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臺灣新民報1940年2月

夕刊第1版
序號 標題
01 英政治的商議を希望 獨人引渡を中心に會談續行 第二次會談の內容
02 解決至難にあらず 重光、ハリフアツクス會談
03 淺間丸事件の經過 外交演說中にべん
04 圖像:トーキーに納まる汪精衛氏
05 滿洲國皇帝陛下 御來訪を正式に仰出されん
06 英佛攻擊の獅子吼 ヒが黨施政記念祭で
07 淺野セメント總會
08 再開議會あす開幕 政府、議會準備が整ふ
09 石渡大番頭頗る樂觀
10 兩院各派の現勢 三十一日現在
11 駐ソ大使を 本國に召還 イキリス政府
12 一嶺又一嶺を拔く 邕賓公路北側の山岳地帶
13 馬鞍山を猛攻 軍事施設を粉碎
14 デマ揭載の中每日報 工部局が停刊を命ず
15 獨機又も英船空襲
16 各銀行の定時株主總會
17 滿洲建國讀本 紀元節をトし發行
18 獨、土兩國間に新通商協定 假調印行はる
19 明日の天氣
20 水滸傳(43)/黃得時;榎本真砂夫
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 賴母し銃後若人部隊 訪訓の疲れも見せず 視閱、行進に張切る
02 けさ警戒警報解除 臺北州下の訓練終る
03 基隆も終る 橫山市尹が講評
04 新竹州下も解除
05 カナダ農家の生活費
06 圖像:防空訓練を終りて
07 士林街完納
08 圖像:輝く勳章傳達式
09 麻袋の徵收開始 ヒトラー青年團が
10 林部隊名譽の戰死者 けふ原隊ㄜあら發表
11 廈門から感謝使節 けふ香港丸で來臺
12 新中央政府に祝賀委員を派遣 華僑新民總公會から
13 應召商工業者の銃後家族を援護 商工省、具體案を決定
14 龍潭庄寺廟 整理一段落
15 赤誠婦人團慰問映畫會
16 芬蘭の女子義勇隊 十五萬人空襲警戒に任ず’
17 高千穗丸入港 石川臺東社長談報社消息
18 大阪南支經濟視察團來臺
19 元芬大統領が從軍を志願 本年七十八歲のシ氏
20 定期航空
21 人事消息
22 街で拾ふ
23 今夜の放送
24 商況 卅一日 前場
25 今日の興行
26 民報案內報社消息
27 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 愛の凱歌(140)/戶川貞雄;松田文雄
02 家庭婦人 生活は正しく朗かに 國民新儀禮のお手本 手にも表情がある 間違ひの多い白い手袋
03 到來ものの風呂敷で 美しい羽織が出來る 假縫で色の調和を考へて
04 家庭婦人の常識集
05 家庭で出來る 燃えない衣服 火事季節にこの用意を
06 あ手製の甘酒
07 圖像:男子用國民服
08 溫まる肉饅頭 寒い時のお茶うけに
09 身體の溫まる酒粕汁
10 アルミ代用品 不注意から一度で 廢物にする事がある
11 美味しい黑豆 煮方の秘訣傳授
12 脂肪分の多い 大豆の揚げ方
13 使ひよい鏝板の作りかた
14 ハネる炭のつぎ方
15 軟かい御飯を 酒で炊き直し 不思議に美味しい
16 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 アフリカから米國へ 七頭の猛獸を送る 日本船が大役を引受け
02 猛火の中で三日間
03 圖像:滯空、高度とも記錄を破つたグライダー
04 酷寒の歐洲
05 圖像:浙東戰線より
06 登山電車やケーブルカーの 危くないわけは 皆さんご存じですか/中康雄
07 綴方教室 農村青年に見る 二つの病弊/劉塗明
08 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 敵密集部隊に對し 得意の急降下爆擊 空陸一體の猛進攻頭條新聞

【包頭三十一日發同盟】昨日蒙古高原を襲つた猛吹雪は三十一日からりと晴れ廣漠たる鄂爾多斯の大沙漠は一瞬にして銀世界と化して陽光に輝く寒氣は益々凜烈を極めてゐるが我が地上部隊の精銳に飽くまで意氣軒昂、氷雪を蹴つて進撃傅作義、馬占山麾下二萬五千の殲滅を期し砲兵部隊の放つ一齊射撃の轟音は鄂爾多斯の靜寂を破つてこだまし又一方陸の荒鷲山田、高田兩部隊は朝來銀翼を連ねて出動地上部隊に協力して敵陣地を始め敵密集部隊に對して得意の急降下爆撃を敢行しつつありこの空陸一體の猛攻撃に敵は早くも動搖の色を見せ第一線陣地を棄て西南方に向つて退却を開始し我軍は快速を利用して目下これを急追中である

02 敵本據黃北壺を占領 多數の兵器其他を押收
03 擧國時艱の克服へ 民政黨大會、宣言を可決
04 嚴重なる批判檢討 社大の對議會態度
05 臺灣關係法案 二件を提出決定
06 けふの兩院
07 電力調整令を發動 來る十日より實施せん
08 每週火金曜に定例閣議
09 米內內閣出現まで/竹內生
10 石炭獲得の為 強權を發動か
11 圖像:政友會久原派の黨大會
12 上海で外務現地會議 我が方策具體化を檢討
13 一月の對外貿易好調 第三國、圓域とも增加
14 日羅貿易協定成立
15 原案の通過を要望 エ米海軍長官が力說
16 日本の力を認識せよ リツプマン氏が警告
17 重慶政府 米國を非難
18 英米關係微妙化 英大使、ハル長官と會談
19 澤田駐佛大使 レズ外務次官と會談
20 日英第三次會談
21 今日の天氣
22 第六十九期末 昭和十四年十二月三十一日現在 貸借對照表/株式會社彰化銀行
23 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 小公教員と警察官の待遇 改善が急務社說

內地の縣會や市會に於いて必らず誰かが持出す問題の內に小學校教員と巡查の待遇改善が萬年的に含まれておる。公職の內で最も地味にして且つ重要であり、しかも勞多くして報酬の僅少であるのが小學教員と巡查であるからである。彼等は平時に於いても最大限度の勞力を費し僅少の報酬によつて、さゝやかな生活に甘んじて居る。否甘んじて居るのではなく職業柄體面を重んじて我慢して居るのであるか、一旦非常時となれば彼等の職務は平時に倍加して繁忙となり其の任務も亦重要性を增すのである。殊に物價が昂騰する時期に於いては公職者の何人よりも生活の脅威を受けるのである。從つて勢ひ轉職を好むようになり一方志望者が激減して此の重要なる陣營に人物饑饉を來たすのが社會的定石となって居る。歐洲大戰當時の好景氣時代に於いて如何に當局が此の定石に惱まされたかは未だ記憶に新なるものがある。

喉元過ぐれば熱さを忘るで當局は困り出すと種々なる方策を講じ辛うじて其場を逃れるのであるが、未だ確固たる根本的對策は講じられず現に事變を通じ再び巡查、教員の非常なる不足を生じ例によつて消極的方策のみ講じて居る現狀である。卽ち東京に於いては事變の發展と共に警官陣の強化必要が迫つたに反し警官の轉職者續出し一方志願者激減となり遂に警視廳に於ては巡查の轉職者に對しては退職金賞與金を支給せず、と云つた內規を設けて轉出防止に努めて居る一方小學教員の方も警官同樣の現象を示し地方に於いても各縣がそれぞれ妙案をねり教員の足留めに窮々として居る有樣である。臺灣の情態如何と云ふに事變以來應召者及轉職關係は內地同樣なるも特に臺灣に於ては南支工作に協力し多數の警官を指導官其他實際上の必要から現地へ派遣して居るのであるから其の結果については敢へて論ずる迄もないのである。教員の方でも本島人教員は兵役の應召は受けてゐないが通譯として多數應召し海軍の通譯は其の全部が本島人教員でめる。

現狀に於ても不足の上に急激な學級增加の必要に迫られ且つ義務教育實施が愈々十八年度より行はれるのであるから教員の劃期的大增員に直面して居る事は之又論する迄もないのである然るに現在の教員及警官中にも同僚不足から來る激務と物價高に堪へずして轉職を求めて居る實情であり從つて新規志望者が激減して居るのであるから、此の對策は從來の如き不徹底にして姑息なる對策では絕對善處し能はざるものがある。先づ消極的對策卽ち單なる足留、退職金等による轉職防止策や觀念的方法を放棄し其の根本たる待遇に劃期的改善を為すに非ざれば教員、警官の饑饉は斷じて解消しいのである。今や產業方面も官廳方面にも人物不足は全面的とは云へ、之等の不足は不足なりに何んとかなるのであるが、國民教育の基礎工事に、戰時下國民の治安の重任にある教員、警官の不足は一刻たりとも許されないのである。百億の豫算か議會の協賛を受けんとしてゐる今日、教員、警官の待遇改善も亦廣義國防費として當然計上すべきである。

02 河北省國民黨系軍隊 陸續と我軍に投降 共產黨の討伐に參加
03 輝やく勳章傳達式 きのふ知事公室で擧行
04 戰死者遺族を 總督代理が弔問
05 臺拓新竹出張所 けふから業務開始 所長は前吉田市尹
06 紀元節に恩赦奏請 近く閣議に諮る
07 臺灣米增產對策25 水利施設の積極化が第一(下)/張秋風
08 大阪經濟視察團の顏觸れ
09 興亞奉公講座
10 苗圃木炭品評會褒賞授與式
11 廈門操觚者一行本社を訪問報社消息
12 豆腐屋が泥棒に早變り 基隆で二名檢擧
13 督府人事異動 坂口氏は廣東へ轉出
14 けふは奉公日 備へよ自肅生活の試練
15 ケソン號遭難者 比、米へ夫夫歸國
16 大日本正義團解散式を擧行
17 街頭を行進して 堂堂分列式を擧行 蘭陽の防訓好成績
18 臺北庶民信組總會
19 小林海軍軍醫少將逝く
20 長唄會
21 人事消息
22 ときのこゑ
23 大阪商船臺灣出帆
24 東亞海運
25 日本郵船基隆出帆
26 辰馬汽船
27 大連汽船
28 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 本年度セメントの 配給割當樹決定 府商工課より會社に指示
02 新銳機關車到着 輸送力が增大せん 鐵道部に援軍來る
03 下旬貿易
04 物價と經濟犯と暴利取締令(一)
05 化成工業總會 年五分の利息配當
06 發電工事建設に 全力傾注の方針 戶水東臺灣電力專務談
07 內地發電用炭の 島內輸送對策成る 專用貨車四七四輛
08 島內燃料の確保 木炭大增產に就き 府山林課で目論む
09 麥粉の協定價格 一日附認可さる
10 臺灣水產會總會 漁船共濟は臨時總會へ
11 製氷同業組合總會開催
12 勸業信組總會 業績年年躍進
13 照明燈
14 市價及商況 卅一日
15 大米雜觀
16 廣告報社消息
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 家庭法律講座第十九講/草薙晋
03 料理
04 時局談話 現下の石炭問題/東榮二
05 連續ラヂオ小說
06 報告文學 大陸巡遊吟抄/藤堂顯一郎
07 圖像:國民服當選者に厚生大臣授賞式
08 新興東京一齊 クランク開始
09 國民體力管理制度(中) その必要と意義
10 カポネの末路 中風で奄奄
11 ウイリ・フオルスト監督 ブルグ劇場 けふより國際館で
12 スカーレツト オハラの素姓
13 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 報國總動員團 集集庄で結團式擧げらる 出席團員二千五百餘
02 豫算編成街庄長會議 廿九日能高郡で開かる
03 員林郡壯丁團來る四日檢閱
04 臺東高女 校舍は北方郊外に
05 臺東拓士養成所 愈よ新年度から講習開始
06 彰化信組總會
07 圖像:園公の容態良好
08 廳治概況と豫算編成方針 (四)藤田廳長說明
09 新屋庄の呂氏献金
10 大城庄方委月例會
11 妻子ある身 他人の娘を誘拐
12 不屆な自轉車乘 子供を轢く
13 沙山庄の白骨事件依然不明
14 豐原信販購利組合役員決定
15 內埔庄信販購利組役員決定
16 臺中座定時總會
17 虎尾郡料理□組合
18 員林建築信購利總會
19 ローカルセクシヨン
20 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 遺烈永へに燦たり 芝山巖祠に合祀された 二十氏不朽の功績
02 臺北州治概要と來年度豫算大要 川村臺北州知事述
03 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 大肚山山脚地帶の水利施設よ實現 府の補助金を得て近く着工
02 臺灣青果聯合會總會 きのふ臺中州會議室で
03 臺中商工會議所 議員總會を開催 きのふ市民館に於て
04 圖像:英靈三十八柱凱旋
05 淺間丸問題に鑑み 彰化排英同志會蹶起 中央要路へ激勵の打電
06 阪神臺灣商工會 第三回總會を開催
07 屏東商議所總會
08 臺中州一圓の空訓 愈よけふから實施
09 奉祝愛馬行進 高雄州紀元節に擧行
10 木炭增產に馬力 新竈の建造に補助金
11 彰化員林間道路 盛大に起工式を擧行
12 高雄海水浴場休業
13 高雄救世軍國講所を設置
14 圖太い詐欺犯人 修繕料貰つた上に ミシンを賣飛ばす
15 廣東へ商務員 高雄市より派遣
16 合理化を目指して 仲買人、組合を脫離 別個に合同青果を組織
17 國策型の賢婦人 見上げたその生活態度
18 献金二件
19 寺廟整理委員會 小島市尹に陳情
20 砂金を尋ねて 府調查隊が入蕃 高雄州下マツホワルヘ
21 嘉義の人口 九萬二百餘人
22 袁金茂氏の美擧
23 老人の輪禍 全治二週間の重傷
24 小公教員の檢定合格者
25 暴利摘發
26 李昌期翁逝去
27 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(10)/張文環;陳春德
02 中支の貝拾ひ 「研究ノート」より/瀧庸
03 珊瑚樹 學問と人生 仲仲問題的な
04 私の新人觀(一)/宇野浩二
05 圖像:クリスマ競べ
06 圖像:聖蹟巡り(十四)
07 文化消息
08 心聲漢詩

李君騰嶽令慈七七喜壽時並受得博士之榮謹此道賀/嘯霞、賦似李騰嶽博士/李金柯、種竹齋雅集以「元旦書懷」為題/謝尊五、種竹齋雅集以「元旦書懷」為題/林子惠、種竹齋雅集以「元旦書懷」為題/卓夢菴、種竹齋雅集以「元旦書懷」為題/洪玉明、種竹齋雅集以「元旦書懷」為題/施瘦鶴、種竹齋雅集以「元旦書懷」為題/陳子皮、種竹齋雅集以「元旦書懷」為題/林子惠、山水亭聯句/五星

09 廣告報社消息
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 貴族院本會議 大河內子、質問の第一矢
02 國家の總力を集中 時局の解決を期す 首相施政演說
03 海軍作戰概要說明(吉田海相)
04 建國の大義に立脚 東亞の安定を計る 有田外相演說
05 荒井專賣局長官 勸銀理事に內定
06 南支に未曾有の 一大決戰を展開 敵廿ケ師の包圍成る
07 我が覆面精銳部隊 突如永淳附近より渡河
08 日本の國民的感情を 刺戟したことは遺憾 チエンバレン首相の演說
09 濱糸立會時間
10 殲滅目睫の間に迫る
11 馬鞍山一帶を占據 敵陣に深く突入す
12 敵屍體三萬を越ゆ 壯烈な殲滅戰を展開中
13 明日の天氣
14 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 遺烈尊し芝山巖祭典 總督、軍司令官以下參列 けふしめやかに擧行
02 今後防空の新方向 臺北市防空研究會三日開く 虎の卷を作製して答申
03 伊六十三號潛水艦 引揚に成功 一個年の長期に亘り
04 圖像:英靈弔ふ芝山巖祭典
05 「島民歌謠」發表 三日夜公會堂で
06 貯金通帳に記念マーク
07 皆入學を實現 基隆保護者聯合會 あす役員會を開催
08 基隆商業專修校長は和泉氏 理事長で推薦
09 本島郵貯激增 一ケ月間で百七十餘萬圓增 郵貯開始以來の記錄
10 基隆小公學校慰問學藝會
11 ニセ大學生は公金費消の書記 新竹から瑞芳へ餘罪調查
12 注ぐ一億の眼と耳 傍聽人に無料の超サービス 再開議會の大奮發
13 建國祭奉祝 市民大眾登山 いよいよ四日に決行
14 交通網完成目指す 基隆郡道路協會 あす發會式を擧行
15 薪炭ガス自動車の講習會 運ちやんを集め
16 宣傳事務の聯絡を緊密に 榮轉の大塚氏語る
17 戀の逃避行 大稻埕で押へられ 近く國元へ送還
18 荷役苦力の受難二つ
19 定期航空
20 人事消息
21 街で拾ふ
22 今夜の放送
23 商況 一日 前場
24 今日の興行
25 民報案內報社消息
26 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 愛の凱歌(141)/戶川貞雄;松田文雄
02 家庭婦人 婦人と經濟生活 增加して來た職業進出 だが第一義は家庭にこそ 嘉悅孝子女史談
03 暖かい鍋物二種
04 圖像:ブラジル丸で音樂行脚に上る井上園子さん
05 家庭婦人の常識集
06 ニンニク料理 美味しい食ベ方
07 高騰した牛肉の 經濟的な買方 挽肉にはコマ切れを利用 東京市產業局調べ
08 圖像:日伊文化連絡協議會生る
09 募集好きの子供 叱らずに正しく導け 東京府視學官星野一郎氏談
10 アルミ器具の錆を除くには
11 調味料のひ方
12 晴着の後始末 和服・洋服の藏ひ方 ぜひ是だけの手入を
13 海老の團子揚
14 たこの珍しい料理
15 肉類の切り方
16 骨折や捻挫 應急手當の注意
17 即席清汁の素の作り方
18 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 一億一心の結晶 貯蓄團體を表彰 輝やく紀元節の佳辰に
02 圖像:錢塘江南岸上陸の皇軍勇士
03 豆粕六萬枚 滿洲國から岡山縣へ
04 學童町內會 德島市佐古小學校
05 お飾りの藁で 軍馬の御馳走 細く切つて戰線へ
06 黑い眼の人形
07 これはおもしろい 土を堀つて鳥を捕る 御藏島の珍しい鳥
08 童話 あかい下駄/畠山まち子
09 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 眾議院本會議(第一日)開く 小川氏得意の財經質問頭條新聞

【東京一日發同盟】再開第一日の眾議院本會議は發言順位を繞り各派交渉會の交渉遷延し結局小山議長の計ひにて第一日は民政黨小川鄉太郎氏のみに質問を許し爾餘の質問者順位は更に協議することゝなり定刻より遲れて午後三時十分開會緊迫せる社會情勢を反映して傍聽席は立錐の餘地なく滿員の盛況を呈す書記官より諸般の報告あつた後小山議長開會を宣し先づ舊臘の議會において決議したる陸海軍將士に對する眾議院の感謝決議に對し陸海軍最高指揮官各司令官並に各司令長官より謝電ありたる旨謝電全文を讀み上げたる後過般のトルコの震災に對し同國政府に宛てて慰問文を眾議院議長より發したる旨報告あり同三時十五分米內首相登塲午前中貴族院に於て為したると同樣の施政方針演說を行ひ次いで有田外相登塲同樣外交方針演說並に淺間丸事件に關する日英交渉經過報告をなし政府は國民の輿望に從ひ斷乎たる態度を以て對處しつつある旨を強調次いで午後三時五十五分櫻內藏相登塲別項の如く財政方針演說を行ひ終つて畑陸相、吉田海相より前議會以後最近までの陸海兩軍戰況報告あり國務大臣の演說終り質問に入り先づ

小川鄉太郎氏(民政)

登壇

支那事變の處理は東亞新秩序建設を目標とするが其先決要件は日滿支三國の國交調整でありその基本原則は善隣友好共同防共、經濟提携の三點である汪精衛氏の新政權に對し帝國政府は蔣介石のこれに對する妨害を撃破すると共に第三國をして承認せしむるやうにせねばならぬと思ふが如何、諸外國との國交も新秩序の線に沿ふて調整すべきである、日米條約失効に對する具體的措置如何、淺間丸車件對策はどうか

と質した後得意の經濟問題に入り

百三億豫算の實行に就き豫算單價を十三年度基準としたことに依り支障は起らぬや、何故實行豫算の編成方針を明示せざるや

更に經濟統制に轉じて生活必需品の配給價格に關する對策、石炭、電力對策を質し

經濟統制の基本をなすものは物動計畫と生產力擴充である政府は生產力擴充計畫再檢討を必要と考へぬか、また日滿支の綜合經濟計畫を樹ててみるか、我が對滿貿易昨年において十二億の出超を見て居り我が國の物資不足はこれにも原因すると思ふが如何

最後に官吏制度改正の必要を說いて降壇

米內首相 新政權立すれば帝國は速かに承認し第三國の承認を誘導したい、事變處理は軍事的作戰と新政權擁護の兩方面から進める、新秩序建設に對する妨害は飽くまで排撃する、國民生活安定に就ては組閣以來銳意努力中である

有田外相 第三國との國交調整は新秩序建設に沿ふ

行はるべきである、日滿支の提携は必ずしも第三國に不利とはならぬ、日米條約問題も此點の理解で先決要件である淺間丸事件は英國も重要と認めて來たから近く解決すると思ふ

櫻內藏相 生產力擴充のため一億三千萬圓を豫算に計上した、豫算單價を低くしたのは豫算膨脹を防ぐためで極力實行上の節約を圖る、滿支の必要物資は出來るだけ日本から輸出させたい

勝遞相藤原商相から電力、石炭に就き吉田厚相から勞働行政に就き答へ午後六時四十二分散會

02 伊號潛水艦引揚成功 吉田海相兩院で報告
03 貴院各委員長
04 總豫算案以下 眾議院に提出
05 圖像:民政黨大會
06 櫻內藏相の財政演說
07 國境圖上確定に關し 全面的見解の對立 無結論の儘委員會解散
08 提出法案限定 事變處理關係のみ
09 追加豫算案提出
10 軍事扶助費增加額を決定
11 畑陸相の戰況報告(南寧作戰)
12 鬱江北岸を猛進中 皇軍所在の敵を擊滅
13 敵を徹底的に擊碎 陸鷲、地上部隊に呼應
14 堀內駐米大使 ハル長官訪問
15 壯烈な山岳戰
16 皇軍將兵の士氣 愈よ軒昂
17 クレーギー大使 谷次官と交涉
18 輸送員決死の努力 渡河材料の運搬に
19 ○○陷落迫る 鄂爾多斯曠野の殲滅戰
20 今日の天氣
21 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 米內內閣の成功を期待社說

物資の缺乏は々深刻化の狀況にあることはお互に日常生活を通して體驗するところである。その內生產の減少から、事實に於て缺乏を告ぐるに至つたものもあるが、大部分は生產者や商人の思惑から來る賣惜みや消費者の買溜めに依る物資の偏在から來る缺乏が寧ろ多いのではないか。然らば何故に物資の偏在が解消されないか。之を一口に言へば、政府の施策に對する不信から來て居ると思はなければならない。換言すれば政治に對する不信の原因が物資偏在の結果を生み、遂に物資缺乏の現象を呈するに至つたと言つた方が明瞭である。故に問題の重點は物資缺乏の現象に在るのではなくして、實に政治に對する不信から來る國民的不安そのものがより重大な意義を有してゐる と見なければならない。斯くて國民の不安を止揚することが、所謂國內問題解決の鍵であり、而して國內問題の解決は取りも直さず、事變解決の基礎で あることは今更贅言を要しないところである。

米內內閣の使命は何よりも人心安定の達成が最も重要でなければならない。米內內閣の世評は確かに問題解決の可能性を約束されてゐる。好感は信頼の前兆である。國民が米內內閣に對して、過去數代の內閣よりもより多くの好感を寄せてゐることは事實である。これは米內內閣の強味であり、成功の素因である。國民の信頼は言ふまでなく、政治の生命である。これなくして政治の行はれる試しがあり得ない。然しそれは飽くまで政治の生命であつて、政策の實體ではない。政治そのものの成功は偏へに政府當局今後の政策に依つて立認せねばならないのである。米內首相の政治的手腕は未知數と云はれてゐる。そこに素人政治家の惱みがあると同時に、國民もこの點に對して尚若干の不安なきを得ないのである。

然し時局は甚だ重大である。時局を乘切るにはもはや政府にその責任を負はせて拱手傍觀して居られない。一億の國民は今や真の意味に於て、一身同體となつて有無相通じ、苦難を共にして往かなければならない。物資の供出も、生產力の增加も、共に最善の協力をなさなければ一ならない。況んや多少の不自由缺乏で、かれこれ言ふべきものではない。從來國民は官僚の獨善に對して非常な不滿を抱いて來たが、今日になつて見れば惡いのは官僚のみではない。今日に於ては只だ一億の國民が虛心坦懐になつて事變解決の為めに、その最善を盡すのみである。軍民共に面子や行きかゝりをさらりと棄てゝ、協力一致して總力戰の實を示めさなければならない。米內內閣の施策は必らずしも一々成功するとは限らない。當然誤算もあり、不手際の為めに失敗を招くこともあり得やう。只だその失敗が若しその獨善に由來するものでなく、又民意を無視したものでない限り、國民は宜しく之れを我慢して、その是正乃至善處の餘地を與へて然るべきではないか蓋し重體は旣に米內內閣の絕對的成功を期待せねばとらないまでに差迫つてゐるからである。

02 意義深き紀元二千六百年 宮中の紀元節祭典 參列員の資格を御擴張
03 建國祭は特に盛大に 市民百萬人が參列
04 奉納大相撲
05 噴火口上の新嘉坡 某華僑、近情を語る
06 一炙報國 豐田紹文師來臺
07 圖像:廣西戰線より
08 大和丸出帆
09 冗費を節約 國防献金
10 建功神社へ献燈 臺北市小公學校から
11 淺間丸事件大演說會 六日鐵道ホテルで開催
12 第一種非常召集 高雄警務部で實施
13 戰傷奉公杖と記章の傳達式 感謝新たな六勇士
14 嫌疑は先生へ 沙坑公學校盜難事件
15 “神速な解決を圖る” 淺間丸事件有田外相の說明
16 航空知識を青少年に普及 獨逸、宣傳に大童
17 戰爭小話三題
18 米ソ國交の斷絕を慫恿 ケレンスキー氏が
19 自動車聯合會 臺中で總會
20 不良學生狩り 北署が斷乎鐵槌下さん
21 履物專門泥棒 盜んだり百餘足
22 その火葬待つた! 解剖の結果病死に判明
23 日本製鐵社債發行條件
24 望月軍四郎氏逝く
25 富士丸無電
26 總督府辭令
27 人事消息報社消息
28 定期航空
29 ときのこゑ
30 大阪商船臺灣出帆
31 東亞海運
32 日本郵船基隆出帆
33 辰馬汽船
34 大連汽船
35 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 市街地信組貯金(昨年末) 三千四百六十萬圓 遊金千七百萬圓を突破
02 大甲溪建設に伴ふ 臺電の機構大改革 人事異動も大規模
03 米管實施以來の買入 三百二十五萬餘袋
04 郵貯大膨脹 昨年一月末現在に比し 九百二十二萬圓增
05 內地への救援炭 第一船近く出帆 二月中積出量決る
06 物價と經濟犯と暴利取締令(二)
07 應召商工業者の營業繼續の援護
08 高雄ー神戶間の定期航路を開設 四月一日より就航
09 泰國視察座談會 商議主催で開催
10 配給の圓滑期し 在來米買上開始 臺北市の消費米緩和か
11 專賣支局長の異動を發令
12 撫順炭增產計畫
13 商工課で雇員傭員を採用
14 臺拓、新竹に出張所 所長は吉田駛馬氏
15 日銀異動
16 經濟メモ
17 照明燈
18 市價及商況 一日
19 第二十一回決算公告/屏東信託株式會社
20 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 連續ラヂオ小說 石狩川(下)
03 料理
04 管絃樂
05 圖像:土耳古の大震災
06 大船柏原勝監督の新作
07 男は度胸(新映畫) 新興東京の作品
08 國民體力管理制度(下) その必要と意義
09 圖像:東西對抗サツカー戰
10 佛事の花の選び方と插し方 なるべく白一色に
11 「西住戰車長傳」 二千六百年記念映畫となる
12 草島競子の一本立
13 女性大行進 「女性の覺悟」
14 エノケンの新作近く着手
15 松竹「仇討戀人形」
16 海外映畫短信
17 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 鳳山郡農產物競作 部落振興團體經營 受賞者に褒賞授與さる
02 川副上等兵慰靈祭
03 廳治概況と豫算編成方針 (終)藤田廳長說明
04 臺東街豫算 多少の削減免れず
05 電力飢饉の破局 癌は石炭の手當難
06 各種組合を統合 經濟統制協會設立 卅一日桃園郡で創立總會
07 高砂族國演會 けふ臺東廳で開催
08 電力非常對策を研議 近畿軍官民協議會
09 停電に備へて大遞局に 發電自動車も出動
10 經濟警察協會 東港郡で結成式を擧ぐ
11 竹東信組總會
12 街政調查會 鳳山街で發會式を舉ぐ 各綱領を決定す
13 羅東郡守出府
14 危險!右沖橋 怪我人多數を出す
15 不德商人 統制經濟の裏をくぐる
16 加里街に家政女 入學難の北門郡民愁眉開く
17 ローカルセクシヨン報社消息
18 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 臺北州治概要と來年度豫算大要(四) 川村臺北州知事述
02 圖像:冬季大會を前に神宮へ奉告
03 圖像:スイス中立保護に大童
04 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 臺中州第二種空訓 きのふ緊張裡實施 一糸亂れぬ防衛振り
02 花蓮港の港務部 きのふ目出度く開廳
03 奧田知事各地を巡視
04 中等校長打合會 六日臺南州廳にて
05 小野一等兵の慰靈祭を執行
06 防空訓練の打合會 あす臺南州廳で開催
07 合同青果の設立 各方面に面白くない印象を與ふ
08 物資偏在を防止 臺中署在庫品を調查
09 樂生院探訪記(上) 献身的な職員に敬意
10 圖像:機雷を敷設する獨兵
11 彰化市の奉公日
12 彰化郡の奉公日
13 牛馬車組合を組織 高雄署長の肝煎りで
14 榮轉の坂口氏語る
15 彰化同志信組總會
16 學校美術展 十日より臺中公會堂で
17 工業方面就職の希望者斷然多數 高雄市の豆職業戰士
18 花蓮港工業學校 四月下旬に開校せん
19 鄉軍臺中分會 五日役員會を開催
20 皮靴泥棒跋扈 臺中署真犯人を逮捕
21 國講講師講習會 彰化市の主催で
22 ドイツの「隣組」活動
23 秘露國入國禁止
24 一九四O年新型自動車
25 人事往來
26 消息
27 訃文:李昌期
28 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(11)/張文環;陳春德
02 讀書隨筆 散儒/桑木嚴翼
03 珊瑚樹 樂屋落ちは困る 大森氏の映畫評
04 私の新人觀(二)/宇野浩二
05 圖像:聖蹟巡り(十五)
06 圖像:龍神の舞物語
07 活字と近視眼 どの位が適度か?
08 心聲漢詩

和洪君元煌歲暮感懷見寄/灌園、除夕感懷和灌園先生瑤韻/一吼、元旦歩灌園先生原玉/一吼、無端/一吼、和黃君可軒寄懷之作/灌園、庚辰首春怡園茗談/拈齊韻 燕生、庚辰首春怡園茗談/拈灰韵 少英、庚辰首春怡園茗談/拈真韵 篁川、庚辰首春怡園茗談/拈文韵 居仁、庚辰首春怡園茗談/拈寒韵 了菴、庚辰首春怡園茗談/拈元韻 鶴亭、庚辰首春怡園茗談/拈元韻 鶴亭、庚辰首春怡園茗談/拈蕭韵 汰公、庚辰首春怡園茗談/拈歌韵 魯詹、庚辰首春怡園茗談/拈陽韵 竹修、庚辰首春怡園茗談/拈庚韵 景山、庚辰首春怡園茗談/拈尤韵 小魯、庚辰首春怡園茗談/拈侵韵 舜廷

09 廣告報社消息
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 白崇禧軍廿數萬に對し わが包圍戰着着進展 空陸精銳猛擊を續く
02 次ぎ次ぎに敵陣攻略 頑敵の殲滅も目睫の間
03 烏鎮(蒙古高原)を完全占領 白雪を蹶つて狼山へ
04 河曲附近の敵を捕捉中
05 各國とも大體好感 有田外相の外交演說の反響
06 貴族院本會議 淺間丸事件の質疑應答
07 臺灣關係二法案 眾議院に提出
08 總括的批判の序幕 引續いて質問演說
09 ブリユツヘル元帥 現在牢獄で呻吟の身
10 圖像:社大黨の代議士會
11 日、智求償通商條件 締結交涉進捗す
12 ソ聯大使、ハル長官と會見 對芬援助抗議か
13 獨空軍英本土空襲 武裝商船隊を擊沈
14 圓滿妥結へ第一步 谷、クレーギー會見 わが回答文を手交
15 交涉の確實な觀測
16 クレーギー英大使 谷次官を訪問
17 來栖駐獨大使 信任狀を捧呈
18 對日禁輸法案の審議を暫く延期 米上院外交委員會で
19 羅國の海軍武官に 鈴木中佐補□らる
20 大藏省異動內定
21 紐育為替市場 磅、法とも軟調
22 明日の天氣
23 水滸傳(44)/黃得時;榎本真砂夫
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 お伽噺を地で行く 西表の理想移民村 本島人の入植を希望
02 廿一工場滿洲へ移住 設備と職工を擧げて
03 郵貯五十八億突破 一個月に二億圓增加
04 高橋馬公要港 部司令官來新
05 淺間丸事件の示唆 多岐にわたる發展性
06 管理米買上成績(一月) 新竹米穀事務所
07 鳥の山階侯爵來臺 富士丸けふ基隆入港
08 自肅の奉公日 きのふの稻江風景
09 帝大學友會寫真展
10 消防會議 五日州會議室で
11 公社債發行一月中の分
12 海上警報
13 全國兒童の作品展 あすから上野に於て
14 暴利を貪る 木炭商を摘發
15 國立南京大學 八月開校せる
16 元駐日カナダ公使 マーラ氏逝く
17 海軍への献金 一月中累計五千三百圓
18 また動物園に珍客 マウント狒狒と火食鳥
19 定期航空
20 人事消息
21 街で拾ふ
22 今夜の放送
23 商況 二日 前場
24 今日の興行
25 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 愛の凱歌(142)/戶川貞雄;松田文雄
02 家庭婦人 子供の社會性 三つからの幼兒期が一番大切 子供はどんな表情に敏感か
03 個人の損害は國家の損害 火事に狼狽は禁物 平素の訓練が大切
04 圖像:御製御歌の公開
05 制限される罐詰 國內消費の八割を節約 だがミルクは心配ない
06 流感と肺炎の豫防 嚴寒で豫想される病魔の跳樑 醫學博士板倉武氏談
07 圖像:玉堂畫伯門下の逸品 百四十四點を献納
08 家庭にあける 災害防止十訓 一生の悔も僅かの油斷から
09 木炭の節約法
10 國民一人どの位 肉食するか?
11 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 帝都學童の真心 靜岡へ二萬三千圓 一人二錢づづの献金
02 學校の小使さん 和尚さんになるや兒童が送別會
03 圖像:人出に比べてお賽錢は多い
04 三保の松原 取除き方を願出で
05 事變公債を買ふ 働いて貯めたお金で
06 カタカナ欄
07 卒業前に是非とも 身體檢查を受けよ 將來の方針はそれから決定/岡田道一
08 新しい小使さん(上)/塚原健二郎
09 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 新政權と重慶政權 差當りは對立關係 米內首相の答辯 眾院本會議頭條新聞

【東京二日發同盟】二日の眾議院本會議は午後二時十六分開會諸般の報告後國務大臣に對する質問第二陣として

東鄉實氏(政友中島派)登壇、支那事變處理問題を取りあげ

我國現下の重大問題は事變解決であり東亞安定であり新東亞の建設にある、故に外交は全力をもつてこの目的に傾倒しなければならない。若し東亞の平和を攪亂し日滿支三國の共榮を阻害する敵國に對しては斷乎これが排撃に當らなければならない。今日日本が必要とする點は實力の上に立つ自主的外交の顯現である。現內閣に果してこの覺悟ありや、實力の上に立つ自主的外交の顯現に必要な前提條件は國防資源の充實である。重要軍需資材の第三國依存は國防の獨立性を完ふする所以でない。政府は國防資源の確保に關する國策確立に如何なる意圖を有するや、聖業の完遂の為めには國家體制の全面的改革整備が必要である

と革新政策斷行の必要を力說した後政治體制に言及し

何故現內閣は各般の革新政策を提げて大膽にその是非を國論に問ふ勇斷に出でなかつたか、物價政策を中心とする生活必需品の問題は再檢討を要する、殊に米の對策は戰時食糧政策確立の建前から速かなる對策を必要とする、現內閣は如何に處理せんとするか

次で通貨膨脹、購買力の增大、インフレ防止策等に論撃を移し須らく戰時經濟體制の根本的建直しを斷行し物動計畫に革新を加へて重點主義を決定し國家は一貫せる計畫の下に勤勞制度を創建することが現下の急務である。十五年度豫算は實に前代未聞の尨大豫算である、陸軍大臣は嚢に直轄部隊長會議において極力節約すべき旨の訓示をなしたがこれは豫算全體に對する政府其ものの態度なりや、果して政府にその用意ありや

と質した後更に轉じて政府機構問題に移り

何等強固なる政治的基礎に立つことなき急造の寄木細工內閣では輔弼の重責を果すことは不可能である、最近政治の推進力は一般國民より遊離し為めに政治の貧困と不統一を極め國論は歸一する所を知らない

と論じ

現內閣はこの強力政治斷行に對し如何なる見解を持つてゐるか

と結んで降壇

米內首相 支那における新政府の樹立は事變處理の上に大きな一歩を進めるものである、政府は萬般の準備を進め新政府を支援する方針である外交に就ては政府は儼として自主的立塲に起つて國交の調整を圖るべく強固なる決意の下に斷乎時局の解決に進む覺悟である、政治運用の根本に就ては憲法に基き強き政治の行はれることを期してみる、國民に協力を求めるのは強い政治を行ふ所以と考へてゐる

有田外相 歐洲戰亂に對する我國外交方針は不介入であつて專ら東亞新秩序の建設に邁進し而して世界平和に寄與せんとするものである、國際關係も自主的に處置することを意圖し飽くまでも公明正大に正を踏んで恐れない信念で進むべきである

藤原商相 統制經濟の方法に就ては戰時體制を整へ低物價政策の堅持が必要と思ふ、石炭其他重要物資の値上げは低物價政策と矛盾するから飽くまでこれを避け國民生活必需品に就ても配給の圓滑と價格の低廉をモツトーとして進みたい

櫻內藏相 豫算の實行は慎重に考へる、その遂行には資金の回收と消費の節約を主として統制經濟の調整を圖る

と答辯し勝遞相よりも電力問題に關し答へ代つて

齋藤隆夫氏(民政)登壇、今次事變の根本原因は日支兩民族の相互に對する認識不足に依るものでありまた當時の日支間の狀勢は衝突必至の形勢にあつたものであるが事變解決に當つては斯かる相互間の根本的な事變勃發の原因を芟除せねばならぬと思ふ、同時に事變に依つて失はれた我が同胞の貴き犠牲、忠勇義烈な國民の偉大な力が基礎となつて輝ける戰捷が得られたものである、この嚴然たる事實を根底として事變處理を考へねばならぬと思ふが政府の所信如何、また自分は事變處理の大綱とされてみる近衛聲明には聊か所存を異にする所がある、同聲明に於ては

一、支那の主權尊重

二、領土、賠償金を要求せず

三、經濟提携

四、支那に於ける第三國權益を制限せず

五、內蒙を除く外の地點より撤兵する

と言つてみる、この近衛聲明のコースに從つて新政權樹立が具體化した以上はこれを支持する我國としてもまた同聲明を絕對に變更し得ないことは論を俟つまでもない、そこで自分が質ねたいのは近衛聲明の重要なる項目に就き政府は如何なる解釋をしてみるかといふ點である、また東亞新秩序といふ言葉の觀念を具體的には何を意味するか汪精衛聲明に依るとこの言葉の內容と思はれる解釋に

一、善隣友好

二、共同防衛

三、經濟提携

の三項が擧げられてみる、新秩序とは果してこの三項目を意味するなりや、支那の新政權樹立は真に結構であるが考ヘねばならぬことは新政權の持つ力の問題である、新政府は兵力を持つものなるや否や新政權樹立の際は重慶政府との關係はどうなるか、新政權は蔣介石を對手とせずとの我國の不動の原則に照應して同一の行動を執り重慶政府を絕對に對手にせぬとの方針の下に進み得るかこの點につき政府の見透しを問ふ

米內首相 事變處理に關する帝國の方針は確乎不動のものでその方針に向つて飽くまで邁進する新政權と我國との考へ方は同じで帝國としてはこれを真に實力あり能力ありと認めその發展を極力支援する考へである新政權と重慶政權との關係は差當り對立關係になることは已むを得ないと思はる、然し出來得るだけ重慶政權は解體して新政權に參加することを期待してみる、國內問題に就ては總ゆる方面に亘つて萬全の策を樹てる決心である

櫻內藏相 新政權に對する經濟的援助に就ては日本としては出來るだけのことを援助する

次いで柳川興亞院總務長官より興亞委員會における東亞新秩序の根本原理研究は今後も續けて行く考へである旨を述べ午後五時三十分散會

02 圖像:議會先陣の猛者
03 貴院は五日迄 本會議開かぬ
04 五日より豫算總會 六日から本格的質問
05 齊藤氏の演說中に 不穩當の言辭あり 軍部憤激、取消を要求
06 諭旨は不敬に亘る 中島派緊急總務會
07 擧國態勢に重大影響 社大も緊急執行委員會
08 時局同志會も緊急會議
09 商船を護送せぬ 吉田海相の答辯
10 順位問題解決
11 質問順位問題で 各派交涉會縺る
12 有田外相の演說を 全幅的に支持信賴 中華日報社說を揭ぐ
13 敵は既に袋の鼠 今明日中に一大覆滅戰
14 刻刻戰果を擴大
15 白崇禧、保身を圖る 直系軍を第二線に配置
16 徹底的掃蕩を決行 海南島の北西部地區
17 百川堡を占領
18 萬和長を空襲
19 豫備兵資格の疑問者は返還
20 英の回訓を俟ち 次回會談を行ふ
21 昨日の會談
22 臺灣關係勅令 二件公布さる
23 けふの兩院
24 外務辭令
25 戰爭小話
26 總督府辭令
27 今日の天氣
28 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 初等教育の教科目統合社說

內地ではいよいよ昭和十六年から、小學校第一第二學年に國民學校を實施することゝなり、文部省では銳意これが準備を進めてゐるが、去る廿九日開かれた國民學校教科調查會に於て、國民學校に對する教育方針を明らかにした。右方針は四大原則から成りその意圖するところは國情に卽應する學制の確立と、知識の統合具體化にあるが、前者は從來の方針と實質的に變りなく、後者は真劍に內容的改善の努力が拂はれてゐる。しかしながらこの四原則は、昨年改正された中等學校並高等學校の改善案に範を取り、これを國民學校のそれに卽應して立案したものであるからその長所が相似ると共に、缺陷も共通であることは云ふまでもない。

四原則を見るに第一項の皇國の道の修練、第三項の生活卽應第四項の身心發達に應ずる教材案配は、悉く從來の初等教育の目的に包含され、用語の相違 こそあれ目的に於ては變りはない。只義務教育延長の結果、高等國民學校に於て夫々その地方の實情に卽應した鄉土教育を施し、代數、幾何の初步及び唱歌を音樂として教授することが、內容的に從來と異つてゐるのみである。しかしこゝで注目すべきは、各教科の分離を避けてこれを統合し、知識の具體化を強調した點である。これは從來動もすれば各教科目が何等の連絡なく授けられる結果、詰込み主義に終り勝ちであるが、教科の統合により現代教育の通弊を匡救すべく企圖せんとしてゐるところに、努力が拂はれてゐると云つてよい。

しかるに知識の統合具體化を強調しながら、これがために具體的に示した教科目の整理統合はどうかと云ふに甚だ物足らないものがある。當局の方針によれば、教科に大改編を加へ國民科、理料、體練科、藝能科、實業科の五科目が舉げられてゐるが、これは國民科のもとに修身國語、歷史、地理を並列させ、爾餘の科目もそれぞれ分類して新教科名を冠らせたに過ぎないこれでは從來の獨立した教科目の若干を一群にし、これに總括的な名稱を附したに過ぎないではないか。卽ち理數科と云へば新鮮味の語感をもつが、その實從來の算術と理科を一括して並列させたのと何等選ぶところはない。教科の統合は內容的實質的見地から出發したものでなく整理せんがための形式的整理に終つてゐる。

學問の進步發展は、益々專門から專門へと向ふのは自然の勢であるが、初等教育に於ける教科內容は、專門の分科のままであつてはならない。教科目の整理統合によつて綜合的の生きた知識として收得されなければならぬ。卽教育は教授、訓練、養護並進一體の姿であつて始めて完成されるものでめる。こゝに教育者としての全的努力が傾往され、凡ゆる角度から創造した教育の總和的効果が得られる一と思ふ。もとより教科の內容的實質的統合が考慮されなければならぬが、何と云っても直接指導教授に當る教員の態度、能力が先決問題でなければならぬ。要は人を得るか否かにある、この意味に於て吾人は、教員の質的同上がより急務であることを強調するものである。

02 島都の建國祭奉祝 式典‧武道大會‧建國の夕など 盛澤山の行事決定
03 北陸線全通 昨日八日振りに
04 非常な親孝行 散華した武田一等兵
05 伊六十號潛水艦 殉職將兵慰靈祭 きのふ佐世保で嚴かに執行
06 頭分神社鎮座祭 來る九日に執行
07 島都聯合少年團 團長推戴式 昨日樺山小で擧行
08 石底部落集會所落成
09 武智の橫領 公判開かる
10 看天田改良鍬入式
11 社會事業に二千元寄附 廈門在留邦人の感謝
12 臺北州民競步大會 甲乙兩班に分け十八日開催 優勝者には適格賞
13 各地に轉職 吉元一等兵 名譽の戰死
14 新竹州廳裏に土俵 紀元節をトし土俵開き
15 燐寸增產に補助金 四十萬圓計上して議會に提出 問題の值上げ解消
16 神宮大會 スケート競技 きのふ火蓋を切る
17 自動車が八割 南署昨年の交通事故調べ
18 石井漠氏一行 七日に來臺 八日臺北で公演
19 造言蜚語のかどで 米通信社員を取調 須磨情報部長が說明
20 黃金花咲く 瑞芳九番坑落札 押すなすなの入札日
21 お尋ね者檢擧 入質せんとする處を
22 藍蔭鼎氏個展
23 馬鹿な男にお灸
24 武子夫人追慕映畫會
25 官吏の政治運動御法度
26 人事消息報社消息
27 ときのこゑ
28 大阪商船臺灣出帆
29 東亞海運
30 日本郵船基隆出帆
31 辰馬汽船
32 大連汽船
33 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 米穀配給統制の改正規則公布さる 地方長官に權限を委任
02 本島糖業に福音 バカスを原料として 優良パルプ製造成功
03 砂糖、燐寸等の指定價格を制定 三日附告示を以て公布
04 小荷物重量制限 三月一日より實施 從來の半分に縮少
05 歐洲けの 積荷船保險料 一日引下げを協定
06 故銅鐵屑會社 臨時總會を開催 水野氏が專務に就任
07 局バス 一月は增收
08 全國砂糖供給量 千六百萬擔に決る 生產減で簡約方針
09 臺北商議工業部會開催
10 杉原井出氏 電氣製鋼買收
11 人絹關係國際收支 外貨獲得一億二千餘萬圓
12 米國生糸需給一月中(單位展)
13 經濟メモ
14 照明燈
15 市價及商況 二日
16 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 實話に聽く よき警察官とは/長濱藤夫
03 詩吟 和文天祥正氣歌
04 講演 中等學校入學期の兒童をたれる父兄へ
05 物語 おらんだ正月
06 圖像:雪の藝術
07 圖像:裏日本に狂亂の白魔
08 與三郎吹雪 松竹京都撮影所作品
09 趣味娛樂 春の種蒔きには 寒中から土の準備 肥料は數回に分けて
10 金語樓、中川信夫の初コンビ 「むすめ物語」に着手
11 大船「家庭の旗」 近く着手
12 準幹部の三原純活躍
13 銃後強化講演會で 「愛人の誓ひ」上映
14 藤井、信子のコンビ作品 「めおと御殿」
15 藤田進異數の拔擢 東寶「妻の場合」で
16 米國に於ける 犯罪件數激增
17 「公敵NO.1」の判決
18 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 敵機の意圖空しく 鑛業郡竹東は安全 第二種空訓好成績裡に終了
02 高砂族助產婦養成 旗山郡で講習會
03 乾糞肥料 近く企業化せん
04 お尋ね者捕はる 斗六郡警察課に凱歌
05 公金を橫領費消 元竹頭角農事組合長 被害額二千八百餘圓
06 臺灣一週旅行 松山驛の主催
07 迷信を種に詐欺 一味新化郡に擧げらる
08 愛國子女團合同結團式 屏東郡で盛大に擧らる
09 總會一束
10 ローカルセクシヨン
11 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 大戰第二年現地報告 西部戰線の英軍に從軍して フランス某地にて河上洪同盟特派員
02 臺北州治概要と來年度豫算大要(五) 川村臺北州知事述
03 圖像:寒國の航海を終へて歸航した獨Uボート
04 佛軍第一線後方の 住民立退地帶を見る パリにて大屋久壽雄同盟特派員
05 廣告報社消息
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 我が追擊戰奏効 敵機希く殲滅さる 臺中州の空訓最高潮へ
02 臺南新競馬場 地鎮祭を執行
03 日本精神昂揚 高雄市の強調事項決定
04 彰化市の空訓
05 彰化市新年度豫算 十四年度に比し廿八萬餘圓の增加
06 高橋要港部司令官 臺中市を巡視
07 名譽の戰死者 渡邊部隊の勇士
08 樂生院探訪記(中) 其の事業と瘋の常識
09 圖像:雪の西部戰線を行く獨兵
10 國語普及研究會 廿四日潮州公に於て
11 大屯郡主催 部振研究會 五日西屯庄にて
12 鈴木府地方課長 を初巡視
13 國策作物增產座談會 きのふ新豐郡役所にて
14 高砂族舌の選手を 集めて國語研習會 同時に成績品の展覽會
15 彰化米穀配給會社 今月中に創立總會
16 優良部振を表彰 皇紀二千六百年の記念事業 臺中州教聯の審查近く決定
17 マニラ麻の代用品 サイザル愈よ有望 恒春郡下盛に栽培
18 東臺灣電力會社 けふ盛大に披露會 戶水常務事業計畫を語る
19 臺北對抗競技 高雄州兩選手 來る廿日壯途へ
20 不正量目を摘發 辻辻に經濟警察のが光る
21 高雄驛前の土地 賣下げく決定
22 軍人家族の慰安學藝會 あす村上公にて
23 彰化署の防諜週間
24 臺中州乘馬大會 來る十八日盛大に擧行
25 猫狩り檢擧さる 皮革統治規則違反の廉で
26 臺拓花蓮港事務所 出張所に昇格
27 消息報社消息
28 廣告報社消息
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(12)/張文環;陳春德
02 隨筆 隙のない人物/古谷綱武
03 珊瑚樹 北原の文壇論 見方が薄つべる
04 私の新人觀(三)/宇野浩二
05 圖像:龍神の舞物語
06 文化消息
07 少年讀物の選擇 注意すべき五ケ條/宮下正美
08 圖像:聖蹟巡り(十六)
09 心聲漢詩

已卯過滬上戰跡/櫻癡 莊玉坡 瓊州、已卯過滬上戰跡 其二/櫻癡 莊玉坡 瓊州、客香江訪黃幼垣詞長呈政/櫻癡 莊玉坡 瓊州、客香江訪黃幼垣詞長呈政 其三/櫻癡 莊玉坡 瓊州、客香逢日華事變兩周年七七紀念感賦/櫻癡 莊玉坡 瓊州、客香江偶成/櫻癡 莊玉坡 瓊州、鷺邨同社得醫學博士喜贈/春潮、鷺邨同社得醫學博士喜贈/純甫、鷺邨同社得醫學博士喜贈/青蓮、鷺邨同社得醫學博士喜贈/述三、鷺邨同社得醫學博士喜贈/痴雲、鷺邨同社得醫學博士喜贈/可軒、鷺邨同社得醫學博士喜贈/仰山、鷺邨同社得醫學博士喜贈/夢周、祝鷺邨詞兄論文售學位晉/林石崖、酬鷺村招宴/覺齋

10 廣告報社消息
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 賓陽縣城突入 附近一帶の敵を掃蕩
02 敵三個師を薙ぎ倒す
03 陸鷲、隨所に敵を粉碎
04 包圍網は既に完成 士氣賓陽の山野を吞む
05 敵屍山野に充滿
06 賓陽平野に大殲滅戰
07 滇越線を急襲
08 臺北州教育會 評議員會を開催
09 希臘汽船エ號 魚雷のため沈沒
10 事變處理の遂行に 政府の所信を披瀝 けふ首、陸、海三相より
11 齋藤氏削除を申出づ 議長職權で速記錄より削除
12 英大使、解決案を受諾 四日に公文を發表
13 敵本據五原(蒙古)を占領
14 敵數萬の運命旦夕に迫る
15 西北赤化工作に 重大錯誤を來す 五原占領の意義 
16 駐英伊大使 英外相と要談 接近說流步さる
17 解決案骨子
18 英國の名檢閱官
19 明日の天氣
20 水滸傳(45)/黃得時;榎本真砂夫
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 見よ我空軍の精華 身を以て地上部隊に協力し 砲火浴びて操縱索悉く切斷 老田機!!奇蹟の歸還
02 太平洋の不安一掃 歸途、帝國軍艦の偉容を拜し 感激を乘せて樂陽丸入港
03 基隆郡道路協會 盛大に發會式擧行 愈よ交通網完成に邁進
04 圖像:敵を急追
05 救護事務打合會 けふ基隆でーかる
06 結核患者七千名 療養所一ケ所增設に 島都醫師會が躍起
07 歸休と事故防止に 鑛業增產安全週間 九日から基隆郡で實施
08 職工さんの登龍門 機械技術者檢定制度 いよいよ三月末頃に實施
09 島都防空研究會 五日から公會堂で
10 漁船二隻擱坐して 八名激浪に吞まる 舊港沖で壯丁團大搜查
11 帝都に積雪 三十六日の潤り
12 マツチに切符制 商工省令で實施せん
13 國語家庭 本年は嚴選 五百戶を州に申告
14 瑞典首相令息 芬蘭戰線に活躍
15 海外短信三つ
16 商船南米航路 墨國のア港に寄港か 日墨間で交涉中
17 三庭球選手渡比
18 基隆女□祝音樂會
19 市バス□衝き 倒されて負傷
20 象を盜む
21 人事消息
22 街で拾ふ
23 今夜の放送
24 商況 三日 前場
25 今日の興行
26 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 愛の凱歌(143)/戶川貞雄;松田文雄
02 家庭婦人 入學前に知つて置きたい 子供の智能の發達 家庭で見分けるには? 愛育會教養部山下俊郎氏談
03 二月四日は節分 なぜ豆を撒くか 幸運を願ふ行事の由來
04 赤ちやんに必要な 湯たんぽの注意 湯を沸す時必ず蓋をとして
05 圖像:婦人も空軍の一員として
06 二月の家庭曆 輝く紀元二千六百年の意義ある紀元節を迎ふ
07 燃料の節約と鍋蓋の効用 合理的な熱の使ひ方
08 バケツの長持法
09 マスクと含嗽を 必ず忘れるな 便通が止つたら灌腸が大切 死亡率の高い肺炎
10 シモヤケをお風呂で治す法 一番效果あるマツサージ
11 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 二百五十粁も飛ぶ 超べルタ砲現はる 丸の重さは三百キログラム 每秒の速さ千八百米
02 雪中の互相連絡 學童の郵便屋さん
03 圖像:歐洲戰爭より
04 圖像:園公の快癒を祈る
05 五六人乘豆潛水艦 ドイツで盛んに作る
06 二千年前の石棺 香川縣で掘出さる
07 荒木又右衛門の名刀が軍刀に
08 農村の青年男女に 望ましい精神作興 好景氣で贊澤をするな 精神總動員中央聯盟
09 新しい小使さん(下)/塚原健二郎
10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 冬季攻勢に止め刺す 包頭より南寧に亘り 完膚なき迄に大鐵槌頭條新聞

【東京三日後同盟】南寧附近の一大決戰によつて蔣介石の所謂冬季攻勢が完全に潰滅したのを機に大本營陸軍部では三日午後六時左の報道部長談を發表した

蔣介石の所謂冬季攻勢は今回の南寧附近の一大決戰に依り完全に最後の止めを刺された由來南寧は敵補給路上の要衝に當り其の失陷に依つて重慶政府は精神上及び物質上圖り知るべからざる打撃を被つたと共に新中央政府樹立工作の進捗と合せて支那國民の和平氣運に一段の油を注いだ結果となつたのみならず彼の冬季攻勢は他の方面に於て到る所皇軍の撃破する所となり一寸の失地を□取返し得なかつたので焦慮煩悶の蔣介石は昨年十二月以來幾度か南寧奪還のデマ宣傳を內外に發出して局面の糊塗に努めたが遂に悲壯なる決意をもつて中央軍其他廾餘個師 非正確のものを「ふれば四十餘個師 の大□力を集結し支那軍第一流の戰闘家と稱せられる陳誠、白崇禧等に命じて遮二無二之が奪還を圖つたのである皇軍は南寧を確保すると共に一部兵力を其東北及び西北方の山地帶に派出して敵の誘致に努めに所敵主力は南寧東北方九塘附近に於る我兵力の尠きを侮り峻嶮なる山地に蝟集して一個月に亘り執拗なる攻撃を反復した茲に於て豚兒肥大を待ちありし我が主力は機到れりと見て東方に一大迂回運動を起し疾風の如く賓陽平地に進出しこの敵の一後に迫り見事なる包圍態勢を完成して殲滅的打擊を加へたのである此間九塘附近の我が部隊は數十倍の大敵の包圍を受け中村正雄小將以下貴き犧牲者を出したが敢然として絕へず反撃を繰返し敵主力を引留めて我が巧妙なる作戰の術中に陷れた努めは真に感ずべきものがある、茲に彼の冬季攻勢は北は包頭より南は南寧に亘り完膚なきまでに我が鐵鎚を受けて潰へ去つた

02 敵の殲滅時間の問題 皇軍の士氣廣西を壓す
03 逃げ惑ふ敵を猛爆 陸鷲の意氣益益軒昂
04 敵と遭遇戰 大打擊を與ふ
05 一氣に武陵を突破
06 敵に致命的打擊(賓陽の失陷て)
07 遷江を爆擊
08 賓陽城內外を掃蕩
09 中村中將(當時少將)壯烈な戰死 南寧東方奮戰中
10 中村中將の略歷
11 處分機雷數千五十八 揚子江の掃海作業(一年間の)
12 電擊的五原作戰 僅か一週間で五原城に突入
13 勇猛果敢な進擊と 絕妙な作戰の成果
14 五原平野の各所で激戰 
15 皇軍占領下の五原
16 後套作戰の戰果
17 齋藤氏を懲罰に附す 失言問題漸く落着
18 齋藤隆夫氏民政黨を離黨
19 政府は靜觀態度
20 首、陸、海三項所信表明 齋藤氏の演說に對し
21 民政少壯黨員 頰を紅潮さす 千餘の傍聽人待呆け
22 視聽を集中
23 眾院本會議はけふ休み
24 マツチ製產命命を發す 需給の圓滑化へ
25 懲罰に附せよ 中島派の態度
26 阪谷芳郎男質問を通告
27 本日の天氣
28 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 本島の海運政策を確立せよ社說

最近島內に於いて有力者が臺灣汽船會社を創設すべく評置を進めて居る由であるが、近年來の如く產業開發が飛躍的に進捗し人口も今や六百萬人を突破せんとして居るので、年々の出入貨物を始め往來船客も激增の一途を示しつゝある。この趨勢より見れば汽船會社の創設は適宜の計畫である。督府に於いては海上輸送力の增大を計るために每年二百餘萬圓の航路補助費を支給し、その擴充整備に務めつゝあるが受命船會社は何れもその本據を內地に置いて居る為めに命令航路の運營は內地又は外國を本位と為す傾向がある。その為めに命令航路は十年一日の如く配船が不充分であり激增した貨客を收容する事が出来ず、每年春夏の繁忙期には乘船券と船腹を求める為めに激烈なる爭奪戰を演出して居る、躍進途上の本島產業界の發展に對比して海上輸送力が不足して居る為めに一大障害を與へて居る現狀である。

支那事變を契機として海上輸送に對しては國家統制が加へられて居る為めに船腹が不足□ち一である□方國策第一線に立つ本島としては航路政策に運用上に一大改革を斷行せねば豫期の如き輸送力を發揮する事が出來ない狀態である。この見地よりして本島に一大國策的船會を創設し內臺命令航□は勿論、沿岸航路から對滿支航路をもその傘下に集中して一元的に命令航路を運營すべき時代に到着したものと見るべきである全員の命令航路は幾十線を算へられて居るが、臺灣航路の如く貨客の輻輳する航路がなく、全國海運業者をして黃金航路と目されて居る、郵商兩社としても多年受命航路の指定に依つて多大の收益を舉げて居るが、真に台灣の海運政策達成に協力する為めには本島を本據とした一大船會社を計畫すべきである、何時迄も補助航路の特權を享受して居つては南進國策の先驅を為すべき海運國策の達成が期待されない。

領臺以來四十餘年を閱し、產業、經濟、文化とも豫期以上の發達を遂げつつあるも海運施設の改善は遲々として進捗せず、

時代の進歩に取残されてゐる現狀である、本島工業化が臺灣統治の重要スローガンとして明日の臺灣建設の一大指標となつて居るがその第一着手としては海運政策の確立でなければならない、現在命令航路の受命會社である大阪商船を始め日本郵船の兩社とも我が海運國策の為に運營されて居るも、本島を中心とした南方國策に基いた海運政策の達成に對しては兩社ともその立場上至難であり餘り期待する事が出來ない、明治三十年以來督府より支給した航路補助費は一億圓近くあり若し本島に於いて夙に航路政策を確立して居れば大正年代には早く一大船會社を育成した筈である、增大せんとする本島の吞肚貨物と激增した船客の圓滑なる輸送を行ふと共に臺灣工業化を促進する 為めには命令航路の確立策を一日も早く具現すべきである。

02 空から見る大殲滅戰 武陵爆擊行同乘記
03 燐寸切符制近く實施 必要量の生產可能
04 御下賜品傳達式 あす勇士遺族へ
05 圖像:潛水艦伊六十三號 殉難勇士慰靈祭
06 トロツキー 意氣尚軒昂
07 諏訪丸神戶入港 照國丸の遭難者を乘せ
08 山陽丸も無事 橫濱へ入港
09 蘇澳神社の鎮座祭 來る八日盛大に執行
10 妙案戰時廣告
11 防空壕見學 基隆市で實施
12 汕頭で鄉軍結成式 紀元の佳節をトして
13 上海「河向ふ」を抉る 重慶政府の租界抗日工作/難波省三
14 臺北州消防會議 諮問‧協議‧希望事項
15 天然ゴムの強敵出現 米會社、製造權を獲得
16 英國の石炭液化 年產ざつと一億ガロン
17 マヂノ將軍の遺骨を移葬
18 又も不德木炭商 基隆署できついお灸
19 屏東秋競馬 第四日の戰績
20 平川大□常務逝去
21 吳淡梅氏派遣 皇軍日本黨結黨式に
22 定期航空
23 總督府辭令
24 人事消息
25 「今日のメモ」
26 ときのこゑ
27 今日の興行
28 第九回決算公告/臺灣石粉株式會社
29 日本郵船基隆出帆
30 大阪商船臺灣出帆
31 東亞海運
32 辰馬汽船
33 大連汽船
34 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 全島手形交換高(昨年中) 六億四千萬圓突破 又も新記錄へ躍進
02 島內鱶皮蒐集上乘 近く府で試驗工場新設
03 臺北州醬油組合 來る五日創立總會
04 化學肥料不足で 豆粕に需要殺到 滿洲國の生產減で憂慮
05 殘存米調查に注目
06 物價と經濟犯と暴利取締令(三)
07 臺灣自轉車 タイヤ配給協會 きのふ創立總會を開催
08 籾最高販賣價格 地方側の意見聽取 けふ島內米穀關係者參集
09 日發機構を改革 電力饑饉招來に徵して
10 通商陣の命令系統 政府一元化を企圖
11 砂糖、燐寸等の指定價格を制定 三日附告示を以て公布
12 生糸販路の開拓 日米通商條約失効に 件ふ蠶糸業界の將來
13 鋏狀價格差消滅 內地の農家經濟は好轉
14 臺灣自動車聯合會 定期總會を開催 來る九日臺中市で
15 紐育砂糖市況
16 文山製茶總會 けふ臺北本社にて報社消息
17 照明燈
18 市價及商況 三日
19 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 物語 おらんだ正月「下」/東山千榮子
03 漫談/井口靜波
04 料理
05 圖像:リンチではありません
06 「花園の結婚」演出寸感
07 國民學校制(上) 初等教育制度の改善
08 忠次と頑鐵(新映畫) 松竹京都撮影所作品
09 東寶「春よいづこ」
10 海外映畫短信
11 猫に續く 猫のお家藝 「續阿波猫合戰」
12 「照る日くもる日」 新興京都が映畫化
13 大都映畫の異色篇 「青春萬歲」開始
14 大船「淚の責任」配役決る
15 好太郎、笠井の新コンビ 「與三郎吹雪」
16 「岡つ引と娘」
17 廣告報社消息
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 臺南市建國祭祝典 二萬の軍官民參列
02 長友郡守の官民合同送別會
03 紀元二千六百年紀元節大祭 彰化神社で擧行
04 高橋馬公要港 部司令官來東
05 埤頭庄の分教場併合問題
06 彰化新舊郡守事務引繼
07 反物窃盜捕はる 全島各地を股にかく
08 旗山實踐農民學校敷地 近く地主より買收開始
09 虎尾郡撞球組總會 弔慰金醵出を議決
10 產業講習會 竹東郡下產組役員
11 豫算は削れるか
12 圖像:北斗街中圳子愛國農場
13 新化郡日用雜貨業 近く組合を結成
14 社告/臺灣新民報社報社消息
15 荒物、時計商も 組合を結成せん
16 南投驛收入金 輸送中に盜まる
17 擊沈船舶の統計 英國官邊が公表
18 蛙に動物虐待防止令
19 ローカルセクシヨン
20 青物相場表 (二月三日) 臺北市中央市場
21 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 バルカン事情を 現地に視る/大屋久壽雄
02 圖像:西部戰線
03 圖像:英の防空陣
04 東亞百年安定と日支經濟提携の基調/波多野鼎
05 一番怖しい毒ガス 大戰に使はれたいろいろ
06 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 嘉南大圳貯水池の治水工事愈よ實現 組合會の決議を經で着手
02 臺中州の空訓終る 神社に參拜して解散
03 圖像:澤田大使信任狀捧呈
04 改正稅法の概觀(一) 分類所得稅について
05 樂生院探訪記(下) 献身的な職員に敬意
06 二晝夜の猛訓練 好成績裡に終了
07 東臺灣電力の工事 三ケ所同時に鍬入 盛大に披露宴を開催
08 赤糖の闇取引 臺中署に摘發さる
09 嘉義市の建國祭 各種の奉祝行事を決定
10 高橋馬公要港部司令官 臺中より臺南へ
11 瀨谷要塞司令官 高雄、屏東兩市を視察
12 青年團の視閱 けふ平和、旭兩團
13 勇士慰安演藝會 二日高雄館に於て
14 價格表示取締 臺中署で實施
15 高砂族の古鐵回收 金に代へて慰問金に
16 滿州溪(恒春)の油田 愈よ確實視さる 旗山郡下の砂金と共に快報待望
17 青年團經營研究會 八日北斗郡二林公で
18 三百本以上は 買溜めと認む 彰化署で在庫酒檢查
19 倉庫に滯貨の山 買溜めは愚の骨頂 臺南署消費者に勸告
20 人事往來
21 消息報社消息
22 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(13)/張文環;陳春德
02 文學の歸鄉(一)/今井達夫
03 珊瑚樹 日本文學の使命 中味は大ざつば
04 私の新人觀(四)/宇野浩二
05 圖像:唸る災研の大風洞、試運轉好成績
06 功利の精神/外村繁
07 短歌そのかみ
08 心聲漢詩

春日萊園訪梅/春槐、春日萊園訪梅 其二/春槐、春日萊園訪梅/莊幼岳、春日萊園訪梅/詹銘波、春日萊園訪梅/蔡栢樑、和春懷、銘宣、柏樑、錦波四君春日萊園訪梅見寄/灌園、辱蔡伯毅先生見□/春槐

09 新刊紹介
10 廣告
第12頁
日刊第1版
序號 標題
01 賓陽縣城頭高く 感激の日章旗飜へる 賓寧作戰の現地報告頭條新聞

【賓陽三日發同盟】「二月二日紀元二千六百年の思ひかな想へば此正月は敵陣深い山の中であつた元旦も何もない戰闘と皇軍の勞苦の日々であつたそして今賓陽縣城に感激の日章旗を飜へした牛島、角田、笠間、宮島外各部隊の兵隊達はけふが今年の正月ぞとばかり晴れくした心に浸つてゐる各部隊が賓陽へ入つたのは二日の午後八時記者は同三十分殘敵掃蕩の銃聲を聞きながら市街へ部隊とともに記念すべき第一歩を印したが日本男子と生れた歡びをこれ程までに滿喫出來た幸福を一人でも多くの人に頒ちたいと念じて今次賓寧作戰回顧の報告を銃後の人々に送る

わが角田、牛島、吉田、深堀、宮守等の各部隊は去る一月二十八日未明五塘附近から邕賓公路北面の山岳地帶に進撃約一箇月に亘り公路沿道一面の山地に堅陣を築いてわが兵站線を脅かしつゝ南寧奪回の機を窺つてみた白崇禧麾下の敵大軍に對し正面から堂々と猛攻を開始し激烈な山岳戰を演じて二十九日早くも當方面の敵據點大安村を占據したが引續き

猛進する かの態勢を示して敵を牽制しつゝ忽然旗を轉じて山を下り八塘から邕江べりに南下して神出鬼沒の進撃を續け殆んど敵の意表に出て神速早くも二月賓陽に進入し邕賓公路西側の山岳地帶から友軍に追出されて敗走して來る敵の退路を完全に遮斷ここに賓陽東南平野における大殲滅戰の陣容を完成するに至つたのであるが斯うしたじぐざぐ行進は部隊の進路を敵に察知されゝば逆に地形を熟知せる敵に包圍される危險が多分にあり而も時は一刻も早きを要するので部隊は二日までの數日間殆んど寢ず食はずの進軍を續け幾度も道を踏み迷ひながら遂に二日朝に至り賓陽平野を眼下に見降す南部山地に進出した敵は平野一帶に亘り得意の戰法としてわが軍進出の隘路を扼し虱潰しに防遏する陣を布いてみたがわが各部隊の進出路は無數の山に圍まれた地點はよもやこゝから出撃されやらとは豫想だにしなかつたらしく先遣笠間部隊外各部隊がどうと附近の山より敵陣に殺到した時は狼狽その極に達し、殆んど何の抵抗をする餘地もなく真黑になつて逃げる敵兵の背後からこの時とばかり各部隊が猛射を浴びせたあの壯快な大パノラマは今次作戰中の白眉として忘れられない痛快な思出でこの日は又何んど珍らしくも連日の密雲が

日本晴れ に晴れ渡つた絕好の戰爭日和前面のまん丸い坊主山へ次から次に驅け上つて行く○砲、○○砲の兵隊が丸を持つて來いどんく持つて來い敵は逃げるぞ早くしないと逃げて了ふぞと躍氣によつて呶鳴つてみる歩兵部隊は連日の夜行軍に疲れ切つた足の重さも忘れて山を飛び下つて行く記者達も◯砲陣へ驅け上つて彈丸運びのお手傳ひだ敵からは一發の彈丸も飛んで來ない頂上に突つ立つて見降せば逃げる逃げる胡麻をふり撒いたやうだあちらの山からこちらの山から追ひださられた敵が背を丸めて必死に逃げて行くのだ轟々たる爆音も高らかに飛來した荒鷲群が旺んに急降下爆擊を繰返へし平野は忽ち濛々たる白煙に包まれて行くあ、戰車だ森の陰から敵の戰車が逃げ出した一臺、二臺、五臺もみる忽ち○○砲が猛然と火を吐く一發續いて又一發あゝ中つた二臺目の戰車が忽ち火を吹いた真赤お火をあげて燃えながら走りに走つて行く續いて又一臺田圃の中に落ち込んだ潮田同盟映畵部員が夢中になつて望遠レンズで撮影してみる四圍の山の下にたつだだつと激しい

機銃の音 どれもこれも友軍の射撃の音ばかりだ兵隊はまるで演習氣分それ行けと豚か雉を追ひかけるやうに廣い田圃を風のやうな猛追撃だ敵も味方も一塊となつて前方の部落へ雪崩込んで行く部落の中は文字通り累々たる死體の山その殆んどが突き傷だ午後三時本道上に勢揃ひした各部隊は堂々たる隊伍を整へて目指す賓陽へ急進擊を開始した道は敵が笑止にも一旦破壞して逃げた所をこの方面へ部隊を集結するために修繕したばかりの坦々たる街道だ今や星一つ無い闇夜の盲ら行軍で痛めた足も嘘のやうに輕くなる人も馬も道一杯に溢れて潮のやうに押進んで行く賓陽市街は忽ら眼の前に迫つて來た分捕つた敵の戰車トラツクに鈴なりになつて乘込んで來るのがみる「こりや後々までの一つ話しだ」と兵隊達は大はしやきだ思へばあの壯烈な山の上からの

狙ひ射ち 眼の限りに廣がる青空の下に心行くまで敵を叩きつけた勝利の味、そして一氣に數百キロの凱旋行軍これぞ大和男子にのみ惠まれた至好の境地ではあるまいか我々從軍記者團もこの三日記事一行書く遑もなくまして無電一本打つ間も無かつた無念も苦勞もさらりと晴れて降るやうに星の輝く夜を兵隊の手柄話に聞入るのだつた

02 十餘萬の敵軍を 完全に包圍殲滅 世界戰史に輝く記錄
03 空陸一體となり 大邀擊戰を展開
04 南寧賓陽永淳を結ぶ 第二期總括戰況
05 蘇北綜合戰果
06 鹵獲品が山積
07 滇越線を攻擊
08 進擊半旬で 敵堅陣を突破
09 賓陽平野の輝やく戰果
10 海鷺猛活躍
11 殘敵覆滅の第二期殲滅戰に入る
12 輝しい戰果を收め 南支第一期作戰終る
13 小山議長の態度 各政黨で注目さる
14 齋藤氏の懲罰 期限付の登院停止か
15 小山議長不信任 四派共同で提案
16 疑惑一掃のため 政府全力を竭さん
17 重要法律案を 眾議院へ提出
18 教科書委員會
19 谷外務次官 英參事官と會談
20 けふ眾議院 午後一時本會議
21 駐ソ佛大使 本國へ歸還
22 淺間丸事件が 一應解決さる けふ兩國で經緯發表
23 北海襲擊で 輸送船を擊沈
24 獨機北海 沿岸を襲ふ
25 今日の天氣
26 日本郵船基隆出帆
27 大阪商船臺灣出帆
28 東亞海運
29 辰馬汽船
30 大連汽船
31 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 三彈を浴び屈せず 鬼神を挫く猛進擊 中村部隊長戰死詳報
02 食料化に稗が登場 小原教授、研究に成功
03 高千穗丸出帆
04 詠進歌「萬民の祝」 天覽に供し奉る
05 商工行政をどうする (一)最も新內閣に要望されるもの
06 建國マーク 高雄市で頒布
07 遺家族もホロリ 村上公の慰安學藝會
08 和平救國軍查閱 板垣總參謀長開封で
09 滿洲名物の匪賊 十分の一に減る 滿洲國治安部の調查
10 臺灣化成工業 きのふ工場地鎮祭
11 波蘭の亡命大統領 再び化學研究の道へ
12 銃後市民の脚試し きのふ奉祝大眾登山
13 香港丸出帆
14 紀元節奉祝の 豪華な奉送プロ
15 富籤に政府未練 弊害除去方途を檢討
16 女子三選手が 世界記錄を破る スケート競技大會
17 宜蘭鄉軍總會 きのふ盛大に擧行
18 珍らしや“アルミ船” 鐵飢饉の諾威國產船
19 外侮一掃せよ 新竹排英同志會當路へ電報
20 基隆自轉車商組合總會
21 新富町のボヤ
22 洗濯店外交員 出入先を荒らす
23 屏東秋競馬 最終日の戰績
24 人事往來
25 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 島內の澱粉業者 來る八日聯合會創立委員會 統制案を府に陳情せん
02 大半は擊墜さる 遁走機また多數 能高郡下の空訓閉幕
03 某國の援助を恃み 空軍再興に狂奔 澎湖廳でも空訓行はる
04 故渡邊平吉君けふ遙弔式執行
05 古賀氏慰靈祭 山猪湖の治水 工事工場にて
06 圖像:現地總領事會議
07 尚遺憾の節あり 空訓を終へて奧田統監講評
08 愛馬大行進 紀元節奉祝嘉義市馬事普及會
09 新會社法の概要(一)/張風謨
10 活潑な質疑應答 彰化市豫算かる
11 遺家族慰安の聯合學藝會
12 高雄州陸上競技選手權大會開かる 三‧四兩日高雄高女にて
13 社會教化講話會 鳳山郡下各街庄にて
14 井手氏、八日家族同伴赴任
15 小公學校長會議 彰化市で開催さる
16 澎湖共通信組役員決定
17 萬壽山龍泉寺 春季法要
18 彰化郡各街庄協議會日程
19 ローカルセクシヨン
20 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 臺灣に於ける棉花生產の意義に於て/三浦博亮
03 料理
04 修養講話 君民一體/荻原擴
05 山茶花(14)/張文環;陳春德
06 圖像:前線慰問のジヨセフイン・ベーカー
07 新映畫 荒野の妻
08 寒いですと嘆く 藤山一郎さん 思ひ切つて坊主頭に
09 劃期的國策映畫 東寶が「馬」製作
10 「シべリヤお菊」
11 「私には夫がある」 近く完成
12 海外映畫短信
13 日活多摩川の記念作 「歷史」の豪華配役 夫夫決定さる
14 「熱情の翼」配役變更
15 心聲漢詩

辱蔡伯毅先生見訪/春槐、後索居漫興疊少奇社弟原韻/未為、承逸園主人雅召携眷遊鵞鑾鼻及四重溪歸來成四十韻誌快/鄭坤五

16 新刊介紹
17 廣告報社消息
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 總豫算案外五件上程 滿場一致‧追加預算を可決 眾院豫算總會(第一日)開く
02 櫻內藏相の說明 臨時軍事費追加案
03 片つ端から叩き潰す 賓陽西南方に於いて
04 臨河に突入
05 早くも家に達す 五原を拔いた我が精銳
06 五原は明るい市街 急ピツチで復興へ
07 閑院參謀總長官殿下 御祝電を御發送 南寧作戰の戰果を聞召され
08 日英メリヤス協定延長さる
09 小山議長不信任案 本會議に上程せぬ 本質的職責に邁進
10 豫算委員長に三土忠造氏 愈よ本格的論戰
11 豫算審議日程
12 懲罰委員會 審議資料を要求
13 議會は愈よ第二週
14 日支和平要件を說明 政府、近く本會議の秘密會を要求
15 英佛のバルカン工作 タス通信が暴露
16 パルカン會議討議內容
17 エストニア飛行機砲擊事件 ソ聯、遺憾を表明
18 石井ランシング協定外交關係文書 米國務省近く公表
19 明日の天氣
20 水滸傳(46)/黃得時;榎本真砂夫
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 三木部隊らの大偉勳 殲滅戰の勝因を造る
02 臺北築港問題を鞭撻 村村知事けふ市役所巡視
03 紀元節奉祝 基隆の行事決まる
04 街庄協議會の日割(基隆郡下)
05 御下賜品傳達式 けふ基隆市役所で
06 遺產相續稅二百萬弗 流石は聖林の映畫人
07 世紀末の地獄繪卷 上海租界の生活苦
08 造林組合總會
09 家賃地代等 北署で一齊調查
10 淺間丸演說會延期
11 マラリヤ防遏 北署で實績調查
12 河中に變死體 他殺の嫌疑濃厚
13 新竹州の警察職員 大攻防演習を行ふ 今曉、一齊に非常召集
14 新中央政府の機構 統一政權下、內蒙は自治 華北委員會を復活 中華日報社說
15 トルコに又も強震 死傷數百に上る
16 日本酒即用以養金魚 支那紙の逆宣傳
17 倉內氏遺族が寄附
18 基隆曙會 けふ發起人會
19 大龍峒公同窓會
20 印度でも新金鑛脈 眉唾物と一部で冷笑
21 人間の腹にも フアスナー應用 手術の手數を省く
22 暖暖の火事
23 定期航空
24 街で拾ふ
25 今夜の放送
26 商況 五日 前場
27 今日の興行
28 民報案內報社消息
29 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 愛の凱歌(144)/戶川貞雄;松田文雄
02 家庭婦人 新考查法の解說と父兄兒童への注意(上) 中等校入試全廢第一年
03 春の街に舞ふ蝶 若いお孃さん達に流行の リボンの効果的な使ひ方
04 人的資源の確保に 青少年雇入を制限 勅令案要綱の解說を聽く (上)就職戰線を描く
05 米を尊重せよ 殘飯は最大の浪費
06 ただ一度着ても 晴着は污れてる お手入れのし方
07 風邪は血液の 分布の不平均
08 圖像:若い拓士三組の興亞結婚式
09 わかさぎの キヤペツ卷
10 アルカリ性と酸性の食品
11 鍋釜の底を黑く塗る
12 營養滿點の大豆コロツケ
13 上手な米の磨ぎ方
14 菠稜草のスープ
15 ハンケチの衛生 □洗ひせよ
16 染色のコツ
17 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 復興に協力する 靜岡市のお友だち 雪を頂く富士山の真下で 甲斐甲斐しく働く
02 理科の豆工場 兒童の手でつくる
03 圖像:英軍の夜間演習
04 北陸の猛雪 十數箇列車が立往生
05 お宮を清める 四年間續ける小學生
06 菊花臺の表忠塔 二千本の櫻で飾る 名古屋女學生の真心
07 世界の急行列車物語り 米國のスピード列車や日本の彈丸列車(上)
08 犬と猫といんこ(上)/望月芳郎
09 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 國民生活の安定に 出來得る限り留意 藤原商相が答辯 眾院本會議頭條新聞

【東京五日發同盟】五日の眾議院本會議は午後一時十二分開會諸般の報告の後

淺沼稻次郎氏 社大議事進行に關し發言を求め自席より齊藤隆夫君の演說に關し三日小山議長より釋明があつたが吾々はこれを承服することは出來ぬ此際吾々は同問題に關して一應留保するが他日これに關して更に議長の措置を明かにすべき態度を執ることを茲に明確にして置く

と述べこれに對し

小山議長 齊藤君の問題に對しては三日議長が釋明せる通りである御了承を乞ふ

と簡單に答へ次で議事日程を變更して同日午前の豫算總會で可決せる昭和十四年度歲入歲出總豫算追加案を上程豫算委員長報告通り可決、次で松野鐵相より過般大阪近郊のガソリンカー顚覆事件を詳細報告、終つて國務大臣の施政方針演說に對する質問演說を續行

大口喜六氏 (政友會久原派 登壇 支那事變處理の問題は其具體的の方法論にある首相は如何にしてこれを遂行せんとするが生產力擴充をその方法の一つに擧げてみるが首相の言ふ生產力擴充は如何なる內容のものであるか現に政府の企畵しつゝある生產力擴充は軍需品十五項目に限られてみるが經濟力の發展は軍需品目のみに依つて得られぬものであり一般經濟力の強展は結局軍需產業の殷賑をも招來するものである、政府が軍需關係の生產力擴充にのみ目標を置くことが結局一般物資の不足等を來す重大原因となつてみる貿易關係も圓ブロツク關係のものを差引いて考へると約四億圓の輸入超過を示してみる、支那に於ける圓ブロツクと法幣との關係も新中央政權樹立後には如何に取扱ふ積りかこの關係がしつかりと決らぬ間は圓ブロツク間の一般貿易關係等も改善されないまた支那に於ける政治の基本的な調整は望むべきもないのではないか、また貿易の振興は輕工業特に繊維工業の發展を俟たねばその期待はなし得ない日滿支經濟の相互計畫に關する政府の具體案は何處に重點を置いてみるか、次に藤原商相は類りに民意尊重を稱へてゐるが昨秋來政府の執つた經濟方策は全く逆な形においてしか行はれない、物資の充實、低物價の徹底化等の上に於いて商相が懷く具體案を明瞭に聞かせて貰ひたいまた物動計畫は企畫院が編成に當つたと聞いてみるがこの內容は明かにされてない、物動計畫を知悉せずして低物價政策の樹立等は考ふべくもない物事を秘密にすることが問題を解決する道でなくそれよりは運用に新しい工夫をしては如何

大口氏更に農村問題、食糧政策電力問題に就いて政府の施策の不備を指摘し

この重大時局に處し政府はもつと確固たる力と腹をもつて對處し官僚獨善を排し國民の前に胸襟を開き我々と緊密に手を握つて進まれたい

と希望して降壇

米內首相 生產力擴充は現下の狀況に鑑み石炭、鐵等の基礎產業並に重要な物資に基礎を置いて處置を講じてゐる

藤原商相 生產力擴充に就て、實行に當つて調整を加へて時局に卽應せしめ一般產業にも壓迫を加へぬやうやつて行くつもりである。國民生活の安定に就ては出來得る限り留意する、物價政策に就ては適正價格を速かに制定して低物價確保に努める、これも實際に卽應し徒らに理論を極めることに墮することなく實行重點主義でやつて行くが實行に際して出來得るだけ業者と協調してやつて行くやう努力してゐる

櫻內藏相 圓ブロツクに於ける我が國との貿易。通貨關係に就ては支那の通貨調整が第一であるが先づ聯銀券の價値維持が第一の目標である、これは邦人の援助に俟つ所多い、支那の輸出入の根幹となる物品生產を助長するために日本は出來るだけ援助する方針でやつてゐる、支那側通貨は新中央政權樹立後に新中央政權の對策に俟つべきものが多い、豫算は物と睨み合せてその實行の圓滑を期したい

島田農相 農產品の確保に就ては肥料の增產を關係當局とも連絡して計畫し不安なきを期したい、絹價に就ては內地用生糸の糸價安定を圖りこれを基礎に凡ての絹價維持を圖りたい

勝遞相 電力の不足に就き渴水以外の原因があるや否やに就ては詳細のことは調查の上他日に讓るが今年の渇水は世間が考へてゐるやうなものではない。

大口氏 再登壇 政府の答辯は滿足出來ぬ私の問はんとする所は現下の經濟統制を徒らなる一般的な官僚統制だけでなく產業全般に亘る國家の全體的に統制形態に入らねば日本が企圖する如き東亞新秩序の建設を具體化することは至難ではないかといふことを聞いたのだもつと積極的な覺悟を持たねば○○の生命を犠牲にしてまで敢行した事變目的は失はれてしまうではないか聯銀券の維持に就ても藏相の答辯は全く無內容だ、如何にして聯銀券の價値維持を圖るかの具體策を今少し真劍に考慮せねば今後圓價自體が被る影響は甚大と言はねばならない。政府はもつと真劍に誠意をもつて答辯されたい

と要望しこれに對し藤原商相、櫻內藏相より夫々簡單に答辯す代つて

02 北浦代議士 第一議員俱樂部に入會
03 豫算は出來る丈節約 櫻內藏相が言明
04 國際情勢 惱む老英國の北歐政策展望
05 陸海兩相の說明 臨時軍事費追加案
06 新政權に對する基本方針 首相、近く兩院で說明
07 一般質問けふ終る 質問者の順位決定
08 軍事扶助費內譯
09 議長不信任案 上程は留保 各派交涉會
10 引渡洩れの獨人は 引き引渡し要求 外相けふ兩院で表明
11 壯烈な自爆を遂ぐ 柳原、今給黎兩中尉機
12 夏寧方面の敵動搖
13 臨河は蒙古に通ずる要衝
14 提携強化は失敗 バルカン會議終る
15 けふの兩院
16 今日の天氣
17 日本郵船基隆出帆
18 大阪商船臺灣出帆
19 東亞海運
20 辰馬汽船
21 大連汽船
22 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 全島各部落で建國祭 督府からそれそれ通牒
02 宜蘭の奉祝プロ
03 下の旅客機阿蘇號 魚釣島(八重島列島)に不時着 搜查に臺北から二機飛ぶ
04 食料を乘せて 筑波號現場へ
05 焚火を認む 筑波號の搜查報告
06 故濱崎曹長の慰靈祭 昨日臺南で執行
07 特別放送
08 三船舶現場へ急行
09 發動機不調で 海岸に不時着 機上最後の無電
10 乘客の生命に 望を掛けてるる 日高航空課長談
11 植ゑよ殖やせよ 木炭品評會‧座談會‧映寫會等 新竹州の造林大運動
12 全島防空主任會議 七、八兩日府で開催
13 山階侯爵夫妻 島內視察日程
14 總督代理官が戰死者遺家族を弔問
15 木棉一萬數千反の 大量闇取引發覺 東京から來た商人を引致 南署で嚴重取調べ
16 宜蘭奉祝學藝會
17 香奠返しに献金
18 聖戰愛馬譜「曉に祈る」 映畫製作に着手 撮影班一行く出發
19 臺北州消防會議 きのふ州會議室で開催
20 北署管內の國經發揚週間 きのふから開始
21 藍蔭鼎氏の作品展けふから
22 蘇澳神社鎮座祭 昨日嚴肅に擧行
23 結核療養所 經費で實現難 臺北市當局の辯
24 臺高志願者減少 六對一の競爭率
25 甘蔗畑八甲步燒く 東石、新營郡下の火事
26 獨土通商協定 再交涉を續開
27 宮崎羅國公使 ブカレスト着
28 肥料雜穀商 淡水郡で組合創立
29 遞信部異動
30 人事消息
31 ときのこゑ
32 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 本年一月中の 本島貿易は不振 出超額は前年度より千八百萬圓減
02 對外國貿易は好調 一月中一千萬圓に肉薄
03 帽子組聯の改組 殖產局長が組長 近く臺北等に組合組織
04 海運統制令 臨時船舶管理法を補ふ
05 本邦主要事業會社 昨年下期の業績 利益總額は六億に上る
06 臺灣自動車聯合會で 總會提出議案決る
07 タイヤ修繕業者が 全島協議會招集
08 臺北醬油工業組合創立總會を開催
09 物價標準算出法 滿國政府近く方針確立
10 米、石炭、麥粉 新京で通帳配給制度
11 綿糸布の正常價格 北支現地當局緊急措置
12 歐洲大戰と米國の農產業
13 臨時商業部會(臺北商議所で)
14 經濟メモ
15 照明燈
16 市價及商況 五日
17 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 家庭法律講座(續) 家の法律(十八) 家族たる身分の効果/草薙晋
03 料理
04 連續講演 寬永三馬術/大島伯鶴
05 青年の時間 見直せ、そして出直せ/高神覺昇
06 皇紀二千六百年の 建國祭に因む梅の活け方/安達潮花
07 圖像:五百米豫選で大會新記錄を作つた剎那
08 エンタツアチヤコ虎造の 初笑ひ國定忠治 けふから國際館で
09 國民學校制(中)初等教育制度の改善
10 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 聖戰下に迎へる 大溪街の紀元節 盛澤山の行事決定
02 員林郡保聯壯丁團 盛況裡に檢閱行はる
03 圖像:滿員の傍聽席
04 莿桐張氏寄附
05 彰化郡秀水
06 「國語の家」 今度は百十名入選 近く國語部落が出來る
07 松山の少年書家
08 大溪街の定期種痘日期
09 彰化壯丁團檢閱等 來る十日に擧行
10 歲入歲出豫算 澎湖廳、昭和十五年度の
11 圖像:戰時下の獨逸
12 長平海運公司創立總會
13 新會社法の概要(二)/張風謨
14 海山鑛業所 報國出炭優勝旗授與式
15 吉村糖廍 一萬五千俵に 生產引上げ
16 道路網の完成へ 大溪郡土木協會創立
17 瑞芳鑛山の泥公檢擧さる
18 長友前郡守送別會盛大
19 農業移民千餘名 新港郡の招致運動進捗
20 馬公高小の學藝會
21 臺北市中央市場 青物相場表 二月五日
22 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 極東の航空網(上) 遞信省航空局
02 東亞觀光ルート その國策的の意義
03 圖像:女子學習院の傍聽と再開に張り切る守衛
04 圖像:イタリアのバルカン工作進む
05 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 皇紀二千六百年 各地の紀元節行事 高雄市の奉祝行事
02 臺中市の奉祝行事
03 建國祭の式典 臺中水源地で盛大擧行
04 圖像:女中さん藪入大會
05 花蓮港の紀元節
06 須永軍屬市葬 きのふ嘉義市公會堂で擧行
07 高雄州青年團の奉仕神饌田
08 改正稅法の概觀(二) 分類所得稅について
09 武術研究座談會 あす臺中師範學校にて
10 保安林燒かる 二ケ所で百五十餘甲
11 高雄州下高砂族の農產物立毛品評會 恒春郡石門駐在所にて
12 軍事後援打合會 愛國臺中州支部の主催
13 商店員講習會 臺中新富公にて
14 杉本氏未亡人 五千圓を寄附
15 旗山郡に山火事 六百甲を舐め盡す
16 花蓮港廳の道路品評會 玉里郡が優勝
17 南部中等學校庭球戰 榮冠は屏農の陳柳組に
18 紅裙連が献金
19 臺南州に於て 農務主任會議 米出廻促進を協議
20 優良部落表彰の審查員決定す
21 臺南州のマ病 防遏作業審查 日程愈よ決定
22 漁船南進丸の船長 荒波に攫はる
23 彰化市薪炭の協定價格
24 渡邊長二郎の第一回公判 きのふ開廷さる
25 人事往來報社消息
26 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(15)/張文環;陳春德
02 文學の歸鄉(二)/今井達夫
03 「藝術の條件」 マルロオのエツセイ
04 新人論(一)/宮內寒彌
05 圖像:聖蹟巡り(十八)
06 漥川鶴次郎氏の現代文學論/田邊耕一郎
07 圖像:雪のコロツシウム
08 心聲漢詩

寄懷灌園先生/渭雄、和渭雄君寄懷/灌園、夢周招飲北投賦謝並似春潮昆輝少濤觀濤諸子/杜仰山、夢周招飲北投賦謝並似春潮昆輝少濤觀濤諸子 二/杜仰山、夢周招飲北投賦謝並似春潮昆輝少濤觀濤諸子 三/杜仰山、夢周招飲北投賦謝並似春潮昆輝少濤觀濤諸子 四/杜仰山、訪堂伯父伯毅先生/蔡柏樑、輓林得祥君/施燕謀、孔雀樓席上戲贈南都先生/少奇

09 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 上林縣の線に進出 敵五萬を包圍殲滅中
02 上林西方に於る戰果
03 敵屍體山河に滿ち 淒慘の限りを盡す 廣西激戰の跡を見る
04 圖像:齋藤氏の舌禍問題で陸軍所信表明のため登院の畑陸相
05 鑛工業總力發揮 委員會を創設 能率的生產を確保
06 國民生活必要品の生產獎勵金交付 大藏、商工の折衝注目さる
07 眾院豫算總會
08 防共方針は堅持 米內首相が答辯
09 淺間丸事件一應解決 有田外相、兩院で報告
10 新中央銀行設立 新銀行券が發行されよう 櫻內藏相の答辯
11 米管實施の質疑應答
12 佛大使、谷次官訪問 滇越鐵道爆擊に對する 抗議公文を手交
13 文部辭令
14 明日の天氣
15 水滸傳(47)/黃得時;榎本真砂夫
16 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 乘組員は全員無事 無殘機體は偵二つ 食糧品投下見事に成功 遭難阿蘇號の續報
02 全員慶運丸に收容 搜查陣漸く愁眉を開く
03 圖像:比島派遣選手國旗授與式
04 紀元節に騎馬行進 新竹の奉祝行事決定
05 神も芬蘭を見棄て給はず
06 支那軍戰歿者 慰靈祭を擧行 我が潮州警備隊の手で
07 紀元節の由緒 明治七年から確定
08 岩に激突破損 筑波號の現場搜查報告
09 新救命衣發明
10 商工行政をどうする (二)新內閣に要望されるもの
11 圖像:藍蔭鼎氏作品鑑賞會
12 教科書調查會 けふ府正廳で開かる
13 消防招魂碑を建立 臺北州消防會議で決定
14 臺灣茶商公會長 陳清波氏に指名 評議員二名も補充
15 海上警報
16 驛長の異動
17 人事消息
18 街で拾ふ
19 今夜の放送
20 商況 六日 前場
21 今日の興行
22 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 愛の凱歌(145)/戶川貞雄;松田文雄
02 家庭婦人 新考查法の解說と父兄兒童への注意(中) 小學校長の立場から見て 泰明小學校長久保田龜藏氏談
03 御婦人はどうも 步き方が下手 爪先でチヨコチヨコ步くのは 感心しませんね
04 春未だ遠し 肌を荒す化粧品の 取扱ひ方と手入れ法
05 電燈と電熱の經濟的使ひ方 消燈はスイツチで
06 求人インフレ時代(下) 本年卒業生充分職業撰擇せよ 青少年就職戰線を描く
07 圖像:デパートの賣場に百日蠟燭登場
08 お米の磨水の利用法
09 牡蠣を使ひ シチユーを
10 建國だんごの作り方
11 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 美味しい牛乳から 洋服の糸をつくる 強さは純毛に劣らない
02 京都府の植物 兒童の力で百種集める
03 圖像:おかしい寫真
04 圖像:支那の小學生達
05 誤つた學習書 文部省で征伐する
06 イギリスの國寶 「大憲章」お預け 戰爭終る迄米國に
07 世界の急行列車物語り 米國のスピード列車や日本の彈丸列車(中)
08 犬と猫といんこ(下)/望月芳郎
09 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 日米兩國の關係は 極力有利に調整す 外交は建國の大義に立脚有田外相答辯 眾院本會議頭條新聞

【東京六日發同盟】六日の眾議院本會議は午後一時十七分開會、壁頭有田外相より午前中の貴族院に於けると同樣淺間丸事件に關する外交交渉經過を報告し次で國務大臣の演說に對する質問に入り

河上丈太郎氏(社大)

我國の事變處理は近衛聲明が基本であつて此點に關しては國民の間に何等の異論がない汪政權の成立は事變處理の一段階を劃するが事變の最終的解決は重慶政府の潰滅を必要とするものである、政府は如何なる見透しを有してみるか東亞新秩序建設を目標とする我が外交は活殺自在の外交を進めねばならない、自主的外交は經局經濟力である、政府は速かに日滿支經濟提携の精神に立脚する東亞經濟ブロツクを確立しこれに國民から生れる組織を動員して自立外交の理論的國民的基礎を確立することに努めるべきである更に內政問題の主眼は國民の生活に不安を與へないことである「乏しきを憂へず等しからざるを憂ふ」の精神こそ戰時下に於ける政治的の心構へである、この精神をもつて明日に處せねばならない國民生活安定に關し政府は如何なる對策をとつてゐるか、米の專賣石炭の國家管理利潤の制限、經理監督を實行する意見はないか、百億豫算の實行に當つて政府は惡性インフレの危險を如何に防止するか、勞働力の伸長は生產力擴充、國防計畫遂行に重大なる關係を持つてみるが政府は單に其塲限りの勞務動員に終始せず計畫的に日滿支經濟計畫に對處した勞務動員計畫を樹て勞働者を國家產業の強力なる基礎として編成すべきである

政府は更に中央物價委員會で決定せる物價統制大綱に基き真に低物價政策を實施する意思があるのか

米內首相 支那新中央政府に對しては不動の方針を決定しその成立を促進し基礎を強固にして行く考へである、汪精衛との取極は適當の機會に發表する戰時下に於ける國民生活の安定には全力を擧げて努力する

有田外相 自主的外交の基礎は強力なる經濟力であるが日本の經濟的基礎は一般に考へられてみるやうに薄弱なものとは思はない、日米兩國の關係は今後極力我國に有利なやうに調整して行く、日本の外交は建國の大義に立脚してみるものである、最近の國際的不公正な情勢を皇道をもつて是正して行くのが道義外交である

吉田厚相 勞務者の待遇改善に考慮を拂つてみる、家族手當其他に就ても近く具體的に發表出來るものと思ふ

櫻內藏相 惡性インフレを防止する方策としては消費の節約と民間に撒布された資金の回收の二點に盡きると考へる

藤原商相 石炭の國家管理は考へてみない、中央物價委員會の答申に就ては實行出來るものから實行する方針である

島田農相 米の專賣に就ては今直ちに賛成することは出來ない然し時局下においては重要な問題であるから今後充分研究する

02 九國約條廢棄せぬか 清瀨一郎氏が提言
03 伏見軍令部總長宮殿下 御祝電發せらる 南寧作戰の陸軍部隊に
04 包圍網內亭亮□掃蕩 潛伏する敵を求めて
05 敵總兵力の半分損失 西北作戰の綜合戰果
06 五原方面の戰況
07 善壩、黃家壕急擊 路鷲、巨彈の雨をらす
08 重要な一段階に到達 淺間丸件外相の報告內容
09 一先づ九名引取る 殘餘獨人は飽まで引渡し要求
10 英政府の回答書翰
11 利潤統制強化の意向 藏相、眾院で意向を表明
12 稅制改正法案 あす眾院本會議に上程
13 一般的質疑終る 主力を豫算總會に注ぐ
14 割增金附貯金で 購買力を吸收 近く大藏省議に諮る
15 自發的辭職勸告を中井委員長が拒否 齋藤氏懲罰委員會
16 軍事扶助費追加 豫算案を可決 再開の貴院豫算總會
17 けふの兩院
18 小山議長を喚問か 懲罰委員會に意見起る
19 エジプト政府 棉花輸出稅を課す
20 今日の天氣
21 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 內地式の改姓名を許す 一層皇民育成の徹底を期待社說

今度總督府當局に於ては本島に於ける皇民化の主旨を一層徹底せしめんが為め近いうちに本島人の姓名を內地式に改めることを許可することに決し、目下一之れに關する手續法規を制定中とのことである。從來に於ても戶口規則に姓名の變更は認めてゐるが、その手續法規に於ては何等規定してをらず、結局有名無實に終つたのである。今度はその手續規定を設けて本島人の姓名を內地式に改め得るの途を開くことは皇民育成の實を舉げしむるに大に役立つ一つの過渡的便法であるのみならず、本島に於て真に內臺人區別なき社會を實現せしむるに甚だ有效なる一つの形式的過程でもあると謂はざるを得ない。

いよ/\、本島人でも內地人式の姓客を付け換へ得るの途が近く開かれるわけであるがその改正の主旨は皇民化の徹底に在る以上、これには相當な條件等の制限があることも已むを得ないであらう。聞く所に依れば、改名希望者は戶主に限られ戶主は全家族の連名によつて願出づべく、若し家族のものが戶主の意思によらず改名しようとするときは分家した上でなければ許されない。またその條件として國語常用家庭たるを要し、且つ皇國民たらんとする熱意を持ちそして改正姓名については御歷代の御諱、御名は勿論、歷史上や現在著名な人物の姓名をそのまゝ使ふことは許されないといふことである。これらは結局地方長官に於てその條件を具備するかどうかを判斷して許否を決定することになるが、果して然らば現在に於てこれらの條件を備へるものは共婚家庭や認定された國語家庭を除くの外、先づ極めて少ないといふわけである。

上述の如く、甚だ少數ではあるが、形式上內地人に間違へらるるほどの本島人家庭が近くあちこちに現はれて來るであらう是れは本島統治上洵に欣ばしい一つの進步的現象である。然乍ら名は實を指すの一表示たらねばならぬことは言ふまでもない內地人と間違へらるゝほどその外形を認めらるゝ以上、本人に於ては皇國民たる精神を十分體得して一般に皇民の範を示すべきことはもちろん、また當局に於ても內地人と同じやうな資格處遇を認めてやるべきである。若し內地人と變らぬ生活形態を認めてやりながら從來の如く內地への移籍をさへ許さないとすれば、結局その名を與へてその實を與へずといふいさゝか不徹底な譏りあるを免れない。然し外形上內地式の姓名を持たない多數島民決して皇國臣民の一員たるを認めないわけではなくたゞ一日も早く皇民たる精神を十分涵養し、又國民素質を缺かざるやうよく教養して行かねばならぬだけの差であると思ふ。故に姓名を內地式に改めると否とは固より各個人の自由ではあるが、皇國民としての資質を完成すべきことは全島民の均しく目指す唯一目標であらねばならない。

02 青年勤勞制度の魁け 粒選り三百名を指導
03 斷乎出荷命令を發動 米穀退藏者に鐵槌
04 消防組幹部の 追善、引退興行 利益金で記念品贈呈
05 圖像:南寧の華と散つた中村部隊長と其家族
06 商工行政をどうする (三)新內閣に要望されるもの
07 皆入學を陳情 基隆保護者聯合會が
08 日本音樂文化研究所 各部門の權威を網羅して いよいよ秋頃に創設
09 商船東廻南米航路 第一船橫濱を出帆
10 圖像:炭燒奉仕だより
11 吉田竹東街長辭表を提出 街民が留任運動
12 商工共榮會の 利益金繰入れ
13 ゴルフ模範試合
14 遭難者全員を收容 慶運丸基隆へ向ふ
15 陸上選手への國旗授與式 六日督府で
16 變死體解剖 死因判明せず
17 小林總督から 南寧作戰祝電
18 基隆曙會 十七日發會式
19 有力支那人に退去命令 海峽植民地政府が
20 ム首相著作演說集 第一卷近く刊行
21 防犯協會から感謝狀
22 盜難自轉車 心當り屆出でよ
23 香取丸無電
24 人事消息報社消息
25 總督府辭令
26 ときのこゑ
27 日本郵船基隆出帆
28 大阪商船臺灣出帆
29 東亞海運
30 辰馬汽船
31 大連汽船
32 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 移出管理令を改正 島內米配給に善處 玄米の他籾をも買上ぐ
02 華興商業總會
03 地主生產者より 直接籾の買上可能 山本米穀局長語る
04 過去十箇月間の 鐵道收入が一割增加
05 物價政策の混亂(一) 九‧一八の影響と今後の展望
06 本島貿易を反映 稅關收入が激增 十四年度三百卅五萬圓
07 稼行時間の延長は 石炭增產の重點 補助金も考慮を要す
08 本島茶の品質は 逐年向上の傾向 十四年度檢查成績發表
09 臺銀新株第二回拂込
10 農業移民に醫療所を新設
11 經濟メモ
12 照明燈
13 市價及商況 六日
14 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 維新前の大陸發展思想/木庄榮治郎
03 料理
04 朝の修養 自力更生/柴田謙堂
05 連續講談 寬永三馬術/大島伯鶴
06 連續物語
07 圖像:日獨伊滿米泰支各國學生交驩會
08 國民學校制(下) 初等教育制度の改善
09 圖像:女子五百米で日本並びに氷上大會新記錄を作つた繩手孃
10 東寶の「蛇姬樣」 空前の豪華配役決る
11 新興京都の新怪猫物 「山吹猫」配役
12 大船の軍事映畫 「曉に祈る」
13 「花嫁十三夜」
14 オルガ・チエホヴア 第百回目の映畫に出演
15 廣告報社消息
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 曾文溪一帶の畑 贌耕に農民焦慮 麻豆街中心に爭奪戰
02 部落振興研究會 大屯郡主催で行はる
03 仕隆公二十周年記念祝賀
04 空訓中の賭博 不屆者を一網打盡
05 鳳山街軍事講演會
06 新化郡理容組合 來る九日總會
07 明治神宮冬季大會
08 新會社法の概要(三)/張風謨
09 桃園水利評議會開催
10 惡德洋灰商 豐原郡警察課で摘發
11 田尾庄の奉仕作業
12 ローカルセクシヨン
13 社告/臺灣新民報社報社消息
14 青物相場表 臺北市中央市場
15 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 極東の航空網(下) 遞信省航空局
02 西南三都の近況 外務省情報部
03 圖像:國民體育修鍊道場開かる
04 圖像:聖恩旗を迎へる選手
05 支那事變を解決するもの/馬淵逸雄
06 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 輸血篤志家を募る 重傷の勇士にげる篤志家 高雄市の適切な計畫
02 歸還勇士を迎へて 國民精神作興座談會 彰化郡和美公に於て
03 建國精神昂揚 講演會を開催 旗山郡下で巡講
04 警察皆勤者の表彰式を擧行 紀元節高雄州で
05 高雄市大橋 紀元節に開通
06 紀元節奉祝行事
07 記念並木の栽植に 健兒四千名を動員 彰化市十二日より實施
08 米管案に依る 米穀賣渡の心得 總督府告示を改正
09 奉祝學藝會 臺中幸公で開催
10 愛馬大行進 建國祭奉祝の豪華版 臺南市華華しく擧行
11 嘉義市會 愈よ廿六日より開く
12 空飛ぶ戰艦
13 チエコの氣象 臺にお目玉
14 米國職業婦人 協會賞授賞
15 米の偏在防止に 配給機關を新設 臺中市業者の共同出資で組織
16 英國の人間秘輸
17 外人記者從軍 をソ聯が禁止
18 體育の効果は?
19 赤色芬軍の制服
20 ナチス檢閱 愈愈嚴重
21 產組職員庭球大會 來月三日臺南市で擧行
22 芬少數民族 政府を支持
23 レーニン最高勳章 新銳機關銃設計者に
24 舊正月廢止を勵行 臺南數、市民に周知
25 喫煙室の設備 完成を促進
26 天岩事務官赴任
27 岩石落下して 人夫即死を遂ぐ
28 冠婚葬祭を始め 生活改善を申合 官田庄皇民塾の月例會
29 臺灣青果總會 廿八日市民館で
30 家賃申告書提出 屏東市に廿日まで
31 渡邊長二郎に懲役十ケ月 檢察官より求刑
32 無試驗合格者 臺南高工で銓衡
33 珠算競技會 臺南市公會堂で
34 消息報社消息
35 廣告報社消息
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(16)/張文環;陳春德
02 文學の歸鄉(三)/今井達夫
03 珊瑚樹 本が賣れる現象 末期的症狀の反映か
04 新人論(二)/宮內寒彌
05 圖像:雪の議事堂
06 宇野浩二論/德田一穗
07 圖像:聖蹟巡り(十九)
08 心聲漢詩

一、南下車中/怡庭 李金柯、二、屏東旅次/怡庭 李金柯、三、宿四重溪/怡庭 李金柯、四、遊鵝鑾鼻/怡庭 李金柯、寄笑儂/王友芬、春日書懷/雲鵬、春日書懷 其二/雲鵬、春日書懷 其三/雲鵬、春日書懷 其四/雲鵬、輓林仲衡詞長/王竹修、哭林仲衡先生/陳雪滄

09 廣告報社消息
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 善壩(敵第八戰區の本據)を完全占領 我が石黑快速部隊
02 早くも寧夏に進出 馬鴻逵の本據目指して
03 徹底せる包圍殲滅戰 南支君發表廣西作戰の戰果
04 豫算編成の重點如何 中島氏先鋒を承はる 眾院豫算總會
05 南日本化學工業安平工場 十六日地鎮祭
06 伊ソ兩國 國際勞働局より離脫
07 石炭增產の獎勵策 燃料局原案の內容
08 肉類割當制 英政府近く實施
09 ガンヂー翁強硬聲明 リ總督との會談決裂
10 獨人全員の釋放を わが海軍英の態度を注視
11 舊口鎮東北の敵を殲滅
12 在外部隊に特別休暇 舊陸軍休暇令を改正
13 中南米諸國との 貿易を振興
14 印度政廳側の發表
15 強制割當公債 和蘭政府が發行
16 英佛最高會議
17 明日の天氣
18 水滸傳(48)/黃得時;榎本真砂夫
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 阿蘇號の遭難者歸る 此の體驗を活したい 米澤遞信省技師談
02 あらゆる努力も空し 黑言操縱士語る
03 全く觀念してるた 豐國自動車川島技師談
04 橿原神宮紀元節祭に 山縣內務局長が參列 本島官民代表として
05 基督教の治療を受けた 敵の傷兵六十七萬五千
06 商工行政をどうする (四)新內閣に要望されるもの
07 島都鄉軍大會 建國祭當日公會堂で
08 全員頗る沈着 遭難者檀上三郎氏談
09 獨潛水艦 英掃海艦を襲擊
10 物資愛護運動 島都の豆部隊が起つ
11 民主黨全國大會 シカゴで開く
12 遺家族慰問に石井漠舞踊 愛婦本部主催
13 賴母子講で 詐取 歸臺した處を御用
14 滇越鐵道は杜絕 廣州灣、鬱林、梧州の 輸送ルートを利用
15 新竹信組役員指名
16 人事消息報社消息
17 街で拾ふ
18 砂糖の切符配給制 六大都市から實施か
19 新竹州木工藝講習會を開催 十二日より
20 無殺菌野菜と生石炭を販賣 北署が取締る
21 新劇團を組織 臺南大舞臺で
22 今夜の放送
23 商況 七日 前場
24 今日の興行
25 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 愛の凱歌(146)/戶川貞雄;松田文雄
02 家庭婦人 新考查法の解說と父兄兒童への注意(下) 中等學校の立場から見て 東京府第五中學校長井上宗助氏談
03 寒さ知らずの 洋裝下着の功夫 真綿を利用しませう
04 圖像:母の代表神宮參拜
05 煙草の藥效
06 働く婦人の冷え 身を護る着膨れは大いに結構 通勤時と職場での心遣ひ
07 寒風に飛沫あげ 勇しい耐寒水泳 その功罪はどんなものか? 東京市體育局主事松村竹次郎氏談
08 意義深い今年の紀元節 建國祭を盛んに致しませう 家庭ではお團子で梅の節句/永田秀次郎
09 夕刊三面次回連載小說 七色の空 邦枝完二作三浦杏介畫報社消息
10 たき込みのハムライス
11 新しい風呂より 古いのがよい 溫度均一で皮膚の刺戟が少い
12 毛皮の襟卷は 老けて見せます そこで髮に淡色の花を
13 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 高千穗の山頂 聖火を宮崎神宮に 輝やく紀元の佳節をトし 代表青年がリレー
02 二千五百年前の人骨掘出さる 姬路の市內から
03 圖像:日本語を勉強してるる支那女學生
04 空飛ぶ戰艦 米國の大爆擊機
05 長さ二メートル 大海龜の迷ひ子 南洋から瀨戶內海へ
06 圖像:坊や今年いくつ?
07 世界の急行列車物語り 米國のスピード列車や日本の彈丸列車(下)
08 童話 苅入れ(上)/畠山まち子
09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 汪新中央政權との 國交調整基本條項 近日中秘密會で公表 眾院豫算總會米內首相言明頭條新聞

【東京七日後同盟】眾議院豫算總會は午後一時二十分再開、午前に引續き

中島彌團次氏 (民政)臨時軍事費豫算の豫備費が增加した理由如何

畑陸相 目下作戰進行中であるため萬一の塲合を考慮して增加したものである

中島氏 十四年度豫備費は使用濟であるか

谷口主計局長 大體支出濟若くは支出することに勅裁を經たものである

中島氏 本費において減つて豫備費で殖へてみるのは何故か、十四年度豫算に於ける豫算外國庫負擔の經費七億圓は使用してみるか

谷日局長 豫算外契約七億圓は今まで使用してない、然るに海軍の豫備費が十五年度に殖へたのは國際情勢の變化と兵備が相當長時日を要することを考慮したからである

吉田海相 所有物資にして有事に備へる要あるものがあるため計上したのである

中島氏 本豫算で大會戰が無いのに減り方が尠いのは何故か

畑陸相 軍の作戰に付ては答辯の限りではないが新中央政權が樹立され事變遂行のためには今後一層占領區と占領區との協調が必要となつて來る、從つて前年に比べて著しく經費を減らすことは出來ない

海相 海軍の分擔する作戰區域が廣くなつた點をお考へ願ひたい

中島氏 物資不足のため作戰に不自由を來すことはないか

陸相 其點に就ては聊かも心配はない

中島氏 陸軍の新軍備充實計畫は十五年度に現はれた所をもつて全貌と見てよいか

陸相 資金、物資、勞力等の關係から控へてあるのもあり今回提出したものはその全貌ではない

中島氏 然らばその全貌は何時現はれて來るのであるか

陸相 軍備充實計畫は國際情勢と將來の國防關係を檢討し國際關係の大體の見透しに依り樹てられたものであるこれが全貌は作戰計畫と關係があるので公表出來ないが大體今後二、三年の間を目標にして計畫したものである、これを豫算化する上からはこれらの點を考慮し財政の關係を見て四、五年となつてゐる

中島氏 六十億に餘る國防計畫遂行には從來と異つた考へ方で生產擴充計畫を樹てねばならぬと考へる、物動計畫に就てもその通りである政府は如何にして國民生活を確保しつゝ國防計畫を遂行する決意であるか

藏相 現在の重大時局に鑑み國防充實、國民生活確保のため物資を充分供給するだけの生產力擴充は何としても努力したい

藤原商相 生產力擴充のためには第一に石炭と勞力の供給を豐かにして國民生活の安定を圖りたい、貿易振興も石炭及び勞力に重點を置き其他雜貨、繊維等に就き資材の供給を圓滑にしたい

陸相 財政經濟の情況、生產力の擴充、國民生活等に鑑み陸軍としては一木一草と雖も忽せにしない決意でやつて行きたい

松豐鐵相 物資の輸送能力增強に就ては十三年度以降協賛を受け車輛の新造、線路の新設、水陸連絡設備の改良等を圖り其他東京、下關間に輸送力增強に努力してみる

米內首相 東亞新秩序の建設のため軍備充實は最も肝要である而してその基礎は國民に置かねばならぬ、戰時國民生活確保のためには關係閣僚より答辯したる如く最も必要な物資を最も迅速圓滑に生產供給をなさねばならぬ、また消費の上でも國民として充分考へねばならぬこれが必要だといふ點は絕體であるがこれもといふ點は苦しくとも辛抱し愛國心の發露と時局に處する確固たる信念とに依りこの難關を突破せねばならぬと信ずる

斯くて中島氏の質問を終り代つて

窪井義道氏 (政友中島派)日滿ソ國境確定委員會の結果如何

有田外相 意見一致を見るに至らざるため其まゝ一應鳧を附けることゝした、問題は一般國境に亘る問題とノモンハン附近の國境確定と二つあつてノモンハン附近の國境確定委員會は意見の一致を見るに至らずして物別れとなつたのである、然し一般國境問題に就ては近く確定委員會成立の可能性があるから全國境確定問題の一部として取りあげることとなるかも知れない

窪井氏 近衞聲明では蔣介石政府がその政策を變へて新政權の傘下に來るのであればこれを入れると言つてゐるがその條件は如何

米內首相 蔣介石の國民政府が改組解體して個人的に入つて來るのであれば差支へない蔣介石亦然りである

窪井氏 近く成立せんとする汪精衛新政權の性格、政策並に日本との國交調整の基本條項は何時發表されるか

米內首相 多分二、三日の內 は秘密會になるかも知れぬが公表したいと考へてゐる

窪井氏 支那に於ける歐米列強の租界は支那搾取の最大原因で日本の理想とする新東亞建設、支那の開放とは根本的に相容れないものがあるから日本の聖戰遂行に妨害となるこれらの租界を如何に扱ふ方針であるか

首相 東亞新秩序の建設は肇國の大聖戰をもつて進むべきは勿論でこの大業を惡意をもつて妨害するものは斷乎反撃せねばならぬ、租界其他の間題に就ても善意であるものはこれを認めるが惡意であるものは容認出來ない、唯具體的な取扱ひは慎重考慮の上將來これを決定する

窪井氏 新政權に對し大公使を派し之と軍事同盟を結び更に支那に於ける日本の租界を之に返還するのみならず第三國の租界返還に就ても助力するの意ありや

首相 新政府が樹立され速かに整備され強固となることを希望する、また大公使を派するは當然である、軍事同盟に就ては言明を避けたい、租界問題に就ては考慮する

窪井氏 第三國の租界は如何にするか

首相 それは新中央政權が出來上つてそれが考へるべきことである、要するに東亞新秩序の目的に添ふやうにすべきである

窪井氏 外相は防共協定をもつて事變處理上喫緊の重要事なのと考へるか

外相 防共は日本の國是であつて出來るだけ多くの國と手を握つてこの方針を進めて行きたい支那に對してもこの方針に則つて臨みたい

窪井氏 九箇國條約は日本の事變處理、作戰目的遂行にとつて著しく妨害となるものであるが政府はこれを何故廢棄しないのか、旣に支那においては新政權が成立し未だに大戰闘が行はれてみる今日情勢變化の理由をもつて九箇國條約廢棄の通告をなすべきであると考へるが如何

首相 九箇國條約の或る條文が今日の東洋の情態に適しないものがあるのはその通りであるしかしこれを廢棄することについては慎重なる考慮を要する新政權が成立してこれと日本と協同して廢棄を通告することについても同樣慎重考慮を要するものがある

陸相 われくとしては政府の方針に從つて進むのみである

窪井氏 次に交戰權を發動する考へはないかこれによつて凡ゆる蔣政權援助の道を絕つのが妥當と考へるが如何

首相 只今の所交戰權を發動する考へは持つてゐない

窪井氏 通商條約廢棄通告に關聯する米國の非友誼的態度は日本及び日本國民に對す絕大な侮辱である外相は今後日米通商締結につき如何なる考へを持つてゐるか

外相 米國の廢棄通告は法律の點では別に不當と認むべきものはないのであるが突如として不滿を持つてゐるのである條約を作ることは日米双方にとつて必要なことでこの點につき銳意努力するかそれが出來るまでは自主的立塲に立つて國境調整に努力して行く考へである支那における色々な日米間の問題にしても日本の立塲において解決すべき問題はどしく解決して行く考へである

窪井氏 日本品の輸入品を米國に依存する狀態は改善すべきであると思ふがこれが對策如何

商相 その對策の詳細については秘密會の席上お話したい

竹內總裁 特定物資が特定國から輸入困難になる塲合に備へて生產擴充在庫品の出動輸入その他の轉換などにつき今日から旣に考へてゐる又最惡の事態に備へても日滿支綜合經濟その他種々の方策を考究してみる

窪井氏 北樺太石油、カムチヤツカの漁業問題及び日ソ通商條約の交渉經過如何

外相 漁業問題は本年一杯の暫定取極めで進んでみるが長期の問題についてはモスクワにおいて交渉せんとしてみる北樺太石油の問題は未だ實際において解決の歩みを見ない通商條約は目下交渉中である

窪井氏 事變處理國民生活安定第三國との調整の三者は極めて微妙な關係に置かれてみるが首相は事變處理を第一として後の二者を最少限度にやつて行こうと云ふ考へであるがその關係如何

首相 事變處理の完全な遂行のためには國民生活を最少限度に切詰め又第三國が妨害する塲合には斷乎たる態度に出なければならぬ

窪井氏 事變處理遂行のためには國民を訓練して政治組織化にまで持つて行かねばならぬ國民が自ら政治に協力することが肝要であるこの點に關し首相の所見を伺ひたい

首相 東亞新秩序建設のためには強力なる政治を必要とするがこれは憲法の下における強く正しき政治を考へてゐるのであつて全體主義的な考へ方ではない

これをもつて窪井氏の質問を終り

02 圖像:貴族院本會議の大臣席
03 歐洲和平の說頻頻 中立國數國が近く平和提案 諾威有力紙が報ず
04 對米、對ソ問題を質問(松本氏)
05 約一萬の敵集團を 片つ端から殲滅中
06 敗走の敵を捕捉猛攻 敵死體千五百を遺棄
07 けふの兩院
08 民間過剩資金吸收策 大藏省具體案を檢討
09 日米間の諸懸案 近く發表せん 有田外相が言明
10 強制貯蓄及び 公債の強制保有 經濟界の推移に應じ施行か 藏相答辯
11 交戰國人の軍籍者 乘船禁止命令を發令するに決定
12 淺間丸事件 英側も議會に報告
13 比島大統領の豫算教書
14 日本郵船基隆出帆
15 大阪商船臺灣出帆
16 東亞海運
17 辰馬汽船
18 大連汽船
19 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 島內石炭增產の方策社說

戰時體制下の臺灣に於て工業の動力たる石炭增產は今更喋々する迄もなく急務であり、現に內地に於て電力不足による石炭供給不足で各種工業に惡影響を與へつゝある事は周知の通りである殊に島產石灰は島內各種工業の動力及鐵道並にパンカー用等として充分隨つてゐるのみらず、內地へ移出して日本發送電會社はの用炭を始め一般の需要に應じ、且つ上海、廣東等へ輸出して東亞建設の一役として重視せられてゐるのである。

然らば其の增產方策はと言へぱ、先づ輸送力の強化を要望せられてゐる。現在の如く折角炭坑より掘出された石炭を驛頭に山積して之を順調に荷捌く事が出來ないために、已むを得ず探掘休止を為さなければならぬ狀態では增產ところの騷ぎでなく却つて減產を來す恐れさへあるので、此點に先づ鐵道部に於て輸送能率の向上を圖るべき事を強調せざるを得ない。尚石炭が驛頭若くは山元に堆積した結果自然發火を來しカロリーの低下を惹起しつゝる事は、石炭不足の今日に於て一大矛盾の現象であると言はねばならない。

第二は坑夫の能率を高めると共に其の分働時間を延長すべき事である。蓋し本島人坑夫の教養は低いため其の能率も一般に低いのであるから、少なくとも各大炭坑に於て熟練坑夫の養成に意を致すと共に彼等に對する社會政策的待遇をも改善すべきである。卽ち事故に依る死傷者に對して出來る丈優遇する方法を講じて彼等をして後顧の憂ひからしめなければならない。一方に於て現在一日五六時間しかない勞働を少なくとも八時間まで延長すべきである。不況時代に於て一日十一、二時間の勞働を為した前例よりなして八時間勞働は決して實行難ではなく、或はを法令を以て強制しても今日の場合は容易に斷行し得る事である。之によつて優に一、二割の增產が期し得られる事は當業者の齊しく認める所である。

最後に提唱すべきは增產數量に對する獎勵金制度の施行である。卽ち島內の炭坑は既に老境に入つた所が少なくないから現產額を維持する事丈でも一苦勞である。從つて今後更に二割や三割の增產を期するには何うしても新坑の探掘以外に方法はない。然るに資材高勞働力不足の現在に於て更に增產を為すには勢ひコストの昂上は到底免かれないから、內地に於て考慮されてゐる知く各經營者を單位として增產額に對して獎勵金を交付する事は最も効果のある刺戟材料である。卽ちいくら國策だからとて損をしてまで增產を期待する事は無理な話であるから此の點は特に殖產當局の一考を頌はざるを得ない。固より島內炭業の現狀よりして大量な增產は極めて困難ではあるが、少なくとも年二割づゝの增產策を確立する事が何よりの急務であると思はれるからである。

02 戰死した中村中將は 繪が得意で勉強家 親友の梅澤技師が語る
03 又もやデマ宣傳 矛盾撞着だらけのれべき蔣政權
04 基隆の奉祝行事
05 圖像:遭難した阿蘇號
06 支那事變公債 十九日から賣出し
07 始めて歌を教へられ 鐵窓下は大喜び 臺北刑務所の二千六百年事業
08 比島派遣選手 一行いよいよけふ出發
09 十七日から競技開始
10 百餘圓掏らる
11 防諜防犯のポスター募集
12 臺中市內の犯罪一齊搜查 二十四件三十二名を擧ぐ
13 教員數名を郡視學が毆る 新竹郡職員懇親競技會で
14 瀧波北工校長 けふ校葬執行
15 廿年振りの奇觀 五遊星が集ふ 如月の空に一直線
16 紀元二千六百年 記念ポスター展 九日から博物館で
17 坂口氏が寄附
18 臺拓新竹出張所披露宴
19 圖像:本社訪問の石井漠氏一行報社消息
20 府電話代表番號
21 定期航空
22 人事消息報社消息
23 ときのこゑ
24 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 纖維の配給統制 近く本島に實施 府商工課で原案作成
02 昨年度本島各港の 吞吐貨物が微增 總量六百六十三萬噸
03 府特產課主催 柑橘座談會 八日臺北で開催
04 紐育砂糖市況
05 產糖豫想更に減少 赤堂七十萬擔見當 割當數量變更されん
06 週間經濟の展望
07 經濟語解說
08 機械製腦開始で 減產對策を確立 明年より增產計畫
09 全島勸業課長會議
10 滿關支向けの 砂糖輸出を制限
11 貨車不足のため 洋灰輸送は停滯 府の善處で近く緩和
12 照明燈
13 腐植檢花蓮港分所 來る十日に開設
14 廈門廣東兩地で 商工會議所新設
15 國策作物調整 期成會を結成 關係者打合會を開催
16 セメント販賣組合 臺中市で創立さる
17 市價及商況 七日
18 廣告報社消息
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 家庭法律講座 (二十一講)/草薙晋
03 連續講談 寬永三馬術/大島伯鶴
04 歌謠曲
05 子供の時間 梅の節句
06 料理
07 圖像:北海道對東京ホツケー戰
08 「風と共に去りぬ」 興行界の話題を獨佔
09 大船陽春の大作 花の雷雨
10 圖像:三千米オーブンレース
11 北曲
12 大庭秀雄初の メロドラマ 「家庭之戰」
13 小津の歸還第一件 「お茶漬の味」
14 草花の種蒔き(簡單に出來る) ちよつとの手間で
15 ジヨン・ベネツト 家庭悲劇の斷面 三度目の蜜月旅行中に 前夫が自殺未遂
16 海外映畫短信
17 奉納長脇差
18 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 紀元二千六百年奉祝 彰化郡の記念並木 造成事業の具體策決定
02 竹東街の紀元節行事
03 芭蕉向上座談會 水裡坑に於て
04 奉祝愛馬大行進 紀元節をトし南投街で
05 新會社法の概要(四)/張風謨
06 圖畫等の展覽會 來る十一日能高郡教育會主催
07 淡水郡街庄協議會日割決定
08 六學級を增加 埔里の皇民化に拍車
09 道路品評會 臺東、新港兩郡で
10 正教員に合格 獨學の北斗街洪君
11 保健組合南投郡支部 盛大に結成さる 保健聯合組合を解散
12 悲しき遺骸次次に自宅へ
13 朴子街の卸賣商 兔角の噂を撤く
14 双目と味の素 近く臺東街に入荷
15 李奎壁氏は 十一日赴任
16 林輝焜氏歡迎會
17 ローカルセクシヨン
18 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 支那事變を解決するもの(下)/馬淵逸雄
02 圖像:英の燃料國策
03 暴力取締りの強化(上) 暴利行為等取締規則の解說
04 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 中間機關を設けて 米穀の偏在を矯正 臺中州積極的に乘出す
02 社會教化講習會 來る九日彰化旭公にて
03 新生廈門だより/一記者海外遊記

◆......最近同安方面より廈門に齎らした消息によれば同安縣に於いては諸種の名義を以て稅金を賦課し居れるが其の主なるものには月一、救國捐一人に付二角二、戶口捐一戶に付六角三、壯丁捐一人に付一角五分四、統一捐一人に付一角五、建國捐一人に付二角六、國防捐一人に付十鐳七、難民救濟捐一人に付五鐳八、醫查捐一人に付十鐳、九牲畜捐豚一頭に付一角五分、鷄賣出一斤に付三分、耕作用作業牛一頭四角、食用に供するもの一頭五元十、酒捐鍋一箇に付卅元、但し酒の製造に付ては其の鍋の設備如何によって賦課することになってゐる

◆......尚同縣に於ては省政府派遣の戰時食糧品統制委員に依り總ゆる物品の統制を行ひつゝあるが物價の騰貴に依り民眾の生活苦は諸稅の賦課と相待ち愈々深刻となり當局に對する怨嗟の聲がますます高いその最近に於ける主なる物價は一、白米百斤六○元二、落花生百斤五○元三落花生油百斤一○五元四、蕃薯百斤九元五、蕃薯乾百斤二七元六、燐寸一箇二角七、石油一罐三○元である

◆......廈門市商會に於ては豫て廈門を中心とする通商貿易の助長及び商工業の振興を圖る目的を以て貿易館の設立を計畫し廈門大漢路の市商會建物に大改造を加へいよいよその工事が完了したるを以て近く內外各地よりの陳列商品の荷を待って開館することとなったが建物の宏大と室內裝備の優雅な真に廈門隨一と云ふべく開館の曉は必ずや新生廈門に一段の光彩を添ふことになるであらう尚同館は廈門地方の土產品その他重要商品も陳列して內外各地に紹介斡旋する由である

◆......市立廈門圖書館はいよいよ開館の準備一段落を告げ一月三十日より正式に新聞

雜誌類の閲覧を一般市民に開放した同圖書館は市內水仙路元中國銀行に設けられ階下は兒童の閲覧室二階は一般市民の閲覧室、三階は特別室に充てられ藏書には四庫全書を始めとして古今の漢籍が頗る多いその內廈鼓地方文人の寄贈に依る書籍が多數あり現在職員には館長の外二名である

◆......廈門市政府は新廈門に於ける多數貧困者の為に先般來社會科と警察廳が緊密なる連絡の下に施米することになった施米券一萬枚は既に全貧困者の手に渡り舊曆十二月二十八日より各品署に於てこの施米券持參者六千餘戶の者に一枚に付米四斤と現金一角づゝを配給した之に依り多數貧困者も舊曆正月を幸幅に迎へられることゝなり貧乏部落の方からも笑聲が漏れて來て新生廈門が一層明朗化した感がする

◆......廈門島の禾山區內には舊式糖□が七箇所あり舊暦十一月中の生產高は約六百擔に達し一擔の時價は四十元前後で總額二萬五千元に上る何れも復興後に於ける最初の生產で各經營者ともこの好き成績を見て大喜びである甘蔗は臺灣より輸入した改良種で各農場では多く植付けるべく努力しつゝある狀態である

◆......維新政府綏靖部は將來中國の新海軍となるべき水巡司に水巡隊を設け上海、蘇州、杭州の三地に其の基地を置くこととしたが之が教育機關たる水巡學校を上海南市龍華路に設けて海軍士官及び兵となるべき者を目下養成中である。

◆......昨年夏廈門より派遣せられ入校した練習生五名は六ケ月の訓練を終へて十二月卒業となった更に三ヶ月の實務訓練修得のため現在日本海軍砲艇隊に乘組み勤務中である維新政府の發展は日を逐ふて目醒しいものがある今日彼は新中國再建の使命を負ひその將来の活躍が期待されてゐる。

◆......今回同水巡學校は第三期乙種練習生を募集し廈門に於ては興亞院連絡部にて試驗を施行したその結果應募者十五名の內より林少雲、周英豪、陳景聲、楊錦衣、吳世祺、劉友相、呂天明、楊焜耀、王金樹、簡祖輝、康國典の十一名が身體檢查並に學課試驗、口頭試問に見事合格し近く上海へ出發する。

◆......東京市に於ては皇紀二千六百年に際し之を記念する為東亞諸民族各代表が一堂に會し新東亞建設に伴ふ諸問題新文化創造、民族善隣友好、經濟提携、共同防共等に付協議懇談を為すと共に民族的大交□の實を擧ぐるべく今秋東京に於て新東亞建設大會を開催することに決し諸般着々準備中である。

◆......しかるに右大會の先驅として來る二月十一日より五日間東京市工業俱樂部に於て東亞操觚者懇談會を開催し東亞各地の新聞、通信、雜誌、言論各界の有力者が會同し新東亞秩序建設に對する協力方策及び日滿支操觚者の親和連繫強化に就き懇談することになってゐる之に對し興亞院及び市政府は廈門よりの參加者を詮衡し參加せしむることになった尚四月中旬には東亞青少年交驩會、六月上旬には東亞初等教育者懇談會を催される筈である。

◆......東亞操觚者懇談會に出席する廈門代表者は興亞院廈門連絡部及び市政府に於て人選した結果澤重信、盧用川、阮振文、陳麗、呂展新の五氏に決定、一月三十日廈門出帆の香港丸にて臺灣經由上京の途に上った。

◆......懇談會への參加者一般參加者として日滿支新聞、通信雜誌編輯關係者、特別參加者として泰國新聞、通信、雜誌編輯關係者、又特別來賓として日滿各支國關係當局者などで參加者總數約二百名に上るそうである。

◆......その內譯は滿洲國三十名中華民國五十五名、泰國五名、南洋方面十名と日本側約百名で相當に盛會を豫想される而してこの懇談會によって東亞新秩序建設のために大なる好影響を齎らすであらうと期待されてゐる

◆......新生廈門の電力、水道、製氷三日華合辦公司の臨時總會は二十四日午後三時より共榮會館に於て開催され興亞院廈門連絡部藤村經濟部長、松尾囑託の臨席の下に株主中國側出資代表李思賢市長、盧用川、林濟川、金馥生市政府各局長、日本側福大公司の福井鼎三、飯田甲子郎兩氏等出席した

◆......先づ電力、水道兩公司の總會が開かれ李公司長議長席に就き左の議案審議をなした結果竹藤、古澤、飯田三取締役の辭任申出を承認しその後任として笹田一尚、堀透、福井鼎三の三氏に決定し高山監查役の後任として藤山愛一郎氏に決し尚退職役員に對する慰勞金は議長一任に決定

◆......次て製氷公司の總會に移り盧用川氏議長席に就き辭任申出の竹藤、古澤、飯田三取締役の辭任を承認した後福井鼎三、笹田一尚堀透三氏を後任者に選任し辭任役員の慰勞金も同じく議長一任と決定して終了した

◆......商工會議所の第一回創立委員會は二十三日に開催され創立委員が互選の結果創立委員長は鈴木佐平氏、副委員長は陳長福氏が當選してその他豫算定款の審議をなしていよいよ商工會議所の創立事務は軌道に乘ったわけである

04 路竹庄の蔬菜品評會褒賞式
05 單寧資源確保に 相思樹の造林計畫 新竹州大大的に進行
06 臺東と恒春に續續 座頭鯨を捕獲 鯨肉刺身に絡まる綺談も飛出す
07 調查試驗を終へ 臺中丸よ歸還 海南島附近の漁場から
08 保育研究會 臺中州の主催彰化隣保館に於て 六日華華しく開催さる
09 臺中州議一行 白衣の勇士を慰問
10 猫が鼠を生む? 實は賣藥行商人の商賣道具
11 豆戰士を養成 花蓮港廳の勞働力充實對策
12 合同青果行惱む 臺南署より警告 會社側設立を敢行か
13 北斗郡肥料組合 第一回通常總會
14 奉祝愛馬行進 紀元節彰化市にて
15 養鷄品評會 彰化公會堂にて
16 消息報社消息
17 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(17)/張文環;陳春德
02 二つの追憶/林清文
03 珊瑚樹 日本歷史の高揚 房雄らしい文章
04 新人論(三)/宮內寒彌
05 圖像:プライオフイルム出現
06 心聲漢詩

己卯除夕/青蓮、投足/青蓮、南京/柏園、上海/柏園、武漢卽景/林文侯

07 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 大明山脈の峻險拔き OOを突破猛進中 渡邊、林等の諸部隊
02 數千の敵を捕捉殲滅
03 敵の損傷一萬(西北戰果)
04 全體主義的再組織は考へてるない 米內首相が言明
05 蔣軍、我國空襲を企圖 西部防衛司令部發表
06 バルカン取極事項 洪、ブ兩國が強硬反對
07 揚子江下流の綜合成果
08 河相公使 サンチヤゴ着
09 圖像:眾議院豫算總會
10 中國新青年黨を結成 きのふ政綱政策を發表
11 汪政權の性格を問ふ 安藤氏、豫算總會で
12 貴族院本會議
13 獨ソ關係は滿足 ドイツ官邊の談
14 北支炭の對日供給增加 大體五百萬噸位は可能
15 對芬支新借款 供與を承認 ビ米外交委員會言明
16 廣東市に國民黨 黨部を創設
17 瑞典汽船 ソ聯機に爆沈さる
18 明日の天氣
19 水滸傳(49)/黃得時;榎本真砂夫
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 神武天皇聖蹟 四ケ所正式に發表さる
02 新入生は常用服で 履物は下駄や草履で結構 臺北市當局が親心
03 二千六百年記念賜杯 紀元節に御下賜の御沙汰
04 圖像:壕を宿舍に
05 軍人援護會に 二千圓を寄附 貯銀の隣氏から
06 紀元二千六百年 記念スタンブ 記念切手も同時に發賣
07 比島派遣選手 けふ遠征の壯途に上る
08 臺北塗料卸商 組合創立總會
09 南寧作戰に祝電 一番ケ瀨知事から
10 聖都橿原神宮で 全國女子青年團大會 臺灣からも代表參加
11 外務部、法務部の昇格打合に 須田事務官十二日上京
12 舊正の犯罪檢擧 基隆署が一齊搜查
13 ハリウツドの離婚手帖
14 島內の航空路に 住吉、日吉兩號配置 三月の初旬頃から活躍
15 白衣の諸勇士 あす懷しの內地へ
16 蘭印の防備を強化 和蘭、海軍を擴張
17 十三氏を中心に 阿蘇號遭難座談會 今夜北投で開催
18 定期航空
19 人事消息
20 街で拾ふ
21 豆部隊千三百名 建國祭奉祝に參加して 幼稚園兒が室內旗行列
22 五倍もボる 惡質の闇取引 大根の種子賣り檢擧
23 接客業者に 結核豫防診斷 南署で十三日から
24 商況 八日 前場
25 今日の興行
26 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 愛の凱歌(147)/戶川貞雄;松田文雄
02 家庭婦人 保育所に御下賜金 人手の足りない農村の 乳幼兒を護りませう
03 ネクタイの皺のばし
04 人物は家庭で作る/三輪田元道
05 圖像:中國女子宣撫班
06 潑刺たる體力章 入學や就職にも頗る便利 厚生省體力官栗木義彥氏談
07 圖像:冬の軍港
08 「葛根湯」の藥効 風邪熱はこれで癒る /津間駿□
09 兔の屠殺と剝皮 家庭でやる方法
10 兔肉の臭味は たやすく取れる 美味しい食べ方五つ
11 子供の椅子の高さ
12 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 宇宙線の謎を探る 仁科博士の大活躍 成層圈‧地下‧海底で觀測
02 圖像:ヒツトラユーゲントの生活
03 散髮屋の會社 朝鮮の麗水港に生る
04 鯰と蛇のあひのこ
05 世界異聞
06 圖像:坊や、しつけい(戰場所見)
07 植物界のギヤング 虫を食ふ草類など 皆さん御存じですか
08 童話 ビツコの大鼠(上)/望月芳郎
09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 政府大詔の渙發奏請 紀元の佳節に當り 國民一段の奮起を促す頭條新聞

【東京八日發同盟】汪精衛氏を首班とする支那新中央政權は愈々近く成立を見ることとなり支那事變はこれを契機に劃期的な新段階に入ることとなるが支那大陸には今尚頑迷に蠢動を續ける重慶抗日政府ありこれに對する徹底的應懲と東亞の新事態に對し依然眼を閉してみる英、米、佛等第三國との國交を調整し、東亞の新秩序に對し公正なる認識と理解を持たしめこれと協力せしめるまでには尚前途萬岳重疊たるものあり、東亞の盟主たる我國民の責務は今後益々重大となるので政府は光輝ある紀元二千六百年に際し曠古の聖戰完遂の大使命に邁進する我國民に一段の奮起を促す肇國精神の作興を圖るため來る二月十一日の紀元の佳節に當り畏き大詔の渙發を奏請することに決定した

02 稅制改革案を上程 物動計畫に關し秘密會開く 眾院本議會
03 植上せず肥料增產 農相が堤氏にふ 眾院豫算總會
04 新規公債發行豫定額 昭和十五年度
05 在伊大使館付 武官更迭
06 師長は戰死か逃亡 殆んど殲滅し盡さる 今次賓寧方面の包圍殲滅戰で
07 武鳴縣城を突破
08 武鳴は公路上の要衝 第二期殲滅戰幕を閉ぢんとす
09 大橋墟附近で 敵三千を殲滅
10 下野勝少佐 中佐に進級 壯烈なる戰死
11 日本肥料株式會社法案の要綱
12 事變發生以來の發行濟公債總額 百九億一千二百萬圓
13 友邦西班牙から 經濟使節團來朝
14 海口のお正月 皇軍の溫い保護下に
15 綿布關稅の引上げを要請 米綿業團體の動向注目さる
16 眾議院はいよいよ 本格的論戰に入る
17 國鐵收入 豫想額を突破 約八億七千萬圓
18 和平條件の發表 あす眾院豫算總會秘密會で
19 軍事扶助會總額 八千七百餘萬圓
20 ス・フ輸出高激增
21 輸出入銀行の貸出限度擴張 米政府の懸案
22 駐佛ソ聯大使 佛政府に抗議 ソ聯通商代表抑留事件
23 洲本町、飾磨町 市制を施行
24 紐育砂糖上進
25 けふの兩院
26 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 戰時生活と國民の覺悟社說

米內首相は七月眾議院豫算總會に於ける中島氏の國民生活確保と國防計畫遂行に關する質問に對し、左の如く答辯した。卽ち東亞新秩序の建設のため軍備充實は最も肝要である而してその基礎は國民に置かねばならぬ。戰時國民生活確保のためには最も必要な物資を最も迅速圓滑に生產、供給をなさねばならぬ。又消費の上でも國民として十分考へねばならぬ。これが必要だといふ點は絕對であるが、これもといふ點は苦しくとも辛抱し愛國心の發露と時局に處する確固たる信念とに依り、この難關を突破せねばならぬと信ずる云う々。 この答辯は政府の事變に對する方針と決意を述べると共に、又戰時に於ける國民の覺悟を最も端的に云ひ盡してゐると思ふ。現下最も肝腎なのは、國民の覺悟と心構へでなければならぬ。

事變既に第四年を迎へ、之丈大規模な戰爭を遂行してゐる以上、多少の物資不足や需給不圓滑があつたからとて、別に怪しむに足らない。平時はとも角、戰時中は戰勝確保のために先づ軍備を充實せねばならぬことは云ふまでもない。これが為に、日常生活に多少窮屈を來すことがあるのは、當然の歸結でめり、國民も又覺悟の前である筈である。しかも我國に物資がないのではない。只平時に比して、多少不足したり、不圓滑になつた程度で、云はゞ少し窮屈になつたゞけの話ではないか。又この程度も現在の諸交戰國に比して遙かに少ないのである。他國がみな舉國一致困難に堪えてゐるのに、我國だけがこれしきのとで、愚知をこぼしたり、不平を並べたりするのは、餘りに贅澤であり、時局に對する認識を缺いてゐるからではあるまいか。

試みに、蔣政權治下の奧地支那の生活が狀態をみよ。國內產業の生產力は殆んどなく、外國からの物資補給も殆んど皆無に近い。施策の騰貴は勿論、社會生活全般に亘つて地獄相が展開されてゐることは、實見者の一致した報告である。都鄙を通ずる極度の窮乏は、我國の現狀と對比すれば、實に雲泥の相違があることは云ふまでもない。

又歐洲交戰諸國の實情如何と云へば獨逸の如きは對波開戰と同時に、國民生活必品は總べて切符制度であり、所得稅その他一の諸稅が增徵されてをり、その日常生活が我國よりも窮屈であることは云ふまでもない。比較的餘裕ある英佛に於てるも、肉なしデーを設け、煙草やコーヒーは仲々手に入らず、食糧品の騰貴は勿論、割當制をも實施してゐることは外電報道の通りである。

交戰半歲に滿たない諸國民の生活が如斯狀態であるから、我國はむしろ惠まれてゐると云つても過言ではあるまい。

戰時下の我國の現族は益々國民の犠牲奉公を要求する。國民も既に覺悟濟みであり、過去に於ても凡ゆる犠牲を拂つて來たのである。只この犠牲が全般的に平均してるかどうかが問題でである。前內閣に對する非難、官僚に對する攻撃、而して國民生活安定確保の叫びが高いのは卽ちその犠牲不平均から來た國民の聲ではあるまいか。國民生活安定確立といふのは、決して生活が樂になるといふのではなく、今時それを希望してる國民は一人あるまい。たゞこの犧牲の平均化を要求するに過ぎない。施策の眼目もそこに置かねばならぬのである。諸統制を社會的計畫的に調整すると同時に、犠牲の平均化を圖らねばならぬ。凡ゆる階級の國民が共に苦しむ、即ち舉國一致困苦に堪へ、而して時局に對する認識を堅めて、この難關を突破せねばならぬ。政府も又前內閣の不成績に鑑み、國內情勢を察し、國民の期待に背かぬ数策を講ずるであらうと信ずる。

02 皇太子殿下御學友 七日選定發表さる 陳清波氏三男の光榮
03 思召しに恐懼感激 陳清波氏謹話
04 六百萬島民も感泣
05 宜蘭水利組合生る 近く評議員總選擧
06 大和丸神戶出帆 臺銀牛尾氏らが乘船
07 奉祝學藝會 宜蘭女子公で
08 圖像:殘敵掃蕩
09 全島防空主任會議 きのふ終了
10 擊沈船舶と三百隻 大戰勃發以來の犧牲
11 神宮大會のスキー競技 きのふ華華しく開始
12 殘火の不始末 臺南火事の原因
13 森田學務課長 廈門へ出帆
14 地方課で大賑ひ 臺南の舊正風景
15 春期臺北軟式野球大會
16 不良檢擧さる 盛場でタカる
17 神社參拜早廻り競走 お手のものの乘物を利用する 鐵道部の奉祝行事
18 盜難事件激增 官舍‧內地人住宅の被害が筆頭 弛むな・各戶の戶締り
19 高雄に流腦二名 患家附近を大消毒
20 高雄山口縣人會
21 お腹の大掃除(臺南) 海人草服藥日割
22 新竹警務部異動
23 園田海軍少將逝く
24 沖田の臺灣 遠征は八月
25 木村匡氏逝く
26 彰銀異動
27 蓬萊丸無電
28 人事消息
29 ときのこゑ
30 日本郵船基隆出帆
31 大阪商船臺灣出帆
32 東亞海運
33 辰馬汽船
34 大連汽船
35 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 本島海運界に風雲 社外船が進出計畫 郵商兩社の獨占搖がん
02 砂糖の統制 愈よ強化
03 三千萬圓に增資 臺銀四月に臨時總會
04 砂糖の切符制 糖聯が準備に着手
05 資金計畫の報告 期限は二月十五日迄 怠らぬ樣當局が希望
06 物價政策の檢討(二)
07 兌換券膨脹を抑制 日銀高率日步を適用
08 物資節約で 煙草吸口を減少
09 朝鮮から救援炭 十萬□の無煙炭關西へ
10 九州各市で 興亞展覽會開催 本島の出品を希望
11 島內の菸草消費 一割二分を增加 十箇月で二千四百九十萬圓
12 大量輸送主義採用 日發が強制配船を要望
13 海運統制令 外地は來る十五日より實施
14 柑橘座談會 權威者多數參集有 意義に開催さる
15 飼料配給統制 機構は府案に贊成 きのふ全島勸業課長會議
16 休眠會社利用の弊を除去 日銀資金調整局の方針
17 民間電力の買上 採算を無視し斷行
18 照明燈
19 市價及商況 八日
20 第十一回決算公告/株式會社臺灣新民報社
21 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 朝の修養 東洋の精神(一)/鹽谷溫
03 漫才
04 料理
05 子供の時間 ラヂオ理科教室 「電氣」/佐野昌一
06 松竹京都撮影所作品 めをと御殿
07 趣味娛樂 建國祭に因む 梅の活け方(二) 日本の理想を象徵して
08 瑞穗春海の處女作 「女だけの氣持」
09 東寶東京撮影現況
10 新興野淵昶の新作
11 エノケン新作
12 大都俳優が靜岡へ見舞金
13 海外映畫短信
14 「突擊」のヒロイン 轟を日暮に變更
15 森永科學教室 シリーズ
16 大都の大眾娛樂篇 龍騎地雷組
17 「時勢は移る」
18 男優ばかりの映畫總決算 「最後の一兵まで」
19 清水の野心的意圖 「私には夫がある」
20 「突擊はこれからだ」
21 小津總督歸還第一作 お茶漬の味
22 短篇映畫製作所の認定映畫四本 東和商事へ
23 下加茂「美女櫻」
24 「街の唱歌隊」 愈愈完成
25 「春よいづこ」に 奧山彩子が主演
26 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 興亞建設に則應 更生運動を起す 潮州郡、紀元節を期して
02 奉納武道大會 紀元節‧彰化武德殿で
03 紀元節奉祝行事(蘇澳)
04 北斗神社 紀元節の祭典
05 新會社法の概要(五)/張風謨
06 屏東師範設置 地元負擔額七、八萬圓か
07 內門公體育會
08 葬費節約献金
09 大屯郡守巡視日程
10 能高郡—能高郡 愈よ產業道路開鑿 二月十日より工事着手
11 山田郡守 屏東驛發赴任す
12 彰化郡守の初巡視日程
13 後里水利 第廿九回評議員會
14 大屯郡下各街庄協議會日程
15 荒野六十餘甲 贌耕に農民狼狽
16 月例會 埔里街役場主催
17 蘭陽自動車株式會社
18 專賣局埔里出張所長報社消息
19 ローカルセクシヨン
20 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 經濟的に見た南支 南支配遣軍報道部
02 圖像:獨高射砲活躍
03 圖像:飛行機墜落
04 暴利取締りの強化(下) 暴利行為等取締規則の解說
05 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 臺中市明年度豫算 百五十八萬圓に決定 原案より六萬五千圓減
02 名譽の戰傷者 渡邊部隊の諸勇士
03 奉祝武術大會 鄉軍臺南市分會で
04 嘉義華僑公會定期總會
05 奉祝要綱決定 彰化市の紀元節
06 砂金調查班が 富士タフツアーへ 相前後して入山調查
07 圖像:安民挺身隊に隊旗
08 阿蘇號が遭難する迄 米澤技師首記
09 新生廈門だより/一記者海外遊記

◆......廈門神社建立委員會第一回打合會は一月二十五日午後四時から日本居留民會に開催、內田委員長以下各委員約五十名出席種々協議を遂げ午後六時頃に散會した。

◆......庶務會計係主任は高橋近信氏、敷地係主任は澤重信氏工務係主任は庄司德太郎氏、寄附金主任は鈴木佐平氏を選任した之等各係と當局との連絡は吉井囑託が擔當

◆......同時に各係の事務分擔をなしまた委員の補充をなす各係共今後各自に會合し事務の進行を圖ると、尚日臺兩民會其他に保管中の建立基金は庶務會計係に引繼ぐことと決定した

◆......廈門神社の建立は愈々委員の總動員が開始、各係員とも豫定の二月十一日の紀元節に地鎮祭、四月廿九日の天長節に鎮座大祭施行に間合ふ樣努力してゐる

◆......興亞院廈門連絡部は今般新たなる分課規程を設け一月十五日より之を施行した即ち從來の政務部、經濟部の他に長官々房が新に設けられ、政務部は一班、二班、三班に分かれ、經濟部には一班、二班、三班、四班に設けた

◆......廈門海軍特務部殘務整理員は汕頭向けの旅行者に對し通貨に關して左の如き談話を發表した、則ち汕頭通貨取締は嚴重實施しあるを以て各自遵守する樣注意せられたいその取締り要項は左の通りである

◆......一、在汕頭部隊占據地域內に於ては日本、臺灣、朝鮮各銀行券の使用及所持を禁ず 二、汕頭に於ては軍票は乙及丙號(表面に人の胸像意匠あるもの)のみ有効とす 三、流通禁止の銀行券及軍票を汕頭へ携帶し入來する者は汕頭入來の際官憲の交換許可證を受け軍指定の交換所に於て交換することを得、交換金額は一人一回五百圓以內とす 四、流通禁止の銀行券及軍票を旅行等の為必要とする者は軍指定交換所に申出での上引換を受けるものとす五、汕頭より持出しを許可する現金は一人一回金券(日本、臺灣、朝鮮各銀行券及軍票)二百圓法幣三百圓以內とす六、汕頭に於ては特に軍の許可を受けたる塲合の外日本人は軍票を使用するものとす

◆......二月一日の興亞奉公日の行事に關し二十五日關係者が總領事館に集合して協議を遂げた結果左の通り決定した一、早起會二、國產品愛用三、禁酒、節煙四、廢車徒歩五、住宅及びその周園の美化工作などである

◆......而して早起會は同日午前七時半に廈門公園に集合、國旗揭揚(國歌一回)皇居遙拜、戰歿將士の英靈に對し感謝默禱、皇紀二千六百年頌歌合唱、ラヂオ體操、東方を仰ぎ萬歲を三唱して散會した

◆......廈門旭瀛書院では來る昭和十五年四月に入學せしむべき商業科第一學年生徒約四十名を募集するが年齡は滿十二年以上滿十六年迄の尋常小學校又は公學校本科を卒業せる者にして來る二月二十日迄限り出願すべし

◆......人學願書用紙は本院に於て交附す、旭瀛書院以外の出身者は入學願書に履歷書及び出身學校の卒業成績證明書を添附、三月三十日午前九時より國語算術に付き入學試驗を行ひ引續き口頭試問身體驗查を施行する

◇......因みに同院商業科は修業年限三箇年、教科は修身、公民、國語、作文、習字、漢文、華語(北京語)英語商業算術珠算代數商事要項商品簿記商業實踐地理國史體操であるこれは主として南支南洋を舞臺として實業界に活動せんとする人材の育成を以て目的にしてゐる

◇......現在既に七回の卒業生を出してこれ等は遠きは佛領印度支那南洋方面を始め上海蕪湖蚌埠漢口などの中支方面にも進出、近くは南支各地に於て相當の活躍をなしつゝあるを以て卒業生活躍の一般を窺ひ知るに足るであらう。

10 港都高雄に突如 バラバラ事件發生 箱詰、男女の怪死體
11 マ病防遏外部作業 審查日程を變更
12 臺南臺拓支店長森氏逝去
13 豚肉の拂底 大分緩和さる 臺中市の消費調
14 英國交通事故件數次第に減少
15 ドイツの料理獻立放送
16 前科三犯の曲者 臺南署に擧げらる 共犯者も共に逮捕
17 ヒツトラー總統に別墅を寄贈
18 彰化市に事務所
19 人事往來報社消息
20 消息
21 流腦の徹底的撲滅策を協議 臺南州公醫會議第一日
22 臺南州下の本年度卒業式
23 訃文:楊陳氏色
24 訃文:森萬吉
25 廣告報社消息
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(18)/張文環;陳春德
02 文藝時評1 新進の活躍/上司小劍
03 珊瑚樹 藝術と娛樂 大森氏の映畫論
04 地獄繪/井伏鱒二
05 圖像:紐育に寒波襲來
06 圖像:聖蹟巡り(廿一)
07 理想と現實 「格子なき牢獄」を中心に/中島健藏
08 心聲漢詩

春興於草山作/南都、春興於草山作 其二/南都

09 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 武寧公路を完全確保 我將兵の意氣天を衝く
02 敵は支離滅裂
03 慓悍な蒙古軍挺身隊 赫赫たる戰果を收む
04 徹底的に敵を潰滅 西北作戰今後の動向注目さる
05 圖像:カリオ大統領前線視察
06 外國銀買上廢止案を可決 米國上院で
07 中小工業の滿洲移駐
08 自主的公債消化目標 各金融機關に樹立せしむ 大藏省、日銀が考究
09 小山議長進んで 懲罰委員會に出席
10 近東の情勢急を告ぐ 獨、土關係頓に惡化 戰火今春迄に波及か
11 流石は寶庫西北 食料品羊毛獸皮夥し
12 英佛、兵力五十萬集結
13 ドイツ官邊は慎重
14 農村生產確保問題 助川氏獨り舞臺 眾院豫算總會
15 滿洲國慶祝使節 けさ下關着
16 飛行機五百臺を購入 ブルガリア、獨から
17 石炭徵用令 十日頃公布されん
18 時速八百粁の超速機作製か 米二技師が研究
19 滿州特產中央會 存續に決定
20 あすの天氣
21 水滸傳(50)/黃得時;榎本真砂夫
22 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 實用放送時代來る 紀元節から十日間 高島屋その他で公開
02 島都の愛馬大行進 十一日午後零時半より決行
03 比島派遣選手 筥崎丸で壯途へ
04 東亞競技大會 一部變更さる 準備委員會で決定
05 白衣の勇士 懷しの內地へ
06 二千六百年記念煙草發賣
07 府主催の社會事業講習會 十三日から臺中で
08 神宮スキー大會 秩父總裁宮殿下の台臨を仰ぎ 華華しく擧行さる
09 圖像:二千六百年記念公債賣出し
10 物品稅改正案要綱
11 北署の喀痰取締 九日迄に四十餘件
12 狂言強盜 淺墓な盲人
13 青年團經營研究會 きのふ二林公で開催
14 開戰以來の擊沈船舶 四O九隻、百四十九萬餘噸 ドイツ軍司令部發表
15 英官邊は否定 二百七十四隻と發表
16 臺灣眼科集談會(十一日)
17 臺中州青年道場 二月中旬から開講
18 德永早大教授逝く
19 賭博檢擧週間 第一日の獲物七十名
20 定期航空
21 人事消息報社消息
22 街で拾ふ
23 今夜の放送
24 商況 九日 前場
25 今日の興行
26 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 愛の凱歌(148)/戶川貞雄;松田文雄
02 家庭婦人 守れ民族の優秀性 從兄妹同士の結婚 避けねばならぬ理由 厚生省豫防局醫學博士清木延春氏談
03 家庭婦人の常識集
04 石鹼を使ふにも よく性能を知れ やたらにつても 効果がいのです
05 滋養豐富な野菜スーブ
06 圖像:街ではリポンが氾濫(その一)
07 ガス火でお餅を燒く 急ぐ場合に便利
08 圖像:やがては消へてなくなる蔣政權を物語る蔣介石の雪ダルマを作る勇士達
09 昨今頗る多い 氣管支肺炎 一寸した油斷や無理が原因 醫博田村均氏談
10 ニンニクのもやし 嫌ひな方でも召上る 
11 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 南極は日本のもの 今から卅年まへに 白瀨大尉らが探險
02 蚊空軍現はる 伊國で豆飛行機製作
03 鷄尼棒に狐部隊 近い內に生捕る手配
04 圖像:土に親しむ
05 圖像:汐止青年團/詹金泉
06 小學生氷上競技 岡山でスピード大會
07 眠らせない機械 歐洲戰爭で珍發明
08 カタカナ欄
09 消防組の發達史(一) 遠くは江戶時代から 最初のポンプは龍吐水
10 童話 ビツコの大鼠(下)/望月芳郎
11 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 第十九回論功行賞 三中將以下三千百五十名 授賜者七百四十名頭條新聞

【東京十日發同盟】畏き邊りでは支那事變第十九回(陸軍第十七回)戰死戰傷死者論功行賞の御沙汰あらせられ十日午前零時內閣賞勳局並に陸軍省より發表された、この度の光榮に浴したものは內藤正一、小笠原數夫、安藤麟三の三中將を始め三千百五十柱でその內譯は將校九十四名准士官、下士官二千九百四十八名、軍屬百八名であるが金鵄勳章授賜者は七百四十名で廬山西麓、德安、南昌等の作戰に鬼部隊長の勇名を轟かせて轉戰、幾多の輝く武勳を樹てた飯野少將並に南京附近の戰闘に晝夜兼行力攻して雨花臺砲臺を奪取

南京城攻略に赫々たる偉功を樹てた千葉少將以下十七名に對しては拔群の功を嘉せられて特に優賞の御沙汰あらせられた、又今回特筆すべきは朝鮮に於ける最初の陸軍特別志願兵として聖戰參加、遂に興亞の礎石として散華した李仁錫上等兵がこの光榮に浴してみることである今次行賞者は徐州附近、隴海線沿線、揚子江流域、大别山系及び滿洲一帶に於ける戰闘に活躍し昭和十二年七月二十五日より昨年十一月二十五日までの間に護國の英靈と化した武勳赫々たる勇士である

殊勳甲(十七名)

△廬山西麓德安及び南昌各作戰に偉勳を樹つ

功三 旭三

陸軍少將 飯野賢十

(東京府東京市中野區相生)

部隊長として廬山西麓德安南昌等各作戰に參加して數々の偉勳を樹て特に廬山西麓に於て力攻實に九日要衝孔山高地及尖山附近を奪取して作戰を有利ならしめ南昌に於ては軍旗と共に修水河を強行渡河し咫尺を辨ぜざる暗夜に敵の猛射を冒して部下を督勵し所命地點に向ひ攻撃續行に努めつゝあつたが不幸敵彈の為受傷急造擔架に橫はりながらも尚指揮を執つてみたが遂に後送翌日戰死するに至つた

△晝夜兼行力攻して南京雨花臺砲臺を奪取す

功三 旭二

陸軍少將 千葉小太郎

(宮城縣仙臺市二本杉通)

部隊長として北支中支各地に轉戰數々の偉功を樹てたが特に南京附近の戰闘に於ては雨花臺砲臺附近の最も堅固なる陣地に對し畫夜兼行力攻して之を奪取し引續き敵を南京城南門に向ひ壓迫して撃滅し同城攻略を容易ならしめて居る、然るに昭和十四年四月十日惜しくも戰病死するに至つた

△三度負傷するも屈せず勇戰す

功五 旭七

步兵准尉 遠藤 義雄

(島根縣邑智郡三谷村大字湯谷)

△戰死せる大隊長に代り堅陣を突破す

功四 旭四

步兵少佐 橋口 與熊

(鹿兒島縣始良郡敷根村麓)

板橋村千軍臺附近戰闘に於ては大隊長及副官戰死後大隊長代理として十數日に亘り堅陣を突破す、爾後正定城蘇州河南京の各戰塲に於ては機關銃中隊長として指揮勇敢適切遺憾なく發揮せしも惜むべし病の為に斃る

△慧眼を以て常に中隊戰勝の因を作る

功五 步兵曹長 間宮萬兵衛

(島根縣松江市殿町)

△中隊長戰車操縱手として上海の堅陣を蹂躪す

功五 旭七

步兵曹長 久保山永敏

(福岡縣浮羽郡吉井町)

△步兵砲觀測班長として第一線の突入に奏功す

功五 旭七

歩兵曹長 別府 哲夫

(長野縣小縣郡滋野村)

△分隊長として勇戰す

功五 旭七

騎兵曹長 柳原 喜一

(長野縣更級郡鹽崎村)

△勇猛小隊長として歷戰の功を累ぬ

功五 旭六

步兵中尉 村田 廣

(茨城縣多賀郡助川町大字助川)

太湖南岸夾浦鎭附近、南京攻略戰の揚山、雨花臺の戰闘に於ては第一線小隊長として常に部隊の先頭に立ちて勇戰格闘戰勝の基を開き次で北支に轉進、濟南西南方阿城附近の戰闘に於ては部落に突入敵指揮官以下四を斬り大腿部に受傷するも屈せず奮戰中更に胸部に一彈を受けて壯烈なる戰死を遂ぐ

△勇猛分隊長として偉功を累ぬ

功五 旭七

步兵曹長 小林市之助

(茨城縣猿島群八俣村大字東山田)

△配屬砲兵の花

功五 旭六

砲兵少尉 川松歌之介

(茨城縣久慈群世谷村大字小目)

南京雨花臺の攻略に於て配屬砲兵小隊長として第一線突擊部隊に跟隨、歩兵の陣內突破を容易ならしむ、其の他每戰砲兵陣地を敵前至近に進めて偉功を奏せしも遂に濟南西南方丁官屯の戰闘に於て壯烈なる戰死を遂ぐ

△上級職小隊長として北支中支に轉戰屢々殊勳を奏す

功五 旭五

歩兵中尉 西島藤次郎

(京都府綴喜群井戶町大字井手小字下赤田)

昭和十二年北支に出征以來常に勇敢奮戰し次で南京攻略に徐州會戰、武漢攻略戰に偉勳を樹てたが就中大別山突破作戰間水谷山附近の戰闘に於ては堅固なる敵陣地直前を機關銃小隊を指揮し率先峻嶮を攀ち登り第一線步兵の突撃に適切なる支援射撃をなし以て最高峰を占領反覆逆襲する敵を悉く撃退して該高地を確保したが惜しむべし襄東作戰に於て洋梓鎭附近の戰闘に於て勇戰の後壯烈なる戰死を遂げた

△大別山頂石垣を乘越へ敵陣に突入轉機二之奪取す

功六 旭八

歩兵伍長 梅本 義男

(北海道別海村)

△峻嶮なる敵陣攻擊に二度も機關銃を負ひて攀ち登り突擊に協力した

功六 旭七

步兵伍長 保田 義一

(奈良縣片桐村)

△死傷續出唯一人となるも屈せず戰闘を繼續遂に敵陣を占領す

功六 旭八

步兵伍長 西向 辰藏

(奈良縣榛原町)

△敵陣に突入中隊戰勝の基を開く

功五 旭七

歩兵曹長 和田 敏雄

(京都府久美谷村)

△水濠に潜入して敵情を偵察し白兵を揮つて突入す

功五 旭七

步兵曹長 若谷芳太郎

(京都府桑飼村)

殊勳乙

△特別志願兵李仁錫の功績概要

功七 旭八

步兵上等兵 李 仁 錫

(忠清北道沃川郡郡西面下東西)

陸軍特別志願兵令に依り現役に徵集せられ昭和十三年十二月一日入營、翌十四年五月北支之出征山西省灣山村附近の戰闘に參加し同村西方無名祠高地攻撃に移るや第一線分隊の一員として峻嶮なる岩壁を攀登して敵陣に近接し率先分隊の先頭に先ちて突入し該高地を占領確保した然るに敵は三方面より猛火を集中し薄暮に至るや優勢なる敵に更に逆襲に轉じ數百發の手榴彈を投じ一擧に山頂の奪回を企圖し為めに全山火の海と化したるも一等兵は敢然起ちて之に應戰し忽ち數敵を斃したるも一彈其身邊に炸裂し大腿部に破片創を受け壯烈無比なる戰死を遂ぐるに至つた。

△戰(傷病)死者(少尉以上)

功三 旭一 中將 內藤正一(瀨戶市)

旭一 同 小笠原數夫(福岡)

瑞一 同 安藤麟三(東京)

瑞三 少將 河村秀男(山口)

功四 旭日中綬章 少將 渡邊廣太郎(和歌山)

瑞二 軍醫少將 佐藤林太郎(新潟)

功五 旭六 步中尉 海老原格一(宮崎)

同 同 同 岡村義夫(山口)

同 同 步大尉 大內孝平(水戶市)

同 同 軍醫大尉 羽田 涇(長野)

同 旭五 步大尉 野原義雄(桐生市)

功六 旭六 步少尉 上原季五郎(群馬)

功五 同 主大尉 奧 健一(滋賀)

同 雙光 步大尉 中司延道(同)

同 旭五 同 奧森常治(奈良)

同 同 步中尉 後藤重雄(京都)

同 旭六 步少尉 宮田啓市(同)

同 同 步中尉 紺井廣繼(奈良)

同 同 同 福井 勇(同)

同 雙光 騎大尉 光田寅藏(滋賀)

同 旭六 砲大尉 鹽見秀雄(福知山市)

同 同 同 味岡一雄(三重)

功六 單光 步少尉 田中辰生(福岡)

功六 旭六 步少尉 武藤三郎(福島)

功四 旭三 步大佐 山田太作(岐阜)

功五 旭四 騎少佐 山口沼二(東京市)

同 單光 騎少尉 中村三之治(埼玉)

功三 旭日小綬 航中佐 藤田雄藏(東京市)

功六 旭七 航少尉 高橋福次郎(群馬)

旭日中綬章 工大佐 高畠久之(富山)

旭五 軍樂中尉 黑田源助(福島)

旭六 工少尉 羽田秀義(山梨)

同五 軍少佐 藤田近二(東京市)

同六 衛少尉 中嶋春吉(埼玉)

同六 工中尉 松本 才(愛媛)

同五 主計少尉 御園健男(千葉)

同五 軍醫少佐 矢吹文彌(福島)

同六 主計少尉 星 庄八(宮城)

同六 砲大尉 村本信一(靜岡市)

同六 砲中尉 森 元(岐阜)

同六 藥劑中尉 金田博之(山口)

同六 主計中尉 工藤 愿(大分縣)

功六旭六 步兵少尉 向江茂一郎(鹿兒島縣)

旭六 軍醫少尉 福村武雄(鹿兒島縣)

同 幅小尉 小堀鐮次郎(宇都宮市)

同 步兵大尉 金子內二(東京市)

同 軍醫大尉 牛尾八兵衛(兵庫縣)

旭四 軍醫少佐 小林英輔(岡山縣)

功五旭六 輜少尉 山田熊太郎(香川縣)

旭六 軍醫大尉 菅 義富(愛媛縣)

同 砲兵大尉 後藤長作(大分縣)

旭五 步兵大尉 阿久津久三郎(栃木縣)

旭六 獸醫少尉 瀨戶丑治(栃木縣)

旭三 步兵大佐 高倉正需(水戶市)

功六旭六 步兵少尉 竹川貞吉(京都市)

功五旭六 步兵大尉 伊達啓治(京都府)

功四旭三 步兵中佐 大島藤吉(名古屋市)

旭四 砲兵中佐 岡本 英(豐橋市)

旭六 步兵少尉 加藤承治(東京府)

同 砲兵大尉 依光政幸(高知)

同 砲兵中尉 三木恒男(德島市)

功五旭六 步兵大尉 武藤正夫(新潟)

旭七 航空兵少尉 日比省三(岐阜)

功五旭五 航空兵少佐 十川宇吉(高知市)

旭六 憲兵少尉 森 保吉(高知縣)

瑞六 砲兵中尉 吉田玄一(埼玉)

瑞五 步兵中尉 杉崎儀一(愛知)

瑞六 步兵中尉 土井修爾(廣島市)

瑞五 步兵少尉 中村信太郎(山口)

同 工兵大尉 倉成 確(大分)

旭日中授 步兵大佐 山本武彥(熊本市)

同 步兵大佐 秋山喬樹(廣島市)

瑞四 步兵中佐 山之內理名(鹿兒島)

瑞五 工兵大尉 中島耕吉(北海道)

瑞六 軍 大尉 上條和一郎(長野)

瑞五 步兵少佐 坂井一雄(三重)

瑞六 砲兵少尉 松田友二(佐世保市)

同 獸 中尉 木村誠藏(青森)

瑞四 步少佐 島田瑞穗(和歌山)

瑞六 步中尉 百木辰男(福井)

同 輜中尉 佐伯義雄(仙臺市)

同 憲中尉 安田治郎市(鳥取)

同 步少尉 田中賢次(兵庫縣)

瑞五 軍少佐 高橋 健(山形)

瑞六 砲少尉 矢野春吉(大分)

同 主少尉 弓田克己(高松市)

02 物動計畫を說明 保密會に入る 眾院本會議
03 米穀政策を問ふ 眾院豫算總會
04 追加豫算案 けふ眾議院に提出
05 敵屍體四萬六千餘 負傷者八萬に達す 南寧方面の戰果(大本營發表)
06 陸鷲孝感東北の 敵大部隊を猛爆
07 滿洲炭礦更に 一億圓を增資
08 二部隊への感狀 畏くも上聞に達す
09 殘敵五千を擊破す 武鳴方面の掃蕩戰
10 產組の保險業進出 深刻な政治問題化せん
11 蓬萊丸入港 木原マニラ領事來臺
12 參謀長會議開く きのふ陸軍省で
13 懲罰委員會 審議資料を要求
14 重光、バトラー會談 友好裡に意見交換
15 日英は親善の一途 英樞相、ス卿の意見に 全幅の贊意を表明す
16 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 戰時下國民生活重點に就て社說

米內首相が組閣早々「國內問題の調整に重點を置く」と其の政策態度を明らかにしたが新聞記者團に對し次の如く語つてる。

「國民生活が或方面で全く行詰りつつあることは事實である、技術的に矯正出來るところは是非直して行かねばならぬ。そして國民の氣分を如何に轉換するかゞ最大の問題である。何んと云つても人の和が第一で國民全體が斯くあらねばならぬと云ふところに思ひを致せば自然に心の和が保てる。氣分の轉換つまり心を引き緊めて心からの協和協調を以つて時局を突破して行かねばならぬ。此處まで國民の心を導いて來る方法について我々は最も頭を惱してゐるが、極く碎いて言へば有るところに有つて無い所に無いと云ふ不公平な點を除去して國民全體が一樣に苦しむといふところへ持つて來るのが第一の要諦だと思ふ」此の米內首相の言葉は一見平凡であり餘りに當然な事を云つてあるように感じられるが實は首相の言葉としては從來の首相の言葉とは、全く本質を異にし甚だ異色に富んだ談話である。

米內首相の談話を味つて見ると、國民全體が真に協力一致して國難にあたるといふ真劍な氣持ちを持たせなければ事變處理解決は困難である、然らば如何にして此の真劍な氣持ちに導くべきかといふに、先づ國民生活を平均しなければならぬ。有るところに有つて無いところに無いといふのでは國民全體の氣持が一致する筈は無い。一本の煙草も一升の酒を國民全體が平等に分けてのむ、といふところに始めて國民全體の心からの一致がある。國民生活の安定も事變處理も此處から出發しなければ駄目である。心の和なくしては何事も出來ぬ、と云ふ意味が米內自相の平凡にして通俗な表現の中に脈々と鼓動してゐる。

日本の戰時態勢が何か一つの大きな轉換期に轉入したかの印象を受けるのであるが、之れが戰時下日本を背負つて立つた總理大臣の言葉である以上責任があるのであるから米內內閣の政策として實行されるものと信じてよからう。

有るところに有り無いところに無い、と云ふ事は平時に於いても社會的に政治的に甚だ面白く無いのであるが戰時に於いては此の現象程危險なものは無いのである。殊に今次事變の如く戰爭狀態が長期に亘る時局に在つては物の偏在を極力避けねばならぬ。

抑々物資の不足は古今東西を問はず戰時原則であり現に我國は旣に二年有半

戰爭狀態を繼續し尚將來繼續しなければならぬ情勢に有り百萬の皇軍が鮮血にまみれ乍ら興亞聖業に奮闘してゐる今日我々銃後國民として多少の不自由はむしろ進んで甘受すべきは當然である、しかも此の不自由は國民全體が平均に甘受べき性質の不自由である。然るに現實に於いては物資の偏在は可なり深刻なるものがあり從つて國民生活に於いても甚だ不均衡である事は事實である。國民個人個人の反省を要するは政治の革新は此の邊から手をつけねばなるまい。米內首相はハツキリ此の點に觸れて居るのは誠にたのもしい。

02 晴れの盛儀を明日に 森嚴迷增す橿原神域
03 あす二千六百年紀元節 全國に滿つる赤誠の奉祝
04 我が無敵聯合艦隊 堂堂大阪灣に入港 橿圓神宮、畝傍桃山御陵に參拜
05 宜蘭水害豫防組合評議員會に開催
06 任務遂行が第一 山本聯合艦隊司令長官談
07 半島の志願兵 第一乙種も採用
08 北一師の奉祝行事
09 航空日本の大飛躍 旅客機を大量製作 日空、數十臺の製作を發註
10 芥川賞受賞者 寒川氏に決定
11 動物寄附お斷り 飼料の豫算が足らぬ
12 愛蘭に反英運動起る テロ團員の處刑から惡化
13 臺南州警察會議
14 祭祀公業の登記贈收賄事件 十二日新竹で公判開廷
15 臺北州國語の家 が通過 あすの佳節に認可
16 衣類の大泥棒 東門町で犯人檢擧
17 糖粉小賣商組合を創立
18 優良街庄、模範部落 あす川村知事から表彰
19 臺北市內大龍峒公學校
20 桃を探ねて草山へ
21 故瀧波校長告別式
22 宜蘭小奉祝學藝會盛況
23 奉天工鑛技術院 合格者發表
24 黑色ギヤング事件判決
25 優良マークを表彰 高雄青果同業組合で
26 詐欺犯檢擧
27 自殺未遂
28 定期航空
29 人事消息
30 總督府辭令
31 ときのこゑ
32 日本郵船基隆出帆
33 大阪商船臺灣出帆
34 東亞海運
35 辰馬汽船
36 大連汽船
37 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 石炭會社の計畫 不良炭鑛に福音 合理的組織を要望さる
02 紐育砂糖況
03 石炭增產對策 獎勵金制度に依らず 特定值上容認諭擡頭
04 炭業組合評議員會 今後輸送計畫を協議
05 物價政策の檢討(三)
06 預金部の國債買入 十五年度は十六億圓か
07 一月中輸出入九百七十餘萬圓 輸出は減少 砂糖は第四位に轉落
08 纖維製品配給規則 昨日公布廿六日に施行
09 大甲溪の工事は 今後順調に進行 佐佐木電氣課長歸臺談
10 田代府技師上京 砂糖等の重大要件帶びて
11 柑橘栽培集約化が 本島今後の問題 農林省技師梶浦氏談
12 閉店時刻の繰上 東商、商工省に意見書
13 輸出專問工場指定 實現に相當の曲折 商工省の態度注目さる
14 物價統治機構改革 物價物資兩委員會設置 最高機關に經濟顧問
15 照明燈
16 市價及商況 九日
17 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 料理
03 講演 合成酒の話/加藤正二
04 朝の修養 「東洋の精神」/鹽谷溫
05 圖像:米內首相の引越し
06 姿や聲にも ローカル豐か 滿映入の四スター
07 「娘の春」クランク止め
08 突擊はこれからだ 日活多摩川作品
09 節分と目刺の關係 土佐日記にも記さる
10 伊地知、日比野兩氏が激賞 「最後の一兵まで」
11 「妻よ何處へ行く」 喜劇の新生面
12 廣告報社消息
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 國語普及研究會 潮州街で華華しく開催
02 故市川、我部兩君 慰靈祭、淡水で執行はる
03 圖像:北支、蒙疆の外務省現地會議
04 各地の紀元節奉祝
05 社會教育指導員打合會 斗六郡で開催さる
06 大溪郡土木協會 盛大なる創立總會
07 澎湖廳施政方針と豫算編成大綱(今田廳長說明)(一)
08 海山郡下協議會日割決定
09 新竹州教育課長赴任
10 彰化郡守着任
11 內地佛教諸式 梵唄練習會修了式
12 慶讚法會 臨濟宗高雄州 教務所主催
13 虎尾郡虎
14 彰化什貨組合役員會開催
15 彰化市楊老居民の母堂逝去
16 埔鹽庄長逝去
17 故李昌期翁 告別式盛儀
18 ローカルセクシヨン
19 青物相場表 臺北市中央市場
20 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 耐寒乾電池に成功 日電七年の苦心成る
02 圖像:佛國偵察機の殘骸
03 圖像:獨逸兵の活躍
04 睡眠養分を生かす 有効な燻燒法案出 時局柄農家大歡迎
05 お尻の穴の小さい話
06 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 臺南市明年度豫算 百七十一萬二千餘圓 主なる新規計畫事業
02 新設高雄師範學校 屏東市に設立決定 けふ打合會を開く
03 白衣の諸勇士 名譽の歸還
04 高雄署經由の國防献金激增
05 國防献金と寄附
06 高學級教育研究會 南投公學校で開催
07 圖像:冬季スケート最終日
08 蔬菜種子の第二回無料配付
09 嘉義新高公が地鎮祭執行
10 表彰傳達式 紀元節‧斗六郡會議室で
11 花蓮港廳主催で勞力問題懇談會
12 臺南市鹽埕の住民 水饑饉から救はる 水道工事に近く着手
13 明朗部落表彰 曾文郡健康報國に邁進
14 海外ニユース 英皇帝の有難いお言葉
15 メリー皇太后を名譽大佐に任命
16 佛赤十字對芬援助に乘出す
17 ペルー在留邦人の愛國心
18 イタリヤ皇室 御目出度近し
19 メキシコのエプリル・フール
20 今年は毛皮が廉い
21 圖像:安民挺身隊に賞狀
22 苗圃木炭品評會 入賞者に褒賞授與
23 新役員を選任 提出議案を可決 臺灣自動車聯合會總會
24 高雄のバラバラ事件 搜查に端緒を發見 家出男女の屍體か
25 鐵屑統制會社 高雄出張所手入 轉賣金橫領のめ
26 圖像:滿洲國大使館の萬壽節
27 苦力賃三千圓 盜まれて大騷
28 黴毒の新療法
29 人事
30 消息
31 またも流腦禍 豐原を襲ふ 及立延蔓を阻止
32 訃文:康傅
33 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(19)/張文環;陳春德
02 文藝時評2 「女體開顯」その他/上司小劍
03 珊瑚樹 新人號に就いて 窮餘の一策か
04 書物を生かす心がけ/市嶋春城
05 圖像:春日閑か
06 わが幻影の塔/片岡鐵兵
07 圖像:日米最初の和親條約文寫真 前外相の鄉里和歌山で發見
08 文化消息
09 心聲漢詩

贈別平原新任北門郡守/吳夢周、新春五日偶成一律呈灌園詩老春懷社長並寄江西先生洛下忠爕都門/莊幼岳、輓林仲衡先生/張篁川、輓林仲衡先生/李櫻航、輓林仲衡先生/陳魯詹、輓林仲衡先生/廖居仁、哭林仲衡夫子/張子民

10 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 輝く紀元の佳節に 上奏書奉呈を可決 阪谷男、對米ソ問題質問 貴院本會議
02 戰死遺家族 顯彰法律案 有志議員、提出に決定
03 秘密會で物動計畫を質問 眾院豫算總會
04 物動計畫の說明 各派交涉會に諒解求む
05 石炭徵用令公布 來週に持越さる
06 敵、守備態勢に逃避 西北、廣西の二大剿滅戰で 支離滅裂に陷る
07 產組の保險經營實現 各保險會社に大打擊か
08 敗走の敵集團を擊破
09 支那軍、我軍に協力 同士討の醜態を演ず
10 圖像:為新政府訪日記者團一行東亞 操觚業懇談會に出席の為來朝
11 上林附近の敵屍一萬餘
12 玉山、衢州、麗水を爆擊
13 英國政府紙類を統制
14 明年臺灣米の增產 五十萬石の見込み 拓相、松村氏に答ふ
15 日米條約失効後の 第一船鎌倉丸入桑 何ら支障起らず
16 日西の貿易協定 今月中に調印せん
17 新民會を改組 積極的運動に乘出す
18 米國政府いよいよ 和平工作に乘出すか ウ國務次官を交戰國に派遣
19 獨は和平說を否定
20 土國、獨人技師を解雇 大規模の攪亂陰謀で
21 獨機、英國船を爆沈
22 英獨機の空中戰
23 獨潛水艦二隻を破壞
24 けふの兩院
25 明日の天氣
26 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 多彩‧立體的の奉祝 陸に海に空に繰り展ぐ あすの帝都の紀元節
02 島都の奉祝式典 午前十一時半‧新公園で
03 頭分神社鎮座祭 きのふ嚴肅に執行 郡民を擧げて奉祝
04 石燈籠奉納と慰問金募集可決 基隆華僑新民公會總會
05 圖像:幼稚園の奉祝
06 理蕃善行章 あすの佳節をトし 四十名を表彰
07 犯人逮捕協力者を表彰
08 お客樣に御注意 こらだけは御遠慮願ひます 北旅館組合の申合
09 子供の目の前で 母親が投身自殺ゆふべ臺北橋から
10 遺族□を 總督代理弔問
11 無料法律相談所 困つてゐる市民の相談相手に 金子辯護士が奮發
12 基隆市の國語家庭 二十七戶發表さる
13 基隆神社の紀元節大祭
14 白衣の勇士と遺家族を慰問
15 胸は高鳴る第二世 千三百名が室內を練廻る 幼稚園兒の奉祝旗行列
16 教育功勞者表彰 あす‧臺北州教育會が
17 神宮スキー大會 第二日の成績
18 廣股內務部長 基隆を巡視
19 木村ミネさんが寄附
20 西村企畫部長上京
21 藍蔭鼎氏水彩畫鑑賞會日延べ
22 臺北市定期種痘日期
23 總督府辭令
24 人事消息
25 街で拾ふ
26 今夜の放送
27 商況 十日 前場
28 今日の興行
29 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 愛の凱歌(149)/戶川貞雄;松田文雄
02 家庭婦人 農村負債の一原因 結婚費の無駄から 非常時に實行したい改善策 佐藤新興生活館理事岸田軒造氏談
03 聖地參拜旅行 團體でして下さい
04 圖像:街ではリポンが氾濫(その二)
05 姙婦に榮養のう掩護(上) 強い子供は母體の榮養から/原徹一
06 圖像:世界記錄を出した女子三千米
07 電力不足の緩和 先づ一般燃料の節約が急務 電器獎勵□調べ
08 感冒の本性 寒さと關係あるか?
09 革鞄のカビ 何したら落ちる?
10 過勞から腦貧血 近頃大變多くなつた
11 鰯のシチユー
12 電燈を消す時
13 劈く冬の風に 皮膚は荒れる そこでお化粧の秘訣は?
14 お茶を入れるコツ
15 おソバ團子を 子供のおやつに
16 足袋の洗濯法
17 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 新民報國語學習新聞 一月中の郵便貯金 何と淒い二億餘圓 目指す“百億貯蓄”の目標に 皆さん馬力を掛けより
02 栗毛虫退治 一擧兩得の半島學童
03 圖像:水に親しむ
04 倫敦に寒波襲來
05 獨逸にもアルミ貨
06 世界奇聞
07 靜岡の學童達に 教課書を送る 老人が大八車で集めて
08 消防組の發達史(二) 遠くは江戶時代から 最初のポンプは龍吐水
09 童話 苅入れ(下)/畠山まち子
10 廢品集め/羅瑞炎
11 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 曠古の盛典紀元節祭 莊嚴な宮中の御儀頭條新聞

【東京十日後同盟】

神武天皇御即位あらせられてより皇猷恢弘二千六百年、けふ二月十一日式年の紀元節を迎へて畏くも 天皇陛下には賢所皇靈殿神殿に御親祭、曠古の盛典紀元節祭を行はせられるこの日宮中にては午前八時より掌典等奉仕して賢所星靈殿神殿莊嚴に裝飾され、三條掌典長以下奉仕し、神樂歌奏せられる裡に常にもまして御鄭重なる神饌幣物の數々を奉奠、純白の祭服に身を正した掌典長恭々しく祝詞を奏し奉る、この頃より庭上には參列の米內首相以下文武百官相次いで參入、東西の幄舍左右の廻廊に參著 秩父宮同妃兩殿下を始め奉り各皇族方にも上百の御椅子に著かせられて 陛下の出御を御待ちあらせられる

天皇陛下には早旦より御淨身御潔齋を嚴修せられると承はるが午前九時半過ぎ綾綺殿に渡御、黃櫨染の御袍の御束帶を召され劍璽捧持の侍從等を從へさせられて午前十時出御、內陣の御座に着かせ給ひ玉串を御手にしばし御親拜續いて御告文を奏せられる、此時御鈴の儀は內掌曲奉仕して一際神々しく鈴の音は 殿上殿外に響き莊嚴を極めるが陛下には更に皇靈殿に出御、御親拜の上御告文を奏せられ神殿にても御同樣の御儀を行はせられる、次いで 皇后陛下には御五衣御小桂御長袴を召して御參進、賢所と始めさせられて三殿に順次御拜禮 皇太后陛下の御代拜を大原權掌侍が奉仕し、かくて御參列の各皇族方の御拜禮あり、諸員拜禮して宮中三殿の儀は正午近くいとも森嚴の裡に終へさせられる、またこの日神宮には掌典伊藤博精公、畝傍山陵には同九條道秀公、多摩陵には同小出英延子を夫々勅使として參向、橿原神宮例祭にも同室町公藤伯を同樣參向夫々奉幣せしめられ今日の御儀を重く執り行はせられる、尚宮中三殿には午後一時より二時までの間に奏任待遇以上、同二時より三時までの間に判任官待遇以上に參拜差許されるが式年に御意義深きこの日、參拜者は例年にも增して約五千名に及ぶと見られる更に午後四時からは皇靈殿に於て寒夜を徹しての御神樂の御儀を行はせられ、畏くも

天皇 皇后兩陛下には親しく御直拜あらせられると拜承する、かくて明治六年始めて紀元節の御儀を行はせられてより六十八回目の御儀は皇室の大御榮彌めでたく終へさせられるが、かかる佳辰にも時局下特に御賀宴は行はせられず午前十一時二十分より 秩父宮同妃兩殿下を始め奉り各皇族方に御對面御祝詞を受けさせられ同十一時五十分よりは湯淺內府、松平宮相、百武侍從長、蓮沼武官長以下側近等の拜賀を受けさせられ、又文武百官に對しては午前九時より午後四時の間に東車寄にて參賀を差許されるが、宮內省では坂下門外に受付を設け一般無資格者の奉祝記帳を受付け同夜大奧に奉って民草の赤誠を天覽に供し奉ることになってゐる

02 御紋付木杯 御下賜の御沙汰 重臣、顯官、議員等に
03 一般國民の奉祝記帳 天覽に供し奉る
04 紀元二千六百年 祝賀上奏文を可決 引續き稅革案の質疑 眾院本會議
05 產業の發展前途洋洋 滿支資源開發を併せ考へて 藤原商相が答辯 眾院豫算總會
06 南方に領土野心なし 經濟的に發展せねばならぬ 外相が下院で表明
07 小山議長より說明 きのふの懲罰委員會
08 宣告如何注目さる 次回は十三日開く
09 海南島上陸一周年記念日 派遣軍陸軍司令官の所感
10 ウ次官の歐洲 訪問云云尚早 獨逸側の見解
11 二千六百年奉祝記念事業/臺灣新民報社報社消息
12 御內帑金下賜 全國優良社會事業團體に對し
13 米の對支借款 裏面暴露さる
14 豫算總會の質問期間延長
15 產業獎勵方法を再檢討す 藤原商相が答ふ
16 日本郵船基隆出帆
17 大阪商船臺灣出帆
18 東亞海運
19 辰馬汽船
20 大連汽船
21 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 輝やく二千六百年の紀元節社說

仰げば尊し建國正に悠久二千六百年、けふしもこゝに聖戰下第三年光輝ある紀元の佳節を迎へ謹みて寶祚の無窮と皇室の彌榮を壽ぎ奉るは、吾々國民のこよなき光榮である。生を昭和の聖代に享け、そうしてまた紀元二千六百年に遭遇し得たこの無上の感激と歡喜は、吾々の血潮に脈搏つを覺えるものがある。日本國民以外に世界人類の誰かゞ、斯くの如き感激と歡喜に滿ち溢れた記念すべき年を迎へたであらう。恭々しく惟みるに神武天皇 皇祖の神勅により大和國橿原の地を相して莊嚴にして雄大なる御創業以來、皇統連綿として搖ぎなく萬世一系の聖天子宏大無邊の御仁愛を以て蒼生を撫育し給ひ、下萬民亦心を一にして皇運を扶翼し奉り、一君萬民忠孝一本の精華を發揮し來つたのである。

けふの佳節を迎へ日本國中は津々浦々を舉げて曠古の盛典が舉げられ、舉國奉祝の赤誠を致すと共に、肇國の大精神を中外に宣揚し、愈よ國民精神の振作に努め、歷史的時代を劃する國民の自覺を堅め、真に一億一體となつて八紘一宇の理想の具現に邁進すべきである。今や世界を舉げて大なる轉換期にあり、わが國もまた新東亞建設の大業に邁進し、未曾有の重大な難局に直面してゐる。世紀の黎明、新秩序建設の炬火はすでに燃え上つた。善隣友好、和平救國の旗の下に汪精衛氏を中心とする新支那中央政府の誕生は、目睫に迫りつゝある中央政府の成立は、新秩序建設の一段階とはなつても、決して事變の終結を意味するものではない。事變の處理はむしろ之から、こゝに具體的第一步を踏み出したものと考へなければならないのである。

斯の如き重大時局に、光輝ある二千六百年の紀元節を迎へたのである。燦然たる過去の歷史の偉大さに感激すると同時に更にこれを將來に向つて發展させ飛躍させる努力と自覺がなければならぬ。これが卽ち吾々に課せられた二千六百年の課題であり使命である。本年は事變處理と變轉極まりない歐洲の情勢を繞つて、實に容易ならぬ事態に當面するとが豫想されるのみならず、又事變處理上經濟統制が一段と強化され、我々の日常生活には一層の忍苦を要望されるとは必然である。しかも我々は一面潰滅一面建設の大戰爭に於て終局の勝利を得るためには、如何なる犠牲を忍んでも此困苦に打勝たねばならぬ。今日こそは真に臥薪嘗膽、興亞躍進の一路あるのみである事變以來本島に於ては、物心兩面に亘つて奉公の誠を致して來たのであるが本日こゝに紀元の佳節を迎へて思ひを新たにし更に不退轉の決意を以て勇往邁進せねばならぬ。

02 燦たり悠久二千六百年 讚へよ紀元の佳節 けふぞ肇國二千六百年 國を擧げて赤誠奉祝
03 建國の聖地橿原で 輝やく紀元節祭の御儀
04 寶祚の無窮を奉祝 小林臺灣總督の謹話
05 體得せよ皇道精神 本島人の姓名變更につき 森岡總務長官語る
06 肇國の理想を顯現 牛島臺灣軍司令官謹話
07 本島人の姓名變更 內地人同樣の途開かる けふ手續規定公布
08 改姓名乘り 稻江陳清波氏の感激
09 本日のメモ
10 大和丸無電
11 定期航空
12 ときのこゑ
13 今日の興行
14 訃文:平井幸三郎
15 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 各方面有力筋より 續續赤糖工場を買收 其の將來性に着目
02 石炭會社の設立 更に檢討の要あらん 消費者も重大關心
03 赤糖の公定價格 州別に決定の要あり 北部への配給不充分
04 島內家畜の飼料 入荷激減克服には フスマ輸入が急務
05 上旬貿易
06 米作よりも 砂糖增產が有利 督府特產課の計算
07 臺電總會 廿七日に決定
08 鹽乾魚配給組合 あす創立總會
09 バナナ輸移出狀態(昨年中) 臺中組合が第一位 臺南組合依然不振
10 移出入總額九千七十餘萬圓 米、糖何れも移出減 一月中本島對內地貿易
11 照明燈
12 市價及商況 十日
13 廣告報社消息
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 (皇紀二千六百年記念)其一 臺灣重工業界大展望 正に時代の寵兒たる 臺灣鐵工業の發躍 見よ!その現實の姿を特輯
02 臺灣鐵工業界に 傳統を誇る高砂鐵工所 社長は才識兼備の辜顏氏碧霞女士特輯
03 技能練達の幹部社員 克く今日の 大を築く 大山鐵工所の偉容特輯
04 國策會社として 重大役割を演ずる 臺灣故鋼鐵屑統制株式會社 支配人山口重雄氏談特輯
05 名實共に充實せる 本島隨一の伸鐵工場 古き歷史を有する生智鐵工所特輯
06 時局の波に乘つて 社礎いよいよ堅實 臺灣鐵線傷勢會社 社長は林透三郎氏特輯
07 製茶、製糖機等は 注文殺到の有樣 大成鐵工所の特色特輯
08 當所の冷鋼製品は 夙に其特色を認めらる 和發鑄造所好評嘖嘖特輯
09 內外に好評を博せる 「日光チルド車輪」 合資會社日光商會特輯
10 多角形經營を以て 將來の發展を策す 三上鐵工所の素描特輯
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 けふ紀元節 肇國精神を昂揚 島民擧げて奉祝
02 奉祝愛馬行進 けふ屏東市で擧行
03 蘇澳神社鎮座祭 いと嚴肅に執行 奉幣祭に官民多數參列
04 宜蘭郡の國語家庭 認定證書の授與式 けふ郡會議室で擧行
05 蘇澳保甲民 舊正に勤勞奉仕
06 竹東街長の留任運動熾烈
07 鄉軍潮州分會の射擊會
08 マ病防遏 旗山郡で表彰
09 東石郡各街庄の協議會日割
10 沙山庄に興風會創立
11 瑞芳街の舊正
12 聾の奇禍
13 ローカルセクシヨン
14 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 社會事業團體に 御內帑金を賜はる 本島では四十一團體拜受
02 御沙汰を拜して 小林總督の謹話
03 擧國壽ぐ紀元の佳節 御下賜教育獎勵資金 光榮の入選者 昭和十四年度の教育論文 
04 優良教化部落 七團體を表彰
05 臺中州下の優良振興會 けふ表彰さる
06 國語普及の功勞者を表彰
07 臺中州新國語の家 千二十七戶を認定
08 白衣の勇士 無事に歸着
09 御下賜金の傳達式を擧行
10 獎勵金を受ける 臺南州の諸團體
11 優良庄と功勞者 四庄、六氏を表彰 臺灣地方自治協會が
12 表彰られる 名譽の顏觸 臺南州
13 各優良青年團に 總督より金一封
14 北署員が誓願
15 香取丸出帆報社消息
16 人事消息報社消息
17 マグロ漁業有望 府が積極的に助成 五萬四千圓の豫算計上
18 臺灣澱粉組合總和會創立總會 廿日頃總會開催の運び
19 臺北州國語家庭 けふ認定發表
20 献穀神饌田 きのふ播種祭執行
21 中等學校の入試 來月廿一日から開始
22 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 山茶花(20)/張文環;陳春德
02 日活京都撮影所作品 うぐひす侍 あすから大世界館で
03 多摩川の陽春大作 「轉落の詩集」
04 片山明彥君 銀幕にお別れ
05 圖像:新銳海軍スキー部隊
06 「熱情の翼」クライマツクス
07 ラヂオ
08 五所監督應援の 蛭川の「春の旋風」
09 「淚の責任」 二篇に分つ
10 海外映畫短信
11 心聲漢詩

贈傳秘老儒醫/覺齋、客香江偶成/莊玉坡、渡瓊重過廣州灣/莊玉坡、渡瓊重過廣州灣 其二/莊玉坡、渡瓊重過廣州灣 其三/莊玉坡、渡瓊重過廣州灣 其四/莊玉坡、過北海灣/莊玉坡、抵海南島/莊玉坡、謁蘇文忠公祠恭賦/莊玉坡、寄守愚/王友芬

12 廣告
第12頁
日刊第1版
序號 標題
01 肇國の神嚴その儘に 宮中紀元節祭の御儀頭條新聞

【東京十一日發同盟】建國の聖詔炳として悠久二千六百年、今日ぞ迎へた式年の紀元節、畏くも宮中に於かせられては賢所皇靈殿神殿に於て 天皇陛下御親祭のもとに式年の御意義も一入深く莊嚴なる紀元節祭を行はせられ、また神宮を始め畝傍多摩兩山陵には勅使を參向奉幣せしめられ、皇室の大御榮彌めでたき今日の御儀を行はせられた、淨らかに明けたこの日、瑞祥に滿ちた賢所の庭上樅の幹太く聳え、御門に立てられた大真榊の五色の絹は神代ながらの神域に映え東側に懸けられた御鏡、御玉、西側には御劍が懸けられ、橿原の宮もかくやと偲び奉るばかりである

既に神氣迫る奏樂舍には和琴を始め胡床が置かれ御祭典間近かと拜される頃午前八時殿上には純白祭服姿の三條掌典長靜々と參進、東側簀子を經て正面側扉の傍に候し醍醐掌典次長相對して着座、やがて神樂「みてぐら」の神曲森韻として樂舍から流れ御儀は嚴かに進められた、鳶色の袿、真紅の袴、おすべらかしの姿恭々しく、內掌典左右より奉仕して正面の簾をかゝげ奉れば、醍醐次長は內陣に參進神饌幣物を供し奉り終つて三條掌典長大前に參進して、諸員敬禮の裡に「紀元二千六百年の紀元節に當りて御親祭あらせられる依つて仰せに依り神饌幣物を供し奉る」旨の祝詞を奏し奉る、この頃より庭上東西の幄舍、左右の廻廊には米內首相以下各閣僚近衛樞相以下文武百官相次いで參著 秩父宮、同妃兩殿下を始め奉り各皇族方にも西幄舍の上首に御着床あらせられたが時局下通常服又軍裝ながら千餘に及ぶ參列者森として聲なく神氣太古の如く迫るうちに午前十時畏くも 天皇陛下には黃櫨染御袍の御束帶神々しく御笏を執らせられ侍從衣冠單にて劍璽を捧じ供奉三條掌典長御前行申上げて殿上さながら神在すを拜するが如く崇嚴極りなく內陣の御座に着御あらせられた陛下には掌典長の奉る御玉串を御手に靜かに神前に進ませられる警蹕の聲と共に諸員最敬禮のうちに御親拜更に尊くも皇紀二千六百年の紀元節御親祭の御趣き御告文を奏し給へば殿外にても拜される玉音の御瑞々に一段の崇嚴さを感じ奉る、かくて神氣迫る御鈴の儀に內掌典奉仕して無數の金鈴は凛々と律を追ふて鳴り響き殿外の百官神と皇とのわきなき大御光を心奧ふかく銘し奉るのみである、この間十分、 陛下には次いで皇靈殿神殿に御親拜夫々御告文を奏し給ふて入御あらせられた

次いで皇后陛下には御五衣、御小袿、長袴の御姿いとも御麗はしく出御、內陣に御參進、掌典長の奉る御玉串を執らせしばし御拜禮、終つて皇靈殿神殿に御直拜、 皇太后陛下の御代拜を大原權掌侍が奉仕し、終れば 秩父宮殿下を始め各皇族方には階下に御進みになつて御拜諸員拜禮あつて再び漂ふ神樂歌の餘韻の裡撤饌、撤幣、御閉扉あつて正午頃御意義深き御盛典を終へさせられた、またこの日神宮には掌典伊藤博精公を、畝傍山陵には同九條道秀公を、多摩陵には同小出英延子を勅使として參向、又橿原神宮例祭には同室町公藤伯を同じ參向夫々奉幣せしめられたが、宮中では午後一時より二時まで奏任待遇以上、同二時より三時まで判任待遇以上の參拝を差許され午前九時から差許された參賀の百官の參內と共に正門を始め各御門からの參內者は終日後を絕たず、又坂下門外は一般無資格者の奉祝記帳に敬虔な赤子が集ひ大內山內外は肅然たる中にも慶祝の色に滿ち溢れた

02 南支派遣軍 拜賀式を行ふ
03 宮中御神樂の御儀
04 橿原神功で紀元節祭 一億の國民感激盛つて
05 佳き日を記念し給ふ 詔書渙發あらせらる 全國民に向ふ所を御明示
06 一億一心聖旨に恪殉 米內首相、告諭を發す
07 紀元の佳節を迎へて 西尾派遣軍總司令官談
08 圖像:臺灣神社紀元節大祭
09 肇國の精神を體得 安藤南支軍最高指揮官
10 陸海軍にも恩赦の恩典
11 蔣軍を徹底的に擊滅 皇軍‧賓陽武鳴より凱旋
12 昨日兩院休み
13 賓陽武鳴間に 敵屍體が累累
14 作戰の目的達す 南支軍報道部長談
15 地方稅改正案 眾議院に提出
16 けふの兩院
17 日本郵船基隆出帆
18 大阪商船臺灣出帆
19 東亞海運
20 辰馬汽船
21 大連汽船
22 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 肇國偲ぶ輝やく紀元節 臺灣神社紀元節大祭 幣帛供進使小林總督が參向
02 建國の宏謨を讚仰 參加者新公園を埋む 莊嚴‧島都の建國祭
03 圖像:赤誠るる島都建國祭式典
04 颯爽!愛馬大行進 春空に高し鐵蹄の響
05 新竹の奉祝
06 總督府の參賀式 正廳で嚴かに擧行
07 覺悟を新たに 鄉軍臺北市聯合分會記念大會
08 乘務員團優勝 參拜早廻競走
09 徒步強行軍 中港壯丁團一行
10 島都の奉祝大繪卷 赤誠捧ぐ神社參拜の市民群 沸ぎるこの歡喜‧感激
11 港は滿船飾 快晴、基隆の奉祝
12 奉祝武道大會 肉彈相搏つ接戰
13 興業信託增配 總會來る廿八日
14 大和丸入港
15 “建國の夕” 昨夜公會堂で開かる
16 ルイス勝つ
17 定期航空
18 人事消息報社消息
19 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 畏し恩赦の大詔 きのふ渙發あらせらる 減刑の恩典‧四萬七千人
02 詔書
03 花蓮の精動支部講演會を開催
04 聖慮宏大に感激 古山高等法院檢察官長謹話
05 恩赦の大詔を拜して 小林總督諭告を發す
06 減刑令(昭和十五年二月十一日公布)
07 復權令
08 高雄市明年度豫算 三百三十三萬餘圓 事變處理の緊縮主義
09 查定市會は十九日から
10 桃園第一公で 楠公の銅像除幕式
11 高雄港貿易は 入超の狀態 二月上旬の調べ
12 臺南州第二種防訓實施 十三日より三日間 州より告知事項を發表
13 四百の健兒が 一萬六千米走破 臺中師範の競走
14 彰化郡役所 協議會の事務打合
15 州下四十八頭が 役馬利用競技會 臺南州畜產會主催
16 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 光輝燦然!二千六百年 御鴻業を偲ぶ建國祭 全島に繰展ぐ祝典繪卷
02 臺東街に於けふ 精動の新行事 擧街一致で邁進
03 ラヂオ
04 屏東師範の設立委員會 具體的決定に至らず
05 花蓮港廳下の 保甲壯丁團を檢閱
06 岡山郡下、聯合壯丁團の檢閱
07 屏東市華僑 新民工會總會
08 海豐公、女子團校、團旗樹立式
09 新化理容術組合總會
10 澎湖廳小異動
11 消息報社消息
12 廣告
第04頁
夕刊第1版
序號 標題
01 如何なる難關も突破 米內首相の講演要旨
02 中支の敵要衝を猛爆
03 善壩西方の敵 殲滅の運命を迪る
04 隨縣南方の敵を擊滅
05 勞働能率增進の為 各種の施設を整備 厚相、中野氏に答ふ 貴院本會議
06 眾議院豫算總會
07 各省の節減額 六億二千七百餘萬圓
08 金資金特別會計法を改正
09 英哨戒艇擊沈 獨軍司令部發表
10 米糠配給規則 十三日から實施
11 敵軍六百三十九名 我軍に歸順し來る
12 合同和平促進大會 九江で盛大に開かる
13 東亞操觚者懇談會 十一日東京會館で開ある
14 懇談會第二日
15 懇談會代表 首相を訪問
16 露都の英佛大使館 外交文書を燒却す 大使館引揚の準備か
17 ソ芬の戰況 芬軍司令部發表
18 ソ芬戰調停說 芬外相問題にせず
19 三萬八千噸の敵戰艦を擊沈 一獨潛水艦が
20 瑞典で共產黨狩り
21 皇運扶翼會を結成 各界の名士五十名參集
22 伊土間に通商協定 近く正式調印せん
23 ユダヤ人增加 重慶雲南關係に 再び暗影を投ず
24 橫濱生糸崩落
25 明日の天氣
26 水滸傳(51)/黃得時;榎本真砂夫
27 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 戰時生活の徹底に 先づ主婦の再教育 指導者を集めて講習會開催
02 全國で二百八十名 釋放の恩典に浴す
03 官幣大社南洋神社 御創立仰出さる
04 勳章傳達式 けふ基隆市で
05 圖像:聖峰旭日に映ゆ
06 基隆神社祈年祭
07 藥材、反物類を 廈門から密輸 便利屋と赤帽が結托し
08 米增產を目標に 新竹州地主會組織 二十日創立總會開催
09 市內の國語家庭 認定證書授與式 けふ會議室で擧行
10 帝都擧げて慶祝一色 市民百萬參加して 豪華な建國祭式典
11 廈門の建國祭
12 赤誠の一萬六千個 愛婦本部募集の慰問袋 第一回分けふ發送
13 特別放送
14 基隆同風會表彰さる
15 國講指導經營研究會發表
16 入選金を献金 局營バス基隆駐在所
17 漳和公奉祝學藝會
18 臺灣航路を復活 山下汽船が十六年振りに
19 慰藉料を献金
20 二千六百年 記念貯蓄債券 三月五日から賣出し
21 商和會