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臺灣新民報1940年5月

夕刊第1版
序號 標題
01 包圍網を逐次壓縮(江南) 隨所に殘敵を擊滅
02 贛江遡行部隊 破竹の進擊
03 物動計畫建て直し 全面的物質國勢調查を行ふ
04 ゴータ大公等 謁見仰付けらる
05 圖像:慶祝に湧き立つ南京市內の雜沓
06 敵機信陽を盲爆
07 獨、瑞通商豫備 交涉が成立
08 一大激戰展開せん 北歐全線に亘つて
09 次期米大統領は誰? (上)混戰狀態の豫備選擧
10 圖像:江南OO戰線視察中の西尾總□
11 獨、英佛軍が大決戰 ノルウエー南部で
12 軍需資材交換協定 佛印と印度間に成立
13 グアム島長官更迭
14 伊政府が突如 駐獨大使を更迭
15 伊國更に新動員 壯丁を追加召集
16 定例閣議
17 英伊通商交涉 英大讓步で再開
18 政友久原派 黨大會を開催
19 明日の天氣
20 水滸傳(113)/黃得時;榎本真砂夫
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 畫家を前線に派遣 戰爭美術展を開催
02 テレビ愈愈大眾化 但し米國での計畫
03 肉なしデー 白國は月末から實行
04 現地に見る バルカン・近東の石油戰(上) 同盟ローマ特派員 大屋久壽雄
05 總督代理が遺族宅を弔問
06 軍人援護會に寄附
07 圖像:小磯拓相海南島へ
08 重爆機が牝鷄を殺す
09 新竹物產組合 四日に總會
10 臺北州下建築士組合
11 地引網を盜む
12 富士丸けふ入港
13 圖像:阿部大使南京着
14 墺王室ローマンスの華散る
15 日滿文化協議會 五日新京で開く
16 ニグロの智能 白人に劣らぬ ウ教授が試驗の結果
17 洗濯屋(福住町)燒かる 從業中の使用人負傷
18 建功神社奉納 ホツケー大會 中等部は商業優勝 成年部は高校優勝
19 下旬貿易
20 十歲の自轉車泥
21 氷の下から北極探險 カナ□のウ氏が破天荒な計畫
22 比島辦務官 神戶に入港
23 圖像:カナ、タイプイター競技會
24 黃清成氏入選
25 詐欺漢檢擧さる
26 定期航空
27 人事消息
28 街で拾ふ
29 今夜の放送
30 商況 三十日 前場
31 今日の映畫
32 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(63)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭婦人 油斷は大敵 若葉時に多い婦人病 發熱することもある 東京至誠病院副院長吉岡房子女史談
03 江戶趣味の夏の着物 うすものは流行おくれ 柄は古風な藍みぢん復活
04 婦人科學會で提唱の 體歷手帳とは何か 一生涯の身體歷史は一目瞭然 獨逸では夙に實施
05 春の光を浴びて 一家團欒の摘草 “毒”などつまぬやう
06 圖像:報國債券の出來るまで
07 上手な含嗽の仕方 藥液も用途により違ふ
08 食卓の鹽に吸取紙
09 春‧フケの出る時 正しい除き方は?
10 新らしい婦人帽 後頭部が中心となつて 大きな造花も後にさす
11 蒲團と衛生
12 ポカつく陽氣に 輕い腦貧血を起す 眠られぬ人は病的
13 子供の出ツ齒 遺傳とあきらぬるのは早計 お母さん方の注意で防げる
14 筍の肉そぼろかけ
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 廻轉盤を廻すと 時間を知せる電話 近く中央電話局で試驗
02 圖像:國際園遊會
03 圖像:靖國神社臨時大祭の夜景
04 千五百瓩の凌霜隊士の碑 郡上郡青年團が建立
05 海洋少年團 海軍記念日に誕生
06 河豚の毒が いい藥になる 九大の先生が發見
07 “桃太郎人形”白衣の勇士の慰めに
08 郵便局は七十年前 日本に始めて誕生 昔は發脚がリレーで
09 童話 匙を持つ子/神戶一雄
10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 生活必需品の切符制 消費規正に論議集中 きのふの物價審議會頭條新聞

【東京三十日發同盟】物價對策審議會審議會第七回懇談會は三十日午後二時四十分より首相官邸に開催前回に引續き

一、消費規正、購買力の抑制及び日、滿、支を通ずる物資交流を議題として自由懇談を進めたが論議は主として消費規正問題に集中され左の如き意見が開陳された

一、生活必需品の切符制。既に名古屋、豐橋、神戶等の地方に於いては切符制を實施して相當の成績を擧げてゐるがこれを全國的に實施する場合には硏究を要する、從つて切符制採用に際しては從來政府で實施した鐵、ガソリン等の消費規正の實績を十分、檢討しこれを參考として改善した案を出してほしい

一、在庫品の一齊調查、在庫品の調查は物動計畫に入つてゐるもの以外の生活必需品には行つてゐない、このストツク情況をこの際一齊調查する必要がある

一、配給機構の整備、消費規正を組織的に實施する為めには配給機構の整備を考へなければならぬ切符の經路品物の經路この二つの流れを密接不離なものとせねばならぬ

尚消費規正とは別個に一般の消費節約に付いては今後精動の運動協力を求むべしとの意見が行れ結局右懇談會の件に基いて幹事會で至急立案の上更に懇談會を開いて附議することゝなつた

02 江南大殲滅戰終る 輝かしい戰果を收めて
03 海運部隊の戰況(中支方面)
04 滿洲中銀總裁勇退 後任、副總裁昇格
05 重慶、梁山空襲 敵飛行場を粉碎す
06 圖像:建功神社例祭
07 次期米大統領は誰? (下)混戰狀態の豫備選擧
08 關口桐生市長 正式に辭任
09 重慶の各國大公使館續續移轉す
10 圖像:汪氏を訪問の貴眾兩院議長
11 前線將兵の心境を傳へ 銃後施設の完璧を期す 厚相、地方長官會議で強調せん
12 東亞教育大會 日滿支代表が參加して 七月八日より開く
13 日本經濟聯盟の陣容再編成終る 今後の活動期待さる
14 水產組合の統制 內地一圓とするに決定
15 氣球關係の永年勤續者 けふ譽れの表彰狀を授與
16 遞信報國會を結成 會員の向上發展を圖る
17 ソ聯產の物資の對獨制限は不能 消息通が悲觀的觀測
18 蘭印議會 大軍擴案を可決
19 日本特殊鋼管 增資內許可さる
20 地下足袋の最高價格 けふ告示で指定
21 全島警察會議 六日から總督府で開催
22 松江、熊本兩市に海軍人事部新設
23 國民優生法けふ公布
24 本庄總裁 將兵慰問のため渡支せん
25 松野鐵相旅順を訪問
26 中島派精動參與
27 今日の天氣
28 日本郵船基隆出帆
29 大阪商船基隆出帆
30 東亞海運
31 辰馬汽船
32 大連汽船
33 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 北歐の爭奪戰 獨側が優勢か社說

獨逸政府は二十七日總統令を布告し、諾威に行政長官を任命して占領地域の統治を行はしめ事實上保護國と同樣の取扱ひをなしてゐるが、この布告を契機として、諾威に對する獨逸今後の行動は軍事的にも政治的にも一段と強化され、波蘭と同樣遂には之を自國領に編入するの止むなきに至るであらうとみられてゐる。諾威が波蘭同樣の運命を辿るに至れば、戰火の擴大に怯える瑞典を初めルーマニアその他バルカン諸國に及ぼす影響は極めて重大なものがあらうと云はれてゐる。諾威に於ける英獨兩軍の爭奪戰は、兩軍陣營の宣傳も加へてあるため、その戰況は五里霧中で、專門家すらその真相を把握することに頗る困難なる狀態であるが、獨逸が行政長官を任命して占領地域を統治せしめる總統令を布告したところよりみれば、獨逸側が優勢であると認めて差支なかるべく英佛側の米國も大體その事實を認めてゐるらしいと傳へられ、この調子では英佛側の終局的勝利の可能性に就き疑問を抱く傾向が顯著となり、之れに伴ひ早くも對英佛援助強化の必要が論議されるに至つたと外電が報じてゐる。

併しながら、北歐戰爭は一局部的な小競合に過ぎず、況んや兩軍が尚火華を散らしての死闘最中であるから、今からその勝敗を論ずることは勿論、歐洲戰爭の歸趨を斷ずる事も出來ないのである。元來、今次の歐洲戰爭に於て犧牲の甚大を恐れてか又は自信なき為か、殊に英佛側に於て、極力武力戰を回避して來たようであつた。最初から四ツに組んだまま立ち上らず、經濟戰、政略戰の一點張りであつたのだが、北歐の鐵その他の物資を誤つての爭奪戰から端なくも武力戰が勃發したのである。又諾威を獨逸の手中に收められた場合、經濟戰ばかりでなく、その地理關係からみても、作戰上英國側に非常に不利であることは云ふまでもなく、從つて英國が死力を盛して戰つてゐるのである。けれども、英國は北歐に於ける旗色が惡いからとて、手を引くことは勿論出來ず、これを牽制するためか、バルカン方面に廻つて熾烈な經濟攻勢に出てゐることは注目に値ひするものがある。

北歐の鐵の爭奪戰の次きに來るものは、バルカンに於ける石油爭奪戰が展開されるであらうことは一般の常識である。ルーマニアの石油はその資本關係から英佛が支配してゐるため、若し獨逸が強引に壓迫を加へるとル國を英佛側に加擔させてしまふ危險がある。若しバルカンの一角に戰火が波及すれば、引いてバルカン全部を戰亂の渦中に投ずることにもなるので、獨逸はバルカンから食糧その他の原料品を輸入してゐる關係上、獨逸としてはバルカンの平和確保に最後まで努力するであらう。英國は獨逸側のかくの如き對ル國關係、更にバルカン關係を見越して、熾烈な經濟攻勢を展開したが、獨逸もそれに劣らぬ對抗策を講じてゐるので、バルカンに於ける英獨の經濟爭霸戰は今や酣である。英國の強味は金と物であるに對し、獨逸は地の利を背景とする軍事上の威力である。英獨の攻勢の均衡を破れば、バルカンは北歐の如き軍事的危機に襲はれるであらう事は推測するに難くないのである。

02 時代の脚光浴びて 兄弟五人揃つて登場 更生廣東の將來を背負つて起つ 汪氏從兄弟一門の出世雙六
03 無言の八勇士歸る 三日早朝台北驛着
04 令旨奉讀式 けふ府正廳で擧行
05 健康增進運動けふから十日間 時局と國民體力
06 基隆神社の天長節中祭
07 英靈追悼の大法會
08 估伊吹伍長の追悼會を執行 
09 臺灣神職會の二千六百年總會
10 轎に搖られて 幽谷の勝景を滿喫 小磯拓相一行臺東着
11 皇民化の模範となれ 拓相、移民に訓示
12 教員俸給請求權‧問題化 聯合審判開から 最後の斷‧各方面から注目
13 流腦また一人
14 同盟通信の劃期的大撗充 全國廿九個所に受信設備 けふから業務開始
15 寶山柑橘共同組合に不正發覺 圖如書類押收、關係者を取調
16 北商か中商? 奉納野球大會 愈よけふ決勝
17 人事消息報社消息
18 ときのこゑ
19 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 預金減少ながら 貸出引續き增加 金融の基調一變か
02 本島油田の開發 更に一步の進展 督府鑛務課‧近況發表
03 重要品輸出入額(四月下旬)
04 貿易資金の前貸補償制 輸出增進策として 五月實施の新法規
05 滿國の大木氏一行 島內を視察
06 石炭液化の企業 近く滿鐵で着手
07 日本石炭株式會社 六月一日開業
08 日糖月眉工場製糖終了
09 F一一三號は一年以內で成熟 糖業試驗場で確認
10 ゼニスパイプ 總會を開催
11 報國債と貯債 組合せて賣却 勸銀が消化積極策講ず
12 小林技手ら 馬買付に上京
13 土地建物一分增配 松浦氏を取締役に
14 內外地間に於けふ 配給機構確立が緊要 內外地物價懇談會に出席の黑澤事務官歸臺談この項續く
15 臺中州の一期米 發育頗る良好 平年作以上を期待
16 昭和家畜總會
17 經濟手帳
18 照明燈
19 市價及商況 三十日
20 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 支那經濟建設と通貨問題/井村薰雄
03 詩吟
04 浪花節 脇坂部隊/梅原秀夫
05 童話劇 「興牙少年奉公隊」
06 料理
07 對話 戰況月報
08 新映畫 格子なき牢獄 國際館で特別公開
09 米國映畫が強力 お盆映畫陣の準備進む
10 藤野秀夫渡滿か 滿映の俳優指導に
11 飼ひ犬の“去勢” 番犬としても非常にいい
12 圖像:家庭の秘密(田中絹代主演)
13 ハイキングと“杖” どんなのが疲れ難いでせうか
14 海外映畫短信
15 東寶「釣鐘草」 配役愈よ決定
16 廣告報社消息
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 皇紀二千六百年奉祝武道大會 來る五日嘉義市で開く 一市六郡の選手決定
02 從軍記念會 蘇澳分會發會式
03 潮州郡でバナナを公定
04 圖像:松野鐵相白衣勇士を慰問
05 北歐三國‧興亡の跡 何時の世にも 變らぬ弱肉強食(上)
06 春季野球大會閉幕 體協屏東市會主催
07 羅東街の優良兒決定
08 集集庄の家庭防火演習
09 各種總會一束
10 ローカルセクシヨン
11 廣告報社消息
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 府‧州‧市公報輯錄
02 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 花蓮港新舊市街の水道擴張工事を完成 給水狀態頗る順調
02 花蓮港街の土地熱 常態に復歸す 登記期限到來で安定
03 圖像:國民政府還都祝賀會
04 少年保護並に 未成年者禁酒禁煙懇談會 (上)高雄州教育課主催
05 高雄の入選 乳兒を表彰
06 建功神社遙拜式 嚴肅裡に執行 臺南神社外苑で
07 澎湖招魂祭及建功神社例祭
08 豐受大神宮の遷御遙拜式
09 幣帛供進使 石井知事が參向 開山神社例祭執行
10 住吉丸が都歷沖て坐礁
11 臺南署管內の保甲臨時總會 諸打合事項を決定
12 州の指令を詐稱して 麥粉製造を停止さす 業者州勸業課に陳情
13 全島時計眼鏡聯合組合 臺中で總會開かる
14 圖像:松野鐵相蒙疆訪問
15 食料品協定價格 臺東廳で認可
16 南支經濟視察團 高雄を視察
17 事變下の讀書熱 頗る旺盛の狀態 臺中圖書館の近況調べ
18 新市名の募集 二千通を突破 花蓮港街の市制實施に
19 麥粉の家庭配給制 高雄では解消に決定 各配給制の欠陷暴露さる
20 臺中州醬油組合 設立發起人會
21 臺南の健康週間 けふより十日間 各市郡に通達
22 小原氏の美擧 壹千圓を寄附
23 臺南州飼料配給組創立總會
24 人事消息
25 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(98)/張文環;陳春德
02 英、米に動くもの 春は戰爭から(下)/久野豐彥
03 珊瑚樹 日本產の「大地」 出ていい善だ
04 臺陽展合評座談會(二) 廿七日夜臺北市公會堂で
05 圖像:春の筱雲軒(臺陽展會員)/呂鐵州
06 季節と人心 春の精神分析(一)/大槻憲二
07 圖像:つづじ咲く頃(臺陽會員展)/李梅樹
08 心聲漢詩

步落伍生萬年枕工場失火原韻/灌園、詠珠崖古今英傑/海南島 莊玉坡、寄五指山特產金剛子百零八球念珠壹串恭祝荒浪煙崖老詞長古稀壽辰/海南島 莊玉坡、春日感懷/虛谷、春日/虛谷、春日 二/虛谷、爲新竹文樂會代表敬和子敏先生原玉/鏡如 陳湖古、蒙林清月先生招待於江山樓席上戯贈花校書/新竹 陳湖古 鏡如、承諸先生於風月報社、蓬萊閣、江山樓、山水亭等處開宴歡迎爲新竹文樂會代表賦謝/陳湖古

09 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 物價公定の方針と 消費規正の方策 物價審議會の答申
02 天長佳節に猛攻敢行 殘敵(第九戰區)に最後の止め
03 歐洲戰亂の極東波及防止 外相、地方長官會議で說明せん
04 圖像:汪氏、言論界代表と會見
05 和蘭の危機と波紋 特に蘭印問題に就いて
06 英陸軍後退
07 獨軍、ドンバスと オプダルを占領
08 獨軍、陸上連絡に成功
09 英諾聯合軍側危し
10 ヒ總統が激勵布告 諾威派遣全將兵に對し
11 圖像:阿部大使の支那要人招待晚餐會
12 增援か撤退か 英佛兩國岐路に立つ
13 伊の參戰を警戒 英船の地中海航行禁止
14 獨軍の進出阻止
15 我が戰時財政 未だ餘裕綽綽 櫻內藏相強調
16 行政院會議の決定諸事項
17 大久保中將逝く
18 電力料金は值上せず 閣議で遞相答辯
19 增產指揮官勵班歸京 農相に實情報告
20 明日の天氣
21 水滸傳(114)/黃得時;榎本真砂夫
22 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 初の從軍記章傳達式 けふ賞勳局總裁室で擧行 輝く授賜者一萬三千餘名
02 第二世‧空の憧れ 臺灣航空少年團 愈よ五日の節句に結團式
03 皇后陛下から 賜つた令旨奉讀式 けふ總督府で擧行
04 圖像:令旨奉讀式
05 南京の明朗化 菊池寬氏福岡で語る
06 新潟縣下の火事
07 大江事務官一行來新
08 採鐵用新機械 發明さる
09 徹底的に健康診斷 全國健康增進運動開始
10 現地に見る バルカン・近東の石油戰(下) 同盟ローマ特派員 大屋久壽雄
11 牡蠣の大敵
12 双兒は年とつた 親から生れる
13 小公學校五年以上 全部入團させる 島都の少年團大擴充案
14 圖像:普南作戰
15 新竹商業の第一回入學式 喜び溢るる新入生一0六名
16 スキー競技大會 日程、會場發表さる
17 けふから店開き 國立結婚相談所
18 現場を押へて 逆上‧滅多斬り 金山庄に第二の殺人事件
19 投身自殺救はる
20 覆面強盜の片割れ逮捕
21 漁船平安丸坐礁
22 定期航空
23 人事消息
24 福建丸情報
25 內滿鮮視察の藤垣市尹歸臺
26 街で拾ふ
27 今夜の放送
28 商況 三十日 前場
29 今日の映畫
30 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(64)/邦枝完二;三浦杏介
02 冷凍魚の使ひ方
03 家庭婦人 女性と向學問題/窪川稻子
04 “赤”が健康で “青”は非健康か 色と健康は見かけによらぬ
05 圖像:報國債券の出來るまで(終)
06 慢性の病氣は 榮養の不足から 動植物を適當に按配せよ/佐藤晴子
07 切干しの味噌和へ
08 食物はよく嚙んで
09 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 日本“劍豪の家” 一家合計廿二段 愛媛縣の藤田教士 
02 圖像:老の赤心ペタル 踏んで聖地巡拜
03 日本一老學生 今年六十七歲 京都帝大で聽講
04 圖像:四萬ガロンのガソリン爆發
05 花莛の切端で ランドセル 河內小學校の新案
06 圖像:米陸軍記念日
07 教壇に立つ 亡き先生の身代りに
08 カタカナ欄
09 日本弓は世界一 梓は特に粘強い 昔の武士も愛用
10 南から來る渡鳥 ホトトギスは曆の代用 子供の科學知識
11 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 府縣ブロツク打破へ 物資需給の圓滑化を圖る 地方長官會議で打合頭條新聞

【東京一日發同盟】生活必需品の逼迫に伴ひ米、木炭等を始め各種生產物資の府縣外移出を制限若くは禁止し以て地方的ブロツク內の消費配給の安易なる統制を實行せんとする傾向が最近頓に著しくなり、之が為め物資の全國的需給に支障を來し政府の政策實施に一貫性を缺く虞れがあり、府縣ブロツク打破の聲は漸く昂まりつゝあるので政府は今回の地方長官會議に於いて此の問題を重要なる課題の一として之が對策を考究することゝなり石渡書記官長は地方長官會議に先立ち政府の方針打合せの為一日午前十時農相官邸に於いて島田農相を訪ひ協議の結果「地方ブロツク結成問題を此儘放任する時は政府の政策徹底を缺き重大問題となる虞れあるから之を打破せねばならぬが地方の特殊情勢を考慮せずして法令的劃一的に之を一擧に打破する事は却つて種々の摩擦を生じ所期の效果をあげ得ぬので三日の閣僚と地方長官との懇談會等の機會を利用して政府の趣旨徹底を圖り慎重對策を樹立する必要がある」と云ふに意見一致し各府縣を地方の客觀情勢に照應して漸次ブロツク解消の方向に指導し市町村等のブロツク化の傾向に就ても之を打破する方針を確立し二日地方長官會議開會劈頭に行はれる米內首相の訓示に於いても特に此點を强調、彈力性ある方針をとつてブロツク化の弊害除去に努むることゝなり石渡書記官長は同日午後兒玉內相、藤原商相とも會見同樣打合せを行つた

02 松野鐵相新京着
03 海軍各校の聯合卒業式
04 圖像:二閣僚招待午餐會
05 臺中辯護士會總會
06 初の地方長官會議 けふから八日間開く
07 改組精動初總會 施策について論議
08 “物心一如の考へ方” 米內會長挨拶の要旨
09 全國道府縣會議長會議
10 出直す精動の改組 新機構の骨子要綱
11 ゴータ大公參內
12 答禮使節として 陳、梁、溫三氏來朝 經濟使節團も派遣
13 支那方面艦隊司令長官と橫鎮司令長官更迭
14 武勳赫赫の三將軍 適才適所の海軍異動
15 我が軍管理工場、鑛山を 支那人に返還 梅委員長準備を進む
16 ゴータ大公 白衣の勇士慰問
17 英首、海兩相を痛擊 英議會の反對黨が
18 獨機、英本土を空襲
19 セイヤノ辨務官 有田外相を訪問 日米關係打開されん
20 三好陸軍政務 次官ら廣東着
21 配給肥料製造組合 設立準備懇談會開かる
22 高千穗丸出帆
23 北海道炭礦汽船社債發行
24 東邊道開發會社增資
25 今日の天氣
26 大連汽船
27 日本郵船基隆出帆
28 大阪商船基隆出帆
29 東亞海運
30 辰馬汽船
31 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 福建と臺灣社說

聖戰三年、北支中支は日本晴れ、廣東海南島また快晴を報じてゐるとき、單り福建の空に暗雲低迷せることは、臺灣としては洵に欝陶しい、福建は一衣帶水「おはよう」と呼べば「よいお天氣で―」と挨拶を交はしたいやうな善隣の地であり、また血の繋がりさへ持つ島民發祥の地でもある。それが固く門戶を鎖してゐることは何としても殘念の至りだ。

日本が自己及び支那の生存と自衛のために、支那領土の保全を高唱して來たことは既に久しい、過ぐる日清戰爭の直後には福建省不割讓の一札をとり之を世界に公布せしめたが、それでも列強は虎視眈々、機會と間隙の乘ずるものあれば、蠶食の虎狼性を捨てなかつた、それが惹いて今次事變の因を作つたことはここに說くまでもない。

福建は不割讓の一札で常に列強の爪牙を免れて來た、免れはしたが見るべき產業もない名代の貧乏省だ、特に皇軍の奮戰により廣東、海南島が攻略された今日から見れば、その軍事上、經濟上のかげが甚だ薄くなつた感をどうすることも出來ない。

しかしながら我々は福建を諦めきれない、臺灣の現地からすれば何とかして現狀打開を希はずにはみられぬ、大局から見、中央から見れば福建などは問題にされないであらう、不割讓條約の當時とは四圍の情勢が正しく一變した事實を、我々も正直に認る、認めながら諦められないのは局部に偏する身勝手だと評されても、我々は甘受する。

福建問題が出ると亡くなられた明石總督を思ひ出す、同總督は流石に豪かつた、着任後一ケ月も經たぬ時分に、某大尉を福建に派し特別任務を命ぜられた。名目は語學研究といふことであつたが着眼の非凡にして實行の果敢なる、今思ひ出しても頭が下る、また山縣少佐を遠く雲南に特派し、雲南將軍唐繼堯將軍と極めて密接の連絡を取つてゐられた。

そして「既に事件が突發してから周章狼狽、交涉を始むるも容易に効果を收め得るものではない、其末だ然らざるに先立ち手段を盡すの要がある」とされ雲南との交驩も實は獨逸の東漸に備ふる深謀遠慮からであつた。

今や南進論の盛んなるとき、福建の道草など食べてゐる遑はないかも知れぬが、しかし後の千金より今食ふ粟の譬もある、鎧袖一觸、現狀打開の見込があるなら、南進前の足固めに一寸呼びかけて見る位の面倒を厭つてはなるまい、事變處理を裏返へせば國內問題であると同時に南進の裏付けはまづ足許からといふ理窟も成り立たぬことはなからう、

既に我が占領下に在り、王道樂土の有難さを滿喫してゐる廈門や金門島の將來を考ふる時、福建の現狀打破は愈よ焦眉の急務となつて來る、大陸から遊離したる廈門は懸海の一孤島のみそれが有する卓越せる地位も發揮するに由なく所謂寶の持ち腐れとならざるを得ない、奧地の產業も文化も全て廈門でコントロールされ、廈門で再生產されるやうになって始めて占領の意義は完しと云ひ得る。

02 彩る“健康日本一色” 帝都の健康增進運動第一日
03 無料で健康相談 臺北州の實施行事
04 健康增進運動 基隆市の催し
05 市バス十周年 きのふ從業員を表彰
06 修養團團員大會 閑院元帥宮殿下の台臨を仰ぎ 五日日比谷で開催
07 令旨奉讀式 けふ府正廳で擧行
08 圖像:海口の國府遷都慶祝大會
09 小磯拓相のけふの日程
10 羅東街葬十日執行 兩勇士の英靈を弔ふ
11 小公新教員に 市尹が激勵
12 開店早早大繁昌 國立優生結婚相談所店開き
13 事變國債賣切れ 底知れぬ銃後の經濟力
14 基隆市政調查會 近く委員を任命
15 將士を慰問 愛婦代表役員が
16 神宮國民體育大會 期日二日延長、種目も擴張 昨日施行方針を發表
17 純綿作業衣を配給 二百萬人分を府縣別に
18 基隆の優良兒 五十八名決定さる
19 新竹市議任命
20 學童相撲大會 五日樺山小で
21 日光の雪に吃驚 帝都で興亞奉公日を迎ふ報社消息
22 北商優勝 奉納全島中等野球戰
23 暗の路上で殺害 搜查中に又痴情慘劇 金山、萬里の二重殺人
24 山下社長献金(一千萬圓) 陸海軍人軍屬子弟の教育機關設立資金に
25 英國だけて 一日一億圓 歐洲戰の戰爭費
26 臺北州畜產指導者 養成講習開講式
27 皇民化劇脚本 新竹州で募集
28 天井墜落 職工一名即死
29 新竹州警察幹部異動
30 二瓶校長歡迎會
31 新觀バスが 停子脚と衝突
32 高雄州下に 變死二件
33 定期航空
34 人事消息報社消息
35 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 一期米の生產高 近く徹底的に調查 市街庄職員を總動員
02 綜合的物價統制 更に強化が急務 內外地物價懇談會に出席の黑澤事務官談
03 報國債券は早くも全部豫約濟
04 週間經濟展望
05 炭業組合會 明日警察會館で
06 臺灣農會技術員養成
07 臺銀臨時株主總會で 增資案を可決 新株拂込は七月中徵收
08 農林省石川氏 本月中旬頃に來臺
09 經濟手帳
10 日銀貸出膨脹を抑制 金利操作に乘り出す
11 珊瑚第三國輸出 金融策確立せん 臺銀に融通を懇請
12 新增稅に依る(內地) 株式配當金手取
13 生保事業概況(昨年十二月)
14 照明燈
15 預金の長期化に 信託支店を增設 大藏省の方針略決定
16 市價及商況 一日
17 決算公告/淡水產業株式會社
18 第四回決算公告/株式會社民報商事社
19 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 時局談話 本年度の農業增產について/渡邊忠吾
03 ハーモニカ獨奏 ギター伴奏
04 ラヂオスケツチ 五月
05 料理
06 「豪傑人形」 堤が代役
07 フアンの新戰術 手錠をはめられた アン・シエリダン
08 圖像:荒鷲遺族慰安會
09 ロツパの駄駄ツ子父ちやん けふから國際館で
10 圖像:紙芝居で選擧肅正
11 東寶二作品 準備進捗
12 「女性の覺悟」 豪華配役開始
13 「安木節お秀」
14 元祿物が 仲よく登場
15 「春雨宿場」着手
16 「名劍受難」が完成
17 大船の三新人が 仲良く第一線へ
18 園藝問答
19 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 鄉軍馬公分會 有意義な懇談會開催
02 貨車顛覆 火夫死亡
03 庄民の努力奏功 二分教場が學校に昇格
04 新高郡主催の奉納相撲豫選大會
05 三十三士祭典 旗山街で執行さる
06 圖像:靖國神社例大祭
07 大甲街信組總會
08 臺中放送局創設五周年記念 南管音樂を放送
09 鷄籠山の橋梁 架設を部落民が要望
10 岡山郡岡山街
11 卓蘭大安間の交通便利となる
12 頃來、蔣政權 何をしてゐるか
13 精神主義の誤算と 勞働組合との摩擦
14 圖像:阿部全權大使及び各國民使節主催の日支要人招待會
15 學甲地方に突風
16 ローカルセクシヨン
17 青物相場表 (五月一日)
18 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 府‧州‧市公報輯錄
02 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 愛煙家、上戶黨には 誠に耳寄りなお達し 臺中支局小賣人に嚴達
02 護國の英靈を弔ふ 州下市街庄葬日割
03 名譽の戰死者を 弔ふ屏東市葬 五月三日屏東公園で
04 彰化市葬 三日公園で
05 高雄州廳で 令旨奉讀式
06 圖像:英空軍の爆擊
07 彰化菓子品評會 十一、二の兩日開催
08 郡守會議を開き 傳達と打合會 十一日花蓮港廳で
09 黎明婦女會 嘉義市で成立
10 乙女の誇りを 胸に六十名入學 新臺東高女開校式
11 盛大なる出迎裡に 小磯拓相花蓮港着 廳內視察の上基隆へ
12 少年保護並に 未成年者禁酒禁煙懇談會 (下)高雄州教育課主催
13 慰問團を月末 前線に派遣 臺南州保甲聯合會で
14 屏東愛生醫院 四日落成式
15 市民の生活安定 不德商人に鐵鎚 臺中署市內一齊手入
16 工鑛業、移民など 東部の印象は良い 小磯拓相の視察談
17 現金と衣服專門に 盜み廻る不敵な男 餘罪の見込で取調中
18 白米の配給所 一日より變更 臺中の米配給軌道に乘る
19 遺家族受產講習所 盛大に修了式 彰化市隣保館で
20 真夏の訪づれ 海水浴場開き 臺南銷夏の諸刑事
21 國民健康增進運動 州下一齊に擧行 高雄州向ふ十日間實施
22 無統制の輸出は 實に弱いものだ 臺灣青果の郡氏滿洲方面視察
23 中國、九州、朝鮮地方旱害並靜岡市火災義捐金領收報告(十八)報社消息
24 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(99)/張文環;陳春德
02 春の文學心理 春の精神分析(二)/大槻憲二
03 珊瑚樹 新しい人間 中島氏のエツセイ
04 臺陽展合評座談會(三) 廿七日夜臺北市公會堂で
05 圖像:顏(臺陽展會員)/陳春德
06 新綠三題 猫といふ言葉/阿部艷子
07 穴は偽造防止 金本位は日清戰爭以來 興味ある貨幣歷史
08 圖像:朱衣(臺陽展會員)/中村敬輝
09 心聲漢詩

步呂默菴石圍牆竹林精舍落成感懷原韻/灌園、步呂默菴石圍牆竹林精舍落成感懷原韻 其二/灌園、鵬程詞兄賜和倒疊前韻却寄/竹軒、次韻/鵬程、晤王鵬程如兄/高雄 蒲園、次蒲園詞兄原玉/神戸 王鵬程、寄內人/蠣鋒、風月報夜宴席上次子敏先生瑤韻/李鷺村、壽悌欽宗叔古稀/李鷺村、壽雪漁先生古稀/李鷺村、時事感賦/農命、再詣聖廟/無逸 張希舜、季春念壹日菩提月例會於齋明寺致祭先輩(先嚴曾入該會故作陪祭)英靈有感而賦/無逸 張希舜、呈菩提會/張希舜、步希舜先生瑤韻/趙鴻蟠、參禪感賦/趙鴻蟠、步鴻蟠先生瑤韻/張希舜、謝菩提會/張希舜

10 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 一同打揃つて參內 夫夫地方情況につき奏上
02 木村法相の訓示要旨
03 圖像:東亞建設國民聯盟大會
04 軍艦國後の進水式
05 海鷲、長驅貴陽を爆擊 熾烈な地上銃火を□して
06 軍事施設に巨彈
07 中央直系第五軍を擊滅
08 ダニユーヴ(國際河川)の性格 愈よ複雜さを露呈
09 農產增產指導督勵班の要望事項 農林省當局に報告
10 光行貴院議員や 杉山平助氏來臺 高砂丸けふ基隆に入港
11 獨の擬裝船 ドナウ河下流へ
12 駐伊英、米大使會談 ローマの某所で
13 明日の天氣
14 水滸傳(115)/黃得時;榎本真砂夫
15 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 河川を整理して 電力資源を開發 小磯拓相の東部視察談
02 圖像:半島の義勇兵府廳訪問
03 北歐戰局の現狀と今後の英獨作戰
04 拓相基隆着 直ちに金瓜石へ
05 結核の徹底的對策 現行豫防法の大改正を斷行 療養費に國庫補助
06 臺北市の優良兒 男女五十名決定 九日に選獎式擧行
07 青葉の新公園で お手手つないで 坊ちやん孃ちやん共同遊戲
08 泰國學生視察團 けふ盤谷丸で寄臺
09 赤誠の恤兵金 全島から續續申出づ
10 牛嶋軍司令官 新竹州下を巡視
11 傷痍軍人會 新竹分會發會
12 廣東丸出帆
13 赤羽太平公學校長退官
14 部報揭載資料懸賞募集
15 癡情刃傷
16 共犯の李母 逮捕の目星つく 萬里の二重殺人事件
17 小公校長異動
18 養女虐待 鬼養母にお灸
19 日本音樂へ轉向 臺南の樂士が流行歌演奏
20 健康增進運動 高雄の講演會
21 牛乳矸瓶のに セルロイドの耳搔
22 定期航空
23 街で拾ふ
24 今夜の放送
25 商況 二日 前場
26 今日の映畫
27 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(65)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭婦人 第二國民の育成 家庭教育の再檢討から 教育は學校丈に任せるな 文部省成人教育課長小田成就氏談
03 春の裝ひ フレツシユにする 風呂敷のマフラー
04 戰時下の歐洲女性 (上)總督府臨時情報部
05 戰時の代用食 牛肉の代りに魚のすき燒 糧友會外岡和雄氏談
06 姙娠の春 四、五、六月が一番多い
07 圖像:國民靴下とアンサンブル足袋の自作運動(二)
08 制服を脫いだ お孃さん方へ 和服べからさる十ケ條
09 便利な乳押へ 薄くなる洋裝にこの心遣ひ
10 牛乳不足時代に 人工營養の秘訣 醫學博士山本杉
11 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 王仁博士の碑を 上野公園に建立 論語と千字文を傳へた 日本文化の恩人
02 蜜柑箱を機に 一心にお勉強 學校丸燒のために
03 圖像:雪の北國
04 廿五年前沈んだ 英國船の引揚げ 山口縣で實地調查
05 圖像:阿部大使一行菊花臺忠靈塔に參拜
06 圖像:五月の節句近し
07 簡素生活競爭 古い物を使つて我慢
08 鷄の品評會 上野動物園で開く
09 春の野山に藥草探し 面白くて為になる 皆さんやつてご覽
10 春の山野の小鳥 どんな種類があるか(上) ハイキンの時などには 注意して見なさい
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 畏し聖上の大御心 數多く御下問賜ふ 民草の生活に御留意頭條新聞

【東京二日發同盟】例年にない真劍な意氣込みで國民の真の聲を傳へ政府の真の肚を叩かうとする米內內閣最初の地方長官會議は二日から開かれ一道三府四十三縣知事、警視總監、憲兵司令官、朝鮮三知事、臺灣一知事の五十三名が午前八時三十分總理官邸に緊張した顏を並べ、米內首相、木村法相の訓示を受けた後參內、戶塚北海道長官を先頭に午前午後に分れて謹んで管下の情勢を奏上したが畏くも 天皇陛下には戰時下に於ける民草の日常生活の細い點にまで御留意遊ばされ、產業、治安の各般から現下最も案じられてゐる米、肥料、木炭の配給まで一つ一つ異例を拜する程數多くの御下問を賜はり、奉答の地方長官は固より侍立の米內首相、兒玉內相も恐懼一入であつた、御下問の內容を洩れ承はるに戶塚北海道長官には

パルプ資材の將來に於ける資源確保について考へてゐるか

林宮城縣知事には

昨年は宮城の米の出來がよいやうだが今年はどうか

山內岩手縣知事には、

木炭の搬出狀況はどうか

と御訊ねあり夫々順調にある旨奉答、石黑山形縣知事には

肥料は差支へなく充分に行つてゐるか

と御下問あり

數量は充分でないがこの程度なら己むを得ないと一般に思つて居りますが配給の時期が遲れぬやう入手に努力して居ります

と奉答、更に鈴木青森縣知事には特に

縣民の衞生狀態はどうか

とありがたい御下問を拜し、帝都治安の重責にある安倍警視總監には

事變下殷賑產業の青少年生活に及ぼす影響はどうか

と特に最近の青少年の身の上を思召されるありがたき御下問を賜り總監は

この善導については全力を擧げて努力し萬全を期する

旨奉答申上げ、その他最近の日本主義、共產主義の動向をはじめ帝都の勞資關係等主として思想問題、一般犯罪、經濟警察關係の治安問題の現狀について奏上申上げ、岡田東京府知事には

東京は米や日用品の配給はどうなつてゐるか、心配はないか

との畏れ多い御下問を拜し

米その他食料品は全國各地からの供給を待たなければなりませんので現在のやうな經濟事情の下にあつては東京のやうな大消費地の立場は非常に困難でありますが今の所幸ひに米、木炭、砂糖、マツチ、味噌、醬油等は何れも品不足ではありますが辛じて需要を充して居ります、然し將來は事情がどう變化するか判らないので多少不安を持つて居ります

と奉答申上げた由である

02 移入米に深き御關心 一番ケ瀨知事に御下問
03 專ら事變、時艱處理へ 米內首相の訓示要旨
04 英國の「戰爭目的論」 ナチス政權の打倒から 個人の自主尊重へ
05 嶋田中將赴任 けふ東京を出發
06 圖像:政友會久原派黨大會
07 準備の完了次第に 切符制を實施 藤原商相、意向を說明
08 軍需品のコストを 引下るのが目的 利潤算定方式に付石川主計局長說明
09 有田、セーヤー會談 更に一、二回續行 日米國交に一大影響齎さん
10 中牟縣城完全占領 黃河支流渡河を敢行
11 物價は暴騰又暴騰 重慶治下の人民生活難に惱む
12 國府の答禮使 陳、溫、褚三氏に內定
13 伊、衝擊を受く イギリス政府の 英船難阿廻航に
14 ユーゴー又も 豫備兵を動員
15 總督府辭令
16 今日の天氣
17 日本郵船基隆出帆
18 大阪商船基隆出帆
19 東亞海運
20 辰馬汽船
21 大連汽船
22 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 銃後國民の團體的精神 青少年時代から養成するが必要社說

今次事變を契機として國家總動員法に基き、各方面に亘つて人的或は物的兩方面から動員がなされ統制の實施を見て來たが就中東亞新秩序建設の目的達成の為めには舉國一致の大精神を一層昂揚せしめる必要があつたので成年層及青年層の總動員が行はれ、團體的訓練と團體的精神養成の途が講ぜられて來た。更に近來堅忍持久の精神を以て進むにあらざれば事變處理の目的完遂を見ることが出來ないことが認めらるるに至つたので、團體的精神を養成する為めには銃後青少年の訓練にも一段と力を入れなければならぬことが認められ青少年團の大擴充計畫が樹てられるに至つた。卽ち全島に先じて臺北市では前後二回に亘つて、少年團委員會が開かれ、其具體案を得たかの如くであるそして更に近く第三回の委員會を開催して最後的決定を見る模樣であるが、是は誠に時宜に適した意義ある計量と云ふべきである。卽ち此の少年層の團體的訓練が成年及青年層のそれよりも効果的で重要であると見ることが出來る。

三ツ兒の魂、百までもと云ふ例へにある通、少年時代にしつかりとした訓練を積んで置けば、それが青、成年時代になれば一段と輝き出し發達して役に 立つ事になる。彼の歐洲大戰後からと云ふもの、獨逸にしてもソ聯にして、世界各國がその國民の第二世の教化訓練に如何に力を入れて來たかは周知の事實である。それが今日の獨逸の強味を產み出したと云へるスパルタ式に少年時代からの國民の訓育を一切國家で管理し、統制し以て堅實なる國民精神を完成して行かうとする努力は今や各國が競ふて實施しつつある所である。從來我が國に於ては學校教育によつて劃一的訓育が青少年時代を通じて施されて來たが併し乍らかうした餘りにも多人數的な集團的教育を以てしては充分なる團體精神を各個人に向つて養成することは困難であることが實績によつて證明せられたので、その不足を補ふべく青少年團の結成、組織が早くから行はれるに至つた。少年團の數は極く尠く一少部分のことで、且つ團員も希望者のみが團員として入れられるに過ぎない關係上、その範圍も狹く、効果も從つて薄かつた嫌があつたのである。

此の度臺北市に於て全島に率先して實施しやうとする少年團の大擴充案の內容は果してどうなつてゐるか知ることが出來ないが、その案の一端を窺ふに、從來一部の希望者のみを團員として收容して來たのに對し、將來は小公學校の五年生以上の全員を悉く入團させやうとしてゐるが、全島的に之を實現させやうとするには相當な困難がある關係から、今回は其の第一步として少年團既設學校のみに對して、その實施を計ることとなりそれによつて今迄臺北市に六百名にすぎなかつた少年團員が一躍して二千名以上に激增する模樣である之を全島的に見れば、三十萬近くになるであらう、一方青年團にしても今や各市、街庄を單位として結成され、その數昭和十三年までに一千三百五十餘團に上り三十餘萬人の團員を擁するに至つたものであるから、今ではもつと增えてゐると思ふが、又他面青年學校開設の必要が認められ、昨年から主なる市部に設置され、將來更に各市郡にも之が設立の氣運が動きつつあるようである。

銃後の青少年に對し團體的訓練を與へ且つその精神を養成するには青少年團の結成によつて之を團體的に指導することが緊要であることは何人も反對せざる處であるが、特殊事情の下にある本島に於ては特に之が設置の必要を認めるは勿論、其運用に一段の注意が拂はれなければならない。兎角、物ごとが偏し安い嫌いのある臺灣に於ては、此の機關の完全なる運用を得れば、島民の團體的精神訓練がその目的を達することが出來、皇民化運動の上にも好結果をもたらし、將來南支南洋發展の第一線に立つ立派な戰士を養成することは勿論出來るが之に反し、偏狹的に運用されることが萬一ありとすれば、却つて惡結果を招來することも否めないことである。從來保甲制度が警察機關の補助的存在であるとの非難を受けて來たが、見方によつては現在の地方青年團もやはり警察の補助機關に墮しつつある嫌があるとの評は又一概に否定することも出來ない事實である。要は團體的精神訓練の使命を把握して邪道に趨らぬ樣、青少年團を運用して目的達成に邁進することが緊要である。

02 “官民の協力一致が 使命遂行の要諦だ” 歡迎茶話會で拓相強調
03 新竹州自動車協會總會
04 拓相けふ空陸歸京 本島の視察を終へて
05 國民赤誠の結晶 献納機三十一機 五日晴れの命名式
06 清水街防空委員會
07 無言の三勇士 十日に凱旋 十一日宜蘭で街葬
08 宜蘭の大清潔
09 山東丸無電
10 基隆珊瑚市 愈愈けふから開く
11 臺中州の慰問團けふ歸へる
12 觀光客激增 事變勃發當時に比べて 昨年は九千名增加
13 新考查の結果は? 双方の校長から意見を聽く
14 航空少年團 五日新公園で 結成式を擧行
15 圖像:島都に於ける拓相
16 接客業者の健康診斷好成績 昨日一齊に施行
17 健康增進に龜山ヘハイク 市民の參加を希望
18 自肅せぬ劇場 に市民が非難 當局の取締要望
19 上酒十五銘柄に 期限付特別價格 大藏、商工兩省告示で公布
20 人事消息報社消息
21 大阪株式の異變 取引所法違反の容疑で 府刑事課が摘發のメス
22 夏場所近づく 東軍が聯合稽古
23 定期航空
24 ときのこゑ
25 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 本島工業化に推進力 勞務對策を樹立せん 市街庄職員動員し調查
02 春茶引續き強調 上等茶百圓突破 價格高で減產程度減少
03 臺灣電化の石灰窒素好評 目下全能力を發揮
04 黃大豆近く配給 豆粕は當分見合 三井物產折衝の結果
05 北支經濟の核心を衝く 經濟對策協議會首腦部座談會(上)
06 畜產興業の事業 漸く軌道に乘る 高雄工場近く竣工
07 純綿作業衣配給 島內三百萬の農民‧勞働者へ
08 帝糖第一工場壓榨終了
09 現金取引激增で 臺銀券膨脹 月末更に躍進か
10 郵貯躍進的增加 四月末四千三百卅七萬餘
11 二期米の生產割當 農務主任會議開かる
12 電球界の發明 昭光ランプ 義順特約して大好評受く
13 證券界の將來 益益好轉せん 大眾投資力は充實 渡邊藤本ビル常務談
14 島內清酒增產に 酒造用種籾を移入 成績如何に依ては品種を一般に普及
15 滯貨累增傾向に 生產制限を斷行 紡聯の決議操短案成る
16 照明燈
17 市價及商況 二日
18 第十五回決算公告/蓬萊叭株式會社
19 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講談 瓢屋政談/神田ろ山
03 小唄
04 みんな知つてる 童謠 みどり會
05 三曲
06 「西住戰車長傳」 ロケ隊が歸京
07 超強力新爆藥 「グルマイト」
08 圖像:士官學校生徒の武裝參拜
09 “舞姬の秘密”新映畫 新興東京五月作品
10 圖像:神宮皇學館大學に昇格
11 必ず成功する 素人園藝の秘訣 種すも呼吸をします/原田三夫
12 花が散りはじめると 櫻は毛虫に襲はれる 燒いて木を痛めるのは素人考
13 春の花言葉
14 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 勇躍、轉戰中に散華 旗山郡の南嶋氏 來る六日‧旗山街並警察課合同葬
02 戰費は六億弗 芬の一元帥悵然と語る
03 憲兵殉難者 卅日‧集集で慰靈祭
04 圖像:日本最初の氷上劍道
05 新化家政女入學式
06 方委辭令交附式
07 酒飲みの相手 成可く瘠せた男を選べ
08 北斗街の興亞奉公日
09 近東にけて 英佛は策動する(上)
10 圖像:家庭防火演習ー於南投公園
11 ムシ齒豫防デー
12 ローカルセクシヨン
13 青物相場表 (五月二日)
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第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 府‧州‧市公報輯錄
02 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 散華の英靈を弔ふ 井之上部隊の告別式 二日同營庭で執行
02 廣川曹長以下 無言の凱旋 三日高雄市葬執行
03 英靈を弔ふ 嘉義の市葬
04 國民健康の增進に 彰化市民が邁進 一般の周知方に努力
05 圖像:會議中の經濟代表(向つて右二人目が汪主席代理)
06 滿場の贊同の下に 實行事項を決定 臺南署保甲協會會議
07 春競馬の出場馬 二百餘頭入厩 臺中畜產會の準備なる
08 彰化警察署 令旨奉讀式
09 健康增進に徒步の訓練 山下高雄署長以下が
10 業者無視の組合は不都合 飼料配給組合に非難
11 技藝指導所始業式
12 健康の增進は 花柳病豫防から 高雄で業者に講話
13 激增する工員の 災害が目立つ(一) 疾病と缺勤の續出
14 圖像:晉南作戰
15 青少年の血湧す 奉納相撲大會 四日臺中神社土俵で
16 國民貯蓄の懇談會を開催
17 記念學藝會 高雄大和小
18 正記履物會社 社長を決定
19 日用雜貨組合緊急役員會
20 中國、九州、朝鮮地方旱害並靜岡市火災義捐金領收報告(廿二)報社消息
21 人事往來報社消息
22 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(100)/張文環;陳春德
02 春と死の美 春の精神分析(三)/大槻憲二
03 珊瑚樹 時代と文學 中村の論文(文藝)
04 讀書隨筆 私の讀み方/成瀨無極
05 圖像:南國の春(臺陽展會員)/林玉山
06 新綠三題 綠に醉ふ/阿部艷子
07 文化消息
08 心聲漢詩

答友芬君/虛谷、呈蘅秋/虛谷、有感/虛谷、有感 二/虛谷、游井頭公園十首/虛谷、鄉愁/黃石書

09 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 地中海の風雲愈急!! 伊艦隊シ島に集結
02 英佛も地中海に集結 北歐戰放棄の意向か
03 英の諾威作戰は失敗
04 石炭輸入は陸路で 伊政府當局の發表
05 圖像:國民使節一行の戰線視察
06 鐵相歸京へ
07 臺大工學部新營費
08 地方ブロツクを打破 けふ懇談會で討議
09 大方針を明示して 地方民安定に努力 首相招待晚餐會で大阪府知事答辯
10 米比の不信行為 外務省より嚴重抗議 比島移民法案通過
11 コ駐米伊大使 ル大統領と懇談
12 獨軍ア市を占領
13 金が物言ふ全國大會 お祭騷ぎの政見發表 米國大統領選擧の裏を覗く
14 通商の增進に努力 日墨懇談會で意見一致
15 雲南要衝を爆擊
16 明日の天氣
17 米の軍艦新形研究 建艦案に重要變更か
18 水滸傳(116)/黃得時;榎本真砂夫
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 “闇”封鎖の彈壓陣!! 追徵金增額、實害賦與など 罰則を根本的に改正
02 噫‧尊し護國の忠魂 千載不滅の武勳を遺して 聲なき勇士けふ凱旋
03 基隆消防組の令旨奉讀式
04 牛嶋軍司令官 けふ新竹を初巡視
05 急がぬ事は手紙で 電報洪水に遞信省悲鳴
06 基隆商議に 專任理事任命さる
07 小磯拓相けふ歸京 軍官民の盛大な見送裡に
08 國民服着用に範 隗より始めよと一致贊成 次官連一齊に注文
09 世界廿五ケ國に 鯉のぼりが飜る 一國に十旒づづ贈り
10 十五歲が親分 劇場、市場荒らしの チンピラ團檢擧
11 亂暴した若者 お詫びに自殺 腹切つて虫の息
12 流石は大東京驛 迷子の荷物の山 何と月に一萬個
13 新竹の紹介に 內地視察團を派遣
14 富士丸出帆
15 文政學部新入生歡迎園遊會
16 宿屋料理店の 衛生狀態を檢查 北署の健康週間行事
17 老人の自殺
18 マツチも興亞型 藥は片側にレツテルは一色刷 近くお目見得する
19 教育美談 恩師瀧波氏の遺族に學資金 北工に咲く師弟愛
20 細民救濟に ぽんと千餘圓 新竹兩組合の美擧
21 ソ聯が棉花 栽培に力瘤
22 雨季蔬菜の種子を贈呈 高雄市から
23 興亞奉公日に 市全員が參拜
24 主人の自轉車を賣飛ばす
25 定期航空
26 街で拾ふ
27 人事消息報社消息
28 今夜の放送
29 商況 三日 前場
30 今日の映畫
31 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(66)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭婦人 年年增える來朝者 日本見學の外人團を迎へて 銃後國民の力強さを見せよ 鐵道省觀光局宮部幸三氏談
03 圖像:日本鷄の品評會
04 戰時下の歐洲女性 (下)總督府臨時情報部
05 扁桃腺肥大や アデノイド 鼻ツ垂れ坊主は この病氣と見ていい
06 時局に因んだ 五月人形 勤勞奉仕や新政權を祝福
07 純毛に代つて 絹セルが全盛 今年のセルの傾向
08 ビクニツク辨當 手輕に出來る和洋食數種
09 うどで料理二種
10 變りお握り三種
11 魚の山かけ
12 生節と蔬菜の味噌煮
13 筍のからし味噌煮
14 半襟の先を利用して
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 萬歲!昨年度は 百億圓を見事突破 戰時下の國民貯蓄
02 相撲の神樣 鳥取縣が全國に宣傳
03 圖像:少年納豆賣部隊
04 子持の曲玉 滋賀縣下で發見
05 恩師の還曆に 頌德碑を建立 四千の教へ子が
06 “親子たすけ” 尋四の兒童が發明
07 圖像:捕鯨船歸る
08 週間コドモ新聞
09 春とハイキング 健康は正しい步行から 一日に三里より四里が適當/出口林次郎
10 春の山野の小鳥 どんな種類があるか(下) ハイキンの時などには 注意して見なさい
11 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 米比と交涉を繼續 わが立場を了解善處せしむ 比島移民法案帝國の態度頭條新聞

【東京三日發同盟】比島議會は二日夜新移民法を通過せしめたが右移民法は日本移民が比島に於いて多年貢献せる功績を無視し須磨ジエコブス間の了解を裏切るものであり、外務省では比島及び米本國の非友誼的行為に極めて不愉快なる感情を懐いて居り近く兩國政府に對し嚴重抗議を發すると共にワシントン及びマニラに於いて交涉を開始することゝなつた而して右交涉に於いては

一、米大統領が本法を拒否するか

一、本法を比島議會に於て修正するか

一、本法の運用に當り日本移民に對し特別なる考慮を拂ふか

の三項の何れかの實現を目差すものと見られるが、今回通過の法案には割當移民(五百人)の外に非移民(一時的旅行者、通過者、船舶乘組員、專ら比島との貿易に從事する者及びその妻子、再渡航者、學生)非割當移民(雇傭契約に基き然も正當に查證を與へられた者及びその同伴者又は二年以內に渡航する家族、本法効力發生以前に於いて比島に正當に居住し居る者の呼び寄せたる家族)大統領の特別許可に依る移民の三者に就き特別に入國の規定があるので比島政府に於い之等規程の運用に依つて日本移民入國に從來と格別の變化を與へないような措置を講ずるならば本問題は一時落着を見るものと思はれる、右に關し外務省では三日正午

斯くの如き事態に立ち到つた事は遺憾であつて我が方に於ては今後も尚正當なる立場を了解善處せしむる樣交涉を繼續するつもりである

旨の情報部長談を發表した

02 鮎川總裁東上
03 南支經濟視察團 きのふ廈門着 けふ汕頭廣東へ
04 獨の慶祝使節一行に 勳章贈與の御沙汰
05 地方事情に即して 熱水な意見を開陳 政府と地方長官懇談(第二日)
06 英首相の報告演說 北歐戰況を中心に 
07 圖像:地方長官會議第一日
08 比島移民割當法は 米の對日壓迫の策
09 物資對策に論議集中
10 米價は据置く方針 強制買上命令をも承認す 農相の言明注目さる
11 江南作戰の大戰果 敵に徹底的打擊を與ふ
12 南昌周邊の掃蕩終る
13 坪上滿拓總裁圓滿後退
14 法幣又崩落 重慶治下恐慌來か
15 麥の作況 農林省發表
16 小癪‧敵機が 安陸に現はる
17 田中總裁退職
18 今日の天氣
19 第卅五回全國產業組合大會 決議と議事を終了
20 日本郵船基隆出帆
21 大阪商船基隆出帆
22 東亞海運
23 辰馬汽船
24 大連汽船
25 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 「闇」封鎖の對策社說

點數一萬點に及ぶ商品の卸賣と、小賣價格が公定され、事變下急措置としては種々議論はあらうが、戰時物價をこれ以上暴騰させない對策としては相當 な効果を收めた。しかしながら、歐洲戰亂の勃發と、物資需給の窮屈化は漸次その度を增し、これに前內閣の低物價政策の無定見を加へて、今日では闇相場、闇取引が巷に橫行し聖戰下憂ふべき實情を呈してゐる。實際今日では公定價格あるものでも、公定價格にて求め得られるものは非常に少ない。この程東京市の手によつて調查された所によると、家庭に於て購買せる物資數十品目の中、所謂公定の價格で買ひ得たものは一つもなく、殆ど二倍乃至三倍の値段に當るとのことである。若し買ふ人にして公定の價格を主張せんとすれば、物資が得られず、生活上の不便に苦しまねばならぬのが脅威である。闇相場の橫行は、單に國民大眾の生活を脅威するのみならず、この風潮はやがて國民道德を破壞せしむるものである。

闇相場は、統制經濟の基底を蝕ばむ白蟻である。これが徹底的絕滅こそ刻下の急務と云はねばならぬ。またこの事態を如何に見るかが、低物價政策の方 向を決定する重要なポイントと云つてよい。商相は「闇相場絕滅のため物を增產せねばならぬ。增產のためには增產出來る適正價格にせねばならぬ」と云ひ、公定價格引上を暗示してゐるが、今日增產を刺戟しうる程度の價格引上げで、果して激增する戰時需要を賄ひ切れるかどうか。のみならず、高き公定價格は更に高き闇相場を呼び、高き闇相場は更に高き公定値段を呼ぶ惧れなしとしない。新內閣は既に、物價機構を改組して連日審議を進め、生活必需品の價格對策に全力を傾注し、又一方消費規正のため切符制を施行すべく準備を進めてゐるが、新物價政策の再出發と共に、闇取引を封ずる根本の對策が樹立されなければならぬ。

闇取引の橫行は、今日各方面に可なり浸潤して居り、これが根絕は誠に燒眉の急である。過日開かれた全國司法官會議に於て、經濟犯の取締が問題となり目下開催中の全國地方長官會議に於ける木村法相の訓示にも、この種の犯罪絕滅が強調され、又再出發した精動運動の目標にも、闇相場根絕が特に一頃目として取り上げられてゐるほど闇の害毒は大きい。司法當局ではこれが封鎖に、罰則を改正して嚴重處罰する彈壓陣を布くこととなつた。吾々はもとよりこの種の經濟事犯は、嚴罰主義を以て臨み、これが根絕の萬全を期すべきであることを希望するものであるが、從來と雖も頻りに嚴罰主義で臨むことを聲言し、又精動に於ても強調されて來た。にも拘らず、その弊風未だ歇まざるは、よつて來る原因がなければならぬ。取締りも必要であるが、それと同時に「闇」發生の根源に遡り根本的に生擴による需給調整を講ぜぬ限り闇がつき纏ふことを忘れてはならぬ。

02 戰時禁酒‧即時斷行 全國禁酒大會で決議
03 新竹市葬九日執行 四勇士の英靈を弔ふ
04 臺北築港問題 官民提携、實現に邁進
05 外米の混入は 一日から六割 三大都市で實施
06 寄附金を提出 保護者聯合會役員が
07 經濟戰と中立諸國 白、和への飛火と戰くバルカン
08 拓相福岡着
09 小學校側の意見 新考查法に對する報告
10 川村中學校開校 校長は元總督川村氏
11 圖像:晉南作戰
12 臺灣吹奏報國會 始政記念日臺北で發會式
13 佛の新名所舊蹟 百五十六指定さる
14 總督代理が遺族宅を弔問
15 基隆商議所視察談
16 國防献金
17 又も“危險酒”續出 ホルマリン等を混入 警視廳が放遂に乘出す
18 流腦を撲滅せよ 當局州民の協力を要望
19 一流木材商の不正 領收證に法定價格を記載し 闇で取引してボル
20 冬山信組設立 羅東より脫退
21 抽出後廿八年 生きた鷄の心臟
22 行樂列車は超滿員 “奉公日”を逃避して
23 バス監督が 車掌を毆打
24 酒壜統制會社 社員慰勞會
25 被害者死亡 屍體は解剖
26 老爺縊死
27 香取丸無電
28 總督府辭令
29 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 十六米穀年度の各州廳生產割當 全島勸業課長會議で決る
02 單寧含有樹皮の使用制限強化に就いて 劉山林課長語る
03 南日本鹽業會社 廿五日に株主總會
04 臺灣縫糸商組合 けふ總會開く
05 炭業組合總會 組合費引下に決定
06 柑橘輸移出(臺北州下) 意外な好成績 本年十六萬個を突破
07 北支經濟の核心を衝く 經濟對策協議會首腦部座談會(下)
08 果菜類輸出(臺北州下) 三萬七千萬示す 仕向先は滿洲國が筆頭
09 農村偕同體の確立 保險進出をも企圖 全國產組大會の中心課題
10 船腹饑饉見越し 中小船主を合併 大手筋運航業者動く
11 事變來の物價 平均三割一分高 公定相場で算出
12 對外貿易(四月下旬) 一億八千萬に達す 大勢は樂觀の傾向
13 百廿億圓目標 強制手段に訴へず 貯蓄組合を動員
14 經濟手帳
15 日糖苗栗工場壓搾終了
16 明糖溪湖工場壓榨終了
17 照明燈
18 市價及商況 三日
19 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 今後に於ける 我國勞働人口問題/北岡壽逸
03 土曜コンサート
04 詩吟物語 會津正治齋
05 漫才 ワカナの女先生
06 料理
07 文化映畫コンクール 出品作品は和本ぐらいか
08 圖像:早慶ボートレース
09 初めての時代劇で 面喰つた桑野通子 “水戶黃門”撮影の插話
10 圖像:英國婦人勤勞奉仕隊田園へ
11 未婚スターのロマンス ハリウツドで珍らしい
12 鈴木澄子主演の「金毛狐」
13 三萬圓の見もの “歷史”の火災場面 撮影時間は僅か七分
14 大眾知識 狂犬は頭を垂れ 一直線に走る! 狂犬シーズン御注意
15 圖像:成る女辯護士の告白
16 花を樂しみに 苗木の支度 土と追肥に氣配りが大切
17 海外映畫短信
18 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 あした“子供の日” “桃太郎”や“金太郎” 島內各地で表彰す
02 道路變更に關し 東港郡林邊庄民が陳情
03 圖像:トロントハイムに入港の獨軍上陸部隊作戰護衛艦輸送船
04 草屯產組總代會
05 灣糖埔里製糖壓榨終了
06 立ち上る 國民政府
07 近東に向けて 英佛は策動する(下)
08 圖像:カセドラルで演說を了へて退出するムツソリーニ伊首相
09 ローカルセクシヨン
10 青物相場表(三日)
11 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 府‧州‧市公報輯錄
02 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 池田大尉以下の英靈を弔ふ告別式 昨日臺南で嚴肅に執行
02 廣川曹長以下の英靈を弔ふ高雄市葬
03 嘉義公會堂で 嚴肅に市葬執行
04 圖像:ム首相ローマ大學へ
05 御下賜品の傳達式擧行
06 臺南州で配給打合會
07 「乳兒選獎」 子供の日大會 明日彰化公會堂で
08 司法保護事業の民間委員を委囑 花蓮港廳の保護完璧
09 新生廈門だより 全市還都の慶祝氣分一色/一記者海外遊記

◇......廈門民眾慶祝國府還都擁護和平大會は四月廿六日より同二十八日まで三日間日夜共種々の催しあり擧市慶祝の氣分に滿ち溢れた、これらの催しに參加した民眾の多いこと、各催しの盛況ぶりは實に空前と云ふべきであらら、吾等には豫想以上の好結果を收め得たことにより廈門民眾の和平愛好の一端が窺はれる

◇......廈門市はこの慶祝の日に各戶とも青天白日滿地紅旗を以て飾られ市中到る所に爆竹の音が絕へ間がない、また市政府を始めとして各機關とも休んで慶祝の意を表した、殊に新聞社側も休刊して慶祝の盛典に參加した程で如何に大々的に擧行したかは推して知るべしであらう

◇......二十六日午前十時廈門公園に於いて盛大に擧行された典禮の外市內開演中の京班歌仔戲は同典禮終了後一般市民に無料觀覽せしめ同午後二時からコロンス側に於いて慶祝團體の行進をなし主なる大通りを練り、和平反共建國のスローガンを絕叫し大いに氣勢を擧げたのである

◇......尚同夜午後六時からの提燈大會は實に盛會であった市政府和平救國軍を始めとして各機關、民眾團體、學校生徒並にわれら居留民もこれに參加その團體數百ばかりで人數は一萬五千名に上る市內各大通りを練り歩いた一時廈門市は旗の海、灯の海と化し萬歲を唱へる聲打ち鳴らす爆竹の音が絕へ間なかった

◇――この提灯大會は單なる行列ではないそれぞれの團體が意匠をこらして作り上げた祝意を表する飾りもの中國式の藝閣その他または市內の神樣や范謝兩將軍の出動獅陣弄龍などもあり一方美しき彰化花火もあって市中の人出數萬人に達し目拔きの場所は身動きも出來ぬ有樣で全市を沸騰せしめ空前の賑ひを呈した

◇――慶祝第二日の二十七日は自動車隊の市中行進を催した之には日華公私の自動車が參加午後六時から廈門公園より行進を開始市內の大通を練り歩き同時に舊中國海軍司令部跡に於いて花火大會を催したまた午後八時より日華公私の小蒸汽船を總動員して附近海上を行進一周した何れの催しも極めて壯觀であった

◇......慶祝第三日の二十八日は午後三時より廈門公園にて日華聯歡自轉車競走大會を催し午後八時より市內の大漢路、思明南路、大同路、昇平路、大中路、鎮邦路の地點にて日華名士變裝搜し大會を擧行、この種の催しは廈門としての最初の試みであるので一般市民を喜ばせた

◇......これで廈門民眾慶祝國府還都擁護和平大會は前述の催しがあって閉幕となったがこの慶祝期間の二十八日午前九時半より日本小學校並に旭瀛書院主催の下に旭瀛書院講堂に於いて日華兒童交驩會を主催した。これは誠に意義ある催しをして迎へられ特書して然るべきであらう

◇......この交驩會に日本側日本小學校、旭瀛書院の中國側市立第一、二、三、四小學のコロンス景育小學の各學校の兒童が、一堂に會し當日總領事の興亞院市政府の他日華教育關係者多數臨席の下に開會された會場內には實に和やかな空氣が漂ひお人形の贈呈の交驩學藝會あって互に大日本帝國と大中華民國の萬歲を三唱正午和氣靄々裡に散會した

◇......その間交驩學藝會に於いて日本側では舞踊、劍舞、劇、舞、ダンスの表演あり中國側では歌舞、ダンス、唱歌遊戲の表演あり何れもなかなか熱心にそれぞれの特長を發揮、出席の日華兩方面の兒童達に非常な感銘を與へた樣に感ぜられたが來賓側でも日華親善は今後この種の會合を大いに催すべきだと頻りに語ってゐた

◇......この廈門民眾慶祝國府還都擁護和平大會を通して廈門全市民が如何に新中央政府を支持し和平運動に熱心であるかを窺ひ知るであらうがそのスローガンとして擁護和平統一、擁護汪主席、擁護國民政府、民眾致起來和平反共建國、中日兩大民族聯合起來保衞東亞、國民政府萬歲、汪主席萬歲が揭げられてありこれを讀めば一段と判明する

(四、二八)

10 子供の日に 副賞を寄附
11 育兒衛生の講話映畫會
12 專賣品小賣人 組合で組會開催 三日花蓮港筑紫館で
13 產業組合の總代會日割
14 激增する工員の 災害が目立つ(下) 疾病と缺勤の續出
15 圖像:從軍記章傳達式
16 彰化市廳舍の擴張、模樣換へ 能率一段と上らん
17 肺臟の表面積 は卅一平方呎
18 木炭同業者が 組合創立總會 昨日臺中公會堂で
19 甘蔗審查 東港郡下の日割
20 中和公司が總會を開催 解散總會を兼ねて
21 衛生改善の功勞者を表彰 廿九日臺東郡で
22 ダンスホールの肅正を嚴達 高雄署が業者を召致
23 林坤氏美擧 五百圓寄附
24 獨逸の鼠軍 フランスに進入
25 白河庄火事
26 驛長の任免
27 中國、九州、朝鮮地方旱害並靜岡市火災義捐金領收報告(廿三)報社消息
28 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(101)/張文環;陳春德
02 科學評論 純正科學と文明/XYZ
03 珊瑚樹 堂堂大家を斬る 「文學界」五月號
04 虎姑婆(臺灣の昔話し)/黃氏鳳姿
05 圖像:曙(第四回日本彫刻展)/黃清呈
06 新綠三題 肥る心配/阿部艷子
07 空の科學 北斗七星は今が一番見ごろ
08 圖像:庭の習作(臺陽展會員)/田中清汾
09 文化消息
10 心聲漢詩

雜感用熱海韵奉寄灌園先生/莊幼岳、雜感用熱海韵奉寄灌園先生 其二/莊幼岳、雜感用熱海韵奉寄灌園先生 其三/莊幼岳、雜感用熱海韵奉寄灌園先生 其四/莊幼岳、雜感用熱海韵奉寄灌園先生 其五/莊幼岳、雜感用熱海韵奉寄灌園先生 其六/莊幼岳、萬金兄弄璋以詩代柬祝之/渭雄

11 廣告報社消息
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 第二次襄東大作戰 廿萬の敵に對し猛擊開始 昨夜半から突如新行動
02 陸鷲が協力
03 地方長官會議(第三日目) 各省の協議に入る
04 物心兩方面に亘り 生活刷新の斷行へ 兒玉內相の訓示要旨
05 米國の不合理な 南洋への野望 “生命線”との理由薄弱
06 興亞院臨時會議
07 德永武官を 徵兵所に御差遣
08 圖像:大行山脈を縫つて進擊する俵部隊
09 諾軍、和平交涉を開始 ゲ司令官悲壯な聲明
10 英佛聯合軍撤退 ナムソスからも
11 英屬領の對獨經濟封鎖強化 羊毛に波及か、我官民が注目
12 ドイツ空軍 英艦隊を空襲
13 瓊崖民眾自衛軍 戰歿の追悼式を擧行 引續一周年記念祝典
14 齒掛目算定 基準等決定
15 英の戰爭擴大陰謀 地中海に移る ドイツ各紙が報道
16 南歐戰惹起を英が企圖
17 明日の天氣
18 水滸傳(117)/黃得時;榎本真砂夫
19 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 赫赫の武勳を樹て 我勇士晴れの歸還 出迎市民の歡呼裡に
02 感激の除隊式 勇士、懷しの我家へ
03 新考查支持に一致 受驗兒童の體位は向上 小學校長中等校長兩者の意見
04 新竹消防組 詰所地鎮祭
05 圖像:我等が勇士晴れの歸還
06 基隆港の足 ヤヨヒ丸就航
07 大相撲夏場所九日蓋開 けふ新番附を發表
08 新番附評
09 子供を護りませう 兒童運動 都會に多いのは呼吸器病 地方は消化器病で斃れる 厚生省兒童課醫學博士谷口正弘氏談
10 “番附祝ひ”で 各部屋大賑ひ
11 尚武節劍道會 あす基隆で
12 育兒の無料相談 あす臺北仁濟院で
13 基隆市の優良兒(五十八名) けふ選獎狀を授與
14 臺北憲兵分隊新廳舍 けふ地鎮祭を擧行
15 小林總督が中南部視察 五日夜行で南下
16 無賴漢狩り
17 全島を荒らす 一味四名臺北で逮捕
18 新竹州物產販賣組合總會
19 倉庫から荷物を失敬
20 少年、投水を企つ
21 少年掏摸御用
22 老松町のボヤ
23 女性運ちやんに職を與へよ ソ聯にも失業苦
24 古代ドリツク式 寺院の小間璧發見
25 人事消息
26 定期航空
27 街で拾ふ
28 今夜の放送
29 商況 四日 前場
30 今日の映畫
31 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(67)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭婦人 こんな娘の裏に男 着物に不平を言ひ始め 化粧の時間も長くなる
03 銀杏の空揚
04 美顏の苦心 これが美容の第一步 若い女性は脂肪性
05 教育相談 強情で亂暴な子供
06 圖像:國民靴下とアンサンブル足袋の自作運動(三)
07 家庭用品使ひ方集(一) 昔懷かし蛇の目傘 使はぬ時はよく乾かして
08 美しい唇 紅よりもヒマシ油
09 アルミの箱 をきれいに
10 洗ひも濯ぎも ネヂリ搾り禁物 毛絲編物の洗濯法
11 戰爭と工場勞働 婦人の月經を無くする
12 ひきつけの應急手當
13 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 武勇傳で名高い 薄田隼人の遺跡 近く土地の人達が顯彰
02 學校に風呂 千六百名が交代入浴
03 子育て地藏尊 相撲の島田川が建てる
04 圖像:獨逸軍の步哨
05 一年間續けて 白衣勇士を慰問 北豐島校の小學生が
06 圖像:獨軍猛擊の英軍
07 皆さんの作品を募集報社消息
08 頑張る兒童
09 圖像:皇軍部隊の前進
10 今後の歐洲戰爭は どうなるでせうか 刻刻と變る世界の動きに よく注意しませう
11 テレイに新發明 便利な野外中繼機を完成 日本放送協會で
12 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 信陽地區進攻に呼應 安陸方面も行動開始 敵の據點を續續占領頭條新聞

【○○四日發同盟】信陽、安陸兩地方面に於ける大進擊情況左の如し

一、信陽方面 信陽西北方大別山系の要衝小林店を中心に北方京漢線上の明港南方高城鎭を結ぶ七十餘粁の抵抗線に據る孫連仲、劉汝明麾下の九個師二個旅を擊破せんとする我軍は一日早曉一齊に攻擊を開始信陽東北方李家營附近に進發した各部隊は正午早くも確山南方京漢線を遮斷し次いで京漢線西側の緩方據點任店に突入したが二日は更に確山、泌陽を結ぶ敵軍公路上の要衝竹溝を占領した、又信陽北方京漢線上の長臺關附近より行動を開始した諸部隊は同日午後劉汝明軍の前進據點明港を占領更に京漢線西側の敵第二線陣地たる藍店、邢集に殺到、孫連軍三個師に潰滅的打擊を與えて二日拂曉同陣地線を攻略、同日夜には遂に大別山脈溪谷盆地の敵據點毛集に突入した、一方信陽相柏公路を進擊した各部隊は一日早曉より小林店を猛攻大激戰の後午後零時半之を占領引續き敗敵を猛追中である

二、安陸方面 信陽地區の進攻に呼應し二日未明より行動を開始し安陸北方八粁梓鎭南西より進擊した部隊は大洪山脈西麓地帶を北進し張治中、王纘緖兩軍の中央を突破敵後方據點長壽店北方に迂囘して敵捕捉の態勢を採りつつあり、之に呼應した各部隊は二日拂曉洋梓鎭北方より敵諸陣地に猛攻を加え之を突破、敗敵を急追して午後六時長壽店を占領した

02 敵第五戰區再び潰滅 日章旗河南平野に飜へる
03 精動運動に對する 積極的意向を明示 挾間局長說明
04 闇取引に嚴罰主義 各地方長官、必要を力說
05 質疑應答(內務所管)
06 電力料金值上せず 遞信所管の質疑應答
07 學校給食費の地方交附額
08 蘭印軍擴と石油問題 (上)バタビヤ同盟支局安藤利男
09 今年の砂金試掘 三ケ所に決定 歸臺した高橋技師談
10 王克敏氏 日本を訪問
11 日伊航空業の握手 伊の技術と我が資本が結び 國際航空會社を設立
12 科學方面の教員不足 中等學校校長協會で對策を協議
13 日佛通商問題 意見を交換
14 戰火の擴大防止 ル米大統領が言明
15 本日の天氣
16 埃及全地區に戰時色橫溢
17 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 官紀振肅に關する訓示 官界の隅々に響き渡れるか社說

去る二日地方長官會議に於ける米內首相の訓示のうち、諸君は事變目的に對する國論の統一を強化し、一層官紀を振肅して率先躬行、以て範を垂るると共に新機構の下に於ける實踐組織の中核たるべし云々といふ一節がある。實に上司たるものの訓戒はさうあるべきであり、又下僚なるものの心得はかくあらねばならない。昔も孔子が政治を說いて「政は正なり、上に在るもの自ら率先して其の身を正せば、敦れか敢へて正しからざらん、官が善を欲すれば民も自ら善となるものだ」と云はれた。官紀振肅の要諦については昔も今も變りがないものである。要するに人民の模範たるべき官吏自身が正しければ、命令しなくても法令通りに行はれるが、自身正しからざればたとへ命令しても心から從ふものではないことを知らねばならない。

昔から謂はゆる貪官汚吏の絕へない人類の世の中である。故に現在の社會に於て皆正しい賢官明吏ばかりと望んでも望む者の無理であるかも知れない。わが本島に於て先般全島地方長官會議に於ける森岡長官の訓示のうちにも、頃來地方職員にして時に公務上罪を犯す者を見るは極めて遺憾であつて、この非常時に當り、官公吏は一層自肅自戒地方民の指標として、不拔の信念に生き、愈々其の職務に精勵せねばならぬと戒められた。かくの如く、時に言動正しからさる官公吏、または法令を敢へて犯かす官公吏の實例を見せつけられて、實に慨歎の至りに堪へない。每年繰返へす地方長官會議に於て、年々繰返へす官紀振肅の叫聲をきいて、官場に於ける上司の行ふ訓示が果してどれだけ地方の僚吏の俗耳に響き渡れるか?頗る疑問とせざるを得ないところである。

法令に遵ひ政事を行ふべき官公吏が自ら法令を犯かすといふ醜態は絕對排除せねばならぬことは言ふまでもないが、またたとひ法令を犯かすまでに至らなくても、正しからざる言動を為し程度を越えた政策を行ふことに依つて世人の顰蹙を招き、民眾の信賴を失ふやうなことも嚴に排斥すべきである。過日小林總督の地方長官に對する訓示の中に「直接民眾の指導取締の任に在る者は其の地位の上下を問はず職務の種類を論ぜず、其の責務に鑑み常に行政の成果を測るの餘裕を持し、從に功を焦つて無用の犧牲を島民に強ふるが如きは嚴に戒めねばならぬ」と云ふところを見ても官公吏の施策の行き過ぎに依つて、民眾に無用な苦痛を與ふべきでないことが明かである。然るに從來の我が島內に於て、功を急ぐ官公吏の程度を越えた施政又は行き過ぎた處置、或は表裏異る言動に依つて、民眾に無用な犧牲を強ひ、餘計な苦痛を與へ、意外な反感を醸し、延いては世の非難を招き、民眾の信頼を失ふといふやうなことはたとへ表面に□はすものがないとしてもその□面に於ては決して少なしとは云へない。要するに民眾に善き範を垂るべき官公吏が斷じて法令を犯かさず惡き範を示さるべきものでないのみならず日常の施政上に於てかりそめにも正しからざる話術、又は行き過ぎた手段を弄じて民眾の尊敬と信頼とを失ぶが如きことがあつてはならないのである。

02 全國小學生の手で 一千萬圓儲ける大計畫 臺灣から種子を六百貫もらつて 三粒の愛國蓖麻大量栽培
03 基隆出身の勇士 輝く武勳の歸還
04 端午のお節句 宮中は御喪中で 御祝ひ遊ばされず
05 宜蘭街の健康增進週間行事
06 國講講師養成講習會終了式
07 臺北築港の促進 今月末に總會開催
08 區制度を改革 新竹で區長會議開催
09 憂ふべきは學力低下 新考查法の功罪を語る 中等學校長の意見
10 圖像:皇軍、南陵に堂堂入城
11 島民赤誠の献金 四月中海軍武官府扱ひ
12 圖像:學童の劍道大會
13 豆選士熱演 臺北市少年劍道大會
14 七堵庄に流腦 患者基隆で死亡
15 學園の不詳事 蹴られて女生徒重態
16 憧れの綿製品 切符制と抽籤で 六月一日から配給
17 若人謎の自殺 クレゾール嚥んで
18 英商店の戰時色
19 本社重役林資彬氏 令息けふ婚儀報社消息
20 慶應先勝
21 定期航空
22 人事消息報社消息
23 ときのこゑ
24 今日の映畫
25 日本郵船基隆出帆
26 大阪商船基隆出帆
27 東亞海運
28 辰馬汽船
29 大連汽船
30 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 米國より數萬打の 檜帽子を注文殺到 其の將來囑望さる
02 臺南州帽子組合 近く創立に決定 臺北州も開設準備中
03 利潤統制確立 先づ“製鐵”“特殊鋼”の 原價計算方式を制定
04 臺灣縫糸組合總會 原案を可決終了
05 軍需工業の軍管理 兵工一致の實現と 軍備の飛躍的充實へ
06 故鋼鐵屑會社 年六分に增配
07 春茶暴騰 上等茶百斤百廿圓
08 卅四億斤を目標に(十五年中) 甘藷の大增產計る 各州廳の生產割當決定
09 理研も本島進出 金屬漆器等を計畫 海外市場開拓が目的
10 南部黃麻作 發育極めて良好 全島收量二千萬斤か
11 商工振興具體案 專任係員を任命し 商品陳列館で研究
12 起債界は悲觀的 二流債の發行覺束なし
13 滿炭社債問題 滿國政府保證で解決
14 土壤學肥料學談話會例會 八日臺大で開催
15 生鮮食料品の標準價格決定 政府具體案作成を急ぐ
16 少い資材で 石炭を增產 企畫院次長語る
17 預金增勢策に 農村餘剩購買力を吸收
18 萬國博へ臺灣茶 出品方法決定さる
19 經濟手帳
20 市價及商況 四日
21 照明燈
22 政府米買上強行 五月中豫定數量に達する見込
23 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 ラヂオコメデイ 小鳥でさへも巢は□し
03 吹奏樂
04 端午の節句に 因む座談會
05 劍戟物語 破れ太鼓轟く
06 謠曲「賴政」
07 史蹟めぐり
08 圖像:在住獨逸人の勞働日祝
09 藝能祭劇映畫 コンクール 豫定通り擧行と本極り
10 「隅田川夜話」開始
11 「赤穗の人妻」配役決定
12 大船に新人俳優入社
13 新興「玄海灘」配役決定
14 ある女辯護士の告白 新興東京の新作品
15 忘却の沙漠へ 大眾的興味で計算 する映畫
16 圖像:近づく夏場所に猛練習
17 「レべツカ」も 亦ヒツト 物淒きセルズニツク颱風
18 轟タ起子御挨拶慰問旅行 滿洲北支へ
19 東寶「女の街」
20 海外映畫短信
21 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 國民健康增進運動 結核の豫防撲滅に 彰化署が乘出す
02 大溪街優良兒 けふ表彰式
03 資力狀況調查 新竹郡湖口庄にて
04 圖像:OO最前線を守る步哨兵
05 大溪□の保甲會議
06 三峽產組總代會
07 圖像:陸の荒鷲‧濟源を猛爆擊
08 國民政府 最近の動向
09 興亞の群像を描く クローズアツプされた (上)多彩な人人
10 ローカルセクシヨン
11 圖像:オスロ市內に佈告文を貼る獨軍兵士
12 青物相場表 五月四日
13 慶祝興亞建設之陽春
14 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 府‧州‧市公報輯錄
02 臺灣航空少年團の設立趣意書の規約
03 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 武勳を陽灼けの顏に 秘めて勇士歸還 歡呼に迎へられて家路に
02 雨蕭蕭の中を 護國の英靈を弔ふ 彰化市葬嚴肅に執行
03 今井伍長以下 市葬を臺中で執行
04 圖像:女王樣御遠足
05 英靈花蓮港に無言の凱旋 けふ慰靈祭執行
06 池田伍長以下の屏東市葬執行
07 第一期米の走り 屏東干城に凱歌 甲當り五千二百斤 豐作に部落民歡喜
08 臺南州選拔の譽れの優良兒
09 新生廈門だより 日華の連絡機關 土曜會の將來に期待/一記者海外遊記

◇......臺灣居留民會の旭瀛書院では四月二十九日天長節の佳節をトし午前十一時內田總領事を始めとして興亞院廈門連絡部市政府の代表、高橋、劉兩民會長外議員、旭瀛書院職員生徒など多數列席の下に旭瀛書院擴張校地々鎮祭を嚴肅裡に執行はれた

◇......庄司院長の話に依れば從來の校地敷地は僅か八百坪しかなかったが、事變前當時生徒七百五十名の收容でさへ非常に狹隘を告げたので移轉か擴張かと種々考慮して見たが町はづれに移轉しては兒童の通學上甚だ不便になる、何と云っても現校地の擴張が尤も良いと思ふと語った

◇......然るに一時現在の校地擴張はなかなか困難視され延び延びになってゐたが新生廈門となり生徒數が四月現在で一千名に激增し今後ますます增加の傾向を示してゐるので現校舍の敷地擴張は實に旭瀛書院目前の大問題として見逃がすわけには行かなかった

◇......幸に在廈日華兩當局の絕大なる後援に依り現校地の隣接地の買收が非常に順調となり希望通り約四千二百坪の擴張をなすことゝなったこの校地擴張によって今後約二千名の生徒を收容する講堂、教室の增築が出來また理想的な運動場建設も出來るそうだ

◇......しかるに今回の校地擴張は庄司院長の奮闘努力に負ふところ少しとせずそのため臺灣總督府文教當局の莫大なる費用補助が快諾され茲にその實現を見たことゝなったこの件に關しても在廈臺灣居留民は頻りに感謝の意を表してゐる

◇......臺灣居留民の子弟を教育する旭瀛書院の校地擴張が實現し講堂教室その他の施設完成した曉には臺灣の公學校にまさるとも劣らないと云はれ當分廈門進出の臺灣居留民の子弟教育には大いに安心して然るべきであらう最近同書院卒業生の中等學校合格率を見ても心強くしてよいのだ

◇......日華親善を圖る廈門共榮會は日華人の共存共榮を叫び幾多の資金を投じて日華親善機關たる共榮會館、華僑倶樂部その他を設けて大いに目的達成のため積極的に努力しつゝあり既に見るべき實績を擧げ日華人間に於いて大いにその存在を認められ來たことは云ふまでもない

◇......今回また同會の主催にて土曜會を組織し興亞院廈門連絡部を總領事館、市政府を始めその他各機關、各團體長の日華人幹部網羅し去る四月中に共榮會館に於いて第一回土曜會發會式を擧行日華人合せて約六十名である

◇......同發會式席上に於いて中堂興亞院連絡部政務部長より鈴樹忠信、岡本久吉、盧用川、黃維□、傅書院、澤重信、殷雪圃堀透諸氏を幹事に指名また鈴樹忠信、盧用川兩氏を常任幹事に推薦し今後土曜會に關する一切のことを切り廻すことになってゐる

◇......日華人各機關の幹部が一堂に會してその座席は自由に任せることなく每回抽籤に依って決定して行くかくて每回變った方面の人士と一緒に意見の交換が出來ると云ふ仕組になってゐるから日華人別々に一緒になることはないこれで大いに懇親の實を擧げようと云ふのである

◇......而して土曜會は既に二回開かれ何れも日華人間大いに歡談をなし和氣靄々に散會したがこの會合は今後新生廈門に於ける日華親善のために相當の貢献を齎するのであらうと各方面に期待せられ土曜會產婆役たる廈門共榮會の木村主事、郭書記は一般の期待に副ふべく頻りに馬力をかけてゐる

10 彰化市選出乳幼兒の顏觸れ
11 嘉義市推薦優良兒十九名
12 多數官民列席 新競馬場開き 臺南春競馬第一日
13 癩患者の一掃に 臺南州力こぶ 未收容者を調查中
14 支那各地ともに 日系青年團あり 中野大佐の歸朝談
15 銀行券の密輸 メキシコ丸で發見
16 嘉義防諜展 七日より開催
17 花蓮郡新城 近く都市計畫 工業の重要地點
18 優勝の榮冠 臺中市團の手に 臺中奉納相撲大會
19 鹿港信用組合 役員決定さる
20 農業組合評議員會
21 人事往來報社消息
22 中國、九州、朝鮮地方旱害並靜岡市火災義捐金領收報告(廿三)報社消息
23 廣告報社消息
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(102)/張文環;陳春德
02 丸山の「庄內平野」 農民文學の今日と明日/喬木英吉
03 珊瑚樹 文藝界をどう見る 新潮の特輯記事
04 白衣の從軍記 北支戰線に花と咲く/寺林清一郎海外遊記

婦人從軍歌

一、火筒の響遠ざかる

跡には蟲もたてず

吹き立つ風はなまぐさく

くれなゐ染めし草の色

二、わきてすごきは敵味方

帽子飛び去り袖ちぎれ

倒れし人の顏色は

野邊の草葉にさもにたり

三、やがて十字の旗をたて

天幕をさして荷ひゆく

天幕に待つは日の本の

仁と愛とに富む婦人

四、真白に細き手をのべて

流るゝ血しほ洗ひ去り

まくや繃帶白砂の

衣の袖はあけにそみ

五、味方の兵の上のみか

言も通はぬあだ迄も

いとねんごろに看護する

心の色は赤十字

六、あな勇ましや文明の

母といふ名をおひ持ちて

いとねんごろに看護する

心の色は赤十字

暖かい常夏常綠の臺灣から、從軍救護班の第二陣として、朔風肌を刺す冬まさに訪づれんとする大陸の北支○○の任地に着かれてから早やくも八ヶ月、此間著しく趣を異にする異境の天地の氣候風土と鬪びつゝ、傷ついた將兵或ひは病める將兵の看護に第一線の花と咲く白衣の天使たちの御奉公は、ともすれば忠勇なる皇軍勇士達の武勇傳のかげにかくれて忘られ勝であるが、彼女たち白衣の天使の日々こそ、前線將兵にも劣らぬ勞苦である。去る○月○○日數々の武勳を秘めて、つつましやかに歸還した臺灣班第一陣の晴れの歸還を臺北驛頭に迎えた筆者は衞生部員として應召してゐたさきの日の事どもを偲びつゝ此の一文を讀者各位に捧げる。

【其一】

出征に際しましては御祝ひ御勵みの言葉を□戴致しまして誠に感激に堪へません。街に驛頭に、埠頭に歡呼の聲!旗の波!に送られましたあの感激......

何時までも忘れず皆樣の御期待に添ひますやう懸命働らきます。永い船路も無事、○月○○日、任地○○へ到着致しました御安心下さいませ、も早や大陸には朝夕冷たい風がふき臺灣の冬を思はせる候で御座います先づは御禮旁々安着の御知らせまで

北和江 かしこ

【其二】

―前略―任地へ到着丁度一箇月たちました、益々元氣でいたづきの將士達のみとりに日夜皆樣方の御期待に添ひます樣働らいて居ります。何卒御安心下さいませ始めて大陸の士を踏んだあの時の思ひ出、全く戰跡に立って二年前の空爆夢に描き兵士等の日夜の惡戰苦闘を偲び○○兵舍のアンペラの上に一夜を......或は車中敗殘兵の襲撃をうけ......又天津方面の大水害の為線路は不通、陸軍のポツポツ發動舟に乘るだの......全く尊い體驗を味なひつゝ御蔭樣で無事大陸へ上陸、三日目で目的地濟南へ到着致したのです。今思ひ出しても恐ろしい樣な從軍途上の土產話。永久に私の頭からのく事のない思ひ出です無事到着も皆々樣の御蔭と心から感謝して居ります當地は幸に水害の難を免れ、高梁、粟、綿花等の廣漠たる山東の大平原綠の波が漂って居ります。

私共は此の山東の大平原の○○に日夜勇士の看護に務め、皆樣の御期待にそふ樣懸命働らいて居ります。前線より每日の樣に送られて參ります鮮血に染った勇士達を慰め、看護致して居ります。病床に身を臥す勇士達の強くかみしめられた口元や眼には、大和魂のひらめきが十分うかがはれます。敵の打出す榴散彈が盛んに破裂し、道路も畑の中も迫撃砲彈がピューンピューンと落下する中を、飲む水一滴もない苦しさを物ともせず、前進々々と惡戰苦闘を續けられた勇士達のその蔭にあって私共は、勇士達の御勞苦に限りなき感謝の念を捧げつゝ、本分を發揮すべく努めて居りますまったく勇士達の苦戰を偲びますとき私達は何とも云へぬ感慨に走るので御座います濟南市も市內の治安はかなり恢復せられて參りましたが未だ附近に敗殘兵の出沒常ならず之が完全なる掃蕩戰に皇軍將兵は日夜眼に見えざる努力を致して居ります東亞の新事態にも拘らず將兵一同默々として新東亞の建設に、新秩序の確立に邁進して居られます私達も一生懸命いたづきしつはもの達の看護に當り赤き十字のバックのもとに有意義な陣中日課を求めて行き度いと思ひます(中略)北支の天地も酷熱百有餘の夏は過ぎ、早や秋風も深まり朝夕寒いと云ふよりも冷めたくて今から一同此の真冬零下○○度を如何にして過さんやと心配して居ります。けれど皆さまの御期待を裏切らぬ樣嚴寒ものかは立派に務めを果す事が出來ます事と勇んで居ります。濕度が極めて低くピスケットや海苔など机上に置いて何日までたっても殆んど軟かくならないのが不思議全く吃驚致しました。色々御知らせ申上げ度い事が澤山ございますが軍機は簡單ながらこれで失禮させて頂きます。亂筆亂文讀みにくい事と思ひますがこちらの樣子少しでも御想像下さいますれば嬉しふございます。

後略 かしこ

北和江 拜

05 圖像:雪の西部戰線
06 圖像:梅(臺陽會員展)/村上無羅
07 心聲漢詩

壽劉母陳太孺人古稀/陳子敏、壽劉母陳太孺人古稀/施一鳴、次居仁詞兄過澹廬原韻恭贈鶴亭先生並/□雅正 張德豊、次韻/傅鶴亭、滯北感懷卽呈吳賜斌先生斧正/新竹 陳鏡如、某校書親作午餐招待卽席賦謝/新竹 陳鏡如、某校書親作午餐招待卽席賦謝/鄭香圃、洪一枝先生招待席上戱贈□某校書/新竹 陳鏡如、次韻/鄭香圃、洪一枝先生招待即席賦謝/新竹 陳鏡如、次韻/鄭香圃、次鏡如先生原玉並呈賜斌香圃荷生諸先生斧正/洪一枝、次鏡如先生同訪某校書粧閣席上步原韻/洪一枝

08 廣告
第12頁
日刊第1版
序號 標題
01 泌陽城を完全占領 皇軍河南平野を席卷頭條新聞

【○○四日發同盟】第五戰區の敵五十個師擊滅の火蓋を切つたわが軍は一擧河南平野を席卷しつつある、卽ち確山、泌陽公路を西進せる高野、澤山、井出、川道等の諸部隊は孫連仲軍を一擧に蹶散らし快進擊を續けてゐる、陸軍機の偵察によれば先鋒部隊は四日午後五時遂に要衝泌陽に突入した模樣でありこれに呼應して大別山中の要害毛集を拔いた川俣折小野、加藤、石橋各部隊同じく小林店を□略せる梨岡、鳥居、江波の各部隊も一齊に敵を西方に壓迫中である更に湖北省安陸北方より進擊せる柴田、橘等諸部隊も三日來大洪山脈の敵を猛擊しつつ北方へ躍進を續けてゐる

【○○五日發同盟】わが高野、川俣、井出、的野の各部隊は五日正午河南平原の敵要衝泌陽周邊の敵防禦陣地を一齊に突破し雪崩を打つて城內に突入し直ちに城內掃蕩に移り午後同城を完全に占領城頭高く日章旗を揭げた

02 老河口(襄陽西北)を空襲 低空爆擊を敢行
03 桐柏縣城に肉薄
04 孫軍司令部に巨彈 陸鷲が襄陽、沘源を空襲
05 高城鎮(大別山系敵の本據)に突入 雷公山の要點を占領
06 厲山鎮二粁の點に達す
07 陸鷲大戰果を收む 空より殲滅戰を展開
08 豐樂河に突入 敵の退路を完全遮斷
09 陶家店に進出
10 關釜海底隧道を 是非實行したい 歸京の松野鐵相語る
11 政黨の大同團結へ 久原總裁活躍開始 先づ町田總裁を訪問
12 圖像:內相の力強い訓示
13 米の伊參戰阻止工作 奏効せず、形勢惡化
14 諾威戰局の敗北で 英佛側の打擊甚大 軍需資材は米に仰ぐ外なからん
15 會見に關し 久原總裁談話
16 刑法全編の改正案 總則、各則共第一讀會を終了 法相は來議會に提出の意向
17 地方長官會議 けふは文部、厚生所管
18 米穀集荷配給機構の整備改善案成る! 強力配給統制を企圖
19 英佛聯合軍は依然挽回を策す 諾威の西北岸で
20 日ウ通商航海條約 批准交換を終了
21 硫安生產漸く平常化
22 中米コ國の大統領就任式 水澤公使を特派
23 麻糸、麻織物輸出品に指定
24 今日の天氣
25 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 航空日本の明日を擔ふ 臺灣航空少年團 きのふ晴れの結團式
02 學園となる園公邸 駿河臺本邸を中大で讓受け 學生の精神訓育に
03 圖像:島都行事畫報
04 建功神社奉納全島水上大會 きのふ東門プールで
05 文庫を新設 老公愛用の圖書保存
06 小林總督南下 昨夜西部視察のため
07 島都の優良兒(五十名) きのふ譽れの選獎
08 小磯拓相きのふ歸京
09 新竹の選獎式
10 表彰式 宜蘭公會堂で
11 お米の搗精檢定法 佐伯博士令孃が發見
12 豆選手奮戰 臺北州下學童相撲大會
13 リ國引越すか 和蘭や白耳義の危機で
14 描く“一萬圓”の札 報國債券賣出し迫る 
15 牛嶋軍司令官歸北
16 尚武節武道大會 昨日基隆署練武館で
17 懸賞當選發表
18 歐洲開戰以來の沈沒商船四百餘隻 米國の統計
19 山一證券支店 十日開業
20 高砂丸出帆報社消息
21 短命者の脈は早い
22 蓬萊丸無電
23 定期航空
24 日本郵船基隆出帆
25 大阪商船基隆出帆
26 東亞海運
27 辰馬汽船
28 大連汽船
29 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺南陸軍兵事部 新廳舍の落成式 きのふ華華して擧行
02 池田步兵伍長 四日屏東市葬を執行
03 宮崎上等兵の麻豆街葬
04 遺家族の兒童を 心ゆく迄に慰問 高雄の「幼兒と母の會」
05 圖像:カナダ經濟使節團來朝
06 曾我、矢儀兩勇士の英靈 四日內地へ
07 野球座談會
08 高雄州下に優良兒 十五名きのふ表彰
09 花蓮港郵便局 近く一等局に昇格
10 耐火煉瓦の話 工場構成材料として必要
11 圖像:セイヤー氏參內
12 集集庄の選獎會
13 パン製造講習會 婦人達を集めて
14 全然見込みなし 南投の海緣石
15 健康增進座談會
16 臺中州視學會議
17 死傷者十數名 旗山の機動車衝突事件
18 村上青年學校 きのふ入學式
19 百餘戶に甘藷を寄附 奇特な退職教諭
20 屏東市立愛生醫院 四日落成式を擧行
21 應募千三百餘名 花蓮港の市名
22 人妻と駈落して御用
23 人妻を襲ふ 精神異狀者が
24 木炭業者に注意事項を
25 新渡臺教職員歡迎座談會
26 交通貨二件 高雄州下の
27 千餘圓盜まる
28 彰化郡食料卸商組合
29 旗山郡獸肉組合總會
30 人事往來
31 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 山茶花(103)/張文環;陳春德
02 圖像:世界最少の郵便局
03 海外映畫短信
04 圖像:西部戰線の野戰病院に働く獨逸赤十字の看護婦
05 天中軒雲月浪曲口演 雲月の「母」 日活多摩川の新作品
06 日活、市川哲夫を拔擢 「野いばら」にメガフオン
07 花器の選び方
08 松竹「曉に祈る」推薦理由
09 だんだら繪卷追加配役
10 新興東京 「團樂」映畫化
11 新興東京の新人新島康夫
12 大船に花園のオアシス
13 コツプが溶けて? 水の味が惡くなる
14 心聲漢詩

同內子及攀龍雲龍兩兒上野觀櫻有感/灌園、送内子及雲兒歸臺/灌園、與惠卿君夜話/寄生、鄭木村社友營布商賦賀/林子惠

15 ラヂオ
16 趣味講演 臺灣風土考及び臺灣の俳句性/阿燕城川
17 和洋合奏
18 十分間演藝
19 修養講話 皇軍精神を日本の力/藤井甚太郎
20 ラヂオ ヴアラエテイ
21 改訂歌詞長唄選 吉原雀
22 子供時間
23 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 包圍殲滅戰の機熟す 敵第五戰區の心臟部を脅しつつ
02 桐柏縣城陷落迫る
03 老河口、光化を爆擊
04 要衝安居水を確保 僅か卅分間の攻擊で
05 圖像:島田提督晴れの出發
06 明正地區振興會
07 松平、小山兩議長歸朝
08 法幣暴落やまず 重慶當局は四苦八苦
09 汕頭の華僑 新天地へ進出
10 地方長官會議(農林省の所管) 政府米買上げ狀況等につき 橫山米穀局長が說明
11 島田農相の訓示要旨
12 佛印ルートの要衝 百色、平馬等を猛擊
13 蘭印軍擴と石油問題 (下)バタビヤ同盟支局安藤利男
14 今日の天氣
15 英現政府を痛擊 ロイドジヨーヂ氏が
16 水滸傳(118)/黃得時;榎本真砂夫
17 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 全島警察會議 けふ府正廳で開催
02 武智部隊告別式 九日朝同營庭で嚴修
03 圖像:全島警察會議
04 本社聖地參拜團 日程を終へ歸途に就く報社消息
05 臺北仁濟院で 無料健康相談 結核撲滅に一役
06 氷上劍道試演會 三殿下の台臨を仰ぎ奉り 芝浦スケート場で開かる
07 圖像:羅東郡愛國婦人會の慰問品
08 優良代用品には “日商”のマーク 買ふ時には御注意
09 收賄刑事公判 傍聽人が千餘人殺到
10 社會教化運動は民間先覺者から 市で教化委員會組織
11 ボートレース 海軍記念日基隆の催し
12 景氣がいいぞ 百圓札の雨!! 月野さん拾つて南署へ
13 圖像:白活佛一行の來朝
14 塵埃の炭化に成功 大阪市西向技師の研究で
15 貨物列車脫線竹南驛で けふ開通人畜被害なし
16 バス顛覆(苗栗銅鑼間) 乘客五名重傷を負ふ
17 世界最初の地下鐵が防空壕
18 定期航空
19 女同志の喧嘩
20 空家無料消毒 希望者は市へ
21 人事消息
22 街で拾ふ
23 今夜の放送
24 商況 六日 前場
25 今日の映畫
26 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(68)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭婦人 自分から衣服類を 着けさせるやうに 幼兒の獨立心を伸す
03 上手な機の手入法
04 赤ちやんに大切な母乳 病氣、姙娠中は與へてならぬ 人工營養に改める時の注意
05 季節野菜の梅干サラダ
06 庭木の手入れ法
07 硝子器の洗ひ方
08 婦人說苑 住宅と女性/阿部靜枝
09 “物干し體操”お獎め 俯むきがちな主婦 空を仰ぎ胸を張れ
10 エリザベス皇后廢品更生展へ
11 皮膚が荒れて 白粉のノビが惡い
12 古着の更生法 切りばめ刺繡のやり方 燒け穴も之て分りません/松岡ふゆ子
13 海藻𩔗を召上れ 歐米に多いコロイド病も ヨードの不足から
14 田舍の人に比へ 都會人は早い 日本婦人の初潮期
15 日光浴の好時期 その智識と正しい方法
16 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 一門から十二柱 護國の神に祀らる 流石は維新烈士の血筋 譽れに輝く武門の家
02 圖像:英國の砲丸製產
03 論語の素讀
04 砂糖代用の水飴 大昔からあつた 製造法を御存しですか
05 河馬の汗とり 久野博士の一苦勞
06 五百年前の“不開の門” 小學校から建長寺へ
07 圖像:新型‧鐵の肺
08 圖像:國境を守る白耳義
09 皆さんの作品を募集報社消息
10 こはし中です 年四度咲く櫻
11 カタカナらん
12 食物も入つてゐる浮袋
13 知つておきたい 植木の手入知識 どうすればいいでせうか
14 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 聖上天機麗しく 萬機臠はせ給ふ 竹の園生の御繁榮 松平宮相謹話頭條新聞

【東京六日發同盟】松平宮相は六日午後六時から兒玉內相以下內務省首腦部並に會議に參集の戶塚北海道長官、岡田東京府知事以下各地方長官等を霞ケ關離宮に招待、宮內省からは宮相の外百武侍從長、廣幡皇后宮大夫、大谷皇太后宮大夫等出席晚餐會を開いたが松平宮相は開會に先立つて

天皇陛下を始め奉り皇室の御近狀に關し左の如く謹話した

宮內大臣謹話

天皇陛下には天機麗しく玉體益々御壯健に亘らせ給ふことは億兆國民と共に恐懼に堪えぬ所である、支那事變既に滿三年に垂んとし內外益々多事ならんとする際 陛下の御政務、御軍務は愈よ輻輳繁劇を加へ早曉深更と雖も表御座所に出御ましまして萬機を御親裁あらせられ只管國家と國民のために宸襟を惱まし給ふことは恐懼に堪えざる所で特に今年二月十一日には畏くも大詔を渙發あらせられ紀元二千六百年に當り國民の向ふべき所を昭示し給ひ昨春は青少年學徒に敕語を賜ひて各その本分を恪守すべきを諭し給へり、事變以來出征將兵並に銃後の遺家族に大御心を注がせ給ひ屢々侍從武官を御差遣前線の實況を視察せしめられ或は傷痍軍人療養所に侍從を差遣はされて至らざるなき慰問の途を講じ給ふ殊に今春の靖國神社臨時大祭は恰かも御服喪中にあらせられるに拘らず特に除喪の上御親拜あらせられた如き殉國將兵の忠烈を嘉せられその忠魂を慰め給ふ聖慮の程拜察するだに感激の極みである、事變下に於ける地方の狀況につき叡慮を傾け給ふことの深厚なるは日夕これを拜する所で尚物資の生產、配給、消費の全分野に亘る諸問題につき深く大御心を煩はし給ふのみならず御自ら國民とその苦を分ち給ふは恐懼措かざる所である

皇后陛下には御機嫌殊に麗しく益々御健勝に拜し奉る 陛下には 天皇陛下の大御心を奉體せられ御日常極めて御簡素に亘らせ給ふと雖も出動將兵、戰傷病者並に銃後の遺家族の上に御仁慈を垂れさせ給ふこと一再ならず御盛德の宏遠なる感激に堪えざる所である

皇太后陛下には御機嫌彌々麗しく至極御健勝に亘らせられる、

陛下の御仁慈の至らぬ隈なきことは今事新しく申すを用ひず、

皇后陛下と御俱に宮內の消費を節し給ひて木炭を下賜あらせられたるが如き只々感激の至りである

皇太子殿下には彌々御壯健に御成長四月學習院に御入學初等科に御就學遊ばされた、學習院に於ける 殿下の御取扱ひについてはなるべく一般學生と同樣にとの有難き聖慮に依り御服裝等を始め日常の御使用品等すべて普通學生と御變りあらせられず御入學以來未だ淺しと雖も早や學園の御生活にも餘程慣れさせ給ひ御機嫌常に麗しく拜せられるは真に御同慶の至りである

義宮殿下には引續き御健勝に亘らせられ

照宮 孝宮 順宮三內親王殿下何れも御健やかに御成長女子學習院の課程を御履修遊ばされつゝあり 清宮內親王殿下にも御誕生以來極めて御順調に御成育あらせられ斯く竹の園生の御繁榮を拜するは真に慶賀禁ずる能はざる所で全國民と俱に皇室の彌榮を祈念して已まぬ次第である、事變以來國務御多端に亘らせらるゝを以て地方に行幸親しく民情を臠はせ給ふ機會なきこと既に數年に及ぶは恐懼に堪えざる所である、然るに本年は紀元二千六百年に際會したるを以て神宮、山陵等へ御參拜のため關西地方へ行幸あらせらるべき旨の御內意を拜し既に各般の準備を進めつゝあり地方の臣民等聖駕を迎へ龍顏を拜するの光榮に浴すること極めて稀なる現時の情勢に顧み關係各位に於ては警戒取締り上に特段の工夫を致し廣範圍に地方民の□□を□さしむるに遺憾なきを期せられたい

02 全國的に徹底的な 在米高調查を要望 農林所管の質疑應答
03 圖像:英外交官會議開かる
04 歐洲新情勢とソ聯(上)/馬場秀夫
05 外相、セ辦務官を招き 午餐會を開く
06 圖像:電力の確保先決 長官會議で遞相訓示
07 島田司令長官着任
08 流水溝に突入占領 渡河點を完全に壓制
09 戰果を擴張
10 政府米買上げ方針 荷見次官が闡明
11 法幣相場の下落に 圓域內で對應策 青木氏を現地に派遣
12 全島警察會議 指示事項終る けふ協議事項に移る
13 苦熱を□して 猛擊を續く
14 總督府辭令
15 勤勞國民黨 結黨されん
16 今日の天氣
17 日本郵船基隆出帆
18 大阪商船基隆出帆
19 東亞海運
20 辰馬汽船
21 大連汽船
22 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 配給權獨占 斷じて不可社說

最近各種商品の配給統制は公正なる配給と低物價政策の必要上より已むを得ないが、之が為に組合の如き配給團體を組織するには幾多考慮を要すべき點がある。先づ不必要な團體を組織せざる事である。例へば大豆や豆粕を大連より輸入するには產地に於て既に專管公社の如き統制機關を有する以上は、輸出地及輸入地に各々組合を組織すれば徒らに配給手數料の負擔が加重せられる事となり、却つて商品のコストを高くし低物價の趣旨に反する事となる。卽ち統制組合は出來る丈階段を少なくしなければならない。殊に近來で は往々統制に藉口して組合を組織し、以て商品の價格を引上げようとする向もあつてかくの如きは明かに低物政策の障害物となるのである。

尚統制組合を組織するには宜しく從來の實績を尊重して苟くも相當な實績さへあれば無條件に加入せしめなければならない然るに昨年來何か重要商品の統制組合を組織せんとする際に、三井、三菱等の大商人が數名で組合を獨占し、以て巨利を收めんとする前例少なしとしない。勿論此等の大商人はいづれも過去の實績が多く、從つて其步合で配給手數料を分配する事は別に差支はないが、其他の中以下の小商人をオミツトしてまでも利益の獨占を圖らんとする事は決して合理的だとは言へない。滿洲大豆や豆粕等の輸入組合がかかる汚點を殘してゐる事は誠に遺憾に堪へない。

のみならず、此等の大商人は大した實績がないにも拘はらず且つ特殊商品の配給權を私にする行動さへないではない。例へのば澱粉移出組合如く、三井、 三菱等の實績が微々たるものであるが、杉原と安部幸との四店で獨占しようと策動して來た事は極めて不合理である。今日迄島內澱粉の移出にいくたの犧牲を拂つて來た商權を無視し將來有望だと見ればそれを獨占しようとする事は到底理解の出來ないことである。幸に殖產當局の公正な處理によつて彼等は獨占の夢から醒めざるを得ないが、とにかく堂々たる大財閥が中以 下の商人の生命線を斷たうとする事は斷じて事變下に於ける銃後の安全を保つ所以ではない。

現在麥粉とか其館の食料品とかカーバイトとか、かういつた商品の配給に必ず大商人獨占の非難を聞く、元來ならば餘程大宗の商品でなければ財閥とし ては寧ろ手を引いて中小商人の生くべき道を與ぶべきであらう我等は五、一五事件によつて財閥が大分反省をして來た事を喜んだ者であるが、最近の如く却つて其の財力及獨占力を發揮して統制の波に便乘せんとするため積極的に働きかけて來た事は果して許さるべきであらうか此の難局を乘切るには舉國一致の心構が最も大切であるから、財閥としては出來る丈各方面の權益を尊重して配給權の獨占からもつと大乘的にもつと合理的に出直すべき事を此の際要望せざるを得ない。

02 豪華・筱原部隊創立 四十六周年記念祭 時局色豐かな催し物決定
03 米內總理宛のメツセーヂを手交 南廻り發行・西島選手入京
04 上海麬協定販賣價格 條件附で認可
05 朝香大將宮殿下 下旬樺太へ御成り遊ばされる
06 圖像:七巨匠の海軍聖戰畫完成近し
07 蓬萊丸入港
08 タクシー深夜運轉廢止 來る時日から實施
09 新竹市一心會 役員會□開催
10 精動運動に“活” 參與陣を擴充強化し
11 手段を誤るな 警察行政の運用(上) 二見警察局長の訓示
12 昔戀し荷馬車時代へ 時光の脚光を浴びて登場 運輸業者續續と轉向
13 圖像:小磯拓相歸京
14 基隆商議所 視察談を開催
15 タクシーとバス正面衝突 双方車體大破
16 藤本證券支店開設披露
17 熟睡中の夫婦を短刀で滅多斬り 未練の姦夫兇行
18 沸き立つ相撲景氣 夏場所いよいよ迫る
19 箱なしの“曙” 近くお目見得する 名案・紫資源愛護と買溜退治
20 收賄刑事に求刑 懲役一年六ケ月
21 米國州別主要鑛產物一覽
22 彰化の火事
23 定期航空
24 人事消息報社消息
25 ときのこゑ
26 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 四月の對外貿易 出超四百四十萬圓 第三國とは依然不振
02 米の移出減で 出超額遂に激減 一ー四月までの統計
03 投機の性格を脫し 健實な資格を備ふ 利潤統制と株式(上)
04 パルプ專門技師に 督府で平田氏任命
05 全島產組指導員研究會 十三、四兩日臺北で
06 預ケ金五千萬餘圓 農村金融は緩慢 十二月末現在島內農村組合業績
07 鑄銅品製造組合 けふ創立總會
08 明糖製糖を終了 產糖高は三百七十餘萬擔 步留零%二六の向上
09 石油の第四次值上
10 滿洲生活必需品會社 本島に出張所等を設置
11 生保概況(一月中) 五億九百廿萬に達す
12 澱粉組合打合會 明日公會堂で開催 組合長曾根氏に內定
13 戰時必需品の配給 產組を活用すべし 全國產組大會で決議
14 製糖終了
15 豫算成立 九日‧臺灣商議所が招待會
16 照明燈
17 市價及商況 六日
18 第參回決算報告/淡水劇場株式會社
19 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 青年の時間 產業報國の道/町田辰治郎
03 管絃樂
04 なぜなぜ問答
05 マンドリン 合奏と獨奏
06 婦人の時間 紫式部と國史知識/森岡美子
07 圖像:ポーランドの憲法記念日
08 圖像:映畫俳優の警視廳見學
09 春ひらく 日活多摩川新作品
10 暴れン坊キヤグニ 堂堂二つの歌を唱ふ
11 東發「小島の春」 愈愈着手
12 女の細腕で 三十萬弗 コルべールの稼ぎ高
13 新興の「女性本願」 配役銓衡頗る慎重
14 第一協團の躍進目覺し 南旺と東發に出演決定
15 「女性の覺悟」 豪華配役開始
16 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 故栗原上等兵の恒春庄庄葬 三日‧しめやかに執行
02 國民健康增進運動 臺東廳、大大的に趣旨を宣傳
03 圓潭子橋“一頓挫”
04 圖像:傷痍軍人指導講習會
05 「有田聲明」は響く(上) 世界各國の動靜打診
06 覆面強盜捕る
07 南投街の優良兒選獎式
08 “不正量目”やらる 潮州郡警察課に檢擧
09 興亞の群像を描く クロースアツプされた (下)多彩な人人
10 圖像:戰雲渦卷く北歐
11 旗山青年團入退團式
12 辭令/臺灣新民報社報社消息
13 納稅優良區 龍井庄で表彰
14 ハイヤ顛落 乘客重輕傷 屏農校前に於て
15 ローカルセクシヨン
16 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 稅制改正によつて 個人の稅金はどう變つたか (一)大藏省
02 濠洲の少年教育
03 府‧州‧市公報輯錄
04 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 實情から見て 豐作の樣で愉快だ 高雄州下を視察して 小林總督所感を語る
02 小林總督 臺南州下を視察
03 勇士の英靈を弔ふ告別式 十日內埔公校庭で
04 閑院宮台臨のゴータ大公招宴
05 臺中神社奉納相撲延期さる
06 優良兒選獎會 五日、彰化市公會堂にて
07 嘉義武道大會 大白熱戰を展開 五日延武會主催で
08 國語家庭の規定 花蓮港廳で實施 申請は五月廿日迄
09 獨のバルカン進擊で 米伊の態度鮮明化
10 べルギーの危機迫る
11 黃色種の煙草 栽培頗る有利 今や二水庄の重要產物
12 競馬の副產物 大賭博團を檢擧 臺南署で一味追求中
13 專門學校入學者檢定試驗 六日より臺中圖書館で
14 健康診斷實施 臺南署週間中行事
15 東海バス道路 雨で又崩潰 六日夕方始めて復舊
16 臺南春競馬 その後の成績
17 曾文新化郡界に山火事發生 二十五甲步を燒失
18 臺車橋上で顛覆 娘三人濁流に吞まる
19 刑務所協會葬 臺南要道館で 伊藤願昭氏南支で散華
20 器具を持ち込み 馬券を變造 屏東競馬で押へらる
21 人事往來
22 中國、九州、朝鮮地方旱害並靜岡市火災義捐金領收報告(廿五)報社消息
23 廣告報社消息
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(104)/張文環;陳春德
02 廢物の勝利/室生犀星
03 珊瑚樹 反戰論を唱道 H・Gウエルズが
04 白衣の從軍記(二) 北支戰線に花と咲く/寺林清一郎海外遊記

【其三】

前略――私の受持病室も○○名の患者が居られます。一寸の暇々をさいて臺灣の新聞を御見せしたり又臺灣の樣子をお話し申上げますと皆大へん喜んで下さいます。此の勇士の方々は○○地方の出身で臺灣とは大部かけ離れてゐますので中には未だ蕃人がいたる處に散在して命は危險とかと認識不足の方も居られます。又一度臺灣へ、凱旋の曉旅行をしたいと元氣よく語って下さる方も御座いました。每日氷が張り洗濯物にも薄氷が張ります。然しみんな張切って赤十字の下に使命を完ふすべく努めて居ります。

石神ふみ子さんと同勤で石神さんは兵器被服係で私は診斷係其他各部屋を一棟宛受持ってゐます。建物は臺北陸軍病院の樣な立派なもので設備を仲々出來てゐますし水にも愚まれて居ります。

遠い海山を越えて最愛なる母、妻子、兄弟を殘して出征して居られます勇士のお方々に何やかにやと及さす乍らお母樣のやうな心になって優しく心からお仕え申上げて居ります

――後略 かしこ

○月○○日 龜川たか子

【其四】

前略――實る秋の景色の北臺灣に思ひをはせつゝしばし大陸の秋の香を味はひ、始めて挑めるアカシヤ、ポプラの落葉に感傷の秋を味って居りましたのもつかの間、枝のみ晩秋の當地も一時に極寒が訪づれて、臺灣育ちの私共の胸を惱ませて居ります。

數日來急激の寒波の襲來から、每朝の氣溫は零下六―七度、日中でも太陽が照って居てそれで零下三――四度、□も真白に下り、洗面所の水道の栓も凍る樣な始末、一寸外に出るにも切れる樣な冷たい風......。

病院に行く道の兩側も凍結してツルツル......昨日の朝はお友達の一人が大の字に滑べって病院に着く迄笑ひが止まらないで困りました。二十二日の朝は丁度日直で、赤い屋根瓦の上に積った初雪をはじめて眺め、あゝ雪雪、と珍らしく饅頭をつくって喜びました。大陸の夜空に輝やく星も、病院の庭に光る電燈も何となく寒々と感ぜられます。靜かな夜小窓よりもれる風の冷たさ、身に泌む寒氣は殊の外、暖かく住みよき臺灣が思ひ出されます。然し私共はみんな元氣で寒さに負けず頑張って居ります何卒御安心下さいませ(中略)思ひ出深い從軍上途臺北驛頭の光景を北支の空に描いては苦しさを忘れ、勇士のみとりに尊い體驗を味はひつゝ早く二ヶ月以上有意義な日々を過して參りました。

すっかり落葉した枯枝、霜は下りる、雪は降る、水も凍る、物珍らしげにつらゝを手にしたり......寒さの體驗、眺める四季の變化等北支那へ來た兵隊さんの看護ばかりでなく色々な事も勉強出來、苦勞の中にも樂しみを求めて力強い大陸の生活を送って居ります。(中略)

今夜は昨晩一昨晚に比べて隨分樂です。と申しましても零下五度、一昨晩は零下十四度でした綺麗な月が出て參りました。ペンを走らせつゝ此の月を眺め遙かに臺北の空が懷かしくもなります。(中略)

日曜祭日なしの野戰勤務、日直(不寢番)も三日に一度です。でもハリキリ元氣で外科に勤務致して居ります。

更け渡った病室の靜けさを破って、又も看護婦さん......と重傷患者の聲......

後略 かしこ

十一月二十八日午前一時三十

五分記

北 和江拜

【其七】

前略―每日臺灣の新聞を手にする每に葉書の一枚でも......と思ひ乍らも御無沙汰勝ち惡からず御ゆるし下さいませ(中略)私共も重き務めを捧じ參らせて聖戰遂行の北支に參り、秋冬茲に半歲を迎えます。その間御蔭樣にて何の障りもなく、一途に職務遂行に專念致して居りますれば他事ながら御安心下さいませ。

七星山、大屯山にも雪が降りましたとか、北支濟南も近年珍らしい大雪とか、一週間程前朝から無風靜かな中に降雪を見夕方には一尺二寸位積り、まだ彼方此方に雪の姿が見えます。私共は大喜びで雪だるまを作ったり雪合戰を始めたり、忙中閑を得て本當に愉快な遊びが出來ますた。

然しこれも暫しの疲勞の慰めに過ぎませんでした。一月の末頃より軍の○○で戰傷患者も多く收容され、○○も近く○○附近に不安な日々が續き落着かね每日を過して居ります。

戰傷兵隊さんの中で○人に○人位は皆二度程度の凍傷にかゝら

れ、寒さの為に如何に苦痛を感じつゝ彈雨砲煙の中に活躍なされて居られますかと、想像するだに、御國の為に尊き鮮血の流れを見ますとき、熱い涙にくれるので御座います。戰傷兼凍傷と每日の治療にも一段と頭を惱まされます。

しかし一日々々と良くなられ、松葉杖より元氣な歩みへ、更に元氣恢復原隊復歸そして再び第一線へと御送り申上げますとき白衣勇士の面影も何處へ!と雄々しの軍裝姿に接しますとき、真の喜びが切々と胸の中に泌込み、私共の每日の真心の通じた御蔭とそこにはじめて自分の尊いきがうかがはれるのだと......。

大きな一階段にのぼりついた自分の後姿に滿足出來ます樣益々大きな赤十字と背景に活動致し度く存じます零下二十度以上の寒い山奧電燈の設備もなく暗いランプ、ローソクを賴りに日夜警備や討伐と新東亞建設に勵まれる勇士達の日常を想起するとき、同じ戰地とは申せ私共の身の安全を有難く思って居ります(中略)野戰の第一線で負傷なさった兵隊さん達は早くて三日位で暖かい病院の治療を受けられます。十二時間も雪の中に身動き出來ぬを橫たへて居た兵隊さん方の手足の指先を流れる血色もなき、蒼白の姿を見ます時、無言のまゝ何ものか胸に迫り、本當に忍び難き情に泣かされます。そして想像もつきませぬ大きな戰線の慘酷なさまを眼の邊りに見ます私共は何か強く感動されます。女性ながら第一線の兵隊さんの氣持に負けないで強き腕のつゞく限り頑張り續ける覺悟で居ります。

北支も昨今が寒さの頂點に達してゐるのだと思ひます今一ヶ月位たてば大分暖かくなる事でせう。櫻咲き春もやがて訪づれ、又珍らしい異境の花びらを手にし、更にやがて暑い暑ひ大陸の夏を迎える事と思ひます。寒さにも大分なれました。隨分と苦しみましたが尊い體驗は私共の人生行路に強き歩みを教へてくれました。まだ零度以下の聲を聞いてゐます。龜川さん、石神さんは同じ內科勤務、それぞれ各自の勤務に勵んで居ります

(後略) かしこ

二月二十二日午後十時十分記

北和江

【附記】

現地第一線の生々しい便り美談はもっともっとあるであらう。其の前後齎された聖なる挿話、野戰病院に收容せられた第一線の勇士○名動脈出血の為極度の貧血に陷り、生命覺束なしと見えた時、幾人かの白衣の天使達は進んで自己の血液を提供したのであった。北和江さんも其のヒロインの一人である。

05 圖像:泰國風景
06 讀書漫筆(上)/富安風生
07 圖像:其の後のポーランド
08 心聲漢詩

景山弔明思宗/南都、歸南有感/南都、歸南有感 其二/南都、亡兒梅月葬在竹溪寺前墓碑依舊愴然賦此/南都

09 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 一大殲滅戰刻刻迫る 敵卅ケ師の包圍網成る
02 環潭鎮、唐縣鎮占領 破竹の快進擊を續く
03 陸鷲柳州を急襲
04 東蘭懷遠附近を爆擊 大戰果を收む
05 法幣は崩落の一途 タイムス紙重慶電
06 圖像:北歐戰線
07 大瓦屯を占領
08 鐘ケ□實業東邦パルプ合併
09 米も救濟に乘出さず
10 大北電信會社の海底線業務全廢
11 米榖問題に論議題集中 更に一回懇談を開くか
12 縣プロツク問題 農相、方針闡明
13 圖像:松平、小山貴眾兩院議長戰跡を視察
14 遞信人事異動
15 三軍機構改革を チ英首相が企圖
16 地方長官會議(文部厚生)
17 松浦文相の訓示要旨
18 天津縣銀愈解決 日英佛間に近く調印
19 我が□英協定 レート新高值
20 ア國前國王 訴へらる
21 明日の天氣
22 水滸傳(119)/黃得時;榎本真砂夫
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 大陸渡航者を制限 圓貨の氾濫防止に けふ閣議で制度案決定
02 阿部大使の歡迎は 熱狂そのもの 南京から寄臺した岡本廈門副領事談
03 警察會議第二日 各州廳提出事項を協議
04 新考查法に非難攻擊 中學校長協會の論議
05 圖像:修養團全國大會
06 民間側の意見を聽く 臺北市教委初打合
07 圖像:ポーランド總督府首腦
08 海軍軍樂隊 八日新竹で演奏
09 買つて待つ“一萬圓” 窓口に立つのが一番
10 麗し、銃後の感激篇 遺族部隊に寢室を讓る 彰化商工專修生の美擧
11 短刀で恐喝 現金を強奪して遊興 內務局雇檢擧さる
12 故佐藤伍長 竹東街葬
13 手段を誤るな 警察行政の運用(下) 二見警察局長の訓示
14 臺北州郡守市尹會議
15 空の旅もインフレ 中支線は月末まで賣切れ 日航‧制限令を布く
16 味覺の日米親善 元お相撲の大男二人 全米天ぷら行脚
17 香取丸出帆
18 この料理召上がれ 醫者は要らない ウエ大學博士の發表
19 圖像:北京のお孃ちやん達 實踐女學校幼稚園へ
20 小荷物から發火
21 自轉車に跳ね飛ばされた幼兒死亡
22 旅館下宿に健康診斷
23 龜山行ハイキング
24 人事消息
25 今夜の放送
26 街で拾ふ
27 商況 七日 前場
28 今日の映畫
29 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(69)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭婦人 數學の得意、不得意 畫才の優劣は遺傳 でも兩親の得意が不一致と 子供はまちまち
03 圖像:鐵を國家へ
04 家庭婦人の常識集
05 菖蒲に祝ふ 端午の節句 五月は男兒の月です
06 圖像:若さのシムボル 柔く豔やかな唇保つには 必す口紅落してお寢みを
07 セルの仕立方 布の据方と標附が大事
08 お辨當向のお惣菜二種
09 腐つた牛乳は直ぐわかる 簡單な見分方
10 果物を進物にするとき
11 鰯の辛子醬油漬
12 齒並みの醜さ 母さんの責任 添乳や寢かせ方が 大いに影響します
13 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 晝は役所の給仕 夜は國語を教へる 感心な黃氏阿玉さん
02 人道トンネル 兒童が每朝お掃除
03 圖像:交通展開かる
04 日本の友達に 感謝の手紙 支那人の一兒童が
05 これは珍らしい 郵便切手祭 京都市犁木神社で
06 圖像:學習院の鯉のぼり
07 學業を家庭に延長して 成績をよくせよ 効果的な頭腦明快法/關一穗
08 皇軍部隊の進擊
09 五月十一日に櫻井驛十一參り
10 カタカナらん
11 世界奇聞
12 二萬倍に擴大の素晴しい顯微鏡(上) 物淒い近頃の發達振り
13 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 堂堂渾河を敵前渡河 第五戰區を二つに遮斷頭條新聞

【○○七日發同盟】大洪山脉の峻嶮を突破して渾河平野に敗敵を猛追中の村井、柴田、村田、長谷川各部隊は七日午前十時半樊城東方二十粁孟家集、張家嘴附近に於て敵十字砲火を冒し晝中堂々渾河の敵前渡河を敢行して棗陽、襄陽公路に進出し敵第五戰區を真二つに遮斷した遮斷點より東すれば棗陽に三十粁、西すれば襄陽、樊城に二十粁將に敵の死命を制する大勢に在る

02 河岸で痛快な殲滅戰
03 物動の暫定計畫 きのふ閣議で決定
04 圖像:晉南作戰
05 日ウ通商條約批准交換
06 勤勞國民黨結社禁止 「社會民主主義を清算せず」と
07 結黨禁止を 受けた十代議士
08 擧國體制に弊害あり 禁止の理由內務大臣談
09 統一原價計算制を 一般產業にも適用 財務管理委員會を活用
10 銃後の援護事業に 遺憾なきを期す 厚相の前線慰問感想 厚生所管事項
11 吉田厚相の訓示
12 歐洲新情勢とソ聯(中)/馬場秀夫
13 圖像:デンマーク、ノルウエーの獨遠征軍
14 官吏制度改革問題 十日の閣議 に上程 速かな實現を期す
15 機械工業の整備に 聯絡會議を設置 きのふ委員發令さる
16 英の不安增大 獨空軍、猛威を發揮
17 今日の天氣
18 日本郵船基隆出帆
19 大阪商船基隆出帆
20 東亞海運
21 辰馬汽船
22 大連汽船
23 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 移民法通過と比島の非友誼 米國政府の對日壓迫に拍車社說

比島議會は去る二日夜の本會議に於て懸案の各國一律に一年間五百人を限る移民法案を通過成立せしめた。右法案は表面各國一律との名目を標榜してゐるが、實は日本移民の制限を目的とするものであつて、既に我方で絕對反對を闡明すると共に、比島政府に對し嚴重警告を發したにも拘らず、右法案を通過せしめた比島の非友話的態度に對しては極度の不愉快なる感情を抱くものである。我當局は近く比島及び米國に對し嚴重抗議を發すると共に、華府、マニラに於て交涉を開始することとなつたが、右交涉に於ては一、米大 統領が本法を拒否するか、一、本法を比島議會に於て修正するか、一、本法の運用に當り日本移民に對し特別なる考慮を拂ふか、の三項の何れかの實現を目指すものとみられてゐるが、比島政府が誠意を示し、その運用に依つて、日本移民入國に從來と格別の變化を與へないやうな措置を講ずるならば本問題は一時落着をみると思はれるがしかし米國の對日壓迫策の一反映としてみられる本法案に對する今後の交涉は、さして期待することは出來ないと思はれる。

右法案の提案趣旨は種々說明されてゐるが、しかし、比島が國家主義の立場に立つて經濟的獨立を目指すことと、日本人排斥とは、日比永年の關係からして大きな矛盾である。過去六百年間に亘る比島の商農業に對する邦人の經營開發、引いては今日の繁榮を齎らして來たその功績は何人も否認するとが出來ないのである。廿九萬六千餘平方キロの廣大な地域に千三百萬人の比島人と六千人の米國人だけでは、經濟資源開發には足らぬ事は明らかであつて、日本人を待たずして比島の繁榮はないのである。日本人は過去に於て北比島のために大なる貢献をなし來り、現在でも年約二千八百人の移民があるのであるが、これを今回その五分の一の五百名に制限したのである。英佛の如きは一人の移民ないのだから制限に就ては何等の痛痒を感じないのである。だから一見平等なるかの如き一律の割當數といふも深く考へれば、日本人排斥の非友誼的態度たるは否まれない。卽ち恩を仇で返へすが如き沒道義的な不愉快極まる措置である。

元來、比島移民法案は昨年度に於ても問題となつたが、當時は須磨參事官とジエコブス極東部長との間に、原案五百人を改訂して一千人とし、且つ日本移民に對しては古河拓殖、太田鑛業等の植民傭人は除くとの諒解が成立したのであつたが、昨年度は遂に議會上程を見なかつたのである。然るに、今回比島議會がかかる經緯を無視して原案通り移民法案を通過成立せしめたことは、帝國政府に對する切的行為である。しかも右移民法案作成に當つては米國より國務省、勞働省各一名の委員を出してゐることからみて、米國政府の對日壓迫に一拍車をかけたものであり、昨夏來硬塞狀態にある日米國交關係に更に一障碍を加へるものとして注目されてゐる。目下滯京中の比島高等辨務官ヤ氏が有田外相と右移民法案及び日米國交調整問題につき會談をなしてゐるが、これに依つて日米關係に新たな轉機が招來されることは期待し得ず、我當局に於ても右會談の成果には大した期待をかけてゐない模樣である。

02 支那渡航者の制限 愈よ廿日から實施
03 朝香宮殿下の樺太御成り 御日程發表さる
04 圖像:潮州南方OO地點より進發せんとするOO部隊
05 故石垣上等兵の遺骨歸還
06 金瓜石華僑新民公會が献金
07 「臺灣讀本」 原稿懸賞募集
08 各宮妃殿下の御仁慈 白衣の勇士を御慰問 有り難き御言葉を賜ふ
09 島都の春季清潔法施行日割
10 彰化農業組合評議員打合會
11 天引‧分類所得稅 雇主側で十日に拂込む
12 護國英靈の告別式 あす武智部隊營庭で執行 今夜お通夜を營む
13 臺北市葬 十日新公園で嚴修
14 基隆市葬十一日に執行
15 自動車が衝突
16 圖像:獨軍オスロ(ノルウエー首都)に入る
17 新竹倉庫總會
18 科學的皮毛鑑定家 毛皮の毛が一本あれば澤山 立處に解決する
19 夏場所けふ觸太鼓 愈愈あすから熱戰展開
20 銀製賞杯、楯全廢 相撲協會で
21 局營バス 四月分は好成績
22 北廻り鈴木選手 東京に安着 けふ臺北に向け出發
23 早明、慶明戰 日程を變更
24 吉村社長就任披露
25 テレヴイ無線中繼發明さる 米のラヂオ協會技師
26 新裝を凝らし 國風劇來月匆匆開演
27 東京下關間で 一九九、六七二廻轉 超特急「燕」の脚の動き
28 今夜の特別放送
29 大和丸無電報社消息
30 高雄氷販賣業組合創立總會
31 總督府辭令
32 ときのこゑ
33 訃文:洪氏益
34 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 苧麻、黃麻に棉花加へ 島內の販賣を制限 きのふ府令で改正
02 棉花の賣買 制限に就て 佐佐木農務課長談
03 南部收穫の甘藷 農會で荷捌不能 其の對策要望さる
04 利潤統制極端化は 株式資本を壓迫す 利潤統制と株式(下)
05 臺灣產金先づ 基隆川で砂金採取 タツキリ溪の經營未定
06 澱粉移出を制限 暫定的措置に殖產局長の承認 近く移出組合を創立
07 今‧來期の蔗作 樂觀を許さぬ 農會肥料配給に非難
08 貿易局工藝品 輸出振興展覽會 本島は刺繡、珊瑚を出品
09 麥粉移入組合 一部業者で計畫 加入者を制限せん
10 帝糖潭子工場製糖終了
11 臺灣鑄銅組合 きのふ創立總會
12 貸出激增に備へ 資金調達に乘出す 預金部地銀資金を動員か
13 豚用混合飼料 三萬六千袋入荷 更に關東州當局と折衝
14 “中銀”着着進む 六ケ月內に準備完了豫定
15 燐寸、砂糖切符制 近く實施の見込 商相“切符”に付き說明
16 綿工聯が大陸に三連絡所
17 照明燈
18 貯蓄目標卅六億 國債シ團加盟銀行
19 市價及商況 七日
20 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 支那經濟建設と通貨問題/井村薰雄
03 俚謠
04 子供の時間 お話 カツコウ鳥の親子/藤原力
05 婦人の時間 婦人の體育と年齡/藤村トヨ
06 料理
07 石頭が無くとも 毛虫退治この方法で 日比谷公園調べ
08 圖像:帝法一回戰
09 幡隨院一家 松竹京都撮影所作品
10 圖像:吉例番附發表
11 「歷史」で小道具係狼狽 三百足のワラジをどうする
12 新興の配役變更
13 日活「若樣評判記」開始
14 各社大作 秋まで延期
15 日活「野いばら」で 山本、姬宮が御家藝
16 春蘭の栽培法 土‧肥料‧灌水‧植替‧害虫
17 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 全國に轟かす 決死の裸體兵士 馬公の加藤君晴れの歸還
02 有難し・水! 隘寮で通水式と祝賀
03 產組實務競技 東港郡で開催さる
04 圖像:諾威船リンダー號入港
05 東港郡水利組評議員決定
06 林邊庄民風作興會評議員會
07 選ばれた赤ちやん
08 食料卸商組合 彰化郡に結成
09 農村偏重を是正 商業青年も乘出す 近く內地に商業青年塾
10 「有田聲明」は響く(下) 世界各國の動靜打診
11 圖像:獨逸軍の占領基地たるノールウエーのタバンゲル飛行場を英國空軍爆擊寫真は爆彈投下の剎那
12 新化青年團が 入退團式擧行
13 湖口庄下の健康週間行事
14 湖口、紅毛兩庄 春季大清潔施行
15 ローカルセクシヨン
16 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 稅制改正によつて 個人の稅金はどう變つたか (二)大藏省
02 府‧州‧市公報輯錄
03 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 國民貯蓄報國運動 一段と強化に邁進 高雄州下の割當額を決定
02 竹頭崎油田を 具さに視察 小林總督、二林に向ふ
03 白衣の勇士 晴れの歸還
04 東港献穀田 拔穗祭式典
05 奧田知事臨席 盛大な發會式 傷痍軍人臺中分會
06 花蓮港分會 昨日發會式
07 圖像:獨に對する英の爆擊
08 結核、チフス豫防座談
09 高雄州分會 十一日に發會式
10 小麥粉利用の 臺中市主催代用食講習會 一般の參加を希望
11 甘蔗よりも有利な デリスを栽培 某製糖會社が社有地に
12 大甲商工聯合會 創立總會開催
13 波蘭の凡ゆる機構 殆んど從前通り運轉 占領地域統治狀況を視る
14 新秩序に教育的協力 日滿支關係者の會合 今夏東亞教育大會
15 防諜防犯展 嘉義で盛況
16 埤圳の新設改修で 耕地面積を擴充 花蓮港米增產に邁進
17 配給機關として 商事會社を組織 北斗郡の業者立つ
18 臺中寶鱗組合 けふ總會開催
19 帝都の戰慄 惡酒は橫行す 上戶黨は御用心のこと
20 全島の劇團が 新劇團聯盟組織 社會教化に邁進
21 國講講師の養成講習會 高雄州の國語普及策
22 防犯演劇の脚本を募集 一等百圓、二等五十圓
23 天然痘禍で 消えた十五萬圓 帝都防疫陣の總決算
24 謝秋德氏國防献金
25 人事往來
26 人事消息
27 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(105)/張文環;陳春德
02 讀書漫筆(下)/富安風生
03 珊瑚樹 聖書の世界一週 オスロを振出に
04 白衣の從軍記(三) 北支戰線に花と咲く/寺林清一郎海外遊記

(其八)

前略......大陸北支にも詩情豐な氣候が訪づれて、春の姿が彼方此方に見られます。臺北の地を去り七ヶ月の聲を聞く此の頃三ヶ月、四ヶ月は夢の樣に過ぎましたけれど.....近頃無情に臺北の空がなつかしくなりました。でも零下の聲に苦勞した私共は春の訪づれに、每日嬉々として有意義な日々を過して居ります

病院のポプラの木にも何時の間にか新芽が萌え、春の夢を見せてくれます。アカシヤの木は未だ眠り四月中旬頃でなければ新芽の姿は見られませんとか、六月頃になれば花は咲き、病院內は香水の泉と化すそうです。病室の廣庭には春陽を樂しむ勇士達の姿がメッキリ增し、心のまゝ思ひきり春を樂しむ療養の日々、手にも脚にもそして又歡びの顏にも伸びる健康がそこはかとなく、ほの見えて參りました四、五日前白衣の勇士達に附添ひ分院まで花見に行きました。美しい櫻も今を盛りと春を奏で居りました

 此の分院は堂々たる○○醫院の建物でしたが、爆撃の跡まだ殘り戰かひの面影を殘して去りし日の激戰を偲ばされました。

今は輕症患者のみ收容され衞生兵の看護に全快の日を待って居られます。分院の庭ははるかに廣く、名も知らぬ花の香が彼方此方にたゞよひ、□士達の心を強く慰めてくれました。溫室に咲き競った紅黃紫とりどりの花をも久し振りに存分眺め一同滿足して歸りました。今まで籠の鳥の樣に春待つ淋しの冬枯の姿を、ただ慰問の鉢にのみ慰められて居りました一同は夢の樣な別世界にでも行って來たやうに、心も春の樣に浮き浮きとして來ました。全く武人華櫻の姿は美しいものでした。滿開でしたのでよき花見でした。單調な臺灣に比べ、銀世界の冬、櫻花の春等の自然の美に今更の如く造化の神の妙を覺え、季節を待つといふ、優しい氣持も寒い國に行く程惠まれるものとつくづく感じました。

冬の大陸、春の大陸季節と共に變化する北支の姿、いづれも忘れられぬ想ひ出となり、從軍日記の幾枚かを飾ってくれました中略去る三日より傳染病科病棟に勤務する事になりました。外科勤務の半年は多々々の裡に夢の樣に過ぎました。多忙な外科の空氣より遠ざかり、今は靜かな傳染病棟の仕事に親しんで居ります。全くのんびりして今までの忙しさに比べ氣がぬけた樣な淋しさを感じます。段々暑くなるにつれ、此の病棟にも白衣の勇士達がふへる事と思はれます。六、七、八、九、十月の約半歲ばかりは隨分忙しいとお話を承はりました。充分體に氣をつけ御奉公致し度く心に強く念じて居ります何卒心事なながら御安心下さいませ。

 此の傳染病棟は第一、第二、第三に分れ、病舍も異なり、バラック建で夜の勤務はまだ寒さ冷めたさを感じストープなしではブルブル致します。明るい感じのよい病棟で、今は收容患者も少なく別天地の樣な靜かさです。お庭の花壇には、紅、黃、白などのチューリップの花が咲き競ひ、ペットに臥す勇士達の沈む心を慰めて居ります。

 一日も早く御奉公を終へ歸りたく思って居ります。(後略)

 昭和○○年○月○日午前四時十五分記

二伸

龜川さんと同勤務となりました。元氣で居ります。石神さんは外科に參りました。

川瀨さん、黑岩さんの去る○日夜○○の為め內還となり淋しい微笑を大陸の地に殘して立ちましたのでも少し淋しくなりました。(後略)

かしこ 北和江拜

 新國民政府還都慶祝大會既に終り、新東亞建設聖戰遂行の今後愈々擧國一致奮起を要するの秋、我等六百萬の島民は、銃後皇國民としての守りを益を固くし、皇軍將兵の武運長久を祈ると共に、從軍看護婦にも感謝の誠を捧げて頂き度いと思ふ。

(天長節を壽ぐ日の丸の旗を仰ぎつつ)

05 圖像:全映畫人野球大會
06 歐洲大戰徒然草 卷の十二
07 圖像:捕鯨船便り
08 文化消息
09 心聲漢詩

感作寄養源三兄/王一儂、感作寄養源三兄 二/王一儂、呈灌園先生/鐵骨生、步鐵骨生原韻/灌園、春日遊三峽漫咏/黃景南、和黃景南君春日遊三峽原玉/周耀東、感賦/陳炳添

10 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 政府、採擇事項を指示 特に會議を一日延期して 地方長官會議多大の收穫
02 けふ外務、商工所管 會議は午後まで續行
03 新任土大使歡迎會と日土協會總會 高松宮同妃兩殿下台臨の下に
04 圖像:鮎川滿夜總裁歸朝
05 佛艦ビ號沈沒
06 圖像:青陽に肉薄する我部隊
07 沘源縣城を占領
08 敗敵の殲滅近し
09 隨陽店を占領 敵兵團剿滅の壯擧 將に實を結ばん
10 歐洲新情勢とソ聯(下)/馬場秀夫
11 湖陽鎮に突入 各部隊の握手は目前
12 總同盟に對する 政府今後の方針 內、厚兩當局で攻究
13 嘲笑的野次の下に 英首相諾威戰況報告
14 マース、ライン 兩河口を閉鎖 和蘭、船舶航行を禁止
15 對英レード又引上ぐ
16 波蘭驅逐艦グ號 爆擊受けて沈沒
17 國防委員會をソ聯が新設
18 明日の天氣
19 水滸傳(120)/黃得時;榎本真砂夫
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 全國的大節米運動 精動を中心に近く全國に展開
02 郡守、市尹會議 けふ臺北州で開催
03 中井少尉(臺北出身) 壯烈な戰死 藤井上等兵戰病死
04 祖國の急に起つ 諾捕鯨部隊 乘組員本國に歸還
05 圖像:獨逸上陸部隊
06 潮の干滿は 何故起るか 太陽と月の接近說は誤り
07 好む職業と嫌ふ職業
08 新案蚊撲滅法 試みる值打がある?
09 溢れる夏場所景氣 けふ土俵祭を執行
10 初日取組
11 圓山動物園に珍客 “鳳凰鳥”御目見得
12 機雷を敷設する ロボツド潛水艦 アメリカで發明さる
13 大仕掛の金密輸 一味卅餘名御用 總額十餘萬圓に達す
14 鼻子頭社大祭
15 新竹軟式野球爭霸戰十八、九兩日
16 採炭夫爆死基隆
17 戀愛結婚に限る
18 島都に女賊 美貌を利用して橫行
19 酒を飲むとアルコールは? 大部分は體內で酸化
20 戀に國境なし 瑞典青年と諾威娘が結婚
21 上田博士逝去
22 今井田清德氏逝く
23 街で拾ふ
24 定期航空
25 人事
26 今夜の放送
27 商況 八日 前場
28 今日の映畫
29 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(70)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭婦人 亡國病、結核の撲滅 適當な治療はないか 最も行はれる氣胸療法とは?
03 非常時にふさはしい 家庭着兼活動服 古い和服を利用して
04 家庭婦人の常識集
05 住宅偽裝の知識 此丈知れば誰でも迷彩施せる 東大助教授星野昌一氏談
06 家庭用品使ひ方集(二) 今後は三割混紡もの 使用後は中を乾して
07 乳齒の良否は 一生を支配する 齒の愛護は保健の素
08 離乳期の赤ん坊に 大切な榮養と食物 鐵分の補給が第一です
09 外米食に多い脚氣の 豫防はこんな食物で
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第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 我が國の柔道は 世界各地で大評判 ブラジルの小學校では 正科として教へる
02 蜂はお話をする ドイツの學者が發表
03 圖像:修養團全國大會
04 新案達磨貯金 依知村の全小學生が
05 圖像:武康戰線より
06 色の好みによつて 人の性格がわかる 皆さんは何色が好きですか
07 皆さんの作品を募集報社消息
08 世の中に出ても すぐ役立つ教育 尾鷲小高等科の試み
09 支那兒童に記念品を送る 情深い川西知事が
10 二萬倍に擴大の素晴しい顯微鏡(下) 物淒い近頃の發達振り
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 惡循環的投機避け 適正價格を決定 商工當局と質疑應答 藤原商相の答辯頭條新聞

【東京八日發同盟】八日地方長官會議(商工省所管)に於ける地方長官と商工省當局との質疑應答の內容次の如し

清水 (和歌山)公定價格の維持遂行に就ては闇取引を無くする樣物資の偏在調整が緊要である、又政府は利潤統制を實行する意向であるか、

岸次官 物價政策遂行上必要なるものゝ配給確保には生產配給、消費を一貫した統制組織を必要とし之に依つて配給統制を一段と強化し物の偏在防止を圖りたい

新倉物價局長 利潤統制に就ては價格形成委員會に於てその算定方式を檢討して居る、

藤原商相 公定價格決定の際適正利潤を加えて考えてゐる、過當利潤は不可であるが利潤統制の強化に依り經濟界

の摩擦を激化する如きは避けたい

松村 (神奈川)(一)國民一般に對し平均に物資が行き渡る如き切符制度の如きものゝ實施が必要であると思ふが如何(二)、物價政策遂行上運賃などの統制が必要と思ふが如何(三)、價格公定をこの際促進せられたい

岸次官 (一)、配給の公平を期する為には切符制度に據るを可と信ずるが之が實施に當つては空切符の橫行などの事がない樣準備が必要である尚生活必需品に就ては配給組織の整備、物の量的確保を圖つた上で實施したい、マツチ、砂糖に就ては目下着々準備を進めて居る

(二)、運賃に就ては各省間の連絡を圖り御說の樣に進んで居る

(三)、價格公定の促進に就ては大に努力する

矢野 (富山)配給統制特に切符制の實施などに就ては中間商人の取扱ひ方法に充分注意を要すると思ふが如何、又統制經濟の現狀に於ては商人の地位は多少變つて行くと思ふが如何

岸次官 商人の地位確保に就ては投機的性質が漸次失はれて居る點に鑑み新しい統制經濟下に適應する樣統制ある形(商業組合の樣なもの)に組織化して行きたい商人と產組との問題は相當困難だが今後は具體的に解決して行きたい

岡田 (東京)物價、物資、豫算消費規正などに就き政府の率直なる真意を伺ひ度い

商相 (一)、政府は生活必需品に就ては確平たる方針を持つて居るが未だお話する迄には至つて居ない

(二)、豫算は物動計畫と結びついて居り本年度物動計畫が未だきまらない關係上豫算緊縮を具體的に決定し得ない

(三)、國□□消費節約に就ては精動によつて之を勵行するが商工省側に於ては切符制を實施して實行して行きたい

(四、)物價に就ては惡循環的投機を避ける方法により適正價格を決定して行きたい

【東京八日發同盟】八日午後の地方長官會議(商工省所管)は午後一時十分より續開各地方長官と商工當局との間に質疑應答があつて午後五時三十分散會したその內容の主なるもの左の如し

相川(廣島)

一、價格を早く公定し統制違反者に對しては斷乎たる措置を執ることが必要である

二、商人に配給者としての自覺を持たせ利潤追及者とならぬやう指導すべきである

三、國民生活必需品たる生鮮食料品の價格公定を望む

四、小賣人、仲介人を統制して市場機能を發揮し得るやうに改革されたい

五、小賣商の免許制度のことは現在どうなつてゐるか小賣商の轉業を圖つては如何

藤原商相 物價對策の實行促進については近く發表の運びに至ると思ふ商人の指導に關する御意見は尤もである商人にして買溜め賣惜み等不當の利益を得てゐるものに對しては强權行使をも考へてゐる生活必需品は値上げしない方針である生鮮食料品の價格公定についても實行容易なものから手を附けたい公設市場の改善についても漸次改革を進めて行く小賣商免許制度は來議會には是非提出する考へである

半井(大阪)

一、生鮮食料品の價格公定については最高價格で抑へるやう方法を法定されては如何

二、卸賣業者の多角經營についても考慮されたい

三、九、一八の物價停止令の期限は近く切れるが政府の方針は如何

四、輸出振興會社の業績向上を圖られたい

岸次官

一、問屋の許可制は目下考慮中である

二、九、一八價格令については重要商品の公定又は協定價格を取急ぎ定める心算である九一八價格停止令の施行期間を更に延期するや否やについては政府としては未だ確定して居らぬ

三、輸出振興會社については出來るだけ希望に副ふ樣にする

四、生鮮食料品の最高價格制については考慮の餘地がある

土居(石川)

一、肥料配給については產組と商組との二元的配給となつてゐるが肥料商整理の方針で進まれては如何

二、ス、フ製品の使用緩和の程度は如何

岸次官 商業組合と產業組合の問題は兩者の對立した形でなく兩者を抱擁した方が必要であり肥料商の整理は考へ物であるオールスフ製品は特綿品の範圍を擴大し純綿使用を認める樣にしたい

土岐(埼玉)

一、配給統制會社の運營については府縣で強制調查強制配給等を為し得るやう希望する

二、物價に關連し規格品外商品の製造禁止をせねば公定價格維持が困難と思ふが如何

三、價格は決定後卽時行はれたい

次官 規格品外の公定價格なきものについては適當の措置を講究する價格公定を早く公示する方法も目下考へてゐる

武井(山口)

一、物價統制については府縣市町村をもつと手足として使はれたい

藤原商相より充分考慮する旨の答辯あり次で指示事項の說明あつて後これに對する質疑を行ひ

木村 (福井)玄米、米糠の集荷も一元的にしたいので地方の實情に適應した配給統制規則を作つて進めたい

松村 (神奈川)木炭の適正價格決定についてもはつきりした方針を示されたい

等の要望があり質疑應答を終了した

02 商工大臣の訓示要旨
03 有田外相の訓示
04 獨軍、侵入の態勢 和蘭、軍事的緊急措置
05 火を吐く論戰八時間 英政府彈劾の烽火擧がる
06 歧路に立つ物價政策 必需品の增產確保に 低物價再檢討論起る
07 圖像:地方長官會議第五日
08 一擧に草店を急襲 四千の敵大兵團捕捉
09 約二十個師を覆滅
10 本邦陶磁器の輸入制限を強化 我方、蘭印當局に抗議
11 兌換券の回收良好 結城日銀總裁の挨拶
12 米聯合艦隊 當分布哇に殘留
13 ソ兵の不法越境 滿ソ東部國境で
14 總督府辭令
15 英首相の辯明要旨
16 農機配給會社創立總會開く
17 今日の天氣
18 日本郵船基隆出帆
19 大阪商船基隆出帆
20 東亞海運
21 辰馬汽船
22 大連汽船
23 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 南進開拓の戰士を養成 本島の重大な使命に鑑みて社說

帝國南方の據點たるわが臺灣では今次支那事變勃發以來國防上一層の重大性を加へられて來たが、今や新南群島の編入と共に、本島は南進國策の據點として更に重要なる役割を演ずるに至り、殊に廈門、海南島等南方の經濟的發展に對しては官民協力して勇往邁進せねばならない機運に到達したのである。最近本島では帝國の南進國策の據點たる建前の下に一切の國策が樹てられ、然して又此の國策遂行の為めにあらゆる施設を計畫せられつつあるを見るが、現在推進しつつある此の情勢に對して我等島民に於てもいささか之を 檢討する必要があると思ふものである。

政治的に或は經濟的に帝國が南進せんとする為めに、ここに缺くべからざるものは云ふまでもなく人的要素と物的要素である、卽ち南方の計畫を遂行するに最適の人材と豐富な資本とが是非とも必要である。此二大要素を必要なだけ供給して行く事が出來て、始めて南進の目的が達せられ且つ本島の役割も果されるわけであるが今これらの點を顧みるに本島としてはどの程度迄その任務を蓋し得るか?どうも甚だ心細い感じを抱くものである。大資本家の居らぬ臺灣から資本の南進は相當の難事であり又技術者の少い本島としてはその數と質に於て尚ほ甚だ貧弱なものである。斯く觀る時に於ては本島の南進國策の據點としての役割は單なる內地と南方との足場に過ぎないかとも思はれその存在の意義を疑れるが然しここに從來動もすれば閑却されがちなものがあることを忘れてはならない。すなはち五百萬島民をして南進國策遂行上その第一線の戰士たらしむることが極めて重要な國策の一つであらねばならない。また之が多數島民に課せられてゐる重大な任務でなければならないと信ずるものである。

南支、南洋各地方に於ては多數の華僑によつて支配されて居る。今後我が國の南進國策上、彼等との接觸が愈よ密接となることは勿論である。その接觸者としての最適な者は本島人を措いて外に得られないと思ふ。否本島人こそ南進國策の為めの前線部隊とも云へやう、併乍ら今迄の處では本島人の此の重要性が閑却されて來た感がないでもないが南進國策の大乘的見地から、之を一日も早く是正する必要があると共に、一步進んで第一線の開拓戰士としての訓練を養ふ為め、前線活躍に必要な漢文とその他の智識を教育し以てその任務遂行の為め萬全を期する樣官民とも一層の努力を拂はねばならないのである。

02 英靈弔ふ臺北市葬 あす午後四時新公園で執行 參拜する團體の注意
03 大日本飛行協會設立 民間各種航空團體が合流して
04 聖地參拜團第二團歸る報社消息
05 圖像:歐洲經濟戰二態
06 佛革命華府に公園を作る
07 勇壯なリズム 完全に聽眾を魅了 新竹の海軍軍樂隊演奏
08 拳銃實彈を盜んで 對岸廈門へ密輸出 津田火藥店店員の一味檢擧 五月八日記事解禁
09 尊き體驗を 教壇に活かす 傷痍軍人教員三ケ所で募集
10 “先づお名前を拜見” 酒と煙草明日から記名式賣出し 買溜防止のあの手この手
11 物淒い前人氣 基隆の報國債券賣出し 爭奪戰を豫想
12 臺南州郡市視學會議 三十日開催
13 淡‧鹹水魚大養殖 新竹州水產開發會社 さのふ發起人會を開催
14 映畫大會 「新大陸」と「父なき後」 十八日公會堂で公開
15 圖像:泰國教育視察團入京
16 身體が火事だ
17 定期航空
18 臺南州下小公學校長會議 三十一日から開催
19 人事消息
20 ときのこゑ
21 市葬謹告:益本秀吉等人
22 市葬謹告:重久圭藏等人
23 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 貿易協議會等を設置 府が機構整備なす
02 臺灣化成工業の洋灰機械が到着 來年三四月頃に竣工
03 臺銀土居支配人 臺電理事に內定 更に一名增員せん
04 林務主任官打合會 けふから兩日間臺北で開く
05 歐洲大戰が齎らす 我が物價騰勢 影響は重大且つ危險
06 精洗麻手數料 農會で引下決定 本年度より實施
07 麻袋が官給に 五州米庫利用組は 死活問題として陳情
08 苛性曹達の配給圓滑化 人絹聯合會が陳情
09 澱粉組合打合會 新加入及步合等を決定
10 東洋方面海上運賃 戰亂で引上 各社の協定運賃率
11 北歐貿易の損害 英佛獨に補償要求 大阪商議‧外務省に陳情
12 中小商工業損失補償料撤廢
13 滯荷綿布處分問題 紡聯で生產自制 生產高の一割が程度
14 內地の清酒配給 實績の二三割月別に藏出制限
15 照明燈
16 市價及商況 八日
17 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 物語「太閤記」 羽柴時代/神田伯龍
03 たのしい 音樂會
04 島民歌謠
05 浪花節 野狐三次/春日清鶴
06 “女優ターキー”で 映畫を撮影
07 圖像:新番附に見入る右が照國、左は清美川
08 エノケンのざんぎり金太 けふから國際館で
09 圖像:車窓の萬博シルクガール三井靜子さん
10 映畫俳優志願者 大部分家庭の娘さん
11 春の山野で採れる 松脂、栗虫繭、せんまい綿 農林省副業課
12 江川宇禮雄が突如退社
13 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 軍靴の音‧高らか 皇軍勇士歸る 先づ臺東神社、家路へ
02 集集保甲聯合會定期會議
03 健康增進講演會 竹東街で開かる
04 各地の優良兒
05 歐洲大戰‧半歲(上) その“展開”を衝く
06 圖像:故曾文郡出身陸軍步兵上等兵宮崎友幸氏の葬儀場
07 賞金を献金 橫山庄の蔡氏
08 貧民救濟 溪水街方委が乘出す
09 畜產市場 觀音庄民が設置を陳情
10 “裏の畑掘れば金が出た!” 麻豆街話題の中心
11 新大溪街長就任批露宴
12 恒春郡大樹房派出所
13 「窃盜」東港郡へ
14 米大統領の御曹子 商賣がお好き
15 ソの國立公園
16 世に出たム法典
17 ローカルセクシヨン
18 青物相場 (五月八日)
19 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 樂觀許さぬ人絹 ナイロン進出す
02 飛行機の進步 傾向と滑走距離
03 府‧州‧市公報輯錄
04 法人の稅金は どう變つたか 稅制改正によつて
05 コルヒチンに上る 新品種市場に現る
06 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 名譽の戰死傷病死者を 吉田部隊より發表
02 砂金眠る霧社段丘を 目の前に說明を聽取 小林總督霧社に入る
03 水源地擴張費に 廿萬圓の追加豫算 伸び行く大臺南市の姿
04 白衣の天使が 久振りの舌鼓 高雄州市が慰勞會
05 郡守市尹署長 高雄州で會議
06 軍人後援會 花蓮港支部 十日發會式
07 甲種工業學校の新設方を陳情 臺南州下に輿論おこる
08 圖像:興亞生活運動ポスター
09 徵兵身體檢查 高雄で擧行
10 上戶黨は御安心 酒の配給正に圓滑 臺中專賣支局の手柄
11 職業婦人に福音 女子厚生修養會 十二日高雄で結成式
12 一石二鳥の勤行報國 浮覆地一千甲步に 開墾奉仕作業を實施 臺中州下青年團員廿萬人を動員
13 自動車タイヤ 掏摸で巨利
14 新渡臺小公學校教職員の座談會
15 社會教化に關する 講習會を開催 十七日より和美公で
16 高雄地方に豪雨 一期作米には 別に惡影響なし
17 糖粉卸商同業組合 緊急役員會開催
18 自動車業者一同が 運賃の引上を申請 廣井保安課長を訪問
19 百萬圓のお辨當 全國六十萬兒童に 每日榮養食を支給
20 愈よ甲種農林新設を申請 花蓮港廳から
21 又高雄に流腦禍 真性、保菌各三名發生
22 若松商會の工場より發火 損害八萬餘圓に上る
23 產組指導員研究會開催場所變更
24 臺中中和公司解散總會開催
25 中國、九州、朝鮮地方旱害並靜岡市火災義捐金領收報告(廿六)/臺灣新民報社報社消息
26 宮下「國魂」社長 臺中で講演
27 人事往來
28 人事消息
29 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(106)/張文環;陳春德
02 教養小說の意義/相良守峯
03 珊瑚樹 日本的感情 明瞭な判斷を下せ
04 俳人隨筆 宰相山雜記(上)/山口誓子
05 圖像:蘭印風景
06 學生生活と時局 東京の學生街を中心に/X‧Y‧Z
07 子供と流行歌 日本音樂教育研究會
08 圖像:捕鯨船便り
09 文化消息
10 心聲漢詩

偕新民報社聖地參拜團員內地觀光感賦/施瑞庚、內地觀光雜詠舟發基隆/施瑞庚、舟到門司/施瑞庚、醉船/施瑞庚、瀨戶內海眺望/施瑞庚、別府道中/施瑞庚、車中櫻花/施瑞庚、寶塚觀歌劇/施瑞庚、萬華青年團國語講習所茶話會上賦呈諸先生及同學友/黃文虎、萬華青年團國語講習所茶話會上賦呈諸先生及同學友 二/黃文虎

11 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 地方長官會議第七日 けふ鐵道、拓務、陸海關係事項 先づ鐵相が訓示
02 國際情勢の推移に 至大の關心で對處 吉田海相の訓示
03 圖像:中學校長協會總會第一日
04 軍事委員の追加任命
05 刑務所長會議開く
06 節米具體策を協議 精動本部理事會開く
07 波紋描く新黨問題 久原氏の呼びかけに 町田總裁氣乘り薄
08 宜しく舊殼を打開 久原氏氣を釀成
09 チ英內閣重大危機 勞働黨より辭職要求
10 緊張と興奮の英下院
11 不信任投票 一蹴し去る
12 磅價又も慘落 新安值を示現
13 結局は總辭職せん 與黨內の反政府熱增大
14 糸價安定對策を協議 中央蠶糸會
15 中立國在留米人に 米政府、引上を勸告
16 明日の天氣
17 水滸傳(121)/黃得時;榎本真砂夫
18 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 滿場肅として聲なし 偉勳偲ぶ英靈合同告別式 武智部隊營庭で嚴修
02 民間航空の合同に 本島は加入せず 從來の方針で進む
03 圖像:戰歿勇士合同告別式
04 チブス患家と 保菌者宅を消毒
05 篠原部隊國防展 基隆市民の參觀を歡迎
06 尻尾のない 猫の新種
07 “君は何を考へる” 電流一つで分る測定器發明
08 令孃教授も混つて 泰國から學徒團來朝
09 戰爭による 人口減少數
10 僅か十日間で二千九百圓 軍司令部受理の献金
11 “弗買ひ”取調に意外 大使夫人が飛出す 米大使館員に依賴して
12 仕事しながら 平氣で荷拔き 大膽の岸壁苦力一味御用
13 二日目取組
14 慰問演藝大會 演藝團の歸來を待つて 十六日新竹で開催
15 高千穗丸無電
16 定期航空
17 人事消息
18 街で拾ふ
19 今夜の放送
20 商況 九日 前場
21 今日の映畫
22 民報案內報社消息
23 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(71)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭婦人 手の污れは恐い 淋巴腺炎やヂフテリヤ等ー 思はぬ病氣を惹起
03 外出シーズン 埃から耳を守れ 中耳炎に御注意
04 電氣アイロン簡單な故障は 自宅でも直る 時局柄取扱も大切に
05 家庭用品の使ひ方集(三) 素地は人絹、ス・フ 再度加工の出來る藥品防水
06 一晚で完全に ハタケが治る 蒸しタオルとマツサージで
07 紙上病院
08 豚肉の辛子醬油
09 三葉と芝えびのかき揚
10 外から歸つたら 手を洗ひ含嗽を
11 “行樂”のお辨當 工夫が大切です
12 布海苔の上手な煮方
13 お惣菜料理の真髓
14 ほうれん草と半熟卵
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 なんと三百萬人針 愛國婆さんが作 北九州に咲く銃後美談
02 圖像:炭燒奉仕
03 驢馬でお見廻す 到津遊園の老大尉
04 圖像:北支だより
05 植物は私達のお友達 やさしいお心で 育ててあげませう
06 三十糎平方に 二萬四千個の卵 淒い蠅の殖え方
07 五月によく降る とはどんなものでせうか 兔を倒す程の威力がある
08 圖像:女學生の麥踏み
09 頭で大砲を選ぶ
10 牛車/郭東輝
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 經濟政策の統一へ 全國を數個のブロツクに 隨時別別に連絡會を開催 中央に地方行政連絡委員會新設頭條新聞

【東京九日同盟】公定價格其他政府の經濟政策不統一が現下地方行政上の癌となつてゐることは今回の地方長官會議で屢々指摘されこれに對する政府の迅速適切なる措置が要望されてゐるが內務省ではこれに對處すべく中央連絡機關として內務省內に地方行政連絡委員會を新設すると共に全國を數個のブロツクに別ち一貫せる方針の下に然も地方事情にも適合せる施策を圖ることに決定、十一日の最終地方長官會議席上機會あれば右方針に明示することとなつた、然して地方行政連絡委員會官制案は目下地方局で作成中であるが委員には關係各省次官を宛てその活動に依つて各省間の行政事務の緊密なる連絡を圖らんとするものでありこれに對し地方ブロツクは經濟事情を等しくする近接數府縣を一ブロツクに指定し問題に應じて隨時各ブロツク別に連絡會議を開きブロツク內各府縣の事情に卽應しつつ然も政府の施策に一貫性を把持せしめんとするものである

02 地方長官會議第七日 對支作戰の續行と 次期國際危局に對處 陸相の訓示
03 圖像:地方長官會議第六日
04 南方研究會例會
05 渾然一體の實を擧ぐ(拓相訓示)
06 襄東地區の殲滅戰 完全剿滅は一兩日中
07 國政全般に亘り 調查要綱を選擇 民政、調查員を各地に派遣
08 對英レート新高值
09 臺灣米移出につき 質疑應答行はる 拓相と各長官の間で
10 輿論指導に萬全(武藤軍務局長要望)
11 中島派は暫く成行を靜觀 久原總裁□提唱に
12 改組廣東省政府 九政府委員全部が出揃ひ けふ盛大な成立式典
13 “國法に從ひます” 江戶川アパートの一室に於て 安部さんその日の感想
14 及川大將が晴れの歸還
15 對米政策を檢討 來月十八日華府で 北中米大公使會議
16 臨時興亞院會議 中支幣制問題並に 經濟諸對策を決定
17 社會大眾黨の常任中央執行委員會 黨名變更を發表
18 今日の天氣
19 日本郵船基隆出帆
20 大阪商船基隆出帆
21 東亞海運
22 辰馬汽船
23 大連汽船
24 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 非常時下の國民の試練社說

世界の如何なる國を問はず、戰時狀態に入れば物資の需要が增大し、長期戰になればなる程物資が缺乏して來る。生產が伴はぬ上に消費が增大し、戰爭遂行のためには軍需が優先されて民需が制限されるのは、極めて當然なことである。我國も支那事變を戰つて以來既に四年、物資の不足、物質の昂騰が可なり國民の生活に逼迫して來たことは事實である。從つて國民各自は、先づ自己生活の確保に奔命し、そこに動ともすると、國家の意志に背反するが如き結果を招來する。最近の實情を見るに、經濟統制の強大化に伴ひ、統制 違反が漸次增加の傾向にあり、甚だ寒心すべき事態を生じつつある、賣惜み、買溜による物資の私藏は云はずもがな、殊に闇取引の如き、その跡を絕たざるのみか、益々橫行しつつとあるのは遺憾に堪えない。一大消費を伴ふ現時局下に於て各種物資の缺乏を招來することは見易き理であるに拘らず、只管私利を追ふに急して、國家と休戚を共にせざるは、非常時下の國民として最も唾棄すべき行為である。

東亞新秩序の建設、これこそは今次聖戰最終の目的であり、國家が國民に向つて長期戰に堪えよ、堅忍持久以つて邁進せよと要請する所以でもある。然るに斯る理想を、國民が夫々の生活に於て、如何に實踐的に把握されてゐるか。國家總力戰の體制は、既に一應の整備を終つてある筈であるが、徒らに形態の完備に終つて、內容の充實が伴つてゐない。この事は、もとより政府の適切有効な施策に俟たねばならぬことは勿論であるが、それと同時に、國民自らもよく時局の重大性に徵し、進んで政府に協力し、全國民の總力によつて國策を推進することが絕對不可缺である。統制違反の增加に鑑み、司法當局では特に闇取引根絕のため、罰則を強化せんとしてゐるが、如何に法網を密にし、刑罰を嚴にしても國民の自覺ある協力が之に伴はねば、到底實効を收めることは六ケ敷い。

近時事ある每に朝野から新經濟道德、新商業道德の確立が說かれ要望された。畢竟するに職時經濟統制は、單なる命令や罰則をもつてしては行はれない。統制經濟の運用を完うせんがためには、國民が一層戰時意識に徹し、戰時經濟道德を實踐、各自の生活を振蕭して未曾有の試練に、敢然飛び込む氣魄と、心から湧き出た愛國的道義心に俟たねばならぬ。知りつつ犯すこの種の事犯は國民道德上最も恥づべきことである。事變目的達成のためには、個人的犧牲を忍び、そうして公に奉ずる崇高なる道德觀念を持たねばならぬ。國家あつての個人である。國家が現在振古未曾有の重大難局に逢着してゐる時、國家と共に苦しむことは、國民の忍ぶべき當為でなければならぬ。新秩序を建設する大使命たるや、一匹天もまたその責めなきを得ない。百難を排して萬苦を堪えうる氣魄こそ持つべきである。知りつつ法禁を犯し免かれて□なきは、非常時國民の取るべき態度では斷じてないと思ふ。

02 官民の協力に依り 米の增產間違なし 西部觀察を終へて小林總督歸北
03 英靈無言の凱旋 十一日懇ろに基隆市葬
04 府豫算成立祝賀會 商工會議所主催で
05 家庭教育の必要を說く 父兄を集めて一席
06 基隆書道會 會長に顏氏を推載
07 小學校長側は支持 近く當局に態度表明
08 致命的缺陷なくば 學科廢止不變 文務省の態度中野普通學務局長語る
09 鐵道病院竣工 十五日より店開き
10 兒童藝術協會 事業決まる 第一回童話會十一日に開催
11 生計費(四月)續騰 前月より二分一厘方
12 今度は“櫻井高工” 民政黨の幹事長櫻井さんが 三百萬圓で六月頃開校
13 臺北州代表優良兒四十名 十五日選獎式を擧行
14 初日の勝負
15 定期航空
16 ときのこゑ
17 第二回決算報告/玉豐商事株式會社
18 第壹回決算報告/株式會社高砂電氣商會
19 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 四月迄輸出金額 蜜柑、包種は激增 輸入麻袋激減黃麻全滅
02 官鐵の貨物輸送 漸次緩和期に入る 製糖終了近き為め
03 臺灣運輸組合 組織を根本改革 本日の定期總會で審議
04 臺灣興業印刷紙 近く供給を增加
05 總會を控へ役員會開催 臺北商議所主催
06 マニラ見本市同行者說明報告會
07 麥粉移入組合 六店で獨占せん
08 四月中證券立廻 株式平均四分九厘 債券四分一厘二毛強
09 紐育萬國博へ 實用向珊瑚加工品出品
10 日糖二結工場製糖終了
11 夏物鳳梨製造商 百四十萬箱を豫想 多少の減產免れない
12 “麻袋官給”に對し 島內米庫利用組合陳情
13 新式製糖工場 製糖未了あと五工場 本期は減產の見込
14 日糖製糖終了 產糖高は五百十五萬餘擔 步留は一二%六九
15 第九回全國工業組合大會 千餘名參集の下に
16 經濟手帳
17 照明燈
18 市價及商況 九日
19 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 箏曲
03 料理
04 新興東京の「あべこべ劇場」
05 三月の優秀作「レベツカ」
06 東寶短信一束
07 正博と轟 六日に內祝言 新婚旅行は大陸へ
08 新興「第二の虹」 配役變更
09 結婚の價值 松竹の新映畫
10 圖像:立浪部屋の猛稽古
11 映畫評 仇討交響樂/飯島正
12 圖像:慶法一回戰
13 「大楠公を讚える歌」募集
14 東寶「金語樓の噫無情」 渡邊邦男が監督
15 海外映畫短信
16 松竹「お國歌舞伎」
17 なた豆の作り方
18 花菖蒲の植ゑ方 室內に陳列して眺む
19 初夏の花花 ダリア・カンナは いま植ゑませう
20 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 優良振興會表彰 七日‧東石郡會議室にて
02 臺東街乳幼兒選獎會表彰式
03 故池田英教氏 故鄉佐賀へ無言の凱旋
04 圖像:地方長官會議第四日
05 歐洲大會‧半歲(下) その“展開”を衝く
06 大賭博團を一網打盡(潮州)
07 圖像:氷上劍道大會
08 拔穗祭執行 十四日‧萬丹庄の祭場で
09 評議員會開催 十三日‧潮州郡教育會が
10 ローカルセクシヨン
11 廣告報社消息
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 曲げることも出來る 安全ガラス アセチレンガスから製造
02 ベリリウム合金 業界にデビユウー
03 圖像:日蘭交驩放送
04 府‧州‧市公報輯錄
05 空前の盛況 米國航空界
06 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 素人眼に見ても 島內產業はよく映つた 臺中州下を視察して 小林總督記者團に語る
02 訓示傳達の後 指示注意事項の討議に入る 高雄郡守、伊尹、署長會議
03 圖像:孝宮樣校外御見學
04 臺中の都市計畫 愈本格的に着手 黑澤氏九日着任
05 資本金三百萬圓で 米穀會社を組織 臺南州下土壟間業者が
06 花蓮港の郡守會議延期
07 池田檢察官 近く上京
08 彰化市方委 十三日月例會
09 本島ゴム樹栽培の沿革と現狀(上)/山田金治
10 真性流腦患者 臺南市內に現る
11 彰化醫師會の無料奉仕好績
12 飼料配給組合 近く創立に決定 高雄の業者意見一致
13 花蓮港始めて 好天氣に惠る
14 健康診斷‧五百萬人 結核の徹底的豫防撲滅を期して 全國の醫療機關を總動員
15 高雄の天氣は 暫くは不安定 高雄測候所の御託宣
16 品評會に關する 審查規程を審議 彰化菓子商組合で
17 砂糖の配給で 業者が陳情 彰化菓子商組合で
18 臺灣棉花で抽籤を擧行
19 人事往來報社消息
20 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(107)/張文環;陳春德
02 飛行場の霧 科學的に征服さる
03 珊瑚樹 映畫演技論 甚だ不徹底だ
04 俳人隨筆 宰相山雜記/山口誓子
05 圖像:蘭印風景
06 天狗の麥飯 信濃の名物物語
07 圖像:伊太利船より三獨人拉致さる
08 文化消息
09 心聲漢詩

觀音山展墓聯吟、送友人出征/劉聲濤、送友人出征 其二/劉聲濤、贈陳仲突詞兄/劉聲濤、詠櫻/礪鋒 王鵬程、春日偕蒲園、韻鏗、一鶴同遊再度山/礪鋒 王鵬程、與四弟鵬翔/礪鋒 王鵬程、書懷呈諸親友/礪鋒 王鵬程

10 林邊興亞吟社
11 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 米穀蒐荷配給機構の農林省の具體方策 けふ政策閣議に附議
02 政策閣議の諸議題
03 大藏と內閣所管(長官會議) 大藏大臣の訓示要旨
04 圖像:ゴータ大公離京
05 新竹州下の郡庶務課長會議
06 圖像:炎熱下裸で活躍する我砲兵部隊
07 海鷲、昆明を猛襲
08 政府、政黨と懇談
09 英內閣結局總辭職か チ首相の改造失敗せん
10 主なる質疑應答(陸海軍所管)
11 ポンド系輸入品 弗貨拂ひを要求 大藏當局、成行を注視
12 歐洲、近東中立諸國と 全面的に通商交涉を展開 外務當局具體的提案を準備
13 ソ聯、交戰三國に 警告を發す パルカン角逐に關し
14 二日以內に決行か
15 米海軍大擴張案 上院委員會を通過
16 上旬貿易
17 明日の天氣
18 水滸傳(122)/黃得時;榎本真砂夫
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 修學旅行暫くお預け 交通混雜緩和の為め
02 篠原部隊四六周年記念祭 けふ同營庭で盛大に擧行
03 稻江のタクシー業合同 近く新會社誕生 經營の合理化を圖る
04 島都の徵兵檢查 十二日から七日間
05 總督上京 十五日に內定
06 大磯氏母校に寄附
07 小學校長異動
08 自分の自動車に轢かれた男
09 貴院南支皇軍慰問團 十四日高砂丸で來臺
10 開戰以來五五億圓 世界の金、米國に集る
11 北署資源回收運動 一年に一千圓を突破
12 都市教化研究會 廿四、五兩日太平公で
13 山西丸より
14 普通急行にも指定席 鐵道省、七月から實施
15 圖像:羽田の愛國機命名式
16 鄉土色を盛つて 前線へ慰問行脚 臺南州演藝團近く出發
17 ムーヴ三人展 十一、二日臺南で
18 一足發びに真夏 正午は九十度尚數日續く
19 ネルソン提督の年金
20 三日目取組
21 一日六百萬磅を 平時に使つたら
22 嘉義市會計課長に中村氏任命
23 麻繩で縊死
24 南日本化學工業 第一回總會
25 自殺を企つ
26 みんなアダムが 惡かつた 原罪からエヴア削除
27 臺中青果同業組合總會十五日
28 家庭經濟強化 第一徵兵保險會社主催
29 定期航空
30 總督府辭令
31 人事消息
32 街で拾ふ
33 今夜の放送
34 商況 十日 前場
35 今日の映畫
36 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(72)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭婦人 農村の子寶護る家 保育所を利用しませう 望ましい全女姓の協力 厚生省兒童課大羽昇一氏談
03 春の流行色と柄 新東亞建設表徵する紅、藍、綠 大膽で躍進的な感覺を盛る
04 大陸日本の進出に 登場するこの問題 異人種との結婚と混血兒
05 新流行の額型 富士額に似てゐますね
06 家庭用品の使ひ方集(四) 臺一代に緒は三代 下駄の卷
07 廢品と思つた家具が 僅かな費用で若返る
08 圖像:日支女學生の交驩
09 子供たちのため 砂遊びの場所を
10 乳幼兒の肺炎 遊山に連れて夕方遲くる こんな時やられる
11 油性透明布の 雨コートと傘 陽に干しては駄目
12 “罐詰”は煮るに限る
13 春のフケの惱み 放つて置くと病的になる
14 がんもどき
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 慰問に贈つた國旗 武勳の戰歷を記す 北支戰線の兩勇士
02 神社をお掃除 感心な奉仕隊二組
03 圖像:大阪府青年自轉車隊入京
04 圖像:濠州の少年教育
05 神前へ献木 岡山縣の三百餘校が
06 日本一健康學校 煙の都八幡市に
07 蜂蜜の成分には どんな效用があるか 普通のお砂糖と比べて どこが違ふでせうか
08 子供達も手傳ふ 勇しい泰國の象狩 每年春から夏へかけて 行はれる年中行事
09 お馬も出征祈願 每日氏神樣にお參り
10 圖像:汪氏へ重量擧
11 世界奇聞
12 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 獨軍、和と白に進入 和、白兩軍と國境で交戰頭條新聞

【ニユーヨーク十日發同盟至急報】アムステルダム來電によればドイツ軍は十日午前二時四十分(地方時閒)オランダに進入した

【アムステルダム十日發同盟至急報】オランダ政府は十日獨軍進入に依り對獨交戰狀態に入つた旨公表した

【ブルツセル十日發同盟至急報】ベルギー政府はドイツ軍は十日午前二時ベルギー國境に進入、ベルギー軍と交戰狀態に入つた旨發表した

02 リユクサンプールへも
03 獨、三國進入を發表
04 獨軍の落下傘部隊 白國內各地に着陸
05 各都市を猛爆
06 大擧パリ倫敦を空襲
07 和軍、洪水戰術を採用
08 米國首腦部重要協議
09 滿洲國皇帝陛下 六月廿二日新京を御出發
10 白蘭の海巷に 獨軍機雷敷設
11 英海軍ジ海峽を閉鎖
12 白國全土に戒嚴令
13 英佛に援助要請 和、白の兩國より
14 白、蘭植民地に手を染めず
15 英、援助を回答
16 瑞西國境空爆さる
17 ハワイの米國艦隊 比島方面に移動か
18 蘭印に戒嚴令を布く
19 不介入の方針を堅持 事態推移に深甚の注意
20 我が對策を協議(けふ閣議)
21 高平貴陽ルートの 諸要衝を空襲粉碎
22 和蘭首都を占領
23 政府の根本方策決定 きのふの國策會議で
24 藏相との質疑應答
25 廣東省政府成立式典 きのふ盛大に擧行
26 今日の天氣
27 日本郵船基隆出帆
28 大阪商船基隆出帆
29 東亞海運
30 辰馬汽船
31 大連汽船
32 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 戰時食糧確保と米農家減 殷賑產業への轉向は顯著社說

文化の進步に伴ひ、商工業の發達につれて、農業勞働者の都會集中や、農家轉業の現象は平時一般に見受ける趨勢である。內地に於ても農家戶數は年々減退しつつあり、殊に事變以來俄かに勃興した軍需工業其他の殷賑產業の為、其傾向益々顯著となつたのである。從來本島の農家戶數の絕對數は年々增加してあるがその割合はやはり漸次減退の趨勢にある。卽ち督府當局の調查に依れば明治三十五年末の農業戶數は三四○、二五三戶總戶數に對する割合は六二・二%、大正元年末の農業戶數は四○一‧三六三戶、その割合は五八・九%、昭和六年末の農業戶數は四一四‧八六○戶、その割合は四八‧七%、昭和十二年末の農業戶數は四二七、三七九戶其割合は四四・一%と數字の示す如く絕對數は增加してゐるが割合は逐次減退してゐるのが何よりの事實である。右本島の農家は米、甘蔗を主とし、甘藷、バナナ、鳳梨、茶、柑橘類等を栽培するのである就中米作は澎湖島を除き全島普く栽培せられ年二回の收穫あることは米作臺灣を物語る何よりの證左である。

更に農を國の本とする日本全體から觀たらどうであらう?最近の農林省の調查によれば十四年度に於る米作市町村數は一萬一千百七十一で前年より六十一箇村を減じたが一方米作農家總戶數は四百五十九萬七千餘戶で前年より之また約二萬戶の減少を示してゐる。そして右の米作農家中、學校、試驗場、組合、會社その他の法人團體(米作準農家)を差引いた米作農家は四百五十七萬戶で前年より約三萬戶の減少を見るに至つたが之を事變以前と比較して見ると左記數字に示す如く米作農家の減少は著しきものがある。

昭和十一年の米作農家四、六三六、六○○戶

同十二年四、六二五、四○○戶

同十三年四、六○○、四○○戶

同十四年四、五七○、六○○戶

卽ち事變前の昭和十一年に比すると日本內地の米作農家戶數は實に六萬六千戶の減少を示してゐる。この減少にも拘はらず一米作農家當の米作付反別は六反九畝で依然として變らず、僅かに一米作農家當の米收穫高が十四石五斗から十五石に、五斗の增加を示したに過ぎない。

右に準げた事實は我が國農家戶數の動態と照合して、注目すべき社會現象の發生を示唆するものであり、又殷賑產業の再編成に伴ふ農村勞働力の吸收が活潑に行はれつつとある事實を裏書きするものと觀られるが、一方戰時食糧の確保が當面の重大課題となつてゐる折柄、由々しき問題であるとも憂慮されてゐる而して右米作農家の減少はそれ自體、米作經濟及び土地制度の形に於て再檢討されねばならない性質を持つもので、事變下農村の底流として見逃し難い端的な表現である。本島は我が國戰時食糧の確保上一翼を擔つてゐる以上農林省の斯種の調查を速かになして之が對策を講ずる必要があるものと思ふ。

02 英靈永へに安かれ 偉勳偲ばれて參列者咽ぶ 護國の華を弔ふ臺北市葬
03 平和鄉一轉血の戰慄 風車の和蘭‧美術の白耳義
04 “通信關係職員は元氣で働いてる” 伊藤課長の視察談
05 廈門敵前上陸二周年 きのふ記念追悼供養
06 東亞大都市聯盟 今秋‧東京で結成式
07 蘭陽肥料配合所地鎮祭
08 早廻飛行の鈴木選手廣東着
09 鹿兒島航路の眺望は棄て難い 歸臺した佐佐波遞信部長談
10 全島教育課長會議 廿九、卅日府正廳で
11 二千餘甲が水田化 六十萬圓投じて水利施設大擴張 新竹州の目指す米增產計畫
12 遺家族慰安會 あす礁溪で開催
13 贅澤なお役人に 警視廳の眼光る “外米を混入せよ”と警告
14 怪盜の龔送局 盜みも盜んだり 一萬一千六百餘圓
15 外科集談會例會
16 各種競技會褒賞授與式
17 土木課雇を召喚 極秘裡に取調 臺中署活動を開始
18 笠置山双葉に黑星 大番狂はせの大相撲
19 合同電氣總會 配當七分据置
20 大平藥業創立總會
21 驛長異動(十日發令)
22 定期航空
23 總督府辭令
24 人事消息報社消息
25 ときのこゑ
26 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 軍需用材確保に 輸移出を自制 趣旨不徹底の場合法的手段を考慮
02 山林資源保護強化 木炭同業組合設立等 全島林務主任官會議
03 鹽糖壽工場壓榨終了
04 臺電新理事 平澤氏に內定 小原前內相の實弟
05 臺灣運輸組和改正規約
06 島都煙草 販賣法の弊風匡正
07 小川技師 十一日に上京
08 新機構の確立で 運輸組合臨時總會 組合長に三卷氏を再選
09 臺灣茶の貿易 好調を豫想さる 四月末三百萬斤に肉迫
10 四月迄の移出額 米及砂糖は激減 移入肥料鹽魚等增加
11 熱帶畜產研究 臺灣畜產會で實習生採用
12 照明燈
13 中臺商事 更に五十萬圓增資 臨時總會は來る十八日
14 市價及商況 十日
15 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 朝の修養 武人のたしなみ(一)ー(五)
03 子供の時間 國史劇
04 謠曲
05 料理
06 土曜コンサート
07 圖像:國技館より出る觸太鼓
08 圖像:夏場大相撲開幕
09 叩き出した幸福 松竹大船の作品
10 「女性本願」 配役決定近日着手
11 飛行機を舞臺に 本物そつくりのセツト “海軍爆擊隊”撮影
12 趣味娛樂 頭痛、逆上病に效く せんきう川芎の栽培 栗原廣三氏談
13 英國の犬急に 氣が荒くなる
14 海外映畫短信
15 超敏感な輻射檢定裝置
16 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 故小林步兵伍長 九日、嚴肅な三峽庄葬
02 北斗郡に商工同業組合聯合會
03 香奠返しに寄附
04 一街五庄に 家畜市場開設 竹東郡民の願望遂げらる
05 校長、先頭に立ち 缺食兒童を救濟 竹東公保護者會の美擧
06 時の人 英國海相チヤーチル
07 役員會開催 體育潮州郡分會
08 食料統制嚴しく 佛は肉飢饉
09 アメリカに 論語大流行
10 銅の色澤を 變へぬ保護塗料
11 科學の參謀本部 公眾衛生院が完成 本日華華しく竣成式
12 獨艦捕獲に懸賞金
13 メキシコの官吏責任法
14 セント・ヘレナへ 總統輸出
15 規模大なる 英伯通商
16 ローカルセクシヨン
17 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 結核に對する認識 早期發見に努めよ
02 母と乳幼兒の體力向上(上)
03 府‧州‧市公報輯錄
04 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 郡守市尹署長會議 盛り澤山の案を揚け 十、十一兩日臺中州で開催
02 名譽の英靈を 弔ふ臺南市葬 十二日南門小學校で
03 臺中市葬 十三日臺中齋場で
04 圖像:軍旗を捧げ進擊の皇軍部隊
05 小畑眾議 高雄を視察
06 花蓮港支部 發會式を擧行 軍人後援會で
07 岩佐氏の庄葬 十日平溪庄で
08 軍人遺族の住宅、授產、託兒所 新築工事地鎮祭 十日臺南市で擧行
09 十四日嘉義でも 地鎮祭擧行
10 勇士の英靈 無言の凱旋 十日花蓮港に
11 基隆、高雄に出張所を設置 東亞海運が
12 本島ゴム樹栽培の沿革と現狀(下)/山田金治
13 傷痍軍人から聽く座談會 臺南同支部主催で
14 生徒の訓練には 良い機會でした 內地の參拜旅行から歸りて 屏東實踐商業學校丸山校長談
15 軍部と民間から 委員五十餘名を任命 高雄地方物價委員會
16 流腦禍更に蔓延 高雄市新患者一名發生
17 通貨偽造犯に 對し公判開廷
18 溪湖信組長取調べらる
19 防諜防犯展の事務員を募集
20 客の熟睡を窺ひ 藝妓が枕探し 各所を轉轉臺南で御用
21 二十餘尺の溪底に 臺東←→新港バス顛落大破 乘客重輕傷を負ふ
22 健康增進行事に 廿五粁の強步 臺南第二高女で實施
23 鈴木防犯係長 屏東で講習
24 掏られめ先に 自轉車預けよ 臺南で預り所開設
25 屏東市で學校長會議
26 人事往來
27 灌佛會式 龍華會主催で
28 改心の誓を 破つて又盜み 心から臺東行希望
29 祝賀費を節約 陸海軍に献金 王土龍氏の美擧
30 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(108)/張文環;陳春德
02 自肅の音樂生活 最近の東都樂壇/中根宏
03 珊瑚樹 「火の赤十字」/矢部恪
04 初心者が山へ/尾崎喜八
05 圖像:火花散るオーロラ
06 俳人隨筆 宰相山雜記(下)/山口誓子
07 文化消息
08 圖像:忠靈塔設計團當選者牌額
09 心聲漢詩

題畫石贈中村南柯翁/小維摩、過南柯翁宅觀石/小維摩、一角樓題壁/小維摩、新晴觸目/小維摩、籠中鳥/小維摩

10 新刊紹介
11 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 獨空軍、白蘭國內に 多數部隊を輸送す 各飛行場を占領
02 獨軍、和蘭要塞を占領
03 佛全土を空爆敢行
04 西部國境も攻擊態勢(獨軍)
05 英佛軍、白領に進駐
06 英佛空軍、獨を空襲
07 佛軍に及時進擊命令
08 獨大使、モ首相と重要會談
09 瑞西、總動員令を發す 獨瑞、佛瑞國境を遮斷
10 獨政府、獨洪國境を閉鎖
11 佛領兩港を爆擊
12 チエ英內閣總辭職 現海相が後繼內閣組織
13 ソ聯がバルカンと 軍事同盟を計畫
14 伊今後の動向や如何
15 戰局は封鎖經濟戰から 一轉‧本格的決戰へ 獨今後の作戰と米伊の動向
16 磅價又も暴落 未曾有の新安值示現
17 對日諒解氣運現る 米の中立態度變化か
18 米艦隊の比島急行 ス作戰部長が否定
19 米は不介入方針持續
20 蘭印の米權益(ハル長官言明)
21 地方を八ブロツクに 連絡協議會を設置
22 多大の収獲を収 地方長官會議終る
23 明日の天氣
24 水滸傳(123)/黃得時;榎本真砂夫
25 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 戰歿勇士基隆市葬 けふしめやかに執行
02 贅澤品は製造禁止 不急品は制限に決定
03 切符制度斷行の日 商相藤原さんは語る
04 鹽糖株主總會 配當九分据置
05 及川大將參內
06 澁谷博士敘勳 けふ傳達式擧行
07 記者團も出拔かれた ドイツの電擊作戰
08 圖像:炎天下の砲列作業
09 皇民化徹底に 專任指導員配置 近く新竹で講習會開催
10 高雄州水產係長 副島技師赴任
11 聖戰愛馬譜等 高雄で上映
12 戰時食糧報國運動 實施方策を決定
13 佛教會主催の聖地參拜團出發
14 闇の花再檢擧 基隆で十數名
15 產婆學說試驗合格者
16 鐵蹄下の白蘭を語る 實戰の經驗に乏し 荻原外務省東亞局事務官談
17 今度は官邸無用論 藤原さん早速實行
18 四日目取組
19 圓山遊園地に スケート場 坊ちやん孃ちやんに朗報
20 大陸開拓の指導陣 土木の智囊を集めて 大陸研究會誕生
21 曙公兒童の美擧
22 べルギーは 絕對抵抗せん 吉村外務省事務官談
23 總督府辭令
24 人事消息
25 街で拾ふ
26 今夜の放送
27 商況 十一日 前場
28 今日の映畫
29 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 七色の空(73)/邦枝完二;三浦杏介
02 家庭婦人 女學校を出た方へ 無闇に流行の形を真□ると 變なものになる
03 肌色白粉の注意 お召物の色によつて ひどく變ものになる
04 古物の消毒法 消毒作用を心得てゐないと 効果がありません
05 アイロンの熱し方
06 憂鬱な肩の凝りは ビタメミンBの缺乏 食餌療法か局所注射が一番
07 圖像:戰ふ銃後の女性
08 お洋服のお 手當や清掃
09 圖像:働く女性に好適なオフイス・バツク(其一)
10 血清注射の不注意から 恐い血清病! 命をとられる事もある
11 洋菜の菓子二種 ルバーブを材料に パイとコンポート
12 強い齒は母で 作つて子で護れ
13 口紅をつける時
14 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 玄米食をやつたら 百歲まで生まる 大抵の病氣も治つてしまふ 二木博士の新研究
02 圓山動物園に 珍しいお客樣 ボルネオ產の青鸞
03 草鞋履で六十粁 女學生の健脚遠足
04 週間コドモ新聞
05 圖像:歐洲大戰だより
06 巨船の大西洋橫斷
07 圖像:双葉山以下の宮城遙拜
08 惡い病氣を防く “免疫”のおはなし(上) 正體ははつきりしないが (上)効果は確實です
09 童話 二つの村(上)(勝原)
10 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 蘭印の不變更要求 戰禍東洋波及を積極防衛 飽くまで不介入堅持 帝國の決意頭條新聞

【東京十一日發同盟】歐洲戰局の新展開並にこれが極東に及ぼす諸影響に關する對應策協議の臨時閣議は十一日午後二時より首相官邸に開會有田外相より在外使臣の公電に基く現下歐洲情勢につき詳細に報吿した後ドイツのオランダ進入が蘭印に及ぼすべき諸影響につきあらゆる角度より協議を行つた結果去月十五日有田外相談の形式を以て中外に闡明した帝國の態度を重ねて明確にし關係國の注意を喚起することが必要なりとの意見一致を見た依つて有田外相は午後四時二十五分外務省に先づオツト駐日獨大使を次でバブストオランダ公使、クレーギー英大使代理ダツズ參事官アンリーフランス大使を順次招致し

一、帝國政府は飽くまで歐洲戰不介入方針を堅持するものなること

一、帝國は東亞の盟主として東洋平和の維持に全力を擧げて努力してゐる關係上歐洲戰禍が萬一東洋に波及する如き場合は積極的に防衞する決意を有すること

一、蘭印問題に關しては去る四月十五日の聲明の如く飽くまで現狀不變更を要求し如何なる意味に於ける變更をも許容し得ざること

との帝國政府の重大決意を闡明關係各國の注意を喚起する所あつた右申入れは帝國の歐州戰爭不介入方針の積極的方面を明示せるものとして重大意義を有するものである

02 和蘭公使に申入れ 關係各國にも注意を喚起
03 現狀に何等變なし 假令本國が侵略を受けても 在京和蘭公使館表明
04 蘭領オルバ(西印度)に 佛陸戰隊が上陸
05 圖像:獨軍進入下の和蘭
06 駐伊讀大使 ム首相と會談
07 チヤーチル海相 組閣拜命の經緯 後繼內閣は擧國體制
08 佛も內閣改造
09 オランダ各地の戰況
10 對蘭救援の英軍上陸
11 白國軍必死の防戰
12 飛行場を奪還(蘭政府の發表)
13 蘭領西印度も 對獨交戰聲明
14 獨佔據飛行場を 英空軍が爆擊
15 蘭領東印度 獨汽船抑留
16 白蘭進入の戰況(獨軍發表)
17 襄東作戰は一段落 赫赫の戰果を擧げて
18 官吏の增員を極力抑制
19 木炭出廻り問題 炭商工次官が言明
20 官吏制度の改革案 首相、實現を期す 具體案作成に着手
21 町田民政黨總裁 連繫論を繰返す 來訪の久原總裁に
22 敵師長趙中將らを 一網打盡、捕虜とす
23 アムステルダム 猛爆を受く
24 獨軍落下傘部隊 ゼ周島嶼に投下開始
25 バルカン諸國戰戰恟恟
26 日印會商 十三日より續開
27 タ羅國首相に 再組閣を命ず
28 全國經濟部長會議
29 日本海運協會創立總會開く
30 日本石炭の株式割當決定
31 けふの天氣
32 日本郵船基隆出帆
33 大阪商船基隆出帆
34 東亞海運
35 辰馬汽船
36 大連汽船
37 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 歐洲戰局の擴大と前途社說

歐洲動亂がドイツの電撃作戰行動の開始に依つて一夜にしてオランダを始めベルギーとリユークサンプールの中立國に侵入した為めに戰局は一段と擴大し英佛兩國は脅威を受ける事となつた事に對し世界の耳目を聳動して居る。實に歐洲第二次大戰は昨年八月の開戰以來八箇月間を經過したが、交戰國とも本格的決戰を行はず、封鎖經濟戰に終始した形である。ドイツとしては第一次大戰の苦い經驗に基いて卽戰卽決主義を避けて軍事的と經濟的の兩方面よりして萬全の準備の整ふのを待つてから本格的決戰の階段に入る事となつたのである。卽ち白耳義と和蘭侵入を極力回避したが、北歐策戰に於いて完全に一段落を告げ目的を達成したので、遂ひに白、蘭、ル、三中立國へ進入し英佛兩國の牙城へ肉薄する為めに實力を行使したものと見られて居る、外電の報ずる所に依ればドイツは早くも英佛に對する電擊作戰として空襲戰を敢行し愈よ本格的決戰を演じて居るから、歐洲動亂も本調子になつたものと觀測すべきであらう。

今後の戰局が如何に展開して行くかは一にドイツの策戰に依つて左右されると共にイタリーとアメリカの動向如何にも重大關心を持たれて居る。イタリーよりの外電に依れば同國政府筋は頓に緊張を加へて居り盟邦ドイツが西部戰線に於て一大決戰を展開せんとするに對し敢然起つてドイツを援助するか又は戰局外に留るかは一にムツソリーニ首相の胸三寸に依つて決定されるべく、特に注目を惹いて居るのはイタリーは既に戰時體制を完了して居り、經濟方面に於いても物資の統制を徹底的に實施して居り、豫後備兵の大量召集を斷行して居るから同國の今後の問如何は戰局に相量重要なる役割を擔ふものである。一方アメリカに於いてはルーズベールト大統領が新聞記者團との會見席上で依然戰事不介入方針を取つて進むと聲明して居るから當分は靜觀態度を取つて今後の戰局の推移を眺めた上で去就を決するであらう第一次大戰に於いては歐洲戰亂に不介入を聲明し乍らも遂ひに聯合國側に參戰した歷史を有して居るから、同國が飽く迄も拱手傍觀するとは豫想する譯に行かないものであらう。

最後に注目すべきは獨軍の白蘭進入に伴ふ戰亂の擴大に對しソ聯政府が如何なる態度に出るかである。同國は未だに中立態度を持して居るとはいへ最近バルカン諸國に秋波を送りトルコ、ルーマニア、ユーゴーとブルガリアを打つて一丸とする軍事同盟を計量して居ると外電が報じて居る事より見れば、外廓的にドイツを援助し歐洲動亂の擴大を促進し、世界赤化への導火線を作る魂膽にある事は見逃せない事である。殊に東洋方面に於いては印度も動き出さんとして居り、蘭領爪哇の獨立運動もこの機會に勃發する虞れがあり、その他の植民地の動向も輕視されない事態にある。それより見ても第二次大戰は今後の戰局の推移如何に依つて支配されるとは言へ第一次大戰よりも深刻なる動亂が全世界に波及すべく豫想される。東亞の新秩序建設に邁進する我が國としては國內問題の解決の為め全國民が更に一段の協力を期待すると共に支那事變の處理に對しては一億一心となつて聖戰の目的を完遂し南方國策の確立に一大英斷を切望するものである。