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興南新聞1941年6月

夕刊第1版
序號 標題
01 南進政策は情勢如何で 新たな考慮を加ふ 三國同盟の義務履行に忠實 松岡外相談話眼目
02 圖像:中原作戰
03 蒙古聯合自治政府の 行政機構改革斷行 六月一日より實施
04 司法長官會議 最終日
05 協力會議の前奏曲 議題を通じて各界代表に聽く
06 國、共の軋轢愈よ熾烈 我が晉南作戰で果然表面化
07 議員の顏觸れ 全部揃ふ
08 受電認可範圍を擴大強化
09 クレタ島の英希軍 埃及へ脫出を企圖
10 獨軍、壓倒的に優勢
11 シリアに對する 獨の軍事行動 近きを思はしむ
12 秋田拓相 中村法務局長らを招待
13 蘭印側の回答を 待つのみ 芳澤代表語る
14 葡國は實力で アゾレス防衛
15 「國防運輸局」 米、創設令を公布
16 三經濟閣僚起つ 主要鑛山、重工業地帶に出張 產業陣の士氣を鼓舞
17 海鷲の訓練を視察さす 中學校長らに
18 積込中の鐵鋼等 輸出許可取得 比島政府から
19 支那將校が投降 昆明脫走、老開に來る
20 明日の天氣
21 水滸傳(420)/黃得時;榎本真砂夫
22 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 皇太后陛下 第一陸軍病院へ行啟 親しく白衣の勇士を御慰問
02 科學日本に又凱歌 軍陣、外科醫學界の一新紀元 “金屬探知機”を發明
03 物價連絡協議會 廿六日新竹で
04 御內帑金御下賜 恩賜財團濟生會
05 濟生會本院に 女官を御差遣
06 圖像:各職域婦人の聲を聞く會
07 實業學校檢定 基隆で願書受付
08 ワンワイ殿下 門司發
09 御上陸記念祭典 澳底で嚴肅に擧行
10 南署非常召集
11 濱町警察官吏見張所落成
12 名譽會員章御親授 帝國水難救濟會功勞者に
13 劇場を開放して 僕等の兵隊さん慰問 あす第一劇場で心から犒ふ
14 硫安續續入荷 六月一杯に陸揚を全部完了
15 競馬狂の惡事 公金三千圓橫領
16 カレンダー商組合總會
17 堂堂と門札を揭ぐ 鄉軍臺灣支部と國婦臺灣本部 けふ軍司令部正門に
18 第一線に涼風 募集中の團扇、扇子 早くも一萬本突破
19 軍人援護展 臺南市で開催
20 局營バス北部線の 運轉時刻全面的に改正
21 機械技術者檢定令を公布 單行勅令として
22 圖像:軍艦旗「宇治」
23 出るぞ臨時賞與 一月ケ分、六月に支給
24 女の一人步き 夏季犯罪のトツプ 州刑事課、注意を喚起
25 新竹州の金屬類回收 第一回好成績を收む
26 女中が鐵道自殺
27 有閑不善をなす 北署の一齊搜查に インテリー、マダムが引掛る
28 拓務辭令
29 音樂堂演奏曲目
30 置逃げギヤング
31 入獄レコード ホルダー
32 曆取締の槍玉 高島易斷發行曆發禁
33 アテネにルーズヴエルト街
34 今夜の放送
35 商況 卅一日前場
36 映画案內
37 興南案內報社消息
38 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(168)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 女中心ならでは出來ぬ 隣組の仕事 組長にも女性進出が望ましい
03 腐り易い蛋白質 腐敗と變敗の相違は? 梅雨時は殊に御要心
04 圖像:皇道義會武道大會の少年演武
05 初夏の乙女 生地のままに潑剌と 濃化粧は禁物
06 パン嫌ひも好きになる 榮養豐富な國民食パン 町會や隣組で共同製作を
07 暖かい春から初夏に 起き易い胸の病ひ 「肺結核」の新しい研究
08 若い男女を惱す ニキビ退治 むやみにつぶすのは禁物
09 大事を引起す春の疵 指先のトゲでも油斷は禁物
10 圖像:臺灣一の優良兒
11 初夏のお化粧
12 がたつく機や椅子の足 水平に直す方法は?
13 肩の凝りの療法
14 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 海軍記念日の贈物 蔣さんに巨彈進上 海鷲壯烈な奧地爆擊
02 心揃へて完全防空 さあ始つた防空訓練
03 基隆神社のお祭り
04 山西南部の敗敵急追 袋の鼠の敵四萬五千
05 海國日本のはなし(4) 鎖國時代のわが國と 幕末の海軍創建 田中勝助の壯擧太平洋橫斷
06 「ひとすぢうた」の話 (一六)/ツチヤ・ヒロシ
07 圖像:夏のスケツチ
08 黃河北岸のわが軍 敵敗殘兵を大掃除
09 ドウザウノギヤウズヰ
10 ビ號の仇討ち ドイツ空軍活躍
11 空と陸から征めたてて 僅か一日で敵殲滅
12 原始林の學園 北海道に日輪兵舍
13 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 大皎(寧波西南)の敵を擊破頭條新聞

【寧波三十一日發同盟】寧波西南二十七粁大皎に集結小癪にも寧波奪回を企圖し蠢動を續けてゐた前鄒縣縣長兪財民他保安警察隊約三千を捕捉殲滅すべく去る二十九日行動を開始した市川、友野、德永の各部隊は山間の隘路を縫つて猛進を續行三方面より包圍圈を壓縮し三十一日午前六時を期して一齊に攻擊を開始し殲滅的打擊を與へてこれを占領蔣介石の甥に當ると云はれる兪財民は南方に逃走した目下判明せる戰果は遺棄死體百五、捕虜十五その他武器彈藥等多數

02 海鷲景德鎮を攻擊
03 海軍作戰の成果概要(五個月)
04 物價再建體制を整備 綜合的具體策を樹立
05 厚き大御心に感激 光榮の外地部隊指揮者小貫大尉の便り
06 再出發の物價對策審議會 來る十日に初顏合せ
07 企畫院委員 十六氏內定近く發令
08 滿獨貿易協定 有効期間を更に延長
09 調印式終了
10 比島の對日輸出 鐵鑛の申請許可さる
11 比島、米驅逐艦購入を計畫
12 世界經濟調查會を設置 申請認可、けふより發足
13 イラク政府遂に 首都を撤收
14 イラク軍(英政府の發表) 英軍に休戰を申入る
15 本年度麥類の作況
16 アフリカ佛政府軍 チヤート湖畔に進出
17 曆新體制に就て 平山清二博士等語る
18 今日の天氣
19 海鷲航空兵 飛行兵に改稱
20 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 日、蘭印の經濟交涉遲遲 蘭印側依然誠意なし社說

日蘭印經濟交涉は小林前使節に代り、芳澤元外相が特派されて蘭印側代表と會談再開を圖つてより旣に半歲、國際情勢の變化と英米側の妨害策動に依り、且つ又蘭印側の世界情勢見透に對する認識不足等が織込まれて一進一退、頗る複雜な樣相を帶び、交涉の前途は全く豫測を許されないものがあることは周知の通りである。我國の新提案に對する蘭印側の回答は遷延に遷延を重ね、去る二十八日の會談の際提示される豫定であつたが、蘭印側の會談不履行に依つて行はれず、二十九日に至つて今週中には回答を提示し難き旨の通吿があつたのみで、若し茲數日中にその回答を提出しなかつたならば、本交涉の局面打開はもはや絕望となり、重大難關に逢着するに至るものとみねばならぬ。蘭印側が若し依然反日氣勢を維持し、誠意ある態度に出でない限り、事態が重大化する恐れがあることは云ふまでもないのである。

本交涉が遲遲として進捗しない理由は、蘭印側の認識不足もさることながら、英米の妨害策動に負ふ所が多いことは蔽ふベからざる事實である。英米の煽動に乘ぜられて反日的態度を執り、さきに確約した物資に就てまでもその態度を變更するに至つたと傳へられてるばかりでなく、英米の尻馬に乘つて蘭印の防備强化に狂奔しつつ、軍事、外交、經濟各方面に亘つて英米に追隨してそれと合作或は共同戰線を張るべく、種種協議を重ねて來たことは周知の事實である。蘭印側がかく英米に追隨する原因は、和蘭政府が英京に於て軟禁狀態に在ること及び蘭印そのものが英米勢力の包圍圈內に在るため、英米の意思を無視して自主的行動を執ることが出來ない立場にあることは一應首肯出來るが、しかし國際情勢に對する誤まれる見透しを是正し、而して蘭印が大東亞共榮圈の一環をなすべき位置にあるといふことをよく反省認識せねばならぬのである。然らば、一から十迄英米に依存し、その鼻息を窺ふことが必ずしも蘭印の為めとならず、頗る危險であるといふことが諒解出來るであらう。從つて我國に對してはもつと誠意ある態度に出でるであらうと思ふ。

敵性國の英米が蘭印の背後につき、蘭印側も又英米合作の態度を改めない限り、恐らく日蘭印會談の圓滑なる進捗或は我國の滿足する妥結に到達することは、假令我が芳澤使節の頑張りがあるとしても絕望に近いのではないかとみるのが妥當であらう。とすれば、蘭印側の迷夢を打破し、併せて英米の妨害工作を芟除し得べき我國の實力を認識させねばならぬ。忍耐も自ら限度があるから、場合に依つては斷乎我國の實力を發揮するのも已むを得ないではないか。卅日の松岡外相の談話にもある通り、我が南進政策は固より平和的である。唯將來國際情勢の推移にして萬一にも帝國のこの平和的政策の遂行を不可能ならしめる如き場合には、その時に至つて更に考慮を加ふることはあり得ることである、といふことを蘭印は銘記すべきであると共に、我國の牢固たる決意あることを認識すべきである。

02 皇太后陛下 九日海軍航空隊へ行啟
03 藤波院長謹話
04 一大島民運動展開 民間人を多數簡拔して 皇民奉公愈實踐スタートへ
05 ああ尊し興亞の礎 護國の英靈あす凱旋
06 武勳の英靈 けふ內地へ無言の凱旋
07 武勳の勇士歸還 萬歲の歡呼に迎へられて
08 圖像:歸還した吾等の勇士
09 三輪知事の蘭陽地方初巡視 十一日に延期
10 高千穗丸入港
11 臺灣と海南島を結ぶ 商船の新設航路 バタビヤ丸を配置近く初便寄臺
12 和知參謀長歸北 宜蘭方面初度巡視を終へ
13 海洋少年團座談會 原大佐寄臺を機に開催
14 太公望待兼ねの 鮎漁、愈けふから解禁
15 けふは興亞奉公日 島都で各種行事實施
16 祝賀端艇競漕大會 昨日港都で盛大に開催
17 宜蘭專賣品小賣人組合總會
18 島都米穀配給組合 一日から管轄區域改正
19 新竹春競馬 第五日目の成績
20 淡水街營海水浴場開場式 二日午後に擧行
21 ときのこゑ
22 臺北織物商組合總會
23 不正價格表示業者檢擧
24 鐵道部人事異動
25 海上警報
26 人事・消息報社消息
27 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺拓十ケ年計畫で 海南島の開墾に着手 本年二期米千町步栽培せん
02 英貨為替安定措置に 東京為替會申合せ
03 臺灣東亞貿聯 第二回定時總會
04 切干藷の配給打合 六日協和會館で
05 時事經濟の解說 物價審議會の改組 (上)戰時物價の矛盾克服へ
06 臺灣綿縫糸配給組合近く改組決定
07 一般消費用綿製品 各州廳の割當決定
08 圓山發電所 目下機械据付中 來る十月頃完成せん
09 積取船腹の關係で バナナの北送活況
10 臺北地區五バス會社 二日より評價に着手 合同の先驅
11 食糧增產促進に(上) 助成金交付決定 第二豫備金より約三千萬圓支出
12 臺灣東亞貿聯 理事會を開く
13 本島代燃車 計畫打合會
14 五月中の 高雄州下の買上米 卅三萬袋を突破
15 經濟手帳 改正總動員法第十八條
16 貯蓄增加の實績
17 照明燈
18 市價商況
19 大阪商船基隆出帆
20 日本郵船基隆出帆
21 辰馬汽船
22 大連汽船
23 東亞海運
24 南日本汽船
25 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 農村の振興策に 諸種事業を計畫 新化農事組合の躍進
02 圖像:米國愈愈參戰體制強化
03 經營の合理化に 柑橘生產者座談會 新埔
04 布教師の講演 新埔で行はる
05 湖口北國民學校父兄會
06 大英帝國の內部的龜裂(中) 海軍根據地提供問題で 小國エールに飜弄さる
07 法規違反で處罸さる
08 夏、海は招く 北港郡 三條崙海水浴場開場
09 奉公班指導等を協議 竹東教化事業座談會
10 本山直枝氏の告別式盛大に執行
11 ローカル・セクシヨン
12 便利な蚊やり液
13 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 守れ“吾等の大空” 臺中州下の第三種空訓 實施日割愈よ決定
02 “いざ鎌倉”に備へ 港灣防衛團を改組
03 內地視察國民學校長
04 市長郡守會議 きのふ花蓮港廳で
05 南洋第二世に聽く(4) 乞食も看板を出す どこまで續くかアスフアルト/濱中馨海外遊記

汕頭組のパトンを受次いで私は香港についてお話致しましよう。

「香港」==誰しもヨーロッパ式の建物があり近代文化施設の完備した美しい港、いや蒋介石一派の密謀策源地として思ひ出すでしょう。今は唯孤立の狀態にある哀れな軍港です。先づ建物より始めよう。一番高い建築物は香港上海銀行で、十一階程あり、附近の建物の間から半分は突出て居り、遠くから見てもすぐ分ります。正門の兩側には、銅像のライオンが立つて、睨んでゐる。入口にはキヤラバンをつけピストルと棍棒を持った黑いインド人の巡查が日中ねむそうに立つてゐる。出入口は實に面白く出來てゐる。戶が自動式になってゐて、必らず一人しか入れないことになってゐる。人が出入しなくても絕えず回轉してゐる。僕がまだ小學校に入ってゐた頃市內には一弗銀貨が非常に多く流通されてゐた。其の頃は十弗も持つてゐると重くて困るぐらゐでありました。處がどうしたのか、此銀行が立つて以來、銀貨が姿を消してしまった。何故ならば、此銀行が一弗十セント買上げたからでありました。今は、銀行の地下室大金庫の中にどっさり入ってゐる事でしせう。銀貨幣について思ひ出しましたが、一昨年の夏休香港に歸った時の事であります。お金が磁石にひつつくのに驚いた。買物に行っても磁石があれば、絕對に贗金をつかまされないと言ふ事です。香上銀行建物の右側には數十墓の自動車が綺麗に並んでである。これは銀行員の自家用自動車であります。全く贅澤です。この建物が一番高いと言っても山腹にある二三階の建物の屋上から見下す事が出來ます。山腹にある建物は主に金持の住宅で四面綠の木に圍まれピクトリヤ海を見下す事も出來、涼しくて別莊の樣であります。

二番目に高い建物は九龍半島にあるべニシュラーホテルであります。此建物は一風變ってゐてガラス窓が非常に多く青いつる草が建物のまはりにはってゐて見るからに新鮮な感じがします。ビクトリヤ街は重要官廳臨會社の事務所街で四五階の建物が並んでゐる中に廣東銀行の細長い屋根が飛出してゐる。支那人町である灣仔には海岸通に六階立の六國飯店が堂堂と立ってゐる。此の建物はホテルと大食堂とを兼ねてゐる。そして時時宴會や結婚式等がある。中はとても立派に出來てゐます。

× × ×

次ぎは市內に就てお話しましよう。支那事變が起って以來支那各地にゐた避難民が殺到して人口が非常に增加し食料不足で困って居ります。人が餘り多くゐるので交通事故が頻繁に起り每日死傷者を出す有樣でありますラッシュアワー等は百人以上乘れる電車が滿員でとても乘れません。五六臺目にやっと乘れるといふのはよいです。市內には乞食が多く、珍らしく看板をつけた乞食も居ります。廣告は何でしよう。自動車にひかれた足を見せて私は日本軍の為に切られたとか戰爭で名譽の負傷したとか書いてあるのです。通行人は誰でも日本人に迄で金を下さいと言ふのには全く驚きました。又電車等に乘ってゐると、支那の女學生が、一錢ぐらゐの花を十錢で賣付け利益金は蔣介石に献金するのですと言ってゐるのを聞いた事があります。彼等は本當にさうするのでしょうか。

次ぎは風光明媚な港について話を致しませう。港內は廣く香港島は九龍半島を圍み天然の防波堤となって居ます。水深は深く、無數の船が碇泊してゐます。事變前は船の出入も多く每日日本船が入港して居りました。日本が誇る豪華船鎌倉丸、淺間丸、龍田丸が入港した時に僕等は支那人に「日本にはこんなに大きな船があるのだよ」と自慢したくなります。いや日本の軍艦が入港した時は非常に心強く感じました。海外に居りますと、其の有難さがしみじみ分ります。世界各國の船が出入をして居ります。まるで汽船の展覧會の樣です。いつかも四萬噸もある外國船エンプレスオフプリテンが入港した時は大いに驚きました。あの長い棧橋が短過ぎて船尾の半分は海に出てゐて他の汽船はまるで小蒸汽船の樣にしか見えませんでした。九龍、香港間は二階立の連絡船が十分おきに行來きしてゐる。だが支那特有のあやしげなジャンクがつぎだらけの帆を立てて動いてゐるのはちょっと妙な感がする。いったい何を運んでゐるのでしょう。每日スマートな形をした軍艦が淀泊してゐる。高くてまるでビルデンクの樣であります。誰しもすぐ感する事は、非常に窓の多いことでしょう。僕達それを見るとなんだかくさしたい樣な氣がします。英國航空母艦イグルが入る事の出來る大ドックがあり、何千人の職工が働いてゐます

× × ×

これから小學校時代の思ひ出話を致しませう。一、二年の頃四大節は總領事官邸で式をしました。其の時領事さんが文官服を來て參列せられたので大臣が來たのかとびつくりした事をありました。式後必ず赤日の饅頭を戴くのが樂しみでありました。駐在武官が日本刀を持ってゐらしやったので、どうか一度でよいから見たいなと、思った事もありました。通學はよく山にある兵營の中を通りました。或日兩手にバケツを持って行く兵隊にあった。何と思ったらよい香のするコーヒーでありました。英國人はそんなに、好きなのかと思ひ贅澤すぎると思ひました

× × ×

香港島は到る處道路が完備してゐる、遠足しても面白くない、それこそ「どこまで續くアスファルト」であります、現在について話致しましょう、廣東占領後香港は陸海共に完全に封鎖され、食糧不足は物質騰貴をしめして居ります、そして唯やたらに軍備を施しトーチカや鐵條網をはりめぐらしてゐます、この繁華な町は、どうなるのでしょう。皆さんの想像にまかせます、ではさようなら、お次ぎは新人の野間君へ(五年生)

(寫真は香港港)

06 高雄鄉軍聯合分會 各市郡分會長會議
07 屏東郡民風作興會評議員會
08 彰化市で講演 大野法雨師が
09 中一中學級增加 關係者が當局に陳情
10 彰化崇文社課題
11 譽れの優良團體 三十日表彰狀を送達
12 講演行脚後日譚(35) 市部の卷 不思義な臺南市 一般聽眾と文化教養/竹內清報社消息
13 佐野課長來高
14 專賣品聯合會總會
15 高雄州下豚肉割當 各市郡決定殘りは臺北へ
16 喜久吉丸入港 初夏の新高港に
17 救世團臺中支部の講演會
18 大朝花蓮港通信部開設披露宴
19 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕 臺北州下の開催日割報社消息
20 美術界のヒツト 李、陳兩君の榮譽
21 八里ケ濱海水浴場開場 六月一日より
22 屏東產米改善協會總會
23 五歲から九歲 幼兒の最安全期
24 人事・往來
25 標準米查定會 高雄州一日より實施
26 勞銀水準を制定 花蓮港で要望さる
27 高雄排球選手權大會
28 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 美德の世紀(一)/豐田三郎
02 珊瑚樹 則天去私の境地 堂堂たる大文字
03 先天的肉體異常 科學的に防止できるか
04 短歌 學び舍/平島嶺雪
05 劇映画 藝術小劇場 「血」上演不許可
06 圖像:市場の朝(日本水彩畫展)/里澤藩
07 ゴールドウイン RKOと結ぶ
08 文化消息 米大學生は軍人に適せず
09 英國競馬賞牌はスフ入り
10 ラジオ
11 心聲漢詩

暮春書懷/灌園、贈小魯表弟/灌園、重逢雲鵬詞兄/學樵、次學樵詞兄見贈原韻/雲鵬、中央山脈紀遊 留人峽/周定山

12 廣告報社消息
第10頁
日刊第1版
序號 標題
01 翼贊會の陣容整備 政府協力の體勢整ふ頭條新聞

【東京發同盟】大政翼賛會は過般の參與の人選決定を以て陣容整備を完了したので來る十一、十二の兩日各道府縣並に六大都市の組織部長會議を招集續いて十六日より二十日迄五日間に亘って第一回中央協力會議を招集續いて十六日より二十日迄五日間に亘って第一回中央協力會議を開き愈よ燃へ上る地方側の翼賛の熱意に應へて實質的に更生翼賛運動を展開することになった本部では陣容整備を機會に全役職員を一堂に集め近衞總裁から激勵の挨拶を行ふよう要望してゐるが何れにしても中央協力會議の開催に當っては近衞總裁から

大政翼賛會は改組に依って毫末も出發當時の使命に變更を加へられるものでない

旨を闡明する筈である而して更生翼賛會としては政府の政策遂行援護機關としての使命達成に重點を置き政府が目下遂行せんとしてゐる個個の重要政策に協力對策を樹てる方針で近く開設せられる調查委員會でも政府側の意向を汲んで取上げるべき問題を決定することになってをりその他各局部共夫夫政府協力の體勢を整へ非常時局下に於ける翼賛中核體としての本分を完全に發揮する準備を整へてゐるが當面の重要案件は統制經濟の合理的な運營に注がれてゐる現狀に鑑み經濟統制の協力に重點を置く方針で將來は組織局の經濟部を局に昇格することも考慮に上るものと見られ又教學の刷新を基調とする國民新文化の創造も重要な問題であるので組織局(以下內容遭裁減)

02 聽眾に多大の感銘 國際館で大山少佐が大熱辯
03 政治、憲法問題の 論議は一切避く 中央協力會議で
04 翼贊會、政府の連絡協議會
05 米、支治外法權廢棄の交涉
06 西貢の財閥大轉換 新秩序派、大勢を支配
07 近東、地中海戰展望 獨英一得一失の形で第一期終り 今後の決戰に臨まん
08 獨伊、クレタ島制壓
09 獨軍、各地に善戰
10 米陸軍大演習 極めて大規模
11 「建造物擬裝 指導要綱」 重要建物を護る
12 英機ス港碇泊中の 伊船を爆擊
13 國防運輸局の創設を否認 ル大統領の秘書
14 支那空軍に 米操縱士應募
15 イラク戰終了 イラク軍の休戰申入で
16 英軍機甲部隊 バクダツド郊外着
17 イラク首相ら イラク國境着
18 挽回し得る ドイツ外務當局言明
19 富士丸無電
20 丹後丸無電
21 今日の天氣
22 大阪商船基隆出帆
23 日本郵船基隆出帆
24 辰馬汽船
25 大連汽船
26 東亞海運
27 南日本汽船
28 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 “吾等の勇士”歸還 輝く武勳を赭顏に偲ばせて
02 高嶋部隊名譽の 戰死者及戰傷者發表
03 英靈內地へ凱旋
04 神社參拜と廢品回收に奉仕 花蓮港昭和國民校
05 蘇澳郡下の空訓 果敢な猛訓練展開
06 大和丸出帆
07 全島の官公衙 けふから愈夏體制へ
08 島都の興亞奉公日 早朝より神社參拜陸續 各團體が境內で感謝の清掃奉仕
09 兵隊さんを招待 第一劇場で慰問映畫會
10 豆力士が真摯敢鬪 州下學童相撲大會樺山國民校で開催
11 公眾電話の時分制廢止 二日から實施
12 大山少佐の講演を聽く 萬華愛國女子奉公團の奉公日
13 加藤准尉が防諜講演 大稻埕第三世界館で
14 斷水時に對する 壯烈な防火演習を實施
15 臺北季節菓子行商統制組合創立總會
16 姿を見せない鮎 一箇月許り御辛抱を
17 大稻埕露店行商人組合創立總會
18 法政連勝
19 早大再勝
20 新竹春競馬 最終日の成績
21 人事・消息
22 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 武勳の勇士歸還 盛大な出迎裡に
02 懷しの我家へ 除隊の諸勇士歸還
03 坂口高雄州知事歡迎會
04 坂口知事の州下初巡視
05 起て!“日本青年” 共榮圈確立は君等の使命だ 本社主催潮州時局講演會報社消息
06 講演行脚後日譚(36) 市部の卷 義務教育の重要性 騷音の高過ぎる嘉義/竹內清報社消息
07 南洋第二世に聽く(5) 仰ぐ日章旗の感激 夜の香港は幻の美しさ/野間侃海外遊記

間もなく本船は大阪商船會社の棧橋に橫付けになった。僕は少しでも早く上陸したいと思ひ船から橋が避されるまでが數時間もかかった樣に感ぜられました。上陸して先づ最初感ぜられたのは支那人の多いことです。まるで甘い甘いお砂糖に蟻が集って來る樣に棧橋の近所に一ぱい集ってわいわいさわいで居りました、兩側の建物の軒に干されてゐる洗濯物に感心しながら歩いて行くとやや廣い道に出ました。自動車は勿論のことバスや電車がひっきりなしに走って居ります。臺灣に居た私たちは小さな島にこんなに多くの電車が走って居やうとは考へたことはありません、しかもそれは二階造りで下は支那人上は英國人その他の外國人が涼しさうに坐って居りますその時ブーブーと大きな音がしたので驚いてとびのくと赤い大きな長バスです。前から見るとまるでブルドックの顏の樣に見えます。交通が發達して居るので歩くのが危險です。そのまま電車道を歩いて行くと臺灣では見たこともない樣な大きな建物の前に出ました。

香港上海銀行ださうです。十數階の高さで香港中で最も高いのです。そして全部真白な御影石で出來てゐて入口の前には左と右とに大きなライオンの銅像が二匹大きな口をあいてって坐って居りました。その大きいのに感心しながら歩いて行くと今度はにぎやかな通りに出ました。臺北の榮町通りに非常に多くの人間を連れて來た樣な氣がします、兩側共きれいにかざったお店が並んで居ります、美しいお人形があるかと思へば隣にはおいしさうなケーキが澤山出て居ります、にぎやかな音樂が聞えてきます。だれでもちよっと入って一休みして行きたいような氣分になります。やっと我慢して次を見ると今度はライカや其の他の高い寫真機を賣ってみる店です。その隣は洋服屋さん少しはなれて大きな活動寫真館が向ひ會って立つてゐる前の「キングス」といひ、もう一つの方は「クインス」と言ふのだ。丁度終ったばかりらしく大勢の人がどかどかと出てきて非常にこんざつになりました少しくたびれたので今度は電車に乘って見物することにした。停車場で一分位待ってるとやって來た。青い色をして色色な廣告の繪を橫や前や後に書いてゐるはしごをとんとんと上って二階へ乘る、中中高くて氣持が良いです、後の英國人が何かペラペラ話しかけてきた。話しがわからないので「アイドントノー」ていったらニッコリ笑ひ出した。ふときづくと電車は大分にぎゃふな町に來てゐた聞くと灣仔と言ふ所だそうだことことには日本人のお店が大分澤山あった。丁度紀元節で美しい日の丸の旗が立てられてゐるこんな土地に來て日本の旗が見えると思ふととてもうれしく感ぜられます。軒の下には氣持の惡い乞食がごろごろねてゐるし壁に傳染病のおそろしいとを書いたポスターがはってあります。日本人の商店には雜貨屋、樂屋、吳服屋、酒屋、陶器屋等中中多くの店が大いに活躍してゐる。さて最後に山に登って見やうと思ひ道をバスで香港の方に戻った。先程電車に乘った附近でバスを下り左手の急な坂を約半町程上って行くと「ケープルカー」の停車場があった郡山を登るのも大變だからここでケーブルに乘って頂上まで行くことにした。約二十分ばかり左右の風景をながめながら居ると、やがて頂上についた。ゆっくりと下りて附近の風景に感心しながら港を見下ろすと、港には大きいのや小さいのや非常に多くの船が碇泊して居るのが真下に見える、しばらくそこに居てこんどは歩いて山を下り始めた十米位の中にアスファルトをしきっめて仲仲歩きやすい道だ。大分下つて中腹に在る日本人小學校へ行く、灰色の大きな建物です生徒は卅六名しかゐない。そうして先生は校長先生始七人です。教室は六室及先生方の住宅があります。その大變廣い立派な講堂があります、ゆっくりとそこで休んでゐるともう夕方になって來たのであわてて船に戻ることにして學校を去った。なほも下って行くと支那人の町に出た。何だかとてもくさいにほひがする所です。とつぜん橫から泣きながらとびだして來た。そうしてすぐそのあとから一人の支那人の女が竹を持って走ってきて子供をつかまへて何か盛んに言びながらめちゃくちゃに子供をたたき始めた。ほんとうに支那人はおそろしいなあと思ひながら急いで棧橋の方に歩き始めた。町の家の電燈のもつき始めた。棧橋で稅關の支那人にちょっとしらべられたがすぐ室に歸ることが出來た。甲板に出てみるともうすっかり暗くなって星がきらきらと輝いてなかなかきれいだ香港の方は町から山にかけて明るい電器が幾千幾萬となくついて非常に美しい。海の上は赤い灯をつけたジャンクガギィギィとこいで行く明日は早朝出帆だから今日はこれで寢ることに致します

08 臺中州卓球大會 本社臺中支局主催で開催報社消息
09 南部中等陸上大會 きのふ南師運動場で
10 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕報社消息
11 臺中米穀配給組合總會
12 文盲の部落青年 土城庄で退治に大童
13 西部三州水產試驗所長會議
14 人事往來
15 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 內南洋 ところどころ(上)/西尾善積海外遊記

サイパン教會

大阪商船「泰安丸」の客となって橫濱を出帆して南下する事一週間――真赤な火を吐くウラカス火山島を過ぎて今まで謂ゆる黑潮で舷側に砕ける白い浪頭を刷く色もグリーンがかったものであったのが、いつのまにか海は油を流した樣にじっとりとして、モーブ色で深く太陽の光熱を含み底も見えるばかりの美さである。――遙か前方にマリアナ群島に屬するサイバン島が展開して來る。島は刻刻に接近し、美しき弧線を畫措く、ヒナシスの丘が見えて来る。ヒナシスとは「處女の乳房」との意にて、丁度豐滿な乳房を伏せた樣なふくらみをもつこの美しき丘は我等の旅情を慰めてくれる。

船が珊瑚礁の沖にすると小蒸汽船に乘りかへ憧れの南洋の島へと上陸第一歩を印する。島へ上り先づ驚かされるのは、真白い道と白堊の家に照り返す強烈な光線の為に目が眩んでしまふ事である。波止場よりガラパン町に出ると偉風堂堂とエキゾチックなサイパンが、附近の低い民家に引きかヘゴテゴテと裝飾を凝らして紺碧の空に異樣なスカイラインを描いて聳え立ってゐるのが目立つ。附近の家と此の教會堂との不り合ひとも考へられるを對稱を見比べる時、往時如何にスペイン人が宗教の力で未開の人種を統治しようと苦心したかと謂ふ事が偲ばれる。

日曜の朝になると、蔦のからみついた鐘樓から朝の微風に送られてカランコロンとロマンチックな鐘の音がひびいてくる。チヤモロの善男善女達は今日を晴れと、けばけばしい色彩の衣服を濱風に靡らかせて三三五五と集り、讚美歌を唄ひ朝の祈りをささげる

然し彼等は如何なる感情をもって祈りをささげてゐるのか······現在も在留外人として、スペインの宣教師がゐるが、島民達は彼によって、美しい衣裳を飾ることを習ひ讚美歌を唄ふことを唄うことを覺え日曜每に禮拜堂に集ることを學んだに過ぎず、それらの新しい知識や習慣が何一つ彼等の精神に感動を齎した風もなく生活に霑ほひを增した樣子もない西班牙は群島統治の方便として宗教を利用し或程度までの成功を贏ち得たが其の後僧侶の權力增大して統治上の障碍となり逐にはそれが群島を獨逸の手に奪はるる一因とさへなってゐる。西班牙をして群島統治に成功せしめたのも、又西班牙をしてこれに失敗せしめたのも共に宗教であるといへるわけである。

チヤモロの女

內南洋の島民は「チャモロ」と「カナカ」の二種族に概別されてゐる。「チャモロ」は歐人との混血兒で生活樣式に於いても頭腦の程度に於いても在來種たる「カナカ」に比して遙かに勝つてゐる。

チヤモロはほとんどサイパンに住み約二千、住居は白堊の小じんまりとした家で、ニッパ葺き或ひはトタン屋根で、床を高くして通風をよくしてあり、皆ヴエランダをもってゐる。採風に重點置いて構造されてゐるらしいのが何がなし快よさを感ぜしめる。

階段を上り部屋をのぞくと、椅子、テーブル等がすえつけてあり、蓄音機をもって居てよくレコードに合せてダンス等してゐる。

チャモロの女は色も割合に白く目鼻立ちも整ひプロポーションも美しく蟬の羽の樣な服をつけた正裝姿は畫心をそそる。赫銅色の肌が薄い衣を通してむつくりと表れ、だぶだぶくとしたスカ―トをまきつけた姿はいかにも涼しそうで氣持がいい。スケッチブックを取り出しポーズをしてもらうと、初めはにこにこしてゐるが、じっとしてゐるのがなかなかがまん出來ないらしく十分もするといかにも退屈したと言はんばかりに覿面に表情が變る。彼女達は一般に喜怒愛樂の感情は實にはつきりと顏に表れる。

02 批判性の前途(中) 批評の歷史的限界/小口優
03 美德の世紀(中)/豐田三郎
04 珊瑚樹 文藝雜誌の企畫 意圖を疑はせるな
05 圖像:新高積雪(臺陽展)/陳澄波
06 ラジオ
07 心聲漢詩

中央山脈紀遊 觀音瀧/周定山、雨中霧社觀櫻/周定山、萬大社途中/周定山、雨中登萬大山/周定山、萬大社雜詠/周定山、萬大社雜詠 二/周定山

08 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 昭通滇黔公路空襲 北磐江の大吊橋爆碎
02 冀東の匪團を猛攻
03 獨伊軍連絡成る(クレタ島) 英希軍捕虜既に一萬
04 英軍を急追
05 慘澹たる敗戰 撤退兵を乘せた英輸送船團 ジブラルタルに入港
06 英軍の損害莫大
07 榮譽の青訓代表歸臺 小貫大尉感激を語る
08 臺灣神社に參拜 長官、局長に歸還報告
09 座談會を開催 公會堂に於いて
10 撤退英兵は 一萬五千
11 海軍の補職發令 小林少將、水路部長へ
12 獨のイ國援助近し トルコを陸路通過か
13 英、イラク兩軍 交戰を停止 停戰條件二項を含む
14 イラー前攝政 親英政府樹立 バグダツドへ
15 バグダツド市長 實權を握る 治安維持に當る
16 ベドウイン族 その他抗戰繼續
17 英假裝巡洋艦 サロピアン號沈沒
18 バグダツド 在留邦人無事
19 獨、埃及作戰に 力を注がん 英地中海艦隊を挾擊
20 空前の米國大豫算 ス豫算局長の發表
21 英近東空軍司令官更迭
22 ラサ工業、鯛生產業を合併
23 明日の天氣
24 水滸傳(421)/黃得時;榎本真砂夫
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 大陸散華の諸英靈 熱誠な出迎裡に無言の凱旋
02 武勳を御土產に 諸勇士各鄉土へ歸還
03 長谷川總督 十四日に歸任決定
04 三輪知事が基隆初巡視
05 軍司令部を清掃 城南男女青年團が奉仕
06 臨時情報部移轉
07 兩相が激勵行脚 金屬鑛物の劃期的增產目指して
08 赤誠の恤兵金と茶殼を献納 萬華愛國女子奉公團
09 國民校職員優遇に 關する調查委員會
10 局部長會議に 山本事務總長が列席
11 定例局部長 會議
12 ワラワン殿下一行 晴の歸國途次けふ寄臺
13 軍司令官と長官を訪問 寄臺の挨拶に
14 “今後日泰親善に 最善を盡したい” ホテルで記者團と一問一答
15 改姓名證明書の 抄本代用に就て 稻田民刑課長語る
16 新竹州警察部 郡署合同訓練
17 瑞星團に六年連霸の榮冠 新竹市庭球大會
18 八里ケ濱海水浴場賑ふ
19 消費米配給カードを更新
20 醉漢搾らる
21 新竹州警察部 幹部の異動
22 人事・消息
23 今夜の放送
24 商況 二日前場
25 映画案內
26 興南案內報社消息
27 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(169)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 交通道德を守れ(上) 旅行者の心得ねばならぬこと 乘降は順序よく
03 人工榮養以上に 難しい混合榮養 飲み過ぎや不足に御注意
04 圖像:新案婦人服
05 婦人の勞働は 姙娠に影響するか 職業戰線へ進出の惱みを解く
06 こげ易いお釜
07 皮は皮なりに 職域奉公 最も美味しい頂き方を
08 子供の寢卷色色 衛生的で愛らしい
09 工夫を要する お辨當のお菜 鰯や干瓢を使つて
10 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 海軍警備船に捕られた 敵の武裝戎克船隊 援蔣物資が山の樣に
02 敵空軍を蹴散して 南鄭・天水を大爆擊 海の荒鷲この日も奧地空襲
03 海のかなた 寄せ集めの英國軍 色とりどりの植民地軍
04 國產機械の見本船 南米に示す日本の力
05 東京に國防大學 いよいよ設立に決定
06 「ひとすぢうた」の話 (一七) 心でみる/ツチヤ・ヒロシ
07 私たちの學校では 夏休もすみました タイ國からのおたより一つ
08 每日が與亞奉公日 進め興亞の少國民!
09 麥稈からボール紙 代用品として生れかはる
10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 重慶、□頭條新聞

【○○基地二日發同盟】海軍航…(原件遭裁減)…は都昌を攻擊敵二十三軍の據點を…(原件遭裁減)…る海鷲の大群は一片の雲もない…(原件遭裁減)…に擊ち捲り首都防禦に努めたが…(原件遭裁減)…街に的確に集中され忽ちこれを…(原件遭裁減)…の江上飛行隊精銳○○機は鄱陽…(原件遭裁減)…ら物凄き火災を起さしめ赫赫た…(原件遭裁減)…

【○○基地二日發同盟】中支…(原件遭裁減)…擊せり、他の一隊は都昌(九江…(原件遭裁減)

02 嘉興方面□
03 浙東地□
04 中央協力會議の運營 末次議長抱負を語る
05 會議の日程決定
06 時事評論 低物價と生產增強/本位田祥男
07 協力會議議場改裝始まる
08 日、佛印問題に付懇談 南洋協會、佛大使以下を招待
09 樺太開發會社 創立評價委員會
10 價格形成委員會も改組 牧長官要綱を說明
11 國民學校教員の身心鍛鍊
12 獨はスエズを攻略 南下作戰に出でん 前ベイルート總領事小瀧氏談
13 佛領沖で英佛戰ふ 西北アフリカ情勢緊迫
14 泰英交涉進捗
15 日糖海南島に 事業部を新設
16 □共教育を實施 □けふ教育行政會議
17 交通營團第二回設立委員會
18 凍霜害對策 硫安特配を行ふ
19 伯國行移民問題 伯政府との交涉妥結 情報局發表
20 全國刑事課長會議
21 定例次官會議
22 本日の天氣
23 大阪商船基隆出帆
24 日本郵船基隆出帆
25 辰馬汽船
26 大連汽船
27 東亞海運
28 南日本汽船
29 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 生活改善運動を喚起せよ 陋習打破と厚生施設が急務社說

大東亞共榮圈建設の鐘は高らかに鳴り響いて居る、起て島民と叫び度い程に東亞民族の盟主として我等一億國民に課された使命は重大である、この聖業を果す為めには全國民の一致協力に期待するより他に方法がないのである、南方國策の心臟部に位置して居る本島の職責は重且つ大なりと言はねばならない。大東亞共榮圈の建設は單に口頭禪のみでは遂行は出來ない事であり、實に全國民が次代の國民に引渡すべき偉業を創造して行く位の熱意と霸氣とを以て身を挺して推進せねば完遂する事が出來ない、國際情勢は日を逐ふて險惡化し、今や歐洲戰爭より世界戰爭へ擴大せんとして居る。かかる環境に置かれて居る我が國の取るべき態度は飽く迄も支那事變の處理を為して行く為めに頑迷なる蔣政權を打倒し汪政權を育成して行かねばならない、更に大東亞共榮圈を建設して行く為めに南進政策の遂行に總ゆる障害を排除して行く覺悟と決意を持つべきである。

高度國防國家の建設が大東亞共榮圈建設への唯一の目標であり、銃後國民としては大陸の廣野に活躍せる我が忠勇なる將士と同じ心構へと覺悟を以て國策の遂行に邁進せねばならないのである。南進國策の第一線に立つ本島民も新しい理念に立脚して新體制の具現に邁進する事が六百萬島民に課された責務である。この度督府が提唱する皇民奉公運動の真意義も國防國家建設の一翼を擔ふ全島民を皇國民として鍊成せんが為めである。新しい希望と抱負を以て聖業に翼賛する為めには先づ第一に島民生活の根本的改革を斷行せねばならない。心靜かに島民生活の實體を眺めた時に、如何に無駄なる生活態度を墨守して居るか?物資節約を行ふべきに拘らず、却つて料理店やカフヱーが超滿員となり、過大なる結婚式や葬儀が營まれる事は無自覺も甚しいと言はねばならない、殊に本島人大眾が依然として舊時代の祭典、葬式行列や追悼會又は結婚式を行ふて居る事は最も早く改革を斷行すべきである。その他の生活態度に於いても新體制に副はないものが多多ある事は遺憾の極みであり、或る程度自治的改革を行はしめるべきであると共に督府又は奉公會が一大英斷のもとに之が是正の擧に出る事も萬已を得ない事である。

戰時體制下に於いては國家の最高目的を達成する為めに、國民がある程度窮屈な思ひをする事は當然の結果であり、國民的自負のもとに總ての不自由を耐へ忍ぶこそ聖業の完遂への協力なのである。問題は銃後國民の生活をして長期戰に耐へさせる為めには國家政策も從來の觀點を一變せねばならない事を痛感するものである。卽ち國民をして明日の生活に希望を與へる施策が大事である事を當局に提唱し、その充分なる運用を希望する。殊に本島の如く民眾娛樂機關の完備しない現狀に於いては一時も早く國民慰安施設の完備を圖るべきである。その具體的對策としては健全なる映畵や講演や芝居を全島に巡回し民眾の時局認識を深めると共に厚生運動を喚起する為めに各種運動競技を奬勵する必要がある、本島に於いては都市の娛樂施設は稍稍整備して居るが田舍に於いては何等施設のない地方が多い現狀である、時局の重大化に伴ひ島民の生活改善運動を喚起するのに最もよいチヤンスである。從來の如く單に為政者が提唱するのでなく民眾の中に入り身を挺してそのリーダーとなつて實踐して行くのでなければ本島の皇民奉公運動も豫期しただけの效果を收め難いと言はねばならない宜しく軍官民が一體となり陋習打破と厚生運動に依り國策達成に邁進する事を切望する

02 藷類を大量生產 廿一億萬貫を目標に 農林省の計畫
03 產組組合長會議
04 日泰親善の朗景 寄臺したワラワン殿下一行を 總督代理齋藤長官が招待
05 臺灣商議で歡迎午餐會 けふ鐵道ホテルで
06 宜蘭防衛團 團旗入魂式
07 城南技藝指導所入所式
08 宜蘭市薪炭配給組合
09 無言の勇士 昨日高雄に凱旋
10 木原專賣局長 初巡視の為南下
11 社會人卓球大會 十五日一高女で
12 食用油自給に一役 新竹州茶園間作に落花生 五百甲步から一躍三千五百甲へ
13 昭和と悠久 フイルムに收めて保存
14 圖像:手厚い看護を受ける捕虜
15 鮮魚行商人を登錄制に
16 新竹州の鮎漁も不成績
17 普通急行も 座席を指定 乘客平均化に備へ
18 大基隆建設の 協力を求む 基隆の三輪知事歡迎會
19 一躍名士を夢見る 出世鐵則に誤算 手段を選ばぬ青年近く送局
20 第六回の報國債券抽籤 一等は七八六二六番
21 草山に健康行事 英氣を養ふ海軍武官府職員
22 新大日本歌人會 再出發して國策協力へ
23 ときのこゑ
24 ニセ憲兵檢擧 大膽不敵、十八の少年
25 人事・消息
26 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 米管實施當時より 本年二期米一袋三圓五十錢高 六回に亘る連續的值上げ
02 內臺間米價の差格 石三圓廿四錢に縮少
03 製糖用石灰原石 花蓮港產が最良質
04 本年度の バガスパルプの價格值上 一封度十五錢二厘
05 食糧增產促進に(下) 助成金交付決定 第二豫備金より三千萬圓支出
06 臺東獸皮骨回收組合總會
07 綜合代燃車の計畫 官廳の意見一致 代燃車計畫 打合會
08 灣糖、新興を合併 近く臨時總會に附議
09 物價審議會の改組 (下)戰時物價の矛盾克服へ
10 見返金融制を新設 產金買上價格引上
11 船腹不足により 移出米發送を制限
12 初登場の亞麻 三、四月中に收穫終了 裏作收入甲當二百圓
13 臺南州米納入組合 他州に率先して組織
14 麻豆文旦白柚 昨年の颱風で大減產
15 照明燈
16 市價及商況 二日
17 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 國語不解者を一掃 東石郡で國講所講師を養成 國講所千餘ケ所設置
02 生產擴充懇談會 北斗公會堂で開く
03 曾文郡藥業組合定時總會
04 泰國最近事情 (下)二見駐泰公使談
05 潮州砂糖小賣商組合總會
06 分教場設置を陳情 坡心庄菜寮部落で
07 新港發電所の 水力變更、至急着手方陳情
08 新高油業者組合 創立總會開かる
09 防諜綴り方 入賞者發表
10 興亞生活を實踐 集集街の奉公日行事
11 青年に國技を仕込む 東石郡皇民鍊成の一手段
12 經濟警察主任 事務打合會議
13 司法保護實務委員講習會
14 國民學校懇談會 埔里國民學校
15 潮州郡警吏異動
16 稗拔強調週間 大溪で米增產に精勵
17 潮州實踐女學校 期成同盟委員會
18 道路開鑿中 岩石に壓死さる
19 衛生週間實施で 鳳山街は明朗化
20 ローカル・セクシヨン
21 取次人變更/興南新聞社報社消息
22 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 守れ“東亞人の東亞” 高雄州下の最後を飾る 本社主催東港時局大講演報社消息
02 武勳の勇士歸還 神社參拜後に解散
03 神社に奉告參拜 戎衣戰塵に塗れて
04 南洋第二世に聽く(6) 乞食の多い廣東市 忘れられない日本製の花火/野村博海外遊記

我我が廣東へ行って差當り必要なことは買物をする時に注意しなければならないことである。買物をする時には馬鹿正直であってはならぬ。何故ならば支那人の通有性としてこちらが默って居ると向ふがっけ上るからである。

それに就て一つ愉快なことがあった。シャツを求めに商店街を歩き廻ったことがある。初め私は廣東語は全然使用しないことにして國語でこの品は幾ら位するかと尋ねると相手は紙片に筆を運ばせ、べらぼうに高い値を書いた、やはり若い者では少し暴利を貪るのだなーと思ったので廣東語で澤山買ふつもりだったがそんなに高かいのなら外のこの店で買ふと云ったらそれがじたのか少し驚いた樣な顏付きをしてみたがこの儘だと結局思ったな値段で求めるのは困難であるから故意に店を出て行く恰好を見せた。すると案の條相手がお客さん(普通シンサンと云ってゐる)安くで賣るから買って吳れと云ひだしたので又引返してたうとう自分の希望してゐる値段で求めることが出來た。勿論全部かやうなことで通用し得るとは云はない。だがこの樣な商人が多く居ることは確かでであ。

支那人の多數住んで居る土地には我我が一般に泥棒町と稱してゐるのがある。名前こそよくないが時たま堀出物があり一寸考へられない値で買ふことが出來る廣東にも二ヶ所あったと思ってゐるがそれを散歩がてらに見て廻るのも一つの興味であらう人力車臺灣の人力車は內地に劣らず立派であるが廣東で見受ける普通營業として使用して居る人力車は始めての人は一寸物珍らしく感じるだらう。高さが常に低い為乘心地が惡いと思ふ人があるかも知れないが自分は此の方を好む。何故ならば速度が早いからである、十錢多く與へるから先に走って居る車を抜いて吳れと云ふと動物であるならば犀の如くに突進するので二回目からそんな要求はしない、それでなくとも車夫同志の間に於いては負けるのが嫌ひらしい、

廣東は今でこそ皇軍の占領地域で我我日本人は何一つ恐れることなく往来を闊歩することが出來るが事變前は抗日の本據線であり且つ外人の勢力も相常なものだった、そして今でも支那民眾の一部にはアメリカ人やイギリス人を崇拝してゐ。あの狹い地域ながらも沙面の租界は物物しく鐵條網を張ってゐるのは如何にも大袈裟である。現在は我が衛兵が日夜租界を往來する人達を監視し嚴重なる取調べを行ってゐる筈だ。

沙面へ行く時は必ずフランス橋或ひはイギリス橋を渡ることになるが、先づ手前に見張をしてゐる皇軍將士に禮をするそこを通過すると直ちに外人の番兵が輕裝して立って居る。印度人である場合は通過をする時何となく親しみを感じる。向ふでも何か話したい樣な顏をしてゐるが悲しいかな兩方とも言語が通じないでは、どうにもならない、と云って印度人でも反感を抱いてゐる者は英語を使はないさうである。

租界の裏手の方には無數のジャシク船を見ることが出來ようこれは確かアミー船とか云った樣な氣がしたがはっきり記憶してゐない。とにかくれそ等の小船は集團生活をして居て廣東の一風景とも云ふべきであらう。これは或方面から聞いたことだが結婚が成立した時一寸考へられない一風變った點があるそうだ、それは女の方が婚約者の許へ行く場合は出發する二三日前親の前で泣くことが必要だそうである、泣き明かして前の二三日を過すことは尚よいらしいそれが親に對する當然の義務であり理由としては或期間或ひは永久的に親の本を離れる場合訣別の悲しみを表情に表すことになって居るらしい

右の事柄は只廣東だけではないであらう、だがそれにしても一寸我我が雜談に耳を傾ける時一つの珍ニュースとして興味の部類に屬すると云ってよいだらう。次に市內を歩き廻って先づ感付くことは多くの支那民眾がわめいてゐることであらう。

公用があり忙しく歩く者特別の目的を有してゐるもの、何か獲物があったら我先に飛んで行かうと考へてゐるもの、自分が歩いてゐる途中に遇然にも拾ひ物はないかと下を向きながら歩いてゐる者、自分で結構衣食住は出來ながら自己の恥を忘れて憐れみ深い日本人の前で如何にも自分は不自由をしてゐると云はんばかりに物乞ひをしてゐる者、その他注意深く観察し且つ想像をしたならさぞかし大へん面白い結果になるだらう。だが彼等無教育な民眾の中で一番氣の毒に感じられるのは乞食である、現在はさうではないかも知れないが想像する所乞食は方方に散在して特に寺院やホテルや酒店(料理屋)その他人の集る場所の附近は一層多く見受けられる、あまり悲慘なのを見るとついポケットを探るのであるが長く帶在してゐる內に大變多勢である為、つひなれてしまって、見ても見ないふりをするやうになる。そして七、八日になると、烈しい暑さの為め野垂れ死するものもある。しかし一箇月餘りも彼の地に居るとそれもさほど珍らしく感じないやうになる。

今まで述べた中には廣東を少し悲難した點があったかも知れないがそれは特殊的な有樣を考へたからさうなるので全體として見る時かやうな考へ方はよくないだらう。むしろ廣東は外の地より治安に交通に商業にいろいろと發展して將來も大いに有望であらう。黃浦から坂上り廣東市へ行く、大抵の場合はランチに乘るが上陸するまでの間いろいろ變った光景を見出すであらう。事變前は電氣で左右に動かすことが出來たと云はれる廣東市より河南の向ふ岸にかかる海珠橋の威樣、右を見渡すと海軍地域の建物に見え要所所所には陸戰隊の武裝せる姿も凛凛しく立つてゐるのを見ることが出來る。

暫らく行くと時計臺が見え、時にはその屋上からはアドバルーンが空中にふわりと上って居るが、これは廣東迅報並に南支日報新聞社の建築物であり、そこを通過すると間もなくこれが廣東では一番高層な建築と誰にても思はせる十四階の建物がある上陸するや都市の活氣を呈してゐることが一見して何はれる。建物がよいばかりではない。民眾に於ても何の不安もなく業務部にいそしんでゐる。何時であったかは忘れたが或記念日の晚珠江に打上げられた日本製の花火を、珠江に沿ふ廣い海岸にはせ集った民眾の感激と激讚の聲は、今も尚新しく思ひ浮かんで來る。新しい最近の狀態は改めて今日廣東より入學せる一年の西國弘君に書いてもらはう

(冩真は廣東長堤大馬路)

05 躍進高雄に一偉觀 新驛廿二日に店開き
06 遺家族慰安會大盛況
07 森田新知事 臺中市初巡視
08 出るぞ“南の寶船” 一期米を載せて帝都へ
09 講演行脚後日譚(37) 市部の卷 備へ教養と貫祿 大高雄市民としての/竹內清報社消息
10 方面委員聯盟 結成協議會
11 米穀增產實行委員 花蓮港廳で近く任命
12 木原專賣局長三日來高
13 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕報社消息
14 幽靈ボロ株跋扈 臺南で惡德株商檢擧
15 柑橘品評會褒賞授與式
16 嘉義市の隣保館 營利化で非難囂囂
17 遺家族授產講習所 第二回修了式擧行
18 卓球大會成績 本社臺中支局主催報社消息
19 前田保險局長來花
20 庶務事務打合會(花蓮港)
21 嘉義振興協會 理事會開催
22 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 內南洋 ところどころ(中)/西尾善積海外遊記

サイパンよりヤップ島ヘ

船はサイパンを後に一路ヤップ島めざして、南下する。テニアン島が島が船を慕ふてなかなか影を消さぬ黃昏となり刻刻に沈みゆく太陽は南洋特有の入道雲を真赤に染め、紺碧の海は依然として波立たず、湖上を行く思ひである。南洋一帶は日中こそ相當に暑いが、一と度び夜來れば涼風迫り殊に甲板上の納涼の快味云はん方ない。仰いで空を見れば滿天の星降るばかりである。南の空には天體の女王南十字星が煌煌と輝く。サイパンを出帆して三日目の朝黎明の影やうやく動く頃ヤップ島に着く。曉の海の美しさ、モーブの色深く澄んでは波はまださめやらぬ夢の後を□ふかの樣に靜かに渚を這ひ這ふ

ヤップ島は郡島中一番南洋らしさの濃厚な島で文化も低く全島椰子の大木に覆はされ、島民は今だに半裸で男は禈一本女は腰蓑をガサガサ云はして歩いてゐる。何の束縛もない肉體は自物のままに發育し、ムッチリとはちきれるばかりの乳房は實に美しい。子供は男の子も女の子もクリクリ坊主で區別がつきにくいが、禈をしてゐるのが男の子で小さな腰蓑をぶらさげてゐるのが女の子ださうである。一人旅の吞氣さ、ぶらりぶらりと足のむくままに逍遙する

ヤップは颱風の發生地にて時時強風が吹き荒れるさうで、邦人家屋は鐵筋コンクリートにて非常に頑丈に出來てみるが、島民家屋は床を高くした南洋家屋の通有性に反して、石垣を積み穴倉の樣な作家である。裸の島民は、ビンローの實をかみ口中を真赤にして色も黑く白目ばかりギヨロつかせてゐる樣は、見馴れぬ旅行者にはちょっと氣味が惡い。

直徑六尺もあらうと言ふ石貨がごろごろがってゐる椰子並木の道をづんづん進むと、郡島一大きなフェイバイ(島民集會)の前に出る。

アバイ

俊島島中島民の住居してゐる各部落には、必ず一、二軒は公舍としての木造家屋アバイが建てられてゐる。パラオ島ではアバイ(アは接頭語)ヤップ島ではフエバイパン島ではウト(これは現存せず)と云へるが如く各島嶼によってその名稱を異にするものである。

アバイとは所謂島民の集會所であって、各島の社會組織と密接不離の關聯を持ち、往時は他の部落からの襲撃に備へて常に村の壯丁が此處に宿營してみた。又ルバック(長老)が軍事、外交を議し或ひは餐宴の席に使ひ賓客接待の會堂ともなし、外貨交易の場所にも供し、更に村の青年に不可能なモゴル(有期個別婚婦)の部屋にも充てられたものである。ヤップにあるフェバイは郡島中最大のもので、直徑三尺もある大木を柱として使用してありよくもこんな大木を持ち運んだものだと一驚させられる。又一本の釘も使用されてなくすべて椰子ロープにて柱、梁を規則正しくしばりつけてあり、美しい幾何學的模樣を現出してゐる。此のフェパイには、ほとんど浮彫彫刻はなく唯わずかに梁に魚類を刻んであるだけである。

パラオ島の各部落にあるアベイはすべて破風、柱、梁等には細密な彫刻が施されてゐて、民族の傳承や思想を克明に表現してゐる。此のアバイ浮彫繪は露骨な表現の中に素朴な民情を說明して居り、見る人が見れば原始民族の思想研究、人類の文化史考究の上に鮮少ならざる貴い資料があると思れる。

浮雕繪の物語も非常に多く、種種興味あるものばかりであるが此處にパラオのコロールアバイにある話の一つを舉げる、此れは日本のお伽噺(兎と龜)の話によくにてゐる。

昔昔、意地の惡いソコスと言ふ魚がゐた。或時ソコスはヤトカリの步みののろい事をあざけって競走を申込んだ。處がヤドカリは仲間のものにこの事を傳へて「若しソコスが行く先先で私の名を呼んだら仲間のものは誰でも返事をしてくれ」と頼んでおいた。愈愈出發したが、ソコスが行く先先にてヤドコリがどの邊迄來てゐるかと呼んで見ると何時でも返事をするので、ソコスはヤドカリの早いのに驚きあわてて追越すべく島を飛び越えやうとした時そこのタコの木に打突って死んでしまった。

02 批判性の前途(下) 批評の歷史的限界/小口優
03 圖像:端午節の日華親善
04 圖像:公園(臺陽展)/山田東洋
05 美德の世紀(下)/豐田三郎
06 珊瑚樹 川端康成論 相手を押へつける
07 ラジオ
08 心聲漢詩

漢詩習作第六期作品 插秧 六麻/正昌、漢詩習作第六期作品 插秧 六麻/正昌、漢詩習作第六期作品 插秧 六麻/鈍根、漢詩習作第六期作品 插秧 六麻/鈍根、漢詩習作第六期作品 插秧 六麻/負人、漢詩習作第六期作品 插秧 六麻/負人

09 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 北盤江の吊橋を爆碎
02 クレタ島作戰終結(獨軍發表)
03 英本土作戰說擡頭 ク島攻略より好條件
04 圖像:沙漠に於ける獨軍燃料補給所
05 近東地中海大戰亂 愈よ幕を切らんとす
06 次の作戰を協議か 獨伊兩巨頭重要會見
07 會談五時間に亘る
08 軍事問題も上讓
09 獨の次の目標 トブルクとキプロス島
10 攻略し得ざる島なし ゲーリング空相は自信滿滿
11 英軍の敗北重大 ガイタ主筆、ク島作戰謳歌
12 東部シリア地方に戒嚴令
13 送油管今猶イ軍の手中
14 比島銅鑛石の對日輸出 許可申請を却下さる
15 皇民奉公會の 支部長打合會 十日協和會館で開く
16 ウ將軍歸還 ペタン主席と重要會談
17 中央儲備銀行業務發展
18 防空事務打合 州廳で開かる
19 賞與に國債 府の支給率決定
20 全國乾繭組合 聯合會解散
21 明日の天氣
22 水滸傳(422)/黃得時;榎本真砂夫
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 皇太后陛下行啟 葉山御用邸附屬邸へ
02 ヨイコドモとコクゴ 愈よ編纂に着手 教科書編纂會議で方針決定
03 御杣始祭の儀 莊嚴裡に行はせらる
04 木造始祭 十三日嚴かに執行
05 勳章傳達式 五日州會議室で擧行
06 全市は奉祝一色 基隆神社大祭賑ふ
07 石田臺北憲兵隊長あす歸臺
08 高千穗丸出帆
09 體鍊科指導會
10 新竹州米穀納入組合 設立準備を進む
11 青年團長會議
12 “東洋人の東洋に還れ” 熱辯揮ふ壇上の興奮・壇下の緊張! 本社主催三峽時局大講演會報社消息
13 新竹州下產組庭球大會
14 國民生活動員本部 けふから店開き
15 ワンワイ殿下 けふの御動靜
16 歡迎午餐會
17 郵便貯金通帳 意匠が變る
18 逆風衝いて飛ぶ 臺北嘉義間軍競翔大會
19 イラクは頗る親日 バスラから山吹丸寄港
20 將校、幹部候補生の字句 濫用するな 軍報道部一般の注意喚起
21 人事・消息
22 今夜の放送
23 商況 三日前場
24 映画案內
25 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(170)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 交通道德を守れ(中) 旅行者の心得ねばならぬこと 乘降は順序よく
03 家庭婦人の常識集
04 育兒會總裁宮奉戴式
05 氣候不順の梅雨期 しめつほくならぬ御要心 先づ身仕度から調べて
06 腕はいつも艷やかに
07 圖像:新案雨用ストツキング
08 疾病から護る 定期的な診斷で
09 自家用脫脂綿 家庭でこしらへる法 要點は「脂」の拔き方
10 包裝紙で封筒を作る
11 大豆や人參の混ぜ御飯
12 離乳の準備 重湯からおかゆへ
13 身缺鯟の甘露煮
14 病人に向かぬ海藻
15 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 わが海鷲の翼の下に 崩れさる敵空軍 事變始まつてから今日までに 敵機二千五十を壞滅
02 青葉薰る全滿洲で 嚴かな忠靈塔大祭
03 海國日本のはなし(五) 立ち上る海國日本 世界に示す我が威力
04 「ひとすぢうた」の話 (一八) たねのとり方(一)/ツチヤ・ヒロシ
05 號令は日本語で? 新しい支那の海軍
06 國民の心得を示す 禮法讀本(十八) 通信(つづき)
07 米國に新運輸機
08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 我南支軍作戰並に□ 敵掃蕩肅清の狀□頭條新聞

【廣東三日發同盟】南支軍報道部發表 我が南支軍の五月中に於ける作戰並に治安肅清の狀況左の如…(原件遭裁減)…港に上陸輸送機能を完全に覆滅す 二、中旬香韶ルートの奪回を企圖する敵數萬を惠州東南地區で…(原件遭裁減)…日福清北方地區に蠢動する有力なる敵を奇襲殲滅的打擊を與ふ 四、二十三日潮陽西北方上安天附…(原件遭裁減)…しこれを潰滅す 五、下旬福州奪回を企圖し福州東北方及び西北方山地帶に集結中の敵約二萬に殲滅…(原件遭裁減)…兵隊及び警備隊は占領地の邊境を徹底的に掃蕩肅清す 七、飛行隊は各作戰に協力して多大の戰果…(原件遭裁減)…遠、四會、肇慶、方面に於ける敵の根據地軍事施設等を痛爆しこれを爆碎す

本期作戰中惠州方面の戰果は至大にして敵の遺屍數は枚擧に暇あらずその他の諸作戰及び肅清に於…(原件遭裁減)…體三、五五四捕虜及び歸順投降者二、二◯一の多數に達し又夥しき兵器、需需品等を鹵獲した斯く…(原件遭裁減)…福州奪回の企圖を完全に粉碎し敵に深刻痛烈なる打擊を與ふると共に一方我が占據地內の治安は愈…(原件遭裁減)…作は着着進捗しつつあり

02 三閣僚を現地に派遣 產業巡閱使として 閣議決定
03 各地方の協力會議 一道二府四十二縣五大都市完了 議案を通じて國民の要望打診
04 圖像:末次議長記者團と會見
05 委員十一氏任命 中央協力會議運營委員會 六日に第一回會合
06 近衛總裁が訓示 政府と會首腦の懇談會で
07 討議對象の四項目 獨伊巨頭重要會談で
08 獨、ソ軍事協定 既に調印終了の說
09 長谷川總督より 臺灣狀況を聽取 近衛首相以下各閣僚
10 要務は大體終了 九日東京發歸任
11 霜害臨時調查委員會を設置
12 官廳の許可認可 事務の簡捷要領
13 定例閣議
14 興亞院會議
15 蘭印の出方に注意 我代表部發言を避く
16 鐵鋼、石灰の生產 實績を探究檢討
17 三學者に對し 初の表彰 國民學術協會
18 四大會社に統合 糖業新體制確立へ
19 興亞院廈門連絡部 福田長官東上
20 □ 理事長、理事 二日認可さる
21 對樞軸國の資金凍結令 既に手遲れ
22 今日の天氣
23 大阪商船基隆出帆
24 日本郵船基隆出帆
25 辰馬汽船
26 大連汽船
27 東亞海運
28 南日本汽船
29 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 本島食糧增產對策の前進 根本的對策を速に樹立せよ社說

戰時下に於ける當面の緊急問題の一つとして、計畫的に內外地を通ずる食糧對策を樹立し、相當數量の確保を圖ると共に、之が增產政策の强化を期することの絕對必要であることは、旣に論じ盡されたところである、第一次並に今次の歐洲大戰に於ける各國の採用した實例を引用するまでもなく、一國がその國防國家を建設せんとするには、先づ第一に食糧の自給對策を講ずると共に、一定數量の確保を圖るべきであつて之に依つて始めてその軍備の威力が發揮され、長期戰に打勝ち、最後の勝利が嬴ち獲られるのである、今や我が國は國防國家建設のために、各方面に於ける新體制の確立が着着と進められ、而も聖戰下に於ける我が國民生活から、或は刻下の緊迫化せる國際情勢から米其他の食糧の充實を圖ることは急務中の急務であつて全島民擧つて全力を之に集中さすべきであることは重ねて力說するまでもないのである

總督府當局に於ても爰に鑑みるところがあつて、去る昭和十五米穀年度以來所謂十個年計畫を以て臺灣米の增產を圖らんとし、又昭和十六米穀年度には、一千二十五萬石の生產目標を樹て、總ゆる機關を動員して、極力米穀の增產に努めて來たが、去年の第二期作の如きは、不運にも八、九月の二回に亘る未曾有の暴風雨の襲來に依つて近年稀なる減收を餘儀なくされ、之がために本年三、四月以來、島內では米穀の需給が、或程度まで窮屈を來しめたこともあつたが幸に本年第一期作は、順調な天候と官民の協力一致の結晶が現はれて平年作以上、大體四百五十萬石內外の收穫が豫想されてゐる、一方主要代用食たる甘藷作も、生育頗る好く、特に中北部に於ける栽培面積擴大の結果、全島的に記錄的收穫を擧げ得べしと傳へらるることは、時節柄誠に喜ばしきことであつて、欣幸に堪へざるところである。

總督府殖產局では來る昭和十七米穀年度に於て、更に米穀の增產に最高度の生產力を發揮せしめるため、島內の作付面積を六十九萬六千餘甲、生產數量を一千四十五萬石とする增產目標を樹立し、今後より以上に、總べての生產手段に訴へて專ら臺灣米の生產擴充に全力を傾注することとなり、卽ち平面的には新田の造成をなすことは勿論、この外、水田甘蔗、水田黃麻其他水田雜作の轉換又は減反を强化すると共に、他方立體的には、健苗の育成、密植、正條植及淺植淺水の實施、病虫害の驅除豫防、深耕除草の勵行等耕作法の改善乃至肥料、農機具、農藥材の適期配給を勵行し、以て米穀の飛躍的增產を期することになつてゐるが、爰に特に指摘されるべき重要なことは、去る三十日開催された米管委員會に於る各委員の意見として述べられてゐる如く、結局米穀增產に不可缺とされる肥料の適期配給、適地適品種の早急育成或は一般農民に對する飯米の增配、乃至內地に於て行はれてゐる增產助成金の交付實施等に依り、今後大に農民の增產熱を刺激獎勵する等、此際根本的對策の速に樹立されんことを切望して已まざる次第である。

02 鑛區の整理等斷行 重要鑛物の積極的增產へ
03 海外に勤報隊派遣 臺北高商・夏季休暇に
04 幸長部隊長が激勵 本社の時局講演會に報社消息
05 學習院幼稚園に けふから御通ひ遊ばされる 義宮樣
06 感激談に花咲く 光榮の青年代表座談會
07 關門海底トンネル晴れの貫通式 愈よ來月上旬に擧行
08 宜蘭市防空展 愈よけふから蓋開け
09 下條熱研所長 けふ特別放送
10 譽れは續く サヨンの鐘に結ぶ 銃後の美談二重奏
11 “溝の銀を掘出さう” 嘗つての赤の鬪士家村氏の思ひ付き
12 中等校卒業生の 職場配置の合理化へ
13 名殘の珊瑚市 南支方面に見本市開催
14 自給肥料增產獎勵強化へ 花蓮港廳の增產對策
15 州下中等校の軟式庭球大會 七、八兩日に開催
16 中等劍道大會 八日開催出場校決定
17 佛印水兵の亂暴 真盛丸の齎した情報
18 新橫綱羽黑山の假免許狀授與式
19 通帳制を實施 頭圍庄の豚肉配給
20 近く身柄送局 卵の闇業者一味
21 ときのこゑ
22 新手の詐欺
23 海上警報
24 高砂丸無電
25 人事消息
26 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 生產費昂騰して 島內石炭界不振 近く價格引上を斷行
02 臺中州青果組合 近く統合されん
03 內鮮の酒造元代表 切干藷增配を要望
04 科學技術の新體制 日本的性格の確立
05 青果荷受組合改組に大江屬等が活躍
06 理髮及鼻緒用布の 特別配給量決定
07 小作改善事業成績 締結件數廿三萬件 去年十二月末現在
08 役員官選の定款改正 產組規則に違反 大屯郡の處置非難さる
09 島內米穀配給を增加 來る十六日より實施せん
10 灣糖の新興合併要綱 解散手當三百萬圓支出
11 船職員の養成に 當局對策を攻究
12 經濟手帳 長短金融市場の氾濫
13 照明燈
14 市價及商況 三日
15 第三期決算公告/株式會社廣福公司
16 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 北斗郡二期米 三割增の計畫で 食糧確保に邁進 正條密植等を勵行
02 社會教育要綱決定 北斗郡で實行を促す
03 大英帝國の內部的龜裂(下) 樞軸作戰進捗を待つて 七千萬アラブ族蹶起か
04 能高郡醫師會 第二回總會
05 中壢鎌製造會社創立總會
06 正條密植を獎勵 東石郡米增產に大童
07 水里青年團總會を開く
08 七星郡石炭ガラ類統制組合成立
09 本年度事業計畫を決定 新化第三區部振總會で
10 斗六對員林團 庭球試合
11 社會教育の刷新に 主任會議を開催 東石郡
12 石油配給組合 結成打合會
13 公金費消で 擧げらる
14 野兔の肉は食用、毛は帽子
15 蛇捕りが蛇にかまれて死ぬ
16 ローカル・セクシヨン
17 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 如何なる職も神聖 全精神を打込んで邁進! 本社主催旗山時局講演會報社消息
02 忠靈塔に奉仕 新豐郡の中堅青年團
03 產米と食糧一元化 臺中州米穀納入配給組合創立
04 南洋第二世に聽く(7) 蛇を食ふ廣東人 中山大學は夢の樣な美しさ/西國弘海外遊記

「ぼう、ぼう。」船は、僕を乘せて、廣東についた。僕が廣東に来たのは、これが始めてであります。僕の喜びは、書きあらわせないぐらゐです。いよいよ發動汽船は波止場に着きました着くとおかあさんが真先に僕の所にきてくれました。下りてかうすぐめ立つのは、人力車であります。赤くぬった人力車は、あっちに行ったりこっちに來たりしてうろうろして居ります。私達が車を呼ぶと、そのへんをうろついてゐた人力車は、一せいに先を爭って私の所に集って來ました。私達は、一番上等な車にどっしりと腰を下しました車は早くも走り出した。先づ正面に見えるのは、廣東が誇とするところの十五階の愛群ホテルが高くそびえていました。車はさらに走り續ける。僕が廣東に來て、一番びっくりしたのは廣東に乞食が多い事です。小供の乞食は、とても樂しく遊んでゐます。大人の乞食は一生けんめいに下におちてゐるたべ物やかんずめのかんから等を拾ってゐます。盲は、十人ぐらゐ一列に並んで、前の人のかたの上に自分の手を乘せて、一番先頭の者は、つえをつきながら後の人達を助けてゐます。私達がそばを通ると小供の乞食が私達の車の後をついて來て、何か支那語でべらぺらく話しながら茶碗を出したので、お金をくれと言ってゐるのだらうと思って一錢を茶碗の中へほうりこんでやると、其小供は、喜んで向うへ行ってしまいました。私は、あんな人達を見るとかはいそうで仕方がありませんでした。車はやうやく家に着きました。私はさっそく家へ入ってゆっくり休みました。おかあさんの話によると、ここはもと支那人の大きい靴屋だったそうです、それだから、おとうさんが、ここに來た時はまだ大小樣樣の靴がたくさん戶棚にちんれつしてその橫には大きい機械が、すえつけられてあったそうです。その夜家中の者は皆、樂しくすごしました。その翌朝、五時頃起きて見ると、もう部隊へ働きに行く支那人達が、ぞろぞろ出かけてゐます。十時頃、朝御飯をすませてから町見物に出かけました。そのへんの、ていしきゃくの兩がはに、小さい店がずらりと並んで兵隊さんが買ってくれるのを、さびしそうに待ってゐます。小供のくつみがきは、大きい聲をはりあげて「くつみがきだ、兵隊さんくつきた、油たくさんあるよ」と呼びまはり、食堂などに入る兵隊さん達のくつをみがいて居ります。町を少し見學してから、名所見物に出かけました。一番始めに、中山記念塔を見學に行きました。この中山紀念塔は、小高い山の上にあるのでこの塔が廣東で一番高い建物であらうと僕は思ひました。この中へ入って見るとうす暗くて、不氣味でした。私達は、階段を一歩、一歩と、登ってゐる中に、やうやく、一番高い所に着きました。登ってしまつた頃は、きつくて、たまりませんでした。私はすぐ、窓の所に行って、外を見るとどうでせうこのすばらしい景色は。廣東の市內は、眼下に見下されました。見渡す限り家ばかりで少し向ふに、愛都ホテルが、せいぜんとして立つてゐました。そしてその間を珠江がゆうゆうとして流れてゐます。

そのずっと向ふの方を見ると廣廣とした海が、うすぼんやりして、一だんと美しく見えました次は、反對の方の、窓の所に行って見ますと、いねが、青青と輝いてゐました。まもなく私達は、下へ下りてこんどは中山記念堂へ出かけました。堂は、塔のふもとの所にあって、赤や綠等とても美しく大きい家でした。中へ入って見ますと、長いいすが何萬と言ふほど、二階も下も、一ぱいつまってゐましただけど惜い事には、天井が彈丸のために、やぶれてゐました。

私達はこんど、愛群ホテルへと向った。愛群ホテルの一階は、食堂になってゐました。私達はエレベーターに乘って十四階に行き、一階歩いて十五階に行と、ごうごうといろいろな機械鐵が動いてゐました。そのそばに鐵のはしごが真直に立ってゐました。このはしごに、女は登られないので、僕一人が登りました。上って見たらどうでせう屋上のせまい事、私は、びっくりしてしまひました。下を見ると、人がちょうどありのやうに見えました。その向ふには珠江が太陽にてらされて、輝いてゐました。珠江には、たくさんのジャンクがういてゐました。その橫では、發動汽船や、多數のジャンクが、かいがいしく働いてゐました。次は、市から、五里ぐらゐはなれてゐる中山大學へ行った。中山大學と言ったら、支那でも有名な大學です。この大學の美しさはまるで、夢のやうで、赤や、白等で、ぬりつくした校舍がずらりずらりと並んで、しらない人が行ったらすぐまよってしまいます。運動場も、目がまわるほど大きいのです。それからかへりがけに、天下飛行場見學に行きました。外には、數臺の飛行機が出ておりました。見わたす限り、廣廣とした場でした。この廣場では、多くの人人が働いてゐました。廣東で、えらい人等がお通りになる時は、臺灣よりも、ずっと、勇しいかっこうして、道の雨がはに、立っておられます。私は、やっぱり廣東は、戰線であるから、こんなに、きびしくけいかいを、してゐるのだと、つくづく感じました。又、支那の兵隊も日本の兵隊さんの、訓練によって、一生けんめい訓練を、やってゐます。每朝六時頃は運動のため、私の家を走りながら通ります。その夜は、支那の料理屋に行って、見たが支那人達が、皆よくたべる蛙や蛇等をたべた時に、始めはちょっと氣持がわるかったが、後からは、大へん、おいしかった。では、大ぶん、疲れましたので、玉那覇君に、かはってもらひます。

(寫真は廣東風景、筆者は一年生)

05 勞務統制を懇談 二日臺南州會議室で
06 講演行脚後日譚(38) 臺南州の卷 道路の豪華に一驚 流石は今川道路知事/竹內清報社消息
07 忠靈塔寄附金 醵出方法打合
08 若力頭組合を結成
09 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕報社消息
10 姙婦衛生講演會 十二日臺南市公會堂で
11 森田臺中州知事歡迎會
12 惡德運送業者 高雄署で銳いメス
13 貨物列車轉覆 谷底へどんぶりこ
14 臺中州異動
15 消息
16 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 內南洋 ところどころ(下)/西尾善積海外遊記

パラオ

西曆一五二七年ポルトガル人に依って發見せられ一六八六年にはスペイン領となり、一八八九年には獨逸領となったが、一九一四年我が海軍の占領となり現在に至ったパラオ諸島は、コロール、アラカベサン、ペリリユー、アンガウル、バベルダオブ島(通稱パラオ本島)等より成り立ってゐて、一番大きなバベルダオブ島でさへも二十四方里にしか過ぎず、かくの如き小さな島である上に地質が火山岩又は珊瑚礁で形成されてゐるので產業には多くを期待されぬ內地より延延二千浬餘の北緯七度、東經百三十四度の洋上にあり、橫濱より直行船で一週間、サイパン、ヤップを寄港すれば約二週間かかる、

コロールには南方の眼目南洋廳があり、邦人約九千、南洋神社も昨年新に御造營せられ、海軍部官府、南洋興發、南洋貿易等の大會社があり立派な近代的町を出現してゐる。コロールは全體がほとんど邦人の町と化し此處では島民の原始的な生活は見られないアンガウル島には燐鑛があり、蓄積量は約二百四十萬噸、年產額約七萬噸あるとの事。バベルダオブ島には島民部落の外に新しい邦人の移民村である朝日村、清水村等がある拓士達は孜孜として南方開拓の使命を果すべく働いてゐる。南方における資本的、商業的、勞働的進出を若し今日無為に過す時は將來必ず臍を噬むも尚及ばぬに至るであらう

ランレイ家

バべルダオブ島のマルキョク村は海岸にそうて點點と島民の家が百ばかり連って居り、其の中央に昔パラオ全島を統治してゐた大酋長テンレイ家が椰子の大木鬱蒼どした中にある。此のテンレイ家に數ヶ月やっかいになった私は具さに彼等の生活を觀察する事が出來た。酋長テンレイは既に亡く息子二人はコロールに行ってゐなく、それでも母子其の他を合せて十二人の大家族である。

母系尊重で息子に相續權無く娘のマドレーが相續者であるとの事。所がちょっとげせない事はテンレイ家はパラオ第一の家柄である為二十五歲にもなる娘マドレーに嫁合す家柄のいい男子がない事を理由に今だに養子をとらず、マドレーの實子として他家より六歲になる女の子アントニナと四歲になる女の子ラモナとを貰ひ子してゐる事である夫を持つ前に子供二人もつくらされたんではマドレー嬢もやりきれないだらうといらん所にちょっと同情などする。

彼等はタロ芋、タピオカを常食とし魚類、果物を副食物としてゐるが青臭い椰子油で調味したパラオ料理ばかりはどうしても私の口には合はなかった。又彼等は大體一日に二食位であるが別に時間がきまってゐるわけでもなく、腹がへったらいつでも勝手に食べてゐる。甚だ自然的であるが腹がへらない時は一日中食べない事もあるらしい。

女は畑へ行ったり、洗濯したりよく働くが、男は一日中のらりくらりとしてゐてあまり働かずリーフに出て魚をとるか椰子の實を拾って來てコブラをとる位が彼等の仕事である。

今は亡きテンレイの妻メルスばあさんは一家の實權をにぎり、甚だ口やかましく一日中甲高い聲をはり上げて子供達にこごとを言ってゐるらしく、はたで見てゐてもうるさい位だ。このばあさん僕にもあまり好意を持たないらしくやっかい者あつかひに何時もギョロリギョロリとにらんでばかりゐたが、或時ばあさん風を引いて寢込んでしまったので、僕がアスピリンを進上したら一ぺんに治ってしまったそれ以來大變信用を得てこのばあさん僕にあいそ笑ひをする樣になったので、にらまれるよりはましだった。

娘達は歌を好み踊りを好み、清澄な月の光が椰子の葉蔭をくっきりと珊瑚の白砂に畫描き出す頃夜の更けるのも知らぬ樣に哀調をおびた歌を唄ふ。一夜、村の娘達はランレイ家の珍客の為に歡迎の踊りを見せてくれた。世話になったランレイ家に感謝の意を表して此の項を終る

02 映畫に國民的性格 不破情報局第二課長談
03 獨逸演劇の近況(上) スター排擊と古典中心/邦正美
04 珊瑚樹 出版物の均衡 知識生活を圓滿に
05 圖像:花譜の圖(臺陽展)/廖繼春
06 推薦認定兒童青年讀物 臺灣圖書館協會
07 文藝映畫祭開催 臺灣文藝家協會で
08 をり鶴七變化 五日國際館で
09 ラジオ
10 漢詩習作作品 插秧(二)
11 廣告報社消息
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 帝國の國策は不動 國民政府宣傳會議土橋少將が講演
02 “文化政策積極化へ” 協力會議で如何に活動すべきか 文化人代表四氏が打合す
03 滇黔公路遮斷に成功 北盤江大吊橋を連爆
04 幹部將校悉く潰滅(敵廿七軍)
05 隨所に殲滅戰展開 南北西の三方より包圍し 晉南地區
06 先づ政調會組織 風見氏、促進代議士會に報告
07 圖像:畑總司令官杭州方面の軍狀視察
08 商工行政の 事務簡捷方策
09 日、獨の經濟提携 愈よ積極的になる シユミツト獨情報部長語る
10 獨軍シリアへ輸送 ルーマニア諸港から
11 早くも非難囂囂 米の民間私有財產強制徵發法案
12 伊軍有利に展開 北アフリカの戰況
13 英商船を擊沈
14 佛國、異例の閣議 ウエイガン將軍列席 大緊張裡に重要協議
15 チユニジアの 佛航空隊 シリアに向ふ
16 泰、佛平和條約の 國內手續 樞府審查委員會開く
17 オランダ外相 米國務省と協議
18 駐ソ希公使の身分を否認 對獨政策を示唆
19 明日の天氣
20 水滸傳(423)/黃得時;榎本真砂夫
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 選手制度の撤廢へ 全國運動主事會議文部省改革案提示
02 島都學徒の聖域奉仕 帝大を皮切りに月末から開始
03 光榮の劍ヶ崎燈臺 我國最初の洋式燈臺
04 義宮樣けふから 幼稚園にお通ひ遊ばさる
05 圖像:鶯歌街時局講演會
06 南進會館竣工 七日に落成式
07 高砂丸入港
08 御遺跡所祭典 けふ嚴かに執行さる
09 福田連絡部長官 上京の途次けふ寄臺
10 日本的の基督教を宣傳鼓吹 四牧師等が來臺
11 全く面目を一新 福田長官の語る廈門近況
12 帝國の使命は重大 “夫夫安んじて職域の奉公へ” 本社主催鶯歌街時局講演會報社消息
13 ワラワン殿下一行 けふ空路歸國の途に就く
14 赤誠の“涼風” 愛婦で發送準備に大童
15 竹中臺中憲兵分隊長着任
16 合同鳳梨本社 臺北に移轉 小濱專務けふ歸臺
17 筧臺糖專務談
18 市署連絡會議
19 犯人逮捕さる 臺銀の一萬圓偽造小切手事件
20 人妻の鐵道自殺
21 海上警報
22 人事消息
23 今夜の放送
24 商況 四日前場
25 映画案內
26 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(171)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 可愛い盛りの赤ちやん この頃に怪我が多い お母さんは一入の注意を
03 近づく盛夏 冷藏庫の手入れを 氷はかうして節約
04 圖像:獨逸の少年技術工養成
05 消化器の傳染病 電擊型は二日で斃れる
06 蒸鰺のあんかけ
07 古い傘や雨具の 簡易な手入れ法
08 着古し着物 折目なほし
09 圖像:支那より贈られた千手觀音像
10 風通しよく衛生的な 夏向きの辨當袋 カーテン地の古を利用して
11 家庭婦人の常識集
12 お化粧の土臺は 正しい洗顏から お孃さんに特にご注意
13 そばずし
14 鹽干魚の野戰調理法 あんかけ汁や團子
15 ニラの葛煮
16 古背廣の布で 坊やのお洋服を 作る時の二三注意
17 手輕なバケツの修繕法
18 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 前線から銃後へ 空飛ぶニユース 戰爭と宣傳の話
02 圖像:報道活動圖
03 海の荒鷲の大爆擊に 燃える敵都重慶
04 獨、伊軍の猛進擊に クレタ島愈愈陷落
05 日本製の制帽つけて 戰う砂漠の戰士 精悍なベトウイン族
06 繰りひろげた熱戰 臺北州下學童角力大會
07 逃げた敵將は 蔣介石の親類 せつかくの敵の企み 皇軍猛進でオヂヤン
08 東洋と西洋の通り道 スエズ運河の話
09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 株州、雷打石を粉碎頭條新聞

【○○基地四日發同盟】▲中支艦隊報道部發表

美座部隊長の率ゆる海軍航空部隊は四日午前株州及び雷打石(何れも湖南省)を爆擊停車場及び倉庫群を粉碎大戰果を收めたり

02 許家嶺(安慶西南)を反復爆擊
03 敵中隊長以下卅五名投降
04 冀東で共匪約一千を包圍
05 敵に與へた損害十萬 徐州會戰に匹敵する大戰果 中原作戰
06 律令の梗塞狀態 遂に打開の曙光見ゆ 住宅營團令制定を契機に
07 ソ聯の動向は 樞軸國に接近 西駐ソ公使歸る
08 圖像:協力會議場の準備開始
09 若人三千を送る 興亞學生勤勞報國隊本年のプラン決定
10 西、葡等の協力問題 獨、伊巨頭會談の內容
11 空軍部隊を移駐 佛、シリア等に
12 英國側の船舶運送 一部米側で肩代り
13 對日石油禁輸は 出來ない スタンダード社長言明
14 今日の天氣
15 大阪商船基隆出帆
16 日本郵船基隆出帆
17 辰馬汽船
18 大連汽船
19 東亞海運
20 南日本汽船
21 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 官公吏等の再教育社說

全島六百萬島民を打つて一丸として結成された皇民奉公會並に其運動は、申すまでもなく、世界的一大轉換の渦中に立つて克く大東亞新秩序確立の聖業を完遂し、更に進んで世界秩序の再建に指導的任務を果さんがため所謂高度國防國家建設の完璧を期すると共に、皇國南門の鎖鑰たる本島の特殊使命を達成するにあるが、一面に於ては官民の渾然一體化に依る總督政治の圓滑なる運行に對する協力推進といふ政治的重大意義を有する點に於て、劃期的な運動でありしかも其れが島民大眾の實踐運動である點に於て、新しき國民組織を作り此の組織を通じて、六百萬島民の總力を統合結集し國家目的の線に沿ふて、各自の職場職場に於ける臣道實踐を全うせしめんとするものであるだけに、實際運動の展開推進に於ては洵に困難な道程があることを省察せねばならない。このことは本運動の實踐に當つて特に慎重を期すべきであり、凡そ困難なる事情の介在する限り、敢為之を調整克服せねばならない

本運動を實踐推進するに當つて介在する困難なる事情は、領臺以來の所謂特殊事情から來たものが多い、或は特殊事情そのものが其れだと云へるかも知れないが、正確には寧ろ特殊性なるものが、時代の進運文化の發展に拘はらず、舊態依然たる古き觀念の下に固型化され、動もすれば其の一面をのみ强調誇大視され來つたに緣由するものと思はれる。しかも斯る觀念は一般行政の上に、今だに相當の程度に於て粘着して居り、特に第一線の官公吏に到るほど甚だしいものがあるを否まれない。警察の助長行政なるものが其の尤たるものと云ふべく、地方行政の實際運用が、一として之に賴らざるはなしと云つても過言ではないのである。其處に現下の躍進向上した本島文化の進運に頗るそぐはない、特殊性の惡しく誇張化した一面があり、しかもその故に上意下達の必らずしも誤りなく透徹され居らず、ともすれば無用の行過ぎや壓迫感を與へる憾みなきを保し難い現狀なのである。

斯るが故に、皇民奉公運動なる一大島民大眾の實踐運動を展開推進するに當り、最も大切なる挺身實踐、下から盛り上る力の結集を期待するためには、其れが强力な自主的下部組織を通じて行はれる場合、前述の警察助長行政の方便的時弊を調整克服する必要があらねばならない同時に更にその根本にさかのぼり、官吏一般、特に學校職員、市街庄吏員、警察官等地方第一線に活動する實務家の舊き觀念の揚棄、新しき世界觀の把握に依る上意の誤りなき遂行、自己本來の全き職分奉公の徹底が、より重要なことと云はねばならない。由來總督政治は權威的指導政治である。一般行政の衝に當る官吏、教育にたづさはる學校職員、自治團體を理事する公吏、治安維持を本來の職務とする警察官、いづれも其の意味で指導的地位に在る、彼等の一擧手一投足は島民大眾に甚大なる影響を及ぼす。率先垂範の必要がある所以であり、奉公運動實踐の推進者として從來の考へ方を變へねばならぬ所以がある。要するに彼等の再教育を真先に行はねばならぬ所以はここに存する。

02 生活新體制確立へ 常會で一步一步力強く築く 實踐に重點、出直し奉公日
03 魁挺身隊の感激 勇士の仲間入り 晴れの入隊式武智部隊長激勵の訓示
04 入隊開始式 太平國民學校で擧行
05 高木百合子姬 第十八回の誕辰を迎へらる
06 圖像:感激の入隊式
07 藤原前航空局長官 來る十日寄臺
08 鶴嘴戰士に 慰問隊を送る
09 “航空村”實現 臺北空港のは七月完成
10 民間航空に拍車 夏休中航空担當教師を集め 航空講習會開催
11 甘蔗耕種品評會褒賞授與式
12 仲良し三藝者の赤誠 節約して海軍に恤兵献金
13 心得よ結婚四戒 優生結婚指針決定
14 木原專賣局長 高雄を視察
15 南進據點臺灣 內地の認識深む 石田臺北憲兵隊長歸任
16 江草臺南憲兵隊長も歸任
17 義重町奉公班 一錢醵金を献金
18 福田聯絡部長官 總督府、軍司令部を訪問後 入院中の黃法院長を見舞ふ
19 廈門を語る夕 福田長官、關係官民を招待
20 圖像:福田長官、黃法院長を見舞ふ
21 前田事件公判 贈賄者に夫夫求刑
22 宜蘭の防空展 初日から押すなすなの盛況振り
23 南寮ケ濱 一日から開場
24 工研の火事
25 ときのこゑ
26 豚肉購買帳制 基隆で實施
27 長山丸無電
28 人事・消息
29 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 高雄、臺南、臺中の七分搗 最高小賣價格決定 本日告示を以て發表
02 去年二期作に比し 各州產夫夫值上げ
03 自動車修理用部分品 配給統制要綱制定 臺灣總督府より發表
04 內地米價再修正か (上)補助金政策の是非
05 週間經濟展望
06 自動車修理用部分品配給統制 要綱の實施について 鈴木企畫部長代理談
07 バス新車受給拒絕に 當局近く方針明示
08 高雄州下の一期米 昨年に比し品質稍稍劣る
09 五月分局營バス運輸成績
10 基隆花蓮港間の 機帆船運賃改訂されん
11 肩掛外四百餘點の 最高價格決定
12 臺北ガラ製造組合 近く創立總會
13 新興品展覽 七日高雄市で
14 照明燈
15 市價及商況 四日
16 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 二割增を目論み 米穀增產に驀進 東石郡 正條、密植を督勵
02 中壢郡下の衛生講演會
03 棉栽培に精勵 北斗郡獎勵要項決定
04 小型カメラはスパイする
05 臺東寶國民學校 保護者會總會
06 淡水海水浴場 盛大な開場式擧行 海は招く
07 經濟統制協力隊 豐原郡で結成實踐
08 經濟強調日の宣傳 北斗郡では實地で指導
09 要塞化しつつあるフイリツピン群島(一) 見よ海主陸從主義 タフト大統領の聲明
10 職域奉公の念に燃え 海山郡官公衙 半ドンを午後二時迄繰下げ
11 曾文郡の豚屠殺 制限を八割に緩和 六月分
12 街庄行政の刷新に 能高郡街庄長會議
13 ローカル・セクシヨン
14 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 世紀の樂園パリ島 哀れ、今や秋風落寞
02 鍬の勇士一行 我家へ晴れの歸還
03 戰歿勇士追悼法要
04 野野村臺中憲兵分隊長轉任
05 蕃界の慰問美談 金一封を國防献金
06 圖像:家庭用飛行機
07 木原專賣局長屏東へ
08 國庫補助如何で 山地開發に大影響
09 軍用動物追悼會(臺中)
10 南洋第二世に聽く(7) 椰子の葉茂る蔭に チラチラ見える土人の家屋/王那覇仁榮海外遊記

廣東組の西君から比律賓組の自分に引繼ぎまして茲に一寸私の故里であるミンタルの事を御話致し度いと存じます。ミンタルはダヴァオ市よりタクシーで約二十分の道程に在る所の郊外町であります。ダヴアオで自動車を拾って出發しますと先ずダヴア最大のパンキロと云ふ鐵橋を渡りアスファルトの道を全速力で走って行くのが常であります、彼方の運ちゃんは實に冒險的な事を始終やつてゐて彼等もその事が如何にも得點の樣に見受けられるのであります、段段と進んで來ますと高原地帶となって道路の側には二十米もある高い椰子の樹が鬱林と茂って立列んでゐます、その間を自動車は遠慮なく快走しては軈て小高い丘陵に差懸った時には早や前方ではアポ山が威容な姿勢で坐ってゐるのが眺められその中腹迄は殆ど麻で滿され青青と茂った麻畑の中に白いトタン屋根が異樣な形で點在して居ります、其等の家屋は山の所有者が住む良い居宅であり彼等人達は一日中アバカ麻の下で懸命に働き夜になれば我家へ戻って來て一日の疲れをあの白い屋根の下に憩ふのであります家と家とは近くて百米、遠くて五百米と云った凡な間隔で內地の樣に集團してゐるのではありません此樣にして麻山の間の一軒軒軒が私達に異樣な感じを與へるのでありますこうして色色と聯想しながらミンタルの町へ着きますと先づ最初に眼に映するものは耶子の葉茂る蔭にトタン屋根が有りニッパハウスがあります簡單に建てられた土民の家、二ッパハウスからは夜になれば定って美しいギーターの音が靜かな闇夜を通して聞えて來るのが屢屢であります、町は小さい、けれども小さい町の中には種種設備が施されてゐます、私達が忘れる事の出来ない彼のダヴァオ開拓者のリーダーとして今尚その名殘を留めてゐる大田恭三郎氏の碑であります。氏のモニユマントはミンタル公園の中央に堂堂と聳え立ってゐてそれを中心として日本人小學校、ホスビタールがあり下には轟轟と物凄じい音を立ててミンタル河の急流はタヴァオに注いでみます。河の岸にはアイスプラントが有り、其の上には水力電氣會社が有ります、此樣に其れ等諸設備は殆ど日本人の經營であります。

町は甚だ小さいのでありますが住むには私達日本人には好適地であります。町では時時南洋有のスコールが注がれ、人人に新鮮な飲料水を與へて吳れ、又熱暑を冷し私達に良い氣持を與へて吳れるのであります。畫間は無論熱帶の陽が地上に投げら暑熟と云へば旧營溫強いのでありますが、それを防ぐものが椰子葉を流れて來る涼風であります。

夜間になりますと晝間は何處へやら去って今迄灼熱にカンカンと熱せられたトタンの屋根も次第に冷やされ夜半になりますと部屋內に迄冷涼な空氣が充滿して來ると云った氣候であります臺灣よりも南に在る島、赤道に近い南島、そこが私達日本が活躍する舞臺であり且つ發展して行く好適地であります

その小さな町を始終往來してゐる人人は日本人を筆頭に土人と稱するビサヤ族、モロ族、パゴボ族、支那人と云った順であります、ビサヤ族と申しますとルソン島とミンダナオ島の中間に點在する小島から渡って來た所謂出稼人であります彼等は主として日本人經營の麻山で勞働して日日の生活を送ってゐる樣であります、前に掲げたモロ族は日本人の樣に頭髮は丸刈で比較的文化の進んだ生活を營んでゐるのでありますが性質は非常な兇惡性を有してゐまして現在迄日本人が彼等の刃に斃れた人達が多數に上ってゐるのであります、彼等の殺人目的は主に金錢のと慾望と怨恨によるものであります、此樣に彼は非常な凶暴性を持ってゐて人人に恐怖心を與へてゐます。バゴボと云ふ族はその身形こそ凄い恰好でありますが性質はモロ族に比して溫順でありまして日本人に對してはハポンハポン(日本人)と云って非常に好感を私達に與へて吳れるのであります彼等に對して日本人が話でも仕掛けると彼等は非常な滿足を得ると云ふ話であります、此樣な點から考へて見ましても私達が彼方で發展して行くには是非とも彼等士族と親密に交り良く彼等の習慣を習得する必要があると思ひます

我國は今や南方資源確保に邁進して居ります、その役を擔って南洋へ飛躍せんとする我我は良く彼方の風俗習慣を奧底から充分に知って置く必要があると思ひます、そうすれば今後私達が彼方へ行きまして事業を經營する上に非常に助かるではないかと思はれます

では次に同じく比律賓組の平原君に受繼でいただきます

11 傷痍軍人座談會 八日嘉義市で開く
12 軍援嘉義分會總會
13 近く補充選擧 臺南商工獎勵館議員
14 女子青年內地視察團 十六日に出發
15 移民青年團大會
16 嘉義郡貯蓄組合結成式
17 海岸地方の開發 廣谷廳長の抱負を叩く
18 講演行脚後日譚(39) 臺南州の卷 颯爽と銀座を行進 好評の本島軍夫參拜團/竹內清報社消息
19 高雄州警察會議 十日より二日に開く
20 坂口高雄州知事屏東巡視
21 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕報社消息
22 大量の闇明るみへ 大甲郡下の鶩卵取引
23 性病豫防運動 臺南州十一日より三日間
24 此頃の倫敦風景 物資不足も深刻化
25 彰化市防衛團打合會
26 高雄州國民學校長異動
27 嘉義市區長會議
28 彰化市勢振興會の評議員會
29 家庭配置藥協會の創立總會
30 屏東獸肉組合總會
31 彰化大新商事總會
32 人事・往來報社消息
33 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 知性人の悲劇(上)/森本忠
02 圖像:昭和樂トーキーに入る
03 獨逸演劇の現狀(下)/邦正美
04 放送監聽哨設置
05 蘇北理想鄉“南通” 大陸通信/平柳常雄
06 圖像:蕃人造舟(創元展)/飯田實雄
07 珊瑚樹 一級の作家論 宇野と廣津
08 女優とエキストラ
09 ラジオ
10 心聲漢詩

香山困雨/少奇、不看櫻花感賦/少奇、萬大社雜詠/周定山

11 新刊紹介
12 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 潰滅の主要幹部名 中原作戰蔣直系二個集團軍
02 對日經濟壓迫の(ハル長官示唆) 徹底化手控へるか
03 日米問題解決を希望 オライアン中將の挨拶
04 圖像:國府全國宣傳會議
05 洪國首相 ム首相を會見
06 日米關係 平和的解決の 道絕無でない 野村大使所懷
07 主要產業團體令成案 下旬頃審議會に提出せん
08 シリアで英佛兩軍 交戰狀態に陷らん
09 佛の防衛手段當然 獨外務當局言明
10 埃政府もシリアを 獨占領地と見做す
11 英の失つた艦艇數五月中 赫赫たる獨伊軍の戰果
12 獨潛水艦の活動範圍 大西洋の三分の二に及ぶ
13 米海軍の哨戒効果 未だ斷定出來ない ノ海軍長官、記者團に言明
14 西國近く滿國に 公使館を設置
15 英軍部隊 モスールを占領
16 損保協會假稱組織大綱 いよいよ最後決定を見ん
17 木炭漁船の普及を圖る
18 馬と牛にも 公定價格
19 明日の天氣
20 水滸傳(424)/黃得時;榎本真砂夫
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 皇太后陛下 橫須賀海軍病院へ行啟 名譽の戰傷勇士を御慰問
02 擧島守れ南の空 全島第一種防空訓練 十六日から十九日まで實施
03 勳章傳達式 知事公室で擧行
04 武勳の勇士歸還 盛大な出迎へ裡に
05 築地本願寺で 第七回鍊成會
06 乾繭組合協會の第二回通常總會
07 鄉軍職業申告 廿日迄に提出のこと
08 勞働技術統計調查 六月十日現在で實施
09 時局研究會會合
10 高度の行政理念確立 山田臺北刑務所長談
11 經濟懇談會 基隆で設置每月開く
12 翼贊戰士講習會終了式
13 慰問袋を送りませう 鄉土色豐かな慰問文も添へて 大日本青少年團全國に呼掛く
14 日泰親善佛教大會
15 備へある者必ず勝つ 慌てず、騷がず、迷はずに邁進せよ! 本社主催樹林時局大講演會報社消息
16 始政記念日を飾る 豪華な演奏會 二十二日新公園で開催 街頭行進も變更同日擧行
17 米增產が急務 水谷代議士の視察談
18 押寄せる貯金の浪に 貯金局の定員大增加
19 新竹遊廓整理 錦町に建設決定
20 高橋翁記念公園 二十日から一般公開
21 英系石油會社 泰國に石油供給
22 豚肉を公平に 一戶當り五十錢 十五日から購買帳制實施
23 “時”の記念日 島都の實施行事決定
24 今夜の放送
25 ウイルヘルム二世
26 商況 五日前場
27 映画案內
28 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(172)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 夜間中學か退學か 家計と末子の身の振り方 教育相談/田中寬一
03 家庭婦人の常識集
04 キチンとした兒は 勉強もよくできる 身躾みの影響は大きい
05 そぼろ田樂
06 爪皮付の草履 足袋の汚れを防ぐ
07 ちか頃の流行食品 「もやし」の家庭製法 全く申し分ないお惣菜
08 圖像:國立獨逸體育學校生徒の演ずる機械體操の好技
09 傳染病の豫防には 先づ生活の規律化を 抵抗力を增す冷水摩擦
10 トマトの栽培
11 石鹼の見分け方 白い粉の浮くのは不純物
12 便利な竹の移植コテ
13 パーマネントに つきものの惱み その原因と手當は?
14 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 初夏の特輯 名前は紅海でも 本當は濃い綠色 海の色や深さのお話
02 海國日本のはなし(6) ああ嚴たり浮城の陣 皇國護る無敵海軍 誇もたかし海國日本
03 おやおや?海の水から 飛行機の材料
04 圖像:夏の海はしる白帆
05 海の深さと魚の色
06 圖像:水・水・水(夏のスケツチ)
07 海は鹽の貯藏庫 大切な鹽のお話
08 水を撒くとなぜ 涼しくなるか?
09 海水から金をとる話 さてやつてみるとお金が非常に かかつてガツカリいたしました
10 耳のない魚のために 耳の役目をする水
11 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 重慶勢力を完全一掃 晉南地區敵四個師消滅頭條新聞

【晉南前線にて五日發同盟】山西南部沁河上流河峪地區より綿山山脈方面に潰亂狀態となつて敗走した敵第九十三軍麾下の第十、百六十六、新編八各師及び第九十八軍の第四十二、百六十九兩師の生殘り部隊約一萬五千はさる二月來軍塞村(靈石東方十二粁)華坡村(靈石東方二十四粁)一帶の峻嶮地區內で我が櫻井、西岡、增田各部隊の包圍に陷り殆んど大部分潰滅し僅かに洞窟河峪等に身を潜めてゐた一小部隊の敗殘兵のみが夜闇に乘じ辛くも靈石北方の我が包圍線を拔り汾河を渡り西方山西軍の地盤內に遁入したのみである、これとても數日間飮まず食はずで大行の峻嶮沁河の深峪を我が急迫に喘ぎながらほふほふの態で逃げ廻つた擧句の果で文字通り滿身創痍といふ慘めさ、抗戰意識等は完全に喪失してしまつてゐる、然も面白い事には會つて彼等が共產軍の地盤內に逃げ込んだ時共產軍から猛烈に攻擊された苦い經驗に懲りた為めか山西軍の勢力地區內に辿り着くと先手を打つて山西軍を拜み倒し携行して來た武器彈藥は全部差上げる。われわれは武裝を解除されても構はぬから是非貴軍の地盤內に入れて吳れと武裝解除を申入れてやつと逃げ込んだといふ抗戰末期症狀を隨所に演じてゐる、期して沁河上流河峪方面の戰鬪のみでも第二十七軍等四十五、四十六、預備八及び五軍第六縱隊の四箇師が完全に消滅したのみならず九十八軍四十二、百六十九、九十三軍十、百六十六、新編八の各師も大部分殲滅され最早黃河以北、晉南アルプス地帶一圓からは重慶勢力は完全に一掃され早くも力强い新建設の槌の音が同地一帶に高らかに鳴り響いてゐる

02 新四軍匪を擊滅す
03 討伐宣撫工作に協力 冀東治安軍隊と特別工作隊
04 全國的に働け運動 適正適職策と遊休勞務動員 研究案內容
05 教育翼贊の道 會議を前に教育代表討論
06 議案總數二百二十一 けふ委員會で本極り
07 物價統制協力會議 改組後初の委員總會
08 日米は隣國大洋を隔てて 野村大使歡迎晚餐會 プラツト提督演說
09 兩軍務局長 外相と懇談
10 西駐ソ公使 大橋次官訪問
11 日本銀行支店 三市に新設す
12 事實上米船引揚ぐ 日、米間の貿易から 米國商船徵用
13 遞信協會賞授與式擧行
14 蘭印の回答提示 近近行はれん 日蘭會商
15 援英船舶プール案 二百卅七萬餘噸
16 松岡外相の熱辯 國民學校運營講習會
17 圖像:ムツソリーニ伊首相希臘戰線に出動す
18 政府統帥府定例 連絡懇談會開く
19 獨、伊、米各大使 外相と坂本局長を訪問
20 篤農家を招待して懇談 來る十四日に
21 電氣料金值上げの考へなし 遞信次官聲明
22 來る十四、五日頃 眾俱總會を招集 きのふ第三回委員會
23 兵員不足に直面 米海軍、頭痛鉢卷の態
24 米の陸軍兵力 擴充
25 ソ聯、國防基金寄附を募集
26 今日の天氣
27 米國も石油消費を調整
28 大阪商船基隆出帆
29 日本郵船基隆出帆
30 辰馬汽船
31 大連汽船
32 東亞海運
33 南日本汽船
34 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 金納小作料 改革の好機社說

從來本島に於ける小作料は畑地は別として水田は凡て粁を以て小作農民から地主へ納入し其の割合は等則に依つて又地方に依つて一定しないが槪して收穫高の約五割を占めてゐるから、小作料の高い內地に比してさへ幾分高い事は周知の事實である。元來物納小作料は封建制度の遺風であつて之を金納に改革する事がより合理的であるが、內臺を通じて零細農民が絕對的多數を占めてゐるところでは金融上其他の問題よりなかなか實行し難き事情にある。何故物納よりも金納の方がより合理的であるかと言へば、これ迄政府が各種生產助長政策等に依つて折角高められた土地生產力の利益及小作農の土地改良並に品種改良に依る利益等も直ちに小作料に轉化して小作料を高め其の上從來政府の高米價政策及肥料等の補助金政策も直接小作人の利益とならず、これがために小作人の生活安定に資する事が大分制約されて來たからである。此の結果として自作農に比し小作農の耕作に對する各種努力がとかく熱意を缺き稍もすれば掠奪農法に走る危險がないとは言へない。

ところが日支事變以來小作料も一般物價と同樣に漸次騰貴して來たが、本島に於ても內地と相呼應して去る昭和十四年十二月十八日より小作料統制金を實施して九・一八以後に於る小作料の引上を抑壓したが、斯くの如きは固より一時的便法でしかない。蓋し小作問題の根本對策は小作農民の生活安定を圖り以て農業生產の擴充に專心させるにあるから、それには小作法の施行に依つて農民の耕作權を保護すべきは言を俟たないが金納小作料の實施は其の前提條件として頗る重要である事は上記の理由に依つて最早疑ふ餘地がないであらう。殊に米管實施後に於て島內米價が公定され、最近更に米穀臨時措置に基き農民の自家用米を除く一切の米が供出される事となつたので小作米は旣に地主の手本に入つて來ないから、事實金納小作料と異ならざる狀態となつたのである。此問題の熱心な主唱者たる大槻京大教授が內地に於て之を實行するには頻りに產業組合の協力を要望してゐるが、本島としては斯くの如き難問題を最も容易に實行し得べき絕好機會が旣に到來したと言はなければならない。

勿論金納小作料の實施は各地業佃會の一事業として其の活動に俟たなければならないが、唯此處に一つの問題がある。從來の物納時代では鐵租であらざる限り不作の場合には減租し得る慣行があるから、金納になると小作人が却つて鐵租と異ならざる負擔を生ずる虞れがある。然し不作の場合でも減租し得る割合に應じて金納も減じ得れば直ちに實行し得ない事はないが、金納と並行して農業保險制度を確立すべき事を提唱したい。此の問題は奧田臺大教授が米管委員會席上に於て不作のため生產費が昂騰する時、其の翌年が豐作であつても高い生產費を標準とする買上米價の決定は不合理であるから、須らく農業保險制度を施行すべき事を强調した事は誠に當然な話であるのみならず、金納小作料實施のためにも又缺くべからざる制度であると知らなければならない。要するに金納小作料の實施は本島に於ける革新的政策であると信ずるが、事變以來革新革新は叫ばれながら未だ目星しい制度を見るに至らなかつたのであるから、吾人はせめて此の問題丈は速かに之を具體化せられん事を要望して止まざる者である。

02 興亞奉公日の新發足 國民生活の合理化へ 實施要項愈よ本極り
03 奉公日の實施要綱
04 皇太后陛下 陳列品を御巡覽 種種御下問を賜はる
05 勳章傳達式
06 皇民奉公會に對する希望(8) 先づ國語普及/林猶龍
07 官界の新體制から/張風謨
08 小兒中心の生活改善を/郭火炎
09 督府正廳で記念式 十七日始政記念日に
10 森部內務局長 八日より新竹臺南兩州を初巡視
11 基隆市教育會總會
12 宜蘭郡下國民校事務打合會 昨日郡會議室で
13 鍛へよ“健康臺灣” 六月に繰展ぐ體育繪卷
14 軍司令部で舞踊慰問
15 圖像:羽黑山へ免狀を土俵入
16 日本海運報國團章當選發表
17 “海運の戰士”養成 港都の船員養成所愈八月中に開所
18 全島中等校の柔劍道大會 八日武德會演武場で
19 麒麟船門司に着 一引揚げ邦人の土產物
20 廣東→海口、汕頭間 營業定期航空を開始
21 新竹州雜穀配給組合の創立總會
22 鐵團とCB團が對戰 五日間臺大球場で
23 八日に春季大會を開催 工業化學會支部
24 五指山ハイク
25 竹內本社編輯總務放送報社消息
26 ときのこゑ
27 國防献金に對する感謝狀の 傳達式を擧行 きのふ臺北刑務所で
28 文山郡下道路の開鑿 郡民の懸命な努力續く
29 國民精神文化講習會
30 香取丸無電
31 人事・消息
32 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 重要物資現在額 調查規則を制定 けふ公布即日實施
02 合同鳳梨機構改革 臺北本店及三出張所を設置 地域的に各重役配置
03 內地米價再修正か (下)土地制度の矛盾を是正
04 內地材の島內販賣 從來の實績を尊重 山林課、移入組合の方針を發表
05 內地移入並島產木材 近く公定價格を實施
06 トラツク車輛配給協議會
07 小型船建造許可制で 造船圓滑に行はれん
08 バナナ北送確保方 高雄青果鐵道部に陳情
09 本年度の 酒精生產割當等 打合會を開催
10 東港郡藥業組合通常總會
11 溪州庄の空地利用 生產擴充に拍車
12 九分配當を可決 臺灣纖維工業總會
13 島內地力培養と 米穀增產に重點 佐野食糧管理局總務課長視察談
14 農產擴充懇談會 埔里國民學校で
15 トマト增收競技會 褒賞授與式を擧行
16 臺拓配當据置 廿八日に總會
17 第三回 東亞電氣通信協議會 來る十九日新京で
18 臺灣茶輸移出會社 十四日創立總會
19 照明燈
20 經濟手帳 輸出補償制の擴充
21 市價及商況 五日
22 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 強調週間を設け 米穀增產に大進軍 北斗郡官民協力一致
02 防諜週間中の 殊勳者に金一封 兩氏は悉く之を献金
03 防空訓練打合會 員林郡會議室で
04 要塞化しつつあるフイリツピン群島(二) 軍需品を漸次輸送 着着防備に大童
05 湖口庄第一回方面委員會
06 學童の美擧 拾得金を献金
07 馬公司令官 南北部出張日程
08 新令の趣旨徹底に 國民學校懇談會 新高郡
09 曾文郡の發展策 郡守の施設に期待
10 浴客の便を圖り 乘合バスを增發 觀音
11 國民貯蓄を勵行 鳳山街 貯蓄組合を組織
12 保正選擧を革新 東石郡の新しき試み
13 新高國講所講師 日月潭畔で再教育
14 移住十周年記念に 山の兄弟が献金 熱誠溢るる手紙添へて
15 ローカル・セクシヨン
16 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 盲者も啞者も一役 忠靈塔に淨き汗の奉仕
02 水谷外三代議士來彰
03 高砂族の貯金熱 事變以來・昂騰の一途
04 二部制を三部制に 臺中消防組擴大
05 御沙汰書と從軍記章傳達
06 國婦彰化分會役員會
07 圖像:歷代橫綱の碑、除幕式
08 献金婆さん現る 五錢十錢白銅ざくざく
09 坂口高雄州知事新任披露宴
10 南洋第二世に聽く(10) 泥坊祭と水掛祭 知らない外國人には飛んだ迷惑/平原定志海外遊記

タバオの風俗習慣についてミンタルの玉霸那君の後を受けまして私はダバオの風俗習慣について少少お知らせ致します。しかしここに御承知して置いて致きたい事は御存じの樣に比律賓には多種多樣の人種の居ることで有ります、北はルソン南はミンダナオ島に至るまで都會に山地に、海岸に高地に、彼等の種族を分類するならば思掛ない數にのぼる事と思ひます、したがって彼等の生活も異り、引いては性質言語風俗を異にすることは當然のことであります、あの無數に散在するビサヤ諸島について見ましても、一一小なりともその言語を異にするといわれる點から推して見ましても、如何に人種が多種であるか、又如何に地方方方によって異るかをお察し出來ることと思ひます、ましてこれ等の人種が日本人のダバオ開發と共に移住し來ったこの地に於いては、その風俗習慣たるや樣樣であります、したがって今この樣樣な風俗習慣を一一上げますことは紙上の關係許されない事故過去十數年間タパオにおきましての私の見聞を呼起しまして、思出のままに彼等の風俗習慣をかいつまんでご紹介致します。

× × ×

ダバオにおいて一番文化の進んだフイリピン人種と言へば言ふまでもなくビサヤ族イロカノ族でありませう、ヒサヤ族はビサヤ諸島イロカノ族は北ルソン西部より移住したもので、現代ダバオおいて比人のリーダともなるべきものでありませう

パタージョンを(腰に卷く袴がわりにするきれ)卷き蝶や花模樣の入った透き通った麻織りの上着を着た婦人こそ□等種族の婦人の正裝であります。既婚婦人であれば、耳にクリンタス(指環の如きもの)をはめバキヤを穿いた婦人達が常夏の風に吹かれながら椰子の葉蔭を行く□等は、私をしてダバオを思はしむる懷かしい思出であります一方山嶽地方についてお知らせ致しますれば、バコポ族、アタ族、モロ族等最近まで我我日本人のダバオ開發に正面から殺人又殺人の迫害を加へました未開の彼等が、原始的そのものの生活を送って居ます。バコポ族は一寸臺灣の高砂族に似て居りますが、衣服類をもっと金貝等によって裝飾しており、女は手足に鈴や鳴物を着け首には首環をはめ、男女共に長髮で、頭には衣を卷き常に檳榔の實を噛み、犬を使用して豬や鹿を求め、投槍等で捕獲し、藷や米等と共に寢食し其の日日を送る種族であります。しかし現代は次第に日本人やビサヤ等に感化され、驚くべき進步をとげつつあるのが、このバコボ族であります。モロ族、アタ族に至ってはいまだ昔の獰猛性を脫し得ず、今尚狂暴であります。特に短氣もののモロ族は昔は海賊を業とし、現代はミンダナオ島の西方ホロ島に住まふものが最も惡質とされ、わずか五錢の事でも人命を取ると言はれて居ます。

では次に彼等の習慣を二、三上げ後はイロイロの上木君にお願致します。ダバオに於けるこれ等人種の習慣の中でも最も面白く感じますのは十月下旬から十一月にかけて行はれる三日間の泥棒祭りであります。この三日間は夜と言はず晝と言はず物をとはず何を泥棒しても罪にならないと言ふことになって居り巡查自身この祭りに參加したといふ噂さえ聞いて居ります。晝間は立派な町の紳士であり、又背廣姿のモダンボーイである彼等が夜になればみすぼらしいぼろ着物に身を固め豚小屋を雞小屋を或ひは野菜畠を、高なる胸をおさへるから、うをの目、たかかの目で空巢を狙ふ彼等と三日三晚居眠りも出來ず我家を守る彼等のその心境如何と聞いてやりたいものである。次に驚くべき事は水掛祭りである。當日道を歩いて居ると川端や水道の側にバケツや石油罐等に水を一杯たたへて待ちまうけて居る。さては比律賓も時勢の波にのっていよいよ防空訓練かと思へば、さに有らず、うかうか近ずかうものなら頭から水を掛けられるびしょびしょになっても文句も言へず一人ぶつぶつ歸って行く者の中にはこれ等の事情を知らない日本人や支那人に多い。では長くなりましたから後はイロイロの上木君にお願ひ致します(寫真はモロ族の婦人、筆者は四年生)

11 情實による 配給にお灸
12 時の記念日近づく 高雄市の行事決定
13 花蓮港の行事
14 各方面の意見聽取 森田知事彰化市初巡視
15 木材の拂下問題 六日會で提案討議
16 講演行脚後日譚(40) 臺南州の卷 形より“魂”がさき お互胸に手をあてよ/竹內清報社消息
17 臺南州米穀納入組合 近く全島に魁けて創立
18 臺南州の節米緩和 十二日より配給量增加
19 彰化華僑新民公會役員會
20 米穀增產強調週間 花蓮港で業別に設定
21 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕報社消息
22 保育園長等參集 保育事務を打合せ
23 保甲を通じて皇民鍊成
24 朴子消防組の組織 手續完了、近く成立か
25 協定と告示座談會
26 六月のバナナ 臺北向四八○籠
27 臺灣合同鳳梨 本社臺北に移轉
28 一攫千金の惡德屋主に鐵槌
29 人事・往來報社消息
30 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 知性人の悲劇(中)/森本忠
02 上海の婦人と子供/山岸多嘉子
03 埋もれた文献(上) 傳記と資料/森銑三
04 珊瑚樹 交響曲大好き インデイアンは
05 圖像:丘のある風景(創元展)/飯田實雄
06 青葉/王登山
07 文化消息 怠け大學生に一大痛手
08 ラジオ
09 心聲漢詩

次韻寄題晴園/景南生、和荊南詞兄韻/蔣培中、孝德宗兄六秩榮壽/辜尙賢、辜孝德君六秩榮壽/洪傳、祝孝德六秩榮壽/潛雲

10 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 敵性物資の散逸防止 佛印澄田機關發表
02 在海防の援蔣物資 安全地帶へ搬出開始
03 當面の諸問題協議 政府、統帥府の臨時連絡懇談會
04 圖像:眾院政調會結成決定
05 ダブリン爆擊 事實なら陳謝 獨外務省言明
06 夜陰衝いて重慶空襲 諸施設を爆擊潰滅
07 日、蘭第三次會談 けさ十時から開始
08 造幣局長更迭
09 米、一九一六年の 船舶法を發動
10 百億弗に上る 米陸軍豫算案
11 對ヴイシイ 援助停止 ハル長官示唆
12 カナダ小麥の 對日輸出を許可
13 圖像:勃國へ進入した獨逸軍
14 イラク國に 親英政權樹立
15 海軍輸送船に乘り組ます 米沿岸防備隊兵員
16 我が國最大の 石岡滑空場 あす開所式を擧行
17 日滿地勢研究會 共同幹事會
18 獨空軍大編隊 ア軍港を急襲
19 死者百餘
20 英國のデマ宣傳 獨軍のシリア進入說
21 勃國王ボリス三世 ヒ總統等と會談
22 ム伊首相 重大聲明せん フアシスト大會で
23 挺身艦隊指揮官無制限任命 米下院で可決
24 戰死者一人當り 戰費七萬五千弗
25 米の新首都 建設案
26 重慶側愈よ血迷ふ 周佛海氏の母堂を拉致拘禁
27 普通文官試驗 全國的に統轄 內務主管、一元的に施行
28 明日の天氣
29 水滸傳(425)/黃得時;榎本真砂夫
30 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 兩陛下が御參拜 來る十日多摩御陵に
02 督府人事異動 中央地方を通じ五十三名に上る 川添氏澎湖廳長に榮轉
03 新任官者略歷
04 勳章傳達式
05 定例團體長會議 けふ軍司令部で開催
06 皇太后陛下 劍ケ崎燈臺行啟あすに御延期
07 長官が午餐會に招待
08 圖像:板橋街時局講演會
09 新竹州徵兵檢查 けふ市公會堂で實施
10 “真の日本人になれ 常に犧牲心と愛國心を胸に” 本社主催板橋街時局講演會報社消息
11 基隆市第三種空訓 廿二日より實施決定
12 臺大恒例の夏期講習會
13 加藤准尉が講演 “白衣の天使”に“銃後の心構”を
14 安藤臺大總長上京
15 海口國民學校 五日より愈開校
16 儀仗兵一個大隊が參列 ウイルヘルム二世の葬儀に
17 バンドン丸入港 蘭印官憲の為に監禁された 獨逸婦女子一行寄臺
18 皇民奉公會の事務所 新公園協和會館に移轉
19 銅鑼通霄間道路 保甲民の奉仕で見事に完成
20 大阪市のイブセン會員來新
21 幼兒の行方不明
22 久芳元北三女教諭
23 運搬掃除日決定
24 「東亞旅行社」と正式に改稱 ツーリスト・ビユーロー
25 人事・消息
26 今夜の放送
27 商況 六日前場
28 映画案內
29 興南案內報社消息
30 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(173)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 保健の為に步け! どの位の距離步くのが適當か
03 簡單で美味な混ぜ飯 “節米”の線にそつて
04 家庭婦人の常識集
05 圖像:伊太利に於ける獨逸軍飛行基地
06 絆創膏の利用
07 地味な和服で(上) 若若しい更生服
08 水筒の臭み かうして拔きます
09 赤ちやんは ぬる湯好き 熱湯に無理に入れるのは有害
10 眼にしみる青葉どき さはやかな外出の化粧
11 炭火を消すには
12 消ゴムの若返り法
13 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 輝く南支軍の戰果 敵の惡企み木つ葉微塵
02 圖像:航空智識を養うドイツのお友達
03 浙東作戰の戰果
04 「ひとすぢうた」の話 (一九) たねのとり方(二)/ツチヤ・ヒロシ
05 世界一の彈丸列車 十四年後東京下關間を
06 海に空にまた陸に! 海軍部隊の猛活躍 手も足も出ぬ蔣介石
07 國民の心得を示す 禮法讀本(十九)
08 蔣介石の五月作戰も わが猛攻擊に全滅 中支軍五月の戰果
09 大高雄の新驛落成 二十二日から店開き
10 知つてゐますか? 水の體積の話
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 抗日要人の寢込を襲ふ(重慶爆擊)頭條新聞

【○○基地六日發同盟】海軍航空部隊は本年最初の夜間重慶空襲を決行し抗日政權要人の寢込みを襲つて爆彈の雨を降らせ甚大な戰果を擧げた、卽ち中西指揮官を總帥とする二階堂、石原、石橋、鈴木、高井、植田の各部隊は五日夜三隊に分れて月明の空に舞ひ上り濃霧に包まれた四川省の峻嶮地帶を突破し敵の意表の意表を衝いて重慶市民の夢を驚かせ重慶城內外、西郊地區に巨彈を集中、軍事施設、主要官衙、倉庫群、要人住宅等を木ツ葉微塵に粉碎六日午前一時半に至るまで反復爆擊を行ひ各所に火災を起さしめた折柄重慶の空は雲深く火焰は雲に映つて空一面真赤となり壯觀を呈し勇士等は凱歌を擧げて全機無事に歸還した

02 海鷲衡陽、雷打石を攻擊
03 第三國人の北支旅行 軍發給許可證を要す
04 協力會議の運營方法 運營委員會で決定
05 圖像:前線濟源に於て感狀を受ける佐久間部隊長以下小池、原、高原各部隊長
06 秋田拓相二十日頃來臺 臺灣中心南方現地を視察
07 長谷川總督九日離京
08 榮轉の喜びを語る 大いに勉強する 川添新澎湖廳長
09 理論拔きで研究から實行へ 森田事務官
10 一生懸命に 加藤新臺中州總務部長語る
11 宮尾府警務課長語る
12 同樣職域奉公の精神で努力 細井新學務課長
13 堀府社會課長談
14 今後とも最善を盡したい 佐藤新府外事部第一課長
15 時局に沿ふて大に働く 長谷川新竹州總務部長
16 豐岡營林所庶務課長談
17 上司の命に從ひ盡力したい 田中新米政課長
18 翼贊會の性格 毫末も變らず 近衛總裁の挨拶要旨
19 翼贊會民間側の 調查委員追加
20 人事異動評
21 政府翼贊會 連絡懇談會
22 定例閣議
23 國民優生法全文(強制斷種規定除く)
24 米の船舶徵用令 我國に直接影響なし
25 優生手術の對象 遺傳性の疾病五種
26 歐洲聯邦案の擡頭 平和說が各方面に再燃
27 奉公會本部事務規程
28 蘭印側の回答 わが代表部に手交
29 重要產業團體令 關係各廳協議會で討議
30 スエズ運河 再び閉鎖
31 今日の天氣
32 大阪商船基隆出帆
33 日本郵船基隆出帆
34 辰馬汽船
35 大連汽船
36 東亞海運
37 南日本汽船
38 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 低物價政策堅持は不動 國民も協力せよ社說

五日中央物價統制協力會議の初委員總會に於て小倉國務相は一部物價の適正化に伴ひ便乘的値上げ要求を斷乎拒否すると共に九、一八停止價格は當分之を廢止することを得ず、實際問題としては公定價格の補充規定として存置する方が戰時物價政策運行にとつて利便多き旨を述べ物價政策の進行方向を闡明したことは東電旣報の通りである。小倉國務相の言明は、去る二十九日經濟部長會議に於ける牧物價局長官が言明した「九、一八價格停止令は各種物價に公定價格を全面的に定め來る十月二十日以降之を廢止する意向である云云」を否定したことになるが、しかし政府の物價政策方向を明示したことは人心を安定せしめるに役立つたらうと思ふ。九、一八價格停止令は公定價格が出來上るまでの暫定的措置であるから、公定價格が全面的に出來上つた場合は當然廢止さるべきものである。がしかし實際問題として、停止令廢止の聲傳はるるや、低物價政策を放棄するやうな印象を國民に與へ可成り大きい衝動を與へた點よりみても未だその時機に到達してないことが首肯出來るであらう。

政府は先般公定價格に對し全面的再檢討を行ひ、その間の矛盾を是正する意向を有する旨が傳へられるや、一部には生產增强と低物價の調和に關し價格の適正化が叫ばれ、又一部には低物價政策の緩和を豫想し或は價格の引上げに依る增產を豫想する向もあつたさうであるが、これは誠に甚だしい誤りであることは小倉國務相言明の通りである。價格の適正化を直ちに價格引上げと早合點してはならぬし又それをもつて直ちに低物價政策放棄とみても早計である。現在の公定價格は匆忙拙速主義に依つて決定された過渡的なものであるため、その間に矛盾や凹凸があることは云ふまでもないこれがために、需給關係が圓滑を缺き、闇取引が根絕せず、延いては生產力擴充にも尠からざる影響を及ぼしてゐることは事實であるから、旣に決定したものでも、實情に照して合理的に是正し、出來るだけ完全にすることは勿論必要である。がしかし、價格の適正化は上述の矛盾や凹凸を是正するのであつて、決して價格引上げを指すのではない。又さうしなければならぬのである。

生產增强のための價格の適正化は小倉國務相が云つた如く、極めて限定された物資に限るから一般物價への影響は極めて僅少であるのみならず、特に生活必需品への影響は絕無である。適正化を口實とする便乘的値上要求は斷乎拒否する方針であるさうである。從つて一般物資は依然として生產の合理化、能率增進、經費の節約に依つて價格の抑制を圖らねばならぬことは云ふまでもないのであるから、價格の引上げとか或は低物價政策を緩和するとかの如きは絕對にあり得ないと信ずる。低物價政策の堅持は今日の公債を財源とする財政が續く限り、換言すると、逼迫してる時局が緩和されない限りは動かすべからざる鐵則である。又戰時國民生活を確保するためには飽くまで堅持せねばならぬ國策であるばかりでなく、積極的遂行に邁進せねばならぬものであるから、國民は深き理解をもつて政府と協力せねばならぬのである。

02 皇民奉公會本部の陣容 各部部長以下きのふ發令
03 事務局職員けふ初顏合
04 圖像:皇民奉公會中央本部の看板揭げらる
05 強力臺灣建設に盡力 田中訓練部長語る
06 祭粢料傳達式 けふ市長公室で
07 皇民奉公會に對する希望(9) 國民總力の合一組織化へ/鈴木信太郎
08 日常生活の科學化が急務/李克承
09 內臺一體化運動並行が肝要/鄭鴻源
10 要は實踐如何にあり/林夔龍
11 理論よりも實踐に 林生活部長の抱負
12 上下一體となつて進軍 大澤宣傳部長語る
13 河村局附談
14 今川局附談
15 憧れの銃器を貸與 魁挺身隊幹部の猛訓練
16 圖像:勤報青年隊の淨汗奉仕
17 海洋少年團の 訓練急務 文藝慰問團寄臺
18 射的場で淨汗奉仕 勤報隊の移動訓練 炎天下に皇民鍊成
19 福田長官一行を招待 在北の關係有力者が
20 根井臺北州警察部長の嚴父逝去
21 記事訂正
22 ときのこゑ
23 陸上競技記錄會
24 礁溪農事實行組合結成式
25 人事・消息報社消息
26 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 港灣荷役增進に 港灣設備改善を具申 高雄水聯より當局に
02 麥粉移入順調 每月平均十三四萬袋
03 硫安生產費と 增產補助政策
04 小林前總督、森岡前長官に 記念品贈呈
05 昭和十六・七年期の 葉煙草耕作面積 五千七百八十甲
06 臺灣線香原料輸移出 統制會社創立さる
07 大株配當案 二十三日の株主總會に附議
08 麥類の國家管理斷行(上) 食糧政策更に強化
09 茶輸移出會社 重役陣內定か
10 臺北州蕃產物組合役員決定
11 本年度切干藷の 配給計畫を協議
12 物價公定品數(四月迄) 四萬六千六百に上る
13 鐘紡配當据置 七日前場より值落立會
14 簡保の本島への還元 相當巨額に上る 前田簡易保險局長視察談
15 經濟手帳 鐵鋼の適正價格
16 公社債取引所論
17 發送、配電の聯絡機關
18 地銀の社債特別引受
19 照明燈
20 市價及商況 六日
21 島內現株仲值
22 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 農繁期に休暇與へ 米收穫に勤勞奉仕 霧峰國民校の生きた訓育
02 湖口產組理事 官廳より指名
03 營養料理講習會 十二日より員林郡下で
04 霧峰庄 自家用の籾 保で共同保管
05 忠靈塔奉仕作業打合
06 農業生產擴充懇談會 けふ南投郡で
07 要塞化しつつあるフイリツピン群島(三) 有事の際の國防安定に 米、比陸軍の協調可能
08 田尾國民學校で父兄會開催
09 能高郡各團體 五月分の献金
10 新化共榮活版社工場移轉
11 高等科設置を要望 淡水西國民校父兄會で
12 鮮魚販賣價格を協定
13 烏日庄の幹線道路 保甲民の奉仕で完成
14 忌明に献金
15 海山自動車會社 評價查定會開催
16 保甲道路の鋪裝に 霧峰庄民勤勞奉仕
17 先を爭はん為め毆り合ひ
18 ローカル・セクシヨン
19 廣告報社消息
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 國語普及強調週間 臺中州十七日より開始 普及率百%を目標に
02 圖像:翼贊會の「みそぎ」終る
03 南洋第二世に聽く(11) 逆步きで七十米 南洋一のイロイロ日本人小學校/上木關朝海外遊記

平原さんからバトンを、うけついで、すこしぼかしのべます、僕の鄉士はフイリッピンのイロイロ市です。小學校もイロイロ日本人小學校を卒業して來ました、生徒は八十人しかゐません。學校もそう大きい事はありませんだからと言って馬鹿にして、もらったらこまります

南洋全部の日本人學校は三十校以上もあります、それらの學校の中にはイロイロ日本人小學校より大きいのや小いのがあります。其の中で優秀な學校と言われる、學校は、イロイロ日本人小學校です。去年文部省の督學官が、「南洋全國の日本人學校を見學した結果南洋全國の日本人小學校の中で、優秀學校はイロイロ日本人小學校である」と、言われたやような事がありました。イロイロ日本人小學校には、遊び道具はいくらでもあります。四年生の生徒で今年十一歲になる、宮城哲夫君と言ふ子供がゐます。その人はとても、さかだちして歩くのが上手です。七十米以上へいきであるきます、さういふような子供が五人ぐらゐます又かるわざしのように空中で、くるっとまはる子供もゐます、祖國日本をしる為に學校では、小學館の本を一年から六年までを取ってゐます。又東京日日新聞、朝日新聞、大阪每日新聞、マニラ日日新聞、ダバラ日日新聞、アサヒグラフ等を取ってゐます、ニュースも聞かせてくれます、生徒の中で髮の毛がすこしでものびてゐる者がみたら、小使さんが、かたっぱしから、かつてくれますから、男の子の頭はいつでもつるつるしてゐます、買食ひする生徒は一人もゐません。學校から歸る時は隊を作って歸ります。夏休は四月十三日から五月卅一日までです。今頃はもう夏休がすみました、夏休になると學寮生は全ぶ自分の親もとの所に歸ります。夏休は僕等は、海水浴に行きます。又は、ロウラスケートに行きます。夏休に海水浴場に行きますととてもにぎやかです。そこは、各國人のよりあつまりです、すこしでもおくれて行ったら泳ぐ場所がありません。午前七時頃でもとても人が多くてうっかり泳ぐと人にあたります。だから泳ぎの上手な人達は底が五米もある所で泳いでゐます。プールなんかとても人が多くてだめです。支那人も泳ぎに來ますが彼等は、泳ぎに來るより食に來る方が多いです

イロイロと言ふを皆さんは御承知でありませんでしようが、フィリッピンと言ふ所を知らない方はおそらくゐないでしょう。いろいろな物があるからイロイロと言ふわけでわかりません。フィリッピンの第二の都が、イロイロです。もちろん高雄市より賑で建物も大きくてきれいです。建物は、西洋風であります。

イロイロ港は良港であります。イロイロ市は港と商業で開けた市です昭和十二年までは、町でありましたが、それから後市になりました、市の面積から言ふと高雄市にはかないません。なにしろ高雄市は新南群島の方までも廣がってゐますからね、イロイロ市の人口は、十萬人、イロイロと言ふ所は南洋詳細圖の上で見ればすぐわかりますがパネー島の中の一つのプロヴィン(州)であります。パネー島には、三つのプロヴィンスがあります。イロイロ首府は、イロイロ市、カピス首府は、カセス市、アンテケ首府は、サンホセディナパスタ、アンテケと言ふ所はいゆうれいがよく出るので、有名な所です、そのいゆうれいと言ふのは、人間の魂だそうだが僕はまだ見た事がありませんからどんな物かは、わかりません、いゆれいの事はこれだけにしておきます。イロイロに日本人は五百人しかゐません、その中でも沖縄縣人と廣島縣人が大部分です。漁業をしてゐるのは沖縄縣人が九十九パーセントでありま。道路はアスペルトンであります。汽車や乘合自動車は夜中でもかよってゐます。映畫館は十箇所もあります。みんな立派な建物です。西洋の映畫やマニラで作るフイリッピンの映畫ばかりです。ときたま支那の映畫が來ます。支那事變が初まった當時は支那事變の映畫を支那人がよく出したりしてゐました。新聞でなど日本軍は、つみもない支那人をさんざんくるしめるので支那軍はがまんが出來なくなったから日本軍と戰ふのだ。日本軍は逃足が速いからねづみみたいだのと言ってさんざん日本軍の惡口を言ってゐました。フィリッピン人も支那人のデマ放送をしんじて日本人を馬鹿にしてゐましたが支那事變がながびくにつれて彼等は、今まで支那人にだまされてゐた事が明にわかって今では日本人を馬鹿にする者は、ゐません、かへって彼等は支那人を馬鹿にする者が多くなりました。支那人はボイコットを盛んにしてゐます。ボイコットと言ふのは日本品を賣はないと言ふ意味で、もしこれを守らなかった場あいには罪金を取ることにしてゐました、が事變以來年間は日本品を賣らなかった、為四軒も支那人の店が一つぺんに倒れた事もありました、アメリカ品は馬鹿に高いのでフィリッピン人があんまり買はない為に支那人の店が倒れて行くのです。支那人の中には夜中ごろ日本人のおろし店に來て日本品をしいれてそれを自分の店で賣るものがゐます、竇る時は日本品をアメリカ品だと言ってフィリピン人に賣ってゐます、國內飛行が三十分おきに飛びます又フィリッピン人は非常にスポウツにも熱心です。最劍になるとすぐ、かけて物事をします。かけるものは、お金ばかりではありません、銀コップ又は金コップをかけて、試合をやるのだからたまったものではありません、彼等は非常におしゃれです、男が女にぼけてつめをまっかにそめ、顏には紅やおしろい口には口ベに、聲はわざっと女の聲をだしたりするので、ほん物の女とすこしもかわりがないようです。彼等の中ではなまけ者が非常に多いです、だから彼等の中で大きい商店をもってゐる者はゐません、フィリッピンでは八時間勞働と言ふのがあって八時間以上人を働かした店は罪金を取られます。八時間以上働くのは小便だけです。商店があく時間は午前七時、しめる時間は午後七時、ただ藥屋デストラン映畫館はかつてです。日曜日は商店や會社は、みなやすみです休みの日は彼等は、綺麗な着物を着て映畫館等に行きます。又は郊外に遊びに行く人達も少くありませ、フィリッピン特色の家はニイパハウスです。イロイロは米とマンゴが非常に多いです。ことにマンゴが出はじめるとフィリッピン人は御飯のかはりにマンゴを食ってすますくらいです。イロイロでは四、五、六月頃が一番多い時分です。この頃は二十糎も長さがあるマンゴ一個二錢ぐらゐで買へます。タンベス(れんぶ)は十個一錢です。高雄で賣つてゐれんぶよりまだ赤い色をしていますしこしばかし向ふの言葉を教へて上げましょうどこに行きますか(デェンカマカット)お早よう(マヨンアガ)今日わ(マヨンハポン)今晩わ(マヨンガアブエ)日本(ハポン)支那(インセキ)これだけにしておきます。あー僕はつかれましたよ、天願さん後をよろしくたのみます

(冩真はマンゴー筆者は一年生)

04 板垣專賣局臺中支局長來彰
05 優良運轉手や車掌を表彰
06 彰化市乳製品組合總會
07 屏東郡教育研究會
08 高雄市營バス 近く路線變更
09 青年團編成替 今月末に具體案
10 稻熱病に強い 優良品種二種を育成
11 高雄神社に參拜 武勳の勇士晴の歸還
12 講演行脚後日譚(41) 臺南州の卷 一脈の鬪志を秘む 理想的な我等の街長/竹內清報社消息
13 第一線へ慰問袋 花蓮港愛婦が作成
14 森田臺中知事 視察日程變更
15 簡易保險加入者慰安會
16 靈峰新高へー 花蓮港で登山隊組織
17 高雄市民歌舞踊發表會
18 食糧品の確保に 南海の寶庫を探る
19 感心な兒童
20 高砂族教化功勞者 始政記念日に表彰
21 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕報社消息
22 至急對策を要望 花蓮港市に塵埃山積
23 臺灣青果配給組合創立總會
24 臺南州總務部異動
25 うんと勉強したい 山岸新米穀局總務課長語る
26 霸洋丸初就航 高雄、海南島航路に
27 臺東廳下蕃害事件 六日第三回發表さる
28 人事・往來
29 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 知性人の悲劇(下)/森本忠
02 時間の切り屑 婦人讀書のおすすめ/村岡花子
03 石炭石油速製法 趣味の科學講話
04 珊瑚樹 文秋の二作 宇野氏と橋本氏
05 詩 悲しい芝居/林國風
06 圖像:坐裸婦(日本彫刻展)/陳夏雨
07 新事實と訛傳(中) 傳記と資料/森銑三
08 ラジオ
09 心聲漢詩

能高峰/周定山、合歡山途中/周定山、合歡山/周定山、合歡山/周定山、夜渡眉溪/周定山

10 廣告報社消息
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 各國大使の動き頻繁 新展開俄然注目さる
02 松岡外相激勵の會 國民躍進同盟が主催
03 蘭印の回答 一般的に不滿足なもの
04 和蘭駐日大使を通じて抗議
05 皇太子殿下 明治神宮に御參拜
06 圖像:汪主席と會見の宣傳會議代表
07 水戶市會に解散命令
08 賃金統制令改正要綱 七月一日より實施されん
09 翼贊運動の實踐要綱解說 けふ起草委員會
10 重光駐英大使 英外相と意見交換
11 抗日の恐しさを知る 投降した梅少將の感想談
12 ジブラルタル作戰 實現性も次第に濃化
13 獨伊の新作戰を示唆 ジ港とア港の同時爆擊
14 伊空軍 ジ港等を爆擊
15 アレキサンドリア 在留英人避難開始
16 在キプロス島英人婦女子に引揚命令
17 フランス獨力で 自國領土を守る ダンツ將軍が強調
18 ヴイシー政府緊急閣議
19 米船舶接收令公布
20 定例團隊長會議第二日
21 駐ソ英大使を召喚
22 ク島敗戰責任を追究 ベリシヤ英前陸相の演說
23 クロアチア主席 ヒトラー總統と會見
24 英軍始めて北阿で 米製重戰車を使用
25 東亞電氣通信協議會 十九日新京で開く
26 在布哇米艦艇 一部本土歸還
27 獨空軍シリアの飛行場を接收せん
28 ワ駐英米大使 和平案を携へず
29 ワ大使の歸國 米兩評論家の論評
30 十一日から水產課長會議
31 明日の天氣
32 水滸傳(426)/黃得時;榎本真砂夫
33 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 皇太后陛下 劍崎燈臺に行啟 燈臺守に畏き御仁慈
02 吉田燈臺長謹話
03 熱烈な建設的意見 各部で具體案を作製提出 奉公會本部初の役員會
04 聖域奉仕に結ぶ 內臺融和明朗篇 明大から合宿申込 興亞青年の好話題
05 基隆出身の勇士 解除され懷しの我家へ
06 香取丸入港 今村海外同胞 中央會理事來臺
07 泳げ!海國日本だ 全國の鄉軍に呼びかけて 水泳の指導訓練
08 擧げよ內臺一體の實 本社主催、新莊時局講演會報社消息
09 防火彈に賴り過ぎて 防火觀念を薄らぐな 府警務課取締を通牒
10 全島一の防空壕 二千人を收容基隆にもう一つ
11 圖像:皇民奉公會本部役員會
12 新竹州下の警察課長會議
13 青年團長會議 樺山國民學校で開催
14 鄉軍臺北城北分會總會
15 高砂丸出帆
16 基隆市營住宅 廿五日上棟式 既に希望者殺到
17 暑休に綴る敢鬪譜 學生勤勞プラン決定
18 眾議院皇軍慰問團 十日來臺視察日程決定
19 人事、住宅兩係 臺北市役所に新設
20 婦人保甲團(新竹州) 今月中に全部結成
21 古澤蘇澳郡守談
22 南方同胞現地懇談會議 臺北に出張所を開設
23 國講師打合會
24 東亞協會臺灣支部解體
25 三輪知事の蘭陽巡視
26 灯のない自轉車は危險千萬
27 人事・消息報社消息
28 今夜の放送
29 商況 七日前場
30 映画案內
31 興南案內報社消息
32 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(174)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 青葉季節の心と體 このごろ變に氣がたかぶる
03 咲き終つた皐月 來年の花を樂むには
04 麵類の保存法
05 圖像:獨フツケ・ヴルフ製作所の新作機FW一八九
06 日陰で育つ野菜
07 藥なしの療法 軍鷄で結核を 食慾の增進が第一步です
08 指を吸ふ癖
09 家庭婦人の常識集
10 夏のお室のお支度 涼味といふことを第一の目標 東京高等工藝學校教授木檜恕一氏談
11 國旗の洗濯
12 灰汁で消毒液 傳染病流行期にこの用意
13 靴の手入れ 守るべき十箇條
14 魚の落花生味噌燒
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 世界無比の荒鷲軍 爆彈投下も世界一 色色ある爆擊方法
02 圖像:密雲ついて
03 いよいよ貫通する 關門海底トンネル 世界各國をアツと言はせた 聖戰下日本の底力
04 六月十日は「時の記念日」
05 國民の心得を示す 禮法讀本(二○)
06 “サヨンの鐘”したひ 蕃社を訪ふ人達が ささげるまごごろ
07 圖像:日の丸の下に北支の皇軍
08 海水はどの位鹽辛いか
09 圖像:夕陽の海をかへる舟(スケツチ)
10 荒波をどる支那海を ヨツトで橫斷する
11 タイコクノセウネンガ ニツポンデベンキヤウ
12 制海權
13 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 第八次の重慶空襲頭條新聞

【○○基地七日發同盟】中支艦隊報道部七日發表 中西部隊長を總指揮官とする海軍航空部隊は本日午後第八次重慶空襲を敢行せり

02 冀東の共匪を殲滅
03 敵團長陳郡も戰死
04 高密附近の敵を猛攻
05 六百萬島民一體となり 臺灣の本性發揮へ 歸任を前に長谷川總督語る
06 離京の挨拶
07 圖像:ム伊首相、希臘戰線視察
08 定期敘勳
09 臺灣關係
10 會商の前途困難視 蘭印の回答不滿足
11 外務省に到着
12 芳澤、フアンモーク 第三次會談を行ふ
13 內國債のみで 三百億突破
14 諸方針を懇談 政府と翼贊會との 連絡懇談會第二日
15 文化部副部長 鈴木氏に決定
16 米の接收船舶 百隻を突破か
17 比島海軍當局 丁抹船を接收
18 クロアチア國承認 松岡外相より通告
19 近くアグラムに帝國公使館設置
20 泰、佛印の關係 逐次平常化
21 出版警察事務講習會開かる 情報局の主催で
22 ワ駐英米大使 四點を強調 英官邊の意向として
23 西公使帝都着
24 地中海作戰を開始 アレキサンドリアに 獨機が大規模な爆擊
25 ド佛印總督 カンボヂアの新王と會見
26 ハル米國務長官 佛國非難の聲明
27 ハル長官の恫喝 佛の真意を誤解 佛外務省代辯者闡明
28 文部省を訪問 北京の邦人學產修學旅行團
29 日、泰、佛間附屬議定書 第二回樞府審查委員會開く
30 水產新體制案 井野次官に提出
31 軍用機輸送部隊を編制 米陸軍航空隊
32 石岡滑空場 けふ開場式を擧行
33 五百萬磅輸出クレヂツト 英、重慶間に調印
34 優生審查會の構成
35 上司の指導で懸命にやる 鶴產業部長談
36 今日の天氣
37 大阪商船基隆出帆
38 日本郵船基隆出帆
39 辰馬汽船
40 大連汽船
41 東亞海運
42 南日本汽船
43 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 糖業新體制とその目標 企業合同のみが 真の目的でない社說

本島新式製糖業も時代の進展に伴ひ、從來の自由主義的經營より公益優先的經營にその目標を換へる事となつた事は、喜ぶべき事である、最近日糖が帝糖を合併し、灣糖が新興を合併する事となつた事に對し、一部業者に於いて糖業新體制とは企業體の擴大强化であり、企業合同のみがその目的であると誤解して居る傾向があるので、糖業新體制真の目標を檢討本島糖業の國策機關として運營すべきである事を提唱し度い。弱體企業を併合し企業體の强化を圖る事は、高度國防國家の建設上必要なる手段であつて、真の目的ではない、日糖が帝糖を合併し、灣糖が新興を併合すれば、糖業の新體制が具現出來ると思惟するのは誤解も甚しいと言はねばならない。本島糖業真の新體制は、從來の資本主義的營利經營を潔く一擲し、國家の要望する公益機關として改組し、その經營方針を根本的に改革するにある。

從來新式糖業と言へば强度資本主義を發揮し、營業利潤の多きを追求し、高率配當を行ふ事を以てその目標となして來た傾向があるも、今後の糖業經營は新體制に則り、國家の求める方向へ公益的機關として經營すべき時代となつたのである、卽ち國民主要食糧品としての砂糖の生產を行ひ積蓄して來た巨大なる資力と利潤とを以て國家が必要とする資源の開發、生產を行ふと共に國策的事業に協力せねばならない。單に砂糖を生產するのみではその使命を達成されないのである、時代の波に乘り糖業トラストを强化して行くのであれば、却つて企業合同は弱體企業家への壓迫となり、糖業の發達を阻害する虞れすらある、督府に於ては充分その點を吟味し、大企業家を偏護する事のない樣に留意すべきである。更に一步を進めて糖業新體制の真の目的を闡明して置く必要が充分にあると思ふものである、新糖業政策の確立も單にデスク・プランでなく、國民をして納得の出來る施策を明示すべきである。

最早本島に置いては米糖併存主義に異議を唱へるものはないが、糖業經營體の運用に對し、尚幾多の希望を有して居る。從來砂糖の生產地としては臺灣以外には數へる程の產地しか有して居らないが、大東亞共榮圈を確立しつつある我が國としては、臺灣の他に海南島並に南支、佛印、泰國がある、これより見て從來の如き狹少なる見解に立つて糖業政策を立てるのでなく大局地見地よりして糖業の再編成を斷行すべきである。その方策としては糖業の先進地臺灣の優秀なる經營技術と巨大なる資本力を活用し、南方糖業の開發に全力を傾注すべきである、更に島內に於ては糖業に附隨した燃料工業及び纖維工業と肥料工業、化學工業の發達にその餘力を盡さねばならないと考へるのである。從來の如く利潤の少い企業に對しては吾關せずと言ふ態度は、絕對に許容されないのである。將來の糖業企業は國家運營に任す位の心構を持つべき事を勸吿するものである。

督府に於かれても從來の如き溫室的糖業政策を改革し、如何にすれば國策達成に糖業をして協力させる事が出來るか?更に具體的に言へば、糖業の協議會を活用して國家の必要とする方向へ糖業を指導して行くべきかを硏究しなければならない。遠大なる國策として食糧國家管理制度を斷行する為めに、單に米の生產、集配のみでなく砂糖の生產及び集配に對しても、國家管理を實施して行くのでなければ、真の食糧國策を遂行する事は出來ないのである。この見地よりして督府當局は糖業の新體制を具現させる為めに、强力なる經營方策を確立させる為めに、製糖企業に對し、尚幾多の發展策を指導すべきである、糖業者に於かれても真に新體制を理解し、自ら進んで國策協力に邁進すべき營業方針を立てられん事を希望するものである。これが糖業新體制を具現する真の目標である。

02 皇太后陛下 御內帑金を御下賜 燈臺勤務員の福利增進の一助に
03 村田遞相謹話
04 秩父宮樣を御見舞 葉山一色の御別邸に
05 あす海軍航空隊に行啟
06 海洋訓練の普及へ 昨日座談會で原海軍大佐が強調
07 軍司令官が臨席 全島學生武道大會に
08 圖像:三代表校長と翼贊會の懇談
09 けふ愈よ最終日 大盛況の宜蘭市防空展
10 產業相撲大會力士一行 明治神宮に參拜
11 皇民奉公會に對する希望(10) 自分自らの運動たれ/高橋金四郎
12 捨身の覺悟で/高橋久美
13 文化の向上を/黃繼圖
14 新竹州國民學校長會議 新興國民校で
15 “防諜は婦人より” けふ第三部隊で夫人連の集ひ
16 基隆水上署濱町見張所竣工 昨日落成式擧行
17 職工さんに月給制 產報で機運釀成に盡力
18 節米強化に 映畫と講演の夕
19 學生氣質一變! 時局に目覺めた學生起つ 蠻風一擲・規則正しい生活
20 男子に劣らぬ 女子の勞働能力調查
21 港町青年團入退團式
22 定期バスの運行開始 海口、三亞間西廻連絡線
23 同風會の行事 “時の記念日”
24 グライダー滑空訓練
25 宜蘭新舊郡守等の歡送迎會 十日市公會堂で
26 第二回華僑子弟 南京留學生募集
27 臺灣電化八分据置 山田氏を取締役に
28 ときのこゑ
29 根井臺北州警察部長嚴父遙弔式
30 法政勝つ
31 明大勝つ
32 莊輝玉氏母堂逝去
33 作業中に落磐 死傷者十一名出す
34 蓬萊丸無電
35 人事・消息報社消息
36 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺北新竹、東部の 籾、玄米屑米碎米の 最高賣渡價格決定 本日告示を以て發表
02 去年二期作に比し 籾以下夫夫值上げ
03 北東部七分搗米の 價格近く發表
04 臺灣米六萬袋 內地へ初移出
05 一期作籾、玄米 屑米及碎米最高價格
06 臺北區バス評價終る 評價方針近く發表
07 臺北ガラ製造組合總會
08 臺灣炭商組合 近く解散せん
09 島內本年度の 食料飼料用の切干藷 九百萬斤と決定
10 朴子肉豚の供給 漸次圓滑に行はれん
11 白絞油三百瓲 近く本島に入荷 松尾技師歸來談
12 局營バス運賃改正 來る廿二日より實施
13 臺中州下の新米 近く員林で初檢查
14 照明燈
15 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 實行委員十八名 大擧州當局に陳情 潮州 實踐女校設置に關し
02 未入營補充兵 新化で特別教育
03 吉田勇士歸還 三峽で盛大な歡迎會
04 北勢保甲役員定期會議
05 警察職員招魂祭 十日バヌン忠魂碑前で
06 板橋の白衣の勇士に スリツパ、團扇を寄贈
07 專賣局鹿港出張所 四十周年記念式擧行
08 葬費を節約して献金
09 江西林部振 研究會を開く
10 南投郡壯丁の身心鍛鍊
11 鄉軍斗六分會後援會 六日發會式擧行
12 軍犬講演會
13 桃園海水浴場開場 紺碧の海、西瓜の味 海は誘ふ
14 ローカル・セクシヨン
15 社告/興南新聞社報社消息
16 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 高砂族一萬六千戶 見事平地移住を完了
02 國防献金と恤兵金 嘉義市兵事係扱ひ
03 盛り澤山の事項 彰化市勢振興會で討議
04 圖像:南支軍合同慰靈祭
05 山地開發踏查隊 けさ彰化市役所を出發
06 南洋第二世に聽く(12) 比島人は音樂好き 米に劣らぬ玉蜀黍を常食/天顏忠孝海外遊記

土木君のバトンを受け取ってダパオの事について述べて見ますダパオと申しますと長年僕の住みなれた第二の故鄉であります自分は長い間向ふの土人等で遊んだりして彼等の生活についてはよく知って居ります。まづ彼等の缺點としては勤勉でなく、貯蓄心に缺けて居る事です。彼等は其の日その日の食物さへあればそれで滿足する者が多い。それも其のはず比律賓では果物が多くバナナ、ピンヤ、ドリマン椰子等一度植えつけさへすれば子孫代代にまで不自由なく食って行けるのであります。したら每日熟したバナナ等が有るかと言ひますと、それはありませんが然し彼等は青いバナナを取つて來て、それを湯で蒸して食ふのであります。勿論椰子の實等青い時が甘いのであります。だが熟しても彼等は菓子や色色な食物に造ります。今では日本人や支那人のまねをして希望を大きく持ち、そして金を貯へる樣になった土人も少くありません。僕の友達のゴリヨと云土ふ人はお前將來何になるかときくと辯護士になると言って居りました。彼等の多く食べて居るのマイス.ガシ(玉蜀黍の米と言ふ意味で玉蜀黍を機械にかけて米の太さにした物でそれらの製造業は皆支那人によって經營されて居ます)と云ふ物で味は殆ど米に劣りません。

又彼等は暇がある故スポーツでは到底日本人が勝てない位熱心にやります。バスケ.バレイボール等其の他の運動をするにも彼等は賭けてやります。僕の家の前は憲兵の兵舍が有ったので其の樣子も知って居ますが、彼等は必らず午後四時頃になると兵舍前のバレ場でバレイをやりやる度にトパ(椰子の花から取る酒)を賭けてするので負けた方の者はトバービンを出して、そこで彼等は互に(笑ひながらトバを飲みかはし激しい疲勞を打忘れてふらふらと舍內に歸るのであります又一般に比律賓人は音樂が好きで月夜ともなれば海邊に出て涼しい海風に吹かれながら男女共に椰子の葉蔭でギータを彈き、歌を歌ひ月の光で金色にきらきらと光るさざ波を眺めながら夜をふかすのであります

ダバオの東海岸に住んで居るマダンサーカと云ふ土人に就て話して見ますマンサーカと云ふ人は非常に文化の程度の低い人種であります。彼等は始め海岸近くの平地に住んで居たのであるが獰猛なモロ族に追れて山へ山へと移り住んだのである今でも彼等は非常にモロを恐れます特に女等は人を見ると必死で逃げ出します彼等の一家族は四十名も居ります。家は草で葺き壁は木の皮。木の葉等で造ってあり中は二階立である。そして樣于は上げたり下げたりする事が出來ます。それは敵が上って來ない樣にするからです。彼等の常食は、さつま芋で、果物の木等を植えようともせず、只枯木にできたきのこを求めて、山山を廻って歩くのでありますそして求めて來た、きのこを臼に入れて搗、それを水で洗って、そのまま食ふのであります。又彼等は音樂が好きで、知り合の人が行くと、自分で造った笛や太鼓を、鳴らしたり、吹いたりして見せます

彼等の恐れるモロ族は、回教を信じて居る。標悍な馬來人であります。彼等はバンカ(小舟)をに巧に操り、海賊を業として方方の海岸をあらし廻ります。彼等は家を水上に作り、他の人種の攻撃をふせぐ樣にして居ります。食事は不定時で薩摩芋が常食である。また非常に鹽や唐辛于を大切にし、それを食事の時にかけて食ひます。性質は甚だ狂暴でまだ歸順して居ないもあります(寫真はダバオ日本領事館筆者は二年生)

07 嘉義米穀配給組合臨時總會
08 防毒班綜合訓練 彰化市の防衛團で
09 臺中市貯蓄組合を組織結成
10 喜びを語る人人 高濱臺北州稅務課長
11 津田文山郡守
12 尾崎南投郡守
13 慰問演藝會を開催
14 山岳會支部 近く高雄州に設置
15 臺南中等庭球大會 きのふ竹園コートで
16 地方改良講習會(屏東郡)
17 屏東郡農務事務打合會
18 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕報社消息
19 高雄市を巡視 坂口州知事が
20 各支會を視察 彰化市商工會
21 皇民鍊成の徹底に 保甲役員を動員
22 バス合同問題 第一回顏合せ會
23 保稅工場を建設 躍進高雄市に續續
24 自家用米共同管理打合
25 臺中產婆講習所の成績良好
26 彰化の華僑新民公會奉公團結成
27 南進會館竣工式 きのふ盛大に擧行
28 屏東市獸肉營業組合總會
29 高雄州保姆講習會
30 彰化印刻組合總會
31 ボートレース大會 三峽街記念行事
32 賴まれた金を拐帶 豪遊中檢擧さる
33 幼兒が毒蛇にかまれて死亡
34 人事・往來報社消息
35 消息
36 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 研究家の苦樂(下) 傳記と資料/森銑三
02 日本文化研究叢書 蘇聯で刊行を發表
03 蘭陽の山河/吳阿泉
04 竹風蘭雨/柯設偕
05 珊瑚樹 空襲の影響 鳥獸にどう與へるか
06 圖像:戰線に立つ英國女性
07 文化消息 英國の學校生活
08 ラジオ
09 心聲漢詩

春日偕閨綉姉遊霧峰萊園有作/臺南 高春梅、春日偕閨綉姉遊霧峰萊園有作 其二/臺南 高春梅、春日偕閨綉姉遊霧峰萊園有作 其三/臺南 高春梅、春日偕閨綉姉遊霧峰萊園有作 其四/臺南 高春梅

10 新刊紹介
11 廣告
第10頁
日刊第1版
序號 標題
01 大編隊重慶に巨彈 敵一機擊墜を土產に全機歸還頭條新聞

【○○基地八日發同盟】海軍航空部隊は七日午後○○機の大編隊を以て第八次重慶爆擊を敢行、市內西方殘存敵重要施設に巨彈を浴びせ抗戰に足搔く蔣陣營を徹底的に爆碎した。卽ち中西部隊長を總指揮官とする石原、石橋、二階堂、金田、福地、佐藤各部隊長の率ゐる大海鷲群は折柄の快晴を利して一氣に四川の山嶮を翔破重慶上空に達するや敵が死物狂ひに射ち出す高角砲彈を尻目に一齊に攻擊を開始したこの時爆擊隊を掩護しつつ敵機を求めて上空を哨戒飛行中であつた佐藤部隊石井靜夫(福島縣出身)機が重慶周邊廣陽壩上空で敵E十五E十七型二機を發見、直ちにこれを急追勇敢にも單機を以て縱橫に機銃を浴せかければ敵E十五は應戰する暇もなく黑煙を吹いて墜落、殘る一機は石井機の猛襲に恐れをなして遁走し去つた、斯くて我が海鷲群は的確なる爆擊の戰果と相俟つて敵秘密の虎の子E十五機墜落を土產に炎上する重慶を後に全機歸還した

02 常德市街を痛爆
03 敵機雷倉庫(安慶東方)を粉碎
04 蘭印の回答を檢討 政治問題の傾向を帶び來る
05 樞軸側の四保險會社 米國から事實上閉出さる
06 米新主力艦 サ號竣工進水
07 ヒトラー總統 けふ重大聲明か
08 ブルガリア王 ヒ總統と懇談
09 伊國議會十日召集
10 時事評論 米國の參戰問題/加田哲二
11 翼贊運動の強化實踐 協力會議の中心議題とならん
12 圖像:連雲港周邊の殘敵を掃蕩
13 英軍シリアに進擊 兩共和國の獨立宣言を支持
14 トランスヨルダンの英駐屯部隊增強
15 ドゴール軍も シリアへ進擊
16 工業化學會大會 十一氏が研究發表
17 英ナイル軍總司令官 シリア攻擊に強硬反對
18 空地利用協會を設置 處理方法を一元的に指導
19 極東諸國と友好關係維持 佛政府佛印へ通牒
20 米佛間に秘密協定 ハル長官の書翰で判明
21 農業勞働者にも 賃銀統制を實施
22 今日の天氣
23 大阪商船基隆出帆
24 日本郵船基隆出帆
25 辰馬汽船
26 大連汽船
27 東亞海運
28 南日本汽船
29 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 問題の婦人團體統合 急轉具體化の形勢
02 臺北市防空訓練 愈よけふから開始
03 文藝慰問團 けふ廣東へ
04 農事組合聯合會を結成
05 海軍献納畫完成 青甲社の彩管翼贊
06 本社主催淡水時局講演會報社消息
07 圖像:學校長代表に外相の熱辯
08 部隊勇士を浪曲で慰問
09 公立癩療養所 國立に移管 患者を十一療養所へ收容
10 ポマラは大の日本贔屓
11 皇民奉公會に對する希望(11) 先づ指導者の再教育から/庄司進一郎
12 類似機關の一元化を圖れ/楊金虎
13 組織完備が先決問題/廣田金祐
14 國講生の所外指導 基隆市親心の計畫
15 第五部隊“火砲祭” 時局色豐かな競技で賑ふ
16 日本は美しい國 泰國學生日本見學團 昨日蓬萊丸で寄臺
17 潑剌、若人の敢鬪譜 躍るこの健康美 全臺灣中等陸上競技
18 天晴れ臺北工業 柔劍道共に優勝
19 臺北州男子中等庭球
20 棒高跳世界新記錄
21 不良少年對策の 行手を暗示する意見 應用心理學會總會の研究發表
22 仁科、竹內兩博士 公開論爭 日本物理學會例會で 食鹽人工放射能の黑白
23 新舊郡守歡送迎會
24 臺北食料品小賣配給組合創立
25 六月の降雪
26 市內經濟相談所時間變更
27 慶應雪辱
28 法政勝つ
29 青年の自殺
30 人事・消息報社消息
31 訃文:莊蔡氏塾
32 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 空閑地を利用して 生產擴充に寄與 田尾庄 三十張犁部落の精勵振り
02 空閑地利用研究會 牛稠子國民學校で
03 彰化華僑新民公會總會
04 臺南新竹間 軍用鳩競翔大會 臺南驛前廣場で
05 講演行脚後日譚(42) 臺南州の卷 警察行政の固定化は 再檢討を要する/竹內清報社消息
06 彰化郵便局 懇談會開催
07 新化集會所 起工式擧行
08 戰病死軍用動物の 慰靈祭を執行
09 西子灣海水浴場 昨日は非常な賑ひ 海は招く
10 彰化市乳製品小賣商組合總會
11 白衣勇士の慰問に 彰化市が映畫會
12 千數百甲步に 棉花栽培を獎勵 東石郡
13 國民貯蓄組合の 機構改革に乘出 高雄州
14 頭圍衛生組合總代會
15 要塞化しつつあるフイリツピン群島(四) 比島は戰火に捲込まれん シソン國防長官言明
16 臺南州防空研究會 北港公會堂で開く
17 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕報社消息
18 屏東郡 舊寮の護岸工事 降雨で流失さる
19 臨海道路十周年記念式 及殉職者慰靈祭執行
20 「時」尊重を宣傳 彰化市の時の記念日
21 高樹庄 在鄉勞務奉公團 結成式を擧行
22 新化軌道總會 配當一割を可決
23 高雄市人口激增 十七萬人突破 五月末
24 黃麻の栽培 東石郡で千餘甲
25 野球第一回戰 オール臺中に凱歌
26 鄉軍臺中州聯合分會審議會
27 行方不明の少女 發見者に薄謝
28 人事報社消息
29 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 隨筆 あいすくりーむ/陳春德
02 兒童娛樂と紙芝居/森健藏
03 安南語と文化 ロード師記念碑除幕式に當り 大陸通信/波多尚
04 珊瑚樹 地球の最後 觀覽者にどう映る
05 圖像:伊豆の女(臺陽展)/陳春德
06 圓環の夜市/李廷猷
07 金屬增產に映畫が一役
08 上海の賭博場 映畫館に轉向
09 ラジオ
10 心聲漢詩

次韻和春梅遊霧峯萊園有作四首/霧峯 莊幼岳、次韻和春梅遊霧峯萊園有作四首 其二/霧峯 莊幼岳、次韻和春梅遊霧峯萊園有作四首 其三/霧峯 莊幼岳、次韻和春梅遊霧峯萊園有作四首 其四/霧峯 莊幼岳

11 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 北盤江の吊橋を猛爆
02 吊橋濁流中に墜落 滇黔公路を完全遮斷
03 獨開戰以來の重大工作 ここ數週間內に展開されん
04 近衛首相參內
05 圖像:地中海に於て獨輸送船を護衛する伊水雷艇
06 陸軍航空總監更迭 後任は土肥原大將
07 更迭事情
08 西南の混亂は深刻 逃亡者益益增加の傾向
09 獨佛軍の共同戰線 一擧に各地で展開せん
10 獨佛協力の試金石 シリア情勢の新展開
11 シリア戰線戰況
12 シリア軍司令部の發表
13 英ド軍挾擊作戰で進擊
14 三ツ巴の動亂の鼓動 小瀧總領事シリアを語る
15 佛ペタン主席聲明
16 長谷川總督けふ離京
17 明日の天氣
18 水滸傳(427)/黃得時;榎本真砂夫
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 皇太后陛下 橫須賀航空隊に行啟 實戰宛らの演習を御觀覽
02 外相が校長先生に 全國國民學校の兒童に忠孝の道を說く 僕らの松岡さんが朝禮訓話
03 軍人傷痍記章傳達式
04 臺灣神社御造營 木造祭式次第
05 和知參謀長南下 臺中の徵兵檢查視察へ
06 視學官打合會に 和知參謀長講演
07 宮尾府警務課長着任
08 黑澤事務官 中央協力會議傍聽のため 十一日上京
09 重慶は全く暗黑化 ランプの借賃一晚三十元也
10 特別放送
11 豐岡營林所庶務課長赴任
12 優良幼稚園を見學 基隆同風會の保姆
13 罷業の鎮壓に 武力彈壓に出でん ル米大統領言明
14 新竹州庭球大會
15 見よ大和男兒の意氣 熱烈奉公の大義に燃ゆる 池上曹長第一線の便り
16 島都防空訓練開始 通信機關破壞想定の下に 視號手動サイレンで活躍
17 防衛團本部緊張 藤村統監以下待機
18 訓練狀況を視察 三輪知事と井田總務部長
19 難局突破の道近きにあり 本社主催北投時局大講演會報社消息
20 壯丁團の訓練 けふから新竹公園で
21 十四年隱れた 國債籠拔詐欺 元巡查逮捕
22 日泰親善は 映畫の交流から 泰の女優マリ孃語る
23 日本の國民性が好き アンパイ君の感想
24 全國產業相撲選士權大會
25 ダムが決潰 死體十五を收容
26 丸一組主催皇軍慰問團全島を巡廻報社消息
27 口論から大亂鬪
28 人事・消息報社消息
29 今夜の放送
30 商況 九日前場
31 映画案內
32 興南案內報社消息
33 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(175)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 言葉は教養を現す 公けの場所では標準語を 美しい言葉の使ひ方(上)
03 家庭婦人の常識集
04 圖像:和服の古でドレス(下)
05 獨逸から文化使節
06 一年中で最も多い 入梅時の食品中毒 牛乳や煉乳には殊にご注意
07 子供や來客に 美味しい莓シロツブ 家庭で作るには
08 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 山西作戰の大戰果 敵の損害十萬以上
02 全部素足の兵隊 傷ましい支那の少年達
03 圖像:カンナ咲く頃スケツチ
04 揚子江岸に衷れな姿 抗日軍の陸上軍艦 取壞し興亞の資源
05 日華親善學藝會
06 明日は時の記念日 時計の歷史と種類
07 南十字星輝く島に 海口國民學校開校
08 ソ聯邦の少年團 ピオネルのお話 進んだ勉強をしてゐます
09 全支に働く日本人 五十萬六千人餘
10 面白い回教徒の習慣
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 陸の荒鷲、韶關爆擊頭條新聞

【南支○○基地九日發同盟】南支陸鷲櫻井部隊長の率ゐる佐藤、稻垣、丸山等の各精銳群は曩に寶慶、清遠、南雄等北部廣東省敵主要據點の斷續的偵察爆擊を敢行する一方連日北江ルートを急襲して敵性戎克群の徹底的潰滅を期しつつあるが編隊は九日更に敵本據韶關を攻擊、果敢なる急降下爆擊に敵軍事施設を手當り次第痛爆戰果甚大なるを確認して全機無事○○基地に歸還した

02 東蘭市街、橫縣を爆擊
03 日蘭會商大詰に直面 各省關係官會議開く
04 日蘭會商打切 國粹大眾黨が要請
05 量的に相當の開きか 芳澤使節への引揚訓令 意外に早く發せられん けふ更に慎重協議
06 土肥原大將に 勅語を賜ふ
07 一段努力の覺悟 土肥原新航空總監談
08 山下中將閱歷
09 メコン河航行 けふから再開
10 日、滿支連絡運輸會議 議案の審議豫定通り終了
11 蘭印側焦慮の模樣 我側の動きを見極む
12 賃金統制令の 適用範圍を擴大
13 圖像:砲擊準備の皇軍部隊勇士
14 支那人入國に反對 緬甸の民眾氣勢擧ぐ
15 眾院凍霜害對策委員會
16 興亞院人事異動
17 各委員の意見聽取 物審改組後の初總會
18 レバノン攻擊 東地中海の新情勢
19 スエイダ到着
20 ドイツは驚かず 獨海外通信の批評
21 重光大使とイ外相 隔意なく意見交換
22 麥類配給統制 新規則の要旨
23 ヴイシー政府 英政府に抗議
24 獨空軍大編隊 ア軍港を爆擊
25 延安に險惡空氣 國共の武力衝突不可避
26 現地で一尖兵として働く 江藤新興亞院書記官
27 粉骨碎身大いに働く心算 千葉臺中州農林課長
28 今日の天氣
29 大阪商船基隆出帆
30 日本郵船基隆出帆
31 辰馬汽船
32 大連汽船
33 東亞海運
34 南日本汽船
35 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 食糧の增產と天然被害對策社說

戰時下に於ける食糧政策として米麥等の重要食糧の增產に、最高度の生產力を發揮せしめると共に、重要農作物の相當數量確保のため、之が增產政策の强化を期することの急務であることは、今更論を俟たざるところである、內地に於ては夙に之が緊急なるを認められ、政府は食糧增產促進のために第二豫備金から大體三千萬圓を支出し、之を助成金として農家其他に交付することになつてゐる、又米價に對する直接的補助金政策としての出荷奬勵金は、昭和十四米穀年度の端境期に於て、持越米に對する不安から、十五年度產早場米の供出を促進するために採られたものであつたが、最近又諸諾般の經濟事情並に物價の情勢から見て、內地米價再修正の問題が取上げられ、殊に大政翼賛會議會局が主となつて二重價格制度の採用を大に提唱してゐるが、この制度は政府の生產者からの買上米及管理米は、一般物價の昂騰を參酌して、價格の相當程度引上を行ひ、消費者に對しては現在の價格で販賣する、卽ち國家財政の負擔に依つて米價を引上げず、生產者を滿足せしめんとするものである

本島に於ては之より一步進めて、本年二期作米の買上價格の引上を斷行し去る第六回臺灣米穀移出管理委員會の答申に基き決定發表された右に依れば、今回の買上價格は、昨年二期米に比し百斤當六十五錢乃至六十七錢の値上げ、本年一期米に比し夫夫十七錢の引上げとなつてゐる、而して之が引上げの理由として、前年度產米の生產費及び諸物價其他の經濟事情を參酌し、主要他作物との價格の均衡を圖る等擧げられてゐるが、結局時局下に於ける米穀增產獎勵に重點を置いてゐることは謂ふまでもない、この外に總督府では內地の方針に則り、米穀增產奬勵促進の應急策として、本年度豫算から大體百五十萬圓を支出することに決し、近く之を生產者に交付すべく具體案の樹立が着着と進められつつある、斯如く現下食糧問題の最も緊急なる際、內外地を通じて行はれる右各種農業政策は、事變下に要請されてゐる增產至上命令の應急策として一應は容認されるものであるが、併し之を以て增產進軍に全馬力を擧げられるとは云ひ難いのである

真に食糧增產の目的を達成せしめんとするには、之外にたとへば肥料配給の不圓滑、地力の減退、勞力不足、他作物の轉換等の對策も同時に講じ置くべきである、殊に從來殆ど閑却されてゐるが如き自然的條件に因る制約については、此際特に考慮を拂ふべきことではなからうか、一昨年夏、西日本並に南鮮一帶の旱害に因る戰時下食糧需給の異變は、尚吾人の記憶に新なるところであり、近くは去年夏本島へ襲來した暴風雨の被害に依つて米糖共に近年稀なる減收を餘儀なくされてゐる、農作物の豐凶は世界共通の事實である、從つて天然自然に最も支配される農作が、天候不順に依る各種の被害から、完全に免れる方法は、科學の進步した今日と雖も、一寸想像され得ないが、併し少く共之を最少限度に喰ひ止めるが如き被害對策は大に考究し置くべきことで急務中の最大急務である例へばその土地の氣候風土に適した品種の發見改良、卽ち適地適品種の徹底を圖ることは勿論、本島に於ては周期的襲來することあるべき暴風雨の早期的豫知豫報に依つて、從來よりも被害を更に最少限度に防遏することが、時局下に於て希求される生產力の低下を防止する緊急對策と信ずる。

02 兩勇士・壯烈な自爆 福州攻略戰に赫赫たる武勳 十四日に部隊葬執行
03 青少年團の鍊成 夏期に三訓練を實施
04 廿日落成式擧行 赤十字臺灣支部病院
05 全海軍航空將士の光榮 橫須賀海軍航空隊司令上野敬三大佐謹話
06 圖像:東京第一陸軍病院大運動會
07 全島司法保護事業聯盟大會 司法記念日に開催
08 三種競技實施し 二十傑を選出 全國國民校學童から
09 一糸亂れぬ防衛陣 敵機は遂に無為退散 昨夜の島都空訓
10 閱團と講評 けふ新公園で實施
11 皇民奉公會に對する希望(12) 生活改善に全力を注げ/穗積正義
12 文化的仕事を第一義に/李君晰
13 熱烈な氣力を/友松榮三
14 局部長會議
15 文山郡新舊兩郡守歡送迎會
16 基隆市の計畫要項 近く實施される第一、三種空訓
17 青年校研究會 廿六日金瓜石鑛山青年校で
18 一萬時間の航空快記錄
19 圖像:島都の空訓
20 結成式を擧行 日本移動演劇聯盟
21 楊新宜蘭郡守の披露宴
22 新竹專賣品小賣人組合總會
23 ときのこゑ
24 遺族に弔慰料百圓贈呈 壓死された不幸の女人夫
25 本社校閱課員 陳水寶君逝去報社消息
26 大和丸無電
27 人事・消息
28 訃文:陳水寶
29 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺灣活性炭會社 近く設立されん 中辻氏一派を中心に
02 臺灣興業原料確保 新たにザラ紙を製造
03 自作農建設の為 適正規模調查實施
04 無盡大稻埕支店 廿日頃に開業
05 本年バナナ樂觀 輸移出二百六十六萬籠か
06 九・一八令改廢と物價(上) 低物價策は絕對不變 廢止を繞る贊否兩論
07 麥類の國家管理斷行(下) 食糧政策更に強化
08 大甲耕地防風林品評會 七日褒賞授與式を擧行
09 造船用材の需給確保に 補助金下附を申請 造船資材會社
10 臺拓が魚池附近に 紅茶と桐を栽培
11 照明燈
12 臺拓定期總會 廿六日市內公會堂で
13 商況 九日後場
14 日糖一分減配 重役陣も異動されん
15 第二回決算報告/株式會社大振商行
16 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 けふ、時の記念日 潮州街の實施要項
02 水裡坑道路完成 奉仕延人員一萬餘人
03 印鑑簿整理に絡る 代書料問題祟る 南投郡庶務係
04 竹山神社裏參道 部民奉仕で完成
05 潮州米穀增產大評定 諸實施事項を討議
06 埔里郵便物差立集配時刻變更
07 通霄海水浴場 設備完成面目一新
08 東石郡勢を調查 之を基本に一大改革
09 首吊つて自殺
10 保甲役員選擧で 家長會開いて宣傳
11 農產擴充講話會 南投郡下で開催
12 ローカル・セクシヨン報社消息
13 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 軍用動物慰靈祭 きのふ第四部隊で擧行
02 作物の栽培禁止 花蓮港廳で管理令發令
03 炎天下・競ふ若鮎 臺南水上競技會盛況
04 勞力不足を痛感 支那勞働者の大量移入が急務 初巡視を終へ坂口知事語る
05 南洋第二世に聽く(13) 起て!南方發展へ 生涯を粉にして大に働け/高群海外遊記

「タワオー」ああ暑い所だ。日中は燒死ぬ位、晩は暑くて椰子の下でくらす土人は、何時もまつばだか、氣候のために皆真黑だ、其の暑さで一年中だから皆馬鹿になるだらうと、先づ皆さんは想像するでせう。そして南洋の島の氣候には、嫌になるでせう。しかし私が今言はんとする事は此れです。なる程赤道の近くにあります。太陽の光を真直にうけてゐます其しての熱で、僕等は每日汗を流し每日冷水を浴びなくちゃならない樣ですが、僕のすんでゐる山奧は周圍が麻山になってゐるので、したがって其の為に僕等のすんである所は餘り暑さを感じませんしかし氣候が單調で有るので僕等も其為に、單調極まる生活をしなくてはなりません。だから僕は南方の島の生活は、のんきでいいと思ひます。

暑くて、生活するに苦しいと思ふやうな所も有りますが、僕から言ふとタワオよりいい所はないと思ひます。僕は今父母の膝下を離れて、此の高雄に參りました。久しぶりに見る祖國のなつかしい思で胸一杯です。

僕の家はタワオ港からずっと離れた山奧にあります。粗末な家ではありますが、私にとっては懷しいものです。日本人の仕事は麻山で働く者、會社に務めてゐる者、椰子園を經營してゐるのがゐます。私等の學校は、タワオ日本人小學校と言って、二百人以上居ます。先生は、皆で七人ゐます。僕等は學校が、ひけると、すぐ、魚釣に行きますタワオでは、支那人でも土人でも日本人には、頭が上りませんなぜならば、少しでも惡い事をすると、すぐ仕事から追出されてしまって、くらしに困るからである平地にある土人は、やはり蠻刀や吹矢などもってゐるが決して人を殺したりなどしないけれども、山奧には物すごい人食土人がゐるさうです。

支那事變が、始まった。少し支那人が、さわぎ出した。子供どうしでも、合へば、必ずけんくわをするほどであった。

日本人は、わずか、二千人位、支那人は何萬人もゐるのである。どうせ戰っても、負けるのは當り前である。僕等日本人は、支那人が、おし寄せて來たら、皆、刀を取ってかなはないまでも、戰ふ覺悟でした。さいわいにして、僕等の方では、大した事もなくて、事が、すんだが、少し離れた所のサンダカンでは抗日の氣運が、はげしくて、日本人が通れば、警官が一ち一ち厳重にしらべるし、土民は下駄を投げつけたり大便を、ぶっつけたりするそうである

今は、そんな、ことは有りませんが、向の支那人は、東京が、かんらくしたとか、日本は、支那に降參したなどとうそばかり言ってゐます。それをほんとうだと、思ってゐるらしいのです向ふの土人は、頭にへんてこな帽子を、かぶって、腰には、サロンを卷きつけて、長い蠻刀をさして、のんきな、かつかうをして、ゐばってゐます。土人は豚を取っても食べないで、すてすてしまひます。

土人は、果物とか、ゴリン、チシとか鹿やスープなどを、常食としてゐる、土人は、おめでたい時はたいこをたたいてへんなをどりをします。土人は、大いてい日本人びいきなのが多い。日本人に對して、たびたび好意を見せてくれる。あの黑い顏をした土人が、にこにこしながら話しかけるのを見ると、土人はいい人だと、つくづく感じる。僕の將來は、南方發展の文字通りに、海外に遠く出てタワオの豐かな土地を原始林を開拓してタワオを世界一の、農業國に、したいと思ひます。

タワオは今でこそ、小さい町であって、電器もなく、ランプばかりである。後には電気ばかりでなく電車や汽車も出來て來るでありませう。

そして、タワオに、たくさんの日本人が、入りこんで、きたら、どんなに愉快であらう。中學校や大學校まで、出來てくることでせう。

山奧の土人を皆、切り從へて、自分の家來に、して見たら、どんなに、面白い事でせう。

それを、考へた、だけで愉快でたまりません。

× × ×

私は、今度、光榮ある、高雄商業學校に入學することが出來て歡喜にたへない次第です、先づ考へて見るに、私は、父母を、離れて、來たのですから熱心に勉強して立ばな、日本の青年として再び、タワオに、かへってゴムや麻を經營したいと、覺悟してゐます。

日本の使命を背負ふ我我は、今後一層身體の強健に努力し邁進したいと思ひます。其して日本の生命線に立って生涯を粉にし働きたいと思ひます。

日本人は南方に出て發展することを希望しますが、タワオでは日本船をよせつけないのです。何故かと言ふと支那事變以來たびたび英政府に壓迫される事があります。

それも日本人が少い為だと思ひます私が高雄にくるにはタワオから英政府の船にたのんでサンダカンまで乘せて、もらってサンダカンに一週間ばかり泊ってやうやく、日本船が入ったので其れに乘って來ました。なぜ日本船をよせつけないかと言ふことはタワオにゐる日本人を困らして追ひ出してしまはふと思ってゐるのでしょう。

其れもタワオには日本人が多い少いからでありませう。

其れが事實だと思ひます。

であるからタワオに多くの日本人が入こんで來てゴムやなど麻をたくさん作って我大日本帝國の為につくしたら日本には、あまりたくさんないゴムを南洋の方からたくさん送って自動車、自轉車などタイヤにしてたくさんの機械化部隊をこしらへて日本に仇なす國があったらすぐやつつけてしまふのです。

現在タワオでは日本の有樣を知る事ができませんラジオをもってゐる人は三人か四人位ひです新聞を取っても二月位おくれてくることもあります。

今は、新聞などは、全然とどきません。それもやはり、壓迫の一つでありませう。タワオで、日本人が、大變苦勞をしてることを、知ったら、多くの日本人が、タワオで、多くの助け合って、働くでせう。

我我も、タワオで多くの、日本人が、發展することの一日も早からん事を持ってゐます。

我我が望むのは、ただ勢力だけでなくて、日支兩國の人種がたがひに仲よくむすび合って行く事です。土人は、もともと仲よしでありましたが、支那人とは今、新に支那人と仲よくなったらどんなに、たのしく、面白いことでせうか、そして、日本人が、共同一致で、日本精神を發揮して彼等の手を取ってやさしく、おしえ、大和魂とはどんな事であるか、彼等に教へて、彼等を感化して行く、事が發展の第一歩ではないかと私はしみじみ感じました。

そして海外にあっても何の不自由もなくくらして行けるのを思へばしみじみ我が日本の有難さを感じました。(冩真筆者タワオ一年生)

06 專賣團對全臺中野球試合
07 山岳會高雄支部委員會
08 講演行脚後日譚(43) 臺南州の卷 推賞に值する變態 明治製糖の鎔接職工/竹內清報社消息
09 自動車道路開發竣工式
10 臺南州警民協會 近く雄雄しく發足
11 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕報社消息
12 森田臺中州知事出北
13 臺南高雄兩市助役發令 河野、中澤兩氏を拔擢
14 不德商人に鐵槌(臺中)
15 農民ホクホク 切干藷が大豐收
16 貿易機關を設置 保稅工場の設置に呼應し
17 けふ時の記念日 嘉義市の行事
18 慰藉料三百五十圓
19 助成金を交付 高雄州下の廿三團體に
20 高雄州市三視學が出發
21 高雄市防空打合會
22 人事・往來報社消息
23 消息
24 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 隨筆 都會の隅(上)/外村繁
02 科學と風俗/倉田軍太夫
03 珊瑚樹 米國映畫界 惱みは愈よ深し
04 國民學校教科用 映畫檢定規則公布
05 圖像:おつと危ない、間一髮!
06 ラジオ
07 文化消息 物淒いアフリカのレスリング
08 心聲漢詩

日月潭放歌/黃景南、雜感疊前韻再寄春梅/莊幼岳、雜感疊前韻再寄春梅 其二/莊幼岳

09 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 天皇皇后兩陛下 多摩陵に御參拜
02 英國の新盜賊行為 シリアの侵入獨政府動き注視
03 シリア佛軍の防戰 英軍に大損害與ふ
04 英、ドの聯合軍 依然進擊を續く
05 圖像:敵陣に突入する伊東部隊勇士
06 英政府の聲明
07 英、佛最後の危機へ 戰況は英側に有利
08 食糧增產に邁進 各農業團體の實施要綱
09 軍需工業能率指導講習會 東京大阪に開催
10 シリア軍苦戰を免れまい
11 英內閣今週中に 大改造を斷行か 濠洲、南阿兩首相が入閣せん
12 英主力艦急遽ジ港を拔錨
13 ヒ總統重大聲明說は無根
14 參戰後一個年 伊軍の大戰果と損失
15 伊海軍の 戰果と損失
16 獨、伊空軍活躍
17 英艦三隻擊沈
18 米の工場強制接收 ル大統領勞働政策の大轉換 勞働陣營の影響甚大
19 罷業飛行機工場を 米、軍隊を派遣して接收
20 駐米佛大使 ハル長官訪問
21 ドイツへ出張 山地高嶺商工省の兩課長
22 產業團體令 商工省原案を承認
23 水產試驗場長會議開く
24 新黃河堤防構築 大治水工事完成 日、華一體真摯な協力で
25 蘭印特派使節隨員命ぜらる 江口穗積少佐
26 煙草の香抽出法發見
27 アルプス艦隊の出現
28 明日の天氣
29 水滸傳(428)/黃得時;榎本真砂夫
30 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 “健全な展開”を祈願 支部長打合會開かる 皇民奉公會
02 地方支部は三部制 生活部長は特に民間人から簡拔 近く一齊に發會式
03 機甲團の歌 三種を選定・近く發表
04 記念式を擧行 基隆市の始政記念日
05 防空事務打合會
06 續く赤誠の献金
07 長谷川新竹州總務部長着任
08 坤山丸の情報
09 “大空の防備”全し 多大な効果を收め島都の空訓閉幕
10 圖像:士林街時局講演會
11 眾議院皇軍慰問團 十二日宜蘭陸軍分院慰問
12 特免綿製品勞働作業衣配給
13 鹽鮭、鱒の增產へ 配給會社を設立
14 丁度“地球を五十周” 征空一萬時間記錄の保持者美濃氏の回想談
15 帽子編講習會
16 圖像:島都の空訓
17 “擧島・時艱の克服へ” 本社主催士林街時局講演會報社消息
18 けふ“時の記念日” 島都で諸行事を實施
19 臺北州異動發令
20 第一回「海の記念日」 全島を海一色に
21 蔗作改善品評會の 褒賞授與式 新竹市公會堂で擧行
22 不埒者にお灸
23 第九回新竹州 中部武道大會 竹東郡、柔劍道共優勝
24 人事報社消息
25 今夜の放送
26 商況 十日前場
27 映画案內
28 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(176)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 發音から始めます 次いで句切りと抑揚の練習 美しい言葉の使ひ方(下)
03 タバコの吸殼を使ひ いつも硝子はきれいに これは思つき、その理由は
04 少年工の職場生活 歡びと悲しみこもごもに 全體的に影響は惡くない
05 油揚のでんぶ
06 圖像:十萬圓のキリン君
07 卷紙の書式
08 偏食を避けて 榮養價を高く お子さんのお辨當
09 我國民に多い寄生虫 その豫防と驅除方法は?
10 セロフアンの利用法
11 氷襄より効果ある氷巴布
12 庖丁のの取扱ひ
13 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 山西の頑敵蹴散らし 皇軍鐵火の猛進擊 平和歸る北支の天地
02 今日時の記念日 時を尊びませう バブソンのお話
03 國民の心得を示す 禮法讀本(二一)
04 海の常識 みな違ふ燈臺の光 日本中には二百十八箇所ある 世界で一番高い茂津多崎燈臺
05 昔の時計
06 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 第卅六回論功行賞 陸軍關係總數六百九十一名頭條新聞

【東京發同盟】畏き邊りでは支那事變第三十六回戰死傷者論功行賞(陸軍關係第二十七回)の御沙汰あらせられ、十一日午前零時內閣賞勳局並に陸軍省より發表された、今回の恩典に浴したものは昭和十二年七月二十九日より昨年四月二十九日までの間に主として北支山西省、中支河南省附近の戰鬪において赫赫たる武勳を樹て何れも興亞の礎石となつた勇士で、江坂弘大佐以下戰死傷者五十八名、病死者六百三十三名、總數六百九十一名である、右內譯は將校二十九名、准士官、下士官、兵六百四十四名軍屬十八名で、金鵄勳章授賜の榮に輝くものは六十七名である

その內南苑、石樓、永和村附近の戰鬪に勇戰奮鬪、機關銃の威力を發揚して友軍を戰捷に導いた岡崎敏夫大尉に對しては特に拔群の武功を嘉せられて殊勳甲の御沙汰あらせられた

「陸軍省發表」

今般論功行賞の恩典に浴した人員は總計六百九十一名、內戰(戰傷)死五十八名、病死六百三十三名であつて共に北支、中支、南支の各地に於て夫夫武勳を樹てた勇士が主で病死者は其の後內地へ歸還歸鄉後死歿した者が大部である

武功卓越にして殊勳甲として優賞せられた者は一名である

◇殊勳甲

△機關銃の威力を發揚し

友軍の突擊を成功せしむ

功五旭五 陸軍大尉岡崎敏夫

香川縣綾歌郡松山村大字青梅二五八

南苑、靈壽、大谷城及靈石に於て准尉小隊長として勇戰常に機關銃の威力を發揮し功績著しきものがあつたが特に石樓及永和村附近の戰鬪に於いては敵前至近距離に陣地を進入し敵の手榴彈陣前に炸裂する等敵火愈愈熾烈となり死傷者續出するも毅然として火力を發揚し友軍步兵の突擊を支援し之を成功せしむることを得た、其の後昭和十五年四月二十日瓦甕溝附近の戰鬪に於いて壯烈なる戰死を遂げた

△一般行賞(尉官以上)

△戰死者

功五旭六 砲大尉 菊池秀一(岩手)

同 旭五 砲中尉 千田三七二(同)

同 旭六 同 上野高一(盛岡市)

功五旭六 步中尉 笹木喜右衞門(奈良)

同 同 步大尉 湯面竹男(山口)

同 同 步中尉 內田富藏(三重)

同 同 步大尉 酒井博龜(長野)

同 同 步少尉 內田和男(同)

同 旭五 步大尉 和田盛三(茨城)

同 旭六 步中尉 佐藤甲(鹿兒島)

同 同 同 須田彌三郞(島根)

功五旭六 騎大尉 北本正毅(兵庫)

△病死者

中綬賜金 步大佐 江坂弘(新潟)

旭六同 軍醫中尉 宮嶋忠(香川)

旭五同 同 藤田安國(同)

旭六同 輜大尉 大島正孝(延岡市)

旭六同 軍醫中尉 米谷周光(秋田)

旭五同 輜少尉 大窪保(金澤市)

旭四同 獸醫大尉 栗田東男(水戶市)

旭四同 鐵道技師 新谷昂吉(新潟市)

旭五同 砲中尉 中村良衞(和歌山)

旭三同 步大佐 齋藤德三郞(函館市)

旭六同 主計少尉 山田淺太郞(姬路市)

旭六同 獸醫中尉 加藤慎一郞(愛知)

旭四同 步中佐 八原昌後(松山市)

賜杯 砲少佐 圓道幸治郞(鳥取)

同 步少佐 福島一正(青森)

同 憲中佐 小山彌(廣島市)

同 砲大佐 安藤六郞(廣島市)

02 蘭印問題 飽くまで強硬態度 外務省緊急省議開く
03 回答原案受諾し難し 關係各省の檢討終る
04 全國社會事業 代表者會議 昨日から開かる
05 定例閣議
06 協力會議の外地代表決定
07 婦人團體統合要綱 きのふ閣議で決定
08 陸、文、厚三大臣談
09 獨特殊部隊シリア撤退
10 獨潛水艦に攻擊され 米汽船ロ號沈沒 米海軍省、正式に發表
11 ロ號擊沈は五月廿一日
12 低物價政策を堅持 物審初總會開かる
13 近衛會長挨拶要旨
14 平湖地區の新作戰戰果
15 眾議院皇軍慰問團 一行六名きのふ來臺
16 基隆陸軍病院を慰問
17 慰問團けふの日程
18 名古屋地方海軍人事部長 三坂大佐發令
19 「興亞同盟」を結成 閣議で組織要綱承認
20 地方支部組織庶務部長會議
21 國民勞務手帖法 一兩日中に公布せん
22 高雄の時の記念日行事
23 今日の天氣
24 大阪商船基隆出帆
25 日本郵船基隆出帆
26 辰馬汽船
27 大連汽船
28 東亞海運
29 南日本汽船
30 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 府調查機關 擴充の必要社說

凡そ國家の諸政策及經濟建設を遂行には若し詳細な調查の上に立脚するにあらざれば稍もすれば氣まぐれな非科學的政策に陷る虞なしとしない。又現在の如き戰時下に於て綜合的國策を樹立するには各部分の斷片的政策よりも所謂中樞的ブレーントラストを强く要求せられてゐるが、これも有力な調查機關を持たなければ如何に有能な士と雖もよく其の構想を遺憾なく發揮する事が出來ないからである。周知の如く滿鐵には年年巨額な費用を投じて整備な調查部を培養して來たが、滿洲事變後に於いて如何に我が大陸建設に寄與したかは數年來滿洲國に於ける華華しき事績に依つて之を證明して餘りあるのである。然るに臺灣に於ては督府を始め民國側に於ても未だかかる完全な機關なきため臺灣自身の調查さへも各方面とも未だ有力な資料なきは否むべからざる事實である。唯南支、南洋方面の調查が比較的に高く買はれてゐるが之も充分であるとは言へない。

從來督府に於ては調查機關として官房調查課しかなく現在では殆ど各部局の統計を蒐計するのみにして進んで或る問題を捉へて之を徹底的に調查する丈の人的及物的陣容さへ整へてゐない。兒玉總督時代に行はれた臺灣舊慣調查の如き大がかりの調查に比べれば現在では如何に此の方面に對して粗忽に取扱はれて來たかを知り得るのである。南支南洋に關する調查は最近南方協會に委讓したが、臺灣は長谷川總督のいはれた如く今や旣に南方の心臟部となつたのであるから、之を更に擴大充實すべきは言を俟たない。勿論調查機關の擴充は人的要素を最も重視せられてゐるから當局者に於ては高給を厭はずして各方面の人材を綱羅する事にモツト重點を置かなければならない。從つて南方協會の調查事業に對しては督府としても今後出來る丈補助を與へる必要があらうと思はれる。

臺灣では現在單に各種の調查資料が充分に整えられてゐない許りでなく、經濟問題に對する綜合的硏究も殆ど閑却されてゐる。一例を擧げれば滿洲國には滿洲經濟年報があり、朝鮮にも朝鮮經濟年報があり、臺灣には未だかかる刊行物なきは何を語るか、卽ち臺灣が帝國の新領土として最古の歷史を有しながら未だ此の方面に學術的著作なきは決して名譽な話ではない。幸に最近臺大教授等を中心として臺灣經濟年報編輯の企てがあるが果して滿洲あたりの年報に比肩すべき內容を有するや否やには吾吾は多大な興味を以て其成果を待つてゐるのである。要するに臺灣としては各方面に亘る調查硏究が尚未だ幼稚の域を脫してゐないから、督府としては現在の調查課を擴充し真に南方の調查機關として世に誇り得る大規模の內容を具備せられん事を切望して止まない。

02 防空戰士堂堂の陣 雨を衝いて新公園で分列行進 好成績收めて島都空訓終了
03 燈管、待避不十分 市統監部の講評
04 皇民奉公會に對する希望(13) 鄉軍の高度活動を要望/青木繁
05 皇民の鍊成は先づ婦人から/綠野長夫
06 經濟問題にも調查研究を/謝成源
07 知事廳長と懇談 運動の具體的方式を立てる 皇民奉公會中央本部
08 宣傳部參事に松井氏を任命
09 圖像:島都防衛團閱團式
10 宜蘭の時の記念日行事
11 南へ伸ばせ翼日本 廣東、海南島、泰國を視察した 藤原前航空局長官の土產話
12 戰歿軍人警察招魂祭 きのふバルンで嚴修
13 島根縣畜產視察團 けふ高雄を視察
14 宜蘭新舊郡守歡送迎會
15 新渡臺教員 島內を視察
16 全國一學園防空壕 この通り立派に出來ました 北一高女乙女等汗の奉仕
17 遂げよ!南進 國民の聲を傳へて 來臺した小泉代議士談
18 航路も“南進臺灣” 臺灣、海南島を結ぶ定期航路 第一船大球丸十六日出帆
19 言葉の研究で職域奉公 南方國語問題研究會を結成
20 指導を集中化 十五ケ所指定して着手 臺北州社會教育の試み
21 大海龜の迷子 地引網に引掛つて 花蓮港の漁夫達に捕はる
22 ときのこゑ
23 紅柴林派出所落成
24 本社校閱課員 故陳水寶君告別式報社消息
25 人事・消息
26 訃文:林伯楷
27 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 消費米配給數量 或程度まで緩和 各州廳へ通牒濟
02 管理米陸輸運賃 若干值上げされん
03 管理米海上輸送運賃 略前年通り据置
04 精機工業總會 六分配當を可決
05 農機具研究會 廿日鐵道ホテルで開催
06 九・一八令改廢と物價(下) 價格設定基準に無理 技法の改善が最急務
07 第二回日滿支 交通懇談會 廿六、七日鐵道大臣官邸で
08 昨年十月末現在 農村產組成績向上
09 展開を豫想される 我が對支新方策(上)
10 海人草を原料に 藥品製造に乘出す 杉原產業の新事業
11 臺北州米穀納入組合 十三日創立總會
12 大溪米穀共販組合 設立に關する打合
13 食料品物價委員會 けふ市公會堂で
14 發註承認書の發給と發註 承認書下附申請書の提出に就て 島澤物資課長代理談
15 黑田鹽糖專務の 留任陳情四委員休職處分 中堅社員層は不滿
16 興亞製鋼增資完了 十六日に林時總會開催
17 經濟手帳 名目賃銀と實質賃銀
18 照明燈
19 市價及商況 十日
20 バナナ相場
21 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 主要作物の增產に 自給肥料增殖を企圖 北斗郡各街庄の計畫
02 國防献金を決議 竹東專賣品小賣人組合總會
03 要塞化しつつあるフイリツピン群島(5) 比島の軍備設施 果して恐るるに足るか
04 自給肥料等を協議 南投增產懇談會
05 神樣の御榮轉 江西林玄天上帝の遷座祭
06 布袋海埔三百餘甲 當局で魚塭化を企圖 府に許可出願中
07 商工業中央會新高郡支會事務所を 水裡坑に移轉方陳情
08 小埔心保甲事務所落成
09 肉豚增殖を打合 海山郡畜產會議で
10 農事小團體を擴充 臺中州 農產報國に邁進
11 ローカル・セクシヨン
12 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 英靈の遺留品に 每週花束を飾る 聽け銃後のこの美談
02 鶩卵の集荷一元化 六月十五日から實施
03 和知軍參謀長 臺中へ徵兵檢查視察
04 圖像:赫赫たる戰果
05 管下巡視日程 小野田臺南州警察部長
06 屏東市學校長打合會
07 近日中に發會式 嘉義市の皇民塾
08 嘉義郡の空訓 廿日より二日間
09 臺中州防空打合會
10 臺中市防空演習打合會
11 南洋第二世に聽く 豚を食べぬ土人 喜んで「あのね」「ですね」を使ふ/林炳煌海外遊記

私はボルネオについてお話をします。

一、土人について向ふの土人は體全部真黑で男は下にさろんといふの袴のやうなものをはいて上に色のついた物をきて、いかにものんきさうにあるいてをります女のは上下共に色のさろんと着物をきてをりますそうして上に何かかけて頭に何かまいて、ちちを大きくだして足は何もはいてをりません男もそのとほりです向ふの土人は豚肉をけして食べませんと神樣に顏がったといふ事です。しかも土人は山豚をうつのやすきで私は面白く思ひますふの土人は日本語が出きないのに「あのね」「ですね」ばかり云ひますまた向ふの土人はあつい時に皆木の下にいって休んでをります。生活は人の下女になってお金をもうけてをる人もあります。ある者は仕事でもうけてをる人もあります

二、支那人について向ふの支那人は一ぱいをります。向ふの支那人は廈門人、廣東人、上海人、海南人、其の他又ある、けれでも殆どは皆支那人です仕事は「アサヒキ」「ゴムキリ」「エンジンカカリ」「トンバ」「タクシ」「ソンケイ」等をやってをりますそのた又あるけれども夫は日本人の御飯たき水くみなどもをります。又は日本人のくりになって仕事をしてゐる人もあり山にいって木をきったり、そうしてりっばな家をつくる人もあります。そうして山にいってかへってくる人はかならず着物をよごしてかへってきます。そうしてすぐ「パンデイ」にいきます。いくとすぐはだかになっ水をかけたりしてをります。

三「日本人について」向の日本人は約一千何百人をります其一分は皆やはり支那人のやうなしごとをしてゐます又其一分はかんとくになってをります、それは支那人と馬來人を使ってをります、それは皆山仕事です、ある者はゴム園のかんとくになってをります。ゴム園はやはり支那人と馬來人をつかってをるのです。ゴム園と、アサ園は必ず一人の主人がをって事務所の主人となってをりますそのほかに事務所の事務員になってゐるものもあります。向ふのゴム園はちゃうど、とうふのやうにほそ長くて「エンジン」を出たゴムは、あつさは一種、はばは三尺あつて、かはかして、內地に送りそうして內地で又色色な物につくりなほしてをるやうです

四(自動車について)向の自動車は町にをるのは一分は乘合自動車です、田舍になるのは皆貨物自動車で「あさ」つみになってをります。自動車にもやはり一人のかんとくがをります

六(向ふの日本人小學校について)向ふの日本人小學校は三つにわけてをります「タワオ日本人小學校」「テイブル日本人小學校」又一つは「タイガー日本人小學校」ですタワオ小學校への生徒は皆で三十數名である「テイブハ」は皆で百數名である(タイガー」小學校は皆で七十數名ばかりをりますこの三つの小學校の生徒全部で二百數名である一(タワオの先生は二人)二(ティブハの先生は三名)三、タイガーは二人で皆合せると七名しかをりません

七(高雄に來たについて)私は三月廿日(サンダカン)を出發し三月廿五日船がゆれましたた私はつづいて二日何も食べなかった。三月の二十六日に廈門につきそうして私は廈門で上陸しました。そこに二日泊りました私は二日とも上陸して戰爭した後を見てきました。

二十八日廈門出發三月二十九日に高雄につきました。商業學校の先生は船の中まで出迎へにきて下さいました。そうして高雄の商業學校學寮內につれて來ました。それから校長先生の家にいきました。行くと一ぽいのすずめの子ががやがやとないて私はこれはめづらしいとかんじました

八(學校でかんじたについて)私は學校に來てかんじたのは人です。學校の生徒はこんなに一ぱいをるのは僕は大へんけっこうだとつぐつぐかんじました

九(自分の覺悟について)私この光榮ある高雄商業に入學したのを喜んでゐます。先づふり返って見るに父母と遠く離れて來たのだから熱心に勉強をして立派な日本人となって再びタワオにかへってゴム園や麻を經營して大日本帝の為に命をささげようと思つてゐます。

12 講演行脚後日譚(44) 臺南州の卷 大眾講演のコツ 先づ聽眾を笑はせ/竹內清報社消息
13 高雄一期標準米查定會
14 高砂族の青年 臺中州下で身體檢查
15 少年團指導者 實習所開設
16 高雄州のバス合同 案外早く纏る模樣
17 臺中州牡蠣殼灰製造業組合創立
18 役馬の飼養獎勵 高雄州畜產會が乘出す
19 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕報社消息
20 臺北へ臺北へ 高雄から肉豚輸送
21 屏東郡教育會の登山決定
22 高雄州辭令
23 世界一の小型牛乳
24 不具者に限り採用仕候
25 人事・往來報社消息
26 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 隨筆 都會の隅(中)/外村繁
02 成層圈の科學(一) その狀態と觀測法/磯野謙治
03 科學と風俗/倉田軍太夫
04 珊瑚樹 高級な通俗小說 廣津の「若い人達」
05 圖像:早慶對抗水上競技
06 ラジオ
07 心聲漢詩

誰感疊前韻再寄春梅/莊幼岳、雜感疊前韻再寄春梅 其四/莊幼岳、搔首吟/黃景南

08 新刊紹介
09 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 新農相に井野次官 けふ午後二時親任式
02 立派に御奉公したい 井野新農相、抱負を語る
03 農林次官には周東局長有力
04 井野新農相 閱歷
05 圖像:政府と翼贊會懇談會第二日
06 蘭印の說明を求む 芳澤使節、モ代表訪問
07 ヴ洪國公使 信任狀捧呈
08 泰國議會
09 二民族一戰爭を謳歌 參戰一周年にム首相が演說
10 ユーゴ領諸地方の 正式伊領編入を宣言
11 三婦人團體の歷史
12 各婦人會共同聲明
13 今月下旬に第一回委員會
14 新婦人團體の 運營具體的方針
15 興亞運動強化統一 十日の閣議で再決定
16 シリアに獨軍ありとの 英の宣傳は事實無根 獨當局言明
17 シリア戰況を報告 チ英首相議會で
18 清鄉工作の意義使命 汪委員長清鄉會議で訓示
19 華僑の送金に絡まる 英、重慶側銀行の奸策
20 長谷川總督 富士丸で神戶發
21 莫斯科重慶間 航空路再開
22 金光厚相日立鑛山を視察
23 鐘紡株主總會
24 明日の天氣
25 水滸傳(429)/黃得時;榎本真砂夫
26 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 もはや收拾出來ず 中共の相剋いよいよ深刻化 哀れ抗戰陣營の辿る末路
02 軍司令官を訪問 來臺した眾議院皇軍慰問團
03 和知參謀長けふ歸北
04 奉公會臺北州支部 廿一日結成式擧行
05 經濟關係の 連絡が急務 太田第一課長福州視察談
06 蓬萊丸出帆
07 基隆壯丁檢定 十三日双葉國民校で
08 日本は東洋解放者 本社主催新店時局講演會報社消息
09 郵便切手貯金 七月一日から復活
10 燃料配給統制組合組織 市內の業者を打つて一丸に
11 新竹州米穀同組 愈よ發展的解消
12 振替貯金規則 七月一日から大改正 基本預金五圓に引下げ
13 動搖は比島人だ 寄るとさはると戰爭の話 がんぢす丸の土產話
14 市民の半數注射濟み 基隆のチフス豫防陣展開
15 勞銀の公定へ 花蓮港廳下近く實施
16 學校教育と力を協せて 日本兒童文化協會創立 全國の權威が會合打合
17 續く赤誠の献金 軍司令部感激の數數
18 初の戰傷軍馬恤兵金 映畫「馬」の利益金を提出
19 葬費を節約献金
20 菓子製造業者の 自主統制を實施
21 不正、直ちに發覺 釀造界の多年の懸案解決 美事歸還大佐の手で完成
22 興亞の熱球譜 都市對抗野球臺灣豫選 五日から臺中で開く
23 國民學校訓練研究會
24 高座も國策型 國策演藝を織込む
25 松の木から 馬の飼料を
26 大西洋航空路開設
27 人事・消息報社消息
28 今夜の放送
29 商況 十一日前場
30 映画案內
31 興南案內報社消息
32 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(177)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 勤勞婦人增加と共に(上) 病氣も多くなつた いかにして健康を保つか
03 味の落ちた味噌醬油 出汁昆布を利用、美味しくする
04 家庭婦人の常識集
05 赤ちやんの “おむつ”
06 玩具の選び方(上) よく遊ぶ子はよい子供 理想的な玩具の條件
07 圖像:皇軍部隊へ姑娘達の御手傳ひ
08 揮發油の品質鑑別 粗惡なものは布地を汚す
09 時計を大切に 年に一回は掃除と油差し必要
10 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 おおパンだパンだ! 腹のへつた敵降參 白旗かかげて三千五百名 我輜重部隊の大手柄
02 山西戰線に拾ふ あの話・この話
03 「立派な日本人になれ」と 全國國民學校生徒に 外相松岡先生が訓話
04 國民の心得を示す 禮法讀本(二二)
05 近く表彰される 健ちやんの太鼓 內地だより一つ
06 バルカンの新友邦 クロアチア國承認
07 汗の作業で完成した 私達の學園防空壕 臺北一高女の喜び
08 笑ひ話
09 重慶猛爆
10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 第九次の重慶空襲頭條新聞

【○○基地十一日發同盟】中支艦隊報道部十一日發表 海軍航空部隊は本日午後第九次重慶空襲を敢行二時間に亘り敵首都の制壓蹂躙を恣にしたり

【○○基地十一日發同盟】海軍航空部隊は十一日勇躍○○機の大編隊を以て第九次重慶爆擊を敢行、午後三時十五分森、駒形兩部隊長の率ひる荒鷲の群は敵高角砲彈を尻目に市街殘存重要施設に巨彈の雨を降らせ市內十數箇所より火災を生ぜしめ更に中西部隊長の率ひる一隊は磁器口、石馬洲兩飛行場を急襲、約二時間餘に亘り巨彈を浴せてこれを爆碎し去つた

02 宿松東方の敵陣急襲
03 帝國政府の方針決定 速かに回訓案文を調整し 芳澤代表に發電す
04 翼贊運動の推進員 一擧に卅萬人に增加
05 主なる質疑應答 初の全國地方支部 庶務組織部長會議
06 ム首相の演說要旨 伊參戰一周年記念日
07 政府と統帥部の 臨時連絡懇談會
08 次回中央協力會議は十月末
09 協力會議開催數 中央は二回、地方三回以上
10 眾議院調查會 規約案正式決定
11 石黑農政を踏襲 石黑、井野聯携を存續
12 圖像:教育戰士に陸相が熱辯
13 三浦新次官の抱負
14 新農相抱負を語る
15 農林次官後任 三浦一雄氏に決定
16 周東氏、企畫院部長へ
17 農業諸團體は 新農相に期待
18 身體改造に努力 石黑前農相退官の辯
19 農林首腦異動
20 新嘉坡基地となるか 聯合艦隊の基地として使用
21 日、イラン間の 修好條約發効
22 米、補助艦艇費支出を要求
23 米製追擊機百機 既に重慶に到着 ホノルル重慶總領事發表
24 多數の要人爆死 外人筋は重慶遷都を慫慂
25 外務辭令
26 大藏省異動發令
27 罷業打切る イングルウツド飛行機工場
28 高千穗丸無電
29 英ド聯合軍進出 ダマスク市を望見
30 佛軍を猛攻
31 今日の天氣
32 大阪商船基隆出帆
33 日本郵船基隆出帆
34 辰馬汽船
35 大連汽船
36 東亞海運
37 南日本汽船
38 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 皇民奉公運動愈實踐に入る 我等の心構へ斯くあるべし社說

本島統治史上に劃期的重大意義を齎らすべき皇民奉公運動は中央組織の整備と近く結成される地方支部及末端組織の確立に依つて、いよいよ本格的具體的實踐に入ることとなつた。特にさきに發表された中央本部事務局の陣容は、真に軍官民の渾融一體化を具現し、新時代に相應しい清新味ある質と力との結集として、本運動の展開推進に對して真摯强力、島民大眾に與へたる好影響は決して尠しとしない。山本事務總長が役職員の初會合に於て、本運動は全島民が同志的熱情を以て推進せねばならぬと云ひ、又十日に於ける地方支部長打合會に於て、齋藤本部長以下事務局役職員及全支部長が打連れて臺灣神社の大前に額づき、本運動の健全なる展開を祈願する等いづれも理論を超越して痛く吾人の心を打つものがある。皇民奉公運動の實踐に當り、斯くの如き真摯な熱意ある態度は、取つて以て我我島民大眾の態度であらねばならぬ、否常に持して變らぬ不退轉の心構へとせねばならぬのである。

皇民奉公運動は、云ふまでもなく、重大時局下に於ける國策の遂行、本島に負荷せられたる特殊使命の達成、總じて總督政治の推進に協力するといふ劃時代的な島民大眾の實踐運動である。單なる精神運動ではなく、形質相伴ふ力ある實踐運動でなければならない。六百萬在住島民を打つて一丸とし、軍官民の渾然一體化を必然とする所以である。同時に島民大眾のそれぞれの自發的な自ら盛り上る力の結集を必要とされるわけである。故に本運動を展開推進する行程は、決して容易ならざるものがあり、單なる机上の理論によつて達成し得べきものではない。指導者層に於ては、率先垂範の實踐が必要であり、大眾の中への下降融合が肝要である。而して怠りなく下情に通じて判斷を誤まらず、進んで無聲に聞いて時機を逸せず、臨機應變しかも枝葉末節に捉らはれず果敢斷を下して拙速に走らぬことこそ望ましく、要するに大眾の心を把握することが根本であらねばならない。

如上のことは、併しながら云ふは易くして行ふは頗る難事に屬する事柄である。その故に皇民奉公運動の健全圓滑なる展開推進は、決して一朝一夕にして之を求め得べきものではなく又一年や二年で直ちに一點、非の打ちどころなき良成果を期し得べきものではない。實に長年月を要する難事業であり、又それだけに島民大眾の正しき認識と堅忍持久の決意とに依る一心一體の協力實踐に俟たなければ、到底為し能はぬ問題である。茲に於て島民大眾の心構へ如何が決定的な本運動推進の軌道だとも云ひ得る。此の意味に於て、本運動の成否は一に懸つて島民大眾の心構へ、其の實踐にあると云つても過言ではないのである。本運動に對しては、今に全島的に氣勢頗る盛んなものがある。殆んど滿を持して期待感に充ち溢れてゐるかの如くである併しながら其れが直ちに何等かのどえらいことを意味し、從つて又忽ちに彼此批判の對象となさんとの期待感であつてならぬことは云ふまでもない。

02 資源開發促進の為 南方特別委員會を設置 齋藤長官外四氏委員に任命
03 理蕃功勞者を顯彰 新竹州で忠靈塔建立
04 武勳の白衣勇士 きのふ出迎裡に歸還
05 皇軍慰問議員團 島內旅行日程を變更
06 圖像:本間軍司令官訪問の皇軍慰問眾議院議員團一行
07 書道會主催の慰問扇面展 市公會堂で開催
08 クルーベ祭典
09 新高雄驛竣工式 愈二十日盛大に擧行
10 皇民奉公會に對する希望(13) 先づ皇民鍊成/永村隆志
11 下部組織の整備を急げ/林健論
12 鄉土愛が肝要/二宮古壽
13 指導の要諦を把握せよ/林塗盛
14 臺北市青年團記念大會 廿二日に延期
15 鄉軍城東分會總會
16 “臺灣航空協會”案 「大日本飛行協會支部」に改稱か
17 圖像:東京港へお米の初入荷
18 音樂に依る 國民精神昂揚へ 日本音樂文化協會近く發會式擧行
19 新竹郡下保甲役員近く改選
20 蕃地勤務警官の 献身的努力に感激 白仁警察部長の視察談
21 臺北市機構擴充案 結局一部修正で近く認可の模樣
22 民間防空に飛行機登場
23 宮本竹東消防組長逝去
24 基隆同風國講職員生徒一行 昨日本社を參觀報社消息
25 “公定”の觀念徹底へ 今後“最高販賣價格”と明示
26 ときのこゑ
27 不埒なチンピラを檢擧
28 人事・消息報社消息
29 時間勵行を申合 宜蘭市諸團體に呼掛く
30 訃文:宮本金助
31 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 本島工業化促進に 拓南工業協會を設立
02 廣東土貨貿易激增 輸出品中紡績纖維が首位
03 拔荷防止策に 荷造規格を制定
04 貯蓄報國強調週間 來る廿四日より實施 明日關係官打合會開催
05 獨の對米強硬決意と(上) 米國の非常事態宣言 獨佛の全面的提携成る
06 米穀增產方策實施打合會
07 潮州專賣品小賣人組合總會
08 南海興業製鐵工場 汐止街に決定 來春より製造開始
09 東石郡の土地改良 本年度二千餘甲を完了
10 展開を豫想される 我が對支新方策(下)
11 青果の需給調整に 近く配給規則を公布
12 臺灣自動車部分品組合 けふ鐵道ホテルで創立
13 潮州甘藷多收競作會 褒賞授與式を擧行
14 壜詰食料品外五十五點の 最高價格を決定
15 明糖朴子駐在所 石田主任榮轉
16 市價及商況 十一日
17 照明燈
18 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 臺北州 食鳥配給協會 雄雄しく誕生
02 鐵銅類回收を打合 潮州信用組合樓上で
03 甘蔗增收競作會 褒賞授與式擧行
04 圖像:內務總署地方行政議會
05 籾の隱匿で 一味檢擧さる
06 食糧增產運動に 能高郡下國民學校が協力
07 集集東國民校 石訓導仙逝
08 圖像:殷同氏、新民會副會長を受諾
09 湖口防衛團強化 幹部と團員を擴充
10 ローカル・セクシヨン報社消息
11 先づ西半球の權益から 落潮英國狂態の投賣り 援英で太る米の黃金腹
12 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 港都に滿船飾展開 來月二十日は海の記念日 高雄市の行事決定
02 英商をボイコット 南洋の華僑たちが
03 愈よ植樹着手 嘉義神社の新參道
04 臺南州の初巡視 森部內務局長が
05 南洋第二世に聽く(15) 女の脚に銀製の輪 旅館もテニスコートを設備/月本二郎海外遊記

愈愈バトンを受ける番となりましたが、何しろ作の嫌ひな私にはどうしていいか判らなかったが、先生に命ぜられましたから隨筆でスラバヤ市とマラン市の印象に就いてお話します。

スラバヤの誇るタンジョンペラ港は、東部爪哇の繁榮を代表する近代的な築港である事は誰しも承知するところであらう。和蘭人の努力に依って完成された埠頭であります。

水深の淺いのが缺點であるが此の海流の早い水道に是丈の築港を經營する事はなみなみなものではありません。港內は小波で海風はたえまなく北より吹いて來る。海岸には赤瓦の歐人住宅が鮮かに美しく榮えて見える此の港內にあるウジョンの軍港は蘭領印度海軍の軍港のあるところで、最近は相當擴張されてゐます。

タンジョンペラよりタクシーを發してスラバヤ商店街の繁盛な處に行く迄凡そ二十分間位は要するのである。發してより先づ白壁に赤瓦の歐人住宅トメリケン松が、直線道路をはさんで整然として並生えてゐるのが目に付くのであります。次ぎに商業區ジョンパタンメラを中心とした約一粁の圓內に大小無數の商社が犇めき合ってゐる。是を通過してパッサル、ブサル、ヘゲンプロン、アンへ、トジョンアンへ、シンパン、ヘダルモの住宅に向って發達してゐる。

茲では爪哇で所謂邦人の商社の大根據地であります。

邦人數は千名を越え憧れの我が母校や日本人會等がある。

日本人の商賣の活動も目覺ましくまたこれと競爭する支那人ボンベイ人の商店も特色があるゲンブロンガンにあるトーコヲヨダは、邦人百貨店として代表的なものであると同じに、西歐の流行品を並べた外國商店を凌ぐ程度に賑かであります。

又ここを一粁ばかり離れるころにダルモの動物園や水族館があり、ダルス飛行場もある。飛行場の設備がよく濠洲航路の樞軸をなしてゐる。

次ぎにスラバヤ市內のマドラ人であるが、彼等は、市場中の小賣に從事してゐる者はその大部分であるが、果物や賈買や岸壁の苦力をしてゐるものも少くない。女は大抵市場で果物やその他の商賣に勤めてゐる姿は、いかにも樂しく、そして買手のゐない場合は正座してビンロウジューを噛み乍ら手をくんでゐる實に彼等は呑氣に構へてゐるのでありますが街を通って商賣する女等は、殆んど服裝に御構ひなく、男同樣に立ち働いてゐるのが普通目に付くのでありますいかにも重い荷物を巧に頭にひよいと載せて運んで行く。

又女の足の輪は銀製であり、この風俗はマドラ人の奇習である子供は子供為りに小さな銀の足かざりを付けてゐるのも面白い。

岸壁苦力には黑いゆるいパンツに、頭をさりりと結んだラカインをつけてしかも眼先が銳く性質は短氣である。そして腰には幅十糎位の革帶をしめてゐる左右にポケット式の物人がつけてゐるが、ここには彼等は汗で働き貯めた金錢の全部が納められてゐるのである。

身體は實に隆隆たるものである殊に彼等の足は、俗に邦人よりカキべべと名づけられてゐる。何故ならば足はすべて裸足だが、力仕事をするためか足指が恐ろしく開いてゐるのに誰しも驚くであらう、夜ともなれば男女を問はず、彼等は素朴たる我が家の前に細長い椅子にすわったり、又蓙を敷いて何の屈托もなくゴロリと寝込んで一日中の勞苦を忍びつつ世間話に耽る彼等は、どんなに樂しい事でありませう。

スラバヤから少し近郊にあるギリセにも多少マドラ人が住んでゐて漁業に從事してゐます。

ここは古い物語をもつ村でありますが、今は荒れて漁村に過ぎず、昔の面影がない。誰しも珍しらしいのは回教寺院が初めて爪哇に渡來したマホメット繪の墓を見ることである。

更に近郊にドライブしようとするならば先づアルジョーノ山麓のシンゴサリ、ブリゲン及びトレラス等がある。しかもスラバヤ市より僅か六十粁しかない。さうして是等の高山には、スラバヤ人の別莊があり、彼等は休日には必ず茲に來て新鮮な空氣を吸乍ら高山でゴルフや、テニスに遊び戲むれて一日中暮して行くのである。翌早朝に自動車で再びスラバヤに歸へるのである。依ってスラバヤ人にとって最も親しみのあるところである早朝の曉に高山より南方を眺めればマラン市は遙かにかすんで白壁の家家や工場の煙突等が眺められる。マラン市は美しい高山に取り圍まれた町で、實にスラバヤ市に比すれば和かな涼しい町である。ここからバスで約一時間位行くとバトウに至る。ここでも邦人の花蜜柑野菜の栽培が盛んに行はれてゐるのである。

氣候は比較的マラン市より一層爽快であるがさうしてセレクター水浴場や溫泉場もあって、靜養地として一寸有名である。さて最後に私はなつかしき爪哇スポーツに就いてお話してみたいと思ひます。

爪哇で最も流行してゐるのは、オランダ人青年が最も好むフットボールである。又支那人や土人間にもよくこの大眾的なスポーツが愛好されてゐる。それで一寸した廣場には、必らずゴールが立って土人の子供がまりを蹴りあげてゐる光景が到るところで見受られるのである。又硬球式のテニスはヨーロッパ青年間のスポーツとして盛んであるさうして到るところで奇麗なコートを見ます。コートと云へば大抵はハードコートが大部分で主要なクラブはロレンコートがある。恐らく始めて爪哇に渡來した者にはテニスコートの多いのに驚くであらう。又ホテルにも立派なコートを持ってゐる。夜間でも出來る設備のあるところさへある。日本人間でもテニスは非常に盛んであり又支那人中にもヨーロッパ人に劣らぬだけの實力をもつ者は少くないのである。(筆者は三年生)

06 雨は一兩日續く 臺中測候所のお託宣
07 高雄市防空打合會
08 山岳會高雄支部創立總會
09 高雄市鄉軍海軍分會總會
10 臺南州米穀納入組合 十六日に創立總會
11 講演行脚後日譚(45) 臺南州の卷 要は義務教育だ 非常時意識の徹底には/竹內清報社消息
12 坂口州知事 十一日歸廳
13 花蓮港婦人會月例會
14 萬事重點主義で 山下屏東市長着任第一聲
15 屏東市新舊市長歡送迎會
16 “國語で示せ、吾等の誠” 臺中市の國語週間行事
17 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕報社消息
18 花蓮港廳警務課異動
19 臺南州入村宣誓事
20 臺中州青年道場 二十二日から十二回開始
21 貯蓄債券と國債を賣出
22 蠅、油虫の驅除 當選番號
23 臺東第二青年團 宿泊訓練を行ふ
24 卵の茹で方に新方法
25 出征軍人遺家族慰安會
26 花蓮郡街庄事務打合會
27 屏東愛婦の會員募集
28 人事・往來報社消息
29 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 隨筆 都會の隅(下)/外村繁
02 成層圈の科學(二) その狀態と觀測法/磯野謙治
03 獨逸總統の建築 興味の通俗科學講話
04 珊瑚樹 音樂益益熱增大 アイオワ州に
05 幻の馬車 あす大世界館で
06 ラジオ
07 心聲漢詩

夏日即事/南都、漢詩習作作品 插秧(三)/挹青、漢詩習作作品 插秧(三)/漱石、漢詩習作作品 插秧(三)/漱石、漢詩習作作品 插秧(三)/石莊、漢詩習作作品 插秧(三)/肖嵓、漢詩習作作品 插秧(三)/春盛

08 新刊紹介
09 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 暫らく交涉を中絕 一應芳澤代表の意見を聽取 飽くまで我主張實現に邁進 代表引揚後の我對蘭印態度
02 松岡外相參內 會商に關し委曲奏上
03 帝國の所信 中外に發表せん
04 日、ソ通商交涉妥結 共同コムミユニケ公表
05 假調印を了す ソ聯政府より發表
06 獨聯合艦隊司令官 シユ作戰部長任命
07 ロ號事件 ル大統領批判を差控へる樣希望
08 畏し・教學に大御心 各帝大總長に御陪食を賜ふ
09 帝大總長會議
10 獨、ソ兩國間に 新協定成立說
11 佛軍、反擊に出づ シリア全線に亘り
12 シリア情勢 佛閣議で檢討
13 聯合軍ケスウエに到達
14 土イラク鐵道を 英軍が中斷
15 獨は計畫的傍觀 英のシリア進擊に對し
16 獨、佛友好を持續 ダルラン副首相力說
17 圖像:政府と翼贊會懇談會
18 重光大使 チヤーチル首相訪問
19 米、遠征軍組織 準備說傳はる
20 武器貸與法の 割當總額
21 駐ソ英大使 倫敦に歸着
22 葡國領侵略せぬ 自衛權發動權を留保 米、ポルトガルに通告
23 獨海空軍四個月間の 綜合戰果と損失
24 ム伊首相の演說 獨側大大的に支持
25 經濟事犯の絕滅へ 全國經濟實務官會同柳川法相が訓示
26 羅國首相、獨外相 長時間會談を遂ぐ
27 明日の天氣
28 水滸傳(430)/黃得時;榎本真砂夫
29 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 國防上重要な一翼 軍部は欣然協力指導に當る 全島空訓に付臺灣軍報道部長談
02 空訓中央審判官打合會
03 臺北憲兵隊管下の分隊長會同 けふ偕行社で開催
04 長谷川總督 十四日、富士丸で歸任
05 本間軍司令官 「上宮記」資料展を參觀
06 今村氏が講演
07 藤村臺北市長 戰死者遺族を弔問
08 長谷川總務部長 初度巡視の日程
09 青年團指導者を 內地視察に派遣 州下から五名選定して
10 “安心して職場奉公” 本社主催瑞芳街時局講演會報社消息
11 助川代議士ら澎湖島へ 海軍關係を慰問
12 “炭業安全週間” 海山郡の實施要項決定
13 圖像:松岡外相の訓話放送
14 州下中等學校水上競技大會 十五日東門プールで開催
15 全國社寺兵事課長會議
16 植林報國隊員褒賞
17 臺灣を踏查、研究 學徒至誠會、夏期に研究團派遣
18 自動車工業統制會社法案 來議會に提出す
19 多彩な“米”の研究 糠や籾殼の新利用法
20 風景畫を献納 堀田畫伯の美擧
21 必需品價格虎の卷 新竹署、各家庭に配布
22 專檢合格者並に科目合格者
23 “學問と實務”を體得 規定賃金も支拂ふ慶應義塾で計畫
24 貿易統制令の施行規則 十二日に公布即日實施
25 人事・消息報社消息
26 今夜の放送
27 商況 十二日前場
28 映画案內
29 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(178)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 疲勞少く働く秘訣(下) 仕事に喜びを持つこと 働く女性の病氣と健康
03 竹釘使用の場合 カゼインを塗れば丈夫になる
04 圖像:山路にひろふ幽艷な石楠花
05 玩具の選び方(下) 年齡による標準と木製がよい
06 多過ぎる母乳も 消化不良をひき起す 吐乳や溢乳を放置するな
07 着脫する時に 案外服は汚れる 古風呂敷などを利用して いい工夫がある
08 夏の大敵「蚊」 まづ孑孑退治を 防火用水に藥の撒布
09 古半衿で 可愛いい帽子
10 ガラスの破片掃除
11 幼兒のおやつ フルーツサラダ
12 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 佛印に山とつまれた 援蔣物資を搬出す 皇軍が安全な所へ
02 近代兵器の誕生 發明した人たちと 始めて使つた戰爭
03 圖像:前線だより
04 若葉かほる初夏の “北海道”“樺太”に 雪が降りました
05 北京の小さいお友達が 橋田文相を訪問
06 英國艦隊の大損害
07 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 我海鷲、衡陽を爆擊頭條新聞

【○○基地十二日發同盟】中支艦隊報道部發表 美座部隊長の率いる海軍航空部隊は十二日午前粵漢線の要衝衡陽を爆擊市外北方の倉庫群に甚大なる損害を與へたり我に被害なし

02 二千の敵に潰滅的打擊(海鷲)
03 經濟的協力を約す 日ソ通商協定の內容
04 協定の要綱
05 劃期的意義を有す 交涉は實に十六年目に妥結
06 支拂決濟の細目
07 無上の光榮 橋田文相謹話
08 光榮の安藤臺大總長謹話
09 軍需動員會議開かる 東條陸相が訓示
10 翼贊會の官僚化を防止 本部と支部が協力
11 地方支部庶務組織部長會議
12 中央協力會議迫る 議場準備や日程編成に大童
13 圖像:中央協力會議運營委員會
14 破滅的行詰に直面 重慶苦悶の經濟實相
15 佛軍抵抗頓に頑強 シリア戰局進展
16 近東方面戰況
17 近衛首相西下
18 抗戰資材奪合ひから 保、共兩軍が大激戰 海南島敵陣營末期的症狀露呈
19 政府と統帥府の 定例連絡懇談會
20 日佛印經濟協定 來週より樞府で審議開始
21 定例次官會議
22 議員俱樂部理事會
23 永井東亞局長 首相を訪問
24 調查會世話人 前田氏に一任
25 話題を乘せて 高千穗丸賑やかに入港
26 新舊農相の 事務引繼
27 今日の天氣
28 大阪商船基隆出帆
29 日本郵船基隆出帆
30 辰馬汽船
31 大連汽船
32 東亞海運
33 南日本汽船
34 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 生活文化の向上運動社說

事變は旣に五年目の夏を迎へ、解決の曙光未だ見えぬ間に、更に一層重大な國際的危機に際會しようとしてゐる。かかる內外緊迫の情勢に對處して高度國防國家を完成する為に、經濟新體制を確立して生產擴充を積極的に推進めなければならない事は勿論であるが、その反面國民消費生活の合理化或は進んでその科學化も緊急な國民的問題の一つとして提起されて來た。

卽ち衣食住、冠婚葬祭、保健等の個人又は家庭內の消費生活は、從來の如く只漠然とした家風或は習慣傳統の名の下に、依然舊態たる放漫非能率的な冗費生活を續けることが許されず、全體としての國民經濟の一部面として、最も合理的且つ科學的な生活の設計が切實に要求されて來た。

殊に南方國防の第一線に立つ本島に於ては、古くから幾多の非合理的な風習、煩瑣冗費的な冠婚葬祭、固陋迷信的な疾病治療等が今も依然として慣行され、文化の向上、島民の保健に樣樣な障害を與へてゐる。これらの譜點に鑑み、皇民奉公會に於ても他の諸部門と肩を並べて生活部を設け、島民の生活文化向上運動に乘出さんとしてゐる。

この秋に當り吾吾島民は、須らく虛心坦懷に吾吾の從來の生活を根本的に反省し、思索し、非合理的なものは合理的なものへ、迷信的なものは科學的究明を與へなければならぬ。而して簡楚で明朗、且つ健康的な新しい生活の創造建設或は工夫探究に邁進しなければならぬ。卽ち新しい生活體制を確立し之を日常生活の末端にまで滲透し、以て新しい生活習性たらしめなければならぬ。而も各戶割據の非合理性を脫し、隣組奉公班を通じて生活の集團化、協同化に依つて島民全體の生活力の昂揚にまで進まなければならぬ。卽ち協同の力に依つて改廢困難な陋習を申合せの上で斷然その打破に努め、生活の集團化、共同化に依つて合理的に節約の方途を選び、各種生產の增大を圖ることが出來るからである。

かかる生活文化向上運動は島民の一人一人が真劍に自分達の日常生活を反省し、創造してゆかねばならぬことで「自分一人位は」といふ橫着心は斷乎として排擊さるべきである。

生活の革新は上からの命令だけでは仲仲實現するものでなく、お互の自覺に依つて、或はそれと同時に各家庭の直接の統制者としての奉公班を通じて、相互の激勵又は申合せに依つて自發的に實踐さるべきものである。

同時に施政當局に於ても溫い理解を以て本島人の生活實相を調查硏究し、事變來の改廢整理に依つて、昏迷空虛となつた信仰問題、生の求める休息、慰安、笑を持つ農村娛樂問題等その他島民の生活文化向上問題について、新しい指導と擴充を圖るべきであらう。卽ち本島の自然的條件を考慮に入れ、社會經濟生活の特殊事情を斟酌し、科學的立場から本島人の舊慣を再檢討し、新しい指導方針を樹立すべきである。

例へば疾病治療に關する古來の迷信的風習(問神、卜卦、童乩、道士。巫覡術士等に依る祈禱治療、或は藥籤その他)は斷然卽時禁止排除すべきであり、同時に生活程度の低い農村經濟能力に卽應した治療機關の新體制を確立する必要がある。

次に冠婚葬祭年中行事等の陋習は、教育の普及と社會教化の徹底に依つて、自然的且つ漸進的に改善を促進さるべきであらう。

第三に淳風美俗、例へば貯蓄心に富み、質朴勤勉な農村氣風、或は本島人家族制度のよさ、輕便且つ見るからに涼しさうな本島服、低廉味覺をそそる本島料理等は寧ろ助長すべきであらう若し他の理由から改善を要すると云ふならば、その基調は飽迄壞はすべきではないであらう。

かく指導者の正しき指導と島民の自發的運動が、渾然一體となつて生活の新體制が確立され、大東亞共榮圈の略中心地點にあるこの島に於て、新しい生活文化を燦然と輝やかし、國防國家の完成に寄與すること同時に本島に課せられたる對南方施策基點としての使命をも果し得るであらう

02 國民の覺悟を強調 認識を深むポスター繪葉書パンフレツト 第一線と全國に夫夫配布 七月七日は事變記念日
03 福州地區反擊作戰 林新太郎上等兵の綴る 渡邊部隊奮戰記
04 林新太郎上等兵
05 皇民奉公會に對する希望(14) 大眾の奉仕勤勞指導へ/邱德金
06 實踐指導部の徹底的強化へ/大久保國男
07 大眾の中に飛込んで推進せよ/沈榮
08 心構へが肝要/鎌田捨吉
09 具體方策案出に忙殺 皇民奉公會中央本部の事務連絡 今後每週二回部長會議開催
10 馬よ、轉ぶな 人馬泥塗れの行軍
11 茅を分けて 前進また前進!
12 咫尺も辨ぜぬ 暗闇の泥濘行軍
13 圖像:臺北憲兵隊管下分隊長會同
14 故辻中尉は運動家 自爆遂げた兩勇士の遺族來臺
15 幼年時代から豪膽 散華した故岩永曹長
16 スパイでなくて よかつた 澎湖の防諜鐵壁陣
17 敗敵を擾亂射擊 一物もない支那兵掠奪の跡
18 親指山ハイク
19 ときのこゑ
20 演武場を新設 新竹州保甲修練所に
21 ラサ工合併の決議無効提訴 合併反對派から
22 壽山丸無電
23 基隆刃傷二件
24 人事・消息報社消息
25 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 農民指導の模範田 千六百五十甲を創設 本年二期米より植付開始
02 一期米作愈よ樂觀 四百八十萬石を豫想
03 一期米の買上げ 累計四十二萬袋 倉庫不足で停頓
04 貯蓄組合法の實施を 關係官廳で協議
05 獨の對米強硬決意と(下) 米國の非常事態宣言 獨佛の全面的提携成る
06 中部一期米 昨日買上開始
07 臺灣國產自動車部分品組合 昨日創立總會開催
08 臺灣鋲釘會社 鐵工業者で計畫 臺北附近に工場建設
09 東臺電力興業戶水專務上京
10 臺南州籾取引 格付標準決定
11 翼贊會の貯蓄運動 壁新聞を町會等に配布
12 波瀾重疊を極むる 滿洲石炭價格引上問題
13 臺北市 燃料配給組合 創立總會を開く
14 バス合同を前に ガソリン配給方針を通達
15 米國防當局の 對英支物資援助狀況
16 照明燈
17 市價及商況 十二日
18 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 鷄鶩の飼育に力瘤 効果百%、多量生產 曾文郡
02 海豐崙國民學校保護者會
03 遺家族等を招待 慰安の夕を催す
04 芭蕉の水田栽培 近く第二次廢耕斷行
05 埤頭林四川の脫稅額判明
06 淡水茶業會社創立總會
07 蚊族を絕滅させ マ病根絕を企畫 潮州郡
08 員林荖葉統制組合開業
09 東石郡、十三日より空訓實施
10 竹山街部落振興研究會
11 東石郡教育會館 設置具體案を考究
12 苗栗郡では 各地で家長會
13 潮州郡直轄聯合保甲會議
14 板橋信組で中堅職員育成に力瘤
15 北門勤勞奉仕隊 苗代播種を完了
16 新埔茶業會社創立總會
17 東石郡國講師の再教育
18 教員が鹽糖パルプ守衛に毆らる
19 ローカル・セクシヨン
20 廣告報社消息
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 飼育者に特殊配給 花蓮港廳の肉豚增產策
02 今年の神饌田 岡山郡に指定
03 嘉義を初巡視 森部內務局長
04 米穀增產打合會(屏東)
05 南洋第二世に聽く(16) 街頭に“逃げる巡查” 三人乘や五人乘人力車も出現/山口豐治海外遊記

何度申上げても一つ事は同じことであるが、新嘉坡島は赤道直下に位した南溟の一青螺で、面積はさう廣くないが、これが世界の港と、稱せられてゐる東洋の玄關なのである。島內には高い山は無く、約五○○尺はどの山があるのみで、其の他はいづれも一○○米內外の小高い丘が三四ヶ所、あるのみである市界は主として東方中央部と、カトン區方面に、大別されてゐる。人口は大凡六十萬で、人種や市內のくはしい事は、竹本君にゆづりまして、私は別な方面を走ってみたいと思ふ。馬來地方での原始宗教といふのは、ネグリト族、サカイ族、チャックン族、といふ馬来人の原住民族が信仰してゐた非常に低紙な、迷信的なものである。これらは回教徒であるから每週金曜日の祈禱には、必ず男子の出席を以て禮拜をし、婦人は祈禱に出席出來なく、每年十二月頃から一ヶ月間、絕食を行ひ目出から日沒までは何物も口にせないといふ熱心な信仰であって、その絕食月が完了すると其の最後日に祭典を行ふ。これが彼等の正月であって、この日は新嘉坡の各學校も一日休みである。其の他宗教は多種多樣で、基督教の宏莊な會堂が街の各所に聳え立って居り、又不可思議奇怪な行者とか咒詛、贖罪、印度教、佛教、道教などの寺院、廟、祈禱所など、あらゆる布教機關がいたる所に見られるのも面白く、邦人信教は曹洞宗の西有寺、真宗の本願寺、日蓮宗の妙法寺、日本基督教會などがあり又、伊勢の皇大神宮遙拜所として、新嘉坡大神宮といふのが奉齋せられてゐて國民精神の祖宗尊崇の大義となへ、この南溟三千里の外にまで炳として昭らかなことは我等在留邦人は感激してやまぬところである衛生などでは馬來地方は非常に嚴重であるので傳染病もよくなってきたが路上に呼賣してゐる食物などは、非常に不潔な為め命を大切にする人人は食べない方がよいであらうこれらの事はあまり長くかくと面白くなくなるので海岸の方を少し廻ってみます

海邊に出て先づ目にうつるのはトーチカであらう新嘉坡島は海上市街すべてが要塞のやうになってゐるので寫真機などもってゐても餘りパチパチとさせないのである新嘉坡の海岸は砂濱一帶にずらりと椰子の木が並その葉蔭に豪壯な英國人、支那人の別莊が並、附近の海は遠淺なのいたる所海水浴場に適してゐる。新嘉坡市街は非常ににぎやかであり又靜かな所でもあり、綠滴る椰子の樹の下で住んでおる者もあり日中は暑いといふよりも、むしろ涼しく物質が安く生活のよい島である。特に道のよいことは東洋一であらう。實に道の立派な事は誰しも驚かない物はないであらう。如何なる貧民窟の細い道でもアスフワルトが引いてあるので町などを見物するのにも非常に樂である、新嘉坡は支那人が半分以上の人口を占めてゐる關係上、どこにいっても支那人のゐないといふ所はない彼等の商賣は主に雜貨商をやってゐるが、面白い事には、リンゴを一個五錢で仕入れてきたのを彼等は八錢に値段を付けてゐるのが値段をまけさせると、仕入商の五錢までまけて賣るのである、こういふ風に書くと商賣にならないと思ふかも知れないが彼等はリンゴの箱だけを賣って、もうけたとかいって喜んでゐるのである。こういふ風なので、一時は非常に繁昌するが、そのわりに店のつぶれる方が早いのである。

支那人の事はこれぐらゐにして町の真中に立って、手を上げてゐる馬來人の交通巡查を說明します。武裝もかひがひしい恰好はなかなか立派だが、この巡查さんは手柄を立てた事なく喧嘩泥棒などの、さわぎがあってもかならず物事がおさまってから呼笛を吹きながら集まってくるので、俗に「逃げる巡查」と呼ばれてゐる。

印度人は馬來人と異り、皮膚が真黑で白い所は、眼と齒と着物だけである。夜などはよく化物と間違はれる又、彼等は神經のにぶい關係か知らないが、夜寢る時などは、一米ほど堀られてゐる、コンクリートの溝のふちにござ一枚引いて寢るのであるが、今までの溝ふちに寢て、中におちたといふ事を一度もきいた事がないのである、けれども印度人や馬来人は非常に日本人を尊敬するので子供の我我でさ旦へ那樣馬來語でトワンと言はれるのである。

次に乘物であるが、人力車は大人だと二人子供になると五人も乘れる大形の物であって、引く者は支那人である。電車は十五歲までの者は三哩まで、二錢で行き大人はその倍の料金をとられ、パスは、子供三錢である。我我新嘉坡にゐました時など、小遣十錢いただくと、もう飛上ってよろこぶのである。十錢あれば、一日遊び暮せるのである椰子の實などは、一個三錢で賣って居り、南京豆は一銭買ふと食べられない程ある我達はのんきに暮しました、

次は川一つ向にある、ジョホール王國の事を少しかきます、ジョホールは、王樣がゐて政治をとってゐるが、英國の屬國である、王樣は馬來人でこの國は殆ど馬來人ばかり住んで居り新嘉坡城市內より約十六マイル離れて居り、ジョホールと新嘉坡とは、陸橋でもって繋がってゐるハイヤーに乘って行くと三十分で行け値段は四十錢である。向ふにつき先づ驚くのは、ジョホ―ル王宮の美しい事である。王宮の中には約三百人分の食器が用意してあり、サジナイフサラコッブ何から何まで、金と、銀とで出來てゐるのである又日本の名刀村正の大小刀も、かざられてゐる象牙などは室の中にゴロゴロしてゐる程ある新嘉坡に寄港の際は一度見物に行くのもよいであらうと思ふ。最後に、邦人の活躍を二三かきますと、市場などではマライ語を使って買賣をしてみたが、邦人が國語をよく使ふので、彼等もそれを覺えてしまひ、日本語を使っても彼等には通じるようになったのである。競技などにおいても邦人が首位をしめて居り野球などは、勇ましくも名を日本軍とし、外人のチームも六チームばかりあるが、今迄かって、野球の試合をして負けた事がなく、常に銀カップと、優勝旗は日本が、確保してゐるので實に嬉しい。それでは、私は大分走ったので、つかれてしまひましたから、次は竹本君にゆずりまして失禮します。【筆者は二年生冩真は新嘉坡】

06 圖像:松岡外相へ壁畫贈呈
07 高雄州防空講習會
08 臺中春競馬 來月十八日より
09 全然白紙で臨む 鶴臺南州產業部長談
10 講演行脚後日譚(46) 臺南州の卷 講演と聽眾狩出し 牛に連られ善光寺詣り/竹內清報社消息
11 油類の大量闇 高雄水上署で發覺
12 市營住宅百戶(臺南) あす起工式擧行
13 時局新興展顛末報告會
14 四區に分けて合同 臺中州下のバス決定
15 近藤臺南水產係長夫人逝去
16 臺中中等軟式庭球大會
17 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕報社消息
18 岡山驛の移轉新築促進會
19 保甲講習會開催 臺南州廿日より四日間
20 ゴム製品の闇 書類と共に送局
21 嘉中對嘉農野球試合
22 青年身體檢查實施打合會
23 月末迄に開通 高雄市←→橋子頭道路
24 落下傘應用 魚網現はる
25 彰化市議月例會 十四日に繰上ぐ
26 乳幼兒選獎狀傳達式
27 女白浪を逮捕 深夜の屏東市で
28 產米改善協會屏東支部總會
29 自給肥料宣傳講習會
30 屏東郡雜穀組合創立總會
31 人事・往來報社消息
32 消息
33 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 季節について(上)/今井達夫
02 成層圈の科學(三) 氣候觀測の重要性/磯野謙吉
03 文化の新體制へ 「臺灣文學」を手にして/民路生
04 珊瑚樹 思慕の精神 現代女性に告ぐ
05 女性新裝 十二日國際館
06 ラジオ
07 心聲漢詩

聽春折足賦此慰之/灌園、讀櫻癡瓊海詩草有感/灌園、敬和鏡如學兄瑤韻/吳靜閣

08 新刊紹介
09 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 隅から隅迄英米依存 蘭印近況川本拓南局第二課長談
02 圖像:土肥原航空總監初登廳
03 ロビンムーア號は 獨潛水艦に擊沈さる 米領事より國務省へ報告
04 輿論の反響を見て 何等かの措置に出るか ロ號の事件 米當局慎重
05 米船擊沈事件獨側の言明
06 英政府第一回合同會議
07 參戰業者アメリカ(一) 參戰合法化に狂態 爐邊談話の政略性
08 圖像:海鷲夏雨を衝いて重慶爆擊行
09 英軍の攻擊一頓挫 佛軍の果敢な抵抗に遭つて
10 シリアの戰況
11 英近東軍司令部發表
12 獨空軍基地設置は無根 佛政府が言明
13 獨機の活躍熾烈 パレスチナ沿岸の ハイフアを初空襲
14 アツサブ港を英軍が占領
15 英艦二隻擊沈さる
16 英軍を擊退 佛國防省の發表
17 ヒトラー總統 羅首相と重要會談
18 長期間に亘る 獨羅提携を約束 訪獨羅首相歸途へ
19 ワ駐英米大使頻りに活躍
20 バルカンクレタ島兩作戰戰果(獨軍發表)
21 米製飛機二百臺 新嘉坡に到着
22 興亞院會議
23 正金西貢支店營業許可さる
24 治外法權撤廢の用意 英の對支政策
25 獨ソ關係に異常な關心 倫敦各紙の評論
26 伊皇帝と會見 ム首相と要談 ブルガリア國王
27 明日の天氣
28 水滸傳(431)/黃得時;榎本真砂夫
29 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 古式床しき木造始祭 けふ嚴かに執行はる
02 集ふ若人四千五百 潑剌、全臺灣體操大會 十五日島都新公園に繰展ぐ
03 圖像:再起を誓つて療養に努める白衣の勇士
04 總務部長初巡視に 新竹參事會員陳情
05 分隊長會同(第二日目) 和知參謀長が講話
06 米海軍護送の行衛(上) 安全水域は參戰航路 遂にもぐ禁斷の果實
07 圖像:木造始祭
08 自動車工業統制會社法案 來議會に提出す
09 御下賜金を献金 平木氏の赤誠に軍司令部感激
10 科學教育に力瘤 臺北市國民學校長會議 二十六日市會議室で開く
11 真の日本人になれ 本社主催汐止時局講演會報社消息
12 秋肥の配給割當決定
13 新竹州警察會議 けふから州で開催
14 第一種空訓に備へ 基隆で幹部訓練
15 蘭陽野球大會 あすから開催
16 綿帆布泥棒檢擧
17 街の鐵資源を(一) カメラで探ぐる
18 奉公會新竹州支部 二十三日頃に結成
19 人事・消息報社消息
20 山線、海岸線を結ぶ 大動脈美事完成 通霄、銅鑼間道路晴れの開通式
21 鄭邦權氏逝去
22 今夜の放送
23 商況 十三日前場
24 映画案內
25 興南案內報社消息
26 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(179)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 洩れなく參加せよ 國民體力向上修練會 保護者の理解も大切です
03 夏の炎天下は 目を害し易い 時時清水で洗ひませう
04 圖像:白衣の勇士へ女學生の贈物
05 季節の風味漬
06 落雷の危險の避け方 野原なら伏せてゐること
07 夏瘦せ豫防八ケ條 女性は特に守りませう
08 馬鈴薯サラダ
09 洋裝と步き方
10 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 明日の日本を背負う 健康兒童を表彰 全國から二十人選び
02 國語臺中建設目指す 國語普及強調週間 始政記念日を中心に
03 美しい日滿親善 奉天市長さんと 九州の國民學校生徒との話
04 「ひとすぢうた」の話 (二○) たねのとり方(三)/ツチヤ・ヒロシ
05 圖像:見へるぞ!敵軍が!(戰線だより)
06 砂時計の作り方
07 オマハリサンモニコニコ ヤサシイオクリモノ
08 夏のギヤング 蠅と蚊を 今のうちに退治しませう
09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 極東の情勢緊張化 日、華兩國・提携強化へ頭條新聞

【東京發同盟】國民政府の政治動向は最近の國際情勢を反映して微妙なる動きを示しつつあつたが重慶の英米依存が益益加はるに伴ひ我が國と國府との關係强化は一段とその必要性を加重するに至つた、而して今や重慶の對日抗戰は全くその自主性を喪失しアメリカの傀儡化するに至り歐洲戰爭の世界戰爭への擴大の必然的結果として極東情勢は漸次緊張しつつあり政治的、經濟的に國民政府と帝國との從來の關係を一層緊密强化すべき必然性を帶び來り日華兩國政府首腦部は何れも現下の重大な時局に直面し何等かの形に於いて兩國の親善提携の强化を實現せんとしてゐる

02 全面和平必ず實現 派遣軍報道關係者と會見し汪氏所信披瀝
03 重慶政權、四苦八苦 英米の援助が空賴み
04 和平建設新段階へ 「清鄉委員會」設置「和平地區」實現 國府今後の躍進期待
05 中央協力會議迫る 各委員長と委員決定
06 外地關係列席者 二十八名決定發表さる
07 連絡委員決定
08 米製戰鬪機百臺 重慶空軍に編入
09 蔣介石に下野要求 有力華僑が強硬通電
10 帝大總長會議
11 熱練官吏を養成 長く同一の職に留まらしむ 具體案作成に決定
12 樺太町村會議員も任期を延長
13 轉廢業對策の現情 金光厚相、閣議で說明
14 貴族院調查會の 創立總會 各部の理事決定す
15 シンガポールを 共同の據點とす 英、重慶が秘密協定
16 定例閣議
17 平均時間割賃金標準額 中央賃金委員會總會で決定
18 全漁聯會長 小栗一雄氏を推す
19 高草會長と常務理事の辭任を要求
20 滿洲國駐日特命全權 岸信介氏任命か
21 今日の天氣
22 大阪商船基隆出帆
23 日本郵船基隆出帆
24 辰馬汽船
25 大連汽船
26 東亞海運
27 南日本汽船
28 廣告報社消息
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 本島青年よ 希望を持て社說

大東亞共榮圈建設は我等國民の双肩にかかる一大重責であるその遂行には言ふ迄もなく全國民の心よりなる協力に依つてのみ達成されるが、特に强調し度いのは青年層の自覺奮起である國際情勢は日增しに險惡化し、歐洲戰亂は今や近東戰爭に迄も展開し最早世界戰爭に擴大するのも時日の問題である。殊に舊秩序を墨守し資本主義を振翳す英米陣營が新秩序を建設せんとする樞軸國と飽く迄も輸贏を決せんとして居る現狀である。かかる情勢の推移に直面して我等國民として取るべき道は言ふ迄もなく高度國防國家の建設に一意協力すべきは勿論であると共に中堅國民である青年層の育成と指導に對し一段と力を入れねばならない事を痛感するものである國家が中堅青年をして時局の重大性を認識させると共に國家的使命を果して行く責任の大なる事を理解させる必要があり青年層をして將來自分等が國家建設の一翼を擔ふものとして大きい希望と抱負を持たす事の急務がある事を强調する。

南方國策の第一線に立つ本島として國策に協力して行き南方國策を具現せんとすれば積極的に本島青年層に呼びかけてその奮起を促さねばならない本島青年が聖代に生を享け大東亞共榮圈建設の雄雄しき勇士として亞細亞全民族の解放戰に參加する光榮に浴する事となつた事は大きい誇りでありその使命達成の為めに青年層の擔へる責任は重且つ大なりと言ふべきである、幾百年の久しきに亘り英、米、佛、蘭の各國の隸屬下に呻吟し搾取されて來た事を考へれば義憤を感ぜざるを得ないのである亞細亞民族の解放の為めにも大東亞共榮圈を建設して行く為めにも臺灣青年は遠大なる抱負と輝く將來への希望を持つて國民的感激に依り雄雄しく奮起すべき秋が來たのだ、徒らに迷へる羊ではない。その為めには自己修養も大事であると共に國家の為めであれば身命を賭しても國策の為めに貢献する心構へと覺悟を持つべきであり、それが本島青年の果すべき使命であり亞細亞民族解放への勇しい進軍である。

由來臺灣青年は遠大なる抱負と希望を持たないのではないが餘りにも視野が狹少の嫌がある為政當局も一大英斷と決意を以て彼等青年層をして國民的感激を起させ希望を與へる事の急務である事を强調するものである。時局の進展に依り、本島は帝國の心臟部として南方國策達成の為めに島內產業の開發を行ふと共に共榮圈建設の基地として幾多の人的物的資源を供給せねばならない使命を擔へるものであり、從つてその遂行は本島青年層の奮起に負ふ處が多大である。この見地よりして本島青年をして輝しい希望を持たして貰ひ度いと共に國家事業の為めに活用して欲しいのである。

02 圖像:事變記念日近づく
03 食糧增產の大評定 けふ首相官邸で篤農家懇談會開催
04 文化水準を高めよ 三代表の叫びを聽く
05 皇民奉公會に對する希望(15) 內臺一如で/劉清井
06 議論より實踐/吉原多三郎
07 農民鍊成から/李添春
08 誠實と勇氣を/顏世昌
09 奉公會本部の定例部長會議
10 第二回の機械技術者 檢定合格者決定
11 海軍武官府內に弓場 基礎工事出來、近く完成
12 職域奉公の“好き手本” 酒井武官の推賞する“徐肇鐘君”
13 伊藤氏が就任 國民精神文化研究所長
14 けふ發令
15 赤十字病院の今昔 輝く三十七年の施療史 移轉を前に堀內院長語る
16 水に強く洗濯が利く 鯨の服地から今度は ワイシヤツも出來る
17 官公吏の“虎の卷” 新竹州で近く配布
18 臺大理農醫學部夏期講習會
19 “國民貯蓄の歌” 銀行協會で圓盤に吹込
20 島都春競馬迫る 今から早くも前景氣
21 關公嶺行ハイク
22 ときのこゑ
23 勤續保甲役員の表彰式
24 前科十六犯の老賊の惡事
25 富士丸無電報社消息
26 人事・消息
27 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 米穀增產の農家に 獎勵金を交付 本年度 總額九十三萬餘圓
02 米增產獎勵金 交付要項定る
03 米穀增產講演會 十六日より臺北州下で
04 夏茶の初期に入る 相場愈よ天井打ちか
05 時事經濟の解說 東亞共榮圈內の(上) 不足肥料資源の問題
06 五月中の茶價 平均百十二圓九十錢
07 軌道業の更生に 全島 業者懇談會を開催
08 バス合同車輛評價規準
09 倉庫不足打開に 米穀の移出に努力
10 週間經濟展望
11 雜纖維移出業者 けふ同業組合を創設
12 臺銀小異動
13 砂糖包裝用古麻袋 近く價格公定されん
14 糖蜜を原料に 高級醬油を製造 陳中和物產計畫中
15 臺灣紡績愈よ創立 平山泰氏を社長に選出
16 製糖用石灰原石 調查班を組織
17 照明燈
18 臺北州米穀納入組合創立 組合長は矢野產業部長
19 商況 十三日後場
20 廣告報社消息
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 軍人援護展覽會 新化郡にて開催
02 國語郡建設に邁進 新高郡の計畫なる
03 キヤツサバ製簽組合 近く創立總會を開く
04 板橋信組で 產婆を囑託
05 讀者の叫び 萬大の物價法外に高し 豚肉一斤が一圓六十錢 勞働者の落付かぬ原因
06 臺東献穀田拔穗祭 來る十五日に執行
07 新港郡防波堤關係の技師等を稿ふ
08 國民學校研究會 本月下旬小港國民校で
09 鹿草献穀田決定 植付を終了
10 衣類ドロ捕はる
11 內地青年の意氣 模範とするに足る 水溜東石郡守歸來談
12 タイヤ泥棒檢擧さる
13 社告/興南新聞社報社消息
14 ローカル・セクシヨン報社消息
15 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 合同部隊葬を執行 けふ三十一部隊營庭で
02 眾議院皇軍慰問團來嘉
03 職域奉公を說く 森田臺中州知事初巡視
04 南洋第二世に聽く(完) 名物「針さし祭り」 英語を母語とするババ南京/竹本吉郎海外遊記

自分は一つの新嘉坡の內事の事について遊べて見たいと思ひます。新嘉坡は世界人種の展覧會場と稱せられてゐるが、其の名に恥め多種多樣、つかまへどころの無い百面相そのままで色の黑白、調の濃淡、同じ黃色にも純金あり赤銅ありでみな一樣ならず、其の上にまた頗るややこしい雜種が多い。總人口七十五萬の內支那人が約五十萬の大多數を占め、馬來人、印度人、歐洲人、混血人、其他の順序で我が邦人は殘念ながら三千人の少數にあります。支那人は其の出身地方で性質も言葉も皆選ふわけ乍ら、一般に當地方では所謂「華僑」と稱せられ殆ど南支那の漢民族、廣東、福建、潮州、客家、海南と五大別されてゐるさうして幾代を算へるほどの古い土着人もあり植民まだ歲久しからざる邦人とはおのづから趣を異にしてゐる。元來、支那人は鄉黨を互助するからお互に援け合って展びてゆくといふ心が強くこの點大いに邦人の學ばねばならぬところと思ふ。彼等華僑の力たるや實に大したもので、馬來今日の繁榮は華僑の力であると結論しても一向差支へなからう。其の上に此處には所謂「ババ南京」と呼ばれる南洋生れの第二世、第三世が居り彼等は英語を母語とし、日本人とは思想的に相當の隔たりがある。次は馬來人であるが、彼等は一般には肌の色は黃褐色で顏容は純調で活氣が缺け、威勢の無い不景氣な樣子をしてゐて、性質は一般に懶惰で、手拭ひの用を兼ねるサロンを腰に纏うてゐる。多くは庭仕事をし、少しく發奮した者は政廳會社の書記見習ひ、巡查等をしてゐるが、一般に先の計畫を考へず、展びる發展性は頗る不可能な者が多い。其の上に錢勘定が下手で商賣は損ばかりしてゐるし、嘘が吐けないから馬鹿ばかり見てゐる樣な有樣である。印度人は一體に黑くて、齒のみが白く、真暗な晚に、彼等の笑った顏はあまりいい氣持はしないバンガリ人と呼ぶ印度人はシーク族の一種で、麗が大きく、力もあり巡查、玄關番などが適職で平生は貓の如くおとなしいが、一旦內に潜める狂暴性を發揮すれば、事穩かにはすまされないといふ種類の者である。彼等も夫夫出身地方別で商賣も違ひ、セイロン人は官廳會社の事務員寶石屋などになってゐて、印度人の中でも相當に學識思想もあり、印度人の紳士といへば彼等位であらう。この外チッテ族があり、彼等は金貨を人に貸して、その利息を集めに狂奔する所謂チッテ坊主といはれる先生方で、一般に金持が多く、牛を神として崇拝し、牛の糞を顏につけてゐる人種である。彼等の神として崇拝する牛の造り物には眼にダイヤモンド、全身は殆ど目も醒めるばかりの寶石で飾ってある。年に一度擧行される有名な「針さし」は彼等のお祭りの日の珍行事である。今針さしについて少し語って見よう。印度人間に於いては宗教はヒンヅー教、佛教、バラモン教それから拜火教などいろいろなものがあって、仲仲賑やかであるが、特に每年二月上旬に、ヒンジー教徒の行ふタイプサムと稱する行事は一種の贖罪苦行で男、女、子供の內男は、全身に大小無數の針を、女、子供は小さい無數の針を突刺し、重い荷を負ひて街をゆき、或ひは舌、頰を太い銀針で貫いたり、釘下駄をはいたり、いろいろの真似をして熱狂的な一日の祭典を行ふが、恰度工合よく其の祭典に當って新嘉坡に寄港などされたら、それこそ實に一生の話しの種となるでせう。夜はまた銀の山車を引き廻したり、大花火をあげたりして頗る勇ましいところを見せてくれる。果物では南洋特產で、その王と呼ばれるドリヤンは、外皮に無數の銳い棘を有し、割るには閉口するが、誠に恐れ入った珍味で、其のまた匂ひといふのが大凡感慨無量の御趣向である。それに果物の女王といはれるマンゴスチーン、これは天下の醍醐味であり、至上の美寶で且つ萬人向きである點大いに禮讚すべきものである。以上の二つの珍果は、其の他凡百の南洋產果物の群を拔いて名聲天下に高い。パインアップルマンゴ、パパヤ、アモタン、龍眼バナナ等其他多數熱帶果物があるが、バナナの類だけでも相當の數に上り、その名をあげれば、ピーサンマス(黃金バナナ)ピーサン、スス(牛乳バナナ)ビーサン、イヂャウ(青バナナ)ピーサン、ラジャ(王樣バナナ)等がある。中でもピーサン、ラジヤは一尺餘りの大きな物で、曾て行はれたバナナ品評會では、大きさや、その美味に於いて一等だったとのことである。此處には物賣りの多いこと驚くばかりで、バナナや、椰子の木、支那人の家等から出てゐ洗濯乾物の旗の彼等と共に、始終目につくものである。馬來名物の肉の串燒屬にサッテといふもの。これは竹の串ひは椰子の葉心の雞や牛や羊の肉等こま切れにして刺し重ね、これに椰子の油を塗って火で燒くが、燒け上るのを待って傍らのたれへ突込んだら橫喰はへにかぶりつく。たれは甘いのや辛いのや、とりどりさまざまであるが、中には恐ろしく辛い奴があって冰水を何杯飲んでも、唇舌がひりひりする。しかし當地方に生活すれば、必ず辛いものを食べる習慣になるので、辛いのにはなれてくるが、新嘉坡に寄港された方方は到底食べる事が出來ないでせう。今度は町の狀況について書いて見ますと、道路はアスファルト敷きで、余程田舍の方へ行かなければ砂道を見つけるといふ事のない程十分に完備して居り、又道といふ道に支那人の姿を見ない事はない。又支那人店が多く、右をむいても左をむいても支那人の家があるが、ミッドル路、所謂中央道路には我が邦人の經營する店がずらりと並んでゐて邦人の多いところといへば此處を於いて他にない。我が邦人墓地へ行く道に、アラブ人の大金持アルカフ氏が、日本人庭園師をして造らしめたアルカフ園といふ純日本式の庭園があって、園內には三笠山あり瓢簞池あり、太鼓橋あり稻荷祠ありといふわけで兔も角新嘉坡の一たることを失はぬ散策地である。市から四哩ばかり離れたカトンには公園、遊泳場等の遊び場の名に知られ、特にその椰子林の月は世界的に有名である。その他博物館、植物園、動物園、大水源池等もあり、英語學校、支那人學校、馬來學校も相當の數に達してゐる。最後に我が在留邦人の事について述べます。故國を離れる事三千哩の遠き南洋の一土地に於いて我が邦人は多種多樣に混ぜり、大いに活躍して居るのであります。主に雜貨商を營んで居りますが、我が邦人の私有する護謨園も相當あり日本人の元氣な意氣振りを發揮してゐる者も少くありません。尚、新嘉坡日本小學校現在國民學校の兒童は支那事變勃發前は三百名を突破して居りましたが、事變後急激に減少して、二百五六十名になりました。今事變によって我が在留邦人は、排日、抗日的な華僑の為に、相當迫されたが、占地の兵隊さんの事を思ひ、苦境を押し切って活躍して居るのであります。

(筆者は二年生、寫真は新嘉坡郊外ペナン極樂寺前にて)(完)

05 第一次空訓打合會
06 商品親善使節團 近く高雄より派遣
07 臺中振興會社 株式公募開始
08 “足”の不便を一掃 高雄新驛の落成と共に
09 新籾の乾燥不充分 十二日迄約二分五厘
10 國防献金と恤兵金(上) 五月中軍司令部取扱
11 圖像:通霄、銅鑼間道路開通
12 新會社統合打合會 彰化ブロツクのバス
13 醫者も國策線へ 臺南州に醫師會結成
14 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕報社消息
15 高雄州下保姆講習會
16 新米の舌鼓み 十六日より配給開始
17 野田臺南州衛生課長が渡廈
18 自轉車ハイク隊を組織
19 紳士角力爭霸戰
20 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 季節について(中)/今井達夫
02 悲しき攝理 陳水寶君の死を悼む/麟萬琚
03 珊瑚樹 中央協力會議 演劇映畫二案件
04 告別の日/張健次郎
05 「臺灣文學」批評會 けふ山水亭で
06 ラジオ
07 南歐千一夜 公會堂上映中
08 心聲漢詩

春日馬岡故居感賦呈 春亭八叔祖幷似燦然叔父/讓友 張賴玉廉、次玉廉侄孫感故居原韻/梅石 張春亭

09 新刊紹介
10 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 日、華親善提携強化へ 汪主席一行來朝 けふ上海を鹿島立ち
02 日、華兩國隨行者
03 初の公式訪問 我要路と重要懇談 東亞全局の新秩序に關し
04 きのふ南京出發
05 十七日晴れの入京
06 圖像:我が海鷲北盤江の大吊橋を完碎す
07 歡送裡に乘船 快調な航行を續く
08 ジブラルタルを空襲 國籍不明の三機
09 勞務者移動を防止 けふ三勅令案公布
10 海面出入禁止區域を追加 島田司令長官宣言
11 獨ソ關係緊迫說 ソ聯政府否定す
12 片端から全部擊沈 戰時禁制品積載の船舶なら 獨當局スポークスマン言明
13 國際法の違反 ウ米國務次官言明
14 重光大使 英外相に歸朝の挨拶
15 ソマリランド 放棄せぬ 佛、英の要求を一蹴
16 ソ聯大公使の 相次ぐ歸國 異常關心を惹く
17 遞信省異動
18 最近の西貢事情 旭光丸が齎した情報
19 勤續刑務關係職員を表彰
20 獨袖珍戰艦に魚雷が命中
21 明日の天氣
22 水滸傳(432)/黃得時;榎本真砂夫
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 島內工業化促進に 中央が支援を約束 歸臺した長谷川總督談
02 富士丸入港 總督外名士多數乘せて
03 軍官民出迎裡に臺北驛着
04 皇太后陛下還啟 けふ御十二日振りに
05 臺灣の志願兵制度 今や只時日の問題 當面の諸問題長谷川總督船中談
06 新竹州農政事務打合會 農林課別室で
07 無醫村に溫い醫療の手 廿三校の醫學徒を各府縣に派遣
08 表裏兩門に門衛を設置 十六日より軍司令部で
09 家族數を正直に 申告致しませう 基隆市十六日からお米を增配
10 街の鐵資源を(二) カメラで探ぐる
11 島都に惡疫橫行 市民よ・是非豫防注射を
12 青年修練所の第一回修了式
13 大安工業俱樂部本部の總會
14 前田事件公判 贈賄者側四名に判決を言渡さる
15 無盡詐欺御用
16 停車場荒しを檢擧
17 林喜翁逝去
18 人事・消息報社消息
19 今夜の放送
20 商況 十四日前場
21 映画案內
22 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(180)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 女は女らしく! 因襲的な習慣ではない 骨格、筋肉からして違ふ
03 靴の保存法 これだけの注意を!
04 圖像:戰線に立つ英國女性
05 遠足のお辨當には 母親の愛をこめて 腐敗し易い時・これだけは注意
06 筍の白ソースかけ
07 豌豆の煮込み
08 出廻る新茶 おいしい入れ方
09 おやつの與へ方 榮養補給のつもりで
10 美味しい蕗
11 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 是非知つておきたい グライダーの智識
02 「ひとすぢうた」の話 (二一) うたをまとめる時のこころがまへ/ツチヤ・ヒロシ
03 農林大臣更迭 新農相は井野碩哉先生
04 國民の心得を示す 禮法讀本(二三)
05 早口言葉
06 空を覆ふ輸送機 山砲まで落下傘で降る クレタ島からやつと逃げだした オーストラリヤ軍の將校の話
07 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 大擧して重慶を空爆頭條新聞

【○○基地十四日發同盟】中支艦隊報道部十四日午後七時發表

海軍航空部隊は本日大擧して重慶を空襲、一隊は市街中心部を痛爆し一隊は長時間市上空を制壓したり

【○○基地十四日發同盟】海軍航空部隊は十四日折柄の快晴に勇躍○○機の大編隊を以て第十次重慶爆擊を敢行四川の山嶮を一氣に翔破午後四時三十分重慶上空に達するや相變らず射出す敵高角砲彈の彈幕を尻目に川口、高橋、武田各部隊長の率ひる我が海鷲は市街中心部殘存の敵重要施設へ次次に巨彈の雨を降らせ市內十數個所より火災を生ぜしめた一方蓮尾部隊長の率ひる一隊は長時間に亘り重慶上空を制壓、外電が報ずるアメリカよりの援蔣敵機百機到着の情報に良き敵ごさんなれと縱橫に敵機を求めて亂舞を續けたが遂に敵機は一機も現はれず我が海鷲群は黑焰に包まれた重慶を後に全機悠悠歸還した

02 蒙自の平地に進攻!
03 南京政府の育成強化 事實に依つて中外に闡明
04 汪主席接伴員 宮內省より發表
05 皇室の賓客として 御待遇あらせらる
06 圖像:農林大臣更迭
07 松岡外相參內
08 建設的論議を盡す 協力會議愈よ十六日から開く
09 十七日夜霞ヶ關離宮で 日華交驩の大晚餐會
10 人間汪精衛の真面目 政治生活一貫の數數の佳話
11 貴賓を待つ 霞ヶ關離宮
12 船中に於ける 汪主席の動靜
13 理想主義的詩人 本多大使、人間汪氏を語る
14 汪主席を語る 山田純三郎翁
15 一切言明を避く リ蘭印情報部長
16 日蘭印間の電信電話料 大幅の引下げ
17 對比輸出全部を 一般許可制に
18 封鎖作戰を強化 香港よりの第三國船 出入禁止區域を擴大
19 支那兵越境 佛印土民の食物を掠奪
20 真摯な意見交換 政府、篤農家の懇談會
21 日比野襄氏 大藏省に復歸
22 伯國輸出許可制度を強化
23 日本鋼管總會
24 今日の天氣
25 大阪商船基隆出帆
26 日本郵船基隆出帆
27 辰馬汽船
28 大連汽船
29 東亞海運
30 南日本汽船
31 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 蘭印の迷夢を速に打破せよ社說

日蘭印の經濟交涉は蘭印側の不誠意及び英米の妨害策動に依り、遲遲として進捗せず、蘭印側が依然反日氣勢を維持し、誠意ある態度に出でない限り、事態は重大化する恐れがあることは旣に豫想されてをつたのであるが、五月廿六日蘭印側より提示された回答は一般豫想の如く如何に讓步するも到底話を進める譯には行かぬ不誠意なものであつたと傳へられてゐる。依つて政府は芳澤代表の請訓に基き十一日最高首腦部會議を開き、代表引揚げを回訓することに決定したが、我が芳澤代表の半歲に亘る努力も遂に水泡に歸し、日蘭印經濟交涉は蘭印側の頑迷な態度に依り、我が平和的經濟的の公平な立場は全く蹂躙されてしまつたわけである。蘭印は我が東亞共榮の平和方針を或は聲明に或は現實的行動に示して來たのに對しても耳を傾かうとせず、平和なるべき經濟交涉に英米の外力を誘引してこれを牽制する等凡ゆる策謀を繞らして來たため、遂に交涉を中絕せざるを得ない重大危機に直面するに至つたのは遺憾である。

我國の最後的提案並にこれに對する蘭印側回答の內容は未だ發表されないからこれを詳にしないが、蘭印側の回答は多數不滿足の點があると云はれ、しかも蘭印側の態度は强硬だと云はれてゐる以上前途は容易に樂觀を許さぬものがあるため、帝國政府は遂に代表引揚げを決意したのであらう。しかし我が代表の引揚げとなつてもそれは交涉斷絕を意味するものではなく、暫く交涉を中絕せしめてその反省を求めるのであるが、しかし蘭印の不遜なる態度を默認するものでは決してないのである。我國の提案は最小限度に切りつめたものであり、又必要やむを得ざる要求であるから、我國はこの極めて妥當な要求を貫徹するため、速に第二段の策を講じなければならぬことは云ふまでもない。若し當面の措置が遲れると他の南方諸國をして我國の實力を疑はしめる惧れがあり、又現下の國際情勢よりすれば簡單に高の知れた蘭印くらゐで何でもないと感情的に輕擧すべきでもなく、慎重硏究の上、大局的立場から毅然として蘭印の啓蒙手段を講ずべきである。

危機に直面した日蘭印會商の局面打開は、一つに蘭印が現下の客觀情勢を洞察し、東亞の現狀を認識して誠意を示して來ない限りは困難であらう。しかも蘭印の背後には英米が控へてをり、その意向に依つて蘭印が左右されてゐることは蔽ふべからざる事實であるから、英米殊に米國の國際情勢に對する判斷が今後蘭印側態度の上に重大影響あるものとみるべきである。蘭印が我が南方進出を喜ばぬ英米に依存し、それと合作する限り又歐洲戰が英國に不利である限りは恐らく、英米の方針は變らぬであらうし、從つて蘭印側が反省し誠意ある態度に出ることを期待するのは頗る困難であらう。と云つても我國はその頑迷不遜を默認することは出來ないのである。我國の生存權を確保するためにも、又大東亞の繁榮を增進するためにも、蘭印の極端なる英米依存の迷夢と錯覺とを打破すべき有效適切なる手段を速かに講ぜねばならぬことは云ふまでもないのである。

02 聖上が御田植ゑ 畏し農民の勞苦を御體驗
03 全國一齊に隣組常會 一日新興亞奉公日に生活新設計樹立
04 具體的奉公運動の 實踐方法に付協議 昨日各部長以下參集
05 兩件に付州當局に陳情決定 新竹市議月例會
06 基隆神社の始政記念祭
07 公醫委託生の銓衡決定
08 勇士慰問扇面展
09 皇民奉公會に對する希望(16) 下部の熱情喚起が第一/西田豊明
10 農事方面金融の圓滑化を/李應鏜
11 中川日赤副社長の視察日程
12 貯蓄獎勵打合會 強調週間を控へて關係官民が協議
13 “東亞民族の解放へ” 本社主催蘇澳庄時局講演會報社消息
14 “臺灣開發史” 臺南市附近のロケーシヨンに 日活の一行近く來臺
15 防空監視に就て 內務局防空課發表
16 ときのこゑ
17 臺灣文學創刊號批評會
18 慶法戰引分け
19 明大勝つ
20 女同志の傷害
21 人事・消息
22 映画案內
23 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 軌道業資材確保に 配給組合を組織 軌道業者懇談會で決議
02 高雄早場米 近く十萬袋移出 昨日の千光丸が皮切り
03 昭和十六年度物資動員 實施計畫に就て 鈴木企畫部長代理談
04 臺灣茶輸移出統制會社成立 社長は鶴友彥氏
05 理蕃課技師に 前田氏を起用
06 星規那產業會社 ボツボツ收穫開始
07 市バスの改善で 近く懇談會開催
08 專賣局の人事異動
09 週間經濟展望
10 臺北銀行金融順調 五月中預金增貸出減
11 硫安は相當順產 本島に對し約一割增配せん 高原農務課長歸來談
12 黑田專務に絡る 鹽糖紛糾問題 圓滿解決要望さる
13 臺灣纖維輸移出同業者組合 昨日雄雄しく誕生
14 照明燈
15 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 皇民鍊成の尖兵 食糧增產に協力 苗栗旭青年團の意氣
02 國講師の再教育 十八日より霧峰で
03 國語普及強調週間に母の會
04 軍人援護相談所 朴子公會堂で開所式
05 森田臺中州知事 能高郡を初巡視
06 豚肉の配給を增加 霧峰庄のよき企て
07 表彰金を寄附 高雄市の模範女中
08 身元不明の變死體現はる
09 臺東廳警察會議
10 能高郡警察課職員異動
11 東亞共榮圈の確立に 貯蓄報國を強調
12 北港街防衛團で第三種空訓
13 曾文郡の肉鷄鴨、鶩卵 配給計畫成る
14 岡山驛移轉促進會 設立協議會
15 溪湖米穀納入協會發會式を擧行
16 兒童の愛護思想宣傳に 苗栗郡各街庄で紙芝居
17 痴情に依る刃傷 加害者自殺を遂ぐ
18 ローカル・セクシヨン
19 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 青年報國献身隊 近く發會式を擧行
02 傷痍軍人記章傳達式
03 臺中州納稅表彰 始政記念日に傳達式
04 國防献金と恤兵金(下) 五月中軍司令部取扱
05 慰問慰安會大盛況
06 臺中鄉軍聯合分會 本年度審議會を開催
07 藤原前航空長官一行來屏
08 南二中の學級增加 關係者が州に陳情
09 彰化市參事會
10 新興展顛末報告會
11 敢然舊殼を脫す 高雄州下の高砂族
12 海外短波長波 動亂の世界を描く
13 樹林信組總會 國防献金に千圓
14 殉職者慰靈祭 きのふ清水殉職碑前で
15 社長と常務理事が問題 嘉義のバス合同
16 彰化籾殼燃料組合創立總會
17 鳳林郡消費市場近く竣工
18 何時晴れるやら 天を仰いで長太息
19 農民愁眉閉ず 連日の豪雨につぐ豪雨
20 臺南州下山手地方の被害
21 荷拔きの一齊搜查
22 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕報社消息
23 高雄州で百九家庭 “國語の家”を認定
24 犯人逮捕の靴屋さん 署長より表彰
25 少女を誘拐
26 三ケ月分の木炭 嘉義市內で配給
27 人事
28 廣告報社消息
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 想煙譜(一)/林清文
02 珊瑚樹 映畫演劇の指導 國民文化財として
03 練習帳より/林國風
04 ラジオ
05 心聲漢詩

小魯弄孫詩以祝之/渭雄、蒲節後陪負人兄拜訪鶴亭老夫子途中口占/讓友、次韻呈負人玉廉兩兄/伯偉、次韻讓友見訪/鶴亭

06 廣告
第10頁
日刊第1版
序號 標題
01 近く清鄉工作開始 揚子江下流地帶で頭條新聞

【上海十五日發同盟】國民政府の政治力の土臺を為す揚子江下流地帶に於ける治安確立、民生復興を目標とする清鄉工作は近く積極的に活動が開始されるが十五日中支軍當局は次の如き談話を發表した

中支軍當局談

軍は近く國民政府と協力して揚子江下流地帶一定の地域に於いて清鄉工作を實施する豫定である、本工作は地方治安の確立と民生の復興繁榮に資し又これに依つて國民政府の政治力を强化する事を目的とするものである、而してこの工作が先づ一定の地域內に限られた理由は右の目的の實現を出來得る限り模範的ならしめようとする所以であつてその間これと併行して中國側を主體とする健實なる治安機構を組織しその後展に伴ひ漸次工作の地域を擴大し行く行く地方治安維持の責任は名實共に中國側に於いて擔任するに至る事を目的とした所の段階的措置と見るべきである、軍は作戰地域に於ける各種の不便と困難とを排除し一意これが達成に努力するの必要を認め日支相互の信賴の念に出發し東亞の新秩序建設の大乘的見地に立脚して過般來國民政府と協議した結果茲に成案を得るに至つた、卽ち治安肅清の基礎たるべき各種軍事的措置については現在の實情に鑑み一定の期間日本軍を主體としてこれに充てる事は蓋し已むを得ざる事情としてもこの地域に於る政治、經濟、思想文化等の諸機構及びその施設についてはこれを國民政府の自主的活動に委ね以て同政府の政治力を培養すると共にその成果の發表を迅速有效ならしめ事變處理に對する日支協力の具體化を圖らうとするものである

02 中支軍當局談
03 海鷲、鄱陽を攻擊
04 第十一次重慶爆擊
05 雲南省霑益を奇襲
06 新興國のクロアチア 日、獨、伊樞軸に參加 きのふ議定書に調印
07 情報局發表
08 獨外務省發表
09 獨外相、ヴエネチア着
10 ク國の樞軸接近 近く重大發表せん
11 クロアチア主席ら ヴエネチアへ
12 三國の代表 ヴエネチア着
13 獨外相の訪伊 重大使命を示唆
14 歐洲廿一ヶ國の 在米資金凍結
15 米の對獨報復 打擊は寧ろ米が甚大
16 獨伊在米資金凍結
17 被占領國の資金も凍結
18 ギヤング行為 伊、報復手段に出でん
19 獨、米關係益益深刻化 言論戰、現實味を帶ぶ
20 羅國境一帶の道路全部閉鎖
21 船中の汪主席一行
22 圖像:汪主席訪日の途に上る
23 四國沖合を東進 けふ愈よ神戶入港
24 國賓を待つ神戶 豪華な歡迎譜を展開
25 協力會議けふ開幕 一億國民の總意結集
26 會議員、本部の 連絡會を開催
27 野村駐米大使 ウエルズ次官を訪問
28 日泰附屬議定書 特別委員會開く
29 芳澤使節に對し 回訓發せらる
30 蘭印政府に 近く回答
31 高砂丸無電
32 昌元丸の情報
33 今日の天氣
34 大阪商船基隆出帆
35 日本郵船基隆出帆
36 辰馬汽船
37 大連汽船
38 東亞海運
39 南日本汽船
40 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 “勤勞女性の為頑張る” 木內女史覺悟を語る
02 監視、通信等に重點 第一種空訓けふから
03 基隆市徵兵檢查 昨日より開始さる
04 皇太子樣、きのふ 上野動物園に御成り
05 圖像:本社主催羅東街時局講演會報社消息
06 皇民奉公會に對する希望(17) 皇民精神の透徹を第一義に/北原三男
07 運營上に積極的精神を要望/林文樹
08 先づ教育振興と住宅の改善/高山瑞朗
09 潑剌たる青年の動員活用へ/蔡天鳳
10 草野、岩松兩氏島內視察日程
11 東洋人の東洋建設へ 本社主催羅東街時局講演會報社消息
12 汪氏に激勵電 臺北新民公會が
13 新竹州米穀商同業組合 解散に決定
14 晴の落成式を待つ 新裝成れる赤十字病院
15 適用範圍を擴大 學校卒業者使用制限令
16 新竹地方に豪雨
17 中等校水上競技大會 昨日東門プールで開催
18 慰問演奏會
19 ことしろ丸の乘組員を救助 野島丸から來電
20 ビルマ青年來臺 𦬬萊罐詰製造の勉強に
21 基隆市豚肉配給組合總會
22 全臺灣社會人 卓球大會 北一女で熱戰
23 早慶二回戰 慶應勝つ
24 人事・消息
25 廣告報社消息
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 けふより一種空訓 高雄州發表の注意事項
02 講演行脚後日譚(47) 臺南州の卷 溫室を跳び出ろ “私をめぐる悲喜劇”/竹內清報社消息
03 武勳永へに芳し 辻中尉外二勇士の合同部隊葬
04 森田臺中州統監 州下空訓視察日程
05 曾文郡防空計畫 官民の協力一致で邁進
06 鄉軍高雄市海軍分會總會
07 臺中州織組聯合會總會
08 大久保兵器部長 花蓮港を視察
09 森田臺中知事 山手四郡の初巡視を終る
10 高雄州國語の家 一○九家庭愈よ決定
11 樹東、樹北兩部振總會
12 廣告報社消息
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 想煙譜(二)/林清文
02 臺北三區(上)/柯設偕
03 溫泉町關子嶺にて/王登山
04 人生は六十一から 十九日國際館で
05 ラジオ
06 心聲漢詩

歸途次韻呈傅夫子並謝伯偉世兄/負人、次韻戲答負人同社/鶴亭、歸途代柬謝伯偉世兄幷似鶴亭老師/讓友、敬次兄元韻/伯偉、次韻/鶴亭、誰料/鄭蘊石、漢詩習作作品 插秧(三)/春盛、漢詩習作作品 插秧(三)/嘯雲、漢詩習作作品 插秧(三)/嘯雲、漢詩習作作品 插秧(三)/德賢、漢詩習作作品 插秧(三)/德賢、漢詩習作作品 插秧(三)/春懷、漢詩習作作品 插秧(三)/春懷、漢詩習作作品 插秧(三)/真痴、漢詩習作作品 插秧(三)/真痴、漢詩習作作品 插秧(三)/灌園、漢詩習作作品 插秧(三)/雲鵬、漢詩習作作品 插秧(三)/果園、漢詩習作作品 插秧(三)/友芬、漢詩習作作品 插秧(三)/友芬、漢詩習作作品 插秧(三)/幼岳、漢詩習作作品 插秧(三)/幼岳

07 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 一億翼贊の真姿顯揚 中央協力會議開く 各會議員熱辯を揮ふ
02 近衛總裁挨拶
03 末次議長の挨拶
04 汪主席一行神戶着 訪日の第一步を印す
05 圖像:汪主席南京飛行場出發
06 近衛首相歸京
07 復興金融會社の 權限擴張法案 ル大統領が署名
08 敵殘存施設に巨彈(重慶爆擊)
09 海鷲、長沙を急襲
10 各國民の恒久結合 三國同盟の意義チアノ外相強調
11 松岡外相メツセーヂ 伊各紙大大的に揭載
12 海軍修理基地 パナマ運河地帶に建設
13 紐育入口附近に 機雷を敷設 米海軍省より發表
14 ド・ゴール將軍 負傷?
15 滿蒙紛爭地域國境の 劃定交涉圓滿に妥結
16 チタ會議の經過
17 米全艦隊主力を 大西洋に廻はせ ベ上院議員の主張
18 明日の天氣
19 水滸傳(433)/黃得時;榎本真砂夫
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 市民の注意事項 第一種空訓愈けふから開始
02 諸準備全く整ふ 晴の着京を待つ中國大使館邸
03 歡迎講演を放送 本多大使AKを通じて
04 州市で記念式 各種表彰式をも擧行 始政記念日
05 長谷川總督が明朝放送
06 圖像:第六防火群の監視陣
07 臺北市白衣勇士慰問映畫會
08 武勳の白衣勇士 懷しの內地へ轉療養
09 江島兵長が壯烈な戰死
10 督府定例局部長會議
11 內外地一貫した 食糧政策を確立 懇談會成果
12 街の鐵資源を(三) カメラで探ぐる
13 永野氏が特別放送
14 “常陸丸”勇士の 慰靈祭典を執行 昨日小雨の青山墓地で
15 第三事代丸沈沒 石垣島東南海上で接觸 乘組員を乘せて野島丸入港
16 “青少年の夕” 教育會館で開催
17 高砂丸入港
18 各地に相當被害 新竹州地方の豪雨禍
19 “憎い不連續線の惡戲” 西村臺北氣象臺長の御託宣
20 一家二名が壓死二名が重傷 家屋の崩潰で
21 判明した被害狀況
22 人事・消息報社消息
23 今夜の放送
24 商況 十六日前場
25 映画案內
26 興南案內報社消息
27 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(181)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 榮養と精神の働き 不足も過剩も機能異常を起す
03 圖像:皇軍部隊へのお手傳ひ 姑娘達の日支親善ぶり
04 戰爭と夜盲症 腦まされる兵隊が多い ビタミンAの缺乏が原因
05 白靴の手入法
06 鰺のもみぢ揚
07 手足の美容 顏と同樣にクリームを
08 お風呂の灰の利用
09 石鹼の殘り
10 生魚を料理する前の心得
11 わさびの代用
12 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 我國にまだ楯をつく 傲慢無禮の蘭印 交涉も遂に中絕して 芳澤代表は引揚げる
02 「ひとすぢうた」の話 (二一) うたをまとめる時のこころがまへまとめ方(二)/ツチヤ・ヒロシ
03 花の奇術 白い花が赤や青に
04 彈丸列車を走らせる 繼目なしの線路 世界の注目をあびながら いよいよ實現する
05 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 四十六回始政記念日を迎へて 南進國策の心臟部 臣道實踐、本島の使命完遂へ 長谷川總督談話頭條新聞

大東亞共榮圈建設の輝しき國民的努力のさ中に茲に第四十六回本島始政記念日を迎へ闔島六百萬の各位と共に御皇室の彌榮を祈念し奉り併せて本島の盛運を祝福致しますことは洵に慶賀に堪へない處であります

惟みまするに本島改隸以來旣に四十七星霜歷代聖上一視同仁の大御心に依りまして嘗ては瘴癘蠻霧に鎖されたる化外の地も漸く面目を改め今や施政百般に亘りまして治績大いに擧り文運駸駸として進み制度燦然として備はり島民齊しく無窮の聖恩に浴して安居其の生業に服する皇道樂土を出現するに至りました斯かる事績は世界殖民史上未曾有のことでありまして模範的殖民政策として中外齊しく驚異の眼を見張つて居るのも蓋し當然のことであります殊に今日曠古の大事變下に於て擧島渾然一體となり其の有する一切を動員して前線銃後の責務完遂に邁進し輿望に應へて幾多の輝しき功績を收めつつある所以のものは偏に歷朝御仁政の賜であり又實に半世紀の間所有困難を克服して本島の開發に盡瘁せられたる先人各位の苦心經營の結果に外ならないのであります

今や我が帝國は大東亞共榮圈建設の聖業着着として其の巨步を進め肇國の大理想顯現のため歷史的一大轉換を要する時期に際會しましたので本島統治も亦自ら舊套を脫却し帝國の一環として南方に存在する特殊の地位と使命とを再認識し更に新なる出發を要求せられることになりました卽ち本島が過去半世紀の間に於て所有部門に亘つて贏ち得たる尊き體驗と試練と更に豐富なる資料とは擧げて帝國の南方工作の上に活用し其の真價の發揮に努め以て南方共榮圈建設に寄與貢献すべき機運に直面してゐるのであります名實共に南進國策の心臟部たる本島の機能を完全に發揚することこそ今日吾人に課せられたる重大責務なりと確信する次第であります今日茲に意義深き始政記念日を迎ふるに當り往時を追懷して幾多先人の犧牲と苦心とに對し衷心より敬意を表すると共に官民渾然一體となり宜しく現下內外の情勢を直視確認し各各職域奉公、臣道實踐の誠を竭し時局下に於ける國家の要求する本島の使命完遂に邁進し以て上聖恩の萬一に報ひ奉らんことを期する次第であります

02 我が國防の第一線 馬公要港部司令官山本弘毅談話
03 六百萬島民相携へ 益益皇民奉公の實を擧げん 總務長官齋藤樹談
04 太平洋政策を斷行 海軍武官酒井茂吉談
05 國體觀念の徹底問題 議案の審議を開始
06 各代表の熱烈な意見
07 皇軍將兵に感謝決議
08 國民組織に關する事項
09 梁山に巨彈を集中
10 雲南省廣南を爆擊
11 けふ晴れの入京 賓客として御歡待
12 汪主席、阿部大將と 神戶で感激の握手
13 一路東上へ
14 政府統帥府連絡懇談會
15 今日の天氣
16 大阪商船基隆出帆
17 日本郵船基隆出帆
18 辰馬汽船
19 大連汽船
20 東亞海運
21 南日本汽船
22 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 四十六回始政記念日を迎ふ社說

戰捷に輝く興亞聖戰下に於て意義深き臺灣始政第四十六回の記念日を迎へ、昔時を回顧し現今を省みて真に感慨の新なるものがある。往年瘴癘蠻霧、化外の地として殆ど顧みられなかつた本島が、帝國の版圖に歸して以來、旣に四十七年の星霜を閱みし、其間わが皇室の廣大無邊なる大御心に依り、本島の文物制度は年を逐ふて革められ、又幾多先人の努力經營に依り、產業文化、交通等が著しく進步發達を遂げて、遂に今日の臺灣を現出するに至つたことは、誠に隔世の感なきを得ず、實に世界的に稀なる成功として、帝國の臺灣統治は亦世に誇示するに足るべき治績である。我我は今この蓬萊の樂土に生を享け、擧島聖代を謳歌し、その堵に安居樂業の幸福が得られて、今更御盛德に感激を新にすると共に、又一視同仁の御聖旨を奉體して、本島の開拓につき献身的に努力した幾多先人の犧牲勞苦に對し、深甚の感謝と敬意とを捧げなければならないのである。

今や臺灣は聖戰下日本の南進據點として、又南方共榮圈の心臟部として、その地位の重要性が愈愈强調され、その負荷する重大使命、光榮ある尊き任務を果すべき時期に當面してゐる、殊に今次の事變に際會し、島民大眾がよく國策に順應して銃後各般の任務に精勵し、一致協力至誠奉公の實を擧げて居ることは島民の克く時局に對する認識使命に對する覺悟を物語るものとして後世に記錄されるべき事實であらう、併し乍ら吾人は決して今日の現狀を以て、直に滿足すべきものではないのである卽ち精神的、經濟的の兩方面に於て、全島民が打つて一丸となり、皇民として奉公せんがためには更に一段と熱烈な努力を拂ひ、克くこの未曾有の難局を克服し、一路東亞新秩序の建設に邁進しなければならないのである、真に東亞の永久和平を希求するものは、速に大東亞共榮圈の確立に挺身協力すると共に、名實共に東亞の諸民族が渾然一體となつて、所謂共存共榮、民族協和の理想實現を期するのでなければならない

飜つて大陸に於ける現狀を顧るに、興亞の聖業は着着その成果を收め、新國民政府の地位も愈愈確立し、訪日の途にある汪主席以下使節一行は、本日東京で絕大の歡迎を受けて日華親善關係の緊密强化のため東亞の歷史に輝しき一頁を飾ることになつてゐるが、併し新東亞の建設は決して容易の業ではなく、尚前途に幾多の困難が橫たはるものと豫想されるので島民は今後更に之を克服する堅き決心を持たなければならない、今や南方を繞る國際情勢は、愈愈急迫を吿げ、その波動の及ぶ所決して豫斷を許さざるものがある、島民はこの緊迫せる國際情勢に直面して、我が國南方の心臟部、兵站基地としての本島の地位を深く認識し、擧島一致堅忍不撓の精神を以て、この未曾有の難局を克服すべく本島に課された使命任務の達成に邁進奮鬪し以て皇國の進展と東亞の興隆とに貢献する決意がなければならない茲に第四十六回始政記念日の佳節を迎ふるに當り、敢へて本島官民の新なる覺悟と奮起を促す次第である

02 空を睨んで待機 敵機御參なれ、鐵壁陣成る 全島空訓第一日目
03 長谷川總監視察日程
04 實踐的鍊成に重點 奉公會各部具體策を練る
05 地方支部參與と奉公委員 昨日夫夫全部決定
06 上下一體となれ 奉公會支部參與と委員發表に際し 中央本部長決意を語る
07 名譽の戰死傷者(發表)
08 戰死者遺族を總督代理弔問
09 奉公會各支部の 參與と委員發表
10 午前八時に出勤 我等の總督さんの精勵振り
11 市吉海軍中佐の後に福岡少佐
12 特に防火を第一に 臺北州統監州民に告ぐ
13 ときのこゑ
14 全く引張り凧 新竹州皇軍慰問團歸る
15 新竹州下の豪雨被害
16 楊梅、伯公岡間上り線復舊
17 新竹竹北間下り線復舊
18 人事・消息
19 映画案內
20 祝始政記念日
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺北バス合同體の 資本額近く決定
02 雜穀一萬五百袋 近く各州廳へ配給
03 帽子聯合會 廿日評議員會
04 豐原郡消費米配給組合創立
05 週間經濟展望
06 植物油脂の需給調整に 近く配給統制要綱を制定
07 熱風乾燥機使用を宣傳 本島收穫期の降雨に鑑み
08 生產擴充懇談會 集集東國民校で
09 農耕夫、日傭勞務者 賃金の決定に就て 臺北州當局談
10 島內代燃車綜合計畫 最終打合會で決定 本年度
11 穀類配給加工組合 蘭陽支部開設披露
12 私鐵業務研究會廿六日鐵道ホテルで
13 金屬品物價委員會 十八日公會堂で
14 曾文郡石油共同販賣 十八名指定發表
15 共同苗代品評會
16 重要物資現在高の 調查方法を協議
17 大阪府臺灣視察團十八日來臺
18 麻豆產組で 全村組合員運動
19 數日來の豪雨で 米の成行を憂慮 山口技手視察歸來談
20 燃料物價委員會廿一日に開く
21 照明燈
22 市價及商況 十六日
23 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 始政記念日を迎へて 精神的熱と力で當れ/石井龍猪
02 本島の使命は重大/三輪幸助
03 至誠奉公の實を擧げん/森田俊介
04 職域奉公に精進/宮木廣大
05 使命達成に邁進/一番ケ瀨佳雄
06 大業完遂に邁進/坂口主稅
07 時艱克服に挺身/廣谷致員
08 祝始政記念日
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 本社改題記念戰時食糧增產助成事業 けふ記念日を卜し 篤農家五氏を表彰 輝く其の功績の一斑 張阿養氏(明治廿八年生)特輯報社消息
02 陳羅漢氏(明治十一年生)特輯報社消息
03 徐石來氏(明治廿九年生)特輯報社消息
04 李劣氏(明治十九年生)特輯報社消息
05 圖像:本社贈呈の花瓶特輯報社消息
06 祝始政記念日
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 けふ始政記念日 集集街の諸行事
02 けふの佳辰に 警察職員を表彰
03 麻豆街では 區總代を表彰
04 麻豆街空訓實施計畫
05 集集街教化委員辭令交付式
06 東港神社社號標 許公醫外數氏が献立
07 烏日庄教化區視察團一行歸省
08 臺東街民の献金熱旺盛
09 國語普及強調週間 霧峰庄の實施事項
10 華僑鄉里送金の注意事項
11 ローカル・セクシヨン報社消息
12 祝始政記念日
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 敵機御參んなれ 高雄全市黑の一色
02 誇る空の鐵桶陣(臺中)
03 水も洩さぬ警戒 臺南市防衛團大活躍
04 諸員元氣百倍 花蓮港の空訓
05 澎湖廳防空打合會
06 新竹州の空訓
07 蘭陽の空訓
08 圖像:本社主催蘇澳時局講演會報社消息
09 名譽の戰病死者 佐藤上等兵と王錦霞軍屬
10 田村まさえさん晴の歸還
11 講演行脚後日譚(48) 臺南州の卷 狹い媽祖廟の庭 興味深い民族性の相異/竹內清報社消息
12 三輪州統監と 兩副統監の行動
13 新竹州統監副統監の日程
14 奉公會臺中州支部 二十三日に結成式
15 戰地の貯金を献金 歸還した勇士が海軍へ
16 完納の美風を助長 けふ各州廳で團體並功勞者表彰
17 臺北州の納稅表彰
18 松林臺南州商工水產課長歸任
19 大眾に警鐘を亂打 花蓮港廳報國推進隊
20 豪雨の被害頻頻 臺中州下の狀況
21 新威鐵線橋二米崩壞
22 臨海道路不通
23 花蓮港廳の表彰式
24 花蓮港廳の奉祝行事
25 法政霸權獲得
26 臺中州織物商聯合會總會
27 人事・往來報社消息
28 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 想煙譜(三)/林清文
02 地方文學培養へ 「藝妲の家」と作家張文環/藤代靖夫
03 臺北三區(下)/柯設偕
04 ラジオ
05 祝始政記念日
第12頁
日刊第1版
序號 標題
01 兩陛下と御會見 けふ汪主席宮城に參訪頭條新聞

【東京發同盟】霞ケ關離宮に入京第一夜をすごした國民政府主席汪精衛氏は還都創業以來わが皇室から寄せられたる御好意並に帝國の擧國支援に對し答禮言上のため十八日宮城に晴れて參訪天皇皇后兩陛下に歷史的會見の榮に浴するが畏くも天皇皇后兩陛下には元首汪主席閣下を中心に正午宮中豐明殿に御盛宴を催させられ厚く御歡待更に三笠宮殿下を旅舘霞ケ關離宮に御差遣御答訪せしめられる、この日汪主席は白根主席接伴員、同上隨員の周行政院副院長以下隨員各接伴員等とともに宮內省差廻しの自動車にて離宮發二重橋正面から十一時四十分宮城に參入する、畏くも天皇陛下には御軍裝にて御車寄階上まで御出迎あらせられるがここにて初の御會見を遊ばされ松平式部長官の御先導にて陛下には汪主席と並ばせられ鳳凰の間に御誘引皇后陛下には鳳凰の間に御待受け遊ばされかくて兩陛下には元首汪主席閣下と公式の御會見を遊ばされる、汪主席は皇室の御厚意に答禮申上げるが兩陛下には次いで各隨員並に褚大使に賜謁の御後千種の間において御宴に御臨席の秩父宮妃、高松宮妃、三笠宮、閑院宮各殿下を汪主席に御紹介あらせられ終つて兩陛下には豐明殿に入らせられ汪主席は皇后陛下の御右に着席各皇族方近衞首相以下御召の重臣側近等着席の上午餐の御盛宴を催させられる、かくて日華國交史上燦たる不滅の御盛事を終へさせられる御豫定と承はる

02 大歡迎の嵐の中に 汪主席感激の入京
03 宮中御接待の 非公式晚餐會 和やかに催さる
04 府の始政記念式 正廳で擧行さる
05 佛艦隊と空軍 英艦隊を猛攻
06 經濟事項に入る 中央協力會議第二日
07 食糧問題の再檢討
08 行政上の不統一匡正
09 餘江、廟前鎮を攻擊
10 大源洞(湖北省)を攻略
11 事實なら成行重大 米の邦船石油積取拒否
12 國內の對策 全面的禁輸せず
13 今日の天氣
14 重光駐英大使 歸國の途に就く
15 獨領事館の撤退要求 ウ米國務次官言明
16 大阪商船基隆出帆
17 日本郵船基隆出帆
18 辰馬汽船
19 大連汽船
20 東亞海運
21 南日本汽船
22 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 始政記念祭 臺灣神社で執行
02 建功神社の記念祭
03 本間軍司令官 長谷川總督を訪問 佳き日の祝辭を交はす
04 奉公會本部の記念式
05 在京關係者が參集 祝賀午餐會を開催
06 府出張所の記念祝賀會
07 聖旨を奉戴して 精神的團結を強化 事變記念日行事實施要綱
08 皇太后陛下 臨時東京第三陸軍病院へ 行啟仰出さる
09 大日本忠靈顯彰會總裁に 東久邇大將宮殿下奉戴
10 我が地上砲火を浴び 敵機命からから逃走 全島空訓第二日目
11 黑一色の町を視察 長谷川統監と本間軍司令官
12 實戰宛らの訓練 全市緊張の島都
13 長谷川總督が放送
14 物を言ふ防空壕 一糸亂れぬ基隆の待避訓練
15 消火に大活躍 嚴重燈管の新竹
16 臺北州を皮切りに 奉公會支部結成日割 本部から代表派遣、講演會開催
17 圖像:島都に於ける第一種空訓畫報(第二日)
18 武本班長負傷 梯子から顛落し
19 新竹州の功勞者表彰
20 富士丸出帆
21 上海に又抗日テロ 赤木警視副總監襲はれて絕命
22 人事・消息
23 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 始政記念日を迎へて 國策に協力順應/藤田淳教
02 使命達成に邁進/田中鐵太郎
03 島民奮起を望む/小島猛
04 祝始政記念日
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 想煙譜(四)/林清文
02 夏の新公園/李廷猷
03 心聲漢詩

前詩寫興未盡再吟長句/南都、嘯霞兄爲補植洋蘭寄謝/覺齋、柬痴雲/覺齋、小憩羽衣園眎南都/夢周生

04 祝始政記念日
第04頁
日刊第5版
序號 標題
01 輝く始政記念日を 祝ふ島民の熱誠 各地異彩を放つ行事
02 敵機に乘ぜしむる 寸分の隙も與へず 臺南市の空訓
03 家庭防空群の活躍 殊に目覺しきものあり 高雄市空訓
04 無氣味に初日終了屏東市の空訓
05 諸動作敏捷 彰化市の空訓實況
06 待避救助等の訓練 盛んに展開さる 臺中市空訓
07 淡水の豫備空訓 好成績裡に終了
08 鐵壁の防空陣で 敵機來襲なし
09 國策に忠實であれ 本社主催宜蘭時局講演會報社消息
10 立毛の儘發芽 臺中州民浩歎
11 打續く豪雨禍 彰化署管內の被害
12 六龜堤防決潰 關係部落浸水三、四尺
13 商況 十七日前場
14 祭祀公業派下員申出催告/學甲庄役場
15 廣告
第05頁
日刊第6版
序號 標題
01 本社改題記念戰時食糧增產助成事業 本社表彰の篤農家 輝く其功績の一班 林益貞氏(慶應元年生)特輯報社消息
02 種籾が一番肝腎 徐石來氏語る特輯報社消息
03 努力、研究が大事 李劣氏語る特輯報社消息
04 惡條件と戰つた 陳羅漢氏語る特輯報社消息
05 短冊型苗代の元祖 林益貞氏語る特輯報社消息
06 ラジオ
07 祝始政記念日
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 天皇皇后兩陛下 親しく汪主席と御會見
02 汪主席より見事な 屏風一雙を贈進
03 圖像:船中で讀書に耽ける汪主席
04 汪主席招待 お茶の會開く 兩院廿四日に
05 三笠宮殿下 御答訪のため御差遣
06 具體的方策を吐露 七委員會に分れて
07 文化國民生活の問題
08 思想對策協議會を創設 官吏の養成と再教育をなす
09 每週火曜閣議后に開く
10 交涉は不調に終る 芳澤使節廿九日引揚げん
11 共同コンミユニケ發表
12 我海軍○○司令官 澳門總督と儀禮交驩
13 民眾に多大の感銘
14 事前許可を要す 米內務長官石油會社に通達
15 定例閣議
16 劉防空司令等解職さる
17 在獨米人財產を沒收 獨領事館閉鎖要求に抗議
18 在伊米預金の 凍結を發令 伊の對米報復手段
19 重光駐英大使 リスボン着
20 明日の天氣
21 水滸傳(434)/黃得時;榎本真砂夫
22 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 訓練今や最高潮 襲來の敵機悉く擊退 地上防衛陣の總力發揮
02 尊き興亞の礎石 名譽の戰死者發表
03 故市川大尉 廿二日無言の凱旋
04 圖像:島都防空演習第三日
05 淒絕・吹く地上砲火 活潑な島都の消毒訓練
06 敵機何物ぞツ 家庭防空群の防毒演習
07 新竹の猛訓練 好天候に各團息詰る緊張
08 三輪統監一行 基隆を視察
09 東亞新聞記者大會準備進む
10 海陸見事な燈管 基隆空訓の第三日
11 真劍な態度 家庭防空群幹部を 三木大尉が實地指導
12 新竹州支部 廿三日晴れの結成式
13 不完全遂に暴露 影響甚大、重慶防空壕の慘劇 後始末に大童の對策
14 空手形に狂喜 又英に踊らされた重慶 哀れ華字紙の喝采
15 空襲警報に事故 萬全の對策を要望さる
16 ヘルシンキ國際競技 取消しを餘儀なくされん
17 評判の親孝行 戰死した江島兵長
18 隱れた人命救助を 知事が表彰
19 學生の“汗の奉仕” 今夏も街頭に進出
20 海南島航路第一航 大球丸出帆 十六日官民招待して披露
21 國策映畫製作打合せに來た 曾我日活所長來臺
22 今夜の放送
23 商況 十八日前場
24 映画案內
25 興南案內報社消息
26 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(182)/小栗虫太郎;坂本仁
02 働く女性を守れ 流早產の增加傾向は 姙娠中の過勞が原因
03 圖像:姑娘達の日支親善ぶり
04 幼兒の不氣嫌 齒が惡いために多い
05 祝始政記念日
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 胸をはりゐばつて步け 手よりも肩をふれ これができなければ どんな運動もうまくならない “正しく步かう” 夏に體をきたえよう
02 わが厚意に感謝の為 汪主席公式來訪
03 中國の元首の訪日 汪主席が最初です
04 日本人を間諜扱ひ 怪しからん米國海相
05 笑話 念入りの朝寢坊
06 祝始政記念日
07 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 御會見、御會食の儀 御和やかに終へさせらる頭條新聞

【東京發同盟】畏くも天皇皇后兩陛下には十八日中華民國元首汪國民政府主席閣下と親しく御會見、御會食のことありここに日支國交上初の御盛儀が執行はれたが、兩陛下よりは汪主席閣下の來訪を喜ばせ給ふ御懇ろなる御言葉があり汪主席よりは我が皇室の御好意を感謝し奉る旨の心からなる答禮の言葉を言上、この日未曾有の御盛儀を眼の邊り拜した側近者一同は天資の御輝きと汪主席の英邁なる資性の閃きに接し御儀の崇高にして意義深く輝しき有樣に肅然只恐懼し奉るのであつた、この朝汪主席は離宮のベランダで一人靜かに朝食を濟まし暫し沈思默考して心靜かに宮中に參入の時を待つた、午前十一時四十分宮城に參入すると御車寄階上には畏くも天皇陛下親しく御出迎へあらせられたので汪主席は只感激の裡に御握手に御應へ申上げた陛下には汪主席閣下と御肩を並べさせられて御懇ろに御誘引皇后陛下には鳳凰の間入口まで御出迎へ遊ばされ續いて鳳凰の間で公式御會見が執行はせられた、畏くも天皇陛下には「閣下が態態來訪されて御會ひ出來たことは誠に嬉しく思ふ」旨の御言葉あらせられ汪主席は恐懼して「國民政府成立のために日本から寄せられた絕大なる御援助を感謝し尚今後とも一層の御支援を御願ひ申上げます」との旨答禮を言上斯くて兩陛下汪主席の御歡談は御着席の儘御豫定よりも十數分も長く二十分以上に及ばせられて尚盡きさせられず拜されたが午後零時十分千種の間に入らせられ皇族方を御紹介重臣等賜謁の御為め御宴殿豐明殿にて嚴かにも御和樂の御會食に入らせられ岩村御用掛の御通譯にて終始親しく御歡談の裡に御宴は一時間に亘らせられた御由にて軈て陛下には玉座に着御の御儘汪主席閣下のためにシヤンパンの玉盞を擧げ給ひ汪主席又恐懼の裡に盞を擧げて思召を受け皇后陛下皇族方にも夫夫盞を擧げさせられ諸員一同もこれに倣ひ御宴はいと御和やかに終へさせられた、斯くて汪主席は御厚遇の有難さに恐懼感激して御暇を言上離宮に歸還したのであつたが三笠宮殿下には午後一時五十五分御差遣により御答訪あらせられ御沙汰により御答訪の旨を傳へさせられ更に「東亞和平の為に主席閣下が努力してをられるを喜びます閣下は今後も十分健康にも氣をつけて東亞の和平に盡されるやうに」との旨の御言葉に次で種種御歡談遊ばされ汪主席は愈愈感激申上げた、尚この日汪主席は天皇陛下に屏風を皇后陛下に見事な花瓶を贈進皇太后陛下にも貴重な美術品を贈進申上げたが三陛下からも夫夫御贈品を御贈らせ遊ばされた

02 御殊遇に只管感激 「汪院長談話」を發表
03 御好意に深謝 汪主席の入京第一聲
04 汪主席大使館へ
05 東亞の前途洋洋 林宣傳部長談話
06 圖像:近衛總裁の挨拶
07 國民生活の事項 第七委員會全議案を終了
08 日、蘭印の平常關係 何等影響を受けず 石井部長談
09 ぺ佛主席放送
10 海鷲、廬江を急襲
11 廿七日引揚の豫定 チ總督との會見顛末芳澤使節語る
12 在留邦人皆元氣 同盟支局の國際電話
13 芳澤特使と問答 きのふ國際電話で
14 芳澤、石澤兩氏の 人格に感服 モ經濟相らは語る
15 道、州廳新設案 具体案を研究中
16 今次交涉を打切る 情報局より發表
17 國務省の注意喚起 米の石油積出事前許可要求 我國に影響少からず
18 ル大統領談
19 英、佛艦隊 各所で激戰
20 メルジユムを 佛軍奪還
21 佛軍に好轉
22 興亞院會議
23 今日の天氣
24 大阪商船基隆出帆
25 日本郵船基隆出帆
26 辰馬汽船
27 大連汽船
28 東亞海運
29 南日本汽船
30 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 拙速は禁物慎重たれ 皇民奉公運動出發が大切社說

皇民奉公運動の推進機關たる奉公會の上部構造は、一通り整備を見た。中央の機構旣に成り各州廳地方支部の參與、奉公委員も全部決定を見て、近く地方支部の結成と共に、上部推進機構の形態は一應完成を見るのであるが、形式的には尚下部構造たる市郡支會、街庄分會の結成就中最も大切なる實踐體たる末端組織の整備が殘されて居り、これらは奉公會中央本部事務局各部に於て、それぞれ具體的實踐方策の攻究と共に準備される模樣である。ともかくも皇民奉公運動は推進機關の形態整備から、いよいよ逞ましき展開實踐の段階に入つたといふべきであるが、具體的實踐の發足については、前述の如く中央本部事務當局に於て銳意立案攻究中であり、其の意圖の一端は、旣に十七日の發表によつて大體明らかにされた如くである。それと同時に中央本部長談が發表され、本運動の推進に對する決意を率直に披瀝すると共に、全島民の新なる覺悟と協力を喚起するところがあつた。

さて、本運動の具體的實踐方策については、先に一言した如く皇民奉公會中央本部に於て、慎重攻究中であるが、其の方針に就いて見るに、本運動が畢竟するに國民新組織を大成するにあるから、其の基礎として何よりも先づ全島民が皇國民たるの自覺を昂揚し資質を完成する、實踐的鍊成に重點を置かねばならぬ。卽ち各部に於ては、特に訓練所では本運動の中核的推進力たる全島青年層の組織的訓練に主力を注ぎ、經濟部に於ては戰時經濟特に銃後に於ける生產力の擴充並に消費節約配給統制貯蓄奬勵等銃後經濟國策への協力態勢の强化を主眼とし、生活部に於ては、大國民としての健康、禮讓、健全娛樂等手近な部門から國民生活の刷新向上を圖り剛健闊達なる銃後島民生活方式の確立を目標とし、地方部に於ては、地域的末端組織の具體的組織方法について最も有效適切な方策を講ずると共に上意下達下情上通については中央地方の各參與會奉公委員會の構成運用に萬全を期すべく考慮を拂ふ等、以上の如くである。

如上の方針に基く具體的實踐方策の攻究は、いづれも妥當であり有效適切な具體方策の案出に期して待づべきものがあらねばならぬが、唯茲に考ふべきことは、各部がそれぞれ獨自の見地に於て立案し實踐を展開することの不可なる一事である。本運動の目標が嚴として明かなる以上、此の共通の目標に到達せんとする各部の施策は有機的でなければならず、又方法論的に自ら本末を尊び部分的成果を期するのでなしに總體的效果を能率的に發揮することが肝要と云はねばならない。換言すれば各部並立の形式主義總花主義を排せねばならぬのである。このことは要するに從來屢屢見受ける處の線香花火式に墮するを警戒するに外ならぬ。故に具體的實踐方策を攻究するに當り決して拙速に走つてはならず、あくまで慎重を期し、確乎たる信念と結果に對する絕對的自信を持たねばならない。而して方法論には何よりも本運動の趣旨徹底が第一であり、次には末端組織の整備中核推進力の組織訓練が速かに敢行されねばならぬ、具體的實踐方策は斯くして始めて圓滑に有效に展開し得るのである

02 全島空訓第三日目 雨中を利用し來襲 我が方の損害輕微敵機三機を擊墜
03 全員が必死的敢鬪 島都雨中の防火演習
04 豪雨中に猛訓練 新竹市に實戰氣分橫溢
05 蘭陽地方一帶にも鐵壁陣
06 大陸散華の諸英靈 二十日に無言の凱旋
07 軍官連絡會議 當面の問題を打合
08 皇民奉公會に對する希望(18) 指導階級の選定が第一義/內野幸太
09 中堅青年を部署に就かせよ/顏春芳
10 上意下達、而して下情上通/藤瀨徹志郎
11 奉公會の使命の周知が第一/林黎
12 臨時情報部事務官の打合會
13 壯烈な消火作業 三重埔地區家庭防空班が活躍
14 廿一日結成式擧行 終了後に記念講演會 臺北州奉公會支部
15 荒木警務局長けふ上京
16 拾得金の謝禮を國防献金 受國少女の美擧
17 羅享錦氏献金 昨日本社に寄託報社消息
18 けふも時時豪雨 昨日の雨量・本年度の最高記錄 西村臺長迄匙を投てる
19 島都で浸水騷ぎ
20 鶯歌、桃園間 上下線共不通
21 圖像:島都空訓畫報
22 軍備に狂奔の新嘉坡 昌仁丸の齎らす情報
23 宜蘭市屎尿殺菌池の起工式
24 北署兩巡查が表彰さる
25 基隆中央市場の會計の不正發覺
26 ときのこゑ
27 金蠅油虫の買上好成績
28 人事・消息報社消息
29 祝始政記念日
30 訃文:鄧瑞坤
31 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺拓、各方面に 益益積極的進出 海外は海南島に主力
02 島內產組貯蓄額 六千五百萬圓に決定 強調週間中の獎勵方策
03 古麻袋輸入組合 下旬頃に創立
04 臺北州農事組合 指導獎勵計畫 本年度
05 南投專賣品小賣人組合總會
06 集荷配給諸機能の 農村協同組合を計劃
07 硫安一本よりも 石炭窒素增產を要望
08 北斗宅地利用審查 三十張犁部落が特等
09 全般的外貨為替の 集中制を制定實施
10 適用外貨為替 十一個國
11 對外通商を擁護 廣瀨大藏次官談
12 本年度 臺北州自給肥料 增產獎勵要項決定
13 臺北州農會 自給肥料審查會
14 日東化學五分初配
15 富岡技師永眠
16 照明燈
17 市價及商況 十八日
18 島內現株仲值
19 第二回決算報告/淡水纎維工業株式會社
20 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 傳達、防毒、待避等 宛ら實戰の如し 各地防空訓練の實況
02 鐵壁陣敷いて 待機の嘉義市
03 バスの合同で 中南線二分さる 南投郡民近く陳情
04 各地の豪雨被害
05 正條密植を勵行 朴子の男女青奉仕
06 南投地方一期米 ぼつぼつ出芽
07 龍潭米穀共精組合創立總會
08 ローカル・セクシヨン報社消息
09 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 敵機脆くも遁走 我が地上砲火に怯えて 各地の空訓今や酣
02 豪雨にもめげず モンペ部隊大活躍
03 小癪、燒夷彈炸裂 森田統監の眼前で
04 防衛團員大活躍 前日に增し元氣百倍
05 全市黑の一色 花蓮港廳下張切る
06 勇士合同告別式 けふ田町齋場で執行
07 忠靈塔奉仕作業の 實況寫真を募集
08 講演行脚後日譚(49) 臺南州の卷 官尊民卑の思想と 喰ひ下り根性の絕滅へ/竹內清報社消息
09 鄉軍屏東郡分會審議會終る
10 拓南食料品統制會社近く總會開催
11 圖像:壁畫ノモンハンの下檢分
12 花蓮港廳被表彰功勞者二名追加
13 花豐商事總會
14 貯蓄報國強調週間 來る廿四日より三十日迄 全島一齊に實施
15 百十歲の花嫁 亭主は七十七爺さん
16 奉公會臺南州支部 二十五日に發會式
17 高雄州支部 結成式は廿六日
18 臺中州支部は廿四日に變更
19 臺中州支部の部長部附決定
20 高雄州部課長會議開催
21 母校に銅像寄附 軍部に國防献金と恤兵金 漳和國民校卒業生
22 紅柴林派出所落成式
23 阿里山線の回復 二十五日頃の見込み
24 空壜集めて献金 感心な玉川校兒童
25 傳書鳩の代用には鴨を
26 龜山提防決潰 千歲村に救援隊急行
27 盲人電話交換孃
28 盲目の天才少女
29 誕生日が祭日 揃ひも揃つた子供六人
30 燕の豪華アパート
31 人事・往來報社消息
32 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 國語國字の統一 (上)/倉石武四郎
02 蒲月日記(一)/池田敏雄
03 珊瑚樹 艷のない小町 「新潮」高木の作品
04 血ぞ斷たる/北原椰林子
05 ラジオ
06 心聲漢詩

次玉廉詞侄春日懷故居原韻/柏蘭 張燦然、次玉廉賢弟春日懷故居韻/次玉廉賢弟春日懷故居韻、次玉廉兄春日懷馬岡故居原韻/呂默菴

07 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 蘭州と西安を空襲
02 けふから非公式日程 汪主席一行、大宮御所に伺候 明治神宮と靖國神社に參拜
03 汪主席と歡談 阿部大將、半歲振りに
04 汪主席、近衛首相 感想を放送
05 汪氏歡迎の辭 協力會議で一致可決
06 圖像:阿部大將、汪主席を神戶に出迎ふ
07 來年以降三箇年で 縱貫線複線完成へ 歸臺した副見總長語る 香取丸入港
08 中川日赤副社長來臺
09 大阪府會派遣視察團來臺
10 支那緬甸國境劃定に調印
11 一大戰車戰を展開 熱砂の北阿戰線で
12 獨伊軍快勝
13 議案を四種に整理 直ちに實行に移す
14 けふ總會、懇談會 協力會議第四日
15 獨、東部國境より 對ソ攻擊開始說
16 英にも入電 尚確認されず
17 食糧增產對策 農林當局の所信開陳
18 米の善處要望 石油積出停止通達に關し 井口參事官ハ部長を訪問
19 米紙冷靜に 成行靜觀 日蘭印交涉不調を
20 獨、土友好條約 十八日締結さる
21 英より租借の米海軍基地 建設工事完成
22 明日の天氣
23 水滸傳(435)/黃得時;榎本真砂夫
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 曉に壯烈な攻防戰 第一種空訓けふ大詰の猛訓練
02 和知參謀長 島都空訓視察
03 大大的な綜合訓練 雨中に各團員猛活躍
04 要港部と防衛司令部の情報
05 各種訓練展開
06 猛烈な消火演習 新竹市、各機關を總動員
07 高嶋部隊英靈 あす正午より午後五時迄 一般參拜を許す
08 訓練は概ね良好 臺北州統監部發表
09 參與並に委員打合會を開催 廿一日新竹支部で
10 參謀長、海軍武官南下 奉公會支部發會式出席のため
11 酒井海軍武官 高雄驛落成式參列
12 無缺席の好成績 基隆市の徵兵檢查終る
13 副見交通局總長高雄へ
14 圖像:空訓第四日目
15 石田臺北憲兵隊長 管下の召集事務を檢閱
16 山本司令官 廿三日來北
17 廿五日に第一回準備委員會 婦人總力體制確立第一步へ
18 “日本民族國策研究會”誕生 政府の人口政策に側面援助協力
19 米作の被害狀況 奧田局長局部長會議に報告
20 府局部長會議 總督官邸で開催
21 市長郡守會議
22 高砂丸出帆
23 臺北州下の豪雨被害狀況
24 兒童、濁流に吞まる 基隆郡下の豪雨被害
25 縱貫線は上下共開通
26 總督府文書課と人事課部屋換へ
27 臺北春競馬日延べ
28 鷄鶩も配給制に 基隆市で近く配給協會結成
29 鄭氏に輝く總督賞
30 淡水中女創立三周年記念式
31 人事消息報社消息
32 今夜の放送
33 商況 十九日前場
34 映画案內
35 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(183)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 青少年の體格は どの位が正しいか 是非共標準に近づき度いもの
03 浴衣の新製品 レーヨンものが中心
04 幼虫を殺して防ぐ 蚊軍の襲來近し 溜水には金魚、下水には乳劑
05 花壇や菜園の 害虫驅除と追肥
06 梅雨期と姙婦 薄着は絕對禁物
07 煎じ藥の用ひ方 時節柄藥草などを 大いに利用しませう
08 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 壯烈!鬼神も哭く 世界に誇る荒鷲魂 農民が語る二勇士の最期
02 液體空氣の話 零下百九十度の低溫で 空氣は液體になります
03 軍艦は造つたけれど 乘組む水兵が無い 鐘や太鼓で水兵やーい! 呆れたアメリカ海軍
04 國民の心得を示す 禮法讀本(二四)
05 圖像:中原作戰
06 ロンドンの鳩
07 三十五ネンカンケンキン ニチロセンサウノラウユウシ
08 事變記念日に 前線へ慰問袋を 大日本青少年團で募る
09 上から讀でも下から讀でも
10 笑話
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 萬難排して勇往邁進 石井情報局第三部長國民の決意を促す頭條新聞

【東京發同盟】石井情報局第三部長は十九日の中央協力會議總會に於いて現下の國際情勢に關し

一、獨英戰爭の狀況

一、獨伊關係

一、獨ソ關係

一、アメリカの參戰問題

について約一時間に亘り詳細に說明複雜微妙なる國際情勢に對する國民の注意を喚起すると共に今後の動向に對する見透しに關し貴重な指針を與へたが最後に我國としては左顧右眄する所なく三國同盟の線に沿つて斷乎邁進すべきでありそれこそ三國條約締結に際して賜つた御詔勅の御趣旨に副ひ奉る所である旨を强調して國民の決意を促し滿場の嵐の如き拍手を浴びて報吿を終つた

石井情報局第三部長の國際情勢に關する口演要旨左の通り

一、獨英戰爭の狀況、樞軸側の優勢は最早爭ひ得ない所で英國海軍省の發表に依ると開戰以來の英國商船の擊沈數は九百二十三隻三百八十九萬噸である、又獨空軍の英本土空襲も猛烈で英國の工業生產力は尠くとも二割方滅殺された、獨英の空軍勢力の比較は七對四で獨の優勢となつてゐる、此處でドイツが英本土上陸に成功すれば英屬領を擧げて抗戰を繼續しても到底ものにならない

二、問題は米國の援助であるが英の最も必要とする軍用機も目下の所米國の一個月生產高は二百餘隻の貨物船を建造してゐるが之等の間接的な援助では實效のないことが漸次認められて來た然も米國は參戰して歐洲に派兵するにしても容易に上陸出來ないその上日本が三國同盟を締結したことに依つても牽制され參戰の決意も為し兼ねてゐる然し今更引込みもつかないと云ふ形になつてゐるが結局米國は參戰するに至るものと見られる斯かる國際情勢をバツクとして帝國は曩にタイ佛印間の國境紛爭を調停し佛印との間に通商協定も結び東亞新秩序の建設に一意邁進しつつあるのであるが只遺憾なのは昨日發表された蘭印問題で極めて友好的な態度に依り折衝し來つたが物別れとなつた然し帝國のこれに對する態度は嚴然として居り今後打開の時の來ることを期待してゐる只今汪主席が見えられ茲にまた日華協同東亞新秩序建設のために一步を進めつつあることは誠に同慶の至りである然しながらこの世界の非常時複雜微妙なる進展を見ると色色の說が出て來るものである、殊に先程アメリカの新聞に日本が三國條約に對して冷淡になつたと云ふやうなデマが飛んだがこれに對し逸早く松岡外務大臣は我我の行くべき道は斯うであるとはつきりと表明して居られる、卽ち我國の國是、我國の外交方針は夙に確立せられてゐるのであつてそのの後今日まで何等變化を見てゐない。我我の向ふ道は決まつてゐるのである昨年九月二十九日日獨伊三國同盟締結以來これを樞軸として運用されつつあることは首相並びに私の屢屢言明に依つて明白なことでこの點によつて寸毫も變化を來してゐないと云ふ趣旨を述べられた考へに考へてこう云ふ結論に到達したればこそ三國條約を締結したのであると思ふ畏くも御詔書を渙發されてゐるのである今更右顧左眄しては相濟まないと思ふのである我我はこの御詔書に依つて推進せられまして皇國の進むべき道に向つて萬難を排して勇往邁進しなければならぬと云ふことを申上げる

02 各委員長の報告へ 協力會議第四日の總會
03 武勳將星十九名 單獨拜謁仰付けらる
04 國體觀念の徹底 協力會議第一委員會
05 蘭州で敵三機を擊碎
06 敷雷隊據點(安慶南方)を爆碎
07 各委員吐露の結晶 政府施策に反映さす 末次議長挨拶
08 汪主席歡迎晚餐會 近衛首相が挨拶
09 各方面に來朝の挨拶 汪主席一行
10 近衛さんを圍んで會食 汪主席の來朝に歡迎を表す 第四日
11 外地關係者と連絡懇談會
12 鐵の埋量無盡藏 海南島視察を終へた 戶上滿洲航空重役談
13 今日のお天氣
14 大阪商船基隆出帆
15 日本郵船基隆出帆
16 辰馬汽船
17 大連汽船
18 東亞海運
19 南日本汽船
20 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 刷新を要すべき臺拓社說

臺拓は昭和十二年設立せられて以來旣に五ケ年を經過し其の間當局者は島內の事業を始め南支南洋の事業を多角的に經營し今や我南方政策の先端として雄雄しく進出しつつあるのであるが、此間多難多端な業務に對して當局者はよくいばらの道を踏んで來た事に對して大に其勞を多としなければならない。ところが五ケ年間の歲月は短かしとは言へ若し過去の業績を回顧すれば大體臺拓が現在處する位置の難易を槪觀し得る筈である。卽ち臺拓としては島內に於ける干拓、開墾、栽培、造林及移民事業を始め各種投資事業及海南島南支南洋事業を一瞥すれば今のところ其收入の基幹を為すものは依然一ケ年約百五十萬圓の督府現物出資の土地收入であつて大部分の投資は未だ結實するに至らない。現在臺拓の關係會社投資額は恐らく一千萬圓を超過するであらうが、配當の有する投資額は臺灣化成工業の建設配當を除外すれば未だ一割にも達してゐない。其の他の事業とて大同小異の狀態であらう。

現在臺拓は資本金三千萬圓拂込金二千六百二十五萬圓の外に二千萬圓の社債を擁し今後各種事業の經營擴充上益益巨額の資金を要するのであるから未働資產の累積に伴ひ現行六分の配當持續が問題として生起するであらう事は之を想察するに難くない。問題は過去の投資が近く結實するか何うかであるが、現在の見透しとしては可成困難を生ずるのではないかと思はれる。一例を擧げれば臺灣綿花、臺灣化成工業、南日本化學工業の現狀が之を雄辯に物語つてゐる。元來一つの會社が多角的に經營して行くには必ずや中樞に於て巨大な利益を有する部門を持たなければならない。從來滿鐵に於ける鐵道事業、日窒コンツエルンの水電及硫安事業がそれであつて之に反し中樞收容利益に異狀を生ずれば直ちに行詰つた事は日曹の近狀が如實に之を示してゐる。國策事業とて國防上特別の要求にあらざる限り其の根幹事業が堅實のソロバンに立脚せざれば如何に國策を標榜しても遂には折角の國策を遂行する事が出來なくなる事は株主資金及社債資金を以て賄はうとする現行經濟機構の然らしめるところである。

斯の如く臺拓今後の經營に關しては旣に一大重要な時機に當面してゐる事を痛感せざるを得ない。加藤臺拓社長が曾つて吾人に向つて傲語せる如く苟くも臺拓の株主にして利益を目的とする考へは間違つてゐる。國策のためには利益を眼中に置くベきでないと謂はれたが、若し採算を無視すれば海水から金を採る事も出來れば海水に依つて水力電氣を興す事も出來得る筈である。要はなるべく採算に立脚せる國策事業こそ真の國策なのである勿論採算を重視する事は株主の利益を中心に考へる事ではない。株主の配當は一定の率例へば六分ならばどこ迄も之を抑壓すべきであるが利益の一部を蓄積する事に依つて始めて一時的非採算事業に投資し得る餘力を生ずるのである最近日曹や理硏やラサ島等の膨脹事業がいづれも國策事業に違ひないが、無謀な經營は遂に如何な事態を生ずべきかは言はずして明かである。勿論臺拓はこれらの事業と性質を異にしてゐるが、之を以て他山の石とすべき必要があらうと信ずる。從來監督當局では例へば臺灣石炭會社に對して一時二百五十萬圓の投資を臺拓に慫慂するが如く臺拓に過重な負擔を負はせる事も決して當を得たとも言へない要するに臺拓としては此際從來の經營方針に再檢討を加へ今後一大刷新を加へられん事を望まざるを得ない

02 誇る大空の鐵壁陣 嘗てなき成果收め全島の空訓閉幕
03 蓄へよ!百卅五億 貯蓄週間けふから開始
04 奉公會臺北州支部 全島に魁けて明日發會式 長谷川總裁臨場
05 ペスト防疫記念碑 先人の偉功を傳ふべく 保健協會で設立打合
06 皇民奉公會に對する希望(19) 六百萬島民が銃執る氣持で/菅野秀雄
07 當事者に熱意と果斷が必要/汪榮振
08 現存下部組織の調整統合へ/幸田英佑
09 皇民としての教養を高めよ/廖繼春
10 大楠公銅像除幕式 漳和國民校で擧行
11 貫通の凱歌近し 關門トンネル開通式を前に 小川鐵相喜びを語る 鐵道科學の粹 世紀の大工事
12 “これで行かう” 興亞奉公日の新設計 全國に手引を發送
13 高野山中學を新設 弘法佛教の本島四大事業決定
14 豪雨中に猛活躍 蘭陽最終日の訓練
15 臺北州中等學校長會議 けふ州會議室で開催
16 恩愛の師に 贈る“安住の家” 堀內博士を慕ふ卒業生の感謝 麗し・師弟愛の珠玉篇
17 熱情に只感激 堀內博士は語る
18 工研の增員 水質調查と增產利用に
19 奉公委員追加
20 廿五日癩豫防日 癩驅逐の宣傳行事決定
21 局營バスがお手傳 新高雄驛の吞吐客輸送に 市バスと協力して
22 聖なる道場完成 勤報花蓮港訓練所 來月十日入隊式擧行
23 沙鹿龍井間豪雨で不通 けふ復舊の見込み
24 ときのこゑ
25 消防記念日 新竹州の行事
26 蓬萊丸無電
27 人事消息
28 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 鍬の戰士養成の 拓士道場開場式 七月三日北斗の現場で
02 ガソリン割當方針 走行粁に按分變更
03 デリス栽培有利 島內各地に普及
04 臺東產の銀ネム コーヒーの代用品として注目さる
05 高砂麥酒增資完了 年產廿萬函に擴張
06 甘藷黑斑病に就て(一) 總督府農務課發表
07 日滿支交通會議に 石川鐵道部長上京
08 經濟に關する 第四委員會
09 午後引續き再開
10 週間經濟展望
11 臺灣農機具研究會 昨日創立總會
12 七百餘甲水田化 臺拓の新港海埔地開拓
13 休閑地百五十甲 既に耕地化した 北斗郡守談
14 曾文郡鶩卵、肉鷄鴨 配給機構一元化
15 私設軌道業者組合 卅日に創立總會
16 曾文郡の一期米 切干藷とも豐收
17 照明燈
18 市價及商況 十九日
19 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 貯蓄報國強調週間 海山郡の 實施事項決定
02 埔鹽國民學校兒童 枯穗拔に協力
03 優良女子青年團員表彰さる
04 各地始政記念日行事
05 丈八斗保甲事務所落成
06 能高郡下豪雨禍
07 大湳埤圳堤防 五十間決潰
08 南投郡下の被害
09 未入營補充兵特別教育實施
10 朴子、六脚間橋梁 近く工事に着手せん
11 ローカル・セクシヨン報社消息
12 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 蟻の入る間もなし 全島の空訓・好成績裡に終幕
02 各所に瓦斯彈投下 防毒班員必死の救助
03 英靈輝やく凱旋 赫赫たる武勳を建て
04 彰化郡始政記念式と表彰式
05 勤續者表彰式 彰化市役所で
06 彰化市の始政記念祭
07 講演行脚後日譚(50) 臺南州の卷 偉大なる精神力 虎尾で身を以て體驗/竹內清報社消息
08 一糸亂れない警戒 諸員疲勞の色も見せず
09 人の和が大事 森田知事・州下巡視談
10 ずぶ濡れの團員 警戒に餘念なし
11 一溜りもなく遁走 執拗に來襲する敵機
12 澎湖廳下の訓練
13 豪雨中の猛訓練 諸員元氣愈よ百倍
14 完璧の防空陣で 全神經尖らせて待機
15 モンペ姿の處女團も出現
16 多角經營で增產 本社表彰篤農家張阿養氏報社消息
17 防衛團員に金品を寄附
18 花蓮港地區の大活躍
19 坂口統監管下を視察
20 稻に發芽の虞 豪雨に泣く農民達
21 豪雨中の人情繪卷 邸宅を籾乾場に提供
22 高雄市營バス 運轉系統決まる
23 皇民鍊成促進座談會
24 行旅死亡人公告/林邊庄役場
25 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 國語國字の統一 (下)/倉石武四郎
02 ラジオ
03 心聲漢詩

弔郭世昌盟兄/員林 林清揚、弔郭世昌盟兄 其二/員林 林清揚、弔郭世昌盟兄 其三/員林 林清揚、弔郭世昌盟兄 其四/員林 林清揚

04 祝高雄新驛落成 最新設計の 新高雄驛竣工 百萬市民の玄關口 南方睥睨の偉容誇る
05 大工業都市として 躍動する高雄市
06 大南進建設の 使命重大を痛感 新高雄驛落成を祝す
07 南進日本の據點 天惠豐かな高雄州
08 新高雄驛落成記念
09 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 獨米關係は刻刻惡化 只手出しの問題を殘すのみ
02 獨も俄然報復手段 米領事館等の閉鎖を要求
03 獨の對米要求內容
04 滿洲國皇帝陛下御臨 陸軍軍官學校開校式擧行さる
05 米穀增產に論議集中
06 官界新體制事項
07 伊船ク號徵用 米海事委員會發表
08 米領事館の閉鎖 伊外務省からも要求
09 圖像:汪主席晴れの入京
10 近衛首相、松岡外相 汪行政院長と重要會談
11 陸軍異動發令 篠塚中將、軍事參議官に
12 土大統領の親書を受理 ヒトラー總統
13 生產力擴充方策を 議題として懇談
14 野村駐米大使 米國務次官と會談
15 ソ聯大使と重要協議 リ獨外相が
16 在マニラの獨總領事館閉鎖
17 獨ソ關係緊張說 英の為にせん宣傳
18 佛軍の形勢稍不利か
19 中央協力會議終る 多大の成果を收めて
20 商工省機械局長更迭
21 明日の天氣
22 水滸傳(436)/黃得時;榎本真砂夫
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 噫・護國の華と散る 聲無き勇士けふ凱旋
02 卅日臺北市葬
03 新裝成れる赤十字病院 總督軍司令官以下臨場して 晴れの落成式を擧行
04 圖像:無言の勇士凱旋
05 臺大豫科入學式 けふ盛大に擧行
06 遺族の暖いホーム 基隆で六戶完成
07 在北部隊を慰問
08 勸業課長會議
09 新竹州米穀納入組合廿四日創立
10 圖像:赤十字病院落成
11 西表島は 牧畜の理想鄉 調查を終へた石山氏談
12 街の鐵資源を(四) カメラで探ぐる
13 綿糸闇取引に 峻嚴な判決 十九日、大審院で言渡
14 收賄の前田に 懲役一年六月求刑
15 藤倉隈丸 兩選手出發
16 農業の發達に驚く 盤谷日語學生見學團離臺
17 來月廿五日迄滿員 繰返へす夏季の船客ラツシユ 郵商船割當に頭痛鉢卷
18 勇士に涼味萬斛の贈物 臺灣書道會から扇子を送る
19 臺北春競馬 あすから開始
20 エンダウに濠洲兵入る
21 興行商組合結成
22 臺北事務員養成講習所
23 人事消息報社消息
24 今夜の放送
25 商況 二十日前場
26 映画案內
27 興南案內報社消息
28 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(184)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 厄年說は迷信です インテリでも案外拘束される 生理的變化說も事實とは相違
03 脚氣の一步手前 ビタミンBI減少病とは
04 川魚の寄生蟲
05 茶の榮養價 出がらしの方が多い
06 お八つに夏みかんを
07 水なしで洗髮 巧妙にブラシを使つて 一週に一回は實行を
08 お酢の正體
09 蠶豆のコロツケ
10 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 敵都壞滅めざして 海鷲盛に活躍
02 「ひとすぢうた」の話 (二十三) 「ことば」の選び方一/ツチヤ・ヒロシ
03 哀れ敵將の未路 愉快愉快と喜ぶ市民たち
04 ロビンムーア號事件
05 國民の心得を示す 禮法讀本(二五)
06 圖像:小さな音樂隊
07 雲南省各地爆擊
08 夢破られた猿の國 高雄壽山の猿退治
09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 待望の志願兵制度實現 皇民たるの第一步 臺灣軍司令部臺灣總督府共同聲明頭條新聞

臺灣に於ける志願兵制度の施行は六百萬島民多年の要望にして曩に朝鮮に志願兵制實施せらるるや領臺の歷史が日鮮合併の歷史より久しき事實に鑑み後雁先行の感ありて臺灣に在りても之が實現を希望するの聲鮮少ならざりしが本島一般の實情は未だ其の時機に非ずとして今日に及べり、爾來本島民は愈愈各各修養して一意皇民たるの實を擧げつつありしが偶偶今次事變勃發を契機として島民の報國精神極めて顯著に發揚せられ或は軍夫軍屬として直接軍に從ひ或は献金、献品に誠意を披瀝し又は出征歸還將士の歡送迎、慰問等により銃後支援の赤誠を捧ぐる等殆んど內地と異るところなく更に進んで兵役に服し崇高なる國防義務を負擔し以て皇國民たるの實を擧げんことを希求するもの漸次增加し最近に到りては頓に熾烈を加ふるに至れり政府は右の如き實情に基き旣に熟機に達せりと認め昨二十日閣議の決定に依り昭和十七年度より本島に志願兵制を施行する如く準備を進むることとなれり

斯くして本島六百萬の島民は畏き大御心を體し內鮮人と相携へて兵役に服し國策の完遂國家保護の大任に就くの榮譽を擔ふに至る今や島民は真に名實共皇民たるの第一步を劃するに到りたるものと云ふべく寔に欣快に堪へざるところなり

02 日本臣民の最高榮譽 長谷川總督談
03 忠誠披瀝の好機會 本間軍司令官談
04 松岡外相 汪院長と懇談
05 內、臺、鮮一如の精神 東條陸相談話を發表
06 統治の大本愈よ顯揚 秋田拓相談話
07 きのふ閣議で決定 明春より實施せん
08 崇高重大なる責務 山本要港部司令官談
09 皇國精神を體得 齋藤總務長官談
10 陸上機一機を汪主席に贈呈 帝國海軍より
11 厚生省內局の人口局を創設
12 敬虔莊嚴な閉會式 協力會議、多大の成果
13 篠塚、藤井兩中將の略歷
14 徐外交部長 李滿國大使訪問
15 汪氏歡迎午餐會 陸相、參謀總長の主催
16 陸相の挨拶
17 外相主催の 晚餐會
18 伊、土兩國の新通商協定 交涉を進行中
19 今日の天氣
20 大阪商船基隆出帆
21 日本郵船基隆出帆
22 辰馬汽船
23 大連汽船
24 東亞海運
25 南日本汽船
26 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 本島志願兵制度實施 更らに鍊成を怠るな社說

われ等六百萬島民の待望久しかりし本島の志願兵制度は愈愈昭和十七年度より實施せらるることとなり、けふその正式發表を見るに至つたことはわれ等島民にとりて感謝感激その措くを知らざるところである。本制度施行の趣旨目的については別項記載の軍司令部、總督府の共同聲明を始めとし、長谷川總督、本間軍司令官、齋藤總務長官、山本要港部司令官等の談話及び今朝八時より、今夕七時に至る齋藤總務長官を先陣とする森部內務局長、和知參謀長、酒井海軍武官等のラジオ放送により盡きてゐるので改めて此處に贅言を要すまい。乍去本制度が飽くまでも島民をして皇國民の崇高なる義務であり最高の榮譽である兵役に就かしめ、忠勇なる皇軍に伍し大元帥陛下の股肱として大御旗の下一身を捧げ奉る真の皇民鍊成が主眼であつて、國際情勢に對應する軍備充足とか、或は屢屢列强に見る搾取的植民地軍とは全然その趣きを異にしてゐるものなることは敢て此處に明記して置かねばならぬ。

顧れば、今次事變勃發以來島民の皇民意識は事變の進展に伴ひ漸次昂揚し、兵役に就くことを希求するの熱意は全島に熾烈な焰となつて燃え上り、偶偶昭和十三年一月十五日朝鮮に於ける志願兵制度實施の發表は一層これに油を注ぎ、島民の報國運動は督府軍部の適切なる指導と相俟つて各方面に急速なる進展を遂ぐるに到つた。卽ち本島人中の軍夫、軍屬として從軍するもの二萬を算へ、これ等從軍者中には皇軍勇士と共に砲煙彈雨の中に目醒ましい活躍をして內外人の絕讃を浴びたるもの枚擧に遑なき程である。更らに熱熱なる愛國心のほとばしりは國防恤兵金の寄附、軍用品の調達となつて顯現し、また志願兵制度の先驅として熱望に燃えたる勤行報國青年隊、報國挺身隊、魁挺身隊等の如きものが結成せられて嚴正なる軍隊的規律の下に皇民鍊成を受ける等の現象となつて只管志願兵制度實施を要望して今日に至つたのである。これ等の力强き事實が政府要路に反映し遂に今回の成果を結ぶに至つたものであるが、われ等はこの際われ等に皇國民としての最高榮譽を擔はせ給ふた八紘一宇の大御心に恐懼感激すると共に、われ等を指導認識して今日あらしめた軍、官當局に深甚の謝意を表するものである

待望の志願兵制度は遂に實施されるに至つた。その採用人員年齡、學歷その他施行細目は未だ硏究準備中なるを以て知るによしなきも、その實施期日は明年度に差迫つてゐる。この上はわれ等は目下全島に展開されつつある皇民奉公運動と相俟つて臣道實踐職域奉公の誠をいたし皇國民として精神の涵養、體位の向上に遺憾なからしめ一人でも多くの島民が兵役に服し真に忠良なる臣民とし、一意君國に報ひ、志願兵制度の有終の美を收むるやう老若男女を問はず、六百萬島民が一體となつて今日より層一層精勵されんことを切望してやまぬ

02 祝へや祝へ志願兵制度 高鳴るこの歡喜感激 けふ全島擧げて慶祝一色
03 全島各地で感謝式 午後三時を期して一齊に
04 新公園で擧行島都の感謝式
05 廿七日に祝賀式擧行 一週間に亘り島都で多彩な感謝記念行事
06 祝賀飛行 空陸呼應して慶祝
07 各戶國旗揭揚 今日から三日間
08 全島中繼特別放送 島民に主旨の徹底へ
09 貯蓄精神を振起 宜蘭市の強調週間行事
10 臺灣の司法事務に 畏くも特に御關心 古山高等法院檢察官長謹話 蓬萊丸入港
11 內地農村婦人の 働き振に皆吃驚 農業報國團女子挺身隊福間團長語る
12 山本司令官 島內巡視の日程
13 參列者と講演者 本部から各支部發會式に派遣
14 事務機構決定 新竹州支部以下支、分會
15 操觚者との懇談會開催
16 醫學專門部に專任主事 七月中には發令
17 南方の華僑漸次 帝國の地位を認識 佐藤技師の土產話 デリー丸寄港
18 泰國識者間の 邦語熱愈昂る 真鍋代議士の土產話
19 ときのこゑ
20 消防組長に丸山氏
21 全島中等校野球大會 來月臺大球場で
22 蘭陽地方の徵兵檢查 無缺席の好成績
23 鄉軍城西分會總會
24 楢原畫伯個展
25 新竹州下は一割減收の程度
26 花卉苗培養土配布
27 菜刀崙山行ハイク
28 關公嶺ハイク
29 人事・消息報社消息
30 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 州下兩青果團體 愈よ合併に決定 廿三、四兩日に總會開催
02 全島標準深耕犁 近く實地審查
03 臺灣糖業協議會 廿七日月例會
04 臺灣帽子組合 聯合會評議員會
05 臺灣帽子組合聯合會總會
06 臺灣ゴム會社 內湖庄で新工場建設
07 甘藷黑斑病に就て(二) 總督府農務課發表
08 納稅優良團體等を表彰
09 北斗郡宅地利用褒賞授與式
10 柑橘青果兩聯合會 廿五日に合併決議
11 臺灣青果も右の為め臨時總會
12 大溪共精共販組合成立
13 臺電人事異動 松下氏を臺北支店長に
14 東亞共榮圈內の(下) 不足肥料資源の問題
15 州下米作雨害 被害步合四%
16 本期赤糖又も減產 廿五萬擔未滿は確實
17 高雄市內局營バス あすより營業開始
18 桃園街、納稅功勞者を表彰
19 照明燈
20 經濟手帳 地方銀行の合同
21 滿洲國の農產物增產計畫
22 市價及商況 二十日
23 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 正條密植を勵行 能高郡各地の指導日程
02 豪雨に拘らず終始緊張 各地の防空訓練終了
03 勳章記章傳達式
04 圖像:新莊郡三重埔の防空訓練實況
05 空訓實地研究會を開く
06 板橋では引續 第三種空訓
07 軍人援護展が 生んだ献金美談
08 馬公街では篤行者を表彰
09 湖口庄の水害
10 員林郵便局局員を表彰
11 貨物自動車顛覆 重輕傷者九名
12 纖維密移出者を檢擧取調
13 ヤミの共犯者 岡山で擧げらる
14 ローカル・セクシヨン
15 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 南部臺灣の玄關 高雄驛愈よ落成 近代文化の粹を集め
02 講演行脚後日譚(51) 臺南州の卷 裕福を文化に活用 俱樂部の狹い西螺街/竹內清報社消息
03 山根中尉外諸英靈 きのふ無言の凱旋
04 白衣勇士慰安運動會 けふ屏東陸軍病院で
05 臺中州下市郡視學會議
06 奉公會懇談會 きのふ臺中教化會館で
07 公は“最高價格” 以下の賣買は結構
08 招く靈峰“新高” 早くも申込が殺到
09 豚の處分に困る 有餘る屏東郡の生豚
10 米國の醫者不足 「もてろ國」にこの惱み
11 花蓮港報國挺身隊 きのふ輝やく訓練初式
12 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕 東部臺灣の開催日割報社消息
13 勞務賃銀の公定 花蓮港廳けふ告示
14 學校の廊下を開放 豪雨中の籾乾しに
15 四五日は續く 久し振りの晴天
16 貧困兒童に積立救助金
17 工場事業場の清掃 臺中州は七月七日から
18 石橋檢察官長の巡視日程
19 屏東少年野球大會
20 臺南商議補欠選擧
21 五十名に一名 臺南州下の花柳病
22 講演會と檢案 臺中州の癩豫防
23 遺家族慰問浪曲大會
24 人事往來報社消息
25 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 美術界の問題(上)/尾川多計
02 蒲月日記(二)/池田敏雄
03 トンコ 奇妙な夫婦/林國風
04 珊瑚樹 文學者の時間 質の低下を招く
05 ラジオ
06 心聲漢詩

白梅/虛谷、春日遊武藏野/虛谷

07 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 汕頭攻略滿二周年 全市歡喜と慶祝一色
02 多彩な記念行事
03 國、共紛爭愈よ露骨 兩黨機關紙攻擊筆陣を應酬
04 裏面暗鬪の真相 和平參加の某官吏談
05 圖像:皇民奉公會臺北州支部結成式
06 けふ晴れの結成式 皇民奉公會臺北州支部
07 三輪支部長式辭
08 宋子文、會長辭職か 國共確執に嫌氣さし
09 臺灣の皇民奉公運動 協力會議終了に當り黑澤參事語る
10 總動員審議會(第十五回)
11 青少年指導員の 國防訓練鍊成會
12 ダマスクス南の 重要據點占領 英近東軍の發表
13 ル大統領對獨宣言 ロ號事件に關聯し議會に教書送附
14 特別教書內容
15 海軍主權の 汪氏歡迎午餐會
16 汪氏、周氏帶同 首相を訪問
17 平沼內相訪問
18 佛印政廳 情報部を新設
19 明日の天氣
20 水滸傳(437)/黃得時;榎本真砂夫
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 各方面に聞く喜びの聲 益益立派な日本人に 在職中にも屢屢申出た小林前總督談
02 本島同胞に光明 酒井海軍武官語る
03 皇民鍊成の最高目標へ 三輪臺北州知事談
04 日本男子の最高名譽 石田臺北憲兵隊長談
05 識者の指導に期待 酒井大佐の激勵電報
06 喜ばしい至り 關係當局に深甚の敬意許丙氏語る
07 當局の英斷に感謝 香久忠俊氏語る
08 暗夜に明月を仰ぐ 桂式穀氏語る
09 當局の期待に 是非副ひ度い 歸還通譯賴海清君談
10 擧島歡喜の一色に 陸に呼應して空では祝賀飛行
11 林本社專務 感謝祝意を表しに當局訪問報社消息
12 廿七日に祝賀式 全島各地一齊に擧行
13 高雄市感謝式
14 基隆市歡喜に溢る けふ感謝式を擧行
15 吉田部隊兩勇士の遺骨 廿二日に無言の歸還
16 御下賜良傳達式
17 奉公會顧問 兩將軍を推戴
18 島民の最高の榮譽 齋藤長官の放送要旨
19 施政劃期的展開 內務局長の放送要旨
20 職員に主旨說明 齋藤總務長官が
21 壯丁團員に武道
22 歡喜にどよめく島都の街頭
23 今夜の放送
24 映画案內
25 興南案內報社消息
26 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(185)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 便利な振替貯金 どう利用したらよいか 月給支拂もやがて振替に
03 この汗止め方法で “わきが”の惱み解消 嫌はれる惡臭にはこれが一番
04 科學小說
05 改善したい子供の榮養
06 左利きの統計
07 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 夏だ輝く陽の下に 興亞の體を鍛よう
02 「ひとすぢうた」の話 (二十四) 「ことば」の選び方二/ツチヤ・ヒロシ
03 新しいお友たち□ クロアチヤ國の話
04 切手貯金來月から
05 お菓子も切符
06 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 志願兵制度を祝賀 至上の榮譽を荷ふ (一)和知參謀長の演說頭條新聞

當局の大英斷によつて本島同胞の將來に一大光明を與へ本島の歷史を飾る輝かしき一頁を加へた「臺灣陸軍志願兵」制度實施の發表を見るや擧島歡喜の一色に巷に行交ふ人人の顏にも包み切れぬ感激の色が溢れ、喜びの聲は隨所に聞かれる廿一日本間軍司令官は本紙を通じて、特に志願兵制度に就いて、六百萬島民に祝意と覺悟の程を述べて島民の今後の動向を明確にせられて居るが、更に午後六時半より和知臺灣軍參謀長はラヂオのマイクを通じて軍司令官の談話の趣旨を徹底せらるる意味を以つて「臺灣に於ける志願兵制度實施に就て」と題して次の如く述べて居られる

臺灣に於ける志願兵制度實施に就きましては本朝本間軍司令官閣下の談話が新聞にラジオに依つて傳へられて居りますが私は軍司令官閣下の談話を徹底せしむる意味に於て重複を壓はず御話申したいと思ふのであります

六百萬島民多年の要望たる志願兵制が昨二十日閣議の決定に依り愈愈昭和十七年度より施行せらるるに至りましたことは當者として真に欣びに堪へぬ次第であります。

惟ふに過去四十有七年間に亘り島民は皇恩の洽きに浴し歷代當局の指導に依り一意皇民たるの修養に努めつつありましたが偶偶今次事變の勃發を契機と致しまして島民の報國精神は極めて旺盛にして或は軍夫軍屬として直接第一線に從軍し或は献金、献品、出征歸還將兵の歡送迎、又は慰問等に依り誠意溢るる銃一後の支援を捧げて來たのであります。

此の赤誠は兵役制の先驅として熱烈なる希望に燃えたる勸行報國青年隊、報國挺身隊、報國献身隊、及魁挺身隊の如き諸團體が結成せられ嚴正なる規律のもとに軍隊的訓練を受け其の志を遂げ立派な皇民とならんとする極めて真劍な□となつて現れ又は官民六百萬の團結に依り一君萬民の真精神を銃後に展開し誠意職域奉公の心を以て臣道を實踐する為皇民奉公會となつて現はれたのでありますが今又此處に中外に誇るべき名譽ある帝國軍人となり得べき制度、即ち志願兵制となつたのであります

本島は朝鮮に比し改隷の歷史が古き事實に鑑み志願兵制施行は寧ろ遲きに失したる感が無いでもありませんが之は諸般の實情に依り其の機が未だ熟さなかつた事に因るものであります。

私は大正十四年八月以來福建、廣東、廣西、江蘇、浙江、湖北、山東、山西、河北等殆んど支那大陸の大半に亘り各地に在勤し親しく支那の中堅青年層と語り合ふ機會を得たのでありますが彼等支那中堅青年層の思想や、物の考へ方が本島に育成せられたる青年諸君に比較し非常に違つて居ることを痛感させられたのであります

是れ即ち過去四十有七年間に亘り日本の統治の下に皇民として大御心の中に生き且又日本の國體を土臺として作られた法令、規則、制度、教育等に依り皇民として生活して來た結果でありますが又此の間之が保育指導に當られた總督府諸官の目に見えぬ涙ぐましき努力の結晶であることも看過することは出來ぬのであります

扨志願兵制度は斯くの如き全島民の熾烈なる皇民化精神、或は熱烈なる報國運動の展開と相俟つて愈愈施行せらるることになつたのでありますが御承知の多く兵役は皇國民の最大義務であると共に最高の榮譽であります、「海行かば水つく屍、山行かば草むす屍大君の邊にこそ死なめかへりみはせじ」と古人が歌ひました如く一朝事あるの日九段靖國神社社頭の華と散るは日本男子の本懷であるばかりでなく、日本男子と生れ兵役に服し日本精神を體得した者のみに許さるべき特權であるのであります

此度本島人諸君が此の崇高無二の義務、帝國臣民至上の榮譽を荷ひ得るに至りましたことは歷史的に見ましても一大轉期を劃する偉大な事實でありまして我が國運の飛躍を念ひ感慨一入深きを覺ゆるのであります

此の榮譽ある志願兵制は「好戰不打釘、好人不當兵」即ち良い鐵は釘にはせぬ、一人前の男は兵隊にはならぬと言つた樣な意味でありますが、こうした支那式理念とは全然對蹠的なものであり、精神、身體共に健全なる者にして初めて立派な皇軍の一員となり得るのでありまして歐米諸國の所謂外人部隊、又は搾取的植民地軍と同日に論ずるば啻に其の本質を辨へざるばかりでなく、光輝ある皇軍を冒瀆するものと云はねばなりません。此の點を深く心に銘ぜられたいのであります

抑抑皇軍は

天皇統帥の下に神武の精神を體現し、以て皇國の威徳を顯揚し皇運の扶養に任するものであり常に大御心を奉戴し、正にして武、武にして仁なる精神を以て世界に平和を齎すものでありまして其の本領は恩威並び行はれ□く御稜威を仰がしむるに在る□であります。

明治十五年陸海軍人に賜はりたる勅諭に御明示あらせられたる如く

「朕は汝等軍人の大元帥なるそされは朕は汝等を股肱と賴み汝は朕を頭首と仰きてそ其親は特に深かるべき」又「我國の稜威振はさることあらは汝等能く朕と其憂を共にせよ」又「汝等皆其職を守り朕と一心になりて力を國家の保護に盡さは我國の蒼生は永く太平の福を受け我國の威烈は大に世界の光華ともなりぬへし」

畏くも以上の御勅諭の中で

「汝等を股肱と賴み」或は「汝等能く朕と其憂を共にせよ」或は「朕と一心になりて」等拜察申上げるだに畏れ多い御詞を仰せられて居らせられまするが我等臣民は唯唯一死奉公の誠を盡す覺悟を新にし、以て現在遭遇しつつある振古未曾有の國難を克服し大東亞共榮圈確立の使命達成に精進せねばならぬと思ひます從て之が為皇國民は第一線と銃後とを問はず盡忠の至誠と鐵石の如き團結の力とを發揮せねばならぬと考へらるるのであります。

此の犧牲的精神は皇國民の特質とも云ふべきものでありまして今更云ふ迄もなく第一線に、或は銃後に立派な行為として現れてゐることは皆樣克く御承知のことと思ひます。

02 統治上の劃期進展 宮木新竹州知事談
03 陛下の股肱たる榮譽 森田臺中州知事談
04 日支間の重要問題 汪主席と一問一答
05 松岡外相の招宴
06 褚大使主催の招待茶會
07 日華兩國共同聲明 廿三、四日頃發表されん
08 恩施を爆擊
09 觀念的より實行 奉公會顧問就任本間軍司令官談
10 長谷川總裁告辭 臺北州支部結成式
11 多彩な議案着着整理 家族會議、一路結實へ
12 大日本興亞同盟 創立發起人會開く
13 綱領、申合を決定 廿六日に結成準備委員會
14 瑞西、瑞典は凍結から免除
15 今日の天氣
16 大阪商船基隆出帆
17 日本郵船基隆出帆
18 辰馬汽船
19 大連汽船
20 東亞海運
21 南日本汽船
22 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 對岸の既成地盤を確保せよ社說

本島は南方進出の據點であり、經濟南進の心臟であると稱され、殊に最近兩三年來本島の南方國策上に占める地位並に役割が漸次一般に認識され今や本島に對する國民の關心は從來曾つて見られざる程度に高揚されてゐる、然るにも拘はらず聲の大なる割に南方進出の今日の實情は聊か期待外れの狀態にある、彼のコロンブスの新大陸發見は當時の重商主義に基いて行はれ、又支那大陸に對する各國の帝國主義侵略はその最初に於ては支那の主要沿岸地區に開港場の設置を要求し、續いて貿易に依る經濟進出に次いで政治的進出を圖り遂に支那をして半植民地に轉落せしめた、貿易が經濟進出の第一步であることは歷史に明らかな通りで我が南方進出の第一步も先づ之れを貿易に求め漸次東亞共榮圈の確立に地步を固めて行く可きである

支那大陸殊に對岸の厦門、福州、汕頭、廣東等各地に對しては我が南方國策が未だ叫ばれざる以前から本島人が對岸に渡航して貿易に從事し、日本商品の販路開拓者として彼地に確固たる經濟的地盤を築き上げたのみならず、今次事變に於ける厦門、汕頭、廣東各地の攻略戰に際しては彼地の地理事情に明きを以て皇軍に協力し皇軍の作戰に多大なる寄與をなすことが出來たのである。

然るに對岸に於て永年の間血と汗で築上げた彼等の地盤は今や一大脅威に曝されんとしてゐる、卽ち從來對岸に輸出してゐた商品は內地から臺灣を通じて行はれてゐたが、物資配給制度の實施された現在、商品は悉く從來の實績に基いて配給されてゐるところが對岸に關する限り實績を有せざるものと見なされ事實販賣實績を持つてゐながら配給を受けられない不合理な狀態にある、而も上海其他の地方に於ては內地から直接ドシドシ商品が豐富に輸出されてゐるに拘らず日本商品の販路擴張に努めて來た對岸の籍民は却つて斯の如き憂目に逢はされ折角永年の間血塗れになつて築上げた經濟地盤が之れが為に動搖を來たさんとしてゐる、斯くの如く南方進出が熾烈に叫ばれてゐる現在、却つてその進出を阻害するが如き事態が惹起されるに至つては誠に寒心に堪へないものがある、急速何等かの對策を講ずるにあらざれば單り籍民の死活に關する重大問題たるのみならず、旣成地盤の崩壞により我が南方進出に一大頓挫を招來する恐れなしとしない、中央に於ても斯る特殊事情下にある對岸の旣成地盤に就ては籍民の商權を確認し商品の優先的配給を行ふ可きであり、又本島を以て經濟南進の飛石でなく心臟であると自他共に之れを認めてゐる以上我が督府當局に於ても之れを對岸の火災視せず旣成地盤擁護のため積極的援助を與へる可きである

02 爆發する歡喜の奔流 祝ふ志願兵制度感謝式=奉公會州支部結成 飛躍の進軍!・島都の交響譜
03 志願兵制度を謳歌 披瀝せよ忠誠の至情 奉公會本部山本事務總長談
04 堂堂たる日本軍人 加藤臺拓社長談
05 衷心から感謝 林獻堂氏談
06 青年よ奮起せよ 陳欣氏語る
07 皇民として最大の義務 施江南氏談
08 集ふ市民溢る、喜び 總督、軍司令官以下參列 志願兵制實施島都の感謝式
09 臣道實踐の極致 藤村市長の式辭
10 歡喜の一色 宜蘭
11 新竹の感謝式
12 鍊れよ精神と體格 お禮に訪問した魁挺身隊を 和知參謀長激勵
13 要路へ感謝電 新竹州支部參與委員の打合せ
14 感激の市民殺到 祝賀映畫と講演の夕盛況
15 朗報に沸立つ 勤報隊の感謝式
16 示す若人の意氣 廿七日の分列式を控へ 島都青年團豫行演習
17 慶祝青年の夕 廿六日公會堂で開く
18 齋藤本部長の支部臨場日程
19 衛戍部隊の勇士慰安會 國婦基隆分會が
20 都市對抗野球 代表チーム決定
21 前田に判決 懲役一年半
22 ときのこゑ
23 大和丸無電
24 映画案內
25 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 北部東部七分搗米 最高小賣價格決定 けふ告示、即日實施
02 志願兵實施慶祝 窓飾競技會を開催 來る廿四日より一週間
03 貯蓄強調週間 各銀行とも一時間延長
04 山根技師 島內各地視察
05 奧田米穀局長 米產地視察
06 全島稅務會議 六月廿四日より三日間
07 貿易の體系整備と 統合の問題に就て(上)
08 注文洋服の最高價格決定
09 酒專賣二十周年 記念式典を擧行 七月一日市公會堂で
10 クリオイルの洗滌力強し
11 帽子檢查員事務打合會
12 臺拓近く增資 倍額の六千萬圓か
13 臺灣カラス瓶製造販賣 聯合組合を創立
14 虱目魚にも協定價格
15 員林專賣品小賣人組合總會
16 斗六郡漢藥種商組合献金
17 一期高雄米 更に十萬袋移出
18 代用鐵管を發明 興亞工業が製造
19 臺銀小異動
20 照明燈
21 市價及商況 廿一日
22 廣告報社消息
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 潮州國語保育園 托兒所保姆講習會 八月二日より五日間開催
02 軍人援護展 麻豆で開催
03 豪雨の為め堤防決潰 官民復舊工事に必死 大甲
04 各地防空訓練實況
05 新港郡國語家庭 新に五家庭認定
06 六脚庄庄協の 補缺選擧發表
07 ローカル・セクシヨン
08 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 擧島歡喜の總進軍 志願兵制度實現に當り 各地で感謝式執行
02 早くも志願用意 欣喜雀躍の二少年
03 關係當局に感謝電 後援團體組織に付各方面に檄 高雄有志が懇談會
04 圖像:高雄新驛落成式
05 皇民奉公會 新竹支部打合
06 操觚者懇談會 臺中水利會館で
07 應募者百名突破 臺中奉公青年隊へ
08 皇民塾指導者講習會
09 新生廈門便り/一記者海外遊記

△中南支に於ける民團、民會代表者會議は來る七月八日より三日間上海に於いて開催されることとなったがその協議事項左の如し

一民團、民會の機構改革

一、課金の種目及課稅率の統一

一、大政翼賛會運動に關する現地の實狀

その他民團民會に共通なる緊要事項などである廈門日本居留民會では鈴木民會會長が同會議へ出席することになってゐる

△廈門日本居留民會ではかねて遊興稅の實施に關し研究中であったが十四日午後二時より同會一部二部議員連絡會を開催一部より鈴木、鈴樹、中津、庄司二部より陳金永、林平城、江重槐、郭發諸氏出席、水元副領事臨席の下に協議を重ねた結果、愈愈來る七月一日廈門市政府と歩調を揃へて實施することに滿場一致可決確定して散會した尚遊興稅實施に關しては直ちに總領事舘へ認可申請の手續をなしたが課稅率は遊興額の百分の五であると

△廈門特別市政府成立二周年記念日の來る七月一日に對し市政府當局では盛大な記念式を擧行することとなり盧建設局長、金財政局長、鄭總務科長、虞會計科長、陳社會科長、鄭主計科長を準備委員に任命、各般に亘り企劃準備中である

△廈門特別市政府公賣局長林濟川氏の父林德喜翁は去る十三日午前十時逝去されたが十九日に告別式を執行致す豫定のところ都合により二十二日午後二時廈門公園內妙釋寺に於いて佛式に依り嚴肅裡に執行した

10 圖像:花蓮港の遺族慰安會
11 高雄米穀納入組合 至急設置方を陳情
12 彰化市議月例會
13 煙草收穫好成績 屏東郡下の移民村
14 青年團幹部講習會
15 高雄州水產會第一回委員會
16 バタビヤ丸 高雄寄港
17 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕 東部臺灣の開催日割報社消息
18 收穫感謝祭 屏東郡千歲村で
19 防衛團に慰問金
20 米穀局高雄事務所移轉擴張
21 中和信組總代會
22 軍人援護展 廿七日より佳里で
23 熱帶園藝試驗支所の講演會
24 本島貿易斡旋所 佛印泰國に設置計劃
25 斗六三警官 特賞をうく
26 新坡國講所廿四日終了式
27 葬式費を節約して献金
28 屏東郡聯合以德會の結成式
29 和美保育園開園式
30 双溪庄の獸醫の惡事暴露
31 醬油製造業者臺南州で統合打合會
32 新南興發創立總會
33 人事・往來報社消息
34 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 美術界の問題(中)/尾川多計
02 蒲月日記(三)/池田敏雄
03 珊瑚樹 現實の認識へ 懷古主義に一言
04 ラジオ
05 劇映画 支那事變記念日の映畫界
06 ヘス事件を映畫に
07 心聲漢詩

龍峒晚眺謹次赤精子瑤韻/潜廬主人、輓窗友陳君水寶/潜廬主人、荷蒙基津諸君子盛待此申謝/張李德和、蒙石鯨、梓桑、尾崎秀眞諸先生及大同吟社、基隆書道會、等諸友宴於新高樓、醉後依韻似德和女士/黃景南

08 新刊紹介
09 廣告報社消息
第10頁
日刊第1版
序號 標題
01 志願兵制度を祝賀 至上の榮譽を荷ふ (下)和知參謀長の演說頭條新聞

話は少し橫道に入る樣ですが、數年前私が廣東に在勤中支那の有名なる某將軍――之は蔣介石に代ると云ふ樣な第一流の人物ですが此將軍と東亞の前途、日支の將來に就て意見を交換した事があります此際私は結論として

「支那は世界今後の情勢に醒め民族運動の為、亞細亞解放の為日本と一體となつて進まねばならぬ」

と云つたのであります

其際傍らに居合せた將軍の參謀長が

「和知さんはそう云はれるけれども支那があまり强くなり過ぎては日本の脅威となるので、日本は却て迷惑するのでありませんか」

と質問したのであります

私は之に答へて

「實は日本は亞細亞に日本の片腕となる樣な强い國がないので寂しく感じて居るのであつて、支那が强くなることは日本としては何よりも悅ばしい事である、唯支那が白人の手先となつて、之に躍らされる事は斷じて許さぬと云ふのである、

支那が强くなつた結果日本と兄弟喧嘩をする樣な事があつてもかまわぬ。

元來日本は萬世一系の皇室を中心とし、臣民は大君の御為に一身を捧げ奉り皇室は宇宙の真理に基いて民を慈み給ふ事恰も赤子に對するが如き麗はしい國柄であつて世界中之程有難い國はない君等が之に刃向つても到底太刀打出來るものではない。東洋人が此の日本の國體が真に理解出來た時初めて日本と相携へて相共に永遠の幸福に生きる事が出來るのであつて、自分は君等が一日も速く其の境地に至られんことを衷心より念願するものである。」

と申したのであります

◇……◇

其後兩三年にして今次事變に遇ひ、私は上海方面に於て彼等蔣介石の軍隊と激戰を交ふるに至つたのであります

當時江南一帶の支那軍は約九十箇師に及んだのであるが、僅か我數箇師團の為に脆くも敗れたのであります

此の戰線には重藤部隊も參加し本島人諸君の中よりも軍夫として從軍し、皇國臣民として天晴の御奉公をせられた事は全島皆樣の御記憶に新なる所であります、翌年五月私は再び江南に赴き古戰場を弔ふ事が出來たのでありますが、其の際支那軍數萬の遺骸は尚到る處に散亂して居りまして時恰も春先の事でありますから燐を好む蝶が澤山其の上に舞つて居りました

嘗て秀吉が淀君を顧みて

「戰場に何心なく、

舞ふ小蝶かな」

と一句を口吟んだと云ふ話を想ひ浮べまして、實に感慨無量なるものがありました。

屍を戰場に曝した彼等幾多の支那將兵は果して蔣介石の呼號する「民族保衞」の精神で戰つたのでありませうか

蔣介石は口に「領土防衞」を唱へ乍ら其の實は自己の地位を保持せんが為に四億の民眾を犧牲として日本と戰ひ一方英米諸國は支那を使嗾して日本を制壓せんとする政策を取つて居るのでありまして

支那民眾こそ誠に氣の毒に堪へず境涯に追ひ込められたものと云ふべきであります

支那の生きる唯一の道は速かに日本と和を媾じ相提携して東亞新秩序の建設に邁進するにある事は私が茲に更めて申す迄もありません此の點に於て李鴻章、遠世凱、胡漢民の三氏は近代支那の大政治家だと申すべきであります。

◇……◇

卽ち李鴻章は日清戰爭に於て機を見て速かに日本に和を請ひ遠世凱は日本の二十一箇條要求に對し當時の支那としては多少困難な事情があつたにも拘らず之を排除して日本との和親を圖り又胡漢民は滿洲事變に於て蔣介石の聯盟提訴を却けて日本との直接交涉により東洋の事は東洋人に於て解決せんことを强調したのであります

然るに蔣介石に至つては其の襟度に於て前三者に到底及ぶべくもなく殊に其の利己一點張りにして國家を顧みざる人格に至つては正に亞細亞空前の公敵と申すべきでありませう

熟熟考へまするに支那が今日四苦八苦の態に在りますることは元來支那には永遠の生命がないこと卽ち永遠にしつかり賴るべき根源がないことに歸するものと考へます

從て國家に對しても吾吾日本人が皇室に對し奉るが如き心情卽ち一身を捧げて國難に殉ずると云ふ考へ所謂盡忠報國の精神が沸き立たないのであります

本島人が真に皇國民たるが為には假令肉體は亡びても君國に捧げた其の魂が皇室の御繁榮と共に萬世不滅の國家的發展を遂ぐると云ふことを以て自己永遠の生命とする境地に至ることが其の根本要件であると信ずるのであります

◇……◇

特に本島青年諸子は直接此の榮譽を双肩に擔ふのでありますから此の好機を逸せず頃日涵養體得せる技能を以て一意奉公の誠を致すべく擧つて志願兵に出願せらるることと想ひまして本制度の前途に多大の關心を有する次第であります

終りに一言申し上げますが巷間に於て此の志願兵制度の實施に就て種種の見方、意見も有るやうでありますが、本制度の實施は建國の理想實現の為辿るべき必然の過程でありまして旣に閣議に於ても其の進むべき方向を明示せられたる今日、我等臣民は唯唯誠心誠意之に協力し建全なる發達を遂げ、見事なる成果を收める如く努力すべきであると考へるものであります

皆樣に於かれましても此の意の有るところを深く諒せられ御協力願ひたいのであります

02 獨、對ソ宣戰を布告 芬、羅兩軍と協力し
03 ソ聯大使に通牒手交
04 伊も對ソ宣戰
05 對ソ攻擊已むなし ヒ總統、國民に布告
06 政府並に統帥府 けふ臨時連絡會議
07 松岡外相參內 獨、ソ衝突事件中心に 世界情勢に關し奏上
08 外務省慎重協議 關係局課長參集し
09 安慶附近を爆擊
10 奧地敵基地を急襲
11 獨軍精銳一齊進擊 獨機、大爆擊を開始
12 勃、洪も參戰
13 芬、羅兩軍行動開始 失地回復を目標に
14 芬蘭軍待機
15 英首相放送
16 英、ソ秘密諒解
17 モロトフ外相 公表
18 對佛戰より容易 軍事專門家の判斷
19 圖像:汪院長、松岡外相訪問
20 史上未曾有の 大作戰
21 オ獨大使、外相訪問 獨、ソ交戰の旨通告
22 リ獨外相 大島大使に通告
23 大島大使より 公電
24 ベツサラビアから ソ軍續續撤退中
25 重光大使を中心に 加藤、加瀨兩氏要談
26 ソ聯の不法列擧
27 獨には確信あらん 軍事專門家の見解
28 過去二個年の 獨ソ關係日誌
29 土國大統領 急遽イスタンブールに向ふ
30 ダマスクスを 占領 英、ドの聯合軍
31 佛軍撤退す ダマスクスから
32 全伊機關の引揚を命令
33 陸海軍に五千圓を記念献金 福島清港氏が
34 今日の天氣
35 大阪商船基隆出帆
36 日本郵船基隆出帆
37 辰馬汽船
38 大連汽船
39 東亞海運
40 南日本汽船
41 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 堂堂と祝賀大行進 臺灣吹奏樂報國會が
02 關係當局に感謝訪問 感激の勤報青年隊
03 市川大尉の英靈 きのふ無言の凱旋
04 志願兵制度を謳歌 本島統治の大飛躍 一番ヶ瀨臺南州知事談
05 皇國民たるの實證 坂口高雄州知事語る
06 一層責務を痛感 友松榮三氏談
07 感激の花に實を結ばせたい 歸還軍夫林龍標君談
08 聽眾感激に沸立つ 祝賀講演と映畫の夕
09 州當局を訪問し感謝を表明 新竹市の有志
10 各團體の感謝參拜
11 現地派遣救護班 けふ赤十字で編成式擧行
12 同風青年團で懇談會を開催 志願兵制實施に備へ
13 基隆壽國民校で感謝式擧行
14 山本司令官の來北日程變更
15 要は“時艱の認識” 來臺した中井中將語る 大和丸入港
16 昨日感激の贈呈式 恩師堀內博士に“安住の家” 各地から教へ子參集
17 花蓮港廳支部機構決定
18 基隆市の空訓 防火群救護班が猛活躍
19 臺北春競馬 第二日目の成績
20 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 感謝につぐ感謝 志望兵制度の實施各地で盛大な行事
02 今夜彰化公會堂で講演會
03 盛り澤山の行事 彰化市の志願兵制祝賀
04 要路に感謝打電 臺南魁挺身隊準備委員
05 長谷川總督に感謝の打電
06 廿七日臺中公園で祝賀式
07 臺南憲兵分隊に志望申出
08 山本馬公要港部司令官 嘉義初巡視日程
09 貯蓄報國強調宣言式
10 臺中奉公青年隊 應募者の身體檢查
11 ラヂオで實況放送 皇民奉公會臺南州支部 二十五日に結成式
12 高雄州市長郡守署長會議
13 特別志願兵制度に取材 映畫シナリオ募集(賞金千圓)
14 時局講演大盛況 本社主催花蓮港で開催報社消息
15 臺南州第四區州議補選屆出
16 山下屏東市長の披露宴
17 全島商議所理事會 けふ臺南公會堂で
18 來聽歡迎 時局講演と映畫の夕報社消息
19 臺灣運輸業組合定時總會
20 バス合同彰化區發起人會
21 屏東市學校長會議
22 臺中男子中等軟式庭球大會
23 屏東署管內の保聯發會式
24 貨物列車脫線
25 人事・往來
26 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 美術界の問題(下)/尾川多計
02 蒲月日記(四)/池田敏雄
03 珊瑚樹 勉強と休養 ガツガツを避けよ
04 「臺灣文學」編輯委員決定
05 ラジオ
06 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 臨時連絡懇談會開く 政府、統帥府重要協議
02 四長官意見交換
03 近衛首相參內
04 ソ聯の妨害破壞工作 獨政府、三報告書發表
05 ソ聯機を續續擊墜 初日で五百五十臺
06 獨機オデツサと ジトミルを爆擊
07 四方面から莫斯科包圍 現地模樣國際電話で聽く
08 東鄉前駐ソ大使談
09 開戰までの經過
10 圖像:汪氏歡迎午餐會
11 英首相、援ソを聲明
12 米なほ慎重態度 公式聲明未だ發せず
13 獨軍攻擊の目標 先づウクライナの 首都ハリコフを狙ふ
14 赤軍後退中 ボーランド國境に亘り
15 羅軍、ボルグラード占領
16 駐英ソ聯大使 英外相を訪問 協力問題を協議
17 ワ駐英米大使急いで歸任
18 ソ聯軍の作戰? 正面作戰を避けん
19 世紀の大作戰開始 緊張のドイツ政界
20 セ軍港空襲
21 レニングラードへ 獨、芬軍協力して進擊
22 歐露全土に 戒嚴令
23 赤軍一齊動員
24 英ソ同盟等 事前にはなからん
25 ソ聯高射砲隊前線へ
26 瑞典嚴正中立
27 スロヴアキア ソ聯國交斷絕
28 フインランド 戰況發表
29 戰時色の莫斯科 今の所動搖はなし
30 エストニアに 叛亂勃發 ソ聯軍と戰火を開く
31 明日の天氣
32 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 皇太后陛下 白衣勇士を御慰問 けふ臨時東京第三陸軍病院行啟
02 稻荷神社例祭 島都の奉納行事
03 志願兵制度實施の喜び 島都生徒が感謝參拜 けふ陸續として臺灣神社へ
04 青年挺身隊を結成 基隆同風青年團起つ
05 故高橋一等兵 名譽の戰病死
06 圖像:新竹州支部晴の結成式
07 參謀長、海軍武官新竹へ
08 感謝參拜に殺到 基隆市の生徒、團體が
09 姙婦に棉製品 希望者は市へ
10 志願兵制度を謳歌 益益皇國精神發揚へ 廣谷花蓮港廳長語る
11 皇民鍊成運動に一層拍車を 基隆汪榮振氏談
12 感激して一晚眠れなかつた 歸還軍屬林平讚君談
13 身命を捧げて 報ひ奉る覺悟 魁挺身隊員吳標君談
14 基隆市空訓終る 三輪知事、視察に來基
15 けふ力強き發足へ 新竹州支部結成式擧行
16 宮木支部長 の式辭
17 現地派遣新救護班 近く晴れの出發を前に控へて 嚴かな編成式擧行
18 圖像:島都の慶祝
19 齋藤長官、和知參謀長等南下
20 今夜の放送
21 商況 廿三日前場
22 映画案內
23 興南案內報社消息
24 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(186)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 長雨後の衛生 赤痢、腸チフスを防げ/臺北市衞生課
03 腰の曲らぬ法
04 枇杷の葉の藥效
05 教育相談 亂暴な遊びをする子/田中寬一
06 見すてた小部屋が 出窓一つで甦る 而も快適な住みごごち
07 蠶豆の豆乳煮
08 眼鏡を眼との距離
09 ゴム裏の草履 ゴムの活用法
10 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 觀兵式のニユースに 吃驚して敵兵降參 忽ちシツポを出した 蔣介石側のデマ宣傳
02 豚のお札で賣買する 佛領南洋の土人
03 “E十六型”などの ロシヤの飛行機早わかり
04 御存知ですか? 雷さんの種類
05 大成丸臺灣へ
06 死の漂流九晝夜 危ふく助かつた日本人
07 子供手品
08 これはまた十四日間 食べずにゐた犬
09 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 共存共榮、東亞復興 近衛首相、汪院長共同聲明頭條新聞

【東京發同盟】二十三日午後六時三十分發表された近衞首相、汪行政院長共同聲明全文左の如し

共同聲明

我等兩名は今後の事變を速かに處理しこれを契機として日華兩國永遠の關係を確立し以て共存共榮東亞復興の共同目標に向つて邁進せんが為め曩に善隣友好、共同防衞經濟提携を內容とする東亞新秩序の建設に關し夫夫聲明する所ありたるが客年十一月三十日成立の日華基本條約及び日滿華共同宣言の趣旨とする所又右に外ならず抑抑東亞新秩序建設の意義は東亞固有の道義的精神を基として東亞に於ける侵略主義及び共產主義の流毒を一掃し相互提携、共存共榮の國家を建設せんとするにあり中國民眾中には日華の合作に依る東亞の復興を希望しつつも右希望が果して實現せらるるや否やに關し尚自信を有せず依然として低徊觀望の態度を持し居るもの尠らず存するが如き所東亞復興の偉大なる事業は今日の段階に於いても出來得る限その曙光を顯現せしめ大多數國民の信賴を得て銳意全面和平の實現に邁進することに依り始めてこれを達成し得べきなり今回我等會談の結果日華兩國政府は右共同の目標に向つて一層の努力を為すべきことを誓ひたり國民政府は政治上、軍事上、經濟上、文化上日華提携協力の具體的事實を提供し民眾をして日華合作、東亞復興が日華兩國民の共同の使命なることを知らしむるに努むべく日本國政府又これに對して一層の援助を與へ國民政府をして克く獨立自由の權能を發揮せしめ以て東亞新秩序の責任を分擔せしむるに努力せんとす【寫真は(上)近衞首相(下)汪院長】

昭和十六年六月二十三日

近衞文麿

汪兆銘

02 國府育成強化方策 今や具體化の段階に入る
03 奧地九個所を大爆擊
04 餘江大倉庫群を爆碎
05 帝國の儼たる態度 近く中外に聲明せん
06 東洋平和確立に邁進
07 臨時懇談會取止め 政府と統帥府
08 在歐の大公使重光大使と會談
09 壯烈な空中戰展開 豫想される三戰線
10 獨空軍得意の活躍 報道隊員の第一報
11 伊は獨と全面協力 主として海軍で協同
12 トルコは中立
13 ソ聯の敗北は必至 米國方面でも豫想
14 ワイナント大使 ソ聯大使と會見
15 重慶側國防委員會を開く 歐洲情勢を檢討
16 重慶は一路潰滅へ 物資流入停止、共產軍は活動不能
17 永く見積つて二月 獨軍事消息筋の觀測
18 兩軍の兵力推定
19 英の對ソ援助 結局實効なし
20 赤軍司令部發表の戰況
21 洪全國に亘り 防空準備命令
22 獨危險水域を バルト海に擴大
23 本日の天氣
24 大阪商船基隆出帆
25 日本郵船基隆出帆
26 辰馬汽船
27 大連汽船
28 東亞海運
29 南日本汽船
30 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 經濟團體の職能社說

經濟新體制の目標は高度國防國家の完成に必要な最大限度の軍需品生產力の擴充と、最少限度の生活品生產力の擴充とにあることは勿論であるが、この目標に到達する為に一方には企業の新體制が要望されると同時に、他方に於ては經濟團體の再編成が必然的に要請される。これ迄の經濟團體は大企業のカルテル團體たると、中小企業の組合團體たると、或は農村の產業組合たるとを問はず、自由主義的性格を有する自由團體であり、必ずしも業者の全體を包含するものではない。且つ組織された團體員各自の利益を增進せんとする利益團體であつて、國家目的への職能奉仕を目標とする公益團體ではないこれは個人主義と自由主義の地盤に於いて、個個の企業が營利企業として營まれてゐる以上は寧ろ當然の結果であると云はなければならぬ。

然るに私益經濟を公益經濟に轉換せしめ、營利企業を職能企業に轉化せしめんとする新體制の下では、これらの團體組織もまた從來の如き利益團體ではあり得ない。それは必然的に公益目的を有する公益團體であり、職能奉仕組合でなければならない。且つ團體加入でも自由加入ではあり得ない。と云つてまた强制加入でもない、それを超脫して當然加入の團體組織、卽ち何らかの事業を營む以上は當然にその業種の團體員となり、從つてその業種全體を包含する全體組合でなければならない。この點も從來の團體組織とはその性格を異にするものである。要するに生產から配給を經て消費に至るまで、すべての國民がそれぞれの團體組織に吸收せられ、そこに於て各自の經濟職能を奉仕する組織が全面的に且つ系統的に整備しなければならぬ。卽ちかかる經濟團體再編成の整備なくしては全體としての國防計畫を完遂することは不可能だからである。

かく再編成されたる經濟團體の新たなる職能は生產と配給と消費の各部面に亘り、殊に生產部面と配給部面に於て民間業者が各自にその責任を分擔して計畫生產と計畫配給と計畫消費の分擔を實踐することに依り、全體としての計畫經濟の遂行に對して實踐的に協力せしむるにある從つて職能經濟諸團體は當業者の利益代表機關でもなく、また團員の利益增進施設でもなく、一にその職能に依つて國家の經濟方策(例增產、低物價)に協力して國家奉仕を實現せんとするものである。

南方國防經濟の一翼を擔當しその完成を目指す本島に於ても、製糖業、鑛業等を始めとして、すべての生產業者は業種別にまたは商品別に團體の統合整備を行ひつつある。配給業者は米穀共販組合を始めとしてやはり業種別または商品別に地域的に組織されつつある。農村に於ては產組を通じて生產、配給の統制が行はれつつある。而して一般消費者は地域團體としての隣組奉公班を通じて配給を受けつつある有樣である。

かく生產、配給、消費組織を逐次整備しつつ、各各その職能を最も有效に發揮せしめんとしてゐるが、上述の團體職能が果してどの程度まで認識され、且つ理解されてゐるかに就いては些か疑問なきを得ない。一例を擧げれば政府の公定價格を最低價格の如く心得て遙か下廻つてゐるものでも、組合を通じて公定價格にまで引上げ、實質上の値上を行つてゐる。或は米穀共販組合の如きは大合同に依つて、經營が合理化され、相當有利になつてゐるにも拘はらず、來る七月から取引は現金制度に換へると云ふことは、どう考へても諒解に苦しむ所である。多數のサラリーマンに取つては相當苦痛であるばかりでなく、常に現金を家庭に準備して置かなければならぬから、勢ひ通貨の膨脹に更に拍車をかけることにならう。再考を煩はしたい問題である。

更に公益團體なるが故に、幹部役職員達は著しく私的性質から公的性質に轉化し實質的には官公吏の性質を帶びて來る。從つて官僚化の傾向と能率低下を來す恐れなしとしない。事實吾人の知り得る範圍に於てその事例も決して少しとしないのである。

これらの諸傾向は稍もすれば人民をして統制に對する疑念を起さしめ、不滿の聲を發せしむる原因となるのである。

茲に於て國防國家の完成の為めに組織の整備と統制の强化は益益强調したいのであるが、各自職能の不理解に伴ふ官僚化と能率低下は斷乎として之を防止しなければならない。これは結局各團體指導者の職能責任痛感と奉仕精神の徹底に依らなければならないが、同時に皇民奉公運動の速かなる滲透を期待して止まぬ次第である

02 聖旨を奉戴して 國力を培ふ全國青少年訓練 橋田文相訓令を發す
03 どよめく感激續く 熱辯滿堂の聽眾の胸を打つ 臺中市志願兵制記念大講演
04 全市を擧げて祝ふ 盛り澤山新竹の行事
05 挺身奉公を強調 島都の祝賀講演の夕
06 志願兵制度を謳歌 豫期以上の成績を確信 臺南第二青年學校城本教官語る
07 遲れたら大變 侯仙助君談
08 先づ心身鍛鍊 臺南市議大森茂氏談
09 一人でも多く 臺南州議徐乃庚氏談
10 熱烈な希望 青年學校生徒曾添財君談
11 一路滅私奉公 魁挺身隊員大林正男君談
12 羅東郡支會結成式
13 真面目な青年 戰病死した高橋一等兵
14 新竹州少年劍道大會
15 葬費を節約献金
16 點呼豫習教育實施中 令達者は洩れなく受けよ
17 燃ゆる決意披瀝 列席した大山軍報道部主任激勵 記念感謝祝賀座談會
18 楊郡守初巡視
19 學校教練の振作 全島學校教練研究會 五日から臺中で開催
20 新竹野球大會
21 紅柴林派出所落成
22 汪主席代理 白衣の勇士を慰問
23 恩師の墓前に 汪主席詣づ
24 ときのこゑ
25 草野長崎控訴院長來臺
26 車掌振り落されて即死
27 新興製藥株式會社
28 高千穗丸無電
29 人事・消息報社消息
30 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺中、臺南、高雄各州別に 鳳梨同業組合を組織 更に之等の聨合會を結成
02 島內六試驗機關と 第一回懇談會開催 殖產局主催生產擴充計畫
03 北支方面の青果物 臺灣青果が取扱
04 臺北州柑橘組合 改組臨時總會
05 米穀增產のため 水田甘蔗作面積減少
06 教室劇場講堂を 籾乾燥場に提供 新高郡の應急措置
07 貿易の體系整備と 統合の問題に就て(中)
08 來る廿七日より 臺南州新米買上
09 東株の定時株主總會
10 本島自動車業者大會 七月二日鐵道ホテルで
11 高原農務課長昨日上京
12 臺灣私設軌道組合創立總會
13 臺灣疊材料配給組合、廿四日創立
14 新竹州雜穀 配給組合規約
15 畑地擴張改良 事業計畫近く實施 臺北州本年度
16 北斗郡宅地利用表彰式
17 米增產企圖に 嘉義市で講演
18 揮發油外九十點の最高價格決定
19 曾文郡諸競作會 廿八日褒賞授與式
20 照明燈
21 市價及商況 廿三日
22 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 志願兵制實施で 各地に擧がる歡聲 輝かしき感謝式擧行
02 大溪婦人保甲團 華華しく結成式
03 空訓に感激して献金 桃園街に於ける美談二則
04 淡水中學、同女學院創立三周年記念式
05 ローカル・セクシヨン
06 廣告報社消息
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 睨む百卅五億圓 さア今日から貯蓄だ 働け!そして貯へろ
02 紙芝居、講演放送 強調週間中の行事
03 深耕犁實施性能審查會 けふ屏東農事試驗場で
04 防空精神の昂揚を喜ぶ/桂朝彥
05 屏東署で令旨奉讀式
06 臺中州米穀納入組合打合會
07 廣渡上等兵の慰靈祭
08 各要路に打電 志願兵制度の實現を感謝 嘉義の本島人有志
09 皇民奉公運動の夕 今夜臺中公會堂で
10 高雄市で座談會
11 嘉義郡支部結成式
12 山本司令官の嘉義巡視取止
13 福岡學務部長原氏一行來彰
14 彰化市で祝賀打合會
15 祝賀提灯行列打合會
16 “新秩序の建設は 天與の使命だわ” 從軍看護婦月梅さん語る
17 全島商議所理事會 きのふ臺南公會堂で
18 赤十字少年團 中川日赤社長が閱團
19 貯蓄で時艱克服 貯蓄報國強調週間實施に當り 中嶋財務局長談
20 戰時體制を布く 怯える香港市に
21 臺中州青果組合臨時組合會
22 國語普及座談會 臺中教化會館で開催
23 高雄市區長會議
24 潮州郡 教育報國祈願祭 終つて教育者大會
25 防風林造成組合發會式
26 北斗郡國講所講師講習會
27 新埔保正當選發表
28 大日本國史大展覽會
29 屏東市時艱克服講演會
30 癪豫防宣傳座談會
31 國民貯蓄宣傳講演會
32 屏東市馬事普及會通常總會
33 彰化專賣品小賣人組合
34 臺中州澱粉組合役員會
35 富國ホテル竣工
36 人事・往來報社消息
37 消息
38 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 學藝 木蘭咲く頃 (上)/葉秋苑
02 蒲月日記(五)/池田敏雄
03 葬列/北原椰林子
04 一九四一年度 ピユリツツアー賞決定
05 ラジオ
06 心聲漢詩

應社小集賦呈席上諸公郢政(年齒順)/懶雲、應社小集賦呈席上諸公郢政(年齒順)/笑儂、應社小集賦呈席上諸公郢政 二/笑儂

07 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 我國是は既に確定 暫く情勢推移を靜觀
02 自主的經濟を確立 貿易の國家管理強化
03 國際新情勢に對處 貿易體制の強化必至
04 シベリア經由の 運輸當分停止 鐵道省の協議
05 獨ソ戰の原因となる ウクライナ地方實情
06 圖像:鵬翼を連ね雲海を翔ぶ海の荒鷲
07 獨軍は二週間以內に ウ、コ兩地方席卷せん
08 作戰行動は順調 獨軍對ソ戰況第一報
09 近衛、汪兩氏 今夜ラジオ放送
10 洪國對ソ國交 斷絕
11 クロアチア國內 米領事館を閉鎖
12 ヘルシンキをソ聯機が襲ふ
13 リトアニアに暴動 親獨政權樹立さる
14 獨、羅聯合軍 舊國境へ續續移動
15 米の態度を闡明 ウ國務次官初めて
16 英ソ間全的協力を確約
17 ソ聯に於ける 獨權益 ブ國が代行管理
18 最近のソ聯事情 倉橋陸軍少佐語る
19 羅軍キシナウ向け猛進
20 佛印異動
21 明日の天氣
22 水滸傳(438)/黃得時;榎本真砂夫
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 軍國の母の感激!! 大稻埕“母の會”府に感謝挨拶 長谷川總督引見して激勵
02 軍司令部を訪問 本間軍司令官激勵
03 區民が感謝參拜 城北區區會の打合
04 志願兵制度を謳歌 感謝奉告祭 新竹で盛大に擧行
05 感謝の夕を開く 新竹本島人有志が集ひ
06 廣大無邊の皇恩に感泣 歸還軍夫黃錫鏞君談
07 活用を確信 太平青年學校生徒李兩岸君談
08 誠に有難い 歸還通譯陳興讓君談
09 覺悟を新に 吳見草氏談
10 感謝の挨拶 基隆の有志が市長を訪問
11 神社に感謝參拜 新竹の華僑達が
12 本間軍司令官南部を視察
13 圖像:奉公會新竹州支部結成式
14 防空座談會 新埔で開かる
15 優秀青年三百名 近く花蓮港勤報訓練所に入所
16 行刑事務打合 來月四日から開く
17 聽眾に多大の感銘 奉公會新竹州支部結成記念講演
18 全國を武道一色に 事變記念週間に各種武道大會
19 四十五萬圓進軍 擧州目的達成に邁進 新竹州貯蓄週間
20 國民學校教科書用原稿募集
21 女子中等庭球 九日から嘉義で
22 男子中等庭球
23 國民學校懇談會
24 林生活部長歸北
25 法廷で棋の段位爭ひ
26 實踐的鍊成に集中 女子青年團訓練の大轉換 府社會課に專門指導者配置
27 遣獨庭球中止 滿鮮で試合
28 本島女性の榮譽を双肩に 健げな林氏綉閨さん勇躍應召
29 佐藤工博逝去 建築界の權威
30 臺北春競馬 第三日の成績
31 人事・消息報社消息
32 今夜の放送
33 商況 廿四日前場
34 映画案內
35 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(187)/小栗虫太郎;坂本仁
02 婦人說苑 女同志の理解/阿部靜枝
03 家庭 一つの帽子を上手に 三年もかぶれる工夫 每年流行型に變化させて
04 鍋釜はなぜ蓋が必要か
05 布團の濕氣の調べ方
06 藝能審議會 各部初委員會
07 男女學生はロマンスを作れ
08 民主主義が強くなる
09 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 本島青年も軍人に! 特別志願兵制度 愈愈來年から實施
02 新興伊太利を築く力 バリツラ少年少女隊
03 「ひとすぢうた」の話 (二五) うたのみがきあげ一/ツチヤ・ヒロシ
04 トントントンカラリと 海の底のとなり組
05 笑話 急降下の練習
06 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 “吾吾の前途に光明” 汪先生を全幅支持 首相の放送頭條新聞

【東京發同盟】二十四日夜の近衞首相の放送演說左の如くである

汪精衛閣下を迎へて

汪精衛閣下が政務多端の時間を削いて親しくわが皇室を訪問され同時に東亞の將來に關し胸襟を開いてわが國の朝野と語るべく今回御來訪下さつたことに對し私はわが國民とともに滿腔の感謝を表するものである、我我は單に隣邦政府の主席として禮儀的に汪先生の御一行を歡迎するに止まらないのである、その半生を通じて幾多の嶮難を冐し總ゆる迫害を越え血の滲む如き實踐と行動において中國自身の為には真の愛國者であり中國を愛するが故に日本を愛し從つてまた東亞全體を愛することを身を以て實證せられたる所の東亞恢興の志士としての汪先生に對し我我は知己としての感激を禁じ得ないのである、日支兩國の

全面的衝突を未然に防ぐため過去十年の間汪先生が如何に苦辛經營せられたかを日本國民は深く知つてゐるのである、自國を愛するが故に日本と結ばねばならぬといふこの汪先生の御信念は絕對に正しいのである、この解釋こそ故孫文先生の大亞細亞主義の正統を繼ぐものであり且つ東亞新秩序建設の日本の理想と符節を合するものである、我我は道義日本の良心において汪先生の正しき信念を裏書しこの信念の上に起つ隣邦政府の强化育成に全力を竭す覺悟を有してゐるのである冷靜な客觀的立場から見る時日本は支那に對し三つの方法を用ふる第一は日本の實力に應じて賠償割讓などによりて支那を侵略することであり第二は强大なる第三國と共に支那を分割的に支配することであるこの二つの方法は百年以來支那を植民地化する方向において試みられた

諸列强の所謂帝國主義的政策である、第三は前二者と反對に支那の獨立國家たるの要望を否定せざるのみならず進んでこれを强化育成しその强化される支那と全面的に提携してこれを樞軸として東亞諸民族を解放し永遠の平和を確立するといふ方法である、この三種の手段の內前の二つの霸道的なる行方は實を申せば眼前安易であつて犧牲少くして濟むといふ功利的な方法である、然るに我我はこれを避けて最も困難にして常人の理解に入り難い所の第三の道を何故に選んだのであるか他なし日本國家の道義性が嚴肅にこれを命令し世界歷史の本流が明瞭にこれを保障するが故である、畏くも昭和十二年九月四日第七十二議會の劈頭において天皇陛下の下し給へる勅語は真に聖戰を通じ拳拳服膺すべき日本臣民の道念である、日本は

自らを律すると共にこの道念によつて汪先生を支持し且つこの道念の命ずるが儘に斷乎として內外の不逞なる挑戰者を排擊するに躇躊しないのである、抑抑日支兩國は東亞に於て相隣し盛衰を共にする關係にあることは地球の存在とともに動かすべからざる謂はば天命である、なほ又文化の發達に伴ひ東亞共榮圈內の諸國家が次第に有機的關係を深めて行くことは歷史の必然的傾向である、茲においてか日支兩國は相結ぶべく相爭ふべからず親日和平こそ支那立國の基礎にして彼の所謂抗日救國論の前途に何等の建設性なきことは眼あり耳ある者ならば一點の疑惑を要せざる所であり昨年秋成立したる日華基本條約と日華滿三國の共同宣言こそは東亞の將來を律する道義と真理の具體的標準に外ならぬ

而してこの公明正大なる大道に立つて如何にして一日も早く中原の戰ひを收拾し四億人民をして蘇生の思ひあらしめるかこれは本質に於て支那國內の問題であり吾吾は汪先生に信賴し同志として萬幅の支持と協力をするつもりである御承知の如く今や世界は洋の東西を問はず戰雲に閉されてゐる世界は新しき秩序を要求し奪掠に根底を置くところの古き體制を否定しつつあるこの時代に於て或る民族乃至國家が何等の犧牲を拂ふことなしに明日の價値ある存在たらんことを夢想する者ありとすればそれはまさしく無知と申す外ないのである勿論吾吾は出來るだけ戰爭の慘禍を縮少したいのである日支兩國は本來なれば自己の意思に依つて和することも戰ふ事も出來る筈でそれが出來ないのは支那が本來の意思の故でなく實に外來の第三者に牽制されて從來の支那の意思が

正當な意味で獨立してゐないからである真の獨立國家とはそれ自身の目的と意思を持つものである真に獨立支那の意思は今や汪先生を通じて砲煙彈雨の間から生れつつあることを吾吾は確信する、かくの如き日、支兩國民の自發的なる結合がなるならばそれこそ世界新秩序の槓杆たりうることを深き自信を以て明言し得るのである新支那の前途は斷じて平坦ではない太平洋を中心として我日本の周圍も波高きものがある然しながら歷史的真理は常に紆餘曲折しながら遂にその落着くところに落着くのである道遠きが故に迷ふが如きは志の足らざるの致すところである吾吾の前途にあるものは光明である斯く斷言し以て汪先生御一行に對する心よりの手向に致したい

02 近衛首相參內
03 共存共榮、東亞復興へ 汪院長の放送演說
04 汪氏けふ西下 華やかな日程終へて
05 汪院長等參內 退京の旨執奏を乞ふ
06 汪院長歡迎 兩院議長主催で
07 首相と第三次會談 兩國協力方針につき 最後的に意見を交換
08 茂名、安舖に巨彈
09 志願兵制實施に當り 我海軍鐵壁の陣容 (一)/酒井茂吉
10 政府、統帥府けふ 連絡懇談會を開く
11 定例閣議
12 伊大使とソ聯大使 松岡外相と要談
13 在莫邦人婦女子 引揚げに決定
14 獨の作戰快調續く 豫想より早く戰局一段落か
15 ソ聯黑海艦隊 オデツサ港より逃避
16 バツーム港の敵前上陸必至
17 ドイツの戰車砲 猛威力を發揮
18 リトアニア獨立を宣言
19 對ソ援助決定
20 舊ポーランド領 ブレストリトヴスク陷落
21 英の申入受諾 軍事經濟使節團のモスクワ派遣
22 獨芬國內の情勢 龜田中佐、杉下氏語る
23 米の對ソ援助 掛聲のみに終らん
24 ソ軍戰況發
25 麥作付面積と豫想收穫高 農林省の發表
26 大阪商船基隆出帆
27 日本郵船基隆出帆
28 辰馬汽船
29 大連汽船
30 東亞海運
31 南日本汽船
32 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 獨ソ開戰と世界情勢 益益複雜怪奇社說

今春以來屢屢緊迫を傳へられてゐた獨ソ關係は遂に爆發し、數日前英米電に報ぜられた獨ソ開戰說は遂に事實となり、廿二日拂曉獨ソ兩軍は正面衝突するに至つた。一昨年八月今次大戰勃發直前世界が寢耳に水と思つた獨ソ不可侵條約が結ばれて以來二年足らず、昨日の友は遂に今日の敵と化し、干戈を執つて相見ゆるに至つたのであるが、過去二年間に於ける兩國の虛虛實實の駈引を冷靜に檢討すれば、敢えて怪しむに足らぬものがある。思想的政治的に根本的に相容れぬ兩國が一應友好關係を結んだのは、要するに一時的の方便、駈引に過ぎず、所詮兩國は一戰を免れない運命にあるが、しかしその開戰時期がかく早くなるとは聊か意外であつた。一般では對英決戰後に開戰するであらうとみられてゐたのだが、最近のソ聯の態度に依りその時期を早めたことは否むことが出來ない。獨逸は後顧の憂を先きに斷たねば對英決戰に全力を集中することが出來ないと感じ茲に對ソ開戰を決行したのであらう。

獨ソ開戰の時期を早めた原因は要するに、ソ聯の行過ぎであり、慾張り過ぎたためと云へよう。その第一はバルト三國及びベ□サラビア、ブコヴイナの併合であり、第二はユーゴーとの友好不可侵條約の締結であると見るのが妥當であらう。一兵を損せずして兩地域を奪取することが出來たのはソ聯から云へば成功かも知れないが、しかしこれに依つて獨逸の感情を害し、更にユーゴーとの不可侵條約締結に至つては、全くソ聯の誤算に依る露骨な反樞軸行為であつて、獨逸がソ聯を先きに討つと決意したのは恐らくこの時ではないかとみられてゐる。ソ聯も自國の失策と獨逸の決意を感じたらしく、日ソ不可侵條約を結び、大軍を西部國境に集結してこれに備へ、更にスターリンが自ら乘出して極力獨逸との摩擦を回避せんと努めたが、しかし旣に手遲れであつた。獨逸はバルカン問題を解決するや、その餘勢をかつて獨土協定を結び、伊國の同意を得て、近東方面に向けられるやに見えたその鉾先を反轉してソ聯に向け十分なる自信をもつて進擊を開始したのである。

獨ソ戰爭の見透しに就ては種種觀測されてゐるが、大體に於て獨軍が優勢であることは事實である。けれども、獨軍側が云つてる如く、その得意の電擊戰を發揮して二個月位ひで簡單に片付くことが出來ればことも角、若しソ聯の長期作戰にひつかかれば、獨軍とても樂觀を許さないものがあらう。それこそ英米の思ふ壺にはまつたことになり、若し參戰氣構への米國が好機到れりとばつかりに參戰したならば、獨軍は二正面作戰を行はねばならなくなるばかりでなく事態は本格的な世界戰爭に展開することになるのだ。

何れにしても、獨ソ開戰は現下の世界情勢に大きな一石を投じその及ぼす影響は極めて重大であり、今後の國際情勢は益益複雜怪奇となるであらう。從つて我國の立場も愈愈複雜微妙となるであらうから、冷靜慎重之れに對處せねばならぬことは勿論であるが、しかしこれに依つて我國是たる支那事變處理並に大東亞共榮圈確立が微動だにせぬことは云ふまでもない。併しながら今回の獨ソ開戰をみても、外交條約が如何にあてにならぬものか、而して賴むのは結局自己の力のみだといふことを國民は銘記せねばならぬのである。

02 全島擧げて協力へ 全面的工業の立地計畫に付須田企畫部長談
03 基隆市の祝賀式 廿七日高砂公園で港都を慶祝一色に
04 愛國の至情吐露 新竹市で“感謝の夕”開催
05 皇后陛下の御仁慈 戰傷病將兵に繃帶御下賜
06 皇太后陛下 けふ第五十七回御誕辰
07 圖像:本社主催花蓮港市時局講演會報社消息
08 鄉軍城西分會 昨日總會を開催
09 稻荷神社の例祭 けふ新公園廣場で執行
10 “今後最善の努力へ” 志願兵制實施講演映畫の夕盛況
11 風早澎湖島要塞司令官 志願兵制度實施主旨徹底の為 馬公街外三庄で講演
12 志願兵制度を謳歌 若人の胸は高鳴る 港都青年に聽く感激談
13 勤行報國青年隊在鄉隊員 黃再興君
14 勤行報國青年隊在鄉隊員 林春火君
15 勤行報國青年隊在鄉隊員 謝石君
16 勤行報國青年隊在鄉隊員 張德清君
17 壯丁團幹部 林火鼓君
18 同風青年團幹部 黃樹水君
19 同風青年團幹部 大林義男君
20 報國同志會員 洪連成君
21 軍官民協力一致の 開發への努力に感謝 水戶中將海南島視察談
22 山本司令官 巡視日程を變更し廿七日に上京
23 放送會館地鎮祭
24 林新竹州產業部長昨日着任
25 州市議月例會
26 中島財務局長特別放送
27 赤十字病院 廿七日から新病院で診療を開始
28 “譽れの臺灣志願兵”の歌募集報社消息
29 劉慶蘭氏博士論文通過
30 昨日發會式を擧行 警民協會新竹署支部
31 銃後の心構へ強調 本社主催玉里街時局講演會報社消息
32 ときのこゑ
33 顏窓吟氏逝去
34 人事・消息
35 訃文:顏窓吟
36 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 試驗結果の政策化及 相互連絡に付討論 殖產局主催 六試驗機關との懇談會
02 石炭早期輸送の 運賃割引廢止か
03 トラツク利用確保に 近く懇談會開催 小運送
04 國民貯蓄と獎勵策(上) 實績は概して良好 逐次實施の諸對策
05 島內地代家賃の決定に けふ專門委員會
06 帽聯を輸出統制機關に 指定方を要請
07 臺北州輸出青果組合 臨時總代會で解散決定
08 板橋信組廿七日總代會
09 原案通り可決 臺灣帽聯總會
10 埔仔信組役員を增員
11 農政事務打合會
12 青果組合聯合會 評議員會延期
13 臺灣青果同組 臨時總會延期
14 麻豆重要物資調查打合會
15 中和信組總代會
16 前期產糖確定數 千三百卅三萬擔 步留平均一割一分二厘九毛
17 內地移入木材の標準價格を決定
18 七月一日より 一期新米を配給 臺北市、基隆市郡で
19 內埔信組創立廿周年記念式
20 對岸より輸入の 古麻袋配給決定
21 鹿港東興工業創立總會
22 二林專賣品組合總會を開く
23 田中專賣品組合定期總會
24 照明燈
25 市價及商況 廿四日
26 第二回決算公告/淡水合同運輸株式會社
27 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 志願兵制謳歌譜 各地とりどりの行事
02 癩の淨化に就て けふの豫防日を迎へて 土光警務局衛生課長談
03 正條密植競技會 けふ新庄で開催
04 ローカル・セクシヨン報社消息
05 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 踏出す“翼贊の巨步” 皇民奉公會臺中州支部 きのふ輝く結成式 鍊成途上只管驀進
02 和知參謀長の祝詞
03 死して後止む 生活部長陳炘氏語る
04 澎湖廳支部は廿八日結成式
05 花蓮港支部結成式
06 臺南支部けふ結成 部長、部附發令さる
07 齋藤本部長 結成式參列のため來南
08 高雄州支部長 局附も決定
09 臺南市から葉山氏が出席
10 嘉義市體育會 廿九日玉川校で
11 臺中奉公青年隊 和知軍參謀長臨席の下に きのふ晴れの結隊式
12 報國推進隊幹部を慰問
13 祝へ志願兵制度 臺中市の本島人蹶起
14 歡喜一色で塗潰す 二十七日の臺中市
15 感激を放送 臺南市の國民生
16 高雄で感謝講演會
17 志願兵嘆願 高雄の高少年
18 神社前で合同祝賀 晝は旗、夜は提灯行列 臺南
19 高雄市防空委員會
20 至急屆出を希望 忠靈塔敷地前の墓
21 屏東市祝賀式
22 關係方面に感謝の打電
23 今夜祝賀映畫會
24 感謝講演會 あす屏東劇場で
25 嘉義市の祝賀行事
26 輸送に百年の大計 高雄驛の施設豫算
27 合田少尉の特別講演會
28 臺南州米穀增產講習會
29 屏東郡聯合以德會結成
30 精動解消に當りて 臺中州當局語る
31 彰化郡貯蓄獎勵協議會
32 重要物資現在高調打合會
33 小遣錢を溜めて献金
34 屏東市方面委員會
35 專賣局賣捌人業務研究會
36 夫婦、兄弟、親子 臺南で組合強步大會
37 彰化市學校長會議
38 彰化市專賣品小賣人組合總會
39 嘉中對嘉農野球大會
40 深淵に溺死 危篤報せの途中
41 人事・往來報社消息
42 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 學藝 木蘭咲く頃 (中)/葉秋苑
02 村里控帳(上) 俳諧鄰組/和田傳
03 蒲月日記(六)/池田敏雄
04 珊瑚樹 力作と小作 中山氏對井上氏
05 志士戀し/大島浩濤
06 ラジオ
07 心聲漢詩

漢詩習作作品 養蠶/適心亭、漢詩習作作品 養蠶/步初、漢詩習作作品 養蠶/步初、漢詩習作作品 養蠶/春梅、漢詩習作作品 養蠶/春梅、漢詩習作作品 養蠶/落伍生、漢詩習作作品 養蠶/落伍生、漢詩習作作品 養蠶/有文、漢詩習作作品 養蠶/有文、漢詩習作作品 養蠶/讓友、漢詩習作作品 養蠶/讓友、漢詩習作作品 養蠶/德賢、漢詩習作作品 養蠶/德賢

08 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 田家鎮の敵匪擊退
02 太湖を爆擊
03 ソ聯の第十軍潰走 ソ機の損害既に二千
04 獨、百九十餘粁進出 ウクライナ向けて
05 獨ソの戰況 DNB通信の發表
06 三方面で戰鬪
07 志願兵制實施に當り 海軍鐵壁の陣容 (二)/酒井茂吉
08 汪主席等離京 盡せぬ感激の裡に
09 芬戰局發表
10 ヒ總統自ら指揮 前線某地へ移動
11 一月で終る見込み 獨空陸の戰果莫大
12 反共十字軍を形成 歐洲諸國を一丸にし
13 スロヴアキア起つ獨と協力
14 同盟國としてソ聯を迎ふ イ英外相演說
15 イーデン外相の報告演說
16 共產政權崩壞 歷史的事業具體化か
17 駐土英外相 土外相と會談
18 總ゆる援助供與 ル米大統領が聲明
19 對ソ援助の 手初め 資金凍結令撤去
20 英の使節團 莫斯科に派遣
21 シリアに對し 英總攻擊
22 リトアニアとは 大鷹元公使に聽く
23 英戰車二百四十一臺を鹵獲 アフリカ戰線
24 明日の天氣
25 水滸傳(439)/黃得時;榎本真砂夫
26 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 皇太后陛下・稚父宮樣 御目出度き御誕辰迎へさせらる
02 長谷川總督 天機並御機嫌奉伺電報奉呈
03 廿七日新公園で擧行 總督軍司令官以下參列島都の祝賀式
04 要路に感謝電 大亞洲黎明協會と新東亞クラブ
05 學童等が旗子行列 市內を慶祝の一色に
06 夜には大提灯行列 學生、宮衙、各種諸團體が參加
07 稻荷神社の例祭 藤村市長供進使として參向
08 山口高島兩部隊合同告別式 廿九日營庭で執行
09 志願兵制度を謳歌 今後一層皇民鍊成に邁進 謝謙雨氏談
10 皇國民たる誇りと責務痛感 歸還通譯許振乾氏談
11 一般民眾の趣旨徹底に努力 州議泉正勝氏談
12 今後益益日本精神の研修へ 歸還通譯廣田秀吉君談
13 六百萬島民に絕大の光明 林塗盛氏談
14 是非有終の美 あらしめたい 從軍記念會員林石義氏談
15 中和庄で感謝式 大山少佐が講演
16 慶祝「講演並に映畫の夕」 今夜公會堂で
17 和知參謀長きのふ歸北
18 邦人には必ず尾行 蘭印の反日氣運益益昂まる
19 比島の對日戰備 空陸で寧日なき猛訓練
20 “全く白紙です” 林新竹州產業部長語る
21 臺北州指定青年學校研究會
22 “街の清掃部隊” 三國民校から繰出す
23 海口、海防線 バタビヤ丸 廿七日高雄へ
24 石田臺北憲兵隊長本朝歸隊
25 機械木型工業組合創立總會
26 けふ癩豫防日 各地で豫防講演會
27 少年の輪禍
28 洗濯物詐欺二件
29 今夜の放送
30 商況 廿五日前場
31 映画案內
32 興南案內報社消息
33 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(188)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 新婦人團體に望む/金子しげり
03 お灸の効く病氣と 据えては惡い病氣 點灸には是非この豫備知識
04 葡萄の手入れ
05 夏のお菜類
06 花の韻致溢れる 百日草の生け方
07 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 二千五百粁の戰線で 獨逸・ソ聯軍激戰
02 ドイツ軍が優勢 獨、ソ兩軍の兵力
03 立ちあがる中華の姿 新生海軍の猛訓練
04 童話 山村農園 (上)/神戶雄一
05 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 第卅七回の論功行賞 海軍關係總數九十七名頭條新聞

【東京發同盟】

畏き邊りでは支那事變第三十七回戰死傷者論功行賞(海軍關係第十九回)の御沙汰あらせられ廿六日午前零時內閣賞勳局並に海軍省より發表された、今回行賞の恩典に浴したものは昭和十三年五月十三日より昨年四月二十六日までの間に主として中支揚子江流域及び南支沿岸における戰鬪に於いていづれも勇戰力鬪遂に興亞の支柱として散華した勇士で、賜杯賜金の榮に輝く龍崎留吉大佐(千葉縣出身)以下九十七名である、右の內譯は將校二名、准士官、下士官、兵十八名、軍屬七十七名で金鵄勳章授賜の榮に輝く者は功七、旭八の大槇政一三等兵曹(廣島)同じく須藤讓治一等機關兵(熊本)の二名である、主なるもの左の如し

賜杯賜金 大佐 龍崎(千葉縣)

特大尉 岸川郡八(長崎縣)

△軍屬の部

瑞八賜金 書記 關野清藏(橫須賀市)

瑞八同 技手 門脇仁衞(島根縣)

賜杯 囑託 尾崎廣海(東京市)

尚今回は臺灣樺太關係者なし

02 臨機應變、有事則應 我國自主獨往の態度
03 今後も臨時閣議開く 戰時內閣體制を整備強化
04 近衛首相參內 內外重要政務を奏上
05 木戶內府と會見要談
06 謎のソ聯の實力と 獨ソ戰の推移見透
07 農相就任 祝賀會 農相所信を述ぶ
08 政府と統帥府臨時連絡懇談會
09 國府育成強化の方向 汪主席歸國後實踐的展開へ
10 汪院長一行大阪着
11 圖像:ウクライナ共和國の首都ハルコフ市スムスカイヤ通り
12 皇國興廢の巖頭に立つ 陸相、軍需工業家の奮起を促す
13 ソ聯國境に大軍集結 獨ソ開戰の重要理由
14 キシネフを占領(獨羅兩軍)
15 伊紙の獨ソ戰況報道
16 ソ聯情報局の戰況發表
17 芬國首都空襲
18 地方に係員を派遣 翼贊會地方部より
19 東聯中國總會廣東分會 ハノイに總支部
20 新婦人團體を結成 初準備委員會開かる
21 シリア佛軍奮戰
22 今日の天氣
23 大阪商船基隆出帆
24 日本郵船基隆出帆
25 辰馬汽船
26 大連汽船
27 東亞海運
28 南日本汽船
29 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 汪主席來朝の使命完し社說

獨ソの開戰に依り世界情勢は一段と重大化して來たが我が國としてはかかる事態の東亞に及ぼす影響の重大さを確認し毅然たる態度を堅持して行くべきは勿論である、この度近衞首相と汪主席の連名で共同聲明を發出した事は意義深きことであり、一億國民の心から歡喜する所である、その內容を檢討して見るに、この度の共同聲明は近衞聲明、第一次汪聲明を基調として成立した日支基本條約並に日滿支三國共同宣言の前進である、特にこの度の汪主席の訪日に依つて一層具體化されたと共に緊密化するに至つた、我が國の支那事變處理の目標は東亞新秩序の樹立である。而して東亞新秩序を樹立する為めには道義的精神に立脚し、東亞を毒する侵略主義及び共產主義を一掃し、共存共榮の國家を建設せねばならない。

かかる目的達成の過程に於いて日支の全面的和平をなさねばならない、東亞新秩序樹立は一朝一夕に成るものではなく單に日滿支三國だけの問題でない、混沌たる國際情勢に直接間接の戰ひを戰つて行かねばならない、この見地よりして汪政權の政治力をその領域に浸透させると共に、强固なる日支協力地帶を作り、確固たる東亞新秩序の面を獲得せねばならない、支那事變のみでなく世界戰爭に對處して日支兩國民が遠大なる抱負と堅固なる決意を以て東亞共榮圈の確立に對し、より一層の覺悟を以て長期戰に耐へ得る實力を育成すべきである。現段階に於ける日本と汪政權との關係は特に同一戰列に立つとの意氣込みであらねばならない、近衞、汪兩氏聲明の如く「日華兩國政府は共同の目標に向つて一層の努力をなすべきを誓ひ、民國政府は政治上、軍事上、經濟上、文化上に於いて日華提携協力の具體的事實を提供し、民眾をして日華合作、東亞復興が日華兩國民の共同使命なることを知らしむに努むべく、日本政府はこれに對し一層の援助を與へ國民政府をして能く獨立自由の權能を發揮せしめ、以て東亞新秩序建設の責任を分擔せしむるに努力せんとする要旨に依つて今後の進路が明示されて居る。

去る二十四日夜東京放送局を通じて近衞首相が汪精衞氏を迎へてと題する放送演說で闡明した如く、汪氏が東亞の將來に對し胸襟を開いて我が國朝野と語るべく來朝されたが我國としては支那の獨立國家たる要望を否定せざるのみでなく、進んでこれを强化育成し、その强化された支那と全面的に提携しこれを樞軸として東亞諸民族を解放し永遠の平和を確立するとの我國の真意を傳へ、更に今後の方針に對しては國際情勢變化に對處して共存共榮を目標として推進すると斷言した事は注目すべきである、之れに應へて汪氏は近衞共同聲明と同樣に日華兩國の提携を一段と强化し、相共に東亞新秩序建設の責任を分擔する決意を披瀝して曰く「全中國の最も自覺した多數の民眾を代表し中國を愛し、日本を愛し東亞を愛する精神を以て全日本國民と握手誠意を披瀝せんとするものであるが、全面和平の真の價値は直ちに戰爭を停止するのみでなく、中日兩國の總ゆる心力物力を東亞新秩序の上に注ぐと言ふ點にあり」と强調したことは感激に耐へない事である現在の國際情勢は變化極りなく我が日支兩國が親善關係を固く結び共存共榮を目標として東亞復興に向ふ事が最も捷經であり、汪氏の來朝は歷史的に大きい役割を果したものであり、同氏の功績に對し深甚なる謝意を表し健鬪を祈るものである。

02 志願兵制度を謳歌 全島にビラを撒布 祝賀式當日空中から
03 祝賀映畫と講演の夕(臺北)
04 宜蘭市の祝賀催し
05 祝賀式實況放送 廿七日臺北新公園
06 臺中神社に感謝參拜
07 本島に大光明 蔡星穀氏談
08 本島宗教對策の樹立 文教局が臺大を活用
09 精神的指導者が必要 皇民奉公會顧問山本司令官語る
10 紅葉山御養蠶所に奉仕 光榮の四女性
11 圖像:祝賀映畫と講演の夕
12 北海鮭鱒豐漁 日魯本社へ朗報
13 立ち上つた福州 水を得た魚のやうに
14 本間軍司令官 けふ屏東附近を視察
15 婦人運動の大先輩 奧村女史の烈烈たる愛國の熱情
16 臺灣司法保護事業令 法務局、制定を急ぐ
17 “譽れの臺灣志願兵”の歌募集報社消息
18 お伽噺みたいな マレーの兵隊 引揚邦人が語る
19 ときのこゑ
20 婦人報國團 新竹署管內はけふから結成式
21 郡守市長打合 奉公會に關し
22 糖業打合會
23 新竹州水上競技大會
24 國民學校講演會
25 B組庭球爭霸戰
26 富士丸無電
27 人事・消息報社消息
28 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 新式製糖會社の 甘蔗植付面積決定 舊式糖廍加算せば寧ろ增加
02 青果物配給規則運用方針 全島商工水產課長會議で協議
03 けふ私鐵業務研究會 各方面より出揃つた諸問題
04 國民貯蓄と獎勵策(中) 限界近き任意貯蓄 漸次強制へ推移か
05 樺太開發會社 首腦部人選內定
06 製糖用石灰原石 嘉義郡下最も有望 各地成分目下分析中
07 花蓮港商工會議所來月創立總會
08 砂糖增產等を協議 あす開く糖協例會で
09 島內燐寸配給機構 近く改正強化せん
10 各州糠油工場を計畫 米穀配給組合で經營せん
11 霧峰では籾干に大童 到る處隣組精神を發揮
12 麻袋配給打合會
13 來月廿八日より 關西見本市を開催 臺北、臺中、高雄で
14 北海道產豆類等價格を決定
15 地代家賃專門委員會で 新築建物の適正標準額を決定
16 臺灣柑橘同業組合聯合會 臨時總會で解散決議
17 臺灣柑橘組合聯合會評議員會終る
18 北斗郡男女青主催 稻刈競技會 七月二日より
19 前總督長官の記念品締切本月末 商工會議所主催
20 前帝糖竹南工場長池田氏勇退
21 照明燈
22 市價及商況 廿五日
23 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 志願兵制實施を祝ふ 各地盛澤山の行事
02 埔里奉公班常會
03 老梅派出所昨日落成式
04 豐原郡の國民貯蓄獎勵方策
05 鹿港專賣品組合總會
06 馬公街協議會けふ招集
07 臺中州キヤツサバ組合創立總會
08 霧峰一期米の初檢查
09 豐原街の女給達國語を講習
10 害虫驅除に煙草の吸殼利用
11 桃園土俵開き
12 新化郡の豪雨禍
13 ローカル・セクシヨン
14 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 輝く瞳に翼贊の誠 皇民奉公會臺南州支部 古都で晴れの發足
02 高雄支部けふ結成式 廿四日懇談會を開催
03 今夜記念講演會
04 記念講演會盛況 臺中市公會堂で
05 圖像:奉公會臺中州支部結成式
06 防火祈願祭 あす彰化神社前で
07 嘉義神社で御祓執行
08 神社前に貯蓄組合大會
09 圖像:臺中奉公青年隊結隊式
10 軍事援護展 來月十二日嘉義で
11 奧田米穀局長巡視日割
12 志願兵制度實現 あす全島一齊に祝賀式
13 血染めの日章旗 アミ族の青年が提出
14 祝賀講演盛況(彰化)
15 講演行脚後日譚(52) 臺南州の卷 臺灣統治の二大飛躍 義務教育と志願兵制/竹內清報社消息
16 全島稅務課長會議席上 財務局長の訓示
17 高雄州水產資材委員會
18 本社主催時局講演 臺東街で大獅子吼報社消息
19 競馬場で豫備訓練 高雄州下の報國青年隊
20 臺中州は廿五日から
21 屏東郡貯組大會
22 例年より二割增 高雄州下の肥料配給
23 新高港工務事務所事務開始
24 國講生神社に參拜
25 求刑五ケ年 彰化市の鬼婆婆に
26 マラリヤ講習會終了式
27 豐原郡下の產組全戶加入運動
28 曾文郡產組職員實務競技會
29 能高郡宿屋組合創立總會
30 盛り場泥棒を檢擧
31 人事・往來報社消息
32 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 學藝 木蘭咲く頃 (下)/葉秋苑
02 蒲月日記(七)/池田敏雄
03 珊瑚樹 日本文學の鏡 聽くべき座談會
04 ラジオ
05 劇映画 興行者協會が 事變記念日に大行進
06 心聲漢詩

應社小集/雪峰、應社小集/渭雄、應社小集/石華

07 新刊紹介
08 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 茂名、安舖(雷州半島)を空襲
02 キエフの陷落迫る ソ聯兵の弱さに獨軍が驚く
03 獨機の反擊に遭ひ ソ聯機脆くも敗退
04 作戰は順調に進む ルーマニア軍司令部發表
05 天皇皇后兩陛下 あす大宮御所へ行幸啟
06 小倉無任相參內
07 獨、ソの作戰見透し 米某軍事專門家觀測
08 獨ソ戰局の豫想 ノツクス米海軍長官
09 獨軍の瑞典通過を承認
10 けふも連絡懇談會
11 トルコの中立 ソ聯に通告
12 圖像:ウクライナ地方の集團農場の一つ、カガノヴイツチ農場、農場の中央にはレーニンの銅像が建てられてゐる
13 國保、治維兩法實施の 監督規程を制定
14 宣戰布告とは異る 在米芬公使言明
15 スエーデン豫備兵召集
16 ソ聯結局勝味なし 英國でも赤軍を高く評價せず
17 獨ソ戰に對し 中立法適用せず ウ米國務次官言明
18 タイ國政府も中立表明せん
19 ラ、エ兩國も暴動勃發
20 五千萬弗豫算に ル大統領署名
21 外人の米入國新統制令發布
22 工作機械の技術改善 自給の國產化を圖る
23 神職俸給令が制定される
24 定例次官會議
25 陳嘉庚又も蔣に 難題を吹き掛く 抗戰陣營離脫の一步手前
26 滿國の圓資金調達 原則的意見一致
27 明日の天氣
28 水滸傳(440)/黃得時;榎本真砂夫
29 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 談笑裡に下情聽取 一般商社の代表を招き 總督、民の聲を聽く
02 けふ民間代表と懇談
03 志願兵一番乘り 愛國の熱情燃ゆる兩青年 臺北憲兵分隊に願出づ
04 光榮に浴して感激 歸臺した井上報道部長清水經理部長謹話
05 皇太后陛下 宮內省互助會病院に行啟
06 全島物價連絡協議會
07 けふ警防記念日 新竹で記念式擧行
08 齋藤總務長官 あす歸北
09 見よ活潑な律動美 美事、“臺灣軍の歌”舞踊試演
10 幸町市營住宅地鎮祭
11 奉祝青年感謝の夕 今夜公會堂で開催
12 林新輝氏の美擧
13 國民學校長會議 市會議市で開催
14 力を協せて御奉公 皆んなで考へ皆んなで實行 出直し奉公日に壁新聞配布
15 臺灣宣傳の短篇讀物 府情報部で懸賞募集
16 切手貯金復活 七月一日から實施
17 振替貯金の拂込は 五十錢以上に改正
18 話題を乘せて 富士丸賑かに入港
19 虛弱乳兒育成實話入選發表
20 人事消息
21 今夜の放送
22 商況 廿六日前場
23 映画案內
24 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(189)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 惡質遺傳を防止 避姙も禁止さる 優生法は國民素質向上の為
03 少年の不良化防止 母の自覺が大切 孟母三遷の教を見習へ
04 寢たまま着せられる 晝寢袋の作り方
05 圖像:軍人遺族製作人形展
06 汗の汚點ぬき
07 魚の蕗の葉卷
08 朝顏の鉢作り 大輪を咲かせるには
09 齒を磨くだけでは 齲齒は防げません ビタミンCD食品が大切
10 學校と家庭の連絡に “母の會”を作りませう 個個別別參觀は双方迷惑
11 鯖の磯卷揚
12 酢のボイル
13 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 日本一の自然教室 僕等の理科教材園 總動員で建設開始
02 鹽はこんなに役立ちます 毒ガスのもとも鹽から
03 手紙の書き方注意
04 鳥や獸はとらぬこと 狩獵法のお話
05 童話 山村農園 (下)/神戶雄一
06 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 廣東省神泉港に突入 聯合陸戰隊揚陸に成功頭條新聞

【廣東二十六日發同盟】南支艦隊報道部發表、南支艦隊原指揮官の指揮する部隊は今朝未明汕頭西南五十五粁廣東省神泉港に突入し成功裡に聯合陸戰隊の揚陸に成功せり聯合陸戰隊の大部分は揚陸後若干の敵を排除して午前九時神泉所城に突入殘敵を掃蕩中又一部は東澳を占據し飛行機隊は敵增援部隊の動靜を監視、制壓しつつあり

02 龍州、馮祥(廣西省)を急襲
03 翼贊會調查委員會 きのふ構成を決定
04 松岡外相參內
05 鐵鋼統制會の 物動實施計畫案 理事會で最後的決定
06 四委員會設置 鐵鋼統制會內に
07 獨、既にオデツサと ミンスクを占領す
08 スエーデン政府 獨軍通過を承認
09 ソ聯發表
10 リトアニア全部 獨軍が確保
11 芬蘭正式に宣戰 丁抹も對ソ關係斷絕
12 猛進開始 宣戰□共に
13 日滿支交通の 一體化へ 懇談會開かる
14 圖像:汪院長頭山邸訪問
15 殉空會第二回目の集ひ 陸の親鷲德川中將の主催で
16 工場安全週間七月一日から 「安全研究所」「安全博物館」も着工
17 太平洋經由は許可 米の對ソ物資輸送
18 援ソの皮切り マニラに碇泊中の ソ聯船ウラジオへ
19 米、墨經濟防衛協定妥結か
20 佛印向けの重要輸出品 代行性を認む
21 印度支那鑛業研究所 ハノイに設立
22 帝國石油會社 設立準備懇談會開く
23 思想對策協議會 初會合
24 世界經濟調查會設立披露會 外相、力強い祝辭
25 米海軍計畫の 進捗狀況
26 官公私立大學長會議開く
27 新聞用卷取紙 割當制限を強化
28 東京陸軍航空學校 生徒募集 ポスター出來上る
29 祝志願兵制度實施
30 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 國民實生活を再檢討すべし社說

支那事變勃發以來將に四週年に垂んとしてゐるが變轉極まりなき現下の國際情勢よりすれば今事變が何時落着するかは誰人も豫測を許さない、しかし假令百難迫まるとも今にして宿年の禍根を杜絕するに非ずんば東亞の安定、民族の幸福は永劫に望み得ないのである、從て今次事變所期の目的を完全に遂行するためには戰線に於ける我が忠勇無雙なる皇軍の果敢なる奮鬪と相俟て銃後國民が銃後の經營に遺憾なきを期すべきは言を待たぬ、これについては各方面に於て夫夫非常な努力を拂つてゐる就中最も大規模に計畫されたのは國民精神總動員運動である、その綱領は言ふまでもなく我が肇國の大理想を顯揚し、東亞新秩序の建設を期すること大いに國民精神を高揚し、國家總力の充實發展を期すること等であるがこれらは今日國家の緩急に際して根本的に國民の念慮に置くべき最も大切な事柄に相違ないが旣に幾たびとなくあらゆる機會に於て繰返されてゐる丈に國民の聽覺には熟し切つてゐるがために之を事事しく述べたてると常套的の感を起させて却てその印象を鈍らせ、效果を薄らぐ結果を招くものである。

何となれば今日根本理念や原則論が餘り多過ぎて恰も途上相遭うて天候を云ひ、健康を問ふと類似してゐる天候と健康とは人間生活の根本的のもので一は外的、一は內的必須條件ではあるが之を斷えず且つ何人も唇頭に上すときは平凡なる日常の挨拶となつて空言見たいになつてしまふ。故に真にその價値を現はすにはそれが國家國民の活動の個個の指導精神となり具體的實行となつて顯現するところにある、さきの國民精神總動員運動も綱領基本方針等の文面や言葉としてのみにとどまつては何の價値もなく、尊さも顯はれない、物資の活用、消費の節約、貯蓄の實行、勤勞の增進、體力の向上等執れも抽象的德目の羅列に終つたのでこれではいかぬと昨秋來國內の新體制樹立、延て大政翼賛會の組織とその運動が新に展開し、實際運動化するに至つたのである。之に追隨して本島に於てはさきに皇民奉公會の發會式を見、着着と實際運動に移つたのであるが要するに百の理論よりは一の實行が尊ばれる國家社會相である

故に大政翼賛會乃至皇民奉公會に對しても吾吾は斯く叫び斯く希望するものである卽ち指導階級に於て實踐躬行の覺悟あるベきことがその一である、所謂人民に石を曳かせて自らはその上に乘つて扇を振つて音頭をとらうと云ふやうな料見は斷じて棄てねばいかぬ、又役人中心の態度をすてて普く國民の協力を求め、各團體、各地方、各部落等の細胞組織を結んでその內部自覺を促すことがその二である、それから何時までも漠然として大眾に呼びかけたところで纒りはつかぬから國民に要求する的確なる目的を示すことがその三である、つまり今日の國家情勢をもつと的確に國民に示して國民の心を十分に引締めることが何より肝要である、最後に物資の活用、消費の節約、統制法の運用等をもつと具體的に指示することがその四である、具體的に指示して之が實行を慫慂するのでなければよそ行きには節約を口にしながら私的の生活には依然たるダラシナサが續けられ或は贅澤三昧が行はれては銃後の固めは何時までたつても掛聲のみである、今後はムシロ國家國民の實生活を如何に規正し、之を實踐躬行に移らしむかに最も力を注がねばならぬと考へるのである。

02 志願兵制實施を祝ふ 豪華なる慶祝繪卷 けふ全島一齊に展開
03 日本精神に生きよ 中和庄祝賀講演會大山少佐が熱辯
04 牧大佐が激勵講演 “青年感謝の夕”大盛況
05 大祓式を執行 三十日臺南、開山兩神社で
06 傷痍軍人記章傳達式を擧行
07 音樂と映畫の夕 同音會管絃樂團が出演
08 山本要港部司令官 昨日總督を正式訪問 けふ高千穗丸で上京
09 長谷川總督 兩將軍を招待
10 酒井武官歸北
11 “臺灣軍の歌” 一般への注意と希望
12 齋藤長官歸北
13 “譽れの臺灣志願兵”の歌募集報社消息
14 “發展振りに吃驚” 草野、岩松兩氏の視察談
15 陸海軍に壹千圓を記念献金 東洋工業社長王超英氏報社消息
16 軍隊生活を見學 島都の祝賀式に參列する 全島街庄代表第三部隊へ
17 ときのこゑ
18 內臺一體、僕らから 學校を通じて皇民鍊成の推進 文教局近く通達を發す
19 宜蘭郡礁溪庄精米組合
20 蘭印の敵性振り 現地歸來の某氏語る
21 郵船に凱歌
22 海上警報
23 人事消息
24 大阪商船基隆出帆
25 日本郵船基隆出帆
26 辰馬汽船
27 大連汽船
28 東亞海運
29 南日本汽船
30 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 中國の輸入關稅率 改正建議案を決定 日本商工會議所常議員會
02 フルフラール及テツクス工場 臺北製糖所內に建設 灣糖新事業注目さる
03 私鐵業務研究會 多大の收獲を收めて閉會
04 國民貯蓄と獎勵策(下) 構想途上の各種試案 貯める為の稼ぎ第一
05 滿洲大豆四萬瓲 近く入荷各方面に配給 豆腐味噌幾分緩和か
06 臺拓株主總會席上(上) 加藤社長の演說要旨
07 蘭陽三郡のバス合同 臨時株主總會續續開催
08 過熱機關車出現 石炭二割節約
09 臺南高雄兩青果組合 合併認可さる
10 屋內ブロツク貯炭 自然發火等皆無 鹽糖の研究
11 各州に一個所宛 米糠榨油工場を設置
12 社債二千萬圓募集を決議 臺拓總會終る
13 魚類臟器及雜魚の 工業化を企畫
14 市內窓飾競技會 卅日に授賞式
15 照明燈
16 市價及商況 廿六日
17 祝志願兵制度實施
18 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 貯蓄報國に驀進 強調週間各地多彩の行事
02 南投街消費米組合 消費米配給組合に變更
03 祝へ志願兵制實施 津津浦浦に擧がる歡聲
04 岡山驛移轉促進會總會を開く
05 曾文郡の馬產獎勵
06 空訓實地研究會 新浦庄に於て開催
07 新埔防空座談會
08 グライダー競技大會 あす羅東グラウンドで
09 潮州國語講師講習會
10 沙鹿專賣品組合總會終了
11 曾文織物小賣商組合役員會
12 ローカル・セクシヨン
13 祝志願兵制度實施
14 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 島を擧げて荷へ 皇國守護の大任 けふ各地で祝賀式 祝志願兵制度實現
02 母たる最高榮譽 臺南本島婦人が蹶起
03 陸軍病院を慰問
04 各要路に感謝の挨拶
05 鶯歌街の感謝式
06 矢田君が列席 嘉義蕃地の代表
07 感激を電波に 高砂族青年が今夜放送
08 感謝茶話會を開催
09 花蓮港報國推進隊 きのふ訓練終了式
10 喜びの三重奏 村田警務課長の所感
11 講演行脚後日譚(53) 臺南州の卷 大乘的民族精神 本島統治の根本義/竹內清報社消息
12 タイヤ再製業組合創立總會
13 聽け時代の跫音 皇民奉公會高雄州支部 昨日輝く發足
14 記念講演會大盛況
15 臺南州下各市郡 事變記念日迄に結成
16 挑む夏の山岳 征服部隊俄然色めく
17 食糧增產功勞者 羅東郡で表彰傳達
18 國民學校懇談會開催
19 曆の改廢に關する懇談會
20 愛婦屏東支部の新任初會合
21 高雄測候所發表の海上警報
22 野良仕事で人殺し
23 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 學藝 村里控帳(中) 飯米百姓/和田傳
02 近詠/李廷猷
03 蒲月日記(完)/池田敏雄
04 第三の影 (國際館上映中)
05 ラジオ
06 心聲漢詩

醉月席上唔灌園先生賦呈吟正/王瘦鶴、應社小集/蘅秋、應社小集/逸南、應社小集/雲鵬、應社小集/守愚、應社小集 二/守愚

07 新刊紹介
08 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 目的達し悠悠撤退 神泉急襲の海軍部隊
02 南支軍六月の戰果
03 山下中將一行 きのふ滿洲里到着
04 軍用車と幾度も擦違ひ 獨人、伊外交官下車さる
05 天皇皇后兩陛下 大宮御所に行幸啟
06 志願兵制實施に當り 海軍鐵壁の陣容 (三)/酒井茂吉
07 政府、統帥府けふも 連絡懇談會を開く
08 定例閣議
09 松岡外相、獨大使 一時間半に亘り要談
10 大島駐獨大使 リ獨外相と懇談
11 ドイツ軍の戰果 近く明かにされん
12 レニングラード ドイツ空軍猛爆
13 ソ聯空軍 ハンガリー空襲
14 ブカレストを爆擊
15 對ソ遠征軍を派遣 イタリア政府發表
16 獨山嶽部隊 芬蘭戰線に輸送
17 イラン中立
18 ソ聯發表の戰況
19 波蘭兵卅萬を 對獨戰に使用 英、ソ間交涉進行中
20 軍務服役期間の延長を要請 米海軍軍務局長
21 皇民奉公會新竹支部職員
22 明日の天氣
23 水滸傳(441)/黃得時;榎本真砂夫
24 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 志願兵制實施六百萬島民の喜び爆發 繰展ぐ豪華な繪卷 空陸共に慶祝の一色
02 嚴肅・島都の祝賀式 綠濃き新公園で擧行
03 藤村市長式辭
04 感謝電報
05 重責の完遂へ長谷川總督の訓示
06 市內に“日の丸”氾濫 學童部隊が祝賀行進
07 新竹市、歡喜の坩堝
08 步武堂堂の分列式 若人の血湧き血躍る
09 圖像:島都の祝賀式
10 宣誓文
11 港都に祝賀氣分沸騰
12 祝賀講演會 廿九日基隆で
13 酒井海軍武官けふ歸北
14 本間軍司令官けふ歸北
15 山本司令官 上京 けふ高千穗丸で
16 井上報道部長けふ南下
17 南方事情講演會
18 海上警報
19 商況 廿七日前場
20 映画案內
21 興南案內報社消息
22 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(190)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 翼贊生活の指導(一) これが基準生活費
03 健康人に榮養劑は不要 病人も食慾增進を第一に
04 圖像:橋田文相高女視察
05 キヤベツの丸煮
06 無駄な空間利法
07 生めよ時代の醫學知識 季節に左右される受胎率 一番高いのは六月頃です/朝岡稻太郎
08 氣のぬけたビール
09 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 私達の作品 臺北三重埔國民學校 ひるね/王錦標
02 ハナツミ/候馮氏秀琴
03 私ノウチ/林思榮
04 にはとり/黃氏淑娥
05 白鷺/張志謙
06 節米報國僕らから/黃恒偉
07 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 金鵄勳章制度改正 精神的優遇を一層強化 けふ公布即日實施頭條新聞

【東京發同盟】畏くも明治天皇の深き叡慮により神武天皇戡定の故事に徵し紀元二千五百五十年(明治廿三年)の紀元節に制定された金鵄勳章制度は殊勳者に對し特に精神的優遇の途を弘め給ふ篤き思召に依り今回劃期的改正が加へられることとなり現行金鵄勳章年金令(勅令第百七十三號)を廢し武功拔群の戰死者と生存者との均衡を保持し金鵄勳章叙賜者に對する精神的優遇を更に一層强化するとともに畏くも一時賜金を賜はることとなつた、卽ち政府は畏き聖旨を奉じて過般金鵄勳章年金廢止に關する勅令案の樞密院御諮詢を仰ぎ更らに閣議に附議決定の上、上奏御裁可を仰ぎ廿八日附官報をもつて同勅令を公布卽日施行さるることになつた、而して本令は昭和十五年四月二十九日卽ち天長の佳節以後の日附にかかる金鵄勳章叙賜者から適用することと規定されてゐるから十五年四月二十九日前のものに就ては舊令に依ることとなつてゐる、金鵄勳章年金廢止に關する勅令は左の如くである

勅令

金鵄勳章年金令は之を廢止す

附則、本令は公布の日よりこれを施行す、本令は昭和十五年四月二十九日以後の日附にかかる金鵄勳章叙賜者より之を適用す昭和十五年四月二十九日前の日附にかかる金鵄勳章叙賜者については仍ち舊令に依る

【東京發同盟】金鵄勳章併佩に關する勅令は二十八日勅令第七百二十六號を以つて公布卽日實施されることとなつた

金鵄勳章併佩に關する件

金鵄勳章を有するもの更らに上級の金鵄勳章を賜はりたる時は前に賜はりたる金鵄勳章を併佩することを得

附則 本令は公布の日より之を施行す

02 勅令
03 改正の理由と要點
04 陸海兩相謹話
05 天恩枯骨に及ぶ 近衛總理大臣謹話
06 輝く全鵄勳章拜受者 今次事變十萬餘名に達す
07 河田藏相參內
08 志願兵制實施に當り 海軍鐵壁の陣容 (四)/酒井茂吉
09 芳澤使節歸途に就く 來月四日に基隆寄港
10 今次作戰頗る有利 獨、前大戰に比較して
11 赤軍を捕捉殲滅 獨軍の作戰目標
12 洪國も宣戰
13 獨軍の進擊速度 若干緩慢となる 紐育の情報
14 獨英平和提案說 ウ米國務次官批評を避く
15 “單獨媾和せず” ソ聯、英に協定參加要求せん
16 獨軍部隊リガを占領
17 要請あれば援助せん 米國務次官、ソ聯大使に確約
18 今日の天氣
19 大阪商船基隆出帆
20 日本郵船基隆出帆
21 辰馬汽船
22 大連汽船
23 東亞海運
24 南日本汽船
25 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 貯蓄報國精神新概念を強調社說

戰時下に於ける財政經濟政策の重要な要素として、一般國民の餘剩購買力の吸收、又は貯蓄獎勵の徹底を期することの緊急缺くべからざることは、今更論ずるまでもない。周知の如く、政府では今次事變勃發以來、公債消化に依る戰費の調達並に生產力擴充資金供給の源泉として國民貯蓄が實施され事變以來每年貯蓄目標額を設定し、全國民を擧げて之が目的達成に邁進して來たのである。卽ち事變第二年たる昭和十三年度は八十億圓、同十四年度は百億圓、同十五年度は百二十億圓と時局の進展に伴ひ、暫次目標額が引上げられ、遂に本十六年度は總額百三十五億圓と決定され、本島でも內地の方針に則り、昭和十三年度は五千萬圓、十四年度は一億圓、十五年度は二億圓と相當大幅の目標額の引上げをなし、之が實現に全島浦浦浦浦に至るまで貯蓄獎勵運動が展開されて來たのであるが、その成果は內地では大體豫期の目的が達成され、本島に於ても昭和十三年度に一億圓、十四年度に一億五千萬圓、十五年度に二億圓と目標額を遙かに突破するの良好な成績が擧げられたのである。

勿論之は當局のよき指導、貯蓄報國精神の徹底とその實行を促進せしめた結果であらうが、一方六百萬島民が時局の重大性を深く認識し、高度國防國家建設に國家が要請せる國策の一つとしての消費節約乃至貯蓄を實踐することに依つて銃後國民としての義務を果し、自ら進んで國策に協力せんとする熱烈溢れる愛國心の結晶に外ならなかつたのである。今や獨ソ兩國の開戰に依つて世界情勢は愈愈混沌として複雜を極め、南方を圍る事態も容易に豫斷を許さざるものがある。斯く急迫せる國際情勢に對處し、艱難なる時局を克服するに全國民がよく協力一致、各自の負へる重大使命を遂行すべき時機が到來したのである。日進月步の近代戰が科學戰、思想戰、經濟戰を含む所謂總力戰である以上、聖戰の目的完遂にも長期經濟戰に對應する覺悟と用意を具へなければならないことは、今更力說するまでもないことである。

殊に本年度に於ける國家財政としては、一段と膨脹公債の發行を餘儀なくされ、之に伴ひ購買力吸收の金融的側面として貯蓄獎勵、或は統制强化に依る物資方面の消費節約の緊要性は益益倍加され、從つて本年度の貯蓄目標たる百三十五億圓の達成には一方ならぬ努力と新方途の考究が要望されてゐるのである。卽ち政府は本年度に於て國債消化資金七十五億圓、生產擴充資金六十億圓を調達するため、貯蓄目標を百三十五億圓と定められ、本島に於てはその中二億五千萬圓を貯蓄することになつてゐるが、特に此度は貯蓄報國精神の普及徹底と之が實行促進を圖る方途として、內地では去る二十日、本島に於ては之に呼應して去る二十四日より來る三十日までの一週間を貯蓄報國强調週間となし、總督府を始め、全島各州市郡街庄では盛澤山の行事を定めて目下夫夫盛に實施中である、謂ふまでもなく右行事を通じて時局下に於ける貯蓄報國を强調すると共に、貯蓄精神を普及せしめ、以て六百萬島民一人殘らず貯蓄を勵行せしめるに外ならないが、結局官民ともよく現實の事態を直觀して從來の貯蓄槪念を捨て、所謂「貯蓄のための所得、貯めるために働く」との新しき槪念を持し擧島一致貯蓄を通じて經濟戰に參加するの覺悟と備へを以て東亞新秩序建設に邁進すべきである。

02 祝志願兵制 天に轟け・この萬歲 渦卷く火の流れ、湧く歡呼 どよめく島都提燈行列
03 圖像:志願兵制度慶祝 島內の提燈行列
04 滾ぎる興奮 港都基隆の提燈行列
05 祝賀會を開催 北區區長聯合會の慶祝
06 絕叫愛國の至情 新竹の講演會盛況
07 宜蘭の奉祝
08 無敵皇軍の真姿 第三部隊の猛訓練を見學した 街庄代表多大の感銘
09 羅東の慶祝
10 瑞芳の慶祝
11 ここにも居る 熱血青年 竹東の陳君志願
12 全國神社で大祓 聖戰四年國民の緊張を誓ふ
13 飯沼神祇院副總裁談
14 隊伍堂堂八十一名 志願兵集團志願 名に負ふ魁挺身隊臺北憲兵隊へ
15 真劍さに感激 石田臺北憲兵隊長激勵
16 天晴れな心掛 森井臺北憲兵分隊長激勵
17 ときのこゑ
18 大嶺峠行
19 南方同胞現地懇談會 九月臺灣で開く
20 感謝披瀝に 陸海軍へ献金
21 警察官傳習所記念運動會
22 高砂丸無電
23 海上警報
24 訃文:小林博敏等
25 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 本島の馬產獎勵に 馬政委員會を設置
02 呼馬の班級制度 秋競馬から廢止
03 “適宜な措置だ” 小川府技師語る
04 本年の秋競馬は八月臺中から開始
05 臺灣硝子總會 景尾工場大部分完成
06 臺灣石炭會社第三回發起人會
07 臺拓株主總會席上(中) 加藤社長の演說要旨
08 臺灣自動車用品商組聯改組臨時總會
09 臺灣青果聯合會月例會を開く
10 滿鐵の撫順オイル シエール工場擴充計畫
11 オイルシエール生產強化 閣議で援助決定
12 臺灣私設營業軌道組合 昨日創立總會
13 日糖來期產糖 七百萬擔を豫想 海南島へ發展計畫
14 臺灣糖業協議會 第一回例會開催さる 當面の根本問題を協議
15 產地貯炭消化に 船腹を中央に要求
16 田中米穀共精共販組合 華華しく創立さる
17 本期新米買上數 五十四萬四千袋 廿六日現在
18 斗南新驛等倉庫敷地近く決定せん
19 北斗專賣品組合總會終了
20 照明燈
21 市價及商況 廿七日
22 第九拾壹回決算報告/大日本製糖株式會社
23 祝志願兵制度實施
24 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 擧街感激の坩堝 板橋の志願兵制實施祝賀
02 志願兵制實施の 祝賀紀念講演會 南投街
03 潮州郡では感謝祈願祭
04 鳳山神社大前で 國民貯蓄組合大會
05 豐原街で癩豫防宣傳
06 志願兵制度實現に當り 青年學徒御親閱を思出す/張來福
07 屏東郡雜穀商組合 役員未定、活動遲鈍
08 修身以て皇恩の 萬一に酬ひたい 州議當選の清川氏語る
09 朴子街新庄の 正條密植競技大會 一位吳竹子青年團
10 花柳病の豫防防遏に大童
11 溪湖消防組の 令旨奉讀式 終つて防火演習
12 新高水利組合 事務所落成式
13 佳里街役場勤報隊 烈日下の田植奉仕
14 愛兒の死を秘し 終始空訓に從事 潮州郡下潘君の美談
15 能高郡學校職員體育會 來る廿九日に擧行決定
16 員林郡主催 北部學事視察團 七月二日出發に決定
17 臺灣新音樂團 潮州で演奏
18 馬にはねられ 馬車に轢殺さる
19 ローカル・セクシヨン
20 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 祝志願兵制度實現 本島統治の金字塔 軍旗の下六百萬島民精忠を誓ふ 絢爛たり豪華たり 全島各地の祝賀式
02 ぽんと五千圓國防献金 名前も告げずに立去る青年
03 美譚また一つ 白衣勇士忠靈塔作業
04 保育園を激勵
05 合同告別式を執行 朝田少佐外諸英靈
06 專賣品小賣人一行來彰
07 圖像:皇民奉公會支部結成
08 貯蓄獎勵映畫會
09 漁場の連絡調查 臺南州水產會が
10 肥料倉庫不足對策協議會
11 屏東柔劍道爭霸戰
12 列車內の掏模を檢擧
13 皇民鍊成協力會(假稱) 高雄市で設置打合
14 彰化市季節保育園
15 彰化市貯蓄週間 盛り澤山の行事
16 彰化商議役員會
17 臺南時局講演會
18 愛兒の死を秘め 講習生指導に出講
19 螟虫の驅除(嘉義) 國民校の生徒が一役
20 彰化市學校長會議
21 西勢子保育園表彰さる
22 藥品調查委員の講習會
23 皇公會彰化支部 七月一日に結成
24 山下屏東市長新任披露
25 龜鑑中村巡查 重傷にめげず暴漢逮捕
26 和洋雜貨組合解散式
27 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 學藝 文學の日常性(上)/德永直
02 村里控帳(下) 豆腐二丁/和田傳
03 新任地(上)/麟萬琚
04 珊瑚樹 純文藝擁護說 高見順の意見
05 ラジオ
06 劇映画 國策映畫の脚本募集
07 心聲漢詩

櫻花/黃純青、海上仙山/黃純青、偕家兄翕庵赴紀洲庵書畫鑑賞會順訪網墅/覺齋、偕家兄翕庵赴紀洲庵書畫鑑賞會順訪網墅/翕庵、網溪偶題/少濤

08 新刊紹介
09 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 政府と統帥府連絡懇談會續開
02 ソ聯軍の主力部隊 ド河畔で包圍さる
03 獨軍、四方面から猛進
04 東條陸相參內
05 動中靜を守る帝國(上) 米國援ソ聲明の真意 列國の動向
06 赤軍一個師を殲滅 戰車數百臺擱坐せしむ
07 ソ聯空軍を擊退
08 圖像:各大學學長會議
09 反共協同戰を結成 シ獨情報局長言明
10 今や全歐を擧げて 對ソ陣營に起つ
11 非交戰國の宣言を為す デンマーク政府
12 ソ聯の戰況發表
13 ソ聯軍の後方補給路 早くも杜絕狀態
14 獨軍、ソ領內に二百粁進出
15 倒共十字軍に參加 クロアチアも
16 佛も反共路線に活躍
17 西國義勇軍も對ソ戰に參加
18 ウクライナの作物取入開始
19 モロトフ外相 英大使と會見
20 同胞相鬩ぐ 社會パニツクさへ現出 桂林脫出の來副官談
21 駐日芬蘭公使の聲明
22 建川駐ソ大使 モ外相と會見
23 リトヴイノフ氏無任所大使に復活
24 芬ソの戰況
25 羅國政府機關 首都より撤退中
26 獨落下傘部隊 ソ領內で逮捕さる
27 明日の天氣
28 水滸傳(442)/黃得時;榎本真砂夫
29 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 國民の覺悟を強調 事變第四周年を迎へ 各相五日間連夜放送
02 廈門神社で感謝式 在留民千餘名參集
03 志願兵制に感謝 花蓮港廳下の青年代表 長谷川總督にお禮挨拶
04 皇太后陛下 互助會病院へ行啟
05 未來の軍國の母に 心構へを說く 山縣要塞司令官が婦人修養會で
06 福州の人口 廿八萬を突破 我占領地區安居樂業
07 臺北市月例會
08 陸軍病院に 屏風を獻納 重田幹男氏が
09 五千圓献金 基隆和隆木材
10 漁船隊忠靈塔 地鎮祭を擧行
11 新竹州米穀納入組合 昨日創立總會開催
12 奉公日に一齊擧行 奉公會臺北州下支會結成式
13 新竹州下奉公會支會結成式日割
14 歸還勇士寄附 竹東の岩山氏
15 未入營兵補充訓練
16 勤報臺北州隊 三十日から豫備訓練
17 茶殼を献納 愛婦新竹市分會
18 海南島へ學徒團 防疫診療と農業に奉仕 臺大から派遣二日出發
19 慰問プログラムに 舞踊臺灣軍の歌 昨日軍報道部でお稽古
20 國民學校長會議
21 健康臺灣の躍動 各種競技相次いで開く
22 紙の代りに林投纖維を獎勵 新竹州の帽子編
23 志願兵制祝賀に 八百屋さんのおまけ 女中に聽いた梁井局長稱讚一席
24 專賣新竹支局 樟腦生產打合
25 財產は“沒収同樣” 樞軸國人に對する比島官憲の橫暴振
26 初代工學部長 龜山東大教授に內定
27 奧さんのお手柄 美事お向ひの泥棒をねぢ伏す
28 高砂丸入港
29 本多府商工課長談
30 短篇讀物募集 一篇廿枚內外
31 愛犬家は御注意 七月一日から野犬狩り
32 國講講師講習會
33 海上警報
34 南洋協會總會
35 今夜の放送
36 商況 廿八日前場
37 映画案內
38 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 亞細亞の旗(191)/小栗虫太郎;坂本仁
02 家庭 だるくなる季節 明日の活動に備へ 休養は疲れすぎぬ內に
03 十戶分の廚芥で 豚が一頭飼へる ゴミもうつかり捨てられぬ
04 圖像:此處は上海・朗かな國際競技(一)
05 浴衣の古で晒布 簡單に作ることが出來ます
06 胡瓜の南蠻漬
07 虛弱兒や不具兒は 養護學校へよこせ 國民學校の課程は是非終らせること
08 井戶ポンプと力の節約
09 濡れた洋服の手入れ法
10 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 南洋サイパン島の子供達の 樂しい學藝會見學 とても上手でしたヨ
02 「ひとすぢうた」の話 (二六) うたのみがきあげ(二)/ツチヤ・ヒロシ
03 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 國民政府に借款供與 三億圓を限度として頭條新聞

【東京發同盟】帝國政府は今回國民政府に對し三億圓を限度とする借款を供與することに決定その實行に關する具體的細目については正金銀行等と國民政府當局との間に於いて折衝を行ふことになつた、右について二十八日午後四時政府當局より次の如く發表された

今回帝國政府は國民政府の要望に應へ取敢へず限度三億圓の借款供與方を決定しこれが實行については橫濱正金銀行等に於いてその衝に當ることとせり

02 帝國の措置に深謝 財政部長周佛海氏談
03 我が熱意を顯示
04 重慶の內部に 大動搖を與ふ
05 國民更生金庫法 施行令と施行規則
06 兩院調查會の世話人懇談會
07 貿易計畫化の方策 日商、政府に要望建議
08 輸出為替 全面的に統制
09 汪主席南京に歸着 事變解決、劃期的巨步を進む
10 共同聲明の實踐へ ステートメントを發表
11 圖像:重慶脫出の劉自強大佐
12 廿六日神戶解纜 嵐の歡呼の裡に
13 重慶、萬縣、忠州爆擊
14 陳家老屋を空襲
15 主席公館に入る 海鶼號に初搭乘
16 各委員長初顏合せ 翼贊會調查委員會本格的活動へ
17 林、安達兩參議 近衛首相を訪問 時局對處の意見を質す
18 ソ聯軍全線總退却 ミンスクの運命危し
19 米の對ソ聯と對エール援助 ル大統領言明
20 軍事豫算追加 米上院で採擇
21 今日の天氣
22 大阪商船基隆出帆
23 日本郵船基隆出帆
24 辰馬汽船
25 大連汽船
26 東亞海運
27 南日本汽船
28 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 婦人團體の統合整備 主婦鍊成に力を入れよ社說

多年の懸案であつた婦人團體の一元的統合は、去る十日の閣議決定に基き、いよいよ大政翼賛會の斡旋に依る新婦人團體結成準備委員會の手にて具體的に着着と準備が進められてゐるが今次の一元的統合は、唯單に旣存の諸團體を形式的に統合するだけではなく、高度國防國家建設を目的とする國民組織に一礎石を置き、所謂婦人新體制の確立を目指す一元的整備に他ならないのである。卽ち一元的に統一せられたる新婦人團體は、日本傳統の婦道を修鍊し修身齊家奉公の實を擧げるを目的とするが此の目的を達するためには婦德の修鍊家庭生活非常準備の確立、子女の養育、家族の保健、其他家庭生活の整備、家庭教育の振興、國防訓練、軍人援護隣保相扶等等、換言すれば皇國婦人總べてがその本然の婦道に立ち、國家の生命を育み行く熱意の下に立たしめ、これを日常生活の內に實現せしめる新しき體制を實現するに在るのである。

高度國防國家體制を確立するに當り、必然的に要請せられる國內新體制を完からしむるためには、婦人の協力卽ち其の自覺と奮起とに基く日常生活內の實踐がなければ、充分なる成果を擧げられないこと多言を要しないことである。殊に國民生活部面に關する限り婦人就中主婦の荷ふ役割或は其の力は絕大なるものがあると云はねばならぬ。それ故、國內新體制を確立し大政翼賛運動を推進するに當つては、唯單に婦人を輕視する能はざるのみならず、更に進んで婦人新體制を樹立し、旣存の婦人諸團體を一元的に統合整備して强力な實踐團體を結成する必要があつたのである。今次の婦人團體統合は實に此の必然性から實現するに至つたもので、新婦人團體成立を契機に、從來歐米思想に禍ひされて婦人本來の職責を沒却するが加き或は團體の對立による相克摩擦、或は數團體の存在に起因する負擔の加重の諸弊害が是正せられ、發足を新たに愈愈皇國婦道を昂揚し職域奉公の實踐に邁進することとなつたのである。

臺灣も內地に順應して婦人團體の一元的統合整備を行ふことになつてゐるが、唯臺灣に於ては愛婦と國婦の二團體以外に殆んど見るべき婦人團體を有せず加ふるに大多數の本島婦人の未組織、未訓練は自ら內地と異るものがあるため、婦人團體の統合といふよりも其の整備に、否寧ろ本島婦人の再組織と訓練とに根本方針を置かれなければならない、本島婦人就中主婦の教育訓練は皇民鍊成の强力な推進體として、かねてから其の必要性を强調され來つた問題であるが、殊に今次の皇民奉公運動の逞ましい展開推進に當つてはいよいよ刻下の急務たるを痛感させられるのである。同時に志願兵制度の實施に伴ひ、今後譽れの軍國の母たるべき皇國婦道の昂揚は最も緊要なることであつて、ここに本島婦人の再組織訓練は二つの意義に於て洵に重要だと云はねばならぬ。それ故婦人團體の統合整備は本島の場合唯單にそれだけではなく、寧ろ强力な一元化組織を通じての主婦鍊成でなければならぬのである。

02 炎天下で率先垂範 梁井局長以下文教局全職員聖域で淨汗奉仕
03 信條
04 “挺身隊”の結成へ 新竹市の本島人中堅敢然立つ
05 聽眾に多大の感銘 宜蘭市の祝賀講演會
06 願ひが叶つたら懸命にやる 徐青雲君語る
07 志願兵制度を謳歌 責任の重且大なるを痛感 嘉義市議林文樹氏談
08 一層努力する 青年團指導者武井弘教氏談
09 實に之以上嬉しい事はない 歸還軍屬張火城君談
10 奮起して一路時艱の克服へ 歸還軍夫長楊克營君談
11 近くに徵兵制の施行を期待 歸還通譯曹嬰君談
12 記念武道大會 七月六日に開催
13 產業挺身隊を動員 羅東郡颱風禍の防止に
14 “熱意と氣魄の象徵” 譽れの當選歌發表 勤報青年隊歌
15 近く隊歌を發表 “青年隊の夕”を開催
16 南方事情講習會
17 女青指導員座談會 一日教育會館で開催
18 一躍五隻に增加 基隆花蓮港間の輸送陣強化
19 楊柳賓市議一千圓献金
20 暖い遺族のホーム 基隆市で六戶完成
21 宮野船長高砂丸におさらば 小山氏と交代して
22 ときのこゑ
23 宜蘭市の國民校制度講演會
24 商業報國青年隊結成式
25 南光美術協會展
26 出るぞ臨時賞與 臺北州三十日に支給
27 臺北春競馬 第五日目の成績
28 犯人を逮捕 一萬圓の偽造小切手事件
29 大稻埕檢番總會
30 宜蘭郡米穀組合
31 自轉車には是非 鍵を掛けませう
32 靴の闇取引
33 沿海警報
34 人事・消息報社消息
35 映画案內
36 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 農作物の 作付制限禁止の 取扱要綱決定さる 臨時農地等管理令に依り
02 石炭の公定價格 燃料物價委員會で決定
03 臺拓株主總會席上(下) 加藤社長の演說要旨
04 船員職業能力申告令により 第三回 在鄉船員を登錄
05 中臺商事總會 配當八分据置
06 雇傭主、苦力頭を集め 決定賃金の趣旨を說明 基隆
07 臺灣屑米配給組合あす總會
08 七月一日米穀局員米穀增收祈願
09 南方航路を重視 田島商船專務視察談 佛印海南島より歸來の
10 板橋信組總代會
11 豐原專賣品組合總會
12 臺灣青果聯合會 きのふ臨時總會開催 柑橘聯合會合併を決議
13 竹山郡消費米組合創立總會
14 太發木材會社總會を開催
15 青果組合聯合會評議員會を開催
16 照明燈
17 市價及商況 廿八日
18 第四回決算公告/太發木材株式會社
19 第九回決算公告/株式會社南興洋行
20 第三十一回營業報告/中臺商事株式會社
21 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 感激と慶祝の繪卷 湧く島民の歡び 火の海、旗の波として具現 各地志願兵制の祝賀
02 桃園郡下各地 婦人保甲團結成式
03 員林皇國青年隊 近く組織すべく準備中
04 皇民奉公會臺東支部結成式
05 沙山庄聯合青年主催稻刈競技會
06 ローカル・セクシヨン
07 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 臺中神社に日參 老母を人力車で牽く
02 來れ“護國の御楯” 志願兵の申出高雄州下十三名
03 紅唇に愛國の焰 女性も飛入る屏東感謝講演會
04 母の會を設置(高雄)
05 志願兵制を祝ふ 彰化市の祝賀式
06 參與と奉公委員 臺中州下市郡支會
07 花蓮港報國推進隊 優良隊員を表彰
08 巡查部長講習會終了
09 一日一齊に結成 奉公會臺中州市郡支會
10 高雄州下も一日 參與奉公委員任命
11 都市對抗野球豫選會
12 豚は要りませんか 臺北市へ高雄から六千頭
13 彰化商議所 あす議員總會
14 嘉義郡の皇民塾準備を急ぐ
15 橫田警察部長 屏東市初巡視
16 農村青年指導者 臺中州鍊成事項發表
17 高雄市優良運轉手表彰
18 臺南州漁業組合長會議
19 生活の無駄排除 高雄班常會で協議
20 臺灣音樂振興會 一日に晴れの發表會
21 防犯協會が自轉車置場經營
22 臺中州落花生胡麻加工業組合總會
23 國語普及の尖兵 國講講師講習終了式
24 嘉義商議所總會
25 花蓮港市飲食組合總會
26 人事・往來
27 祝志願兵制度實施
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第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 學藝 文學の日常性(中)/德永直
02 新任地(中)/麟萬琚
03 珊瑚樹 國民文學結實 今後十年二十年
04 文化消息 自動作曲記譜機の發明
05 ラジオ
06 心聲漢詩

風雨夕翕庵覺齋二難過訪喜詠/楊嘯霞

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第10頁
日刊第1版
序號 標題
01 反復重慶を大空爆 大戰果を擧げ全機悠悠歸還頭條新聞

【○○基地二十九日發同盟】▲中支艦隊報道部發表 二十九日海軍航空部隊は第十三次重慶空襲を敢行快晴に惠まれて城內軍事施設を徹底的に爆擊した

【○○基地二十九日發同盟】寧日なく活躍を續ける海軍航空部隊は二十九日○○機の大編隊を以て第十三次重慶爆擊を敢行した卽ち淺田部隊長を總指揮官に中西、石橋、石原、二階堂、高井、鈴木、上山の各部隊長の指揮する大海鷲群は雲も一つなき四川の碧空を駈つて午後一時二十分重慶上空に突入敵防禦砲火を尻目に城內西門附近の殘存敵軍事施設並に政府機關に巨彈を浴せてこれを爆擊十數個所より火災を生ぜしめた引續き森部隊長を總指揮官に高橋、武田、大平、白井各部隊長の指揮する第二隊は午後三時二十分黑煙蔽ふ重慶上空に突入城內東端敵軍事工場並びに倉庫群に必中彈を浴せてこれを粉碎多大の戰果を擧げ夕陽を浴びつつ全機悠悠歸還した

02 ソ機千八百餘機を 開戰第一日に擊破 獨軍初發表
03 ミンスク方面で死鬪
04 獨羅兩軍 ソ聯を反擊
05 洪空軍ソ領を爆擊
06 獨ソ軍各地で猛激戰
07 大擧露都を襲擊(獨空軍)
08 洪國內ソ聯人全部逮捕
09 悲喜交交の英國(下) 反ソ一色のバルカン 世界の動向
10 南部戰線は膠著狀態 中部は激戰を展開
11 圖像:○○部隊記念祭
12 對ソ攻擊理由反駁 ロソ聯情報局次長
13 對日ゴム供給 蘭印本年末で打切らん
14 山下中將一行新京着
15 軍經使節團を派遣の意なし 米國がソ聯に
16 連日首腦部會議 重慶の國際情勢討議
17 東京各國特派員の 活動振りを覗く 「世界情勢と日本」は如何
18 佛印ルート閉塞 早くも一周年 德尾少佐の回顧談
19 米海兵倫敦に 既に派遣さる
20 けふの天氣
21 大阪商船基隆出帆
22 日本郵船基隆出帆
23 辰馬汽船
24 大連汽船
25 東亞海運
26 南日本汽船
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第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 噫・偉勳萬古に輝く 戰歿英靈部隊合同告別式 第三部隊營庭で嚴修
02 長谷川總督弔辭
03 圖像:戰歿英靈部隊合同告別式
04 本間軍司令官弔辭
05 武智部隊長弔辭
06 けふ臺北市葬 一般市民參列の注意
07 天覽の光榮に輝く “醜の御楯”皇軍の聖戰畫 畫壇大家の力作、陸軍献納畫
08 四千粁の全戰場 謹製した大家十五氏
09 躍進・海國日本 七洋制霸の偉業を目指して 海洋思想を大宣傳 七月廿日は海の記念日
10 海の記念日標語募集
11 武勳の英靈 きのふ內地へ凱旋
12 譽れの燈臺 勇壯な曲全國に發送 二十日の海の記念日に
13 打込む赤誠の聖鋤 學生隊のトツプを切つて 臺大生が淨汗奉仕
14 あす興亞奉公日 全國一齊に常會開催
15 新竹州野球大會
16 血書、志願兵を志願 勤報隊の熱血青年張義彩君
17 志願兵制慶祝窓飾競技入賞者
18 射擊訓練大會 七月一日早朝實施
19 織物商業報國會 第二期青年隊結成式
20 慰安演劇會
21 新竹州下の少年劍道大會
22 挺身して邁進 新竹の挺身隊結成に 青年壯丁團幹部座談會
23 志願兵制に感謝の献金
24 臺北春競馬 最終日の成績
25 人事消息
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第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 兵士志願の黃君 曾つて血書で嘆願 時の陸軍大臣宛に
02 旗の波に渦卷く 六百萬島民の歡び 各地志願兵制祝賀
03 高雄神社大祓式 今夜六時に執行
04 講演行脚後日譚(54) 臺南州の卷 增產の鐘が鳴る 地主よ村へ歸へれ/竹內清報社消息
05 臺南州判任以下 臨時賞與發令 總額十七萬餘圓
06 高雄州では總額十三萬餘圓
07 臺中州總額廿八萬餘圓
08 鄉軍臺中分會 きのふ十六年度總會開催
09 國民貯蓄座談會 員林郡會議室で
10 優秀漁船表彰式 七月三日に擧行
11 圖像:本社下半期カレンダー南島薄暮報社消息
12 昭和拾六年下半期興南新聞カレンダー/興南新聞社報社消息
13 臺中市貯蓄組合 機構を簡易化
14 彰化市奉公會支會結成式役割決定
15 彰化郡奉公會支會あす結成式
16 奉公會支會結成懇談會
17 熟練工の賃銀近く制定
18 高雄市音樂協會演奏會盛況
19 斗六東國民校保護者總會
20 高雄州薄給官吏 一齊に特別昇給
21 炎暑は續く 西子灣は滿員
22 臺南州體育會主催厚生體育會
23 臺南州自動車運輸車庫地鎮祭
24 花豐商事總會
25 高雄州自動車講習所終了式
26 臺中專賣品組合定期總會
27 不身持ちで檢擧さる
28 故廖三隣翁一日告別式
29 人事・往來報社消息
30 廣告報社消息
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 學藝 文學の日常性(下)/德永直
02 蘭陽の山河(九) 頭圍庄龜山海岸/吳阿泉
03 新任地(下)/麟萬琚
04 文學と政治 (上)/江間道助
05 ラジオ
06 心聲漢詩

應社雅集賦質在座諸君子/梅樵、蒲夏赴應社文讌呈東道諸君子唫政/鶴亭、蒲夏赴應社文讌呈東道諸君子唫政/灌園、代柬謝應社招宴/鶴亭、夏日偕遂性君同訪鶴亭先生於潭子/洪元煌、次韻元煌詞友見過/鶴亭

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