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臺灣新民報1940年6月

夕刊第1版
序號 標題
01 イタリヤの參戰は 來週中に實現せん 獨伊同盟の誓約に從ひ
02 ヒ、ム兩巨頭間に密約
03 ヒ總統、宣傳相と協議
04 伊の作戰舞臺はエヂプトか
05 圖像:滿洲國皇帝陛下御下來訪準備の大使館
06 ダ港各水門を 獨軍が猛爆
07 フ、ア兩戰線の英佛軍 全く潰滅状態に陷る
08 救出斷念を是認(英官邊)
09 獨軍の戰果莫大
10 佛第一軍團長以下を捕虜
11 獨軍次の目標はパリ ナチス最高幹部言明
12 英軍の悲慘な歸還姿 物恐ろしげに口を噤む
13 連續的に重慶大爆撃
14 蘭印の資源を解放(蘭外相が言明)
15 砂糖配給會社 創立總會
16 佛軍又復 召集令を發す
17 米の軍擴熱 愈愈昂揚
18 東北帝大總長更迭
19 肥料消費調整規則を改正 けふ公布實施
20 白亡命政府 緊急閣議
21 明日の天氣
22 水滸傳(140)/黃得時;榎本真砂夫
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 闇取引絶滅を期し 物資需給調整に重點 物審答申第一號可決
02 統制經濟に民の聲 官民相互の意志仲介機關 「戰時生活相談所」誕生
03 新竹神社に 大常夜燈奉納 新竹州下產組の記念事業
04 圖像:□祭
05 生活必需品の需給對策
06 日英電送寫真開始 いよいよ五日から
07 この通りスマート 六十人乘りグランドバス五臺 近くお目見得する
08 獨の攻勢勝利に 米の參戰熱冷却 ベルギー降伏の波紋
09 自家用車ドライヴ 向ふ一年遠慮せい 有閑階級に精動第一彈
10 石井新局長登廳 全局員に挨拶
11 日曜はお天氣だ あすからそろそろ晴れる
12 三代議士上海へ
13 學生卓球個人選手權大會 あすから帝大で
14 喜べ!ビール黨 “家庭用”が近く出る
15 戰爭明暗二面
16 教護打合會 八日州會議室で開く
17 漁船開榮丸 商船に激突 船首を滅茶滅茶に
18 北満に咲く 花嫁學校 近く第一回候補生募集
19 ワグネル祭 中止せず
20 内湖巡り
21 新聞の呼聲が 復活した倫敦
22 定期航空
23 人事・消息報社消息
24 街で拾ふ
25 今夜の放送
26 商況(卅一日前場)
27 今日の映畫
28 民報案內報社消息
29 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(90)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 ヒスはなぜ起るか 原因を探求して 處置する事です
03 美味しい鰹料理 土佐名物いぶしなど なかなか乙なもの
04 ヴイタミンBの不足を 副食物で補ふ注意 各家庭でも途方に暮れず 炊き方など萬事研究時代です 外米の話
05 圖像:街頭に舞ふ蝶姿
06 格好よく着るには 下ごしらへが一番大切
07 古セルの更生法 染めかへればよ
08 輕いリウマチスが 入浴で却つて惡化 性に合つた溫泉を選べ
09 圖像:優生結婚相談所
10 古着万能の時代 但し品物がありません 古着屋の親爺も嘆いてゐる
11 お庭の池づくり コケ石やタイルを好みに配合 御自分でお作りになる樂しみ
12 手ツ取り早くて美しく スポーツ化粧の秘訣
13 ヒマシ油を 樂にのむ法
14 鹽鮭の大根 おろし和へ
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 百五十粁の防禦線 獨逸が佛領內に築く ジーグフリード支線
02 雷の觀測に 小學生達も參加 福井縣下の各校
03 圖像:皇軍の陣中料理
04 一日一言
05 飛行機を生捕る パラシユート彈(下) 二百五十粁も飛ぶ長距離砲 次次に出る新兵器
06 火の用心十人組 町內を廻つて警戒
07 一日中に卵五箇 これは珍らしい鷄
08 圖像:ルーマニヤ選手と握手のム首相
09 全色盲以外の色盲 特殊な練習で治る 驚くべき好成績を示す
10 電車の吊革も 竹製の代用品で 本物の革と變らぬ
11 カナダへ漂着 海流瓶が三年目に
12 カタカナらん ザウクンモ クツニナル
13 理科知識 鳥はいつ卵を生む
14 世界奇聞 世界一大き い野牛
15 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 最近の情勢に處する 事變處理處理方策 興亞院會議で重要協議を遂ぐ頭條新聞

【東京三十一日發同盟】政府は三十一日午後二時より首相官邸に興亞院會議を開き米內首相以下櫻內、畑、吉田、有田の四閣僚及び柳川總務長官、鈴木政務部長出席、阿部大使隨員影佐少將より現地事情報告を聽取し最近の情勢下に於て執るべき帝國の事變處理促進方策に關し重要決議を遂げ、興亞院會議終了後米內首相、畑、有田、吉田四閣僚は居殘って引つゞき四相會議を開き事變處理方策並に歐洲戰局の進展に伴ふ國際關係の變化その見透し等に就て重要意見の交換を行った

02 日支交涉の基本條項 翰長發表意見が完全一致
03 官吏の待遇を改善 任用令も改正、試驗令を改む 關係閣僚委員會で意見一致
04 支那事變論功行賞 第廿三回發表さる (上)殊勳甲四十五名
05 第二回建築技術者徵用 徵用委員會で決定
06 東北帝大總長決定
07 圖像:四相初會議
08 官吏身分保障制度 閣議で撤廢に決定
09 樞府依然反對の態度
10 輝かしき大戰果 從化北方良口坪附近で 敵大部隊を痛擊
11 海鷲、廣陽壩を空襲
12 在支海軍作戰の成果 大本營海軍部より發表 本年初頭以來
13 食糧局設置は 當分延期
14 沙面租界、獨人を壓迫
15 伊、四日に重大閣議
16 最近のバルカン情勢
17 專任海軍部長決定 國府正式に發令
18 西國、ジ要塞 奪取を企圖
19 總督府辭令
20 下旬貿易
21 今日の天氣
22 日本郵船基隆出帆
23 大阪商船基隆出帆
24 東亞海運
25 辰馬汽船
26 大連汽船
27 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 貿易逆調と金融基調の變化社說

本年1月より四月までの本島對外貿易狀態を見れば輸移出合計二億五千九百萬圓、輸移入合計一億五千四百萬圓にして出超額一億五百萬圓を示し依然順調を辿ってゐるが昨年同期の輸移出二億七千三百萬圓、移輸入一億三千百萬圓、出超額一億四千二百萬圓に比較すれば出超額が三千七百萬圓の減少を示し意外な逆調を招來した。其の主因は米及砂糖の移出減が各各一千三百萬圓に上ってゐるのみならず物價高による移入額の激增と相俟って上記の統計數字として現はれたのである。更に詳言すれば米及砂糖は移出數量減少の上に公定相場を恪守して比較的に割安な位置にある上に本島よりの他の移出品も比較的によく公定相場を維持してゐる事が大なる副因であらうと思はれる。

本島貿易の逆調が直に金融に影響を及ぼし二三月來に於る銀行預金が減少を招來する事となった。尤も銀行預金增加の鈍化若くは減少が貿易關係以外に現金取引額の增加に依る預金引出と物價騰貴に依る貯蓄の減少等も無視すべからざる要因であるが、輓近本島經濟界變動の一指標として注目に値ひすべき問題である。即ち本年一月末島內各銀行の預金残額が三億二千二百八十九萬圓を頂上として二月末が三億二千四十二萬圓に、三月末が三億六百四十五萬圓に減少してゐるに反し、貸出残高が一月末の三億六千七十萬圓から二月末の三億六千百六十一萬圓に三月末の三億七千六百三十六萬圓に增加し、これ迄金融緩慢の一路を辿って來た本島の金融基調に變化を來しつつある事は否むべからざる事實である。

かくの如く預金增の鈍化と貸出の激增は內他の金融事情も略同樣の推移を示してゐるが、本島の如く資金貯蓄の多からざる地方に於ては出來る丈早く此の對策を講じて公債の消化力及び生產擴充資金の自辨力を涵養しなければならない事は言を俟たない。言ふ迄もなく本島貿易の振興と出超力の增強を圖るには島內の生產力擴充以外に方法なく此の問題に對しては關係當局に於てそれぞれ努力してゐる筈であるから、今之を取立てて論ずる事を差置きたい。唯此處で一言すべきは島內に於ける物價抑壓に伴ふ公定價格の決定は、單に島內の事情にのみ眼を注がずして內地に於ける一般水準と睨合ひながら移入品の價格とも對照して考慮しなければならない事である。即ち物質抑壓水準は移入品とよく釣合を取るにあらざれば勢ひ高い物を移入して安い物を移出せねばならなくなり、之がために貿易の逆調を招來せざるを得なくなる。殊に闇取引でなければ移入出來ない物品があるとすれば貿易額以外に闇價格と差損が送金か何かの形で支拂はれるのであるから、本島金融上にも影響なしとは言へないのである。

尚本島の貯蓄增加に依る預金の增加を圖る方法として所謂消費節約及強制貯蓄も當然努力しなければならないが、要するに當局としては本島貿易の逆調と金融基調の變化に對して重大な關心を拂はれ、本島の景氣政策に對して更に綜合的な方針を確立せられん事を要望せんとするものである。

02 總動員體制に“活” 部落振興會を制度化し 各市街庄に法人區設置
03 けふ興亞奉公日 國艱打開の覺悟を新に
04 能久親王御上陸記念祭 きのふ澳底御遺跡で執行
05 三代議士に聽く 內地化だけに止まらず 臺灣獨特のものを創れ/竹內生
06 時の記念日 十日、宜蘭街の行事
07 官吏に臨時賞與 年末の一部を分割し
08 基隆商議所役員會
09 文化映畫“廣東” 九日より公開 本社後援第一劇場で報社消息
10 臺北北茶販賣業組合創立
11 けふから半ドン 諸官衙は午後二時迄
12 臺灣從軍記念會代表 內地聖跡巡拜 (四)/滿富俊美海外遊記

六、東京名所巡り

四月二十四日は終日東京名所巡り「春は觀光バスで」と云ふので一同身も心も爽かに肩摩轂擊の都大路を二臺のバスで縱橫に馳驅し案內孃の紅唇からころび出る說明に聞きほれ乍ら上野、淺草、銀座、明治神宮、泉岳寺震災記念堂など、見物に膽濃したが、正午は拓務大臣官邸に晝餐の饗應を受けたので參上、松岡拓務政務次官、副島監理局長其の他の懇切なる接待に恐縮した

此の日時局下日本帝都としての東京の姿に對しては皆夫々に感銘を受け感懷を洩らしてゐるが特に明治神宮の正式參拜に際して某團員は次の如く感想を述べてゐる

明治天皇樣は我が臺灣更正の大恩神であらせられ、私共島民は恐れ多くも明治二十八年に大和魂の種子を拜受した筈である。其大和魂、日本精神の種子は四圍の環境により今尚芽を出さず、實を結んでゐない。真に申譯ない、恐れ多いことである

今次事變に於て多少大和魂の芽を出し實を結び得た者もありましたが、之れから私共は島民の先覺者として全島民が必ず〱完全なる皇國民として 明治天皇樣から戴きました大和魂の種子を早く芽を出し實を結ぶ樣努力申すことを神前にて心の中でお誓ひ申しました

七、靖國神社大祭參列の光榮

內地聖跡巡拜と銘打つた今次の旅行ではあつたが、靖國神社春季大祭に參列することはその最たる目的の一つであつた

四月二十五日は其の當日である早朝四時半に一同起床、齋戒沐浴して七時に靖國神社に到着した。特に神門と拜殿の中程に參列することを許されたが、斯の如きことは遺族以外の無位無官の者では恐らく他に其の例を見ないことではなからうか。光榮此の上ないことである。一會員の日誌にも

せい〲僕等の位置 は一の鳥居位なもの、之だけでも好結果だと喜んで居たが、何時の間にか團旗は神域の右側小路に沿ふてどん〱奧へ〱と進んで行つた。 いかめしく而して又優しく憲兵は遺族の參入を世話して居た。遺族でない我が團體もここに入つたのだ。もうこの拜殿直前の神域には遺族以外には第三の團體はなかつた。間違はしなかつたらうか、入り過ぎて後で怒られやせんかと心配した此の遺族待遇の場所に位置を興へて戴き、且つ

聖上陛下の御通りになる路近くにあるとは誠に恐懼に堪へない。全く前例なき破格の優遇で身に餘る光榮否五百萬島民の光榮とする所である

と述べてゐる

八、聖上陛下の御親拜を拜し奉る

此の日午前十時畏くも

聖上陛下には靖國神社に行幸御親拜あらせられたのである。我等團員一同は前記の位置に於て陛下の着御を御待ち申上げ、申すも恐れ多きこと乍ら咫尺の間に尊き御姿を拜し奉ることが出來たのである。鳴呼‼身卑しくも匹夫の身を以て此の餘榮に浴す、何たる好き日ぞ。何たる感激ぞ。一同は只管淚に咽びその有難さを深く心肝に銘じたことであつた。斯くして我等は戰歿せる先輩同僚の英靈にも心ゆくばかり御魂安かれの祈願を為し終へ靜かに退下したのであつたが、此の日團員達の感激の思ひはどうであつたらうか、日誌を拾つて見ると次の如きものがある

「私共一行は團長殿の最敬禮の御合圖に依つて平伏しました其の時の氣持は筆でも口でも表現するとが出來ません。只有難い、恐れ多い、勿體ない念が胸一ぱいで眼頭がすぐ熱くなり暫くは頭を上げることが出來なかつたのであります。莊重なる君が代の奏樂が神域に流れて午前十時十五分陛下の御親拜が行はせられ靜かな神域の空にサイレンが響き渡りました。同時に遺族の方々も我等も參列の方々も何れも皆な一分間の默禱を捧げたのであつたが此の時萬感交々起りて勿體ない、難有い、恐れ多い念が再び胸一杯になり淚が出て止らず感極つて咽び泣いのたでありました

天業翼贊の為めに生れた我々日本臣民は天業翼贊の為に働き又天業翼贊の為めに死すべきであります。是が我々日本臣民に與へられたる譽れ高き天分であり又重大なる責任でもあるのであります。天業を翼贊し奉りて地上の完成を期して興亞の護國の英靈となられた臣民の忠魂に對し一天萬乘の 陛下が御親拜遊ばされる。歡呼の聲に送られ出征し天皇陛下萬歲を奉唱して喜んで斃れて行く我が忠勇義烈なる勇士は、肉體こそ死んで行くが英魂は永久に我が護國の神として祀られて居るのである。肉に死すとも靈に生きるのである。而も今一天萬乘の 陛下の御親拜を受けてゐる。この君臣父子の情は世界廣しと雖も神國我が大日本にのみ見られる光榮である。この無上の光榮を今眼のあたり拜して誰れか泣かずに居られようか

團員悉くが同じ氣持であつたことは確信出來ることである。果して此の日宿舍に歸るや團員達は期せずして各自所持の中から醵金し合ひ金五拾圓也を靖國神社に奉納するの擧に及んだことは、特に島民各位に御報吿せねばならぬことである。【寫真は華嚴の瀧を背景に記念撮影した一行】

13 人身賣買的養女は 積極的に撲滅 榊原北署長が乘出す
14 島都の玄關臺北驛 廿日落成式を擧行
15 永樂第一區長更迭
16 鮎けふ解禁 昨夜から太公望押かく
17 女教員大會に 臺灣から代表二名派遣
18 一番ケ瀬知事送別會 きのふ新竹小講堂で
19 二瓶校□南部へ
20 大和丸無電
21 定期航空
22 人事・消息
23 鬨の聲
24 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 工業化促進の捷徑 島內より資金供給 低金利の具現が急務
02 臺灣茶の第三國 輸出取引は不振 歐洲戰亂の影響甚大
03 週間經濟展望
04 資金調整を強行 三日、商銀で全島支店長會議
05 五月下旬に於ける 重要品別輸出入
06 第三國向輸出振興の 尨大豫算を可決 昨日臺灣帽聯總會
07 杉原產業が 帽子取引に進出
08 高雄州米の買入 豫想より好成績 五月分累計十三萬八千八百袋か
09 千九百卅二萬擔 十四年度中內地砂糖取引高
10 ガソリン節約と 車輛愛護の標語 臺北州自動車運輸が懸賞を發表
11 貸船命令發動し 船腹の集中を計る 遞信者が決意中小船主の貸惜みで
12 白繭初取引相場
13 管理米の在庫 九萬二千三百五十袋
14 二年續きの 養蠶景氣
15 籾、玄米、七分搗米 最高販賣價格決定 けふ府令で告知
16 沼津共同乾繭所の 黃繭高值示す 十二圓臺の買馴に迫る
17 照明燈
18 經濟手帳
19 脫落箇所插入
20 市價及商況(卅一日)
21 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 お話 我海軍は何故強いか/酒井茂吉
03 圖像:西方力士宮城遙拜
04 料理
05 戰況月報 湖北の戰野 征く
06 講演 蘭領印度の自然と資源(一)/山岸祐一
07 コロムビア超特作(全二十一卷) 禿鷹コンドル けふから國際館で
08 映畫評 フロウ氏の犯罪/飯島正
09 講談 倉橋傳助/一龍齊貞鏡
10 榎本健一の 新相手役 日本一の軍用犬決る
11 「浪花女」の 第一次配役
12 新興東京七月 爆笑篇 「花嫁の喧嘩」
13 季節野菜類の 上手な貯へ方 一寸した心掛け一つで
14 新興東京超級特作現代劇 家庭の秘密 あすから太平館で
15 咲き終つた皐月 來年の花を樂むには
16 赤木蘭子の 名演技 「木石」セツト
17 海軍爆擊隊
18 防犯課長が 實地指導
19 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 彰化市青少年 “音樂舞踊の夕” 十五日彰化高女で開く
02 愛國貯金割當額 竹山郡は十七萬圓 目標目指して邁進せん
03 聯合會結成で 臺北に美味な 氷菓子を提供
04 圖像:迷彩テント下の獨砲兵
05 中壢街に 茶業會社設立せん
06 竹山庄で 地主懇談會
07 沙山漁業好成績
08 退職慰勞金を其儘恤兵金に
09 豐原專賣小賣人組合總會
10 興亞奉公日の強化/矢部恪
11 中壢信用組合總會
12 平鎮信用組合總會
13 新化日用雜貨組合役員會
14 新化郡菓子組合役員會
15 新莊公保護者總會
16 圖像:東亞大會第一陣ハワイ野球團來朝
17 頭圍信購販利組合總代會
18 楊梅信用組合總會
19 消防自動車 屏東市で更に一 臺購入せん
20 中御門氏一行 霧社視察日程
21 崙背公の 保護者會
22 竹塘庄の 區總代會
23 バス轉落し 重輕傷五名
24 社告報社消息
25 若者縊死
26 ローカルセクション
27 青物相場表
28 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 皇紀二千六百年記念 躍進旗山郡大觀 芭蕉の主產地とした 夙に其名を謳はる 肥料配給難で多少減產 旗山郡バナナ界の將來特輯
02 旗山第一檢查所 主任橋口氏特輯
03 バナナ界に貢献 旗山青果容器株式會社特輯
04 旗山唯一の 內地人料亭 歡樂鄉、靜養軒特輯
05 旗山製氷公司 專務林添丁氏特輯
06 時代の脚光浴びて 特產姜黃益益光る 當局統制に乘出す特輯
07 旗山第一檢查所 主任橋口敏雄 本檢及出張檢查所特輯
08 時局をよく認識せる 旗山華僑新民公會 會長は林萬見氏特輯
09 親子揃つて 人望あり 立志傳中の陳昌氏特輯
10 バナナ界の王者 周伋氏特輯
11 實業界に活躍 兩會社社長 劉義那氏特輯
12 少壯氣銳の街協 郭許天註氏特輯
13 少壯議員として 街政に參畫 國手柯水發氏特輯
14 旗尾買購組合特輯
15 多數の公職を持つ 胡文賢氏特輯
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 大肚溪で爆擊演習 けふから二日間
02 家庭防空群 臺南でも結成 昨日防空委員會で決定
03 皇民運動、義教問題で 熱心に意見を開陳 臺中州街庄長懇談會
04 近東諸國の現狀(下) 益益複雜怪奇を極む
05 井之上部隊で 軍用犬献納式
06 診療所を設けて 徹底的に根絕 臺南州の花柳病對策
07 記念事業として 八卦山を綠化 卅日・實行委員會開かる
08 圖像:驅逐隊の單縱陣形行進と魚雷發射(英國)
09 高砂族の精神道場 高砂寮の落成式 三日に多數官民を招待
10 街內各團體が 兵營で勤勞奉仕 花蓮港一段と緊張 興亞奉公日
11 米穀納入組合 彰化市で設立打合
12 高雄郵便局 映畫の夕主催
13 出征軍人家族 慰安映畫鑑賞會 本社北斗出張所主催日割報社消息
14 彰化署の 人事異動
15 彰化郡警察 職員詰替
16 嘉義の貯水タンク 近日中に工事着手
17 木炭飢饉を解消 積極製炭策確立 年產二百十萬斤
18 道端にころがる 大枚五千圓 拾つた華僑に讚辭
19 盜みまくつた賊 惡運盡きて屏東署の豚箱へ
20 高雄簡易保險 健康相談所 盛大に開所式擧行
21 屏東市米穀納入 配給組合役員會
22 高雄市內あらし 怪盜遂に就縛 澎湖生れの青年
23 インチキ肥料 過燐酸に食鹽混ぜ 大宣傳してボル
24 臺中競馬 (第四日目の成績)
25 婦人□供服の 出張大賣出
26 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 ゴオゴリとその作品 初めて文學せんとする人の為に (二)/龍瑛宗
02 思ひ出の法則 旅の記憶(一)/井上友一郎海外遊記

春から夏の季節にかけて、私はよく旅行にでかけたくなる。もつとも、秋や冬といへども、何かの具合で旅の空を思はないとも限らぬけれど、しかし何といつても春から次第に夏へ移る季節が私をむやみに旅行の空想で一杯に包んでしまふ。

學生時代の暢氣な頃なら、考へる事そのものがすぐさま行動となつて實現したが、然し今はさうはゆかない。旅行一つも餘程の事情がない限りは、心で愚圖々々考へながら結局行けないでしまふのである。

だから近頃何かの拍子に旅行でもしたくなると私は旅行案內と地圖一葉を照らして合せて僅かに自分の空想を慰めてゐるやうな始末である。

さういふ場合、まだ行つたことのない土地を空想するのも樂しいことだが、一方また、いつか訪ねた過去の記憶を、何となしに暖めてゐるのも樂しい。

現在までの私にとつては、最も大きな旅行と云へば、一昨年の中支旅行で、これは例の歷史的な漢口攻略戰の從軍であつたから、おそらく生涯忘れることがないと思ふ。この從軍で、私には上海や南京もなつかしいし、廬山や鄱陽湖の思ひ出も鮮かだが、しかし實は、さういふ有名な土地のことよりも、私は何といふこともなく、誰も知らない無名の寒村や部落を步き廻つた記憶が、無性になつかしくてならぬのである。

これは一體どういふ氣持からくるものか。時には、そのなつかしさが異常なので、私は一種怪訝なおもひで考へ込むが、おそらくそれは、誰も知らない自分だけの思ひ出なるが故であらうつまり東京とか上海などと云ふと、殆ど常に大勢の人間の話題にのぼる機會も多く、從つて自分の記憶も、絕えず他人の口の端から掻き立てられ、それで年ぢう忘れるといふことがない。しかし、人里離れた奧地の無名部落のことは、おそらく誰からも聽かされない。つまり自分自身が餘程しつかり記憶のなかに捉へておかぬと、どうかすると忘れ勝ちになつてしまふ。いや忘れてゐるはうが多いくらゐだ。だから、何かの具合で、ひよいとそのことを思ひ出すと、もうなつかしくて堪らなくなるのである。

かういふ理屈は、しかし何も空間的な關係ばかりとは限らない時間的にも、やはり同じで、結局旅の記憶などといふものは、酒と同樣、古いものほど素晴らしく甘い感じだ、といふことにもなると思ふ。ロマンテイクといふ言葉も、やはりかういふ事情を意味するもので、とかく何でもいやにハツキリした生ま生ましい事實よりは、うつすりと美しい輕羅をまとつた乙女のごとく、何となしにモヤモヤとした氣分こそがロマンテイツクの最上等といふことになるのであらう。

他人の場合はよく知らないが、少くとも私自身は、常にそのやうな法則に支配さる。だから一昨年の支那旅行も、おそらく十年、二十年經つた後には、現在よりも更に激しい感情で、私の胸をゆりうごかすに違ひない地圖と旅行案內を机において、私がいつでも考へ込むのは、大體そのやうな氣分のなかに於いてである。勿論、私は常人以上の旅行家といふ程のこともなく日本內地も碌にまた知らない所が多い。けれども、知らない、といふことが、それはそれで、一種のなつかしいイホージを生む點に於いてやはり前述の法則を一應は備へてゐることもあるわけである(つゞく)

03 珊瑚樹 燐光の實用化 コ氏研究に成功
04 俗人の讀書觀/芦田均
05 圖像:夏近し(林本源庭園にて)
06 圖像:風變りな魚形潛水艇
07 詩 初夏の宵/陳千武
08 心聲漢詩

送吳靜閣社友之九州/辜菽廬、送靜閣君東渡/石衡 黃賛鈞、贈別靜閣社兄/怡庭 李金柯、彰化道上/南都、歸南即事/南都、歸南即事 其二/南都、歸南即事 其三/南都、歸南即事 其四/南都

09 新刊介紹
10 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 大殲滅戰は一段落 ヒトラー總統恐らく 和平交涉には出まい 英政界觀測
02 獨軍發表 獨軍、新任務に就く 英佛軍は全滅に瀕す
03 捕虜は大體百萬か 一兩日中に獨より發表せん
04 聯合軍大半は乘船(佛軍當局語る)
05 ダンケルクの 周邊で激戰
06 米內首相參內 重要政務に關し奏上
07 支那事變論功行賞 第廿三回發表さる (下)殊勳甲四十五名
08 英の伊懷柔も水泡 經濟使節も近く引揚
09 在佛、伊記者 引揚に決定
10 英伊通商交涉決裂
11 練習艦隊編制 人事發表さる
12 湯淺內府勇退す 後任は木戶侯に決定
13 物動計畫の原案 十日頃の閣議に附議
14 伊、即時バルカン進出か 聯合軍サロニカ方面活動で
15 ヒ總統、伊大使會見 參戰、媾和に關聯して 種種の臆測行はる
16 清水中將略歷
17 實行豫算編成より 臨時軍事費を除外 飽くまで事變遂行第一主義
18 ル米大統領更に十億弗に上る 國防費支出を要請 再び特別教書を送る
19 三菱倍加增資 株主總會で正式決定
20 明日の天氣
21 國防の強化に 國民の視聽集中 選擧對策にも利用
22 彰化市各種商工業 組協會實行委員會
23 水滸傳(141)/黃得時;榎本真砂夫
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 基隆出身の勇士歸還 輝やく武勳を土產に
02 女人禁制の取引所 けふから女性に解放
03 官吏の臨時賞與 本島も追隨 判任官以下に支給か
04 御宿營記念祭 双溪御遺跡所で
05 圖像:廣東の海軍記念日
06 兩軍屬の英靈 けふ歸還
07 東亞大會參加の 中國選手入京 一行八十二名が賑かに
08 二見警務局長 あす上京
09 臺北州所得 調查委員會
10 新竹州所得 調查委員會
11 飛火火災防禦演習 今曉大正町一帶で
12 異彩・銃後感激譜 開善寺の尼さんが減食して 戰歿勇士の冥福を祈願
13 少年團指導者 懇談會 三日に開く
14 健康增進講演會 新竹州下小公學校で
15 大安工業俱樂部 萬華支部發會
16 懸賞論文募集 海軍協會臺灣本部
17 第二開榮丸 救助され歸港
18 ミルクの切符制 中旬頃に實施の豫定
19 中支方面渡航者 チフス豫防注射證明書を要す
20 船中で發狂
21 耳は疲勞せず
22 早慶野球戰 けふ早大先攻で開始
23 五日の特別放送
24 音樂演奏曲目 今夜新公園で
25 馬虻はギャング
26 定期航空
27 人事・消息
28 街で拾ふ
29 今夜の放送
30 商況(一日前場)
31 今日の映畫
32 民報案內報社消息
33 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(91)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 牛の結核は人間に感染 滅菌しない生牛乳に御注意
03 圖像:失明勇士へ恩賜の小鳥小屋
04 セルロイドのお面 煙草の火で大火傷 引火物の取扱ひ注意
05 莢碗豆の 海苔卷
06 輝かしい微笑は 快感を與へる これも婦人の嗜み 微笑秘傳
07 “貯金通帳”と 印章は別別に
08 洗濯に灰汁 の利用
09 寢顏で判る 赤ちゃんの健康
10 間違ひ易い言葉使ひ 相手の地位によつて 主人の姓名の使ひ分
11 圖像:海邊で拾ふ初夏の貝
12 お茶と菓子 茶器も御注意
13 健康と砂糖 “砂糖は高い”惱みを 如何に打開すべきか
14 一オンスは “食匙二杯”
15 爪は丸味と 清潔に
16 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 二郎右衛門宛の 豐臣秀吉の手紙 大阪府貝塚町で發見
02 圖像:五人乘自轉車
03 母に附添つて上京 その後の孝行寬司さん
04 寄生虫 體位向上の大敵 驅除は今がよい 藥はお母さんから貰ひなさい
05 一日一言
06 溺れる幼女 勇士が飛込んで救ふ
07 圖像:白衣の勇士ラヂオ體操
08 山口縣に學校林 五個年計畫でつくる
09 この樣な食物は 體を丈夫にする 惡い病氣にも罹らぬ
10 木の葉でマツチ軸 燃える時間が長い
11 理科知識 爆彈と砲彈
12 はて何でせう
13 カタカナらん 千ネンマヘノ キンノクワノンサマ
14 童謠 初夏/山內章造
15 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 重要軍事施設は 悉く灰燼に歸す 久野中佐(重慶空襲)を語る頭條新聞

【東京一日競同盟】簿軍記念日を挾んで五日間敵首都重慶に加へた我が海鷲の連爆は空前の規模を以て行はれ重要軍事施設を悉く灰燼に歸せしめたが最近まで○○本部參謀として重慶空襲を指揮してゐた現航空本部員久野修三中佐は一日海軍省で今回の重慶空襲を左の如く語った

曇の空襲の結果重慶政府は政府機關軍事施設を重慶を中心に半徑二萬五千米の範圍に分散させて仕舞つた從つて我方では此範圍に散ったすべての軍事諸機關を大重慶と看做して五日間に亘る大連を試みた譯だ重慶の都市だけにしても昨年五月の空襲當時に較べ約二倍廣がつてゐる之は昨年の爆擊に懲りて各機關を分散させた結果で然も第三國建物に態々接近して建てゝゐるので爆擊には非常な苦心が要る五月廿六日には郊外工業都市小龍關を急襲して中央電信局電話局を完全に爆砕し例のデマ放送局を大破してこの日からその放送は遂に沈默して仕舞つてゐるこの外中央通信社國民、新蜀兩抗日新聞社を爆破復旦大學被服廠、鐵工所を大破した二十七日は重慶北方の鐵工所、紡績工場に火災を起さしめ西方の兵工廠及び軍黨部の重要機關を爆破し二十八日は重慶市內の中央部工業地帶に投彈大火災を起さしめ更に政府重要機關要人住宅兵工廠に彈雨を浴せた、まあさう言った具合に敵の被害は實に甚だしい皆寫真偵察に依り確かめたものである今囘の空襲の打擊は將に致命的なものである

02 軍司令部總長宮殿下 嶋田司令長官に御祝電
03 木戶新內府親任式 きのふ擧行せらる
04 畏し・湯淺氏に授爵
05 獨軍の侵入に備へ 護りを固める瑞西 徹底した國民皆兵制
06 和蘭統治權引渡し
07 前官禮遇を賜ふ 湯淺氏に對し
08 「豆タンク」の綽名 新內府木戶侯の橫顏
09 圖像:伊參戰近し
10 湯淺氏の精勵に一同感歎
11 內閣情報部の 分課規程を制定 きのふ公布さる
12 厚生省に“職業局” 無用となつた失業對策部を解消
13 政府と國民の仲介機關 戰時生活相談所 十五日から店開き
14 戰爭と國家總動員
15 新秩序建設に 障害及ぼす邦人 斷乎嚴重に取締る
16 國策協力の態度 大藏當局の認可事情
17 基本條項に基き 更に細目的檢討 柳川長官らが參集
18 香取、鹿島の 兩艦就役
19 ダンケルク の戰況
20 沼津、濱松の 繭相場
21 日本郵船基隆出帆
22 大阪商船基隆出帆
23 東亞海運
24 辰馬汽船
25 大連汽船
26 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 獨軍次ぎの作戰は英か佛か 戰局の短期終熄可能性あり社說

白國軍の隆伏に依り英佛聯合軍の蒙った影響は實に深刻なものがあった。獨軍に包圍されて苦戰最中にその一角が崩れ、獨軍の包圍作戰が益益有利となり、英佛軍が遂に退路を遮斷されて袋の鼠化したので、包圍圈內の英佛軍に残された途は、海上より脫出するか、重圍を突破して血路を開くか、又は獨軍の軍門に降るか、或は殲滅されるかの何れかであるが、しかし海上脫出は退路を遮斷された上に、獨空軍の猛爆があるので殆んど不可能であり、內外呼應して起死囘生の重圍突破に最後の死闘を一繰り返したが遂に成功せず、一方獨軍は包圍圈を刻刻壓縮しつつ英佛軍を三角形の地城內に迫ひ込み、遂にこれを潰滅してしまったのである。戰史上稀有な大包圍殲滅戰はかくて閉幕したのである。

獨軍の北佛に於ける聯合軍包圍作戰が完全に遂行され、獨側に凱歌が擧ったが、さて次の段階として、ヒトラー總統は如何なる策に出るか、即ち獨軍の矛先は何れに轉ずるかは世界注目的である。北佛四百キロの全線に總攻擊の命令を下し全佛席卷の猛進擊を開始するか、それとも一氣にドーヴア海峽を越えて英本土を衝くか、それとも何等かの條件の下に和平意同を仄めかして聯合國に對するか、は興味をもってみられてゐる。

右に就ては種種な觀測が傳へられてゐるが、英本土襲擊は戰術的にみて如何に獨の空軍が優秀であっても、英海軍が健在である限り、さう簡單に上陸作戰がやれるものではなく、寧しろ獨は北佛軍を整備して巴里を衝き然る後に海上封鎖の手段に依りジワジワと英國を苦しめて行くのではないかとの說がある

併し乍ら、ヒ總統の主要目的は英國を屈服せしむるにあり、歐洲大陸の戰爭が一段落つけば全獨軍は英本土へ進撃するであらう、戰爭開始以來、獨軍は主として英國と戰ってゐる。佛國はその不運な衞星に過ぎないとて、獨軍當局が飽くまで英國の屈服を目指して、その本土攻撃を明確にしてゐるので、英國を先に衝くのであらうとの說もある。英本土への渡洋作戰は極めて困難であるが、しかしその可能性が全然ないとは云へないと云ふのである。

英國を先に衝くか、それとも佛國を先きに衝き、然る後全力を擧げて目指す英國と決戰するか、兩說ともにそれぞれ根據があり理由がある。況んや、ヒトラー式作戰は悉く世人の意表に出でるので、傳へられるが如き諸說は要するに、單なる觀測に過ぎないのである。

が、何れにしても、獨逸側は戰局の見透しにつき十分なる勝算をもって、本年夏八月頃までに戰爭を終結させ得る確信を有してゐると傳へられてゐるが、歐洲戰局は英佛側の長期戰策謀にも拘らず、短期終熄の可能性がないではないとみられてゐる獨逸は速戰即決の戰法で何處までも遮二無二に押して行くのであらうし、英佛が果してそれに抵抗し得るや否やは疑問なしとせぬ。獨軍の進攻を阻止し、これを膠着せしめて長期戰に移らせるとが出來れば、英佛側が終局の勝利を得るかも知れない。が、最後の勝利は果して何れに歸するかは勿論知る由もないがしかし短期終熄の可能性が濃厚であるとは否めないのである。我が外務當局に於いても、大體本年秋頃には世界的に重要清算期に到達するのではないかとの見解をもってゐるので、事變處理と對歐洲戰局とを睨み合せて、茲數ヶ月間に我が外交政策が積極的に展開されるものとみられ、頗る期待されてゐる。

02 銃後奉公會祈誓大會 秩父總裁宮の台臨を仰ぎ 來る十九日に開催
03 賴母し一段の自肅 實踐にも一入・島都の奉公日
04 學生勤勞報國隊 本年二千五百名派遣 新たに特技隊を設く
05 圖像:源潭鎮大爆擊
06 全島教育課長會議 十七、八兩日府で開催
07 臺灣從軍記念會代表 內地聖跡巡拜 (五)/滿富俊美海外遊記

九、團員代表のラヂオ放送

先にも述べた通り今回の旅行目的の一つが本島人の從軍の事實を內地に紹介するにあつたので四月二十六日は都下の東京日日東京朝日、讀賣、報知、同盟通信社の各新聞社を訪問し挨拶を為したのであるが、團員の一人をして東京中央放送局より全國中繼として放送せしむることの交涉なり、團員代表として賴海清君に二十八日午前十一時十分から二十分間熱辯を振つて貰つた。幸にして言語も明瞭に、纏まつて要領よく、紹介出來たとの評を受けその効果の尠くなかつたことを一同大いに喜んだ。滯京四日にして大體の任務を終へたので幾多の感懷と名殘りを止めて帝都を後にしたのであるが、日光詣での途次には宇都宮に山縣前內務局長を縣廳に御訪ねし生みの親としての同閣下に感謝と敬意を表することが出來たことは意義深いことであつたと思ふ。

十、各地の都市を聖跡巡り

東京の視察を濟せると一同何かしら重荷を下したやうな氣易さと安堵で元氣快復、四月廿七日から五月十六日まで廿日の間皇大神宮を初めとし熱田神宮橿原神宮、宮崎神宮、鵜戶神宮、霧島神宮、桃山御陵等の聖跡を巡拜して肇國の由來と尊嚴とを訓はりつゝ國運の隆昌を祈願したが一方日光、橫須賀、鐮倉、江の島、名古屋、二見、奈良、京都大阪、寶塚、嚴島、別府、宮崎鹿兒島、熊本、博多、門司等各地の名所舊跡、都市、軍港、工場、人情、風俗、迄併せて具に視察見學を試みた。洵に文字通り感謝と讃美と驚嘆と喜悅との交錯であり連續であるが、此間の消息を語る團員の具體的な感想の數々は其の紹介を後日の機會に得ることとし玆には締めくくりの意味で代表的なものを選び參考に資し度い。

「過去一箇月間に涉る感激の旅に依つて得たる印象とも云ふべき事項を船に搖られつゝ思ひついたまゝ斷片的に箇條書き導錄すれば左の如きものであらうか

一、內地は自然の美に惠まれてゐる

山は槪して高くなく(勿論中部地方の日本アルプスを探賞するの機會を得なかつたが)優美である。川の流れは急なれども水清し。

松の國、松の國との如く到る處に松林、杉の山がが繁茂してゐる、殊に綠深き杉の山、白砂青松と言つたやうな濱邊の松等實に見事なものが多い國花櫻を始め躑躅、椿等は到る處にあり、其の他花の種類多く花の國の名に反むかない

二、自然の美に人工の美を加へて內地全體を一つの世界の大公園たらしめてゐる。

山紫水明、風光明媚、到る處此の言葉が適用されるやうだ

三、我が國は真に神國である。神社佛閣の多いこと、一般に信神の念厚く、敬神崇祖の念に富んでゐること。各地聖跡を巡拜して非常な感激に打たれたのである。境內は何處も綺麗に掃き清められ、神域は樹木が繁茂して非常に神々しい。

皇大神宮、明治神宮、熱田神宮、橿原神宮始めどの神宮神社も參詣者の多いことに驚く

四、非常時局を認識し國策に協力してゐること。百姓の勤勉であること、非常時打開に田畑の仕事に全力を注ぐ婦女子老人の百姓姿は清く尊いものだと思つた

工場やその他の職業戰線に活躍する職業婦人の勤勉さには感服した、臺灣に於ける地方のサラリーマンの婦人や家族にも何か一役あらしめたいものである。

五、感激、感謝の旅であつた。

六、工業の發達せること、科學の進步せることに驚くと同時に非常に心强さを覺へた。

八、汽車の旅は臺灣と比較して非常に心地よし。殊に乘降客が非常に多いのに混雜すること少く又先を爭ふ樣子も少い車內清潔、靜肅。

九、島民は覺悟を新にし內臺一如非常時難局打開に全力を傾注すると共に皇民化の促進に努力すべきだ。

內地各方面を廻つて色々と感激させられるが、都會はもとより田舍も文化の非常に進步してゐること、教育の發達してゐるのに驚く。非常時局には如何に對處してゐらつしやるだらうか。物資はどうだらうかと出發前心に念じ乍ら出たのであつたが、物資の缺乏等大した問題でなく非常時打開に對する備への完備せること殊に海軍省を訪問して軍備の充實せるお話を聞き、言ひ知れぬ心强さ、賴もしさを覺へると同時に日本國民としての幸福と有難さを覺へるのである。そして一日も早く島民のレベルを引上げねばならぬと思つたのである。

文化發達の根源をなすものは教育の普及殊に普通教育の普及徹底を圖ることゝ本島民眾の自覺並に在臺內地人の方の愛のこもつた御指導に俟つ外はないと信ずるものである。生活改善だとか、陋習打破だとか等も內地に於ける實際を基準として實施し皇國民としての素質向上を圖り內地と同樣な御奉公を為し得るやうに致し度いものである」

十一、任務を了へて

五月十六日蓬萊丸で門司を出帆十八日關係方面多數の出迎を受けて臺北歸着、森岡總務長官、鈴木內務局長代理に歸還報吿を為し、直ちに臺灣神社に參拜、社前で目出度く解散式を擧げ意義ある旅行を恙なく終へた。

特別なる使命と任務を興へられ派遣された從軍記念會員五十五名の團體旅行であつたのだが、顧みて能く其の責を果し得たであらうか。

そのあるものは直ちに反響を知り又擧措行動で始末し得たのであるけれども、その多くの結果は今後の發展に俟たねばならないであらう。

然し兎に角に、一箇月に涉る期間に豫定通りの日程にて、何の事故もなく旅行を終へたこと、好天に惠まれ乍ら各地で尠からぬ便宜を接遇に預かり極めて愉快に終始し得たこと、團員諸君が自分の至らない指導にも拘らず常に規律正しく靜肅に行動されたことなどは特に引率者としての自分の感謝に堪へない所である。

惟ふに支那事變臺灣從軍記念會は之れからスク〱と伸びねばならぬ。事變の發展に伴つて會員も愈々其數を增し盛大に赴くであらうが、同時に會員各自の自覺向上が最も根幹であつて今回の內地派遣の擧は前にも述べた如く總督閣下始め關係上司の難有い親心に依るものに他ならないのであるから、會員諸君は素より島民各位も此の邊の事情を良く理解され、今後記念會の發展に衷心より協力と援助を吝まざれんことを希望して止まない。

終りに今回の內地視察に際し御後援を賜りたる各位に對し玆に本紙を拜借し團員一同に代り厚く感謝の意を表する次第である

(終り)

08 內臺定期航路に 新造優秀船二隻 歸臺した廣瀨商船支店長談
09 心機一轉の 奉公 戰死した楊通譯
10 次の新兵器は? 無電か音波で操作する 爆破力の強烈な火藥 斯界の權威西澤博士語る
11 九百年來の危機 ドーヴア海峽史今井教授語る
12 電話申込殺到 宜蘭局は一日で五十五件
13 早大が勝つ 早慶戰の經過
14 メンバー
15 末廣町一帶の 電話一時故障
16 西門會國語講習所
17 イタリアにも 落下傘部隊
18 ギリシア政府 の頭痛の種
19 人氣を煽る 前大戰赤十字旗
20 鬨の聲
21 今日の映畫
22 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 卅二億斤を目標に 甘藷大增產計畫 獎勵費十八萬餘圓計上
02 第二回報國債券 島內の割當增加 各方面豫約申込殺到
03 國債の本島割當 百五十萬と決定 十七日より一齊賣出
04 戰火擴大と我が貿易(上)
05 臺中州バナナ纖維 公定價格決定 臺拓で買入獨占せん
06 監查制度を確立 資金調整益益嚴化 資本構成にも積極干涉
07 籾、玄米最高賣渡價格(一) 七分搗米の最高小賣價格
08 草山土地總會 初配當六分決定
09 本期赤糖の壓搾 六月末に終了せん 產糖豫想六十一萬擔
10 繁忙期輸送より 平常期輸送に戻る 各驛の在貨も漸減
11 檢查標準帽查定會 きのふ島內關係者參集開催
12 躍進の郵便貯金 五月末日現在四千四百四十萬圓
13 各驛以外の 籾最高賣渡價格 知事廳長指定に府令改正
14 照明燈
15 大豆粕輸入確保 四日・下斗米技師滿洲へ
16 低物價固守の是非 物價懇談會・意見纏らず
17 經濟手帳
18 市價及商況(一日)
19 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 連續ラヂオ小說 ロツパ歐洲へ行く(第一夜)/古川綠波
03 圖像:精動委員に軍事訓練
04 獨唱と齊唱
05 浪花節/河內山宗俊;木村重友
06 スポーツ外交を語る/永井松之;中澤不二雄
07 傷病將士 慰問の午後
08 芝生の手入れ時 枯芝を燒いて目土を敷く
09 新興東京初夏の大作 「第二の虹」の康子役 拔擢の新人東昌子を
10 圖像:兒玉內相塵埃處理法を見學
11 長唄 新曲浦島/松永和風;杵屋佐吉
12 物語 わが戰鬪記/牧野英二;兒玉孝雄
13 歌謠組曲 海の子/奧山彩子
14 料理
15 アコーデイオン 獨奏
16 ヒツトラ・ユーゲント 東寶東京攝影所を訪問
17 菊池寬作の 「女性本願」 配役追加さる
18 「折鶴秘帖」 菊太郎主演
19 海外映畫短信
20 廣告報社消息
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 本年度優良部落表彰 彰化市審查要項を發表
02 圖像:渡滿鍬の義勇軍
03 慰問袋三百個 能高郡愛婦で調整發送
04 經濟警察協會 旗山郡にも結成さる
05 埔鹽庄國講講師 講習會
06 故泉巡查部長 卅一日嚴肅な警察葬執行
07 “闇”の科學
08 斗六街で 振興會開催
09 竹山郡下の砂糖 當局の善處で圓滑化
10 圖像:北京に於ける海軍記念日
11 草潔信購販利組合總會
12 道路箆麻 多收競作會
13 稀有の詐欺漢 旗山郡警察課で檢擧
14 保姆講習會 埔里街教育會主催
15 藝妓酌婦女給慰安會
16 新化屑物回收組合總會
17 新化專賣品小賣人組合總會
18 ローカルセクション報社消息
19 擧動不審の青年
20 人妻に戲むる
21 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 支那事變に於ける 帝國海軍の行動 (四)海南島攻略後より北海作戰
02 府・州・市公報輯錄
03 南支沿岸封鎖強化
04 南昌攻略戰と 鄱陽湖畔海軍部隊の奮鬪
05 洞庭湖上の奪戰
06 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 赫赫の武勳を樹て 將兵一部召集解除 各自懷しの我が家へ
02 高雄出身諸勇士 盛大な出迎へ裡に歸還
03 白衣の勇士 ○○に名譽の歸還
04 米穀の增產計畫に 專任指導員を置く 臺南州百五十萬石を目標に
05 圖像:陸戰隊の市中行進
06 臺中米穀納入組合 あす創立總會
07 收穫查定鍊磨會 臺南州、市郡別に開催
08 時の記念日 嘉義市の行事
09 高雄州下一圓に 第二種防空訓練 十四日より一晝夜
10 戰時と夏季時間 (上)/園部敏
11 豐島師範生の 屏東見學日程
12 各地の興亞奉公日 きのふ嚴肅裡に終了
13 圖像:國民政府に贈る砲艦「海興」
14 青少年(音樂舞踊)の夕 十七日を期し臺中座で
15 刑事事務講習所
16 小資本業者は 相變らず行惱む 臺南州の大豆割當
17 特種防諜團 花蓮港で結成さる
18 一期作米の(納入配給)案 臺南州の實施要綱
19 大肚溪に一大旋風 倒潰家屋十五、重輕傷六名
20 高雄州下で 變死二件
21 順風耳
22 臺中春競馬 雨天で來週に延期
23 人事・往來報社消息
24 消息報社消息
25 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 ゴオゴリとその作品 初めて文學せんとする人の為に (三)/龍瑛宗
02 關所通過 旅の記憶(二)/井上友一郎海外遊記

人に依つてぶらりと出かける旅先が、何故といふこともなく北を指したり南を指したりしてしまふ。特別考へて出かけるわけではないにしてもたゞ何となく北へ惹かれる人と南へ惹かれる人がある。

私はどちらか云ふと南へ惹かれる。これまでの色々な旅を算へてみると結局南へ出かけてゐるのが一等多い。

阿蘇の旅、雲仙や島原の旅、鹿兒島から物好きにも出かけて行つた琉球見物などといふ風に結局私は北よりも南ばかり旅行してゐる。それは決して北よりは南のはうが素晴らしいと考へて行くわけではない。振りかへつて考へると自然にそんな具合になつてゐるのだ。

さうかと思ふとある私の友達に北海道や樺太や仙臺とか十和田湖と、何かしら北ばかり指して行く人もゐる。これも私と同じ氣持で知らず識らずに北へ惹かれてゐるのであらう。特別の所用で赴く旅行は別にして文壇人の旅行先を調べてみると、ある程度その作家の性格や氣質などといふものが具體的に現れては來ないだらうか。北へ行く作家と南へ出かける作家。そんなものを調べるのもあながち暇つぶしの戲ればかりとは云へぬと思ふ。もつともそれはロシア文學をやつた作家とイタリア文學に惹かれる作家ほどの相違はないにしてもきつと何かはあると思ふ。

處で南の旅で思ひ出したがよく九州へ出かける私の友達が口癖のやうに云つてゐたのは下關の嚴重な警戒である。あすこを通つた人々ならばきつと誰でも經驗したに違ひないがそれは實に水も洩らさぬ警戒である。

私自身も數年前に琉球へ出かけた時と一昨年の支那旅行からの歸途と前後二回あすこでさういふ經驗をした。琉球へ行つたのは八月の末のことで向ふで愚圖々々してゐるうちに名物の颱風期に入つてしまひ九州へ引返す定期船が幾日も缺航してしまつたのである。それでやつとの思ひで歸つてきたのが既に十月の初旬であつたが九州へ一ト足入ると私はぶる〱と寒さで慄えた。何故といふに八月末にこちらを出て行つたまゝの麻の夏服を着てゐた

寒さも辛いし體裁も惡かつたがしかし何よりも困つたのはさういふ異樣な風態のため訊問の私服刑事に私は徹底的に怪しまれて弱り拔いた記憶がある。

もう一つはの支那の歸りで、この時は上海から福岡までダグラスで飛び、福岡から汽車で東上する際に、下關で移動刑事に訊問された

もつとも、私が從軍記者で、實際向ふへ行つてきた人間だとはすぐ判つたが、この刑事が少しばかり妙な人で、下關から汽車が動き出してからも、執拗に私の傍を離れない。

「――何か新聞に出ないやうな事件が、戰地にはありませんか?」とか、「――たとへば、こんなデマは案外事實ではないですか?」と云つた調子で、何かしら私にお喋べりさせようとするらしい。

そこで、私は心のなかで、もしや調子に乘つてべら〱とお喋べりすると、それこそ流言蜚語だとばかり、一本やられさうな豫感がした。私は警戒した、しかし、あまりうるさいので遂に最後に

「そんなデマを輕率に口にするのは、あまり感服しませんな」と云つた。私は見事に一本やつたと思つたが、後で考へると、移動刑事といふものも、時局柄定めし仕事が複雜になつたものだと、ふと同情に近い氣持をおぼえたのである。(續く)

03 珊瑚樹 洋畫と批評 よき批評家を待望
04 基準喪失の文藝界 出版インフレと文學の混迷(上)/平松幹夫
05 現代と古典/片山敏彥
06 圖像:美容師の大コンテスト
07 圖像:沙漠のサーチライト
08 文化消息 自動言語印刷器
09 X寫真 安い費用でできる
10 心臟病とヴ イタミン
11 メタン・ガス 污水溜で製造配給
12 放射性碳素の發見
13 高熱に耐える 新合金
14 心聲漢詩

歲庚辰六月一日從廷植夫子受業二個年紀念/無逸、聽鶯/無逸、大溪遠眺/蘭谷、大溪偶成 (一)/蘭谷、大溪偶成 (二)/蘭谷、送別吳靜閣詞兄/錦簪 施教堂、送靜閣社兄之佐伯/養齋 江心慈

15 廣告
第12頁
日刊第1版
序號 標題
01 全廣西不安に戰く 民團軍、蔣軍、廣西軍の間に 戰鬪內紛絕え間なし頭條新聞

【南寧一日發同盟】最近我方に達した情報に依ると廣西民團軍と蔣介石軍、廣西軍との間に屢々戰闘內紛が起り民團は崩潰に瀕し蔣軍、廣西軍は威信を失墜し全廣西は極度の不安に晒されてゐることが判明した、由來廣西民團は白崇禧が多年廣西更生のために心血を注いで育成して來た支那には稀に見る國土防衛の強固なる組織であった、所が最近蔣介石が廣西軍牽制のために白崇禧を重慶□呼寄せると共に一方在廣西の支那軍は駐留各地において橫暴絕間なく省民は支那軍の駐留を極度に嫌惡排擊しこの氣運は廣西全般に亘って起った去月廿八日、廿九と相次で橋海(南寧西南方二十粁)では支那軍と民團軍、談蒙(飲縣西方卅粁)では遊擊隊三百と民團軍との間に銃火が交へられ多數の戰死傷を出すに至った、これと同時に省政府島當局も資金物資の缺乏から民團の解散を行はせつゝあった、これに依り民團は極度に支那軍を警戒し實力を有し軍規敵嚴正の皇軍を敬慕し民團を解散してまで率先して治安維持會を作り遊擊隊を捕虜にして皇軍に提携協力するに至ったこれに反して物資を後方より補給された蔣軍、現地徵發に依る廣西軍は嘗つて彼等が日本軍に向つて行はしめた空室清野を自ら味ふことゝなり民團今後の動向と共に久しくその優越を誇つて來た廣西は重慶及び省政府の威信全く地に墜ち省民と支那軍の相剋に依り極度の不安に襲はれるに至った

02 新黨運動漸く活潑 近衛公を中心人物として
03 週間評論 歐洲戰爭の動向と日本/加田哲二
04 襄陽猛火に包まる 長沙の二の舞を演じ 敗敵焦土戰術に出づ
05 米大統領、ム首相 新に信書交換か ア大統領秘書は語る
06 ドイツ空軍 ヂ市を空襲
07 伊太利の作戰動向 バルカン進出、先に佛を攻擊か
08 參戰示唆の決議文 フアシスト全國評議會で可決
09 聯合軍脫出に必死 フランドル地區から
10 ダンケルクの 最後の危機迫る
11 伊が佛を攻擊せば 土は英佛側に參戰
12 退却に懸命 軍需品を遺棄して
13 佛伊交涉も決裂
14 獨軍、佛兵二萬六千を捕虜
15 佛、アブヴイル奪還 ソンム河を敵前渡河
16 獨空軍ダ港沖の 英艦船を大空爆
17 バルカン工作に暗躍 ソ聯ブルガリヤ公使
18 伊政府又も 下士官召集
19 英空軍活躍
20 英の旗艦ネ號 擊沈さる
21 マルセイユ を空襲
22 住宅委員會 厚生省內に新設
23 答禮使節團一行 歸國の途に着く
24 羅國新外相に 親獨者を起用
25 イタリ汽船 門司に停船 出港を見合す
26 デムプシー 衰へず
27 蓬萊丸出帆
28 高千穗丸無電
29 今日の天氣
30 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 集ふ新東亞の若人 輝くスポーツ祭典の序幕
02 東亞競技大會迫る 各國チーム續續入京猛練習 來る五日から開幕
03 三代議士に聽く 現在は米の增產が何より必要 集荷の一元化を圖れ/竹內生
04 帝都の節米一割餘 數字に出た市民協力の實 食糧報國運動に光明
05 精米業の團體經營へ 宜蘭街近く大合同
06 圖像:新練習艦“香取”
07 麵類統制組合創立
08 慶應雪辱成る 早慶息詰る十二回戰
09 人造石油合成に成功 一躍持てる國へ 輝く研究辛苦五年の凱歌
10 百萬捕虜の慘めな姿 APが本社に興味の通信
11 我が陸上代表陣 四十名の顏觸れ決る
12 鄉軍城東分會 きのふ發會式擧行
13 豪雨被害あり 新竹州下三郡に甚し
14 跳躍に新記錄出づ
15 宜蘭市制近づく 先づ編入地域發表せん
16 宮本知事 着任の日程
17 氣候のせいか 二船客發狂
18 日本郵船基隆出帆
19 大阪商船基隆出帆
20 興亞藥材輸出 入統制組合
21 東亞海運
22 辰馬汽船
23 大連汽船
24 廣告報社消息
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 木炭を大量增產 目標は二千九十萬斤 臺中州・獎勵金も出す
02 若鮎はハネ返る 水上競技大會 きのふ臺南の空晴れ水澄む
03 圖像:英軍を歡迎するベルギー人の婦女子達
04 水上競技會 屏東市の興亞奉公日
05 高雄軟式 野球大會
06 “夏枯れ”解消 臺東廳下の漁民大喜び
07 “國語常用”促進に 第二回強調週間 彰化市で始政記念日を中心に
08 一日に一語 能高郡でも普及運動
09 米穀納入配給組合 旗山郡にも結成さる
10 花蓮港產業に“活” 勞力補充に山東苦力 近く數百人輸入せん
11 彰化商工業組合 協會實行委員會
12 彰化市米穀納入 組合設立打合會
13 獨身アパート 本月末に竣工の見込 高雄市の住宅難緩和されん
14 臺中市の 献金二つ
15 宗像刑事課長 臺中發赴任
16 浮覆地の貸下げ “暗礁”に乘上ぐ 意氣込む臺中州氣拔けの態
17 臺東廳警察會議 卅日・第一日を開催
18 勸業事務打合 卅一日竹東郡主催
19 高壓線に觸れ即死
20 ローカルセクション
21 マ病防遏 榮冠獲得祝賀會
22 部門別研究會
23 彰化製麵組合 五日創立總會
24 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 ゴオゴリとその作品 初めて文學せんとする人の為に (四)/龍瑛宗
02 圖像:スペイン訪日經濟使節團一行上海に着
03 朝の修養 國體と國民生活(二) 現下の情勢と國體精神の發揚/藤澤親雄
04 連續ラヂオ小說 ロツパ歐洲へ行く(第二夜)
05 少年講談 藤田中佐/山野一郎
06 ラヂオ
07 圖像:宮城前に力士達の奉仕
08 料理
09 婦人の時間 子供と動物愛護/古賀忠道
10 世界政治史講座 東洋的古代(九)/秋永肇
11 新映畫 二千六百年記念寫映畫 女性の覺悟(純情の花犧牲の歌) 松竹大船作品
12 「支那の夜」 全ロケ隊歸京 セツト攝影に入る
13 心聲漢詩

呈王少濤先生/說劍、次韻謝說劍惠詩/王少濤、敬林君題雁夫人佩芬女士寫蘭詩以示之/王少濤、贈魯詹/王少濤、贈說劍/王少濤、再贈魯詹/王少濤、景美開瀛社例會偶恙缺席依照節米題韻補作/謝尊五、贈種竹齋主林子惠詞長/陳鐓厚、山居/陳鐓厚、友人來訪感賦/陳鐓厚、懷壽如/謝景雲、病中吟/莊壽如、次韻/謝秀峯、讀壽如病中吟賦寄/謝景雲

14 廣告報社消息
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 良口墟附近の敵主力 約六個師を潰滅す 我が有力部隊が猛攻
02 最後の大決戰展開 ダンケルクを中心に 佛軍當局語る
03 獨空軍ダ港大空襲
04 溺死せる聯合軍兵士 無慮數個師に上る
05 高師校長らに 拜謁仰付らる
06 圖像:颯爽ムツソリーニ首相
07 ルネソン號の 擊沈は虛報か 英は問題にせぬ
08 佛、戰時戒嚴地區を 新に廿二縣指定
09 フランス全土に亘り 獨長距離偵察飛行 獨新作戰の前觸れか
10 モーゼル河對岸の 要塞を猛攻
11 獨、アダンケルク ギヴエルド占領
12 スペインは 參戰せず アバス通信社報道
13 敗戰を教訓として 一路戰勝に進め 英陸相、ラヂオで激勵
14 越境獨機を擊墜 スイス軍司令部發表
15 松戶飛行場 竣工式を擧行
16 日ウ通商增進 交涉成立 一日より實施
17 圖像:木戶侯、內府に決定
18 ブカレスト市 一齊に外人調查
19 サン・ゼルマン條約尊重を求む 帝國、佛に覺書手交 白領コンゴー に關して
20 英佛白蘭四國が 通貨ブロツク結成か
21 スペインの 經濟使節團來朝 官民多數の歡迎裡に
22 スペイン人は 我國に感謝 矢野公使語る
23 明日の天氣
24 水滸傳(142)/黃得時;榎本真砂夫
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 蒙塵中の和蘭女皇 更に蘭印に逃避か 主權者の東洋逃避重大關心を惹く
02 シユトラウス翁が 二千六百年記念作曲 日獨關係者多數參列の下に 來る十一日に晴れの献納式
03 基隆神社大祭 川村幣帛供進使參向
04 御下賜品傳達 戰歿勇士遺族に對し
05 歐洲・戰ふ表情(一) 自ら旅客機を飛ばす ゲーリング獨空相
06 白衣の勇士を慰問 北署管內の女給、ダンサー軍が
07 內地移入酒值上げ 內地に追隨平均一割八分 けふ府報で告示さる
08 列車バスと衝突 乘客廿四名死傷 北斗驛踏切の椿事
09 銃後の赤誠 慰問袋、豫定數を突破
10 臺北菓子組合總會
11 佛軍內部の「雷親爺」 ウエイガン總司令官
12 臨時府部局長會議
13 督府收入に寄與 三輪專賣局長談
14 東亞大會日本選手團結成式 けふ軍人會館で嚴肅に擧行
15 時間を尊重しませう 時の記念日島都の催し
16 醉拂ひ早慶戰 銀座街頭で大暴れ 築地署に檢束さる
17 基隆陸軍病院 創立記念祭 けふ盛大に擧行
18 南寮海水浴場 愈愈五日から開場
19 兩軍とも健鬪 攻擊が好對象
20 定期航空
21 人事・消息
22 畑の中に變死體
23 街で拾ふ
24 今夜の放送
25 商況(三日前場)
26 今日の映畫
27 民報案內報社消息
28 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(92)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 御飯を食べる時は 仲よしが必ず一緒 偏食やお行儀を直すには 子供同志を利用
03 黑く染つた齒 白くするには?
04 怖しいマラリヤ 昔のおこりはこれ 暑い地方ばかりとは限らぬ 蚊の撲滅が一番肝要
05 新生姜料理
06 圖像:蘭印の王女
07 豆腐を結ぶ法
08 田圃の吸血鬼 蛭に吸はれた時は?
09 お化粧の秘傳公開 眉・唇・頰を美しくする
10 砂糖切符制
11 傳染性の奇病が 流行してゐます 病名はカタル性黃疽
12 型紙なしの子供服 短くて袖の無いのが愛らしい/高木美代
13 子供の腸胃に 新茶の恐しい害 神經に影響します
14 梅雨期に衣服の 簡單な防水法 但し洗濯に御注意
15 珈琲や紅茶に サツカリンを 砂糖は煮物に使ひませう
16 天婦羅の衣の 上手な作り方
17 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 鏡に自分の姿を寫して 鉛筆や帳面を購ふ 店番の居ない學校賣店
02 こけし人形(一)
03 無敵の日本海軍 どうして強いでせうか/酒井茂吉
04 一日一言
05 豆部隊一日入營 東京の小學生千三百人
06 圖像:上海の海軍記念日
07 切符制度のお話(三) 配給の公平を期し 生活の安定を計るが目的
08 學童小作人 農業聯盟から表彰
09 弓のお稽古 福井小の女生徒
10 圖像:精動委員軍事訓練
11 三勇士貯金 天晴れ福岡の三少年
12 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 天皇陛下來る九日 關西行幸の途に上らせらる頭條新聞

【東京三日發同盟】畏くも

天皇陛下には光輝ある紀元二千六百年に際し神宮を始め畝傍山陵橿原神宮並に前帝四代の御陵御親拝あらせられる為來る九日午前九時十分宮城御出門、同二十分東京驛御發車關西行幸の途に上らせられ同日午後五時三十分京都驛御着車、京都皇宮に御駐輦あらせられる 聖駕を奉迎する光榮の舊都民草を代表して京都府知事をはじめ京都の府會議長、市長、商工會議所會頭は直ちに上表を捧呈して奉迎申上げるが十日神宮御親拝に際しては午前八時三十二分柘植驛、同九時六分龜山驛に御停車あらせられる御豫定で御親拝の御後內宮行在所に於て三重縣知事、縣會議長、山田市長より上表を捧呈、又十一日畝傍行幸に際しても奈良縣知事、同縣會議長より上表を捧呈地方民奉迎の赤誠を表し奉る筈である、十二日桃山泉山の各御陵御參拝を終へさせられてからは午後御所に於て京都、奈良、三重の三府縣知事に賜謁、各府縣治に關し夫々狀況も御聽取あらせられるが行幸に際しては常に各地方民の上を思召され斯く御精勵あらせられるは畏き極みである

02 日支基本條約調印が 新政府承認の時期 內外の諸問題米內首相見解披瀝
03 圖像:參戰迫る伊太利
04 資源開發通商上も 現狀變更を許さず 蘭印問題有田外相の演說 太平洋協會で
05 米、國防上不可缺の 資材の輸出を禁止 各國無差別に適用
06 本年度物動計畫案 七日の閣議に附議
07 聖戰貫徹議員聯盟 きのふ總會を開催 新黨結成の基本條項
08 敵主力を誘致して 電擊的に猛攻殲滅 從化北方で蠢動の敵に一擊
09 新黨樹立へ邁進 貴院議員も加入し得る樣 規約の一部を改正
10 伊參戰直後の戰鬪は 北アフリカで開始せん 紐育專門筋の觀測
11 對英為替相場を釘付 金資金特別會計の負担で調整
12 敵屍體一萬に上る 澤州、運城兩地區の討伐戰果
13 朝鮮、臺灣の 兩總督懇談
14 米支新借款 失敗に終る
15 獨機、英蘭南海岸を空襲
16 遞相八日西下
17 朝鮮總督府外事部長後任決定
18 總督府辭令
19 大阪商船基隆出帆
20 日本郵船基隆出帆
21 東亞海運
22 辰馬汽船
23 大連汽船
24 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 英國の一國一單位制確立社說

世界の自由主義王國を以って自他共に許された英國も遂に一國一單位制へ全面的屈服を敢へてした。之を自由主義の廢止でなく停止だ、と云ってゐる向きもあるが、此種の觀察者は己れ自身の何處かにいまだ自由主義に對する未練が残ってゐるからである。イギリス憲法は既に數年前から停止されたも同然だった。即ち政治の部面について觀るに一黨一派による內閣制が戰時的聯立內閣制に移されてゐたが當時世界の批評は自由主義の舊衣を剥いて統制經濟への屈服だと評した。併しそれでも一國一單位制で驀進してゐるドイツ、ソビエート、イタリーに較ぶれば極めて弱體的であり、今次動亂に直面し遂に戰時體制の立遲れによって今日の悲境を見るに至ってゐる。併しおそ蒔ながらも新興國家並の統制體制に移行し資本主義の修正と私有權の一大制壓を斷行した。即ち金融機關と軍需工業の國家管理は戰時利得の全面的否認である。

思へば、あの資本主義の大宗である英國本土において此事が行はれるなどは十九世紀學者の夢想だにせざりしものであったらう。要するに新興國家群ドイツ、ソ聯、イタリーはナチと云ひ、共產黨と言ひ、フアッショと稱し姿形は國によって變ってゐるが齊しく一本の線即ち一國一單位體制に戰列を組んで押し出してきてゐるに對し、個人の利益を單位とする制度を以って對抗し又防備し得るものと考へてゐた英國は實に世界一の阿呆であったのである。だがドン詰りになってでも目がさめたのはさめないよりも好いが時既におそしで英國が自由主義の甘美に醉ってゐる間にドイツは僅か數年の間に一萬臺の空軍と五千臺の戰車と、マヂノの堅壘を百キ口にわたり二時間で踏み潰すだけの機械化部隊をチャント組織してゐたのである。此のわざは個人の利益を單位とする國家では絕對に成し得ないのである。

抑抑一國一單位の新國家體制においては國民全體が齊しく一切を國家に捧げるのである。從って國民全體が平等に犠性を拂はされるのであるから一人も不服を言ふ理由もないし不滿もなくなる。之れに反して犠性を拂ふ者が多ければ多い程一方に巨利を占める者が出來る。と云ふのが自由主義國家であり舊體制國家の姿である。こんな事で戰爭に勝てるものでもないし國家が發展するもので無い事は三歲の兒童と云へども解る事である。高度國防とは國民全體が戰列にある思ひで各各分に應じ國防を分擔するの謂ひである。ドイツの綱領はまづ勇敢に此の點を原則化する意味で公利を私利に先ぜしめ私有權は公利に席を讓らねばならぬ事になってゐる。わが國に於いてもイザ戰爭となれば軍人は生命を奉還して戰ふのである。人間にとって生命程大切なものはない、それを國家へなげ出すのである。之れに比べて個人の利益が何んであらうか。個人主義、自由主義の本元たるイギリスさへも一國一單位制へ移行の已むなき運命に逢着したことは、まさに日本に於ける個人主義陣、自由主義陣への爆彈でなくて何んであらう。

02 本島奉祝祈願祭 來る十九日を期し 各地で一齊に擧行
03 青年團初の動員大會 全國三部に分け盛大に開催 畏し秩父殿下御台臨 令旨奉戴 二十周年
04 島民の赤誠續く 海軍献金(五月中)一萬餘圓
05 圖像:伊太利參戰か
06 全島地方課長打合 きのふ府で開催
07 臺北州麵類製造 統制組合創立總會
08 戰ふ歐洲の表情(二) 前大戰の猛部隊長 敗軍の將ゴート英軍總司令官
09 全島のトツプ切つて 經濟警察相談所 菊元デパート三階で店開き
10 龍潭庄が橫綱 新竹州下の國語解者番付
11 時間尊重の 標語を募集
12 臺北築港を促進 樺島少將來臺を機に 座談會を開催
13 臺灣時報と部報 全面的更新 情報連絡會議で決定
14 睨まれた手荷物 すし詰め列車の緩和に 來月から取扱制限
15 瀧澤臺北州刑事課長着任
16 基隆市臺灣建築共榮會
17 阿片密輸發覺 基隆署で一味檢擧
18 砂糖でボル 七星郡警察課で摘發
19 本社專務取締役更迭 後任は林呈祿氏報社消息
20 即死四名 重輕傷十九名 斗六驛踏切禍續報
21 高千穗丸入港
22 惡戲小僧御用
23 北京語講習會
24 宜蘭線改善陳情 陳情委員會一行けふ出北
25 銀の光子供樂園 兒童會員を募集
26 人事・消息報社消息
27 鬨の聲
28 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 臨時措置法に基き 近く府令を公布 販賣可能數量申告其他に關し
02 米穀需給圓滑化 各州に配給組合 廿日までに全部成立せん
03 臺灣米穀納入協會 一日附を以て設立
04 籾、玄米最高賣渡價格(二) 七分搗米の最高小賣價格
05 新米出盛期迫り 海陸運輸送對策立つ 六月中は百萬袋か
06 週間經濟展望
07 甘蔗買收價格打合 きのふ島內關係者參集
08 內地酒值上げで 百萬圓を增收 島內酒賣價は据置
09 大藏省資金課長 島內の實情視察
10 關東州貿易組合 聯合會結成さる
11 松岡殖產局長 六日空路歸臺
12 大槻嘉道氏 生活必需品へ入社
13 高雄州米買入 二日までに十三萬 二千八百三十六袋
14 照明燈
15 市價及商況(三日)
16 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 朝の修養 國體と國民生活(三) 國體と八紘一宇の世界使命/藤澤親雄
03 圖像:メツサー・シユミツトに備へ
04 吹奏樂
05 青年の時間 農に生きる者の喜び/加藤完治
06 婦人の時間 初夏の山をうたへる/藤澤古賀
07 室內樂
08 歌うたふ舞姬 SSKの宮川孝子 初夏大作「女性本願」にデヴユー
09 琵琶 臺灣入り/西鄉天風
10 落語 お化長屋/橘家圓藏
11 講演 燃料科學 最近の進步/香坂要三郎
12 圖像:早慶第一回野球戰
13 對話 高射砲/吉永義尊
14 江川宇禮雄 多摩川と一本 契約出演
15 「女性の覺悟」 實寫攝影
16 ターキーの 銀幕出演 齋藤良輔が脚本執筆
17 杉狂二 日活と再契約 「若い媒酌人」に主演
18 ミス・ワカナ 藝名とお別れ 玉松ワカナで再出發
19 大都女の一生
20 「櫻の國」 大船が獨占 一萬圓當選作
21 「的の花婿」 の配役
22 「評判浪花祭」 大乘寺八郎が主演
23 動物は防毒面を 嫌がらない
24 原千秋の 處女作品
25 新興東京の 二新星好演
26 海外映畫短信
27 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 各種褒賞授與式 卅一日朴子街で擧行
02 第三種空訓 新高郡で好成績を收む
03 圖像:捕虜穆東山と記者團の一問一答
04 集集庄も 好成績裡に終了
05 冬山庄にも 產組を設立せん
06 酒類大量買溜 羅東郡で摘發さる
07 小公學校長會議 二十九日新高郡で
08 郵便局設置
09 代用品物語(三) 金屬の卷
10 板橋街の 興亞奉公日
11 橿原神宮への 書方奉献 應募者陸續と出づ
12 頭圍庄の コソ泥捕る
13 圖像:張自忠の戰死した場所に皇軍の手で建てられた石碑
14 竹山と二水、林內間が交通杜絕
15 曾文郡柑橘組合 代議員會
16 大新商事、工業總會
17 豐原郡藥業組總會
18 地主米作者座談會
19 チフス豫防注射 四日から竹東街
20 ローカルセクション
21 旗山街の盜賊捕る
22 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 支那事變に於ける 帝國海軍の行動 (五)海南島攻略後より北海作戰
02 府・州・市公報輯錄
03 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 軍用犬 献納式と除役式 昨日○○部隊で擧行
02 高雄神社供奉献穀田 きのふ拔穗祭嚴修
03 圖像:滿洲國選手宮城遙拜
04 鮫の蒐皮狀態(高雄) 五月だけで一萬六百餘枚
05 未曾有の高記錄 高雄魚市の水揚高
06 鱰は二萬餘匹
07 白衣の勇士慰問 宗藤高雄市尹
08 音樂と舞踊の夕 十七日臺中座にて
09 戰時と夏季時間 (下)/園部敏
10 鄉軍新豐分會 きのふ總會を開く
11 “高砂寮”落成式花蓮港 山の兄弟達の精神道場
12 臺東郡街庄長會議 盛り澤山の事項を說明
13 “女給の檢診は事實” 桐林臺中州衛生課長談
14 一番ケ瀬臺南州知事 六日に着任
15 積極的に取締る(臺南) 特殊接客業者に對し
16 酒話しで持ち切り 值上後の臺中市內
17 八百餘圓に上る 高雄市の救災慰問金
18 圖像:文部省練習船出發
19 デヴイスパイプ 會社の工場落成
20 產組實務競技會
21 高雄の勞務動態 きのふ調查打合せ
22 調書と共に送局 惡質な時局便乘者林肇
23 近く值上認可 屏東の貸自動車
24 懲役五ヶ年を求刑 證券偽造被疑事件
25 オツクスフオードのメーデー ベトベトとなって解散
26 臺南水上競技 大會成績續報
27 稅務關係者の 最古參 退官の秋山氏
28 キヤンベル 大尉離婚
29 人事・往來報社消息
30 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 ゴオゴリとその作品 初めて文學せんとする人の為に (五)/龍瑛宗
02 圖像:四天王寺五重塔落慶法要
03 需要面の擴大 出版インフレと文學の混迷(中)/平松幹夫
04 東海道ドライブ 旅の記憶(下)/井上友一郎海外遊記

刑事の不審訊問で、思ひ出した旅の話がもう一つある。

もう何年か昔の話であるが、大阪にある私の友人が、ある年橫濱のフオード工場まで自家用車を一臺買ひにきたことがある當時私は早稻田の卒業間際で、卒業論文は提出したし、あとは論文審查の口頭試問を受ければこれでのびのびと學生々活におさらば出來ると考へてゐた頃である。

それで、其友人の勸めるまゝに、買つたばかりの新しいフオードに同乘して、東海道を少しドライブしようといふことになつたわけだ。

大阪からは、私の友人の友人が二、三人附いてきたが、この一團がフオードにぎつしり乘つて、鎌倉から熱海へ出かけ、箱根から靜岡へといつた具合に、今考へると暢氣なドライブを樂しんだものである。

もつとも、最初私は、せいぜい熱海あたりまで一緖に行つてそこから自分だけが東京へ引返さうと思つてゐた。處が、熱海の驛へ着くと、ちやうど最終の上りが出たばかりで仕方なく熱海へ泊り、翌日靜岡までドライブすると、此處でも都合のいゝ東京行の汽車に乘り遲れた。

仕方がないので、では名古屋までと足をのばして行つてみたが、名古屋へ着くと、もう真夜中で、どうにも仕樣がない。えゝい、まゝよ、まゝよ、といふわけで、結局私は皆と一緖に大阪まで行つてしまふ破目になつたが近頃東京市內で圓タクの不自由さを昧はふ度に私はこの東海道のドライブが滑稽な感じで思ひ出される。

時候は何でも三月の初めだつたが真夜中の眠さと共に、何とも云へぬ激しい寒さで私たちはぶる〲と始終慄え通しであつた。處が運轉臺は客席よりも暖かくて皆が助手席に坐りたがつて何度ジヤンケンをやつたか分らない始末だつた。

殊に名古屋を出てから鈴鹿峠の物凄い山中を越える時はもうこのまゝ凍死でもするのではないかと絕えず襲つてくる睡魔と懸命に鬪つたものである。しかも鈴鹿峠はひどい雪で車は坂道にかゝる度に激しいスリツプをやる許りか、時には逆に後方へずるずると滑りながらバツクするのだ。そこで皆凍つてついた雪の中に降りて掛け聲をあげながら重いフオードのお尻を押して坂を越えた。そんなことが何度もあつた。實際泣きたくなつたことをつい昨日のやうに私は覺えてゐる。

この變てこなドライブの行く先々で私たちはもしや自動車泥棒ではないかとお巡りさんに怪まれたが實はそんな事よりもお尻が痛くてもう一生涯自動車なんかに乘るものかとムキになつて後悔した。

昨今の御時勢から考へるとこの豪奢なガソリン浪費は夢のやうな話であるがしかし旅の思ひ出といふものはすべて夢のごとしである。あの夢、この夢と色々な夢はあるが、實際旅といふものは人間の行為のなかでの一種の夢だと私には考へられる。

05 珊瑚樹 六月創作評(一) 上田の「地燃ゆ」
06 圖像:躍進イタリー
07 讀書隨筆/久松潜一
08 歐洲大戰徒然草 卷十六
09 文化消息 玩具の大會戰
10 ビールの栓で 人形の家
11 針が廿三年 身體の中をめぐる
12 心聲漢詩

恭祝皇紀二千六百年之春/旗山 陳丁科、恭祝皇紀二千六百年之春 其二/旗山 陳丁科、初秋訪林君雲帆/新竹 蘇玉民、敬步玉民兄見贈瑤韵/桃園 林雲帆

13 廣告報社消息
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 獨機パリを大空襲 激烈な立體戰を展開
02 獨機十七機を擊墜(佛軍發表)
03 投下爆彈一千餘個 死傷者二百餘を出す
04 全く淒慘だつた(米大使の現地報告)
05 獨空軍奮迅の活躍
06 英艦艇の損害(聯合軍撤退に際し)
07 聯合軍捕虜百廿萬(獨側發表)
08 伊、英佛の交涉申入を拒絕
09 米海軍增強案 可決さる
10 伊の戰時體制完備
11 米の措置 道義禁輸ではない 自國の需要に優先權を認む
12 圖像:重慶爆擊行の海の荒鷲
13 襄陽全く覆滅 敵の焦土戰術に依り
14 神崎大佐戰死 少將に進級
15 重要資材イリジユーム 天鹽一帶で發見 北大柴田教授の報告
16 官吏制度改革綱領を決定
17 新黨運動の氣運濃化 有馬伯、近衛公を訪問
18 沼津繭相場
19 ヘス獨副總理 近く訪伊
20 明日の天氣
21 國府答禮使節 福岡發歸國
22 水滸傳(142)/黃得時;榎本真砂夫
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 砂金開發の先鞭 愈よ產金道路開鑿 タツキリ、霧社から着手
02 御下賜品傳達式 光榮の拜受者感激
03 御遺跡地祭典 基隆で嚴かに擧行
04 圖像:斗六踏切衝突の慘劇
05 豪華、東亞競技大會 いよいよ明日から開幕
06 英國學生の 勤勞奉仕
07 徒步通學を獎勵 體位向上とバス混雜の和緩に 市當局が呼びかく
08 戰ふ歐洲の表情(三) 緣り深いスフインクス ヒ總統の右腕ヘス副總統
09 軍事援護と 社會事業打合會 教育會館で開かる
10 捕鯨船圖南丸 處女漁場征服の狀途へ
11 經濟問題なら なんでも御座れ 經濟相談所開設の要項 民間の聲聽く 相談函
12 日本の偉大に吃驚 タイ國學生團基隆に寄港
13 救命艇樣樣時代 英國だけで千七百名命を拾ふ
14 入場者三十萬人 新竹の防諜防犯展閉幕
15 睨まれた手荷物 すし詰め列車の緩和のため 來月から取扱制限
16 定期航空
17 人事・消息報社消息
18 滿載の市バス顛覆 幼稚園兒下敷となつて慘死 乘客十數名重輕傷 高校前の椿事
19 藏書家の奧さん 大助かり
20 街で拾ふ
21 今夜の放送
22 商況(四日前場)
23 今日の映畫
24 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(93)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 家庭の勞力を動員 手作り運動を起す 何でも既製品で間に合せる 近代人は不精すぎますね/岸田軒造
03 家庭婦人の常識集
04 圖像:伊國皇太子同妃兩殿下ヴアチカンに教皇御訪問
05 間違ひ易い言葉使ひ(二) 舅姑に對して告げる 主人の名は呼び捨て
06 朝起きがけの水一杯 不老長壽の基 井戶水の消毒はかうして 厚生省保健課長物部薰郎氏談
07 子供の“傷”と その手當法どうしたら
08 圖像:宣撫班のスローガンに見入る支那良民(必陽附近)
09 お茶漬は胃の大敵 ご飯の咀嚼は完全に
10 筍の皮の燃料
11 赤ちゃんに ビタミンCを トマトと大根で
12 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 一人も漏れぬやう 秋十月に國勢調查 調查員は五十世帶に一人 九月一日に豫備調查
02 無比の日本海軍(下) どうして強いでせうか/酒井茂吉
03 朝鮮から內地へ 舊師を慕ふ女生徒
04 一日一言
05 圖像:佛伊國境を固める伊アルプス山嶽兵
06 何んでも燒焦す 恐ろしい高熱砲 次次に出る新兵器
07 ドングリ部隊 酒精原料に兒童が拾ふ
08 虫さんも只乘り 旅行者の荷物にもぐつて
09 腰の水袋に 肌身はなさずに通學
10 圖像:こけし人形(二)
11 教室に擴聲器 高梁小の全學級の
12 アメリカの金 約七百六十二億圓
13 世界奇聞 暑さ寒さの防ぎ方
14 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 近衛公は出馬決意 新黨の誕生愈よ近し 公と會見後有馬伯は語る頭條新聞

【東京四日發同盟】有馬賴寧伯は近衞公と會見後左の如く語つた

新黨運動に關して近衞公の出馬を慫恿したが公との會談に依って得た結果は八分通り近衞公が出馬する意志のある事を確信した今迄の新黨運動と云ふのは政黨方面では近衞公が出馬すればと云ひ、近衞公は「政黨の方で白紙に還元して來なくては」と云った樣に行線の動きを續けて來たのだ、併し歐洲情勢の急轉囘は政翼に現在の如き新黨への動きを與へるに至り近衞公も亦茲にその決意を抱くに至ったものと考へられる、近衞公出馬に、私は八分通りの自信を持つ、で民政黨の態度如何は公の出馬意志に影響を與へる事は事實であらう併し民政黨が會同しないからと云って公の出馬意志が百八十度の轉換をするとは考えられず寧ろその樣な場合があっても私は公の出馬の可能性が七割以下に下るとは考えて居ない、政黨が纏って解消しいよく新組織と云ふ段階に至ればその組織方法は只單に黨が解消したと云ふだけで、その上に近衞公が乘つかるのではなく、公自身の意志又は政黨領袖、その他各方面の重立った人達と相談の結果、公の意志に基いた新なる組織を作ることゝならう、勿論この場合は既成政黨以外の各方面の人士を網羅して、名實共に新なる陣容と思想を盛りこんだ真に協力新黛の名にふさはしいものが生れる事になる譯で、夫が今の時代の真に要求するものであることは間違ひない、さもなければ単なる既成政黨の離合集散に終り、新黨結成の意義がなくなる、何れにしても情勢の大きな流れに押されて新黨の誕生も案外早いものと思つて居る(寫真は近衞公)

02 尚暫く成行を靜觀 民政・幹部會で申合す
03 圖像:首相、記者團と會見
04 町田民政黨總裁 公に會見を申込む
05 各派參加體制進む 強力新黨愈よ實現へ
06 沼津繭況
07 中島派も 新黨參加
08 政友統一派、解黨決議
09 獨軍ウイーンに集結 伊太利の協力を得て
10 佛航空省爆破さる(AP通信)
11 伊の參戰を恐れぬ 獨伊兩國と決戰せん 英外務當局宣明
12 物價對策打申案を決定 けふの審議會で
13 昨日の四相會議 國際情勢に關し意見交換
14 單一の民營再 保會社を設立
15 治維會總會を開く 南寧中心の七十四村代表が集合 新政權擁護を決議
16 圖像:獨空軍長驅南佛を爆擊
17 二宮鮮拓理事長 滿拓總裁を兼任
18 日本發送電の 營業機構改革 各地支店の 權限を擴大
19 佛、租界管理權を(上海) 米に讓渡せんとす 我方、推移如何を注視
20 第三回報國債券 來月廿四日より賣出す
21 參政官設置 案練直し
22 ラヂオで操る 砲彈發射管 米、ヘ氏の發明 特許權を獲得
23 農林省局長級 異動
24 滿拓總裁更迭
25 今日の天氣
26 大阪商船基隆出帆
27 日本郵船基隆出帆
28 東亞海運
29 辰馬汽船
30 大連汽船
31 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 戰亂擴大とソ聯の態度社說

歐洲戰亂はドイツの電撃作戰の進展に依って和蘭及び白耳義がその勢力下に收められ佛蘭西もその誇る難攻不落のマヂノ線を突破されて國土の四分の一を攻略されて居る今後は巴里を衝くか又は海を渡って英京ロンドンを衝くかと言ふ世界戰史上未曾有の成功を收めたドイツの作戰に關心が集中して居る戰局の展開に對し世界の耳目はヒツトラー總統の神速なる作戰に吃驚して居るばかりであると共にかかる戰局の擴大と激化に對しソ聯邦は如何なる態度を以て觀察して居るであらうか?、昨年八月下旬ドイツとソ聯とが提携したのを動機として歐洲第二次大戰勃發の導火線を作りドイツを援助して反英佛の態度を明瞭にしたと見るのが表面的觀察である、然るにソ聯の內心としては歐洲に於いて最も敵視すべきは英佛兩國であると同時にドイツであった。この二つの勢力を分散させる為めには兩大勢力を衝突させる事に依ってその脅威を輕減し、更に一歩を進めては兩大勢力の武力と經濟力を消耗させて自國の安全感を保持せんとしたソ聯の奸惡なる世界政策の現れとも見られる。

その為めにソ聯の外交的成功としてはドイツの銳鋒を英佛兩國に向けさせた事は效を奏したがソ聯の意圖としてはそれのみでは安心して居られない、ドイツが西歐に於ける勢力の擴大強化に依って脅威を受けるのは言ふ迄もなくソ聯自身である、この度の第二歐洲大戰に對しても出來る限り戰局を長引かせ所謂長期戰に依る消耗戰に依って二大陣營が容易に恢復の出來ない位に疲勞困憊する事を希望して居るに違ひない。ソ聯が交戰國の双方に色眼を使ひ、中立的態度を取るのは言ふ迄もなく、ソ聯の打算的、功利的な方針であらう、この中立的立場に對しては餘程自國の不利なる結果を招來しない限り維持して行くべきと見るべきであらう同國の最高會議席上に於いてモロトフ外相の演說を外電の報ずる所に依ればソ聯の歐洲大戰に對する立場は明かな如く中立である。此態度は今後もこれを堅持するであらうソ聯は他國の道具とならず、飽く迄も獨自の政策を行ふと聲明した事より判斷しても明瞭である。

ソ聯が歐洲動亂の擴大に依って受ける脅威の現れとして最近の外電の報ずる所ではバルカンをその勢力下に收めるべく總ゆる策動を繼續して居ると共に國力の充實を計るべく本年四月始めの議會に於いて本年度の國防豫算を一躍五百七十億ルーブルに可決し昨年度の四百八億ルーブルよりも四十パーセント方の激增を示した事である。即ちドイツの電撃作戰に依って華華しい戰果を收めた事を面のあたりに見せ付けられ、ドイツの武力に慄然としたのである。若し將來ドイツの電撃作戰が自國に向けられた場合を考慮すれば何時迄も中立的立場から高臺の見物を許されないのである。それが前述の如く國防、力の充實に全力を傾注する為に六百億に近い豫算を計上し軍備の擴充に向けさせたのである。從來國是として唱導して來た反侵略國のスローガンも最近では引合ひに出して迄も國民の敵愾心を煽動する態度を捨てて來た事も同國の對歐洲戰亂に對する一大轉換として注目すべきである。この情勢より見てもソ聯の歐洲戰局に對する態度が明かなる如く、自己の打算に依って徒らに敵を求めず將來への備へに全力を傾注せんとして居る事である。

02 東亞五族のオリムピヤード 二千六百年奉祝東亞競技會 けふ絢爛豪華な幕を開く
03 東亞學生聯盟結成 諸民族學徒の一致團結を圖る
04 前線へ科學陣 “黑い太陽”の觀測に 東北帝大理學部が總動員
05 圖像:新竹州防諜防犯展覽會盛況
06 基隆商工會議所役員會
07 殉職者招魂祭 十日バヌン忠魂碑前で
08 戰ふ歐洲の表情(四) 大きな理想を持っ小男 英佛提携論者レイノー佛首相
09 羨しい日本選手 中國選手團の訪日感激談
10 宜蘭飲食行商組合創立
11 “基隆の衛生 對策” 論文を募集
12 業態別組合聯合會 當局、創設準備を進む 經濟統制の完璧を期す
13 女給・藝妓も檢診か 花柳病豫防法實施を前に 十日から衛生保安課長が評定
14 新興製藥總會
15 ポニーの悲鳴
16 蜂須賀侯爵の 島內視察日程
17 大藏省愈愈引越し 來月から未完成廳舍へ
18 初夏の微風 河面を渡る
19 臺北競馬 愈愈來月十二日から
20 基隆雜貨組合總會
21 前駐獨英大使の 講演旅行に橫槍
22 基隆の大型バス 近く市民にデビユウ
23 國語常用聯盟役員會
24 人工的の癲癇 犬に起させる發明
25 青少年團振興 意見書入選者
26 闇の肅清 女給を取調
27 山下臺中州刑事課長 きのふ離高
28 盜癖改めず 手當り次第に盜む
29 菓子屋の賊御用
30 富士丸無電
31 定期航空
32 總督府辭令
33 人事・消息報社消息
34 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 重要產業調整上 近く雜作物を統制 價格、作付、配給等に依り
02 歐洲戰亂擴大し 樟腦の需要急增 增產對策の樹立急務
03 戰火擴大と我が貿易(下)
04 バナナ增產に新紀元 鳳山熱帶園藝試驗支所に 三係を增設強化
05 臺灣汽船の創立に 商船も協力方針 廣瀨臺灣支店長語る
06 籾、玄米最高賣渡價格(三) 七分搗米の最高小賣價格
07 新龜山發電所 來春二月頃完成か 圓山、霧社とも延遲
08 高雄州米買入 三日、七千百五十三袋
09 對歐貿易を計畫化 過剩輸出の抑制へ
10 大阪高島屋にて 南進日本臺灣大展覽會 廿六日から督府主催で
11 比島向け日米綿布 現行協定の儘一ヶ年延長
12 經濟手帳
13 市價及商況(四日)
14 照明燈
15 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 世界政治史講座 東洋的古代(一〇)/秋永肇
03 朝の修養 奧深し/西川光二郎
04 圖像:早、慶一回戰
05 二絃琴
06 講談 忍の水攻/神田伯龍
07 婦人の時間 神宮の御田植 神事に就て/坂口岩七
08 子供の時間 兒童劇 「銃後の僕等」 臺中市明治小學校兒童
09 ラヂオドラマ 青空の下の原つぱ
10 俚謠 田植唄/八木壽水
11 料理
12 西住戰車長傳 班目上等兵が激勵
13 美女に懸想する新人 デヴイスの相手にはお役人 ハリウツド 戀愛チーム
14 圖像:夏の訪れ
15 東寶京都の 「明治建設」開始
16 歐洲大戰の餘波を受け アメリカ映畫大打擊
17 園藝 愉い綠蔭野菜棚 瓢簞やヘチマ、隼人瓜など 今が支度どきです
18 家庭教師 ロケハン
19 大船の記念映畫 女性の覺悟
20 銀座環に 白羽の矢 信子の後釜へ
21 花嫁の道草
22 心臟のつよい 賣り込みぶり チャニイ二世現はる
23 コンクール 作品の魁け 「太平洋進行曲」
24 「金語樓の噫無情」 進む
25 都會の奔流
26 東寶の 文學士俳優改名
27 天保水滸傳 鉢合せ
28 大河內 「振袖書生」 に出演
29 「お千代傘」
30 極東キネマの お盆物
31 荒浪に立つ女 久松靜兒が演出
32 本鄉秀雄と 光川京子 第一回主演映畫
33 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 鄉軍新化分會 二日、定時總會を開催 終了後銃劍術演技大會
02 在鄉軍人後援會 高雄市、十七日に發會式
03 圖像:兒玉內相東京灣を視察
04 表彰金を 其儘献金
05 國防献金二則
06 朴子街部落振興 強調事項を發表
07 「國語家」座談會 三日湖口庄で
08 豐原郡二組合總會
09 蘭印人の欲するもの(上) 軍艦に非ず・その自治だ
10 圖像:國民政府答禮陳公博專使林伯生氏等福岡着
11 鴨母寮公獨立
12 三峽製材組合創立
13 士林商工組合總會
14 旗山街方面委員
15 新營街に傷害事件
16 ローカルセクション報社消息
17 廣告報社消息
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 支那事變に於ける 帝國海軍の行動 (六)海南島攻略後より北海作戰
02 府・州・市公報輯錄
03 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 防風林取締規則臺中州 いよいよけふ公布
02 生產力擴充の 根幹を培養せよ 奧田臺中州知事談
03 現下の體位問題/伊藤達一
04 國語普及強調週間 始政記念日を中心に一週間 臺中州の實施要項決定
05 “國語の家”主婦大會 十九日彰化市公會堂で
06 鄉軍臺南市分 會總會
07 蜂須賀侯 臺中を視察
08 產組の不當貸付(臺南州) 取締當局の眼は光る
09 高雄鄉軍後援會 十七日發會式
10 本社を花蓮港に 東臺灣興業電力が
11 大屯郡の米 穀納入組合
12 幕每に萬雷の拍手 本社北斗出張所主催の 出征家族慰安映畫會報社消息
13 圖像:大肚溪大旋風畫報
14 中等學校長會議 きのふ臺南州會議室で
15 容赦なく檢擧(高雄) 外國為替違反者に對し
16 二日迄に六十二件 彰化市の電話申込み
17 都市計畫委員會 近く花蓮港廳に設置
18 白骨樹木にぶらり 死後三週間と思はれる 高雄の壽山山中に
19 大屯郡出演者決定 音樂と舞踊の夕に
20 庭球選手權大會 屏東コートで擧行
21 合格率良好 臺中州產婆講習所
22 罰金五千圓言渡 臺南の價格違反事件
23 猛練習始まる 彰化市の野球團
24 劉棟氏改名申出
25 人事・往來
26 消息
27 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 ゴオゴリとその作品 初めて文學せんとする人の為に (六)/龍瑛宗
02 圖像:東亞民族體育展覽會
03 英靈に捧ぐ/秋子
04 苛烈な精神 出版インフレと文學の混迷(下)/平松幹夫
05 光緒帝と宣統帝 (上)/小田嶽夫
06 珊瑚樹 六月創作評(二) 榊山の「紀代」
07 圖像:歐洲大戰だより
08 滿洲國に於ける 文化團體と雜誌/赤松孝彥
09 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 真の國民體制を作る 仲仲そう簡單には行かぬ 近衛公、記者團に表明 新黨問題
02 尚異常な難關橫はる 近衛的方向の反映力が要點
03 政府は慎重靜觀 翰長、近衛公と會見
04 襄東の掃蕩を續行 漢水敵前渡河を敢行
05 宜城、襄陽を占領 我が豪膽神速の進擊の前 鎧袖一觸、敵脆く覆滅
06 新竹野球大會
07 あくまで戰爭完遂 英首相が戰況報告
08 圖像:小林總督、南朝鮮總督と會見
09 壯烈・無血渡河に成功
10 海軍部隊も漢水上流へ進出
11 ダンケルク占領 白全土、北佛海岸獨に歸す 總統大本營發表
12 史上稀有の大激戰 戰跡は目を蔽ふ淒慘な光景
13 聯合軍撤退
14 獨軍の綜合戰果
15 救出作業完了 フランス海軍省發表
16 英佛空軍が 獨領を爆擊
17 丁社會部長 近日中に來朝
18 米の移民局 司法省へ移管
19 伊佛兩國間の 電話聯絡遮斷
20 明日の天氣
21 水滸傳(144)/黃得時;榎本真砂夫
22 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 日伊關係愈よ緊密 支那問題、蘭印問題等 全的に我施策支持 我使節團の 訪問を機に
02 事變三周年 精勤の實施要項決定
03 電話電信技術官會議 けふ遞信部で開催
04 圖像:東亞大會日本選手の結團式
05 署員召集打合會
06 築港座談會中止
07 空地開墾に 勤行報國運動を組織化
08 微笑まし、この献金熱 軍司令部五月中の受理 三百件、二萬圓を突破
09 大人は可愛い
10 家畜市場代行披露
11 德川家達公 けさ薨去す
12 華冑界の長老 十六代樣として敬意を拂はる 社會、公共への貢献甚大
13 信仰善導打合 佛教各宗の布教監督が參集 七日教育會館で協議
14 宿命のダンケルク 閘門爆破されれば 港內の船は乾干し 長谷川少將談
15 葬儀は十一日
16 人妻が服毒
17 產業戰士の登龍門 勞務者技能檢定制 いよいよ近く新設
18 州立宜蘭中學と 宜蘭線改善 關係當局を訪問陳情
19 內地式姓名變更 北署管內で四件許可
20 女給の慰問演藝 けふ臺北陸軍病院で
21 松尾の判決 懲役三ケ年
22 料金怠納から 斷水騷ぎ 基隆市天神アパート
23 鬼婆に鐵槌 密淫拒む養女を虐待
24 洗濯物泥棒逮捕
25 高雄州下各郡 農務主任打合
26 雄鷄も雌鷄も 御意のまま
27 定期航空
28 人事・消息
29 街で拾ふ
30 今夜の放送
31 商況(五日前場)
32 今日の映畫
33 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(94)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 米を再認識せよ 節米は不足を補ふのみでない 臺所を預かる主婦へのお願ひ/諸岡存
03 水無月家庭ごよみ 伸びる苗の色はアザヤカ 東亞競技大會も開かれる
04 雨降りの外出に 着付はこんな御注意を/蓑田愛子
05 各食品の消化時間 大體これ位かかります
06 皮革類のカビ の防止法
07 馬鈴薯の おやつ
08 お宅にもう廢品はないか もう一度よく見直すこと
09 圖像:精勤運動に對する婦人座談會
10 鮎の鹽燒
11 砂糖氣なしの季節料理 煮すぎると甘味が逃げる 夏蜜柑使つたきうりもみ/高橋虎松
12 偽切符をバラ撒く 後方攪亂の新戰術
13 梅雨季の衛生には 入浴が何より有效 皮膚の抵抗を高める/岡田道一
14 “スフ”の手拭 使ひ方
15 民報案內報社消息
16 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 新綠の大東京で開く 東亞競技大會 二千六百年を讚えて
02 敵彈のあたらない 中支の神樣部隊 不思議な森岡部隊
03 圖像:必勝を母國に誓ふ選手
04 一日一言
05 臺中州の大旋風 大肚溪附近の騷ぎ
06 呆れた大懸賞 ヒトラー總統生捕りに
07 海の隼 無敵海軍の誇り 潛水艦の生活(上) 海軍省海軍軍事普及部
08 圖像:激戰の合間に
09 カタカナらん ウサギノオハカ
10 每週土曜日に 遺家族を慰問 四年間も續く少年部隊
11 維新志士の遺跡 六十歲の爺さんが巡拜
12 童話 お馬の失敗 (一)/奄美青兒
13 自由詩 夏の初めは/山內章造
14 世界知識 感心な兒童の表彰式
15 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 嚴しい御潔齋の裡に 聖駕を進めさせ給ふ 御敬神の大御心に一同感激頭條新聞

【東京五日發同盟】

天皇陛下には愈々來る九日東京御發輦、關西に行幸、光輝ある紀元二千六百年に際し神宮を始め山陵に御親拝、時艱克服を御祇念あらせられる、畏くも御祭祀を至高の御儀とせられる

陛下にはこの度の行幸に際しては地方行幸はあらせられず畏れ多くも嚴しい御潔齋の裡に聖駕を進めさせ給ふ御由にて御敬神の彌や深く亘らせ給ふ大御心に側近等は痛く恐懼申上げてゐる時局下宮中におかせられては大禮服、正裝の御服は御中止あらせられ常に御軍裝にて勳章も大勲位副章一個のみを御佩用あらせられるがこの度は常の行幸と異り宮城御發輦の時より既に大勲位を始め功一級金鵄勳章その他各種動章、徽章を御配用、 東京驛にても特に米內首相以下各國務大臣、文武顯官等の奉送迎を差許され輝かしき御威儀にて行幸あらせられる、京都皇宮に入御の上も知事、市長その他の有資格者の拜謁も神宮御親拜に先立ちてはあらせられず十日からの御參拜には每日早朝御懸湯にて御潔齋の上、皇宮を出御あらせられるが神宮に御親拜は最も重く外宮、內宮の各行在所にて更に御潔齋あり同じく御軍裝ながら御浄衣に御召替へあらせられた上神前に進御遊ばすと拜承する、尚この度は献上品も御採納あらせられず奉迎も質素にとの有難き御沙汰を拜し關係地方當局は恐懼して聖旨に副ひ奉ることを只管祈念してゐる

02 天皇陛下 けふ御喪明け
03 裏西の敵十個師に 我が挾擊態勢完成
04 南漳、武安堰を突破
05 沙洋鎮を占領
06 漢水溯江部隊も猛進
07 ひた押しに敵を壓迫
08 故德川公に 大勳位を賜ふ
09 白二軍團抗戰
10 新銳軍艦津輕 きのふ進水式
11 答申第一號を可決 物價對策審議會總會
12 鐵鋼價格を審議 未だ結論を得ず 物審懇談會
13 獨軍、猛然攻擊を開始 北佛より全線に亘り
14 佛は當分單獨抗戰 敗北の危險憂慮さる
15 襄陽の猛火漸く鎮火 市街の半分を燒失
16 新黨に積極的參加 中島總裁、意圖を闡明
17 久原派、方針既に決定 他會派の動向を靜觀
18 パリ空襲の犧牲 死傷九百六名に達す
19 總額十二億七千萬弗の 第二次追加豫算を要請 ル米大統領、議會に書翰送る
20 米海軍擴張案 上院を通過 原案を一部修正
21 米、工作機械を禁輸 米政府、趣旨を發表
22 優先順位指定か
23 工作機械の 自給化を圖る 將來不安は絕對ない
24 全米洲を武裝 モンロー主義へ
25 身份保障撤廢案 樞密院に御下渡し
26 第三回代用品 工業振興展 今秋より各地で
27 長期預金制度 の條件改訂 產組中央金庫
28 今日の天氣
29 大阪商船基隆出帆
30 日本郵船基隆出帆
31 東亞海運
32 辰馬汽船
33 大連汽船
34 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 新黨運動の指標社說

既成政黨を解消して、現下の非常時局を擔當、指導するに足るべき政治勢力を結成しようとする機運は、嘗って近衞內閣時代の、所謂國民再編成運動以來、斷續的に明滅して來た。之れが過般來の久原房之助氏の、既成政黨に對する政黨解消、強力新政黨樹立の提唱により、又復再燃して來た形勢となった。一方これと歩調を一にする聖戰貫徹議員聯盟の、新黨結成具體的方策決定によって、この運動は更に活潑な動きに移らんとしてゐるが、最近また近衞公を中心人物とする新黨運動も、漸次表面しつつあり、久しく內燃的であった強力新黨結成運動は、近く急展開するかの樣に見られる。今日この重大時局に處して、國內體制の整備を圖るためには、革新的政治力の存在が、絕對必要であることは云ふまでもない。が、この政治力の母體をなすものは、實に一大強力新黨でなければならぬ。しかもこの新黨の結成は、長期戰下に於ける國內政治體勢の整備上、甚だ急を要するものがある。

強力新政黨の出現が、斯くして要望されてゐるに拘らず、何故今まで產れ出でようとして產れ出でず、明滅してしまったか。そこには何等かの缺陷、又は理由なきを得ない。由來新黨問題は、どの議會に於ても既成、革新の兩陣營から、夫夫の理由と根據によって、或は表面し或は潜行化して、萠芽を見せつつ熟し切れないままに消え去ってしまってゐる。もっとも策動や政權目當ての新黨工作は別として少くも斯る情勢の下にあって新黨運動の時代的必然性は認められる。更生しようとして更生し切れぬところに、この運動が餘燼の如く、政界の底流にくすぶってゐるのではないか。即ちこれが、時局下に喘ぐ政黨の苦悶の象徵であり、陣痛期の悩みである。事變以來、擧國一致體制が要請され、政治、社會、經濟情勢の急激な變化により、政黨は俄かにその威力を失ってしまった。これは新時代、新情勢に處する指導力の缺乏が主たる原因と云へよう。ここに政黨自らの質的轉換が要求され、時局との相尅によって、自壞作用を起したものと見てよい。

新政黨の必要は、今日誰でも認めてゐるが、しかも此運動が萠芽しては消え去ってしまふのは要するに確然とした目標と、根據を、運動の上に缺いでゐるからであると思はれる。產れ出るべき必然性を持ちながら、時代の指標を運動の上に乘せ得なかったところに、最大の缺陷がある。目標が明示されぬ限り、假令既成政黨が解黨して、更に結成したところで、それは單なる離合集散で、真の建設は云ふべくして望まれない。真の國民體制を作り上げるためには、從來の立場に捉はれず、時代にぴったり合ふことが最も必要である時局に立脚した指導精神の確立が目標でなければならぬ。黨利黨略を離れ、政爭を根底から一掃した大乘的な立場からでなければ、新黨は結成されても到底國民に訴へるだけの迫力はない對立的態度を以って無意義な政爭を演ずるほどの餘裕が今日の重大時局にはあるだらうか。現下の急迫せる事態に於て、強力なる政治指導力が要望されるだけに、新黨樹立の意義も深いわけである。

02 秩父總裁宮台臨の下 壯美・東亞競技大會開く 御下賜旗に盛儀映ゆ
03 優渥なる令旨を賜ふ
04 國民的感激傳へん 奉祝銃後祈誓大會 來る十九日全島に擧行
05 澎湖は第二の布哇 燈臺慰問船を造りたい 佐佐波部長の視察談
06 大會初日の競技 籠球と自轉車十五粁
07 招く南遼ヶ濱 きのふ盛大な開場式
08 素晴しい哉“再建廣東” 本島の献身的協力に絕讚 作間南支軍報道部長語る
09 出入港手續を簡捷に 基隆港灣利用の能率化
10 府始政記念日
11 料理屋も酒值上げ 食堂は二割方加算
12 臺灣汽船は年內に成立富士丸便り
13 貴族院の名議長 おだてに乘らぬ將軍樣 數數の逸話を持つ德川公
14 少年排球爭霸戰 臺南師範の初試み
15 宜蘭專賣品小賣人 組合總會
16 赤誠の御石献納 昨日關係者が參集協議 本社主催記念事業實施案決定報社消息
17 南支を語る講演と映畫の會報社消息
18 又も船客發狂
19 仲居さんを捲く うま過ぎる大陸のハナシ
20 “闇のダニ” 鬼の樣な密淫 宿貸し
21 定期航空
22 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 島內七分搗米最高小賣價格 近く改正公布されん 六月中は從來通り適用
02 各地一期作況 先づ平年作か 一部に稻熱病發生
03 二箇月間の 官鐵收入は躍進 六百十五萬圓を突破
04 米管實施以來の 二期作管理米買入 百六十四萬五千三百石に達す(五月末日まで)
05 臺灣纖維工業 きのふ總會開催
06 全閩水產股份有限公司 本島を中心に南支沿岸一帶 水產開發の為め近く創立
07 正米市場懇談會 禁業補償金等協議
08 高雄州米買入 四日、一萬一千五百十一袋
09 赤糖同業組合 臨時評議員會開催 配給機構改革等打合
10 籾、玄米最高賣渡價格(四) 七分搗米の最高小賣價格
11 買入米穀包裝 用具給付規程 きのふ公布さる
12 歐洲戰亂擴大が 本島貿易に影響 第三國向は全面的に不振
13 中臺商事總會 八日、基隆本社で 年八分配當を附議
14 照明燈
15 經濟手帳
16 市價及商況(五日)
17 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 時局談話 低物價を如何にして 維持するか/本位田祥男
03 圖像:東亞大會陸上豫選走高跳に一米〇二の日本 新記錄を作つた北大の秋間選手
04 歌謠曲
05 ハーモニカ合奏 川口ハーモニカ樂團/川口章吾
06 謠曲 雲雀山/喜多六平太
07 空地を遊ばせずに 蔬菜を作りませう お臺所も大喜びです
08 婦人の時間 この頃のニユースから 最近の世相/村田忠一
09 圖像:滿洲バスケツト軍猛練習
10 朝の修養 之を求むれば 必ずこれを得/西川光二郎
11 料理
12 浪花節 尊き諫言/松風軒榮樂
13 圖像:熱田丸で來朝した濠洲桌球選手、向つて左バーダン右 アダムソン
14 「家庭の秘密」の好演で 新星美浦、小柴幹治と改名
15 坂東鶴之助の 主演映畫 松竹京都が製作
16 聖戰愛馬譜 「曉に祈る」 ロケ隊多大の 成果を收む
17 父に祈る 原木ロケ四度目
18 新興の文藝作品 女性本願
19 仔馬の生れた瞬間 待機四時間で攝影
20 ガラスを こわした時
21 藤山一郎が アパート經營
22 母の願ひ 原作者がスター を激勵
23 大庭監督 野心作 「家庭教師」配役
24 お伽映畫に 各社が積極的
25 新興東京へ 二新人入社
26 舞姬の秘密 完成す
27 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 教育者大會並に 教育會總會開催 新東亞建設の精神強調
02 圖像:空の戰士の搖籃 三日松戶飛行場開き
03 豐原郡の 空訓好成績
04 戰地で活躍中の 通譯から献金 竹東郡では賞讚の的
05 電話特別架設 竹山郡は申請殺到
06 女工の篤行
07 南投街に 大賭博團
08 蘭印人の欲するもの(下) 軍艦に非ず・その自治だ
09 三峽のハイキングコース 鳶山靈峰に達する登山道路
10 若冠に榮あれ 高文豫備試驗パス
11 東港郡獸肉營業 組合總會
12 屯子腳に小火
13 員林郡溪湖街
14 竹山—林內間 竹筏で連絡
15 屏東庭球大會 元老團が優勝
16 屏東署員の 水泳始式
17 方委祝賀會 けふ臺中隣保館で
18 佐竹氏惜別會
19 五圓を寄附報社消息
20 ローカルセクション報社消息
21 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 支那事變に於ける 帝國海軍の行動 (七)海南島攻略後より北海作戰
02 府・州・市公報輯錄
03 圖像:歐洲戰爭畫報
04 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 “空の護り”愈よ堅し 彰化市に家庭防空群編成
02 臺南州の防空訓練 二十一、二の兩日に亘つて實施 街庄の防訓も計畫中
03 牛島軍司令官 臺南視察日程
04 圖像:興亞奉公日の首相官邸
05 中御門男爵 臺中市を視察
06 高雄州の徵兵檢查 十日より三日間に實施
07 北投の時局講演會
08 漸次申込增加 高雄州の改姓名
09 躍進臺東の原動力 中學校設置や加路蘭築港の 實現方を當局に陳情
10 總額二萬八千餘圓 五月中に受理した國防献金 (上)臺灣軍司令部にて
11 半ドンを廢止 臺中州の精勤恪勤振り
12 高雄州下の高砂族 肥沃地へ夫夫移住 本年度に八蕃社實現
13 圖像:竣工した花蓮港の高砂寮
14 屏東驛に急行列車 實現を市民が熱望
15 自動式の電話施設 彰化市の代表が陳情
16 船溜よりも港口(安平) 臺南州民が可及的施設を要望
17 バス賃の值上 屏東兩會社の辯
18 懲役十五年言渡し 曾文郡の強盜殺人事件
19 人事報社消息
20 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 ゴオゴリとその作品 初めて文學せんとする人の為に (七)/龍瑛宗
02 圖像:英空軍二千哩爆擊行成功
03 隨筆 初夏譜(一)/外村繁
04 綠蔭釣談/福林正之
05 光緒帝と宣統帝 (中)/小田嶽夫
06 珊瑚樹 六月創作評(三) 寒川の「ど・だいほう」
07 圖像:谷口富美枝氏個展
08 心聲漢詩

足食先/晴園、農家/晴園、自嘲/晴園、東渡觀光賦別諸吟友/林清敦、次韻送清敦社弟旅東京(接稿爲序)/謝雪漁、清敦詞兄内地之行不及賦別爰詩以誌/李慶賢、謹次清敦社弟東遊/謝尊五、謹次清敦詞兄之內地原玉/董梅徑、次清敦社兄之東都原韻/鄭文治、次清敦宗弟同諸吟侶觀光東都瑤韻/林子楨、次清敦社友東渡賦別原韻/高文淵、桃源席上口占贈鶴子/笑竹生、送別月娥之滬上/谷林生、遊翠碧巖卽事/王氏秋蟾、遊安平 四首錄一/王氏秋蟾、遊關子嶺/王氏秋蟾、遊關子嶺 其二/王氏秋蟾

09 新刊紹介
10 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 南北から總進擊! 刻刻挾擊戰線を壓縮
02 圖像:スペイン使節外相訪問
03 海鷲、渡河作戰に協力
04 民政黨は依然靜觀
05 勅使、御使を 御差遣 德川公邸を御弔問
06 佛に覺書手交 コンゴー問題に關し
07 佛の心臟部に對し 猛然總攻擊を開始 彼我兩軍間に激戰展開
08 進擊の目標はパリ
09 ソンム突破の獨軍 包圍され袋の鼠となる
10 伊全國に燈火管制
11 ウエイガン線を突破(獨軍發表)
12 佛の空軍大活躍!
13 伊の全海岸に 危險區を設定
14 土國イ市民の 一部立退を命ず
15 佛內閣 大改造
16 伊更に緊張度を加ふ
17 動く要塞線!! ウエイガン線の構成
18 注目される 米國の動き
19 存亡の危機に 立つフランス
20 明日の天氣
21 水滸傳(145)/黃得時;榎本真砂夫
22 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 母國の名譽かけて 火を吐く熱戰展開 國際野球色にフアン熱狂 東亞競技 大會第二日
02 營利航路を許可制 近海の癌、對支航路を整理
03 圖像:友愛のブロンズ
04 卸、小賣許可制と マツチの專賣制 來議會に法律案提出
05 比島先勝
06 戰ふ歐洲の表情(四) 砲火のさ中“外交”の存在 ハリフアツクス外相
07 防空委員會 八日公會堂で開催
08 一番ケ瀬知事 官民に送られて けふ臺南へ赴任
09 真田檢察官長 管內を初巡視
10 輝く武勳を建てて 海軍從軍軍夫隊歸還
11 クルーべ祭 來る十一日擧行
12 電擊戰は信玄が親 學ぶべし獨逸の要訣六ツ
13 千里輸送の ガソリンパイプ
14 カナダの戰時氣分
15 “ハイル・ヒツトラー” 白蘭作戰を祝ふ全獨逸 喜び溢るる「勝利の日」の伯林
16 上海東亞同文 書院の學生團 一行廿七名來臺
17 メリケン火事二件
18 車に賃銀表 惡車夫退治に南署乘出す
19 愛犬家御用心 野犬狩は廿三日迄日延べ
20 六十五の婆さんが 青年團旗を作る 內埔地區結團式の美談
21 お百姓泣かせ 糶買り箆棒な安值
22 やすかつた ウイスキー
23 水蜘蛛は潛りの チヤムピオン
24 臺中州材木商同組創立總會
25 高砂丸無電
26 定期航空
27 街で拾ふ
28 今夜の放送
29 商況(六日前場)
30 今日の映畫
31 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(95)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 隣組を利用して 生活の共同化を 時局切拔けに躊躇は禁物
03 圖像:蠱惑的な蘭印トライヤ娘
04 農繁期保育所風景 (上)/根岸マツヱ
05 新茶の香り どこから來るか御存じ? 煎れたら直ぐ飲むこと
06 長生きするには 附合ひ酒は大毒 血管病患者の憂ひ
07 籐家具も統制で 代用品時代出現 安物はやはり傷み易いので 古物を修理なさい
08 圖像:女生徒の屑紙回收
09 國民の恥辱です “闇”の一掃に協力 切符制實施を前に
10 間違ひ易い言葉使ひ(三) 挨拶の使分け相手次第で
11 オール・スフ浴衣 昨年よりずつと進步したが やつぱり水に弱いのが缺點
12 舌が長過ぎる フランス前線だより
13 夏不足し勝ちな 蛋白質と脂肪 無理に澤山とつても いいものではない
14 きやべつと 肉の湯煮
15 德用な生パン 粉の作り方
16 布巾の消毒と洗濯
17 御飯のシン 上手に拔に法
18 民報案內報社消息
19 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 惡い夢からさめて 盡忠報國の誓ひ 壯烈楊通譯の戰死
02 圖像:襄陽戰線
03 珍らしい銃後美談
04 一日一言
05 海の隼 無敵海軍の誇り 潛水艦の生活(中) 海軍省海軍軍事普及部
06 映畫見るには 必ず父親母親と 臺北市できめました
07 童話 お馬の失敗 (二)/奄美青兒
08 おとしはいくつ七十四 日本一の老機關車 近く鐵道博物館へ
09 ワーツ・デカイナア
10 カタカナらん アブナイヒロイモノ
11 イヌネコト ナカヨシヒヨコ
12 世界知識
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 我が破竹の急進擊に 敵雪崩れ打つて潰走 荊門、沙市公路向けて頭條新聞

【○○六日發同盟】漢水西岸南段の敵中心據點沙洋鎮を攻略せる我が柴田、長谷川、村井、立花各部隊は六日午前九時早くも沙洋鎮西方八粁荒塚一帶の敵陣地線を遙かに突破し敗敵を追つて西方に快進擊を續けてゐる一方五日曉闇潛江北方二十粁附近より漢水を渡河せる坪島、增田、高木、藤崎、鎌浦各部隊は澎塚湖の東岸一帶の砂丘に據る敵を撃滅五日薄暮には早くも長驅して同湖の北方に進出し六日朝來關口嘴南北の線に向って猛進中であり六日朝來の我が南方兵團破竹の急通擊に敵は荊門、沙市公路方向に雪崩れの如く潰走してゐる

02 江上艦艇部隊進出 漢口上流百四十哩の地點に
03 圖像:從化戰線より
04 新黨問題本軌道へ 近衛公を繞つて三年
05 英蘭東部を空襲
06 荊門に肉薄!
07 白市驛飛行場空爆(重慶市外) 敵機十二機を擊墜
08 要衝樂鄉關に突入
09 神武天皇聖蹟 更五ケ所決定
10 圖像:支那方面艦隊司令長官島田中將大場鎮表忠塔に參拜
11 債券保管無料 取扱を開始
12 獨軍、橋梁を突破(佛軍發表)
13 佛攻擊と並行して 英本土をも砲擊か
14 英空軍も獨を大空襲
15 伊各屬領沿岸にも 機雷を敷設
16 ヒ總統が激勵 將兵に告ぐ書を發表
17 天津問題圓滿解決へ 現銀引渡、佛とも諒解成立
18 新黨結成に邁進 中島派、幹部會を開き 滿場一致を以て承認
19 政治體制創造に 擧黨一致で當れ 一一會、町田總裁に進言
20 貯蓄獎勵委員を 各府縣に派遣 地方民と膝を交へて語る
21 王克敏氏辭任 正式に受理さる 後任に王揖堂氏を任命
22 調查會を設置 相續稅物納を研究
23 久原政友總裁 首相と懇談
24 今日の天氣
25 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 花柳病豫防法施行に就て社說

花柳病は世界孰れの民族間に於ても其根蔕深く、一般的に浸潤し、その病害の恐ろしいことは周知の事實である。殊に同病自體が青壯年者の健康を害ひ、活動力を減退させるのみならず或は精神病問題、盲人、聾啞、不具等その子孫の優生問題と深き關聯を有する點に於て社會衞生上憂慮すべき一種の傳染病たるに止まらず、延ては國力の消長、民族の興亡に重大なる關係を有するものであるが特に戰時戰後に於て花柳病の激增するとは古今の戰史に徵し明なるところにして歐洲第一次大戰當時交戰國各國が如何に之が豫防撲滅に腐心したかを想起し、我國現下の時局に鑑み、これが豫防撲滅に全力を注ぐべきである

今本島に於ける花柳病蔓延の狀況に關し、娼妓、藝妓、酌婦、密賣淫の檢診成績を見るに昭和十三年末現在の統計では檢診總人員一五六、五九七人中黴毒七五一人、淋病八、三八二人軟性下疳二、○一二人計一一、一四五人であって有毒者の百分率は七・一二である。更に臺灣壯丁全員に對するパーセンテージは一・○二であった。殊に本島は事變以來南支方面との往來愈愈頻繁を加へ、同病豫防上特殊施設の整備を痛感し、且又同病の蔓延は島民保健上憂慮すべきものがあるのに鑑み、本島でも前月末花柳病豫防法を公布し、本月十日より之が實施することとなった。督府では來る十、十一の兩日間全島各州廳の保安、衞生兩課長を招集して聯合會議を開き、同法具體案の決定を見る運びになってゐる。同法には花柳病に關する賣藥規定たる同法第七條及第八條を除外して別に細則を以て之を定めてゐる。又花柳病豫防法に於ける取締の對象は傳染の虞ある花柳病に罹れることを知りながら賣淫をなしたもの又は知るべくして賣淫の媒介又は容止をなした者であった。

尚花柳病施行と同時に本島では直ちに特殊業者の最も多き地に花柳病診療所又は代用診療所を設置し、これら業態者全般に亘り診療を行ふと共に病毒傳播の恐れある一般花柳病患者に對し實費診療の途を開き、同病の徹底的豫防撲滅を期すべきである。然るに來る十日實施される花柳病豫防法は前記の如く、その取締對象は女性及び之を媒合、止宿せしめたものに限られ男性に對しては何等豫防診療の途が開かれてゐない。勿論女性より男性に同病を傳播することはあるがその反對に男性より女性に傳染せしめることも否定出來ない事實である。藝妓、娼妓、酌婦等はそれを業としてゐるため、檢診治療を強要されるが一般男性に對しては之を強要する法がない上に男性自身が世間態を憚って治療を躊躇したりする。又事變來の藥價高のため治療費に窮し、且つ男性向きの同病診療施設なきため、病毒次第に蔓延し、同種の患者は益益增加する一方である。而して今國の施行される同法は花柳病撲滅の上から見ては片手落ちの嫌ひがあるのである。故に今後同病の豫防撲滅上遺憾なきを期する為には花柳病患者の賣淫行為及び之が媒合容止者に對し嚴重なる制裁を課すると同時に花柳病男患者の買淫をも禁じ、又は之が檢診治療の方途を開くべきである

02 全國一齊大神宮を遙拜 聖上陛下御親拜の時刻に
03 藥草木の採取獎勵 民間各團體を動員して
04 國民的の奉祝會 十一月十一日に擧行
05 宜蘭飲食行商 組合創立總會
06 汽車通學生四千名 竹南からの通學生もゐる 臺北教護聯盟の調べ
07 戰ふ歐洲の表情(五) ヒツトラー總統も彼に陶醉 腕の人リツベントロツプ外相
08 少年工も“歸農” 京濱諸工場で實施
09 “犬も皮を殘す” 肉は動物園に皮は軍部へ 野良犬狩に新戰術
10 圖像:空爆を傳べられるパリの主要建物
11 東亞大會 各競技第一日の成績
12 ナイロンを凌ぐ新纖維 京大小田博士が完成
13 劍道大會會場 北高商に變更
14 彈丸など平氣 不死身チユーブ現る
15 滿洲勝つ 對比島野球戰で
16 自轉車の成績
17 岡田嘉子送還か 不法監禁中の邦人全部釋放
18 新竹甘蔗品評會 褒賞授與式
19 排球成績 女子中等對抗
20 香奠を献金
21 犬に咬まる
22 高千穗丸出帆
23 幸幼稚園開園
24 大安工業俱樂部總會
25 本社異動報社消息
26 服毒の人妻絕命
27 流感ワクチン 發見か
28 總督府辭令
29 定期航空
30 人事・消息
31 鬨の聲
32 大阪商船基隆出帆
33 日本郵船基隆出帆
34 東亞海運
35 辰馬汽船
36 大連汽船
37 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 石炭會社案を支持 炭商組合翻然態度變更 本日臨時總會を開催
02 コルク資源は豐富 アベアキが密生 督府、造林獎勵に乘出
03 商工業及貿易組合令 近く本島に施行 統制事項強化せん
04 週間經濟展望
05 局營バス 五月分は好調
06 臺大山本教授 近く理研に入所 本島茶葉の功勞者
07 配給の圓滑期し 臺灣肥料委員會を組織 近く府令公布(七月一日實施)
08 籾、玄米最高賣渡價格(完) 七分搗米の最高小賣價格
09 バナナ輸移出增で 相場漸次低落 高值より十圓方安い
10 臺中州茶葉協會 近く創立に決定
11 人口實績按排の率に 織物を圓滑配給 全島吳服組合が陳情
12 照明燈
13 低金利政策強化 銀行合同更に推進
14 經濟手帳
15 市價及商況(六日)
16 廣告報社消息
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 朝の修養 意を用ゆるを密なれ/西川光二郎
03 料理
04 圖像:航空章授與式
05 新日本音樂
06 なぜなぜ問答/加藤元一
07 子供の時間 日本偉人傳 其ノ二 兒童劇伊藤博文 銀の光子供樂園
08 童話劇 夏まつり/北村秀雄;池田よしゑ
09 映畫評 幡隨院長兵衛/飯島正
10 管絃樂
11 圖像:東亞大會出場各國選手交驩會
12 女性本願 第二部配役
13 無斷改名に 原作者が抗議
14 「娘たづねて 三千里」 新興のポパイ物
15 夏の女王水蓮の植え方
16 愛犬家エノケン セバート研究會へ入會
17 新興東京の 製作豫定 七月二大作
18 東京新興の 製作現況
19 「玄海灘」のキ ヤスト決定 原監督の新作
20 家庭の秘密(後篇) 太平館で上映中
21 花嫁十三夜 太平館同時上映
22 花嫁の喧嘩
23 海外映畫短信
24 大船の 「家庭教師」 三原純主演に變更
25 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 李罐詰を戰線へ 銃後婦人の赤誠披瀝 愛婦員林郡分會の壯擧
02 員林專賣品小賣人組合總會
03 スポーツ 經濟學
04 旗山街方委事業 助成會評議員會
05 切符制の功罪(上)
06 早くも申込殺到 報國債券十五日賣出し
07 圖像:國民政府答禮使節、陳公博一行雁巢飛行場發空路歸國へ
08 屏東新舊警察課長赴、着任
09 ローカルセクション
10 圖像:國民政府特派答禮使節陳公博專使一行箱崎 神宮參拜(右)林氏(左)陳氏
11 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 船員保險制度 (一)六月一日から實施
02 府・州・市公報輯錄
03 支那事變に於ける 帝國海軍の行動 (八)海南島攻略後より北海作戰
04 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 蘭印、今や風前の燈 マホメツト教徒 獨立運動を企つ 高雄某方面への情報
02 圖像:泥の進軍
03 幸長部隊記念式 牛嶋軍司令官臨席の下に きのふ盛大に擧行
04 白衣勇士の“娛樂室” 臺中分院で献納式
05 總額二萬八千餘圓 五月中に受理した國防献金 (下)臺灣軍司令部にて
06 “國語の家”主婦大會 十六日臺中州教化會館で
07 神祭講習會 あすより鹿港神社で
08 牛乳購入票制 臺南州、五日より實施
09 赤ん坊や病人に 酒井經濟警察課長談
10 圖像:從化戰線より
11 交通事故の絕滅へ (斗六の事故に鑑み)臺南州、管下に通牒
12 歸還兵慰勞會(高雄) きのふ市公會堂で開かる
13 旱害火災義捐金寄託 澎湖廳から本社へ報社消息
14 一期作(蓬萊標準)の檢查 けふ高雄商工獎勵館で
15 屏東種牡豚飼養者組合
16 出合賣買(嘉義)で 市民尠からず迷惑
17 空地を活用して 飼料作物を栽培 臺中州・各市郡に傳達
18 米穀納入機構改善研究會 けふ彰化市で開催
19 米穀研究會(臺中州) 四日盛大な創立組合
20 蕃地開發に”新智識” 山の兄弟たち・農業改良說を提唱
21 屏東獸肉營業組合
22 彰化臨時市會 六月下旬頃
23 山本米穀局長 屏東を視察
24 暴利商人に 鐵鎚
25 臺東廳人事 異動
26 人事往來
27 消息
28 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 ゴオゴリとその作品 初めて文學せんとする人の為に (八)/龍瑛宗
02 光緒帝と宣統帝 (下)/小田嶽夫
03 隨筆 初夏譜(中)/外村繁
04 珊瑚樹 六月創作評(三) 火野の「三福湯」
05 圖像:チアノ伯のパパぶり
06 子供と漫畫 見せるべきか否か
07 心聲漢詩

小酌上北投佳山偶遇南都贈句/夢周生、和靜閣君東渡原韻/高華袞、靜閤社兄之九州偶成以贈/羅訪樵、贈吳靜閣先生之佐伯/褚萬定、弔陳禎祺芸兄/國輔 蘇邦助

08 新刊介紹
09 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 荊門縣城完全占領 我軍更に敗敵を猛追 續いて飛行場を攻略
02 荊門、沙市公路を遮斷 公路上の地區を重壓
03 田開鎮を完全占領
04 熊口市に突入
05 要衝梅家嘴に進出
06 圖像:炎熱を冒し默默として殘敵追擊中の山本部隊
07 興亞院會議
08 吳家洲附近の 敵を掃蕩
09 一大殲滅戰を展開 荊門、當陽一帶の高原で
10 フアシスト黨員に 待機の命令下る
11 佛軍は若干後退 ソンム河下流南岸から 佛軍發表
12 對佛新作戰着着進捗す 西南方面に向って進出 獨軍發表
13 圖像:太平洋協會二周年記念晚餐會
14 興業債券(八千萬圓)發行 本月末から來月初めにかけて
15 獨、主要線突破失敗? 二個所で佛軍戰線突破
16 四川各地を爆擊
17 工作機械禁輸に對し 米の再考慮を求む 堀內大使一兩日中にハル長官を訪問
18 米の援助積極化か 英佛に手持小銃、大砲など 賣却交涉成立の說
19 華北政務委員長 王揖唐氏が就任 六日正式に發令さる
20 東亞新聞協會設立 一週間以內に準備委員開催
21 明日の天氣
22 水滸傳(146)/黃得時;榎本真砂夫
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 伊勢神宮を遙拜 十日・御親拜時刻に 督府發表
02 豪華なプログラム 東亞競技大會第三日
03 國精地方指導者 市尹、郡守講習會 廿一日から合宿して
04 國講所指導 經營研究會 九日、臺北州指定瑞芳公で
05 下奎府第三區民 義捐金を寄託報社消息
06 圖像:東亞競技大會開會式
07 紹興地方は米飢饉 一石百元、空前の高值を現出 一般住民は草を食ふ
08 海洋少年團指導に 日暮少將が來臺 高砂丸今朝入港
09 始政記念日 臺北州市の奉祝行事
10 青年團視閱 始政記念日に擧行
11 經濟警察相談所 關係者が最後的打合
12 雜穀類の價格抑壓 天井知らずの落花生を槍玉に 臺南州當局が乘出す
13 海軍通辯陳延龍君 海南島で壯烈な戰死
14 金融懇談會 有意義に終了 式村氏を圍み熱心討議
15 市民の教化 指導に力瘤 新竹市、養正團を組織
16 酒の值上げは 發表の範圍內 當局、取締に乘り出す
17 臺中春競馬 八、九兩日擧行
18 自殺未遂二則
19 定期航空
20 人事消息
21 街で拾ふ
22 今夜の放送
23 商況(七日前場)
24 今日の映畫
25 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(96)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 双生兒を恥かしがるは 却て頭の古い證據 興亞のため歡迎すべきです/大橋政雄
03 農繁期保育所風景(中)/根岸マツヱ
04 不氣味な侵入者 「なめくぢ」を 一擧に退治の戰術
05 間違ひ易い言葉使ひ(四) 召使に對してつかふ 主人や子供の呼び名
06 圖像:新人造纖維發見の帝大工學部助教授
07 日本建築に無駄が多い 經濟的な家の建て方 住宅不足の緩和はこれで/早川文夫
08 茹物よりは蒸物 時間も經濟榮養も滿點 臺所の熱の使ひ方
09 香氣を活かす 鮎料理の秘訣
10 血壓を下げる妙藥 中年以後の人は笑つて暮せ
11 しじみの泥を 吐かせるには
12 蛤の三バイ酢
13 革製品の若返り法 かうすれば染め直しも簡單
14 半熟卵を作る 三つの方法
15 鯣の芥子味噌
16 植木鉢の手入れ
17 盆栽の 水のやり方
18 旅行する時の “早化粧”
19 赤い衣かつぎ 變つたお菓子
20 大變便利な 掃除用粉末
21 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 ドイツの大空軍部隊 パリを初の大空襲 花の都を滅茶苦茶に
02 海の隼 無敵海軍の誇り 潛水艦の生活(下) 海軍省海軍軍事普及部
03 國語の部落龍潭庄 新竹市は三番目 新竹州の國語調查
04 一日一言
05 圖像:祖國の興廢をになつて
06 新支那に贈る 更生砲艦「海興」 昔は蔣介石の軍艦
07 童話 兔ト蛙 支那ノゴホンヨリ
08 北支便り
09 昔の神樣も 今は皮の代用品 蕃地の蛇とり競爭
10 カタカナらん オモイノママニ タマゴガカエル
11 世界ニュース
12 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 荊門、沙市公路遮斷に成功 敵は大混亂に陷る頭條新聞

【○○七日後同盟】漢水河岸の要衝沙洋鎮を攻略後轡を並べて荊門、沙市公路に向つて猛進中の我南方兵團は七日早朝各部隊相前後して同公路の遮斷に成功し荊門一帶の敵と沙市、荊州防衛の敵部隊との連絡を完全に切斷した。即ち村井、村田、柴田、立花、矢野各部隊は沙洋鎮攻略後猛進撃を續け六日薄暮荊門、沙市公路上の要點建陽驛(沙市北方三千二粁)東方十二粁老店附近に達したが七日黎明と共に建陽驛周邊の約五百の敵を粉碎して午前十時過ぎ建陽驛に突入して波狀系陣地帶の幹線ルーとたる荊門、沙市公路を遮斷し去った、一方同部隊の南側長湖の北岸沿ひに進擊中の坪島、益田、藤崎その他各鐵牛部隊も六日撤宵猛進を續け七日午前七時沙市北方二十七粁四方鋪附近で同樣荊門、沙市公館の遮斷に成功した、斯くて敵は荊門、沙市公路を二ヶ所に於いて遮斷され荊門附近と沙市方面の敵は全く連絡を失ふと共に荊州、沙市一帶の敵は北方より我重壓を受けて七日朝來大混亂に陷つてゐる

02 宜昌防衛陣地崩壞 敗敵、當陽集結を急ぐ
03 要地蓮花寺に達す
04 敵は大動搖續續敗走
05 漢水右岸の殘敵掃蕩(海軍部隊)
06 圖像:漢水の電擊作戰
07 敵四十一軍長 孫震戰死
08 湯淺氏の光榮
09 定例閣議
10 小林總督 樞相、內府訪問
11 首相と政治上の 所見を異にす 久原氏參議を辭任
12 久原氏の進言要旨
13 麥類の配給機構整備 十日統制規則を公布
14 滬江大學問題 圓滿に解決 我海軍と米當局間に
15 “電擊作戰みたいなもの” 辭任した久原さんを訪ふ
16 麥作の豫想收穫高
17 佛首相放送 第三國の正當要求の交涉に應ず
18 化粧品、傘、マツチ等 最高價格を決定 價格形成中央委員會
19 參議補充は 當分行はぬ
20 鐵相關係政務官の 進退頗る注目さる
21 滿蒙航空協定成立
22 總務會に辭任 經緯を報告
23 町田總裁積極化 新黨參加へ漸く動く
24 上海佛租借移管 米は否認 國務省當局が言明
25 小林總督 十一日東京發歸任
26 有馬賴寧伯 近衛公を訪問
27 民政永井氏 近衛公と會見
28 今日の天氣
29 大阪商船基隆出帆
30 日本郵船基隆出帆
31 東亞海運
32 辰馬汽船
33 大連汽船
34 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 臺灣石炭會社案の再登場社說

本年一二月頃殖產局鑛務課計畫の臺灣石炭會社案に對して臺灣炭商組合を始め臺灣炭業組合の一部の組合員が反對態度を表明せしため遂に現在に至る迄實現を見るに至らなかった事は周知の通りである。然るに鑛務課が會社設立の目的として標榜してゐる增產の促進、配給の合理化及び適正價格の勵行に對して何れも反對し得ざるものであるが、何が故に豫想外な反對を受けたか、今其の由って來るところを究明する必要があらうと思はれる先づ內地で最近設立された石炭共販會社は特殊法律に準據して組織したものであり且つ政府より莫大な補助金を支給されてゐるが、臺灣石炭會社案は固よりかかる特殊性がなく言はば一般の商事會社しかないから、果して所期の目的に副ふて運用し得るや否やに對して多分の疑問を持ってゐたからである。且つ此の會社案は炭界の一部の者が中心として暗躍して來たために新會社が此の一派に依って牛耳られる懸念がないかと言ふので心ある炭業者は頭頗る警戒の眼を以て眺められてゐる。これがため必要以上の反對氣勢を煽ったのであるから、當局としては固より其の責任なしとは言へない。

此の次はプール平準價格採用に對する炭業者の危懼である。勿論プール平準價格を採用する事は生產費の高い炭坑に對する救濟と補助を目的とするのであるから、原則として反對すべきものではないが此の制度を施行するには嚴密な調查と巨額な補助なしには到底行はれない事は今更喋喋する迄もない。鑛務課としても其の後プール平準價格を採用する意志なしと表明したから、此の問題は一應解消した筈であるが老朽炭鑛に對する補助は必要ないとは即斷する事が出來ない。此の問題は新坑道掘進に對する補助と共に石炭會社の手でなく寧ろ督府に於いて直接何かの形で交付金なり奬勵金なりを支給する必要があらうと信ずる。

上述の如く鑛務課の試案に對して大多數の關係者が反對態度を表明したため其の後兩者の關係がとかく圓滑を缺き、重要問題山積の石炭界に對して一抹の暗雲を漂せて來たが、最近臺灣石炭商組合が俄然昨日の臨時總會で前の反對決議を撤回して一應白紙に立返って當局の根本方針に協力せんとする意向を明かにした事は石炭界に取って誠に喜ぶべき現象である。此處に於て臺灣石炭會社案が雄雄しく再登場したのであるが、當局が上記三大目的を達するには少なくとも左記の數點に深慮を拂はなければならない。先づ石炭會社は販賣のみを業務とし、危險率多き生產方面の開發をなるべく避けられたい。プール平準價格の適用は前記の理由で當分施行しない。從來の配給機構を取入れて十分に活用すると共に民間のエキスパートを重用すべき事である。即ち石炭の如き種類多く尨大な貨物の取扱に對して若し官僚の獨善を以て事に當れば必ずやいくたの矛盾が簇出するに至るであらうからである。若し石炭會社の組織によって上記の三大目的を充分に達し得るのみならず、現在一部の商人が獨占してゐる圓ブロック輸出の巨利を收めて共同の利益のために使用し得るならば吾人は必ずしも反對せんがために反對しない事を此處で表明せんとする者である。

02 愈愈十日より開始 東京・盤谷間僅か三日 日泰定期航空
03 空港臺北、使命加重 遞信部當局談發表
04 圖像:蘭印物情騷然
05 水產打合會 十日から基隆で開く
06 提督と黑ン坊
07 恐しや獨機の猛爆 爆彈の雨に戰慄のマルセイユ 長良丸・深夜の脫出記
08 戰ふ歐洲の表情(六) 頑固一徹の古武士的老將軍 雷親爺以上、ペタン佛副首相
09 經濟相談所の陣容 懇談會で最後案決定
10 自動車合同難航 會社の組織方針一轉して 買收價格でいざこざ
11 精米組合設立 礁溪庄の業者
12 全部慶安宮に合併 財團法人を組織し社會教化に乘出す 基隆の寺廟整理案決定
13 奉贊美術展 楊氏が無鑑查出品報社消息
14 東亞競技大會 第三日目の成績
15 畜魂祭
16 淡水海水浴場開き
17 苧麻闇取引發覺 宜蘭郡で關係者召喚取調
18 吞氣も吞氣 大枚八百圓落す 昨日太平町で拾はる
19 五千米競步 野球等の成績
20 新妻が家出 青くなつた亭主 搜查屆を提出
21 新竹專賣小賣人組合總會
22 宜蘭專賣小賣人組合總會
23 出所して又盜む
24 音樂會演奏曲目
25 有名物故一束
26 總督府辭令
27 定期航空
28 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 日月潭より貯水多き 大ダムの築造を計畫 電源の大甲溪上流で
02 退藏金を強制買上 產金法第十一條發動 七月上旬大藏省公布
03 最近に於ける砂糖の(一) 需給と甘蔗の增產 吉良技師講演要旨
04 臺灣帽子の輸移出 本年目標八百萬個 纖維物全盛到來せん
05 洋灰一萬六千瓲(五、六月分) 本島への割當決定 近く配給組合を組織
06 高雄州米買入 二十萬袋を突破
07 臺灣織物移入協會 昨日正式に認可さる 東京、大阪に出張所設置
08 米管實施に伴ふ 禁業改善後措置費 割當案成り月末に夫夫支出
09 二月中火保 概況
10 鋼鐵價格若干值上 企畫院の原案成る
11 炭商組合總會 石炭會社支持を決議
12 對英相場を釘付 金資金會計運用
13 生鮮食品の價格抑制 當面最高價制定
14 照明燈
15 市價及商況(七日)
16 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 朝の修養 看護は一箇の美術/西川光二郎
03 連續物語 太閤記 豐臣時代(一)/德川夢聲
04 圖像:軍艦「津輕」進水
05 料理
06 土曜コンサート/吉野章;竹村參郎
07 藤原義江引張り凧 今秋歌舞伎座の「フアウスト」と 山田耕作氏の歌劇「夜明け」とが ぶつつかつて大弱り
08 前進座の 平田武初出演
09 ワンワン豪華版 何と彼氏の月收金千圓 エノケンも顏負け仕り候
10 坂東好太郎北見禮子(二役)主演 破魔弓傳奇 松竹京都攝影所新作品
11 圖像:藤原商相、商糖、マツチ配給狀況を視察
12 涼しいカツトグラスの 見分け方と扱ひ方 曇りの出たのは酢で拭ふとよい
13 坊主になる 小柴幹治 「女性本願」で
14 「玄海灘は」 快調一路
15 「第二の虹」 夜間ロケ異聞
16 “空の突擊路”
17 海外映畫短信
18 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 切符制の功罪(下)
02 社會教育打合會 教化指導員參集し 十二日・彰化郡で開催
03 圖像:若き白襷戰士の 技術調查行はる
04 空訓打合會 十七日、彰化郡にて
05 大甲專賣品小賣人 組合總會
06 理想的な聖公會幼稚園 幼兒保育に心から奉仕
07 米穀納入組合 大屯郡に創立さる
08 高雄州自治研究會 けふ旗山郡で開催
09 國語常用聯盟總會
10 ペルーへの移民 突然禁止 五人花嫁釘付さる
11 幽靈會社を截る 東京民事地方裁判所乘出す
12 ローカルセクション
13 棉作者を表彰 十七日、屏東郡で
14 中南產業總會
15 近時金肥獲得困難
16 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 船員保險制度 (二)六月一日から實施
02 府・州・市公報輯錄
03 圖像:東亞競技大會
04 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 “蛇木”でマツチ代用 點火すれば三日間燃え續く 高雄州・全蕃社に利用獎勵
02 發芽成績九六%! 臺南州蕃地開發植林
03 神前で“琴瑟の契り” 蕃習改善の先發部隊
04 圖像:牛嶋軍司令官の遺家族訪問
05 遺家族を慰問 臺南にて牛嶋軍司令官が
06 酒井上等兵 護國の人柱に
07 管下巡視日程 宗像臺南州刑事課長
08 成績頗る優秀 屏東の買上米初出廻り
09 迸る銃後の愛國熱 續續集る恤兵金品 五月中臺灣軍司令部受理
10 圖像:泥濘の進軍
11 各街庄に“共勵會” 臺中州開催要項を通達
12 巡航時刻變更 高雄旗後の巡航船
13 皇軍慰問映畫と舞踊會 けふとあす屏東劇場で
14 改姓日に熾烈 十日に座談會
15 先生の再教育 勝手が違ふ國民學校
16 圖像:德川家達公薨去
17 女給連震へ上る(臺中) 花柳病豫防法の實施を前に
18 防空訓練(花蓮港街) 十八日より一晝夜
19 南方經濟座談會
20 彰化市の牛乳 一合十錢に值上
21 五州米穀研究會
22 南部旅客大助り マニラ丸の就航で
23 臺中米穀配給組合總會
24 人事往來報社消息
25 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 ゴオゴリとその作品 初めて文學せんとする人の為に (九)/龍瑛宗
02 圖像:夏の前哨戰・團扇さん大多忙(一)
03 隨筆 初夏譜(下)/外村繁
04 詩 廟宇/黃雲萍
05 或る夢/J・S・トウ
06 月を慰むる詩/黃貴元
07 春夜の感傷/志ゆかん・せんむ
08 圖像:萬國博再び開かる
09 兒童と鄉土教育/阿部靜枝
10 珊瑚樹 上下の交流路 現下の切實問題
11 文化消息 あなたは笑 へますか
12 短歌 入學/秋子
13 女と歐洲戰 ボアイエのダブーは
14 心聲漢詩

祭墓詞 爲四兄春生作/王一儂、聞鷓鴣/王一儂、夜雨聯吟/王一儂

15 新刊介紹
16 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 關西行幸後に於ける 政治的動き注目さる 新黨運動と關聯緊迫
02 近衛公の決意は強固 永井氏積極的に動かん
03 樞相後任、內議に上る 原現副議長が有力
04 ウエイガン線攻略に 獨軍作戰戰術を變更
05 對戰車新戰術發見(佛側發表)
06 獨軍ターム高地占領
07 エーヌ河岸で激戰(佛軍發表)
08 為替管理強化 英大藏省發表
09 藤堂高英中將戰病死
10 國交調整基本事項 來週中に閣議の承認を求む
11 獨空軍再び英本土を空襲
12 パリ上空に二百機現る
13 ソンム方面後退(佛側認む)
14 退却すべからず(佛軍布告)
15 一大決戰刻刻迫る 馬蹄型包圍陣を形成
16 敵本據沙堆(廣東南部)を急襲 司令部に巨彈を投ず
17 堀內、ハル會見
18 沙市街道を驀進中
19 獨のガソリン 貯藏は充分
20 佛伊關係新發展か 佛首相の意味深な放送
21 根據なき風說 佛租界管理權の委讓問題 米佛當局が否認
22 明日の天氣
23 水滸傳(147)/黃得時;榎本真砂夫
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 五族の若人意氣沖天 各種競技に白熱戰展開し 東亞大會今や最高潮
02 蘇墟附近の敵將兵 銃を持つて儘脫走
03 戰ふ歐洲の表情(七) 政治家で文筆家ク英情報相
04 富士丸出帆
05 日タイ航空 郵便物取扱開始 取扱種別と料金決定
06 敬神教化優良部落 州下各市郡から一ヶ所銓衡し 臺灣神職會で表彰
07 記念スタンプ
08 圖像:漢水電擊作戰
09 海軍慰問團 遺家族を招待し あす基隆で演奏
10 牛乳が高くなる 十五日から二錢值上げ
11 始政記念日 “臺灣の夕” 東京市長以下お歷歷が熱辯
12 東京名所又一つ “勝鬨橋”近く開通式
13 驛員荷拔事件に 肅清のメス 機關庫員、苦力に波及
14 金密輸の引換か 荷物袋から六萬圓 長沙丸から搬出して押へらる
15 素麵に灰を混入 不德商人擧げらる
16 養女虐待の 調查に乘出す 養父母を呼出し
17 石油を飲む長壽法
18 チフス饅頭の 最終裁き 論戰四十分で結審
19 冬は凍る魚
20 蝗も時局に一役 壓搾して飛行機用油を造る
21 物はいひ樣
22 定期航空
23 人事・消息
24 街で拾ふ
25 今夜の放送
26 商況(八日前場)
27 今日の映畫
28 民報案內報社消息
29 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(97)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭と婦人 子供の間食に注意 お菓子も營養本位に 糖分だけでは不完全
03 農繁期保育所風景 (下)/根岸マツヱ
04 スフ靴下の補強法 羅紗地を利用する 夏は汗で一層弱くなる
05 梅雨中のお化粧 氣分が濕り勝ちの時です から晴やかに致しませう
06 婦人苑說 女教員を優遇せよ/金子シゲリ
07 圖像:フランスにも女子防空挺身隊
08 崩れないお髮
09 紙屑から立派な水枕 廢品で出來る代用品 戰時經濟展覽會より
10 里芋の山椒 味噌かけ
11 生鱈で和洋兩種
12 男爵夫人の死刑 第五列企圖が理由
13 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 捧げる銃後の赤誠 五月中の國防献金 二萬圓を突破した
02 修業年限をのばす 臺北州の國語講習所
03 北支便り
04 バスヨサヨナラ コレカラ徒步ダ 臺北市デキメタ話
05 一日一言
06 圖像:しつかりたのむぞ
07 理科常識 地下の寶を探せ 礦物發見はかうして
08 日本軍人の模範 親孝行の大瀬戸軍曹
09 讀者作品集
10 カタカナらん レフシサンヲ ナカセタハチ
11 廢物利用を 致しませう (一)
12 童謠 遠足
13 科學 稻妻で雷の 居所が分る
14 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 聖上・けふ宮城御發輦 關西に行幸遊ばさる頭條新聞

【東京八日發同盟】

天皇陛下には光輝ある紀元二千六百年に當り伊勢神宮を始め山陵に御親拝皇祖宗の神靈に御祈念あらせられるため、愈々九日午前九時十分宮城御發輦、關西に行幸あらせられる、常々皇祖を御尊崇、敬神の道を踏ませ給ふ 陛下にはこの度の御參拝を至高の御儀とせられ地方行幸はあらせられず地方官の拜謁、關係地方の府縣治奏上等も御參拝の事を終へさせられた後始めて聽し召されるが宮城御發輦に當っても特に大勲位をめ各種勳章を御佩用御威儀一入嚴かに東京驛にて時局下御內意によつて差し止められて居た米內首相以下文武顯官の奉送も特に差し許され午前九時二十分御發車、御途中沼津、濱松、名古屋、米原各驛に御停車の上午後五時三十分京都驛に御着車、同五時四十分京都皇宮に御着、御八年振りに御駐輦あらせられる

斯くて十日は午前七時二十分京都驛御發車、御十二年振りに神都宇治山田に行幸あらせられ午前十一時十二分豐受大神宮に次いで午後一時五十四分皇大神宮に御參拝あらせられるがこの御時刻こそ我が國體の精華を發現する至尊至高の時、全國民齊しく遙拜を捧げ奉る、更に十一日は御八年振りに畝傍山陵、橿原神宮に御參拜十二日は京都の

明治天皇 孝明天皇 仁孝天皇 昭憲皇太后 英照太后の各山陵に御參拝十三日東京に還幸の御後十四日更に多摩陵に御親拝あらせられてこの度の御行事を終へさせられる

02 荊州全城を完全攻略 沙市市街に無血入城
03 圖像:近衛公記者團と會見
04 當陽敵本陣地に殺到
05 蘇家港場を完全占領
06 早くも漢口上流 百八十五哩に達す
07 本庄總裁歸京
08 官吏制度改正 小委員會の意見一致
09 魯東地區共產軍の 討伐戰を展開中
10 荒鷲が連日出動 晉南殲滅戰に協力
11 全廣西崩潰の前夜 民團軍、中央軍と戰ひ 中央軍大打擊を受く
12 工作機械禁輸に付 命令出した事なし ル大統領言明
13 戰果概要
14 英の為替管理強化 對磅ブロツク貿易對策 外務、大藏協議を遂ぐ
15 華北政務委員會 各總署督辦決る
16 社大も新黨參加 情報交換會開かる
17 廬山攻略で 武勳赫赫 戰傷病死を遂げた藤堂中將
18 獨軍進出
19 ドイツ空軍 英本土各所を爆擊
20 北支海軍部隊 敵匪を奇襲
21 米の大海軍豫算 上下兩院を通過
22 米英クロス 大幅續騰
23 丁默村氏一行 空路羽田着
24 總督府辭令
25 明日の天氣
26 大阪商船基隆出帆
27 日本郵船基隆出帆
28 東亞海運
29 辰馬汽船
30 大連汽船
31 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 □若し獨逸な □らば 蘭印問題社說

世界は活きて動いてゐる、中□も東に支那事變あり、西に二次歐洲大戰が行はれ、豫想もしかったいろいろの事實が眩しく我等の眼前に展開して來る、皇帝が敵に降伏して政府が皇帝命令の無効を宣言したり、本國か亡びて屬領がなほ生きてゐるといふ蝌蝪みたいな怪奇なる現實が次から次へと繰り展げられてゐる。

斯くの如き時代に儼たる國威を發揚するためには、餘程しっかりした世界政策を樹ててかからねば後手ばかりに廻る恐れが多い、飛行機を射つには現在飛んでゐるところを確めて發砲しても當らない、少し先きの方を狙って發射しなければならぬ、即ち現實的認識が大切なことは勿論であるが、その上に多少の豫見を加へてかかる必要がある

この意味に於て政府の蘭印現狀維持聲明は我が意を得たものではあるが、今一歩豫見の足らない嫌を免れない、若し獨逸が日本と同一の立場にあるものと假定すればヒトラーは今頃は恐らく蘭印を攻略して涼しい顏をしてゐるに違ひない、お得意の電撃戰でバタビアの空高くハーゲンクロイツの旗を押し立ててゐると推測して間違ひはあるまい。

それだからといって我が國がさうでなければならぬといふ意味では決してない、國には自ら國策もあり、國情も違ふ、日本は八紘一宇の道義觀を堅持してゐるから、彼のやうな御都合主義で動かないことは勿論だ、しかしながら萬一列強の觸手が現狀變更を企圖する場合に於ては斷乎之を排除すべきはいふを俟たない。

獨逸の作戰は殆んどヒトラーの胸三寸で決定されるといはれる、彼れは軍事專門家ではないが彼の作戰用兵は確に天才的だその天才の影には叡智と周到綿密なる研究がかくされてゐると思はれるが、兎に角彼ならば英國やアメリカの腹を透視して一石パチリ蘭印の天元に打ち下したであらうことは疑ひを容れない、即ち英の布石は右邊に膠着して動きが取れず、米の左邊の石は一見甚だ攻勢的に見ゆるがその實は打込の餘地が多い脆弱な布陣で、この一着こそ時期と手順を得た無二の好着點だからである。

ヒトラーが北方作戰をやった時は英佛兩國がノルウエーの中立を侵す虞があるから、と云ふ理由であった。蘭白侵入に際しては英佛兩國がオランダ、ベルギーを通過してドイツのルール地方に侵入の意圖を有するからと云ふのであった。即ち二囘とも現實に敵國が何らかの行動を起した後に於いてこれを排除すると云ふのではなく、事前に豫見を加へ電撃戰を決行したのだった。これが今日の赫赫たる戰果を擧げ得た所以で、見事飛んでゐる飛行機を射落した原因なのだ。

大陸の長期消耗戰に對して彼なら如何に處理するかといふ命題も素人軍談には誂へ向きのものであるが、餘りに想像を逞しうすることは慎まねばなるまい

02 圖像:帝國水難救濟會總會
03 神都の奉迎準備整ふ 今は只光榮の日を待つのみ
04 聖上御田植遊ばさる 畏し民草の勞作を親しく御體驗
05 獨逸はなぜ強いか 八年間の猛訓練が物を言ふ 歐洲大戰を語る松村中佐
06 御親拜時刻に サイレンを吹鳴
07 名譽の戰死、傷者 七日原隊より發表
08 ミルク配給 當局、業者と最後打合
09 新竹郡守、市尹會議 一期米對策を協議
10 島都の地區青年團 始政記念日に結團式擧行
11 東亞競技大會 きのふの成績
12 東西區青年團 結團式
13 海洋少年團指導者講習會 十日より仙洞で開く
14 南支を語る講演と映畫の會 けふ第一劇場で開催報社消息
15 山本局長來新
16 全島教育課長 會議延期(廿一日)
17 買收價格の開き タクシー合同難航
18 南方澳海水浴場 各地方の浴客が殺到 海は招く
19 新莊郡社會教育事務打合會
20 專檢合格者發表
21 入選標語 宜蘭街募集の
22 綿谷氏献金報社消息
23 香取□無電
24 人事・消息
25 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 來期分蜜糖豫想 悲觀說漸次擡頭 先づ千六百萬擔見當か
02 絕好の機會本島產果物類 上海市場への進出 府特產課梶原技師語る
03 最近に於ける砂糖の(二) 需給と甘蔗の增產 吉良技師講演要旨
04 主要產業別に 強制カルテルを組織 經聯、統制是正策可決
05 雜纖維の統制に 強力な機關を組織 督府產出助成に乘出
06 臺北州茶輸出組合 十日に總會
07 マニラ麻代用に バナナ纖維登場 十五年中に三百萬斤製作計劃
08 高雄バナナの 檢查數量激增 價格平均七八圓臺
09 春茶の減產稅 價格高で解消 第三國輸出は悲觀
10 金融梗塞稍稍緩和 季末平穩越期乍ら 依然樂觀を許さず
11 出荷統制と相俟ち 配船を合理化 協議會設置決定
12 米穀檢查手數料 規定を改正
13 高雄州米買入 七日に一萬二千 六百三十一袋
14 “臺灣汽船”年末に創立 資本金五百萬圓 郵、商船より半分宛出資 松本晄吉氏語る
15 中臺商事總會 年八分配當を可決 監查役三名に強化
16 市價及商況(八日)
17 照明燈
18 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 神社めぐり 鹿島神社 宮司富岡盛彥 海軍大佐鍋島俊策
03 浪花節 不破の赤心/東家三樂
04 圖像:スペイン使節團の 婦人達にお琴教授
05 日曜法話 價值の體驗
06 傷病將士 慰問の午後 漫才 僕は軍人
07 連續物語 太閤記豐臣時代(二)/德川夢聲
08 講談 夕立勘五郎/神田ろ山
09 新日本音樂/林阿發;鈴木貞子
10 人形淨琉璃 嫗山姥 廓噺の段
11 第二の虹 新興東京の新作品
12 花柳章太郎 銀幕に再出演 「蘆刈」京都で映畫化
13 料理
14 新興東京に航空熱
15 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 貴金屬類裝飾品一切 速に賣却せよ 曾文郡で運動起す
02 餞別を献金に 應召の根岸君壯途へ
03 柑橘增產と 管理、販賣指導 曾文郡愈よ乘出す
04 圖像:上は敗走の敵に機銃掃射を浴せる松川部隊、下は堂堂大進擊襄陽を目指す○○大陸部隊
05 軍夫歸還 驛頭の出迎旺ん
06 甲仙庄の更生に 拓殖勤行隊 事業內容夫夫決定
07 カード階級に 救ひの手伸ぶ 竹東郡民の寄附熱旺盛
08 改姓名座談會 恒春郡主催
09 スターリンは 支那を賣るか(上)
10 楊梅庄に 近く茶業會社創立
11 街庄事務刷新 東港郡で打合會
12 文旦、白柚の增產 曾文郡で大大的に獎勵
13 ローカルセクション報社消息
14 青物相場表
15 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 船員保險制度 (二)六月一日から實施
02 府・州・市公報輯錄
03 食鹽の價值と 海水利用の進步 製鹽新方法二つ
04 雷電に關する 劃期的大發見
05 廣告報社消息
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 上昇の一途を辿る 臺南市の魚類價格 魚市の機構改革を要望
02 米穀配給組合(臺中) きのふ第一回總會を開く
03 圖像:晴れの行幸を前に新 綠に映える伊勢神宮
04 米穀政策を說く 山本局長懇談會席上で
05 始政記念日 祝賀會
06 青年團幹部講習會 來月上旬より始まる
07 高村教授來屏
08 今後氏退官 臺南州の產業技師
09 家庭防空群を編成 花蓮港、燈管設備の檢查を前に
10 重いフロートをつけ 河童が働く陸と空 “下駄穿機”奮戰錄(一) 座談會
11 勤續者表彰 狀傳達式
12 藥商組合總會
13 圖像:スペイン・ジブラルタル・返還 を叫ぶ
14 “女給の檢診なんて もつての外ですわ” 紅き唇に黃色い抗議
15 豐原郡下の 飯米配給確立
16 “姿なき怪盜”(前科七犯) 臺中市で捕へらる
17 農民修練場 民雄庄に建設決定
18 屏東署員の 戰鬪教練
19 大穴で熱狂 臺中の春競馬第五日
20 高雄男女排球大會 十六日高女校庭で
21 改姓名座談會
22 十六少女がパス 專檢合格者に異彩
23 女白浪(前科三犯)捕はる 衣服を盜んで質入れ
24 喜びの二少女
25 定着液から 銀回收法
26 壯行會
27 アルミニウム 藥莢
28 貨物車突如發火 きのふ臺南驛の椿事
29 消息
30 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 ゴオゴリとその作品 初めて文學せんとする人の為に (九)/龍瑛宗
02 圖像:日進春日ゆかりの油繪
03 文化時評(1) 地方文化の關心/古谷綱武
04 詩 面影/賴泗洸
05 “ 若想”/陳千武
06 圖像:夏の前哨戰・團扇さん大多忙(二)
07 珊瑚樹 文學の危機感 「文春」六月號
08 金魚の由來 趣味の科學講話
09 俳句「五月雨」/周承輝
10 文化消息 民主主義の定義
11 心聲漢詩

卅七初度寄懷/顏補莊、自題相片/顏補莊、寄贈錦鳳校書解脫花籍從良/退思

12 廣告
第12頁
日刊第1版
序號 標題
01 聖上昨日關西へ行幸 御威儀一入輝かに拜す頭條新聞

【東京九日發同盟】畏くも

天皇陛下には光輝ある紀元二千六百年に際し皇組皇宗の大御前に親しく御參拝聖代の皇謨を御奉告時艱克服を御祈念あらせられるため九日午前九時十二分宮城御出門京都に行幸あらせられた大內山の綠六月の空に映えて瑞祥滴るばかり二重橋から東京驛への御道筋には早朝から赤子の群れが堵列して肅然と御出門を御待ち申し上げるやがて午前九時十二分嚠喨たる君ヶ代の喇叭が綠奧深き邊りに鳴り渡れば畏くも略式自動車鹵簿は二重橋を御通過玉砂利も清らかな宮城前を進御、拜すれば 陛下には御軍裝御凛々しく大動位を始め各種勳章を御佩用あらせられるも時局下の常の行幸と異り此度の御儀を殊に重んぜられる大御心と拜察されて畏き極みである御車には百武侍從長御陪乘申し上げ更に侍從寶劍神璽を捧持松平宮相、木戶內府蓮沼侍從武官長以下供奉申し上げて御威儀一入輝かに拜す、□國一致未曾有の重大時局下に畏くも萬民を統べさせ給ふ

天皇陸下が神州日本の精華を發顯し給ふ神路への御幸を眼の邊り拜し堵列の民草たゞ恐懼肅然と奉送申上げる裡に鹵簿はしづくと東京驛に御着驛御車寄から一旦松の間に入らせられた

陛下には皇太后宮御使大谷大夫に拜謁の御後平山東京鐵道局長御先導申し上げ第四ホームに玉步を運ばせ給ひ 秩父、高松兩宮殿下、閑院參謀總長宮殿下を始め奉り米內首相、近衛樞相以下各國務大臣文武顯官等に御會釋を賜ひつゝ御乘車、兒玉內相、松野鐵相も供奉諸員奉送裡に午前九時二十三分御發車京都に向はせられた。

天機麗はしく京都御着

【京都九日發同盟】天皇陛下には御順路御恙なく午後五時三十分京都驛御着ホームに御出迎への 久邇宮故多嘉王妃静子

同家彥王殿下に御對面、小林舞鶴鎮守府司令長官以下有資格者の奉迎に御會釋を賜ひそれより略式自動車鹵簿にて沿道に堵列奉拝する民草の赤誠を受けさせられつつ同五時五十分天機麗はしく皇宮に着御あらせられた

02 當陽の敵十ケ師 一擧殲滅の態勢に
03 朝香宮殿下御歸京 北海道、樺太御視察を終へ
04 週間評論 歐洲戰爭の見方/太田正孝
05 天機麗はしく京都御着
06 猛攻遂次當陽を壓迫
07 故德川公に 誄を賜ふ
08 山東地區の戰果
09 了角廟を攻略
10 二萬(厲山鎮)の大敵を奇襲
11 佛軍必死の防戰も 獨軍を阻止し得ず 戰況は重大化の一途
12 海鷲各地を猛爆
13 ウ線の佛軍退却
14 英佛空軍伯林を空襲
15 獨空軍も英本土空襲
16 中國教育建設 協會成立大會
17 勝負如何に拘らず 英佛の租界を回收 湯宣傳局長談
18 伊デボーノ元帥 南方總司令官に任命
19 佛政府ツールに移轉
20 カ市を占領(獨軍)
21 羅國豫備兵召集
22 英佛白三國間の 金融協定成立
23 本日の天氣
24 英假裝巡洋艦 擊沈さる
25 大阪商船基隆出帆
26 日本郵船基隆出帆
27 東亞海運
28 辰馬汽船
29 大連汽船
30 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 力・美・技の粹傾けて 歷史的東亞大會閉幕 感激に五族の若人紅潮
02 各種競技白熱 最終日を迎へて力鬪
03 日本軍壓倒的優勝 陸上競技の成績順位
04 最終日の成績
05 圖像:東亞競技大會第三日
06 躍進・再建廣東の姿 熱辯と映畫に躍如たり 滿堂感歎、南支を語る講演會
07 デマに迷はされるな 上村參謀長が特別講演
08 けふ新竹で開く 南支を語る講演と映畫の會
09 資源開發に努力 宮木新竹州知事着臺
10 けふ時の記念日 生活刷新の首途 勵行第一・島都の宣傳行事
11 雨中で閱兵 鄉軍城內分會總會
12 “娼妓と違ふわ” 柳眉を逆立てた女給連代表 北署に紅唇の抗議 檢診の旋風
13 女給戰線に異狀 新竹會ではけふ合善後策
14 永樂町の火事 謙茂記茶行燒く
15 早大優勝す 早慶對抗水上競技
16 百圓を献金 瀧田中壢郡守
17 內臺打つて一丸に 基隆醫師會誕生 始政記念日に結成式
18 宜農保護者會 創立總會を開く
19 三人で斬る 被害者虫の息
20 定期航空
21 人事・往來
22 民報案內報社消息
23 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺南州第二種防訓 二十四日より一晝夜
02 御親拜時刻に 伊勢神宮を遙拜 高雄市・サイレンを吹鳴
03 名譽の戰死傷者 原隊より發表さる
04 圖像:フランコ政權の新銳タンク部隊行進
05 懷しの故鄉へ 東石郡出身の軍夫
06 遺家族慰安會 能高郡愛婦主催
07 淚零るる整備の苦勞 手に汗の敵前上陸 “下駄穿機”奮戰錄(中) 座談會
08 圖像:漢水作戰
09 時間尊重を勵行 麻豆街の實施要項
10 國講講師打合會
11 下松山(男女)青年團 七日結團式を擧行
12 本社を花蓮港に 興業電力正式決定
13 楊金虎氏、市議を辭任 一般市民から惜しまる
14 マニラ丸で アツトホーム
15 組合創立總會 臺中州材木商が
16 遮斷機設置を要望 斗六の交通事故に鑑み
17 運轉手に嚴正 な注意
18 一番ケ瀬知事歡迎會 十一日嘉義で
19 勤續保正甲長 表彰式 始政記念日を卜し
20 幼兒皇民學校 を設置 新化街荊拔林にて
21 “曙”にとんだ御難 犯人は內情に通じた者か
22 自轉車泥棒 橫行(花蓮港)
23 賭場荒した恨みの刃
24 中壢街業主懇談會
25 ローカルセクション
26 彰化製糖業組合創立總會
27 商工業者打合會
28 臺中競馬 (第九日目)
29 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 ゴオゴリとその作品 初めて文學せんとする人の為に (十)/龍瑛宗
02 ラヂオ
03 修養講話 わが國體とわが國土/脇水鐵五郎
04 圖像:九大眼科の診察を受け松岡講師の說明を聞 く林伯生氏(中央)
05 國民歌謠
06 不足勝ちな綿は 家庭で作りませう 棉作りのコツは摘心と摘芽/江川了
07 子供の時間 お話 時計のうつり かはり/柚木卯馬
08 子供の時間 お話と歌
09 荒浪に立つ女
10 貞山が義士討入を 「化粧雪」で一席
11 心聲漢詩

月夜雜感/鳳鼻頭 龔鳳韶、月夜雜感 其二/鳳鼻頭 龔鳳韶、續狂吟五十章 湊前百章/楊嘯霞

12 廣告報社消息
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 御七年振りに仰ぐ 現御神の神神しさ 奉拜の民草感泣に咽ぶ
02 聖上、伊勢に向はせらる
03 伊勢神宮に御親拜
04 大金總務課長謹話
05 全戰線に亘り一齊に 怒濤の大進擊を開始
06 神宮外苑に 御立寄り
07 謹訂
08 諾國王、政府 は英へ亡命
09 廣西の支那軍に對し 斷乎贋懲の軍を起す
10 早くも抉南に肉薄
11 當陽縣城に殺到中(漢水作戰)
12 要衝遠安城を占領
13 百五十萬の獨逸軍 パリ目指して進擊
14 獨軍パリへ五十粁(佛側發表) 獨軍、ル、ラ兩市に到達
15 諾軍も對獨停戰命令 駐諾聯合軍は引揚げ
16 獨、諾國境を劃定
17 ノモンハン國境 劃定交涉圓滿成立
18 情報部長談
19 日ソ共同コムミユニケ
20 近衛公敢然出馬せん 樞相の後任次第に 新黨運動
21 英航空母艦 擊沈さる
22 グ號の擊沈 報告到着せず 英海軍省發表
23 佛政府重大閣議 遷都問題を決定か
24 印度獨立政府の 樹立を提唱 ボース氏が重大聲明
25 ソ、伊接近か(兩國大使再び交換)
26 明日の天氣
27 水滸傳(148)/黃得時;榎本真砂夫
28 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 御親拜の御時刻に 島都市民一齊に遙拜
02 南進の使命兩翼に 世紀の翼“松風號”飛ぶ 日泰航空 第一番機
03 午後三時半臺北着
04 部局長會議 山本米穀局長から 一期作狀況を報告
05 圖像:日泰航空一番機飛ぶ
06 新竹の遙拜
07 南方事情講習會 十五日から開始
08 英佛分裂を暗示 「獨逸に惡意はない」と 政府移轉に悄然の佛大使館
09 前大戰の意氣いづこ 齒がゆい佛空軍 慷慨する參戰邦人茂呂氏
10 新生の地を求めて 轉向者續續大陸へ 「成績優秀」現地からの報告
11 一番ケ瀬知事 新任披露宴
12 五區の青年團 昨日結團式を擧行
13 遞信局長會議に 稻田監理課長出席
14 圖像:敗敵を急追
15 護岸石垣崩る 家政女危險、公會堂に引越し 基隆の豪雨禍
16 生活の刷新は先づ “時間”の尊重から 島都は時の宣傳一色
17 高砂公園の 飲食店取締 基隆署から注意
18 乳兒と病人だけ ミルク切符制の手續き
19 人事・消息
20 新竹の行事
21 蓬萊丸無電
22 定期航空
23 街で拾ふ
24 今夜の放送
25 商況(十日前場)
26 今日の映畫
27 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(98)/完枝邦二;三浦杏介
02 家庭と婦人 愈よ季節に入る 赤痢疫痢にご注意 大人の赤痢、子供に移る大變/館林宣夫
03 都會の保育所 (上)/𪉩谷アイ子
04 銃後戰線で活躍する 英國ア大將夫人 夫君に劣らぬ精勵振り
05 圖像:若鮎 六月一日解禁
06 武藏野“母子寮の朝”
07 間違ひ易い言葉使ひ(五) 閣下を矢鱈に使ふは可笑しい
08 疲勞に新茶 なぜ効果があるか 青臭いのは御注意
09 燒茄子の 油炒め
10 新しいペン先 をおろす時
11 椿油の見分け方
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第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 天皇陛下親しく 伊勢大神宮御參拜 全國民も一齊に遙拜
02 臺灣一の大燈籠 新竹神社へ奉納
03 圖像:今日は休みだ映畫みに
04 今日ハ時ノ記念日
05 一日一言
06 時を尊びませう 畏き天智天皇の御事蹟 時の記念日にあたつて
07 兒童が產業手引 山葵や椎茸を栽培
08 北支便り
09 讀者作品集
10 カタカナらん ワレハウミノコ
11 世界ニュース 東洋一のはね橋
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第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 襄西陣營覆滅の霸業 愈よ今明日中に完成 頑敵遂に全線總崩れ頭條新聞

【○○十日發同盟】敵最後の抵抗線たる當陽周邊地區の既設陣地が我軍の猛進撃により潰滅に瀕するや敵は後方より中央直系の第九師、第八十六師その他新手部隊を增援、兵力を東南北に集結して我を邀撃頑強な抵抗を試みたが我川俣、的野、井出等の北方各部隊は九日大巴山脈の峻嶮を突破して沮水上流河谷に出擊し要衝遠安を屠って敵の退路を斷ち一方我が畑、長谷川、柴田、立花各部隊は當陽南側陣地を強行突破して敵陣深く進出するに及び流石の頑敵も遂に大動搖を來し尚橫山、大澤、長崎、蓑毛等正面攻擊部隊の攻撃淒く九日夜半來全線總崩れとなって潰亂を始め十日朝來我各部隊は緊密に連繫しつゝ南北○○粁に亘る追擊陣を張って息をもっかず敗敵を猛追しつゝあり事變戰史を飾る敵襲西陣營覆滅の霸業は今明日中に成らんとして居る

02 敵の死命を制す 石子嶺場、三界場攻略で
03 漢水渡河隊も沙市に突入
04 海鷲陸軍作戰に協力
05 南支部隊も猛進擊
06 上思縣完全占領 敵四分五裂、我が好餌となる
07 安福市周邊に進出
08 更に茶店子へ
09 漢水上流二五浬へ
10 白家河に達す
11 陸鷲が活躍
12 クレーギー大使 谷次官を訪問
13 圖像:新政務委員長王揖堂氏王克 敏氏と事務引つき
14 第四次米穀買上げ 各知事を招き割當數量を決定 配給統制規則を實施
15 共產軍攻擊を開始 我冀南作戰の猛砲火 一齊に砲門をひらく
16 佛の運命を決すぐき “最後の十五分間”へ 獨、ジゾール(パリ西北六十粁)に迫る
17 獨軍のパリ北方進出 佛國防省も承認
18 要は國民の政治組織 近衛公と會見後、有馬伯語る
19 佛軍、獨の落 下傘部隊逮補
20 米穀事情を 府縣別に檢討 農林省で對策協議
21 佛緊急國務會議 大統領出席の下に
22 佛軍司令部 の戰況發表
23 注目!ソ聯の動き 歐洲三分計畫を策す
24 前田米藏氏 近衛公訪問
25 米の國防強化には 日米國交調整が捷徑 共產黨ヴ議員が放送
26 伊は開戰の前夜 ム首相・けふ重大演說
27 阿部大使着任後 初の全支總領事會議 種種報告協議を遂ぐ
28 日支國交調整細目 今週閣議で最後決定
29 梁山飛行場を爆擊
30 澤田大使ら ツールに向ふ
31 倫敦の全學童 避難を開始
32 ル米大統領も 重大演說
33 定期敘勳
34 今日の天氣
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第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 イギリスは 第三國か? 靖國神社にきけ社說

日本にはいまだ英米追從的性格者が居る事は事實である。しかもそれが上層部に多い事も事實である。久原政友會總裁が米內首相になした進言なるものの第一項が「速かに英米追從方針を更改し新外交方針を確立すること」である。併し之れは字句の上から見ると稍稍過激と評せられる。と云ふのは政府が英米追從の方針でやってゐる事になるからである。おそらく政府として英米追從を方針としてゐるなどとは吾人は思ってゐないがそんな印象を受ける事は事實である。殊更英米と事をかまへるの愚は上層と云はず下層と云はず國民全體が認めてゐると同時に追從は斷乎之れを排すべきである事は論ずるまでもないのである。今次歐洲戰に對し日本政府は「不介入」の方針を堅持してゐるのであるから歐洲戰亂に對しては日本は勿論第三國である。

支那事變にあっては日支兩國のみが當事國であって他は全部第三國となってゐる形であるがそれはホンの外皮的形式であって一皮はげば日支事變どころか世界事變である。殊に英國が如何なる役割を演じつつあるかは既に事變が未だ勃發しない前から吾人の知るところであり、事變勃發後に於いては、彼の敵性行為行動は實に劍を持って我軍に抵抗する以上深刻なるものがあるのである。東京における日英會談の情況は今尚天下萬眾の心奧に徹してゐる。支那事變にとって英國を第三國なりとは斷して考へられないのである。百萬の皇軍は過去三年に亘り支那大陸に轉戰、尚今日も持續しつつあるのであるが、此の間イギリスから如何なる待遇を受けたかは先づ誰より皇軍將士が知ってゐる。殊に今は靖國神社に祀られた數萬の精靈は――實に有形無形數百億にのぼる國帑を費しつつある支那事變の相手は蔣介石にして蔣介石に非ず其の背後をあやつる背後勢力を思ふ時、日本人たる限り、どうして此の嚴然たる事實を知する事が出來よう。銘記せよ、イギリスは純正な意味での第三國に非ざる事を――

今次歐洲戰爭に對し日本は第三國である事は勿論ながら其の感情において、又利害に於いては對岸の火災視する事は出來ない。敢えて親獨に非ず、日本のために獨逸の勝利を痛快に思ふのである。とくとく日本とドイツとは人種文化を異にし言はばアカの他人である。強いて親類關係だと云ふなら防共協定であるが此の程度の國際交情は獨りドイツのみの問題ではない。要するに吾人は第三國として徒らに英佛を憎みドイツに厚意を寄するものでなく、世界新秩序建設の上から眺めてもドイッの勝利を痛快に思ふのは餘りに當然である。英國が今や其の本土に於いて世紀の爆音をききつつあるとき、天津租界の現銀問題を解決したからとて、ドイツ空軍に何程の影響があらうか。吾人は再び言ふ。絕對にドイツのためにドイツの優勢を謳歌してやる義理も氣持ちも持合せてゐない。ただそれ日本のためにドイツの勝利を祈るのである。われわれはドイツを愛するに非ず祖國日本を愛するのみである。

02 けふ畝傍山陵橿原神宮に御親拜
03 本島の總動員體制 二十日府で參與會を開催し 強化具體策を協議
04 南支發展が必要 工業はどしどし開發 新竹禮讚宮木知事の抱負
05 一期米は圓滑ならん 志願兵はその中目鼻がつく 離京前の小林總督語る
06 健康保險法を改正 勞働力保全に裨益
07 海洋少年團 指導者講習會 晴れの船出・開所式
08 在鄉船員を登錄 遞信省、申告令を發動
09 鹿子木、松波、 日暮三氏の日程
10 補助貨鑄潰し御法度 けふ省令公布違反者は嚴罰に
11 まつかぜ號嘉義に不時着 昨夕惡天候に阻まれ
12 對外輸出は一の 轉換期に入る 輸出入とも減少
13 花柳病豫防法施行の 具體的方策を協議 きのふけふ全島關係課長打合
14 防諜映畫 十四・十五兩日 公會堂で
15 英伊紛爭激化 エチオピア廢帝も出征?
16 太平町第二區 青年團結團式
17 臺北區米穀納入組合 きのふ創立總會
18 高砂丸出帆
19 新竹春競馬 十五日から開始 人氣を呼ぶ臺灣愛馬レース
20 淒い・十九の霸者 お父さんも比島第六位の選手 庭球の子アンポン君
21 屏東市養豚組合總會
22 配給機構を強化 宜蘭精米業の合同經營
23 礁溪精米組合 きのふ創立總會
24 臺北驛落成式 廿日新驛で擧行
25 粹な水上署のさばき 秋風立つ二人を圓く納る
26 臺北工業第一回 卒業生の懇親會
27 自轉車荒し三人組
28 惡の深みへ 孤獨の青年誤る
29 總督府辭令
30 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 日滿支木材需給 合理化を圖る 生產配給等各方面から 劉山林課長歸臺談
02 報國及蓄債券 賣出前で豫約濟 島內勸銀各店取扱分
03 臺灣肥料統制組合 近く專任主事を任命
04 肥料輸移入高 五月中・二萬五千九百瓲
05 最近に於ける砂糖の(終) 需給と甘蔗の增產 吉良技師講演要旨
06 日清製粉 出張所を設置
07 重要品內地 輸出入額(六月上旬)
08 內地人農業移民村 人口七千五百五十二人 總割當面積六千六百六十五甲 昭和十四年末現在
09 增資新株を公開 三菱社增資要項を發表
10 上旬貿易
11 一期作は心配の要なし 島民の協力要望 山本局長島內視察談
12 勸銀理事田邊氏來臺
13 彰化商工業組合 聯合會創立總會
14 臺銀臺中支店 梧棲出張所開設 主任は後藤俊隆氏
15 市價及商況(十日)
16 照明燈
17 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 ラヂオ・ドラマ 戰友(樋口土作)/石黑達也
03 管絃樂
04 圖像:東亞競技大會
05 修養講話 名家のことば(二)/福井久藏
06 料理
07 本鄉秀雄の 第一回主演 「日本嚴窟王」
08 新參加も認める 文化映畫コンクール
09 「めをと御殿」
10 福田清人の 「若草」 大船で映畫化
11 餌には一錢もかからぬ 「草魚」を飼ひませう 水藻と雜草だけでよく育ちます 農林省水產試驗場日下部台次郎氏談
12 西住戰車長傳 配役一部變更
13 武田麟太郎の 「大都會」 新興東京で獨占
14 紋十郎、道八の至藝 「浪花女」で銀幕へ
15 「小さな船長さん」
16 「嘆きの花傘」
17 佛シネマ大賞の名作 「白鳥の死」近日入荷
18 エノケンの 頑張り戰術 けふから國際館で
19 「木石」 高峰不出演 木暮實千代かはる
20 廣告報社消息
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 苑裡神社の建立 庄民赤心こめて準備中
02 勤行奉仕隊編成 大溪街民が銃後奉公
03 陳延龍君街葬
04 株式會社定款 の實際的研究(一)/張風謨
05 大溪街の 時の記念日
06 高雄州自治研究會終了
07 圖像:藤原商相經濟統治下の帝都市中を廻る
08 南投郡區總代會
09 山本米穀局長 中壢郡下を視察
10 麻豆街の 部落月例會
11 司法保護事業資金 造成映畫會
12 二林街で國語普及 體驗發表會
13 鳳山郡米穀調查會
14 春季野球大會 八日、旗山郡にて開かる 若人團が優勝獲得
15 集集保甲會議
16 南投稅務出張所 所得調查委員會
17 潮州街で 米穀配給打合
18 ローカルセクション
19 員林郡肥料商協會總會
20 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 何故ナイロンは 絹に酷似してゐるか
02 府・州・市公報輯錄
03 無色アスフアルト
04 双生兒の研究
05 牛乳保存の 新方法
06 現代の船乘り
07 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 御親拜の御時刻に 全島民が神宮遙拜 一億一心・時艱克服に邁進
02 防空設備を調查(高雄) 優秀者に對し市が表彰
03 防諜讀本を頒布 屏東署・防諜團員に
04 時間尊重を強調 高雄市の時の記念日
05 圖像:敵機擊滅
06 “他動から自動へ” 高雄州青年指導を強化
07 米穀納入配給組合(臺南州下) 近く創立總會を開く
08 赤堀高雄州 知事出府
09 “皇軍慰問の旅から” 興亞に根を張る竹細工/吉田茂
10 始政記念式 高雄州、市の
11 マニラ丸高雄を出帆
12 長雨で稻熱病發生 農民、空を仰いで青息吐息 草屯員林・稻穗水浸し
13 管下の視察日程 一番ケ瀬臺南州知事
14 徵兵の適齡者 けさ屏東出發
15 再出發した精動 今後はどんな運動を展開か/堀切善次郎
16 圖像:北佛戰線に於ける獨軍の猛攻
17 異色ある蕃地蔬菜 十三日タツパン社で品評會
18 木刀で團員を毆打 二林青年團の不祥事件
19 けふ移住完了式 パーラン、タカナン、カツツク三社 生產擴充の國策へ
20 競走馬座談會 けふ興業信組で
21 玉碎主義で出場 屏東市野球爭霸戰に
22 臺中州警察異動
23 式村資金課長來彰
24 公休日を十三日に變更 嘉義の商工業者
25 廢業屆提出 屏東の女給連
26 臺中競馬 (第六日續)
27 消息報社消息
28 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 ゴオゴリとその作品 初めて文學せんとする人の為に (十一)/龍瑛宗
02 圖像:藻刈り舟
03 文化時評 (二) 地方文化の關心/古谷綱武
04 圖像:夏の前哨戰・團扇さん大多忙(三)
05 歐洲大戰徒然草 卷十六
06 珊瑚樹 大家連の雜談 「改造」六月號
07 文化消息 傳書鳩歐洲戰 で奮鬪する
08 心聲漢詩

續狂吟五十章 湊前百章/楊嘯霞

09 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 伊太利遂に起つ ム首相參戰を聲明 コルシカ、チユニスと リベエラに進擊開始
02 佛政府プ地方の 某所に避難
03 イタリア參戰の影響 東洋波及の危險增大 帝國政府、事態を重視
04 英佛兩大使に傳達
05 “ただ一語勝利だ” ム首相の參戰宣言
06 ソ聯は平靜
07 パリ一帶に 戰時戒嚴令
08 “新世代”の道を拓く 熱狂の伯林市民に伊大使演說
09 外敵が侵入せば 希臘は敢然立つ
10 宜昌攻擊を開始 空陸協力、痛烈な殲滅戰
11 海鷲又重慶大空襲 敵機十六機を擊墜
12 伊皇帝、ム首相宛に ヒ總統親電を送達
13 劍には劍で起たん 狼狽の英政府聲明
14 對伊宣戰か
15 土國近く參戰か 英佛援助を聲明せん
16 對伊戰爭狀態 布告を要請 カナダ下院
17 獨外相から感激の ステートメント
18 米大統領 伊參戰を非難
19 レ佛首相も宣言 全國民に激勵の辭
20 佛、政軍首腦 會議開く
21 英より增援軍派遣
22 バルカン風雲急! ソ聯、一擧南下の態勢
23 リヴイエラ 歐洲人の避寒地
24 海軍遡航部隊 要衝○○に達す
25 英航空母艦 その他擊沈さる
26 フランス各相 パリを引揚ぐ
27 マジノ線猛擊
28 號外發行報社消息
29 明日の天氣
30 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 畝傍山東北陵及び 橿原神宮に御親拜
02 “松風”號勇躍出發 本朝一路廣東へ 日泰定期航空
03 獨逸へ醫學使節 一行七名、來月出發
04 戰歿者遺族に 祭粢料御下賜 十一日傳達式
05 圖像:獨機械化部隊
06 傷痍記章傳達
07 島都社會事業と 軍人援護會に寄附 林本源から各一萬圓
08 東京から黃金が出る話 今は昔・金座銀座の名殘り
09 小林總督退京
10 宮木新竹知事 所管事務を聽取
11 チフス續出 基隆市、防遏に大童
12 基隆商議所議員總會
13 圖像:リエージュ市民へ獨軍が布告
14 公設市場の 健康週間
15 その日の伊領事 「公報が來る迄は何も云へぬ」 慌しく駈付けた英領事と密談
16 理髮料值上げ 南署管內けふから實施
17 臺北高商綠水會 商業夜學開催
18 日本・想出の卅三年 故國へ歸る印度浦島
19 不連續線の惡戲 晴れぬ北部の長雨
20 蓬萊町區男女 青年團結團式
21 專賣局異動
22 時局經濟講演會 十三日公會堂で
23 加奈陀國防相逝く
24 坪林越ハイキング
25 山東丸より
26 人事・消息報社消息
27 街で拾ふ
28 今夜の放送
29 商況(十一日前場)
30 今日の映畫
31 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(99)/完枝邦二;三浦杏介
02 家庭と婦人 幼い赤ちやんを 無理に步かせるな ガニ股になります
03 さらし鯨の料理 これからいいです
04 都會の保育所(下)/𪉩谷アイ子
05 手輕に出來る 食料品の貯藏 出盛りの野菜や果物は 家庭で便利な壜詰に
06 小松菜の芥子和へ
07 若若しく可憐な 初夏の髮/山本鈴子
08 圖像:スペイン使節團夫人連大妻高女參觀
09 ハイキングで 疲れた足の手當 何が一番よく効くか
10 牛蒡の佃煮
11 晒粉や重曹の 簡單な計量法
12 間違ひ易い言葉使ひ(六)自分のことに敬語を 使ふ面白い場合もある
13 ス・フと雨降り ビクビクするな それ程弱いものぢやない ス・フの性質を知つて下さい
14 齒痛みの應急 手當法
15 隱元と肉の 煮込
16 痔 大きな原因はお酒/平田篤次
17 牛乳の鑑別法
18 古い揚油の 若返り法
19 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 全島にわたる大防空陣 護れ大空我等の手で 今月末全島で防空訓練
02 圖像:波あらき地中海へ
03 日本から泰國へ あをぞらの旅で 昨日から定期航空開始
04 三日間も燃える すごいマツチの代用品
05 一日一言
06 強いドイツ軍 大和魂に似たドイツ魂
07 御座所を飾る 蘭花の光榮 愛香會より献納する
08 カタカナらん コドモ六ニン・マゴ七ニンガ センチデクワツヤク
09 讀者作品集
10 廢物利用を 致しませう (二)
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 帝國政府 各交戰國に申入れ 支那に於て不慮事態發生の 原因除去につき考慮を促す頭條新聞

【東京十一日發同盟】歐洲戰□の東洋波及に際しては帝國政府は東亞の盟主たる立場より豫てから極めて重大關心を有し戰爭勃發するや昨年九月五日支那に於いて交戰國相互及び帝國との間に不慮の事態を誘發する虞れなき樣英佛獨三國に對し深甚なる考慮を促したが、去る五月頃よりイタリアの參戰切迫し來るに從つて改めて東洋に於る不慮の事態發生防止に就き各交戰に對し勧告する必要を認め去る五月卅一日の閣議に於て審議した結果、之が對策を決定したが十一日愈々イタリア參戰が實現するや谷次官は右閣議決定に基き同日午前十一時半クレギー駐日英大使を同十一時四十五分アンリーフランス大使を、午後零時四十五分ボルテーゼ駐日イタリア代理大使に夫々外