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臺灣新民報1938年11月

夕刊第1版
序號 標題
01 臨時、維新兩政府の第二回聯合委員會 二日から南京で會議の主な議題
02 武漢陷落慶祝大會 破壞を建設に一轉 王委員長、宣言を朗讀
03 岡崎廣東總領事着任
04 孝感に殺到、猛攻擊 敵は死物狂ひの抵抗
05 OO方面進出敗殘敵を擊滅
06 山坡を占領す 引續き殘敵掃蕩中
07 所謂「無外交」の外交 有田外相の對英米外交方針
08 汀泗橋を占領
09 廣西省梧州に引揚命令
10 金口木舌/林正享
11 余漢謀の罪を不問 蔣、自ら負責を發表 一地方軍閥化の證左
12 〝追擊の手は緩めぬ〞 廣東入城に際し 鹽澤中將の談話
13 對支武器輸出は愚擧 速かに止めよ! 佛紙、政府の反省を促す
14 佛、ソ兩國の感情益益離隔
15 極東赤東の嵐續く ソルグセン將軍も逮捕銃殺
16 林業人民委員 肅清の槍玉
17 下旬貿易出超二千七百萬圓
18 チエ、洪紛爭調停 獨、伊が乘出す
19 米、支借款大成立か 蔣政權の信用集轉落
20 明日の天氣
21 曉の合唱(232)/野村愛正;古藤幸夫
22 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 圖像:陛下市民の奉祝に應へ給ふ
02 地方稅規則を改正 戶稅は市街庄に移讓 有產階級には若干加重
03 ベルリ提督の献上品 日米の修交に一役 ー奇しき電信機物語
04 新黨運動の正體(上)
05 經濟警察座談會 あす基隆市會議室で
06 授產講習會(新竹)
07 都市計畫の講演會開催
08 フランスの天一坊 バリス伯が大見得
09 佐佐木警務部長內地へ出張
10 新竹鄉軍總會
11 對支問題調查季員會を設置 東京商工會議所が準備中
12 航空郵便物の締切時刻變更
13 新竹州陸上競技大會
14 明治節奉祝行事 基隆市で奉拜、祝賀式
15 マラリヤ防遏 結核豫防協議
16 伊東中將の負傷 經過頗る良好 江南戰線で指揮中
17 モズレーは依然健在 辭意表明を否定
18 技術協會座談會 斯道の權威者を網羅し 產業開發の意見を開陳
19 國民中學に凱歌 個人全勝は鶴田(商業)原口(基隆) 州下中等劍道大會
20 松山氏講演會 大稻埕長老教會
21 重油と氷を大神丸に供給 高雄市の英斷
22 福建丸入港
23 定期航空
24 人事消息
25 今晚の放送
26 商況 卅一日 前場
27 今日の興行
28 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(118)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 異常兒保護法とは(中) 我國で四百人に一人の不具者 生れたてなら手術せずに直る
03 學校給食を榮養不良兒(上) 統計に見る貧富の 小學生の體格相違 日本學術振興會調查
04 いたみやすい 傘の手入れ
05 時局の公眾做法 特に目立つ種種の例
06 圖像:溥傑上尉東京着任
07 案外に多い 子供の扁平足 捨てておくと成績も惡くなる
08 唐辛子や紫蘇の 葉の昆布卷漬
09 寒さで赤ら顏に なるお方へ 今手當をすれば安心
10 お召の黴のとり方
11 美味しい牡蠣のチヤイナフライ
12 秋鯖の野菜味噌蒸
13 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 砲擊の跡に 金礦を見付けた 揚子江南岸戰線でピカピカ 大喜びの我が勇士
02 圖像:日曜日の圓山遊園地
03 鷄の餌に蝗の蒸燒
04 刺繡をつくつて 慰問袋のお禮
05 思ひ出の南京發行場に荒鷲の碑
06 圖像:臺灣神社參拜(蓬萊工學校生徒)
07 カタカナ欄
08 孫の英靈に祈つて 眼が開いた
09 圖像:マルチャン日記(6)/榎本マサヲ
10 空氣銃の土彈丸 陶器で立派にできる 小銃彈は研究中
11 コドモ 卅八柱の幼年祭神 靖國神社に祀らる (下)上は十五歲から下は六ケ月
12 人體の不思議 消化の卷(二)
13 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 平靜を取戾した武漢 避難民が續續復歸 漢口の復興案外早い頭條新聞

【漢口卅一日發同盟】武漢三鎮が我軍の手中に歸して以來短日間に此三都會は我が憲兵隊陸海特務部等の努力に依り既に平靜を取返し郊外の避難民が續續復歸し復興の意氣目覺ましいものがある武漢三鎮を一巡すれば先づお膝元の漢口は敵焦土戰術に依つて無殘の姿と化した日本租界と敵軍事施設の破壞を除きフランス租界並びに第一、二三特別區は爆撃と戰禍を危ぶく免かれた為めここは全く陷落前と變つてないが繁華な目拔き通りの各商店は今尚鎧戶や鐵門を固く閉ぢてゐる第二特別區(舊ドイツ租界)の北側支那町は二十七日早朝から野菜肉類等の市が立ち外人經營のレストランやバーは既に店を開き盛んに愛嬌を振り卷き盛況を呈して居り漢口の復興振りは案外早く日一日と明朗になつて行く便船に搖られて約三十分長江を渡つて對岸武昌の江岸には二十數個所の便船の發着所がある上陸してメインストリートを見ると破壞された家は尠くないが規模は漢口の五分の一にも達せず單に政治的、軍事的都市と云ふに過ぎない見た所爆撃の跡も數個所で兵營其他の軍事施設が粉碎されてゐるだけである我が警備兵の外は住民らしい宿民は殆んど影を潜めて街路上に見當らない武昌から漢陽へこの間直線に長江を橫斷して十五分だ漢陽の岸壁には掩蓋壕が十數個あり一度も使用しなかつた銃眼が無意味に長江を睨んでゐる四辻等はコンクリートで固めたトーチカ擬ひの陣地が所所に散在してゐる有名な兵工廠や鐵工廠は目茶苦茶に破壞されその中に煙突だけが四本聳へてゐるが市街は銃砲火を免かれた為めさして破壞された個所もない住民は二月位以前から逃げ去つたため支那兵が陷落直前まで駐屯し敗走する時すつかり略奪して空家には一物も殘さず荒涼たるものがある。

02 日本の極東に於る 安定勢力は確立す トリビユーン紙所論
03 圖像:皇軍漢口を占領、感激の萬歲
04 英米の先出關係者 漸次活潑に動く 成行頗る重要視さる
05 西南開發を協議 カー英大使、龍雲等と
06 ソ支間の無線電話試驗成功
07 農林行政機構を改革 新たに計畫局設置 大藏當局と折衝中
08 總動員の三勅令 審議會で可決けふ發令
09 昭和製糖重役會
10 珠江北岸の掃蕩完了
11 南支方面に於る 海軍の活躍
12 滿洲國皇帝陛下に 御答電を御發送
13 總裁を設置せよ 政友各支部長らの申合せを 代行委員等に進言
14 敗殘‧廣東軍の再進 我制空下で脆くも挫折
15 足搔く國府 又もや新稅公布
16 報告書を作製し 順次承認を求む 灣米移出管理案に關し
17 南風‧北風
18 王克敏氏以下 昨夜南京に到着
19 漢口陷落の記念スタンプ
20 本日の天氣
21 大阪商船臺灣出帆
22 近海郵船基隆出帆
23 辰馬汽船
24 大連汽船
25 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 東亞民族の再興期來る社說

我が忠勇なる陸海軍將士の進擊に依つて、蔣政權も遂ひにその重要據點である武漢、廣東を放棄して地方政權へ轉落したが、第四期抗戰を叫んで强がりを唱へて居る。我が帝國政府は聖戰遂行の最終の目的を達成する為めには飽く迄も、蔣政權の徹底的潰滅を期して居り、その一面には攻略地域に於いて長期建設の一途に向ふて邁進して居る。この確乎なる方針に對し全國民とも更に一段の覺悟を以て銃後の守りを固めると共に、政府當局と協力せねばならない重大時機である。東京電報に依れば、政民兩黨とも重大時局を認認し過去に於ける黨派的態度を清算し、兩黨が潔く我が國策遂行の為めに一致團結を決定し、雄雄しくも東亞民族の再建國民運動に乘り出した事は既成政黨の一大覺醒であり、非常時局に處する政黨の使命としても國民の一人として感激に耐へない事である。

政、民兩政黨が東亞民族の再興國民運動の具體的方策として、來る十一月初旬を期して東亞再建國民聯合聯盟を結成し、全國民にその重大性を提唱する事となつた。同聯盟の結成主旨に依れば、支那事變が勃發してから一年半となり、我が皇軍の威武赫赫として北中支を始めとして南支を攻略し、聖戰の意義更に一層と鮮明となつた。然るに東亞建設の大業は未だに前途遼遠にして全國民の協力一致に依つて聖戰遂行の最後の目的を達成せねばならない。その具體的方策として亞細亞民族の再興を圖るために、防共の實績を收め、頑迷なる蔣政權を潰滅し、日滿支三國の緊密なる連繫に依つて產業、經濟、文化の開發を行ひ真に東亞民族の再興を起さんとの企てである。この重大なる使命を果す為めには徒らに黨派的に紛爭を續ける譯に行かず朝野の全國民が協力してこの偉業を完成せねばならないのである。

最近國民政府が武漢及び廣東の陷落に對し、蔣介石は引責下野を飜して抗戰繼續を宣言したが全支住民としては、打續く敗戰に依つて漸く蔣政權の僞瞞政策を悟り、反蔣又は反戰運動が澎湃として支那人間に勃興した事は當然なる現象である。中北の重要據點を喪失し、更に武漢三鎭を始め、廣東をも失ふた蔣政權に對し、如何に抗戰思想が浸潤したとは言へ、支那全國民としては、最早蔣介石の實戰力に對し疑問を持つ時代となつたのである。第二次國民參政會に於いて强がりを宣傳しても支那全國民としては單に蔣政權の空念佛に過ぎないと感じて居る筈だ。時時刻刻として蔣政權と國民黨に對して民意が離脫しつつあるのは見逃せない現象である蔣介石が真に支那民族を愛するのであれば、潔く下野を敢行し全國民に對し抗戰の不明を陳謝すべきである。

政民兩黨が率先して東亞民族の再興運動を開始せんとの計畫は實に遠大なる東亞民族永遠の平和を企圖せんとの主意である。卽ち東亞民族が真に融合して一體となつて、無盡藏なる資源を開發し產業、經濟、文化の進步發達に努力すれば、過去に輝しい足跡を殘した東亞民族の再興時代を招來するのも難しい事ではない。この重大責任は現に我が國に負はれてゐるのである。東亞民族の再興を計るためには尚幾多の歲月と困難とが伴ふであらうが、全國民が長期建設の意氣と覺悟とを以て努力すれば必ずや實現すべきである。五百萬島民もこの重大使命を果す民族勇士の一員として奮起し全國民と協力一致してこの大業の達成に邁進すべぎ秋である。

02 全國一齊に宮城遙拜 臺北州の明治節奉祝行事決定
03 奉拜式を擧行 臺北市の奉祝行事
04 臺灣の官民に寄す 一層防諜に心せよ 南支派遣軍 OO部隊長談
05 皇民化の仕上げ!南支派遣軍通譯の出征美談のかずかず
06 國民精神作興週間 七日から十三日迄長期建設の覺悟を強調
07 ただ君國に盡す一念 通譯范炳耀君の陣中記
08 南支方面軍事郵便 けふから取扱開始 手紙.葉書に限る
09 熱辯を揮ふ 新竹市國演會好成績
10 〝買物は風呂敷で〞 包裝用紙全廢を普及 大稻埕實業會、商工會議所に建議
11 新竹中運動會
12 金物商同業組合けふ創立總會
13 明大が制霸 六大學リーグ戰閉幕
14 博物館週間 愈よけふから開始
15 姦夫姦婦を殺傷 三星の慘劇
16 人事消息
17 ときの声
18 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 輸移出農產物罐詰 檢查規則實施さる 國際商品として期待 奧田特產課長談
02 島內銀行の預金 更に新紀錄を樹立 二億千五百萬圓を突破
03 臺、鮮銀兩行の保証限度を擴張 日銀券抑制の意見擡頭
04 輸移出農產品罐詰檢查規則
05 對支問題に對し 調查機關を設置 東商が官民權威を集む
06 株式界は不味 環境情勢に注目
07 本年上半期の官鐵全線は增收 總額一千四百十八萬圓
08 第二期蓬萊米 移出十一萬を超ゆ 十一月中には百萬袋か
09 城內の吳服商が 組合組織を設立
10 興中公司 近く解散手續
11 臺北商工會 けふ解散總會
12 臺北商工會議所 企畫部長を更迭 後任に藤江氏が當選
13 ス・フ織物の規格決定さる
14 全國の郵便貯金 飛躍的に增加 四十三億圓を示現
15 期米續騰し 買方の獨舞臺
16 川添事務官 米國赴任延期
17 照明燈
18 市價及商況 卅一日
19 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 維新の先覺者佐久間象山/飯島忠夫
03 晝間娛樂時間
04 料理献立
05 國民歌謠
06 管絃樂
07 コドモの時間 勇敢な傳令犬の話/宮本佐市
08 連續ラヂオ・ドラマ
09 圖像:セーヌ河風景
10 娛樂映畫の水準を高める 大船「惡太郎」の製作態度
11 「聲なき萬歲」進む
12 佛國トビス社超特作 巴里祭 一日より國際館で
13 テツシエン遂に波蘭へ
14 牛原監督の一行渡支
15 奈良丸吹込みの 浪曲映畫 「孝子迷ひの印籠」
16 阿部、三城のコンビで 「喧囀屋五郎兵衛
17 新生活設計圖主題歌
18 新興京都の大眾映畫 「忍術關ケ原」配役
19 彌次喜多 道中記
20 「亞細亞の娘」を筆頭に 新興東京十一月の豪華陣
21 話題の陣中佳話で 松竹と東寶が又又競映
22 轟夕起子の第一回作 「制服の街」ど決定
23 九月中の檢閱統計
24 海外映畫短信
25 廣告報社消息
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 時局色豐かな田中公 戰捷祝賀大運動會 勇壯な演技に滿場喝采
02 曾文神社例祭 未曾有の賑ひ 同時に武漢陷落祝賀
03 臨時資金調整法令の改正に就て(一) 財務局金融課
04 東石神社例祭
05 臺北州方委總會 淡水公に於て盛大開催
06 羅東神社大祭 盛況を極めん 餘興盛り澤山
07 內田部落集會所 新築落成を擧ぐ
08 埔里南公學校 盛大に運動會
09 ローカル.セクション
10 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 讀書 鹽田良平著 山田美妙研究/本間久雄
02 廣東(廣州市)を語る(上) 外務省情報部
03 圖像:朝の新高(臺展審查員)/木下靜崕
04 くれなる 窪川稻子著
05 パスカル冥想錄 パンセ申木康氏譯
06 世間ばなし 武田麟太郎著
07 新刊雜誌
08 廣告報社消息
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 臺中州保甲聯合大會 きのふ盛大開催 勤續者をそれそれ表彰
02 臺中市幸處女團 盛大に總會開催 同時に運動會を擧行
03 屏東の明治節 盛大に奉拜式を執行
04 圖像:リレーに輝く鉾
05 白衣の勇士 きのふ歸還
06 記念に貰つた 金製品を献金 奇篤な老紳士より
07 各地都市計畫案(完) 第三回委員會に於て決定
08 合同部會を開催 臺南商工會議所にて
09 旗山神社例祭 二日に亘り盛大執行
10 全臺灣排球大會 大盛況裡に終る
11 不法逮捕事件 犯人岡田に懲役六ケ月 三ケ年執行猶豫を言渡
12 松山代議士 屏東市視察
13 雇主殺し未遂に 懲役三ケ年求刑 きのふ臺中地方法院で
14 三十男を顎で使ふ 末恐しい不良少年 一味と共に檢擧さる
15 嘉義郡街庄對抗庭球大會終る
16 一臺の自轉車に 廿圓以上の暴利 高雄署經濟警察の機能を發揮
17 勝田氏献金
18 屏東郡體育大會は延期
19 小公學校年齡別 陸上競技大會 來日廿日中師にて
20 某富豪の妾 誣告で訴ヘらる
21 花蓮港婦人病院 移轉と共に內容を充實
22 彰化市國語演習會
23 消息
24 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 暴風雨の女(34)/岡田三郎;三浦杏介
02 隨筆 美しい町(上)/森田たま
03 長篇小說時評 知性の文學(五)/中村地平
04 水牛の角 ラヂウム貯藏 チエツコで發見
05 圖像:幹(臺展特選)/高田□
06 台展洋畫評(七)/江間常吉
07 夜の鳥/坂口貴敏
08 口徑二百吋の大眼玉 世界一の望遠鏡 竣功は一九四O年
09 圖像:黃昏の貯材池(臺展)/楊啓東
10 心聲漢詩

大世界舘觀李娘男裝赤脚作青春失戀舞/春潮、中秋夜不見月感作/劉聲濤

11 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 海軍報道部公表 敵第三國旗を欺用 我方第三國へ累を 及ぼささる樣苦心
02 江南造船所を占領 英國製火藥を多量押收 海軍南支部隊が活躍
03 平田部隊の鹵獲品
04 宜昌大混亂に陷る
05 近藤指揮官 漢口に上陸
06 我空軍岳州を爆擊
07 支那奧地には 極度の綿布缺乏 河內から輸入計畫
08 金口木舌/林正享
09 對支院の官制案 四日の閣議に附議
10 南洋華僑、蔣と絕緣か 親日の華僑勢力が擡頭
11 四國協定締結は尚早 防共協定は現狀維持 獨伊外相會談ア社報ず
12 獨伊兩國、日本を支持 兩外相會談の重要性
13 軍事援護 社會事業大會 十九日新竹で開く
14 外務辭令
15 次旬の貿易尻は 愈よ出超に轉換 リンク制の効果現はる
16 洪、チ紛爭を調停 獨伊外相維納で會議
17 英佛、ブ國に對し クレヂツトを供與
18 カー英國大使 愈よ蔣と會見 湖南某地に向ふ
19 明日の天氣
20 曉の合唱(233)/野村愛正;古藤幸夫
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 我が急襲に敵狼狽 抵抗の暇なく遁走 一息に心臟部廣東へ突入
02 避難民續續と復歸 廣東の我宣撫供作進捗
03 第二の祖國日本に 波蘭から國際美擧 極東青年會が三百圓寄贈
04 圖像:皇軍漢口に入城
05 國旗揭揚式を擧行 明治節、新竹の行事
06 基隆市參事會
07 大和丸一航海休航
08 小遣錢を蓄へて 恤兵金に一千圓 臺北市公學校兒童の赤誠
09 一氣に八科目功略 重傷の白衣の勇士郡伍長 見事專檢にパス
10 廣東、武漢淪陷を 全島各神社に奉告 文教局長名で通牒
11 皇軍に感謝を捧ぐ 漢口陷落祝賀武裝大行進 勇壯、都下一萬の學生の意氣
12 皮革違反檢擧 瑞芳の靴商
13 州廳前、大屯山間 長距離競走 來る十三日に決行
14 職員が登山 基隆市教育會主催
15 臺北市金物商組合 創立總會を開く
16 放送時間變更 一日から冬期プロ
17 小池君、古河電に入社に決定
18 北京語講習生募集
19 西門町のボヤ
20 鄭基氏の母堂逝去
21 人事消息
22 今晚の放送
23 商況 一日 前場
24 今日の興行
25 民報案內報社消息
26 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(119)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 異常兒保護法とは(下) 低能兒には手工を習はせよ 廢人にするの社會と親の罪
03 學校給食を榮養不良兒(下) 缺食兒から全校生へ 學校給食の効果は頗る大きい 日本學術振興會調查
04 □や丈の詰つた セルの伸ばし方
05 紫外線の多い秋 日光浴に一番よい 一時間以上は避ること
06 血液檢查令で結婚激減
07 圖像:おともだち(その一)
08 茸類の香と味を生かす 扱ひ方と保存法
09 石鹼の効用 污水を落すだけでなく 殺菌作用をも兼ねる
10 衛生メモ 鼻が詰つたら
11 蓮根の筑前煮
12 ところてんの辛子醬油
13 秋の香り松葉銀杏
14 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 本島出身の通譯は 廣東方面で大活躍 銃後の皆さんも負けずに 皇國の為めに働け
02 圖像:廣東風景
03 出征の兄の愛馬 軍馬候補になる
04 自分の名「一百」の 二倍の敵を斬る
05 溫泉デ鰐ヲ飼フ
06 コドモ 皆さんの先輩は こんな工夫上手(上) 軍艦の造り方は世界一 東京科學博物館長水野常吉先生のお話/水野常吉
07 圖像:マルチャン日記(7)/榎本マサヲ
08 カタカナ欄
09 雜巾を作つて 賣上額を献金
10 人體の不思議 消化の卷(三)
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 新事態に對處する 帝國不退轉の決意 明治佳節中外に發表頭條新聞

【東京一日發同盟】政府は漢口廣東陷落後における事變の新段階に處し大陸長期建設新東亞大勢確立に邁進すべき斷乎たる決意と信念を中外に闡明すべく聲明文案を起草中であつたが、三十一日首相官邸で風見書記官長陸軍影佐軍務課長、佐藤情報部長、海軍岡第一課長、野田報道部長等の間で最後的協議を重ねた結果長短三種類の原案を作成し、これを各閣僚の手許に回附し一日の定例閣議で正式決定の上愈よ三日の明治節を期して中外に發表することとなつた。而して今回の政府聲明は去る一月十六日の聲明の趣旨を更に布衍して今次聖戰の最終目的達成の為には國民政府を絕對に對手とせずとの鐵則を堅持し新たに誕生すべき支那新中央政府と協力し國交調整を圖るべき旨を再び明かにするとともに第三國に對しても帝國の不退轉の決意を闡明し國民に對しては漢口、廣東の陷落するとともに事變は終熄せず今後益益困難なる局面に直面すべき旨を強調してその一段の緊張と努力を要請せる點が主眼となり、その要旨は左の如きものと見られてゐる。

一、支那事變は陸海軍の緊密適切なる作戰協力に依り今や國民政府の最後の據點と賴む漢口、廣東も陷落するに至りしも帝國政府は飽くまで國民政府を中央政府としては勿論地方政權としてもこれを對手とせずとの既定の方針を堅持しこれが徹底的潰滅に邁進する一方支那中央政府の樹立とこれが育成に協力しこれと相提携して親日防共の精神に則り東亞百年の平和確立に不倒の努力を傾注せんとす

一、その目標とするところはこの日滿支提携を樞軸として東亞諸民族共同に依る東洋永遠の平和態勢の確立にありこの帝國の理想と東亞の現實の情勢に即應し第三國に對する權益尊重機會均等の主旨を充分考慮するの用意を有す

一、日支關係の調整に關しては支那新中央政府の樹立により兩國國交調整を協定し所謂長期建設の根本方針に基き所要資源利用開發、日支結合の強化、日滿支固有文化の尊重と互助共榮、日滿支提携に依る防共政策の徹底などの目的達成のため協力邁進す

一、かくして今次事變は漢口廣東陷落するとも決して終末を告げず今後なほ長期に亘る駐兵その他前途に克服すべき多大の困難あり一段と國民の決意と覺悟を要す、この重大時局克服の為には單に武力のみならず政治、經濟、文化など各般の國家總力を集中し軍備充實、生產力擴充など物心兩面に亘る總合力の飛躍的增強に全國民の一層緊張努力傾倒を要す

02 聲明文案正式決定 けふ首相が上聞に達す
03 首相、聲明後更に 全國民に呼びかく マイクを通じて
04 マアノ伊外相 ウヰーンヘ
05 徵發に關する軍の 斷乎たる決意を通告 英副領事に對して
06 駐支獨逸代理大使
07 國民貯蓄獎勵主務課長會議 內務省に於て開催
08 英內閣の第二次更迭
09 プレシデント ラインと改稱 ダラー汽船會社
10 五臺附近に於いて 共產軍約五萬を擊滅
11 敵砲艦を擊沈 三水西方の江上で
12 統一政權が出來る 內務部總長王氏談
13 米穀の賣渡は現在の價格
14 南風‧北風
15 近く南京に新支那 聯邦政府を樹立か 英勞働黨機關紙報道
16 產業報國會の結成 各部門に擴がる! 關係各方面から期待
17 重慶政府下の民眾 極度の不安、動搖 蔣介石狼狽夢の勝利を稱ふ
18 雲南省の貿易統治 非難の的となる 物價騰貴し商品不足
19 國府、香港滯荷の武器の 廣州灣轉送開始 佛、依然輸送を繼續
20 廣西軍大慌て 學生をもつて軍團組織
21 けふの天氣
22 大阪商船臺灣出帆
23 近海郵船基隆出帆
24 大連汽船
25 辰馬汽船
26 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 國民は思想戰の用意をせよ 抗日支那の落ち 往く先きは赤化社說

廣東落ち、武漢また破れた抗日國民政府は何處へ往く?これは恐らく全世界の注目を集めて居るに違ひない。蔣介石は如何に退卻主義を以てその戰略となすことを强辯し、デマの製造に巧みであらうとも斯くなつた以上は最早民眾の眼を蔽ひ、列國の耳を塞いて局面を糊塗する術はあるまい。斯くて抗日國民政府は遂に中原から逐はれて一地方政權に轉落することは既に論議する餘地はない。然し乍ら一時傳へられた蔣の下野說もどうやら事實でなくなつたところを見れば、蔣政權は今後敗殘の兵を收めて巴蜀の所謂天府の國を恃みにして尚ほも螳螂の斧を揮ふであらうことは容易に想像し得るところである。だがそれは遂に螳螂の斧であつて、絕對に大局を微動だにし得ないことも明かである。

英佛ソ聯の援助なくして蔣政權は絕對に戰ふことが出來ないものである。事變以來敗北に繼ぐに敗北を以てし、退却の一途を辿つて居り乍らも、尚ほ一年と數ヶ月を維持して來たのも、實に外援があつた為めである。然るに敗馬に張つた英國、又その英國の尻馬に便乘して來たフランスも、今後果して何處まで援助を續けて往けるかが頗る疑問である。自から顧る暇なき英佛は到底これ以上東洋の紛糾に深入りすることの出來ないことは見易き業であり、假へその意志があるとしても廣東の陷落を見た以上、英佛の援助は既に技術的に行詰つてゐることも周知の事實である。殘るものは只だ欺瞞に滿ちた人道主義に依るところの毒にも藥にもならない同情以外に何ものもない筈である。英佛既に賴むべからず、然らばソ聯は果して如何?

血を以て血を洗ふソ聯の內患は意外に深刻なるものがあり、張鼓峯事件に依つて暴露されたその實力の見かけた程でないことは今後のソ聯の對蔣援助を甚だ僅少な限度に規定するであらう。然しソ聯は凡ゆる點に於て我が國とは對蹠的な立場に立つてゐる。我が國を隣國に持つたソ聯は到底宿命なりとしてあきらめられないのは察するに餘りある。何んとかして日本の勢力を弱めやうとすることはソ聯の對外政策の基調をなすものであらねばならない。況して今や歐洲に於て締出しを喰ひ、孤立を餘儀なくさせられてゐるから、抗日蔣政權と狼狽相依るに至るであらうことは想像に難くない。溺れるものは藁でもつかむと云ふ、蔣政權が若し所謂長期抗戰を繼續して往くとすればソ聯と抱合つて支那を赤化に導く以外に方法はあり得ない。

抗日蔣政權は既に一地方政權に轉落したとは云へ、事變はこれで解決した譯ではない。蔣介石が降參しない限り、成都、昆明は愚か、地の果てまでも追詰めて行く我が軍の方針は絕對に搖ぎなき事變解決の鐵則である。百里を往くものは九十里を以てその半とす、況んや大本營海軍報道部長の云ふ如く、我が軍の前には尚岳州あり、重慶あるに於ておや。斯く思ふ時、任重くして途遠き感なきを得ない、國民は夢にも氣を弛んで苟安に狎れるべきでないことは勿論である。殊に今後ソ聯の指導に依るであらうところの抗日支那の赤化に對しては獨り軍の戰鬪行動のみならず、國民各自に於ても思想戰に最後の勝利を獲得する覺悟がなければならない。この意味に於て戰ひはこれからと云ふ陸相の言葉は毫も誇張ではない。國民は愈よ褌を締直して來るべき思想戰に勝利を獲得すべく、各その用意を怠つてはならないのである。

02 ボーナスの一部を 愛國公債で支拂ふ 大藏省議決定‧臺灣も追隨せ
03 これからが經濟戰 內務省で貯蓄獎勵會議
04 新規事業は全滅か 新竹州豫算查定方針
05 圖像:遡江部隊に協力する 精銳!!海の荒鷲
06 明治節奉祝の宜蘭街行事
07 經濟警察懇談會 基隆商議の主催で
08 わが防共設施見學 獨逸治安警察團來朝
09 監禁九十四日 身代八十萬圓 謝龍闊氏が大活躍 匪賊に拉致された邦人 身代金も出さず救出
10 圖像:博物館週間
11 出たぞ、女辯護士 晴れの司法科試驗に 紅三點が見事合格
12 感心な家主さん 應召家族の家賃棒引
13 十萬の學生を動員 嚴肅な奉拜式舉行 高松宮殿下の台臨を仰ぎ 來る七日代代木練兵場で
14 立候補四名 臺中市議補欠選擧
15 營養食配給は 結局お流れ
16 賭博に負けて 大年增居直る
17 譽の明石畫伯 蘭貢市長の肖像油繪贈呈
18 年末大賣出し 大稻埕實業會委員會で決定
19 大稻埕第四區會 家主部外結團式
20 基隆鄉土館 參觀を希望
21 國策放送演題
22 定期航空
23 人事消息
24 ときの声
25 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 全國に率先して 臺電が電氣で製鐵 交通局、近く起業を認可し 年產三千五百瓲を製造
02 本年上半期の島鹽生產減少 天候不良が原因 販賣高は十四萬瓲を越へ 島內島外とも躍進
03 時事經濟解說 漢口に於ける 各國の經濟勢力 日英が資本の爭霸戰
04 海岸線復舊費 九十五萬圓決定
05 定期米新甫は 六圓臺へ續騰
06 臺灣倉庫の高雄在庫高
07 株式界小高下 各銘柄が平凡
08 滿洲國計畫中の石炭液化具體化す 資本額八千萬圓で 吉林省に工場建設
09 十月下旬の高雄貿易狀況
10 丸糯、蓬萊の走米 桃園から初出廻 例年より廿日間早い
11 多大の功績を殘して 臺北商工會が解散 臨時總會で正式決定
12 日滿防疫會議に 三氏が出席
13 火災保險契約高 七月末增加す
14 外國火災減少
15 世界物價調查 九月は稍稍低落 日本銀行調查
16 照明燈
17 市價及商況 一日
18 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 中支の博物館を見る/岡田彌一郎
03 晝間娛樂時間
04 國民歌謠
05 子供時間
06 講演 皇軍戰傷病兵の 近況と診療とに就いて/小泉親彥
07 落語
08 特別講演 東亞農林會議と臺灣農林業の地位/一番ケ瀨佳雄
09 料理献立/龍秋子
10 獨唱
11 尺八
12 圖像:ポーランド、テツシエン地方に進駐
13 藤原釜足夫妻 初の夫婦役 サトウ・ロクロウ 風邪のため倒る
14 國民の誓 二日からタイゲキ封切
15 新興が小國民映畫第一作 「田宮坊太郎」に着手
16 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 麻袋引渡しに關し 米商連の態度強硬 成行一般から注目さる
02 軍屬李文淵君 盛大に庄葬執行 參列官民無慮三千名
03 全村學校開校式 前峰子、街尾崙で擧行
04 神像燒納式 旗山舊練兵場に於て
05 許救氏の美擧
06 竹南郡乘馬遠乘 好成績を擧ぐ
07 北斗郡國語演習會 二林公に於て開催
08 白河大仙岩秋祭
09 部振會長懇談會 北港公會堂にて開催 諸議案を慎重に審議
10 東港街の上水道 二十九日華華しく開通式
11 屏東旗山間の乘合 急急開通さる
12 東勢郡主催の秋季國語演習會 東勢公講堂にて開催
13 斗六引善堂例祭
14 桃園水利組合 神社に祈願參拜 事業功勞者も表彰
15 旗山第一公の校旗樹立式 女青も同時に
16 臺東國語演習會 優勝旗は大武庄獲得
17 馬事座談會 後龍庄で開かる
18 斗六公の運動會
19 木底の皮靴 臺南市に登場
20 變死二則
21 ローカル.セクション
22 話のタネ
23 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 科學 木星の新しい月 更に二個を發見
02 ヨーロツパに 於ける代用燃料
03 圖像:空の超特急初の豫備發行
04 世界最初の鑄造貨幣
05 廣東(廣州市)を語る(下) 外務省情報部
06 圖像:馬來產の手長猿
07 米國の石炭液化 七Oパーセント採れる
08 世界的雨期
09 合成ワクチン 革命的な研究報告
10 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 立候補者の屆出 愈よ今夜締切り 豫想に反して競爭者少なし 臺中市議補缺 選擧愈よ迫る
02 彰化市議例會 全島市議大會の提案を協議
03 臺南陸上競技大會 愈よあす盛大に開催
04 高雄州議補缺選擧 激戰を豫想さる
05 圖像:愛婦「漢口攻略祝捷式典」
06 圖像:八田拓相親任式
07 勞働者不足で 惱む花蓮港廳 府と呼應して對策樹立
08 高雄神社參拜
09 青年團の點檢 臺南全州下に實施
10 高中の霸業成る 精進した常盤團 排球決勝に大接戰
11 物價調整座談會 七日羅山信組に於て
12 競馬フアンの サービスに大童 前日に番組を配布
13 米穀商組合長選擧 三巴の大接戰 興味を唆るその結果
14 圖像:日本革新農村協會結成大會
15 彰化郡の明治節
16 奇拔な競走 蜿蜒二十一里の產業道路を 青年團の選手健脚比べ
17 不良外交員 臺南署に檢擧さる
18 明治節を奉祝 彰化市行事を決定
19 日石また新油井 新化郡下に於て開鑿中
20 神社で祈願祭執行
21 黃孝廉遺墨展 臺南歷史館に於て
22 今井市庶務課長 商業倉庫入り
23 臺中州方委大會は延期
24 消息報社消息
25 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 暴風雨の女(35)/岡田三郎;三浦杏介
02 國民學校案に對する私見 知育偏重と綜合教育(上)/大島正德
03 隨筆 美しい町(下)/森田たま
04 水牛の角 十一月創作評 寺崎の「一家」
05 圖像:蓖麻(臺展)/高銘村
06 音樂の効果 手術や精神病者によい
07 圖像:風景(臺展、特選)/高橋惟一
08 島の秋/阪口貴敏
09 學藝消息
10 心聲漢詩

謹和文樞先生病中偶書/鄭蘊石、謹和文樞先生病中偶書/陳如璧、謹和文樞先生病中偶書/沈江楓、謹和葉文樞夫子病中偶書/蘇邦助、謹和文樞夫子病中偶書/鄭指薪

11 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 聯盟關係の終止案 樞府で原案通り可決
02 兩國策會社創立總會 七日開く・兩社の理事の顏觸
03 統一中央政權問題 反共救國の國民的運動の 全國徹底を俟ち徐ろい樹立
04 第二次聯合委員會議事日程
05 長江埠に殺到占領 縱橫無盡に敵を擊滅
06 近衛首相參內 聲明文を上奏
07 官塘驛、中伙舖占領 寺垣部隊、蒲圻に迫る
08 孝感城及び 同飛行場占領
09 パルプ工業重役會
10 金口木舌/林正享
11 荒木文相の御曹子出征
12 唯一の武器輸送路 支那側確保に必死 ソ聯より新疆、蘭州、西安線
13 東亞新體制建設に 米は積極援助が當然 外務省、回答案檢討中
14 英人所有と認むべき資料なし 我軍より英副領事に通告の 徵發米に對する見解の內容
15 支那向綿布の買上 中旬頃、實施に着手 組合を通じ輸出禁止を解除
16 桑島駐伯大使 正式任命發令
17 同盟英文部の井上少尉戰死
18 佛藏、法相交代
19 明日の天氣
20 曉の合唱(234)/野村愛正;古藤幸夫
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 廣東に民眾自衛團 兩廣を一丸とする 南支政府の芽生へ
02 豫算查定の攻防戰 大藏陣營に犧牲續出
03 臺北市國民演習會 けふ市公會堂で開催
04 國民奉祝時間 AKから中繼
05 百萬圓を目指す 屏東市の金動員運動
06 自轉車乘り タクシーと衝突
07 放送番組一部變更
08 基隆の體操祭 あす午前十時實施
09 大學は出たけど 下宿の女中を騙し 最後は宿賃踏倒し
10 今度は「瓦斯汽船」 獨逸で廿六隻就航
11 倫敦の新市長 我が勳三等の所持者 ボウオーター氏當選
12 新竹州の實踐事項 國民精神作興週間の
13 伊勢、明治神宮間の矛繼走けふ開始 參加人員千餘名
14 鄉軍臺中分會 あす入會式
15 下條總裁北、中支 滿洲現地觀察へ 歸京の上行賞發表か
16 藝妓同性中心(未途) 屏東井筒料亭で
17 入質金製品買上げ 一萬八千五百餘圓に上る
18 小娘に暴行 猅猅爺檢擧さる
19 學校職員體育會
20 臺北市吳服商組合 七日創立總會
21 定期航空
22 人事消息
23 今晚の放送
24 商況 二日 前場
25 今日の興行
26 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(120)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 牛乳の殺菌と加熱度 多くの主婦は滋養分を殺す 冬でも溫めて飲むがよい/柿沼三郎
03 秋苑
04 胚芽米か七分搗か 各方面の意見から 正しい結論を求む
05 圖像:おともだち(その二)
06 夏に衰へた 視力の回復 恐るべき文明病〝近視眼〞
07 菊の花の利用
08 古毛系の利用 染直しはきかぬ
09 安價で美味しい 鰯のさつま汁
10 鷄の臟物を利用しませう 非常時食物資源の一つ
11 肌を荒す蒸し タオルの濫用
12 不如意の暮向 子供が知つたら? こんな心掛が大事
13 とても美味い 兔肉のお惣菜 三種を御紹介
14 赤ん坊の間食に ポテト卷
15 油繪の污れ 海綿で拭け
16 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 あすは明治節 廣東武漢陷落を奉告 全國各神社で擧行
02 皇軍の占領した 武漢はどんな所か 皆さん御存じですか
03 ものを云ふ犬 ワンワンの代リに「お早う」
04 コドモ 皆さんの先輩は こんな工夫上手(下) 軍艦の造り方は世界一 東京科學博物館長水野常吉先生のお話
05 圖像:マルチャン日記(8)/榎本マサヲ
06 カタカナ欄
07 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 武漢陷落後の新段階に對處する 帝國の態度不退轉 東亞永遠の安定を確保 政府內外へ重大聲明頭條新聞

【東京三日發同盟】武漢陷落後の新段階に對處する帝國不退轉の態度を中外に闡明すべく政府の重大聲明は明治佳節の三日を期し發表されたがその全文は左の通りである。

今や陛下の御稜威に依り帝國陸海軍はよく廣東、武漢三鎮を攻略して支那の要域を戡定したり、國民政府は既に地方の一政權に過ぎず然れども尚同政府にして抗日容共政策を固執する限りこれが潰滅を見るまで帝國は斷じて鋒を收むることなし、帝國の冀求する所は東亞永遠の安定を確保すべき新秩序の建設にあり今次聖戰究極の目的亦此處に存す、この新秩序の建設は日滿支三國相携へ政治、經濟、文化等各般に亘り互助連環の關係を樹立するを以て根幹とし東亞に於ける國際正義の確立、協同防共の達成、新文化の創造經濟結合の實現を期するに在りこれ實に東亞を安定し世界の進運に寄與する所以なり、帝國が支那に望む所はこの東亞新秩序建設の任務を分擔せんことに在り帝國は支那國民が好く我が真意を理解し以て帝國の協力に應へむことを期待す、固より國民政府と雖も從來の指導政策を一擲し其の人的構成を改善して更生の實を擧げ新秩序の建設に來り參ずるに於ては敢てこれを拒否するものに非ず、帝國は列國も亦帝國の意圖を正確に認識し東亞の新情勢に適應すべきを信じて疑はず就中盟朋諸國從來の厚誼に對しては深くこれを多とするものなり惟ふに東亞に於ける新秩序の建設は我が肇國の精神に淵源しこれを完成するは現代日本國民に課せられたる光榮ある責務なり、帝國は必要なる國內諸般の改新を斷行して彌彌國家總力の擴充を圖り萬難を排して斯業の達成に邁進せざるべからず、茲に政府は帝國不動の方針と決意とを聲明す

02 長期建設のため 國民の協力を期待 池田藏商相が語る
03 圖像:粵漢線遮斷の田島部隊の萬歲
04 松平副領事 廣東に着任
05 聯合委員會開かる 議事を原案通り可決
06 感謝決議文と皇軍慰問使派遣 王代表提案可決さる
07 廣東攻略戰で 敵軍の損害が莫大
08 大別山突破部隊 二日漢口に到着
09 ソ聯兵又も不法越境 我か監視兵を拉致 日滿兩國より嚴重抗議
10 戰時食糧對策に 生產配給計畫立つ 將來の供給不安を除去
11 梁行政院長は飛行機で訪日
12 次の委員會に於て 統一政府設立を決議 可決宣言文案の骨子
13 揚子江海軍部隊 作戰に意氣旺盛
14 大別山系の敗敵 南陽附近に集結 士氣沮喪恐怖にからる
15 粵漢線死守を 蔣介石が空嘯く 陳、何を防衛司令に任命
16 獨海軍首腦部の異動
17 國民政府參政會 共產黨が牛耳る 持久抗戰を協議
18 チ英首相が在支權益樂觀
19 佛の新藏相 抱負を語る
20 本日の天氣
21 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 明治の佳節を 壽ぎ奉りて社說

事變下に秋酣けて菊花馥郁と薰るけふ三日は、一億國民の壽ぎ奉る明治の住節である。仰げばいみじくも尊き明治大帝御一代の御聖德、御鴻業を偲び奉ると共に、宏謨を翼賛し奉つた先人奉公の赤誠を體し、愈よ盡忠報國の誠を致すは、殊に我我島民の須臾も忘れてはならぬことである。明治天皇御一代の聖績は申すも畏し。皇國日本の國威を世界に輝やかせ、東亞の盟主、世界の日本を築き給へる躍進日本の源泉であつた。今日の日本の躍進は、明治御一代以來の精神力の偉大なる潜勢展開であつた。この大なる御光りを仰ぎ奉る時、日本國民として只、慚愧に堪えない。明治大帝を偲び奉る心は、國民奮起して奉公を捧げる心であり、日本を强むるの力である。けふの佳節は、國民的奉祝の日であると共に、國民的反省、國民的戒慎の日であらねばならぬ。

けふの佳節を壽ぎ奉るべく、午前九時を期し「國民奉祝の時閒」が設られ、式に參列し得ざるものは夫夫在所に於て全國一齊に宮城遙拜をなす外、特に剛健闊達、明朗真摯なる氣宇を以て奉祝することになつてゐる。心を清めて遙か東方に向つて宮城を拜み、至誠報國を誓ひ奉らねばならぬ。皇民化運動の美果も、この至誠報國によつて結ばれるものである。殊に未曾有の難局に處して一層其の感を深うするのである。聖戰起つて以來一年有餘、皇軍の善戰により支那四百州の殆ど大部分を席卷し、帝國の國威を四海に輝やかせつつある、近くは廣東を攻略して更に抗日の牙城武漢を陷落したが、蔣介石は尚迷夢醒めやらず、長期抵抗を豪語して居り戰局の前途なほ遼遠を覺悟せねばならぬ。のみならず、攻略地域の長期建設は、漸く其の緖に就かんとする時である。銃後國民の堅忍持久はむしろ今後にあると云はねばならぬ。けふの佳節を壽ぎ奉り、明治天皇御一代の聖德を追慕し奉ると共に、國民的に戒慎し、反省して、層一層の決意を固め、難局を突破して、明日の日本の建設に邁進すべきである。

02 社說 夜間中學の設置問題社說

本島中等學校の入學難は、とと兩三年來初等教育就學難と共に、文教局及び關係當局、父兄等を惱まして來た。殆ど漏れなく、每年新學期に到れば初等教育では學級不足により、就學希望兒童が各地で拒絕され、中等學校入學試驗は、物凄い入試地獄となつて現はれて來る。この教育難局打開のため、前者にあつては極力學級增加が要望され、後者では中等學校の增設が熱烈に叫ばれて來た。當局に於ても苦心慘憺の結果、後者の對策として曩には入學試驗の出題方針に大改正を加へて、いたいけな兒童の負擔を輕減し、最近又時局の推移に鑑みて、體格、國民精神の考查を第一義的となし、從來重視されて來た智的學科考查を第二義的として、夫夫各關係官廳學校へ通達した。蓋しこれは時局に卽應した考查方針として一應肯定されるが、しかしこれのみをもつてしては、入學難は入學難として依然繰り返へされるのみである。

中等學校入學難の緩和には、如何に試驗方針が改正されても結局學校を增設する以外に方法はない。中等學校新設の外、私立中學校の設立認可、夜間實業學校の設置等、本欄に於てしばしば强調し要望して來た。文教當局の積極的措置により、既に中等學校が新設され、私立中學校の認可も逐次行はれて來たことは、本島教育のため慶賀に堪えない。來年度には更に彰化商業、臺南農業の二校が新設される外、從來要望された夜間中等學校が「夜間中學」として實現されようとしてゐる。卽ち文教當局では過般の全島教育課長會議に於て、各州に「夜間中學」の設立方を慫慂の結果、臺北州では全島に率先して明年度から實現すべく計畫してゐるが、入學難を緩和するのみならず、經費節約のこの際、正に一石二鳥の名案であるが、茲に考慮すべき問題は夜間中學を先行すべきか、或ひは夜間實業學校を先行すべきかである。本島の產業は既に農業臺灣から工業臺灣へ推移せんとしつつあり、又將來工業臺灣として發展せねばならぬ以上本島の產業方針に立脚して夜間中學の設置は勿論緊要であるが、それよりも夜間實業學校を先行すべきではないだらうか、敢て當局の一考を促す所以である。

03 堅壘を屠つて猛進 神速誇る陸の魚雷 勇名轟く石本、平田部隊
04 陽新の背後を奇襲 作戰見事に奏効して突入 敗敵を追つて急追又急追
05 細田事務官 樹林信組を視察
06 佳節を壽ぐ祝砲 けふ新公園で打揚
07 大麻と曆頒布式 部局長、各地方長官等參列し 五日府正廳で擧行
08 即題で熱辯を揮ふ 臺北市國演會終る
09 日獨防共功勞者 有田外相以下五十一名に 敘勳、賜杯の御沙汰
10 石原產業總會
11 七生報國を誓ふ 土屋一等兵天晴れ戰死
12 刑事連をスターに 防犯映畫を作製 臺北州防犯協會の計畫進む
13 ピ社蕃續續と下山 けふの佳節を卜し 移住報告式を擧行
14 城內地區防衛演習 整然たる統制下に 各班の活躍目覺し
15 兒島拓務事務官 高雄を視察
16 パレスチナ各地 形勢は依然不穩 四ケ月間の被害統計
17 司法保護講習會 四日、五日新竹で開く
18 青果、蔬菜の廈門、香港進出 朝陽公司が計畫
19 奉祝催物で賑ふ 羅東神社大祭第一日
20 神戶華僑親交會 第二回大會開く 聯合委員會に祝電を發し 新政權擁護の宣言を發表
21 ペルー在留邦仁 献那毛巾 第一回分を發送
22 百萬圓を寄附 野間恒氏が
23 商工主任會議
24 內地旅行團出發
25 年末大賣出し 新竹で打合せ
26 人事消息
27 けふのメモ
28 ときの声
29 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 十月末に早くも 二千五百萬圓突破 臺北州下が依然第一位 全島の金賣却運動が奏効
02 全島米穀組合で ゴムの配給を要求 近く督府へ陳情に決る
03 臺灣畜產が 高雄に工場計畫 民有工場を買收引繼ぐ
04 物價抑制のため 協力制度を實施 戰時物價對策を強化
05 輸送對策に貨物主任會議
06 政府聲明に株式界は好感
07 東亞硝子會社 更生經營に決定
08 實施と同時に 糖業も統制せよ 米管案起草委員の答申
09 產業組合進出に 圓滿協調を圖る 日本商工會議所が陳情
10 日滿支協力して 製鐵增產を遂行 鋼鐵聯盟で初協議
11 臺電新株募集に 二百萬圓を引受 鐵道共濟組合で內定
12 支那向綿布が 輸出を解禁さる 十五品目を決定實施
13 滿洲移民の負債を整理せん 來議會迄に對策を考究
14 定期三限とも 三十六圓臺で強調
15 島內郵便貯金 三千萬圓を超ゆ
16 鹽糖溪州工場製糖開始 一日正午より壓榨
17 硫安生產費が著しく昂騰 來年の價格申請引上か
18 照明燈
19 市價及商況 二日
20 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 座談會 軍艦旗制定 五十周年記念
03 ラヂオ聯曲
04 講演 「武漢廣東陷落と國際的影響」/橫田實
05 料理献立
06 國民精神作興體育大會 體操祭實況
07 講談
08 箏曲
09 吹奏樂
10 長唄
11 圖像:アオスタ夫人夫君慰問へ
12 國策とラヂオ(上) 戶水遞信部長の講演
13 圖像:フイリツピン副大統領來朝
14 廣告報社消息
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 小學兒童の赤誠 皇軍に慰問袋を贈る
02 桃園神社初例祭 けふ華華しく執行
03 小林氏の美擧
04 斗六水利組合臨時評議員會
05 麻豆女公と實踐女學校 合同運動會開催 觀覽者會場を埋む
06 街庄庶務研究會 新化街公會堂に於て
07 圖像:愛國武裝大行進
08 桃園女子愛國看護團修了式
09 竹東水利組合 評議員會を開催 和氣靄靄裡に終了
10 臨時資金調整法令の改正に就て(二) 財務局金融課
11 傷兵にバスの無料サービス 淡水三和バスの快擧
12 旗山郡役所職員體育會を開催
13 新化皇民學校國語演習會
14 桃園二期米 初檢查實施
15 臺中署の兩刑事 高雄屏東へ檢證
16 みなみ洋裁研究室
17 ローカル.セクション
18 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 無競爭か激戰が 興味を唆る逐鹿戰 臺中市議補缺選擧迫る
02 案の定議場騷然 臺中州米穀商同業組合長の選擧辛じて一段落
03 圖像:虎門攻略戰
04 明治節拜賀式
05 花蓮港廳水產會總代會を開催
06 屏東移民村兩青年團訓練所の開所式
07 名譽の負傷 平田部隊の勇士
08 精勤巡查表彰式
09 金總動員一千萬圓 高雄州各市郡の割當額決定
10 會計係の橫領 派生的事件が續發
11 經濟時事解說 廣東省に於ける對外經濟の展望(上) 英國の權益が錯綜
12 圖像:明治天皇御聖德景仰講習會
13 海山神社祭典 けふ盛大に擧行
14 衛生施設を改革 嘉義市の立案なる
15 藤垣市尹初巡視
16 高砂族に貯蓄獎勵
17 タビトの山地に富有柿を試植 その出來具合期待さる
18 收金を紛失し 果物商青くなる 旗亭でメートルを擧げる最中
19 國語家庭を表彰 屏東郡の民風作興會
20 結核豫防の新工夫 健康相談所の出張所を新設 臺中州衛生課の快ヒツト
21 ボヤ二件
22 嘉義市の傳染病
23 消息報社消息
24 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 暴風雨の女(36)/岡田三郎;三浦杏介
02 國民學校案に對する私見 實際生活と教育の乖離(下)/大島正德
03 海豚と鯨/今井喜孝
04 圖像:飛行機バンザイ(臺展、特選、總督賞)/院田繁
05 水牛の角 十一月創作評 北原の「妻」
06 文展日本畫評 見るべき靱彥の「孫氏勒姬兵」 (一)相良德三
07 圖像:軍犬(文展)/小室翠雲
08 圖像:町はづれ(臺展)/董伯昭
09 學藝消息
10 短歌閑吟抄(一)/坂口貴敏
11 心聲漢詩

次文樞先生病中偶書原韻/高華袞、次文樞先生病中偶書原韻/吳靜閣、次文樞先生病中偶書原韻/徐錫玄、次文樞先生病中偶書原韻/蘇鏡平、次文樞先生病中偶書原韻/蔡希顏、謹和文樞夫子病中偶書/周德三、謹和文樞夫子病中偶書/莊禮耕

12 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 聯盟に通告文 一切協力の終止を通達
02 聯盟は我通達に失望 再考を求め來らん
03 及川艦隊司令長官 きのふ堂堂漢口に入城
04 圖像:御真影奉拜式
05 帝國聲明の內容を 近衛首相が布衍 けふAKから放送
06 鄉軍の遙拜式 基隆で擧行
07 波チ兩國の國境確定覺書
08 金口木舌/林正享
09 蒲圻縣城一角に突入 一路粵漢線を南下
10 大畈市、小嶺を占領 更に南方へ殺到
11 恩賜財團軍人援護會に 三有力團體が參加
12 經濟八ケ年計畫 獨逸、準備を進む
13 明日の天氣
14 曉の合唱(235)/野村愛正;古藤幸夫
15 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 戰時下の明治節 各地で國民的奉祝
02 胚芽米獎勵の基礎 混砂米禁止を斷行 警視廳衛生部の腹決定
03 白衣の勇士 明日南支から歸還 臺北着は午前七時五分
04 米國野球團 橫濱を出帆歸國
05 基隆の體操祭 夫夫適宜の場所で擧行
06 女子青年部を組織
07 精勤巡查表彰式
08 熱誠捧ぐ前線交集 ペン部隊の奉仕執筆
09 不德商人に大鐵鎚 矢鱈に值段を吊上げた炭商 暴利取締令で嚴重戒告
10 圖像:血染の軍艦旗
11 どしどし取締る 臺北州當局の談
12 圖像:武運長久祈願
13 臺灣の鮫皮は 相當重視される 高砂丸入港與儀水產技師談
14 立候補四名 臺中の市議補缺選擧戰
15 演題も時局色 臺中市國演會好成績
16 故楊清溪氏の五年忌 現場で執行はる
17 二枚舌の怪獸 マレー半島で捕る
18 籠拔した娼妓 草山で逮捕 男と潛伏中を
19 澤田大使の歸朝を ブラジル外相惜む 情味溢るる禮狀を寄す
20 倉庫を破つて 豆粕を窃取
21 定期航空
22 今晚の放送
23 商況 三日
24 今日の興行
25 廣告報社消息
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 東亞共同體の結成 帝國政府の聲明の 歷史的な重大意義頭條新聞

【東京三日發同盟】三日明治の佳節を期して中外に發表された帝國政府の聲明は廣東並に武漢三鎮の陷落を機として轉回を豫想される事變新段階に處すべきわが政府の不動の方針と決意とを端的に表明したものである、一月十六日の第一聲明に次ぐ歷史的な重大意義を有するものである、而して同聲明に於てはまづ

第一に戰局の進展に依つて國民政府は今や全く一地方政權に顛落したといふ烙印を捺し第二に地方政權化した國民政府と雖も依然として容共抗日政策を放棄せざる限りはこれが潰滅に向つて邁進すべく斷じて聖戰の矛を收めるものにあらざる所以を力說して以て帝國の斷然たる決意を示してゐる、次で

第三點として帝國聖戰の目的は東亞永遠の平和確立にある點を明確に新秩序の建設なる言葉に依つて茲に初めて具體的に大陸建設の指標を示したことは注目される、而して

第四はこの新なる秩序建設のためには日滿支三國一體となつて政治、經濟、文化など各般の施策に亘り獨自性を尊重してその下に新なる東亞における指導精神の確立と共同防共の徹底、新文化の創造、東亞ブロツク經濟の實現を圖るべき意味を述べて東亞永遠の平和確立從來のスローガンに實質的內容を附與し日滿支三國を基礎とする所謂東亞共同體の結成確立こそ東亞民族結合の基本であり之こそ世界平和に寄與する所以であるとの意味を述べてゐるのは本聲明中における重點であつてこれが影響する所は頗る重大微妙なるものありと見られる、而して

第五はこの東亞共同體に支那民眾の參加を要望し國民政府と雖も從來の指導政策たる容共抗日政策を放擲し蔣政權の人的代表たる蔣介石を下野せしめるなど政府內部の人的構成を解體して更生の實を擧げ既に各地に誕生し、また誕生を豫想される政權と協力して新秩序の建設に來り參ずるの態度に出るならばそれを拒むものでないとの雅量を示したものであつて

第六は第三國に對しては列車が以上の新事態を正しく認識し且つ東亞共同體完成のための帝國の大陸建設の大使命に賛同をもつて新情勢適應の態度を示すことを希望し

第七は最後にこの東亞新秩序の建設はわが肇國の大精神に淵源するところであつてこの光輝ある然も前途多端の大業を完成する事こそ我我日本民族が現在に課されたる光榮ある責務でこれが為には國內諸般の改革を斷行して戰時體制下の確立を圖るとともに精神的總動員に止まらず政治的にも國民總動員の實を擧げて所謂國家總力の擴充を實現し萬難を排して肇國の大業達成に勇征邁進しなければならぬと結び東亞共同體建設の意義を強調して我が向ふべきところを明かにし長期建設の新段階に處すべき帝國政府の方針と決意を聲明したものである

02 對英米外交は質的大轉換 我東亞の政治的優位性確立 九國條約も當然修正
03 圖像:首相、政府聲明を內奏
04 廣東の中央機關 廣西梧州に移轉
05 圖像:握手を交はす行政委員長王克敏氏と行政院長梁鴻志氏
06 漢口の明治節奉祝 我陸海軍合同、盛大に擧行
07 聖壽の萬歲を壽ぐ 東久邇中將宮賀陽大佐宮兩殿下 畑、及川兩最高指揮官祝杯を擧ぐ
08 勇士達の萬歲の聲 南支の空を搖がす 廣東の明治節祝賀
09 嘉魚縣城完全占領 長江上流の敵防禦線完全崩壞 所謂第四期戰に大打擊を與ふ
10 峻峰虎山を奪取
11 反共、倒蔣にあらずば 和平を顯現し得ず 王克敏氏、宣言文朗讀
12 獨政府は率先して 新政權を承認せん わが聲明に對し好感
13 伊も全幅的支持 近く世界に意思表示
14 飯田中將逝去
15 國民精神作興體育大會 日比谷公園で開會式
16 英國でも國民貯蓄の新記錄
17 英伊協定の發効動議 英下院を通過
18 南風‧北風
19 本日の天氣
20 大阪商船臺灣出帆
21 近海郵船基隆出帆
22 辰馬汽船
23 大連汽船
24 廣告報社消息
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 天皇陛下御親拜 宮中明治節祭の御儀
02 本當の戰爭文學は 落付ないと書けぬ 「麥と兵隊」の火野軍曹と會見
03 沙面視察一番乘り 我が權益概ね異狀なし
04 圖像:廢墟化した陽新市街
05 臺南市の物價高騰 市民の臺所脅かさる
06 米の受渡驛を追加 正市評議員會で可決
07 社會館開館式(新竹) きのふ盛大に擧行
08 大龍峒町區會
09 屏東市青年團 第二次奉仕作業
10 鄉軍臺中分會入會式
11 勅諭奉讀式
12 下奎府町第四區會各部の結團式
13 世界一の深い穴
14 東港街の火事 全燒廿餘戶
15 鄉軍新竹分會 きのふ總會を開く
16 彰化許乃邦君 高文にバス 許嘉種氏の令息
17 米醫藥に代用品出現
18 陸上速度記錄戰に米參加
19 高雄州青年團體育大會 一萬餘名が參加
20 曙公運動會
21 籠の鳥ドロン
22 屏東青訓查閱
23 大宮公體育會
24 霧峰庄院動會
25 彰化北公運動會
26 人造豚毛
27 本年度の英佛海峽橫斷者
28 定期航空
29 人事消息
30 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 菊花薰る明治節 各地で拜賀式擧行 時局下何れも嚴肅に
02 白衣の勇士を慰安 可憐な幸公學校の兒童
03 白衣の勇士歸還 南支戰線の勇士
04 勇士慰問興行 小林千代子屏東で
05 圖像:武漢行營前に於ける皇軍の萬歲
06 橋子頭社祭典 けふ宵祭り擧行
07 溪州神社大祭
08 州下一萬の若人 颯爽として行進 高雄州下中等學校の生徒達
09 五千の健兒勇躍 數萬の觀眾喝采 臺南陸上競技火蓋を切る
10 高雄市の體操祭 到るところ潑刺な風景
11 譽れの軍夫 給料を献金
12 大關員林郡守着任
13 員林街防衛團 訓練好成績を擧ぐ
14 無競爭當選確實か 臺中市議選擧愈よあす投票
15 圖像:ハンガリーもチエツコへ進出
16 全島社會事業大會 廿九日屏東高女にて
17 恒春防犯協會支會 發會式を擧行
18 高雄州水上競技大會開く 十三日市營プール
19 大甲溪上流の鮎頗る好成績 水產當局大大的に放殖
20 警部補任用試驗 けふ臺中州にて
21 乙種巡查試驗合格者發表さる
22 花蓮港小學校運動會を開催
23 油虫驅除器 大磐臺東廳長の新案
24 新興信組役員會
25 出張所長留置さる
26 ローカル.セクション
27 海外短信
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 暴風雨の女(37)/岡田三郎;三浦杏介
02 圖像:早慶第一回戰
03 圖像:平安の都を賑した時代祭
04 東寶秋季決定版 「胡椒息子」總配役決定
05 新興特作「亞細亞の娘」 全女優陣に改めて動員
06 心聲漢詩

兒玉藤園大將/臺北 鄭金柱、兒玉藤園大將/鄭木村、兒玉藤園大將/鄭博文、兒玉藤園大將/黃栽培、兒玉藤園大將/李林氏素珠、兒玉藤園大將/李世昌、謹和禮耕芸兄贈林正享先生原韻/徐錫玄

07 ラヂオ
08 連續ラヂオ小說 「士と兵隊」(上)(火野葦平作)/德川夢聲
09 子供時間
10 晝間娛樂時間
11 室內樂
12 合唱と管絃樂
13 端唄
14 料理献立/龍秋子
15 廣告報社消息
第06頁
夕刊第1版
序號 標題
01 統一政權の樹立へ 堅實な步調を辿る 聯合委員會南京會談の收穫
02 蒲圻縣城完全占領 長沙防衛線の一角崩れ去る
03 藤田等諸部隊 前山の線に進出
04 西坑塘を奪取 通山の陷落迫る
05 事變の前途紹遼遠 堅確な決意を要す 入漢の畑指揮官聲明
06 責任の重大を痛感 及川司令長官語る
07 押しまくる 蔣政權をぶつ潰す迄 畑指揮官の陣中談
08 呂滿洲國產業部大臣參內
09 金口木舌/林正享
10 新規增稅は不可避 その理由、方向の諸點
11 政府聲明、首相演說 國府に甚大な影響 大公報、社說を揭ぐ
12 帝國の外交方針を 外相、近く闡明せん
13 成都の防備狀況 A.P電の報道
14 東洋重要都市の大同團結結成へ 六大都市市長會議の議題
15 武昌、咸寧間の列車運轉 近き將來に實現
16 王克敏氏一行上海へ
17 チ、ハ國境紛爭急轉解決
18 ブ元帥、フ次官署名見えず 國防相の弔辭中
19 明日の天氣
20 曉の合唱(236)/野村愛正;古藤幸夫
21 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 二十年間の溜飲が 今回一度に下つた 戰前支那側の壓迫を憤る 德和洋行.岡本驥六氏談
02 真の日本人になりたい 印度の歸化人ボース氏が 國籍制限の解除を出願
03 圖像:富水架橋
04 石本部隊名譽の戰死者 けふ原隊より發表
05 團體輸送競爭 新竹青年修練場生が
06 新黨運動の正體(中)
07 香港丸廈門へ けさ基隆出帆
08 明治節奉祝 廈門の聯合運動會 參加二千名、非常な盛況
09 廈門の明治節
10 繼母を斬る 平素から不和
11 國語家庭の認定 今回申請は九十戶
12 白衣の勇士歸還 けふ熱誠な出迎裡に
13 本紙愛讀者優待 小林千代子のグランドシヨウ 七、八兩日第一劇場で報社消息
14 漢口、福岡間(二千キロ)を 四時間廿分で翔破 歷史的原稿輸送を完成
15 金瓜石のボヤ
16 大屯登山長距離競走は延期
17 囮を使つて騙取 一味三名檢擧さる
18 人事消息
19 今晚の放送
20 商況 四日 前場
21 今日の興行
22 民報案內報社消息
23 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(121)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 學生の六、七割は近視 不名譽近視國の名を驅逐せよ 厚生省豫防局長醫博高野六郎氏談
03 腦溢血の兆候とその應急處置/佐多芳久
04 女辯護士登場
05 非常時向き食品の王者 牛より美味しい鯨肉(上) 每年捨てられてるた數千噸で 肉類の代用には充分足りる
06 圖像:おともだちその三
07 お乳の出ない 母親が多い 醫學的に促す方法
08 お子さん方に 「かぜ」が流行る 母さん達よ!御注意
09 屑や塵埃の整理 手數のやうだが 却つて家が整頓
10 風味のよい 炒りうどん
11 黑豆コーヒ 手輕にできる 榮養、經濟、衛生共によい
12 紙上病院
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 古莊將軍と老從卒 日露大戰をしのんで 武運を祈る島崎さん
02 八千人收容ノ大汽船三隻
03 コドモ 伊國の子供達は 音樂が非常に好き 伊藤義末先生のお話
04 人體の不思議 消化の卷(四)
05 圖像:マルチャン日記(9)/榎本マサヲ
06 圖像:ハンメル・ハンメル號太平洋橫斷
07 女辯護士三名 見事に合格
08 カタカナ欄
09 大場鎮激戰を偲ぶ 戰場運動大會
10 これは珍しい そろばんの慰問
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 東亞院に改稱して 技術部新設、四部制に 對支院官制案八日の隔議に附議頭條新聞

【東京四日發同盟】對支院官制案については四日の閣議で船田法制局長官より中間報告をなしなるべく八日の閣議に附議、正式承認を求めたい旨を述べたが對支院が今後新支那建設に向つて積極的活動を開始すべき當面の回題は我國の資本と相俟つて治水、農業等についても技術の必要が最も重大なるため當初の政治、經濟、文化の三部を改め技術部を新設して四部制となし右技術部は民間技術者聯盟その他の團體を統合利用して技術の總動員をなすべく法制局は各省と目下折衝中である、尚對支院の名稱については誤解を生じ安いので東亞院その他の名稱を考慮して居り板垣陸相も格別異義はない模樣である又總務長官は目下の所現役軍人中から起用する意見が有力でこれが補正並に各部長との連絡を緊密ならしむる上からその場合文官の次長を置く模樣である。

02 對支院總務長官に 現役陸軍中將を充つ 次官に文官を配す
03 新規要求に大削減 卅四億程度に壓縮 明年度預算の第一段查定
04 定例閣議
05 參謀總長宮殿下に 伊の百科辭典献上 パウルツチ侯爵から
06 週末の休養に 首相、熱海へ
07 日銀島居理事 北中支視察へ
08 通山を占領
09 圖像:早くも五色旗飜る漢口市內を軍旗を奉じ堂堂行進する皇軍
10 菊薰る新宿御苑 明日から白衣 の勇士に 拜觀を差許さる
11 總動員に一段の強化 內外一如の實を擧ぐ 拓相、新任奉告に西下
12 長期建設を強調 國民精神作星週間 臺北市の實施要項決定
13 學校配屬將校の志願年齡を延長 在鄉將校の優秀者全部採用
14 廣東軍と廣西軍 省境で同志討ち 一日以來各所で行はる
15 蔣、なほも華僑に 援助繼續を求む
16 維新政府王部長 廿一日の經濟懇談に 出席のため來朝せん
17 新黨に對する意圖 近衛首相、近く表明せん
18 防共協定一周年に 「記念國民大行進」 六日から廿五日迄の各種催し
19 日本公社債 引續き昂騰 紐育市場で
20 拓相秘書官任命
21 南風‧北風
22 本日の天氣
23 大阪商船臺灣出帆
24 近海郵船基隆出帆
25 辰馬汽船
26 大連汽船
27 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 戰時下の國民と心身の鍛鍊 健康報國の第一步は庭球より社說

帝國政府は去三日の明治佳節に武漢三鎭陷落後の新段階に對處する帝國不退轉の決意を中外に聲明した。それによると今次聖戰の究極目的は大陸長期建設、東亞永遠の安定を確保すべき新秩序の建設にあり、之が完成は我が國民に課せられた光榮ある責務であり、使命である。この目的達成のためには彌彌國家總力の擴充を圖り、萬難を排しても勇往邁進せなければならない。戰はこれからであるとは卽ち長期建設戰の謂である。國民上下一大覺悟と努力とを要する所以も亦そこにあらねばならない。

今我が陸海空軍が一體となつて南中北の支那大地に於て未だに我が國不退轉の決意を理解せざる抗日支那軍の膺懲追擊中である。銃後の國民はこの大業に協力すべく、產業經濟、政治、外交、教育訓練等各方面より各各その立場に於て報國の至誠を致してゐるのである。彼の國民生活の改革新運動も報國運動の一であり、國民體位の向上は生活改善の唯一の目標にして體位向上は體力の增進であり、根本の延命策である。日本民族の平均壽命が歐米のそれに比し凡そ十年短いと謂はれ、誠に以て憂慮すべき事象である。此意味に於て戰時下の國民は特に體位向上の革新運動に進んで參加せねばならない。

體位向上の手段方法は多種多樣あらうが、吾人は銃後の國民の男女老若を問はず、又あらゆる階級層を分たず、誰もが容易に實行できるテニスをお勸めしたい。就中軟式庭球を推賞したいものである。何となればテニスは單に技術丈ではなく精神、技術、體力の總和である。其孰れを缺いても身心鍛鍊にはならない。健全なる身體と精神とは長期戰下國民の必要條件であるからだ。又テニスはスポーツの中で一番大眾的である。その意味は見物のことを言ふのではなく、プレーヤーが最も普遍的であることを云ふ。今我國には數百萬の軟式庭球のプレーヤーを擁してゐる。全國津津浦浦至る所で行はれてゐる。彼の明治神宮の競技出演者の最多數を占めてゐるのは軟式庭球のプレーヤーである。故に之を國民的大眾運動であると推奬しても憚る所はない。又テニスは最も經濟的な運動である。多數の相手を要せず、ラケツト一本を握とれば二人乃至四人で簡單にできる。早朝の出勤前か、退勤後の一時間位汗を流して歸へり、風呂で一浴した後の心身の爽快さと云ひ、用意の晚餐と晚酌の美味と云ひ、プレーヤーならでは味はれない幸福である。更に婦女子の運動としても極めて好適であり、丈夫な子供、抵抗力の强い第二の國民を育てる上からも必要な運動である。

只問題なのはテニスコートであるが、之とても他のスポーツ程難いものではない。戰時下國民の體位向上を目差す今日、むしろ既設の官衙、團體、銀行、會社所有のコートを一般に開放することが刻下の急務である。健康報國の一手段として敢て銃後の國民大眾にお勸めしたいのは軟式庭球である。

02 政策上の癌廣東に 密使を使つて放火 二股かけた蔣の焦土戰 非人道に呪咀の聲揚る
03 骨を埋める覺悟で 廣東渡航者の方針につき 入廣した岡崎總領事語る
04 復歸を問合せ 形勢觀望中の支那人智識階級 近く續續歸廣せん
05 圖像:富水より陽新を望む
06 戰捷祈願繼走 昨日宇治山田を出發
07 泉州を開港場に 輸出入を計畫 英國系汽船が寄港
08 林田程氏の美擧
09 訪日伊太利機 よくよく七日出發 十一日に東京着
10 昭和御大典記念 帝國博物館十五日から一般公開
11 重產特別委員會 報告書を承認 七日委員會總會を開く
12 基隆市議の補缺選擧
13 ペン部隊第二陣出發
14 恤兵金を献金 蓬萊丸事務部と基隆の華僑が
15 廈門對岸でも 提燈行列 武漢奪回のデマで
16 空巢狙心御用
17 寶塚少女歌劇團 羅馬通過伯林へ
18 一審通り求刑 鈴木の控訴公判
19 產業部誕生か 新年度豫算に昇格經費を計上 臺北州勸業課の擴充案
20 看天田改良鍬入式 仁德庄で擧刑
21 國婦東部支部 けふ宜蘭小で 發會式を擧ぐ
22 公業整理で一萬圓收賄 某有力者も身邊危し
23 林仲輝氏農專へ
24 工業優勝 市內中等學校職員軟式野球
25 農民文學懇談會 七日發會式を擧ぐ
26 鄉軍訓練費に一千圓を寄贈 高雄從軍者會長から
27 大崙尾登山 趣味登山會主催
28 ときの声
29 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 船腹不足緩和 割當の合理化 バナナ制限積を 島內荷主が要望 重要貨物に優先權を認め 非常時對策が急務
02 繁忙期對策に 全島輸送會議招集 十五日島都公會堂で
03 來年度の島內 石油配給量は增加 玉手鑛務課長歸臺談
04 增稅說のため 諸株とも安い
05 計畫資本總額 稍稍減退の傾向 十月中三億圓に減少
06 全國の農作物收入額 空前の新記錄 三十六億五千萬圓突破
07 最高值据置で 定期米は軟化
08 東臺灣電力の創立準備が進む 各社の電力申込二十七萬キロ 本月中に創立總會
09 經濟解說 石油の重要性 一滴が血の一滴 國內開發が急務
10 年末金融界は平穩に經過を豫想 兌換券發行高廿八億か
11 五日限蓬萊戰 受渡米僅か七車
12 今川專賣局長 東京より歸臺
13 照明燈
14 十一月の積出糖 六十四萬擔以上か 各社の配船決定さる
15 出廻り增加で 丸糯反落 蓬萊米は小聢り
16 市價及商況 四日
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 日獨伊防共協定の意義/松山常次郎
03 料理献立/龍秋子
04 晝間娛樂時間
05 鄉土一夕話
06 子供時間
07 國民歌謠
08 連續ラヂオ小說 「士と兵隊」(下)(火野葦平作)/德川夢聲
09 浪花節
10 髑髏錢前後篇 國際館で五日封切
11 圖像:蒙疆首席團西下
12 小林千代子のグランドシヨウ 本社の優待券を御利用 七、八日第一劇場で報社消息
13 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 軍夫に憧れた青年 哀れ!氣を狂はす
02 竹山神社例祭 非常な盛況を呈す
03 中壢郡主催國語演習會 觀音青年會館で
04 武漢三鎮の陷落に彩る 商都大阪の祝捷陣
05 臨時資金調整法令の改正に就て(完) 財務局金融課
06 楊梅公運動會 觀眾無慮一萬人
07 東港街都市計畫 愈よ調查に着手
08 鳳梨立毛品評會 近く鳳山郡に於て開催
09 落成修祓式 近代建築の粹.第一生命竣工
10 暴利取締座談會 竹南保甲會議所にて
11 新湖口公體育會
12 ローカル.セクション
13 廣告報社消息
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 長江の史蹟を探る 黃鶴一たび去り 白雲千載に悠悠 崔顥の題詩に筆を投げる 一代の詩仙.李太白/神田喜一郎
02 伊藤博文公と張之洞の交驩
03 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 國民精神作興週間 本年特に盛大擧行 臺中州各種行事を決定
02 三ケ年計畫を立てて 產組を充實強化 近く組合長會議を招集
03 彰化市の明治節
04 圖像:漢口陷落を祝して輝く軍艦旗行進
05 太田二等兵 名譽の戰病死 きのふ告別式執行
06 屏東の婦人團體 白衣の勇士慰問
07 季節の行事「菊供養」
08 高雄州國語演習會
09 東部に水產試驗場 設置方を極力運動 花蓮港廳水產會で決議
10 經濟時事解說 廣東省に於ける對外經濟の展望(中) 英國の權益が錯綜
11 市職員懇談會 八日屏東市に於て
12 臺南陸上競技大會 第一日目の成績 盛況裡に閉會
13 臺中秋競馬 好天氣に惠まれフアン殺到 第二回に大穴滿場熱狂
14 豚肉鰻上りに騰貴 市民の台所に異變 仕入值百斤三十圓突破
15 彰化女公體育會
16 水牛もの共 濁流に吞まる
17 高原廳長管內巡視
18 失戀の女給 カルモチン自殺を圖る
19 軍人遺家族記章 高雄市近く授與
20 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 暴風雨の女(38)/岡田三郎;三浦杏介
02 文展日本畫評 文展の〝癌〞無鑑查出品 (二)相良德三
03 窯邊雜記(一)/富本憲吉
04 圖像:港の小閑(臺展)/林氏玉珠
05 學藝消息
06 水牛の角 シヤラー孃 出演映畫に惱む
07 心聲漢詩

秋讌北投新樂園/覆瓿、觀文子舞蹈感作/覆瓿、重陽節前一日讌蓬萊閣/覆瓿

08 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 武漢の北方地區で 一大殲滅戰を展開 逃迷ふ敵軍損害莫大
02 楠林橋を完全占據 崇陽陷落一兩日に迫る
03 漢口殘留の避難民 漸次生氣を盛返す
04 圖像:近衛首相の放送に全國に湧く感激
05 金口木舌/林正享
06 重光駐英大使 信任狀を捧呈
07 東鄉駐ソ大使 信任狀捧呈
08 復興委員會を組織 漢口居留民團、被害を調查
09 北支の諸事業工場 漸次民間會社に再編成
10 新政府の樹立は 支那側の自由行動 ルーター特派員南支軍幹部と會見
11 漢口陷落の御題 御通題として賜る 大御心の程に恐懼感激
12 極東問題に對する 米國の立場は不變 ハル國務長官の言明
13 重要肥料配給統制 數量割當を實施せん
14 明日の天氣
15 曉の合唱(237)/野村愛正;古藤幸夫
16 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 前線と銃後を結ぶ 野戰郵便局店開き 南支の我將兵大喜び
02 神宮大麻頒布式 各部局長以下參列の下に けふ總督府で嚴肅に擧行
03 全戶奉齋の實を擧げよ 小林總督の告辭
04 銃後防犯運動週間 臺北州の實施要綱
05 苗栗神社鎮座祭 郡民を擧げて奉祝 奉納催物で空前の賑ひ
06 臺南馬公間定期航空 旅客輸送を開始 六日から每偶數日に
07 南支攻略戰大講演會 今夜公會堂で
08 臺北州下一齊檢查 三百一件を檢擧
09 戰勝祈願聖矛繼走 三重、愛知を過ぎて 早くも靜岡へ入る
10 事件の中心人物 林管理人留置さる 頭分の祭祀公業事件擴大
11 仲よく司法科に合格 新竹黃繼圖君と李子賢君が
12 どもと戰つてるか 分らぬ支那の青年 役立つた怪しげな福建語
13 水產練習船白鷹丸 遠洋漁業練習の途次けふ 颯爽と基隆に入港
14 アメリカ、サ市の邦人活躍 三菱サンルイス丸情報
15 生活難で自殺
16 癡情の放火 双溪庄の火事
17 突かれて死亡
18 山西丸無電
19 定期航空
20 ラヂオ番組變更
21 今晚の放送
22 商況 五日 前場
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(122)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 學校兒童のお辨當 簡約はよいが榮養を忘れるな
03 非常時向き食品の王者 牛より美味しい鯨肉(下) 每年捨てられてるた數千噸で 肉類の代用には充分足りる
04 廢品の甦生利用 古帽子やラシヤ切れで 溫かい上靴やカバーを
05 圖像:おともだちその四
06 溫泉の科學 知つておいて良いこと
07 鹽鮭の頭を 美味く食べるには
08 化粧品もこの際 無駄使ひは禁物
09 紙上病院
10 肌を白く美しく 皮膚を若返らす 美容食物と美肌法の話
11 生れつきの色黑顏が とても色白な美肌に/永田すみ子
12 ニキビとソバカスが 次第に消えて美しく/宮崎良樹
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 頭の上を通過する お船の音が聞える 關門の海底トンネルは 再來年に出來上る
02 圖像:陸上新銳機(一)
03 鷄に飛行機を生ませる運動
04 コドモ 面白に馬鈴薯の話 始めは誰も食べなかつたが 今は立派な食料品
05 人體の不思議 消化の卷(五)
06 圖像:武漢陷落を祝ふ瑞鷹
07 圖像:マルチャン日記(10)/榎本マサヲ
08 四十七の婆さん 流暢な國語を語す
09 カタカナ欄
10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 東亞新秩序建設は 高邁な外交指導原則 首外陸三相今後更に內容を徹底さす 九個國條約は廢棄の方向頭條新聞

【東京五日發同盟】近衛首相は曩に東亞に於ける新秩序の建設なる言葉を以て新らしき東亞眼勢の三大要素である日滿支三國を一體とした東亞共同體の原則を中外に闡明する所あつたが此新秩序の建設なる言辭は從來その例を見ざる全く新らしき思想である為め第三國其他もその內容について種種の疑義を抱いてゐる模樣であり一方國民にもその思想を徹底せしむる必要もあるのでその真意については今後機會ある每に近衛首相有田外相板垣陸相等よりその意義を說明その內容を明確徹底せしめる方針である而して此秩序の建設に伴ふ外交方針は從來の追隨外交に對して唱導された自主的外交の言葉に含蓄されたる外交方策よりも更に一層高邁なる意義を持つ外交上の指導原則を示すものであつて此外交原則に立脚する時九個國條約を始めとして東亞の舊態勢の恒久化を企圖し即ち東亞の半植民地化、隷屬化を強制する諸條約若くは政治協定等は當然新らしき解釋の爼上に置かるべきであり右諸條約の解釋並びに處理については關係當局に於て種種調查檢討が加へられつつある而して右檢討の結果新らしき外交上の方策を確立し政府に於て順次これを中外に闡明し帝國の外交方針を明かにすることになつてゐるが現に問題になつてゐる九個國條約については同條約がその本来の姿であるべき經濟的分野を逸脫して多分に政治的意義を以て立案されてゐるので結局九個國條約は廢棄の方向に向ふものと見られてゐる

02 不詳事件防止に 列國の注意を喚起 各國大使宛に覺書手交
03 三原大尉指揮の航空隊 感狀授與さる 上聞に達せらる
04 東久邇中將宮殿下 記者團に拜謁を賜ふ 有難い御言葉を賜はる
05 英德、連州、翁原を爆擊
06 朝鮮電力の重役會開催 內藤副社長 社長に昇格
07 ハル長官の聲明の華盛頓政界の解釋
08 日本第一位を認む 九國條約廢棄の報道に關する 英有力筋の觀測
09 平生翁北支へ
10 敗戰に自暴自棄の國民黨員、國府官吏 蔣直直て綱紀肅正嚴命
11 蔣政權海港との聯絡に必死
12 余漢謀、吳鐵城 敗殘兵を糾合
13 廣東附近一帶の諸要所を概ね占領 目下判明せる戰果
14 廣東の商取引 漸次回復す
15 宜昌を空襲
16 恩賜財團軍人援護會 設立を許可さる 總裁に朝香宮鳩彥王殿下を奉戴
17 わが漢口總領事館 きのふ開館式を擧行
18 杭州灣上陸 一周年記念日 劉川中將以下國旗に署名寄書 戰地の部下同僚に贈る
19 中支方面の諸部隊 八十萬の敵を擊破 判明せる彼我の損害
20 江南戰線掉尾の大殲滅戰將に展開
21 日本鑛業重役會
22 カー英大使 蔣介石と會見 衡陽に於いて
23 上海江海關に 五色旗を飜る
24 總督府辭令
25 本日の天氣
26 大阪商船臺灣出帆
27 近海郵船基隆出帆
28 辰馬汽船
29 大連汽船
30 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 國民精神作興週間の實施 長期建設の覺悟を強調社說

事變下に於ける本年は恰かも國民精神作興に關する詔書渙發十五周年に相當するを以て、政府では詔書渙發の日にあたる十一月十日を中心として、明七日より十三日までの一週間に、例年行ひ來りたる國民精神作興週間を更に强化して實施することになつたが、『國家興隆ノ本ハ國民精神ノ剛健ニ在リ、之ヲ涵養シ之ヲ振作シテ以テ國本ヲ固クセザルベカラズ』と宣はせられたる聖旨を奉體して、益益剛健なる國民精神□涵養し、長期戰下に於ける國民の精神的團結を益益昂揚し、必勝の信念を堅持し、以て國家總力戰に對する旺盛なる精神力の振起に努めやうとすることは實に緊要にして適切なる一大國民精神運動と謂ふべきである。

我が本島に於ても去る卅一日森岡總務長官の名を以て、各地方長官及學校長に對する通牒に依り、明七日より全島に國民精神作興週間を實施するのであるが、從來の如く質實剛健、醇厚中正の國民精神を涵養し振作するの外、本年は特に島民をして支那事變の目的は日滿支相提携して東亞永遠の平和の基礎を築くに在ることを明確に把握せしめた上、事變目的の達成に物心兩方面に亘り國家の總力を擧げて集中せしむると共に、今後に於ける內外幾多の難局を克服すべき大決心と、進んでは長期に亘つて東亞新秩序の建設に邁進すべき大理想とを堅持せしめねばならないのである。かくの如き帝國の根本大方針に基き、確乎不動の信念の下に、剛健闊達なる國民精神を一層振起し、全島民をして各各その生活の刷新勤敏奉公の實を擧ぐるに努めしむべきは云ふを待たないところである。

剛健なる國民精神を振起し、長期建設の重大覺悟を强調する方法として、各官公署、學校、銀行、會社及び各種團體に於て國民精神作興に關する詔書の捧讀式の擧行、國民精神作興及び生活刷新に關する講演會、懇談會、座談會等の開催、體育行事及び非常時團體訓練の實施、克己精勵日の設定等を行ふのであるが、これに依つて社會各層の人人に適應する生活刷新の實踐事項を徹底的に實行せしめねば本運動の效果を十分擧げ得ないのである。そこで吾吾國民たるものは各個人個人に於て本運動の趣旨をよく理解し、本週間に於て實踐躬行した事項の永續的效果を保持して行かねばならないことは勿論、その後に於ても上下一致して剛健闊達なる國民精神を振起するに大に努むべきことと共に長期に亘つて東亞永遠の安定を確保すべき新秩序建設といふ重大任務を遂行すべき牢固たる覺悟を持つて、內外の整備建設に邁進しなければならないのである。

02 〝無鐵砲〞一番乘り 本社柴田特派員らが 武器なしで冒險突入
03 國婦臺北州東部支那の發會式 宜蘭小で盛大に開催
04 國精作興週間 基隆市の行事決定
05 全島社會事業大會 軍事援護士業大會と共に 月末屏東市で開催
06 新宿御苑を拜觀 白衣の勇士、光榮に感激
07 新竹市の諸行事 國民精神作星週間の
08 栃木縣に大火 鬼怒川溫泉全滅す
09 ヂフテリヤの豫防注射 臺北市衛生課長談
10 決議不法の訴へ 正市評議員會の議決 各方面に意外の波紋
11 學校衛生委員月例會
12 一女A組決勝へ 全島籠球大會(女子部第一日)
13 振袖姿に綠の袴 寶塚藝術使節一行 大歡迎裡に伯林入り
14 中島氏の英靈 無言の凱旋
15 新竹靴商同業組合發會式
16 社會教化打合懇談會(基隆)
17 遣伊管絃樂指揮者 小船氏に決定
18 メープルクラブ 中南部遠征
19 ニユース映畫會
20 皇政會座談會
21 大正幼稚園運動會
22 富士丸無電
23 人事消息
24 定期航空
25 けふのメモ
26 ときの声
27 今日の興行
28 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 本島貿易は好調(十一月一日迄) 六億八千萬を突破 出超額八千八百萬圓
02 定期米人氣 新材料待ち
03 小麥の栽培熱 俄然各地に勃興 本年度臺中州下で六千甲
04 廣東陷落で 香港の工場激增 千五百萬元のシ團を組織
05 島產茶の輸移出 千六百萬斤に肉迫 包種、烏龍增加し紅茶減少
06 丸糯米收穫は 本月半に終らん 出廻は早いが安くない
07 種牝馬と騸馬を 內地より多數購入 近く全島各地に配布
08 灣米用包裝品 配給統制委員會 八日に第一回委員會を開催
09 中部米商より 各驛受渡を要求 近く移出米商と交涉か
10 マルク先物の 取引協定決定
11 全國珠算競技に 本島から六名派遣
12 郵船種役會
13 二期丸糯米は 一般に取引警戒 船腹の懸念依然濃厚
14 南支奧地の貿易 混亂狀態に陷る
15 東新人氣軟化 環境材料で低迷
16 傷害保險增加
17 照明燈
18 蓬萊は出盛期 內地買氣は旺盛
19 硫安の船運賃 高雄港二錢引上げ
20 海上保險減少を示す
21 市價及商況 五日
22 廣告報社消息
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 連續ラヂオ小說 「土と兵隊」(下)(火野葦平作)/德川夢聲
03 長唄小曲二題
04 コドモの時間 第七回兒童唱歌 コンクール
05 長唄
06 夕方の音樂
07 劍戟物語二題
08 漫才
09 壯者を凌ぐ八十五翁等 「步け」の功勞者を表彰
10 大船深田監督秋の大作 「女の友愛」配役決定
11 海外映畫短信
12 廣告報社消息
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 國民精神總動員 大運動會を開催 來る廿三日和美公に於て
02 二林公講堂落成 三日盛大に擧行
03 草屯街聯合運動會 觀眾無慮二萬人で盛況
04 圖像:臺東公の運動會
05 東石郡教育會總會
06 草屯の三秀才 高文にパス 口頭試驗も合格
07 竹東小の運動會 武漢攻略を祝しつつ 三日盛大に擧行さる
08 宜蘭本町女青 結團式を擧行
09 藤田州知事 慰問に淡水へ
10 嘉義商業の一周年祝賀式
11 ローカル.セクション
12 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 軍艦旗制定五十周年 軍艦旗の意義及び權威
02 廈門共榮會の事業とその由來/郭發
03 軍艦旗美談
04 廣告報社消息
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 波瀾を豫想さる、臺中州議の補缺戰 無競爭當選の夢破らる
02 本島人の防諜劇團 近く嘉義座で上演 素晴しい前景氣を呼ぶ
03 白衣勇士慰安會 大屯郡主催で盛大開催
04 高雄州の行事決定 國民精神作興週間
05 圖像:事變下の明治神宮大祭寫真は各大臣の參拜
06 精神作興週間 臺南市の諸行事
07 民風作興大會 十日屏東公園廣場で
08 青年團を總動員 臺中市の精神作興週間
09 臺中市議選擧 愈よ投票開始 選擧氣分みなぎる
10 漁船にからむ紛糾 共有者間で告訴沙汰
11 第二日目の成績 臺南陸上競技大會
12 特配付き大穴續出 臺中秋競馬地二日目
13 訓練時期は過ぎた 暴利取締愈よ發動 高雄州當局協力を求む
14 臺中市火葬場落成式を擧行
15 防犯協會屏東郡分會 州下のトツプを切る きのふ盛大に發會式
16 臺中州方委の準備委員會 きのふ州會議室で開催
17 金地金に銅を混入 不正買上げ人ご用 時局惡用の三人組豚箱入り
18 製作競技展 入賞者の氏名發表
19 飛んだ「物は試し」 酒精罐が爆發 優等生傍杖喰つて燒死
20 無賴漢臺東送り
21 高雄市湊青訓 訓練查閱を擧行
22 高雄州國演盛況裡に終了
23 雜魚一萬斤 沖繩から高雄へ
24 花蓮港も蝸牛退治
25 老古石の下敷き 採取人三名死傷
26 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 暴風雨の女(39)/岡田三郎;三浦杏介
02 文展洋畫評 時局的作品が餘計眼につく (三)相良德三
03 窯邊雜記(二)/富本憲吉
04 圖像:精神之日本(文展)/櫻井知足
05 學藝消息
06 水牛の角 大陸と文學 その出現を待望
07 心聲漢詩

陳母洪太孺人墓誌銘/張純甫、哀辭/翕庵 陳心南、述行碑/覺齋 陳薰南

08 廣告
第12頁
日刊第1版
序號 標題
01 崇陽縣城占領 きのふ午後一時半頭條新聞

【南京六日發同盟】中支軍六日發表

通山、崇陽公路地區を追擊中の我部隊は六日午後一時半崇陽を占領せり

【通山六日發同盟】飛行機よりの偵察に依れば長谷川部隊は六日午前九時三十分崇陽東方七粁の要衝白霓橋に突入これを占領し、直ちに崇陽縣城に向け急進、その先鋒は崇陽城外を流れる河の對岸に達した敵はその右岸に兵力を集中しこれに據つて最後の抵抗を試みんとしてゐるが崇陽縣城は早くも退却準備のため敵が放つた猛火に包まれ火焰は炎炎と天を焦してゐる

02 白羊舖、石洞嶺を占領 皇軍崇陽縣城に殺到
03 武昌、長沙街道を遮斷 敵の損害五、六千に上る
04 江北の敗敵に對し 猛追力攻を續く 皇軍京漢線西方へ進出
05 圖像:咸寧戰線より
06 戰勝を祈願する 意義深き矛繼走 きのふ大成功裡に終る
07 華中都市公共汽車股份有限公司 上海で創立總會
08 佛印輸送路確保に 支那側が躍起 海防の荷動き俄然活氣
09 香港の繁榮は海防に奪はる 廣東財閥海防に 活動本據を求む
10 秩父宮殿下台臨 國民精神作星體育大會 きのふ絢爛の幕を閉づ
11 武漢攻略戰の戰果 敵遺棄死體十一萬四千 捕虜五千餘名に達す
12 參謀總長宮殿下 防共協定一周年に當り ムソリニ首相へ御祝電
13 專任商相の任命論 政府部內に擡頭 急速に實現せん
14 敏活な事變處理を 目標とする國民組織 首相の胸に描く輪廓
15 全侯爵議員の世襲制を廢止 審議會で可決
16 ハンガリー軍 ボヘミヤへ進駐
17 北村、梅津組複決勝に優勝 老壯年庭球戰
18 南風‧北風
19 本日の天氣
20 大阪商船臺灣出帆
21 近海郵船基隆出帆
22 辰馬汽船
23 大連汽船
24 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 日獨伊防共 協定一周年を迎へ 記念の國民大行進 繰り出す三萬の長蛇の列 獨伊大使館前で萬歲三唱
02 養へ、質實剛健の風氣 けふから國民精神作興週間
03 中島上等兵 昨日無言の凱旋
04 天皇陛下 帝室博物館に行幸 五日正式に仰出さる
05 作興のトツプ 男女三百名が登山
06 富士丸入港 多彩の船客を乘せて
07 圖像:日獨伊三國少年防共記念式
08 高砂丸出帆
09 武運長久祈願
10 受渡驛追加は不法 大手筋が正米取引員を相手取り 損害賠償を提訴か
11 工業職員團優勝 選手權は基中佐佐木、野澤組 州立中等職員庭球戰
12 滿洲事變論功行賞 第三次第三回の主な者
13 楠公父子の劇に 萬雷の拍子 基隆郡國演會好成績
14 宜蘭青年團體育會
15 長老教の兩校 明春正式に認可か
16 臺北市小公學校職員體育會 きのふ建成小で開かる
17 時局色濃厚 北二師の體育會
18 ボラの群現る 豫想外の初漁に漁夫等活氣づく 近くカラスミの走り
19 一女A霸權を握る 臺灣女子籠球選手權
20 增岡憲兵隊長 會議出席のため 八日空路出發
21 新竹中運動會 意氣潑刺の競技
22 高校快勝 對帝大定期 サツカー戰
23 市バス運轉 一部分變更 中央線と城南線
24 東北、關東地方大規模な地震 人畜に被害なし
25 死體を解剖
26 小林千代子一座 七日から第一劇場で開演 本紙愛讀者優待券を配布報社消息
27 川畑文子一行 けふから二日間 永樂座で開演
28 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 農會購入豆粕 百萬枚を豫想 本月中に入札終了せん
02 輸出額約六億圓 輸入は十二億圓 農家生產物貿易額
03 正米取引に對し 殖產局が警告 時局認識を要望さる
04 今後の統制經濟 大陸經營が對象(上)/山崎靖純
05 臺灣諸株仲值
06 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 「戰爭と郵便」/三井高陽
03 料理献立/龍秋子
04 子供時間
05 箏曲
06 コドモの時間 童話劇
07 特別講演 「失明傷痍軍人寮並失明傷痍軍人教育所の開設に當りて」/持永義夫
08 晝間娛樂時間
09 圖像:江木の小父さんを圍んで
10 國策とラヂオ(下) 戶水遞信部長の講演
11 松竹映畫系 十一月の封切映畫陣容
12 「映畫法」の審議 本格的に進む 十一月中に確定せん
13 「亞細亞の娘」 愈愈完成迫る
14 大船深田監督「女の友愛」
15 廣告
第04頁
日刊第5版
序號 標題
01 寧靖王の古蹟 史蹟に指定か 學術振興會から申請
02 民風作興講演會 大溪街各部落の日程決定
03 蕃地青年團員の長期講習を實施 旗山郡六龜に於て
04 圖像:自轉車競技始まる
05 菜食者の献金 茶菓代を節約して
06 旗山街區總代會 五日旗山公館に於て
07 斗六公の運動會 五日盛大に擧行さる
08 綜合リンクに代る 特殊リンク案登場(上)
09 圖像:漢口陷落のアドバールン(大阪)
10 資產家襲擊事件 背後關係判明か 被疑者自殺を圖る
11 廈門渡航者激增
12 新坡公運動會 四日盛大に擧行
13 南投公四十周年 紀念計畫委員會
14 衛生施設競技會 入賞部落を發表
15 末練男の兇行 剃刀で情婦を滅多切り
16 先進蕃社見學 旗山郡下の兩社
17 茄萣漁業組合 臨時總會を開催
18 張國周君入選
19 理髮店職人自殺
20 ローカル.セクション
21 廣告
第05頁
日刊第6版
序號 標題
01 廣告
第06頁
日刊第7版
序號 標題
01 國民精神作興週間 愈よ今日から開始 事變下各地とも一段の精進 高雄神社で大會開催
02 講演會と競技會 けふ花蓮港廳で開催
03 立候補の四氏當選 臺中市議補缺選擧終る
04 圖像:聖上行幸を仰ぐ帝室博物館
05 經濟時事解說 廣東省に於ける 對外經濟の展望(下) 英國の權益が錯綜
06 平田部隊の勇士 名譽の戰傷病死者姓名
07 日曜と好天氣に 惠まれた臺中競馬 第三日のレース高潮
08 臺中競馬の副產物 堂堂たる洋裝の男女五名 全島を荒した掏摸の一味
09 青年團幹部打合會 好成績を擧げて終了
10 生產擴充座談會 十二日新豐郡で開催
11 議論百出したが 結局原案を可決 高雄興業信組の總代會
12 酒に吞まれた男 無錢遊興で捕はる 酒故に一生を棒に振る
13 天洋丸壯途に上る 來春には鯨のお土產
14 白衣勇士慰問 彰化郡守の一行
15 戎客船組合の効果愈よ現る
16 屏東市青年團 草刈奉仕作業
17 防火宣傳映畫 屏東公園に於て
18 高橋警務部長巡視
19 臺南市青訓查閱 豫行演習好成績
20 屏東市豫選會
21 高雄市青訓查閱
22 廣告
第07頁
日刊第8版
序號 標題
01 暴風雨の女(40)/岡田三郎;三浦杏介
02 文展洋畫評 熊岡美彥氏の「山上群馬」 (四)相良德三
03 窯邊雜記(三)/富本憲吉
04 圖像:古事記(文展)/鈴木朱雀
05 實戰の中に飛込む 麥と兵隊から/赤松孝彥
06 水牛の角 文學の進步 本質的にあり得るか
07 圖像:曠野(臺展、無鑑查)/李梅樹
08 圖像:孤獨の崩壞(臺展、特選)/山下武夫
09 心聲漢詩

謹步文樞夫子病中偶書瑤韻/子雲 郭茂松、慰文樞詞兄小病卽依瑤韻/羅烱南、慰文樞詞兄小病卽依瑤韻 其二/羅烱南

10 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 東亞新體制確立へ 今後の我對支政策 新思想を基礎に展開
02 石花山占領、更に西進 我軍追擊の手を緩めず
03 長沙防衛の一角崩る 崇陽城の陷落に依り
04 わが江上遡江部隊 嘉魚の下流に進出
05 明治神宮奉拜式 けふ盛大に擧行 高松宮殿下台臨の下に
06 華山、劉家を占領
07 船員職業能力申告令 近く公布實施せん
08 羊樓司の敵陣 突破の態勢整ふ
09 金口木舌/林正享
10 蔣介石の夢 廣東奪回を企つ
11 反共統一政權樹立 中支民眾大會叫ぶ 中國再建運動に承出す
12 反共救國全國大會 十二月中旬南北一齊に開催 第三次會議をも開く
13 廣九線修理材料の提供方を申入れる 某國、我に積極的協力
14 三省政府、民間代表 梁行政院長を訪問 建議案、意見書を提出
15 商工行政改革案成る 戰時經濟體制に則應
16 ソ聯海相更迭
17 海上警報
18 明日の天氣
19 曉の合唱(237)/野村愛正;古藤幸夫
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 梁山飛行機を空襲 敵機十五機を擊墜 壯烈な空中戰を展開
02 秩父宮兩殿下台臨 イタリヤ大使館で 大祝賀會を開催 防共協定一週年記念祝賀
03 伯林で祝賀晚餐會 三盟邦朗かに交驩
04 圖像:大冶一番乘りの芳賀部隊
05 有田外相から 伊外相に祝電
06 運輸團に凱歌 B組は病院團 秋季軟式野球戰
07 日伊親善を謳歌 イタリアの各紙が
08 島田文教局長 新竹を視察
09 臺北州市郡役所武道大會 十三日開催
10 伊外相官邸で盛大な祝賀晚餐會
11 臺北州歌作曲 來月中に出來る
12 建築期間滿了して バラツク尚廿萬棟 視察した計畫局お歷歷吃驚 愈よ防火、防空建築に躍起
13 司法書士數名送局 頭分の林姓公業事件
14 國精新竹州支部參與會 十一日に開く
15 香港丸入港
16 親善の使命果して 遣獨青年使節歸朝 けふ諏訪丸で基隆に上陸
17 體格が素晴らしい 朝比奈團長の感想談
18 臺灣神社に參拜 石井市尹招待宴に臨む
19 定期航空
20 今晚の放送
21 商況 七日 前場
22 今日の興行
23 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(123)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 婦人の服裝改善問題 健全な洋裝こそは 最も手近な解決法 物資調整の國策にもかなふ/村上秀子
03 精巧な木製洋食器 金屬製品の代用と食器の趣味化から 
04 廢品更生利用の上から 覺えて置きたい 家庭染色の方法(上) 麻やセル迄好きな色と柄に/加藤鐵治
05 圖像:おともだちその五
06 風味のよい 菊海苔の作方
07 鷄モツのうま煮
08 御婦人の好物 薩摩芋物語り 面白い傳來とその特徵
09 これから殖える 盲腸炎 暴飲暴食を慎むこと
10 風邪を拂ふ 玉子葡萄酒
11 紙上病院
12 民報案內報社消息
13 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 四時間と二十分で 漢口、福岡間を飛ぶ 天晴「隅田號」の快擧
02 圖像:陸上新銳機(二)
03 日參シテ一錢献金
04 俵で國防献金
05 圖像:菊花薰る秋
06 圖像:マルチャン日記(11)/榎本マサヲ
07 カタカナ欄
08 一寸話
09 コドモ お魚や貝類などは どうして呼吸するか 皆さん御存じですか 高槻博士のお話
10 人體の不思議 消化の卷(六)
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 武漢、廣東の急陷落に ソ聯は芒然自失!武器供給主要路遮斷され 對蔣援助の能力全く疑問頭條新聞

【モスクワ六日發同盟】日本軍の廣東及び漢口占領後既に旬日を經過したにも拘らずソヴエツト各紙はこれに對し未だに絕對的沈默を續けてゐるこれは事態が從來の現地からの報告に依る豫想と相異し今の所全然見透が附かす又復今後の對策を練り直す必要に迫られてゐるからである、ソ聯は漢口の陷落には本年末までかかるものと豫想し廣東の攻略も容易でないと考へてゐたのであるが廣東の如きは上陸以來僅僅十日以內で陷落したのでソ聯の關係當局者は芒然自失し政府部內の某要路者の如きはモスクワ駐剳某國代表に對し「何故斯くも早く陷落したのか」との疑問を發した程であつた、然して漢口、廣東陷落のソ聯に及ぼした影響は第一にソ聯の蔣政權援助の主要交通路を遮斷したことにある從來黑海岸オデツサ或は浦潮から海路香港に送つてゐた軍需品が今やカザツクのアルマータから新疆省廸化蘭州及び西安を通ずる所謂コミンテルンルートを一つ殘すのみとなり而も日本軍の進出で非常な危險が伴ふに至つたこのコミンテルンルートは人民戰線派が期待する程完備したものではなく事實上は大した輸送力を發揮してゐない模樣である、然してソ聯側の供給する軍需品は飛行機戰車其他主として機械部隊用のもので常に必ずこれに二倍、三倍する代償を茶、毛皮其他の貴重品をもつて回收して居り蔣政權がロンドン及びニユーヨークに於て聯側に外貨資金を拂ふ限りこのルートを通じ細細ながら軍需品を供給し尨大なる利益を占めることとならうソ聯は目下蔣援助の據點を外交は重慶軍事は長沙に共產黨關係は延安に置いてゐるが果して蔣政權を援助し得るや否や疑問である。

02 新店鎮を完全占領 敗敵を急追して南進
03 陸の荒鷲 京山を急襲
04 圖像:漢口の明治節
05 富田知事 內相と會見
06 北、中支兩國策會社 夫夫創立總會を開く 總裁以下役員の顏觸
07 蔣の欺瞞聲明を暴く 臨時政府情報所長談
08 地方長官異動 けふ閣議で決定
09 揚子江遡江部隊 寶塔洲に達す 海軍航空隊も活躍
10 白衣の勇士の枕頭に 菊花を御下賜 勇士ら皇恩に恐懼感激
11 通城、羊樓司方面に敵多數兵力を集中
12 上海の米國當局 一米國人を逮捕 米國船籍證明書の支那船麥却で 國威毀損、國旗不法使用法を適用
13 ロシア革命記念日を國府が盛大に祝賀 ソ聯依存の狂態を演ず
14 何等の成果なく 國民參政會閉幕 近衛首相の聲明、大衝動を與へ 大會宣言遂に發表不能
15 近く五全會議 危機の關頭に起つ國黨 內外諸政策を決定せん
16 參政會に關し 大公報は不滿
17 蔣方震死去
18 南風‧北風
19 本日の天氣
20 大阪商船臺灣出帆
21 近海郵船基隆出帆
22 辰馬汽船
23 大連汽船
24 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 佛國政府反省の好機 援蔣は愚の骨頂社說

我國は佛國政府に對しその極東政策の是正方に關し重要申入れをなしたが、特に佛領印度支那經由の對蔣武器輸送問題に關しては特に佛國の嚴重注意を喚起し、佛國がこれが禁止の實效を擧ぐるにつき適切なる措置をとらざるに於ては我國は自衞上必要と認むる手段に訴へてもこれが禁遏に當るの用意ある旨の强硬態度を通吿したことは去月末外務當局より發表した通りである。

由來佛國政府は我申入の都度禁止の勵行を約して來たが、事實はそれに反して益益積極的に出てゐる。殊に廣東攻略後香港との連絡が斷絕した結果印度支那は外國武器の最も重要な輸送路として殘ることとなり、支那側もこれが獲得に狂奔してゐるので、我國は今後の成行を注視してゐるのである。

廣東攻略後列國の對蔣軍需品輸送路であつた粵漢線が遮斷され、又その入口港たる香港が奧地との連絡を斷れて孤立に陷つた結果、これに代るべき對外連絡路は佛領印度支那の海防及びそれより雲南に通する鐵道に依る外ないのである。從來もこの線を利用してをつたが今後も益益これを利用するに違ひなく支那側は既に佛國政府に對して盛に哀願してゐることは推測に難くない。或は既に兩者間の諒解が成立したのか、從來香港にあつた支那側の各機關を續續河內及び海防に移轉し、又在香港の蔣政權向けの軍輸品を佛印經由雲南に轉送された事實があるので、我國は上述の如く嚴重な申入をなし、その反省を求めたのである。若し從來の如き不信行為が繼續される場合は、斷乎自衞手段に出でんとの强硬態度を明示したわけである。

我が政府の警吿に關し佛國新聞紙でも對蔣武器輸出の事實を指適し佛政府の反省を求めてゐるのである。

卽ち從來の對蔣武器輸出は對日友好關係を毀損するのみならず、支那側にも何等利益がない。佛國は現在のところ外國に武器を輸出するどころではない、自國の武器が不足してゐるのである。日本は數次に亘り抗議を發し、日本軍飛行機が印度支那國境に既に何回も飛來してゐる事實に十分注意せねばならぬ云云

佛國政府は英國とは事情が異なり、東洋に於けるその權益や勢力を確保せんが為めに蔣政權と提携せねばならぬ理由は毫もない。崩潰せんとする蔣政權を援助せねばならぬといふ事情は少しもないのである。にも拘らず單に英國の尻馬に乘つて援蔣策をとり、對日友好關係を毀損することは無意義であるのみならず、延いては東洋に於けるその權益や勢力を自ら滅さんとする。愚擧に外ならないのである。

廣東陷落に次いで武漢が陷落し、蔣政權は完全に一地方政權に顛落したことは周知の事實である。我國の中原制霸に依つて支那に於ける我國の政治的優位性を確立したことは勿論である今後我國の諒解なしに列强は支那を論ずる資格なく、又その在支權益の擁護も我國の政治的勢力に賴る以外に方途がないといふことを十分認識すべきである

佛國政府はこの支那に於ける新事實を直視し、その認識を改ぬねばならぬ秋が來た。何等の大計を有せざる身を以て、漫然蔣政權を援助し、極東の第一邦我國の怒を買ふなどは實に愚の骨頂であり沙汰の限りである。援蔣の本家であり、又そのお師匠格である英國でさえも、その援蔣政策を轉換せんとしつつあるやに傳へられてゐる際、佛國もよろしく三省すべきではあるまいか。

02 臺灣米移出管理の答申案を可決 重產委員會總會で
03 買上げ價格は 時價より二圓安 在京森岡長官談
04 基隆商議商業部 きのふ初部會
05 作興週間の行事 宜蘭街の實施方法
06 南支派遣軍に愛婦が慰問袋
07 治水工事に瀆職 關係者續續召喚さる
08 鐵道部內各課對抗武道大會
09 日伊親善機のー島都着は十日朝 歡迎陣全く整ふ
10 〝中心日本の完成〞 島都國精作興行事のトツプ 常岡氏熱辯を揮ふ
11 社會教化懇談會 きのふ基隆公會堂で
12 國策放送 慶谷社會課長が
13 新竹菓子商組合發會式
14 皮革制限緩和 業者を集めて注意
15 鐵筋混凝土造りの 蠣の附着器を獎勵 高雄洲補助金を支出
16 產倉打合會 十四日新竹で
17 大每特派會を抑留取調べ 佛印當局の邦人取調事件頻發
18 巢鴨の若妻殺し 中根一郎に懲役七年
19 經濟警察座談會 十二日臺南署で
20 臺中警務部の射擊大會
21 姦夫姦婦に懲役言渡し
22 全日本庭球選手權大會 第六日成績
23 庭球選手權大會最終日 各決勝行はる
24 定期航空
25 總督府辭令
26 人事消息報社消息
27 ときの声報社消息
28 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 淺野セメントが 臺灣工場の獨立を計畫 五百萬圓で新會社を創設
02 正米市場の紛爭は 決議の片手落か 各驛受米を移出米に 渡せるかが解決點
03 加里肥料の需要 來年度は三萬噸 早くも輸入許可を請願
04 全島勸業課長會議 九日臺北で開く
05 今後の統制經濟 大陸經營が對象(下)/山崎靖純
06 國際經濟 一九三七年の世界生產飛躍 消費材生產が滅
07 定期米反落 掠れ峠を越す
08 分蜜双目糖 高雄より初積出
09 商船の廣東航路 近く復活せん 高雄商工會議所も準備
10 蓬萊米は活況 本月に百萬袋か 各產地出廻期に入る
11 新東株軟化す 環境事情が左右
12 本年度中の豆粕輸入は增加 總數五百七十二萬枚
13 主要債券利廻 十月中は低落 日本勸業銀行調查
14 標準棉查定會 棉作指導所で開催
15 主要株式利廻 十月中騰貴す 日本勸業銀行調查
16 綿系布義務輸出 期限延期申請手續
17 照明燈
18 市價及商況 七日
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 青年の時間 「青年と職業」/松浦鎮次郎
03 子供時間
04 國民歌謠
05 晝間娛樂時間
06 尺八
07 講演:時局に對する我等の覺悟/瀧川巖;田中清三郎
08 室內樂
09 家庭百科問題/龍秋子
10 民謠組曲
11 通俗科學講座/井手薰
12 圖像:國民精神作興體育大會第一日
13 松竹京都映畫 旗本五人男 タイゲキ上映中
14 藤田潤一監督の東上一作 「胡椒息子」 異色配役
15 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 苗栗神社鎮座季 嚴かに執行さる 參拜者無慮三萬餘人に上り 全街にお祭氣分橫溢
02 白衣の勇士を 招待して慰安會 來る十二日盛大に開催
03 精神作興週間 竹東街實施方法を通達
04 旗山郡の實施事項
05 圖像:產業戰士一萬人のお臺所
06 鹿港合同運動會 第二公にて盛大開催
07 中小商工業者の救濟に乘り出す 臺東信組金融の徒を開く
08 ヒマ蠶頗る有望 臺東廳獎勵に大童
09 輸出振興策の一環 特殊リンク案登場(下)
10 鳳山小運動會 六日盛大に擧行
11 手當を献金 感心な軍夫の美擧
12 無賴漢が橫行 遊客毆打さる 料亭深夜の騷動
13 竹東郡代書人組合總會を開催
14 竹東勝義製料所 從業員の美擧
15 ローカル.セクション
16 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 科學 相對性理論を脅す 電子構造に關する新說
02 圖像:滿壽丸大阪に歸る
03 地質學上最大の謎 海底大峽谷の新解說
04 最大の發行機と最小飛行機
05 近く現れる 大西洋橫斷旅客機
06 人は何故に 脂肪を好むか お腹が早く減らない
07 醫學小辭典
08 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 物價高の取締り 當分傍觀の態度か 痛し痒しの臺中州當局
02 臺南州各課の豫算 愈よけふ說明開始
03 土井一等兵が名譽の戰病死 きのふ告別式執行
04 圖像:白衣の勇士新四御苑拜觀
05 陸相感謝狀傳達式
06 白衣の諸勇士
07 彰化市の作興週間
08 彰化郡も實施
09 圖像:婦人厚生の夕
10 花蓮港街の精神作興講演
11 街庄吏講習會 閉會式を擧行
12 全島水利大會 來る十六日より嘉義で
13 彰化商工會議所 月例會を開催 各種事項を協議す
14 花蓮郡報國會支部 愈よ實際運動開始 金總動員に一肌を拔ぐ
15 寺廟廢止の計畫案 けふ打合會に提出 屏東市整理の途に就く
16 收穫感謝祭 榮村に於て擧行
17 海外小話
18 イ前外相擧國一致提倡
19 安死術
20 米國の總人口
21 產糖期を控へて 苦力問題が紛糾 賃銀引上げを要求
22 盜難檢擧好成績 躍進高雄市に相應しい割合
23 屏東市青訓查閱 きのふ盛大に擧行
24 戶床前庄長の公判 愈よ十四日に開廷 傍聽人多數殺到せん
25 經濟警察座談會 嘉義市公會堂で
26 彰化郡愛婦分會 慰問袋を發送
27 金使用規則違反 盜難事件搜查の副產物
28 本社の寫真展 溪湖で好評を博す報社消息
29 輪禍
30 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 暴風雨の女(41)/岡田三郎;三浦杏介
02 文展彫塑評 詩韻たつぶりな 本村の「裏街の兒」 (五)相良德三
03 內地旅行日記(上)/郭水潭海外遊記

旅先で受けた印象をノートして置いた手帖の中から、ぬいて見たのがこれであるが、詩になる部分もあり、詩にならない部分もある。つれづれの旅日記であるから、まとまつた詩篇としては到底見られたものではない。ほんの旅愁の一部に過ぎないものとして、讀んで頂けば幸ひである。

春霞さん さよなら

春霞さん、妹よ

十幾年ぶりの、始めての、親しみをこめて

私は圖らずも、旅先の、高砂丸船中で

あなたとめぐり逢ふことが出來た

その喜びに笑ひつつも、心で泣いてゐる

思ひがけない、日支事變のために

あなたが廈門からひきあげたとき

ものずきな、ジヤーナリスト達が

あなたを大きな悲劇の、ヒロインに祭り上げたとき

おお、そのときこそ、近しい親類や、すべてのお友達が

あなたに、どれだけ深い同情と

そしてまた、懷しみを感じたことよ

日支事變が生んだ、最初の避難民として

右手に狂つた母を、かかひあげ

左手に幼なき弟達を、ひきつれて

ああ、誰か、かくまでに

あなたの、哀しみのポーズを

想像することが出來ようぞ

あなたは曾て、日本領事舘のタイピストであつた

それだけのことで、ジヤーナリズムは

餘計にもニユース・ヴアリユを大きくした

あれから旣に、早くも幾箇月かが過ぎ去つた

いま、まともに相見る

あなたの顏にも

あなたのほほゑみにも

過ぎ去りし日の、夢の想出や

遠く、哀しい心の、いたでなど

それらの、僅かの、影すらも殘つてゐない

すべては、時と共に忘られて行き

また、すべては時と共に新しくなる

幾多の人人の希望を乘せた、この船が

目的の彼岸に向つて進むが如く

强い信賴に生き、且つ祈る

大陸の空に、再び平和がよみがへる日を

あなたの胸に、まことの愛がおとづれる日を

いま、神戶の港の

棧橋近くのあたりでは

船の着くのを、待ちつつ

ミツシヨン・スクールのよきお友達が

早くから、あなたを迎へようとしてゐる。

さあ、いまから異つた二つの旅路を

あなたも、私も、ともに急ぎませう

私のランチはポンポンと元氣よく門司をさし

あなたの船は大きな圖體をまつすぐ神戶に向ふ

さらば妹よ、春霞さん、さよなら

(一九三八、五、一於門司)

祭りの夕

そぼ降る雨の中をめげずに

假裝行列の人群れが街を練つて行く

大理石の洋舘の柱に頰をおしつけて

エキゾチツクな旅愁をじつと噛みしめて見る

遠い異鄉の空の下で

思はざるカーニヴアルはなんの祭りかよ

夥しい人出の、こみあへる人波のさ中に

われも、もまれて行かう、ピエロのやうに

(一九三八、五、一於博多市)

湯の街

遙遙たづね來て

ここは名にしおふ、湯の街の

淡い灯のまたたきよ

湯に浸りつつも、わが心なごまずを

女と戱れつつも、わが愁ひまさるを

ああ、かかる夕に

さみだれ──しとしと降り止まず──

(一九三八、五、二於別府)

04 圖像:髮を洗ふ女(文展)/北村正信
05 水牛の角 十一月創作評 古澤の「僚友のうちに」
06 時局と文藝雜誌/本多顯彰
07 學藝消息
08 圖像:海(臺展、審查員)/中澤弘光
09 濠洲の動物愛護論爭
10 心聲漢詩

金柯世兄留飲以詩謝之/小維摩、夜起/小維摩、買菊夜歸喜作/小維摩、夜深/小維摩

11 廣告報社消息
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 衡陽を大空襲 敵機十六機を擊破す
02 敵空軍戰鬪力を喪失
03 崇陽通城街道を南進
04 羊樓司東北に進出 黃蓋湖畔の同德橋を占領
05 武漢攻略の綜合戰果
06 唐淮源の中央軍 貴陽方面に移動
07 地方長官異動內定
08 興中炭を月產十二萬瓲に
09 根本方針を近く闡明 臨時政府、帝國の聲明に即應
10 陣中軍旗祭
11 太原に於ける 愛國公債賣行 一萬七千七百餘圓
12 蔣、敗軍の收容と 陣容建直しに狂奔
13 對外金融聯絡路 ハノイを選ぶ 國府、中銀支店準備中
14 五中全會召集期 十二月十五日 蔣政權斷末魔の悲鳴や如何
15 漢口民眾は現在が遙 かに幸福 江維新政府交通部長談
16 華中水產株式會社創立總會開じかる 本社を上海に置く
17 金口木舌/林正享
18 明日の天氣
19 曉の合唱(239)/野村愛正;古藤幸夫
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 天晴れ國鐵現業員 自發的に被服を節約
02 全島水產集談會(第一日) 新竹產業館で開催
03 伊機歡迎陣 島都の學生を總動員
04 出發を延期
05 中華籠球軍 京城OBを破る
06 ナチス婦人の 新式擧手の禮決る
07 圖像:大冶附近望樓トーチカ
08 白衣の勇士歸還 明朝七時卅三分臺北着
09 新黨運動の正體(下)
10 老人輪禍二件
11 圖像:廣東の明治節
12 城北防毒班員觀音山ハイク
13 糖業統制律令制定 法制審議會で立案中 實施は明年の五月頃
14 自動車事故
15 大日如來を彫り 及川提督に贈る 池中豫備少將一心の鑿
16 性病を悲觀縊死
17 定期航空
18 人事消息
19 今晚の放送
20 商況 八日 前場
21 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(124)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 戰時財經の整備に 主婦も協力しよう 輸入品や軍需品を遠慮せよ
03 廢品更生利用の上から 覺えて置きたい 家庭染色の方法(下) ガラのつけ方と仕上げ 染色の研究家加藤鐵治談
04 寒い時に變質し易い ゴム製品の扱ひ方
05 圖像:おともだち その六
06 スエーター 人絹、スフや古毛系で 型と編み方に新工夫
07 伸子張りの耳消し
08 お家の國旗は大分污れね きれいに洗濯しませう
09 身上相談
10 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 七日より十三日迄 國民精神作興週間 質實剛健の氣風を養へ
02 圖像:陸軍新銳機(三)
03 圖像:マルチャン日記(12)/榎本マサヲ
04 慰問袋を贈る
05 秋の遊戲
06 コドモ 人體の不思議 消化の卷(七)
07 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 目的なき九國條約 最早や時代遟れ 紐育ポスー紙の論說頭條新聞

【ニユーヨーク七日發同盟】ニユーヨークポスト紙は七日「九國條約は時代遲れ」と題する論說を揭げ同條約は支那の現狀から見て有害無益だと左の如く論じてゐる

日本は九國條約をもつて時代遲れだとその廃棄を考慮中なる旨示唆したが實際その通りだ米國は日本の廢棄聲明を待つまでもなく自ら進んで脫退を宣言した方がよいであらう何故ならば東部海岸地方を始め重要都市全部を日本軍に占領された現在の支那に領土保全か存する譯がなく目的物を失つた九國條約が時代遲れとなつてゐることは言を俟たない、現在の支那に九國條約の所謂領土保全ありと殊更に主張するのは事實を直視せざるものであり第三國にしてこの有りもせぬ領土保全を或は如何なるものにせよ支那のために保障□んとするに至つては愚も甚だしいものである、九國條約は既に死文となつたものと言はざるを得ない、更に九國條約に依つて保障されてゐる「支那に於ける權利」なるものも實を言へば支那を援助するために行使された譯でなく支那を搾取するために利用されたものである所謂門戶開放も元來歐米諸國が武力に依つて支那に強調したものであり歐米諸國が極東に於て同條約の神聖を口にすることは出來ない筈だ、何れにせよ九國條約は國際聯盟と同樣現實の國際政治に於ては有害無益のもので斯かる現實に即せざる條約の存在こそ却つて國際不安を釀成するものであらう

02 全支に亘る戰區擴大 各國大公使あてに通告申入 情報部より發表
03 通城、岳州の防衛線 早くも破綻を來す 隘口の敗殘部隊が守備
04 朝香宮鳩彥王殿下 援護會總裁に奉戴 七日正式に勅許を得
05 崇陽西南で敵と激戰
06 機雷原を強行突破 我艦艇赤壁下流に達す
07 地方長官異動けふ正式發令
08 英國の新國防計畫 空軍の擴充に重點
09 香港總督ノ氏 澳門總督訪問
10 英帝六世陛下 明夏カナダを御訪問 米國にも御立寄り
11 總動員十一條の配當制限資金統制 事務當局間で更に研究
12 天津稅關通關關係 圓滑となる 邦人總監察長が着任
13 北支開發いよくよく 本格的軌道に乘る 興中公司の事業、發展的解消
14 民意に副つて 一段努力を拂ふ 維新政府決意を發表
15 專任商相近く決定か 首相、藏相と種種懇談
16 東亞局長更迭
17 定例閣議
18 南風‧北風
19 ソ聯は支那の助けにならぬ 巴里マタン紙の記事
20 長興東大總長辭表を提出
21 西南各省への門戶 廣州灣へ移る
22 本日の天氣
23 大阪商船臺灣出帆
24 近海郵船基隆出帆
25 辰馬汽船
26 大連汽船
27 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 臺灣に對する認識について 內部的調整亦重要社說

明治節の佳き日に近衞首相から放送された言葉の中に「今や日本國民は新しき東亞の建設を擔當すべく日本は今やその國民生活の全分野に於いて新らしき創造の時代に入つたのである」と云ふ一節があつたが、實に魅力あり含蓄ある表現である。支那事變は正に東亞民族の創造的一大事業なのだ。

敢へて事變前においても臺灣の使命は決して輕いものではなかつたが事變を契機として臺灣の使命は飛躍的重大性を帶びるに至つた。日本全體からすると臺灣はいろいろの意味においての一分野である、一つの分野には其の分野たるべき殊な使命がなければならぬ。此の意味に於いて臺灣には日本全體としての使命の外に一分野としての使命がある事を認識しなければならない。

事變前に在つても臺灣における經濟上の國防上の重要性は勿論であつたが、事變に直面するや其の重要性は單に抽象的な重要性ではなく、極めて具體的な現實となつた。例へば生產的方面では軍需農產物の生產擴充、國防的にも種種現實としての役割を果してゐるのであるが、戰果の擴大は北支中支より遂に南支に及び今や南支の要都廣東は既に我れに歸し福建の一角廈門は着着建設實行に移りつつある今日に於いて我臺灣は其の地理的、政治的、國防的、經濟的の各分野を通じ切實なる直接□係を持つに至つたのである。斯く惟ふ時最早臺灣の活躍は觀念的な又抽象的な事では居られなくなつた事は何人と雖も知るところである。

近衞首相の言葉を借りて云ふならば、臺灣も今や各分野を擧げて創造時代に入つたのである創造は歷史であり歷史は創造であるが、我我臺灣在住民は此の光輝ある歷史を創造する光榮と責務を有する事を先づ認識しなければなるまい。言葉を換へて言ふならば、我我臺灣在住者は官吏と云はず、實業家と云はず總ての階級を擧げ臺灣の特殊使命を把握し創造者たるの氣魄と實力を持たねばならぬ。凡そ創造は所謂人並では出來ない。他人の後からついて廻るようでは到底創造者たり得ないのである。

我我臺灣在住民は日本の東亞の創造と建設の一分野として積極的に其の責務を遂行するの確信と熱意をもつて輝しきスタートを切るべきである。

最早臺灣は一孤島の臺灣ではなく南方大陸の臺灣としての役割が課されたと同時に臺灣其れ自體の發展のみを期するが如き觀念は斷じて許されない。臺灣それ自體は一個の日本南方軍司令部的或は日本南方經濟本部的或は日本南方發展基地であつて本舞臺ではない我臺灣の本格的活動舞臺は大陸及南洋にある事をはつきり認識すると同時に地元たる臺灣體の調整が極めて必要である。卽ち我我臺灣在住民は先づ足元をしつかり固めてかからなければ真の發展は期せられないのであるから皇民化の徹底こそ先決問題である。皇民化の徹底と云ふ事は何も六ヶ敷い事ではなく、一人一人が自覺すれば今日にでも徹底し得られるのである。皇民化は役人の仕事ではなく五百萬島民の自覺なのだ。

02 紀元二千六百年に記念大競技會開催 體協理事會で決定
03 生活樣式の改善に 先づ國民服を制定 學生制服や背廣服も檢討
04 愛國公債百萬圓募集 愛國心高まる布哇在留邦人 應募同志會を組織
05 田端局長の告辭 全島水產集談會に於て
06 精神作興講演 十二日蓬萊公で
07 戰死者遺族を弔問
08 白衣の勇士 軍官民に迎へられて歸還
09 新竹市議代表 提出議題も決定
10 自動車取締細則 全島にさきがけて 臺北州近く公布實施
11 圖像:輝く漢口總領事館開館式
12 經濟警察座談會 あす宜蘭で開く
13 訪日伊太利機は世界的優秀機 喜び待つ伊大使館
14 臺北着は十一日未明の豫定
15 植民地向雜誌を五分值上げ?早くも一部に非難の聲
16 トツプを切つて 王塗盛氏立候補 基隆の州議補缺選擧
17 竹南地方公業の各管理人を檢擧 橫領四十萬圓に上る
18 基隆畜產組合臨時總會
19 講道館の新館長 南鄉少將が推薦されん
20 交通安全訓練 二十一日から一週間 臺北州下一齊に實施
21 新竹州警務部異動
22 市バス路線と停留地變更
23 ユダヤ人暴漢 駐佛獨大使館に闖入 書記官に重傷を負はす
24 國際弓道通信試合
25 河西惟一中將逝く
26 基隆の作興講演
27 內藤順太郎氏講演
28 講談社新社長野間恒氏逝去
29 定期航空
30 蓬萊丸無電
31 總督府辭令
32 ときの声
33 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 船員職業能力の申告令を近く實施 本島の適用船員五千名
02 麻袋配給委員會で 數量と價格を決定 舊袋は基隆渡五十八錢
03 定期米人氣下げ止り商情
04 本島郵便貯金額(十月中) 三千萬圓を突破 劃期的新記錄を樹立
05 農會購入硫安は二萬五千瓲見當 配給組合と價格接衝
06 臺灣電化會社が 海外市場を開拓 石窒肥料を滿洲へ輸出
07 故銅鐵の統制は 從來通り一元的 馬場技師歸臺談
08 輸送對策樹立に 五州米組合が協議 各驛受渡を要求に決定
09 東新反動安も投一巡で沈着
10 照明燈
11 市價及商況 八日
12 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 特別講座 國民精神作興週間に當りて/慶谷隆夫
03 料理献立/龍秋子
04 子供時間
05 晝間娛樂時間
06 國民歌謠
07 講談 「上衫謙信の大物見」/田邊南龍
08 講演/伊藤傭二
09 獨唱と物語詩曲
10 國民精神作興につきて/西晋一郎
11 圖像:全日本排球選手權大會第一日
12 日活「空襲」配役決定
13 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 新嘗祭の日に 感謝祭を擧行 彰化郡主催和美公にて
02 郡民大會を開催 鳳山郡の國民精神作興週間
03 北港郡體育會 六日盛大に開催さる
04 對抗競技で賑ふ 霧峰庄の體育會 六日華華しく開催
05 精神作興週間 竹南郡の行事
06 甲仙社祭典盛況
07 優良衛生部落表彰式擧行 十二日竹南郡で
08 ガニ蕃社の青年 國民意識昂まる
09 林聰明氏の美擧
10 竹山郡國語演習會
11 楊梅庄精神作興講演會を開催
12 豐原郡體育會盛況裡に終了
13 ローカル.セクション
14 日獨伊親善圖畫交換式 日比谷公會堂で
15 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 科學 箒やハタキなど もう要りません 塵を吸取る機械現る
02 世界の歷史を 變へた銀山 ニユラス氏の發表
03 數マイルの油井を掘る
04 泥砂沈積說へ反駁 海底一大峽谷の新解說
05 圖像:フランスの海軍
06 樹木の病害を 防ぐ簡單な方法
07 高速度活動寫真を化學研究に應用
08 世界一の乳牛 每日の產乳平均三斗
09 銅とその化合物の表面着色
10 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 失業對策委員會(假稱) 近く高雄市で結成 失業問題の深刻化に鑑みて
02 神宮大麻頒布式 きのふ高雄州にて擧行
03 土井大尉戰死 惜まるる溫厚篤實の士
04 平田部隊名譽の戰傷並戰病死者
05 白衣の勇士 晴れの歸還
06 淡水ー高雄兩チーム籠求試合 白熱戰を展開せん
07 圖像:蒙疆訪日團神宮參拜
08 圖像:閱兵中の及川司令長官(三日漢口で)
09 バナナ纖維の採取 實行方針愈よ決定 生產者は一擧三得
10 害虫驅除の講習會 けふ臺南農事試驗場で
11 臺中州議補缺選擧 戰機愈よ動く 立候補の締切三日後に迫る 各派とも必勝の策戰
12 街有土地の贌耕料 公開入札要望さる 花蓮港街民成行を注目
13 土塊が崩落して 見物の子供慘死 臺灣煉瓦工場の慘事
14 新規計畫望薄すか 花蓮港廳新年度豫算に惱む
15 大竹國講生が 彰化神社參拜
16 臺南州社會事業講習會開催
17 島田文教局長雄辯を揮ふ きのふ大溪街で
18 三灣公四十週年 祝賀式を擧行
19 幼兒溺死
20 消息
21 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 暴風雨の女(42)/岡田三郎;三浦杏介
02 文藝時評(1)火野葦平の「土と兵隊」/伊藤整
03 內地旅行日記(下)/郭水潭海外遊記

遍路の客

はじめて見る、巡禮の旅人よ

つつましやかにも、素朴なるいでたちよ

四國は八十八の靈場を廻るとかいへる

昔のままの、そなたの純情に心引かるる

まことの慈悲あらば、み佛よ

この人達の上にこそ、賜れよ

一九三八、五、四於四國道中

茶屋の娘さん

おみやげにハンカチーフを一枚もとめたら

行きしなに茶屋の娘はにつこりと笑つて見せた

若葉をむしつて口笛をふいてゐたら

やさしい手がそれとなく合圖を送つてくれた

行きがけてみたびも振返つて見たら

はにかんだ唇が微かにサヨナラを吿げてゐた

夕ぐれ近き屋島公園の簏にしばし立ちながら

さて、今日の淡い旅愁をどう綴るやら

一九三八、五、五於高松

四天王寺と乞食さま

古ぼけた寺院の屋根の上に、鳩が大勢遊んでゐた

泥だらけの池の中に、龜の子が無數に浮いてゐた

大勢の鳩は疲れたもののやうに

翔をひろげようともしない

無數の龜の子は死んだもののやうに、ぢつと動かない

かかる靜寂の中に、佇む旅人の前で

あの大伽藍に吊された梵鐘を

思ひつきり、ぽんと大きくつけば

さぞかし、莊嚴に響くことだらうが──

血の氣の足りない坊主の前に、だまつて五錢玉をひとつ置くと青白いその手が、集印帖に二つばかりスタンプを押してくれたつきそひのバスガールが、レコードをきかせてゐるやうに、お寺の歷史を流暢にしやべつてしまふと

旅人達は惜しげもなく、お賽錢をなげかけて、いとも神妙に、ぴよこんと頭を下げた

ああ、佛ならぬ人間の生きた顏が、いくたりも

通り過ぎる旅人の前で、憐れみを乞ひつつ

見るからに淋しい表情で訴へてゐた

ところもあらうに

ここ四天王寺の靈域に

笑肉、そのもののやうに

うづくまる、身なりのきたない乞食たち

所詮そなたは、佛に見離された人なれど

われもお身にかまはず、先を急ぐ旅人なれば

一九三八、五、八於大阪

寶塚雜感

その一──劇塲にて──

始めて見たですなア

オペラ・ハウスの扉が

軋みなく、靜かに開けられるのを

プログラムをめくつて見たら

なんと甘い夢のやうな、スヰト・メロデイー

オペリツトはほんに抒情的ですねえ

スモーキング・ルームでいきなりレデイーとならんで坐つて見たですよ

しかく紳士は鷹揚に──靴が光つてゐる

その二──植物園にて──

自然を離れてゐても

溫室の花は見事に培はれ、且つ咲いてゐる

しかしながら、要するにそれは人間の

あきたらない、惡趣味の、典型的なものである、

ビードロの中に活けたヒヤシンスを眺めて

一體そこに如何なる美學を追求し得たであらうか?

とかく文明は、愛する花に對しても

季節の風を忘れさせようと努めてゐる

その三―─動物園にて──

それはライオンである

そのおとなりは虎である

ライオンも虎も、目をパチパチしながら動いてゐる

それはライオンも虎も、ともに生きてゐる證據である

オリの中の動物は、見せるための標本である

少しもおそろしくないことを、誰も知つてゐる

それだから、ライオンや虎の、いかり顏の前で

可愛いベビーは近近と、笑顏で眺めてゐる

ああ、旣にも幼なき童心は

この悲劇に動じないだけの强さをもつてゐる

然らば、オリのそとなる人間よ

靜かに、胸にジツト手を當てて見よ

廣く文明の中に育てられる、お身の境遇に

どれげけ自由の喜びを、感じつつあるかを──

そしてまた、この動物園のなごやかな空氣に同化し得る者よ

そなたはもつともよく、オリの中と、その外の違ひを識別するに違ひない──?──

一九三八、五、九

04 圖像:先生と孫(文展、特選)/大貫松三
05 水牛の角 表現の相違 戰ふものと見るもの
06 學藝消息
07 圖像:太平山の朝(臺展)/三上金彌
08 心聲漢詩

次鵬程坐月瑤韻/新化 王則修、次鵬程坐月瑤韻/臺南 黃谿荃、中秋夜偶成/神戶 陳禹言、次韻/神戸 王鵬程、次韻/一鶴 蔡振耀、桃園神社行/周石輝、中秋對月/周石輝、中秋對月/周石輝

09 家庭醫學 腸の病氣で死ぬ人が一番多い
10 胃擴張を起す 三ツの原因 最も多いのはアトニー性胃擴張
11 實話 一日數錢で慢性胃腸病が輕快/加茂屋順
12 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 新東亞體制と帝國の優位認識が先決問題 有田外交の進む方針
02 支那中央統一政府 聯邦政府と呼ばる 本年中か來年早早誕生
03 成都を初空襲大爆擊
04 洋樓洞を完全占領 續續湖南省に突入 通城へ三里に肉薄
05 重慶飛行場を急襲
06 羊樓司も占領
07 郾市を占領
08 金口木舌/林正享
09 山東脫出の石軍を安徽の平野に包圍 一大殲滅戰展開さる
10 臺上胡を攻略、西進
11 佛印への働掛け いよいよ積極化
12 南陽市街異臭漂ふ 敗殘戰傷病兵流れ込み
13 要請あらぱ調停に 乘出す用意あり 英國皇帝閉院式で述ベらる
14 勅語の內容
15 英帝の勅語內容 何ら積極性なし フランス側は失望
16 陸軍省の人事局長更迭
17 砂糖追加供給 百四萬擔に內定
18 國府行政院會議 萬博參加中止決定
19 明日の天氣
20 曉の合唱(240)/野村愛正;古藤幸夫
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 防共空の親善使節 訪日伊太利機出發 世界新記錄めざして 東京へ東京へと快翔
02 水產集談會第二日 功勞者十一氏を表彰 次回開催地花蓮港に決定
03 圖像:御下賜の菊花の薰りに咽ぶ白衣の勇士
04 圖像:爆破された橋を渡つて大冶突入
05 神社に參拜 節約克己日と定めて節約 基隆の作興第三日
06 島都實業家南支經濟進出
07 出征軍人後援會
08 つんぼに福音 耳なんか使はずに聽ける 「骨傳導聽話器」發明
09 白衣の勇士歸還 けふ早朝台北驛着
10 〝絕對に職を引かぬ〞辭職強要問題を前に 河合教授心境を語る
11 臺灣放送協會から廣東へ技術者派遣 ラヂオ放送復舊のため
12 詔書捧讀式
13 星野博士談
14 鐵丸を投付けても ビクともせぬ硝子 賴母しき發明展
15 やつたぞ!玉錦 九州大場所で双葉を破る
16 要塞地帶を撮影 寫真百枚と寫真機を押收 犯人を近く送局
17 島北產婆會作興會
18 廣東丸出港
19 二期蓬萊の初檢查好成績 粒不同で出廻米懸念
20 自動車事故
21 傷病兵を總督が慰問
22 ユ白兩國庭球選手歡迎試合
23 大麻頒布式 十一日臺南州廳で
24 定期航空
25 人事消息
26 今晚の放送
27 商況 九日 前場
28 今日の興行
29 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(125)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 臺所からムダを排除(上) 先づ〝お魚の卷〞を擧げやう 主婦は此丈心得よ
03 ホクロ取るには 電氣分解が一番 さびた針に御注意
04 少しも猶豫出來ぬ 子供のヒキッケ その原因と應急手當方法 醫學博士庄司茂之氏談
05 健康增進 姿態を整へる 美容體操 朝夕の十分間御利用
06 十一月の家庭曆 無駄な費用は僅かでも省け 冬仕度も今月中に
07 モルタル塗り 石綿スレート 家庭防火材には最適
08 都會の豆腐は 何故まづいか 切方、揚げ方、煮方の秘訣
09 進んで來た我國の義眼術
10 美容問答
11 紙上病院
12 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 何と不思議な電波 遠ければ聞えぬ筈のラヂオが アルゼンチいで聞える
02 圖像:新銳陸軍機(四)
03 蜜柑四十五萬箱 米國やカナダヘ
04 圖像:陶器の郵便ポストが出來た
05 圖像:マルチャン日記(13)/榎本マサヲ
06 コドモ 秋の渡り鳥の話(一) 兩極を往復するアジサシや 赤道を越える千鳥
07 人體の不思議 消化の卷(八)
08 十歲の支那少年 我が前線部隊に從軍 牛ひいて食糧集め
09 花束でも
10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 通城の一角を占領 引續き城內を掃蕩 わが中央突破完成頭條新聞

【崇陽九日發同盟】岡崎部隊の先鋒は九日午後二時通城の城壁に喊聲とともに突入その一角を占領引續き城內を掃蕩中であり城內は敵の遺棄死體傷病兵で充滿してゐる通城は岳州、修水、武寧を連ねる敵の長沙防備の前衛陣地であるが今やわが軍によつてその中央突破は完成されたのである。

02 櫓下舖を占領
03 陸水河對岸に到達す
04 桂口市を拔き 錢家に到達!
05 壯絕な殲滅戰を展開
06 岳州附近に堅固な陣地
07 總動員法の特質は 戰時體制の完成! 佐藤陸軍情報部長語る
08 配當制限の時でない 「資金統制」に藏相が反對意見
09 路口舖に肉薄
10 殷同氏近く來朝
11 東大總長事務取扱 佐藤教授を任命
12 英皇帝陛下 米國を御訪問 明年末カナダに次で
13 外相秘書官
14 雲南省政府 軍機漏洩防止に躍起
15 ドイツ最初の防共警察官來朝 二年間東京駐在の豫定
16 支那全土を悉く 我爆擊圈內に收む 十月末日まで敵機千四百餘機を擊破
17 衡陽大規模の空襲 我南、中支航空隊直接聯絡近し
18 帝國製糖の決算重役會
19 滿サ修好通商條約 基礎細目案審議
20 昆明重慶成都間の新航空路開設
21 ヒ總統の演說 ナチス蜂起記念祭で
22 米國の中間選擧 共和黨の躍進見らる
23 開票は九日から行はる
24 不法な英汽船 我が軍を射擊 徹底調查、回答を要求
25 貯蓄債券賣出し 決定した發行條件
26 莫希德近く處刑さるか
27 ブラジル邦人 農民道場設立 指導者の兩名が來春留學に歸朝
28 南風‧北風
29 本日の天氣
30 大阪商船臺灣出帆
31 近海郵船基隆出帆
32 辰馬汽船
33 大連汽船
34 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 失業救濟と物價高の抑制 綜合的對策の樹立を要望社說

事變下の國民生活を脅かしてゐるものに失業問題と物價高がある。兩方とも國民の大多數を占めてゐる所謂中流以下の大眾に一段と强く響くものであるだけに、問題は頗る重大性を帶びてゐる。聖戰の目的達成は戰線と銃後が些かの搖ぎもなく、文字通り一體となつてこそ期待し得べきものである。然るに生活の安定を得ずんば銃後の完璧は保ち難い。この意味に於て大多數の國民の生活を脅やかしてゐる失業問題や物價高の克服は聖戰遂行上から見ても、甚だ吃緊の關心事であらねばならない。政府が物價高を抑壓し、失業轉業の對策に全力を注いでゐることは宜なる哉と首肯されるものがある。

失業問題に關しては曾て本欄に於て當局の善處を促し、世人の注意を喚起して置いたが、不幸にして未だ督府當局より何等かの具體的對策を示されてゐない督府に於ても失業對策委員會なるものを設けてゐるが、今日までの經過に徵すれば、其存在すら疑はれる程度の成績をしか擧げてゐない。一つの機關の存在は凡べてそれぞれの必要がある筈である。このロジツクを推して行けば督府に於ける失業對策委員會の無為策は本島に於て失業對策の必要がないと云ふ結論になる。ところが最近高雄市に於ては所謂局の犧牲になつた中小商工業者特に靴商、金庫商、自動車運轉手、金銀細工商、棉織物業者の失業問題が深刻化し、市當局に救濟方を嘆願してゐるのに鑑み、愈よ全島に魁けて失業對策委員會を設置し一大救濟運動を起す事となつたと報じてゐる。この事實のあるを見れば、本島に於ても失業對策を講ずる必要が大いにある譯で、督府失業對策委員會の無為無策はそれ自身の怠慢と見る外はないのである。

物價高の問題は當局の抑壓政策が效を奏して、八月以後九、十兩月の全國物價指數は大體二一○を少し出た程度に釘付けになつてゐると發表されてゐるが事實市場に現はれてゐる物價はこれに反して遠慮なく騰勢を續けてゐる。就中本島の如きは諸物價の暴騰は殊に甚しきものがある。これは日日各家庭の臺所に覿面に現はれてゐる事實であるから、ことさらに贅言を要しない。これに關しては臺中州當局の意向に依れば、諸物價の中特に豚肉、蔬菜類の騰貴は或る止むを得ざる事情に依るものであるから、强いてこれを抑制すれば反つて供給不足を來し、益益騰勢に油を注ぐ結果になる恐れがあるとなし、空しくこれを見送る外ないと諦め切れぬ口吻を洩らしてゐる。特別の理由のあるものは別として豚肉、蔬菜類以外の一般諸物價の騰貴をも成行きに任すとすれば、それこそ由由しき問題である。

以上兩問題の重要性は既に前項に述べた通りであるが、これ等の對策は地方の官廳に任して置くべきでないことは勿論、事實斯る全島的問題に對し地方的對策では決してその效果を期し得るものではない。吾吾は督府當局に於て綜合的に有效適切なる對策の一日も早く樹立せられんことを期待して止まないものである。

02 伊の訪日親善機 地中海で不時着 再起は不能か
03 地方吏員共濟機關 きのふ關係官が下打合せ 愈よ實現に邁進
04 銃後遺家族の家庭強化運動 內務省、助成に乘出す
05 支那軍の逃出の早いのに一驚 外人カメラマン土產話
06 遺家族慰安會
07 大稻埕の國語家庭會講演會
08 犯罪搜查に進一步 手口規定、新春より施行
09 年末までに百萬圓 基隆市の金動員
10 恩給金庫は大繁昌 開業四ケ月で貸付三千萬圓 蓬萊丸ニユース鈴木理事談
11 ブラジルに於て 日本櫻滿開
12 屋內の盜難時刻は 寢入鼻が斷然多い 臺北州刑事課の統計
13 全島各地の神社に參拜 宜蘭酒煙草の賣捌人組合員
14 日本の南北端から 一大リレーも決行 二千六百年國內競技大會
15 新竹青年團訓練終了後大會を開催
16 支那事變貯蓄債券 十圓と五圓の兩種 十二月五日から賣出し
17 貸船營業の取締規則制定 臺北州保安課で立案
18 中南支戰線慰問談
19 市民講演會
20 定期航空
21 總督府辭令
22 人事消息
23 ときの声
24 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 來年度の特用作物 獎勵面積割當決定 國庫補助金多額に上る 全島勸業課長會議閉幕
02 前期產糖移出高 千四百萬擔を突破 殆を積出一巡の形
03 二期長糯米は前年より增收か 十萬石を豫想さる
04 官鐵の輸送順調 貨客車收入が增加 千六百萬圓に達す
05 定期米は當分保合續く
06 株式界は總動員法を注目
07 農會の買殘豆粕五十萬枚あり 本月中に入札せん
08 旭電化が本島に マグネシユーム工場を新設 臺電に二萬五千キロ申込
09 六月末現在の國債發行高增加 百三十七億圓を超ゆ
10 臺灣重產委員會の答申案を貴院で說明 田端局長より總督に入電
11 時事經濟解說 蔣政權の行衛は 經濟力完全に喪失 西南建設は夢物語
12 天候不良で丸糯米は強調 船腹懸念で取引警戒
13 全國の金融好調 兌換券膨脹す 日銀券發行廿一億八千萬圓
14 照明燈
15 市價及商況 九日
16 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 特別講演 金貨幣及金塊保有狀況の調查に就て/大野龍太
03 時局演藝
04 人行淨琉璃
05 講談 「陸の水雷」 漢口攻略戰/後藤方泉
06 講演 〝劍道の話〞/藤田傊治郎
07 晝間娛樂時間
08 〝大地の妻〞 けふよりタイゲキで
09 獨ウフア作品 ヒツトラ青年 けふより國際館で
10 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 旗山郡聯合青年團 盛大に祈願祭執行 同時に體育大會を開催
02 學校職員兒童の體育大會も開催
03 東港公四十周年記念式を擧行
04 馬耕競技會 十一日竹南に於て
05 南投郡警察課職員射擊大會
06 旗山郡警察異動
07 宿怨も時局故に さらりと水に流す 微笑しき献金物語
08 圖像:商都祝勝掉尾の豪宏繪卷 三萬若人の凜たる武裝行進
09 ローカル.セクション
10 廣告報社消息
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 科學 強壓による物質の變化 興味深きブ教授の研究
02 圖像:科學の戰士を訪ねて(一)
03 ギア、クラツチ無しの 自動車現る 實用の域に入る
04 珈琲の歷史 主要な刺戟成分 カフエいの効用
05 明日の映畫 ギ、ス兩氏の新研究
06 蝙蝠は身を交す 偉大な天才 秘密の鍵は內耳に
07 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 二大廟の財產を 全部濟美會に寄附 認可次第他の諸廟に着手 嘉義市寺廟整理進捗
02 臺中市青年總動員 きのふ神社で奉仕作業
03 臺中州に山地開發 實行委員會を設置 關係官民を網羅して組織
04 臺南青訓查閱 きのふ盛大に擧行
05 圖像:防共三國協定一周年記念
06 精神作興講演會
07 ス・フ毛織物の洗濯講習會 あす臺中で開く
08 故土井大尉の慰靈祭を執行
09 蕃地の開發計畫 花蓮港廳で具體化 開墾地帶と植林地帶を交互に配置
10 高雄州體育大會 來月四日盛大に開催
11 民風作興協議會 十一日高雄湊小で
12 蕃人の舞踊を以て 遺家族を慰安 花蓮港廳下にて巡演
13 屏東の孔子祭 神式により執行
14 嘉義青訓の查閱
15 屏東斯文會 愈愈發會式を擧行
16 市役所と警察署の研究懇談會 屏東市會議室にて
17 全島青訓聯合演習 健兒約二千名參加の下に 臺南市外で華華しく擧行
18 收賄事件判決 村田、大塚兩名に言渡
19 物價高の抑制策 速かに樹立を要望 同一物品でも高雄市は二割高
20 臺中競馬場まで 局營バスを連行 あすから連絡實現
21 教育講習會 教員心得の再教育
22 長沙丸出帆 賑かに高雄港を
23 毒蛇禍!子供遂に死亡
24 反古の證文を種に 借金請求の心臟男 詐欺罪で起訴さる
25 地方自治研究會
26 鹿討府視學官 彰化市を視察
27 香奠返しの代りに献金
28 俳優檢擧さる
29 博徒を一網打盡
30 米國發明界便り
31 當選御禮:巫永昌;黃棟
32 訃文:謝氏僴儀
33 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 暴風雨の女(43)/岡田三郎;三浦杏介
02 文藝時評(2) 現地報告を戰爭文學/伊藤整
03 水牛之角 禁煙出來ぬ人 この要領で
04 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 皇軍は猛進又猛進 岳州城近郊に肉薄 通城方面も續續要點占領
02 湖北省最後の堅壘 通城を完全占領
03 平江、長沙の敵陣に 一大脅威を與ふ!
04 芷江、衡陽、成都、重慶を 海の荒鷲が急襲す
05 七十四回帝國議會 時二岳廿四日召集 召集詔書公布さる
06 畑指揮官に祝辭を述ぶ 英艦隊ホ司令官
07 金口木舌/林正享
08 伏流水雷を拘束爆破 古戰場赤壁石頭關附近
09 〝日本精神を把握〞 比島教育氏察團入京 オシアス團長は語る
10 トルユ大統領重態
11 總動員法第十一條 圓滑に發動せしめたい 關係當局意見一致
12 我が空襲に恐怖 重慶に避難民續出
13 西南經濟開發諸計畫 極めて悲觀の狀態 蔣政權の企圖に財閥は冷淡
14 支那自身の手で 軍需品を輸送 海防より廣西省へ
15 大藏省豫算省議 月末頃閣議に附議
16 灣糖運賃更改 波瀾なく解決せん
17 北日本汽船 一千萬圓に增資
18 廣東、佛山鎮間 自動車連絡成る
19 明日の天氣
20 曉の合唱(241)/野村愛正;古藤幸夫
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 訪日伊機再起不能 計畫を全く放棄す
02 故甲斐上等兵英靈凱旋
03 半信半疑で茫然!その夜の伊大使館員
04 立川の軍民がつかり
05 大麻頒布式(新竹)
06 市場從業員の功勞者表彰
07 蔣をだしに國際詐欺を働く 武器賣込みで釣る
08 白衣の勇士の療養所に 萬博事務所を提供
09 御下賜品傳達式 あす戰歿勇士遺族に
10 陸相代理が遺族を弔問
11 白衣の勇士歸還 けふの便船で內地へ
12 石本部隊名譽の戰死者 十日原隊から發表
13 タゴール翁來らず ボース氏に返信
14 戰歿將士追悼會
15 督府の詔書奉讀式 けさ正廳で擧行
16 圖像:小林總督が白衣の勇士慰問
17 臺灣茶の滯貨は 大體目鼻がついた 大越勸業課長談
18 合同巡視も實施 月末に教護打合會
19 白衣勇士慰問會 府農務課の主催で
20 建國大學第一次試驗合格者
21 下奎三區克己精勵大掃除
22 產組講習會 十二日座談會
23 恤兵金を献納 ベルー公使館付武官
24 精神作興講演會 十二日屏東公にて開催
25 國防献金
26 定期航空
27 人事消息
28 今晚の放送
29 商況 十日 前場
30 今日の興行
31 民報案內報社消息
32 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(126)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 臺所からムダを排除(中) 〝野菜の卷〞に見る數數のムダ 主婦は此丈心得よ
03 米糠の利用 家具の豔出し
04 生の大根を貯へておくには
05 牛乳を飲むと下痢する人 その原因と豫防方法
06 子供達は此時局をどう意識してるか 彼らも身を以て體驗してるる
07 圖像:「發明展」より拾ふ(その一)
08 シヤツの利用更生
09 鐵器の赤さび
10 秋の洋裝界は殆んど銘仙一色 國策と新古典每から
11 キハツ油の保存上の注意
12 料理上手は心得たい 今月のシユンの食品 季節外れは高くてまづい
13 今出盛りの石榴は 立派な驅蟲劑 買込んで保存なさい
14 風邪に効く蜜柑茶
15 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 初めて生まれた 支那の國定教科書 二宮尊德先生のお話も 修身にのつてるる
02 栗鼠軍信陽入城 いまは部隊の人氣者
03 圖像:マルチャン日記(14)/榎本マサヲ
04 コドモ 秋の渡り鳥の話(二) 兩極を往復するアジサシや 赤道を越える千鳥
05 人體の不思議 消化の卷(九)
06 カタカナ欄
07 知慧袋
08 物識博士
09 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 遡江部隊螺山上流へ 岳陽、指呼の間に迫る頭條新聞

【上海十日發同盟】艦隊報道部午後四時發表

中支方面

一、九日遡江部隊先頭は陸軍上陸地點の接岸掃海を實施し引續き多數機雷を處分しつつ魚磯及び雷鼓山の機雷原を突破して螺山上流に到達して岳陽を指呼の間に迫れり

二、海軍航空部隊は九日再度衡陽を強襲軍事施設及び交通機關に大損害を與へると共に一部は寧國附近の敵を攻撃これを潰滅せしめたり尚他の有力なる一部は浙贛線の交通路を攻撃多大の損害を與へたる外南昌東南方倉庫群を攻撃せり

南支方面

一、八日南支方面海軍航空部隊はその大部を擧げて衡陽の敵空軍の攻撃を決行飛行場及び附近施設を爆撃し甚大なる効果を收め全機無事歸還せり

02 街上兩高地を猛攻 雲溪南方四粁の地點で
03 推龍坳附近に迫る
04 通城、陸水は天然の要害
05 南嶽、衡山大爆擊 陸の荒鷲の各部隊
06 皇太后陛下 民間癩病療養所に 御內帑金を御下賜
07 圖像:崇陽に入るわがOO部隊
08 赤色ルート保持に 支那側躍起となる わが蒙疆進出で大脅威
09 「朝令暮改」も甚し 紐育萬博參加中止に 大公報が國府を非難
10 地方豫算の節減額 五百四十餘萬圓(本年度) 全島平均七分四厘強の節減
11 維新政府、滿國に答禮使を派遣
12 漢口市に新なる黎明 潑刺たる生氣街に滿つ
13 廣東自衛團代表の第一回懇談會開く 親日の氣、滿場に滿つ
14 詔書渙發十五周年記念式を擧行
15 ス・フのリンク制實施要項決定す
16 〝新中國の治安は新中國人の手で〞 北支優秀巡警を編成猛訓練
17 初代駐滿の獨逸大使着任
18 臺灣憲兵隊長異動
19 農林省に計畫部新設 重要農產の生產を確保
20 共和黨が優勢 米國選擧中間報告
21 躍進理由
22 南風‧北風
23 本日の天氣
24 大阪商船臺灣出帆
25 近海郵船基隆出帆
26 辰馬汽船
27 大連汽船
28 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 市民運動場設施を提唱 スポーツの普及化に即して社說

病みて健康時の有難さを思ふは人人の經驗するところである身體をより丈夫にして體位を向上させることは、これを小にしては個人の生活をより幸幅にし、これを大にしては國家興隆の基礎を作ることは云ふまでもないことである。事變を契機として國民體位向上のため、スポーツが真摯に檢討された。スポーツの生活化、實際化が卽ちそれである。更に現在行はれて來た選手制度の廢止が論議され、他方小學校現行體操の根本的大改革が着手され、又曩きの銃後强調週間には「步け運動」や「水泳」等が奬勵されて來たのも、或は文部省が全國各學校の運動場を開放したのも、蓋し國民全體のスポーツ化によつて、近年低下しつつある國民の體位を向上せんがために外ならない。我國に於ける平均年齡が、歐美のそれに比して短いこと、乳幼兒死亡率の高いこと、結核の多いことは、衞生施設や其他育兒智識等の普及如何にもよることであらうが、積極的に國民全體の體位低下が根本的原因を作つてゐるのではないだらうか。國民を擧げてスポーツ化することは刻下の急務でなければならぬ。

選手制度は廢止するに及ばぬ。物は競爭あつて始めて發展があり、發達があり、優劣を生ずるものである。前人未到の新記錄を作つて努力の目標にすることは、むしろ興味をもたせ、鍛練の過程を作る。只ここに考ふべきことは、國民全體のスポーツ化から云つて、一人の選手を作るより九十九人の體位向上がより必要であるからである。厚生省體力局では、國民體位向上策として、滿十四歲より廿五歲までの男女青年層に對し、國民體育章檢定を行ふこととなつた。卽ち走力、跳力、持久力、懸垂力等六階級に分けてこれが標準を作り、既にこれを名古屋岐阜、山梨等で試驗的に實施しその實績を見た上で必要あらば原案を修正して、愈よ明春を期して大大的に實施することとなつた、而してその實施人員は男子三百五十萬人、女子二百萬人合計五百五十萬人の多數に上り全國男子青少年の八割、女子は六割と云ふ廣範圍のものである。これは青少年を本位にしたものであるが、さらに壯年や老人達にも不斷の運動が望ましいものである。

スポーツを普及せんがためには、現在の運動施設では貧弱である。假令全國の學校の運動場を開放したにせよ、それは時間やその他の都合により殆ど利用が出來ず、從つてスポーツ普及化のためには、更に運動場を增設擴充することが急務である。現在日本に於ける公開運動場は百十五あると云はれ、その中運動場付公園は僅かに三十五しかなくこれを諸外國に比すれば、公園の面積は市民一人當り、米國は十平方キロメートル、英國二平方メートル、獨逸三平方メートルあるに對し、日本はどうかと云ふと僅かに零コンマ四平方メートルしかないと云ふ割合である。卽ち二人半に一平方メートルと云ふ數字になり、運動場が甚しく不足してゐることを雄辯に物語つてゐる。殊に都會地にあつては、一般市民が自由自在に思ふ存分運動出來る市民運動場と云つた樣なものが望ましい。體位が低下してゐる本島人にあつては、更にその必要を痛感するものである。事實現在の狀態では運動しようとしても場所がなく、特殊の運動でない以上運動出來ない狀態にある。特別の施設を施さずとも單なる廣場として利用させ、今までのスポーツ見物から脫して、自らスポーツに參加する樣指導したいものである。

02 聖上陛下きのふ 帝室博物館に行幸 御熱心に天覽あらせらる
03 強行軍實に十六日 斃れた愛馬に將兵心からの感謝 整列して別を告ぐ
04 投獄されて一年餘 廣東攻略で救はる 皇軍に感謝した胡集瞕君 通譯として雄雄して活躍
05 士氣いよいよ旺ん 小林總督の祝電に對し 各部隊長から謝電
06 詔書奉讀式 あす臺大で擧行
07 經濟警察座談會 經濟統制の重要性な強調
08 やあ小笠原大尉 廣州市內で偶然の邂逅 再會を約して右左へ
09 農事小組合大會 二十三日新竹で開く 功勞者を夫夫表彰
10 大麻頒布式 臺北州と臺北市
11 全國都市問題會議は 多大の參考 歸臺した矢上助役談
12 防諜聯盟金瓜石支部發會式を擧ぐ
13 基隆市勸業協會理事會
14 バラツクで十教室を建築 基隆市の緩和代案
15 長期建設講演 けふ基隆で開く
16 ダグラス伊吹號 顛覆大破 服岡雁の巢飛行場で
17 親善書畫展に入選
18 新竹州廳各課庭球
19 內地の推計人口 七千二百餘萬人(十月一日現在)
20 獨逸で忠臣藏上演 日獨防共締結二周年紀念日に 大和魂の精華を強調
21 廈門建設映畫に福建語版を製作
22 防火映畫宣傳 今晚日新公で
23 通信講習所卒業所
24 被服厚生講演 公會堂で開かる
25 おびき出して 時計を盜む 首長少年檢擧
26 故楊克九氏告別式
27 人事消息
28 日本電池對米國エ社の損客賠償國際訴訟 米大審院に上告さる
29 臺北建築組合あす落成式
30 ときの声
31 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 本島の二期米收穫四百九十五萬石 殖產局米穀課豫想發表
02 蓬萊の收穫のみで 二百廿萬石を突破 總作付面積卅五萬餘甲
03 天然樟腦確立に 原木の國勢調查 明年より三箇年計畫で 專賣局が經費要求
04 二期長糯米の先物十萬袋成約 丸糯より割安で有望
05 定期米續落 產地動向眺め
06 最近一箇年間の資金認可卅三億圓 鑛業と工業で八割七分
07 嫌氣投げで 諸株が一齊安
08 五州米商組合が 各驛受渡を陳情
09 高雄魚市の取扱高十月中減少
10 甲革の買上げ 下旬頃に開始
11 專賣局の新計畫 島都に腦灶を設置 市民に樟腦智識を普及
12 原案通り可決 日本發送電會社設立特別委員會
13 本島取引所新設に商工、拓務省が同意 引取課長月末に來臺し 督府と組織方法を協議
14 高雄の手形交換 十月全面的に減少
15 局營バス十月中の成績
16 北支那に於ける 石炭生產と需給 今後の開發を期待
17 二製糖會社の工場壓榨開始
18 照明燈
19 市價及商況 十日
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 ピアノと管絃樂
03 料理献立/龍秋子
04 晝間娛樂時間
05 子供時間
06 國民歌謠
07 箏曲
08 千人大合唱
09 解說付管絃樂
10 コドモの時間
11 圖像:國民體育大會第三日
12 圖像:アイスホツケー戰
13 マーナ・ロイ 良妻役に嫌氣
14 腳本小出、監督沿波のコンビ 「橫丁太平記」發表
15 趣味娛樂 冬と煖房の檢討(上) 電氣とガスストーブ 厚生省衛生局保健課の調べ
16 竹田敏彥原作「愛國巡禮歌」
17 「農村の合唱」
18 海外映畫短信
19 大船新名花新庄ミチ 近く「結婚の宿題」に出演
20 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 臺東街の商工團體 大同團結を目論む 授野勸業課長が產婆役
02 岡山神社大祭 十四日より盛大に執行
03 臺東廳教育行事 年度末までの分
04 秋は悲し乙女心 些細の事で入水 娘持つ親はご注意
05 圖像:淡中と高女の運動會
06 新化郡の作興周間
07 大甲公民國講所 好成績を納めて終了
08 メープル籠球俱樂部の中南部遠征戰績 到るとろで快勝
09 香奠返しを献金
10 簡氏の開業披露
11 鳳山郡警察課異動
12 ローカル.セクション
13 青物相場表(百瓲立值)
14 廣告報社消息
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 事變下の警察(上) 國民の理解協力が第一
02 圖像:科學の戰士を訪ねて(二)
03 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 學級增加に努力し 全學齡兒童を收容 臺南州の豫算編成態度
02 新年度豫算一割減 土木關係犧牲免かれず
03 國民精神作興大會 きのふ高雄神社で開く
04 詔書奉讀式 臺中市の各官衛にて
05 圖像:失明軍人寮の教育所開設式
06 金買上げ好成績 花蓮郡報國會支部で
07 國語常用家庭 屏東市で表彰
08 下淡水溪工事に 終まる收賄事件 新被疑者登場
09 臺南鄉軍後援會 東區先鞭を着く 本島人の有力者蹶起
10 防犯協會高雄支部 あす發會式を擧行
11 彰化市の區長會議
12 經濟警察運用の完璧を期し座談會 近く高雄市で開催
13 有田外交の新使命(上) 防共紐帶の徹底的強化
14 圖像:シヨツプガールの分列式
15 圖像:商店體操講習會
16 恒例年末大賣出 內臺協同で開催 景品總額一萬五千圓
17 霧峰信組賭博事件 それそれ罰金
18 時局即應を目指す 司法保護事業大會 來月五日臺中市に開催
19 寺廟整理愈よ着手 けふ協議會で討議 附屬財產は財團組織
20 嘉義市の素人劇 きのふから猛練習
21 碇泊中の汽船を 荒し廻つた泥公 惡運盡きて捕はる
22 街有地の贌耕料 引上げは困難か 多數街協は態度不鮮明
23 彰化市の衛生施設 二ケ年計畫を立案
24 屏東市も銅貨拂底
25 畜產事務打合會
26 ニユース映畫收入で慰問袋調製
27 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 暴風雨の女(44)/岡田三郎;三浦杏介
02 文藝時評(3) 作者も讀者も時代的に不安/伊藤整
03 遺書(氷心原作)/王昶雄:郭逸星
04 水牛の角 「耳の悲劇」 シ君の新運動
05 圖像:ランプを配せる靜物(臺展、特選)/南風原朝光
06 學藝消息
07 圖像:雨後(文展)/堅山南風
08 短歌閑吟抄(二)/阪口貴敏
09 心聲漢詩

頌兒玉藤園將軍/陳其春、頌兒玉藤園將軍/陳有輝、頌兒玉藤園將軍/陳有諒、頌兒玉藤園將軍/神戶 王鵬程、兒玉藤園大將/扇江 王廼淳、兒玉藤園大將/臺南 王建勛、喜春山兄過存/劉聲濤、重陽日詣拱北殿/謝尊五

10 家庭醫學 結核療養に多食榮養療法の提唱
11 秋口に多い 肋膜炎の療法
12 療養實話 再度の肺尖カタルを療養して/內村精三
13 圖像:ヂヤウザイ粒六その差/內河水泡
14 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 賀陽宮恒憲王殿下 軍用機で前線を御視察
02 激烈な岳州攻擊戰 彼我の銃砲聲殷殷と 湖沼地帶に響き亘る
03 岳州まで僅か十浬 海軍遡江部隊躍進
04 財界の巨頭を網羅 貿易振興聯盟を設立 設立要綱發表さる
05 妃殿下御七方より 米のハ孃に御握手 赤十字作業場特別室で
06 カー英大使は近く重慶へ
07 金口木舌/林正享
08 〝支那民眾に與ふの書〞 一外人が我軍當局を訪問 發表方を依託す
09 柳川中將に白羽の矢 對支院總務長官に
10 全島高等會議
11 專任商相は小倉 村田の兩氏が有力 權衡範圍を財界に置く
12 專任商相設置に 藏相は同意
13 明日の天氣
14 曉の合唱(242)/野村愛正;古藤幸夫
15 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 我占領下は平和鄉 農民復歸して樂業 はち切れさうな日燒け顏 廣東前線の部隊を訪問
02 皇后陛下御下賜の御歌御果子傳達式 けふ公會堂で嚴肅に擧行
03 小癪な廣東兵 徹底的に掃蕩する 沖部隊長の支那兵比較談
04 南北兩軍に別れて 臺南平野で攻防戰 全島青年訓練所聯合演習 來る廿六、七の兩日實施
05 新竹州學校美術展 けふ華華しく開幕 入賞者褒賞授與式を擧行
06 圖像:大麻頒布式
07 島都の秋を飾る 菊花展覽會 愈よけふから公開
08 灣製お定に 懲役六ケ月 新竹地方法院で求刑
09 負けられぬこの一戰 暹羅の百キロ放送建設に 坪井、小野兩氏が乘込む
10 香港丸出港 皇軍慰問一行乘船
11 訪日飛行は再擧 修繕か別の飛行機で
12 葉松濤氏出馬 州議補缺選擧白熱
13 全島完納の域近し 第三種所得稅其他の納稅成績
14 人事消息
15 今晚の放送
16 商況 十一日 前場
17 今日の興行
18 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(127)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 臺所からムダを排除(下) 調味料も無駄に使ひ勝ち 主婦は此丈心得よ
03 火箸の錆落し 綺麗に光らせるには
04 聯合女子青年團の 颯爽たる新選定服 三通りに着わけ出來る 便利で且つスマート
05 圖像:「發明展」より拾ふ(その二)
06 絹の多い新用途 統制物資の代用はみな絹で 牛皮よりよい絹皮の靴
07 黃金の果實 蜜柑を召上れ 但し牛乳と一緒ですと 子供は消化不良を起す
08 食物の選擇が 大切な腎臟病 食餌療法はこんな風に
09 此から多けなる 子供の寢小便 確實な療法はないか
10 あなたの眼鏡は 合つてるますか 合はないと頭に惡い
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第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 訪日イタリー機 地中海岸に不時着 尾翼の方向舵双方とも破損 無電技師一名負傷
02 圖像:チエツコの裝甲機關車
03 印度沖で坐礁の「滿壽丸歸る」 一年振りで
04 天晴‧九十四歲ノ國防婦人會員
05 圖像:マルチャン日記(15)/榎本マサヲ
06 圖像:これは便利な透明機
07 秋の遊戲
08 コドモ 揚子江に投げこまれた 支那最初の汽車(上) 今からさつと六十年前の話 面白い支那の鐵道
09 人體の不思議 消化の卷(十)
10 子供常識
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第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 五日間遡江百廿浬 岳州突入の機を窺ふ頭條新聞

【軍艦◯◯にて十一日發同盟特派員】帝國海軍遡江艦隊は本格的進擊開始後僅か五日にして早くも武漢上流百二十浬の線に進出し九日朝來江岸の敵重要據點臨湘を攻撃し更に數段の機雷線を突破しつつ虎視耽耽岳州突入の機を窺つてゐる、斯くて敵が戰略的重大據點と賴む岳州は我が陸海兩路よりする進撃の前に愈愈陷落は目睫に迫つた。

02 桃李橋の東側陣地奪取
03 わが藤岡部隊猛攻を續く
04 臨湘兩岸に敵前上陸 岳州附近の敵を攻擊
05 敵砲艦を拿捕 遡江艦艇螺山市に到達
06 遡江艦艇も 臨湘磯を猛攻
07 臨湘磯を猛攻 わが陸軍岩崎部隊
08 海の荒鷲活躍
09 天皇陛下より 御祝電御發送 伊國皇帝陛下の御誕辰に就き
10 廣東西方地區の敵約二千を掃蕩 敵策動の根據を覆滅
11 皇太后陛下には 樂山園へ賜金御下賜 御沙汰を拜し小林總督恐懼感激
12 定例閣議
13 余、辭職を電請
14 雲西前面の敵を驅逐
15 長沙丸へ移動の敵を 陸の荒鷲が大爆擊 人馬諸共空中へ舞上る
16 日本海運會社設立 きのふ閣議で正式決定
17 トラツク三百臺 緬甸から雲南へ 武器軍需品を滿載
18 揚子江自由航行は 許可時機にあらず 近く三國の申入に回答
19 國際勞働機關脫退は 十一月三日から發効 北岡代表が十日通告
20 重慶の支那民眾 流言蜚語が續出 國府、奧地避難を嚴命
21 チエツコ割讓領土接收完了
22 師範學校要綱案決定 十八日の特別委員會に報告 國民學校教育に照應
23 保險業法改正案 調查委員會で可決
24 廣填大佐、中山中佐 英艦を訪問す ホ提督の畑指揮官訪問に答禮
25 支那向綿糸布の措置を決定 日綿東亞輸出組合で
26 天津駐屯伊國兵 柔道熱が昂まる 我武士道を感得と伊兵大喜び
27 砂糖供給數量割當 各社別決定
28 次期硫安公定價格据置か 理事會で協議
29 古乘胤秀少將自刃
30 在米高(十一月一日現在)
31 第二回米收穫豫想(第一次發表)
32 南風‧北風
33 本日の天氣
34 大阪商船臺灣出帆
35 近海郵船基隆出帆
36 辰馬汽船
37 大連汽船
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第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 全島輸送協議會に期待 具體的に對策を樹立實現せよ社說

交通局主催のもとに來る十五日に開催する事となつた全島輸送協議會は全島の輸送關係者である鐵道部を始めとして船會社運送業者、製糖會社、移出米商、青果業者が一堂に會合して非常時局下に於ける本年繁忙期の輸送對策を協議し、善處せんとの計畫を立てて居る。例年も年末及び年始の貨物の繁忙期に際し、數回の會合があつたが、過去の實例では輸送能力が豐富であつたから單に交通局の輸送計畫のみを聽取する程度で充分に輸送業者と荷主との間に連絡が取れた。然るに本年度の如く出入貨物が增加し、輸送力と倉庫收容力の却つて減少した年柄にあつては、例年の如く簡單に協議を進めるのでなく、如何にして殺到した貨物を圓滑に輸送する為めに具體的方策を樹立する年柄である。

同會議に提出せんとする協議事項から見るに、鐵道部と船會社と運送業者と荷主方面からそれぞれ提出する事となつて居るが、その中心題目は輸送能力が出入貨物の增加に伴ふだけの能力が出ないから如何にして現存の輸送能力を以て增加した貨物を輸送して行くのかが其重大指標である。鐵道部の公表した協議事項としては、鐵道部の輸送計畫を說明し、大貨物である砂糖の出貨調節と各製糖工場附近に倉庫を增設し、基隆及び高雄兩港の上屋倉庫の不足を補充せん事を題目として提出する事となつて居る。更に砂糖と米の大增產や島內工業の勃興に伴ふて石炭需要が急增したので、石炭輸入計畫に對して各荷主の購入數量を豫め通知して貰ひ輸送計畫を樹立する方針である、時局下に於いて各地とも勞力不足を訴へて居り、荷役用艀の關係もあつて移出米の共同荷役を提議する事となつて居る。

鐵道輸送貨物に對し鐵道部では既に出入貨物を調查し、本年繁忙期である十二月から明年五月迄の六箇月間には四百八十三萬瓲の出入貨物があると豫想して居り前年同期の輸送量四百六萬瓲よりも七十七萬瓲、約一割八分方の增加を豫想して居る然るに、島內に於ける輸送機關である鐵道にしても荷主及び船會社と運送業者とが協同一致してこの難關を切拔けて行く覺悟がなければ、到底本年の繁忙期輸送が圓滑に遂行されないと早くも悲鳴や擧げて居る始末である。主產物である砂糖を始めとして米、その他の青果物とも近年稀れに見る豐作であるから輸送量もㄧ般豫想より增加する見込みであるから本期の貨物輸送を完全に遂行せんとすれば、關係者の理解ある協力と援助に俟つより他に方法がない狀態に置かれて居る。交通局が全島輸送協議會を招集した目的も如何に圓滑なる輸送を遂行するのがその重大任務である。

本年の貨物繁忙期を切拔けて行く對策としては、荷主と輸送業者とが非常時局を更に一層認識する必要がある、鐵道部としても不足した貨車を以て增大した貨物を輸送せんとする事は無理であるが、今更急に輸送能力を增大する方法もないから輸送關係者である船會社と運送業者とが拱手傍觀の態度を取らず、如何にして本年度の繁忙期を最も合理的に切拔けて行くかに對し具體的方策を決定して行くべきである。その方法として考へられるのは船腹の合理的配給であり、緩急に應じて貨物を積取り荷役の統制に依つて停泊時間の短縮を計るのもその一つの方法である、殊に緊急を要する軍需品に對しては優先的に積出し、バナナその他の不緊要品は積出を制限するのもその一方策である、一期米取引も兩港渡しを固守せず各驛受渡を斷行して行くのもその緩和策である。要するに全島輸送協議會は本年繁忙期を如何に切拔けて行く為めの對策會議であるから具體的に各關係者が責任ある對策を提議し慎重討議する事を期待するものである。

02 圖像:府農務課主催の白衣の勇士慰問會
03 若夫婦の部屋で 終夜蚊軍の大猛襲 恨めしや支那線香の無力 戰場に結ぶ夢又辛し
04 惠州治安維持會結成 帝國の恩威を讚へ 貧民の宣撫に努力
05 〝細いうどん〞とは 紛れもない米粉 記者が料理法を一席
06 臺北市小公學校 首席訓導打合會 十二日樺山小で開く
07 鈴の音もゆかしく 乘用馬車愈よ出現 きのふ島都で試乘
08 太田部隊の御馳走 俄か作りの土豆糖 頂戴して道道賞味
09 參與會を開催 國總新竹支部で
10 神宮大麻頒布式
11 詔書奉讀式 龍口町區會で
12 慰問學藝會 明日北一高女で
13 若竹町國語報國所開所式
14 慰問品を贈呈 臺中大和婦人會
15 國民精神作興の講演會
16 養母を引離して 藝者を救濟 伊東北署長の改革案
17 下奎府町第四區會作興行事
18 店員が盜む
19 實兄斬り犯人 遂に逮捕さる
20 宜蘭街區總代會
21 ノーべル賞受賞はパールバツク
22 海上警報
23 定期航空
24 人事消息報社消息
25 ときの声
26 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 殖產局明年度豫算 尨大な數字に上る 查定額四百萬圓に肉迫 新規事業は時局を反映
02 島都の金融情勢 各銀行とも順調 預金增加し貸出減少
03 本島にも近く 重要物資需給令を實施 電器瓦斯需要を制限せん
04 化學肥料配給に 機構の再整備計畫 系統を二本建に改正か
05 丸糯米は小高 限物賣物少し
06 島內消費米で在來米は下澁
07 臺糖の產糖高 五百卅五萬擔突破 第二回調查で增收豫想
08 環境安に鈍感 蓬萊米は底堅い
09 照明燈
10 市價及商況 十一日
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第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 「歐洲大戰當時□ 銃後狀況を□」/伴野文三郎
03 琵琶
04 晝間娛樂時間
05 料理献立/龍秋子
06 マンドリン合奏
07 講演 「事變の新段階と經濟關係より見たる國民の覺悟」/森廣藏
08 常磐津
09 コドモの時間
10 趣味娛樂
11 圖像:全日本庭球選手權大會最終日
12 新興東京撮影現況
13 大船「日本人」 猛撮影
14 最初の大陸背景劇映畫 「上海陸戰隊」一行出發
15 「軍國の妻」
16 川上朱美、大都入り
17 「妙子の危機」 始まる 久松監督淡島みどり主演で
18 「日本の魂」は年內公開
19 海外映畫短信
20 音樂映畫の新分野開拓 深田監督が「女の友愛」で
21 大都二作品同時完成
22 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 彰化市の金買上げ 近く三百萬圓突破 仲買人設置効果現はる
02 殉職二警官慰靈祭 大雅庄に於て嚴かに值行
03 旗山郡街庄長月例會を開催 各種重要事項を協議
04 圖像:聖戰下の銃後體育大會
05 精神作興講演 けふ板橋公會堂
06 芭蕉同愛會 役員選擧未解決
07 霧峰農繁期托兒所 開園式の豫定日期
08 ケチな掏摸
09 原料委員欲しさに 惡質なる中傷行為 化の皮剝れて豚箱入り
10 員林郡愛鳩協會 來る十九日盛大に結成
11 斗六女公運動會
12 經濟警察座談會 十四日淡水街にて
13 奧さん同伴で料亭遊び 四組の朗らかな御夫婦
14 寺廟廢止の宣傳講演會 斗六郡各地のけふから巡講
15 福德拓殖の不正事件 全貌漸く判明
16 ローカル.セクション
17 廣告報社消息
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 事變下の警察(下) 國民の理解協力が第一
02 珍らしい鋪道材料 綿、空罐、糖蜜等等
03 ヒ總統訪客用旅館
04 大尉にならめぬと嫁持てず
05 パンの切屑の利用
06 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 新年度末までに 四萬五千人の新加入 臺中州產組擴大強化策 愈よ討議の爼上に上る
02 全市に大麻奉齋 高雄市積極的に獎勵
03 花蓮港廳の大麻頒布式
04 土井中尉外諸勇士 名譽の戰死を遂ぐ
05 宍野准尉は劍道の猛者
06 戰病死を遂げた樋口俊雄上等兵
07 勇名を轟かした 吉田利男軍曹
08 白衣の勇士 きのふ歸還 多數官民が出迎
09 高雄民風作興協議會 多大の効果を納む
10 肥料講習會 臺南州下各地で開催
11 教育關係の豫算 全面的增加せん 高雄州教育課が力瘤
12 大麻頒布式 臺南州で嚴かに執行
13 彰化署射擊會
14 花蓮港軍事扶助會 臨時役員會を開催 弔慰金その他原案可決
15 屏東市區長聯合會
16 作業現地品評會 高雄州下で開催
17 花蓮港の河川整理 事變中でも着手の腹
18 經濟警察座談會 多大の效果を擧ぐ きのふ嘉義署に於て
19 國防献金並恤兵金 十月中臺北海軍武官室取扱の分
20 學校職員身體檢查
21 保正壯丁の非常召集 きのふ台中水源地にて
22 新馬百餘頭到着 臺南州の產馬計畫完成
23 民風作興講演 あす彰化公會堂で
24 臺中秋競馬(第四日)
25 林梓成に求刑 懲役二ケ年 別に罰金百圓
26 警官募集 高雄州警務部で
27 精神作興週間 員林郡の實施要項
28 日糖兩工場 壓榨を開始
29 消息
30 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 暴風雨の女(45)/岡田三郎;三浦杏介
02 文藝時評(4)女流作家の特色いろいろ/伊藤整
03 遺書(氷心原作)/王昶雄:郭逸星
04 圖像:盲女と花(文展、特選)/奧田元宋
05 水牛の角 十一月創作評 新田の「滿洲行」
06 英米の讀書界(一) 文學賞の作品など
07 學藝消息
08 コールマン 目出度く結婚
09 短歌閑吟抄(三)/阪口貴敏
10 心聲漢詩

金口木舌/黃純青、喜筑客足疾將瘳來北/癡雲

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第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 堅陣を次次に拔き 岳州を完全占領! 薄月影の下城內突入
02 皇軍の萬歲の聲 曉の洞庭湖を壓す
03 政治、戰略上の要地 長沙防衛の重要據點崩壞
04 湖南防衛線崩る 蔣最後の足搔に大鐵槌
05 閑院參謀總長宮殿下 優渥なる御言葉を賜ふ 南支派遣軍全將士光榮に感激
06 東久邇宮彰常王殿下 金澤庵原部隊に御入隊
07 井上侯訪獨 文化使節として
08 澤田前駐伯大使 歸國の途につく
09 金口木舌/林正享
10 頑敵包圍圈を完成 岳州の東方地區一帶
11 鈴木中佐戰死
12 廣九線新塘附近で 殘敵を掃蕩殲滅
13 廣東西方地區六個村 自治委員會を結成
14 臨時委員長に陳華氏が就任 橫濱生れの有力青年
15 米國中間選擧 下院最終結果
16 廣東、十一日より 新聞を發行
17 上院最終結果
18 專任商相問題 適任なく行惱む 一應白紙に還り再銓衡
19 文官制度改革案 三相會議で意見一致 細目を殘し大綱決定
20 松崗滿鐵總裁 近く遲任が實現
21 蔣政權進出反對! 四川省、內面的に工作を續く
22 總督府辭令
23 明日の天氣
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 朝鮮海峽海底隧道案 鐵道省の調查進捗 有史以來の大工事實現の可能性は百%
02 國民體育院を設置 體育運動の科學的研究と 指導員を厚生省が養成
03 銃後防犯運動週間 基隆署の行事決定 犯罪模擬搜查や座談會開催
04 基隆市勸業課 豚肉小賣值段を調查 きのふ福德市場で
05 遺家族慰安會 十八日公會堂で
06 基隆商工會議所鑛業部會
07 南汥派遣軍に慰問文を送る 島都の小公兒童から
08 藤田知事が蕃地を巡視
09 訪日飛行五日以內に再擧 駐日伊大使宛に公電
10 成績頗る優良 蘭陽の移出米初檢查
11 遺族宅を弔問 總督代理が