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臺灣新民報1940年10月

夕刊第1版
序號 標題
01 教授、教員の再教育 國精文化研究所を改組擴充 教育新體制を確立
02 劉公島の英國權益 當然解消するもの 滿期失効國民政府、英に通達
03 圖像:ハイフオン埠頭の保稅倉庫
04 農地價格統制 農地審議會に農林省原案を提示
05 中共は方向轉換か 三國同盟の影響で
06 大日本青年黨統領 天下の「橋欣」を訪れる
07 食糧問題に關し 決議を可決 農政研究會で
08 獨空軍の報復爆擊
09 今週中に羅馬で 最後的打合せ 獨伊西の三國會談
10 スペインの ジ港領有を認む
11 佛領マ島總督に 英國が最後通牒
12 起債市場對策 滿場一致で可決
13 參議の人選進む 一日の閣議で正式決定
14 自由なる立場で 政府に協力 荒木大將參議就任を辭退
15 民事部長會議
16 準備委員に聽く二/竹內生
17 產業報國會の中央機構を整備 勞働界の新體制確立
18 海防は開港場 人種雜居の都
19 明日の天氣
20 水滸傳(233)/黃得時;榎本真砂夫
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 定價表に御注意 野菜魚類の值下げ いよいよあすから實施
02 馬と騎手の道場 “馬事公苑”を建設 輝かしいスタートを切る
03 自治制施行廿周年 臺北州下の功勞者表彰
04 圖像:日獨伊三國盟成る
05 成果を擧げよ あすから防空訓練
06 航空祈願祭延期
07 暴風中に御石採取 赤誠の七十八萬個 新竹州から託送報社消息
08 享樂面の肅正 關係業者を集め 南北兩署で注意喚起
09 市民を擧げて節米 臺北市の徹底方策決定
10 圖像:ロンドン空爆の跡
11 暴風荒れ狂ふ 豪雨、各所で出水騷ぎ
12 暴風澎湖島へ 北部は午後から風雨更に強し
13 縱貫線異狀なし
14 暴漢に狙擊されて 磯部芳衛少佐重態 四川路武昌路交叉點で
15 學校臨時休業 臺北州下の被害輕微
16 南部は風雨強烈
17 左營庄名りの協議會
18 高雄の節米 各自の自肅から
19 鮮かな妙技 全觀眾を魅了して 臺灣滑空競技終る
20 トロツキーの遺言
21 ハリウツド 一の泣き上手
22 黑人と獨空相 「空の決鬪」
23 帝大勝つ
24 法政勝つ
25 人事消息
26 街で拾ふ
27 今夜の放送
28 商況 三十日 前場
29 今日の映畫
30 民報案內報社消息
31 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(192)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 十月一日から防空訓練 警報通達は婦人の役目 家族に防空教育を施す (三)イギリスの主婦
03 鰯御飯
04 教育相談 內氣で亂暴で困る 成績の惡いのが何より心配/田中寬一
05 新體制の秋を行く オンナかカンナか
06 圖像:買物に出かけるマレーの婦人
07 鍛へよこの秋に! 適度の運動こそ健康を築く 再考を要する選手制度
08 お辨當の注意十八則 魚肉四分に野菜六分 偏食矯正の好機です
09 鯉こく
10 電燈の經濟 臺所は一般に暗過ぎる 讀書にはスタンド
11 玉蜀黍の調理法 おいしい天婦羅や饅頭
12 紙上病院
13 秋口の衛生 寢冷へで胃腸を損ふな
14 ラードとヘツト
15 洋服の襟垢と日燒直し
16 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 世界平和をうちたてる 日、獨、伊三國同盟 ベルリンで行はれた歷史的調印
02 世界一の大手柄 海の荒鷲の暴擊行
03 島都の孔子祭
04 大詔渙發せらる
05 用意は出來てゐますか いよいよ明日から大防空演習 實戰のつもりでとりかかりませう
06 ロンドン空襲さかん
07 ロンドンだより
08 心を清め身を清め 秋の濱邊に御石採取 始る新竹州の献石作業
09 航空殉難者慰靈祭
10 三大臣が決つた
11 停車場から英語が消えます
12 笛の先祖
13 黑んぼは白ん ぼに劣らず
14 「クサメ」は危險
15 アメリカ大統領選擧
16 身にしむ秋風の中を何處へ? 逃げまはる蔣介石 陪都‧行都とは何か
17 世界あちらこちら 洪水をまつ百姓 面白いエヂプトの農業
18 明るく伸びよ アジヤの少年 興亞少年の明治塾訪問
19 皇軍のお手傳ひ 孔子樣のお弟子の子孫
20 獨木舟の話
21 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 昆明に初の城內爆擊 我海鷺大編隊を以て頭條新聞

【○○基地三十日發同盟】南支艦隊報道部發表(三十日午後五時)海軍航空部隊の精銳○○機は九月三十日雲南省昆明を空襲して敵軍事施設に猛爆を加へ甚大なる脅威と損害を與へたり、敵は我が空襲と見るや逸早く所在飛行機を四散せしめ約十機の戰鬪機が我が爆擊隊に挑戰し來るも我方これを擊退し全機悠々基地に歸還せり

02 壯絕な殲滅戰展開 西山嶺(南昌西方)の頑敵掃蕩
03 總動員審議會開く 第一日は六勅令案を可決 主なる質疑應答
04 “總動員體制を完備” 近衛首相の挨拶要旨
05 滿身烈烈たる鬪志 「和製ヒツトラー」中野政剛氏
06 準備委員に聽く三/竹內生
07 從業者移動防止令と雇入制限令の比較 きのふ質疑應答
08 國民徵用令 改正の要點
09 總務局に五部置く 企畫局、組織局に夫夫四部設置 中央事務局の組織
10 堀切駐伊大使親任式
11 總務部長 松前氏を起用
12 人選の最後的協議 有馬伯等首相官邸で
13 新體制建設準備會解散
14 英國在留邦人を 漸次引揚げさせる 大使館、外務省に公電
15 久原氏に參議就任交涉
16 天津租界電話局の接收問題圓滿妥結 昨日協定に署名調印
17 三年越しに解決
18 西原委員長 澄田少將と交代
19 澄田少將は恩賜軍力組の秀才
20 中島知久平氏 參議を受諾
21 外務人事の第六次異動
22 石本五雄大佐 危篤狀態 日蘭會商の陸軍側隨員
23 日支提携に努力 孫東京辦事處長着任
24 督府判任官以下の定期昇給發令
25 今日の天氣
26 大阪商船基隆出帆
27 日本郵船基隆出帆
28 東亞海運
29 辰馬汽船
30 大連汽船
31 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 島內銀行の整理合同社說

過去に於ける銀行業の發達は、資本主義の進展を促進し就中商工業の華華しき活躍を招來した效果が固より少なくなかったが、我國の如く資本主義が既に獨占階段に入り且つ最近となって新たなる內外情勢に伴ふ戰時經濟の確立に當り今や國內銀行業も量的に質的に大轉換を要求せられる事となった。即ち兩三年來配給機構の統制化につれて商業組織が一變せしめられ、商品の流れは大體階段的となり從來の如き商人間の取引即ち橫の取引が殆ど消滅するに至ったので、手形割引を以て主要業務とする商業銀行の役割が著しく低下するに至った。其の上一般の貸附業務は在來の如く擔保と償還さへ確實であればいくらでも資金を融通し、而も出來る丈利鞘を稼ぐところの猶太的營利性が否定せられ、今後は資金調整の精神に即し務めて急を要する國策事業に資金を投じなければならなくなった。

かくの如く經濟機構の變革並に新事態の發生に對應して銀行に對しても金融業務の統制と計畫化の必要を生じ、其の前提として銀行業の新たなる合同整理を要請せられてゐる事は明かである。去る九月十二日の日銀主催銀行信託懇談會席上に於て河田藏相が先づ「經濟新體制促進に當っては銀行の整理合同を必要とするに至るべく當局としても之が進行を期してゐる」と言明せられた事は全く上記の理由に基く事と知らなければならない。

飜って島內銀行の狀態を見れば中央銀行たる臺銀があり、不動產銀行たる勸銀支店があり、地方商業銀行たる商工銀行と彰化銀行があり、內地商業銀行たる三和銀行支店があり、南方進出を目的とする華南銀行があり、貯蓄獎勵を目的とする貯蓄銀行があって、之を如何に整理合同すべきかは當面の一大問題たるを失はないであらうと信ずる。

先づ商工銀行と彰化銀行の合同は現階段に於ては何人も反對し得ない事であらう。即兩銀行とも地方の中小業者を資金融通の對象とする銀行であり、事變前の如き自由競爭の時代にありてはかくの如き銀行の並立は地方の中小商工業者の發達を促がす上に於て存立の理由はあったが、現在の如く商業に於ける手形割引の分野が狹められ、且つ一定の資金用途を限定せんとする必要上最早兩銀行の並立が許さなくなった。かくて島內銀行整理の第一歩から先づ兩銀行の合同を提唱せざるを得ない。次に商賣手形割引を主要業務とする三和銀行島內支店は既に存立する必要がなくなり其の業務を臺銀か、又は地方銀行に肩替すべきものと思はれる。試みに本年七月末の三和島內支店の預金貸附殘高を見るに預金約四千萬圓に對し貸附二千三百八十萬圓しかなく寧ろ島內の資金を流出してゐる狀態にあるから、三和支店の吸收合同は島內金融に好影響あるとも決して惡影響はない筈である。

尚發券銀行たる臺銀及び不動產銀行たる勸銀は現狀の燼で改革の要なきゃはもっと根本的問題であるが、今は之を詳述する暇はない。唯島民の零細資金を蒐集して貯蓄獎勵をしてゐる貯蓄銀行は益益其の重要性を發揮しなければならない。最後に南方進出を目的とする華南銀行に就いて言へば既に南洋を含む東亞共榮圈建設を國是と決定せられた今日に於て何かの方法を以て飛躍の第一歩を踏み出さなければならないが、現狀では甚だ心細い次第であるから此の銀行の打開策も當然近く爼上に登らせなければならないであらう。

要するに島內銀行の整理合同は差當り商工、彰化兩銀行の合同及び三和銀行支店の吸收合併を早急に斷行すべきであると重ねて提唱せざるを得ない

02 擧島守れ臺灣の空 本島第一種防空訓練 愈愈けふから實施
03 完璧を期せよ(府防空課發表)
04 自治制施行されて 早くも廿周年 各支部で功勞者表彰
05 奉公に眾力活せ 森岡總務長官語る
06 臺北市政の今昔(上)
07 森岡總務長官けふ歸臺
08 けふは興亞奉公日 自肅生活を勵行せよ
09 簡宿生活の標語 立看板に作り立てて各盛場へ 道行く人の關心を喚起
10 滅私報國へ邁進 州下奉公班結成を終了
11 十日に入隊式 勤行報國青年隊
12 市營住宅百戶 基隆市で新設を計畫
13 午後九時閉店に 商店法改正準備進む
14 大田海軍機關少佐殉職 廿九日に海軍葬執行
15 牝馬の登錄制 農林省で立案中
16 角砂糖も切符制に 小賣店八軒指定さる
17 自動車、列車と衝突 死傷者九名を出す 臺南糖試附近踏切で
18 圖像:市內各所の浸水
19 第一回通常總代會
20 國勢調查の狀況を視察督勵 昨日宮木知事が
21 市バス廻送車 機關車と激突 車掌等七名輕傷を負ふ
22 女給の大制限斷行 帝都から約一萬五千名を全部 健全を產業へ就職斡旋
23 鐵道ホテル、列車食堂も自肅
24 浸水騷ぎの程度 颱風、大した被害なし
25 警察に協力 青年團自發的に
26 暴風警報
27 上り急行、二十分延着
28 新竹州產組庭球大會
29 七名に有罪判決 英國系のスパイ事件
30 十名起訴さる
31 高千穗丸無電
32 丹後丸無電
33 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 昨年末本島耕地面積 八十八萬六千餘甲 前年に比し千八百餘甲增
02 滿洲大豆收買に 獎勵金を交付 實質的に二割七分引上
03 佛印の石炭 年產百六十萬瓲
04 東亞新秩序と南洋資源(下)
05 滿關支貿易の價格調整指定品目(下)
06 臺灣大連航路に 新に長山丸配船 本日基隆に入港
07 局營バス本日より 五割の代燃車使用
08 信託會社懇談會 預金利率三割九分 公債保有等を申合
09 各物資別の配給 統制策に關し打合 各州廳統制課長參集
10 龍潭摘茶競技會 六日に開催さる
11 小口貨物、貸切への轉換、助長されん 鐵道部運賃改正の結果
12 農業戶口增加 四十二萬八千餘戶
13 照明燈
14 市價及商況 三十日
15 バナナ相場
16 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 十月一日を期して 映畫法施行規則を改正
03 映畫法施行規則 改正省令を公布
04 圖像:日本學生水上競技
05 ニユース映畫も新體制 外畫ニユース 遂に解消
06 東寶文化映畫シリーズ 「郵便從業員」
07 全日本映畫人聯盟が 新體制浸透の大評定
08 鷄飼の自家生產は かうすれば心配ない
09 圖像:秋の野の美を集める
10 その後の 天中軒雲月 十二月在起出演
11 梅幸の碑 近く竣成 二十九日除幕式
12 外畫輸入は 邦人の手で 星島代議士等が猛運動
13 仁左衛門追善劇で 初舞台
14 海外映畫だより
15 圖像:「鹽原多助」の一場面 最上よね子と藤井貢
16 廣告報社消息
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 戰時食糧確保の為め 生產擴充指導園設立 學甲信用組合が
02 故陸軍上等兵橫山氏 盛大なる街葬執行 桃園一公講堂で
03 故陸軍軍屬翁瑞送氏の 龍潭庄葬盛大に執行 參列者千餘名に達す
04 湖口奉祝體育會
05 奉祝大運動會 桃園小學で開催
06 ブ、ラジルの新特產物(下) オイチシカ油の發展
07 東港產米增殖品評會審查規程
08 大溪信組の總代選擧終了
09 郡坑編入祝賀 集集街で計畫
10 潮州郡國演會 盛會裡に終了
11 僅か一夜の間に 何と一萬圓の漁獲 貢寮庄澳底港で
12 臺灣茶販賣機構の 一元化を要望す/島田生
13 三百四十五個所の奉公班を結成 田中街精動を強化
14 鹿谷庄でも 奉公班を創立
15 滅私奉公を體し 集集奉公班を結成
16 楠梓庄長更迭
17 航空の發達を 潮州街民が祈願
18 大溪聯青結團式 華華しく擧行さる
19 潮州家庭防空群 華華しく結成さる
20 九分南國合資會社 代表者不正暴露
21 ローカルセクシヨン
22 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 府‧州‧市公報輯錄
02 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 秋色深き營庭で 護國の英靈告別式 故小野曹長以下諸勇士
02 高雄市葬を執行 牧野伍長外二勇士
03 大和村奉公班結成式
04 彰化商議事務所 廿九日盛大に落成式
05 圖像:豆防空壕雛型完成
06 肩肩に鍬と圓匙 月光下‧高雄に驀進 報國青年隊の非常召集
07 迸る銃後の赤誠(下) 八月中の國防献金恤兵金等 馬公要港部臺北武官府取扱の分
08 臺南州下の颱風 各方面に相當の被害
09 ダイヤ大狂ひ 船舶の出帆延期
10 暴風で斷水 高雄市の水道
11 紐育から理髮師 ウインザー公夫人が呼ぶ
12 廢品を回收 愛婦長興分會
13 高雄州定期昇給
14 死者一人 嘉義の被害
15 米の愛國行進曲 凡ゆる流行歌を壓倒
16 水上競技大會 屏東高女にて開催
17 蔬菜苗の無料配布
18 防空訓練打合會(屏東)
19 屏東洋服組合總會
20 臺中市國語演習會
21 チヤーチル首相 ノツクアウトの記事現る
22 蓖麻多收の褒賞授與式
23 鷗の衛戍病院 英國のぺ町の海岸に
24 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 学藝 美術界の新體制(三)/佐波甫
02 模型飛行機と秋(上)/新田潤
03 圖像:ラグビー(新製作派協會展)/伊勢正義
04 歌/秋子
05 圖像:愛染明王(日本美術院展)/橋本靜水
06 米科學界の輿論(下) 學術擁護と文化尊重
07 珊瑚樹 文學の空白期 日ましに濃厚化
08 隨筆 山と下駄(上)/添田さつき
09 臺灣總督府圖書館 新着圖書
10 心聲漢詩

謹次吳朝綸社友留別原玉/高文淵、次吳朝綸社友渡九州留別原玉/林子惠、山居寄灌園丈東京/莊幼岳、消夏詞/莊幼岳

11 文化消息
12 海外ニユース
13 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 總動員法根本的改正 趣旨及び內容について 徹底的な檢討を加ふ
02 資金運用令要項 政府原案通り可決
03 銀行に對する融資命令 廣瀨次官、立法趣旨を明にす
04 在英の殘留邦人 總引揚げを決意
05 東條陸相參內 所管事項につき奏上
06 三國同盟に對し ソ聯、好感を表明 各紙、一齊に論評揭載
07 三國同盟功勞者に 畏し、御贈勳の御沙汰
08 情報局官制案文 整理を急ぐ
09 スネル西內相 ミユンヘン着
10 英の三國同盟對策 飽くまで冷靜對處か
11 米艦隊主力 サンデイゴ、ペトロに歸港
12 滇面公路再開 米、贊成の旨強調 ハル長官、英大使協議
13 總力戰研究所 けふ開所式を擧行
14 歐洲の政局に 重大發展あらん 茲廿四時間以內に
15 獨、ソの兩國間で 近く新會談開始 リ獨外相、莫斯科訪問
16 重慶に悲觀論橫溢
17 預金部、二億圓を 市場に放出 金融緩和策として 
18 太平洋強化設備 追加契約を了す 米海軍省と民間會社
19 行政裁判法 五十周年記念式典
20 濠州の空軍を マレーに移駐
21 檢事正異動決定
22 伯林の兒童 一部を田舍に 遲難させる
23 西原少將 ドクー總督訪問 更迭につき挨拶
24 明日の天氣
25 水滸傳(234)/黃得時;榎本真砂夫
26 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 女學校、實習本位に 母性と乳幼兒の體力向上へ 民族百年の人口政策
02 銃後後援教化運動 三日から全國に實施
03 奉祝美術展開幕 華美な風潮影を潛む
04 芎林、三灣兩庄更迭、他は重任 新竹州下任期滿了の街庄長
05 武勳の青村部隊長 佛印國境の華と散る
06 新竹州下青年團員赤誠の御石採取
07 日本全土一齊に 空のりの態勢 明日から實戰的訓練
08 根井警務部長が蘭陽三郡へ 空調狀況を視察
09 蓬萊丸出帆 颱風で遲れて
10 青年團員二千名 分院で清掃作業 けふの興亞奉公日に
11 「男に負けては」と 住吉女青も一律採取
12 市營住宅建築 豫算案を可決 基隆市臨時市會
13 今次訓練から特に 留意を要する諸點 臺北州統監部の要望
14 市制二十周年の記念式を擧行 けふ市公會堂で
15 臺北州下の颱風禍
16 貯金全部を香奠に 殉職の林巡查宅へ 太平公陳百川君の美擧
17 國婦會員の赤誠 銃の掃除は私達の手で
18 又も屋根攫はる 臺北新競馬場の御難
19 金丸保安課長の石像を建立 勤勞奉仕の先驅
20 價格申請外の販賣を取締る 州當局から指令
21 航行中の春光丸から發火
22 腸疫に御注意 淡水區域に近く 臨時清潔を施行
23 臺電社債募集
24 二中生の輪禍
25 大山訓導縊死を遂ぐ
26 總督府辭令
27 定期航空
28 街で拾ふ
29 今夜の放送
30 商況 一日 前場
31 今日の映畫
32 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(193)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 十月一日から防空訓練 獨の國民防空は完璧 (四)全國で講演會が開かる
03 我國民に多い近視眼 豫防は幼時が最も大切 眼と書物の間に卅糎を手れ/小林茂雄
04 圖像:安南人勞働者の群、籠の中の子供は賣りものです
05 圖像:ハンガリーで「日本教育展」
06 圖像:葡萄應用の美肌法
07 殘飯を利用して 家庭バンを作れ 徹底したい代用食の實踐 食糧學校主事金子竹松氏談
08 婦人說苑 消える「女工」/窪川稻子
09 金強制買上とは? 國民全部が勸獎員の心算で 率先して供出する事が大切 戰時物資活用協會今村中氏談
10 壁板の污れをとる法
11 馬も肥ゆる秋 食慾の不振を唧つ人へ 二食主義や斷食の效用
12 ダリヤの切込み 秋の花を見事に咲かせる
13 古い錫の若返り法
14 紙上病院
15 つみ入れ汁
16 蕎麥パン
17 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 日獨伊三國同盟で とりきめたお約束 協力して世界平和を建設
02 重慶政府大あわて
03 北京の人口約百八十萬
04 米國の大統領選擧 いよいよこの十一月 民主黨と共和黨の戰
05 實現するらしい 松岡外相の訪歐
06 自動車□五十臺もとめた 呆れた三ツの坊や 
07 前線の從軍記者
08 圖像:完成近い大爆擊機
09 東京にすむドイツ人が 海軍へ記念の献金
10 世界の人氣もの デイオンヌ姉妹 こんなに大きくなりました
11 國語力だめし(一)
12 海邊で鐵を採る 伊太利の子供達
13 抗戰の夢追ふ父 子供の諫めで降伏す
14 世界一の大煙突 アメリカの鼻をくぢき 三重縣にたつ
15 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 特別觀艦式の御盛儀 西太平洋制海權の決意宣言 十一日橫濱で御擧行頭條新聞

【東京一日發同盟】

天皇陸下には來る十一日橫濱沖に於て紀元二千六百年特別觀艦式を御擧行あらせられる旨仰せ出され一日正午海軍省より左の如く公表されたが現下の逼迫せる國際場裡に於て特別觀艦式の御盛儀は帝國海軍の儼然たる偉容を全世界に誇示すると共に西太平洋に於ける制海權をして如何なる國家群に侵犯されざる不動の決意を宣言するものでありその意義は頗る重大なるものである

海軍省公表紀元二千六百年特別觀艦式は來る十月十一日橫濱沖に於て御擧行あらせらる

海軍軍事普及部委員長談

來る十月十一日橫濱沖に於て紀元二千六百年特別觀艦式を御擧行あらせらるゝ旨本日公表せられました、本觀艦式は光輝ある紀元二千六百年の祝典として執り行はせらるゝ次第であります、時恰も未曾有の非常時局に際會し帝國は聖戰に從事する事既に三年有餘今回新に獨伊兩國と條約を締結し相共に携えて東亞及び歐洲の地域に於て新秩序を建設し進んで世界平和の確立に邁進する事となったのでありまして四圍の情勢はいよく帝國海軍の責務の重大性を倍化するに至つたのであります、此の秋に當り畏くも

大元帥陛下御親しく艦隊の偉容を臠はせられます事は帝國海軍として無上の光案でありますと共に真に恐懼感激に堪えない次第であります、我等海軍々人はいよく聖旨を奉戴して鍊武に精進し以つて時艱を克服し誓つて護國の大任を全ふせん事を期する次第であります

02 行幸仰せ出さる
03 聖旨を體得せよ 文部省、訓令を發す
04 圖像:日、獨、伊三國同盟交驩會
05 議會局の構成 有馬伯、前田氏と協議
06 豫算編成方針 事務當局の折衝中止
07 國民皆空の實を擧ぐ 飛行協會の組織編成
08 全印度回教徒 代表派遣せぬ リ印度總督の要請
09 蘭印の貿易 非常な邁進
10 厚生大會出席 獨代表四氏 三日露都を出發
11 總動員審議會(第二日) 五勅令案に就き審議
12 陸軍の異動 憲兵司令官は田中中將
13 海軍航空本部長 井上中將補さる
14 陸軍辭令
15 大川內、金澤兩少將略歷
16 海軍報道部長 金澤正夫少將 支那方面艦隊司令部附とたる
17 東潞鐵道(山西)開通
18 拓相秘書官更迭
19 產報中央本部成立 總裁に金光拓相、會長に平生氏 創立準備進めらる
20 四日の定例閣議 三日に繰上げ
21 首相四日西下
22 練成主義を標榜 各學校の團體再編成
23 極東問題研究家で 調查委員會を創設 ハワード氏が提唱
24 官制公布 總力戰研究所
25 總力戰研究所員任命
26 唐生明將軍(唐生智の實弟) 敢然、重慶を離脫 和平運動陣營に參加
27 對英借款案 米上院に提出
28 今日の天氣
29 郭駐英支那大使 ソ聯大使と懇談
30 獨機又も倫敦空襲
31 英機伯林を空襲
32 企畫院科學部長任命
33 佛商船二隻を 英艦が追跡
34 「佛印方面は白紙」 澄田委員長臺北着 けふハノイヘ向ふ
35 船舶製造許可制度は擴大
36 蘭印使節隨員 石本大佐逝去
37 大阪商船基隆出帆
38 日本郵船基隆出帆
39 東亞海運
40 辰馬汽船
41 大連汽船
42 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 英國の番犬化した米國社說

英京倫敦が獨逸の空襲に依り全く壞滅に瀕しつつある今日、獨軍の上陸作戰が急速に成功すると否とに拘らず、英國は既に歐洲から敗退するの餘儀なきに至るは明らかである。獨伊の指導に依る歐洲の新秩序出現をドーヴァ海峽の彼方から妨害する力は絕對にないのであるが、過去永い間歐洲大陸に君臨して來た英國としては、この期に及んでも尚對獨降服の手を擧げるとを潔しとせず、最後の頼みとする米國に對し、或は好餌で釣り或は利害で口說き、手を變へ品を換へてその援助を要請して來たため、歐洲再大戰以來の米國の對英援助は急速に進展し、最近に至り、西半球に於ける英領諸島と米艦との交換、米加共同防衞協定成立に引き續いて太平洋に於ける共同防衞に進んだとは周知の通りであるが、英國は尚滿足せず、更に英米聯合を提案するに至ったと傳へられてゐるが、アングロサクソン聯邦の結成は早晚實現必至とみられてゐるのである。

英國の意圖する處は、假令獨逸の英本土攻略が成った後に於ても英米對獨伊の長期戰が可能であるのみならず、歐洲に於て發言權を失った後は歐洲以外の地に於てその殘存勢力を維持し、その挽回を圖るべく、特に太平洋、東亞を中心として植民地帝國の地位を殘さんと努力し太平洋共同防衞問題、英米聯合案を提出したのではあるまいだらうか。英國としては、崩壞せんとする英帝國を維持挽回せんとする絕對絕命のしかも一石に鳥の名案であり、米國にとっても、英勢力の敗退に乘じてその勢力を伸張し野望を達することが出來るから、多少危險ではあるが、まんざらでもないことは勿論である。しかしながら、英米聯合乃至共同防衞の目標は結局東亞に向けられるものであることは明らかであるから、我國を盟主とする大東亞共榮圈建設と摩擦するばかりでなく、世界長期戰の舞臺は英國の退却後は大西洋から太平洋に移り、しかも新たに米國がその重大なる主役として加へて來たのであるから、我國にとっては實に重大關心事であらねばならぬのである。

米國は英國の好餌に釣られ、又自國の野望を達せんがために英國の番犬となり、英國のために危險を冐さんとしてゐるのである。米洲防衞の域を越えて對日攻勢に出でんとする態度は明らかである。しかし假令英國海軍は大西洋、米國は太平洋と夫夫分擔作戰するとしても、太平洋に全力を注げば米國の對英援助の力を殺がねばならず、對英援助に全力を擧ぐれば太平洋から手足を引込めねばならぬであらう。最近の大軍擴計畫が完成した曉は兎もあれ、現在の實力を以てしては海洋同時作戰は到底思ひもよらぬことである。米國は自ら盲馬に鞭打ち好んで千仭の斷崕に乘上げたような形に陷り、而して日獨伊三國同盟成立の一撃に依って進退の自由を失ったのは自樂自得と芸ふべきであらう。

02 防空訓練に御垂範 畏し大內山も御燈管遊ばさる
03 淒絕‧大攻防戰展開 帝都第一日の猛訓練
04 けぶから本格的訓練 整備萬全“いさ敵機御參なれ” 全島の防衛陣待機
05 聖上陛下には 來る八日東大に行幸
06 畏くも各宮樣にも 國勢調查の御申告を遊ばさる
07 工業都市で進め (下)臺北市政の今昔
08 長官が特別放送
09 愛婦の功勞者 を表彰
10 バナナの外は 日本は皆好きだ 海南島學童使節寄臺
11 河內經由泰國行航空路復活
12 有難き御言葉に感激 御喪儀參列の重任果して 森岡總務長官歸臺
13 世紀の偉業の蔭に (上)獨逸第五部隊の活躍
14 颯爽‧軍用保護馬 競走大騎乘 愈愈七日から開催
15 汗だく國勢調查 昨日一齊に實施
16 “兵隊さん有難う” 每朝食前に一家打揃つて 皇軍將兵に感謝
17 春幸丸入港 必死の消火で鎮火
18 報道報國に邁進 軍司令部內記者俱樂部誕生
19 臺東が優勝 支那對抗野球
20 滿洲國も參加 今秋の奉祝體育大會
21 事變公債を二億圓發行
22 泰國の一商人を 佛警官が射殺 佛公使に嚴重抗議
23 メリヤス等の 卸商を統合
24 產金道路開鑿に 參加の新竹州隊 明日から豫備訓練
25 第二回懇談會 新生大日本青年團結成に關して
26 樸添生君入選 水畔を出品して
27 藝者の新體制 一局五圓門限は十一時迄
28 紙幣密輸檢擧 奧山監視表彰
29 總督府辭令
30 定期航空
31 人事消息報社消息
32 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺東製糖業績向上 利益率五割を突破 近く第二工場建設
02 經濟統制事務打合 本日も引續き續開
03 週間經濟展望
04 本邦對外貿易の大勢 輸出減退の傾向
05 關門向バナナ 近く積出を開始 產地側不利を忍んて
06 大連汽船常務 七日披露宴
07 麻袋回收手數料 一袋十九錢七厘
08 經濟手帳
09 臺灣東亞貿聯 明日創立總會開催 業務開始は五日頃か
10 羽毛輸出會社 資本五十萬に決定 第一回拂込は來る十日
11 滿洲特產配給組合 定期總會を開催 役員官廳指名に一任
12 內地米第一回豫想 前年に比し減少 群馬縣外十一府縣分
13 農業災害保險 冷害に適用 明年度より實施
14 紐育駐在官 江口課長に決定 來る四日の便船で上京
15 信託預金引下で 群小會社經營に影響
16 照明燈
17 市價及商況 一日
18 第四回決算公告/臺灣鐵線商事株式會社
19 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 滅私奉公の精神を體し 南投奉公班結成さる 關係者千餘名參集
02 奉祝繪卷を展開 能高郡數數の計算 六日より三日間實施
03 婦人防空訓練實地講習會 竹東街で開催
04 奉祝體育會 大坡公學校で
05 蘭領印度の現狀
06 集集街方委月例會
07 貢寮信用組合事務所を新築
08 日月新劇團 時局に即應
09 新體制實施座談會 竹東街有志が開催
10 臺灣查販賣機構の一元化を要望す(下)/島田生
11 砂礫の荒地を美田と化す 大甲國順農場開墾美談
12 東港郡下颱風禍 芭蕉等の被害甚大
13 佛印の米增產計畫 政府の助成に着着進捗
14 防犯劇脚本本人選發表(臺南周)
15 通學生が暴行
16 豆共和國一千で 獨伊側に參戰
17 糧は敵に據る
18 メイ・ウエストの強慾亭主
19 ローカルセクシヨン報社消息
20 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 自治制實施廿周年記念 隣接街庄を編入 高雄の相貌一新! きのふ神社で奉告茶
02 記念式と表彰式 きのふ臺中州で舉行
03 自治制運用功勞者 十日の記念日に表彰
04 蘭印の政治情勢(上) 迷彩された榨取政策 一路解放途上へ
05 圖像:屏東高女水泳大會
06 每日正午を期し 皇軍の武道長久祈願 銃後後援強化週間愛婦臺中州支部
07 臺中州小學校長會議
08 相思樹乾買上 臺中州ポスター頒布
09 第二次空訓講評 臺中市役所發表
10 颱風の被害の情況
11 宛ら燈火管制 颱風下の蘭陽地方
12 一萬餘圓の贈收賄 嘉南大圳組合不正事件
13 金一封を贈る 犯人逮捕の謝君
14 “ダンスする動物” 紐育の動物愛護家發表
15 經濟相談
16 高雄州自治記念日
17 奉公班打合會
18 庖丁で自殺
19 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 学藝 新支那と孔子精神 臺北孔子廟の祭典に於ける 川村臺北州知事祝辭
02 文化消息
03 心聲漢詩

蘇文楨君招飲蓬萊閣並送王金帶君之申江/南都、蘇文楨君招飲蓬萊閣並送王金帶君之申江/可軒、蘇文楨君招飲蓬萊閣並送王金帶君之申江/栢園、次韻/夢揚

04 珊瑚樹 生ぬるい氛圍氣 轉向の必要はないか
05 ラヂオ
06 水曜講話 防空と青年/平出英夫
07 防空の夕 講演
08 こども防空 座談會
09 府‧州‧市公報輯錄
10 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 參謀總長官殿下台臨 三國同盟成立祝賀會 けふ伊大使館で開催
02 大擧銀翼を連ねて 要衝阿迷を猛爆す 敵の軍事、經濟動脈地點
03 山西肅清戰の大戰果
04 審議會(總動員)の質疑應答
05 圖像:日佛軍事協定調印
06 松宮大使と片岡氏等參內
07 圖像:航空日の羽田空港
08 日蘭會商に影響なし 三國同盟蘭印宣傳局長言明
09 米國の極東政策に 爆藥が充滿してる ふ米下院議員が非難
10 五勅令案を審議可決
11 會社經理統制令 關係法令近く公布
12 中小商業者階級の更生對策を樹立 農工業の勞務部門へ轉業
13 獨潛水艦の猛躍淒し 佛伊濳水艦も協力か
14 カナダの排日濃化
15 獨伊西の猛躍淒し 近く會談行れん
16 米軍事光學器類の輸出制限
17 南米軍事施設會議
18 即將開戰には 兵員尚不充分 米聯合艦隊司令長官談
19 厚相秘書は櫻井氏
20 米國の對日輿論 ヤーネル一派の策勳で硬化
21 墨國に大規模の革命が勃發か
22 明日の天氣
23 水滸傳(235)/黃得時;榎本真砂夫
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 聖旨に徹底せよ けふ文教局長名で 地方長官、學校長に通牒
02 待機中に敵機襲來 一瞬!防衛陣大活躍 忽ち地上攻防戰展開 空訓第二日
03 敵機の大部隊北進 高雄、屏東を空襲して
04 敵機を追ひ散らす 島都實戰宛らの演習
05 圖像:防空訓練
06 日本の人絹 墨國に進出
07 新體制奉公班 基隆同風會が結成
08 國民必聽 放送新體制 全東亞連環放送統合強化に 來月臺灣で連絡會議
09 港基隆の鐵壁陣 異彩放の學校防空群
10 慰問袋四千個 愛婦城南分會の募集 豫定を遙かに突破
11 心から慰問 市軍人後援會の心盡し
12 世紀の偉業の蔭に (下)ドイツ第五部隊の活躍
13 海南島の學童團 一行八名武官府に挨拶 お土產頂してにこにこ
14 大橋公を見學 上級生と親善交驩
15 滿洲の開拓に 北海道農耕式採用 全滿の移民に勸獎
16 柔劍道昇段試合 十八日本部で開催
17 廈門華僑公會 新組織成立式典を擧行
18 味覺の松茸 百五十罐來る
19 工業新竹の建設 けふ常置員會企畫部打合で 地域設定試案附議
20 宜蘭濁水溪の三星堤防決潰 二百餘の部落民氣遺はる
21 總力戰研究所人事發表
22 商工省辭令
23 滿國政府の人事異動
24 人事消息
25 街で拾ふ
26 今夜の放送
27 商況 二日 前場
28 今日の映畫
29 民報案內報社消息
30 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(194)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 十月一日から防空訓練 真劍味溢れる獨の防空(終) 家庭防火群の訓練に看る
03 下劑の知識
04 實用的な銘仙は 外出着にも充分 色は濃目に、縞や絣が多い
05 家庭婦人の常識集
06 圖像:馬來半島の宗教行事
07 齲齒はなぜ起るか 乳齒が齲齒になるのは 二─四歲頃に多い
08 砂糖の代用品 伊國ではサツカリンを使用
09 洋裝の用語
10 寫真を變色させぬ法 防水性の紙に包んでおく
11 うどんの茶碗蒸し
12 秋の仕度は早目に 毛織物は手入次第で三倍保つ
13 海老と里芋のカレー煮
14 靴の手入れ
15 紙上病院
16 綿屑の掃除法
17 蕎麥入すゐとん
18 卵の穀で鍋釜 の焦げつきを
19 米なし料理二つ
20 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 皇軍の佛印進駐 安南人は大歡迎 いよいよ苦しい獎政府
02 上海の盛りで 我軍の將校を狙擊 にくい犯人は二人の支那人
03 佛印に於る日本人活躍のあと 今も殘る日本橋 角屋七郎兵衛の話
04 圖像:秋深む
05 スペインも參加
06 劇場がお役所に
07 荒鷲の基地便り
08 スイスの人食ひ鬼
09 暴風雨で學校お休 市バすも運轉中止
10 十六萬圓を稼ぐ
11 蟻より賢い蜘蛛 おなかまは世界中に約五千種
12 天然コークス炭 天草に豐富な新鑛脈
13 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 參議顏觸れ內定 けふ閣議をて內奏頭條新聞

【東京二日發同盟】政府は現下內外の重要問題に對處して內閣參議制を復活しこれが活用を圖ることとなり過般來富田書記官長は就任の交渉を行ひつつあつたが左の如く內定を見たので三日の閣議を經て內奏することに決定した

政界 町田忠治、久原房之助、

中島知久平、安達謙藏

陸軍 林銑十郎 海軍 安保清種

財界、郷誠之助、池田成彬、勝田主計

宗教界 大谷光瑞

02 運動準備着着進捗 首相歸京後、人事を決定發表 十二、三日頃に歷史的發會式
03 有馬後藤富田の三氏が會合
04 翼贊會中樞部強化 議會人より總務權衡
05 小會派側總務 河上、清瀨兩氏に決定
06 松岡外相參內 一般外交經過につき奏上
07 伏見軍令部總長官殿下を 軍艦「香椎」の命名式に御差遣
08 選舉法改正等意見を交換 英國同、東方會と永井氏一派會合
09 連絡委員會を設置 研究會の新體制案
10 蘭印會商順調に進む 齋藤總領會、ホ通商局長と會見
11 中央軍三萬を潰滅 山西省の中南部で
12 海鷲、秋浦方面の偵察攻擊を實施
13 衡桂鐵路沿線の祁陽、冷水攤急襲
14 警保局外事課長の後任 入江氏に決定
15 圖像:海防へ進駐
16 外相、首相と種種協議
17 聖戰目的達成を邁進 支那派遣軍編成一周年に當り 西尾總司令官決意を披瀝
18 世界新秩序の建設 愈よ力強く推進!
19 思想對策連絡協議會開く 教學局の對策概要
20 牲畜類輸出を制限 北支軍當局、資源を確保
21 久原氏參議を受諾
22 極東問題調查 委員會設置案 ハル長官、考慮を言明
23 泰國機の越境事件 紛糾には至るまい
24 對英無制限 經濟援助案 ル大統領相當の難色か
25 木炭課擴充 人事發令さる
26 滿、洪兩國正式に 國交開始のび 呂初代兼任公使着任
27 獨軍上陸部隊を 北諾威に集結
28 汪聯銀總裁訪日
29 カナダ銅の對日輸出停止か
30 株價低落對策 商工當局が許可 四日より實施
31 產組中央會の貯蓄獎勵運動 六月末の現況
32 在伯國夫人の對日敵性露骨
33 米實收高 第二次公表
34 厚生省課長級異動
35 外務辭令
36 今日の天氣
37 東亞海運
38 大阪商船基隆出帆
39 日本郵船基隆出帆
40 辰馬汽船
41 大連汽船
42 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 新體制運動を喚起せよ社說

最近島內に於いて新體制に對する認識を深めて來た事は喜ばしい現象であり、東亞共榮圈の遠大なる國策を樹立する上から六百萬島民は今や更に一段の覺悟を以て善處せねばならない秋である、世界新秩序を建設する為めに日獨伊同盟の締結に依って我が國の負へる使命は倍加されたのである。英米の舊體制を打破し世界永遠の平和境を具現させる為めには今までの自由主義及び個人主義的理念と態度を一擲し、雄雄しく立ち上がらなければならない、即ち東亞民族解放の重大使命は我が全國民一億一心の打ち出す曉鐘の響に應じて奮ひ起つ日が來たのである。南方國策第一線に立つ六百萬島民が一刻も早く東亞建設の雄雄しき勇士としての使命を果す為めに新體制に再編成し國策遂行に全幅の協力を行ふべき時代である。新體制に對する理解は勿論その具現方策に對しては宜しく官民有識者が率先して奮起し、島民にその實行運動を喚起し、一時も早く臺灣より新體制を示現高度國防國家の建設に依って東亞共榮圈の確立に邁進すべきである。

新體制に對する理解を島民に周知させる為めには官廳側より積極的指導が必要であると同時に、民間團體よりも一般民眾を啓蒙して行く位の心構へがあって欲しいのである。新體制に對し島民に求める事は一言にして言ふならば國家の總力を最高度に發揮する高度國防國家の建設のために擧國的な組織であり、運動である。建設さるべき國防國家は云ふまでもなく必勝不敗の體制に整備さるる國家である從來の利潤追求を國民の活動の基本的目標にして居る國家は利潤の多寡や利害の衝突に依って政治、經濟、文化その間に緊密な統一が缺ける事となる、新體制下に於いては利潤は最早第一義ではなく、國民活動の基本的目標となるものは國民全體が生きる為めの高度國防國家の建設にある。六百萬島民もかかる崇高なる理想を以て國家建設の一翼を擔ひ個人の生活は勿論、社會生活の改革までに及ばされねばならない。單に外部よりの勸說に依て行動するのでなく、日本國民としての矜持を以て自發的に新體制を建設すべきである

本島の如く內地と事情を異にして居る地方に於いては國民翼賛の實を擧げさせる為めには隣組を創るよりも現存の組織制度を調整し活用するのが捷徑であらう。從って新體制推進の為めには從來の如く指導者が口頭のみを以て命令するのみでなく指導者自身が範を示して行くのでなければならない、一部落、一街庄から先覺者が奮起して新體制運動を喚起するのでなければ重大國策の協力は出來ない個人生活に於いては國策の向ふ所を察知し從來の如き自由放縱な生活から離脫し、真に國家が求めて居る自肅生活を一時も早く實踐して行く覺悟を持たねばならない、更に個人感情を離れて飽くまでも公益優先を生活の目標として邁進すべき秋である。新體制運動は今や一億國民の心からの協力に依って具體化して來て居り南方第一線を守る六百萬島民も各各の職場に於いて國策協力の為めに私利私慾を捨て去り雄雄しく奮起し、ガッチリと腕を組んで東亞建設の聖業に全精神を傾注すべきである

02 全國軍人援後事業大會 總裁朝香宮殿下台臨の下に けふから九段軍人會館で
03 名譽の戰傷死者 昨日原隊から發表
04 合同慰靈祭を執行 南支海軍部隊の陣歿英靈
05 白衣勇士慰問と慰靈祭など擧行 高雄州の銃後援護強化運動行事
06 臺北州下の中等學校長會議 十四日州會議室で
07 圖像:島都の空訓
08 軍人援護に關する 勅語奉讀式擧行 けふ督府正廳で擧行
09 出場する野球チーム決定
10 五日頃に全部完了 七日に御祓式を擧行
11 鮮魚青物に對し 每日新公定價格 東京府の新しい試み
12 秋雨そぼ降る中で 各種猛訓練を實施 市民は平常通り營業
13 猛烈な戰鬪展開 帝都の空訓愈本格化
14 統監小林總督 新竹、臺中兩州へ 防空訓練狀況を視察
15 內地行郵便物 締切時刻變更
16 防諜取締を警告
17 警報‧情報
18 全員必死の活躍 水陸共黑衣色に包まる
19 淡水街の消火演習 川村統監一行が視察
20 モンペ部隊も參加 賴もしい活動展開 新竹にも防空鐵壁陣
21 施設の缺陷を衝き 整備の緊急性強調 難波中佐國民の奮起を促す
22 三星庄部落民 三百名を收容 五名溺死七名行方不明
23 大連汽船新造船二隻五日基隆に入港
24 創立總會を開催 臺南機械工業株式會社
25 東亞海運基隆出張所が自營に
26 優良街庄長の內地視察團 愈よあす出發
27 運河溺死體の身元判明
28 娘の身投げと人妻の鐵道自殺 昨日は臺中市の厄日
29 三浦義道氏急逝
30 富士丸無電
31 總督府辭令
32 訃文:江顏氏糖
33 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 二期籾、玄米、屑米及碎米最高價格決定 本日より實施
02 公定價格嚴守と配給の圓滑を計れ 山本米穀局長語る
03 統制事務打合會 第二日目了る 府案決定後ちに實施
04 電機資材配給の懇談會を開催
05 二期玄米最高價格(一)
06 麥粉移入數量 每月約五萬袋決定 九月分近く入荷
07 臺灣鐵工所增資 臨時總會で決定 竹內虎雄氏を取締役に
08 二期籾最高價格(上)
09 臺北州柑橘組員 內地滿鮮視察
10 產組中央金庫 貸出利率据置
11 基隆玉里氏 二千五百圓寄附
12 州下農作物 調查員を置く
13 精米の輸送と優藏試驗計畫
14 市價及商況 二日
15 照明燈
16 事業報告/臺南庶民信用組合
17 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 朝の修養 歐洲の戰時生活ーソビエト聯邦/布施勝治
03 料理
04 東寶文化映畫シリーズ 「活魚列車」
05 圖像:早法野球戰
06 映畫評 「浪花女」/飯島正
07 圖像:東寶文化映畫「郵便從業員の一場面
08 太陽は脈を搏つ
09 ターキー 十一月に復活
10 球根の植込は 來月上旬までに 球根さへ選べば立派に開花する
11 電擊療法
12 海外映畫だより
13 白瓜の漬物
14 ハムの野菜卷
15 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 自治制廿周年 一日關係職員を表彰
02 圖像:ダンチヒ市獨領歸屬記念日
03 新體制の精神 國家の利益が第一
04 蘭印の政治情勢 (下)統治の上に自信喪失 逐次更まる對日認識
05 尹榮才氏表彰さる
06 護國神社献納御石 北斗郡下は八日採取報社消息
07 颱風の被害 屏東郡、市の調查
08 潮州郡下の街庄長發令
09 圖像:テレビジヨン實用化
10 南投の愛婦活躍 戶別に慰問袋を募集
11 斗六郡長重任
12 取締要項を說明 羅東郡‧接客業者を招き
13 ローカルセクシヨン
14 青物相場表
15 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 府‧州‧市公報輯錄
02 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 全島の空訓始まる 高度國防建設の意氣に燃え 水も洩さぬ警戒振り
02 奉公班結成式 彰化郡線西庄で
03 南支(派遣)農業指導員 きのふ元氣潑刺として歸還
04 將兵一部晴の歸還 赭顏に武勳を輝かせ
05 荒野が耕地に一變 赭顏の荒野團長語る
06 阿緱神社に神馬 屏東興農信組が献納
07 彰化市の興亞奉公日
08 多收競作褒狀授與式
09 銃後奉公強化運動 臺南州の行事決定
10 圖像:フアシスト青年學校を訪問のム伊首相
11 紅燈の巷の新體制 臺中州の取締要綱
12 圖像:蘭領印度の現狀
13 州下特產物展覽會 廿五日より臺中市で
14 「肺炎」に新療法 乳幼兒の命とり抹殺
15 嘉義に腸役流行 豫防注射は忘れずに
16 精動の講習會 十七日より大肚山で
17 彰化奉祝卓球大會(廿七日)
18 臺中市國語演習會 六日曙小學校にて
19 高雄州下街庄長異動
20 暴風雨で感電死亡
21 香奠返しに献金
22 屏東第一青年學校查閱式
23 經濟相談
24 內地優良產組視察團 十六日に勢揃へ
25 彰化市勢振興促進會打合會
26 臺中州定期昇給
27 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 学藝 荒廢から興起へ ナチス獨逸の演劇統制(上)/新關良三
02 模型發行機と秋(中)/新田潤
03 圖像:トルコ巡り
04 讀書の秋と近眼/大橋政雄
05 珊瑚樹 歷史小說現代版 「北方の星座」(新潮)
06 隨筆 山と下駄(中)/添田さつき
07 圖像:新樂器ソロボツクス
08 ロケツトの研究 米國に於ける現狀
09 圖像:バタビヤ風景
10 文化消息
11 心聲漢詩

林雲龍君招飲諸同人在新店溪畔納凉卽興/南都、中秋夜作/南都、寄瓊州莊玉坡翁/南都

12 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 參謀總掌更迭 後任は杉山大將
02 親補式行はせらる
03 閑院宮殿下御經歷 昭和六年より今日に至るまで 統帥部の最高位にあらせらる
04 尚御軍務に御精勵 陸軍省發表
05 澤田參謀次長講話
06 近衛首相參內
07 東條陸相謹話
08 光輝ある皇軍を御統率 御軍務の愈多端一同恐懼感激
09 杉山新總長は軍務全般に通曉
10 內閣參議發令さる 閣議報告承認を經て
11 圖像:ドンダンへ
12 新嘉坡共用問題とアジア艦隊の增強 ノ米海軍長官談
13 米、大西洋に新艦隊を設置
14 新海南島建設成る 皇軍庇護下に島民が安居樂業
15 米加共同委員會 ボストンに開ㄜかる
16 佛印、皇軍に大好感 新聞紙も親善論調
17 獨空軍、倫敦空襲 二日午前中で五回
18 獨軍司令部發表
19 中央協力會長 末次大將決定
20 邦仁僧侶丸山某英 官憲に逮捕さる
21 呂春榮氏 陸軍中將に特任
22 滿洲國代表決定 五班に分かれ第一回は けふ大連發晴れの渡日
23 スネル西國內相 伊首、外兩相と會談
24 明日の天氣
25 水滸傳(236)/黃得時;榎本真砂夫
26 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 軍人援護敕語捧讀式 けふ軍司令部で嚴肅に擧行
02 總督府の奉讀式 けふ督府正廳で擧行
03 敵機の盲爆に對し 工作班敏捷に處理 各小公學校で防火作業實施
04 圖像:臺灣軍の記念觀兵式 廿一日府前で擧行
05 新竹市の劇場 玉突屋が休業
06 牛嶋軍司令官 燈管狀況を視察 あす午後二時基隆へ
07 豪雨中の猛訓練(基隆)
08 空襲時には 戶、窓、障子を閉めよ
09 女が働いて男は坐食 奇習、結婚に戰爭ごつこ (六)注視の的佛印
10 執拗なる敵機、突如 中部海岸より侵入 鐵道線に沿ひ北上中 防衛司令部の情報
11 重慶の若い連中に 和平希望の者續出 國府初代辦事處長孫氏着任第一聲
12 圖像:佛印に於けふ我が艦隊の偉容
13 八日高雄でアツトホームを開催
14 新竹派遣農業義勇團の指導員一行還る
15 倫敦の空襲續く 近く邦人總引揚げか
16 郵便配達娘出現 英國のグリンド
17 臺南州山地の颱風被害
18 苦痛のない死刑 紐育で發明される
19 ア博士、米の市民權を獲得
20 化粧品賣場を撤廢 百貨店內簡素化へ
21 「人造の鰭」を使用 五十碼十七秒二の記錄
22 長山丸無電
23 定期航空
24 今夜の放送
25 商況 三日 前場
26 今日の映畫
27 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(195)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 生活の新體制 祝儀不住儀はこれでゆかう 美しい模範村川西村の實績 佐藤新興生活館榊原平八氏談
03 押入の便利な改造
04 雇主との直接交涉 是非止めて欲しい 學校と紹介所へ任せませう 職業紹介所主事補松浦五郎氏談
05 手の疲れから 異狀が起る 誰方も經驗する事ですが ひどい場合もある
06 家庭婦人の常識集
07 病人食の注意
08 耳や鼻、咽喉等に 異物が入つた時 どんな處置を取つたらよいか
09 圖像:花嫁姿にも新體制
10 支那風煮うとん
11 白靴の保存法
12 綠色の兵隊さん アメリカ最初の女軍
13 鰯の落花生酢
14 不潔になる布巾 拭いて却つて污れる
15 身上相談
16 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語新聞 自治制がしかれて 早くも迎ふ廿周年 全島でびの記念式
02 憎い英人スパイ 續續牢屋へつなぐ
03 特別觀艦式御擧行 來る十一日橫濱沖にて
04 暗い重慶を逃れて 新東亞建設運動へ 唐生明將軍國民政府入り
05 長期戰いそなへて 臺北市の傑米運動 きめられた五回の“節米日”
06 圖像:出動!
07 童話 蟻蜂戰爭(上)/小川末明
08 空襲下のイギリスから 在留邦人引あげ
09 スペインの少年達は叫ぶ “小フランコと進むぞ!” 神にまつられた電話機のはなし
10 英空軍に女飛行士 さてどちらの言ふ事が本當か
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 閑院前總長宮殿下 職員に御別れの御言葉を賜ふ 杉山新總長も初訓示頭條新聞

【東京三日發同盟】杉山新參謀總長は三日午後一時三十分初登廳し

閑院前參謀總長宮殿下並に參謀本部御勤務の竹田宮殿下に拝謁謹んで新任の挨拶を言上した午後二時十分前總長官殿下には參謀本部全職員に對し有難くも御別れの御業葉を賜はり澤田次長謹んでこれに奉答續いて杉山新總長は全職員に對し初訓示を行ひ記念撮影の後殿下には同五時御歸還遊ばされた

02 天皇皇后兩陛下 閑院宮殿下の勞を犒はせ給ふ
03 閑院宮殿下の御日常 廚預附武官謹話
04 人格、力量 貫祿申分なし 杉山大將の親友 畑俊六大將語る
05 几帳面な杉山大將 「參謀一」の車を「軍參二」に取替へ 雨の中を宮中に參內
06 議員俱樂部の結成一時中止 前田氏と首相の打合を待つ
07 一意粉骨碎身! 大御心に副ひ奉らん 杉山新總長談
08 三國同盟成立祝賀午餐會 外相官邸で開かる
09 地方支部(翼贊會)の組織 翰長、後藤氏等が協議
10 海運統制協議會 管船局長より統制要綱說明
11 農林問題を奏上 參內の農相謹話
12 農相のお米談議
13 食糧確保の萬全を期す 農林省の米穀對策
14 米豫想收穫高 約六千三百十二萬石
15 減收の原因
16 閣議日變更
17 砂糖、マツチの配給 統制規則を制定 けふ公布十一月から實施
18 チ英樞和辭表を提出
19 獨伊は一國の感じ 歐亞局長に榮轉の坂本氏歸京談
20 駐滿大使館參事官 花輪氏が就任
21 禁輸の共同步調 米の提案、墨國に一蹴さる
22 國防計畫の完遂 ウ共和黨候補の演說
23 米新國防豫算可決
24 “緊褌一番” 赴任の金澤少將感慨を語る
25 一億五千三百萬圓の融資を決定 預金部の資金放出
26 外務辭令
27 總督府辭令
28 今日の天氣
29 東亞海運
30 大阪商船基隆出帆
31 日本郵船基隆出帆
32 辰馬汽船
33 大連汽船
34 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 都市偏在の人口問題社說

日支事變に次いで歐洲第二次の大戰亂起り、今や世界大戰へと擴大しつつあることは每日の世界情勢の變轉極まりなきを見ても想像に難くはない、目下各國とも陸海空の軍備擴張充實、新兵器の研究に全力を注いでゐる。我が國では更に國策として生めや殖やせと人的資源の確保に力め、又體質を低下さしては相ならぬと國民體位の向上にラデオ體操の普及、體位向上に適はしき各種運動競技が催されてゐる他方では食糧の增產奬勵等產業各部門を動員してゐる。國防憂ふ事に足らぬ、食糧も赤心配するとはない。精神の頽廢こそ真に憂ふべき問題だと國民精神總動員本部では間斷なく全國民の緊張を促してゐる。更に進んで高度國防國家の建設、政治經濟、社會、教育孰れも新體制衣食住にも結婚葬儀等國民實生活の凡てに新體制の秋は訪れて來たのである。

經濟新體制による商工業各部門の統制強化は必然的に失業問題が起るべきで、政府當局もこのことあるを豫期して事前より之が對策に腐心してゐる、殊に事變後軍需工業が都市又はその近郊に發達し、之がため人口の都會集中に拍車をかくるに至った、內閣統計局十四年七月の調查によると內地の人口は七千二百二十二萬二千六百人(十三年現在)にして就中六大都市の人口が(千單位)東京市六、四五七・六、大阪市三、三二一・二、名古產市一、二二四・一、京都市一、一五九・八、神戶市九八九一、橫濱市七七七・五を占めてゐる。而も右六大都市のここ十年間の人口增加率よりすれば東京市は年に二十萬前後、大阪市は十二萬程度を示してゐる。然るに今次事變後は平時に比し都市人口が夥しく增してゐる點より推して本年末の東京市は七百萬、大阪市は三百六十萬を突破するものと思はれる。これ近時大都市に於ける電力、水道問題食糧問題、燃料問題等等の由って起る根本的のものである

ここに於吾吾は真劍に考へなければならない問題はこの時局下、否、新體制下の產業經濟各界に統制が強化されてゐる今日、獨り都市の無制限な、且無計畫的な膨脹に對する新しき統制を考へる必要はないのか?全國の各都市がその人口の殖えること、市域の擴張することを誇りとする從來の考方を大に考へ直す必要がある。全國的に人口の增加することは國家として將また民族として誠に喜ぶべき現象である。然し地方農村の人口が殖えずして都市の人口のみが殖えると云ふことは人口の都市偏在となり、都市そのものが真の生產場所でなく、物資消費の場所であるから一國の健全なる發展の上からしてはむしろ憂ふべき傾向と言はねばならぬ。國家としての正常な文化配置としては都市と農村との人口比例を常にある均衡に置くべきである唯無暗に都市を擴張してゆくことが文化の健全なる發達と考へてはならない。このことは今日最も切實に問題となってゐる食糧自給問題から考へても理解されることで、單なる消費のための人口增加にしかならぬ樣な都市設備、都市文化は一國文化の上から新しい考慮を拂はなければならない。新體制下の今日としては寧ろ過去の人口都市集中と反對に人口の地方分散を為政者としてこの際制度的に考へる必要があるのではないかと思ふ。

02 全國援護事業大會に 總裁宮殿下台臨 畏くも令旨を賜る
03 嚴肅な式典を擧行 教育勅語渙發五十周年 總督府主催の行事決定
04 諸訓練愈愈白熱化 整然‧特殊官廳の演習
05 武勳の將兵歸還 軍官民に迎へられて
06 臺中州保育研究會 十七日社頭庄で開催
07 警報‧情報 防衛司令部發令
08 待避演習の壓卷 豪雨中、基隆學童班の訓練
09 多大の成果を收む 特殊官廳の訓練 森岡副統監が視察
10 獨佛親善海水浴
11 富士丸入港
12 譽れの本島代表 奉祝神宮體育大會出場の選手百九十一名決定
13 訓練に一段の進境 新竹州下縱橫無盡の活躍
14 石本少將の葬儀 蘭印總督代理以下參列し 昨日嚴肅に擧行
15 石本少將の遺骨 バタヴイアに埋葬
16 圖像:島都の防空訓練
17 瑞芳一帶に豪雨
18 航空祈願祭 九日執行に決定
19 東臺灣新報の臺北支局移轉
20 吳皮梅科醫院開業
21 朝日會館食堂部を新設
22 簡南屯庄助役重任
23 世界一古切手 廿萬圓で賣買
24 筆は劍より銳し
25 獨空軍の煙幕指揮
26 大豆を爆藥に
27 人事消息報社消息
28 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺灣東亞貿易聯 昨日創立總會終了 組合長は松岡殖產局長
02 稅關鑑定官會議 來る八、九日開催
03 島內郵貯激增(九月末) 五千萬圓に切迫 一人宛預入金額增大
04 全國經濟保安課長會議 昨日內務省で開催
05 二期玄米及屑米碎米最高價格(完)
06 二期籾最高價格(完)
07 昨年中の蔬菜生產 千九百六十萬圓 收穫減ながら價格增加
08 臺灣鐵工所の新 取締役は內山氏
09 臺北州絹繩組合 創立總會開催
10 砂糖袋回收方策 樹立の外なし 原料製品輸入難のため
11 鮮米平年作は確實 豫想高二千九十八萬石
12 州下農作物調查員を置く
13 アンバリヘンプ製 米袋輸送試驗 十月上旬より開始
14 照明燈
15 市價及商況 三日
16 柑橘類の相場 二倍以上に暴騰 暴風雨被害で激減
17 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 鹿港神社祭典 九、十兩日間に執行
02 郡坑の集集街 編入祝賀打合
03 新體制に即し 組合を改組 旗山の農事組合
04 集集街の奉公班 卅日結成大會を開催
05 暴風雨中に神社を清掃 北斗郡下の青年團員
06 圖像:佛印の邦人引揚げ
07 圖像:竹東消防組汗の奉仕
08 南投國語演習會 十八日南投で
09 竹東上坪間の道路擴張 近く工事に着手
10 新體制を作る人人 昭和維所を目指す
11 世界一‧鐵持ち獨逸 新占領地、保護領合せて年產四千餘萬噸
12 鹿港の颱風禍 被害は輕微
13 ローカルセクシヨン
14 青物相場表 臺北市中央市場
15 廣告報社消息
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 軍人援護奉讀式 全島一齊に執行はる
02 滅私奉公の精神を 各員が如實に示す 小林總督臺中で語る
03 市中を具さに視察
04 全に鐵壁陣 女軍の活動も目覺し
05 圖像:“梅幸の碑”除幕式
06 燒夷戰を見たち 速かに消火せよ 臺南州統監部中間講評
07 諸員必死の防火 敵機、海の彼方へ逃走
08 壯烈な攻防戰展開 完璧に近い燈火管制
09 國家目的に副つて 全青年を再組織 青年團も新體制(上)
10 蔬菜種苗無料配付(彰化)
11 一糸亂れざる統制 敵機を潰して遁走
12 一合十二錢に 彰化の牛乳值上
13 聖業完遂に邁進 明朗な港都を建設 新體制につき宗藤高雄市尹語る
14 奢侈品は國外へ 高雄商工獎勵館で斡旋
15 圖像:花蓮港の颱風禍
16 宜蘭の自治記念式
17 長男の病を秘し 國勢調查の重任を果す
18 八卦山脈の開墾 本年度の計畫要項決定
19 教練の查閱 高雄湊青年學校
20 池新義州 稅關長來高
21 經濟相談
22 人事往來報社消息
23 佛印の華僑現狀 總數三十二萬六千人
24 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 学藝 信念による誘導 ナチス獨逸の演劇統制(中)/新關良三
02 模型飛行機と秋(中)/新田潤
03 珊瑚樹 風俗小說を清算 本道に立返るべし
04 隨筆 山と下駄(下)/添田さつき
05 ラヂオ
06 ラヂオドラマ 空に備へよ/服部和二‧他
07 奇拔な颱風豫防法
08 府‧州‧市公報輯錄
09 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 皇軍、河內近郊に進駐 澄田委員長も到着
02 朝風に日章旗翩飜 沿道感激的な交驩風景
03 鐵道者の機構改革 國鐵運輸一元化を計る
04 圖像:ハノイ市內の勝地小湖
05 英內閣改造
06 危機は深刻化 獨政府當局の見解
07 英內閣改造に意義
08 チエンパレン 保守黨首を辭任
09 粵漢線の要衝爆擊
10 處州を海鷺が猛擊
11 舟山島方面の敵匪掃蕩
12 全國金融協議會 來る十六日に初總會
13 メコン河を挾んで 泰、佛印兩軍が對峙
14 米追加國防豫算案兩院通過 總額十四億弗
15 佛印はどう動く (上)皇軍進駐を繞る諸問題
16 近衛首相西下
17 伊軍、兩要衝を占領
18 邦人商社に對し 為替賣止の態度 上海の米國銀行
19 獨機又も倫敦を痛爆
20 英空軍、治安兩省發表
21 英增強部部隊 マ島に揚陸
22 滇緬公路を再開に決定 英政府、米國と意見交換
23 明日の天氣
24 水滸傳(237)/黃得時;榎本真砂夫
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 秩序整然たり 軍司令部の模範的防空訓練 營庭で實戰宛らの演習
02 防毒救護に活躍 島郡の訓練愈愈圓熟
03 平安神宮御鎮座祭 十七日から嚴かに執行
04 牛嶋軍司令官 基隆の空訓を視察
05 一望!沃野千里 東亞三大米產地の一つ交趾支那 (七)世界注視の的佛印
06 圖像:軍事令部の防空演習
07 西貢引揚邦人の復歸希望許さる 府外是部から發表
08 英の珍新聞賣子風景
09 一瞬、地上砲火咆哮 襲來した敵機忽ち擊墜 基隆早朝から猛訓練を展開
10 國民防空のう要諦 明夜午後七時四十分から 田中高級參謀が放送
11 米東西兩都の人口角逐
12 本社燈管狀況を 今夜森岡副統監が視察報社消息
13 新竹第一青年學校の查閱
14 「代用品」米國版
15 拓殖神社建立と海外發展博物館 歸國同胞の間で具體案を練る
16 軍事援護功勞者 九十六名表彰さる
17 大谿谷を風のオルガンに
18 大眾ハイキング
19 生徒の體位向上に 大崠山登山 特に女學生の參加を希望
20 護國の英靈仰いで 援護の完璧期せよ 島都の銃後奉公強化運動行事
21 僕等は荒鷲の卵 霞ケ浦飛行練習生入隊式
22 戰歿軍人慰靈祭 八日新竹で執行
23 三國同盟奉告祈願 隊伍堂堂の帝都學徒隊 關係各省兩大使館に總意傳達
24 坑夫七名死傷
25 身元不明の溺死體發見
26 街で拾ふ
27 定期航空
28 人事消息報社消息
29 今夜の放送
30 商況 四日 前場
31 今日の映畫
32 民報案內報社消息
33 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(196)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 節米日記を作つて 每日の實績を記入 東京市で考案して節米方法 東京市精動部大島照雄氏談
03 經濟的な蒲團の作り方
04 女天下のソ聯鐵道 驛長から信號手までが婦人
05 人工榮の幼兒が 便祕したら水飴を 但しやり過ぎると失敗します
06 圖像:帝都に興亞少女隊(その二)
07 圖像:蘭印のモダンガール
08 婦人說苑 此からの着物/村上秀子
09 家庭婦人の常識集
10 婦人の就職希望增加 職業選擇は國家的見地から 社會問題として考へたい 東京職紹婦人部松浦五郎氏談
11 肩凝りや齒痛の素人療法
12 燒き鯨
13 不眠症に冷水摩擦
14 季節の味覺を探る 秋刀魚の松茸燒 風味のよいしめじ御飯
15 服地を買ふときには
16 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 行程二千六百キロ 軍用保護馬の競走 秋の內地にくりひろげられる
02 勇ましくて立派な 進水式のはなし
03 二年勉強して上等兵に 少年航空兵に新制度
04 御飯の前に感識の祈り “兵隊さん有難う” 婦人會の人達活動
05 征空めざす少國民のに 航空中學校を設る
06 豆手帖
07 國語力だめし(二)
08 圖像:おごそかに
09 大阪の學校自衛團
10 圖像:爆擊行を前に 
11 童話 蟻蜂戰爭(下)/小川末明
12 職務にたふれた 林巡查の靈前に 太年公兒童が捧る純情
13 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 雷州半島に敵前上陸 海軍部隊、海鷲協力の下に 敵密輸巢窟を潰滅頭條新聞

【海口四日發同盟】南支艦隊報道部四日午後六時發表、敵密輸ルートの能徹底的覆滅を期し我が海軍部隊は三四兩日に亘り雷州半島に敵前上陸を敢行せり、即ち海軍航空隊の適切なる協力の下に艦艇の砲擊轟く中を強行進攻、烏石港(雷州半島西岸)は三日午前八時海安、紅坎(和れも東南岸)は四日午前八時夫々敵前上陸に成功し各市街を掃蕩して所在の敵密輸巣窟を潰滅せしめたり

02 平田、田邊、舞諸部隊に 譽れの感狀 畏くも上聞に達せらる
03 重慶政權狼狽凋落 全支各戰線の敵も聲なし 三國同盟を契機に事變は劃然新段階へ 支那派遣軍報道部發表
04 外交轉換後の諸政策 入洛した近衛首相決意を披瀝
05 常任總務局長の初顏合せ 實踐、綱領、發會式等決定
06 大久保子、常任總務を受諾
07 總務廿九名の顏觸 首相歸京後に發令
08 翼贊會各局長は七日本決り
09 廿日に大演說會 萬民翼贊趣旨の徹底へ
10 宣言を發表 十二日の發會式 とともに
11 電氣通信委員會第五回總會 答申原案を可決
12 獨伊兩巨頭が會談 日ソ國交問題も檢討か
13 候補者推薦の方法 “有權者會で代表者を互選” 選擧法改正試案成る
14 ハル國務長官の對極東問題所見 記者團と質疑應答
15 カナダ政府更に 對日壓迫を強化 外務當局、對策を講す
16 柳川長官の大陸視察
17 預金部資金放出 具體策決る 逐次實行に移る
18 今日の天氣
19 東亞海運
20 大阪商船基隆出帆
21 日本郵船基隆出帆
22 辰馬汽船
23 大連汽船
24 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 新體制下の第三國貿易振興社說

刻刻として激變する現下の國際情勢に對應する今後の戰時貿易對策として、圓ブロック向は勿論、第三國の輸出入貿易に對しても同樣之に計畫性を與へると共に、その輸出品の集荷並に輸出入機構の整備確立を圖るの必要があることは、先般企畫院の發表に依って既に明白であるが如く、本島に於てもこの中央の方針に順應して、此度日滿支を一體とする總合的經濟の圓滑なる運行を確保するの必要上、本島と關滿支との間の貿易に計畫性を與へる一方、從來の數量に依る調整以外更に今後本島と關滿支との交流物資の價格統制を圖るため、新に臺灣砂糖輸出臺灣食料品貿易、臺灣纖維製品輸出統制、臺灣木材輸出統制の四組合を設立せしめ之に從來の滿支向臺灣茶輸出組合、臺灣青果會社及臺灣罐詰共販會社を加へた之等物資別に依る七つの組合、會社を統合し、之が一元的調整機關として臺灣東亞貿易聯合組合を組織せしめ、以て今後圓ブロックの輸出入の統制並に價格の調整をなさしめるべく、去る三日を期し華華しく誕生したことは新體制下の本島對圓域貿易對策として當然の措置であると謂はねばならない。

飜って本島に於ける第三國向貿易の現狀を觀るに、本島輸出の大宗を占めてゐる茶は第三國向臺灣茶輸出組合、パインは臺灣鳳梨會社トマト、筍其他の罐詰は臺灣罐詰共販會社、樟腦は特に專賣局に依って夫夫輸出され、其他羽毛、帽子、蓪草の如きは各業者に依って內地を通じ取扱はれてゐるので勿論之には何等の計畫性もなく、從って其間に何等の統制もなきが如き狀態である、既に我が戰時貿易政策の重點が第三國輸出貿易の增進に依る外貨獲得、即ち輸入力の增大を圖ることである以上、速に之に計畫性を與へると共に之等を一丸とした一元的調整機關を設立せしめ、以て本島の第三國貿易の振興を圖ることが時局柄急務中の最大急務であらねばならない。

本島に於ける昨十四年度の第三國向輸出貿易の統計に依れば茶は一千九十萬五千十九斤、九百三十萬千餘萬圓、パインは五十五萬函、二百七十萬圓、トマトは四萬函、二十五萬圓、筍其他は一萬函、六萬圓に上り夫夫外貨獲得の國策に貢献をなし更に本十五年度には大大的に之が輸出振興を圖るべく茶は大體昨年と同額程度に、パインは九十萬函、六百萬圓、トマトは二十萬函、百六十萬圓、筍、木瓜マンゴー其他五萬函、五十萬圓との目標の下に着着計畫を進めてゐる、然るに從來茶は主に英米其他諸國へ、パインは主として米、英、獨、佛の各國へ、トマトは英國へ、筍は南洋へ、羽毛、帽子、蓪草は殆ど米國へ輸出されてゐるが、今次の歐洲戰亂の擴大並に國際情勢の變化に伴って之等の市場關係も一變され、殊に最近に於ける我が第三國貿易は必ずしも樂觀を許さない事情に在るとすれば、今後は之等に代る輸出貿易市場として蘭印、佛印の外我が盟邦獨、伊の兩國其他にも大に囑望されてゐるが、要するに今後に於ける第三國貿易振興方策としては、所謂戰時貿易新體制を以て、之等新市場の進出に全力を擧げて押進んで行くべきであることは勿論、本島としては之に先立ち先づ島內に於て各種商品別に依る輸出組合機構の整備を圖ると共に、之等を有機的に結合せしめ、以て統制の確立とその運營の合理化を計り、且つ之を統轄する一元的中樞機關を創設することが刻下の最大急務であると信じ、即時斷行せられる樣此際督府當局の善處を希望する次第である。

02 防空狀況を天覽 大內山でも猛訓練
03 東久邇統監宮殿下 消火作業等を御視察
04 消火班、真劍な活躍 一女生徒部隊も參加
05 小林總督、きのふ 新竹州の訓練を視察
06 牛嶋軍司令官來基 各種の訓練を視察
07 島都空襲の敵機 大部分擊墜さる 地上防空火網の應射を受けて
08 奧田州統監 埔里を視察
09 全島師範學校の第二回體育大會 けふ二師で開會式擧行
10 本社の防空施設を 昨夜森岡副統監が視察報社消息
11 圖像:島都第四日の空訓
12 傷痍軍人の座談會 八日市公會堂で開催
13 數日來の高值は 颱風の為の關係 二三週間後には實際に安くなる
14 南進國策論文及び 國防強化標語募集/臺灣新民報社報社消息
15 官廳職員に福音 府職員共濟組合制實施 組合員と家族に療養給付
16 新公園の演奏曲目
17 「はがき電報」 十一月末から御目見
18 陳厚生科長一行 けふ本島視察に來臺
19 愛婦水野本會 長より見舞電
20 伊選手の招聘は中止に決定 今秋の庭球戰
21 定期航空
22 高砂丸無電
23 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 荷物經費值上の為 米輸送契約を更新 新舊麻袋の船賃は同率に
02 二期玄米及屑米碎米最高價格(完)
03 今回の暴風雨で バナナの被害甚大 南部の立木七○%倒伏
04 東西共空賣禁止で 株式強反撥 現物も一齊に買人氣
05 前期赤糖の地域別販賣數量 島內消費豫定より增加
06 改正價格統制令等 本島にも近く實施
07 經濟再編成問題の展望(上) 新體制に右へならへ出揃つた各團體諸案
08 ガソリン節減で 代用燃料バス增加せん
09 臺灣東亞貿聯を調整機關に指定 本日より業務開始
10 臺南漁業組合 預金二萬餘圓
11 米穀豫備檢查は 納入協會で一手取扱 米穀局長より通牒
12 全島產組大會 講演者決定
13 高雄魚市場の取扱數量減少 價格却つて增加
14 禁制奢侈纖維品 本島も販賣期延長せん
15 北海道物產臺灣荷受組合創立總會 理事長島田商店
16 大株の空賣り 自肅方針決定
17 赤糖組合總會 來る九日市公會堂で
18 十月管理米 內地輸送計畫 合計百萬袋の豫定
19 經濟手帳
20 照明燈
21 市價及商況 四日
22 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 物語 兵隊と支那少年
03 吹奏樂
04 對話
05 女の街(東寶映畫)
06 圖像:早明野球戰
07 皇軍演藝慰問團 東喜代駒一行 「國民進軍歌」「隣組」を携へて渡支
08 カサデシユースの父逝く
09 松竹演藝部の漫才師 新漫才體制協議會を結成
10 映畫法施行の實績打診 映畫界一年間の回顧
11 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 北斗神社祭典 六日より三日間擧行
02 田中神社奉祝祭典 及臺中神社奉納催物打合
03 戰時食糧確保に 婦人座談會開催 員林郡下各街庄で
04 防空群の活動で 成績頗る良好 竹東郡下防空訓練
05 圖像:護國神社御石採取
06 沙山庄の被害甚し
07 新竹吳庚爐氏 全國方委大會に出席
08 佛印の資源と貿易(上) 磨かれざる真珠 本國獨占の巨利
09 三十七年目に判決 アメリカの珍離婚
10 犢品評會 廿二日新化で
11 鄉に入れば 鄉に從へ
12 籾運賃調查會 地方中心人物が委員で
13 夜間野球で 昆蟲新研究
14 結婚許可書作成記錄
15 竹東郡下各街庄で 奉公班結成さる
16 無賴漢の兇行取締を要望
17 賣止めの仲買に 損害賠償の痛手 大審院の判決下る
18 ローカルセクシヨン報社消息
19 廣告報社消息
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 府‧州‧市公報輯錄
02 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 一億一心守れ大空 全島の空訓令や酣 諸機關の意氣彌高し
02 橋梁復舊に懸命 工作班の活動目覺し
03 “すわ、敵機來襲だ” 待機の團員・一齊に行動開始
04 上村參謀長 臺南市の空訓を視察
05 南方講座 日本と佛印の史的關係(一) 奈良朝時代に遡る/岩生成一
06 二見警務局長視察
07 海陸呼應の防空 意氣愈よ軒昂たり
08 圖像:防空訓練第一日の帝都
09 管下を視察 赤堀州統監が
10 鐵壁の威力を發揮 一同、意氣益益沖天
11 “敵機御參なれ”と 個團員、頓に緊張
12 婦人の活躍特に目覺しい
13 實戰宛らの訓練 花蓮港街第四日目
14 花蓮港の沿岸は 黃金の海寶の海 颱風でドヨンの砂金が流入
15 福山上等兵と藍軍屬の市葬
16 新體制協力同志會 近く結成式を擧行
17 表彰狀傳達式 七月彰化郡にて
18 奉祝演習會
19 陸海軍と軍援に 一萬宛を寄附 臺灣製麻の江淵氏が
20 聖地參拜團員募集/臺灣新民報社報社消息
21 御禮金を献金 感心な民雄青年團員
22 記念式典參列者 彰化市から八氏
23 “兵隊さん有難う” 食前に感謝の誠を捧ぐ
24 颱風美談一束
25 關係者百餘名 臺中州の統制課員
26 花蓮港の颱風
27 臺南信組の總代會
28 “國定靴”出現! 戰敗のフランスで
29 經濟相談
30 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 学藝 正純高度の普遍化 ナチス獨逸の演劇統制(下)/新關良三
02 秋涼隨筆 雜務/山口青邨
03 珊瑚樹 「高見順論」 中村氏の銳鋒
04 亡き叔父に與ふ 私の書翰集より(一)/王昶雄
05 文化消息
06 心聲漢詩

清明後一日上采芬四女墓/爾瞻 杜仰山、四月三十夜夢采芬四女/爾瞻 杜仰山、五月初一日生芳子六女/爾瞻 杜仰山

07 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 成都攻擊を敢行 我海の荒鷲、敵空軍の本據 太平寺飛行場を奇襲
02 基地に萬歲の聲擧る 敵機卅一機を擊滅
03 敵の息の根を斷つ 雷州半島上陸のわが精銳
04 圖像:參內のため自宅を出る杉山大將
05 北支艦隊の綜合戰果 本年一月以降九月末日まで
06 重慶政權の策謀 早くも行詰る ソ聯、三國同盟に接近
07 舞部隊奮戰の想出 澤畑少佐感激して語る
08 聖恩の有難さ 只感泣するのみ 舞中將夫人は語る
09 總ゆる問題を檢討 ブレンネル會談につき コムミユニケ發表
10 ヒトラー總統 歸國の途へ ブレンネル出發
11 世界情勢に大變化
12 積極攻擊に出て 戰勝を確保せん
13 日、伊親善を禮讚 バ伊宣傳相、同盟支局を通じ 我國民に挨拶を送る
14 議會局機構の大綱方針 前田米藏氏諒解を語る
15 外務辭令
16 米両院協議會 飛行場建設費等二豫算案を可決
17 日本石油增資 定時總會に附議
18 米の重大閣議(長時間に亘り) 三國同盟對策協議か
19 ソ聯抱込み 悲觀的見透しが多い
20 中小商工業者對策 具體方針を樹立
21 明日の天氣
22 水滸傳(238)/黃得時;榎本真砂夫
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 豪膽‧敵飛行場に 破天荒の着陸攻擊 海鷲四勇士の大手柄
02 即吟で四勇士激賞 總指揮官市丸部隊長が機上にて
03 上村參謀長 中南部視察を終へはふ歸北
04 山席者早めに草山行バスで 傷痍軍人慰安會
05 獨青少年團代表 我が奉祝式典に參列のため來朝
06 潮汕地方の邦人總人口
07 高砂丸入港 吉田、大野兩代議士來臺
08 來襲の敵機編隊を 友軍機が邀へ擊つ けふ掉尾を飾る猛訓練
09 “兵隊さん有難う” 銃後奉工強化週間 七日新竹州下の行事
10 圖像:島都の防空訓練
11 新體制に即應する 新竹市職員の實踐項目
12 府展迫る 十八日から搬入受付
13 島都の御石採取 七日より一萬餘名の青年團員が 新店溪畔で汗の奉仕報社消息
14 香港丸入港 汕頭實業視察團來臺
15 勇士宿泊所に 自宅を開放 愛國自轉車屋さん
16 どしどし出願せよ 本島人の姓名變更
17 高千穗丸出帆
18 若人の熱鬪繰展ぐ 全島師範體育大會開幕
19 秋季大清潔法施行日割
20 定期航空
21 街で拾ふ
22 今夜の放送
23 今日の映畫
24 民報案內報社消息
25 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(197)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 赤面癖に苦しむ乙女 神經質症狀を除くのは 自然に逆つても駄目/田中寬一
03 パン食に必要な副食物 便利な味噌ジヤムもお手製で 食糧學校主事金子松竹氏談
04 變質クリームの更生 すてるのはもつたいない
05 圖像:蘭印土人婦女
06 齒は健康の門口 齒の健康は赤ちやん時代から 榮養食を攝ることも肝要です
07 新體制の婦人帽 變りべレーやハンチング型
08 履物の選び方 足の發育を妨げない樣に 大きすぎるのもよくない
09 洗濯の平板
10 齒の美容
11 秋の茄子と里芋の料理 自然的持味を生かせよ
12 じめじめする 疊の拭き方
13 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 參謀總長更迭 後任は杉山大將
02 皇軍の勇戰奮鬪 中央軍三萬を擊滅 秋深む山西省東南部で
03 二十五名死刑に 蔣介石側のスパイ團
04 世界あちらこちら 日本好きな洪牙利
05 伸びてゆく 臺南市
06 海の荒鷲の急襲で 敵の要地は焰の海
07 銃後少國民の意氣高く 苗栗の體育大會
08 圖像:秋びより
09 武官府へ御挨拶 海南島の學童使節 今日懷しい南の國へ出帆
10 大橋公で親善交歡
11 宜蘭の三星庄全滅 先日の大暴風雨で 濁水溪の提防がこはれたため
12 メキシコの騷ぎ 大統領就任に 反對派が宣言
13 月給一萬三千圓 但し命にあぶないですよヨ
14 國語力だめし(三)
15 これは困つた遺言 エチオビヤ生れのお爺さん
16 カナダの臍まがり 我國へ銅を賣るのを禁止
17 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 又も長驅成都を衝く 地上十機を掃射炎上頭條新聞

【○○基地五日發同盟】前日敵機三十一を擊墜爆破して意氣いよく昂る海軍航空部隊は本日及も○○基地の朝靄を衝いて勇躍出動粟野原部隊長を總指揮官に森田、石橋、山縣各部隊麾下の精銳は堂々の大編隊を組み四川山嶽地帶を密雲を縫って長驅成都を空襲、午後二時五十分同地上空に到達するや○○キロの巨彈を敵軍事施設に浴せこれを徹底的に爆碎し去つた、一方飯田、山下、木原各部隊長の率ゐる戰闘機部隊は世界空中戰史に未だ曾つて無き長距離攻擊を實施して午後二時二十分成都周邊の敵軍事基地たる鳳凰山飛行場を急襲地上にあった大型小型十機を發見猛然これに襲ひかかり地上すれぐの低空飛行を行ひつゝ適確な銃擊を浴せ悉くこれを炎上爆破せしめた上全機無事歸還した

02 浙贛線各地を痛爆
03 敵には甚大な死傷 我が方は被害なし 雷州急襲作戰
04 內務官の機構改革 綜合的一元化を圖る
05 佛印に使節團派遣 松宮特使以下顏觸れ決定
06 後宮中將參內
07 初の地方長官會議 愈愈けふから開く
08 米通信員のデマ通信
09 井上海軍中將 柴山陸軍少將 五日晴れの歸還
10 經濟關係閣僚會議 首相歸京後可及的速かに設置 來週中に初會合か
11 事務總長澁澤氏の抱負
12 米の狂氣じみた 極東政策に反對 ト社會黨候補の選擧演說
13 米の參戰反對 ウエルズ英文豪談
14 更に佛政府へ要求 泰國首相、態度を闡明
15 首相神宮參拜
16 圖像:佛印キイエン・アンに進駐日章旗を振る皇軍部隊
17 近衛首相談に 米當局は沈默
18 金光後相 神宮に親任奉告
19 會議日程
20 厚生大會出席の獨代表 十二日新京着豫定
21 大政翼贊、三國同盟慶祝國民大會 十三日全國一齊に擧行
22 兩巨頭の會議內容 伯林消息通の意見
23 自給自足を目標 新鐵鋼政策既に成る
24 英首相郭支那大使と協議
25 金光厚相秘書 濱田氏に變更
26 滿洲國の綜合立地計畫 調查要綱を決定
27 今日の天氣
28 大阪商船基隆出帆
29 日本郵船基隆出帆
30 辰馬汽船
31 大連汽船
32 東亞海運
33 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 青少年訓育の再編成社說

青年は時代の力である。同時に國家の力でもある、青年は純真で覇氣に富み、理想に燃えた不撓不屈の革新精神である。まことに昨日から今日、而して明日への向上躍進は、常に青少年原動力によって推進される。國防の第一線に立って活躍する將兵はもとより、銃後護りの中樞たるものも、皆潑剌たる青年であるは、誰しも知るところである。故に一國の消長は青年に在ると云っても過言ではあるまい友邦ドイツが僅僅數年の間に旭日昇天の勢ひを以て復興し、今次の歐洲戰爭に於ては、鎧袖一觸、瞬く間に壓倒的大勝利を收め得たのも、實に振ひ立ち上ったドイツ青年の力に依るものと云へるのではなからうか。遠く外國の例を引くまでもなく明治維新を成し遂げた偉大なる先覺者達が、當時いづれも革新の意氣に燃えた青年層であることは周知の通りである。斯くの如く青年は時代の原動力であり、殊に今日から明日への革新的推進力として、新體制下日本の彼等に期待し、且要請するところ誠に大なるものがあるといはねばならない。新體制國民組織の中に挺身青年隊を設け、實踐推進力の一環たらしめんとするのも其意に他ならない。

ナポレオンは嘗って「其國の青年を示せ、然らば其國の將來を卜せん」と云ったさうだが、之は斯う云換へることが出來よう「其國の青少年組織訓育法を示せ、然らば其國の將來を卜せん」と。洵に大ドイツ國を敗亡沈淪のドン底から、自力以て克く今日のやうな驚嘆すべき強國に盛り上げ得たのは、實に完璧とも申すべき青少年組織と其の訓育法の偉大なる成果が齎らしたものと云へるであらう。現代に於けるドイツ青少年組織は周知の如く、ヒットラ青少年團と勞働奉仕團の二段構に依ってドイツ全青少年を一元的に組織化しナチズムの一貫せる訓育指導方針の下に、新しき世界觀の政治数育、即ちナチズムの徹底と滅私奉公、公益優先、義務責任觀念の涵餐體得が主要なる教育內容をなしてゐる。從って自由主義、民主主義はあくまで排撃され、「公のためには何ものをも省みず、凡ては國家のため」といふモットーが、精神的實踐的指向として青少年の實生活基礎の上に確立されたのである。斯くしてドイツ青少年達はナチズムの昂揚、義務責任觀念の透徹によって、自ら犠牲奉公の至情を奔出せしめ、ドイツ國の今日の大を築き上げたるは、蓋し當然の歸結と謂はねばならない。

如上の通り、國家興隆の原動力とも云ふべき青少年の社會教育は特に現下の重要課題でなければならない。我が日本が大東亞共榮圈確立から、進んで世界新秩序の建設に指導的役割を果すべく、高度國防國家の新體制を整へんとするの秋、青少年運動は實に重要なる一部門として閑却を許さないのである。この觀點から文部省では新體制に即應した新しき青少年組織並に訓育法の確立を企圖せるは、洵に時宜に適したものと謂はねばならない。それは要するに、從來の自由主義に立脚しとかく遊戱化せる青少年團の再編成、再教育であり而して青少年をして萬民翼賛體系の一翼たらしめ、國家國民生活の基礎に於て新體制實踐の推進力を發揮させることに他ならない。從ってそのためには、青少年團の一元的統合は勿論、新しき指導精神による組織、訓育方法の根本的改編を必要とするは言を俟たないのである。このことは、特に本島に於けるが如く、多數の青少年團、壯丁團、勞働奉仕青年隊を擁しながら、未だ一貫せる指導方針を缺くるに於てその感を深うするものである。今日、新體制下島民に要請することは、皇民意識の昂揚であり、國策の協力遂行であり、東亞共榮圈確立への協力でなければならぬ、一言にして盡せば完成せる皇國民として萬民輔翼の實を擧げることであらう。この秋に推進力としての本島青少年に課せられた役割は至大といふべく、從って如上の目的を達成するため、新しき青少年の指導方針の確立、組織の再編成は洵に刻下の急務と謂はねばならないのである。

02 統監宮殿下御檢閱 舊東京市內を御一巡
03 帝都の防訓終る 見事な成果を收めて
04 防空陣今や全し 有終の美果を收めて 五日間の猛訓練終る
05 皇后殿下 赤十字愛婦總會への行啟 正式に仰せ出さる
06 防空指導本部講評 既存計畫を再檢討し 將來の飛躍に備へよ
07 南支タイ國間航路に配船 東亞河運會社
08 向上の跡著し 新竹州下掉尾の訓練
09 精動宜蘭支會打合
10 圖像:島都掉尾の防空訓練
11 內地優良產組視察團、來る九日出發
12 軍人援護事業大會終る
13 新穀感謝祭に 節米の一大國民運動
14 基隆の航空日行事
15 花束を投下して 空から默禱 故奧田部隊長の命日
16 ガリルン節約懇談會 業者を集めて南署で開く
17 農村文化事業を一切引受く 農山漁村協會の意見書
18 總力戰體制 強化標語募集 精勵臺北州支部で
19 血の滲む苦鬪披瀝 銃後奉公功勞者の座談會
20 “洗骨”廢止を斷行 墓地取締規則を改正して 陋習打破に一步前進
21 臨時大祭を飾る 特別展覽會を公開
22 電話電信創始記念式典 慰靈祭と表彰式を行ふ
23 新彗星を發見
24 不都合な時計星 修繕時計を入質
25 愛婦增募好成績 本島人婦人も陣頭に立ち 引込思案の惡評を一掃
26 東海バス通路 七日開通の見込
27 人騷がせの手首
28 鐵道部驛長異動
29 定期航空
30 人事消息
31 今日の映畫
32 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 九月迄對外國貿易 出超三千百五十萬圓 前年に比し九百廿二萬圓增加
02 移入增加のため 貿易總額八億千萬圓突破 出超著しく減少
03 東亞貿易聯合創立經過報告 井田府商工課長
04 全島產組大會 協議諸問題出揃ふ
05 產組大會豫定通り決行 東海バス八日より運行
06 組合聯合會議に 指導者原理を加味 臺北州當局にて立案
07 臺灣石炭會社案 共同販賣のみ經營 年末頃に具體化か
08 配當制限の基準 自己資本の概念規定と 社員の賞與支給基準等
09 重要農產物の生產割當等を協議 臺北州下市郡農務主任等が
10 カーバイトの島內配給及輸出統制を實施 府商工課で立案
11 帝糖四工場 耕白に轉換 來期廿萬擔以上減產
12 照明燈
13 市價及商況 五日
14 バナナ相場
15 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 我が鐵壁の防空陣で 敵機は何處へやら 東港郡萬丹庄の空訓
02 湖口庄空訓 好成績裡に終了
03 軍人援護に御下賜の勅語奉讀式 竹東郡銃後奉公の完璧の為
04 新化警察課異動
05 士林公運動會 家庭防空群も參加
06 林芎林庄長勇退 庄民に惜まる
07 自治制施行廿周年記念 功勞者表彰傳達式
08 佛印の資源と貿易(下) 本國中心の差別通商 對日貿易は從來不振
09 臺東の颱風禍 判明せる死傷者十四
10 北斗郡守が 輪栽式懇談會に乘出
11 陸上競技大會 今日竹南公で
12 支那事變皇軍將士戰病歿者 英靈追悼法會 旗山郡朝元寺で
13 公館庄聯合青年團 結成式擧行さる
14 銃後奉公強化時間 竹東郡の諸計畫
15 暴風被害續報 新港郡下比較的輕微
16 公館庄役場幹部異動
17 ローカルセクシヨン
18 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 掉尾を飾る猛訓練 多大の成果を收めて 五日に亘る空訓終る
02 愈愈意氣軒昂(臺南)
03 敵機を殲滅(臺中)
04 嘉義神社祭典の打合會
05 敵機來襲六回 我地上砲火にさる
06 南方講座 日本と佛印の史的關係(二) 先驅‧角屋七郎兵衛/岩生成一
07 戊申詔書奉讀式(彰化郡)
08 接客業者に指針 臺南州の取締要項
09 家庭防空群大活躍
10 空訓中の白眉 教命袋で猛訓練
11 日蘭會商の前途樂觀 小林使節の歡迎は大したもの
12 銃後奉公を強化 嘉義市の行事(七月より)
13 彰化市の行事
14 愛兒の危篤を外に 連夜勤務を遂行! 屏東に咲く空訓美談
15 澱粉工業組合が寄附
16 臺中軍事援護會 七日に發會式擧行
17 青年學校查閱
18 出征軍人家族慰安會 九日臺中座で
19 奉祝體育大會 高雄州で七日打合
20 經濟相談
21 高雄の青年學校查閱
22 高原花蓮港廳長出府
23 小作統制令 取扱打合會
24 臨海バス 八日から開通
25 人事往來
26 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 能高神社鎮座祭 けふ嚴肅に執行 郡守待望の守護神特輯
02 八紘一宇の皇謨を 日常生活に顯現 鎮座祭に際して 神田能高郡守談特輯
03 学藝 新體制と國策映畫(上)/桑野桃華
04 珊瑚樹 耳の發達が緊要 基礎條件として
05 ラヂオ
06 子供の時間
07 料理
08 管絃樂
09 心聲漢詩

題吳景山君之松蔭齋/王竹修、題吳景山君之松蔭齋/傅鶴亭、題吳景山君之松蔭齋/林健民

10 廣告特輯
第10頁
日刊第1版
序號 標題
01 河內飛行場に進駐 我陸鷲が友好裡に頭條新聞

【廣東六日發同盟】南支軍六日午後三時發表

我陸鷲の精銳隈部、鈴木、首藤の各部隊は佛印の空に鵬翼の日の丸を輝かせつゝ昨五日堂々友好裡に佛印河內飛行場に進駐せり

02 斷末魔の重慶に巨彈 梁山市街、飛行場を低空爆擊
03 共匪を徹底的粉碎 山東の山嶽地帶で
04 部長副部長は 少壯分子起用 有馬伯、富田翰長 後藤氏が打合す
05 島田司令長官に祝電 軍令部次長と海軍次官より
06 三國同盟立役者 ス公使歸國へ 松岡外相、テーパーテーを主催
07 けふから長官會議 首相、率直に所信披瀝
08 週間評論 日本と英米海軍のシンガポール供用說/伊藤正德
09 圖像:佛印國境ロツクビン及ビシーマー附近の戰跡を視察する 中村部隊長
10 近く大電擊作戰展開 獨伊兩巨頭會談の結果
11 結論に達せず 選擧法改正關係 官廳連絡協議會
12 新經濟體制確立へ 近衛首相歸京車中談
13 ロンドン空襲
14 五日の獨英空中戰
15 米麥增產十個年計畫 日本土地開發會社を設立
16 日發檢查班の陣容整備 愈よ本支店出張所全般に亘り 詳細な調查を斷型
17 近衛首相談話を 米紙大きく扱ふ 一般に強い印象を與ふ
18 陳儀を重慶へ 福建省主席は顧祝同をして兼任
19 スネル西內相空路歸國
20 海軍擴張を力說 ノツクス米海軍長官
21 英空軍總司令更迭
22 今日の天氣
23 米糸英字紙の對日ゼスチユア “婦女子の上海撤退勸告”を 紙上に大大的に揭ぐ
24 日本郵船基隆出帆
25 辰馬汽船
26 大連汽船
27 東亞海運
28 大阪商船基隆出帆
29 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 けふから銃後奉公強化運動 聖旨を奉戴して 援護の赤誠を盡せ
02 島民の慣用運動へ 愛婦國婦會員が垂範實踐
03 國民全員自肅して 軍人援護を實行せよ 本□總裁國民の心得を語る
04 石本少將の遺骨 廿一日の便船で故國へ
05 隊員からストーリーを募集 農林演劇隊運動
06 皇子傅育官を置き 義宮樣の御養育に奉仕
07 西阿司法權を ウ將軍に附與 フランス政府
08 のんびりした一日 傷痍軍人慰安會昨日秋晴の草山で
09 奉祝大運動會 昨日宜蘭農林校で
10 一大農業增產運動 農村から計一萬五千名の青年に 實際的訓練を施す
11 防空訓練終了に當りて 石井內務局長ラヂオ講演概要
12 通信發達裏面史 電信七十年の功勞者 八木翁に聽く
13 小口應急資金の貸付を開始 北門郡下信組で
14 奢侈品一齊追放 愈よけふから實施
15 全島師範學校體育大會閉幕 各種競技の成績
16 兵隊さんありがたう
17 新竹秋競馬 第三日目の成績
18 定期航空
19 人事消息
20 訃文:邱發儀
21 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 本社主催臺灣護國神社御石献納 旗山郡採取の御石 本日御造營現場に奉送報社消息
02 航空知識の普及 臺南市で色色の計畫
03 第一種空訓講評 臺中州統監部
04 白衣勇士の映畫慰安會
05 嘉義郡國演會 今日大林公で
06 臺中州知事代理 軍屬遺家族慰問
07 我が防空の完璧陣で 敵機間もなく遁走 彰化市空訓終了
08 夫人の死を秘し 只管責務に盡瘁 彰化市直轄謝巡查
09 最終日格段の緊張 花蓮港空訓終了
10 彰化市國演會 廿二日に開催
11 けふから銃後奉公強化運動 戰歿軍人の英靈追悼 武運長久祈願 臺中市の諸行事
12 臺南信組臨時總代會
13 陸軍墓地參拜等 臺南市諸種の行事
14 花蓮港でも 祈願祭等を行ふ
15 奉祝體育大會 十七日高雄で
16 高雄市湊青年學校 教練查閱終了
17 盛大な編入移轉式 八日高雄市役所で
18 高雄一坪園藝 一般家庭に普及せん
19 關山郡暴風被害 壓死一行方一明一
20 加藤警務部長 臺南州下初巡視
21 臺南汐見公學校地鎮祭
22 學甲の慈濟宮 愈愈廢止に決定
23 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 心聲漢詩

題吳景山君之松蔭齋/林少英、題吳景山君之松蔭齋/張篁川、題吳景山君之松蔭齋/林湜卿、題吳景山君之松蔭齋/王少濤、題吳景山君之松蔭齋/楊玉川、題吳景山君之松蔭齋/周一吼、題瀛海詩集/陳寄生

03 新體制で巡業隊の異動 低入場料で喜ぶ觀客
04 五社のスタアが合同で 映畫法一周年の記念放送
05 府‧州‧市公報輯錄
06 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 聖上、地方長官らに 畏し・拜謁を賜はる
02 初の地方長官會議開く 內外の大轉機に對應
03 近衛首相の訓示要旨
04 圖像:海防港バンド通りを行進の一色部隊
05 西南支那を完全に わが鵬翼下に收む
06 滇緬公路再開疑問
07 獨、伊、ソは益益緊密 英米筋の期待外れ
08 北支方面海軍最高指揮官更迭 後任は清水中將
09 英の極東政策不變 日、英關係調整を繼續
10 伯、亞新通商協定委結
11 ウ將軍愈よ ダカールへ赴任
12 泰、佛印國境緊張 文字通り一觸即發の危險狀態 一旅行者の見聞談
13 洪、羅關係惡化 羅、洪人勞働を續續解雇
14 獨空軍多大の戰果 五日晝夜に亘りロンドン空襲
15 倫敦は火焰地獄
16 參議の初會議 十二日首相官邸で
17 明日の天氣
18 水滸傳(239)/黃得時;榎本真砂夫
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 “守れ興亞の兵の家” 隨所に銃後國民の真摯な姿 銃後奉公強化運動全島一齊に繰展ぐ
02 市內、基隆各部隊と 陸軍病院を慰問 川村知事外代理官が
03 勅語捧讀式擧行(基隆)
04 許丙氏夫人 陸軍病院を慰問
05 基隆纖維織物小賣組合創立
06 防空精神の涵養へ 宮木新竹州統監講評
07 伴野高等法院長が特別放送
08 教科書調查會 けふ督府正廳で
09 防諜標語當選の賞金を國防献金
10 洋上で箱根丸を 英官憲が不法抑留
11 真相はなほ不明
12 第一回航空祈願祭 けふ嚴肅に執行さる
13 小松原中將逝去 滿蒙守備に赫赫の武勳
14 兵隊さんありがたう
15 現金は一日二百圓 禁制品の金時計指環も每日十點 帝都遺失物係の報告
16 嵐山川施餓鬼 法要を嚴修 大木山本能寺で
17 女給、藝者の入賞防諜標語
18 銃後青年の意氣を 遺憾なく發揮 新竹兩青年校の查閱
19 木炭の心配は無用 值段と配給に付關係者が打合
20 入江畫伯に依り 本格的第一筆 法隆寺壁畫の模寫
21 防諜の強化徹底へ 新竹州各市郡で講演會
22 豚を密屠殺 一味檢擧さる
23 第一ダンスホール閉鎖
24 謎の少女殺し
25 定期航空
26 街で拾ふ
27 今夜の放送
28 商況 七日 前場
29 今夜の映畫
30 民報案內報社消息
31 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(193)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 秋の空と子供たち 雰圍氣や環境に敏感 かうして正しく導け
03 代用食はパン食て 蒸しパンの作り方いろいろ 燒パンは共同炊事でしませう 精勤本部中澤辨治郎氏談
04 圖像:帝都に興亞少女隊(その二)
05 古浴衣の襟 崩れを防ぐには
06 春を飾る草花 いまが播く時 そこでその心得を
07 秋色ゆたかな 雁來紅と小菊の盛花 大きくあつさり扱ふこと
08 フケ取り香水の作り方
09 外傷にまぎれ 易いカリエス せむしもこれが原因
10 氷を永持ちさせる法
11 失明は國家の損失 必ず豫防と治療を 特に「つき眼」にご注意
12 更生佛蘭西の「母さん」優待 優先購買券を下附
13 ス・フセルの着付 文も袖も長いとだらける
14 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 春秋ここに四十餘年 歷史輝く彰化一公 二千四百の健兒が誓ふ 赤誠報國の一路
02 大楠公のお姿仰ぎ 朝夕養ふ“誠忠”の心
03 空襲だツ!まもれ母校 僕等の學校防衛團
04 國旗讚歌
05 圖像:嚴な校內神社
06 おしたべりやめて 作業の時間 心をこめて
07 おつかひ/楊清水
08 自由詩
09 防空えんしふ/楊玉麟
10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 真摯な意見を開陳 懇談會(地方長官)の質疑應答頭條新聞

【東京七日發同盟】七日午前の閣僚地方長官懇談會に於ける質疑應答左の如し

半井(大阪)政府と大政翼賛會との關係如何

有馬事務總長表裏一體の關係を持つものである今日政府の政策に就いて面白くない問題が起ることは政策の徹底を期する點に缺けるところがあるからである玆に兩者は表裏一體の關係に立たねばならぬ所以でありこれが最も肝要である

矢野(富山)近衞內閣成立以來新體制氣運は地方に澎湃として起って居り政治結社、小作組合等は殆んど解消して了つた地方のこの氣運を良く諒解せられ中央に於ては中央のみが行ふと云ふ氣持で無く地方の實狀に即應せる地方的翼賛運動を心がけて貰ひたい尚厚生省では產業報國運動を積極的にやって貰いたい

有馬事務總長、金光厚相、御趣旨に副ふやう努力する

半井(大阪)一、新體制に對し地方は關心と期待を持つてゐるがその內容がまだ明瞭で無く尚不安の空氣があるこの際その內容を示めされたい今日地方の下部組織は相當行はれてをり事實既に新體制をやってゐる所も相當ある、中央が地方に指令を發する時には地方□實狀をよく認識してやって欲しい

一、翼賛會地方支部長は知事を充てる事が正しい意味で上意下達する上から至當であると考へられる、實際上民間から人選するのは困難と思ふ、若し現在の知事が支部長に不適當と考へられるなら知事を更迭すればよい

一、三國同盟についてはもやくしてゐた方向が明白となつたので地力では喜んでゐる

一、經濟閣僚會議を開らかれて經濟規格につき審議される事は結構と思ふが特に中少商工業者の問題については特に十二分の對策を講ぜられたい

荒木(德島)新制に對する縣民の關心は異常なものでその內容如何と今後の成行き發展につき詳細にこれを知りたがつてゐる

川西(京都)目下進行中にある日支交渉はどうなってゐるかこの問題について承りたい松岡外相より詳細說明する所あり

小林(靜岡)三國同盟については御詔書を賜りまた近衞首相の聲明もあつて地方では各自その職場職場に於いて全力を盡してゐる、新體制の內容如何地方はどんな指揮を中央から受けるのであるか非常な關心を持つてゐる、新體制については會議から歸った後からでもハッキリ示めされたい翼賛會支部長選任については知事が適當であるとの點は半井大阪府知事と同意見である

02 農林省の機構改革 食料確保、農業生產力を擴充
03 海鷲、江上艦艇の活躍
04 ス獨逸公使歸國の途へ
05 浙江省の要衝を痛爆
06 山西の共軍に大鐵槌
07 皇國外交の大方針 松岡外相の訓示要旨
08 英空軍省發表
09 日蘭會談順調に進捗
10 佛印軍メ少將以下千餘名 佛印側に引渡す
11 圖像:海防の警備に出動する皇軍部隊
12 議會局の各部長內定
13 北支の經濟方策 現地案を携行しで 竹內局長十日頃東上
14 三國同盟祝賀會 日獨伊親善協會主催で開かる
15 七田駐ソ參事官歸朝
16 獨軍、羅國に進駐 羅國獨立保障協定に基き
17 軍需工業經營能率 指導講習會開く
18 七‧七禁令に即應 營業の新體制へ 加盟デパートに通牒
19 總督府辭令
20 けふの天氣
21 大阪商船基隆出帆
22 日本郵船基隆出帆
23 辰馬汽船
24 大連汽船
25 東亞海運
26 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 米增產の重大性愈よ加はる社說

昨年度に於ける國內米穀需給關係は朝鮮米の凶作によって意外な不足を來しそれがために夥しき外米を輸入せざるを得なくなり、其の影響するところは外貨の喪失による他の重要資材の輸入減を招來し國內產業に少なからぬ影響を與へた事は周知の事實である。而して本年度の米作は何うであるかと言へば、農林省の發表に依れば第一回の豫想が六千三百十一萬九千石にして之を前年實收高に比し五百八十萬六千石を、前五年實收高に比すれば二十四萬石を減少し、遂に平年作以下となったのである。幸に朝鮮の米作は朝鮮總督府の發表に依れば豫想高二千九十八萬石に上り、前五個年實收高に比し四十七萬石の增加を示し先づ平年作維持は確實と見られてゐる。尚本島の米作に對しては一期米の實收高が發表されてゐないが、大體四百萬石內外と推測されてゐるが、二期作米に對しては肥料及風虫害等の天候關係で一般では平年作は到底望まれないであらうと豫想してゐるから、內外地を通じて見れば本年度の米作は依然芳ばしからぬ狀態にある事は明かである。

上記の如く內地米第一回豫想收穫が稍不良であるに鑑み、農林省では戰時食糧確保の萬全を期するため米穀國家管理の強化、外米輸入、消費規正の徹底增產策の遂行、外地米の增產及移入、日滿支を通ずる食糧政策の樹立を以て此の情勢に對應せんとする事は東電の報ずる如くである。就中來年米穀年度に於ては依然相當程度の外米に依存せねばならぬ事は甚だ遺憾千萬な話であるから、本島としては此の際本國の食糧政策と呼應して本島に課せられたる責任を充分に果さねばならない事は言を候たない。先づ差當り緊急を要する事は節米運動を起す事である、此の問題は四五個月前に真劍に實行されて來た事もあったが、今後はモット合理的にモット持久的に實行する方法を講じ、官民一致之が遂行に極力邁進すべきである。

更に進んで米穀增產に馬力をかけねばならない事は言ふ迄もないが、本島米の增產はそれ丈外米の輸入減を齎らし、間接に外貨支拂の節約となるのであるから、產米增加の重要性は直接軍需品以外に最大なものと斷せざるを得ない。殊に本島の如く第三國への輸出が依然不振を極め、本年一月より九月までの第三國向輸出額が僅か五百三十七萬三千圓しかなく、前年同期に比し却って七十一萬二千圓の減少を來してゐる狀態であるから、本島としては米穀增產は取りも直さず第三國輸出增加と同一効果を來すのみならず、食糧の國內確保の強みをも有するが故に、本島米增產の急務は如何なる角度から見ても愈よ其の重大性を加はるものと言はざるを得ない。

然らば本島米增產の方策は如何にすべきかは既に關係當局に於てそれぞれ立案し實行しつつあるのであるが、此處で諄諄しく羅列する必要はない。唯二、三述べたき事は先づ出來る丈肥料を豐富に低廉に供給すべき事である。尤も肥料を豐富に供給するには農林、商工兩省や企畫院と折衝を重ねねばならないが、それを低廉に供給する一方法として米管の利益金の內より農民に肥料補助金を支出すべきである。此の問題は既に本年度に於て三百萬圓の豫算を計上しかて實行したのであるが、來年度は更に其の補助金額を增大すべきである。次は米作農民をして米穀增產熱を驅り立てる事である。上記の如く米穀增產は我國策の強く要求するところであるから、米穀增產は印ち國家奉仕であり、此處に於て公益と私益が全く一致するのでかかる運動をもっと大眾化して一般民眾に徹底せしめなければならない。尚米穀增產の障害となる高率小作料の是正に對しては、地主の自覺を促がしモットモット業佃間の協和に努力し以て今後の米穀增產に寄與せしめなければならない。

02 天皇陛下 昨日東大に行幸 諸科學の研究業績を天覽 畏し學術御獎勵の思召
03 紀元二千六百年を壽ぐ 六百萬島民の赤誠 奉祝繼走‧十三日に擧式
04 宮中月次歌會
05 三宮殿下 古式武道展に御成り
06 照宮樣には 九州御見學御旅行
07 圖像:島都の御石採取開始報社消息
08 御本殿は青山御殿と御改稱
09 礁溪公卅周年行事
10 向上の跡歷然 川村統監の感想談
11 赤誠罩めて一つ一つ 感恩感謝に燃ゆる六十四團 島都の御石献納採取開始報社消息
12 基隆市民の報恩 採取御石、本社へ發送報社消息
13 海軍軍樂隊演奏會 今夜音樂堂で開催
14 富士丸出帆
15 軍事援護會へ三氏が寄附
16 國民防空に對する要忘 近時空襲の特色(一) “連續的空襲”/田中清
17 享樂面の自肅振りを視察 榊原北署長が
18 入荷した木炭は 協定值の一本建 中央市場から木炭商へ配給
19 宜蘭吳服行商組合設立
20 「蘇峰會」近く誕生 皇民道の顯揚實踐へ
21 護れ興亞の兵の家 遺族への贈物 大祭本部で包裝始まる
22 我兵又も狙擊さる 上海抗日デロ團の犯行
23 基隆市秋季大清潔日割
24 東大河和教授に無罪の判決
25 八日中に檢事控訴か否かを決定
26 新竹秋競馬 第四日の成績
27 人事消息
28 訃文:陳李氏金
29 訃文:中島文雄
30 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 勞務需給の調整上 臺灣中央勞務協會を置く 會長には森岡長官を推戴
02 全島信用組合の貯金高番付表 東西橫綱は臺北と高雄信組
03 F一○八號の耐久力案外強い 更に普及の要あらん
04 經濟再編成問題の展望 工組整備と農工一致(中) 產報による勞資協調
05 全島勸業課長參集 來年一期米生產割當を協議
06 電氣バスを促進 臺灣電力が力瘤
07 私鐵貨物規則等 來月一日より改正 局私鐵關係者說明會
08 包種茶滯貨多し 滿洲向本契約未だ締結せず 生必會社の態度に注目
09 滿支向輸出組合 昨日役員會を開く 現狀打開策を協議
10 照明燈
11 各事業特殊性に應じ 代燃車を使用
12 果菜類にも 公定價格を定む
13 市價及商況 七日
14 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 朝の修養 戰場より歸りて/須田貞次
03 興亞の課題 大陸の通貨問題/成瀨關次郎
04 文化演藝 「峠」
05 物語詩曲
06 料理
07 少年講談 噫!倉永部隊長/銀部伸
08 アメリカ映畫 一部輸入許可
09 華影の巡回映寫 十月北京から實施
10 新しき情熱 松竹大船の新作品
11 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 警察課員の活躍 一きは目立つた 南投郡長最終日の空訓
02 沙山庄農產物の被害多し
03 六甲掉尾の猛訓練 一糸亂れさる統制振
04 數回燒夷彈を投下 防火班員よく活躍 大溪郡空訓終幕
05 大甲郡國演會 來る卅一日開催
06 北斗郡空訓終了 成績前回に比し良好
07 敵機遂に再起不能 二林街空訓成績良好
08 訓練の効現はる 新高郡空調終る
09 空襲數回に亘るも 皆事なきを得た 鹿港街空訓終幕
10 精動打合會中に 燒夷彈投下さる 員林郡下モンペ部隊活躍
11 軍人遺家族慰安に合同演劇大會 廿九日より大溪劇場で
12 窃盜縛に就く
13 霧社分室管內 この度の颱風禍
14 大甲郡各地で奉公班を結成
15 ローカルセクシヨン
16 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 府‧州‧市公報輯錄
02 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 二千六百年記念に 絢爛豪華な觀兵式 廿一日臺南練兵場で
02 戰歿軍人軍屬慰靈祭 きのふ高雄市で盛大に執行
03 嘉義神社秋季大祭 諸行事決定さる
04 南方講座 日本と佛印の史的關係(三) 華巖洞と理作衛門/岩生成一
05 鳳林郡青年團打合會
06 高雄州教育者大會 廿九日高雄神社で
07 詔書奉讀式 高雄州廳で
08 彰化市を視察 汕頭工商團
09 神馬奉納奉告祭 阿緱神社で盛大に擧行
10 銃後奉公強化運動 能高神社鎮座祭 舉郡奉祝氣分橫溢
11 彰化郡國語演習會(廿三日)
12 警官の“下意上達” 匿名で各自生活調查表を提出 臺南州警務部の新體制
13 國民貯蓄打合會(彰化市)
14 產業戰線に大寫し 花蓮港廳の高砂族が
15 保管中の肥料 麻袋を着服 某運輸職員惡事露顯
16 港灣官衛出揃ふ 花蓮港合同廳舍
17 エツナン社教育所の運□會
18 基督教も新體制 臺南に奉祝會誕生
19 新體制協力同志會 けふ結成式
20 書類と共送局 嘉南大圳不正事件
21 經濟相談
22 時局を忘れた不屆者 空訓中□賭博
23 味天下代理店
24 人事往來
25 消息
26 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 学藝 新體制と映畫國策(下)/桑野桃華
02 秋涼隨筆 南瓜/山口青邨
03 珊瑚樹 過渡期の作品 島木氏の手記
04 出征せる友へ 私の書翰集より(二)/王昶雄
05 圖像:紀元二千六百年奉祝美術展
06 心聲漢詩

寄題瀛海詩集並眎可軒/春潮 黃水沛、賦似希舜張先生/黃景南、步景南君見贈瑤韻/張希舜

07 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 聖上東大に行幸 學術に寄せ給ふ大御心に 全學徒は一同感泣
02 部長と副部長 一兩日中決定
03 我が精銳河內に進駐 熱狂的歡呼裡に到着
04 近衛總裁祕書 草間氏に決定
05 滇緬公路の再開 重光大使に通告か
06 新體制先づ役人から 安井內向が訓示(長官會議第二日)
07 圖像:コツク、トランに上陸後○○に向け進駐する○○部隊
08 我海鷲昆明を猛爆 敵十八機を擊墜爆破
09 揚子江下流の戰果(九月中)
10 公定價格に關する 民間側の意見質疑
11 白晝堂堂倫敦を空襲
12 伊海空軍の戰果
13 獨當局羅國進駐を確認
14 大政翼贊會發會式 十二日首相官邸で舉行
15 國民生活指導部長は喜多氏
16 米海軍首腦部協議
17 米紙の暴論
18 駐伊米特派員 マ氏追放さる
19 野村中將晴の歸還
20 陸軍技術部の委託學生募集
21 昆明中心の鐵路公設敷設
22 明日の天氣
23 水滸傳(240)/黃得時;榎本真砂夫
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 久遠に語り傳へる “現代日本の姿”保存 優秀寫真六百點を選び
02 府情報部強化 參與制を設置して擴充 積極的活動へ邁進
03 廈門神社に祀る 御神體を奉戴 香取丸基隆に入港
04 箱根丸、ボルチモアに入港
05 武勳の勇士一部 あす內地へ歸還
06 白衣の諸勇士 內地へ歸還轉療
07 圖像:佛印進駐
08 遺家族慰安會 島都後援會主催で 十八日午後から開く
09 白衣の諸勇士を慰問 石渡知事代理が
10 四年に一人の大學總長養成
11 歡樂街へ“足”止め 帝都で卅個所駐車場廢止
12 奉祝文繼走開始 沖繩縣トツプを切る
13 獨機英の紅茶を燒く
14 國民防空に對する要望 力の空襲には(二) 力の防空で對抗!!/田中清
15 戰時にも延びる獨自動車路
16 圖像:島都の御石採取報社消息
17 理想的工場住宅街 共同福利施設を完備した 警視廳の模範規格成る
18 圖像:“兵隊さん有難う”
19 老開の燐鑛開拓に 開發會社を組織 大日本燐鑛が中心となり
20 新竹州商工業組合協會 結成準備を進む
21 女中殺し逮捕 犯人は解雇された店員 忍込を發見されて兇行
22 古物商座談會
23 長島隆二氏逝去
24 定期航空
25 人事消息
26 街で拾ふ報社消息
27 今夜の放送
28 商況 八日 前場
29 今夜の映畫
30 民報案內報社消息
31 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(199)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 蔓延する結核病! 豫防は主婦の役目 罹病者には大氣、安靜、榮養の三大療則を 秋は恢復の絕好期
03 子供向のお辨當 美味しいオカズの作り方
04 圖像:帝都に興亞少女隊(その三)
05 死產は戰時に多い 無理な勞働は避けませう
06 圖像:子守する蘭印土人婦人
07 胃擴張や不姙症も 砂糖のとり過ぎ 不足時代にこの保健法
08 子供のおやつに 黑砂糖のお菓子 簡單に出來る四種
09 船よひの手當 枕を低く衣類をゆるめ 睡眠劑で豫防する
10 マツサージの御注意
11 ひじきの白あへ
12 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 海の荒鷲成都空襲 右手にビストル左手にマツチ 四勇士の大手柄
02 首府ハノイ近郊へ 皇軍堂堂と進駐
03 東京平野の朝風を 進む日の丸、鐵兜
04 圖像:今日も又海峽越えて
05 飛行機用兵器の話
06 東洋に關する諸問題 海軍長官が辯解
07 嬉ぶ佛印 町には日本字の看板も現れました
08 雷州半島に敵前上陸 密輸根據地を覆滅
09 總理大臣も辛い 魔法の自動車で登□廳
10 自由詩/鄭鴻章
11 國語力だめし(四)
12 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 新體制に質疑集中 中央、地方意思ぴつたり疎通 翼贊會運動期待さる 長官會議終る頭條新聞

【東京八日發同盟】近衞內閣最初の地方長官會議は八日を以て終了したが會期二日間の論議の根幹を為したものは外交轉換後における國內政治經濟問題で地方長官側よりは終始真摯にして建設的なる意見が開陳され全國各地方が新體制運動の實踐展開に對し異常なる關心と期待を持ってゐる實情を卒直に說明すると共に大政翼賛運動の展開と併行して國防國家建設に要する戰時諸方策を急速に實行すべきことを要望したことは頗る注目される、即ち新體制の確立は徹底せる國體觀、神道觀に根ざす全國民らの好適なる國內革新運動實踐と政府の政略的なる戰時諸方策の急速實施の積み重ね無しではその目的を達成することは出來ないとの建前から今回の地方長官會議においては

一、大政翼賛會の本質、構成

一、翼賛會と政府、地方支部と府縣並に市町村との關係

一、地方支部の關係を運動の下部組織たる部落常會の新たなる整備とこれが農事實行組合との調整方針

などとついて質疑が集中されると共に強く地方の空氣を中央に注入し特に翼賛會地方支部長は府縣知事、市町村支部は市町村長をこれに任ずるやう要望し又政策問題に關しては

一、新體制確立の具體的政策を急速に實行すること

一、選擧法を改正すること

一、米その他國民生活必需品の消費規正は全國各府縣に對し公正に行はしむること

一、肥料、勞働對策の急施と中小商工業對策当策を急速に實行すること

一、小學教員、町村吏員に家族手當を支給すること

などを要望しこれに對し政府側及びこれと表裏一體の關係にある翼賛會本部側は右要望に對へて今後は一層具體的對策の實行を急ぐ一方翼賛會の地方組織化に着手して近く中央地方を打つて一丸とした全國運動を展開する決意を示し地方長官に對して府縣支部の構成とその發足準備に努め中央よりの指令あり次第これに則應し得る體制を整備するやう要請した、かくてこの長官會議に於ける質疑應答に依つて新體制に關する中央と地方の意思はぴったり疎通することゝなり來る十二日發開式を擧行して發足する大政翼賛會運動の展開と實踐の上に相常大なる効果を收め得るものと期待される

02 各相の訓示要旨 經濟界推移は順調 河田藏相の演說
03 內務關係の質疑應答
04 農林省所管
05 商工省所管事項
06 高度國防國家の完成へ 商相訓示
07 石黑農相の訓示
08 けふ經濟閣僚會議 緊急のものより順次審議
09 堀內駐米大使 米國物長官訪問
10 英滇緬公路を再開 ク大使が外相に正式通信 我方、回答せず所信に邁進
11 英國の露骨な敵性 滇緬公路とはどんな所か
12 內閣情報部の引越
13 日蘭會商懸念なし 蘭印新秩序につき リ宣傳局長が說明
14 英米兩國との交涉 ソ聯、出來る丈避ける
15 佛極東艦隊司令部移轉 河內より順化へ
16 商工省指示事項
17 官吏制度改革案 樞府第一回審查委員會開かる
18 ムソリニ伊首相 十日重大聲明か
19 米が重大聲明か 極東問題に關し
20 ハル國務長官 英大使と會見
21 今日の天氣
22 大阪商船基隆出帆
23 日本郵船基隆出帆
24 辰馬汽船
25 大連汽船
26 東亞海運
27 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 ビルマルートの效果喪失社說

英國のビルマ援蔣ルートは我國の要求に依り、去る七月禁絕してから來る十七日で三ヶ月の期間が滿了するのであるが、その翌日たる十八日より再開するかどうかに就き種種な說が傳へられてゐる。再開說は米國及び蔣政權の要請に依り、又日獨伊三國同盟の成立で情勢が全く變化し禁絕を繼續する論據がないので再開することに決定したと云はれ、その反對說は蔣政權の必死の運動にも拘らず、英政府は日本側の強力なる壓迫を恐れて目下尚慎重な態度を持してゐると云はれてゐる。本問題に就ては蔣政權が必死の策動をなしつつあり、英政府に數次再開を要請した上に、米國が九月下旬蔣政權に對し二千五百萬ドルの新借款を許與した關係上、當然同ルートの再開を英國に迫るものとみられてゐるので、英國は從來の政策上からみても再開する意思が十分あることは明らかであるが、日本軍の強壓を考慮して、四圍の情勢を見透しつつ尚慎重な態度を持してゐるのが真相に近いのではあるまいか。

日獨伊三國同盟成立に對處し英米が策動しつつある對策は、ソ聯を懐柔し味方にして英米ソ支の提携に依り對日包圍陣を結成すべく目下猛運動を起してるとは、英ソ及び米ソ當事者が盛んに往來してるのに徵しても明らかであらう。歐洲に於いては獨伊が決定的勝利を得ることは推測するに難くなく、英國敗退後は米國に依存してその尨大な植民地を經營する一方、極東に進出してその殘存勢力を挽囘せんとする意圖であるから、假令三國同盟が成立してもソ聯を味方に引きつけることが出來れば、換言すれば現下の極東情勢に於てソ聯をこれ以上三國同盟側と接近せざるやう阻止することが出來れば、日本の進出をある程度まで牽制することが出來るのである。日本の南方進出を牽制する手は、米國の兩洋同時作戰が不可能とすれば、ソ聯に握られてゐるのであるとて、英米支三國が目下手を換へ品を變へて、ソ聯抱き込みに狂奔してゐるのである。英米が期待してるのはソ聯の態度ではあるまいだらうか。從ってビルマルートの再開か禁絕繼續かを決するのは、上述の如く一にかかってン聯の態度如何にあると云へよう。

しかし英國の雲南ビルマルートの再開に備へて、皇軍陸上部隊が佛印に進駐し、引續いて我空軍も佛印に進駐した今日、ビルマルートは最早その効果も意義も喪失したとみねばならぬ。萬一再開せんか、蔣政權に我空軍の爆撃を阻止し得る實力がない限り、又英米側にもその實力がないとすれば、我空軍の思ふままの爆撃を蒙り、我荒鷲群の好餌と化するは必至であることは云ふまでもない。しかし、對蔣新借款に依っても明らかである如く、米國の對極東政策は益益積極化して來たのであるから、ソ聯に働きかけ、浦鹽經由の援蔣米國物資輸送開設又は英國に迫って印度ルート新設も考へられぬこともないが、輸送困難にして大した効果がなく、英米依存の蔣政權の末路が愈愈近づいて來たと云はねばならぬ。

02 偲ぶ邦人雄飛の跡 南洋發展史展 十一月一日から島都で開催
03 晴の日を待つ港都 沿道各市街庄の歡送迎陣成る 佳き年を壽ぐ奉祝繼走
04 傷痍軍人修養座談會 昨日市公會堂で開かる
05 歌會始の諸 役仰付らる
06 森岡總務長官 十一日花蓮港へ
07 戰歿軍人慰靈祭 新竹公園齋場で執行
08 十一日市尹公室で 遺族懇談會開催 基隆市援護週間行事
09 赤十字有功章 きのふ御親授式擧行
10 新竹州第二種空訓 十四日より三日間實施
11 國民防空に對する要望 防空精神の涵養は(三) 將來特に必要/田中清
12 工場、鑛山に凱歌 勞務大眾老後の生活を保障する 年金保險制度要綱成る
13 宜蘭街大原商會の創立總會 けふ公會堂で
14 城西、城北(一部)地區團員 千餘名が淨汗奉仕 島都御石採取第二日報社消息
15 成績非常に上上 第五回の國勢調查
16 木炭の需要期來る 市民よ節約しませう
17 臺南市孔子廟秋季祭典 十日に執行
18 海の勇士の演奏會 輕快なるリズムに聽眾魅了さる 昨夜新公園音樂堂で
19 殉職林巡查 部長警察藏 十日稻江會館で
20 北署經濟主任 吉田警部補に決定
21 檢察當局が控訴手續を完了 河合教授□の無罪判決に對して
22 灣糖決算重役會
23 新竹州下街庄長異動
24 鐵道部驛長異動
25 定期航空
26 人事消息
27 訃文:林火正
28 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 局私鐵の連帶運輸 諸規則改正要綱決定 來月十六日より實施
02 慰問茶を寄贈 臺灣茶業協會まり 前線の勇士に對し
03 夏物の鳳梨罐詰 製造高百卅七萬箱 大部分は第三國へ輸出
04 經濟再編成問題の展望 商利追求主義を一擲 (下)業界あげて公益優先
05 滿洲向茶取引に關し 正式調印を促進 鈴木組合長以下六氏近く渡滿
06 九月分局營バス 成績向上
07 臺灣茶を献上 茶商公會の決議で
08 來年一期作米增產 具體的方策を協議 全島勸業課長會議第二日
09 稅關鑑定官 第一日會議開かる
10 中堅炭業者が 炭業一新會を結成 奉公の至誠を宣誓
11 島田大汽常務 長山丸披露宴
12 照明燈
13 市價及商況 九日
14 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 大溪神社祭典 奉祝を兼て行ふ 來る廿九‧三十日に
02 七星郡街庄長 內地優良町村視察
03 奉祝抽籤會 新埔劇場で行はる
04 喪費を節約 國防献金に
05 大溪產業組合 總代選擧終る
06 傷痍軍人を勞れ 新高郡銃後奉公強化運動
07 圖像:北斗街空訓畫報
08 時局惡用の曲者 擧げらる
09 新竹郡陸上競技大會 新埔公に於て開催 六家公、湖口庄優勝
10 精動益益強化 魚池庄奉公班結成
11 老梅產組農倉 地鎮祭を行ふ
12 天敵による新害蟲驅除法 白菜‧大根に利用研究中
13 ローカルセクシヨン
14 豚肉消費を規正 新化郡資源確保の為
15 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 甲當り二頭以上に 增產獎勵金を交付 臺中州の肉豚增產策
02 大政翼贊會三國同盟の國民大會 臺南州、開催方を通達
03 献金二則
04 福山上等兵と藍軍屬の 臺中市葬を執行 きのふ水源地にて
05 臺中軟球庭球大會
06 臺南臨時市會
07 南方講座 日本と佛印の史的關係(四) 日本に附すべき國/岩生成一
08 高雄、東京間の客船定期線開設 愈よ本格的に進捗
09 東港郡各街庄 農務主任會議
10 軍援臺中市分會 七日に晴の發會式
11 講演會を開催 國防義會嘉義之部
12 銃後奉公強化運動 國を守つた兵守れ 屏東市の奉公強化週間
13 高雄州防空訓練(上) 赤堀州統監の講評
14 歸鄉勇士座談會 十日花蓮港街で
15 臺中市秋季大清潔
16 地域擴張記念式 きのふ高雄市會議室で
17 妻の危篤を秘し 勇躍任務を完遂 屏東に又も空訓美談
18 鳳山丸の代りに臺南丸
19 長山丸高雄に入港
20 煙突からミイラ 咄!潭子の製糖工場
21 一蹴で即死
22 許遜謙氏送別會
23 謠言を造る者に 七日間の拘留
24 農民生活を調查 高雄州、全島に魁けて
25 人事往來
26 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 学藝 古都北京を訪ねて 混亂の中から新秩序を發見(上)/橫池倫平海外遊記

カラン、カラン、カランと爽やかな鐘の音が大陸の空に流れる。──塘沽を發つて茫漠として單調な平野を西へ疾驅する汽車が、天津を後に、やがて車窓から綠深い楊柳の並木が見出される頃、汽車は俄に生氣を帶びたやうにカラン、カランと鐘の音を立てはじめることである。始めて大陸を訪れる旅人は、このゆるやかなテンポで鳴り續ける鐘の響きに思はず慌しい旅情を慰められるに違ひない。鐘の音にヂツト身を沈めてゐると、ふと大陸の情緖がこみ上げて來るかも知れない。

汽車はいつか真黑い城壁に沿つて走つてゐる北京の內城である。高さ約十米厚さ基底約十九米、壁上十六米といふ巨大な黑煉瓦作りの城壁は、車窓に迫りつつ蜿蜒と續くのである。この城壁のつながりに目をそばだてつつ旅人の誰しもは嘗ての王城であつた北京の規模の雄大さをいまさらのやうに實感することであらう。一旅人である私はかうした感慨をもつて北京を訪れたのである。

◇     ◇

北京車站で車を捨てた私は出迎へに來てくれた社のT君の案內で自動車を驅つた。初めて見る北京の市中はすべてが珍らしく、飽かず車窓を眺め入つてガイド役の君に子供のやうな質問を連發したことである。刷毛でさつとはくやうに車から市中のほんの一部を一瞥したのであるが、さすが千年の古都には、旅行者の皮膚にも感じさせる優雅な情趣が漂つてゐることを知つた。

さてその翌日から當然私の足は北京全市をかけ廻るのに忙しくなつたのであるが、はじめはむせるやうな洋車の汗の臭に閉口した私も、やがてはのんびりした北京の街を步くのには洋車が一番ふさはしいと思ふ程、北京の空氣になじんで來てしまつたのである。洋車といへば支那の名物の一つに數へられてゐる大陸の遲れた文化の端的な表現であると思ふのだが、北京のやうにこんなに盛な洋車群の橫行濶步振りを見ると、洋車が盛んだから電車や自動車等の近代的乘物が發達しないのだと逆說的な考へ方もして見たくなる。そんな風に北京の交通機關を一つに背負つたやうな顏をしてうるさく乘ることをすすめるのであるが、賃金の點がまとまつて愈愈走り出すと仲仲忠實な交通機關である。どんな遠いところでも彼等は全く休みなく走る。日本人のやうに同情し易い人間は氣の毒になる程よく駈るのであるが、目的地につけば大した息切れもしないで汗を拭く。この彼等の强靭なエネルギーには日本人はみんな一度は感心するらしい。

支那人をこんな面から考へて見る必要もあるのだらうと思つたりした。(つづく)

02 心聲漢詩

述懷/灌園、次竹修詞兄寄懷用玉廉原韻/灌園、少濤詞長將由航空路之粵詩以壯其行/李鷺村、鷺邨芸兄惠詩餞行謹次原韻酧謝/小維摩

03 珊瑚樹 大陸の紀行小說 尾崎氏の「後雁」
04 棄鉢の友に與ふ(上) 私の書翰集より(三)/王昶雄
05 新刊紹介
06 ラヂオ
07 特別講演 司法制度の新體制に就て/伴野喜四郎
08 朝の修養 戰場より歸りて/大池鐵雄
09 府‧州‧市公報輯錄
10 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 涇縣占領戰果を擴大 江南新四軍の主據點
02 米、各領事館と米人の全極東引揚を勸告 ユービー上□電報
03 神經過敏の要なし 帝國政府、出方を靜觀
04 全くの豫防措置 セ比島高等辦務官が ステートメント發表
05 米評論家の論說
06 星野總裁演說要旨 昨日の地方長官會議
07 堀內大使 ハル長官と會見
08 米海軍首腦會議 對日經濟壓迫の提唱者 ヤーネル提督も出席
09 極東在留米人 總計一六、八八四名
10 圖像:地方長官會議第一日
11 松宮大使一行一路佛印へ
12 三個の用意充分 伊評論家、米に警告
13 獨軍の羅國進駐 中立國筋よりの情報
14 米國人安全のため ハル長官、記者團會見
15 滇緬公路の再開 英首相下院で表明
16 駐米英國大使 ル大統領協議
17 官吏制度改革案 樞府の第一回精查委員會で 概略的質疑應答終る
18 我が代表部が協議 蘭印側の覺書につき
19 議會局貴院部の機構人選に着手
20 庄司政務部長 廈門に着任
21 明日の天氣
22 英米ソ聯何れも 賴みとならぬ 重慶首腦部愈よ惱む
23 羅國の安全感 回復のため ドイツ軍の進駐
24 水滸傳(241)/黃得時;榎本真砂夫
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 日赤總會に行啟 有難き令旨を賜はる 愛婦總會にも臨御
02 萬民翼贊の宣誓と三國結盟を祝ふ 十三日新公園廣場で
03 武勳の白衣勇士 轉療養の為め內地へ
04 遺家族を慰問 築地桃園郡守が
05 御成年式御擧行 東久邇宮彰常王殿下
06 圖像:皇軍ハノイへ進駐(一)
07 十八日の靖國神社臨時大祭 官衙學校は休業
08 貯蓄獎勵の懇談會 十二日新竹で
09 自治制度廿周年記念大會 あす島都で盛大に擧行
10 又も純真な兒童から見舞狀 殉職警官遺族に
11 奇特な人力車夫
12 臺北市の新體制 古屋助役が自轉車で通勤
13 全島陸軍病院の慰問團けふ出發 新竹州代表南北兩班に分れて
14 小公教員の休育會(十八日)
15 王揖唐華北政務委員長 今月下旬に來朝
16 ぐれた電氣屋 大金を詐取、島都で豪遊
17 合格壯丁訓練 十三日實施
18 明糖決算重役會
19 時計大幅引下げ ミシン、タイプライターと共に 公定價格決定さる
20 鍛へ!そして唄へ 現下の非常時局を乘り切る為に 上村參謀長職員を激勵
21 國民防空に對する要望 防空施設の不足は(四) 憂ふるに足らず/田中清
22 高砂丸出帆
23 蓬萊丸無電
24 定期航空
25 街で拾ふ
26 人事消息
27 今夜の放送
28 商況 九日 前場
29 今晚の映畫
30 民報案內報社消息
31 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(200)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 取出した衣類に黴 醋酸と大根おろしが 最良の家庭處理法です
03 農村に多い病氣 眼病は斷然壓倒的 消毒藥代用には木炭灰汁 厚生省豫防局醫士南崎雄七氏談
04 圖像:帝都に興亞少女隊(その四)
05 白靴の藏ひ方
06 家庭燃料の注意
07 フケ頭の手當 脫毛はフケによる事が多い
08 糊の附け方祕訣 ケバ立ち防止には酸を利用
09 國策的な新體制服 一反で四形體に變化し 非常時にも直ぐ役立つ 菅谷洋裁女學院菅谷喜代子氏談
10 簡單な天火
11 菊花の手入れ 今迄の丹誠を無駄になさるな
12 たき川豆腐 冷奴の代りに
13 雀斑の惱み
14 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 銀翼連ね佛印ハノイに 荒鷲部隊も集結 英米の惡企みも水の泡か
02 北支艦隊の活躍 北支般隊報道部發表
03 再び成都を大空襲 海の荒鷲連日活躍
04 圖像:全島師範體育大會
05 聖紀の奉祝式典に 遙遙ドイツから 青少年代表者が參列
06 佛印へ經濟使節團 十一日神戶を出帆
07 並木の縞
08 手向ひやめて續續降參 海南島の敵匪賊
09 問題になつてゐる シンガポールの話
10 國境に兵を集めて 泰‧佛印の𥆒みあひ
11 本社の献石運動に 赤誠の贊助金 臺北蓬萊女子公の皆樣から報社消息
12 カンタンニデキル サウカフシヤ アメリカノシンハツメイ
13 面白い 海の豆科學
14 揭示板
15 國語力だめし(五)
16 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 臨安縣城(浙江省)を占領 顧祝同軍を擊破粉碎頭條新聞

【臨安九日發同盟】浙江省西方敵顧祝同の指揮する新編第二十一師及び浙江保安隊を粉碎すべく松井、野崎、古川、山崎、佐々木、道家、青木、館野、伊藤、鍋島、佐々、吉川の各部隊精銳は八日未明突如三方面に亘つて新竹行動を開始し山嶺に據る敵堅陣を攻擊陸鷲大部隊の協力を得て一氣に之を突破峨々たる險峻を縫つて敗敵を急追佐々部隊の一部は午後六時十五分遂に敵重要據點臨安縣城(杭州四方約五十粁)を占領、尚駿足を伸ばして○○が方面に進擊中

02 昆明急襲の戰果に祝電 軍令部□長と海軍次官より
03 暫定的に知事をして 支部を創設せしむ
04 總務部副部長 馬場氏に決定
05 邦人引揚考慮せず 須磨情報部長談
06 大政翼贊會の發會式次第 總務會で決定
07 ル米大統領 リ、プ兩提督と會談
08 高松宮殿下台臨 全國社會事業大會 けふ東京で開く
09 松岡外相參內
10 香港米人引揚 米總領事聲明
11 在支米海兵も 引揚げか
12 米要人往來頻繁 一部で危機到來を叫ぶ
13 銅の對日禁輸 カナダ政府決定
14 北支方面にも 米人引揚げか
15 拓務次官に 北島氏を起用
16 北島次官の略歷
17 遞信省異動
18 金製品を賣却せよ 買上規則かふ公布實施
19 チ英首相演說
20 東亞建設同志會を設立 舊東建聯、地方各支部を糾合
21 米、秘兩國間に 海軍協定締結
22 獨機、大擧英土を攻擊
23 ハ、ブ兩國軍隊も 獨、伊軍に協力  
24 澄田委員長 諒山訪問
25 當面の經濟諸問題 早急に對策を樹立 經濟閣僚會議で意見一致
26 各地忠靈塔建設費 總額三千萬圓に上る 東西兩財界と一般から募る
27 當分每週定例閣議
28 奉祝記念債券 三千萬圓發行
29 大豆統制會社 きのふ創立總會
30 今日の天氣
31 辰馬汽船
32 大連汽船
33 東亞海運
34 日本郵船基隆出帆
35 大阪商船基隆出帆
36 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 新體制運動と日常生活革新社說

世界は今や一大變革期に直面し、我が國がこの世界變革の渦中にあって亞細亞細共榮圈を確立し、聖業を完遂し、進んで世界新秩序の建設に指導的重大任務を果す為めには國家の總力を最高限度に發揮する事の出來る高度國防國家の態勢の確立を圖らねばならない。これが為めには強力なる國內新體制の整備を急務とするのである。その要諦は言ふ迄もなく、我が國體の真姿を顯現するにある。即ち一億國民が一人一人真に國體の本義を徹底し、一億一心を以て各各その職分に應じて奉公の赤誠を盡し、以て萬民翼賛の實を擧げることに依って、この目的を達成する事が出來るのである。新體制具現の氣運は今や政治經濟、文化の各部門に浸潤し、總ゆる國民生活の領域に亘って澎湃として起りつつあり、この熱烈なる擧國的輿論は漸次實踐に突進して居る。本島に於いても官民の協力に依って着着として新體制國策完遂の為めに各部門とも非常なる熱意を以て推進して居るが、各個人の生活態度に於いては未だに新體制に即應しない嫌ひのある事は遺憾である。茲に自覺の秋が來た事を六百萬島民一人一人に強く喚びかけるべきである。

東亞共榮圈の確立は一億國民の心底からの共鳴に依ってこそ達成する事の出來る重大國策であるこの聖業は國民の總意と革新的心構へを以て實踐して行くのでなければ遂行されないのである。舊き理念と陳腐なる生活態度を一擲し、新體制の求める革新の途へ突進して行く為めには自我を没却し、公益の為めであれ勇躍として殉ずる位の勇猛心がなければならない。島民生活に於いて果して新體制に則應した行動をして居るか?依然として個人主義と自由主義理念を抱懷して生活の態度と為して居らないか?靜かに三省した場合、個人生活は勿論、團體生活に於いても未だに舊體制的態度を脫し切れない部面があるに氣付くであらう。時局の重大化に依って物資統制や消費節約を強化する為めに島民の經濟生活にも幾多の變化を見るべく、その覺悟を持って善處せねばならない時代である。この試練に耐へるには島民各位が最も嚴肅なる自制と不撓不屈の精神を以て忍苦の態勢を備へるのが根本的條件である。即ち島民生活の刷新を圖り、國民の總力を國家の目的達成に集結せしむべき秋である。

是れに依って觀れば、如何なる國策も如何なる國家の理想もそれが國民生活に實踐せられなくては實現に至るものではない即ち國家政策に對し國民が率先して奉仕するものでなければ新體制の具現も難しいものである島民生活の刷新は戰時非適正生活を矯正し、日常生活の中に國策や國家の理想を生かさんとする運動である。それは要するに他の總ゆる新體制への努力と同樣に國民生活の全體主義化と云ふ事である。從って其の最高原理が日常生活に於ける公益本位にあることは言ふ迄もない事である。島民の新體制則應の生活として擧げるべき事の第一は勤勉生活である。新しい國民生活樣式の原理たるべきものは何よりも國民の努力勤勉の生活たるを必要とする。國民がよく働くと言ふ事が一國のエネルギーである、國基發展に寄與すべき生活はそれは國民が働く以外にはないのである。其第二としては儉約生活である。國民が消費節約しなければ國家の物資はどしどし消耗されて國防的生產の擴充は甚だ困難である、國家が次の飛躍に備へるべき經濟力を蓄積する事が不可能である。島民もこの見地よりして儉約して貯蓄を行ふべきである。また第三としては國運扶翼の生活を行ふ事である。島民生活も須く強烈なる愛國心を喚起し、東亞民族解放の勇士として積極的意志の上に立つ奉仕勤勞の生活を行ふのでなければならない。是れが島民の新體制運動に於ける生活革新の要件である。

02 日赤總會に賜つた令旨
03 愛婦總會に賜 はリたる令旨
04 萬歲奉唱の時刻 全國民宮城遙拜 二千六百年奉祝式典行事
05 大政翼贊發足と三國同盟慶祝國民大會 十三日各地で一齊に擧行
06 奉祝歌奉唱者 譽れの五代表決定
07 享樂面の新體制 新竹州の取締要綱決定
08 赤誠の十萬個選定 島都の献納御石採取 きのふ城北、城東青年團報社消息
09 日獨交驩庭球 日本代表決る
10 宮本知事來屏 部隊を慰問
11 戰歿者追悼法要
12 全國少年團大會 來る十四日開催
13 中村法務局長 十二日臺南巡視
14 學校の新體制 教學刷新の強化策 文教局長名で通牒
15 部隊を慰問 赤堀知事が
16 一萬餘人が旗行列 宜蘭の慶祝國民大會
17 大祭の準備成る 遺族も續續と上京
18 大祭參拜者注意
19 南方展覽會 北工の奉祝行事 十六日から開催
20 稅關鑑定官會議
21 基隆水上署の生活新體制 奉公班を作つて實踐
22 宜蘭の吳服商 大原商會組織 創立總會を開催
23 運轉回數の增加を陳情 金山基隆線に付
24 全島一を誇る 北投新競馬場 落成式を兼ねて秋競馬
25 定期航空
26 人事消息
27 全國書畫展
28 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺灣電燈三製氷工場 日水で買收決定 價格は廿七、八萬圓が
02 商況閑散で 上中茶とも低落 獨逸方面のみ入住あり
03 揮發油及重油の販賣取締規則改正 本十日より實施
04 臺南州下の產糖 暴風損害一割以上 前期より多少減產せん
05 四月乃至八月の本島貯蓄增加高に就て 中島財務局長談
06 柑橘組合聯合會 來る十一日總會
07 株式債券とも 九月中利廻向上
08 臺灣保險協會 五周年懇親會
09 臺灣物產見本市 十二月八日より一週間 タイ國盤谷市に開催
10 東海バス賃 引上げを申請 往復割引をも廢止
11 一期米作用肥料 諸對策を審議 全島勸業課長會議第三日
12 赤糖組合總會 販賣協定及檢查を決議
13 拓士訓練道場長 中山武三氏來臺
14 輸出委托規定及分賦金等を附議 東亞貿聯理事會
15 私鐵業務研究會 十一日より臺中で開催
16 海南製粉が 小麥五萬石購入 農林省と折衝の結果
17 照明燈
18 市價及商況 九日
19 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 日獨伊條約の成立と我對外經濟關係/原口武雄
03 管絃樂 戰場の印象
04 歌謠物語 物場の秋
05 物の始まり 電信と電話/柚木卯馬
06 講演 朝鮮の今昔/筱田治策
07 子供の時間
08 東寶、松竹は現代物を主軸 明年の劇映畫製作新方針
09 小島の春(東寶映畫) けふから國際館で
10 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 實踐要項に關し 徹底的研究をなす 竹東郡新體制實施座談會
02 秋風をよふく竹山で 奉公班結成大會
03 街庄職員講習會 九日より水社で
04 軍人等遺族の慰安映畫會 十一日より潮州で
05 北斗郡下の蔗作契約濟
06 溪湖街秋季 清潔法日成
07 南投神社祭典及び 奉祝催物等に付打合
08 民眾體育大會 十一月四日大溪で
09 潮州街管內 秋季大清潔
10 牡蠣採りの為 部落民入亂れて亂鬪
11 妻兒の病をよそに 只管團務に精勵 潮州空訓中の美談
12 巡查職務に格勤 徹夜で真犯人を逮捕
13 新體制下の臺灣鐵工業界 輝く傳統を誇る 越智鐵公所 完備せるその內容
14 竹東米榖納入組合 籾運賃を協定
15 口論の末腹を 蹴られて即死
16 暴風雨夜に 強盜を働く 一味十名就縛
17 銃後奉公強化週間 蘇澳庄の行事
18 ローカルセクシヨン報社消息
19 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 府‧州‧市公報輯錄
02 廣告報社消息
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 新日本の息吹き 各地で慶祝國民大會
02 新體制協力準備會 彰化公會堂で發會式
03 滅私奉公へ大行進 嘉義市の驚動實踐要項
04 南方講座 佛印の產業資源(1) 面積は臺灣の二十倍餘/村山武夫
05 高雄州防空訓練(下) 赤堀州統監の講評
06 臺南州の木炭配給 他州並二割減に止む
07 銃後奉公強化運動 仰げ英靈‧守れ銃後 臺中の慰靈祭盛況
08 武運長久祈願 花蓮港街で
09 彰化市の祈願祭
10 聖地參拜團員募集/臺灣新民報社報社消息
11 將兵と遺願を慰問 赤堀知事が
12 愛婦會員八百名 陸軍病院を清掃
13 健訟から融合解決へ 民事訴訟に現はれた時代色
14 臺東線の復舊 來月十日頃に
15 臺中の航空日
16 彰化新體制協力準備會企畫部打合會
17 人事往來
18 消息
19 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 学藝 古都北京を訪ねて 混亂の中から新秩序を發見(下)/橫池倫平海外遊記

さてその洋車のよき顧客となつて北京を東奔西走したのだが然しここでは北京の名所舊蹟を一つ一つ取り上げて述べる興味はさらにない。それはあちらこちらにある數數の案內書がその役を勤めてくれよう。

景山に上つて北京の街を俯瞰した。綠の樹樹の中に北京の街があるやうに全市公園のやうな美しさに恍惚とした。景山の甍の北海公園も、北京人がこよなく愛する中央公園も何回か行つて見た。野天のテーブルに腰かけて果子の皮をほき出しつつ、支那茶を味つて何時間も悠悠と退屈を樂しんでゐる支那人の風景も何回か見た。何處にも銀座を作らなければ承知しない日本人が、北京銀座と呼んでゐる王府井の、どこか支那的におつとりした賑ひを肌ざわりよく感じて、好んでこの通りに買物の店を見付けたりした。朱壁黃甍の北京は街全體が見事な建築美を發揮してゐるが、さすがはその名の傳へられてゐる紫金城、天壇の結構は筆舌を越えてゐる。紫金城の如きは全部を見るのに三日を要するといふが、それこそ中の寳物の一つ一つについて美術的關心をもつて硏究する心算なら、一月あつても全部を見終ることは困難だらう。旅程の忙しい私の如きは大和殿を中心とするほんの一部分をしか見ることが出來なかつたが、それでもその規模の雄大さは私を威壓するに十分だつた。今から五百餘年前の建築だといふがそぞろ昔の帝室の威望をしのんで懷古の情に堪へなかつた。或ひはまた、碧空に浮かぶ夏雲を背景として、屹立する天壇の三層の塔の美しさは全く一幅の繪にも譬へられる。

かうして精緻華麗なる建物を造るかと思へば、また自ら別の目的を持つてではあるが、さきに書いた巨大な城壁、或ひは萬里の長城の如き壯大な造營物等を見ると、支那人は建築造營に關して特殊な天賦を附與されてゐるのだらうと思つた。

◇    ◇

然しこの古都北京も漸く變貌しようとしてゐる。これは北京にとつては千年の歷史を修正することでもあらう。いま北京に生活してすぐにそのちぐはぐな感じにしばらくはとまどつたものである。言つて見れば北京は-あながちこれは北京だけの現象ではなく、支那の各都市で見られる姿なのでもある-支那家屋を日本家屋に作りかへたばかりの感じで床の間、襖などが納り切らない形でゐるやうに、新しいものと古いものとが雜然と混合してゐるといへる。この混亂の中からやがて一つの新しい文化が築かれる。いまはその創草の時であると見た。私は東亞新秩序といふ抽象的な言葉を、そんな風に具體的なものに置きかへて考へて見た。

北京の日本人は事變前は內鮮人併せて二千餘人しか居なかつた。それがいまでは四萬六千餘人(昭和十五年北京領事舘警察調查)と非常な飛躍をしてゐるそして東亞の新秩序を推進する中華民國臨時政府の諸官廳はもとより建設總署、中國聯合準備銀行、新民會等も北京に設けられた。若し產業方面を見るならば、華北交通、華北電電、興中公司、北支開發等北京はいまや北支產業の中樞ともなつた古都北京は新しい北京への激しい陣痛期にあると言へる。若し數年後再び北京を訪れる機會があつたならば、それこそ見違へるばかり北京の相貌は變つてゐるこだらう。(筆者は同盟特派員)

02 隨筆 寬城子の月(中)/清野暢一郎
03 珊瑚樹 華美より華醜 非常時の服裝取締
04 棄鉢の友に與ふ(下) 私の書翰集より(三)/王昶雄
05 圖像:新型圓太郎馬車
06 歌/秋子
07 詩 渦/黃雲萍
08 心聲漢詩

秋夜寄懷/一鳴、次韻/可白、秋目岱江小集懷楊君笑儂/鴻濤、次韻奉酬/笑儂、却寄鴻濤/笑儂、寄虛谷/笑儂、應社小集賦似墩山諸吟侶/笑儂、應社秋日雅集/清逸

09 新刊紹介
10 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 野村、井上兩提督 けふ參內軍狀を奏上
02 觀艦式の歷史
03 常任總務會の經過を報告 有馬伯、首相に
04 涇縣東北で大殲滅戰 敵の意表を衝いて急襲
05 河北省の戰果(九月)
06 部長、副部長の人選 發會式までに大半決定せん
07 兩院議員の翼贊會加入 自發的申込を勸誘
08 双十節を迎へて 汪代理主席談話發表
09 議會局の陣容 前田局長整備を急ぐ
10 轉職指導に重點 補導施設を擴充強化
11 國民大會に 近衛公も大演說
12 圖像:前北支方面海軍最高指揮官 野村直邦中將晴の歸還
13 全國社會事業大會 高松宮殿下の台臨を仰ぎ けふ盛大に開かる
14 國民健康保險第一回大會
15 米の戰場は英佛海峽 對日強硬策は避けよ 紐育タイムス紙の社說
16 英も引揚を考慮
17 上海米居留民 引揚船を要請
18 ハル長官との問答
19 英土を低空攻擊 獨の急降下爆擊機
20 伊空軍、北阿を猛擊
21 明日の天氣
22 水滸傳(242)/黃得時;榎本真砂夫
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 東久邇宮彰常王殿下 御めでたき御成年式 朝見の御儀も行はせらる
02 自治制施行されて 茲に二十周年 けふ盛大に記念大會開催
03 聖恩の萬一に 學術興隆を誓ひ奉る 文部省で大學學長會議開催
04 神饌米奉献式 十四日知事公室で擧行
05 どれがお好き? 頭髮自肅型五種決定
06 全島市尹街庄長 臺灣神社に參拜 聖戰完遂を祈願
07 州廳全職員が行進 陸軍墓地に參拜 臺北州銃後奉公周間最終日の行事
08 臺北市全職員 體鍊會を開く 十二日臺灣神社に徒步參拜
09 全島警察官 刑務官武道大會 十六日から開催
10 佛印進出先遣隊 基隆商議から調查隊派遣
11 報國青年隊を 墾ろに犒ふ 臺北州から慰問品
12 持てる地方から 持たざる地方へ 臺北州の豚肉平均化會議
13 赤ちやんに福音 ミルクや乳製品を優先配給
14 島都の旗行列 手にに日獨伊國旗 一萬五千人が參加
15 服裝の新體制決定 簡素明朗を目標に
16 宮木知事の蕃地巡視日程
17 壯丁野外訓練延期
18 定期航空
19 街で拾ふ
20 今夜の放送
21 商況 十日 前場
22 今晚の映畫
23 民報案內報社消息
24 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(201)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 遊びが激しい丈に 子供の怪我が多い たとひ一寸した擦り傷でも 消毒が必要です
03 インクの污點 を取るには
04 ベキと玉葱
05 急がぬ物は弱火で 蓋の効果を發揮させよ 沸騰したらすぐ火力調節 ガス節約を徹底的に
06 圖像:國民服法制化さる
07 洋服地に絹の進出 着心地のよいホームスパイ 絹新製品競技展覽會より
08 冬に備へて 今から手のお化粧 こんな注意が大切です
09 生產三ケ月間が 早產兒の難關です 一、二年後には正常兒と同樣の發育狀態になる
10 秋に樂しい 果物の盆栽 手入れと果實の保せ方
11 黑豆コーヒーの作り方
12 果物の飲物二種 廢物を利用して作る
13 洗濯と漂白劑 必ず冷水て溶かすこと
14 襖の繕ひ方
15 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 御創建四十周年奉祝 臺灣神社記念大祭 來る二十八日劍潭の聖地で 盛大に執行はせらる
02 メヌラ少將以下千余名 佛印側に引渡す
03 圖像:日本の諸君に負けぬ樣に
04 我兵をまら狙擊 憎い重慶の廻し者の仕業か 上海に躍る曲者
05 日、伊親善を禮讚 バヴオリーニ伊宣傳大臣が わが國民に御挨拶
06 彰化郡の國語演習會
07 嘉義郡の國語演習會
08 秋風わたる新店溪に 報恩感謝のお石採取 臺北市の六十四團體員 一萬八千餘名が赤誠の奉仕報社消息
09 朝の祈り、夕の祈り 兵隊さん有難う いつまでいつまでも 忘れてならないこの心掛け
10 聖紀奉祝體育大會 高雄東園公で
11 コウヱイ□モ コムギパタケニ
12 モシモシ電話は五十年 ツートン電信は七十年 お誕生を祝ふ式 電信競技には 臺灣からも參加
13 國語力だめし(五)
14 大甲郡の國語演習會
15 自由詩 蝶蝶とり/楊清池
16 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 第廿六回論功行賞 海軍關係四百六十一名頭條新聞

畏き邊りでは支那事要第廿六回死歿者論功行賞(海軍關係第十三回)の御沙汰あらせられ十一日午前零時內閣賞動局並に海軍省より發表された、今回の恩賞に浴したるものは昭和十二年十一月四日より同十五年四月二十九日の期間に於いて主として成都、蘭州、上海の各地に心轉戰し赫々たる偉勳を樹て遂に護國の礎石と化した勇士で將校四十一名、準士官、下士官、兵四百十四名、軍屬六名の總數四百六十一名、その內金錦鵄勳章受賜の光榮に輝くものは園田滋中將以下九十一名、內蘭州空襲に敵機十四機を粉碎して威名を馳せた高野重一航空中尉以下九名に對しては拔群の功を嘉せられて特に優賞の御沙汰あらせられた

◇殊勳甲(九名)

△歷戰練達の親鷲

功四 旭五 海軍航空特務中尉

高野重務

(福島縣石川郡白石村)

△揚子江掃海戰の勇猛艇長

功五 旭六 海軍特務少尉

四倉政雄

(茨城縣那珂郡野口村)

△支那制空の礎、支那奧地散華の荒鷲

功五 旭七 海軍整備兵曹長

大吉義美

(鹿兒島縣揖宿郡指宿町)

功五 旭七 海軍一等航空兵曹

川村昌平

(新瀉市東□前通四滿町)

功五 旭七 海軍一等航空兵曹

長谷川英太郎

(千葉縣若津郡根形村)

功五 旭七 海軍一等航空兵曹

佐藤正雄

(福島縣伊達郡保原町)

功五 旭七 海軍整備兵曹長

齋藤五郎

(群馬縣群馬郡車鄉村)

功五 旭七 海軍一等航空兵曹

大西貞一

(香川縣香川郡安原村)

功五 旭七 海軍一等航空兵曹

德永博道

(熊本縣八代市石原町)

◇一般行賞(尉官以上)

功三 旭二 中將 園田滋

(東京市)

旭一同 上田宗重

(東京市)

旭日 重光章 醫中將 長田勝芳

(長野)

旭日 中授章 醫少將 小林賢語

(長野)

功四 旭四 中佐 宮內新一

(靜岡)

旭日 中授章 造兵大佐 渡邊建

(長野市)

旭日 小授章 中佐 戶田與四郎

(廣島)

旭日 小授章 同 奧村時文

(石川)

瑞四 同 三浦晉

(青森)

瑞四 中佐 矢野政利

(宮崎)

瑞四 機中佐 鈴木重初

(靜岡市)

瑞四 同 酒井鞆太郎

(廣島)

瑞四 醫中佐 重城石松

(千葉)

旭五 少佐 中島信義

(岐阜)

瑞五 機少佐 北原千里

(長野)

瑞五 大尉 山本登志雄

(高知)

旭六 機大尉 松田矩

(金澤市)

旭六 同 深水康久

(熊本市)

瑞六 主大尉 竹內逞

(滋賀)

旭六 中尉 松本松左己

(佐世保市)

旭六 中尉 中村信一

(高知)

旭六 機中尉 田村喜六

(靜岡)

旭六 同 納富俊雄

(佐賀)

△橫須賀鎮守府

功五 旭五 空特中尉 比晉川金治

(神奈川)

功六 旭六 同特少尉 樱田俊三

(岩手)

雙光旭日章 特大尉 中村寅一

(靜岡)

雙光旭日章 特中尉 神田實

(枥木)

瑞五 樂特中尉 竹村忠孝

(高知)

旭六 特少尉 會澤道男

(茨城)

瑞六 同 飯塚利市

(茨城)

△吳鎮守府

雙光旭日章 特大尉 池上六三郎

(和歌山)

瑞四 機特大尉 寺下與助

(吳市)

雙光旭日章 特中尉 宮本礎

(香川)

△佐世保鎮守府

功六 旭七 空特少尉 中村克男

(熊本)

雙光旭日章 特大尉 吉田茂美

(佐世保)

瑞□ 工特中尉 神崎孟義

(熊本)

瑞五 特少尉 芳野政助

(福岡)

單光旭日章 同 下田仁恩

(愛媛)

旭六 同 松下盛網

(鹿兒島)

02 ○○向け新攻擊へ 我が江南作戰部隊 敗殘敵三千を捕捉
03 重慶四十二回爆擊 海鷲が双十節を期し
04 選擧法改正案につき 隔意なく意見交換 翼贊會の最高首腦部會議で
05 唯感謝あるのみ 野村中將は語る
06 種種協議 首、內、法相らが
07 各派聯絡機關 委員會を組織 貴族院の態度
08 圖像:皇軍ハノイヘ進駐
09 米榖對策 廿二府縣知事の參集を求め 農林省で意見交換
10 櫻田部隊河內近郊に 堂堂進駐を了す
11 ドクー總督の歡迎午餐會 我新舊委員長と各部隊長を招待
12 伊藤海軍報道部長 きのふ着任和やかに信念を語る
13 三國條約締結こそ 日支和平の一手段 松岡外相英首相に反駁
14 既得權益を死守 北米在住の同胞決議
15 米艦隊全能力を發揮し得る ノ米海軍長官談
16 英、今尚日本との 危機直面を回避
17 ハル長官、ウ次官 意見が對立
18 奧地向け輸送品 荷動きを開始 滇緬ルートの再開で
19 援蔣物資多量 輸送を待機中
20 國民大會の出場者決定
21 「全國民に告ぐる書」 蔣介石發表
22 今日の天氣
23 辰馬汽船
24 大連汽船
25 東亞海運
26 日本郵船基隆出帆
27 大阪商船基隆出帆
28 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 世界大動亂と地宜人和社說

我が道統要略では「天の常に遵ひ、地の宜しきに依り、人の和を誘むるは、これ肇國以來列聖の務め給ふところにして、亦普天の下億兆一心服膺せしところなり」と斷じ、又「皇祖皇宗制を樹て給ふや、世を安らけく物を平らけく為すを旨とし給ふ」と示されたのである。然り而して今日の世界は第一次世界大戰にも勝る未曾有の大動亂時代を現出しつつある所謂弱肉強食である、自己民族の生存を護るために、或は自ら干戈をとり、或は他民族にとらしめて文明を破壞するやうな行動を敢へてせざるを得ない狀態になってゐる、この根本原因はどこにあるか?、今日多くの學者は聲をそろへて經濟問題を口にする、即ち資本主義經濟の行詰りが現下の世界戰爭を誘發したといふのである。

けれども、今日の文明中に現はるる弱肉強食性は必ずしも資本主義の行詰りを俟たないのである。真に世界歷史を顧るならば、ルネッサンスに發足した近代の西歐文明はその最初から侵略的であり、闘爭的であり、弱肉強食的であった。ここを以てアフリカ、アラビヤ、近東印度支那等悉く西歐人のためにその民族の獨立を奪はれ、その支配下、搾取下に置かれて來てゐたのである。偶偶その搾取地が盡されたために搾取魔同志の闘爭がはじまったといふのみであって、これを歐羅人のみのこととすれば兎に角、人類全體の立場からすれば、今日の世界戰爭は西歐文明の必然である。しかしてその西歐文明の斯くの如き修羅化は究竟どこにその根本の原因があるかと言へば、その土地に對する觀念に重點があることを指摘しなければならぬ。言ひ換へれば地の宜しきに依らず、乃ちその土地のもつ自然に和して文化を建てて行かないからそこに今日の修羅的文明の根源があるのである。

我が國に於ては土地と云ふものは私してはならないもの、國土は公のものであって何人もこれを私すべからざるものとして肇國以來三千年の傳統をもって今日に及んで來たのである。この考へ方の上に制度、文物、思想、風俗は築き上げられてゐるのである。かの天神地祗を天皇がお祀り遊ばされると云ふやうなことは我が國獨特の習俗と謂はねばならない。これ實に今次支那大陸に於ける聖戰と西歐に於ける英獨歐戰の根本的に異なる所以である。支那事變の終局目的は領土的野心にあらずして東亞共榮圈の確立にあるは言を俟たない。

この聖業を完遂せんがため我が無敵の皇軍將士が海に陸に空にと聖戰を續けてゐるのである。この劃期的大事業を完遂し東洋の新秩序建設から進んで世界新秩序の建設に指導的役割を果すためには我が國家の總力と國民の總親和とを絕對に必要とするのである。今日の西歐文明はそれ自らの侵略的本質によって自己破壞の斷末魔にまで來たのである。われらは宜しく前車のこの覆りを見て後車の戒とすべきで、ここに再びわが肇國以來の道統にかへって天の常に遵ひ、地の宜しきによって人の和をすすむるの成俗の大切なる所以を痛感するのである。

02 錦旗を東京灣頭に 一大海國繪卷展開 けふ晴の特別觀艦式
03 橫濱港の準備成る
04 御召艦上より中繼放送
05 上海の米人 續續引揚ぐ
06 三國結盟を祝ふ 時局同志會で講演會開催
07 晴れの祝典參列者 名譽の應召軍人家庭からも二氏 來月三日特別配船で出帆
08 輝く“名譽の家” 二子を御國に捧げた 光榮の秋山祐一郎氏顯彰
09 傷痍軍人の懇談會開催 今夜臺中教化會館で
10 軍人遺族の為に講演會開催 三蒲氏□臺中で
11 胸中を詩に托して 部隊長豪快に哄笑 遠く安南を望みつつ
12 萬事漫漫的 佛印人は無理が御嫌ひ
13 昨日最終日の奉仕 島都赤誠の御石採取報社消息
14 “南方へはどしどし 優秀な青年を送れ” 和波中將きのふ來臺
15 護れ興亞の兵の家 筥崎丸をも抑留 不法の英積荷を檢查
16 筥崎丸釋放さる
17 日本刀の知識普及へ 專賣業者等が記念事業として 日本刀鍛鍊會を組織
18 招魂祭と射擊會 新竹鄉軍二十日に擧行
19 「臺灣地方行政」表紙圖案懸賞募集
20 簡易保險巡回講演
21 不燃都市を建設 防空建築規則の適用を 全國の都市に擴大
22 軍人援護會に寄附
23 定期航空
24 故林火正巡查部長の警察葬
25 人事
26 港務所前海上 一溺死體漂着
27 カソリン券の交付開始
28 塗潭へのハイク延期
29 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 本年一期米實收高 四百廿二萬三千石 前年同期に比較し十九萬二千石增
02 十五米榖年度の實收高九百餘萬石 增產計畫に比し七十三萬餘石減收
03 米榖配給規則改正 配給機構を法制化 來る十五日より實施
04 黑澤事務官 本日上京
05 貯蓄獎勵強化に 全島主務課長會議 來る十五日府に於て
06 高雄は南方政策に 即應した施設が必要 坂田商議理事歸來談
07 九月迄本島の重要輸入品 輸出激增は落花生
08 洋紙配給規則を公布 臺灣も之に追隨か
09 小川技師 朝鮮に赴く
10 石川鐵道部長上京
11 臺灣農機具統制會社 昨日創立發起人會
12 照明燈
13 市價及商況 十日
14 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 本社主催臺灣護國神社御石献納 北斗郡の御石採取 既に完了、發送濟 青年團員小公學兒童により報社消息
02 能高神社鎮座祭 奉納催物盛り澤山 一等は製糖所團
03 三國結盟國民大會 十三日岡山神社外苑で
04 鹿港漁業組合 役員認可さる
05 節米の徹底を期する為 婦人座談會開催 溪湖街役場會議室で
06 郡守の講習動員令で 國語不解者を一掃 大溪來月一日より實施
07 道路開鑿費 補助方を陳情 鹿谷庄有志等が
08 蘇澳公訓導 林朝固氏改姓名
09 竹山街隆恩圳延長を陳情 二千餘甲を二期田にする計畫 郡守等が當局に對し
10 麻豆專賣小賣組合 座談會を開催
11 堆肥製造獎勵に 草刈競技會 大溪街の新計畫
12 妙齡の女子四十名 摘茶競技を行ふ 終つて褒賞授與式 楊梅庄主催
13 新化青年團員が 御遺跡所奉仕作業
14 數人を刺傷の後 返す刃で自ら刺す 里港庄の大慘劇
15 中壢街圖書館 開館式を擧行
16 殺人犯を逮捕した刑事 士林街で稱讚さる
17 鹿港果菜仲買人 組合創立總會
18 ローカルセクシヨン
19 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 新體制に即應せる 施設と經營が第一 新高漁港につき平塚技師語る
02 遺族を慰問 臺中州知事代理
03 臺南州空訓の講評
04 手に手に三國旗 臺南競馬場で慶祝大會
05 一戶に一人參加 花蓮港の祝賀大行進
06 嘉義市の行事
07 臺南秋季孔子祭典 神式によりきのふ盛大に執行
08 慰安會を開催 高雄軍人扶助會
09 給水船高雄號 二十日に進水式
10 臺中神社大祭 きのふ打合會開催
11 臺南本町保甲聯合會結團式
12 銃後奉公強化運動 傷痍軍人會高雄州支部總會
13 講演と映畫の夕(高雄)
14 躍進花蓮港原動力 各種豫算督府に提出
15 花蓮港へ轉地療養 輝く白衣の勇士達が
16 臺中州學童競技會
17 南進國策論文及び 國防強化標語募集/臺灣新民報社報社消息
18 花蓮港の節米 けふより強化運動
19 產組景氣溢る 花蓮港の旅館悲鳴
20 圖像:旗山郡の奉納御石御祓式報社消息
21 南方講座 佛印の產業資源(2) 佛文化以外は全く盲目/村山武夫
22 產業報國青年練成所 けふ開所式
23 屏東商業組合結成
24 新體制協力同志會 屏東會館で發會式
25 十萬圓の慰藉料 十三日審理を開始
26 人事往來
27 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 学藝 石佛寺と支那性格 蒙疆地方の文化を探りて/橫池倫平海外遊記

北京一週間の滯在を終へた私はまづ蒙疆の旅を志た。蒙疆に入る前に軍の許可を得て八達嶺で萬里の長城を見ることが出來た。京包線の車窓からはその片鱗をしか仰ぐことが出來ないが八達嶺に上つて萬里の長城の一角に立つた時、私はその壯大な景觀に暫らく茫然と佇立した。大陸で最も心打たれた眺めは、紫禁城でもない、天壇でもない。ましてや萬壽山、北海公園のやうな箱庭的美ではない。實に萬里の長城の無限大な眺めであつた。重疊たる山の嶺を長城は蜿蜒と人工の石道を連ねてゐた。その涯ては文字通り雲表につらなつて霞んでゐる。ここでこそ最大級の形容詞を惜みなく並べても不當の責めを負ふことはあるまい。然しそれでも長城の景を盡すことは不可能である。どれだけの人力、どれだけの財力を費したか後世の歷史家も十分詳らかにし得ないところだらうが、人間が作つたこと自體が不思議に思はれる位だ。寧ろ自然が作つたと教へられれば我我はこれ程驚かないで濟むと思ふのである。色色な意味で歷史のこれ程までに生生しい遺蹟は澤山あるまいと思ふ

◇    ◇

長城に深い感銘を殘しつつ、私は張家口、大同、厚和、包頭と蒙疆の各都市を步いた。いまでも殘念に思つてゐることは日程に餘裕がないため蒙古の奧地に這入れなかつたことである。鐵道沿線では到底蒙古人の生活を覗ふことすら出來ない。自然の風物とても車窓から眺めて陰山山脈の連りである果てしない平原の丘陵地帶に僅に蒙古平原の廣大さを忍ぶだけで、本當の荒涼たる蒙古平原は陪山山脈を越えなければ見ることが出來ないと言ふそこに喇嘛の寺院があり喇嘛僧の神秘な生活があるのである。然しここで考へなくてはならないことはかくの如く蒙古人を奧地に追ひやつた漢民族の侵透力である。汽車に乘つて見ても判るやうに鐵道の沿線は包頭に至るまで漢人が田畑を耕してゐるのを見ることが出來る。曾ては蒙古民族がここにゐて放牧を業としてゐた。然し漢民族は自己の發展のために蒙古民族を喇嘛教にしばりつけてここから追ひやつた。蒙古人の家族は長男を除いて他のすべての男子は喇嘛僧たるべき教義を信奉させた。そして喇嘛僧に對しては妻帶を禁じた。これが蒙古民族が今日の如く衰えさせる根本原因になつた。妻帶を禁じたところから當然性的慾求を滿す喇嘛教獨得の風習が行はれてそれが性病を蔓延させる原因となつて愈愈蒙古人は減少して行つたのである。事變以來蒙古自治政府も生れ蒙古民族の更生に力が注がれ、次第に文化の光に浴しつついま蒙疆新秩序の最前衞部隊として時代の脚光を浴びて立ち上つたのであるが、これまでの蒙古人の智能の低くさは驚くべき程で、蒙古インテリと稱されたものがせいぜい日本の小學校一年生位の頭腦しかないと云ふから大低想像がつかう。自然にはすべて靈があると云ひ、自然に手を加へることは神に對する冒瀆であると云ふのである。だから彼等の住んでゐる地域內に道路一つ作るのでも大變な騷ぎを起したと言ふ。これ程までに蒙古人を蒙昧化したのは漢人種の執拗な征服力であつたことを思へば、支那人の他民族に及ぼす影響力は決して過少評價すべきではないと云ふことを訓へられるのである。

◇    ◇

包頭まで行き洋洋と流れる黃河の流れに立つて、はるかオルドスの平原を眺めつつこんなことを考へながら奧地行を口惜く斷念して、大同まで引かへした。ここで私は行きに天候不良のたさめ見ることが出來なかつた雲岡の石佛を漸くにして見ることが出來た。トラツクで約一時間、文字通りの惡路を、時には河床を橫切つて石佛寺に着いたのであるがこれも支那の性格を知る上に缺くべからざるものの一つであらう。畵家の木村莊八氏の言を借りれば「雲岡の崖はその一長三、四町の間は蜂の巢だと云へば當ります。蜂の巢の凸凹の穴の中、穴の各方面、巢の外面に殘らず浮彫があると思へば當ります」とある樣に、高さ二十米餘の佛像を彫つた石窟が六つもありそれらの大佛像を取りまいて中小佛像の數は何十萬あるかわからない。これも驚嘆に値する眺めである。千五百年前の作品であると言はれてゐる。

一體これだけの佛像を彫るのに何年かかつたかと言ふことを考へると支那人の根氣のよさを讃へるべきか、佛教の偉大さを嗟嘆すべきか判らなくなる。この彫像の一つ一つが勝れてゐるのだと言ふ「作品として見るとき宛ら藝術の洪水の音を身近に聽くような氣がする」と木村畵伯は言つてゐるが、美術に門外漢な私には洞窟內に入ると藝術的氣魄に壓倒されて暫らくはぼんやり見惚れたのである。

02 珊瑚樹 作家意識の一例 高見氏の時評(文藝)
03 舞踊家の友に 私の書翰集より(四)/王昶雄
04 ラヂオ
05 料理
06 心聲漢詩

次玉廉君寄懷韻/灌園、疊前韻再呈灌園詞丈東京/讓友生、庚辰九月二十六日負傷一周年感賦/灌園

07 府‧州‧市公報輯錄
08 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 海の護りの偉容を 聖上臠はさせ給ふ けふ橫濱沖で擧行
02 畏し、全海軍に 勅語を賜はる
03 及川海相謹話
04 山本指揮官謹話
05 就任承諾の顏觸れ 翼贊會中核部の人事
06 速かに陣容を完成 議會局の組織前田米藤氏語る
07 內原訓練所の實施計畫決定 農村の中核體に仕上ぐ
08 ム伊首相が閱兵 日獨伊三國國旗會場を飾り “樞軸デー”の觀を呈す
09 圖像:バナナなどを示して我が勇士に日本語を聞く安南の子供
10 米の對日感情緩和 前日に比し落着く
11 對日禁輸、太平洋合作 英、米間で協議中 バ英外務次官が言明
12 ル大統領署名 國防計畫豫算案に
13 米、獨伊兩大使に 歸國命令を發す 三國同盟につき協議か
14 陸軍機二萬臺の生產を促進
15 米陸軍布哇の防備を強化
16 郡農團體を認む 帝農の審議會で可決
17 松宮大使外一行 一路佛印へ
18 訪獨清少年團指導者 代表の歡送會開かる
19 獨伊經濟の協力策協議
20 保守黨首に就任 チヤ英首相
21 セントポール寺院に 獨機の爆彈が命中
22 淒絕を極む 九日夜の倫敦空襲
23 夏秋蠶豫想收繭高
24 明日の天氣
25 十月上旬貿易 入超二千三百萬圓
26 黑人部隊の編成方針 ア秘書が發表
27 水滸傳(243)/黃得時;榎本真砂夫
28 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 佳き年の秋、恰かも 御創建滿四十周年 廿七日記念祭典を執行
02 市街庄民大會開催 新日本の首途を祝福し十三日 新竹州下で擧行
03 北京の在留米人 婦女子から逐次引揚
04 奉祝繼走出場走者決定
05 勅語捧讀式 大安第一區で
06 圖像:皇軍ハノイへ進駐(一)
07 森岡總務長官 けふ花蓮港へ
08 皇政宣揚會 役員會を宣揚
09 開院記念式 十五日樂生院で
10 傅上海特別市長 刺客に襲はれて即死
11 犯人は內部の者か
12 御下賜品と勳章の傳達式 基隆市貴賓室で
13 立志傳中の人 各方面より惜まる
14 初等教育刷新の具體策答申案 十五日本委員會に上程
15 第三國に對支の絕望觀を與ふ
16 酒類の偏在に“斷” 違反者に斷乎たる處分
17 金丸保安課長 見學團を引率、內地へ
18 商士隊初總會 “闇”根絕を申合す
19 每月六日間を節米日に 基隆市の新體制
20 蒲添生君の入選作品“海民”
21 護れ興亞の兵の家 極く少數を殘し 邦人伏見丸で引揚げ
22 奉納柔劍道大會 臺中神社の遷座祭に
23 新竹州警務部の司法事務打合會
24 商社方面は 去就に迷ふ 米人の引揚げ
25 チフスの死亡者 幼兒に多い 基隆市昨年度の統計
26 定期航空
27 兵隊さんに 愛嬌を振りまく安南人
28 人事消息報社消息
29 街で拾ふ
30 今夜の放送
31 商況 十一日 前場
32 今晚の映畫
33 民報案內報社消息
34 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(202)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 子供の片言をどう取扱ふか いつ迄も改まらぬと低能の惧れがある
03 大豆の揚物
04 青年層を蝕ばむ 恐ろしい齒槽膿漏 時に、命さへとられる
05 紙は成可く白く 鉛筆は二Bを使へ 保護したい兒童の視力
06 圖像:フアシスト女子青年學校訪問のムツソリニ首相
07 お洋服の上下は 別物を組合せて 秋から望ましい時局型
08 圖像:自肅淑美型(一)
09 瘦せたい人は 食後に葡萄を 味覺の女王と榮養の話
10 芥子濕布 幼い子供に用ひる注意
11 パラソルの藏ひ方 まづ水洗ひをして
12 “サンザシ”の實 宿醉によくきく消化藥
13 蒸しかまどをつて 家庭で出來る炭燒き法 だが薪で使へば倍も經濟 東京女子專門學校守屋盤村氏談
14 ズツク鞄の更生
15 冷水摩擦の方法
16 豚肉のリンゴなます
17 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語學習 おだてられたイギリス 滇緬公路を再開 あくまでわが國に反對する イギリス政府
02 先生方の體育大會 廿日帝大の運動場で
03 “贊澤は敵た”! 日本中の贊澤品□消える
04 邦人の活躍を偲ぶ 南洋發展歷史展 十一月一日から臺北で開く
05 創立三十周年の喜び 宜蘭礁溪公學校
06 アメリカ人たち 東洋から引揚準備 何を考へたのかしらないが 米國政府が命令
07 晴の神宮競技へ 僕らの山崎先生が出場
08 誓ふ銃後の護り 苗栗の銃後奉公強化週間
09 秋に鍛える竹東郡
10 國語力だめし(六)
11 イギリスがまた開く 滇緬公路とは 一體どんなところでせう
12 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 湘桂鐵道の要地猛爆 機首一轉して湖南へ頭條新聞

【○○基地十一日發同盟】中支艦隊報道部發表

海軍航空部隊は十一日秋晴れに鵬翼を連ねて、湖南省各地要衝軍事施設、倉庫群を爆撃、宜昌對岸二郎廟敵野炮陣を爆擊、何れも甚大なる戰果を收めたり

02 浙贛線爆擊を續行
03 中央軍と新四軍に 猛然大攻擊を展開 支那派遣軍報道部發表
04 海相恭恭しく 奉答文を捧呈
05 圖像:西村部隊長、佛印總督訪問
06 新登を完全に占領
07 揚子江沿岸を掃蕩
08 魯蘇地區の戰果(九月)
09 けふ繰下げ閣議
10 “唯實行あるのみだ” 赴任の建川大使談
11 けふ翼贊會發會式 宣言、運動綱領を發表
12 日、蘭會談 ホ蘭印通商局長を 齋藤總領事が訪問
13 バイヤス灣上陸二周年 擧島一致覺悟を新にせよ 臺灣軍當局語る
14 輝く二年間の戰績 廣東の重要性愈よ加ふ
15 佛べ、ド兩政權の 抗爭益益激化
16 神宮大會最終日に 地方大會を開催 擧國的體育祭典を擧行
17 在米羅國基金 引出制限さる
18 英米合作協議中 バ英外務次官言明
19 外務省人事異動(第七次) 二見氏駐泰公使へ
20 外務異動評
21 ハル長官は確答せぬ 記者團に對し
22 總督府辭令
23 對日石油輸出問題 ル大統領、首腦と協議
24 今日の天氣
25 辰馬汽船
26 大連汽船
27 東亞海運
28 日本郵船基隆出帆
29 大阪商船基隆出帆
30 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 全島產組大會を迎へて社說

新體制下に於て、產業組合に荷負せらるべき使命は、いふまでもなく、高度國防國家の建設に必要な最大限度の軍需品生產力の擴充及び最小限度の生活品生產力の擴充のために一翼を負ってゐる以上、從來の產業組合の如く組合員の利益を增進せんとする營業企業から之を公益優先、職能奉仕の企業に再組織せらるべく、一齊に發展的解消を一遂げるべきであることは理論的に既に論議し盡されてゐるところである、併し實際上之を如何に統合或は再組織されるかは未だ具體案が發表されてゐないので輕輕しく之を論評し得ないが右に述べた如く問題の中心が生產力に存ずる以上之に伴ふ配給消費は勿論のこと、生產者團體としての產業組合は所屬組合員をしてその生產力を最も有効に發揮して國の生產計畫を實現せしめる一方、購買組合の機能としては組合員の利益のために原材料の廉價購買を目的とするでなくして、組合員の生產確保のために必要なる原材料の計畫的配給を實施せしめ同時に又組合員の生產確保のために必要なる勞力及び資金の調達についても技術の改善、能率の向上についても組合員を指導し督勵して、最も能率的なる生產を國家に奉任せしめなければならないことだけは論者に依って既に指摘されたところである。

飜って本島に於ける產業組合の最近の業績を一瞥するに臺灣產業組合協會の調查に依れば昭和十四年末現在に於ける本島の產業組合數は四百九十三組合此の中調查組合數四百八十七組合組合員數は五十一萬四千七百十二人、出資口數は百二十八萬一千二百七十一口、出資金總額は二千百七十九萬七千餘圓、積立金は一千六百二十二萬八千餘圓借入金は一千六百九十四萬八千餘圓、貯金は一億五千六百四十三萬三千餘圓、貸付金は一億一千四百九十三萬九千餘圓に達してゐる、この中の積立金は先づ巨額に上る戰費支辨の源泉をなすところの國債の消化、又一億餘圓に上る貯金は時局下の生產力擴充資金其他に供給される外その本來の使命たる地方公共の利益の增進に少なからぬ貢献をなし、特に國民貯畜奬勵の國策に多大なる協力をなしたことは時局下に於ける產業組合としての重大使命を果したものとして大に慶賀に堪へない次第である

光輝ある皇紀二千六百年の佳き年を迎へ本年度に於ける全島產業組合の活動は相當目覺ましきところがあり、先づ農村組合に於ける全戶加入運動、市街組合に於ける組合員倍加運動は相當程度にまでに普及徹底され、最近の推定人員約六十萬人に達せんとし之を昨年末及び一昨年末に比すれば僅か一ヶ年間で約八萬人の增加、五十一萬五千人を算する現狀であって、以て如何にその擴大強化の跡歷然たるものあることが窺はれ得るのである、其他本年の始めに農產倉として移出米の供出及消費米の配給等實に奉仕的努力を拂ったのであるが結局全島五百の組合がよく時局を認識し、生產力の擴充、貯金の勵行、住宅難の緩和、資材の配給及消費の合理化等組合本來の事業に最善を盡すと共に、新體制に即應して、今後尚一層の刷新、整備、擴充の三目標に邁進し、以て公益優先の實を擧げられたく、本日花蓮港に於て華華しく、第十五回全島產業組合大會の開催されるに當り聊か希望意見を述べて祝辭に代へる次第である。

02 兩陛下が行幸啟 新祭神に御親拜 臨時大祭第三日に
03 燦たり仰ぐ天皇旗 勅語を拜して艦隊將士感激 聖代の偉觀‧觀艦式拜觀記
04 鄉軍城東分會長に荻原少尉就任
05 令旨奉戴 二十周年を迎へ 全島青年團大會 來月廿二日島都で開催
06 圖像:廣東攻略早や二年
07 商工青年聯盟 基隆商議で結成決定
08 暗躍の支那人狼狽 皇軍進駐の海防には 援蔣軍需品の山
09 御石献納祭參列の新竹州下代表決定報社消息
10 邦人事業の代表 臺拓の鑛物開發順調
11 新竹州教職員劍道大會
12 牛嶋軍司令官 演習視察に十四日湖口へ
13 日滿支を貫く 東亞大都市聯盟結成大會 十一月七日から東京で開く
14 甦生から復興へ! 逞し大廣東の建設 廣東攻略早くも二年
15 香取丸出帆
16 皇軍の進駐を 安南人は大歡迎 寄臺した西原少將語る
17 陸軍墓地に參拜 川村知事以下全職員
18 激勵の言葉に 遺族再起を誓ふ 基隆の遺族慰安會
19 壯丁の訓練 宜蘭で實施
20 定期航空
21 大和丸無電
22 人事消息報社消息
23 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 主要食糧確保に 對策協議會を設置 綜合的需給計畫を樹立
02 勸銀臺北次席 寺澤氏を任命
03 木炭增產促進に 獎勵費を支出せん 內地移出をも增額
04 高雄市內各銀行 預金高二千萬圓突破
05 本島植物纖維類の規格統制を要忘 高雄山產物輸移出組合林塗盛
06 臺中州小作改善實施案
07 局鐵ガソリンカー 廿一日列車に轉換 ダイヤ改正近く發表
08 藁及藁工品配給 懇談會臺南で開く
09 植物檢查主任 屏東で會議
10 東石港漁況 八月水揚高五萬圓
11 乘換を廢止し バス賃を六錢に 近く當局間に折衝行はれん
12 臺灣農產移入統制組合 近く創立總會
13 泊交通局總長 昨日花蓮港へ
14 二千六百年紀念 貯蓄債券を發行 島內割當額六十萬圓
15 柑橘組合聯合會 第二回總會開催 青果會社出資を協議
16 總會後 役員會を開く
17 照明燈
18 市價及商況 十一日
19 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 米國の政治と輿論/鶴見祐輔
03 浪花節 空に生きる