按Enter到主內容區
:::
:::

臺灣新民報1938年1月

日刊第1版
序號 標題
01 拜察するだに畏し 聖上陛下の御精勵 御繁忙なる御日常頭條新聞

天資御英邁、允文允武の天皇陸下には、めでたくも實算御三十八、國を擧げての支那事變の最中に、畏くも玉體極めて御壯健、天機うるわしくわたらせられ、一億國民景仰のうちに昭和の聖春第十三年を迎へさせられたのである皇后陛下皇太后陛下皇太子殿下をはじめ奉り義宮照宮孝宮順宮の各殿下も御機嫌よく戰捷の新春を壽がせられたと承る。

北支に江南に、皇軍將士は硝煙のうちを今もなほ進撃してゐる。その銃後を護る國民にとつて、最も恐懼し感激し奉るのは聖天子―聖上陸下の御精勵の御日常、御真摯なるその御總攬の御態度であらせらる。次ぎに御近狀の一端を謹記して國民と共に、御日常を拜察することにする。

思へば昭和十二年もまた多事多端であつた聖上陸下の宸襟を惱まし奉つたことは實に一再ならずあつた。側近者はいづれも陸下御軫念の御容子を拜して、ただただ恐懼するのであつた。そしてまた軍務、御政務に御精勵遊ばす陛下の御日常の御多端、御多忙に玉體に御障りあらせられてはと、恐察する程であつた。

昨春一月末、廣田內閣の瓦解宇垣內閣の流產、林內閣の成立と、めまぐるしく緊張の幾政變に陛下には、宸襟を安んじ給ふいとまも拜せられず、次いで臨時議會、林內閣の短命な瓦解近衞內閣の成立に及ぶ昨年初夏頃までの政情は、あまつさへ陛下の御日常に御繁多を來たしたのに、次いで勃發された廬溝橋の支那事變の端がひらかれてからといふものは全く、御寸暇もなき程とならせられた。

深夜に重臣を召されて御下問を賜ること相次ぎ、早朝より夜十時十一時迄、御座所に出御遊ばされて御軍服を脫がせられないこと連日に亘るといふ御有樣が、今もなほ續かせられてゐるのである。

このため、御踐祚前より續かせられてゐた御日課の御學問、皇室令、憲法、軍事學、行政法等の御進講は、昨春來御暇あらせられないために御休講の止むなきにいたり、每日午後行はせられた御運動、ゴルフ、テニス御愛好の御乘馬さへも全く御中止の有樣と拜するだに畏き極みで、この一事をもつてしても知何に陛下の昨今の御多忙さが拜察されるであらう。御夕食前後、時折り皇后陛下並びに吳竹寮から御呼び寄せの照宮孝宮樣方と共に、皇軍將士の戰線における進撃の容子をニユース映畵で御覧遊ばされるのがせいぜいで御孝養をつくさせらるべく大宮御所に皇太后陛下を御たづねに行幸の御事も却却御時間がなき有樣と承る。

かかる御多忙中も、宮中における定められたる御祭典、御儀式等はつとめて御親祭、親臨遊ばされて忽にせさせ給はず、過ぐる十月の神嘗祭のごときは、御親ら神前に今次の事變を御奉告、皇國の將來を御祈念御異例にも全國幾萬の神社にもこのことを奉告せしめられたのであつた。また內閣の更迭、陸海軍人事異動による外、今次事變のため任命された文武顯官の親任親補の御儀式はじめ、本邦駐剳の各國大公使の離着任の場合も一日數回にわたる御正裝、御通常禮裝の御召替をいとわせられず、一一親臨、每水曜日の樞密院定例本會議は申しあげるまでもなく、さきに新設された大本營に於ても、御熱心に軍令に屬する統帥事項を一一詳細御聽取、御允裁遊ばされ、一方國內の御政務に屬する內閣上奏の頻頻とした御書類にも一一御目を通させられ下級官吏の單なる叙任辭令に至るまで、御閱覽遊ばされるといふ。かうした御意味で、この新春、勅題「神苑朝」を御披講さるべき御恒例の御歌會始の儀を行はせられ、明治三十八年明治大帝が日露戰役中といへども行はせられた敷島の道の御獎勵をかねた典雅な御儀も、御豫定通り行はせられ、銃後の赤誠こめた民草の、詠進歌を聽し召されるといふ。拜するだに畏き御叡慮と申しあぐべきである。

昨年來、樺太、朝鮮における風害、水害から、昨秋の小串鑛山の慘事に至るまで、常に民草の上を思召されて御仁慈の救恤賜金の御沙汰あり、農村の勞苦御體驗に御田植、陸海軍大學はじめ各種學校の卒業式に行幸、新制定の文化勳章拜受者や神風號の兩勇士らに對する賜謁、盲啞教育はじめ各社會施設への事業御獎勵賜金などに至るまで、夫夫大御心を注がせ給ふ。

昨夏七月、事變勃發直前聖上皇后兩陸下には葉山御用邸に御駐輦中であらせられたが事態重大を思召されて一週間にして東京に還御、氷柱も、扇風機もなき宮中御座所にて、例年よりは遙に酷しい盛夏を、畏くも御精勵遊ばされたが、十一月三重縣下で擧行される御豫定であつた陸軍特別大演習は遂に、御取り止めになるといふ御有樣であらせられた。

今回の支那事變については、さきの第七十二議會開院式に際し、畏くも

日本帝國が善隣支那と相協力して東亞の安定共榮を計るべく夙夜軫念措かざるところであつたが、中華民國は深く帝國の真意を解せず濫に事を構ヘ遂に今次の事變を見たのは遺憾である。帝國の軍人は百艱を排して忠勇を致しつつある。これ中華民國の反省を促し速に東亞の平和を確立せんとするものに外ならぬー

との御意味の御異例なる勅語を賜り、また、昨秋十一月十二日には、世界戰史にもまれなる戰果をおさめた北支皇軍に對し、同月廿月には不落を誇つた上海江南各地の戰闘に大捷を收めたこの方面の陸海軍將兵に對し、夫夫その忠烈を嘉賞され且つ東洋長久の平和確立には、前途なほ遼遠なる旨をのたまはせられ常に、皇軍將士の上に大御心を寄せられてゐると承る。去る九月の宮中月並歌會には御題として「慰問袋」を又十月のには「空軍」と詠ませられた御製を御詠み遊ばされた程であつた。將士の忠勇なる戰死、戰傷病の將士の上に及ばせられては、陸海軍大臣その他を通じ詳細に御聽取野戰病院その他の設備についても種種なる御下問を賜り、上奏者を恐懼感泣せしめられるのであつた。彼の慘虐なる通州事件の際には遭難者に對してもまた破格にも優渥なる祭粢料を下賜深く御弔慰あらせられたのである。

十一月、大本營設定されてよりは、かくて陛下の御身邊は愈愈政務軍務御多忙を極めさせられて閑院參謀總長宮殿下伏見軍令部總長宮殿下、陸海軍大臣らの參內上奏頻繁を來し陛下には宮中表御座所たる大本營に出御遊ばされたまま深更に至るまで御統帥事項を御統裁遊ばされ、その御精勵の度は頓に高ませられてゐると承る。ただ天機いよいようるわしきを拜して一億赤子は感激に堪へない次第である。

第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 戰勝の新年を迎へて社說

昭和十二年は兵馬倥偬の間に革り、乾坤一轉、茲に光輝ある戰勝の昭和十三年の新年を迎ふるに當り、本島五百萬の島民は孰れも瑞雲たなびく東天に向ひ、曠古に超絕せる我が崇高な國體を仰ぎ、聖壽の無窮と皇室の彌榮を譯ぎ奉り、皇國官民たるの感激を新たにすることは誠に同慶に堪えないのである。

顧れば昨年七月、北支に於て、蘆溝橋事件の突發契機として所謂非常時局は遂にその頂點に達し、舉國一致の叫びは旋風の如く全國の津々浦々に響き渡り、斯くて國民精神總動員の旗印の下に、億兆の國民が心を一にし、外に對しては寸分の隙をも與へざらまでに國論を統一し、內に對しては愈々銃後の護りを固め、我が無敵皇車をして後顧の憂なく、聖戰に一路邁進しつあるは、之れ實に中外に卓絕せる我が日本を遺憾なく表現したる姿に外ならない。

本島に於ても中央と呼應し、 國民精神總動員を實施し全島到るところに燎原の火の如くこの運動が燃え擴り、國民的意識が著しく高揚され、本島人の皇民化は日に日にその實績を擧げつつあるは周知の通りである。戰線に、銃後に、四十年來本島人は未だ曾つて見ざみ緊張を示し、其孜々として軍に國に忠誠を盡す樣は誠に涙ぐましきものがある、これ固より、皇室の御稜威の賜であり、同時に帝國の臺灣統治の功績を物語るものであつて、真に萬國に誇るに足るあのである。勿論今日と雖ども本島人は真に帝國臣民として內地人同樣に問然たき資格を備ふるまでには、前途尚ほ幾多の努力を要することは言ふまでもないのである。

戰局の進展に從ひ、國際情勢は益々緊迫し、斯る國際關係の微妙な動きに對處するには、一に我が國民全般の一致團結、微動だにせざる陣容と、堅忍持久如何なる艱難をも克服して行く國民的氣魄を鍊磨せねばならない。殊に本島はこの秋に當り、軍事的にも、將また經濟的にも頓にその重要性を加へ來って居り、島民は宜しく一層の緊張と覺悟を致し、忠君愛國の精神を日常の義務の上に、且つ生活の上に反映し、實践して、單なる一時的興奮に止まらしむることなく、この事態が如何に推移し如何に長期に亘るともひるむことなく、凡ゆる困難を打開して、所期の目的を貫徹すべく、確乎たる信念を堅持して進まねばならない。

本島人の皇民化運動は獨り本島に於ける長年の宿題であるのみならず、實に帝國の臺灣統治の大方針である。領臺以來、官民が均しくこの問題の為めに幾多の努力を傾注して來たが、それがこの時局に依つて百尺竿頭更に數歩を進め、遂に今日の如く麗しい情景を現出するに至つたことは、誠に島民に取ってこの上なき仕合せと云ふべきである。茲に新年を期して更に一段の進展を遂げ、一日も早く完全なる國民たるに間然する所なきやら念願して已まない。昭和十三年の年頭に際し一言を述べて聊か五百萬島民の新たなる覺悟と感激を促す次第である。

02 新春を迎へます大內山 四方拜、歲旦祭の御儀 拜賀を受けさせられる
03 輝く皇太子さまの春 今春四月から幼稚園の御課程
04 日、伊通商追加協定 卅日ローマで調印 來春匆匆批准經て效力發生 外務省當局談を發表
05 臺灣米穀管理案は 今議會提出見合せ 立案主旨に就き森岡長官談
06 年賀狀は半減 贈答品小包二割增加 東京中央郵便局の調べ
07 青島市內の建物を 支那軍が多數爆破
08 我軍肥城に迫る
09 粵漢沿線に巨彈を浴す わが海軍航空隊
10 新竹神社初詣 竹南庄民代表者
11 上海避難民の 復歸を許す 我陸海軍當局談
12 肥後中佐の挨拶電報
13 送別に貰つた金 そつくり戰地へ 虎眼で不合格の軍夫より
14 花蓮港廳下の華僑 新政府支持を聲明 きのふ關係方面通電
15 臺南州豫算 七百卅萬圓 起債額は卅餘萬圓
16 阿緱神社歲旦祭
17 御斷り/臺灣新民報社
18 商況 卅一日
19 本日の天氣
20 ぜん息.神經痛や 中風.高血壓不治でない 新年を壽いて 今津博士.新しい研究發表
21 大阪商船臺灣出帆
22 近海郵船基隆出帆
23 辰馬汽船
24 大連汽船
25 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 年頭辭 支那の逸脫を改造 東亞の安定を招來/近衞文麿
02 北支、中支、南支に 等しく日章旗揭揚/松井石根
03 國家的に有為なる 人格を完成せよ/島田昌勢
04 陣中新春を迎ふ/寺內壽一
05 各外地、自覺を強化 愛國の至誠を披瀝/大谷尊由
06 創造的經綸こそ 經濟發展の方途/松木幹一郎
07 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 內閣制度の改革/三輪壽壯
02 圖像:勅題「神苑朝」
03 世界景氣の動向/有澤廣巳
04 圖像:虎/周雪峰
05 長期戰への財政經濟/太田正孝
06 廣告報社消息
第04頁
日刊第5版
序號 標題
01 廣告
第05頁
日刊第6版
序號 標題
01 今次事變と我が 經濟今後の發展/高橋亀吉
02 圖像:百獸の王
03 支那は何處まで 赤化するか(上)/波多野乾一
04 廣告
第06頁
日刊第7版
序號 標題
01 事變後の南支開發 臺灣は重要な役割/林熊祥
02 支那邊疆は どうなるか/三島康夫
03 日支提携と福大公司の設立/竹藤峰治
04 圖像:勅題「神苑朝」/盧雲友
05 廣告
第07頁
日刊第8版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第9版
序號 標題
01 年頭の辭 擧國一致の皇民化 躍進臺灣の原動力/小林躋造
02 重責を自覺して 交通施設を完成/泊武治
03 國策完成に努めよ/古莊幹郎
04 內臺一如たれ/森岡二郎
05 國策に順應して 時局突破に邁進/田端幸三郎
06 團結して進め/川添長太郎
07 廣告
第09頁
日刊第10版
序號 標題
01 本島に於ける 國民精神總動員(上)/慶谷隆夫
02 圖像:高雄州屏東郡青年團の勞力奉仕狀況
03 廣告
第10頁
日刊第11版
序號 標題
01 男の友情(13)/根室千秋作;丕嘉素畫
02 隨感 新しき年を迎へて(上)/賴明弘
03 年頭寸感 新人出でよ/龍瑛宗
04 詩 春の歌/吉田清一郎
05 詩 新しき朝のポヱジイ/林精鏐
06 水牛の角 冬眠を貪るな 臺灣の作家達よ
07 聖戰/築谷勇
08 虎姑婆(一)/頴川虹兒
09 短歌
10 俳句
11 川柳
12 心聲漢詩

新年徵詩佳作 神苑朝/高源、神苑朝/高文淵、神苑朝/張瀛洲、神苑朝 其二/張瀛洲、神苑朝/張味根、懲暴軍/謝尊五

13 廣告
第11頁
日刊第12版
序號 標題
01 廣告
第12頁
日刊第13版
序號 標題
01 漫画ページ 露西亞の春
02 春興行
03 のんびりした春
04 正月の記念撮影スナップ
05 新春マツチ 占ひの方法
06 紛失した虎のシツポ
07 支那陣地迎春譜
08 廣告
第13頁
日刊第14版
序號 標題
01 廣告
第14頁
日刊第15版
序號 標題
01 家庭と趣味 昭和十三を年迎へ 若き女性に贈る/高島米峰
02 一月繪ごよみ
03 新年軍國笑話 初便り
04 女流一人一話 日本の傳統美/關屋敏子
05 特約漫画のんびり張さん(29)/ゑのもと真砂夫
06 ラヂオ 勅題風景 神苑朝/中村彥二
07 新年奉祝の時間
08 特別講演 “非常時新年を迎へて”/末次信正
09 講演 年頭にあたりて/小橋一太;加藤咄堂
10 野球試合實況 南部中等學校野球大會實況
11 今日のラヂオプログラム
12 廣告
第15頁
日刊第16版
序號 標題
01 廣告
第16頁
日刊第17版
序號 標題
01 密雲は深くとも 富士の靈姿は不變/藤田傊治郎
02 國民精神を作興し 內臺一如を顯現/赤堀鐵吉
03 國策順應が第一義/加藤恭平
04 愈よ擧國一致して 盡忠の至情を披瀝/松岡一衞
05 高雄の守を固む/高品彪
06 重大時局を認識し 目的の達成に全力/川村直岡
07 國難を打開/內海忠司
08 廣告
第17頁
日刊第18版
序號 標題
01 國語實習ページ 國精 百人一首/佐久良東雄
02 高松宮殿下イタリア皇太子妃殿下に 御親善の御贈物 日本色豐かな盆栽四鉢を
03 四方拜の御儀
04 圖像:繪ト文
05 名匠關の孫六の 二十七代目出る
06 驚クデハナイカ 海ノ荒鷲ノ群ガ 落シタ爆弾ノ數
07 カナガキニュース ニッポンジュウノ ジヨヤノカネ
08 廣告
第18頁
日刊第19版
序號 標題
01 コドモ 非常時虎年を おむかへして
02 面白い室內競技を やつて見ませう お友達や家の人達と
03 少年少女新年お笑ひ大會
04 室內ゲーム 蜜柑縛り
05 虎は百獸の王 それは何故でせう 獅子が虎に追はれた話
06 茶目雄君の展覽會
07 ものはづけ 可愛い物は
08 冠句漫画
09 正月の物識帳
10 外國の樂しい お正月風景 危い滿洲の高脚踊り
11 廣告
第19頁
日刊第20版
序號 標題
01 廣告
第20頁
日刊第1版
序號 標題
01 年頭辭 銃後の守を固め 國家社會に貢献/石井龍猪頭條新聞

坤輿一轉して萬象新に茲に戰捷の榮光に輝く昭和十三年の新正を迎えるに當り謹みて聖壽の萬歲と皇室の御繁榮を壽ぎ奉り益益國威を宣揚し國運の隆昌に赴きつつあるは洵に慶祝に堪へざる所であります

回顧すれば昨夏七月支那事變勃發するや擧國一致の氣運期せずして起り國民の決意は固く一意時艱の克服に當らんとするの心構へは全國に澎湃として釀成せられ外に於ては支那各地へ出動せる我が忠勇義烈なる皇軍將兵が堂堂正義の劍を揮ひ一死報國あらゆる艱難を克服しつつ陸に海に空に連戰大捷を博し途に首都南京城を陷落せしめ克く皇威を中外に宣揚し內に在りては銃後の國民報效の至誠を致し義勇奉公の國民精神が遺憾なく昂揚せられつつあることは之れ偏に御稜威の然らしむる所でありまして洵に恐懼感激に禁へざる所でありますが一つは護國の神と化したる幾多尊き純忠無比の英靈並に名譽の負傷を受けられたる將兵、勇猛果敢枚擧に遑なき戰功を樹てられたる將兵の盡忠報國の賜であることを忘れてはならないと存ぜられます

又この支那事變に關聯して國民政府の泣訴や虛偽宣傳に踊らされて曩にプラツセルに於て開催せられたる九箇國條約會議が全く失敗に歸してアングロサクソン外交の行詰りの輓歌、弔鐘が聽ゆるの時、羅馬に於て日、獨伊三國の防共協定が成立し外交舞臺に防共の樞軸として動き初め其の活潑なる足取りは全世界の人心に只ならぬ響きを與へ混迷せる世界政局へ一脈清新の光を導入し加ふるに我帝國が盟邦滿洲國治外法權撤廢に次でフランコ政權の承認を動機として伊太利の滿洲國承認となり防共機構に一段の强化を加へたるは我國自主的外交の現象と見るべく世界平和の基を啓きたるものとして誠に慶賀に堪へざる所であります

飜て本島に就て見まするに今や始政四十有三年此間歷代總督の經綸各般の施設は官民一致傳統的島是の實現に向ひ躍進的發展を遂げ島民の皇民化も着着其の實を揚げつつあり又支那事變に對しては帝國の立場と時局に關する認識を深め戰時體制下に軍民一如、一絲亂れざる統制の下に各自其の生業を勵み或は國防に或は献金に或は慰問に銃後の赤誠を披瀝しつつあるは誠に力强さ限りであります、この事變を契機に今後南支南洋方面との經濟的提携並に南進國策の遂行には一層官民の努力を要するの秋、臺灣商工會議所法施行規則並に議員選擧規則が會議所令執行期日に關する件と共に公布せられましたことは頗る意義深きことにして明日の躍進臺灣を約束せられ前途の光明と希望の念に燃へつつあるは之れ全く本島統治の賜として大に感謝し且つ慶祝に堪へざる所であります

我が臺北市も市政施行以來已に十有八年この間に於ける市政の發展、生活の向上は極めて顯著なるものがあります殊に多年の懸案市民の翹望たりし市の機構强化卽ち市尹の勅任昇格、助役の增員も實現し市廳新營工事も着着進捗し其の他家政女學校の開校、共同住宅樂樂莊、自動車課事務室車庫新築、御成街道擴張工事の著手等がありますが本島の首都として今後施設經營を要するものが多多あり殊に教育、產業、衞生、社會事業、土木等人口三十萬を抱擁する島都大臺北市の市民たるの高き矜持と深き自覺の下に自治共同の大精神を發揮し協心戮力これ等諸問題諸事業の達成解決に努め市勢の發展を圖り現下の非常時局に鑑み勤儉力行一層國民精神の作興、國防の强化等所謂銃後の護りを固め國家社會に貢献せられんことを切望して止まざる次第であります

聊か所感を陳べて以て新年の辭と致します【寫真は石井市尹】

02 「極東問題は極東で」 歐米列國が納得す 蔣政權の意圖は全く畫餅 介石、對日意識を更新せん
03 英艦船砲擊事件 圓滿に解決!
04 二日宮中の拜賀 參賀者相次いで參內
05 青島の陷落迫る
06 泰安、肥城を占領
07 博山を占據
08 廣東の武裝抗戰 本格的活動へ
09 南京治安維持會 盛大な發會式擧行
10 濟南治安維持會も 元旦に發會式擧ぐ 臨時政府支持を通電
11 臺灣の關門基隆 愈重要性を加ふ/矢野謙三
12 青島は暗黑
13 日本郵船會社の 上海定期船增加
14 日、ソ漁業條約を 更に一個年延長 卅日莫斯科で正式調印
15 支那に多大の 失望を與ふ
16 國府改組を斷行 蔣始め、各部長を更迭
17 蔣は抗戰の指揮に專念
18 近來にない 大規模なもの
19 十五名の無任所部長
20 唐生智の後に 白崇禧が襲ふ 訓練總監に
21 本日の天氣
22 大阪商船臺灣出帆
23 近海郵船基隆出帆
24 辰馬汽船
25 大連汽船
26 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 暴戾な支那便衣隊 皇軍に手榴彈投擲 上海にテロ行為頻發
02 組織的計畫犯行! 人民戰線派の抗日テロ
03 我が憲兵を急派 支那人經營ホテルを包圍
04 上海租借當局の 警戒不備を暴露
05 戰勝の新春を迎へ 盛大な島都交禮會 皇軍將士に感謝電
06 高雄市の名刺交換會
07 臺南市の祝賀會
08 花蓮港街の歲旦祭
09 本社の新年祝賀會報社消息
10 南京ソ聯大使館 突如發火、全燒す 證據湮滅の為め放火?
11 工部局、布告を發す
12 爆彈事件の負傷者 當時の狀況を語る
13 一先づ附近の警戒を解く
14 左翼色彩の雜誌に 斷乎と發禁處分 當局、自由主義評論家に注視
15 新春第一船高砂丸 賑かに基隆に入港
16 抗日團に襲擊され 臺灣籍民が重傷 香港で印刷機械輸送中
17 榮えある選手權 張、許組に歸す 全臺軟式庭球大會終る
18 黃春生氏の奇特
19 專賣局の初荷 市內を練廻る
20 藝妓連の賭博 一網打盡に檢擧
21 松方氏談
22 顏欽賢氏
23 許丙氏談
24 熱戰を演じ 嘉中大勝す
25 訃文:曾氏好
26 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第04頁
日刊第5版
序號 標題
01 本島に於ける 國民精神總動員(下)/慶谷隆夫
02 圖像:勅題「神苑朝」
03 內閣告諭
04 圖像:春/張李氏德和
05 吾等の時代的使命/關川保
06 廣告
第05頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 年頭の所感/三田定則
03 新春特別講座 國史に輝く人々(二) 「水戸義公」/菊地謙二郎
04 歌謠曲
05 新春吟詠名句選
06 コドモの時間 兒童劇 「今年のお正月」
07 連續童話劇 大日本帝國萬歲
08 連續童話劇 “ラヂオヴアラエテイ”
09 童話劇 「神苑朝」/長谷川幸延
10 俚謠リレー
11 野球試合實況 南部中等學校野球大會
12 科學趣味講演 「松竹梅」/牧野富太郎
13 清元 「青海波」
14 美しき鷹 四日大世界上演
15 廣告
第06頁
日刊第7版
序號 標題
01 鳳山郡在住華僑も 新政府支持を表明 蔣政府と絕緣を宣言
02 屏東市主催の 戰勝新年祝賀會 屏東公園で開かる
03 彰化消防組六日に出初式
04 支那は何處まで 赤化するか(下)/波多野乾一
05 選舉制度を改正 黨派の壟斷一掃 東石郡下各產組が
06 屏東市の消防出初式 六日盛大に擧行
07 高雄市の出初式 四日盛大に擧行
08 新高登山遭難後聞搜查隊の活動で 遭難者遂に發見 重傷なるも生命安全か
09 彰化市の祝賀會 官民一千名が出席
10 旗山郡民擧げて 新正月を祝賀 神社參詣特に多數
11 後任水林庄長 西村氏に決定
12 皇軍戰勝祈願 嘉義專賣品小賣人組合
13 軍夫家族慰問 保甲聯合會長らが
14 樹林公同窓會 けふ總會開催
15 慰問袋を献納 沙崙女青の美擧
16 人事報社消息
17 廣告
第07頁
日刊第8版
序號 標題
01 男の友情(14)/根室千秋作;丕嘉素畫
02 隨感 新しき年を迎へて(下)/賴明弘
03 隨筆 をんなのにほひ(上)/陳垂映
04 水牛の角 沙翁の名作を シヨオ翁が改作
05 特約漫画のんびり張さん(30)/ゑのもと真砂夫
06 虎姑婆(二)/頴川虹兒
07 學藝消息 「愛國行進曲」 日活映画化
08 學藝消息 ホルム孃 追ひ出さる
09 學藝消息 クロズビイ君 「哲學博士」になる
10 學藝消息 シカゴ市に バウハウス運動
11 心聲漢詩

新春試筆/南都、稻江遇某君由滬上歸來感而作長短句以寄意/郭內仙

12 廣告
第08頁
日刊第1版
序號 標題
01 きのふの元始祭 天皇陛下御親拜頭條新聞

【東京三日發同盟】三日宮中では三殿に於いて嚴そかに元始祭を行はせられた

秩父宮高松宮兩殿下を始め各皇族方にも御參列、近衞首相以下文武百官は正裝に威儀を正して三條掌典長以下奉仕して、神樂歌のうちに賢所の御開扉、天皇陸下には午前十時御束帶黃櫨染御袍を召されて出御御內陣の御座に著かせ給ひ玉串を捧げて御親拜玉音高らかに御告文を奏せられた、各皇族方諸員の拜禮あり次いで皇靈殿神殿にても御同樣の御祭典を行はせられて午前十一時御儀は滯りなく御終了あらせられた。

02 高松宮殿下御誕辰 敬慕し奉る御仁德
03 年頭の辭 專賣の使命を發揚し 國運の伸張に寄與/今川淵
04 皇太子殿下 初御參內
05 圖像:虎/呂孟津
06 勇奮一番! 大新竹市を建設/吉田駛馬
07 建國理想の 實現に一意邁進/藤田淳教
08 滅私奉公の 真髓を發揮/古澤勝之
09 本日の天氣
10 大阪商船臺灣出帆
11 近海郵船基隆出帆
12 辰馬汽船
13 大連汽船
14 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 元旦祝賀最中の 廣東を空襲 新年匆匆大混亂に陷る
02 南昌、從化を空襲 格納庫、飛行機を爆破
03 虎將軍松井大將を 陣中に慰問 伊藤次郎左衛門氏近く出發
04 圖像:臺北市防衛團視閱式
05 工部局に嚴重抗議 爆彈事件に關して
06 我上海總領事館前に 裝置の爆彈を發見 我が當局憤激、犯人嚴探中
07 漢口の人心愈動搖 避難民續出して共產黨暗躍
08 土匪が蜂起 廣西の民眾政府に反抗
09 住民の歸還相踵ぎ 杭州は明朗 鐵道、水路等の聯絡完成
10 國府、委員會の 組織改組を斷行 作戰的には流動戰、ゲリラ戰
11 敗兵を鼓舞 劉建緒が命令
12 殘された資源を 對日抗戰に動員 國府の經濟運輸組織
13 蔣、行政院長を辭任
14 前後二回の怪火! 南京ソ聯大使館の正體突止に わが警察隊活躍
15 戰利品展覽會 頗る人氣を博す
16 南京に敵機 我邀撃で遁走
17 岡田一等兵告別式
18 高雄州御用始め式 けふ舉行
19 嘉中に凱歌 南部中等野球終る
20 戰勝祈願をこめて 神社參拜者激增 皇民化を示現、臺南の正月風景
21 臺南神社の元始祭
22 臺北市防衛團の 初の視閱式 臺灣神社に參拜して 皇軍武運長久を祈願
23 交通遮斷愈よ嚴重 我海軍機、連日空襲 支那機の爆破五七八
24 共產黨國府乘取り 大敗戰に附け込み
25 新竹市で模擬市街戰 愛婦が總出の接待
26 江田島汽船の 綠丸沉沒 乘客十一名溺死
27 花蓮港消防出初式 けふ花崗公で
28 高雄專賣支局の初荷
29 特別志願將校召募
30 愛竹莊書道研究會 修習式を擧行
31 運輸總監に俞飛鵬
32 顧香一邸に爆彈
33 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第04頁
日刊第5版
序號 標題
01 臺北州下に於ける 精神總動員の實績
02 干支に因んだ 寅年の名流/覆面冠者
03 廣告
第05頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 歌謠物語 大陸の春/大木惇夫
03 新春吟詠名詩選
04 晝間娛樂時間 レコード演奏
05 童謠劇 「かぞへうた」
06 野球試合實況 南部中等學校野球大會
07 新春特別講座 「國史に輝く人々」(三) 「菊地武光」/平泉澄
08 人形淨琉璃 傾城反魂香
09 二弦琴
10 琵琶
11 新日本音樂
12 圖像:元旦試筆/施雲從
13 新年寄席大會
14 『大帝の密使』 五日國際館封切
15 廣告
第06頁
日刊第7版
序號 標題
01 不合格を殘念に思ひ 再度.血書で志願 感激の軍夫志願美談
02 新竹市の 名刺交換會
03 鹿港街主催 名刺交換會
04 軍夫不合格者が 献金報國 關係當局痛く感激
05 組合金融機關も 銀行と連絡せよ/保田次郎
06 蓬萊紙業會社 製品を献納
07 賞金を献金 林清氏らの美擧
08 不正事實の暴露で 檢查員ら戰戰兢兢 臺電幹部調查に來員
09 民雄庄の同情週間
10 各地の軍夫志願 日を逐ふて續出
11 圖像:勅題「神苑朝」
12 李開榮氏の美擧
13 中壢獸肉組合定期總會
14 同情週間の 大口寄附者
15 李瑞雲氏の美擧
16 草屯庄參拜團 本社社內見學報社消息
17 廣告
第07頁
日刊第8版
序號 標題
01 男の友情(15)/根室千秋作;丕嘉素畫
02 隨筆 をんなのにほひ(中)/陳垂映
03 虎姑婆(三)/頴川虹兒
04 水牛の角 目的と手段 ハツクスリイの新著出づ
05 特約漫画のんびり張さん(31)/ゑのもと真砂夫
06 學藝消息 アメリカの映画人氣投票
07 心聲漢詩

新年徵詩佳作 寄懷林君趾香/楊嘯霞、詠支那事變 五絕/路竹 柏園、送路竹志願軍夫 二首/栢園

08 廣告
第08頁
日刊第1版
序號 標題
01 事變下に意義深き 政治始めの御儀 宮中で嚴肅に行はせらる頭條新聞

【東京四日發同盟】事變下に意義深き政始の御儀は四日宮中に於ていとも嚴肅に行はせられた近衞首相、平沼樞密院議長、松平宮相以下各國務大臣等は何れも通常服通常禮裝に威儀を正して午前九時半前後して參內、宮中東一之間に參進したが、午前十時天皇陛下には御通常禮裝を召され、松平式部長官、御前行申上げ、湯淺內府百武侍從長宇佐美武官長以下を從へさせられ出御、諸員最敬禮裡に正面中央の玉座に著御、近衞首相は恭恭しく御前に進み、昨年中神宮のこと滯りなく遂行せられたる旨並に各廳のことを奏上し次いで松平宮相は宮中のことを奏上し奉りめでたく御儀を終へさせられた

02 將兵に畏き聖慮 新年宴會御取止め遊ばさる
03 國民諸君に望む/末次信正
04 理想的な 港灣都市に/宗藤大陸
05 圖像:勅題「神苑朝」
06 諸工業勃興!將來に一大光明/伊藤英三
07 熱帶都市として 使命重大/高木秀雄
08 一意奉公/藤村寬太
09 水利は熱帶農業に 最大の貢献/高橋秀人
10 濱田京大總長來臺
11 本日の天氣
12 近海郵船基隆出帆
13 大連汽船
14 大阪商船臺灣出帆
15 辰馬汽船
16 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 天皇陛下各國元首と 御祝電を御交換遊ばさる
02 山東の我が攻略軍 全線に亘り猛進擊 正月を祝ふ暇もなく 福田、沼田、石田部隊急追
03 儀陽、安駕莊等占領
04 泰安極めて平靜
05 廣東危機に瀕せば 全市に放火焦土化す 余司令タイムス紙記者に語る
06 南市復興の第一步 四日更に良民の歸宅を許す
07 “日本の力はこれから” 川越大使静かに語る
08 皇軍武運長久を祈願
09 觀兵式指揮官 きのふ發表さる
10 更始一新の意氣 總督府始政式に 小林總督が挨拶
11 新年度豫算は 豫定通り認められた 嶺田局長神戶で語る
12 圖像:臺北消防組出初式
13 臺南州來年度豫算 總額七百廿九萬圓 前年に比し八十萬圓增
14 七月から東京市に テレヴィを放送! 居ながらに芝居見物が出來る
15 臺北消防組の 出初め式 壯烈な分列行進
16 廣告訂正
17 今夜の映画
18 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第04頁
日刊第5版
序號 標題
01 臺灣證券取引所の 組織は何れを採用するか/貝山好美
02 永遠に輝く 大偉業の新年/簡朗山
03 一層銃後の 護りを固めよ/李瑞雲
04 圖像:元旦試筆/李讚生
05 新年の所感/井出松太郎
06 廣告
第05頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 新春將棋大會 關根名人と 神田八段の對局
03 國民歌謠
04 ラヂオ.コメデイ 「家族會議」
05 歌謠曲
06 コドモの時間 新年子供大會
07 朗詠 「百人一首より」/濱口正雄
08 廣告
第06頁
日刊第7版
序號 標題
01 激浪に押し流され 發動機船行方不明 青山港より馬公に向け航行中 船員の安否氣遣はる
02 彰化神社で 元始祭執行
03 正米市場上場の 二期蓬萊格差決定 昨日評議會に於て
04 湖口庄主催名刺交換會
05 苗栗街の迎春 面目全く一新 神社參詣者激增
06 正米市場の初市 盛大に開催
07 軍夫志願叶はず 百圓を國防献金 赤誠溢るる手紙文を添へて
08 苗栗、頭屋間の 道路近く開鑿 保甲民の勞力奉仕で
09 全國醬油試飲大會
10 國防献金 結婚費用を節約して
11 柳營婦人會 銃後の活躍
12 嘉農快勝 南部中等野球(第二日)
13 戰捷人氣で 島內米價強調
14 古坑庄參拜團 本社を見學報社消息
15 新屋庄莊君 軍夫を志願
16 泰東書道院展 澹盧書會の入選者
17 人事
18 商況 四日
19 廣告
第07頁
日刊第8版
序號 標題
01 男の友情(16)/根室千秋作;丕嘉素畫
02 戰地の正月風景(上)/川島四郎海外遊記

めでたく勝利の初春を迎へてお雜煮を祝ふにつけ、暖かい炬¬燵を圍むにつけ、話題になるのは、「兵隊さんのお正月はどんな風かしら」といふことでせう。皆知りたがつてゐて、また知られない陣中の正月風景を川島少左に伺ひました。諸君も共にこのお話を通じて極寒の戰地に身命を賭して奮闘する兵隊さん達を遙かに偲び、戰時下の正月を有効適切に過したいものです

XX

滿洲でも北支でも凡そ日本の兵隊が作戰してゐる土地の正月は想像もつかない程寒い。零下三十度となれば息も凍るどころか、ぢつとしてゐたら身體中が凍りついてしまひさうである。

それも里や街に近い土地ならば室內で溫まることも出來るが茫茫千里の平原や山岳地帶などの人影のない戰地の果てになると、天幕やバラツクの中でまんぢりともしない夜が續く。

かうした寒さの中でお正月を迎へる氣持は又、內地の人人に想像の出來ない喜びがある。

一つ二つ、指折り數へて正月が來ると、內地の人人と同じやうに晴れやかな氣分で遙かに皇居を遙拜し、神神に祈念してからお屠蘇やお雜煮お節などを祝ふ型ばかりの門松やお鏡も飾られて、子供のやうに元氣に無邪氣に正月氣分を味はふのである

戰場でお餅をつくわけには行かないから、兵隊さん達に食べて貰ふお餅は殆んど內地から送らなければならない。その餅を送る迄が又大變な大仕掛けなもので、九月の末まだ暑さのきつい時分に萬端用意して十月末頃搗き始め、十一月半ばから戰地へ送り出さねば間に合はない。

ところが普通の搗き方ではすぐ黴が生へて着いた頃には黴の固まりのやうになつてしまふので、どうにかして美味しく食べて貰へるやう黴を防ぐ研究が積まれた結果「パラオキシ安息香酸エステル」と云ふものを使つて黴を防ぎ、取粉に使ふ米の粉はやめてその代りに片栗粉と硼砂粉末を少少まぜて使ふ。米の粉には黴菌や黴の胞子が澤山あるので、お餅にこれをまぶすのはわざわざ黴を植えつけるやうなものであることが證明されたわけだ。

こんな細かい注意と不斷の研究が積まれるのも、兵隊さん達に樂しく味はつて貰ひ度い一心からで、今年は黴のない餅を食べてゐるであらうと思ふと吾吾の心は躍るのだ。然し極寒の陣地へ着く頃はすつかり凍つてしまつて、成程カチンカチンと音がする、「おかちん」と言ふのはこの故だナ、などと笑ひ崩れながらお雜煮を拵らへる樂しさ

お雜煮の段になるとよく無邪氣な喧嘩がある。誰でも自分の鄉土の吉例雜煮を食べたいので東北や關西、九州など生れ故鄉を異にする人達がそれぞれ、「味噌雜煮にしてくれ」とか「いや雜煮は清汁にきまつとる雜煮の實は何だい」など言ひ出す始末である。それからお屠蘇で、これが又半分以上はカンカン凍つてしまひ、飲み口をつけていくら振つても出て來ない。底の方に僅かに凍らない澤黃の液體があるばかりだ。

要領のよい兵隊さんは「オイ君に澤山やるぜ」などと金槌で叩き乍ら、上の凍つた部分を澤山笊に入れてやり、自分達は底の凍らない部分を溫めて飲んだりする。澤山氷を貰つた兵隊さんはゴクンゴクンし乍ら溶かして一口飲んだらにがい顏、とても水つぼくて酒屋の前をマラソンで過ぎたやうな情けないお酒なのだ。

反對に底に僅かばかりある液體を燗にして飲む方は飛切りの味で上戶冥利につきるばかりのうまさ、これだけは戰地でなくては味はへないと云ふ。

下戶の兵隊さんはお屠蘇のほかはサイダーを貰ふ。これは酒より一層ひどくて底の底までガラスと見分けがつかぬ程氷りついてゐる。一二本貰つてすつかりにこにこし乍ら步き出すとこれは又瓶がつるつるして餘程しかつかり持たないとするりと落つこちて、アツと思ふ間もなく地べたへ叩きつけられてゐる。流れちやつたかナと悲觀して見ればこはいかに、瓶は割れても中身は割れぬ。砲彈形をしたサイダーが無事息災に足許へ轉がつてゐると云ふ具合で、數數のユーモアに滿ちた風景が展開される。朗らかな爆笑が寒氣にこだまするのである。(筆者は陸軍糧秣本廠作業部長陸軍少佐)

03 隨筆 をんなのにほひ(下)/陳垂映
04 水牛の角 デイケンズは 文法を知らぬ
05 特約漫画のんびり張さん(32)/ゑのもと真砂夫
06 學藝消息 アメリカで 一番儲かる商賣
07 學藝消息 マンモス象 發掘さる
08 心聲漢詩

支那事變感懷/路竹 栢園、支那事變感懷/路竹 栢園、時事雜詠/頭圍 莊芳池 未定稿、時事雜詠/頭圍 莊芳池 未定稿、新年雜詠/高文淵、豐年/高文淵、從軍行/臺北 鄭木村

09 廣告
第08頁
日刊第1版
序號 標題
01 兗州を占領 桑田快速部隊の主力 四日堂堂と入城頭條新聞

【濟南五日發同盟】桑田快速部隊の先遣隊は飯野准尉指揮の下に四日午前九時兗州を占領し桑田部隊の主力は同日午後三時兗州に入城した。

【濟南四日發同盟】福榮部隊及び津浦線西部地區を南進中の沼田部隊と協力した桑田快速部隊は其の快速を以て全面の敵を擊破しつつ三日午後七時頃寧陽汶上兗州濟寧の四方に通ずる道路上の要地高吳橋(兗州西方約二里半)を確保し寧陽方面より西南に潰走する敵の退路を遮斷し事實上兗州の死命を制した

02 福榮部隊南進す 三部隊轡並べて進擊
03 曲阜の敵を掃蕩 わが軍は一名の死傷者もなし
04 各行政部內にも 日本人參加を要請 岡本總領事が申込み
05 泰安に治安維持會 盛大に發會式を擧行
06 來る十日に臨時閣議 厚生省の人事決定
07 河相情報部長 上海に到着
08 英陸海空軍の 合同大演習 二月末新嘉坡を中心に實施
09 中華民國臨時政府 各會部の組織大綱 政務始めと共に發表
10 上海のテロリスト 三つの分子から成る
11 香港に戰時緊急條例 英植民地大臣が公布
12 緊急條例內容
13 言論統制も無茶な 取締りをしない 末次內相の車中談
14 行政部局長決定
15 民主主義の危機に言及 海軍擴張を示唆 對內的には相當紛糾か ル米大統領の教書
16 本日の天氣
17 近海郵船基隆出帆
18 大阪商船臺灣出帆
19 辰馬汽船
20 大連汽船
21 廣告
第01頁
日刊第2版
序號 標題
01 漢口を大空襲 軍事機關に巨彈の雨 敵機十機を爆破す
02 津浦隴海沿線を爆擊
03 敵機四機を擊墜 新春空の戰ひに凱歌
04 皇太后陛下 本年初の御參內
05 敵機六機現はる 我軍の反擊に慌てて遁走
06 基隆市役所の御用始め式
07 花蓮港
08 圖像:皇軍濟南に入城
09 小癪な支那軍 逆襲して殲滅さる
10 國民黨橫濱支部 自發的に解散す 四日に聲明を發表
11 外國の援助に縋る 支那の在外使臣狂奔
12 屏東市御用始め式
13 老若の別なく 軍隊に徵募 悲境に立つ支那政府
14 浙江省沿岸の 支那兵志氣喪失 糧米其の他を密賣
15 青果聯合會で標語を募集
16 沈鴻烈逃走して 青島市は無秩序 市民、軍閥の羈絆脫出を渴望
17 天利號基隆に入港 新政府下の第一船
18 ダラー會社遂に フ號引降を斷念 一切保險會社に委す
19 粵漢線で列車顛覆 死者二十四名を出す
20 愛婦高雄支部の 戰捷祈願祭 きのふ高雄神社で擧行
21 羅山信組總會
22 屏東鄉軍分會 勅諭奉讀式
23 臺中で深夜 棍棒強打沙汰
24 小澤松介氏告別式
25 圍碁大會入賞者
26 訃文:張亦樂
27 富士丸無電
28 人事.消息
29 今夜の映画
30 廣告
第02頁
日刊第3版
序號 標題
01 廣告
第03頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第04頁
日刊第5版
序號 標題
01 神苑の朝/端山銀作
02 勇壯快絕無比 猛虎と一騎打 馬來半島の虎退治/堀尾五郎;西正世志畫
03 廣告
第05頁
日刊第6版
序號 標題
01 廣告
第06頁
日刊第7版
序號 標題
01 護國の英靈八柱 八日に無言の凱旋 來る十日盛大に市葬
02 第一線の兩勇士 小遣錢を献金 當局、一般痛く感激
03 貰つた餞別金を そつくり献金 感心な軍夫李色煌君
04 斗六消防組 八日に出初式
05 新竹州御用始め式
06 新竹鄉軍の勅諭奉讀式
07 沙鹿庄協議會 あす開催
08 新竹消防組の 晴れの出初式 華華しく擧行さる
09 屏東市在住華僑も 新政權支持に決定 けふ盛大に祝賀會開催
10 南投郡產組役職員 臺灣神社へ參拜
11 屏東郡高砂族 合同運動會 けふ盛大に開く
12 御下賜品傳達式 名譽の戰死者遺族に對して
13 楊梅胡鴻君も餞別金を献金
14 嘉農、榮冠を獲得 南部中等野球閉幕
15 高雄州市御用始め式
16 庭球大會
17 高雄消防組出初め式
18 溪湖庄協一行本社社內見學報社消息
19 ローカル.セクシヨン
20 商況 五日
21 廣告
第07頁
日刊第8版
序號 標題
01 男の友情(17)/根室千秋作;丕嘉素畫
02 支那で過した お正月の思ひ出/野邊地天馬
03 戰地の正月風景(下)/川島四郎海外遊記

それぞれ年賀狀や手紙を書き乍ら、內地の正月行事や家族の年齡などに話が咲く、隱しや藝や慰問袋の双六やカルタに興じたり、又は俄か歌人や俳人が續出して「戰場や」だの、職場や」だの「なるかも」などと目を白黑させ乍ら捻り出してゐる。

一方最も華華しい活躍を見せるのは正月の御馳走を調理する名譽ある役目の兵隊さん達だ、色色な魚類や豚肉、野菜から梅干までがずらりと揃つてゐるが、內地の奧さんお孃さん達が白い手を惜しげなく冷水につけてコトコトと優しく調理するのと違つて、極寒の陣屋ではそんな優しい仕事ではない。大變な勞働である。

梅干は石塊か氷塊と同じくころころして、透明な氷の底の方に赤い肌が見えて食慾をそそりキヤベツは鐵板で一枚一枚包んだやうで、これも金槌ではがさなければならない。一つのキヤベツを割るのにあつちへ轉げこつちへ轉がし、まるで格闘してゐるやうに見える、人參や牛蒡は夜店のステツキ然と束になつてをり、最も厄介なのは牛豚肉で、大きな鉞でうんうん云ひ乍らコンクリート製のやうな大きな肉塊を割り、今度は鋸で細かくする。

「おい、敵を切るよりこの方が難しいぜ」

こんな風景を見たら、調理場と云ふよりは鍛冶屋か大工の仕事場と云つた方が相應しいであらう。然し火がよく燃えついて煮立つて來ると、刺戟的なお美味しい香りがいつぱいに漂ひはじめ、汗ばんだ兵隊さん達の頰が樂しく上氣する。もうすつかり馴れて味つけなぞは玄人はだしになり、本職出の兵隊さんの腕自慢もそろそろ通らなくなる頃だ。

釣自慢の兵隊さんは、見る限り氷原と化した陣地近くの川へ出掛けて、氷に圓い穴をあけ、一寸眺めてゐると、久しぶりで明るい空を仰ぎに集つて來る黑魚、桂魚、草根魚などの大陸の川魚から內地と同じ鯉や鮒が、笊で掬ひ上げるか、棒で刺すかすれば苦もなくとれる。氣長に糸を垂れる必要がないので、こんな愉快な釣りはめつたにあるものでない。生けどられた魚共はすぐ凍死してしまつて見事な魚形水雷?と變る、

しこたま取れた魚を抱へて歸ると、先づ憧れの天ぷらに揚げるのだが、何分凍つてゐるので煮立つた油へ入れると油柱が立つて火傷するので、大急ぎでカラカラと魚を入れた瞬間に素早く三間ばかり後ずさりしなければならない、こんな大騷ぎをしてお正月のお料理が次から次へと拵らへられて行くのである、內地から待ちに待つたお節の罐詰が送られて來る、平ペツたい綺麗な罐に松竹梅や國旗のレツテルが貼られ、いかにもお正月らしい氣分に髷ほうほうの兵隊さん達がためつすがめつし乍ら喜ぶ顏。々。

罐切りが廻つて來るのがもどかしいほど蓋を開ける樂しみは格別である、

真中に小さい乍らお頭つきの鯛が、ピンと王樣のやうに氣取つてをり、昆布卷を枕に真新しい栗きんとんの褥、尾ツぽの下には牛蒡や艶艷した黑豆、派手な口取りの蒲鉾や白い麗人の蓮根迄がぎつしり詰つてゐるのを見ると兵隊さん達は目を輝かして歡聲を擧げる、

「凄いゾ!內地の味だ」

もつともつと澤山入れて送り度いと吾吾はいつも研究に餘念がないのだが、長い間には變り易いので範圍が極く狹められてゐる、味も品も最上級の吟味をして、ひたすら兵隊さん達が喜ぶ顏を涙ぐましく想像し乍ら、大仕掛けに製造したものなのである、

このお節の罐詰も勿論凍つてしまふので、どんな遠い前線の果にでも暮れのうち、早目に着くやうに送り、溫かい室內に積んでをいて、元旦から松の內へかけて丁度よい加減に味が落着くやうにしてゐる、

かうしてお正月を祝ふ時も兵の任務は寸時も忘れはしない、すべてが規律正しく何時でも銃を取れる姿勢を崩さぬ、身を賭して國を守る身には戰場の不便や寒さは問題ではなく何時でも死ねる絕對的な氣持をひとしく抱いてゐるので、陣地は常に明るく勇ましいのだ。(完)

04 水牛の角 放射能說に 新しい假說
05 圖像:半島の舞姬渡米
06 心聲漢詩

淡江曉景/臺北 鄭木村、帝國無敵艦/臺北 鄭木村

07 今日のラヂオプログラム
08 講演 「列國の國防と財政狀態」/土方成美
09 趣味講座 「朝鮮の虎に就ての傳說」/崔南善
10 廣告
第08頁
夕刊第1版
序號 標題
01 北支最後の防禦線 徐州方面が大動搖 兗州の線總崩れで
02 石田部隊、新泰を占領 困難を克服して敵を猛追
03 蚌埠を包圍す! 徐州の敵に多大の脅威
04 韓復榘、開封に遁走
05 泰安、沂州間要地 蒙陰に迫る
06 北支第一の被害は 濟南日本居留民街 總額は約六百萬圓
07 米人教官墜落
08 青年學校義務制で 義務年限延長を實現 文相の手で成案を急ぐ
09 兗州に入城 城內平靜に歸す
10 支那軍隊にある 外國人志願兵數
11 杭州地方の治安に 保甲制度を實施 憲兵隊指導の下に
12 米の國防費は優に 十一億弗を突破 平時未曾有の巨額
13 沿岸軍事要地に 民眾武裝を計畫 廣東軍防備に狂奔
14 高速度油槽船 十二隻を建造 聯邦海事委員會發表
15 電力管理案 貴院、反對の空氣
16 國府、大掛りで 娘子軍を養成 民心把握に腐心
17 ソ聯飛行士二百餘名 廣東に待機の說 長期抗戰熱を煽動
18 粵漢線の現狀 夕紙特派員報道
19 明日の天氣
20 おお青空よ(134)/北村小松;吉田忠夫畫
21 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 傳家の長刀拔いて 敵陣中で斬捲くる 逃げる敵船追つて更に七人 「清水の小政」太田特務兵の豪勇
02 金口木舌/林正享
03 廣東.極度に怯ゆ 香港の平靜は表面のみ 籍民の身邊憂慮さる
04 事變と島民の動向 篤と見て行きたい 富士丸ニュース岩倉男爵談
05 阿片政策の 臺灣はモデル 國際聯盟草間氏談 伏見丸寄港
06 日本文化を宣揚 國際文化振興會が蹶起し 各國へ輝かしき觸手
07 基隆消防組 出初式を擧行 五日、公會堂前で
08 宜蘭の出初式
09 鳳山郡出初式
10 巡察鐵砲自殺 神經衰弱か
11 新竹署初捕物 女賭博を一網打盡
12 警察官服裝改正
13 人事.消息
14 商況 六日前場
15 民報案內報社消息
16 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(47)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 新春緣起 門松、鏡餅並に 七五三繩の由來/XYZ
03 女流一人一話 真實の價值/今井邦子
04 特約漫画のんびり張さん(33)/ゑのもと真砂夫
05 身上相談
06 最近美容ニュース 危險な手術をせずに お顏の形や肌を改造する美顏術 米國ではワツクス.フイシヤル… 日本にはこんなよい美顏術がある
07 最近美容ニュース 吹出物を綺麗に忘れ 肌も荒れずに色白く/宮川静子
08 最近美容ニュース シミは薄らぎ豔豔と化粧映えする色白に/坂井かず子
09 最近美容ニュース 小ジワはよらず 豔やかな若肌に/土田美佐子
10 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 總督府の政始の式に 小林總督の言葉
02 胸がすく樣な 山の人人の言葉
03 カナガキニュース 七月カラ東京デ “テレビジヨン”ヲ放送シハジメル
04 コドモ 第三學期は一番大事な時です 一生懸命勉強しませう 今日は始業式
05 重爆擊機の 遠く飛ぶ競爭 一番はアメリカ
06 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 濟寧を猛攻擊 敵軍の第廿師.廿二師 最後の抵抗を試む!頭條新聞

【泰安六日發同盟】四日兗州を占領東南方に敵を急追中の桑田部隊は五日午後孫氏店、徐家橋に據る敵部隊を猛攻擊戰の後これを殲滅し破竹の勢を以て目下濟寧の敵陣を攻擊中である濟寧には孫桐萱の第二十師谷良民の第二十二師から成る大部隊あり最後の抵抗を試みんとしてゐる。

02 所期の目的達成に 百般の對策を講ず 四相會談に付翰長語る
03 近衛首相參內 四相會議の結果を奏上
04 支那、大規模の 新兵を徵募
05 海關接收の意義と 新政府將來の發展
06 北京、天津の兩特別市長 更迭發令さる
07 中華民國新民會 重要職員を發表
08 初代厚生省大臣 木戶文相が兼攝
09 議會後適材を 專任大臣に銓衡
10 首腦部の人事は 十日、閣議で決定 大體現狀受繼ぎの方針
11 政務官は設置の方針 厚生相の手で銓衡
12 孫科新嘉坡着
13 又漢口を爆擊 甚大な損害を與へ 全機無事歸還す
14 膠濟、粵漢沿線の 敵部隊を爆擊
15 工部局に對する 日本職員增加要求 英に多大の衝動
16 軍擴に「進め」の信號 ル米大統領、關係者を招致 白堊館で重要協議
17 蔣、更に某國から 大量の武器購入 雲南を經て輸送
18 澄官村の敗殘兵 約八百名を掃蕩
19 米官邊も重視
20 近海郵船基隆出帆
21 大阪商船臺灣出帆
22 辰馬汽船
23 大連汽船
24 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 初等教育の國庫補助社說

三十日空路歸任の先例を開いた森岡長官が記者團に語つてゐる通り、時局のために今度の豫算查定が例年になく峻嚴を極めてみたとい理由もあらうが、われの期待してみた十三年度の初等教育補助費が三十萬圓の文教局要求に對したったの七萬圓しか通過しなかったのは伸び行く本島初等教育のため、頗る遺憾に堪へないものがある。

小林總督が一昨年初巡視に際し臺南州下の有力官民を招待した披露茶話會席上に於て、同州下の初等教育不振を甚だ遺憾とし、教化は總てのものの根本をなすを以て萬難を排してでも初等教育の擴充徹底を圖らねばならないことを指摘したが、この小林總督のお言葉を引用するまでもなく、初等教育の振興徹底が何に重要であるかは言を俟たないところである。特に今日の如き戰時體制下に於てはこの非常時局に對應し、國本を不拔に培ふの途として將又時局を正しく明確に認識するためにますますその必要を痛感する。現在に於ける本島人學齢兒童の公學校就學率は大體に於てその半分に遙か及ばない現狀である。このことは換言すれば就學の始期に達せる本島人學齢児童の大半が今日尚いはゆる正規の國民教育の外に置かれてあることを意味するものである。

固より社會的施設としての國語講習所の存在を見逃し得ないし、いやその躍進的な普及振りを認めないわけには行かないが、その內容の貧弱さと修了生の非實際的な効果を見れば矢張初等教育の振興以外に最上の方法はないものと信する、而して當局の其他による指導と島民の自覺とによって事變下の臺灣は內地に於ても豫想外なほどに充分認めてある通り相當真劍に正しい方向へ向つてはあるが、遺憾ながら帝國臣民としての自覚の深淺を云為されるものなきに非る事賞はこれ全く教育の不徹底にその大部分の原因が存すると思ふ。

初等教育の國庫補助費が初めて認められたのは昭和十年度からであると記憶してゐるが、その後少し宛增額され、十二年度に到つて漸く二十一萬位に達した、現在全島各州廳に於ける年々の學級增加が約四五百學級に上つてゐる狀態に於て僅かにかかる少額な國庫補助ではまるで燒石に水しかの効果がないことは文教局ですこれを痛感し、十三年度には少くとも新規豫算として三十萬圓位は必要であるとの見地からこれを要求したところ、やつと七萬圓しか通過しなかったのは誠に心細い限りであるが、われは近く店開をすることになってゐる例の本島教育調查會に於てこの問題が根本的に調查された上、明瞭な結論を獲得し、速やかにこれを促進實現させて頂きたいことを年頭に當って切望する次第である。

02 二百機の荒鷲隊 空で晴れの分列式 壯烈.海軍始觀兵式
03 將兵一萬七千參加 無敵陸軍の威容擧る 陸軍始觀兵式の豫行
04 業者が自覺せねば 積極統制に乘出す 臺帽統制問題につき 田端局長神戶で語る
05 圖像:事變寫真
06 恤兵金醵出に對し 陸相から感謝狀 森岡總務長官宛に
07 本國宛解散を通告 脫黨した神戶國民黨支部 書類一切を燒却
08 “オリンピツク” 東京大會に際して/永井松三
09 大物を二件 北署初の手柄
10 新竹州來年度預算 總額三百四十九萬圓 廿四日から州會に附議
11 駈落ち二組 夫婦と名乘つて入來
12 圖像:濱田京大總長
13 岡田嘉子 越境の逃避行 樺太ソ領內へ逃ぐ
14 ときの声
15 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 本島東海岸の 水產業を開發 “日本水產”愈よ乘出す
02 前月上中旬の 製糖步留低下 各社とも意外の不成績
03 新竹市にも近く 大貨物驛を新設 經費三十萬圓を以て 新興工業躍進を促す
04 鳳梨罐詰生產は 最高記錄を示す 冬物四十萬箱に上る
05 大東信託好績 配當六分決定
06 臺糖三工場 遲れて壓榨開始
07 臺灣棉花繰綿工場 愈愈本格的に操業 女工罷業も圓滿解決
08 酒、煙草大賣出 八日に景品抽籤
09 丸糯米の舊正戰 依然激烈を極む 強弱の取組み增加
10 環境不味に 島內米價下澁る 內地の買氣は平凡
11 新春の肥料市況 一般に強調
12 照明燈
13 市價及商況 六日
14 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 ここにも軍國の父 “俺の死を戰地の息子に知らせるな”良き心掛けに一般感激
02 再度志願叶つて 詹君勇躍征途へ 感激に彩る軍夫志願美談
03 寅歳の回顧/戸川峰八作;西正世志畫
04 岡山街防衛團 堂堂と視閲式 五日神社外苑に於て
05 名間庄陳圖君 血書、軍夫志願
06 名勝地鼓山で キヤンプ生活 啟明青年團員が龍潭壯丁團 消防出初式
07 龍潭壯丁團 消防出初式
08 南北兩軍に分れ 壯烈な戰鬪展開 龍潭壯丁團の演習教練
09 臺東消防組の 出初め式 廳長臨席の下に擧行
10 豐原消防組 九日に出初式
11 ローカル.セクシヨン
12 新作万才 正月景氣
13 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 國史講座 室町時代總說/山中樵
03 管絃樂
04 長唄 “鶴龜”
05 趣味講座 「獅子舞と演藝」/河竹繁俊
06 晝間娛樂時間 レコード演奏
07 人情噺 “芝濱の革財布”/桂文治
08 マンドリン四重奏
09 新映画紹介 東和商事、佛蘭西パン・シネ超特作 南方飛行
10 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 中等學校二校新設 臺南州民歡聲擧ぐ 臺南工業專修と嘉義甲種商業 何れも來る四月に開校
02 高雄市の十三年度豫算 三百萬圓程度か 緊縮方針で昨年より減少
03 戰死者の遺族に 御下賜品を傳達 臺中市の今澤助役らが
04 國力の總動員と 國民各箇の覺悟/宇垣一成
05 鄉軍分會主催 座談會 あす臺中市民館
06 舊制度時代に比し 豫算は約二割增加 花蓮港廳の十三年度豫算 百廿萬餘圓に上る
07 壯烈なる防火演習 嘉義市の初出式
08 圖像:空のタクシー
09 陸軍始の觀兵式 あす臺南市で擧行
10 屏東消防組晴の初出式 きのふ盛大に舉行
11 臺南署の初捕物 僅か一ヶ月餘りで七十餘件の記錄 贓品ザクザクと出る
12 中學生娼妓と駈落 船の中で一眼見たのが病の元 臺中市では大センセイシヨン
13 積德會の奉公筒 一石二鳥の効果 臺南州聯合保護會では 被保護者の全部に實施
14 アミ族の青年と 本島女子の結婚 新例を作つたとして大評判
15 保甲書記 突如免職さる 不正事實暴露か
16 廣告訂正
17 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 男の友情(18)/根室千秋作;丕嘉素畫
02 次回小說豫告 暗い街/黃金萬
03 映画批評 美しき鷹 日活と東寶/X.Y.Z
04 心聲漢詩

新年徵詩佳作(順序不拘) 神苑朝/臺北 李林氏素珠、元旦書懷/竹南 鄭鷹秋、元旦書懷 其二/竹南 鄭鷹秋、新年書懷/稻江 李化龍、年頭述懷/劉聲濤

05 小兒發育不良とヴイタミンD 虛弱兒の大半はDの缺乏症 冬を迎へて體質益益低下
06 冷え性豫防に ヴイタミンA
07 微量で有効なV.AD劑の發明
08 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 支那が非を悟る迄 所期の目的達成へ 斷乎たる帝國の態度
02 獨紙、支那側を戒む “即時開戰論者も今では 早まつたと後悔せぬか”と
03 古都濟南と 韓復榘を語る
04 武道始め
05 事件費支辨の為め 臨時的增稅を斷行 總和三億圓の見當
06 厚生省首腦部人選 政務次官民政、參與官政友 十日臨時閣議で決定
07 豫想される顏觸
08 孫科の豪語 支那記者に語る
09 無電國策放送 午後七時卅分から 十分間に一定
10 定例閣議
11 明日の天氣
12 おお青空よ(135)/北村小松;吉田忠夫畫
13 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 激勵見舞文に溢るる 軍國乙女の心意氣 北署出征勇士を感激さす
02 陸軍始觀兵式 あす盛大に擧行 空の精銳も參加
03 北支飛びある記(十)/田中美濃卿
04 臺灣から千百萬圓 臨時軍事費特別會計への 特別會計繰入り決定
05 小型戎克船を逮捕 金門島に栘住する處を
06 圖書館週間の 行事決定
07 救國公債に足しに 穀類に輸出稅賦課 廈門市政府の誅求振り
08 金口木舌/林正享
09 日本職員增員要求は 當然の成行だ 基隆入港の英人船長談
10 吃音矯正卒業式
11 門松泥棒絕無 北署管內の好傾向
12 同日三郵便局から 變造通帳で詐取 千五百圓握つて飛行機で逃走前日 スピード犯逮捕さる
13 商況 七日前場
14 今夜の映画
15 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(48)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 試驗勉強の子女を持つ親は この點に注意せよ 大敵は肺結核と神經衰弱
03 靴クリーム 良否鑑別の常識
04 特約漫画のんびり張さん(34)/ゑのもと真砂夫
05 紙上病院/黃朝清
06 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 戰爭にくれも、正月も あつたものでない
02 コドモ 雀の恩返し(一)/園田菊枝;船越宗久畫
03 全支那愈愈不安 我爆擊は全土へ
04 進行中の汽車が セルロイドで火事
05 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 北支最後の敵陣地 徐州あと卅里 皇軍、斷然隴海線を睥睨頭條新聞

【天津七日發同盟】鄒縣を占領した福榮部隊は同地より敵が北支最後の鐵壁陣を誇る隴海線徐州まで凡そ三十里一方石田部隊の歷山占領桑田快速部隊が濟寧より金鄉を壓しつつあるのと相呼應して山東の皇軍は斷然隴海線を睥睨するに至つた

02 鄒縣、兩下店を占領
03 金嶺鎮を占據
04 蒙陰、歷山も
05 膠濟線に沿ひ進擊
06 武昌、漢口を空襲 敵機十四機を爆破 飛行場格納庫等に火災起る
07 南昌を反復爆擊
08 馬政局長後任 その他の異動 正式に發令さる
09 勅選議員三氏決定
10 休會中の議會は 二十二日に再開
11 日農、全農兩組合 五日合併を決定 八日合同會議を開催
12 事態に即應して 密接な聯絡が緊要 北支に向ふ谷公使語る
13 駐支財務官に 大野氏任命
14 企畫院に根本策を 研究立案せしむ 閣議で首相重要發言
15 廈門に戒嚴令! 風說亂れ飛び人心兢兢
16 國內政策具體化に 積極的に踏み出す 成案を得次第閣議に附議して 逐次實現し行く方針
17 臨時政府本年初の 國務會議を開催 政治機構と財政の強化を圖る
18 厚生省兩局長に 兒玉、林兩氏起用
19 外國公館員として 最初の南京入り 米大使館ア書記官が
20 新嘉坡要塞 二月に竣工式
21 近海郵船基隆出帆
22 大阪商船臺灣出帆
23 辰馬汽船
24 大連汽船
25 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 私立補助と 新設許可問題社說

本島各地に於ける公學兒童の就學熱はここ兩三年來と彭湃として起り、昨年の如きは各州廳の教育當局に於て積極的な學級增加を見たるも尚收容し切れない狀態にあるが、これは一回やがて施行さるべき義務教育へのよい現象として甚だ喜ぶべき事である。處が每年中等學校の入學試験期になると、激烈だ入學な競爭、所謂試験地獄の為に入學出來なかった多數のいたいけな子供達は勿論、子女を持つ父兄達が同じ樣な悲劇を每年ながら繰り返へさなければならぬことは、伸び行く臺灣教育のため甚だ遺憾と云はなければならぬ。

この窮狀打開のため、昨年來各地に於て中學校增設の急が叫ばれ、或る市に於ては增設要求を可決し、又は增設嘆願陳情となつて現はれて來たため、文教當局に於てもこの客觀的情勢に善處して數校の新設が認可されたが、到底この數校の增加のみを以ってしては每年減增一方にある入學難を緩和することは困難である。每年一定の豫算を以て賄ふ以上、豫算關係で中等學校增設が不可能だとすれば、ここに考へられる入學難の緩和策は、私立中等學校の新設許可、既設私立中學校の內容充賞を圖以外に方法はないのである。

現在臺灣に私立中學校が數校あるが、中には歷史古く、內容も漸次改善されて他の女學校に比して遜色なき迄に至っておるが、その他は未だ不振の狀態に置かれてゐる。之が原因は種々あるであらうが、從來當局に於て進んで補助しその發展を助成しなかったことに根本的な原因があると思はれる。此の際當局としてはこれら私立中等學校に補助して內容改善に努め、有資格教育の配置、生徒の素質向上に努め、內容の充實せる學校に對しては資格認定に協力して入學志望激增の時代的要求に善處すべきである。

次に中學校の新設許可間題であるが、內地では東京の如きは中等學校の大部分は私立であり、國民教育に多大の貢献をなしてゐる。皇民化運動が異常な好成績を擧げつつある今日、更に之をよりよく徹底させろ見地から云つても、第二の國民である本島人子弟を中等教育によって更にこれが同化の力強き根柢を培ふべき臺灣教育の使命を達成する上から云つてみ蓋し喫緊事と云はねばならぬ、吾々は此觀點からしてどしどし臺灣に私立中等學校の新設を許可する樣當局に要望すいものである。適當な條件を附して且つ當局がこれを助成しつつ監督して行けばよいと思ふ。

02 孔子の末裔德成氏 漢口へ拉致さる 曲阜の民眾聖廟に集り 蔣の暴擧を怨嗟
03 全島華僑に呼かけ 急遽、同鄉會を結成 容議長ら南下折衝
04 今年の航空界の動向/木村秀政
05 臺北帝大醫科に 八講座を增設 官制改正閣議で決定
06 總督代理が 遺族を弔問
07 遺骨八柱けさ 聲なき凱旋
08 嘉子の越境に關し 領事に調查を依賴 謎の真相、結局判明しまい
09 圖像:前線のお正月
10 けふから.臺北競馬 戰捷を反映、前景氣盛ん
11 軍夫等の至誠 小遣錢を献金
12 南條代議士 視察日程
13 時局寫真特報展覽會(宜蘭)
14 汽船發着狂ふ 海上の時化で
15 軍人家族慰安會
16 山西丸より
17 人事.消息
18 ときの声
19 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 躍進目覺しい 本島貿易新記錄 七億六千萬圓突破 前年より八千百萬圓增加 出超一億一千八百萬圓
02 全販聯の使命と將來 販賣統制の確立が急務/永松陽一
03 金使用制限令の 適用範圍を質す 昨日業者が當局を訪問
04 金融硬化しても 勸銀、据置に決定 本年上期貸附利率發表
05 實需不振で 丸糯反落せん
06 臺灣畜產興業 近く創立されん 本島の豚肉加工に着眼
07 統制強化から インフレ景氣へ(一)
08 專賣局積極的に 民行造林を獎勵 樟木買收費を計上
09 商工會議所の 設立に就て協議 臺北商工會總務會で
10 二期丸糯米の 內地市場消化 阪神が過半數を占む
11 正米市場の取組 廿日限に集る 戰果を米界で注目
12 照明燈
13 市價及商況 七日
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 南投街兩實業團體 目出度く合併成立 新會名は南投商工協會と決定 廿日頃に創立總會
02 圖像:其の後のバレスタイン
03 淡水聯合壯丁團 消防出初め式 去六日盛大に擧行
04 東港郡下の 出場選手決る
05 橋子頭分團の 新年奉祝大會
06 圖像:臺東消防組の出初め式
07 湖口庄下北勢 保甲役員會議
08 地球を驅ける無線電波/丹羽保次郎
09 斗六郡各產組の 總代會日割決る 早くも暗中飛躍開始
10 ローカル.セクシヨン
11 朴子商工會 景品抽籤開始
12 青物相場表 一月七日
13 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 傷病將士慰問の夕
03 落話“ためし酒”/今村信雄
04 義大夫 「近頃河原達引」 堀川夜討の段/竹本素女
05 二人漫談 「虎」/丸山章治;福地悟朗
06 浪花節 「大石東下り」/筑波雲
07 北京語講座
08 講談 神明惠和合の取組 江戶の華め組の喧嘩/後藤方泉
09 陸軍始觀兵式
10 晝間娛樂時間 レコード演奏
11 新映画紹介 やくざ雉子
12 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 第十三回內鮮滿臺 連絡運輸會議 十七日鐵道ホテルで
02 花蓮港廳の本島人 大口の献金を提出 總額十二萬三千圓
03 少年團合同野營 十六、七兩日間に亘り 臺南陸上競技場にて
04 國民試練の過去と現在(上)/小山松壽
05 川添部隊 觀兵式を擧行
06 臺南市各產組 通常總會日割
07 劍柔道寒稽古 臺中武德殿にて
08 嘉南大圳區域內の私設埤圳 愈よ水利組合に編入又合併
09 彰化消防組 出初式を擧行 彰化公園廣場に於て
10 屏東中華會館 蔣政權と絕緣 臨時政府支持を通電
11 小公學校兒童の 排球大會
12 臺南防衛團の 對抗野球大會 あす決勝戰擧行
13 闇の花にも愛國熱 臺中市の名物二十四番 赤誠國防婦人會を結成
14 八十萬圓程度か 屏東市の十三年度豫算
15 排球選手權大會 あす高雄高女で
16 大東京の犯罪件數 昨年中十一萬餘件 後半期はさすが事變關係で減少 筆頭は矢張り窃盜犯
17 變死二件
18 花蓮港街のボヤ
19 婦人新年交禮會
20 屏東市豫算 查定を開始
21 臺南武德會の 武道始式
22 商工業者名鑑 新竹市で調製
23 總督府辭令
24 消息
25 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 男の友情(19)/根室千秋作;丕嘉素畫
02 お正月のダンサー/佐伯道夫
03 上海夜話/甲賀三郎
04 水牛の角 エ國廢帝 弱り目に祟り目
05 圖像:臥虎/林玉山
06 心聲漢詩

新年禮詩佳作(順序不拘)珠山曉翠/埔里 黃翠紅、虎頭山春望/埔里 丘宜生、迎年詞/埔里 邱氏香娥、珠山曉翠/徐阿萬、元日述懷/臺北 蔡陽子、元日述懷/臺北 蔡陽子、元旦書懷/竹南 張春華

07 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 隴海線の敵大狼狽 連雲港各施設を爆破 海州から徐州に集結
02 韓復榘を懲戒處分 徐州集結中の敵、近く退却
03 “軍閥と手を切る 經濟國家の新政權” 新政權の成立は民眾の救濟 川越大使の時局談
04 中國聯合準備銀行の 創設聲明書を發表 同時に創立委員任命
05 金口木舌/林正享
06 新竹警察寒稽古
07 九龍、廣東間の 自動車道路完成
08 國力充實を目標に 四年計劃を立案 企畫院參與會議で具體案作成
09 商務官を增員新設 非常時通商を強化 けふ官報で公布實施
10 伊國の大海軍計畫 三萬五千噸級二隻の建造を含む
11 地中海制霸を目指す 堂堂たる海軍力 英佛に尠からぬ影響
12 未曾有の尨大な 英國の國防豫算 本年度に新艦四十隻建造の說
13 二主力艦建造所決定
14 明日の天氣
16 おお青空よ(136)/北村小松;吉田忠夫畫
17 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 大元帥陛下親臨 戰捷の春に輝やく 陸軍始大觀兵式 無敵皇軍の威容を展開 代代木に軍國繪卷
02 臺灣軍各部隊の 陸軍始觀兵式
03 圖像:陸軍始觀兵式
06 白衣の勇士見舞 簡單に願ひたし 病院當局が希望
07 新竹州の豫算總額 三百四十九萬餘圓 主なる新規事業
08 戰死した伜の遺骨と 花嫁人形の結婚式 尊くもいぢらしい親心
09 臺北市來年度豫算 起債難で大弱り 五百萬圓程度に切詰か
10 大溪蕃地に初雪 五千尺以上の山は白皚皚
11 商況 八日前場
12 今夜の映画
13 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(49)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 健康な赤ちやんを 樂に產むには 分娩前後の心得が第一/岡本さかき女史
03 大眾醫學 解熱劑の 種類と効力 解らんと危險
04 特約漫画のんびり張さん(35)/ゑのもと真砂夫
05 物の生かし方 はがき藝術二種 花鉢カバーと土瓶敷
06 圖像:松井、長谷川兩司令官、故國への 第一聲放送に聽き入る松井夫人
07 柿で作る お料理
08 冬の座蒲團の買ひ方と作り方 季節の奥樣常識
09 紙上病院/黃朝清
10 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 戰勝新年の覺悟/近衞文麿
02 コドモ 雀の恩返し(二)/園田菊枝;船越宗久畫
03 新讀本に日本精神を強く織こむ
04 軍國美談(一) 敵に強い勇士でも 子供の愛には泣く
05 カナガキニュース 母ヲタヅネテ 滿洲マデ歩ク 可愛サウナ少年
06 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 斷乎たる我決意に 蔣介石も今更愕然 抗戰論に引き摺られて 結局第二期戰に入らん頭條新聞

【香港七日發同盟】第二期抗戰準備を急いでゐる蔣介石は國民政府改組に於いて行政院長孔祥熙、副院長に張群を据へて彼の軍事獨裁に依る抗戰結束を圖る一方對外的には英米の援助に對する希望を捨てず香港、漢口ルートの維持に最後の努力を試みてゐるが帝國政府の斷乎たる支那膺懲の決意に對しては今更愕然たる色蔽ふべくもなく非常に憂慮を感じ時の經過と共に何等かの便法を探さんとして焦慮しつつあるが然し蔣介石としても今日となつては過般の抗戰繼續聲明を飜へすともならず寧ろ自家撞着の裡にその背後に濃厚な赤色暗影を背負ひつつずるずると第二期抗戰の中に進む外なく近く第二期抗戰開始と同時にソ聯の援助は益益積極的となることを期待してゐる、然し今後果して戰況が支那に有利に與へられるか頗る疑問となし居り廣東軍內部にも平和强硬兩論行はれ平和論者の中には相當有力者が居るが强硬論に押されてゐるので結局抗戰論者に何處までも引摺られて第二期抗戰に突入するものと見られてゐる。

02 頑敵を排除しつつ 我部隊、濟寧に迫る
03 隴海線東段を放棄 堅固を誇る防禦陣も 皇軍の攻擊に堪えず
04 重要な使命を持つ 中華民國臨時政府/阪西利八郎
05 松山商務官勇退
06 鉅野を猛爆擊!敵の自動車部隊を粉碎
07 南昌を空襲 敵機七機を擊墜す
08 圖像:杭州自治委員會成立
09 厚生省首腦の陣容 いよいよ全部內定 臨時閣議を經て十一日に發令
10 保險局長は 藤川氏に內定
11 外地民間事業の 生產力擴充計畫案 拓務省より企畫院に提出
12 挾間衛生局長が 茨城縣知事に轉出
13 英米通商新協定 三月から交涉開始 ハル長官、正式に發表
14 北支の通貨統一 愈よ有望視さる 新銀行業務開始は二月末か
15 ヒツトラー總統 近く羅馬を訪問
16 米國の對歐 外交陣の刷新 七日異動を發表
17 曹汝霖氏 王委員長と會見 日支經濟協會に入らん
18 遞信首腦部の 人事異動內定
19 縣知事異動內定 十一日に正式發令
20 新竹州警務部 異動發表
21 蓬萊丸無電
22 今日の天氣
23 近海郵船基隆出帆
24 大阪商船臺灣出帆
25 辰馬汽船
26 大連汽船
27 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 官立醫院 地方移管論社說

臺灣總督府發表の昭和十三年度豫算面を觀るに、臺北帝國大學醫學附屬醫院費として四四八、○三二圓を計上し、總督府警務局直轄醫院たる臺北醫院は其主管を臺北帝大に移管して名實と共に大學醫院として醫育機關及島民の最高診療所として出現し、本島衛生行政上に一光明を投げたものと云 はねばならぬ。此の機會に於て吾人は島內各都市に存在せる總督府醫院の 使命と實際運用に就て一考察を敢てしたい。

改隷以來不健康地たりし本島諸経營の成功は世界植民史に冠たるは言を俟たぬところで有るが、其根原を顧るに一に後藤民政長官、高木博士らの衛生政策の成功に因りたるもので、先人の深慮炯眼に對して後生は須く感謝の念を更にすべきである。而して其の一端たる各地の官立醫院は其地方に於ける唯一の診療、防疫機關としての使命を果して往時百病橫行の地を現在の如き安住の地たらしめた事は如何に其住民の福祉增進に寄與せしかは喋々を要しない。而して現在總督府直轄醫院として宜蘭、基隆、臺北、臺中、嘉義、臺南、高雄、屏東、花蓮港、臺東に有つて之に要する總督府の經常歲出は昭和十一年度一、二六六、四五九圓にして其等の醫院收入は九八二七七八圓、差引二八三、六八一圓の經營損失と成り居るが昭和六年度の缺損額三三七、四九五圓なるに比すれば稍減少して居るが每年督府の救治醫療に消費せる經常費の額は他の產業上の獎勵金に比して決して僅少ならざるものである。從來官立醫院の治療費の如きは實費程度にして一般に安價で內地府縣立病院に比して患者の負擔の輕きは周知の事であり、公傷患者は無料であるが一般貧困者の施療は手續や認定の關係で其の數は餘り多くないと聽いて居る。然るに一般文化の向上と共に都市に於ける開業醫 の增加著しく、其の施設も又相當なるもの少からず、二、三の市に於ては其人口に對する醫師の數は內地一流都會に比敵し得る程度に達し、他方には方面委員の創立する隣保館の實費診療機關も多きを加へたる今日に於て官立醫院の使命と其運用に再考を要するは又當然と信ずるものである。

吾々官立醫院に期待するるのは(一)、其地方の最も進歩せる施設を有し、(二)、有料患者は經營上採算の採れる程度に値上げを為し、他面に於ては施療患者を多數容易に收容し得しめ、(三)、醫院收入を以て其の經營費改善費に充當せしめるに要約せらるるが、現下科學の進歩は昔日の如き重曹、苦味丁幾主義にては到底民度の要求に應じ難く、全般的總督府の豫算要求承認の如き實情にては當路技術家の意とする改善施設は幾何充し得るかは想像し得る所である。又一方に於て地方官立醫院は總督府警務局直轄にして一獨立官衙として存立し、州又は廳に監督權たく醫事行政上の連絡充分ならざる事有るも亦當然で、又時として醫官の態度に關しても兎角の批評を聴くのである。

ここに吾々は此機に各地の官立醫院を州又は廳に移管し、州立、廳立醫院として州知事若くは廳長の監督下に置き、其地の民度、富力、民間醫療機關の程度に即した經營施設を為し、院長の手腕力量に依て社會政策を一層加味して資力有る者には最近科學に基いた診療を行ひ、貧困者には州、廳の一施療機關として其の機能を發揮せしめ、豫算は勿論州、廳費に待つべきも院長の努力に依て黑字を出し得る事の易々たる可きは醫業に經験を有する者の特定し得る所である。而して新規施設費のみは州、廳費或は總督府の補助を仰げば、其の州、廳立醫院は常に地方診療、防疫機關としての王座を保ち得るのみでなく、又地方開業醫の研究機關として十二分の使命を果し得るものと信ずる。

02 傷痍軍人保護に 萬全の對策を講ず 專門調查委員を擴充
03 福安縣の匪勢猛烈 諸所に出沒して跳梁
04 新兵を拉致して 金品衣類を強奪 瑞金の遊擊別動隊が
05 臺北州下高砂族 幹部時局懇談會 十四日寒溪教育所で開く
06 高地防風林の試驗場を設置 臺南州で適地物色中
07 大屯の山山に初雪 文字通り銀嶺の偉觀を呈す
08 臺南州會 來る廿六日召集
09 學界生活六十年/櫻井錠二
10 基隆服裝改善 裁縫會開會式
11 綿絲棉花類 最高標準價格
12 正廳の掛軸を統一 在來の神像掛軸を廢止して 慰靈燒却祭を執行
13 圖像:皇軍入城感謝大會
14 門松請負の 純益金を献金 建成町壯丁團から
15 嘉義農業祭
16 岡田嘉子の 越境事實判明 ソ聯監視所で保護中 外務省から引渡方要求
17 臺北競馬 第一日の成績
18 勝馬豫想(第二日)
19 ときの声
20 訃文:蔡丁氏蜂
21 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 非常時を反映した 鐵道部の豫算全貌 運輸陣營を擴大強化 總額三千五百萬圓突破
02 日銀の機能大變革 零細資金迄も動員 全面的に統制を強化
03 今年の石炭界 益益好況を呈せん 出炭豫想百九十萬瓲
04 本邦品の罷買を 未然を防遏せん
05 正米市場夕況 各限とも平凡
06 農具販賣業者 大同團結を企圖 拾萬圓の會社を組織
07 昨年の茶輸移出 千六百萬斤突破 滿洲國への躍進目醒し
08 島內移出一巡乍ら 內鮮米の壓迫を懸念 蓬萊米の今後觀
09 肥料組合總會
10 二工場壓搾開始
11 定期米高に 蓬萊米小聢り 丸糯米は鈍感
12 照明燈
13 市價及商況 八日
14 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 荒れ知らずの 冬向き美容法 山路ふみ子さんにコツを聞く
02 酒の害と煙草の害 それを防ぐ新しい發見
03 劇しい刺戟から 胃腸を防護
04 小學教育掛圖百萬枚寄贈 わかもと本舖の教育奉仕
05 體驗を語る 商用で酒吞みと交際して/曽根庸夫
06 まんがらんど 初めは同じ/田河水泡
07 小僧さんの失敗/石田英助
08 動物園の戰爭/島田啓三
09 防毒マスク/麻生豊
10 千人力とお相撲さん/中島菊夫
11 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 員林郡在住華僑も 北京新政府を支持 臺中州下華僑のトツプを切つて あす盛大に支持會發會
02 員林郡三消防組聯合出初め式 盛大に擧行さる
03 ソ聯邦軍の現有 勢力恐るべきか(上)/土井明夫
04 中壢街第一回區總代會
05 泰東書院展 新竹麗澤會員が 多數見事に入選
06 曾文郡壯丁團 消防出初式
07 尼僧の自殺 精神異狀から
08 圖像:伊ユ會談
09 楊梅庄の四健兒 血書、軍夫志願
10 豐原郡下產組の 總代會日程決定 孰れも配當八分の豫定
11 ローカル.セクシヨン
12 青物相場表
13 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 「熱と光より 見たる臺灣」/戸水昇
03 ミユージカル.ドラマ 「凱歌」/堀正旗
04 講演 「農村社會建設」/河田嗣郎
05 夕方の音樂 レコード演奏
06 ラヂオ風景 「戰捷初春風景」
07 コドモの時間 名作物語 「孝行ブレコシ」
08 「合唱」
09 園藝カレンダー
10 晝間演藝 舞台劇
11 俗曲
12 漫談
13 總天然色映画「ラモナ」と 「白鳥の舞」 九日國際館封切
14 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 女子教育に拍車 實業補習三校新設 人件費以外は總て街庄負擔 臺南州下三街に認可
02 大空に輝く銀翼 躍進國運の象徴 川添部隊の陸軍始觀兵式 一大偉觀を呈す
03 御下賜品傳達式 きのふ花蓮港小に於て 官民多數侍立の上擧行
04 國民試練の過去と現在(下)/小山松壽
05 彰化郡愛婦 慰問袋發送
06 〇〇部隊長より 川村知事に禮狀
07 國婦彰化市分會 けふ結成式擧行
08 圖像:戰捷の元旦 出詣(明治神宮に於て)
09 來年度に百廿學級 初等教育緩和策に關し 高雄州當局真劍に考慮
10 永田少佐以下 聯隊葬を執行 けふ川添部隊營庭にて
11 あす市葬 屏東公園にて
12 花蓮港に大山火事 蘇花道路は交通杜絕 鎮火の見込み立たず
13 勇士無言の凱旋 永田少佐以下八柱
14 臺南陸軍始觀兵式 きのふ莊重に擧行
15 全島水產集談會 十四、五日臺中で開催
16 キヤツサバの州外搬出 檢查制を實施 臺中州近く州令改正
17 社口壯丁團 臺灣神社參拜 きのふ本社來訪報社消息
18 彰化郡下產組 總代會の日割
19 軍人家族慰問の 音樂舞踊會盛況 七日より三日間彰化高女主催
20 霸權は南分團へ 臺南防衛團野球戰
21 花蓮郡教育會 きのふ發會式
22 自動車講習所 入所試驗擧行
23 花蓮港廳報國會の献金 臺軍より陸軍省に送達
24 高雄の歲暮賣出 豫想より增加
25 大漁の豫想を裏切り ボラ遂に素通り カラスミ市價は續騰
26 高雄愛婦の 觀劇慰安會
27 アユ卵百萬粒を 東勢、能高に養殖
28 甘蔗原料の苦力 入亂れて大喧嘩
29 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 男の友情(20)/根室千秋作;丕嘉素畫
02 歲晚街頭(上)/馬場孤蝶
03 上海夜話/甲賀三郎
04 水牛の角 齒科醫療に 短波を應用
05 圖像:おらが春
06 隨筆 氣紛れな出生 面白い連身の双兒/谷口虎年
07 心聲漢詩

呈洪特授翁並示耀如耀青回奎同志凝碧女士/旅次 王一儂、次韻/臺東 洪特授、次韻/邱耀青、次韻/洪耀如、次韻/洪回奎、次韻/洪氏凝碧

08 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 近衛內閣の對時局 根本政策草案大要 樞軸を綜合國力の 充實整備に置く
02 十一日閣議に附議 議會前.中外に闡明されん
03 中國共產黨近く 全國大會を招集
04 圖像:政始の御儀に參內する近衛首相
05 敗戰又敗戰に狼狽 蔣、軍事會議を招集 漢口の動搖に備へん為め
06 中國新政府に 公報處を創設
07 米人飛行家 墜落即死す 支那空軍に參加
08 關稅改正案 今議會に提出
09 抗日國民軍の勢力 共產軍に押へらる 蔣政權は地方政權化
10 金口木舌/林正享
11 印度國民議會領袖 獨伊の援助を期待 ボ氏が伊、獨を訪問
12 ソ聯肅清工作の嵐 共產黨中央委員會にも波及
13 バルチツクに 新海軍根據地 ソ聯がポ港に建設中
14 ツエツペリンの 大西洋橫斷近し 着陸許可を米に申請
15 五力士の席順決定
16 高雄商工獎勵館 北京語科を開講
17 明日の天氣
18 おお青空よ(137)/北村小松;吉田忠夫畫
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 畏し!高齡者に 御優遇の御沙汰 天杯下賜、宮中杖を許さる
02 長期抗戰の夢未だに醒めず 福建省、中央の命で 強制的壯丁を募集 隙に乘じ逃走する者續出し 省政府で對策に腐心
03 支那の媾和放送は 國府の最後の足搔 香港の外人は信せず
04 圖像:雪國の正月
05 皇政宣揚會が 千圓を献金
06 虎の話/古賀忠道
07 北支新政府の船が 引續き基隆に入港 五色旗が雨中に翩翻
08 エヂプト首相 危ふく暗殺を免る
09 警視廳取締に乘出す パーマネントの為め 黑髮を燒き切る 我が淳風美俗に反するとて 將來は新設、移轉を中止せん
10 杉本、岡田兩名の 生存は確實 ソ聯に釋放送還を申込む
11 臺北市醫師會の定期總會 謝會長が留任
12 他人名義を借り 電話で詐欺を働く 新竹署に引致さる
13 公學校實習地現地 品評會授賞式擧行
14 パンフレツト事件 ウインザー公側に勝訴
15 ベーカー結婚 相手は佛の巨商
16 海外短信 木の中に住む女
17 海外短信 今年のミス.ヨーロツパ
18 ペラペラしやべる神童
19 國際テロ防遏會議
20 墓堀り競爭
21 拳鬪王の內氣
22 體重では世界一の夫婦
23 フレデリツク皇子一會社員
24 人事.消息
25 今夜の映画
26 廣告
第02頁
日刊第1版
序號 標題
01 御前會議を奏請し 最高方針を決定! 抗日政權の根絕に邁進 國府に對し最後の「斷」頭條新聞

【東京九日發同盟】帝國政府は舊臘來對支根本方策として事變の目的とする東洋平和百年の大計樹立の為めには如何なる困難をも排除すこととし萬般の準備を進め來つたのであるがその後國民政府は打續く敗戰に志氣沮喪した國民の輿望を繋ぐ為め恰かも我國が何等かの提議を為したる如く內外に宣傳、所謂デマ放送を行ひつつあるので六日の四相會議に引續き九日大本營との聯絡會議及びこれに基く緊急閣議に依り抗日政權を根絕するの重大方針を決定しこれが實現に向つて邁進することとなり十日再び臨時閣議を開きこの方策實現に關する一切の準備を了した上大體今週中御前會議を奏請して帝國の最高方針を決定しその結果場合に依つては我國の態度を中外に闡明することとなる模樣で滿を持して國民政府の態度を監視しつつあつた我國も愈愈國民政府に對し最後の「斷」を決したものとして頗る重視されてゐる

02 政府、大本營聯絡會議 對支根本策に就き協議 きのふ臨時閣議を開く
03 閣僚の意見が一致 首相、更に參議の意見を徵す
04 ポール殿下 御結婚式を擧ぐ ギリシヤ國王の弟君
05 天皇陛下 御祝電を御發送
06 北京に蒙古政府 駐京辨事處を開設
07 駐支ソ聯大使 親任狀を捧呈 十七日重慶へ
08 總參謀長に 何應欽を任命
09 濟寧攻擊開始 我軍、劉家堤頭の線に進出
10 敵の非人道的行為 井戶內に猛毒砒素を投入
11 敵機六機を擊墜 我空軍、南寧飛行場爆擊
12 國府、漢口に於て 作戰の大評定
13 谷村中佐 名譽の戰死
14 ヒ氏歸英
15 上海銀行公會等に 利益金處分禁止命令を發す 國府財政部の苦肉策
16 圖像:お買物をする我勇士(濟南にて)
17 香港、廣東間 公路が完成
18 孫科新嘉坡發 アムステルダムへ
19 米國は幻想の下に 戰爭に捲込れるな ル大統領はパ號事件を利用 フライン氏對外策を論難!
20 獨裁的統制には 吾吾は妥協しない ル大統領資本家の橫暴に痛棒
21 長驅南昌に飛び 巨彈の雨を降らす
22 上海占領地區の 復興着着進む 虹口中心にバス通る
23 今日の天氣
24 近海郵船基隆出帆
25 大阪商船臺灣出帆
26 辰馬汽船
27 大連汽船
28 廣告
第03頁
日刊第2版
序號 標題
01 無着陸世界一周の 一大壯擧を發表 加奈太のマターン氏
02 伊機、三機編隊で ブラジル首都訪問
03 きのふ蓬萊丸で 白衣の勇士凱旋 田端殖產局長も歸任
04 圖像:北支の新春
05 臺南州下中學生 聯合大演習 廿一、二日頃に實施
06 圖像:新春の西湖畔に船を浮べる我が守備兵 杭州にて
07 新年の英政局と 國際政局の展望
08 繪畫新人展
09 勇士を慰問 宜蘭愛婦役員が
10 婦人、子供らに 座席を讓れ 高雄教育課、乘車道德を喚起
11 据賣取締り(高雄)
12 鑛物增產法案 今議會に提出か 睡眠鑛區を覺醒
13 盲人泣かせの 老賊捕はる
14 カール號雲隱れ
15 獸肉切りの無賴 北署に檢擧さる
16 臺北競馬(第二日) 日曜で大盛況
17 人事.消息報社消息
18 廣告
第04頁
日刊第3版
序號 標題
01 土砂流出の試驗/倉田武比古
02 統制強化から インフレ景氣へ(二)
03 商況 九日
04 廣告
第05頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第06頁
日刊第5版
序號 標題
01 “大眾の自警自衛”を 目指して防犯週間 員林郡當局宣傳に大童 全郡下に保甲會議
02 竹東軍事後援會主催 軍人家族慰安會 あす竹東公會堂に於て
03 霧社の緋櫻 二週間後に滿開せん 躑躅は目下丁度見頃
04 法律解答/施炳訓
05 插秧機除草機の 使用を獎勵 鳳山郡下第一期作から
06 臺灣神社參拜 楊梅保甲會員
07 圖像:戰捷の元日 宮中參賀に賑ふ二重橋前
08 鳳山街役場 家族會開催
09 正月に出る西瓜 埔里街の栽培成功
10 鳳山郡警察課 武道始
11 楊梅防衛團 視閱式擧行
12 斗六消防組 出初式擧行
13 國民精神講演會 後龍支會に於て
14 淡水郡警察課 武道始を擧行
15 新營郡產組 總代會日割
16 ローカル.セクシヨン
17 廣告
第07頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 「圖書館週間に臨みて」/山中樵
03 吹奏樂
04 コドモの時間 唱歌劇 「日の丸柿太郎」
05 家庭百科問答
06 國史講座 「室町時代の學問思想」/木原義行
07 晝間娛樂時間 レコード演奏
08 料理献立/柳原保
09 映画街 淡島みどりの人氣
10 映画街 溝口監督「露營の歌」開始
11 映画街 杉狂兒病む
12 東和商事、獨逸ウフア特作 內閣情報部推薦映画 スパイ戰線を衝く
13 廣告
第08頁
日刊第7版
序號 標題
01 “武勳永に輝く” 聯隊葬嚴かに執行 きのふ川添部隊營庭にて
02 臺中鄉軍座談會 鄉土防衛を強調 “戰死者の墓を建てよ”と叫び 多大な收獲裡に閉幕
03 圖像:霞ヶ浦航空隊初飛行
04 門松注連繩の 御火焚祭擧行
05 高雄市在住の華僑 近く華僑大會開催 蔣政權と絕緣を聲明
06 嘉義市の華僑 新政權を支持 盛大に祝賀會を開催
07 高雄各小賣市場 年末賣上高
08 信託の意義及び信託業(1)/林德富
09 排球選手權大會 きのふ盛況裡に終了
10 籾乾場の改善 臺中州當局獎勵を立案 產米界に一大エポーク
11 臺中の商工會議所 創立遲れる 有資格者存外無理解のが多い
12 羅山信組の總會 きのふ同組合に於て
13 安平漁港の建設 第一期工事に着手 經費十四萬餘圓を投ず
14 臺南運河の浚渫 小規模乍ら着手 事變關係で計劃を變更
15 州加藤技師一行 八卦山一帶踏查
16 彰化市醫師會 定期總會を開催 伊庭博士の送別會を兼ねて
17 和美線西肥料同業者 聯合會を組織 八日和美庄に於て
18 山火事やっと鎮火 東海バスきのふ運行
19 精米同業聯合組合 けふ創立總會開催
20 堆肥品評會 鳳山作興會主催
21 嘉義農林學校 農業祭を擧行
22 北港壯丁團 消防出初式
23 消息
24 訃文:鄭王氏銀
25 廣告
第09頁
日刊第8版
序號 標題
01 男の友情(21)/根室千秋作;丕嘉素畫
02 學藝消息
03 心聲漢詩

元旦書懷/葉文樞、弔鄭養齋先生/葉文樞、賦別一儂同志/洪耀如、次耀如同志韵/王一儂、留別贈劉荊堂翁/王一儂

04 次回小說豫告 暗い街/黃金萬
05 廣告
第10頁
號外
序號 標題
01 我陸戰隊青島上陸
第11頁
夕刊第1版
序號 標題
01 新政府の建設工作 災區振濟大綱決る 新民主義を徹底せしむ 王委員長ら檢討の結果
02 北京各大學の前途 急速に曙光見ゆ 湯總長、開校準備を訓示
03 圖像:杭州前線の支那軍が爆破した錢塘江鐵橋
04 新嘉坡在住支那人 一大示威運動を起す 電車を襲擊、邦人二名行方不明
05 金口木舌/林正享
06 南昌を空襲
07 國防豫算の特別教書 ル大統領議會に送らん
08 「頼るはソ聯のみだ」 孫科本音を吐く! “南京陷落など敗戰でない”と 柄にもない強がり
09 國府、猶虛勢を張る “和議の意思表示はしない”と
10 新疆、青海回教徒 新政府を支持
11 青島在住の外人 緊急委員會を組織 外人財產の保護に當る
12 多田、古賀、町尻三氏 風見翰長と會見 種種打合を遂ぐ
13 明日の天氣
14 おお青空よ(138)/北村小松;吉田忠夫畫
15 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 三指の禮を五指へ 團服も外國臭排除 少年健兒團の指導精神 時局に即して改革
02 各地に匪賊蜂起 長期抗戰に反對 福建省、民心全く離反
03 小賣商店への 事變の影響 商業組合中央會調查
04 再び從軍す(一) 〇〇艦上の一週間/竹內清
05 基隆市豫算大縮減 起債と增稅を避けて 總額百五十萬圓見當
06 圖像:大鯉を生捕る
07 時局青年歌謠 當選歌發表會 十五日公會堂で
08 齋藤氏八段へ 將棋大成會發表
09 臺南金銀細工商 閉店轉業續出 金使用制限規則の祟で
10 英船員大立廻り 双方とも血達磨
11 陸軍諸學校 生徒採用檢查日
12 南署武道始式
13 商況 十日前場
14 今夜の映画
15 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(50)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 眼にあらはれる 內科の病氣/氣賀得三
03 面白い家庭遊戲と 福引の趣向さまざま(上)/中村千代子
04 特約漫画のんびり張さん(36)/ゑのもと真砂夫
05 勅題神苑朝に因んだ髪
06 牛乳美顏術 忽さ五、六歲も 若返るお化粧法
07 食前食後にのむ水 どんな効果があるか
08 冷飯を利用した 變り御飯五種
09 紙上病院/黃朝清
10 頭髮用ブラシ 洗ふ注意
11 鳥肉の良否 かうして見る
12 民報案內報社消息
13 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 新年の北支那から 日本の少年諸君へ/寺內壽一
02 コドモ 雀の恩返し(三)/園田菊枝;船越宗久畫
03 軍國美談(二) 敵に強い勇士でも 子供の愛には泣く(2)
04 これが軍國の母 見舞に來た子を 不忠者だと歸す
05 子供作品 防火日にあたつて/賴木通
06 小學校の兵隊婆さん
07 カナガキニュース 正廳ノ掛軸ヲ 改メマセウ
08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 青島に上陸! 我陸戰隊の威容に敵潰走 目下殘敵を掃蕩中頭條新聞

【天津十日發同盟】當地着確報に依れば青島港攻擊の我が海軍陸戰隊は十日拂曉より青島に向け敢然敵前上陸を敢行した青島に在つた支那軍は早くも潰走して我軍の上陸に抵抗なく陸戰隊は青島港に突入、殘敵掃蕩中である、我が陸戰隊に損害なし。

02 青島港を完全占據 市內の治安維持に就く
03 于軍、徐州に退却
04 けふ御前會議開催 抗日政權の根絕に 我最高方針を決定
05 近衛首相參內
06 閣議の原案を附議
07 我が精鋭機 向口鎮を爆撃
08 青州を占領
09 上空より勸告ビラ撒布
10 果然白旗を揭ぐ
11 膠濟線大半を確保 長野部隊昌樂を占領
12 “川越大使引揚げよ” 強硬論が擡頭す 成行き頗る重視さる
13 對支重要方針の 決定を行ふ! きのふの閣議で
14 烏和の眾を集めて 「第十九集團軍」とす 蔣、廣東防備に頭痛
15 殘骸の國際聯盟 制裁條項廢棄か 英佛、小國群抱込に腐心
16 臨時閣議
17 蔣駐ソ支那大使 莫斯科發歸國
18 帝國政府の要求を 英政府が慎重檢討 上海工部局に對する
19 遞信人事異動 一部變更
20 寒風を衝いて 吉安(江西)を爆擊
21 外相、獨大使と 重要會談
22 木戶兼攝大臣 けふ親任式擧行 厚生省愈よ店開き
23 軍需品會社の 機能を調整 近く官制を公布
24 伊步哨目蒐けて 支那人爆彈を投ず 我憲兵隊非常召集
25 本邦對外貿易額 七十三億に達す
26 本日の天氣
27 大阪商船臺灣出帆
28 近海郵船基隆出帆
29 辰馬汽船
30 大連汽船
31 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 近衛內閣の對時局根本策 其具體化が問題社說

政府は時局の重大性に鑑み、現內閣の今後國政奕裡に當る根本策を樹立することに決し、近衞首相よりこれが根本方針を指示し、企畫院に於てこれが具體化を圖ることになった。過日の閣議席上に於て、近衞首相は「この內閣は組閣當初他の內閣の例に倣はず、謂ゆる政綱政策なるものを示さなかったのであるが、今や時局の進展に從ひ、時局に順應するため今後內閣として着々實現すべき政策に關し速かにこれを決定して、これが實現を更に計書的ならしめる方針の下に企畫院をして夫々研究立案せしめた」旨を言明してこれが立案研究を企書院に命じたのである。從つで政府は今後重要政策殊に企畫院の調查研究の完了を俟つて順次に現內閣の政策としてこれを掲げ實現の一路に邁進するととなった。

近衞內閣の對時局根本政策に關する企畫院の草案は九項目よりなりその樞軸を総合國力の充實整備に置くものであつて、その內容は大要左の如くであると傅へられてみる。

一、國體明徵、一、文教刷新、一、外交の調整、一、日滿一體の緊密化、一、防共協定強化、一、生產力の跛行的進展を正し飛躍的綜合國力の增進を圖る、一、世界資源の開發と貿易の自由實現、一、國際收支を適合せしめ我が國民經濟の根柢を安固ならしめる、一、時局の收拾に萬全の力効し、國民生活に不安を與ふろ如き一切の原因の芟除絕滅を期する等であるが、今後數次の閣議席上に於て慎重な推敲が行はれ、議會休會明け前に正 式決定、之れを中外に闡明される筈であると云はれてゐる。

政府が時局に對應して綜合國力の充實整備を計霊し、これを現內閣の政策として實現に邁進するとは至極當然のとであり、 又國民の要求するところでもある。傳へられてみる大要は何れも時局に順應して賞現を期せねばならぬものばかりであつて、 さして新味がある題目でもないやうである。しかしその題目よりはその具體化が大事であり問題でもあるのだ。又國民の最も知りたいところである。殊に如何にして國民生活に不安を與ふるが如き一切の原因の芟除絕滅を期するかが問題であると共に、國民の最も關心をもつのである。國民生活安定は國民の最も要求するところのものであり、又歷代內閣がその實現を企圖してしかも何等得るところがなかった難問中の難問である。ある方面に於ては政府の企圖と反對の一途を辿り、むしろ益々深刻化せんとしつつあるものさえあるのである。これを果して如何に解決するか。近衞內閣の一試金石として國民のひとしく注目するところである。

政府は過般來國民に消費節約を慫慂し、又自ら率先して洋服新調見合せや年賀郵便廢止を中合せて實行したが、當業者から猛烈な反對運動が勃發したことは吾人の記憶に新なるところである。政府の鼓吹する趣旨精神は素より申分なきるのであるが、節約の強行は畢竟當業者の生活を脅威し破壞せしめ、却つて民心の安定を缺かしめる結果を招くこととなるのである。

利害錯綜する實社會の生活を全面的に維持安定せしめることは理論上からしても、又實際上よりしても極めて困難た問題である。が困難だからとて放任して置くべき性質のものでは斷じてないのである。かかる國民生活の安定を覆へすが如き社會上の相剋摩擦の解消或は緩和こそ現下焦眉の急務である。國民生活の安定は即民心の安定であり、戰時戰後に通する最も重要なる國策である。又現內閣企圖の對時局根本策であるところの國力增進計畫高の根柢をなすものである。この難問題を近衞內閣が如何に解決するか、首相のお手並み拝見することにしょう。

02 愛國高等技藝學校 家政女學校に合併 愛婦から市に移管
03 新竹州立農林學校 桃園郡に設置內定 州當局の慎重な考慮で
04 再び從軍す(二) 〇〇艦上の一週間/竹內清
05 市移管の經過 時局が取り持つ嫁入り
06 內臺航空每日往復 愈よ四月から實施 島內循環飛行も同時に
07 高女誘致運動 いよいよ白熱 羅東代表膝詰め陳情
08 香港に排英氣分 歸神の竹本氏語る
09 商工會議所 制度實施祝賀 臺北商工會主催で
10 出征軍人家族 後援會理事會
11 圖像:久振りのお天氣
12 灣糖の汽動車 貨物車と衝突大破 十四名重輕傷を負ふ
13 州勢振興標準 臺北州で近く成案
14 佛蘭西理博の學位を獲得 中研の郭松根博士
15 新高への登山路 臺南州により着着改修
16 臺北市小公學校 入學申込み 廿日から受付開始
17 臺北州警務部 武道始式
18 我が警備兵と英人巡查の紛爭 非は全く彼れにあり
19 牧田平太郎氏美擧
20 清水消防組の發會式
21 高雄青果の事務所移轉
22 人事.消息
23 ときの声
24 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 內地に順應して 本島でも臨時增稅 支那事件費に繰入れん
02 米穀政策は來年に 何とかなるだらう 棉作と糖業は相剋せず 田端殖產局長談
03 統制強化から インフレ景氣へ(三)
04 貯銀は成績良好 下期利益率五割五分 廿六日に總會を開催
05 無水酒精強制混入 十月より實施せん 最初の混合率は五%
06 商銀も依然好成績 配當は三分据置 總會は來る廿九日
07 昨年末迄の 官鐵收入は順調 客車增收し貨車減收
08 臺灣及帝國の 步留依然低し 新興は下旬で恢復
09 商銀二出張所 近く支店に昇格
10 過去八ヶ月間の 貨客輸送は增加 “官鐵の輸送陣堅し”
11 定期米高に 蓬萊米は續騰 丸糯米は買控へ人氣
12 二期丸糯米の 餘力四十五萬袋 向後の米價の重大材料
13 正米市場夕況 一般に小聢り
14 照明燈
15 市價及商況 十日
16 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 淡水郡下の華僑も 新政府參加に決す 十五日に大會を開く
02 蔣政權と絕緣の 員林郡華僑大會 けふ開催に變更
03 楊梅街昇格運動 消極的より積極的へ
04 圖像:皇太后陛下初の御參內
05 大溪街婦人交禮會盛況
06 新營郡壯丁團の 聯合消防出初式 神社廣場で擧行さる
07 北斗土地疑獄事件 三關係者送局さる 昨日一件書類と共に
08 北港郡下產組 總代會日割
09 組合員の自重で 總代會は平穩か 東港郡下の各產組
10 ソ聯邦軍の現有 勢力恐るべきか(中)/土井明夫
11 員林郡防犯週間 實施要項決まる
12 學甲信組 十八日に總代會
13 學甲庄指導 委員會月例會
14 窓口で蟇口を 搔拂つて逃走 犯人は學校給仕
15 ローカル.セクシヨン
16 青物相場表 一月十日
17 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 科學と映畫 人工ラヂウム生成器 サイクロトロンの話/矢崎為一
02 新映画紹介 東寶映画會社.製作.提供 母の曲(前篇)
03 映画街 「黃金花」映画化
04 ガルボ、ボワイエの「征服」紐育でヒツト
05 「歡呼の春」伊藤久男歌ふ
06 松竹「緋牡丹傳奇」
07 「坊ちやん旗本」三度び改題
08 大泉の「光の漣」
09 眼鏡の高杉と髭の上原
10 「噫友田伍長」撮影開始
11 コメデアン.スタアクラブ生る
12 フオツクスの陽春陣
13 海外映画短信
14 ラヂオ
15 讀書の夕 一、「臺灣の文學に就て」/島田謹二
16 讀書の夕 二、「西南支那と白崇禧」/佐藤佐
17 ラヂオ聯曲 支那事變 蘆溝橋より南京まで
18 箏曲二題
19 コドモの時間 琵琶 「桃太郎」/平旭洋
20 家庭百科問答
21 初等北京語講座/種村保三郎
22 晝間娛樂時間 レコード演奏
23 料理献立/柳原保
24 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 下淡水溪護岸工事 愈よ三月竣工 總工事費實に千餘萬圓 沿岸の受益は莫大
02 高橋部隊の勇士 きのふ白衣の凱旋 一行三十二名懷しの原隊へ
03 圖像:超流線型の大汽船
04 稻田一夫伍長 無言の凱旋
05 古莊軍司令官 白衣の勇士慰問
06 新政權支持大會 臺中市在住の華僑 十五日に開催せん
07 青年團の陣容立直し 臺中州當局成案を急ぐ 新たに土曜學校設置
08 信託の意義及び信託業(2)/林德富
09 高雄市各產組總會開催日割
10 高雄州新年度豫算 前年より百萬圓增 合計八百六十餘萬の程度か 日下查定を急ぐ
11 船溜り面積二萬坪 臺南運河のそれに比べて二倍大 小船舶三百艘收容
12 彰化國防婦人分會 華華しく結成式 式後彰化神社に參拜
13 花蓮港廳協議會 來る廿五日に開催
14 主ある花を摘み 元保正慘殺さる “妾が人殺し”と女夜叉自首 真犯人は女の夫か
15 理髮代の值上問題 悶着免れぬか 高雄署當局も反對意向 十七日の總會注目さる
16 夫婦喧嘩異聞 妻と口論、自殺して 罪を雷オヂになする
17 カフエー羅東會館 創立總會
18 司法警察官 第一回實務訓練 臺中檢察局にて
19 消息
20 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 男の友情(22)/根室千秋作;丕嘉素畫
02 內外記錄映画の功績(上)/今村大平
03 歲晚街頭(中)/馬場孤蝶
04 水牛の角 エチオピヤに ジプシイの祖國が建設されるか
05 圖像:朝日/陳氏進
06 英國のフアッシズム(前)/藤澤親雄
07 ルモアン社に 元旦を迎へて/海老原耕水
08 圖像:神苑朝/郭雪湖
09 心聲漢詩

車到釜山舟中作/小魯、客東京呈佃信夫翁/小魯、釜山舟中寄佃信夫翁/小魯、丁丑夏月客東京/小魯、遊箱根十國峠/小魯、游西直門外三貝子花園/小魯、純甫先生令愛稻子女士與吳君達材結婚紀念/葉文樞、純甫先生令愛稻子女士與吳君達材結婚紀念/沈江楓、達材詞兄與稻子女士結婚紀念/蕭献三

10 家庭醫學 食べ過ぎ 飲み過ぎから起る 胃腸カタルの手當法 正月は胃腸を壞す人が多い
11 一家四人の 愛用する胃腸藥/湊川贊江
12 老人の食物には 特にこんな御注意が必要 六十歳以上の老人百名についての實驗
13 カブトのカッちゃん/中島菊夫
14 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 皇軍の威武 山東の全省を蔽ふ 隴海線の敵陣に重壓
02 南市自治委員會 けふ發會式を擧行 復興氣運一段と進捗
03 南京警察部長に 王春生氏を任命 自治委員會に依り
04 定例閣議 青年學校義務制決定さる
05 新嘉坡事件で 英關係當局協議
06 工部局改組要求 英國一部を受諾 A.P倫敦支局報ず
07 尨大な米の建艦全貌 全艦種卅九隻、總噸數廿四萬噸 米紙新擴充計畫を發表
08 金口木舌/林正享
09 木戶厚生相の 親任式を御擧行
10 厚生省開設
11 鑛產稅は 免除に決定
12 新舊駐支大使と チ英首相が懇談 共同租界改組を重視
13 電力聯盟 中支に進出 復舊工作を行ふ
14 羊毛積取比率 兩者間諒解成立 日濠海運會商近く結着
15 國防特別教書發表を遲る
16 民間商船隊の 擴充をも企圖
17 明日の天氣
18 おお青空よ(139)/北村小松;吉田忠夫畫
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 三億圓增稅案 半額は所得稅.利得稅 半額は間接稅と新稅
02 勞資の協調連絡に 工場委員會を設置 警視廳が全國に率先して 管下各工場に設置を慫慂
03 日本の承認に對し フランコ將軍感激 高岡代理公使から報告
04 新竹中查閱 十七日に行ふ
05 新嘉坡警視總監に 排日取締りを要求 岡本總領事から注意喚起
06 寺廟を整理して 教化財團法人組織 あす關係者を集めて第一回打合せ 新竹市が全島に魁けて
07 保安隊を前線に 抗戰に喘ぐ蔣介石
08 新兵拉致歇まず 瑞金遊擊隊の追剝行為
09 警察指導者を養成し 徹底的に民眾教化 教育課と警務部が合作して
10 湖南丸入港
11 北署武道始め
12 基隆の木炭暴騰 大溪から三十萬斤取寄せて 炭價の緩和に努む
13 漳平の匪賊跳梁 陳大隊長討伐を計畫
14 強募した救國公債 一萬元を拐帶 福建省某縣の會計課長
15 北支航路復舊 長沙丸あす基隆を出帆 四ヶ月振りに上海へ
16 內外綿本社裏に 又もや爆彈事件 犯人を嚴探中
17 滿洲航空會社も 運賃三割引 オ大會參加者にサービス
18 落磐で即死
19 大和丸無電
20 商況 十一日前場
21 今夜の映画
22 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(51)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 飲酒心得 惡醉した時の 手當はかうする 食事の注意と藥品の用法
03 面白い家庭遊戲と 福引の趣向さまざま(下)/中村千代子
04 特約漫画のんびり張さん(37)/ゑのもと真砂夫
05 セルロイドの 發火點は
06 圖像:世界最小の教會
07 美容 寒い日の外出 白く塗るより 紅を上手に使へ 殊に顏色の惡い方は
08 圖像:「神苑朝」に因んでネクタイ
09 おやつも子供の 大事な榮養 年齡によつて適度に 與へるのが一番大事 母の知識
10 揮發油の 使ひ方
11 美容上から見た 手袋の選び方 デザインの複雜なものは 手の形を惡く見せる
12 紙上病院/黃朝清
13 からし療法 漢方醫の誇り 溶き方と貼り方 家庭衛生
14 靴の保溫
15 海外短信 新發明「空中魚雷」
16 海外短信 今年のドイツの流行
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 日本の真意か外國や 支那に分れば良い 松井司令官と記者の問答
02 コドモ 童話 僕は虎である(一)/藤川皎;吉田忠夫畫
03 子供作品 火事の夢から/王氏綿
04 敬神の朝鮮少年 神宮に養成さる
05 ラヂオ美談 十二年間の努力 感心な醫者さん
06 カナガキニュース 虎サンニ クンシヤウ
07 ヒカウキ/牛山照子
08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 重大方針決定 きのふ宮中に於いて 御前會議開かる!頭條新聞

【東京十一日發同盟】東洋永遠の平和確立を期する對支重大方針決定の歷史的御前會議は十一日午後二時より宮中表御座所に於いて開催され畏くも天皇陛下御親臨の下に

大本營側閑院伏見兩幕僚長宮殿下、多田參謀次長、古賀軍令部次長

政府側近衞首相、廣田外相、杉山陸相、米內海相、末次內相、賀屋藏相、平沼樞府議長等

參列閣議案を中心に審議の結果これを可決し同三時終了天皇陛下には入御あらせられ次いで列者一同宮中より退下した

02 陛下には有り難い 御言葉を賜ふ
03 茲數日中に重大聲明
04 我が財政の基礎は 一點の不安もなし 閣議席上、藏相が說明
05 步兵の全部に 二年在營制を適用 今議會に兵役法改正案を提出
06 幹部候補生制度の 改正要點
07 漢口を衝き 飛行場を猛爆
08 隴海線の心臟部 徐州の兩驛を爆破
09 濰縣城を占領
10 濟寧城占領 皇軍、意氣天を衝く
11 圖像:兩領事急ぎ歸朝
12 青島の平和占領で 各國人ほつと一安心
13 我海の荒鷲部隊 中南支各地を爆撃
14 共產黨の暗躍に 英漸やく重大視 排英への轉回を恐る
15 國力充實案は 次回閣議に附議
16 柳州上空に於て 壯烈な空中戰 敵機擊墜、遁走せしむ
17 國府、軍需品輸入の 交通路整備を急ぐ 張公權、雲南で調查を進む
18 厚生省新設に伴ふ 地方部長級異動
19 廣西女子大隊 漢口に到着す
20 新自動車道路で 廣東に軍需品輸送
21 日貨ボイコツトを 英消費組合が指令
22 今日の天氣
23 大阪商船臺灣出帆
24 近海郵船基隆出帆
25 辰馬汽船
26 大連汽船
27 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 島民の海外發展策 今後大に考ふべき重要問題社說

わか臺灣では今度の支那事變を契機に、島內の精神的、物質的各方面において著しい躍進振りをた示しつつこあるが、殊に五百餘萬島民は今次の聖職目的達成する時、更進んで內外への進展に好き機會を見出さねばならないと思ふのである。かくの如き重大なる非常時局に際會し、舉島一致して國民精神の涵養、各自業務の精進に努めろと同時に、今後の取るべき方策を検討し、進むべき生路を探求するの必要を痛感するあのである。

試みに臺灣人口の增加趨勢を見るに、明治三十八年の常住人口は僅か三百四萬七千人位であったが、二十年後の大正十四年末には九十八萬八千人增加の四百三萬六千人とたり、又これより十年後の昭和十年には百二十一萬三千人增加の五百二十四萬九千人となった樣た驚くべき激增を示してゐる。殊に昭和四年以来、年々の自然增加率は人口千に付二十三人乃至二十六人を上下してゐるので、內地の昭和十一年に一二・四○人の增加率に比べれば實に著しい高率である。ただぶ內地のみならず、イギリスの三人、アメリカの六人、ドイツの七人、イタリーの十八位の增加率に照らしたら、實に世界中最高の增加率を示してゐるのである。

わが臺灣には上述の如き人口激增しつつこあるのみならず、人口の密度にも相當な程度に達してゐる。昭和十一年度には一方粁に付き一五一人を示し、內地の一八四人に比して稍少ないが、しかし朝鮮の一○四人、滿洲國の二六人、支那の四八人に比較すれば遙かに多いのである。また臺灣でも蕃地を除外すれば一方粁に付人口二六八人となるから、近き將來に起るべき人口過剰の問題を決して看過してはならない。

上述の如き人口激增の傾向を若し持續して行けば、今後三十年を待たずして人口1千萬に達すべく、而して其密度は全島平均一方粁に付二百七八十人になり、平地だけで見れば五百人に達するから、政府當局は勿論、島民自身において、來るべきこの人口過剰問題を何かの方策を立てて解決して行かねばならないと思ふ。

顧みればわが臺灣の平地には今日まで相當の開拓を為して來たが、然し尚ほ幾多の開發すべき餘地を存し、殊に山地を開發すべき處も尚ほ少なくないから、今後政府局の集約的農業の獎勵と工業的臺灣の建設とに依り、島內に猶ほ相當の人口を收容し得るのである。併し乍ら局限せらるる三萬六千方粁足らずの島地に每年十數萬の人口を增加しつつ ある實情に鑑みれ ば、吾々は百年の計として最後の途はたた海外への進出を見出す外なしと思はざるを得ないものである。

茲に於てか、政府當局は內地島內移民政策を遂行してゐる以上、當然本島人の島外移民政策をその前に考慮してゐる筈である。ただ末だその方策の一端を窺ひ得なかったけれど、やがては小林總督の年頭の辭に、本島は島外に對しても特種の使命を持つてゐると述べられたるが如く、島民海外發展策を一日も早く樹立せられたことを熱望するものである。

02 青年學校の教育を 義務制に改む 十四年度から實施
03 各特別會計豫算 きのふの閣議で決定
04 顏哲學/增田次郎
05 少年滿洲移民計畫 初年度差當り三萬人を送る 拓務省、追加豫算要求
06 懸賞映画腳本入選發表
07 新竹州華僑も 五色旗の下へ 十八日大會を開催
08 滿洲鑛工技術 學堂學生募集
09 圖像:我が陸海軍合同 軍樂隊上海行進
10 養雞品評會 彰化市農業組合の主催 本月末日公會堂に於て
11 特許權收用の 勅令案を決定 特許法制定以來最初の勅令
12 負傷者の一人 同夜遂に死亡 屏東の列車衝突事件
13 彰化市各產組 總代會の日割
14 精米同業者組合 改めて創立總合
15 彰化市方委例會
16 籠の鳥縊死
17 總督府辭令
18 人事.消息
19 ときの声
22 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 本期小麥豐作か 十五萬石を豫想 本島の重要資源として 將來栽培面積增加せん
02 蓬萊米は 定期安で軟化 買上期待で賣物少し
03 戰時經濟體制から 石油國策樹立へ 炭界は增產に大馬力
04 金細工品の打直は 金製品製造に該當 金使用規則に就き 玉手鑛物課長語る
05 新式製糖壓搾開始 四十四工場に上る
06 正米市場夕況 取引少く保合
07 臺電の新規工事 霧社の後に來るものは 大南澳其の他三地點
08 臺灣の青果類は 滿洲.北支で渴望(上) 梶原特產課技師談
09 丸糯米の移出 七十萬袋を突破 目先の市價下澁る
10 上海麬の 本島輸入難し “滿洲品で供給充分”
11 大和兩社社長 辜振甫氏就任
12 局營バス 十二月の運輸成績
13 照明燈
14 市價及商況 十一日
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 桃園、大溪間の道路 全線六間幅に擴張 保甲民の出役で着工
02 竹南郡下鄉軍 後龍で演習實施 閱兵分列式も擧行
03 斗六郡街庄長會議
04 白河壯丁團 消防出初式
05 圖像:ヤンソン內閣成る
06 盛大に發團式 板橋青年團湳子分團
07 新坡部落民 銃後の献金
08 鳳山郡產組今年度の 總代會無事平穩か 和衷協力の空氣濃厚
09 苗栗街警察課 盛大に武道始
10 助役の人選に 莿桐庄民は關心 庄內人士拔擢を熱望
11 ソ聯邦軍の現有 勢力恐るべきか(下)/土井明夫
12 新高登山自動車道路 愈よ開鑿に着手 頂崁で盛大に鍬入式
13 劉闊才氏の奇特
14 北港郡警察 武道始め
15 豐原消防組の 本年度出初式 瑞穗公校庭で擧行
16 大溪郡下警官 新制服を着用
17 謹告 顏阿參/臺灣新民報高雄取次所
18 ローカル.セクシヨン
19 青物相場表
20 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 「海上權力の 消長と國運」/關根郡平
03 ラヂオ小説 「小僧と神樣」/志賀直哉
04 落語 “凝り相撲”/橘家圓藏
05 國際文化講座 「風車の國 和蘭より歸りて」/箕輪三郎
06 コドモの時間 兒童劇 「戰勝の春」
07 コドモの時間 「猿蟹合戰」
08 家庭百科問答
09 晝間娛樂時間 レコード演奏
10 料理献立/柳原保
11 科學と映畫 植物の休眠と耐寒 休眠を破る刺戟の方法/岡現次郎
12 新映画紹介 新興キネマ東京作品 花嫁勢ぞろひ
13 科學ニユース
14 映画街 歌ふスター 大船の東山光子
15 映画街 名畫「光に叛く者」 再映画化
16 映画街 「風の女王」着手
17 映画街 戰捷の春を讚へる 大船「戰捷行進譜」
18 映画街 銀幕日支提携成る 華北の花が主演
19 映画街 立松、植村の 拳鬪撮影
20 映画街 大船「銀色の道」を 獨逸國民に贈る
21 映画街 「五人の斥候兵」
22 映画街 「泣虫小僧」を募る
23 海外映画短信
24 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 臺南市の華僑動く 近く大會開催 皇國の正義に感謝すると同時に 蔣政權と絕緣を宣言
02 新政權を絕對支持 員林郡下華僑大會の決議 きのふ員林公會堂にて
03 圖像:新春穩健な大發會
04 彰化の華僑も 新政府を支持 あす大會を開催
05 優良青年團に獎勵金を交附 高雄州より
06 高雄商工會議所 創立發起人會 十四日公會堂で
07 四ヶ年計劃で 漁民百戸を移住 東部漁業振興の先鋒 水產會社の創立近し
08 信託の意義及び信託業(3)/林德富
09 第四回高雄州會 來る廿八日開催
10 臺中州の新年度豫算 昨年度に比し八十萬圓增か
11 中等學校の大演習 來る二十一、二日愈よ決行 臺南州は青訓と聯合開催
12 保育事業發表會
13 青年團の合同野營 校外生指導者研究會の後 來る十六日臺南運動場で
14 新化の元保正殺し 犯人は夫の親友か 真相近く判明せん
15 臺中商業珠算競技
16 不貞の妻にも涙ありか? 離緣を迫られて兇行 斧で姦夫を滅多切り
17 圖書館週間 きのふより一週間 高雄市宣傳に大童
18 工業學校設置を 繞つて猛運動 臺中彰化の何れに置くや
19 青年の指導訓練 花蓮港廳に於て實施 二月一日より五日間
20 獵銃紛失事件 犯人を嚴探中 重久司法主任きのふ歸廳
21 實業關係書籍の閱覽者 頓に增加の傾向 屏東圖書館の閱讀狀況
22 南洋より歸航の 白慶丸高雄寄港
23 酌婦風の溺死體
24 臺中州防空法 關係事務打合會
25 臺南州農會主事 手島氏辭職婦鄉
26 消息
27 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 暗い街(1)/黃金萬作;丕嘉素畫
02 歲晚街頭(下)/馬場孤蝶
03 內外記錄映画の功績(中)/今村大平
04 水牛の角 新人とは何か 溫情主義を悔ゆ
05 圖像:初春喜雀/呂鐵州
06 英國のフアッシズム(後)/藤澤親雄
07 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 苛歛誅求を 徹底的に改革 新政府、稅制を確立
02 山東省の國稅を收受 濟南等に監理署、分署を設置
03 圖像:陸軍始觀兵式の盛儀
04 于學忠自身は 蚌埠へ逃走
05 青島の引揚げ民 先づ一千名が歸還 二月中旬迄に全部歸る
06 金口木舌/林正享
07 糖聯協議會で 追加供給を協議
08 青島我が總領事館再開
09 英は更に主力艦 五隻起工を考慮
10 漢口を空襲 敵機九機を爆破
11 御前會議の結果を 英國朝野が重大視
12 工部局改組案と 英外務省の態度 日本代表と現地折衝差支へなし
13 硫安の小賣の 最高價格を指定 販賣會社重役會で
14 製造業組合では 建值引上を要望 農林省當局に折衝
15 汕頭潮陽一帶 抗日宣傳に大童 壯丁隊、遊擊隊等を編制
16 勅令を公布 臺大官制改正等
17 伊太利使節團 近く日本に派遣 黨本部十一日發表
18 救世軍の皇軍慰問
19 舊日產建株を「滿業」と改稱
20 明日の天氣
21 海上警報
22 おお青空よ(140)/北村小松;吉田忠夫畫
23 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 財政極度に窮迫 小學校の教職員が 廣東市に押しかく 昨年の俸給を支拂へと 四箇條の要求提出
02 狡兔盡きて良狗 徵募に行詰つた廣東省 女子壯丁を訓練
03 長期抗戰は虛勢 一外人の視察談
04 時局青年歌謠 入選歌詞
05 新政府慶祝會 十三日江山樓で
06 持て餘された水族館 試驗場へ身賣り 魚族試驗館として更生
07 新竹歲暮賣出 しの當籤番號
08 森岡總務長官 十八日空路上京
09 圖像:戰時下の入營日
10 勸業債券一萬圓 郵送途中に紛失 當局、大童で搜查
11 救世軍司令更迭 山室軍平中將が引退 植村益藏大佐が就任
12 近畿地方等に 廣範囲な激震 相當の被害あらん
13 馬場町の火事 二戶燒失す
14 新竹料理組合總會
15 商況 十二日前場
16 今夜の映画
17 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(52)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 學校の成績は 親の關心如何が 何よりも影響する
03 仕事の種類と 食物のカロリー 讀書が一番少く 勞働が一番多い
04 特約漫画のんびり張さん(38)/ゑのもと真砂夫
05 「寒い水」は果たして 藥効があるか? 科學的に檢討すれば 全然ウソでもない
06 圖像:人體讀本
07 祛痰藥の飲み方/阿部勝馬
08 揭示板 「揭示板」欄新設
09 圖像:勅題風呂敷(その一)
10 女流一人一話 時局に對して/市川房枝
11 オーバや二重マントの毛皮襟 時時手入れが必要 揮發油や日光は禁物
12 身上相談
13 たくあん 臭みの消し方
14 純白な絹の 手巾の漂白法 手近なオキシフルで 簡單にやれます
15 つらい霜やけ 今から豫防せよ
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 十一日に御前會議 其上で重大聲明
02 コドモ 童話 僕は虎である(二)/藤川皎;吉田忠夫畫
03 青島を完全占領 我は損害なし
04 我慢がならない 青島の亂暴加減
05 子供作品 戰地の兵隊さんへ/劉天化
06 映寫中に發火し 小學校が全燒 約九十人が死傷
07 カナガキニュース 南京陷落ヲ聞キ 萬歲ヲトナヘテ 靜ニ眼ヲトヂル
08 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 我が陸軍部隊 きのふ青島に上陸頭條新聞

【青島十二日發同盟】◯◯方面より出動した陸軍部隊◯◯名は十二日午前九時◯◯隻にて海軍棧橋より青島にて上陸直ちに所定の部署に就いた

02 我が軍膠州に迫る 膠濟線の開通近し
03 敵の有力部隊を發見 荒鷲部隊猛爆擊を敢行
04 南昌を衝き猛空爆
05 蔣介石、前線出馬說
06 電力國營を繞る 朝野贊否の兩主張
07 フランスの 新駐米大使
08 民眾自衛團の章程を發表 廣東軍當局が
09 關稅收入喪失で 經濟の將來を悲觀 何次長外人記者に漏す
10 支那の治安には 日本人が絕對必要 北支宣教師團講話を發表
11 國債現在額 總額百十八億に上り 前年同期より十四億增
12 彰化臺南、高雄屏東間の 縱貫鐵路を複線化 初年度經費を計上して 今議會提出に決定
13 日、米兩國間に 百年の計を樹てよ モ紙、海軍擴張に痛棒
14 外蒙に戰區制 同時に自治を取消す
15 伊のエ國併合を 和國近く承認
16 砂糖の追加供給 三十萬擔に決定
17 警察界異動 廿日頃斷行されん
18 高砂丸、神戶出帆 運輸會議の出席者乘船
19 武漢衛戍 司令部を設置 正式に事務開始
20 グリンコ氏 肅清の犧牲に
21 今日の天氣
22 大阪商船臺灣出帆
23 近海郵船基隆出帆
24 辰馬汽船
25 大連汽船
26 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 臺灣證券取引所の持つ意義社說

臺灣診察取引所の設置に對しに既產局に於て本年度の豫に調查費用八千五百圓を計上して積極的に調查されんとしてゐる。賛成論者は臺灣に於ける地元の株式を上揚して公定相場を決定し以て其の流通を圓滑ならしめ、之によって來るべき臺灣工業化に對應して資本動員の一役をなさしめるにあると云ふであらう。併しながら臺灣に於ける地本の株式は多くは一定の利益と一定の配當を有る投資的性質のちの多く、所謂時局の潮流に乘って利益の激增による株價の大市變動を招來する投機的性質のものが殆どないと云つていい、臺電とか、臺拓とか云ふ種類の株式は投機市場に不向である事は殊更ら論ずる迄もない事である。

從って臺灣證券取引所の機能に對して若しかかる點に其の意義を求めようとするならば、寧ろ失望に歸するであらう事は明かである。だが臺灣證券取引所は他に其の意義がないではない。我等の見るところは島內に於ける從來の投機取引を一個所に纏めて其の組織化を圖るべきではないかと思はれる。即ち現在島內に於けるいくたの株式店を通して東西兩市場に於ける東新、大新、鐘紡、日產及び砂糖株等の投機取引を臺灣證券取引所に於て取引せしめる事によって島內に於ける投機取引の統制をなさしめるところに之を求めなければならない。

そらなれば臺灣證券取引所は純然たる大阪、東京兩取引所の寫真相場を表は機關たるに過ぎさるものであるが、それでも每年內地に於ける取引員に支拂つて來た莫大な手戴料及び損失金をチェックして臺灣島內に流通せしめ以て證券に流入すべき資金の涵養になる効能を有する。最近臺灣より內地へ流出した株式取引の損失金及び手數料は一ヶ年何程に上るかは知るに 由なきも、三、五百萬圓の巨額に達するであらう事は想像するに難くない。此の資金を臺灣にチェックして島民の市況を繁ならしめる丈でも絕大な効能があらうと信ずる。

それのみならず、此の資金の一部を臺灣の新設工業に動員し更に證券投資に興味少なき本島人をして土地より株式に轉同せしめるよう漸次誘導すれば臺灣認券取引所の持つ意義が益々ハッキリして來る。此の意味に於て臺灣證券取引所は內地の寫真相場であっても差支へない。更に進んで島內の株式店に於て行はれてゐる莫大な呑行為をも取締して臺灣認券取引所に集中せしめれば、其の取引數量は意外に多かるべく少なくとも博多取引所以上の取引高になるともそれ以下になる氣遣はない。この點は寧ろ樂観して可なりであらう。

最後に述べたい事は臺灣に於て內地との投機取引をチェックするにはその取引手數料を出來る丈安くして內地との競爭に勝つだけの素地を作らなければならない。此の見地からして株式配當を負擔すべき株式組織よりも本會員組織がより有利である。

論者は或は內地の有力取引員を引寄せるには會員組織を不適當だと云ふかも知れない。併し內地の大資本を引入れ其の資力によって搖廻はされては果して臺灣のためになるか何らかは疑問である。我等は現在臺灣に於ける投機取引の盛況から見て內地の有力取引員を引入れなくとも優に立ち行くだけの取引數量有すると思ふから、毫も其の必要はないと信ずる者である。會員組織の有する他の長所を扨て置いても、臺灣に於ては是非とも此の組織を以て邁進すべきだと重ねて提唱せざるを得ない。

02 臺北州來年度豫算 總額六百八十三萬圓 緊縮、本年より十萬圓減 十八日から州會に附議
03 圖像:裁縫講習會
04 新規事業
05 高等商船生を乘せて 大成丸南洋へ鹿島立 文相以下に見送られて
06 國民政府をの呪つて 上海の凍餓死激增 新紀錄.一日平均三百人
07 戰傷勇士を勞はれ 海軍が映画や劇で 國民大眾に呼かく
08 商工會議所は 南進の中心となれ 祝賀招待宴で森岡長官が挨拶
09 事變以來實に半載 おお奇蹟的の脫出 間髮!銃殺の死地を逃れて 大和撫子、喜びの戰慄生還記
10 基隆同風會主催 服裝改善講習會 異常の好成績を納めて 十四日第一回を終了
11 軍夫志願者と 献金者が殺到 嘉義憲兵分遣隊大多忙
12 「伯公」を合祀して 樟樹を提供 新竹州の皇民化に拍車
13 坑內事故
14 本夫毒殺に 懲役十五年
15 人事.消息
16 ときの声
17 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 專賣事業收入(十三年度) 新記錄を示す 總額六千三百十四萬圓 二百廿五萬圓增收見込
02 內地依存を棄てて 海外に轉換せよ(下) 梶原特產課技師談
03 專賣局關係の 明年度新規事業 “樟腦と食鹽に全力”
04 焚料用石炭も 大巾引上に決定 一瓲三圓二、三十錢方
05 闊葉樹林の利用に 木材を人工で乾燥 營林所.新年度より實施
06 輸入不許可で 硫安市況強硬
07 日拓二圓高 大成火災も強硬
08 山地開發委員會 附議事項を決定 きのふ幹事會にて
09 物價最上昇は四月 事變進展で新局面
10 內地市場の 丸糯米買過ぎか 移出筋現物壓迫を豫想
11 各製糖會社の 產糖步留低し
12 正米市場夕況 現物安で弱人氣
13 昨年末の臺倉 保管荷物增加
14 一般の商人は 苧麻賣買出來ず 各州農會斡旋をなす
15 照明燈
16 市價及商況 十二日
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 蔣政權と絕緣 旗山郡在住華僑百三十餘名が 新政府支持を決議
02 朴子の華僑も 新政府參加 あす祝賀會を開く
03 大溪信組 けふ役員會開催
04 圖像:事變下消防出初式
05 旗山郡の街庄長會議
06 豐原街の區劃整理 來十五日に起工式 官民協力明朗街建設へ
07 北門郡下產組の 總代會日割決定 役員改選で緊張味漂ふ
08 特等千圓當籤 幸運兒楊仁漢君
09 官民相呼應して 蓖麻愛國運動/宇野木忠
10 古坑保甲事務所 けふ落成式擧行
11 埔里數井氏も 特等千圓當籤
12 出征軍人家族 慰安奇術大會 十六日旗山一公で
13 東港郡米統組合 貯藏倉庫を建設 工事一萬五千圓で
14 岡山郡警察 武道始め式
15 外山軍曹慰靈祭 十一日旗尾製糖所で
16 小火二則
17 自轉車乘り タクシーと衝突 治療三週間の重傷
18 北門郡警察 武道寒稽古
19 山田、矢頃兩氏の 新年披露宴盛況
20 帝糖バス 老婆を轢く
21 少女、不良に襲はる
22 賭博開帳中を御用
23 腐つたパンを賣る
24 ローカル.セクシヨン
25 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 ラヂオ
02 講演 「上海陸戰隊の奮鬪を偲びて」/柴北明
03 浪花節 「乃木將軍 信州墓參」/天光軒菊月
04 管絃樂
05 謠曲 “草紙洗小町”/喜多六平太
06 講演 「事變下の支那 都市に就いて」/馬場鍬太郎
07 講演 「支那の動物の話」/駒井卓
08 料理献立/柳原保
09 國民唱歌指導 「愛國行進曲」/澤崎定之
10 國史講座 室町時代の美術工藝に就て/內山順一
11 大相撲春場所實況
12 ラヂオコント
13 家庭百科問答
14 初等北京語講座/種村保三郎
15 コドモの時間 お話「夢」/青木誠四郎
16 コドモの時間 幼年童話「餅が風船になつた話」/西岡英夫
17 晝間娛樂時間 レコード演奏
18 新映画紹介 廿世紀フオツクス映画株式會社提供 “軍使”
19 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 全島青年團の 陣容を立直す 府社會課着着計劃を進む 全臺灣聯合青年團三月初旬島都で結成
02 專任指導員を置き 全面的強化に着手 花蓮港廳の方針決定
03 圖像:朗かにトラの初集ひ
04 中埜棕伍長 名譽の戰傷死
05 十萬人の淨財より成る 石燈籠愈よ竣工 十五日臺南神社で擧式
06 彰化郡各街庄の 豫算編成打合會
07 御下賜品傳達式 きのふ臺南州に於て
08 臺中市の新豫算 半分以上削らる 本年度に比し二十萬圓減少
09 白鷹丸の歡迎會 きのふ高雄市主催
10 圖書館週間好成績 臺中初日から大入滿員の盛況 讀書相談部も利用者殺到
11 臺南州農會愈よ 肥料配合に乘出す 新年度の新規事業として 豫算二百五十萬圓を計上
12 献金及恤兵金
13 忘恩のルンペン 橫領して高飛び 花蓮港街安則辯護士の居候 臺北驛で難なくお繩を頂戴
14 一萬餘圓を投じて 臺南飛行場を改修 降雨期の離着陸安全化す
15 安い竹材を用ひ 割箸製造に進出 嘉義方委で計劃中
16 “ホール閉鎖後は 女給に轉向する” 高雄のダンス.クラブは大勢順應 ダンサー連も觀念
17 結婚して僅か數日 花嫁は豚箱入り 贓品を滿艦飾して發覺さる 新版“虛榮誤”惡へ轉落
18 山崎氏彰化視察
19 彰化警察署の 武道始 一大肉彈戰展開
20 會費を節約して 應召者に慰問品 彰化市教育會の美擧
21 高雄市の 同情週間行事
22 鳳梨合同の冬物 本月末で製造終了
23 順風耳
24 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 暗い街(2)/黃金萬作;丕嘉素畫
02 恩と時代(一)/川合貞一
03 詩人と酒/大平得三
04 水牛の角 ナチス政府の 新聞記者追放
05 圖像:虎嘯/蔡九五
06 內外記錄映画の功績(下)/今村大平
07 圖像:東海秀氣/石川欽一郎
08 寄稿歡迎報社消息
09 心聲漢詩

題富貴白頭圖送稻子吾女出閣並示成德賢契/張筑客、淵源誼兄令四郎煜煦吉席詩/翕庵、淵源誼兄令四郎煜煦吉席詩/覺齋

10 家庭醫學 姙婦の風邪は 何故恐ろしいか? 熱が出たら腎臓炎と子癇を警戒
11 母乳不足が救はれ 胃腸も快くなる/竹林衣子
12 カブトのカッちゃん/中島菊夫
13 赤ちゃんにお乳を與へて惡い 母親の病氣 脚氣の乳はかうすれば安全
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 事變對處の我國是 近く中外に闡明! 愈愈具體的政策實現へ
02 陸軍精鋭部隊 堂堂青島より上陸
03 北支港灣整備改善 大阪商工會議所より建議
04 臨時政府積極的に 農村振興に乘出す 完備せる共同組合の發達と 金融對策を講ぜん
05 蔣大使召還理由と ボ大使罷免事情
06 香港丸の入港 あすに延期
07 金口木舌/林正享
08 圖像:橫鎮海軍始觀兵式
09 レニングラードの 領事館閉鎖を要求 ソ聯政府が英、瑞等諸國に對し
10 同數交換の方針を 英政府に通告す
11 揚子江航行權問題 新に日英間に起る
12 わが海軍の警告を 英國政府が曲解
13 明日の天氣
14 おお青空よ(141)/北村小松;吉田忠夫畫
15 新春化粧講座 非常時の春にふさはしい 清く明るく上品な お化粧の秘訣 一番大切な地肌の整容は かうして白く美しくする
16 酷い色黑顏も白く 吹出物もとれ豔肌に/宮田梅子
17 脂顏は爽然とシミと 小皺の惱みを忘れ
18 荒肌とシミを忘れ 化粧映する豔肌に/上野富士子
19 (講評)
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 友邦伊太利から 日伊親善使節團! ア駐日大使の來朝申出に 廣田外相大歡迎
02 皇后陛下御下賜の 御菓子と御歌 臺北市で戰死者遺族に傳達
03 圖像:御下賜品傳達式
04 臺北學生聯合射擊大會
05 屏東郡下に大牧場
06 防空の完璧を期し 內外地連絡會議 十九日內相官邸で開催
07 南部、村社兩氏の 指導講習、記錄會 臺北支部開催日割決定
08 徵募に反對して 永定の農民暴動化 大擧保安隊員を襲擊
09 移民村に於ける マ病退治好成績 一年間の努力で殆んど絶滅
10 古賀家のお家騒動 赤司氏等に一任 近く目出度く解決
11 中埜伍長慰靈祭 きのふ嚴かに擧行
12 軍國少年の模範 樺山少年團の奉仕慰問
13 南昌を空襲 飛行場、格納庫敵機を爆破
14 クリツパー機 遭難破壞す 艇長以下七名殉職
15 朴子街青年の 正廳改善指導
16 顧客の誘致に 窓飾陳列競技 廿一日から新竹で開く
17 献金者なし 福建省政府困惑
18 人事.消息
19 商況 十三日前場
20 大相撲二日目取組
21 今夜の映画
22 民報案內報社消息
23 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(53)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 打破したい結婚の迷信 寅年の縁組を忌避するのは いはれのない事です/田中孝子
03 寒い時に注意の要る 子供の榮養食/芦澤千代子
04 特約漫画のんびり張さん(39)/ゑのもと真砂夫
05 買物の栞 白粉の見分け方 無毒のチタニウム製品
06 買ひ食のために 子供を惡癖へ 間食は親から直接に
07 圖像:戰時景氣お賽錢の山
08 圖像:勅題風呂敷(其の二)
09 割合に多い 膽石症の話 身體中黃くなる この症狀が特徵
10 揭示板報社消息
11 洋食堂內の作法
12 紙上病院/黃朝清
13 酒の污點を 手輕にとる法
14 顏剃の場合 この注意を
15 お米に 混つてゐる塵
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 芽出度き戰勝の春 神詣の人人で賑ふ 參拜者は例年の三倍
02 コドモ 童話 僕は虎である(三)/藤川皎;吉田忠夫畫
03 昭和十三年度の 中等學校入學試驗
04 圖像:兵隊さん/栗山剛
05 臆病な韓復榘 泰山に洞穴發見
06 子供作品 皇軍慰問文/陳氏鳳英
07 バネー號遭難に 女學生等の純情
08 雛を見分るため 外國へ賴まれた
09 戰鬪帽を制帽に 宮崎の一小學校
10 カナガキニュース 武運長久ヲ祈願 一萬ノ社ニ參ル
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 青島市內を整理 重要建築物を占據頭條新聞

【青島十三日發同盟】十三日青島に上陸した陸軍の先遣部隊は同日直ちにグランドホテル、兵營、膠濟鐵路管理局等の市內重要建築物を占據し陸戰隊と協力して附近の整理に當つてゐる

02 表玄關は航行自由
03 大流店(濟寧南方)を占領
04 錢塘江對岸を猛擊 小堺、廣瀨兩部隊が一齊に
05 二割方總噸數增加 米下院某有力者が漏す
06 圖像:木戶厚生大臣親任式
07 講書始の儀 進講者 仰付けらる
08 厚生省政務次官 民政の三好氏
09 エチオピア併合を 事實上承認せん 十二日聯盟理事會で
10 敵軍の要害 蚌埠、徐州を衝く
11 佛蘭西內閣の危機 極右テロの陰謀發覺に伴ひ 資本の國外逃避甚し
12 行政委員會內に 鐵道總部を創設 殷同氏部長に擬せらる
13 “武昌、漢口、漢陽の三鎮を守るべし” 「日本軍の河南平原接近易易たり」 葉劍英、紙上で悲鳴
14 土匪を遊擊戰に 當らしむべし 汪精衛論文を發表
15 宋美齡香港へ 宋子文らと會同 宋家一門の香港會議
16 逃げ仕度に 食糧を大安賣 物價昂騰の廣東に珍現象
17 國際志願軍組織さる
18 ブ獨逸國防相 結婚式を擧ぐ グルン女史と
19 駐支米大使館 重慶へ移轉準備
20 支那の公債大暴落 利子の支拂ひ不能で
21 津輕要塞附近に 二怪貨物船航行 要塞地帶航行の嫌疑濃厚
22 町尻軍務局長 風見翰長と會見 聯絡會議、急に開くまい
23 軍用機が墜落し アルゼンチン大統領令息慘死 橋樑定礎式に參列の途中
24 電信、電話を切斷され 自動車も紛失 青島總領事館蹂躪さる
25 第一次ソ聯 最高會議
26 森林伐採許可の 增額運動ならず 花蓮港木材會社苦悶
27 近海郵船基隆出帆
28 辰馬汽船
29 大阪商船臺灣出帆
30 大連汽船
31 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 英米の軍擴と われらの覺悟社說

昭和十三年に於ける世界列強の軍擴競爭は、米國の如きは前年度國防豫算九億五千七百萬弗から九億九千百萬弗に增加され、更に公共事業費から支辨される者を加ふれば十一億弗を突破してみる、平和時に於けるものとしては未曾有の巨額に達ししかも猶ルーズヴェルト大統領一の說明によれば、今後國際情勢の變化に伴ひ更に追加の必要あるやも知れずと云つてゐる。而してこの巨額の國防費は大半海軍のための費用であり、且つ太平洋方面の防備に費されるものである。十日のニニューヨークヘラルドトリビューン紙シントソ特電によれば海軍新擴充計畫として、新津艦計畫は總噸數二十三萬七千噸、全艦種に亘り三十七隻乃至三十九隻を建造せんとする尨大な計畫で、千九百卅八、九兩年度に一部を不起工し、 今後數年間に亘つて全部を完成せんとするものである、米國はかやうに一意太平洋上に於ける勢力の維持擴張に努力することは今更の事ではないが、今後の意圖亦大いに注目すべきではなからうか。

英國のいはゆる五箇年計畫の大軍擴の進行が又關心すべきである。英國の極東艦隊增強案は一時中止されたるが如く傳へられるも、結局は早晚實現すべきを疑はない。シンガポールの防備は日夜建設を急いで完成を期しつつあり、尚香港の防備薄弱を憂へてその強化につき努力しつつある。現在英國が地中海を通過して東洋に艦隊を急派せんとは困難の狀態にあり、喜望峯を迂回すことも亦らくではない。結局米國の海軍艦張案と相伴ふて何等かの計畫を立てて太平洋方面に進出するは豫想に難くない。又ソ联の汲々たる赤色ルートの建設と極東軍備の充實も緊迫せる極東の政情其ものが明らかにそれをわれわれに示してみる。それらの目標の何であるかは今更ここに繰返すまでもないであらう。かやうに極東を舞臺として國際情勢の變化が動きつつあるところに、われわれは絕大な關心と決意が要求され るのであると同時に、それは近衞首相の言をかりて云へば「前進する國民」への試練であると云はねばならない。

世界はその異常な轉換期につてゐることは、今年と昨年に於ける情勢とは何等異るところはない。極東に於ける戰火の進展はその機運に更に拍車を加へたのである。今や英来の持つ國の一群が現狀維持するに焦躁し狼狽し、東より西より相携へて太平洋に勢力を張り來るは我國にとりては相當に注目すべきである。わが國がこれに備ふるに相應の用意を怠つてはならないのである。もとより我國が自ら好んで軍擴を行ふ意思を持ったがためではなく、世界の大勢が之を餘儀なくせしめられたに過ぎない。世界の大勢が軍縮の理想を裏切り、却つて再び軍擴競爭時代に入るとするは甚だ遺憾なるも、國際情勢の變化が今日の如くなるに於いては之もまた已むを得ない。支那事變はわが日本の決定的勝利に進展しつつある。然しながら日本を包圍する軍備擴張の波濤は年を新たにして刻々に深く、いよいよ擴大するであらう。われわれ日本國民としては勿論無關心であつてはならない。ここに相當用意と覚悟を持つべきである。

02 引揚げ居留民の 廈門復歸に援助 乘船は無賃、旅費も補給 代表者の陳情奏效 外務省豫算計上
03 我國社會運動に 新時期劃されん 各團體に離合集散
04 圖像:水戶司令官小林總督を訪問
05 河津宮木選手 比島へ遠征 二月五日高雄發
06 現在の十倍大に 臺北驛を大改築 總經費百廿七萬圓を投じて 愈よ三月初め工事に着手
07 東京大相撲 初日の勝負
08 平和的南進政策 長官の上京を前にして 督府で重要協議
09 水戶司令官 小林總督を訪問 きのふ總督公室で
10 衛生講演會 宜蘭郡醫師會が
11 皇紀二千六百記念事業 神明會を解散して 教化財團を設立 會長には新竹市尹
12 役場書記の蠻行 妊娠中の嫂を毆る
13 豪華なプラン 食堂浴室も設く
14 中華民國新政府 樹立慶賀會 きのふ盛大に開かる
15 少年轢死體 浮洲附近で發見
16 手具脛引いて 待つ便利屋 近く上海乘込みか
17 女生徒を水攻め 亂暴教員指彈さる
18 陳清水君が リード 比島ゴルフ第一日
19 新竹料理屋組合きのふ總會
20 ときの声
21 訃文:詹盧氏環
22 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 內地に追隨して 本島も生產力を擴充 計劃案閣議で本決めか
02 臺灣の新增稅額は 約五百萬圓位 所得稅の二百萬圓が筆頭
03 港灣開設のため 東部と中部を調查 楓港、呂家溪間に道路
04 為替の動揺も 基準維持で平穏 金蓄積政策遂に放棄
05 海南製粉 臺北に販賣所設置
06 大東信託の 總會は廿八日
07 新一期蓬萊の 島內取引未だし 一般に時機尚早と見る
08 稻江信組の成績は順調 來る廿二日に總會
09 臺北勸業信組 成績頗る優良 總會は來る廿一日
10 島內麥粉市況 原料高で強調
11 官營農業移民は 島內よりも募集 一月下旬に人物を銓衡
12 新嘉坡の華僑 又も日貨を排斥
13 彰化銀行 嘉義支店を設置 總會は廿九日に開催
14 臺灣農產工業 更に業務を擴張
15 柑橘類と西瓜 檢查數量激減
16 原料高で 麥粉十錢高
17 正米市場夕況 見送りの人氣
18 現株仲值
19 照明燈
20 彰化同志信組總會 來る廿一日に開催
21 市價及商況 十三日
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 臺北市都市計畫 受益者關係法規 道路新設、擴築、道面改良等
02 臺北市告示第二號 昭和十三年一月十日 道路新設擴築 受益者負擔規程
03 臺北市告示第三號 昭和十三年一月十日 路面改良受益者 負擔關係規程
04 臺北市告示第四號 昭和十三年一月十日 勅使道路擴築 受益者負擔規定
05 臺北市告示第五號 昭和十三年一月十日 蓬萊町外五線鋪裝 受益者負擔規定
06 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 總會前に組合員が 突如、解散を陳情 官廳は勿論、地方民に一大衝動 噴火山上の蕭德仁組合
02 親子相携へて 軍夫志願 範を島民に示す快擧
03 圖像:京都淀初競馬
04 新營、鹽水間道路 十五米幅に擴張 保甲民總動員で起工
05 赤堀新竹州知事 道路工事を視察
06 苗栗街の國精講演會
07 二林青年團 銃後の活躍
08 松本一雄氏の美擧
09 三芝庄の茶業者 合同して會社組織 從來の不統制を一掃
10 組合員全部に 國旗箱を贈呈 樹林信組の廿週年記念
11 豫算主任打合會
12 贌耕權の讓渡で 小作人ら大恐慌 相當な紛爭惹起せん
13 信託の意義及び信託業(4)/林德富
14 員林郡守上北
15 員林郡主催の 低學年研究會 溪湖公で開かる
16 水裡坑の昨今
17 國講聯合學藝會 廿五日清水社會館で
18 新營郡產組長會議
19 拾得金を屆出
20 鳳山厝派出所 地鎮祭を執行
21 鹽魚盗まる
22 負傷者二名 入院中死亡 臺糖の列車衝突
23 員林舞臺經營者 再度御目玉頂戴
24 ローカル.セクシヨン
25 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 科學と映畫 農家の衛生と採光/今和次郎
02 圖像:雪の進軍
03 「江戸の荒鷲」と「ブラウンの誕生日」 十四日國際館封切
04 映画街 「彌次喜多」完成
05 「春待つ人人」着手
06 「歌吉行燈」映画化
07 大船昨年度 五十二本發表
08 海外映画短信
09 ラヂオ 大眾物語 “明治十三年”/山岡夢生
10 大相撲春場所實況
11 時事解說 「貿易の動きと 北支の金融工作」/太田正孝
12 舞臺劇「勸進帳」
13 家庭百科問答
14 ラヂオ
15 國史講座
16 唱歌指導 「愛國行進曲」/澤崎定之
17 料理献立/柳原保
18 コドモの時間 「臺灣歷史物語」第一回 「深堀大尉」/渥美須
19 晝間娛樂時間 レコード演奏
20 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 高雄州民の献金 海軍に三十五萬圓 內海知事海軍大臣に申出づ
02 街庄等に關與させ 青年團を強化 制服徽章等を統一化 臺中州で全面的統制
03 戰死傷者遺族家族侍立して 御下賜品を傳達 きのふ臺南市役所に於て擧行
04 圖像:陸軍始觀兵式
05 蕃地農產物品評會 耕作法の改善に對する促進策 屏東郡下蕃地に於て開催さる
06 御下賜品傳達式 きのふ嘉義市で
07 高橋部隊 名譽の戰死傷者
08 紙芝居講習會 時局を正しく認識せしむべく 臺南州の主催で開く
09 玉里郡教育會 發會式を擧行
10 銃後の奉公振り 愈よ映画化 屏東郡青年團の譽れ
11 親しく戰線歷訪 天晴れ大任を果す 健兒使節の吉田少年歸る
12 待望の大陸橋 愈よ建設に着手 屏東市の交通に一大エポツク
13 貿易の振興を目指して 南洋各地に見本市 代表者一行來月末高雄を出發
14 逆宣傳に憤激し 遂に暗殺を計劃 下手人王には八十圓の報酬 犯人三名の身柄送局 新化の慘殺事件
15 體位向上の一策 映寫時間を短縮 高雄州近く各常設館に通達
16 花蓮港廳下の九公學校 四年制を六年制に 高砂族の皇民化に拍車
17 光榮の献穀田 播種祭を擧行 きのふ軍功寮の現場に於て
18 警察官練習生 臺南市見學
19 麻豆佳里兩街 水道工事起工式
20 貨物列車脫線 嘉義驛構內に於て
21 市營卸小賣市場 移轉愈よ實現か 屏東市の市況に新生面
22 小公校長打合會 彰化郡にて開催
23 大東信託 定期總會 來る廿八日開催
24 十八娘の窃盜犯
25 全島水產集談會 今明兩日臺中市民館に於て
26 州下壯丁團の 操練偏重を矯正 臺南州檢閱規定を改定
27 臺灣寫真 サロン展 朝日寮で開催
28 消息
29 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 暗い街(3)/黃金萬作;丕嘉素畫
02 さんざ鴉(其の一)/子母澤寬
03 恩と時代(二)/川合貞一
04 水牛の角 替玉を使ふ スターリン
05 圖像:フーヴア號遭難の際の救援に感謝
06 笑に就て/小林秀雄
07 わが世を誇る 虎君物語り(1)
08 寄稿歡迎報社消息
09 心聲漢詩

春興/臺北 刼外山人、一月三日遊東山偶作/張德豐、忝推貂山吟社顧問呈諸詞友索和/吳蔭培

10 新刊紹介
11 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 聯盟を脱退し 防共協定參加 墺、洪兩國が相携へて シ墺首相、新聞に發表
02 上海當面の問題は 敗殘兵貧民の救濟 河相情報部長の視察談
03 緊急國務會議を開き 危機對策を協議 佛政府、コムミユニケを發表
04 首相に總辭職慫慂 ボ藏相、內閣の改組を企圖
05 ソ聯外交委員長に ジユダーノフ當選
06 佛も主力艦建造 四萬二千噸級を二隻 議會通過、樂觀出來ぬ
07 盱眙の敵を殲滅
08 金口木舌/林正享
09 圖像:松井最高指揮官南市戰線の跡を視察
10 共產黨、國府割込に 必死の努力を拂ふ 蔣の英米顧慮に慊らず
11 青島總領事館 開館式を擧行 四ヶ月振に事務開始
12 蔣介石、徐州著 反擊に出る決意か
13 厚生省政務官 閣議で決定
14 參與官は政友 山本氏を推す
15 滿洲國の貿易 大躍進を示す
16 冀東自治政府 二月に合流 新政府に合一
17 明日の天氣
18 おお青空よ(142)/北村小松;吉田忠夫畫
19 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 賀陽宮恒憲王殿下 あす空路御來臺 總督官邸に御滯在 一兩日後に御離臺
02 「耐火木材」完成され 建築界に一大革命 空襲の戰慄解消
03 東京「オ」大會の 組織委員會 第二十次會合開かる
04 御下賜品傳達式 あす基隆市で擧行
05 福建省、米饑饉 當局、對策に躍起
06 全國の青年に告ぐ/末次信正
07 愛婦臺灣本部 支部長會議
08 戰歿選手追悼 選拔ラグビー
09 臺北州會議事室 國策に順應、增築打切り
10 謝禮金を献納 馬場國講の美擧
11 憧れの少年航空兵に 首尾よく合格 基隆の饒平名三男君
12 支那軍が故意に 獨人教會堂を射撃 我軍の所為と逆宣傳の為め
13 感心な農夫 水牛献納を申出
14 支那人に狙擊され 栗田通譯絕命 我憲兵隊南市を大搜查
15 學校職員 劍道大會
16 「望春風」完成 本島最初のオールトーキー あす永樂座で封切
17 自轉車掃除の 小僧が罷業
18 パネー號の艦體 引揚げは行はれまい
19 官選臺北州議 大澤貞吉氏に決定
20 三日目組取
21 商況 十四日前場
22 今夜の映画
23 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(54)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 寒さはこれからだ 消化不良と感冒 正月を越して 罹り易い子供の病氣/庄司茂之
03 お正月の食物の 榮養價值は どの位あるか?/松澤九二雄
04 特約漫画のんびり張さん(40)/ゑのもと真砂夫
05 風邪よけの食物 ビタミンAが必要です
06 圖像:幽靈を捕えて見れば枯尾花
07 女流 一人一話 努力と希望/夏川静江
08 靴下 經濟的な 穿き方の工夫 讀まぬと損
09 氣付かれないが アスピリンには 飲み方がある
10 圖像:お子樣に喜ばれるハンカチーフ(其一)
11 火傷の鎮痛 濃い食鹽水の 濕布が良い 原因と手當法
12 女性の身長の 一番伸びる時は また體重や胸圍は
13 餅の上手な 切り方
14 薪の 經濟的使用法
15 身上相談
16 揭示板
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 厚生省が出來たが 何をする役所ですか
02 コドモ 童話 僕は虎である(四)/藤川皎;吉田忠夫畫
03 軍國美談 パネー號沈沒に 心配した園兒へ
04 勇士の娘へ 羽子板を贈る
05 子供づれ上等兵 南京の花と散る
06 子供作品 慰問袋/嚴淇澳
07 カナガキニュース 手工デ作ッタ 馬ガ戰地デ働ク
08 廣告報社消息
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 きのふ臨時閣議で 重大聲明文を內定 けふ聯絡會議を開き 更に再檢討を加ふ頭條新聞

【東京十四日同盟】支那事變の新段階に對處すべき帝國政府の對支根本國策は去る十日の閣議決定案に基き十一日御前會議において畏くも聖斷を仰ぐ所あつたが政府は更に右の不動國策に基いて諸般の實行方策を決定する為め十四日午後一時三十分より首相官邸に臨時閣議を開き重要打合せを遂げこの結果近衞首相は午後二時四十分宮中に參內天皇陛下に拝謁仰付けられ右に就いて奏上、種種御下問に奉答の後同三時二十五分御前を退下し官邸に歸つて同四時三十分より閣議を續行し帝國政府の對支態度を中外に闡明すべき聲明案文に就き慎重協議を遂げてこれを內定し十五日午前十時より大本營と政府との聯絡會議を開いて同案文に就いて檢討を加へることとして同五時十五分散會

02 昨日高密を占領 膠濟線の治安を確保
03 敗退の韓軍 金鄉に集結
04 廣東省要地を猛爆擊
05 學術振興會に 御下賜金 御獎勵の思召で
06 有栖川宮 記念御獎勵金 昨日御下賜の御沙汰
07 定例閣議
08 圖像:南市自治委員會發會式
09 閣議決定事項
10 滿洲國政府近く 新政府を正式承認 北支視察の大橋參議歸る
11 滿洲、臨時政府間に 通車協定が成立 二月一日を期し運轉回數を增加
12 世界の推進力を握る 帝國の使命重大
13 濠洲建國祝賀に 米艦三隻が參加 米海軍省から公表
14 重井鹿治氏 繰上げ當選
15 ショータン佛內閣 きのふ總辭職 政局の動向注視さる
16 下院、緊張裡に開會 人民戰線維持か破棄かあるのみ フランダン氏が斷ず
17 同盟太原支局長 敗殘兵に襲擊さる
18 孫科ハーグ着 英國政府代表と 對支クレヂツト交涉
19 香港で家族會議 蔣政權沒落後方針を協議 宋美齡ら來香の目的
20 カイロ會議に 德川公出席困難 昨日正式に回答
21 韓復榘逮捕の說 蔣の前線訪問の結果
22 條約量超過建艦を ル米大統領に勸告 リー提督U.P記者に語る
23 主力艦二隻の 即時起工 ハル長官が力說
24 浦口、張八嶺間 鐵道復舊す 十三日に開通
25 農林省異動
26 辭令
27 今日の天氣
28 大阪商船臺灣出帆
29 辰馬汽船
30 近海郵船基隆出帆
31 大連汽船
32 廣告
第05頁
日刊第2版
序號 標題
01 社說 戰時體制と 女子教育社說

凡そ戰爭に際しては一國の存亡興廢を之にかけて必勝を期するものである。それ故に戰線には固より貧富の差別もなく、學歷に依る差別もないが、銃後の後援に就ても凡ゆる職業を通じて滅私奉公を強調せられるので ある。非常時を前に國內の凡ゆる相剋は解消して國防一色となり、國家社會の凡ゆる要素は當然「愛國」の一點に集中し、凝結せられるのである。斯くて勞資關係に於てはストライキ及びノツクアウトは法律上禁止せられ 或は事實上行ふことを得ざることとくなった。又政府の統制の下に、資本家は財力の自由なる使用を制限せられ、暴利の壟斷を抑止せられるに對し、勞働者も移動の自由を喪ひ、徹夜又は長時間の強化されたる勞務に服する。更に社會の略半數を占めて居る女子か斷然頭角を現はし、男子と變らざる勞務に服して國家の為めに奉公するに至つて所謂國家總動員の實施は最大の効果點に達する。

世界大戰常時軍需品工場に働く婦人勞働者は幾百萬に達した。其の外自動車の運轉手、馬車の馭者、郵便配達夫、線路工夫、煙突の掃除夫等として凡ゆる分野に活躍した。個人主義的傾向のインテリが社會的尊敬を失ふときに、婦人は銀行や保險會社の事務員となり、時には支配人となって歎賞賞を受け、或は女警官として婦人活動の範圍を擴張した。大戰後出征軍人の復員問題や世界的恐慌に際しての失業救濟の為めに、婦人の社會進出は後退することとなったが、戰時中に於ける經驗か婦人參政權の承認に導き、教育及び職業に於け男女不等の原則の樹立となり、人類文明の前途に

一大影響を及ぼしたことは人の一知る所である。數へ難き長い年月の經過の間に傳統となって殆んど固定したかの如く見える男女分業の限界を破つて、重大な婦人解放の機會が作られ、婦人はもはや家庭にのみ拘束されて は居なくなった。婦人は多種多樣なる公的社會義務の前に立って祖國の為めに奉仕するのである。長いこと女子の能力を蔑視した男子は其の僻見の矯正を要求さろ、婦人の職業生活或は街頭進出は天職に反するものとして極力反對した人々も、取って代って男子の地位について働く婦人に對して稱護と感謝を捧げ出したのである。

本島に於ても近年來、非常時に醒めて各地に國語講習會又は女子青年團其の他各種の愛國的團體の結成に依って、漸次會の表面に現はれるやうになり、殊に事變發生以來、銃後の各種の奉仕作業に參與するに及んで著しく婦人社會に一段の活氣と精彩を添へて來たかに見えるのは喜べき現象である。勿論これ等は尚極く初歩的な形態あって、未だ本當に實力を備へて來たとは云へない。況んや大戰當時に於ける欧米諸國の女子の如く男子に代って社會の有力なる成員となるには尚幾多の訓練を要するは言ふまでもない。然し乍ら非常時體制の解消と延長とに拘はらず、本島に於ける女子の教育並に訓練は當然行ふべき課程であるから、この際女子自身に於ても一段の覺悟を定め、進んで銃後の各種の運動に參加し、精勵自から期して國家の為めに献身的努力を致すと同時に、當局に於てもその指導誘掖に充分意を用ひ、殊に將來社會的成員として重要なる職務を果し得るやら其の實力の養成に關して充分の好意と努力を拂ふべきである。これには勿論女子 に普通教育を徹底的に施すべきであるが、しかし目前のところ、せめては各種の短期講習會や簡易の職業學校を設立することが緊要であらう。この意味に於てこの度臺南州當局の盡力に依り、同州下の西螺、北港、朴子の三街に女子實業補習學校の新設決定は頗る機宜を得たるものであり、戰時體制下に於ける本島女子教育に對して一の重大なる示唆を示したものである。吾々は各州當局に對し然るべき施設あらんことを期待して已まない。

02 大臺北市を形成する 松山庄合併愈よ真劍 十八日臨時市會を開いて大評定 市會諮問の先例を開く
03 御機嫌奉伺資格者 當局から發表さる
04 臺北信用保證協會は 尚研究の餘地あり 產婆役藤田知事語る
05 小林總督 白衣の勇士慰問
06 南京の戰跡を訪ふ(一) 再び見る上海、情勢樣變り/竹內清海外遊記

臺灣を出る時、南京で元日を迎へやうなんて夢にも思つてゐなかつた。私が便乘してゐた○○艦が突如として吳淞へ碇泊してしまつたので嫌應なしに舊臘二十七日上海へ上陸した。

蘇州の陷落を見て上海を引き揚げてから約一箇月後に再び上海へ來た譯で他所の國とも思はれず、故鄉へ歸つたようななつかしい思ひがした。

XXX

思へば上海へ最初着いたのは十月二十日で正に大場鎮、閘北占領の一週間前、文字通り上海は戰雲に包まれてゐた時だつた旗艦出雲は儼然と其の威容黃浦江を壓して四邊を睥睨してゐた深刻な當時の情景は今も尚ハツキリ腦裡に泌み附いてゐる。當時二箇月を要せずして首都南京を陷し入れようとは誰が豫想し得たであらうか。早速出雲を訪ひ挨拶をしたが藤野副官の顏は別に變つては居ない。

併し十二月の異動で相當顏ぶれも違つてゐた。隨分と厄介になつた條田副長(總督令甥)も榮轉して居りいささか寂しい感がした。

XXX

トランクをかついで例のアスターハウスへ行つて見た、相變らず大入滿員だつたが事務員達はみんな馴染なので「ようこそ」と迎へてくれたはよかつたが部屋が一つも空いてゐなかつた。マネージヤのM君が「普通の人だつたらあつさり斷るのだがアンダを斷ると又ド鳴られるから何んとか都合する」と舊交を意義あらしめた。此の前泊つてゐた或晚規定外の時間だつたが大して超過してゐなかつたので風呂へ入つてゐると掃除長のオールドミスが浴場へ入り來り柳眉を逆立て「私達の入浴時間です、早く上つて下さい、早く早く」と恐しい權幕で叱つたのでそそくさと上つたが彼女は脫衣場で目を光らせながら私のサル又をはくのを凝視してゐた。普通だつたら癪にさはる筈なのに反つて「面白い女だ」と好感をもつてやつた。其のオールドミスが今度私の顏を見るやニヤニヤと「もうバスがありますから喧嘩の必要はありませんよ」と云つたので「あの時はコワかつたよ、僕の肉體美を見て惱ましくなつたのだらう」と云つてやつたら私をにらんだ。

XXX

此の前居た頃はホテルへ外人の出入なんて一人も見られなかつたが今度は外人男女の出入が多いばかりか、支那人夫婦の客などあるのに一寸驚いた。此れだけ上海の事情が變つて來てゐるのだ。外人入るべからずの虹口街へ出て見ると此處にも外人男女が三三伍伍步いてゐる。支那人と步いてゐる。日本人町で買物などしてゐる。中中賑やかだ變り者の經營してゐる馴染の食堂へ這入ると中年の外人夫婦と子供三人の家族連れがテンプラ喰つてゐた。歸つたアトで食堂の主人曰く。

斯うならんとあかん、事變前は外人客が四分で日本人客が六分だつたが事變後は日本人ばかりだから日本人の金ばかり貰つてゐるので有難くない早く外人を入れて品物を賣りつけんとあかん

と云つた。

XXX

丁度此の日にガーデンブリツヂの關所が或程度に解放されたので外人が戰跡を見物かたがた日本人町へ入り込んだのだつた外見では全く上海は平和を取り戻してゐる。併し每日の如く共同租界や佛租界內に爆彈事件や種種物騷な事件が起つてゐる上海は依然として魔の都なのだ日本人商店街で繁昌してゐるのは相變らず寫真機屋と飲食店と宿屋と○○戰線?だ。いくら有つても足りないのは「女手」だ。

07 寅歲生れの 名士.花形
08 新竹州下庶務 課長會議
09 廈門臺銀支店 支那側に占據さる 籍民壓迫益益熾烈
10 新竹州會參與員打合會
11 府政調查會 昨日も引續き開催
12 マドリツドで 地下鐵が大爆發 死者七百を出す
13 基隆水上署 武道始め
14 岡本と杉本 亞港に護送さる ソ聯外交代表から回答
15 懲役一箇年 六甲の傷害事件
16 國防婦人會講演會
17 時局青年歌謠 當選歌發表會 けふ公會堂で公開
18 服裝改善講習 きのふ證書授與式を擧行
19 勝馬豫想 臺北競馬第三日
20 高砂丸無電
21 大相撲二日目勝負
22 人事.消息
23 ときの声
24 廣告
第06頁
日刊第3版
序號 標題
01 第二回山地開發 調查委員會を開催 幾多の重要議案を可決 新年度調查面積拾萬陌
02 “山地開發”委員會の 森岡委員長挨拶
03 バナナ輸移出高(昨年) 三百五十萬籠突破 空前の新レコード
04 硫安小賣價格 本島にも制定か 一期作用は實行不可能 二期から販賣統制されん
05 定期米不味に 島內米價軟化 內地より丸糯を逆賣
06 需要期接近で 肥料取引が活況 市價は漸次上向人氣
07 龍江信組總會 廿三日に開催
08 トマト製品に對し 品質檢查を斷行か 國際商品として助長
09 新一期蓬萊米 北部で初手合せ 三井がトツプで賣約
10 臺灣米紹介宣傳の ポスター圖案審查
11 昨年手形交換高 臺北著しく增加 二億四千五百萬圓に上る
12 臺灣水產會 十七日に總會
13 臺北商工會 臨時總會
14 稻江信組の 出資金及準備金
15 正米市場夕況 各限とも不味
16 照明燈
17 市價及商況 十四日
18 廣告
第07頁
日刊第4版
序號 標題
01 廣告
第08頁
日刊第5版
序號 標題
01 白日旗を灰にし 新政府支持を決議 南投郡在住華僑大會
02 桃園の華僑も 新政府參加 廿日に祝賀會開催
03 圖像:十二萬新營郡民全部大麻を奉齋
04 淡水華僑大會 あす開催に變更
05 蔣政權と絕緣 斗六郡下の華僑も
06 南投郡の有志 臺灣神社に參拜 けふ一行百七名が
07 中壢の華僑 新政府參加
08 信託の意義及び信託業(5)/林德富
09 歸仁信組 あす總代會
10 員林道路期成會 煉瓦製造を計畫 製品を實費で供給
11 遙かに豫定額超過 北斗郡下の報國貯金
12 北門郡下の 正廳改善 近く一齊に實施
13 東港殖產會社 臨時總會
14 助役の椅子を繞り 激烈な競爭展開 有力視さるる三候補
15 更生した北斗信組 廿二日に總代會 組合長に陳氏就任說
16 曾主任保姆の榮譽
17 大甲街主催の 國講聯合學藝會 あす大甲男子公で
18 古坑聯合保甲 事務所竣工式
19 新興部落會 あす發會式
20 街路取締週間 員林郡で近く實施
21 甘蔗耕種競技審查
22 北港郡下の 献金熱高潮
23 豐原街區總代月例會
24 東臺灣移民 けふ出發
25 大屯郡美容術組合 けふ定期總會開く
26 國防献金
27 瑞芳信組 十九日に總代會
28 北斗街の 圖書館週間
29 王燕翼氏逝く
30 ローカル.セクシヨン
31 廣告
第09頁
日刊第6版
序號 標題
01 科學と映畫 音樂界に革命 科學的樂譜の發明 大倉男、小幡博士、小林學士の トリオ完成
02 待望久しき 全發聲“望春風” けふ永樂座で封切
03 ラヂオ
04 青年の夕 講演 「獨逸青少年の精神力」/二荒芳德
05 青年の夕 講演 「國精總動員と 皇道佛教」/大谷瑩潤
06 マンドリン
07 琵琶 「石龍丸」/竈訥治
08 傳記物語 「さむらい頌」
09 晝間娛樂時間 レコード演奏
10 お話 「御本のすきな明さん」/細野浩三
11 コドモの時間 「お話三つ」/中島俊男
12 初等北京語講座/種村保三郎
13 大相撲春場所實況
14 義太夫/加藤三吉野
15 家庭百科問答
16 國民唱歌指導 「愛國行進曲」/澤崎定之
17 料理献立/柳原保
18 廣告
第10頁
日刊第7版
序號 標題
01 南方發展を基調に 積極豫算を編成 總額實に九百餘萬圓に上る 高雄州當局通過を樂觀
02 編成方針に付き 內海知事抱負を語る
03 圖像:大內山春の出初式
04 即刻蔣政權と絕緣 彰化市郡下在住の華僑 熱烈なる決議文を發表
05 新設の工業專修 愈よ四月に開校 臺南高工に假教室
06 國防義會奉公會 近く結團式擧行 來る廿三日臺南飛行場に於て 兼ねて飛行機命名式
07 全島水產集談會 同時に表彰式擧行 きのふ臺中教化會館で
08 產業道路視察に 南投郡視察團來屏
09 椪柑の北支輸出 愈よ本格的に調查 臺中州近く人員を派遣
10 臺中州主催第五回 國語講習研究會
11 內堀伍長慰靈祭 十三日高雄で執行
12 集團蔬菜園設置 蔬菜饑饉を救濟する一策 嘉義郡で計劃中
13 賴母子講を種に 永年橫領を働く 被害額一萬六千餘圓に上る 惡玉二人組近く送局
14 高雄州各產組 通常總會日程
15 大タロコ國立公園協會 改組存續に決定 來る廿一日祝賀會開催
16 共學希望者へ 高雄市各小學校 願書けふ締切り
17 大霞田公學校の 新築校舍上棟式
18 臺南庶民信組 スピード總會 十分間で終了
19 臺中市に怪火 同時刻にボヤ三件 市民達は戰戰兢兢
20 高雄實業補習 報國團を結成す 廿七日高雄神社で
21 臺中州の 一齊搜查
22 彰化市教育會總會 各種の行事を決定 あす華華しく開催
23 高雄青果同業 總會廿七日開催
24 臺南州の 一齊搜查
25 朝鮮人感激の献金
26 度量衡一齊檢查
27 消息
28 廣告
第11頁
日刊第8版
序號 標題
01 暗い街(4)/黃金萬作;丕嘉素畫
02 恩と時代(三)/川合貞一
03 さんざ鴉(其の二)/子母澤寬
04 水牛の角 明治文學史 本間博士に一言
05 圖像:國防博入選ポスター決定
06 映画評 最近のトピツク/飯島正
07 圖像:わが世を誇る虎君(2)
08 學藝消息 大船本年度 三大要綱決定
09 學藝消息 オルテガ教授 大學を追はる
10 心聲漢詩

祝張純甫恩師令媛稻子出閣/張國珍、祝吳達材芸兄與張純甫夫子令愛稻子婚禮/張國珍、祝吳達材芸兄與張純甫夫子令愛稻子婚禮/周德三、敏敦表弟令長郎吉席誌喜/林毓川

11 急告
12 新刊紹介
13 廣告
第12頁
夕刊第1版
序號 標題
01 抗日政權潰滅の為 總ゆる方途を講ず 帝國不退轉の決意 政府近く重大聲明
02 大本營と政府の 聯絡會議開かる 具體的細目を慎重協議
03 青島上陸部隊との 感激の握手も近し
04 金鄉附近の敵に猛爆擊
05 徐州危機に瀕し 大決戰を展開せん 蔣、自ら前線に乘出す
06 政府の發表
07 匪賊五百を 擊滅
08 小青島、團島占領 飛行艇三臺を鹵獲
09 後繼內閣組織を ボンネ藏相に依囑
10 ボ氏、兩院議長と 組閣方針を協議
11 興味の中心は 人民戰線の動き
12 金口木舌/林正享
13 青島、芝罘兩市長 後任を內定
14 戰時體制の國內に 完全な方策を樹立 內相、地方長官會議を招集せん
15 佛國、貴金屬 取引を中止
16 兩廣の防備 嚴重を極む 鐵道建設進捗
17 濟南總領事館 再開式を擧行
18 新竹保護實務 研究打合會
19 香港丸 高雄に廻航
20 稅關長更迭 發令
21 大溪保甲聯合 事務所落成式
22 明日の天氣
23 おお青空よ(143)/北村小松;吉田忠夫畫
24 廣告
第01頁
夕刊第2版
序號 標題
01 空路御機嫌麗しく 賀陽宮殿下御安着 小林總督以下奉迎裡に
02 一年間三億の激增 郵貯卅七億圓突破 餘裕綽綽、長期戰O.K
03 領事館閉鎖を ソ聯更に要求
04 高砂丸入港 運輸會議出席者來臺
05 南京の戰跡を訪ふ(二) 〇〇艦で江上南京へ急ぐ/竹內清海外遊記

三十日○○に乘れと海軍武官室からの通吿に接し、リユークサツクを背負ひ、軍艦○○に乘つた。揚子江專用の小さな艦艇だ。敵の江上封鎖は勿論破られてゐるが未だ魚形水雷が流れてゐるので安全とは云へない、と云ふ事をきいて艦艇の小さいのに却つて安全性を感じた、

黃浦江を通る事幾度、だが變つてゐるのは吳淞より上海迄の黃浦江上に碇泊してゐた各國軍艦の姿がいつの間にか姿を消してゐた事だつた。吳淞から揚子江本流を上るのは此れで二回目だ。第一回目は我○○部隊の白茆口敵前上陸前夜の十一月十二日の晩に○○部隊と共に上つたのだ。沿岸を見たいが風が寒くてデツキに出られない。併し夕方白茆口が近づいたので艦內にヂツとしては居られなくなつた感慨深く今は戰史に輝く古戰場となつた白茆口沿岸を眺めながら當時を追憶して萬感迫り來つた。

護國の鬼と化した英靈に默禱を捧げた、いつしか長江の日は暮れた艦艇から「いかり」が下された、明朝七時出航の命令が出た

夕食がすむと直ちに乘組兵員の寢床が準備された。定員を越える事數十名なので小さい艦艇には一分の隙もない。食卓の腰掛は兵隊の衣類箱で食卓も腰掛も寢臺も早變り出來る仕組になつてゐる。だから衣類箱は腰掛と寢臺と三つの役を演じてゐるしかも寢臺の上には低い天井からハンモツクが吊されるのだから其の情景は描寫の必要もあるまい。

其夜私は艦長室を訪ふた。艦長自作の漢詩が色紙に書かれてあつたが此の艦艇が南京攻略戰に際して鎮江一番乘りの勳功をたてた事が解つた。舷側に幾彈かの彈痕があり奮戰の跡歷然たるものがあつた。艦長の話によると此の艦艇は非常に運が強く最大能力を發揮して活動したが一人の死負傷者も出さず重大任務を遂行した。此の勳功に輝く○○に便乘出來た事を光榮に思つた。

艦長からウイスキーを御馳走になり好い氣分になつて兵員室へ戻つて來たが私の寢る領分が占領されてゐるので割り込もうと思つたがスヤスヤ眠る水兵達を起すに忍びず廓下みたい所にあつた衣類箱の上へオーバを被つて寢てゐると夜間勤務の水兵が同情して自分の毛布を一枚借してくれた、其の代り明日寫真を一枚撮つてくれと要求した。私はの□□寫真は十枚でも寫してやるから毛布を一枚でも多くほしかつたが遂に寫真一枚と毛布一枚の交換に終つた。それでも助つた。寒いので頭の上迄被つて寢てゐると翌朝突然頭をグアーンと踏み潰されアツと悲鳴を上げて飛び起きた。私の上空でハンモツクにゆられて寢てゐた水兵が起きるとたんに私の寢てゐる事を知らないで衣類箱の上をドカンと足で踏みつけたのだから堪らないハンモツクの下に寢る事の如何に危險であるかを體驗したものの、餘り尊い體驗とは思はれない。

夜半から雨になつてゐた。三十一日だ陸上の世界では債鬼に苦しめられる惡日だが江上の世界では一日も三十一日も同樣で貰ふべき物もやるべき物も無い唯唯水の上を走つて居れば一日が經過するのだ。結構な世界のようでもあり味氣ない世界のようでもある。○○は通信的任務をもつてゐるので所所に溜る、それに夜は淀泊するため足は極めて遲い。實は三十一日中に南京へ着いてほしいと思つた。元旦の日の出を南京で拜みたい慾望があつたからだ。然しその望みは無くなつた【寫真は揚子江上を漕ぐ水兵達の勇姿=總督府許可濟】

06 機銃を献納 黃瑞發氏の赤誠
07 武德會寒稽古 廿日より開始
08 東京女子青年團 義勇隊を組織 消極方針を一擲して
09 五十二師の逃走兵 原駐地で匪賊化 福建省官憲が大狼狽
10 北支新政權に歸屬 橫濱在住の福建人華僑
11 保安中隊長暴ばる 強募意のままならず憤慨 官廳に押しかけて亂暴
12 竹南郡下の献金續出
13 農業實習地品評會 新竹一公舊校舍で盛大に擧行 入賞者を夫夫表彰
14 公金を消費して 保甲書記留置 取調如何で某事件の判明
15 馬糞を喰つて生く 風變りな食糧研究學者 山本君基隆で大氣焰
16 商況 十五日前場
17 今夜の映画
18 廣告
第02頁
夕刊第3版
序號 標題
01 「假面鬼」(55)/甲賀三郎作;伊藤良夫畫
02 家庭と趣味 本年の運勢 訂正された新道は 幸福な花園へ續く(上)/XYZ
03 人間の體溫 時間や職業で違ふ 季節的にも差異がある 高い人は神經質/吉岡博人
04 特約漫画のんびり張さん(41)/ゑのもと真砂夫
05 含嗽藥は 酸化劑を選んで
06 揚油を 使つたら必ず漉せ
07 住所錄として 便利な年賀狀 整理して置きませう
08 圖像:紅蘭女塾の書初め會
09 色の出やすい 紅絹の洗ひ方
10 冷水訓練法 急激にやると失敗
11 圖像:お子樣に喜ばれるハンカチーフ(其二)
12 二重鍋を 使ひませう
13 お餅の保存法
14 古洋服の利用
15 紙上病院/黃朝清
16 揭示板報社消息
17 廣告
第03頁
夕刊第4版
序號 標題
01 國語實習ページ 青年總動員 花蓮港が實施 十五歲から二十歲迄 五日間猛練習
02 コドモ とてもいそがしい 戰線郵便局のお話 ワザワザ取りに來る兵隊さん
03 戰場美談 詩人上等兵さん 先生へ戰地童謠
04 今度禊の道場を 外宮前に建てる
05 金につられて 命を捨てる外人 其數四百四十八
06 童謡 めだか/高井滋郎
07 庭の植木に梅を 戰時にも役立つ 鳥取市の新計畫
08 何と思つたのか 利根川へ大鯨群 二百餘頭の大獲物
09 臺南ノ飛行場ヲ モツト良クスル
10 カナガキニュース 櫻ノ咲ク霧社ヘ 自動車デ行ケル 花ハ今ガ見頃
11 廣告
第04頁
日刊第1版
序號 標題
01 半島人に對し 志願兵を許可 二十日勅令を公布 志願兵制度の骨子頭條新聞

【東京十五日發同盟】陸軍省十五日午後四時三十分發表

朝鮮の民度民情の進展に伴ひ半島人に對しても志願兵制を許可しこれに依つて皇國臣民たるの鍛鍊を加へ內鮮一體の國防に寄與せしむるを適當と認め志願兵は朝鮮總督府に於いて特別の教育を施したる者を選拔採用し採用後の身分取扱ひ及び服役は內地人の徵集兵同樣に依る如く目下陸軍、拓務兩省に於いて立案慎重審議中なり

02 南總督、奏上に參內 退下した總督語る
03 在京古參大將に 對支新方策を說明
04 重臣、華族高齡者に 天杯を御下賜 新年御恒例として
05 海軍航空隊が 粵漢線大爆擊
06 敗將韓復榘遂に 反蔣介石を示す! 國府の命令を峻拒
07 稅關長更迭發令
08 聲明文案につき 意見が全く一致 きのふの聯絡會議で
09 緊急臨時閣議 全閣僚聲明文を承認
10 南昌、孝感をも 空襲
11 漢口、長沙を空襲 徹底的打擊を與ふ
12 行政院組織條令 第一條を修正 國民政府が發表
13 閣議の結果を 翰長が發表
14 青島治維會 結成の機運濃化
15 重大聲明文を 上聞に達す 近衛首相參內
16 抗日青年 前衛隊を組織 廣東聯席會議が
17 聲明文はけふ 中外に闡明
18 傷痍軍人保護對策の 審議會を設立 厚生省、官制公布實施
19 國府、共產黨特有の ゲリラ戰術を採擇 朱德を北支遊擊軍總司令に任命
20 支那の ハーグ會議 起債方法を討議
21 伊、墺、洪三國會議 最終コムミユニケ發表
22 ニカラグワ運河 開鑿案を提出 米民主黨下院議員が
23 法貨の安定策 財政政策の轉換か 為替管理の外なし
24 陸軍軍需監督 官令公布さる
25 郵船新株拂込 徵收に決定 快速船を新造
26 棉花綿糸綿織物 最高標準價格 來週中の
27 陸上競技大會 きのふ高雄高女
28 小商人國語講習會
29 總督府辭令
30 本日の天氣
31 大連汽船
32 大阪商船臺灣出帆
33 近海郵船基隆出帆
34 辰馬汽船
35 廣告報社消息
第05頁
日刊第2版
序號 標題