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臺灣新民報1938年7月

夕刊第1版
序號 標題
01 纖維製品の圓ブロツク內 輸出を抑壓せん 許可制度實施の決意
02 經濟法令の違反者 「一年以下の懲役又は五千圓以下の罰金」 業者、一般の自覺を要請
03 小賣の棉織品 七月より小幅物のみ
04 輸出棉製品配給 統治規則を公布
05 圖像:板垣陸相西下
06 上海為替不變
07 下旬貿易 入超三百十七萬圓
08 醫藥の戰時統制 厚生省單獨で行ふ
09 國內の銀をも集中 先づ日銀を買上げしむ
10 硫安價格の決定 先づ統制委員會に附議
11 軍事の進行と 漢口附近の地勢
12 又も日支問題で 英國下院は賑ふ 上海弗、揚子江航行等
13 滿獨通商協會の 成立祝賀會 關係者出席して交驩
14 英の登攀隊 第六キヤブで斷念
15 屑鐵に就ても 共販會社を設立 配給統制を行ふ
16 總督府辭令
17 明天の天氣
18 曉の合唱(124)/野村愛正;古藤幸夫
19 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 食糧資源確保の為 各府縣に生產割當 農林省で決定園藝農產物は禁止
02 坪當り五石一斗 關東地方の大豪雨 沈着、銃後國民の活動振り
03 深夜、崖が崩れて 住家十八戶埋沒す 死者十一、救助三十二名
04 土浦町は水浸し 櫻川堤防が決潰して
05 富士山も大豪雨 殘雪跡方もなく解けて
06 妙齡の美人 不遇を唧つて 遂に投身自殺
07 高千穗丸入港 松木臺電社長歸臺 早大柔道部も着臺
08 危ぶまれた循環飛行 七月一日から實施 先づ日曜休航、奇數日に飛ぶ
09 一戶一品献納 物心兩方面の總動員體制 新竹州の記念日行事
10 盡きぬ赤誠の結晶 全島學校の慰問袋 これから每月一回發送
11 廈門復歸者家族 新規渡航許可 加藤府外事課長談
12 敬神生活の 指導者講習會 八月九日から開催
13 東水上署長 自動車を止めて 自轉車で通勤
14 英國週刊紙 幽靈インターヴユー
15 定期航班
16 人事消息
17 今晚の放送
18 商況 三十日 前場
19 今夜の映画
20 民報案內報社消息
21 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(12)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 少量の食物て榮養滿點 咀嚼して食べれば フレツィチヤリズム十則/榊原平八
03 魚今出盛り 美味しい頂き方
04 新案母子ドレス(其の三)/淺岡中子
05 これから盛夏にかけて 脚氣ガ增加し始める 血氣盛りな若人が犯され易い/大橋政雄
06 銃後の母の心意氣 赤ちやんの審查會
07 ウエーヴなしに 黑髮の美を發揮 御存じですか
08 便所 臭氣止めと 蛆虫防止 夏の家庭衛生
09 新らしいお櫃は
10 花嫁さんお勸めしたい 合理的炊飯法 きつと旦那樣のお氣に召す
11 揭示板
12 紙上病院/黃朝清
13 子供の玩具箱
14 介紹近代特効秘方
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 笑話
02 國語の實習 明るい朗らかな 樂土廈門を建設 復興委員會大馬力
03 七日の記念日までに 四十億圓を突破 ぐんぐん增える郵便貯金
04 童話 一匹の金魚/望月芳郎
05 偉人の面影(一)
06 交通訓練は子供時代から
07 世界各國が競爭で造つた 素晴しい飛行機(2) 世界紀錄と大飛行機
08 愛國貯金 每日一錢貯へよ 堺市熊野校の佳節記念
09 コドモ 燈臺の話 荒れ狂ふ夜の海 心強い一條の光 光り方にも色色な種類
10 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 國家總動員審議會 委員、幹事の顏觸決定 けふ閣議に附議發令頭條新聞

【東京三十日發同盟】國家總動員法第五十條に基き本法施行に關する重要事項(軍機に關するものを除く)に付き政府の諮問に應ずべき國家總動員審議會の設置に就ては去る五月四日これが官制を公布し其後委員の人選中であつたが去る二十八日の閣議に於て軍需生產に必要なる勞務者對策の運用に關し萬全を期するため總動員法第六條(從業者の使用傭入等に關する規定)並に第二十一條(國民登錄制度)を發動することに決定したのでこれに伴ふ勅令案の內容を附議審議するため急速にこれが設置の必要を認め政府は三十日右審議會委員四十七名並に幹事の顏觸を決定、一日の定例閣議にこれを附議したる上發令し近く第一回總會を開くこととなつた、尚同審議會の總裁は官制に依り近衛首相がまた副總裁は瀧企畫院總裁、幹事長は青木企畫院次長が夫夫任命されることとなつて居り委員は今回決定した外問題に依つて隨時臨時委員を任命し得ることになつてゐる。

02 屏東市青年團の 奉仕作業
03 皮革戰時管理を斷行 使用限制、價格取締、配給統制の 三規則をけふ商工省令で公布
04 經濟警察官制度 創設經費として概算 三百萬圓程度要求 本省、重要府縣に專門課新設 警保局の具體案成る
05 企畫審議會の 第一回總會開かる 統制經濟の適切な運用に關し
06 政、民、精中央聯盟の 共同紀念大講演會 事變一周年記念日を中心に
07 劉建緒麾下湖南軍に 反蔣派、擁護派對立
08 洛陽東停車場爆擊 陸軍航空隊中薗部隊が
09 海の荒鷲活躍
10 蔣、漢口死守を決意 戰線分裂回避の為めに
11 “建艦競爭の暗雲に 一脈の光明を與ふ” 四萬五千噸級主力艦に關し 紐育タイムス紙が社說を揭ぐ
12 補助艦艇建造 割當を決定 米國海軍省發表
13 カー英國大使 香港に到着 一兩日中漢口へ
14 獨、支の外交關係を解消 日本の立場を更に強化 アヴアス通信佛政界消息通の觀測
15 獨支間の外交 危機に瀕す? 陳介突如赴任を中止
16 中國建設銀公司 佛國旗を揭ぐ 逆產處理を惧れて身賣
17 共產匪軍を包圍 殲滅戰を敢行 張家口附近の山間地帶
18 黃泥舖北方の敵に 徹底的打擊を與ふ
19 硫安申請價格は 內示できない 井野次官、森理事長らに答へ 肥料硫安建值の申請を要請
20 本日の天氣
21 大阪商船臺灣出帆
22 近海郵船基隆出帆
23 辰馬汽船
24 大連汽船
25 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 夜間學校の 設立を要望 國民教育普及 の對策として社說

本島に於ける初等教育及び中等教育の大に普及擴張を要することは、昨年度內地人學齡兒童就學率九九・四三%なるも、本島人の方は僅か四三、四四%に過ぎず、また本年度中等學校の入學志願者に對する入學率內地人男六八%餘り、女五二%餘なるも、本島人男僅か一四%餘、女二八%しかないといふ統計上の事實を見ても明かに認め得べきところである。然るに從來每年初等教育の普及、中等教育の擴張を要望しても、いつも財政上の關係で意の如く實現されず徒らに向學熱に燃ゆる多數の前途有為な本島青少年を失望せしめ、遂にその一生求學の機會を逸せしめたるが如き現實の悲哀が到る處に現はれて、洵に臺灣統治上に遺された一大恨事と謂はざるを得ないのである。

平時本島財政の裕かな時代に於てさへ統治四十三年間の島民初等教育普及率僅か四十三パーセントに過ぎざる狀態より察すれば、事變下に於ける一般經費の大緊縮を要するは勿論、また事變後の幾年間に於ける一般經費の大節減を要することも當然豫想せねばならぬところであるから、今後の初等教育の普及、中等教育の擴張を要望しても、若し當局において非常なる熱意を持つて島民教育の普及は何よりの急務と認めなければ、到底從來より以上の成果を擧げ得る望みがないであらう。勿論今度事變の目的を達成する為めすべて不急不要と認むべき諸般の施設費は務めてこれを節減し又は繰延べすべきであるが、唯國民資格を造るべき初等教育又は中等教育に關しては、特に皇民教育を熱烈に要望せる今日の本島現狀において、寧ろ加速度的に一層これが普及擴張することを一大急務と認めて、今後の積極的教育の財政方針を立つべきであらうと思ふ。

古人の諺に「人にして教へなければ禽獸に近し」と云ふが如く、古來普通教育は國民の資格を仕上げるのみでなく、實に人間を造るに缺くべからざる重大事業である。それ故如何なる非常時においても萬難を排してこれを遂行せねばならぬが、ただ上述の如き本島の□通教育の現狀ではいくら急速に促進しやうとしても義務教育制の實施に至るまでは尚ほ相當の時日を要しこの間に於ける應急對策として吾々は夜間中等學校及び夜間公學校の制度を設けて初等教育の普及を補足し、中等教育の入學難を緩和する必要があると信ずるものである。之れに關し、先般內地市政視察より歸臺された臺北市會議員瀬戶山氏もその教育方面に於ける感想として「長崎市立夜間中學を見て臺灣に於ても此の種の中等學校の必要あると共に國語普及の方法として夜間公學校の制度を設けて正規の教育を惠まれざる本島人子弟に施すやう考慮ありたい希望である」と述べられたのは洵に心强い共鳴者の卓見である。教育十分普及してゐる內地に於てさへ、各都市に夜間學校の制度を設けて正規の學校教育の不足を補充してゐるので、未だ半分しか教育普及しない本島に於ては一層痛切に夜間學校の必要を感ずることは寧ろ當然と謂ふべきである。殊に今後事變に依る一般財政の緊縮に影響されて、一層人的及び物的資源の利用を經濟的に考慮する必要があり、現在の如き中學校又は小公學校の諸設備を夜間使用するの方策を立てて、物資の經濟的利用の本旨に副ひ、且つ非常時教育方策の遂行にも叶ひ、また實に本島の皇民教育を急速に普及する應急對策として是非とも各地に夜間中等學校及び夜間公學校の設立を早く實現する必要を認めなければならないのである。

02 六十年振りの豪雨 きのふやつと霽る 坪當り七石五斗の大記錄 帝都、明朗を取戾す
03 北京に大空港 けふ盛大な開場式
04 旗山關廟道 竣工奉告祭 內海知事らが參列
05 基隆署引越し
06 東洋畫廊完成記念展
07 大陸の旅!我觀 峻しけれど道は唯一筋(七)/竹內清海外遊記

蔣介石も亦一種の英雄

炎熱愈 酷ならんとする盛夏に於いて早くも支那大陸の要都漢口には晩秋の風蕭々として滅亡の前奏曲が狂奏されてゐるが皇軍は一瞬の弛みもなく今や最後の止めを刺さんとして進軍してゐる今日に於いて蔣介石政府の過去なんど顧みるいとまが有る筈はないのである。併し蔣介石が滅亡の一步手前迄追ひつめられてゐるものゝ其の內部分裂も見せずどうにか統率して居る現狀に對し憎むべき敵將ではあるが一應は賞讚してやる價值が無いでもない。事變勃當初に在つては今にも內部的崩壞作用を起すであらうとの觀察が多かつただけに今や彼は世界最大の俺らが領地に於いて安住の地を失ひ塗炭の苦しみに苦しみつゝありとは言へ尚今日曲りなりにも其の統率力を維持してゐる事は實に意外とするところである此の意味に於いて彼も亦一個の英雄ではある。彼が今日まだ統率力を維持してゐる事實に鑑み國民政府の過去を一寸振り返つて見る事もまんざら無駄でもあるまい。と思ふので私が最も興味を感じて居つた「新生活運動」について少しばかり記して見たいと思ふ。

支那の新生活運動は何をもたらしたか

國民政府下に於いて最も潑刺たる政治的國民運動は何んと云つても「新生活運動」であつたらう宋美齡夫人が直接陣頭に立つて活躍したのも此の運動であつた支那旅行者の全部が歸朝して先づ第一に語つたのも此運動であつた。支那は最早過去の支那ではない。との觀察も亦此運動があつたからだ。其れ程新生活運動なるものは支那の歷史に燦然と光彩を放つたのである。私は南京で或支那通の大家に會つた時「新生活運動を知らない日本人は支那を語る資格が無い」と極論した事を記憶してゐる。

さて勿論受け賣りであるが新生活運動なるものゝ概要を書いてみよう。此の運動が始めて街頭へ現はれたのは民國二十三年二月十九日(昭和九年)である、蔣介石が共產黨討伐のため江西省の都で今次事變勃發頭初から今日も尚海軍空軍によつて間斷なく爆撃されつゝある南昌に來て居つた時「新生活運動の要義」と題する講演をやつた。之れが街頭へ進出した第一步である、其日は何かの記念日で軍政商學各界の中堅以上の者を集め蔣介石は其の席上で新生活運動の必要なる所以を述べた、先づ江西省に於いて實行の一步を踏み之れ模範として漸次全國に及ぼす旨を述べたが豫想以上の共鳴と反響をもたらしたので蔣はすつかり自信を持つたと云ふ事である、

さて新生活運動の根本目的とするところは日本で行はれてゐる生活改善などとは全く其の目的を異にしてゐる、政治的にも思想的にも極めて深刻なしかも行動的運動なのである、之れを纏めて表現すると國民生活の軍事化と國民生活の藝術化と國民生活の生產化と云ふ三つの項目に分ける事が出來る、此の運動の思想的基礎は勿論蔣介石が中心となつて樹立したのであるが彼の外に賀衷寒、鄧雪氷とそして胡適も論文を發表したが現在も蔣の重臣として活躍してゐる前國民黨組織部長の陳立夫の「唯生論」が代表的なものだと云はれてゐる。思想の出所は孔子、及孫文の教へであるらしい。宇宙生成の理に基礎をおき、唯物論、唯心論、唯物史觀、唯心史觀に非ず「唯成史觀」と云ふ所謂孫文の三民主義を支那舊來の思想で解釋したものだと云はれてゐる。

併し此の運動も結局は抗日運動強化の拍車的役割を演じて居つたのであるが此處に皮肉と云ふか運命の戲らとでも云ふか此の運動を純粹な理論によりしかも純粹な政治的實際運動として組織立てた中心人物は前湖北省主席の楊永泰である事である。彼楊永泰は親日思想の把持者であり共產黨嫌ひの右翼派政治家であり學者でありかつては秘書長として蔣の懷ろ刀として信望されて居つた人物であつたが遂に親日派であるがために暗殺されてしまつた。楊は此の運動を抗日運動の道具にするために組織したのではなかつた事は勿論である。思へば蔣介石と云ふ人間は案外人の惡い男である。

【寫真は護國の英靈に祈る船中の青年僧】

08 故大井上等兵 無言の凱旋
09 大新バスも ダイヤを縮小
10 市民大間誤つき 路線や停留所の改廢で ガソリン節約の飛沫
11 防犯標語 懸賞で募集
12 新竹中等學校 教護聯盟 近く結成式舉行
13 窮鼠反嚙の立廻り 高雄の三人斬詳報
14 基隆同風會評議員會
15 市民水泳大會 十七日東門町ブールで
16 第二市場設置を 當局に陳情 宜蘭街民より
17 蒲田氏謝電
18 稻信青年團が 耐熱徒步遠足
19 邱博士國防献金
20 百圓を出し和解
21 兒童を轢殺
22 定期航空
23 人事消息報社消息
24 ときの声
25 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 酒精混入に就き 一般の注意を喚起 玉手鑛務課長談話發表
02 自動車聯合會代表 關係當局へ陳情 ガソリン節約に就て
03 新興工業の將來(一)/大河內正敏
04 本島の農家戶數 四十二萬七千餘戶 “十二年末現在”農務課發表
05 ガソリン節約と 統制會社の出現 產業國防のため必要
06 正米市場の 蓬萊取組は平凡 三限の殘玉千車
07 本年の黃麻增產 千四百萬斤を豫想 “自給自足時代近し”
08 鐵道用炭の契約 尚も折合はず 見積書撤回論も擡頭
09 一期蓬萊米 內地へ初移出
10 蓬萊米續落 六月戰は平凡 七月戰に波瀾潛在
11 中央製作所 業務を擴張
12 本島のス・フ 七月は三百梱
13 市價及商況 三十日
14 照明燈
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 曾文郡に於ける 支那事變記念日 各種の行事を舉行
02 產組事務研究所 麥寮信組に於て
03 圖像:大黃河鐵橋完成近し
04 圖像:占領後の開封城所見
05 彰化市も水饑饉 一部業者の態度に非難
06 電波で見せる新聞 米國で實驗の結果好成績
07 代用パルプとして バガス續續工業化 臺灣の年產百五十萬瓲
08 大溪街會計役後任 娘一人に婿八人
09 會計事務打合會 各街庄會計係が參集し 會計の各般につき審議
10 曾文神社献穀田 嚴かな田植祭を執行
11 日本セルロイド 工業所を新設
12 街庄長會議 斗六郡役所に於て
13 模樣附ベニタヤ板 紙の好代用品 一手販賣西河商會
14 人妻縊死
15 パンク止め液 發明さる
16 母子四人溺死
17 ローカル.セクション報社消息
18 青物相場表 (百瓩立值)六月三十日
19 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 特別講演 「國民精神總動員 全國安全週間に就て」/成田一郎
03 料理献立/藤井秀子
04 晝間娛樂時間
05 家庭醫事講座 (第十一講)第五內科 「一、二傳染病の症狀に就て」/桂重鴻
06 子供の時間
07 端唄
08 子供時間
09 合唱
10 講演 「時局と教學」/菊地豐三郎
11 歌謠曲
12 世界民謠の旅(第四回) 「ロシア篇」ロシア民謠集
13 「高利貸と女秘書」は 「愛情一路」と決定 東寶最初の本格的メロドラマ
14 趣味娛樂 萎れ易い初夏の花 簡易な水揚げの秘訣 朝顏もこれで完全に一日保つ
15 大規模な「土」 夏季の撮影開始
16 「柳生旅日記」 配役決る
17 國民精神總動員映畫 日本の母
18 「無敵刀血火」
19 日活の新現象派喜劇 「突擊はこれからだ」
20 彼女を繞る珍試合に 新興が懸賞附アイデア募集
21 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 嘉義での金買上げ 媽祖樣も一肌脫ぐ 金首飾百餘點を賣却
02 金腕環を献金 高雄憲兵分隊に
03 南日本鹽業會社 きのふ創立總會 取締役會長中野氏に決定
04 臺南のタクシー 貸金值上げ保留 保安當局なほ研究中
05 圖像:グラチアニ將軍 ローマ市司令官に就任
06 重油割當に絡る ナンセンス
07 愛國美談 六十の盲婆さんの發心 雜巾を賣つて國防献金
08 堅忍持久本島の 使命遂行に邁進 支那事變一週年を迎へて
09 高雄神社で 大祓式執行
10 待望の慈雨 屏東地方民大喜び
11 抱腹絕倒の脅迫文 失戀の若者一代の迷作
12 ガンリン割當 當局で再檢討 花蓮港の業者態度強硬
13 里港青年團總會
14 宜蘭農林の勤行報國隊 來る七日盛大に結成
15 山本一味起訴さる 但し事件は尚進展の模樣
16 陸揚漁船に 重油を補助 臺南州水產會て
17 臺中州辭令
18 花蓮港廳の昇給
19 消息
20 順風耳
21 廣告報社消息
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(151)/山中峯太郎;木原芳樹
02 臺灣の色/三木露子
03 入山三題(二)/呂赫若散文小說
04 圖像:完成近き金門博覽會
05 水牛の角 將來は天然色 映畫の進む道
06 千古の謎 螢の光
07 學藝消息 だらしのない 新聞記者お斷り
08 學藝消息 五十九歲で ダンスNOⅠ
09 寄稿歡迎報社消息
10 圖像:水に育つ(その一)
11 心聲漢詩

謹步黃則修先生見贈瑤韻/雲帆、敬和則修先生見贈瑤韻/林文昭、則修先生惠詩索和賦此塞責並呈斧正/周靈峰、悼謝星樓表叔/蒲園、輓謝星樓詞兄/朝綸 吳靜閣

12 廣告
第12頁
號外
序號 標題
01 ソ聯極東政治部 總指揮官リ大將を抑留 滿洲國治安部發表 滿、ソ國境に於て
02 リユシコフ大將略歷
第13頁
夕刊第1版
序號 標題
01 今次の支那事變は 大陸に於る長期建設 戰鬪、生產に建設が加ふ 板垣陸相の戰爭論
02 根本方針を示唆す 日頃抱懷する戰爭觀を披瀝
03 事變責任者の蔣と 和平談判はしない 歸京した板垣陸相談
04 新硫安會社を設立 日滿兩政府で近く發表
05 稚內に抑留中の ソ聯汽船出港
06 金口木舌/林正享
07 販賣肥料の切符制度 公平な分配を目標に
08 硫安公定價格は 据置き決定 農林、商工兩省より發表
09 主力艦噸數最大限 四萬五千噸に決定 英、米、佛三代表間で調印
10 皮革制限の範圍 禁止は四十四種以上る
11 輸出補償料率を 一律五割引下 けふ告示即日實施
12 新倉商務局長 糖價昂騰自制を希望 藤山糖聯理事長を招き
13 中國共產黨潼關で 黨軍首腦部會議 ソ聯人將校も多數出席
14 制限を破棄して 制限體制を保つ
15 內地、上海間 定期航空郵便 けふから開始
16 明日の天氣
17 曉の合唱(125)/野村愛正;古藤幸夫
18 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 制服なんか一擲し 學生生徒には腕章 荒木さんの試案
02 省境一帶に亘り 反政府民軍が蜂起 汕頭當局たた傍觀
03 臺北市教化大會 十一日公會堂で
04 臺銀大異動 機構改革を機に
05 圖像:前線警備の一情景
06 バスの運行回數 新竹州下も減縮せん
07 定期陞等 三十日忖發令
08 寫真入りの鑑札 基隆「空瓶賣買」統制
09 基隆の珊瑚市 賣上二萬八千圓
10 基隆神社 奉納武道大會
11 福建丸廈門へ 乘客百十名
12 發破夫重傷
13 土浦町は地獄圖繪 死傷者は案外少い模樣
14 被害狀況
15 國鐵各線は けふ全通せん
16 北門郡守に 岸田氏を拔擢 卅口附て發令
17 支那事變博 けふ開會式 午後から公開
18 音樂堂演奏曲目
19 總督府辭令
20 阿久澤氏 公職辭退
21 全臺灣水上大會 七月下旬臺中で開催
22 脾臟に命中 石合戰で殺人
23 定期航空
24 蓬萊丸無電
25 今晚の放送
26 商況 一日 前場
27 今夜の映画
28 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(13)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 お子樣方がなやむ 夏の皮膚病/田村均
03 新案母子ドレス(其の三)/岩崎春子
04 氣づかぬ內に進行する 肺門淋巴腺炎 その症狀と治療法は?/柳澤賛治
05 石鹼液を利用する 硬水軟水の見分け 井戶水の軟化もできる
06 洋裝に見る國粹調 友禪や裾模樣が流行る
07 備へて置きたい 夏の常備藥
08 安い脂肪身は バタのお代り 古油はかうして生かす
09 ス・フの洗濯法を 歌で覺へませら/山下榮藏
10 身上相談
11 揭示板
12 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 獨・伊が意外に早く 新政權を承認か
02 橿原神宮外苑に 立派な「肇國臺」 全國小學校の先生や生徒の手で
03 卑怯な國民政府 外國國旗を惡用 見た外國人も憤慨
04 圖像:女學生の防空訓練
05 戰艦を沈める 恐ろしい機雷(一) 此は海中の魔物です
06 笑話
07 カタカナ欄
08 コドモ 鐵兜の今昔物語(上) 昔の武士は日本でも西洋でも 皆かぶつてるた
09 可愛い豆艦隊の 思ふままに右や左へ 菓子折のフタで作れます
10 日本の子供は お行儀が良い
11 犬はどうして 「ワン」となくか 昔は狼と同じやうに 「ウオー」と遠吠え
12 理科實驗 唾液のはたらき 澱粉を糖粉に變へる
13 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 日華經濟相互依存の 關係を樹立! 經濟協會議で意見一致頭條新聞

【北京一日發同盟】日華經濟協議曾第二回會合は一日午後二時開會支那側王克敏會長以下日本側平生副會長以下各委員出席隔意なき懇談の結果日支提携の根本原則及びこれが達成方法に就き完全に意見一致を見たので秘書長談の形式で左の如き重要發表をなした

一、日華親善の實を擧げるため先づ日華共同して農事改良に努め華北住民の大部分を占める農民の生活を安定向上せしむると共に斯くして增產せられたる棉花其他の農業資源を日本工業の原料として輸出し對價として日本工業の生產品を輸入し以て日華經濟相互依存の關係を樹立すること

二、同樣の目的を以て治水、交通、通信、港灣の修築金融の改善等に伴ふ地下埋藏工業資源其他をも逐次開發すると共に日本に於ては目下本年三月議會を通過せる法律に基き資本金三億五千萬圓を以て支那開發株式會社を設立中にしてこれに中國資本をも加へ石炭、鐵、電力、石炭液化、鹽及び其の利用事業等の基本產業を統合調整すること

三、右以外の產業に對しても日華の經濟的相剋、當業者間の競爭に依る資本の浪費を排除し且つ飽くまで日華合辦組織に依って兩者の資本及び經營上の連繫を實現し尚努めて第三國資本の誘入及び對第三國輸出の伸長を圖ること

これが為め右の趣旨に基き

一、中國法令殊に產業法規の適當なる改廢調整

一、中國側資本及び有力適切なる經營者の參加を勸誘する

を申合せ尚金融、工鑛、農業、貿易の四部會を設けて具體的研究を進めることとせり新たに日華協議會委員に任命されたる者左の如し

王䕃泰、朱深、菅波禰事

02 ゴム、化學工業品の 最高價格を發表 市價より大體二割安
03 黃河鐵橋の修理完成 津浦全線連絡完成る
04 樂昌驛を爆擊
05 圖像:蒙古大會開かる
06 逃走の支那機 自軍上空で投彈 三百餘名の死傷を出す
07 報道戰の華 下津、若月兩氏の 英靈帝都に凱旋
08 五國の中立條約
09 苛烈なる肅清工作 身邊に危險を感ず リ大將越境入滿の動機
10 事變一周年の回顧 北京籠城の想出 感概深げに島津領事語る
11 勸銀人事異動
12 フロント砲兵 少佐の略歷
13 我保護を求むるあ目的 フ砲兵少佐も脫走
14 京津戰場巡禮行 戰の跡も知らぬ氣に 陽に輝く古橋盧溝橋
15 首席に德王を推載 李將軍を副首席に 第三次蒙古大會開かる
16 就任の宣言
17 楊雪倫再び日本へ 日本への愛着心から
18 水戶に飛行學校 整備學校も新設
19 定例閣議
20 閣議決定事項
21 英政界動搖 サ議員の軍機漏洩事件を繞り
22 賀屋前藏相 大藏省顧問に
23 大型潛水艦六隻の 起工を命令 米國海軍省が
24 號外發行報社消息
25 本日の天氣
26 大阪商船臺灣出帆
27 近海郵船基隆出帆
28 辰馬汽船
29 大連汽船
30 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 米糖包裝不足對策社說

時局の進展に伴ひ臺灣最大移出品たる米糖の包裝不足問題は漸く深刻化し、今や臺灣產業最 大の惱みとなつた。現在の所では將來何れ丈の數量が不足するであらうかは皆目解らない。唯、中央政府が完製品たる麻袋は勿論の事其の原料たる黃麻の輸入を極端に抑へようとする方針丈は愈愈ハツキリとなつたのである。殊に米糖の包裝に對しては單に國內商品の移動に入用せるものであるから時節柄左程重要視せられてゐないようだ。然るに臺灣で使用した麻袋は內地に於て更に輸出品の包袋其の他の重要用途に供せられて來たので純理上から云へば其の原料に對して出來る丈許可すべき性質のものであらうと信ずる。

勿論政府としてはかかる方針を決定する前に一應は他の必要輸入品と睨合つた結果であらうが、事茲に至れば政府は今後一個年間に何れ丈の原料を割當許可せんとするかの具體的問題を須らく早く提示して貰ひたいものである。さうすれば其の不足分に對しては或は島內で黃麻の栽培を擴大して原料の自給を圖るか、或は代用品の補給に努力するか等を以て其の對策を圖る事が出來るのである。茲で一言すべきは從來黃麻の栽培獎勵に對して糖業方面では兎角之を異端視する傾向はあつたが、今回の包裝不足によつて黃麻栽培は米糖とコンビして考慮しなければならなくなつたのである。

上述の如く既に米糖とも包裝の不足に苦んでゐる現狀となれば、米に對しては應急策として叺を以て補給しなければならぬ事は誰しも考へられてゐる事であるが、督府としては之まで此の問題に對して殆ど何等準備をなさざるは誠に遺憾千萬な話である。事茲に到れば麻袋と叺との比較得失は最早問題がなくなり、假令採算が多少不利であつても如何にして大量な叺の自給が出來るかといふ大方針を樹立して一日も早く叺の增產策に邁進しなければならない。就中檢米所當局が中心として速かに叺の增產準備に對して具體的方策を決定すべきは言を俟たない。

唯茲で問題な事はかくの如き非常時局に際し折角叺の增產を獎勵して置きながら將來平和に復する際に直ちに麻袋との競爭で難境に陷る事なしとしないから、かういつた問題を生ぜしめざるよう今から叺の製造者に安心を與へなければならない。然らざれば叺の增產策はいふべくして行はれざる机上の空論とならぬとも限らない。要するに米糖兩大商品の包裝補給は臺灣全體の大問題であるから、督府としては出來る丈各方面の意見を斟酌し一日も早くその根本方針の樹立に折角努力せられん事を切望して止まない。

02 法網潛る不正商人 容赦なく摘發せよ 內務省重大指令を發す
03 督府評議會 一部更新任命さる 新顏は四名
04 大陸の旅!我觀 峻しけれど道は唯一筋(八)/竹內清海外遊記

國民生活の軍事化

新生活運動の第一眼目は國民生活の軍事化であつた。之れはナチスやフアシストの運動と類似してゐる。又最近の日本の國民教育の指導方針とも似てゐると思はれる。即ち精神的にも形式的にも軍隊生活を模範として全國民の生活を之れに合致せしめんとするのである。亂、邪、昏懦の行為を省せしめ、盡忠報國勇敢、刻苦、耐勞の養成、團體生活の習熟、衛生思想の涵養、簡易生活の習熟、責任感の尊重等が其の內容で、實に日本的なものである。或は日本を真似たのかも知れない。そして支那に負けてゐる點の修練である事が解る。從つて官公吏、學生、鐵道從業員工場從業員等に重きを置き之等を中心として實際運動に入つたのである。一般國民の方は特に青年層に重點をおき青年訓練所を設け兵式訓練を強制的に行はして居つた事は支那旅行者の等しく目撃するところであつた。併し強制ではあつたが指導よろしきを得て國民は非常な熱意を持ち之れに參加して居つた事は事である。今次事變は此の運動の實踐であるが敗戰に敗戰を重ね、逃げ足の早さに於いては世界の驚異となつては居ものゝ支那兵の勇敢さは豫想以外のものがあり一線では大いに皇軍が惱まされるのも事實である。尤も支那兵が強い、と云ふ事は程度の問題で皇軍に較ぶれば問題ではないが實際のところ豫想外に強いと云ふ事は一線の皇軍將士は誰よりも認めてゐる。

學生の軍隊訓練

中學校三年以上の學生には特に徹底した軍事教練を實施し例へば高級中學卒業前の全學期は兵營生活を強制した。此の間の訓練は極めて嚴格且つ猛烈で夜間は殆ど兵內で寝る事がなく野營をさせた。雨の夜は停車場構內とか、雨天體操場等にゴロ寢をした。殊に學生の規律と統制を保つために軍法を以つて律した。重罪は銃殺を以つて臨んだ全く現役兵士と同樣の訓練を施したのであるが此等學生の教官或は指導者は藍衣社に血盟して入つた現役將校に限られてゐた事實に徵しても如何に其の訓練が猛烈なものであつたかを想像出來る、併し此の訓練を受けた學生の態度は從來の支那學生とは全く異り實に毅然としたところがあり眼付まで變つて居たと云ふ事である。學生や一般青年が此れ程の重壓下におかれ此れ程の猛訓練を強制されながらも一言半句の文句も言はず強制に服した。と云ふよりもむしろ感激を以つて服したのは單なる新生活運動に共鳴したのではなく、新生活運動が抗日排日を對象として指導され、つまり斯くしなければ日本をやつゝける事が出來ないのだ。と云つたところにある。要するに新生活運動なるものは其の目的とするところは抗日精神の高揚と實際抗日の日に備へたのである。私は戰場で隨分澤山の支那兵の屍を見たが其の中には眼鏡をかけた若い青年の居るのを見て「學生兵」だな、と思つた事が屢々あつた。蔣介石が支那兵力は三百萬とか五百萬とかと云つて居るが、真偽は別として其の中には勿論是等生が數へられてゐるであらうし實際戰場へ送られてゐる事は想像に難くない私は南京の宋美齡の家を見に行つた時附近の草むらの中に橫はつてゐる一人の支那兵の屍を見た。寒い時候だつたので死體は腐らずに凍りついてゐたが顏だちの好い未だ廿才前後の美少年と認定した。背後から突き刺されて居つた此の死體を凝視しながら私は一種の義憤を感じた。斯んな若い未成人迄も戰地に送つて勝てない事の解つて居る戰爭を何時まで續けようとするのか。

【寫真は女學生の軍事教練】

05 更に天氣が續けば いよいよ時間給水 基隆の水飢饉迫る
06 遞信部に 涉外係新設
07 紹介手始めに 千八百名が就職 國立職業紹介所 きのふ一齊に店開き
08 基隆郡貯蓄組合 郡役所、各街庄に設置
09 腕環、金鎖續續集る 底知れぬ愛國の熱情 新竹の金動員運動熾烈
10 羅東郡乘馬練習所 盛大に開所式を舉行
11 真劍さに只感激! 「臺農健兒の歌」 成田藏已氏會心の力作 鍬の勇士に喜ばる
12 新興製藥總會 きのふ開かる
13 拖車朗らか 南署管內の國語講習 きのふ終了式を舉ぐ
14 新營郡教員體育會
15 事上鍊磨と 言行一致が大切 生徒主事會議に出席した 下川臺大學生課長談
16 支那事變を讀本へ 卷十二改訂に決定
17 ガンリン消費規正 實施に際して 渡邊鐵道部長談
18 勤行奉公指導者講習會 四日から羅東て
19 高天成氏に 學位授與認可
20 ときの声
21 廣告
第05頁
日刊第3版
序號 標題
01 南洋の市場開拓に 積極的に乘り出す 貿易振興事業補助費を 十四年度豫算に計上
02 大稻埕の信組は 割當金額を突破 愛國貯金獎勵の效果百%
03 捷榮合資の 高麗蔘好賣行 懸賞抽籤五日發表
04 國策遂行のため 休轉の犧牲を拂ふ 外國產黃麻原料輸入制限に就き 中辻臺南製麻專務語る
05 砂糖包裝材料 協議會終る 引續き對策を講ぜん
06 日濠通商協定 再締結成立す 本島きまのふより實施
07 簡易保險契約高 一億四十六萬圓 郵便年金は九萬餘圓
08 高雄稅關の 六月下旬貿易概況
09 萬國博覽會に 大臺灣館を建設 事業費卅餘萬圓を要求
10 新甫定期安に 蓬萊米續落 南部米十一圓臺破れ
11 高雄の臺灣倉庫 保管貨物出入狀況
12 赤糖聯合會 近く解散の豫定
13 一期丸糯米の上場が遲延
14 新興工業の將來(二)/大河內正敏
15 對滿支南洋貿易(五個月間) 新市場開拓で好轉 入超前年同期より減少
16 高雄青果組合 バナナ檢查數量
17 ときの声
18 市價及商況 一日
19 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 皇民化の先鋒として 義勇青年隊を結成 岡山郡燕巢庄で計畫
02 盛夏に相應しき 皇軍への献納品 愛國シヤツ、戰勝禈、日の丸扇子 員林郡のミシン總動員
03 圖像:夫君の政爭劇も終り 清和婦人會病院慰問
04 圖像:開封北門城壁上の敵の塹壕
05 曾文郡再生運動 各種事業を計畫
06 庄治座談會 龍潭庄に於て開催
07 支那事變一週年に際して(一)/陸軍省新聞班
08 ラヂオ相談所新設
09 溢るる銃後の誠 員林局簡保一萬件突破
10 日糖月眉工場 大に蔗作を獎勵 有利な獎勵規程を發表
11 ケチな強盜 通行人を脅し廻る
12 草屯街各部振 總會の日程
13 ローカル.セクション
14 青物相場表 七月一日(百瓩立值)
15 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 「我國には何故 チフスガ多いか」/杉江四郎
03 家庭百科問答
04 大眾のための 榮養料理献立/和田登喜子
05 子供の時間
06 講演 「國史教育に於ける 一、二の所感」/三上參次
07 講演 科學日本と 東京オリムピツグ大會/丹羽保次郎
08 義太夫
09 コドモの時間 ラヂオ・スケツチ
10 牧場物語
11 圖像:全國女子中等弓道大會
12 晚春三日の夢 伊奈監督て撮影
13 新興も名曲映畫 「夜の調べ」映畫化
14 「乙女の晚餐」 霧立、佐伯主演で
15 成瀨監督 「鶴八」を斷念 「少女物」を製作
16 相馬の金さん 配役決 東寶海江田新作
17 「漢奸の娘」準備に入る 監督は田中重雄
18 時代劇總動員で 大都「閣魔寺の怪猫」
19 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 本格的になつた 金の買上げ運動 屏東市にも申込者殺到
02 新豐郡の皇民化 愈よ軌道に乘る 寺廟廢止近く實施
03 低金利の國策逆行 高雄市の一部產組に 不可解な取扱ひ振り
04 圖像:學生生徒主事會議
05 御下賜品傳達式 高雄市で近く舉行
06 國立公園宣傳の觀光案內所店開き 臺中州大した力こぶ
07 圖像:不知火・進水式
08 神は惡事に與せず 紙幣膺造の一味遂に仲割れ 當局の活躍で一網打盡
09 “邦人の爪哇入國 頗る困難になつた” 長沙丸高雄入港 高雄市議員千葉氏談
10 內地產馬の近況(二)/渡邊良敬
11 彰化郡の各團體 貯組を續設
12 未練男の無理心中 兩方共瀕死の重傷
13 貯蓄額引下か 萬丹庄當局の對策
14 梅獅氏の美舉
15 東部信組の國貯 一週間で三萬圓を募集
16 鰥の飛込自殺
17 溺死二件
18 ガソリン騷動 大口消費者が取扱洩れ 花蓮港で噂さとりぐ
19 彰化市季節保育園
20 海外短信
21 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(152)/山中峯太郎;木原芳樹
02 軍歌の起源と戰爭 日本軍歌の起源(上)/內藤鋠作
03 入山三題(三)/呂赫若散文小說
04 水牛の角 ダービンの掘出し料請求
05 圖像:水に育つ(その二)
06 學藝消息 モーラス 佛翰林院入り
07 學藝消息 トーマス・マン 米國籍取得か
08 學藝消息 提琴家メ君 ノラ孃と結婚
09 南の漁村/黃有才
10 心聲漢詩

扶桑吟草 過湘南/李神義、箱根/李神義、蘆湖/李神義

11 新刊紹介
12 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 アンベラ等 共同購入に決定
02 戰時物資調整 七月中に百品日に達せん 商工、不眠不休の努力
03 一日決定の主なる 品目の最高價格 即日施行さる
04 圖像:日華經濟協議會
05 廣州灣の防備強化 佛、有力陸戰隊を廣州に上陸 支那軍事機關紙の報道
06 日本萬國博覽會 計畫の變改を豫想さる
07 漢口外交團も 重慶移轉の準備 國府交通部は長沙へ
08 配當抑制せぬ 池田藏相言明
09 臥薪嘗膽の覺悟で 政府に協力せよ 池田藏相の車中談
10 宮中氏典參列の 文武百官の服裝 思召に依り簡單化さる
11 明日の天氣
12 暴戾の敵又もや 揚子江の堤防を決潰 黃湖、泊湖に奔流
13 東阿縣城を佔領
14 曉の合唱(126)/野村愛正;古藤幸夫
15 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 木製ポスト出現! 昔懷しの朱塗りに復古 遞信省全國に通牒
02 外苑工事をお手傳 臺北州中等學校生徒の 資源確保と勤勞奉仕作業
03 資源確保と貯蓄勤勞奉仕 新竹州教護聯盟で決定
04 圖像:混雜の東京驛
05 世は代用品時代 マンホールや鐵柱も 片ッ端から回收
06 圖像:事變一周年記念スタムプ
07 臺北州警務部小變動
08 守れ!日本の空 全國民に防空教育 讀本や映畫、展覽會で
09 故武田武長 あす內地で 無言の凱旋
10 事變記念日 基隆市の行事決定
11 遠路注文お斷り タクシーが減る減る 切符制第一日の風景
12 長期戰と國民生活(上)/伊藤正德
13 牛や馬にも 便器
14 定期航空
15 人事消息
16 今晚の放送
17 商況 二日 前場
18 今晚の映画
19 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(14)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 これだけは避けたい 姙娠時の動作 旅行や海水浴も見合せ 蚊帳の吊手も人まかせ
03 新案母子ドレス(その四)/松崎こと子
04 夏の惡疫防止に 完全な消毒法を 紙についた結核菌は一ケ月も生きる
05 圖像:モダン獨逸婦人風俗
06 黃色い皮膚と黑髮に 調和するお化粧 基本知識五ケ條
07 これからの酷暑に 下痢が多くなる 油斷すると大變
08 ソバカルの 手當法は
09 衣類に付いた口紅は?
10 どういふ石鹼に 殺菌力があるか 重要な家庭科學
11 豔の失つた水牛の柄
12 子供の近眼の原因は?
13 紙上病院/黃朝清
14 揭示板
15 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 村𧘌めての田植 日本で珍しい部落
02 八月一日から皮革の 使用を制限する 其他の規則も同時に發表
03 國民政府が華僑に 見捨てられた 献金はごめんだ
04 戰艦を沈める 恐ろしい機雷(二) 此は海中の魔物です
05 政府ガ國內ノ 銀ヲ集中
06 コドモ 鐵兜の今昔物語(中) 昔の武士は日本でも西洋でも 皆かぶつてるた
07 カタカナ欄
08 東京地方ノ大雨 坪當リ七石五斗降ツタ
09 偉人の面影(二)
10 世界の湖比ベ 一番は裏海で 日本本州の倍ある
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 大黃河鐵橋半歲で 本橋の再建を完了 津浦線南段・隴海線も復舊 北中支の交通網整頓頭條新聞

【東京二日發同盟】大本營陸軍部發表

世界有數の大黃河鐵橋が客臘支那軍に依り大破壞□蒙りて以來わが軍は本橋の再建に着手し爾來銳意その完成を急ぎ曾つて三年有餘の歲月を費して完成せし本橋も半歲有餘にして六月三十日全行程を完了同日午後七時二十分試運轉を行ひ七月一日嚴肅なる鋲打式の後、初の列車は感激の日章旗を先頭に交叉し北岸より南岸に達成、尚徐州會戰前後津浦線南段隴海線も大破壞を受けしもこれ亦わが鐵道隊、鐵道從業員等の活躍に依り瞬く間に應急復舊し黃河本橋の完成と相俟つて南北の交通は茲に益益一貫性を強化するに至り作戰上は素より政治上、經濟上に偉大なる貢献を為しつつあり今や北、中支の交通網は優秀なる技術と間斷なく奮闘する鐵道隊及び鐵道從業員に依り着着整頓しつつあり一部の鐵道は寧ろ戰前に優る裝備を有するに至れり

02 日濠新通商取極(第二次) 昨日公文交換を了す 外務省より發表
03 上海海關の實績 豫想外に良好 新政府の財政基礎鞏固
04 大禮服正裝は 當分着用を中止 宮內省式部職から發表
05 米も空軍を擴張
06 カー英大使 漢口へ向ふ
07 支那軍の堤防決潰は 共產黨の一石二鳥の陰謀 民眾の反蔣を強要赤化を狙ふ
08 蔣介石、余に秘密令 “萬一の時は廣西省境迄撤退し 北江、西江の堤防を破壞せよ”と
09 總動員保障委員會 保障規定適用の必要を豫想
10 各方面に於ける 海軍作戰の近況 敵に與へた損害累計
11 福州、汕頭を猛爆 汕頭市政府は炎上
12 五家牌樓一帶の 敵陣を佔領
13 徐源泉部隊は 遠からず崩壞
14 リ大將脫出を繞り ス・ブ兩巨頭對立激化
15 佛大使、外相を訪問 對蔣援助を否定
16 部長級異動決定
17 日、滿兩國關係官 第一回協議會開く 日、滿一體の物資計畫等を協議
18 防共の長城を構築 意氣軒昂の德王談
19 復興鎮堤防決潰で 潛水、皖水は逆流 望江の市街は水浸し
20 總督府辭令
21 本日の天氣
22 大阪商船臺灣出帆
23 近海郵船基隆出帆
24 辰馬汽船
25 大連汽船
26 廣告報社消息
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 海南島問題で 佛國が大狼狽 抗議は根據なし社說

海南島問題に關して英國下院議員が質問をなしたのに對し、英外務次官は對日申入れの事實を明らかにすると共に英佛共同動作の意圖を聞明したと傳へられてゐるが我外務省の見解によれば、斯かる共同通牒は未だ接受してゐないのみならず、英國は勿論、佛國としても斯る抗議に出る事は理解に苦しむ所であるとしてゐる。卽ち千九百七年の日佛協約は海南島問題には具體的に觸れてをらず、又若し佛國がこの支那に關する友好的條約を援用するならば今までに非友好的に出てこの條約の精神を蹂躪してゐるのは寧ろ佛國自身とも云ふべく斯る意味に於て佛國と雖ども今回の如き態度に出るのはその真意が奈邊に在るかを疑はざるを得ないとの見解を持してゐると東電が報じてゐる。

又佛國外務省も「日本が若し一九○七年の日佛協定を無視して海南島占領を企てるならば佛國はこれに對し干渉せざるを得ない」と語つた由であるが、問題の一九○七年(明治四十年)の日佛協定の概要は左の如くである。

日佛兩國政府は清國の獨立及び領土保全並に清國に於て各國の商業、臣民又は人民に對する均等待遇の主義を尊重する事に同意なるにより且つ兩締約國が主權保護權又は專有權を有する領域に近邇せる清國の諸地方に於て秩序及び平和事態の確保せらるる事を特に顧念するにより兩締約國のアジア大陸に於ける相互の地位に領土權を保持せんが為め前記諸地方に於ける平和及び安寧を確保するの目的に對し互に相支持する事を約す云云卽ち我外務當局見解の如く、本條約は單なる友好的なものであつて、海南島問題に關して少しも具體的に觸れてゐないのであるから、佛國から抗議さるべき筋合のものでなく、むしろ佛國の援支がこの友好條約の精神を蹂躙してゐるのである。

海南島は一八九八年佛支條約で支那は同島を佛國の同意なくして他國に割讓しない事になつてゐる。又日佛條約にも兩國のアジア大陸に於ける相互の地位並に領土權の保持云云の文句があり、又一九二二年の四國條約で太平洋の島嶼の相互尊重を約してゐる。しかしこの何れを以つてしても現在では支那事變に於て交戰地域となつてゐる同島に日本の軍事行動を束縛される理由は毫も發見することが出來ないのである。

海南島は佛國の領土ではなく支那の領土である。海南島が佛領印度支那に近いとか、又は香港と新嘉坡との中間だとかいふ地理的事實などは、尚更我國の關知するところではないのだ。

海南島が支那の領土であり交戰地域となつてゐる以上は、何人も我國の軍事行動を干涉する理由もなく、權利もないことは明らかである。にも拘らず、佛國や英國が騒ぎ立ててゐるのは何故か。

我空軍は殆んど連日中南支方面を空襲してゐる一方、我海軍陸戰隊は厦門を占據し、次いで汕頭の入口南澳島を占領して廣東省內に皇軍の第一步を印したのである。一報又一報、佛國が最も驚き、英國もビツクリした。殊に佛國では先頃から海南島海口に對する帝國海軍の行動に神經を尖らしてゐたが、遂に一九○七年の日佛友好條約を持ち出して騒いだのであるが、假令抗議して來ても我外務當局の逆襲に遭つて籔蛇に終るのがオチであらうとみられてゐる。

東亞に於ける佛の最大關心事は佛領印度支那の安全確保であることは云ふまでもない。然るに佛の積極的援支策はその結果に於て佛領印度支那の客觀的情勢を不安ならしめるに至らしめるであらうとは佛自身がよく承知してゐる筈である。

自ら友好關係を蹂躙し、不利を招き、而して狼狽してる圖は笑止に堪へないが、しかし第三國として我國との親善關係を保つ所以の道さへ踏み違はなければ、何もビクビクして騒ぐとはあるまい。我國の軍略は政略と一致してゐるのだから、御心配は御無用である。

02 國語解者が激增す 義務教育に有功な素地 四一、九%に飛躍
03 又も東京地方豪雨 浸水家屋多數に上る
04 事變記念日 新竹市の行事
05 大陸の旅!我觀 峻しけれど道は唯一筋(九)/竹內清海外遊記

宋美齡の活動

一般婦人に對しては婦女會を組織せしめ首都南京に在つては歌妓(藝者女給の種類の女)等を動員して看護婦たらしめる講習を一週間に一回は二回行つてゐた。宋美齡が新生活運動の第一線に活躍した事は餘りに知られ過ぎて居る事ではあるが一般婦人が此の運動に對し非常な熱意をもつて臨んで居た事は封建性の支那婦人としては全く驚異に值ひするものがあり之れは全く宋美齡を尊敬するところから出發したものであらうが實際宋美齡は極めて真劍に活動し其の指導宜しきを得たためであらう。生活上の改善は家庭を中心とし從つて婦人の自覺發動に俟つの他なし。と云つた調子で女を上手におだてる手腕は到底日本の女の及ぶところではない。と日本人から激賞を受けた彼女である。實際新生活運動が豫期以上の効果を收め豫期以上の國民的共鳴を獲得出來得たのは全く宋美齡に對する一般婦人の宗教的信頼からだ、と云はれてゐる。要するに國民政府は、既に四年前から國民精神總動員をやつて居つたのであるそして總動員の實踐は其の形式に於ても又精神に於いても軍隊式を以て最上とし軍隊精神を以つて最良としたのであるかつて蔣介石が一千萬人の軍人を作ると豪語したのもまんざらでもない兔も角新生活運動なるものは日本と戰ふ目的でなされて居た事は餘りにも判然たる事實である。殊に運動は國民の藝術化、生產化と云ふ意味も多分に含まれてゐるが何んと云つても眼目は國民の軍事化によつて日本に抗しようとした事は覆ふべからざる事實である。負けに負けたりと雖へども最後迄抵抗を續けんとする蔣介石の今日を思ふ時誰か新生活運動を顧みざらんやである。我々は飽迄支那に對し否今次支那事變に對し十分なる反省を切つて臨まなければなるまい。と同時に尠くとも新生活運動の洗禮を受けた支那人の全部は今事變に直接參加してゐるであらう事を計算に入れ皇軍の進撃にのみ醉ふ事は銃後國民として絕對慎しむべきである。今次事變の特徵を深く正しく把握する時真の非常時はむしろ一線的戰ひの後に來る事を覺悟すべきではないか。

國民生活の生產化

新生活運動は國民の軍事化を第一とし第二は國民生活の生產化であつた。奢侈を禁止し貯蓄を獎勵、國產品の使用、外國品の排斥等之れに對し次のように說明してゐる。「中國の貧は之を生ずる者寡少にして之を食する者多きに基く。凡て生產せずして食する者は其食の出づる所劫奪に出でざれば倚頼に出づ、而して之れ皆禮、義、廉、恥を知らざるに因る、故に生活をして生產化し、而る後に勤儉、開源節制せしめ、且つ奢侈不遜の非禮なること、並に不勞にして獲るは恥づべきを知らしむ。昔者齊楚の霸たる所以、今日伊國、獨國の強なる所以は皆是に因る故に中國の貧困を救ふは中國の亂源を終息せしむるに在り、而して其道は是より緊要なるはなし」中々狙ひ所も表現も好い。しかも蔣介石自ら其範を示し、官廳及官吏をして率先之れを實行せしめた。私は南京で蔣介石の邸宅を見たが軍官學校構內にあつてホンのさゝやかな官舍で其の質素なるに驚いた。

大臣級の者も上衣は綿服を用ひ宴會は蔣介石自身主人たる時も外國人の招宴を除く他は絕對に酒を用ひしめなかつた、役人の宴會は南京で一棹十二人を限度とし一人當り一圓を越えざる事としてゐた。一般の人には「燕巢を食ふな」「鱶のひれを食ふな」と宣傳した。臺灣料理でも之等は高級品になつて居るが勿論支那料理でも同樣である。

北京で組織された「國貨服用大同盟」の如きは北京に在る全學生を網羅して國產品愛用について一般大眾に呼びかけた。併し此運動は單に國產愛用のみに留らず、政治的思想的運動であつた。即ち「國貨服用大同盟」のスローガンの內には「不平等條約廢棄」「失地回復」「冀察及冀東の解消」が含まれてゐた。

西安事件後北京學生間に人民戰線派と國民戰線派の對立が漸く激化せんとした時全支救國抗日戰線の統一強化の必要を絕叫した救國學生聯合會では北京で大會を開き「吾人は人民戰線に非ず又國民戰線に非ず惟民族戰あるのみ」と決議し「民族戰線」なる新スローガンによつて積極的に學生運動の統一を圖らんとしたのであつた。學生の抗日思想は想像以上深刻なものであつた

【寫真は北京萬壽山風景】

06 蓬萊丸入港
07 教員くづれ 詐欺の一步手前 新竹署で逮捕
08 圖像:東京豪雨被害
09 裁縫研究發表會 宜蘭公で開催
10 建甌の匪賊蜂起 水吉を襲擊して掠奪
11 南方と經濟提携 新竹商工業振興に 視察團特派に決す
12 日滿北支の通信ブロック強化 伊藤遞信部庶務課長談
13 一年に八萬五千枚 臺北市の豚の剝皮 十日頃から實施
14 下水夫奇禍
15 基隆署落成式 二十三日舉行
16 人事消息
17 定期航空
18 ときの声
19 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 本年上半期台灣貿易豫想 新記錄を樹立し 四億五千萬圓か 支那事變に影響なく 內外とも好調を示す
02 特用作物輸移出 取締規則を改正 黃麻の輸移出を制限 けふ公布實施さる
03 臺北商公會議所 會頭、副會頭選舉 結局官選で纏らん
04 新興工業の將來(三)/大河內正敏
05 東京倉庫同盟と 廻米問屋組合の紛爭 商工省の裁定で解決
06 島內不動產貸附高 遂に一億圓を突破 勸銀の目標漸く到達
07 勸銀宅建抵當利率 特に二厘引下ぐ 內地との利鞘を縮少
08 蓬萊在庫增加 基隆港十萬袋突破
09 サイダー拂底で 臺北二工場運轉
10 一期蓬萊米戰 愈よ出盛期に入る “強弱双方の觀察”
11 來期月眉工場の 蔗作獎勵規程
12 火災保險 增加を示す
13 照明燈
14 市價及商況 二日
15 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 讀書 清涼の氣を呼ぶ 盛夏の讀書陣 「山と溪谷」「ズイス日記」等
02 知らず識らずに覺える 數學遊戲壹百題/津田千秋
03 文藝綜合雜誌 泥火山
04 圖像:川端龍子畫伯歸る
05 三角定規 讀書餘錄/新明正道
06 臺灣總督府圖書館 新着普通圖書
07 讀書だより 岩波文庫肅清 マルクスを絕版にす
08 廣告
第08頁
號外
序號 標題
01 肅清は故意の作為 スターリンのテロ、欺瞞暴露 支那は單にその冒險の道具 リ大將手記
第13頁
日刊第5版
序號 標題
01 支那事變一週年に 物心兩方面の總動員 旗山郡各種行事を勵行
02 淚ぐましき 學童の美擧
03 南投街防衛團 奉仕作業に精進 各分團別に乾草作業
04 銃後婦人の美擧
05 支那事變一週年際して(二)/陸軍省新聞班
06 圖像:明朗北京
07 木炭ガス自動車 實用時代に入る 本社主催の走行會の刺擊に依り 發生器の注文殺到報社消息
08 北港街防衛團主催 映寫會を開催
09 金を賣却 林竹村氏の家族
10 旗山第三區振興會 國講修了式を舉行
11 ローカル.セクション
12 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 園藝カレンダー 「夏期に於ける盆栽の手入」/岩本教義
03 料理献立/藤井秀子
04 獨唱 「誰が我が心 惱みぞ知らぬ」
05 夕方の音樂
06 圖像:東京大會宣傳手拭
07 朝の子供の時間
08 浪花節 「大岡政談」
09 新進の午後
10 マンドリン合奏
11 趣味娛樂 梅雨季が最もよい 果樹や草花の插木 失敗のないやり方
12 監督陣全面的揮ふ 新興東京の製作現況 十一大作品揃ふ
13 往年の二枚目スタア牧英勝 新興東京の大作「妻の魂」で 牧耕平として更生活躍す
14 「ジヤガ芋と劍戟」完成 白井監督の第一回現代劇
15 新興東京の撮影狀況
16 「富士に立つ美丈夫」
17 怪談乳房の榎
18 「人妻椿」 時代劇化 川崎弘子主演で
19 大都のオールトーキー 「忍術巴合戰」完成
20 海外映畫短信
21 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 銃後の完璧を期し 婦人の教化に乘出す 總督府社會課で立案
02 臺中州下教職員の 體育大會愈よ迫る 參加者二千名を突破か
03 臺南市の献金
04 常盤村の青年團 七日結團式舉行 里港神社に於て
05 圖像:看板の掛けられた協議會場入口
06 自動車料金值上升 近日中に認可かその內容注目さる
07 高雄市の事變紀念 默禱その他の行事を擧行
08 彰化市の自動車 愈よ料金值上げ 業者申請書を提出
09 「國語」の臺南州へ 全州下の講習生三十萬人 擔任講師實八千名
10 消費制限時代の 新物資需給計劃(上)
11 今川局長屏東視察
12 青年學校一部に機械工養成科設置 長期戰に對處して
13 金腕環を献金 臺中□兵分遣隊に
14 偽造用機械材料は各地から搔集めた 紙幣膺造事件の取調進展
15 皮のない豚肉 先づ臺南市に登場
16 更生の臺南州青果組合 愈よスタート 芭蕉の栽培獎勵計畫なる
17 少女溺死
18 旗尾山登山會 旗山郡林業會の主催
19 順風耳
20 申譯の小雨 高雄市を潤す 本格的雨期は一週間の後
21 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(153)/山中峯太郎;木原芳樹
02 軍歌の起源と戰爭 トコトンヤレ節と拔刀隊(中)/內藤鋠作
03 入山三題(四)/呂赫若散文小說
04 水牛の角 國語改造問題 漢語と外來語を驅逐
05 圖像:青空に描く夏姿
06 明治文壇に於ける 後藤宙外の功績/本間久雄
07 圖像:水に育つ(その三)
08 寄稿歡迎報社消息
09 學藝消息 ホリウツド スター好み
10 心聲漢詩

扶桑吟草 熱海/李神義、汐止竹枝詞/余萬森

11 新刊紹介 婦人俱樂部 七月號
12 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 戰時勞務需給方案 具體的方針を決定 厚生省首腦會議で
02 外務人事の刷新! 外交陣全般の大異動を斷行か 宇垣外相慎重な態度
03 勸業銀行法を改正 不動產金融機能を擴充
04 恐慌の淵に喘ぐ(上) 米國民は救はれるか 「景氣對策中心の議會」
05 日濠全面的通商條約交涉開始を訓電
06 佛軍廣州灣で 演習を行ふ
07 圖像:豪雨を衝いて練習艦隊橫須賀に入港
08 隴海、京漢沿線の 敗殘敵の掃蕩狀況
09 省、市公署の單行規則は 行政委員會が審查 臨時政府中央集權を確立
10 兌換券發行高 上半期の平均十八億二千百萬圓
11 磯谷中將東上
12 カー英大使 漢口へ 各國使臣會議說 を否定す
13 明日の天氣
14 日、濠海運協定も 調印行はる
15 リ將軍越境事件に 特別調查團を派遣 モスクワからの情報
16 リトヴイノフ夫人 銃殺說傳はる
17 曉の合唱(127)/野村愛正;古藤幸夫
18 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 一人一品販賣主義 非愛國的買溜行為は止めよ 商務局長より通牒
02 輸出品の荷造りに 無駄な一億圓費消 包裝協會で代用品說擡頭
03 中元祭費用を節約 國民貯蓄に充當 新竹市寺廟神明會で決定
04 女子單復とも 米國が優勝 庭球大會最終日
05 奉祝氣分溢る 基隆神社の大祭
06 臺南醫師會月例會
07 日本精神研究會 基隆市民により組織
08 レール枕に 覺悟の自殺
09 數百の健兒參集 合同訓練を行ふ 臺北市聯合少年團員が 三日午前八時新公園で
10 圖像:鶴見川附近の復舊工事
11 警視廳の巡查さん ズツクの靴に決定 今秋からえ管下に配給
12 商工省で 省令を出さん 皮革飢饉の際だが スポーツ用品に手心 登山、拳鬪用品は禁止
13 “木の靴は如何です” 洋服に下駄は一寸可笑しい 東京高等工藝教授野村氏談
14 佛印の華僑 督府臨時情報部發表
15 二十萬元を支出し 罹災民救助に當る 臨時政府が賑災部を通じて
16 臺灣代表選手 勇躍出發 內地主要都市で競技
17 飲料水缺乏の際 “慈雨”俄然降る 基隆市民愁眉開く
18 今晚の放送
19 今夜の映画
20 民報案內報社消息
21 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 いよいよ國民體力の 管理制度を制定せん 來議會に提案の意向頭條新聞

【東京三日發同盟】厚生省では國民體力の如何が國防力の強弱產業の衰盛その他直接間接に國力の消長に重大關係あるので國民體力の向上を企圖する目的をもつて愈よ懸案の國民體力管理制度を制定することに決定しその第一着手として東京、大阪、埼玉、靜岡、愛媛、福岡、石川秋田の二府六縣を選定して體力管理の準備、實地監查を行ふことになつた、而してこれが事務打合會議を四日開催し體力調查を行ふべき範圍、年齡、檢查の種目、實施手續など準備監查に必要な諸般の具體的細目につき打合せを行ふ方針であるが厚生省當局では大體七月下旬か遲くも八月上旬頃までに右準備監查を行ひ實施調查の完了次第立法化に着手し來議會に提案する意向を有し着着準備を進めてゐるが更に本管理制度の實施は相當複雜多岐に亘り然も專門的技術的方面の調查を必要とするので專門家有識者を網羅せる權威ある委員會を組織する意向で目下勅令案の起草に着手してゐる

02 我我は飽く迄戰ふ 和平に耳を傾くべきではない 土肥原中將の船中談
03 敵砲艦一隻を擊沈 安慶襲來の敵機七機を擊墜
04 わが海軍航空隊 引續き各地を爆擊
05 廣東軍高射炮陣地を補充
06 バツヂ組が連霸 世界庭球大會閉幕
07 チエンバレン首相 保守黨會議で演說 フ政權に對し實力行動に出ざる意圖を示唆
08 獨軍事顧問等 香港向け出發
09 恐慌の淵に喘ぐ(下) 米國民は救はれるか 「景氣對策中心の議會」
10 國府は焦躁、不安の坩堝 軍人官吏の逃走續出 蔣介石、防止嚴令を發す
11 佛の援支歷然 ハ港入船每に多量の武器陸揚げ 雲南向け輸送さる
12 敵機數機が 小癪安慶飛來 一機を射落し 一機が墬落す
13 國府、米國に對し 小麥借款要請 結局拒絕されん
14 變つた英國官吏
15 特別志願將校の 採用範圍を擴大 豫後備佐官から尉官迄
16 漢口外交團は 當分踏止る
17 本日の天氣
18 大阪商船臺灣出帆
19 近海郵船基隆出帆
20 辰馬汽船
21 大連汽船
22 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 經濟警察制を實施 物價監視網を整備 十一日經濟部長會議
02 水害を實地調查 物資集送、土木復舊工事等 內務、厚生兩省が萬全策
03 土浦町又增水 綿の如き救援隊屈せず大活躍 罹災者に糧食配給
04 東海道線又不通 土砂崩壞の為め
05 學校教育の效果
06 オーストリア 最後の五時間
07 筑波町に大地辷り 觀音堂と住家埋沒して 附近の住民避難
08 大陸の旅!我觀 峻しけれど道は唯一筋(十)/竹內清海外遊記

學生を中心とした民族運動

蔣介石が新支那建設を為さんとするに當り先づ目をつけたのは學生であつた。次は一般青年であつた。それは封建性の強い個人主義の強いそして傳統と習慣を尊び向上進取の意識に缺けてゐる支那一般大眾、殊に既成的人物である中年以上の者に對して注ぐ努力を未成的青年に注ぐ事の効果を信じたからであつた中年以上の人間は既に出來上つた人間であるから思想的にも行動的にも變化をもたらす事は感激の強い青年にる較ぶれば容易でない事は何れの國に於いても同樣である。殊に支那の場合民族主義を以つて更生支那國家を建設しようとするには青年層を中心とする事が最も効果的で殊に蔣介石が青年の中でも教養と團體訓練を受けてゐる學生を中心としたのは當然であらう。併し學生の內にも右翼と左翼の二派があり蔣介石と張學良の間に起つた西安事件を契機として是等學生の人民戰線派と國民戰線派の對立が激化し始めた。一方北支人の學生間に在つては「北支は北支人の北支なり」として南京の中央政府に反感を抱いてゐた。其原因は張學良を繞る思想的なものもあつたが當時北平大學出身者を政府が採用しなかつた事も大きな原因とされてゐる。何れにしても學運動の統一を計る事に政府は絕大なる努力をしたが中々容易ではなかつた。そこで當時綏遠に名を舉げた、傅作儀が北平に來て「民族之英雄」と叫び學生の熱狂的歡迎を受けたのでは傅は此機逸せずとしてポンと十萬元を學生運動の統一運動資金として提供したのを切掛けに統一運動が活潑となり統一目標も漠然たる「抗日救國」より「抵制日貨」なる具體的なスローガンを揭げしかも是れを實行したのであつた。日本商品を取扱つてゐた商人が片つ端から學生軍の迫害を受けた事は未だ新しい記憶に殘つてゐる。斯くして學生の統合運動は効果を收め「國貨服用大同盟」が結成され愈々南京政府が彼等學生をリードして抗日排日の第一線に躍らしたのであつた。目前に迫つた事變一周年記念日の七月六日夜半の銃聲が突如として發射されたものでない事が「新生活運動」の一端を見ても直ちに了解出來るのである。

國民生活の藝術化——音を立てるな

新生活運動の第一は國民生活の軍事化、第二は生活の生產化で第三は國民生活の藝術化であつた。即ち支那民族の缺點たる粗野、卑陋、殘忍性の行為を反省せしめ以て國民生活を藝術化せんとするにあつた。由來智能あり財力ある民族にして支那人程不潔で、卑穢で又殘忍性を持つ民族は他になからう。と世界的の烙印を押されてゐる。私も之れを肯定せざるを得ない。卑近な例ではあるが私は中北支を隨分步き迴つたが此處なら住んで見たい、と思つたのは青島だけだつた。北京も他に較べると好いと思つたが一流と云はれる料理屋、藝者屋と云ふものを「視察」した時內部の總てが不潔である事と北京藝者の妖豔にして清楚であるに反し室內に蓋もしない小便桶が裝飾品と同例に置いてあるのを見て百年の戀が一度にさめてしまつた。實行する所なんか見たら世も末だと感ずるだらうと思つた。尤も日本でも田舍へ行くと家の入口に小便桶がおいてある所もあるが現在では殆ど無くなつたと云ふ事である。しかし座敷や寢室に小便桶を置く所は支那以外になからう。若し臺灣にもそんな所があるならば明日と云はず今直ちに然るべき場所へ移すべきだぞツ抑々人間は感情の動物であり氣分屋の動物である。小便する音をきいただけでも胸が惡くなる程感情濃やかな動物であるのである。それが女である場合は其の効果は男に百倍する。京都の某宗教大學內で發行する雜誌の一節に次のやうな事が書いてあつた。人間が酒色を好むのは本能だ、併し之れを慎むところに人間の價值がある。若し本能を抑制する事が出來ない場合は女が大便をしてゐる格好を想像すべし」宗教家の卵たるべき學生の書いたものとしては實に洒脫的表現だと感心した。當時私の女友達で中にモダンで美人で專門學校を卒業した才媛であつたが小便に行く時紙を鷲摑みにして腰をフリく行くので私はいつも不快に思つてゐたので其の雜誌の記事に赤線を引いて見せてやつた。爾後彼女は腰をフル事と紙を摑む事をやめたのである。今は既に二人の女兒の母となり定めし女の兒に教育をしてゐる事であらう。ついでに私のノロケを一寸紹介する。實は新婚當時居つた家は寢室の直ぐ近くに便所がある花ムコである私が床へ入ると花嫁は一日の行事を終へ先づ寢る前の便所行をするのだが家が小さくて便所が近いのと靜かであるために、便所內から洩れてくる音と云ふものは實に克明に四邊の靜寂を破つて花ムコの耳へ流れ込んだ。或友人は之れを音樂的で好いものだ、と其の惱ましい音を藝術化したが私にはそれだけの思ひやりがなく小便が耳へ流れ込む以上に音の耳に流れ止む事がイヤなものであつた。離緣しようかと思つたが彼女の罪でなく生理作用でもあり家が小さいからだ、と反省した。併し花ムコの在宅中は之れを禁止した。但しきこえない距離にある場合は此の限りに非ずとした。世の女性達よ。慎しむべきは音を立てない事であるのである。(寫真太明湖で一日の船遊びをする從軍看護婦)

09 長期戰と國民生活(下)/伊藤正德
10 金の冠を脫いで 城隍爺も國策順應 新竹市內の寺廟管理人が 神樣の金牌首飾を總動員
11 國際體操聯盟總會 第廿六回は東京で開く
12 旱續きの高雄に 待望の雨 市民涼味を滿喫
13 勅任教授が 窃盜罪に問はる 名剎の寶物を失敬して
14 南洋は不景氣 歸臺した高屋氏視察談
15 我が訪獨青年團 各代表の盛大な出迎へを受け 二日ケルンに到着
16 蘭陽四バス 乘車賃值上げか
17 故生野氏告別式
18 海外短信
19 ジヨン・リートの墓安泰
20 英國の諜報機關は一潛水夫
21 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 事變下の輸出振興策(三) 輸出萎縮の諸原因と貿易行政の一元化
02 無水酒精製造の惱み 原料取得の難問題 來年より增產一苦勞が
03 新興工業の將來(四)/大河內正敏
04 新興製糖 甘蔗獎勵規程
05 海上保險契約高增加
06 外電
07 廣告報社消息
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 燦たり、赤糖の將來 製造販賣の統制で 年產百萬擔を目指す特輯
02 一陽來復の赤糖業 臺灣糖業生みの親 赤糖の發達史 年產百萬擔の時代あり特輯
03 希望に輝やく 黃再壽氏關係糖廍 赤糖業の重鎮たらん 十二萬擔を目標に猛進特輯
04 同業組合組織さる 過去の無統制を排し 生產販賣の合理化へ特輯
05 本期の產糖高 三十九萬二千擔 工場數は七十九特輯
06 製糖操作の改良を 產糖逐年增加す 來期は三萬五千擔を擧げん 大南澳拓殖株式會社特輯
07 赤糖業の雄 昭和製糖竹山大湖工場 總產糖高の大半を生產 製品は全部內地へ移出特輯
08 宜蘭殖產の新城製糖所 躍進目覺し 工場、農務の改良に專念特輯
09 廣告特輯
第06頁
日刊第5版
序號 標題
01 ローカル.セクション
02 海外短信
03 同業組合の設立は 赤糖業者の一大福音 副組長黃再壽氏談特輯
04 烏塗子、坪頂兩糖廍 辜振甫社長督勵の下に 經營の合理化に乘出す特輯
05 工場を新築して 增產へ一途邁進 面目一新の豐國興業特輯
06 廣大なる區域と新式機械の完備で 屈指の糖廍たらん 展南拓殖の前途、幸多し特輯
07 社運隆隆たり! 蘇澳糖業株式會社 本期產糖高五千擔特輯
08 綿密なる計畫で 業績頓に擧がる 中壢製糖公司の近況特輯
09 順調の途を辿る 吉村糖廍 來期は一萬千擔の豫想特輯
第07頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 家事醫事講座 第十二講第五內科その二 「肺結核の話」/桂重鴻
03 晝間娛樂時間
04 料理献立
05 子供の時間
06 講演 燈臺の夕
07 “新設” ニユ―ス解說
08 歌謠物語 「郭公の鳴くころ」
09 圖像:川端龍子畫伯歸る
10 「スタア學」道驀進の 新興東京「五・三一グルーブ」
11 愛情一路
12 長谷川一夫の第三回作 「鶴八鶴次郎」映畫化 山田五十鈴が全快東上
13 濱本浩氏作品 初めての映畫化 大作「搖籃の歌」を發表
14 家庭制度を謳歌する 街に出たお孃さん アバートの場から撮影開始
15 テンブルちやんの「引退」
16 「愛の饗宴」完成
17 「田園交響樂」 「太陽の子」 文部省推薦映畫
18 松竹「千兩の腕」 配役決定撮影開始
19 映畫主題歌集
20 二枚目スタア立松晃が 「人妻真珠」で色敵役を希望
21 「新興東京行進曲」 近く當選發表
22 大都民謠シリーズ第三作 「佐渡の夢唄」着手
23 廣告
第08頁
日刊第7版
序號 標題
01 產業王國目指して 臺南州增產に躍起 現在の年產二億六千餘萬圓
02 事變記念の諸行事 臺中市民擧げて勵行
03 圖像:陸海兩大臣を獨占して お國自慢の朝飯豪華版
04 事變映畫の夕 花蓮座に於て
05 圖像:事變一週年
06 生徒の奉仕作業 旭公トツブを切る 通行人も思はず箒を取つて手傳ふ 高雄市に麗しい情景
07 畜產會臺中支會 議員を選擧 豫想通り林氏當選
08 輸出品價の抑制と 原料配給の統制(中) 新物資需給計畫の內容
09 山林組合を結成 花蓮港廳に依つて計畫
10 彰化「國語の家」 門標授與式 全部で一六七戶
11 黃金の驟雨襲來 農產物蘇生の思 嘉義地方の農民喜ぶ
12 國策順應の為め 金賣却の打合會
13 區長權限の強化案 高雄市で銳意考究中
14 支那事變記念日に 古鍋回收運動 北港郡一石二鳥の行事
15 彰化市小賣組合 國防献金を提出
16 部落教化研究會 後龍產組に於て開催
17 石炭から脂肪
18 和美線西兩庄の 肥料業者聯合會
19 新營郡各街庄の 報國貯蓄割當額 總額三十六萬圓
20 簀乾の效果歷然 楊梅篤農家試驗の結果
21 宮崎庶務課長入山
22 麻豆胡丙申氏美擧
23 島產ビール試飲會
24 除草女工重傷
25 廣告
第09頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(154)/山中峯太郎;木原芳樹
02 軍歌の起源と戰爭 日清戰役前後からの諸作(下)/內藤鋠作
03 入山三題(五)/呂赫若散文小說
04 圖像:天晴のカウーボーイぶり
05 水牛の角 ソ聯文藝界に 肅清の嵐波及
06 學生取締問題と學生氣質の變遷(一)/新居格
07 學藝消息 スターは 見つけるには
08 圖像:水に育つ(その四)
09 心聲漢詩

贈可亭宗兄/陳春林、世五初度感作 錄一/顏寶藏、閒居/顏寶藏、贈獎卿詞兄/陳春亭、扶桑吟草 金色夜叉碑/李神義、伊豆途上/李神義

10 廣告
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 對支中央機關 機構に關し意見一致 八月匆匆に實現せん
02 西沙島は明かに 支那の領土なり 我方、佛に嚴重抗議せん
03 佛、西沙島を占領 英國にその旨通告
04 圖像:大黃河鐵路開通
05 德川公歸着 病氣は殆んど 快復の模樣
06 高官連を續續逮捕 モスクワに護送さる
07 五相會議に委ぬる 內外の重要政務(上) 現內閣の非常色を發揮
08 痛快!瞬時にして 敵機三機を屠る 安慶附近の空中戰
09 機雷敷設の敵砲艦 我荒鷲の餌と成る 瞬く中に濁流に吞まる
10 支那軍の戰意喪失 蔣、嚴罰を指令し 崩潰喰止に必死
11 八機を擊墜されて 這這の態で逃走 敵十機の編隊で再度空襲し來る
12 カリーニン氏の 怪氣焰
13 サンヂヤツク 紛爭解決 佛土關係改善
14 チ國に善處を慫慂 英、ズ黨問題解決促進の為
15 明日の天氣
16 曉の合唱(128)/野村愛正;古藤幸夫
17 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 官吏の自肅自戒に 徹底的に虛禮廢止 先づ中元の贈答から勵行 督府からそれそれ通牒
02 島民の聲援に感激 全團員元氣一杯! 歸臺した熊澤臺農團長語る
03 廈門渡航者には 國防服罷りならぬ 來臺した清水署長談
04 圖像:制服女給軍
05 コレラ注射奇譚 上海では證明書を賣る
06 南進を目標に 臺大の存在を發揮 三田總長改革に着手
07 一戶から一品献納 全市民參加を要望 島都の事變記念日行事決定
08 軍事後援相談所 六日指導員會を開く
09 中小公業者續續と 戰時工業へ轉換 商工省に轉換補助費を申請
10 降りも降つたり 二ケ月分を二日間に 當分夏空見られぬ東京
11 全郡民一菜主義 基隆郡の記念日行事
12 定期航空
13 今晚の放送
14 商況 四日 前場
15 今夜の映画
16 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(15)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 “肉無しデー”でも驚かぬ 海國日本は魚が豐富 獸肉の榮養價と遜色なく 殊にすすめたい鰯や鯟/有本邦太郎
03 大して面倒のない 洋傘の修繕法 染直して防水加工
04 これこそ憂鬱! 夏の頑固な水虫 光線療法が最も効果的/島田幸一
05 おお!此は涼しい 扇風機の要る時 お求めの注意と手入法
06 新案母子ドレス(その五)/清水登美
07 圖像:外國の貯金箱(其の一)
08 破れた空氣枕
09 風味豐かな 夏の清涼飲料水 夏蜜柑と天津桃から
10 新案家庭用品 蠅張を兼ねた冷藏器や シミ拔きブラシなど
11 揭示板
12 紙上病院/黃朝清
13 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 武人莊司大慰の情
02 大黃河の鐵橋が 半歲で立派に完成 北、中支の交通が整つた 我が鐵道隊は世界的
03 皇軍に備へて 徵兵令を公布 いよいよ窮した蔣介石
04 圖像:東京の大水
05 總督府社會課が 婦人教化ニ力瘤
06 カタカナ欄
07 沖繩縣の珍しい熱帶魚 遙遙東京へ空の旅 小魚一尾が十圓
08 偉人の面影(三)
09 養蠶家によいニユース
10 コドモ鐵兜の今昔物語(下) 昔の武士は日本でも西洋でも 皆かぶつてるた
11 有名なトンムネル 日本は清水トンネン
12 島比べ 一番がグリンランド 日本は第七位
13 新發明 アミメリカのミントン號
14 笑話
15 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 強力な消費統制 今月更に斷行せん 公表濟みの殘りの種重要物資頭條新聞

【東京四日發同盟】物資動員計畫に卽應し綿製品その他の非常時管理令を公布實施した商工省物資調整局では更に本月中には公表濟みの殘りの重要物資三十品目をはじめ六十餘の輸入物資に關する強力な消費統制を斷行するがその方法として先づ重要物資の需給調整のためどしどし消費禁止乃至制限、價格取締り配給統制等の各經濟法令を輸入臨時措置法に基いて公布直ちに實施するとになつてゐる而してその後この物資非常管理の我產業界に及ぼす影響、犠牲となれる各種平和的產業部門の轉業失業の傾向及び實施せる經濟法令の脆弱點等を再檢討し夫夫これに適切なる各種對策を講ずる方針で八月以降に於ては若し戰時の非常管理上遺憾の點があれば直ちにこれに改訂增補を加へて愈愈一層強力にして合理的なものに改めて斷乎たる決意を堅持してゐるとともに犠牲產業の轉業、失業對策を積極的に樹立、實行に移し以て聖戰目的達成のための戰時經濟體制の本格的確立を期してゐる。

02 今事變の新性質を 認識して一路邁進 陸相、首相に重要進言
03 擊墜敵機はソ聯製 搭乘者もソ聯人と判明
04 蔣軍の軍規 弛媛益益募る 死刑、懲役處分夥し
05 高雄市議代表 中支皇軍慰問
06 圖像:羊と遊ぶ避難民の子供達
07 圖像:我宣撫班が避難民を集め黃河決壤の理由を說明する
08 ソ聯のデマ放送暴露 共產黨機關紙の記事で
09 陸軍省の節約額 一千萬圓を捻出 本年度實行豫算から
10 拓務省の節約額 結局五十萬圓程度か
11 五相會議に課せらる 強力性と半恒久性(下) 現內閣の非常時色發揮
12 滿支兩國の國交 開始の第一步を踏出す
13 日滿支經濟ブロツク 結成に努力 生松通商代表北京者
14 英、米、佛三國の動向 四萬五千噸主力艦 差當りは建造せず
15 最後の日を目前に 漢口で參政會開催 蔣、敗戰の責任轉換を策せん
16 曲沃南方の殘敵を潰滅
17 佛航空母艦が 廣州灣に入港 演習の結果注目さる
18 明年度豫算 編成方針 八日閣議に附議
19 本日の天氣
20 年金制度加味の 船員保險法案 來議會に提出せん
21 大阪商船臺灣出帆
22 近海郵船基隆出帆
23 辰馬汽船
24 大連汽船
25 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 金を賣れ 一石二鳥國策への協力社說

金を政府へ賣る運動が內地ではだいぶん前から起されてゐる。同業大阪每日と東京日日が陣頭に立つて此の運動を起し旣に同社が受け付けた量は草大な金額に達してゐる。

臺灣でも臺灣銀行が直接金を買ふ事になつたので續續持ち込まれ、買入れを開始してから今月の一日迄十二日間に賣應者人員に於いて七百六十四人、量に於て五萬九千三百十九グラム、此の買入價格二十二萬八千餘圓に達してゐる。併し買入當局の話によると地方郡部の方が比較的多く都會地が尠なく、殊に島都臺北は案外に僅少と云ふ事である。此れは一寸豫想外の現象と云はなければならぬ。抑抑金の裝身具や其他金で拵らへた品物は相當高價であり寶石類と共に執着が注がれてゐる。殊に婦人に在つては生命の次に價ひする程執着が强いようである。併し金の裝身具其他の品物が人間生活の必需品でない事はたしかである。又金の製品を持つて居たからとて何等利益がある筈のものでもない。全く金製品は寶石と同樣贅澤品であり非實用的存在であり虛榮心を滿たす道具であり。高價なるが故に感情的に執着する以外の何物でもない。

金製品の私有は何等實益をもたらさないが一旦金が政府の所有物となれば實に偉大な役割を果すのである。金の必要性について、又金本位制について此處で說明する迄もなく金は我國通貨の基礎であり國際經濟の基礎である。

今次の支那事變には多大な物資と努力が使はれて居るのであるが、長期戰ともなれば益益物資を必要とするから、政府としてはいくら金があつても、あつても尚より多くの金を必要とするのである。此處に於いて私藏金卽ち我我が私有して居る金製品を政府へ提供する事が國策に協力するの所以である、併し無償で提供するのではなく、相當なる價格を以つて賣るのであるが、現在の時價は平時の時價に較べて約三倍の高價となつて居るのであるから賣る方では實に好條件である。しかもそれが國策に協力する事となり國家財政に貢献する事になるのであるから一石二鳥である。此の際金製品を所有する者は惜氣なく政府ヘ賣却すべきである。

由來金製品に對する魅力や執着心は教養の低い者程强いように思はれる、尤も教養あり資力ある者に於いても愛着は深いし、又買ふ事が出來るから所有して居るが、教養低く且つ資力に乏しい者は容易に買ふ事が出來ないだけに一層魅力を感ずるのは人間の本能である、從つて一旦買つたが最後生命の如く執着するのは當然である。殊に今日の如く政府に於いて金が必要である所以については智識階級には十分理解されてゐても、教養の低い階級では理解力に乏しい筈である。然るに前記の如く臺灣銀行が買入を開始してからの實績によると、田舎の方が比較的賣應者が多く都市に於いては尠ないと云ふ事であるが、是れは比較的教養の低い田舎の方と教養の高い都市としては全く反對の現象と云はざるを得ない。

强制的に金を賣れと云ふ譯では勿論ないから賣るも賣らないも個人の自由意思に任すべきではあるが、非常時に於ける最も有意義なる國策への協力なのであるから、先づ智識階級にあつては十分の理解と熱意を以つて凡ゆる機會に於いて、又何等かの形式によつて一般大眾に叫びかける事が此際大いに意義ある行為である。殊に本島人に金製品の所有者が多いと云はれて居るし、實績から見て本島人方面の賣應者が比較的尠ないと云はれてゐるのであるから、特に本島人智識階級に在つては之れに留意して善處すべきであらう。併し旣に記した如く是れは政府が强制的に行つてゐる仕事ではないのであるから、飽迄自發的に、愛國心の發露として行ふ所に二重の意義があるのである。吾吾は此の際特に本島人智識階級の注意を喚起する次第である。

02 今度は關西に豪雨 東京はもう大丈夫
03 「足」の脅威緩和さる 五割值上げ申請を却下
04 慰問袋三四二個 臺中州學生皇軍慰問 第一回分頗る好成績
05 鉢卷姿で勸行奉行 臺灣神社御造營工事に 督府社會課員打揃つて
06 大陸の旅!我觀 峻しけれど道は唯一筋(十一)/竹內清海外遊記

象牙の塔に籠る支那文化

支那は三千年前に於いてすら優秀な文化を發達せしめてゐる國である、禮教の點に於いて又藝術、指學、詩文、天文、醫藥等は驚くべき發達を遂げてゐた事は歷史の示す通りである。しかも土地廣大、物資豐にして生活は極めて安樂なるべき筈である又一般民眾も教養がつまれてゐなければならない筈である。然るに事實は全く之れに反し文化人たるの資格を有する者は極めて小數の範圍に留まり支那國民の大半は文化の圈外にあつて、それに甘んじて生活をしてゐるかのような實情にある。個人的には立派な人格者、政治家、學者、指導者、宗教家、文學者等相當輩出してゐるが真に國民大眾の文化向上を計り支那文化をして國民大眾に及ぼすの熱意と實行力を持つた政治家は遂に現はれなかつた。支那の文化は三千年一日の如く象牙の塔に籠城して國民大眾とは緣の無い存在 であつた。一部の軍閥は常に此の文盲的民眾の搾取を以つて己れの享樂に資し軍閥は軍閥仲間で常に張り合つて搾取の競爭にのみ狂奔し來つた。民眾は終生浮ぶ瀨のない諦らめの生活に馴れて來た。「哀れなる者よ汝は支那民眾である」のであつた。さて新生活運動の國民生活の藝術化は此等の反省と改革であつた。國民生活の藝術化運動は支那民族特有の不潔、粗野、殘忍性の訂正なのである。例へば一部分の階級を殘して一般大眾には衛生思想が無く粗野な點においては街頭を步く楚々たる麗人と云へども手鼻をかむ事ツバを吐く事等は女の道でゝもあるかの如く平氣である。一方殘忍性の方面では人を殺すにも鼻をそぎ、舌を拔き、眼を抉ぐり出し甚だしきはお定が顏負けするところの陽物を根本から切斷して口に咥へさせる等の殘虐を平氣でやる。物を盗む事を恥とせず全く其の低級醜惡の狀態は目を覆はしむるものがあつた。支那人が外國人から輕蔑されて來たのは此の點にあつた。新生活運動は此等の惡習を是正し「禮、義、廉、恥」を提唱し「中國古代『禮、樂、射、御、書、數』六藝は現今反つて東西列強建國主要の藝術となつた、而して是は我中華民族の躬を持し人に待し、修齊治平の最も優美なる固有藝術なる事を知らずして現在社會の猜忌、嫉妬、怨恨、たるものは皆此の藝術の陶養を遺忘し以て生ぜし病である必ず藝術を以つて事を治め、物に接し始めて整齊完善、利用厚生の効を收め、而して格物致知本末明辨、創造器水、術精美を尚び如斯にして粗野、錯亂、卑劣等の諸弊を自ら除くべし」と云つてゐる。

彼も亦己れを知るか

支那の新生活運動は實に支那國民全體の生活革命であつた事は勿論である從つて其內容は生活各般に亘りしかも民族主義を思想的基礎としてゐる極めて廣汎なものであるだけに實行は容易でなかつた。併し智識階級や學生、青年層に在つては豫期以上の實蹟を舉げた事は何人も之れを認めてゐる。此の運動が豫期以上の發展を遂げた理由として最も注目すべきは其の對象を抗日においたからだと云はれ又此の運動の方法手段として先づ第一に自國の惡弊、惡慣を指摘したところに實際的迫力があつたとも云はれてゐる。要するに新生活運動を一瞥すると支那も己れを知るの明あり。の感を深くする。併し何んと云つても抗日を對象とした事は之れを善意に解釋すれば運動の達成手段としたものと見逃し得られない事もないのであるが實際に抗日行動に出でたところに「彼も遂に己れを知る能はず」の結果となつた併し我々は今後支那に處するに於いて支那の新生活運動を無視すべきではないと思ふ。

(寫真は北京紫禁城の一部)

07 鄉軍竹南分會役員會
08 臺灣華僑の記念日行事 新民總公會から通達
09 皇軍の奮戰を偲ぶ 事變寫真展覽會 十二日から三日間臺中市民館で開く報社消息
10 運ちやん受難(臺南) 切符制で1/3は淘汰
11 手真似で通譯訊問 啞の殺人犯に無期求刑
12 團體參拜心得 事變紀念日當日
13 新竹一期米 一割增收 農民ホクホク
14 御史橋開通式
15 基隆港灣會解散 近く總會に附議
16 細菌魔に死刑 きのふ判決言渡し
17 宜蘭街社會事業打合會
18 事變一周年の記念スタンブ
19 畜產會議員鄭尚溪氏が當選
20 人事消息
21 大和丸無電
22 總督府辭令
23 ときの声
24 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 皮革の戰時管理 本島も內地に追隨 十日頃に公布實施せん
02 物價調整時代で 投機市場に打擊 上半期の正米市場取引 三千餘車を減少す
03 蕃薯簽續騰 安值より一圓十錢高 此の邊は眼先の天井か
04 鳳梨罐詰(夏物)產額 百萬□を豫想さる ブリキ罐も補給困難か
05 戰時體制下の農業生產力(一)/八木芳之助
06 臺北商工會議所 第一回議員總會
07 島內糖價も內地より上鞘 白糖は供給不足か
08 定期反撥で 蓬萊米も高い
09 麬も激騰 賣物殆どない
10 新興工業の將來(五)/大河內正敏
11 臺北農試稻米部 蔬菜部に合併
12 一期米格差改訂 臺南上米を復活 舊麻袋叺入の格差決定
13 五州米穀聯合會 正米格差を非難 再改訂を要求に決定
14 高雄驛(六月中) 貨物出入狀況
15 市價及商況 四日
16 照明燈
17 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 科學 大型飛行機の將來 米國シコルスキー飛行機會社社長 イゴール・シコルスキー
02 圖像:ヒトラー總統のタンク隊檢閱
03 ネオンで植物の 成育期間を辦減
04 砂糖と生理の關係/井上兼雄
05 ブルドツクは 何故變な顏をする
06 死體の化學分析で 年齡判別出來る
07 哺乳類で半冷血 なまけものの奇話
08 鉛の代用品 スボンヂ鐵の發明
09 道路上に蜃氣樓
10 人絹から羊毛
11 四百哩以上の風は エンヂンを熱する
12 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 奉仕作業の動員 何時でもオ―ライ 旗山郡下の部振農事組合 青年部の訓練整備に大童
02 女子青年團の經營研究會開く 來る八日沙山公にて
03 圖像:開店早早大繁昌の恩給金庫
04 教化指導員打合會 諸事項を熱心に討議
05 苑裡信組總代員の 選舉無效公判延期
06 各部落で講演會 大溪街の事變記念日
07 支那事變一週年に際して(三)/陸軍省新聞班
08 圖像:傷痍軍人療養所地鎮祭
09 事變記念日 楊梅庄の行事計畫なる
10 媽祖祭を廢止し 一路皇民化運動に邁進
11 苑裡庄の國貯組合 貯金先を決定
12 ローカル.セクション
13 大甲街の保育所 本年は十八ケ所開設
14 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 晝間娛樂時間
03 料理献立
04 家庭百科問答
05 管絃樂
06 通俗科學講座 「衛生上より觀たゴキブリ(油虫)」/森下薰
07 新民謠
08 講談 「大高源吾と寶井其角」/一龍齊貞夫
09 子供の時間
10 特種漁り(全九卷) 五日から大世界で
11 ガラスの着物出現
12 眼から煙草を喫ふ
13 趣味娛樂 そろそろ菊の插芽 大家の秘傳打あけ 新しい「水盤ざし」の法
14 納涼氣分を盛る 新興東京の各作
15 松竹文化映畫が 夏向きな「氷」
16 「臉の母」下旬完成
17 海外映畫短信
18 阪妻、マキノのコンビ 「武藏坊」併行
19 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 臺中梧棲間道路の 工事費は五百萬圓 臺中州愈よ豫算計上か
02 擧郡一丸となつて 國民貯蓄の猛運動 大屯郡で打合會開催
03 戶每に献金袋配布 嘉義市の事變記念日
04 圖像:事變一週年 其二 平和によみがへる通州(池の右が近水樓)
05 廢物献納報國會 高雄市に於て組織
06 臺中市タクシーの 料金值上認可さる けふから五割增し
07 總動員講演會
08 山線竣工式 十五日臺中新富小にて
09 旱魃の次ぎに 水害襲來か 連日の驟雨で農民氣を揉む
10 今夏の最高記錄 三日から四日までの降雨量
11 時局生活の實踐へ 花蓮港街の事變記念日
12 賣却者續出 屏東市金買上げ益益好調
13 消費制限時代の 新物資需給計劃(下)
14 高雄州下では 遂に交通杜絕
15 高雄の貯蓄組合 既に六十三ケ所
16 魔の廢井 瞬間に三人を吞む 原因はガスの中毒
17 鹽水魚塭大當り 淡水魚塭は生產不振
18 寄託された 献金を橫領
19 屏東の畜產 會議員選擧
20 西子灣にて海水浴デー
21 世界最初の樂譜電送 樂譜紛失怪我の功名
22 水尾子海水浴場 けふ盛大に開場式
23 人間のエネルギー 案外安いものだ 六日間で七十五仙
24 臺灣茶品評會 來月臺北で開催
25 教護委員會
26 部落教化研究會 好成績を擧ぐ 後龍公に場所變更
27 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(155)/山中峯太郎;木原芳樹
02 學生取締問題と學生氣質の變遷(二)/新居格
03 入山三題(六)/呂赫若散文小說
04 圖像:病める母に代りて/野口みね子
05 水牛の角 日本語の美化 如何にしてやるか
06 シナリオ作家に就て/岩崎昶
07 學藝消息 ドイツの犯罪統計
08 學藝消息 增殖運動の一助に 「生誕の鐘」
09 圖像:水に育つ(その五)
10 心聲漢詩

歸南有感 其一/南都、歸南有感 其二/南都、歸南有感 其三/南都、歸南有感 其四/南都、扶桑吟草 伊豆途上/李神義

11 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 壯烈無比の空中戰 五十一機を擊墜爆破 敵の第一線機潰滅す
02 輝く武勳を語る
03 新舊飛行場を破壞 急降下奏効し小用機無事歸還
04 「言上書」を編纂刊行 御差遣各宮妃殿下に 言上の報告を取纏め
05 海軍省節約は 八百萬圓程度
06 下揚子江四百四十浬 制壓の偉業を樹立 わが士氣彌彌旺盛
07 湖口を占領
08 北二中旅行團出發
09 南二中旅行團出發
10 神戶各市場 後場休場す
11 日、滿、伊通商協定 けふ東京で調印
12 西沙島は私の發見 明確に帝國の領土 佛には何の所有權もなし 高雄の平田氏名乘を上ぐ
13 佛の占領に關し ロイテル紙報道
14 三角地帶の殘敵を 最後的に殲滅
15 陸の荒鷲活躍
16 佛蘭西政府も非公式言明
17 別府市長決定
18 戰局の收捨に 期待なし カ―大使の來漢で
19 明日の天氣
20 曉の合唱(129)/野村愛正;古藤幸夫
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 工作機械の供給は 政府の管理に移す 平和產業へは全面的に 禁止、制限されん
02 軍法官は大繁忙 敗退部隊を悉く引渡す 支那軍は却て戰意喪失
03 事變記念日に 遺族を弔問 新竹愛婦支部が
04 師範學校使用の 農業教科書を編纂 けふ督府で委員會
05 高砂丸きのふ 神戶出帆
06 日比學生會議の 派遣學生決定 臺北高商より八木勇君參加
07 佐藤、高橋部隊が 湖口を占領す!
08 堂堂湖口に入城
09 輸血の歷史 最初は動物を使用
10 事變下の圖書館 山中館長回顧談
11 關門隧道豫算 來年度本格的に要求
12 炭礦事件
13 臺大學生さんも 外苑地均し奉仕 四班に分けて實施
14 表面を糊塗する 佛の對支武器援助 抗日ルート雲南鐵道
15 古賀、三上、黑岩三氏 けさ假出所 三氏とも非常な元氣
16 恤兵金千圓献金
17 アボロ六周年祝賀宴
18 上海先施工司で 周柳五暗殺さる 元國民革命軍第五師長
19 人事消息
20 今晚の放送
21 商況 五日 前場
22 今夜の映画
23 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に承る(16)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 男子だけが罹る 奇妙な血友病 血が出て生命を取る 何故女性にはないか
03 圖像:外國の貯金箱(其の二)
04 食物に關する迷信(前) 有害なもの滑稽なもの だが一笑にふせぬものもある 日本學術振興會調查
05 眼に入った 異物の取り方
06 お櫃のみがき方と 御飯の移し
07 圖像:吉右衛門丈母校新川小訪問
08 若いお母樣へ これだけは慎みたい 赤ちやんの扱ひ方
09 紫外線から皮膚を守れ! 日にやけぬ法三ケ條 パラソルの色も考へて
10 ス・フの洋服は 仕立前の地伸しと 糸や針の選び方が肝要
11 百二翁の結婚
12 殘り火の後始末は
13 草履 涼しい夏向 木の葉野やパナマ表 革はやや下火
14 揭示板
15 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 佛國の支那援助は 支那良民を苦める 東洋平和の為め殘念です
02 身に七彈受けた 不死身の鬼中尉 「敵彈で死なぬよ」
03 負戰を知らぬ 山西省の田舍兵
04 綿製品の買溜は 非愛國的な行ひ 今後は一人一品主義
05 校內では跣足 靴が儉約でき足が丈夫になる 岡山市南方校の兒童
06 犬の乳で 狸の子を育てる
07 カタカナ欄 木ノ靴ハ如何 ヤウフカニクツヲ ハクコトハオカシイト
08 シンチクシノカミサマモ コクサクニジュンオウ
09 利口なお猿さん お掃除したりする
10 コドモ 昔のお城と 今の要塞の話(上) フランスのマヂノ要塞は 實に驚くべきもの
11 偉人の面影(四)
12 音のしない 梟の羽
13 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 高橋部隊の偉勳 白石磯に敵前上陸 斷崖を攀上り白兵戰 敵蹴散らし香口占領頭條新聞

【湖口五日發同盟】我が揚子江進擊部隊は陸海空の緊密なる連絡のもとに六月二十二日を期し溯江の火蓋を切つた、時恰も增水期に入つた揚子江は水速五節の濁流滔滔として奔流し安慶、馬當鎮間の江上は一面に敵が敷設した機雷をもつて埋められ兩岸一帶は敵陣地よりの間斷なき集中射撃の彈幕をもつて包み一日數回に亘る敵機の空襲等大自然の猛威に加えるに空陸水上三方面の猛烈なる抵抗に遭遇したが必勝の意氣に燃ゆる陸海兩軍は斷乎これを克服して進擊を續けた、馬當鎮攻略の命を受けた高橋、中島、淺富、永山各部隊は二十二日午後一時○○隻の御用船に分乘威風江上を壓して安慶を出發二十二、二十三兩日は滿滿たる闘志を湛えて濁流の中に送り二十四日午前三時頃香口下流六粁の白石磯に敵前上陸を決行した、海軍江上部隊の密接なる協力の下に高橋部隊は雷鳴を伴つた大豪雨の中を胸を洗ふ濁流を冐して江岸に到達三百米前方よりする敵の猛射を潜りつつ五十米餘の斷崖を攀ぢ上り見事敵前上陸に成功した、我が將兵は勇氣百倍して直ちに攻擊前進に移り拂曉前に早くも白石磯南方に聳ゆる双福山敵陣地を上陸第一步の血祭に擧げ更に白兵戰をもつて所在の敵を蹴散らし正午香口を占領して茲に湖口の死命を制した

02 彭澤縣城を占領
03 勇士等は胸迄水浸 敵は全く我上陸に氣付かず 高橋部隊の上陸振り
04 陸、海、空三身一體 湖口、上海間四百四十浬を 輝く軍艦旗下に征服
05 敵空軍根據地南昌 軍事的價值を喪ふ 湖口陷落の脅威で
06 擊破合計 五十四機
07 各戰線共戰果を擴張 蔣らの頭に一ヒを加へんと 皇軍の士氣益益旺盛
08 馬當鎮を完全占領 江西省に進擊の第一步
09 洛陽を猛擊
10 全國總務部長會議(第二日)
11 對蔣援助阻止を要望 橫濱華僑、英佛ソの大使、領事に請願文
12 日、滿、伊通商協定 五日東京で調印完了
13 敵高速魚雷艇を 九江上流に急派 奇怪極まる英艦の態度
14 三國の親善關係 益益敦厚を加ふ 外務情報部發表
15 對支根本策を確認 きのふの五相會議で
16 定例閣議
17 閣議決定事項
18 滿伊共同のコンミユニケ
19 轉職對策の委員會を設置 厚相閣議で方針說明
20 中央委員會の構成
21 第一回內政會議 けふ首相官邸で開く
22 總督府辭令
23 磯谷中將きのふ入京 參謀總張宮殿下に任務報告
24 土肥原中將 きのふ着京
25 瓊州海峽に 佛艦五隻配備
26 本日の天氣
27 大阪商船臺灣出帆
28 近海郵船基隆出帆
29 辰馬汽船
30 大連汽船
31 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 皇民化運動と消費節約社說

本島に於ける皇民化運動は臺灣の特殊事情に基くところの運動であり、また消費節約は嚴然たる國策の要求する國民的義務である。勿論消費節約の為めに皇民化運動の重要性が減少し、價値が低下されるわけではない。消費節約が長期戰の體制下に於て絕對に勵行を要する如く、皇民化運動も戰爭に依つて一層その重要性が加へられて來たことは殊更に喋喋を要しないところである。同運動が事變勃發に依つて非常な勢ひを以て促進されて來たところを見ても、 その間の消息が自から明かである。ただ茲に注意すべきことは兩者の調和如何にあるが、若し皇民化運動の工作上消費節約の精神に牴觸し、その運行に矛盾を來たすやうなことがあれば、 當然そこに若干の調節又は制約的工夫を考慮すべきではなからうか。

皇民化運動の工作には消費節約の條件に合致した事柄が幾多もある。例へば迷信の打破によるところの陋習革除、寺廟整理に依るところの資源の合理的活用等は單に消費節約の趣旨に叶ふばかりでなく寧ろ積極的に消費節約の一重要工作を遂行してゐると見るべきである。其の他國語の普及、敬神崇祖觀念の涵養等は直接消費節約に關係を持たざるかに見えるが、事實はもつと深いところに微妙なる作用をなしてゐる。何故なら國語の普及も敬神崇祖觀念の涵養も共に國民精神の體得上に缺くべからざる工作である。國民精神の體得は同時に非常時意識の同感を齎らし、從つて消費節約の精神的根據の把握となるのであるから、島民の消費節約の勵行に資するところ蓋し僅少なものではない。以上は何れも直接間接消費節約の國策に寄與するところのものである。

然し乍ら、目下全島各地方に於て促進されつつある服裝の改善運動は同じ皇民化運動の最も鮮かな一事實として喝采を博し、和服講習會は到るところの婦人團體に依つて主催され、洋裁屋が雨後の筍の如くに簇生してゐる。到る處にぎごちない和服姿が登場し、怪しげな洋裝が闊步してゐる。これは新調に要する出費と從來の衣服の無駄に依つて、二重に消費節約の趣旨に背くものである。國を擧げて一食一菜主義を宣傳し、古鍋の如きガラクタをも動員してお國の為めに役立だせやうとする今日に於て、斯る出費は果して一般民眾の經濟生活上許さるべきところであらうか。

消費節約は單に物の節約をするのみでなく、節約した資財を更らに貯蓄することに依つて、初めて消費節約の目的を完全に達することが出來るのである。現在全島に國民貯蓄の運動が開始されてゐる。各地の事情を綜合すれば、大した違算もなく順調に進行してゐるやうであるが、貯蓄運動は一回二回でその功を奏するものではなく、まだ當初一部の成績を以てその全部を律するわけにも往かない。これこそは文字通り堅忍持久の精神を要すものである。故にこの運動に有終の美を齎らしめるには、平素の心掛けが最も大切であらねばならない。斯るが故に服裝改善に依るところの出費はこの際適當なる調節を施さなければならないと思ふ。勿論現在行はれてゐる服裝改善は促進運動の局に當る者の多少な行き過ぎもあらうし又商賣人の營業政策的な作為も加へられてゐるであらうが、要するところは消費節約の本旨に背かざるよう、そして皇民化運動の精神的美果を 收むる方策を採るべきである。

02 馬來半島ピナン市の 排日支那人暴動化 警官ビストルで應戰三名射殺 大混亂、遂に軍隊出動
03 十錢の愛國辨當! 將士の勞苦を偲ぶ非常時食 事變記念日各驛で發賣
04 金賣却促進運動 昭和俱樂部會員率先實行し 稻江市民に呼掛く
05 大陸の旅!我觀 峻しけれど道は唯一筋(十二)/竹內清海外遊記

日支兩國指導階級の重大使命

今次支那事變の特殊性と特徵について本稿の始めに拙論を試みたのであるが板垣陸相は就任以來凡ゆる機會に事變の特殊性について強調してゐる。事變の特殊性については一般民眾にも認識のあるのは勿論であるが一度現地へ行くと何よりも先づ第一に欲すると欲せざるとに拘らず其特殊的である事が現實的に實感として迫つてくると云ふのは戰爭真最中に在つて交戰兩國が親善工作に努心してゐる事日本の側からいへば敵國の政治を實際に直接に指導してゐる事、支那側から云へば敵國の指導を受けてゐる事、是れも日本側からすると戰爭真最中に敵國領土に於いて經濟開發を行つてゐる事しかも敵國と協力しての開發である事等々從來我々の戰爭觀念からすると全く反對の現象である。戰爭も政治行動であると云はれてゐるが戰爭其のものは破壞であつて和平建設は戰爭の後に來たるものである、然るに今次の戰爭は戰爭と同時に。と云つてもよからう。戰爭と併行し和平建設が行はれてゐるのであるから何人と雖も現地へ行くと此現實にぶつかり一應は不思議な感を抱くのである。例へば徐州陷落に當り支那人が祝賀してゐる、と云ふ事は一見非常なる矛盾である。支那に居ると割り切れないものばかりにぶつかる。此處に今次事變の特殊性と特徵がある。併し一應は割り切れないものであり不思議なものではあるが靜かに胸に手をおいて考へると公定式では總てが割り切れる事になる。即ち日本は支那全體と戰つてゐるのではなく國民黨と戰つてゐるので國民黨は日本の敵であると同時に支那民眾の敵なのであるから支那民眾も日本と協力して國民黨を倒す、新政權は此の目的を以つて設立された。以上の意味で公定式が成立ち一見割切れないものゝ如く見えるが徐州陷落の祝賀も立派に割切れるのである。併し私は公定式では割り切れるが感情や思想上から見て直ちに割り切れるものではない、と思つてゐる。此れを直ちに割り切れたと信ずる事は早計である。真に割り切るには相當の年月と多大な努力を必要とする。否割り切らなければならぬ此處に日支兩國の指導階級の重大使命があるのだ、と信ずる。

◎東洋平和の道

東洋平和の道は東洋の大國たる日支兩國民が公定式に於いても思想感情の上に於いても真に割り切れる事である。今次事變は將に從來割り切れるべくして切れなかつた。又一見割り切れたかの如く見えて居つて實は割り切れて居なかつた難問題を根本的に割り切らんとする大切開手術である。從來の「日支親善」「日支共存共榮」なるものは擬裝であつたか?否日本としては決して擬裝でなかつたどころか真に其れを求めて努力し來つたのであるが結果から見ると擬裝であつた事と同樣な結果になつた。多大な努力が水泡に歸してしまつたのである。そして更に今事變によつて最大にして最高の犧牲を拂ひつゝある嚴肅な事實に直面しては吾しは果して如何なる感ありや、犠牲のため犠牲たらしめる事あらんか、それは東洋の破滅である、此の嵐の真つ只中にある我々東洋人、殊に大東洋を背負つて立つ日本人の上に今こそ精魂を傾けて最高にして最大の犠牲を活かすところの重大使命が負はされてゐる事を自覺しなければなるまい。と同時に支那をして真に「導く」真實と愛と力がなければならぬ、臨時政府、維新政府をして一時的擬裝親日政權であり擬裝的新民主義政治であらしめてはならぬ。名實共に充實させるのは勿論支那新政府の努力如何にあるが日本も彼等に對し真に「實」を以つて臨まなければならぬ。「平和」は「平和」であつて「平和」である。愛を以つて結ばれ、道德を以て結ばれ、利害の共通を以つて結ばれない平和は一夜の嵐に吹き飛ばされるのである。併し平和への道は愈々峻しい。道は近くにあつて、しかも遠いのである。(寫真は獨逸が築造した青島砲臺)

06 代用品「高力陶器」發明
07 各州對抗競技 新竹州豫選會
08 基隆沖商組合 貯蓄組合を設く
09 新竹の有志乘出す ビラ、立看板で宣傳
10 文山茶行火事 茶を多數燒失
11 國婦基隆分會總會
12 皇恩に感激して 寄附を遺言 羅東、江傳喜氏が
13 全街民一齊に 感謝祈願の默禱 宜蘭の記念日行事
14 記念日を迎へ 合同禮拜 臺南基督教奉公會で
15 臺南州理髮試驗日割決定
16 夏休を利用して 神社の清潔奉仕 蘭陽高女の行事決定
17 新興製藥が献金
18 大和丸入港 岡本廈門領事が來臺
19 布哇の英字新聞 デマばかり報道 來臺した緒方數彥氏談
20 月收平均九十圓 タクシー業者の憂鬱顏に 拖車!嬉しい悲鳴
21 臺中州美術展八日から開く
22 北京語研究會中止
23 ときの声
24 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 鐵鋼配給統治規則 けふ公布實施さる 井田商工課長談話發表
02 新興工業の將來(六)/大河內正敏
03 金腕環二件 臺銀本店へ賣却 依賴者日每に增加
04 鑛區の原圖を 全島的に作製替 臺北州は本年度に完了
05 新市場の開拓で 本島茂飛躍す 對內地貿易額は新紀錄
06 臺北の在庫氷 降雨で增加
07 高雄魚市場の 六月中取扱數量
08 鑛業規則改正 中旬に實施せん
09 六月の官鐵收入 貨、客共に增收
10 小麥の暴騰で 麥粉卅錢方昂進 先行更に強氣か
11 貨物の大宗は 依然石炭と米
12 高雄青果組合 バナナ檢查數量
13 照明燈
14 市價及商況 五日
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 迸る銃後の熱誠 各地の事變記念日
02 二林教化聯合會總會
03 咄!齋食を禮讚 里港公少女の流行り病
04 これこそ武人の妻 手間賃を貯めて献金
05 斗南公新校舍落成式
06 支那事變一週年に際して(四)/陸軍省新聞班
07 圖像:黃河決潰の犧牲者
08 國貯獎勵打合會 二日二林街で開かる
09 八堡圳大減水 駐在所主任の處置に農民憤慨 近く組合長に陳情か
10 酷暑に喘ぐ北門 慈雨に見舞はる
11 畜產會議員野村、內田氏が當選
12 濡れ場を押らる
13 ローカル.セクション
14 青物相場表 (百瓩立值)七月五日
15 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 日本文學講座(第十四講) 第四德川時代の小說 その一「假名草紙」/瀧田貞治
03 料理献立/藤井秀子
04 家庭醫事講座 (第十三講)第六內科 「腹痛と外科」その一/河石九二夫
05 圖像:池邊
06 晝間娛樂時間
07 長唄 「竹生島」
08 詩吟
09 立體物語 「道は一つ」
10 子供の時間 お話夏の星座(織女星と牽牛星)/村上忠敬
11 琵琶
12 「恩賜の煙草」/高橋旭艶
13 東寶お盆映畫 「臉の母」完成迫る
14 趣味娛樂 魚籠に溪谷海邊の花 高杯に水蓮羊齒を 見るからに爽涼の夏の花器/安達武子
15 一心太助 五日から國際館で
16 「閻魔寺の怪猫」
17 伊賀山正德の次回作 悅ちやん「銃後日記」
18 現在人氣作家を網羅する 新興七・八・九月原作物
19 ユ社の特作輸入陣
20 海外映畫短信
21 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 國民貯蓄の標準額 何れに依るべきか 府の割當額と長官の指令 兩者の開きを如何に調節
02 屏東銃後勤勞團 臺糖の夫人連に依つて創立
03 氣を揉ませる 高雄の空模樣
04 壽庄に簡易水道 愈よ施設に決定 郡に補助申請を提出
05 水害續出 臺南州下の各地に
06 黃麻移出統制で 中間商人ギヤフン 一攫千金の夢今は空し
07 圖像:事變一週年
08 世は代用品時代 金屬桶類から木桶へ/泉岩太
09 彰化市畜產議員 多賀國年氏當選
10 屏東の畜產議員
11 萬事世界一の米國 事故に依る死傷年に千百萬人
12 チフスの猖獗期に 萬全の防遏陣 臺中市、署對策に大童
13 人妻、謎の縊死 他殺の疑ひ濃厚
14 村婦を欺く 詐欺漢にお灸
15 「報國献金日」を設定 每月七日に醵出せしむ 彰化市の事變記念行事
16 彰化郡の行事
17 金瓜石荒しの賊 豪遊から足がつく
18 芬園庄の勤勞作業
19 怪青年ご用 富豪の親戚ところか 實は土地詐欺犯人だ
20 第三高女の夏期講習會
21 憤怒の手斧 姦夫姦婦を 滅多切り
22 順風耳
23 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(156)/山中峯太郎;木原芳樹
02 學生取締問題と學生氣質の變遷(三)/新居格
03 隨筆 さつき模樣(一)/近松秋江
04 圖像:自畫像/野口みね子
05 水牛の角 七月號新作評 上司の「旅人」 (文藝春秋)
06 鰉の母/朝倉文夫
07 文學襍記/本間久雄
08 寄稿歡迎報社消息
09 圖像:水に育つ(その六)
10 學藝消息 ラヂオ電波で ハムの料理
11 心聲漢詩

扶桑吟草 耶馬溪/李神義

12 廣告報社消息
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 湖口城入城式 きのふ盛大に舉行 敵一千水中に葬去る
02 湖口攻略戰に方りて 及川司令長官の聲明
03 伏見供殿下 及川長官に御祝電
04 敵損害六千を下らず 鹵獲品無數に上る
05 閑院參謀總長官殿下 軍畑司令官に祝電を發せらる
06 十九路軍の再組織 顧られない舊將領の鬱憤爆發 蔣介石の要求を一蹴
07 信陽を奇襲
08 北中支の電信電話會社 企畫院で既に成案 十二日迄閣議に附議
09 事變一周年記念の 講演會で所信批瀝 首、陸、海三相が獅子吼
10 復興譜を奏でる 廈門の躍進振り 內、臺、支の復歸民相踵ぐ
11 伊經濟使節團の 送別晚餐會 昨夜外相官邸で開催
12 兩國策會社の 副總裁略略確定
13 警備憲兵を 派遣しただけ 佛大使、堀內次官に說明
14 基隆市の記念行事 事變一周年に際して
15 臺北高等學校の 勤勞奉仕作業 川端の地均しと校庭整理
16 昆明より緬甸への 公路完成
17 明日の天氣
18 曉の合唱(130)/野村愛正;古藤幸夫
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 御救恤金を御下賜 關東水害の被害者に
02 新竹神社 假殿遷座祭 來る九日執行
03 十四萬戶水びたシ 死者既に二百六名 慘たり兵庫縣の水禍
04 六河川氾濫して 神戶市に濁水奔流 天候恢復して青年團鄉軍活躍
05 通信、交通全部不通 數條の濁流氾濫して
06 圖像:湖水化した土浦町
07 湊川高女倒壞 無殘二十數名壓死
08 關東地方水害狀況 末次內相、閣議に報告
09 青年團の訓練を 夜間制度にせよ 新竹商工會議所陳情書を提出
10 減水し始む 天候全く回復して
11 林市藏氏と家族 大邸宅と共に押流さる
12 讀めこの銃後美談 英靈に捧ぐ赤誠の發露 債權を棒引して助成會組織
13 AKの記念放送陣 古莊軍司令官が處女放送
14 南支進出者 養成講習會 六日から北高商で開催
15 オ大會競技場 十月上旬から工事着手
16 伊、欣然參加を快諾 來る札幌大會に
17 山東丸無電
18 定期航空
19 尋常科生にも 下駄穿き許可 臺北高校の國策順應
20 今晚の放送
21 商況 六日 前場
22 今夜の映画
23 民報案內報社消息
24 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に承る(17)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 玩具をこわすのは 求智心の發露 親の善導が何より大事
03 不老長壽 松葉酒は からして作 一つやつて見なさい
04 揭示板
05 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 靴から下駄へ 大藏省は下駄通勤
02 事變一週年記念日に 一齊に一分間默禱 一戶から一品献納
03 一度に五十四機を 擊墜擊破 我が荒鷲隊強いぞ
04 ドイツ青少年が自ら 設計して建てた ヒツトラーユーゲントのいへ
05 お坊さんが先生 蕪湖の日本語學校
06 圖像:バレーボール
07 廈門ニ行ク人ハ 國防服ハイカヌ
08 新京.北京から 東京へ鳩のお使
09 赤襷三兄弟 同じ日に出征
10 四十年ぶりに 日本へかへつた 南アメリカ洲ぺルー國から 三人連のお爺さん
11 コドモ 昔のお城と 今の要塞の話(下) フランスのマヂノ要塞は 實に驚くべきもの
12 カタカナ欄
13 偉人の面影(五)
14 甕のなかに 鈴虫一萬匹
15 笑話
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 事變一周年記念日 政府の方針は不變 首相、記者團と會見頭條新聞

【東京六日發同盟】聖戰早くも一周年を迎へて政府國民相共に愈よ堅忍持久、時艱克服に邁進せんとの決意を新にしつつある時近衞首相は六日午後二時首相官邸で記者團と會見し先づ事變勃發以來今日に至るまで大陸に勇戰奮闘護國の鬼と化した幾多忠勇なる將士並に戰傷勇士に對して敬虔なる感謝の言葉を述べた後事變を中心とする左の如き時局談を試み漢口攻略を控へた帝國政府の決意並に蔣政權を繞る列國最近の動靜とこれに對する政府の決然たる方針を明かにし更めて事變の重大性に對する國民の決意を喚起し今後に處すべき覺悟を促してその奮起を要請するところあつた

問 最近列國が和平を策してゐると傳へられてゐるが政府のこれに對する方針如何

答 第三國の動いてゐることは承知してゐるがこの問題の解決は屢屢聲明してゐる通り原則としては日支直接交捗に依つて鳧を附ける方針に何等變化はない

問 蔣介石を對手にせずとの聲明はゼスチユアであるとか又は蔣介石が考へ直しても何故對手にせないのかといふものもあるが蔣政權をどう見てゐるか

答 この點も政府の方針に變化はない、一月の聲明は單に蔣介石を對手にしないといふのではなくて國民政府を對手にしないと言つたのであつて日本が一蔣介石を對手に云云するなどといふことはない、國民政府の組織とか政策が代つて現在執つてゐる容共抗日政策を放棄して來ればそれは最早本質的に從來の國民政府ではなくなつて來る、然し蔣は日本にも少なからず因緣を持つてゐるが蔣の過去の經驗から見れば蔣は曾つてロシヤの力を借りてあの地位にまで進みながらクーデターを起して共產黨を驅逐して居り又今次事變が初まれば再び共產黨の援助を仰ぐといふやうに變轉常ないので實際問題として蔣を對手として安んじて和平など出來るものではない、蔣が下野するなりして真に日本と手を握る誠意ある政治家が國民政府の中心に起つたとしても直ちにこれを中央政府として認める譯には行かない、然し臨時、維新兩政權が出來てゐるのでこの兩政權が合流した後その政權が改組した國民政府と交涉を持つことは何等差支へない

問 然らば第三國の仲裁に依る國民政府との和平はあり得ないか

答 左樣なことはあり得ない

問 漢口攻略に依り蔣政權獨自の國防力は大體消耗されると思ふが尚頑強に抗日戰を續けるとなれば第三國の對蔣援助が絕對條件となると考へられる政府は第三國に對する方策をどう考へるか

答 第三國の對蔣援助を放棄せしめることについては外交上にも經濟上にも十分考慮してゐる、又第三國の支那における權益は十分尊重する現在は戰闘行為の行はれてゐる際であるから適當の時期さへ來れば從來通りの仕事が出來る、英國は日本の真意を疑つてゐるやうだがこれを機會に英國の全勢力を驅逐するやうなことは全くない

問 占領地の治安を脅かす策源地が上海の佛租界邊りにあるやうであるが適切な處置を講ずる意思なきや

答 事變に對する日本の真意も今後誤解されるであらうし又戰爭の進展につれて英米佛等の對日態度も漸次變つて來るものと思ふから今後戰況の進展につれて第三國人の考へ方の變るやうに政策を導いて行く考えた

問 戰時經濟への意向は

答 必要で統制の強化も已むを得ぬ所と考へる今日以後の統制強化は決して單なるゼスチユアでもなければ將來に豫め備へる為のみではない支那事變の今後に對處する為である

問 對支中央機關問題如何

答 五相會議で決定することとなつてゐる話はまだ決らない目標は決つてゐるのだから事務的な一元化が目的である

【寫真は首相】

02 我我目下の勞苦は 發躍發展への段階 板垣陸軍大臣談
03 全支を有機的に 政治體制の確立へ 建設第三期に入る
04 恩給金庫出張所店開き
05 大本營海軍部公表
06 第一回內政會議 三相が隔意なく懇談
07 石炭生產、配給の 兩統制協議會設置
08 紙、木材、鋼鐵も 使用、配給を統制 廿日頃商工省令を公布
09 經濟法令違反を防止 經濟部の擴充を斷行
10 敵餘喘を保つ限り 邊陲の地へも進擊 畑最高指揮官の所感
11 湖口城內の 掃蕩を完了
12 皇軍漢口に迫り 最後の命脈を絕つ 及川司命長官聲明
13 事變公債中より 十圓券を發行 來月十五日から賣出
14 太湖附近の敵を猛爆 潰滅的打擊を與ふ
15 九江の外人の避難狀況 ロイテル漢口電
16 英國案を可決 不干涉委員會で
17 英は今後暫く 靜觀の態度か
18 本日の天氣
19 大阪商船臺灣出帆
20 近海郵船基隆出帆
21 辰馬汽船
22 大連汽船
23 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 聖戰一周年を迎へて 島民一層の覺悟を要望社說

昭和十二年のけふ七月七日、北京郊外の盧溝橋畔、支那第二十九軍の不法射撃に端を發した北支事變は、次第に發展して遂に未曾有の大事變となつた。皇軍の絕大なる奮戰と、銃後國民の一致協力により、世界戰史に輝やく驚異的戰果を收めつつあるけふ、早くも思ひ出深き聖戰一周年を迎へることとなつた。盧溝橋事件勃發當時、帝國は隱忍自重、事件不擴大の方針を以て和平解決に努めたるにも拘らず、彼は不法不信の態度を續け、遂に全面的衝突の已むなきに至つた。斯くて膺懲の聖戰開かるるや、皇軍は破竹の勢で進撃し、北支の野に又は江南に轉戰、實にや懸軍萬里の大聖戰を展開したのである。首都南京も落ち、敵が金城鐵壁と頼む徐州大會戰も皇軍の大勝利となり、蔣が死守を豪語する漢口にも今や全く風前の燈火と化した。これは恐れ多くも上御稜威によることは固より、下出征將士の忠勇義烈に負ふところ、只感謝に堪えないところである。

今次聖戰の目的は、飽迄抗日容共政權を根絕し支那に反省を求め、以つて東亞永遠の平和を打建てんかためである。曩に南京を攻略し大打撃を與ふると同時に、國府に對し反省を促したるも反省を見ざるのみか、容れるべからざる世界の公敵共產黨を容れ、更にソ聯と密約を結び、二、三列强の援助に依存して長期抗戰の擧に出たのである。茲に於てか帝國政府は去る一月十六日國民政府を相手とせず」と中外に聲明し、本格的長期作戰の持久體制を整ふるに至つたのである、征戰半載を出でずして首都南京を逐はれた國民政府は今や完全に一地方としての地方政權に墮し、財政は窮乏し、國共の抗爭激化し、民心離反して國府の信望全く地を拂ひ、僅かに抗日の餘喘を保つに至つた。これに反し我皇軍占據地域には北に臨時政府、南に維新政府が樹立され着着と更生支那の再建に邁進して居り、近くは厦門治安維持會が成立して、日章旗の飜るところ更生東亞の曙光が輝き初めたのである。

しかしながら新支那建設と共に、日滿支提携の完成までには前途洋洋たるものがある。且つ事變を繞る國際情勢も複雜化せんとしつつあり、事變の將來は益益多難を思はしむるものがある。事變以來本島に於ては皇民化運動が一段とその實を擧げ、銃後を守る報國の赤誠また遺憾なく發揮されて、幾多の美談をさへ生んだことは畢竟皇民化たる自覺の發露に外ならぬ。過日廈門が攻略されるや島民は感激歡喜し、一段の生彩を放つに至つたが、時局の進展に伴ひ本島の飛躍發展の時期が到來するのである。それと同時にこの重大な秋に際し、帝國南方發展の據點たる臺灣の歷史的、地理的位置は、益益その任務が加重されるのはまた必至のことである。愈よ真に擧島一致、官民一體、皇民化の徹底に努め、國家要求に則應する覺悟を新たにせねばならない。

けふ事變一周年を迎へ、全島各地に於て更に一層堅忍持久の精神を高揚し、擧島一致時艱克服のため、戰歿英靈に對しては、無限の感謝と讃仰を捧げ、第一線將士に對しては皇軍武運長久を祈願し、或は一菜主義、一戶一品献納により、報國貯蓄の時局生活を實踐强化する等意義深き行事が行はれるが、これは物心總動員を實踐强化せんがためであるから、島民擧つて參加すべきである、旣にして本格的長期國力戰に備へて物資總動員が實施された。今後國民生活の上に重壓が加へられることは必然であるが、これは銃後國民の義務であり當為である。一命を捧げて第一線に勇闘せる將士の勞苦を想へば、銃後の不自由は甘受すべきである。節すべきは節し、代用品で間に合ふものは代用品を使用すべし。政府の定めたる戰時經濟方策は、國民の協力を俟つて始めて奏効し、戰爭の目的が達せられるのである。茲に事變一周年を迎へて、吾吾島民は更に時局の重大性を明確に認識し、愈愈堅忍持久、聖戰終局の目的達成に邁進すべきであ一る。

02 聖戰一周年 牢記せよ!七月七日 英靈に感謝を捧げて 舉島一分間の默禱 各地で武運長久祈願
03 聖劍の鋒尖に 全精力を集中せよ 小林總督語る
04 大陸の旅!我觀 峻しけれど道は唯一筋(十三)/竹內清海外遊記

戰爭と其後に來るもの

從來の戰爭觀念からすると、敗戰國から降服を申出で、それから講和の第一步が踏み出され外交交涉となつて戰國の講和條件が提出されて、之れが成立を見れば一切の戰鬪行為が終りを告げ軍隊は本國へ目出度凱旋する、と云ふ順序になるのである然るに今次の戰爭は其の本質を全く異にしてゐる、即ち戰爭の目的が「東洋平和」であるから戰爭が終つても戰後の工作は自國の事のみやれば好い譯には行かぬ。飽迄相手國たる支那の政治、經濟其他全般的に亘り之れを指導して目的の貫徹に努力しなければならぬ事が一つ、戰爭の相手が一國の政府を代表する軍隊ではなく既に日本が全世界に聲明した通り「蔣介石政權を相手とせず」であるから蔣政權を全然否認したのである。併し政治的には相手にしないが戰爭の相手は蔣政權であるから徹頭徹尾之れを壞滅するのであるが若し中途に於いて蔣介石が降服を申出で講和を求めて來ても之れに應ずる譯にはゆかぬ事が一つ以上の意味に於いて今事變には「講和」と云ふ事の有り得ない事が一つ以上三つの性質が今次事變の特異性である。之を實際的に批判するならば蔣介石政權が如何に降服を申入れようとも既に蔣政權出現以來抗日、排日を政治の指導原理として來た強靱なる抗日政權である以上之と講和する譯には行かない苦し紛れに蔣介石が降服を申入れたとしても其れは一時的の苦しさ逃れであつて真に日本が企圖する永遠の東洋平和、即ち日滿支の提携協力は有り得ないのである何時の時代に於てか再び三度日支事變を繰り返さなければならぬ事に運命づけられて仕舞ふのだ。斯く觀じ來たる時今次事變の特殊性も亦運命的と云ふか斯くなるべき必然性をもつてゐたのである。

長期建設の意義

板垣陸相が「長期建設」と云ふ表現をしたが中々妙を得た適切な表現だ、と私は感心してゐる中北支の現地を見、實情を見ると全く此の表現の內容が切實なものとして迫つて來る。前述の三つの意味から考察すると戰爭が終つても「支那事變」が終つたのではない、と云ふ事である蔣介石政權が死守せんとしてゐる支那大陸の要都漢口は既に我皇軍の腳下にあつて陷落の日は目睫の間に迫つてゐる。尤も漢口が陷落すれば蔣政權は完全に亡滅すると考へるのは早計であらうが併し漢口陷落後蔣政權の亡滅は最早近くにある事は何人も推定出來るのである。要するに蔣政權の滅亡は時間の問題であるが、併し蔣政權が滅亡後に來るものは正しく長期建設てふ一大事業である。屢々記した如く現に戰爭中に於いてすら新支那建設に對し日本は多大の犠牲を拂つて其の指導に當つてゐるのであるから蔣政權滅亡後は愈々本格的建設期に入るのである從つて一線の戰闘は終るが占領地域の治安を確立するためには先づ徹底的な敗殘兵の掃蕩を行はなければならぬ、一方戰禍の民眾を處理してやらねばならぬ政治、經濟の充實を計らねばならぬ、此處に戰後日本の實力と一大努力が必要とされるのである、それは貧弱な私の頭の中で割り出した一主觀ではなく實に嚴肅なる現實的事實であり客觀情勢だ。我々の覺悟なるものは一時的感激や興奮的なものであつてはならぬ。深淵を流れる水の如く靜かにして深く嵐を一身に受ける廣野の巨木の如く泰然自若として飽くまで素朴にして堅實なる覺悟こそ大切である。

(寫真は東北婦女救國會の慰勞團)

05 羅東郡の行事
06 在基華僑も 記念行事
07 彰化出身王記氏 一家五名が遭難 阪神地方の水害で
08 重工業地帶は安全
09 國策協力の夕 全島主要都市で開催報社消息
10 富士丸入港 一日繰下行げ
11 國婦基隆市分會 きのふ總會開催 熱烈な決意宣明
12 陳春金氏が献金
13 林市藏氏無事
14 船荷證券を盜む 新竹局配達夫が
15 臺北市役所でも ノータイ、下駄履き
16 蘭陽高女の臨海教授
17 永石氏の美擧 二千五百圓献金
18 電化會社の武道大會
19 人事消息
20 高砂丸無電
21 定期航空
22 ときの声
23 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 送電銅線の拂底で 新動力の供給に異狀 島內中小工業は大打擊
02 紅茶全く沈衰し 包種のみ買氣募る 料花も引續き好況
03 草山土地會社設立さる 社長は陳逸松氏
04 臺北商工會議所第一回議員總會 十一日開催に決定
05 一期丸糯米 八月廿日限を初上場
06 局營バス 六月分營業成績
07 販賣肥料の消費節約運動具體化 督府本腰に乘出す
08 戰時體制下の農業生產力(二)/八木芳之助
09 物資動員計畫 愈よ完璧を期す 經濟保安警察要綱成る
10 關西水害に 定期米は鈍感 蓬萊米は續落商情
11 本島貿易活況に 出入汽船は順調 五箇月で九七二隻に達す
12 一期蓬萊米の 移出振り旺盛 百五十萬袋を突破
13 島內の糖價全く大逆鞘 暴利で取締られん
14 市價及商況 六日
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 擧つて一品献納 一菜主義を實行 各地の事變一週年記念行事
02 支那事變一週年に際して(完)/陸軍省新聞班
03 家政相談部新設 鹿港信組宣傳に大童
04 員林郡各街庄の貯蓄額割當終る 五日打合會を開催
05 員林合同タクシー 又も內訌勃發す 社長と株主對峙して
06 農家の福音 肥成素發賣さる
07 事變記念講演 湖口庄に於て
08 應召家族慰問の夕
09 內地の道場を視察
10 臨濟宗高雄州布教總會開催
11 街庄吏員講習會
12 盜棒を檢擧
13 ローカル.セクション
14 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 事變一周年紀念番組
03 記念講演 「支那事變一周年に際して/古莊幹郎
04 コドモの時間 童話劇
05 獨唱
06 ラヂオ聯曲
07 家庭百科問答
08 寺內部隊合同慰靈祭實況(北京) 北京紫禁城內慰靈祭氏場より中繼
09 夕方の音樂
10 晝間娛樂時間
11 料理献立/藤井秀子
12 高田稔次回作 林房雄の「將軍の孫」と決る
13 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 麻袋饑饉の對策 產組側も陳情せん 臺中州各組合近く代表選出
02 中等校長の打合會 あす臺中州に於て開催 集團的勤勞作業を協議
03 高橋部隊戰死者 六日原隊より發表
04 圖像:ケソン大統領來朝
05 大屯郡下の貯組 十五日まで創立
06 屏東郡民風作興會 あす總會開催
07 “貯蓄で築け經濟日本” 屏東郡募集の獎勵標語決定
08 下駄はき通勤 臺南州農會も實施
09 屏東移民村の葉煙草 全國一の折紙 將來の發展に期待
10 貯蓄組合 績績創立さる
11 靴は儀式の時 高雄の小公學校 生徒も下駄登校
12 百億の砂金を動員 事業に着手しない許可者は 許可權を取消すか
13 事變後の北支(上) 產業經濟は劃期的發展
14 臺南市の畜產議員 林全金氏當選
15 愛國の念に燃ゆる 南米の第二世同胞 見よこの意氣この熱情
16 彰化市「國語之家」 門標授與式を舉行
17 社告 觀覽無料 日支事變寫真展覽會/臺灣新民報社報社消息
18 書類を借受た儘 勝手に賣渡登記 嘉義で發覺した土地詐欺事件
19 霧峰「國語の家」 座談會を開催
20 北支の青果販路 現在は擴張困難 高雄青果組合天野氏歸臺
21 消息
22 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(157)/山中峯太郎;木原芳樹
02 銘記せよ七月七日
03 みそぎと七夕 生活一新への古い習俗/折口信夫
04 水牛の角 七月號新作評 伊藤の「燕」(文藝)
05 隨筆 さつき模樣(二)/近松秋江
06 心聲漢詩

波止濱公園/覺齋、宿道後溫泉蔦家/覺齋、面河溪途上/覺齋、關門/覺齋、錦木瀧/覺齋、相思溪/覺齋、五色溪/覺齋

07 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 首、陸、海三相を召され 優渥な勅語を賜ふ
02 內閣告諭
03 全國民に愬ふ 將兵と一身同體! 最後の榮冠を獲得 近衛首相談話を發表
04 支那事變一周年 記念奉告祭行はる 靖國神社に於いて
05 神戶の海上は被害なし
06 陸海軍への献金 五千五百萬圓を突破
07 人絹パルプ、人絹糸布のリンク制 商工省根本方策決定
08 公債の賣行良好 順調な經過を辿る
09 反日外交を克服 宇垣外務大臣談
10 經濟界は大體順調 大藏大臣談
11 部長級異動決定
12 節約總額は一億にも滿たぬ 大藏省更に嚴重折衝
13 明日の天氣
14 曉の合唱(131)/野村愛正;古藤幸夫
15 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 事變こ、に一周年 臺灣神社の大前で 皇軍の武運を祈願 總督、軍司令官以下參列 市民の參拜相踵ぐ
02 心からなる慰靈祭 圓山原頭で嚴かに執行
03 敬虔な默禱 サイレンを合圖に
04 各地の記念日
05 新竹華僑が神社參拜
06 高砂丸便り 差當りの目標は 年產四十五萬噸 一宮制鹽社長談
07 飛行機や列車で 見舞電報を急送 水害が生んだ非常風景
08 鬼の念佛! 黃河決潰の非難に狼狽 義捐金募集を放送
09 游擊隊が掠奪 芝罘で鐵工所襲擊
10 林資彬氏が二千圓を献金
11 定期航空
12 人事消息
13 今晚の放送
14 商況 七日 前場
15 今夜の映画
16 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(18)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 夏とスポーツ 筋肉と皮膚の鍛鍊によい 水泳の効用 だが選手を目指す猛練習は不可/白石謙作
03 「赤ちやんの心身鍛鍊」(其の)
04 海苔を美味しく燒くコツ
05 糠味噌の酸味は卵の殼で直る
06 榮養の多い ミルクバナナ
07 紙上病院/黃朝清
08 揭示板報社消息
09 アブラ顏や化粧崩れ ちりめん皺等を豫防して 清清しい豔肌を保つ マッサーヂの仕方 コロイド硫黃を應用すれば 醜い肌もキツト美白くなる
10 ニキビと脂顏を忘れ 化粧映えする豔肌に/伊藤鶴子
11 日增に色が白くなり 小皺もとれて美しく/卷本松子
12 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 高知縣に新珊瑚礁
02 一週年記念日を迎へて 島民の愛國熱昂る 各地で感激的な情景
03 臺灣神社外苑の地均し奉仕作業
04 笑話
05 圖像:クヂラ捕り新銳船 極洋丸が進水した
06 百二十人斬の幽靈上等兵
07 牛皮ノ代用品ニ 蛙ヤ紙ガ現レタ
08 無手勝流で 敵兵を捕へる 激しい雨の夜に亂鬪
09 コドモ せなかのあなに たまごを入れる かはいい子守娃
10 カタカナ欄
11 偉人の面影(六)
12 これは面白い 「事變數とり」
13 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 軍人に優渥なる勅語頭條新聞

【東京七日發同盟】七日陸海軍軍人に賜はりたる勅語につき同午後一時三十分臨海軍當局より左の如く發表された

陸海軍省發表

大元帥陸下に於かせられては本日午前十一時陸海軍大臣を宮中に召させられ陸海軍人に對し優渥なる勅語を賜はりたり

勅語

朕カ信愛スル陸海軍人ニ告ク、不幸客歲隣邦ト戰端ヲ啓クヤ朕カ陸海ノ將兵ハ內籌畫經理ニ勤メ外攻戰防備ニ勞シ克ク威武ヲ中外ニ宣揚シ以テ朕カ信倚ニ對ヘタリ朕ハ汝等ノ忠誠勇武ヲ嘉シ切ニ鉾鏑ニ斃レ疫癘ニ死シ或ハ廢痼ト為レルヲ悼ム惟フニ時局ノ前途ハ尚遼遠ニシテ出師ノ目的ヲ達セムカ為メ汝等ノ努力ニ俟ツモノ寔ニ多シ、汝等軍人其レ克ク朕カ意ヲ體シ宇內ノ大勢ト時局ノ本質トヲ察シ愈愈自疆淬礪以テ朕カ股肱タルノ本分ヲ全フセムコトヲ期セヨ

奉答文

優渥ナル勅語ヲ賜ハリ臣等感激ニ堪へス謹テ聖旨ヲ奉體シ戮力協心陸海一致事變ノ解決ニ渾身ノ努力ヲ效シ以テ聖慮ヲ安ンシ奉ラムコトヲ期ス

02 克く聖旨を奉體し 益益士氣を振作せよ 陸軍大臣が謹話
03 有難き勅語を拜し ますます奮勵努力 海軍大臣謹話
04 閑院參謀總長官殿下 職員に御言葉を賜ふ
05 畏し・三陛下にも 暫し御默禱遊ばさる
06 半ドンを全廢 次官會議で決定
07 ケソン大統領きのふ東京着
08 西沙島問題 必要と認むる場合 適當な措置を執る 佛大使に覺書を手交
09 戰機愈よ熟して 擊滅戰の火蓋切らる 山西遁入の敵大部隊に對し
10 東亞農林協議會 成果頗る期待さる
11 北、中支各地でも 慰靈祭、記念祭舉行
12 出師の大目的貫徹へ 大本營陸軍部當局談
13 洛陽を空襲
14 福州、建甌爆擊
15 曲沃の敵陣地に 壯烈な突擊戰 敵全面的に總退却
16 鋼製品の製造を禁止 けふ商工省令を公布
17 安陵集、東明を占領
18 三相會議開く
19 國民參政會 六日漢口で發會式
20 總督府辭令
21 本日の天氣
22 大阪商船臺灣出帆
23 近海郵船基隆出帆
24 辰馬汽船
25 大連汽船
26 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 非常時局と街庄機能發揮社說

支那事變は早くも一周年を經過し、我が忠勇無比なる將士の奮闘に依つて、着着として戰果を收めて居る。東亞永遠の平和を確立する為には最終の目的を達成する迄は更に國民も異常なる努力と緊張を要する時代である。卽ち北支を始めとして中南支に至る廣大なる占據地の治安を確保し、中支經濟を振興するためには長期に亘り大規模な國家總力の參加が絕對的に必要である。特に近代戰は經濟戰とも言ふべく、軍備の急速なる强化と生產力の飛躍的擴充でなければならない。臺灣は帝國の最南端にして國防の第一線に位する重要位置にあり、五百萬島民は重大覺悟を以て銃後の國民としての訓練に依つて國防强化を行ひ生產力の擴充に全力を傾注すべきである、戰時體制下に於ける國策遂行に邁進協力し帝國臣民の一員として使命を自覺し國民義務を果すべき秋である。

五百萬島民は支那事變一周年を迎へ實に深い認識を持たねばならない。第三國の援助を期待して居る蔣政權を潰滅するためには更に一段の覺悟を以て長期作戰を立てるべきである。この意味に於て島民も官民一致の努力に依つて、より以上の國民訓練を行ひ、南方國策の第一線を强化すべきである。大正九年に實施した地方自治制度も支那事變に依つて島民訓練機關として重大役割を擔ひ、着着としてその使命を果して來たのである。今後は更に地方自治團體を活用して島民の訓練を行ひ、銃後の國民義務を遂行すべきである。從來の地方自治機關は島民の意志を地方行政に反映せしめて來たが非常時下に於ては國家の方針を傳達し、國策の第一線に立つてその遂行に邁進すべき時代となつたのである。

市自治機關にはそれぞれ有能練達の吏員と議員を配置して居るから、今更議論の餘地がないが街圧の自治機關に於ては更に一大改善を斷行せねばならないと考へられる。現在島內の街庄自治機關も非常時局に對しては各地方とも充分に認識を深めて居るが、街庄長の配置に對しては依然として舊套を脫しない狀態に置かれて居る。卽ち新進氣銳の街庄長が少く、地方の老紳士か又は退職官吏に依つて多く占められて居るので、その運用が遲鈍であり、非常時局の島民訓練を司る第一線の活躍機關として適任な者が多くない、殊に領臺四十有餘年となり、相當有能なる人士が輩出して居るにも拘らず、街庄長の如き重要公職を希望する有識青年紳士の案外少いのも不自然なる一現象である、それは言ふ迄もなく運用上の缺陷があると共に登傭の道が開かれてゐない事も重大原因の一つであらう。

直接島民と日常接觸して居る地方自治團體である街庄長は本島統治の第一線に立て居るだけに、その配置の適否に依つて統治の成果を左右するものであり、非常時局に對處して島民の國民的訓練を行ふためには、この際一大英斷を以て御庄長の本領發揮せしめられむ事を期待するものである。その具體的方法として出來る限り有識看能の青年紳士を街庄政に參加せしめ、成績優良なる街庄長に對しては內地人であると本島人であるとを問はず、終身街庄長として終らせず、地方理事官として抜擢し大正十年制定された郡守特別任用制を活かす事になれば沈滯した市街庄政も更に一段の活動力を以て臺灣統治に寄與する事となるべく、島民の皇民化運動にも拍車をかける事となるであらう。非常時局の克服には物資の需給調整が急務であると共に、人的要素の活用も見逃せない重要問題である。五百萬島民が非常時局を克服する為めには更に一段の覺悟を以て邁進せねばならない事を强調し、地方行政の第一線に立つ街庄長の機能を發揮せしめられむことを提言するものである。

02 事變一周年の昨日 上海にテロ頻發す 十數個所に手榴彈投擲 惡虐支那人の暴動計劃
03 佛租界が根據! 我が當局極度に憤慨
04 維新政府嚴重抗議 外交部、公文書を提出
05 誠意を示さ□れば 斷乎自衛手段發動 我軍當局成行を嚴重監視
06 半戒嚴狀態
07 皇軍に感謝 基隆郡の華僑
08 鄭松溪氏献金
09 テロ團は六團體 總勢三百二十名
10 象牙の塔を作て 外苑工事作葉奉仕 臺大學生勤勞奉仕第一日
11 山なす獻品 島都の一戶一品献納
12 宜蘭の献品報國 壯丁團員八百名を動員 好成績六千件を募集
13 記念講演會 基隆華僑新民公會が主催
14 見舞金を出醵出 田中船長の美舉
15 七夕祭も軍國調 天の川の再會を祝ふ代りに 皇軍の武運長久を祈願
16 臺陽鑛業が二千圓を寄附 祝賀費を節約し
17 兵庫縣下の被害
18 新竹市土產品展 九月二十四日から開く 內地の優秀品も展示
19 ときの声
20 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 麻袋不足緩和に 米穀檢查規則を改正 一空、二空の古裝を使用 愈よ黃麻栽培に大馬力
02 黃麻の增產に就き 關係者が慎重協議 栽培面積二萬甲に擴大
03 島外よりの米袋供給杜絕 島內兩社で製造繼續
04 上期貯銀好成績 總會は來る廿五日 大藏省に增配要望
05 アンペラ輸入難で 代用品遂に現る ハトロン紙と叺で二重に包裝 赤糖聯合會自信を得
06 商銀も成績優良 廿八日に總會 配當は一分增加か
07 島內の肥料 強調を持續
08 督府豫算の節約は 精精一千萬圓位か 專賣、交通兩局は困難
09 全島勸業課長 近く會議を開催
10 肉豚買收價格 地方廳に通達
11 上海為替市況 人氣稍稍不透明
12 戰時體制下の農業生產力(二)/八木芳之助
13 中華電話電信に片山氏常務就任 臺灣官吏進出の嚆矢
14 照明燈
15 市價及商況 七日
16 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 躍進新竹市の全貌其の一 各種工業將に勃興 近代都市として漸次發展 新興新竹市の全貌特輯
02 圖像:新竹神社特輯
03 溫厚篤實の人望家 商工會議所副會頭州會議員許延壽氏特輯
04 市金融界に貢獻 產業の勃興に寄與 新竹信用組合の躍進目覺し特輯
05 堅實な經營に業績隆隆と上る 新竹資源株式會社社長石井員夫氏特輯
06 新竹辯護氏會長松野俊良氏特輯
07 法曹界の偉才 辯護士朱盛淇氏特輯
08 新竹州米の聲價向上に 多大なる貢献をな 新竹州米穀商同業組合特輯
09 青壯年層の錚錚信望一身に集る 天性淡白の、周敏益氏特輯
10 名聲嘖嘖の明德醫院主 市議何乾欽氏特輯
11 眼科の妙手 仁池眼科醫院院主傅金池氏特輯
12 開業匆匆の新進 榮陽醫院主鄭富智氏特輯
13 夫婦共に醫者 清水醫院主曾清水氏特輯
14 世慶醫院主李慶氏特輯
15 役職員協力して 產米改善に邁進 新竹米穀改善協會特輯
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 五萬の市民舉つて 敬虔な默禱を捧ぐ 屏東市の事變記念日
02 日月潭文武廟盛大に落成式 官民多數參列して
03 納稅報國打合會
04 屏東市の藝酌婦 國語講習を開始
05 金屬專門どろ 一網打盡に檢舉さる
06 圖像:支那事變發端の地一文字山
07 廢物蒐集
08 女だてらに時局どろを働く
09 老人の厭世自殺
10 豚皮剝皮講習 新化郡各屠場で
11 北勢の保甲會議
12 ローカル.セクション
13 戰火の跡に築く 北支主要地邦人の發展狀況
14 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 日本文學講座 第十五講第四「江戶時代の小說」(その二) 「浮世草紙」(西鶴を中心にして)/瀧田貞治
03 料理献立/藤井秀子
04 晝間娛樂時間
05 子供の時間
06 國民歌謠
07 俚謠
08 獨唱と管絃樂
09 圖像:水と空の聯絡艇
10 趣味娛樂 自分で產む卵を 食べてしまふカナリヤ 止めさせる方法は
11 樂天公子主題歌
12 水戶黃門 京都で製作
13 岸松の講演 芝園館、銀映座で
14 「潮の岬に燈臺あれど」
15 海外映畫短信
16 劃期的二大文化映畫 「上海陸戰隊」「黃浦江」 熊谷久虎、アングストで製作
17 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 國難克服の覺悟 全島民の心に銘刻 各地の支那事變一週年記念 いと嚴肅に執行さる
02 增水の隘寮溪で 郵便手遂に殉職 各方面より痛惜さる
03 餘裕綽綽の銃後 簡保は依然躍進 朗らかな高雄郵便局
04 事變後の北支(中) 產業經濟は劃期的發展
05 圖像:廣東軍事施設爆擊
06 皮革統制打合會
07 高雄市の國旗調查
08 材木商聯合會 彰化で總會開催
09 料金の值上げ 當分の內保留 高雄の自動車業者聊か當て離れの態
10 本社支局へ慰問金寄託報社消息
11 古袋再使用はよいが 值鞘は大きい過ぎる 五州米穀聯合の高氏語る
12 街庄事務研究會 あす彰化郡に於て
13 社告 觀覽無料 支那事變寫真展覽會/臺灣新民報社報社消息
14 南洋の華僑に 勸告電報を發送 嘉義の新民公會より
15 順風耳
16 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(158)/山中峯太郎;木原芳樹
02 學生取締問題と學生氣質の變遷(四)/新居格
03 隨筆 さつき模樣(下)/近松秋江
04 水牛の角 日本文明の傳統的特徵
05 圖像:水に育つ(その七)
06 學藝消息
07 佛冒險文學賞 「バツカスの休み」に
08 心聲漢詩

溪泉亭/覺齋、熊淵/覺齋、百勝臺/覺齋、扶桑吟草 耶馬溪/李神義

09 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 ウエブスター辭典に 「平田群島」の名稱あり 杉森教授、一石を投ず
02 支那軍の暴狀を 世界に知らしめん フ君、堤防缺潰をカメラに收めて
03 毛製品にス・フ 混用規則改正 十日より實施に決定
04 豫算編成方針大綱 けふの閣議で決定
05 傷痍軍人の職業指導 就職を斡旋せよ 保護院、地方長官に通牒
06 國府の重慶移轉と 其他の措置蔣に一任 國民參政會で可決
07 中國は事變に依り 却って新生命を開拓 王委員長の一周年所感
08 友邦と提携して 剿共滅黨に邁進 臨時政府治安部總長齊爕元氏談
09 赤軍の大演習 本年度取止か
10 敵軍船百隻に 殲滅的打擊 陸の荒鷲壯烈の爆擊
11 猶太人とア人 市街戰を展開 バレスチナに於て
12 明日の天氣
13 曉の合唱(132)/野村愛正;古藤幸夫
14 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 東京オ大會は返上 萬博は延期の運命 近く閣議で最後の斷
02 中等學校勤行報國 十日から依齊開始 臺北州下各校のブラン決定
03 全島稅務課長會議 十四日から基隆で開く
04 軍事援護會 事務打合會
05 基隆同風會が武運長久祈願 事變記念日に
06 圖像:我飛行艇活躍
07 全臺灣小公學校教員陸上競技 九月廿四日から開く
08 國策協力の夕 全島主要都市で開催報社消息
09 献金千九百餘圓 記念日臺北市民の赤誠
10 圖書館も非常時 兒童室を夏休中開放し 戰線美談もお話する
11 赤心こめた慰問袋 五千餘個を發送 全臺灣學校第一回皇軍慰問
12 博物館週間 多數の參加を希望
13 瑞芳神社大祭 十日に執行
14 瑞芳信組落成
15 少年乘馬練習所生を募集
16 長沙丸出帆 廈門に寄港
17 三井の池田氏 本店に榮轉 後任は山下氏
18 定期航空
19 人事消息
20 今晚の放送
21 商況 八日 前場
22 今夜の映画
23 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(19)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 夏とスポーツ 食慾を增し血色なよくする 登山の効用 神經衰弱や心臟病には禁物/白石謙作
03 ビールを氷なし冷すには
04 食物に關する迷信(後) 道德的なもの合理的なもの 胎兒に影響を與へるもの 日本學術振興會調查
05 圖像:赤ちやんの心身鍛鍊(其の二)
06 プール ウツカリ出來ぬ 細菌の感染 一番多い病氣は
07 ビタミンBの缺乏は 子供の眼を惡くする
08 靴下のお洗濯
09 焦げた御飯 かうして直す
10 紙上病院/黃朝清
11 揭示板
12 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 群る鮫と戰つて 部下を救ふ 剛膽無比の日本漁夫
02 下駄履き時代が來た 各地の役所や學校が 下駄履きを許す
03 ガラスの織物が あらはれました 溫く、涼しく、強い
04 笑話
05 圖像:訪伊少年團長出發
06 城壁をのぼる 決死の勇士(一) 開封に感激の日章旗
07 鐵胄の代用に 竹胄が出來た 輕くて涼しい
08 コドモ 夏休暇に勤勞奉仕 暑さに負けるものか 大いに働きませう(上) 戰場の勇士の苦勞を思へ
09 カタカナ欄 ソ聯ハ恐シイ國 マタエライヒトヲ 澤山ジュウサツシテタ
10 家庭醫學 これから炎暑へかけて 赤ちやんの受難期 危險な消化不良の豫防と手當
11 著しく進步した 乳兒脚氣の豫防法
12 療養實話 乳不足で腸胃の弱かつた子供/朴玄智
13 圖像:ワカヲクント モトコチヤン/麻生豊
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 物資調整局の機構 全面的改革を斷行 來年度豫算編成前に頭條新聞

【東京八日發同盟】池田商相は就任以來商工省物資調整局の行政機構を檢討してゐたが改組すべき必要を痛感し村瀬次官に對し急速これが全面的機構改革案の調整方を命じたが出來れば來年度豫算編成前にても改革を斷行したき積極的意向を持つてゐる、商工行政機構改革に關しては

一、現在の物資調整局の機構陣容を整備強化して所謂軍需省の形態內容を實質的に附與し戰時產業とその需要物資の輪入、生產、配給、消費輸出の各系列を一貫統制し得るやうに改組せんとするもので勢ひ現在の本省はその鑛山工務の二局の殆んど全部及び物資關係の商務局商政課の一部重要產業統制の統制局の一部貿易統制の貿易局の一部等が全部調整局に吸收されてその機構は著しく縮小されることになる

二、商工省の機構全體を現在の物資調整局の如く產業別、商品別に各局課を改組して戰時物資の調整を最大職能とするが如くし現在商務局の大部、工務局の一部等平時商工行政を統轄する總務局を新設する等の案が計畫されてゐるが結局一の如く物資調整局を更に一層強化して時局の深刻下とともに相晚實現すべき軍需省新設に待機するが如く改革さるべくこれが本格的着手は八月頃とならう

02 司法制度改正調查委員會 官制案決り十二日頃公布す 廿日頃に第一回總會
03 四相が協議 きのふの五相會議
04 日高總領事が 警告的抗議を提出 上海のテロ事件に關し
05 皇后陛下 葉山御用邸に行啟
06 磯谷、土肥原兩中將 拜謁仰付けらる
07 石家莊にわが領事館を設置
08 獨逸軍事顧問一行 九龍驛に到着
09 北支方面と直通無線連絡 十一日から開始
10 ナチス黨大會 九月五日より開會
11 非鐵金屬鉛、亞鉛等 使用制限規則の骨子 けふ公布、十五日實施
12 竹田宮殿下御着任 在滿部隊の某要職に
13 日、獨青少年團交驩 ゲーリング空相が閱兵
14 轉免役賜金令を公布 聖戰下の劃期的勅令
15 べルギー國內にも 滿州國承認の要望 ド上院議員、動議を提出
16 重要肥料業統治委員會 硫胺販賣價格原案通り承認
17 硫安增產、配給統制法の要旨 十一日より施行
18 英國巡洋艦 ハイフアへ急航
19 定例閣議
20 閣議決定事項
21 千島列島の開發 商工當局一步を踏出す
22 軍政、民政兩權を 香港總督に賦與
23 公眾衛生院の初代院長 林博士決定
24 少年團の乘馬 高雄に實修所
25 所在の敵を驅逐 新絳を目がけて猛進
26 高木部隊垣曲で 敵大部隊を猛攻
27 絳縣西方に進出す わが鈴木部隊の殊勳
28 曲沃南方二里の山岳地帶を占據
29 福州警備司令部を 爆擊潰滅せしむ! 海の荒鷲南支で大活躍
30 本日の天氣
31 大阪商船臺灣出帆
32 近海郵船基隆出帆
33 辰馬汽船
34 大連汽船
35 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 貯蓄と生產資金の一部自給社說

目下本島に於て邁進せられつつある貯蓄獎勵は單に國債消化の一端を荷はうとするのみならず、消費節約を直接間接に助長し以て長期戰爭の體勢を强化せんとしてゐる事は周知の通りである。而して本島一ヶ年の貯蓄額が最近に於て二千五百萬圓と註せられてゐるので、その倍額の五千萬圓に增加せしめようとする事がその目標をなしてゐるのである。勿論本島に於て年年增加してゐた貯蓄額の內生命保險の如く內地へ流出してゐる金額が五六百萬圓あると計算せられてゐるが、大部分は島民の諸金融機關に於て放資したり、又は直接間接に新事業の投資をなして來たのである。

今後假りに一個年五千萬圓の貯蓄額を為し得られるとして純增加の二千五百萬圓は決して全部公債を消化せんとするのではない。本島に對して割當てられてゐる消化額以外は主として各種の投資を為さなければならないが、なるべくそれを生產力擴充方面に其の資金を向けさせる必要があらうと思はれる。卽ち貯蓄額の一部をして本島に於ける國策的生產事業擴充に動員させる事は取りも直さず長期戰爭の體勢を强化する一翼であると信ずるからである。

蓋し本島の如く資金の潤澤ならざる所では大資本を要する工業は殆ど內地より株式の形か又は社債の形で資金の供給を受けるのであるが、內地に於てはとかく各方面の需要に對して充分に供給する事が出來ない狀態にある。最近臺拓を組織する目的の一つも各種國策事業の資金を吸收せんとする一つの母體たらしめるためである事は明かである。併し內地の金融市場も國債消化以外に生產力擴充に要する資金が多多益益辨ずるのであるから、到底本島に對して充分に供給する事が出來ない。かるが故にかかる資金の一部は本島貯蓄額の一部を以て賄はせようとする事は極めて理の當然なのである。

論者或は本島生產資金の一部自給を以て國債の消化に惡影響を與へるであらうと懸念するかも知れない、併し臺拓や臺電の如く本島に於ける生產擴充資金は悉く內地より借入れなければならない所から、一部の島內自給はそれ丈內地市場の資金を一部借入れる必要がなくなり、國家全體の資金量から見て差引きマイナスプラスとなるのであるから毫も國債消化に支障を起すような事はない。唯、貯蓄した資金のそれ丈を生產力擴充に振向けるか、又は如何なる事業に投資せしめるか、或は如何なる形式を以て投資するかは戰爭の要求から判斷して當局に於て適切に之が調查研究を為さなければならない問題である。要するに本島貯蓄額の一部を生產力擴充に振向ける事はそれ丈資本流通の合理化を圖る事であるから、當局並びに金融關係者は慎重に之を考慮すべき重要問題であると茲で强調せざるを得ない。

02 湖口戰の花形 劍道五段の腕前で 敵を屠り陣地占領 臺北高校武道教師杉原准尉の勇猛振
03 虛禮の中元廢止 統制品の贈答用販賣を禁止 商工省、各デパートに通達
04 民間事業主に 助成費を補助 傷兵保護院から通牒
05 鮫や鯨の皮 牛革、毛布の代用となる
06 臺大貯蓄組合
07 基隆市營業稅調定額
08 帝都で十五萬圓突破 一戶一品献納運動好成績を收む
09 愛婦基隆郡分會活躍
10 基隆商議逐鹿戰 けふを皮切りに展開
11 新竹商工相談所 近く設置に決定
12 傷痍軍人修養標語 きのふ入選者發表
13 臺灣陸上チーム 海路大阪に到着
14 教員排球大會
15 青年團陸上競技大會
16 臺北支部の庭球大會 十日新公園で
17 國策協力の夕 私藏金を國策に活せ 軍需物資を節約せよ報社消息
18 宜蘭農林の勤行報國作業 汗みどろで實施
19 應召軍人家族慰安會
20 高千穗丸出帆 和田臺銀副頭取乘船
21 海水浴場荒し
22 人事消息
23 ときの声
24 ニュース映画会
25 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 日本糖聯でも 袋饑饉に對策樹立 中古袋の使用を決議 近く督府へ許可申請
02 五州米穀聯合會 舊麻袋使用を通告 移出米商組合に對し 內地へ承認方を依賴
03 舊麻袋の使用に 值鞘を付くべし 移出米商の觀察
04 平和產業を尻目に 軍需工業は增配(一) 戰時下事業界の特色
05 一宮日鹽社長 視察のため南下
06 今川專賣局長 八日夜行で南部へ
07 天災期接近で 定期米急反撥 蓬萊米も高し
08 統制經濟強化から 鐘紡中心に再崩落
09 高雄港に於ける 六月中の荷動狀況
10 基隆商工會議所 十五日議員選舉 官選十七名は昨日內室
11 臺灣證券會社 資金四十八萬圓に減少
12 戰時體制下の農業生產力(完)/八木芳之助
13 上期手形交換高(臺北) 一億五千七百萬圓 引續き新記錄へ躍進
14 六月中簡易保險 貯蓄週間で好況
15 臺南運河東石港の五月中の漁況
16 三井物產異動 臺灣は池田氏榮轉のみ
17 照明燈
18 市價及商況 八日
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 躍進新竹市の全貌其の二 產組の精神に基き 本然の面目を發揮 新竹州米庫信用購買販賣利用組合特輯
02 指導的人物として 官民の信望篤し 市議員鄭大明氏特輯
03 患者の信賴厚い 吳醫院主吳遠裕氏特輯
04 產業經濟に貢献し 信託の使命を發揮 大東信託新竹支店支店長李延年氏特輯
05 市の代表的人物 州議張式穀氏特輯
06 圓滿なる人格者 羅百祿氏特輯
07 市政振興に參劃 市議員林鑑氏特輯
08 心心醫院主 張忠氏特輯
09 全島屈指の藥種商 福生大藥房 店主陳福生氏特輯
10 合資會社德和商行代表者 郭双富氏特輯
11 木材界に雄飛す 合發材木商行特輯
12 錚錚たる醫師 裕德醫院主章榮基氏特輯
13 計理士開業の許阿安氏特輯
14 新振興商行主劉禮樂氏特輯
15 信望厚い資產家 鄭基氏特輯
16 妙生醫院主王元圭氏特輯
17 前途有為の新進 資產家李應臣氏特輯
18 溫厚篤實の士 赤土ケ崎區長鍾泉春氏特輯
19 業績めきく舉る 東岡材木商行特輯
20 千代田生命新竹代理店張灶氏特輯
21 組合員の信望厚い 共榮信用組合 組合長許延壽氏 專務理事陳錦標氏特輯
22 交通の進展に寄與 新竹自動車商會特輯
23 聲價愈愈上る 特產品“丸竹白粉” 新竹化粧工業合資會社特輯
24 安い正札店で 信用を博した 昇進洋品店特輯
25 綿布界を牛耳る 新協同商行特輯
26 廣告特輯
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 金買上げに注ぐ 淡水郡民の熱誠 臺銀支店へ續續持參
02 溝坪青年團總會 溝坪公に於て開催
03 瑞芳信組事務所 落成式を舉行
04 各地の事變記念日
05 ガソリン統制で パイン戰線異狀 運搬力不足で焦慮
06 西螺街の献金
07 北港郡鄉軍總會
08 銀紙を集めて國防献金
09 湖口庄の參拜團 四團に分けて上北
10 北港郡畜產議員
11 ローカル.セクション
12 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 熱帶所所の視察を終りて/三浦博亮
03 榮養料理献立 第二「食品の不可食部に就て」/和田登喜子
04 歌謠曲
05 講演 「近時雜感」/長谷川如是閑
06 ピアノ獨奏
07 漫才
08 デツトリツヒ映画 鎧なき騎士 九日より國際館封切
09 「海を渡る女」
10 映畫月報完成
11 千惠藏の第二回 現代物企劃
12 慎重を期する「土」
13 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 都市對抗野球豫選會 愈よ火蓋を切つた きのふ臺南球場にて
02 學童の努力酬ひられ 校庭献納品の山 嘉義市の廢物献納好成績
03 圖像:磯谷中將帝都歸還
04 寺廟整理愈よ決行 花蓮港新たに鄭成功廟營造
05 臺南市簡閱點呼
06 屏東の簡閱點呼
07 屏東郡に於ける 軍變紀念日行事
08 教育精神振刷 講習會を開催 高雄州下小公學校教員百名 農業學校で合宿
09 值上げ認可逆轉 當局暫時成行を觀望 臺中州下タクシー界混沌
10 事變後の北支(下) 產業經濟は劃期的發展
11 圖像:軍犬も我勇士の先頭にたつて勇ましき進擊
12 花蓮港街では 一躍一圓に值上げ
13 常盤村青年團 盛大に結團式舉行
14 貯蓄標準額の更正 近く成立する臺中州の貯組から
15 殉職通信事務員 きのふ局葬舉行 屏東大照寺に於て
16 裏切られた女 哀れ劇藥自殺を遂ぐ
17 四市議熱辯を揮ふ 彰化市の時局講演會
18 加藤博士献金
19 期米賭博に耽つて 產倉の米を賣飛ばす 血迷つた信組長豚箱へ
20 彰化高女主催の劇と舞踊の夕 兩夜とも大盛況
21 高雄市教育會 兵隊さん慰問
22 高雄市教護聯盟 參事會を開催
23 農事實行組合の 聯合會を組織 花蓮郡にて立案
24 嘉義體協野球試合
25 嘉義市教護聯盟 けふ結成式を舉行
26 王墨氏美舉
27 糖業強化打合會
28 土地に絡まる 詐欺事件公判 羅に懲役二ケ年
29 献金二件
30 河童溺死
31 永樂料亭開業式舉行
32 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(159)/山中峯太郎;木原芳樹
02 世界に巡演して/藤原義江
03 水牛の角 交通違反者の日曜學校を設立
04 學藝消息 佛文藝家協會創立百年祭
05 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 英、米の軍擴行進重視 自主的軍備を確立 蔣政權絕滅に萬全の措置 海軍省豫算編成方針
02 物價の全面的公定 取締規則を公布實施
03 下元熊彌中將けふ歸還
04 消費制限の全體制確立 物價抑制策に 完璧を期す
05 第一回の指定で 十四品目を告示
06 悠悠第二年を迎ふ 日本は支那の三分の一を占領 ナチス機關紙の論文
07 佛、顧問派遣を拒絕
08 駐支七國大使館 重慶移轉に決定
09 怯える九江 殘留の英、米人は避難準備を整ふ
10 絳縣一帶を完全攻略
11 けふ公布實施 ゴム使用制限配給統治 三省令の內容要項
12 物價引下が喫緊事 販賣價格取締規則を制定
13 近衛首相決意を表明
14 真野部隊が敵の退路を遮斷
15 敵機六機が 小癪安慶襲來 忽ち一機を射落 殘る五機遁走す
16 明日の天氣
17 敵のパイロツト 劉甫成を逮捕 守備の我が勇士が
18 米松の販賣制限
19 曉の合唱(133)/野村愛正;古藤幸夫
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 官僚群氾濫に堰堤 定員增加は認めぬ 政府の方針決まる
02 梧棲築港は生命線 臺中商議臨時總會を開き 總督に豫算通過方を陳情
03 漢奸の大量銃殺 支那側の記念日行事
04 基隆商議戰開幕 早くも七名出馬
05 海軍への献金 六月中實に四萬餘圓
06 線路を通行 刎ねられ即死
07 小學生奇禍
08 慰問の西瓜 赤堀知事が贈る
09 圖書の貸出 日曜祭日も取扱ふ 總督府圖書館で
10 新竹州參事會
11 滿洲建國大學學生を募集
12 あすから夏休み 樂しい中にも緊張 身心を鍛へませう
13 南洋華僑に飛檄 基隆華僑新民公會が
14 國立公園ポスター入選者發表
15 學術寫真を募集
16 專檢合格者けふ發表
17 「讀賣」、支局を開設
18 定期航空
19 今晚の放送
20 商況 九日 前場
21 民報案內報社消息
22 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(20)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 夏とスポーツ 人間は寒さよりも暑さに弱い 危險なマラソン 日射病はかくして防ぐ/白石謙作
03 衛生上から見た 子供とみつ豆 新鮮な自家製が安全/有本邦太郎
04 南京虫 二度や三度では 仲仲驅除出來ぬ 上手に退治するには/權田權三郎
05 “つんほ”と“おし” 先天性と後天性
06 揭示板
07 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 陸軍が每月七日に “日の丸辨當”
02 西砂島問題 必要と認めた場合は 適當な措置を執る 帝國がフランスに覺書
03 武運長久を祈り 病床で父の肖像 戰場へ贈つて命絕ゆ
04 關門海底トンネルの 開通が延びるか
05 カタカナ欄 各地の献納品山ヲナス 五尺ノ古鐘モ献納
06 萬國博覽會ガ 延期ニナルカ? オリムピツクモ返ス
07 遙遙外國へ オランダの本場から 三十五萬球を注文
08 瀨戶物のナイフ
09 コドモ 夏休暇に勤勞奉仕 暑さに負けるものか 大いに働きませう(下) 戰場の勇士の苦勞を思へ
10 古畫用紙で 吸取紙を作る
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 第三國の艦船 自主的退避を要望 出先海軍當局の談話頭條新聞

【上海九日發同盟】及川艦隊長官の第三國艦船退避要望に關しわが出先海軍當局は九日左の談話を發表した

 我が揚子江遡江作戰の進展に件ひ戰區も遂次擴大せられ湖口よりその上流八十海里黃石港に到る江域亦最も激戰地域となりたるをもつて差當り同危險區域より第三國艦船の自主的退避方を要望、本日帝國總領事を介し關係國に通告した次第であるが之は只第三國艦船に不慮の災害が波及するを極力防止せんとする我が艦隊長官の真摯なる熱望に他ならないのであつて列國は曩に能く我れに友好的協力を與へたると同樣今次の我方の申出でに對しても亦必らずや相俱に不愉快な事件發生防止のために一層の協力を與へらるるに吝ならざるを確信するのである。

02 日高總領事より通達 關係各國出先官憲に
03 九江には英米の軍艦六隻が碇泊 支那側よりの情報
04 支那空軍は現在 三百四十臺位 劉甫成、素直に陳述
05 天皇、皇后兩陛下 豪雨被害者に御內帑金御下賜 大金侍從を御差遣
06 ケソン大統領歸國の途中
07 曲沃南方一帶の敵大衝動を受く
08 廣東方面で活躍 敵機三機を擊墜
09 陸海軍部隊が湖口で感激の握手
10 新絳南方五里の地點に到達 我森本部隊が
11 兩翼を包圍された 敵は續續退却開始 山西南部の戰況進展
12 黃河の濁流 太和縣城に達す 一日平均十哩の速度で
13 我が各部隊直に追擊
14 松浦航空部隊の勳功 畏くも上聞に達す
15 パレスチナの騷擾 いよいよ重大化 英國陸戰隊警備に就く
16 神兵隊事件に 「拘留取消」の新例 刑事事務の明朗化に 大審院が大英斷
17 宇野裁判長の答に 天野辰夫氏が感謝 感激的な情景を展開
18 工作機械事業法施行令公布
19 犯人武器は日本軍に引渡せ デ紙、租界の中立性を強調
20 佛租界內がテロの溫床 當局の善處要望さる
21 工作機械の配給統制
22 今日の天氣
23 大阪商船臺灣出帆
24 近海郵船基隆出帆
25 辰馬汽船
26 大連汽船
27 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 臺大文政學部の改廢問題 有效適切なる改革を期待社說

臺北帝大に新設された醫學部に對して、世人は相當な期待をかけてゐるが、舊來の文政理農兩學部に對しては先般我我はここでその振はざる現狀を指摘して當局の有效適切なる改革を要望したのである。其後三田總長もこれが改革の必要を認め、最近各教授の意見を聽取した結果、臺大本來の特殊使命に鑑みて南進國策に處する人物の養成、南方に於ける自然文化、人文文化の開發に邁進する目標の下に、その存在意義を發揮すべき改革方策を考案中といふことをきいて、我我は更に一二の卑見を披瀝し、當局の過去情實に囚はれざる最善の根本改革を期待するものである。

曩を指摘した如く(五月三日本欄參照)文政理農兩學部ともその卒業生が年年遞減しつつあることは爭はれない事實であるが、殊に文政學部の內、哲學科の如きは昭和六、八年に各二名、七、九、十三年に各一名、十十一、十二年には全然無く、開校以來の八年間に唯の七名の卒業生しか出さないといふことは全く世人の意外とするところ、また八年間に史學科僅か二十名、文學科僅か三十九名の卒業生だけを出したといふことも殆どその存在必要なきことを物語るものであり、又理農學部の內、生物學科は八年間に僅か十六名、化學科には二十六名の卒業生しか出ないことも、自らその存在必要なきことを表示されたものである。抑も教授あつて學生なく、又は學生が教授よりも少ないといふ珍奇な大學は科學研究所としたならば、その存在意義があるかも知れないが、大學令に規定された國家に須要なる學術を教授する大學としては、その教授されるべき對象物たる學生の缺乏に依つて、最早その存在意義を失ふ虛飾の大學機關たるに過ぎないものである。

元來我が臺灣では由來の歷史も文化も極めて粗雜淺薄な孤島であるから、高遠玄妙なる哲學、絢爛燦然たる文學、由緒傳統深き史學の如き人文科學を研究する資料も甚だ乏しく、又之れを思案研鑽するに環境も風土も餘り適せず、しかも權威ある指導教授を招くことも至つて困難であり、そしてこれらの卒業生の活動圍も極めて狹いといふやうな種種の原因に依つて、自然に入學志望者が少なく、たとひ今後その學部內容を幾分改善しても、結局學徒の多く集まる望みがないと見なければならない。故にこれらの人材養成は內地の諸官公私立大學に讓るべきであり、臺大に於ては斷然これを廢止して、その代りに南方進出に必要なる經濟商業人材を養成する經濟學科又は商學科を新設し、從來の文政學部を政經學部と改むべきではないかと思ふ。文化學科、生物學科の如きも臺灣に於ける特殊研究の必要なく、內地の諸大學でも充分研究出來ることであるから、これを廢止して單に農學部として大にその內容を擴充改善すべきであらう。

若し現在の文政理農兩學部を敗廢せずして、單に姑息なる手段を以て、その內容充實を圖るとしたならば、結局徒勞の改革に終はるべきを恐るるものである。或は朝鮮帝大の如く、豫科制度を設ければ、豫科よりの入學生だけでも助かるといふ考へもあるが、然し臺北高校が內地の地方高校に優るとも劣らざる相當な成績を擧げてゐる今日、更に臺大豫科を設けることは餘り贅澤な事である。

要するに文政理農兩學部だけで每年百三、四十萬圓の國費を使用する臺大としては、この際有效適切なる改廢を行はなければ、初等教育の普及に經費不足の為め痛く苦悶してゐるにも拘らず、臺大の如き虛飾な大學に巨額の國費を浪費してゐるといふ非難あるを免れず、さりとで一部世人の唱へらるる過去一切の努力を無視する文政學部の全廢論の如きも我我の取らざるところである。創立滿十年の實績を見たる今日としては我我が臺大當初の創設意義に鑑み、從來經驗の實績に徵して廢止すべきものは惜むなく廢止し、新設又は改善すべきものは早く新設又は改善すべきことを政府當局に進言したいのである。

02 勤勞奉仕を恒久の 愛國運動たらしむ 組織體型をも整備
03 全國小學生を動員 ラヂオ水泳祭舉行 八月廿八日全國各プールで 第二國民の體位向上に
04 勤行報國運動に 青年團を總動員 臺北市の日割決定
05 悠悠高雄團を屠り 臺南團再び制霸 都市對抗野球臺灣豫選終る
06 優勝の臺南團 臺南神社に參拜
07 夏休中の國語生活 生徒兒童を動員して 國語會を設けて普及
08 金盃、金指輪を献納 高まる臺南州銃後の赤誠 續續憲兵分隊へ持込まる
09 立候補十二名 基隆の商議戰愈よ白熱
10 死藏金活用運動 臺南州銃後奉公會支部 講演會で市民に呼掛く
11 勤行奉仕運動 指導者講習終る 山線復舊開通に
12 明大生田口君 橫濱で心中を遂ぐ 不倫の戀を清算して
13 富士丸無電
14 總督府辭令
15 人事消息
16 邱雲福氏に學位授與認可
17 ときの声
18 香山庄青草湖の御史橋渡橋祭 現場で盛大に舉行
19 苗栗でも祝賀 官民が合同して
20 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 純綿布小賣禁止 當局の裁斷注目さる 昨日、督府商工課で 關係者の意見を聽取
02 鋼鐵配給割當で 製糖會社にも恐慌 “無水酒精及パルプ”工場設置を繞り 鳩首慎重に協議を遂ぐ
03 基隆商工會議所 議員選舉戰迫る 選舉場所は基隆と瑞芳
04 平和產業を尻目に 軍需工業は增配(二) 戰時下事業界の特色
05 島內糖價軟化 眼先も低調か
06 上旬貿易
07 麻袋不足の緩和を 關係當局に陳情 產組協會が緊急會議
08 本年上半期臺灣貿易展望 移出貿易減退 主要產物は不振 干芋、酒精、石炭が增進
09 古鐵統制會社の設立 業者具體的に協議 “島內の古鐵を回收”
10 天災期待で 米界人氣強調 蓬萊米も續騰を示す
11 安部藤垣の後任 大久保氏に決定
12 硫安プールで 販賣價格は据置に內定
13 市價及商況 九日
14 照明燈
15 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 躍進新竹市の全貌其の三 蓪草の加工販賣で 業績隆隆と擧がる 臺灣蓪草拓殖株式會社特輯
02 溫和なる人格者 本島人間の長老 市議古雲梯氏特輯
03 蓪草紙發達の裏面には 淚ぐましい奮鬪あり 林女史の目覺ましい活躍振り 金泉發蓪草株式會社特輯
04 人格圓滿な元老 辯護士太田重助氏特輯
05 法曹界の異彩 辯護士福田直廉氏特輯
06 自他共に許す 代表的中堅人物 鄭家の後裔鄭鴻源氏特輯
07 新竹消防組長山本德成氏特輯
08 製藥業の重鎮 順生堂大藥房 堂主は傅順南氏特輯
09 明朗闊達な實業家 泰益商行許振乾氏特輯
10 同仁醫院主鄭國川氏特輯
11 業績隆隆と擧る 彭順發材木商行特輯
12 明新醫院 院長連煥明氏 副院長連煥文氏特輯
13 名聲全島を風靡 麵黐製造元新益發商行 專務取締役許金溪氏特輯
14 義俠心強に表町會委員周秋桂氏特輯
15 前途洋洋たる 中堅的青年 陳輝地氏特輯
16 中堅實業家 東和吳服店主 蘇繼銘氏特輯
17 市內屈指の資產家 共榮信組監事周祖地氏特輯
18 豔美の殿堂 カフヱー美人座 美給を表看板に 斷然人氣を呼ぶ特輯
19 廣告特輯
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 深山に咲く献金美談 腦丁担夫も貧者の一燈
02 事變記念講話會 豐原、東勢兩郡の華僑
03 曾文郡の再生運動 事變一週年に際し 八萬郡民に呼かく
04 龍潭庄各部振總會を開催
05 保甲民の努力で 道路擴張を完成 二林竹塘間の道路六間橋に
06 これぞ軍國の妻 淚ぐましきこの內助振りを見よ
07 ローカル.セクション
08 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 趣味講演 全國出中繼「伸びゆく臺灣」/森於菟
03 琵琶
04 夕方の音樂
05 レユードに據る 支那事變一年誌
06 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 集團奉仕作業 實行愈よ迫る 臺中州全島に率先して 州下の青年團を總動員
02 馬鹿にならぬ廢物 忽ち八百圓浮上る 臺中市の一品献納運動好成績
03 彰化高女の講習會
04 古物商に統制 嘉義署の肝入りで
05 屏東署管□壯丁團 臺灣神社參拜
06 內地馬產の近況(三)/渡邊良敬
07 節約は掛聲ばかり 酒煙草の賣行激增 高雄專賣支局ほくほく
08 部落振興會に活 嘉義郡で懇談會開催
09 圖像:關東神宮地鎮祭
10 水泳講習會
11 新豐郡教員體育會 喜樹海水浴場に於て
12 彰化專賣品小賣組合の送迎會
13 彰化署三刑事 警務部長より表彰
14 山の頭目達に 非常時意識昂る 生活改善に愈よ精進
15 屏東市各小公學校の集團奉仕作業 それそれ日程を決定
16 甘蔗獎勵規程發表
17 彰化高女新高登山
18 北谷上等兵逝去
19 彰化の優良乳兒
20 學校生徒の下駄はき實施 臺中市の各校皮革節約に邁進
21 故人の遺志により 社會事業に寄附
22 事變關係のニユース映畫 花蓮港で上映
23 便所の破損は 各自修理せよ
24 軟式庭球大會 あす彰化で開催
25 曾文郡佛教護國團下營教區所結團式
26 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(160)/山中峯太郎;木原芳樹
02 文藝時評(1) 藝術至上主義と女流作家たち/武田麟太郎
03 水牛の角 心臟の強い 黑人の少女
04 學藝消息 ミツキイ映畫 外國語を插入
05 デイツケンズ邸宅 貧民院となる
06 寄稿歡迎報社消息
07 心聲漢詩

漫興/南都、讀南都歸南有感近作卽用原玉却寄並以解嘲 其一/杏庵、讀南都歸南有感近作卽用原玉却寄並以解嘲 其二/杏庵、讀南都歸南有感近作卽用原玉却寄並以解嘲 其三/杏庵、讀南都歸南有感近作卽用原玉却寄並以解嘲 其四/杏庵

08 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 赫赫たる戰勳煇く 南澳島攻略の戰況 猛暑、コレラの襲來と戰ひ 一兵も失はずに占領
02 友邦ドイツへ 葉煙草を輸出
03 軍事、政治、經濟の工作と今後の展望(上)一應の檢討と豫測
04 魚臺を占領
05 圖像:カイゼルのお孫さん近く日本へ
06 防共協定強化で 專任官を交換駐在
07 中支工業振興に 支那工場の操業促進 陸海軍當局が方針發表
08 明日の天氣
09 一千萬弗を支出 產業動員計畫 米國陸軍次官が發表
10 敗將李品仙 戰線を無斷離脫 蔣介石極度に激怒
11 ソ聯の穀物取入 準備未だ出來ぬ
12 鋼鐵使用五十瓲以下も 當局の許可を要す
13 莫斯科‧浦潮間の急行航空路を開設 ソ聯航空本部で發表
14 英伊協定問題 バ大使伊外相と協議
15 曉の合唱(134)/野村愛正;古藤幸夫
16 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 軍事救護遺家族に 特別標準物價を設定 時局を反映した物價抑壓策
02 臺灣米管理問題 農林督府兩者步寄り成る 目下具體案を作製中
03 新竹神社の御遷座祭 九日夜莊嚴に執行
04 圖像:ケソン比島大統領歡迎宴
05 圖像:竣工した御史橋
06 エチオピアの新出口
07 石油王ヒ氏の世界一周飛行
08 空にもマヂノー線 佛國內に構築論擡頭
09 基隆商議戰 本日中に定員突破か
10 臺灣關大對抗陸上敬祭會 九日から甲子園で舉行 臺灣軍五點をリード
11 西國赤色軍側の外國兵は英が筆頭
12 臺中線復舊祝賀 愈けふから蓋開け 大賑ひを呈せん
13 パプア島一躍成金 防毒マスクの製造で
14 富士丸入港 片山、井本氏等が歸臺
15 ソ聯の五ケ年 計畫は一休み デ女史の研究報告
16 ルーズヴエルト家のおめでた
17 マーレー卿の聯盟改組論 「國際經濟機關」を作れ
18 李組合長の費消 一千圓內外 組合の醜狀も暴露か
19 覺悟の投水自殺 海でS.O.S 浮きつ沈みつ遂に消ゆ
20 高千穗丸無電
21 定期航空
22 今晚の放送
23 今夜の映画
24 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(21)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 勤勞奉仕(1)血と土の祖國愛に燃え 山野は悉く綠化 ナチスのツヤベル軍隊/栗本義彥
03 虫のつき易い 豆類の保存法
04 萬年筆の壽命 からして延長する
05 うつかりすると大變! 近ごろの百日咳 豫防と早期診斷は
06 穴の明いた 水枕の利用法
07 揭示板
08 廣告報社消息
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 中元の虛禮は 全國で止める
02 今度はいよいよ 上海市內を明朗に 我が方も決心がかたい
03 目出度や松の幹から竹 珍しくも芽が生えた
04 日露戰役の沈沒軍艦引揚げ 近く八島から始める
05 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 佛の滿洲國承認も 近い中に實現せん 日、佛新貿易協定締結を望む タ紙東京特派員紙上で述ぶ頭條新聞

【パリ九日發同盟】有力紙タンの東京特派員シュヴァリエ氏は九日の同紙上で求償主義に基く日佛新經濟協定の締結を提唱すると共にフランスの滿洲國承認を慫慂して左の如く述べてゐる

現在日佛兩國間に存在する暫定的經濟協定は本年末で滿期失效となるがこれに代るべき求償主義に基いた新貿易協定を締結することが望ましいこの新協定はフランス本國は勿論フランス植民地保護領及び委任統治地の全部に適用さるべきもので日本側も植民地、租借地の全部を包含する

廣汎な地域を適用範圍とすることとならう滿洲國もフランスの承認があり次第この中に加へらるべきだ滿洲國の承認問題に就ては日本が滿洲國に秩序と繁榮を齎らしたことが明かに證明されてゐるからフランスの滿洲國承認も近い內に實現されるものと豫想することが出來るこの為めに

東京とパリに各各日佛合同調整委員會を新設しこの趣旨の達成に努むべきだ斯かる日、佛經濟新協定の成立は日佛兩國の經濟的友好關係を急速に強固ならしめ日佛兩國間に長期及び短期のクレヂット成立の氣運を促すだらう斯くて日佛兩國間に懸案の經濟的諸問題が解決されれば勢ひ日佛兩國間に恒久的且つ強靱な提携關係を確立することが出來やう

02 積極的に物價引下 商品價格の表記を義務制とし 暴利取締令の改正省令を實施
03 英靈に默禱を捧げつつ 奉書包紙謹書を願出 宮內省職員が畏き思召を奉體し
04 圖像:真夏の雲「霍縣城」を望む
05 曹州北方占領
06 圖像:事變記念日
07 わが海軍航空隊 中支方面で大活躍
08 北支の棉花增產に 積極的に乘出す 拓務省の具體案の骨子
09 實行豫算の編成 長期戰遂行の必要から
10 輝く二航空隊の感狀 畏くも上聞に達す
11 フアシズムは共產主義打倒のため 世界戰爭も恐れない ム首相黨大會で披瀝
12 日本の立場を理解 オ駐日大使館る獨逸の事變觀
13 双岡鎮を完全占領 敵の退路を遮斷引續き 山岳地帶の敵を猛追す
14 垣曲目指して 敗敵を急追
15 山西南部の敵は四分五裂の狀態
16 曲沃西方の敵を猛追中
17 赤色海軍のインチキ士官
18 維新政府でも 工場經營方針を力說
19 街庄長懇談會 嘉義公會堂で
20 本日の天氣
21 大阪商船臺灣出帆
22 近海郵船基隆出帆
23 辰馬汽船
24 大連汽船
25 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 日獨伊競技會に 獨逸も出場快諾 東鄉大使から來電
02 臺灣軍快勝す 48—42對關大陸上戰
03 臺北支部庭球選手權大會 張如軒組(鐵道)が優勝
04 瑞芳神社大祭
05 瑞芳信組事務所落成式
06 臺南關廟間の道路 補強工作を施す 州土本課の意向
07 博物館協議會 けふ府博物館で開催
08 圖像:池邊釣魚
09 勤行報國指導者講習會
10 女子陸上競技豫選會
11 少年劍道大會
12 早くも定員一杯 基隆商議戰出足早し
13 水魔に呪はれた 神戶災害のあと 王記氏一家の奇禍
14 逃げた信託社長 舞ひ戾つた所を御用
15 少年野球大會
16 國策協力の夕 私藏金を國策に活せ 軍需物資を節約せよ報社消息
17 猪突猛進 山豚に襲はれ兄弟二人死傷
18 海外短信
19 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 東部臺灣開發に 電力統制が急務 工業都市を建設せよ
02 燃料國策樹立に 石炭市價を調整か 商工省で具體案を作成
03 國民貯蓄報國で 島內郵貯が急增 一躍二千七百萬圓を示す
04 島內麥作は有望 裏作で米の收益 栽培全島に普及せん
05 聖戰一周年と戰時經濟體制 權面的に強化さる
06 商況 十日
07 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 金屬建築の腐蝕防止/井上春成
02 豆科學 砂糖を減らすと感冒が防げる
03 豆科學 植物にも每日定つた食事時間
04 廣告報社消息
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 死藏金活用運動に 神さまも一役 金牌を悉く國防献金
02 献金者續出 各地の事變記念日に
03 校舍落成式 九日斗南公にて
04 圖像:南昌爆擊に向ふ我が荒鷲隊
05 國語普及研究會 十四日元長庄で
06 圖像:東石郡朴子公學校
07 國語郡の建設に 公民塾を設置 北港郡の皇民化運動
08 旱魃禍なほ續く 沙鹿の農家大恐慌
09 鳳山街貯金會總會開催日程
10 一戶一品献納 到る處に山積す
11 學校教員大會 八日曾文郡で開催
12 畜產議會に當選した諸氏
13 ローカル.セクション
14 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 家庭醫學講座 第十九講皮膚科その一 「皮膚病の原因に就て」/高橋信吉
03 料理献立/藤井秀子
04 晝間娛樂時間
05 新設夏季特別講座 「山岳講座」開講
06 お話と唱歌
07 連續科學小說
08 コドモの時間 お話と童謠
09 詩吟
10 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 梧棲築港と豐原員林間の道路鋪裝問題 急速實現方を請願 臺中商工會議所が
02 梧棲の築港は百廿萬州民の希望
03 產業の開發は道路の鋪裝から
04 山線復舊祝賀會 十日より廿日迄盛大に舉行 本社主催軍事寫真展も開く報社消息
05 祝賀裝飾窓 本明日に審查會
06 基督教臺南中會
07 高雄市會議員皇軍慰問團派遣 中北支、廈門に各五名
08 村川、齊藤兩勇士の告別式
09 高砂族の生產狀態 一戶平均年百五十二圓餘 臺中州理蕃課の調查
10 屏東德文公學校 校內神社竣工 きのふ鎮座祭を執行
11 花と散つた忰の寫真機代を その儘國防献金 天晴!軍國の母
12 針金の統制で 黃麻の荷造困難 業者は四苦八苦
13 武士道精神の涵養に 劍道大會を開催 卅、卅一日臺中武德殿で
14 歸來踏切の陸橋 架設工事捗らず 市民不滿の聲起る
15 福建丸高雄入港 復歸者は希望に燃え 臺電の復舊工事も順調 細井府警務課長談
16 彰化郡下の街庄助役事務研究會 九日會議室で
17 千歲小學校運動會開催
18 收益の一部を献金 嘉義家政女學校
19 太公望の腕比べ 屏東公園の池を開放
20 皇民化促進に協力 基督教全島大會で提議
21 鄭成功を本尊 城隍爺を從神に 花蓮港城隍廟の改革
22 これこそ代用品時代 グロな蛇も一役 幅六寸の皮で靴ができる
23 父の死亡を秘し 動大職務を果す 臺中の森迫巡查
24 舞踊講習會 高雄淑德女學校で
25 屏東郡下の部落清潔審查會
26 お姐ちやんの國語講習會
27 指導者講習會 十三日大溪街で
28 東石警察課異動
29 島內株式市價
30 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(161)/山中峯太郎;木原芳樹
02 文藝時評(2) 久振りの佳作「カリフオルニヤ物語」/武田麟太郎
03 水牛の角 米國青年調查 一萬三千五百廿八名につき
04 月曜隨筆 學者、詩人、使徒/陳逸松
05 學藝消息
06 ドーデの名作 映畫化さる
07 ルーヴル 美術館の火事
08 心聲漢詩

次梅津寺/覺齋、宿栗林公園/覺齋、淀川堤所見/覺齋、青葉莊對雨寄可軒/覺齋、國語練習會講師感作/陳鏡如

09 新刊介紹
10 文壇一夕話
11 廣告報社消息
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 總理大臣監督の下に 大規模の「對支局」設置 外地には總督府又は總監府を置く 對支中央機關八月實現せん
02 物心兩面の國民運動 民間團體を總動員す
03 司法當局が意圖の司法制度改革の大綱 調查委員會は廿日頃に初總會
04 圖像:公眾衛生院
05 新竹州參事會
06 安慶自治委員會 發會式舉行さる 親日の旗の下に更生
07 谷公使上海へ
08 敵の食糧難愈募る 夜陰安慶に食糧漁りに出ては 我勇士の郝餌となる
09 垣曲方面の敵 殲滅愈よ迫る
10 我が有利部隊 OO方面に猛進
11 湯水鎮東方の敵を爆擊
12 湖口東方十四粁 流澌橋の敵を猛攻
13 廈門に宗教改革の烽火 張鳴氏、肉食妻帶を說く 南普陀寺の僧侶起つ
14 我精銳OO部隊 攻勢に轉ず
15 陸の荒鷲西川大尉 戰病死を遂ぐ 赫赫たる武勳を建てて
16 全國經濟部長會議 內務省開催 池田商相が調示
17 雲母採取の屑から 良質のアルミナ その工業化期待さる
18 英國は調停に乘出さん デ外交記者論ず
19 明日の天氣
20 曉の合唱(135)/野村愛正;古藤幸夫
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 買戾し特約付で 金製品を買上ぐ 金の日銀集中強化
02 大陸移民に花嫁さん 候補寫真をトランク一杯に 本田トヨ女史が一肌
03 片山工務課長 臺中電信電話公司常務就任
04 本島人側は亂立 基隆商議戰愈よ酣
05 臺北市參事會
06 圖像:テロの上海
07 香港丸入港
08 夏期講習會 小、公學校教員關係の
09 事變發端の一發 廿九軍と戰ふまで 戰鬪參加の河野部隊長談
10 溺死事件二つ
11 稅務懇談會 法人代表者を召集 近く新竹州で開く
12 靴が氣に入らず 少女菜刀で自殺
13 濁水溪堤防を守れ 近く水害豫防組合設立
14 吃音矯正講習
15 定期航空
16 人事消息
17 今晚の放送
18 商況 十一日 前場
19 今夜の映画
20 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 旋風に乘る(22)/大瀧鞍馬;桂木奎輔
02 家庭婦人 勤勞奉仕(2)女子大學生も共に ドイツ魂を鍊磨 ナチスのツヤベル軍隊/栗本義彥
03 紙上病院/黃朝清
04 お八つ代用の 富貴豆とから揚げ
05 揭示板
06 凶事の場合の服裝 濃化粧や凝り過ぎを忌む/中山豐子
07 家庭美容 非常時の夏は素肌本意に 美しく上品 な夏化粧の秘訣 日焦やシミ脂顏等には コロイド硫黃の洗顏法
08 化粧崩れの脂顏も 豔豔とした美肌に/中田安子
09 夏日斑が日每に薄れ 日焦もせず美しく/加納破津子
10 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語の實習 偉人は明石の貝殼 秀忠將軍の戒め
02 ワン公の拾ひもの
03 皮ノ代リニ 竹製ランドセル 安クテ強イ
04 これは素晴しい 壤れぬガラス 非常時に貴重な發明
05 世界の有名な發明‧發明家
06 夏、勇士は辛いぞ 戰場はもう百度 九月まで真夏がつづく
07 お宮參拜 二十餘年 岡崎市連尺校の全兒童
08 コドモ 泳ぎ方の練習法 暑い夏が來ました さあ泳ぎませう
09 紙をつくる事は 人間より先 紙蜂のお話
10 智惠だめし 屆かぬ郵便物 どうしてでせう
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第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 竹田宮大妃殿下 畏き御思召を奉じ 炎熱の本島へ御成 具さい傷病將士を御慰問 島內の銃後設施を御視察 十日御離臺遊ばさる頭條新聞

皇后陛下の畏き御思召を奉じ傷病兵御慰問並に銃後狀況御視察のため竹田宮故恒久王妃昌子內親王殿下には御差遣の宮として古川宮附事務官その他隨員を隨へさせられ去る六月二十七日御乘船富士丸に召されて御渡臺遊ばされたが、炎熱酷暑の砌り二週間に亘つて島內を御視察あらせられ、臺灣、臺南、新竹各神社に御參拜、建功、汐止兩神社に御禮拜、また總督府、軍司令部、臺北、新竹、臺中、臺南、高雄の各州廳に御成りあらせられ、臺北、北投、基隆、臺中、嘉義□臺南高雄、屏東各陸軍病院、同分院に陸海軍傷病兵を御慰問、愛國婦人會臺灣本部、日本赤十字臺灣支部その他各州下の銃後施設を御視察遊ばされた外基隆、汐止、臺北、新竹、彰化、嘉義、臺南における

故能久親王殿下の御遺蹟を訪はせ給ひ、更に臺北日新公學校、臺北第一高等女學校、博物館、修古館、歷史館、糖業試驗所、合同鳳梨高雄工場などの文化、產業施設を親しく御視察遊ばされて五百萬島民の歡喜、感激のうちに御慰問並に御視察の重大御任務を滯りなく終ヘさせられ十日高砂丸に御乘船御離臺遊ばされた、【御寫真は竹田宮大妃殿下】

御仁慈のかずかず

御差遣の宮として本島に御成あらせられた

竹田宮故恒久王妃昌子內親王殿下には別項の通り滯りなく御大任を終へさせられ御離臺遊されたが、三伏の暑さの折にも拘らず御視察中御機嫌いとも麗しく一一御叮嚀に傷病兵を御慰問あらせられた上有難い御言葉を賜はり、その他愛國婦人會、軍事功勞者などが各地で狀況を言上する度每に必ず有難い御言葉があり、新竹、臺中の女子青年團の帽子編み作業を台覽に供し奉つた場合の如きは「國語を話すか」、「一日どれ位編むか」などと御下問あらせられて御關心深くあらせられ隨員一同痛く恐懼感激、殊に故能久親王殿下とは御緣り深くあらせられるだけに臺灣神社には御着の二十七日、翌二十八日、御離臺の當日たる十日の三回に亘り御參拜遊ばされた上臺灣、臺南兩神社には左の御歌各一首を短冊に認めさせられ御納め遊ばされるなど神社當局も感涙に咽んでゐる。

△臺灣神社に御納の御歌

  高砂の島の鎮の御やしろに

  かかやくいさを仰きまつりぬ

△臺南神社に御納の御歌

  とことはにこの高砂を鎮めます

  神の御いさを何にたとへむ

御成箇所

竹田宮故恒久王妃昌子內親王殿下には六月廿七日御着臺、去る十月御乘船、高砂丸にて御離臺遊されたが島內各地御視察の日程は左の通りであつた

△六月廿七日 基隆御入港、臺北御着、臺灣神社御參拜、草山御泊所御泊

△同廿八日 草山御泊所御發、總督府、軍司令部、陸軍病院、偕行社、臺北州廳に御成り、臺灣神社に御參拜、草山御泊所御泊

△同廿九日 草山御泊所御發、陸軍病院分院、愛婦本部、總督官邸、日本赤十字支部、博物館へ御成り、草山御泊所御泊

△同三十日 草山御泊所御發、新竹御着、自治會舘、新竹神社、愛婦會舘御成り、臺中卸着の上臺中御泊所御泊

△七月一日 臺中御泊所御發、臺中州廳御着、傷病兵御慰問、教化會舘、芭蕉檢查所、隣保舘御成、午後彰化御着、御遺蹟所御視察の上、水社御泊所御泊

△同二日 取水塔御視察の後嘉義に向はせられ傷病兵御慰問、御泊所御泊

△同三日 中央研究所嘉義農事試驗支所、御遺蹟所御視察の後臺南に向はせられ臺南神社に御參拜、御泊所御泊

△同四日 臺南州廳御成り、傷病兵御慰問、糖業試驗所、臺南二高女、歷史舘御視察、臺南御泊所御泊

△同五日 高雄御着、州廳、愛婦會舘、鳳梨工場、診療所御成り、傷病兵御慰問、御泊所御泊

△同六日 歷史御着、傷病兵御慰問、屏東公園、臺灣製糖御成り、高雄御泊所御泊

△同七日 高雄御泊所御發臺北御着、草山御泊所御泊

△同八日 臺北一高女、建功神社、商品陳列舘、修古舘、御遺蹟地、日新公御成り、草山御泊所御泊

△同九日 汐止、基隆御遺蹟所御視察、基隆傷病兵御慰問、草山御泊所御泊

△同十日 臺灣神社御參拜、午後二時御離臺

【尚御成に關する記事は四、五兩面に謹載せり】

02 伏見宮殿下 及川長官に御祝電
03 陸軍工科學校 入學生徒を募集
04 銃後對策の積極化 農相、首相に進言
05 陸相、首相を訪問 重要協議を遂ぐ
06 航空、海運、通信の 劃期飛躍を強調 遞相、首相を訪問
07 ボロヂンが 漢口着
08 百卅度の炎熱下に 急追捕捉殲滅戰へ 山西南部の肅清戰
09 わが陸軍からも 立退き方を要求 特定地域の第三國人に
10 我撤退要請に對し 米艦は友誼を示す 敵機雷の為航行不可能
11 極東調查團長 メ氏ハ氏着
12 藥品にも價格統制 厚生省慎重に研究
13 高千穗丸入港 夏季ダイヤ第一船 和田副頭取等歸臺
14 圖像:我軍の占領せし湖口
15 鄱陽湖に出沒の 敵魚雷艇を擊破 航空隊中南支で活躍
16 米穀現在高 宮城縣外十六地方
17 來襲の敵を 徹底的に粉碎
18 我が占據地內の歸順匪の情況
19 ソ聯大使官員重慶へ
20 カー英大使 蔣、孔と會談
21 本日の天氣
22 大阪商船臺灣出帆
23 近海郵船基隆出帆
24 辰馬汽船
25 大連汽船
26 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 萬博、オ大會の開否問題 速かに決定せよ社說

紀元二千六百年式典事業の一つとして明後年三月十五日から百八十日間開催される日本萬國博に就ては長期戰下時局の緊迫と共にその開否が注目されてゐたが、第二回前賣券發行を控へて池田商相は左の談話を發表、政府の意のあるところを表明するところがあつた。

萬國博は國家的祭典事業の一つとして閣議の決定に依つて開催と決定したもので、花見遊山的なものと同一視する事は出來ないが、國家は長期戰に處して愈愈民間物資の極度の節約を必要とし、而も國民の人氣が萬博を開催する事を歡迎してゐるものとみられないのでこれを延期するか縮小するかに就て目下慎重協議を進めてゐる。大體本月中旬までには正式決定をみるであらう。

とて暗に明後年開催不可能を示し、限度以上の縮小を餘儀なくされる場合は結局時局安定まで延期するとになるらしく、オリムピツク大會は萬國博とは事情が異り國際的デリケートな關係を有してゐるので慎重考慮を拂ふこととなつたが、これも一先づ返上することになるらしく、近く商工省議決定の上、直ちに閣議に附議した後中外に態度を闡明することとなつたと傳へられてゐる。

萬國博は總豫算三千五百萬圓旣に月島の東京會場では地鎮祭を行つて著工し、世界各國へも旣に萬國博使節が出張し招請につとめ、伊國その他すでに欣然參加を申込んで來た國もあり、又割增金付入場券第一回分として八百萬圓を賣り盡してゐる際とて萬國博當局は商相談により直ちに善後策を講ずるとになつた。もし延期されず、このまま計畫を進めるとしても、橋梁道路等の土木工事豫算が內務大藏兩省の削減で漸次少くなり、又鐵材の制限を受けるので開催期までに完成されるかどうか危ぶまれ、萬博としては非常な難局に逢着してしまつた。又これと共に待望のオリムピツクもこの物資節約の見地から種種論議されてゐるが、これはデリケートな國際關係にあり、萬國博のやうには簡單にはきまらないが、これ又相當な難關に逢着してゐるとは勿論である。

第十二回オリムピツクは我が關係者が苦心慘憺、萬難を排して伊、英に夏期を讓步させ、ノルウエーをして冬期を讓步せしめるとに成功して漸く獲得したものであるから、我國の責任は重大であり何處までも遂行しなくてはならないのである。それ故に東京開催決定後我國では着着準備を進めて來たのであるがその中に今次事變が勃發し、愈愈長期戰に入り物資を節約ぜねばならぬ時になった、開催期は明後年ではあるが、種種の準備工作上遷延を許さず、今からその開否を明確にせねばならぬのである。

萬國博は我國が主催して世界各國を招待するのであるから延期問題は比較的簡單であるが、オリムピツクは左にあらず、我國が國際オリムピツク委員から委託されたものでI.O.Cの許しなしには中止するとが出來ないのである。假りに返上するにしても一九四四年若くは一九四八年には必ず引受けるとかいふやうな條件付きで延ばして貰らひ今度は他國に讓るのも一策であらう。が何れにしても政府は事變に關する見透しをよく見極め而してその開否に對する政府の所信を披瀝し、その向ふ所を早く明らかにせねばならぬのである。

我國は資源に惠まれぬ國ではあるがしかし歐洲大戰中の交戰國の物資缺乏に比すればまだまだ大いに餘裕がある。又スポーツを通じて國際平和に貢献し又は東京大會決定までの經緯よりして國威上是非とも開催せねばならぬと思ふならば、所要の鐵材や補助金などを支出して斷乎開催すべきである。しかし時局の見透し如何に依り、物質節約、又は銃前銃後に及ぼす人心の影響等よりやむを得ぬ場合はこれが中止も又止むを得ぬとである。

之を要するに、開催するか之れを中止するかに就ては目下關係當局に於て慎重研究中で近く決定するであらうが、その何れに對しても、それに依る內外に及ぼす影響を十分檢討したる上しかも出來る限り速かにその態度を決定してこれを中外に闡明せねばならぬのである。これ又我國の義務であらねばならぬのである。

02 死藏金活かすは今ぞ 叫ぶよ愛國の熱辯 滿堂の聽眾多大の感動 本社主催「國策協力」の夕報社消息
03 臺北市教化大會 緊張裡に開かる 銃後責務遂行を申合せ
04 三萬六千人を動員 近く結成式を擧げて着手 羅東郡の勤行奉仕
05 高砂族青年團 白衣の勇士を慰問
06 四日間で世界一周 先づ紐育、巴里間無着陸飛行に就く ハワード・ヒユーズ氏の壯擧
07 市民水泳大會 十七日から開く
08 新紀錄續出 新竹州水上競技大會
09 臺中州教育總會
10 勤行作業のトツブプ 東園、大橋青年隊の奉仕
11 本社主催 國策協力の夕報社消息
12 高雄市簡閱點呼
13 これぞ軍國の妻 夫を第一線に臺所を節約 事變記念日に感激の献金
14 聖地パレスチナ 騷擾尚頻發 アラビア人、ユダヤ人が對立
15 エ特別調查團長 急遽引返す 極東に向ふ途中 スターリンの命令で
16 日電幹部續續召喚 電力疑獄愈よ本舞臺へ
17 啞の強盜殺人 懲役十二年の判決
18 四度全島制霸の臺南團壯途へ
19 總督府辭令
20 人事消息
21 ときの声
22 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 本年上半期臺灣貿易展望 移入貿易は好轉 肥料移入第一位 綿娟布、木材、麥粉が增加
02 臺北商工會議所 議員總會を開催 會頭に後宮氏當選 豫算と役員を決定
03 ハトロン紙、叺の包裝愈よ 來期より使用さす 製造會社も組織されん
04 臺糖各工場の甘蔗買收價格決る
05 新式工場來期蔗園面積 十五萬五千餘甲 一般作八割強を占め 空前の紀錄を出す
06 高雄青果組合 バナナ出荷數量
07 定期米反落し 蓬萊米も軟化 先物は依然買警戒
08 暴利取締令改正で 諸株又も暴落 鐘紡遂に新安值へ
09 下期バンカー炭 三圓引上に決定か “上下兩期で六圓高”
10 四頭行政を統合し 山林部を新設(上) 一切の林野行政を管掌 新年度豫算で實現せん
11 照明燈
12 非鐵金屬の制限 近く本島に實施 日下關係法規を審議中
13 六月末貯炭高 九萬四千瓲 前月に比し二萬瓲增
14 市價及商況 十一日
15 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 竹田宮大妃殿下本島御成 軍司令部へ御成 有難き御言葉に一同感激特輯
02 皇后陛下の有難き 御言葉を御傳達特輯
03 陸軍病院御成 御慰問の御言葉を拜し 白衣の勇士、感淚に咽ぶ特輯
04 北投分院御成特輯
05 全島民無上の光榮 畏き御言葉に感激 大妃殿下御離臺に際し 小林臺灣總督謹話特輯
06 恐懼感激に堪へず 一致奉公の誠を盡さん 古莊軍司令官謹話特輯
07 田中參謀長謹話特輯
08 御仁慈を拜して 恐懼感激に堪へぬ 森岡總務長官謹話特輯
09 圖像:竹田宮大妃殿下本島御成り特輯
10 只只感激の極み 吉野臺北陸軍病院長謹話特輯