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臺灣新民報1938年2月

夕刊第1版
序號 標題
01 政戰の兩方面から 政府の根本方針檢討 けふ臨時參議會開催
02 山東省も三月中に 新政府へ編入實現 合流後の冀東に道制
03 通州事件賠償殘額 臨時政府が繼承
04 圖像:谷、重藤兩將軍拜謁
05 新嘉坡の演習始る
06 國府內の左右兩翼 對立いよいよ激化 漢口ソ聯大使館の放火も C.C團の仕ワザか
07 フ軍、人民戰線の 首都を猛爆
08 院內閣議で 增稅案を決定
09 國防費問題と 米の豫算教書(上)
10 金口木舌/林正享
11 物品(特別稅)の課稅品目 小賣課稅の物品に 一定の免稅點設定
12 對支經濟援助を 米に懇請せず 英、佛、ソ取消に大童
13 一月下旬の 對外貿易
14 廣東省黃埔の 軍事機關を爆撃
15 明日の天氣 天氣概況
16 各地の氣溫
17 おお青空よ(159)/北村小松;吉田忠夫畫
18 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 煙草値上げ斷行 けふから實施さる 昨晩改正内容を發表
02 圖像:上海のギヤング狩り
03 朝鮮は値上げせず
04 この程度の値上げ 忍んで貰ひたい 賀屋藏相語る
05 薄荷トルコ兩煙草兩切發賣せん
06 警官のヘルメットに電燈裝置
07 お江戸カフェーの王座 グランド銀座閉店 カフェー組織が一般に飽きられて 退却して裏町に引籠り
08 近代戰の特色!/矢部貞治
09 彈雨中に戰友殘して 無念、祖國へ歸る 本社竹内.山口兩特派員に寄せた 荒木上等兵、斷腸の書信報社消息
10 圖像:濟南宣撫日語學校開校
11 湖南省に土匪蜂起 抗戰に血眼となつて警備不充分 治安が亂れて怨嗟の聲舉る
12 新放送局の敷地は 嘉義附近が有力 藤黑朴子街長等が誘致陳情
13 イタリヤ國王に 葉書一千萬通 第六十八回御誕辰祝賀に
14 百年後に恩給下附 古い文書整理で發見し
15 皇民化運動徹底し 新竹の舊正月廢止 ここにも非常時反映
16 海外短信 航空船LZ一三〇號のヘリウム瓦斯
17 海外短信 米國紙幣の色分案
18 人事.消息
19 商況 卅一日前場
20 今夜の映画
21 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(68)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 女性魅惑の中心 明眸への工作 眼は口ほどにものを言ひ/PQR
03 特約漫画のんびり張さん(54)/ゑのもと真砂夫画
04 冬の味覺! 納豆は家庭で 譯なく作れます
05 叩き壞すには 勿體ない蜜柑箱 大きいに利用せよ
06 大人の世界を真似る お子樣方の遊戲 「飯ごと」「心の遊び」など
07 圖像:皇軍大捷祝賀雛
08 ソースは 振つてからかけよ
09 物の生かし方集 臺所道具の改造
10 お子樣や 老人向の藷粥
11 鹽辛 人體に必要な 三十七の原素を持つ 風味も百パーセント
12 “美に際限なし” 明日の美容界は 技巧萬能時代
13 南瓜の風味を 變らせぬ法
14 蜜柑 一日一つで ビタミンCの 補給は十分です
15 美味しい 豚肉の味噌煮
16 揭示板報社消息
17 身上相談
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 天皇陛下 日夜御精勵 紀元節御祝宴も御取止め
02 惡支那人たちが 日本船爆破計劃 アメリカの港は大騒ぎ
03 廣田外務大臣が アメリカへ挨拶
04 事件は 基隆にまで
05 一番安全だとて 支那人全部が 日本を去らぬ
06 漢口の支那兵營 日本租界に移る わが空襲を恐れて
07 威海衛に大暴動 給料を拂へとて
08 コドモ 帝國議會とは何(一) 憲法で決められた制度で 貴族院と眾議院とは別 今開かれてゐます/陳天生
09 航空母機の出現 英國の親子飛行機 各方面から注目さる
10 子供作品 日本の兵隊さん
11 カナガキニュース 感心ナ人人ガ 奉仕デ道ヲ作ル
12 軍國綴方 軍用犬/山中百合子
13 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 駐支大使は 當分置かない 新政府承認の機に設置 川越大使きのふ歸朝 外相の意向頭條新聞

【東京二十一日發同盟】帝國政府は國民政府を對手とせずとの重大聲明を發したのを楔機として我が駐支大使を如何に處理すべきかは帝國の對支方針と密接不可分の關聯性があるので廣田外相はこれが處理を重大視し三十一日川越大使も歸朝したので近日中に決定を見る事となつたが外相の意向は日滿支提携を目標とする中華民國臨時政府は未だ發展途上にあり帝國政府の承認に至らず然も國民政府とは一切の外交折衝を行はざる帝國の方針なので駐支大使なるものは論理上存在し得ず從つて正式の駐支大使は支那新興政府の承認を機に設置さるべきものであるとの意見を有してゐるものの如くであるから駐支大使は支那新政府が確立されるまで置かないこととなる模樣である【寫真は外相】

02 豫算總會 帝人事件に關し 砂田氏、銳く突込む 病後の法相、面上憔悴
03 航空省設置を提唱 貴族院本議水野氏、所見を問ふ
04 鹽野法相登院 病気が恢復
05 公債三億圓を發行 日本銀行引受けの内一部を 各郵便局より賣出
06 上海支店副長に榮轉
07 末次人事を行い方針 内相、肥田氏に答ふ
08 公定價格の設定困難
09 豫算總會は 三日まで延長 分科會は四日から
10 帝國側と米國側の 報告に不一致あり ア米領事毆打事件情報部長談
11 “米は英の傀儡國家” 大統領の教書に對し チンガム議員が論難
12 最新式艦艇 蚊艦隊を組織
13 けふの兩院
14 アメリカゾーン 出場と決定 日本庭球協會では
15 樞密院副議長 原氏に決定 近く親任式舉行
16 暹羅砲艦ト號 進水式を舉行 川崎造船所で
17 本日の天氣
18 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 戰時增稅案 發表さる 妥當なる措置社說

臨時軍事豫算案と共に今議會曾に提出さるべき增稅案は去る廿九日大藏省よりその內容を發表されたが增稅額は直接稅系統に於て二億圓、間接稅系統に於て一億圓、合計三億圓程度である。

同案の骨子は所得凝、臨時利得稅、法人資本稅等直接稅に對する增徵を主眼として全額の約三分の二としたと、通行稅、入場料稅、葡萄酒マッチ等の新稅を設けた事等である。而してこの增稅は飽までも事變に對處成すべき臨時的稅法であるが、結局事變終了後直ちに之れを廢止する事は困難であるから然るべき時期に稅制整理を斷行するまで實施される事になるであらう。從つてそれまでの間に基本稅法、臨時租稅增徵法と今回の臨時特別法の三本建で國民の負擔が要求される事となるのである。

今回の增稅趣旨に就ては政府の發表する處に依れば、今事變の為今後尚約四十五億圓に及ぶ軍事費を必要とする場合にこの經費の全部を公債財源に任し毫末增稅を行はないといふ事は妥當な策でない。出征將士の血稅として銃後の國民としてはこの際增稅に應じて適宜の戰費を負擔すべきである。又事變のため特にその收入を增してゐる向も相當多くある實情に鑑み負擔の均衡を計る必要がある等の事由に基き、增稅に依って各方面との極端なる負擔の增加を期する事の出來ないと、各種事業に對して打撃を與へないこと等を目標として算定した結果三億圓となったのである。

今回の增稅は財界に衝撃を與ふる如き方法を避けると共に非常時局に依って收入減に陥った中小商工業者並に地方農民階級の為に營業收益稅、地租の減免をも用意し殊に公証債利子、預金利子、信託配管に對する增稅が極めて輕微であることは今後生產力擴充、公債政策遂行を容易ならしめるものとみられる。又增稅の中心となってゐる第一種並に第三種所得稅の二割五分引上げも戰時下の我が財界としてはこの程度のことは豫ねて覺悟してゐたところであるから、これに依って特別の惡影響を受けることは全然なく却って政府の漸進的態度を表示したものとして財界を安心せしめてゐるやうであるので、一般財界に於ては大體穩當なる措置として好感を以って迎へられてゐるやうである。

過日藏相が議會で說明した知く、今回の增稅は經濟界の發展を阻害しない程度に於て、時局に依る凸凹景氣の是正にあるのみならず、我忠勇なる將兵が血稅を拂ひ國家のため服務してゐる際であるから負擔力が許す程度の增稅は國民としての義務である。四十餘億圓の軍事費を全部公債で賄ふとが妥當でない以上、この位ひの增稅は已むを得ぬであらう。

殊にその負擔均衡を計るために增收の階級に對して增稅を徵し、減收の者に對しては負擔輕減の臨時措置をとり、しかも財界の影響を考慮して僅か三億圓程度の增稅はこの際已れむを得さる當然の策となすべきである。議會に於てはその餘り少額と姑息を難じてゐる向もあるが、長期戰に備へるために今後の財界の發展を阻害してはならぬとの建前よりすれば、この位ひの程度が妥當ではあるまいか。

今度の增稅には謂ゆる大眾課稅が二三ある。その一は第三種所得稅免稅點の引下げである。これに依る增收は僅々四五百萬圓に過ぎず有力なる財源ではなく、しかも物價騰貴その他の出費增加に依って漸く生活難を訴へんとする年收千圓內外の下層階級にとっては過重なる負擔ではないかとの非難が出るであらうと思ふ。又その他マッチ稅、通行稅、入場稅、消費稅等の如きは悉く大眾課稅の域を脫しないから相常論議されるであらうが、しかし國を擧げての戰爭であり、血稅を拂はぬ銃後の國民としては國難突破の義務として此の位の負擔は已むを得ぬであらう。又國民に謂ゆる非常時意識を徹底喚起する點からみても決して意義がないではないだらう。

02 電力料金の値下は 平均三割乃至四割 遞相、委員會で言明
03 關西隨一の大親分 賭博で舉げらる 連累者千五百餘名
04 從軍日誌の中より(一)/竹內清海外遊記

肥後中佐に夢路を破らる

十日ぶりに上海のホテルへ歸つて見ると出發前に買つて行つた煉齒磨が箱に入つたまま。リユークサツクに入れた下着の着替も其まま遂に一度も顏を洗はず、服を脫かず、手を洗はずパンツを替へずで——女の如く二時間もバスルームに入り切りで磨いた。部屋代の中へは入浴の湯代も這入つてゐるので遠慮せず三度程湯を入れ替へた。部屋にはスチームありダブルベツドあり一人埋まるように十日分を眠るべく宵から寢た。夜半の枕元の電話のベルに目がさ此めの夜半に何事か?と寢ながら受話機を耳に當てると「ボーとしてゐるのか」と云ふ、醉つ拂ひの奴部屋番號を間違へてゐるなーと思つたので「間違ひだよ。」と云へば、「竹內だらう」、と云ふ君は誰かツ「肥後だよ肥後だよ」海軍武官の肥後中佐である事が解つた。私が夜中だと思つてゐたのに腕時計は既に午前十時を過ぎてゐた。カーテンを閉してあるので太陽の光りを發見する事が出來なかつたのだ。肥後中佐が上海に居る事は全く知らなかつた。兎も角地獄で佛に合ふ程うれしかつた。併し武官室記者係の重村大尉が私のホテルを肥後中佐に話してくれたのは嬉しいが竹內はいつもボーとしてゐる。と肥後中佐に云つたらしい。實に失禮な大尉である。色色世話になつたので臺灣へ歸つたらポンカンを贈る約束をして居つたが中止しようと思つた。久し振りで夕食を肥後中佐と共に「三光」と云ふ有名な日本料理屋で喰べたあの口の惡い無愛想な肥後中佐がモテルので不思議に思つた、自分もせめて少尉ででもあれば少しはモテルのにと殘念だつた、其の代り金は肥後中佐が拂つた、記者より中佐はエライのだから當然である。

篠田中佐を訪ふ

此の前從軍した時隨分と厄介になつた篠田中佐(小林總督の甥)は當時○○の副長だつたが○○陸戰隊の○○○○に榮轉してゐるので本部へ訪ねて行つた丁度何か檢閱中なので暫らく應接室で待つてゐると次から次と來客がある。それは上海に事變前から在住してゐる實業家ばかりだつた現在の上海共同租界は陸戰隊によつて治安が維持されてゐるので獨り軍事關係のみならず警察事務或は市役所的事務も兼ねてゐるので種種各方面との交涉があるので仲仲多忙である。それに陸戰隊は○○攻略戰にも參加し現在も○○に駐屯してゐる、更に○○に於いても暴動起るや一番に陸戰隊が敵前上陸を敢行して活躍したのである陸戰隊の活動任務は仲仲廣範圍に亘り非常な多忙を極めてゐる、さて檢閱が終り○○室へ通さられた、艦上では大概通常服だが同じ海軍でも陸戰隊はいつでも一線の將兵と同樣ものものしい武裝をしてゐる、十一月迄はまだカーキ色の夏服で一寸陸軍が海軍か解らない服裝だつたが今は服も戰闘帽も黑の一色だ元は兵隊は白い脚袢だつたが此の頃は黑に變つてゐる。併し仲仲凛凜しい服裝だ。篠田中佐もチヤンと軍裝だ多忙な中を私のために松竹梅(日本酒)を御馳走して下された。日の暮れる迄御馳走になり好い氣分になつて引き揭げた。懇意な人が居ると云ふ事は實に旅人にとつて有難いものだ。殊に從軍記者なんて存在は邪魔をするような立場にあるので現地に少しでも知り合ひだつた人が居ると云ふ事は非に助かる。私の如き心臓の弱い臆病者にとつては殊にそうだ重村大尉からポーとしてゐると云はれるのも結局いたづらつ兒に限つて一步我家を出ると臆病になつてボンヤリするのと同樣誠に情けない事である。大いに心臓の強化を計らねばならぬ。【寫真上肥後海軍武官下、篠田中佐】(總督府許可濟)

05 皇室を中心とする 大和魂に感銘 來朝したフ佛文豪語る
06 利澤簡信組の 通常總代會
07 神明會を解散して 教化財團を設立 芎林庄の紀念事業
08 鄉軍宜蘭分會 嚴かに總會を開く
09 蓬萊町に辻強盗 腕環を搔拂つて直ぐ捕はる 被害者感激して献金
10 山本府人事課長 三日空路上京 懸案の人事問題折衝に
11 兩勇士の 宜蘭街葬
12 羅東信組通常 總代會
13 富士丸無電
14 人事.消息
15 ときの声
16 大阪商船臺灣出帆
17 近海郵船基隆出帆
18 辰馬汽船
19 大連汽船
20 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 島内銀行貸附殘高(昨年末) 遂に三億圓を突破 事業界の繁忙を物語る
02 葉煙草產地とならう マニラ葉も有望 大蔵省專賣局淡島技師談
03 臺北商工會 定期總會を開催 役員全部留任
04 海運界頭打ち 大勢は悪くない
05 舊正決濟で 臺銀券膨脹 一億千十五萬圓に上る
06 年產六十萬石を 四箇年間で完成 本島の無水酒精生產計畫
07 臺北商工會議所 設立同意書を公表 きのふ常議員會にて決定
08 十二月の移出糖 七十七萬二千擔 大部分は高雄積
09 府營移民の應募 豫定より三割増 三月中旬に銓衡終了
10 海南製粉總會 依然無配を持續
11 本期の製糖作業 五月中旬に終了
12 照明燈
13 市價及商況 卅一日
14 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 今日の芝山巖祭に 新に十八氏を合祀 合祀者の略歷
02 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
03 彰化と溪湖を結ぶ 直線道路改修成る 保甲民の勞力奉仕で
04 皇民化促進に 教化團を設立 芎林庄で委員會開催
05 故佐藤伍長 無言の凱旋
06 圖像 部落協和會集會所竣工
07 岡山公管內 國講生修了式
08 水稻增收競作 褒賞授與式 來る三日東石鄉で
09 朴子蘇騰祥君 軍人志願 東石郡下では嚆矢
10 過坑教育所 落成式舉行
11 二中生の 奉仕作業
12 信組總會
13 榮冠大茅埔團に 東勢郡壯丁團檢閱
14 法律解答/施炳訓
15 從軍看護婦志願 健氣な劉氏梅英さん
16 下營庄方委 助成會發會式 あす信組會議室で
17 專賣品賣上 增進座談會 大甲で開かる
18 新埤子埤圳 定期總會
19 楊梅軌道 通常總會
20 密吸者に阿片供給
21 野蠻な工手 講師を毆打
22 ローカル.セクシヨン
23 青物相場表
24 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 芝山巖の由來 と芝山巖精神/石原静三
03 講演 木材パルプの話/薗部一郎
04 義大夫 傾城阿波の鳴門
05 料理献立/伊地知たづ子
06 初等北京語講座 第十一講/種村保三郎
07 幼兒童話 冬の小話/奈衛三郎
08 コドモの時間 臺灣歷史物語「六氏先生」
09 晝間娛樂時間 レコード演奏
10 敘事詩朗讀
11 陸軍の戰鬪と科學/多田禮吉
12 肥料の效目
13 注目される瑞西の ボールベアリング
14 金を使って 紫、淡紅、ルビー色の合金
15 國民精神總動員映畫 「忠臣藏」を撮影 日活オール.スターで
16 皇軍部隊も應援し “東洋平和の道”撮影進む
17 現代劇部
18 引退した澄子さん 「泣虫小僧」に再出演
19 脚本研究機關 多摩川金曜會設置
20 多摩川の「土」 苦心の脚本を完成
21 「逢魔ヶ辻」 の配役(東寶)
22 新興東京の 「露營の歌」 音の最高位を狙ふ
23 女優の年を老けさせた シンプソン事件
24 活躍する新興新人
25 日活「一心太助」 配役が決定
26 海外映畫短信
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 體位向上を目標に 學校身體檢查規則改正 けふ府報で公布
02 故下地軍曹 盛大に鹿港街葬 參列の官民千餘名
03 圖像:病院船ばいかる丸入港
04 青果聯合會の總會 きのふ州會議室で開催
05 陸相代理重久少佐 戰死者遺族を歷訪
06 花蓮郡廳舍落成式 きのふ盛大に舉行 式後更らに祝賀會
07 嘉義商業協會 勤續店員を表彰 來る六日羅山信組にて
08 臺南商工會議所 發起人銓衡終る 八日發起人會開催
09 船橋中尉以下の 英靈高雄市葬
10 鳳林、玉里兩郡も 近く落成式舉行
11 曾文溪大ダム 近く地質調查を開始
12 圖像:双葉山勝て白衣の勇士達から力帶
13 高雄の春競馬新たに抽籤券を添附
14 高雄市會 廿一日より三日間
15 第二回總動員 強調週間行事 高雄市で協議
16 對岸引揚民の 生活調查委員 きのふ打合會
17 林九殺し元凶 三年越しに逮捕 臺中署に凱歌舉ぐ
18 上海南京戰線の 從軍報告講演會 今夜花蓮港に於て
19 舊正休業で 島米取引閑散
20 臺中大和婦人會 川添部隊慰問
21 臺灣鑛泉株式總會
22 屏東郡軟式野球 庶務團が優勝
23 横尾氏を迎へて 教育講習會 高雄州の主催
24 武智臺糖社長來屏
25 新竹倉庫信組 通常總會
26 農乳組合舍屋 落成式を舉行
27 皇民化運動を 惡用する不埒者 臺南署に檢舉さる
28 無賴漢臺東送り
29 農業教育講習會
30 本社社員異動報社消息
31 バス顛覆
32 晴衣を着た 小兒が弱死
33 順風耳
34 消息
35 謝罪狀/衛藤廣
36 廣告
37 訃文
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(3)/山中峯太郎作;木原芳樹畫
02 隨筆 特務兵の初便り/古木鐵太郎
03 文學のアジヤ的交流と 本年度への期待/刀根哲夫
04 水牛の角 報告文學 作家列傳(中)
05 圖像:動物園春だより 鸚鵡
06 子供と探偵(上)/松本泰
07 圖像:國立公園屏風
08 學藝消息 ボルグラムの 偉業來年完成
09 學藝消息 シヤリアピン パリにて病む
10 寄稿歡迎報社消息
11 心聲漢詩

贈逸松宗弟/南都、贈逸松宗弟 其二/南都、憶昭儀 一/霧峯 詹園生、憶昭儀 二/霧峯 詹園生、憶昭儀 三/霧峯 詹園生、同鷹秋宗兄訪鹽水港諸社友/鄭鴻音、次韻/王有芎、次韻/林雲崖、次韻/楊清波、曙色/雲卿

12 廣告報社消息
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 英は嚴正中立 武器供給に不參加 共同援助は結局お流れ 支那の列國引込み絕望
02 “制裁規定を廢棄せよ” 瑞西代表、率直に不滿を表明 聯盟委員會に大波瀾
03 對支援助案は望薄 支那代表周章狼狽
04 天羽瑞西公使 佛代表を訪問 極東の真相を說明
05 米國艦隊の攻防演習 サ軍港を中心に
06 シンガポール攻防大演習 行動範圍四萬浬
07 和蘭皇儲妃殿下 女子御分娩
08 新駐支英大使 バグダツト出發
09 フランコ政權愈よ 國民政府を組織す 閣員の顏觸れ決定
10 體力の向上が緊切 貴院本會議平沼氏が強調
11 金口木舌/林正亨
12 紀元節賀宴 御取止め
13 航空局官制を公布
14 質問は一人一時間 田子委員長、限定を諮る 眾議院豫算總會
15 崗李家、君陳庄 一帶の線を占領 添田部隊の一部が
16 我が添田部隊 郭家圍子に迫る
17 明日の天氣 天氣概況
18 各地の氣溫
19 おお青空よ(160)/北村小松;吉田忠夫畫
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 憲法發布五十年祝典 恩赦の大詔 渙發を奏請せん 政府、慎重に考慮
02 けふ芝山巖祭典 新合祀の英靈は十八柱 嚴かに執行さる
03 肉彈自爆勇士の 遺骸ぞくぞく發見 占領地區の整理で
04 内臺人仲よく 匿名の獻金 軍當局感激
05 郭總領事離臺 けふ淋しく香港丸で
06 若きものよ起て! 世界は今や歷史的轉換期/中谷武世
07 人民戰線派第二次大檢舉 官私立大學教授ら、十數名留置
08 大阪の檢舉
09 岡山の檢舉
10 遞信委託練習生 陸の荒鷲を志願 長野氏以下八名合格す
11 盜癖改めず 再び留置場へ 釋放三日目に
12 維摩會例會
13 永春縣保安隊員 應召途中に逃亡 銃器を攜帶したまま
14 一日一錢運動 福建當局が強制 但しさつぱり無反響
15 偽造馬券犯人 けふ送局
16 轉撤手轢かる
17 弘世正二郎逝去
18 人事.消息
19 商況 一日前場
20 今夜の映画
21 民報案內報社消息
22 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(69)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 學校を嫌ふ子には 好きな學科を中心に 根気よく指導せよ
03 特約漫画のんびり張さん(55)
04 酒の味 うまいもまづいも 燗次第で決る ハズも満足する 上手なつけ方/本山荻舟
05 圖像:巴里婦人帽ア.ラ.モード(其一)
06 子供を悪癖に導く 蛔蟲と蟯蟲 怠らずに蟲下しを
07 ハムを買ふときには
08 妊娠中一番危險な 腎臟炎と子癇 親子二つの生命を 一時に奪ふ惧がある
09 寒さと風邪 體質による體内異狀
10 圖像:勅題陶器
11 赤ちゃんの髪 うす毛はときどき剃つて刺戟を與へよ
12 榮養のある ポタージュの作り方
13 外出着の 着くづれを防ぐ法
14 身上相談
15 揭示板
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 見よ!!!我が海軍の戰績を 敵機六五九臺 艦艇二七隻撃破
02 紀元節には 岩戸神樂を放送
03 白服を止めて 朝鮮でも改良服
04 コドモ 帝國議會とは何(二)憲法で決められた制度で 貴族院と眾議院とは別 今開かれてゐます
05 戰爭美談 血染の肩章を 鄉里の學校へ
06 寺内大將ガ 支那ノ貧民ニ 一萬圓寄贈
07 動物の壽命は どれ位か?
08 鹿兒島縣にも 天然ガスが噴出
09 魚は逃出し 海草は枯れる フーバー號の重油
10 子供作品 親猫/蔡財旺
11 カナガキニュース 内地デハ 煙草ガ上ツタ 臺灣ハ上ラナイ
12 カナガキニュース 電報/永原一夫
13 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 眾議院豫算總會 新興政權援助には 強力機關を創設 首相、中島氏に答ふ頭條新聞

【夕刊の續き】中島氏日、滿、支が防共協定を結んだ場合日本は支那に關し國防上の責任を負はねばならぬ場合を生ずると思ふが如何

外相國際情況次第では日、支の間にそう云ふ條約を結ぶ必要が生するかも知れぬ

中島氏陸相はその自信があるか

陸神自信がある

中島氏藏相は其の事態に處するに十分なりと確信するか

賀屋藏相其の場合には十分對處する決心があり努力して國力を統一し必らず難局を突破し得る力があるものと確信する

中島氏新政權は全然支那人のみでやつて行くのかどんな形式を採つて行くのか

外相旣に現實に發達しつつある情況を基礎とするものである日本の方で內部的な摩擦な狀態にまで干涉する考へはない

中島氏顧問の設置に依つてそれを指導するのであるか

陸相現在の顧問は軍の顧問である支那政府の顧問ではない

中島氏新興政權を援助する事は國策に依つて決定してゐるのである以上何等かの特別の機關を設ける考へはないか

近衛首相差當つて企畫院で對策を練つてゐるが併し强力な新機關を造る考へである

中島氏第三國をして新興政權を承認せしめるやう工作してゐるか

外相新興政權が支那の中央政府となり第三國が必らずこれを承認する事となるものと確信してゐる

中島氏北支開發計畫は閣議で決定されてゐる筈であるが公表すべし

外相北支の經濟活動の指針としては無統制では却つて害になるから主要な產業は同地會社に統制させる事としたが直ちに國策會社が出來兼ねる事情もあるので差當つて各事業に對し內地の主要な會社或は組合の事業にも着手が認め□をり爾餘の事業は資本の自由な進出を認める事とした

中島氏滿洲の產業開發五箇年計畫をどうするか滿鮮、北支を一體とする大陸鐵道計畫はどうなつてゐるか現地は大問題となつてゐる。

陸相軍の作戰上の要求から見れば一元化するに越した事はないが色色特殊の事情もあつて今直ちに一元化する事は困難である軍としては目下作戰中であるので實際問題としては滿支一元化は實現してゐる

斯して午後零時二十五分休憩となる。

02 圖像:鹽野法相悲壯の出陣
03 表面合法を裝ふも 極めて陰險な存在 警保局長、人民派檢舉を說明
04 勞働國民使節 鈴木氏歸る
05 人權の蹂躪に對し 將來滅絕を期す 院議を尊重し司法刷新に努む 法相、眾院本會議で答辯
06 電力案實施準備の 機關と時期を發表 遞信省、委員會に對し
07 けふの兩院
08 廣東は赤化狀態 外人側も大驚異
09 臨淮關、二鋪を占領 鳳陽陷落愈よ迫る 敵軍算を亂して敗走
10 萊陽縣城占領 殘敵を掃蕩して
11 憲法發布 五十年記念式 式次第決定さる
12 テロ團周ら 死刑を執行
13 支那派遣部隊と 現役兵の交代 陸軍當局が否認
14 アリソン事件 圓滿に解決
15 米の派遣陸戰隊 全部撤收す
16 對支援助案 四國意見一致 一日會議で採擇
17 新航空局長官 藤原氏を任命 遞信省の異動
18 今日の天氣
19 廣告
20 大阪商船臺灣出帆
21 近海郵船基隆出帆
22 辰馬汽船
23 大連汽船
24 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 グライダー の研究獎勵社說

グライダー(無發動機飛行機)曳航大會は去る三十日臺北飛行場に於いて開催されたが、斯樣の大會は本島に於いては最初であり、わが國に於ても數回目に常る位であるから、観覧者も相當に多かった○○グライダーは欧米では最早ズポーツとして盛んに用られてあるが、わが國では磯部豫備海軍少佐の研究に依り機體がいよく完成した、昭和五年に陸海軍民間の關係者を招持して東京市外駒澤の練兵場で公開試験を行はれた、次ぎに志鶴飛行士は昭和七年九州帝大航研究所設計製作のセコンダリー機に搭乘して、陣笠山より龜山野町出で約二百五十米の高度で別府市外上空で二回旋回飛行をなして着陸した。その滯空時間は八分三十秒、距離は八粁であったのは常時に於けるグライダーの最長時間であった。更らに同操縦士は昭和八年大分縣久住高原に於けるグラーイダー試験飛行に漸やく滯空一時間二十七分と云ふ空前大記錄を作ったのである。

而してわが國最初の空中曳航の記錄作ったのは、昭和十年大阪盾津飛行場に於いて松下飛行士操縦の一三式は、志鶴飛行士操縦の九大グライダー阿部號を曳航して離陸し、二百米の高度で大阪上空を飛行し、次いて上空でグライダーは飛行機を離れて滑走に移ったことである、同年に於いて九州帝大航空會の新銳機の記録飛行に於て志鶴飛行士に依って作ったレコードは四時間二十分と云ふ新記録であったが、現在の世界の記錄は獨逸の三十六時間三十五分であると云はれてゐるのに比して未だ大な懸隔があると云はなければならぬ。本島に於いてはグライダーに關係研究の必要を認め、既に臺南高工に一臺を購入し研究し始めてあるが、歐米のスポーツ用に供されてゐるのに比べて、實に隔世の感なきを得ないのである。

今回の臺北飛行場に於けるがライダー曳航大會はセコンダリーのゴム索に依る滑空、自動車曳行のセコンダリー及びソアラーの滑空、最後に飛行機曳航に依り空中列車の隊形で臺北市上空を一巡して好成績を收めて終了したのであるが、この大會を楔機としてわれらばグライダーに對する認識を見直す必要があるのではないか。グライダーはスポーツばかりでなく、航空思想の普及その他交通運搬等に供されるのである。だから現代戰並びに將來戰は先づ空軍對空軍の制空權爭奪戰が行はれ、つづいて勝利空軍が陸軍と協同して敵の陸軍を掃蕩し殲滅することになる。かくて現代に於て空軍の充實、民間航空の振興につき、各國では頻りに他國に對抗すべく全力を盡してゐるので、わが國もこの方面に關し研究を進めつつあり、最優秀の研究所の設立、乘員の養成、國內飛行場の新設、國際航空路の開設等に向って努力することとなったので、この國策に順應してグライダーの普及を獎勵し、スポーツとしては國民體位の向上となり、又航空思想の普及ともなるわけであるから、非常時の今日大いに努力を要すべきであると思ふ。

02 稅收入は殖えず 起債に相當の限制 臺北市來年度預算編成
03 基隆華僑新民公會 全島のトップを切って 五日公會堂で發會式舉行
04 宜蘭大市區改正 來る五日起工式を舉げ 愈よ本格的に着手
05 大橋、大龍峒間の 道路を開鑿 土地寄附の話が纏り
06 臺北州教育 會評議員會
07 臺北州の慰靈祭 けふ州廳内庭で執行
08 從軍日誌の中より(二)/竹內清海外遊記

秋葉、橋爪兩氏を見舞ふ

昨年八月だつたか九月だつたか未だ事變勃發當初だつたと思ふ。上海日本領事館の一部へ支那の爆彈が一彈紛れ當りに落ちて執務中の秋葉領事と橋爪政之氏(總督府橋爪保安課長令兄)が重傷を負つた事は當時報導された。私は第一次從軍の際領事館へ行つて橋爪氏の動靜をきいたところ秋葉領事と共に福岡大學病院入院中との事だつた。今度行つて見たら兩氏共全快して元氣で執務中だつた。兩氏の職場は領事館の第二課と云つて警察關係同課には臺灣課、朝鮮課もあり臺灣出身者も數人居られるので親しく合つて話した。第二課は本館と隣り合せの獨立家屋だ。黃浦江を前にした古い二階建の煉瓦建だが爆彈の落ちたのは常時秋葉□橋爪兩氏が執務してゐた前角の二十壘敷位いの部屋で、しかし部屋の真ん中へ落ちたのだ。天井に大きな穴があいてゐる。現在其の室は課員の事務室にあてられ兩氏は其の隣り室へ移つてゐる。文字通り頭上へ爆彈が直下して命が助るなんて事は一寸有り得ない事だ併し有り得たのだから不思議だ當時の模樣をきいて見ると、落ちたのか、どんな音がしたのか當時の上海は砲聲や爆音の連續で落ちたのかハツキリ意識はなかつた。併し相當重傷である事を知つた、爆彈の破片が幾つも身內へ入り入院後も破片が身中をグルグル廻つてゐたらしいが全部急所をはづれてゐたので助つた、と云ふ話だつた、秋葉領事の云ふには階下や道を步いてゐる者が死んで一番先に死ぬべき我我が助つたのは全く奇蹟の奇蹟で有難いが、一生の間であれ以上の「死物」と云ふものは再び無いとも思つてゐる、現場を見ただけでも助つたのは不思議だと思つたが勿論神の庇護とは云へ二人共相當心臓も強いらしいので要するに爆彈が兩氏の心臓には遂に勝てなかつたのだ、令弟の保安課長も斷じて心臓の弱い方ではないが令兄は心臓的にも令兄の資格ありと認めた、「弟は子供の時から無想愛でブツキラ棒の人間でしたから今でも人格を惱ます事もあるでしよう、」とケン弟の惡口を云つてゐるようでも大いに「兄性愛」が溢れホロリとさせた、私は職業柄ケン弟とはいつも接觸があり叱られるばかりなので時には去年の春の病ひで一層―—なんて云つては對抗してゐるものの、せめて賢兄に遇つて見て惡いところがあれば臺灣のカタキを上海で討つてやらうと思つたが我意を得せしめなかつた、併し此のついでにケン弟について少し云ひ分もあるが彼は檢閱のメスの所有者だから書いても効果のない事である。

ガーデンプリツチの明朗化

上海共同租界の內の戰闘區域と非戰闘區域の關所がガーデンブリツチある事は幾度も報導した。此の關所は最近迄は支那人は絕對で外國人の交通は特別交通證明書所持者以外絕對禁示で陸戰隊員の銃劍が晝夜の別なく光り輝いてゐたが現在では土囊陣も取り拂はれ交通は最大限に緩和され支那人も澤山出入してゐる。日本人町に於いて支那人の技術者、勞働者等も自由に使用出來るようになつた。每朝橋上には支那人勞働者が人山を築いて其の日の使役を待つてゐる。私は二度目の上海を見て、談話的ではあるが今昔の感に堪へないものがあつた。恐らく日一日とガーデンブリツチの上は上海に住む實に二十五ケ國人が頻繁に通るようになるだらう。そして二十五ケ國人の內の一國人の實力が河底迄行き亘る事であらう【寫真は領事館前に於ける橋爪(向つて左秋葉(右)兩氏(總督府許可濟)】

09 墓地公園建設に 新墓地を設く 臺北市で豫算を計上
10 五.一五海軍側報告 中村、山岸、村山三氏 假出所の恩典に浴す
11 酒販賣の功勞者 藝妓女給五十二名を表彰
12 圖像:陸軍病院船瑞穗丸凱旋
13 出征軍人遺 家族慰安會
14 基隆淨心堂で 每日祈願法要 皇民化運動に協力
15 別れるのが殘念! 佗しく戰敗の故國に引揚げた 郭總領事の別離
16 出征軍人家族の 慰問奉仕を實施 臺北州聯合青年團で
17 主なる被檢舉者 人民戰線派第二次檢舉
18 佐竹、村井兩氏檢舉
19 仙臺の檢舉
20 京都の檢舉
21 檢舉は一段落
22 大內教授も檢舉さる
23 臺北州自動車 營業組合總會
24 國民體位向上の夕 時局映畫やスポーツ映畫も公開 明晚公會堂で開く
25 拳鬪選手一行 本社を訪問報社消息
26 集和堂藥郊會 總會
27 人事.消息報社消息
28 ときの聲
29 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺灣の工業化 著しく急テンポ 電力契約量十一萬四千キロ 前年に比し三二%増
02 溪洲線の延長 布設工事に著手 完成後の產業開發期待さる
03 資金需要增で 舊臘の金融活潑 市街地信組勘定に現る
04 昨年の對外貿易 戰時管理への飛躍(上)
05 起債市場の前途 全面的計畫性が必然
06 臺電の電氣製鐵 近く試驗工廠を建設 豫算五十六萬圓を計上
07 島內マッチ價格 課稅見越で強調
08 臺灣雜穀商組合 定期總會を開催 豫算案は改めて編成
09 硫安荷受組合 二月中に組織せん 割當は過去の實績に依るか
10 臺北市の銀行勘定 預金貸出とも膨脹 昨年末の統計發表
11 天送埤大南澳の順で 水力發電所を起工 昭和十五年末に完成
12 照明燈
13 市價及商況 一日
14 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 紙上書畫展(其十一)
02 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 路上の遊人も少ない 各地の舊正は平靜 皇民化運動徹底して
02 新舊豐原郡守 歡送迎會盛況
03 出征戰歿將兵 街庄葬日割決る 虎尾郡出身の
04 能高神社造營 地均し奉仕作業 郡兩課員總動員で
05 「愛國行進曲」 官民合同練習會 曾文郡下各地で開催
06 國民精神總動員 第二次強調週間 北斗郡の實施要項
07 國講會修了式
08 麻豆建築組合 通常總會 一瀉千里に可決
09 鹽水公主催 音樂學藝會
10 北斗郡聯合 壯丁團檢閱 來五日に變更
11 虎尾郡代書人 組合定期總會
12 豐原郡聯合 壯丁團檢閱式 神岡團榮冠を獲得
13 農事實組經營 豫備審查
14 老人縊死 病苦を悲觀して
15 鳳山信組總代會 平穩裡に原案可決
16 故松井伍長の 板橋街葬盛儀
17 圖像
18 犢牛品評會 褒賞授與式 岡山郡で舉行さる
19 酌婦泣かせの 竊盜犯舉らる
20 里港劇場の 火事騒ぎ
21 媳婦と私通 畜生道に落ちた男
22 ローカル.セクシヨン
23 青物相場表
24 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 國史講座 「信長と秀吉の政治」/平井莊次郎
03 趣味講座 「刀の鐔の話」/永田與吉
04 歌謠曲
05 漫才 僕は兵隊/橫山小ヱンタツ;東京銀波
06 文化漫才/吉野家德可;砂川捨丸孃
07 晝間娛樂時間
08 雪融の水量を豫報 數ヶ月前に米國で著手
09 浪花節 「文七元結」/木村友忠
10 琵琶 「吹雪の敵」
11 子供時間 童謠
12 料理献立/伊地知たづ子
13 家庭百科問答
14 科學と映画 ゐもりの尻尾から 眼が出來る 醫學上の一大驚異
15 科學ニユース 馬よりは牛の方が機敏
16 科學ニユース 四千萬年前の毬果發堀
17 科學ニユース 馬鈴薯から硝子を製造
18 「レデイ.リン デイ」の偉業
19 新興の“母の魂” 七週年紀念映畫となる
20 映画街 東寶極樂コンビ作 「番太郎日記」着手
21 映画街 新興新スター「春の逃げ水」で 新田實がデヴュ―
22 RKOの新春特作陣
23 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 國民精神總動員の 實績を檢討 臺中州教化指導員を召集 林間學校で講習會
02 高橋部隊勇士の 市街庄葬日程 小林總督の代理として 臺南州の各部課長參列
03 圖像:愛國行進曲舞踊講習
04 臼井軍曹以下の 英靈市葬を舉行 來る五日屏東市に於て
05 彰化信組總會
06 「國語郡」を建設 彰化郡下に現在の 講習所を倍加する
07 志願兵制實施運動 知事の助力を懇請 高雄懇話會の四氏歎願書を提出
08 學校教育の 研究發表會
09 國語講習研究會
10 日本丸高雄寄港 南洋に於ける邦人 農業方面で大活躍 壯途を了へた長田船長語る
11 圖像
12 長岡隆一郎氏 昨日高雄で講演
13 臺南州下中等 學校長打合會
14 臺中市の建國祭 今年は特に盛大に舉行
15 花蓮港廳の 建國祭行事
16 教育報國奉告祭 屏東市教育會の主催 同時に芝山巖遙拜式
17 看天田競作會 三日東石郡で
18 長岡氏屏東視察
19 舊正月に非常搜查 麻雀賭博を多數檢舉
20 專賣局長聲明の 反響を打診 井出支局長が調查行脚
21 不連續線の惡戲 連日八十度の暑さに 臺南のトマト業者悲鳴
22 高雄州の自動車 運轉手試驗日割
23 賭博争ひから 血腥い殺傷沙汰 高雄市盛り場大騒ぎ
24 屏東市に流腦 當局防遏に大童
25 フィルムに引火
26 中口氏消防組葬 彰化市に於て盛大舉行
27 臺中商工會議所 十二日創立總會を開催
28 スリを檢舉
29 高雄實業協會 評議員會を開催
30 舊正の豚屠殺 さすがに激減
31 消息
32 順風耳
33 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(4)/山中峯太郎作;木原芳樹畫
02 新春漫筆(上)/吳文炳
03 文豪詩碑巡り/末松慶二
04 水牛の角 報告文學 作家列傳(下)
05 圖像:骨の折れる漫畫家
06 圖像:我が世を誇る虎君(十三)
07 子供と探偵(下)/松本泰
08 寄稿歡迎報社消息
09 學藝消息 戀の逃避行 岡田氏の近況
10 學藝消息 片岡鐵兵氏 銀幕で喋る
11 學藝消息 米國の家庭に 不可缺の本
12 心聲漢詩

悼亡 一/朴子 黃啓棠、悼亡 二/朴子 黃啓棠、悼亡 三/朴子 黃啓棠、贈雪滄社丈/說劍、次病中吟韻酬渭雄兄/一鳴、次病中吟韻酬渭雄兄 二/一鳴、次病中吟韻酬渭雄兄 三/一鳴、次病中吟韻酬渭雄兄 四/一鳴、哭性湍社弟/一鳴

13 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 防共網を強化 伯林、羅馬に防共事務官を 米國にも設置せん
02 連絡會議は 四日に開會
03 照片1
04 鳩山氏けふ歸る 政黨更生の方途に迷ふ最中 同氏の動向注目さる
05 軍擴行進曲高かに 二つの大目的から 大海軍建設が必要 リ作戰部長、下院で說明
06 強力な海軍維持を ソ聯海相が力說
07 商震失脚か
08 決意採擇に至らず 小國の異議申立で 夜間に持ち越えさる
09 金口木舌/林正享
10 戰時增稅案を 支那事變特別 稅法案と改稱
11 新建艦計畫を立案 實現せば脆弱性を脫し得と 佛海相、記者團に言明
12 英國汽船擊沈さる スペイン潛水艦に
13 地中海艦隊增強 ク英海相の答辯
14 鳳陽を爆擊 南側一角に火災
15 寧波に最初の 空襲を敢行
16 英國駐屯軍 虹口を通過 英船に乘船
17 蓬萊丸神戶出帆 大成火災は 四分配當復活 林熊光社長談
18 池河鎮退却を 國府で確認
19 明日の天氣 天氣概況
20 各地の氣溫
21 おお青空よ(161)/北村小松;吉田忠夫畫
22 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 島都の建國祭式典 十一日盛大に舉行 三萬餘名參加の下に 總督府廳舍前廣場で
02 國民使節中野正剛氏 ヒトラー總統と會見 日支問題に付ヒ總統明言
03 圖像:濟南より
04 奉祝武道大會と 「建國の夕」の催物
05 一月の郵貯激增! 銃後國民の緊張が反映
06 圖書館講習會
07 軍事扶助事業に就て 各地の實際を視察した 臺灣軍囑託下田中佐語る
08 故淺川上等兵 双溪庄庄葬
09 國民道場を設置 模範町富田町の 內臺人が渾然一體となつて
10 郵船割增運賃 二月から撤廢 事變前運賃に復活
11 晦日の重慶大混亂 空襲の誤報に慄え上る
12 甲府市に大火 一時縣廳も危く 甲府聯隊も出動す
13 青野季吉自首
14 自轉車泥棒 南署で檢舉
15 臺灣鑛業會 論文を募集
16 三勇士慰靈祭 臺北州廳で執行
17 勇士の合同市葬 六日基隆双葉小で執行
18 故永山上等兵 竹東街街葬
19 郭總領事引返す 時化で香港丸が逆戾り 明日の出帆を待つ
20 內地金融界は堅實 富士丸で歸臺した 有田華銀重役談
21 蔬菜品評會 褒賞授與式 五日岡山公で
22 人事.消息報社消息
23 商況 二日前場
24 今夜の映画
25 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(70)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 あれを食ふな是もイカン 姙娠中の禁食 随分出鱈目が多い 心配なのは偏食だけ
03 健康法としては 適當の溫浴が第一 熱い風呂や冷水浴はやせ我慢/加藤俊男
04 特約漫画のんびり張さん(56)/ゑのもと真砂夫画
05 シヤツ類のサイズ 判り易い測定法 つまり符號による
06 適當な 病室の湯氣
07 ヒビや凍傷 どうすれば防げるか
08 圖像:スロープを登る
09 酒禮讚國民歌
10 蜜柑の榮養價と 食べ方の注意
11 圖像:戰捷室內遊戲(四)(提燈ゲーム)
12 「つはり」の正體 生理的毒素の為 皮下注射で治る
13 紙上病院/黃朝清
14 揭示板
15 即製甘酒 おいしく出來ます
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 露、支、英、佛が會合して 支那援助を米國に申込む
02 コドモ 朝鮮の皆樣に 負けずに勉強しよう 今後普通學校は小學校に改める あつちの生徒の話
03 國民政府內の 人人が爭合ふ
04 恐れ多い大御心 御製の示し給ふ
05 イギリスの親切、慾一方 蔣介石の氣前 銀をロンドンへ
06 團子より花 蛇が歌にききほれて 人を喰ふ事を忘れた
07 兄弟三人が 志願兵の豫約 赤誠を表す半島人
08 紙を檢約すべし 制服も鞄も 代用品
09 政府の手で 南京入城の繪を
10 カナガキニュース 伊首相ノ子供ガ 日本ヘ飛ビ出ス
11 カナガキニュース 賑ヤカナ町中デ 腕環ドロボウ
12 軍國綴方 慰問袋/赤木晶子
13 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 北支中支の經濟開發策 治水工作と關聯し 棉花政策に力瘤! 通信、交通等は統制會社へ 外相、委員會で說明頭條新聞

【東京二日發同盟】廣田外相は二日の眾議院赤字公債委員會において森下國雄(民)小谷節夫(政)兩氏、質問に答へ北支中支に於ける經濟開發策其他重要政策に關する政府の方針を左の如く說明した

一、北支經濟開發に就ては通信、交通、發送電、重要鑛業關係、鹽等の諸事業はこれを統制會社に屬せしめ其他は自由企業に委せる方針である

一、棉花問題は北支に於ける治水工作と關聯し窮民救助の點よりまた我國の棉花政策の點より見るも重要な問題であるので當局としても治水工作を促進せしむると共に營業者並に關係團體を中心として將來の發展策に就き銳意努めてゐる石炭、鐵、資源關係は折角調查中である。

一、上海方面においても統制會社を設立して復興開發に當りたいが從來の事業關係者においても適宜事業を進めて欲しい唯上海地方は各國居留地との關係があるのでこの地方は充分誤りない方針を攻究し先づ第一段としては上海以外の地方から開發を進めたい方針である。

一、青島を如何に處分するかに就ては充分考慮研究の上決定するが大體の觀念としては今次の青島問題は以前日獨間に行つたのと違ひ支那事變に依つて惹起されたことであるから過去にこだはることなく解決すべき問題であるまたこの解決に當つては決して我國が列國を憚つて遠慮しなければならぬといふこともない。

02 世界の對日輿論の 是正に努力せよ 豫算總會で豐田氏が主張
03 總動員の基礎は 政黨が作る樣に 我が國の宣傳は實に拙ない 自邸に寬ぐ鳩山氏語る
04 英の排日空氣は 無くなるだらう
05 神戶支那總領事館 七日より閉鎖
06 志願兵制度(半島人の)は 海軍として研究中
07 新政權樹立運動は 蔣に大打擊を與ふ 妨害の密令を帯び 傅汝霖上海に潛入
08 親日防共政權を期待す 首相、漢那氏に答ふ
09 首相と會見
10 リー提督の言辭 默視し難き暴論
11 決議案の表決は 二日まで持越す
12 けふの兩院
13 長崎領事館 四日限閉鎖 任領事以下歸國
14 今日の天氣
15 大阪商船臺灣出帆
16 近海郵船基隆出帆
17 辰馬汽船
18 大連汽船
19 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 舊習の改良 に就いて 先づ精神の克服が緊要社說

舊臘來、國民精紳總動員運動の一ポイントとして金島に新暦勵行と舊正月廢止の運動が展開し各方面の努力が酬ひられて新暦正月の勵行はさすがに好成績を擧げたやうであるが、舊正月の廢止は地方の警察其の他の手に依って事前に各種の工作を施して相當の努力を拂つて來たにも拘はらず、その趣旨が聊か徹底しない憾があり、都會地は別として一般の農村では尚ほ永年の習慣から舊暦の正月を內所に迎へるものがないではない。勿論全般的に見れば例年に比べて著しく改善されて居ることは事實であって、少なくとも例年の如く表面的にやらなかつただけでも非常な進歩と見るべきであらう。

今日に至っても向ほ新舊二度のお正月を迎へやうとする氣持は勿論文化人に取っては解し難いものである。經濟的に見ても將また一般の社會的に見ても、何等舊暦に執着すき必要がない。殊に經濟的關係より打算すれば二度の費用を支出せねばならない點からしても相當の損失である。それに拘はらず、尚ほ翻然としてこれを捨て得ないのは永年の因襲に囚はれた結果であると云はればならない。習慣は第二の天性と云ひ、また山は移すべくして性は改むべからずと云ふ諺は何れも風俗習慣の改め難きことを教へる格言である。試みに內地の農村が今月尚ほ全然舊暦を廢止し切れないでゐる實例を見ても知べきである。

本島に於ても都會が農村よりも改善の成績が擧り、また下層階級よりも中流以上の家庭に廢止を勵行してゐるのである。是れは教育程度の相違から兩者の宣傳に對する理解の程度に甚しき逕庭の存する點を見逃がしてはならない。同時に斯る運動に於て彼等の實行を促がす工作にのみ繁激で、その理解を求める說得工作に疎慢であった憾みがないとは云へない。要するにその精神を克服せずして徒らにその形式を矯めやうとする所謂民由らしむべし、知らしむべからず式の行き方は得て斯るチレンマに陥ることは、古今その例に乏しくないのである。

本島に於て改善さるべき舊習尚何多々あり、それが現下の國民精神總動員運動に照して一層その必要を痛感するものである舊暦廢止は勿論その內の一例であるに過ぎないが然し一事は萬事であると云ふへ譬へもある如く吾々が今後各種舊慣改良運動に對し、飽までもその精神の克服に、より以上の努力を要望すると同時に徒らにその形式の粉飾に岌々するの不徹底を再び犯さざるやら指導者等の注意を喚起したいものである。

02 倉林、田代兩部隊が きのふ鳳陽を占領 津浦線の風雲急
03 蚌埠に巨彈の雨 陸の荒鷲、縱橫活躍
04 蚌埠を占領
05 戎克百餘隻を爆破 敵兵千餘、河の藻屑
06 敗走中の敵を猛爆 蚌埠西方懷遠附近で
07 棲霞に日章旗
08 兩角部隊 定遠を占領
09 陛下には御輕微の 御風邪の御模樣 宮內省きのふ正午發表
10 滿洲國汽船コ丸 航海危機に瀕す 沖の鳥沖で機關故障
11 團體參拜の 注意事項 五日市葬當日の
12 麻雀も御法度 南署の大英斷
13 新政府成立の 祝賀會を開催 羅東郡下の華僑が
14 救護看護婦 生徒を募集
15 無言の勇士凱旋 五日○○驛着
16 圖像:青島より
17 村社模範的走法 フアンを唸らす 五千米で見事臺灣新記錄 きのふ兩選手記錄會
18 時局を反映し 賭博幾分減る 舊正月の檢舉數
19 島都公會堂に 冷房裝置 來年度豫算に費用計上
20 都市計畫委員會 九日府正廳で開催
21 全島警務部長會議 きのふ警察會館で開かる
22 グライダー製作に 半額の補助 帝國飛行協會から
23 勤勉手當 そつくり献金 公司寮驛傅君の美舉
24 廣告
25 總督府辭令
26 人事.消息
27 ときの声
28 庄葬謹告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 黃色種葉煙草の 有望なるに着眼 岩波東亞煙草重役來臺
02 東京常尾鐵工株 時局柄買氣旺盛
03 小麥の見透し 好調を持續せん
04 昨年の對外貿易 戰時管理への飛躍(下)
05 蓬萊米の割高說 全く根據なし 生產費から計算して
06 硫安荷受組合の創設 急テンポに進展 殖產局が業者を招致
07 泊交通局總長 豫算關係で上京
08 高雄州下の乾薯 出廻り頗る活潑
09 日本水產の東海岸水產開發 近く具體化せん
10 本島の馬政計畫 順調に進行
11 定期米好調に 島内米小聢り 一般取引は依然閑散
12 臺北自動車組合 定期總會を開催 統制問題が議題に上るか
13 臺灣雜穀商組合 臨時總會を開く 取引改善を圖るため
14 照明燈
15 市價及商況 二日
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 北斗郡下各農家に 改良豚舍と堆肥舍 昭和十四年度迄に完成の計畫 收益豫想四百萬圓
02 溪湖庄の街昇格 プロ成る 假裝行列等盛澤山
03 國講所研究會 來十六日二林公で
04 圖像:豪華典麗な純日本庭園
05 特定指定部落 饒平厝の實績 國語解者實に五〇%
06 大塚能高郡守 着任
07 竹東街防空委員會
08 斗六郡街庄 協議會日割
09 岡山郡下の道路 面目全く一新 鋪裝工事大部分完了
10 外山、永尾兩氏 街、社合同葬 來七日旗山で執行
11 圖像:全日本水上競技大會
12 北斗郡各地の 舊正廢止徹底 商人も平常通り營業
13 兩勇士の 合同庄葬 來九日二林公で
14 員林散宿所職員 非盜電者を侮辱 被害者告訴を提起
15 偽盜電檢查員 二名近く送局
16 文賢信組 總代會終る
17 圖像
18 故鱒淵上等兵 五日に大村庄葬
19 出版法違反か 員林街の某氏
20 ローカル.セクシヨン
21 青物相場表
22 廣告報社消息
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 科學と映畫 宇宙線の本源探究(上) 一步を進めた新粒子の發見 仁科博士の等貢献
03 講演 支那の鑛產地質/早坂一郎
04 趣味講座 「明治文學と支那文學との交涉」/柳田泉
05 物語 「導音」/太田俊介
06 落語 「厄拂ひ」/三笑亭可樂
07 晝間娛樂時間
08 節分會追儺式實況 川崎市金剛山平間寺より中繼
09 コドモの時間 童話劇 「鬼やらひ」
10 「お話」 「國民精神總動員について」/森本茂
11 物語 「日本軍を慕ふ支那一少年」
12 童話
13 吹奏樂
14 ハーモニカ合奏
15 家庭百科問答
16 マンドリン獨奏
17 初等北京語講座 第十二講/種村保三郎
18 料理献立/伊地知たづ子
19 科學ニユース 溫泉で百馬力 機關を働かす
20 科學ニユース 九通話を 同時に受信
21 北支のスタア達 二月二日來朝
22 旅客機を直ちに 爆撃機の改造
23 高田浩吉と瓜二つ 北支のスター李飛宇君
24 海外映畫短信
25 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 彰化市の積極豫算 一躍九十萬圓に上る 昨年に比し二十二萬餘增加 あす內示會を開催
02 鈴木少佐以下の勇士 六日臺中市葬を舉行
03 高橋部隊戰歿者 臺南市葬を舉行 來る五日南門小に於て
04 高品要塞司令官 戰歿者遺族を慰問 陸軍大臣代表として
05 圖像:郁芳淨土宗新管長入山式
06 五萬市民を總動員 屏東市の建國祭式典と 非常時心身鍛鍊日の行事
07 故中埜伍長遺族に 御下賜品傳達
08 全島書籍雜誌組合 臺中市で總會
09 彰化壯丁團 檢閱を舉行
10 明治溫泉近くなる 道路工事本月中に竣工 臺中州民に一大福音
11 國婦大屯郡分會 來る十二日發會式舉行
12 役馬講習會
13 臺南市新年度豫算 編成愈よ終了 總額百三十二萬四千餘圓に上る 古澤市尹抱負を語る
14 地方振興の功勞者に 難有き表彰の思召し 北斗郡蔡有氏の光榮
15 高雄州の強調週間 實行の諸要項決定
16 志願兵制實施運動 愈よ本格的に促進 きのふ高品要塞司令官訪問
17 嘉義の晝火事 住家の全燒一戶 半燒三戶に及ぶ
18 彰化市に於ける 舊慣改善の狀況 警察署の調查に依る
19 嘉義支局移轉
20 人妻殺し公判 十三年懲役を求刑 言渡しは來る九日
21 死で邪戀の清算 高雄市の歡樂境に血腥い慘劇
22 彰化農組の品評會 褒賞授與式を舉行 一日公會堂に於て
23 崇文社の春季祭典
24 時局座談會
25 街昇格の祝賀會 二林街喜びに溢る
26 屏東市各小公 學校兒童募集 廿二日まで締切
27 消息
28 第九回決算公告報社消息
29 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(5)/山中峯太郎作;木原芳樹畫
02 新春漫筆(中)/吳文炳
03 大和魂の強さ(上)/紀平正美
04 水牛の角 中本の力作 「新潮」と「文藝」
05 圖像:ベリカン 動物園春だより
06 文藝時評(1) 健康な表現と 不健康な表現/中村地平
07 圖像:佛、伊も加へて國際「詩の夕」
08 學藝消息 現代支那小說集 「夜哨線」出版 譯者古濱修一
09 寄稿歡迎報社消息
10 海外文豪の 傑作を映畫化 東寶本年度の新企劃
11 大地の續篇 「息子達」を 大船が映畫化
12 心聲漢詩

過花蓮港贈香林/覺齋、敬和裕福窓兄五十述懷瑤韻/臺中 陳朔方、敬和裕福窓兄五十述懷瑤韻 二/臺中 陳朔方、敬和裕福窓兄五十述懷瑤韻 三/臺中 陳朔方

13 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 政府、政黨首腦部の 廣汎な委員會設置 事變下議會の機能發揮に邁進
02 賠償金は支那から取る 外相の答辯金及び物に依つて
03 中心機關を設置し 支那文化を開發す
04 圖像:川越駐支大使歸朝
05 對日決議案を可決
06 上海稅關は復興の財源とは 考へられない 外相、方針を明示
07 北、中支統制會社は 四、五月頃に成立!
08 會社の組織と目的
09 金口木舌/林正享
10 議院制度改革の心算 豫算總會首相が表明
11 砂糖消費稅の 改正稅額
12 蓬萊丸無電
13 明日の天氣 天氣概況
14 各地の氣溫
15 おお青空よ(162)/北村小松;吉田忠夫畫
16 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 憲法發布祝典に 特赦を奏請せん けふ緊急閣議開催
02 軍費半減と物價高で 遣繰りつかず悲鳴 七十五師、增額を嘆願
03 圖像:東京大會競技場と 大プールの模型
04 倫敦平和會議に 宋慶齡渡英說
05 芝罘を完全に占領 全市に日章旗を飜へす
06 政治と文化/三木清
07 福岡と北京間に そらの直通開始さる 明朗北支に拍車
08 萬國博前賣券 三月から賣出し 懸賞二千圓付で
09 英の沖仲仕が 榛名丸の荷役拒否 英外務省、不誠意な回答
10 同棲した上に 金品を捲上ぐ 心臟男遂に御用
11 郭總領事一行 けふ香港丸で離臺
12 赤十字醫院 午後も診療 好評を博す
13 日滿銑鐵共販會社 資本金二百萬で設立
14 バスも乘用車も 木炭化の傾向顯著 ガソリン節約に大貢献
15 船橋の火事 卅六戶全燒、損害十萬圓
16 商況 三日前場
17 今夜の映画
18 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(71)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 學校の選擇と入試準備(上) 子供の智能と 將來の見通しが第一 中等學校だけで畢らすには 最も役立つ學校を選擇せよ/青木誠四郎
03 お子樣のお辨當は 榮養の中心 種類を豐富に取合せよ/進藤真砂
04 特約漫画のんびり張さん(57)/ゑのもと真砂夫画
05 圖像:古典調に事變色の混織、自肅の初天神
06 二月の家庭曆 憲法發布 五十年式典と 「窄き門」……入試準備
07 もやしを 召上れ
08 物の生かし方集 安全な紙の吹矢
09 時計 はめ方で美さが異ふ
10 馬鹿にならぬ 蜜柑の皮 こんな卓効があるのに 捨てるとは非常識です
11 身上相談
12 鮭の北京料理
13 椎茸の白雪揚
14 揭示板
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 朝鮮の不穩團體は 全部自發的に解散した これも時代の產物
02 コドモ 不相應な服裝は 却つて良くない 理髪師の羽織袴の話 偉い人の訓戒
03 事變公債賣出シ
04 豪膽太田特務兵 支那事變中第一
05 あぶなくあぶなく 船が衝突沈没
06 少年外交大成功 各國の少年から お禮の人形さん
07 長湯のレコード 二十六時間餘
08 子供作品 私はとけいです/林金福
09 入學者は三十人に一人 幼年學校入學試驗 二十五日から始まつた
10 カナガキニュース センチカラ ナフゼイ
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 東亞安定勢力の 中心的地位を確保 帝國外交の最高方針 豫算總會で首相が答辯頭條新聞

【東京三日發同盟】眾議院豫算總會は午後一時二十五分再開

由谷義治氏(東方) 國民は今回の事變勃當時より長期戰を覺悟してゐるが先頃の重大聲明はドイツに依る仲介工作が出來なかったのが動機となったものであるか

近衞首相 一月十六日までは蔣介石に反省を與へようとの建前て來たがこれは昨年議會開院式において賜はった勅語の中にも現はれてゐる然し十六日に至り蔣介石の反省を求めることは絕望となったのであの重大聲明となったものである

廣田外相 今回の日支事變に付ては當初より政府は國民政府の反省を求めて來たのである直接間接に反省の機會を與へたのである其後に於ても國際聯盟、九箇國會議等の干與すべき所ではないとして我方は日支直接交涉に依る解決を希望して來た、日本としては支那側において直接交涉の意思があるなら何時でもこれに應ずるといふので英米其他の諸國にもこの意向を通じて置いた、それに對して諸外國の中には支那側の意向を探って我國に傳へて來たものもある、然し支那側は強硬の態度をとって我國との直接交涉を避け聯盟や九國會議の斡旋を求めてゐた、然るにドイツが探った所に依ると支那側の意向が大體見えたので若し支那にして和を講ずる考へがあるなら日本は斯ふいふことを條件とするといふことを傳へたのである、これに對して支那側は色色と說明を求めて來たため我方からも說明を加へたのであるが支那側は最後まで日本の條件を容れて媾和に應ずる態度を示して來なかった依って遂にドイツ側の斡旋を打切ってあの聲明を發表するに至ったものである

由谷氏D‧N‧B(ドイツ通信社)に依って傳へられたドイツ側の聲明は事實であるか外相 大體にお於て間違ひないと思ふ

由谷氏 日本軍が盛んに戰鬪を續けてゐるあの當時においてあのやうな和平交涉をなすべき時機ではなかったと思ふが如何

外相 當時においては支那側が強い態度であることをドイツは知らせて來たのであって最後の橋渡交涉がその當時から繼續してゐたのではない、南京陷落後ドイツは新たに支那側の態度を傳へ支那に和平の意思のあることを知らせて來たのである

由谷氏 ドイツとの交涉の相手は誰であるか

外相 外務大臣である

由谷氏 第三國が和平交涉の仲介に起つ事は我國に執って第三國の干涉ではないか

外相 我方としては飽くまで直接交涉の方針に變りはない戰鬪中で兩國間に何等の聯絡の方法なき塲合第三國が其の橋渡しをする事は決して干涉とは申されぬ

由谷氏 四大原則は今後事變解決條件として最後まで修正すべきものでなく又附加すべきものもない性質のものであるか

外相 今回の事變に當っては國民政府に反省を與へる為め膺懲の力を加へたが將來は真の日支提携を希望してゐるのである力と情とを以て反省の機會を與へたがそれは最早實現し得る望みはなくなったのである故に今後は新政權に期待し更生支那を援助するの他はない四大原則は將來日支關係を良くし再び斯る事變を繰返へさない為めの要件であり其の精神は如何なる塲合にも渝らないものである併しこの原則は實現すべき事實を抽象的に並べたものであるから其の具體的內容については今後の對手側の如何に依って變り得るものと思ふ

由谷氏次いで宣戰布告を為す必要がある塲合を論じ長期戰の覺悟について首相の所信を質す

近衞首相 將來宣戰布告を為す塲合は有り得る蔣介石政權と對手にせずとは國交調整の對手としないとの意味である

由谷氏 然らば戰爭が濟んだ後の交涉は新政權とやるとの意味であるか

首相 その通りである

由谷氏 東亞安定勢力の中心たるべきものは日本を措いて他になくその間第三國の干涉は斷乎として排擊せねばならぬと思ふがこの際首相より我が外交の最高指導方針を承はりたい

首相 帝國外交の主眼とするところは東亞の安定勢力の中心たる地位を確保するにあり所謂歐米に追隨する如き外交は今後は斷じてやるべき事ではないと思ふ。

02 電力案通過のため 解散の決意ありや 江藤氏、首相の決意を問ふ 豫算總會の質疑終る
03 川崎汽船對支積極策へ 海運界に波紋を起す
04 芝罘領事館 再び開館
05 列國が日本軍備を 架空的に誇大視す 不脅威.不侵略は我軍備基調 野田少將所見を表明
06 駐英佛、伊兩大使 イ外相を訪問す 地中海對策を協議
07 總動員手段を盡し 萬遺憾なきを期す 兵役改正委員會陸相の答辯
08 波瀾重疊の 日蘭協定成立
09 建艦問題につき 英、米、佛重要協議
10 主力艦八隻建造 佛、每年十億法を計上
11 基隆の壯丁團檢閱 高砂公園で舉行
12 周恩來が聲明
13 陸軍戰死者 二萬餘名 陸相が答辯
14 十萬圓を 匿名で献金
15 けふの兩院
16 大阪商船臺灣出帆
17 近海郵船基隆出帆
18 辰馬汽船
19 大連汽船
20 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 支那語科の 設置が急務 支那語の普及は 親善の基礎工作社說

日支兩國民が相互にその國情と國民性とを理解し、東洋本然の精神に立脚せる日支間恒久の親善關係樹立せんがため、最近我國に於ける支那語研究熱が頓に高まり、中等學校に支那語科を設けよと云ふ聲が盛んになって來た。曇に北支から來朝した支那文化使節もこれが必要を說いてゐる。確かに支那語の普及は戰後經營に對應する必要缺くべからざるものであると共に、日支親善の一つの基礎工作としてまたなくてはならぬものである。

去る二十二月の眾議院本會議に於て、木戶文相が民政黨の川崎克氏の質問に對して「中等學校に支那語教授の必要は認めるが、先づこれが手始めに漢文科と並行して支那時文を課して行く積りである」と答辯して文部省の態度を明らかにした。而してこれが方策として東京、大阪、神戶、廣島、松山、福岡、鹿兒島等各地に於て、漢文科擔任教員に對し支那時文講習會を開催することに決定、愈よ新學期より各中等學校に於て平易な支那現代語を教授することとなった。これは支那語正科の第一歩に乘り出すものであり、戰後經營に對處する時宜に適した措置と云はねばならぬ。

支那語科設置については種々議論があり、中等學校の正科として支那語を教へるよりも、支那國民に日本語を學んで貰った方が近道であるかも知れない。現に外務省文化事業部では、北支文化工作として醫療、大農場經營と共に日本語の普及を計るべく、北支新政權が近く北京大學、清華大學を始め各學校に日本語講座を新設するのに呼應して、日本語學校を各地に設置し北支民眾と我國民との緊密なる關係を持續せしめようとしてゐる。しかしこれを以て日本人が支那語を學ぶ必要が解消した譯のものではない。親善は言葉から始まる。書くことよりも話すことである。支那國民に日本語を學んで賞ふことを建前にして進まなければならぬが、現在北支を除いては支那は動亂の國であるため、日本語を學んで賞ふことは到底望まれない。且つ我々と提携して行くのは北支の支那民眾のみでなく、戰局終熄の 曉再建された新興支那政權にある。これらの支那民眾と意志を疎通し感情を融和して握手せんがためには支那語の學習を閑卸することは到底出来ない。

抗日蔣政權に代るべき新政權、即ち真に帝國と握手提携し東亞永遠の平和を打ち建てる新政權が樹立された際、日支兩國の親善接觸が、各方面に於て頻繁に行はれることは言を俟たず、これがため支那語が愈よ必要になって來ること は自明の理である、かるが故に木戶文相が答辯したが知く從來の漢交科と併行して支那時文を課するに止まらず、更に一歩を進めて速かに支那語を正料として課し、時代の要求に即應して戰後諸經營の基礎工作を準備すべきであると思ふ、殊に臺灣は對岸と一葦帶水の間にあり、政府の目指す南進政策發展のため更にその必要性を感ずるものである。戰局の推移は豫斷を許さざるも既に北支に臨時政權が誕生し、隣邦と提携して發達して居り、他方中支に於ても皇軍の占領區域には、新政權が胎動しつつありやがて蔣政權に代り新興支那を背負って立つべき新政權の誕生は遠くない、支那語を正科として設け新政權誕生後の活躍の基礎工作となすべきは今が抑々その準備時期であると思ふ。

02 山東肅正完し 僅僅二日で半島席捲 沖快速部隊の偉勳
03 我軍艦芝罘沖に進航 碼頭を占領して入城!
04 皇軍入城で住民感謝
05 小林總督から 奉伺電報
06 懷遠城に肉薄 急追の添田部隊
07 沖部隊鹵獲品
08 敵機の損害六九二 事變發生以來の總計
09 小公學校聯合 唱歌會
10 八百名を武裝解除 巡警の寢込を襲ひ
11 新竹市教職 員大會延期
12 臺中高女の 慰問音樂會
13 カメラデー 作品展 五日から開く
14 永井代表出發 カイロ會議に出席
15 窮乏引揚居留民の 救護に當局乘出す 調查の上具體方法を決定
16 圖像:上海の初雪
17 內臺間を六時間で 快速ロツクヒード機五臺 六月頃からデビユー
18 値上すると早合點 煙草を大量買占 大稻埕一部のナンセンス
19 大龍峒青年團 挺身隊を組織 軍事教練を實施
20 蘭陽高女の 設置場所決定 但し發表の時期でないと 藤田知事宜蘭で語る
21 宜蘭農林の道場 盛大に落成式を舉ぐ 校內神社地鎮祭も舉行
22 兩水利組合の 合併祝賀會 五日羅東で開催
23 南部、村社兩氏 本社を訪問 けふ離臺報社消息
24 體協臺北支部 蹴求大會 十一日から開く
25 總督府辭令
26 人事.消息
27 ときの声
28 市葬謹告
29 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 本島の人造樟腦 製造試驗に移る 中間テスト好成績
02 舊正後の丸糯觀 下げ餘地ないか 強弱戰は依然對立
03 來るべき增稅の 程度と方法は
04 本島の酸素界に 協定氣運濃厚 商工課が乘出して斡旋
05 高雄の肥料 意外と閑散
06 臺陽鑛業の 倍額增資可決 第一回拂込は四月一日
07 赤糖先値弱く(高雄) 十三圓を割るか
08 臺灣赤糖同業組合 設置發起を認可さる 創立總會は本月下旬頃
09 新煙草「荒鷲」 十一日より發賣
10 產地安に 豆粕は軟化 島內市況は平凡
11 臺灣セメント 開店休業の狀態 三者の妥協成らざりしため
12 照明燈
13 華銀初配當三分 總會は來る廿五日
14 市價及商況 三日
15 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 紙上書畫展(其十二)
02 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 臺拓が北斗郡下の 干拓事業を計畫 庄民速かに實現待望
02 桃園農林學校 設立祝賀會盛況 官民二百餘名が出席
03 圖像:長距離飛行完成
04 竹東郡產組 實務競技會 來十三日開く
05 三農作物增收競作 褒賞授與式を舉行 きのふ東石郡役所で
06 圖像:春場所大相撲千秋樂 双葉山終に勝放し
07 糸山、宇治兩氏 大保庄葬 來る六日執行
08 北投庄出身の 五英靈庄葬 けふ北投小で執行
09 南投郡下に於る 舊正廢止不成績 見苦しい惡結果を招來
10 故永山上等兵 あす街葬執行
11 六甲庄部落對抗 國演會開かる 參加者六百名の盛況
12 故崎野軍曹の 鶯歌街葬 二日盛大に執行さる
13 苑裡何清秀君 血書從軍志願
14 賞金を國防献金 朴子陳太炎君の美舉
15 太甲に強盗出現 食鹽賣捌所はる
16 屋根より 墜落即死
17 ローカル.セクシヨン
18 北斗圖書館に 秘藏書籍寄附 本社洪寶昆君が報社消息
19 青物相場表
20 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 科學と映畫 宇宙線の本源探究(下) 一步を進めた新粒子の發見 仁科博士の等貢献
02 科學ニユース ソビエト@航空界の近況
03 大船のスター募集 三月を期し一齊發表
04 英國映畫俳優の 人氣投票 一等フイールズ
05 シユヴアリの 流行兒 けふから國際館で封切
06 映画街 「露營の歌」戰場シーン開始
07 映画街 日活の「土」 愈愈慎重
08 映画街 千葉監督の まごころ物 「人は若者」 製作決定
09 ラヂオ
10 講演 彈正臺奇聞/淺井清
11 國史講座/鈴木讓
12 コドモの時間 世界偉人傳
13 長唄 「吾妻八景」
14 お話 「グライダーのお話」/大竹文輔
15 國民歌謠 「戰勝の春」/外山國彥
16 歌謠曲
17 家庭百科問答
18 衛生 今までと違ふ治療法 胃腸の惡い人に 新しい藥が できました
19 衛生 「慢性」胃腸病者の喜び 胃腸が真から働き出す
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 皇化に輝く蕃地の 献穀畑地鎮播種祭 ロロナ社で嚴かに舉行
02 河上軍曹外五柱の英靈 原隊で告別式 同日內地へ無言の凱旋
03 船橋中尉以下の あす高雄市葬
04 水利事業の強化策 臺南州着着計劃を進行
05 古莊司令官 聯隊葬參列
06 花蓮港廳慰問團 川添部隊を訪問
07 臺南市華僑團體 近く組織に着手 全島大會終了を待つて
08 東臺灣始めての 從軍報告講演會 本社竹內特派員熱辯を揮ふ報社消息
09 圖像:櫻井德太郎中佐門司に凱旋
10 高雄市の建國祭 一萬五千名參加せん
11 流行る無理心中 女の冷淡さに思ひ詰つた 床屋さん兇刃を揮う
12 大屯郡教育總會 來る廿日に舉行
13 總動員參與會 強調週間の實施事項を協議 きのふ高雄市公會堂
14 流腦保菌者 更に四名發見
15 防犯報國を目指して 釋放者保護事業大會 來月一日臺中市に於て開催
16 高雄市に又も 三人殺しの慘劇 妻及び弟は即死、主人は瀕死の重傷
17 計畫的犯行 主人間もなく絕命
18 彰化市道路工事 あす公開入札
19 臺南競馬場の 擴張計畫具體化 現競馬場の南寄に決定か?
20 女教員研究會
21 高雄市各信組役員 市尹指名近く發表
22 看天田改良 新豐郡で懇談會 稻作を甘蔗の植付に
23 臺棉の繰綿工場 來る十二日落成式舉行
24 醫豫會懇親會 彰化溫泉ホテル に於て開催した
25 彰銀嘉義支店 近く開業
26 水タンクで溺死
27 順風耳
28 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(6)/山中峯太郎作;木原芳樹畫
02 新春漫筆(下)/吳文炳
03 大和魂の強さ(中)/紀平正美
04 水牛の角 大家の老衰 秋江、白秋、有三
05 圖像:動物園春だより ひぐま
06 文藝時評(2) 志賀直哉と 現代の社會小說/中村地平
07 圖像:わが世を誇る虎君(十四)
08 出版界展望 文化の重大性に 當事者の自覺を望む/P.Q.R
09 學藝消息 辻潤氏 久し振り春に逢ふ
10 心聲漢詩

立霧舘晚眺/覺齋、溪畔/覺齋、山月橋/覺齋、大斷崖/覺齋

11 新刊紹介 講談俱樂部 三月號
12 新刊紹介 キング 三月號
13 廣告報社消息
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 防共の精神に則り 積極的に日本援助 伊、國防會議開かる
02 海運國策會社設立 遞信省で目下準備中
03 けふ連絡會議 首相官邸で開催
04 圖像:質問の矢面に立つ永井遞相(電力委員會で)
05 有田、大竹兩氏 勅選に內定
06 廣東に戒嚴令 ロイテル電報報ず
07 芝罘治安維持會 張氏を中心に近く結成
08 孫家營、上窪占領 敵を淮河左岸に擊退
09 滿洲開發五年計畫 技術的修正を行ふ 初年度の實績を基礎に
10 金口木舌/林正享
11 國防軍對ナチスの 對立抗爭が表面化 獨は政治的危機に直面
12 政府首腦大更迭か 危機廻避策として
13 神戶支那總領事 引揚げん
14 ヒ總統頗る苦慮 フ元帥、決意を迫る
15 獨逸國防相 辭表提出
16 瀨下三菱銀行 會長退職 後任は加藤氏
17 明日の天氣 天氣概況
18 各地の氣溫
19 おお青空よ(163)/北村小松;吉田忠夫畫
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 大大的に慶祝して 臺灣神社で奉告祭 蔣政權離脫 新政府支持の 華僑全島大會提出事項決定
02 恩赦奏請の議 あす閣議に附議
03 圖像:思想戰展
04 事變で極度に疲弊 閉店倒產續出 廣東の人心蔣から離反
05 存仁院の光榮 厚生資金を賜はる
06 半世紀前の同情忘れ難く 老勇士、日本を憧る 紀洲沖で沈沒した土耳其軍艦エ號乘組員 唯一の現存者イ氏の追億談
07 臺陽鑛業會社 一千萬圓に增資 きのふ總會で決定
08 米主力艦テ號爆擊機 空中衝突して墜落 乘組員十名溺死か
09 艦載機三百機が 一齊に遭難現地へ
10 新竹共榮信組の 役員指名さる 組合長は許延壽氏
11 廣東省官吏の橫暴 腐敗その極に達す 民眾の不滿漸く昂まる
12 三保丸基隆に入港 フ號の荷物を積んで
13 海外短信 テラ錢の上り 一千萬圓
14 海外短信 豪華船顛落
15 海外短信 世界人氣者 ベスト.テン
16 海外短信 六人で一個大隊 に對抗
17 海外短信 米國の踏切事故 死傷六千名
18 海外短信 自動車事故で兄 弟再會
19 齒科醫師會總會
20 人事.消息
21 商況四日前場
22 今夜の映画
23 民報案內報社消息
24 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(72)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 學校の選擇と入試準備(下) 勉強は回數よりも 方法に注意せよ 親の愚かな干涉は禁物/青木誠四郎
03 輕い菓子と あたたかい飲物 勉強中の御子さんに
04 特約漫画のんびり張さん(58)/ゑのもと真砂夫画
05 冬の靴がいたむ 濡れた儘で置かぬ事 直接火に當てるな
06 物の生かし方 棚の吊り方
07 圖像:花嫁學校生徒貴族院見學
08 ガスの 漏れた時
09 石鹼なしでお洗濯をする秘傳
10 林檎の皮 棄てずに召 上れ
11 花野菜の煮方 強いアクを抜け
12 圖像:勅題陶器
13 鯣のあんかけ
14 口紅のつけ方 これだけは心得よ
15 紙上病院/黃朝清
16 鰹節を らくに削る法
17 揭示板
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 戰爭は長びくぞ みんな腹をきめろ
02 武器を支那に 賣るのは良くない
03 コドモ 元氣を出せば 寒さはぶつ飛ぶ 但馬の小學生はこんなに元氣 寒がりはいけない
04 圖像:爆彈二將校/許添壽
05 自分の惡くても、脅し文句を云ふ
06 良く活躍する 陸海軍の荒鷲隊
07 貨幣と紙幣は 何處で造るか 臺灣と內地は紙幣が違ふ
08 日本で一番の人人
09 日の丸に代る 虎丸必勝旗 神主からが勇士に贈る
10 子供ノ送ツタ 國旗がガイセン
11 カナガキニュース カミサマノ オツカヒ
12 カナガキニュース ヘウシヤウサレタ トミコサン/沼田外美子
13 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 廣東情勢緊迫 市內に市街戰展開 軍隊の暴動續けらる頭條新聞

【香港四日發同盟至急報】廣東の情勢に關しては廣東香港間の聯絡杜絕の為め不明であるが情報に據れば目下廣東市內に市街戰が行はれ軍隊の暴動が續けられてゐると

【香港四日發同盟】連日の如く我が海軍機の空襲下にある廣東市內は余漢謀鐵城、曾養甫の各派入り亂れ一方人民戰線派の指導する共產黨の活動、舊十九路軍將領の勢力盛り返へし並に地下運動に依る陳濟棠の策動など全く重苦しい空氣を漂はせつつ今日に及んだが遂に右運動が俄然表面に現はれ早くも蔣介石に取り致命的の自□作用を開始したものと見られる。

02 流言蜚語亂れ飛ぶ 銃劍附の兵士、市中を警邏
03 事件の真相 保安隊、支那軍に依る 陰謀團の大檢舉
04 我が海軍機が空襲 數隊が前後十數回に亘り
05 黃埔火藥庫 木端微塵
06 陳濟棠、余漢謀に對し クーデターを敢行
07 外國商船の 出港を要請 ブ英總領事に
08 午後鎮靜に歸す
09 十四錢郵便切手 新たに發賣
10 戒嚴令は依然嚴重 虎門封鎖で港內の汽船立往生!
11 內閣直屬の機關 東亞事務局を創設 企劃院案を近く閣議に諮る
12 憲法發布祝賀式典に 天皇陛下が行幸 きのふ仰出さる
13 許大使漢口へ
14 蔣政權の潰滅へ 一層努力を續ける 聯絡會議を開かる
15 獨國防相の辭職は 個人的の問題
16 芝罘新市長に 張化南氏が就任 治安維持會を結成
17 中國臨時政府 朝鮮各領事を任命
18 潛水艦發見次第 容赦なく擊沈 佛、強硬方針を發表
19 對支武器輸出問題 伊は禁じ、獨も取り締る 外相委員會で說明
20 軍部大臣の 更迭斷行せん
21 中立宣書を發表 比律賓聯邦大統領が
22 眾院各分科會 一齊に開く
23 大日本主義の 精神運動進展す
24 ソ聯、外蒙を結ぶ 鐵道建設開始說 今年中に完成の豫定
25 けふの兩院
26 日ソ間の將校 交換制度廢棄 夫夫本國に引揚げん
27 服部英名氏 繰上當選
28 河野代議士無罪 きのふ判決
29 丹下茂十郎逝く
30 今日の天氣
31 大阪商船臺灣出帆
32 近海郵船基隆出帆
33 辰馬汽船
34 大連汽船
35 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 島內運送業 統制の指標 企業の合理化と 負擔減輕が重點社說

本島に於ける運送統制問題は既に數年前の懸案として交通局を始め營業者間議論の的であろ內地では昨年度より鐵道省の計畫に依つて、國際通運會社を主體として半官半民の日本通運會社を創設して運送業の統制に乘り出して來たのは周知の事である本島に於ても陸運統制の見地よりして明十三年度豫算案に小運送業統制法施行に伴ふ經貿として二萬餘圓を計上し、愈よ統制に乘り出す事となった事は交通當局として一大英斷である、非常時局下に於て國民經濟を確立し、無駄を排除して行くのがその指標である、鐵道省が率先して日本通運を新設して陸運國策の確立に乘り出したのも、國營輸送機關をして國民の經濟生活に貢献させんとするのが目的である。本島に於て計畫して居る運送業統制も內地と同目標であるべき筈である。

現在年額六百萬瓲を輸送して居る島內官鐵の貨物を取扱ふ運送業者は臺灣運職組合に加盟して居る公認會員だけで四百八十五名であり、非公認業者が百五十餘名を有して居るが、餘り同業者が多い為めに無理なる競爭を惹起し、その結果、荷主に少から、迷惑を及ぼして居る業者も少くないから、鐵道部當局としては運送業統制法を施行し、運送業者を許可營業に改善し、不良業者を淘汰せんとの意向である。更に無駄なる二重資本の投下を制限せんとの意圖を有して居るが、果して運送業者のみを統制して陸運統制の目的が達されるであらうか、真に島內の輸送機關をしてその使命に邁進せんとすれば、鐵道運送のみでたく海上運送をも統制せねばその計畫して居る目的が完全に達成されないのである、事實問題として本島の運送業界の實狀を一瞥するに大荷主は意外の低率料金を以て運茨業者を强制して居るに反し多くの小荷主は高率なる運送料金を負擔して居る。

運送料金の公平負擔と輕減問題が島內運送業統制の指標であるから、鐵道部に於て計畫して居る統制案もこの見地に依って善處すべきである。島內運送業の統制案として擧げられて居るのは全島を打つて一丸とした統制運送會社を新設するか?又は現在の機構を改變せずして臺灣運輸組合を解體して運送代行會社を創設するか?更に一歩を進めて鐵道省の方針に基いて日本通運をして島內の運送業を合同させるかの三つの案に分かれて居る。各案とも一利一害があるから何れに賛成すべきであるかは決定され難いが、荷主の負擔を輕減して島民の經濟生活をして安易に暮させる為めにその統制目標を置くべきである。

運送業の統制は交通統制の見地よりして急務であるもその反面に於て企業の獨占化な意味する事となる虞れがある。愈よ島內に於いて積極的に運送業を統制する場合には單に企業の合同のみを以てその目的を全した事とせず、荷主の負擔を輕減し、消費者階級をしてその恩恵に均霑させるべきである最近各州下に於てトラック統制が具體化し交通統制國策に殉じて居るが一部の荷主が却つて負擔を加重されたとの實例もあるから、單に形式的に運從業の統制のみでなく、その統制の實施によつて與へる利害關係を精查すべきである更に一二の有力會社のみを對照とせず、多くの中小業者の影響をも考慮に入れて最も合理的な運送統制を斷行せねばならない。本問題は常業者のみでなく全島民に及ぼす重大問題であるから、慎重にも慎重を加へて讀制の指標を見誤らすに全島民の經濟生活に福音をもたらす事の出來る事を期待するものである

02 徐州の戰雲急 皇軍の精銳南北より進擊 李宗仁、反擊態勢
03 芝罘兩砲臺を占領 敵は一彈も放たず潰走
04 帝國海軍の威容を 吹奏樂として作曲 プ氏、海軍省に寄贈
05 從軍日誌の中より おお懷しきあの爆音!(三)/竹內清海外遊記

海軍荒鷲酒卷部隊を訪ふ

知る人ぞ知る酒卷部隊を訪ふべく肥後中佐と一緒に○○の前を通り○○附近を廻つて○○の海軍飛行場へ急いだ。ドンよりした午後だつた。海軍武官と一緒だから銃劍の步哨線突破?も容易だと親船に乘つた氣持ちで居たが生憎後中佐は私服なので本來ならば步哨氏から敬禮を受けるのであるが私服の悲しさ一一步哨線で車を止め自己紹介をしなければならなかつた。軍律は嚴として嚴を極めてゐる途中で道を間違つて相當時間要したが戰場を云ふものは一種獨得の魅力のあるもので道を間違へれば間違へたで何處を走つてゐても退屈しない。次から次と新しい感想が限り無く續く。

漸く目的地へ着いた。出來たてのホヤホヤコンクリートの上を踏んだので叱られる事を覺悟したが少しもイヤな顏もせずニコニコと私の謝罪を甘受するので氣分を好くした。人間は如何なる場合でも又如何なる人にでも「叱られる」と云ふ事は好い氣持のものではない。反對に如何なる場合でも如何なる人にでも優しく接し得られる事は誠に好いものだ。殊に戰闘員の絕對職場たる戰場に於いて我我非戰闘員たる從軍者が戰闘員から優しくされる事は一入うれしい。と云ふよりも「死な□諸共」と云つた心からの親しみが湧く。反對に素氣なくされる。誠にやる瀨ない程孤獨感が起つて泣きたい程寂しくなる。私の如き老從軍記者は一層そうである。かつて蘇州河突破の激戰の日に私は總攻撃陣の砲兵陣地を過ぎ敵前五百米迄進んだ時出會つた一人の工兵中尉が親切に此れ以上行く事の危險である事を注意してくれた事や○○砲兵陣地で寫真を撮らうとすると隊長が親切に撮影してはならぬ事を注意してくれた時の溫かさと親しさを今でも忘れない。併し之れは好い方の事であるが氣の荒くなつてゐる戰場の事だから仲仲そうばかりは行かない場合もある。何れにしても戰場生活と云ふものは戰闘員は勿論非戰闘員でも銃後で想像する以上深刻なものだ。

さて暖房設備最中の士官室で酒卷部隊長以下馬野、須田兩少佐檜貝大尉等空の勇士と貧しいストープを圍みながら親しく話し合つたが之れが全世界を戰慄せしめ且つ其の勇猛と優れた技術に絕讚を浴びせられてゐる我海軍の荒鷲とは思へない程謙遜で柔和でそして平凡である事に私はヒドく心惹かれた。此の「平凡」さが偉大なのだ、と思つた酒卷部隊長は「○○で受けた厚意は身に泌みてゐる。自分はかつて艦長として各地を廻つた○○へも幾度も行つたが今度程○○の○○から受けた厚意が身に泌んだ事はかつて無い。みんな非常な感謝をしてゐる」と語つた一片のお世辭ではないものを感取した。他の勇士もいろいろと○○の話をした。私は俄かに肩身が廣くなつた。親友達と話してゐるように親しさを覺えた。

早春の夕陽が硝子越しに指込んで來た。なごやかな一とときである。と空の彼方から爆音がきこえて來た。大きく近いてくる。酒卷部隊長の表情に一沫の緊張がさした「歸つて來たな、每日○○や○○の爆撃に行つてゐるのだよ」と云はれた。私は○○できた爆音だ、と思ふとたまらなく懷しくなつた。別れる時酒卷部隊長は「○○へ○○したら○○○してくれ」と云はれた外へ出ると又一機爆音勇しく地上へ近づいて來た肥後中佐は「あれを見るとなつかしいなー」と感慨深げに云つた。【寫真前列向つて右より馬野少佐、酒卷部隊長、須田少佐、後列向つて右より檜貝大尉、肥後中佐】

06 志願兵の實施問題 全島的猛運動開始か
07 運動實況を調查 高雄懇話會、調查員派遣
08 日本丸の アットホーム
09 けふ臺北市葬 弔旗を揭げませう
10 “一事貫徹”主義 非常時農村青年の教育 智識萬能主義では不可 横尾惣三郎氏談
11 引張凧の蘭陽高女 員山庄に落付く 新入生百名を募集
12 懸案の瓦斯事業 來年度から市營 新竹市會は月末
13 臺北家畜市場 納稅貯金 一頭八十錢の割で
14 デ杯組合せ決定 日本はカナダと對戰
15 特高警察陣強化 警務部長會議で決定
16 藤山一郎一行 本社を訪問報社消息
17 人事.消息
18 ときの声
19 市葬謹告
20 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 臺灣證券取引所 準備着着と進捗 株式組織案が有力 資本金は五百萬圓か
02 工業資源報國に 葉煙草を大增產 專賣局では十三年より マニラ種を五十甲栽培
03 工業資金貸付が 斷然第一位を占む 臨時資金調整法實施後 昨年末迄六十七萬餘圓
04 ガソリンの強制混入 七月一日より實施 きのふ關係者が打合せ
05 一月の手形交換 臺北は依然増加
06 臺東關山郡下の 地質調查を開始 鑛業開發に拍車
07 正米市場取組 中先限に集中 昨場外夕況は不勢
08 貨車の配給不足で 兩港の滯貨漸增 鐵道部が緩和に大童
09 殖產關係打合で 內務部長會議を 八、九兩日府にて開催
10 防長化學肥料 近く創立 高雄泰安も投資
11 高雄州下本期の バナナの走り 旗山より六百籠を出荷
12 環境不味に 島米下押人氣 內地の買氣は閑散
13 外地輸移出の蜜柑 臺灣青果で統制 殖產局の方針既に決定
14 一月中の官鐵收入 二百四十八萬圓 昨年より二十五萬圓增
15 島內麥粉不味 浮動品で伸惱む
16 繰棉工場落成式 殖產局長ら臨席
17 市價及商況 四日
18 照明燈
19 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 戰歿諸勇士臺北市葬 けふ新公園で舉行
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 彰化市に於ける 總動員強調週間 實施要綱愈よ決定
02 護國の英靈 水引氏慰靈祭 豐原街で盛大に舉行
03 圖像:本場所濱町公園 高砂對伊勢濱野球戰
04 紀元節を卜し 國婦分會發會式 員林街公會堂に於て
05 紀元節奉納武道大會 來る十三日彰化武德殿に於て
06 小原氏來臺 各地巡廻傳道
07 彰化郡神社參拜團
08 軍夫志願 國防獻金 嘉義憲兵分遣隊扱
09 沙鹿商工會 華華しく發會式 會長は郡守指名に一任
10 臺灣神社參拜
11 桃園郡下各街庄 協議會開催日程
12 防犯思想の宣傳 效果百パーセント 員林俊防犯週間中に事故なし
13 樹林公講堂 地鎮祭舉行
14 岡山郡街庄 協議會日割
15 藁叺製造講習 機械廿臺を購入
16 ローカル.セクシヨン
17 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 戰爭と國家/秋永肇
03 明朗北支 物語晝間娛樂時間/羽山健兒作;谷岡初太郎
04 ああ我が戰友/静田錦波
05 “傷病將士慰問の夕”
06 落語 「子褒め」/春風亭柳枝
07 俗曲
08 兒玉一等水兵/小國比沙志作;濱口龍太郎
09 講演 「フランス文壇に與へた東洋の影響」/クロード.フアレール
10 浪花節 「淺井家十二ヶ月の盃」/東武藏
11 家庭百科問答
12 科學と映畫 魚類生活狀態(上) 群棲をする根本原因に就いて/海老名謙一
13 大船本年度の製作方針 健全なる思想道德の指導
14 涙の喜劇 涯しなき愛情 大都山內監督 第一回作決る
15 荒鷲部隊の大空襲 FOX「死線の上海」製作
16 藤山一郎一行 アトラクシヨン 今日より大世界館で
17 映画街 「結婚の後に 來るもの」 ストロハイムの 體驗を描く
18 映画街 海野十三の 「東京要塞」 多摩川又探偵物
19 映画街 淺香新八郎の むつつり石門 「謎の人形」配役
20 映画街 藤十郎の戀は 山本嘉次郎監督
21 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 神氣飄渺として 聯隊葬いと嚴かに 古莊司令官の慰撫遺族感激す 參列者無慮一萬五千名
02 圖像:カイロ代表團明治神宮參拜
03 高橋部隊長弔辭
04 勇士の遺骨凱旋
05 嘉義市合同市葬 本日嚴かに執行 公會堂後庭に於て
06 地震に倒れる 家と倒れぬ家(上)/田邊平學
07 圖像:使命を果たして鈴木文治氏歸朝
08 屏東出身の勇士 けふ市葬執行
09 花蓮港廳下の 各街庄協議會 日程大體に決定
10 小林輜重兵告別式 臺糖社で執行
11 蕃地献穀畑地鎮祭 きのふ嚴肅に舉行
12 建國祭マーク 嘉義市で頒布
13 安平新港口を視察 臺南愛市會の主催で
14 霧社への觀光客 飛躍的激增 バス運行要望さる
15 臺南州の強調週間 飛行機でビラ撒布 趣旨の徹底を圖る
16 眼球と睪丸の取組 高雄市に又も血醒刃傷事件 被害者遂ひに片目失明
17 蓖麻多收競作會 屏東郡で主催
18 臺南州の方委 屏東市を視察
19 臺中高女の音樂會 きのふ盛大に開催
20 釜田警務課長 きのふ着任
21 奥村刀自追悼會
22 消息
23 市葬謹告
24 廣告報社消息
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(7)/山中峯太郎作;木原芳樹畫
02 隨筆.料理/櫻井省三
03 大和魂の強さ(下)/紀平正美
04 水牛の角 十七世紀畫展 倫敦で開催さる
05 圖像:金門港萬國博覽會
06 文藝時評(3):永井荷風氏と 大正的浪漫趣味/中村地平
07 學藝時評 最も儲けた 米國の俳優
08 心聲漢詩

次了菴先生春日書懷韻/張子民、次韻/李櫻航、次韻/施讓甫、追悼子昭物故過年忌/王竹修、追悼子昭物故過年忌/陳魯詹、追悼子昭物故過年忌/蔡遜庭

09 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 廣東今や累卵 各派の策動織り交ぜ 獨立運動迄進展か
02 陳濟棠のクーデター 戒嚴令發布の原因
03 「內訌說は 事實無根」 吳鐵城が辯明
04 圖像:外相、川越大使と會見
05 田中博士の著書は 絕版する樣計らう 貴院本會議で內相答ふ
06 金口木舌/林正享
07 池宗墨氏を 議政委員會委員に 新政府の最高議政機關
08 羅東郡各街庄 の協議會日割
09 英國の商船ア號 又も突如擊沈さる バ政府コムミユニケ發表
10 東亞研究所(假稱)創設 東亞事務局の創設に併行し 主宰者に首相を推す
11 北京臨時政府が 我軍關係者を招待 盛大な感謝宴を催す
12 フリツチ總司令も 辭表を提出す ヘ紙柏林支局の報道
13 カイテル將軍が 國防軍總司令
14 新外相は リ大使を任命
15 陸軍總司令に ブラウヒツチ將軍
16 二月二十日 國會を召集
17 武店附近で激戰
18 明日の天氣 天氣概況
19 各地の氣溫
20 敵は雪崩打つて 壽縣に向け潰走
21 おお青空よ(164)/北村小松;吉田忠夫畫
22 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 護國の英靈を祀る 盛大な臺北市葬 春雨蕭蕭、祭場にそそぎ 參列市民の淚新た
02 圖像:臺北市葬の盛儀 けふ新公園祭壇にて
03 葬儀委員長の 弔辭
04 北支開發の大動脈 鐵道會社を設立 首腦部は滿鐵から
05 煙草値上げ(けふから) 島內製兩切は据置
06 臺北州中堅 青年講習會 けふから淡水で
07 大日本運動 廿一日發會式
08 家事裁縫教育 研究會
09 硫安配給機關整ふ 全購聯と全肥商聯に 配給系統二分の方針
10 教授陣の大檢舉で 心痛する長與總長 辭意說も傳はる
11 戰地の夫君に 實弟の訃を秘す 銃後の女性美談
12 定價値上に就て 今川專賣局長談
13 重ね重ね殘念 名譽の戰傷を負ふた 竹內少佐凱旋談
14 川村軍曹遺骨 きのふ無言の凱旋
15 献金美談二つ
16 新竹愛婦總會 七日有樂館で
17 細民を搾る インチキ會社
18 フ號の自動車 競賣せん
19 基隆武道大會 十一日に開催
20 商況 五日前場
21 今夜の映画
22 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(73)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 玩具の上手な選び方 肉體的に心理的に 子供の發育を扶ける 生後、一ヶ月から六歳まで
03 愛兒の卒業と選職 自由職業としての 醫師や法律家 智能と同時に資力が必要/大日本職業指導協會
04 特約漫画のんびり張さん(59)/ゑのもと真砂夫画
05 姙婦へ警告! 盲腸炎に罹り易い 特に姙娠後半期の方が
06 アスピリンの 飲み方
07 粕汁と薩摩汁 保溫にも榮養にもよい
08 圖像:十二歲でお母さん
09 圖像:日の丸爪楊枝
10 ヴエールの かけ方
11 白菜のあま味 茹でる時のコツは
12 どんな御馳走にもまさる 人參の榮養價 嫌ひな子供には かうしてたべさせよ
13 人間はなぜ風邪をひく?
14 身上相談
15 揭示板
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 臺北州下の青年團員 總出動して皇軍慰問
02 海の荒鷲から 空中戰のお手紙 美代子さん大喜び
03 コドモ 正直は立身出世の本 噓をついた家來
04 赤誠あふれる この成績を見よ 臺南の奉公會
05 全級五十七人 献金をはげむ
06 勇しい軍樂隊 幕末から始まつた
07 圖像
08 敵機南京へ飛來 慘死した外國人
09 名マヘヲ匿シテ 十萬圓ヲ献金
10 童謠 おもち/高井滋朗
11 船や劍の名に 何故「丸」がつく 朝日丸、蓬萊丸の樣に
12 投ゲルナ打ツナ ダイジナ時ダゾ
13 北支ノ新政府ハ 合流シダシタ
14 カナガキニュース 昨年ノクレニ 軍夫ガ戰死シタ
15 カナガキニュース 小麥ガデキルト 北斗郡デ大喜ビ
16 カナガキニュース ユキデ フネガシズム
17 軍國綴方 ヘイタイサンヘ/五百井アツ子
18 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 中國聯合準備銀行の 組織構成發表 藏相、公債委員會で頭條新聞

【東京五日發同盟】北支に於ける新發券中央銀行となるべき中國聯合準備銀行の設立に關しては關係當局者間に於いて着着その具體化が講ぜられて來たがこの組織構成に關し賀屋大藏大臣は五日の眾議院赤字公債委員會に於いて左の如く發表した

一、名稱、中國聯合準備銀行

一、資本金は五千萬圓、その半額は北支の中國臨時政府に於いて出資し殘りは中國、交通中央、河北省の四銀行の出資とす

一、臨時政府の出資額に對しては我國に於いて充分に援助する(日本側の援助は正金、興銀、鮮銀の三銀より千二百五十萬圓を臨時政府に貸付ける形式を執る)

一、新銀行の發券準備は現銀の外に日銀券、鮮銀券を以てこれに充てる

一、新銀行は發券銀行たるとともに為替銀行の役割を有す、我國の北支に對する為替銀行の役割は主として朝鮮銀行がこれに當る

一、新銀行は設立とともに新通貨を發行し舊通貨の回收を計る筈であり差當つての發券總額は一般經濟の活動資金と為替約三億圓程度と見られ將來の經濟活動の擴大とともに漸次新通貨の增大を見る筈である

一、我圓へのリンク問題はこれを一擧に達成せず漸進主義を以て實位的効果を擧げる筈

02 臨時閣議を開き 恩赦奏請を決定 首相が參內奏請
03 恩赦案の內容 塩野法相より說明
04 今回の政變は寧ろ ナチス政治を強化 從來の脆弱性暴露に反し
05 國防軍の統帥系統 面目全く一新す
06 外人は香港に引揚ぐ 廣東は依然戰時的緊張
07 廣東動亂の原因 外務省到達の情報
08 許大使漢口着
09 ナチス獨逸愈よ 第二段階に入る 參議院創設注目さる
10 圖像:眾議院豫算總會に於ける米內海相の答辯
11 自壞の隱蔽に狂奔
12 中央軍增派の用意 蔣沿岸防備を嚴命
13 反動者六百名檢舉 陰謀の震源地衡陽方面か
14 歐洲政局への影響 外相の更迭に不安
15 英國艦隊 警備區域を擴張
16 伊國は同意
17 兵役法改正案可決 きのふ眾院本會議で
18 ノ前外相を 參議府議長に
19 ハ大使の召還 伊に衝動を與ふ
20 政府、政黨懇談會 開催可能性望み薄 方法等で各派間仲仲一致せず
21 新經濟相に フ氏任命さる
22 ゲ空相に對し 元帥號を授與
23 ソ聯交換將校 四名東京發歸國
24 倫敦海軍條約の 尊重を要望? 英、米、佛三國が日本政府に對し ア通信倫敦支局の報道
25 獨の殖民地要求 原則として承認 平和確立の協力を條件に 英外相、ヘ大使に訓令
26 新竹州警務部 幹部異動
27 米北支駐屯軍 撤收に決定
28 けふ兩院休會
29 今日の天氣
30 大阪商船臺灣出帆
31 近海郵船基隆出帆
32 辰馬汽船
33 大連汽船
34 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 戰時議會と 電力管理案社說

職時議會の真最中であるが戰爭と直接關係事項に關しては一般國民は政府を絕對信賴するより方法が無いのであるから、どうか萬全を期してやって貰ひたいと只管念願してゐる併し今議會の花型的存在で登場してゐる電力管理案に關しては各方面各樣の意見があり强力な反對の陣營が結成されてゐると云ふ事でもあり從つて只政府の提案を其ま〻信頼すると云ふ譯には行くまい。上程前から相當反對意見もあつたが要するに反對者側の反對理由は表面的には役人の商賣は能率が上らないから計畫通りには行かない。と云ふ意味のものが大半を占めてゐるようである。成程大いに理由はあるから大いに反對する者は反對するがよからう。又充分內容が解らないならば大いに政府の說明を求め檢討する義務がある。併し該案の目的は需要供給の圓滑と電力料金の値下げを計るにあるのであるから一般國民大眾としては此の案に反對する者は一人も居るまい。民間側の反對と云ふのは國民大眾ではなく現在電力事業に直接關係のある一部分の人々である事は容易に理解出來る。尤も一般民眾に於いても徒らに官營とか統制と云つた事を欲してゐる筈はない。が官營や統制が國民大眾の利益となる事であり又國家のために好い事であるならば一切が國管となり統制される事を欲するであらう。今議會に上程された電力管理案は電燈料及動力料金が現在よりも一割以上の値下げが出來得ると言明してゐるのであるから國民大眾にとつて此の上も無い結構な事である。國家のためにも好い事である事は間違ひあるまい。只要は一部電力事業關係者の個人的利害によって反對の代辯者たる事は國家非常時の秋に於いて最も戒しむべき事である。併し真に政府の管理案內容が官僚的統制の弊害が伴ふものと信ずるならば大いに其點を究明して萬全を期すのが議員の職責である。

臺灣は既に半民半官による資本によつて統制されてゐるのであるから內地よりも一歩も百歩も先に實行してゐる譯で凡そ電力と云ふものは其の性質上私營すべきものではなく之れを公營とする事が最も合理的であり理想的である。例へば電氣の原料とも云ふべき水も河も之れは私有物ではない。總て國家の所有物である。之れを私人の營利事業に任かす事は社會政策上から云つても又電力事業の性質上から觀ても不合理である事は隨分以前より唱へられてゐるのである吾人は今戰事議會に於いて飽迄電力管理案の實現を期待して止まない。

02 社說 文官制度の 改正社說

政府は人材登用、官吏制度刷新の大目的を遂行すべく高等試職令、文官任用令、文官分限令、官等、俸給、待遇等諸制度の劃期的改革を為すに決しその草案が既に脫稿され樞密院に御諮詢を仰ぐ奏請手續をとつてゐる。刷新內容の重なる點は高等試験には專門學者の他に五、六名の銓衡委員を設け思想問題、社會問題、政治問題について受驗者に意見を開陳せしめると云ふのである。これは從來法律にのみ偏してゐたものを常識、人柄と云った方面にも十分のテストをしようと云ふのである。次は任用令に於いては各職務に必要なる學課、技能、優秀な者の特別任用の途を開く。次は分限の方だが身分保證の制度を緩和し在一職二十年に達したる者二十年に達せざるとも五十歲以上の者は分限委員會の諮問を經なくとも休職を命ずる事が出來る。次は民間有為の材を活用する方策として官歷がなくとも優秀な人物を勅任待遇として各省に置く。

以上が刷新の大要であるが、要するに從來の形式的資格や形式的試験本位であつたものを人物本位とするのが改正の核心である。つまり民間からも廣く人材を登用するのみならず官吏は試驗や年功、資格のみによつて昇格或は昇給させる事なく有為の人物はドシドシ之を昇格、昇給させるのであるから、官吏能率はウンと上る事になる。從來は如何に實力が在つても一片の形式に縛られ一生うだつの上らなかつた人物も澤山居るのであるから、之れが實現すれば大いに實力の發揮甲斐がある事になる。最近の歷代內閣は革新の大斾だけは掲げて來たが遺憾ながら之れと云つて目星しい革新も為されてゐないのであるから、せめて近衞內閣によつて殊に戰時議會である以上面自にかけても電力管理案と文官制度改正の二案は實現させられなければなるまい。

03 日本を盟主に仰ぎ 新政權を絕對支持 基隆華僑新民公會で決議
04 御全快近きに拜す 畏し、御靜養中にも 御軍政務に御精勵
05 祭祀公業に 法人權を附與 十四年度早早成文化
06 從軍日誌の中より 魔の租界探險の卷(四)/竹內清海外遊記

ガーデンプリツチを渡ると晝でも晚でも人、人、人で呆れるばかりだ、支那人の多いのには今更の如く驚く勿論上海には廿五ケ國人が住んで居るので歐米迄行かなくても上海を見れば世界全部を廻つたと同樣だ、と云はれてゐる程の國際都市であるが量的には到底支那人には及ばない、三百萬人中の九十パーセントが支那人でしかも九十パーセントの支那人には參政權が無く併し財力的には大したものらしいので參政權が無くとも實力はあるのだ。支那人が全部租界から引揚げれば、上海の都會は成り立たないのだ、此の邊の實情も誠に特殊なものだ。さて「ガ橋」の袖にはいつも人力車が一ケ中隊程駐屯?してウルサク誘ふ。大概十錢だ、今では日本金を取るようになつた。一步南京路へ入るとお祭りみたいに人出が多い。銀座、淺草と云へども量的には比較にならない。實に驚くべきものだ、勿論大半が支那人だ。そして此の群眾の中には誠にウルサイ商賈人が居る他人の事は知らないが私は幾度か南京路を通つたが其都度何よりもウルサク付き纏はれるのはエロブローカーだつた。永安公司と云ふデパート兼ホテル兼遊園所と云つた有名な大建物迄行く間には尠くとも五、六人のブローカーに誘はれる、シツとい奴は何處迄でも付き纒ふ。此等の奴共は日本語が可なりウマい「旦那さん」と呼びかけてくる、日本の都會にでも「旦那旦那」はあるが彼等は其例にならつてゐるから面白い私の顏をジロジロ眺めてコワそうにしてゐる奴も相當居るが、ブローカーが付き纏ふ所を見るとドコか助平的なものが現れて居るのかも知れないと思ふと悲しくなつた。併し半面では金持ちと見られるのだ、と自慰もした、兎も角始めてならば興味も湧くが每度每度では全くやり切れない。併し一度は誘惑されて見る事も男子の本懷?でもある。

南京路の真ん中で一夜を明す

或日の事大每のH君、中外商業のT君英語の達人)三人で南京路のチヨコレートシヨツプ(米人經營一流のもの)で晝食を喰べた。T君が午後二時に永安公司で支那婦人(東京留學中の友人と稱してゐたが真偽不明)と會合の約束がある、と云ふので私共もついて行つた。例によつてプローカーを押し除けて行つたら廿五、六歲の美しいインテリ婦人が公司の入口で待つてゐた日本語も上手T君は私共に紹介した。羨しく思つたが氣をきかせて私とH君はT君一組?と別れた。此のデパートの化粧品賣店に有名な美人マネキンが居ると云ふ事を幾度もきいて居たので物色して居ると直ぐ發見出來た程に斷然美人だ。生れて始めて見る美人だと思つた、一目千兩と云ふ言葉のウソでない事を知つた。肉感的でないだけにイヤしい氣持ちではなく實際「美しいもの」を見る快感で三度グルグル廻つては見物した。日本人町の社交界でも有名になつてゐるが期待に反かない事を保護しておく。永安公司を出て例の舊臘皇軍の南京路行進の際階上から爆彈を投げた先施公司(デパート)へ這入つて見た六階建の大建築で賣店も食堂も人で一つぱいだ。南京路では永安公司に次ぐ大デパートだ私は飾り氣持ちは好くなかつた。外へへ出ると「旦那さん旦那さん」にブツかつた、みすぼらしい風體の男だが日本人の如く日本語が上手だ、東京の神田に十五年も住んで居たと云つた、此奴中中シツこい奴で離れない。そこで君と相談した、だまされると思つて一度はカモになつて見ようと悲壯な決意をした。H君は支那金を百□持つてゐたので金の方は心配なかつた。最初行つた家は南京路□大通りから細い小路を入り暗い家の階段を上つた。氣味の惡い事實におびただしい。H君は有名な強心臓の所有者で平氣だ。狹い廊下に支那人男(客)も四、五人見えたが女が何十人も居てワイワイふざけてゐる、私は後ろからグーツと突かれるような氣がして堪らない。更に廊下へ曲るとルームが續いてゐる、女が友達扱ひをしてたかつてくる、私は遂に居堪らずH君を押へて其の恐るべき家を出た。人肉の市なのだ本當に人肉の市だつた。【寫真爆彈投下した先施公司】

07 宮中月並歌會
08 臺北市葬に於ける 總督弔辭
09 軍司令官弔辭
10 日貨排斥が覿面 支那人商店續續倒產 バタビヤ丸入港島田事務長の暹羅近情談
11 圖像:臺北市葬の盛儀 けふ新公園祭壇にて
12 許丙氏母堂 けふ告別式臨濟寺で
13 新竹合同市葬 けふ新竹公園で執行 故又木伍長昨日無言の凱旋
14 宜蘭街の 市區改正起工式 きのふ盛大に舉行
15 北一中生六名 鞄を盜まる
16 理科志願者が 斷然多い 臺高入學志願者調べ
17 樟樹造林を獎勵 新竹州下に大量栽植
18 人事.消息
19 ときの声
20 市葬御禮
21 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 本年度低利資金 公共團體割當 貸付金額百五十萬圓 利率四分四厘以內
02 支那事變下の 豫算のあらまし(上)
03 外地向け青果物 取扱ひを一本主義 殖產局の態度決定
04 蓬萊米普及し 在來米減作の傾向 二期米移出力三十萬袋か
05 一月末の砂糖積出(高雄) 三百十六萬ピツクル 船腹は最近O、K
06 香料工業の 勃新時代を劃せん 業者內地より續續來臺 府當局も助長する方針
07 臺灣天然ガス液化 工業化につき研究中
08 二期丸糯の大取組 買方苦戰に陷る 意外の安値あらん
09 正米市場夕況 下澀り商情
10 臺灣雜穀輸移入組合 臨時總會を開催 定款改正等を可決
11 定期米小聢に 島米反撥商情 一般の賣物依然なし
12 棉花棉糸の 最高價格標準
13 錦織物類の 最高價格標準
14 兩切煙草を据置 賣行を促進
15 臺灣製茶會社 近く創立さる
16 照明燈
17 市價及商況 五日
18 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 臺灣經濟通信社邊 臺灣經濟基礎知識(上)/駱桃源
02 圖像:『雀』/周雪峰
03 南支研究會篇 福建讀本
04 大谷孝太郎氏著 “現代支那人精神 構造の研究”
05 岸田日出刀氏著 甍/岡田哲郎
06 波多野乾一氏著 「現代支那の政治と人物」
07 總督府圖書館 普通圖書
08 立作太郎氏著 現實國際法諸問題
09 雪嶺三宅雄二郎氏 人の行路
10 新刊雜誌
11 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 農業學校の設立に 桃園街民蹶起 寄附金に敷地買收に凡ゆる便宜 有力者寄寄協議を進む
02 名譽の三伍長 斗六街葬執行 けふ公園廣場に於て
03 幸軍曹の街葬 あす岡山小校庭に於て
04 苗栗神社 上棟式を舉行
05 圖像:切手自動販賣機出現
06 大麻奉齋 全郡戶數の八割 皇民化に邁進の北斗郡
07 志願兵制實施の 嘆願に委員出府 草屯街の青年奮起
08 岡山郡の國語熱 沿岸漁村に普及
09 小作人慰安會
10 書家曹秋圃氏 花蓮港で頒布會
11 豫期以上に 舊例廢止が徹底 竹山郡守ら實況を視察
12 總動員巡廻講演 北斗郡の指導主第一線に立つ
13 竹東郡の青年訓練 廣範圍に亘つて動員
14 圖像:假出所の五、一五報告
15 北港信組總會
16 臺中州下の 家屋改善好成績 所要經費二百餘萬圓
17 民眾運動會盛況 大山腳公學校に於て 參加者實に一萬餘人
18 億兆一心 只だ赤誠
19 ローカル.セクシヨン
20 ハイヤ埤圳へ突入 乘客濡れ鼠
21 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 映畫物語 「敵國降伏」/谷天郎
03 圖像:訪日映畫使節東亞商事の女優さん
04 趣味講座 松花堂昭乘と 近衛關白/井川定慶
05 俚謠
06 浪花節 大久保三政談之內 「松前屋再調」/浪花亭奴
07 戀股旅仁義 大眾物語/山岡夢生
08 歌劇
09 夕方の音樂 獨唱
10 夕方の音樂 二重唱
11 地唄 一、「御代の春」
12 地唄 一、「千代之鶯」
13 ピアノ獨奏
14 朝の子供の時間
15 童話劇 「吹雪をついて」
16 料理献立/伊地知たづ子
17 科學と映畫 拾三番目の椅子 メトロ映畫全七卷
18 科學と映畫 魚類生活狀態(下) 群棲をする根本原因に就いて/海老名謙一
19 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 船橋中尉以下の英靈 きのふ高雄市葬 西子灣頭に參列者萬餘人
02 嘉義市葬きのふ 嚴肅に執行さる
03 臼井軍曹外の 英靈嚴かに市葬 きのふ屏東公園で
04 圖像:古莊司令官の弔辭朗讀
05 圖像:四日岡本部隊の告別式の光景
06 陸相代理吉村少佐 稻田伍長遺族慰問
07 南京に於ける慰靈祭の日 屏東で遙拜式舉行 あす屏東公園に於て
08 勇士達の納骨祭 きのふ陸軍墓地に於て 多數官民參列下に舉行
09 彰化市郡の 時局座談會
10 產組彰化郡部會 優良產組視察團
11 國語普及の強化策 臺中州主催國語講習研究會 來る十三日清水公に於て
12 地震に倒れる 家と倒れぬ家(下)/田邊平學
13 大屯郡壯丁團檢閱
14 彰化市豫算案概要 內示會で助役より說明
15 圖像:女中さんの藪入り
16 時局講演會 彰化郡產組郡部會の主催 三日間鹿港街に於て
17 貧病の引揚民に 無料診療券給與 臺南市林宿垣氏の美舉
18 本島語を以て 日本歷史を講述 臺南皇國精神社の試み
19 鳳林郡の廳舍 盛大に落成式 きのふ官民多數參列
20 逆上したか 局營の車掌
21 本社竹內特派員 埔里で講演報社消息
22 高雄春競馬 第一日目の成績 穴續出で觀眾熱狂
23 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(8)/山中峯太郎作;木原芳樹畫
02 隨筆 鏡の歷史/齋藤精宏
03 文藝時評(4) 井伏鱒二と 其他の作家/中村地平
04 水牛の角 イランの 國語統一運動
05 圖像:佛國文豪フアーレル翁來朝
06 映畫評 シユヴアリの 流行兒/XYZ
07 寄稿歡迎報社消息
08 圖像:金門港萬國博覽會(二)
09 學藝消息 外人の執筆した腳本 「細川ガラシヤ」 新協が二月に上演
10 學藝消息 人造棉花 伊國博士の研究
11 學藝消息 睡眠曲線 興味ある四段階
12 心聲漢詩

追悼子昭先生週年忌/廖居仁、追悼子昭先生週年忌/張子民

13 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 尨大な建艦計畫に 英.米.佛三國が狂奔 巧妙なる責任轉嫁策
02 水音に驚く英米兩國が 建艦問題で申入 無効のロンドン條約を盾に 外務省へ公文書で
03 條約上の拘束を 受ける必要がない 外務省の見解
04 戰時體制強化に 國家總動員法(上) 近く議會に提出せん
05 橫濱支那領事館 閉鎖
06 金口木舌/林正享
07 登州を占領 五日沖快速部隊が
08 リ氏の外相就任で 獨外交刷新されん
09 獨外交陣異動と 外人筋の豫想
10 新嘉坡根據地の 英國攻防演習終る
11 在支諸事業の復舊 無條件で許可せぬ 賀屋藏相から言明
12 英商船又も爆沈か 全歐洲の神經が緊張
13 明日の天氣 天氣概況
14 各地の氣溫
15 おお青空よ(165)/北村小松;吉田忠夫畫
16 廣告報社消息
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 戰死傷兵遺族の 優遇策決定さる 十五日議會に提出
02 支那大使館員は 近く總引揚げん 本國からの送金なし
03 國講所講師の 檢定試驗を實施 臺中州で願書受付開始
04 圖像:青島市中行進我陸戰隊(上)○○部隊慰靈祭
05 全島中等學校 柔劍道教官會
06 州下青年を總動員 並木植栽奉仕作業 重要道路に四萬五千本 新竹州「精總週間」の催し
07 新竹中強行軍
08 國際日本の問答/伊藤正德
09 故永山上等兵の 街葬執行さる 五日竹東小で嚴肅に
10 全島華僑大會 提出事項決定 各地代表が具體的打合
11 人力車夫に 國語作法講習
12 反ユダヤの 世界大會開催か ルーマニア副總理發表
13 ドイツ民眾に 自動車を供給 ヒ總統が計畫を發表
14 ブラジル遷都論 ベロオリソニテ市へ
15 海外短信 北氷洋で巨大マ ンモスの屍骸發見
16 海外短信 世界一の甘い河
17 海外短信 ウイリアム。テル の名所
18 總督府辭令
19 人事.消息報社消息
20 今夜の映画
21 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 建艦計劃の內容は 何國にも通告せず 英、米の申入.帝國の回答は 時機を見て中外に闡明す 帝國海軍の方針決定!頭條新聞

【東京六日發同盟】英、米兩國政府より我が建艦內容通告の申入に接した海軍省では六日午前十時より山本次官、井上軍務局長その他關係官が本省に參集して右申入正文を慎重檢討し之が取扱方を協議した結果帝國海軍の旣定方針たる不脅威不侵略の自主的軍備には何等變更の餘地を認めず從つて旣定計畫並に將來の建艦計劃の內容に就ては之を何國にも通告せざることに意見一致したので外務當局とも打合せの上通告期限たる來る二十日までに正式囘答を手交することに決定した。而して海軍當局は我が新建艦計畫云云のデマ報道を口實とする各國の軍擴工作を極めて遺憾とし五日手交された英米兩國政府の申入正文並に帝國政府の囘答正文を適當の時機を見て之を中外に闡明するに決定した。

02 通牒發送の經緯 英建艦計劃に種種の見方
03 ニカラグア運河建設 “米の國防、安固を加へやう” サルタン大佐言明
04 主要海軍國の 空軍編成 豫算總會において 井上軍務局長が說明
05 アメリカにも 多大の反響
06 池宗墨氏を 參議に任命 冀東政府の功勞者
07 四萬三千噸艦建造 パナマ通過可能と見る
08 佛國も建艦で 申入を行はん
09 獨空軍の強化 三機關を創設
10 “獨逸軍政大刷新は 支那に不利を來す” 支那紙が意見を表明
11 ソ聯も恐慌を感ず リ氏の外相就任に危惧を抱く
12 ソ、蒙聯絡鐵道の 建設を開始 ブラウダ紙發表
13 米の人口調べ
14 豫算は無修正の儘 眾議院を通過せん 舉國一致の實を舉げて
15 我が陸海軍 青島で共同布告
16 波蘭政府愈よ ハルピンに領事館新設 滿洲國を事實に承認
17 けふの兩院
18 海州守備隊の入替 鉅野、金鄉に新陣地 蔣、隴海線死守に狂奔
19 わが沖快速部隊 龍口を占領
20 病氣療養の為め 獨逸大使歸國す 埠頭に日獨親善の情景を展開
21 本日の天氣
22 大阪商船臺灣出帆
23 近海郵船基隆出帆
24 辰馬汽船
25 大連汽船
26 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 憲法發布の祝典に 三巨頭の銅像除幕 老咢堂が晴れの一役 全院代表で玉串奉奠
02 全島華僑大會 けふ島都公會堂で開催 代表二千餘名列席
03 從軍日誌の中より 魔の租界探險の卷(五)/竹內清海外遊記

遂にカモになる

先施公司を出ても神田に十年も居つたと云ふ日本語の達者なエロプローカは私共を諦めようとはしない。何時の間にか二人の兒分を增員してプローカ陣を強化した。餘程好いカモと目星をつけてゐるらしい。一寸した品物を買ふとチヤンとお供氣分でたのみもしないのに自分でプラ下げる。妙なものでウルサイ奴と思つてゐても付き纏つて厚意?を示されるとつい愛情的なものが出て來て神聖な?理性を亂すものだ。人に喰ひ入るコツと云ふのは斯んなもんらしい。併し未知の租界を步くのに非常に便利な存在になつて來た。斯ふなるともう占領されたも同然で彼等は內心シメたとほくそ笑んでゐるに違ひない。安ホテルで○○の實況を見物した二種類のスポーツ?なので十五圓木戶錢をとられた。實に馬鹿馬鹿しいと思つた。心臓の弱いそして上品な私は下等なスポーツを見て胸が惡くなり正視するに堪へなかつた。がH君は實に克明に見物した。

雜沓の南京路に夕暗が迫つて來た。雨が降り出して來た。再び永安公司へ行つて一人三十錢の園遊料五人分(お供三人)一圓五十錢を支拂つてエレベータで六階へ上つた。二人の旦那に三人の隨行だから仲仲豪勢なもんだ。園遊場と云ふのは芝居と活動ばかりで一つの建物の中に十位ひ種類の違つた芝居や活動があるのに驚いた。しかも廣い方になると二千人位ひに收容力をもつてゐる。勿論支那芝居ばかりだが思想、政治、社會、古典と云つた風に各各特徵のある內容をもつてゐる。清朝を謳歌するのや革命謳歌や相當思想的なものもある。實はそんなものよりも異彩を放つてゐるのは此處を唯一のナワ張りとする職業婦人?多い事である。名流婦人だと思つてゐるとプローカーがコツそり「旦那あんのは好きですか」とテストをやり出す、斯んな屋內ばかりでなく街頭には此程の麗人がいくらでも網を張つてゐる。私など資本をかけただけに今ではカン定なんか一目で出來る。

西洋人女は婆さんばかり

探險に餘念なき間に魔の租界に日は暮れた、愈愈惡魔の世界となる。腹がへつては戰爭が出來ないので三人のお供をつれてレストランへ這入つた。十二圓の飲食代を支拂ひ本格的探險に移つた。お供の云ふには西洋人の女はお婆さんばかりで面白くないから支那の方になさい。と我田に引水する。忠實なるお供を信じ夜の市場?を二軒見物したがアサましさにマユをヒソめるはかりで其のカ中に投じようなんて氣持ちにはなれなかつたH君と二人で今は度胸だめしに南京路のホテルで一度を明かす決意をしてゐたので一流の支那ホテル案內を強いた。實は彼等は我旦那に手を燒いて氣味が見えたと云ふのは彼等の案內する場所に滿足しないので——併し諦らめはしない。どんな所でも知つてゐるから案內する。忠實?ぶるので心強かつた。

最後に落ちついたのは「南京飯店」と云ふ一流所だつた。飯店と云ふのはホテルの意味である七階建の堂堂たるホテルだ、エレベータに來ると一つぱいの相客支那人が私の顏をヂロヂロ眺めるので斯んな馬鹿馬鹿しい冐險などやつて今度殺されるんじやないか。と氣味惡い豫感がした。H君は依然としてシヤアシヤアしてゐる。案內されたのは六階の部屋で相當なもんだ、バスルームもあるしソフアーなど可なりの什器もある。そして廣いドア一枚で續きになつてゐる二部屋が十二圓だ、と云ふ。よろしい。で腰を据へる事にした簡單な支那料理を注文した。部屋ボーイや料理ボーイ其他のボーイが四人も來た。お供と合計十人程で宴を張つた。支那大人の豪遊ぶりだ。そこでサービス係として美人のダンサーが居るから叫びなさい。躍つてもよろしい、アソんでもよろしい。と勸めた。勿論異議なしである。若し本人を見て嫌ひなら交換すると云ふ。兎も角一流のダンサーと銘打つた二人の麗人が現れた。大體に於いてよろしい。先づ上品な女だ、併し私は二人の內の一人が私の嫌ひなタイプなのでH君に話すと反對意見を述べた。

チツプ責め

南京ホテルの夜は更けた、お供に退場を命じお供料として三人に五圓やると期待に反しないカモだ、と云はぬばかりの表情で歸つて行つた。アトのボーイが全部一圓づつのチツプを要求した。實に支那人でないと出來ない藝當だ。併し私は少しもイヤな氣持ちしなかつた。流石に熟眠する度胸はなく誠に鹿馬鹿馬しい不經濟な一夜を明かしたが生命に別條なくてすんだ。斷じてワル遊びなどしてゐないのであるのである。【寫真其夜のダンサー】

04 戰歿勇士の 基隆市葬 きのふ嚴肅に執行
05 新竹市葬 新竹公園で執行さる
06 戰傷勇士へ心盡し 簡易保險全額拂戾し
07 關西壯丁團が 三年連霸 新竹壯丁團檢閱
08 臺南籾市代行 組合總會
09 臺南排球大會
10 國講研究會 一等は大里國講
11 支那各地に邦人の ホテル網を建設 觀光局が業者と協議
12 彰化市區改正線路 工事落札す 格安で市大喜び
13 國府への不滿怨嗟 廣東軍內部に濃化 北支道義政治を渴仰
14 不正事件は 會社と無關係 被害金額も補填
15 許丙氏母堂の 告別式盛儀
16 臺北親和會總會
17 高雄春競馬 第九回以後成績
18 海外短信 溫泉で暖房の試み
19 海外短信 子供は「航空」が好 き
20 海外短信 チユ―イン.カム の起源
21 海外短信 非常電話の意味
22 大和丸無電
23 會葬御禮
24 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 戰時體制下の 本島鑛業の使命 軍需資源として重視さる 增產と開發が急務
02 非常時下の 我が綿業界現狀 和平恢復後を大期待
03 米價の前途は強氣 眼先尚米山時代 實收の數字から見て
04 全國曹達會社が 製品賣止斷行 原鹽輸入抑制の內定で
05 未發達の北支糖業 糖聯開發に乘出す 山東製糖を買收交涉
06 商況 六日
07 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第06頁
日刊第5版
序號 標題
01 戰捷祝賀運動會 勇壯な演技に萬雷の喝采 田中公空前の賑ひ
02 鈴木伍長の街葬 けふ南投公園において
03 杉尾伍長以下 街葬を執行 きのふ北港公で
04 法律解答/施炳訓
05 產組の擴大強化 北斗郡で大馬力 六〇%普及を目指して
06 櫻井軍曹街葬 けふ佳里公校庭
07 井出彌六伍長 六腳庄葬執行
08 古閑伍長あす 朴子街葬執行
09 齋藤伍長庄葬 來る十日執行
10 左營庄強調區間 實施方法愈よ決定
11 軍人家族慰安の 南投女公學藝會 盛況裡に終了した
12 軍屬黃順枝君 庄葬を執行 九日關廟公にて
13 軍事扶助後援會 結成の打合會
14 北斗神社境內の 清掃工作を開始
15 西螺街の墓地整理 無緣の墓千基を下らぬ その整理方法注目さる
16 圖像:可愛い英大使令息着京
17 龍銀千枚盜まる 屆出後卅分で犯人を檢舉
18 蔬菜品評會 褒賞授與式 岡山公學校に於て
19 奇篤な陳青年 志願兵を嘆願
20 北斗郡の各街庄 協議會延期
21 南投公保護者會 來る十二日開催
22 臺南神社參拜 板橋驛で募集
23 大溪街主催 國語演習會 好成績を收む
24 大屯郡下各街庄 協議會の日程
25 北斗信組理事指名
26 岡山郡兩漁業組合 近く合併實現
27 商銀岡山支店 近く開店せん
28 前科四犯の強者 籾代を橫領
29 自轉車乘逃げ
30 インチキ賭博 一味檢舉送局
31 ローカル.セクシヨン
32 庄葬通知
33 廣告
第07頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 義太夫 「義經千本櫻」
03 講演 「新民主義の意義」/藤澤親雄
04 國史講座 「安土桃山時代の軍事」 秀吉の雄圖と大明征伐/鈴木讓
05 晝間娛樂時間
06 家庭百科問答
07 講演 臺灣の輕便鐵道史 設備の大、保線の完備比類少し/澤熊海三
08 料理献立/伊地知たづ子
09 圖像:決死のジヤング
10 新設 コドモのニユース/鈴木道夫
11 室內樂
12 メトロ超特作(日本版) マルクス一番乘
13 子供の時間 連續童謠
14 ラヂオスケツチ
15 科學と映畫 セルロイド玩具 ゴム製品の修繕/祭田龍藏
16 左利き、右利きの 矯正法を發見 腦髓皮質部の一點を取り去る
17 海外映畫短信
18 廣告
第08頁
日刊第7版
序號 標題
01 盛大を極めた市葬 參列者無慮二萬人 臺中水道地原頭に籠る 市民の感謝と感激
02 川口少佐以下の諸勇士 嚴かに臺南市葬 五日南門小校庭に於て
03 圖像:大谷智子裏方 支那へ皇軍慰問の旅
04 千田少佐ら あす街合同葬
05 故加藤一等兵 きのふ鳳林庄葬
06 臺南州青年の歌 人氣歌手松平、二葉兩氏の吹込み 近く州下各團體に配布
07 故鱒淵上等兵 嚴かに庄葬執行 蓮花池分教場に於て
08 臺中高女音樂會 第二日も大盛況 アンコール續出して聽眾熱狂
09 靈峰新高の油畫 愈よ寄贈をなす 臺南基督教奉公會より
10 安平港口視察 豫定通り終了
11 圖像:第四團管下の優良 壯丁團體を表彰
12 皇軍慰安會 屏東劇場に於て
13 下平校長に 勳章を傳達
14 彰化小學校 學藝會を開催
15 商工會議所の 準備工作を協議 彰化商工協會役員會を開催
16 殺人告知書所持の 無賴漢が檢舉さる 詐欺被疑者として取調中に發見
17 北京語熱昂る 臺南市のインテリ間に
18 虛偽の告訴をして 却つて舊惡を暴露 遂に窃盜罪に問はれて豚箱入り
19 國講專任講師を 養成する講習會 臺南と嘉義の二ヶ所を設置 四月より六月まで三ヶ月間
20 宜蘭街旭町振興會 役員會を開催 諸役員を決定す
21 マツチ買占め 屏東市で三割方騰貴
22 市會に關する通牒 非難を買ふ
23 藝妓ルリハ自殺
24 高雄競馬 第二日の成績
25 消息
26 廣告
第09頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(9)/山中峯太郎作;木原芳樹畫
02 支那鉢と日本鉢/小林憲雄
03 人名と靈魂との關係/松村武雄
04 水牛の角 「夜明け前」と觀客たち
05 圖像:オリムピツク目指して
06 圖像:史劇「亂れ笹」(臺北三高女學藝會)
07 かつぐ話/式場隆三郎
08 寄稿歡迎報社消息
09 學藝消息 「五分の魂」配役決る 重四郎京都 第一回作
10 學藝消息 シベリウス 七十二回の誕辰
11 學藝消息 ソニヤヘニイ 騎士賞を授かる
12 廣告報社消息
第10頁
夕刊第1版
序號 標題
01 船の模型蒐集が ル大統領の道樂 米は自分の家だけ守れ 大建艦案に反對の烽火
02 淮河の大會戰で 敵は全滅的打擊 死傷二萬三千に上る
03 國、共軋轢愈よ顯著 蔣、四年前の論文を發表し 統制維持狂奔す
04 カビグリア伊元帥 日本の為め長廣舌 十二日の軍事會議で
05 大日本農民組 合生る! 杉山氏を組合長に
06 英、フ政權に抗議
07 駐日ドイツ 大使の後任 シ駐ソ大使有力
08 成都に戒嚴布かる 四川主席後任問題から 軍隊、學生等隨所で衝突
09 金口木舌/林正享
10 刷新後の獨逸外交 獨伊の提携を一層緊密化し 英、佛を度外視す
11 ヒ總統の改革は 內務方面に及ばん 新內相はヒムラ―氏
12 北支戰後の肅正掃蕩 最近の主なるもの
13 重要法案を繞り 議事一段緊張へ
14 植民地返還要求に 英著しく軟化
15 明日の天氣 天氣概況
16 各地の氣溫
17 米、グアム島に 哨戒爆擊機を常備
18 おお青空よ(166)/北村小松;吉田忠夫畫
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 廈門殘留籍民から 七萬七千元を強要 引揚げなかつた愚を後悔 柯某の脫出通信
02 減俸は榨取で填補 民眾には大きな増稅
03 給與の延滯六ヶ月 六十二、三師だけで十萬圓
04 支那語講習會 ぞくぞく開始さる
05 局營バス一部 運轉休止 來る十日より
06 北支の新政權を 近く正式承認か 中支政權の樹立を俟つて
07 圖像
08 圖像
09 故藤原少佐の 遺骨けふ歸臺
10 新竹州醫師會總會
11 工業學校卒業生は 何と!申込が五倍 朗らかな就職戰線
12 成人總動員! 建國祭當日を期し 華華しくスタート
13 寒稽古終る
14 闇の華にも 國語と作法 十日から講習會
15 全島青訓聯合演習 廿六日より臺北市附近で
16 陳金塗氏 醫院を開業 臺北市日新町で
17 臺北軟式野球 三月六日から
18 驛內で急死
19 人事.消息
20 海外短信 髮の毛一本て夫婦 別れ
21 海外短信 正しい結婚を望む 若い人のために
22 商況 七日前場
23 今夜の映画
24 民報案內報社消息
25 廣告報社消息
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(74)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 斷然米に劣らぬ 雜穀の榮養價 皆樣の常食を希望/高良富子
03 愛兒の卒業と選職 宗教家志願には 熱と信仰が必要 單なる希望や想像は不可/大日本職業指導協會
04 特約漫画のんびり張さん(60)/ゑのもと真砂夫画
05 カサカサに なり易い冬の手 いつも美しく保つ法は
06 圖像:やまと人形の贈物
07 風邪の豫防に 寒のとろろ 美味しい食べ方は
08 紙上病院/黃朝清
09 揭示板
10 キツト白くつ滑かになる 肌の性質に從ふ 地肌のお手當 アレ性にも脂肪性の人にも 喜ばれる硫黄の洗顏法
11 色黑は日每に薄らぎ 荒肌も滑滑と美しく/島田正郎
12 醜いニキビ吹出物が 豔豔となつて美肌に/推村雪子
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 これから支那を どうするかについて 政府と大本營が相談會
02 憲法發布式に 天皇陛下行幸
03 コドモ 菌を畑に植える 葉切蟻の話(上) 自分で畑を作つて種子を播く 蟻は智慧者
04 稅金を納めぬと 死んでも死ねぬ 戰地から納稅
05 銃後美談 前線の父に 母の死を秘して
06 軍人志願者が もう七百四十人
07 今度は千人斬り 例の野田部隊長
08 アメリカが 大海軍を作る 新造軍艦四十七隻 飛行機千臺
09 皆さんに出來る 面白手品「福俵」
10 圖像
11 雪女のたたりと 滿洲のばぞく
12 インドに 蛇の天國
13 カナガキニュース 事變公債三億圓 十五日カラ 郵便局デ賣出ス
14 ア、金ノ茶釜ダ 夢ノヤウノ話
15 コレカラノ 自動車ハ 木炭デ走ル
16 綴方 お正月/陳氏桂枝
17 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 憲法の旨趣に則り 大政翼贊の道に進む 發布五十週年記念祝典日に 首相、告諭を發せん頭條新聞

【東京七日發同盟】政府は來る十一日紀元の佳節を卜し帝國議會において憲法發布五十周年の記念祝典を擧行し憲政功勞者に對する表彰を行つて國民的祝典を盛大に行ふこととなつたが同時に內閣總理大臣告諭を一般國民に發し憲法發布の意義を回顧せしむると共に時局に鑑み更に一層憲法の趣旨に則り大政翼賛の道に進む趣旨を闡明すると共に一方百官有志に對しその本分に則り時局打開のため邁進すべきの訓令を發することとなつた告諭の要旨左の通り

時局益益多端多事內外庶政の更新を要する秋に當り國民はいよいよ憲法の條章を恪循し各各國民各位の本分に邁進し政府國民相共に時艱克服に邁進されんことを望む。

02 國府愈よ沒落 蔣の威令昔日の面影なく 四川に內亂勃發せん
03 廣東の動亂擴大化 三水で謀叛勃發、肇慶も大混亂 西江方面へ波及せん
04 圖像 黃河方面より前進の我部隊
05 四萬三千噸の主力艦 今建造して居らぬ 川相情報部長、外人記者に語る
06 暴動の張本人 羅翠雲と判明
07 隴海線で大敗せば 內亂必然に表面化 蔣、この一戰に全力傾注
08 軍縮達成に協力 ハル長官、全國民に放送
09 色色の形を捉へ 賠償を負擔させる 第一分科會外相、方針明示
10 既定の國防計畫に 相當の變改が必要 陸相、第四分科會で披瀝
11 確保地區の治安 軍政を布いて居ないが 治安會の手不足を補ふ 我が軍部の方針
12 慘敗の馮玉祥 敗戰責任を如何にせん
13 福岡臺灣間空路 寄航增加せず 藤原航空局長の答辯
14 工業徒弟養成所 四月から開所 四月六、七の兩日入所試驗
15 日銀條例と 保證準備を改正 賀屋藏相言明
16 平生釟三郎氏を 北支派遣軍最高顧問に 寺內大將、就任を交涉
17 軍事援護につき 政府を鞭撻督勵 貴院積極的に乘出す
18 けふ兩院共 本會議休む
19 中國聯合準備銀行條例公布さる
20 ソ聯對支積極說 頻りに放送さる
21 大谷光瑞師講演
22 今日の天氣
23 大阪商船臺灣出帆
24 近海郵船基隆出帆
25 辰馬汽船
26 大連汽船
27 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 親族相續法の制定を望む 皇民化せる島民の現情に鑑みて社說

最近我が臺灣では皇民化運動の急激なる進展に從ひ、島民間に於ける日常生活上各種の風俗習慣も非常な速度を以て革新改善されつつきたが、ここに獨り民事法規の中、島民生活の基礎たる親族相續に關する慣習法の成文化については、多年の懸案として今日まで猶ほその解決を見ず、これが為め島民をして親族相續關係の據るべき舊慣新慣を迷はしめ、延びては民事裁判の難澀を來すやうな結果を招くことは甚だ遺憾に堪へない。

顧れば我が臺灣本島人間の民事上の問題には關しては領臺後長らく舊慣に依つて處理されてきたが、大正十二年一月一日より內地の民法商法及び其他の民事に關する諸法規を臺灣に施行された結果、本島人間の民事關係も殆と內地と同樣に成文法の保障を受けたわけである。ただ當時では本島舊來の親族相續關係は民法と著しく異つてゐる所が少くないと認めたので、民法に關する特例として、本島人のみの親族及び相續に關する事項に付ては民法第四編及び第五編の規定を適用せず、別に定むるものを除くの外慣習に依ると規定し、その結果として本島人間の親族相續に關する成文法の制定は今日まで殘された一重大懸案である。

本島人間の親族相續に關する成文法の制定に關しては、二十年前臨時臺灣舊慣調查會において相當の苦心を以て既に慣習に民法規定を參酌した親族相續令草案を作成したが、その後田總督時代に至り內地延長主義が强調せられて以來、文化の進歩と內臺人の益益密接なる關係とに依り、本島人間の特殊なる慣習も漸次內地化せられ今日においては財產分頭相續其他根柢深く容易に變改すべからざる僅少なところを除くの外、民法の規定をその儘襲用してもいい時代になつてきたから、臺親族相續法の制定もさほどの難事ではなくなつたわけである。

臺灣舊來の分頭相續に宗挑を承繼する長子に法定の特別相續分を認めたならば、極めて情義條理に適合する理想的制度となるべく、決して之を根本より變改すべきものではないが、然し他方において蓄妾、養媳の如き惡風、又は制限なき父債子還、或は女子に相續權なしとの如き弊習は一日も早くこれを成文法に依つて改革しなければならない。殊に本島人間の日常生活上の慣習は普通教育の發達に從ひ、日を追うて內地のそれに接近しつつあるから、現代の思潮に逆ひ、道義に悖る蓄妾及び其他の舊來の惡習は既に本島青年の唾棄する所なるにも拘らず、慣習法上猶ほこれを認めてゐることは甚だ慨嘆すべき現象と云はねばならない。

臺灣島民間の人事關係の根本實體法たる親族相續法の制定は戶籍法を臺灣に施行する先決問題であり從つて內臺一單位を形成する根本要件でもあるから一日も早くその實現を望まざるを得ざるのみならず、島民間の家族制度上の諸權利義務を人と時と處とに依つて異るが如き不明確な慣習□據らしめ、その明確たらざる慣習を判定する裁判上の困難は忍び得るとしても、島民家族生活上の權利義務不明確の為め被むる精神的物質的損失は實に忍び得ないからでもある故に臺灣島民の進化せる生活實情に照し、また皇民化の急速なる進展に鑑み、時勢の進運に取殘されたる親族相續法は一日も早くその制定を切望するものである。

02 新政府を慶祝して 完全に蔣政權離脫 中華會館を解消し新民公會を組織 明朗、昨日の全島華僑大會
03 圖像:全島華僑大會
04 圖像:全島華僑大會
05 本島人の南洋活躍には 組織的團體が必要 旅費給與、資金貸付を惜まず 加藤臺拓社長神戶で語る
06 全國書道展 十日から開く
07 嘉義に強力放送局 敷地買收を完了 來春にはテスト開始
08 簡保の最高額 九百圓に決定 今議會に改正案提出
09 椪柑やレモンが 內地で引張り凧 大和丸入港川島臺灣青果重役語る
10 白衣の勇士○○名 多數の見送裡に きのふ內地へ凱旋
11 勇士の鐵道葬 けふ鐵道部構內で執行
12 殖產局出身 勇士の慰靈祭 九日警察會館で
13 國家賠償を請求 帝人事件で無罪となつた 大野、相田、志戶本三氏から
14 臺灣競技界の恩人 石塚常臣氏榮轉 新京三井出張所所長に
15 宜蘭郵便局の 二等局昇格 實現を街民が要望
16 臺南州農會主事 後任西式に決定
17 虹口、楊樹浦へ 支那人復歸許さる 虹口一帶愈よ賑ふ
18 電話二千本を架設 四月から受付を開始
19 舊港公廿周年記念祝賀
20 新竹州下警察官 武道大會 三月三日から開催
21 臨濟宗傳經會 十五日に發會式
22 臺中に於ける 牧野講習日割
23 人事.消息
24 總督府辭令
25 ときの声
26 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 前途は好調 一月中の貿易總額 八千二百萬圓を突破 對外國は前年より三九%增
02 本島茶增產に關し 茶葉協會乘出す 理事會を開催して協議
03 格差取引改善のため 打合會を開く 高雄州產米改善協會主催
04 支那事變下の 豫算のあらまし(下)
05 正米市場の 丸糯戰線延長 夕況は各限聢り
06 葉煙草の原料を 臺灣より購入したい 視察後の岩波東亞煙草重役談
07 東株商議會員 磐城新、鋼管新の長期上場を決定
08 東港線敷設工事 愈愈着手さる 十萬八千圓にて落札
09 肥料需要期に 基隆に滯貨萬瓲 業者鐵道部に緩和方を陳情
10 財政經濟の將來に 重大なる關聯(一) 臨時增稅法案の檢討
11 賣物薄に 島米は小反撥 新一期米も見送らる
12 照明燈
13 市價及商況 七日
14 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 紙上書畫展 其十三(終)
02 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 國婦竹南郡分會 盛大に結成式舉行 白櫸も甲斐甲斐しく
02 河村、東兩伍長 斗六街葬を執行 參列者數千人に上る
03 圖像:類人猿夫婦が來ました
04 鈴木軍曹以下 新營街葬執行
05 瀨川上等兵庄葬
06 古庄上等兵あす 沙鹿街葬を執行
07 旗山街總動員 強調週間の行事
08 珠算競技大會 臺南商業專修の主催 非常な好成績を收む
09 北斗郡下の 壯丁團檢閱
10 宇治野、糸山兩勇士 太保庄葬執行 六日公學校にて
11 盛り澤山の行事で 二林街昇格祝賀會 來る十二日盛大に舉行
12 圖像:後樂園にスキー場
13 臺中慈惠醫院の 清水診療所開所式 五日社會教化館に於て
14 大本氏の街葬 淡水公會堂にて
15 佐藤、酒匂兩勇士 けふ龍潭庄葬
16 全部落に國講 十六ヶ所新設
17 侮辱罪告訴問題 一札入れてケリ
18 內埔庄音樂會盛況
19 龍潭公兒童募集
20 中南拓殖株主總會
21 ローカル.セクシヨン
22 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 職業婦人を志し方へ 「銃後に於ける女性の立場と覺悟」/松井實
03 家庭コント/英百合子
04 國民歌謠
05 連續講談
06 ブラジル。ボリヴイヤ ペルーの遺跡を探て/鳥居龍藏
07 晝間娛樂時間
08 琵琶 「龍の口」/村上旭蓮
09 子供時間 お話「母の指」/末秀道
10 「鄉土童謠」
11 初等北京語講座
12 日活多摩川軍事映畫 戰士の道 けふから國際館で上映
13 圖像:北京映畫使節來朝
14 科學と映畫 金屬の強さとは(上) 張る力、壓す力、切斷の力など 鋼鐵の降服點
15 映画街 大船「世紀の情熱」 深田監督作品
16 映画街 江戶の花和尚 豫期以上の出來榮え
17 映画街 大都超特作 「三家三勇士」 石山監督で着手
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第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 體位向上の指導に 厚生局新設! 府衛生課で大體の立案を終了 十四年度の豫算に提出
02 防共戰線と人民戰線/今中次麿
03 圖像:北支新政權の大總統におされてゐる靳雲鵬氏の近影
04 千田少佐ら 無言の凱旋
05 屏東市豫算內示會 市議會室開催 總額九十六萬餘圓
06 武道精神涵養に 相撲劍道を新設 村上公に必修科として
07 臺中市の豫算總額 百五十萬元程度に落着か 一兩日中に查定完了
08 梅津岩佐兩勇士 十日庄葬を執行
09 圖像:武者小路子歡迎會
10 臺南高工の 無試候補者
11 輸入制限で 棉糸、原皮が暴騰 臺南市の商人大困り
12 臺南市の新水源 許縣溪上流に決定 調查は來月中に完了
13 彰化市聯合青年團查閱 一公で盛大舉行
14 嫉妒から 妾宅に放火 犯人は精神病者か
15 順風耳
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第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(10)/山中峯太郎作;木原芳樹畫
02 春日閑話/王碧蕉
03 支那漫筆(一)/渡邊隆經海外遊記

揚子江と黃浦江

遠く蒙古の山山谷谷から流れ出づる泥が滔滔としてひた押しに押し流され、諸所の河水と合して此處に大河揚子江を形成しその赤黃色い嫌な水の色は下流になるに從ひ益益濃く、江口附近一帶は全くの赫土色を呈してゐる。

江口には河川中の島嶼として世界最大の稱を有する彼の崇明島がある。島の長さ約四十哩(我が淡路島程ある)崇明その他大小數多の部落があつて、人口十數萬を數へると謂はれてゐる。それが何と川の中の一島嶼なのだから驚く

この崇明の對岸が今次の戰場たる瀏河鎭、羅店鎭、月浦鎭、獅子林砲臺、寶山縣に至る一線である

江岸より島迄の距離は狹い處で十二三哩あり、江口最も河幅の廣い處では三十哩以上はあらう。江岸は模糊たる大平原で、それが遙の水平線上に一本の針を橫たへた程にも見えないのである。

その揚子江の濁水が押し流されて海に出る為めに一帶の海水が黃ろく濁つてゐる。即ちこれが黃海の名の所以である。

岸の附近は青清とした芦の叢生で綠の影を水中に垂れ、岸には楊柳が美しく靡いてゐる。

放牧の牛馬の群や朝露を踏んで鋤を動かす農民等の姿が、宛然太古の繪卷物のやうに靜かに展開されて行く。

四つ手のやうな大きな網を打つて、魚のかかるのを悠然と待つてゐる漁夫や、それを又悠悠と岸の柳の根元に腰を下ろして太い煙管を口に咥へながら見てゐる男達が、汽船の過ぎ行く方を口を開かんばかりにして眺めてゐる。

洵に悠久そのもので、總てが皆悠悠たる大陸的氣分に包まれて緩やかな謂はば締りのない亡國的雰圍氣に充ち滿ちてゐる。

それ等のどこに抗日などといふ驕慢な分子がふくまれてゐよう。

吳淞は揚子江と黃浦江との合流點にあり、その三角洲にお馴染みの吳淞砲臺がある。

吳淞の街は砲臺から約二哩黃浦江寄りにあつて、吳淞砲臺はむしろ寶山にあるといつてよい街としてはさ程のものではないが、地形上支那にあつては重要な土地で燈臺、測候所、無電臺等の設備を有し、上海あるが故に相當名を成してゐる。黃浦江を遡ること二十哩、あたりの風物は急展開して、江に沿うて鐵筋、白堊のビルが立ち並ぶ、その堂堂たる近代的豪壯な市街こそ「支那」といふ字を抹殺して餘りある國際都市「上海」の外貌である

黃浦江は揚子江程廣くはないが水は深くよく大船を入るるに足りその碼頭(埠頭)に、江流に各國の大小船舶が數多く碇泊して、各各その特長を現してゐる態は、まことに自由都市の名に相應しい。

舷舷相摩して汽船が通る。その間隙を汽艇が縫ふ。怪し氣なジヤンクが浮ぶ。海鳳に象つた唐船が行く。軍艦がある。汽笛が鳴る。街の騷音。銅羅の音。クレーンの響き。ウヰンチの唸り。

江上から見た上海の忙しなさは下流の悠久さに比べて、これは又餘りにも似つかぬ姿ではある。

夏の夜の黃浦江は實に美しい流れに映える街のネオン。濁流は夜闇に姿を沒して、點滅する舷燈は螢火の如く、胡弓に混る淋し氣な支那の民謠が水の面を流れるやがて八月半ばの月が江上に現れれば

東船西舫悄無聲

唯見江心秋月白

と歌った彼の唐の白居易が琵琶行の一節邊りを想ひ出すところだが、その江上の詩題も今は闇に炸裂する砲彈に飛ひ、款乃も胡弓の音も機關銃に消し飛ばされてゐる事だらう。

これは江上から見た上海、即ち上海の平面觀である

その立體觀は、酒と女と犯罪と陰謀と秘密結社と豚と大蒜と阿片と東洋と西洋の混濁した、怪奇な都市上海、東洋のシカゴとして諸人が餘りにも聞き及んでゐる通りである。

苦力—勞働者(上)

支那人の居る處必ず南京虫ありとは孔孟の教への如く敷衍されてゐる。

南京虫と支那人とは遠緣の親戚位の感がある。喰ひやすいと見て取れば知らぬ間に喰ひ附き用が濟めばさつさと引揚げ、勝目なしと覺るや我先にと逃げて行く、その邊支那人その儘で、此度の事變にも此の南京虫戰法は、皇軍の將士も痛く惱まされたことであらう。

特に苦力にそれが多い。

彼等ほどゆすりの巧みな人種はない、對手次第で與みし易いと見たら最後、哀願したり嚇したり凡ゆる手段を弄して、多少に拘らず物にしてゆく。

その癖少しでも高飛車に出れば何事か必ず罵りながら雲を霞と逃げ出す。韋駄天とは彼等の代名詞かその逃げ足は物の見事に早いものである。

人に氣附かれて一散に逃げて行く南京虫の形その儘なのが面白い船夫も苦力の一種とすれば汽船から通船(サンパン)で上陸する際など、他に同行者もなく御し易いと思ふと、船と陸との中間で今日は波が少しあるからとか、風があるからとか因緣を付けて、擢取る手を止めてじわじわ賃金の値上げを要求する。

面倒なので少し賃金を增す。その額が少ければ岸の間近に來て又もや、どうも今日は骨が折れたから今少し增して吳れなどといふ。

岸がそこに見えるので早く上陸したいのが人情だから、僅か少しで濟むならばと十錢かその邊賃增しして船を付けて貰ふ。そこを見越してゐるのが此の海の雲助なのだから全く始末に困る。尤もこれは主として急ぐ場合か貨物船の事で棧橋に付けばその必要もなく、沖にゐても規定のランチか同行者があれば懸念は更にないが、勝手知らぬ支那又は支那人の苦力がゐる海港での朦朧通船への單身乘組又は賃金の先拂ひは絕對に逃げなければならない。

然し稀れにはその南京虫が人間に欺むかれることがある。

久しい以前の事であつたが。或る時上海で黃包車(人力車)に乘り、確か東亞同文書院の附近のひつそりした處で降りた。

賃金を極めずに乘つたので日本の五◯錢銀貨を一枚拂つたところこれでは少いから今一枚吳れといふ、十錢一枚を餘分に出すとそれではないといふ。そして其の時彼の眼に映つたのが、弗入の中の當時流通されてゐた十錢の小紙幣でそれを吳れといふ。そこで十錢銀貨の替りにその十錢紙幣を五十錢玉に添へて拂ふと、紙幣そのものに幻惑されたか「多謝多謝」と云ひながら車を曳いて歸つて行つた。

こちらも愉快で「多謝多謝」と云ひ度く成つたものである。

04 水牛の角 對支那文學 批判的角度の強化
05 圖像:名子役も漫畫がお好き
06 月食と人類文化/A.S.エデントン
07 圖像:動物園春だより おやつを戴く象君
08 學藝消息 萬國博今春 開會不能か
09 學藝消息 畸形の双兒 ソ聯醫學界で保護
10 學藝消息 風月報 二月號上卷發行
11 心聲漢詩

錐麓/覺齋、合流/覺齋、宿巴達簡/覺齋、喜筑客來與赴鷺村招宴/覺齋

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第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 國家總動員法 兩院の反對が意外に強く 政府打開方策に腐心
02 我國も對策が必要 三國の照會通牒は 巨艦建造を裏書く
03 圖像:應答種種相
04 責任轉嫁の目的 三國公文で明白 佛の邀請外務省着
05 英米海軍の提携說 全く事實無根だ リー作戰部長が言明
06 臺南市町名改正
07 內亂に惱む國府 又も和平論が擡頭 秘に英側の意向を探る
08 金口木舌
09 英.米.佛は國として 對支援助してない 外相答辯 ソ聯政府は國家的援助
10 國家金融中樞とし 通貨、金融を統制 聯合準備銀行の特色
11 十一日創立總會 三月より業務開始
12 長岡氏講演會
13 獨外交政策の推移 相反する二つの觀測
14 實株仲值
15 明日の天氣 天氣概況
16 各地の氣溫
17 おお青空よ(167)/北村小松;吉田忠夫畫
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第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 志願兵制度促進に 南北代表愈よ起つ 各地の有志を糾合して 十六日頃全島代表座談會
02 蔣政權との絕緣を 臺灣神社に奉告 けふ全島華僑代表が
03 圖像:臺灣神社奉告祭
04 臺大卒業生の就職 半數以上は內定濟 四月までには全部賣れる
05 飛行界の大問題 速度の自然的限界
06 臺北市聯合青年團長會議 あす市役所で
07 島都建國祭式典 午前十一時に變更 地方會場も設けて舉式
08 圖像
09 圖像
10 坂西部隊南樂占領 城頭高く日章旗飜る
11 敵死體七千に達す 津浦線南端の戰鬪で
12 臺北專賣支局 當籤金贈呈式
13 臺北中學愈よ 新學期から移轉 芝山巖の新校舍に
14 並木植栽作業の 具體案を打合 けふ關係者が參集
15 小公生徒募集 締切は廿一日 早く申込まれ度
16 鯛泥棒檢舉
17 北署刑事連に 慰勞金一封 佐佐木警務部長から
18 人事.消息
19 商況 八日前場
20 今夜の映画
21 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(75)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 盲腸炎は 手術が第一 注射では再發し易い 手術は早いほどよい/若山要二
03 愛兒の卒業と選職 教育家志願には 人格と品行が必要 收入は薄いが使命は尊い/大日本職業指導協會
04 特約漫画のんびり張さん(61)/ゑのもと真砂夫画
05 味噌汁が嫌ひ かうして工夫せよ
06 皮膚も豔を失ふ 寒中の美容 あくまでも若若しく 潑剌とさせる化粧法
07 手で見る軍艦見學 盲人海軍デー
08 これが威ばる根據か アメリカ女の お尻の威嚴 物淒い所得稅額
09 よごれた ゴム湯たんぼ
10 お茶の入れ方と 飲む時間 注意しないと胃を壞す
11 紙上病院/黃朝清
12 揭示板
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第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 廣東は愈愈危險 獨立運動になつて來る
02 一日十數回モ 廣東ヲ空爆
03 全島華僑大會 七日臺北公會堂デ 代表二千名列席
04 戰地美談 これが真の武士 皇軍勇士が 孟子廟を保護
05 昭和ヲ代表スル 大チヤンバラ戰
06 カナガキニュース 國語講習所ノ 先生ガ研究會
07 カナガキニュース 英國ノ商船ガ マタ撃沈サレタ
08 コドモ 菌を畑に植える 葉切蟻の話(下) 自分で畑を作つて種子を播く 蟻は智慧者
09 面白い手品 リボンの色を 言いあてる法
10 圖像
11 學校消息
12 お願ひ
13 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 隴海線一帶の敵軍 大混亂に陷る 廣東、四川の內紛が波及頭條新聞

【天津八日發同盟】國民政府最後の重要根據地たる廣東、四川における內部紛爭の爆發は各方面に異常の衝動を與へてゐるがこの機運は遂に戰局の中心たる隴海線一帶の前線部隊にまで波及し蔣介石自ら陣頭に出馬督勵してゐるに拘らず早くも統制亂れ一大混亂に陷らんとしてゐる卽ち

一、蚌埠において龐炳勛軍を指揮し我が北進部隊を阻止せんとして脆くも破れた馮玉祥は軍法處分を怖れてか早くも鄭州に落ち延びた

一、韓復榘に對する死刑の執行は韓の舊部下をして痛く反戰機運を濃化せしめたが同じく山東の戰ひに敗退した于學忠に對して蔣介石が何等の處分を加へることなく却つて最近第三軍軍長に任命し山東軍の一部を改編して之が擴充をなさしめたことは韓の舊部下を痛く激昂させ機を見て反蔣に鉾を向けんとする狀態に立ち至らしめた

一、敗戰に次ぐ敗戰で各部隊とも陣容建直しの餘裕なく且つ糧食彈藥不足で戰意の喪失著しきものあり加ふるに今次廣東、四川の紛爭は早くも第一線に傳はり動搖甚だしく漸次收拾すべからざる事態を醞釀しつつある。

02 王纘緒等不滿強し 中央軍反擊の態勢 四川の紛爭
03 臺灣神社を中心に 教化が著しく好轉 森岡總務長官、椎尾氏に答ふ
04 憲法發布祝賀式典に 陛下の行幸御取止 秩父宮樣を御名代として御差遣
05 帝國は真の平和の為め 國防力を充實にす 世界的軍擴に對する軍の方針
06 漢口、宜昌の 飛行場を爆擊
07 白鳥公使 北支に向ふ 廿日頃東京發
08 淮河北岸を 猛爆擊 我海軍航空隊が
09 貴眾兩院共 本會議休み
10 「ポイント.アイランド」を 昭和島と命名 我が田尻部隊が
11 恩赦奏請に關し けふ臨時閣議開く 手續一切を正式決定
12 何故中立政策を 極東に適用せぬか 米兩院、外交糾明決議案を提出
13 北支の主要企業は 國策會社の統制の下に置く 陸相答辯滿鐵は降出せぬ
14 北中支開發會社案 今週中に仕上ぐ 三月早早議會に提出
15 軍は凱旋兵士の 舊職業復員を斡旋 町尻軍務局長が意向を表明
16 戰傷者の就職 除隊兵復職問題 諸施設着着進む
17 ソ聯飛行船 墜落大破す
18 建艦對日通牒上程 英下院の質問應答內容
19 獨逸の肅軍工作 各階級に亘らん 親衛隊、國防軍の衝突の危險を ロイテル紙が報道
20 外資輸入反對に 自分は贊成せぬ 賀屋藏相が言明
21 人民戰線の撲滅は 萬難を排して斷行 末次內相、決意を披瀝
22 王正廷大使 ル大統領訪問 情勢の報告か
23 陸單章を 死刑に處す 抗日テロの主魁
24 極東のソ聯空軍 約千五百機
25 今日の天氣
26 大阪商船臺灣出帆
27 近海郵船基隆出帆
28 辰馬汽船
29 大連汽船
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第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 米穀は增產を要す社說

日支事變を契機として準戰時體制下より純戰時體制へ移行した我國としては軍需品中の軍需たる糧食の供給が豐富である事は全く天佑であると云はねばならぬ。即ち昭和十二年內地產米の實收は六千六百三十一萬九千七百三十石にして、前五年平均に比すれば四百七十四萬八千五百石の增加に當つてゐる。之がため政府筋の發表によれば本年度末の殘存米が千三百九十九萬四千石と証せられ、其の供給が極めて潤澤たる事を豫想せられてゐる。

 併しながら詳かに其の需給の內容を見れば、鮮米の移入豫想千百五十萬石は朝鮮內に於ける景氣好轉による需要增加から見て過大な數字であり、一般では千萬石しか見てゐない。其の上消費見込高七千六百萬石も過少だと云はれてゐる。即ち昭和十二年度で七千九百萬石も消費せられ、新米の早喰、戰爭による需要の增加等を考慮に入れれば、少なくとも八千二百萬石と豫想しなければならぬから、年度米の殘存米が理想繰越額たる六七百萬石しかないと見るのが穩當な所であらう。さうなれば內鮮とも豐作であればこそ、漸く國內の需要に間に合ふ事となつた事は蓋し注意を要すべき事柄である。勿論人口の自然增加による需要增加に加ふるに戰爭と云ふ突發事件の發生に基いた現象ではあるが、米穀の豐富な供給が我國として既に絕對的要請となつた事は否められない。

如上の如く本年度の米穀供給は一先づ安心し得ても、來年度は同樣に樂観し得るか何うかが疑問だ。殊に米の如く年の豐凶によつて其の收穫に多大な變動を來すが如きものは、工業品の如く計量通りに豫測する事が極めて困難である。況んや內地農村に於ける出征軍人の召集及び馬匹の徵發による勞力の不足は、必ずや何かの影響を米作に與へざるを得ないであらう。當局としてはいくたの對策を講ずるであらうが、到底平時の如き收獲高を期待する事が出來ないであらう事は豫測するに難くない。此の問題は既に歐洲戰爭中の交戰國が戰爭の翌年に小麥の收穫激減と云ふ苦い經驗を嘗めさせられて來た事實があった。就中獨逸では食糧の不足が敗戰の一大原因であつた事は餘りにも著名な事實なのであつた。

 かるが故に本年度の米穀が依然豐作あれかしと望まざる國民は一人もないが、我等は單に一天佑のみに賴るべきでなく、此際寧ろ米穀の增產を圖る事が戰時日本として課せられてゐる一大問題であらうと信ずる。若し之によつて多少なりとも米穀の過剩を來すが如きさがあつても、之を貯藏して如何なる長期戰にも堪え得る底力を示す事が斷じて無駄ではない、現にスペイン問題を繞つて戰州の天地で一風雲の急を告いた時、關係各國とも小麥を買入れて貯藏した事實からしても、此の際如何なる豐作をも決して迷惑になるような事はない。換言すれば我國最近の情勢では米穀の統制時代より米穀增產時代へ突入した事を此の際新たに認識しなければならぬ。從って內地は勿論の事、外地たる臺鮮に於て米穀の增產を圖るべき必要が刻々と迫つて來た事知らなければならぬ。

02 喪服は白の一色に 遺骸は火葬に附す 基隆蕭氏、令堂の葬儀に 陋習打破を率先躬行
03 宜蘭の建國祭 意義ある行事を實施
04 從軍日誌の中より 泊まるに旅館がない上海(六)/竹內清海外遊記

何んでも高い上海

今上海に居る者、行く者にとつてコタえるのは物の高いのと交通機關の乏しい事と旅館の問題だ。上海と云ふと遠い所のような感がするが長崎から船でホンの一日しかかからない。飛行機だつたら三時間だ、臺灣の半分しか距離が無いのであるから日本品ならば臺灣より安くなければならぬ理屈だが。併し外國であるし殊に戰時なので種種なる關係から高いのは止むを得ない。大根一本卅錢、マグロのさし身三切で七十錢と云つた工合で始めて上海へ行く者は一寸面喰ふ。併し日本の勢力が延びて時間も落ちつけば關稅方面も變つてくるだらうから現在の情態とは變つた上海になるだらう。

今何よりも旅行者にとつて困る問題は旅館の無い事だ。無いのでは無く滿員なのだ。一つの部屋へ四、五人も合宿してゐる所もある。高い安いの問題では無く泊れるか泊れないかの問題だ。それ程上海では日本人向き旅館が不足なのか、と云ふにそうでは無い。事變前はむしろ多過ぎて共倒れ的に經營難であつたらしい。現在旅館の客と云ふのは約半分は事變前から上海に在住してゐた人人だ。家族を內地へ歸へして住宅を引き拂つて旅館へ這入つてゐるのだ。若し此れ等の人人が元の住宅へ歸へればウンと緩和される。だから今不足だからと云つて新たに旅館を建設するのは餘程警戒を要する。それだけに現在上海旅行者にとつて困るのだ。併し現在の日本人旅館は設備其他大いに改革する必要がある。私に若し資本があれば大ホテルを建てる

交通機闘の不足に惱む

一般人の交通機關は全全無かつたが去年の暮れ頃からタクシーが二、三軒出來たらしいが燒石水で問題ではない。私は一月十八日乘船する日にホテルから岸壁迄の自動車を求めるのに狂奔したが遂に得られずアワヤ乘り遲れの浮身を見る羽目になり止むなく海軍武官室へ泣き込んで武官室の車を借りて間に合つた領事館とか會社とか軍部等の自動車を借りる事の出來る緣故のある者以外の者は絕對步く事を覺悟して上海へ行かないと面喰ふ。

ガーデンプリツチを渡れば入力でも自動車でも澤山居るが此の橋一重がままならぬのだ。併しだんだん緩和されるだらう。事變前でも日本人經營の自動車屋は極めて尠なかつた、それは支那人の方が安いので對抗出來ふ希望者があれば私はお世話しても好いと思つてゐる。事變前は市內一圓が普通相場だつたが現在三圓、或は五圓とつてゐるそうだが其れでも引つ張りダコで應じられないのだから大したもんだ。開業すれば人助けにもなるし必らず儲かる事受合ひだ

英語の上海

上海では英語さへ話されれば他の言葉の必要が無い、と云ふ程英語の上海だ、日本人の家へ電話をかけてもモシモシとは云はない。ハローだ。私は始めキザだと不快に思つたが馴れてくると當り前に感じ出した。支那人でも苦力階級はどうか知らないがホテルのボーイ、支那飯屋の一使用人に至る迄英語を話す私は支那人商店へ帽子を買ひに這入ると美しい妻君が英語で「此れは最新型です、貴方にはとても好く似合ひますよ、値段も半額にして上げます」と中中商賣上手で八弗の帽子を買はされた。上海では支那語の必要は全く無いと思ふ。英國勢力の反映である事は云ふまでもない【寫真國際都市を往く車上の日本母性】

05 帝大全學生が 臺灣神社參拜 強調週間の行事
06 商工會議所の 創立懇談會 十一日屏東公會堂で
07 都市防空研究會(臺北)
08 懷遠城を占領 淮河を敵前渡河して
09 千五百の敵に 殲滅的の打擊
10 山東半島掃蕩完了 沖部隊青島に歸還
11 臺中州議代表が 白衣の勇士慰問
12 部落振興研究會 苗栗郡富士公で開く
13 臺北州下の自轉車檢查
14 三土忠造氏 國家賠償を請求
15 香港に天然痘流行 外務大臣から督府に通報
16 昨夜の地震
17 社會事業講習會 來る十四日より五日間 新竹市產業會館に於て
18 高雄商議創立總會延期
19 幸公學藝會
20 人事.消息
21 ときの声
22 廣告報社消息
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 畜產興業會社の 出資割當決定さる 昨日の內務部長會議で
02 昭和十二年度南北兩港の貿易 躍進の跡著し 基隆港三億七千七百萬圓 高雄港三億五千萬餘圓
03 臺灣畜產興業會社 創立に關して 田端總督府殖產局長談
04 和蘭標本を廢し 獨特のものを制定 殖產局で準備中
05 臺灣產組協會 打合會を開く 新年度事業等を協議
06 屏東試驗所のバナ、 東京へ積送さる 旗山より出荷は中止
07 定期米高に 島內米一齊高
08 利喰續出で 正米市場夕況反落
09 最初の試み 不良罐詰驅逐のため 開罐試驗を行ふ 業界發展上期待さる
10 滿洲產地安で 豆粕俄然反落
11 臺倉の一月末在庫(高雄) 五百二十一萬圓 主要品は砂糖、米、等
12 臺北州自動車組合 定期總會開かる トラツク統制問題は更に研究
13 一月分の局營バス收入 十二萬五千圓に上る 昨年五月以來の好況
14 近藤勤銀理事 勇退辭任
15 三井雜貨掛主任 和泉多助氏に決定
16 照明燈
17 市價及商況 八日
18 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 國防婦人能高分會 盛大に結成式 埔里北公講堂に於て
02 竹內特派員の 熱辯に聽眾魅了 正味四時間の長廣舌報社消息
03 故櫻井軍曹 佳里街葬を執行 七日公學校校庭で
04 低學年研究會
05 小暮伍長の街葬 參列者一萬五千人
06 高雄商工會議所 創立に關する注意事項
07 內臺融和の模範 神谷猛伍長庄葬 七日南庄公に於て
08 和服講習會 修了式を舉行 埔里能高寺に於て
09 能高出身の諸勇士 無言の凱旋
10 北斗郡下の麥作 前途頗る有望! 今後の發展期待さる
11 苗栗街強調週間 各種行事を遂行
12 鈴木伍長の街葬 南投公園で盛大に執行
13 平山井澤兩伍長 街庄合同葬
14 ローカル.セクシヨン
15 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 どもり矯正に就て 講演/丸尾重一
03 「江上艦隊の 奮戰を語る」/安藤憲榮
04 連續講談
05 國史講座 「豐臣秀吉の雄圖と 對外貿易の發展」/山本運一
06 晝間娛樂時間
07 講演 滿蒙事情に就て/長岡隆一郎
08 家庭百科問答
09 浪花節
10 料理献立/伊地知たづ子案
11 國民歌謠
12 コドモの時間 琴曲歌謠
13 童謠劇
14 深夜のマドンナ
15 圖像:新案犬小屋
16 映画街 「人は若者」配役決る 多摩川千葉監督の新作
17 映画街 新興東京の「春の逃げ水」 伊藤宣二が音樂を擔當
18 映画街 「あはれ傳六」の映畫化 好太郎.犬塚のコンビで
19 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 大安溪の上流に 大貯水池建設か 水力發電所も並設の計畫 兩州當局協議を進む
02 戶每の弔旗に細雨煙り 千田少佐以下きのふ街葬
03 內村伍長庄葬 里港公學校にて 參列者五千餘名
04 道路網整備に 臺南州が躍起 更に五ヶ年計畫で道路鋪裝
05 戰歿者鐵道葬 きのふ嚴肅に執行
06 圖像:明朗スキー
07 各州別に防犯協會 “島民各自が警察になる積りで” 三月一杯に設立せん
08 臺南商工會議所 きのふ發起人會 常設委員十名を指名
09 彰化市の產組 記念日の行事
10 國民精神總動員に カメラマンも一役 臺中州支部で懸賞募集
11 戰線視察講演
12 農事に關する 各種品評會開催 嘉義市及び畜組主催
13 臺北州警務部 幹部異動 きのふ發令
14 北港郡役所に 國防献金殺道
15 市場仲買人 國語講習會
16 高樹庄の野火 サイザル燒く
17 庄葬通知/中島弘光
18 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(11)/山中峯太郎作;木原芳樹畫
02 支那鉢と日本鉢(下)/小林憲雄
03 支那漫筆(二)/渡邊隆經海外遊記

苦力—勞働者(下)

怠け者と、汚いのと、圖太いのと、無智なのは彼等の通有性で、その何れもが全くのその日暮しである。

太沽で船が沖荷役をしてゐた時朝になると大きな團平船がランチに曳かれて數隻、苦力を滿載して來た。

船の中には大きな窯を用意して、豚肉の切れ端しや韮などを入れて雜炊を盛んに炊いてゐたが出來上る迄先づ一服、食べ終ると先づ一服、苦力の支那人の監督が叱つたところで食べ終つで一休みする迄仕事をするやうなものはゐない。

その一團は食事附き幾何といふ固定賃金だと見え、餘分に働いても餘分に儲からぬといふ觀念があるから、一日中午步遲遲として、食事の時間と仕事の終るのを待つといふ情ない有樣であつた。

新嘉坡邊ではよく濠洲から石炭を仕入れて來る汽船があるがその石炭運びも支那人の苦力の仕事で石炭を□に入れて一□幾何といふ賃金を、その日の仕事が終ると同時に支拂はれる。

此の勞働に從事する苦力の樣子を點檢すると、なかなか興味がある。

彼等は朝の內と食事前及び仕事の終る直前とが最も張り切つてゐる。

即ち朝はこれから仕事をしてその日の糧を得ねばならぬといふ意氣込みがあり、食前は食費を稼ぐ意味で働き、仕事の終る直前は其の日の會計を胸算用して馬力をかけるものと思はれる

從つて四六時中真面目に働く者は、動作の鈍い老人か家族の多い者の何れかだが、それ等も皆生計以上の過分の勞働はしない。

そして食後や休憩時には、ごろりと寢轉ろがつて、彼の針山程もある太い雁首の、長い煙管に阿片を詰め、アルコールランプの火にかざして、悠悠紫煙を靉びかせてゐる。

門司の石炭女のあの火の出るやうな働き振りを彼等に見せたなら彼等は一體どう思ふだらう

此處は名名その國の、民心の反映が現れてゐるのも面白い

香港で船の荷役に働いてゐた苦力が、腹痛を起して藥を吳れと云ひ出した。

排日最中で向ふ腹を立ててゐた若いボーイがせめてもの腹癒せとばかり、うどん粉に鹽を少し混ぜて紙に包み奏効適確な藥だと稱して服ませたら、ものの二十分も經つと所謂貴重藥の効果□面、けろりと治つてしまつた。噓みたいな話だが、元來支那人は藥を愛好し殊に苦力などのやうな、平常藥を用ふること少く、無智蒙眛にして然も「氣」で出來上つてるやうな人間は、藥に非常な憧憬を持ち、藥と聞いた丈けでも「氣」で治つてしまふものである。之を要するに無垢の支那人は多少の通有性こそあれ、大體に於て善良なるものであり、指導者及び指導方法が惡いのだ。

排日と賊

支那といへば排日を聯想する支那の排日は遠い昔からの事で平靜の場合でも支那の土地を踏むのは餘り愉快ではない。

何かの動機で排日が起つてゐた上海に行つた事があつたがその時は日本商品に對するボイコツトをやつて居り、支那一流の大袈裟な毒筆を振るつた傳單が街の到る處に散布され揭げられてゐた。

最初は只單なる非賣同盟であつたのが、次第に惡化して商店の襲撃に移り、支那人の店であらう共苟くも日本商品を並べてあるのが眼に著いたが最後、破壞掠奪し果ては家屋を打毀し、邦人を拉致し暴行凌辱を加へ、慘殺さへ敢てするといふ例の通りの排日方法と成つてしまつたその時上海から天津へ行き再度南へ戻つて香港、新嘉坡へと廻つたがその行先先へ旣に排日暴動が波及されてゐた。

支那內地なら兎も角、他領の新嘉坡當りの支那人迄暴れ出すのだから始末に惡い。

天津では例の苦力の一團が汽船へ荷役に來て、垢によれよれの汚らしい服裝で、陽に燒けた真黑な顏からぎよろよろ光る眼玉をむき出して、今にも摑みかからんばかりの勢ひ凄まじく、大方何か嘲けつてでもゐるのであらうか、譯の分らぬ早口の支那語でがあがあがやがや喚めいてゐた。

沖合遙ではあり附近に日本船の影もなく全く孤立無援の有樣で夜荷役の際などの萬一の危險に備へるべく、船の無線電信を通じて大連灣無線局に急を告げる

配迄した程の物凄さであつた。

新嘉坡に至つては暴動最も猛烈で、上海では我が陸戰隊や警備艦も常駐されてゐるから聊さか意を強ふするに足りるが、新嘉坡には軍の警備などはなく僅かに領事舘警察があるのみであるから、居留民は一致し支那の暴民に當ることとなつた。

英國の警官も共に防いではゐたが、何せよ對手は無茶に加へて植民地摺れがしてゐるのと、警官が裸足で棒を携へた印度人だから、此の一犬噓に吠えて群犬吠ゆ式には如何共手の施しようがない。

騷ぎは次第に擴大され遂に各所で衝突が起つた。

小銃、拳銃、果ては獵銃迄擔ぎ出し、用意の日本刀を腰間に帶び白鉢卷の決死隊ものものしい居留民が、發砲迄には至らなかつたが、仕向けて來たものは致し方ないと、彼方で一團此方で一團、支那の暴民と石合戰を始めたものであつた。

場所が場所だけにこれは見物であつた。

事後でこそ此のやうな暢氣も云へるが、見物どころか斯くの如き排日暴動に遭遇した邦人こそ實に悲慘で、痛憤に堪へぬ次第だが、斯ういふ際の從來の日本の抗議は極めて穩健で、又それに對する支那の回答が只單なる儀禮的に過ぎず不誠意極まるものであつた。

只これだけで濟まされたのでは被害者こそたまらない、そこで今少し何とかした方法はないものかといふ不滿を、在支邦人の總てが持つてゐたのであつた

廣東は海賊の巢窟と云はれてゐるが、事實南支那海當りのいやに風の凪いだ夕暮時、澁色の帆を張つた支那のジヤンクが、人の姿も見せず悠悠浮んでゐるのを見ると歷史に見る昔の日本の八幡船を想ひ出すが、これは彼の如く武士道の片鱗さへ辨へぬのだからちと薄氣味が惡くなる。

現在はそれ程でもあるまいが往時は上海の郊外や「上海のエンコ」の裏小路などの闇では、よく東洋のギヤングが出没したものである。

昔の馬賊、今の匪賊。から觀じ來るとどうも支那には賊が多いやうで、その賊と排日とが何か一脈相通ずるやうに思はれる排日と云へば暴行を想ひ、暴行と云へば掠奪を想ふ。

海賊でも匪賊でも掠奪と殘虐は付き物であるから、或は其の點排日と有無相通じ從兄弟位の肉親關係があるかも知れぬ。

然しながら支那の農民は頗る從順で、これがあの殘虐な匪賊や排日行為をする者と同一國民とは、どうしても思はれない。

要するに支那民眾の習癖たる怠惰と煽動され易い心が、斯かる結果を來たしたものと考へられる。儒教の國支那にはそんな不信はない筈であるが、これも弱い者の心理で致し方あるまいか。

匪賊や抗日への穿き違へた團結心を、何故他の重要なる方面へ廻さぬかと、支那並びに支那指導者の為に惜しむものである

(了)

04 水牛の角 事變と漢詩 武將の風懷と文人
05 圖像:日獨伊の國旗前で非常時歲男ロイド君
06 「ラ.バタイユ」の作者 フアレール翁の橫顏/岸田國士
07 人と機器の表情 H鑛山見學記/久板榮二郎
08 圖像:雪の山形/洪瑞麟
09 學藝消息 健康な眼に 疲れなし
10 學藝消息 氷で包む 米國の切花
11 學藝消息 遭難者の福音 保溫器付き救命帶
12 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 西北四省の回教徒 獨立を企圖! 五馬聯盟で政權樹立
02 漢口は叛亂の前夜 胡宗南、葉肇軍の武裝を解除 人心極度に動揺す
03 國家總動員法案 字句の修正及び勅令諮問の 委員會設置に決定
04 英皇帝、皇后兩陛下 六月佛國を御訪問
05 國、共の相剋 愈よ深刻化 陳立夫、三民主義青年團結成を指令
06 重油に就ても 價格を統制
07 別莊と敷地を 帝大に寄附 幣原前總長が
08 外國と海軍協定を 締結せし事實なし ハル國務長官の書翰
09 英外務、郭支那大使 和平論打消に努む
10 金口木舌/林正享
11 臨時軍事費特別會計 編成審查の方針
12 敵、徐州附近に 敗殘兵を收容 二十萬餘が駐屯
13 輸出向純綿布の 內地販賣を禁止 近く改正省令を公布
14 余、吳兩系の 暗鬪表面化 爆發點に達す
15 谷正之公使を 上海に派遣 出張形式で近く赴任
16 清豐縣を占領 堂堂入城す
17 明日の天氣 天氣概況
18 各地の氣溫
19 おお青空よ(168)/北村小松;吉田忠夫畫
20 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 國民精神總動員 島都の強調週間 行事それぞれ決定
02 三度特派員となりて/伊藤正德
03 基隆市の諸行事
04 戰後の性病防衛に 厚生省が力瘤 花柳病豫防規則を大改正
05 日本軍の占領を 廈門市民が待望 支那一女性の脫出談
06 徐州死守を 李宗仁に嚴命 蔣介石また奧の手
07 新竹州警務部異動
08 都市計畫委員會 けふ督府正廳で開催 何れも原案通り可決
09 漢方藥を窃取 賣捌にて豪遊 北署に乘込御用
10 基隆方委月例會
11 人事.消息
12 商況 九日前場
13 今夜の映画
14 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(76)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 受驗準備期の 兒童の食物 燐やカルシウムの補給が必要/草間瑛子
03 愛兒の卒業と選職 研究心に富む者は 科學方面が適當 工業家には構造力が必要/大日本職業指導協會
04 特約漫画のんびり張さん(61)/ゑのもと真砂夫画
05 圖像:宮內鎮代孃獨逸へ留學
06 物の生かし方集 電球のモダン花瓶
07 三十八年型美人の條件
08 空ビンの變つた利用法
09 牛乳の成分と その殺菌法
10 臺所常識 近頃のアルミ鍋 お求めの時の注意
11 身上相談
12 揭示板
13 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 今度の戰爭は 徐州でおしまひか!
02 紀元節ノヨキ日ニ 首相ガ告諭ヲ發ス
03 戰地美談 軍醫さんを生神さんと拜む
04 カナガキニュース 名譽ノ二軍夫 五日庄葬サレタ
05 カナガキニュース 勤勞奉仕運動ガ 日本全國ニ擴ル
06 カナガキニュース 臺灣デモ 學生勞働報國
07 コドモ 大寒や立春とは何? 紀元節が寒さの峠 こよみのおはなし
08 大望遠鏡が 近く完成する
09 天然記念物になる隠岐馬!
10 子供作品 私の弟/陳氏雪華
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 三國の建艦要求通告 斷然!一蹴に內定 近く回答、聲明を發表頭條新聞

【東京九日發同盟】英米佛三國より要求された建艦計劃通告に對して我方は斯る不當なる要求は一蹴すべしとの根本方針を內定してゐるがこれが回答に就いては外務、海軍兩當局において回答文案の作成を進めてゐたが大體成案を得たので九日中に最後的決定をなし十日廣田外相より近衞首相其他關係閣僚に報告諒解を求め十一、二日頃駐日三國大使を通じて回答を手交することになつた。而して政府は右回答と同時に我が態度を中外に闡明するため聲明を發する方針でこれが打合せのため米內海相は九日閣議前近衞首相と會談しまた海軍においては同日午前山本次官、井上軍務局長其他關係官參集打合せをなした。

02 原案を無修正承認 明年度の總豫算案に對し 各政黨の態度決定
03 圖像:豫算各分科會活潑
04 東亞事務局長官 白鳥公使に內定
05 皇后陛下重ねて 繃帶を御下賜 御仁慈に恐懼感激
06 英、佛伊兩國を誘ひ 西地中海警備を嚴にす
07 義勇軍撤收 又難關に逢著 ソ聯の横槍りで
08 南京總領事に 花輪氏を任命
09 北支準備銀行 十一日に開業
10 コザック騎兵團 五個師編制
11 武漢三鎮其他を爆撃 我海の荒鷲益益威力を發揮
12 長沙、浦城を初空爆 砲火を濳り全機歸還
13 布哇防備に關し 米海軍委員會で賑ふ
14 占領地區の敵產を 軍事管理下に置く 軍部當局重要談話發表
15 滿洲國防婦人會 四月三日發會式舉行 總裁に溥傑夫人推戴
16 恩赦關係勅令 十一日公布施行 きのふ閣議で決定
17 新嘉坡根據地に 五萬噸三隻入る? 英海軍次官の意味深な答辯
18 フラン貨防衛の 具體策決定 佛藏相、財政方針發表
19 一黨專制を主張 共黨跳梁を攻擊 武漢日報の論旨
20 けふの兩院
21 北支派遣學生團 十九日出發 臺大から二名選出參加
22 稻荷神社大祭
23 高砂丸無電
24 定例參議會
25 總督府辭令
26 今日の天氣
27 大阪商船臺灣出帆
28 近海郵船基隆出帆
29 辰馬汽船
30 大連汽船
31 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 國家總動員法と議會の態度社說

本議會に於ける最重要法案である國家體動員法が愈々近く議會に提出されることとなつたが政府の無修正通過期待に對して政民其他各派の反對態度は意外に强く加ふるに貴族院の態度も必ずしも樂觀を許さざる狀態にあるので、政府は提案を前にして議會の空氣を打診し之れが通過を計るべく打開策を講じてゐるが、議會の反對意向を綜合すれば、國家總動員法は現下の國際情勢から見て趣旨に於て全面的反對をなすものではない、併し本法案が委任立法であるため一步運用を誤る事あればその弊害は頗る甚大である。といふ點にあるので、政府は窮通の一策として官民各方面の學識經驗者より成る國家總動員審議會若しくは委員會を設置して本法の實施に關する諮問機關たらしめることに決定したので總動員法案を繞る險惡な空氣が茲に緩和點を見出したのではないかとみられてゐる。

「國家總動員」といふ言葉は歐洲大戰に依つて生れたもので、その計畫こそ大戰が世界各國に與ヘ教訓である「動員」は軍人及び軍馬並に材料を平時態勢から戰時態勢に移すことを意味することは云ふまでもないが、「國家總動員」とは國家の有形無形の全要素を擧げて平時態勢から戰時態勢に移し、各異つた要素を統一して戰爭目的の遂行に集注することを云ふのである。即ち戰爭目的貫徹のために國家の凡ゆる資源機能を統制して第二線的行動を探るのである。將來の戰爭は歐洲大戰に依つて武力の限界を越え國力戰に約束づけられたため之に伴ひ國家總動員の實施は紹對不可缺なものとなつたのである。それ故に戰時に於て真に擧國一致の極致に達することが國家總動員の要諦である。單に直接戰事に關する事柄のみに限定せず、一般國民生活の確保に關する事柄に就ても當然包含されなければならぬ。要するに戰事の要求と國民の需要との兩者を充たし得てこそ始めて戰爭は遂行出來るのである。內に國民生活の維持確保なくして外に交戰を繼續することは不可能である。從つて國家總動員は平時からその計畫準備に着手すると同時にその計畫の實施を圓滑且つ有效ならしめんがためには國內人心の歸趨を一にして真に擧國一致戰勝の目的に邁進することが必要である。

上述の趣旨に基づいて立法され近く提案さるべき國家總動員法の骨子は戰時又は事變に際し國防上綜合的國力を有効に發揮せしむるため人的及び物的資源を統制運用する謂ゆる國家總動員を目標とし、戰時又は事變に際し國家總動員のため必要あるときは國家權力の發動に依り人的物的資源の統制運用をなし得る原則を定めたものである。從つて法律は凡ゆる場合を規定せず、概括的に權限を得るととし、具體的の發動適用は凡て勅令に委任する建前をとつてゐる。從つて本法に列擧されてゐる政府の權限は直ちにかつ凡ての點について發動されるものでなく、戰時又は事變の客観的情勢に照應して必要ある部分を必要の程度に發動せんとするものである。而して本法に規定された範圍は現行軍需工業動員法の規定する範圍より廣汎であるから本法制定の結果として軍需工業動員法は廢止されて本法に吸收包含されることになつてゐる。要するに本法に依つて戰時又は事變に際し政府に委任される權限の範圍は極めて廣汎であるから議會では大なる波紋を描くことは當然であると云はねばならぬ。

戰時に於て戰勝を確保するために特殊の法律が必要であることは當然であるがしかし本案の如く僅か卅餘條の法文を以つて森羅萬象を律せんとするのであるから、その運用加何によつては憲法中止の恐れなしとしないとて政黨ではこれが取扱ひにつき極めて慎重な態度をとつてゐるが、一方に於ては戒嚴令施行の如き場合は本法に依つてその一範圍を制限することが出来るとて賛意を表してゐる者も少數ある。政府側ではかかる法律を制定するためには現下の時局情勢が最も適當であり、此絕好の機會を逸しては將來容易に立法のチヤンスを摑むことが出來ないとして、全力を擧げてその通過を期してゐるのである。現下の情勢に鑑みて國家總動員そのものには何人も異論を揷さむ餘地がないのであるから、今後假令更に曲折波瀾があるとしても、結局は「時局」といふ大きな時代の勢ひと波に押されて東電所報の如く、多少字句を修正し、官民合同の運用干與機關或は監督機關とも云ふべき機關を設置して成立するのではないかとみられてゐる。

02 訪日親善飛行を 伊太利政府が計畫 ム首相御曹子の親善飛行と別に 最新銳機を使用して
03 志願兵制度要望に 滿場贊意を表明 中南部官民の意向打診に 昭和俱樂部から陳代表派遣
04 北署管內民に 強調週間を實施 國民精神總動員の徹底を期して
05 從軍日誌の中より 上海在住本島人の動靜(七)/竹內清海外遊記

臺灣課員の努力

上海日本領事館の中に第二課といふのがある。第二課の中に臺灣課、朝鮮課と云ふ係があり主に警察關係の人人だ。私は二度臺灣課を訪ねて上海在住の本島人動靜について話をきいた。臺灣課の主任は最近迄基隆水上勤務の城之內警部で島田、西村巡查部長等何れも臺灣出身の人人だ、最近朝鮮課に轉じた內藤警部もそうだ事變前には約七百人の本島人が在住して臺灣課の世話で「臺灣公會」が組織されてゐたが一口に言へば遺憾ながら大して活動してゐる人は無いらしい、インテリ方面では醫者が多い。臺灣課の努力で此等本島人の子弟教育の方法として公學校的な學校を建設する運びになつてゐたらしいが事變勃發で現在保留の形になつてゐる併し近き將來に實現するであらう。事變では約半數が臺灣へ引揚げ半數が現地に殘つてゐる。失業者も居るが臺灣課員の世話であつちこつちで働いてゐる。私の宿泊してゐたホテルにも四、五人働いてゐた。臺灣課員が本島人の向上のために非常な熱意と溫情を以つて當つて居る事實を知つて私は深い感銘を受けた。臺灣課といつても臺灣とは直接關係がある譯ではなく外務省の出先官吏なのだが兎も角課員達が事務的外に溫い兄貴心で本島人の向上に努力して居られる。城之內警部も島田部長も事變を通じて本島人の活動部門を研究して居られた。

今度北署へ轉出された山田警部(元臺北州高等課勤務)と上海で一緒になつたが或日本島人有力者と座談會を開いて臺灣課員も全部出席し大いに今後の向上と發展について語り合つたが仲仲意義深い會合だつた。私は一月十七日に上海をたつた長沙丸に乘つたところ丁度山田警部も一緒で船迄臺灣課員が見送りに來られた臺灣から特派されてゐる渡邊警部も上海で活動してゐる馮英飛君も來てゐた。船中で別れの盃があげられ私もお招伴になつた。

臺灣女將の上海進出

上海で偶然臺灣の一女性に會つた。女性と云つても色色あるが私の會つた女性は幸か不幸か女性は女性でも惱しい女性ではない。北投の丸新の女將なのだ彼女——と云ふには餘りに風情の無い彼女ではあるが——上海進出を計畫して今上海で畫策中らしい。近近モノになるだらうと思ふ。事變後臺灣から上海へ行つた女性は彼女一人だ。大いに聲エンしてやつた。船迄見送りに來た。ヒイキ筋によろしく傳へてくれと賴まれた。丸新の廣告してやるようでロハでは書けないのだが特に上海進出の氣魄に免じて紹介の勞をとつてやる。【寫真長沙丸にて向つて右より後列、馮英飛、近藤氏、中列、渡邊警部、丸新の女將、城之內警部、前列、山田警部、內藤警部、西村巡查部長】

06 中師校友會の 慰問小品展 市內圖書館で開く
07 殖產局、營林所の 戰歿勇士慰靈祭 盛大、六百餘名が參列
08 辛島伍長慰靈祭 礁溪庄役場で執行
09 故王軍屬庄葬 竹南公で執り行はる
10 蘭印一流の土人商 華僑排擊を企つ 強力な貿易會社創立
11 神罰覿面 神域を犯した不埒者 北署に檢舉さる
12 大久保刑事自殺 神經衰弱のためか
13 紀元の佳節を卜し 瑞芳街昇格祝賀 時節柄大袈裟な催物は遠慮
14 新竹州民の献金 十九萬圓を突破 溢るる赤誠に當局感激
15 臺北市定期 種痘 十七日から開始
16 電器仕掛大賭博團 開帳中の鱸鰻五名 北署刑事が檢舉
17 ときの声
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第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 肥料滯貨問題が 愈よ重大化! 鐵道部の善處が要望さる 運送店が肥料組合に求援
02 蕨鑛山(銅)の鑛石 品位が頗る良質 東部は動、勞力共に缺乏 府鑛務課飯島技師視察談
03 臺銀の配當 一分增配內定 株主總會は三月一日
04 一月中の積出狀況(高雄港) 輸出米は激減
05 特用作物の栽培地として 臺灣東部は有望 杉原產業社長談
06 正米市場夕況 ヂリ安の商情
07 內地小麥高で 島內麥粉が反撥 麬も輸入難で底堅い
08 環境の不勢に 島內米が軟化 內地買氣は依然閑散
09 本島の郵便貯金も 異常なる増加 金額二千六百萬圓を突破
10 南支南洋の開發 政府も重大視し 督府の方針を支持して進むか
11 株式利廻低落 時局株の反騰で
12 臺灣畜產會を 六月頃に創立 特殊作物は一般代作とする 內務部長會議閉幕
13 債券利廻も低落 平均四分二厘強
14 照明燈
15 市價及商況 九日
16 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 お台所異變
02 地中海ちかく
03 敵前渡河
04 煙草値上げ
05 高雄の犬
06 大稻埕の娘さんスケッチ
07 ガソリン節約時代
08 物品特別稅擴張の結果
09 幼兒の眼疾 見過す易い
10 受驗勉強から 來る眼の疲勞充血 能率を妨げる共に 近視.眼疾の因!
11 眼科領域 埃と風と煖房 眼を痛める人が多い 冬の生活樣相
12 東洋人の眼
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 彰化商工會議所 愈よ創立に着手 商工協會と市當局協力して 各種の準備を進行
02 井上中尉庄葬 八日溪洲小學校に於て
03 瀧本伍長以下 楠梓庄葬を執行 參列者萬餘名に上る
04 正廳改善全し 八里庄で第二回の燒却祭
05 澤岻上等兵 嚴かに路竹庄葬
06 古閑伍長 朴子街葬
07 麻豆街の建國祭 各種の準備成る
08 圖像:白衣の勇士朝日丸で凱旋
09 柳田軍曹の 英靈庄葬執行 七日白河公園で
10 標準籾規則打合會 屏東市會議室で開催 各種事項を協議決定
11 郡司軍曹本濱伍長 鳳山街葬執行
12 外出、永尾兩勇士 街社葬を執行
13 總動員強調週間 草屯街の行事決定
14 新政府を祝福 大甲郡在住の華僑 絕對支持を宣誓す
15 淡水郡下各街庄 協議會開催日程
16 業佃懇談會開催
17 太保振興會 十一日に發會式
18 日、獨、伊交驩 親善圖畫募集 森永の世界的企劃
19 ローカル.セクシヨン
20 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 臺灣棉花事業/加藤恭平
03 國際文化講座 「加奈陀を語る」/勝野康助
04 管弦樂
05 コドモの時間 マンドリン合奏
06 合唱
07 晝間娛樂時間
08 料理献立/伊地知たづ子案
09 ピアノ獨奏
10 婦人講座(二)/松井實
11 獨ウフア社超特作 スパイ戰線を衝く 明日から國際館で封切り
12 科學と映畫 金屬の強さとは(中) 張る力、壓す力、切斷の力など 鋼鐵の降服點
13 日活多摩川の二月ー五月作品
14 キングコングも飛出す 未曾有の新版映畫橫行
15 映画街 新興東京の「娘天晴れ」 クランク開始
16 映画街 新興京都 忍術物新作 忍術真田大助
17 映画街 メトロの「歌ふ密使」
18 海外映畫短信
19 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 大臺北驛の工事 愈よ三月から着手 現在の驛は二月一杯でお拂箱
02 英米獨佛伊ソの軍擴競爭 國際政治經濟への影響(一)
03 高架線を見越して 列車ホームは不動
04 臺中市の強調週間 多大な効果を期待
05 臺中州水產會 總代會を開催 來る十五日州會議室で
06 山の娘さん達 和服が着度いとせがむ 當局慎重考慮中
07 圖像:戰歿、戰傷軍人の遺家族へ 陸軍省から手引のパンフレット
08 高雄州の米穀商 組合長後任は? 下馬評を繞って噂とりどり 知事指名に一任か
09 嘉義市の紀元節 各種行事要項を可決
10 評議員會 あす開催
11 盆とお正月が 一緒に來た玉里庄 郡廳舍落成と街昇格祝賀 十一日全街民が參加
12 葉煙草の黃金時代 屏東方面で栽培擴張の報に 耕作志願者が殺到
13 臺南州告中等學校の卒業式
14 高砂族の 國語演習會 十六日花蓮港街
15 紅茶の在庫が 尚百萬斤程度 端境期迄には成約を見ん
16 慰安運動會 彰化高女の愛女團主催 來る十三日同校にて
17 「あらわし」發賣
18 庄の庶務主任 突如拘留さる 嘉義郡蕃路庄の池某が
19 殺人犯劉成連に 懲役十三年言渡
20 壯丁團檢閱延期
21 大甲帽蓆組合總會
22 消息
23 訃文:劉泉源
24 葬儀謹告
25 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 峠の女性(12)/山中峯太郎作;木原芳樹畫
02 隨筆 紅毛城のほとり/新垣宏一
03 支那事變と 新興俳句に就て(上)/島田青峰
04 水牛の角 純粹の意匠 純文學果して純粹か
05 圖像:金門灣萬國博覽會(其の三)
06 大阪歌舞伎座に 長二郎の子が出演
07 學藝消息 中村地平氏の「情熱やなぎ」 版畫莊より近刊
08 學藝消息 張赫宙氏の戲曲「春香傳」 三月號新潮に發表
09 學藝消息 鷺洲吟社 徵詩入選發表
10 心聲漢詩

蓬萊閣春讌贈鷺村並眎諸同人/春潮、蓬萊閣春讌贈鷺村並眎諸同人/筑客

11 家庭醫學 冬の結核療養法 病勢を惡化させる 感冒や胃腸病に御注意
12 家庭醫學 肋膜炎から結核になって/田村友四郎
13 家庭醫學 結核性の多い 肋膜炎と腹膜炎
14 家庭醫學 酒の害
15 家庭醫學 立派な掛圖をボクラの学校へ!
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 敵產一切管理 事變後第三國への 名義變更も認めず
02 約二萬の地方軍が 飜然と歸順し來る 第一皇民軍として匪賊を討伐
03 兵役改正法案上程 憲法發布紀念上奏文可決 けふ貴族院本會議
04 圖像:憲政の二巨人
05 金口木舌/林正享
06 傷痍軍人職業教育學校開設 厚生省、追加豫算提出
07 山東經濟顧問に 神鞭氏を招聘
08 日本進擊し來れば 廣東は對抗し得ず 曾、孔院長に悲觀報告
09 博羅の住民匪賊化 廣惠間の交通杜絕 廣東省內の動搖續く
10 暴動發覺の端緒 質屋で加盟者の名簿 戎克底から武器發見
11 黃河假鐵橋竣工 十一日開通識舉行 十日膠濟線を全通
12 北支進出を計畫 日本エタニツトバイブが
13 鄭州に軍事會議
14 依然北京に 大使館を留む 英外務次官答辯
15 明日の天氣 天氣概況
16 各地の氣溫
17 おお青空よ(169)/北村小松;吉田忠夫畫
18 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 南支南洋發展は 臺灣官民の大使命 先づ研究と熱意を示せ 歸臺した加藤臺拓社長談
02 某派に作應して 虎門要塞營長逮捕 要塞內部形勢不穩
03 廣東いよいよ混亂 長期抗戰に怨嗟の聲高く 省政府、民眾誘導に狂奔
04 田端殖產局長 中南部へ出張
05 排日の愚を悟り 反蔣氣運頗る濃厚 在暹羅華僑目醒む
06 大內教授等の處分 文部當局態度嚴峻 著書も調查の上改訂又は絕版 教學局、思想監督に乘出す
07 優良街庄、自治功勞者 あすの佳辰に表彰
08 圖像:明朗な芝罘
09 圖像:明朗な芝罘
10 家庭副業に最適 有望な“汕頭刺繡” 臺北市內に普及すべく 講師養成講習會を開催
11 “躍進臺北商工展” 更に商業部を加へて 三月卅日から蓋明け
12 新竹郡肉豚肥育競技會
13 事務員志願が斷然優勢 春巢立つ靜修女の 卒業生希望調べ
14 國民精神總動員臺中支部座談會
15 引潮と豪雨で 丸太、港內に漂流 基隆港の交通異變
16 商況 十日前場
17 今夜の映畫
18 民報案內報社消息
19 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(77)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 子供を病魔から救へ 衣服による調節が肝要/中村政司
03 愛兒の卒業と選職 遠大な經綸型は 商業方面に進出 動植物愛好者は農業界へ/大日本職業指導協會
04 特約漫画のんびり張さん(63)/ゑのもと真砂夫画
05 乳不足と 混合營養のやり方
06 當つても外れてもお慰み 帽子の被り方と性格
07 最も經濟的な 炭のつぎ方秘訣 量少くして火力を強くする
08 圖像:巴里婦人帽ア.ラ.モード(其二)
09 頑固なハタケ 夏蜜柑汁で直す
10 物の活かし方集 これは野趣ある 蜜柑箱の植木鉢
11 ペンキの 汚れはかうする
12 紙上病院/黃朝清
13 食通の喜ぶ 牡蠣のちり蒸し
14 硬い肉を軟かく煮るには
15 揭示板
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 日本へ建艦通知を 英、米、佛が要求 建艦競爭の責任を日本に轉嫁
02 戰時ノ議會ハヤハリ戰時議會
03 フランスも 海軍大擴張 主力艦六隻を建造
04 三國同盟で 支那を助ける
05 四年生から そろばんぱちぱち
06 死刑を恐れて 敵軍旅長自殺 無益な抗日の犧牲
07 カナガキニュース コレモ勤勞奉仕 小學生ガ 大根キリボシ
08 カナガキニュース 局營バスモ 運轉ガ少ナクナル
09 コドモ 明十一日は芽出度い 國威輝く紀元節 我等はもつと自重しませう
10 物淒い電氣鰻 アマゾン河で發見 人間が觸れば忽ち死ぬ
11 童謠 學校へゆく道/高井滋郎
12 太陽の黑點と 戰爭の關係
13 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 嚴そかな紀元節祭 けふ宮中賢所で行はせらる 建國祭で帝都未曾有の賑ひ頭條新聞

【東京十日發同盟】今十一日は事變下に迎へる初の紀元の佳節又憲法布かれて五十周年の目出度き記念日、此佳き日宮中賢所では午前十時より嚴そかな紀元節祭が行はせられ一方大和の橿原神宮へは勅使參向、同樣御祭典が行はせられるが他方大議事堂にあつては朝野を擧げての憲法發布五十年祝賀式典が畏くも秩父御名代宮殿下御台臨の下に時局に鑑み嚴肅に擧行される又この佳き日を壽ぎ銃後の熱誠を示す第十三回建國祭は全國各地に行はれわけても帝都のそれは申込み人員實に十七萬餘に達し蜿蜒たる大進軍は愛國行進曲の奏樂に市中を行進水上には滿船飾の船艇が隅田川を遡江、空には民間機四十餘機が亂舞する等帝都未曾有の賑ひを呈する。

02 憲法發布五十年 祝賀式典舉行 秩父御名代宮樣の台臨を拜して
03 明年度豫算案を 眾院豫算總會 政府原案通り可決 總額廿八億六千萬圓
04 祝賀上奏文を可決 眾議院本會議尾崎委員長が朗讀
05 憲法發布五十年祝賀 貴族院の上奏書
06 紀元の佳節に際し 近衛首相謹話
07 眾議院より 奉呈の賀表
08 敵機二十數機と 襄陽上空で空中戰 忽ち敵機五機を擊墜全機歸還
09 教育審議會總裁は 原樞府副議長
10 宮內省辭令
11 萬國道路會議が 滿洲國の正式勸誘を承認 道路司、巴里に代表を派遣し 確固たる存在を認識せしむ
12 英の共同通牒案を 米、佛兩國が一蹴 三國對日通牒の經緯
13 滿、伊兩國間に 公使を交換す 徐紹鄉氏が初代駐伊公使に 外交官制を公布施行
14 憲政三巨人の 銅像除幕式催さる 昨日議事堂中央廣間で
15 國家總動員法上程可決す 滿洲國臨時國務委員會で
16 極東で行動せば 英が米を援助 英國連協會長の演說
17 そんな事實なし ハル國務長官否定
18 有田元外相の 勅選議員發令
19 大河內子當選 補缺選舉に
20 加藤代議士に 當選無效言渡
21 波國哈爾賓領事 リ氏赴任
22 今日の天氣
23 大阪商船臺灣出帆
24 近海郵船基隆出帆
25 辰馬汽船
26 大連汽船
27 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 時局とわが帝國の使命社說

今次の支那事變を以て、わが帝國の侵略的野心に出づと誤解してゐる國が少くない樣である。歐米諸大國の今日に至る發展は皆過去に於ける侵略主義による結實であるがため、わが今回の擧をもまた同樣なる動機に出づものなりと誤解していろいろの惡宣傳や邪魔をする者が少くない、これ人を誣ふるの甚しきものと云はざるを得ない。云ふまでもなく今次の支那事變の目標は國民政府及びその黨與の反日抗日をやめさせ、反省せしおるにあつて、四億の民眾を敵とするものでないことは帝國政府の繰返し聲明する通りである。從つて支那側が反省し、非を改めるならば何時たりとも双手を擧げて迎へる度量を持合せてゐることは云ふまでもない。而してその一日も早く來らむことを東亞平和のため期待してゐるのである。

 かくてわが帝國が愈々日支親善提携することになれば、先づ第一に經濟的提携をなし、わが資本と技術とを以て、無盡藏にして而も未開發の支那富源を開拓し、以て民眾生活の充實向上を圖らなければならないであらう。これは全く侵略でなく、むしろ支那民眾の必ずや隨意渴仰するところとなり、また同時にわが國にとつても有利の結果を持ち來すのである。否わが國ばかりでなく世界人類全體のためにもなるであらう。わが帝國が幾百萬の皇軍を動員し、幾十億の國帑を費して達せんとする目的は、彼等の利害休戚を考へ、彼我兩國々民全體の福祉增進に資せむとするものの他何ものもない。然るに蔣介石等の樣に帝國の真意を諒解せずあくまで長期抗爭の橫車を押すに至つては徹底的にこれを膺懲せねばならないのである。

而して世界總人口の內、白色人の數は三分の一に過ぎずして他の三分の二は有色人種である。この多數の有色人種はわか帝國を除けば、すべて少數人種の白色人によつて奴隷の境遇に置かれるか、然らざるものも少くとも搾取の的とせられてゐる。然しながら世界は人種不平等の現狀の儘でよいものであろうか。四億の支那人は十九世紀末以來、歐米諸大國の羈絆から脫しやうとして脫し得ず、三億五千萬の印度人が獨立運動に喘へぎつつあるは周知の事實である。巡羅も菲律賓もペルシヤも名義は兎も角も何れも完全なる獨立國となるには遺憾ながらまだ日が遠いのであらう、況やその他の南洋やアフリカ等の有色人に至りて誠にあはれなる狀態に呻吟してゐる、これら被壓迫の有色人種もいつかは白色人に對し戈を倒にしてたつの日が來るであろう。

前述の如き不幸を廻避し、世界の人類全體に平等待遇を得せしめてこそ、世界の真の平和は持來されるのである、これが實現せしめ得る能力と責任を有すものは、わが日本の他にはない。ところがこの高遠なる大使命の實現には、先づ四億の支那の信頼を得ることが先決問題とする。かくて今次の支那事變の解決はもつとも關心を要すべきであり、殊に國民政府が長期抗爭の橫車を押す限り、わが帝國として一層世界の真の平和實現の責任を覺悟しなければならない。ここに事變下の紀元節を機とし、政府は國民精神總動員週間を設定したのは實に意義ある。措置である。われわれ國民もよくその精神を理解し、一致協力して支那事變を躍進期となす帝國の重大なる立場、東亞安定勢力の樞軸としての使命を確認し國運の伸張に對する全國民の積極的努力を期し、世界の真の平和の遠大なる目標に向つて勇往邁進すべきであらう。

02 けふの佳節に社會事業團體に 御內帑金を賜ふ 光榮の四十二團體
03 けふ紀元節 各地で建國祭を舉行 日本精神の顯現へ
04 華僑、建國祭に參加 今回が嚆矢親善に拍車
05 建國祭國防獻金 佳辰を卜し基隆市で募集
06 御下賜金拜して 小林總督謹話
07 御下賜金傳達式(臺北州)
08 臺北州教育會功勞者表彰式
09 恩賜財團慶福會 私設社會事業に助成金交附
10 優良團體に 獎勵金を下附
11 時局克服懇談會 昭和俱樂部、全島に呼かけ 二十七日臺北で開く
12 教育研究論文 入賞者發表
13 躍進を如實に語る 島都の來年度預算 總額七百三十萬圓
14 私立學校教育 獎勵金を交附
15 知事賞旗授與
16 總督府拜賀式
17 紀元節參賀式
18 主なる新規事業
19 新竹州下各街庄協議會 日割それぞれ決定
20 時局生活反省の 座談會を開く 十二日新竹小講堂で
21 中堅青年講習會閉會
22 本社竹內氏の從軍講演會 けふ宜蘭公會堂報社消息
23 市營バス延長
24 基隆市の映寫會
25 北支派遣學生の顏振れ決定
26 總督府辭令
27 人事.消息
28 ときの声
29 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 事變下の關稅收入 重大影響なし 噸稅、內國稅却つて增收 砂糖消費稅は五十萬圓
02 臺灣パルプ工業 烏日に工場を置く きのふ創立總會で決定
03 臺北市商工會議所 創立總會を開催 二月二十五日に決定
04 一月中の肥料輸移入 各種とも增加
05 臺北、新竹兩州で 茶葉懇談會を催す 大增產の具體的方法決定
06 上海の三交易所 近く再開せん
07 海洋漁業振興協會 本島に支部を設く 創立總會は來る十二日
08 本島產罐詰製品 改善の餘地あり 開罐試驗に於ける講評
09 商銀人事異動 山本氏は庶務課長
10 臺北組合銀行 預金增、貸出減 金融基調平穩に推移
11 丸糯米續落し 十二圓臺を破らん 蓬萊米も不味人氣
12 照明燈
13 市價及商況 十日
14 戰時稅制への 第一步を踏出(二) 臨時增稅法案の檢討
15 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 全く官民協力の賜 溪湖に街制布かる けふ祝賀式を舉行特輯
02 圖像:溪湖街役場特輯
03 街中堅人士特輯
04 街の實質完備に 街民の協力を望む/楊本特輯
05 街當局と協力 充實に努めたい/陳萬居特輯
06 各種施設の 促進が必要/楊春木特輯
07 經濟利用機構として 地方開發に貢獻/溪洲信用組合特輯
08 年產額六十萬担 明糖の溪湖工場特輯
09 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 軍國の父の 床しき心意氣 坐食は國家に濟まないとて 工場に働き得た給料を献金
02 古屋軍曹以下 虎尾街葬を執行 日糖グラントに於て
03 神野伍長の遺骨 故鄉へ凱旋
04 居相上等兵の 布袋庄葬執行
05 竹山庄の豫算額 大膨脹を來たす 昨年度に比し九萬餘圓增
06 國防献金
07 故人の遺志で 各方面に寄附
08 國講研究會 新社公に於て
09 佳里の諸寺廟 金唐殿に合祀 十四日盛大に合祀祭
10 臺南州部落振興會 研究發表會を開催 來月七日朴子公に於て
11 員林郡下の 壯丁團檢閱
12 公學校の增級を 當局に陳情 九曲堂公父兄會で決議
13 標準籾規格打合會 岡山公會堂に於て 來る十六日に開催
14 籾乾燥調製打合會 十七日於一公講堂
15 コソ泥舉げらる
16 天罰覿面 母を毆打して舊惡暴露
17 南投街の建國祭 各種行事を舉行
18 斗六街建國祭 公園運動場で舉行
19 霧峰庄第二次 強調週間行事
20 強調週間の 行事を打合
21 竹山公學校の 強調週間行事
22 勤續警官等の 表彰式を舉行
23 苗栗郡下各街庄 協議會開催日程
24 大溪鶯歌間 バスを增發
25 ローカル.セクシヨン
26 廣告
第09頁