損失を補償する

(七)船舶管理に則應し主要港に於ける港灣荷役は一元的に運營せしむる

▲船員管理

(一)船員は政府にこれを徵用す、但しこれに依り從來の雇傭關係の繼續を防げず

(二)政府は徵用、船員の給與及び配乘を決定し特別法人をして給與の支給及び配乘の實施に當らしむ

(三)政府は船員の公務死、公務傷病死及び公務傷病に對する扶助を行ふ

(四)政府は船員の短期養成施設を急速に擴充整備し必要に應じ商船學校の修業年限を短縮す

(五)政府は特別法人をして船員の福利施設を整備しこれが運營に當らしむ

▲造船管理

(一)政府は主要なる造船所及び船舶用機關、部分品等の製造工場を管理す、政府は船舶の建造及び修繕計畫を樹立決定し注文者及び造船所を指定してこれを實施せしむ

(三)政府は造船又は船舶用機關、部分品等製造施設の擴充計畫を樹立し關係業者をしてこれを實施せしむ

(四)政府は必要なる資材勞力及び動力を確保し資材の計畫的配給を為す

(五)船舶の建造價格及び修繕料は政府これを決定す

▲特別法人

(一)特別法人は國家總動員法第十八條に基く法人とす

(二)特別法人は船舶所有者、他はその團體を以て構成す

(三)特別法人の役員及び主たる職員は關係官吏及び學識經驗ある者より政府これを任命す

(四)政府は特別法人に對し必要なる補助金を交附す

▲法令整備

(一)國家管理の為め國家總動員法に依る勅令を制定す

02 總動員審議會に諮問 來月下旬までに勅令案を整備
03 特別法人 船舶管理の中核體
04 國家管理化の影響
05 ソ聯のダンケルク 獨軍、オデツサ猛攻擊
06 圖像:重慶上空に一瞬巨彈を放つ海の荒鷲
07 忠縣及び敵船爆擊
08 陸鷲忠州、貢井攻擊
09 第二次自流井爆擊
10 日、滿經濟一體化へ 滿洲經濟全面的對日依存
11 中小商工業對策 東京商工會議所の建議案內容
12 英米勢力と軍備 シンガポール中心
13 民間金屬類の 保有狀況調查
14 金屬類保有狀況調查規則 けふ公布實施
15 邦人の引揚增加 桑港で便船を待つ
16 議員翼贊同盟(假稱)結成 宣言並びに指標案を決定
17 定例閣議
18 日本の持つ 美點を學ぶ 友邦泰國の若鷲東京着
19 米、外國人所有資產 證券、現金等を調查 九月卅日まで完了を命令
20 臨時金融對策委員會を設く
21 經濟省勅任官情報官を兼務
22 福建省主席陳儀召喚さる 後任は劉建緒
23 英米も帝國追隨 タイ國公使館を 大使館に昇格か
24 五項目を討議決定 興亞同盟の總務委員會
25 拓務省殖產局長更迭
26 外務省辭令
27 國民政府の 次長級異動
28 今日の天氣
29 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 臺灣工業化の變質社說

臺灣の工業化は滿洲事變後昭和九年臺灣電力の日月潭發電工事完成して以來日滿經濟ブロツク形成の波に乘つて盛んに唱へられ、其の後日支事變を契機として督府の重要政策として推進せられて來たため最近となつて見るべき成績を擧げて來た。さりながら滿洲國や朝鮮の工業化に比し其のテンポが頗る緩慢であり現在では甚だしく立遲れてゐる事も爭はれない事實なのである。從來臺灣工業化の特質は先づ島內農產原料を以て企業化し進んで電源開發の巨步を確立すると共にセメント、肥料、纖維業等の島內自給品から漸く化學工業、金屬工業等の一般工業化へ向つて來たが事變の長期化につれて資材の獲得難に制約せられて臺灣の工業化も急速に進展する事が出來なくなつた。尚資金方面に於ても資金調節の計畫化に依つて島內に取つて急なる事業であつても國家全體から見て不急な事業に對する資金方面の統制が愈愈强化せられ、所謂臺灣工業化も今や質的變化を生ずるに至つたのである

殊に最近南進國策が着着實行され臺灣が南方進出の基地として重大視すると共に臺灣の工業化も一般的工業建設から南進政策の兵站補給地として軍需工業若くは準軍需工業の建設を要請せられる事となつた。最近計畫中の諸工業の內にはかかる見地より促進されてゐるもの少なくないが今後益益此の方面に對する要求が更に高まるであらう事は避くべからざる勢ひなのである例へば大甲溪の大水電工事に對して多量の資材を獲得し得る事は決して一般工業の原動力確保の見地のみからでなく、之を如何に軍需工業と結附けるかの問題が多分に考慮されてゐるのではないかと思はれる。其の上太平洋の風雲がとかく穩かならざる昨今に於て臺灣の工業化は兵站基地としての軍需工業か若くは之に準ずるもの以外に最早工業建設の資材を獲得する事が極めて至難の狀態となつた事を知つて置かなければならない。唯內地に於ける游休工場を移轉して島內必需の物品を製造する事丈しか殘されてゐないのである。

上述の如く今後國際關係が餘程根本的に改善されざる限り臺灣工業化の向ふべき道は唯一筋あるのみである。卽ち軍の要求に依る軍事工業か又は之に附隨するところの事業しか興されないのである。勿論目下建設中の工業に對しては其の完成を急がねばならないが、今後の工業建設は凡そ一般工業化から逸脫して國防國家建設の一翼たらしめる工業以外は認められない事は明かである。此の時に當り督府企畫部では各方面の官民を網羅して臺灣經濟審議會を創設し以て臺灣一般工業化の問題を取上げて諮問せんとする事は現下急迫化せる時局から見て實に吞氣千萬な話であり、極言すれば戰時と平時とを取違へた錯誤を犯したのではないかと考へられる要するに臺灣の工業化は今や質的變化を起して如何にせば高度國防の建設に役立たしめるかといふ急角度な方向轉換を為さなければならなくなつた事を深く認識すべきである。

02 “島民の志願兵熱 全體を通じて高潮してゐる” 昨日歸北した井上兵務部長談
03 沿岸に一大防風林 新竹洲、增產に完璧陣
04 平沼國務相の容態
05 士林の“文化展” 三日間國民校で開催
06 滑空指導員養成講習會 廿三日に修業式
07 感謝、祝賀式擧行 本島の志願兵制實施に對し 廿三日上海臺灣公會で
08 悲慘・抗日の犧牲 學業を奪はれた多數青年に對し 重慶て糊塗策に大童
09 奉公運動講演會 廿三日馬公公會堂で
10 歌姬“佐和子孃が歸臺” “サヨンの鐘”の歌の發表に
11 宜蘭臨時市會
12 英靈の着北時刻 午后七時四十四分に變更
13 國民生活の臨戰化(二) 食糧に贅澤だ 消費規正が急務
14 保姆講習會
15 “總親和の大乘的立場で” 婦人の三團體・共同聲明を發表
16 蓬萊丸入港
17 日本人に對する警戒嚴重 セレベスから邦人引上ぐ
18 譽れの臺灣志願兵の歌 廿五日入選發表報社消息
19 北署管內女給等を動員 來る一日の興亞奉公日に 街頭で慰問金を募集
20 ときのこゑ
21 ベルト專門賊 基隆郡警察課に檢擧さる
22 綜合講演會開催 羅東郡下管內部落十五ケ所で
23 本島教育界に又も黑星 島都某高女校長の醜聞白日下に
24 海上警報
25 人事消息
26 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 太古の禊其儘で 大磐石の肚を鍊る 奉公會地方指導者鍊成會
02 奉公會澎湖支部 本格的活動に入る
03 奉公運動講習 廿四日より大溪で
04 各地の奉公講演
05 志願兵適齡青年短期訓練
06 少年團指導者鍊成道場 多大な成果を收めて終了
07 “半年間の遊休土地に 甘藷を作らせたい” 風早要塞司令官談
08 花蓮港市の鄉軍簡閱點呼
09 教員鍊成講習會 十八日より員林で
10 一擧に六十八名 里港庄の志願申出
11 總數二百十五名 玉里郡の志願申出
12 新營郡愛國青年隊查閱
13 花蓮港市郡對抗競技大會
14 堆肥增產增施を 北斗郡で計畫實施
15 有難さに恐懼感激 光榮の前軍夫取締李命氏語る
16 體育舞踊基礎條件 大澤善夫氏語る
17 生產擴充大講演 新營東國民校で開く
18 嘉南大圳總會(二十六日)
19 高雄市區長會常會
20 大溪御楯隊 九月一日入隊式
21 臺南市の裏銀座 區劃整理來春着手
22 嘉義市の豫算 目下各課で作成中
23 高雄市チフス豫防打合會
24 稅金は廿日に納入 大甲郡下隣組に申合
25 彰化市軟式野球大會
26 內埔庄ダム構築 本年中に工事完成
27 員林郡青年團 查閱日程決定
28 罹病率十六% 高雄市內の女給檢診
29 臺中丸三藥房主の公判
30 花柳病豫防講話座談會(屏東市)
31 今日の映畫
32 三千五百餘甲 花蓮港の正條密植面積
33 屏東青果出荷組合解散總會
34 救急法の講習 花蓮港愛國婦女團
35 高雄市營バス線路變更
36 屏東郡米穀配給機構整備打合會
37 夏山は招く 臺中座で國立公園の夕
38 新化同志信用組合
39 新竹州下產組事務研究會
40 人事・往來報社消息
41 消息
42 地方便り報社消息
43 訃文:陳秦氏乖
44 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 營林所の木材 臺拓に一手拂下 石井營林所長方針を發表
02 貿易統制令施行規則 近く府令で公布實施
03 海口に出張所 臺灣青果會社が
04 照明燈
05 商況 十九日後場
06 本年バナナ輸移出 二百萬籠未滿か 市內への配給は增額
07 配車合理化に 局鐵配車係を新設
08 艀舩建造規格と價格 當局制定に着手
09 石井局長陣頭に 中北部米作を視察
10 經濟手帳
11 ラジオ
12 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 捕捉殲滅戰完了 ドニニプル河以西の地區は 全部獨軍の手に歸す 南部ウクライナ
02 獨、オデツサ港占領 南部ウクライナ戰局一段落
03 キエフに攻擊集中 オデツサ陷落ソ聯に大痛手
04 ソ聯軍を猛擊
05 ソ聯情報局發表
06 經濟研究室設置 大藏省理財局內に
07 米も英國と同樣 イラン侵略劃策 ガイダ主筆の論文
08 緊急閣議招集 チヤーチル首相
09 昆明、莫大の損害 海鷲十七日の空襲で
10 圖像:臨戰下產報男女青年隊の集團生活
11 チ英首相放送 廿四日午前九時
12 ノモンハン方面の 國境劃定作業完了
13 滿洲國政府發表
14 企畫院第五部長任命
15 遠征軍派遣に反對 米國民の參戰輿論調
16 米と近東を結ぶ 主航空路を開設
17 樞軸國船舶の 損失數 英海軍省の發表
18 オランダ女王の 會談參加を慫慂 過般の英米洋上會談に
19 工務官を增加 勅任三、奏任五十一
20 水害對策各省連絡協議會
21 石灰窒素增產協議會を設立 要綱並に役員決定
22 水滸傳(484)/黃得時;榎本真砂夫
23 英、蘭印諒解成立か 對日貿易政策に就き
24 駐米英大使 近く倫敦歸還
25 全面的に部課の改廢增設 產業組合中央會
26 明日の天氣
27 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 壯烈無比な最期 「陸鷲」松本機の自爆
02 愛婦赤誠の献納機 あす晴の命名式擧行
03 中間青年修練講習會を開催
04 工場、鑛山各職場に 產業奉公團を結成 奉公者近く業者と懇談
05 香取丸出帆
06 支部奉公委員の 第一回打合會 來る廿六日公會堂で
07 支會幹部鍊成會 四日間草山道場で
08 青年團員に柔劍道 城北地區で申合決定
09 娛樂慰安の基本調查を 奉公會州支部で打合會開催
10 司法保護事業に完璧陣 臺灣司法保護事業聯盟協議會 けふ市公會堂で開催
11 長谷川總督 けさ中南部視察の途に
12 支部經濟部長會議 廿七日に招集決定
13 あす顏觸發表 奉公會娛樂委員
14 能高橫斷記8 臺灣の耶馬溪・瀧見 發電所工事着着進む
15 珍味!若鹿の肉 坂邊駐在所で思はぬ御馳走
16 石井殖產局長 各街庄の正條密植狀況視察
17 澤村國太郎氏 關係當局を歷訪
18 軍通辯者募集
19 農民の愁眉開く 昨夜新竹州下に慈雨
20 防衛團長初顏合 けふ市第一會議室で
21 二十日受付の志願者
22 防諜兒童劇脚本の懸賞募集
23 刑務所を慕ふ男
24 海上警報
25 今夜の放送
26 商況 二十日前場
27 興南案內報社消息
28 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 生活文化 子供達に遺傳する 酒飲みの素質 アル中患者、學界に新しい發表
02 空襲と家庭
03 下劑に用ひる食鹽
04 暑さと共にふえる子供の消化不良症 「寢冷え」から起る場合
05 あせもに泣く愛兒 先づ皮膚に抵抗力 トマト汁など大いに飲ませませう
06 スフ洋服の折目
07 戰時下にふへ易い 種種な婦人の犯罪 原因は若い女性の職業進出
08 國語學習 今日の智識
09 日本の兵對さんと 仲良しになつた安南人
10 闇の光に駐易せよ ドイツの防空研究
11 廿二年目に返金
12 ハラガヘリマシタ コウシクンモウモウトナク
13 圖像:參禪修業する女性群(上)
14 經濟相談
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(236)/小栗虫太郎;坂本仁
02 忙中閑話(三)/藏原伸二郎
03 シヨウ翁と 圓タク綺談
04 歌 友が病む/李廷猷
05 心聲/黃可軒漢詩

鄰家多種佛桑菜瓜百日紅等花夏日盛開湊成一絕/南都、變姓有作/神戶 大園鵬程、鼎山晚眺/陳春林、鼎山晚眺/陳雲汀、鼎山晚眺/劉聲濤

06 夕涼話題(上) 狐火と鬼火/原田三夫
07 珊瑚樹 動物の愛着心 象は引越が嫌ひ
08 新刊紹介
09 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 第四回生存者行賞 陸軍一千五百十九名 海軍約一萬三千名頭條新聞

【東京發同盟】畏き邊りでは今次事變に赫赫たる偉功を樹てた陸海軍の生存將士に對し今回行賞の御沙汰あらせられ廿一日午前零時第四回支那事變生存者論功行賞として內閣賞勳局並に陸海軍兩省から發表された、恩賞の光榮に浴したものは陸軍關係では柳川平助將軍(現國務相)統率の下に各兵團と共同して杭州灣奇襲敵前上陸を敢行した百武「牛島(貞)久納」部隊に屬する軍人(將官を除く)軍屬で同部隊は南京攻略戰に參加し更に昭和十三年秋のバイアス灣敵前上陸作戰において不朽の武勳を樹てた勇士等である。このうち金鵄勳章授賜の榮に輝くものは功四、旭三の平田靜大佐(福岡)以下一千五百十九名うち拔群の武勳を嘉せられて殊勳甲の御沙汰あらせられたものは功四旭四を賜はつた松浦邁大尉(鳥取)をはじめ十二名である。海軍關係は今回が三回目に當り恩命を拜したものは下士官、兵を主とし約一萬三千名で、上海陸戰隊の勇士が大部分、その他揚子江遡江部隊陸戰隊、厦門陸戰隊、航空部隊の一部も含まれており、昨年五月以降に不幸死歿した少數の准士官以上のものも今度の恩典に浴してゐる、右のうち橫鎭四名、吳鎭七名、佐鎭九名、舞鎭七名合計廿七名が殊勳者として金鵄勳章を授賜せられ、功績特に拔群にして優賞せられたるものは功五、單光旭日章、賜金の園畑嘉太郞兵曹長(鹿兒島)一名である

△陸軍關係殊勳甲

功五 旭七 軍曹 山上秀一(福岡)

功四 小綬 大尉 大堀榮(福岡)

功五 旭七 元軍曹 林政都(山口)

功六 旭七 軍曹 有門九州雄(福岡)

功六 旭七 軍曹 篠原多多治(福岡)

功四 旭六 中尉 檀鄉介(福岡)

功五 旭七 軍曹 井上亮(佐賀)

功六 旭八 上兵 江下福市(佐賀)

功四 旭四 大尉 松浦邁(鳥取)

功五 青色 軍曹 佐藤惠八(長崎)

功六 旭八 上兵 平野鷹市(長崎)

功六 旭八 上兵 池田正二(長崎)

△陸軍關係殊勳者(佐官以上)

功四 中綬 中佐 井場通敏(熊本)

功四 旭四 少佐 川崎貫造(福岡)

功四 ─ 少佐 堀龍市(山口)

功五 旭四 少佐 佐佐木二郎(福岡)

功四 旭四 少佐 小山滋(愛知)

同 小綬 同 加藤友久(福岡)

同 同 同 本多愛吉(同)

同 中綬 中佐 寺町俊一(佐賀)

同 旭三 同 黑川信清(熊本)

同 同 同 河野順治(大分)

同 小綬 少佐 荒川和壯(福岡)

同 同 同 中牟田基(佐賀)

同 旭三 中佐 川漥政二(東京)

同 小綬 同 宇土武彥(長崎)

同 旭三 同 田村昊(廣島)

同 中綬 同 根本操(靜岡)

同 旭三 大佐 平田靜(福岡)

同 旭四 少佐 進來達(同)

同 小綬 同 糸山□益喜(熊本)

同 同 同 岡島靖一郎(廣島)

同 同 同 森永豪策(熊本)

同 旭六 大佐 野溝式彥(大分)

功四 小綬 少佐 江口庫一郎(佐賀)

功四 小綬 同 小川逸(山口)

功四 小綬 同 西依八造(佐賀)

功四 中綬 大佐 武田壽(長野)

功四 旭三 中佐 中村五郎(山口)

同 同 同 小林與喜三(佐賀)

同 小綬 小佐 賀谷與吉(山口)

功四 中綬 大佐 藤山三郎(佐賀)

同 旭三 中佐 片山角次(同)

功四 中綬 中佐 鈴元親三千(福岡)

同 同 大佐 岡田博二(廣島)

同 小綬 少佐 芥正雄(長崎)

同 中綬 中佐 橋田正弘(高知)

同 少佐 石原武雄(神奈川)

同 中佐 鈴木謙三(愛知)

同 中綬 少佐 小川義孝(長崎)

同 同 同 橫山二郎(同)

同 同 同 鈴木弘(同)

功四 中綬 中佐 上田巖(熊本)

△海軍關係優賞者

功五單光旭日章賜金兵曹長 園畑嘉太郎(鹿兒島)

△海勳關係一般殊勳者

△橫須賀鎭守府

功六旭六賜金兵曹長 內野正太郞(靜岡)

同 單光旭日章同 石井丑松(橫須賀市)

同 旭六 同 細田義男(愛知)

同 同 同 同 並木重吉(茨城)

△吳鎭守府

功六單光旭日章賜金兵曹長 岩村政海(廣島)

同 同 同 同 高橋金一(廣島市)

同 旭六 同 同 村田正造(三重)

同 同 同 同 濱口龜次郞(同)

同 同 同 同 中原餘一(神戶市)

同 同 同 同 桝谷龜太郎(奈良)

同 同 同 同 林二郎(岡山)

△佐世保鎭守府

功六單光旭日章賜金兵曹長 畠山豐秀(高知)

功六單光旭日章賜金兵曹長 濱脇兼吉(長崎)

同 同 同 同 中村二雄(熊本)

同 同 同 同 吉田政太郞(佐賀)

同 同 同 同 谷口為吉(鹿兒島)

同 旭六 同 同 溜淵唯次(熊本)

同 同 同 同 北崎正治(大分)

同 同 同 同 橫川忠一(高知)

▲舞鶴鎭守府

功六單光旭日章賜金兵曹長 齋藤茂(福井)

同 同 同 同 中田庄平(富山)

同 旭六 同 同 脇坂榮吉(同)

同 同 同 同 谷川宅藏(同)

同 同 同 同 池田忠太郞(山形)

同 同 同 機曹長 管金之助(同)

同 同 同 看曹長 榎本悌治(同)

02 米、戰爭渦中にあり ル大統領率直に闡明
03 新しい言明を 行はぬ ル米國大統領
04 ル大統領の言質問題で 米上院で激戰鬪はさる
05 一年半の服務終れば除隊 米陸軍省の發表
06 米海軍哨戒範圍 南愛蘭まで擴張か
07 血の滲む樣な精進 滿蒙國境確立現地作業終る
08 〇〇男兒の輝く武勳 杭州灣敵前上陸の牛島中將 南寧強行軍を語る久納中將
09 破格の恩命に感激 上海陸隊の奮鬪を語る多田野中佐
10 殊勳甲の江下上等兵 爆彈三勇士江下伍長の實兄
11 柳州、龍州を攻擊!
12 事業金融に重點 小倉藏相金融協議會役員會で演說
13 新交涉團規約案 特別委員會で決定
14 海運報國團 新特別法人に吸收
15 吳鎮參謀長更迭
16 天津海關の敵性露骨 惡質英人に對し斷乎の處置要求
17 けふ第一回會議 タイ佛印國境制定委員會
18 今日の天氣
19 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 對日包圍陣と我が對策社說

獨ソ開戰以來英米兩國は東亞の動きに對し神經過敏となり我が國の東亞共榮圈建設を誤解し總ゆる妨害方策に出て居る事は一億國民の均しく苦苦しく痛感する所である殊に支那事變處理の為めに我が國と佛印とが共同防衞を結成したのに對し英米蘭蔣が包圍陣を作り、軍事、政治、經濟の各分野に亘り敵對行為を露骨に現した事は國民として重視すべきであると共に新たなる覺悟を要する所である。英米兩國とも我が意圖を曲解して居り殊に米國の如きは蔣政權の煽動に乘りてルーズヴエルト大統領が支那事變を樞軸國家群と反樞軸國家群との戰爭の一場面として觀察して居る事である、その為めに英米兩國は過去四箇年に亘り蔣政權に對し三十七億四千萬元の巨額なる借款を供與した上總ゆる援助を惜しまなかつた事を擧げるべきである。兩國の援蔣も三國同盟成立前迄は比較的に非軍事的であつたが今や援蔣行為は世界大戰の戰略であり作戰であり、更に兩國の世界戰爭の指導目標であると見るべきである

我が國に對する包圍陣の特質は東亞共榮圈を建設しつつある日本を更に大きく外圈より經濟的と軍事的に封鎖せんとの執拗なる對日壓迫である、米國が我が國に對する經濟攻勢より見るに昭和十四年七月に日米通商航海條約廢棄の通吿であり、昭和十五年一月末を以て無效となり、その後兩國は無條約の儘で現在に至つて居り、歐洲大戰勃發と共に英米兩國は獨伊に對し全面的經濟封鎖を行ひ、歐洲大戰に參加しない我が國に對しても重要資材の輸出を禁止し、米國の如きは歐洲大戰勃發と共に對日經濟封鎖の擧に出で航空機、鐵材、石油、ガソリンの輸出を相次いで禁止し、佛印との共同防衞の成立と同時に英米蘭は日本の在外資產の凍結を斷行し英國は日英通商航海條約廢棄を通吿し來るなど經濟的に對日包圍陣を一段と强化して來たのである一方軍事方面より之れを見るにA・B・C・D軍事提携に依り包圍陣の連繋に手を延ばして來た事も注目すべきである、その包含する意圖は言ふ迄もなく經濟的にも軍事的にも日本を封鎖し東亞共榮圈の建設を阻害し遲延せしめんが為めである。

執拗なる英米の策動に依り我が對外貿易は遮斷され日ソ通商條約も實行困難となつた、その上に英、米、蘭三國の資產凍結令に依り我が對外貿易は當分停頓せねばならない事となつたのである、援蔣第三國は今後とも硬軟なる攻擊を我が國に加へて來るものと覺悟すべく、この際國民は忍び得る總ゆる犧牲を拂ひ自主的物動計畫確立の為めに一大覺悟と決心を以て高度國防國家の建設に邁進せねばならない。その為めには全國民が根底より臨戰の態度を取るべきである。卽ち政治に於いても經濟に於いても總ゆる國民生活をして臨戰體制を編成し、第三國の壓迫を排除せねばならないその為めには一億國民が一心となり、國策の具現に對し總ゆる困苦缺乏に耐へると共に國家の要請に應へて戰時資材の生產は勿論、消費、配給部門に於いても臨戰的覺悟を以て對處し、軍官民が一體となつて國難突破に邁進すべき秋である。

英米の對日包圍陣に對應すべき軍事的施策に對しては我が忠勇なる陸海軍が嚴然として控へる限り微動だもする必要が無い、經濟包圍陣に對しては全國民が更に一段と覺悟を高める必要がある卽ち近代戰に於いては武力戰であると共に經濟戰であるから國內に於ける政治、經濟、文化の總ゆる部門をして臨戰態勢を取らしめ為して自由主義的な現狀維持體制を打破し强力な國防國家體制を確立せねばならない。その為めには政治力の强化を圖るは勿論であると共に行政機構の刷新も急務である、國民生活に於いては全國民の犧牲精神の發露に依りインフレを阻止し、國力の充實を圖る為めに無駄なる消費を節約し國民貯蓄を强行すべきである。生產部門に於いては國防國策の要請に應へて重點主義に則り生產の擴大刷新を行はねばならない。更に指導者としての原理を確立し企業統制を徹底的に强化すべきである。これが對日包圍陣に對處すべき我が對策である。南方國策第一線に立つ本島民六百萬もよく時局の推移を認識し國民的義務を自覺し緊迫した國際情勢に對應して臨戰態勢を整備し國難突破を擔ふ一翼としてその職責を果すべきである

02 御水泳に御鍛鍊 皇太子殿下の御日常
03 圖像:皇太子殿下夏の御鍛鍊
04 噫・尊し興亞の礎石 護國の英靈きのふ凱旋
05 基隆に上陸
06 拓士に心構へを說く 長谷川總督の中南部視察第一日
07 日伊協會總裁宮に 高松宮殿下奉戴 十九日付御聽許を賜ふ
08 特別放送百回記念 宣傳戰の武器 近代國家とラジオ(上) 荒木情報部副部長放送
09 本間軍司令官 南部方面視察の為南下
10 新竹市會附議事項
11 平沼男經過良好
12 勞務協力會支部 臺北州下の發會式日割
13 共濟會を設立
14 圖像:護國の英靈凱旋
15 けふも大雨?颱風の餘波農民には膏雨
16 海上警報
17 南米に於ける米の魔手 遂に映畫方面にもで進出
18 支那軍の戰死三百卅萬 ア重慶衛生醫學顧問の歸米談
19 ときのこゑ
20 遞信部異動
21 戰時だ步け!步け バス、タクシーのガソリン使用禁止 九月一日から全國實施
22 不正菓子屋處分
23 金密輸出犯 賴俊昌を送局
24 綿布製鞍を完成
25 モルヒネ密移團の一昧檢擧
26 大和丸無電
27 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 高雄州青年鍊成所 兵對さん其儘の姿 炎天下に猛訓練を開始
02 九塊庄青年訓練所 あす開所式を擧行
03 女子訓練所開所式 きのふ台南二高女で
04 奉公會臺中支會 あす總會を開催
05 奉公會潮州街 部落會近く結成
06 新營挺身隊助成會 盛大な結成式擧行
07 臺南少年團六十名出發
08 總數九十二名 臺中憲兵分隊への志願申出
09 淡水青年團員廿名 志願兵に採用方歎願
10 竹東の志願兵 特別訓練開始式
11 無醫村への福音 牛稠埔をトツプに高雄州が 囑託醫を派遣
12 故海軍軍屬吳發有君 楊梅庄で庄葬を執行
13 綿製品の大量闇 超過價格實に十三萬圓
14 奉公會花蓮港支部懇談會
15 各地の奉公講演
16 奉公會旗山支會 時局懇談會
17 屋內の獸骨を除去 弊風打破に 山の青年蹶起
18 武浴溪橋梁架設期成同盟會 廿七日結成式
19 朴子魁挺身隊 近く結成式擧行
20 父の死を秘し 訓練所開所式に參加 感心な二重埔女青幹部
21 稅務出張所團に凱歌 彰化軟式野球大會
22 斗六直轄聯合保甲婦女團 盛大な結成式擧行
23 合同バイン南投工場 原料採收係不正問題 意外な方面に飛火か
24 人事・往來報社消息
25 地方便り
26 防諜劇開演終る竹山を殿りた報社消息
27 道士達も一役 舊殼を脫して職域奉公
28 米增產督勵班 曾文郡で結成
29 防衛團に寄附
30 即日判決控訴 田中藥局主の言渡しに對し
31 保甲役員再教育 高砂寮で特別訓練
32 花蓮郡保正會議
33 彰化市果菜荷受組合
34 今日の映畫
35 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 金融機關の連絡に 臺灣金融協議會設置 昨日の打合會で決定
02 海運中組臺北支部 強化、再出發せん
03 交通用ガソリン消費規正強化で 關係官廳對策を講究
04 農機具會社 卅日に總會開催
05 戰鬪帽附屬品の標準決定
06 第二回鬪債券 愈よ本日より賣出
07 牟田技手、 技師に昇進
08 婦人帽、子供帽の 仕上講習會を開催
09 照明燈
10 經濟手帳
11 今後の財政經濟と 國民の覺悟(下)/田沼征
12 紙原料「鹿仔樹皮」の 買收に內地業者殺到
13 中島財務局長 けふ空路上京
14 商況 二十日後場
15 ラジオ
16 廣告報社消息
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 獨爆擊機、氷島を空襲 米軍進駐以來初めて
02 英佛艦隊衝突激戰 佛領ソマリランド沖で
03 極東今後の動向 英にとつて重大關心事
04 獨國內キコーバ領事館閉鎖要求
05 伊國も閉鎖□求
06 二萬五千臺の 貨物車が疾走 每日ビルマルートで
07 英、イランに要求提出
08 イランが拒絕すれば 英ソ國境突破せん
09 獨の對イ最後通牒說 在土イラン大使館否定
10 最早時間の問題 レニングラードの陷落
11 ウクライナの戰果 捕虜廿萬赤軍殆んど全滅
12 日本の要求提出說 タイ政府事實無根と否定
13 圖像:ロシア戰線へ遠征の機械化部隊を閱兵するム首相
14 三國委員初の會議 二小委員會設置に決定
15 時局共同融資團要綱 金融協議會役員會で決定
16 具體的運用方法
17 興亞院青島出張所長更迭
18 英米ソ三國會談 米使節派遣を考慮中
19 米の輸出統制 全海外輸出品に擴張
20 ゴメル附近で赤軍大敗
21 明日の天氣
22 水滸傳(485)/黃得時;榎本真砂夫
23 獨の對ソ對英戰況(獨紙發表)
24 カナダ首相 倫敦に着く
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 食生活の臨戰體制 文化團體を總動員して 九月から食の國勢調查
02 武名轟く勇將 果敢な久納部隊長の敵前上陸
03 賴母し軍國風景 新竹州下挺身隊陸續結成
04 けふ五名志願
05 國語家庭懇談會 あす公會堂で開く
06 小遣錢を節約献金
07 圖像:片肺飛行生還
08 奉公會娛樂委員 二十三氏委囑さる
09 娛樂委員の報負
10 隱れた篤行者 南署管內がら四名
11 奉公會新竹州支部職員會
12 基隆市支會參與會
13 聖域の淨汗奉仕 延人員早くも二萬を突破 九月から島都各團體が參加
14 能高橫斷記9 淚ぐましこの熱鬪 必ず貫通して見せるぞツ! 若人の建設交響譜
15 競ふ腳の選手 全島青年團強步大會 九月廿四日臺北で開催
16 滿洲國記者團歸途寄臺 總督招待午餐會に臨む
17 クルーべ濱で 白衣勇士慰問
18 今夜の放送
19 商況 廿一日前場
20 白衣勇士慰問 南カフヱー組合
21 よい子供の演劇道 兒童演劇協議會開かる
22 海上警報
23 送電線雪害防止裝置完成
24 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 生活文化 人工營養の缺陷(下) 母乳と牛乳の成分比較
02 茹で豚肉
03 時節柄心得ておきたい 榮養と人生と健康 食物だけては得られません
04 煙草のやに取り
05 紫蘇の實の貯へ方
06 夏の身たしなみ手帖 汚れた上から粉をはたくな
07 貴重な朝の時間 署い時には注意力が散漫
08 マツサージ萬能は間違ひ 病的な皮膚の方は避けませう
09 圖像:參禪修業する女性郡(下)
10 國語學習 豆智識
11 支那大陸の戰線と ヨーロツパ戰線の比較
12 誰だか知つてゐますか 電氣學の先祖
13 鼻つんほ 舌つんほ
14 ゴム風船で遭難者救助 アメリカのはなし
15 蝸牛退治にほたる これハワイからのお便り
16 長い名前 印度のトラウアンコール侯國の若い王樣は
17 良い御本 文部省推薦書
18 根芋のおひたし
19 殺菌力の強い梅干
20 野菜のカレー煮
21 鰯の卷き燒
22 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(237)/小栗虫太郎;坂本仁
02 讀書と近視/內田孝藏
03 科學 瓦斯彈と氣象 どういふ關係があるか
04 佐塚佐和子 けふより臺劇で公演
05 ルーズヴエルト文庫完成
06 夕涼話題(下) 人魂と火の玉/原田三夫
07 珊瑚樹 相對性原理 かう云へば判る
08 動物の交響樂團
09 心聲漢詩

國民政府監察院委員吳應培先生輓詩/簡荷生、遊南雜詩次幼岳韻/高氏春梅、遊南雜詩次幼岳韻 二/高氏春梅

10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 排日感情全然なし 駐日墨國公使のステートメント頭條新聞

【東京發同盟】最近米國は中南米諸國を對日經濟壓迫の一環として動員すべく策動しつつありメキシコ國の對日動向に關しても種種の臆測が流布されてゐるが駐日メキシコ公使ホセ・ルイス・アメスクア氏は本國政府の訓令により二十一日次の如きステートメントを發表しメキシコ國居住の外人は正當なる生活を營む限り各種の保證を享受すべきことを確言し更にメキシコ國は如何なる外國人に對しても資金凍結の企圖なきこと及び排日的感情の如きは全然存在せざることを闡明した

ステートメント最近日墨兩國の友好關係に付種種宣傳報道せらるる所あるに鑑み駐日メキシコ國公使舘は本國外務大臣エセキエル・パデイヤの意見に徵し茲にメキシコ國內居住の外國人は正當なる生活を營む限り各種の保證を享受するものなることを確言するものなり尚メキシコ國政府は如何なる外國人に對しても資金の凍結などを企圖せることなく在墨日本臣民が官憲又は政黨方面より迫害せられた如き事實全くなく且つメキシコ國內には何等排日的感情の存在せざることを斷言するものなり

02 圖上劃定を開始 兩小委員會のメンバー決定
03 重慶と中共代表者 莫斯科會談に參加 毛澤東、延安發表モスクワへ飛ぶ
04 小林前總督 近衛首相訪問
05 平沼國務相の容態
06 日本向け輸出は 許可を要す 香港政廳の布告
07 フ濠洲內相 新嘉坡訪問
08 圖像:緊張するシンガボール
09 吳淞敵前上陸四周年 遠藤大佐、棚橋少佐思ひ出を語る
10 委員會の二任務 矢野委員長の挨拶
11 油槽船(數隻)ウラジオへ 米國の北方對日壓迫の第一石 成行きを嚴重監視
12 航空用ガソリン 續續積出する ロスアンジエルスより
13 アメリカ機の 對ソ輸送 シベリヤ、中東經由
14 宜昌近郊で自爆 壯烈!北村、三並兩中尉等戰死
15 張發奎二ヶ師率ひて ビルマ領內に進駐
16 凍結令で自繩自縛 埃及棉、印棉の對日輸出杜絕で 農民の怨嗟愈よ募る
17 獨軍、赤軍追って ド河渡河せん
18 ドニエプル發電所の 堰堤決潰を命令 獨軍進擊阻止の為めに
19 レニングラード 死守の旨布告
20 米エ基地交涉正式に否定 在米エ國公使館
21 對ソ借款を供與 米商務長官が言明
22 米の對ソ援助 實質がない
23 任國府海軍部長青島着
24 成淵學校法人組織許可さる 昨日報告會開催
25 清鄉工作は進展 新四軍匪影を消す
26 二年以上に亘る 一大作戰を計畫 ル大統領、チヤーチル會談
27 今日の天氣
28 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 ガソリン消費規正の強化 代用燃料車使用の徹底化を圖れ社說

緊迫せる現下の國際情勢に對應し、政府では國防上重要物資の一つたるガソリンの消費規正に關し、更に一段と强化を圖るべく、殊に一般民間用ガソリンに對しては從來よりも徹底的に使用を制限することとなり、愈愈來る九月一日からバス、タクシーのガソリン使用を一切禁止し全國一齊に之を實施することとなつた、從つて今後木炭、薪コーライト、プロペン瓦斯、天然瓦斯等の代用燃料車以外は營業を許可されないばかりでなくタクシーの如きは所謂不要不急の利用を避けるため、流し營業、駐車場は廢止され、出產、急病、急用等で緊急を要するもののみが利用を認めることとなり、一方バスに對しては、鐵道との並行線は整理或は吸收され、遊覽、溫泉方面の營業も廢止又は運轉回數の徹底的減少を行ひ、全面的に我が交通上劃期的な輸送方法を斷行することになつてゐる、この足の一大異變に依つて蒙る一般國民の不便不利は申すまでもないが、併し戰時下に於けるガソリン一滴は血の一滴と譬へられるが如く、此際多少の不利不便はあつても、之を忍び、政府に協力すべきことである。

本島に於ても中央の方針に則り、近く右同樣ガソリンの消費規正を强化すべく目下總督府殖產局鑛務課で立案中であるが、何れにしても今後右實施に依つて蒙る貨客輸送力の減退、交通量の減少は免れ得ないであらう然らば此際本島として如何なる對策を講ずべきであらうか、之に就ては交通局を始め關係各官廳で夫夫應急策を考究しつつあると信ずるが、當面のガソリン割當減に對しては、例へば局營バス私營バスを全部代用燃料車に代替せしめる外、現行線路の整理統合乃至鐵道並行線の全廢又は運輸回數の徹底的減少をなすことに依つてガソリンの消費規正が期せられ、更に長距離急用を除く外は成るべく步行を獎勵することに依つて國民の體位向上を圖ることが適策だと信ずるが更に特に考慮を要することは、代用燃料車の奬勵につき一段と之が徹底化を圖るべきことである、事變以來ガソリンの消費規正の實施に伴ひ代用燃料は重要視され、本島に於ても各方面の熱心なる硏究と總督府當局の指導宜しきを得て大に發達の跡が窺はれるが尚一部を除く外は未だ十分に使用が勵行されてゐない憾みがある、之は勿論種種事情もあつたであらうが、併し國家非常時に際しては一時も放任を許されない情勢に在るので、此際公營バスは勿論のこと、私營バスも全部擧つて代用燃料に代替せしむべきである

幸に本島北部に於ては豐富なる天然瓦斯を產出し、代用燃料として優秀なるものとして認められ、總督府に於ても夙に之に着眼し、本年度豫算に百五十萬圓を計上して新竹から臺北への送管其他の費用の補助に充て、以て臺北を始め近郊で使用中の全車に天然瓦斯を供給するとの計畫を樹ててゐるので之が實現すれば、島都臺北を中心する燃料不足は大に緩和されるであらうが、之以外例へば中南部地方の如きも此際思切つて木炭瓦斯其他の代用燃料の使用を奬勵し、徹底的に勵行されたならば本島として全體的に大して苦痛を感ずることはないであらう、要するに當面の緊急問題としてはこの限られた燃料を以て最大の輸送力を發揮せしめることが當局として取るべき緊要な對策であると信ずる

02 “愛婦臺灣”號と命名 島內八千會員赤誠の献納機 昨日晴の命名式擧行
03 干拓事業地を視察 媽祖宮から日糖支社に向ふ 總督の南部視察第二日
04 州下長老を招致 皇民奉公運動に付懇談
05 近く各支部別に設置 婦人委員會並に桔梗俱樂部支部
06 “桔梗俱樂部” 若き女性に入會を要望
07 健兒の義氣高らか 臺灣少年團鍊成動員隊の結隊式 きのふ豪雨中に擧行
08 海洋少年團の短艇訓練
09 內臺壯年層の翼贊 臺灣皇民奉公壯年團(假稱)を組織 けふ晴の結團式擧行
10 廿三日に查閱式を擧行 宜蘭未入營補充兵の訓練
11 第一部婦人委員會 廿五日本部に招集
12 宜蘭市支會の事務機構整ふ
13 役職員の懇談會 奉公會新竹州支部で
14 新竹市奉公班世話役講習會
15 新竹市支會の區會長打合會
16 白衣勇士慰安會
17 ときのこゑ
18 第一、第二訓練所の開所式
19 宜蘭市から又も一名が志願
20 男女青年層の訓練 臺北州支部愈昨日から開始
21 女子訓練所 開所式を擧行
22 中園市營住宅 四十戶だけ今月末に完成 希望者は申込れたし
23 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 東亞建設の礎石 英靈無言の凱旋 官民多數の出迎裡に
02 聖紀記念臺東公園 一日も早く完成を期待
03 志望者三百名 彰化市の奉公青年隊
04 高砂族の頭目制(臺南) 死亡後には補充せず
05 臺東廳から更に三名志願
06 頭圍庄から更に一名志願
07 媽祖廟をお寺に改築 新港住民の教化に貢献
08 米穀の三割增產 大車輪の嘉義郡
09 山の人に魂の鍊成 高雄州啟發宣傳隊を組織
10 正條密植良績 曾文郡で六千餘甲
11 病身を押して 講演會に出場 天晴れ・鳳山の中山さん
12 常會運營講演會 きのふ高雄市公會堂で
13 新生廈門だより/一記者海外遊記

◇……廈門日本居留民會經營の日本國民學校(內地人)旭瀛國民學校(臺灣人)は今や兩校とも比較して毫も遜色なき程によくなった在留邦人は子弟の教育に不安なことはない之は全く旭瀛國民學校長兼日本國民學校長の庄司德太郎氏の十數年の努力に待つどころが多いことは云ふまでもない

◇……新生廈門になってから更に兩校に附屬幼稚園を設立した幼兒を持つ父兄に取って何より幸福なことであらう臺灣に居っても都會地でなくては幼稚園の設立がない筈だ海外の廈門に居てさへその設立を見たことを思ふ父兄達は誰人も感謝感激してゐる有樣です

◇……旭瀛國民學校は設立して以來早や三十有一年の歷史あり生徒數は一千餘名に上り從來の校舍のみでは狹溢を感ずる樣になったので昨年末から臺灣總督府の補助金十數萬圓を以て敷地の擴張と教室の增築をなすことになった教室增築工事も一段落を告げ近く上棟式を擧行する來る十月下旬で竣工の豫定である

◇……義務教育の施行は間近くなったその際入學兒童の激增は豫想に難くない然るに現在の旭瀛國民學校では來年度から三十二學級になるさうで最早これより以上の學級の增加が出來ない斯くて遲くても明後年からは第二旭瀛國民學校を設立せねばならない樣になるその筋の當局者は宜しくその用意があって然るべきである

◇……日本國民學校も新生廈門になって生徒數が激增の一途を辿った從來僅か數十名であったが現在では三百名位いに達する未だ假校舍位いだ校舍の新築は目前の急務だと民會議員が騷ぎ出してから種種の方法を講じて建築基金の造成に大童となって居る近く校舍建築の運びになるであらう

◇……日本國民學校の校長は兼任では困るとの非難の聲が高いその理由は三十學級の旭瀛國民學校長としても多忙を極める事は更に贅言するまでもないその上七、八學級の日本國民學校長を兼任させることは無理な願ひだ幾ら精力絕綸な方にしても同情されるであらう況や支那人の日本語教授の共榮學院長、民會の議員などの仕事も兼ねてやるにおいておやである

◇……日本國民學校の校長は從來は兼任でよかったしかしながら將來に於いては專任の校長がなくてはならない樣になった學校經營上より將又兒童の訓育上より見て當然な要求ではなからうかその筋の當局者に何分の御考慮を煩したいとは父兄間に於ける專らの願ひである

◇……先般委員を臺灣へ派遣その筋の當局者に廈門日本商業學校設立の件に就き陳情して來た代表曰く各當局者とも頗る理解ある方だ吾等の陳情に對して極力善處して吳れるだらうと報告し在留邦人の喜びは大したものです來年から廈門日本商業學校が設立されると思ってゐるからだ

◇……まだこの學校設立のため努力を惜まなかった許內氏曰く學校の設立は大丈夫だと折紙をつける假校舍にも番人を雇入れたその修繕のことも着着準備を進めてゐる現地の二十萬圓寄附も見當ついた何時でも着手してよいやうに待機の姿勢をとってゐる在留一萬餘名の邦人が鶴首してその消息を待ってゐる(八・一五)

14 青年訓練所を開設 奉公會花蓮港支部で
15 幹部鍊成會開催 三日花蓮港市で
16 產組職員實務競技會 廿八日高雄市公會堂で
17 彰化市議月例會
18 慰問音樂會 あす臺中陸軍病院で
19 モンペ姿も勇ましぐ 板橋家庭防空群の訓練
20 禊道場を併設 高雄市鳥松健勝地帶に
21 七月中國防献金(一) 馬公海軍經理部臺北海軍武官府取扱
22 煙草耕作許可交付式日程
23 各地の奉公講演
24 新竹商議員一行が來高
25 玉里郡教員特別講習會
26 屏東市防衛團 改組打合會
27 彰化市米統組合評議員會
28 臺中州新渡臺教員懇談會
29 高雄州甘蔗耕種改善懇談會
30 大溪角板山道路 擴張工事に着手
31 花蓮港港勢振興會月例會
32 林九氏を召喚
33 沙崙國民校 同窓會開催
34 人事・往來報社消息
35 地方便り
36 今日の映畫
37 廣告報社消息
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 價格統制令の改正に伴ひ 追加品目等を協議 けふ市內公會堂で
02 全島商工組合聯合會 卅一日高雄で連絡會議
03 小作料の適正化 各州廳とも着着實行
04 臺南州農產加工品に 配給統制實施
05 臺灣貨物自動車 第六回業研究會
06 臺灣枕木組合臨時總會開催
07 炭酸加里外卅點の 最高價格を決定
08 管理米の買上 三百九十七萬袋 十九日現在で
09 鐵道部人事異動
10 週間經濟展望
11 資金凍結令と 事業界の關係
12 自動車組合聯合會 創立下打合會開催
13 臺灣石炭配給組合 近く各州廳別に組織
14 竹纖維の 萬年繩を製造
15 理研電化工業 アルマイト工場を計畫
16 照明燈
17 ラジオ
18 商況 廿一日後場
19 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 獨ソ開戰けふ二月目 赤軍損害約五百萬 二ケ月間の獨軍の戰果DNB補足發表
02 レニングラードの 南方甘粁に進出
03 防守絕望
04 赤軍四個師は 袋の鼠 タリン方面
05 ベルソン港占領(南部) 獨軍の戰果夥し
06 二個月目現在の戰況
07 四要地占領 獨軍司令部發表
08 せつば詰つた結果 ソ聯のドニヱプル大グム決潰 島田滋氏は語る
09 ル大統領 簡單な教書を送る 英、米洋上會談に關し
10 特別放送百回記念 宣傳戰の武器 近代國家とラジオ(下) 荒木情報部副部長放送
11 圖像:獨ソ東部戰線
12 犧牲救國覺悟せよ イラン國王が演說
13 イランの形勢 一層惡化か
14 濠洲首相の倫敦行を支持 ヒユーズ海相
15 水滸傳(486)/黃得時;榎本真砂夫
16 モスクワ會談は 九月上旬
17 重慶代表の 候補者
18 議會翼贊體制 近く確立す
19 明日の天氣
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 代用セメント登場 科學日本に又も凱歌
02 國婦指導者に行的訓練 三日間、國經研修所で
03 廿二日受付の志願者
04 十八、十九歲青年の體檢 臺北州で愈よ一日から實施
05 愛國少女の献金
06 “愛婦臺灣號” けさ新竹市上空に飛來
07 本格的鍊成に入る 全島少年團代表動員隊の野營
08 國語家庭懇談會 州下各市郡の開催日割
09 各雜誌の發賣日 十二月號より勵行決定
10 圖像:長谷川總督の南部視察
11 若人・熱と汗の敢鬪 中部橫斷道路の開鑿に一大役割 兩訓練所の現地報告
12 熱海で祝賀提灯行列 戰勝に沸き立つ引揚獨女子一行
13 新竹市臨時市會
14 食用蛙は如何? 農林省、內需轉換を計畫
15 けふ防犯デー 南北兩署宣傳ビラ等配布
16 蓬萊丸出帆
17 大和丸入港
18 基隆市第二回武道爭霸戰 あす屬鍊武館で
19 中村吉藏氏に文博
20 長谷川時雨女史
21 商況 廿二日前場
22 新講習員募集 城南技藝指導員
23 瑞芳街の火事
24 解警報
25 今夜の放送
26 興南案內報社消息
27 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 海外短波長波 動亂の世界は描く
02 生活文化 殘暑育兒法十則 日光浴に細心の注意を
03 流行の百日咳 小さい子供ほど危險 傳染を豫防するに
04 國語學習 豆智識
05 勇敢な日本陸軍へ ドイツから映畫を贈る
06 荒鷲の機體で徽章 航空記念日に胸を飾る
07 佛印で展覽會 作品二百餘點
08 なんと十四歲 蒙古人の騎手
09 圖像:南京豆君の水浴び
10 コレハミゴトミコト 三サイデフジサンへノボル
11 ああむづかしい 早口ことば
12 圖像:臨戰下產報男女青年隊の集團生活
13 失敗のない離乳法(上) 生後四ケ月から準備 乳離れ瘦せをさせるな
14 眼を疲らせずに 能率をあげるには 燭光の直射は最も惡い
15 スフ腹帶の卷さ方
16 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(238)/小栗虫太郎;坂本仁
02 牧野信一の文學/山本健吉
03 シヨー翁の豫言
04 夏三景 青い雨/富安風生
05 珊瑚樹 要領のよい男 機敏さに呆返る
06 五十年前の卒業證書授與
07 心聲/黃可軒漢詩

星橋君邀飲聚英樓席上有作/竹修、次韵/雪滄、次韻/少白、讀激勵農士之辭呈神田員林郡守/嘉義 津山榮一、讀激勵農士之辭呈神田員林郡守/鐵骨生、游南雜詩次幼岳韻/高氏春梅

08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 劃期的の「臨戰動物」 自給自足を建前に頭條新聞

【東京發同盟】最近に於ける國際情勢に對應して確乎不動の自主的經濟體制を整備するため企畫院では昭和十六年度第二、四半期(七月より九月)以降の物資動員計畫の編成を急いでゐたが、去る十九日の企畫院參與會議に於いて最後的に決定を見たので二十二日の定例閣議に於いて鈴木企畫院總裁より內容に關し詳細に說明、これに對し各閣僚より質問及び意見の開陳を行ひ慎重審議の結果、正式に決定茲に「臨戰物動」とも云ふべき劃期的な第二、四半期以降の物動計畫の作定は完成し、直ちに實施されることとなつた、第二次世界大戰の勃發を契機として我が物動計畫を漸次大東亞共榮圈を枠として編成する方向に變換、特に十五年度第四、四半期以降に於いてこの傾向を强めて來たが、最近に於ける我が國際關係の緊迫化は第三國貿易の全面的停止狀態となり、大東亞共榮圈に於ける自給自足體制の確立は高度國防國家體制完成の絕對的要請となり、從つて今回決定された新物動計畫は百パーセントの自給自足を建前とする物動として正に劃期的のものである、この結果民需は固より官需に就ても相當徹底された節減が加へらるるに至つたが一方高度の重點主義に依り生產の能率化商品の規正合理化を强行すると共に休眠資源の回收を徹底させ最少の資材で最大效果を擧げるやう各般の臨戰諸施策を速かに實行し、これに依つて自主的生產力の飛躍的擴充を圖ることとなつた、今次の物動計畫の目標は

一、軍備の急速なる增强

二、鐵鋼、石炭を始めとする重要物資の自給

三、國民生活必需品の最低限度の確保

に重點を置いてゐることは從來と大差ないが更に物動計畫と海上輸送計畫との調和を圖ることに重點を置いたことは新しい特徵として注目される

02 物動計畫の四重點 鈴木企畫院總裁談
03 配給組織の臨戰態勢 經濟部長會議で協議
04 配船問題に付種種協議 遠洋船ブロツク
05 グ米特使比島で 本格的活動開始
06 陳濟棠重慶を脫出 香港で反蔣運動
07 重慶を繞る世界情勢 汪主席の意見を聞く
08 圖像:花縣西方地區遊擊匪掃蕩 炎天下に突擊掃蕩中の精銳岩佐部隊勇士
09 重慶周邊を痛爆(第廿七次)
10 巫山の輸送船を擊沈
11 けふ吳淞敵前上陸記念日 淒壯を極めた當時 上陸一番乘りの片山少將 穩やかな調子で語り出す
12 國威確保の決意 泰政府代辯者の放送
13 賀龍麾下約一千 突如叛旗飜へす 賀派の將兵を鑿殺示威
14 二勅任情報官の抱負
15 米國務省一般的輸出許□國發表
16 「翼贊議員同盟」 新交涉團體の名稱決定
17 米、極東航空路線を強化
18 政府の產金政策 不變更に決定
19 タイ現駐日公使 大使の職務管掌 泰も同日大使館昇格
20 本多駐華大使南京着
21 今日の天氣
22 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 產組の性格と機能の轉化 將來の進むベき方向社說

產業組合制度が大正二年本島に施行以來、非常に島民の歡迎する所となり、且つ當局の熱心な獎勵に依つて、急速にその數を增加し、全島の市街庄に殆んどその設立を見ない處がない狀況である。併しこれらの組合は殆んど地方の富豪有力者が中心となつて組織せられ、金融事業にのみ偏する傾向にあつた。その後組合法の改正に依り、農村に於ては殆んど四種兼營となつたが、その事業は依然として金融が主たる業務であり、內地の產組に比して他の事業は見るべき實績がない。而も真に組合の必要を感ずる中小農業者の加入は少く、共存共榮、協力一致の產組精神に徹した產組の運營とは稱しがたい點があつた。所謂個人主義と自由主義の地盤に於ける組合として、農村の協同主義を揭げながら著しく自由主義的性格を有するものであり、必ずしも農業者の全體を包含する全體組合ではない。且つその目的は組合員各自の利益を增進せんとする利益團體であつて國家の機關ではない。

然るに私益經濟を公益經濟に轉換せしめ、營利企業を職能企業に轉化せしめんとする新體制の下に於て高度國防國家の完成に必要な綜合的計畫經濟に協力させる為には、業者の一部だけの自由加入では如何ともすることは出來ない。當然全業者が加入しなければならぬ。且つ從來の如き組合員各自の利益增進のみの機關であつてはならない。必然的に公益目的の團體であり、職能奉仕の組合でなければならない。卽ち自由主義的性格と利益增進の機能から全體主義的性格と公益的奉仕職能へ轉化し國家の公共的機關として重大使命を帶びるやうになつた試みに最近に於ける農村產組の運營動向を見るに、販賣部門は米管の實施以來籾の集荷は殆んど產組に一元化され、其事業分量は躍進的增大を來した。購買部門に於ては從來組合員の必要とする農業生產資材のみを共同購入して居たが、今や農家の日常必需品までも一括產組を通じて配給を行つてゐる實狀である。而して信用部門に於ては籾の供出制の勵行による販賣代金の貯金振替等の方法に依り、貯蓄の奬勵と多額の國債消化の割當に非常な貢献をなしてゐる。

以上販賣、購買、信用の三部門所謂農村に於ける流通部面の協同は飛躍的發展を來したが、獨り利用部門卽ち生產部面の協同化施設は本島に於ては未だ殆んど見るべき實績がない。殊に生產資材並に勞力の不足な現下に於て、零細農業經營の合理化、或は協同化が强く叫ばれてゐる折柄、機械、農具、畜力の共同設置、共同託兒所、共同炊事等利用部門のやるべき事業が多い。更に進んで農村の保健施設たる醫療機關の經營、保健婦の設置等も積極的に施設すべきであらう。かく各般に亘る物資の配給、貯蓄の獎勵、多額の國債消化、籾の集荷等農村に於ける產組の公共的任務は增大し、進んで利用部門の擴充が要望されてゐるが、之が使命の完遂には個個の組合經營は相當窮屈化とならざるを得ないので、內地では政府の助成問題が起つてゐるが、本島に於ても同じ事が言へると思ふ。だから本島為政當局に於てもこの際何かの對策を樹立する必要があるであらう。

02 無言の通信戰士讚へる 軍用鳩初の論功行賞 甲功章に輝く十九羽
03 一面、白一色の天幕村 潑剌たり興亞の健兒八百 昨日山猪湖で設營開始
04 基隆挺身隊 後援會と共に立案成る
05 奉公會基隆市支會參與會
06 伐木作業を視察 總督一行阿里山へ けふ下山臺中へ向ふ
07 熱と意氣に燃える 奉公壯年團誕生 きのふ晴れの結成式を擧ぐ
08 行刑課の保護係 愈よ課に昇格 統制ある具體的活動へ
09 平沼國務相經過良好
10 國語家庭の懇談會
11 新竹州市長郡守會議
12 新竹市區擴張の感謝挨拶
13 腐敗墮落を突かれて 重慶政權大狼狙 陳嘉庚の投じた一石波紋を描
14 十錢、五錢新アルミ貨 近く出ます
15 利用者が減る 移轉した赤十字病院
16 ときのこゑ
17 基金造成に防諜映畫上映
18 三日前に全村完納 基隆郡萬里庄
19 代燃化促進計畫 石油の徹底的消費規正
20 恤兵献金三つ
21 原田氏献金
22 臺北市米穀統制組合
23 葬費を節約献金
24 音樂堂演奏曲目
25 人事・消息
26 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 奉公會臺中支會 きのふ役員會開催
02 皇民鍊成會(高雄) 廿七日より壽山館で
03 常會指導員 速成講習會
04 高雄州の忠靈塔 近く顯楊委員會設置
05 花蓮港廳臨時協議會
06 奉公會龍潭分會時局懇談會開催
07 保甲婦女團を結成
08 朴子魁挺身隊 設立打合會を開く
09 高雄市第一回區長常會
10 桃園郡各部落で 顧次に農談會を開催
11 賣れるわるわ 花蓮港市の豆債券
12 パイン生產業者(臺中) 組合設立を要望さる
13 盛り澤山の事項 臺南市常會で決定
14 各地の奉公講演
15 奉公會桃園分會役員會を開く
16 屏東市報國挺身隊 穗積君一番乘入隊志願
17 更に十四名志願 臺南兵事部宛に申出
18 慰問袋六九〇箇 愛赴嘉義分會が發送
19 “臺灣軍の歌”を舞踊に けふ高雄市公會堂で發表會
20 農務協會支會 廿六日高雄市で發會式
21 花蓮港に咲く人情美談
22 勇士慰問庭球大會
23 甘藷の增產獎勵 曾文郡が積極的に乘出す
24 南州青果出荷部會 創立總會を開催
25 麻豆產組農倉 廿七日落成式
26 養兔を大獎勵 彰化市の計畫內容
27 一滴千金の雨 廿日より龍潭で大降
28 花蓮港婦人診療所 來月一日から診療開始
29 地方便り
30 物資の輸送困難 ピルマ支那國境で
31 國講講師講習會 昨日より五日間竹東で
32 嘉義の卵配給 關係者集合して懇談
33 石井殖產局長 桃園郡下を視察
34 潮州郡の事務監查
35 日赤の巡回診療 龜山庄で擧行
36 今日の映畫
37 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 去年十二月末現在 島內全信組業績向上 貯金一億八千餘萬圓 貸付一億四千餘萬圓
02 臺銀券新紀錄へ 二億千百卅萬元に上る
03 自動車組合聯合會理事會理事長 白勢黎吉氏最も有力視
04 本年一期屑米 配給方針決定
05 臺灣青果同組聯合會月例會
06 華南銀行總會 顏、金子兩監查役重任
07 生保統制會を設立 弱體保險會社の整理統合へ
08 臺北近郊バス業者懇談會
09 價格統制令改正に伴ふ 對策協議開かる
10 海運中組基隆事務所 臺北支部に昇格
11 臺灣に於ける(一) 蓖麻蠶の將來性
12 七分搗米の移出 米穀局で着着實行
13 臺灣石炭會社 各課長略決定 楢橋氏庶務課長に內定
14 船舶が充實せば 海南島航路に進出 松本南日本汽船專務談
15 照明燈
16 商況 廿二日後場
17 ラジオ
18 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 英イ關係一觸即發 イラン軍十二萬國境に待機
02 イラン政府の回答 英外務省當局で檢討
03 駐米イラン公使 ハル國務長官を訪問
04 一層親善に努力 セメ泰新大使語る
05 緬甸の從價稅は不當 米專門家の談
06 マニラ灣の夜間航行禁止
07 北太平洋ソ聯諸島 米國に讓渡せよ アラスカ代表語る
08 圖像:海鷲の猛爆に炎上する次霸兵工廠
09 日、佛印、泰離間の デマ宣傳に狂奔 英米必死
10 ハ駐米英大使 空陸英某飛行場着
11 米の軍事使節團 近く重慶に向け出發
12 二個月の作戰經過 獨軍司令部の發表
13 オチヤコフ陷落 黑海ソ聯の要港
14 二ケ月間の戰果 獨軍司令部發表
15 三萬五千噸級の 主力艦以下鹵獲 獨軍、ニコラエフの戰果
16 その他の戰果(獨軍)
17 レニングラード 完全に破壞せよ 獨司令部の命令理由
18 フインランド軍の戰果
19 獨ソ兩軍依然激戰
20 獨軍占領下の領事を引揚げ メキシコ政府
21 上野市誕生
22 海運行政機構の強化 管船局を四部制に
23 マルタ島爆擊(伊機)
24 明日の天氣
25 水滸傳(487)/黃得時;榎本真砂夫
26 米の新銳潛水艦進水
27 ソ聯より米に 十億弗の發註 內一割は近く發送
28 メ海軍工廠に大砲製造工場 フ少將の發表
29 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 島民大眾に大反響 奉公會の地方巡回講演下旬に終了 近く實情報告懇談會開催
02 奉公會本部參與解囑委囑
03 臺北州下の講演二十七日に終了
04 電氣木炭バス使用 現在のままで運轉を繼續 市バス當局の對策
05 美術道場建設 忠愛美術院誕生
06 けふの志願者
07 新竹官選州議 けふ四氏發令
08 基隆在住傷痍軍人の懇談會
09 映畫業者協議會
10 少年團合同野營第二日 可愛い陣地構築 夢も圓らかな一夜明けて けふは合同訓練
11 營火を圍んて 指導者常會開催
12 浦鹽は每晚燈管 U・P通信員ハ氏が語る 硝煙下のモスクワ
13 “航空教育に活から” 豫期以上の好成績を收め 中等學校滑空訓練終る
14 能高郡橫斷記10 銃後奉公の金鵄 微笑まし勤勞青年の健鬪
15 基隆國語家庭座談會
16 高千穗丸あす入港
17 “臺灣一家”を放送 あす午後八時五十分から
18 夜間北京語講習會 商工學校で開かる
19 成功り名遂げて 谷本高校校長勇退
20 婦人服飾雜誌 十六に制限
21 業務用冰も消費規正 近く配給率を決定
22 ビール黨に朗報 切符制十月以下も延長
23 今夜の放送
24 商況 廿三日前場
25 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 生活文化 夏瘦せのもとは 香の物でお茶漬さらさら 生水は一杯以內
02 亂暴に扱へぬ べークライト製の冷藏庫 庫內の清掃も望れずに
03 轉地の效果 四週間ゐないと期待出來ぬ 避署地より本當の田舍へ
04 麻糸代用に 丈夫なからむしの莖 昔は織物にも織つた
05 失敗のない離乳法(下) 食事回數も五回から三回へ おじやにかき玉汁など
06 鰯のぬた
07 精神薄弱の一人娘 先づ醫學的診斷を/田中寬一
08 國語學習 問題のビルマとは こんな國です
09 落下傘の開き方の順序
10 敗け戰の蔣介石軍 戰死者三百三十萬
11 ソレツツカツパダ アゲテミルトコヒデシタ
12 豆知識
13 蠅取粉と 繩取紙の作り方
14 蛋白質と加熱
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(239)/小栗虫太郎;坂本仁
02 蘭陽の山河(十)/吳阿泉
03 東京市內國民校 皇國映畫無料映寫
04 汪主席訪日記錄映畫 汪主席に贈呈
05 心聲/黃可軒漢詩

謁林幼春先生墓/吳蘅秋、初秋訪陽鳳社兄/南投 陳劍痕、步劍痕社弟見贈韻/賴陽鳳、疊韻/賴陽鳳、游南什詠與春梅同作/莊幼岳、訪陽鳳詞友賦似/醉蓮、步醉蓮吟友見贈韻/陽鳳

06 夏三景 月見草/富安風生
07 珊瑚樹 批評の難しさ 北原氏の時評
08 國防袖珍ラジオ
09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 海鷲、又重慶大空爆 主要軍事據點を爆碎頭條新聞

【○○基地二十三日發同盟】中支艦隊報道部發表 本日海軍航空部隊は昨日に引續き重慶及びその周邊の重要軍事據點を爆擊せり

【○○基地二十三日發同盟】海軍航空部隊の精銳は二十三日折柄の惡天候を衝いて又も大擧して第二十八次重慶攻擊を敢行した卽ち野中、尾崎各部隊長の指揮する編隊群は密雲罩むる四川省境を一氣に翔破午後三時十五分重慶上空に突入先づ磁器口附近に蝟集する敵兵工廠其の他軍需工場に的確なる直擊彈を見舞ひこれを爆碎續いて西郊、小龍坎附近の新設工場地帶を襲つてこれを粉碎一彈は彈藥庫に命中黑煙天に沖する大爆發を生ぜしめこれより先濱田部隊長の指揮する一隊は重慶下流の要衝涪州(重慶東方九十五粁)忠州(重慶東方百五十粁)を夫夫急襲敵軍事施設を爆碎或ひは炎上せしめた一方森部隊長の指揮する一隊は岷江右岸の嘉定(重慶西方三百粁)を初空襲し製鹽工場其の他の軍事施設に必中の巨彈を浴びせた更に中西部隊長の率ひる一隊は合川(重慶北方六十五粁)を襲つて各軍事施設を痛爆多大の戰果を收めて各隊夫夫全機無事歸還した

02 陸鷲、奉節を空襲!
03 ソ聯側の不滿募る 對ソ援助掛聲ばかり
04 滿國參議後任 小平氏を起用
05 メンヂス濠洲首相 辭意を發表
06 “極東の事態は危險” ル米大統領議會領袖に私的報告送る
07 議會に甚だ不親切 洋上會談に關するル大統領教書
08 農業增產報國推進隊訓練 引續き第二回目實施
09 圖像:西貢駐屯鐵牛部隊はりきる
10 チリー鑛物類を 獨占的に購入 米、我國の買付を妨害
11 翼贊議員同盟の 創立準備 世話人十九氏決る
12 石炭、重要鑛物の增產 翼贊會、促進班の報告を再檢討 政府上申案を決定
13 空爆保險法案 來議會に提出せん
14 食糧の綜合配給 農林省、懇談會を催す
15 ソ聯抑留の獨人三十一名 滿國側に引渡さる
16 東北興業副總裁 桑原氏就任決定
17 生糸價格の据置 蠶糸統制會社當局に要望
18 森林組合の 基本方針 農林省通牒發す
19 水產對策官民懇談會開かる
20 イラン駐剳土國大使逝去
21 “獨人の國外追放” 英の對イラン要求
22 イラン在住の 獨伊英ソ人數
23 會社部參與決定發令
24 郵船、高雄に出張所を開設 人事異動を發表
25 今日の天氣
26 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 米穀增產の諸問題社說

本年內地の米作は六、七月甚だ低溫であつたが八月に入つて漸く全國的に高溫となつたので今後順調に經過せば平年作以上に達する事が出來るだらう。それでも政府の增產目標より減收する事丈は明かであるから、戰時食糧確保上依然佛印及泰國の外米を輸入せねばならず輸送上及バーター制等の諸困難が伴ふので、勢ひ朝鮮米及臺灣米の增收に期待するところ頗る切なるものがある。殊に臨戰體制下の國內食糧生產は準軍需品より殆ど軍需品と同格の重要性を有する事となつたから本年二期米以後の臺灣米に對して一層增產の急務なるを認められ其の重要性が到底砂糖と同列に置く事が出來ない筈である。されば如何に臺灣米を增產すべきかに關して今其の根本課題を若干取上げて所見を述べたいと思ふ。

第一に米作適地の水田を出來る丈米作化する事である。勿論嘉南大圳區域內の三年輪作と、督府の許可した各州の水田甘蔗作の面積を除外せねばならないが、蔗作はなるべく單期田か又は米作に餘り適せざる水田に限定する必要があらう。若し蔗作の立場から見れば兩期作の上等水田に對する植付は甲當收量の增加を圖り得るのであるから多少の不滿はあらうが、此の際米作第一主義を率直に認識して之を我慢するより外はない。從つて臺中州下に行はれてゐる三年輪栽式農業は斷然中止すべき事を提唱せざるを得ない。現在水田甘蔗作に對しては州から各郡に面積の割當を為し郡では郡下の水田を指定して蔗作せしめてゐるが稍もすれば兩期作の上等水田、具體的に言へば員林郡下の如き米作最適地でさへ蔗作を指定する事となるから、之が如何に米作の適地を無視してゐるかが解るのである。それ故州當局としては今後郡單位の割當制度を廢めて州全體に見て先づ米作適地を確保し、然る上に於て蔗作適地を考慮すべきではないかと思はれる。

次に現在の米作は農民として採算上果して有利なりや否やかはなかなか一槪に言へないが昨年來各地に於て地主に對して耕地の返却を為す者少なくない事は若干の惡德小作人の外は蔗作の忌避又は肥料の獲得難等の原因もあらう。先づ言ひ得る事は米作の採算が漸次惡化しつつある事と米價が他物價に比べて割安である事である。內地では特に此の傾向が甚だしかつたので今般政府は買上米に對して一石一圓の引上げと五圓の奬勵金を交付しながら、巨大な國費を費やして消費米の價格を一石四十圓に据置したといふ二重米價を實施した譯である。さうなると蓬萊米の買上價格とは一石上記六圓に加ふるに三圓五十錢の格下及管理米利益約三圓二、三十錢卽ち合計十二圓七、八十錢も內地米より安い。勿論格下は若干認めない譯には行かないが臺灣米買上價格に對して或る程度の引上げと奬勵金の交付等の方法を考慮すべきであり又考慮しなければならない時期に到達したのである。

尚此の際一言すべきは米管のイデオロギーに對する百八十度の轉換である。周知の如く米管計畫當時は米作偏重の矯正を意圖したのであるが、現在では寧ろ米作增產中心主義を以て本島の農業政策の核心たらしめねばならなくなつた。從つて米管に依る利益主義を此の際一擲すべきであり、其の利益を擧げて米作の奬勵金に還元すべきである。だが現在の米穀局の如き臺灣米の管理は絕對必要である。假令米管を實施しなくても現階段に於ける米穀の國家管理は必ずや內地と同じ道を踏むに違ひないからである。要するに米穀局としては計畫當初の利益主義から清算して戰時食糧の增產確保及配給の圓滑化を其の主要事務としなければならない。だからと言つて他の農作物との均衡を全く無視していい譯ではない新たな事情の下に新たな均衡を圖る事は政策としての伸縮性を合理的に引直す所以であると信ずる。蓋し島內の農產物價格政策は米價を中心に考へるべきであつて甘蔗價格及黃麻等の價格を中心に考へるべきではない。最後に米穀增產の技術方面としての堆肥奬勵、正條密植等に就ては目下當局で懸命になつて指導しつつあるから、其の必要性は今更繰返す必要はないが、少なくとも米穀は今や純軍需品と異ならざる重要性を有する事を再認識して從來の政策に再檢討を加へられん事を强調せざるを得ない。

02 志願者三千名突破 全島時局講演が反響を呼び 今後更に一段の拍車
03 天沖く神木に感嘆 震へる阿里山から汗かく嘉義へ 總督一行臺中着
04 主なる官民招待 昨夜臺中州知事官邸で
05 宜蘭市勞務協力會支部 きのふ公會堂で發會式擧行
06 奉公會各州支部 參與と委員の依囑
07 新竹市皇民奉公女子訓練 廿五日に開所式
08 溫泉の厚生利用 國民の保健向上化の地に再編成
09 崇高な任務を自覺 學徒醫療隊の綜合報告
10 來る奉公日 常會開催は任意 新たな決意を生活上の實踐へ
11 平沼國務相□容態
12 第三部隊勇士の 防毒演習を見學 少年團の合同野營
13 宇宙線・人體に有害 航空醫學上貴重な結論
14 新竹州青果同業組合評議員會
15 基隆署、郡警察課が連霸 基隆市第二回武道爭霸戰
16 映畫界の臨戰體制 業者側・答申案を提出
17 ときのこゑ
18 稻江公民洋裁講習所
19 高千穗丸無電
20 士林文化展 昨日から開幕
21 青少年運動強化 實施計畫案成る
22 アトラクシヨンの調查實施
23 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 第三種訓練實施 皇民奉公會台南州支部 二市三郡に於いて
02 奉公會大屯郡支會 第一回總會を開催
03 奉公會屏東支會初の參與會
04 竹東から更に四名志願
05 高雄に工業學校 航空工學科も設置
06 蔗作推進計畫(臺南) 來月上旬實施の豫定
07 鳳林郡から更に三名志願
08 板橋家庭防空群 一週間に亘り猛訓練
09 中間農村青年千名 增產推進隊として配置
10 臺中州經濟統制課の部會
11 市民は流汗淋漓 酷熱に喘ぐ高雄市
12 奉公運動を展開 淡水分會の活躍振
13 各地の奉公講演
14 南山防岸壁復舊工事竣工
15 納稅成績良好(彰化) 各方面に記念品贈呈
16 二十二日に完納 仁德庄の大甲部落
17 新化郡各街庄 定期事務監查
18 熱帶の珍果(高雄) 冷凍して內地へ送る
19 南投消防組員訓練
20 萬全の隊側(高雄) 局營バス引揚後の市バス
21 彰化市米統組合評議員會
22 新巷保甲婦女團 盛大な結成式擧行
23 武德會臺南支部の親睦劍道試合
24 百圓を國防献金
25 自轉車泥棒捕はる
26 地方便り
27 腸チフス猖獗 高雄市民、注射を受けよ
28 花蓮港の豆債券割當高
29 女青幹部講習會終了式
30 映畫で甘蔗增產の獎勵
31 人事・往來
32 今日の映畫
33 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 臺灣アルミニウム 家庭器物配給要綱規定 別に配給統制機關を指定
02 家庭必需品會社增資 アルミニウム品統制の為
03 臺灣に於ける(二) 蓖麻蠶の將來性
04 ガソリン消費規正 府鑛務課で立案中 官廳用は半減の見込
05 臺中甘蔗競作會 褒賞授與式
06 產業組合會館に 南邦自動車事務所を買收
07 照明燈
08 臺北組合銀行 七月末預金增加 金融基調は緩慢
09 增產に拍車する 米價の引上發表(上) 物審總會で大綱決定
10 改良種甘藷栽培 新營郡で極力獎勵
11 經濟手帳
12 ラジオ
13 商況 廿三日前場
14 廣告
第08頁
日刊第1版
序號 標題
01 冀中四萬の共軍に 剿滅の鉄槌を下す頭條新聞

【○○二十四日發同盟】皇軍の屢次に亘る肅清討伐戰に依り幾度か覆滅されながら今尚冀中の山野に執拗なる蠢動を續ける赤色晉察冀邊區軍總司令聶榮臻麾下第一分區軍楊成武、第二分區軍郭天明第三分區軍黃永勝、第四分區軍陳正湘冀中軍區呂正操、冀察熟挺身軍蕭克並に國民枝隊軍總數約四萬を徹底的に剿滅すべく我が精銳航空諸部隊の協力下に十四日未明を期し一齊に行動を開始炎熱を冐し冀西冀中の平野並に北部太行山系地帶に大剿滅戰を展開しつつある冀中、中部京漢線定縣、新樂附近及び德石線東鹿、辛集鎭附近より行動を開始した、新美、津田、怡土、大澤、佐藤、福地、稻垣、濱田、櫻井、河村の精銳部隊は十五日未明より滹陀河以北沙河以南の地を中心として冀中軍區呂正操麾下一萬の共產軍主力に對し南北より包圍網を布き到る所で敵を擊破各種共產施設を覆滅し冀中第一期作戰を終了して目下戰果擴大中、山西省境五臺、耿家莊方面と同蒲線代縣、原平鎭附近より十四日拂曉行動を開始した高橋、印南、齋藤、岡村、長野、古池安井、根岸の諸部隊は石太線井陘湯泉、壽湯附近より北進せる吉田(四)菊田、片山、柿、吉田(明)伊藤の各部隊と相呼應、晉察冀邊區聶榮臻麾下第二分區郭天明を隨所に擊破集積せる軍需資材を押收又は燒却敵の抗戰力に重大な影響を與へた陸鷲濱野部隊は十五、六、七、八の四日間冀中軍區剿滅中の皇軍精銳部隊に協力呂正操の本據大收要(正定東方約六十四粁)を急襲必中彈を浴せてこれを爆碎炎上せしめた外正定東方に於いて約一千の敵を發見これに銃爆擊を敢行殲滅的打擊を與へた

02 北支軍報道部長談 拔本的覆滅を圖る 共軍本據地區に進擊
03 隨所に敵を捕捉殲滅
04 湖南、廣西要地を猛襲
05 陸鷲巴東、歸州を爆擊
06 如雲陽(四川東部)を空襲
07 圖像:泰佛印國境劃定委員會
08 共軍首腦は續續逃亡
09 人絹製品の價格引下げ 米物價長官命令
10 世界情勢の動き
11 強靱な包圍網を形成
12 翼贊議員同盟 九月二日に創立總會
13 オデツサ、同盟軍に 完全に包圍さる
14 芬蘭軍ヴ市を包圍
15 激戰を續く ソ聯情報局發表
16 イランは嚴正中立 ラヂオで立場を闡明
17 眾議院南米視察團動靜
18 伊船十六隻を處分 ア國府決定
19 ケント公・ハイド パーク着
20 テキサス洋行 上海を引揚げ
21 獨勞力不足に西國が供給
22 野村大使、ハル長官會談
23 華北防共委員會 きのふ盛大な成立式
24 本多駐華大使 汪主席と會見
25 駐土イ國大使 トルコと協議
26 ル大統領が九月一日に 全米國民にラヂオ放送
27 米武器貸與豫算追加 五十億弗に達せん
28 日伊領事館の閉鎖 墨政府考慮せず
29 今日の天氣
30 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 人力の大自然征服 新港、崙背の開拓は力強い 臺中臺南兩州視察を終へて 長谷川總督歸北
02 青年に期待 臺中・田中兩奉公青年隊を 長谷川總督激勵
03 燐寸工場から 商工獎勵館へ 帽子編を興味深く視察
04 山上で拂曉攻防戰 兵隊さんと共に東西兩軍に分れて 七百の豆部隊元氣一杯の訓練
05 無醫村の國民校に 衛生室設けよ 學徒隊の診療報告
06 “戰爭の話して……” 兵隊さんを迎へた山猪湖 テント村大喜びの一夜
07 移民功勞者を引見 總督、猿渡氏を激勵
08 我に備へあり 女子職業戰士
09 「防空必勝虎の卷」(上) 難波中佐、空襲の實相を說く
10 總督、軍司令官 けふ天幕村を巡視 張切る豆部隊道普請
11 圖像:軍用鳩に初の論功行賞
12 谷口憲兵少佐着任
13 耐雷家屋出現?
14 脚光浴びて 野生苧麻登場 麻代用の作業衣に
15 基隆市國語家庭懇談會
16 高千穗丸入港
17 小生夢坊氏 今夜放送
18 勞務協力會 羅東支部誕生
19 奉公會宜蘭市 支會座談會
20 長友大尉が寄附
21 野球交驩試合
22 ユダヤ人根性綺談
23 大和丸出帆
24 スキー開催地 奧日光に決定
25 二日前に完納
26 海外小咄
27 富士丸無電
28 人事・消息報社消息
29 興南案內報社消息
30 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 地氣壓の關係で 南部に待望の慈雨
02 高雄で黃金の雨
03 奉公會嘉義市支會 廿六日に役職員會
04 員林郡更に三名志願
05 嘉南大圳組合 廿六日通常總會
06 西螺農民を招集 甘蔗栽培を慫慂
07 高雄乙巡採用試驗合格發表
08 八里庄真先に 戶稅完納
09 高雄新舞踊發表會 雅やかな妙計に 觀眾一同魅了さる
10 彰化洋服商組合定期總會
11 竹東人的資源の確保に 產婆設置を計畫
12 休業の土壟間業者 藳工品製造に轉向
13 合同バイン南投工場 原料採收係不正問題 會社に任せ、取調中止
14 奉公班常會開き方講習會
15 公館庄分會時局講演會
16 草屯街分會長會開かる
17 石井殖產局長 北斗の產業を視察
18 屏東實費診療所 來る三十一日店開き
19 屏東防衛團刷新 區單位に編成替へ
20 彰化で蔬菜種苗を無償配付
21 北斗甘蔗競作會 あす褒賞授與式
22 地方便り
23 花蓮港廳陸上競技大會 新記錄殘して終了
24 新化鄉軍援護會 近く結成式擧行
25 彰化市議月例會
26 彰化同志信用組合
27 新化郡水飴組合 臨時總會を開く
28 臺中音樂の夕
29 稻優良品種出現 臺中六五號より優る
30 花蓮港廳青年團市郡對抗 陸上競技終幕 一等は花蓮郡
31 彰化郡の銃劍術試合會
32 今日の映畫
33 廣告報社消息
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 日英米蘭經濟戰全面化(下) 我反撥策逐次實施
02 臺灣に於ける(完) 蓖麻蚕の將來性
03 ラジオ
04 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 英米の對日態度 チ英首相が闡明
02 結局二點に要約さる 倫敦消息筋の見解
03 英米の對日壓迫は 全く危險なゲーム
04 英政府特使 土國首相と會談
05 英最新型潛水艦擊沈さる
06 圖像:佛印進駐軍最高指揮官飯田中將は二十一日我が西貢駐屯各部隊を視察した
07 ソ聯の陣地に殺到(獨軍發表)
08 アメリカとソ聯邦
09 米が率先對日交涉
10 對ソ對英戰況(獨軍司令部發表)
11 アフガニスタン國王 獨立堅持を闡明す
12 ド河畔の大發電所爆破か
13 各方面死鬪續く ソ聯情報局發表
14 ソ聯情報局發表
15 フインランド軍進擊
16 英商船多數を擊沈
17 明日の天氣
18 辭令
19 水滸傳(488)/黃得時;榎本真砂夫
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 喜びに躍る豆部隊 總督と軍司令官を迎へて 張り切るテント村
02 活かせ尊き體驗 長谷川總督が激勵
03 圖像:總督と軍司令官合同野營を視察
04 可愛い演技 訓練の壓卷に拍手喝采
05 皇太子殿下 廿八日沼津より還啟
06 よい子供になれ! 本間軍司令が激勵
07 航空日本の夕 十日から大大的に開催
08 營火圍んで常會 歌だ・劇だ・お話で大はしやぎ
09 けふの志願者
10 立派な志願兵に 新竹市奉公挺身隊 第二回訓練開始
11 基隆支會委員會
12 支會幹部の鍊成 南寮青年道場で開く
13 支部職員初の全體會議
14 童心に還る嬉しさ 白衣勇士を浴場で慰問
15 重點主義の スフ生產斷行
16 經過良好
17 特別放送
18 北投不動の瀧でみそぎ鍊成會
19 人事・消息
20 今夜の放送
21 商況 廿五日前場
22 奉公委員に紅三點 新竹州支部十四名依囑
23 桔梗俱樂部の第三種訓練 あすから北二女で開始
24 鄉軍彰化分會 武術大會開催
25 日本倉庫業會理事會を開催 統制規定案を可決
26 濠洲にナチス毒ガス部隊
27 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 生活文化 自分中心な 幼兒のものの考へ方 豐かな經驗を與へること
02 夏と衣服の色彩 黑地は白の一倍半も暑い
03 職場案內 熔接作業(熔接工)
04 激增した食物中毒 古い食物は惜しまず捨てよ
05 泣き蟲や駄駄ツ子 甘やかしても叱つてもだめ 健康な生活で矯正を
06 寢冷えの怖い赤ちやん
07 國語學習 元氣に步かう!
08 今週の出來ごと 八月廿四日―卅日
09 泰國人で最初の 柔道初段
10 愛國心を集める 文部省が乘りだす
11 週間コドモ新聞
12 ものしり博士
13 圖像:鍛へよ翼贊の夏
14 物を煮るとき
15 紙上病院
16 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(240)/小栗虫太郎;坂本仁
02 夏三景(下) 鰕/富安風生
03 醫師の將來はどうなる
04 モーロアが次に出す本
05 心聲/黃可軒漢詩

哭張純甫先生/歐劍窓、夏日寄懷灌園內弟/呂蘊白、隱居述懷/呂蘊白、隱居述懷 二/呂蘊白

06 科學 燒夷彈の材料 燐と燒夷カード
07 珊瑚樹 珍問と奇答 世界一物識り屋
08 自動車乘入れ映畫館
09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 清鄉工作の大成果 日華緊密協力の下に 畑總司令官視察談頭條新聞

【南京二十五日發同盟】畑支那派遣軍總司令官は去る十八、十九の兩日親しく蘇州常熟、太倉、崑山地區に於ける清鄉工作の實況を視察し二十日歸寧したが國府の試金石とも云ふべき清鄉工作は日華の緊密なる協力下に堅實に所期の成果を收めつつある旨二十五日左の如き視察談を發表した

畑總司令官談話

局部和平より全面和平への道は先づ局地的に理想的な和平地區を完成し逐次これを發展擴大して廣きに及ぼすにある、而して和平地區の建設とは治安を回復し政府の政治力を結成せしめ獨自の保安能力を有せしむる□□ある、汪主席を委員長と□□□南三角地帶の清鄉工作は今□□本軍協力の下に中國側の軍政、統民各般に亘る綜合的全機能を擧げて居る、然も國府側は本工作こそは國民政府の將來を卜する試金石たるのみならず其の和平建國理念の具體化を立證するものとの信念の下に努力され工作は着着

進捗しつつある、私は最近清鄉地區の一部を視察して深く感じた事は本工作に從事する日華軍官民各機關がよく其の趣旨を理解し極めて緊密に協力の實を擧げ堅實に成果を收めつつある事で、目の邊りに日華の提携に依る新中國の建設に精進し特に皇軍と國民政府軍とが真に一體となり力を合せつつある真劍な姿に接し欣快に堪へないと共に將來の成功に對し更に確信の度を深めたのである、又茲に見遁してならぬ一事はこの和平地區建設のために致した努力と試鍊とに依つて中國側軍憲は勿論政治、經濟、

文化各方面の業務に携つた人人が和平實現に對する確固たる信念と力量を把握見現するに至るべき事であつてこの力が軈て加速度的に清鄉地區の擴大を招來すべく斯くして全面和平獲得の希望は燃えるであらう一方日本軍は清鄉地區の完成に伴ひ逐次國民政府治下の治安維持に關する責任を中國側軍憲に讓つてこれが後楯となり餘し得た兵力はこれを撤去集結して專ら戰略上の要求に基き直接重慶に對し其の威力を發揮せしめなければならぬ、清鄉工作の有する意義は支那事變の處理殊に國民政府の育成强化上真に重大である(寫真は畑總司令官)

02 陸鷲、渭南を猛爆擊
03 湘潭を急襲
04 冀西共產軍を包圍 心臟部目蒐けて突進
05 英ソ軍イラン進入 近東の形勢遂に破局
06 閑院宮春仁王殿下 陸軍大佐に御進級
07 水豐發電ダム處女送電
08 翼贊議員同盟 三百五、六十名に達せん
09 圖像:積亂雲を縫つで一路重慶へ向ふ海鷲の大編隊
10 軍需手形引受制度 短期資金を長期資金に振向く 大藏省、けふから實施
11 一石二鳥の測 金融界、協力を表明
12 債務引受命令發動
13 敵匪の退路遮斷(冀西より) 包圍圈內の敵を粉碎
14 米、泰國政府に對し 急降下爆擊機を賣却
15 配電統制令 けふ閣議で決定
16 怨嗟の的、資產凍結 蘭印の華僑、損害莫大
17 石炭業會 統制會組織を準備
18 獨軍の作戰進捗 援ソは戰局に無影響
19 進駐理由 イギリス側說明
20 英が最後通牒
21 イランの回答
22 タイの內閣改造 臨時閣議で協議
23 土、モ條約に準據 ソ聯港灣全部占領された場合
24 日本原價計算協會を設立
25 貯蓄報國債券 賣出
26 今日の天氣
27 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 米國の對日包圍陣と威嚇 斷乎一蹴せよ社說

米國の對ソ援助物資輸送路問題に關聯して北太平洋諸島嶼の戰略的重要性が果然注目されるに至つた折柄、アラスカ代表はソ聯は北太平洋の戰略的諸島嶼を米國に讓渡せよと語つたことは恐らく米國の意思を最も端的に表示した言ではないかと思ふ英米兩國が對ソ援助のために軍需品供給を決定したものの、適當な輸送路を開拓しない限り、それは結局單なる聲援に終るであらうから、英米ソともにこの輸送路につき苦慮しつつあることは周知の通りである。對ソ輸送路中最も順當な徑路は米國よりは北太洋、浦潮を經由するルートであり英國よりの熱帶產物資はイラン經由陸路輸送が考へられる。それ故に、英國はソ聯と共同してイランに對し威嚇壓迫を加へつつあるのは石油問題の外に上述の輸送路を獲得せんがために外ならぬ。而して米國より輸送路を確保するために、北太平洋諸島嶼の米國利用及び武裝化が考へられるばかりでなく、援ソの代償として早晚實現されるものとみるのが妥當ではあるまいか、。

米國の對ソ援助はソ聯をして飽くまで、獨逸と戰はしめ、獨ソ戰爭を長期化せしめんとするにある事は明らかである。從つて米國の援ソは今後とも相當活潑化するであらうことは想像に難くない。殊にソ聯の旗色が惡ければ惡い程、もつと積極化されるであらうとみるべきである。しかも米國の對ソ援助强化は米國にとつては上述の目的の外に、對日牽制をも意味することを見逃してはならぬ。今後米國は恐らく南方に於ける我が動向と睨み合せつつ、英國との緊密なる連絡の下に、ソ聯或は重慶政權を媒介として、北方に於ても彈力性ある對日牽制を試みるであらうことは推測に難くないのである。旣に浦潮に向け米國よりガソリンを輸送したことは、卽ち北方より展開される米國の對日壓迫の第一石として注目に値するものがあらう。今後米國はこの援ソルートを確保すると稱して、又對ソ援助强化の代償として、ソ聯領內に軍事基地を獲得するであらうし、米國はそれを我國の東亞新秩序建設妨害の具として利用するであらうことを覺悟せねばならぬのである。

米國は我國に對する包圍陣形を完成するため、從來ともソ聯に對し種種工作をなしたことは周知の事實であるが、獨ソ開戰に依り援ソ政策が決定されてより、愈愈その企圖が實現されんとしつつあるのだ。現在、米國の主唱に依るABCD諸國の連衡に依る南方よりの對日包圍陣に加へて、北方ソ聯との連繫が成つたならば、米國企圖の對日包圍陣が完成される譯である。米國はこれを背景として英國と共同して對日威嚇をなしてることは、英國首相の放送に依り明らかである。しかし太平洋を中心とする我國に對する經濟的並に軍事的包圍陣形が形成せられつつあるのに對して、我國は勿論無為の傍觀を續けることは出來ない。聖戰第五年目の今日、我國は米英の威嚇に依つて東亞新秩序の建設を撤回することは斷じて出來ない。米英が如何なる手を打つて來ようと、我國は勿論微動だもしないことは云ふまでもないし、若し米英が飽くまで我國の進路を阻まふとするならば、我國は萬難を排してその障碍を突破するのみであるといのことを國民は覺悟せねばならふぬである。

02 海の勇士の華 賜杯の光榮に輝く 故成瀨正雄一等兵曹
03 新竹市女子訓練所 昨日晴の開所式擧行
04 臺灣特產物製造工業組合創立總會
05 婦人第一部委員會 生活改善に真摯な意見 一纏めにして答申案作成に決定
06 女子體力章檢定 明年度より正式實施
07 支會幹部の鍊成會 「行」と「魂」の修鍊に重點を置き 近く全島一齊に開催
08 本間軍司令官に感謝電 志願兵制實施に付上海臺灣公會から
09 富士丸入港
10 白い星が真畫に見える
11 俳優陣等一行來臺 “海の豪族”愈近く撮影を開始
12 親英派重臣暗殺企圖事件 きのふ判決言渡さる
13 ときのこゑ
14 基隆局交換孃に非難の聲
15 人事・消息
16 “樂しかつ幾日” 少年團の合同野營愈けふでお別れ
17 圖像:全島少年團鍊成動員畫報
18 大金所持のチンビラを檢擧
19 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 二萬甲を悠悠灌溉 濁水溪上流に水源を取つて 一大埤圳を造築
02 集集奉公青年隊 廿三日雄雄しく誕生
03 彰化市米穀統制組合通常總代會
04 特志看護婦志願 天晴れ・美濃庄の劉姉妹
05 共同耕作地を提供
06 臺中州甘蔗競作會
07 報國推進對花蓮港隊の献金
08 廣告用語新體制(臺南) 外來語、軍用語御法度
09 中壢青年挺身隊 結成式を擧行
10 躍進花蓮港の整備 港灣振興會で討究
11 滿州記者團一行來高
12 土庫保甲婦女團 盛大に結成式擧行
13 馬飼養管理品評會 並褒賞授與式
14 各地の奉公講演 本間軍司令官が講話 大盛況の恒春郡
15 農地に科學のメス 高雄州で土地調查賄
16 全島に魁けて 苗栗郡で少年乘馬競技會
17 臺中州第五區州議補選
18 海老澤臺中州高等課長 臺中署□初□視
19 鳳林郡平林製油工場落成式
20 桃園モンペ隊 炊出訓練
21 一滴千金の慈雨 鳳山地方枯苗蘇る
22 黃金の慈雨に 岡山郡民大喜び
23 埔里街挺身隊 近く結成式擧行
24 新化郡油肥工業會社重役會
25 新化保甲婦女團 華華しく結成さる
26 新港の漁獲豐富 一網で三千餘斤
27 米穀增產講演會 新港庄で開く
28 桃園第三種女子訓練所 盛大な開所式を擧行
29 岡山挺身隊支部 結成式を擧行
30 薪炭の暴利
31 改築中の劍潭寺 九月一日上棟式
32 今日の映畫
33 完納街道を驀進 賴母しい臺南州下の納稅
34 高雄州下も完納
35 潮州女子挺身隊 救急手當等を訓練
36 能高木材會社悶着 埔里側重役が郡に陳情
37 人事・往來
38 地方便り
39 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 二期米作柄良好 暴風なくば豐作 石井局長一行の視察報告
02 本島貿易懇談會 凍結令對策に付打合
03 貨物輸送制限に 運送品引受狀態を調查
04 東臺兩廳下の 青果物配給方法
05 商況 廿五日前場
06 括南食品統制會社を設立
07 蓖麻と愛國運動(一)/殖產局農務課
08 新清酒發賣で 當局談話發表
09 自動車運送事業組聯 創立委員會審議事項
10 臺北州青果組合總會 引續き勤續役職員表彰
11 鎌田一郎氏 ホテルで講演
12 經濟手帳
13 照明燈
14 ラジオ
15 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 獨、勃國に大軍集結 南方への戰機濃厚化の模樣 近東情勢の發展注目
02 獨外務當局談 英ソ軍イラン進擊 別段驚くに當らぬ
03 獨人の活動が 大脅威 英進駐理由發表
04 近東に非常な影響 英リ進擊 武富元士大使談
05 ソ聯側の覺書 モ外相、イ國公使に手交
06 英ソ南北から進擊 英艦、ペルシヤ灣に配置
07 警告なしに進擊 進駐數時間後に通告
08 圖像:英ソ軍、イランに進入
09 交通不便な半開國(中) ビルマの近情と苦悶
10 英軍の一部は イラク駐屯軍
11 ソ軍、アルダビールと タブリツツに進擊中
12 土國軍事專門家の觀測
13 ハル長官言避く 太平洋懸案和平觸決に關し
14 イラン軍抵抗
15 ソ機、ダブリツツを空襲
16 五勅令案決定 けふ閣議に附議
17 泰國、外內兩相を任命
18 辭令
19 水滸傳(489)/黃得時;榎本真砂夫
20 埃及、佛印關係の 斷絕を要求 英がエジプト政府に
21 明日の天氣
22 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 奉公會中央本部第一回奉公委員會 廿九、卅日兩日府正廳で開催
02 奉公會臺北州支部懇談會 各事項に就き慎重協議
03 武勳の白衣勇士 熱誠な出迎裡に歸還
04 島都に着く
05 白衣の勇士 內地へ歸還
06 “尊い體驗を忘れるな” けふ解除式に文教局長が訓話 全島少年團鍊成終る
07 酒井海軍武官けさ南下 要務打合の為
08 井上兵務部長 兵務部長會議出席の為けふ上京
09 臺灣軍關係者の進級
10 けふの志願者
11 新竹市に完納の凱歌
12 指導者と團員が一體化 太田現地司令の感想談
13 鍊成の成果 段塚臺北部隊長語る
14 教はつたことを實行したい 德永團員語る
15 「防空必勝虎の卷」(中) 難波中佐、空襲の實相を說く
16 成績は極めて良好 新竹州下の講演を終へ植村大佐感想談
17 司法保護事業の法制化實施陳情 代表五名か總督、長官歷訪
18 “廈門の復興振り 豫想以上に進展” 來臺した江藤聯絡部經濟部長談
19 重慶財政部の泣事 破壞區域修繕費の支出で
20 大量金塊の密輸出企圖 犯行直前一味十七名檢擧さる
21 生石炭の使用を嚴重取締る 基隆て一日から
22 督府人事異動 學務課長は梅谷氏
23 臺北州下卓球選手權大會 九月七日北一女で
24 國民翼贊の聲 日本放送協會で募集
25 全島男女中等校水泳大會 東門プールで
26 基隆勞務協會支部 あす結成式
27 人事・消息
28 今夜の放送
29 商況 廿六日前場
30 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 生活刷新と 臺北驛の送迎 皇民奉公臺北支部生活部長杜聰明氏談
02 生活文化 真夏はお肌が荒れの 油性クリイムをたつぷり
03 圖像:婦人運轉手
04 海外短波長波 動亂の世界は描く
05 寒極酷暑にも耐へられる ニンニクの藥效
06 國語學習 童話 叱られた兄さん(一)/原勝
07 防諜訓、七章を頒布 恐ろしいスパイの活躍 互に言葉を慎みませう
08 カアイイスズメノコ ハラガへルトチユウチユウ
09 よい本のお知らせ植物園での研究
10 質の惡化した石炭 よく乾燥して使ふこと 點火には焰の多いものがよい
11 大和芋の磯卷揚
12 兵兒帶の長持ち法
13 紙上病院
14 經濟相談
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(241)/小栗虫太郎;坂本仁
02 「北京の子供」 特異家創作集その一/逸見廣
03 圖像:不動明王立像
04 汗と汗腺の話 趣味の通俗科學講話
05 科學 燒夷彈の材料 燐と燒夷カード
06 珊瑚樹 サクラ鸚鵡 大眾作家呆返る
07 “海外ニース” 四十八號で終止符
08 入場料のストツプ對策
09 心聲/黃可軒漢詩

小立/鶴亭、次鶴亭老兄小立原韻/灌園、敬和鶴亭先生小立瑤韻/春懷、敬和鶴亭先生小立瑤韻/雲鵬、病中遣興/楊松茂、病中遣興 二/楊松茂、病中遣興 三/楊松茂、病中遣興 四/楊松茂、枕邊閒詠/楊松茂、枕邊閒詠 二/楊松茂

10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 事變死歿者の行賞 產業戰士、白衣天使も受賞頭條新聞

【東京發同盟】

畏きあたりでは第卅九回支那事變死歿者論功行賞の御沙汰あらせられ、廿七日午前零時內閣賞勳局並に陸軍省より發表された今回は□軍關係としては第廿九回目に當り恩賞に浴したものは昭和十二年八月一日より昨年四月廿九日までの期間に亘り戰死十四名、病死二千四百九十二名の總數二千五百六名で、病死者は大陸各地に活躍中不幸病魔に侵され內地歸還となつたのち死歿した者と內地のみの事變勤務者とでその大部分は軍屬である右總數の內譯は將校四名、准士官、下士官、兵六十五名、軍屬二千四百三十七名でうち金鵄勳章授賜の榮に輝くもの三名である、主なる者の□名左の如し

尚今回の行賞では內地に於いて軍關係工場に勤務し增產の為め挺身して遂に斃れた第一線の將兵にも劣らぬ幾多の產業戰士及び內地勤務の白衣の天使もはじめて行賞の光榮に浴してゐる

△病死者

小綬賜金小西康熈(東京市)

旭四同陸軍囑託內務省技師

藏重長男(山口)

瑞六同技師

渡邊英雄(岡山)

賜金技師

町田德治(埼玉)

同航少尉

川原田智之(三重)

同技師

大井泰介(石川)

瑞六同技師

安藤太三郎(名古屋)

旭五同砲中尉

野末準(靜岡)

旭六同技師

三好道丸(新潟)

單光同技師

澤井金次郎(高松市)

旭五同技師

小野宰平(福島)

單光同技師

石井政次郎(東京市)

賜金航准尉

峰壽(長崎)

同航少佐

高木慎之助(東京市)

同航少佐

桑野龍一(熊本市)

をはじめ五十四名に對しては特に拔群の武勳を嘉せられて殊勳甲の御沙汰あらせられた△殊勳甲

功四小綬殊甲大尉

永鳴雄吾栃木

功五單光同准尉

千野庄治長野

功四旭四同大尉

伊藤智次郎川形

同旭五同中尉

豐島傳男茨城

功五單光同少尉

根本軍雄同

同同同准尉

園部豐三同

同同同少尉

長谷川長三郎同

同同同曹長

室町盛成同

功六旭七同軍曹

秋葉幸四郎同

同同同同池田茂同

同同同同

櫻井正同

同同同同

青木孝太郎同

同旭八同上兵

宮本長雄同

同同同伍長

仁平俊同

同旭七同上兵

齊藤與三郎同

功四小綬同少佐

齋藤海藏東京

同旭四同大尉

真木真瀓岡山

功五單光殊甲准尉

齋藤至孝栃木

功六旭八殊甲軍曹

豐島常一郎同

同旭七同曹長

日高真作同

同同同軍曹

板橋幸男同

同同同伍長

黑尾芳美同

同旭八同上兵

久保田福男同

功四旭五同大尉

森田誠埼玉

同旭六同中尉

鈴木一彥群馬

功五殊甲少尉

長谷川金一同

同旭七同元軍曹

石田巖同

同單光同准尉

高橋光重同

功六旭七殊甲軍曹

大澤福次郎同

同同同同

中里常吉同

同同同同

根來勳同

同同同同

戶塚賢一郎同

同同同同

加藤高次同

同旭八同伍長

岩田正次同

同旭七同上兵

山守政輝同

功三中綬殊甲中佐

加島起己茨城

功四旭五同大尉

鈴木堅二靜岡

同小綬同同

坂田太八郎富山

同旭六同中尉

篠原英太郎長野

功五單光同准尉

星野文同

同同同同

田中美文同

同同同少尉

倉田明治同

同同同准尉

野本文雄同

功六旭七同軍曹

窪田袈竣太郎同

同同同同

小笠原杢衛同

同同同伍長

荒井武則同

同旭八同同

小口正男同

同旭七同軍曹

山本元雄同

同同同上兵

藤澤圭一同

同旭八同同

田中萬造同

同旭七同同

寺島成義同

功四旭四同大尉

北村將臣高知

功六旭七同軍曹

大川一美東京

功六旭七殊甲軍曹

齋藤亢埼玉

△一般殊勳者

(佐官以上)

功四中綬中佐

杉本泰雄山口

功五小綬少佐

水野清福井

功四中綬中佐

酒井勝利廣島

同同大佐

鬼武五一山口

同同中佐

長谷川信哉福島

同小綬少佐

關正朔靜岡

功五旭六少佐

峰守秀太郎鹿兒島

功四小綬中佐

石田政吉東京

同同中佐

小林利一郎新潟

功四少佐

岡本政信鳥取

功五同少佐

山岡重孝高知

同同少佐

栗田逞治埼玉

同同少佐

光延克郎東京

功四中綬中佐

須藤勇吉千葉

同小綬中佐

山田敏郎佐賀

功五同少佐

橋田貞司栃木

功四少佐

鹽原庫三群馬

同大佐

小野口忱栃木

功五小綬少佐

田村毅福島

功四中綬中佐

池田增雄鹿兒島

同少佐

岩間行雄三重

同中佐

可西清二富山

同小綬少佐

外池真七郎茨城

同中綬大佐

石原章三大分

同中佐

田尻利光熊本

同中綬同

富澤國松群馬

同少佐

山森友吉石川

同小綬中佐

田鎖直志岩手

同少佐

海野精長野

功五小綬同

今井保正東京

同同同

的埜中郎兵庫

功四旭三大佐

兒玉久藏宮城

功五小綬少佐

瀨古第一大阪

同旭四同

木下實男長野

功四小綬少佐

荒田健一郎福岡

功五同同

內山日出丸靜岡

功四旭四中佐

酒匂純夫鹿兒島

同中綬同

松浦龍一廣島

功五旭四少佐

梶山健佐賀

功四同

野村哲長野

02 臺灣關係者
03 第五回生存者行賞 陸軍關係殊勳甲五四名
04 敵匪に最後の鐵槌 大行峻險に砲聲殷殷
05 共軍六百を擊滅
06 空陸の精銳協力 共軍を完封壓縮
07 陸鷲寶雞を爆擊
08 第三戰區敵軍が蠢動 我軍斷乎痛擊
09 立煌、宣城を急襲
10 第三戰區の敵を擊碎
11 國民防空に就て一 防空なくして國防なし/百瀨少佐
12 弱小侵略の好標本 飽くなき英ソ自ら暴露
13 土國は中立 トルコ外相、英ソ兩大使に確言
14 米、二ケ月內に參戰 ジ議員、ル大統領の意圖暴露
15 國際情勢 豐田外相閣議に詳細に說明報告
16 ソ聯、ノヴゴロドを放棄
17 英空軍將兵多數 シンガポールに到着
18 不法な進擊 イラン側が指摘
19 イラン戰況諸情報
20 英機イランの首都を爆擊
21 英軍の進擊狀況 イラン當局發表
22 四鄰戰經濟勅令 一兩日中に公布
23 物資動員計畫懇談會
24 今日の天氣
25 廣告報社消息
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 臨戰體勢と島民の認識社說

獨ソ戰の展開は逐次激化を極めて居りそれに對し英米兩國が露骨なる反樞軸の行動を起しつつあり更に東亞方面に對しては英米蔣蘭が對日壓迫陣形を强化しつつある事は一億國民として重視すべき動向である、今や英米兩國は世界新秩序建設の重大性を認識せず、依然として盲目的自由主義と金權に依り世界操作を斷念せず飽く迄も樞軸國の進出を阻害せんとの魂膽を以て對處する限り世界動亂は長期化するものと豫想すべきである。我が國としては東亞共榮圈を建設する為めには如何なる威嚇や壓迫があつても斷乎としてそれを排除し東亞の盟主としての使命を果す為に勇往邁進せねばならない秋である。幾世紀の久しきに亘り英米蘭三國に依り搾取された東亞同胞の為めにも我が國としては毅然として立つべき時が來たのである

英米兩巨頭は大西洋上で會見し、共同宣言を發表したがその底意は言ふ迄もなく多年保持して來た尨大なる領土慾を滿足し世界をしてその經濟力に依つて支配せんとする限り、世界永遠の平和を招來する可能性がないのであり、樞軸國としてはかかる頑迷なる英米兩國に對し、徹底的に制裁を加へない限り兩國の覺醒を待つ事は至難である。我が國としては東亞共榮圈を確立する為めに支那事變の解決に全力を傾注して居り、英、米兩國の邪推するが如く南方に對しては少しも領土的野心を有して居らない。かかる光明正大なる我が國の國策に對し英、米が曲解する限り東亞共榮圈の建設に對し妨害を續くものと覺悟すべきである。從つて我が國としては何時なりとも英、米兩國を相手として戰ひ拔く決意と認識を持たねばならない。軍事上の施策に對しては我が忠勇なる將士が控へてる限り微動だに感ずる必要がないが、銃後國民としては尚一層堅い決心と覺悟を持つて臨戰的體勢を一刻も早く整ふべきである

南方國策の心臟部にある本島としては六百萬島民が國際情勢の推移を充分に認識し國家的要望に應へて何時でも國家の為めに立つ事の出來る心構へと覺悟を持たねばならない。その為めには日常生活の上に臨戰的態度を取り總ゆる困苦缺乏に耐へて行くと共に無駄を排除し、國家的資材を愛護すると共に食糧增產に將又重要軍需資材の生產に全精力を傾注して行くべきである、個人生活に於いては身體を强健にし消費を節約して國策に貢献する用意を為さねばならない、敵性デマを粉碎し、高度國防國家の建設の為めには身を挺しても國家の為めであれば水火も敢へて辭しない心意氣を示すべきである。時局は刻刻として險惡化して來て居るが全國民が一億一心となつて國難を突破し、次代國民への飛躍の素地を創造するの理想と氣魄とを持つ限り如何なる巨敵を相手としても何等恐れる必要がない。六百萬島民も險惡化しつつある四圍の情勢に對處し、國民自負のもとに全島民が官民を問はず真に一體となつて國策達成に邁進するのであれば充分に國民的義務を果す事が出來るのである。

02 偲ぶ保定の包圍戰 土肥原大將の感激談
03 光榮に輝く 軍需工場增產の戰士
04 本社募集譽れの臺灣志願兵の歌 見よ!脈脈の至誠 謳へ・この榮譽この感激 當選歌發表報社消息
05 審查員の感想談報社消息
06 婦人保甲團起つ 家庭の主婦に呼びかけて 初の聯合講演開催
07 臺灣志願兵の歌當選歌報社消息
08 高專中等學校長の大異動
09 適才適所主義で 梁井文教局長語る
10 戰死者遺族を總督代理弔問
11 光榮の有功章傳達 軍用機献納資金募集の 愛婦功勞者五百餘名の感激
12 佳曲“乙女サヨン” 謳ふ佐塚佐和子孃の熱唱に 總督、軍司令官恍惚
13 產業奉公運動へ けふ支部經濟部長會議召集
14 一生懸命に 石井二師校長談
15 “男子教育け初めて” 清水花中校長語る
16 桔梗俱樂部 第三種訓練開始 きのふ開所式擧行
17 厚生委員會設置 生活の臨戰體制確立に 奉公會中央本部乘出す
18 ときのこゑ
19 高砂丸無電
20 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 宗教報國に邁進 花蓮港で報國會結成
02 高雄青年挺身隊 九月一日から湊校で訓練
03 奉公會幹部の講習會を開催
04 奉公會嘉義支部役員會
05 斗六土地改良事務所 事務機構整備
06 高雄州下の空訓延期
07 行と魂の訓練 高雄州から五十名
08 臺中州甘蔗競作表彰式
09 全部原案可決 嘉南大圳組合總會
10 彰化御入域記念日祭
11 高砂族の債券報國
12 參與會を開催 奉公會花蓮港廳支部で
13 出征勇士家族慰安の映畫會
14 鹽水街一青年志願兵願を提出
15 曾文で豐年祈願 引續き產業懇談會
16 曾文郡から 更に三名志願
17 合同組織發起人會 嘉義のバス合同關係者
18 花蓮港廳臨時協議會
19 各地の奉公講演會
20 高雄州下雜穀商代表が陳情
21 家なき子に光明 高雄市に感化院
22 屏東郡米統組合總代會
23 軍援彰化市會 出征家族慰問
24 圖像:吳淞敵前上陸記念日
25 臨戰生活を鍊成 新營郡の緊張振り
26 彰化水利圳頭祭
27 彰化郡鄉軍分會の銃劍術會
28 加路蘭蕃社でロケ “海の豪族” 撮影準備進む
29 鍬の戰士を鍊成 東石農事講習終る
30 纖維製品の第三回配給
31 人妻、娘の家出二則
32 東臺石油噴出坑 含有量多く有望視さる
33 郵便局從業員 事務講習會
34 地方便り
35 今日の映畫
36 來月一日禁酒日 屏東市が宣傳に大童
37 石炭バスを運行 海山自動車會社で
38 曾文第二期作水稻增收競作會
39 勞務協力會海山郡支部 廿五日發會式を擧行
40 臺東廳甘藷增收競作會
41 霧峰庄稅金 早期完納
42 南投消防組講習修了式
43 南投郡警官の非常召集
44 殆んど百%勵行 曾文郡の正條密植
45 麻豆街諸稅 廿四日に完納
46 員林郡諸稅金 納期前に完納
47 人事・往來報社消息
48 消息
49 曾文郡木炭配給機構運用打合會
50 一滴千金の雨 北斗郡下に襲來
51 訃文:吳江氏粉
52 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 交通用ガソリン消費規正 對策、ほぼ決定 バス、一、二、三級に區分
02 製糖用の石灰石 島內自己策で邁進
03 臺北商工會議所けふ役員會
04 家庭必需品會社 第一回總會を開催
05 米納入督勵に 高江理事官南下
06 東京海事駐在員更迭
07 商況 廿六日前場
08 私鐵ガソリンカー 對策注目さる
09 蓖麻と愛國運動(二)/殖產局農務課
10 嘉南大圳通常組合會席上(上) 管理者の說明演述
11 交通擴充答申案の作成を急ぐ
12 米と食糧問題 映畫大會開催
13 臺北州飴工業組合けふ創立總會
14 彰化郡甘蔗增收競作會
15 照明燈
16 ラジオ
17 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 蘭印の對日政策 英米と同一基調 經濟相言明
02 米と共同步調取る 新西蘭首相が言明
03 米國內各派の論評 英首相の日米國調整演說
04 十五年度の 租稅收入實績
05 農村の現狀を說明 篤農家代表、首農相等を訪問
06 米ソ兩國に抗議! 帝國政府援ソ物資の輸送路に付
07 弱體保險整理着着進捗
08 石油工業自主性を確保 具體的大綱を決定
09 浦潮向け軍需輸送 今は何も云へぬ ハル長官表明を避く
10 米、軍事使節團を 重慶に派遣せん ル大統領と會見の胡大使談
11 米大統領も 派遣を言明
12 丁抹の滿州國承認 正式に公文通牒來る
13 國民防空に就て二 防空なくして國防なし/百瀨少佐
14 建川駐ソ大使 モ外相と要談
15 圖像:清鄉工作地區視察の畑總司令官
16 イラン南西の油田地帶を占領 英軍當局の發表
17 獨イラン間に 諒解成立說
18 水滸傳(490)/黃得時;榎本真砂夫
19 濠洲政局の危機 もはや不可避
20 明日の天氣
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 全國の婦人を一丸に 大日本婦人會結成 準備會で定款要綱等決定
02 全市を三十區に 基隆市支會の奉公運動 近く訓練を開始
03 けふの志願者
04 花蓮港市代表總督に陳情
05 汗の結晶を献金 島都人力車夫が三百餘圓
06 鈴木高等課長 基隆を初巡視
07 文藝座談會 臺北臺中で開く
08 裏參道開鑿協議
09 馬鈴薯を大量生產
10 青果小賣組合を 新竹の業者組織
11 “遠慮ない聲を” 今度は反對に業者側に聽く 通信經濟懇談會開催
12 花の都は造り花 歌に託して農村女子に說く 宮良孃の指導信念
13 圖像:我に備へあり
14 島都の內臺青壯年愈愈新團體を結成
15 「防空必勝虎の卷」(下) 難波中佐、空襲の實相を說く
16 一路!產業報國へ 奉公會地方州廳支部經濟部長會議で 強力な實施要綱決る
17 待て、惡書惡譯 槍玉にモンパツサン選集
18 中崙區會献金
19 至誠一貫、挺身奉公 下川高校校長語る
20 花中創立の親 崛校長勇退
21 南進青年の養成へ 大森高雄校長談
22 秋の美術展 九月一日から開催
23 中等選拔野球 出場六校決定
24 市營住宅の使用申込殺到 近く抽籤を行ふ
25 內地人の寄留 從來より屆書が一通多くなる
26 商況 廿七日前場
27 道路開鑿の椿事 六名壓死一名輕傷
28 人事・消息
29 今夜の放送
30 興南案內報社消息
31 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 生活文化 疲勞を恢復する お茶の效用 酒の解毒作用もおる
02 これから多い果物 葡萄、梨などの效果 糖分の補給に食ベませう
03 流汗が多過ぎると ひきつけの原因になる 鹽分を補ひませう
04 茄子の胡麻酢かけ
05 冷凍魚の解凍法 ご純じですか
06 新味豐かな代用食 笹餅や榮養餅はいかが
07 經濟相談
08 水母に刺された時
09 國語學習 童話 叱られた兄さん(二)/原勝
10 白衣の勇士を海に招いて
11 颱風のおかげて 稻の害虫が全滅
12 キリデアナヲアケル イタイゾウクンノチユウシヤ
13 脂つこさを感じない料理
14 みづみづしい色彩の交響樂 カラジウムの插し方
15 飛魚のカレー煮
16 らつきよう和へ
17 殘り御飯の洗濯糊
18 紙上病院
19 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(242)/小栗虫太郎;坂本仁
02 蘭陽の山河(下)/吳阿泉
03 文學の苦悶 特に批評について(上)/寺岡峰夫
04 圖像:西貢にも真の平和
05 螢光放電燈の話(上) 趣味の通俗科學講話
06 珊瑚樹 入質自動銃事件 探偵實話二則
07 豆科學智識
08 心聲/黃可軒漢詩

蒙應社諸友歡燕次韻奉酬 次懶雲原韻/灌園、次笑儂原韻/灌園、次笑儂原韻 二/灌園、次雪峯原韻/灌園、次雪峯原韻 二/灌園、次懶雲詞友韻/鶴亭、次笑儂詞友韻/鶴亭、次笑儂詞友韻 二/鶴亭

09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 國境劃定技術的問題 佛印側と初の協議 けふはタイ側委員と會見頭條新聞

【サイゴン二十七日發同盟】國境劃定委員會日本側專門委員花由海軍中佐高木陸軍少佐及び梅本技師は二十七日午前九時からサイゴン市廳內委員會本部に於いて佛印側專門委員と會合、國境劃定技術的問題に就いて初の協議を行つたが廿八日はタイ側專門委員と同樣會見の豫定である

02 親日的布告を發す カンボヂヤ國王が
03 首相參內
04 安南無名戰士の墓に拜禮 佛印方面艦隊指揮官上陸
05 東亞局企畫部長 桑島氏就任受諾
06 米海軍委員會の新造船計畫
07 英驅逐艦パ號 擊沈さる
08 軍事使節の使命(重慶派遣) ル大統領が補足說明
09 大小の敵部隊潰滅 第三戰區に亘り
10 我が寂滅戰戰況
11 北樓山の包圍戰進捗
12 陸鷲、赤都延安急襲
13 圖像:赤色晉察冀作戰展開
14 國民防空に就て三 各種燒夷彈と消火法/百瀨少佐
15 七、七禁令を大改正 奢侈品等の製造制限を強化
16 狙ひは對日牽制 實質的價值は疑問
17 ルガ市の攻防激烈
18 英最新主力艦一隻艤裝中
19 半轉業積極的普及を圖る 翼贊會、生產協力運動を展開
20 翼贊議員同盟 議員三百六十名 既に招請狀發送 來月二日、發起人總會
21 イランは屈服せん 全面抵抗に入らずに
22 政務官復活を考慮 政府と議員同盟の連絡提携
23 ソ軍ダブリズ其他を占領
24 英軍イラン國 三要衝を占領
25 イラン問題 土國近く聲明
26 今日の天氣
27 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 奉公委員會の臨時召集社說

皇民奉公會中央本部では、二十九、三十の兩日に亘つて、臨時奉公委員會を召集することになつた。皇民奉公運動發足以來最初の奉公委員會として注目されるが、時局緊迫の折柄、いよいよ以て國難克服、大東亞共榮圈建設の重大任務を完遂すべきの秋、全島民を擧げて和衷協力一糸亂れざる渾一體となつて、臣道實踐皇民奉公運動の强力な實踐を推進すべく、奉公委員會を召集された事は洵に機宜を得たることと云はねばならない。旣に重點主義に依る第一次選定として、男女青年の訓練、生產擴充の產業奉公運動、臺灣一家の銃後生活體制の確立等、三大實踐目標が示されて居り、いづれも着着と實踐に移しつつあるのであるが、今回の奉公委員會に於ては、特に生產擴充、經濟統制に對する協力及生活體制の刷新に關する具體的實際的意見を諮問することになつて居り、之に依つて得た答申に基き、島民を擧げて一路逞ましき實踐を推進することとなつたのである

改めて申すまでもなく、奉公委員の任務は、島民の先頭に立つて挺身實踐率先垂範以て皇民奉公運動の輔導に當り、且つ奉公委員會を組織して運動實踐の具體的事項に關し諮問に應ずるものであるが、同時に其の一面に於ては地方の實狀や民の聲を正しく反映させるところの所謂下情上通をも有するものであらねばならない。此のことは皇民奉公運動規約に別段の規定があるわけではないが、皇民奉公會が長谷川總督の訓示にもある如く、この組織を通じて統治の意圖は誤りなく下達されて島民に透徹し、島民の意慾は澁滯することなく上通されて國の施策の基礎を形作るべきものであるとすれば、島民は一人として國策の嚮ふ所を知らざるものなく知つて之を行はざる者なきを期する上意下達の一面と、島民の公正なる意慾は一として行政の府に通ぜざるものなく通じて施策の行はれざることなきを期する下情上通の一面とを併せ持つものと云はねばならぬ。本運動の實踐輔導の推進體たる奉公委員は、當然に此の二つの任務を果す者でなければならない。

斯くの如く、奉公委員は上意下達の完遂を輔導推進すると共に公正なる下情上通の役割をも果すべきものであつて、殊に內地に於ける協力會議の如き下情上通の機關を持たざる本島の場合に於ては、實際の運營に依つて奉公委員會に一面下情上通の役割を持たせることは、至極當を得た措置と云はねばならない中央本部の奉公委員の大多數が地方支部や支會分會の奉公委員を兼ね、中央地方を通ずる人的構成が所謂ピラミツト型になつてゐるのも、實際の運營に於て遺憾なく下情上通の道を開かうといふ意圖が看取されるのである。されば奉公委員會は單に運動の實踐に關する諮問に應ずるのみに止まらず、進んで地方の實狀と公正なる民の聲とを反映させなければならない。而して此の最初の奉公委員會に於ては真に新體制にふさはしく、從來に見る如き自家廣吿や空理空論の饒舌の弄びを一掃した透徹した時局認識に基く真摯な具體的實際意見の答申と公正なる下情上通の役割を果すことに依り、皇民奉公運動の力强き推進展開に寄與されたいのである。

02 島民唱和に相應しい力作 本社募集“臺灣志願兵の歌”當選歌に 本間臺灣軍司令官滿悅報社消息
03 感激の二重奏 當選した坂本兵長は 恩賞に輝く勇士
04 “擧國で戰ひ拔かふ” 奉公日を期して全國一齊に 勤勞報國運動を開始
05 部隊の喜びだ 微笑む隊長國松中尉報社消息
06 殉難憲兵招魂祭 卅一日金山庄で
07 廿七日羅東郡から二名志願
08 “地下から日蝕を觀る” 京大派遣の長谷川觀測隊長來臺
09 軍事援護事業打合會 きのふ督府正廳で開催(第一日)
10 武勳の興亞英靈 けふ內地へ無言の凱旋
11 “人馬一體の妙計” 西少佐離臺を前に昨日武德殿內馬場で
12 赤誠の慰問袋 愛婦鳳林分會が本部に寄託
13 產業奉公運動實施要領
14 多大な成果收む 竹東街女子訓練所終了式擧行
15 保正の鍊成會 花蓮港廳で開催
16 所信に向つて邁進 小生氏抱負を語る
17 大いに頑張る 兩少年交交語る
18 大いに勉強する 山下新任鑛務課長語る
19 “納稅は奉公班の手で” 基隆市で愈後期分から實施
20 宜蘭市にも完納の凱歌
21 宜蘭郡米穀統制組合第六回通常總代會
22 中村法務局長嚴父逝去
23 人事・消息
24 興亞十人塾 臺灣代表二少年決る 昨□鐵道ホテルで壯行會
25 “臺灣は始めて” 臺北憲兵隊本部附谷口憲兵少佐談
26 日本醫術に感謝 黃仲康廈門地方法院長全快 きのふ各方面を歷訪
27 蓬萊町區會 昨夜結成式擧行
28 基隆郡勞務協力會支部 昨日結成式擧行
29 訃文:中村豐太郎
30 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 限地醫登龍門 甲種、乙種に分け試驗規則公布 保健衛生に萬全策
02 醫學機關の強化 荒木警務局長談
03 臺南州下青果物配給 再檢討を叫ばる
04 白衣勇士の快癒に 乙女達の血を提供 高雄で輸血奉仕隊結成
05 敬米運動を展開 高雄州下の佛教關係者
06 警察官の強行軍(屏東)
07 白米十八瓩盜まる
08 安平の船溜竣工 來月中旬に擧式
09 受驗手續と資格
10 隨想 南の奉公運動(一)/小生夢坊
11 彰化署初巡視 海老澤課長
12 北山坑で芭蕉祭
13 彰化青年奉公隊 廿六日設立委員會開催
14 豆慰問隊の白衣勇士慰問
15 創立總會を開催 旗山郡青果物小賣組合
16 運轉回數減少 嘉義市內バス
17 奉公會分會 潮州部落會結成
18 第一種青年訓練 西子灣海水浴場で
19 休閑地に棉花 北斗郡民の精勵振
20 新化聯合保甲婦女團 盛大なる結成式擧行
21 林九□領事件取調べ進む
22 苗栗報國挺身隊 近く青年挺身隊と合流
23 防犯功勞者を表彰
24 今日の映畫
25 假想匪賊の襲來 竹北三郡の警察演習
26 東港蔗作獎勵懇談會
27 私財で橋梁修繕 林芎庄の劉和勝氏
28 臺南州土木課長難波氏が專任
29 北斗落花生加工組合臨時總會
30 員林興亞青年隊 結成準備委員會
31 無屆女給を臨檢(嘉義)
32 肥料泥棒檢擧さる
33 地方便り
34 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 消費、遊興稅中心に 島內も近く增稅 總額千五百萬乃至二千萬圓か
02 石炭配給統制規則 本日公布即日實施
03 人事問題未解決で 臺北區バス合同依然難航
04 局私鐵用枕木共同購入 私鐵資材協議會で決定
05 蓖麻と愛國運動(三)/殖產局農務課
06 經濟諸問題を打合 各州產業部長會議
07 液化ガス輸送に 貨物專用車を設定
08 豫算、役員等を決定 臺北州青果組合會
09 局鐵ガソリンカー 運行對策を協議
10 興業信託總會 配當五分据置
11 大豆粕等の獲得に山分事務官等渡滿
12 全島產組大會 十月臺中市で
13 產協梅原主事 三日に上京
14 日榮商事總會
15 商況 廿七日後場
16 バナナ輸移出(七月迄) 累計百廿三萬籠
17 照明燈
18 ラジオ
19 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 獨軍、レ・モ鐵道到達 ソ聯重要輸送路中斷
02 レニングラード 壓力加重さる
03 ヴエリキエ・ルギ市を占領
04 獨軍發表
05 獨軍ザ市占領(渡河成功)
06 佛兩院移轉 ヴイシーから モンドールヘ
07 海洋自由の主張 太平洋にも適用 ハル國務長官、記者團と問答
08 即時停戰を要求 イ國王、獨人追放保證
09 英ソの行動默認 米、イラン說得に努む
10 坪上大使に 拜謁仰付けらる
11 國民防空に就て四 防空なくして國防なし/百瀨少佐
12 圖像:レニンクラード危し
13 河北省西部地區の 共產軍掃蕩の戰況
14 野村駐米大使 ハル長官訪問
15 駐獨トルコ大使 ヒ獨總統と會見
16 イラン進擊の狀況 英軍當局の發表
17 下村府保安課長榮轉 香川縣警察部長に
18 明日の天氣
19 水滸傳(491)/黃得時;榎本真砂夫
20 イラン內閣 總辭職
21 トルコを繞る 獨、英ソの外交戰
22 ソ聯の在米資金 既に枯竭
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 建設的な意見要望 “模範的”な會議振りを期待 本部臨時奉公委員會
02 援護事業打合會第二日
03 大陸散華の英靈 熱誠な見送り裡に內地へ無言の凱旋
04 情報局と映畫業者の懇談會
05 皇太子樣けふ還啟
06 受刑者に明るい希望 重工業作業の囑託制を新設して 一人前の熟練工に
07 防諜の完璧を期し 州下各市郡で座談會開催
08 新竹州市長郡守會議
09 志願兵志願者 軍司令部廿八日受付
10 けふ神社月例祭 長谷川總督以下が參拜
11 我に備へあり 爆彈
12 富山丸出帆
13 坪上駐泰初代大使 赴任途次一日に空路寄臺
14 「防空必勝虎の卷」(完) 難波中佐、空襲の實相を說く
15 銃後の赤誠 海軍へ献金
16 “農事改良か先決” 海南島の視察から歸京した寺尾博士語る
17 報德貯金を勵行 桃園郡專賣品業者一同が
18 校內に時局室設置 全國に魁けて屏東高女で
19 來月七日建成校で開催 全島青年團陸上競技豫選會
20 闇取引の一掃へ 業者と消費者の聲を對照研究し 南署で根本策樹立
21 奉公日に加藤淮尉が講演 萬華愛國報公子女隊に
22 超峰寺に佛教專修道場開設 十月一日より
23 管內の人力車夫に嚴重注意 けふ北署で
24 出獄後間もなく 傷害罪を犯す
25 偽刑事御用
26 人事・消息報社消息
27 下村府保安課長 香川縣(警察部長)に榮轉 卅日高砂丸で赴任
28 記者團辛勝
29 河童連よ!喜べ 卅一日クルーベ濱に果物を撒く
30 大日本國防衛生協會 地方支部續續結成
31 忌明に献金
32 今夜の放送
33 商況 廿八日前場
34 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 海外短波長波 動亂の世界は描く
02 生活文化 第二學期目前 子供の休暇生活の 整理はよいか
03 圖像:新體制に即應の夏休訓練
04 婦人說苑 臺所も赤ダスキ/金子しげり
05 國語學習 高原の清い空氣を吸つて 鍛えられた健兒達
06 船や飛行機も愈愈安全 天氣圖を無線電送 遞信省が今秋から開始
07 盜賊と文學者
08 マメキシユノ三ラウクン 六サイデウマヲノリマハス
09 日本が一番多い トンボの種類
10 危險の多い晚夏の海 準備體操を忘れるな
11 難產で生れた子供 發育の遲れは治るものか/田中寬一
12 經濟相談
13 兒童映畫指導に三段構へ
14 鰹節の保存 火鉢の灰が良い
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(243)/小栗虫太郎;坂本仁
02 文學の苦悶 特に批評について(下)/寺岡峰夫
03 圖像:南の守り
04 蘭陽の山河(十二)/吳阿泉
05 天才の芽生え 子供の洛書や童謠
06 螢光放電燈の話(下) 趣味の通俗科學講話
07 珊瑚樹 作家の自覺 國家に盡す一筋路
08 外畫專門館 九月以後は番組編成難
09 心聲/黃可軒漢詩

次渭雄詞友韻/鶴亭、次石華詞友韻/鶴亭、次蘅秋詞友韻/鶴亭、次逸南詞友韻/鶴亭、次渭雄原韻/灌園、次蘅秋原韻/灌園、次石華原韻/灌園、次逸南原韻/灌園

10 新刊紹介
11 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵本據陳家院を占領 共軍の指揮系統支離滅裂頭條新聞

【○○二十八日發同盟】殘暑を冐し峩峩たる大行の山岳に剿共の駒を進めた皇軍精銳各部隊は水も洩らさぬ包圍封鎖網の中を右往左往する敵を隨所に擊攘、晉察冀軍總司令聶榮臻の本據陳家院(石門西北五十粁)は二十七日我軍に完全に占領された、聶榮臻は包圍圈外脫出を狙つて逃げ廻つて居り、第一分區軍長楊成武も本陣北樓山の陷落必至と見てこれ亦脫走を企圖してゐると云はれ今や敵の指揮系統は支離滅裂となつてゐる、二十八日までの皇軍精銳各部隊の進擊狀況は次の通り

一、宮下、青野、上沼、長谷川岩井の各部隊は二十五日午後敵冀察寧挺身軍蕭克麾下の二個連隊を殲滅、根據地十渡村を占領、二十六日午前殘敵の掃蕩を完了、引續き敵第一分區軍の本據北樓山に向け進擊中

一、濱田、河村、佐藤、大原、櫻井の精銳部隊は西南より聶榮臻軍を壓縮、陸鷲光岡部隊これに協力、二十七日には敵本據たる陳家院を完全占領し更に猛進して抗日大學の所在地陳莊(阜平南方三十粁)附近で聶榮臻軍に痛擊を與へた

02 聶榮臻の麾下四萬 今や只殲滅を待つ
03 敗敵を各地に猛追
04 陸鷲鳳翔、寶雞を急襲
05 セメント統制會設立に着手
06 ソ聯戰況發表
07 國防勞務供出の 國民運動を展開
08 ハンケ要塞の陷落近し
09 イランより英に 獨人退去につき提議
10 國民防空に就て完 我家は我手で護る/百瀨少佐
11 圖像:大洋を制壓
12 業務縮少者に對しても 厚生金庫を活用せしむ
13 イラン軍に對し 抵抗停止を命令 新首相聲明を發す
14 イラン內閣總辭職聽許
15 ソ聯のイラン進擊狀況
16 イラン戰況諸情報
17 佛領ソマリランドに 英が最後通牒
18 日米相戰ふの愚 ホイラー議員、國民に說く
19 一切の軍需品輸出を統制 米大統領が發令
20 米政府、生產優先 規則を改正 英ソその他の注文に擴張
21 澄田機關長 ド總督を午餐に招待
22 平和確立を申入か タイ、各國政府に對し
23 白堊館聲明
24 今日の天氣
25 廣告報社消息
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 醫療組合の普及を促進 醫療の擴充對策社說

本島に於ける人的資源の確保は益益醫療機關の擴充强化を要する秋、警務局では今回醫師試驗規則を制定、甲乙二種の醫師試驗を施行し、醫師の增加普及を圖ることとなつたが、時局の要求に對する應急的措置としては充分認め得るが、未だ醫療制度の根本問題に觸れた對策とは言へない。何となれば醫療制度の問題は醫療費の問題であり、機關擴充は均衡的擴充の問題にあるからである。「醫は仁術なり」とは封建時代の觀念であつて、醫者は謝禮の多寡を問はず人命の治療に對して無私無慾人類最高の慈愛心を以てした。然るに自由主義と個人主義を基調とする營利主義時代に於ては、醫も職業として普通の營業の如く金錢を離れて醫術なく、多くの醫者にとつて患者の治療と云ふことは金錢を得る為の手段であるに過ぎない狀態となつた。恰も商人が成るべく少い資本で多くの利益を得やうとする如く、今日の醫師は如何にすれば病氣を早く簡單に治療し得るかといふ問題よりも、如何にすれば患者を多く得て金を得られるかに腐心する者もある。

かかる醫療制度の下に於ては醫術は都市と富裕階級に集中し、山村僻地と庶民階級から遊離することは寧ろ當然の現象である。警務局の發表に依れば本島に於ける現在開業醫師は千六百九十九人にして內約六割强は市街地に集中し、四割弱が庄及蕃地に疎散してゐるに過ぎない。卽ち人口希薄の農山村では醫業は成立たないからである。且つ支拂能力の低い庶民も彼等の醫術の恩惠に浴することが出來ない。强いて浴せんとすれば一家一人の病人が出來て一箇月病院通ひすれば三四十圓はかかる。入院でもすると百から二百圓を要するであらう。月收百圓以下の生活者にとつては到底堪へ得る負擔ではない。從つて醫者の居ない僻地は勿論、島民の大多數を占むる庶民階級は最初から醫師の治療は受けられない。茲に諸種の迷信的治療跳樑の溫床があり、現下醫療制度の革新が叫ばれる所以である。內地では旣に厚生省に於て醫療の新體制について種種硏究立案されてゐるが、その一步先を行つてゐるのが民間で出來た醫療利用組合である。卽ち一定の地域の人人が共同組織に依り、醫院を持ち、醫師を聘して安價で組合員の家族や使用人の診療や健康保持に當るのである。而も經營成績如何に依りては醫療費は逐年輕減せられ、且つ隨時數回に亘つて分納し得るのである。

例を擧げれば內地の或る醫療組合の如きは、一口に付五圓の出資で第一回の五十錢を拂込めば誰でも組合員たることが出來、家族も使用人も診療を受けられる。その後は每回五十錢宛五圓になるまで拂込むのであつて、年末の決算に剩餘金があれば出資に應じ配當を受ける。出資は一人で五十口まで持つことが出來て、それは病院設備資金になるのであるが、組合員が區域外移轉で脫退する場合には拂戾すのである。かく內地に於ては產組法に依る醫療利用組合が廣く行はれる樣になつたのは、その組織の合理性と時代の要求にあることは勿論であるが、先づ第一に診費療を輕減し得、開業醫なき農山村にも之が普及を齎らし、中小業者に對し醫療を受くる機會を得易からしめ疾病の豫防を期し得るからである。而も產組としての指導監督を受け、國家の保護特典を享受し、個人經營に比し比較的優れた設備と專門的良醫を利用し得ることである。要するに組合員の經濟改善と保健衞生の向上に至大の效き、果を齎らすものであつて、に於ても八月中旬特に產組法施行令の一部を改正實施、醫療組合を農林、厚生兩省共管下に置醫療施設に惠まれない地方政府には組合員外の利用をも許しその普及發達を奬勵してゐるが、本島に於てもこの合理的の醫療組織を積極的に之が普及を圖り農山村にも現代の醫術の恩惠に浴せしむると同時に、保健衞生の向上に絕大な障害をなしつつある諸種の迷信的治療の絕滅を圖るべきであらう。

02 “奉公壯年團”と命名 燃える內臺青壯年の翼贊熱
03 意氣と熱意に期待 長谷川總督の訓示
04 本部と呼應!! 青年と指導層を訓練する 新竹州支部の要綱決定
05 本間軍司令官激勵
06 國民生活相談所 本部と府縣支部に設置
07 陳情は全部認めず ガソリン消費規正の具體策 いよいよ九月一日から實施
08 代燃車に改造 停留所整理、學童に步け運動など 基隆市バス不足の對策
09 少年團に“興亞部” 大陸進出訓練を實施
10 ときのこゑ
11 菓子類府縣割當 九月一日より實施
12 基隆の奉公班 千四百班決定
13 鶴嘴戰士を激勵 三輪知事瑞芳視察
14 學童用の短靴下が出𢌞ける
15 銀河洞より 德高嶺越え
16 音樂講習會
17 不健全出版發禁 迷信的風壞もの二十件 文藝家の作品大量處分
18 圖像:榮轉の下村保安課長
19 宜蘭米穀納入組合 合理的明朗化へ 小柳郡守語る
20 宜蘭郡籾集荷協議
21 新竹州下の青年學校查閱
22 新竹地區青果小賣人組合
23 もう一寸で完納 躍進臺北市の納稅成績
24 勤報青年隊 第六回入隊式九月一日擧行
25 邦品入手に躍起 警界嚴重な孟買
26 落花生業者組合を組織
27 羅東郡國語家庭座談會
28 人事・消息報社消息
29 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 一元的理念を樹立 全島業態別商工組合聯合會 卅一日高雄で聯絡會議
02 休閑地の利用(嘉義) 奉公班を通じて喚起
03 萬全策を講究(高雄) ガソリン消費規正に對し
04 潮州部落會及奉公班結成式
05 觀音庄で常會開催
06 奉公會常會指導者講習會
07 震災記念日近づく 酒類の飲用を排せ
08 禁酒觀念の徹底を計る
09 新生廈門だより/一記者海外遊記

◇……馬の飼料に茶殻を回收する運動に對し日本居留民會は屢次協議の結果積極的に此の献納運動に乘り出し隣組を總動員して回收に當らせてゐる日本國民學校や旭瀛國民學校の生徒も之に協力し頗る好き成績を呈してゐる

◇……今次八月發行の國債の賣出しは日本居留民會役員の斡旋によって既に居留民有志購入高約六萬圓豫約した外二十二日臺灣銀行廈門支店より賣出してゐるがその成績が頗る好く當局者を喜ばせてゐる

◇……在廈門早大出身者が去る十二日午後六時より市內蝴蝶に於いて廈門早大校友會を結成した在留會員十六名中十四名出席先づ世話係り本社廈門支局長郭發より結成の經過を報告し簡單な挨拶があって中村白木屋廈門出張所長より役員選擧の動議出さる

楠本東亞海運廈門支店長を會長に、石川總領事を顧問に推薦することに意見一致、次いて楠本會長の推薦により中村、郭發兩君が幹事となる

◇……かくて宴會に移り席上中村幹事が曾つての運動選手でありしかも手八丁口八丁故同君を中心に懷舊談に花を咲かせた最後に一同起立し校歌都の西北早稻田の森にと力強く高唱、楠本會長の發音にて早稻田大學の萬歲を三唱して午後十時和氣靄靄裡に散會した

◇……因みにこの校友會の會員は官吏、實業、教育、操觚などの各方面に從事して居りまた日本人あり中國人あり之等が同じ窓から出て來たと云ふので親しみ合ふ情景は實に兄弟を彷彿し同胞協和の華を咲かせたり日華親善の縮圖となったりする斯樣な團體の成立は東亞新秩序建設のため大いに獎勵すべきものであらう

◇……廈門在留三十有餘年、日華人間に知られてゐる陳學海氏は先般商業學校設立請願のため渡臺次いで東京、南京を訪問その際南京國民政府主席汪精衞氏と約五十分間に亘り華僑問題に就き意見の交換をなした

◇……陳氏は汪精衞主席の平民的な態度と人物の偉大さにすっかり感心しちゃって敬意を表する意味を以って一萬元を汪主席宛に送金し何卒中山醫院の設備用に使って下さいと申添へた

◇……歸廈後間もなく陳氏十六日またも、佛印へ向けて旅立ったかくも東奔西走して奮鬪してゐることは商業視察販路開拓の何れにしても彼の努力は大いに多とすべきであらう

◇……從來廈門在留臺灣人の庶民金融機器として創立した廈門金融組合は組合長陳長福前專務理事蘇嘉和兩氏の奔走に依って遂ひに三月一日より陣容を整ひて復業を見るに至った

◇……この組合は臺灣に於ける信用組合と比べて異なる點は出資持株を制限しない一千株五百株を持って居てもよい事實上その組合員も居るのです

◇……隨って貸付に就ては信用貸三千圓擔保貸五萬圓と云ふ高額でもよいことになってゐるそれで在留臺灣人の間に相當廣範圍の人人が取引して居り重要な役割を演じてゐると云って過言ではない。

◇……この復業當時の組合員數は三一四名(舊)四七名(新)合計三六一名であるその出資金貳抬貳萬壹千貳百九十一圓に達する開業して以來新加入者が增加の一途を辿りつつある

◇……從來在留臺灣人のみを以って組織したのであるが復業後新事態に副ふべく內地人の參加を歡迎し現在在留內地人も一四名一二八口の參加を見實質上內臺居留民の金融機關になり變ったのである

◇……この組合の役員は在廈門總領事館が左の如く指名した組合長陳長福、副組合長陳學海、陳基專務理事顏得金である顏氏は華南銀行の優良行員にして勤續二十有餘年に上ると云ふその經驗學識共に申分がない

◇……かくて復業してから今日に至る迄組合が躍進的發展を遂げ貸付預金などは何れも百萬圓を突破、赤字がとれて黑字になったばかりではなく今後三箇年の經費に相當する利益を擧げたさうだホクホクの態である。

◇……この組合は復業してから未だ半ケ年にならないがかくの如き好成績を擧げたことは全く專務顏得金氏の努力に待つところ多くその手柄と云っても過言ではないのだ組合の前途は實に洋洋たるものがある

10 隨想 南の奉公運動(二)/小生夢坊
11 潮州街分會 部落會常會
12 軍馬に茶殼の慰問 鳳林街から三百斤
13 觀音庄常會指導者講習會
14 大肚山上で訓練 奉公會臺中支部幹部
15 各地の奉公講演
16 故田中實氏の街葬執行
17 兼元丸、住吉丸 青鯤鯓沖で遭難
18 婦女も一役 玉井保甲婦女團結成
19 善化保甲婦女團 盛大な結成式擧行
20 臺中州廳にマイク 口頭で事項を傳達
21 體力檢查補助員講習會
22 人事・往來
23 地方便り
24 今日の映畫
25 日活スター來花
26 東石教育會總會 勤續會員を表彰
27 不正量目に鐵槌 怪しい場合は屆出よ
28 花蓮港宗教報國會委員會
29 臺南商業の地鎮祭
30 教員の心身鍛鍊 新化郡教育大會
31 臺南白衣勇士慰問庭球大會
32 屏東米統組合總會
33 臺南州米統聯合會總代會
34 南座を買收 嘉義市保甲協會
35 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 島內小麥十ケ年計畫 增產目標廿五萬石 臺中州裏作を中心に
02 ガソリン消費規正強化で 局營バス九月一日より時刻を改正
03 石油配給規正要綱 近く制定實施
04 蓖麻と愛國運動(完)/殖產局農務課
05 臺南嘉義間 オール液化ガス化
06 增產に拍車する 米價の引上發表(下) 物審總會で大綱決定
07 臺電總會に於ける 林社長の報告內容
08 嘉南大圳通常組合會席上(下) 管理者の說明演述
09 戰時交通行政の元締 鐵道部監督課の解說
10 婦人子供帽仕上講習會 一日より開催
11 租稅收入の激增ぶり 經濟界の好轉
12 經濟手帳
13 照明燈
14 商況 廿八日後場
15 帝國石油會社總裁 八田嘉明氏就任受諾
16 賃金統制令關係諸用紙印刷頒布 臺北商工會議所が
17 ラジオ
18 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 日米間の協議進行に 重慶政權が焦燥煩悶
02 野村大使 ル大統領と會見
03 北樓周邊の共匪を覆滅 いよいよ第三期作戰に入る
04 八九軍參謀長陳師廣爆死
05 フアデン副首相 首相候補に推擧 メンヂス內閣けふ辭職
06 圖像:飯田司令官南佛印の要地を空より視察
07 日本旅行協會紐育事務所 八月中で一時閉鎖
08 トルコ大統領 英獨兩大使と個別に會談
09 英、ソ、イの三國間に 和平折衝を開始
10 近衛首相の聲明 野村大使ル大統領手交
11 近衛首相 翰長と重要協議 臨時閣議前
12 翼贊壯年團運動のため 中央に指導本部を設置
13 圖像:陸鷲堂堂重慶周邊を制壓
14 ド河の大ダム爆破 ソ聯情報局より發表
15 豫定通り進捗 獨軍司令部發表
16 獨、土に黑海領水の 使用方承認を要求 AP電報道
17 會社經理統制令 運營方針一部緩和か
18 新イラン內閣も 交戰停止を命令
19 絹や人絹 泰、佛印へ市場開拓
20 英、佛領ソマリランド 封鎖決行の態勢を示す
21 ラヴアル前佛副主席 狙擊され重傷
22 明日の天氣
23 水滸傳(493)/黃得時;榎本真砂夫
24 イラン軍事要地全部占領か 英ソ兩軍が
25 米海軍の募兵計畫
26 帝國農會の機構 整備強化を圖る
27 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 靖國神社臨時大祭 十月十六日から執行
02 燃ゆる奉公の赤誠 臨時奉公委員會開かれ 各委員熱烈な答申
03 長谷川總裁告辭
04 寫真雜誌「南」く出現 時局下の臺灣を宣傳
05 齋藤本部長の挨拶
06 山本馬公要港部司令官 明日から關係部隊檢閱
07 皇太子樣御參內 兩陛下と御對面御團欒
08 本社募集譽れの臺灣志願兵の歌 佳作四篇の歌詞報社消息
09 圖像:臨時奉公委員會開く
10 國語普及の推進力 特別指導國講所設定要綱決定
11 けふの志願者
12 皇軍の偉容偲ぶ映畫 一日の奉公日公會堂で上映
13 遺家族慰問
14 映畫臨戰體制當局案 業者側が修正を要望
15 防諜數へ歌 幕間を利用して宣傳
16 朝鮮の駐在所襲擊事件 百六十七名に判決言渡
17 勞務協會基隆支部を設置
18 人事・消息
19 臺灣の支援を 李廈門市長離臺
20 “臨戰型母體”の建設 女子に體力章檢定
21 產業戰士表彰 年二百名に功勞章
22 增產報國目指し 臺北州地主懇談會 五日と六日兩日開く
23 今夜の放送
24 商況 廿九日前場
25 興南案內報社消息
26 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 國民生活の臨戰化(三)
02 生活文化 學生體位の問題 五人集まれば 四人は腺病質者
03 醫者に見せる時 往診ばかり望むな 診察は早いほどよい
04 主食を改める時 容養不足な代用食糧
05 國語學習 間もなく新學期 が始まります 心身の鍊成に努めませう
06 かんしんな車夫さん達
07 コドモ科學 天然色のテレビジヨン
08 來月から新しく始まる利子の多い定額貯金
09 遞信省の企て 特別高等海員養成所を作る
10 子供理科 おもしろい 昆虫の性質
11 カンシンナイヌクン コクバウケンキンヲシマス
12 關門海底トンネル 來年八月から開通
13 殊勳船を讚へる 御本が近く出來る
14 紙上病院
15 古洋服の更生 これだけは心得て
16 爼のつかひ方 真中を凹ませぬこと
17 經濟相談
18 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(244)/小栗虫太郎;坂本仁
02 蘭陽の山河(終)/吳阿泉
03 「神崎川の流れ」 特異な創作集その二/逸見廣
04 圖像:能面小面
05 當代中國女性氣質(一)/赤松孝彥
06 歌 鳳凰の花/李廷猷
07 劇映畫 演劇コンクール審查員決る
08 映畫によつて清鄉工作
09 活動寫真發明者は無名技師
10 心聲/黃可軒漢詩

漢詩習作作品抄 春日山行 三江/春梅、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/春梅、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/步初、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/步初、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/菽廬、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/菽廬、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/柏嵐、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/柏嵐、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/落伍生、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/嘯雲、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/嘯雲、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/春盛、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/春盛、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/德賢、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/德賢、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/觀山、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/樵夫、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/金麟、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/金麟、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/賴竹生、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/伯偉、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/伯偉漢詩習作作品抄 春日山行 三江/友芬、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/友芬、漢詩習作作品抄 春日山行 三江/友芬

11 新刊紹介
12 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 日米關係の懸案! 臨時閣議で重要協議頭條新聞

【東京發同盟】政府は二十九日定例閣議散會後午後一時より首相官邸に於いて臨時閣議を開催近衞首相以下各閣僚並に武藤陸軍、岡海軍兩軍務局長寺崎外務省亞米利加局長出席野村、ハル會見の顛末を中心とする最近の日米關係に關し首相並に豐田外相より詳細說明閣僚忌憚なき意見を開陳重要協議を行ひ午後二時五分散會した依つて政府は閣議散會後二時半右に關する重大發表を行つた

02 日米間の癌を檢討 吉積第二部長語る
03 毅然たる所信披瀝 近衛首相メツセージ
04 メツセージを ル大統領に手交 野村大使が言明
05 國民の覺悟を要請 日米關係の展開は全然未知數 岸第三課長放送演說
06 豐田外相參內
07 比島最近の情報 引揚邦人交交語る
08 勞務緊急對策大綱 きのふの閣議で決定
09 今年度稻作況
10 臺灣と朝鮮の稻作狀況
11 外地米作炳は平年作を豫想
12 先づ不安なし 端境期には相當の餘裕
13 井野農相語る
14 奧地主要地を爆擊 陸の荒鷲の大編隊
15 老河口を再度急襲
16 移動中の敵を銃爆擊
17 廣元、保寧、漢中爆擊
18 圖像:○○基地視察の後宮總參謀長
19 勞務院(假稱)を新設 事務の一貫性を期す
20 勤勞務配置の再編成
21 企畫院總裁談
22 勤勞組織の整備 勤勞能率の增進 兒玉厚生次官談
23 比島閣僚補充
24 滿國軍事援護法 在滿邦人にも適用
25 バリの反政府分子を大檢擧
26 船舶不足緩和策
27 重要產業團體令 九月一日より實施
28 株式評價臨時措置令 けふ公布即日施行
29 配電統制令も 公布施行
30 外國船舶を利用運航 米洲金融經濟諮問委員會聲明
31 大藏省人事
32 今日の天氣
33 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 蘭印の露骨なる對日敵性 斷乎、之を排擊せよ社說

日蘭會商の開始以來屢次に亘る我が當局の聲明に依つて旣に明白なる如く、我が國が不動の國是として提唱してゐる大東亞共榮圈の建設には、之が構成員として是非共蘭印を編入し、真に蘭印をして我が國に協力協調せしめ、以て兩國間の經濟的並に友好關係を增進强化せしめる以外他意の毫も存しないにも拘はらず、蘭印側は强ひて之を曲解し、甚しきは我が合理的和協的な經濟的提携をさへも無視して之を峻拒したため、我が國としては最早や之以上蘭印側の反省を求め、誠意ある協調的態度を求めることが困難と認められたので、我が芳澤使節一行は政府の命令に依り會談を打切ると共に直ちにバタビヤを引揚げたことは、吾人の記憶に新なるところである、當時芳澤使節が本島に立寄りAKを通じて放つた歸國の第一聲の中に「この交涉の打切りは目下の國際情勢に於ける日本と蘭印との立場が根本的に相違してゐるため、到底談判を以て通商條約を締結するの不可能を發見し云云」との聲明をなしたのである

勿論當時に於て旣に芳澤使節の所謂「兩國の立場の根本的相違」に就ては一應檢討された爾來蘭印側の態度を監視するに從來の極端なる英米依存主義より一步をも出でず、專ら英米の背景と支援とを恃み、自國の軍備擴充に狂奔することは許容すべきも、自力をも辨へずに南太平洋に於ける所謂ABCDの共同防備及共同作戰に參加し、對日攻勢的包圍陣の强化を策動してまで我が國を敵視し、或は抵抗を試みんとするの愚擧を敢へてしたことは、我が國として實に輕視し得ざる事實である、そればかりでなくフアン・モーク經濟相は去る二十六日の議會に於て「蘭印は原料物資を日本に供給する意思を有しない(中略)從來日本に輸出されてゐた物資は他國の市場より要求があり蘭印もこの方に賣りたいからである」と嘯き、更に蘭印の對日政策として「蘭印は日本の軍事力を支持向上せしめないために英米兩國と步調を合せ對日手段を取る心算だ日本に依る脅威は蘭印に對すると同樣英米の權益の上にも迫るのだから我我の取る政策は結局英米のそれと一致することになる」との聲明を發してゐる、

蘭印側の斯る不遜極まる態度は、之より先に發表された同長官の「蘭印政府は和蘭に屬するこの地域を外國の權威の下に置くが如き新秩序を斷乎として排擊するものであり、且つ蘭印を亞細亞ブロツクに包含することを目指す如何なる國際的經濟關係の展開をも歡迎する譯に行かない」との聲明よりも更に一步を前進し、飽くまでも我が國を敵視し、對日敵性を露骨に表したものとて吾人の斷じて許さざるものである、爰に於てか吾人は再び芳澤使節の謂ゆる「日本と蘭印の立場の根本的相違」を想起せざるを得ないが旣に我が國としては大東亞共榮圈の確立を不動の方針として決定された以上、譬へ英米兩國が如何に策動策謀を弄するとも、飽くまでも之を排擊し、此際速に斷乎たる手段を講ずべきであることは勿論、我が國の生存權を確保するためにも、將亦大東亞諸民族の繁榮を增進せしめるためにも、蘭印側の斯る頑迷なる錯覺と迷夢とを打破すべく、直ちに有效適切なる手段を取られる樣切望して已まない。

02 生產力擴充に關し 各角度から意見答申 臨時奉公委員會 第一日の午後
03 常會の健全運營へ 町內會運營委員會昨日初會合開催
04 軍國乙女達の赤誠 軍兵器部で汗の奉仕
05 故永久王殿下の御墓 きのふ竣工奉告祭を御執行
06 我に備へあり タイヤ
07 虛虛實實の電波戰 戰ふ各國ラジオの實相を探る
08 「婦人の使命」強調 新竹署婦人奉公團聯合講演會
09 新竹州下青少年の體檢 一日新竹市を皮切りに實施
10 鐵銅特別回收の要領 鈴木企畫院總裁談
11 “感激に堪へない” 大久保兵器部長語る
12 金屬類回收令 けふ公布、一日に實施
13 ときのこゑ
14 羅東郡から又も一名志願
15 豆債券購入の積極化 南華橋新民公會
16 宜蘭郡籾集荷打合
17 臺北國民娛樂奉公會誕生
18 增永氏退官 臺灣光音株式會社入り
19 人事・消息
20 奉公日に講演 牧大佐、加藤淮尉が國際館で
21 內地の二百十日は無事か
22 銃後赤誠の献金
23 日蝕觀測東北大班一行 きのふ香取丸で來臺
24 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 兵隊さんの慰問所 嘉義市に軍人會館 近く建設工事に着手
02 青年體力檢查 臺南州來月十日より實施
03 中堅女子を鍊成 新營に女子研修所を新設
04 小島市長出府
05 新商業道を樹立 高雄州、闇取引防止週間
06 田中式當選 臺中州議補選
07 新高郡方面 專業研究會
08 物價調整を協議 全島物價聯絡會議第一日
09 キーに勵む乙女ら 花蓮港軍援會で
10 彰化御入城記念祭(小祭)
11 佛印・泰旅日記一/竹內生海外遊記

八月二十三日――今晩は特別に暑い、十時を過ぎたがベッドへはいる氣にもならない外へ出てブラブラしようかとも思ふが出ると車夫共が待ちかまへてゐて棍棒を突きつけながらマダムマダムとニヤニヤしやがるのが不愉快だ。日が暮れて車に乘ると必らずマダムマダムをやる。彼等は日本人を色情狂と心得てゐるようだ、誰の責任なのか?獨りハノイの現象ではない支那各都市みな然りである。

ハノイ郊外の飛行場に佛印第一步を踏んでから今日で十二日になるねむれないままにペンをもってみたが書きたい事が餘りに多過ぎる。日本で一般的に考へたり想像したりしてゐる佛印と實際の佛印とは相常な差がある着いてからまだ十日餘りにしかならないし言葉や地理にも通じてゐない自分であり又ホンの入口であるハノイの滯在だけで之れ程書きたいと思ふ事が多いのだから之れから南下してユエツーテンを經サイゴンに滯在しバンコクへ行けば、材料は愈愈豐富となるだらう。書き出せば限りがなからうが私の是非書きたいと思ふ事は「現地の實情」と遠い所で相像してゐる事の如何に大きな差があるか、と云った點である。要するに現地事情を赤裸裸に書いて一般國民の認識を新たにしなければならぬと云ふ一種の義憤が起るのだ。現實は文字よりも深刻だ。大政翼賛會も皇民奉公會も大いに必要であるが、日本の動きの實情を知らしめる事によって大政翼賛會皇民奉公會の目的達成がより以上の効果をあげると思ふ。

斯んな事を今佛印へ來て始めて痛感するのではない。上海戰以來大陸の現地を往來して來た私は何處へ行っても斯く痛感して來た。今後の日本の南部佛印進駐は東亞共榮圈建設の一大飛躍ではあるが斷じて有頂天になる時機でもないし、そう簡單なものではない日本は愈愈フンドシをしっかりしめ直さねばならぬと云ふ事をハノイに來ただけで泌泌と痛感するのだ。さて何から書けばよいやら見當もつかんのでまあ六ヶ敷い事はアトでゆっくりプランを立ててから書き出す事にして今晩はホンの赤ゲット的旅日記に留めておこう

明日の夜行列車でサイゴンへ出發する、二晝夜を要するらしい、炎熱下の長い汽車旅を相像するだけで汗がにじみ出る、途中安南王が住む王城ユへ(順化)で一晚泊る豫定にしてゐる、真夏の南方旅行は豫想以上に樂ではない併し心臟にも身心にも別條がないし車夫の誘惑も斷乎拒絕して每日步き廻ってゐる。サイゴンはホテルと云ふホテルは滿員で泊るところが無いと云ふことである、暑いから露營してもよいと腹をきめてゐる。十二日間のハノイ生活中には種種なる出來事に出會ったし各方面の人物にも接した、フランス美人にも安南美人にも會ったが明日出發と云ふのにハノイは私に未練を殘す何物をも與へなかった。

臺北を出たのは十二日の朝だった。七時迄に表町の日航事務所へ集合しなければならない、自宅から一里程あるのだが朝早いので自動車も人力もバスも無い、併し荷物は風呂敷包み一つと機上で吞むお茶をつめた水筒だけだからテクテク步く事にした。フランス――いや佛印とやら遠い外國へ行くと云ふのにセーラパンツにストッキング、風呂敷包みを抱へて水筒をブラ下げ飄然と私邸?を出た、子供でも居ればオトウチヤン、サヨナラお土產買って來て頂戴とか何んとか景氣好く見送るのだが――子を持つ世の親共よ苦勞が多いなどと愚痴るんじゃない、子無き者の孤獨を知るや。昨晚ベッドの中で東恩納教授が書いた「泰ビルマ佛印」を讀んでゐたら彼は各地のホテル宿泊中にも机上に子供の寫真を飾り旅情を慰めてゐた情景が描かれてあった、有りぶれた俗情ではあるが、どうした事か胸をうたれた。私は机上に何を飾るべきか?國家を飾るんだ、と一應國土を氣取って見たがまけ惜み的自慰でしか有り得ない、所詮已れも亦俗人中の人なるか

日航事務所へ着くと先着の客が體重を計ったり手荷物の重量を計ったりしてゐたが私は例の風呂敷包み一つなので手荷物の重量超過は絕對にない係員は計らふともしなかった一寸恥かしいような氣もしたいくら暑い所だからとて二ヶ國の遠い外國へ旅するのではないか、輕裝にも程度がある。飛行場行のバスに乘ったが隣町へでも行くような氣持ちで何んの感興も起らない一年の半分を旅行で過してゐるが、いつだって放浪の旅にでも出るかのような寂しい氣持で出發する、別に理由はない私は旅行をしてゐる、一種の習癖かも知れない。飛行場で種種ウルサイ調べを受けて愈愈女の子の點呼で場內へ入った、外國銀行の面倒くささを此處でも滿喫した、一人一人が名乘りを上げて機中へ上って行った私は最後尾の座敷を取った、之れで漸く出發出來るのだと思ふとホッとしたパスポートを日本政府から下附される迄でも容易な事ではないが更に入國國出先官憲の查證をとる迄には何十かの關所を越へるような面倒くさい手續きを要する、部下とか秘書役にでもさせる人は其の面倒は知らないだらうが、私の如き何から何迄も自分でやる者にとっては容易な事業ではない。今後再び外國旅行はしたくないと思ってゐる。

八時半に地上を離れた。一定の高度に達した時は世界が全く變った、頭上の通風筒から入る風は內地の十月頃の風だ寒くなって來たので通風筒を閉めた、數分前には燒くが如き炎熱の地上にゐたのに數分後は秋も中ばの天國へ上ったのだ大氣は晴朗である、座席についてゐる馬の肚帶みたいなバンドをしめる必要も感じなかった。機は新竹邊りから海洋へ出た。いつのまにか天國のねむりに就てしまった橫座席にゐるハノイ駐在の臺拓理事山根氏が大切な天國の夢を破った。廈門の上だよと云った。成程月のコロンス――いや炎熱のコロンスが箱庭のように眼下に見えた。

12 基隆郡國語家庭懇談會
13 經濟問題座談會(屏東市)
14 死線越えて奉公 集配人張潭君表彰式
15 北斗郡教育大會 けふ北斗二林で開催
16 銃劍術選士猛演習中
17 花蓮港市に新町名 呼び易くてフレツシユなもの
18 多大な成果收む 九塊庄鹽埔庄青年訓練所終了式擧行
19 報國債券賣出 臺中市來月十日より
20 皇民奉公隊 きのふ花蓮郡で結成式
21 奉公會淡水支會 參與委員打合會
22 奉公會楊梅支會常會を開催
23 奉公會役職員講習會を開く
24 二林奉公講演
25 橋梁架設を促進 高樹庄期成同盟會を結成
26 堆肥材料を蒐集 北斗奉公會の新行事
27 臺南菓子商組合の不正事件
28 岡山商業報國挺身隊 近日中に結成式擧行
29 旗山市場共濟組合 野球團を組織
30 臺中競馬 第一日目
31 地方便り
32 今日の映畫
33 農產物ギヤング 高雄州で食用蝸牛退治
34 北斗青果物小賣人統制組合創立
35 正條密植を視察 廣谷花蓮港廳長が
36 香奠返した献金
37 屑鐵を回收して寄附
38 內埔子ダム構築 廿八日起工式を擧行
39 統制令違反事件判決
40 屏東市海豐區會總會
41 全島中等野球大會 九月廿一日花蓮港市で
42 運送事業組聯創立 來月三日に變更
43 人事
44 興南案內報社消息
45 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 南方開拓の尖兵に 拓士五百名を養成 近く募集に着手せん
02 米穀の格差改正 基本方針決定
03 農相稻作狀況說明 昨日の閣議で
04 本年度生產擴充 計畫改訂案決定 昨日の定例閣議で
05 彰化市果實加工小賣人組合創立總會
06 鐵道共濟組合の 退職年金支給方法改正
07 臺灣パルプ聯合會 市內に創立事務所設置
08 週間經濟展望
09 最近本島農業者負債 從來に比し增加 農業經營費の加重による
10 株價安定對策(上) 總動員審議會二勅令案可決
11 積出貨物の圓滑に 海上輸送協議會開催
12 經濟手帳
13 商況 廿九日後場
14 ラジオ
15 廿九日現在 一期米移出量 二百八萬袋に上る
16 バス運行回數の減少に 屆出の特例を設く
17 蔗作推進班を派遣(臺南)
18 照明燈
19 廣告報社消息
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 獨伊兩巨頭が會談 前線の總統大本營で
02 會談內容 將來の對策充分協議 對ソ戰の外、五項目
03 金權の搾取を根絕 ボルシエヴイズムの脅威芟除 伊のコムミユニケ
04 三日間行はる 獨、伊兩方の隨員
05 カナダ政府の駐日公使任命
06 フ濠洲副首相後繼內閣組織 メ前首相入閣か
07 重慶カナダ間 外交使節交換
08 新四軍の掃蕩完了
09 “統制會に權限附與” 重要產業團體令公布 平生釟三郎氏は語る
10 國府承認(十一箇國)大公使の 外交團近く結成 本多大使の肝煎りで
11 圖像:軍用犬鍛鍊競技會
12 獨軍レバル市占領
13 對英輸送戰車 五百臺に上る
14 商報勤勞奉仕團結成 十月一日實踐運動を展開
15 “米國民は平和希望” 若杉公使の歸朝談
16 帝國石油の創立總會
17 水滸傳(492)/黃得時;榎本真砂夫
18 ル大統領沈默 日、米會談について
19 明日の天氣
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 各委員、信念を披瀝 臨時奉公委員會第二日
02 經濟統制への協力 第二項の答申
03 生活體制の刷新 第三項の答申
04 奉公日に結成式 臺北北區青年團聯合劍道部
05 けふ受付の志願者
06 遺家族慰安會 けふ南寮ケ演で
07 奉公會基隆支會三部長發令
08 司法保護實務者の鍊成 愈一日から草山道場で行的訓練
09 愈よ美術季節へ 三展覽會一日から開かれる
10 久邇宮知子女王殿下 御着帶式を擧げさせ給ふ
11 我等の總督が垂範 每日登・退廳に徒步で
12 臺北州勞務協會基隆支部結成式 井上要塞司令官が訓示
13 我に備へあり 灼熱
14 新竹州警察會議 けふ州會議室で開催
15 荒木警務局長 けふ新竹市を初度巡視
16 建成町の晝火事
17 大越兵事防空課長特別講演
18 下村香川縣警察部長赴任
19 宜蘭市國語家庭座談會
20 乙種醫師試驗學說 十月一日より四日間
21 枋寮圓通寺ハイク
22 宜蘭市專賣品小賣人組合
23 音樂堂今夜の演奏曲目
24 商況 三十日前場
25 コバルトの輸入杜絕で 我が洋畫壇の惱み相當深刻
26 臺劇に變更 牧大佐加藤淮尉の講演
27 全島刑務所長の打合會 一日草山教育會館で開催
28 家庭用ネル配給 區長を通じ三日頃か
29 新竹州青果同業組合評議員會
30 廢品賣上金を献金 朱厝崙子供會の代表が
31 中村法務局長嚴父の葬儀 二日西本願寺で
32 全臺灣排球選手權大會 二日間北一女で
33 今夜の放送
34 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01
02 生活文化 溫泉を家庭でわかさう ただれに效くかみつれ 湯花は皮膚病によい
03 脫け毛の目立つ初秋 バーマネントをかけるな
04 水のしみる齒
05 圖像:新體制に即應の夏休訓練
06 國語學習 軍屬に恩賞の光榮 殊に多い本島出身者
07 臺北で公開された 西少佐のすぐれた馬術
08 やげつく陽の下で 草刈りをして御奉公
09 ドイツ軍の輝く戰績
10 ニハトリノオハナシ二ツ コレハオドロイタ チヒサイニハトリノタマゴ
11 二百七十三ニチ二 タマゴヲ二百七十二コウム
12 デンマークが 國民政府正式承認
13 豆智識
14 外出時の戶締りはよいか どこへでも取付 けられる渦卷錠
15 半島映畫の現狀/田阪具隆
16 氣候不順は 害蟲繁殖の好期
17 鰺の卸しかけ
18 南瓜のすゐとん
19 中米に「獵師の街」
20 音樂家はゴルフが下手
21 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 亞細亞の旗(245)/小栗虫太郎;坂本仁
02 第八號轉轍器 特異創作集その三/逸見廣
03 歷史と歷史文學/岡澤秀虎
04 圖像:伊太利傷病兵に日本畫
05 當代中國女性氣質(二)/赤松孝彥
06 珊瑚樹 南の歷史的價值/長谷川伸
07 文化消息
08 心聲/黃可軒漢詩

次韻酬笑儂、虛谷歸自東都喜贈/笑儂、虛谷歸自東都喜贈 二/笑儂、偕虛谷趨訪淡廬賦呈鶴亭先生/笑儂、笑儂詞友過訪有詩即次瑤韻/鶴亭

09 新刊紹介
10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 東亞共榮圈の確立 支那事變の完遂 二大目標絕對不變頭條新聞

【東京發同盟】近衛首相が去る二十八日米國ル大統領に宛てて太平洋問題に關するメツセージを傳達せる事實がワシントン並に東京の兩地に於いて公表されるや果然世界各國に非常な反響を呼び起してゐるがそれ等の多くはいづれも日本側の意圖を誤解乃至曲解してゐる、殊に我が國內の一部に於いてすら各種の誤解を生んでゐる模樣であるが何れも事態の真相を把握せざる為め第三國筋の巧妙なる宣傳謀略に引つかけられるが如き結果になるので我が國民としては嚴にこれを戒慎せねばならぬ所である、近衛メツセージを繞つて國の內外で如何に臆測が為されようとも要するに我が國策の根本たる東亞共榮圈の確立と支那事變の完遂の二大目標は絕對不變であり從つて三國同盟の精神が我が外交の基調を為す事も亦確固不變である事勿論である、然しながら他方に於いて從來英、米の各言論機關は動もすれば日本が事を好んでアメリカと紛爭を捲起してゐるが如き宣傳を執拗に繰返してゐるが、これは全く彼等の為めにせんとする謀略である、殊に今回第二次歐洲大戰勃發以來それ等謀略は尖銳化し太平洋方面へ勢力を集中し來つた事顯著なるものがある、尤もアメリカ側が我が國の西太平洋方面に於ける行動に對して完全なる諒解を遂げる事は□當困難であると同時に我が國としてもアメリカの對極東政策若くはその世界政策について全部的に諒解するといふ事も相當至難な事である、從つて日、米兩國政府が双方の考へ方の相違點について虛心坦懷充分誠意を以て檢討する事は絕對に必要である、若し近衛メツセージが斯る意味に於いて發せられたものとすれば內外共今暫らく時日を藉してその成行きを見守るべきであらう

02 連續重慶爆擊を敢行
03 聶榮臻軍の運命 最早目睫に迫る
04 陸鷲も重慶大爆擊
05 資陽を猛擊
06 米國の遣ソ 特派使節團長
07 海務院を創設 管船局は發展的解消
08 綏定、雲陽に必中彈
09 萬縣上流の敵船猛爆
10 株式價格統制令 きのふ公布、即日施行
11 日滿居住の一般英人 希望者の引揚を行ふ
12 駐日英國大使館公表
13 圖像:大洋を制壓す(下)
14 ビルマの近情と苦悶(下)
15 一面戰爭、一面建設 兩雄會談の中心點
16 政治的意義重大 西南アジア危機說を激化
17 興亞同盟緊急總務委員會
18 井野農相談 重要食糧國家管理案 來議會に提出せん
19 鐵銅回收具體案 戰時物資活用協會 各關係當局と協議
20 米航空隊將校視察團を派遣 近東、地中海等に
21 家畜商取締規則を制定 九月一日より公布即實施
22 將來の住宅對策 實施上の基礎資材調製
23 中南米に繫船中の 樞軸國油槽船を獲得 米海軍委員長語る
24 東亞局企畫部長 正副部長決定
25 新割增金附徵兵保險の概要
26 赤軍イランの各地を占領
27 ソ聯情報局發表
28 今日の天氣
29 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 增稅計畫と島民の協力社說

高度國防國家を建設する事は現下に於ける我が緊急國策である。その建設の為めに莫大なる豫算を運用するので必然的にインフレシヨンを惹起するのである。これを防止する為めに政府當局は低物價政策遂行の為めに、物價政策の再建を始めとして消費の規正の勵行、貯蓄奬勵運動の展開等等種種努力をして居るが、徹底的對策の一として增稅を斷行すべしとの聲が高かつた。政府はかかる輿論に應へインフレを抑制する為めに、今回增稅案を立案したのである。その趣旨が臨戰體制下に於いて當然大增稅を斷行すべき奢侈的消費に對して大幅の課稅を行ふ事は國策の運用上必要なる事である。一般財界も政府の增稅案に對し賛意を表明して居る。この非常時局に於いて戰ふ國國である獨英米などが、その戰費財源の大半を稅收入で賄つて居り、全國民の協力に依つてこそ戰時財政が確立されるのであるから、この度の增稅計畫に對しては全國民は國家の意圖する所を諒とし真劍な心構へで積極的に協力すべきである。

今度の增稅計畫は國家收入を目的となさず、一億二三千萬圓の浮動通貨を十月以降約半箇年間に吸收し、インフレを防止すると共に時局を辨へない奢侈生活を抑制せんが為めである。國防國家を建設する為めには一般大眾の不緊要なる購買力を收縮する對策を立てるが急務である。その為めには單に貯蓄奬勵のみではなく增稅をも並行させねばならない。時局意識を盛る意味に於いて、奢侈的消費を狙つたことはそのものが消費者に轉嫁して物價高を招來するが、消費者の自肅に依り購買力を適正化する事が出來るからインフレを阻止する事が出來るのである。殊に增稅の對象となつて居る、酒稅、清涼飮料稅、砂糖消費稅とその他の物品稅を目標として居るから國民の生活必需品でない事も大いに注目すべきである。更に遊興稅や飮食稅、建築稅、通行稅、入場稅特別入場稅等に就いても國民大眾として實際生活の上に於いて增稅に依る影響は輕微である。上記の如く增稅の對象が專ら消費稅方面に限定して居り、銃後國民生活を固める諸諸の政策が同時に行はれる事となるから却つて戰時經濟の健康法であると見ねばならない。

本島に於いては督府財務當局が內地に呼應し、消費稅の全面的改修に依り年額約二千萬圓の增稅を斷行すべく計畫を進めつつある事は適宜の對策である。南方國策の第一線に立つ本島は內地と事情を異にした所もあるが、この度の增稅計畫は本旨としては國防國家の建設に協力し奢侈生活を匡正し、臨戰態勢を取る上に於いては少しも異る所がないのである。却つて內地よりも以上に島民生活を戰時化し、生產擴充に必要なる國家財源に貢献し、消費規正に邁進すべきである。殊に統制强化の為めに、統制團體が增加し經費過剩に依り濫費する傾向があるから增稅に依り抑制されると共に島內官民とも個人生活に於いては國際情勢の逼迫化に覺め、國防國家建設の緊急なるを認識し國策の向□□□察知し、(原件破損)

02 超人的な活躍振り ヒ總統の大本營生活
03 “防諜は婦人から” 基隆市の有識婦人舞臺から鼓吹
04 殉難憲兵慰靈祭 けふ金包里で執行
05 防空に萬全 新竹で區會長會議
06 尊し・義勇奉公の龜鑑 身を殺して仁を成す 義人賴順良氏の美談
07 臺拓精神を發揮 幹部等大直で鍊る
08 統制令徹底に 定期研究會開催
09 經濟統制・生活刷新 臨時奉公會委員會に於ける 各部長の說明
10 圖像:海鷲偵察機の活躍
11 蘭陽バス評價 詳細調查完了
12 役者は市議・重役さん 人氣を呼ぶ“皇民劇”素人お芝居 あすの奉公日から旗擧げ
13 一坪園藝に 蔬菜種子配布
14 學生鳥人に 飛行訓練所新設
15 母校の名譽を双肩に 力泳!また力泳 臺灣中等水泳大會第一日
16 地底に換氣の家 關門兩地に構築
17 麥類實收高 三府三十六縣分
18 防犯報國へ 乳香園母子寮近く完成
19 ときのこゑ
20 阿片密吸に秘密室 陶醉境の一味御用
21 宜蘭郡米統組合總代會
22 燒形やさわり鍋献納 鐵銅回收に煎餅業者協力
23 牧野輝智博逝去
24 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 價格表示を督勵 屏東市の經濟強調週間
02 自肅制裁規定を設定(屏東郡)
03 明るい取引 嘉義市、標語塔で宣傳
04 奉公會新化支會 時局映寫會開催
05 沙山奉公講演
06 追加豫算五十萬圓 九月三日台中臨時州會
07 白衣勇士を慰問 臺南で慰問庭球大會
08 色紙に激勵の句 森田知事青年隊員に贈る
09 彰化奉公青年隊 二十八日から猛訓練
10 王錦霞氏の嘉義市葬を執行
11 臺中州議欠員三名を任命
12 更に六名志願 花蓮港憲兵分遣隊へ
13 臺中柳町保育會 九月三日□園式
14 勤報臺中州隊 三十日晴れの出發
15 稔る中間陸稻(高雄) 來月廿日頃に出廻る
16 遺家族慰安演藝會(花蓮港)
17 佛印・泰旅日記二/竹內生海外遊記

一とねむりしてゐる間に臺灣海峽を橫斷してしまったのだ廈門上空から海岸線を離れ可なり奧地の上空を通ってゐた。山ばかりで、何んの變化もない。又天國の夢地に入ってしまった。時時グラツとするので目をさますと雲の中を飛んでゐる。薄雲でも一寸すり合っただけでアノ大きな圖體がグラツグラツとする。飛行機は雲の抵抗に銳敏だ。雲を通り過ぎると又天國の夢だ。山根氏に又又起された。廣東へ來たよ、と云ふのである寢ボケ面で窓外を見ると廣東市街が見えた。間もなく◯◯飛行場へ着陸した。時に十一時半。臺北出發後三時間。船だったら三日も四日もかかるのに臺北を出て居眠りしてゐる間に廣東へ着いてしまった。着陸すれば再び炎熱やくが如き大地の世界だ、廣東も仲仲暑い、三十分後には出發するので何處へ行く譯にも行かない。機上から降りても木蔭もないので翼の下へ集った。臺北で貰った辨當を喰ってゐる人もあったが。私は暑い地上で喰はなくとも天國へ上ってからにしようと思って喰はなかった。三十分間翼の下でボヤッとしてゐた。直ぐ附近に臺北行のダグラス機が出發前の一ときの翼を休めてゐた。女の乘客が二人居てハイカラな洋服を着てゐたが、顏も身のかっこうも實にまづいものであった。あれでも亭主の目には調和した洋服に見えるのかナ

十二時に廣東を出發した。かつてボーイに誘惑された思出の愛群ホテルの上空を通った。空から見る廣東市街は如何にも暑そうだ。廈門も廣東も私にとっては幾多思出を秘めるなつかしい支那の都である。廣東を出てからも眼下は山又山で何んの風情もない例によって又天國のねむりにはいった。フト目をさますと何處かの灣上を飛んでゐる。山根氏にきくと雷州半島だった。機は海岸に沿ふて飛んでゐる。景勝として有名なアロン灣の奇岩を眺めてゐるも又ねむってしまった。山根氏に肩をたたかれて目をさますと旣に佛印內にはいってゐた。廈門から大陸に入ってから平野と云ふものが少しも見られなかった。海か山の上ばかり飛んで來たが佛印領へはいると大平野が展開して來た。東京平野だ。綠のジュウタンを敷きつめたように空から見る地上は天國以上に美しい。一面の水田なのだ。農村部落が密集的に點在してゐるが何れも樹木に覆はれ屋根がかすかに見える程度である。流石に熱帶の農村だ。滿洲や朝鮮、支那の農村部落は殆ど洗ひ出しで樹木とは全く緣遠い存在だ。見るからにひからびた感じがする。日本內地の農村は何處へ行っても樹木がウツ蒼としてゐる。今大空から見る東京平野の農村が「杜の村」である事をなつかしく思った。愈愈佛印のパリ―ハノイが近づくと紅河の流れが帶のように見える。下流はデルタを形成してゐる。飛行機が山の上や海の上を通る時よりも平野の上を通る時が一番氣持ちが好い。危險感が薄いからでもあらうが景色として見榮えがする。山根氏から此處がハノイだと云はれて見ると暑い地上の世界へ下りるよりも此のまま天國の旅を續けたいと云ふ氣がした。併し天候に惠まれたからこそそんなゼイタクが云はれるのだ。雲や風にユラレる時の飛行機は生きた氣持がしない程イヤなものだ。

ハノイの上空へ來た。ハノイも「杜の都」である。大きな湖が一つ街端にあり街の中にも湖がある。市街は樹木に覆はれてゐる。山根氏の說明をきいてゐる中に機はグングン下降し始めた。ハノイ飛行場と云っても幾つもあるらしいが何んとか飛行場へ着陸したフランス人の官憲や飛行場關係の係員がたかって來た。安南人の係員も澤山居る。客席の出口に堂堂たる體軀のフラソス官憲がガンばって地上へ降りようとする瞬間一人一人のパスポートを取り上げた。時に午後三時、ハノイ時間は一時だ。太陽は中天にある。暑い暑い愈愈佛印へ着いたのだが別に感興も湧かずボヤツとしてゐた。まだ天國の夢からサメ切ってゐないのかも知れない。

みんながエール、フランスと書いたバスに乘ったので自分も乘った。運轉手は安南人だもう外國へ來たらしい。フランス飛行機會社のバスなのだ。係員の佛人も澤山乘った。別に熱帶らしい風景も見えない。二三分走ってから交番所みたい少さな稅關で降りた又何んだかんだと取調べを受ける。全く罪人みたいだ。天空を飛んで居れば外國も內國も無い。國境もなければ稅關もない。限りなき神秘の宇宙である。だが一旦地上に舞ひ下ると世界が一變して仕舞ふ生きた人間と死んだ人間の關係を幽冥境を異にすると云ふが大空と地上の關係も亦然りである。人間社會の文化とやらが高くなればなる程人間生活が窮窟になる不自由になる。窮窟や不自由から逃がれんがために文化を築くものとするとソロバンが合はなくなる。

一人の人間が入國するにもパスポートがどうのこうのつて大騷ぎをさせるが、一體フランスが佛印を領有するのにパスポートの必要があったのかどうか。ナポレオンがパスポートをもって極東入りしたと云ふ話はきいた事がない。人間と云ふ奴は實に身勝手なものだ。尤もフランスも我我無名の一日本人の入國にさえ面倒くさい手續きをとらせたり目を光らせてゐるものの一方怒濤の如く流れ込む日本の勢力にはパスポートなど要求してゐられないではないかフランスがかつてパスポートなしで軍艦や汽船で乘りつけて勝手に領有した佛印だ、日本の佛印進駐軍がパスポートなしで上陸したからして何んの不思議もない。因果はめぐる何んとかだ。

稅關で私は非常に心配だった例の風呂敷包みが開かれる事を恐れたのだ。重要書類がは入ってゐるからでなく玉手箱の如く餘りに何も無いからである。日本人の中にこんな貧乏旅行者が居るのかと思はれるのが氣恥かしかったのだ。幸ひ玉手箱は開かれなかった山根氏の自動車に便乘して兎も角同氏宿舍で一つぷくしたホテルが滿員だったので一時臺拓宿舍で泊めて貰ったがアトでコンチエンタルホテル(佛人經營)へかはった三階の三百三號室、部屋代七ピヤストル、食事は三度で六ピヤストル、安南人ボーイとは全然言葉は通じないが別にホテル生活に不自由はなかった

18 奉公會竹南分會 役員會を開催
19 山本司令官 恒例檢閱のた來高
20 花蓮港廳鍊成講習會延期
21 常會指導者講習會(花蓮港)
22 圖像:陸鷲赤色首都延安を空襲
23 全島物價聯絡會議 三十日高雄州で開催
24 代燃車を運轉 新觀バスが
25 示す乙女の意氣 炎天下・汗の奉仕作業
26 舊銀貨を國防献金
27 後壁庄 陸軍特別志願兵 挺身者助成會結成式
28 高雄市米統組合總代會
29 東石聯合保甲婦女團 華華しく結成さる
30 竹東街協議會
31 田中家庭防空群 猛訓練後、查閱
32 地方便り
33 今日の映畫
34 左鎮の姬瑞和氏 四十年前軍役に從事 榮譽の善行賞授かる
35 本島人側の 檢番近く出現
36 山上聯合保甲婦女團 盛大なる結成式
37 潮州商業報國推進隊 昨日結成式擧行
38 臺灣テツクス登記手續完了
39 新妻謎の死 死體を解剖
40 臺中競馬 第二日目
41 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 揮發油及重油購買券有效期間 十二月末迄延長 山下鑛物課長談
02 局營バス全線の 代燃化を急ぐ
03 折衝中の臺灣米問題 來月十日頃最後的決定か
04 府令第百六十四號
05 府茶業傳習所 九月二日入□式
06 臺灣農機具會社總會 社長は藤田傊治郎氏
07 國內政經展望臺 非常重大の決意のもと(上) 政戰一體の施測實行
08 農林省松田技師 青果視察に來臺
09 郵船の代理店事務を 郵船高雄出張所に返上 三田支店長談
10 私鐵ガソリンカー 無水酒精の代燃研究
11 代用燃料車對策 二日鐵道ホテルで打合
12 株價安定對策(下) 總動員審議會二勅令案可決
13 石油消費規正で 權威者に意見を求む
14 滯貨茶處理の為 割當制度開放の要あらん
15 笹本理事官 九月一日に上京
16 週間經濟展望
17 來期赤糖產額 四十五萬擔內外か
18 照明燈
19 蓬萊不動產 本社臺北へ移轉
20 南廻線開通で 貨物取扱を考慮
21 經濟手帳
22 商況 三十日後場
23 ラジオ
24 廣告
第08頁
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